過去ログ - 【君だけを愛し続けてゆく事】 能力者スレ 【選んだから】
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14:名無しのパー速民[sage saga]
2011/09/17(土) 22:55:02.82 ID:7s+m9Rhgo
【体を起こした猫の肩を、叩く姿があった】
【徐々に輪郭を描き、明確な形をなしてゆく】
【おそらく、この中ではその姿を知るものは二人。あのゲームを熟知したエリスと一緒に参加したチェルシーだけ】


”どうやらパーティの時間に間に合ったみたいだね”


【――――――――少年のような念話にあわせ、彼はその笑みを深めた】
【蒼い制服。白を基調とし、回路図のような青い図形がびっしり描かれている】
【身長は160半ば、ネックが長く口元を隠し、立ち振る舞いはおかしな風格が漂っていて】
【ボサボサの黒髪は、当初のローズと良く似ていて、糸目が温和そうな印象を与える笑顔】
【手付きも仕草も、何もかも、少年めいた見た目とは乖離した大きさを内に秘めていた】

【線が少年の背に浮遊し帰還する。片側六本、十二対、翼のような威容】
【頭痛に眩む猫の肩を引っ張りあげて立たせると、そのまま若干乱暴に背を押した】
【振り返りかけた猫に、少年は首を振り、未だ魔王の少女を指して笑った】
【糸目に隠した蒼い瞳を、魔力でうっすら輝かせながら】

”君の役目は、そんなことじゃないだろう?”
「為すべき事を為しなさい。あなたは一人ではありませんよ、『ブルーローズ』」

【少女の声の主は、姿がない】
【でも従者の様な保護者のような言葉遣いは、その鈴のような声音には、覚えがある】
【きっと、今まで出会ったことがないこの少年も、きっと、】

>>999
【―――――追撃に、オルカの声が聞こえた】
【この場にいない二人…なんだかんだで保護者をやってくれた犬っころと、なんだかんだで稽古をつけた遥人】
【それだけじゃない、オルカをはじめ、ヘイロンもチェルシーも、…この場にいない人たちの事を思い出す】
【仲間という言葉ですら括れない、愛すべき隣人達】
【記憶をたどって、『兄』、『二人の姉』、『父のようなヒト』を思い浮かべ、そして、】

【原因不明の頭痛に苛まれながら、猫は前を向く力を取り戻す】

あっ、ありがとっ、オルカっ!!

【刻々と悪化してゆく頭痛を推して、ようやくローズは他者を見る余裕を取り戻し、礼を述べた】
【その意思に答えるべく、猫は予備動作たる一歩を踏み込む】
【距離にして僅かだが、次はあの俊足が来ると見ていいはずだ。頭痛で聊かふらついているのは懸案事項だが】


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