19: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:18:27.55 ID:upUN87ha0
「…………」
沙紀は無言だった。無言のままにそこを撫で続けた。
「ふ、ぁ、うぅ……」
響子はそこを撫でられ声をあげてはいたものの、嫌がる素振りは見せず、ただギュッと耐えるように沙紀の服を握っていた。
「ここ、弱いんすか?」
そう問いながら手の動きは止めない。響子は首から走る快感にも似たような感覚に戸惑っていた。
「知らない、ですっ……!」
それは照れ隠しでもあり本音でもあった。実際その場所を愛撫されること事態あり得ない話で、確かめる術などなかった。
「誰にも触られたことない?」
「な、ないと思います……」
実際子供のころだと、同性の間で擽りあいふざけたことはあっても、年頃になってからはそういった行為は必然的に少なくなり、いずれなくなっていく。
そんな響子の回答に沙紀は独占欲だとか満足感だとかがグツグツと満たされていく感覚に襲われていた。
「沙紀、さんっ……」
夢中になってその性感帯とも呼べるような場所を刺激しているうちに響子の身体はスイッチが入ったように昂っていた。息は色付いて荒く、瞳は弱々しく揺れ、表情は見た者の欲を煽るように儚く情欲に惚けていた。
「響子ちゃん」
沙紀は返事をするように彼女の名前を呼び顔を近づけていく。それが接吻であることを悟った響子はゆっくりと目を閉じた。それは了承の意を返したのと同じ意味合いになる。
そして、沙紀は止まらないままに彼女の柔らかい唇を優しく奪った。
「あん、むっ、うぅ」
響子の口内を沙紀はじっくりと堪能していた。時々舌を絡めたりすると響子の身体はピクンと反応し、淫靡な呼吸が絶えず漏れる。その声が沙紀の中の欲をまだまだ掻き立てる。
しばらくそうしていると当然、お互いともに呼吸が辛くなってくる。そうすると沙紀はゆっくりと名残惜しむように唇を離す。先程と同じように銀色の甘い橋がお互いに掛かり、そしてゆっくりと落ちる。
「はぁ、ふぁ、は、ぁ……」
響子はいまだに甘い息をつきながら潤んだ瞳で沙紀を見つめていた。
「響子、ちゃん」
「……っ」
白いワンピースに手をかけてゆっくりと上げていく。柔らかそうな白い腹部が露になっていく。響子も一瞬息を呑んだがそれ以降は何も言わずにただされるがままに任せていた。
「綺麗っす。すごく……」
「ひゃっ、ぁ」
沙紀は殆ど無意識に響子のお腹を撫でていた。それは当然とも言えるほど彼女の腹部は柔らかくさらさらで時間の許す限りはずっと撫でていたいような魅力があった。
「ふ、ぅ、ぁ……」
響子は何とか口を結んでいたが、むず痒いような気持ちイイような感覚が同時に押し寄せ、時折小さな嬌声を漏らしていた。
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