過去ログ - 【勘違いするなよ】能力者スレ【別に助けたワケじゃねえ】
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22: ◆moXuJYo6C0cW[sage]
2018/11/03(土) 17:04:54.37 ID:z86tKygMo
>>17
>>21
【『標本室』と『クリーチャー製造エリア』は、ガラス張りの壁で隣り合っていた】
【『標本室』には複数の大型カプセルが並び、謎の液体の中で揺蕩う不気味な怪物たち】
【そして、虚ろな表情で浮かぶ人間たちが並んでいる。文字通りの標本】

【壁には、機械生物の剥製や、剥ぎ取られた人間の皮が複数飾られている。背中から裂かれ、そこから恐ろしく綺麗に剥ぎ取られたもの】
【頭髪までついたそれは、あの生配信で皮剥ぎをやったミレーユならば、その熟練した解体技術の一端を見るだろうか】

【その皮膚には、蛇の刺青がある。スクラップズに殺された、サーペント・カルトのサーヴァントのものだろう】
【その場に立つ複数の下位構成員がボヤきあっている】

サーペント・カルトはうっとおしかったけどさあ、あいつらが活動してる間は資材集めは楽だったよな
だなあ。あいつら、生贄探しに自分から人気ないとこに入ってくるし。路地裏で資材集めしても、サーペント・カルトの仕業と思われるし


【ガラスの向こうには、複数の大型機械が立ち並んでいた】
【せわしなく行き来する構成員たちの中に、写真にあった主要メンバーの顔が二つ】
【スーツ姿に眼鏡の男、ポイゾニック・ジャンキー。鋭い目つきのミリタリーコートの男、レギオルフォン・ゾルダート】

【ポイゾニックは何らかの制御盤を操作し、傍らでレギオルフォンが何らかの薬剤の入った注射器を準備している】

【制御盤の真上、大型機械の更に上には、透明な球体に入れられた全裸の人間が何人か。球体一つにつき、一人ずつ】
【外務八課なら、顔くらいは見覚えのある者がいるだろうか。いずれも、重犯罪によって死刑か終身刑の判決を受けた犯罪者だ】

【レギオルフォンの眼前には、作業台に固定されたやはり全裸の犯罪者が呻いている】


……UTの生物兵器の女は、例のカチューシャのことで人を悪意で歪める行為に怒っていたらしいが
俺たちのやってることも、大して違いはないな

「何言ってんです、レギオルフォン! 自分のことは棚に上げる! これ、ワルの鉄則!!」

【その言葉と同時に、頭上のカプセルが開き、犯罪者たちが大型機械の中に転落する。水音が弾ける】
【ゴボゴボという水音と悲鳴が、やがて獣じみた咆哮に変わっていき。機械の下部から排出された時には】
【爪や牙や触手をめちゃくちゃに組み合わせたような。人間の頃の姿の面影がまるでない、怪物に変わっていた】
【いともたやすく行われる、えげつない怪物製造過程。機械の中には、何が満たされているのやら】

「ま、そりゃそうだ。どうせ、ほっといても死刑や終身刑の奴らだしな。有効活用ってやつか」

【レギオルフォンもそう言いながら、作業台に拘束された男に注射器の中身を押し込む】
【たちまち男の身体が膨らみだし、やがて人間の範疇から外れた異様な肥満体となった】

【レギオルフォンが作業台をそのまま押し転がして、その先の穴に肥満体を放り込む。上には表記『ブロイラーハウス』】
【ガラス張りの階下を除けば、その様はまさにブロイラー。ぶくぶくに膨らんだ異形の人間たちが、粗末なテーブルの上に並べられた、残飯のような食事を貪り続けている】

【そのすぐ隣、壁一枚隔てた部屋では、先ほど機械から排出されたクリーチャーたちが、肥満体たちを貪り食っている】
【ブロイラーとは、クリーチャーの食料にするためのものらしい。全てが、資材とされた人間を循環させた邪悪なシステムだ】

さあて、もう少ししたら行かないと! ボスのご馳走が待ってますよ!!
「ああ。久々に美味い飯にありつけるな」


【言いながら、二人は奥の扉へと歩いていく。その先は先に目にしただろう『居住エリア』に通じているらしい】


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