過去ログ - イタリア百合提督「着任しました」
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7: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2016/12/28(水) 01:06:08.28 ID:5P2roQ+o0
運転手「ここです、少将閣下」ブロロ…キィ

提督「結構かかったわね…って、ここ?」

提督はローマから国営鉄道でも使おうかと思っていたが、近くには駅もないという。海軍の護衛兼運転手が走らせてくれたランチアを降りると、提督は軽く伸びをして、長いまつげをぱちぱちさせた

提督「ほんとにここなのね…」

周囲は白い砂浜、寄せては返す青い波。松林の生えた緩やかな山並みは観光か保養地としてならすばらしい。

そのなかにぽつんとあるのが、大戦中の建物らしいレンガ造りの小ぶりな軍港。きっと戦前は小型艦艇のいこいの場所だったのだろう。一応新設されたらしいレーダーサイトが見えるが、それをのぞけばローマ帝国時代の別荘といわれても信じそうだ。

提督「とりあえず、正門はあっちね。でも、私はいいけどあなたはどうやって帰るの?」

どう見ても「電車はねェ!バスもねェ!」である

運転手「は、海軍の補給トラックが来ますので、それで戻るようにと」

提督「そう、ありがとう」ギュッ

運転手「あ//…いえ、志願者が多くて大変だったほどですから、ごほうびみたいなものです。それと…」

提督「なぁに?」

彼女の手には小さな包みが握られている

運転手「ローマのみんなから渡すように頼まれました、ぜひ、身に付けて下さい」

提督「ありがとう、開けるわね」

そっと包み紙をめくって、ケースを開けた。入っていたのはきれいなエメラルドの首飾り。シンプルだが、どんな装いにも合いそうなものである

提督「わぁ…綺麗ね!こんなに素敵な首飾り、高かったでしょうに」

運転手「みんなで出し合いました。私たちのこと、これを見て思い出してくれれば嬉しいです」

提督「ありがとう。みんなにもよろしくね」

運転手「はい!少将閣下…いえ、お姉さま//」

提督「ふふ、ありがとう。可愛い妹」



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