【悪魔のリドル】兎角「一線を越える、ということ」
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28:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:37:28.33 ID:u1xI7N2CO
晴が1号室から出ると兎角は急に全身の疲れを感じた。
どうやら心身は思っていたよりもはるかに限界だったらしい。
兎角は頼りない足取りでベッドへと向かいそのまま倒れる。ぎしりとスプリングが軋み、それに連動するかのように眠気が下りてきた。
兎角はぼんやりとした頭で今日のことを考える。
変な言い方になっていなかっただろうか。勘違いされるような表現はなかっただろうか。晴はどう思ったのだろうか。特に最後の晴の表情はどう解釈すればいいのだろうか。
少なくとも今日最悪の決断はされていない。それだけは確かな救いであった。
兎角の頭が限界に近付いた。どうやら今日できることはもうなさそうで、後はもう成り行きに任せるしかないようだ。
兎角は目をつぶり体の力を抜いた。そしてそのまま深い眠りについた。
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