過去ログ - 日本兵「……」妖精「……」
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8: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:20:31.24 ID:9IWbdKPo0



西洋人に酷似しているとはいえ、見かけ上この女が戦闘員であるとは到底思えない。
それが、戦場の真っ只中である南太平洋洋上の孤島で一人で行動していることを、私はこの時点で“おかしい”とは考えられなかった。
疲労と緊張と非現実的風貌の女の前で、私の頭はそれほどまでに混乱していたのだ。

寄せては返す波のように、白地の砂浜では幾多の海鳥の影が、旋回を絶えず繰り返している。
私の傍にて傾斜し鎮座する“二式水戦”に波が打ち付けられているのか、時折跳ね返りの飛沫が飛行服の裾まわりを濡らした。

眼前の女が拳銃を恐れている様子はない。
そればかりか、構わず私の方へと近づいてくる。






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