過去ログ - 藤原肇「実家での夜、隣の部屋には彼」
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9: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/04/21(金) 00:06:49.78 ID:jwvtHNfB0

Pさんは携帯電話の画面を指差し、慌てて外に出ていきました。
おそらく仕事関係の電話がかかってきたのでしょう。
彼が出てしばらくすると、おじいちゃんはふうと息を吐きました。

「しかし、肇だけの成長ではないだろう。彼の支えもあってこそだ。彼には感謝せんといかんな」

私はうなずきます。彼がいなければ、私は変われなかったでしょう。いくら感謝しても、感謝することのできない存在です。

「でも、肇、お前にとっては感謝だけじゃないだろう?」

おじいちゃんは少し意地悪そうな笑みを浮かべました。
その言葉の意味を理解した私は、たちまち顔が真っ赤になります。
いくら否定しようとしても、言葉がまとまらず、うまく言い返せません。

おじいちゃんは珍しく大笑いしました。
そんなことまで見抜くなんて、ずるい。
顔を真っ赤にして俯く私を見て、電話から戻ってきた彼は困惑していました。

それから再びろくろを回しましたが、何度やっても器はぐにゃぐにゃになってしまいました。




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