【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【6頁目】
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23: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/12/05(日) 22:41:19.11 ID:FedYBPuSo

陽乃「もっと違う努力しなさいよ」

美佳「違う努力だって、ちゃんとしています……」

美佳はそう言うと、

千景のプレイしているゲーム等を調べたり、

実際にプレイしたりして話が合うようにと務めたり、

何かが起きても問題がないようにと、最大限のバックアップが出来るようにと、実家のことなどを調べたりもして、

常に備えていることも、話した。

けれど、そのうえで美佳は必要であればとこぼす。

美佳「郡様は久遠様の存在を煩わしく思っています……その存在が勇者という存在を地に落としてしまうと、それが災いになると」

陽乃「だけど、腐っても勇者である私に手を出せないから、大義名分を与えてあげたいってこと?」

美佳は陽乃を一瞥すると、それには答えずに「郡様は」と呟く

美佳「……戦闘から帰還されると少しだけ情緒不安定になっていることがあるんです。いつも、久遠様のせいだって怒ったように繰り返していました」

それを解消するには、

やっぱり、陽乃をどうにかするべきだと美佳は考えているようだった。

あまりにも短絡的ではあるが、最も確実だからだろう。

美佳「戻ってきてほしくなかった。ずっと諏訪に閉じこもっていて欲しかった。郡様が努力して積み上げてきたものを、久遠様と白鳥様は簡単に壊してしまう……」

陽乃「何言って――」

美佳「明日……大社から正式発表があります。たった1人で諏訪を守り抜いた英雄を人類の希望として表舞台に立たせるんです」

美佳は嘲笑するように吐き捨て、視線はどこかへと流れる。


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