23:名無しNIPPER[saga]
2016/08/19(金) 17:29:30.18 ID:xz5OVBJu0
体の疲れ以上に精神的に疲弊していた娘は、女執事の言葉を思い出す。
夜は部屋を出てはいけない。
その意味は何なのか、出たらどうなるのか。
娘の中で何度も疑問が浮かんでは女執事の眼を思い出してしまい、その度に忘れようと頭を振るの繰り返しをする。
次第に疲れと疑問が奴隷の娘の体をベッドへと誘い、そのまま一時の眠りに就かせてしまった。
奴隷(…………)
奴隷(心配、してるかな……)
微睡みの最中に彼女は瞼の裏で、ある男を思い出していた。
まだ初潮を迎えたばかりの時。
彼女を最初に買った、とある商人の男。
……奴隷の娘は、はっきりと過去を思い出す前に深い眠りに落ちる。
彼女が眼を覚ました時には、時刻は夜になっているであろう十二時を過ぎた頃だった。
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