過去ログ - 藤原肇「実家での夜、隣の部屋には彼」
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8: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2017/04/21(金) 00:05:36.00 ID:jwvtHNfB0

そうして器が完成しました。

完成した私の器を、おじいちゃんが眉間に皺を寄せ、まじまじと見ます。
「この辺に桟切を出すのだろう。あとは……」
おじいちゃんは私の目論見をことごとく言い当てます。
私の心内をすべて見透しているような気がして、私はまだまだなのかと少し悔しく思ってしまう。

しかし、おじいちゃんは表情を和らげました。
「久々に回したから形は良くないが、発想は悪くない。気持ちが十分にこもってる。合格点だ」

ふとPさんの方を見遣ると、彼もうなずいてニコと笑いました。私も自然と頬が緩みました。
ブランクのあった私の腕は技術的には不十分でしたが、魂だけは詰め込むことが出来ました。
アイドルではなかった頃の私と比べると、それだけでも大きな一歩を踏み出せたのかもしれません。




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