25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga]
2015/10/12(月) 20:56:42.53 ID:p0a2tvJnO
夢魔「とりあえず、今日のところは帰してあげるわ。殺生があった事だし、どんなに慣れてても精神が疲れている事でしょう」
剣士「その点は本当に慣れすぎてしまった。構わん」
夢魔「今、慣れすぎてしまったと言った時に目を伏せたわね。慣れた自分を振り返って、卑下してないかしらって」
剣士「……細かいところばかり良く見ているな。まったく」
夢魔「そのベッドで寝なさい。目が覚めるわけでもないし、夢で私にからかわれる訳でもない、本当の休息よ」
剣士「……。明かりを落としてくれ」
夢魔「はい、どうぞ」
彼女がパチンと指を鳴らすと、辺りのイメージが暗くなる。顔もあまり見えない、穏やかな暗がりだ。
夢魔「ふっふふ……私もヤキが回ったかしら。おおよそ、宿主にしてあげる事じゃないものねえ」
剣士「……」
夢魔「ご主人様って、呼んであげる」
剣士「また、からかっているのか」
夢魔「いいえ、本心よ。マスター。貴方の使い魔になっても良いと。そう言っているの」
剣士「本当に、お前はおかしな悪魔だ」
彼女の手が頭を撫でる。
とても、退けられない。
夢魔「ええ。お休みなさい、ご主人様。眠りにつくまで、そばに居てあげるわ……」
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