過去ログ - 田中琴葉「私、お味噌汁なんだって」佐久間まゆ「えっ」
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92: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 20:01:15.93 ID:KQv45ie/0

 思わず、自分でもビックリするほどの大声で、私は彼女の言葉を遮った。

 そしてそれは、美希ちゃんも同じだったみたい。
 私を見つめる彼女の目は、驚きに丸くなっている。
以下略



93: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 20:02:26.07 ID:KQv45ie/0

「それにね、人に人を好きになるな! ……なんて、誰にもそんなこと言えないよ。
 気持ちって、自分が持ってる分でさえ、上手くコントロールできないのに。
 他人の持ってる心の動きまで、強制なんてできるワケない」

以下略



94: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 20:04:41.78 ID:KQv45ie/0

「……智絵里の話は、分かったよ」

「美希ちゃん……!」

以下略



95: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/30(木) 20:06:28.57 ID:KQv45ie/0
ラストはもう目前なのに、書けども書けどもギリギリで届かないこの感じ。
とりあえずここまで。


96:名無しNIPPER[sage]
2017/03/30(木) 20:30:17.69 ID:QEiaADzzO
>>82
その言葉そっくりそのままお返しするよ
平日のそんな時間に書き込む余裕があるんだし


97:名無しNIPPER[sage]
2017/03/31(金) 00:16:40.80 ID:v4j/YnEUo
美希と智絵里の絡みは新鮮だなあ
さてどうなるか

正直ミリorデレが混ざってるの嫌なら何故知らない名前がスレタイに出てる時点で警戒してググるなりしないんだろう?と思う


98: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 18:42:48.69 ID:BV0XTMc40
===

 私は廊下から医務室の中に移動すると、あの人に気づかれないようにそっと胸を撫で下ろした。

 振り返ったプロデューサーさんの顔を見た時は、高まり過ぎた悲しみで、
以下略



99: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 18:43:53.03 ID:BV0XTMc40

「か、カッコつけて抱きかかえたのはいいんだけど、このままじゃ……ドアノブが回せないんだよ。
 ……そ、それにそろそろ限界だ。琴葉を……お、落っことしちゃう前に早く……!」

 言われて、ようやく理解する自分の居場所。
以下略



100: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 18:45:47.31 ID:BV0XTMc40
===

 瞼を開くと、そこには心配そうな表情で並ぶ顔が三つ。

「あれ……みんなどうしたの?」
以下略



101: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 18:46:53.10 ID:BV0XTMc40

「って、プロデューサーっ!?」

「あ、あぁ! オレだ!」

以下略



102: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 18:49:28.16 ID:BV0XTMc40

 まゆちゃんと美希ちゃんがわたわたした動きでプロデューサーを制止する中、
 智絵里ちゃんが部屋の隅から椅子を持って来て、プロデューサーのスーツを掴む。

「え、えいっ!」
以下略



103: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 18:49:59.91 ID:BV0XTMc40

「……めっ!」

 トン。

以下略



104: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 18:55:10.99 ID:BV0XTMc40
===

 爆笑、バカ受け、大笑い。

 言い方は色々とあるけれど、それでも年頃の女の子が公衆の面前で取るには少々難ありって態度なことには違いない。
以下略



105: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 18:57:52.22 ID:BV0XTMc40

「ひぃ、ひぃ……おっかし……! ちえりんちょぷ、ちょぷ……!」

 ……ちょぷちょぷって何よ。まったく、呂律が回らなくなるほど笑い転げられるような話、私はした覚えが無いんだけど。

以下略



106: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 18:59:53.53 ID:BV0XTMc40

 結局この笑い娘が大人しくなるのには、たっぷり五分が必要だった。
 ようやく大人しくなった恵美を前に、私はさっきの続きを話し出す。

「それでね? 戻って来た先生が処置をしてくれたから、プロデューサーは意識を取り戻したんだけど。
以下略



107: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 19:01:20.20 ID:BV0XTMc40

 けれども恵美は、そこまで言って急に喋るのを止めてしまった。
 ……それだけじゃない! 彼女は私の顔をまじまじと眺め、怪訝そうに眉をひそめると。

「……ねぇ琴葉。なんでそんな顔が赤くなってんの?」
以下略



108: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 19:01:56.20 ID:BV0XTMc40


「私、お味噌汁なんだって」

「……え゛っ?」
以下略



109: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 19:06:01.12 ID:BV0XTMc40
===

 以上、おしまい。

 さて、初めにちょっと言わせてください。刃物だ流血だ殺傷沙汰なんて展開にならなくて、心底ホッとしていると。
以下略



110: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/03/31(金) 19:08:33.15 ID:BV0XTMc40

『おまけ』 以下の駄文は、今回紹介に使ったカードから連想しちゃったネタ話。
 俺はドロドロした話が読みたかったんだよ! って人向け。
 あくまでも大筋を考えただけで、実際に書く予定はございません。

以下略



111:名無しNIPPER[sage]
2017/03/31(金) 19:22:46.63 ID:5ESu1i+Ho
おつおつ、どっちも嗜んでる身としてはすごく面白かった
まあifルートには行かなくて心底よかったと思います(こなみ


112:名無しNIPPER[sage]
2017/04/04(火) 09:02:08.34 ID:9DggR4G10
1とは気が合うね。この4人良いよね
乙!


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