18: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2018/03/15(木) 00:16:05.45 ID:LHPiSqGv0
その夜。
「……これでいいのかな?」
午後からのレッスンを終え、家に帰ってくる頃には外は暗くなっていた。紙袋から小さなうえきちゃんを取り出すと昨日と同じく机の上に置く。
そして夕美は大きめのコップに大量の水を注いでいた。
『昨日も言ったけど水分欲しがるみたいだから、何か用意するといいよー』
帰ってくる途中に携帯に届いたメールである。志希があれからどうなったかは知らないしわざわざ聞こうとも思わないが、情報共有はありがたいことこの上ない。
「うわ」
メールの通り水を用意して鉢の前に置くと今までどうやって潜んでいたのかわからない触手がゆっくり出てくる。
そしてコップの中に先を突き込むとピチャピチャと飲みだした。
「うーん、こう見れば可愛いような……?いや、そんなわけないよね、うん」
覗き込むように見ているとコップの中の水はあっという間になくなると触手は先端を上にあげユラユラと揺れる。
(思えば朝食も勝手に作ってたし、自分で蛇口捻ることもできるのかな)
指先で軽く突いてみるとそれに反応して擦りつけるように動いたり指先にクルクルと巻き付いてくる。
(昨夜はこれに……)
今のところ一本しか触手は姿を見せていないがあの中には何本もの触手が潜んでいて、昨日はそれに身体中を蹂躙されているのだ。
「うぅぅ……」
可愛らしく唸るような声を出してそれを眺めていたが、脳の中に蘇るのは昨夜の暗闇に閉ざされた部屋の中での情事である。
(……考えないようにしないと)
うず、と下半身に疼きを感じた夕美はそれを弾くように首を左右に振った。
(だめだめ、とにかく昨日のことは忘れよう)
思い出せば思い出すほど痴情を想起してしまう。夕美はとにかく気分転換をしようと思い、湯船を沸かすことを思いついた。そしてそれを実行するために椅子から立ち上がった。
しかし──
「う、うそっ」
シュルっと触手が腰に纏わりついて彼女を軽く引き寄せる。それは昨日の状況と殆ど酷似していた。
「やだ、もうー……」
昨日の様な強い拘束力ではない、抜け出そうと思えば抜けれそうな緩さである。しかし、そして夕美はそうしなかった。というよりも出来なかった。
(昨日のだけで、身体が覚えちゃってる……)
腰に触手が纏わりついただけで、下腹部が熱を持ち始める。間違いなく目の前の触手に身体が発情していた。
そんな夕美の期待に応えるようにうえきちゃんの鉢からニュルニュルと複数の触手が伸びてくる。
「やっ、あっ……」
裸だった昨夜と違い今日はしっかりと衣服を着込んでいるが、触手は器用に服の下に潜り込むと下着の上から敏感な部位を擦り始める。
まだまともに弄られていないのにあっさりと秘部は濡れそぼり、クチクチと淫らな音が耳に届いていた。
「やだ、やだぁっ!」
結局その日も夜遅くまで嬌声を上げさせられた彼女は、昨晩と同じく気を失うまで触手の餌になることになった。
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