【安価でのわゆ】久遠陽乃は勇者である【6頁目】
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5: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2021/12/05(日) 16:38:51.90 ID:FedYBPuSo

九尾はそんなことを言い残して、

病室から出て行ったのか、姿を消してしまう。

九尾が消え、1人になった病室で陽乃はため息をつく。

九尾は思わせぶりなことを言うし、

そもそも嘘も言うだろうし、本当のことも言う。

いちいち真に受けていたら、心が持たない。

だけど。

九尾が言う、千景の憎悪が向かう先。

今は陽乃が一身に引き受けている状態だけれど、

それが変わることがあるのだとしたら、それは。

陽乃「……白鳥さん。ね」

わざわざ、担ぎ上げる。と言って歌野の名前を出したのだ。

それ以外にない。

歌野に何かがあったら九尾は庇うだろうか。

きっと庇わない。

だから。

いや、だからと言って。

陽乃「私に出来ることなんて、何にもないわ」

陽乃は持て余した暇を忘れるように、目を瞑った。


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