1: ◆9l/Fpc6Qck
2017/04/12(水) 16:41:48.09 ID:9IWbdKPo0
推定日時、昭和20年1月6日。
我が愛機共々、南太平洋洋上で流され辿り着いたのは、過去に発見報告のない絶海の孤島だった。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 16:47:47.79 ID:9IWbdKPo0
日本兵「……」
3: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 16:52:52.29 ID:9IWbdKPo0
私を取り巻く状況は、まさに奇異と呼ぶ他ない。
島に漂着して間もなく、海岸周辺を覆い尽くす広大な原生林の中から私の前に姿を現したのは――
4: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:01:07.27 ID:9IWbdKPo0
カチャリ……
5: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:03:44.77 ID:9IWbdKPo0
文明より隔絶されたこの空間で、私は冷静を取り繕い、女に対して拳銃を突きつける。
彼女の姿を見てまず、私はこの島が連合軍の支配下に置かれている可能性を警戒した。
6: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:10:39.98 ID:9IWbdKPo0
日本兵「手を上げ、その場に伏せろ」
7:名無しNIPPER[sage]
2017/04/12(水) 17:10:49.07 ID:FpLtaYMQ0
久々に見る酉だ、期待
8: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:20:31.24 ID:9IWbdKPo0
西洋人に酷似しているとはいえ、見かけ上この女が戦闘員であるとは到底思えない。
それが、戦場の真っ只中である南太平洋洋上の孤島で一人で行動していることを、私はこの時点で“おかしい”とは考えられなかった。
9: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:28:23.44 ID:9IWbdKPo0
日本兵「……ホールドアップ」
10: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:33:54.44 ID:9IWbdKPo0
銃を構えつつジリジリと後退するも、女は均整の取れた顔に微笑みを浮かべながら……。
これまで“聞いたことも無い言語”をそのつど口ずさみながら、歩み寄ってくる。
11: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:35:32.55 ID:9IWbdKPo0
バァンッ!
12: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:37:19.01 ID:9IWbdKPo0
響き渡った音とともに、上空を舞っていた海鳥たちがギャアギャアと鳴きながら、一斉に島の奥地へと逃げおおせて行く。
13: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:38:57.43 ID:9IWbdKPo0
少女「シ……シュルー……リュ……!」
14: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:40:18.95 ID:9IWbdKPo0
それは刹那の出来事だった。
15: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:41:39.45 ID:9IWbdKPo0
日本兵「あ……ぁ……」
16: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2017/04/12(水) 17:44:40.83 ID:9IWbdKPo0
沈みゆく夕陽を背に群れを成し、やがて森へと消えて行ったあの美しい蝶々の群れ。
17: ◆9l/Fpc6Qck[sage]
2017/04/12(水) 17:46:10.59 ID:9IWbdKPo0
今日はここまでです。
まさか酉を覚えていてくださっている方がいらっしゃったとはww
遅筆ですが、がんばりますね
18:名無しNIPPER[sage]
2017/04/12(水) 17:49:18.75 ID:iMtF6x2k0
雪風の無線が過去につながったやつ書いてたひとかな?
オーロラの彼方にを思い出させてくれる良作だったです
続き、ゆっくりお待ちしています
19:名無しNIPPER[sage]
2017/04/12(水) 17:56:41.63 ID:NMMXr5eYo
おつ
きたい
20:名無しNIPPER[sage]
2017/04/12(水) 18:13:17.51 ID:51AUTnwU0
期待
71Res/22.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。