26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 18:47:28.24 ID:4yJ+Tv6jO
上林さんと手を繋いで帰った。
この子はよく人と手を繋ぎたがった。
でも、みやちゃんの手前いつもやんわりお断りしていた。
なんだか、保護者の気分。
こちらが家まで連れて行ってあげているような。
いや、でも今頭おかしい私が児童と一緒に帰る方が危険な気もする。
「あなたの友だち、私のこと嫌いなんでしょ」
なんという直球ストレート。
「うん」
私も、ストレートで返す。
「あなたは?」
「私は嫌いとかそう言うのはないよ」
「ふうん」
そもそも、そこまで話たことがなかったし。
一見で生理的に無理って言う方が珍しい。
彼女は値踏みする様に、私の顔を見た。
「男の子みたい」
それ、気にしてるのに。
「悪かったね」
「ううん、そこがいい」
どういうこと。
「それより、上林さんこそみやちゃんと同じ班になったけどやっていけそう?」
確信を突いていいのか分からないけれど、
まあどうせ全てなんかの病気が引き起こした幻覚か妄想なんだからいいか。
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