げんきいっぱい5年3組 (オリジナル百合)
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29: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/05/29(日) 19:16:12.80 ID:4yJ+Tv6jO
家に帰って、帰っていた母親に今起こっている問題を説明した。
もちろん、まともに取り合ってはもらえなかった。
代わりに、体温計と風邪薬を差し出された。
このくらいの子どもはよく意味不明なことを思いついて、
現実とごちゃ混ぜにするのよ、と後から帰ってきた父親にあらましを説明して、ため息をついて言った。

私自身、一晩寝たら戻るだろう、なんて安易に考えていた。
それに、病院に行って診断してもらえれば何かしらの病気にカテゴライズされて、治療薬をもらえるはずだとも考えていた。
しかし、次の日もその次の日も、私は小学5年生だった。


3日目には、精神的に疲れていた。
とりあえず、会話を合わせるように気を配ってみたけれど、
何かと元気が良すぎて疲れる。
お姉さん、そのテンションにはついていけない。
そして、4日目には授業に飽き始めていた。
始めこそ、懐かしさと理解が早かったのもあり楽しんでいたけれど、
小学生の授業はやはり苦痛でしかなかった。
常識として身に着けた内容を延々と言われるのは辛い。
同じ事を何度も言われているような気がして狂いそう。

1週間程経った。
だんだんと私は怖くなっていた。
私は、今、どこにいるのか。
相変わらず、両親はまともに取り合ってはくれない。
やすはやみやちゃんに相談することもできない。
病気の治療が遅れれば遅れる程、私の気は狂っていくのではと、怖かった。




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