過去ログ - 【恋の三角関数】スズカの好きな唇はそっち?こっち?それとも…【愛美と雪の板挟み】
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17:スズカ♂ ◆ZOIS.I0.aM[sage]
2011/03/17(木) 22:31:39.47 ID:NB3Gf5HUo
「帰り道で別れてから、ずっと愛美の声が聞きたかったんだ。
 そのことを察して、愛美は電話を掛けてくれたんじゃないかなって…あは、違うかな」

『そう、そうよ?スズカが心配してるかなって思ったから、電話したの。
 ……ていうのは、嘘。スズカと話したかったの、恐かったの』

このとき、愛美に会いたくなった。会って何をするかは、全然思い浮かばなかった。
それでも、とにかく愛美の傍にいたかった。

「ありがとう。愛美は、今ひとりでいるの?」

『うん。お父さんはリビングにいるけど…今は、ひとり。』

「そっか。私も、家族は全員寝てるし、ひとり。
 愛美にひとりで恐い思いをさせて、ごめんね」

これまでの経験上、「こうして電話をしていれば私たちはひとりじゃないよ。ふたりだよ」という陳腐な宥めは、
愛美嬢に通用しないことは明白なので、言い方を変えて臨んでみる。

「もしもの話、してもいい?」

『何それ』

「もし何々だったらー、って話」

『…今、話す必要のある話?』

「はは…ま、夜は長いし!付き合ってよ」

愛美は、返事をする代わりにため息を吐いた。

「もし、愛美と私が交際していなかったら…」

『していなかったら?』

「今日、今、私たちは誰と話していたんだろうね」


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