15: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 16:50:48.25 ID:4yJ+Tv6jO
そうして、30分歩かされた。
小学生の歩幅は小さく、学校までの道のりがとても遠く感じられた。
この距離なら、絶対に車で行くのに。
とは言っても、肉体的に疲労したわけではなく、私の体は案外と元気だった。
「どっち向かってるの」
うろ覚えで教室に向かおうとして、
ランドセルを掴まれた。
後ろに引っ張られる。
「こっちでしょ」
「あ、そうだった」
そうそう。
「おはよー」
横から声。そして、軽く突き飛ばされる。
「うひゃッ」
「おはよう」
やすはが言った。
突き飛ばしてきたのは、みやちゃんだった。
「みやちゃん……」
ハスキーボイスも合わさって、信じられないものを見たような声が出た。
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