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猫に恩返し - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/12(火) 18:31:19.33 ID:3LQ4Bso0
女「うわ…雨降ってきたー」

女2「・・・」すたすた

女「うわー、服濡れてきたー」

女2「・・・ッ」ムカ

女「なんでウチの自転車はないんだろねー?従姉妹のはあるのに」

従姉妹「・・・ぅっ」

女「あぁそっか!誰かさんが私の自転車の鍵を無くしたからだ!」

従姉妹「しつこいなあああああああ!!!?わざとじゃないっていってんじゃん!?」
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A Day in the Life of Mika 1 @ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715180413/

真神煉獄刹 @ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715130904/

愛が一層メロウ @ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715108060/

ハルヒ「最近わたしのss見かけなくなったわね」 @ 2024/05/07(火) 15:04:17.64 ID:FJQjQ6ct0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715061856/

孤独のエレナ Season3 @ 2024/05/06(月) 23:06:58.73 ID:mOA71iC60
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715004418/

雑談はヒーローごっこじゃない @ 2024/05/06(月) 20:39:20.98 ID:e5NXmnk+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714995560/

朝顔 @ 2024/05/06(月) 00:25:05.84 ID:AB/bv7Jv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714922705/

オゾン層依存症って3回 @ 2024/05/05(日) 18:17:43.14 ID:JwHCDSU70
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2 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/12(火) 18:37:39.08 ID:3LQ4Bso0
女「わざとじゃなくてもおかげで酷い目にあってんだけど!!」

従姉妹「じゃあもういい!私先に帰るし」チリーン

女「は!?逆切れすんなよッ!せめてウチを乗せて帰れ!!」

<あ〜ばよ〜とっつあんww

女「あ・の・野・郎………!!」

通りの少ない道に静かな雨の音が響く。

女「・・・強くなってきたし帰ろ」とぼとぼ

?「みー♪」

女「ふえ?」
3 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/12(火) 18:46:37.23 ID:3LQ4Bso0
丁度足下から聞こえる声の方を見る。

子猫「みぃー♪」

女「子猫だぁぁぁ!可愛いいいいいいい!!」

子猫「みぃ〜////」

女「灰色に綺麗な模様!アメショーかな?」なでなで

子猫「〜〜♪」すりすり

女「よしよし♪おいで〜」

カゴの中から子猫をゆっくりだして制服の中に入れる。

女「ちっちゃいのにあったかいねー?」

子猫「みぃ♪」もぞもぞ
4 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/12(火) 18:51:41.92 ID:3LQ4Bso0
女「多分捨てられてるよね、カゴ凄い土汚れだし」

女「ウチはマンションだけど従姉妹達許してくれるよね」

子猫「みぃ〜!」もぞもぞ

女「お前もそう思うか?このナルシストめ♪」

子猫「み・・・」

女(え、すねた?)

女「え、と。大丈夫大丈夫、控えめだよ君は」
子猫「みぃ〜みぃ〜♪♪」もぞもぞ

女「わかるのかなー?言葉」
5 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/12(火) 18:59:50.78 ID:3LQ4Bso0
〜自宅〜

女「たっだいまー!」

従姉妹「おかえりゆりねえ」
女の胸「みぃ〜♪」

従姉妹「・・・はい?」

ゆり「あ・・・バレた」

制服の中から子猫を出す。

従姉妹「ちょ、どしたのその猫!?」

ゆり「いいから、抱っこしてみ?」

少し強引に渡す。

子猫「みー♪」すりすり

従姉妹「懐いてる・・・」
6 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/12(火) 19:09:52.69 ID:3LQ4Bso0
ゆり「ど?飼わない?」

従姉妹「でも・・・ここマンションだし」

ゆり「平気だよ、バレないって食費も安いしね」

子猫「みー♪」すりすり

従姉妹「んー、甘えん坊だねコイツ」

従姉妹「・・・バイト代、ゆりねえはいくら貰ってたっけ?」

ゆり「24500前後かな」

従姉妹「私と同じくらいかね、なら飼いますか!」

ゆり「いぇーい!!」
子猫「みー!!」

従姉妹(あれ、喜んでる)
7 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/12(火) 19:19:53.73 ID:3LQ4Bso0
ゆり「さて、ここから物語が進行するわけですが」

子猫「みー?」
従姉妹「?」

ゆり「ズバリ、名前が無い!!」

従姉妹「私の?それなら少し後の話で出すけど…」

ゆり「お前じゃない!猫の方!!」

子猫「みー?」

従姉妹「あ、確かにね」

ゆり「なるべくオタクとかいわゆるエロゲに影響された名前は控えて欲しい」

従姉妹「なんで」

ゆり「私は普通だ、ノーマルだ、決して今から進む物語はエロゲみたいなのに影響されたわけではない」

従姉妹(必死だなぁ、誰かに指摘でもされたのかな)

ゆり「とりあえず名前はみい太でどうだ!」
8 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/12(火) 19:26:23.61 ID:3LQ4Bso0
みい太「凄くしっくりすると思うよ!」

ゆり「でしょ〜?」


















ゆり「うわあ!?」バサッ

横のデジタル時計は6:34と表示されている。

ゆり「ゆ、夢・・・」

ゆり「良かったー」ドサッ

〜台所〜

?「ふんふふ、ふふっーん♪」カチャカチャ

9 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/12(火) 19:53:07.42 ID:3LQ4Bso0
〜自宅〜

従姉妹「うわああああああ遅刻だあああああああ」

ゆり「誰だぁぁぁぁ!?目覚まし時計を早起きして止めたのはあああああ!!!」
従姉妹「お前だぁぁぁぁ!!!」

ゆり「ん、おにぎり発見!ほらあんたも!」

おにぎりを一つ投げ渡す

従姉妹「ゆりねえサンキュ!」ばし

ゆり「いい子猫にしてるんだよみい太!」

みい太「みー・・・」しょんぼり

ゆり「きゅん」
従姉妹「きゅんじゃない!行くよ!?」ガチャン

<パタン

みい太「みぃ・・・」

10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/12(火) 19:53:25.28 ID:sPc8yUSO
ジブリチックな名前に惹かれて
11 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/12(火) 20:04:40.87 ID:3LQ4Bso0
あれは「猫の恩返し」
これは「猫に恩返し」……にてるねww


〜高校〜

先生「何か言い訳は?井上姉妹君」

ゆり「ゴーグル着けてお婆さん助けたり目にゴミがはいったりしました」

従姉妹「7つの玉を集めてました」

先生「とりあえず君達が私を嫌ってるのはよくわかった」

先生「しかし、これで今週三回連続だ」

ゆり「……んだよハゲ」

先生「え」

ゆり「どうしました」
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/12(火) 20:27:05.14 ID:H5Svl9.o
女2=従姉妹?
13 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 14:22:27.46 ID:wUxGeK60
>>12そうです

基本的にここでは名前が明かされるまで見た目が名称になります。
後々従姉妹にも名前が出て来ますので、(他のキャラも)
一応言い忘れてましたが少しこの物語はファンタジーが混じってます(エロゲとは関係ありません)



〜昼休み〜

女生徒「いやー今日も二人とも先生いじめてたね!」

ゆり「だってむかつくんだもん、バーコード」

男生徒「バーコードwwwwwwww」

従姉妹「ていうか今日はやりすぎたかな。最後先生泣いてたし」

女生徒「泣きながら[今日はもういい!戻ってしまえ!]」

男生徒「戻ってしまえとかなんだしwwww」






廊下にいる先生「…………もうやめてやる」
14 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 14:33:46.33 ID:wUxGeK60
ゆり「ていうかおにぎりウマ!?マグロの醤油漬け?」

従姉妹「本当だ!超美味しい・・・この」

「従姉妹の作ったおにぎり!」

ゆり・従姉妹

「ゆりねえの作ったおにぎり!」


ゆり「・・・」
従姉妹「・・・え?」

従姉妹「ゆりねえ、作ってないの?」

ゆり「ウチにこんなスキルあったら家庭科1なわけないでしょ!?」

従姉妹「・・・」
ゆり「・・・え、気持ち悪ッ」

女生徒「お化けがおにぎり作ったの?ww」

ゆり「お化け・・・」

男生徒「猫とか犬とかの怨念とか?ww」

ゆり「怨念……………………猫?」
15 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 14:40:47.63 ID:wUxGeK60
〜ゆりの脳内〜

誰も作ってないおにぎり
     ↓
お化け、怨念の可能性
     ↓
みい太が来た直後
     ↓
猫じゃん
     ↓
え?みい太なの?ペットは万能でした?
     ↓
ファンタジーでありげなのは猫は人間
     ↓
流れ的に美少女?
     ↓
ウチらには全然得じゃねーし!!
     ↓
とりあえず帰ったら確かめよう
16 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 14:50:56.92 ID:wUxGeK60
〜放課後〜

ゆり「とりあえず帰ってみい太に餌あげるよ従姉妹!」

従姉妹「一応餌は多めに与えたけど調子悪くしてないといいね」

ゆり「子猫だし、心配だよね…」

二人が靴に履き替えていると後ろから声をかけられる。

男生徒「まてよゆり!」

ゆり「なにさ」

男生徒「一応二人とも俺が送ってくよ」

従姉妹「なに、アンタがウチら守ってくれる的な?」

男生徒「ここの学校の女子が三人も襲われてんだから当たり前だろ」

ゆり「きゃーかっこよ!いつからそこまでになったの二人とも?」

従姉妹「まだそこまでじゃ・・・」
男生徒「バラしやがった…あっさり……」

従姉妹「まあいいや、一緒に帰りますか」
17 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 15:04:22.47 ID:wUxGeK60
〜帰り道〜

ゆり「でも迷惑な話だよね、暗くなった時間帯に次々と女子生徒が襲われる事件が多発してるとか」

従姉妹「しかもウチの学校だもんね(なんで状況説明下手なんだろこの人…)」

男生徒「オマケに集団で男達が服を破いたりするんだろ?(俺の説明自然でナイスだな)」

従姉妹「なんかアンタ変態みたい(なに今の超不自然な説明…)」

ゆり「みい太元気かな〜(ありえないな…)」



〜自宅〜

みい太「みぃ〜♪」とことこ

ゆり「ムッキャー!!みい太可愛いいぃぃぃぃ!!!」むぎゅーッ

みい太「みぃ////」すりすり

従姉妹「あ、ウチにも抱かせてー!」

ゆりからみい太を渡され、顔をこすりつけようとする従姉妹。

従姉妹「可愛い・・・・え」

従姉妹「くっさ!?ゆりねえ!この子風呂に入れないとヤバい!!!」
18 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 15:26:19.70 ID:wUxGeK60
ゆり「そーいえば・・・だね」

みい太「みぃ……!?」クンクン

従姉妹「やっぱり気にしてるね」

ゆり「じゃあ従姉妹がシャワー入った後私がみい太入れるよ」

みい太「みぃ♪」すりすり

従姉妹(男生徒みたいに見えるのは私が彼氏バカだから?明らかに入れることに変態的な喜びを感じてるような…)

従姉妹「じゃあ先入ってんね」

ゆり「んー」

みい太「みぃ〜♪みぃ〜♪」ごろごろ
ゆり「くそ、可愛いぞみい太」

そこで昼間考えてたのを思い出すゆり。

ゆり「って、いくらなんでもそれはないかねww」

みい太「みぃ?」

ゆり「何でもないよ〜♪」なでなで
19 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 15:39:32.34 ID:wUxGeK60
<ガラッ

従姉妹「入っていいよーゆりねえ」ホカホカ

みい太「みぃ〜♪♪」とててて

従姉妹「お、みい太も気合い入れてるぅ♪」

ゆり「ご飯はあげたからみい太の寝床とトイレ用意しといて」

従姉妹「うい〜」

〜脱衣室〜

ゆり「さて、入りますかねみい太」

みい太「みぃ!」

ゆり「みい太は水が好きみたいだねー?猫とか犬の半分は苦手なのに」

みい太「みぃみぃ♪」とことこ

ゆり「ボディーソープはビオレでいっかな・・・シャンプーはいらないし」カチャカチャ

みい太「みっくち!」くちゅん

ゆり「ありゃりゃ、風邪ひいちゃうしもう入ろっか」ガラッ
20 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 15:53:49.41 ID:wUxGeK60
〜風呂〜

ゆり「おー、洗ったらさらに毛並みが綺麗になったね!」ザバ

みい太「みぃ!みぃ〜♪」とことことことこ

ゆり「あはは、転ぶなよー?(めっちゃ喜んでる…可愛い・・・)」

<ズルッ

みい太が大きく足を滑らし、

<ツるるる……ばっしゃーん!!

みい太「みにゃあ!?」

お湯の入った桶に体当たりしてお湯を頭から被る。

ゆり「…………大丈夫?」

みい太「みぃ・・・」なでなで?

ゆり「(ぶつけたから痛いのかな、頭を足でさすってる)」

みい太「みぃ・・・」なでなで?

みい太が頭をさすってると、強く足が耳を弾いてしまった。

<なでなで?…バスッ

みい太「・・・み」

ぴかーーーーん!!!


21 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 15:59:14.72 ID:wUxGeK60
ゆり「ちょ、ふえ!?」

突然物凄い閃光にゆりが風呂に沈む

どのくらい凄いかというと天津飯とクリリンが同時に太陽拳を使ったくらい。

ゆり「み・・・みい太?」

沸き上がる湯気と何かの煙でみい太が見えなくなる。













猫耳男「・・・あれ?」ピコピコ

ゆり「」
22 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 16:08:29.27 ID:wUxGeK60
ゆり「ぅわああああああああああああ!?」

みい太?「お、落ち着いてゆり!ボクだよ、みい太だよ!!」ガバッ

ゆり「みい太男の子だったんだ……じゃなくて前を隠せやァ!!」ばしゃああああ

みい太?「みにゃあ!?」

ゆり「ん・・・ワンモア」

みい太「わん…?」

ゆり「もっかいってことだよ!!」ばしゃああああ

みい太「みにゃあ!?」

ゆり「・・・その声で鳴ける?」

みい太「みぃ〜……」しょんぼり

ゆり「みい太?」

みい太「なに?……みぃ?」

ゆり「・・・本当に猫耳擬人化するとは、しかも男の子に」

みい太「元々ボクは男の子だったんだけど…」

ゆり「知りません」

23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 16:16:49.34 ID:NoXnJpgo
ナイトエンドソーサラーで再生余裕でした
24 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 16:20:55.99 ID:wUxGeK60
ゆり「擬人化するとわかってたらせっかくのイケメンだしそれっぽい名前にしたかったなー」

みい太「みっくち!」ぶるぶる

ゆり「あ、風邪ひいちゃうし入って入って」

みい太「ん!ありがとーゆり♪」ザバ

・・・・・・

ゆり「お、お湯、気持ち良い?(まてまて!何気にウチ凄い体験してね!?イケメンと裸で一緒に風呂入ってんぜ!?)」

みい太「みぃ♪気持ち良いよー!」ちゃぽん

ゆり「そか♪(ぅわああああああああああああ意識すると止まらないやめられないいいいいいいい)」

*何がかは不明

みい太「ゆりー」

ゆり「ん、んー?」

みい太「抱っこ」
ゆり「ブッ!?」
25 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 16:32:02.77 ID:j3p1ysSO
ワイルド ハーフですねわかります
26 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 16:32:47.79 ID:wUxGeK60
ゆり「そそそそそそそそれはマズいんじゃない?」

みい太「みぃ?」首を傾げる

ゆり「人間の中では、裸で抱き合うのは[ピーーー]をすることになるの」

みい太「[ピーーー]ってなに?」首を傾げる

ゆり「えとね、……交尾はわかる?」

みい太「みぃ…?」

ゆり「・・・元の姿には戻れない?」

みい太「戻れるよ!」

ゆり「(戻れるんかい)」

みい太「耳を強く弾くと…」びんっ

ぴかーーーーん!!!

みい太「みゃああああああ!?」ざっぱーん!

ゆり「みい太が溺れたー!?」
27 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 16:43:59.45 ID:j3p1ysSO
メ欄にsagaで禁止ワードをそのまま表示できる

「さげ」じゃなくて「さが」ね
28 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 16:44:09.86 ID:wUxGeK60
〜居間〜

従姉妹「・・・大体理解しました、心で」

ゆり「絶対理解してねえだろ」

みい太「みぃ…」

従姉妹「証拠もないってか、有り得ないし!!みい太はアメショーのただの子猫!!オケ?」

ゆり「みい太」

みい太「みぇぃ!」バスッ

ぴかーーーーん!!!

従姉妹「目がぁ!目がぁぁぁッ!!?」

ゆり「落ち着け大佐」

みい太「えとね、どうもみい太です♪」ピコピコ

従姉妹「……………いい」
ゆり「ラピュタから離れなさい」
29 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 16:45:32.74 ID:GlMdxfQo
>>27
これはデフォルト機能を使った演出だと思います
30 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 16:54:14.47 ID:wUxGeK60
>>27知ってるけど一応表現としてピー入れたかったの
さすがにエッチとは言えないし♪


ゆり「ていうかなんで冷静なん?」

従姉妹「だって可愛いしかっこいいし猫耳だし尻尾あるし」

ゆり「」

従姉妹「ねえみい太♪」

みい太「みぃ?」

ゆり「まあいいや…」

ゆり「で、みい太はどっちでいたいの?」

みい太「どっちって?」

従姉妹「猫のままとそれのままか」

みい太「過ごしやすい方でいるー♪」ぴかーん

みい太「みぃ〜♪」とことこ

ゆり「中身も外も一緒で安心したよ」なでなで
31 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/13(水) 16:55:46.62 ID:j3p1ysSO
はやとちりスマンかったorz
32 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 17:08:35.40 ID:wUxGeK60
従姉妹「おかげで朝食係も出来たしぃ♪」

ゆり「何いってんの、全部ウチらがやるよ」

従姉妹「なんで!?」

ゆり「理由はどうあれこの子は猫なんだから、のびのび自由にさせたいの」

従姉妹「この親バカ!いいじゃん!!」

みい太「み、みぃ…」しょんぼり

従姉妹「あ・・・」

ゆり「こんなみい太にやらせたい?」

従姉妹「ぬ・・・わかった」
ゆり「よろしい♪」

ゆり「しかし一番の収穫はやっぱり人間になれることかな」
従姉妹「なんでさ」

ゆり「一人で食べたり、一緒にお出かけしたり出来るっしょ?」

従姉妹「あーなるほどね!」
33 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/13(水) 17:14:16.91 ID:wUxGeK60
>>31気にしない気にしないよくあるっしょ♪


そんなこんなで井上家の2日が終わる。

2日間「雨の中猫拾った」終了

この後やる[1ヶ月間「猫と引きこもり」]はキャラ紹介の後やります
34 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 17:33:33.55 ID:wUxGeK60
〜キャラ紹介〜

主人公:ゆり
まるでファンタジーのような感じでみい太を発見。拉致。
基本的に先生が嫌いで、何かあると先生を攻撃。

身長:162
体重:48〜51
好物:キットカット
好きな動物:猫・犬・オコジョさん

主人公の従姉妹:井上???
基本的にゆりの近くにいるゆりの従姉妹。
ゆりの連れてきたみい太を可愛がる。
名前はまだ出す気がないらしい、多分次の話で便乗するはず

身長:162
体重:49
好物:ネギトロ巻き
好きな男性の趣味:強いイケメンor弱いショタ

謎のアメショー:みい太
雨の中捨てられていたアメショーの子猫。
しかし耳を強く弾くと人間(?)になり、見た目は
うたわれるもののターが灰色の髪と猫耳になった感じ。
ゆりと従姉妹が大好きの甘えん坊。

人間の時の身長:176〜3??
人間の時の体重:???
両方の時の好物:のむヨーグルト
特技:ゆりを悶えさせる

35 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 17:49:32.34 ID:wUxGeK60
女生徒1:????
今の所あまり登場数が少ない娘。
ゆり達の強さにほれぼれしている。

身長:165
体重:50
好物:たこ焼き
必殺技:100烈投げ(たこ焼きをひたすら投げてくる)

男生徒:????
従姉妹の準彼氏。
しかし告白をしていないせいで従姉妹にすら「まだ」扱い。
私的にコイツは男として最低だと思う。

身長:178
体重:61
好物:カレー
癖:告白してねーのに彼氏ぶりやがってこの野郎

先生:郷田武
若い頃は気も強く、歌手にもなっていたが通り魔に襲われていた子供を助けた時の重傷で引退。
現在は教師をしているが井上姉妹にいじめられている。
*青たぬきのジャイアンとは関係ありません

身長:183
体重:89
好物:食べ物
歴史に残る最強の技:テレビにでていた頃歌ったらそのチャンネルを見ていた家庭のテレビが破壊された。技名[デストロイボイス]
*技の名前を考えたのは妹さんらしい

*どらえもんとは関係ありません
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 17:53:15.51 ID:GlMdxfQo
ジャイアンはバーコード頭になるのか……
37 :どうも1です ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 18:01:06.99 ID:wUxGeK60
   ,. ─ 、
 ゝi' ,.イ=リ= )
  { (il ゚ ー゚ノ'  >>36みゃあ!?なんでいるのさ!?
   f/ゝ-く^ゞ
   し'L_i」 ヺ  *ジャイアンとは無関係ですww
  卍.し'ヲ
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 18:10:51.43 ID:GlMdxfQo
うるせえみい太穢すぞ
39 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 18:51:40.99 ID:wUxGeK60
   ,. ─ 、
 ゝi' ,.イ=リ= )
  { (il ゚ ー゚ノ'  黙るみゃ変態!
   f/ゝ-く^ゞ
   し'L_i」 ヺ   さて、続きの話でも書くみゃ
  卍.し'ヲ
40 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 19:14:44.76 ID:wUxGeK60
〜学校・屋上〜

みい太「ごめんねゆり…」

ゆり「いいよいいよ、寂しんぼのみい太を置いてくるのが間違いだったね」なでなで

従姉妹「それにしても危なかったねー、
みい太がちゃんと服着てフード被ってなかったらマスコミが押し寄せてたよww」

ゆり「漬け耳。で済むかもしんないけどバレた時大変だからね」

ゆり「でもひやっとしたかなー、学校の校門登って入ろうとしてたんだもん」

従姉妹「一番ひやっとしたのはアレだね、みい太がゆりと間違えて女生徒に飛びついたの」

ゆり「鼻血出てたよねー」

みい太「みぇぃ」バスッぴかーん

みい太「みぃ〜♪」とことこ

従姉妹「目がぁ!目がぁぁぁぁッ!!」
ゆり「アンタもいい加減慣れなさい」
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 19:20:40.26 ID:GlMdxfQo
みい太賢いな

それにしてもあのルックスでこのキャラ……
42 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 19:23:50.22 ID:wUxGeK60
男生徒「今の光なんだ〜?」

従姉妹「うわあああああああ!?脅かすなよ!??」

ゆり(みい太が変身するとこ見られなくて良かった)

男生徒「ん?何だその服に丸まったヤツ」

従姉妹「アメショーの子猫、みい太だよ」

男生徒「可愛いな〜、ほれほれ」なでなでちょいちょい

みい太「〜〜♪」ちょいちょい

男生徒「飼ってんのか?」ちょいちょい

ゆり「ん、まあね」

男生徒「へ〜、[ゆず]の所に連れて行ったらどうだ?」

みい太「みぃ〜?」チラ

ゆり「あ、ゆずはね、ウチら三人の幼なじみなんよ♪」

ゆり「でもちょっと体が弱いから、学校に来れなくなっちゃってね。いわゆる引きこもりかな」

43 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 19:34:09.39 ID:wUxGeK60
従姉妹「今日はこの後のHR終われば帰れるし、行く?」

ゆり「最近会ってないから丁度いいかもね」

男生徒「じゃ、ゆずに宜しくな」

従姉妹「アンタは来ないの?」

男生徒「明日抜き打ちあるらしいから勉強」
従姉妹「抜き打ちなのに知ってんの!?」

男生徒「また泣かされてた武先生が廊下で呟いてた」

ゆり「ダメ教師めww」




武「へーくずぉんッッッ!!!」

武「ま、またバカにされてるような」
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 19:38:28.26 ID:GlMdxfQo
ネタバレ


















先生はジャイアン
45 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/13(水) 19:41:34.37 ID:GlMdxfQo
この速さなら言える

3分ゆり
46 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 19:53:16.79 ID:wUxGeK60
携帯従姉妹「というわけで先に行ってて!」

携帯ゆり「部活のメンバー足りないから緊急参戦ね、りょーかーい」ぴっ

みい太「ゆみ姉ちゃんはどうしたの?」

ゆり「来れないから先行けってさ、暗くなってきたからいこ?(そこで名前登場ですかww)」


〜移動中〜

ゆり「いやーそれにしても寒くなってきたねー?」ぶる

みい太「寒いの?」

ゆり「あれ、みい太平気そうだね?今は人間だから?」

みい太「え?………う、うん」

ゆり「そかそかー、男の子は羨ましいね〜」

みい太「寒いなら温めてあげよっか?」

ゆり「ふえ?」

みい太「ほら♪」ぎゅ
ゆり「うわあああああああ!!」ドゴォ!

みい太「嫌だったのかな?」びっくり

ゆり「あ……いや、びっくりしたのさね!」

みい太「そっか…あ、もう寒くないでしょ?」
47 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 20:14:55.97 ID:wUxGeK60
ゆり「あれー?」

みい太「ね?」

ゆり「凄いじゃんみい太!かえったらマグロ一切れあげるよ!」

みい太「やったー!」

?「可愛い娘みーっけ!!」

ゆり「!?」

みい太「いっぱい人が来る・・・?」

ゆり「もしかして…」

<バッ

とっさにゆりがみい太の腕を掴み、走り出す。

突然引っ張られ体勢を少し崩したが、みい太もそれに合わせ走る。

みい太「どうしたのゆり!」

ゆり「この辺りで多発してる集団リンチ…!!」

ゆり(どうしよう、まだゆずの家も知り合いの家も駅もここからだと遠い!)

みい太「6人追ってきてるよ!」
ゆり「!?」

すぐにみい太に言われ後ろを向く。

しかし後ろに人影がない。

ゆり「え?」

みい太「建物の影に隠れながら走って来てる!」

ゆり「わかるの!?」

みい太「ゆり、もう少し早く走れる?」

ゆり「え、うん!(やっぱり猫だから…?)」

よーし。と少し息を吸い込んだ瞬間、全力で走っているゆりを思い切り引っ張り走り出す。

ゆり「うわ…!」
48 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 20:27:37.42 ID:wUxGeK60
ゆり「うわ、うわ…!!」

あまりの速さに何度も躓きそうになりながらも走り続ける。

次の瞬間

<ヒュッ

みい太「!?」

暗闇から一本の棒がみい太の頭上に振り下ろされた。

みい太「ゆり…ッ」

素早くその一撃をゆりの手を放すことで回避する。

黒フード「この…ッ」

再び手に持つ木刀らしきものでみい太に襲いかかる。
しかしその動きがわかっていたかのようにみい太は後ろに転がり込む。

黒フード「え?」

みい太「んッ!!」

<ガッ

何か、鈍い音が暗い道に響き渡った。

みい太は[素手]で殴ったはずだった。

黒フード「キャッ!?」

黒フードはその場に倒れた。

その隙にみい太がゆりの腕を掴んで走り出した。
49 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/13(水) 20:32:36.28 ID:wUxGeK60
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
         /::::,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 _
       /::,::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
       /:,:::'::::::::,!:::::::::::::,::::::::::,:::::::::::::::::ヽ
     /;::':::::::::::,!::::::::::/:::::/ヽ:::::::::::::::::::',
     /,'i:::::::::::,!:::::::://:::, '  ̄ ヽ:::i:::::::::':::::!
    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:' どうもみい太です!今日はもう落ちます!
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/ それではまた明日♪
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
50 :みい太 ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/20(水) 17:45:00.49 ID:ovnF36s0
          ,,、    ,.. -―- ..、_
          /i ヽ,.::'´::.::.:::/::.::.::.::.::`ヽ、
          { l:: .ヽ、 .;:'::.::.::.::.:}::.::.:、::.:::ヽ , ー-、
          ,{ !::. :.` /::.::.::.:::/ハ::.:::.::ヽ::.:::`' ´ ./
          ,' ヽ` ゙ .厶彡'::://l::|::.::.::.::';::.::、ヽノ
           |::.::.:「:::┬=ニ>く l∧ヽ、::.::.:l::.::.:Vl
         l|::: :::|::.:::l:|「えメミ、 |ト V:_::.::.::|::.::.:::l:|
        ノ|::: :::|::.:::|:l ゞミン  |l  ヽ:`ヽ|:l::.::;:l:|
        ´ j从:::|:::|:トゝ     丶 芯刈:/::|::/〃
       _rヘ_}人:l::l   丶 _′`‐'/:/::l::|ー'′  ただいまあああああああああ!!
      /7rぅ 、廴_ヽト\    >=彳:::|::|
       rう:.:ヽrヘヽく  `メこて´V{   |::l::|/
      7:.:.:.;.:.く_nl〈  /,ニ{}ヘ f弌k ノ/;リ
     / :.:.::|:.:.:. r┤ ) // | lト、\ {X)″
.    /:.:.:.:.:.|:.:.:.:.`)|〈 // | |圦∨〉( \
    /:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:込八 \| l引 ∨ └r::ヘ
51 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 17:47:35.42 ID:L8cXeRso
             ,.-――――‐  、
             /      ,.-――┴- 、
           /   |   /: : l、: : : ;l: : : : :\
.          /   :! ./: : :、: :!_\;/ _V\ : |`
         〈 ___V: : : :|∧|      __`|∨
        ` ̄丁 |: |:l :| __   〃⌒V|     おかえり〜
           ヽ|: NV:!〃⌒__ //}|
            /: :{_|: :|//f´   ヽ}  八
            _/: :/:/ : ト .丶___,ノイ\_:\
      __,/: :_;/: /,.イ⌒ヽ!ヽ: ト、\  !: |__
      |: : : : :/__/: ;.イ:/ ,リ    }、\| : | └┐:|__
    /: : | ̄ 「: :__∧fニyイ|:〉    Vにう: 〉  \/
.     \/  _,|: :|_〉:(/:/     ,Vト-' :|
        \/―ヘ《O\___/O〉 ̄
                 >、O_O,.イ
               (/  ̄ ̄|_ノ
52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 17:47:59.63 ID:cs7Yu36o
おかえりなさい、>>1さん
53 :みい太 ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/20(水) 17:49:21.45 ID:ovnF36s0
          ,,、    ,.. -―- ..、_
          /i ヽ,.::'´::.::.:::/::.::.::.::.::`ヽ、
          { l:: .ヽ、 .;:'::.::.::.::.:}::.::.:、::.:::ヽ , ー-、
          ,{ !::. :.` /::.::.::.:::/ハ::.:::.::ヽ::.:::`' ´ ./
          ,' ヽ` ゙ .厶彡'::://l::|::.::.::.::';::.::、ヽノ
           |::.::.:「:::┬=ニ>く l∧ヽ、::.::.:l::.::.:Vl
         l|::: :::|::.:::l:|「えメミ、 |ト V:_::.::.::|::.::.:::l:|
        ノ|::: :::|::.:::|:l ゞミン  |l  ヽ:`ヽ|:l::.::;:l:|
        ´ j从:::|:::|:トゝ     丶 芯刈:/::|::/〃
       _rヘ_}人:l::l   丶 _′`‐'/:/::l::|ー'′  猫の恩返しまであと2日!頑張って書きます
      /7rぅ 、廴_ヽト\    >=彳:::|::|
       rう:.:ヽrヘヽく  `メこて´V{   |::l::|/
      7:.:.:.;.:.く_nl〈  /,ニ{}ヘ f弌k ノ/;リ
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    /:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:込八 \| l引 ∨ └r::ヘ
54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 18:03:51.27 ID:cs7Yu36o
ネタバレ
















































>>1はネコミミ美少女
55 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/20(水) 18:14:54.93 ID:ovnF36s0
みい太「次はどの道に行くの!?」

猛スピードで走りながらみい太はゆりに道順を聞く。

ゆり「次の角を右に真っ直ぐ走ればゆずの家!」

ゆり(早くしないとすぐ追いつかれちゃう…ッ)
ゆり(…………さっきの黒フードの声、女の子みたいな声だった。)

ゆり(それも、聞いたことあるような…)

みい太「あの建物なの?」

みい太の指差す方には15階はあるマンションがある。

ゆり「そう!直ぐ開けてもらうから!!」

ゆりはゆずの家の番号を入力してドアを開ける。
みい太が仕切りに耳を後ろに向けてピクピクさせていた。

みい太「………もういないみたい」

ゆり「あっぶなかったー!」へな

?「ゆう?どうしたの?」
56 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/20(水) 18:26:15.06 ID:ovnF36s0
ゆり「あ、迎えに来てくれたん?」

ゆず「うん、そろそろかなと思っ…?」じー

みい太「?・・・あっ」ピコピコ

ゆず「お耳がついてる…?生えてる…?」???
ゆり「しまった……」



〜ゆずの家〜

ゆず「猫さんなんですか、だから髪の毛が灰色」

みい太「みぃー♪」*猫モード

ゆり「アメショーなんだ!可愛いでしょ♪」なでなで

ゆず「なんだか変な気分ですね、人間のみい君を見た後に子猫のみい君を見ると」

みい太「みぃ〜」首を傾げる

ゆり「本人(?)いわく、人間になった時の姿はよくわかんないんだって」

ゆず「子猫ですもんね」

ゆず「ところでさっきはどうしたんですか?あんなに疲れ切って」
57 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/20(水) 18:35:27.79 ID:ovnF36s0
ゆり「例の[集団リンチ魔だよ]」

ゆず「大丈夫だったんですか!?」
ゆり「見ての通り、みい太がいなかったらどうなってたかね〜」

みい太「みぃ…」

ゆず「怖いですね、この辺りに出るなんて…」

ゆり「・・・そいやさ、今までニュースとかだと手口はリンチだけだといわれてたじゃん」

ゆず「女子高生を集団でボコボコにするんですよね?」

ゆり「さっき警察に連絡したら手口教えてくれた」
ゆず「なんでです!?」

ゆり「コナンで言う所のうっかり刑事」
ゆず「納得しました」

ゆり「集団リンチ魔は女子高生をリンチした後[髪の毛]を切って行くらしいよ」

みい太「!」ぴくッ

58 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/20(水) 18:41:02.21 ID:ovnF36s0
ゆず「気持ち悪いですね」
ゆり「まったくさね…」

みい太「・・・」ヒョイ

ゆり「みい太?」

<バスッぴかーーん

みい太「ちょっと行ってくるね」

ゆず「ちょ//////」

ゆり「どこに!?今は危ないからだめっ!」

ゆず「そそそそうですよ!//////」

みい太「…わかった」バスッ

ぴかーーん

みい太「みぃ〜」とことこヒョイ

みい太(…人間の、女性の髪の毛・・・女の子の声・・・)

59 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/20(水) 18:55:33.41 ID:ovnF36s0
〜自宅〜

ゆみ(従姉妹)「なにその濃厚にヤバい体験。ていうかゆずのみい太に対する反応うすッ」

ゆり「死ぬかと思ったよ」

みい太「みぃ〜・・・」

ゆみ「まあとりあえずなんで深夜に帰ってきたの」
ゆり「みい太の話と食事済ませてたらなった」

ゆみ「なに食べたの」
ゆり「本マグロの極上大トロ」

ゆみ「寝ろ、今すぐ寝てしまえ」

ゆり「当然」


〜夜中〜

ゆり(・・・疲れた)

ゆり(こんな疲れたのはみい太とリンチ魔のせいかな)

ゆり(男の子と長時間すごした事なかったし)

ゆり(手まで握ってたし)

ゆり(・・・デレてる訳じゃないよ?)

ゆり(・・・お礼、した方がいいのかな)

ゆり(みい太に助けられたんだし、何かお願いでもきこうかな)

ゆり(眠れないし)
60 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/20(水) 19:01:06.59 ID:ovnF36s0
ピシッぴかーーん

みい太「な、なにするのゆり!?」

ゆり「さっき助けてくれたお礼、何かお願いはある?」

みい太「お願い?」

ゆり「ん、したいこと食べたいこととかね」

みい太「…いいの?」
ゆり「いいよ?(今の間はなにさ?)」

みい太「一緒に寝たい」

ゆり「ブッ!?」

みい太「えい」バスッぴかーーん

みい太「みぃ♪」もぞもぞ

みい太は猫に戻るとゆりの布団に潜っていく。

ゆり「クス、そっちかい…♪」

<バサ

ゆり「おやすみ、みい太…(猫のみい太あったかい)」

61 :みい太 ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/20(水) 19:01:57.03 ID:ovnF36s0
          ,,、    ,.. -―- ..、_
          /i ヽ,.::'´::.::.:::/::.::.::.::.::`ヽ、
          { l:: .ヽ、 .;:'::.::.::.::.:}::.::.:、::.:::ヽ , ー-、
          ,{ !::. :.` /::.::.::.:::/ハ::.:::.::ヽ::.:::`' ´ ./
          ,' ヽ` ゙ .厶彡'::://l::|::.::.::.::';::.::、ヽノ
           |::.::.:「:::┬=ニ>く l∧ヽ、::.::.:l::.::.:Vl
         l|::: :::|::.:::l:|「えメミ、 |ト V:_::.::.::|::.::.:::l:|
        ノ|::: :::|::.:::|:l ゞミン  |l  ヽ:`ヽ|:l::.::;:l:|
        ´ j从:::|:::|:トゝ     丶 芯刈:/::|::/〃
       _rヘ_}人:l::l   丶 _′`‐'/:/::l::|ー'′  それじゃあみんな!今日はおやすみなさい♪
      /7rぅ 、廴_ヽト\    >=彳:::|::|
       rう:.:ヽrヘヽく  `メこて´V{   |::l::|/
      7:.:.:.;.:.く_nl〈  /,ニ{}ヘ f弌k ノ/;リ
     / :.:.::|:.:.:. r┤ ) // | lト、\ {X)″
.    /:.:.:.:.:.|:.:.:.:.`)|〈 // | |圦∨〉( \
    /:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:込八 \| l引 ∨ └r::ヘ
62 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 19:03:16.78 ID:bTm14b6o
みい太マジ子猫
63 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/20(水) 19:44:13.09 ID:Cey4sASO
64 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/20(水) 19:48:46.05 ID:bTm14b6o
乙。続き楽しみに待ってる
65 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/21(木) 16:38:29.49 ID:1OH4hoQ0
ゆり「すぅ・・・ス・・・…………」


〜夜中〜


布団の中のみい太(ゆりの匂い、おかあさんの匂いがする…)もぞ

みい太(おかあさん………………………………)


****************************

白衣女「みーたん、みーか、ご飯だよー!」

みーたん?「みぃ〜♪」すりすり
みーか(三毛猫の雌)「にゃー」とことこ

白衣女「はい、仲良く食べてね?」かちゃ

みーたん?「みぃ♪モグモグ」
みーか「にゃ♪モグモグ」

白衣女「可愛いなぁ…人間なんかよりよっぽど・・・」

<コンコン

白衣女「誰?」

<ガチャ

白衣青年「夢見博士、いよいよ最後の実験です」

夢見(白衣女)「安全の保証は?」

白衣青年「56回の実験で全てオールAです」

夢見「そう…わかった、今行く」

みーたん?「…?」
みーか「にゃー?」
66 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/21(木) 16:59:22.23 ID:1OH4hoQ0
みーたん?「・・・(おかあさん?)」とことこ

みーか「にゃー!(どこに行くのお兄ちゃん!)」とことこ

みーたん?「みぃ〜、みぃ…みぃッ(おかあさん、悲しい目してた…だから着いてくッ)」

みーか「にゃ!?にゃー!(は!?やめなよお兄ちゃん!)」

みーたん?「みッ、みぃ…(しッ、静かに、おかあさんと研究所の人達だ…)」


〜実験室〜

白衣青年「では博士、ご無事に願います」

夢見「この注射器一本で、世界中の人達を救えるのか…」カチャ

白衣の青年は、夢見が注射器を取ると逃げるように部屋を出た。
そして強化ガラス越しに何人かの白衣の人間がじっと夢見を見ていた。

にも関わらず、その人間達は気づいていなかった。
部屋に入り込んだみーたん?とみーかの姿に。

夢見「[究極進化細胞]実験、タイプMIT-A・MIK-Aの混合細胞を注入する」ブスッ

<グッ

紫色のドロドロした液体が、夢見の体に入っていった。

スピーカー<まず、ナイフで刺傷を。>

夢見「・・・」カチャ

<つぷッ

夢見はスピーカーからの指示に従って、ナイフを腕に数cm刺した。

67 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/21(木) 17:14:40.54 ID:1OH4hoQ0
夢見「ッ!」

最初はだくだくと流血していた。
しかし少し経つと強化ガラス越しに見ていた人間達を始め、夢見が驚きの声をあげた。

夢見「す、凄い…!傷が塞がっていく!!」

流血していた傷口は徐々に塞がり、ついには傷が治ったのだ。

夢見「成功です!モニターの図でも体内で細胞が合体し、これまで以上の代謝能力です!」

<ウィーン

白衣男1「素晴らしい!素晴らしいよ夢見博士!!」

白衣青年「世紀の大発見ですよ、さあ。飲みに行きませんか!?」

夢見「そうヴェ、そうしu#%?」

一瞬、その場が沈黙した。

夢見「・・・え・・・」

みーたん?「みぃ〜♪(おかあさん♪)」とことこ

みーか「にゃー!!(お兄ちゃんだめぇ!!)」


夢見「…ヴァ」ゴキッ

白衣青年「・・・なんだよこれ」

白衣の青年が見たモニターには、合体したはずの細胞が次々と[浸食]されていた。
実験に使った細胞だった。あっという間に肉体の87%は浸食されていた。

68 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/21(木) 17:26:07.90 ID:1OH4hoQ0
白衣青年「なんだ…なにが起きてる・・・」

白衣男1「に、逃げろ!!」

夢見?「ヴェァアアアアッッ!!!」ゴキッゴキッ

<グシャ

****************************


みい太「みぃ!?」びくんッ

<バサッ

ゆり「どうしたのみい太!?大丈夫!?」

みい太「・・・」ボー

ゆり「みい太?」
みい太「みぃ……」ブルブルブル

ゆみ「どうしたのゆりねえ!」たたたた

心配した二人の顔が、みい太の目の前に映る。

みい太「みぃ…」すりすり

ゆり「怖い夢、見たの?」なでなで
みい太「みぃ」すりすり

ゆみ「そうみたいだね」なでなで

ゆり「大丈夫?」なでなで

みい太「みぃ〜♪」すりすり

ゆり「さて、みい太のおかげで早起き出来たし!学校行く支度しますか?」

ゆみ「おう!朝ご飯はウチが作んね♪」

ゆり「任せたぜ☆」






みい太「み〜♪」とことこ

69 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/21(木) 17:41:06.08 ID:1OH4hoQ0
〜学校〜

男生徒「聞いたよ、俺がいなかったばかりに危ない目に遭ったんだってな」

ゆり「うっせナルシ、アンタがいなくてもこの通り無事ですー」

ゆみ「ユキトざまぁ」

ユキト(男生徒)「こ、コイツら…!」

ゆみ「所で癒子(女生徒)はどしたの?」

ユキト「ゆね?あぁ、アイツなら朝から医務室で包帯取り替えてるぜ」

ゆり「ケガ?」

ユキト「らしいよ」


〜医務室〜

癒子(ゆね)「ありがとうございました」

医務先生「一体どうしたの、後頭部を強く打撲するなんて」

癒子「いえ…タンスに頭をww」

ゆり「ちーっす☆癒子いるー?」

癒子「あッ!」バッ

ゆり「?・・・どうかした?」
癒子「え…、あ、ううん。何でもないよ?」
70 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/21(木) 17:56:42.15 ID:1OH4hoQ0
ゆり「へんにゃのー?」じろじろ
癒子「うー」

ゆり「あっははは!何それかわいーww」

癒子「・・・」


〜屋上〜

ゆり「どれ、昼ご飯食べよかな」
ゆみ「早起きの成果あるねー♪」ぱか


?「〜〜〜〜!」
?「〜・・・」

ゆり「ふえ?」ぴく

ゆり達の反対方向の壁から話し声が聞こえてくる。
ゆりは気づかれないよう回り込む。

ゆり(誰だろ)

癒子「美味しい?」
?「ヴン…ありガド……」グチャ…じゅるる

ゆりの背筋がほんの一瞬なぜか氷ついてしまった。
高校生活では当たり前のはずなのに、女の子と誰かが屋上で昼食を取るのは。

しかし何かが違う気がしたのだ。

気配が、癒子とは違う者の気配がおかしかった。

ゆり(誰と食べてるんだろ…)

その相手を見ようと少し近づいた時、ゆりは気づいた。

ゆり(なんで・・・癒子の髪の毛なくなってるの?)

癒子の腰まであった茶色の長髪が、ごっそりなくなり短髪になっていた。
医務室で会った時はあったのに。
71 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/21(木) 18:06:37.80 ID:1OH4hoQ0
癒子「うん、またね[ミイカ]」

ミイカ?「また…もってきてね…」

ゆり「ッッ!?」

ゆりは相手が男だと思っていた。声があまりに低かったからだ。
しかし突然声は高くなり、ゆりの目前には青い髪をした少女がいた。

そして、その少女と目が合ってしまった。

ゆり「ー!?」

ミイカ?「・・・ばいばい」クス

ミイカ?は、ゆりの後ろに立っていた。
歩いてすらいなかったのに。

ゆり「!?」ぐら

ゆりの意識が、突然闇に消えた。


〜医務室〜

ゆり「・・・ここどこ」

ゆみ「ゆりねえ!!」

ユキト「お前、貧血で倒れたんだ」

癒子「・・・」
ゆり「!?」

やっぱり、髪の毛がなくなっていた。
72 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/21(木) 18:20:07.00 ID:1OH4hoQ0
〜放課後〜

ユキト「ゆり、今日もゆずの家行くのか?」

ゆり「うん」

ユキト「これ、もっとけ」ポイ

投げ渡されたのはスタンガンだった。

ゆり「撃退しろと?」

ユキト「無いよりマシだ」
ゆり「」

ゆみ「今日は私も行くから大丈夫だよゆりねえ♪」



〜ゆずの家〜

ゆず「今日はゆみちゃんも来たんですね」

みい太「ボクも人間できたよ♪」ぎゅー

ゆず「はにゃにゃにゃにゃ〜!?//////」

ゆり「みい太!抱きつかないの!」

みい太「みぃ」しょんぼり

ゆり「許す(人間のままでもかわいーよ…)」
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/21(木) 18:23:33.34 ID:HBrCcvco
ゆずが可愛すぎる
74 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/21(木) 18:36:56.50 ID:1OH4hoQ0
さて、今日はキャラ紹介書いて終わりです


キャラ紹介

従姉妹:井上 優美
「ようやく名前が出てきたよ…ウチ」

男生徒:北条 雪人
「これからも名脇役を演じるぜ!」

女生徒:神田 癒子
「・・・キャラ変わりつつあるけどがんばるよ!」

ゆず:坂本 優樹
ゆり、ゆみ、ユキト達の幼なじみ。
小さい頃から体が弱く、引きこもり。
みい太が少し気になるらしい

白衣女:田中 夢見
みい太の夢に出てきた女性。
どこかの研究所にいた博士のようだが謎の実験は成功したのだろうか。
好きな動物は猫。

謎のアメショー:みーたん?
みい太の夢に出てきたアメショーの子猫。
ある女性に飼われていたが謎の実験にtmw$w$#%^

謎の三毛猫:みーか
みい太の夢に出てきた三毛猫の子猫。
みーたん?の妹に当たる存在らしく、みーたん?の飼われていた女性に同じく飼われていた。
謎の実験にtmw$w$#%^

白衣青年:????
みい太の夢に出てきた青年。
みーたん?の飼い主の女性と親しく、部下に当たる存在だった。
謎の実験に関わっていたがその実験でtmw$w$#%^

謎の少女:ミイカ?
青い髪の少女。
ゆりにただならない恐怖を与えた謎の少女。
75 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/22(金) 16:56:03.67 ID:DsyiI960
ゆず「・・・あの、優里さん」
ゆり「気持ち悪ッ!?なんであだ名で呼ばないのさ!」

ゆず「明日から…毎日みい太君に来て貰えないでしょうか?」

ゆり「は?パードゥン?」

ゆず「明日から、昼間だけ来て貰えないでしょうか?」

ゆり「・・・みい太はどう?」チラッ

みい太「家でずっと寝てるよりゆずのとこにいるー♪」ぱたぱた

ゆみ(し、尻尾をあんなに振るなんて…)

ゆり「みい太がそう言うならしゃあにゃい」

ゆり(変なコトは考えなきゃいいけど・・・)

<pppppppppp

ゆりの携帯が鳴った。

ゆり「?」ピッ

電話ゆり[はい、もしもし?]

女子生徒の声[ゆりッ!?お願い助けて!!リンチ魔に今……イヤァァァァァァァアアああああああ!!!!]

ゆり「うわッ!??」ビクッ

<プー・プー・

ゆみ「どしたの?」

ゆり「………友達がリンチ魔に今襲われてる」
ゆず「え?」
76 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 17:13:46.00 ID:DsyiI960
ゆみ「すぐに行かないと「ダメですよ!!」

ゆず「相手は集団の男ですよ!?ここは警察に連絡して待機してるんです!」

ゆり「ゆずの言うとおり、そうしよ?」

ゆみ「・・・わかった」

ゆり(どうなってるんだろ…私の街は・・・)




〜翌日、学校〜

ゆり「む、無傷!?」

女子生徒「うん、囲まれた時はダメだと思ったんだけど…」

ゆり「何もされなかったの?」

女子生徒「・・・髪の毛、見ての通り切られて…」

癒子「た、大変だったんだね」

ゆり「髪の毛が目当ての変態集団…?」

武先生「無事でなによりだ」
ゆり「久しぶりですね先生」

武先生「毎日あってるじゃないか」

ゆり「SSの話です」
77 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 17:44:22.11 ID:DsyiI960
〜屋上〜

ゆり「授業、サボっちゃった♪」

?「ヴァァァアアアアアアアアッッッ!!!」

ゆり「ひっ!?」ドサッ

・・・

ゆり(な、なに今の…動物の鳴き声・・・じゃないよね)

・・・

ゆり(そーっと…)

<ガクガク

ゆり(あ、足の震え、止まんない…)

<チラッ

扉からゆっくり覗き込んだ。

ゆり(・・・誰もいない)

ゆり(ん?)

ゆりの目に止まったもの、それは

ゆり(黄緑色の…液体?)

バブルスライムを連想させるシミがそこにあった。

ゆり(・・・戻ろう、なんだか気持ち悪い…)
78 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 17:55:47.42 ID:DsyiI960
そう思い、ゆりが後ろを振り返った時だった。

癒子「ゆり…!?」

女子達6人「・・・」

ゆり「アンタ達、何やってんの?」

癒子「な、なんでもないよ!みんなでサボろうかなって!」

女子1「邪魔だよチビ」

ゆり「あ?」

女子2「お前も他の奴らみたいにしてやろうか?ぁ?」がっ

ゆり「ッ!」

癒子「やめて!!」

癒子がゆりの襟首を掴んでいる手を離れさせる。

ゆり「癒子…アンタ」
癒子「いいから井上は教室に戻って!!」

ゆり「・・・」スタスタ

癒子「・・・ごめん」
79 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 18:07:26.61 ID:DsyiI960
〜帰り道〜

ゆり「あーむっかつくぅぅぅぅぅ!!」

ゆり「・・・みい太迎えに行こっかな」


〜ゆずの家〜

みい太「じゃあねゆず」なでなで

ゆず「あ……////」
ゆり「」

ゆり「………あれ、ゆずメガネかけてたっけ」

ゆず「ああ私、本とか読む時かけるんです。目が悪いから」

ゆり「本?」

みい太「ゆずが色んな本読んでくれたんだよ!」

ゆり「さっきのなでなではお礼ね?」

ゆず「えぇ…まあ(なぜか殺気を感じますね…)」

ゆず「私、みい太君と会って1ヶ月の記念に来週コンタクト買うんですよ」

ゆり「1ヶ月かぁ…早いなぁ」*1ヶ月ゆずに何度も嫉妬

80 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 18:22:45.88 ID:DsyiI960
〜帰り道〜

ゆり「楽しかった?みい太」なでなで

みい太「みぃ〜♪」*子猫モード

ゆり「ゆず、学校また来ればいいのにね」

みい太「みぃー?」

ゆり「うん、ちょっと最近学校がつまんなくてさ…ゆずが来たらいいのにと思って」

みい太「みぃー♪」すりすり

ゆり「…へへっ♪みい太がいるから寂しくないよ♪」なでなで







ゆり(でも癒子、どうしたんだろ…この1ヶ月ずっとおかしい……)


81 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 18:30:39.82 ID:DsyiI960
〜1週間後〜

ゆり「ねえ、癒子どうしたの?」

ユキト「アイツ今日病欠だってさ」

ユキト「んなことより、今日また俺ゆずん家行けねえから宜しく」

ゆり「オッス」

みい太「みぃ〜」

ゆみ「なんでみい太いんの!?」

ゆり「ゆずが夜まで来るなって言ってたから」
ゆみ「だからなんでみい太いんの!?」

みい太「みぃ…」すりすり

ゆみ「寂しくて追いかけてきたんだ……」

ユキト「かわゆっ!」
ゆり・ゆみ「キモッ」

ユキト「」
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 18:35:59.16 ID:P7owJ6oo
ユキトがソスい……
83 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 18:42:41.93 ID:RQOeVYAO
今日の金曜ロードショーに
「猫の恩返し」が放送されるぞ!
 ∧∧
(・ω・)⌒々
 ととπλノ
84 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 18:43:54.34 ID:RQOeVYAO
さっきのズレちまったorz
 ∧∧
(・ω・)⌒々
 ととλπノ
85 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 18:44:21.92 ID:DsyiI960
・・・ゆずの帰り道・・・

ゆず「コンタクト買っちゃった〜♪」

ゆず(みい太君喜んでくれるかなぁ?喜んでくれるよね…)てくてく

ゆず(それにしても寒くなってきたなぁ、カイロ買ってきて良かった)てくてく
 
ゆず(遅くなっちゃったな、早く帰りたい)てくてく

ゆず(みい太君は猫だけど、いつかは私の思い届くのかな)てくてく

ゆず(でもゆりちゃんがいるし…)てくてく

?「〜〜〜た!」

ゆず「?」

黒フードa「可愛い娘みーっけ!!」

黒フードb「ぐっちゃぐっちゃにしてやんよ!?」からん

少し後ろの方に黒いフードをかぶって木刀を持った男達が現れる。
ゆずはほんの少しの間に理解する。

ゆず(リンチ魔・・・!!)バッ

黒フードc「ひゃはははははははは」

黒フードd「可愛い娘みーっけ!!」

ゆず(…?)

一瞬何かに疑問を覚えたがすぐに思考をとき、逃げ出す

86 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 18:54:04.85 ID:DsyiI960


<タタタタタタタタタタッ

ゆず「はぁっ……はぁっ…」タタ

黒フードe「ひゃはははははははは」
黒フードf「ひゃはははははははは」

ゆず「ひっ!?」

ゆず「誰か…っ……助け…」

<バッ

ゆずの前に1人の黒フードが現れる。

ゆず「ぁ………」

<ヒュ

木刀が勢いよく振り下ろされる音が聞こえた。
同時に「ガッ」という音が聞こえた後、ゆずが吹っ飛ばされた。

誰かと一緒に。

ゆり「しゃあぁッ!セーフ!!」

ゆず「ゆ…り…ちゃん?」

黒フード?「なッ!?」

ゆり「逃げるよゆず!」ガバッ

ゆりはゆずの手を握ると、1人の黒フードを避けて走り出した。

87 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 19:01:49.05 ID:DsyiI960
ゆり「ゆず!」タタタタ

ゆず「は、はい!!」タタタタ

ゆり「今、何もってるの!?」タタタタ

ゆず「コンタクトとカイロ、財布だけです!」タタタタ
ゆり「アンタも携帯ないのかよー!?」タタタタ

ゆり「財布の中身は?!」タタタタ
ゆず「今は小銭がいっぱいあるだけです!」タタタタ

ゆり(……よし、なら…)

ゆり「ゆず、財布とカイロだけ貸して!」タタタタ

ゆず「はい!」ポイッ

ゆり「こっち!」タタタタ

ゆりはゆずをアパートのような所にある茂みに隠すと立ち上がる。

ゆず「どこに!?」

ゆり「…待ってて、600数えて戻って来なかったら私の家まで逃げて」
ゆず「そんな・・・」

ゆり「ウチをなめんな♪」タタタタ

ゆりはゆずを置いて闇に走って行った。
88 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 19:11:32.07 ID:DsyiI960
ゆり(さ〜て…)

ゆり(アイツら、今日は痛い目見せてやるんだから…)ガクガク

ゆり(・・・怖くない!!)グッ

<ヒュ
ゆり「!?」

ゆりはほんの一瞬で一撃を避ける。
ゆりが立っていた位置の頭上を木刀が横切った。

ゆり「らァ!!」バチバチッ

ゆりが何かを強く黒フードにぶつけた瞬間、

黒フードb「アアァァァァッ!?」バチッ

凄まじい叫び声を上げ、黒フードは転がり落ちる。

ゆり「服の上からこれか…凄いスタンガン」

そう言いながらふと黒フードを見たゆりは、顔を驚きの表情に変える。

ゆり「アンタ…一週間前に屋上で会った!?」

女子生徒1「ぅ…あ」びくんびくん

89 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 19:22:46.12 ID:DsyiI960
ゆり「・・・ん」

地面に何か落ちていたのをゆりが拾う。

iPodだった。

ゆり「何か選択してある」ピッ

[可愛い娘みーっけ!!]

男の声が闇に響き渡った。

ゆり「これで性別をバレないようにして…!!」

黒フードf「バレちゃあ仕方ないよな〜?」カラン

黒フードa「な〜?」カラン

背後から、女の声と木刀が地面を叩く音が聞こえてきた。

どちらも、ゆりには聞き覚えのある声だった。

女子生徒2「よっ〜ゆり」
女子生徒3「あはは☆」

ゆり「アンタ達・・・」

ゆりが「なぜこんなことを?」と言う前に女子生徒2が走り込んできた。

ゆり「たぁ!」バフッ

ゆりはすかさず砂のような物を投げつけた。

その砂が勢いよく女子生徒の顔に直撃する。

女子生徒2「ギャアアアアァァァァァ!!?」

カイロの中身を、ゆりは投げつけたのだ。
90 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:23:50.61 ID:P7owJ6oo
ちょ……危ないなんてレベルじゃねーぞ!
91 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/22(金) 19:39:10.16 ID:DsyiI960
ゆり「ッ!」バチバチッ!

<ドサッ

今度は生身の首筋にスタンガンを当て、卒倒させる。

女子生徒3「このッ!!」ブンッ

<ドスッ

ゆり「つァ!?」ドサッ

ゆりの脇腹に、鈍い一撃が入る。

<ヒュ

もう一度振り下ろされる木刀をゆりは左腕でまともに受ける。

ゆり「〜ッ!?」ズキッ

凄まじい痛みで声が出ないのを耐え、思い切り突き飛ばす。
そして少し距離をとった瞬間、持っていた小銭を投げつける。

女子生徒3「はッ、馬鹿にしてんじゃねえよチビ!!」

ゆり「ばーか」バフッ

女子生徒3の首筋めがけて残りのカイロの中身を全てぶちまけた。

女子生徒3「アッヅー!?」

<ブンッ

女子生徒3「は?」

ゆりは拾った木刀で渾身の力で女子生徒3の左足に打ちつけた。

女子生徒3「ッ」ドサッ

<バチバチッ

女子生徒3「」

スタンガンの音と女子生徒の低い呻き声が響いたあと、その場が静まり返った。

92 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 19:40:03.47 ID:P7owJ6oo
や……殺りやがった……
93 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/22(金) 19:47:02.64 ID:DsyiI960
>>90こうでもしないと人間一人撃退出来ないと思ってww♪


ゆり「・・・つう」ズキッ

体のあちこちの痛みに意識がぼんやりし、涙がにじみ出て来る。

ゆり「むしろ…不幸中の幸いかな?」

黒フード?「かもね、ゆり・・・」ブンッ

<ガッ

後頭部に凄まじい、まるで大爆発のような衝撃と共に意識が飛んだ。

その意識がなくなる瞬間、ゆりは黒フードの顔が見えた。
その正体は癒子だった。

今まで見せたことのないような笑みを浮かべ、後ろに立っていた。



















94 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/22(金) 19:57:19.64 ID:DsyiI960
*ちなみに殺してませんww気絶させただけです♪


〜学校の屋上〜

ゆり「・・・ぅぁ」ズキッ

全身の痛みと、夜風に起こされるゆり。
そして異変に気づく。

ゆり「私の髪の毛…?」

肩より下はあった髪が、短髪に切られていた。

少女「おはよ、ゆりさん♪」

ゆり「!?」ぞわ

青い髪の少女が、ゆりの視界に入る。

あのミイカという少女だ。

ゆり「あなた…!!」

ミイカ「お友達にあなたを連れて来て貰ったの、お兄ちゃんに会うために」

ゆり「!ッやっぱりおまえが癒子達をおかしくさせたの!?」

ミイカ「正解、ちょうどいいから私の人形になって貰ったの♪」

ゆり「それに…お兄ちゃんって!?」

?「ボクのことでしょ、みーか」

みい太「それとも、今はミイカなの?」
95 :今日の9時から猫の恩返し ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/22(金) 19:58:09.33 ID:DsyiI960
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
         /::::,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 _
       /::,::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
       /:,:::'::::::::,!:::::::::::::,::::::::::,:::::::::::::::::ヽ
     /;::':::::::::::,!::::::::::/:::::/ヽ:::::::::::::::::::',
     /,'i:::::::::::,!:::::::://:::, '  ̄ ヽ:::i:::::::::':::::!
    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:'  今日は終わりです!次の投下は月曜日で♪
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/ 
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/22(金) 22:29:22.01 ID:DIjF3Foo
乙でした!
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 08:59:39.74 ID:QVLwS6SO
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 09:57:27.68 ID:DIu3vISO
かわいいよハルたんかわいいよ
99 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/25(月) 17:08:02.10 ID:pNTI1x60
ゆり「(みーかとミイカって発音一緒じゃ…)」


みーか?「両方とも正解だよお兄ちゃん、でね。」チラ

一度、周りにいた癒子達7人を下がらせた後ミイカは続ける。

みーか?「呼んだ理由、わかるよね」

みい太「うん。体が限界なんだよね?」

ゆり(・・・なんの話?)

みーか?「お兄ちゃんみたいに不思議な力で人間にはなれないから、髪の毛を使ってたんだけど…」

みーか?「これ以上は[人の姿]は保てないの」

みい太「……」

みーか?「最近、噂を聞きつけて研究所の人達や変なのもいるし…」

みーか?「多分、お兄ちゃんとは違ってすぐ寿命になると思うしね」

みーか?「だから・・・ね・・・?」チラ

ミイカがほんの少しみい太を見つめている姿を見てゆりは気づいた。

ゆり(この娘の目…[猫目]だ)

あまりに生々しい、リアルな目に気味悪さと美しさを感じる。

みい太「なら、ゆりを眠らせてあげて」
ゆり「!?」

どういうこと?、そう思ったゆり。
それだけじゃなく、なぜみい太はミイカの話している内容を理解できるのかわからなかった。

何を行うのかも。

みーか?「わかった」

そう言うとゆっくりゆりの元へ近づき、ふっと息を吹きかけてきた。
100 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/25(月) 17:30:23.73 ID:pNTI1x60
ゆり「あれ・・・」うと

突然の強烈な眠気。

みい太「じゃあ、やるよ?」

みーか?「バイバイお兄ちゃん、ゆりを大切にね?」

それが、最後に聞いたミイカの声。

すぐに寝ていたゆりは後のことは何もしらなかった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゆり「みい……た?」

ゆりが起きた時、みい太は横で寝ていた。

ゆり「しかも半裸…!?」

しかもミイカいないし。

ゆり「まさか…若い男女が!?」

ゆり「なわけないか、兄妹らしいし」

しかしまさかの目の前にミイカの服が

ゆり「」
101 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/25(月) 18:21:18.80 ID:pNTI1x60
ゆり「い、いやでもまさか・・・」キョロキョロ

ゆり「ッ!?」

また、地面にあの緑色の液体が染み込んでいた。
それもかなりの広範囲にだ。

ゆり「・・・ッぇ」

癒子「ゆりちゃん」

ゆり「癒子!?」

癒子「ここ、学校の屋上?なんで私もゆりも髪の毛ないの!?」

ゆり「やめてやめてお願いだからやめて」

癒子「どうしたの」

ゆり「沙耶の唄じゃあるまいしやめて異種ホラーとかやめて」

癒子「なにがホラー?」

ゆり「今日何月何日?」
癒子「8月12日の火曜日でしょ」

ゆり「ついでにいつから記憶ないのかわかっちゃったよー・・・」

みい太「ゆり」

ゆり「みい太!?」

102 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/25(月) 18:28:11.73 ID:pNTI1x60
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
         /::::,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 _
       /::,::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
       /:,:::'::::::::,!:::::::::::::,::::::::::,:::::::::::::::::ヽ
     /;::':::::::::::,!::::::::::/:::::/ヽ:::::::::::::::::::',
     /,'i:::::::::::,!:::::::://:::, '  ̄ ヽ:::i:::::::::':::::!
    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:'  ごめん…今日は頭いたいから書くとカオスになるからもう休みまーす
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/ 
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 18:48:33.05 ID:s0fQT0k0
乙です
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 18:57:37.54 ID:Kk2Pol6o
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/25(月) 21:51:03.33 ID:Y.BMdNYo
乙〜
106 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/26(火) 16:48:05.34 ID:3H135FU0
改めて読み返すと昨日は酷いね…




〜後日〜

ゆり「みい太、あの日の夜どうなったの?あのミイカって誰なの?」

ゆみ「ゆりねえ、あんまり問い詰めたら可哀想だよ」

みい太「みぃ…」しょんぼり

ゆり「子猫になってごまかさない!」ビンっ

ぴかーーん

みい太「あぅ・・・」しゅん…

ゆり「とりあえずね?・・・ミイカって娘が原因で沢山の女の子や友達が酷い目に遭ったの、」

ゆり「だから教えて貰わないと困るの、わかるよねみい太」なでなで

みい太「……わかった」

みい太「みーかはボクの妹だよ、血は繋がってないけど生まれてすぐから一緒に暮らしてた三毛猫」

みい太「ボクとみーかは研究所で働いてたおかあさんに可愛がられてた」

みい太「でも…おかあさんは・・・びょ、病気でいなくなったの」

みい太「それから、その病気がボクとみーかに[強く]感染した」

みい太「それからボクは・・・す、捨てられた」

みい太「だからみーかも人間になれて、同じ街にいたなんて知らなかった」
107 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/26(火) 17:11:16.69 ID:3H135FU0
ゆり「ダウッ…もごもご!?」
ゆみ「そかそか、辛かったのに無理に喋らせてごめんねみい太、もう猫に戻っていいよ」

ゆりが何か言おうとしたのを手で塞ぐゆみ。

ゆり「なんで!?どもったり間を開けるのは動揺しているか嘘が下手の2択でしょ!!」ボソボソ

ゆみ「だからってダウトしようとするバカがどこにいんの!?」ボソボソ

ゆり「ここにいるさね」

<パキッ(ゆみがアッパーした音)

みい太「みぃ!?」

ゆり「や、やったな・・・」ぷるぷる

ゆみ「来いよ、ガキ!!」

ゆり「俺は!アンタを超えてみせる!!」

ゆり「アルテマ!!」(回し蹴り)
ゆみ「ジェクトフィンガー!!」(アッパー)



みい太「み、みぃ?(え、FFX?)」
108 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/26(火) 17:27:12.95 ID:3H135FU0











黒髪「えーとだね、とりあえず第2話猫と引きこもりが終了した訳だけど?」

黒髪「多分ね、ここまで見た人はみんな思うと思う」

黒髪「意味がわからんとね!」

黒髪「うん、確かにアタイもみんなみたいに混乱すると思うよ」

黒髪「でもとりあえず辛抱して欲しい」

黒髪「どーせ、ストーリーが進んできゃ色々わかるしな」

黒髪「とりあえず?シリアス展開は終了、こっからはほのぼのと行ってまたシリアス突入の繰り返しだ」

黒髪「ん?アタイは誰か?それはこっから先でわかるよ、アタイの活躍を楽しみにしてな!!」

109 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/26(火) 17:41:23.95 ID:3H135FU0
テーマ「遊園地」いきます!


〜学校〜

ユキト「冬だ!雪だ!!遊園地だああああああ!!!」

ゆり「はいッ黙れユキト」
ゆみ「黙れヘタレ男」

ユキト「」

武先生「遊園地か、懐かしいな…ネコジャーランド」

ゆり「先生、あなたはあのガキ大将とは無関係ですよ?」*うん、無関係だよ

ユキト「実はな…遊園地のチケットが」

ゆみ「二枚あるとかベタ発言したらタマ潰すかんね」

ユキト「いや4枚あるんだ」

ゆり「なんでだよ!!」

ユキト「買った」
ゆみ「さらになんでですか…」

ゆり「じゃあウチも行くわ」

ユキト「あと1人は?」

ゆみ「なんか私勝手にカウントされてない?」

ゆり「みい太っていう男の子つれてっていい?」

ユキト「ダブルデートきた!!(ああ、構わないぞ)」

ゆり「アルテマ!!」(回し蹴り)
ゆみ「ジェクトフィンガー!!」(シャイニングフィンガー) 

ユキト「ぐはあああああああああ」
110 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 17:51:47.20 ID:3H135FU0
〜遊園地〜

ユキト「うぉぉぉぉ!!まずはお化け屋敷だ!!!」

ゆみ「早速抱きつきフラグ立てようとすんな!////」

ゆり「とか言いつつ腕組んでるゆみはなんだ」

みい太「・・・」じー

ユキト「ん、どうかしたか?」

みい太「それって(腕組んでるの)好きな人とするの?」

ユキト「あ…まあ、まあな!…//////」

みい太「ん」ぎゅ

ゆり「ふぇぁう!?」

ユキト「ま、まさか…さすがはゆり。早いな」

ゆり「お前学校で会った時殺すかんな!!」

みい太「本当はゆみねえとも組みたかったけど仕方ないね」ぎゅ

ゆり「」

ゆみ「」

ユキト「死亡」
ゆり「しね」

111 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 18:01:37.51 ID:3H135FU0
〜コーヒーカップ(グルグル回る)乗り場〜

ユキト「定番だな」

ゆり「定番なのか」

ゆみ「なんでゆりねえ今日は女らしさ皆無!?」

ゆり「だって…今気を抜くと落ちそうなんだ…//////」

みい太「まだかな〜まだかな〜」後ろからぎゅー

ゆみ「ユキト」

ユキト「ん?」

ゆみ「私を抱きしめやがりなさって下さいでございますですぅッッ!!!」

ユキト「急にどうしたゆみ!?」

ユキト「はっ・・・そうか!怖いのか!?コーヒーカップが!いいだろう!!」ガバッ

ゆみ「・・・//////」

ゆり「アンタの場合すでに堕ちてんじゃんよ」

みい太「あ、順番きたよー」
112 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 18:13:19.08 ID:3H135FU0
係員「では閉めまーす」ばたん

ゆり「いい?みい太、真ん中のハンドルを全力で回すんだよ!」グッ

みい太「うん!」グッ


〜別のコーヒーカップ〜

ユキト「あのさ…」

ゆみ「ん?」

ユキト「俺、今まで言えなかったけどゆみのk」

<ぴりりりりりりり(始まりの音)

ゆみ「ふんッッ!!」ブン

凄まじいスピードと力でハンドルを回すゆみ。

ユキト「え、ちょ…!!」ぐるん

<ぐるるるるるるるるるるるるるるるる

ユキト「ぅああああああああああああああああああ」

〜ゆりサイド〜

ゆり「止めてみぃぃぃッたぁぁぁああああああああああッッ!!!?」ぐるんぐるんぐるん

みい太「・・・」ブンブンブン

ゆり「き、気を失ってなお馬鹿力で回し続けてるだと!?」ぐるんぐるんぐるん

ゆり「ぅあああああああああああああああああああ」
113 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 18:22:34.75 ID:3H135FU0
〜休憩所〜

ゆり「うぷっ」

ゆみ「大丈夫?ゆりねえ」

ゆり「みい太は…?」

みい太「気持ち悪いかな…あはは」クラクラ

ゆり「で?アイツまだ吐いてんの?」

ユキト「ただいま」ふらふら

ゆみ「8回目の嘔吐お疲れ様」

ゆり「だらしない」

ユキト「はっみい太君に至っては行動不能だな?」はあ…はあ…

ゆみ「8回吐いて息上がってる奴にいわれたくないさね」

ゆり「でもだいぶ弱ってるなぁ〜・・・先に行ってていいよ2人とも」

ゆみ「ゆっくり周ってるから早く来なねー?」

ユキト「あ……ああ、ゆっくり、な」ふらふら
114 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 18:33:53.61 ID:3H135FU0
ゆり「やれやれ」

みい太「ごめ…んねゆり…」

ゆり「いいよいいよ、休みなよ」なでなで

みい太「・・・あっち向いてて」

ゆり「?」チラッ

<グジュ、ゴキッ

ゆり「ふえ!?」バッ

みい太「・・・」スタッ

ゆり「(??)もう大丈夫なの?」

みい太「うん、もう平気♪」

ゆり「よし!なら追いかけますか♪」

みい太「うん!」
115 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 18:55:22.13 ID:3H135FU0
〜お化け屋敷〜

ゆり「」

ゆみ「あ、ようやくきたねー?」

ユキト「まずは俺達から入るからな?」

ゆり「ふん、お化けに驚かされて失神しちまえ」



〜数分後〜

係員「だ、大丈夫ですか…」

係員がゆみと誰かを連れて出てくる

ゆり「どうしたんですか」

係員「この人が気絶したらしく」

ユキト「あわわわわわ」

ゆり「本当にやったよ…このヘタレ」
116 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 18:56:14.69 ID:M3dNYkgo
ユキトのへたれっぷりがぱねぇ
117 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 19:03:38.69 ID:3H135FU0
ゆり「じゃあ行こ♪」

みい太「うん!」


〜お化け屋敷内部(古い日本の屋敷みたいな)〜

ゆり「こわいな〜(お化けが出たらみい太に抱きつこう)」

<ふわ

ゆり「ん」

陰陽師?「・・・」ボッ!

突然、火のついた骸骨が飛んでくる。

みい太「うわあ!?」ぎゅ

ゆり「ちょ、ふえ!?」

<ヒュー

ゆり「くっ…たぁ!!」(回し蹴り)

骸骨をはじく

陰陽師?「・・・」ひゅんひゅん

ゆり「ちょ、速!?」

118 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 19:15:09.08 ID:3H135FU0
<ガチャン

ゆりが何かを踏む

ゆり「か、カメラ…?しかも古い」

陰陽師?「!?」たじ

ゆり「まさか…」

ゆり「ベストシャッター!!」カシャ

陰陽師?「うおおおお!?」バシュン

ゆり「撃退成功!」

みい太「ゆり凄い!」

ゆり「伊達に零をプレイしてないさね」*あれやってたら停電したからもうやってないけど

般若「キシャアアアアア!!」
はんにゃ「ずくだんずんぶんぐん!」

ゆり「うわああああ!?即死ボスとキモイおかま一発芸人がきたあああああ」

<カシャカシャカシャカシャ

般若「キシャアア」

はんにゃ「やめてー!過去の栄光を作らないでー!」バシュン

ゆり「はんにゃはともかく般若が倒せない!」

119 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 19:19:27.78 ID:M3dNYkgo
はんにゃクソワロタwwwwwwwwww
120 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 19:22:48.51 ID:3H135FU0
みい太「ゆり!あの光は出口だよ!」

ゆり「逃げろ〜!!」

般若「キシャアアアア」
オリエンタルラジオ「でんでんでんででんでんでんで、でん・で、でん!!」

ゆり「うわああああ!?」









ゆみ「お、出てきた」

ユキト「肩が重い・・・」
ゆみ「うっさいヘタレ」

ゆり「し、死ぬかと・・・」

みい太「…」ガクガクブルブル

ゆみ「じゃあそろそろパレード見に行きますかね!」

ユキト「あ、ああ…」ブルブル

ゆみ「いつまでやってんの」

ゆり「しっかし変なお化け屋敷だったねー」チラッ


そこには何もなかった。


ゆり「」
121 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 19:24:08.06 ID:M3dNYkgo
こえええええええええええええ
122 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 19:37:47.27 ID:3H135FU0












黒髪「え?もうほのぼのは終わりなのか?っていうかオチそれかよ?」

黒髪「そうだよ!!アタイに文句あんのかい?」

黒髪「でもまあー……ほのぼのはあと一回はやるさ」

黒髪「ちなみに零はやってる時に停電したからやめた、怖い」

黒髪「FFXはアタイ的に名作だ、キスシーンだけでキットカット100箱イケる」

黒髪「ディシディアでティーダVSセフィロスが出来たのも感動だな」

黒髪「アタイは他にFFVIIも好きだ、クラウドとかな」

黒髪「さあて、次の話に進むぞ!アタイの活躍に楽しみにしてな!!」
123 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 19:48:20.65 ID:3H135FU0
テーマ「コスプレ」


〜学校〜

ユキト「冬だ!スキーだ!!コスプレだあああ!!!」

ゆり「黙れヘタレ変態」
ゆみ「黙れ霊感体質」

ユキト「」

武先生「コスプレか…懐かしいな、リサイタル…」

ゆり「先生、あなたは音痴なガキ大将とは無関係ですよ?」*うん、う、ん、無関係だよ?…

ユキト「実は俺の知り合いのおじさんの知り合いの見た人間の近くの地域に住んでる人がコスプレショップなんだ」

ゆり「完全に他人・・・」
ゆみ「逆になんで知ってるぶれるの」

ユキト「でだ、定員まで無料にしてくれるらしい。コスプレ1着」

ゆり「4人までなんだ?」

ユキト「いや、5人まで」

武先生「・・・」ジー

ゆり「別にちょうど5人で行く必要ないし4人でいっか」

ゆみ「フラグ折ったー!?」
124 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 19:50:38.10 ID:M3dNYkgo
ジャイアンwwwwwwwwwwww
125 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/10/26(火) 19:55:02.68 ID:3H135FU0
〜秋葉原・コスプレショップ〜



みい太「わあ、いっぱい服がある…」

ゆり「1着か…どれにしよかな」


店長「可愛い女子高生きたあああ!括弧涙!!」


ゆみ「なんかマスクしたへんなの出た・・・・」

店長「男の娘はっけーっん!!」

みい太「ぼ、ボクのこと!?」びく

店長「君にはFFIXのクジャのコスプレあげちゃう!!」

ゆり「ちょ!露出し過ぎ!!」

ゆみ「・・・いいかも」
ユキト「ゆみ!?」

126 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/26(火) 20:04:53.68 ID:3H135FU0
ゆみ「あ、私これにする!」


〜試着中〜


ゆみ「じゃーん」

ゆり「ティナのコスプレねー♪」

ユキト「だったら俺はこれだな!」


〜試着中〜


ユキト「ひゃ〜はははは」

ゆみ「け、ケフカのコスプレ・・・」

ゆり「プッ…くくくはははははははwwwwww」

ゆり「へ、ヘタレに磨きがかかったみたいwwww」

みい太「ボクどれにしようかな…」

ゆり「!!・・・みい太!これ着て!早く!」

みい太「え、うん」


〜試着中〜


みい太「フードまで取ってよかったのかな…」

店長「な…!リアルジタンだと!?しかも猫耳!!」
127 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/26(火) 20:14:18.89 ID:3H135FU0
ゆり「可愛い・・・というよりジタンのかっこよさが一層アップしてる・・・」

みい太「えへへ…///」

ゆり「」←悶え死んだ

店長「ゆりちゃんはこれどう?括弧はてな!」


〜試着中〜


エクスデス「・・・なにこれ」

ユキト「ひいい!?エクスデス!?」

エクスデス「ころすぞ道化師!!っていうかなんで名前の表記までエクスデスなの!?」

ゆみ「ゆりねえ…その姿でころすぞって言われたら冗談に聞こえないよ」

みい太「・・・」

エクスデス「・・・」

ユキト「(まてよ、ここで俺がカッコ良くエクスデスを倒せばゆみに振り向いて貰える!)」

ユキト「覚悟!!エクスデス!!」*錯乱状態

エクスデス「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァッ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨

ユキト「ちょ、キャラクター技ちがっ…にぎゃあああああああああああ」

128 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/26(火) 20:19:56.99 ID:3H135FU0














黒髪「え?もう終わりなのか?またそれがやりたかったのか?」

黒髪「そうだよ!!アタイに何か文句あんのかい?」

黒髪「アタイ、ケフカ嫌いだけど好きだ。顔芸とか」

黒髪「エクスデスもなかなか格好いいよな」

黒髪「言い忘れてたが凄いFF好きだ、アタイは」

黒髪「ディシディアの影響が強いからな、アタイ」

黒髪「ん、アタイがコスプレするなら誰にするかって?」

黒髪「セフィロスの1択だろ」

黒髪「さて、いよいよ次回から新章突入だ」

黒髪「アタイの活躍に楽しみにしてな!!」
129 :ユフィ ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/26(火) 20:20:47.46 ID:3H135FU0
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
         /::::,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 _
       /::,::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
       /:,:::'::::::::,!:::::::::::::,::::::::::,:::::::::::::::::ヽ
     /;::':::::::::::,!::::::::::/:::::/ヽ:::::::::::::::::::',
     /,'i:::::::::::,!:::::::://:::, '  ̄ ヽ:::i:::::::::':::::!
    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:' 今日は以上で終わります♪
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/ 
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
130 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 21:33:39.79 ID:ASJW/l.o
131 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/26(火) 23:12:03.89 ID:M3dNYkgo
132 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/27(水) 08:06:55.13 ID:DVWBvMSO
懐かしいなwwwwww
ケフカのテーマとか今でも覚えてるわ
133 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/27(水) 17:44:58.38 ID:MuZ9djY0
>>130>>131ありがとう♪
>>132FF知ってる人いて良かったです!



黒髪「さあ始めるよ!第3話 猫と猫人間?」

黒髪「アタイの活躍に楽しみにしてな!!」
134 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/27(水) 17:57:10.73 ID:MuZ9djY0
〜朝〜

ゆり「ゆみ…見てこれ」

顔を青くしながらテレビを指差すゆり。

ゆみ「・・・消えるお化け屋敷?」

みい太「みぃ〜〜♪」もぐもぐ

アナ[最近、XXX街付近の遊園地や空き地で消えるお化け屋敷が多発しているとの噂があるそうです]

ゆみ「うわ…ゆりねえこんなの信じてんの?」

ゆり「なんで信じてくれないんさ!?」

みい太「みぃ・・・」

ゆみ「だってマジのホラーじゃあるまいしさ」

ゆり「こ、コイツ…」

みい太「2人共、遅刻しちゃうよ?」スッ

みい太に言われ時計を見ると既に8時を過ぎていた。

ゆり「うわあああ!行ってきまーす!!」

ゆみ「・・・(子猫の姿でご飯食べてたのに、いつの間に着替えたんだろ)」
135 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/27(水) 18:08:04.09 ID:MuZ9djY0
〜学校〜

ゆみ「あれ」

ゆり「どうかしたゆみ」
ゆみ「ユキトがいないなって・・・」

ゆり「そういえば、最近レギュラー化してたのにね」

武先生「アイツならお化け屋敷が怖いのどうので来ないぞ」

ゆり「どこまでヘタレなのアイツ!?」

ゆみ「あの初登場の頼れる彼氏は一体どこに…」

ゆり「神に嫌われたんじゃ?」

神*うん、こんな育児の無い奴ヘタレでいいやと思って

ゆり「やっぱr…もごもご」

ゆり「神の声なんて聞こえません!1の声なんて聞こえません!!」

武先生「ちなみに君達は2人共今日遅刻だからな?」

ゆり「…んだよ[ピザ]大将」

武先生「え」

ゆり「どうかしました先生?」
136 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/27(水) 18:22:23.58 ID:MuZ9djY0
〜みい太ルート〜

みい太「今日もゆずの家に行こっと♪」

みい太「ゆず最近コンタクトにしたからボクの毛の手入れしてくれるよね」

みい太(あと、お風呂にも一緒に入りたいなー♪)

みい太(最近ゆりとゆみ入ってくれないし…)











<クンクン・・・

みい太「誰かいるね?」

みい太が立ち止まり、辺りに聞こえるよう問いかける。

?「ハッ…報告通りの奴かい!」

黒髪少女「アンタがみい太だね!?」

足下にまで伸びた黒髪の少女。
頭にはお洒落目な帽子を被っている。
137 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/27(水) 18:34:06.06 ID:MuZ9djY0
みい太「・・・君が、みーかの言ってた人?」

黒髪「ぶー!アタイはアンタと同じだよ、みーかとかいう化け猫とは違ってね!」

黒髪「アタイも、[猫]さ」

そう言って帽子を脱ぎ捨てる少女。

みい太「!?」

その頭には2つの、大きなフサフサした黒い猫耳があった。

ミイナ「アタイの名はミイナ!!覚えときな?」ヒュン

一瞬、ミイナと名乗る少女の姿が霞む。

みい太「・・・ッ」キョロキョロ

辺りを見回すみい太のお腹に、突然少女の小さな拳がめり込む。

ミイナ「よそ見してる場合じゃないよ!!」

<ゴッ!!

ぱっと見柔らかい体のみい太を殴り飛ばした瞬間、まるで岩石がぶつかるような音が響いた。

同時にみい太は数m飛ばされる。

ミイナ「かってえな…!」ヒリヒリ

ミイナ「あ?」

みい太が飛ばされた先を少女は見た。
しかしそこにはどこにもみい太の姿がない。
138 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/27(水) 18:49:47.41 ID:MuZ9djY0
ミイナ「逃げたのか?にしちゃ足音が…」

みい太「聞こえないでしょ?」

ミイナの首筋に冷たい感触がする。
みい太はほんの一瞬の間に少女の後ろをとっていた。

ミイナ「…なんも知らないのな?」

<ガッ

みい太の手首が掴まれる。

ミイナ「アタイら猫人間は刃物なんざ通用しねえよ!!」グンッ

そのままみい太を投げる。

投げられたみい太はまた一瞬の内に体制を整え、見事に着地する。

ミイナ「・・・舐めてんのかてめぇ」

みい太の持っていたのは刃物ではなく、ただの小枝だった。

みい太「刃物なんて使ったら危ないよ」

平然として言うみい太。

ミイナ「チッ・・・後悔すんなよ」ヒュン

少女はさっきよりも、速いスピードで姿を消した。
その速さのせいか、残像が見えた程だ。
139 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/28(木) 16:02:34.51 ID:94sYlaE0
みい太「見えない…」

そう戸惑っていたみい太の左頬に、鋭い蹴りが入る

みい太「ぅあ…!?」

その場に、鮮血が散った。
同時に少女の裏拳がみい太の右頬にヒットし、体が宙に浮く。

何より、そのヒットが入った瞬間に骨が砕ける音がした。

ミイナ「殺したらダメな決まりだから、半殺しに抑えとくぜ」ブンッ

最後に、ネリチャギをみい太に放つ。

<パキッ

肋骨が何本か折れ、みい太の体がアスファルトにめり込む。
通常の人間なら既に即死だ。

ミイナ「・・・よしっ、後は[連れて]帰るだけだな!」


<「「グヴァァァッ!!」」ゴキゴキメシャグシャッ


ミイナ「・・・は?」

少女の背筋が氷付く。

少女の耳に入ってきた聴いたこともない[生物]の鳴き声と、

通常なら有り得ない肉体の[動き]。

そして一番の決め手は[化け物]という名に相応しい姿をしたみい太が視界に写ったことだった
140 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/28(木) 16:58:01.18 ID:94sYlaE0
ミイナ「う…嘘だろ………?」

ミイナ「報告にはこんなの聞いてねえ……!!」

みい太??「ヴァァァァ・・・」ゴキゴキッ

3mはあった巨体が縮み出した。
最初は触手のようなものが無くなり。次には巨大な爪が砕け、

最後にはみい太の体になった。

みい太「はぁ…ッ……はぁ…ッ」フラフラ

ミイナ「・・・〜〜ッ」ガクガク

みい太「ご…めん・・・もう、帰ってよ…」

息切れしながらみい太は左手の爪を隠す。
まだ包丁5本分のような爪が残っている。

ミイナ「みい太だっけ・・・?」

みい太「・・・うん」

ミイナ「そ、[その]体を治せるって言ったらどうする?」

みい太「!?」
141 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/28(木) 17:15:39.96 ID:94sYlaE0
みい太「知ってるんだな・・・!?」

ミイナ「え…」

突然、先程まで殺気も戦う気もなかったみい太の目に力が籠もる。

ミイナは思わず気圧されてしまった。

ミイナ「アタイに着いて来ればな?ど、どうだ!?」

みい太「・・・ゃないな・・」

ミイナ「・・・?」

みい太「嘘じゃないな?」ギロッ

[あの]姿になった影響が残っていたのか、ゴールドの眼がミイナを睨みつけた。

ミイナ「あ…あぁ!嘘じゃない!だから…来てくれるよな?」

みい太「ああ、連れて行け」

ミイナ(なんだよコイツ・・・ただの臆病な猫かと思ったらみーかの奴と[同じ]化け物かよ)

<ぴっぴぴ

ミイナがポケットから携帯を出し、どこかにかけている。

ミイナ「ん、アタイだ。すぐに迎えの車を寄越してくれ、奴が来てくれることになった」

奴とはみい太のことだろうか。
しきりにみい太をチラチラみている。
142 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/28(木) 17:34:44.02 ID:94sYlaE0
<ピッ

ミイナ「すぐに車が来る。まってな」

ミイナ「アタイはミイナ、誇り高いペルシャ猫だ」スッ

みい太は向けられた手にきょとんとしている。

ミイナ「挨拶だよ、名前名乗ってから握手!」ばし

軽くみい太の胸を叩いてミイナは気づく

ミイナ(折れていた肋骨まで回復してんな…この強さなら・・・[ミヒャエル]を…)

みい太「えと、ボクはみい太。アメリカンショートヘアーだよ♪」

ミイナ「アメショーか、宜しくな!」

そうこう2人が会話をしていると、黒い車が一台近づいてきた。

ミイナ「アタイだ、開けろ」

ミイナがいうと車のドアが開いた。

車の中には1人ブラウンの髪をした男がいた。

みい太(猫人間…?)

頭に猫耳がついていた。

ミイナ「早く乗れよ」

みい太「うん」

<パタン

2人が乗ると車が動き出した。

みい太「どこに向かうの?」

猫人間?「この街から離れた郊外の廃校だ。そこに連れて行く」

みい太「ボクを、治してくれるんだよね?」

猫人間?「・・・そうだな」
143 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/28(木) 17:48:04.13 ID:94sYlaE0
・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・






〜数10分後、廃校〜

猫人間?「門を開けろ、奴を連れて来たとミヒャエルに伝えろ」

猫人間??「はっ!」ヒュン

ミイナのような速さで消える猫人間。

みい太「もしかして猫人間ってみんな速いの?」

ミイナ「あのくらいが普通だよ。アタイがここのNo.3だからもっと速いけど」

猫人間?「今はみい太君の方がNo.3だがな」

ミイナ「お兄様!!」

猫人間?「冗談だ、お前は私の次に優秀だよ。ミイナ」

みい太「きょうだい?」

ミイナ「ああ!お兄様の名はミラン、誇り高いペルシャ猫だ!!」

ミラン「ミイナ、もういくぞ」スタスタ

ミイナ(ああ見えて照れ屋なんだ!)ひそひそ

みい太(面白いお兄ちゃんだね)ひそひそ
144 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/29(金) 14:50:40.65 ID:WAK..Wk0
〜廃校内部〜

猫人「・・・」ジロジロ

猫人2「・・・」ジロジロ

通路を歩くみい太達に集まる視線。

みい太「?」

ミイナ「気にすんな、アンタは心の準備をしときな」

ミラン「ミイナ!!」

突然、ミランの蒼翠をした眼がミイナを睨みつけた。

ミイナ「・・・」

みい太「・・・!」クンクン

ミイナ「……もう気づいた?」ボソボソ

みい太「みーかと同じ臭いがする…」ボソ 

ミイナ「嘘はついてない、アンタがミヒャエルに勝てば研究所の奴らがワクチンをくれる約束になってる」

みい太「訳を教えてくれないかな」

ミイナ「アンタが勝てば全部教えるよ、だから頼む・・・」

ミラン「この倉庫の中でミヒャエルは待ってる、入れ」

ミイナ「ミヒャエルを、殺してくれ……」

<バタンッ

みい太「………」

扉が閉まる刹那に呟いたミイナの声。
みい太の中でそれが何度も再生され、自分の目的と願いを思い出す。




(    その人を殺せばボクはゆり達と普通に暮らせるの……?    )



145 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/29(金) 15:55:50.64 ID:WAK..Wk0
〜廃校、体育館〜


<パタンッ


?「来たか…研究所の奴らが言っていた[オリジナル]ってのが」スタスタ

暗い体育館のステージから茶髪の男が歩いて来る。

みい太「ボクに用があるんだよね」

ミヒャエル「まあな、俺はミヒャエル。三毛猫の雄にしてここのボスだ」

みい太「・・・」

ミヒャエル「つれねーな、まあいい。早速始めようぜ?」

みい太「やめた方がいいよ」

身構えたミヒャエルに強く言い放つみい太。

みい太「君達、猫人間は研究所の人達とどういう関係なの?何をいわれたの?」

ミヒャエル「・・・あ〜?」

ミヒャエル「ここにいる猫人間達はみんな研究所に回収された化け物、で。変な薬やられてみんな病気」

ミヒャエル「特に俺は特別な細胞を打たれて隔離状態だ」

みい太「・・・ボクと殺し合う意味は?」

ミヒャエル「オリジナルの、アメショーの姿した化け物を俺と戦って殺せばみんなを治すワクチンをくれる約束だからだ」

みい太「ボクが何者か知ってる?」

ミヒャエル「俺と同じだろ?」ゴキッ

<メキメキ…

ミヒャエルの体が一瞬のうちに触手で覆われ、その全てが金属のように硬質化する。
その白い姿は、天使長ミカエルを連想させるような鎧と刃の翼だった。

146 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/29(金) 16:14:53.13 ID:WAK..Wk0
ミヒャエル「ほら、[そのまんま]じゃ太刀打ちできねーだろ?変身しろって」

みい太「・・・」ガキッ

みい太の右腕が巨大な刃になる。

ミヒャエル「おいおい、その程度が限界なのかー?」

みい太「君の体を蝕んでる細胞名はMIT-A。」ヒュン

みい太「ボクの細胞のコピーの一つだよ」

<ドンッ

床が割れ、少し後からその割れた音が響く。
みい太は既にミヒャエルの体を貫いていた。

ミヒャエル「が……ッ!?」

みい太「君が作り出せる硬度の限界は鉄まで。ボクはダイヤを上回る硬度まで作り出せる」

みい太「何よりボクは、キミの183倍の肉体変化と細胞増幅が出来る」

ミヒャエル「なん…ッだと・・・!?」カハッ

みい太「ボクの体はC4の直撃でも傷一つつかない、化け物なんだよ」

ミヒャエル「・・・」ブラン

<パキパキクシャァ

みい太に貫かれていたミヒャエルの体の力が無くなり、全身を覆っていた鎧が崩れていく。
147 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/29(金) 16:33:39.39 ID:WAK..Wk0
みい太「・・・見てるんだろ」

みい太「どうして[また]ボクに殺させるんだよ!!湯川ァ!!!」


・・・ッ


・・・・・・あー


・・・ピッ・・・おっ繋がったな。よし、

スピーカー「久しぶりだね、みーたん君♪それともみい太かな?はは」

みい太「湯川……」

スピーカー「監視カメラ目線で睨むなよーww怖いだろ〜?」

みい太「ミヒャエル達は!何の関係もなかったはずだろ!?」

みい太「なのになんでまたこの狂った実験を続けてる!?」

スピーカー「はははは、仲間思いだねー?猫のクセに」

みい太「ッ!」

スピーカー「答えは簡単!君達は猫だからさ」

スピーカー「人間になれる猫なんて神の贈り物じゃないか?強靭かつ人間離れした身体能力!」

スピーカー「この君達の特性を生かさない訳にはいかないだろ!」

スピーカー「死ににくいしさ〜、な・に・よ・り」


<「ヴェァアアアアアアアアアッッ!!!」ゴキッメキメキ


みい太「!??」

スピーカー「君達猫人間の肉体は死んだ後も細胞が生きてる限り化け物として蘇る」
148 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/29(金) 17:31:43.71 ID:WAK..Wk0
ミヒャエル?「ァァアアアアアアアアア」

<ゴキッゴキゴキゴキ

ミヒャエルの全身が鉄の触手で覆われ、どんどん巨大化していく。

みい太「MIT-B細胞……超速再生?」

スピーカー「改良型だよ、キミをころす為のね」


ミヒャエル?「ヴ・・・・・・」ガシャン

異形の怪物と化したミヒャエルは巨大な刃を構える。

みい太「あれは…ボクの力じゃ殺せない」

スピーカー「死の鬼ごっこ、するか〜wwww??」

みい太「くっ」バッ

<ドガァァァァ!!

みい太のいた3m範囲がミヒャエルの一撃でえぐれとられる。

みい太「……やるしかない」タタタ

ミヒャエルが破壊した壁からみい太は飛び出す。



〜廃校、中庭〜

ミイナ「みい太!今の音は一体・・・!?」

みい太の後方から追ってくる異形の者に声が消える。

ミイナ「ミヒャ・・・エルなの…?」
149 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/29(金) 17:53:40.32 ID:WAK..Wk0

タタタタタタ


みい太「!・・・ミイナ!!」

ミイナ「みい太・・・・」ガクガク

みい太(怯えて動けないのか!?クッ)

<ゴキゴキメキッ

<ファサッ

みい太の背中から刃と触手で出来た翼が生える。

<ガシッ

そのまま跳躍しつつミイナを抱きかかえる。

ミヒャエル?「ヴアアアアア!!」

猫人間「な、なんだあれ!!」
猫人間2「ミヒャエル様なのか!?」

<ブンッ

<「危ないぞ!!逃げろー!」
<「ぎゃああああああああああああああああああ」

ミイナ「みんなが…っ」

みい太の手がミイナの耳を塞いでいたものの、惨劇を見せてしまった。

みい太「くぅ…!!」

その少女の呟く一言一言があまりにも痛々しく感じたみい太。

ミラン「あの様子だと、我々は人間に騙されたのか」タタタタ

ミイナ「お兄様!」
みい太「ボクに考えがある!ミランさんはミヒャエルをどのくらい足止め出来ますか!?」

ミラン「2分だな」

ミイナ「お兄様!?」

150 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/10/29(金) 18:03:31.36 ID:WAK..Wk0
みい太「なら、ミイナはどこかに隠れてて!」ぱっ

ミイナ「いたっ」ドサッ


ミヒャエル?「ヴォォォォォォォォ」

<ドガッ

<ドズゥゥゥゥゥ!!

ミヒャエル?「・・・!?」

凄まじいスピードで小さな何かがミヒャエルの巨体を吹き飛ばした。

ミラン「さあ、私が少しの間相手をしよう…!」


〜廃校、校内〜

<グチャッグチャッグチャッ

みい太「あと少し設置しないと!」タタタタ

みい太が全力で走りながら何か肉塊を壁や床に設置している。

みい太「最後はガスのある部屋・・・!!」

151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 18:04:36.76 ID:43ovqMMo
>肉塊
グロ注意
152 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/10/29(金) 18:04:49.17 ID:WAK..Wk0
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
         /::::,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 _
       /::,::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
       /:,:::'::::::::,!:::::::::::::,::::::::::,:::::::::::::::::ヽ
     /;::':::::::::::,!::::::::::/:::::/ヽ:::::::::::::::::::',
     /,'i:::::::::::,!:::::::://:::, '  ̄ ヽ:::i:::::::::':::::!
    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/  アタイはもう落ちる!
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:' それではまた月曜日に♪
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/ 
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 18:08:07.69 ID:LKdqdEYo
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/10/29(金) 18:09:48.81 ID:43ovqMMo
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/29(金) 22:38:58.75 ID:2I1zeASO


寄生獣みたいなノリだな
156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 01:35:13.65 ID:le1cq8Eo
昨日は更新なしかー

残念だにゃー
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 01:49:13.12 ID:ncjDvUUo
ちゃんと月曜日って書いてるのににゃー
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 03:28:47.37 ID:le1cq8Eo
>>157
あ、本当だにゃー
159 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/01(月) 09:28:16.43 ID:7wdXpo60
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
         /::::,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 _
       /::,::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
       /:,:::'::::::::,!:::::::::::::,::::::::::,:::::::::::::::::ヽ
     /;::':::::::::::,!::::::::::/:::::/ヽ:::::::::::::::::::',
     /,'i:::::::::::,!:::::::://:::, '  ̄ ヽ:::i:::::::::':::::!
    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/ 
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:'  >>155寄生獣…?
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/  さあ、やりますぜ!
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
160 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 09:48:58.23 ID:7wdXpo60
ミヒャエル?「ァァアアアアアア」ビュン

触手の先を鎌の形状にしたミヒャエルの攻撃がミランを襲う

ミラン「っ…化け物になっても元のスピードなのか」ヒュン

その一撃一撃を華麗にかわす。
みい太が言った2分はすでにオーバーしていた。

ミラン(考えてみれば、彼は2分が何秒かわかってるんだろうか)

人猫「ミランさん!助けに来ました!!」

ミラン「私のことは構わない、他の雌猫と子猫達を避難させろ」ヒュン

ミヒャエル?「ヴアアアアアアア」ブンッ

今度はハンマーの形状にした触手を人猫に振り下ろす。


人猫「う、うわあああああ!?」


<ガッ!


人猫「……あれ?」

人猫の体は原型を留めているどころか無傷だった。

そして前を見る

ミラン「・・・急げ、私もそろそろ限界なのでな」ググッ

ミヒャエルの一撃をミランが受け止めていた。

人猫「・・・死なないで下さいよ、ミランさん」

そう不安気に言い残して立ち去る。

ミラン「勝手に殺されてしまったな、まったく」グォ!

ハンマーを払い、後ろに下がる。

ミラン(ああは言ったが、今のでもう立ってるのが限界だ・・・どうする)
161 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 10:18:21.58 ID:7wdXpo60
「ミランさん!こっち!!」ガッ

ミラン「!?」

突然誰かに引っ張られ、見るとそこにはみい太がいた。

ミラン「遅かったな」

みい太「考えてみたら2分ってどのくらいだっけ?」タタタタ

ミラン(まさか本当とは…)

ミラン「それで?これだけ待たせたんだからそれなりの策はあるんだろう」

みい太「ボクから離れないで着いて来てくれれば大丈夫!」ニコ

ミラン「…信じるしかないか」タタタタ

ミラン「ん?」

よく見ると壁や床に何かの塊のようなものが張りついている。

ミラン「これはなんなんだ?」

みい太「妹の…みーかの力だよ」

ミラン(妹・・・)


<ドゴォォォォ!!


ミヒャエル?「ヴアアアアアアアア!!」

後方からミヒャエルが追ってくる。

ミラン「くっ…意外に速い!追いつかれるぞ!?」

162 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 10:27:26.72 ID:7wdXpo60
みい太「………ッ」グシャ

みい太の腕が一瞬触手になった。

そして次の瞬間


肉塊「「………ヴィッ」」メシャ


みい太の腕の形状が波打った途端に張りついていた肉塊が端から変化し


<ズドォォオオオオオ

<ズドォォオオオオオ

<ズドォォオオオオオ

ミラン「な…ッ!?」

端から順に爆発していった。

ミヒャエル?「ヴィアアアアアアアア!!!?」

ミヒャエルの体に爆発が直撃していく。

硬質化させていた触手の鎧は砕け散り、ミヒャエルの体に確実にダメージを与えていた。

みい太「あの細胞はこれじゃほとんど効かない、[かていかしつ]まで走って!」

ミラン「あれでも効かないのか…」タタタタ

163 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 11:16:20.63 ID:7wdXpo60
<タタタタタタ


ミラン「ッ!なんだ?」

強烈な臭いがミランの鼻を突く。

みい太「みーかの力とガスの臭いだよ」

その刺激臭は家庭科室に近づくに連れ、息が出来ない程に増していく。

みい太「家庭科室の窓からミランさんは逃げて、ボクが時間を稼ぐから!」ジャキン

ミラン「わかった」タタ

<タタタタ

ミラン「…!?なんだこれは」

窓に近づく途中で家庭科室の中央にある物体に驚くミラン。

少女??[・・・]ドクン…ドクン…

静かに脈打っているようだった。
人間のような姿をした肉塊。[青い髪]の少女のように見えた。

ミラン「これも、みい太が作ったのか…」

ミランは驚きながらも窓から脱出して仲間のもとへ走り去った。
164 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 11:38:46.05 ID:7wdXpo60
ミヒャエル?「ヴヴ……」

みい太「来たね…」ジャキ

硬質化させて作った槍を手に、みい太はミヒャエルと向き合う。

ミヒャエル?「ヴォロジデグデ・・・」

みい太「!!!」

殺してくれ。そうみい太には聴こえた。

しかしその一瞬の動揺がみい太を危険に晒す。


<ズガガッ!!


床からの奇襲。

ミヒャエルの足から触手を伸ばしていたのだろうか。

<ビュンビュンッ

みい太「ぅ…くっ!」ギィンッジャリン!

みい太はミランのように人間並みの[行動知識]があまりない。
元々人間としての暮らしはほぼなかった為、戦闘や喧嘩、殺し合いなどの行動はよくわかっていない。

そのせいで数ある策も思いつかず、切る・防ぐ・避けるの3パターンしか出来ない。

爆発させる策においては、ただの偶然。
本来はみーかの力で硫酸をかけるつもりだった。

ミヒャエル?「ヴオオアアアアアアアアアアア」ドシドシ

ミヒャエルが突進する。

みい太「う・・・ッ!?」グッ

避けるつもりで跳躍しようとするが、出来ない。

触手がみい太の足を捕らえていた。

<ゴッ!!

自らを硬質化させたミヒャエルの突進がみい太を吹き飛ばした。
165 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 11:53:03.43 ID:7wdXpo60
みい太「ぅあ…ッ」ズガン!

壁にめり込んだみい太の体は原型を留めている。

みい太「・・・ッ動けない」

ほぼ全身の骨が粉砕されているせいで動けない。
みい太の再生能力のスピードが間に合っていない証拠だった。

ミヒャエル?「ヴァアッ」ジャリン

巨大な斧を作り出し、振り上げる。

?「ッてああああああああ!!!」ズドォォ!

ミヒャエル?「ッ!」グラッ

<ズズゥゥン

ミヒャエルの体は体制を崩し、倒れる。


ミイナ「アタイ!参上!!」

みい太「ミイナ!?もう時間がないのに!早く逃げて!!」

ミイナ「は?」


  ド ク ン ッ ド ク ン ッ


少女??[・・・ふふ]カッ

少女らしき肉塊が閃光を放つ。
瞬間。室内に充満していたガスに引火する。

ミイナ「・・・・・・・・・え」


<ドォォオオオオオオオオオオンッッ!!!!!
166 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 12:10:55.13 ID:7wdXpo60
家庭科室から凄まじい大爆発が起こる。

その音と衝撃は、避難していた猫人間達にまで届いていた。

ミラン「・・・」

人猫「ミランさん!無事だったんですね!ミイナちゃんは?」

ミラン「ッ!?来てないのか!!」

とっさに廃校を見るミラン。

ミラン「ミイナ…ッ」


〜廃校、裏庭〜


ミイナの意識は、暗闇の中にあった。
何も見えない、爆発のせいか何も聞こえない。

(アタイ…死んじゃったんかな…)

(やだな…暗くて)

ミイナ「暗い・・・」


 あ、ごめんね。今どけるよ。


聞いたことのある明るい、女の子みたいな声。

ミイナ「あ…」

今気づいた。あったかい・・・

<ギィ…

光が、繭のような空間に差す。

みい太「ケガ、ないかな?」ニコ
167 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 12:19:38.43 ID:7wdXpo60

みい太の顔が、真横にあった。

ミイナ「うわっ!!?」バッ

すぐにみい太から離れたミイナは驚いた。

ミイナ「!!・・・みい太…お前……」

銀色の、幾重にも重なった鋼鉄の翼がミイナを包み込んでいたのが離れてみてわかった。

みい太の背中が、焼けただれているのも。

ミイナ「アンタ…アタイを庇ったのか?」

みい太「うん」

よく見ると、昼間見せたような異常な回復がない。

みい太「あはは…ボクやミヒャエルの細胞は、熱に弱いんだ」

ミイナ「ならなんで助けたんだよ…アタイのせいでこうなったようなもんだろ!!」

みい太「………せめて」

ミイナ「?」

みい太「せめて、ボクやみーかの力が…傷つけるだけの物じゃないって思いたかったんだ」

みい太「それにボクは痛みを感じないから平気。時間が経てば一応回復力も戻るしね」


?「はっはっは」パチパチ

ミイナ「!!誰だ!?」

白衣ハゲ「いやあ、感動したよ!人間に化け物にされた悲劇の猫と頭の悪い雌猫の劇がね!!」

<カチャカチャンッ

武装した人間達がみい太達に銃を構える。
168 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 12:32:19.60 ID:7wdXpo60
みい太「…やめろ、お前は[サンプル]を取りに来ただけだろ」

白衣ハゲ「まあね・・・あの若造の使いでな」

ハゲが人間の一人に顎で合図すると、爆発した家庭科室に入っていった。

ミイナ「おい!」

白衣ハゲ「何かなお嬢ちゃん」

ミイナ「ワクチンはどうしたんだよ!!」

白衣ハゲ「猫に戻る為のかね?ないよそんなもの」

ミイナ「は…?」

白衣ハゲ「みい太にでも聞けばいい、そんな方法」

みい太「やっぱり・・・みんなを騙してたのか」

みい太「あの猫人間達からする臭いの中で細胞やウイルスにかかってる猫は一人もいなかった!」

白衣ハゲ「してもせいぜいミヒャエルとかいう三毛猫だけだろうな」

ミイナ「てんめぇぇえええ!!!」

武装兵「動くな薄汚い獣め!!」カチャ

ミイナ「ぐ…」


武装兵2「取ってきました」

武装兵が小瓶を手に戻って来る。

武装兵「よし、用済みだ」カチャ

ミイナ「!」

白衣ハゲ「何をしてる貴様ッ…」

<ズドンッ
169 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 12:40:22.66 ID:7wdXpo60
空に響き渡る音と共に人猫が倒れる。

人猫「うぐ…」ドサッ

白衣ハゲ「貴様ッ!誰が撃っていいと言った!?」

武装兵「し、しかし…」

ミラン「貴様ぁぁあああああ!!!」パキッ

武装兵が吹き飛ぶ。

武装兵2「止めますか?」

白衣ハゲ「……奴は無期限の休暇をくれてやる、行くぞ」

チラ

白衣ハゲ「……まない」

白衣ハゲ達は去って行った。


武装兵「ぐはっ」

猫人間「このやろー!よくも騙してたな!?」パキッ
猫人間2「らあ!」パキッ



ミラン「しっかりしろ…ミケッ」

ミケ(人猫)「……ミランさん」グッタリ

170 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 12:52:42.48 ID:7wdXpo60
みい太「ボクの手、握って」

ミケ「……」グッ

<グチャグチャ・・・

みい太の手がミケの手と繋がる。

ミラン「何をしている…」

ミイナ「!!傷口が…」

少し経つと、いきなり傷口が塞ぎ出す。

みい太「……もう大丈夫だよ」グチャ

手を元に戻して離れる。

ミケ「体が…あったかい?」

ミラン「何をしたんだ?」

みい太「[一方的]に細胞をコントロールして治癒させたの」

ミイナ「すげえ・・・」

みい太「さて、どうしよっか?」

ミラン「何がだ?」

みい太「これから、帰っていいのかな」

ミラン「・・・そうだな」

ミラン「お前には帰る家と飼い主がいるからな」

171 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 13:01:43.15 ID:7wdXpo60
みい太「みんなには無いの…?」

ミイナ「ここが家だ!みんなもいるし!平気平気!!」

ミケ「ですよねミランさん!」

ミラン「・・・そうだな」

ミラン「じゃあ私がみい太を送るとしよう、ミケとミイナはみんなをまとめといてくれ」

ミケ「了解です!」










〜xxx街〜

ミラン「着いたぞ」

みい太「ねーねー」

ミラン「なんだ」

みい太「今度、ゆりや友達を連れて遊びに行っていい?」

ミラン「いいだろう(ゆり…飼い主の名前か)」

みい太「すっかり暗くなっちゃった!じゃあねミラン!」とててて

ミラン(・・・・・・飼い主か)


  あなたは今何をしてるんだ? 湯 川
172 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/01(月) 13:06:59.32 ID:7wdXpo60












ミイナ「収録お疲れみんな!!意外に長かったな今回の話は!!」

ミイナ「さっきアタイ寄生獣が何か検索したら凄いの出てきてびっくりしたぜ!」

ミイナ「バイオのスティーブとクレアは感動したな〜、愛は全てに勝るってな!」

ミイナ「え?ならなんでミヒャエルは酷い死に方か?」

ミイナ「元々死にキャラのつもりだ!」

ミイナ「さあて、いよいよ次からはまたラブコメ編突入だ!!」

ミイナ「アタイの活躍に楽しみにしてな!!」
173 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 13:21:51.52 ID:le1cq8Eo
乙!

で、いいのかな…?
174 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 13:22:49.99 ID:7wdXpo60
〜キャラ紹介〜

ペルシャ猫?:ミイナ
みい太のように擬人化した自称ペルシャ猫。
人間になる方法がわからなくて謎の組織に騙されていた。
身長:159
体重:46
好物:たこ焼き
好きなセリフ:「アタイの活躍に楽しみにしてな!!」

ペルシャ猫:ミラン
ミイナの兄。同じく擬人化猫。
物静かなイケメン。密かにファンクラブがあるらしい。
身長:178
体重:65
好物:わたあめ
特技:たまに他者の性別の判断が出来ない

モブからメインキャラへ、人猫:ミケ
たまたまなんか愛着湧いちゃったキャラ
ミランに憧れている三毛猫。
身長:168
体重:51
好物:ミランの食べ残し
好きなゲーム:ときメモ

ミヒャエル
謎の組織に化け物にされちゃったスティーブ的な猫。

謎の組織:白衣ハゲ
みい太と面識のあるバーコードオヤジ。
湯川に敵対心があるらしい。

謎の組織のリーダー:湯川
みい太と面識があるらしい。
性格は最悪。
ミランが知っている人間?
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/01(月) 13:32:49.36 ID:eAookASO
乙乙
176 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 13:37:04.87 ID:7wdXpo60
ミイナ「おいおい、>>173!アタイはまだヤれるぜ?」



テーマ「猫の発情期って怖いよね」


〜学校〜

ユキト「冬だ!かむさむにだ!ペットショップだああああ」

ゆり「あ、ごめんしばらく猫の楽園行ってくるから」
ゆみ「黙れヘタレ…え?」

ゆみ「珍しいね、どこに行くの?」

ゆり「みい太が人間になれる猫のアジト連れて行ってくれるらしい」

ゆみ「ウチも行くー!」

ゆり「決まりだね♪さっ、授業サボろ!」

たたたた…


ユキト「・・・」

<トントン

ユキト「ー?」

武先生「ウチの妹がパーティーを開くんだ、来るか?」

ユキト「はい!!」
177 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 13:47:51.73 ID:7wdXpo60
〜廃校〜

ゆり「郊外にこんな所が…」

ゆみ「みてみて!みんな獣耳だよ!」

ゆり「しかも猫だー!」

ゆり「かわいいなー、あっちなんか集団で女の子襲ってるし」


ゆり・ゆみ「え」


みい太「なに…これ、頭がクラクラする…」

ミラン「みい太…!?今すぐ帰るんだ!!ここにいると飼い主達まで…」

雌猫人間「ミランさ〜ん♪」さわ…

ミラン「ぐぬ・・・・離れろ!」ばっ

みい太「みんなどうしちゃったの?」クラクラ

ミラン「発情期だ!連鎖的に今この場所は発情した猫しかいない!!」クラクラ

ゆり「最悪のタイミングじゃん…」

ゆみ「うわ、あっちとか凄い…///」

<スリスリ

ゆみ「ん?」

猫人間「はあ…はあ…」
ゆみ「いやああああああああああ」びしっ

ぴかーん!

猫「ニャーオ」

ミラン「そうだ!全員猫に戻せば…」

<カチャンッ
178 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 13:54:00.13 ID:7wdXpo60
手錠がミランの手にされていた。

雌猫人間「ぁ…あっ…///」スリスリ

ミラン「や、やめろー!!」

<バコォォン

ぴかーん!

雌猫「みゃーーー!みゃーーー!///」スリスリ

ミケ「助けに来ましたミランさん!さあ、こっちへ…」

<タタタタ

ゆり「と、とりあえず逃げるぞぉぉぉぉ!!」
ゆみ「イエッサー!!」







〜保健室〜

ゆり「ふ〜、逃げ切った!」

ゆみ「まさか猫人間達の身体能力があそこまでとは…」

ゆり「途中壁走ってきたやついたもんね」
ゆみ「・・・しかも裸で」
179 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 14:06:33.24 ID:7wdXpo60
〜更衣室〜

<ガチャン

ミケ「ここなら鉄製扉ですから、入ってこれません!」

ミラン「助かったよ、ミケ…お前だけはまともみたいだな」

ミラン「さ、この手錠を外してくれないか」ジャラ

ミケ「・・・ヤですよ?」

ミラン「…ん?」

ミケ「ところで…」もじもじ

ミラン「一体どうしたんだミケ、壁なんかに体をこす…りつけ?」ぞくっ

一瞬、ミケの行動が数日前から続く発情期騒ぎに見てきた雌猫達の姿と重なった気がした。

ミケ「はぁ…ミランさんって結構…はぁ…誰かと交尾してるんですかぁ?」ジー

ミラン「…ッまさかお前!?」クラクラ

独特の匂いにようやく気づくミラン。
そう、ミケは

ミケ「私と・・・交尾、しませんか?」ぎゅ

ミラン「この感触ッ…お前雌だったのか…しまっ…!!油断してたから理性・・・が……」

<ガバッ


こうして、また一人の戦士が理性に敗れた。
180 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 14:20:04.53 ID:7wdXpo60
〜体育館倉庫〜

みい太「ぅう……頭がクラクラして変な気持ち・・・」

?「みい太?…みい太なのか?」ひそひそ

みい太「ミイナ!」

ミイナ「どうやらまともみたいね///」

みい太「ねえ、みんなどうしちゃったの?」

ミイナ「みんなの[アレ]見るのは初めて?////」

みい太「うん」

ミイナ「交尾ってわかるかな…?////」

みい太「交尾?」

ミイナ「一番大好きな人と抱きしめ合うの///」

みい太「・・・大好きな人と?」

ミイナ「そうなの、そうするのが自然なんだよ///」

みい太「ちなみに…どうして顔赤いの?」

ミイナ「みい太が好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで堪らないからだよぉぉ!!」ガバッ

みい太「ひっ…!?」バッ

避けられた勢いが止まらずミイナは跳び箱に突っ込んだ。

181 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 14:33:09.20 ID:7wdXpo60
ミイナ「きゅ〜ん」ドサッ

みい太「…ゆ、ゆり達を連れて逃げないと!」




〜保健室〜

雌猫人「みゃぁっ!///みゃぁっ!///」ユサユサ

猫人「はっ…はっ…」パンッパンッ


〜保健室のベッドの下〜

<ギシッギシッ

ゆみ「ひぃぃぃ…」ガタガタ

ゆり「凄いな…なんか///」

<「みゃぁ〜//////」ドクンドクン

ゆみ「凄い匂い…」

ゆり「こっちまで発情しそうで困る・・・」

ゆり「ていうかどうしよ…今外に出たらヤられるよね、色んな意味で」

182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/01(月) 14:46:46.83 ID:ncjDvUUo
これは……>>1も発情しているパターンか!!
183 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 15:44:43.09 ID:7wdXpo60
<バタンッ

みい太「ゆりー!ゆみー!」

ゆり「迎えにきた!」のそのそ(ベッドの下から出てる

みい太「早く逃げないと!!」

猫人間達「そうはさせんぜ」ザッ

ゆり「うわ、裸で並ぶなよ短小」
ゆみ「黙れよ短小糞猫野郎」

猫人間達「」

みい太「今だあああああ!!」バッ




〜廃校・裏庭〜

みい太「あとはここから真っ直ぐ行けば…」

ミイナ「待って」

みい太「うげっ!?」

ゆみ「あの火照った顔…みい太の彼女?」

ゆり「んなわけねえだろ」

ミイナ「待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って」

みい太「みぃぃ!?」バッ

また避けられ、ミイナはゴミ箱に突っ込んだ。

184 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/01(月) 16:05:47.57 ID:7wdXpo60
〜自宅〜

ゆり「・・・」ぜえぜえ

ゆみ「//////」すごかった

みい太「・・・みぃ」子猫モード

ゆり「・・・物凄い体験だったね」

みい太「みぃ…」とことこ

<ばたん

ゆり「みい太は可愛いな〜!」なでなで

ゆみ「・・・ねえ」

ゆり「ん〜?」

ゆみ「みい太のそれ、発情してない?」

みい太「・・・」ぜえぜえ

ゆり「」
185 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/02(火) 16:50:10.11 ID:ihyR4w60
ゆり「あの雌猫どもめぇえええええええ!!」

ゆみ「ひぃっ!?落ち着いてゆりねえ!」

みい太「みぃ…」とことこ

ゆり「大丈夫?みい太」なでなで

みい太「み〜♪」へこへこ

みい太「・・・み?」

ゆり「・・・今ウチの足にマウンティングした」

ゆみ「猫なのに!?(マウンテンィングは犬だけです)」

みい太「みぃ…」しょんぼり

ゆり「えと…ウチは気にしてないから平気だよ?」なでなで

みい太「みぃ〜♪」すりすり

ゆみ(かわええ…可愛い過ぎる)じゅるり

みい太「みぃ?!」ぞわっ
186 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/02(火) 17:26:45.96 ID:ihyR4w60


そのまま「猫とバカ過ぎる純情男子」に繋がる。


〜半年前〜


青年「・・・?」

まだ暖かくなってきたばかりで肌寒い4月の中、何も着ていない少女が青年を見つめていた。

少女「・・・」スタスタ

青年は慌てて誰かいないか辺りを見回す。
誰かに目の前の痴女を見られていないかと警戒して。

青年「・・・俺の家、そこなんだけど…来る?」

少女「・・・」こくん

青年の下心に全く気づいてないのか、わざと誘惑しているのかはわからなかった。

しかし[普通]でないのは確かだった。
裸にも関わらず全身は汚く汚れて、髪も普通の人間では見たことのない長さ。

しかし青年は少女を招き入れ、完全に人の目から消える。

この下心か、親切心かはわからない行為が彼の遠くない未来を壊すことになる。
187 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/02(火) 17:48:04.58 ID:ihyR4w60
〜現在・「猫の発情期って怖いよね」の直日〜


〜xxx街・繁華街〜

ユキト「冬だ!カボチャだ!ハーロウィーンだああああああああ!!!」

ゆみ「うるせえケフカ(ユキトコスプレ)アンタの格好凄いハロウィンにマッチしてるんだよ」

みい太「ま、まあまあ…今日はハロウィンっていう楽しい日なんでしょ!♪」ニャンニャン

ゆみ「みい太はかっこいいからいいけど…(ジタンのコスプレ)」

エクスデス「私を無視するな貴様らああああ!!」*ゆり

ゆみ「どうしました無駄無駄様ww」

みい太(また名前の表記変わってる…)

エクスデス「アンタらが着せたんでしょうが!!しかもなに?無駄無駄様?DIOか!!」*ゆり

エクスデス「あ」*ゆり

ゆみ「どしたの」

エクスデス「周りをよく見て」*ゆり

ユキト「……FFのコスプレばっか?」

ゆみ「あっちの人とか暗闇の雲のコスプレして捕まってる…」

エクスデス「FFの時代きたこr」ドンッ

ゆりは男とぶつかる。

男「あん?」

エクスデス「あ、すいません」*ゆり

男「んだよ、お前のその格好。脱げクソアマ」

エクスデス「ぷっつん」バッ

ゆり「兄ちゃん、ちょっとツラ貸せや」

188 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/02(火) 18:01:09.40 ID:ihyR4w60
男「なんだよ、冗談だ。悪かったよ」

ゆり「あやまんなら最初から言うなクソ野郎」

野次馬「お〜!」パチパチパチ

ゆり「もうエクスデス着ないかんな!!いくよみい太!」ずかずか

みい太「……(さっきの人に着いてる臭い…まさか)」


<ドンッ


またゆりが誰かにぶつかる。

少女「ひゃっ!」トサッ

軽く尻餅をついてから喘ぎ声を出す少女。

ゆり「わわ!ごめんなさい大丈夫!?」ぐいっ

<ファサ

パーカーのフードが取れる。

ゆり「あっ」
みい太「…??」クンクン

少女の髪は透き通った雪のような白で、頭には動物の耳がついていた。

ゆみ「ヤバッ」バッ

ユキト「急になにすんだよ〜!?」

とっさにユキトの目を塞ぐ。
それは当然騒ぎやすいユキトに猫人間を見せない為だ。

少女「・・・」タタタッ

ゆり「逃げた、待ってキミー!」タッ

みい太「ゆり!?」
189 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/02(火) 18:09:56.86 ID:ihyR4w60
みい太「ゆり、待っ…!」

人混みのせいで臭いと視覚、聴覚の追跡が出来なくなる。

つまり、完全にゆりを見失ってしまったのだ。

みい太「ゆり…っ」




〜裏路地〜


ゆり「・・・見失った〜!」はあはあ

念の為辺りを探すが見つからない。

恐らく既に逃げ切ったのだろう。

「ひゃ!?」

ゆり「ん、向こうからさっきの娘の声だ!」タタタッ

190 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/02(火) 19:05:35.61 ID:ihyR4w60
不良「なになにキミ、銀髪?染めてんの?」

不良2「いけない娘だな〜ww」グイッ

少女の髪を引っ張る。

少女は不良に挟まれていて、逃げ出せそうもない。

ゆり(〜ッ、ゲス共めー!)ムカッ

<タタタタ…

不良「?」

走ってくる音の方を向いた不良。

その視界に映ったのはゆりの履いているブーツの踵だった。

ゆり「せあああっ!!」ドゴォッ

不良「ペプシ!?」ドサッ

ゆりのダイナミックエントリーが決まり、不良は倒れる。

不良2「ぁにしやがんだよ!!」バシッ

ゆり「ッて…」トサッ

少女「・・・!」ゴキッ

一瞬、少女の背骨から有り得ないような音が響いた。

が、同時に男の雄叫びがそれを上回るように響き渡る。

男「ミキに何してんだてめぇぇぇ!!」ガッ

渾身の右ストレートが不良2の左顎にヒットする。

派手に吹き飛んだ後、不良2は動かなくなる。
191 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/02(火) 19:23:01.21 ID:ihyR4w60
ゆり「おー、すげえ」びっくり

少女「・・・」さすさす

少女がゆりの殴られた左腕をさする。

ゆり「あ、ありがとね。キミも平気かな?」

少女「・・・」コクン

ゆり「・・・!」

(あれ、さっきあったこの娘の耳がなくなって人間の耳になってる??)

男「お前、さっきの変態姉ちゃん?」

ゆり「そういうアンタはさっきのDQN?」

男「・・・すまないな、ミキを助けてもらって(グーグルで不良の英語調べたのか…)」

ゆり「ミキってこの娘?」

ミキ(少女)「・・・」コクン

男「本当にありがとう、ミキは世間知らずだから…」

ゆり「そりゃ、……猫だからねえ?」チラッ

ミキ「!」

男「は?なに言ってんだ」

ゆり「実はね、さっきのジタンのコスプレしてた男の子もミキと同じ猫なんだから」

男「…アンタ、頭おかしいんじゃねえか?」

ゆり「え?」

男「ミキは人間に決まってんだろ、体は普通なんだから」

ゆり「・・・??」
192 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/02(火) 19:24:08.99 ID:ihyR4w60
      __,.r;zzュ、__    ___
    ,イ / ,> '´    ` くr'´ ̄ヽ
    / ∨ヽ.,′       ヽ、   }
    ,>イ\/  ,ィ'´  / ハ  、.ヽ
    )、八/  /ナ-∠ ,イ' l l i |
   \|,ゝ!  レ' ,ニヽイノ L | |!/
  / ̄{. |  | /::rj'   ,ィ^Y乂!
  ! /入! ,.l `"    tリ /{
  \lイ ,ハ |リ ‐- 、 _/ ヽ  今日は一旦おわりです
  /_r</|/ナ≧-‐,二 |  ハ|
,///  ヽ,>‐=ニく.Y´ ̄`!} ノ ノ  次回は木曜日です
 /' |    〈  ,.イ「!ヾニ.」ノ′
ヽl. |    `T゙了/Y77YiT「|_
    |     Y'| ̄l/`Y'^l | |_
   |    ,.ィ'   刄 く. 廾' |
    \ / /    ,.イ    |
     ヽ.      / {    |
      /\   / ハ\_ /
      /ー- 二 _j L_|
     ,'           |
      |            |
193 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/02(火) 21:21:20.23 ID:hA3D1Xso
お疲れ様
194 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/02(火) 23:34:58.87 ID:bLZckZIo
195 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 01:39:42.62 ID:gX8AW6SO
乙乙
196 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/04(木) 17:03:56.60 ID:X4rqKM20
男「ていうかさっきの奴も猫ってなんだよ、ヤバいんじゃないのアンタ…」

ゆり「えー・・・あー・・・」オドオド

ゆり(マジで知らないってことは気のせい…もしくはあまり知り合いじゃないとか?)

ゆり(でも耳も尻尾もないし…でもさっきはあったし…)チラッ

ミキ「・・・?」

ゆり「・・・なんでもない、頭打ったから混乱してたかも」

男「おいおい、救急車よぶか!?」

ゆり「いい。それよりさ、ミキとはどういう関係なのかな?」

男「あー…友達」

ミキ「ッ!」チラッ

急に青年の方をじっと見つめる。

今にも泣き出しそうだ。

男「・・・」

ゆり「じゃ、じゃあキミの名前は?せっかくだし教えてよ!(地雷踏んだー!!)」

男「なんだよ、最近の高校生は中学生をナンパすんのか?」

ゆり「ナンパじゃな…中学生!!!??」
197 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/04(木) 17:47:39.31 ID:X4rqKM20
ゆり「中学生?」

男「中学生」

ゆり(身長190はいってるでしょ…これ)

男「・・・ユタ」

ゆり「ユタ?」

ユタ「違う!雄太だよ!!」

ゆり「OK、ユタなお前」

ユタ(年下ってわかったらいきなり風吹かしてきやがった…)

ゆり「どれ、とりあえずハロウィン一緒に回んない?」

ユタ「は?」

ゆり「中学生は夜出歩いてると補導されるしね、ウチらと行こう?♪」

ミキ「・・・♪」こくこく

ミキが首を笑顔で振っている。

ユタ「しゃあない、行くよ!」にっ

ゆり(ん…たしかに笑うと子供っぽいかも)
198 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/05(金) 16:15:31.03 ID:0xAMyHI0
〜ハロウィン通り〜

ユキト「お、戻ってきたなー!探したぞゆり!!」

ゆみ「どこ行ってたの?」

ゆり「ちょっと成り行きで中学生と行くことになったよ!コイツがユタでこっちがミキね♪」

ユタ「ども…」

ミキ「・・・」ニコ

ユキト「トリプルデートか…やるな」

ゆみ「みい太は今着替えてるから待っててね」

ゆり「着替え?」

ユキト「さっき俺がゾンビのコスプレにびびってカボチャジュースこぼしちまって…」

ゆり「さすがヘタレだなおい」
ゆみ「後でしばくから覚悟しろよヘタレ」

ユキト「」

ゆり「…っ」クラッ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
?「今日は宴にしようや!j#%0ンヌ!!」

?「おー!みんなお疲れ様だな!しっかり休んで明日に備えてくれ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ゆり「なに……今の私…?」クラクラ
199 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/05(金) 16:27:41.31 ID:0xAMyHI0
ゆり「……厨ニ病じゃあるまいし、やめやめッただのデジャヴさね!」ぶるぶる


みい太「お待たせみんな…ゆり!戻ってたの?」

ゆり「ん♪心配させてごめんね」なでなで

みい太「ッ」クラ

ゆり「…みい太?」

みい太「だ、大丈夫!気にしないで!」

ユキト「しゃあッみんな揃ったとこで今日の目玉行くか!!」

ゆり「目玉?」

ゆみ「さっきゆりがいない間に見つけたんだよ」

ゆり「なにを?」

みい太「おばけ屋敷」

ゆり「」

ユタ「ミキ、行けそうか?」

ミキ「・・・」ぎゅぅ

ユタ「大丈夫だって、俺もいんだから」

ユキト「・・・」
200 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/05(金) 16:36:39.65 ID:0xAMyHI0
ユキト(俺も…いつまで中途半端な関係続けてんだろうな、ゆみと…)チラッ

ゆみ「・・・?」

ゆみ「ははーん…」クイッ

ゆみがユキトの視線に気がつくと、何かを察した様子でははーんと言う。

そしていきなりユキトの襟を掴んで引き寄せる。


       チュッ


ユキト「ッッッ!??」

軽くユキトの唇にゆみの唇を重ねる。

ユタ「な!?」

ミキ「・・・////」ぷいっ

それを見たユタとミキの顔が赤くなり、目を伏せる。

ゆみ「中学生に負けるな、ヘタレ♪」

ユキト「お、おう…///」

ぎこちない返事をしてさらにヘタレ臭をさせるユキトであった。
201 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/05(金) 16:47:57.56 ID:0xAMyHI0
〜おばけ屋敷(看板にはハロウィン屋敷と表記されてる)〜

ゆり「ま、また消えたりしないよね…よね?」

ゆみ「大丈夫だよ、他にも沢山お客さん入ってるし」

ユキト「よし、行くぞ!!」←気合バツグン


〜おばけ屋敷内部〜

ゆり「怖いな…前回より」ぎゅぅ

みい太「〜!?」クラクラ

みい太「(やっぱり…[昨日の]アレでボク…)クラクラ

ゾンビ「いぃぃいいいい!!」

ゆり「みぎゃああああああああああああああああああ!!!」

ゾンビ「…らっしゃいませ、ようこそ井上優里様とそのご一行様方」

ユキト「え」
ゆみ「え」
ユタ「…?」

ゆり「ありゃ?なんで私のこと知ってるの?」

ゾンビ「どんなことでもズバリと当てる占いの悪魔!プライド様があなたが来るのを占ってました」

ゆり「それ占いじゃない、予言」
202 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/05(金) 17:12:28.25 ID:0xAMyHI0
ゾンビ「どうぞこちらに」

ゆり「・・・ここ占いの館じゃん」

ユキト「なんだ」

ユタ「占いか」

みい太「・・・プライド?」クラッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
?「お願いだ!j#%0ンヌを助けてくれ!!」

?「・・・どうやら無理のようだ。既に魂は転生している、諦めろ」

?「そんな…頼むよプライド!!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

みい太「・・・??」

みい太「ボクと…誰だろ?」
203 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/05(金) 17:32:05.59 ID:0xAMyHI0
〜占いの館(おばけ屋敷)奥〜

女「ふん、待っていたぞゆりと一行よ」

ゆみ「あのー、やめてもらえません?ついでみたいだから」

プライド「む、失敬したな。私はプライド、占いをしている」

ユキト「金とるんですか?」

プライド「貴様…ふふ、片思い坊やからの金はいらんよ」

ゆみ「片思いじゃないです、両思いです!」

プライド「ふん、優美よ。お前に言ったのだ」
ゆみ「な!?」

プライド「そうだな、相手が告白してくれないからまともに付き合えない。だからキツく言ってしまうのだろ?」

ゆみ「・・・//////」ボンッ

プライド「だが…さすがはジャn・・・ゆりの血族、その恋は儚く散るだろう」

ゆみ「」

ユタ「次、いいか」

プライド「お前か…そうだな、苦難…いや女難が多いな、しかし自分の気持ちを貫き通していれば最後はハッピーエンドだな」

ミキ「・・・♪」


ゆり「・・・」

プライド「・・・久しいな、友よ」
ゆり「ふえ??」

プライド「お前はとても長生きするな、そして最後は愛する者の為にまた死ぬ」

ゆり「え…え?またって?」

プライド「今は知らなくていい。次は貴様だ、みい太」

みい太「?」
204 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/05(金) 17:41:46.23 ID:0xAMyHI0
プライド「貴様は…1度繰り返しを避けるが、最後はやはり守られ、貴様は何も守れず守られ死んでいく」

みい太「…??」

プライド「・・・いずれわかるさ、私の役目はここで終わりだ」クイッ

顎で合図すると後ろのゾンビが近寄ってくる。

ゾンビ「皆様、出口はこちらにございます」

ゆり「・・・」

みい太「・・・」

ゆみ(2人とも、暗い…やっぱり変なこといわれたから…)



〜占いの館・外・ハロウィン通り〜

ゆみ「いや〜、変なこと言われてびっくりしたね」

ユキト「む、こんな時間かー。解散すっか?」

ゆり「・・・ゆみ」

ゆみ「ん〜?」

ゆり「占いの館・・・ない」

全員が後ろを振り向くと、

そこには何もなかった。

ゆり「」
みい太「」
ゆみ「」
ユキト「」
ユタ「」
ミキ「」
205 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/05(金) 17:45:29.32 ID:0xAMyHI0


















   にぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!???

















206 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/05(金) 17:47:01.64 ID:0xAMyHI0
今日はこれで終わります

次は月曜日に来ますZE☆
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 17:47:43.15 ID:2cKBooAo
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/05(金) 19:06:18.04 ID:GHrk4oSO
月曜日にまた見に来るZE☆
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/05(金) 19:59:27.37 ID:RWQfVYco
お疲れ様だZE☆
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/07(日) 22:34:31.28 ID:wRr41lg0
しえんだZE
211 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/08(月) 14:42:55.78 ID:23OPirw0
新しく来たバイトの娘かんじわるい…

みんな超ありがとー♪これからも書き続けますZE☆
212 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 14:56:25.12 ID:23OPirw0
〜ゆり達と別れ、ユタルート〜

ユタ「まったく…メアドと住所渡されたのはいいけど、俺ケータイ持ってねぇし」

ミキ「・・・?」スッ

ミキが「ゆりが嫌い?」というような顔でユタの前に来る。

ユタ「ん?・・・えっと、別にアイツらは[疑ってる]からツンツンしてる訳じゃねえよ」

ミキ「・・・」

ユタ「巻き込んだら悪いだろ?俺達のせいで」

ミキ「・・・ッ」

ユタの言葉を聞いてから少し俯くミキ。

その様子を見たからかユタは

ユタ「気にするなよ、今度機会がありゃゆり達ん所に連れてくからさ」ぎゅっ

といって強くミキの手を握り締めた。

ミキ「・・・ぅん」ぎゅっ

ユタ「・・・」



ミキ「ッ…!!」



ユタ「どしたミキ」
213 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 15:08:58.86 ID:23OPirw0


<ガッ

ユタ「!?」

突然背後からの一撃。

鉄の細い棒のような物でユタの後頭部が殴られた。

武装兵1「速やかに[回収]しろ、近隣の住民に気づかれるな」

ユタ「な…てめぇら……」

武装兵2「まだ意識があったか。素人はリタイアしてもらう」ヒュン

再び振り下ろされるロッドをユタは片腕で受け止める。

ユタ「ぐ…ぬぁぁああああ!!」パキッ

渾身の力で武装兵を殴り倒す。

だがヘルメットのせいで軽く倒れただけで、まともなダメージは0だった。

武装兵2「抵抗するなら別の手段で寝てもらうぞ」

<ジジッジジジィッ

5人の武装兵達はその言葉を合図にスタンロッドを取り出す。

ユタ「く……誰かぁっ!!誰かいねえのか!?助けてくれ!!」

武装兵3「無駄だ、辺りに人がいないのは確認した」

<ジジ…ッ

スタンロッドの音がユタの目前に近寄ってくる。

214 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 15:19:35.15 ID:23OPirw0
ミキ「やめて!!」バッ

ミキがユタを庇う。

ユタ「ミキ…お前・・・」


武装兵1「ならば我々と素直に来るか?」

ミキ「行く!行くから…雄太を傷つけないで!」

武装兵1「よし、なら来てもらおう」

武装兵は手錠と黒い袋を出すと静かにミキの所へ近寄って来た。

次の瞬間、その手錠を差し出そうとした武装兵の腕が宙を舞った。

武装兵1「は…?」

武装兵1「ギィヤァアアアアアアアア!!?」

耳を塞ぎたくなるような悲鳴が上がった。

ユタ「ミ…キ……?」

つい先ほどまで一緒に歩いていた少女の腕が鎌のような形状の巨大な刃物になっている。

ユタはただ、何がなんだかわからず動けないでいた。

武装兵2「なっ!?う、撃て!撃てぇぇぇぇ!!」

他の4人が自動小銃を構える。

215 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 15:31:21.45 ID:23OPirw0

そしてそれぞれがほんの1秒にも満たない一瞬で狙いをつけ、引き金に指を乗せようとした瞬間。


ミキ「・・・」シャキッ


たった一つの、刃物を擦ったような金属音が鳴り響いた。

そして同時に武装兵達の両腕両脚を三本ずつ太い[針]が貫く。

武装兵達「ぐあああああ!!?」ドサッ

先端が奇妙な形にされているせいか、凄まじい痛みに全員倒れ伏せる。

ミキ「はぁ・・はぁ…………」チラッ

ユタ「・・・」ガクガクガクガクガクガク

ミキ「ゆ…」「うわあああああああああああああ!!!!」

ユタ「殺さないでぇええええ!!!」バッ

叫び声をあげ、すぐに逃げ出すユタ。


ユタ「うわあああああああああああああ!!!」


ミキ「・・・」


ほんの一瞬後ろを見た時、ミキの頬に雫があったことに少年は気づかず。

ただ、恐怖から逃げ去った。
216 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 15:39:52.92 ID:23OPirw0
〜ゆりルート〜

ゆり「・・・ねえ、なんか今悲鳴っぽいの聞こえなかった?」

ゆみ「気のせいじゃね?」

みい太「気のせいじゃないよ、向こう側から悲鳴が聞こえる」

みい太「遠いから誰かまではわかんない」

ゆみ「まさか…例の集団リンチ魔?」

ゆり「それは…多分違うよ」

(あれはみーかに操られてた癒子達がやっていて、それは解決したから。)

と心の中でゆりは付け足す。

みい太「!」ピクピク

忙しげに突然みい太の耳が動き出した。

ゆり「どしたの」

みい太「ユタの声…!」

ゆみ「なんかあったの?」

ゆり「行ってみよう!!」

217 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 15:55:47.60 ID:23OPirw0
ユタ「はぁ…ッ…はぁ…ッ!ここまで来れば…」


<タタタタッ

ユタ「うわあああ!!?」

ゆり「うわ!?」
ゆみ「うわ!?」
みい太「みい!?」

ユタ「ゆ、ゆり!助けて…ッ警察を呼んでくれ!」

ゆり「ちょ、どうしたのさユタ!ミキちゃんは?!」

ユタ「あ、あんな化け物知るか!!早くしてくれよ!」

ゆみ「今電話してるから待ってて!」

みい太(化け物ってことはやっぱりあの娘・・・)

ゆり「ユタ、落ち着いて。何があったの?」

ゆりがユタの腕を強く掴んで落ち着かせようとする。

ユタ「実は…ッ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・
218 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 16:05:43.80 ID:23OPirw0
・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ゆり「なにそれ…ちょっと落ち着きなって、そんなことあると思う?」

ユタ「でも…アイツは化け物だったんだよ!!今までもアイツと会ってから何度も変なのに狙われてたし」

ユタ「最初は訳ありの異常な娘だって思ってたけど…」

ユタ「きっと今までのヤツらはあの化け物を捕まえようとしてた国の機関だったんだよ!!」

みい太「それは違うよ」

ユタが必死に話をしていたのをみい太が割る。

みい太「君の言う人達は全員、国の機関じゃないよ」

ユタ「……」

ゆり「みい太…?」


「雄太・・・ッ!」


声のした方からは少女が息を切らしながら立っていた。
219 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 16:14:12.11 ID:23OPirw0
ゆみ「もうすぐ行くって、警察・・・え」

ゆり「ミキ…ちゃんだよね」

立っていた少女は、右手が刃物のようになったままだった。

ユタ「あ・・・ぅあ…」ガクガクガクガク


ミキ「雄太…お願い、嫌いにならないで…」

ユタ「く…くるなぁ!」

ミキ「私のこと…嫌いにならないでぇッ!!」

ゆり達がありえない光景を目の当たりにして固まっていた中、

ミキのその悲痛な叫びが響いた。

ユタ「くるな化け物ッ!!!」

ミキ「!」

喉の奥から出した威嚇の怒声。

その一言は充分に少女の足を止めた。


この時、暗い夜の空が晴れ始めて丁度月が出ていた。

その月明かりに照らされた少女の顔には涙が流れていた。

220 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 16:26:11.09 ID:23OPirw0
ミキ「・・・」フラッ


突然静かになるとミキはどこかへゆっくり歩いて行き、闇の中へ消えて行った。


ゆり「・・・・・・・・・・・・〜ッ!!」

突然、ゆりの中で何かが遅れて弾ける。

ゆり「ユタ!!」バギッ

ユタ「ぐあッ」ドサッ

ゆみ「ちょ…!?」

いきなりユタを殴り飛ばすゆり。

ゆり「てめぇぇ!!何好きな女の子泣かしてやがる!!」バギッ

ゆり「どこが化け物なんだよッ!!ミキはお前に嫌われたくなかっただろうがぁ!!」ドゴッ

ゆり「泣いてただろうが!!叫んでただろうが!!なんで気づかねえんだよゴルァ!!!」ズゴッ

ゆりの怒声と殴りつける鈍い音が何度も聞こえてくる。

ゆみ「ちょ、ゆりねえやめなって」「化け物がなんだああああ!!?」

みい太「!!」

ゆり「化け物でも…お前が守らねぇでどうすんだぁっ!!好きだったんじゃねぇのかガキ!!!」

ユタ「・・・!!」ズキッ
221 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/08(月) 16:39:02.64 ID:23OPirw0
ゆり「はぁ…はぁ……まだミキを追いかけて謝って抱きしめる気がないんなら、殴り殺すぞ…」

ゆみ「ゆりねえストップ!!まずいって!」

ユタ「くっ・・・・」バッ

ゆり「どこ行く…」

ユタ「ミキんとこだよ」フラフラッ


ユタはそう言い残して、ミキが消えて行った方へ姿を消した。


ゆり「・・・いっだだだだ!!!」

ゆりの右手が紫色に腫れ上がっている。

ゆみ「うわ…大丈夫?ゆりねえ」

ゆり「平気・・・」

みい太「・・・(化け物でも…ゆりなら受け入れてくれる…?)」

みい太「ねえ、ゆり」

ゆり「でもびっくりしたかな〜…[アレ]」

ゆみ「手のこと?」

ゆり「ちょー怖かった」

みい太「!」

ゆり「でも安心したよ。バイオハザードみたいに狂暴化するんじゃなくて…」






ゆり      「あの娘そのものでいたから」   






222 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/08(月) 16:46:17.45 ID:23OPirw0
みい太「・・・」

<ブーン・・・


ゆりの横を一台のパトカーが通る。

ゆり「あ」

一瞬、チラリと見えた後部座席の人。

ゆり「ユタ達だ」

ゆみ「なんで!?」

ゆり「・・・あのさっきの話さ、嘘か本当かはわかんないけど…
多分2人は警察の方が安全だと思ったんだよ」

ゆり「そ・・・なんでもない、帰ろ?ゆみ」

何かをゆりは言いかけたが、ごまかす。

ゆみ「うん!」
223 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/08(月) 16:51:35.71 ID:23OPirw0






















幼女「はい!これで今回のユタ編は終了かな☆」

幼女「え?あたしが誰か?それはミイナちゃんみたいに後でわかるよん☆」

幼女「さてと、実は次の話が最終話になるんだよ☆」

幼女「ちょっと長くしちゃうけどね☆」

幼女「あ、そうそう…ゆりちゃんやロ…み、みい太君に不思議なフラッシュバックがあったね」

幼女「あれもこれからわかるよん☆」

幼女「じゃーまったねー、チーッス☆」

224 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/08(月) 17:05:48.14 ID:23OPirw0
〜キャラ紹介〜

岡田雄太(青年・男・ユタ)
半年前に学校をサボっていたらミキと出会う。
ミキと出会って5ヵ月後に家族にミキが居候してるのがバレ、共に逃亡。
それ以降は親切なおばあさんに面倒を見てもらっていた。
身長:193
体重:78
特技:打たれ強い

ミキ(少女)
とある研究所から脱走し、逃げていたところをユタに出会う。
ユタのことが好きで、ユタの為なら何人も殺してきた。(研究所の武装兵など)
猫ではないらしいが、猫耳があったのはミキの能力と関係しているのだろうか。
身長:157
体重:23〜44
好きなこと:ユタの寝顔観察

プライド
消えた占いの館の占い師(予言者?)
ゆりとみい太に一番興味らしきものを感じていた謎の女。
どこか傲慢な感じがするが、自然過ぎて不快感がない。
身長:174
体重:???
特技:占い(予言?)

幼女
またまたミイナ的ポジションの幼女。
身長:140
体重:35
好物:キットカット
225 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 17:40:25.96 ID:23OPirw0
    最終話「猫に恩返し…出来なかったなぁ」


〜夜中・自宅〜


ぴかーーん

みい太「・・・」

ゆり「その様子だと私が起こした理由、わかるね」

みい太「全部、話すよ…今までのこと。ボクが生まれてから知ってきたこと…」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・





〜12年前・xxx街地下研究所〜



226 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 17:54:26.56 ID:23OPirw0
子猫達「みゃーにゃーふみゃー」

ガラスの部屋の中央で子猫達が乳を吸っている。

ガラスの部屋の外にはそれを見て笑っている女性がいた。

夢見「無事に生まれたんだね湯川君…子猫達」

湯川(白衣青年)「そうですよ博士、それもついに細胞実験の手始めが成功したんです」

夢見「1つの受精卵にフランスの名もない棺から出た新種の細胞」

夢見「人間や動物の脳から出される信号や分泌物に反応し成長・退化するまさに奇跡の細胞が…」

湯川「2匹の猫に復元されたんです」

夢見「2匹?」

そう言っていた夢見と湯川の足下にガラス越しで2匹の子猫が2人を見上げていた。

湯川「この2匹なんです」

夢見「アメリカンショートヘアーと三毛猫?」

湯川「アメリカンショートヘアーは別の母猫から生まれ、非常に興味深い細胞になっていました」

湯川「アメショーが硬質化、三毛猫がガスの生成能力です」

夢見「・・・どういうものか、見せてくれる?」
227 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 18:04:09.92 ID:23OPirw0
〜夢見の部屋〜

夢見「・・・水素を発生…しかもこれまでにはない濃密なもので爆発・・・」

夢見「アメショーに至っては化け物ね、メスで斬った所が瞬時に再生するなんて」

湯川「・・・とにかく、この2匹から定期的に細胞を摂取して研究していきましょう」

夢見「細胞の名前と猫の名前今決めた!」
湯川「早いですね」

夢見「みーた(MIT-A)とみーか(MIK-A)」

夢見「2匹は私の部屋で責任を持って研究するわ、あなたは[例の不思議な人間達]を調べといて」

湯川「了解しました」



〜ガラスの部屋〜

みーた「みぃ〜♪」
みーか「にゃー♪」

夢見「こんなに可愛いのにな…なんで私猫にしたんだろ・・・」

みーか「にゃー?」すり

夢見「慰めてくれるの?」なでなで

みーた「・・・」

夢見「?」なでなで

みーた「みぃ〜♪」すりすり



これが、ボクとおかあさんが初めて出会った記憶。



228 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 18:12:37.75 ID:23OPirw0
〜数日後〜

夢見「調子はどう?」

湯川「また発見しました」

湯川「みーた細胞は硬質化に加え、成長させることも可能なようです」

夢見「というと?」

湯川「触手などが無限に生成できます。みーか細胞は…」

夢見「どうしたの」

湯川「食べたりしたものが[作れる]」

夢見「・・・?」

湯川「こちらの映像資料を見て下さい」

PCを夢見に向ける湯川。

夢見「……髪の毛一本食べただけで……変態してる!?」

湯川「限りなく人間に近い所まで変態出来るようなんです」

夢見「なんだか気味が悪いわね…」


みーか「にゃん!」ぺしぺし

夢見「ん?」

みーか「にゃーにゃ!」ぺしぺし

夢見「・・・クス、そうだね。ごめんね」なでなで

夢見「あなた達は私のせいでそうなったんだもんね」



みーた「・・・」
229 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 18:20:51.11 ID:23OPirw0
〜数ヶ月後・夜中〜

<がたん

夢見「!・・・・だれ?」

みい太「・・・おかあさん…?」

夢見「あなた…その耳と髪の毛・・・みーたなの!?」

みい太「・・・」

夢見「・・・おいで」

みーた「・・・うん」

夢見「何か、嫌なことない?痛くない?人間が嫌いじゃない?」


おかあさんは、最初に今まで不満はなかったか。猫はどう思っているかを聞いてきた。

一番人間になって驚いていたボクより、冷静で。

まるで願い事が叶った人間みたいに、色んなことを聞いて喜んだり、悲しんだりしてた。


〜数十分後〜

みーた「みぃー」

夢見「なるほど、耳をはじくと猫になったり人間になったりできるのね」

夢見「湯川には黙っとこうかな…一応」
230 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 18:31:26.05 ID:23OPirw0
〜数ヶ月後〜

この日、珍しくおかあさんがボクを置いて研究室へ向かった。

だからボクはついていったんだ。

みーかは何かを察知してたのかな、一緒に来たがらなかった。
でも着いて来た。

そして、研究室での最後の実験をしたおかあさんを見つけ、近づいた時。



 あの悪夢が起きてしまったんだ。



夢見「ヴァアアアアアアアア!!」

<グシャグシャ

湯川「・・・え」

もうダメだと思った湯川の体にはなんの変化もなかった。

そして目の前には、見慣れた色の髪をした少年が夢見の一撃をふせいでいた。

みい太「ぐぅ・・・湯川さん!逃げて!!」ガギィン

いちかばちかの賭け。 
人間になっても細胞が使える保証はなかったが湯川を守る為に賭けたのだ。

湯川「みーたなのか…?」

みい太「はやく!!」ガギィンッガギィンッ

231 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/08(月) 18:40:26.67 ID:23OPirw0
夢見「ヴァアアアアアアアア!!!」ジャキィッ

硬質化させた両腕が何度もみーたを貫こうとする。

みい太「おかあさん…!」ガギィンッ




湯川「く・・・腰が抜けて…」

みーか「にゃー!」ぺしぺし

湯川「みーか…今はそれどころじゃ…」

湯川「…!…賭けるしかないな」ザクッ

ボールペンで手を突き刺す湯川。

その流れでた血をみーかが舐めると…

<メキメキ…ゴキゴキ

ミイカ「・・・」キョロキョロ

湯川「やはり血なら髪の毛以上のスピードで変態出来るか…みーか!みーたの手伝いをするんだ!!」

ミイカ「・・・お兄ちゃん・・・」フラッ

みーたの所へ走って行ったみーか。



湯川「・・・じっくり見させてもらうぞ、化け物ども」

232 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/08(月) 18:41:32.72 ID:23OPirw0
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
         /::::,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 _
       /::,::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
       /:,:::'::::::::,!:::::::::::::,::::::::::,:::::::::::::::::ヽ
     /;::':::::::::::,!::::::::::/:::::/ヽ:::::::::::::::::::',
     /,'i:::::::::::,!:::::::://:::, '  ̄ ヽ:::i:::::::::':::::!
    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:' 今日は終わります
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/  それではまた明日くるZE☆
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/ 
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
233 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/08(月) 18:45:42.62 ID:s1jkoXIo
234 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/08(月) 18:57:46.06 ID:xPYp3awo
お疲れ様!

待ってるんだZE☆
235 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 16:28:41.72 ID:e4jW8K.0
みい太「・・・ッ」ガギィンッ

夢見「ヴォォアアアアアアッ!!」ブルンッ

ミイカ「・・・」グチャンッ

何か肉塊のようなものが夢見の足に着く。


肉塊「「・・・・・・」」グパッ


<ドォォォオンッ!!


湯川「凄い…即席で小型の生きる爆弾が作れるのか!」カチッ

湯川は手に持っていたボールペンの脇を強く押した。

その動作をみーたは見逃さなかった。

みい太「・・・今のなんだろ」

夢見「ヴゥゥ……み・・た」

みい太「!!」


湯川「まだ息が…!?しかも正気になってやがる!!」

夢見「に…げなさい・・・あなた…た…ちは…殺される・・私、…がッ時間を稼ぐから!!」メキメキ

湯川「クソ!血迷ったか夢見ぃっ!!その化け物どもを逃がす気か!?」
236 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 16:38:59.78 ID:e4jW8K.0
夢見「・・・あなた・・勘違いしてるわ…」

湯川「あぁ?」

夢見「この子達を化け物にした私達が化け物なのよ?」ジャキィッ

みい太「・・・おかあさん」

夢見「にげなさい…はやく!」


ミイカ「お兄ちゃん、こっち」タタタタ

湯川「く・・・」


武装兵「ただいま到着しました博士!」タタッ

湯川「何がなんでも化け物を捕まえろ!!必ずだぁあ!!!」

その一声で一斉に銃声が鳴り響く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・
237 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 16:55:46.42 ID:e4jW8K.0
〜現在〜


ゆり「…12年前?」

みい太「うん、今のが研究所を抜け出した時の話」

みい太「・・・」

みい太は下を向いて何かを見ていた。

まるでその時必死に走っていた研究所を見るように。

ゆり「・・・ごめん」

みい太「え?」

ゆり「…みい太は思い出したくないのに、ウチが無理に聞き出して」

みい太「ゆり・・・ボクが怖くないの?」

ゆり「むしろ可愛いよ」

みい太「これを見ても?」メキメキ

みい太の右手が触手で覆われ、包丁のような刃物へと変化する。

ゆり「……」スッ

みい太「!?」

ゆりは怖がらず、その右手をゆりの胸に押し当てる。

ゆり「ほら、ウチの心臓バクバクしてないでしょ?」ニコッ
238 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 17:14:17.95 ID:e4jW8K.0
ゆり「・・・信じてるから」

ゆり「わたし…みい太のこと、大好きだから…平気なんだよ?」

みい太「・・・」メキメキ

みい太は元に戻すとゆりを押し倒した。

<ドサッ

ゆり「みい太?」

みい太「ごめん…わかんないんだ、人間だからなのか…ゆりが好きなのか…」

ゆり「なんのことをいってるの…みい太?」

<ガバッ

ゆり「みい太…っ?」

いきなりゆりを抱きしめ、下腹部を擦りつけてくる。

ゆり「・・・発情?」

しかしそれにしては優し過ぎる。

猫人間でも、ミラン達のように雌(女)を後ろから力ずくで交尾するはずだからだ。

ゆり「・・・みい太…」ギュッ

少女はキュッと目を瞑るとそのまま体を少年に預けた。

その初めての行為は、少女にとって一番の思い出になっただろう。

最高の、[長き時を経て]ようやく本当の意味で結ばれたのだから。

239 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 17:32:27.77 ID:e4jW8K.0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

〜朝〜

ゆり「・・・ん」ぱち

<ズキッ

ゆり「・・・ッ?」

下腹部から痺れるような痛みが襲う。

ゆり「あー…そか、みい太としたんだっけ」ぬるっ

指で下腹部の今は冷たいぬるっとした感覚を確認する。

ゆり「みい太は…?」キョロ

みい太「ゆり」ぎゅぅ

ゆり「いた♪」

ゆり「みい太」

みい太「なに?」

ゆり「キス。わかるかな?」

みい太「?」

ゆり「しゃあッ。貰い!」ちゅ

みい太「?」

ゆり「へへへ〜ん♪好きな人通しはこうやって唇を重ね合うんだよー」
240 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 17:47:17.51 ID:e4jW8K.0
みい太「えへへ…そっか…くしゅん」

ゆり「あ。どう?一緒に朝シャワーする?」

みい太「うん♪」


ゆり
     「・・・ッ!?」
みい太

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
女?「なあ、もしこの国が平和になったら…」

男?「・・・ボクと結婚、してくれる?」

女?「な!なんで先に言うんだ!!」

男?「いつもはジャj#%^がボクをリードしてたからね、たまには♪」

女?「・・・そうだな」

女?「このフランスが平和になったら結婚しよう」

男?「えへへ♪」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「なに…いまの?」

みい太「ゆりも見えたの?」

ゆり「・・・ううん、なんでもないよ?そっちは?」

みい太「・・・眠いからちょっと寝ぼけたかな」
241 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 18:00:12.42 ID:e4jW8K.0
〜浴室〜

ゆり「〜♪」ジャー

みい太(でも良かった、ゆりが研究所の話だけで満足してくれて)

みい太(もしも、[その後の事]を聞かれたらそれこそゆりに嫌われたかもしれない)

みい太(あの学校の屋上でのみーかとの戦いの話…)

みい太(…ボクの肉体の一部となってるのがみーかとは言えない)

みい太(ましてや[喰った]なんて)








〜居間〜

ゆみ「ゆりねえ!助けて!!」

ゆり「ゆみ?・・・!!」

見るとゆみの後ろからズカズカと男達が入ってくる。

みい太「まさか!?」バッ

男1「身構えなくていい、我々は警察だ」

ゆり「・・・証拠」

男1「手帳と、ミキさんと雄太君からの伝言だ」

ゆり「ミキ達から!?」
242 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/09(火) 18:08:53.32 ID:e4jW8K.0
ー手紙ー

ゆりさん、みい太くん。

実はあの夜、私達は重要なことを伝え忘れていました。

それはあの夜に研究所の人間達に襲撃されていたこと・・・

それから、その人間達が受けていた任務内容のデータです。

そこには一部のみい太くんみたいな猫人間と、ゆりさんとみい太くんが載っていました。

さらにそこには三日以内と記されていました。

恐らく、すぐに研究所の人間達がみい太くんを捕まえに行くと思います。

気をつけて。
        by 美雪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ゆり「・・・美雪って名前だったんだ」

みい太「これが本当ならすぐ安全な場所に…」

<何をする!?よせぇぇぇ!!

<ダダダダダンッ!

男2「なんだ!?」

みい太「血の臭い…!ゆり、逃げないと!!」
243 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 18:17:49.68 ID:e4jW8K.0
武装兵1「全員動くな」スチャ

男1「お前ら!この日本でこんなこと許されると…」

<ダダダンッ

ゆみ「いやぁっ!?」

みい太「くっ…」メキメキ!

腕をほんの一瞬で触手化させ、それで武装兵を薙払う。

<ブンッ

武装兵1「ぐはっ!?」ドガッ

みい太「早く逃げッ」


<ドズンッ


みい太の左肩に何か太い物が突き刺さる。

みい太「…?」

<ドォオッ

その物体はグレネードだった。

みい太の体に爆発が直撃した。

さらにゆり達を爆風から守ろうとしたのか、体内に爆発を留めさせた為。致命傷だった。

244 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 18:26:40.53 ID:e4jW8K.0
ゆり「みい太ぁぁあ!!」

武装兵2「本体を持ち出せ」

武装兵達「はっ!」

ゆり「やめろぉ!みい太に触んな!!」

何度も武装兵に殴りつけるが、軽くなぎ倒される。

力無い、弱ったみい太を抱えて武装兵達はゆりの前から姿を消す。

ゆり「・・・ま…て……」

薄れ行く意識の中、ゆりの中で誰かが呟いた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

?「守りたいと願え、そうすればきっと守れるんだよ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「・・・ぐぅ!!」

殴られた脇腹を押さえてマンションを飛び出す。

245 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 18:37:29.95 ID:e4jW8K.0
ゆり「まてぇぇえ!!」

みい太を車に乗せている武装兵達に叫ぶ。

武装兵2「おい女、こっちは本気でやってんだよ」

武装兵2「邪魔すんなら」クイッ

顎で合図され、他の武装兵が拳銃をゆりに向ける。

武装兵2「[ピーーー]ぞ」

ゆり「・・・」ダッ

武装兵めがけて全力で走り出す。

武装兵3「あばよ」パンッ

武装兵の拳銃が一瞬赤く閃光を放つ。

しかしゆりに弾丸は当たらず、後方の地面に当たる。

武装兵3「外したか!」パンッパンッパンッ

全てゆりを逸れる。

武装兵3「な…っ」パンッパンッパンッパンッパンッ

全て、まるで銃弾から避けるようにゆりに当たらない。

ゆり「らああああああああッ!!」

<バキッ

武装兵のヘルメットが割れる音が鳴った。
246 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 18:46:56.76 ID:e4jW8K.0
武装兵2「ぐはぁ!?」ドサッ

武装兵4「んのガキ!!」ブンッ

武装兵の1人がロッドで殴りつけようとするがそれはしゃがんだゆりの頭上を通過する。

ゆり「たぁッ!!」

武装兵を足払いする。

武装兵4「ぐっ」

<カランッ

ゆりがロッドを拾いあげ、武装兵の口元に押し込む。

そして・・・

ゆり「・・・」バチバチッ

スタンガンをロッドに当てる。

<バチバチィッッ!!

武装兵4「ぐあああああああああ・・・」

武装兵3「ガキがああ!!」ダダダダダ

自動少銃をゆりに向けて乱射する、が。

ゆり「・・・」

ゆりは動いていないのに当たっていなかった。
247 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 18:54:00.17 ID:e4jW8K.0

武装兵3「なんで…なんでだ!?」

そしてゆりの拳が武装兵に当たろうとした瞬間。


<ドゴォッ


ゆりを[何か]が吹き飛ばした。

<ドサッゴロゴロ!

ゆりは数m転がってから動かなくなった。

ゆり「ぅあ・・・」

ゆりが見上げたそこには、ハゲた目つきのキツい男がいた。


腕を触手のようにして。


白衣ハゲ「・・・・行くぞ」メキメキ

武装兵3「は、はい!」

そういって武装兵は倒れている仲間を回収する。

その時、ふと意識が薄れているゆりと白衣ハゲの目があった。

白衣ハゲ「・・・すまない」

ゆり「!!」

その言葉だけを聞き、ゆりは気絶した。
248 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 19:02:53.39 ID:e4jW8K.0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

幼女「チィーッス☆」

真っ白な空間の中、幼い少女が目の前にいた。

ゆり「え…ち、ちーっす」

幼女「ノリ悪ッ…まあ昔よりかはマシだけどさ☆」

幼女「いや〜、負けたね?見事にさww」

ゆり「・・・みい太、殺されちゃうのかな」

幼女「その時はあたしの力でまた一緒にしてやんよ☆」

ゆり「・・・」

幼女「・・・安心しなって、あたしが知る限りアンタの彼氏は平気だよ」

ゆり「でも!」

幼女「信じてるんでしょ?」

ゆり「あ…」

幼女「なら、全部[良いこと]だけ信じてればいいよ。」

幼女「[信じる者は救われる]これは本物だよ」

ゆり「・・・君はいったい?」

幼女「おっと!時間だよ、行ってきな☆」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
249 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 19:19:33.90 ID:e4jW8K.0

<ブーン…ガコンッガコンッ

うるさいエンジン音と周りの何かがぶつかる音でゆりは目が覚める。

ゆり「・・・ここは?」

隊員1「起きたか、良かった」

隊員2「隊長!例の少女が目を覚ましました!!」

辺りで何人かの迷彩服を来た男達が騒ぐ。

隊長「井上優里さん、どこか痛む所はありますか?」

ゆり「・・・ないです」

遊馬「私の名前は神田遊馬、あなたの名前はわかりますか?」

ゆり「・・・井上優里です」

遊馬「よし、大丈夫だ。起きれるか?」

揺れる車内でゆりはバランスを崩さないように立ち上がった。

遊馬「私達は違法研究を行っていた研究所へ向かっているんだ。
そこで協力者の話からしてみい太という少年がいるそうだが」

ゆり「みい太!!みい太はどこにいるんですか!?」

遊馬「あなたの従姉妹の話からすると研究所に拉致された可能性があります」

ゆり「多分…灰色の髪だからすぐわかります」

遊馬「わかった。もうすぐ着くが、絶対に君は車内から外に出ないでまっていてくれ」
250 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 19:30:56.92 ID:e4jW8K.0
ゆり「なんでですか…」

遊馬「協力者の話ではあまりにも危険だからだ」

ゆり「協力者・・・?」

ミキ「ゆり」

ゆり「ミキちゃん!」

遊馬「美雪さんと隊員を1人見張りに置いておく、くれぐれも勝手な真似はするなよ」



<ブーン…キキッ



突然、車が止まる。

遊馬「出るぞ!」ガチャン

遊馬の掛け声と同時に機関銃を持った隊員達が車を降り、走って行く。

隊員3「・・・かてっこない」ガクガク

ミキ「・・・」

ゆり「どういうこと?」

ミキ「あの研究所は、ここ数ヶ月の間に私みたいに人間に細胞を使っていたの」

ミキ「・・・そして完成したのが兵器用細胞、多分何人もの人間が私みたいになってくる」

ゆり「・・・それって、機関銃とかだと勝てないの?」
251 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 19:38:31.64 ID:e4jW8K.0
ミキ「硬質化してない部分に当てれば効くけど、
それ以外はオリジナルに匹敵するC4の直撃に耐える硬度だから不可能」

ミキ「それに…すぐ再生するか<ドゴォォオンッ

ゆり「!!」

隊員3「は、始まった」

<ダダダダダンッダダダダダンッ

<ぎゃああああああ!!

ゆり「・・・」

ミキ「・・・3人、ケガした…2人の人が細胞を使ってる…」

ゆり「・・・このままじゃ・・・」

ミキ「細胞のことをもっと知らないと弱点が見つからない」

ゆり「細胞をもっと知ってる・・・」

ゆり「みい太!!」

ミキ「本当なの?」

ゆり「絶対みい太なら知ってる!みい太がオリジナルなんだから!!」

隊員3「え・・・嘘だろ」

隊員が外を見て絶句する。
252 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/09(火) 19:45:54.66 ID:e4jW8K.0
<ドゴォォン

車が大きく吹き飛ばされる。

ゆり「あ、危なかった…」

ゆりがミキに抱えられ、呟いた。

隊員3「あわわわわわわ」

ミキ「まさか車を狙ってくるなんて…」

ゆり「・・・ミキちゃん、このまま研究所に忍び込める!?」

隊員3「ななななななにを言って…!」

ミキ「出来るけど…ゆりが危ないよ」

ゆり「ウチは平気だから!みい太を助けに行く!」

ミキ「わかった」ヒュン

ミキは大きくしゃがんでから、思い切り地を蹴る。

たった一回の跳躍で研究所の入り口にたどり着いた。

ミキ「ここから入って行けば…っ!!」

<ガギィンッ

ミキが巨大な槍らしきものを防ぐ。

隊員3「他の人間…!」

ミキ「先に行ってゆり!はやく!!」

ゆり「・・・わかった」
253 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/09(火) 19:46:53.84 ID:e4jW8K.0
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
         /::::,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 _
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       /:,:::'::::::::,!:::::::::::::,::::::::::,:::::::::::::::::ヽ
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    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:' 今日はこれで終わります
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/ 次は明日来ますみゃ♪
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/09(火) 19:55:44.52 ID:1B8n5UUo
乙です
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/09(火) 22:26:06.27 ID:bmzErO.o
お疲れ様にゃ♪
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/10(水) 01:58:42.09 ID:Ro2HcgSO
ふむ
257 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 12:48:47.19 ID:eev6Gxg0
ミキ「・・・おじさんも行かないの?」ガキィッ

隊員3「こ、後方支援してないと危ないだろう!?研究所の内部には恐らく危険はあまりないはずだし」ダダダンッ

ミキ(怖がりかと思ったらちゃんと考えてたんだ…)メキメキ…ジャキィンッ





〜研究所・内部〜

ゆり「はっ…はっ……あっ・・・」タタタタ

ゆりはみい太を探して研究所を走っていた。

しかし意外にも地下にあるからか広く、白い壁や部屋の迷路のようだった。

<ウィーン(扉の開く音)

ゆり「・・・ここなんだろ」

43部屋目に入ると、中は真っ暗で何も見えない。

すると、どこかで聞いたことのある声が響いた。

?「おい!アンタみい太の飼い主だろ!?」

ゆり「この声…だれ?」

?「とりあえずアンタのいる所から8歩右に進んだ壁のスイッチを押してくれ!!」

ゆりは言われた通り、進んでみた。

ゆり「あった」パチンッ
258 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 13:05:30.00 ID:eev6Gxg0
真っ暗だった部屋は照明で明るくなる。

そしてゆりの前にはガラスの部屋があった。

その中に1人少女がいた。

ミイナ「よし、これで見えるな!」

ゆり「君…あの猫人間の?どうしてここに!?」

ミイナ「こっちのセリフだなまったく・・・ん?みい太はいねえのか?」

ゆり「!…そうだ、アナタみい太を知らない!?この研究所にいるはずなんだけど」

ミイナ「なにぃ!?アイツまで捕まってたのかよ!!」

ミイナ「・・・しかしおかしいな、アンタから[濃い]みい太の臭いがしたのに…」

ゆり「あ・・・////」

ミイナ「とりあえずアタイを出してくれ!多分お兄様達も他の部屋に閉じ込められてるはずだ」

ゆり「出すってどうやって…」


そう悩んでカードロック式の扉を見ながらゆりが呟いていると

ミイナ「ゆり危ねぇ!!」

<バンッ

銃声がゆりの後ろから鳴り、ゆりに銃弾が当たろうとする。

<チュンッ

しかしその銃弾は軌道を変え、分厚い防弾ガラスに当たる。

武装兵「なに!?」
259 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 13:27:15.15 ID:eev6Gxg0
ゆり「…今絶対銃弾が・・・」

武装兵「チィッ」バンッバンッ

<チュンッギィンッ

ミイナ「すげえ…」

ゆり「らあ!!」バギッ

ゆりの回し蹴りが武装兵の股関に直撃する。

武装兵「ぅ・・・」ドサッ

ゆり「泡吹いてるけど平気だよね…」

ミイナ「股関から血の染みが出てるけど平気だろ」

ゆり「あ、カードキー」

武装兵の腰にあるカードキーを引き抜き、扉に使う。

<ウィーン

ミイナ「んな!?」

ゆり「どしたの」

ミイナ「な、な・・・なんでもないにゃ・・・//////」

ゆり(なんで顔赤いんだろ)

ミイナ(コイツ…みい太を犯したのか…!!////)
260 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 14:14:59.45 ID:eev6Gxg0
〜研究所・内部・ガラスの部屋〜

<ウィーン

ミラン「・・・すまない」

ゆり「もしかしてここに捕まってる猫人間っていっぱいいる?」

ミケ「多分私達3人とみい太君だけですよ、特にみい太君はもっと厳重な所に監禁されてるはず」

ゆり「ん〜・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

白衣ハゲ「すまない…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「・・・奥まで行ってみよう」

ミラン「何か知ってるのか」

ゆり「何となく、みい太がいる気がする」

ミケ「なら行きましょう!」

ミイナ「・・・」

ミイナ(妙だ、この研究所の人間がほとんどいない)

ミイナ(外で戦闘してるのは武装兵だけ。なら研究員はどこに…?)
261 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 14:26:38.53 ID:eev6Gxg0
〜研究所・最深部〜

みい太「・・・ここ…は?」

「もう起きたか、さすがはオリジナル細胞だな」

ガラス越しに白衣ハゲがみい太に話しかける。

みい太「アンタは…!」

ユウガ「私の名前はユウガだ、そしてこの研究所の元研究長」

みい太「ボクはどうなる」

ユウガ「・・・逃げればいい、今外に国の兵隊共が来ている」

ユウガ「[今のまま]ではもう保たないだろうな」

みい太「なんの話だ」

ユウガ「完成したんだ。人間が夢見ていたものが、[不老不死]がな」

ユウガ「体に投与すれば、化け物のような姿にならず、お前以上の力と再生能力が手に入る」

ユウガ「しかしこの細胞が完成したのが湯川にバレて悪用されるのも時間の問題だ」

ユウガ「ならお前が持って行け、国に預けるなり使うなり好きにしろ」

ユウガ「ただし、無事に湯川から逃げ伸びろ」
262 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 14:41:56.52 ID:eev6Gxg0
そう言って、扉を開けるユウガ。

ハゲた頭に凄い汗がでていた。

みい太「どうして、なんの心変わりだ?」

ユウガ「お前の言うおかあさん、田中夢見…アイツの兄だ」

みい太「!?」

ユウガ「・・・ただ、湯川と実験させた自分が許せないだけだ」


「それはそれは、困ったな」

みい太「湯川!!」

ユウガ「くっ、みい太!完成細胞だ!!」ヒュン

ユウガは注射器をみい太に投げ渡す。

みい太「アンタは!?」

ユウガ「湯川を殺してやるのさ」メキメキ…

ユウガの右手が斧のような形になる。

ユウガ「さっさと帰れ。[アメショー]」バッ

勢いをつけ、湯川に飛びかかる。

そのままユウガは湯川を斬ろうとした。

湯川「おっと」ビュンッ

しかし湯川はその一撃を華麗にかわした。

263 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 14:56:24.92 ID:eev6Gxg0
ユウガ「やはり未完成型細胞を使ってたか…」

湯川「な〜にが未完成だよ!いいじゃん?化け物ってのもさ!!」ギャィンッ

湯川の足元から硬質化された触手が出現し、ユウガを貫く。

ユウガ「ガ…ッ!??」

湯川「オリジナルの再生能力以上の殺傷力を持つ未完成なら、十分じゃねえかよ!」

ユウガ「ぐっ…この触手、先端から毒が出ているのか…」

湯川「みい太ぐれーなら余裕で殺せるレベル。つまり俺の毒は世界最強だ!!ひゃはははははははははは」

ユウガ「・・・」



(みい太は大分遠くまで行ったか…)

(まったく、湯川は明らかに話し方がおかしいと思ってたが狂ってたとはな)

(夢見…)

(私は、最低の・・・)

(最低の兄だったな)





ユウガは静かに目を閉じ、動かなくなった。
264 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 15:11:16.72 ID:eev6Gxg0
〜研究所・深部〜

ゆり「・・・開かない!!」

ミイナ「内側から別のロックされてんな」

ミケ「!」

ミラン「どうした」

ミケ「誰か最深部の方から来ます!」

<タタタタ・・・


ゆり「みい太!!」

みい太「ゆり!?」

ミラン「そっちから扉を開ければいい」

<ガチャン

ミラン「よし、あとはここを逃げれば…」


湯川「させねえよ〜!?wwww」ジャリィィィッ


湯川が奥から刃物を引きずりながら走ってくる。

ミラン「急げ!!毒をもってるぞ!!」

ゆり「毒!?」

ミイナ「ああ!猛毒の臭いがしやがる!!」タタッ
265 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 15:26:15.71 ID:eev6Gxg0
みい太「ッ!?」

<ドゴォォオンッ

床から無数の刃がみい太を貫いた。

みい太「ぐぅ・・・!!」メキメキッグシャ

その刃を、自身を硬質化させて粉砕する。

湯川「チッ・・・ギリギリ防いだか」

<ビュルンッ

<ズゴゴゴゴゴォッ!!

ゆり「通路が!!」

湯川は両手を床に突っ込んで触手を伸ばし、ゆり達の退路を絶つ。

ミラン「・・・湯川さん」

湯川「ひゃはははははははははは・・・」メキメキッ

ミラン「あなたの飼っていたペルシャ猫すら忘れたか…化け物」

ミケ「ミランさん何をする気ですか!?」

ミラン「・・・俺が湯川さんの相手をしてる間に道を作れ」

ミイナ「ムチャクチャだ!!相手はミヒャエルとは違うんだぞ!?」

266 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 15:42:28.92 ID:eev6Gxg0
湯川「ひゃああああっはぁぁぁ!!」ジャギンッ

ミラン「ぐアッ!!」ドサッ

ミイナ「しゃあああああ!!」

ミイナが湯川の隙を突く。

そして湯川の顔面にコンクリートぐらいなら軽く割るであろう一撃が入る。

湯川「・・・あひゃひゃ」ニンマリ

しかし湯川にダメージはなかった。

むしろミイナの足にダメージがあった。

ミイナ「〜!?」バキンッ

右足から、太い枝が折れるような音が鳴った。

みい太「マズい・・・硬質化させてたんだ!!逃げろミイナ!!」

ミイナ「ぅ…ぐあ」ドサッ

しかし折れた足のせいで立てない。

ミケ「ミイナさん!!ミランさん!!」タタッ

みい太「近づいちゃダメだ!!」

既に、遅かった。

<ドズンッ

硬質化させた湯川の腕がミケの胸にめり込む。

ミケ「カハッ・・・!!」
267 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 16:01:08.56 ID:eev6Gxg0
<ドサッドサッ・・・!!

鞠のように跳ね転がった後、ミケは動かなくなる。

ミラン「きっさまぁあああああああ!」ドゴォ

ミランは手元にあった瓦礫の塊を湯川に投げつける。

<ビュンッ

しかし湯川の刃の一振りで瓦礫は粉々になる。

湯川「ひゃははは」ドゴォンッ!

巨大な瓦礫がミランに放り投げられた

ミラン「!?」

<ズゥゥゥンッ

みい太「ミラン!!」

ゆり「そんな・・・」

みい太「・・・逃げて」

ゆり「え…?」

みい太「今すぐ逃げるんだゆりぃッ!!」



<ドスッ


みい太の胸から、何かが突き出た。
268 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 16:09:15.92 ID:eev6Gxg0
みい太「・・・ぁ」

湯川の刃が、みい太を貫いていた。

みい太の目が、閉じようとする。




ゆり「うわああああああ!!離せ化け物ぉ!!」

<ドガッ

ゆり「うぐ…」

ゆりの細い首を、湯川が掴む。

みい太「や…めろ……やめてくれ・・・」

湯川「ヴェアァァァ…」ズンッ

ゆり「が・・・ぁッ!?」

ゆりの体内に湯川の猛毒が入れられた。

みい太「やめろぉぉぉぉ!!!」バギンッ

湯川「!?」

<ドサッ

みい太が湯川の左腕を切り落とし、ゆりが力無く落ちた。

みい太「ゆり…ゆり!!」ユサユサ

ゆり「・・・」

みい太「そうだ…ユウガに渡された細胞を…!!」

269 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 16:12:41.44 ID:eev6Gxg0
<ブスッ


ゆっくりと紫色の液体がゆりに流れていく。

みい太「頼む…ッゆり!!」

ゆり「・・・」


ゆりは、動かない。


みい太「ゆり!!」


どれだけ名前を呼んでも、起きない。


    もう二度とゆりは動かない










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・
270 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 16:18:33.38 ID:eev6Gxg0
・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


幼女「チィーッス☆」

ゆり「・・・ここって、花畑みたいな所なのかな」

幼女「うっわー、いきなりネガティブ来たよ」

ゆり「・・・みい太も来るかな」

幼女「来ないよ」

ゆり「どうして」

幼女「ここは死んだ人間や動物の来る場所じゃないから」

ゆり「じゃあどこ」

幼女「神のプライベートルーム♪」

ゆり「・・・君が神様?」

神「イエスイエス☆ここは天使でも入れないから君は特別なんだよー?」

ゆり「・・・?」

神「・・・[二度]も説明するとはね」

神「ちょっとこっちきてみ」
271 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 16:25:59.64 ID:eev6Gxg0
ゆり「・・・」すたすた

<ピカッ

ゆり「!」

女神「へへーん、どう?かっこよくね?」

ゆり「大きくなった・・・」

女神「汝、神との契約を結びし者よ。」

女神「今ここにて汝の封印と禁を解く」

そう言い、白い手をゆりの頭に乗せる。

ゆり「・・・あったかい」

ゆり「・・・!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「やれやれ、瀕死になってから解除かい?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「??」キョロキョロ

女神「仕方ないよ、人間の行動はいつも予想外だしね☆」

ゆり「誰?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダルキー「私か?私はそうだな…ダルキーと呼んでくれ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

272 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 16:30:58.94 ID:eev6Gxg0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダルキー「しかし時間がないな、早く[戻らないと]ロジェが手遅れになる」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

女神「ジャ・・・ダルキー!ロジェじゃなくてみい太だよ!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダルキー「む、そうだな!みい太…な」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「凄い・・・頭の中に声がする感じ」

女神「じゃあ戻すから、覚悟しときなねゆりちー☆」

ゆり「なんのこと?」

女神「チィーッス☆」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・
273 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 16:36:25.77 ID:eev6Gxg0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


みい太「ゆり!!ゆり・・・!?」

ゆり「・・・みい太?」

ゆり「私・・・何が起きたのか…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダルキー「いちゃついてる場合じゃない、来るぞ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「この声!?」

湯川「ヴァアアアアアア!!」

<ドゴォォッ

ゆり「危なかった・・・」

みい太「ゆ…ゆり?」

ゆり「!?」

みい太に言われ気づいたゆり。

ゆりは無意識のうちにみい太を抱きかかえて湯川の一撃をかわしていた。

ゆり「なにこれ・・・」

274 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 16:44:40.20 ID:eev6Gxg0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダルキー「私とお前が同調している証だ。身体能力が私に近づいてる」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「ダルキーの?」

みい太「ゆり、誰と話してるんだ?」

ゆり「え・・・(そっか、心の中で会話してるんだ)」

みい太「とにかく…逃げないと」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダルキー「逃げる必要はない、このまま奴を倒すぞ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり(どうやって!?)

湯川「ヴアアアアアアアア」ギャィンッ

湯川が鉈のような右腕でゆりを叩き斬ろうとする。

みい太「危ない!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダルキー「思い描け、奴の攻撃を全てかわし、奴を倒せる最強の自分を!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「・・・思い描く!!」

<ヒュン

湯川の一撃をゆりはかわした。
275 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 16:52:45.90 ID:eev6Gxg0
ゆり「最強の私・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダルキー「難しく考えるな、なんでもいい。お前たちの言うゲームでもいい!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「・・・最強」

<ファサッ

みい太「!?・・・ゆりの髪の毛が銀色に?」

ゆり「思い描く!!」

<スチャン

みい太「長い・・・刀?」

湯川「ヴァアアアアアアッ!!!」

湯川がゆりめがけ突進する。

ゆり「・・・八刀一閃・・・!」

<ガギィンッ

湯川の最初の一撃を弾き返した。

それと同時にゆりの[二太刀目]が湯川の硬質化された肉体を切り裂く。

ゆり「三!」
湯川「ヴェェアアアアア!!!」ブンッ

<ズバァァンッ

湯川の刃を切り落とす。
276 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/10(水) 17:01:49.50 ID:eev6Gxg0
湯川「・・・ァ?」

湯川「ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

<ズドンッジャギギィンッ!!

湯川の全身の触手が刃化してゆりを囲む。

そして刃は一斉にゆりを貫こうとする。

ゆり「四!」
<ズバァァンッ

ゆり「五!!」
<ズバァァンッ

風をも斬るような神速の剣撃がその刃を全て弾き返し、切り落とす。

ゆり「六!七!!」

<ヒュンヒュンッ

湯川の全身がたった二回の剣撃で崩れ去る。

湯川「ヴァアアア・・・ッ!!?」

ゆり「八刀一閃!!」





<ズバァァンッ!!!





湯川は一筋の一閃にして真っ二つになった。
277 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 17:10:22.96 ID:eev6Gxg0
<ドシャッ

湯川であったものがそこに倒れた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダルキー「・・・凄いな、私の時代ではなかった発想力だ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「勝った・・・?」へなへな

<ピカーッ

ゆりの銀髪と刀が消滅する。

みい太「ゆり!」ガシッ

ゆり「みい太・・・ただいま」

みい太「今の・・・何だったの?」

ゆり「・・・私の妄想の自分、かな?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ダルキー「他の仲間達を連れて外に戻った方がいいんじゃないのか?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆり「そうだ!!急いでミキちゃん達の所に戻らないと・・・」

みい太「ボクがみんなを運ぶからゆりは先に行ってて!」

ゆり「うん!」
278 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 17:18:26.33 ID:eev6Gxg0
〜研究所・入り口〜

ミキ「ぜえ…ぜえ…意外に勝てましたね」

隊員3「敵は全滅、こちらに死者は無し・・・・完全勝利だ!」

ゆり「ミキちゃん!」

ミキ「ゆり・・・!みい太くんは?」

<ドサドサ

ミイナ「いたた!優しく降ろせよみい太!」

ミケ「…ミランさん、近い」

ミラン「いいじゃないか、ミケ・・・」

みい太「みんな無事だよー!」

遊馬「井上君!美雪君!無事だったか!?」

ゆり「はい!でもケガ人が沢山いますけど・・・」

みい太「ゆりは?」

ゆり「私は平気…みたい」

みい太(あの細胞のおかげなのかな・・・)


遊馬「よし!我々が病院と家に送ろう!!」
279 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 17:19:09.02 ID:eev6Gxg0









































280 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/10(水) 17:26:55.56 ID:eev6Gxg0
〜2週間後〜


あれから、しばらくの間テレビで地下研究所のことで盛り上がった。

でもほんの4日ぐらいで突然話題に出なくなり、テレビや新聞でその事件に触れることは無くなった。

それが国による操作なのか、ただのマンネリ化なのかはわからない。

でも、あの研究所の存在で世界が大きく変わったのは確かだと思う。

またみい太みたいな人が出てくるかもしれない。

でも私はそんなの構わない、なぜなら



大切な人がいればそれで良かったから。



あと、どうやら私は一生歳をとらないらしい。

みい太もね。

だから私は、世界がどうなろうと構わない。

ずっと、そばにいられるのだから。

きっと・・・そう私は信じてる。
281 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/10(水) 17:28:48.03 ID:eev6Gxg0
第1部「恩返しの始まり」
最終話「恩返し・・・できなかったなぁ」
       
           猫に恩返し、1部完結!!
282 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/10(水) 17:29:23.62 ID:eev6Gxg0
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
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     /,'i:::::::::::,!:::::::://:::, '  ̄ ヽ:::i:::::::::':::::!
    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:' お疲れ様でしたあああああああああ
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/ 
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
283 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 17:30:34.13 ID:IjXIff.o
乙ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅううう!!
284 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/10(水) 17:36:45.65 ID:eev6Gxg0
ありがとぉぉぉぉ!!

次回第2部「世界の始まり」は明日からやりますZEぇぇぇぇぇ
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/10(水) 17:42:15.16 ID:4pn3KRwo
お疲れ様ぁぁぁぁぁ!
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/11(木) 01:23:02.05 ID:geEHoASO
なんだとぉぉぉぉ
287 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 15:26:57.89 ID:c81mqnI0
神「チィーッス☆」

神「いやあ、なんか本編始めようと思ったらさ、なんか天界がゴタゴタしてて…」

神「あたしスゲー多忙なんだよね」

<コンコン

天使「女神様、こちらの資料を確認して下さい」

神「・・・今大切な冒頭やってたんだけど」
天使「は?」

神「…なんでもな〜いです!」

<ペラッ

神「死亡予定者ねえ・・・ザルエラもお疲れ様ってね」

神「ん・・・?」

神「[北条雪人]…はて、最近聞いたような」

神「!?」

288 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 15:29:50.26 ID:c81mqnI0

神「これ!!いつ実行されんの!?」

天使「へ…ああ、確か12年後のはずですが?」

神「ザルエラに話をさせて!!今すぐに!!」

天使「それは出来ませんね」

神「・・・まさか」

天使「封印陣を外から発動させていただいてたのですよ、神」

神「ミカエル…そこまであたしの持つ[召喚力]が欲しいのか!!」

ミカエル「可笑しな事を言いますね、持っているのはアナタじゃない」









       「[あの聖女]なんでしょう?」








289 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 15:32:01.27 ID:c81mqnI0











         猫に恩返し・2


         第1話「猫と巡り会い」









290 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 15:44:50.97 ID:c81mqnI0
〜研究所の事件が起きてから86年後〜


みい太「誕生日おめでとう、ゆり♪」

ゆり「もう…やめてよ、103歳の誕生日なんてヤダ」

みい太「わかってるけどさ、俺はゆりの生まれた日はちゃんと祝ってやりたいんだよ」なでなで

ゆり「むぅ…」

(すっかり逞しくなったなぁ…みい太)

(さすがに当たり前か、98年生きてればみい太も強くなるわけだ♪)

ゆり「・・・いろんなことあったなぁ」

みい太「急にどうした?」

ゆり「初めはユキトが殺されて、ゆみの息子ができて、その息子が世界チャンピオンになったり」

みい太「……猫人間が正式に人間として扱われることが決まったり?」

ゆり「ゆみの孫が生まれたりね♪」

みい太「・・・まだ100年経ってないのにな」

ゆり「これからも、長いね」

みい太「でも、どんな時代になっても俺はゆりがいる限り変わらない!」ギュッ

ゆり「そうだね、みい太」なでなで

ゆり「・・・あれ?」
291 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 15:52:00.26 ID:c81mqnI0
みい太「!?」

ゆり「こんな所に…遊園地出来たんだ」

ゆりは大きな看板の前で驚く。

ゆり「あ!今なら一週間無料なんだって!」

みい太「おぉ!行くか?」

ゆり「久しぶりだな〜!遊園地来るの♪」



〜遊園地・受付〜

受付「では、まだ従業員の少ない小さな遊園地ですが楽しんで行って下さい」

ゆり「しゃー!いっくぞぉ♪」

はしゃぎながらゆりはあちこちを見回す。

みい太「何から乗るか決まったか?」

ゆり「観覧車乗ろう!ね?ね?」キャッキャッ

みい太(嬉しそうだな…良かった、良い誕生日になりそうで)

みい太「・・・」なでなで

ゆり「?」
292 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 15:58:03.28 ID:c81mqnI0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


〜休憩所〜

ゆり「楽しかったね〜?」

みい太「ははっ、ゆり最初怖がってただろ〜」

ゆり「むぅ…」

みい太「ん、アイス買って来ようか?」

ゆり「うん!買って買って♪♪」

思わず跳ねながらみい太に頼むゆり。

みい太はわかった、と言ってアイスを買いに行く。

ゆり「〜♪

ゆり「あー!」ビクッ

ゆりが何かを見て跳ね上がる。

ゆり「お化け屋敷だ・・・」
293 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 16:05:08.75 ID:c81mqnI0
ゆり「まさかまた消えるタイプ?」

ゆり「・・・」

ゆりは、自分の中にある好奇心と戦っていた。

行ってはいけない、そう心の奥底で思っていても行きたいと思ってしまう魔翌力があったのだ。

そうしてゆりはいつの間にか怪しげな雰囲気を漂わせるお化け屋敷の前に立っていた。

ゆり「・・・みい太遅いし、すぐ戻って来れば平気だよね」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「よ…せ・・・い…くな…………」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゆりは頭の中に響くダルキーの声になぜか気づかない。

まるでお化け屋敷にとりつかれ、何も聴こえないかのように。

そしてゆりはついに入ってしまった。










294 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 16:15:56.40 ID:c81mqnI0
<バタンッ

中に入ると、まるで何も見えないほど暗く、寒かった。

ゆり「・・・や、やっぱり怖いからまた今度にしようかな…」

ゆり「あ、あれ…」ぺたぺた

ゆりは引き返そうと、入ってきた扉を開ける・・・はずだった。

ゆり「扉、ない・・・?」

念の為に、あちこちを手探りするが扉らしき窪みもノブも何もない。

ゆり「進むしかないのかな」

男?「そうですね、アナタはそっちに行くんじゃないですよ?」

ゆり「あ、あの…出口はどこですか?」

?男「大丈夫、アナタは私が連れて行きますよ」

?「私、サマエルがね」ニッ

ゆり「・・・今なんて?」




<グシャッ




295 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 16:24:52.86 ID:c81mqnI0
みい太「ふう…まさか機械が故障するとはなー」

みい太が休憩所に戻るが、そこにゆりの姿はない。

みい太「あれ、ゆり?」キョロキョロ

周りを見渡すがゆりの姿はない。

みい太「・・・トイレかな」


<ヒュゥゥ…


ただの、何の変哲もない風が吹いた。

だが、その風に乗ってきた[匂い]が問題だった。

みい太「ゆり!?」

乗ってきた[匂い]は、ゆりの血の匂いだった。

みい太「まさかなにか…ゆり!!」ダッ

こんな時に限って胸騒ぎがすることにみい太は怯えていた。

なぜか随分前にも同じような事があった気がしたのだ。

みい太はただ、匂いの方向へ走った。

何度もよぎる悪い事態を振り払いながら。
296 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 16:31:06.03 ID:c81mqnI0

しかし、みい太の儚い願いは一つの光景を前に散った。


みい太「ゆり・・・?」


赤い、真っ赤な水溜まりの中心でゆりは横たわっていた。


みい太「ゆり!!」


素早く駆け寄り、自身の細胞をゆりの体と結合させようとする。


みい太「!・・・なんで、なんで繋がらない!!?」


しかし、すでに1つ1つの細胞全てが死んでいた。


まるで、魂そのものを殺されたかのように。


みい太「・・・」


ゆりの体は冷たくなっていた。


もう二度と奇跡は起きないから。


みい太「う・・・」


みい太「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
297 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 16:31:38.20 ID:c81mqnI0










































298 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 16:45:18.13 ID:c81mqnI0
〜150年後〜

少女「はぁ…っはぁ…っ!」タタタタ

狭くて暗い裏路地を制服を着た赤髪の少女が走り抜ける。

そして、革靴が片方無いせいで何度か転びそうになりながら
走る足音に続いて複数の男達の足音が鳴る。

男1「オラ待てよコルァッ!!」

<タッタッタッタ

少女「誰か…誰か…ッ!」タタタタ

<バッ

少女「!!」

角を曲がった先は、ただの壁しかなかった。

つまり行き止まりだ。

男2「いいねー、ここなら人目につかねえし嬢ちゃんも鳴き放題だなww」

男3「ついでに財布もいただいて別の遊びもいいな」

男達は少女の体を舐め回すような汚い目で見る。

少女「ひ・・・」へなっ

299 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 17:02:24.97 ID:c81mqnI0
女の声「まぁぁ…てぇぇええええい!!!!!」

<ドゴォォンッ

突然背後から女の叫び声と共に男達の1人の後頭部に踵落としが決まる。

男2「・・・」フラッ

<ドサッ

男は2、3度痙攣してから動かなくなった。

男1「なッ!?」

少女「?」ビクビク

女「その娘に手は触れさせないッスよ!」バッ

明らかに痛々しいポーズをとり、男達を挑発する。

男3「チィッ」ブンッ

女の後ろにいた男が蹴りを入れようとする。

しかし

<パンっ

あっさり女の片手で蹴る前に止められてしまう。

女「蹴る時、まず膝から入らないと太股を抑えられるだけで止められちゃいますよ?」

男3「!??」
300 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 17:12:59.68 ID:c81mqnI0
男1「ざけやがッて…!!」チャキ

男の1人がポケットナイフを取り出した。

少女「危ない!!」

男1「遅ぇぇッ!!」ビュン

男がナイフで女の背中を斬りつけようとしたその時、

<バッキィィンッ!!

何かが男のナイフを弾き飛ばした。

男1「は…?」

<ちゃりーんっジャキッ

ナイフと一緒に何かが後ろの方で落ちる。

男1「じゅ・・・10円玉だと!?」

女「たあ」ヒュンッ

男1が驚いて一瞬固まっている隙に、女の右足が唸りをあげ男3のみぞおちに入る。

<ズドッ!

男3「ガッ!??」ドサッ

女「せいっ」ヒュンッヒュンッヒュンッ

その勢いを乗せたまま回転し、

男1「!!」

<バコォォォンッ

男を薙ぎ倒す。
301 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 17:43:33.47 ID:c81mqnI0
こうして、たった1分にも満たない間に男達を全滅させる。

少女「・・・」ぽかーん…

女「ふぅ…君!大丈夫かな?♪」スタスタ

少女「あの、大丈夫です!ありがとうございました!!」ぺこり

女「うんうん、平気でよかったよー♪」なでなで

女「所で、名前は?」

ユラ「あ…私、ゆらって言います!」

ユキ(女)「そかそか♪ウチは北条雪!ユキって呼んでよッ」

ユラ「北条!?」

ユキ「・・・しまった」

ユラ「空手オリンで金メダル取った北条勝の娘さんですか!?」

ユキ「えぇ・・・まあ、ね・・・」

ユキ「ほ、ほら、学校遅刻するんじゃない?」

ユラ「あ、そうでした!さようなら!!」

ユラはそう言って凄いスピードで去っていった。

ユキ「・・・同じ制服なの気づいてたかな、あの娘」
302 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/11(木) 17:52:30.96 ID:c81mqnI0
〜東方不敗・魔星亜慈阿・学校〜

ユキ「うわ…遅刻したな〜」

<ガラッ

ほんの少し隙間を開けて中を覗くユキ。

ユキ(もう出席とってるー!!?)


〜教室〜

先生「北条雪ッ!・・・・どうした?いんのかッ?」

<ガラッ

ユキ「はい!います!!」

先生「たわけぇえええええ!!!!!」ビュンッ

ユキ「な!?見えない!!」

<ズバァンッ

先生の投げたチョークがユキの額で粉となる。

ユキ「ぐはぁ!?」
303 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 18:04:58.64 ID:c81mqnI0
先生「ふん…今のもかわせんようじゃまだまだだな!」

生徒「なに!!」

生徒が1人声をあげた。

先生「?」


ユキ「チョーク、お返ししますよ?」グッ

そのユキの手には、デコボコなチョークが握られていた。

先生「バカな、確かに粉と化したはず!」

ユキ「たあ!」ドビュンッ

ユキの腕が残像を残し一瞬見えなくなると同時にチョークが飛ぶ。

先生「!・・・わしより速いだと!?」

<パァンッ

しかしそのチョークは先生の目の前で粉々となった。

先生「…!」

ユキ「さて、私は怒られたし。着席しますかな♪」ガタッ

先生(粉と化したチョークを空中にあるうちに拾い集め、それを手で固めたのか!)
304 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 18:26:21.43 ID:c81mqnI0
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
         /::::,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 _
       /::,::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
       /:,:::'::::::::,!:::::::::::::,::::::::::,:::::::::::::::::ヽ
     /;::':::::::::::,!::::::::::/:::::/ヽ:::::::::::::::::::',
     /,'i:::::::::::,!:::::::://:::, '  ̄ ヽ:::i:::::::::':::::!
    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:'  今日はこれで終了します
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/  次回は訳あってこのまま来週の月曜日です
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
305 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 18:48:33.77 ID:c81mqnI0
やっぱり続けます
306 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 18:58:32.45 ID:c81mqnI0
〜昼休み〜


男子生徒「北条ぉぉぉぉ!!」だきっ

ユキ「いきなりなにすんですかぁぁあ!?」ボクスッ!

男子生徒「よ、容赦なくアッパーするそのサディスティック・・・素敵!」キラキラ

ユキ「死んで下さいドM」ガスッ

男子生徒「あふんっ…////」

ユキ「きもっ…キモすぎて気持ち悪くなったじゃないですか気持ち悪いこのキモ野郎!!」

男子生徒「五回もキモって言ってくれるとは俺は感激だああああああああ」だきっ

ユキ「 だ き つ く な !! 」ドグシャ

先生「音をどうにかしろ北条」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・
307 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 19:10:25.07 ID:c81mqnI0
男子生徒「ん、赤髪の生徒?」ハアハア

ユキ「うん。今朝アンタ以下の変態に襲われてたのを助けたんだけど」げしげしっ

女子生徒(蹴られてるのに喜んでる…?)

男子生徒「赤髪ね…名前は?」ぁぁ…///

ユキ「ユラしか聞いてないよ」ゴキゴキッ

女子生徒(明らかにアバラ折ってるよね…)

男子生徒「ユラたんなら知ってんぜ!?」

ユキ「 た ん を つ け る な 」ドブシャッ

女子生徒(ひぃぃぃ!?)




308 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/11(木) 19:15:03.14 ID:5ApAvjgo
なるほど……ここで死ぬのか……
309 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 19:25:01.94 ID:c81mqnI0
〜別の教室〜

男子・女子達「うわ!!すげえ!北条雪だよ!?なんでウチのクラスに!?」ざわ…ざわ…

ユラ「ユキさん!?」


男子生徒「ユラッたああああああああああんんん!!!」だきっ

ユラ「きゃああああああ!?」

ユキ「なにしてんですかあああ!!」バゴンッ

生徒「すげえ!北条さんの回し蹴りだ!!」

生徒「しかも三回転してからの一撃だから即死だぜ!!」

男子生徒「さ、最高だ…ユキ!!」ハアハアハアハア

一同「変態だーーー!?」



〜落ち着いてから〜

ユラ「わ、私と友達に…!?」

男子生徒「違う、俺の女帝になれ」キラッ
ユキ「だまれ」

ユキ「うん、ウチまともな友達がいないから今流行りの遊園地に行けなくて・・・」

男子生徒「遊園地を裸で犬散歩!?」
ユキ「しね」

310 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 19:32:35.47 ID:c81mqnI0
〜休日・遊園地〜

ユキ「はわ〜」キラキラ

ユラ「そんなに来たかったんですか?」

ユキ「うん!1人では来れないし、ユージと来てもヤダし…ユラちゃんがいてよかったですー!」

ユージ(男子生徒)「なんで俺は服を着てる」

ユキ「なんで質問した」

ユージ「はっ!?」

遊園地に3人で来る→

3人は中途半端だから1人だけ放置→

ユラたんは可哀想、ユキは当然ヤダ、俺放置プレイ

ユージ「ばっちこーい!!!!!」

ユキ「よーし[みんなで]ジェットコースター乗るぞー♪」
311 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/11(木) 19:40:34.34 ID:c81mqnI0
〜休憩所〜

ユキ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

<ドゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!

ユージ「いぃぃっやっほぉぉぉぉう!!!!!」キラキラ

ユキ「アンタ変態なの!?死ぬの!?ていうかしねぇええええ!!」ドゴゴゴッ

ユラ「お、落ち着いて下さいユキさん!」

ユキ「だってコイツジェットコースターから飛び降りようとしたんだよ!?」

ユージ「人間技じゃないぜ☆」

ユキ「お前が言うなあああああああああああ!!」

ユラ「もう!ユージさんはアイス買ってきて下さい!!」

ユージ「ぱ、パシリとは…///」ダッ

ユキ「喜んでんじゃねーか」 
312 : ◆G2/Yj5eh5U [sag]:2010/11/11(木) 19:42:34.87 ID:c81mqnI0
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
         /::::,:::::::::::::::::::::::::::ヽ、 _
       /::,::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
       /:,:::'::::::::,!:::::::::::::,::::::::::,:::::::::::::::::ヽ
     /;::':::::::::::,!::::::::::/:::::/ヽ:::::::::::::::::::',
     /,'i:::::::::::,!:::::::://:::, '  ̄ ヽ:::i:::::::::':::::!
    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:' おちます
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
313 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/11(木) 20:35:03.84 ID:geEHoASO
超展開ワロタwwwwwwww
314 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/12(金) 08:33:02.97 ID:62g6A1E0
さて・・・ちょっと予定変更してやります♪
315 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/12(金) 08:40:38.53 ID:62g6A1E0
ユラ「・・・・ふぅ、いつもあんな感じなんですかあの人?」

ユキ「ん…まあね〜、アイツ多分世界一の変態だよ」

ユラ(あれを変態だけで片付けるユキさんも凄いなぁ…)


?「よお、嬢ちゃん達ぃ・・・」

ユキ「!・・・アンタはこの間の変態魔…」

ユラ「ユキさん!囲まれてますよぉ!?」

男達「へへへ・・・」ぞろぞろ

男1「あの時の礼、たっぷりとさせてもらうぜ?」バキボキッ

ユキ(全部で14人・・・ユラちゃん守りながらは無理かな…)

ユキ「あのさ…お金なら払うから見逃してはくれないかな?」

男1「お〜、友達思いな判断だな?だけど…だ〜めだ!!ww」

ユキ「う・・・誰か警備兵呼んでくれないかな…」チラッ


カップル「やべぇよ、いこうぜ…」コソコソ

老人(まだ死にたくないしのう…)コソコソ


ユキ(どうしよう…)
316 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 08:49:14.55 ID:62g6A1E0
ユキ「だ、誰かッ誰か警備兵を呼んでください!!」

男1「はははww誰も助けようとはしねえよ!」


男の言う事は正しかった。

誰1人として彼女達を助けようとはせず、ただ見て見ぬフリをしていた。

ただ1人を除いて。


手品師?「・・・」


遠くのステージの上に立っていた黒いハットと黒いスーツ、銀の仮面を付けた男がユキを見ていた。

ユキ「(あの人、私をみてる!)助けて下さい!!」

必死にその男に向かって手を振る。

男2「なんだ?」チラッ

手品師?「・・・」

男3「うおぁ!?いつの間に!?」

200mは離れていたはずの男が、男達の後ろに立っていた。
317 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 08:59:14.73 ID:62g6A1E0
ユキ「動いてなかったはずなのに…」

ユキは突然の事に自分が置かれている状況も忘れて驚いていた。

男4「なんだアンタ、文句でもあんのか?」

手品師?「出ていけ」

男4「あん?」

あまりに即答過ぎて男は一瞬聞き取れなかった。

手品師?「最後の忠告だ、出ていけ」

男5「おい、調子に乗ってんなよ?」ガッ

男の1人が手品師?の胸ぐらを掴んだ。


<バジュンッ


突然、男達に鮮血が降り注ぐ。

男5「は?」

見ると男の胸ぐらを掴んでいた右手がなくなっていたのだ。

男5「ぎゃあああああああ!?なんだよこれぇぇぇ!!」ドサッ

手品師?「忠告はした。後悔はするなよ」ヒュン

男6「ひっぎぃぃあ・・・・・・」ズバッ

再び突然男が斬り裂かれる。
318 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 09:08:06.98 ID:62g6A1E0
ユキ「ユラちゃん見ちゃダメ!!」

ユキは何かを察し、ユラの目を覆う。


男達「うわああああああ!!!ぎゃぁあああ!?」ドガッズバァンッ

手品師「あとはお前だけだな…」ゆらっ

男13「うわああ!!来るな来るな!!!!!」バンッバンッ

ユキ「危ない!!」

男は隠し持っていた銃で手品師を何度も撃つ。

手品師?「・・・ふん」スタスタ

男13「ひぃぃぃ!!」バンッバンッバンッバンッ…カチンッカチンッ

やがて銃は弾切れを起こした。

男13「ひぃぃぃ…ぎぃああああああ・・・」ズバァンッ

男の背中に一閃が走ったと同時に周りが静かになった。

ユキ「・・・」ガクガクガク…

ユラ「・・・」ブルブルブル

ユキ達は震え固まっていた。
319 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 09:19:43.39 ID:62g6A1E0
手品師?「大丈夫か」バサッ

手品師は血の着いた上着を脱ぎ捨てながら言った。

手品師?「怖がらせたな、大丈夫だ。コイツらは死んでない」

ユキ「・・・っ?」チラッ 

そう言われ、ゆっくり目を開けると目の前に灰色と黒のしま模様の尻尾が視界に入った。

青年?「すぐに[仲間]の警備兵が来る、安心するといい」カチャ

男が帽子と仮面をとるとそこにはユキとあまり年が離れてないような顔が出現した。

さらに灰色の髪には獣耳がついていたのだ。

ユキ「人描(じんびょう)・・・?」

身体能力が人間離れしている種族のことだった。

青年?「そっちの連れも、平気か?」

顎でユラを差す。

ユラ「あ・・・」

ユラも思わずその青年の青い瞳に声が出なくなる。

ユキ「ありがとうございました・・・」

青年?「・・・なに、大した事はして「ミィィタさあああああん!!!!!」ドゴォォォ!!

突然青年が何かに吹き飛ばされる。
320 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 11:10:12.76 ID:62g6A1E0
人描「なに勝手に半殺しにしてるのにゃー!!」

青年?「緊急事態だったんだからいいだろ」

ミュウ「よくない!!そこはこの遊園地の警備兵総指揮官であるミュウ隊長を呼んでにゃ!!」

青年?「間に合わなかったんだそれじゃ」

ミュウ「にゅう・・・まあいいとして、じゃあ連行するのは13人でいいかにゃ?」

青年?「・・・14人のはずだぞ」

ミュウ「えー・・・血の臭いが遠くからするにゃ!」

青年?「お前の説教のせいで逃げられたな」

ユキ「あの」

青年?「なんだ」

ユキ「私達、まだ遊んでて良いですよね?」

青年?「まだ遊ぶ元気があるのか?さすがゆりだな」

ユキ「はい、私かなり丈夫…ゆり??」

青年?「!!」

ミュウ「にゃー!!なんでもないよ!聞き間違いだよユキちゃん!!」

ユキ「ふえ…何で知ってるんですか?」

ミュウ「アタイもテレビなら見てるからにゃ、北条雪くらい知ってるにゃ!」
321 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 12:12:27.16 ID:62g6A1E0
ミュウ「・・・」チラッ

青年?「・・・わかってるさ」

青年?「せっかくだ、俺のオススメするルートで回らないか?」

ミュウ「じゃアタイはパトロールしてるにゃ、[みい太]もその娘達案内したらアトラクションを再開するにゃ」




〜観覧車乗り場〜

ユージ「俺が長蛇の列で興奮してる間にそんなことが・・・」

ユキ「なにしてんですか…」

ユラ「あの、」

青年?「なんだ」

ユラ「みい太って、貴方のお名前ですか?」

みい太「あぁ…そうだが」

ユラ「可愛いお名前ですね」

ユキ「そういえば人描なんですよね?種類はなんですか〜?」

みい太「・・・アメショーだ」

322 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 12:24:04.98 ID:62g6A1E0
ユキ「本当ですか!?ウチ凄いアメショー好きなんですよー!」

ユージ(くっ…俺が目立ってない!!)

みい太「・・・抱くか?」

ユキ「だ・・・ふえぇ!?」

ユージ(そうだ!ユラたんのブラを盗みとれば…)シュバッ

みい太「いや、猫の俺を抱いてみるかと聞いたんだ」

ユキ「あ・・・////」

ユラ「あれ、なんかすーすーする…」

みい太「どれ」びんっ

<ぴかーーん!!

ユキ「目が!目があああ!!」

みい太「みゃ・・・?」

ユージ(くっ…全員、ユラたんまで気づいてねえ!!ならば…)シュバッ

ユキ「凄い…猫なのにおっきい」

みい太「みゃ〜」すりすり

ユラ「・・・(なんか股間まですーすーする)」
323 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 12:37:49.84 ID:62g6A1E0
ユキ「可愛いぃぃ!!」ぎゅっ

みい太「みゃ〜…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
女「子猫だぁぁぁ!可愛いいいいいいい!!」

子猫「みぃ〜////」

女「灰色に綺麗な模様!アメショーかな?」なでなで

子猫「〜〜♪」すりすり

女「よしよし♪おいで〜」

カゴの中から子猫をゆっくりだして制服の中に入れる。

女「ちっちゃいのにあったかいねー?」

子猫「みぃ♪」もぞもぞ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

みい太「・・・みゃぁ」バッ

<ぴかーーん!!

ユキ「もう終わりですかー?」

みい太「あぁ…そろそろ俺達の番だしな」

みい太「・・・(似ている、声も、姿も、匂いも…まるで本当に…)」
324 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 12:47:04.24 ID:62g6A1E0
〜第1観覧車〜

ユキ「はわ〜!街が綺麗に見えますねー!?」キラキラ

みい太「そうだろう、俺もこの観覧車から見える景色は好きなんだ」

ユキ「みい太さんっていつからこの遊園地にいるんです?」

みい太「・・・この遊園地が出来た時から、ずっとだ」

ユキ「なるほど〜(あれ、この遊園地って新しかったっけ…?)」

<ガクンッ

ユキ「ふえ!?」びくっ

突然観覧車が突風によって大きく揺れる。

みい太「大丈夫だ、少し揺れただけだからな」

ユキ「あうぅ…」ぶるぶる

みい太「・・・」なでなで

ユキ「ひゃっ!?」バシッ

みい太「ッ」

ユキ「あ…すいません、つい反射的に…」

みい太「わかってる、俺もいきなり安心させようとして撫でたのがいけなかった」

みい太(何を…考えてる、この娘はゆりじゃない…!)
325 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 12:54:23.04 ID:62g6A1E0
〜第2観覧車〜

ユラ「高いですねー♪」

ユージ「まさか外から鍵を掛けられるとは…これじゃダイブ出来ないじゃないか!!」

ユラ「それ死にますよ?」

ユージ「しくしく」ゴシゴシ

ユラ「・・・何で拭いてるんですか」

ユージ「ユラたんのパンツ」

ユラ「・・・」

ユージ「wwww」へらっ

ユラ「うわああああああん!!!!」

ユージ「な、泣いただとぉ!?」

ユラ「好きな人でもないのに…パンツで顔拭かれたあああああああ!!!!」

ユージ「ちょ、殴れよ!俺を殴れよ!カマンッ!!」

ユラ「うわああああああんんんん!!!!」

ユージ(くそ、大誤算だッ…殴ってもらえない上に泣かれるとは!!)

ユラ「うわああああああんんんん!!!!」

ユージ「泣くな!!泣くと犯すぞ!!!!」

ユラ「え」

ユージ「え」
326 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 13:06:03.10 ID:62g6A1E0
ユラ「おか・・・」じわっ

ユージ(やっべぇぇえええ!!まさかのS発言しちまったああああ)

ユラ「やだあああああああああああああ」

ユージ「俺もだあああああああああああ」



〜第1観覧車〜

みい太「・・・何をやってるんだあの2人は」

ユキ「ふえ、聞こえるんですか?」

みい太「猫だからな」

ユキ「ふえ〜」ぎゅっ

みい太の尻尾を掴んでみる。

みい太「みぃぃ!?」ビクンッ

ユキ「ふえぇ!?」

みい太「い、いきなり尻尾を掴むとはどういう…!」

ユキ「ご、ごめんなさいです…」

327 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 13:11:38.73 ID:62g6A1E0
〜みい太コーヒーカップ〜

ユラ「な、なるべくゆっくり回して下さいね?」ドキドキ

みい太「あぁ…なるべくな」


〜ユキコーヒーカップ〜

ユキ「ふふん♪吐かせてやるんだから覚悟しなよ〜?」

ユージ「ガンガン回されたあげくスカトロだなんて…////」

ユキ「頬を染めるな」

ユージ「・・・やべえ」

ユキ「?」

ユージ「ユラたんノーブラのまんまだ」

ユキ「なんで!?」


<ぴりりりりりりっ!(始まりの合図)
328 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 13:21:45.40 ID:62g6A1E0
みい太「・・・」クルクル

<ブン・・・(ゆっくり回ってる)

ユラ「これなら平気…」ユサユサ

みい太「ブフッ!?」ビュンッ

<グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル

ユラ「ぃいやあああああああああぁぁ……」ビュンビュン


〜ユキコーヒーカップ〜

ユキ「たああ!!」ぐるんぐるん

ユージ「いやっはー!!」ぐるんぐるん






係員「やけにテンションたけーなあのダブルカップル・・・」



329 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 13:32:19.08 ID:62g6A1E0
〜そして夕方〜

ユキ「今日は色々とありがとうございましたー♪」

ユラ「あ、ありがとうございました・・・////」

ユージ「殴って下さい」

みい太「・・・」パキッ

ユージ「ありがとうございましたあああああ!!」
みい太「お前はもう来るな」

ユキ「私はまた来ますねー♪」


<さよ〜なら〜!


みい太「・・・」

<シュタッ

ミュウ「久しぶりだにゃ〜♪みい太さんが笑顔を見せるなんて!」だきっ

みい太「・・・似ていたんだ」

ミュウ「・・・誰に?(珍しいな、いつもならエルボーするのににゃ・・・)」

みい太「200年前、死んだゆりに・・・」
330 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 13:45:51.49 ID:62g6A1E0
ミュウ「みい太さんは本当に不老不死なんですか?」

みい太「・・・[不死]なんてものは存在しない、あるのは不老だけだ」

みい太「・・・・・・」

ミュウ「ん」ぴりりっ

ミュウの腰にある無線が鳴り響いた。

ミュウ「・・・!?」

みい太「どうした」

ミュウ「あなたの言った[ゴーストハウス]が現れましたにゃ!!」

みい太「・・・・・・!!!!」






   「ゆりを殺したヤツがいる場所・・・・・・」






331 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 13:59:18.30 ID:62g6A1E0
〜ゴーストハウス?〜


人描兵「うへえ…なんか気味悪いにゃあ」

ミュウ「・・・なるほど、200年以上前の日本語で看板が書いてあるにゃ」

人描兵「読めるんだにゃあ?」

ミュウ「[ハロウィン屋敷]」

<シュタッ

みい太「これか」

みい太が着いたのを見て人描兵が報告する。

人描兵「報告しますにゃあ!突然何もなかった広場に12分32秒前に出現!!恐らく神出鬼没のゴーストハウスですにゃあ!」

みい太「・・・行ってくる」

ミュウ「まって!」ガシッ

ミュウがみい太の腕を掴む。

ミュウ「その…帰ってくるよね?」

心配そうな、泣きそうな目でみい太を見上げるミュウ。

みい太「・・・さあな」

<ガコォン

ただ、扉の閉まる音が聞こえる。

332 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 14:13:13.32 ID:62g6A1E0
ゾンビ「お待ちしてお<ズバァンッ

ゾンビの首と胴体が切り離される。

ゾンビ「挨拶が過ぎますよ、みい太様」メキメキ

みい太「・・・不死身なのか」ジャキンッ

みい太はそのまま腕を剣に変える。

ゾンビ「なるほど、プライド様が言った[ボコボコにして連れてこい]とはコレですか」

みい太「死んでもらう…!!」ヒュンッ

みい太の姿が消え、風の音だけが辺りに響き渡る。

そして背後から一閃が放たれる。

ゾンビ「地上の生物にしてはなかなかのスピードでしたね」ドンッ

みい太「〜!??」メキッ

一閃が放たれた次の瞬間、みい太は地に伏せていた。

確実に刃はゾンビに当たる寸前だったのにだ。

ゾンビ「仮にも私はプライド様の護衛者…侮ってもらっては困りますね」

みい太「・・・ぐ!!」

(まるで力が入らない…!)
333 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 14:21:53.05 ID:62g6A1E0
ゾンビ「さあ、大人しく来て貰いますよ」グイッ



〜占いの間〜

プライド「思ったより手こずったな、アビスよ」

アビス(ゾンビ)「地上の生物にしてはスピードはありました」ぺこり

みい太「・・・そうか、あの時の!!」

プライド「久しいな、最後に会ったのは286年も前だな」

みい太「答えろ…お前達がゆりを殺したのか!?」

プライド「・・・ふん、違うに決まっているだろう」

みい太「・・・」

みい太はプライドの目に嘘はないと知り、うなだれる。

プライド「・・・どれ、だが今日は貴様の質問に全て答える為に来た」

みい太「・・・どんなことでも答えられるか?」

プライド「うむ」

334 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/12(金) 14:30:15.40 ID:62g6A1E0
みい太「ゆりを殺したのは誰だ」

プライド「[死天使・サマエル]だ」

みい太「・・・ふざけているのか?」

プライド「その質問にはNOだ」

みい太「・・・ならソイツはどこにいる!!」

プライド「今は天界で休眠している」

みい太「くそ!!」ジャキンッ

プライド「[ダウン]」

みい太「ぐあ!?」メキメキメキッ!!

プライドが何かを呟いた瞬間みい太の体が鉄の塊のように重くなり、再び地に伏せる。

プライド「次の質問はなんだ?坊や」

みい太「…どうしてゆりが殺されないといけなかった」

プライド「・・・少し長い昔話をしてやろう」

みい太「?」
335 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/12(金) 14:31:05.41 ID:62g6A1E0
今日はここまでかな♪

それではまた来週〜☆
336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/12(金) 15:55:24.94 ID:PVkRY6SO
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/12(金) 20:43:40.97 ID:9dDJNf.o
お疲れ様〜
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2010/11/12(金) 22:44:22.12 ID:hNMn7ZUo
339 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/15(月) 16:18:40.03 ID:rpgQhw20








神「チィーッス☆」

神「前回言い忘れてたけど第一話終了だよ☆」

神「ん、あたしはミカエルに監禁されてたろ?って?」

神「うん、今絶賛監禁中だよ」

神「まいっちゃうよね、本当にさ」

神「・・・ユキト君もゆりちゃんも守れなかったしさ」

神「まあ…悪あがきはさせてもらったけどね☆」

神「あとはあの娘が上手くやってくれるのを信じてるよ」

天使「ヤハ様〜」コンコン

神「お☆噂をすればだね☆」

神「それじゃ〜チィーッス☆」
340 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/15(月) 16:20:40.92 ID:rpgQhw20










          第2話「猫ときっかけ」










341 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/15(月) 16:37:51.08 ID:rpgQhw20
みい太「昔話なんて聞いてない、ゆりはなぜ死ななければならなかった!!」

プライド「だからその理由を根元から説明してやると私は言ってるんだ、大人しく聞け」

アビス(プライド様のダウンを受けてるのにまともに話せるのか…やはり神の力のせいか?)


プライド「まず、貴様ら人間の中で語り継がれている話を簡単にしてやろう」


ジャンヌ・ダルクを知っているか?

1430年くらいだったか…確かフランスの、…英雄と呼ばれるようになった[魔女]だ。

みい太「知らんな…人間に興味は無い」

ふふ…だろうな。

小さな村で生まれた優しき少女は、ある日を境に神の声を聞くようになった。

その少女は[自ら]兵士となり、フランスの為に戦った。

少女は不思議な[魅力]で周りの兵士の士気を高め、ついにはオルレアンを解放した。
そして少女は自身の力を信じてフランスを救う為パリの街を解放しようとする。

だが、そこまで奇跡のような戦いを繰り広げてきた少女が突然イギリスの捕虜となる。

少女は神の声の主はミカエルだと言い続け、最後は異端者として火刑にされた。

プライド「・・・これが人間の知っているジャンヌだ」

みい太「何の意味がある、この下らない聖書の話に」

342 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/15(月) 16:48:59.62 ID:rpgQhw20
プライド「まず貴様には天使と悪魔がいることを知って貰う」

そう言ってゆっくりとプライドはみい太の頭に手を添えた。

みい太「?」

プライド「正確には[思い出させる]だが」


<キィィィィィィィンッ


みい太「な…んだッ耳鳴りが…ァッ!!?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

青年「頼むよプライド!!」

プライド「……いいだろう、一つだけ方法がある」

青年「?」

プライド「私の部屋でお菓子片手に祈っていれば間違いなく奇跡が起きるぞ」

青年「・・・どうやら俺は相談する相手を間違えたようだ…!」

青年「ましてや魔界の女帝になんてな!!」

プライド「・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
343 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/15(月) 16:54:28.02 ID:rpgQhw20

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

神「チィーッス☆」

青年「なんだ…お前は」

神「あたしは神様だよーん☆プライドちゃんのお願いで来てあげたのだ!」

青年「神…」

神「事情はプライドちゃんから聞いてるから、あとは君の決断だけだよ☆」

青年「決断?」

神「恋人さんはもう転生して、未来にいるんだ。だから君は転生するのかってこと☆」

青年「…もう助けられないのか?」

神「まあね、人を生き返らせるのはルール違反だから☆」

青年「・・・なら、俺はアイツのそばにいたい」

神「…最初から一緒になれるとは限らないけど、なるべく近くになれるようにするよ」

青年「さあ、やってくれ」

神(やば…転生可能リスト満パンだよ、仕方ない…)

神(せっかくだし、他にも沢山[人間になれる猫]を作ってそこに他の人達を転生させよっかな☆)

神「いくよー・・・せい☆」ぴかーん!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
344 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/15(月) 17:06:19.22 ID:rpgQhw20
みい太「・・・なんだ…今のは!?」

プライド「よし、聞くが天使や悪魔はいると思うか?」

みい太「・・・」

みい太はその問いにNOと言えなかった。

先程のビジョンもあるが、心が知っている気がしたのだ。

天使と悪魔を。

プライド「よし…話すのが面倒だから、少し痛みがあるが我慢しろ」スッ

再びみい太の頭に手を添え…

みい太「・・・がぁッ!??」ズキッ



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜1428年〜

345 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/15(月) 17:22:29.32 ID:rpgQhw20

青年「神様に会った?ww」

青年は軽く笑いながら言った。

少女「本当なんだよロジェ!!ちっさい神様が私に殺せって言うんだ!」

ロジェ(青年)「殺せって…誰をだよ?」

少女「えーと…誰だろう?」

ロジェ「ジャンヌ、疲れてるみたいだから今日の薪拾い俺がやるよ」

ジャンヌ「い、いい!!私がやる…」

そうふんっと言って少女は出かけた。

ロジェ「神様ねぇ…」

ロジェは…俺はそう神について考えながら呟いた。

存在しないのか、いるのだろうかと思いながら。

そして、この日からジャンヌがおかしくなっていくなんて俺は知るよしもなかった。
346 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/15(月) 17:49:40.02 ID:rpgQhw20
その日から数日後、ジャンヌは突然俺を避け始めた。

ロジェ「ジャンヌ!」

ジャンヌ「ッ!?」ビクッ

少女の背中が跳ね上がった。

ロジェ「ジャンヌ・・・髪どうした」

少女の長い、美しい金髪が切られていた。

ジャンヌ「ロジェ…なんでもない、ほっといてくれ」プイッ

ロジェ「ジャンヌ」

ジャンヌ「?」

ロジェ「似合うと思うぞ、それ」ニコッ

ジャンヌ「ッ!!」

<スタスタ

突然ジャンヌが俺に近づいて来た。

<パンッ

そして左頬をぶたれる。

ロジェ「…ぇ?」

ジャンヌ「私は・・・嫌だッ!!」


嫌だ。とは、髪のことを言っているのだろうか?

ロジェ「・・・何があった?」

だがそんなぶたれた理由よりも、ジャンヌの空のように青い眼に一筋の涙があったことに驚いた。

男勝りで、でもどこか女らしさを忘れないジャンヌが初めて見せた涙が、

俺には一番の異変に思えた。
347 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/15(月) 18:00:27.83 ID:rpgQhw20
さらに数ヶ月後、俺の小さな田舎町にまで流れる知らせがあった。

[聖女率いるフランス軍が、イギリス軍を次々と倒した]という知らせが。

そして、それ以外にもある異変があった。

ジャンヌが時々誰かと町を数日出ていたのだ。
そして今日、ついにそのジャンヌと会っていた人間を捕まえた。

ロジェ「待て!」

女「ん…なんだ貴様は?」

ロジェ「お前…ジャンヌをどこに連れて行ってる!?」

女「もしかして、貴様がロジェか?」

ロジェ「だったらなんだ!!」

俺の名前を知っている。間違いなくこの高飛車な女はジャンヌと関わっている。

女「そうか、貴様がジャンヌの恋人か〜」ジロジロ

ロジェ「こい…人?」

一瞬ドキッとする。

もしかしてジャンヌの中で俺は恋人なのかという事に。

女「よく貴様の話をしているんだ、まさか恋人じゃないわけではあるまい?」

ロジェ「」

どうやらこの女の勘違いだったようだ…
348 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/15(月) 18:12:13.74 ID:rpgQhw20
ロジェ「嬉しいが…多分違う」しょんぼり

プライド「そうか、おっと失礼。私の名はプライド、貴様は…ロジェだったな」

プライド「その様子だとジャンヌが何をしているかは知らないのだな?」

ロジェ「!!」

女の方から、ジャンヌの事を話し始めた。

そして知った。ジャンヌが数ヶ月前からフランスの為に戦っていること。

ジャンヌが聖女だということ。神と話しをしていたことを。


ロジェ「……くそっ!俺は何も知らずジャンヌと暮らしていたのか!!」

あまりに自分が無力なことに腹が立った。

プライド「まあ…貴様が望めばジャンヌの元へ連れて行ってやるぞ?」

ロジェ「・・・あぁ、連れて行ってくれ。ジャンヌに、言いたいことが山ほどある!!」

349 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/15(月) 18:28:08.19 ID:rpgQhw20
そうして、俺は女の馬車に乗せられてどこかに着いた。

ロジェ「…ここは?」

プライド「軍に向かう前に、アジトで装備を整えていくからな。まだいるだろう」

<ガチャンッ

木で立てられた小さな小屋の扉を開ける。

漢「プライドか、遅かったな」

中から屈強な男が女に声をかけた。

そしてさらに後ろから

少女「おっかえり〜♪…んにゅ?誰その人」

チャラ男「もしかして彼氏かぁ?[色欲]の王として祝ってやるよ!!」

プライド「あのうるさい男がラスト、その横の小さいのがエンヴィ、筋肉がレイスだ」

エンヴィ「エンヴィはちっちゃくないよ!」

ラスト「無視か、つれねー女だなww」

とてもうるさい、なんだコイツは。

ロジェ「すまない、俺はロジェ。ジャンヌはどこだ」

俺は面倒くさいから単刀直入に言った。

レイス「ほう…主がロジェか、あまり強そうには見えんな」

エンヴィ「・・・この人がロジェ・・・」

ラスト「わーぉwwwwwwww」

突然その場の者達がさらに騒ぎ出した。うるさい。
350 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/15(月) 18:42:33.72 ID:rpgQhw20
デブ「ダルキーなら奥の部屋で休んでるよ」モグモグ

何やら巨大なパイを食べまくってるデブが教える。

ロジェ「すげえデブだな…(そうか、ありがとう)」スタスタ

デブ「」


<コンコン

「プライドか?入ってもいいぞ」

中から聞き慣れた声を聞き、ゆっくり扉を開ける。

ジャンヌ「!!?」

ロジェ「ジャンヌ…」

中には黒い細かな鎖帷子を着て、篭手を着けてる最中のジャンヌがいた。

ジャンヌ「ロジェ…なんでここに」

ロジェ「話しは全部聞いた、どうして言ってくれなかった?」

ジャンヌ「…帰れ」

小さな、子供が泣きそうな声でジャンヌが言った。

ロジェ「いやだね、ジャンヌが戦うなら俺も戦う!」

ジャンヌ「遊びや打ち合いじゃないんだ!!死ぬかもしれないんだよ!!」

ロジェ「尚更ジャンヌ1人行かせる訳に行くか!!」
351 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/15(月) 18:54:42.65 ID:rpgQhw20
ジャンヌ「1人じゃない!他のみんながいる!!」

ロジェ「みんな?」

<ガチャンッ

そのジャンヌの一言と同時に扉が開く。

ラスト「どもー、ラストっす」

エンヴィ「エンヴィはエンヴィだよ!」とことこ

グラトニー(デブ)「僕はグラトニーだよ…」

レイス「我が輩はレイスだ」

スロース「だる・・・スロースでぇす」

グリード「きひひ…グリードだよ」

プライド「そして私、プライドだ」

プライド「私達七人がジャンヌを守るから安心するといい」

安心って…レイスやグリードは強そうだが後は…
デブにチャラ男、小さな女の子にひょろい男、最後はただの高飛車な女じゃないか。

ロジェ「あ、エンヴィちゃんの足元ゴキブリ」

エンヴィ「ぎゃあああああ!?」

ロジェ「これで守ると?」

プライド「エンヴィは実力はある方なんだ…実力だけはな」

ラスト「ようするにガキっしょww」
352 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/15(月) 18:55:12.03 ID:rpgQhw20
          _, -::ー::''::'':'':ー 、
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    i/ i::::::::::,!::::::/ー/:, ' _   !:::::i::::::,'::::::!
    ! i:::::/!::::/,フ,'!:/    ̄ー.!::::i::,:':::!::::!
     l:::/| !::/、トイ,リ  -ー'''"`゙.|::::}:':::::!:::/
      !!l::'!/| `゙'     ―=,_,!::/:::::,'::,:' 落ちます
      | l !:',     i     ./;'::::,::':,/
       ,!リ,!ゝ,  !゙'' - .._   //:::,':::;/
       r - !゙、 ヽ,, _ ノ  _,, 'ーリ:!( 
      ,,-ゝ` ! ヽ, _,,,.. - ''i_,,   ,!.  
  _,,, - t、" ヽ  ヽ、_,, -ー'' "  ,,ノ\
/   ー| `i、 \    ,   ,.-' ,,..イ丶、.,
353 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/15(月) 20:32:16.09 ID:LA38SkSO
354 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/15(月) 21:41:51.36 ID:uMm2Lgco
355 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/16(火) 14:43:51.80 ID:fnxU5bY0
新キャラ増えすぎ…
356 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 15:13:59.56 ID:fnxU5bY0
ロジェ「せめて…一緒に戦っちゃだめなのか?」

俺は七人の陰に隠れるようにしてるジャンヌを見る。

ジャンヌ「でも…」

プライド「テストで合格したら軍に入れてやろう」

プライドがジャンヌより先に言った。

ジャンヌ「プライド!?」

レイス「まてジャンヌ、いつもお前が言っている通りの男なら
     プライドの(デタラメな)テストに合格するはずだ」

ジャンヌ「合格しちゃダメなんだよ!!」

エンヴィ「ジャンヌ姉ちゃんに近づいちゃやだもんねー!」

ジャンヌの足元からエンヴィが顔を膨らませながら言う。

プライド「まず最初に8%&#a@…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


<パキィッ

何かがみい太の頭の中で割れた音がする。

プライド「・・・誰だ」

プライドが不機嫌そうにアビスの方を向く。

ユージ「んー!やっぱりいいなぁそのキッツい目!!」

みい太「お前は…!」
357 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 15:26:49.26 ID:fnxU5bY0
ユージ「おー……ロジェってアンタだったの?」

みい太「なに?」

みい太がロジェの名前を聞いてすぐに先程のことを思い出す。

みい太「・・・ロジェ・・・」

プライド「貴様のせいで記憶は半分くらいしか見せられていない!早く魔力を抑えろ」

ユージ「んえー!これ発動してると歩いてるだけで気持ち良いのに」

アビス「快楽狂いらしい様ですね」

ユージ「あ?」
アビス「あぁん?」

2人が睨み合う。

プライド「[メフィスト]!!私の命令は絶対だ!」

ユージ「せいせい…ほらよ」ヴン

ユージの周りが何だか[見やすく]なると再びビジョンが映った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ロジェ「…いよいよオルレアン解放を賭けた戦いか」

俺は鎧を脱ぎながらジャンヌに語りかける。
358 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 15:46:53.47 ID:fnxU5bY0
ジャンヌ「あぁ…ゆっくり休んで明日に備えてくれ」

ロジェ「……お前はいつも俺のことばかりだな」

ジャンヌ「心配なんだ、ロジェに何かあったらって」

ロジェ「あの七人の心配はしないのにか」

ジャンヌ「……ロジェ、悪魔がいるとしたらそれは悪なのか?」

ジャンヌがこちらを向き、聞いてきた。

それは。とは、悪魔を聞いているのだろう

ロジェ「[悪魔]だからな、悪だろ?」

ジャンヌ「あいつらが悪魔でもそう思うか」

ロジェ「・・・確かに人間離れした強さはあったが」
ジャンヌ「悪魔なんだ。それも魔界の七王と呼ばれる魔王達なんだ」

一瞬、その場の空気が止まる。

驚いたからではなく、白けたからだ。
だがすぐに俺は吹き出した。

ロジェ「ぶはははははwwさすがにひっどい冗談だなぁ?」

ジャンヌ「・・・プライド、聞いてるか?」

閉まっている扉にジャンヌが問いかけると部屋の外から「あぁ」と応えられる。

プライド「どうやら…ジャンヌの思いが通じない理由は貴様の鈍感にあったようだな」

ロジェ「は?」
359 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 16:09:52.39 ID:fnxU5bY0
プライド「私は悪魔なんだ」

ロジェ「・・・しょーこ!」

プライドはそう言われて手元にあったナイフをとった。

ロジェ「なにしてる…」
プライド「人間は心臓を刃物で突き破ると死ぬのだろう?だが」チャキッ

プライドが胸に刃物を向ける。嫌な予感がした。

ロジェ「よせプライド!!」

しかし遅かった、彼女はナイフをそのまま柄に当たるまで胸に刺した。

ロジェ「プライド・・・」

プライド「ふふ、驚いた時のリアクションとしてはジャンヌの方が良かったな」

プライド「…んっ……」ずぶっ

プライドはナイフを勢いよく抜き出した。

ナイフには血が一滴も付いていなく、傷口も出血していなかった。

ロジェ「な!…な!?」

俺はただ驚くしかなかった。


ジャンヌ「だから言っただろ?ロジェ」

ロジェ「・・・」
360 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 16:19:31.05 ID:fnxU5bY0
ロジェ「プライド」

プライド「なんだ」

ロジェ「どうしてジャンヌの為に戦おうと決めた?」


ジャンヌ「そういえば…」


プライド「話してなかったな、いいだろう教えてやる」

ロジェ「…」

プライド「私の友人に頼まれたからだな」

ジャンヌ「もしかして…」
プライド「言わなくていい、ロジェが知ったらマズい」

何やらひそひそと2人が話している所に俺が聞く。

ロジェ「[なんて]頼まれたんだよ」

プライド「…守れ、とな」

ロジェ「ジャンヌを?誰からだ」

プライドはしばらく言おうか迷っている仕草をした後

プライド「天使からだ」

そう答えた。
361 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 16:37:03.37 ID:fnxU5bY0
プライド「ジャンヌはこの全ての世界で数少ない[モーセの力]を持ってる、それで神はジャンヌに願った」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
神「ジャンヌちゃんのやりたいこと全部終わったら…あたしを殺して欲しいな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ジャンヌ「・・・本当の話だ」

ロジェ「まさか…あの数ヶ月前お前が言ってた小さな神に頼まれたってやつか!?」

プライド「そうだ。しかし天使達は神の自殺を良しとしない奴らがいた。」


ロジェ「…?」


プライド「天使達の最高位の存在であり、最強の天使[ミカエル]が神の持つ[召喚力]を狙ってたからだ」

ロジェ「ストップ、ミカエルって…あの?」

ジャンヌ「らしい」

まさか神話に出てくる英雄が現実にいるとはおもわなかった。

プライド「そしてミカエルはその召喚力を持った神が死ぬ前にジャンヌを始末しようとしてる」

ロジェ「・・・それが本当であれ嘘であれ、なんで魔界の魔王達がジャンヌの為に戦う?」

プライド「神自身に頼まれたからだ」


ジャンヌ「あの娘を守ってくれ、とな」

ロジェ「・・・頭痛い」
362 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 16:54:24.04 ID:fnxU5bY0
ロジェ「つまり!神様殺せる力をジャンヌがもってて

     それを使って召喚力を持った神を殺されるとそれを狙ってるミカエルが困る

    だからジャンヌは天使に狙われてる、おけぃ?」

プライド「完璧だな」パチパチ

ジャンヌ「飲み込み速いな」パチパチ

ロジェ「・・・」ボンッ


俺の頭が爆発し、きぜつする。

ジャンヌ「やっぱりダメだったか」


〜少しして〜

ロジェ「・・・プライドは?」

ジャンヌ「寝た」

ロジェ「ジャンヌ」

ジャンヌ「何だ」

ロジェ「・・・膝枕ってこんなに気持ち良いんだな」

ジャンヌ「ッ〜!!////」ドガッ

ジャンヌが俺の顔に肘打ちを食らわせた。
363 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 17:12:43.87 ID:fnxU5bY0
ロジェ「あのさ?」
ジャンヌ「ん」

ロジェ「・・・俺も戦うよ、ジャンヌの為に」

ジャンヌ「ロジェ、無理はしないでくれよ?私はロジェがいたから今まで…」


俺はふと思い出した、プライドの言葉を。

「よく貴様の話をしているんだ」

ロジェ「・・・ジャンヌ」バッ

ジャンヌ「なっ…?」トサッ

ぎゅう、と俺はジャンヌを腕の中に抱きしめた。

ロジェ「結局は一番ジャンヌが不安だったのにな…気づいてやれなくてごめん」なでなで

ジャンヌ「…っ」ぐすっ

しばらくの間ジャンヌは俺に抱きしめられたまま泣いていた。

声は出さず、静かに、思いを呼吸で吐き出すようにゆっくりと、泣いていた。



〜扉の外〜

プライド「・・・」

ラスト「体にさわるぜ?休んどけ」

プライド「ああ…すまないなラスト」

ラスト「色欲の王だからな。女に優しいのは当たり前だ」

プライド「……ラスト(色欲)か」
364 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 17:23:14.42 ID:fnxU5bY0
〜オルレアン戦〜


ロジェ「うおおおおお!!」ズバッ

イギリス兵「ぐあ!?」


ロジェ「はぁ…はぁ…?ジャンヌはどこだ」キョロキョロ

?「余所見をしていると危ないですよ〜?[恋人君]」ヒュン

ロジェ「!?」


俺の前に現れた金髪の男…

その背中には純白の翼が生えていた。

ロジェ「天使…!!」

天使1「来てもらいますよ、ジャンヌ・ダルクの餌として…!」バサァ

数mはある翼が羽ばたいた。

ロジェ「プライド!!みんなぁっ!!」



〜離れた場所〜

プライド「・・・あれは!?」

戦場の真ん中で一つの白い光が見えた。

プライド「天使か…(それも人間に見られてないとなると、魔法を使ってるな)」

365 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 17:35:19.92 ID:fnxU5bY0
イギリス兵「らあ!!」ガギンッ

プライド「く・・・天使がそのつもりなら!!」


       [[ストップ]]


           ・・・・・・


戦場に流れていた時間が止まる。

天使1「なっ…!!」

プライド「天使、貴様の階級と名を名乗るがいい」


アズラエル「階級は[座天使(スロウンズ)]の死天使、アズラエルです」

プライド「我が名は[傲慢(プライド)]を司りし最上級悪魔、プライド!!」


両者が向き合い、魔力を高めている。

この止まった世界で動けるのは術者であるプライドと死を司るアズラエルだけだった。


プライド「はぁぁあああああ!!」バッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・
366 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 18:27:13.85 ID:fnxU5bY0
・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


ロジェ「・・・!」

俺が振り向いた時には天使はいなかった。

かわりに、ボロボロのプライドと黒く濁った翼の生えた男が倒れていた。

ロジェ「プライド!!」ダッ

すぐに駆け寄る。

プライド「ぐ…時間を止めている間は魔法が使えなくてな、大分苦戦した…」

プライド「気をつけろ…片目を潰したが[もう1人]の天使が逃げた」

ロジェ「どういうことなんだ、なぜ奴らは俺を狙ってきた?」

プライド「・・・奴らの中級天使の中には心が読める奴がいる。
    恐らくそれでジャンヌの一番大切なものを奪いに来たんだ」


ロジェ「・・・とにかく、一旦お前は離脱しろ。あとのジャンヌのサポートは俺がする」

367 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 18:49:19.75 ID:fnxU5bY0
〜オルレアン戦勝利〜


ジャンヌ「我々の勝利だ!!」

兵士達「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


〜アジト〜

ロジェ「ついにやったなジャンヌ!」

ジャンヌ「あぁ!全部ロジェのおかげだ!」

後ろからラストが

ラスト「今日は宴にしようや!ジャンヌ!!」

ジャンヌ「おー!みんなお疲れ様だな!しっかり休んで明日に備えてくれ」


ロジェ「明日?」

プライド「明日はいよいよ最後の仕上げ、パリ奪還だ」

ロジェ「…最終決戦か」

俺はその話を聞いて決意する。

ロジェ「ジャンヌ、話がある」

ジャンヌ「?」
368 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/16(火) 18:58:45.95 ID:fnxU5bY0
〜ロジェとジャンヌの部屋〜


ジャンヌ「話って…なんだ」

ロジェ「…ジャンヌは、俺が好きか?」

ジャンヌ「きゅ、急になんだ!?////」

ロジェ「…」じっ

ジャンヌ「・・・あぁ、世界で一番好きだ…」

ロジェ「・・・」

ジャンヌ「なあ、もしこの国が平和になったら…」

ロジェ「・・・ボクと結婚してくれる?」

ジャンヌ「な!なんで先に言うんだ!!」

ロジェ「いつもはジャンヌがリードしてたからね、たまには♪」

ジャンヌ「・・・そうだな」

ジャンヌ「このフランスが平和になったら結婚しよう」

ロジェ「えへへ♪」

ジャンヌ「ところでなんなんだその気持ち悪い口調は」

ロジェ「あ?・・・」ふらふら

<ドサッ

ジャンヌ「酒と疲れか…」

ジャンヌ「・・・ロジェ・・・」
369 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/16(火) 19:11:19.22 ID:fnxU5bY0
落ちます…

ちなみに天使の階級と悪魔の階級

〜天使〜

下級天使:権天使(プリンシパリティーズ)
     大天使(アークエンジェルズ)
     天使(エンジェルズ)
中級天使:主天使(ドミニオンズ)
     力天使(ヴァーチューズ)
     能天使(パワーズ)
上級天使:最高位・幟天使(セラフィム)
     智天使(ケルビム)
     座天使(スロウンズ)

〜悪魔〜
最高位:傲慢(プライド)
上級悪魔:憤怒(レイス)
上級悪魔:強欲(グリード)
中級悪魔:色欲(ラスト)
中級悪魔:嫉妬(エンヴィ)
下級悪魔:暴食(グラトニー)
下級悪魔:怠情(スロース)
370 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/17(水) 01:06:31.82 ID:MmxMX2SO


天使の階級見にくいな
どうせなら悪魔みたいに上から順に書いてくれよ
371 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/17(水) 12:38:27.04 ID:y3SyKos0
>>370

すいませんでした(>A<)

見易くするとこうです(上から順)

上級天使:最高位・幟天使(セラフィム)
     智天使(ケルビム)
     座天使(スロウンズ)

中級天使:主天使(ドミニオンズ)
     力天使(ヴァーチューズ)
     能天使(パワーズ)

下級天使:権天使(プリンシパリティーズ)
     大天使(アークエンジェルズ)
     天使(エンジェルズ)
372 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 13:01:26.79 ID:y3SyKos0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・


<パリィンッ

突然、ガラスの割れた感じの音が響き渡った。

俺は何だと起き上がる。

ロジェ「ジャンヌ!今のはなんだ?」ひそひそ

ジャンヌが答える。

ジャンヌ「気をつけろ、[結界]が破られた…天使が来てる」ひそひそ

ロジェ「プライド達は…?」

ジャンヌ「・・・妙だ、なんで行動しない?」

ジャンヌが疑問を口にした時、俺の後ろに何かが落ちた。

<バサッ

ロジェ「・・・?」
373 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 13:27:49.47 ID:y3SyKos0
暗い中俺はそれを手にとった。

ロジェ「・・・羽根?」

ロジェ「!!」

<バッ!

突差に俺はジャンヌを突き飛ばした。


ジャンヌ「つ…何するんだロジェ!」


?「勘がいいのですね、ロジェ様」バサァッ

ロジェ「天使…逃げろジャンヌ!!」

天使「どうぞ逃げて構いませんよ?聖女様」


ジャンヌ「…え?」

ジャンヌが耳を疑う。

そしてすぐジャンヌはその言葉の意味を理解する。

ジャンヌ「頼む…ロジェは関係なかったんだ!!」

天使「ふふ…ならばそのロジェの手にある羽根をあなたが投げなさい」

374 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 13:44:04.17 ID:y3SyKos0
ロジェ「これ…?」

よく見てみると何か宝石のような物が付いている。

ロジェ(魔術か…!)

ロジェ「よせジャンヌ!!逃げろ!!!」

天使「さあ、どうします聖女様?」シャキンッ

俺の首に翼の刃が当たった。

ロジェ「くっ…」

その漏らした声が、ジャンヌを追い詰めてしまった。

ジャンヌ「わかった!投げるよ…だから…やめてぇ!!」

ジャンヌは俺の持っていた羽根を手にとった。

天使「ふふふ…さあ、上にそれを投げなさい!」

ロジェ「やめろぉぉ!!」


<フワッ


羽根が頭上に投げられた瞬間、ジャンヌの姿が光に包まれた。

ジャンヌ「・・・ロジェっ」パシュッ

一瞬ジャンヌが俺に何か言おうとしたが、突然姿が消えた。

375 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 13:53:52.89 ID:y3SyKos0
ロジェ「・・・!!」


天使「さて、後はルーアンの人間に任せて…」

天使「あなたの役目は終了です、恋人さん」ジャキッ

俺は絶望しながら目を閉じた。

そして。


<ズブシャッ


確かに部屋に響いた肉を切り裂く音。

だが俺に痛みはなかった。

ロジェ「・・・?」チラッ

<ドサッ

横に黒く濁った翼になった天使が倒れる。

ラスト「ギリギリセーフみてえだなw」スタッ

ロジェ「ラスト!?…どうしてもっと早く!!」

ラスト「天使の奴ら、このアジトに総攻撃仕掛けて来やがった…みんなは少し離れた所で戦闘してる」

ロジェ「それより大変なんだ!!ジャンヌがルーアンに魔術で・・・」

ラスト「んだと!?」
376 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 14:06:04.06 ID:y3SyKos0
ラスト「本当にルーアンなら…イギリス軍が仕切ってる所だぞ!?殺されちまう!」

ロジェ「どうしたら…」

ラスト「・・・」

ラストが俺の顔を少し見て言う。

ラスト「空間移動追跡魔術…1人だけなら使える」

ロジェ「・・・ジャンヌを助けられるのか!?」

ラスト「あぁ…いくぞ!」ブワッ


ラストの周りを冷たい空気が覆う。

ラスト「いいか?ジャンヌを助ける頃にはプライド達を飛ばすから、ジャンヌを助けたら逃げろよ?」

ロジェ「わかった!!」パシュッ




ラスト「・・・おい、いんのはわかってる」

レイス「当たり前だ、あれだけ[濃密な魔力]を出して気づかないバカはいまい」

ラスト「てめえ…ロジェに[継承]したのか!!」

レイス「これで奴は憤怒を司る魔王だ…人間や中級天使に負けないはずだ」

ラスト「・・・ちっ」



「悪魔が人助けなんてヘドが出るぜ・・・」
377 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 14:17:56.81 ID:y3SyKos0
〜ルーアン〜


ロジェ「はあっ…はぁ…」パシュッ

ルーアン監獄前に飛ばされたのは確かなのがなぜかわかった。

「ジャンヌの気配がわかる…」

こっちの方からジャンヌの鼓動を感じる、まだ生きてる。

イギリス兵「貴様!そこで何してる!?」

イギリス兵に見つかった…

なぜだか、妙な高揚感がある。

敵・・・テキ・・・

ロジェ「ジャンヌは…どこだあああああああ!!!」ヒュン

イギリス兵「へ…ひっ、ぎゃああああドグシャッ

怒りが止まらない…でも、これなら天使に負けない。


ロジェ「ジャンヌーーーーーー!!!」ダダダッ


ジャンヌの鼓動が、速い。

ジャンヌ・・・


イギリス兵2「貴様!とま…ズバァッ

ロジェ「どけぇぇぇぇ!!」ズバァッズバァッズバァッズバァッズバァッ

イギリス兵3「ぐあ!?」
378 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 14:25:20.78 ID:y3SyKos0
〜公開処刑場〜


イギリス兵長「火を魔女に!!」


「まてぇぇぇ!!」

イギリス兵4「なんだ貴様!?ぐあっ」ズバァッ


ロジェ「ジャンヌーーーーーー!!!!」


ジャンヌ「ロジェ…どうして」

イギリス兵長「…チッ」


イギリス兵長「我らイギリス軍には天使がついている!皆の者!!行けぇ!!」


<ヒュゥゥンッ


大天使「合図か」バサァッ

力天使「のようであるな」バサァッ


ロジェ「天使…!!」


今度は負けられない…ジャンヌを救うには!

ロジェ「俺は負けられねぇ!!」チャキッ

剣を構えた。
379 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 14:38:08.85 ID:y3SyKos0
力天使「人間には見えない風にしてあんのにな…見えてるのか」

大天使「力天使様、全力で行きますよ」ビュンッ

純白の翼が弧を描いた。

ロジェ「ッ!」バッ

<ドゴォォンッ

俺の立っていた位置が陥没する。

大天使「魔力察知!?」

力天使「なら俺がッ」ヒュンッ


ロジェ(消えた?)


力天使「こっちだ」ヒュン
ロジェ「なに!?」

<ガギィンッ

凄まじい金属音と共に剣が折れた。

<ドガァンッ

ロジェ「ぐハァ!!」ドゴォォンッ

体が地にめり込んだ。

上手く動けない。

380 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 15:18:50.00 ID:y3SyKos0
力天使「はん、他愛ね…」グシャッ

力天使「ぁ…?」

ロジェ「ァアアアアアア!!!」ドガァァッ!!

力天使の左腕が潰され、一瞬にして吹き飛ぶ。

その力天使を仕留めるまでの一瞬は、大天使にすら見えないスピードだった。

大天使「な…なんだこれは…」


<バサァッ


大天使「おのれぇ!!」

「[破壊の翼]!!!」


ロジェ「・・・」

大天使の翼が幾百もの巨大な刃となり、ロジェを切り刻もうとする。

ロジェ「・・・」ブンッ

<バッギィィィンッ!!

しかしその刃はロジェが腕を一振りすると、突然砕け散った。

381 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 15:28:49.23 ID:y3SyKos0
ロジェ「・・・」ヒュンッ


大天使「ひ、ひぃぃ!?」


<ズバァッ!!


ロジェの一撃が大天使を叩き割る音が響いた。

ロジェ「ジャンヌ!」ダダダッ


ジャンヌは無事だった。

そして俺が近づいた瞬間。

<グサッ

ロジェ「え・・・」


ジャンヌ「ロ・・・ジ…ェ……………………」


<ズジャンッ

何者かが、後ろから刺した剣を抜くとジャンヌの血が辺りに軽く飛んだ。

同時にジャンヌの後ろから、[金の光を出す翼]が羽ばたいた。

天使??「・・・」バサァッバサァッ
382 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 15:37:20.76 ID:y3SyKos0
ロジェ「ジャンヌ…ジャンヌーーーー!!!!!」


<パシュッ

プライド「・・・!?これは…そんな……」


黄金の翼の天使が、静かにプライドに言った。

天使??「所詮は脆い人間だったぞ、[魔界の女帝]よ…」


プライド「[ミカエル]・・・ッ!!」


ロジェ「貴ッ様ぁぁあああああああ!!!?」バッ

プライド「止せロジェ!!」


俺は怒りに身を任せ、奴に飛びかかる。

ミカエル「…ただ力を貰った人間が私にかなうとでも?」

<ビンッ

奴が俺に向けて指を弾いた。

<ドンッ!!!


ロジェ「ガハァッ!?」ドサッ

凄まじい衝撃に体が弾き飛ばされる。
383 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 15:43:09.37 ID:y3SyKos0
ミカエル「…私の目的は果たした、さらばだ」



      「神に踊らされし子羊よ」



<パシュッ



プライド「・・・ジャンヌ!!」ダダダッ

プライドが駆けつけ、ジャンヌの様子を見たり、何か叫んでいる。

俺は、凄まじい痛みと疲れのようなもので意識が遠のいて行った。


結局、俺はジャンヌを救えなかった。

女としての幸せも与えられず。

使命から救うこともできなかった。

・・・・・・このままジャンヌの所に行きたい・・・・・・

384 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 15:50:43.92 ID:y3SyKos0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・


ロジェ「ジャンヌは…?」

目を覚ました俺は、ベッドの横に座っていたプライドに聞いた。

プライドは辛さを抑えるように

プライド「死んだよ」

そう答えた。

ロジェ「・・・」


ロジェ「お願いだ!ジャンヌを助けてくれ!!」

プライド「・・・どうやら無理のようだ、既に魂は転生している、諦めろ」

ロジェ「そんな…頼むよプライド!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

385 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 15:59:21.39 ID:y3SyKos0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・


ロジェ「・・・転生すると、記憶やジャンヌのことは忘れてしまうのか?」

神「・・・さあ?転生したことないからね☆」

ロジェ「そうか…」

ロジェ「もし、生まれ変わったら…また会おう」

神「・・・じゃあ、転生するよ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

386 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 16:09:47.45 ID:y3SyKos0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なにもない…転生したら無になるのか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どのくらい、時間が経ったのだろう…

だが、悪くないような気がする・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

?「…ー、…めふってきたー」

・・・誰かの声か?

?「なんで…チの……車はない…だろねー?いとこ…はあるのに」

段々、声が聞こえるようになってくると明るくなってきた…?

女「あ・の・野・郎………!!」

…!!

これは…く、体が動かせないがこの体が見る物と聞いた物はわかる。

なぜだろう…この東洋人の少女を見ていると胸が締まる…
387 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 16:17:49.82 ID:y3SyKos0
猫「みー♪」


…俺は猫に転生したのか!?

まあ、いいか…

女「よしよし♪おいで〜」

んな!?

こ、これが東洋人の下着か…

おかしなサラシをしているな、胸当てか?





・・・・・・ようやくわかった

このゆりという少女が…ジャンヌの生まれ変わりなのか

……絶対に守れよ、みい太。

俺の繰り返しはしてはいけない…

絶対に……絶対に…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・
388 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 16:25:06.13 ID:y3SyKos0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




<スッ

みい太はゆっくり目を開けた。

みい太「・・・なぜここで終わりなんだ?」

プライド「・・・見ない方がいい、狂いたくないならな」

みい太「…ジャンヌはゆりに生まれ変わったのか」

プライド「そうだ。しかし、最後のビジョンでわかっているとは思うが…」

みい太「体を動かす事ができなかったんだな」

みい太が先を読んだ。

プライド「・・・・・・」
みい太「……守れなかった」

みい太「俺は…ゆりを結局守れなかった…」

プライド「勝手に殺すなよ?」

みい太「なに?」
389 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 16:35:01.12 ID:y3SyKos0
プライド「ゆりは死んでない…確かに死んだが」

みい太「どういうことだ」

アビス「プライド様!」
プライド「わかってる」

プライド「とにかく、貴様は信じていればいい…」


    信じる者は救われるのだからな


みい太「…ミカエルはどうすれば会える」

プライド「貴様では会えん、とにかく[まって]いろ」

アビス「では、本日はお引き取り願います」カチャ


プライド「みい太」ポイッ

何かをみい太に投げ渡す。

みい太「手鏡?」

プライド「もし、何か手に負えないことや天使が来たらそれを叩き割れ」

みい太(ビジョンの魔法みたいな効果でもあるのか)

みい太「で、死んでないにしてもなぜゆりがあんな目に会わなくちゃいけなかった」

390 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 16:51:19.14 ID:y3SyKos0
プライド「ゆりがジャンヌの生まれ変わりだったからだ」

みい太「・・・他に理由があるのか?」

プライド「ほう、わかるのか…」

プライド「ゆりは神殺しの力を継承していたから狙われてしまったんだ」

みい太「!!」

みい太「なんでだ…?」

プライド「ビジョンで見ただろう?あの通りジャンヌも同じくゆりの中で生きていたのだ」

プライド「ゆりの魂はジャンヌの魂に等しい、2人は1つみたいなもの」

プライド「そしてゆりが研究所で見せた力、神がジャンヌの意識をゆりの意識と繋いで得たものだ」

みい太「あの時のか…」

プライド「そして、ミカエルはそれを知りゆりを殺すよう命じたのだろう」

みい太「・・・」

みい太「・・・ありがとうプライド」

<スタスタ…ガチャン

みい太はプライドに礼を言って出て行った。

プライド「・・・」


プライド「後は…あいつらが上手くやれば片付く…」

プライド「頼んだぞ…ゆり、ジャンヌ、[ヤハウェ]!」
391 : ◆G2/Yj5eh5U [saga]:2010/11/17(水) 16:55:42.40 ID:y3SyKos0
















神「・・・ふう」

神「んにゃ!?ち、チィーッス☆」あたふた

神「どうもどうも、神のヤハウェです☆」

神「これで第2話は終了だよ、長かったね〜☆」

神「ミカエル…悪い奴だったね〜?」

神「まあ・・・うん、なんでああなったんだろうね」

神「さあて次の話は少しラブラブするよ!」

神「チィーッス☆」
392 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 17:00:20.42 ID:y3SyKos0










           第3話「猫と少女」









393 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/17(水) 17:20:20.43 ID:y3SyKos0
神「チィーッス☆」

神「…つかれたー」ぐてっ

?「ほらヤハ様、とりあえず次の作戦を…」

神「ぷっつん」

女神「じゃーん」

?「急に大人姿になってどうしたの」

女神「むかつくから紅夢ちゃんをくすぐりまくる!!」コチョコチョ

紅夢「ちょっwwwwやめてwwwwwwwww」じたばた

女神「うるぁ!!」もみもみもみもみ

紅夢「ストッ…んっ///」

女神「気持ちいいのか?このババァ!!」もみもみもみもみ

紅夢「あ…そこもう少し強く揉んで下さい///」

女神「あ、この首の後ろ?」
紅夢「あぁ〜wそこそこ!気持ちいい!」

女神「やっぱりババァじゃん…」

       ・・・

女神「なんで女神なのに、神なのに揉んでんの?」

紅夢「え?」
女神「あ?」


女神「・・・ここからはR80指定だから見せられません、チィーッス」

「うるぁ!!」もみもみもみもみメキメキメキメキ
「にぎゃああああああああああ!!?」
394 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/17(水) 18:19:50.65 ID:y3SyKos0
<ガチャン

みい太「・・・」チラッ

みい太は実験感覚で後ろを振り返る。

しかしそこには何もなかった。

みい太(これも魔術や魔法なのか?)

<「ミィィイイタッさあああああああああああん!!!」ドゴォォォッ

みい太が何かに吹き飛ばされた。

ミュウ「アタイ心配したんですよ〜!?もぉぉぉ!!」すりすりすり

人描兵「本当に屋敷が消えたな…」

人描兵2「しかも一瞬でな…」

みい太「えぇい、離れろミュウ!」ガシッ

ミュウ「ぶちゅー!」バッ

みい太「っ!」ドガッ
ミュウ「へぶふ!?」
395 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/18(木) 16:34:54.99 ID:BiNrOmw0
みい太「・・・いきなりなんなんだ…」

ミュウ「だってみい太さんが心配で心配でアタイ〜!!」

みい太「・・・そういえば黒猫だったな、お前」フサフサ

ミュウ「?」





〜遊園地裏・みい太自宅〜

<カンカンッ…ジュ〜

ミュウ「はぅわ〜!!美味しそうな匂いですねぇ!今日は何ですか?」

みい太「ガパオとカルパッチョのサラダだな」ジュ〜

人描兵1「さっすが先輩は料理も出来る良い雄猫ッスね」
人描兵2「でもボク達が発情期になっても発情してくれないのが残念ww」

みい太「人描兵2、お前デザート無しにするからな」

<えー!?


みい太(発情期…か、そういえば最初の5年間は細胞で抑えられなくてゆりを困らせていたな)

396 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/18(木) 16:52:28.62 ID:BiNrOmw0
みい太(……今思うと、ビジョンやプライドが見せてくれた通りゆりはどこか普通じゃなかった)

みい太(化け物みたいな俺を受け入れて、ずっと愛してくれた…)

みい太(ゆりは…幸せだったのだろうか)ジュ〜!?

ミュウ「みい太さん挽き肉焦げてますよ!!?」




〜夕食〜

一同「いっただきます!!」

<みゃー!にゃー!それアタイの!なにを!?にゃー!

みい太(・・・いつからだろうな、行き場所のない人描を引き取って一緒に住むようになったのは)モグモグ

みい太(ミュウや他の人描達も、今ではすっかり家族か…)ゴクゴク

ミュウ「みい太さ〜ん!」だきっ

みい太「…なんだよ」

ミュウ「今日もダメですか?」

みい太「ダメだ、お前はもう大人の猫だ。一緒に寝る訳にいくか」モグモグ

人描兵1「先輩ってロリコンなんすか?」パクパク

ミュウ「あ〜!」

みい太「お前らはそんなにデザートのプリン食べたくないか」

ミュウ
    「すいませんでした」
人描兵1

397 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/18(木) 17:06:50.59 ID:BiNrOmw0
〜夕食後〜


ミュウ「これより!!強化枕を使った[人描枕大戦]をおこなうぅぅぅ!!」

人描達「わ〜!!」パチパチ

みい太「強化枕か…今までの枕は引きちぎられてたから今回は勘弁してくれよ」

ミュウ「みい太さんは審判で」
みい太「・・・何を判定しろと」


人描2「皆の者ー!!我ら2軍が勝てば雌猫ならみい太さんの部屋で、
雄猫ならミュウさんの部屋で寝られるぞぉぉぉぉ!!」

2軍「ぉぉおおおお!!!」

みい太「・・・(確か全員で12人しかいないのになんで大軍勢のように感じるんだ?)」

みい太「っていうかまて!勝った時の条件おかしいぞ!?」


ミュウ「始め!!」ボーン!(銅鑼)
398 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/18(木) 17:18:39.08 ID:BiNrOmw0
一同「わあぁぁぁぁぁ!!」ビュンビュン


みい太(…人間がいたら死人がでるな)

*強化枕の硬さはブラウン管テレビ並みです

ミュウ「・・・ッ、見えた!」ビュンッ

ミュウが残像まみれの戦場の中に強化枕を投げつけた。

すると1人の人描が途中止まった。

人描3「ふぅ…え?」

<ドゴォォォォッ

人描3「がはっ…!?」

そう、ミュウは人描が疲労で止まるのをわかっていたのだ。


人描兵1「くっ、奴のスピードは通常の人描の三倍か!!」





みい太(今のは…バスケみたいに2点でいいか)
399 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/18(木) 17:30:38.02 ID:BiNrOmw0
人描兵2「お前たち、ボクに続け!ジェットストライキアタックだ!!」

人描4「ジェットストリームアタックですよ!?」
人描5「ストライキしてどうすんですか…」



<ピキィィッン!

ミュウ「な…なんだこの不快な感覚は…!まるでねこじゃらしが落ちてくるような」

人描兵2「…ッ」ヒュンッ

至近距離からの射撃、枕投げにおいてこれほど確実な当て方はないだろう。

そして当然人描兵2達は連続で[下投げ至近距離]を使おうとする。

しかし・・・


ミュウ「そこか!!」ビュンッ

人描兵2「なに!?」ドゴォォォォッ

<ドサッ

人描4「ガイ…人描兵さあああん!!」

人描5「おのれぇぇぇ!」

後ろの人描が構えた瞬間、

ミュウ「はぁッ!」バッ

人描5「な…ッ人描兵さんを踏み台にして!?」
400 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/18(木) 17:42:55.30 ID:BiNrOmw0
ミュウ「ほぉぉ…[アタタタタタタタタタタタタタタタタタ]!!!!」ビュンビュンビュンビュン!!

ミュウの怒涛の攻めが人描5を襲う。

人描5「ぐあああああああああああ!!?」ドゴォォォォッドゴォォォォッ


人描4「人描5ぉッ!?…そんな…顔に強化枕がめり込んでる・・・」

<シュタッ

ミュウ「次はてめえが果てる番だ…!」

ミュウは戦意喪失しているかのように見えた人描4を侮ってしまった。

人描4「このままじゃ・・・」グッ

仲間を思う力が赤きオーラとなって人描4を纏う。


超人描4「死んでも死に切れねぇってばよ!!」ドンッ

ミュウ「バカな…お前が伝説の超人描だというのか!?」

超人描4「うぉぉぉぉ!!死ぬ気で蜂の巣にしてやるってばよ!!」ビュンビュンビュンビュン

ミュウ「上等だぁぁッ!!闇のゲームの始まりだぜぇ!!!!」ビュンビュンビュンビュン

401 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/18(木) 17:44:59.29 ID:BiNrOmw0
<うぉぉぉぉぉ!!わー!ビュンビュン





みい太「・・・歯を磨いて寝るか」ふぁーっ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・







402 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/18(木) 17:59:56.65 ID:BiNrOmw0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「くすくす・・・みい太の胸あったかい♪」

「あ、また発情…?…もう、女の子には優しくしなよ?」

「優しく・・・包み込むようにされるのが安心するから…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


みい太「…むぅ」ごろ…ぐっ

みい太が寝返りを打とうとするが何かに引っ張られてできない。

みい太「…?」ぱちっ


少女「むにゃ…すー…すー…」ぐっ

みい太「・・・」

みい太「なに!?」バッ

みい太はようやく目が覚めると自分に抱きついてる少女を振り払う。


少女「あてっ」こてんっ

みい太「お前…誰だ?人描じゃないみたいだが…」

少女「・・・」ぼー

少女「・・・ん・・・」ぱちっ

少女「チィーッス☆」
403 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/18(木) 18:21:13.96 ID:BiNrOmw0
落ちます…

明日これないので来週の月曜日来ます!

チィーッス☆
404 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/18(木) 23:18:11.75 ID:y3BtEoSO

雌ばかりかと思ったら雄もかよwwww
405 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/18(木) 23:20:24.58 ID:yjVOMVQo
406 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/19(金) 16:21:58.39 ID:e5qgvzs0
>>404

みい太の豪邸(元々は廃校の体育館を改造&ヴァリアクオリティで作った建物)
のメンバー


雌猫組

人描兵1
人描兵2
ミュウ
人描4
人描5
人描8

雄猫組

人描3
人描6
人描7
クロちゃん
キッド
みい太
407 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/19(金) 16:29:25.29 ID:e5qgvzs0
ちなみに枕大戦メンバー

1軍

リーダー:ミュウ
幹部:人描兵1
鉄砲玉:クロちゃん
四天王:人描8
四天王:人描6
四天王:人描7
四天王:みい太??


2軍

リーダー:人描兵2
鉄砲玉:キッド
三毛猫三連星:人描4
三毛猫三連星:人描5
たまたま味方なダメ猫:人描3
スパイ:みい太??
408 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/19(金) 16:50:07.26 ID:e5qgvzs0
みい太「・・・どっから入ったんだ」

少女「さあ?wwそれよりさ、ここ足の踏み場ないね☆」

みい太「は…?」チラッ

みい太「!?」

みい太が周りを見渡すと、みい太の布団を中心に周りに人描達が寝ていた。


みい太「なんで全員寝てる…」

<ユサユサッ

みい太「おい、ミュウ起きろ。なんで全員いるんだ」

ミュウ「はぅ?…………みい太さんのミルクは?」
みい太「とんでもない寝言はいいから」

少女「わぁー卑猥☆」きゃっ

ミュウ「はぅぅ・・・私がみい太さんの横で寝てたらみんな集まってきて…」

みい太「……発情期の猫がいたら対処する前に手遅れになるからやめろと言ってるのに」

少女「…さて」スッ

少女(物置か倉庫…とにかく探さないとね☆)とてとて





みい太「…ん、ここにいた少女は?」

人描兵1「ふぁ…どっかいきましたにゃ…」むにゃ
409 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/19(金) 17:10:40.33 ID:e5qgvzs0
みい太「おいおい、あの娘人描じゃないから危ないぞ」

ミュウ「ふぁ…トイレのついでに探してきまーす」


みい太「はあ…警備出勤に遅刻するからみんな急げよー」

一同「はーい!!」





〜朝食〜

一同「いっただきまーす!」

<まてっそのワッフルは…にゃー!みゃー!


みい太「で?見つかったか?」

ミュウ「いえ…みい太さんの部屋以外には見つかりませんでした」もぐごく

みい太「仕方ない、一応見てくる」スッ
ミュウ「あ、スパム食べていいです?」

みい太「だめだな」
410 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/19(金) 17:38:39.08 ID:e5qgvzs0
〜みい太の部屋〜


<ゴソゴソ

少女(ないなぁ…)ゴソゴソ

少女(お、この櫛って[君]の?)

少女(・・・よし、いっくよー)

少女(せい☆)ぴかーーん



みい太「・・・」ガチャン

みい太「〜!…こら、何人の物勝手にいじってる?」

みい太が背を向けて何かしている少女に声をかける。

少女?「ごめんね、悪気はなかったんだよ?」くるっ

みい太「悪気があっても困る、ほら、出てこい」

みい太は薄暗い部屋にいる少女に呆れながら手招きする。

少女?「うん♪」たたた

みい太(・・・?)

みい太(さっきまで瞳の色は金色だったのに…茶色?)

みい太(・・・)
411 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/19(金) 18:00:31.21 ID:e5qgvzs0
〜遊園地〜


ミュウ「それじゃ、パトロール行ってくるにゃ♪」ひゅんっ

人描兵1「みい太さんは女の子と有給楽しんで下さいッスよ!」ひゅんっ


みい太「・・・やれやれ」

少女?「溜め息つかないで♪ほら、せっかくの休みだし遊ぼうよ!」たたっ

みい太(まさか親がわかるまで預かることになるとはな)

みい太(それにしても…最近は国が軍を勝手に使ってるせいで治安は悪くなる一方だな)

少女?「・・・こらっ」

みい太「なんだ?」

少女?「女の子無視して怖い顔してると彼女さんに嫌われるよ!」

みい太「別に構わないが…まあせっかくだ、行くぞ」

少女?(・・・構わない。かぁ)

412 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/19(金) 18:15:31.64 ID:e5qgvzs0
〜射的〜


みい太「ん、なかなか見所あるな。これはかなり昔からあるアトラクションなんだ」

少女?「うん♪知ってるー!」たたっ

受付「子供350です」
みい太「ああ(そういえば子供だったな)」


少女?「…りゃ!」バンッ

少女?「むぅ…」

少女が少し渋い顔をしながらこちらを見る。

みい太「どうした」

少女?「[最近]の射的って本物みたいな音出すんだね…」

少女?「あの時はもっと可愛いかったのに」

みい太「きたことあったのか、ここ」

少女?「まあね♪」バンッ

みい太(・・・懐かしい感じがするな、なんだか)
413 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/19(金) 18:24:30.92 ID:e5qgvzs0
少女?「えい」バンッ

<ガンッ

<ゴトッ


受付「一等ですね!おめでとうございます!!」

少女?「うそ、やったぁぁぁぁ!!♪」

みい太「よかったな」なでなで

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゆり「えへへ〜ん♪」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少女?「えへへ〜ん♪」

みい太「!?…」

少女?「すごいや…射的で食べ物屋さん一日中無料になっちゃった!」きゃきゃ

みい太「す、すごいな…」なでなで

少女?「うん♪」ぎゅ

みい太「…」
414 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/19(金) 18:48:05.77 ID:e5qgvzs0
〜チョコレートの城〜


少女?「うっわー!♪凄い!前はチョコレート屋さんだったのに〜!?」たたっ

みい太(・・・ん??)

みい太(このチョコレートの城は47年前からあるはずだぞ?)

みい太(今考えてみると…射的がリアルモデルになったのも105年前…)

みい太(なんでそれ以前のここを知ってる?)




少女?「あの、特大キットカットってありますか?♪」

店員「あら、あなたもキットカット好きなのね。あるよ〜」

少女?「よかったー!まだあったんだ♪」


みい太(・・・考え過ぎだ。プライドの話を聞いてから疲れてるんだ俺は)




(・・・ゆりなわけがない)
415 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/19(金) 18:53:31.24 ID:e5qgvzs0
〜休憩所〜


少女?「サクッ…もぐもぐ♪」

みい太「よっぽど好きなんだな、キットカット」

少女?「うん、私すっごくこれ好きなんだよ。サックリ甘いから!」

みい太「なるほどな」なでなで

ゆり「〜♪」

みい太「な!?」ビクッ


少女?「…どしたの?」

みい太「………なんでもない」

みい太「それを食べたら観覧車、行かないか?」

少女?「うん♪」




416 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/19(金) 19:10:37.52 ID:e5qgvzs0
〜観覧車乗り場〜


少女?「いっぱい並んでるー!」

みい太「少しかかりそうだな「みい太さーん!」

みい太「ん?」

みい太が奥の列から呼ばれ、その方向を見てみる。

そこにはユキ達がいた。


ユキ「みい太さーん!こっち私達並んでますから来ませんか?」

少女?「あの娘は…」

みい太「あぁ、行かせてもらおうか」




〜ユキ達の列〜

ユラ「また会いましたね、みい太さん」

ユージ「…よっww」

みい太(!!)

プライドの所にいた時、[魔翌力]を纏っていた男。

みい太がビジョンを見終わった時にはいなくなっていたが、彼は何者なのだろうか。

少女?(やっぱり…そうだ)
417 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/19(金) 19:20:31.36 ID:e5qgvzs0
ユキ「あ、その娘は?」

みい太「あー…そういえば名前を聞いてなかったな」

少女?「……マサリでいいよ」

ユキ「マサリちゃんかー、可愛いなぁ」

みい太「所でユキ、そろそろ順番が来るみたいだがユラ達とは乗らないのか」

みい太が前にいる2人を顎でさす。

ユキ「いんです。私、みい太さんと乗りたいので…」

少女?「ッ」

<ギュウッ

みい太「どうしたマサリ」

少女?「…なんでもないよ」



係員「どうぞ」

係員が観覧車の扉を開けて合図する。

みい太「足元に気をつけろよ」

少女?「ん♪」とてとて

418 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/19(金) 19:28:18.86 ID:e5qgvzs0
〜観覧車内〜


ユキ「やっぱり良い景色ですね〜」

ユキが外を眺めながら言った。

しかし少女は

少女?「……なんだか汚い感じがする」

ユキ「え?」

ユキが少女の言葉に聞き返した。

みい太「どうしてそう思うんだ?」

少女?「…ずっと前に来て、見た時は沢山未来や希望があったのに…今は何も見えない」

みい太「…?」

みい太は何の話かよくわからなかった。


<ガゴンッ


突然観覧車が強く揺れた。

少女?「ひゃぁ!?」ビクッ

みい太「大丈夫か、安心しろ。ただのかぜ<ガギィィィィ…

みい太「!?…おかしい」
419 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/19(金) 19:36:35.60 ID:e5qgvzs0
観覧車全体に、何かが破壊されていく音が響き渡る。


<グゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・


ユキ「そんな…観覧車が倒れる!!」

少女?「みい太!!」ガシッ


みい太「くそ…200年の老朽がこんな!?」

みい太(とにかく…この2人を守らなければ…)メキメキ


ユキ「ひぃ!?…みい太…さん?」

みい太(・・・この際細胞の力の姿を見られても構わない!!)


少女?「頑張って…急がないとユキちゃんが!」

みい太「あぁ、わかってるさゆり…!」

少女?「!!」



<ギィィィッドガァァァァアアアアンッ!


観覧車はそのまま激しい衝突音と共に倒れた。
420 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/19(金) 19:37:28.34 ID:e5qgvzs0
             , : : ⌒: : : :  ̄: : ‐: 、
           /: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : '.
         /: : : :/: : : : : : : : :ミ: : : : : : : : : L _
        /.: : : : :/: : : :i: : : : : :「`"''三: : : : : : : :  ̄:_フ
         イ.: : : :/: : : : :|: : : ハ|_|_  ミ: : :トミ: : `ヽ.
.      / l: : : :从.:__∧: :√j/ __  }彡、.:.:.:.:.V^.:. :\
.         ト.:.:/:ハ{.,_ヾ:{_ ヾ{  '泛芹}八r i:.:.:.:.:.:.:.「 ̄`ヽ
          八:〃:∧j厂芯{    V:ソ   _ノ.:.:.:,イ.:′
       / : ヾ: : :ヘ  ヒ:ソ .   ⊂⊃ 厂∧/ l/ 今日は落ちます☆チィーッス☆♪
.       厶'  ハハ: :}⊂⊃ __  '  /}ハl /
                `   . __ イ:{ / ノ
             , ⌒ ーt  」   L厶 ⌒ヽ
            ;     ハ ^   ´ ハ    i
            |  :i √`ヽ.____ ,人{__j{  |
            |  jレ    「:::7´   YL  |
421 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/20(土) 11:13:58.58 ID:SkOwNco0

今後の展開に期待
422 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/22(月) 13:57:23.10 ID:bjx.Ajk0
?「凄いな、観覧車が倒れたらしいよ君」

??「となれば恐らく[アイツ]は駆けつけるはずだから…すぐ行きましょう」タタッ




<大丈夫かー!?何人か乗っていたはずだ!

<わー!ぎゃー・・・・

その場にいた人間達は全員、混乱と恐怖で逃げたり叫んだりしていた。

その中、倒れてグシャグシャになった観覧車のうち一台が原型を留めていた。


みい太の細胞による硬質化された球体。
その白い鋼の繭から1人少女が飛び出した。


ユキ「ぅああああ!?…な、なにこれ…なにこれ…」


自身を覆い、守っていた[者]の姿をみて恐れるユキ。

人間としてはこれが普通の反応だった。

みい太「…よかった、大したケガはないみたいだな」ニコッ

怯えるユキにかけた微笑みは、わずかながらに効果があった。

ユキ「みい太さん…?」スッ

ユキが近寄ろうとした時だった

少女?「近寄らないで!!」

疲れ果てかけているみい太を隠すように少女はユキに言った。
423 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/22(月) 14:13:24.24 ID:bjx.Ajk0
みい太「マサリ…?」

みい太は少女が言った名前を呼ぶ。

少女?「・・・(やっぱりさっきのは無意識かぁ…)」

ユキ「みい太さん…」すた…


ユキは少女の警告を無視してみい太のそばへ向かおうとした。

それがいけなかった。


少女?「この人に近寄るなぁぁ!!」

   「[ダウン]!!」

みい太(プライドが俺に使った魔法!?)

ユキ「え…ッ!?」ガクンッ

ユキは凄まじい重みで倒れ伏せる。

みい太「お前は…一体…」

少女?「真名を呼ばれたら消えてしまう、それがこのたった一回だけの[蘇り]」

少女?「どーして呼んじゃうかな…あーあ」


みい太「な!?」

少女の体が、透け初めていた。

424 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/22(月) 14:25:07.73 ID:bjx.Ajk0
少女?「・・・また、今度は全部終わって。忙しくなくなったら…会おう?」

すでに後ろのユキがはっきり見える程に少女は消えていた。

みい太「・・・ゆり?」

みい太が、絞り出したその問いへの答え・・・

少女?「・・・・・・せーかい♪」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・



周りは、阿鼻叫喚のような状態のはずなのに。

その少女が残した声と同時に周囲が耳が痛くなるほどの静かになった気がした。




?「女の子がいた気がしたが…気のせいか」

?「しかしあの姿・・・なるほどね、君の言う通り化け物みたいだ」

??「ていうかあれは化け物ですよ!?なんなんだありゃ…」

?「化け物じゃない、恐らく私が研究している細胞のオリジナルに違いない」

?「2世紀以上の年月を経て僕の前に現れるなんて…素晴らしい」
425 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/24(水) 12:29:55.41 ID:fan1KgSO
久々に来てみたら結構進んでいたでござる
426 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/24(水) 12:38:59.07 ID:7uBL9pE0
こちらも宜しくです☆

セフィロス「…何だ貴様」セイバー「あなたが私のマスターか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1290382348/l50
427 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/24(水) 12:42:21.88 ID:fan1KgSO
FFはあんまりやったことがないというオチ

昔兄貴がやっていたのを何気なく見てた程度
428 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/24(水) 12:53:15.68 ID:7uBL9pE0
あ、そうなんだ…

好きなゲームはなにかな?
429 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/24(水) 13:45:16.29 ID:fan1KgSO
好きなゲーム…ねぇ
最近やらないからな

ゼルダの伝説とか?最近のは知らないけど
テイルズは一応シンフォニアまでなら
マリオRPG
ドラクエも7、8しか知らないし
かまいたちの夜は1、2なら。全部は見れてないけど

思い出してみてもあんまり覚えてないな
430 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/24(水) 13:52:04.29 ID:7uBL9pE0
ちょうどドラクエネタやるつもりだったから今度やってみますねー☆
431 : ◆G2/Yj5eh5U [sagesaga]:2010/11/24(水) 15:25:49.93 ID:7uBL9pE0
?「すぐにでも君の仲間をかき集めるんだ。武器はボクのパパに頼んで調達してあげよう」

??「どうやって捕まえる?」

?「あの女子高生をエサにすればいい」

??「丁度いい!アイツには借りがある…」










432 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/24(水) 15:33:04.55 ID:7uBL9pE0










神「はい、これにて第3話終了!チィーッス☆」

神「なんていうか…うん、凹む」

神「名前呼ばれたらアウトなんて決まり、誰が決めたんだか…」

神「…はあ」

433 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/24(水) 15:39:48.68 ID:7uBL9pE0










         第4話「猫と消えた嫉妬の炎」









434 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/24(水) 15:53:03.57 ID:7uBL9pE0
その日、遊園地は開園から200年初めてのトラブルが起きた。

観覧車が倒れたことにより、全ての客達は帰ることになった。


一人の女子高生を覗いて…


〜みい太の自宅〜

ミュウ「はい、シチュー」コトッ

ユキ「あ…ありがとうございます」

みい太「・・・」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
全部終わって、忙しくなくなったらまた会おう…?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


みい太(…ゆりは何を知っている。何をしてる?)

435 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/24(水) 17:10:34.52 ID:7uBL9pE0
みい太(……天使やミカエルと関係があるのか?)

みい太はゆりが生き返っていた[奇跡]の原因を考えた。

まずゆりは少女の姿で生き返っていた。
そしてプライドのように魔法も使っていた。

それは何を意味していたのか・・・


ユキ「・・・私、もう帰らないと」

みい太「落ち着いたか」

立ち上がったユキにゆっくりとみい太は話しかけた。

ユキ「まだ頭がグチャグチャですけど…平気です」

みい太「そうか」


<ガタンッ


玄関の扉が閉まった音がした。

するとミュウがみい太に

ミュウ「みい太さん…」

みい太「なんだ?」

ミュウ「私達に、見せて下さい。みい太さんの隠してる力」

「私達!?」ドサッ


ミュウの言った言葉に驚いて後ろで隠れていた2人が倒れる。
436 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/24(水) 17:23:13.31 ID:7uBL9pE0
人描兵1「みい太さん…その、これは…」
人描兵2「ボク達盗み聞きするつもりはなかったんだよ!?」


必死に言い訳をする2人。

みい太「・・・ああ、いいだろう」

ミュウ「ミミ、ミユ、おいで」

みい太が首をゆっくり縦に動かすとミュウが2人を手招きする。

ミミ(人描兵1)「あ、はい…」
ミユ(人描兵2)「・・・」


みい太の前に、3人が座った。

みい太「・・・」メキメキッ


ミュウ「…ッッ!」びく

ミュウは一瞬全身の毛が逆立ち。

ミミ「ひぁ!?」バッ
ミユ「にぃ・・・!??」ビクンッ

ミミ達2人は後退りした。
437 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/24(水) 17:50:59.10 ID:7uBL9pE0
ミュウ「はぁ…っ、はぁ…っ、・・・あの」ぷるぷる

呼吸を乱して、目の前の異形の姿を見る。
全身は震え、猫本来の危機察知能力が働いているのか逃げたい衝動に駆られる。

しかしミュウは真っ直ぐみい太の目を見て…


ミュウ「それやってて…い、痛く…ないですか…?」


みい太を心配する。

するとそれに続いて

ミミ「私は、結構グロ耐性あるからそ、それ平気です…」

ミユ「ボク…みい太さんがどんな姿でも好きですよ…」


みい太はこの時強く思う。

この[形見]でもある猫達を育ててよかったと…

みい太(君の託してくれた贈り物…ありがとうミイナ)


438 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/29(月) 14:57:39.20 ID:iu4KDxc0
すいません…体調が悪いので今日はお休みします
439 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 15:01:43.91 ID:4BsWfYAO
ゆっくりお休み
440 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 17:09:25.18 ID:gyn3ZASO
キターって思ったらKONOZAMAだよ

寝ろ
441 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 20:03:05.02 ID:KZ.mKRgo
ゆっくり休んでね!
442 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/29(月) 20:03:44.66 ID:QSAVIRQo
ゆっくりおやすみ
443 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/30(火) 16:12:17.59 ID:Bn8pxGU0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ミイナ「みい太、ゆり・・・もしアタイの身に何か起きたら必ず[子供達]の面倒見てやってくれるか?」

みい太「子供達…?」

ゆり「いつの間に!?」


ミイナ「・・・アタイと、ミラン兄様の子供達だ」
みい太「な…ッ?!」

ゆり「ふえぇッ!?きょ…兄妹なのに!??」


ミイナ「実はな…アタイと兄様は血が繋がってない。兄様はアタイが気づいてないと思っ
     てるつもりだけど、アタイは最初から知ってたんだ」

みい太「どういうことなの?ミイナ」

ミイナ「アタイはペルシャ猫じゃない、ただの黒猫だったんだ」

ミイナ「だからか周りの猫達に避けられ、ひねくれていたアタイを拾ってくれたのが…兄様なんだ」


ゆり「いいお兄さんだね・・・あれ、でもどうして子供が…?」

ミイナ「・・・・・・わざと、発情期になるように人間の使う媚薬と他の雌猫のフェロモンを混ぜた物を盛った」

ゆり「うわ・・・」

ミイナ「アタイは最初から兄様が大好きで堪らなかったんだ…だからそれだけに子供が出来たのは嬉しかった」


ミイナ「みい太達ならわかるよな?・・・大好きな人と一緒にいられる幸せが」
444 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/30(火) 16:20:49.37 ID:Bn8pxGU0
みい太「え…うん」チラッ

ゆり「ぁぅ…」チラッ


ミイナ「・・・でもな、兄様はアタイを妹としか見ない。だからもう結ばれることはないんだ」

ミイナ「最近人描の寿命は30年しかないなんて噂も聞く、だから頼む…」


ミイナ「アタイの…大切な[証]を、守ってやってくれないか?」ぺこり

みい太「・・・うん。僕やゆりがきっと守るよ」

ゆり「だからミイナちゃんも子供さん達と一緒にいてあげてね」

ミイナ「・・・ありがとう、みい太…!」


      「ゆり…!」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
445 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/30(火) 16:36:48.53 ID:Bn8pxGU0
〜天界・幟天使(セラフィム)の間〜


ミカエル「…首尾はどうですか?ガブリエル」

白銀の椅子に座り、黄金の輝きを持った男は頬杖をつきながら言った。

ガブリエル「問題はございません。すぐにでも人間界に[転送]可能です」

男の前で跪く6枚の銀の翼を持つ天使はそう答える。


ミカエル「…そうですか…あまり期待はできませんが、最後の実験として[使者]を送ってください」

ガブリエル「階級はいかに?…」



ミカエル「智天使(ケルビム)級を一体、[転送]してください」



ガブリエル「…御意」ファサッ








ミカエル「・・・もうすぐだ」


ミカエル「もうすぐ[最後の審判]が再現される!!」
446 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/30(火) 16:47:17.56 ID:Bn8pxGU0
〜人間界((笑))・ユキルート〜


ユキ「・・・」トボトボ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ば…化け物・・・!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ユキ「ぁあああ!ウチ最低だよ…」しゅん

ユキ「みい太さんのおかげでウチ生きてるのに…」


ユキ「なのに…あんな……」


<ぐすっ、ひっく・・・

ユキ「・・・〜!!」ぐすっ…ぐす…

ユキ「そういえば…ユージ達も乗ってたのに無事だったよね」

ユキ「・・・どうしてだろ」


<ブーン・・・キキッ

ユキの横に一台のワゴンが止まる。

ユキ「?」

447 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/30(火) 17:28:16.53 ID:Bn8pxGU0
男?「今だ!!」ガラッ

ユキ「ー!!?」


ユキは男達に布を口に当てられ、ワゴンの中に引きずりこまれる。



<ガチャンッ、ブーン・・・


女?「・・・1人、妙なのがいたかもね…」

走り去ったワゴンを見つめる紫色の長髪をした女が呟いた。
448 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/11/30(火) 17:38:50.37 ID:Bn8pxGU0











神「・・・が呟いたっと!」かきかき

紅夢「あれ、もう終わりですか?」

神「いや本当はもっと描かないと妄想がどんどん進んで別の作品とか思いついちゃうんだけどさ」

神「どっかの誰かさんが38℃の熱出して下がんないからそろそろ休まないとなんだよね」

紅夢「扁桃腺の炎症怖いですね」
神「声も潰れるからね…どうすんの、もうすぐアレの日なのに…」

紅夢「アレの日?」

神「わかるっしょ?」

紅夢「あのー・・・ボク男の子ですよ?」
神「うそーーーーー!!?」

449 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/11/30(火) 17:40:00.28 ID:Bn8pxGU0
というわけで落ちます・・・

バファリンもかろなーるも効かないorz
450 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/11/30(火) 17:50:21.67 ID:j3rzkR2o
451 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/30(火) 18:54:56.45 ID:BwXgYQSO
インフルか?
452 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/01(水) 15:17:58.12 ID:QyIQYu.o
乙!

お体お大事に
453 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/03(金) 14:07:01.16 ID:zmqEfPI0
〜みい太邸〜


<ぷるるるるるるっ!ぷるるるるるるっ!

みい太「ん…?」

ミミ「私が出ましょうか?」

みい太「いや、俺が出るからミミはミュウ達に明日の警備と仕事の予定を伝えてくれ」

ミミ「はいですにゃ〜♪」とたたたっ


<ガチャ


みい太が受話器を取り、それを頭の耳に向けた。

声[今すぐxxx街のXXX倉庫に来い、北条雪の命が大切ならな]ブツッン

みい太「・・・なに?」







物陰ミユ「あわわ…大変だ」
454 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/12/03(金) 15:03:20.18 ID:zmqEfPI0
〜倉庫〜


みい太「・・・お前は」


みい太が奥で机の上に乗せられているユキの横にいる男を見て呟いた。

男1「よお、化け物手品師さん…ww」カチャッ

ユキ「・・・!!」

ユキのこめかみに冷たい鉄の塊が向けられる。


みい太「その引き金を引いた瞬間ここにいる奴ら全員引き千切ってやるからな…ッ!!」

?「怖い怖い…ただの拳銃じゃぴくりともしないねえ」

みい太「な…!?お前は確か…」

ドラ息子「そうさ!この国の総理の息子とはボクのことさ!!」

みい太「勝手に軍の施設やら何やら持ち出して人殺しまでやってるそうだな…ドラ息子」

ドラ息子「・・・やれ」


<バヂヂィィッ!!


みい太の背中にスタンロッドが叩きつけられる。

が、みい太には痒みすら伝わらない。

男2「なに!??」
455 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/12/03(金) 15:47:29.14 ID:zmqEfPI0
みい太「・・・抵抗はしていいのか?」メキィッ

ドラ息子「素晴らしいね、まるで何も感じてないみたいだ…いいよ、ボクとユキのそばにいる奴に手を出さなければね」

男2「アンタ何を…へヴぇぉ!?」ドゴギッ


みい太にスタンロッドを当てていた男の顔面に、みい太の鉄塊のような拳がぶつけられる。


みい太「これなら死にはしないだろ…」グッ

ドラ息子「へえ、殺さないのかい?」

みい太「お前みたいな実験でも見るような眼は前にも見たことがあってな…虫酸が走る」


ドラ息子「へえ…二世紀以上前、日本のとある研究所で研究されてたのはやっぱり君かい?」

みい太「懐かしいな、そういえば…なッッ!!」ブンッ


<ズダダダダッ!!


みい太に機関銃が向けられ、撃たれる。

<ギュィンッギギギギギィィンッ!!!


みい太「この程度の兵器なら軽く防御するだけでいいな」メキメキメキィッ

456 : ◆G2/Yj5eh5U [sage]:2010/12/09(木) 15:04:23.89 ID:vfTwmbI0
ドラ息子(…保存されていた資料で見たデータよりも堅い?)

男はみい太の鋼よりも堅い肉体に驚く。

細胞が作り出せる装甲は全身ではないはずだからだ。

全身に覆ってしまえばその硬さ故に動けない。
即ち、全身に覆うことはないため他の男達のように無闇に撃っていれば必ずダメージは入る。

ドラ息子(…だが全て無効化している…)


みい太の細胞についてドラ息子がわかるはずもない。

なぜなら286年前の当時では考えられていなかったからだ。

みい太の細胞の[究極進化]のスピードは止まらないことに。

みい太は既に[柔軟金属]を体内で生成できるほどまでにこの286年で進化していたのだから…


男9「く、来るな!来るなああああああ!!?」ズダダダダダァンッ!!


<ギギギギィッチュインッ!!


みい太「・・・ふん」スタスタ

男9「ひいいい・・・」


<ドガッ


<ドサッ

457 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/13(月) 14:27:06.20 ID:pGknI2SO
最近小出しだな
458 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/14(火) 14:08:08.12 ID:YUBrdJE0
ドラ息子「ははは、凄いや!どうかな?悪いようにはしないから僕のペットにならないかい?」

みい太「…クズめ」

ドラ息子「だっよっね〜?ww」


ドラ息子「…」チラッ
みい太「!!」


ドラ息子がユキを捕らえている男に何かの合図を送った。


男1「へへ…」チャッ

ユキ「〜!?」

みい太「…どうしろと?」

ドラ息子「大人しく細胞の鎧を無くして撃たれろ」

みい太「生け捕りのためか…」



メキメキメキィィ……ッ



ドラ息子「ははは!優しいな君はー!」チャキッ

みい太に黒光りする銃が向けられる。

みい太「…」
459 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/14(火) 14:22:03.12 ID:YUBrdJE0



メキャッ!!



みい太「…?」ぱち

ミュウ「アタイ  参  上  !! 」スタッ

みい太「ミュウ!なぜここに…」


<ぎゃあああああああ!!?

みい太「!」


ドラ息子「な、なんだお前ら…ッ…人描のくせに僕に逆らうのか!?」

ミユ「黙れ!よくもボクのみい太さんを傷つけたな!?」

ミミ「やったな!?」


ドラ息子「く…お、おい!僕を助けろよ!!」

男1「」死ーん


ドラ息子「くそぉぉぉぉぉ!!」
460 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/14(火) 14:34:00.21 ID:YUBrdJE0
みい太「大丈夫か?ユキ」しゅるっ

ユキ「ぷはっ…はい、平気です」


みい太はユキの縄を解き、ドラ息子の方へ目をやる。

みい太「・・・」


ミュウ「こいつらどうするにゃー?」

ミミ「ブタ箱にぶち込んでやりましょう!!」


ドラ息子「君達・・・ただで済むと思うなよ」

ドラ息子はそう言ってあとは黙る。

みい太(この自信、やはりドラ息子だからか?)

ドラ息子は国のトップの息子。

ゆえにこの偉そうな態度だ。


みい太「とりあえず警察に連ら…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     来るぞ・・・みい太・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みい太「!?」
461 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/14(火) 14:55:08.89 ID:YUBrdJE0


ミュウ「な…なにあれ!?」

みい太「どうした!?」バッ

みい太「!!・・・魔法…陣?」


倉庫のすぐ前の空に不気味な光を放つ円陣が広がっていた。

みい太には微かな見覚えがあった。

ビジョンで見た、[天使]達が出現する時に描かれていた陣に酷似している。


みい太「なぜ……?」



?「さあ?なぜでしょうか・・・」トントン

みい太「ッ!?」ヒュバッ


突然背後から現れた男からみい太は、瞬時にミュウを抱えて離れる。


みい太「・・・天使・・・」


目の前に立っている男の背中には純白の翼が5枚生えていた。

天使?「どうやら[転送]は無事に完了したみたいですね…魔法陣から多少場所がズレてますが」

462 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/14(火) 15:07:52.04 ID:YUBrdJE0
みい太「・・・」ジリッ


ほんの一瞬の間に、その場の空気が一変した。


ミュウ「…っ(あのみい太さんが、怯えてる?)」

ある者は仲間の反応を見て男を警戒し


ミミ「や…ヤバいよアイツ…」ガクガク

ある者は動物本来の危機察知能力で恐怖し


ミユ「・・・人間じゃないよね」

ある者は異形の容姿から危険と判断した。


みい太「…(どうすればいい!?どうしたら天使を退けられる!!)」


天使?「…おや」

ユキ「?」

天使の男はユキを見つけると驚いた。


天使?「あなたは[ガイア]…?馬鹿な、となるとあなたは井上優里…?」

みい太「!  なぜお前がゆりの名前を知ってる!?」

みい太はゆりの名前に反応する。

463 : ◆G2/Yj5eh5U [saga]:2010/12/14(火) 15:20:23.16 ID:YUBrdJE0
天使?「あぁ…当たり前ですよ、なぜなら」


サマエル「彼女を二世紀前に殺したのはこのサマエルだからです」


みい太「〜ッ!!?」


ユキ「ゆり…?天使…?なんのことですかみい太さん…」

ユキは場の流れに混乱する。

同じく周りにいたミュウ達も…


みい太「貴様が…ッ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   怒れ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


みい太「ゆりを・・・ッッ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     「 俺 を 解 き 放 て 」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


サマエル(?・・・彼から魔力を感じるだと…)

464 : ◆G2/Yj5eh5U [sagasage]:2010/12/17(金) 20:13:45.27 ID:4PQzQNk0
みい太「・・・聴こえるぞ…ロジェ」ヒュッ


サマエル「何?」

ドッ…ゴォッ!!

みい太の拳がサマエルを吹き飛ばす。

サマエル「が・・・ッ!!」フワッ


みい太「ムゥンッ・・・」ヒュンヒュンッ


ズドッゴォォォッ!!

サマエル「ぐあ…ッ!?」メシャッ!

みい太「・・・」スタッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロジェ「まだだみい太!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みい太「っ!」
サマエル「遅い」ピンッ


みい太の額に軽く指を弾いた。


ドパァンッ!!?

みい太「ヅぁ…っ!!」ブンッ

ドサッ

465 : ◆G2/Yj5eh5U [sagasage]:2010/12/17(金) 20:30:42.40 ID:4PQzQNk0
サマエル「・・・なるほど、転生したと言われる[恋人さん]ですか…」コキッ…コキッ…


サマエル「いい運動にはなりそうだ」ファサッ

みい太「く・・・ッ」


ミュウ「・・・全然見えない」

ユキ「・・・」


そして再び目の前でみい太達が動き出す。



みい太「おぉぉ!!」ヒュンッ

サマエル「・・・」


ガッ…!


みい太「ぐ…」

サマエル「芸がないですね…正面から来るとは」キィィィ…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロジェ「離れろ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みい太「〜ッ」バッ


サマエル「チッ・・・」キィ……

466 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/19(日) 00:54:24.70 ID:pAmG2sSO
最近どうした?
不定期だな

とりあえず乙
467 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/20(月) 14:53:59.99 ID:s0onaxc0
>>466すいません><

最近また新しいスレを立ててから少しそっちをやってました
交互に進めてるつもりが偏って…うん、こうなったかな

今日はこっちを進めます
468 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/20(月) 15:20:23.67 ID:s0onaxc0
みい太「…(火力不足、か…どうすればいい?)」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロジェ「こう言うのもなんだが…俺はジャンヌと違ってあまり能力を知らなくて…すまん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


みい太「頼りにならないな…ッ!」ヒュヒュッ

みい太は一度体制を整えたあと、サマエルに突進する。


サマエル「まったく本当に芸がありませんねッッ!?」ジャキキキィッ


背中から光の刃が翼のように現れる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロジェ「みい太!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みい太(わかってる…)




            トンッ






サマエル「あの捨て身の構えで跳んだだと?」ピタッ


みい太「猫はアクロバティックなのさ…!」

469 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/20(月) 15:37:47.20 ID:s0onaxc0
みい太「サマーソルト・・・!!」


「キックッッ!!!」ズドォォォッ!

サマエル「ガハァッ!?」ドゴッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロジェ「・・・久しぶりに見ると凄いな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みい太(・・・あんたの能力だろうが)


サマエル「何を余所見してるんです?」ヒュッ
みい太「しまッ・・・!?」


ドガッ
ドガッ
ドガッ


サマエルの顔面に三本の蹴りが入った。


サマエル「・・・」

ミュウ「効いてないし!?」
ミミ「あちゃ・・・」

ミユ「…(やった、2人よりボクの足が細い!)」

470 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします [sage]:2010/12/20(月) 15:40:11.19 ID:Xwxoimoo
ミユ……この緊急事態に……wwww
471 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/20(月) 15:52:19.50 ID:s0onaxc0
みい太「3人ともどけぇぇ!!」バッ


サマエル「クソ虫め…」ジャキキキィッ

ミュウ「ぁ…」

みい太のスピードでは間に合わない。

そう思われたその時・・・



ガギィンッ



エンヴィ「エンヴィ…参上!!」スタッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロジェ「エンヴィ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みい太(ビジョンで見た幼女か…成長してる…)



エンヴィ「エンヴィが来たからにはもう大丈夫!エンヴィにおまか…」

ドッパァンッッ!!

ドゴォォォォンッ!!?


サマエル「なんですか今の女は…」

サマエルにエンヴィは吹き飛ばされた。

472 : ◆G2/Yj5eh5U :2010/12/20(月) 16:12:57.83 ID:s0onaxc0


・・・ドガァッ


エンヴィ「やぁったなあああああ!??」バッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロジェ「…ピンピンしてたな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みい太(心配して損した・・・)


サマエル「ふん…馬鹿力な人描ですね、何の魔翌力もないくs…」

メギャンッ!!


瞬時にサマエルの体が残像を残して消え、倉庫の屋根を突き破る。

つまりエンヴィのアッパーが彼を突き上げたのだ。


サマエル「な・・・!?」フワァァ…



ヒュンッ


エンヴィ「とりあえずキレた理由その1!!」

ズバァンッ!

彼女の美しい紫髪と共にサマエルを蹴りで一蹴する。

473 :真真真・スレッドムーバー :移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
474 : ◆FOy3FlOjcQ [sage]:2011/03/18(金) 19:28:04.76 ID:K3G4IZZAO

475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga sage]:2011/03/30(水) 23:23:28.68 ID:wikKgLmG0
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476 :k [saga sage]:2011/03/30(水) 23:24:34.58 ID:wikKgLmG0
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477 :k [saga sage]:2011/03/30(水) 23:25:10.75 ID:wikKgLmG0

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