過去ログ - 最初のファンから、駆け出すキミへ(小日向美穂If小説)
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/03(月) 00:19:12.83 ID:3RRQd8Ra0
冬の冷え込む日、部活が終わり家に向かう長い上り坂に入る時美穂とはち合わせた。
「ん、今日も養成所?」
「そうだよ、レッスンに夢中になってたら遅くなっちゃった。」
「もう日も短いんだし帰り遅くなったら言えよ、危ないし。」
「ありがとう、そうしようかな。」
二人で並んで、自転車を押して坂を登る。
「なぁ、部活に入ってなくても友達はちゃんと出来てるか?」
本人の意向で俺以外の学校の人間には美穂が養成所に通っていることは内緒になっている。
新生活での人間関係の構築において部活がそこそこ手助けになる事は身をもって感じているので少し気掛かりだった。今更な気もするが今なら聞ける気がした。
「うん、大丈夫だよ。クラスのみんなは優しくって、ほんとに今のクラスで良かったなって思ってるよ。」
「そっか、なら良かった。あ、あとさ……やっぱなんでもない。」
「う、うん?」
クラスに仲のいい男子が居るのか、なんて聞けるわけがない。そんな事聞いたらあなたの事が気になってますって言ってるようなものじゃないか。
「変なあっちゃん。」
隣でいつもの笑顔が咲いた。
――この笑顔がいつまでも俺の隣にあればいいのになぁ。



「あいどるになりたい!」



また、胸がちくりとした。



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