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意地悪なメイド4 -
製作速報VIP(クリエイター) 過去ログ倉庫
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1 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/30(金) 21:39:06.40 ID:pBVAq120
男「おーいメイドー、お茶入れてー」
メイド「今何て言ったかしら?」
男「ヤバッ…いててて!」
メイド「お茶を入れてください、でしょ?ご主人様」
男「ごめんなさーい」
メイド(うふふふ、ご主人様ったら可愛い…)
・荒らし禁止、来てもスルー
・またーり仲良く
・基本的にsage進行で。
・次スレは
>>950
辺りから考慮。
・新作者もまだまだ募集中。主様に感化されたら君もレッツ執筆!
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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]: ID:???
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【怪獣8号】ミナ「日比野カフカ今日は奢りだ!好きなだけ食え!」 @ 2025/08/02(土) 00:14:58.07 ID:l6LpFqfaO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1754061298/
すいか 67.1 立ててみるテスト @ 2025/08/01(金) 14:24:40.59 ID:GCnrlbTY0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1754025880/
もう8月ですね... @ 2025/08/01(金) 06:51:37.98 ID:tUwLog300
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753998697/
【デレマス】橘ありす「花にかける呪い」 @ 2025/07/31(木) 00:03:20.38 ID:DoK8Vme/0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753887799/
【学マス】広「笑って」 @ 2025/07/30(水) 20:41:14.60 ID:VXbP41xf0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753875674/
パンサラッサ「安価とコンマで伝説の超海洋を目指すぞぉ!!」 @ 2025/07/29(火) 21:13:39.04 ID:guetNOR20
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753791218/
落花生アンチスレ @ 2025/07/29(火) 09:14:59.83 ID:pn6APdZEO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753748099/
ライナー「何で俺だけ・・・」 @ 2025/07/28(月) 23:19:56.58 ID:euCXqZsgO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753712396/
2 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/30(金) 21:45:43.51 ID:pBVAq120
という訳でパー速に間違って立ててしまったのでこちらに立て直しました。
テンプレは後々主様が貼ってくれると信じて!(人任せ)
3 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/30(金) 23:46:46.54 ID:m1/oOUAO
立てていただきありがとうございます!
という訳でこちらで本格的に活動していく感じになりますので改めてよろしくお願いします。中の人です。
悲しいことに削除依頼出す予定がまだしばらくかかりそうです……。
はい、実はPC持っていけませんでして。LANはあるけどモノがない! ……うぅ。
しばらくはあちらに誘導用として置いとく感じにもなるかなと思いつつ。
いやぁ……ドモホルンリンクルが落ちてくるのを眺めてる仕事よろしく半日ほぼ立ってるだけの仕事でした。
会社的にはそれが一番いいんですが。なんか対応しなきゃいけないエラーが出た方がまずいんで!
しかし関東ってスゴいですね。
駅ひとつがデカいデカいww
色々迷いそうになりつつなんとかあと4日間頑張る予定です。
……って、なんかリアル事情晒してすみません。
この後飯を済ましたら携帯から色々書き込む予定なんで!
以上、生地がアホみたいにうすいバスローブ姿の中の人でした。
4 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/31(土) 01:13:27.37 ID:goUPXAAO
メ「さぁこちらの一発目ですよ。かましたらぁ!」
男「何をだよ」
メ「何をのんきな。いいですか主様、ここは新天地。いわば戦場。しかも孤立無援!」
男「マジか」
メ「更に言うならば我らはアウェイ! つまりここでバッチリ存在感をアピールして初めて製作陣の仲間入りを果たす訳です」
男「なるほどな。なら最初から仲良くすれば……」
メ「しゃらーっぷ!」
べちん
男「痛ぁ?! お、おま、何普通にビンタかましてくれてんだよ!」
メ「主様が目を覚ましていただけるよう頑張りました」
男「お前がはしゃぎすぎなんだよ! 何と戦ってんだよ! 抑えろよ!」
メ「この身のうちから溢れ出す邪気眼パワーをですね。ククク」
男「最後の三文字が余計に痛々しいわ!?」
メ「大丈夫です。何故か私が恥をかくと主様が恥ずかしくなる循環系システムになっておりまして」
男「くそおおお! せっかくの一発目がまたこんなんかよおおお!」
メ「うむ。今日もわたくし百点満点」
5 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/31(土) 01:20:21.56 ID:goUPXAAO
男:通称“主様”。スペックは総じて標準ちょい上。後は雰囲気ウルトライケメンにして天然たらし。何故かヒロイン属性も兼任する完璧凡人。実家がブルジョワジーでしたが絶賛絶縁中。
メ:通称“メイド”。メインヒロインポジション。が、存在感が意地悪してる時以外はあまりないらしい。時折(一割くらいの確率で)見せる可愛いところに騙されるとそれ以外の九割で損を被る。きょぬー。総じてハイスペックな容姿。これも罠。
以上の二人が前スレ中盤までメインでした……。ええ、過去形です。
現行では彼らの次世代やら外伝なんかが主流になってる(はず)なんで後々そちらについても。
6 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/31(土) 12:56:31.78 ID:Sn3xj.Q0
乙
とんでもないことになってるのも約一名・・・どうしてこうなった
7 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/07/31(土) 23:49:08.12 ID:goUPXAAO
委員長「誰のことかしら」
命「誰のことなんだろうな」
こいつらじゃなかったらマジで誰かわからないけれどとりあえずパッと浮かんだ面子ですww
明日早いから今日は更新お休みですが、お題やらは早速受け付けてます。
あとテンプレ代わりのキャラ紹介も徐々にやりつつ。
今日はすみませんがおやすみなさい〜。
8 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/01(日) 23:54:04.61 ID:pD1W3IAO
男「おいす」
委員長「おはよう」
女「お、おはよ!」
友「やほ」
男「うむ。見事に変わり映えしない面子だな」
委員長「随分な言い種ね」
友「いつも通りの仲良しってことで」
女「仲、良し……男くんと。……えへへ」
男「ま、そういう訳でいつも通り委員長に何か言われる前に退散すっかな。友、昼はバスケでもやるぞ」
友「はいはい」
委員長「誰かさんが言わせなければ私だって小言なんて」
女「あ、あのあの。委員長さん、お昼……」
委員長「勿論見に行くわよ」
女「う、うん!」
そんな平和な学生時代の関係。
委員長:第一世代ではクール担当。そして元サブメインの位置に居た人。しかし気付けばお題でも内容でも不遇というか色物というか。ある意味愛されポジションを確立した猛烈スピンアウトヒロイン。ちなみにヤンデレ属性持ち。
女:内気系純情サブヒロイン。のはずがとある性癖に目覚めることで変態の仲間入りを果たすことになる。基本的には個性派揃いの面子の中の良識人。手先の器用さは世界級。
友:正統派スポーツ系友人。でもスレでの扱いはガチホモ。そんなガチムチ描写もホモセクシャルな描写もないのにずっとその扱い。世の中がいかに理不尽にして不思議かを体現した存在である。
9 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/02(月) 00:18:45.00 ID:6Vee8cAO
姉「お〜とちゃん!」
むぎゅ
男「のわ?! 来てたの、姉さん」
姉「うん。ねね、私はおとちゃんに会いたかったけど、おとちゃんは私に会いたかった?」
男「そ、そんなの……決まってるだろ」
姉「……おとちゃんの口から聞きたいな。お姉ちゃんのお耳に優しく、ね?」
男「あ、ぅ。お、俺は……」
妹嬢「兄さん。私もいるのですが」
男「うひゃわぁ!?」
妹嬢「何を発音しづらい声などあげてるんですか」
メイド長「全く。不甲斐ないですね」
男「ぐ……面目ありません」
姉「大丈夫大丈夫。おとちゃんがどんなでも私は大好きだよ」
男「ね、姉さん!?」
姉「えへ〜」
妹嬢「なっ! に、兄さん! 私だって!」
メ「あの盛り上がってっとこ申し訳ないんすが玄関先でドタバタされると迷惑なんで」
男「め、メイドがまともな意見を……!?」
メ「集中してゲーム出来ないんで」
男「……ですよね」
姉:メイドの上位互換のプロポーション。まっすぐな好意。天然系。少年誌的なパワーを発揮。などなど、ぶっちゃけ惚れない要素がない程のポテンシャル持ち。が、とある欲求から人とはあまりにかけ離れた価値観を持つ。何気に主様の初恋相手であり初めての人であり初めてしにかけた相手。
妹嬢:実家のブルジョワジーなところを最も発揮する主様の妹。ブラコンだったり素直になれなかったりお嬢様属性だったりと姉とは違う路線で高ポテンシャルを持つ。人間の可能性を体現した存在。でもナイムネ。更に何故か一切そんな描写がなかったのにふたなり属性が周りのレスにより付いた人。「付いてません!」まではもはやぬるぽ→ガッ並にテンプレ。
メイド長:妹嬢付の立派なメイド。プロポーションもなかなかにパーフェクト。ただクール系すぎて基本主様には冷たい。妹嬢命な方。
10 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/02(月) 15:21:24.13 ID:6Vee8cAO
妹「お姉ちゃんおかえりー」
委員長「ただいま。ねぇ、妹」
妹「ん? なぁに、お姉ちゃん」
委員長「……やっぱり男の人って小さい子の方が好きなのかしら」
妹「ぶふぅ?! な、何!? どうしたのお姉ちゃん! 大丈夫、主に頭とか!」
委員長「ええ、健康ね。だから体、貸してちょうだい」
妹「会話になってねぇー?!」
妹:男の、ではなく委員長の妹。先に出たおかげでこの名前を冠することに。姉に対してのみ素直だが基本的にはやさぐれ属性。姉とボディチェンジ可能な能力あり。使い道はギャグが多いが本来は……
女「えへへ。明日はみんなでお出かけお出かけ〜」
女弟「なんだ。姉ちゃん明日出かけんのか」
女「そだよ〜」
女弟「……俺は明日も部活だってのに。気楽だよな」
女「あ、あぅ。ごめん」
女弟「ふんっ」
女弟(あんな奴より俺の応援とか来てくれりゃいいのに)
女「でも、あの……お弁当作るよ」
女弟「姉ちゃんの弁当ねぇ……」
女弟(うまいんだよなぁ、あれ。くそ、楽しみとか思われたらカッコ悪いな)
女「次は応援いくから、明日頑張ってね」
女弟「お、おう。……そっちはほどほどにな」
女「はぁい」
女弟:割とまとも系微シスコン。野郎らしいガッチリムチムチ体型なのが災いしてこいつもガチホモの相手役にみまわれることがあったり。主様に対抗意識あり。
11 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/02(月) 21:20:46.54 ID:YeBCA2AO
ふと気付けばキャラも増えたよなぁ…
でも薄いキャラは居ないのが凄いぜ
…あれ?最近女弟だけ出番無くね?
12 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/02(月) 21:50:44.73 ID:PV0M8S20
もうふたなりじゃない妹嬢とか想像できないな
13 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/02(月) 22:21:08.28 ID:6Vee8cAO
女弟「お、俺だってなぁ!?」
メ「実はセカンドシーズンにてめいどさんを拾う役になりかけてたけれど二分で没になった人ですし」
女弟「なっ、そんな舞台裏があったのかよ! つかなんだよ、シーズンって」
男「俺も気になるな。なんだそれ」
メ「後々説明入りますがまぁ要はこの脇役はずっと脇役ってことで」
女弟「脇役言うなぁー!」
妹嬢「だから付いてません!?」
メ「はい。テンプレいただきましたー」
妹嬢「くっ、何故今やこんなポジションに……」
メ「数行前の人とか委員長さんに比べたらかわいいもんかと」
妹嬢「何故かすごい勢いで納得したんですが……」
14 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/02(月) 22:51:20.03 ID:PV0M8S20
きっと妹嬢のふたなり設定の裏には無理な遺伝子操作の代償で染色体に異常が起きたとか悲しい理由があるんだろうな
そりゃ触れられるのは嫌に決まってる。ごめんな、妹嬢
15 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/02(月) 23:17:12.11 ID:6Vee8cAO
妹嬢「そんな風にオフィシャル設定ぶってもダメなんですからね! 追加パッチなんてあたらないんですからね!?」
メ「でもほら、中の人が“なんかそんな設定な気がしてきた”とか言ってますよ」
妹嬢「オフィシャル化だけは嫌ぁぁーー?!」
メイド長「私はお嬢様がどちらであれ、付いていきます」
妹嬢「付いてません!?」
メ「もはや会話すら困難とは……おいたわしや」
16 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/02(月) 23:26:59.75 ID:6Vee8cAO
母「ダーリン」
父「なんだ」
母「あいらびゅ〜」
父「……。仕事中だ」
母「あぁん。返答ぷり〜ず」
父「……」
母「ぶー。いいもんいいもん。今晩はえちぃはおあずけだもん!」
父「お前が我慢出来るなら俺はそれでも構わんぞ」
母「無理に決まってんじゃんばーかばーか! もぅ、好き好き好き好き大好きなんだから!」
父「俺もだよ」
母「へ?」
父「愛してる」
母「……ぬ、ぬぬぬ。ここで脱げってことか!」
父「いや、早急すぎるだろ。後でじっくり……」
母「脱いじゃった」
父「……。ったく」
母「あん♪」
母「って感じでね〜? もぅ、母さん困っちゃう! みたいなさー」
妹嬢「夜中の三時にのろけを聞かされるこちらが困るのですが」
父:主様と姉と妹嬢の父上。こいつらのいいとこどり。つまりはチート級キャラ。基本的に家族に対して何ら愛情を見せない人。育児放棄もかなり早かったとか。その分、愛の矛先は全部妻。未だに現役アツアツ。
母:同じく母親にして育児放棄歴=子供の年齢なダメな人。こと遊びと旦那に関しては興味を抱くがそれ以外には気が向いたら接する程度。旦那と違い気まぐれながら子供と友人程度には接することがある。書いてて思うけどこの両親最悪だな。
17 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/02(月) 23:32:07.75 ID:6Vee8cAO
【本編:いじメイ season1】
主様とメイド。二人とその周りをめぐる様々な人達の物語。
高校生活を始めるにあたりメイドを雇う主様。やってきたのは可愛い以外なんら取り柄のない意地悪メイド。
そんな彼女と最初こそぶつかり合う中、だんだんと互いに意識するようになり……。
やがてくる結末は多くの人を巻き込んだとんでもないものになるものの、二人は互いの気持ちを確かめ合うのでした。
詳しくは今までの過去ログや7xさんにあるまとめなどをどうぞ。
ちなみに大部分のお題関連はこのseasonにてやらせていただくことに。
未だに汎用性の高い動かしやすいキャラ達なので。
18 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/02(月) 23:40:56.85 ID:6Vee8cAO
男子「うぅ……」
女「可愛いよぉ、可愛いよぉ。はぅぅ」
メ「相変わらずのクオリティ。実は妹嬢さんと下半身交換できたり?」
男子「なんの話だよ! くっ、屈辱だ……」
女「ほら、今日はみんなでうちの弟の応援、ね?」
メ「声出さないからバレないでいいですしね。チア姿の男子ちゃん。ぷぷ」
男子「ぬがぁ!」
女「大丈夫だよ、可愛いもん! 自信持って!」
男子「それが一番トドメなんだけど……」
男子:読み方は“OTOKO”ちゃん。とある学園祭の企画から誕生してしまった主様の裏の姿。元から女さんが持つ男の娘好き属性を目覚めさせており時々女装させられていたものが本格化。更に女さんによるマジメイクと肌の相性が良すぎてパッと見ではバレないレベルに。声を出さずマジマジ見られない間は可愛い可愛い男の娘。ちなみにこの姿のせいで後に女学院にも在学することになるがこれはseason1.5のお話。
19 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/04(水) 00:59:08.14 ID:O4yv2UAO
【外伝:いじメイ season1.5】
season1の登場人物達によるスピンオフ作品。もしくはオマージュ系や世界観説明の為の外伝だったり。つまりは割と何でもあり。
【外伝:委員長姉妹退魔編】
委員長姉妹の御実家は実はそういった御家系なのだった!
とはいうものの二人はこれといって(身体の入れ替え以外)特別な能力もないのでかなり地味な退魔夜行に。
半分怪談話よろしく二人して恐怖と立ち向かう話。
委員長は御実家から援助をされずに二人暮らしなのでこれが所謂収入源だったりする。
【いじメイ オルタネイティブ】
マブラヴオルタネイティブな話題にてちょっとした嘘予告で書いたのがきっかけで、あの世界をそのままに登場人物をこのスレの人に替えたもの。
中の人の記憶とキャラをどこまで活かせるかでただのパク……げふん。オマージュから脱出できるかが掛かってくる。
現在の外伝系更新の中心となっているものの一つとなっている。
【外伝:あやちゃんシリーズ】
厨二病全開シリーズ。現在一話しかなく更に本編キャラの出番もほとんどないままの問題作。
が、実は頭の中では八割方ストーリーが出来てたりする唯一のシリーズ。
いずれ世界観説明として続きを書いてく予定。
20 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/04(水) 01:09:39.23 ID:O4yv2UAO
【外伝:女学園編】
妹嬢が入学し、男子ちゃんとメイドも共に入ることになった女学園。
そこは外伝キャラやらたくさんの人が集う新しいフィールドだった。
取り分け生徒会長を勤める女生徒は理事長代理として在学する妹嬢に何やら対抗心があるようで……。
じっくりお題なども絡めて進んでくシリーズ。男子ちゃんが一番困る外伝でもある。
会長「ふふ、相変わらず可愛いですね。私のリボン、似合ってますよ」
男子「だからってこんなに付けたらアホの子みたいでしょ」
会長「普段凛々しい男子さんだからこそ、このギャップに女の子が喜ぶのですよ」
男子「別に喜ばれても……」
会長「ふふ。ファンを持つ身としては時にサービスも必要ですよ?」
男子「いいです。なんならこっちのファンを持ってってください」
会長「あら……私達のカップリングのファンクラブにすればよろしいのですね」
男子「違います。ああもう、からかって楽しむとか悪い人ですね」
会長「あらあら。カップルになりたいのは本心かもしれないですのに」
男子「はいはい……それでいいです」
会長「ふふ」
会長:微笑系お嬢様。妹嬢に対し敵対気味。彼女の身内である男子ちゃんを利用しようと近づき……。割とまだまだ謎多き人ですが慇懃ドSとして地位は確立中。きょぬー党の一派。
21 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/05(木) 22:58:44.86 ID:XznvDPko
なんかふたなり嬢が公式化してて吹いた
22 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/06(金) 00:14:52.50 ID:BqPSSHg0
妹嬢「してません!?」
メ「キャラが立ってていいですね」
妹嬢「たってません!?」
メ「もういい加減認めちゃうのもいいんじゃないですかね?」
妹嬢「絶対いやです!」
メ「もはや妹様以外みんな期待してるんだからいいじゃないですか」
妹嬢「誰も期待なんてしてません! それに例えそうだったとして誰が得するんですか!?」
メ「……言っていいんですか?」
妹嬢「ふふ、どうせ居ないのでしょう? 分かっているんですからね!」
メ「メイド長さんが」
妹嬢「何故うちのメイド長が得を? そんな出鱈目言ったところで……」
メイド長「……」
妹嬢「ああ。ちょうど良いところに。あなたからも何か言ってさしあげて」
メイド長「あ、あの。……お嬢様」
妹嬢「何です? あの、何故こっちをそんな潤んだ瞳で……あの、え?」
メ「おお、乙女乙女」
妹嬢「ちょ、あ、あなた! なんとかしなさい!」
メ「だから言わないようにしてたのに。ま、がんばってください」
妹嬢「頑張るって何を……あの、え? ちょ、ええええ!?」
結局ついてようがついてまいがこういうポジション。
23 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/06(金) 00:24:02.37 ID:BqPSSHg0
主「さて。新居だ、パーッと騒ごうぜ!」
め「ちんどん屋でも雇いますか」
主「方向性が違うな! けど悪くない、悪くない発想だぜ!」
め「なるほど。難しいものですね」
主「君と騒ごうと思ってたんだけどね? そこ気づいてね」
め「なんと。係わり合いになりたくないという意志が働きつい自分を除外していました」
主「素直なことだな、ちくしょう!」
め「それに新居等といわれましても住まいは一切変わっていないように思われますが」
主「新居は新居でもスレ的な意味だって。ほら、板の在所も微妙に違うだろ?」
め「……ご主人が何を仰っているのか、めいど、理解が追いつかないのは性能のせいでしょうか」
主「ご、ごめん。多分俺がメタ発言しすぎてるだけだから。そんなマジで返されると困る、うん」
主:思い切りスタートダッシュを失敗してるこの人がseason2の主人公こと“ご主人”。二代目ということもあり張り切っていってもらったものの、season1の住人に押されまくってる現状。そろそろ頑張って活躍していただきたいところ。基本的に馬鹿が服を着て社会に出てるようなタイプ。そのくせ時々大人な人。主様と違う意味でハイスペックの予感。大学に通っているがどうやら学生っぽい学生でもない様子。何者なんでしょうね。
め:二代目“めいど”。いまどき珍しい、というかいまどきじゃなくても珍しい捨てメイド。……ええ、捨てメイドです。そこをご主人に拾われ同棲開始。記憶がないというよりは全体的に知識不足。どうやら生きていく最低限のこと以外を知らずにいたようで。いろんなものに興味を持ち、その中で自分を養ってくれるご主人に少しずつなついていく……はずなのですが毎回さらっと貶めてくる怖い人。
24 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/06(金) 00:31:52.24 ID:BqPSSHg0
【本編:いじメイ season2】
season1から数年。ひょんなことからめいどを拾うことになったひとりの男が中心となる物語。のはずがどこをどう間違ったか未だに進まぬまま。
そろそろこいつらにもスポットをあててやりたいものの恐らく後回しにされる悪寒。どこまでいっても不幸なseason。
時間軸的に主様達も社会人として生活しだし、それぞれが人生を歩んでいく。
その中でバイト先や通う学校などにて前作のキャラたちとも絡む役割を果たすのがご主人。
のはずがそこも全然進んでいない。ええ、いやもう……なんかごめんとしか。
空っぽだっためいどが少しずつ人間らしくなってく様を描いてくことになるシリーズ予定。
【外伝:いじメイ season2.5】
そこから少し進んだ時間。
妹嬢に子供が出来、その親にあたる人物が少々問題となってくる。
そしてその問題からメイドと主様の仲がどうにもくっつききらない。
更には謎の人物の介入により二人の安全だったはずの生活が少しずつ崩れる。
決定打となるのはメイドと、妹嬢の娘、妹子の誘拐。
こうして世界を股にかけて始まる追走劇。その先に見える世界は……。
中途半端に止まってるので先になんとかする予定。
……でも予定は未定。
25 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/06(金) 00:36:13.08 ID:BqPSSHg0
このシーズンの、特に外伝やらのキャラ紹介についてはまたいずれ。
先に最近書いてるとこのだけをばばっとやっちゃいます。
そして今思うと俺どれだけ止めてるんだって話に……ぐ、頑張らないと。
だからこのマブラヴオルタクロニクルズは後で。うん、あとで……明日に……
い、インスコだけ!!
26 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/06(金) 00:51:50.33 ID:BqPSSHg0
冥「たっだいまー!」
メ「はいはい。お帰りなさい」
男「元気はつらつだな」
冥「えへへー」
メ「ああもう、脱ぎ散らかすのはやめなさい。誰が片付けると思ってるんですか」
冥「ぱぱ?」
メ「……ぐ、私だって時々やるんすからね!?」
男「そこは自信持って自分だって言おうぜ」
冥「あははー。あ、そういえば命の彼女さんがさっき来てたよー」
メ「どの彼女さんですか」
冥「えーと、三週間前くらいの子かな?」
メ「ああ、あのおさげの子っすね。何て?」
冥「私フラれたんでしょうかー? って泣いてたー」
男「……あー。うーん、こう、子供の情事に首を突っ込むはよくないと思うけど、どうするか」
メ「放置してると親の問題になりかねないのでキチンと対応してきてください」
男「はぁ。わーった。ちょっといってくるわ」
冥「ぱぱー。ふぁいとー!」
男「おうおう。ありがとな」
メ「……ふむ。全く、あの馬鹿息子はどこで何やってんでしょうね」
男:主様ことseason1のあの人。現在は立派に学者さん。家族を養うくらいには食い扶持稼いでます。
メ:主様のメイドといえばこの人。現在兼業主婦。勿論他の業務は主様に意地悪するという名の甘えること。二児の母。
冥:双子の女の子のほう。まっすぐ、純粋に育った子。ただ少し姉に似ている部分があり、時々その片鱗を見せる瞬間が……。
命:双子の男の子のほう。超絶イケメン。更に主様譲りのジゴロっぷり。が、それを悪用する程度には悪い子。数多の彼女を作りながら謎の失踪中。果たしてその行き先は……。
命「だるい。あつい。つかれた。しんどい。かえりたい」
委員長「……そうね」
命「くそ! 言いたいこと言えって言ったのそっちじゃねぇかよ! なんかあるだろ!」
委員長「一言で返すなら、無意味よ。そのどれに対しても。歩かなければしぬだけだもの」
命「ぐ……ああもう! 俺はなんでこんなとこについてきちまったんだよ……」
委員長「悪い女に引っかかったことがなかったのね。かわいそうに」
命「ああ、はいはい。次から絶対引っかかってやらねぇからな!」
委員長「ええ、そうしなさい。でもそのためにも歩くわよ」
命「……くそ!」
委員長:season1とは打って変わってハードボイルドに。現在世界を股にかけて何やら暗躍中。血と硝煙の匂いを漂わせながら女としても艶やかに。ちなみに40越えてるはずなのにボディーラインが崩れてないとか何とか。若い子でも食ってるんでしょうか。
命:食われた子。失踪という形で現在委員長に同行中。その色香に騙されて一晩をともにしてからが彼の転機。現在はとある深い森の中にて委員長と共にゆくが……。
27 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/06(金) 00:54:47.34 ID:rGEk9Soo
>若い子でも食ってるんでしょうか。
どっちの意味でもいいんちょなら普通ですね
28 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/06(金) 00:56:54.50 ID:BqPSSHg0
【本編:いじメイ season3】
更に数年後のお話。ネクストジェネレーション。
子供達の代に移り、双子や彼の周りの子供達、更には妹子の日常などが描かれる予定。
基本的にはまだそこまでかかれていないのでこれから骨子が出来ていく予定。
【外伝:season3.5 委員長退魔夜行】
season2より男達から距離を取っていた彼女が現れたのは彼の息子の前だった。
偶然か運命か。導きよって出会った二人が紡ぐ物語。
厨二病全開だったりオカルトぽかったりととにかく本編とかなり毛色が違う予定。
現状として深い森にてサバイバル生活中の二人。
知識も経験も豊富な委員長と、ただただ振り回される命。
その目的も明らかにされないまま、奥へ奥へと進む中、命は一つの出会いを果たすことになり……。
現在稼動中の外伝系。さくさく仕上げていきたいところ。
今晩も寝るまで少し書いてみます。
29 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/06(金) 00:58:35.89 ID:BqPSSHg0
委員長「それがどういう意味か詳しく聞かせてほしいわね」
妹「お姉ちゃん! 人にものを尋ねるのになんで凶器が必要になるのかな!? やめとかない?!」
委員長「いいのよ、妹……これがどうせ普通なんだから」
妹「普通じゃない! 普通じゃないよ! お願いだから正気に戻ってー!?」
30 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/06(金) 01:13:59.37 ID:hvq3LEAO
きっかり5分ほどえづいてから視線を逸らしつつ爺に話を聞くことになる。
「で、ここどこ」
「うむ。それについてまずはいくつか説明が必要じゃし、何より聞いておかねばならぬことがある」
「俺は婿養子でも大丈夫だぜ」
「聞いとらんわ?!」
「聞いとけよ、爺。もしかしたらあの娘の夫になるかもだしさ」
「誰が貴様なんぞに! あと爺言うな!」
「おお、そうだな。人を見た目で呼んじゃいけないよな。ハゲ」
「思いっきり見た目じゃわいそれー!!」
「わかったわかった。ちゃんと呼ぶから。ハゲ猫耳爺。……うぷっ」
「更に失礼なうえに勝手にえづいてるあたり最悪だなお前!」
「お前じゃねぇ。命だ」
「む、それはすまん。命じゃな。ちなみにわしだって名前くらいあるぞ。名は……」
「いいから話進めろよハゲ爺」
「お前ー!?」
なんだかこの爺相手だと話が進まない気がしてきたんだが。
31 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/06(金) 01:23:30.01 ID:hvq3LEAO
結局かなり時間を食ったが要はこうだ。
ここは爺達の共同生活場みたいなもんで周りにも住人がいるそうだ。
で、本来俺みたいな部外者は一切寄せ付けないらしいが、あの娘がここまで連れてきたとか。
「やっぱ惚れたか」
「……ばかもん」
まぁ確か少し意識が途切れる前に助けた記憶があるから、義理みたいなもんだろう。
「それより命よ。何故この森にきた」
「知らね」
「……隠すと為にならんぞ」
「マジで知らねぇんだよ。連れてこられただけだし」
「む。……しかし本来この森は人など入ってくるはずがない」
「けど入ってんだから仕方ないだろ」
「では知らずにこんな場所まで来たと?」
「ああ。荷物持ちみたいな感じでな」
「ふむ……まるっきり嘘というわけではなさそうじゃな」
「わかるのか?」
「お主からは嫌な臭いがせんからな。後は勘じゃ」
「……俺、臭うか?」
「ああ、人間くさいの」
「お前らだって人間だろ」
当たり前のことに当たり前に返す。しかし自嘲気味に爺は笑い、答える。
「違うのぉ。わしらは人ではない」
「は? んじゃなんだってんだよ」
「獣と人の……その中間じゃ」
それは爺の……その生き方そのものに疲れた笑みだった。
32 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/07(土) 05:29:26.08 ID:FPwXmD.o
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/ijiwaru_maid.html
33 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/08(日) 04:51:02.92 ID:ro3eTIAO
いつもまとめありがとうございます!
バッチリ前スレ分を更新してもらってて助かりまくりです。
ものすごくテンション上がっちゃうのよね!
今夜はちょっと書けないけど毎度ながらお題をば募集中です。
あと他の書き手さんによる更新とかも楽しみにしつつ。
とりあえず短い四コマっぽくシリーズだけ!
34 :
【四コマ風シリーズ】
[sage]:2010/08/08(日) 15:50:32.17 ID:ro3eTIAO
【匠のこだわり】
男「ほい。今月の給料と制服」
メ「どうも」
メ「しかし毎度思いますが制服も支給されるんすよね。特に下着とか」
男「ランフェチとしてはこればかりは譲れんとこだからな」
メ「ナチュラルにセクハラですがさておきどうやって買ってんすか?」
男「昔は通販だったなぁ」
男「ま、最近は直に見ないと納得できないから自分で買いに行くけど。あ、このガーターいいな……」
メ(主様ー。自分が何言ってるか気付いてますかー)
【匠のこだわり2】
女「今回もご苦労様でした」
男「ありがと。……はぁ、こういう衣装は慣れないよ」
女「あはは。でも可愛かったし。ね?」
男「嬉しくねぇなぁ。あ、衣装返すんだっけ?」
女「うん、預かるよ〜」
男「はい、よろしくね」
男(きっと手作り衣装だけに洗い方とかもこだわってるんだろうなぁ)
女(……えへへ。しばらく夜は困らないや。ふふふ)
男「のぉ!? なんだ、急に寒気が」
35 :
【四コマ風シリーズ】
[sage]:2010/08/10(火) 13:27:30.47 ID:CmlgesAO
【飼育】
男「お前との生活ってなんか飼育に思えてきた」
メ「急になんですか」
男「だってお前働かないしただ飯食うだけだし」
メ「更に快適な寝床やら玩具も提供されますね」
男「つまり愛玩ペットに対する接し方だよな」
メ「ですねぇ」
男「っく、ここまで煽ってんだから悔しがるとかしろよ!」
メ「え? なんで?」
男「心底不思議そうな顔すんなよ! あと小首傾げた感じが可愛いなちくしょう!」
【飼育2】
男「って訳なんだよ。どう思う?」
委員長「飼育、ね」
委員長「少なくとも人に対して使うには良くないわね」
男「む……確かに。言い方が悪かったか」
委員長「ええ、形はどうあれ同棲は同棲。一つ屋根の下なんだから仲良くしたら?」
男「そうだな。うん、ありがとう」
委員長(……つまりこの理屈なら監禁生活もある意味同棲よね)
男「な、なんか急にいいんちょから黒オーラが!?」
36 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 15:46:40.46 ID:wLmp7Lc0
なんか飼い猫は人間を奴隷だと思っているって話思い出した
37 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 17:08:08.32 ID:Z9H9VI.o
っていうか聞かされる方からしたら、只の惚気乙
だよね
38 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/10(火) 17:55:23.54 ID:FMjC00Eo
時は流れ、いいんちょは命を監禁中という
39 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/11(水) 08:12:38.79 ID:0v.FtSE0
メ「そりゃ主様は私の奴隷ですからね。ははは、いい気味です!」
男「そうだなぁ」
メ「そして惚気でもなんでもないですね! ただの現実です、ええそうです」
男「そっかそっか」
メ「……」
男「ん? 何だ?」
メ「なんすか。えらい余裕じゃないっすか」
男「いや、指摘されると確かにそうだなぁと思っただけだ」
メ「奴隷ってことですよね」
男「ああ、そうだそうだ。俺はお前に首っ丈ってことで」
メ「いや、だから」
男「ずーっとお前のだわ。うん」
メ「え、ぁ……ぅ。ちょ、ちょっとこれじゃあまた惚気みたいじゃないっすか!」
男「おお、またってことはお前も若干その気だったのな。ちょっとテンション上がるわ」
メ「ぎゃああああ!? ちが、そんなつもりはねぇってんだわよおおお!!」
男「ははは」
女「……ごちそうさま、だねぇ」
妹嬢「全く。誰かあれを止めてください。見てるだけで暑苦しいです」
女「なんて言いながら羨ましそうだよ」
妹嬢「……。ええそうです! 羨ましいんです!」
女「あはは、大丈夫。私もだから」
どうしよう。全然意地悪っぽくないことに気づいたぞ、こいつらの関係w
40 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/11(水) 08:19:41.32 ID:0v.FtSE0
委員長「別に監禁はしてないわよ。ただちょっとこっちに興味を持たせたくらいで」
命「その割にはとんでもないとこ連れてったじゃねぇか」
委員長「強制はしてないわよ。帰りたいならいつでも帰っていいわよ」
命「一人で帰れるような場所じゃねぇよ!」
委員長「じゃあ一人で帰れる場所なら今すぐ帰る?」
命「……いや、まぁ。それは……その」
委員長「ふふ。いい子ね。しばらくは私のところに居なさいな」
命「あー……くそ、なんで俺はこんなやつと一緒にいるんだろ」
心の束縛ばっちりな委員長でした。
41 :
【いじメイ オルタ】
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:28:24.66 ID:PDPV4y.0
第28話 「帰還/期間」
「だぁ!? い、いきなり殴るやつがあるか!!」
声をあげ、目を開ければそこは見慣れた家ではない。
まして彼女の影は影はなく、代わりにイドと馬鹿妹の二人。
「……分かっていても、慣れませんね。この感覚」
「お、おい馬鹿妹! 本当にいけた! 元の世界にいけたんだ、おれ!」
「当然です。そのように設計され製造された装置ですもの」
疲れた様子でため息をつく妹は肩をすくめる。
「それで、首尾は?」
「ああ、今度はちゃんと……ちゃん、と?」
そういえば何も出来なかったし喋れもしなかったっけか。
「……恐らく意志の力が足りていなかったのでしょう。もっと具体的なイメージが必要なんです」
「ち、違うって! なんかこう、喋ろうとしたら俺の思ったのと違う言葉が出たりして」
「なるほど。向こうの事象に干渉できなかった、と」
「えっと、それはどういう……」
「詳しいことは省きますが、結果的に言えば未だ向こうの世界に具現化していないということでしょう」
それに、と続けようとした妹の背後で倒れる音がする。
「い、イド!?」
「あら。……椅子に座っていなさいと言ってましたのに。それでは集中できないのでしょうね」
大丈夫なのか?
前回よりはマシだけどやっぱり顔色だってよくないし。
42 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:29:08.12 ID:PDPV4y.0
「休憩を挟んだのち、再び実験を続けますよ」
「な?!」
「言いたいことは重々承知していますがダラダラ続けていい実験ではないんです」
く、そうなのかもしれないけど……。
結局、世界を救うにはそれしかない。だったら俺が文句なんて言えるわけもなく。
半時間ほどの時間を置いて、再び実験は開始された。
「お待たせしました」
「大丈夫ですね」
「はい」
「無理、するなよ」
「……はい」
「さて。時刻は夕方ですか……基地司令のほうから文句が出る前に始めてしまいましょう」
「え? 基地司令にこの実験って……」
「さ、そちらへ」
「あ、ああ」
なんかそこはかとなく……いや、めちゃくちゃ不安なんだが。
さておき、今度こそ。強く心に決めて俺は意志を『元の世界』へ向ける。
「最初から5番まで開放しましょう」
「……はい」
「まだ安定しませんか。……かまいません、6番まで開放してくださいな」
「はい」
「十分ですね。男さん、意思をしっかり持って。具体的なイメージを」
ああ、わかってる。
『元の世界』……俺の……世界。
その日、基地の各所で一時的な停電が発生。
ごく一部の重要施設、並びに独立区画以外において多くの影響が出るがこれは後に回す。
43 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:30:03.93 ID:PDPV4y.0
「……ふぇ?」
あ。あっるぇー。
おかしいなぁ。いや、あのですよ?
また、なんでしょうかこれ。初めてなのかもしんないですけども。ええ、とりあえず。
挨拶って大事だよな。挨拶。うん、ほらそこがまたトイレだったとしてもさ。
「あ……あううぅぅ」
『あ……あはは……メイド』
「あ……あはは……あのさぁ、メイドさん? トイレにですよ? 鍵かけなきゃって言ったよね?」
――!?
今、一瞬だけど思った言葉が喋れた!
「……〜〜っ!!!」
『メイド! メイド、俺だ! わかるか!?』
「でないと、またこういうことにですね? あの……」
ぼくしゃ。
『ごふ!? こ、てめぇ! ふざけんな!!』
「遭遇しちゃったりし……ごふ」
「あ、あああああ主様のばかばかばかあああああ!!」
44 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:30:36.13 ID:PDPV4y.0
「い……ててて」
「男さん。真面目にやっていただけませんか?」
く。帰ってくるなりこれだよ!
ああ、イドまでなんか冷めた目してるし!!
「真面目だよ! 最初のほうはちゃんと思ったことが言えそうだったし!」
「あら。それで殴られてご帰還ですか。……最初と最後は実体化されたようで」
ああ、でもそういう風にも考えられるのか。なるほど。
しっかし馬鹿メイドめ。もろに顔面殴りやがって。……はは、相変わらずだな。
「ではどうして今回このような違いがあったか。思い当たる節があればお願いします」
「差、って言うようなもんは……」
「なるほど。では今日はここまでとしましょう。次回までにもっと『元の世界』の男さんのイメージを明確にしておいてください」
「あ。ああ」
「元気がありませんね。一瞬でも元の世界に戻れたんですよ? 元気を出していただかないと」
そりゃそうだ。けど、あんなの夢と変らないじゃないか。
……まぁ夢じゃ殴られたりしないけど。
「こちらはこちらで装置の精度を高めますので。イド、あなたも」
「はい」
「では部屋へお戻りください」
こうして今日の実験は終了したのだった。
45 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:32:39.99 ID:PDPV4y.0
夕食に、と寄ったPX。見知った顔から声をかけられる。
「特別任務は終わったようね」
「ああ、委員長。そっちも今あがりか?」
「そんなところよ」
「あ。男さん!」
「よ、お疲れー」
次々に集まってくるいつものメンツ。
「なぁ聞いてくれよ、今日のおかず、二品少ないんだと」
「え? そうなのか」
「そうなんだよ。僕が聞いた限りだと夕方に停電があったらしくて」
……げ。ソレって間違いなく実験の影響だ。
「らしいわね。非常用の電源もきかなかったそうだし」
「全くどうなってんだって話だよなぁ。……って、イドちゃんは?」
「ああ、なんかさっきまで一緒だったんだけど」
あの後、そっこうで脳みそ部屋だったみたいだからな。
あんなののとこに通いつめるってのも……任務なのか趣味なのか。
「って、噂をすれば。きたみたいだよ?」
「よお、イド」
「はい」
「そういえば特殊任務で昨日から二人は一緒なのよね」
「ああ、そうだ。だから何もやましいことはないぞ」
「はいはい、そういうことにしといてやるさ」
「なんだよ。えらく物分りがいいな、今朝まで目ぇギラギラさせてたのが」
「妹嬢博士の特殊任務だって聞いたら仕方ないよ」
「そういうもんかね」
「そういうもの、かな。って、あれ? イドちゃん?」
46 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:34:32.76 ID:PDPV4y.0
「ん?」
さっきまですぐ後ろにいたと思うんだが……。
「……」
げ。あいつ、また二人分の食事を……ということは、まさか。
「あーん」
席に着いた俺を待っていたのは案の定の展開と仲間からの冷ややかな視線だった。
部屋に戻り、説教開始。
「あのな、イド。ああいうのはその……うん、風紀上良くない。良くないんだ」
「……」
「だから俺の分を持ってきてくれたり、食べさせてくれたりしなくていいんだぞ?」
「……」
「ここは、はいって言ってほしい場面なんだけどなぁ」
「嫌ですか?」
「別にいやってことはないけど」
恐らく嬉しいことの部類には入るはずだ。
「たたあいつらの精神衛生上良くなさそうっていうか何ていうか」
「どうしてですか」
「どうしてときたか。……うぅん、けど実際あいつらが不機嫌になったり、その……色々あるのはわかるだろ?」
「わかりません」
ぐ……。こんなときにそんなわからずやスキルを発動させやがるか。
「でも、だな」
「明日からは大丈夫です」
お? なんだ。わかってくれたか?
ははは、やっぱイドはいい子だな。ああもうちょっと頬なんか赤らめて。可愛いやつめ。
47 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:35:32.56 ID:PDPV4y.0
「……」
「ん? どした?」
「……」
「ま、いっか。俺はこれからちょっと自主訓練行くけど、お前はどうする?」
「行っちゃうんですか」
う……。なんだ、寂しい顔なんか急にしだして。
「いや、あの……10キロほど軽く走るだけで、だな。身体動かしとかないとダメなわけで」
なんで言い訳がましいんだ! 俺! 別に悪いことしてないぞ!
「……走れません」
そりゃ、お前。イドがそれを軽く走ってる姿なんか想像できねぇぞ。
「すぐ帰ってくるから。な?」
「はい。いってらっしゃい」
「おう! いってきます」
なんか。いいかもな、こうやって送り出してくれる人がいるってのも。
しかしどうしたもんかね。
こいつは天然さんか不思議ちゃんか知らんけど、時々強きだったりするんだよな。
そのくせ、みんなの視線に怯えてるような感じもあるし。
だいたい女の子と一つ屋根の下なんてのがいけない。……ああ、あいつは“女の子”ではないからノーカウント。
共同生活なんていわれてもピンとこないし。昨日は寝てるとこをとりあえず連れてきたからいいけど。
どうしたもんか。……まぁ、考えても仕方ない。
「ただいま、と」
走りながらこれからについて考えていた俺を待っていたのは……。
「―――!!!」
ネグリジェ姿で無防備に眠るウサギ娘。もといイドの姿。
危うく大声あげるとこだったぞ、おい!
なんつー、その……なんだ。いや、ダメだろ!
子供のくせに黒の下着だと! けしからん! ……いや、外見が幼いだけかもしれんけど。
ほら、よくあるよね。登場人物はみんな18歳以上です、的な。……いやいやいやいや。
しかし抱いてるぬいぐるみ? みたいのがやたら不気味なのも気に掛かる。
ウサギ……っぽいが、なんだこの造詣。こう、あれか。邪心か。イアイアハスターか。
ともあれ女の子っぽい趣味ってことなんだろう、抱き枕かぬいぐるみか知らないけど。
48 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:36:14.23 ID:PDPV4y.0
「……」
でもよく考えてみればこいつのこと、何も知らないんだな。
趣味だってそうだけど、それ以外もだ。こいつとは前の記憶でも脳みそ部屋以外での事がほとんどない。
何者、なんだろうな。
「……ん……」
って、やばい!? 目を覚ましかけてる!!
ここで目覚められると何となく俺の第六感がヤバいと告げている!
全身全霊を使ってスニーキング状態へ。
「……すぅ」
安らかな寝息を確認して何とか脱力。
ったく、俺はそんなに人畜無害に見えますか、そうですか。
そしてよく考えてみれば俺の寝床なんてないわけで。
「床で寝るか」
何となくイドに抱かれる不気味なウサギに笑われた気がしてガンを飛ばしつつ横になる。
……俺、何やってんだろう。
翌朝。いつもよりも早く目が覚める。
やっぱり浅い眠りになっちまうのは仕方ないわけで。
……ごめんなさい、嘘をつきました。
「……」
ええ、この子です。この子のせいですよ!
くそ、意識してないつもりが思いっきり意識しちまってる……。
ああ、この見えそうで見えない胸元とか太ももの付け根とかね? 見ちゃうよ! ああ、男の子ですから!!
鎖骨とか、二の腕とかふくらはぎとか……いやいやいやいやいやいや。俺、自分、見失いすぎ。
相手は子供(っぽい外見)! つまり欲情なんてしません、してはいけません。
49 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:37:01.31 ID:PDPV4y.0
「すぅ……」
暢気なもんだ。全く……こっちの気もしらないで。
おい、不気味ウサギ。お前のご主人、ちょっと罪作りだぞ。
なのでここで復讐しても何ら俺は悪くない! 悪くないぞ!
というわけで定番の顔落書きといこうか。くくく、そのキレイな顔を汚してやるぜ。
よくあいつにやられたもんだ。一回自分で描きながら爆笑して俺を起こすという芸当を見せてくれたっけか。
はは……そうだよ、メイド。あいつ、元気そうだったな。お前の顔見れて、なんか安心したんだ。
お前がいなかったこの時間が嘘みたいに吹き飛んだ。『元の世界』なんてないって思ってた時期もあったのにさ。
「……」
昨日の実験も冷静に考えれば2回目であれだけの結果が出たんだ。
回数を重ねて装置が完成し、馬鹿妹の理論が完成すれば……俺はあそこへ戻れるんだ。
この世界を救い、心置きなく。……あー、やばいな。
最近のメイドの夢といい、『元の世界』を意識する機会が増えたことといい。
なんとなくセンチメンタリズムに浸りやすくなってる。
前に比べて自分に厳しくしにくくなってる。気が緩んでる証拠だ。
……と、そういえば『元の世界』の夢を見なくなったな。
きっとこんな状況だからイドを意識し続けた結果だろう。
「……」
こいつも頑張ってくれてるんだよな。
仕方ない、イタズラ描きは勘弁してやる。
ゆさゆさ、と優しく。いつもイドがしてくれるように起こしてやる。
少し早いが仕方ない。俺の精神衛生上、着替えていただきたいので。
お、惜しくなんかないぞ!
ゆさゆさ。
むむ、反応なしか。
もう少し強く。
ゆさゆさ。
「お〜い、朝だぞー」
ゆさゆさ。
ぬ。こいつ、意外と眠りが深いぞ。イメージではもっとスパっと起きると思ってたんだが。
ああ、でも最近の実験で疲れが溜まってるのかもしれないな。
悪いことしたか。仕方ない、どこかで適当に時間を……。
50 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:39:00.33 ID:PDPV4y.0
「ん……んん」
「げ、やべ」
ああ、ええと。ばっちり目が合いました。半目で……目つき悪!?
と、とにかく明らかに目が合ってます。寝起き最悪系か、こいつ。低血圧っぽいし。
「……」
「お、おはよう」
「……おやすみなさい」
「寝るのかよ!」
「……」
ああ、もう寝てらっしゃるわ。仕方ないのでとりあえず身支度。
そうこうしてるうちに、目覚ましの設定時間に。
ということはつまりそろそろお目覚めかね。
……まぁそのアラームは解除してあるんだが。
くくく、慌てふためくがいい。
「……んん」
って何ぃ!? 時間が来たと同時にきっかりお目覚めかよ!
「よ、おはよ」
「……」
「おはー」
「……」
「ぐっもーに゛ん゛!?」
こ、こいつ、不気味ウサギを投げつけやがったな!?
「うささんです」
うささん? ああ、こいつの名前か。
「……先に起きたらダメです」
「なんでだよ」
ていうか、こいつからここまでアクションされたの始めてじゃないか?
いやまぁ、寝起きドッキリみたいなもんだから仕方ないのか。
「なんでもです」
51 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:40:04.24 ID:PDPV4y.0
言うなり俺をぐいぐいと押し始める。
って、そっちは外……。
ばたん!
力強く閉められる扉。
いったいなんで締め出しなんて食らわされ……あ、着替えか。
そうして待つことしばらく。
――遅いな!
「おおい、着替えまだ終わらないのかよー」
ドアをノックするも反応なし。
うぅむ、女の身支度ってのはよくわからん。
「ったく、そろそろあけてく……」
「何やってんだ?」
げ!? い、妹ちゃん!
「自分の部屋にノック? 何かあったのか?」
し、しまった! 同棲してるとはさすがに言ってないんだよ、みんなには!
ああああ、こんなのがバレたら……よくわからんけど絶対まずい!!
「いいいいいやあ、ちょっと建て付けが悪くてさ」
「あら、おはよう。二人とも。……何かあったの?」
「い、いや〜」
「おはよぉ。みんなどうしたのぉ?」
く、くそ! 君達! どうでもいいときに集まるのやめてくれないかしら!
というか明らかに俺が困るタイミングでの団結力がナチュラルにたけぇな、くそ!
52 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:40:50.09 ID:PDPV4y.0
「何でもないぞ! ほら、それよりもうすぐ教官の点呼だぞ!」
「うん、そうだねぇ。……でも、なんで男くんは外に出てるの?」
「こ、これはだな! あの……そう! ドアの汚れが目立ってさ! これ一つでも大目玉だろ!」
「そうだね。身だしなみは軍人の基本だもんね」
「そういうことだ! こればかりはみんなの手を借りられないしな、だから気にしないでくれ!」
「うん、了解だよ。じゃあ私達も戻ってよっか」
「そうね。じゃ、また後で」
「しっかり掃除しとけよー。あ、後どうせなら自分の顔とかもな」
「く……一言余計な」
と、とにかくまぁ、一難去ったな。よし。
「ほら、イド。まだか?」
「まーだだよ」
「おいおい、さすがにそろそろ移動しないとマジで点呼に間に合わな……って、うわ!?」
「や、おはよう」
ぎゃああああああああ、友、お前何で残ってんだー!?
がちゃ、ばたん。
「お待たせしました」
いやああああああああ、イド、お前なんつータイミングでー!?
「……」
「……」
い、嫌な沈黙だな、おい。
友もこっちをチラチラ見るな!
で、イド、お前もなんかふるふる首をふってごまかしてくれてるけど余計怪しいから!!
おい! 何頷いてやがる、友! お前、お前えええ!!
イドおおおおおお! そこで頬を染めるなああああああああ!!
53 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:42:42.05 ID:PDPV4y.0
「大体わかったよ、うん」
「何がだよ!?」
「言っていいの?」
「……すみませんでした」
「ま、向こう一週間のオカズ半分で手を打とうかな」
「がめついな、おい」
「僕ほら、絶対秘密厳守主義だけど、時々あっさり口がすべるんだ」
「それは絶対秘密厳守主義とは言わない。……わぁったよ、向こう一週間だからな」
「いやあ、持つべきものは友達だね、うん。えへへ」
くそぉ……。この世界の数少ない楽しみがぁ……。
「はぁ。まあいいや。あいつならバレてもめったな事はしないだろうし」
それより、だ。
「じゃ、点呼終わったら迎えにくるから、この辺で適当に待っててくれ」
「はい」
そうしてしばらく。朝飯を取りに向かう俺をイドは何故か引っ張っていき……。
気が付けば地下のいつもの区画へ。
「なんだ? 朝から馬鹿妹に何か用か?」
「いいえ」
と、噂をすれば本人が出てくる。
「あら、おはようござます」
「おはよう」
「食事、運ばせておきましたよ」
「へ? どこに?」
「それが済み次第、実験の続きですのでそのつもりで」
「はい」
く、俺の質問はあっさりスルーかよ。イドもイドであっさり返事してるし。
54 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:43:35.09 ID:PDPV4y.0
「それより男さん。『前の世界』で災害救助出動はされました?」
「え?」
「中部地方の山岳部で火山性地震が頻発してまして」
「あ……」
「帝国軍が第1級危険地帯の不法居住者をどうするか対策中だそうです」
フラッシュバックする記憶の断片。
それは火山の噴火により該当区画が火の海に飲まれるところ。
そこに住む人々は再三の避難勧告を無視し、そこに住まい続ける。
それを無理矢理にでも撤去しようとする帝国軍。
委員長はそれに必要以上に関わることになり、俺達は……。
「知ってる! 天元山の噴火に俺達は巻き込まれるんだ!」
「さすがですね……まだ山の名前すら言ってませんのに」
では大体の状況は分かっていますね? と前置きをし、
「それに対応できる余力は帝国も国連もありませんから、こちらにお鉢が回ってきそうな雲行きですが」
そう。俺達はあの場所でそこに住む人たちの想いを聞いた。
委員長はそれを是として譲らず、結果として吹雪……俺達の訓練機が二機もぶっ壊れることになる。
さらには命令違反で営倉入りが8日だ。
「戻ってきたのはそれから二日後だった」
「……この時期に二日は痛すぎます。事前に手を打たねば」
「じゃあ、俺達は出撃なし、か」
「今のあなた達は重要な次世代機開発部隊です。余計な任務で機体をダメにでもすれば遅れは二日ではすみませんよ」
確かに、そうだ。けど俺達がいかなければ……あの地の人々は。
いや、出撃しても委員長をあの場所に深く関わらせなければいいのか?
委員長は確か、この地は縁があるとか言っててややこしくなったけど。
それさえなければ少なくとも営倉入りはなくなって……。
55 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:44:10.69 ID:PDPV4y.0
「……」
ダメだ。結局、そこに住む人たちの誰かには会うんだ。
その場合、委員長が動いてしまう可能性は大だ。
やっぱり行くべきじゃない。時間の浪費だけは絶対に、できない。
……全人類の、命がかかっているんだ……。
「不法滞在者は有無を言わさず、今のうちに強制退去させられるか?」
「どうしました? 何か思い出しました?」
「あそこにいる人たちはみんな、あの土地で死にたがってるんだ」
「……」
「それで説得に時間がかかって、結局吹雪を二機失うことになる」
「二機も……」
……ごめん。でも、俺は手段を選んでられないんだ。
「わかりました」
「あのさ、年寄りばかりだから強制って言っても手荒なのは」
「伝えておきます」
「よろしく、頼む」
「ええ、ではさっそく手配をします」
ごめん、みんな。今はこうするしかないんだ……。
全人類と、みんなの都合を天秤にかけることはできないんだ。
「……」
重いため息をつく。
と、イドと目が合い、飯がまだだったことを思い出す。
「と、悪い悪い。んじゃあ飯……だっけ?」
「はい」
「えぇと、馬鹿妹が運ばせたとか言ってたけど……どこに?」
56 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:44:58.20 ID:PDPV4y.0
「ここです」
……。ここ、ですったって。
脳みそ部屋、だよな? ……ここで? 食事?
うそだろ?
「……しゅ、シュールすぎる」
ここで食えと?
「あーん」
……。……えぇぇ。
コポコポ言ってるだけど。お脳様が見てる。……えぇぇ。
しかもなんか脳みその隣で食うのが鯖の味噌煮だろ。……えぇぇ。
あまりにシュールすぎてもはや何もいえない。
「……ああ、だから大丈夫っつったのね。そういうことね」
「はい……あーん」
二人仲良く、お脳様を加えて三人でお食事。
結局食べきったわけだが変な緊張で味なんてわからなかった。……はぁ。
これが終われば実験。その言葉通り、すぐにいつもの部屋に移動。
「今日は昨日よりも長く実体化できるはずです」
「おお! そうなのか」
「電力を余分に回してもらえる算段がつきましたので」
「なるほど、じゃあ後は」
「ええ。男さんの意思次第ですね」
「それは……まぁ具体的に根拠はないから何ともいえないさ。それより俺はイドが心配だ」
実験のたびに倒れてる印象だからな。
57 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2010/08/13(金) 07:45:48.99 ID:PDPV4y.0
「大丈夫、です」
「やけに自信ありげですね……ああ、なるほど」
「何となく予想がつくけど、なんだその視線は」
「昨日の間に絆を深めるような出来事でもあったのか、と思いまして」
「……」
「な、何もあるわけねぇだろ!」
おい、イドもイドで顔を赤らめるな! 思い返せ、特に何もないだろ!
「冗談ですよ。それでは本番ですよ。これで成功させてくださいね」
「それくらいの覚悟でってことだな」
「覚悟? そんな甘えは必要ありません。今日失敗すれば装置を破壊します」
「な!?」
「男さん、これはダラダラ引き延ばせる実験ではないのです。今、ここで、やりとげるしかないんです」
「……」
「準備が足りない、力が足りない。様々な理由をつけてしり込みしているものは一生成功なんてありえません」
「……」
「人類を、救うのですよね」
「……ああ」
「その願いを……自身でかなえるのですよね」
「そうだ。俺が……自分で」
その通りだ。出来る出来ないじゃない。
これは俺が『やらなきゃならない』ことなんだ。
58 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:46:32.16 ID:PDPV4y.0
「……結構。ではこれを持っていってください」
「なんだ? この包み」
「向こうに着き次第、向こうの私に渡してください。そして事情を全て話しなさい」
「え? いきなり並行世界とかの話なんか……」
「その包みが証拠。それを見れば『私』は信じます」
「……」
「私が言うんです。間違いなどありません」
「ずいぶん、重たいな」
「それさえ見せればこちらの要求は伝わりますよ」
「……はぁ」
「『私』にならば自分がやったとわかる封をしてありますので、勝手にあけないでくださいね」
「ああ」
「これがうまくいけば00ユニットが完成します。オルタネイティブ5もなくなるんです」
「……ああ」
俺がちゃんと『元の世界』から数式を回収すれば……あんな未来は回避できる。
救われるんだ、この世界は。
『元の世界』のこと……。
冬休み頃、馬鹿メイドとクソゲー大会をしてる頃……。
「それと、むやみに向こうの世界に干渉をしないでくださいね」
「え?」
「向こうの世界では『私』以外の人間と接触するのはやめてください」
「……はい」
「私達がやろうとしていることはこの世界を無理矢理引き伸ばして『元の世界』に突き刺しているようなもの」
59 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:47:11.26 ID:PDPV4y.0
つまり、それは、
「必要以上の無用な接触は『元の世界』になんらかの混乱を引き起こす可能性があるんです。お分かりですか」
「わかった」
懐かしむために帰るのではない。それは全てが終わってからだ。
『この世界』でやることがあってそれをやり遂げるため。そうだ、そのために一旦戻るだけなんだ。
「それで、向こうにはどれくらい?」
「そうですね……3時間程度でしょうか」
「本当か!?」
「どう?」
「……いけます」
馬鹿妹の言葉に力強く頷くイド。
と、そこで気になるのはイドの役目。
「あのよ、いまさらだけどイドはいったい何をやって……」
「今それを考える必要はありません」
「そう、だな」
「では、いけますね」
「ちょっと待ってくれ」
目を瞑り、もう一度イメージを固める。
記憶を辿るんだ。俺が生きてきた世界。そのものを。
思い出すんだ。たった三年……そう、たった三年前なんだ。
ここには基地じゃなくて、学校があってそれが当たり前で。
メイドがいることが当然で、離れることなんて思いもしなかったあの頃。
みんなで騒いで、ゲームやったり勉強したり、楽しく暮らしてたあの頃。
そう、俺の……日常。
60 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/13(金) 07:48:05.62 ID:PDPV4y.0
「……もう、大丈夫だ。いける」
「イドも、用意はいいですか」
「はい」
応えるイドの手には今日も色鉛筆とスケッチブック。
「さあ、はじめますよ」
装置の中央に立つ。
そこから見えるイドはこちらを強く見ている。
「イド、よろしくな」
「……集中してください」
「あ、ああ」
思いのほか強い言葉で促され、俺は意識を内へと向ける。
「では、いきます」
そして世界が歪み……。
「ここ、は」
俺は、校舎裏の、街を一望できる丘にいた。
……そう、あの頃の。平和な街を見渡せる丘に。
61 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 07:52:42.27 ID:f2UaTISO
おはよう 中の人〜
リアル遭遇は久しぶりだ〜
62 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/13(金) 08:09:30.70 ID:HdS1pAAO
おはようございます。
しかしおやすみなさいだったり!
布団の中からで失礼します。ぬくぬく。
久しぶりにいじメイオルタでした。
なんか要点絞ってサクサク書けない難しさですわ……
多分全体の5分の1も行ってないはずだし。ああ悩ましい。
とりあえず今日からお盆休み!
ゆっくり帰省してきます。……どうせすぐそこですが!
63 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/15(日) 03:37:51.02 ID:KZvO2UAO
メ「主様、主様」
男「珍しく新聞読むかと思えばすぐさま止めるんかい」
メ「いや、見てくださいよ。この記事、また児ポ法が出回りそうな気配が」
男「ああ。今度は関西だっけ」
メ「恐ろしいですよね。私美少女なんで規制されちゃう!」
男「発言が時々アウトだもんなぁ。世の為にしばらく臭い飯食ってこい」
メ「毎日食わされてるんですからこれ以上は」
男「嫌なら食わんでいいぞ」
メ「主様って料理普通ですよね。主婦くらい!」
男「そこそこには持ち上げてくれるのな」
メ「しかし油断してはいけませんよ主様。どっちかというとタイーホされそうなのは主様ですからね」
男「なんでだよ」
メ「犯人面ですから。あと私を監禁してるし」
男「出てくか?」
メ「飽きるまでお仕えします!!」
男「誠実さのかけらもないのな」
64 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/15(日) 03:47:40.62 ID:KZvO2UAO
主「おいーす。ただいま、と」
め「おかえりなさいませ。お風呂にしますか。お食事になさいますか。それとも……」
主「フライング気味に最後ので!」
め「た・わ・し? ……なるほど、了解しました。たわしコロッケの準備に取りかかります」
主「不正して先走った俺のばかー!! 待て待て早まるな、ここは穏便にいこう」
め「ご主人。めいど、思うに人生チャレンジだと存じます」
主「う、うん」
め「こんな格言もあります。男ならやってやれ。男でも、と」
主「余分なパーツ付け足してね? さすがの多ジャンル趣味を誇る俺も未だに踏破してないしだな」
め「つまりチャレンジなさると。チャレンジチャーンス」
主「何をかわからんままになんか確変入った!?」
め「ルールは簡単。二枚の内、片方がたわし。片方が身近の世界となっております。さぁ、どうぞ」
主「チャンスカードかと思ったらピンチカードじゃねぇか! 引くけどねー!!」
ピッ
主「……風呂? はっ! つまりは泡姫改めて泡殿コースか! ぜってぇ延長しねぇからな!」
め「では先にお風呂へどうぞ。これよりめいどはコロッケの準備に入りますので」
主「なんかご苦労様です」
め「いえいえ。キャベツを刻んでたわしを盛るだけですので」
主「そこは変わらないのね!?」
65 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/15(日) 06:20:11.90 ID:yMuf8LQo
美・・・・・・少女?
66 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/15(日) 12:28:06.58 ID:u3lsBOco
風呂でたわし?アレだなww
あーでも児ポ法ってことはメイドって天然白板なのか?
でもきょぬーで総じてハイスペックな容姿のはず
( ゚д゚)ハッ!中の人的には児ポ法にひっかかるのがハイスペックな容姿?!
67 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/15(日) 16:16:22.57 ID:OhIHQDgo
中の人がロリペド野郎だったなんて・・・
これは俺らで性癖矯正してやらねば!
68 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/15(日) 16:45:11.39 ID:iO5RV460
男「ああ、きっとメイドはアニメ・マンガの改正法かなんかを言いたかったんだろ」
メ「いいえ。実は私はロリペドきょぬーメイドだったんです!」
男「欲張り設定だな、おい」
メ「更にこの際だから義眼でパツ金でオッドアイで!」
男「そこまで詰め込んだら逆に没個性だと思うぞ」
メ「ほら、主様! ロリきょぬーですよー、えろえろですよー」
男「そこらの女の子よりたっぱあるくせによく言うな」
メ「最近私に対して主様が投げやりです」
男「いつでも欲情してるぞ」
メ「うっわ、きしょい」
男「……どないせいと」
メ「ここは健全に○学生とかに手を出すとか」
男「伏せられてる時点で全然健全じゃないからな」
メ「ちなみに主様の好物はホワイトロリータですよね」
男「おいしいけどな、お菓子のあれ」
メ「メイドロリータ」
男「うん、多分それいかがわしいお仕事だ」
メ「最近は巫女さんとかメイドさんのお仕事に触手と絡むってのがあるって知りました」
男「そういうのが規制されるんだと思うわ」
69 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/15(日) 16:52:58.79 ID:iO5RV460
妹「……え? 何、急にスポットあてるとか」
男「いや、恐らく俺の知る中で唯一ロリ属性持ちが妹ちゃんだから」
妹「は? 何そのきしょい単語」
男「う……」
妹「ていうか色々いるじゃん、ちっこいやつなら」
男「大概俺の血縁なんで」
妹「それに手ぇ出すとか?」
男「絶対ない!」
妹「もしくはあれとか」
妹嬢「私はそういった属性ではないです! 多少他者よりもない部分があるだけです!」
妹「あるとこはあるのにな」
妹嬢「付いてません!?」
男「何がとか言ってないのにな。もはやノイローゼの気配すらするぞ」
妹嬢「……うぅ、どうしてこんなことに」
妹「ま、どっちにせよ私がヒロインとかだけはないから」
男「きっぱり言い切られると逆に清々しいもんだね」
妹「私よりあんたのこと、しっかり考えてる人がいるんだから。その人を大事にしな」
妹嬢「そんな……本人を前に言われると困ります……」
男「相変わらず大人びてるね」
妹「まぁなぁ、しっかりしてかないと困るし」
男「……大変なんだ」
なでりなでり
妹「あ、こら!? セクハラで訴えるぞ!」
男「ははは」
妹「……ったく」
妹嬢「……。あ、あの。さらりと流されてる気がしますが、私結構がんばってアピールしましたよ?」
委員長「……姉を差し置いて目立つなんて。なかなかいい度胸をしてるわね、あの子」
ぞくっ
妹(な、なんか寒気が!?)
70 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/15(日) 21:15:21.15 ID:1qrO1sso
見た目ロリペドじゃなきゃ児ポにかからないと思うww
ついでに義眼じゃオッドアイだからどうしたってことに・・・カラコンでやるようなもんだもんよ
なおホワイトロリータよりルマンドのが旨い
71 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/16(月) 00:32:40.64 ID:g5Xoc6AO
男「和洋折衷。てな訳でミニ浴衣を改造してメイド服風ミニ浴衣だ」
メ「……うわぁ」
男「まぁそう引くなよ。俺としては自信作なんだぞ。女さん監修だし」
メ「主様は時々フェティシズム満たす為に全力で無駄な頑張りを見せますよね」
男「誉めるなよ」
メ「誉めてねぇよ! ったく……うちん中だけですからね」
男「ああ、十分だ」
メ「はぁ。……お? 珍しく素足でオッケーなんすね。さすが和風」
男「あ、忘れてた。ほい、自作ニーソックス風長足袋」
メ「……だからなんでそんな方向に努力しちゃうかな」
男「仕方ないだろ。売ってないんだから」
メ「むしろ仕立て屋で食ってきゃいいのに」
男「無理無理。女さん見てみろよ。採算あってないだろ」
メ「問題はそこなんすね」
男「よし! 着替えたらせっかくだし花火大会に行くか」
メ「何故そんなイベントを控えてこの仕打ち!? この格好じゃうちから出たくねぇっすよ!」
男「なら女さんと二人で行ってくるか」
メ「行きますけど! 屋台のもんをたかりに!!」
男「よしよし。なら半時間後な」
メ「く……なぜ観衆の中一人コスプレしながら行かなきゃならんのか……夏コミで覚えてろよ!!」
男「うん。女さんとこで売り子する条件で今回これ教えてもらったから」
メ「織り込みずみだったー!?」
男「普段の仕打ちに対する罰ゲームだと思えば軽いもんだろ」
メ「向こうで主様の服をひん剥いてやりますからね」
男「反省の色ゼロかよ……」
72 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/16(月) 00:45:14.61 ID:g5Xoc6AO
ぴーひゃらら ぴーひゃらら
主「どうだ? 祭は」
め「知識にはありましたが実物を見るとまた違った認識になりますね」
主「楽しいか?」
め「わかりません。ですが……嫌いではない騒がしさです」
主「そかそか。ま、これが夏の風物詩だ。覚えといて損はないぞ」
め「世の中に損な知識などありません」
主「……。ま、それも一つの考え方だしな。さて、せっかくだ。何かで遊ぼうぜ!」
め「出店と呼ばれる出し物ですね。めいど、初心者ですので何かしらの手ほどきを所望します」
主「ん〜、なんかやってみたい! ってのはないか?」
め「ではあれなどを」
主「ああ……綿菓子はなぁ、素人が触るにはレベルが高すぎるからな。違うのにしとけ」
め「なるほど。あの赤く染まった物体は店主の血が絡んだ品ですか。失敗作を店先に並べるとは。見上げたリサイクル精神かと」
主「だとしたら悲鳴轟くだろうなぁ。さておき、こっちはどうだ?」
め「鑑賞用にも食用にもならない単価にするにも困る魚の群れが泳いでいますね。……虐待ショーでしょうか」
主「おっちゃん睨んでるから離れような。君の偏った知識が俺を追い詰めに来てるが気のせいだよな」
め「無論、気のせいかと。ですがあえて責任の落ちどころを探すならばご主人のせいですか」
主「無理矢理持ってたな!」
め「めいど、優秀ですので」
主「優秀なメイドはご主人様に優しいはずなんだが」
め「文化の違いですね」
主「国の違い?」
め「星の違いでしょうか」
主「生き物としてすごい否定されたんだけど。って、あれはどうだ?」
め「打ち首会場ですね」
主「お面売り場だよ! ていうか君、さっきからバイオレンスだな!」
め「優秀ですので」
主「従者の仕事ってそんなんだっけ!?」
73 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/16(月) 20:29:20.82 ID:VL6Gi0Mo
新めいど久しぶり?って思ったけど、そんな久しぶりでもないな
74 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 00:55:28.58 ID:bV2tXoAO
め「ここ最近の登場頻度はなかなかだと自負できます」
主「腐ってもメインってことで」
め「まだ腐るほどではないかと。何より割合は増えている現状は喜ばしいことです」
主「このまま乗っ取りだな! 俺達が主人公だ!」
め「何故か残念なことにご主人のキャラ付けの弱さが足枷になっていますから難しいかと」
主「夢くらい見せてくれよ!」
め「こんな我々ですが今後もご支援のほどよろしくお願いしたく思います」
主「ま、あいつらにはない騒ぎ方でバッチリ目立ってやるさ」
め「問題としましては登場頻度より書き込みペースが遅いことくらいですし」
主「さらっと大ダメージ叩き出さないように」
75 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 01:00:51.82 ID:JtUcWJgo
こっちってなんか初期のテイストに近いよな
76 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 01:03:55.79 ID:bV2tXoAO
メ「俺たちがガンダムだ!」
男「要約するとヒロインの座は譲らないぞ、みたいな」
メ「全く油断も隙もない。私からすれば百年甘いですね、あんなやつら」
男「いい加減俺達は隠居でいいと思うけどなぁ」
メ「何を弱気な! 私達がどれだけ夜のオカズになってきたと思ってんですか!」
男「待て。私“達”ってなんだ、“達”って」
メ「そりゃ私は勿論ですが主様も濃厚な男色家の集まるこのスレで後ろがドンガバチョになってる頃かなと」
男「そんな事実はない」
メ「事実がなくとももはや真実に昇華されるパターンもありまして」
妹嬢「私を巻き込まないでください!?」
メ「でも最近考えたんですが女さんがメイクと着付け中に襲うシチュって、こう……そそりません?」
妹嬢「そそりません! 兄さんも何か言ってください!」
男「あー……なんだろ。わかるかも」
妹嬢「兄さん!?」
女「あははは。私的には妹嬢さんって可愛いし綺麗だから、絶対なしではないかなぁ」
メ「ああ、こうしてフラグが立っていく」
妹嬢「全力で阻止しますからね!?」
男「で、なんの話だっけ」
メ「今夜のオカズ話でしょう」
妹嬢「違いますってば!!」
77 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 01:08:06.86 ID:bV2tXoAO
ぶっちゃけると一通り固まったキャラ個性やら設定みたいのやら雰囲気やらがあるので初々しさが薄れる昨今でして。
それに比べてのりしろがあるし、シチュエーション的にも自由度高い新主従コンビのが本来の雰囲気に近くなりやすい訳で。
ただ馴染んだペンのが使いやすいようにすぐそっちに逃げようとする自分も居たりでなかなか難しいです。
でもせっかくだからマンネリ防止を兼ねてどんどん新機軸で頑張ってきますね。
言いながら一つ前で早速やってますが!
78 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 01:31:40.24 ID:JtUcWJgo
むしろ中の人だな、それは
79 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 02:24:12.26 ID:Hk71fyAo
中の人がドンガバチョになってるって事か
80 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/17(火) 09:21:53.21 ID:bV2tXoAO
全然ガバチョじゃないよ! 清い体だよ!
もはや清すぎて股間から白魔法とか出るしね!
た、たまには中の人だって下ネタくらい言いますよ。
……うぅ、なんだこの罪悪感。
あ、今日からまた関東出張です。わはー。新幹線まだかなー、な中の人でした。
81 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/18(水) 02:54:36.96 ID:RnBMmIAO
め「下ネタとは?」
主「急にすごいとこ食い付いたな。しかし笑いに真面目な俺はそんなヨゴレな芸風がマジで許せん!」
め「ご主人。何故脱ぎだしますか」
主「見ておけ、めいど! これが真に体を張った笑いだ!」
め「全裸で何を言い出しますか。公安のご厄介になるのはまずいかと」
主「ばっか、お前。ちゃんとモザイク入ってるって」
め「私には完全無修正に見えますが」
主「正直者には見えないモザイクだからな」
め「なるほど、騙されて差し上げる度量が必要なモザイクですね」
主「わかってくれたか」
め「あ、もしもし警察ですか」
主「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
め「哀れな姿……なるほど、ひたすら頭を下げるネタ。つまりこれが下ネタですね。めいど、理解しました」
主「だいたい違うけどなんとなく合ってる!」
め「そしてそれはつまり中の方が頭を下げるか公安のご厄介になるということですね」
主「毎度ながら君の逃げ道の塞ぎ方はもはや軍師の域だと思うわ」
す、すみませんでした。安易に下ネタとか走ってすみませんでし。
とにかく今日は命側を微更新!
82 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/18(水) 03:02:49.80 ID:RnBMmIAO
説明は簡潔だった。
爺を始め、こんな半分人間で半分獣な生き物がここには暮らしてるんだとか。
どちらかと言えば人に近い爺はまだ会話が成立するが若い世代になるほど獣に近くなってるらしい。
つまり、会話なんて成立しない。より分かりやすい考え方としては捕食者と被捕食者だ。
ただ俺を連れてきたのはここの娘。餌にしろ取って置きになるから今のところは手を出されないで済んでるらしい。
「そうでなきゃ、お前さんみたいな珍しい肉、すぐに骨すら残らず食い散らかされる」
そんな台詞に言い返せなかったのは爺だってそんな目で俺を見てたからだ。
老いても、腐っても肉食の獣ってことだ。
「でもよ、なんでそんな化物が存在する訳? やっぱりあれか、人工的に造られた生物兵器とか」
「そんなところじゃよ」
「……おい爺。今のはボケたんだからちゃんとつっこめよ」
「笑えんが冗談でもないということじゃよ」
「マジかよ」
そんな三流SF小説みたいな展開があってたまるか。
そう思ったところで目の前には現物。これ以上ない証拠がそこにある。
83 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/18(水) 03:11:25.88 ID:RnBMmIAO
「じゃあよ。そんな御大層な連中がなんでこんな場所に?」
「逃げ出したんじゃよ。創造主からの」
創造主ときたか。ますます三流だ。
これで次に聞き慣れない単語が出れば無視だな。
「わしらは元々……ああいや、昔話はええか。なぁ、命よ」
「なんだよ」
そんな空気を察してか爺が話を変える。
先程までの獣の目ではなく、人間の瞳で。
「わしらは遠からず滅びるじゃろう。次の世代に子供を遺す機能が年々弱くなっとる」
「爺が不能なのは仕方ねぇだろ」
「種として、じゃよ。何より異種族間交配にも近いまぐわい。無事に子を授かることすら稀になっとる」
半分は人間でも半分は獣。そして獣の種類は一つではないらしい。
つまり人と人の間に子は成せても猫と犬では出来ぬように。
人と犬の組み合わせと人と猫の組み合わせを掛け合わせて無事に子孫は遺せないことが多い。
「絶対数に限りもあるからの。……そして何より」
子を成すことの意味を、ただ本能的に行うようになってきた、と。
快楽などなくただ盛りがついた頃にまぐわい、終わりだ。
種を遺すことにそれほど執着しなくなっているのが現状。
84 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/18(水) 03:19:25.38 ID:RnBMmIAO
「そこでお主に頼みがあってな」
「ああ、なんとなく分かるさ」
こいつらが滅びゆく種族だってんなら。
ただ子を遺せず消えてゆくってんなら。
「静かにこの地で消え行く我らを心に刻み、いつの日にか誰かへと語り継……」
「俺が若い女を全員はらませてやる」
数秒の沈黙があった。
爺がこっちを見て固まってやがる。
何を今更。つまりは種族を残したいんだろ?
で、若い雄連中が不能でヤバいってんなら仕方ない。
獣姦ってのは好みじゃないが、半分は人だ。ならなんとかなるだろ。
「な、ななな……お、お主という男は……」
爺がわなわなと震えてやがる。大丈夫だろうか。老人特有のアレか。言いにくいアレか。
かわいそうに。早くしんでいいぞ。雄だし。爺だし。
あ、それとも感動してんのか? この集落? まぁよく分かんねぇけどこいつらの救世主が現れたことに。
いや、参ったね。そんなに喜んでもらえるとは。よしよし、後は任せて逝っていいぞ、爺。
「よし、爺。最後の任務だ。あの可愛かった娘を連れてきてくれ。出来るだけ発情させて」
「ぶぁっかもぉぉおおおん!」
爺の絶叫が洞窟に響いた。
85 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/18(水) 07:28:38.95 ID:WIxlwvgo
あれ? エロゲルート?
(∩゜∀`∩)キャ━━ッ!!
86 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/20(金) 03:34:45.89 ID:rJDZFwAO
男「我が子ながらどうしてこいつはこう……」
メ「下半身と脳みそが直結してんでしょ」
男「誰に似たんだ……」
メ「そりゃ、ねぇ?」
男「違うからな!?」
今日こっちで書く予定が規制解除でvipに久々に書き込みしてますた……ごめんなさい。
でもあっちで文章書いたの久しぶりだったけどなかなか楽しかったでござるの巻。
明日にはこっちでいろいろ!
87 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/21(土) 00:32:05.54 ID:88ekuQQo
みてたぞー
88 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/21(土) 03:42:43.56 ID:4St30sAO
見られてた!
……色々本音やらが出ちゃってて恥ずかしいったりゃないですww
早く忘れてね! と関東の飲み屋でぼったくられながら。
89 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/21(土) 04:43:33.73 ID:4St30sAO
め「若気の至りというところでしょうか」
主「恥ずかしいと思えるようになっただけ成長したんだな。恥ずかしいやつめ」
め「まさか黒歴史の開放までするとは予想外でした」
主「ここにきて自己顕示欲出ちゃったんだって、許してやろうぜ。恥ずかしいやつだけど」
め「それでも自分なりに書ききったので許してあげるのもありではないでしょうか」
主「よく見たら論理と思考が破綻しまくりの穴だらけ会話だったけど頑張りは誉めてやるか! 恥ずかしいやつなのは揺るぎないけど」
め「えらくいじめますね」
主「タイトルが意地悪なメイドだからな」
め「その場合私がいじめる側では?」
主「……ま、まぁその、な」
め「恥ずかしいやつがここにも」
主「えらいとばっちりだよ、ちくしょう!」
どうかまとめられても最後のレスだけは消えてますように……ああ、やっぱvipとかで書くもんじゃないな、うんww
90 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/21(土) 08:00:45.71 ID:4St30sAO
メ「おぱーい。おぱーい」
男「どこの部族の儀式だ、それ」
メ「我々巨乳族に伝わる秘術の邪魔をするならペタンコの刑にしますよ」
男「俺には全く無害だよな、それ」
メ「ペタンコになるのは私ですが」
男「……正直めちゃくちゃ困る」
メ「素直でよろしい」
男「けどお前そんな儀式しなくても十分デカいだろ」
メ「そうですね。主様の息子は確実にすっぽり収まりますしね」
男「是非検証してくれないか」
メ「無論お断りですが」
男「くそぅ! わかってたのに何だこの落胆は!」
メ「まぁ今回のターゲットもとい依頼主がおられまして」
男「ほほぅ」
メ「まな板状態の嫁を凸凹にしてやってくれと頼まれたので」
男「お前ってそんな特集能力あったっけ」
メ「ないですよ。でも料金は前払い」
男「おい!?」
メ「そして注釈には個人差説明バッチリ! 主様、来月はいっぱい新作買えますよっ」
男「犯罪の片棒を担がせるなよ!?」
メ「赤信号みんなで渡れば怖くない」
男「こえぇよ!?」
91 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/21(土) 20:08:08.40 ID:88ekuQQo
ダメ意地悪メイドさん
メ「ご主人様〜交換日記しましょっ♪」
男「なんだ唐突に。 どうせまた何か企んでんだろ?」
メ「酷いご主人様、見つめ合うと素直になれないわたくしが津波のように感謝の気持ちを送りつけようとしただけなのに」
男「分かった分かった、また着払いで変なもん送りつけられても困るしな」
メ「えへへ♪ そう言って下さると思ってました〜ハイっ♪」
夜
男「渡されたはいいが・・・・・・”愛の交換日記”この表紙はなんとかならんかったのか」
男「さて・・・感謝する事・・・・・・・・・・・・あったっけ?」
男「ふむ」カキカキカキ
次の日の夜
ラヴ・ノート プロジェクト
メ「ご主人様の悶絶する様な恥ずかしい台詞収集計画」
メ「ああ、我ながらなんて恐ろしい事を、ふふふ」
メ「ご主人様はあれでいて、女に幻想を抱いたロマンチストですから」
メ「どんな恥ずかしい事が書かれているかにゃ〜、ふ、ふ、ふ、ふふ〜」
メ「なになに」フムフム
いつも可愛いいたずらで楽しい日常を過ごさせてくれてありがとう
メ「予想はしていても・・・照れますね」
君のくちびるから直接受け取った飴玉、とても甘くておいしゅうございました。
揉み比べたおっぱいは餅よりも柔らかかったです。
間違えて服を全て洗濯してしまった時に暖めあった、君のぬくもりは忘れられません。
花粉を被った時の涙と鼻水でぐずぐずの顔はやけに可愛らしく忘れられません。
台風の時は
メ「ギニャーーーーー!!」
バタンッ!
ピクピク
92 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/21(土) 20:21:16.95 ID:88ekuQQo
俺「ククククク、書き捨てて忘れるつもりだろうがそうはいかん」
俺「しっかりまとめて白日の下に曝け出してくれるわ」
コピーヘンカンキリハリキリハリ
テレレレーン
俺「そ・・・そんな・・・・・・バ、バカな・・・・・・お前は」
SS「お久しぶりですご主人様」
過去は………バラバラにしてやってもdatの下から
………………ミミズのようにはい出てくる……
俺「ギャーーーーーー!!」
93 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/22(日) 02:51:13.46 ID:OVYmJEAO
男「……」
メ「何を遠い目してるんすか」
男「ふふ。何故俺のとこのはダメで意地悪でメイドなのにあんな風に可愛くないんだろうなって考えてたのさ」
メ「個性だって。多分」
男「お前には愛やら敬意が足りねぇんだよ!」
メ「そんなのは本来求めるもんじゃないでしょ!」
男「ぬ、ぐ……確かに」
メ「そういうのは、将来養ってくれそうで自分のことを理解してくれて尚且つ好きだと思えるような方に自然と湧き上がる感情なんです」
男「珍しくいいこと言ってる気がする……」
メ「だから私に期待すんなよ、ってことです」
男「ああ、要約されてひどく納得したわ」
この調子でどんどん書いてってね!
いや、テンションあがるね、うん!
94 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/22(日) 02:56:01.35 ID:OVYmJEAO
め「何やら悲鳴が」
主「夏だからな」
め「夏と言えば悲鳴なのですか」
主「夏は暑いから怖い話やらをして肝を冷やして涼むんだよ」
め「なるほど。では今近場では何やら魑魅魍魎の類が跳梁しているのですね」
主「……それより怖いもんの話だな」
め「なんと。そのようなものが」
主「人間一番怖いのは自分の嫌な過去ってことだよ。うん」
め「何やらフカい言葉ですね。2つの意味で」
情報社会って怖い! ……怖い!!
95 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/23(月) 01:32:01.92 ID:r676c6AO
地元に帰還を果たしました中の人です。
やっぱ自分のベッドは落ち着きますね。
ホテルのベッドのがふかふかだったけど!
さておき今日からまた頑張ろうと思った矢先、
「あ、来週水曜からまた東京ね」
……(^q^)
今月末が〆切だってのに!
あ、そうそう。中の人は現在身の程知らずなことにF社のとこに原稿送る予定だったり。
目指せ作家! ……みたいな。間違いなく一次も通らないだろうけどね!
とはいえやるだけやりたいのでもう一週間だけ更新ペース落ちます。途中からまた関東だしorz
全国の意地悪なメイドファンの皆様は今しばらくのご辛抱を。……いるのかそんなの。
今日はちょこっと命編!
96 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/23(月) 01:41:04.68 ID:r676c6AO
結局、数日の世話になることとなった。
食事は爺が少量の干物と水を分けてくれた分で凌いだし、体力も横になってたおかげで結構回復した。
ずっと寝てる割には体も固くならず済んでるし、そろそろ歩き回ってもいいかなと思う。
実際初日にあの娘に逃げられて以来、爺以外と話をしてない。せっかくだし見学くらいしてもバチはあたらないだろう。
そう考え、爺にその話をする。
「ってな訳でここら辺を見回って大丈夫か?」
「はて。お主が今更見回りたいなど……まぁよいか。で、まさか目的はアレではなかろうな?」
アレってのは勿論救済計画の話だ。
俺の下半身が村を救うんだからいいじゃねぇか。と言うと間違いなく歩き回れない。
「いんや、純粋な興味だよ」
「そうか。ならば好きにせい」
よし。まずは地形を把握して爺に見つからずにナンパを……
「但し一度でも妙な真似をすればわしはもうお前さんの面倒はみんからな」
「……わかってるよ」
くそ! いきなり出鼻をくじかれたか。
まぁせめてどんな娘がいるかくらい確認しとくかね。
「全く。ただでさえお前さんは不穏な動きを……」
爺が何か言ってるが無視無視。さ、今日もさっさと休んで明日からに備えるか。
97 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/23(月) 02:17:28.14 ID:r676c6AO
静寂の中に僅かな葉擦れの音。湿った土の匂いと微かな獣臭がその場にあった。
そして本来ないはずのいくつかの景観は明らかな人工物。
多少の偽装を施された罠はほとんどがそこに何者かが存在する事を報せるものだ。
それらの囲みの中央。大樹に出来た自然の窪みの中に彼女は居た。
「……」
まるで死体のように身じろぎ一つせず、銃を抱えた姿。
眠り姫の言葉も決して似合わない訳ではないが恐らく抜き身の刀と言った方がしっくりくるであろう彼女が目を覚ましたのはしばらく後のこと。
「……ん、……は、ぁ」
呼吸により取り入れた酸素を身体の中に染み渡らせるようなイメージ。
末端から順番に動きを確認しつつ、全体に充分な熱が宿るのを待つ。
腕が動きを確保した頃、ようやく思考も働き始める。
コートの内より煙草のようにくるまれた劇薬に火を灯しながら彼女は動き出す。
「ふふ、さすがと言えばいいのかしら。縁の築き方だけは親譲りね」
呟き装備を整えた彼女が向かう先。そこに在る彼らを目指して。
「さぁ。始めましょうか」
狩りの時間が始まった。
98 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/25(水) 03:12:05.90 ID:HygfR.AO
メ「主様」
男「ん?」
メ「過疎ってますよ」
男「仕方ないだろ、レスを期待するなら面白いの書かなきゃいけないんだから」
メ「なかなか厳しい現実ですね。ただ若干わたくし寂しかったり」
男「なら自分で頑張るしかないだろ。盛り上げるきっかけにならなきゃ」
メ「それはそうなんですが……もしかしたらですよ? 私、飽きられてるかなって」
男「とっくの昔にな」
メ「なぬ!?」
男「だから色々と手を出しては、な状態なのはあいつが悪いとして」
メ「ぐぬぬ」
男「結局俺らに新鮮味もなくなったしある程度掘りつくしちゃったからさ」
メ「ケツを?」
男「だまらっしゃい。さておき、前スレでも言ってたけど潮時なのかもな」
メ「珍しく弱気ですね。書きかけはどうすんですか」
男「それは何年かかっても……いやまぁさすがに年単位で考えたくねぇけど、一応完結はさせたい」
メ「じゃあ続けるしかないでしょ」
男「……そうなんだけどさ」
メ「いっぱい応援されてますよ」
男「見えなくても結構分かるよ。たださ」
メ「ただ?」
男「……飽きられるのはいいとして最近のクオリティの下がり方はまずいんじゃないかなって」
メ「そんなひどいっすか?」
男「犬の卒倒」
メ「ワン パターン」
男「だから何とかしたいなって考えたけど結局俺らだからさ」
メ「他の方も欲しい、と。贅沢さんめ」
男「欲張りで悪かったな。というか代弁させられすぎだろ、俺達」
メ「全くです。お見苦しいところを。すみません」
ちょっと仕事ど失敗してナーバスでした。すみません。
ああ、こんなチラ裏やってたら余計に人が寄り付かなく……はわわ。
けど珍しく凹みまくりな中の人でした。……あふん
99 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/25(水) 04:28:18.99 ID:eDhDh/6o
一発ネタ書こうとしたら表現に詰まって悩んでた
100 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/25(水) 09:31:02.61 ID:HygfR.AO
メ「ありすぎて困りますね!」
男「表現って難しいよな」
メ「主様のごとく一発ネタで身体が構成されてるならともかく普通の人ではなかなか」
男「鏡見てみ」
メ「わーお。ウルトラぷりち〜なメイドさんが居ますよ」
男「そこじゃなくて」
メ「デカぱい?」
男「そこでもなくて」
メ「脚フェチ?」
男「内面だよ!」
メ「下着はさすがに」
男「内違いだよ!!」
メ「分かってますって」
男「一番たち悪いじゃねぇか……」
101 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/25(水) 19:17:58.40 ID:eDhDh/6o
?「若様〜、朝ですよ〜」
男「う〜ん、もうちょっと」zzz
?「あら? こっちの方は元気に起きてますね〜」
?「仕方ないな〜」ごそごそ
?「・・・・・・んっ・・・ちゅばっ・・・・・・んぐっ…」
ガバッ!!
男「な、な、なななにしてやがる!!」
婆「何って、朝のご奉仕ですじゃ///」ポッ
男「ギャァァァァァ!!!」
いじ♪いじ♪いじいじいじいじ♪いじわる婆メイドさん♪
男「離せ!!離れろ、妖怪っ!!」
婆「ふぇふぇふぇふぇ、下の世話は下々の者に任せてくだされ。 さぁさ、恥ずかしがらずに」
男「っていうかアンタ誰だよ!!」
102 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/25(水) 21:01:02.84 ID:VTSoXHgo
>>101
一発まで至ってないネタじゃないかww
103 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/25(水) 21:44:48.12 ID:EwVtB02o
赤の他人かwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
104 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/26(木) 01:14:46.25 ID:kCK6LUAO
エロかと思ったらホラーだったでござるの巻wwwwww
でも本来の侍従さんってお年がお年だから……あばばば
105 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/26(木) 01:26:10.83 ID:xrG8MREo
つか何もしてないし(メシも主様だし)「メイド」じゃなく「メイドコスのヒキニート」な気が・・・
あれ、だれか来(ry
106 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/26(木) 07:58:22.19 ID:ummDjZgo
http://chiquita.blog17.fc2.com/blog-entry-5230.html
雇い主から23本もの釘を打たれたメイド―サウジアラビア
107 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/26(木) 13:33:32.00 ID:kCK6LUAO
メ「失敬な、私はちゃんと自宅の警備してますよ!」
男「いつからお前ん家になったんだ」
メ「子曰く、お前のものは俺のもの、俺のものはお前のもの、と言いまして」
男「孫子はそんなこと言ってねぇよ」
メ「記録に残ってなかっただけでもしかすると」
男「可能性があったとして後世に伝わってない時点でお察しだろ」
メ「ああ言えばこう言う……あの頃の素直な主様はどこへ!」
男「ずっと俺は俺だ」
メ「ああ、変わったのは私なのですね……」
男「お前もなんら変わってねぇから」
メ「ともかく! 私を主様みたくニート呼ばわりするなんて……許せる! とっちめてやる!」
男「許すのにか。まぁいいけど。っておいおい、どこ行くんだ」
メ「勿論彼の家に。いざ鎌倉!」
男「あ〜、あ〜……えぇと
>>105
の家にメイド服きた見た目は可愛いけど中身がアレなやつが行ってたら気をつけてくれな」
108 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/26(木) 13:50:45.39 ID:kCK6LUAO
め「恐ろしい話もあるものですね」
主「全くだ」
め「確かに使用人と雇用者という二つの立場は絶対的な差を感じます。しかし同じ人間を相手にするという感覚が無くなればそれは恐ろしい関係だと想像出来ます」
主「うん。金出す側からすりゃ完璧であるのは当然って考え方も分からないでもないけどさ。結局そんなん言い出したらきりないから。お互い人間だし」
め「その方とその方のご主人にどのような関係が築かれていたにせよ、このような結末は悲しく思います」
主「願わくば世のメイドさんが一人でも不幸を被らないでいてほしいな……」
め「ご主人」
主「ん?」
め「我々のこんな考えも所詮は偽善なのでしょうか」
主「そうかもしれないけど、そう感じたことは事実だろ? なら少なくとも嘘ではないさ」
め「……嘘では、ない」
主「ああ。俺とお前にそういう共通した認識がある。それだけで世のメイドの一人はそんな惨い目に合わないって寸法だわな。なんつって」
め「ご主人」
主「お、おう! いやすまんって、俺そういう真面目なシリアス続かないからついふざけちゃうっていう病気で!」
め「私はご主人のメイドで良かったと。そう感じています」
主「へ?」
め「まぁこれは嘘の類ですが」
主「うおおい! 持ち上げてから落とすまで早いな、君!」
め「めいど、優秀ですので」
109 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/26(木) 23:45:17.12 ID:.UVHKwIo
そっかメイド来るのか・・・俺んち鎌倉じゃないけど着けるかな?(※そうじゃない
俺、Sだから従順なMに仕上げて送り返すことにするよ
とりあえずローションとローターは残ってるし久しぶりに荒縄も引っ張り出すかな
あ、電マもあるな、素で肩こり用だけどww
110 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/27(金) 00:45:38.87 ID:qkiLd0Yo
数日後、そこにはドMに調教された
>>109
の姿が!
「ぶひっ、ぶひひんっ!」(もうメイド様の悪口を言ったりしないよ)
111 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/27(金) 18:31:28.09 ID:u79UDsAO
メ「ふ……私ってば罪な女!」
男「はい、おかえり。どこ行ってたんだ」
メ「鎌倉へ」
男「どのあたりが罪なのか」
メ「私が歩くだけで世の男性がどんどん虜になってしまいますので」
男「何言ってんだ。お前にゃそんな女王様フェロモンねぇだろ」
メ「と思うじゃん?」
男「確実にねぇよ。お前どっちかってぇとMだし」
メ「主様でしょ」
男「俺じゃねぇよ、お前だよ」
メ「いやいやいや」
男「いやいやいやいや」
妹嬢「ふふ、では私がいじめてさしあげましょうか」
二人「「あ、一番のドMが」」
妹嬢「な、なんですって!?」
女「あ、あはは。すごい話題だね」
委員長「そうね」
女「そしていいんちょさんは貫禄のSだよね」
委員長「あら、私はどちらもよ。むしろ純粋にサドっ気があるのはあなたじゃない」
女「え? あ、あれ?」
112 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/27(金) 20:33:25.76 ID:QXUllhco
メイド来なかった(´・ω・`)
Sって自己中じゃダメなんだぜ
Mのしたい・されたい事を読み取ってそうなるように命令なりしてやらないとなんだぜ
113 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/27(金) 22:28:38.92 ID:zFaf/bgo
婆「今逝きますじゃ。 ふぇふぇふぇふぇふぇふぇ」シュバシュバシュバッ
ヘ( `Д)ノ ワカイエキスー!!
≡ ( ┐ノ
:。; /
114 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/27(金) 22:55:34.72 ID:QXUllhco
来るならきやがれ
人魚の格好してバーメイド、とかやってくれればそのまま海に返してやるからww
115 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/28(土) 01:36:20.21 ID:fOvihMAO
婆さん大活躍だなww
しかし何故このスレではまともなヒロイン系に対する評価より男色系やらふたなりやら婆さんが流行るのか……wwww
116 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/28(土) 01:50:19.04 ID:gxoy.4so
ふたなりがまともなヒロインじゃないとか言うと妹嬢に殺されるぞ
117 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/28(土) 16:18:52.59 ID:fOvihMAO
妹嬢「逆です、逆! ふたなりな部分よりもヒロインの部分だけ評価してくださればいいんです!」
メ「色物系じゃないですか」
妹嬢「違いますからね?!」
もう戻れないー。
妹嬢が望む立ち位置。略して妹望!
なんか間違いなく全然違う経路な作品タイトル
118 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/28(土) 19:00:22.13 ID:t7.gXjwo
ふたなりではなく男の娘だったら、また違った道があったのかもしれない
なかったのかもしれないが
119 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/29(日) 01:05:07.03 ID:0y6HPKoo
ついにふたなりを否定しなくなったか
120 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/29(日) 05:38:37.40 ID:HIR5vgAO
妹嬢「勿論否定します! 私は未来永劫、れっきとした正真正銘の女性です。男性器なんて付いていません」
女「私は男の娘でも良かったかなぁ」
妹嬢「良くないでしょう!」
女「どちらにせよ可愛いなら私的にはオッケーだよ。むしろ付いててくれればお互い楽しめるじゃない?」
妹嬢「楽しめるって何がですか」
女「それは……まぁ。えへへ」
妹嬢「あの、最近何故かよく女さんといるとボディタッチやハグが多い気がするのですが」
女「私、可愛い人はみんな好きだから」
妹嬢「……少し距離を考えさせていただきます」
女「あうあ、ダメだよぉ! 私が専属なんだからね!」
妹嬢「私よりも旦那さんを!」
女「あの人はあの人。妹嬢さんは妹嬢さん。楽しみ方が違うのです」
妹嬢「私は楽しくありませんから!?」
なんだかんだで相性は良さそうな二人。
何の相性って? そりゃまぁ……ねぇ?
121 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/29(日) 22:11:09.30 ID:4FovPywo
そういやふたなりつっても色々バージョンがあると思うが玉あり?なし?
どっちなんだろ
122 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/29(日) 23:51:38.54 ID:vpJcF.Uo
ふたなりはぷりきゅあ
という格言があってだな
123 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/30(月) 00:36:45.96 ID:Srh7stoo
玉あり栗ありの全部乗せバージョンか
竿と割れ目だけのシンプルイズベストか
124 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/30(月) 04:49:54.55 ID:gJbFN6AO
妹嬢「……」
女「ここ最近の中ではすごいレス付いてるね。快挙だね!」
妹嬢「……」
メイド長「さすがはお嬢様」
メ「これからも妹嬢さんが居ればひとまずスレは安泰ですね」
男「頑張れよ」
妹嬢「ぅ……」
メ「う?」
妹嬢「うぅぅ! だから何故付いてる前提の話題の広がり方なんですか! 付いてませんってば!」
女「でも半ば公式みたいなものだし」
妹嬢「全くをもって非公式です! 見てください! 私と兄さんのそういったシーンでもそのような描写はなかったはずです!」
メイド長「可能性としてはその部分を省いたか、お嬢様の理想のまぐわいに書き換えられたか」
妹嬢「あなたまで言いますか!?」
メイド長「出過ぎた真似を。失礼しました」
妹嬢「あぁぁぁ……もう。付いてませんってばぁ……」
メ「でも付いてるって開き直らないのはすごいですよね」
男「ここまで言われりゃ普通は認めそうだよな」
女「《それでも私は付いてない》って映画とか」
妹嬢「要りませんからね?!」
125 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/30(月) 04:54:46.90 ID:gJbFN6AO
メ「ただ妹嬢さん」
妹嬢「なんですか……」
メ「こうも考えられません? 男子ちゃんを女の子として扱えるんだ、と」
妹嬢「ぅ……」
メ「更には精一杯尽くしてくださるメイド長さんを正式に労い慰めることも」
妹嬢「ぅ、ぅ……!」
メ「または女さんに可愛い可愛いと男の快楽も女の快楽も同時に満たされたり」
妹嬢「ぅ、ぅ、ぅ……!!」
メ「ちょっと頷くだけでこれだけのえちぃシーンが追加されますが……どうします?」
妹嬢「……、でも」
メ「はい?」
妹嬢「それ、でも」
メ「なっ、まさか!」
妹嬢「それでも! 私は! 付いてません!!」
メ「なんと男らしい宣言でしょうか……これは間違いなく付いてる」
妹嬢「だからぁ!?」
良かったら皆さんの中の妹嬢さんを書いてみてくださいww
そしてそのままオフィシャルに……
126 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/30(月) 20:40:42.28 ID:Srh7stoo
がんばってみる
127 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/30(月) 20:53:16.98 ID:a5eyTqoo
以前妹嬢そのものじゃないけど書いたらいらない言われた(´・ω・`)
個人的には
>>125
の書く物が事実上のオフィシャルでいいと思う
ただ妹嬢って完璧超人で資金もでかいラボもあるんだからバイオテクノロジーで付けるも外すもなんとでもなるような・・・
128 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/30(月) 21:41:59.39 ID:pt9iPwAO
>>127
そういう事は出来てもやらないのがその技術で生まれた妹嬢としてのアイデンティティだと思うけどな
だから付いてても外しようが無いんだよ!
129 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/31(火) 00:56:29.66 ID:4aqtlwAO
どもども。やっと出張終わりまして我が家です。明日から出勤だけど!
さておき、今日から本格的に復帰します。具体的には止まってたとこをやってきますね!
あと某F社に投稿するつもりだったラノベは某S社に投稿するつもりにしました。……完成したはいいけどあまりにもつまらないのでww
次の10月末に向けてこちらもやってくんでまたひぃこら言い始めたらケツを叩いてやってください!
>>126
さんの頑張りに期待しつつ
>>127
さんが書いてくれてるのにそんな風に言われてた事を把握出来てなくて愕然としました。
確かにここはメイドスレだしいわゆるサブキャラだから扱い難しいのはあります。
ただいらないなんてのだけは絶対ないからね!
勿論妹嬢もそうだけどメイドのお話なんかもチラチラっと書いてみたりしてくださいませ。
それは勿論オリジナルでもいいし、仮にうちのをベースにしていただいたって構わない訳で。
よろしかったら今度は中の人のリクエストって事で是非ぜひお願いします。
そして
>>128
さんはよく分かってくださってる……
その設定を汲んだ上でそう言っていただけると長いことやってきたなりに把握しててもらえるんだなぁと感慨深く思います。何より嬉しい!
130 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/31(火) 01:16:18.92 ID:NTMtF7w0
そこは少し大きめの洞窟みたいな場所だった。よくわからないが岩壁の隙間に時々発光してる苔みたいなものがある。
そのおかげでそこを歩き回ること自体は不自由しなかった。
「ただなぁ……」
恐らく住居部分となっている場所には容易に近づけなかった。
洞窟は大きな一本の道がどこまでかはわからないけど続いていて、その横道に入る部分が個人の住居になっているようだった。
けれど、そのどこからも視線を感じるし生臭く嫌な湿気が漂っている。
恐らくそこに無理矢理向かえば入れなくはないだろうが、肌にピリピリと感じるの視線がそれを拒んでいるのが分かる。
怖い、と素直に思う。
(こりゃ、思ったより大仕事かもしれないな)
何せ抱くとすれば野性の女で、獣だ。
体臭を始めとする匂いの問題にはじまりコミュニケーション方法、更に攻撃をどうやりすごすか。
考え始めればキリはないが、ヤると決めた以上、退く気はなかった。
「っと、ここがいきどまりか」
どんどんと進んだ先は、今まで以上にぽっかりと開けた広間のような空間。
ただ問題があるとすれば轟々と足元を流れる川だろう。こんなところに飲み込まれれば恐らく生きて這い上がるのは不可能だ。
「……さって、それじゃあ引き返すか」
何となく自分の家、もとい爺の住処へ向かって歩いてみるが合ってるかは正直不安だ。
間違えて他人の家に入り込んでジ・エンドなんてのはごめんこうむりたい。
自身のそんな結末を一瞬でも想像しネガティブになりかけているところに、ふと周りと違う視線を感じる。
「ん? どうした?」
見ればここにくるきっかけとなった少女だ。
フードを目深に被ったままなのは相変わらずだが、こうしてゆっくり見るとやはり可愛い。
というより艶かしい。身体のラインが。うん、間違いなくCはあるな。
「ちょうどよかった。悪いけど爺のとこへ案内してくれるか? 帰り道あってるかわかんなくてさ」
気さくに声をあげながらも近づかない。
ここまでで学んだが、彼女は俺を警戒しているが興味も持ってくれてる。
それならば無理に近づくことはないのだろう。
こっちへ歩み寄ってくれるのを待つばかりだ。
「……」
お互い沈黙の時間が続き、やがて動きが生じる。
ヒタリ、と彼女がこちらに一歩近づいたのだ。
131 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/31(火) 01:22:37.85 ID:NTMtF7w0
(お、ここにきて初めての好感触か)
となれば焦る必要はない。ここは素直に彼女の動きを待とう。
そう決めれば後はただ見つめるのみ。
自分に敵意がないことを最大限に思いながら、出方を伺う。
一歩、また一歩と近づいてくる少女。
フードがついたその服はぼろぼろで、一張羅なのか色もくすんでいる。
元は黄色だったろうに泥と汗と……恐らく血液でそれは黒に近い橙色になっていた。
少しずつ獣のような、人間の汗臭さのような独特の匂いがしてくる。
けれど、他の連中……まぁ会った訳じゃないがそいつらみたいに臭いと断じるほどじゃない。
そういえば爺がこいつには水浴びをさせてるとか言ってたっけ。
だったらやっぱり最初に抱くならこいつだよな、とそんな考えに至る。
と、そこまで順調だった足取りがピタっと止まる。
「あ、違う、違うぞ。これはその、なんだ。今すぐどうこうするつもりじゃないから、気にするな!」
言い訳を始めるが時既に遅し。
脱兎のごとく地上への道に繋がるほうへ駆けていく少女。
「あー……失敗したなぁ、くそ」
ボリボリと頭をかきながら今後はプラトニックにいくか、と呟く命。
どかり、とその場に座り込み天井を見上げれば思いのほか高い。
こんな景色、あそこに居た頃には見なかったなと、そんな考えをするうちにうつらうつらと眠気が襲う。
どうやら思った以上にここまでの行程が身体に疲れを与えていたらしい。
「このまま食われないだろうな」
冗談にしては笑えない台詞をつぶやき、彼の意識はゆっくりと眠りの中に沈んでいった。
132 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/31(火) 01:28:00.37 ID:NTMtF7w0
ここしばらく、夢を見ていた気がする。
それはただひたすら森を眺めるだけというもの。
日によって場所こそ違うが、ただ目の前を眺めるという夢。
そして今日も気が付けばそこは森だった。
今日もまた眺めている。今回の視線の先は……眼下の洞窟。
入り口なのだろう、ぽっかりと開いているがよくよく確認しなければわからない。
巧妙にカモフラージュされたそれは天然の隠れ家なのだろう。
それをただ見据えている。
自分の身体のはずなのに、しかし動かそうにも意識が追いつかない。
まるで脊髄が抜かれているような。頭の中だけに電気信号が飛ぶ感覚。
不思議とそれが当たり前にも感じ、ならばいいか、とただそこを眺めるのみ。
と、そんな視界の端に映るのはフードを目深に被った人影。
人とは思えない速度で森の中へと消えて往き、やがて静寂だけが戻る。
(……あれ。今のって)
何か頭の隅に引っかかるものを残して、再び彼の意識は深く沈んでいった。
133 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/08/31(火) 01:36:27.55 ID:NTMtF7w0
「起きたか?」
そんな声に隣を見れば爺の姿。
「ああ、起きた。けど最悪の寝覚めだ」
「そうかそうか。そりゃ何よりじゃ」
最近、爺もこういう冗談を言うようになった。腹の立つことに。
見回せばそこはいつもの塒(ねぐら)。
「くそ、爺に運ばれるなんざ、俺も落ちたもんだ」
「ほっほ、あのまま放置してれば食われても文句いえなんだからな」
「マジかよ」
冗談が冗談でなかったことを知って喜べばいいのか恐れるべきか。
どちらにせよ、命の恩人に礼を言わないわけにはいかない。爺だけど。老いぼれ相手だけど。
「すまん、助かった」
「ふむ。珍しく殊勝じゃの。では言いたくなかったがええことを教えてやる」
「なんだ?」
「お前さんを運んだのはあの娘じゃよ。この集落から飛び出したかと思ったら何故か多くの食料を持ってきての」
は? あの娘が? 俺を?
「それをここに置いていくや、急にまたここを飛び出してな。すぐに帰ったと思えばお前さんを担いでおったよ。見てみぃ」
ふと隣を見れば木の実や山菜、なのだろうか。あとは虫が何匹かと野鼠が置いてある。
「あの娘からの贈り物じゃ。どうする? 調理するならワシがやらんでもないが」
「……。くそ爺。お前に礼を言わされた側からすれば当然の要求だが、これを頼む」
「全く、口が悪いのだけは何とかならんか」
ため息をつきながらも爺はそれらを持ってどこかへ向かおうとする。
何となく、あの娘とはうまくいっていないように思っていたが、案外悪くないんじゃないかと思えてくる。
なんのかんので爺にも世話になってることだ。ここは一つ、致し方ないが改めて礼くらい口に出して言ってやるか。
「なぁ、爺」
そう、背中に声をかけた瞬間。洞窟全体に響き渡るように銃声が鳴った。
134 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/31(火) 20:49:08.05 ID:wi1wd.wo
dokidoki
135 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/08/31(火) 21:32:42.12 ID:yCyArC6o
妹嬢「こんなものが・・・
こんなものがあるから兄さんが女としてみてくれないんだ!」
ギラリ……ダンッ!
ブシューーー
妹嬢「これで・・・これで兄さんも私のことを・・・ふふ・・・はは・・・あはははははh」
妹嬢の兄さんLOVEっぷりならこれくらいやっても不思議じゃないと思う
もっと冷静だとは思うがww
「作られた」わけだからこそ望む姿に「作り変える」のもありだと思うがなぁ
成長が悪いのや短寿命なのは副作用であり、望んだものでは無いわけだし
他者の意思により作られた姿から自らの意思に基づく姿への転身でもあるわけだしね
まぁ頭脳を強化して「作った」から勝手に「作り変えられないため」に思考にリミッタが掛けられているとも考えられなくはないが・・・
姉という「力を強化したら食欲がまずいことになっちゃいました」って前例があるわけだし
ただ
・他の身体的特徴から男性ホルモンの作用が活発だと思えない
・わざわざつける必要がない
・もし「ついている」なら男の性格では冗談でも言えない
ことから「ついていない」と推測
ただし脱着式バイオディルドのようなものは作れると思われるので
>>125
のようなことは可能
どうですか妹嬢、やってみませんか?ww
>>129
前スレでメイドと男が妹嬢のオナマシンの犠牲になるの書いたら「いらねぇ」とさ
もっとも、その後書いてないのは思いついてないからだけだがww
136 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/01(水) 00:39:07.32 ID:f2cBRrI0
ドキドキされてるので今日も命のところを更新です。
グダグダしてたけどやっとアクションシーンへ! ……いくのかなぁw
さておき、なんかすっごい考察してもらっててびっくりした。
もしかして俺より妹嬢さんに詳しいんじゃないかって気がしてきたような……
良かったらそっちも書いてね! 絶対いらなくないから色々かいちゃって!
最近どんどんスレが盛り上がってきて俺のテンションとモチベーションもうなぎのぼり。
後はコレで誰かに娶ってもらって専業主夫とかになれれば……はい、夢みるのはこれくらいにしときます。ではでは更新!
137 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/01(水) 01:16:50.74 ID:f2cBRrI0
緊張に強張る身体。十分に非日常的な現状。それすらも凌駕する非日常の音。
銃声なんて映画くらいでしか聞いたことのない効果音じみたそれは、しかし実際にこの場まで届いている。
「お、おい。……これって」
慌てて爺に視線を送れば、思わず後ずさるほどの殺気。
それほどまでに獣じみた気配が、あの好々爺から発せられている。
その事実が物語るのは、
「俺のせい、なのか?」
問えば返るはずもない。もしそうなのだとしても、そうでないとしても。
恐らく目の前の獣がその気になれば俺なんてひ弱な生き物は一瞬にして息の根を止められるだろう。
「……違うんじゃろ」
それでも。のどの奥から搾り出すような声は、俺を庇ってくれる。
「違う、けど。何か思い当たるんだろ! 言えよ、俺が悪いって!」
「身に覚えのない罪まで裁こうとは思わんよ。……なぁ、命よ」
老いた獅子は寂しそうに背中を向ける。
「わしらは、もう終わりなのじゃろう。だから、せめてもの頼みを聞いてくれんか」
「誰が聞くか! それより何とかしろよ! 俺に出来ることとかあるんだろ、命令とかしろよ、脅せよ!」
「カカ、脅せときたか。悪くないの。ではこうしよう……今からお前はここを出るな。出ればわしはお前を獲物とする」
ぞくり、と背中が粟立つ。一片の混じりけのない、言葉。
だからこそそれは必殺の宣言となり、心にしみ込む。
「だがここから出ぬなら、それまではまだわしの家族。その命、もう少しだけ面倒を見てやるわい」
けれど振り返った顔は、初めてあったときと同じで……。
138 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/01(水) 01:38:32.43 ID:f2cBRrI0
「おい、爺……」
「命。頼む。わしらがおったと、それだけは覚えておいてくれんか。法螺吹きのようにふれまわってくれんか」
それは爺の最初の頼み。
「一人でもいい。誰かが知っておってくれると。そう思えば……わしは少し、救われる」
だから、と。言いかけてやめる。
「すまん。言い過ぎたの、背負わせた。……さ、まだ死にたくはないじゃろ。じっとしとれよ」
そういい残した背中を、命は追うことが出来なかった。
そして数分か、数十分か、数時間か。
ただただ時間が流れていき、漂ってくるのは硝煙と血の匂い。
どこか懐かしいその香りに混じり、死臭を漂わせ、
「迎えに来たわよ、命」
麝香の香りの死神がきた。
139 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/02(木) 01:19:14.62 ID:y6IK76AO
メ「主様ー。サイドポニーするんで結わえてください」
男「自分でやりゃいいだろ」
メ「そこを曲げて頼んでる訳じゃないすか」
男「何を曲げた、何を」
メ「主様ごときに私の髪の毛を触らせてしまうという羞恥を」
男「羞恥なら頼むなよ。で、リボンか? ボンボンのか?」
メ「主様好みに」
男「ならこのボンボン付きのやつにするか。動くなよ」
メ「ふぁーい」
さらさら
男「っかし、猫っ毛だなお前は」
メ「むふー。やわやわですか」
男「やわやわだなぁ」
メ「んー、やっぱり主様に髪を梳いてもらうとほっこりしちゃいますね」
男「さよか。ほら、もうちょっと力抜いてだな」
メ「だってアニメ見たいしー」
男「ったく、子供かお前は」
メ「見た目は大人、体は女、性の目覚めは十代半ば」
男「なんの登場台詞だよ。よし、結わえるぞ」
メ「ほい」
男「うし、出来た」
メ「あざっす。ねね、主様」
男「なんだ?」
メ「かわいすぎてごめんねー」
男「いちいち腹立たせにくるのをやめなさい。あと可愛いな、ちくしょう」
メ「どもども。じゃ見物料でも」
男「素直に誉められろよ」
たまには甘い意地悪も
140 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/03(金) 00:54:14.00 ID:PZm.mHk0
「驚かないのね。もう少し反応があると思ったけれど」
ある程度予測はついていた。だから驚きは少なくて済んだ。
その装いは俺とここにきたときと同じ。けれど、その身体を染めるのはどす黒い赤。
衣服に一切の傷が見当たらないのは自身が傷つかなかった証か。
「感情を向けなさい。憎悪でも、恐怖でも何でもかまわない」
理由を問うように見上げれば、
「だって寂しいじゃない。あなたを拾いにきたのに。無視だなんて」
妖艶にかきあげた髪はバリバリと音を立てて、固まった血糊を落とす。
それでいて尚、麝香の香りは俺の本能を逆撫で刺激し、身体を熱く火照らせる。
けど、そんなことよりも俺の目に留まる一つの肉塊。
「……あら、これに見覚えがあったかしら。そうね、そうだったわよね」
そうして掲げた首は老いた獅子のもので……。
「なぁ、いいんちょ」
「何かしら」
そうして出た声は、腹の底からじわりと染み出した疑問。
聞きたくなくて。耳をふさぎたくなる衝動を押し殺し、それでも問わなければならない事。
「俺の、せいなのか」
この惨状。そう、この厄災を招いたのが誰なのか。
直接の原因が目の前の女だったとしても。きっかけを与えたのは、誰なのか。
爺が言っていた。この地は安住の地なのだと。人であるものが一人で訪れられないのだと。
だから、こいつが。いいんちょが一人で来るなんてあり得ないはずなのに。
「ええ、そうよ。ありがとう、命」
だからはっきりと言われてすっきりした。区切りがついた。
やっぱり俺のせいだった。こいつは俺を利用する気だったし、それのために連れてきたんだろう。
分かっていたし、理解もできる。なのに、胸に空くポッカリとした空洞。
裏切られたとか、何てことしちまったんだ、なんて。
そんな陳腐な感情がそこからダダ漏れて、残ったのは納得とやるせなさ。
「そうかい。俺はあんたの役に立ったのか」
「とても。私の身体をあげて、貴方の身体を借りたの」
「借りた?」
「そう。器の交換ね。貴方と私は深い結びつきが出来ていたから、繋がりやすかったわ」
141 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/03(金) 00:55:33.25 ID:PZm.mHk0
器の交換。意味も状況も理解できないけれど、
『はて。お主が今更見回りたいなど……』
『全く。ただでさえお前さんは不穏な動きを……』
思い出す言葉の欠片。そうか、じゃあ俺が見ていた夢は委員長の目を通して得ていたもの。
その間の俺の身体に誰が居たかなんて……単純な計算じゃないか。
「無駄足を踏まなくていいのは楽ね。何より本当に連れ去られてくれるんだもの。すごいわ、貴方」
「……ああ、そうか」
完膚なきまでに俺のせいじゃないか。こいつという獣を引き込んだ、張本人。
どうやったって責任なんて取れやしない、起きた事実は還らない。
「それで。全て分かった上で、貴方はどうするの?」
彼女は暗に問いかけている。まだ着いて来るか、ここで逆らうかを。
前者は生を保証し、魂の従属を促す。後者は死を与え全ての罪から解き放つ蜜のような言葉。
「爺が言ったんだ。俺の命を保障するのはここから出なければ、って」
だから、ここから出られない。
そうやって責任を。言葉をあちらに出させる。
「……そう。なら置いていこうかしら」
「けど。俺はまだ役に立つんだろ。なら拾ってくれよ」
「生きたいの? 逝きたいの? それくらい選びなさい」
「嫌だ。俺はそんな事を決めたくない」
それは弱い俺の精一杯の抵抗。
魂の従属を拒み、けれど死を拒むための方便。
つまりは、俺はこいつに護らせたいのだ。俺の命を。でなければきっと。
「まぁ、いいわ。そうね、貴方を手放す気はまだないもの。預かってあげる、あなた一人くらい」
「そうか、ありがと」
だったら遠慮なく、言える。
「じゃあ俺は“ここから出る”ぞ」
142 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/03(金) 00:56:44.53 ID:PZm.mHk0
瞬間、いいんちょの手の中で動かなかった獅子が牙を?いて俺へと飛来した。
獲物を見つけた獣は、その最後の食欲を満たそうと残る力を全て注いだのだ。
だが、一つの約束を反故した結果として、俺は一つの盟約を手に入れている。
ズドン――
と、重たい音がする。
ズルリと、腐った果実のように墜ちるは獅子の首。
「そういうこと、下手をできなかったわけね」
「ああ、お前がいらないのを連れてきたせいでな。これで安心して、出られるよ」
俺は立ち上がり、なんのことはないとこの場をしのいだことを実感する。
そして、散らばった肉塊――爺の見覚えのある顔だったものが、
『 』
何かの音を発するのを見て、
飛来する、優しい言葉と声。余所者を扱うことを是としてくれた唯一の味方。
どんな状況へ陥ろうとも一言も俺を糾弾しなかったその心。
この期に及んで、俺に“いきろ”と呪った姿を見て。
俺は胃液を吐き出すのだった。
「男って生き物はどうしてこう、強がりなのかしらね」
軽い嘲笑を浮かべ、その様子を見守る狩人。
彼がどのようにその獣と関わったかなど知っている。
そして彼が生き残るために、心を殺していたことも。
だから、嗤う。見世物として。
「……さて、こんな遊びのために無駄を踏んだのだもの。次はしっかりと仕事をしないと」
呟く狩人は既に次の獲物をその思考の中で定めていた。
143 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/03(金) 05:09:56.60 ID:c5lY4wgo
いいんちょさんマジおにちく
144 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/06(月) 00:07:10.92 ID:U3l/w220
胃の中のものを粗方出しつくし、残った胃液も枯れて、後は傷ついた器官から血を流すのみとなったころ。
ようやく命なりの懺悔に、区切りが訪れる。痛みと悲しみと。後悔と憎悪と。
あますことなく感情が身体を取り巻き、全てを流しつくした。残った残滓をかき集め、ようやく立ち上がったころ。
そこには肩肘をつき、見下ろす体勢で委員長が待っていた。
「すっきりした?」
「……。おかげさまで。最悪の気分だ」
その返事に満足したのか、彼女は立ち上がり命の傍に歩み寄る。
手を差し伸べたかと思えば襟元を掴み立ち上がらせる。あまりにも唐突なその行為に抵抗する力もわかない。
大の大人一人を片手で引き上げたかと思えば、そのまま抱き寄せる。
人の柔らかさ、温かみを感じ。同時に再びこみ上げる吐き気を堪えて、命は問う。
「何の、つもりだよ」
「身体、熱いから。慰めて、治めてくれる?」
「冗談きついぜ」
相も変わらず蠱惑的な提案に思わせる妖艶な感触。
それでも、この死臭漂う地で性の営みにふけるほど、彼は心は壊れていなかった。
「……それより、これからどうするんだよ」
「連れないのね。まぁいいわ。……これから、ね。まずは現状を教えてあげないといけないのかしら」
「頼む。教えてくれ」
無知のままで居られたのは数日前まで。きっと、今は知らないことの罪がいかに重たいかわかってしまったから。
自分を棚に上げて全てを見てみぬふりをできるほど、俺は高みにいない。
この狂った部隊の歯車に組み込まれた以上、自分が動かせる範囲を知っておかなければならない。
せめて、惨劇が回避できなくとも、それがくると覚悟できるほどには。
145 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/06(月) 00:08:13.21 ID:U3l/w220
「くす。随分物騒な顔つきをするようになったのね。怖いわよ」
「そうだな。俺もそう思う。あんたが、俺は怖いよ」
そしてこの女はそんな歯車を手繰る側であり、自身もその一部である。
だというのに、顔色の一つすら変えず結果に携わって、尚且つ次に動き出す。
そう、彼女にとってこんなことが――日常なのだ。
「その内、慣れるわ。それより現状だったわね。簡単に言えば第二段階までは終わったわ」
「第二、段階」
「そう、第一が貴方というデコイを蒔いて、それがヒットすること。第二段階は簡単な掃除」
デコイに掃除。その言葉面からは想像もできないような状況を作っておきながらその程度の認識。
前者はまだいい。けれど、後者に対して簡単な、とまで言い切っている。
彼女にとって“この程度”のことでしかないのだ。
「そして第三段階では本来、文明的、知的に交信できる存在の確保だったけれど……そうね、それは私の弄びで潰したから、やり直し」
下腹に力を込めてぐっとこらえる。その言葉が何を指すか、ここにきてわからないわけがないから。
こいつの悪趣味な考え一つでこうも苦しめられたのかと気づいても、それを嘆くことも糾することもできない存在だから。
「そして最終段階である本格的な掃除だけれど……これは後々に来る子達に任せるつもりだからいいわ」
「つまりいいんちょの役目は」
「三段階目。捕らえなければいけない対象の再捜索と捕獲ね。それ以外は見つけ次第殺すけれど」
はっきりと言い切られる屠殺の言葉。
「ここにいた多くはさっきのでほとんど駆除したわ。ほとんどが若いただの獣でつまらなかったけれど」
だが、そんなときに出会ったのが彼女の視線の先。未だうごめく肉塊。
元の位置に戻ろうとするのか、先ほどより山のように集まりだしたそれは見るに耐えない醜悪さを放つ。
「大丈夫よ。あそこまで砕いた場合、再生までに細胞が壊死していくから。それよりも」
言いながら、彼女は洞窟の奥のほうへと視線を移す。
そこには長く大きな一本道と左右に分かれた小さな小道。
146 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/06(月) 00:09:00.81 ID:U3l/w220
「あそこに居た知能レベルの低い固体は真っ先に飛び出してきたけれど、残った知能レベルが規定値の獣は逃げたわ」
「逃げた、って」
「入り口は塞いでいたから、奥の川でしょうね。少なくとも人間と違って獣面人なら問題なく下の河川まではいくわ」
それが何体か分からないけれど、と付け加え、彼女は歩き始める。
その行く先は地上へと続くものだ。
「だからそれらを追うわ。問題なくとは言ったけれど、五体満足にはいかない固体がほとんどでしょうし。それを回収して、仕事は終わりよ」
「……わかった。俺はまたいいんちょに着いていけばいいか?」
「ええ、かまわないわ。出来るだけ無傷で手に入れていから、貴方、今度あの娘を見つけたらお願いね」
どくん、と心臓が跳ねた気がする。
「あの、娘……?」
「誤魔化さなくていいわよ。時々あなたの目を、身体を借りていたんですもの。知っているから」
それは、俺をこの洞窟へと誘ったあの子のことなのか。
やっと距離を縮め始め、心を開き始めた、あの子の。
……俺が彼女の家族を奪うきっかけをつくった、あの子の、ことなのか。
「そうよ。顔に出してまでくれるのね。ありがたわいわ。それじゃあ、いくわよ」
そういって歩き出す後姿は振り返ることはない。
俺が付いてくると信じてやまないのか。……いや、違う。
きっとそうじゃない、俺がついていこうがついていくまいが関係ないのだ。
それだけの存在だと突きつけられて、俺はただ抵抗も出来ずその後を追うしかない。
情けない、とは思わない。追いつきたい、と。そう思い始めていた。
同時に、あの娘だけは……俺が何とかしてやりたいとも。
147 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/06(月) 00:09:30.06 ID:U3l/w220
ゴボゴボと音がする。
身を打ち付ける岩の感触と、身体の一部が削られていく不快感。
痛みは既に忘れ、意識を保つだけを意識する。
上下の感覚はなく自分の中心、心臓の鼓動だけが位置を知らせてくれる存在。
それを拠り所に、ただ激流に身をゆだねる。
散々に切れそうな意識の中、思い出すのは老いた獅子の優しい笑顔。
ただ逃げろと、そう教えられて、押し出された背中。
振り返った先で悲鳴が重なり、怒号が飛び交う。
そして……
「ゴボッ……!!」
あの、人間の、女。
肉親の身体を鈍色の何かで貫き、潰し、殺した。
叫びは届かず、本能が命ずるままに逃げ、決して飛び込むまいとしていた激流に身を踊らされた。
わけも分からぬまま、ただ逃げてきた。
だから腹の底から沸く、その感情が何かもわからぬまま、彼女は意識を手放さない。
まるでそれがあの女に対する最後の抵抗のようで。
148 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/06(月) 00:10:04.06 ID:U3l/w220
俺達はそれからベースとしていたボロ小屋まで戻ることになった。
委員長は全くといって良いほど、歩く速度を緩めなかった。
ここに来た頃のように足場を均していくこともなく、後ろすら振り返らない。
ただ当たり前のように歩いていくその背中に、命は走って追いかける。
そうしなければあっという間に置いていかれるとすぐにわかったからだ。
彼女は時々立ち止まり、じっと立ち続けることがあり、その時だけが唯一俺が息を整えられた。
それでも体力がどんどんと減り続け、気力だけでその背中を追い続ける生活。
数日間、それでも最初の頃に比べれば大幅に早いペースだと思える速度で俺達は小屋へとたどり着いた。
すぐに追わないのかと尋ねたところ、河川は小屋から近い場所へと繋がり川から上がるならばそこが定石なのだと返事がきた。
元々ここに追い詰める予定で全ての工程を組んでいたと彼女は一言で説明し、後は残弾の補給を済ませるのだとさっさと準備に入る。
「……また、いくのか」
「ええ。そこまで急ぐことではないけれど、あなたもさっさと済ませたいでしょう?」
確かに、済ませたいというよりもこんなこと、今すぐにでも終わりにしたい。
けれど独力では生きることすらできない俺は強いものにすがるしかない。
興味本位できてしまった場所は、言い訳ひとつ許されぬ強者の場所だったから。
「それじゃあ、いくわよ。今度は荷物を持てなんていわないわ。出発は2時間後。それまでに必要だと思うものを自分なりに用意なさい」
それだけ言うと、委員長はここまで俺が見た中ではじめて腰を下ろし目を閉じる。
きっと彼女なりの休み方で、恐らく俺が心配することなどひとつもないのだろう。
ならば言われた通りに、と俺は記憶の中にある限り、思いつく限りのものを必死に選択し、持てるだけのサイズへと絞る。
恐らく前と違い、生きることに重点を置いての準備はそれなりのものになっていただろう。
149 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/06(月) 00:10:55.88 ID:U3l/w220
俺はそれを確認すると彼女の隣に座り込む。
きっと寝過ごせば置いていかれる。それがわかっているからすぐに眠りはしない。
器用に睡眠時間を調節できないからだ。けれど、
「起きてるんだろ。だったら文句言うなよ」
事後承諾にすればいいとばかりに俺は彼女の膝を勝手に借りる。
甘えたいわけでも、再び情欲を催したわけではない。
浅い眠りならば彼女の動きで起きられると、そう思ったから。
今は眠る。次の移動もまた、俺に身体を休める暇など恐らくこないのだから。
気がつけば浅瀬。
さらさらと流れるぬるい水がじんじんと傷口に痛みをすり込む。
ゆっくりと瞼を開ければ、森のどこか。
少し見覚えのある場所は、確かあの男を始めて見つけた場所の近くだろうか。
「……」
少女はこうして陸地へとたどり着いた。
そうして再び、二人はまみえることとなる。
150 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/06(月) 00:56:32.52 ID:oiVZiwAO
メ「なんという厨二病」
男「気をぬくとすぐにこれだな」
メ「しかもあまりに成長の兆しが見られないわけで」
男「あんまり言うと泣くからそれぐらいでな」
メ「ふむ、仕方ない。あれっすね。いぢめ、かっこわらい、みたいな」
男「より内容が追い討ちになってるけどな」
メ「さておき主様、9月なのになんでこんな暑いんすか。困りますよ」
男「俺のせいみたいに言われてもだな」
メ「なんか暑いのにもったいないんでプール入りましょ、プール。ビニールプールでいいんで」
男「何ももったいなくないし寧ろ用意する方がもったいない気がするんだが」
メ「なんすか。連れないっすね」
男「庭に用意出来ないから仕方ないだろ」
メ「なら室内で」
男「余計無理だわなぁ」
メ「今年は競泳水着内側パッド無しとか着ますから。とか言ってみたりして」
男「……よし、今すぐ用意する」
メ「だぁぁあああ! 嘘、嘘ですから! ちょ、この人エロが絡むと行動早いな!?」
151 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/06(月) 21:42:03.27 ID:HEEHAmAo
新型の股間にチャック付きのやつだな
152 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/07(火) 00:13:50.45 ID:HrOB8LQo
妹嬢は小さい頃に同級生から男女だのオカマだの苛められていて
そんな妹嬢を受け入れていつも庇ってくれる兄にいつしか恋心を抱くようになった
という妄想だが、この2人生い立ち上同級生どころか同年代の友達すらいたのか怪しいんだよな
153 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/07(火) 00:28:02.70 ID:uPh0QwAO
男「チャックってお前……何に使う気だ!」
メ「お手洗いとか水抜きでしょ?」
男「え? あ……だ、だよな! だよなぁ!」
メ「今どんなこと考えたか素直に言ってみんしゃい」
男「……それは、その。アダルトグッズ的な運用とか、かなって」
メ「もっと素直に」
男「ああそうだよ! えっちする時に開いて使うと思ったんだよっ!」
メ「はい、ダウトー」
男「ぐぬぬ……くそぉ」
メ「正解は横にずらす、でした。分かってねぇよ、開発者!」
男「あれ!? そっち?!」
メ「ちなみに私とか主様のお姉様がスク水とか競泳水着になるとカラダのラインが逆に強調されてエロいんですよね」
男「そういや姉さんが昔着てたっけ」
メ「主様ってばすぐに海に入って前かがみ状態ごまかしてましたもんね」
男「ははは、そんな過去を捏造したってダメだぞ」
メ「いや、マジです。パー速の最初のスレの南国編でほら」
男「……うお、マジだった!?」
書いてから気づいた。マジでした。
154 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/07(火) 00:40:30.90 ID:uPh0QwAO
妹嬢「私は身体的な特徴よりも子供でありながら既に成熟した人格を揶揄されましたね」
メイド長「と、いうよりも優秀過ぎたが故に敵を多く作りすぎましたので」
妹嬢「たかだか六歳の少女に使われる大人達……今思えばこちらの在り方にも非はありました」
メイド長「恐れながら進言させて頂くならば、能力がある者が上に立つは定石です。ですから私も貴女にお仕えしようと……」
妹嬢「人はそんな簡単に自分を人の下に置けないものよ。貴女には感謝するけれど」
メイド長「出過ぎた真似を」
妹嬢「ともあれ、そんな事実もあり、私には敵か利用するか。どちらかの人間しか居なかったんです。その中で兄さんだけが肉親でした」
メイド長「お嬢様は父からも母からも娘ではなくビジネス関係でしか見られず、お姉様とはその本質を知るが故に相容れませんでした」
妹嬢「ですから私にしてみれば唯一心休まる相手であり、家族でした」
メイド長「ただ周りはお嬢様と坊ちゃんをよく比べられましたから。坊ちゃんからすればお嬢様は越えられない壁でしかありませんでした」
妹嬢「……。あの忌まわしい事件のおかげで兄さんは私の存在もただの妹と一時的に認識され、それ以来は仲良くさせていただきました」
メイド長「……ですから、彼を想った時間は誰よりも長いのはお嬢様なのです」
妹嬢「兄さんに惹かれるよう作られたのだとしても。それでもこの事実だけは私のものです」
メイド長「どのような形であれ、結ばれた事実だけは、私は祝福します。世界中の誰が敵に回ろうとも」
妹嬢「ありがとう。……ですから身体的特徴で辛辣な言葉を受けたとして、兄さんなら護ってくださった。そう信じられますね」
メイド長「ええ」
メ「なんて言われてますよ。ほら、顔真っ赤にしてないでお礼でも言ってきたらどうですか」
男「……〜〜っ」
155 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/07(火) 00:51:25.61 ID:HrOB8LQo
あれ?正しいけど何か違う、というか上手く流されてるような
いい話だけど
サオだけじゃなくスルースキルまで付いちゃったなんて・・・
156 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/07(火) 00:53:29.23 ID:uPh0QwAO
さて今週再び関東出張が決まりました中の人です。……えぇー。
そこまで出張させるならもう関東住ませてくれと言いたくなる。ホテル生活は疲れ……はしないけどやりすぎるとさすがに息が詰まるww
さておき、ここしばらく書き込めなかったので過疎気味でしたがまたちょこちょこやってきます。
あと最近めっきりお題を見ないので良かったらよろしくです。
さっきのみたいに「こんなシチュで書きやがれ出目金野郎!」とかでもやります。
なのでバンバン騒いでってくださいね!
あと何故か命編では主人公とヒロイン(どっちがどっちかは御想像にお任せしつつ)の絵ではなく爺の絵をいただきました。……な、何故なんだぜ。
明日あたり公開しますんでお楽しみに!
157 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/07(火) 01:01:34.89 ID:uPh0QwAO
妹嬢「別にはぐらかしてなんか」
メ「ふたなり話題をうまくかわしたつもりなようですが、そうは問屋と視聴者が卸さない!」
妹嬢「な、なんですかそれ!」
メ「妹嬢さんは可愛いんですから付いてたって充分プラスですよ?」
妹嬢「そんな甘言では頷きません」
メ「なんか頷いた瞬間生えてる事になりそうですもんね」
妹嬢「……ええ」
メ「でもでも主様は例え生えてても気にしませんって。寧ろ味方なんでしょ?」
妹嬢「ぅ」
メ「だからここは視聴者サービスだと思ってひとつ」
妹嬢「……ぅぅ。本当に、変じゃないですか?」
メ「ええ、大丈夫ですとも。だからここは公式(オフィシャル)発言を」
妹嬢「……わ、私は」
メ「おお」
妹嬢「私、は」
メ「おおお!」
男「でも普通に女の子のがいいと思うけど」
妹嬢「生えてません!! 一切がっさい生えてませんので!!」
メ「ぎゃぁぁあああ! 空気読めバカ主様!!」
男「え? あ、何が?」
158 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/07(火) 01:22:41.32 ID:HrOB8LQo
ちぇっ、バカ主様のせいで結局分からずじまいか・・・
設定は
>>14
として、どんな展開にしようか
159 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/07(火) 06:37:10.76 ID:AQp10vgo
ホテル暮らしとは豪華だな
オタクなら秋葉のネカフェ暮らしや
個室、ネットPC、シャワーありドリンク20種類おにぎり味噌汁無料だぜ
160 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/07(火) 12:39:46.29 ID:uPh0QwAO
>>158
さんの作品に期待!
いったいどんな展開が……!
男「今時のネカフェってすごいのな」
メ「全然ですね」
男「おお、物言いがついた」
メ「主様ん家なんか三食ついて好きなだけ寝てネットし放題でゲームも無料ですしお金がもらえますよ」
男「……そんな店ではないんだが」
161 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/07(火) 20:13:31.47 ID:icMKAyYo
なんか妹嬢意志薄弱・・・
ついてなくても流されて「ついてる」と言いそう
個人的推測は
>>135
だけど
ところでなんか命がへっぽこに・・・
ド汚ぇ選択しておいて覚悟決めらんねぇとか
162 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/08(水) 01:13:55.29 ID:1g84bcAO
ずっと本人以外(と一部の人)に付いてる付いてる言われ続けてるんでww
いくら彼女が鉄の意志を持ってたとしても流石に現状、味方が居ないんで折れそうになったりはされてるようで。
しかし最後の一線は主様がいる限りまず大丈夫なんじゃないかと思ってみたり。……だ、大丈夫なはず。
命については元からこんなもんです。
顔はいいしそれなりに空気を読めるくらいで後は普通のお子さんなので。
最初から軽い気持ちだっただけにズルズル非現実的な世界に呑まれてくのみの状態。
そんな彼が今後どうなるか……ってのも気にしていただければww
悪い子ではないけど人間としてはまだまだ発展途上です。
163 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/08(水) 02:35:32.36 ID:TKKNe2Io
メ「畳の下からこんなものが出てきたのですが」つふたなり物エロゲ等数点
男「」
164 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/08(水) 19:24:13.31 ID:ZNKcDWEo
簡単に覚悟決めたとか言っちゃうような小物じゃなくて良かったよ
165 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/08(水) 20:34:19.08 ID:mviZ.26o
そうだな、言っててあれじゃへぼすぎるからな
166 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/08(水) 21:01:50.50 ID:mviZ.26o
そうそう命がへっぽこだと思ったのは
普通に考えればいいんちょにぼろぼろにされて動かないはずの爺を警戒し
現状ではこれ以上ない程の心強いはずのいいんちょに泣きついて助けを請わず
遠まわしな振る舞いをしたこと
これで覚醒でもしたってんなら厨二病乙で済むんだけどその後いつも通りだしな
普通なはずの命なのに普通ならざる振る舞いだったんですげぇ違和感だったのよ
覚悟決めらんないなら素直に命乞いすればいい、それが普通じゃない
167 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/08(水) 21:40:31.90 ID:ZNKcDWEo
お前はあっさりと全て捨てられるのか
普通は手放しきれずに残すものだがな
プライドを守る為の言い訳だと理解しつつも、下らない拘りや意地で自分に見栄はらないか?
168 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/08(水) 21:45:39.29 ID:mviZ.26o
そんな計算ができるほど落ち着いた状態ならゲロ吐くなよww
そもそも捨てるのなんのは平時だからこそ出てくる思想
異常事態の中でプライド気に出来るくらいなら既に普通じゃないわな
169 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/08(水) 23:38:19.61 ID:1g84bcAO
あー。うー。
多分その辺りについて色々言い出すと中の人が一番小物と化すのでこのまま続き書いてくようにします。
なんだろう……こう、自分の筆力のなさが悔しい!
もっともっと巧くなりたい……
さて、ネガティブはここまで。
精神的にしんどい出張も久々に順調に作業が終わり軽く飲みに行くくらいの余裕がありました。やったね!
で、わかったのは自分の会社の人より他社の派遣さん達と飲む方が楽しい。人間性的な意味で。
というわけで少しお酒が入って気分がよろしいので今日も小話をいくつかっ!
170 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/08(水) 23:48:30.63 ID:1g84bcAO
め「ご主人、怖い話をしてください」
主「急な要求でしかも微妙に難易度高いな!」
め「そうなのですか。めいど、“怖い”というものをよく知りませんので」
主「ふむ……全財産が一瞬で無くなるとか」
め「非現実的な上に何かしら求めたものと違う気が」
主「その道のお兄さん方にいちゃもんを付けられてコンクリートを抱かされて海へダイブとか」
め「例が完結しているのですが」
主「礼儀知らずの新入社員が厳しいと噂の上司と二人きり」
め「ご主人。めいどが求めた何かからどんどんと遠ざかっているような」
主「マジか。全部怖いと思うんだが」
め「テレビでやっていましたが幽霊だとか心霊というものは」
主「あんなの怖くねぇよ。怖いってのは自分の何らかの損失に繋がる事にあるんだって」
め「わかったような、わからぬような」
主「簡単に言えば出だし出来る人間のが霊より恐ろしいってことさ」
め「そういうものですか」
主「そういうもんだから俺に対する意地悪は止すんだ」
め「なんのことやら」
主「人が貯めてた500円貯金を全部1円に変えてくれなくても!」
め「質より量かと」
171 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/08(水) 23:50:22.40 ID:ZNKcDWEo
一円玉って原価高いんだよね
172 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/09(木) 01:01:01.65 ID:PgbuUPEo
中の人がんばれ
持ち込みするんだしプロ志望だよね?
編集はもっとキツイこと言ってくると思うよ
同人なら好きに書きなぐればいいけどプロになるなら(なってからも)ブラッシュアップは必須
言い回しどころか単語を文の中で目立たせるのかなじませるのか、漢字・かな・カナ・外語etcどう表記するかも考える必要がでてくると思う
売れる物を作れなきゃプロで居られないしね
ついでに怖い話(その時は怖くはなかったが・・・)
その昔、就活面接の帰りの電車の中で自称「暴力団」の歯がガタガタのおっさんにスカウトされた
本物でも、そうでなくても怖いよねぇww
>主「ふむ……全財産が一瞬で無くなるとか」
>め「非現実的な上に何かしら求めたものと違う気が」
ハイレバFXドゾー
173 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/09(木) 10:29:17.03 ID:rogjxoAO
まぁ、アルミ500gに化けたと思えば……無理だなww
久しぶりにお題
【残暑】
【〜の秋(メイド編)】
【〜の秋(めいど編)】
【〜の秋(妹嬢編)】
【運動会】
174 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/10(金) 00:44:55.37 ID:mfu7YcAO
正直中の人にとってここは精神的に安らげるオアシスなので現状これ以上望むべくもない状況です。
真面目に身を案じてもらえるし、笑ってもらったりお題いただいたり、何かしら反応いただけたり。
本当に続けてて良かったなと毎回レスをいただく度に思います。
なもんで、ここはこことして頑張りながらやっぱり夢も追ってみようと思います。
実は色々あって諦めかけてた時期もあったもんでww
今は笑い話に出来るくらいにはなりました。みんなも夢とか諦めるのだけはやめとこう。
叶わなくたっていいのさ! やることに意味があるのさ!
青臭くそんなことを言ってみたり。でも本当、それだけは思うよ!
よし、なんか読み返したら赤面必至な上に何でそんなこと言い出したんだコイツ状態だけど気にしたら負けですね。
今夜は昨日さっくり寝ちゃったのでお題全部やるまで頑張ります。
ね、寝落ちへの前フリじゃないからね!
175 :
【残暑】
[sage]:2010/09/10(金) 00:52:46.75 ID:mfu7YcAO
妹子「あっづ〜ぃ……」
メ「全くですね。いやもう何この9月。有り得ないんすけど」
男「おい、そこの婦女子達。だらけるのは勝手だけどうちの子が真似するからやめなさい」
冥「あついー!」
命「あついー!」
メ「こんなくそ暑いのにきゃっきゃしてまぁ……親の顔が見てみたいっすね」
男「鏡はそこだぞ」
妹子「やだもぅ、兄くんったら。確かにいずれ義理の母にはなるけど今からうちの子だなんて」
男「順調に暑さで頭をやられてるな」
メ「にしてもなんでクーラー禁止なんすか。今更温暖化気にしてるとかじゃないでしょうね」
妹子「それともお金? 困ってるなら一日旦那さんになってくれるだけでお給料出しちゃうけど」
男「温暖化対策は意識してやってる訳じゃないし金も生きてくのに困るほどじゃない」
メ「じゃあなんですかー」
冥「なんでー?」
命「なんでー?」
男「それは今晩流しそうめんを庭でやるからだ。今夜は友ん家の庭でやるから、今からこの暑さに慣れてもらわないと」
メ「室内希望!」
妹子「それか私ん家とか!」
男「お前ら残暑を乗り切る工夫がクーラーしかないのか」
176 :
【食欲の秋(メイド)】
[sage]:2010/09/10(金) 00:57:29.57 ID:mfu7YcAO
メ「主様」
男「どした」
メ「栗ちゃん剥いちゃいました」
男「……天津甘栗な」
メ「栗ちゃん弄っちゃいました」
男「……栗きんとんな」
メ「栗ちゃん蒸れちゃいました」
男「……栗ご飯な」
メ「……食欲沸きます?」
男「むしろ性欲が」
メ「このどエロ星人め! 栗好き星人め!」
男「お前がど痴女なだけじゃねぇか!!」
メ「でもまろまろマロンちゃんのまろまろマロンをマロマロしたいんでしょ」
男「ふやけるまで」
メ「このど変態め!」
男「身を削ってまでやるネタか!?」
177 :
【スポーツの秋(めいど)】
[sage]:2010/09/10(金) 01:06:06.43 ID:mfu7YcAO
め「ご主人、ジョギングとやらを始めたいのですが」
主「君の唐突な提案ぶりってばもはや交通事故の領域だよね」
め「では当たられたと思って付き合ってください」
主「しかもやり方が轢き逃げレベル!?」
主「ほっほ。で、なんだかんだで付き合ってるんだよね、はぁ」
め「ぜぃ……ぜぃ……」
主「大丈夫か。万年出不精のめいどさん」
め「こん、……ぜぃ、はずで……ぜぃ」
主「いやいや、よく頑張ってると思うぜ。運動してないやつが急に頑張った割には」
め「ほめ、ら……げほ! げほ、……れてま、せん」
主「うん、まぁ手放しには誉めちゃいねぇさ。でも頑張りは認めるって話だよ」
め「ふぅ……しかし、たまにスポーツというのも、……ふぅ。悪くありませんね」
主「だな」
め「帰りは、負けません、よ」
主「おう、望むところだ」
め「では……へい、タクシー」
主「スポーツの良さ云々のくだりは何だったの!?」
178 :
【芸術の秋(妹嬢)】
[sage]:2010/09/10(金) 01:10:42.31 ID:mfu7YcAO
妹嬢「動かないでください」
男「で、でも」
妹嬢「いいから! ほら、腕が下がっていますよ」
男「わぁったよ……こうか?」
妹嬢「はい、よろしいです」
男「……」
カリカリ
男「でもなんで急に絵なんて」
妹嬢「いいじゃないですか。秋なんですから」
男「むぅ」
姉「〜♪ おろ? いもちゃん、おとちゃん。何してるの?」
妹嬢「ね、姉さん!?」
男「ああ、姉さん。実は今バカ妹が急に絵のモデルやってくれとか言い出して」
姉「ね、いもちゃん。なんであっちは服着てるのに絵のおとちゃんは裸なの?」
男「なにぃ?!」
妹嬢「い、いえ、これはだからその!」
姉「あはは、おとちゃん丸出しだー」
男「何やってんだてめぇぇえ!?」
妹嬢「芸術! これは芸術ですから!?」
179 :
【運動会】
[sage]:2010/09/10(金) 01:22:08.30 ID:mfu7YcAO
メ「今日は楽しい運動会」
男「携帯ゲームやりながら言う台詞じゃないからな。あと周りの親御さんの目が痛いからマジでやめろ」
メ「だってうちの子出てないじゃないっすか」
妹子「そうだよ、めいめいコンビはまだなの?」
男「五年生は次のプログラムだから我慢しろ……って、お前がなんで居るんだ!」
妹子「暇だったから」
メ「さっきから私の携帯にメイド長さんから熱烈ラブコール着まくりですよ」
妹子「居ないって言っといて」
メ「ばっちりこちらですと連絡しましたが」
妹子「ちょ、何すんのよバカメイド! ああもうすぐ着ちゃうじゃんあの人!」
メ「やーい、いい気味ー」
妹子「くぅぅ〜、兄くん! なんか言ってやって!」
男「冥、いいぞ〜、可愛いなぁ。お、命もいい感じだな! よし、そこだ! よぉし!」
妹子「親ばかだ。親ばかがいる。むぅ……私だって兄くんの子なのに」
メ「覚えてないかもですが妹子がちっこくてまだ素直な頃は同じようにドップリだったんですよ、我々は」
妹子「え……兄くんとあんたが?」
メ「……。ま、私の子でもありますからね、妹子は」
妹子「……ば、バカじゃないの! あんたなんて他人なんだから!」
メ「あなたがどう思おうと構いません。ただ信頼し託された以上はこちらからも勝手にしますが」
妹子「ぬ、ぅぅ……」
メイド長「お嬢様」
妹子「ひゃわ!? いつの間に!」
メイド長「御迷惑をおかけしたようで」
メ「今更でしょ。それより一緒に見ていきません?」
メイド長「しかし……」
男「冥ー! こっち向いてくれー! 命はカメラ意識しすぎ! 普通にー!」
妹子「こんな兄くんを見られる機会はめったにないよ」
メイド長「……ですね。では少しだけ」
妹子「よし!」
メ「ただ妹子が学園に連れ戻される事実は変わりませんが」
妹子「えぇー!?」
180 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/10(金) 01:34:15.92 ID:z7uKZ2AO
主様乙ー
なんだかんだできちんと愛されてるあたり妹子は幸せだな
そしてめいどさんは運動出来ないんだww
ギャップ萌えってこういうことなんですね、わかります
追える夢があるというのはいいことだな…
心と体の健康には気を遣って頑張ってくれー
あ、あと俺にとってもここはオアシスだよ!
181 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/10(金) 06:57:50.82 ID:0TV1j7.o
ジョギングで蒸れ蒸れのストッキng
182 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/10(金) 09:21:28.09 ID:mfu7YcAO
略せてない! 略せてないよ!
さておき、ジョギング中くらいはきっとジャージなんでしょう。……いや、なんか動きにくい格好な気がしてきた。
ちなみに主さんペースでジョギングするとだいたいの人はああなります。
意外とスポーツマン!
そして妹子は昔から色々あっただけにみんなからの愛されっぷりも一番です。
本人は大きくなって表面上はひねくれましたがww
183 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/10(金) 18:43:45.88 ID:ZtBgngko
>>175
昼間っからじゃダウンしちゃってそうめん流しどころじゃなくなるような・・・
水風呂おすすめ、ここ数年窓辺に葦簀&水風呂&冷風扇で乗り切ってる
つかクーラー無いwwなくても何とかなるから購入に踏み切れない
冷風扇無い人は扇風機の風に霧吹き(できるだけ細かいミストになるものが良い)で水を乗せてやるとかなり冷たくなるよ
俺のとこじゃ昨夜はTシャツだけじゃ寒いくらいになったから必要ないけどww
ところでそうめんって以外にカロリーあるから食欲があるときは普通のメシにしたほうが良いよ
しかも栄養バランス偏ってるから続けると体のだるさが抜けない
食欲無くてもつるっと喰えてとりあえずカロリー取れるから暑くて食欲ない時に食べるという知恵なわけで
食欲あるときはカロリー過多になりがち注意
>>176
まろまろマロンちゃんが判らなくてググったら犬が山ほど出てきたでござる
>>178
骨格から肉付けしていけば完璧に復元できるってそんな奴ァいねえ!!(駒井 悠)のネタ思い出したww
184 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/12(日) 03:40:37.12 ID:L0A/XEAO
メ「素晴らしき暮らしの知恵。だが文明の利器の前にはあまりにも無力!」
男「いいこと聞いたしクーラー戒厳令だな」
メ「弾圧だ! 横暴だ! 自由への束縛だ! 我々の聖地を返せー!」
男「全力で阻止にきたな」
メ「当たり前でしょうが。私は適温の中でしか生きられないか弱い生命体ですよ」
男「いっそ殺菌されちまえよ」
メ「ぴぎぃ! ぼくはわるいメイド菌じゃないよ!」
男「善玉菌か」
メ「いえすいえす。ちょっと共生させてもらってるだけです」
男「寄生だよな」
まろまろマロンちゃんは昔ラーメンズのコントで出たワンフレーズなんでわからなくて当然っすww
185 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/12(日) 03:46:39.19 ID:L0A/XEAO
メ「主様ってなんでこうランジェリー大好きなんでしょうね」
男「知らん。なんかもうそれ履いてる女性ってだけで性的に見ちゃう」
メ「気持ち悪い!」
男「仕方ないだろ。性癖なんだし」
メ「しかもどっちかってぇと刺繍入り大好きだし」
男「その方がエロくない?」
メ「いや、ただ単に履きにくいだけですが」
男「慣れたろ!」
メ「慣れた自分が悲しい……ちゅうか最後は脱がすんだからなんでもいいじゃない!」
男「俺は脱がさないぞ」
メ「……そういえば」
妹子「その会話が不潔だってば! 私だって脱がないまま頑張れるし!」
メイド長「あれは一種ののろけあいですから付き合うだけ精神と時間の無駄ですよ」
妹子「ぐぬぬ……私だってイチャイチャしたい!」
メイド長「旦那様とされてはいかがです」
妹子「あ、あんなやつとイチャイチャなんて! ……し、しない、はず。だもん」
メイド長(と、言いつつ唯一素直に甘えられる人は彼くらいしかおられない訳で。おかしなところで強情ですね)
186 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/12(日) 17:53:40.17 ID:jrye4Ago
X クーラー戒厳令
○ 汗だくハァハァ
187 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/12(日) 22:58:39.80 ID:WzYnRd60
め「汗を大量に流した状態、というものは不潔に思われますが」
主「そういう需要もあるんだな、これが」
め「理解に苦しみますね。だいたい、匂いの原因などになります」
主「そうだな、そういう感じ方が普通だよな」
め「ですから、ご主人。着替えましょう」
主「だが断る!! お前が悪いだんぞ、ジャージの下にストッキングはいたままだった、お前がな!」
め「それはジャージ、というものを初めて着たためです。無知故の失態かと」
主「そう、失態だな! だからむれむれストッキングはお前が悪いから替えちゃいけません!」
め「何故なのですか。めいど、この不快な格好からいち早く着替えを行うことを最良としますが」
主「それでは罰にならないじゃん! 帰りは結局俺におぶってもらったんだから罰ゲームだぞ!」
め「それはもはや呼吸困難手前まで体調が悪化するとは思っていなかったためです」
主「つまりお前は迷惑をかけちゃった自覚もあるんだってことで。だからNO着替え。YES蒸れ蒸れ!」
め「わかりました……ではせめてクーラーをいれてください」
主「えー。それだと汗ひいちゃうじゃん」
め「はい、それが目的ですので」
主「じゃあダメだな。ふはは! 諦めてこのまましばらく俺に蒸れ蒸れを鑑賞させるんだな!」
め「それはかまわないのですが」
主「あれ? いいのか? じゃあなんでさっきから着替えの提案しまくりなのかね」
め「いえ。めいどの着替えはいつでもかまわないのですが、この部屋のクーラーまで切っているせいでご主人が汗だくなままです」
主「む。いや、そりゃ俺も走ってたわけだし」
め「ですので、お早く着替えていただきたいと思いまして」
主「ははぁん。なるほど、そうやって気遣うフリで自分もうまいことやろうという魂胆だな」
め「……わかりました。めいど、ベランダに出ておきますので、ご主人だけでも涼んでください」
カラカラ
主「あ、あれ? めいどさん?」
め「何か? これで万事解決かと思ったのですが」
主「……あー。ご主人命令です。お風呂にはいってきなさい」
め「はぁ。いえ、しかしそれでは罰が完遂できないのでは」
主「いいから、命令だってことで」
め「わかりました。……不思議な方ですね。全く」
ばたん
主「……。う、うぅむ。やっぱ俺うまいことだまされてるのか、これ」
188 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/12(日) 23:07:43.72 ID:jrye4Ago
フロ トツゲキ シロ -ナナシ
189 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/13(月) 00:31:50.29 ID:65gasow0
め「ご主人は紳士ですからそんなことされませんよ」
主「……」
め「尚且つ、私を先に薦めたのはあくまで善意。そういったやましい気持ちは毛ほどもないはずです」
主「……」
め「故に宣言します。めいどは、これからもご主人の心配りに応えようと」
主「……」
め「では、改めて失礼します。ご主人、信頼関係というものは素晴らしいですね。では」
ピシャ
主「こ、ここまで先手うたれてる時点である意味意地悪だよな。絶対悪意だよな、これ」
190 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/13(月) 00:32:26.66 ID:65gasow0
委員長・退魔夜行記 獣面人編
「起きなさい」
気遣いのない揺さぶり、というより蹴り転がされるような感覚に目を覚ます。
浅い眠りはより深い眠りと休息を求めて疲れと倦怠感という形で身体に訴えかける。
無理矢理それを抑え込みながら、起き上がれば出発を促す委員長の姿。
「……すぐ、用意する」
いつの間に膝の上から頭を動かされたのかは分からない。
それだけ眠りに貪欲だったのか、はたまたそういった技術があるのか。
結局彼女に起こされることになりながらも、寝る前に準備しておいた諸々の準備物を背負う。
「今回は何かしらの痕跡を見つけるまでは戻らないから。そのつもりでいるほうが楽よ。気が」
こちらの様子など見向きもせず、一方的にそんなことだけ告げて、彼女はさっさと歩き出す。
その背中を追う様に小屋を飛び出す。なるほど、彼女がここが唯一休める場所だとかなんとか言っていたわけがわかった。
今の俺からすればこんなゴミ小屋がたまらなく魅力的な建物に見える。
けれど、もう置いていかれるわけにはいかない。きっと彼女は終えるべきことを終えればここに戻りはしないから。
そうなれば俺なんて置いていくだろうことも、わかっていたから。
道なき道を行く。比喩ではなく、本当に歩くことすら困難な土地。
それをスイスイと進む委員長を追う傍ら、俺は首筋のあたりに感じるチリチリとした感覚に悩まされていた。
ここに着いた頃感じていたそれと同様のもので、どうにも落ち着かない。
いちいちそんなことを言い出すわけにはいかないので、我慢をしているがどうにもじれったかった。
そんな感覚に悩まされるが、半日も歩かないうちにいきなり俺達は本命に近いであろう存在と遭遇することになる。
「な、あ、あれ!」
「思ったより川を下ったときのダメージが抜けていないようね。ありがたいことに」
「い、今のやつ……顔が!」
視界の端に捉えたのはこちらを確認するなり走り出した獣の顔をした人型。
それは爺やあの娘とは違う、獣を思わせるような人の顔、ではない。
完全に人の身体の上に獣の頭が乗っているだけ。まさにそんな状態。
191 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/13(月) 00:33:39.57 ID:65gasow0
「そういえば貴方は見たことなかったのね。あれが大部分の姿よ、貴方が接してきた者たちの」
醜悪なそのフォルムは人を思わせることはない。
だからだろうか。俺は咄嗟にあの子や爺とは別の生き物と感じてしまう。
けれどあれが……あいつらが俺が関わろうとしていた者達。
わかっていたつもりだった。それだけだった。
俺は……あれを人と認められない。心ではなく、本能がそう告げる。
けれど、それでも。浮かぶ二人の姿に、俺は無理矢理、苦汁のようにして納得の意思を飲み下す。
「追うわよ」
その短い言葉が告げられるまでの数瞬で命が覚悟を決め、委員長が走り出す。
こうして始まった追走劇。途中、大きな崖を挟む行程となったそれだったが、結局はどうということはない。
初め、彼女が言ったように。対象は最初から逃げ切れるほどの体力を持っていなかった。
だから、俺が追いついたとき。
それは既に終わっていた。
「対象としては目的の基準を見たしていなかったわ。残念ね。まだ帰れないわよ」
そう言って振り向いた彼女。
真紅に染まったコートと頬。その在り様があまりにも当然のようで。
髪の黒と肌の白。そして鮮血の朱があいまったそれは……怖いほどに美しい。
見とれるわけでもなく、ただ畏怖の感情で見つめた彼女の足元。
わずかに動くのは、事切れていたと思っていた獣の死体。
それを見て取るやいなや、彼女は懐から肉厚のナイフを取り出し、その刃先を足元へと向ける。
「おい! 待てよ!」
「何かしら? 邪魔しないでくれる?」
無駄かと思った静止の言葉に、彼女は意外にも動きを止める。
自分でも、わかっている。それが獣でしかないと。きっと、種としてあまりにも違うのだと。
192 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/13(月) 00:37:30.44 ID:65gasow0
「ころすな。……そいつ、人間なんだろ」
けれど、自分の中では決めた。それが人だと。
形がどうあれ、知性がどうだとして。同じ、人間なのだと。
だから、助けられるのならば。そう望んでしまう。
「なりそこないよ。私と同じで」
だが、結局。それすらも見越した上で、彼女は見せたのだろう。
あまりにも違いすぎる、生態を。
ぐじゅり、と抉り取られたのは心の臓。未だ脈打つそれは幾本かの管を通してまだその役割を果たす。
その半分を潰され、抉られていたとしても、だ。
「だから、見ていなさい。これが末路なのよ」
そう告げて、彼女は無造作に手の中の臓物を落とし、踏み潰した。
香るは麝香。汗と硝煙と血の匂いを覆う、彼女の匂い。
重苦しい沈黙の中、終始表情を変ることのなかった委員長。
その口から放たれた言葉に、
「抱いてみる? 今、すごく、そんな気分だわ」
「誰が……お前なんか!!」
反応する身体を。もたげる本能を。求める心理を。
全てをねじ伏せ、命は初めて、拒絶を示した。
「そう。まだ中途半端ね、貴方。だったら面白いものを貸してあげる」
そういって放られる、黒い塊。
ずしり、と。命の手の中に収まったそれは拳銃の類か。
「これ、って」
「お守りよ。好きに使いなさい。そうね……例えば、殺したいほど憎い相手を、撃つ。なんて使い方で」
嘲笑うその表情は暗に撃てといっているのだろうか。目の前の相手を。
けれど、彼女の言うように、まだ中途半端な彼にとってそれはあまりにも重たい選択肢。
結局、手の中の塊を見つめるのみな命に、委員長はひとつ嘆息をつくと移動を始める。
その背中を、ただ追うことしかできない。止まることも、止めることも。
193 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/13(月) 01:00:18.71 ID:1oztaUAO
男「おい、メイドよ」
メ「んー? なんすかー?」
男「バリバリ煎餅をひたすら食べ続けてるのはもう止めようがないから置いとくとして」
メ「あげませんよ」
男「いらん! ……いや、ふと思い出したけど、お前って食べても太らないタイプなんだよな?」
メ「体の一部がより成長とかはしますが」
男「それなんだけど、なんかケツでかくなってね?」
メ「……」
男「あと気のせいか前より太ももとかムチムチだし。ちょっとウェストとかも」
メ「最近主様はお腹がやんわりオン・ザ・ベルトしてますね」
男「ぬ、ぐ」
メ「……」
男「……。メイドよ、今何考えてるか当ててやろうか」
メ「どうぞ」
男「来月までに痩せた方が痩せられなかった方の言うことをきく、とかの勝負する気だろ」
メ「よくおわかりで。そこまで分かってるなら逃げませんよね?」
男「いいだろう。受けて立ってやる。そんで来月はウハウハパラダイスだな」
メ「こっちは今まで見送ってきたブルーレイセットまとめ買わせと意地悪フルコースで」
男「……」
メ「……」
二人「「勝負!!」」
194 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/13(月) 21:19:03.16 ID:GRJ88fAo
「痩せた」基準を決めておかないとだ
・減った体重の絶対値
・減量後の体重の絶対値
・元の体重に対する割合
・その他(ウェストサイズ等を基準に)
195 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/13(月) 22:11:08.80 ID:cSD2AD6o
おなかもみもみしようぜ
196 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/13(月) 23:32:48.41 ID:65gasow0
男「勝負は見た目で痩せてる方がってことになりました」
メ「が、主様に気のある子らが相手だと色々と私が不利ですんで」
男「妹ちゃんとかに審査お願いするか」
メ「それは私が不利なんでダメです」
男「そうか? 正直な意見をくれると思うけど」
メ「いや、中身がね。こう、色々と変る可能性があるんで」
男「メタ視点だな、おい。まぁこ完全に楽屋ネタ系だからいいんだけど」
メ「というわけでうってつけの人物を用意しました」
あや「どもー! 外伝とか言って全然かかれないかわいそうな子でーす!」
男「誰?」
メ「一般参加の方ですね。オリジナルに含まれるのでしょうか」
あ「……いや、そりゃ自分でかわいそう言ったけどさ。どうなの、この扱い。一応ゲストっぽい感じでしょ?」
メ「え? 一般の方ですからゲストとかないと思ってたんですが」
男「ま、どっちにせよ面識ないなら正直な意見がくるな。よしよし」
あ「あの、実はちゃんと今後面識とか出来ていくはずなんですよ? むしろなんだかんだで絡む予定なんですよ? 聞いてますね? ねぇ、あの聞いてますか?」
男「というわけで連続深夜シリーズダイエット編」
メ「どーぞー」
あ「え!? あれ、これで出番終わり?! 審査のときまで!!? ちょ、ま……!!」
197 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/13(月) 23:40:50.30 ID:65gasow0
【一週間目】
男「ふん! ふん!」
メ「おーおー。精が出ますね。夜の方だけじゃなく」
男「字面からするときっと下ネタなんだろうなぁ」
メ「しかしまた無駄なことしますね。腹筋運動とか」
男「うるせ。何もやってないお前に言われたくねぇよ」
メ「ふふん、私は私で最新鋭の科学に頼ったダイエットに挑戦してますよ」
男「サプリとかか?」
メ「名、ななななななんのことでしょうね! そーんなありきたりでありがちな錠剤系なんて全然飲んでないんですからね!!」
男「……わかりやすいな、お前」
メ「かく言う主様だって筋トレ以外何もしてないくせに」
男「いいだろ、時間ないんだし」
メ「食事もお互い差がつかないように、極力同じもの作戦なんですから。きっと確実に効果がある私の有利はゆるぎないですね」
男「どう考えても俺のほうが確実性あるだろうが。それに見ろ」
メ「む……な、なんか気のせいか少しお腹がへこんだような」
男「ふふふ。継続は力なり、ってな。さて、かく言うメイドさんはどうなんだ?」
メ「わ、私はその! ……えぇと」
男「最近ゆったりした服が多くないかね? 脚も全然見ないぞ」
メ「な、なんじゃとぉ! ほれ、見なさい、この脚線美!!」
男「……おっほ。なんつーか、お前はこのままでもいいな」
メ「ふふ、やはり見とれてますか」
男「おう。むっちりすぎてエロいな。ああ、エロいうぞ、まさに太ももだ」
メ「なぬ!? ま、マジすか」
男「くくく、三週間後が楽しみだな」
メ「ぐ、ぐぬぬぬ……!」
現状
主様: -1.2kg
メイド: +2.6kg(←!?)
198 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/13(月) 23:53:06.66 ID:65gasow0
むにむに
め「……これは何の儀式なのでしょうか」
主「ああ、これね。これは所謂、マッサージだな、きっと」
め「何故副詞で終わっているのでしょうか」
主「希望的観測って大事だからさ。ははは」
め「まぁ、かまいませんが」
主「おうおう。だからもまれておくんだ」
め「はい」
もみもみ
主「……あのね」
め「はい」
主「そろそろツッコミとかね、あると思うんだ。俺」
め「ツッコミですか」
主「ていうかね、君、スレンダーだからさ。もむほどお肉ないよね」
め「ありがとうございます」
主「……た、多分視聴者が求める何かとは違うよな、これ」
199 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/14(火) 00:45:04.63 ID:eCXy3IAO
冥「ママー」
メ「はいはい。何すか」
冥「ブラジャーきつくなってきた」
メ「ほほう、さすが我が血縁者。ばっちり遺伝してやがる」
冥「ママのやつ貸して!」
メ「ゴージャスブラなんざまだ乳臭いガキんちょには早いっすよ」
冥「くんくん。……くさくないよ?」
メ「頼みますからママの前以外でおっぱい嗅ぐのはやめなさいね」
冥「はい!」
メ「返事だけは毎回いっちょ前なんだけどなぁ。まぁさておき、新しいのっすね。適当に用意しとくんで」
冥「うん! お願いね! じゃ、遊んでくるー!」
バタン!
メ「全く。いい歳こいてあんなにはしゃぎ回っちゃってまぁ。仕方ない、新しいスポーツブラでも用意して……って、冥、今ノーブラじゃないでしょうね!? 待ちなさい!」
男「……出来ればそういう会話は父親の聞こえない範囲でやってほしいなぁ」
200 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/14(火) 00:50:47.43 ID:eCXy3IAO
冥「うー、汗かいた!」
冥友A「冥ってばはしゃぎすぎだよ」
冥友B「本当本当。あーもう汗でびしょびしょじゃない」
冥「だってぇ」
冥友A「帰ったら即お風呂だね」
冥友B「あ。お風呂と言えばこの前私が入る前に親父が入ってて最悪だったんだよねー」
冥友A「うわ、それはキツいわ」
冥「え? なんで?」
冥友B「なんでってあんた……親父だよ?」
冥「パパでしょ? 全然普通だと思うけど」
冥友A「まさかあんた、未だに一緒に入ってたりしないでしょうね」
冥「入ってないよ〜」
冥友B「さすがのあんたでもそれはなかったか」
冥「うん。中学生くらいから一緒に入ろうとしたら逃げちゃうから、パパ」
冥友AB「「……」」
冥「一人のお風呂はつまんないから嫌いなんだよね。ママもなかなか一緒に入ってくれないし」
冥友A「あんた……まぁいいけど」
冥友B「ま、らしいっちゃらしいけどね」
冥「う?」
201 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/14(火) 00:59:26.57 ID:eCXy3IAO
冥友A「でもなぁ、やっぱり親父相手に風呂は普通ありえないよねぇ」
冥友B「だよねー。汚いし臭いし」
冥「そうかなぁ?」
男「よ、冥。おかえり」
冥「あ、パパ!」
冥友A「パ……」
冥友B「パパ!?」
冥「えへへ〜」
男「こら、暑いんだから抱きつくな」
冥「今日は早いんだね。お仕事は?」
男「今回のテーマは今日で終わりだ。明日からまたしばらくゆっくりするよ」
冥「やたー!」
男「ははは。と、そっちは冥のお友達? 初めてまして。冥の父です。こいつ、変な奴だけど素直で正直なだけなんで。仲良くしてやってください」
冥友A「あ、……は、はいっ!!」
冥友B「こちらこそ」
冥「むぅ、変じゃないのにぃ」
男「悪い悪い。よし、じゃあお詫びになんか食うか? 君たちも良ければ。お金は出すよ」
冥「やたー!」
冥友B「え、でもそんな、悪いで……」
冥友A「いきます! ぜひっ!」
冥友B「ちょ、あんた!」
男「よし、決まり。確かバカメイドが駅前になんかうまい店が出来たって言ってたからな。その辺りの開拓だ」
冥「わぁい! ご飯、ご飯〜!」
冥友B「ちょっとちょっと、あんた一体どういうつもりなのよ」
冥友A「……ヤバい、この人とならお風呂はいれるかも」
冥友B「はぁ?!」
202 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/14(火) 19:25:30.75 ID:YEjGBLEo
メイドは中学生に嫉妬したりするだろうか
203 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/15(水) 00:46:30.32 ID:7mETXgAO
メ「訂正をして差し上げませう」
男「中学生ではなく高校生とか?」
メ「いやいや。このメイド中学生“ごとき”に嫉妬などあり得ませうか。否! 断じて否!」
男「おお。俺ってば信頼されてる?」
メ「下半身のだらしなさは割とガチな気がする主様とかなんら信頼ないですが」
男「言い切ったな、おい」
メ「まぁモテない人ですから勘違いはザラでせう。が、そんなの関係ねぇ! 浮気したらさしてやる」
男「いつからヤンデレに」
メ「挿すのはガテン系のお兄さんですが」
男「一気に恐怖感煽られたわ!」
204 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/15(水) 00:51:51.44 ID:7mETXgAO
【ダイエット二週間目】
男「……」
メ「バリバリ。むしゃむしゃ」
男「お前、痩せる気ないだろ」
メ「大丈夫大丈夫。明日から頑張りますって」
男「それ昨日も聞いたから」
メ「じゃあ明日こそね、明日」
男「好きにしたらいいが俺の膝を枕にしておやつを食うな」
メ「固い膝枕っすわ。寝心地最悪」
男「なら素直にあちらの座布団なりクッションなりをだな」
メ「でも主様もつられて一口二口と」
男「ぐ……だってあまりにもうまそうにお前が食うから」
メ「ふふふ、作戦にまんまとかかりおったわ」
男「全くだ。この態勢に持ち込まれると筋トレも出来ないからなぁ」
メ「あと二週間だらだら行きましょう」
男「明日からの頑張り宣言はどこいったんだ!?」
主様 +0.2kg
メイド −1.1kg
205 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/15(水) 03:35:01.25 ID:GhfjDNUo
何故か痩せてる!?
206 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/15(水) 12:39:16.83 ID:7mETXgAO
【ダイエット二週間目の裏側】
メ「いってらしゃーせー」
男「送り出しの言葉が出ただけよしとするか。どんな投げやりでも」
メ「ほら、早く行く」
男「はいはい、いってきます」
バタン
メ「……さて。隠れブートキャンプといきますか」
地味にメイドも始動中。
ちなみに体重変異は前回からの数字です。累計ではないので悪しからず
207 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/15(水) 13:34:00.65 ID:yQtAPC.o
筋肉ついて逆に体重増えたりして
208 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/15(水) 19:24:53.84 ID:QA4pPL.o
筋肉つけるには喰わないと
運動してなくてゆるやかに太る程度の食事量じゃ運動すれば減る
減量時の筋トレはカロリー制限により落ちてしまう筋肉をなるべくセーブするために必用
筋肉量が少ないとリバウンドするしやつれるからね
ところでダイエットで週にkg単位は変わりすぎだと思う
209 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/15(水) 19:35:23.89 ID:6dil7YAO
>>208
だって彼ら元々人外スペックですもん
210 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/15(水) 20:14:32.87 ID:YuWstaE0
男「俺のほうはまだしもお前変わりすぎだろ……」
メ「ああ、私3人分変りますんで」
男「……。あー、えぇと?」
メ「人外であってますのよ、ヲホホホ」
男「都合よすぎだろ、これ……」
主様は最初に頑張って後から緩むタイプ。
メイドは全体的に人間じゃないだけでゴワス。
211 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/15(水) 23:56:55.49 ID:7mETXgAO
【ダイエット 三週間目】
男「むぅ」
メ「体重計とにらめっこですか」
男「うるせ。ほっとけ」
メ「私また痩せましたよ」
男「……なんなんだお前の体。あっさり痩せやがって」
メ「本気でカロリー消費する気になると素晴らしい力を発揮してくださる人が居ますので」
男「おい、せこくないか、それ」
メ「限られたルールの中で戦っただけ。不正はなかった!」
男「くそぉ、こっちは体重減らないままなのに」
メ「でもやんわりお腹まわりが引き締まってるような?」
男「……まぁ、ちょっとな」
メ「あー! なんか隠してる顔だ! せこいっすよ!」
男「お前だって隠れてビリーに入門してたろ!」
メ「あ、あれはエロDVDっす!」
男「それはそれでまずいだろ……」
あと一週間! もとい明日!
主様 −0.4kg
メイド −2.1kg
212 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/16(木) 00:04:43.30 ID:OM9x/QAO
冥友A「おじさまってこういうお店によく来られるんですか?」
男「いや、外食自体あんまり」
冥友A「じゃあじゃあ、今度私のとっておきをお教えしますよ!」
男「ありがとう。機会があればね」
冥「うぅ、パパと全然しゃべれない」
冥友B「あのビッ……げふん。なんでああもがっつくかねぇ」
冥「え? 食べ過ぎ? まだ半分くらいのつもりだよ?」
冥友B「あんたはあんたで食べ過ぎ。なるほど、だからわざわざバイキング形式なのね」
冥「いっぱい色々食べれて幸せ!」
冥友B「お店側は不幸ね、本当」
冥友A「ふふ、おじさまって面白いですね」
男「そうか? こんなオッサンより友達と喋る方がいいだろ?」
冥友A「まさか! もちろん冥ちゃんと喋ったりするのは楽しいですけどおじさまとだって」
男「おだてても何も出ないよ。それよりお皿空いてるよ? 何か取ってこなくて大丈夫?」
冥友A「お気遣いありがとうございます。じゃあ私、おじさまの分も取ってきますね」
男「あ、いや……」
冥友A「楽しみにしててくださいね〜!」
男「ああ……うん」
冥「パパ元気ない」
冥友B「完全に空回りしてるよ、あの子。ったく」
213 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/16(木) 00:09:38.06 ID:OM9x/QAO
男「彼女、いつもあんな感じなのかい?」
冥友B「許してやってください。良かれと思ってのことなんで」
男「別に許すとか許さないじゃないよ。ただちょっと……今時の子ってパワフルだなぁ、と」
冥「パパおじさんくさい!」
男「オッサンだよ、俺は」
冥友B「本当、すみません」
男「謝らないでいいよ、逆に俺も悪いことされてる気になるし。……っと?」
冥「電話?」
男「ああ。……げ」
冥「ママから?」
男「嫌がった顔で判断されるあたりどうなんだろうな、俺。あ、もしもし?」
冥友B「なんで奥さんからの電話が嫌そうな訳? やっぱうまくいってないとか?」
冥「う? パパとママは仲良しだよ。いっつも喧嘩してるけど」
冥友B「何それ」
214 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/16(木) 00:15:17.01 ID:OM9x/QAO
男「ちょ、ばっ!? 分かった分かった、すぐ帰るから洗濯物に直接糊はやめ……ああああ、てめぇ?!」
冥友B「なんかすごい会話だ」
冥「ママらしいなぁ」
冥友B「嫌ならしさだなぁ」
男「ごめん、悪いけど先に帰るな。あ、冥。これで支払い頼む。残りは……ま、みんなと遊ぶのに」
冥「はぁい! ありがとうね、パパ」
男「おう。じゃ、あの子によろしく」
冥友B「はい」
男「それじゃ!」
冥友B「で、おつりで私達はどんな豪遊すればいいのかしらね」
冥「ぅ?」
冥友B「こんなあっても普通に遊んでる分には使い切れないわよって話。あんたんとこ、噂通り金持ちなのね〜」
冥「そうなのかなぁ」
冥友B「ま、いいけど。とりあえずしまっときなさい。あいつがそれ見たら間違いなく使い切りたがるから」
冥「あいっ!」
215 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/16(木) 00:22:42.10 ID:OM9x/QAO
冥友A「あれ? おじさまは?」
冥「用事が出来たから帰ったよ〜」
冥友B「それよりあんた、何その量」
冥友A「え? あんたらの餌付け用だけど。黙々と食わせておけばゆっくり喋れるし」
冥「食べていいの? やたー!」
冥友B「娘相手に目の前で言い切るあんたもあんただけどスルーするこの子もこの子だねぇ」
冥友A「ちぇ、せっかくいい男でお金の匂いもしたのに」
冥「あ、お金なら……ふごふご!」
冥友B「あんた本当に男が絡む時だけは性格悪いわね」
冥友A「恋は戦争なのよ」
冥友B「今まであんたに捨てられた男はさしずめ敗残兵ってとこかしら」
冥「むぐぅ〜!」
冥友B「ああ、ごめんごめん」
冥「ぷはぁ! ひどいよ、ご飯食べられなかったじゃん!」
冥友B「……あー、うん。ごめんごめん」
冥友A「まぁいいわ。冥、あんたのお母さんについてありったけ情報をよこしなさい」
冥「えー、面倒くさいよぉ」
冥友A「帰りにジャンボパフェでどう?」
冥「まかせてっ!」
冥友B(どうせ食べきったら賞金系のやつなんだろうなぁ)
216 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/16(木) 07:36:21.19 ID:S87zf9co
冥「ママはね〜いつもお菓子食べながらゴロゴロしてるの〜」
冥友B「……それって」
冥友A「ふっ、この勝負勝ったな」
冥「でも、いざって時は凄いんだよ〜。 私が攫われた時はね〜」
冥友B「えっ?」
冥友A「ちょっ!!」
冥「壁とか鉄格子とかバリバリ引き裂いて駆けつけて、拳銃持った悪い人を全部薙ぎ倒して助けてくれたんだから」
冥友A「……冗談よね」
冥友B「……この子が冗談言えると思う?」
冥「本当だよ? ママは戦車だって壊せるんだから」
冥友B「勝負してみる?」
冥友A「……」
217 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/16(木) 12:47:25.14 ID:OM9x/QAO
あまりに違和感なく続き書いてもらえてて知らぬの間に続き書いたかと勘違いしかけたww グッジョー!
バリバリ色々書いてね! 俺は読むのも大好きなんでっ。
メ「さすがに戦車は……」
男「無理だよな?」
メ「素手以外がいいかなぁと」
男「出来なくはないみたいな空気で俺に戦慄が走った」
218 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/16(木) 18:09:23.70 ID:S87zf9co
姉さんボディー+通常状態=コンクリートがバターの様に
姉さんボディー+戦闘状態=戦車がチワワの様に
メイドボディー+姉さんモード+子を想うカァチャンパワー=全力で殴ればコンクリート破壊
メイドボディー+メイドモード−ご主人様を想うラヴパワー=チワワ並
こんなイメージ
219 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/16(木) 23:45:24.97 ID:QXxU9oco
>>209
体重落とすだけなら週1kg落とすのは極端なカロリーカットで人外じゃなくても可能だけどダイエットとしては行き過ぎってことだよ
日に10万キロカロリー摂取する某オリバじゃないんだから栄養失調起こしかねない
しかし・・・戦車素手で破壊とは剛体術でも使えるというのかッ?!
220 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/17(金) 00:29:50.02 ID:QLJdKIAO
メ「そんなご大層なもんは無理ですよ。実際主様のお姉さんだってむちゃくちゃでしたが肉体的に負荷はあった訳ですし」
姉「こんぽんてきに私は生き物として路線がちがったからね〜。人のかわをかぶっただけで」
男「そんな悲しい台詞はやめとこうよ、姉さん」
姉「ありがと、おとちゃん。だからただの人に近い今は本当に幸せだよ。やっと同じ場所に立てたもん」
メ「あ、こら。私の体なんすから勝手に幸せなんてずるい真似は許しませんよ」
姉「え〜、おとちゃんと一緒のときはずっと幸せなくせに〜」
メ「ああああありえませんから! それこそ主様への想いとかチワワ程度ですから! 3チワワです!!」
男「単位になってるがな」
妹嬢「真面目な話をすればメイドさんは素手では厳しいですよ。対人戦では圧倒できますがやはり素手では限度がありますし」
メイド長「何よりお嬢様と違い体が人間のまま人外を宿してますので下手に暴れると先に外側にガタがきます」
妹嬢「そのくせ向こう見ずなせいで色々と危ない目に……」
メイド長「それに比べて冥様は」
妹嬢「おしゃべりはそれくらいにしましょうか。では今夜もダイエット編の続きだそうですよ」
221 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/17(金) 00:34:21.09 ID:QLJdKIAO
【決戦前夜】
男「九十九……百!」
友「よくやるね。筋トレ10セットの合間に脂肪燃焼系のドリンク剤。終わればサウナと水風呂往復。それでまだ……」
男「はぁ、はぁ……走る」
友「完全にオーバーワークだよ。何度も注意してるんだからいい加減聞いてよ」
男「ぜぇ、ぜぇ……やだね」
友「そこまでしなくたって十分普通の範囲内だよ。今自分がどれだけ危険かわかってる?」
男「ああ、……はぁ。ばっちり、な。絶対……はぁ。勝つ!」
友「ああもう……知らないからね!?」
主様: −0.8kg
222 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/17(金) 00:34:54.22 ID:YfYNq82o
妹さん妹さん、ベッドでダイエットに協力しては
223 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/17(金) 00:41:04.14 ID:QLJdKIAO
メ「次!」
メイド長「やりなさい」
メイドA「で、ですが……」
メイド長「問題ありません。本人が[
ピーーー
]ばそこまでと言った以上、容赦は侮辱です」
メイドA「……。わ、わかりました」
ガチャ
メイド長「……撃ぇ!」
ズガガガガ!
メ「よっ! は、っ、あぶっ!?」
メイドB「すごい、本当に避けてる」
メイドC「なんで当たらないの!?」
メ(ふふ、いい感じっすよ。もっともっと危ないのでいきましょう)
姉(らじゃ。まかせて〜)
?(全く。とんだダイエットだね)
メ(居候させてやってんですからつべこべ言わない。ほら、次来ますよ)
姉(おー!)
?(とんでもない家主だね、全く)
メイドD「でも何故あの人は急にこちらに来て的になりたいだなんて?」
メイドE「ほどよい緊張感と運動がダイエットの秘訣とか言ってたような」
メイドF「まさかそんな……ねぇ?」
メイド長(そのまさかだとは口が裂けても言えんな。全く、妹子様も断ればいいものを)
メイド: −1.2kg
224 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/17(金) 00:44:08.56 ID:QLJdKIAO
妹嬢「そういったダイエット方法はどうかと思いますが」
妹「本当にな」
男「そ、そんないかがわしい真似はしねぇよ!」
メ「何を想像されているかは知りませんが単純にベッドで筋トレでマッサージとかでは?」
三人「「「……」」」
225 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/17(金) 00:50:20.49 ID:OYbjr4Eo
むしろ注ぎ込まれた分体重は増加するな
226 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/17(金) 00:54:46.70 ID:QLJdKIAO
妹嬢「私の体重が増えても関係ないかと」
男「この場合俺が体重増えてるって言われてんだぞ。遠まわしにいつものネタに持ってかれてるからな」
妹嬢「……? ……はっ!? 違います! 違いますから!」
男「俺としてもごめんこうむる」
妹嬢「私が注ぎ込まれる側ですから! それはもう奥まで受け止めますから、ええ、○宮口くらい下ろしますから!!」
男「テンパりすぎてすごいこと口走ってるからな、お前」
227 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/17(金) 01:01:23.59 ID:QLJdKIAO
め「ご主人。三時のおやつの時間です」
主「わーお、三時は三時でもAMだけどな!」
め「まさに大惨事。めいど、腕をあげました」
主「割と反応に困る。さておき人を叩き起こして何の用かね」
め「ですからおやつです。しかも画期的な食事方法をご提案しようかと」
主「普通でいいと思うぞ」
め「食器を洗う手間を省く素晴らしい食事方法です」
主「聞いてないパターンは完全に俺が割を食うパターン」
め「どうぞ。プリンです」
主「ぎゃぁぁああ! 人が楽しみにしていた巨大プリンをよりによってテーブルに直にだとぉぉおお?!」
め「さぁ、召し上がってください。ああ、スプーンはもちろん洗う手間を省くために使用せずどうぞ」
主「ぐ……」
め「さぁさ、遠慮なさらず」
主「まさかこの仕打ちがマジで善意のみで行われてないことを祈りたい……南無山!」
結局グチャグチャプリンが机から落ちてカーペットにシミを作ったり作らなかったり。
228 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/17(金) 22:18:00.15 ID:u1x0HAoo
人が通常使ってる力はMAXの20〜30%くらいらしいから100%出しても良くて5倍程度
(出せば自らの力に耐え切れず破断してしまうらしいが)
仮にカイザーナックルなんかを使っても最終的に肉体に跳ね返ってくる事は変わらず
エネルギー的にも戦車の装甲を破壊するには至らない
まさか姉さんは強化外骨格の持ち主だったのか?!
・・・ぷにぷにがいいなぁ
ところで男が残念なほど効果的な減量のやりかたを知らない・・・
>○宮口くらい下ろします
それは男のモノが○くてそのままじゃ届かないということかー!!
>>227
なぜ直接口にぷっちんしない
229 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/19(日) 05:05:48.07 ID:HOimOHIo
>>227
プリンの恨みはおっぱいで晴らすもの
230 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/20(月) 19:56:51.90 ID:jh3uQ0Y0
どもも。季節の変り始めを油断して久々に風邪なんぞひいてた中の人です。
うぅん、頭痛と全身が痛む風邪って珍しいのかな。いつも鼻からくるタイプなんで少しファビョっちゃったぜ!
先週、今週とスーパーお休み返上、残業パワーをフルに発揮した結果なのかしら。
世間では三連休らしいですが俺はあやうく十二連勤のところを今日はお休みいただけましたw
ありがたいね、体調不良! ……その代わり来週のおやすみほぼつぶれましたけど^^
でも話をきくと俺なんかより周りのほうがもっと過酷だったという現実。
そろそろ社会人の新人ってわけでもないので甘えもとっていきたいですね。契約社員だけど!
さておきまして。
今晩はダイエット編を終わらせるのとプリンの恨みを晴らしてみましょうか。
ではでは早速ー。
231 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/20(月) 22:31:12.04 ID:jh3uQ0Y0
【ダイエット編:結果】
男「……」
メ「……」
男「よぉ、随分な格好だな」
メ「かく言う主様もなかなかに貧相ですよ」
男「俺はただの貧血とか疲労とか、あとオーバーワークだとか何とか」
メ「やーいやーい」
男「そういうお前は全身包帯まみれのマミー状態だろ」
メ「いやいや、ちょっと実弾が全身を貫いただけで割と兵器ですよ、ええ」
男「確かに兵器だ。でも今晩あたり麻酔切れるらしいぞ」
メ「……。つ、追加を所望します」
男「考えててやる。というか、お前何やってたんだよ」
メ「ダイエット、と呼ばれるものではないかと」
男「多分、それ、ダイエット言わない」
メ「そういう主様は」
男「あー、えぇと。運動?」
メ「最後が疑問系ですかね。で、審判員さん。どうですか?」
男「どっちがやせた!?」
あや「……いや、どっちも身体壊してる時点で負けでしょう」
結果:ドロー!!(両者リタイア)
あや「いや、これだけの出番!? ちょ、ちょっとまってください、こんな終わり方はぁああ!?」
232 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/20(月) 23:58:36.07 ID:jh3uQ0Y0
姉「うぅん、何て言えばいいのかなぁ。一応、ちゃんと人間に近い触感にはなってたはずなんだけどなぁ」
男「姉さんは間違いなく、柔らかかった」
姉「あは、ありがと。おとちゃん」
メ「おお、ひわいひわい」
男「そういう意味じゃなくてだな」
メ「では全くそういう意味ではないと?」
男「……多少、そういった意味合いもなくはないけど」
メ「カー、ペッ!」
男「こ、こら。吐くな、吐くな!」
姉「でも結局、あくまで近いっていうだけで構成してる素材が違ったもんね。伸縮性が高くて耐久性、密度の全部がある程度融通きいたから一番堅いときはすごかったはずだよ」
メ「そういうキャラでしたっけ。なんか小難しい単語が色々と」
姉「あはは、適当に言ってみただけー」
男「……姉さんは実は思考速度自体、うちの馬鹿妹と同じレベルだぞ」
メ「冗談でせう?」
男「俺も最近まで知らなかったけどな」
姉「私はおばかさんなのにー。そんなに持ち上げたってダメだよ?」
男「じゃあそういうことにしとくか」
メ「けどそういう意味では強化外骨格持ってたんすね」
姉「ん、それに近い感じ。人工筋肉とかと同じで」
男「ここにきて急に姉さんにスポットがあたってるのは何なんだろうか」
姉「あれかな? 私ルートが出現! みたいなっ」
メ「絶対来ません。来させません」
男「お、言い切ったな。ちょっと俺としては嬉しいものがあ……」
メ「ただでさえ出番少ないんだから取られてたまるかってんですよ」
男「……うん、いや。そうだよね、そっちだよね」
姉「素直じゃないなぁ」
233 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/09/21(火) 00:04:58.65 ID:CmV.3a20
主「めいどさん。これは、何ですか?」
め「何故口調が対象年齢を低く見たようなものなのでしょうか」
主「状況の理解ができないからだね、うん。正直に言うと、これは悪戯か意地悪の一種なのかと思うわけですよ」
め「このおっぱいプリンがですか」
主「このおっぱいプリンがですな」
め「……精一杯の誠意なのですが」
主「このプリンがか」
め「前回、どうやらご主人のご意向にそぐわぬようでしたので、めいどなりに無い知恵を働かせまして」
主「きっと知恵があればこそのイタズラにしか思えないんだけどね?」
め「ご主人が成人男性であること、めいどが異性であること、男性は異性のパイオーツが好きであること。この三つから導き出した結論が、これです」
主「おっぱいプリンか。まさか型を自分でとったとかか」
め「そのようなはしたない真似、めいどはしません。優秀ですので」
主「そうか。でもあまりにリアリティの高いこの形状は……」
め「お隣さんのものですね」
主「ぶふぅ!?」
め「事情は歪曲して伝えましたが、ご主人の意向であることだけは伝えてあります。おお、我ながら抜かりない」
主「いやがらせの抜かりがな!?」
め「ですのでお隣のおっぱいだと思い、おもいきりむしゃぶりついてください。さぁ、遠慮なく」
主「それはそれで非常に魅力的な提案だとは思う。思うが、しかし……何故また机に直なんだ!?」
め「え?」
主「何その『論点はそこなのですか?』みたいな表情はあああ?!」
234 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/21(火) 21:57:29.31 ID:xHU7cX2o
型作ったってことは量産し放題だなww
・・・プリンの素じゃなくシリコン流し込んだら
235 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/22(水) 00:47:24.32 ID:v9ZCvMAO
め「ご主人はシリコンが主食でしたか。めいど、盲点でした」
主「出来れば一生盲点でいていただきたいところ」
め「という訳で今夜はシリコンたっぷりのメニューです」
主「お椀に並々と注がれとる!?」
め「オススメはこちらです。型に流し込みその上からさらにシリコンを垂らしてみました」
主「見ようによっては卑猥だがそれ以上にお皿がダメになってることに涙が止まらない!」
め「感涙ですか。やりました」
主「やらかしただけだからな!」
め「ちなみに命名はシリコンバレーです。おお、博識」
主「感情を動かされるな。極限までマイナスに!」
め「感動ですね」
主「ああそうだよ!!」
236 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/23(木) 06:05:55.30 ID:99qTsJoo
しり☆こん
237 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/24(金) 01:10:40.31 ID:EY045oAO
め「尻コンプレックスの略ですか」
主「俺はお前のケツ、好きだぜ!」
め「きっとたくさんの悩みがあるのでしょう。コンプレックスですし」
主「スルー能力上がってきたな。だがそう簡単に逃がしはしない! さぁ、話題をケツに!」
め「シリコン詰めますよ」
主「ひぃ!?」
238 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/24(金) 01:29:00.53 ID:EY045oAO
メ「空たっけー」
妹子「本当に。絶景よね、最高」
メ「まっ青な天井に雲一つなし。まさに抜けるような空です」
妹子「なのに……なんであんたと二人きりなのよ」
メ「さぁ? 互いに旦那とはぐれただけですし」
妹子「私の乗ったボートを人間離れした動きで沖まで連れ出したのはどこのどいつよ!」
メ「私の中にうずまく人外の力が……!」
妹子「さすがにそういうのから離れた方がいい年頃じゃない?」
メ「実際離れたい時もあるんすけどねー。でもこれはこれで退屈しませんし」
妹子「ったく。せっかく勝負水着で兄くんを悩殺しようと思ったのに」
メ「旦那さんはバッチリされてたみたいですが」
妹子「べ、別にあいつは関係ないわよっ!」
メ「ニヤニヤしちゃってまぁ。それに水着勝負とかでときめく年でもないでしょ、うちの主様は」
妹子(……あんたのその地味な水着がめちゃくちゃエロく見えて兄くんデレデレだったっての!)
メ「ん? どうかしました?」
妹子「知らないわよ、この洋モノ!」
メ「よ、洋モノ……」
239 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/25(土) 19:56:33.92 ID:kyjcjEIo
まっ青な天井に雲一つなし
あお☆かん
240 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/27(月) 00:50:04.29 ID:CHl9bMAO
め「あおかんとはつまり」
主「よし、前回同様間違いから始まるパターンだ!」
め「所謂野外での性行為を指す言葉なのですね」
主「こういう時はバッチリ外さないよな! どんどんダメな知識だけは吸収しやがって!」
め「てへへ。反応はこれで正解でしょうか」
主「ああ、大間違いだ!」
め「首を縦に振りながらサムズアップまでいただきましたが」
主「可愛いは正義なんだ」
め「では可愛くない場合は?」
主「世の中の女の子に限ってはみんな可愛いもんさ」
め「……」
主「何その目! いつの間にそんな高等技術を! ゾクゾクする!」
め「なるほど。これが危ない人ですね」
主「危ない男の方が魅力的だろ?」
め「あ、警察ですか?」
主「うおおお! 君はマジ通報するから洒落になんないんだって! やめてぇ!」
241 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/27(月) 00:58:55.58 ID:CHl9bMAO
最近全然更新なくてすみません。
うぅ……明日というか今日にはまた出張で……
結局言い訳で申し訳ないorz
今晩ホテルついて落ち着いたら止まってるとこから更新してみます。
あとまたお題なんかもよければお願いしたく。
……どうか読んでいただける人が居なくなりませんように。
切実にそう思うのでした。まる
242 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/27(月) 01:09:08.00 ID:CHl9bMAO
妹子「で、なんとか漂流したはいいけどどうすんのよ。無人島くさいわよ、ここ」
メ「大丈夫っすよ。妹子は愛されキャラですから半日もあれば黒服軍団やらが押しかけてきますって」
妹子「ふん。そうね、こんなバカ娘でもあいつらにとっては大事な取引材料なんだし」
メ「こらこら。そういう愚痴は言わない約束でしょうに」
妹子「うっさい! どうせ私なんて……ふにゅ?!」
むぎゅ
メ「こーら。何をナーバスになってんすか。確かに無人島で不安かもですが私が居ますよ」
妹子「むぐぐ」
メ「ははは、胸に沈むがいい」
どんっ
妹子「ぷはっ! ぐ、このおっぱいオバケ」
メ「よしよし、元気出ましたね」
妹子「そうよ! あんたのおかげよ! これで満足!?」
メ「ええ、満足ですよ」
妹子「……あんたなんかより兄くんが良かった」
メ「旦那さんは?」
妹子「あ、あいつと二人きりなんて、その……うぅ」
メ「愛してますなぁ」
妹子「ち、違、わないけど! ああもう、あんたと一緒だとペースが狂うわ」
メ「すっかり私色に染まりましたね」
妹子「帰ったら二人に染み抜きしてもらうわ」
メ「染み扱いすか」
妹子「ふんっ。当たり前でしょ」
メ「ふむ……なかなかどうして難しいですねぇ」
243 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/27(月) 01:16:41.04 ID:CHl9bMAO
ガサガサ
メ「こっちの方で大丈夫みたいっすよ」
妹子「ねぇ、やっぱり浜辺で待ってた方が良くない? 迷ったらヤバいでしょ」
メ「さっきはああ言いましたが本当に半日で探し当ててもらえる保証があるならそれでもいいっすけど。ほら」
ゴロゴロ……
メ「一雨、ってレベルじゃなさそうなのが来そうですし。とりあえず雨風しのげる場所を探そうかと」
妹子「……。でも、だるいし疲れるし」
メ「おんぶが必要ですか?」
妹子「っ、いらないわよ! バカにしないで!」
メ「それだけ元気があれば大丈夫っすね。では、行きますよ」
ガサガサ
妹子「……何よ。普段は全然働かないとか言ってるくせに」
ポツポツ……ザー……!
メ「本格的に降り出しましたか」
妹子「へくちっ」
メ「多少濡れちゃいましたね。冷えます?」
妹子「大丈夫よ。火、あるし」
メ「我ながら見事な火起こしでした。石器時代でも生きてけますね」
妹子「あんただけ行ってきなさいよ。兄くんは私がもらうから」
メ「あげませんよ。あんな便利な人」
妹子「べ、便利ってあんた。兄くんを何だと思ってんのよ」
メ「“主様”ですね。それ以上でもそれ以下でもなく」
妹子「……、……」
244 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/27(月) 01:21:57.04 ID:CHl9bMAO
妹子「……」
メ「……」
パチパチ……メラメラ……
メ「なるべく乾いた木を集めてましたがやはり量を確保出来なかったのは痛いですね」
妹子「……へくちっ」
メ「冷えますね」
妹子「大丈夫よ」
メ「そう言わずに」
きゅっ
妹子「ちょ、ちょっと。恥ずかしいからやめなさいよ」
メ「何を恥ずかしいことが。誰もみてないですし、ただ母親が子供を抱っこしてるだけでしょ」
妹子「それが恥ずかしいって言ってんの!」
メ「わがままさんめ」
妹子「うっさい!」
パチ、パチパチ……
メ「でもあったかいっしょ」
妹子「……うん」
メ「なら良かった」
妹子「……」
妹子「でっかいな。やっぱり」
メ「何がすか?」
妹子「背丈の話」
メ「胸のことかと」
妹子「それは引き合いに出す必要ないし」
メ「ふふん」
妹子「どや顔すんな」
妹子(……はぁ、かなわないな。本当)
245 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/27(月) 01:30:12.20 ID:CHl9bMAO
妹子「ねぇ」
メ「ん? なんすか?」
妹子「……兄くん、お願いね」
メ「お願いも何も面倒見られるのはこっちですが」
妹子「それでもあんたなのよ。私が頼むのは」
メ「……はい」
妹子「あーあ。私ならもっと素直になるのになぁ」
メ「ははは、何のことやら」
妹子「ったく。あ、でも帰ったら兄くん貸しなさいよね」
メ「お断りします。というかそんなに言うなら皇さん借りますよ」
妹子「ダメ! 兄くんはいいけどあいつは絶対ダメなんだからね!」
メ「言ってみただけっすよ。冗談冗談」
妹子「ふん。絶対許さないんだからね。あ、でも私は許しなさいよ」
メ「旦那さんはどうすんですか」
妹子「……多夫一妻制?」
メ「3Pとは豪気な」
妹子「頑張れば……」
メ「そこは否定してください」
妹子「一回くらいはいいじゃない!」
メ「ダメー」
妹子「けち!」
メ「いや、私が悪いみたいな言い方されても」
そのあときっかり半日で救出されたてかされないとか。
246 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/27(月) 07:17:29.99 ID:crR.mAAO
主様乙!
仕事忙しそうな中お疲れ様です
俺はVIPの頃から今までずっと見続けてる
定期的に見てる連中も結構いると思うからそんなに心配しなくてもいいと思うぜー
という訳で久々のお題
【次第に寒くなって参りました】
【来るべき対話】
【宇宙人】
【意地悪なメイ党 代表選挙】
【フリーダムなライブ】
247 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/27(月) 21:22:06.47 ID:bnhES1ko
>>246
さんのお題に乗っかってお題
【フリーダムすぎるライブ】
248 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/27(月) 21:55:49.01 ID:vaNX/H6o
更新ナイト(←変換された)
その間中、うちのメイドさんがずっとサボってもぐもぐ食べ続けるぞ
249 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/28(火) 01:24:57.36 ID:dGTYpAAO
モグモグメイドさんが見てみたいなぁ……とか思ってみたり。
勿論更新は頑張りますがそれとな別にねww
現金なものでたった1日で中の人のやる気ゲージがもりもり溜まっちゃうわけで。
基本的に暖かい言葉やら嬉しい一言には過剰に喜んでしまうタイプなので。そのくせ上辺は打たれ強いふりしますが!
さておきこんな嬉しいこと言われてお題までいただいちゃやるしかないね!
まぁなぜか定時上がりと聞いてたのにホテルついたのが今し方だった訳ですが。うぅ……
250 :
【次第に寒くなってまいりました】
[sage]:2010/09/28(火) 01:32:26.60 ID:dGTYpAAO
メ「ですんで主様は夜なべして手袋編んでくれていいんですよ」
男「誰がお前の母さん役か」
メ「でもほら、なんかやりそうだし出来そうだし」
男「人間努力次第で無理じゃないだろうけど」
メ「具体的にはお母さんになれそう。種付けされて」
男「そんな主ってどうよ」
メ「見せ物小屋に放り込みたくなりますね」
男「浅い主従関係だな、おい。でも編み物なぁ。寒いのは確かだし女さんとかに頼んでみたらどうよ」
メ「や、なんつーかあの人の裁縫関係テクニックはハンパないのは分かるんすけど……やたらフリフリやらエロいやらで」
男「たかが手袋だろ」
メ「レース付きの長手袋みたいなんすよ、刺繍入りの」
男「ま、まぁ装飾品に近いわな」
メ「さらに付属でガータレスストッキングにコルセットやらまで……」
男「……最近寒いし着てみたらどうだ?」
メ「そんな見えないところで頑張っても」
男「いや俺も頑張るからさ、な!」
メ「今し方爽やかに変態ですよ、主様」
251 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/28(火) 08:59:21.06 ID:ODhXzMAO
>>250
頑張るってそういうことかよww
252 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/29(水) 00:45:55.59 ID:efYsu.AO
男「俺だって男だからな!」
女「でも時々女の子だよね」
男「断じて違うからね?」
メ「ではこうしましょう。私、女さんプロデュースの手袋セットを付けます」
男「もはやメインが手袋じゃないセットだな」
メ「代わりに主様も同じものを付けるってのでひとつ」
男「その心は」
メ「晒して社会的にまっさちゅ」
男「可愛く言ってもダメだからな」
女「え? ダメなの?」
男「ダメに決まって……なんで二セットあるかな!?」
メ「そりゃ」
女「ねぇ?」
男「俺か、俺がおかしいのか」
253 :
【来るべき対話】
[sage]:2010/09/29(水) 00:58:17.36 ID:efYsu.AO
父「よぉ。お前もこっちに来たか」
男「……まだだよ」
父「くく。まぁ情けない面しやがって。本当に俺の血引いてんだろうな」
男「髪の毛一本くらいなら引いてるかもな」
父「それだけ血を分けてもらいながらこうも出来損ないとは。おい、今からでも体貸せよ。有意義に使ってやる」
男「黙れ死人。やっぱりお前なんか今すぐ送り返してやる」
父「やれるもんならな。小僧が」
男「てめぇ……!」
メ「はい、ストップストップ。どうどう」
男「メイド……」
メ「今はそれどころじゃないでしょ」
男「く、でも」
メ「主様は頭冷やしててください。私が聞きますから」
男「……」
メ「全く。親御さんが絡むとすぐ子供に戻るんだから。で、です」
父「おう。話は終わったか」
メ「いえ、始まりですよ。聞きたい事があります」
父「いいぜ。お前があいつに……俺の女に体を明け渡すならな」
メ「構いません」
男「なっ!?」
父「ほぅ」
メ「うちの子を助けられるなら。構いません。……“冥の止め方”を教えてください」
男「ダメだ! そんな条件!」
父「止め方、ね。“喰った”か?」
メ「まだです。が、兆候は」
男「おい、メイド!」
メ「主様は黙ってて!」
男「ぐ……」
メ「お願いします。あの子には、普通の生き方をさせてやりたいんです」
父「くく、いいザマだな」
男「……」
父「まぁ対価は別のでいいさ。とりあえず詳しい話をしてみな」
男「……!」
メ「は、はい!」
254 :
【宇宙人】
[sage]:2010/09/29(水) 01:07:30.21 ID:efYsu.AO
め「宇宙に人が居ればそれは宇宙人なのでしょうか」
主「初っ端から哲学だな!」
め「つまり宇宙飛行士は宇宙人なのですね」
主「間違いではなく感じる一方で違うと思うのは先入観のせいか」
め「それに人類が干渉できる範囲の宇宙に地球外の人間はいないと想定できます」
主「そこらへんはロマンの問題だぜ」
め「仮にこちらから干渉出来ずともあちらから干渉出来ると仮定した場合、その事実は恐ろしい事を指し示すかと」
主「要は技術力で圧倒的な差がある以上、侵略されたらひとたまりもないってことだな」
め「かぐや姫なども宇宙人のモチーフとしては馴染みなくともそうである代名詞ですし」
主「月人ってやつだな」
め「ロマンですね」
主「だよな。でもさ」
め「はい」
主「そこまで期待してもらってて何だけど、まず当たらないからね? 宇宙旅行の懸賞とか」
め「ロマンを買いましょう。具体的には箱買いで」
主「いや! でも三食全て同じものは!?」
め「宇宙人と握手」
主「その前に俺と会話のキャッチボールをだな!」
め「既にNASAにも連絡を入れました。飛行士の訓練をしたいと」
主「会話のドッジボール!!」
255 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/09/29(水) 21:56:34.76 ID:6ON95lEo
妹「何故ですか兄さん」
男「いきなり何だ? メイド毒が頭に廻ったか?」
妹「私に言ってくだされば、秘密裏に開発した二人乗りシャトルでランデ
ここまで考えて違う組だと気付いた
256 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/01(金) 00:38:59.78 ID:sKyMnUAO
メ「毒て」
妹嬢「毒ですよ、あなたなんて」
メ「ああ、目に毒ってことすか。いやぁスタイルよくてすみません」
妹嬢「わ、私だってスマートだと自負しますが?」
メ「スマートと貧相な体つきは大いに違うんですよ」
妹嬢「貧相じゃありません!」
メ「ロリ体型?」
妹嬢「成人女性です!」
メ「毛も生えそろわないような体なのに」
妹嬢「仕方ないじゃないですか!」
メ「え?」
妹嬢「え?」
メ「いや、あの……マジで生えてないんすか?」
妹嬢「あ、えと……は、生えてます! 生えてますから!」
メ「いちもつが?」
妹嬢「違います!?」
257 :
【意地悪なメイ党 代表選挙】
[sage]:2010/10/01(金) 00:48:02.88 ID:sKyMnUAO
メ「てな訳でこのスレにおける意地悪なメイド代表を決めたいと思います。私ですね。はい終了ー」
め「お疲れ様でした」
委員長「自己完結しないでくれる?」
女「そ、そうだよっ。私たちだってヒロイン候補だし」
メ「甘いですね。メイドであり意地悪を行い、尚且つ人気。これらの要素を兼ね備えた時点でスレタイ的に代表は私になるのです! ふはは」
妹嬢「でも最近意地悪されてませんが」
メ「ギクッ」
姉「人気だって最近コメント見てるといもちゃんの方がよく話題にあがるし」
メ「ギクギクッ」
委員長「そういう意味ではこの子の方が代表じゃないかしら」
め「ほぅ。めいどがですか」
女「なんで他人ごとみたいな反応かな……」
め「いえ。めいど、てっきり旧メンバーの皆様にあいてされず、ぼっちの気分を味わえるとばかり」
メ「大丈夫、心配されずともハブりますから」
妹嬢「ハブりません。実際私も現在のスレッド方針を忠実に守っているのは彼女だと思いますし」
姉「代表さんだね!」
め「知らぬ間に下克上を達成してしまいました。わぁお」
メ「あ、あれ?! 私がハブ!?」
258 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/01(金) 00:52:50.20 ID:sKyMnUAO
妹嬢「はぁ……」
姉「どしたの、いもちゃん」
妹嬢「いえ、私なりに魅力のアピールをしてきたつもりなのですが何故か最終的に色物扱いになってしまうので悩んでいまして」
姉「ふぅん。いもちゃんはかわいいけどなぁ」
妹嬢「いいんですよ、フォローなんて。私も姉さんみたいになりたかったです」
姉(ブラコンで妹でお嬢様で完璧超人なのに親しみやすくて可愛い。それでもまだ足りないなんて欲張りさん)
妹嬢「……? どうかされました? ずっとこちらを見られていますが」
姉「いもちゃんは欲しがりさんだなぁって」
妹嬢「ほ、欲しがり?」
実際スペックは高いと思うんです。
でも何故かヒロインよりも当て馬が似合う。不思議な方です。
259 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/02(土) 15:54:11.58 ID:op4YXkEP
しかも性器も両方ついてるし、マジ完璧だな
260 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/02(土) 20:05:49.73 ID:PZSlP.AO
妹嬢「フハハハ…怖かろう!!」
スレ住人「ああ!?」
妹嬢「しかも性器を二つ持っている!」
スレ住人「このままじゃ…」
妹嬢「しかもこの歳で国を操る私をイロモノと同じように扱うとは!
つくづくいじメイスレというものは、御し難いな!」
スレ住人「そうさせたのは、正ヒロインになれないあなたでしょう!」
261 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/02(土) 23:06:29.36 ID:xzOS2QQ0
そういや妹子には遺伝してないのかな
262 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/03(日) 23:15:07.33 ID:FCK4FJw0
妹嬢「ええ、はい、勿論付いてませんが? 付いてませんが!?」
メ「大事なことなので二回仰りましたか。そしてラフレシア似合いそうだなぁ、妹様」
妹嬢「何故あんな面妖な華を当てはめますか」
メ「華は華でも鉄の華ですが」
妹嬢「……?」
メ「わからんで大丈夫です。言えることはただ妹様はやっぱり素敵ですね(笑)ってことなんで」
妹嬢「恐ろしいまでに悪意が伝わりますね、あなたの言葉は」
メ「でへへ」
妹嬢「ではお礼にどのような死に方をお望みで?」
メ「あれ?! とうとう実力行使に!?」
妹子「もちろん付いてないっての」
皇「どちらでも、愛していく自信はあるよ」
妹子「はいはい、どうも。っていうか知ってんだからあんたも反論なさいよね」
皇「うぅん。いや、それはそれで恥ずかしいものがあるかな」
妹子「はい?」
皇「だってそれはつまり、君の生まれたままの姿を知っていると公言するようなものだし」
妹子「ば!? ちょ、何言い出すのよ! 違っ、わないような、でも、だから!?」
皇「あはは」
妹子「あははじゃないわよ!?」
263 :
【フリーダムなライブ】
[sage;saga]:2010/10/03(日) 23:21:43.15 ID:FCK4FJw0
男「なんだって?」
メ「卒業ライブですよ、卒業ライブ」
女「何でも、今年初めての試みなんだって。ぱーっと盛り上げよう、って!」
委員長「要は騒ぎたい人間の口実よ。基本的には学園祭のライブに出た人間にお声が掛かってるわ」
男「……で? 勿論断ったよな?」
メ「え?」
女「なんで断るの?」
男「そりゃお前、俺の……もとい、男子としての正体が知れ渡った今、出ていけるわけないだろ」
委員長「いいんじゃない? 別に。それが目当ての人もいるみたいだし」
男「んな馬鹿な!? あ、でもあれだよな? 俺とわかってて声が掛かってる以上、この格好で出て……」
メ「当日の格好で、と強く念押しされましたが」
女「もしくは新衣装だって。女の子の」
男「……冗談だよな?」
委員長「大丈夫じゃないかしら。時間の都合で全部のバンドが合同で一斉にやるみたいだもの。目立たないわよ」
男「本当だろうな」
女「そこは本当だよ。みんなで一斉にやるから広い場所借り切って、合同で2、3曲だけって言われたもん」
メ「しかもうちの練習していた曲にあわせていただけるそうですし、苦労も少ないかと」
男「む、ぅ」
委員長「寧ろここまでしてもらってやっぱり出ません、は格好がつかないんじゃないかしら」
男「け、けど……やっぱ女装してなんてのは、なぁ」
女「……だめ?」
男「う、ぅ」
委員長「最後の思い出じゃない。協力しなさいよ」
男「あー、ぅー」
メ「男らしくないっすよ。男らしくしちゃダメですが」
男「お前はお願いしてんのか煽ってんのかどっちだ」
メ「で? 答えは?」
男「……そりゃ、その」
264 :
【フリーダムすぎるライブ】
[sage;saga]:2010/10/03(日) 23:27:56.90 ID:FCK4FJw0
で、当日。
男「……結局きてしまった」
メ「二つの意味できちゃいましたね」
男「誰がうまいこと言えと。ああもう、ちくしょう」
女「あはは、やっぱり舞台ってなると緊張しちゃうね」
委員長「諦めなさい。ここまできたんだもの、後はやるだけよ」
男「だ、な。よっし! 腹くくった!」
メ「それでは開演まであと少し、気合入れていきますよ」
男「おう! ……ってあれ? 他のメンバーは?」
女「ん、えっと」
委員長「もうスタンバイしているのかもしれないわよ? 私達はここから登場するようにとしか言われてないわ」
男「そうなのか。ま、いいや、んじゃあこの学び舎最後のライブ、派手にいこうぜ!」
三人「「「おー!」」」
男(……で、だ)
メ「みなさーん。我々の最後のライブに集まっていただきありがとうございまーす!」
女「えと、他のバンドさんは“何故か急遽辞退しちゃって”私たちだけだけど」
委員長「ま、楽しんでいくといいわ」
メ「それでは、『スーパーOTOKOちゃんライブ』はっじっまっるよー!」
ワアアアアアアアアア!!
男(完全に嵌められた……けど、まぁ)
観客「「「L・O・V・E! OTOKOちゃーん!!!」」」
男(ああもう、やけくそだ! やったらぁ!!)
観客「「「ウォオオオ! 投げキッスキターーー!!」」」
男「お前ら! とことん楽しませてやっから、覚悟しやがれよぉ!! いくぞおおお!!」
観客「「「うおおおおおおおおおお!!」」」
265 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/04(月) 01:07:56.13 ID:j71W9bA0
一人殺せば殺人者。三人殺せば殺人鬼。百人殺せば英雄で。
全ての人を葬れば、それは神となるのだろう。
だとすれば。この森一つを星とした彼女はまさに神だった。
彼女の後ろに追従する日々は淡々と続く。
その道中、同じように淡々と死体の山が出来ていく。
ある者は追われ、追い詰められ、しとめられた。
ある者は自ら戦い、打ちのめされ、しとめられた。
ある者は徒党を組み、あしらわれ、しとめられた。
全てに共通したのは、彼らの末路が死であるということ。
無慈悲な死神の鎌は彼らの命をいとも簡単に摘み取っていく。
委員長は機械的にそれを行う。最低限の労力と消費のみで。
そんな破壊的な行動も、しかし彼女からすれば、
「無駄な事をさせるわね。こんな事は私の仕事ではないでしょうに。早く出てこないかしらね」
あくまで簡単にこなせる日々の雑事と変らぬと吐き捨てる。
これだけの命を奪いながら。たとえそれが人の形であって、人でなくても。
それだけのことをしながら。彼女はそれを無駄だというのだ。
けれど、何を思ったところで、俺は無力だ。
「いいじゃない。貴方は何もしてないんだから」
全くをもってその通りだ。この手には、彼女を止められるかもしれない力(じゅう)があるというのに。
結局、彼女が動きそれを追うだけ。それどころか時折、その手助けとなるような事すらしている。
だから、俺も……同罪なのだろう。
だが、そうだとして。俺は生き残るためにはそうする。
それだけのことだと。そう言い聞かせて。
266 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/04(月) 01:09:23.83 ID:j71W9bA0
そんな日々の変化は、俺が彼女より先にとある影を見つけたことから始まる。
その日も、彼女は標的を見つけ駆け出す。
足取りは相変わらずの軽さで彼女は跳ぶように駆けていく。
俺もその後姿を追おうと駆け出し、
「……っ!?」
背中に、既視感のある視線を感じて立ち止まる。
それはちりちりと焦がすような視線。今まで出会った奴らとは違う感覚。
「お前、なのか?」
うっそうとした森の中に吸い込まれた俺の言葉。
数秒の沈黙が俺の勘違いを肯定しているようで、生きるために再び駆け出そうとした俺をそれが制する。
ガサッ
そこから顔を出したのは見慣れたフードと獣耳。
「……やっぱり、お前なんだな」
そう、そこに居たのは短くも俺が共にした平和な非日常の象徴だった。
「お前、無事だったんだな」
近づくことなく、俺はその場から声をかける。
結局彼女と別れるまで、信頼を得ることはできなかった俺だ。
感情のまま、彼女の元へ近寄ればきっと逃げられてしまう。
そんな気持ちからの行動だった。
「とにかく、良かった。その、色々言わなきゃいけないことがあるんだ。その……」
俺は何を言うつもりだろう。
あのことは俺が原因で引き起こしました、ごめんなさい。
そんなこと、言えるはずもない。
許しを乞うような、そんな言葉。俺が発していいはずがない。
爺を犠牲にしてまで生き残った俺が、許しなんて。
267 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/04(月) 01:10:03.59 ID:j71W9bA0
言いよどむ俺に、彼女のほうから動きを見せる。
それは予想外のもので、
「……っ!?」
彼女のその柔らかい身体が俺の腕の中に飛び込んでくる。
あまりに唐突な出来事に反応が出来ずにいる。
普段なら女の扱いなど手馴れたものだとばかりに勝手に身体が動くのに。
そこにいるのが、ただの少女に思えない。
あの日々にあった温もりの残滓がそこにあるのだ。
だから気づくのが遅れる。
「お、まえ」
震えてるのか?
そう問うことすら、出来ず。俺は、強く抱き返すことしかできない。
今までの人生ではなかった、異性に対してではない、大切なものへの抱擁。
その震えを取ってやりたいと、強く願い腕に力を込める。
そうして、短くない時が流れる中。
心のどこかで何かが固まる。
こいつだけは、俺が護ってやろう、と。
今度は傍観者でもただの要因でもなく、一人の舞台上の演者として。
268 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/04(月) 14:14:37.92 ID:8EFhRbko
衣装持ち寄り着せ替えライブ
269 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/05(火) 01:15:32.34 ID:uL8ReYAO
男「……着ないからな?」
メ「主様、主様。見てください。女装じゃないのもたくさんありますよ」
男「マジか! どんなんだ!」
メ「ふんどしとか裸ネクタイとか」
男「どっちにせよさらし者じゃねぇか」
メ「まぁ大半は私ですが」
男「だろうとは思ったけど!」
270 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/05(火) 14:21:11.55 ID:DNnNlKIo
男「どっちにせよさらし者じゃねぇか」
メ「まぁ大半は私ですが」
さらし……大半は私ですが
きょにゅぅを半分覆うさらし!!
うひょーーーー
271 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/06(水) 00:33:38.10 ID:9OSyEQAO
メ「残念でした。ここにはその素晴らしい絵面を具現化できる人がいないのです」
男「それ以前にさらしとか巻かないだろ」
メ「おや? 誰が学園祭でお困りの男子ちゃんを連れ出したとお思いで?」
男「ぐ、嫌なこと思い出させやがって」
メ「あれキツいんすよ? かなりギューギューに巻きましたし」
男「でかいもんな。……あ、背の話な」
メ「とってつけた言い訳をどうも。まぁあんな感じで男物の服着て前髪深めにしてメガネかけりゃ野郎っぽくなりますし」
男「女の子にしたゃたっぱあるからな、お前」
メ「今更のように背について触れても数秒前の発言は取り消せませんよ」
男「……いいじゃん! でかいのが好きで何が悪い!」
メ「主様ち○こちっさいじゃん」
男「ぐはぁ?! へ、平均はあるだろ! ……あるよな?」
メ「や、私比べる対象が二次元しかないんで」
男「あんなもんデカちんの巣窟だ! あり得てたまるか!」
メ「主様のは粗末ですから嫉妬する気持ちは分かりますが」
男「誰が粗末だ!?」
メ「おお、血の涙だ。初めて見た」
男「ちくしょぉぉおお!!」
272 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/06(水) 09:01:47.54 ID:/weUfUAO
本来のスペックから考えて多分平均以上だろうなww>男のサイズ
きっと父がそうした筈だ…
273 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/07(木) 01:18:30.35 ID:Y4bg6.AO
父「俺は何もしてねぇよ。こいつには」
母「私の股から出てきたわけだ」
父「……」
母「あ、もしかして妬いてる? 自分以外に私の大事なところがとんでもないことにされちゃったことに」
父「割と」
母「ダーリンは正直すぎ。でもストレートな愛情って嬉しいよね」
父「俺もお前からの好意を受け取るのが何よりの幸せだ」
母「あは。嬉しい……ダーリン」
父「ん……」
妹嬢「おほん!」
父「なんだなんだ。空気の読めねぇ娘だな」
母「困った子に育っちゃって。親の顔が見てみたい」
妹嬢「仲睦まじいのは結構ですが事業報告くらい最後まで聞いてください」
父「ちっ……手のかかる」
母「これだからゆとり世代は」
妹嬢(これは兄さんがグレるはずですね、本当)
つまり主様は本当に平均あるかないか!
むしろ昔書いたけど友が外人級だったり。
274 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/07(木) 01:25:08.53 ID:Y4bg6.AO
メ「主様をご飯中に吹き出させてみようのコーナー」
男「いいから黙って食べなさい」
メ「ルールは簡単。主様はご飯をしっかり噛んで食べててくれるだけ。そこを私がふかせにいきます」
男「ルール無用の残虐ファイターだな、お前」
メ「で、口の中のものが噴出したら私の勝ちです。OK?」
男「NO」
メ「では始めます」
男「なんで意見聞いたんだよ」
メ「ほら、早くご飯食べて」
男「わぁったよ。ったく……意地でも笑わずにいてやる」
メ「ではいきます」
サッ
【母子健康手帳】
男「ぶふぅ!?」
メ「はい、主様アウトー」
男「な、ちょ、おま! それ本物じゃねぇか!?」
メ「さてさて。勝ったからには何か言うことを聞いていただきますか」
男「お前が俺の話を聞いたらな?! ていうかマジもんか! そうなのか!?」
メ「最近私がゆったり系メイド服なのはそんな訳が」
男「マジだったー?!」
もちろん嘘でした
275 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/07(木) 01:39:06.99 ID:S0KsXW6P
>>273
な ぜ 妹 嬢 を 出 し た し
276 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/07(木) 05:54:15.66 ID:ADAc6Xco
メ「主様 に吹き出させてみようのコーナー」
男がモノのサイズを体験して測ってくる!?
277 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/07(木) 12:57:21.52 ID:Y4bg6.AO
妹嬢「私が出ては何かまずいことでもありましたか?」
メ「チンーコ話題の時に噛んでくるあたり空気読めてますねと誉められたんですよ」
妹嬢「……!! 付いてません!」
メ「無意識なあたりもはや逃れられぬ運命か」
妹嬢「いやぁー!!」
メ「測るまでもなく短いですから」
男「……」
メ「おや、言い返しなしですか?」
男「ここで否定の発言が出来るほど自分に自信はねぇよ」
メ「主様……そんなに短小に悩んで」
男「お前がしつこくいじるからだからな!?」
278 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/07(木) 23:04:55.75 ID:qiJO422o
しつこくいじられたらおっきくなっちゃうだろJK
279 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/08(金) 00:52:16.21 ID:64ZZqOYo
成長期過ぎてても刺激を与えてれば、ある程度の年齢までは成長するらしいよ
280 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/08(金) 01:01:50.37 ID:i04a/2AO
男「誰がうまいこと言えと」
メ「主様ってばそんなにチンーコをおっきくして私をどうするつもり!? いやっ、ふけつ!」
男「おっきくしてないし純情ぶるならチンーコ言うな」
メ「ではいちもつと?」
男「より汚れが増したな、おい」
メ「でも主様ってば毎晩あんなにいじってたのに全然成長しませんね」
男「さもあったように過去を捏造するのはやめような」
メ「ま、私の監視の目がありましたしね。オーナニーした日には間違いなくそれをネタにゆすったでしょうから」
男「実の主相手にその発想が出るあたりお前は根本的に従者に向いてねぇよ」
メ「つまり私が主に!」
男「させてたまるか」
281 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/08(金) 01:11:24.95 ID:i04a/2AO
姉「話題がやらしーのばっかだね」
妹嬢「全くです。もっと健全で明るい話題を提供すべきです」
姉「いもちゃんが言うと説得力ないよね〜」
妹嬢「何故!?」
メ「チンーコの化身ですもんね」
妹嬢「違いますってば!?」
友女「友のはおっきい」
友「あ、あはは」
男「こいつのは国外級だからな」
メ「多分一度体験すれば私も虜に!」
男「ダメに決まってんだろ!」
友女「絶対だめ。……絶対」
友「思いっきり掴まえなくてもそんなことにはならないよ」
メ「当たり前です、冗談ですから離してください。あ、暑苦しいです」
男「絶対やらないからな」
友女「こっちだって」
友「あはは……」
メ「バカ主様……」
282 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/08(金) 01:19:59.82 ID:i04a/2AO
男「涼しくなってきたな」
メ「時々寒いくらいっす」
男「あんま体冷やすなよ」
メ「なら今夜はすき焼きで」
男「ちゃっかりしてやがる。ま、たまにはいいか」
メ「明日は雨か」
男「素直に喜べよ」
メ「わーい。これでいいですか」
男「……今夜は粕汁だな」
メ「卑劣漢! 悪魔! 鬼畜!」
男「そこまでか!?」
メ「でも確かにもうしばらくしたらこんな風に縁側でのんびりとはいかないでしょうね」
男「どうせコタツに入りっぱなしだよな」
メ「揺るぎねっす」
男「ったく。……髪伸びてきたんじゃないか?」
メ「そっすか?」
男「おう、ほらこの辺とか」
メ「むにゅ……なんか気持ちいい」
男「髪の毛梳いてやるのも久々だな。ちょっと後ろ向いてみ」
メ「ほい」
男「手櫛だけど許せよ」
メ「ん、いっすよ〜。はふ……」
男「……」
リーン リーン
男「鈴虫か。本格的に秋だな」
メ「……」
男「メイド? 寝たのか?」
メ「……」
男「全く。手のかかる奴だな。……まぁいいや」
メ「ん……」
男「もうちょいだけゆっくりすっか」
そんな秋の一幕
283 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/08(金) 21:43:57.27 ID:8GORDsMP
日が落ちるのも早くなったよな
284 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/12(火) 00:47:55.71 ID:HJ4JyfE0
お久しぶりです。中の人です。
いや、すみません中々更新できないままでした。
何とかお休みだぜ! 明日は一日久々に寝れるのぜ!
……え? あれ? でも世の中は平日……あれ。
さておき! 今晩は少し命のとこと小話でも!
あとお題もどしどし受付中です。
もしくはこいつらが見たいとかこんなのやれよとかね!
そして何よりあなたの書いたお話も待ってます。書いてね、どしどし!
ではではさっそく。
285 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/12(火) 00:48:26.28 ID:HJ4JyfE0
腕の中、泣きつかれたのかその子はただ眠る。
色々と考えた。俺はどうするのか、と。
答えはいくつかあった。
まずは何も考えず、この娘の手を取って逃げる。
生半可な覚悟じゃ、それは叶わないのはわかっている。
俺はここでは一人で生きることすらできない。
彼女が仮に俺に力を貸してくれたとして、ここを生き残ることのみなら可能かもしれない。
けれど、人並みの生活に戻るにはどれだけの時間と覚悟がいるだろう。
生きてこの場所から、街へと戻るだけできっと俺はたくさんの時間を費やす。
そして仮にそこまでたどり着けたとして、何の後ろ盾も持たない俺が今更どうやって彼女を護るというのか。
親に甘えて、家にすがりつくか? だったら最初から俺はこんな場所にいない。
この子の居場所を確保し、生きていかせてやりたい。それを叶えるための道のり。
考えただけで途方もないものだと、今の俺なら想像がつく。
そして、それだけではない。一番の問題は、そんな先には訪れない。
死神が。
委員長が、狙うべき対象。標的であるところの、一定の知性を持つ固体。
それはきっとこの子に当てはまるだろう。
それを俺が逃がす手引きをした、なんてバレればすぐにでも俺は消されるだろう。
抵抗するだけ無駄だとわかる。
腰に下げた銃が限りなくはっきりと伝える力量の差。
技術も、体力も、度胸も。何ひとつ彼女から逃れる術になりはしない。
286 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/12(火) 00:49:41.82 ID:HJ4JyfE0
では逆に、彼女にこの子を売ればどうなるだろう。
俺が見つけたと、彼女に売り込めば。
それはきっとこの場で俺が生き残る可能性をもっとも見出せる話。
恐らく彼女はその理由を問わないし、それが善とも悪とも言わずに淡々と仕事に移る。
そういう人物だと、これまでの時間が教えてくれた。
だが、本当にそれを許せるのだろうか。
答えは否だ。
俺に残ったプライドや、倫理観。それらが訴えかけるというものある。
そして爺との生活によって生まれた情もきっとどこかにあるだろう。
責任。後悔。負の感情も後押ししてるに違いない。
けど、本質はそこじゃない。
俺が俺として生きるために。
それらの要素の全てが、俺を構成しているから。
魂がそう決めたから、曲げられない。
安っぽい感情だといえるし、爺を見捨てたときの俺の保身を考えれば今更な話だ。
287 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/12(火) 00:50:33.42 ID:HJ4JyfE0
だったら俺に何ができる。
根源を辿れば、簡単なことだ。
俺は何も考えなかった。ただ流されるままだった。
だから何にも関われなかったし、関わったとして歯車でしかなかった。
なら、俺に出来る現実的な選択肢を考えるしかない。
委員長を巻き込み、生き残る可能性を作る。
けれどその中で彼女を生かす選択肢を作らなければならない。
きっとそんな全てがうまくいくような選択肢は簡単には作れない。
けれど、だからと諦めているのであれば俺はまた、後悔する。
『いきろ』
そう呪いと祈りの言葉を投げかけたあいつを思えば。
これくらいは、してのけないといけない。
夜の帳が少しずつ下りる中、俺は片方の手で腕の中の温もりを確かめる。
そして同時にもう片方の手は、腰にある冷たい金属の塊に触れるのだった。
288 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/12(火) 00:58:53.74 ID:HJ4JyfE0
「……説明をしてもらいましょうか」
彼女がそこに足を踏み入れた瞬間、予想外の光景がそこにはあった。
当然のように狩りの対象を仕留め、その足でベースへと戻った。
命が後ろにいないことは当然知っていたが、それを気に留める必要はない。
だから、彼がそこに戻れていたことは成長だと感じれたし、特段騒ぐことでもなかった。
けれどそこにいるのが一人ではなかったこと。そして明らかに人としての知性を残した獣がいたこと。
その二人が寄り添っていたこと。そして命の片手に銃を構えていたこと。
……“ここまでなら予想の範疇”だった。
彼の傍にこの雌がいたことはわかっていた。だから餌として残したし、助けもした。
あの賢しすぎる老獅子に比べればはるかに御しやすく、若い世代であること。
何より二世代以降の獣がこうして人としての知性を感じさせること自体、珍しいことだった。
だからこの雌が彼女の中で本来の標的であり、持ち帰るべきサンプルだった。
命に懐いたことは行幸だったし、本気で隠れられればまず見つからない。
人としての成長、知性の発達と動物の気配遮断と身体能力。
フルに生かされればこの場にあとどれだけの時間と人員を裂かねばならなかったか。
それを考えればこの展開は喜ばしいことである。
命の裏切りも十分にありえた。
これだけ利用することを全面に出しているのだ。
そして武器も与え、反撃しようとする思考回路と手段も植えつけた。
後は彼から雌を取り上げ、始末すれば今回の仕事は終わり。
“彼”の幻影を振り払い、過去を始末し、後戻りのできない闇へと堕ちる。
それだけが今回の目的だったはずなのに。
「よう、委員長。……取引、しないか」
鈍く光る銃を“雌のこめかみに押し当て”、命はそう問うてくる。
その目に、いつか感じた“彼”の気配をさせながら。
289 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/12(火) 01:24:34.39 ID:V1FcLgAO
め「ライフスタイルに潤いを」
主「なんのキャッチフレーズに感化されたんだか」
め「めいど、今更ながら何を楽しみに生きているかわからなくなりまして」
主「いきなり哲学だな!」
め「急な話ですが趣味を持ちたいと思いまして。ご主人に意見を伺おうかと」
主「趣味か。趣味なぁ」
め「何かありませんか」
主「……読書?」
め「見栄はいりませんが」
主「好きだよ読書! いや本当だって!」
め「そんな高尚な趣味をお持ちだとは知りませんでしたので。……で、本当のところは?」
主「くそ、一切信用ないな、おい!」
め「やはりヤクルトの蓋をはがさず下の部分を微妙に噛みちぎってそこからチューチューする趣味がおありなんですね」
主「何の前触れもないやはりだな、おい! というかそんな具体的に嫌な趣味はねぅよ!」
め「……」
主「驚愕の表情を覚えてきたのね!?」
290 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/12(火) 01:33:36.54 ID:Do97lwMo
ヤクルトの蓋にちょっと穴を開けて逆さにして
点滴と言ってちゅうちゅう吸ってました
291 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/12(火) 23:41:06.70 ID:HJ4JyfE0
め「良かったですね、ご主人。一人ではないということはこれほど心強いのですね」
主「何故大前提としてやってることになんってるんだろうね!?」
め「世の中、イケメンならば許されることがあるそうです」
主「知ってるか、だいたいのことは許されるんだぞ」
め「驚きの資格が存在したものです。それで、ご主人はそれをご習得で?」
主「……わかってて聞いてるなら立派な悪口だからね?」
め「ご安心ください。仮にご主人がイケメンだとすれば、残念なイケメンです」
主「言い切ったね、君」
め「ご主人。ひどく傷ついた顔をされています。いったい何が……」
主「言葉の暴力でいじめられたんだよ!」
め「それはようございました」
主「く、くそ。この人折れないな!」
292 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/12(火) 23:50:57.98 ID:HJ4JyfE0
皇「綺麗ですね」
妹子「……何? キャッチ? ナンパ? どっちにしてもついていく気はないけど」
皇「どちらでもありません」
妹子「じゃあ何? セールスも間に合ってるんだけど」
皇「いえ、その……」
「結納を前提のお付き合いを、お願いします」
『二人の馴れ初め』
妹子「初対面の人間に言う言葉?」
皇「変、でしたかね」
妹子「悪い冗談よ。それに私、好きな人いるし。絶対その人を射止めるつもりなの」
皇「そんな幸運な方がおられるのですか。……ではせめて、二番目でかまいません」
妹子「……。ちょっと、あんたさ」
皇「自分でもわからないんです、この気持ち。暖かくて、心地よくて。でも今はすごく切なくて」
妹子「何よ、そんなこといわれたって」
皇「すみません。出直します」
妹子「私、もうここにはこないから。あんたみたいなのが居るなんて知っただけで絶対きたくないもん」
皇「そう、ですか……そこまで不快な思いをさせたなんて、申し訳ありません」
妹子「……。不快っていうかさ、初対面相手にそんなズケズケ言うことじゃないからね、こういう話って」
皇「そうなのですか」
妹子「っ、なんなのよあんた。調子狂うわね。これで演技だったんなら、あんた世界狙えるわ」
皇「演技なんて器用な真似、できませんよ」
妹子「でしょうね。あー、もう、なんで普通にいい男なのに中身がこんなんなのよ。はぁ」
閉じ込めるように押し込められた学園で出会ったそいつは、不思議なやつだった。
293 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/12(火) 23:52:30.61 ID:HJ4JyfE0
という感じでまたこいつらもなれ初め書いていきますね。
短いので少しずつ小出しにします。今週中には多分完結するようなペースでいきますんで、はい。
では今夜も命編もいっちゃいます。
書けるときに書いておく! これで少しでもペースをおお……ぉぉ……遅くてすみません。
294 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/13(水) 00:29:07.14 ID:mBslzTw0
「取引? 私と、貴方が?」
それが許される立場かどうか。彼女の瞳がそう問うている。
「ああ、取引だ。あんた、確かこいつらをしとめる時は心臓か頭を最初に潰してたろ」
それは彼の記憶。目をそらせなかった事実。
何より、老いた獅子の首を引き連れた彼女の行動を鑑みるに、ひとつの推論が成り立つ。
「頭さえ、潰さなきゃいい。逆にいえば頭を潰されればまずいんだろ?」
でなければ命のこの行動はただ自分の寿命を縮めただけの行動。
何ひとつ救われることのないものだ。最初の賭け、前提とするための行動。
「……まずい、とは言わないわ」
その賭けに対する答えは、否だった。
「確かに頭を潰されれば再生能力は著しく落ちるし、最悪元に戻らないこともあるわ。けれど」
絶対ではない。
そう、あの爺の頭が潰されたあとでもその肉片がうごめいていたように。
「だから、私にとっては多少面倒ごとが増えるだけ。そして一つ、枷が消えるだけのことよ」
言葉の終わらないうちに、彼女は手にしたアサルトショットガンを片手で俺に向ける。
だが、それならば何故。
「じゃあさっさと引き金を引けよ。それで終わりだろ」
何故彼女はそうしない。この姿を見て、ただ邪魔だと判断し、問題もないのならば、だ。
情にほだされるような人間でもなく、行動に躊躇などしないこの女がそうしない。
それには訳があるからだ。
295 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/13(水) 00:30:04.03 ID:mBslzTw0
「……。賢しいわね」
そう、絶対ではない。
あの爺のように再生の兆しが見えない場合もある。
そのまま死んでしまえばおしまいだ。
そして残った中で条件を満たす固体がこいつ以外にいない可能性も十分にある。
だから、引き金をひけない。
ゼロでない。その可能性はどちらにも平等に働きかける。
だから、彼と彼女は第一の関門を生きて潜り抜けることができた。
「それで? 取引、というからには何か出せるものがあるのでしょう?」
銃を下げないまま、彼女は次の問いを発する。
持ちかけたのは脅しではない。人質にしたところで二人に未来はないからだ。
つまり、何か相手の益となるものを提示しなければならない。
まずここで相手の興味を引かせないことには結局、何も始まらないのだから。
「俺はこいつを手懐けてるのは見れば分かると思う。だから」
「だから貴方は飼い主として生かし、そのペットの面倒を見ろ、とでも?」
「……」
その通りだ。今、自分から実を伴って提示できるのはここまでだろう。
それ以上は何ら保障のない、ただの絵空事になる。それを最初から提示などできるわけもない。
「笑わせるわね。そのどこに私が魅力を感じるのかしら」
「あんたが求めたとおりに、こいつを動かす。まずはそれが一点」
「……続けなさい」
まだ交渉の余地があると彼女は示す。
ならばここで終わってはいけない。後は突き進むのみだ。
296 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/13(水) 00:30:47.28 ID:mBslzTw0
「次に、こいつらを扱う場合にかかる工数、負荷も俺が背負う。無償でだ」
「……」
「後はこいつだけじゃなく、他のやつも」
ズドン!
頭上の数センチ上から降り注ぐのは木片、木屑。
パラパラと降り注ぐそれは小屋の一部だ。
撃たれた壁はもとより脆く、向こう側の景色を素直に映すほどに空いている。
「フー……!!」
腕の中で少女が毛を逆立てる。
それを耳元であやしながら、彼女を伺う。
「全てその雌を起点にした話ばかり。ええ、確かに多少は魅力があるわ」
けれど、と呟く彼女の眼は冷たく重たい。
「でもそれだけ。その雌に何か不備があった場合、私には何も残らない」
そう、この交渉の肝は彼女だ。
だからそこに集約してしまうか、起点としてしまうかはある意味必然だ。
何故なら俺が出せるカードがそれしかないのだから。
「もしそれ以上の提案がないのならば……仕方ないわ、実のない話よりも生命の可能性に賭けましょう」
今度こそ、最後の提示となるだろう。
297 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/13(水) 00:31:30.57 ID:mBslzTw0
交渉としてはほぼ決裂しているが、まだ終わりではない。
切って有利なカードは一枚しかなく、もはやそれは出せない。
全てがない命にとって、残されたものは、
「なら。こうしよう……俺の全てをあんたに預ける。いや、捧げる」
「……全て、とは?」
「全部だ。命から、魂まで。全てをあんたに渡す。俺はあんたのものだ」
「……」
己自身を差し出すしかない。
もはや信用での取引しか残されていない。
この言葉を委員長が信じ、そして必要だと一片でも思わなければ終わりだ。
だから、偽りないということを眼に宿し、相手を見つめる。
長い長い、時間にすれば数分が流れ、
「それで、あなたのほしいものは?」
この交渉において、初めて自分が求めることが可能なラインに立つことができた。
それは洞窟。
かつては里と呼ばれた場所。
充満していた死臭は薄れることなく、漂い続ける。
この先、この場所が明るみに出ることもなく、きっとそのままになるべき場所。
全てが終わった場所で、しかし蠢くものがあった。
じゅるり。にちゅり。
這い寄り、合わさり、形にならず、しかし膨れ上がる肉片。
それは一つの場所へと収束していく。
かつて老いた獅子がその身をおいていた場所へと。
298 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/13(水) 23:41:03.09 ID:mBslzTw0
アオニソマルマデー
どうも。中の人です。
とうとう買うまい買うまいと思ってた次世代ゲーム機買っちゃいました。
それにしても抱き合わせたのが見事に挌ゲーばかりじゃねぇか……。
唯一の別ジャンルがデッドラ2て。もはや中の人はRPGやる元気がないということでした。
にしてもブレイブルーむずかしいなw 頑張って最低限対人で遊べる程度になるまでどれだけかかるやら。
今度誰か遊べる人いたら遊びませうせう! みたいな!
え? それより書け?
……じ、持病の腹痛がー!
はい、今夜もちょこちょこ更新しますので!
だからちょっとだけブレイブルーのトレモとかさせてー!
299 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/14(木) 00:34:41.60 ID:4pli/dY0
メ「ぎゃああああああもおおおおおお!」
男「のわっ!? コントローラー投げつけんな!」
メ「なんで勝てない! 私の何が悪いというんだ!」
男「全体的にだろ。コンボばっか練習してその他がおろそかすぎんだよ」
メ「私レベルになると立ち回りなんてなんとでもなるのです、フィーリングで!」
男「なんとかなってねぇから負けてるんだろうが」
メ「っく……なんて世の中だ」
男「普通にやればうまいんだから無茶な行動ばっかすんじゃねぇよ」
メ「なら主様、リアル挌ゲーしましょ、リアル挌ゲー」
男「姉さん入ってるお前となんてやってられるか!」
メ「勝てばそのまま夜のプロレスの可能性もありますが」
男「……ぎ、ギブって言ったらギブだからな?」
メ「ふふ、そういう主様、嫌いじゃないですよ」
勿論しばらくまともに歩けないくらいにされました。
300 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/14(木) 00:53:08.65 ID:4pli/dY0
皇「来てくれたんですね」
妹子「連れ戻されただけよ。それより、あんた」
皇「ああ、彼女達はいいんです。特別何かをお話していたわけでもありませんから」
妹子「どう見てもそんな風には見えないんだけど?」
皇「そうだとしても関係ありません。僕にはあなたしかいませんから」
妹子「……そういう台詞、禁止」
皇「台詞、ですか。禁止と言われましてもどういったことを指すのか」
妹子「はいはい、わかったわよ。好きになさい」
皇「そうさせてもらいます」
それからの日々はとりあえず退屈だけはさせられなかった。
良くも悪くも、だけど。
『二人の道のり:序』
妹子「あんたも飽きないわね」
皇「はい。飽きません」
妹子「……馬鹿よね」
皇「そうでしょうか?」
妹子「間違いないわよ。本っっ当に馬鹿」
皇「もう46回目ですね、それを言われるのは」
妹子「ああそう。やっぱ馬鹿ね」
皇「はい、そうなのかもしれません」
妹子「……ったく」
恋愛の一つもしたことのない……あ、ううん。
ずっと叶わない恋はしていたけれど、世の中でいう健全な恋なんてしたことがなかった私。
所詮、卒業すれば商界の駆け引き道具にされるだけの運命だったから、そんなことに興味なんてなくて。
だから、なんとなく。こいつのまっすぐな好意は……嫌じゃなかった。
学園での日々はだいたいこいつが絡んでた。だからあそこに戻りたくなかった。
なんとなく、
皇「……? 僕の顔に何か?」
妹子「何でもないわよ、馬鹿」
居心地がいい気がしてしまうから。
301 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/14(木) 10:12:07.11 ID:ixrZbYQo
ξ゚听)ξ「ああそう。やっぱ馬鹿ね」
( ´∀`)「はい、そうなのかもしれませんもな」
こんなんイメージしますた
302 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/20(水) 19:46:48.08 ID:/GyTC.AO
復活してた!
ありがとう出来杉さん!
そしてイメージ的は間違いない気がしてしまうww
問題はモナー側が明らかにスペック高いくらいか!
303 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 00:25:24.65 ID:.m8KOQAO
という訳で板も復活しましたのでバリバリ頑張っていきたいつもりですが実は今週も出張中だったりします。……行かせ過ぎじゃね? と自分でも思いつつww
このままでは出張なしでは生きていけない体に……びくんびくん!
さておき明日1日頑張れば明後日には家に帰れるはず。はず!
既に2日滞在延びてるけどきっと帰れる!
やったね、メイドさん。休みが増えるよ! 状態を信じるしか……
とりあえずまぁ中編はまた帰ってから続けるとして今夜は短く!
304 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 00:29:26.14 ID:.m8KOQAO
メ「はろー。はわゆー。はうどうゆうどう!」
男「えらいグローバルに始まったな」
メ「くくく、これでパツキンなら主様は私を外国人と勘違いしてチョコをねだり始めるに違いない」
男「戦後か。というかお前だってバレてるがな」
メ「バカな! このパーフェクトスタイルバディをもってしても納得されないとは!」
男「お前が外国人級なのはよく存じ上げまつりそうろう」
メ「早いですもんね〜」
男「違うわ?!」
メ「……どんまい」
男「くそ、腹立つ微笑だな! サムズアップをやめろ!」
メ「……どどんまい」
男「てめぇぇぇええ!?」
305 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 00:41:26.31 ID:MZqc.zkP
どどんまいなんて誰が覚えていようか
あのポーズしてるメイド想像するとシュールだ
306 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 06:29:44.85 ID:YXKuE5Io
ご主人様が出張して、寂しくなって独り悶えてる所をばっちり見られてしまう展開ですね
307 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 12:18:28.20 ID:.m8KOQAO
男「はぁ。なんとか出張も終わりか……気ぃ遣ってもらって一人だけ1日早くあがらせてもらったのはいいけどどうするか」
男「……。まっすぐ帰るか、なんか最近平和過ぎてつまらんかったし」
男「って、別にあいつが居ない方が楽でいいに決まってるじゃねぇか! なんで俺はそんなマゾい選択を!?」
男「いいや。せっかくの都会なんだし一人だし、パーッと遊んで帰るかな」
男「で、なんで俺は家路についてんだ」
男「く……オマケに土産まで。奴にくれてやるものなんざないはずなのに!」
男「……」
男「俺は誰と話してるんだ」
男「むぅ。しかし今更ながらあいつ一人にして毎回散らかされると思いきや意外と綺麗なんだよな」
男「誰か野郎を連れ込んだりしてな」
男「……」
男「いやいやいや。ないないない。だってあいつがまず俺以外に扱えるはずもないし第一出会いがないよな!」
男「……」
男「なんで俺は早歩きになってんだ!」
男「ぜぇ、ぜぇ。……ただいま、と」
シーン……
男「なんだ、誰も居な……」
『ん……ぁ……』
男「!?!!? め、メイド!!」
バタン!!
308 :
【TAKE 1】
[sage]:2010/10/22(金) 12:24:20.52 ID:.m8KOQAO
メ「きゃわ?! な、なななな」
男「おわ!? ご、ごめん!」
メ「何勝手に入ってきてんすか! 困ります!」
男「だからすまん……ってここは俺の部屋だろ!」
メ「でも、だって今日まで帰ってこないって!」
男「それは早くあがれたからで」
メ「と、とにかく出てってください!」
男「お、おう」
バタン
男「……び、びっくりした。まさかあいつが俺の部屋で……うぁぁ、この後どんな顔して会えばいいんだ」
メ「なんて展開だけは絶対にありえませんからご安心を」
男「おい、これで終わりにしとけば良かったただろ!?」
メ「私が主様をオカズにすり訳がないでしょうに」
男「そりゃ、そうだけど」
メ「では気を取り直して」
309 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 12:30:00.48 ID:.m8KOQAO
男「メイド! ……って、え?」
妹嬢「ん……ぁぁ、兄さん……」
男「な、え? あ?」
妹嬢「お待ちしておりました」
男「待ってたって、あの、え?」
妹嬢「兄さんが早く帰られると知って、私はこうやって兄さんを迎える準備をしていました。二つの意味で」
男「あー……ええと」
妹嬢「さぁ、兄さん! お勤めの疲れを私で癒やしてください!」
男「時間軸的にそれはないから」
妹嬢「ちょ、ダメですよ! そういうメタなお話は!?」
男「いやでも」
妹嬢「そんな事は気にせず雰囲気に流されてください! さぁ!」
男「なんでそんな強引に」
妹嬢「私が色物でないと! 普通の女の子と証明していただくためにも!」
メ「ふたなりでも抱かれる事は可能ですよ。では気を取り直して」
妹嬢「いやぁぁああ?!」
310 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 12:31:05.74 ID:.m8KOQAO
あ、入れ忘れてたけどさっきのはTAKE 2ですww
ちょっと電池まずいしお昼休み終わるから続きはまたあとで!
311 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/22(金) 14:01:04.12 ID:YXKuE5Io
>オカズにすり訳
焦って噛んだな
312 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/23(土) 01:20:11.56 ID:RQ25CsAO
メ「奴のただのミスですよ」
男「身も蓋もないな」
メ「それとも失礼、かみまみた。とか言った方が?」
男「何故だろう。お前が言うとわざとらしすぎて腹立つな」
メ「人とは違う私かっこいい」
男「最悪に決まってんだろ!」
313 :
【TAKE 3】
[sage]:2010/10/23(土) 01:24:58.77 ID:RQ25CsAO
『あん、……あァん!』
男「……何やってんだ」
メ「え? ああ、おかえりなさーせー」
男「何ごともなかったかのように続きをやるな! 何勝手に人のパソコンでエロゲやってんだよ!?」
メ「そりゃこのパソコンが人にみられた時、主様が身悶えてくれるからでしょ」
男「冷静に返した割には内容最悪だからな」
メ「そういう訳でいいシーンなんで出てってください」
男「はいはい。ったく……早く帰ってきて損した気分だぜ」
メ「晩御飯は中華で」
男「あいあい、と」
バタン
メ「……」
メ「危なかった……下着脱いだとこで止まってて良かった」
314 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/23(土) 23:22:54.27 ID:3pFqRDko
わっふるわっふる
315 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/25(月) 00:11:25.68 ID:wvhfk1o0
妹子「最初から……あんたもやっぱりそうだったんじゃん!」
皇「そう言われても、仕方ないのですかね」
学園という名の最後の自由の場がなくなり、日々をただお飾りとして生きていた。
そんな日々でもおかまいなしにあいつは私の元へ来た。
それは私を私として扱ってくれる唯一の人。娘でも、道具でもなく、女の子として。
だから、心が少しずつ揺れ動く中、けれどあいつはただの男の子なんかじゃなかった。
妹子「だましてたんだ、私のこと」
皇「騙してなんていません。ただあなたが僕に興味を抱いてくれなかった。それだけのことです」
そう。そのはずだったのに。
こいつに興味を持ってしまったから。ううん、もっと知りたいって思ってしまったから。
『二人の道のり:破』
政略結婚。なんて簡単なものだったらよかった。
けれど私にあったのはお飾りの道具としてこれから先、半世紀単位での身柄の受け渡し。
名前と血筋、そして権力を渡すための証として転々とさせられることだろう。
それを裏で画策していた人間達がいた。そして私がそれを優先的に選ぶような風に仕向けようとした人間もいた。
……そんな情勢の中で、私の懐に。胸のうちにまで入ってきていた人間が、いた。
妹子「……『皇族』の人間だったなんてね。私よりどれだけ重要な人間なのよ」
皇「あなただって十分に重要ですよ。少なくともあなたの身柄一つで世界のパワーバランスが確実に変わるんですから」
妹子「何よ。そんなの私の知らないところだけでやりなさいよ! 私は……私は“あいつ”みたいにすごくなんてないんだから!!」
皇「役割に苦しまれているのですね。だからこそ、僕はあなたを解放したい」
妹子「自分の側に引き込んで、でしょ」
皇「そう思われても、です。僕はあなたのために……」
妹子「うんざりなのよ! 何が私のためよ! みんなみんな、兄くんだってそう。私がほしいのはそんなのじゃないのに!!」
皇「……。すみません」
妹子「謝らないでよ。頷いてるのと同じなのよ、それ。私を裏切ってるって」
皇「ええ、今までの事を振り返れば、ただあなたに近づくためだったと思われても何らおかしくありません」
妹子「思うもなにも、そうなんでしょ!」
皇「違います。あなたが覚えていなくても、僕はひと時だって忘れなかった」
316 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/10/25(月) 00:12:02.25 ID:wvhfk1o0
『あなた、ひとり?』
『はい……あなたは?』
『おなじだよ』
それは遠い過去。美しい花々に囲まれた庭園にて、二人の子供は出会い。
『ねぇ、あなたいっしょにあそばない?』
『はい!』
共に笑い、共に歌い、共に遊び。
『あ……じかん』
『そうなんだ。じゃあまた、またあそびましょう?』
そうして約束をひとつした。
『はい、また。かならず。ぼくがむかえにいきます』
『うん! まってるからね!』
そうして長く果たされなかった約束。
けれどその日少年の心に焼きついた少女の姿は、今こうして目の前にある。
皇「時間を。時間をください」
妹子「……」
皇「必ず迎えにきます。あなたを、僕が」
妹子「約束、してよ」
皇「約束します。あなたを僕が、何にも縛られない場所へお連れすると」
妹子「絶対。絶対だから……待ってるから」
皇「絶対、迎えにきます」
そして時を越えて、もう一度約束が交わされる。
絶対という言葉の重みを持って。
317 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/25(月) 00:44:07.41 ID:He4.SIAO
男「結局出張先から帰って即家事だもんな。疲れが取れる気がしねぇよ」
メ「まぁまぁ。美味しいご飯が食べれるんだからいいじゃないですか」
男「俺が作ってんだよ! 疲れと相殺されてるっつの」
メ「ではそこに主様の大好きなメイドさんがいるってプラス要素が」
男「部屋を散らかされてるだろうことに始まる大量のマイナスポイントを想像すると悲しくなるんだが」
メ「のんのん。散らかしてませんよ」
男「嘘つけ。ぱっと見で既に散らかってたぞ」
メ「いえいえ。散らかすというより20個ほどイタズラを仕込んだだけですので」
男「尚悪いわ!?」
メ「ほら、そんな大声で喋ってると唾飛びますよ。食事中はお静かに」
男「ぐ……こういう時だけ正論を!」
318 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/25(月) 00:49:22.14 ID:He4.SIAO
バタン
男「ったく……。本当にイタズラ仕込まれてんのか、この部屋は」
男「まぁ今更すぎるし引っかかる度に撤去してけばいいか」
男「今日はどっと疲れたし寝るか。はぁ……」
ぼすん
男「……。ん? なんか甘い匂いが」
男「なんだろ。嗅いだことあるような」
男「……」
『主様っ』
男「っ!?」
ガバッ
男「あ、あいつ、まさか俺のベッドで寝てたのか」
男「……まさか、な」
その日、結局悶々としたままで主様は寝られなかったそうな。
あとおまけ
メ「……ん。なんすかね。いつもより寝にくい」
片や大好きな匂いに包まれて寝れないせいか寝つきが悪い人もいたりいなかったり。
319 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/26(火) 01:01:21.79 ID:VkLRIYAO
男「果物?」
メ「イエス。私を果物に例えてください」
男「なんでよ」
メ「果物占いとかやろうかと思って」
男「つまり思いつきかつ適当なのな」
メ「これで一攫千金!」
男「本でも出すのか」
メ「いえ。金運高いと判断してから宝くじ買おうかと」
男「努力のかけらもないな、本当」
メ「で! 私を果物に例えると何ですか!」
男「メロン」
メ「おお、そこはかとなく高級感。これはつまり私に金運があるとみてよろしいですね」
男「いや、それがメロンに見えるから」
メ「それ?」
男「……」
メ「……」
男「す、すまん。そんな素でこっちを見ないでくれ。珍しく俺がやらかした感じがしてしまうから!」
メ「主様……割と最低ですよ」
男「正論でトドメをささないで!?」
320 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/26(火) 01:08:42.20 ID:VkLRIYAO
男「メイドさー」
メ「はい」
男「たまにはマッサージとかしてくれない?」
メ「一時間6000円になりますが」
男「完全に不健全なお値段だな」
メ「全く。いくら主様が性欲を持て余すからって従者にそういうセクハラしだしたら末期ですよ」
男「違う違う。本当に体の節々がこってんだよ。肩くらいなら自分でやるけど腰とか背中がさ」
メ「どこで腰ふってきたか知りませんがほどほどにしてくださいね」
男「ふってねぇよ」
メ「ふられた側ですか! ほられましたか!」
男「……そうやって話題そらしてまでしたくないか」
メ「だって疲れるじゃないすか」
男「お前は普段疲れないんだからたまには疲れてみろ」
メ「主様の相手で気苦労ばっかりなのに……仕方ないから少しだけですよ?」
男「なんだろう、こりの原因が特定できた気がする」
メ「では、よいしょと。じゃあ横になってくださ〜い」
男「待て。その鉄アレイは」
メ「いや、ごりっとやればほぐれるかなぁと」
男「指圧でいいからな? そのごりっとは間違いなく通院フラグだからな?」
メ「わがままな。本当に金とっちゃろかしら」
男「既に基本給出してんだからサービスしやがれ」
メ「はいはい。うりゃ、秘孔探しじゃーい」
男「ぎゃぁぁあああ!?」
321 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/26(火) 09:43:25.50 ID:/r2cLeIo
アタァ ピプーーー
322 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/26(火) 23:38:04.18 ID:VkLRIYAO
男「あふ……おぅ」
メ「ぬぐぐ、こやつ秘孔が逆か! 全く効かないだとぅ」
男「いやいや効いてる効いてる。すごい効いてるからもっと頼む」
メ「くっ、突けば女体化とかする秘孔はどこに!」
男「なんつーのを探してんだ」
メ「いやぁ、女体化させて泡姫にでもさせて稼いできてもらおうかと」
男「発想がゲスいな!」
メ「ああ、そうか」
男「む。なんだよ、もうマッサージは終わりか」
メ「はい、秘孔をついて女体化させなくてもしかるべき場所に放り込めばとりあえず稼げることに気付いたんで」
男「いちいち発想がゲスいな!?」
323 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/27(水) 00:09:50.43 ID:BdUXS1Uo
男が別の男に秘孔突かれるわけか・・・アッー!
324 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/27(水) 00:12:14.26 ID:9yZ/pYAO
メ「主様ー」
男「ん?」
メ「なんで女子高生ってあんなスカート短いんでしょうね」
男「オシャレなんだろ? 多分さ」
メ「けどわざわざ階段登る時にスカート押さえたりするじゃないすか。見られたくないのに短くするってどういうことかと」
男「そこはお前、最低限のモラルとか羞恥心的な」
メ「むむぅ。わからん」
男「まぁ俺もわからん。本人に聞いてこい」
メ「機会があれば。で、そんな私なので出来れば……」
男「今月はミニスカメイドで頼むな」
メ「……。いや、もうそろそろ寒いんで」
男「ああ、もちろんパンストとか絶対許さんからな。履いたら大幅減額だぞ」
メ「……私なんでここで働いてんだろ」
325 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/27(水) 00:14:25.25 ID:9yZ/pYAO
メ「だれうま。いいぞもっとやってください」
男「絶対防衛し続けてやるからな!」
メ「なんかの間違いとか気が狂ったりしてこう、一回くらい」
男「まともな生き方をさせてくれ」
メ「人生ワンダフル」
男「そんなマイナス方向なワンダフルは嫌だ!」
326 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/27(水) 00:21:10.08 ID:9yZ/pYAO
メ「主様って脚フェチでもありますよね」
男「基本ランフェチだけどな」
メ「で、メイドフェチ、と」
男「んー、メイド属性は単に好きな部類程度かな」
メ「割と傷つきました」
男「寧ろゴスロリとかのが」
メ「このタイミングで追い討ちかけますか」
男「でもまぁ」
メ「なんすか。まだ言うんすか」
男「お前ならなんでもいいや」
メ「……」
男「な、なんだよ。悪いかよ」
メ「いや、ベタなこと言って一人で照れて恥ずかしい人だなぁと」
男「うるせぇよ?!」
327 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/27(水) 07:35:06.44 ID:LENVMKoo
妹嬢がゴスロリ
328 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/28(木) 00:31:36.69 ID:47d1xsAO
妹嬢「そ、その手がありました!」
メ「あれ? 妹嬢さんていつもドレスやら着てませんでした?」
妹嬢「そんなゴテゴテしたものは苦手です」
メイド長「お嬢様はいつも動きやすい服装です」
メ「ジャージっすか」
妹嬢「普通の洋服です」
女「お値段は聞かない方がいいようなお洋服だけどね」
メ「さいで」
妹嬢「というわけで早速準備をお願いしますね」
女「はぁい。ふふ、妹嬢さんはなかなかこういうの着てくれなかったから嬉しいな」
メ「女さん……まさかの百合属性!」
女「私はかわいいのが大好きなだけだよ」
妹嬢「そうです! あなたみたいにそうやってすぐ下世話な発想には……」
女「かわいいなら性別なんて関係ないよ〜」
メ「だそうですが」
妹嬢「……」
329 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/28(木) 00:36:52.51 ID:47d1xsAO
男「ただーいま、と」
妹嬢「おかえりなさいませ、兄さん」
男「お、来てたの、か……」
妹嬢「あの、兄さんがこういった服装が好みだと聞いてあつらえてみたのですが」
男「……」
妹嬢「兄さん?」
男「……すまん、出直す」
妹嬢「へ?」
バタン!
妹嬢「え? あ、ちょっと! 兄さん、兄さぁぁん!?」
メ「敵前逃亡とは。我が主様ながら情けない」
妹嬢「どういうことですか! あなたが言うからこんな格好をしたというのに! 兄さんが逃げてしまったじゃないですか!」
メ「薬も過ぎたるは毒でして、はい」
妹嬢「はい? は! まさかあなた、兄さんが実はこういう格好が嫌いなのを知っていてわざと私に着せたのでは」
メ「や、間違いなく効いてましたよ」
妹嬢「嘘を仰い! でしたら何故こんな結果に……ああ、嫌われていなければよいのですが」
メ(んーむ。主様も大変ですなぁ、うむ)
330 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/28(木) 00:40:52.33 ID:47d1xsAO
男「はぁ、はぁ……なんだよあれ、反則だろ」
男「俺の妹があんなにかわいいわけ……はあるけど、だからってあんな」
男「……」
男「く、落ち着け俺! おさまれ俺の煩悩よ!」
女「はぅぅ……かわいいよぉ、妹嬢さんかわいいよぉ」
メイド長「うなだれるお嬢様もまたよし。相変わらず素晴らしいコーディネートで」
女「素材が完璧だから何でも栄えるだけだよ〜。肌も白いから黒が際立って……はぅぅ」
メイド長「お嬢様……」
妹嬢「うぅ、どうせ私なんて」
メ(なんかこう、私が一番まともに思える不思議)
331 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/29(金) 00:52:15.15 ID:NoEu5QAO
男「肝試し?」
メ「いえす、肝試し」
男「……この時期に?」
メ「この時期だからこそ!」
男「なんでまた」
メ「美少女幽霊とかに会いたいからです」
男「なんのゲームをやったんだか。でもこんなくそ寒い中どこいくつもりだよ」
メ「んー、霊安室とか」
男「ホラーの系統が変わるからやめとけ」
メ「ここはおとなしく墓場とか?」
男「悪くないが最近のは綺麗に整備されてて雰囲気がなぁ」
メ「わがままさんめ。ならどこならいいんすか!」
男「遠回しに反対してるのに気付けよ」
メ「あ」
男「なんだよ」
メ「いいこと思いついたんで主様は女装して待っててください。では」
男「おい! 待て、何かがおかしいだろ! というか了解してねぇから、おい、おぉぉぉい!?」
男子「……」
メ「という訳で肝試しですよ、主様」
男子「俺はこの日ほど自分の意志の弱さを痛感した日はない」
メ「ふふ、さすが夜中の学校は雰囲気ありますね。しかも妹嬢さんの女学園だから多少の無茶もOKときたもんだ」
男子「はぁ」
メ「ではいざゆかん! 悪霊どものすくつへ! 男子ちゃんが!」
男子「は? いや、お前は?」
メ「私は脅かす側なんで。では」
スタスタ……
男子「……な、何だそれはぁぁああ!?」
332 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/29(金) 20:45:47.52 ID:6wTKz4Eo
OOしてる所を女子たちに見つかって
男子ちゃんの股間に悪霊が!!
333 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/29(金) 22:42:06.37 ID:8PriEyIo
エクトプラズムれちゃいまふぅ
てことでいいのか?
334 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/10/30(土) 08:38:42.70 ID:08yyS6AO
なんてことだ!男子ちゃんのお股に立派なスリットが!
妹嬢…恐ろしい子…!
335 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/01(月) 00:58:23.08 ID:LVYolQAO
男「そんな風になってたまるか!?」
メ「主様が男子ちゃんになると何故か反応が良いような」
男「たまたまだっての!」
メ「もういっそスレタイを意地悪なメイドから女装主様とかに……」
男「お願いだからやめてくれ。というか何拗ねてんだよ」
メ「別に主様のが何故こうも人気で私が昔のようにちやほやされないのかとか全然思ってませんよ」
男「お前……素直だな」
メ「くそ! なんて時代だ! 主様なんていっそほんとに女の子になってしまえば!」
女「ダメだよ!!!」
二人「「!?」」
女「男くんは男の子でしかも完璧に女の子ってわけでもなくてバレちゃうかバレちゃわないかのギリギリだからいいんだよ!」
男「あ、あの……」
女「だから女の子になれないままにでも可愛いから慰みものにされたりしちゃうのがすごく最高なんだから!」
メ「な、慰みもの……」
女「だからエクトプラズムを出してもいいけどスリットは女の子みたいのはダメなんだからね!」
妹嬢「は、はい。って何故私の名前が!?」
メ「そりゃ一番やりかねないですし」
女「そうだよ!」
妹嬢「違います!?」
男「どうでもいいけど俺はもうやらないっての!」
三人「「「え?」」」
男「なんで心底不思議そうな顔すんだよ!?」
336 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/01(月) 01:08:50.29 ID:LVYolQAO
男子「うぅ、あいつマジで置いていきやがった。夜中の学校に一人なんて……怖すぎだろ」
ぴちょん
男子「ヒッ!? ……み、水? どっかで水道がちゃんとしまってないとかかな」
男子「……ああもう。なんだよ、学校にある7つの場所にあるキーワードを探せとか。じゃなきゃ表が開かないらしいし」
男子「しかも隠れて一晩明かした俺が野郎だってバラすらしいし……俺はいいけどバカ妹にまで迷惑かかるからなぁ」
男子「はぁ。どうしてこうあいつは無駄な時だけ技術力と行動力を発揮するかね……」
男子「言っても仕方ない。探すか」
男子「音楽室、か。あれだろ、どうせいきなりピアノが鳴りだしてビビらせるとか」
男子「わかってんだからな! 絶対ビビってなんかやらねぇからな!」
男子「……」
男子「俺ば誰と喋ってんだ」
男子「っと、この紙切れが件のキーワードか。何々? 『6-O』? なんだこりゃ」
ジャーン!!!!!!
男子「のわ!? 鍵盤に何か降ってき……」
鋏男「……」
男子「……」
シャキン、シャキン
男子「ぎゃぁぁぁあああああ!!?」
男子ちゃん大ピンチ
337 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/01(月) 19:10:44.80 ID:b4QM4Hgo
そうか!! 謎が分かったぞ!!
チンコ切られう
338 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/01(月) 20:02:56.75 ID:.X7gFqAo
鋏男を鉄男と見間違えてなんで?とおもたww
339 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/02(火) 00:17:57.25 ID:.td16wAO
男「切られてたまるか!?」
メ「そうですよ。妹嬢さんと違って切っても再生しないんですから」
妹嬢「違います!?」
メ「ああ、脱着式だから問題なしでしたか」
妹嬢「付いてませんから!!」
メ「今日は付けない日ですね」
妹嬢「だからそもそも……くっ、うぅ〜!」
男「そんな泣きそうにならんでも」
メ「主様、他人ごとみたいに言ってますがまだまだ絶賛ピンチ中ですよ」
男「へ?」
340 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/02(火) 00:24:52.70 ID:.td16wAO
男子「冗談だよな? あいつの仕込みとかでただの演技だよな? 鋏だって偽物でただビビらせるた……のわ!?」
ヒュ……ドス!
鋏男「……」
男子「あ、危な?! って、マジかよ、この切れ味……壁にささってるじゃねぇか」
ずぼっ! ……シャキン、シャキン
男子「くそ、マジで洒落になんねぇぞ!!」
ダッ!!
男子「はぁ、はぁ。くそ、なんだよあいつは! っていうかメイドは無事か? あんなのが出てくるなんてマジでヤバいだろ」
男子「とにかく窓から脱出を……」
妹嬢『うちの学園は各界の子女をお預かりしている立場ですからね。夜中は許可がなければあらゆる場所が絶対に開きません』
男子『でも窓を割るなりすればなんとでもなんじゃねぇのか?』
妹嬢『そもそも防弾マジックミラーですし』
男子『さいで』
男子「くっ……今更ながらセキュリティの高さがあだになって……」
シャキン、シャキン
男子「なっ!? 廊下を先回りしたってのか! ワープでもしてんのかよ、ちくしょう!」
ダダッ
鋏男「……」
シャキン、シャキン
341 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/02(火) 00:32:53.84 ID:.td16wAO
男子「くそ、こうなりゃ片っ端からキーワードを集めて脱出するしかねぇ! そんでバカ妹に連絡入れればなんとかなんだろ!」
男子「つぅ訳で中庭!」
バタン!
男子「確かここにある大木の根元に死体が埋まってるとかいう噂があったっけか」
男子「んな訳あるかっつの。最近出来た学園にそんな死体なんて……お、あった。『1-o』か」
モコ……
男子「こりゃあれか。7つのキーワードってそのまんまパスワードだったりするのかもな。だったらある程度推理をして穴埋めも……」
ズボ! ガシッ!
男子「なっ!? 手、手が地面から!」
グイッ、グイッ
男子「くそ、はなしやがれっての!」
バッ
男子「はぁ、はぁ。なんなんだよマジで」
ズボ……ズボボ……
男子「なっ」
腐乱死体「アー……」
男子「オンパレードかよ!?」
シャキン、シャキン
男子「あーもう! 逃げるが勝ちってな!」
度胸だけはさすがな男らしさ。でも格好は女の子
342 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/02(火) 00:51:35.81 ID:xNH249Yo
シザーマン(鋏男)にゾンビ(腐乱死体)とか表記は漢字なのにやたら洋風モンスター
吸血鬼、人造人間、狼男も出るだろうか・・・
学校の怪談って海外にもあるのかな?
343 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/02(火) 20:49:06.52 ID:LurX8gAO
なんかイメージする海外の学校って暗くても日本の学校ほど怖そうじゃないなぁ
むしろ秘密基地的な何かがありそうな…
どっちかと言うと向こうのいじめっ子の方が怖そうです(^q^)
344 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/11/04(木) 00:18:47.41 ID:glDS.ww0
千の守りを超え。千の攻めに耐え。
万を超える屍さえも乗り越えて。彼はその言葉を護った。
皇「迎えに、きました」
妹子「ばかじゃないの! あんた、そんな死にそうな目にあってまで!」
皇「はい。多くの方に助けられました。それこそ、僕の恋敵にあたる人まで」
妹子「え……じゃあ、兄くんも」
皇「はい。その周りの方たちにここまでの道を開いていただきました」
妹子「なんでそこまでして。自分の立場も、地位まで捨てて。何考えてるのよ!」
皇「貴方のことだけ、考えていました」
妹子「……!」
皇「この十数年、長く、深く。貴方だけを考えていました。だって」
「貴方が、好きだから」
『二人の道のり:急』
男「今頃、ちゃんとやってんのかねぇ」
メ「さぁ。でもうまく行き過ぎて濡れ場真っ最中だったりして」
男「ぐ……」
メ「おやおや。主様ってば自分の女に手を出されて苛々モードですかね。よ、このハーレム大王。しんじまえ!」
男「そういうんじゃねぇよ。あと最後さらっとひどいな、違うのに! ……いやでも苛々はするかも」
メ「ほらやっぱりー! この、この! 女の敵め!」
男「いたた、いたい!? 今のお前に殴られたらしゃれにならんからやめろ!」
メ「こういう浮気者には制裁を加えて当然なんだとロマンスの神様が言ってるので!」
男「ロマンスの欠片もねぇよ! って、違うっつの。ほら、一応これでも娘だぞ。やっぱ可愛い娘を持ってかれる父親としては、な」
メ「私がおなか痛めて生んだわけじゃないし」
男「お、おま、ひどいな?!」
メ「ですが」
男「お?」
メ「それもそうですね。あの子はうちの子ですから。幸せにならなかったら、ひっぱたいてやる」
男「……じゃ、それをあいつが出来なかったら、俺がぶん殴ってやるか」
メ「では主様。それを見届けるためにも取り急ぎ目の前の障害を何とかしていただけますか?」
男「肉体労働は俺の部門じゃないっての。頼んだぜ、メイド」
メ「ふぅ、人使いの荒い。主の顔が見てみたいですね」
男「あとでいやっつうほど見せてやる。ほら、くるぞ!」
メ「あいあい。あー、とりあえず起きれない程度にしばいときますかね」
345 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/11/04(木) 00:28:44.79 ID:glDS.ww0
妹子「……」
皇「……」
妹子「ばか」
皇「はい」
妹子「私は兄くんのことが好きだって言ってるのに」
皇「はい」
妹子「わがままだし、凡人だし、何の取りえもないんだよ」
皇「はい」
妹子「全然、役に立たないし、これからだってずっとそうだよ」
皇「はい」
妹子「それでも……私がいいの?」
皇「はい」
妹子「本当に?」
皇「はい」
妹子「……でも!」
皇「愛しています。貴方を、誰よりも」
妹子「!!」
皇「だから、応えてください。妹子」
妹子「……わ、たしは」
「私は、あんたが……好き」
皇「……そう、ですか」
妹子「ああそうよ! 好きよ、好き! 大好きよ!! 愛してるし嬉しいし、もうめちゃくちゃよ!」
皇「……」
妹子「兄くん以外で、兄くん以上に、そんな風に思う人がくるなんて思わなかった! こんなに大事な人ができるなんて、思わなかった!!」
皇「……」
妹子「……だから、離さないで」
皇「命尽きるその日まで。ずっと傍に」
妹子「うん」
皇「共に、生きましょう」
妹子「うん!!」
その日、世界の縮図として三大勢力のうち、二つが大きく動くこととなる。
大きく傾きかけていたパワーバランスがとある損失を経て、再び均衡を生み出す。
しかしそれらは当の本人達が知る由もないこと。
ただの、ありきたりな、ボーイミーツガール。ありきたりな、ハッピーエンド。
妹子「ね」
皇「はい」
妹子「このまま、結婚式あげよっか」
皇「いいですね。世界の全ての方に祝っていただきましょう」
幸せな、結末。
346 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/11/04(木) 00:30:15.16 ID:glDS.ww0
どうも海外のほうでは八百万信仰に始まり、物や場所に何かが宿るという考え方は根付かないようで。
霊もその一環で結局何らかの原因、要因がなければ存在しないじゃんという結論になりやすいそうな。
だから向こうのホラーはウィルスなり地球外生命体なりが絡んだパニックアクションになりやすいわけで。ええ、はい。
つまり何が言いたいかというと、なんでこのチョイスにしたんだろうと自分でも思うわけで。
ただまぁさくっと終わらせたいので妹子のとことあわせてさっさと書いちゃう方向で!
というわけで妹子のとこはこんな感じに大事ですがすんなりくっついたという。
なんだかんだでお気に入りな方の妹子ちゃんですが旦那様が元皇族で今もそういうコネクションある方です。
ううん、相変わらずビッグな血筋ですね。恐ろしい。でも本編にほとんど関係ないけどね!
ちゅーわけで次は肝試し編! ぱぱっと終わりへ!
347 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/11/04(木) 00:50:48.54 ID:glDS.ww0
男子「は、はひ……はぁ」
鋏男「……」
腐乱死体「アー……」
血塗童女「けけけ」
妖犬「ぐるる」
彷徨甲冑「……」
青鬼「フー……フ……」
包帯男「オー……」
男子「なんつーご一行様だよ。けど残念だったな、お前らは俺を追い詰めたつもりだろうがそうはいかねぇ」
ピピピ
男子「既に7つのパスワードは集まってんだよ。しかしなんだこの『OTOKO00』って。Oとか0とかややこしいな、くそ! けどとにかくこれで、終わりだ!」
ピピ……ブブー
男子「な!? なんでだよ、ちゃんと入力しただろ! おい、あけろ、あけてくれ!!」
男子「ひ、く、くるな! くるなぁ! いやだ、死にたくない、こんなとこで……誰か、誰か助けてくれええええええ!!」
『待てぃ!!』
男子「……へ?」
メ「この世に悪霊蔓延る限り、一夜の奇跡で全てを正す! 聖僧戦士巫女メイド、推・参!!」
ドーン
メ「さぁ、お嬢さん。ここは私に任せて逃げるんだー!」
男子「……」
メ(ほら、何やってんすか。ここは「ありがとー!」の言葉と共に逃げないと)
男子「お前、何やってんの。ていうか巫女なの? メイドなの?」
メ「んもぅ。主様ってばノリ悪い。ほら、一昔前は巫女とナースが共生してましたんでメイドもいけると思うんすよ。一周して新しいみたいな」
男子「出尽くしてるぞ、多分」
メ「大丈夫です。今回のDVDの制作費はそこらのハリウッド映画並にかけてますんで」
男子「今回って何だ!? DVDってなんだよ!?」
メ「そりゃ男子ちゃん特別DVDですよ。これで一攫千金、更に大きなお友達層にも私のこの巫女メイドでお金を落としてもらう作戦です」
男子「じゃあこれ……全部偽者」
メ「いえす。当然偽者ですよ。ははは、当たり前じゃないっすか」
男子「な、ななな……お、俺の恐怖を返せえええええええええええ!?」
メ「くくく、怖がる男子ちゃんとかみんなこぞってDVD買っちゃうレベルですね。今回は豊作の予感! では撮りなおしますので主様はそっちへ。皆さんはもう少し離れて……」
男子「お、おい。本当に仕込みなんだよな? なんかみんな全然こっちに近づいてくるけど」
メ「と、当然でしょう。ほら、皆さん一回持ち場へ戻ってー。ほらー、言うこときかないとお給金でませんよー」
怪物「……」
メ「……主様」
男子「どうした」
メ「えーと。その、なんだ。……本物っぽい☆」
男子「……。ぎゃああああああああああああああ?!」
348 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/11/04(木) 00:55:17.24 ID:glDS.ww0
結局その日は一晩中二人して逃げ回り、朝方になって会長さんに見つかるまで二人して体育館倉庫でガタガタ震えてたそうな。
何となく不機嫌な会長さんに連れられて理事長室まで謝りにいったとかなんとか。
男「しかし、あれはなんだったんだろうな」
メ「全くです。雇った人たちが一切来なかったなんて話を後から聞いてちびるかと思いましたよ、ええ」
男「……悪夢だったよな」
メ「ええ、悪夢でした」
妹嬢「全く兄さんたちは何をやってるんでしょうか。きつくお灸をすえないと」
メイド長「その必要はありませんよ」
妹嬢「あら。珍しいこともありますね。あなたが兄さん達をかばうなんて」
メイド長「いえ。既に十分肝を冷やされているかと思いますので」
妹嬢「……?」
メイド長「では私は特別手当を出さなければいけない相手がいますので、少しの間失礼します。では」
妹嬢「は、はぁ」
そんな話があったとかなかったとか。
349 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/04(木) 01:09:38.14 ID:pZjbnwAO
め「ご主人、ご主人」
主「ん? どうした」
め「カメラが回っておりますので今すぐズボンを脱いでその奇行をお止めください、進言してみます」
主「ぬお! 久々にこっちにライトが! って待て」
め「ああ、そんな末代までの恥を残すような行為はー」
主「やってもいない行動が次々捏造されていく!?」
め「またそうやってめいどが悪いような言い方を」
主「やってないからね、実際!? 君は俺をどうしたいの!」
め「少しでもインパクトを付けてもらって我々に出番を回していただけるようにしようかと」
主「自分に付けてみようぜ! なんで俺なんだよ、うん」
め「めいど、ヨゴレはちょっと……」
主「自分の主人がヨゴレなのは許されるのか!?」
350 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/05(金) 00:29:28.10 ID:jFyw2cAO
め「着エロとは」
主「……」
め「ご主人、無知な従者から質問が飛んでますよ」
主「くそ、不可避イベントかよ! 俺ばっかり変態扱いでさ!」
め「待ってましたと言わんばかりの笑顔が眩しいですね」
主「着エロってのはつまり」
め「ああ、答えなくて結構ですよ。ご主人の顔を見ていたらなんとなく察しましたので」
主「顔だけじゃ説明できないからさ、実践も交えて、な? な!?」
め「そろそろ通報ネタも飽きられた頃ですから保健所にしますか」
主「畜生扱い!?」
351 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/05(金) 19:17:30.58 ID:Dbgfuyko
メイドとの進展イベントは不可避ですよ
352 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/06(土) 02:37:23.75 ID:HX3hYQAO
め「そのようなイベントが?」
主「ないだろう。俺とお前の間に間違いはない」
め「なるほど。しかしカタカナ表記ですのであちらの方でしたね。頑張って寝取ってきてくださいませ」
主「よし、任せ……ぬぉ!? なんかすごい殺気を感じたからやめとくか」
め「しかし我々にはそういったことはないのでしょうか」
主「ないない。期待も待ってもいないからお前は好きなやつ見つけて早くそいつんとこ転がりこめ」
め「……」
主「なんだよ、いつもみたいに言い返しはなしか」
め「いえ、めいど、必要とされていないのですね。と自己確認です」
主「要らなくはねぇよ。必要でもないだけで」
め「ご主人は意地悪です」
主「それはお前の専売特許だろ」
め「……むぅ」
進展性なし!
353 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/07(日) 22:46:26.12 ID:ZilYNBco
とは言いつつもいつの間にかに進んで行くものです
354 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/09(火) 00:21:56.09 ID:TPf8m2AO
風邪っぴきさんこんばんは。どうも、年の瀬近い繁忙期にやらかしそうな中の人です。
あかん……東京の地で風邪なんかに負けてられんのよ……
という訳でまた出張です。いい加減飛ばされすぎだろ……
なんか知らない間にいろいろ蓄積されてそうで怖い。
皆さんもお大事にね! ぶぇっきしょい!
最近はなかなか続きものの方が更新出来ず申し訳ない状況。
短いのでお茶を濁しすぎてちょっと過疎気味ですね。踏ん張り所!
でも咳が止まらないのでやっぱり短いので……なんという悪循環。
誰か暖かいスープとまで言わないので白湯とかくださいww
355 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/09(火) 00:31:00.18 ID:TPf8m2AO
め「好感度?」
主「そう、好感度だ! これがある一定値たまると男女間では恋やら愛やらCGゲットイベントが起きるのだ」
め「感度良好ということですか」
主「最終的にはそっちに行き着くけど違う違う。好感、つまりはその人を好いてる、好ましく思う度合いだ」
め「それがめいどの質問と関係が?」
主「おおありだぞ。なんせ“恋”とはなにかなんて相談だからな」
め「……それで好感度、ですか」
主「おう。見ろ、このゲームのシステムに書いてあんだ。現実もだいたいそんなもんだろ」
め「18とマークされていますが」
主「18回くらいは遊べるってことだ」
め「少ないのか多いのか判断がつきかねますね」
主「全くだ。という訳で実践!」
め「お断りします」
主「早くも出鼻を挫かれた訳だが」
め「めいどの求めるなにかはここにはないような気がしますので」
主「むぅ、残念だ」
め「それよりめいどはご主人からの意見が……」
主「ま、その内わかるだろ。今にいい奴見つけてそいつんとこに転がりこめな。うちみたいな溝にいたらダメだぞ」
め「溝については否定出来ませんが」
主「うぉぉおい! そこは否定して家主の好感度をだな!」
め「めいど、不感症ですので」
主「マジで!?」
め「嘘です」
主「息をするように嘘つくな、おい!」
356 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/09(火) 00:37:03.73 ID:TPf8m2AO
め「ご主人」
主「む?」
め「座りなさい」
主「なんかいきなり命令から入るとは珍……」
め「座りなさい」
主「な、なんだよ。こうか?」
め「正座」
主「は、はい」
め「ご主人。めいどの目を見てください」
主「見てるけど」
め「何か言うことはありませんか」
主「ああ、髪切っ……ぎゃぁあ!? サミングはやめろ!! 洒落にならんだろうが?!」
め「節穴のようでしたので確認を。それより何をゴロゴロしてるのですか。正座」
主「させたのはお前じゃんかよぉ……いてて。で、何?」
め「何かめいどに報告することがあるのでは?」
主「んん? なんかあるか?」
め「……」
主「無言で構えをとるな! なんだその抓りを意識した手は! いやっ、痛いのはいや! いやぁぁぁあああ!!」
・・・数分後
め「全く強情なご主人です」
主「いっそころしてください……うぅ」
357 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/09(火) 00:42:46.77 ID:TPf8m2AO
主「で、なんでそんなに不機嫌かね」
め「……。はぁ。めいど、普段は出歩きません」
主「そうだな」
め「ですが今日はご主人のためにお夕飯をと買い物に出ました」
主「財布というか金は?」
め「ご主人から時々頂いていたお小遣いから貯めたもので」
主「昼飯用の金か」
め「はい。それなりに節制しまして今夜はスキヤキのつもりでした」
主「おお、マジか!」
め「ですが、そんなめいどのウキウキ気分に水を差す輩がおりまして」
主「誰だよ、それ」
め「ご主人です」
主「なぬ? 俺が?」
め「はい」
主「でも俺は今朝以降お前に会ってないだろ? 朝はいつも通りだったし」
め「そうですね。だからこそサプライズスキヤキパーティーを企画しました」
主「で、それでなんで俺のせいで不機嫌になるんだよ」
め「それはご主人が私の知らない女性と楽しげに歩かれておりましたので」
主「……はい?」
358 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/09(火) 00:50:20.43 ID:TPf8m2AO
め「めいど、せっかくご主人の為にと節制して、歩き回って、値切って、ようやく買い込んだ矢先でした」
主「……」
め「なんだかそれまで楽しかったと表現出来る気持ちが急に萎えたようになりまして」
主「……」
め「そして現在に至るわけです。分かりましたか?」
主「つまりお前が勝手に不機嫌になっただけじゃねぇか」
め「いえ、ですからこれはご主人が」
主「勝手に俺をお前のものにすんな」
め「めいどの、もの?」
主「俺は確かにお前を置いてやってる。善意ってのより面白いし気に入ってるからだ。お前に価値があるからだ」
め「価、値」
主「けどな、それはあくまでお前とは他人同士で気兼ねないからだ。俺の領域に勝手に踏み込んで意見すんなよ」
め「……」
主「お前が俺のためなりなんなりしてくれるのはありがたいさ。けどそれを押し付けるな。特別な理由を作るな」
め「……」
主「俺たちは気まぐれ同士でいいんだよ。ったく、あんまり勘違いすんなよ。いいな?」
め「……ですが」
主「返事はイエスかノーのみ受け付ける。答え次第では荷物まとめろよ」
め「……」
主「返事は?」
め「は、……い」
主「ならいい。さて、飯だ飯。スキヤキパーティーの開催だ」
め「……」
359 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/09(火) 00:57:28.27 ID:TPf8m2AO
主「って事がさ」
?「なかなか純情な子じゃないか。犬のようで可愛いものさ」
主「お前は他人ごとだからそう言えんだよ」
?「いやいや、心からの感情だがね。いいじゃないか、穢れなき純真な子犬。蹴飛ばせばさぞいい声で鳴くだろう」
主「また始まったよ」
?「それが飼い主を信じきっていた時など堪らないだろうね。ふむ、その日のスキヤキパーティーとやらに是非参加したかったよ」
主「もうあんな葬式みたいなスキヤキパーティーは二度とごめんだ」
?「しかし……変わったね、君も」
主「そう思うんならそっとしててくれよ」
?「そうも言っていられなくてね。それよりその子犬、まだ手元に置くのかい」
主「いいだろ、俺の勝手だ」
?「手放したくはないが踏み込ませもしない、か。君もなかなか分かっているね」
主「うっせぇ、サディスト。一緒にすんな」
?「ふふ、嫌われるのも慣れたさ。それより、いい返事を期待してるよ」
主「いいから帰れくそアマ。てめぇのせいでスキヤキまずくなったんだからな」
?「ははは、それは失礼。これ以上不評を買う前に退散しよう。では」
主「帰れ帰れ。ったく……あー、もう。スキヤキ用の肉でも買って帰るかね」
360 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/09(火) 01:31:30.71 ID:ERw15TQo
ああ、なんかこの主殴りたい
361 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/10(水) 00:09:25.44 ID:Z.Bz1MAO
め「ただでさえ出番のない上に嫌われまでするとはさすがご主人」
主「もっと讃えていいんだぜ」
め「調子に乗りすぎるのはいかがなものかと」
主「調子なんて乗ってこそだろ!」
め「まさかの開き直り。ご主人、このままですと出番はあっても人気は出ないですよ」
主「いいのいいの。みんなに優しくて善意をふりまくのは俺の仕事じゃねぇから」
め「では誰か一人にくらいは優しさか善意を?」
主「俺は生き方が下手だから他人に何かしてやれるほど余裕はねぇさ」
め「でしたらその負担をめいどに分けていただくことは出来ないでしょうか」
主「……」
め「踏み込みすぎたと仰るならば、今の話はなかった事にさせていただきますが」
主「あー、うぅん。ちょっと待ってろ」
め「はい」
め「専門学校、ですか」
主「おう。料理とかのを適当に見繕ったから入ってこい」
め「絶対、ですか」
主「さっきの言葉を俺なりにのんでみる。これからな。その交換条件みたいなもんだ」
め「わかりました」
主「お、即答」
め「ご主人が何を考えてらっしゃるかはわかりかねますが、めいどの言葉を聞いていただけるなら」
主「そんな大事に構えんでもいいのに」
362 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/10(水) 00:23:25.57 ID:Z.Bz1MAO
男「最低っすね」
主「おーおー。言うね」
男「当たり前でしょ。そんなに尽くしてくれる子にその態度……なんかひどいっす」
主「曲がりなりにも先輩相手に直球だな」
男「この話には仕事は関係ないっすから。で、なんで学校に」
主「あいつは俺との生活に馴れすぎだ。そろそろ人間関係を広めさせたい」
男「なんで今になって」
主「色恋について興味を持ち始めたからな。で、身近でかつ知り合ってる異性が一人。後は考えるまでもなし」
男「自惚れ……って訳でもなさそうですね、話を聞く限り」
主「だからこそちゃんと交友関係なりを作らせたいわけ。だからいい場所あれば紹介してくれ」
男「それは構いませんけど。……あの、じゃあなんで彼女をまだ傍に置いてるんですか」
主「ん?」
男「彼女からそう思われてるのを分かってて、なのに答える気はなくて。でも追い出す訳でもない」
主「あんな生活能力のないやつを放り出せないだろ」
男「そんなはずない。確かにそれもあるけど、だったらそれなりの態度だってあるでしょ」
主「それなり、ね」
男「なんか思わせぶりなんすよ。ダメならダメで家族として接するとか、それくらいは……」
主「じゃ、君んとこで面倒見てよ」
男「は?」
主「なんかそこまで言われるとどうでもよくなるっていうかさ。いや、よく考えたらあいつにこだわる理由もないし」
男「あんた……」
主「前に戻るだけなんだから俺としては困らないし。うん、頼むわ」
男「いい加減にしろよ!! なんだよ、その態度! ふざけんな!!」
主「ふざけてるつもりはないけどねぇ」
男「じゃあなんで一緒に暮らすことにしたんだよ! 意味わかんねぇよ! なんなんだよあんたは!!」
主「だから気まぐれなんだって。意味とかないよ」
男「……っ! くそ! わかりました、うちで面倒みます!」
主「おう、頼むわ。金がいるなら言ってくれや」
男「結構です! 失礼します!!」
363 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/11(木) 01:41:10.09 ID:5hC9R.AO
メ「返してきなさい」
男「いや、拾ってきた訳では」
メ「うちにはもう世話のかかるやつがいるでしょ!」
男「お前か」
メ「イエス! いや、違っ、妹子もいるのに更に人増やしてどうすんすか!」
男「だからってほっとけねぇだろ!」
メ「またそうやってフラグを立てて! このハー・レム男が!」
男「嫌なあだ名を付けるなよ!?」
め「……あの」
メ「なんすか、愛人候補C」
め「めいど、何故こちらに寄せていただいたのかまだ理解をしていませんが」
男「それは、だからうちでしばらく面倒を……」
メ「見ませんよ。ええ見ませんよ。見ませんよ。会心の川柳ですね」
男「浅い感動だなぁ、おい。って違う違う」
め「ですから何故めいどがこちらで面倒を見ていただかないといけないのかわかりかねます」
男「だから、それは……あの」
め「ご迷惑そうですので失礼します。めいどにはめいどの住まいが」
メ「ないっすよ」
め「……? どういうことでしょう」
メ「主様、話してないんすか」
男「それは、だから、いきなりそんなの伝えたら悪いし、折を見てとか」
メ「はぁ……女の子相手だとてんでだらしない。いいですか、そこの娘っ子」
め「めいどのことですか」
メ「ええ、あんたっすよ。あんたはね、そっちのご主人から捨てられたんすよ」
め「捨て……え?」
男「お、おい」
メ「何度でも言います、あなたは彼から追い出されたんですよ」
め「嘘です。ご主人はバカでどうしようもない人ですが、そのようなことはされません」
メ「なら確かめてきたらいいですよ」
め「……。失礼します」
バタン!
男「あ、ちょ」
メ「とりあえず追いかけてください。部屋の一つくらいなら空けますから」
男「お前……いいのか」
メ「いいも悪いもないでしょうに。ほら、いったいった」
男「わかった! すぐ戻る!」
メ「ったく。いきなり電話で女の子を泊めるだなんて言うから根掘り葉掘り聞いといて良かったっすよ。あー、どうしてうちの主様は……はぁ」
364 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/11(木) 01:55:39.76 ID:zyeYMm2o
やはりもげろ
主もげろ
365 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/11(木) 09:30:43.44 ID:EnJS.rk0
ランボー怒りの主掘り
366 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage;saga]:2010/11/12(金) 00:49:36.97 ID:aKghTek0
め「……」
男「ただいま」
バタン
メ「お帰りなさい。遅かったっすね」
男「まぁな。家の前でずっと待ってたんだけど」
め「ご主人が帰ってきません」
男「鍵は変わってないらしいから入って待ってたんだけどさ」
め「……本当にめいどは捨てられたのでしょうか。めいどが何か粗相をしてしまったので、ご主人はお怒りに」
男「違う、そんなんじゃない。君は悪くない。とにかく、だ。しばらくうちに居るといいよ。ずっと居ろとまではいわないからさ」
メ「居られたら困りますしね」
男「お前は黙ってなさい。それにほら、鍵も変わってなかったみたいだから、時々はあっち帰ってもいいし」
め「……」
男「とにかく女の子一人じゃ危ないから、ね? なんかあのアパートあんまり防犯しっかりしてなさそうだし」
メ「うちには飢えた狼が一匹いる時点で危険地帯ですが」
男「俺か!? 俺なのか!」
メ「男はみんな狼なんですよ。気をつけてくださいね、この人夜はそれはもう激しいプレイを要求する変態ですから」
男「してねぇだろ! ていうか仮にしたところでお前が応えるわけねぇしな!!」
メ「おういえ。一瞬期待させておいて落とすのが私的には最高ですから最初は思わせぶりますがね」
男「そんな日本語の運用があってたまるか!」
め「あの」
男「あ、ああごめん。で、そういうわけだから部屋も用意したし」
め「めいど、帰ります」
メ「……ま、納得いってないうちはそうでしょうね」
男「どうしても、かい」
め「はい。ここは……めいど、少し……。いえ、何でもありません。また何かありましたらご連絡させていただくかもしれませんが」
男「ああ、それは遠慮しなくていいから」
メ「困ったらこの人を馬車馬の如く使役してやればいいですよ。ほら、スライム程度には経験値を吐き出しますし」
男「もう少し頼りになると思うんだけど!?」
め「……。それでは、失礼します」
男「あ、ああ」
バタン
メ「で、どうすんすか」
男「どう、って」
メ「主様のことですから気になってるんでしょ」
男「そら、そうだけど……どうしていいかわからん」
メ「ま、その前に現状の把握からしましょうか。どうにも府に落ちないんで」
男「……意外だな」
メ「何がですか」
男「お前が結構他人のために動いてるのがさ」
メ「どこかの誰かさんの影響でもありますよ。それになんというか……あの子、他人のような気がしなくて」
367 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/12(金) 01:43:57.53 ID:AhwH.6AO
め「別段、一人でいる時間など気にしたことなどなかったはずですが」
カチ、コチ、カチ、コチ
め「これが孤独感というものなのでしょうか」
カチ、コチ、カチ、コチ
め「……。寒い、ですね」
メ「そもそも何か前提がおかしいような気がするんすよ」
男「前提?」
メ「なんかですね、今まで私が話に聞いてた人物像と違う部分が目立つんすよ。今回は」
男「どういうことだよ」
メ「主様からの話を聞いてただけならただ飽きたとか気まぐれだとかそんな空気も見えますけど」
男「実際そうなんだろ。ったく、本当見損なったよ」
メ「ほらほら、感情的にならない。そういった見方してるから主様は気付かないんすよ」
男「お前はなんか気付いたってのかよ」
メ「私……ってよりは中の方が」
男「姉さんが?」
メ「私も違和感はあったんですが、はっきりしなかったんすよ」
男「それを何か具体的にしたのか」
メ「そうなんです。で、主様の話を聞いてると何事にも中途半端には関わるタイプな方だと思ったんすよ」
男「まぁ……そんなタイプだな」
メ「基本的に深入りしない代わりに広く色んな繋がりを作っておく、みたいな」
男「つまり今回も気まぐれとか言ってこんな事を」
メ「いやいや、だからそれがおかしいんですよ。なんか極端なんです、やり方が」
男「極端?」
メ「本当にどうでもいいなら本来彼は手元に置いたり手放したりなんて考え方をしないというか」
男「中途半端って意味では合ってないか」
メ「いや、そこはお姉さん曰わく『所有』っていう概念を持つ事が違和感なんだとか」
男「所有……」
メ「本来捨てるとか拾うとかそんなタイプじゃない人に取ってそう考えちゃうくらいには特別なんじゃないか、と」
男「なるほど。でもそれが何だってんだよ」
メ「つまりはですね、今回捨てたっていう概念があったとして、そこに意味があるのでは、と」
男「意味なんてないって本人は言ってたぞ」
メ「なら無意識にかもしれません。そして捨てる行為から逆説的に考えて、捨てざるを得ないと考えた場合……こう考えられませんか」
『傍に置いておけない事情ができた。だから距離を取りだした、と』
368 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/12(金) 09:33:47.62 ID:ZzrVRxgo
wwktk
369 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/13(土) 01:09:10.63 ID:xFf76wAO
男「仮にそうだとしても、主さんが最低な事をしてるのは事実だ」
メ「そこを擁護する気はないんで今はスルーしますよ。今必要なのは主様の正義主張の正当性ではなく彼女への助けです」
男「ぬ、ぐ……悪かったな。感情的で。くそ、今回はお前がやたらインテリだな」
メ「ども。ただ言葉自体は私でなくお姉さんのですが。ウルトラ理論派ですね、この人」
男「今思えば振る舞いがああなだけで一番計算高い人だったし」
メ「さておきますよ。それでこの場合、何故今になってという部分から考えるとします」
男「質問。なんでその観点なんだ」
メ「簡単ですよ。態度が急に変わったように感じたなんて意見が三人中三人から出たんです。これが偶然なもんですか」
男「なるほど。だからそこなのか」
メ「らしいです。で、彼女から聞いた事に何かきっかけになりそうなワードはありましたか?」
男「いや、特には……でも俺が何か聞き逃しただけかもしれないな」
メ「少なくとも主様が態度の違いを感じながらも理由を思い当たらない以上、その理由とやらは推測は難しいでしょう」
男「なんだよ。自分から振っといてやけにあっさり引っ込めるな」
メ「ええ、考えても無駄な部分は一旦保留が正解です。では推察出来る範囲としてこういうのはどうでしょう」
男「推察?」
メ「何故彼女を傍に置けないか。もしくは置きたくないか。その理由は様々ですが何か思考のパーツにはなりやすいかと」
男「ふむ……なぁ」
メ「なんすか」
男「やっぱり中身がどうあれお前にインテリ似合わないな」
メ「主様ほどでは」
男「はいはい、俺はバカですよ」
370 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/13(土) 01:20:39.50 ID:xFf76wAO
男「うぅん。急に傍に置けない理由だろ? んー、本命の彼女が居るとか」
メ「一般的な観点としてあり得はしますね。ちなみにその方はそういった部分を強く通すタイプですか」
男「……。いや、あんまり。他人の色恋は気にするけど自分のにはすごい無頓着だったし」
メ「なるほど。しかし会わせたくない人間がいるという考え方は残したいですね」
男「会わせたくない理由……迷惑になるから?」
メ「どちらがどちらに、というのもポイントですよ」
男「というと?」
メ「先程のを事を例にあげるなら、めいどさん側が主さんへの迷惑、邪魔になるから傍に置けないという図式になります」
男「ああ、なるほど。つまり主さんが個人的な理由でそうしたか、相手を気遣ったかの部分だな」
メ「はい。今回の場合、後者であればめいどさんが救われる可能性が多いにありますから」
男「そうだな。でもって最初の話をそこに加えれば事情が見えてくるな」
メ「あくまで推察ですが」
男「充分だ。主さんが本来他人への関与をしないタイプでありながら今回の態度。そして傍に置けない理由の推察」
メ「合わせれば答えはこうです」
男「めいどさんに迷惑のかかる会わせたくない誰かの存在がある。それを嫌がって今回の態度に出た、か」
メ「更に土台を安定させる為に更なる外堀を埋めましょう」
男「まだやんのか」
メ「言っておきますが推察は自由な分、数を用意しなければほとんどが外れであり役立たずなんですよ。安易に答えを絞らないように」
男「くっ、マジでお前に理論的に諭されるのが遺憾だ!」
371 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/13(土) 19:05:12.83 ID:udLqAD2o
早く奴に同情出来る推察を組み立てないと
あいつの全身ををcm単位で摘んで引き千切る
372 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2010/11/13(土) 22:00:32.68 ID:HTPmRM60
なあに
>>365
をお題にすればいいのさ
ついでに阿部さんにも声を掛けよう
373 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/14(日) 04:21:36.01 ID:RvS9moAO
男「で、外堀がどうのって実際はどうすんだよ。可能性として主さんがただ飽きた、本当に気まぐれだった場合か?」
メ「その可能性は低いとさっき思われたのでは?」
男「そうだけど一応はな」
メ「確かに考えておくのは悪くありませんがその場合は誰も救われない以上、考えても無駄です」
男「ぅ……そうか」
メ「今回の場合、他の考えも重要ですが傍に置けない理由を並べてみるのも定石かと」
男「とは言うけど理由なんてさっきの以外あるか?」
メ「可能性としてはもう一つあります」
男「それは?」
メ「身の危険が降りかかる可能性、でしょうか」
男「身の危険ったってここは日本だし」
メ「そんな平和な考えが通用しない世界がある。それを我々は何度も見てきたはずです」
男「だからってそんな、まず有り得ないだろ」
メ「確かにそうです。しかしながら……可能性としては捨てきれません」
男「根拠は」
メ「彼女たちの生活や境遇、そのあたりがまるで現実味の少ない話ばかりなのに生活水準は高いまま」
男「つまり非合法な何かに携わってる、と?」
メ「あくまで可能性ですが。私の場合は主様からの又聞きですし」
男「うぅん」
メ「それに一つ付け加えるなら勘ですかね」
男「いきなりアバウトな理由がきたな」
メ「まぁそうですね。ただ彼女から感じた何かは、明らかにカタギのそれではありませんでしたが」
男「……。一考の価値あり、か。でもその場合、俺らはどう関わるんだよ」
メ「どうしましょうかね。こちとらただの一般家庭ですからそういう裏事情には明るくないですし」
男「そういうコネはもうないからな……マジでどうするか」
メ「ま、とにかく今は出来る対策から順序いきましょう。あくまでこれもまだ可能性でしかないので」
男「だな。じゃあ次の推察だけど……」
め「ご主人……早く帰ってください。ご飯が冷めてしまいますよ……」
め「……。ご主人、本当に帰ってくださらないのでしょうか」
め「不手際があったならば謝り、対策をさせていただくというのに」
め「ご主人……」
374 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/11/14(日) 23:27:24.46 ID:JqTrjOI0
ザーザー……
バタン
男「ただいま、っと」
メ「おかえりんこりん。結婚してしまうとは」
男「ゆうこりんな。結構可愛くて好きだったんだけどな」
メ「キャラ作り間違えてるあたりがですか」
男「言うなよ」
メ「私も頑張って電波系に!」
男「これ以上俺に対する負担を増やさないでくれ。精神的にも肉体的にも」
メ「で、玄関先に突っ立ってないで早く入ったらどうです」
男「誰のせいでこんな立ち話してると思ってやがる。っと、わぷ」
メ「ずぶぬれで入られても困りますんで。しっかり拭いてくださいよ」
男「了解。さんきゅ」
メ「感謝料一億万円。ってそういや傘持ってってませんでした?」
男「あげた。めいどさんが居たからさ」
メ「さいで。あれからしばらくですがどうです?」
男「相変わらず毎日探して歩いてるよ。見ててこっちが辛い」
メ「なんとか足取りなんか追えるといいんでしょうが……」
男「メイド長さんも個人的な事なだけにあまり動いてもらえないし。待つしかないのか」
メ「朗報を待ちましょう。一応、メイド長さんも知り合いをあたってくださったそうなので」
男「そうだな。それじゃ、今夜は何作るかね」
メ「食べるラー油のみとか」
男「ぢにでもなりたいのか、お前は」
ざーざー……
め「……。ふぅ」
め「こちらにも居られませんか。どこへ行ってしまわれたのか」
め「それにしても助かりましたね。この傘。人類はこれほどの英知を生み出していたとは」
め「この際、探し人を見つける装置でも作ってしまえばいいと思うのですが。全く、出来るようで出来ない人たちばかりですね」
ざーざー……
め「……。独り言が増えてきていますね。危ない人です。気をつけましょう」
め「おや。あんなところに路地が。まだ見ていませんでしたね、いってみましょうか」
?「……あの子がそう、かな」
375 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/14(日) 23:33:21.99 ID:RvS9moAO
め(ただでさえ雨で暗いですが、裏路地となると少し前すらほとんど見えませんね)
め(こんなところにご主人がいるはず……いえ、可能性は全て当たりましょう)
ガサッ
め「……?」
猫「にゃーん」
め「猫、ですか。……おや」
め(血、ですか? こんなに赤く。怪我でもしているのでしょうか)
バッ! ……タタタ
め(逃げ足の早い。怪我ではないのでしょうか。だとするとあれは……)
ザーザー……
め「あの猫はこちらから来ていましたかね。行ってみましょうか」
?「あれま。ずんずん行くね。その先にはあんまり行ってほしくないんだけどなぁ……仕方ない、か」
376 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/14(日) 23:42:15.46 ID:RvS9moAO
ザーザー……
め「……」
め(なんですか、これは)
ザーザー……
め(何故、“人が血まみれで倒れている”んですか)
め(辺り一面、こんなに赤く。先程の猫はここを通った?)
め(いえ、しかしそれならばあれほどまでに赤くはならない。せいぜい足が汚れる程度)
め(だとするならばあれは返り血? ……近くを通った時に、この方が倒れて)
め(そしてあの赤色はまだ綺麗なそれ。つまりまだこの方は倒れてすぐ。助けて差し上げることが)
め「もし、どなたか存じませんが大丈夫ですか。もし」
ゆさゆさ
?「っ……、バカ!!」
ドンっ
め「え?」
ドサッ……チュン!
?「くっ、やっぱり近い。ほら、立って! 走りますよ!」
め「え、あの」
?「いいから走る!!」
め「は、はい」
ダダッ
ザーザー……
「……ちっ。仕留め損ねたか。面倒なことになるな。はぁ」
377 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/14(日) 23:52:45.66 ID:RvS9moAO
バタン
?「ハァ、ハァ。とりあえずここで様子を窺いましょうか。出口も多いですし」
め「あの、いくら空きテナントとはいえ無駄利用は」
?「命が残ればいずれ払えばいいんすよ。それよりあんな場所で呑気になにやってんすか!」
め「呑気、でしょうか。めいど、彼がまだ倒れて間もないと思い、助けられないかと」
?「それはつまりそうした犯人がまだ近くにいるかもしれないって事でしょうが! それをあんなに声出してあまつさえ死体に触るなんて」
め「亡くなられていたのですか」
?「見てわかるでしょ。あれだけやられて、血も流して生きてたら超人っすよ」
め「そうなのですか。初めてそういった現場に立ち会いましたので」
?「……ま、普通はそうですかね。というか騒がず冷静だった分、すごいですよ」
め「誉められると悪い気はしませんね。ところであなたは?」
?「あ、自分っすか。自分はあや。あやって言います。ま、しがない探偵くずれの何でも屋ですよ」
め「あや様、ですか」
あ「むむ。なんかその呼び方は色々こそばゆいというか癪に障るというか恥ずかしいというか屈辱というか」
め「改めた方が?」
あ「いや、大丈夫っす。ごく個人的な事なんで」
め「ではあや様。何故いきなり私に抱きつき、走らせたのでしょうか。めいど、魅力的過ぎたのですかね」
あ「割と危機感ないよね? いや、あの時撃たれてましたんで、めいどさん」
め「……」
あ「おお、驚いてる驚いてる。気づいてなかったんだ」
め「はい、全く」
あ「ま、雨でしたしね。こっちもタイミングは勘みたいなもんでしたがうまく逃げられて良かった」
め「では次の質問ですが、何故あや様は私を助けてくださったのですか? 偶然通りかかるような場所でもタイミングでもなかったですが」
あ「一言で言うならお仕事ですよ」
め「仕事、ですか」
378 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/15(月) 00:02:28.94 ID:i.jNxYAO
あ「とある方から頼まれましてね。ないとは思うけど何かあれば守ってほしい、って」
め「それは……それは、ご主人でしょうか」
あ「ご主人? えぇと、明かせる範囲で言うと女性ですよ。依頼者は」
め「……。そう、ですか」
あ「なんかすいません、期待に沿えなかったみたいで」
め「いえ。ところでこれからどうされるのですか」
あ「しばらくやり過ごします。頃合いを見計らって大通りまで逃げましょう。そこからの逃走経路は別途計算します」
め「やり過ごす。ということはまだ」
あ「ま、警戒してあたりを探してるでしょ。虱潰しになりますからかなり時間をかけると思いますんで、だいたいの頃合いはこっちで判断します」
め「そのあたりはめいど、判断つきかねますのでお任せします。……おや?」
あ「どうかされました?」
め「あや様。血が……」
あ「え? あ、ああ。撃たれてますね」
め「平気、なのですか?」
あ「……あ。……」
め「……」
あ「い、いたたたた! 痛い痛い! すっごく痛いなー!」
め「気のせいでしょうか。めいど、かなり胡散臭く感じます」
あ「や、マジですって多分! すげぇヤバい! ヤバいよヤバいよ!」
め「先程まで普通にされていたはずですが」
あ「ほら、傷口見るまでセーフ! みたいなね!」
め「まぁ、いいですが。ならば治療の為に早く動いた方が」
あ「う……そ、そうっすね。ではお言葉に甘えてもう少ししたら動きましょう」
め「すぐでなくて大丈夫ですか?」
あ「はい、すぐは多分まず……っ!?」
ガバッ
め「む、なんですか急に。めいど、やはり魅力的過ぎ……」
あ「が、っぐ!」
め「あや様? ……!?」
ぬるり……
379 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/15(月) 00:17:12.02 ID:i.jNxYAO
め「え……あ、え?」
あ「じっと、しててください」
め「し、しかし!」
め(音はなかった。でもまさか……あや様、撃たれて!)
あ「いいから。聞いてください。いいですか、私もお供したいですがどうやら相手は私の想像以上に優秀です」
め「あや様、しゃべらないで、傷が!」
あ「いいから聞いてください!」
め「……っ」
あ「今から合図をしますから一直線に後ろへ走ってください。その後、出た先を右へまっすぐひたすら全速力で走ってください」
め「……」
あ「大通りに出ますのでそのままどなたか信頼のおける方のお家へ向かってください。いいですね」
め「わ、私は……」
あ「お願い、します」
め「わかり……ました」
あ「では、いきます。3、2、1……Go!」
め「っ!!」
ダダッ
あ「どうか逃げ切って。……あ、ぐ。さすがにダメージもらいすぎましたかね」
コツ、コツ
?「……」
あ「おや、まさかあなたが相手だったとは……どおりで対応が早いはず」
?「こっちも驚いてんよ。まさかこの銃弾が貫通しないとは。どんな堅さしてんだよ」
あ「ふふ、胸が絶壁なんで」
?「言ってろ。じゃあな、寝てろ」
あ「ではお言葉に甘えて。引き金、引いちゃってくだ……」
ドス!
?「お前相手に銃弾なんか使ってられるか。そのまま床に磔いてろ」
あ「……」
?「ったく、面倒かけさせる。さて、どこの誰か知らねぇが逃げ切らせねぇぞ、と」
380 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/11/16(火) 01:17:49.22 ID:79hur0s0
ピシャーン! ……ゴロゴロ
め「……」
め(逃げて、しましました。そして、戻った場所が、ここ)
め(結局、私にとって信頼のおける方は……)
バタン
め「……! か、鍵は」
め(あ、でも。もしここを開けられる方がいるとすれば、それは)
め「ご主! ……人?」
?「よぉ。悪いね、人違いだわ、多分」
め「貴方は?」
?「さぁ? 名前もない仕事屋だな。で、取り急ぎの仕事としてはあんたの息の根を止めることかね」
め「……っ」
?「おーおー。まだあがくかい。その手にしたバットで何が出来る」
め「仰る通り、あがくことくらいは」
?「なるほど。道理だ。じゃあ俺は俺の仕事といくかね。あばよ、嬢ちゃん」
カチャ
め「……っ、ご主人!!」
主「呼んだか?」
?「なっ!?」
め「え?」
ゴッ!!
?「がっ!?」
主「ったく。何やってんだ、お前は」
め「ごしゅ、え……本当に」
?「て、てめぇは、何でここに!」
主「ここ、俺ん家。だから居ても別におかしくねぇだろ」
?「はっ! 冗談、お前に家なんてあるかよ。くそが、駄犬のくせによ! こちとら猟犬、雑種ごときが思い上……ぎっ!?」
主「弱い戌ほどよく吼える、らしいぞ。静かにここは退いとけよ。今ならまだ許してやる」
猟「……っ」
主「……」
猟「覚えてやがれ。……覚えてやがれよ!!!」
ダッ!
主「ったく、捨て台詞まで立派に負け犬かよ」
め「あ……ぁ」
主「あー。何やってんのかね、俺は。結局捨てきれず、か」
め「ご主人!!」
がばっ!!
381 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/16(火) 01:26:12.28 ID:HLYY4QAO
メ「最近あれです。ウルトラ厨二病な匂いがプンプン」
男「許してやれ。頭の中がまだまだ子供なんだから」
メ「そろそろいい歳なのに」
男「本当にな。多分朝起きて見直して悶絶するはずだ」
メ「今も割としらふになってきて文章読み返すのに戦々恐々してますしね」
男「もう少し腕あげてから挑戦すりゃいいのに」
メ「相変わらずの無計画さ。ああ、無念」
男「ところで俺達は何の話をしてるんだ」
メ「さぁ? ……なんかこわい!」
平常馬鹿会話はもうしばらくお預けかお題いただくまでお許しをば!
……え? やっぱり前のあれはお題になるんでしょうかww
382 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/16(火) 11:08:01.68 ID:0p3QGTo0
ぜひともお題でw
383 :
【ランボー怒りの主掘り】
[sage;saga]:2010/11/17(水) 00:04:26.49 ID:lihw6QU0
め「ご主人、ヤりましたね」
主「まだヤってねぇよ」
め「おっと。字面で勘違いしてもらっては困ります。めいど、わかってますから」
主「何を理解したのか聞きたくねぇよ!」
め「安心してください、ご主人。このスレでそういった対象で見られるということは主役の匂いです」
主「俺女装とかしてねぇよ? 寧ろ匂いとしてはガッチリムッチリのほうだぞ?」
め「そのあたりはめいど、勉強不足ですので。ほら、あちらで立派な弓矢を構えた筋骨隆々の男性が」
主「主に股間をそんな比喩で表現されてもなぁ」
め「ご主人、こんな格言があります」
主「一応聞いてやろう」
め「あたって砕けて掘られろ、と」
主「お前全然勉強家じゃねーか」
め「では早速本番ですね。めいど、ここらで去りますのであとは若いお二人で」
主「ラジー賞確定な映像残してたまるか!!」
384 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/11/17(水) 00:09:49.19 ID:lihw6QU0
男「で、何で俺は縛られてるんだ」
女「それは勿論、こんなお題が出たあとだもんっ。えへへ」
男「何を楽しそうに身をよじって感動を表現してるかわからないけど先に言うよ? 俺はそういうんじゃないから」
女「そういうんじゃないからいいんだよぉ〜!」
男「力説されても」
メ「主様。ある意味不発に終わった主さんへ対する皆さんのフラストレーション。誰かが解消せねばならぬのです」
男「嫌な尻拭いだな!?」
メ「大丈夫です。ぬぐわれるのは主様ですから」
男「うまいこと言ったつもりかてめぇ!?」
女「拭うだけで終わるかなぁ」
男「なんで嬉しそうに呟いてるのさ! いや、ちょっと今回ひどくないか、展開的にさ!!」
メ「安心してください。何もスタローン級をぶつけたりしませんよ」
女「そうだよ。適任の人を用意したから」
男「何ら安心できる要素のない二人からのお墨付きなんだけど」
メ「では登場していただきましょう。本日のホリススムくんです!」
妹嬢「……え? は? な、何故ここで私なんですか!!?」
女「さ! がんばって!」
妹嬢「何を頑張れと!?」
メ「勿論ナニを」
妹嬢「ちょ、ま、何で私にまで飛び火してるんですか! 巻き込まないでください、最近触れられなかったのに!!」
385 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/17(水) 00:45:37.86 ID:09saSUAO
主「あー。めいどさんや、離してくれんかね」
め「お断りします。ご主人はきっと離せばこのままどこかへ行くつもりです」
主「割とご名答。って嘘、嘘だから。そんなにきつくすんなって!」
め「……」
主「そんな顔したってダメだ。言いたいことあるならはっきり言いなさい」
め「おかえりなさい」
主「……!」
め「おかえりなさいませ、ご主人。ご飯、ありますよ。お風呂も入るならすぐ沸かします。だから」
主「……」
め「だから、まだ行かないでください」
あ「いっつつ……無茶しすぎだっつの。本当に」
?『しかし彼女を守ってくださった事には感謝します』
あ「後で別料金請求しますからね? こちとら赤貧生活なんすから」
?『ええ、雇い主にはそうお伝えしてあります』
あ「ま、どうせ私には大して入ってこないのはわかってますが」
?『それで。本当に猟犬が?』
あ「はい、先の仕事で一緒でしたから見間違いはないかと。あちらも割と反応してましたし」
?『なるほど。では彼女の周りには……』
あ「はい。恐らく、ワンちゃん達が大集合中っす」
?『厄介、ですね。引き続き……』
あ「私には役不足ですよ」
?『役不足は物足りないという意味ですのでつまりは了承と取らせていただきますね。以後、再びよろしくお願いします』
あ「日本語の馬鹿! なんだそれ、使い方とか知らないし! いやぁー、まだどてっぱらに杭打たれたままなのに次の仕事なんてー!」
?『ああ、そちらの救助には誰かしらが向かう予定ですので。いずれ。では』
あ「救援予定だけすごいアバウト! って待って、ちょ、ちょっと待ってってばぁー?!」
386 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/17(水) 00:52:53.69 ID:09saSUAO
主「わかった。今回は根負けした俺が悪い。まだ逃げねぇよ」
め「……信じます」
するり
主「んじゃ!」
め「そんなこともあろうかとご主人のベルトに縄を仕掛けさせていただきました」
主「うわ、信用ねぇ!」
め「二秒で逃げ出そうとした方の台詞ですか」
主「くそ! 正論だ!! ……と、まぁ何から話したもんか」
め「……」
主「色々言う事も言わなきゃいけない事も言わないでおく事もある。でもま、これは言うか」
め「めいどは、それが聞きたいと思います」
主「ん。……ただいま」
め「おかえりなさいませ」
主「で、まぁ。どうするかな」
め「めいど、聞きたい言葉は聞けました。簡単にで構いません」
主「そうか」
め「ご主人にとって心から不要でないと、まだ思っていられるとわかりましたので」
主「……。なんとなく、な。最近はああいうのとよく絡むんだわ」
め「耽美な世界ですか」
主「絡む違いだからな?! で、俺ってば人気者だからさ。ストーカーも多くて」
め「さすが本物。仲間が集まりますね」
主「君さ、本気で聞いてないよね」
387 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/17(水) 00:59:19.52 ID:09saSUAO
主「それでさ。あいつら相手には基本逃げ回るんだけど、セコくてさ」
め「ご主人よりもですか」
主「おう、俺よりだ。だからあいつらは俺より俺の周りから攻めるんだわ」
め「周り、ですか」
主「昔、まだガキの頃にそれで痛い目見ててな。お前を遠ざけたかったんだわ」
め「分かりやすい展開で何よりです」
主「だろ? だからお前は男くんのとこで俺の帰りを……」
め「ご主人」
主「なんだよ、最後まで」
め「どこからがかは知りませんが、嘘の話はいいですので。めいどに気遣いは不要かと」
主「……」
め「それよりも今日一日でいいのでめいどにめいどをさせてください」
主「……。はぁ、了解。けど多少は本当だからな。頼むから男くんとこに居てくれ」
め「今日一日のご主人の態度次第ですね」
主「なるほどなるほど。ってなんか微妙に主従逆転してね!?」
め「いえ、極めて正常です。ご主人が下なのは」
主「うおお、恒常的な事態にされてるだと!?」
388 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/18(木) 00:13:39.52 ID:eilSBuYo
イイヨイイヨー
あと妹嬢になら掘られるのも悪くないよな
389 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/18(木) 00:44:14.71 ID:FZ6zVMAO
妹嬢「掘りません」
男「掘らせません」
メ「脱ぐまでは」
男「何を勝手に注釈入れてんだ!?」
メ「だってお二人とも股関の立派なドリルで天元突破しあう仲でしょうに」
妹嬢「しませんから?!」
メ「ああ、妹嬢さんは一方的にする側ですもんね」
妹嬢「される側です!」
男「お前もお前で今すごいこと口走ってるのに気付こうな?」
め「話題が話題ですが一切色気を感じることがありませんね。人徳でしょうか」
主「極めて近い何かではあるような気がするな。絶対違うだろうけど」
390 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/18(木) 00:50:58.05 ID:FZ6zVMAO
め「ご主人、ご飯です。いつものようにむせび泣きながら食べてもいいんですよ? ほら」
主「ほら、じゃねぇよ。お前の中で俺はどうなってんだ」
め「めいどの中にご主人のスペースなんて」
主「聞いた俺が悪かったな、ちくしょう! はぐはぐ」
め「美味しいですか?」
主「おう、イケてるイケてる。おかわり頼むわ」
め「セルフサービスか自分でされるか、または自己調節かのいずれかが選択肢にありますが」
主「よそってあげるって選択肢はないのか」
め「甘やかさずの教育方針ですので」
主「躾るとこ違うくないか?」
め「文句だけは一人前ですね。どうぞ」
主「まさかの日本昔話盛り!? 食うけど!」
め「たんと召し上がれ」
主「おう!」
め「このあとお風呂は入られますか?」
主「んー、そうだな。たまにゃいいか」
め「御了解。煮込んできます」
主「普通に沸かしてきなさい」
391 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/18(木) 00:55:20.49 ID:FZ6zVMAO
主「はふ、さっぱりした」
め「ご主人、お風呂あがりの一杯です」
主「うん、なんだこの……なんだ!?」
め「うがいと歯磨きと喉の渇きを一度に満たすイソジンモンダミンセンブリ茶です。さぁ、ぐいっと」
主「三分の二が吐き出す液体なんだよな、それ」
め「……」
主「なんだよその期待に満ちた眼差し! 飲まないからな! 絶対飲まないからな!?」
め「ご主人の、ちょっといいとこ見てみたい」
主「いっきまーす!」
ごくっ
主「ゴパァ!?」
め「リバースエンドですね」
392 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/18(木) 01:02:57.67 ID:FZ6zVMAO
め「ご主人、そろそろいいお時間ですよ。はしゃいでないで寝ましょう」
主「……グロッキーなんだけど」
め「ではめいど、ベッドメイキングをしたく思いますのでお願いがあります」
主「……」
め「お部屋に入れてください。未だに見せていただいたことのない、寝室を」
主「どうしても、踏み込みたいのか?」
め「不要だとされないのならば。平行線であっても並ぶ事が赦されるならば」
主「……」
め「ご主人の線引きではめいどは外かもしれません。中に入ることが赦されないのかもしれません」
主「……」
め「けれど。それならば捨て置かれなかった今、その言い分だけではめいどは納得出来ません」
主「そう、だな。結局お前にこだわって助けちまったもんな」
め「どんな事がご主人にあろうと、めいどはご主人のめいどです。それだけは信じてください」
主「じゃあ、ベッドメイキング。頼むかな……ついてきな」
め「は、はい!」
カチャカチャ
め「相変わらず厳重な鍵ですね」
主「ま、違和感あるわな。こんなアパートの一室にゃ不相応だし」
め「それだけご主人が日常と隔離していた“ご主人の日常”がここにあったのですね」
主「そうだ。ようこそ、俺の場所へ」
ギィ……
め「……これ、は」
393 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
:2010/11/18(木) 16:04:59.10 ID:LfJl6Mk0
お前のドリルで兄を突け!ですかわかりません
主って何者なんだ
394 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/19(金) 00:23:31.25 ID:vN.HaLIo
更新あって嬉しいが
こういう時に限って読む時間が無いぜorz
395 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/19(金) 01:27:09.99 ID:DxoIeIAO
メ「ギガア○ルブレイクですね」
妹嬢「いえ、あの何を仰っているのかわからないのですが」
メ「私ヨーコポジションなんでデスキッスしまくりで」
妹嬢「ですから説明を……」
メ「詳しく説明していいんですか?」
妹嬢「な、何故か聞いてはいけないのだけはわかりました」
ゆっくり時間あるときの暇つぶし程度にご覧くださいませww
396 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/19(金) 01:40:17.32 ID:DxoIeIAO
め「ご主、人。これ……普通のお部屋過ぎませんか」
主「うん、普通」
め「あの、では一体何故今までめいどはこちらに入室許可がいただけなかったのですか」
主「こういうの見つかったらまずかったから」
め「まさかえちぃゲーム、と……か。あの、それはめいど、初めて見るのですが。本物、ですか」
主「さぁ、ただの玩具かもしれないぞ?」
め「本物、なんですね。その拳銃」
主「さて、な。その辺に転がってる紙束もあんまり見るなよ。危ないから」
め「ご主人……貴方は、一体」
主「ただの気分屋でめいどのご主人で、駄犬で掃除屋で。つまりは、普通じゃない人間さ」
め「……普通、ではない」
主「とりあえずお前が知らない面はあんまり話す気はないけどさ。簡単に言えば表向きの仕事じゃない」
め「……」
主「人には言えないような仕事柄さ。お前みたいな居候を遊ばせておける程度には稼げる、な」
め「ご主人……」
397 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/19(金) 01:48:59.28 ID:DxoIeIAO
主「そんな金で動く程度の人間が、お前の大好きなご主人様って訳だ」
め「だ、大好きなどとは一言も」
主「今更だろ。別に隠さなくていい。俺だって悪い気はしない」
め「む、ぅ」
主「けどな。それは面倒見がいいんじゃなくて余裕があっただけ。バカやってたのは暇つぶし」
め「……」
主「つまり俺からお前には面白い同居人ってな認識しかない」
め「……」
主「はず、だったんだけどな」
め「え?」
主「少なくともわざわざお前の動向とか探って、危ないから助けに戻る程度には愛着が湧いててな」
め「では、めいどとまた」
主「それは無理だ」
め「何故ですか」
主「……。ちょっとな。今しばらくはお前を近くに置いておきたくない」
め「それは拒絶ですか? 遠慮ですか?」
主「大事だから、だ。少しだけ時間をくれ。俺の周りが落ち着くまで」
め「信じて、よろしいのでしょうか」
主「お前に任せるさ。俺はお前に信用されるとは信じてみるがね」
め「……。男様のところが安全なのですね」
主「ああ、あいつの周りなら何が来てもだいたい安心だ」
め「ご主人が襲っても、ですか」
主「そんな手間とリスクばかり高い場所、誰が行くもんかよ」
め「ではお迎えにこれないではないですか」
主「ちゃんと客としていく。だからまぁ……ちょっと待ってろ」
め「……約束、ですから」
主「おう。指切りげんまん、と」
め「信じ、ますから」
398 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/20(土) 02:29:55.15 ID:CBmme.AO
め「居候しにきました」
メ「帰れ」
男「一言目から歓迎する気一切なしだな! ああ、これのことは気にしないでいいから。言わば不必要に喋るインコみたいたもんだから」
メ「主様のは不必要な○ンコですしね」
男「必要あるだろうが! 無くしてたまるか!」
メ「おおひわいひわい」
男「きっかけはお前に決まってんだろ」
メ「惚れてまいましたか」
男「そういうきっかけじゃなくて」
メ「じゃああの夏の日のアバンチュールは嘘だったのね!」
男「今年も夏中部屋に引きこもってたやつにアバンチュールなど来るはずもなくてだね」
メ「頑張って水着モノのエロゲしましたよ?」
男「気分だけでもか」
メ「実は今年も密かに水着を購入してまして」
男「別に部屋着でもいいぞ」
メ「さらっとセクハラですがスルーします。水着は男子ちゃんのなんで」
男「普通に海パンでいいから!?」
メ「不必要な○ンコはこちらで引き取りますので。主に妹嬢さんとかが」
男「だから必要だっての!」
め「あの」
二人「「あァん!?」」
め「失礼しました。どうぞ続きを」
男「……と、言われてもだな」
メ「こう、勢いないと喋れない二人なので」
め「よくわかりませんがお邪魔をしてしまいましたね。すみません」
男「いや、全然気にしてないから。ささ、入って入って」
メ「挿入って挿入って、ですか」
男「多分確実に間違いなく字面が違う気がする!」
め「曖昧なのか確定的なのかわからない日本語ですね」
メ「だいたいそんなもんです。ほら、部屋案内しますから荷物を持って」
め「では、お邪魔します」
二人「「おう、頭おかしいのもいるけど概ねいらっしゃい」」
男「お前が頭おかしいのは分かるけど俺は違うからな!?」
メ「マホカンタ」
男「まさかの跳ね返り!? ぎゃぁあああ?!」
め(……。騒がしくも暖かい。何故なのでしょうかね)
399 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/22(月) 01:12:59.27 ID:RClneAAO
め「おはようございます、男様」
男「……え?」
め「何か?」
男「いや、ああ。おはよう」
め「お食事はパンとご飯、どちらがご所望でしょう」
男「え、あ……ご飯のつもりで昨日の残りをオカズにしようかなと」
め「なるほど、かしこまりました。すぐにご用意を」
男「は、はい」
め「では今のうちに顔を洗ってこられてはどうでしょう。随分と呆けた顔をしていると判断できますが」
男「そりゃ……だって」
め「……? めいどが何か?」
男「なんで早起きして飯やら何やらしてくれるのかなって」
め「メイドだからかと」
男「ああそっか、メイドさんだったよね。……あれ、じゃあうちのは何なんだ」
め「メイド様なら先程、ホットミルクとアンドーナツを食され就寝なさいましたが。徹夜の作業明けだそうで」
男「作業ってかゲームだろうな。……あのね、めいどさん」
め「何でしょう」
男「明日からは気を遣わなくていいからね? ゆっくりしててくれりゃいいから。お客様なんだし」
め「居候の身です。それに気遣いをさせていただいているつもりはありませんが」
男「む、ぅ。なぁんか落ち着かないっていうかなんていうか」
め「確かにそわそわされているかと」
男「というか昨日から思ってたけど様付けじゃなくていいからね?」
め「ふむ……客人の扱いにしてはなかなかに自らに不利な注文の多い」
男「く、確かに。何故俺はわざわざ損な方向へ!」
400 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/22(月) 01:22:59.92 ID:RClneAAO
男「もぐもぐ」
め「お口に合いますか」
男「うん、普通においしい」
め「それは重畳。レシピはインターネットからのものですが試して良かった」
男「味見くらいはしたよね?」
め「まさか」
男「……。まぁ結果オーライで」
め「ご主人ならばここで大騒ぎですが男様は冷静ですね」
男「こんなんで騒いでたら身が保たない生活だからな」
メ「私のおかげですね。感謝は現金で表してください」
男「ぬぉ?! いつの間に!」
メ「ふ。乳ステルスは伊達じゃない!」
男「たゆんたゆんで一切隠す気ないがな」
め「おはようございます、メイド様。お眠りになられたのでは?」
メ「この野獣がめいどさんという若い子羊を食わないように監視にと」
男「信用なさすぎだろ俺」
メ「ある意味確信を持ってはきましたよ。フラグとか立てるだろうという」
男「ねぇよバカ野郎」
メ「とか言いながら主様はすぐ異性とフラグ乱立ですし。この節操なし!」
男「朝から罵倒くらうとか何なんだこれ……」
め「メイド様。お食事は」
メ「あ、いいっすよ。さっきもらったアンドーナツでお腹がたゆんたゆんなんで」
男「胸がいっぱいだな」
メ「セクハラで訴えますよ」
男「言いながら強調すんな! くそ、目が離せねぇ!」
メ「バカな主様。所詮貴様も胸の重量に縛られた愚かな存在なのだ!」
男「く……こんな脂肪の塊にぃ!」
め「お時間、大丈夫ですか」
男「はぅあ!? こんなトラップに引っかかってる場合では! ごちそうさま!」
め「お粗末様でした」
メ「今日もキリキリ学んできやがってくださいね」
男「おう、いってきます!」
二人「「いってらっしゃいませ」」
401 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/22(月) 01:35:47.25 ID:tOXB5.wo
ああ、意地悪をしちゃうのは好きな人限定なんだな
402 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/22(月) 01:38:32.05 ID:RClneAAO
め「おかえりなさいませ、男様」
男「……」
め「何故涙を流しながら拳を握っておいでで?」
男「や、本物のメイドさんが俺を迎えてくれる日がくるなんて思ってなかったからさ」
メ「うおおぉぉい! 今なんか聞き捨てならない台詞が!」
男「ああ、居たのか」
メ「淡泊! なんで同じメイド属性ながらこの扱い! 見て、見てよこの姿を!」
男「コスプレ?」
メ「歯ぁ食いしばれやぁぁああ!」
ゴシャ
男「はぶ!?」
男「まさか玄関先で張り手もらう日がくるとは」
メ「報いですよ、報い」
め「事情はわかりませんがめいどが契機のようですので謝罪を」
メ「いいんすよ、そんなの。このバカ主様にはちょうどいい気付け薬です」
男「ちょうどよくてドアから吹っ飛んでたまるか。姉さんパワーがあるんだから加減してくれ」
メ「本気出すのは控えましたからそこは誉めポイントですよ」
男「殴られなきゃもっとポイント高いんだが」
メ「ですがそもそも主様が悪いんすよ! 私というものがありながらあんなにデレデレと!」
男「だってお前、ちゃんと様付けで呼ばれて頭まで下げてくれるんだぜ? メイドさんが」
メ「いやいやいやいや! 付けてますやん! 私も主様呼んでますやん!」
男「なんで急に関西弁なんだ。あとお前の場合の様はあだ名の一部にしか聞こえんし」
メ「まぁ確かに主様、ってひとつの名称みたいなもんですが」
男「ちゃんと名前に様付けしてくれるんなら俺もちゃんとさっきのに謝罪しよう」
メ「な、名前に!?」
め「何か不都合が?」
メ「いや、えぇと……恥ずかしいというか、うぅ」
男(微妙に期待してんだよなぁ。普段から絶対名前呼んでくれないし)
め「男様と呼ぶのが恥ずかしいことなのでしょうか?」
メ「うぅぅ〜〜……」
男「さぁ思い切って!」
メ「うがぁぁぁああ!」
バキィ
男「のふぉ!?」
め「おお、再び扉から飛んでゆかれました」
メ「言えるかちくしょぉぉおおお!」
403 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/22(月) 01:54:08.93 ID:RClneAAO
メ「ハハハ、好きな相手にゃ優しくしますよ、私ならね!」
男「優しくしていいぞ」
メ「何言ってんだこの人。頭大丈夫ですか?」
男「く、わかってた。わかってたけど!」
メ「それに私が意地悪なのは性根ですから。誰だからとかないですから!」
め「その割には他の方にはほとんど意地悪されませんが」
メ「たまたまっすよ! たまたま。……なんか卑猥!」
男「お前も割と頭大丈夫か」
メ「大丈夫だ、問題ない」
男「言いたいだけだったな」
メ「ですね」
め(息がぴったりなのですが言ってはいけない気がしますね)
404 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/11/24(水) 01:19:58.14 ID:0h3sf.I0
おこんばんわ。どうも、中の人です。
いやぁ、年末ですね。去年の今頃は就職がーとか叫んでいましたっけ。
無事働き出してみれば逆にもうやめたいとかポロっと言いそうになるから困る。
人間、あちらをたてればこちらがたたず、なもんですね。難しい。
これから社会に出られる方はもっと厳しい情勢だそうですが、決して妥協せずいいとこ就職してくださいね。
でないと……ククク。
さておき、ここのところ短く短くご主人のとこを書いてましたが久しぶりに中篇の続きをば。
お待たせはしてるけど、もはや待ち人もいない気がしてならないものの、一応やります。ええ、やりますw
ではではまず前回までのあらすじから。
405 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/11/24(水) 01:21:14.95 ID:0h3sf.I0
命、と呼ばれた少年はごく普通の人間だ。多少、他者よりも器量には優れていたがそれだけ。
異性との交遊も多く、確かに常人が歩む人生とは違ったかもしれないが、人間の生き方だ。
それが崩れたのは一人の女と知り合ってから。
委員長。そう名乗った彼女は女性としての魅力も、人間としての強さも、詰まらぬ人生からの脱却の可能性も見せてくれた。
だからその後に着いていった。今ある日常を捨てて。そして待っていたものは非日常だった。
獣の面をした人。明らかな人外との遭遇、そして狩り。
恐ろしいまでの血なまぐささ漂う中で、彼はひょんなことからその獣達と共に過ごすことになる。
その中で出会った少女の形をした雌の獣と、老いた獅子。
委員長の元を離れ、過ごした日々は平穏と言っても差し支えないものだった。
しかし、それを壊したのは委員長と自分。直接手を下したのは彼女だったが、きっかけは自分だった。
目の前で肉塊へと変わる恩人の姿に、初めて自分が恐ろしい場所にいることを自覚していく。
罪の意識を覚えながらも、なお生きることを決めた命。
今までのように委員長に守ってもらえない中、狩りを続ける彼女と共に知性ある獣を探す。
そうして再びまみえた少女の獣は、まさに委員長の標的たる存在だった。
これを知り、少女を守ることを誓った命。そうして始まった相対と交渉。
少女の世話役と、自身の全てを差し出すことで自分達の助かる選択肢を得ることに成功した。
そして、同時刻。元々の獣たちの巣では妖しく蠢く肉塊の姿があった。
406 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/11/24(水) 01:22:16.62 ID:0h3sf.I0
「そう。……ええ、多少余計なものもあるけれど。十分でしょ、満足なさい」
結局あの命をかけた交渉から数時間。あっけないほどに事は進んでいた。
こちらが要求したのは自分たち二人の生命の安全、その保障。これから先も含めたもの。
また彼女を研究材料として扱う場合にはあくまで倫理観に則ったものであること。
大きくはこの二つがこちらからの要求だった。
対して委員長側はこれを部分的に承諾。前者についてはこの森を出るまでは確実に守る。
その後に関してもなるべくは順守したいと。けれどそれ以降に関して言えば、管轄外になるらしい。
要は狩りは仕事だがその先で狩った兎をどう扱うかに興味がないのが彼女達の立場らしい。
「ええ、それで構わないわ。二十時間後ね、いいわ。それで」
今もどこかへと連絡を取っているが、こちらへはその情報などは一切くれることはない。
断片的に拾った会話から察するにここからの脱出の算段だろう。
腕の中の少女は先ほどからずっとこちらにしがみついて警戒の色を消していない。
それはそうだろう。委員長の瞳にある色は気遣いなど一切ない、敵意すら感じさせないもの。
あくまでモノを扱うようにこちらを見てくる相手に誰が好意を持って接することができるものか。
それでも納得せざるを得なかった。彼女がここでの一番の決定力と力を持っているのだから。
「決まったわよ、命。時間はさっき聞いていたでしょう。それまでにこの森の端まで移動するわ」
「端? なんでそんな中途半端なところに。直接迎えをよこしてもらえばいいじゃねぇか」
「言ったでしょう。この森はちょっと厄介なのよ。本来足を踏み入れることが許された場所じゃないわ。だから帰りもドアを開けておいてもらうのよ」
つまり、元々俺が一人で逃げ出そうとしても無駄だったということか。
そして彼女を連れて逃げたとしても、同じことだろう。結局、最後までぬかりない。
「それじゃあ準備なさい。ある程度ここからは近いけれど半日は歩くわ」
準備をする暇なんて与えないくせに、そんな台詞を吐きながら彼女はこの小屋から出ていく。
「……付いていかなきゃいけないんだ。いいな?」
腕の中、こちらを見上げてくる少女の獣に優しく言い聞かせる。
彼女はわかったのかわかっていないのか。それでも命が立ち上がればそれに倣う。
「行こう。お前にとっては俺達が来たこと自体が不幸なことかもしれない。けど、これ以上の最悪にはしないから」
ぎゅっと手を握り、言い聞かせる。
言葉は通じていたかいないのか。それでも彼女は先ほどと違い小さく喉を鳴らし、こちらに頬を擦り寄せる。
途端にこみ上げる罪悪感に蓋をしながら、命は委員長の後を追うのだった。
407 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/11/24(水) 01:23:08.30 ID:0h3sf.I0
道のりは決して楽ではなかった。
けれど初めてここを訪れ、観光気分で騒いでいたあの頃に比べれば何と違うことか。
一定のスピードを維持しながら、小走りに近い歩行でひたすらに彼女の後を追う。
当然のように隣に並ぶ少女はもちろんのこと、命もわずかに息をあげながら確実に距離を保つ。
そうして半日もたたぬ内、少し開けた視界。こじんまりとした空間で委員長は立ち止った。
「ここがそうよ」
そうして指さす場所は何のことはない。同じような光景が続く森の中だ。
けれど彼女が不意にポケットから取り出した紙切れをそこに投げ込めば、バチリと空間に紫電が走る。
「な!?」
「そういうこと。ここはこういう場所なのよ。行きはよいよい、帰りは怖い。なんてところかしら」
くすり、と嗤う姿に寒気が走る。
こんな空間に閉じ込められてよくもまぁ。そうは思うが、これくらいで驚いていても仕方ない。
冷静にそう言い聞かせ、腕の中で毛を逆立てる少女を宥めつつ、
「……で、ここが開くのが後何時間だって」
「十時間といったところかしら。思ったよりも貴方がついてこれたおかげで時間が多く余ったわ。喜んでいいのかしら」
「そうしておいてくれよ。じゃあ、後十時間は休んでいいんだよな」
「ええ、構わないわ。といっても、あなたが寝ている間にこのサンプルだけを持って私は外に出ているかもしれなけれど」
「構わねぇよ。俺はあんたのものだ。好きにしてくれ」
408 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/11/24(水) 01:24:16.29 ID:0h3sf.I0
不貞腐れるわけでも、厭味でもない。純粋に、そう思ったからの台詞。
心から彼女に全てを捧げた。それは嘘でも偽りでもない。
きっと胸の内にさまざまな感情こそ生まれるが、その根本には忠誠がある。
それが、契約であり、自身の命を保つ方法なのだから。
「……。そう」
そんな命の態度に、どこかつまらなそうに委員長は呟くと、樹木に背を預け目と閉じる。
彼女も休むのだろう。倣うように対角線上の樹木の傍へと二人して座り込む。
「休もう。あと半日もすれば、また大変だからな」
彼女の頭部に銃を当てながら、そうつぶやく。
この保険をさっきの交渉でも使った。これからも休む時はこうしていこう、と命は思っている。
「大丈夫。何かあったら、俺も一緒だ」
そう、頬笑みかけ。わずかにまどろむ意識の中、少女が笑い返してくれたような気がした。
ずるずる。ずるずる。
地面を犯すように這いずり、進むものがある。
崩れ落ち、腐臭をまきちらしながら、それでも前へと。
赤黒いその巨体は、一直線に向かう。
ひと時の休息を得る三人のもとへ。
409 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/24(水) 01:48:41.36 ID:kuq3xIAO
メ「めいどさんや」
め「はい、メイド様」
メ「なんか名前ひとつ呼ばれるだけでケツ穴がむずがゆく。おっと淑女の発言ではありませんでしたね、ヲホホ」
め「それで御用向きは」
メ「あくまでスルーかよ!」
め「何故ヘッドドレスを叩きつけますか。そしてまた着けますか」
メ「世の中にゃ理由なんざねぇことが山ほどあんだよぉ! ちきしょぉおお!」
め「あの、めいど。暇ではありませんので御用がないなら行きますが」
メ「何この敗北感。くそ、居候のくせに生意気な! ほれ、手紙っすよ」
め「何かお気に障るような事をしてしまいましたでしょうか」
メ「気にせず。なんか私が悪い気しかしないんで。一方的に」
め「……では気にしないでいさせていただきます。手紙でしたね、ありがとうございます」
メ「もはや罪悪感すら生まれてできやがったぜ」
め「しかしめいどに手紙ですか。こちらに居候させていただかせてもらう事を知っているような方は……ぁ」
メ「おーおー、食い入るように読み出して。乙女よのぅ」
め「……ご主人」
メ(なんだ。無表情なりに笑えるんすね)
め「無駄な情報ばかりで困りますね、全く」
メ「嬉しいくせに」
410 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/25(木) 01:14:58.12 ID:q0uLcUAO
め「今更なのですが」
男「ん?」
め「お二人は夫婦なのでしょうか」
メ「それは冗談で言ってますか? 喧嘩うってますね?」
め「純粋な好奇心かと」
男「一応夫婦ではないかな」
め「一応とは?」
メ「この人が私のペットですのでいわゆる主従関係ですね」
男「なんだろ。確かに主従ではあるけどなんか俺の思ってたのとは違うぞ」
メ「人生とは、えてしてそういうものです」
め「ではこちらの方はお二人のお子様ではないのでしょうか?」
妹子「ぱぱー。えへー」
男「……その、まぁ。そのあたりは非常に難しい問題でね?」
メ「不貞の証です」
め「なんと。男様は真面目に見えてなかなかに大胆なお方ですね」
男「ぅ……」
メ「否定しなかっただけまだ許してやれますね。ここで違うなんざ言ってたら本気でぶん殴ってましたよ」
妹子「むー。ぱぱをいじめたらダメなんだよ!」
メ「はいはい。パパは悪いパパでしゅけどあなたにとっては大事なパパでしゅからねー。全く、私も何をむきになってんだか」
め「何やら複雑な家庭事情がおありですね」
男「悪いな。この話は基本禁止で。妹子の事は普通にうちの子として扱ってくれりゃいいから」
め「承りました。では妹子様、こちらで遊びましょうか」
妹子「……や! ぱぱと遊ぶ!」
男「パパもすぐ行くから。そっちのお姉さんと遊んでなさい」
妹子「ぅー。絶対だからね!」
め「では参りましょう」
メ「……」
男「……ありがとう」
メ「謝らなかったんで拗ねる程度で我慢します」
男「ん」
ぎゅっ
メ「そんな安上がりな方法じゃ誤魔化されないっすからね。ったく……」
男「……」
411 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/25(木) 01:27:48.99 ID:q0uLcUAO
メイド長「けほん」
二人「「のわっ」」
メイド長「お二人の大事なお時間を邪魔することは忍びないですが……あまり時間もありませんので」
男「お、おう。こっちこそほったらかしでごめん」
メ「割とアウトオブ眼中でした」
男「さらっと失礼だな」
メイド長「気にしませんので。さて、何から報告いたしますか」
男「とりあえずは……」
メイド長「あの方に関しては順調と言えますね。今後の動向もありますが概ね問題ないかと」
男「そっ、か……良かった」
メ「……」
メイド長「ではそれに関連しまして。現状問題となるしがらみを妹子様からは遠ざけました」
男「助かる。かなり無理してもらったみたいだな」
メイド長「言い付けでしたので。ただ将来的にいくつか布石を打たれた形にはなっております。そこをどう凌ぐかも考えつつ」
メ「要は目の前の問題だけ片付けたって事でしょ。あの子が大きくなった時、不便な思いだけはさせないようにしないと」
メイド長「……全力を尽くします」
男「頼む。もう俺達には頼れる相手が少ないからさ」
メイド長「承知しております」
メ「んじゃ次の話で。こっちの目の前の問題はどうなりそうなんすか」
男「めいどさん、か」
メイド長「相変わらず飼い主側が慎重でして。尻尾を掴ませませんね。こちらの組織規模が小さいこともありますがあちらもやり手です」
メ「ふむ。んじゃこっちの子は?」
メイド長「もっと不明ですね。全くと言ってよいほど情報が入りません」
男「なんか厄介な匂いだな」
メ「主様が絡むとだいたいこうなるから困る」
メイド長「確かに」
男「お、おれのせいじゃないだろ!」
412 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/25(木) 11:17:29.65 ID:KgIKfJc0
お題を出そうと思ったけど過去スレ見たら
考えてたやつ全部あって吹いたw
413 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/25(木) 14:23:49.53 ID:q0uLcUAO
全被りはすごいなww
同じでも大丈夫ですよ!
全く気付かず内容違うのを書いちゃいそうなんでww
414 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/26(金) 00:54:53.88 ID:IBQFicAO
男「とは言えほっぽりだす訳にもいかないだろ」
メ「ま、私が迷惑しない内ぐらいは多目に見ますよ」
メイド長「こちらからも出来る限りのことは」
男「あ、じゃあ一つ頼みが。前にあの子には学校に行かせるって話があったんでさ、ちょっと探してたんだよ」
メ「結局断ったんじゃ?」
男「断っちゃいなかったさ。その理由を聞かされて押し付けられて。なかば決裂みたいな形で引き取っただけだし」
メ「つまり学校へ行ってもらうつもりはあったと」
男「そういうこと。色々学ぶのは悪いことじゃない。今のところは料理学校にでもとは思ってるけど」
メイド長「そこで通う間の警護をといったところでしょうか」
男「話が早くて助かる。なんかきな臭いらしいのは本人から聞いた話からも分かるから」
メイド長「彼女自身が標的となる可能性も今では充分にありますしね」
メ「うちに直接来ないのは……」
メイド長「曲がりなりにもあの方の縁者です。下手な手出しは相応の覚悟をおっていただきます」
男「だからこそ離れる間はって事で……無理かな?」
メイド長「問題ありませんよ。元より依頼自体は外部ですが出してありますので。あまり頼りになりませんが」
メ「いきなり不安にさせてきましたね。私にとっちゃさっさと居候が消えてくれるなら願ったりかなったりですが」
男「お前な」
メ「けど。……ご飯は割と美味しいですし、勝手に居なくなられても目覚め悪いですから。よろしく頼みますよ」
メイド長「言われずとも」
男「……素直じゃねぇな」
メ「ふふ。その方が魅力的ってことで」
あ「ぶぇっきし! ……ずず。あー、なんかまた嫌な仕事が回ってくる予感。もとい悪寒」
415 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/26(金) 01:01:02.04 ID:IBQFicAO
め「これが料理学校。なかなか立派な設備ですね」
あ「全くですよね。高い料金払ってるだけある、と」
め「あや様もこちらに通われていたのですね。心強いかと」
あ「ははは。まぁ放り込まれただけですが」
め「今日からもよろしくお願いします」
あ「はいはいこちらこそ。……料理かぁ」
め「ふむ。このような調理法があったとは」
あ「飲み込み早いっすねー」
め「かくいうあや様もかなりの腕前かと」
あ「ああ、自分見た目だけなんで。味とか全然っすから」
め「確かにやたらと薄い時や濃い時が」
あ「へへ、自分、不器用ですから」
め「そうですか」
あ「あれー! 割と渾身のモノマネなのにー!」
講師「そこ、うるさいですよ」
め「すみません、よく言い聞かせますので」
あ「な、なんすかこの理不尽に湧き上がる怒りの波動は……」
416 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/27(土) 02:19:24.02 ID:NOkZoIAO
男「鍋は用意が楽でいいな」
め「その割には出汁には拘られたかと」
男「水炊きもしっかり味付けしないとだからな」
め「野菜のチョイスは任された通りに」
男「うむ、ご苦労」
メ「……なんすかこのアットホームさの中での孤立感」
妹子「パパがお姉ちゃんとばっかり喋っててつまんない!」
メ「端的に言うならそういう事ですね」
男「だってお前も妹子も料理手伝わねぇじゃん」
妹子「そういうのは料理する人に任せるもん」
メ「うちで言うとそこの人ですが」
め「勝手ながら勉強の成果を試したくお手伝いを」
メ「勝手なことはしなくていいんすよ! そこの従者役に全部任せれば!」
男「おい従者。ご主人様だぞ、こちとら」
メ「知るか!」
男「一喝された?!」
妹子「パパはご主人様なんだよ! もっと偉そうにしなきゃ」
男「む、意外なとこから助け舟が」
妹子「だからそっちの二人に任せてパパは私と遊ばなきゃいけないのっ」
め「それはそれで隷属化していますが」
妹子「パパは妹子のパパだもん! だからいいの!」
メ「理論的にいきましょう。なんとなくダメです、そんなのは!」
男「いきなり理論が破綻したぞ。っと、そろそろ煮えたな。食っていいぞ」
妹子・メ「「いただきます!」」
め「切り替えの早い……」
男「腹減って退屈だったんだろ」
417 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/27(土) 14:14:01.75 ID:NOkZoIAO
め「メイド様」
メ「なんすか」
め「ビッグです」
メ「非常にストレートなご感想をどうも」
め「何を食されればこのような魅惑的な体型に」
メ「んー。私偏食なんで割と食べものは関係ないかなぁとか」
め「では何か運動を?」
メ「生粋の引きこもりネトゲ廃人にある運動なんて呼吸くらいです」
め「つまり特別な呼吸法ですか」
メ「ないない。要は生まれつきなんすよ」
め「……世の中とはかくも不公平なものかと」
メ「いいからお風呂くらいのんびり入りません? 具体的には黙るとか」
妹子「でかちちー!」
メ「静かにしろって言った矢先に!」
め「ビッグバスト」
メ「ああもう。こんなん主様に意地悪する以外に使い道ないんすから気にしないでいいでしょ」
妹子「パパを誘惑するな!」
メ「あっちが勝手に欲情してるだけですって」
め「ビッグ……」
メ「あんたもさっきからそればっかりだな! ていうかめいどさんも充分あるじゃん!」
妹子「びにゅー!」
め「大は小をかねるといいますので」
メ「使い道絶対違うって私でも分かる……あと妹子もさりげなく何てセリフを」
妹子「パパが言ってた!」
メ「後でしめる」
男「ぶぇっきし! 風邪ひいたか?」
418 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/27(土) 19:36:18.12 ID:PGKTD1Ao
特別な呼吸法・・・
1ccも残さず吐ききれたり1秒に10回呼吸できたり10分吸い続け10分吐き続けたりできるのか
リサリサみたいに歳誤魔化してる疑惑ががが
ところでビニュー特選隊でググると結構ヒットするんだが・・・
419 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/11/28(日) 20:05:17.88 ID:/UVcF5.0
メ「なんかそういう呼吸法が出来る気がしてきた……! かっこいいフレーズに弱いわたくし!!」
男「つまり年齢詐称か」
メ「波紋使いでサーセン」
男「いや、嘘だろ?」
メ「主様が欲情していた相手は実は50代でした。ふふ、この熟女専門め!」
男「いいけど、別に」
メ「へ?」
男「いいよ、お前がいくつでも。俺は」
メ「……。えぇと、あの」
男「というわけでよろしく」
メ「な、なんもよろしくしねーし! バカジャネーノ! バカジャネーノ!!」
男「でもこんな落ち着きのない大人は嫌だよなぁ」
め「ビニュー特選隊入りでしょうか」
メ「この際、せっかくなので結成しちゃいますか」
め「メイド様は無理かと」
メ「なぬ!?」
め「巨美乳はジャンルがまた別ですので」
メ「じゃあ誰と結成する気っすか」
女「あ、あはは。どうも」
め「どうでしょう」
メ「っく、納得の人選!!!」
420 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/11/28(日) 21:06:38.94 ID:/UVcF5.0
メ「しかしですね。特選隊っつーんですから、さすがに二人はまずいでしょう」
め「至極ごもっともです」
女「あの、別に無理矢理ユニットにしなくても……」
め「いえ。ここはリクエストにお答えすべきだとめいど、判断します」
女「り、リクエストなのかなぁ」
メ「ククク、このままでは間違いなくビニュー特選隊の危機ですよ」
め「そこで必要とされるのがあまり大きすぎず、かつ小さすぎない人物」
メ「それは一体誰だってんですか!」
委員長「仕方ないわね、本来はそういうのって好きじゃないけど」
め「この人です」
冥友A「え? 何? いきなり呼ばれたんだけど」
メ「まさかのモブキャラ! でも確かに微……げふん、美乳キャラ! オッケーです、三人いればまだ格好はつきますので許す」
め「では改めて。ビニュー特選隊、出陣ですね」
冥友A「だから何なのこれ、ちょ、え?」
女「いいのかなぁ」
委員長「……」
ガチャ
妹「ま、待ってお姉ちゃん! それは凶器、割と人が死ねるくらいのレベルだから、落ち着いて、ね!?」
421 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/29(月) 00:41:20.18 ID:XPufRO60
いいんちょはどっちかと言うと無乳d
うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ
422 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/29(月) 00:57:55.64 ID:W2ATKN2o
命編のイメージで普通にあると思ってた・・・
423 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/29(月) 01:13:03.09 ID:90SJosAO
委員長「あるわよ。Bよ、れっきとした」
妹「そうだよ! ほら見てお姉ちゃん、私なんかペッタンコ! こういうのが無乳だよね」
委員長「そうね」
妹(ぐっ! わ、我ながらそう仕向けたとは言えストレートに頷かれるとつらい)
委員長「大丈夫よ。あなたもすぐ大きくなるわ」
妹「そ、そうだね。あはは」
め「しかし説得力に欠けますね」
委員長「……」
妹「ちょ、ばっ!?」
め「どちらかと言われればA寄りですし。見事なまでの無い派からの助言では得られる安心感も高くはないかと」
妹「そんなことないよ! いやぁ、楽しみだなぁ。早くお姉ちゃんみたいになり……」
メ「たゆんたゆん」
委員長「……」
ミシッ
妹「あ、ああああ……もうおしまいだぁ……」
め「ではこの辺りで失礼します」
メ「右に同じく」
妹「まちなさいよ! お姉ちゃんも落ち着いて! ちょ、ちょっともうなんなのよこれー!?」
結論:女性は胸じゃない
424 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/29(月) 01:20:45.37 ID:90SJosAO
そして命編の委員長を引き合いに出してもらえたのでお答えすると、そっちのはあります。
どれくらいかと言われるとDに近いCくらい。おおでかいでかい。
メ「人工的に?」
委員長「その胸の邪魔なもの、焼き切ろうかしら」
メ「ひっ!? で、でもいかなりそんな大きくなるわけないじゃないすか!」
委員長「それはそうね」
メ「じゃあやっぱりPADとかシリコンとか!」
委員長「天然モノよ」
メ「オカルトパワーで……」
委員長「ただ育っただけよ」
メ「たくさんの人に揉まれたとかで?」
委員長「……」
メ「え? ま、マジで?」
微妙に違いますが答えはいずれww
425 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/29(月) 01:28:55.79 ID:90SJosAO
あ「帰り道まで本読んで。勉強熱心すねー」
め「何かの知識を得ることはプラスですので」
あ「いい心がけっす。でも前見て歩かないと危ないんで」
め「大丈夫です。あや様のリードがあれば問題ないかと」
あ「裾、思いっきり掴まれる側としてはなんとも頷きにくいような」
め「信頼のあや様ブランドです」
あ「どうも。っと」
め「……? どうかなされましたか」
あ「あ、いや。んー、めいどさん。そこの喫茶店でタルト買ってきてもらっていいですか? ご馳走しますんで」
め「構いませんが。急ですね」
あ「思い立ったらって事で。ではお願いします」
め「承りました。それでは行って参ります」
あ「いってらっしゃーい」
あ「さて、そこの人。あの方に用事なら先に自分の相手してもらってからでいいですかね? お話はそこの路地で聞きますんで」
426 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/29(月) 01:34:26.52 ID:90SJosAO
め「あや様、どちらに行かれていたんですか」
あ「や、すいません。ちょっと御手洗いに」
め「めいど、探しに行こうかと迷ってしまいました。これからは気をつけてください」
あ「なはは、了解了解」
め「……? あや様、腕、どうかされました?」
あ「え? なんでもないっすけど。何か気になります?」
め「……。気のせいかかばった動きをされるので」
あ「気のせいっすよ。それよりタルトください、タルト」
め「はい。人気なのかかなり時間をかけました素晴らしい品です。どうぞ」
あ「いただきます。あ、お金は後ほど」
め「よろしくお願いします」
あ「ん、おいひ」
め「良かった、と判断します」
あ(なんも味わかんないけど。とは言えないか)
あ(あ痛たたた……腕折れてるのに動かすとさすがに痛い。サクッと直ればいいけど)
め「あや様」
あ「はい?」
め「ありがとうございます」
あ「ははは、隠れた名店を紹介するのは町の先輩の仕事っすから」
め「……。はい」
427 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/29(月) 20:47:11.15 ID:e6Mifnko
いいんちょ以外にでかいのか・・・
C-くらいの美乳だと思ってた
山中を高速移動できる筋肉でありながら妖艶な体だから
全体的にややスレンダーで見た目じゃわからないけど腹筋とかもしっかりしてるものと
428 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/30(火) 00:34:13.24 ID:/2w0CQAO
命「柔らかさとかはあんまり。どっちかってぇとしなやかさとか」
委員長「無駄に肉を付けてないだけよ。こっちもこれ以上は邪魔だから削るくらいでいいわね」
メ「数年前の自分に聞かせてやってください」
委員長「そうね。それもいいかもしれないわね」
メ「全く動じてない……!」
命「こいつが言葉程度で何とかなるもんかよ」
メ「昔はそりゃもう軽々しくリミッター外れてましたが」
委員長「若かったのよ」
命「今はババァだからな」
委員長「そのババァにくわえられてみっともなく果てるのはどこの誰かしら」
命「……っ」
メ「我が息子なのでいろんな意味で悲しい会話ですね」
大人委員長はボイン寄りですがインナーできつめにしめてるので運動の邪魔にはならないギリギリの範囲。
あと女性特有の柔らかさも最低限。でも妖艶なのは本人の持つ空気からでしょうか。
掘り下げるにはまだまだ語り足りず……じゃあ書けよの一言ですね、はい。
429 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/30(火) 01:06:40.11 ID:KLBbrN20
気付けば周りが超人か変人ばかり…
普通の人って友と友女とついでにめいどさん位じゃないのかと
430 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/30(火) 09:29:54.39 ID:/2w0CQAO
男「本当にな。なんでこうなっ……え? 俺も入れられてる!?」
メ「良かったですね」
男「良かねぇよ! 普通じゃん、俺すごい普通だって!?」
メ「変人の筆頭じゃないすか」
男「嘘ー!?」
なんかこう……すみません、なんかww
こんなはずではあったようななかったような……
431 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/11/30(火) 20:43:55.61 ID:dnVvrdEo
パワーインフレは厨二の華
432 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/01(水) 01:38:13.99 ID:LA2sW2AO
男「キャラの濃さというか設定とかがもはやインフレ気味だもんな」
メ「まさに誉め言葉ですね」
男「そうなの?! どう考えても諫めてもらってるニュアンスのような……」
メ「だって中の人がこの歳でこんなんを真顔で書いてる時点で」
男「……割と自己否定じゃないか?」
メ「大丈夫です。私が一番現状パワーインフレの原因なんで」
男「なんら解決に繋がらない大丈夫だな、おい」
メ「てへり」
男「かわいくねぇよ!」
メ「とか言いつつー?」
男「か、かわいく……」
メ「にゃん♪」
男「……。痛々しいんだよバカやろう! 今時流行るか、んなもん!!」
メ「ぶひひ。顔真っ赤にして言う台詞ですかにゃー? にゃーん?」
男「うがぁー!」
433 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/01(水) 01:44:27.47 ID:LA2sW2AO
め「メイド様」
メ「なんすか」
め「メイド様は何故毎日そのような下着を?」
メ「え? なんか変っすか」
め「いえ、お似合いです。しかしメイド様の性分ですとそのように手の込んだ下着は着用に手間がかかることから忌避されるかと」
メ「あー。まぁ慣れみたいなもんです」
め「慣れるまで着られたのですか」
メ「年中強制なんで。ゆるい職場で唯一の戒律でしたしね」
め「制服のようなものですか」
メ「そんなニュアンスっすね。はぁ、やっぱりやめた方がいいのかなぁ」
め「いえ、お似合いですので問題ないかと」
メ「そうっすか? こんなフリフリしたのとか後何年着られるか……もうかなりギリギリな気がしてきた」
め「本当にお似合いなのですが……」
妹子「だったら私が着るー!」
メ「ロリガーターはおっきいお兄さんが寄ってくるからやめましょうねー」
め「人気ジャンル、ですね」
メ「アグネスホイホイです」
434 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/02(木) 02:11:42.70 ID:zas0hMAO
め「メイド様」
メ「今夜も小話っすか。毎晩よくもまぁ」
め「当面の目標だとか」
メ「小さい目標なこって」
め「ああ。どこかで誰かが泣く声が」
メ「自業自得なのに」
め「パンを焼いてみました」
男「どれどれ? お、うまい」
メ「まぁまぁでふね」
男「口いっぱいに頬張りながら言う台詞か」
め「お気に召しましたか。これは重畳。めいどもいただいてみますか」
男「……味見してないの?」
め「はい。未知の素材を使いましたので。突発的な奇行などに走られないので問題ないと判断しました」
メ「さり気なく毒味させられてますよね、これ」
男「お、俺一口だし」
メ「裏切ったなこんにゃろ! こちとら調子に乗って二個食べたってんだよ、うわぁぁああ!?」
男「あ、あのさ。冗談抜きで何入れたの?」
め「冗談ではなく本気でしたが」
男「いやだから何入れたんだ!?」
メ「主様、先立つ不幸をお許しください。ていうか私より先に逝ってください。なんか私より長生きされるのが我慢ならん」
男「どさくさに紛れて失礼だな!」
め「おっと、やはり食べてはいけないものだったようですね」
男「そして君はさっさと食材を教えなさい?!」
一応飲食可能な物でした
435 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/03(金) 01:50:36.78 ID:/m9Vo2AO
め「けん玉ですか」
メ「ええ。たまには体を動かす遊びでカロリーを消費!」
め「それにしては紐が通常品より五倍近い長さかと」
メ「当然です。何故ならこれの使い方は」
男「よぉ、二人して何やって……」
メ「はぁ!」
男「ほぐぉ?!」
メ「と、このようにヤッターマン一号よろしく玉を当てることにありまして」
め「なるほど」
男「お、お前、いきなり何す……」
メ「ほりゃぁぁああ!」
男「ごふっ?!」
め「素晴らしい身体能力です。弛んだ糸が全く無駄にならない速度とは。お見事」
メ「多少手加減して玉は木製なのですが。私ってば優しさの半分がバファリン!」
男「……」
め「気のせいか男様が痙攣したまま動かれないような」
メ「演技ですよ、演技。全く人騒がせな」
め「白目をむかれていますが」
メ「……き、救急車ー!?」
436 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/04(土) 02:25:41.15 ID:joQMCoAO
あ「嫉妬?」
め「はい。嫉妬です」
あ「はぁ。で、嫉妬がどうしたってんです?」
め「居候先の家主の従者の方が仰いまして」
メ『今頃そっちのご主人は何やってんでしょうね。あ、案外女の子侍らせてたり!?』
男『やめとけ、そういうのは』
メ『そうですね。主様じゃあるまいし』
男『どういう意味……とは聞かないからな。聞かないからな!』
メ『このジゴロ野郎! 女の子に挿されて逝っちゃえばいいのに。女の子の敵め!』
男『ボロカスな言われようだな……妬いてくれてんだと信じよう』
メ『根性焼きをご所望ですか。お任せください』
男『待て待て待て待て!? サラッとライターとタバコを用意すんな! ちょ、ま、家に根性焼きは小火騒ぎになるからやめてー?!』
め「という事がありまして」
あ「キーワードにたどり着くまで長かったな」
め「話し下手ですみません」
あ「いや、ある意味うまいような気もしますが」
め「そしてメイド様は仰りまして」
メ『結局、女はいつも妬かされる側なんすね……はぁ』
め「しかしめいど、嫉妬という感情を知りませんので答えられなかったのです」
あ「なるほどねぇ」
437 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/04(土) 02:35:57.10 ID:joQMCoAO
あ「んー、ならこうしましょう。例えばめいどさんのご主人が歩いています」
め「どこでしょうか」
あ「いや、だから例え話なんで。そんな見回しても見つかりませんって!」
め「あや様。誤解を招くような真似は止めた方が寿命を伸ばせますよ、とご忠告します」
あ「あんたも大概話聞かないな……とにかく、そんなご主人が隣に綺麗な女性を連れてるとします」
め「犯罪臭が立ち込めてきましたね」
あ「ご主人何者なのさ。で、それを見てどう思いました?」
め「……」
あ「もやもやしません? 胸のあたり」
め「これが、嫉妬」
あ「ええ、それがきっと」
め「……あや様」
あ「なんでしょ」
め「何故あや様はめいどがそのような光景を見た、と知っている口振りなのでしょうか」
あ「たまたまっすよ。言葉のあやです」
め「あや様」
あ「なんでしょ」
め「嘘はお下手ですね」
あ「……。かもしんないっすねぇ」
め「あや様」
あ「三度なんでしょ」
め「それでもめいどはあや様を信じますので」
あ「あはは、ダメっすよー。自分詐欺師っすから信用しちゃ」
め「あや様になら構いませんが」
あ「……」
め「なんですか? めいどの顔に何か?」
あ「いや、自分ってばいつの間にこんな好感度上げてたのかなぁと。まさかのあやルートとか!」
め「もしもし。お脳は健康ですか」
あ「これが出世街道!? やった! いざ行かん、ヒロインの道! みたいなっ」
め「よく分かりませんがあや様」
あ「はい?」
め「あや様がヒロインはないかと」
あ「即否定?!」
438 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/05(日) 02:48:21.22 ID:ch1OWMAO
メ「まさかマジ入院とは」
男「検査入院だから明日には戻るさね」
メ「悪ふざけも大概にしないといけないといういい教訓になりましたね。これに懲りたら私に意地悪させないでくださいよ」
男「反省の色が一切ないあたり何も教訓得てないよね、君」
メ「ねだるな、勝ち取れ!」
男「なら延々と説教たれてやろうか」
メ「まさかの主様が説教系主人公に! その幻想をぶちコロヌ!」
男「版権対策ばっちりだな。しかし医者もまさかけん玉で死にかけた患者を相手にする事になると思わなかったろうな」
メ「寧ろ死因:けん玉とか後世に名前残りますよ。今からでも遅くないんで介錯仕りませうか」
男「やっぱり反省してないだろ、こんにゃろう」
メ「ハハハ、私から悪ふざけを取ったらただの可愛い女の子しか残らないじゃないですか」
男「俺が望んでるのはそれだから」
439 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/06(月) 00:42:27.27 ID:THIRD6AO
メ「そう、そこの洞窟でイベント消化してるとそいつが仲間になるんすよ」
め「なるほど。本筋に関係ないとばかりに見逃していました。盲点です」
メ「ヒントがないに等しいんで最初はそうなるんすよ」
め「メイド様は博識ですね」
メ「それほどでも」
男「君たちさ。何しにきたわけ」
め「お見舞いですが」
メ「見てわかんないんすか? やっぱりお脳が良くない様子で」
男「見てわかんないくらい人の病室でくつろいでるからだろ。しかも1日しか入院しないのに見舞いも何もあるか」
め「心配でゲームに手がつきませんでした。だから今進めさせていただいています」
メ「筋がいいんすよ、めいどさん。これ次は格ゲーデビューですな」
男「わかったから帰って家でやりなさい」
メ「あ、主様がしんだ」
男「急に何ごとだよ!」
め「男様がお亡くなりに……」
男「生きてる! 生きてるから!」
二人「「ゲームの話ですが」」
男「……く、綺麗にハモりやがって」
440 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/06(月) 01:04:18.33 ID:THIRD6AO
女「こんにちわー」
男「いらっしゃい。お、夫さん。お久しぶりです」
夫「お久しぶりです」
メ「相変わらずイケメンですね。うちのと顔だけ交換しません? 最悪コピペでも可」
夫「えぇ、と」
女「ダーリン、今のは〜〜って意味だよ」
夫「ああ、はい。すみません、それは無理です」
メ「ペラペラの英語なんて! 英語なんてぇ!」
男「寧ろお前以外みんなわかるからな?」
冥「わかんないっ」男「お前はわからなきゃダメだからな? しっかり勉強なさい。こいつみたいになったらダメだぞ」
メ「だからってこんなダメ男みたいになってもいけませんからね」
女「二人とも素敵だと思うけどなぁ」
男「……」
メ「……」
女「あ、あれ? 二人ともこっちを見てどうしたの?」
男「いや、なんだ」
メ「女さんみたく育てばいいなぁ、と」
女「ふぇ!? 私なんて全然だよぉ!」
夫「君は、素敵だよ」
女「ぁ、ぅ……ありがと、ダーリン」
メ「玄関先で見せつけてくれる。ま、あがってくださいな」
男「お、子女ちゃんもお久しぶり」
子女「おじ様、お久しぶりです」
冥「しーちゃんだ!」
子女「冥ちゃん、お久しぶり。元気にしてた?」
冥「うんっ」
子女「そっか、良かった。そ、それでその……命くん、は?」
メ「絶賛家出兼音信不通です」
子女「えぇ!? そ、そんなぁ……」
女「本当なの?」
男「ああ、本当。そのせいで毎日違う女の子からひっきりなしに電話やら訪問が……」
子女「おじ様! 通さなくていいからね! あと電話は無視で全部読まずに手紙は燃やしておいて!」
男「うちを音信不通にする気かい。ま、そのうちひょっこり帰るだろうさ。じゃ、ゆっくりしてってくれ」
夫「お邪魔します」
メ「汚いとこっすが」
男「掃除してソッコー汚したやつが二人いて本当に汚いけどな」
冥「えへへ」
メ「てへり」
男「……お前らな」
子女「……はぅ」
女「ふぁいとっ、まだまだ大丈夫。がんばれ」
子女「うん。ありがと、ママ」
441 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 01:39:45.98 ID:/gL4ocAO
男「さてこの一週間それなりに更新はやってきた中の奴だが……」
メ「明らかに以前より過疎ってますね」
男「不思議なもんで仕事で帰りが遅くなるときほどモチベーションは高いらしい」
メ「しかし身体的に玄界灘に沈んでるんであっさりお眠、と」
男「これはあれか。老いか」
メ「リアルすぎて何も言えないっす」
男「とにもかくにもそれでも続く小劇場をお楽しみください」
メ「……思ったんすけど楽しめないから過疎ってるんじゃ?」
男「お前は本当にオーバーキルが好きだな」
442 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 01:42:57.72 ID:Tq6u7.AO
ちゃんと見てるから安心してくれww
先が気になるから毎日wwktkしながら覗いてるぜー
443 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 01:50:54.24 ID:/gL4ocAO
女「はい、ダーリン。あ〜ん」
夫「ありがとう。うん、おいしいです」
男「そら良かった。鱈なんてそんな食べないだろうから口に合わなかったらどうしようかと思った」
メ「そん時は白菜だけ食ってなさい。私の取り分が増える増える」
男「体重もな」
メ「おぱーいにいくだけですが」
冥「おっぱーい!」
子女「……羨ましい」
女「しーちゃんはしーちゃんの魅力があるよ。ね?」
子女「うん、でも……」
冥「しーちゃん、お魚食べない?」
子女「あ、大丈夫。ちゃんといただいてるよっ」
男「やっぱりカロリー気にしちゃう?」
子女「えぇと、あの……すみません、わざわざお魚のお鍋にしてもらったのに」
メ「夢が世界のトップアイドルともなると違いますなぁ」
夫「子女は、頑張り屋さんです」
男「俺もそう思うよ。絶対夢を叶えてきなよ」
子女「はい、ありがとうございます! 私、いつかママのメイクでパパと共演して世界一の作品に出ます!」
メ「ほら、うちも負けじと言ってやんなさい」
冥「ほぇ?」
男「夢だよ、夢」
冥「んー……お腹いっぱいになる!」
メ「……」
男「……」
女「あ、あはは。悪くないかな? とりあえず夢を叶える為にまずはどんどん食べちゃおー」
冥「うんっ」
夫「子女も、遠慮し過ぎずにね」
子女「はい、パパ」
女「やっぱり、そうなのかな?」
男「さぁ、な。でも最近はちょっとましになってる」
メ「気になさらないでくださいな。うちの問題ですから」
女「あぅ、でも」
男「大丈夫、力を借りたくなったらちゃんと連絡するから」
メ「迷惑かけたおしますよ」
女「うん! 絶対だからね」
男「了解。さ、続き続き。どんどん食べて」
メ「野菜は任せましたよ!」
男「お前が食え、お前が!」
女「あははは」
444 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 01:53:55.06 ID:/gL4ocAO
レス乞食っぽくてすみません……ww
こっち(パート系)に来てから甘えすぎかしら。
ただまぁやっぱり一人は悲しいんでついついね!
さておき、要望、お題、ご意見は随時募集中です。
そして何よりあなたのお話とか!
445 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 07:00:03.41 ID:eotRzoSO
つ旦
446 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/07(火) 17:56:05.69 ID:LSwx5ng0
ならチラ裏で最近書き込めなかった理由を伝えよう
PC逝って捨てた後携帯が入水自殺…
ネットに2週間切り離されて気が狂いそうだったw
447 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/08(水) 00:18:31.47 ID:UKEUFwAO
お茶をいただきつつ……あったかいのがおいしい季節になりましたね。
どうも中の人です。
ネットから隔絶されるなんて今ではなかなかないですよね。
何かしらのネットワークに繋がった現代社会では貴重な体験に変わってしまったわけで。
なるべくあいたくない貴重さですがww
しばらく前に中の人は携帯の充電器を出張先で無くして電池買い換えるまで携帯なしの生活でした。
あまりの不便さに嘆きながらも不思議と誰にも束縛されない自由を味わうことに。
なんのかんの言いながら結局充電器を入手しているあたり、どんな繋がりであれ欲してしまうわけなのですね……
だからレスを求めるのも仕方ないよね、うん!!
以上、ただの自己弁護でした。まる。
448 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/08(水) 00:23:30.61 ID:UKEUFwAO
め「今日のおやつはプリンです」
男「おお、プリンか! いいね!」
メ「……けっ」
め「メイド様はお嫌いですか」
メ「いえ別に。ただ大の大人がプリンごときで騒いでまぁ。みっともない」
男「え? じゃあお前いらないの?」
メ「ふん。めいどさんお手製だからって結局はコンビニのとかと変わら……」
め「デラックス・プリン・ア・ラモードです」
男「さくらんぼやらみかんやらメロン、さらにまだまだ季節の果物に二種類のクリーム! でかさもバッチリだな!」
メ「……」
め「メイド様?」
メ「プリャァァアァ……」
男「よだれ出てるぞ」
449 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/08(水) 00:35:03.24 ID:UKEUFwAO
冥「はふ。お風呂きもちー」
子女「だね。でも昔と違って二人で入るとちょっと狭いね」
冥「私はこっちのが好きだよ。しーちゃんスベスベでやわこくてきもちーもんっ」
むぎゅ
子女「きゃっ。んもぅ、冥ちゃんったら」
冥「んふー。きもちー。はむっ」
子女「こ、こら。ダメだよ、あはは、くすぐったいよぉ」
冥「もきゅもきゅ」
子女「冥ちゃんってば、噛んじゃダメだって」
冥「ぷはっ。てへへ〜」
子女「いくらお風呂だからって雑菌とかあるんだから良くないよ。私もお肌を……あ、その、別に冥ちゃんが嫌とかそういうのじゃなくて!」
冥「……ちがう」
子女「え?」
冥「この……の味は、ちがうの」
子女「冥ちゃん?」
冥「……。しーちゃん! 背中洗ったげる!」
子女「え? あ、うん。お願いね」
冥「はーいっ」
子女(気のせい、かな。今お腹が減った音が聞こえたような……)
450 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/08(水) 00:45:00.87 ID:UKEUFwAO
メ「女同士、のんびり風呂もいいもんすなぁ」
女「だねぇ。う〜ん、うちもやっぱりちゃんとしたお風呂作ってもらおうかな」
メ「日本人としては毎日入りたいすか」
女「うん。シャワーもいいけどやっぱり、ね」
メ「なるほどなるほど。話は変わりますが」
女「うん、なあに?」
メ「キスマークがバッチリついてますよ、首筋に」
女「ふぇぇ!? う、嘘!」
メ「昨晩はお楽しみでしたね。ククク」
女「そういうメイドさんだってキスマークが背中にあるじゃん!」
メ「嘘ん?! いつの間にそんなとこにされてた!?」
女「嘘だよ」
メ「へ?」
女「昨晩はお楽しみでしたね、かな?」
メ「ハメおったな、小娘ェ……」
女「おあいこだもんーだ。なんて」
メ「ふふ」
女「あはは」
メ「お互いそれなりにうまくやってるみたいっすな」
女「そだね。仲良くさせてもらってます」
メ「本当にお互い一時期を思うと……」
女「そこがあったから今があって未来があるんだよ」
メ「確かに。いや、女さんってば本当にたくましくなって。私の嫁にしたいくらいっす」
女「捨てられたら考えておくね」
メ「つまり事実上フラれましたね。残念」
女「うん、残念だー。……ふふ」
メ「ははは」
男「あいつら風呂長いな」
夫「女性ですから」
男「ま、それもそっか。あ、林檎がむけたら次はそっちの生地お願いします」
夫「はい。お任せください」
男「悪いっすね。お客人に」
夫「楽しませていただいてます」
男「そりゃどうも」
451 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/08(水) 00:56:04.02 ID:RWy6Pjwo
夫×男クル━━━━(゚∀゚)━━━━???
452 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/09(木) 02:00:31.24 ID:NZG1cMAO
男「そんな組み合わせで誰が得するんだ」
メ「主様、主様」
男「ん?」
メ「あそこ」
女「はぅ! 男くんとダーリンが……あぁ、ダメだよぉ! そんな激しくしたら男子ちゃんが壊れちゃうよぉ!」
男「……」
メ「世の中探せば需要はあるもんです」
男「供給源がないから」
メ「主様。ふぁいとっ」
男「何度も言うがお前は俺をどうしたいんだ」
メ「困らせたいですね」
男「ぐ……完璧な回答だな、くそ」
453 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/09(木) 02:07:43.03 ID:NZG1cMAO
男「ふぃー」
夫「お風呂、いいですね」
男「でも長風呂は無理でしょ」
夫「そうですね、茹でられてしまいます」
男「のぼせる、が正解かな」
夫「なるほど。ありがとうございます」
男「いえいえ。しかし日本語うまくなりましたね」
夫「まだまだです」
男「日常会話なら充分こなせるんだから大したもんですよ。この前のテレビのインタビューでも決まってました」
夫「ありがとうございます」
男「俺は逆に英語がもうちょっとネイティブの人に聞き取りやすくなれればとは思います」
夫「日常会話? は充分ですよ」
男「そうですかね。いやはや、学会だとそういうとこも指摘されるんで」
夫「大変なんですね」
男「お互いに、ですかね。さて、上がりましょう。ゆっくりしてたらデザートなくなりそうだし」
夫「はい、行きましょう」
ザパァ
男(……でけぇ。やっぱりこう、迫力が)
夫「……? どうかしましたか?」
男「ああ、いやなんでも!」
男(自信なくすわぁ、イケメンのこんなん見ちゃうと)
454 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/09(木) 23:51:39.50 ID:NZG1cMAO
男「もーいーくつ寝ーるとー」
メ「くーりーとー……もがっ」
男「お前が歌ってくれなんざ言うから何かおかしいと思ったら案の定か。案の定それか」
メ「主様大好きなお豆ちゃんです」
男「お前には恥じらいってもんがないのか」
メ「今穴があったら入りたいレベルですが何か」
男「そこまでして身を削る意味は何なんだ……」
メ「そこに意地悪があるから、かな」
男「うん。いや、えぇと……」
メ「全部主様が悪いでファイナルアンサー」
男「はいはい俺のせい俺のせい」
メ「でも主様」
男「なんだよ」
メ「私、短小な主様でもちゃんと差別しないで主様呼ばわりしますからね!」
男「下ばっかだな! さらりとひどいな!!」
455 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/09(木) 23:57:51.40 ID:NZG1cMAO
メ「主様ー。じゃじゃーん。ミニスカメイドサンタさんですよ」
男「えらいサービス精神旺盛で嬉しいけどもはやどっちかで良くないか」
メ「合わせ技によって今や私のパワーは二倍。更にいつもより二倍高い服で四倍。そして赤いので三倍だから十二倍ですよ!」
男「ゆで理論もいいとこじゃねぇか。しかもシャア専用か」
メ「主様専用ですが」
男「なっ、ちょ、ば……!」
メ「顔真っ赤にして何て言語喋ってんすか。中学生か」
男「かく言うお前も赤いくせに!」
メ「衣装がですね」
男「違ぇよ! だからその……うがぁ!」
メ「ハハハ、勝利」
数分後部屋から出たあと真っ赤になって自室で悶えるミニスカメイドサンタの姿が。
456 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/11(土) 02:00:08.43 ID:kaaG7kAO
男「メイドサンタの次はチャイナメイドか」
メ「ちっちっちっ。メイドインチャイナです」
男「言いたいだけだろ」
メ「ほぅらガーターとスリットですよ〜」
男「……」
メ「む、無言でガン見はやめましょうよ。完全に視姦ですよこれ」
男「……」
メ「主様〜? お〜い」
男「はっ! あ、あれ。ちゃんと服を着てる! いつの間に……」
メ「主様の頭ん中で私はどんだけ汚さたのか」
男「大丈夫。全脱がしじゃない」
メ「セクハラで訴えますよ」
457 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/12/12(日) 02:09:09.98 ID:JQQ15UM0
男「一日1レス」
メ「意外と律儀に護ってますね」
男「やっぱり精神的にキてるときほど何とかなるらしい」
メ「つまり遊べないぶん、ここでってことですか」
男「しー!」
いやまぁその……ね?w
というわけで今日もなんか短いのだけでも!
458 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/12(日) 02:13:53.98 ID:aw7Wlf2o
ほとんどROM専だけど楽しんで見てるよ
459 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/12/12(日) 02:40:08.74 ID:JQQ15UM0
め「……」
男「おはよ」
め「おはようございます」
男「毎朝ずっとここに居るね」
め「いつでもご主人を迎えられるようにと」
男「朝帰り多かったんだ」
め「ええ。多忙な方でした」
男「そっか」
め「……」
男「……。夜は寝てる?」
め「はい。早めに起床しているだけです」
男「そっか。あったかくしなきゃ駄目だよ」
め「お心遣い、痛み入ります」
男「これ。使って。あとこれも」
め「すみません、防寒具に飲み物まで」
男「こっちの好きでやらせてもらってるだけだし気にしないで」
め「はい」
男「……寒っ」
め「返しましょうか」
男「男の子なんで意地晴らせてください」
め「難儀な生き物ですね」
男「うす、だからこそめいどさんも苦労してんでしょ?」
め「そうなのかもしれません」
男「とりあえずコップは適当に流しに置いててくれればいいから」
め「わかりました。ではお体を冷やされすぎないうちにお戻りください」
男「悪いけどそうするわ。それじゃ、おつとめ頑張って」
め「はい」
メ「く、朝からいい雰囲気出しやがって」
メ「しかもわざわざ私に早起きさせるとは……あとでシメちゃる!」
460 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/13(月) 01:03:17.99 ID:R9haLEAO
どうもこんばんは。
今年のクリスマスは上司と二人きりで東京に決まった中の人です。
……未だかつてこんなにも悲しい聖夜はなかった。
さておき、皆さんからレスいただいて嬉しいです。
毎日更新だけはなんとか続けてこうと思ってます。はい。
ちなみにお題は相変わらず募集してますのでどうぞ。
そうじゃないと相変わらずただの掛け合いが続いてしまうような!
命編も今のとこは割と終わりが近いんで来週の仕事が山場な間に何とか更新を狙ってみます。
体力減ったときほどモチベーションが上がる法則なんで!
ではでは今夜もなにがしかで更新をば。
461 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/13(月) 01:14:31.77 ID:R9haLEAO
冥「おっ布団〜」
ぼふんっ
子女「もう、冥ちゃんてば。せっかく綺麗にベッドメイクしてあるのに」
冥「うん、だからきもちいーしたのしーよ! ほら、しーちゃんも」
子女「私も? でもそんな……」
冥「し〜ちゃんっ」
子女「ぅぅ……えいっ」
ぽすんっ
冥「どう?」
子女「うん、楽しいかも」
冥「あはは。しーちゃん、こっちおいで」
子女「はい」
冥「えへへ」
ぎゅむ
子女「ふぁわっ」
冥「しーちゃんやわこいしいいにおい〜」
子女「私は抱き枕じゃないんだから〜」
冥「あはは」
子女「ふふ」
メ「ほれ、二人ともいい歳してはしゃいでないでさっさと寝る。夜更かしは美容の大敵とか女さんも言ってましたよ」
子女「あ、すみません。冥ちゃん、寝よ」
冥「はーい! ママ、おやすみ〜」
メ「うぃ、おやすー。電気消しますからねー」
パチ
子女「冥ちゃん」
冥「なぁに、しーちゃん」
子女「えと……何でもない」
冥「命なら大丈夫だよ」
子女「へぅ!」
冥「だから心配しないで。ね?」
なでなで
子女「……うん」
冥「命は幸せものさんだなぁ。こんな可愛いしーちゃんに愛されて」
子女「そ、そんなんじゃ!」
冥「そゆことにしといたげるね」
子女「うぅ〜」
462 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/13(月) 01:21:18.30 ID:R9haLEAO
メ「子供たち寝ましたかね」
男「静かになったしな。んじゃ続きといきますか」
夫「はい」
女「それじゃ、乾杯」
チン
男「ん、いけるなこれ」
夫「いいものが手に入りましたから」
メ「主様は一口だけですよ。すぐつぶれるんだから」
男「一杯くらいなら……」
メ「ダメです。夫さん見てる前でぐにゃぐにゃになられたら私が困ります」
女「私はちょっと見たいかなぁ、なんて」
夫「興味ありますね」
男「ほら、二人もああ言ってるし」
メ「つぶれる前提で話進めんのやめてくださいマジで」
女「あはは、いつもと立場が逆転だね」
メ「主様に特撮と酒だけはNGなんで」
男「そんなことねぇよ」
メ「……」
パチ
『にゃ〜。めいろの〜、ふかふかおっぱい〜。んふー』
パチ
メ「以上、被害者による必死の録音でした」
男「正直すまんかった」
夫「ずいぶん、可愛いです」
女「そうだよ。男は昔から可愛かったんだから」
男「昔から普通だっつの!」
メ「また流しましょうか?」
男「ぐ、ぬぅ」
463 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/13(月) 08:34:37.55 ID:BZ.HSGg0
なんという聖夜…これは間違いなく掘られる…
冥が可愛くて生きるのが辛い
464 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/13(月) 20:43:52.77 ID:cEbnOU6o
上司×中の人とな
【巨大あひるちゃん】<-大阪のね
465 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/14(火) 01:25:19.92 ID:HdbQTkAO
中の人としてはのんびり大事な子と過ごしたい日ではありますね。
少なくともあんなどじょうみたいな中年野郎とは!
さておき久々にお題だわー!
知ってるやつなので張り切っちゃいます。
あと可愛いと言ってもらえて我が子のことのように嬉しい自分がいたり。
もっともっと色んな子を魅力的に書けるようになりたいっす。
466 :
【巨大あひるちゃん】
[sage]:2010/12/14(火) 01:40:49.59 ID:HdbQTkAO
メ「でけぇ……」
男「思ってたのと違うんだけど」
メ「ちょっとしたモンスターじゃないすか。水陸両用系の」
男「その言い方は若干特撮好きの魂をくすぐるな」
メ「このマンガ頭が!」
男「お前さんさっき思いっきりモンスター言ってたがな」
メ「モンスターはギリギリパンピー用語で許される範囲です」
男「しかし可愛いけど迫力ありすぎだろ」
メ「自分が不利だからって話題変えてさ! 確かにこれは癒やしとはまた違うような」
男「あとこれアヒルっていうかヒヨコな気がするんだが」
メ「どちらも可愛いからいいでしょ」
男「珍しくまともな感性だな」
メ「こんなけでかけりゃ可愛い可愛いローストチキンがどれだけ食べられるか」
男「それ、かわいい、ちがう」
467 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/14(火) 01:54:01.15 ID:HdbQTkAO
女「よいしょ、と」
メ「む。いいんすか? あっちの二人のとこ行かなくて」
女「旦那さんがたは旦那さんがたでつもる話もあるだろうから」
メ「でもあちらはマジイケメンと雰囲気イケメンがお相手してくれますよ」
女「だったら私はこっちの可愛い子とお話してたいな」
メ「酔ってんすか」
女「どうだろ?」
メ「酔ってますね。ほら、しっかり座る」
女「ダメ〜。酔ってるからもたれるの」
メ「全く。酔ってないけど酔ってるとは」
女「ふふ。でも不思議だよ」
メ「何がっすか」
女「いつも根暗で引っ込み思案な私がこんな風に誰かと明け透けに話が出来るなんて」
メ「もともと素質があったんすよ。あと自分に自信がないとか」
女「あぅ。ズバリ言われちゃった」
メ「私は主様ほど甘くないんで」
女「そだね。ありがとう」
メ「礼を言われる覚えはないっすよ。それより、ちゃんと幸せにやってますか」
女「ぼちぼち、かな。そっちは?」
メ「最近ギクシャクしなくなってきたんですけどね。逆に子供とは、と」
女「難しい子だもんねぇ、どっちも」
メ「両極端なんすよ、全く。子供すぎるのも大人すぎるのも困りもんで」
女「だねぇ。あ、でも命くんにはうちの子はあげないからね」
メ「おや、背中押す割にはキッパリと」
女「ああいう人をつなぎ止められる子じゃないから」
メ「育ててきた経験則っすか」
女「女としての経験則、かな」
メ「なるほど」
468 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/14(火) 06:57:22.89 ID:n/XlDgSO
上司とのウh…素敵な夜を祈って久しぶりにお題をばwwwwww
つ【セイヤ】
【ホワイト】
【ケーキ】
469 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/14(火) 19:03:16.87 ID:CYfkQ3co
狭義のひよこは鶏の雛だが、広義では鳥の雛なのでひよこには違いはないがあひるであることを否定はできない
巨大あひるちゃんは名前はもちろん嘴の形からしてもあひるなのは間違いない、よって「あひるじゃなくひよこだろ」というのは間違いである
なお、あひるの雛は水に浮くが鶏の雛は沈むそうな
470 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 00:27:51.41 ID:IBQzsYAO
メ「ほらー、主様が適当ぶっこくからお怒りですよ」
男「え、あ、何? 俺のせい?」
メ「ここまで分かりやすく解説つきで怒られるあたりかなりきてますね。ほら、早くもあやまっテ!」
男「お前も割と同罪な気が……いやまぁ、確かに適当なこと言ってすみませんでした」
メ「ばーかばーか」
男「ぐ、なんでお前にふんぞり返られなきゃならんのだ俺は」
とにもかくにもすみませんでした!
でも上司との一夜は過ごす予定なしです。
471 :
【セイヤ】
[sage]:2010/12/15(水) 00:33:43.30 ID:IBQzsYAO
メ「セイント?」
男「それが一番にくるか」
メ「他に何があると!」
男「まずはクリスマスで良くないか?」
メ「リア充乙。爆発しろ!」
男「別に充実はしてねぇよ。いつも通りの1日だし」
メ「ケーキ! ケーキ!」
男「リア充は嫌なんだろ」
メ「いいからクリスマス商戦に巻き込まれチャイナよ! ゲームとか買ってくれればいいから!」
男「いつまで子供気分だよ」
メ「ならばゲームはやめませう」
男「パソコンも新調しないからな」
メ「……ど、ドスパラでいいから」
男「毎年買い換えさせられてたまるか!」
メ「今年は下着姿でクリスマス過ごすから!」
男「……」
メ「さすがにサービスし過ぎか。やっぱり今のなしで」
男「ああ予約しとくから気にするな。今年のセイヤは楽しみだな」
メ「のおおお! なんかいきなり卑猥な単語が当てはめられそうなニュアンスに!」
472 :
【ホワイト】
[sage]:2010/12/15(水) 00:39:25.50 ID:IBQzsYAO
冥「まっしろ!」
男「初雪だな」
メ「どうりで寒い訳っすよ。はー、コタツコタツと」
男「もう少し情緒を味わえよ」
メ「それは若いのに任せしますじゃ」
男「お前はどこの老婆だ」
冥「だぁーいぶ!」
男「ちょ、おま!?」
ぼふん
男「庭に服のまま飛び出すやつがあるか! ああもう、こんな薄く積もった程度じゃ痛かったろうに」
冥「あははは、いたーい」
メ「全く痛くないんでしょ。それくらいなら」
冥「いたくなーい!」
男「どっちだよ。ああほら、こっち来る。顔をこんな真っ白にして」
冥「んぅ、くすぐったいよぉ」
メ「私も主様に顔を真っ白にされたことが何度か」
男「子供の前で言うことか!? ていうかなんでこのタイミングで!」
冥「ママも雪で遊んだの?」
メ「パパにもてあそばれましたね、ええ」
男「頼むから変な話を教えてやらんでくれ……」
473 :
【ケーキ】
[sage]:2010/12/15(水) 00:44:48.02 ID:IBQzsYAO
め「作ってみました」
男「おお」
メ「これは」
妹子「すごぉい」
男「でもなんかこう……違うくないか」
メ「ピザでありますよね、こういうの」
妹子「初めてこんなの見た」
め「バリュー4です」
男「まさしくそれだよな。四種類でワンホールか」
メ「切ってくっつけただけじゃないあたり無駄な努力のような」
妹子「ごっちゃりしてる」
め「ちなみにサプライズを用意するために四分の一の確率でねりわさびが混入されています。見た目と香りに出ないよう頑張りました」
男「より無駄な努力を!?」
メ「見えます。数分後悶えて倒れる主様が」
妹子「かわいそう……」
男「確定事項なのか! お前らの中では!」
め「さぁ、召し上がれ」
男「召し上がれるかぁ!?」
474 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 01:02:07.18 ID:H8zn8gYo
あひるちゃんの勇姿を見よ!
http://www.ps5.net/up/download/1292341875.jpg
あー往復400km超の旅の疲れも癒されるわー
あ、メイドもロースト「チキン」とか言ってるから同罪な
罰として二人で愛を語り合うように、もちろんボケ等抜きなww
475 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 10:39:19.57 ID:IVp.2WMo
やっと読む時間が出来た
疲れるまで読んでも無くならない
嬉しいけど追いつきたい
476 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/15(水) 18:48:55.82 ID:zIMXDISO
敢えて、お題をカタカナにした意図を汲んでくれる中の人に惚れる、抱いて///
…男だけどwwwwww
477 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/16(木) 00:07:41.66 ID:7YdsEwAO
メ「だが私は謝らない!」
男「そこは素直にだな」
メ「唐翌揚げにしたら鳥なんて全部同じなんすよ!」
男「頼むからしかるべき団体から抗議がくるような発言は止めてくれ」
メ「くくく、罪の意識を感じない以上、私は罰ゲームなんざスルーなのですよ!」
男「そこはまぁ、俺もマジで語るとこじゃないとは思うこど」
メ「だいたいですね。こんな冴えない野郎で、かつ浮気ばっかでだらしなくて」
男「……」
メ「その上、かっこよくだってないし素直に可愛がってくれないし、たまに優しいかと思ったら私だけじゃないし」
男「あー……」
メ「私が一番可愛いいなんて言わなくていいから真っ直ぐ見てほしいし好きになってほしいしとにかく主様なんて大っっ……!」
男「大、……なんだよ」
メ「……っ! ぶぅぁあああか!」
バタン!
男「はぁ。まずい、しばらくあいつとどんな顔していいかわからん」
ゴロゴロゴロゴロ
メ「〜〜〜〜……ッッ!!」
478 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/16(木) 00:11:49.25 ID:7YdsEwAO
という訳で今晩も更新更新、という感じで。
ダメですね。甘ったるいのはうまく書けないww
愛だの恋だのはこれくらいで勘弁してつかぁさい!
あと疲れるまでなんで恐縮しちゃうから適度にでww
寧ろ本当に暇なとき仕方ないから読んでやるか、くらいのスタンスで全然いいんで!
何よりサクサク読まれると更新遅いからすぐ追いつかr……
そして何度も言いますが中の人はのんけなので同性はよっぽどのことがない限り抱きませんww
ハグくらいならわかるけどもさ!
もしくは中の人をモロッコなりに連れてってくれるなら! ……いや何早まってんだ俺。
479 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/16(木) 00:31:59.98 ID:7YdsEwAO
め「ビッチとはなんでしょうか」
あ「……。はい?」
め「ビッチ、とは一体どういった意味合いの言語なのでしょう」
あ「なんかこう、最近自分を困らせにきてません?」
め「困るようなお言葉なのでしょうか」
あ「困るようなお言葉なのでしょうね」
め「あや様に聞けばわかると周りの方から教わりまして」
あ「その周りの方には後からお礼に参らせていただくとして。なんでまたその言葉を?」
め「以前、『カマトトぶってんじゃねぇよ。このビッチが』というご指摘をいただきまして」
あ「指摘ってそんな刺激的だったかなぁ」
め「カマトトの意味合いは周りから教わりまして。めいど、一つ賢くなりました」
あ「それ世間一般の賢さに反映されない知識だから気をつけてくださいね」
め「後はビッチを理解すれば今回の指摘に対する返答が可能になる、という次第です」
あ「真面目っすね。なんとなくわかるでしょうに。意味合いは分からないにしても悪意とかは」
め「はい。めいどの感情受信センサが確実に負の方向へ動いていましたから」
あ「だったら深く意味を知らないのも一つの防衛手段ですよ」
め「ですが」
あ「世の中は全部知らなきゃいけない事で出来てません。知らないままでいるべきこともあるんです」
め「……」
あ「心当たりがあるならわかってください」
め「はい」
あ「まぁビッチってのは非処女で誰とでも寝るような尻軽女って意味合いが世間一般での認知ですが」
め「……」
あ「何驚いた顔してんすか」
め「いえ、あの。不意打ちはこちらの仕事とばかり思っていましたので」
あ「恥ずかしいこと聞かれた仕返しですよ。全く、どう考えても純情乙女な自分を捕まえてよくこんな質問を」
め「スラスラ答えの出せる乙女はどうかと思いますが」
480 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/16(木) 00:37:07.90 ID:7YdsEwAO
冥「はぐはぐ」
冥友A「うぅん、相変わらず食べてる姿はハムスターみたいで可愛いなぁ」
冥友B「友人をペット扱いってどうなんだ」
冥友A「いいじゃん。餌付けなんだし。ねー?」
冥「ねー!」
冥友B「いやまぁ、あんたらがいいなら別に私はいいけど」
冥友A「あんただってこの子が稼いだ賞金で遊んでんだから同罪、同罪」
冥友B「私は自分の分は自分で出してるけど」
冥友A「何よ、今更いい子ちゃんぶるなよー。ねー?」
冥「ねー!」
冥友B「あんたはもうちょっと他人の会話に興味を持ちな」
冥「ぅ?」
冥友A「気にしなくていいわよ。ほら早く食べなきゃ取り上げちゃうわよ〜」
冥「ダメダメ! 全部私が食べるんだからっ」
冥友A「なら頑張って時間以内に食べなさいよ〜」
冥「あいっ」
冥友B「なんだかなぁ」
481 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/16(木) 00:37:32.80 ID:medWw5ko
うむ、メイドへの罰の振りして中の人への罰だったが有効だったようだなww
>よっぽどのことがない限り抱きません
よっぽどのことがあれば抱くんだww
【ロケ×ロケ×ロケ】
482 :
【ロケ×ロケ×ロケ×】
[sage]:2010/12/17(金) 01:07:07.47 ID:Ny1IiAAO
メ「ろけみつは嫌いではないですよ、私。今はなき電波少年のかほりです」
男「若手の安売り市場ではあるけど」
メ「企画の安っぽさがいいですね」
男「せっかくだからお前いってこいよ」
メ「やですよ。いくなら王様の旅がいい」
男「走れガリバーくんとか懐かしいな!」
メ「わかる人は間違いなく二十代中盤から後半」
男「……つまりお前」
メ「私は永遠の十八歳ですが」
男「安い嘘ついたな」
メ「ならこんな旅でいきますよ。先々でいくつに見えるかを聞いて十八歳超えた分を毎日五千円からマイナス五百円ずつしてく旅」
男「微妙〜に面白そうだから困る」
483 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/17(金) 01:11:23.24 ID:Ny1IiAAO
はいこんばんは。
あともういくつ寝ると年末ですね。
ということはさりげなくいじメイも三年目に突入してたりしてなかったり。
あまりに普通に過ぎてたので忘れてたという……なんてありがたみのない!
いやまぁものすごいありがたいんですけどねww
まだ見ていてくださる方がいるっていうことは。
さてさて。
中の人にとってよっぽどというのはかなりよっぽどだったり。
具体的には相手がブリジットや鹿子ちゃんや智くらい可愛いならいけるの意味です。
……あとはしばらく暮らしていける金をつまれた時くらいか。
安いな、おれっ!
今夜はそんな安っぽい女の子のお話。
484 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/17(金) 01:18:42.22 ID:5LjhgCYo
>>482
なぜ×足したしww
あともちっと上だがガリバーくんわかるぞなもし
鰤コスとかやってた歳の離れた男の娘の友人居る・・・
485 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/17(金) 01:19:01.12 ID:Ny1IiAAO
冥友A「ひぃ、ふぅ、みぃ……よしよし」
冥「お腹いっぱ〜い!」
冥友B「あんたらが満足なら私はいいけど。ほら、さっさと帰るよ」
冥「ほい!」
冥友A「えー、いいじゃん。今夜はオールで騒ごうよ〜。朝はネカフェでシャワー借りればいいじゃん」
冥友B「断る。明日は模試だろ」
冥友A「げ、そうだっけ」
冥「うぅ、嫌だなぁ」
冥友B「さっさと帰って最低限は詰め込むなりしときな」
冥友A「ねぇ〜ん。ノート貸・し・て」
冥友B「私は私で使うに決まってんでしょ。つぅか私を誘ってどうする」
冥「か・し・て!」
冥友B「お前はもう少し誘惑について学んでからやれ」
冥友A「んだよー、けちー。いいよもぅ、じゃあ私だけでも遊んでくるし」
冥「ええ。勉強は?」
冥友A「知らん知らん。適度にそこそこの男でも捕まえて遊んでくるわ。じゃあね〜」
冥「いっちゃった」
冥友B「ま、あの世渡りのうまさがあれば死にはしないわね」
冥「あ、さっそく知らない人と……」
冥友B「腕まで組んでまぁ。安いやつだわ」
冥「命みたい」
冥友B「肉親があれと同じタイプってのは……」
486 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/17(金) 01:20:24.48 ID:Ny1IiAAO
携帯の変換記憶機能がいらん働きをしてたようで。すみませぬ。
コスが似合うか似合わないか。そこがすべて! 抱くならね!
487 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/17(金) 01:29:14.57 ID:Ny1IiAAO
冥友B「で、本当に朝帰りで登校かい」
冥友A「いいでしょ別に。あー、腰いてぇ」
冥「マッサージする?」
冥友B「やめときな。少し苦労しなきゃ直らない病気だから」
冥友A「私性病だけはマジ気ぃつかってっから」
冥友B「意味が違う」
冥「でもさ」
冥友B「何?」
冥「二人ともよく知らない男の子と遊んでるのになんでこんな違うんだろね」
冥友A「実は私よりビッチなくせに」
冥友B「あんたと違って見る目があるだけよ」
冥友A「私だってあるわよ!」
冥友B「……はっ」
冥友A「にゃろ。ぶっ飛ばす」
冥友B「やってみれば?」
冥「じゃあ私もまざるー!」
二人「「絶対だめ」」
冥「ぇー」
冥友A「ところで冥。あんたのパパさんの番号、いつになったら教える気よ」
冥「えぅ?」
冥友B「完全に忘れてる顔だね、こりゃ」
冥「完全にじゃないよ!」
冥友B「じゃあ何なら覚えてるのさ」
冥「冥友Bちゃんにこっそり教えたことかな!」
冥友A「なっ!? あ、あんたさりげなにそういう抜け駆けを!」
冥友B「見る目はあるつもりなんで」
冥友A「毎回毎回あんたは人の男を横からぁ〜!」
冥友B「私のじゃないしまず娘が隣にいるのにこの会話ってどうなんだろ」
冥「どうなんでしょー?」
冥友A「大丈夫みたいだけど」
冥友B「……いや私はいいけど」
488 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/18(土) 01:43:30.98 ID:GXBjPkAO
冥「パパー! ただいまー!」
男「はい、おかえ……ぐぇ?!」
冥「えへへー」
男「ぎ、ヴ」
冥「へ? なぁに?」
男「ぬ、ぎ……だぁ!」
冥「きゃわ!?」
男「はぁ、はぁ。帰り一発目からネックハントかます奴がどこにいる!」
冥「ねっく……なに?」
男「もういい。悪気がないのは知ってるから。それよりおやつ食うか」
冥「あい!」
男「んじゃプリンが残ってたから簡単にデコレー……」
冥友B「ども」
冥友A「お邪魔してます。おじさまっ」
男「友達連れてくるなら早めに連絡なさい」
冥「えぅ?」
男「追加でなんか買ってくるわ」
冥「ハンバーグ!」
男「そんな重たいおやつがあるかぁ!」
489 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/19(日) 03:15:23.00 ID:EgLMwsAO
冥「ふんふふ〜ん」
冥友B「えらくご機嫌ね」
冥「だって二人が遊びにきてくれるの嬉しいもん」
冥友A「そうよー、こいつはあんたの為にきたのよー」
冥友B「自分は数に入れないのな」
冥友A「だって私はおじさま狙いで来ただけだし」
冥友B「ある意味裏表ないわね、毎回」
冥友A「それよりあんた、おじさま地味に狙ってるみたいだけどどういう風の吹き回しよ」
冥友B「何が?」
冥友A「あんた、確かにビッチだけど私ほど見境ない訳じゃなくない?」
冥友B「はいっていいにくい質問ね、全く。ただあんたが思ってる以上にここの人と縁を持つことは大きいのがわかってね」
冥友A「だめだかんね! そういう愛のない理由!」
冥友B「あんたも金の匂いにつられたクチでしょ」
冥友A「違うわよ、そこにそこそこなルックス持ち、ってのが入るし」
冥友B「愛の欠片もないわね」
冥「二人とも」
冥友B「何?」
冥「パパ狙いなの?」
冥友A「ダメとか言わないわよね。大丈夫よ、私将来あんたが義理の娘になっても気にしないし」
冥友B「気にしなさいよ、そこは」
冥「うぅん。やめた方がいいと思うけどなぁ」
冥友B「あんたもそこをさせないつもりな意志はないのね」
冥「パパの人生はパパのだし!」
冥友A「さすが私の将来義理娘。いいわ、相手に全部を求めないそのスタンス!」
冥「新しいママ?」
冥友A「そうよ!」
冥友B「違うっつの」
490 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/20(月) 01:03:04.66 ID:I0FdsMAO
『ただいまー』
冥「おかえりー」
冥友A「む」
冥友B「女の人の声ね」
メ「おっす、じゃじゃ馬娘。帰ってたか」
冥「うん!」
冥友B「お邪魔してます」
メ「おお? どこのどいつか存じあげませんがよくもまぁいらっしゃましてそうろう」
冥友A「何この人。頭大丈夫?」
冥友B「思っても言うなよ初対面」
メ「なかなかご挨拶なメンツで。冥、説明カモン! 三文字で」
冥「友達っ!」
メ「字面的にはギリギリセーフくさいから許しましょう。ほれ、ご褒美のゲーセン土産」
冥「わほーい! ジャンボ系お菓子だ!」
メ「うむうむ。大金はたいて店員おどしてまで取った甲斐があったってもんすな。……で」
冥友B「冥の友達やってます。冥友Bです」
冥友A「冥友Aね。で、あんたこそ誰なのよ」
冥友B「会話聞いてたら身内みたいですね。冥にお姉さんがいるなんて聞いてないけれど」
冥友A「もしかしてこいつもライバル?!」
メ「なんか色々言われてる気がするけどまぁいいや。私は何を隠そうメイドです。ここの」
冥友A「見りゃ分かるわよ」
冥友B「コスプレ?」
メ「悪かったっすね。これがうちの制服みたいなもんなんすよ」
冥「私も制服きる?」
メ「あんたが着ると似合うから許さん。なんか釈然としないから」
冥友B「つまり従業員さん?」
冥友A「マジメイド雇うとか本格的に金持ちなんじゃ……は、そうだ!」
冥友B「間違いなくいい考えじゃなさそうなのは分かるわね」
『おっす、ただいま』
冥「おかえり、パパ」
男「おう、ただいま。ってお前も帰ってたか」
メ「おかえりなさーせー、主様」
男「珍しく挨拶したと思ったらそれか。ったく、もう少し従者らしくするとかないのか」
メ「ないっすねぇ」
冥友A「あの、おじさまっ」
冥友B「更に猫なで声に磨きがかかってるわね」
冥「いつもと全然ちがう〜」
男「ん? ああ、どうも。適当にお菓子チョイスしたけど食べれるのを適当に持ってってくれればいいから」
冥友A「ありがとうございますっ。でもそれよりお願いがありまして」
男「何かな?」
冥友A「私をメイドさんとして雇ってください!」
男「……へ?」
メ「また面倒くさい話の予感」
491 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/21(火) 05:06:01.47 ID:WErjtQAO
男「なんでまた……」
冥友A「だってこんなお姉さんをメイドさんにしてるじゃないですか! 働かないらしい」
メ「ふふん」
男「何故胸を張る」
冥友A「それなら私の方が頑張りますよ!」
冥友B「私も手伝いますんで」
冥友A「あんたサラッと自分も噛んできたわね」
冥「じゃあじゃあ二人がずっとおうちに居てくれるの? やたー!」
男「まだそうと決まった訳じゃないだろ。それに、その……メイドはメイドだけどこいつは雇ってるとかじゃなくて」
メ「そうそう。私が居てやってるだけなんで」
男「……く、言い方って大事だな」
冥友A「ほら、こんな失礼なやつより私のがいいですよ!」
男「あー……その、さ。こんなでも俺の嫁だから」
冥友A「ぇ……」
冥友B「嘘」
冥友A「だってこんな若くて可愛い……ぇ?」
冥友B「犯罪?」
男「犯罪て。マジで嫁だよ」
メ「誰が誰の」
男「おい俺の嫁」
メ「えぇ?!」
男「お前までか!」
冥「ママはパパのお嫁さん〜。毎日ラブラブ〜」
メ「冥、嘘を簡単に言うように育てた覚えは割とありますがダメですよ」
男「そこまでして否定したいか」
メ「だって主様相手なんて」
男「にゃろ……飯抜くぞ!」
メ「今後指一本触れさせんぞ!」
男「すみませんでした。く、弱いな、俺!」
メ「くくく」
冥友A「何よこれ」
冥友B「入り込む余地なし、かしら」
冥「ね? ラブラブ〜」
492 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/22(水) 02:15:01.71 ID:wRqRuAAO
メ「ラブ、ラブ、ラブずっきゅん」
男「また知らん人のが多い歌を」
メ「ラブラブではなくずっきゅんな間柄って事をアピールしてみました」
男「どんな間柄だよ」
冥「二人とも適当に座っててね。今おやつ取ってくるから!」
冥友B「今し方おやつとやらをいただいたばかりなんだけど」
冥「べつばら!」
冥友A「あんたはいいわよね。食べたら食べた分だけ胸にいくんだから」
冥「胸いっぱいだね!」
冥友B「なんか違うくない?」
冥「いいからいいから。それじゃ待っててね!」
冥友A「にしても、よ」
冥友B「ちょっとハードル高いわね」
冥友A「そこそこのレベルは想定してたけどあれは反則でしょ」
冥友B「真っ向勝負じゃ勝ち目ないわね」
冥友A「やっぱ既成事実作戦かな」
冥友B「あんた毎回それよね。確か前は小遣い足りないとかで財布代わりに……」
冥友A「財布代わりっていうか財布だけど」
冥友B「あんた本当に安いな」
冥友A「三股かけて全員に本気なあんたよりマシよ」
冥友B「私は一途よ? 向かう先が多いだけで」
冥友A「たち悪いわねマジで」
冥友B「あんたこそ」
二人「「……」」
冥友B「はぁ。いがみ合ってても仕方ないわね。どうする? 諦める?」
冥友A「冗談。何もしない内から諦めるのも癪だしね」
冥友B「なら、しばらく停戦協定かしら」
冥友A「同盟関係でいかなきゃ負けよね。いいわ、乗った」
冥友B「目標はあの人を落とすまで」
冥友A「了解、っと」
冥「ただいま! あれ? どうしたの? 腕なんか組んで」
冥友B「ちょっとしたおまじないよ」
冥「えー、いいなぁ」
冥友A「あんたのパパさんの話、もっと聞かせてくれたら教えてあげる」
冥「本当!? 任せて! えっとね、これはパパ達がまだ学生さんの頃……」
493 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/22(水) 06:39:37.80 ID:auGYpQSO
つ旦←ホット青汁
494 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/22(水) 08:30:43.86 ID:4NY3D5A0
つ∪←なめたけ
男ってたしかメイドとふたなりと姉とヤッてるんだよなあ…
ちょっとケツ掘りに行ってくる
495 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/23(木) 01:56:41.63 ID:b1dVLYAO
男「これは労われてないよな」
メ「これが労わいなら世の中の大半の方が可哀想な事に」
男「そしてその言われ方にはすごく意義があるけど何も言えない」
メ「身内率半分超えなあたり戦慄ものですね」
男「み、身内にふたなりなんて!」
妹嬢「そうです! 私とです! そんな得体の知れない生き物となんて兄さんはまぐわってません!」
メ「残念ながら得体の知れない生き物率はほぼマックスなんですが」
姉「ちょっと人じゃないだけだよ〜」
男「姉さん。それが得体の知れない生き物ってことだからね」
メ「私も地味〜にそうですし」
妹嬢「私は人間の延長線上です」
女「それもまた論議が始まりそうな……」
メ「誰かと思えばリストに入らなかった方じゃないですか。シたのに」
女「ぅ……2つの意味で厳しいよぉ」
メ「この泥棒猫め」
姉「それはメイドさんもなんだけどな」
メ「ひっ、やぶへび!?」
男「……」
妹嬢「さて兄さん。こっそりとどちらかへ向かわれるようですが全ての元凶としてこの場を収めてくださいな」
男「楽しそうに戦闘態勢に入りながらいう台詞ではないよな」
姉「おとちゃんサンドバッグだね!」
男「このメンツ相手だと洒落になんないから!」
女「可愛いサンドバッグにするね!」
男「いらない努力を!」
メ「主様……」
男「メイド! お前なら助けてくれるよな?」
メ「ばーか」
男「ですよねー!!!」
妹嬢「それでは兄さん……楽しみましょう?」
男「いやぁぁぁあああ!?」
496 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/23(木) 02:02:46.84 ID:b1dVLYAO
命「行かないのかよ」
委員長「何が?」
命「あんたも、その。……親父のとこ」
委員長「何故?」
命「なぜってお前……」
委員長「命は私が向こうに行けば満足?」
命「別に」
委員長「だったら聞き方を変えるわ。命は私が傍に居たら……いえ、やめましょう。無意味な会話だったわ」
命「……」
委員長「ほら。行くわよ、次の仕事、来てるわ」
命「……いよ」
委員長「……? 何か言った?」
命「嬉しいよ」
委員長「何がよ」
命「あんたが傍に居てくれたら。親父なんかのとこに行かないでくれたら」
委員長「……」
命「それだけだ。行くんだろ。さっさと移動しようぜ」
委員長「そうね。そう、ね」
命「ったく、何言ってんだか。俺は」
委員長「命」
命「んだよ」
委員長「貴方、女の趣味悪いわよ」
命「うっせ! わかってんだよ、この鬼ババァ!」
委員長「……ふふ。……悪くないものね」
命「あァ?! なんか言ったかよ!」
委員長「何でもないわ。ふふ、何でも」
497 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/23(木) 18:42:46.44 ID:NLjLRbgo
>>495
サンドバッグで前立腺ぱんちが過ぎったww
498 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/24(金) 01:31:15.42 ID:Wb/PGwAO
男「前立腺は大事にしような」
メ「大事に殴ります」
男「意味が変わってきとるがな!」
メ「主様、最近やたら携帯とにらめっこですね」
男「なんか若い子からバンバンメールが来るんだが」
メ「どう考えても詐欺メールだと思うんですが」
男「娘の友人相手じゃなきゃ俺だって相手しない」
メ「内容は?」
男「毎日の事に始まり冥の話題が入るからどうにも放置しきれん」
メ「面倒な」
男「話自体は面白いし色々若い意見も聞けるからいいんだけどこう頻繁だと、な」
メ「いっそ無視とか」
男「さすがになぁ」
メ「実は若い子にちやほやされていい気になってんじゃないっすか?」
男「そりゃ多少はな」
メ「浮気だ! 浮気されたー!!」
男「ちょ、ば! 違うから! お前しかいないって!」
メ「私には相手は山ほど居ますが」
男「こ、こいつはなんで素直に……」
メ「でもまぁ」
男「なんだよ。まだなんか文句か」
メ「さすがに最近ツンツンしすぎましたしね。ちょっとは可愛がってあげますよ」
男「……」
メ「なんすか、その顔」
男「いや、なんだ。……久しぶりに二人で外食いくか」
メ「回らない寿司が!」
男「もう少し演出させてくれよ!」
499 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/24(金) 01:36:45.52 ID:Wb/PGwAO
冥「そんな感じで二人でデートだって」
冥友A「くぅ〜、落ちないなぁ」
冥友B「押しすぎなのよ。相手は餓えてるその辺のおっさんじゃないんだから」
冥友A「わかってるけどさ」
冥「二人はパパと遊びたいの?」
冥友B「出来れば一晩は、ね」
冥友A「金が出る間はずっと」
冥「なるほどなるほど」
冥友A「ってさすがに言い過ぎよね。悪かったわ」
冥友B「でも現実そうだけど」
冥友A「否定できねぇ〜」
冥「ならまた遊べるように頼んでおくね!」
冥友A「こうも片やドロドロ恋愛策略会議で片や純情で。私ら大丈夫?」
冥友B「反則よね、あの笑顔。悪いことしにくくなるわ」
冥友A「まぁ」
冥友B「続けるけれど」
500 :
Are you enjoying the time of eve?
[sage]:2010/12/24(クリスマスイブ) 23:33:13.36 ID:Wb/PGwAO
メ「メリークリスマスエクスプロージョン!」
男「えらいテロだな」
メ「世の中のカップルなんてみんな爆発すればいいのに」
男「テンプレ通りの台詞をありがとう」
メ「隣に二次元のキャラがいれば……」
男「所詮しがない野郎ですいませんでしたね」
メ「もはや主様とか無期限の貸し出ししてくれるむじんくんであること以外は無価値ですからね」
男「本人目の前で財布宣言とはなかなかにチャレンジャーだな。ぶっ飛ばすぞ」
メ「どっちがどっちを?」
男「九割九分俺が星になるな」
メ「残り一分は?」
男「……なんかの奇跡でお前がデレる」
メ「ないない。絶対ないから」
男「だよなぁ。はぁ……」
メ(く、主様のバカやろう! この空気と流れでプレゼントなんか出せるかい!!)
501 :
MerryChristmas!!(明石家サンタやってるよ!)
[sage]:2010/12/25(クリスマス) 01:38:27.34 ID:kGEk0B6o
メリークリ○○ス
なんのかんので男とメイドはホワイトクリスマスなんだろうな(性的な意味で)
502 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/27(月) 00:00:50.86 ID:SewMkUAO
どうも。昨夜は久しぶりに更新出来ずでした……く、連続記録が!
まぁでも誰も得しない更新記録なのでいいかと開き直ってみたり。
昨日はやっとこさ休みをいただけたのでクリスマスしてきました中の人です。
思いっきり財布の中身が散りましたが貴重な時間:プライスレスってことで。
という訳でお休みしてしっかり充電したけどまだ来週まだ仕事なんで今日も短めにで。
せっかくなのでクリスマスなみんなを書いてみようかと。
ちなみに時間軸的にいつの話かはなんとなく雰囲気でよろしく!
503 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/27(月) 00:11:08.93 ID:SewMkUAO
メ「なんすか……この、なんすか」
男「思い切って予約してみたんだわ。今年の賞与はこれで吹き飛んだけどな」
メ「ちょ、ボーナスをなんてことに! 別にその気になれば野宿でもいいのに!」
男「せっかくの旅行だろ。お前も言ってたじゃん。一回でいいから豪華なホテルで過ごしてみたいって」
メ「それは、でも……」
男「それにな。俺の給料なんかじゃスウィートは無理だったから。一応セミスウィートクラスのをなんとかって感じだし」
メ「しかしこれ、明らかに世界のセレブしか来ないようなホテルですし、見てくださいよ! 室内にプールが!」
男「あー。金の話をしだしたのは俺だけど、今は止め。来ちゃったし金も払った後だ。楽しむしかないだろ?」
メ「そりゃ、まぁ」
男「よし、決まりだ。もし申し訳ないとか思ってくれるんなら……そうだな。クリスマスなんだしサンタコスでもしてくれ」
メ「メイドサンタはこの前やったでしょ!」
男「メイドサンタなお前とイチャイチャしたい」
メ「ぶっ!? な、なななな」
男「先に本音を全部言っとくぞ。プールで二人で遊びたいし広いベッドゴロゴロしまくるし風呂もエステもアロマも付いてるサービスは全部二人で楽しむ!」
メ「うぅ」
男「嫌、か?」
メ「え……えっちぃのが抜きなら」
男「決まりだ。んじゃサンタコスは後にしてまずはプールで遊ぶか!」
メ「はぁ。変なとこで割り切るの早いんすから。ええい、ままよ。全力で遊び倒しちゃる!」
男「おう!」
いつまでも子供みたいな二人のクリスマス
504 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/27(月) 00:16:15.21 ID:SewMkUAO
め「メリークリスマス。と、答えてくれる相手も居ない訳ですが」
め「お二人は旅行。妹子様は学園。あや様はお仕事」
め「独りきりには慣れたつもりなのですが。……なかなか難しいものです」
ピンポーン
め「来客?」
宅「宅配便でーす。はんこお願いしまーす」
め「了解しました。今そちらに」
め「さて。お二人宛てですかね、ずいぶん小さな箱ですが」
め「おや? 宛て名が……めいど宛ではないですか」
め「あや様でしょうか。一体何を……」
ぺりぺり
め「……!」
め「……。全く、こういう事には変に律儀なのですから」
め「ありがとうございます、ご主人」
二人が旅行から帰ると可愛らしいブローチをあしらっためいどさんが迎えてくれたとかくれなかったとか。
505 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/27(月) 02:43:04.61 ID:TbXLZoM0
地獄を抜けたってのに人が少ない…
まさか住民のほとんどがリア充オーラに打ち負けたとでもいうのか…!
506 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/28(火) 01:11:19.97 ID:VP6wM6AO
もしくは充実したリアルに没頭だったりして!
という訳でリアルには忙殺されそうな中の人です。しっそタヒにたいっ。
明日で仕事終わりという真っ赤な嘘に騙されてまだまだ地獄が続くみたいです……
何より今し方書いてた文章が消えたのが何より泣きそうです!
ああ……久しぶりの姉さん大進撃だったんですが。
でも割と需要がない人だからまぁいいか!
という訳でリテイク姉さん小話です。
507 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/28(火) 01:20:39.49 ID:VP6wM6AO
姉「ハロー、おとちゃん」
男「姉さん? え? なんで姉さんが姉さんの姿で」
姉「夢だからかな」
男「夢、なんだ」
姉「うん。だから何があっても不思議じゃないの」
男「この会話も、ってこと?」
姉「そうだよ。きっとおとちゃんの一人の会話なのです」
男「それはそれで寂しいな」
姉「えへへ。それにしても立派になっちゃったね」
男「まだまだだよ」
姉「ううん。昔みたいにただの甘そうなだけの果実じゃない。深みのある熟した実になったよ」
男「姉さんの例えだとシャレにならないんだけど」
姉「シャレじゃないよ。本心からなんだから」
男「それはつまり……」
姉「ごめんね。私の好きはそういう意味だから」
くきゅるるる……
男「嘘、だよな」
姉「大好きだよ、おとちゃん。全部私がもらってあげるから……一つになろ?」
男「やだ。嫌だ! やめて! やめてよ姉さん! 姉さぁぁぁああん!!」
ガバッ
男「はぁ、はぁ! ……夢、か。……いつっ!」
男「え? あ……歯、形?」
508 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/31(金) 11:00:13.34 ID:.oQzJHE0
全裸で待機してたのに続きが来ないので風邪を引いてしまった…
八つ当たりで中の人を掘りに行くかな!
509 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/12/31(金) 19:50:31.62 ID:bpIgzQM0
紳士たるもの全裸でもネクタイと靴下を忘れてはいけませんよ!
でないと風邪ひいちゃう! ……はい、さっさと更新しないからですね、ごめんなさい。
そんなこんなで2010年ももう少し。
こんな中の人ですが皆さんに支えられてなんとか年を越せそうです。
来年もまったりもったりではありますが、続けていきたいと思いますのでどうかよろしくお願いしますね。
ではでは先のやつだけさくさくー、っと!
510 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage;saga]:2010/12/31(金) 20:20:38.10 ID:bpIgzQM0
男「お前、寝てる間に俺を噛んだりしてないよな?」
メ「起きぬけ一発目に聞くことですかそれ」
男「いや、寝ぼけてってこともあるだろ?」
メ「主様の汚らしい肌をはむはむするくらいなら床でも舐めてますよ」
男「じゃあその舌で床掃除でもしてもらおうか」
メ「しないっつってんじゃん! 噛んでもないのにしてたまるか、そんなこと」
男「これを見ろ」
メ「見事な歯型ですね。それが?」
男「ついてた。で、俺のベッドに寝てるのはお前だけ。つまり犯人はお前しかいないわけだ」
メ「自分でいっちゃったんじゃ?」
男「どうやって首筋に噛み付くんだよ、自分で」
メ「こう、にゅるっと首を伸ばして」
男「普通に怖いわ!! 別に怒らないからさ、正直に言ってくれ」
メ「だからマジで知らないですって! 何でそんなことしなきゃいけないんすか」
男「そりゃお前……欲求不満とか」
メ「自己処理します。ていうかお姉さんじゃないんですからそんなことしません」
男「姉さん、か」
メ「ええ。ってどうしました?」
男「んや、別に。それよりお前の中の姉さんが勝手にってことはないよな?」
メ「昔じゃないんですからそうそう表に出られませんよ。何より最近は大分同化しちゃってますし」
男「だよな。……じゃああれは」
冥「パパー」
男「ん? ああ、おはよ、冥」
冥「昨日はごちそうさま」
男「ごちそうさまって何がだよ」
メ「……あー。主様、首」
男「首、って、まさか」
冥「んう? どうかしたの?」
男「いや、何でもない。……何でも」
511 :
以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
[sage]:2010/12/31(金) 20:41:47.92 ID:r/oC9UAO
メ「つまり私の中にいたお姉さんが冥に大部分移ってるのは間違いないかと」
男「またオカルト話か」
メ「仕方ないでしょ。そういう体なんですから」
男「そうだけどさ」
メ「何より今は妹嬢さんも居ないんだから誰かに頼れない以上、自分たちで解決しないと」
男「ただ具体的にどうすんだよ。冥がこのまま姉さんみたいになったら」
メ「止めますよ。私が」
男「そりゃお前なら物理的に止められるだろうけど」
メ「ええ、もうしばらくは私の方が体の使い方分かりますからね。でも今後どんどんあの子の方に軍配が上がり始めます」
男「そうなのか」
メ「言ったじゃないすか。お姉さんの大部分があの子にいったって」
男「ああ、そうか。……でもお前が止めなきゃ誰も止まらないぞ」
メ「だからこれ以上抑えられないと思ったら私があの子の息の根を止めます」
男「なっ……」
メ「主様の手を煩わせたりしませんよ」
男「自分だけで何とかしようとするなよ。俺も……」
メ「初恋の人と娘。同時に失ったりしたら主様が壊れちゃいます」
男「お前にとっても娘だろ」
メ「……」
男「……。とにかく祈るしかないのか。そんな事態にならないことを」
メ「です、かね」
512 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/01(正月) 01:02:31.16 ID:p21F9160
happynewyear2011!
今年中に中の人を掘れるように頑張ろうかな。
513 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/01(正月) 01:15:19.46 ID:MTGxAQQo
あけおめー
年末から2ch全鯖規制中だぜヒャッハー
冥に遺伝(?)ということは更に姪に遺伝することも考えられるのか・・・
姉は永遠の命を手に入れたんだな
514 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/01(正月) 22:42:35.26 ID:cEF9/2AO
あけましておめでとうございます!
昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします!
でも中の人はあくまでノンケなのでそっちのあけません! ……新年一発目から下ネタですいません。
そして姉さんはずっと遺伝する訳ではないようで。
メイドの体からだからって理由があったりします。
基本的に人間に近いだけで人間とは微妙に違うメイドさんなので。
さておき、新年一発目誰からいこうか迷い中。
うぅん……誰がいいでしょうかね?
たまには意見を募集してみたり!
515 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/01(正月) 22:58:26.74 ID:DPTAv/Mo
豪華にハーレムで
516 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/02(日) 10:42:32.43 ID:O.wOBISO
>>515
と同じくで
517 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/02(日) 20:27:04.36 ID:XoEEKQA0
>>515
と同じくハーレムで
あ、いいんちょはエヴァでも乗ってn
うわなにをするやめt
518 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage;saga]:2011/01/03(月) 03:01:26.95 ID:sGAJ7mY0
全員「「「あけましておめでとうございます」」」
メ「というわけで振袖メイドです。どんどんメイドから離れてるような」
男「いいじゃん、可愛いし」
メ「うっわ。それを素で言いますか天然ジゴロ。これだからハー・レム男とか言われるんすよ」
男「なんだよ、ハーレムとか経験ないだろ、俺」
メ「主様といえばハーレム。ハーレムといえば主様。しね!」
男「身に覚えがない上にしねときましたよ、ええ」
メ「身に覚えがないとか言い出すあたりマジでいっぺん死んだほうがいいかと」
男「え、えぇぇ」
女「えへへ。じゃあ今回は公認だね」
男「ちょ、ま、なんで女さんがここに!?」
女「じゃん。振袖だよ」
男「……か、可愛いけど」
女「やたっ♪」
メ「ほら始まりましたよ。で、この流れなら次は……」
妹嬢「兄さん。あけましておめでとうございます」
メ「ほらきた!」
男「ん、おう。……あー、おめでと」
女「わ……キレイ」
妹嬢「ありがとうございます。女さんも素敵ですよ」
男「そ、そうだな! お前もまぁまぁだけど女さんも素敵だしな!」
妹嬢「ふふ。それより兄さん、襟が曲がっていますよ?」
男「ん、おお……」
メ「身内に赤くなっちゃって! 赤くなっちゃってまぁ!!」
男「なんで怒ってんだよ」
姉「おとちゃん。あけましておめでとっ」
男「姉さん、あけまし……ぐぇ!?」
がしっ
姉「えへへー。初おとちゃ〜ん」
男「は、恥ずかしいって! 人前だからさ!」
姉「じゃあ返って続きしよっ。はやくはやく〜」
男「〜〜〜っ!」
会長「あら、男さん。あけましておめでとうございます」
男「ああ、あけまして……姉さん、駄目だって!!?」
会長「あらあら。妬けてしまいますね。私もよろしいでしょうか」
妹嬢「だ、駄目です! 兄さんは私のです!」
姉「む。私の!」
女「わ、私も……」
男「俺は誰のでもねぇよ! そうだよな、メイド!」
メ「何で私にふるんすか」
男「え、いや……そりゃ。……なぁ?」
メ「……な、なんだってんですか。知りませんよっ」
男「う、うぅむ」
全員「「「こっちを見て!」」」
男「むぉぁあ!?」
メ「……はぁ。何でこんなんがいいんだろ、本当」
519 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/03(月) 03:42:32.94 ID:fLzoFgAO
命「で、ハブられてるし。ざまぁないな」
妹「ちょ、あんた! なんてこと言うのよ?!」
委員長「別に気にしないわよ。実際その通りなんだから」
妹「けどお姉ちゃん……」
命「本人が認めてんだ。いいじゃねぇか、寂しい奴で」
妹「あんただって輪に入ってる訳じゃないくせに!」
命「俺はいいんだよ、別に」
委員長「いいの? あなたの事を待ってる子もいるんでしょ」
命「顔すらよく覚えてねぇし。あいつらも俺だからって訳じゃないだろ」
妹「そうよ、あんたみたいな顔以外最低な奴、本気の子なんていないんだからね!」
委員長「そうかしら」
命「そうだよ」
妹「そうね!」
委員長「私はあなたの顔に関係なくそれなりに本気のつもりなのだけれど」
妹「へっ!? お、お姉ちゃんこんな奴が?!」
命「ありがてぇ話だな。涙が出る」
委員長「感謝なさいよ」
命「誰がするか」
委員長「ふふ……」
妹(とてもそうは見えないんだけど……)
520 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/03(月) 23:08:46.59 ID:YAUHML6o
「〜〜〜っ!」でバキが浮かぶww
なんかハーレムってより身近なメンツで集まりましたってような・・・
*'``・* 。
| `*。
,。∩ * 酒でも呑んでもっとはちゃめちゃにな〜れ
+ (`・ω・´) *。+゚
`*。 ヽ、 つ *゚*
`・+。*・' ゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・ ゚
521 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/05(水) 00:33:01.70 ID:JOLGpQAO
メ「酒が入ると主様がヒロインになっちゃうからなぁ」
男「なってたまるか」
メ「自覚ないあたり恐ろしいですね」
男「そもそもヒロインって。俺は男だっての」
メ「男子ちゃんとはまた違った可愛さを振りまきますからね」
男「まいてたまるかそんなもん」
メ「じゃあ飲んでくださいよ。みんなも飲みますから」
男「ああいいぞ! 酒なんてそんなもん、大したことねぇんだって本来!」
メ「ではぐぐっと」
男「んくんく……ぷはぁ!」
メ「よ、いい飲みっぷり」
男「しゃあ! じゃんじゃん持ってこいやぁ!」
522 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/05(水) 01:07:38.63 ID:JOLGpQAO
メ「で、これですよ」
男「ごろにゃ〜ん」
メ「暑苦しいから離れてください。あとみっともない声を出さない」
男「ぷいっ」
メ「く……そんなんしたってかわいくないっすから!」
女「男くんかぁいいよぉ。ほら、こっちおいで〜。お洋服のお着替えしましょうね〜」
メ「いつの間にそんなに洋服を……そして下着まで」
女「たしなみですっ!」
メ「そんなたしなみ聞いたことないっすから。この人も割と酔うとはっちゃけるな」
女「ほらほら、おいで〜」
男「ぷいっ」
妹嬢「ふられましたね。ふふ、ではここは私が……」
男「ふーっ!!」
妹嬢「な、何故そんなに威嚇されるんですか! ほら、晴れ着の妹が誘ってますよ」
男「ふしーっ!!」
姉「すごい警戒されてるね、いもちゃん」
妹嬢「何故ですか! ただこんな可愛い兄さんをああしたりこうしたり色々したいだけなの!」
メ「珍しくアルコール分解しないようにしてるせいかさらっと怖いこと言ってますよ、この人」
姉「そんな怖いいもちゃんより私がいいよね〜?」
男「……!」
ガクガクブルブル
妹嬢「私の時よりひどい反応じゃないですか、これ」
会長「生存本能が何かを訴えたようなおびえ方ですね」
姉「あれ〜、おかしいなぁ」
会長「では私が。男さん、大好きなガーターベルトですよ」
ピクン
女「わ、反応した」
妹嬢「晴れ着の下にそれを仕込みますか!?」
会長「勝つ為には手段は選びませんよ。ほら、男さん、どうぞこちらへ」
ぎゅ〜
メ「ほら、呼ばれてますよ。いい加減離れたらどうっすか」
会長「これでもダメですか。勝ち目がありませんね」
妹嬢「ここまで見せつけられてはどうにもなりません」
姉「ずるいよぉ」
女「いいなぁ」
メ「こんなんいくらでも譲りますって! ほら、主様!」
男「めいどぉ〜、らいすき」
メ「なっ、ちょ……ぬがぁ!?」
523 :
あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]:2011/01/05(水) 01:37:43.87 ID:JOLGpQAO
メ「寝かしつけてきました」
妹嬢「羨ましいお勤めご苦労様です」
メ「嫌みっすか」
妹嬢「本心からの言葉ですが」
メ「……。そろそろ兄離れしてみては?」
妹嬢「あなたみたいな害虫が居なくなれば考えます」
メ「へいへい」
妹嬢「はわわ、喧嘩はよくないよ!」
姉「喧嘩だ〜、喧嘩だ〜」
会長「このまま妹嬢さんが亡きものになっていただけると非常に助かるのですが」
妹嬢「さらりと私情を出すのはやめてください。いくら楽屋トークとはいえ」
メ「でもこのメンバーが仲良く集まる瞬間は時間軸的にはあり得ますが本編的にはない組み合わせらしいですね」
女「メタトークだねぇ」
姉「メタ〜、メタ〜」
妹嬢「さておき。そういう場面とはいえ、あまりハメを外しすぎないようお願いします」
会長「あらあら。胸が小さいと心まで狭くなりますね」
妹嬢「なっ……?!」
姉「あはは。いもちゃんだけちっさ〜い」
女「え、えぇと」
メ「女さんもどちらかと言えば“ある”部類ですもんね。なんという乳パーセント。アベレージ調整ありがとうございます」
妹嬢「拝まないでください! 好きでこんなサイズな訳では!」
会長「ニーズはありますよ。私どものようにただ大きくて形が良いだけではたどり着けない境地が」
妹嬢「ぐ、ぅぅ……」
メイド長「お嬢様。相手にしてはいけません」
妹嬢「そうは言うけれど! あなただってあるじゃない! このっ、胸のっ、無駄なお肉が!」
メイド長「お嬢様! いけません、そんな鷲掴み……んんっ」
妹嬢「このっ、このっ!」
メイド長「……、っ……!」
メ「なんすか、この見ようによってはエロいシーンは」
姉「キャットファイト?」
会長「百合の花でしょうか」
女「どうせなら男の子同士がいいよね」
全員「「「それはどうだろう」」」
女「あ、あれ?!」
524 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/06(木) 00:03:01.79 ID:BYRw8EUo
くそっ、なぜ全員へべれけになって男をめぐり「えろえろよー」になっていない!
525 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/06(木) 01:11:19.94 ID:RfPeyEAO
メ「エロエロなんて……というのもかわいそうなのでサービスカットくらいは」
妹嬢「誰とお話されてるんですか?」
メ「ごく一部の思春期代表視聴者会の皆様と」
女「メイドさんってたまに誰も居ない空間に向かってしゃべってるよね」
会長「そういったモノを呼び寄せやすい体質なのでしょうか」
メ「まさかそんな」
妹嬢「……体質的には間違いありませんが」
メ「へ?」
妹嬢「それよりせっかくのお風呂なんですからもっと静かに楽しみませんか?」
姉「あはははは!」
バシャバシャ
メ「まずはあちらに言うべきでは?」
妹嬢「あれは……言って止まるものでもありませんし」
女「でもすごいスタイルだよね。遊んでるからそう見えないだけで」
会長「あら。女さんも女性らしいまるみがあって素敵ですよ」
女「はわ、わ、私は太ってるだけだよっ」
妹嬢「ご謙遜を。魅力的ですよ」
会長「ええ、魅力とは程遠いまったいらな方も世の中にはおられますし」
妹嬢「……喧嘩でしたら買いますよ」
会長「怖いですね。理事長代理ともあろう方がそんな態度とは」
妹嬢「私も人の子ですから相手によっては機嫌も悪くなりますので」
メ「犬猿の仲っすなぁ。ま、私はでっかい側なんでフォローは出来ませんので。ええ」
妹嬢「くっ、わざわざ無駄な肉を見せ付けてからに……!」
女「あれ? お姉さんは?」
メ「はて。先ほどまでああもはしゃいでいたのに急に静かに……」
『ね、姉さん?! ちょ、な、こっちは男湯だって! わ、わ、ぎゃぁぁああああ!!』
メ「……居ましたね」
妹嬢「兄さんが危ないです! 今すぐ向かわないと!」
女「はわわ、でも私たちみんな裸だし……」
会長「既成事実作りには絶好の機会ですね」
女「なるほどっ」
メ「何を納得する要素が。って、私は行きませんよ! 引っ張らないでください!」
妹嬢「いいから来なさい! ほら、早くっ」
メ「いーやーだー! あんな奴に裸を見られるくらいなら切腹しますー!!」
会長「介錯仕りましょうか?」
メ「する前提!?」
526 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/07(金) 01:04:48.95 ID:io7Y3wAO
どうもー。新年早々出張が決まった中の人です。
明日始発の新幹線デス☆
睡眠時間なんてなかったんや!
悲しいくらい寝不足覚悟で出張とは。会社めぇ……
というかめちゃくちゃ雪が降ってるので新幹線止まらないか心配だったり。
早起きは嫌だけど現地入りできなくて仕事が伸び伸びになる方がいやぁ!
はい、チラ裏な内容でしたね。すみません。
最近はメイドが素直過ぎてよくないと思うんですよね。
素直なメイドなんてただのいいメイドさんじゃないか! ……個人的には大好きだけど。
さておき、メイドにこんな意地悪してくれよ。みたいな意見を募集してみようかと。
ネタがない訳ではない……決してネタ切れな訳では……
527 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/07(金) 01:12:12.98 ID:io7Y3wAO
メ「……で」
かぽーん
メ「結局混浴になる、と」
男「ブクブクブクブク」
メ「おーおー必死に我慢しとるねぇ。だが残念、頭の中の素数より現実の女性陣のが強かった」
妹嬢「兄さん。お背中流しますよ?」
会長「ふふ、でしたら私が柔らかい部分でお身体を洗いましょうか」
姉「私はおとちゃんで遊ぶ〜!」
男「ブクブクブクブク」
女「みんなすごいね……タオル一枚越しに密着状態だよ」
メ「かく言う女さんは近づかないもののシャッターチャンスを常に狙うのであった」
女「こ、これは記念撮影でね! 決して、資料とかじゃなくて、えっと、あの!」
メ「皆まで言わなくていいっすから。それよりそこの姦しいお方がた。そろそろ主様がのぼせちゃいますよ」
女「わわ、本当だ。男くんがふらふらしてる。あ、鼻血」
メ「うわ、それを吸いますかお姉さん。もはや怖いっすよ」
女「残りの二人が迅速な処置してる中でひたすらかぶりついてるね」
メ「吸血鬼的な」
女「鼻血狙いなんて悲しすぎるよ……」
528 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/07(金) 01:24:32.88 ID:io7Y3wAO
メ「浴衣似合いますね、皆さん」
女「えへへ。涼しくていいね」
妹嬢「だからってあまり冷やすと風邪を引きますよ。って、アナタはまたそうやって下着を!」
会長「何のことでしょう?」
女「浴衣の下までそんなゴテゴテにしちゃうなんて……」
姉「そうだよ! つけたらうごきにくい!」
妹嬢「ね、姉さん! だからって最低限の下着はつけてください! あああ、こぼれてます、こぼれてますから!」
女「あはは……そういえば男くんは?」
メ「隣で寝込んでます。やっとのことで覚めた酔いが今度は湯あたりですからね。次は何で倒れるやら」
女「倒れる前提なんだ……」
妹嬢「ふぅ。全く……お二人は極端過ぎます。もっと風情を楽しんでください」
姉「ふぜーよりおとちゃん!」
会長「その通りですね。今回ほど籠絡……いえ、仲良くさせていただける機会はそうないと見てますので」
妹嬢「ダメです! 兄さんは私が介抱するんですから。刺激が強すぎる二人はおとなしくしててください!」
姉「おーぼーだー!」
会長「ひどい独裁ですね。民主主義の時代ですよ」
妹嬢「ダメったらダメなんです! 一番当たり障りのない私がいきます!」
メ「とか言ってるのに向こうでチラッとガードル片手に待機してるメイド長さんが見えた気がしたんですが」
女「がんばるなぁ」
メ「かくいう女さんはさりげなく団扇片手に出陣準備は完了さてますが」
女「えと……えへへ」
メ「可愛いから許します。いや許したら主様の毒牙にかかるからダメだけど」
529 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/07(金) 01:45:15.23 ID:io7Y3wAO
男「……ん」
男(寝苦しい……なんか、暑い)
男「ん、んん」
男「ぬぁ!? な、何これ」
メ「ああ、起きましたか」
男「あ、メイド。何この状況」
メ「見ての通り、兄妹プラスアルファで水入らずな肉布団じゃないすか」
男「肉布団て」
メ「実際4人も囲まれたら十分肉布団でしょうに」
男「暑いのは認める」
メ「みんなめちゃくちゃ汗かいてますもんね。せっかくお風呂入ったのに」
男「不思議と嫌な匂いがしないのは女の子の特権だよな」
メ「うわ。変態発言いただきました」
男「正直な感想だ」
メ「果たして必要な正直さだったのか」
男「出来れば忘れてほしいしその録音した機器を破壊してほしい」
メ「安心してください。既にサーバーに上げてます」
男「サーバー!?」
妹嬢「んん……」
男「っとと」
メ「しーっ」
男「悪い。ってかお前はなんで起きてんだよ」
メ「その内起き出すであろう主様を待ってました」
男「メイド、お前……」
メ「いのいちばんにこの状況で開き直って襲われたらと思うと怖くて怖くて」
男「こんにゃろ」
メ「ほら、変な気分になる前にこっち来てください。冷たい水、用意してますから」
男「ん、ありがと……って、ぬるいな!?」
メ「数時間前に女さんが用意した冷たい水なので」
男「なんか人肌な温度なんだが」
メ「主様のために温めておりました」
男「いらん気配りだけは一人前だな!」
530 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/07(金) 16:16:49.66 ID:t4VbUGo0
中の人乙ー
男が羨まし過ぎて生きるのが辛い
531 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/08(土) 01:57:11.67 ID:0jHZIIAO
メ「リア充爆発しろ」
男「してたまるか」
メ「認めましたね! リア充であると!」
男「割と」
メ「むきー! この余裕面が腹立つー!」
男(その相手が誰かわかってんのかな、こいつ)
雪の中なんとか帰れた中の人です。
地元に戻ったのはだいぶ前だけど非常事態で三連休消し飛ぶのが確定したとか。……うぅ。
更にみんなが元気に出てくる休み明けに出張決まって来週末まで休みなし!
先輩に三連休なくなりそうですと相談したら「来年休め」と名言をいただきました。
まだ今年始まったばっかりなのに!!
とまたまたチラ裏ですみません。
新年明けてからなかなかに激動ですが皆さんはいかがお過ごしですかね。
とにもかくにも幸多からんことを〜。
532 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/08(土) 02:09:04.64 ID:0jHZIIAO
あ「二人きりで喫茶店。デートみたいでドキドキっすね」
め「マスター。いつもの品をお願いします。彼女にも」
あ「どもども。しかし綺麗にデートな部分をスルーされたわけで」
め「あや様は女性同士がお好みですか」
あ「どっちもそこそこには。で、なんか常連さんみたいな感じですね。さすが紹介してもらうってだけありますね」
め「こちらの店には濃縮激甘クリームてんこ盛りミラクルあまあまプリンミックスパフェなるものがありまして」
あ「いかにも胸焼けしそうなネーミングっすね」
め「具体的にはもはや生クリームやアイス、プリンをバケツに放り込んで綺麗にシェイクした逸品でして」
あ「ケーキバイキングいった日の胃の中みたいな」
め「そちらが今回ジャンボサイズになることに」
あ「……食材に対するレ○プじゃないすか」
め「半時間以内に一人で食べきるとなんと景品が出るとか」
あ「店側も食わす気ないのがありありと感じられますね」
め「ちなみに景品はバケツプリンをその場でいただける権利だったらしいです」
あ「完全に壊しにきてますね。……で、それが何か?」
め「今頼んだ品です」
あ「何ですとー?! いやだって今、いつものとか頼んでましたよね? いつもそんなゲテモノを!?」
め「慣れればなかなかにコストパフォーマンスに優れた品かと。食べきればタダですし」
あ「んなバカな……食べきれない場合は?」
め「三万円になります」
あ「あの、もしかして私ハメられました?」
め「あや様。人間やれば出来ますよ」
あ「そんな本気の出し方で人間の限界みたくない!?」
533 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/08(土) 03:00:12.00 ID:P/JWGuEo
中の人乙&サバイバれ
ところで夏にミルクの濃いソフトクリームがあると聞いて食べに行ってみたら練乳味だったの思い出した
ミルク濃くしても練乳にはならんと思う・・・なんだかなぁ
534 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/11(火) 01:55:54.76 ID:mG+Va7AAO
どうも。地獄の三連勤を乗り越えた中の人です。そして明日は出張だったり!
またチラ裏スタートなので読み飛ばし推奨で。
休みたいとは思わない訳じゃないけど休むことで今担当してる業務が絶対に期限間に合わないって分かるだけに文句はないんだけど。
なんか今折れたら二度と立てない気がする!
会社のためだけってより自分のためにも仕事を考えられ始めたのって少し大人になれたってことですかね。
もっと周りの先輩みたくしっかりしないと!
はい。ここからはいじメイ話。
といってもするような話がないあたり末期か!
ミルクが濃いって字面だけでエロスを感じてしまうあたりこれも末期。
だいたい全部末期な気がしてきた!
あとミルクの味が濃いと血の味っぽくなるので中の人はそこそこの濃さが好きだったりします。
そんなどうでもいい話を続けてないで本編本編、と。
関係ないけど僕も自分用にメイドさんが欲しいです! 年とか性別とか気にしないぐらい割とマジに!
535 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/11(火) 01:58:31.52 ID:mG+Va7AAO
男「濃い味ミルクかぁ」
メ「……出ませんよ?」
男「濃〜いミルク、かぁ」
メ「出ませんからね?」
男「濃縮還元ミルクかぁ」
メ「変わってますからね?」
男「もうこの際濃いのじゃなくていいから」
メ「そんな凝視されたって出ないもんは出ないですよ!」
男「俺、頑張るよ」
メ「今日の主様は色々とひどいな」
536 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/11(火) 02:03:34.19 ID:mG+Va7AAO
メ「逆に主様がミルク出せばいいじゃないですか」
男「下ネタはどうかと思うぞ」
メ「いやいや。上から」
男「出てたまるか」
メ「頑張り次第ではいけそうじゃないですか」
男「頑張りでどうにかなる範囲を越えてるだろ」
メ「いけますって。属性的に」
男「属性ってなんだよ!? ヒロイン属性とでも言いたいのか!」
メ「え?」
男「え?」
メ「ヒロイン……え?」
男「いやだって、上からミルクって……え?」
メ「いや、芸人気質な主様なら牛乳で人間ポンプ的な動きを、と」
男「……」
メ「もしかして主様、母にゅ……」
男「うわぁあぁぁあああ!! 違う、違うんだ! 忘れてくれ、頼むから!」
メ「自らヒロイン属性に目覚めた主様は従者に乳を吸わせようと妄想したんですね……このド変態め」
男「いやぁぁぁああ! 言わんといて! 堪忍してぇぇええ!」
537 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/11(火) 09:08:28.88 ID:81c9I5FAO
主様の主様乙ー
なんかメイン外の話になると男がだんだん壊れてくなww
538 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/11(火) 22:28:09.52 ID:U7ojy5bAo
なんだ主様はやっぱりドMか
539 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/12(水) 01:51:49.73 ID:AHU5GBtAO
メ「主様は根が変態ドマゾなので本編でシリアスシーンなんかをやらされた反動で普段はあんな言動しか出来ない体に」
男「違うからな。断じて違うからな」
メ「でも二人きりだとめちゃくちゃ甘えて……」
男「うわぁぁぁあああ!!」
メ「急に大声なんか出して」
男「するか!? してもいない事で誤解されたらどうしてくれるんだ!!」
メ「手、繋いでていいか? でしたっけ、昨日は」
男「うわぁぁぁああああ!! 言ってない、言ってないんだからな?!」
メ「人の胸に顔うずめて安心するとかほざくのに今更なにが恥ずかしいんですか」
男「いやぁぁぁああああ! やぁめぇてぇぇええ!!」
メ「ふふ。主様がアホみたいに悶える姿たるや笑いが止まらんですたい。割と両刃ではありますが」
男「くそぉぉぉおお!!」
540 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/12(水) 02:01:09.05 ID:AHU5GBtAO
冥友A「おじ様って料理も出来るんですね!」
男「人間、必要に迫られてたら何でも出来るようになるもんさ」
冥友B「それにしてはえらく手間がかかった品ばかりのようですが」
男「どうせやるなら、ってね。ああでも一部はシーズニングとか使ってるんだけどね。ここだけの秘密だよ?」
冥友A(うっわ……)
冥友B(ウィンクが似合う人って本当にいるものなのね)
冥「うまうま〜♪」
男「お前はお客人の前なんだからもう少し遠慮しなさい」
冥「えー! 美味しいんだから無理だよぉ!」
男「料理した側にしてみたら何よりの言葉ではあるけど」
冥友A「気にしないでください。お客なんてたいそうな身分じゃないですよ」
冥友B「冥の友達。それだけです」
冥「えへへ〜」
男「そっか。……なんか嬉しいね。この子、ちょっと天真爛漫すぎるというか親としても心配なくらい真っ直ぐだから」
ぽんぽん
冥「ぅ?」
男「こうやってこの娘を想って訪ねてくれる友人が出来たはすごく、ありがたい」
冥友A(あー……かっこいいなぁ……)
冥友B(男性としても父親としても素敵、か。ますます好印象かしら)
男「これからもよろしく頼むね」
冥友A「はい! ふつつかものですが!」
冥友B「早い早い。色々と違うから、あんた」
男「ははは、面白い子達だね」
冥「ね〜!」
541 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/12(水) 02:10:31.42 ID:AHU5GBtAO
冥「御披露目会をします!」
男「急になんだ」
冥「あのねあのね。昨日二人と買い物いったの!」
男「買い物? 何をだ」
冥「水着!」
男「気が早いってレベルじゃないだろ」
冥「でもこの時期だから安いんだよ、って」
男「まぁ、確かにそうだろうな」
冥「それでそれで、今から御披露目会ね!」
男「ここでか!?」
冥「うん、まずはトップバッターの……」
男「トップバッター?」
冥友A「私です、おじ様っ」
男「のわ!? ちょ、ちょっと! なんて格好で!」
冥友A「テーマは大胆なビキニタイプで今年は年上のあの人をノックアウトっ!」
男「う、うん。すごくいいと思うよ。可愛いのと大人っぽいのの中間で素敵だよ」
冥友A「ありがとうございますっ」
冥友B「次は私ですね」
男「うおっ、き、君もか」
冥友B「私はあんまり露出することが苦手ですので。それでも精一杯背伸びしてみました」
男「セパレートタイプかな、いいんじゃないかな。君らしい清楚な感じで。落ち着きがあるし」
冥友B「ありがとうございます」
冥「パパ! 最後は私だよ!」
男「ぶふぅー?!」
冥「ねぇ! どうかな? どうかな!?」
男「……誰かな。うちの子にスク水着せたのは」
冥友A「えぇと……」
冥友B「冗談のつもりだったんですが、本当に着てくるとは」
男「とりあえずちゃんとしたのを買うように」
冥「えー!? ダメ?」
男「ダメです! その、なんだ。とにかくダメ!」
冥友A(そりゃこんなパツンパツンなスク水なんてエロ過ぎてアウトだよねぇ)
542 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/12(水) 02:20:30.11 ID:AHU5GBtAO
その夜
男「あー、ビックリした。まさかあんなに姉さんに似るとは」
男「……」
男「姉さんも着てたっけ。……まぁインパクトはあれ以上に努級だったけど」
メ「何が発禁洋モノレベルですって」
男「言ってねえだろ、そんなこ……ぶ!?」
メ「なんすか。汚い」
男「お、おおおおま、おま」
メ「オマーン湖」
男「こらっ! って違う! 何いきなり水着で入ってきてんだよ!」
メ「私の服はうそつきには見えないエアー素材ですんで。ユニクロの新作です」
男「着てる本人がいきなり嘘かますかよ。ってそうじゃなくて!」
メ「主様はマイクロビキニはお嫌いで?」
男「大好きだっっ! じゃなくて!!」
メ「……。若いのに負けたら悔しいんで」
男「お前、見てたのか?」
メ「まぁ途中からですが。しかしまぁ、ガキンチョの水着程度にあたふたしちゃって」
男「悪かったな」
メ「ええ。悪いので罰ゲームとして見るだけの刑です」
男「そんな魅力的な格好されてか」
メ「はい。絶対主様から触っちゃダメですからね」
男「……了解。なら俺は大人しくしてるかね」
メ「はい、大人しくしててください。これは罰ゲームなんですからね」
ギシッ
男「俺からは、触れないから」
メ「はい、だから私から」
男「メイド……」
メ「……主様」
ガチャ
冥「パパー、明日なんだけど……何してるの?」
メ「ただのプロレス技の練習ですよ、ええ。これはそのコスチュームです。いいっすね、分かりましたね?」
男「むごー! むごー!」
冥「んー、よくわかんないけど私もー!」
メ「思い切りやってしまいなさい」
男「んむー!!?」
543 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/12(水) 20:27:04.79 ID:W2gEiSBho
エロ成分ktkr
中の人は若い(はずな)のに着エロスキーなのか・・・
544 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/13(木) 01:13:20.15 ID:ycMLMO/AO
若いかどうかは微妙なラインですが着エロは大好きです。
具体的に言えば土下座してまで服着たままでお願いしますと頼んだこととかあったり。
割と頭おかしいレベルですが男はみんな紳士ですので! と自分に言い訳しておいてみたり。
それでは今日も毎日更新と参りましょう。
今夜はやっと来ました命編です。
短くも連続更新目指して!
545 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/13(木) 01:22:30.03 ID:ycMLMO/AO
メ「命編じゃなかったんですか」
男「あれじゃあ余りにも生殺しだろうと視聴者代表として決起したいと思うんだ」
メ「大して人数いないじゃないすか」
男「やめろ! それは割と禁句だから!!」
メ「さておき。じゃあどうします? なんかせっかくなんでリクエストくらいは答えないでも……」
男「裸ワイシャツで。ちょっとおっきめの。黒ニーハイで」
メ「何この人怖い」
男「さぁ! 今すぐ着替えるんだ! さぁ!!」
メ「ダメだこの人。本編から離れるとすぐフリーダムだ」
男「着てくれるならなんでも言うこときくから!」
メ「じゃあ主様も同じ格好してください」
男「……は?」
メ「裸ワイシャツで黒ニーハイ。オプションで私と同じでヘッドドレス装備で」
男「ま、待て待て。誰得だよそれは。野郎のそんな格好なんて……」
メ「ムダ毛処理もお願いします。メイクは本場の方を用意しますので」
女「用意されましたので!」
男「なんていい笑顔……じゃなくて! そんな需要ないもんいらないだろ!」
メ「ただの巨乳美少女メイドな私よりは需要ありそうですが」
男「そんな需要真っ只中な属性より強くてたまるか!」
メ「主様がしないんなら私もしませんが」
男「ぐ……なんだこの究極の二択は」
メ「ちなみに主様」
男「なんだよ」
メ「私今日、明日は大丈夫な日ですよ」
男「……」
メ「なんちゃ……」
男「女さん、頼んだ」
女「らじゃ〜♪」
メ「こ、この人本当にダメになってるー?!」
546 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/13(木) 01:34:39.90 ID:ycMLMO/AO
獣臭さと腕の中の身じろぐ動きに目が覚める。
「おはよう。少し気を抜きすぎじゃないかしら」
起き抜けに文字通り見下した形で声をかけるのは一人しかいない。
「いいだろ。どうせここからまた気を張りっぱなしになるんだろうし。そうなんだろ、委員長」
「ええ、そうね。でも拳銃を手放さなかった事は評価してあげる」
彼女の視線の先には俺の手元にある拳銃だ。
その銃口が向かう先にはすやすやと寝息を立てる獣の娘の頭部がある。
ここを破壊されればサンプルとして回収するはずの標的が今後いなくなる可能性があるからこそ、現状の危うい関係は成り立っている。
それが俺達が余命を先延ばし出来た要因だ。
「後一時間といったところかしら」
時計も見ずに呟く委員長。恐らく間違いないのだろう。
「それで。ここから出た後の段取りはどうなるんだ」
「そうね。行きのように和気藹々な道のりじゃない事だけは確かよ」
「……だろうな」
ここを初めて訪れた時のような浮ついた考えは一切許されないであろうことだけは予想できる。
そして獣の少女の行く末も、決して本当の意味で幸せではないこと。
「……」
けれど決めた。どんな独善であろうと、身勝手であろう。
彼女だけは、その命だけは守るのだと。
「そろそろね」
無言の時間が過ぎ。その時は来る。
バチバチと空間がはぜるような音が響き、向こうからは何やら声や気配が感じられる。
久々に感じる自分と彼女ら以外の感覚に懐かしさを覚えた瞬間、背後で獣が吼えた。
547 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/14(金) 00:33:27.35 ID:ueXrROEAO
また移転の季節がやってきましたね。
早めにHTML化の依頼出して向こうにいった方が良さそうな気がしてしまう。
とりあえず今週中はいけるか微妙なので来週くらいから動こうかと。
そんな訳で移転の際はまた連絡したいと思いますのでどうかお一つよろしくおば。
と中の人から宣伝でした。
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
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548 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/14(金) 00:53:06.42 ID:ueXrROEAO
メ「で? 今日もなんでスタートが私なんすか」
男「バカ正直に着替えた俺のリクエストを叶えるくらいの度量はあってしかりだと思うんだ」
メ「そんな格好で仁王立ちして言うセリフがそれですか」
男「みんなだって見たいよな!」
メ「どこに向かって喋ってんですかド変態」
男「そのド変態がここまでして見たいと頼んでもダメなのか!」
メ「主様主様。なりふり構わなすぎて悲しい人になってますよ」
男「俺一人が道化になることで見られる着エロがあるなら……俺はいくらだって踊ってやる!」
メ「いい顔といい台詞で言い切ったな!」
男「という訳で、さぁさぁさぁさぁ!」
メ「……わ、わかりましたよ。でも下着くらいは」
男「下は許す」
メ「ぐ、ぬぬ。……はぁ、分かりましたよ」
男「ぃよっし!!」
メ「イチローばりに力強いガッツポーズですね」
メ「こ、これでいいんでしょ」
男「……」
メ「黙ってサムズアップなあたり本気で喜んでるもんだと勝手に思っときます」
男「だってお前、その胸囲の戦闘力がいかんなく薄いワイシャツで発揮されてる訳だからな。興奮しないでか!」
メ「そんなジロジロ見ないでくださいよ」
男「大丈夫。大丈夫だ」
メ「ガン見しながら言われてもさ!」
男「恥じらう姿もなおよし!!」
メ「主様も割と恥ずかしい格好なことを思い出してください」
SS・小説スレは移転しました
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549 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]:2011/01/14(金) 08:15:38.34 ID:UkH4aPRU0
中の人乙ー
それにしても又移転か…たらい回しされてる気分だ
あと最近忙しくてレス返すのが少ないけど毎日見てるよ!よ!
SS・小説スレは移転しました
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550 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/15(土) 00:53:28.50 ID:ivsdvqKS0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1295020154/
とりあえずあちらに建ててみますた。
ちゃんと立てられてるかしら……。
確認できしだい、HTML化の依頼してくるので!
SS・小説スレは移転しました
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551 :
VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
:2011/01/16(日) 01:16:14.33 ID:+yHGQ9+P0
こっちのスレのHTML化を依頼してきました。
続きは今後あちらでよろしくお願いします。
SS・小説スレは移転しました
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