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上条「教育実習?」2週目 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2011/06/02(木) 23:27:00.86 ID:uxsr6xc90

前スレ 上条「教育実習?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300799388/

注意

>>1はSS初心者です。 
・多少キャラが崩壊する可能性があります。
・遅筆かつ拙いことだらけです。
・能力に対して独自解釈、不可解な点がでてくる可能性があります。
>>1は文系です。物理法則がアレな可能性大です。

という訳で、不審な点があればやんわりと指摘していただければと思います。


>>2で主な登場人物の紹介
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2011/06/02(木) 23:29:33.82 ID:uxsr6xc90
〜教育実習生〜

一方通行……2-1担任、文理数学担当。ベクトルをこよなく愛する理系人間。姫神スルーに定評がある。

垣根帝督……2-2担任、文系漢文、理系化学担当。そのカリスマ性と丁寧な授業が人気。

御坂美琴……2-3担任、文理英語担当。上条たちのクラス担任。勉強も恋愛も頑張り屋さん。

麦野沈利……2-4担任、文系日本史、理系物理担当。キレると暴走気味。備品破壊の常習犯。

食蜂操祈……2-5担任、文系古文担当。超乙女にしてこのスレにおける天使。策略家だが性格は純粋。

結標淡希……2-6担任、文系生物、なぜか倫理も担当。周りのキャラが強くて目立たない可哀想な人。

削板軍覇……2-7担任、文理体育担当。愛と根性のヲトコ。もう二度と負けたくはないと日夜特訓中。


〜生徒たち〜

上条当麻……いつもより多少不幸で原作よりアホの子。ボケもツッコミも務めるオールラウンダー。

土御門元春…義妹ラブだが本編には特に影響なし。ボケが乱立する学校内で珍しいツッコミ役だが時々投げやりに。

青髪ピアス…いつも通りの変態ぶり。実習生のことを一番楽しみにしていた。お気に入りはむぎのん。

吹寄制理……真面目。かなり真面目。カオスなクラスを力でまとめる苦労人。何らかの能力者(設定)らしい。

姫神秋沙……このスレでは大活躍。…のはずが。いつも通りの流れに。特に。一方通行のスルーが。半端じゃない。

雲川芹亜……ちょっと登場。3年生らしいがクラスは不明。上条当麻と削板軍覇がお気に入りらしい。


〜そのほかの方〜

第一の部下……食蜂操祈の第一の部下。主人をサポートし続けてきたが、同じ人を好きになってしまって悩んでいる。

浜面仕上……このスレにおいて最も憎しみを集める男。近日爆発予定。
3 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/02(木) 23:33:11.53 ID:uxsr6xc90
今後の日程です。無いと困りそうなので貼ります。

4日目(木)
1.生物
2.古文
3.英語
4.体育
5.漢文
6.保健


では次は2日以内に来ます。これからも宜しくお願いします。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/02(木) 23:45:35.63 ID:e4jY7TzQ0
スレ建て乙
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/06/02(木) 23:51:50.21 ID:pz5FYjvAO
>>1乙!!

楽しみにしてる
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/03(金) 00:03:52.58 ID:4nvOgRla0
祝・2スレ目

今後とも>>1には頑張っていただきたい!
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/06/03(金) 00:11:52.09 ID:Yh9iyeUF0
>>1
浜面が爆発する日を心待ちにしてるぜ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/03(金) 07:20:18.54 ID:2BT7q9ygo
1乙!期待支援
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/06/03(金) 10:35:47.92 ID:2BT7q9ygo
前スレ1000許さん
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/06/03(金) 13:58:09.66 ID:theK4uSI0
2スレ目おめでとう!
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/03(金) 18:11:25.61 ID:IsIl7TWAO
祝2スレ目

浜面爆発に期待です!!
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/03(金) 21:14:44.09 ID:m0MsxTIn0
>>1
乙&祝2スレ目 ドンドンパフパフ
2スレ目にして追いついたぜ!! ヒャッホウ

浜面と一緒に絹旗・滝壺・フレンダも編入してくるんかな?

今更ながらですが、1年7組→2年3組になったんですね
あと鉄装はとある高校の教師ではなかったやうな……
まあ気にはしてませんが一応
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/04(土) 05:35:18.52 ID:L9VhNA8p0
2スレ目おめでとう 定規<さだのり>の活躍はあるのか?
14 : ◆sk/InHcLP. :2011/06/04(土) 20:59:30.38 ID:hu7ZZlNt0
昨日講義終わってチェックしたら前スレ埋まっててビックリした。これからはもっと上手く移行していこうと思います。
さて、皆さん、暖かいレスをありがとうございます。これからもゆっくりと書いていきます。

>>12 上条さんって1-7だったんだ。クラスの振り分けは実習生の影響ですね。鉄装…。人事異動もあるかも!

>>13 ………。

…では投下。
15 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/04(土) 21:01:31.30 ID:hu7ZZlNt0
〜ホームルーム〜

ーーー2年3組教室ーーーーーーーーーーーー
美琴「さて、ホームルームを始める前に…」チラッ

小萌「はい!今日は皆さんに重大な発表があるのです!」

上条「何だぁ?」ボロッ

土御門「どうしたのかにゃー?」

青ピ「これはもしや…」

小萌「なんと、こんな時期に転校生が来たのですー!」ババーン

全員「「「な、なんだとー!?」」」

青ピ「おお!やっぱりかー!!」クネクネ

姫神「私。どうすれば」

吹寄「またクラスが荒れそうね」ハァー

青ピ「きっと綺麗な子やろなー」

土御門「逆に筋肉質な野郎かもにゃー」

青ピ「それは空気読めてへんなー」

ワイワイ ガヤガヤ

美琴「はいはい。転校生にプレッシャーかけないのー」パンパン

全員「「「はーい」」」



ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
??(超プレッシャーなんですけどォォォォォォ!)ガクブル

黄泉川「おっ、噂の転校生はお前じゃん?」

??「ゲッ、テメェはあの時の警備員…。つーか噂って何だ?」

黄泉川「ウチの校長と教頭脅して編入してきた暴力野郎って」

??「麦野のヤツ、どんな手使ったんだよ…」
16 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/04(土) 21:03:10.33 ID:hu7ZZlNt0
美琴「じゃあ小萌先生、紹介お願いしますね」

小萌「はいはーい。ここだけは私がやらせてもらいますよー」

小萌「今回はなんと〜。おめでとう子猫ちゃんたち〜。ワイルドな男の子なのです!」

女1「えー!マジでぇー?」

女2「野性的な男子とかいい感じぃー」

女3「いいわねぇ!…ハァハァ」

上条「あんな女の子いたっけ?」

土御門「さぁ?」

女3「上条くんも…ハァハァ」

上条(近寄りがたいなぁ…)

青ピ「畜生ォォォォ!野郎なんか興味ないでぇー!」

男ども「「「そーだそーだ!」」」

青ピ「チェンジや!」

美琴「いや無理だから」

小萌「何か変な雰囲気ですが、早速来てください転校生さーん」

??「うぃーす」ガラガラ、ピシャ

吹寄「うわっ」

土御門「ん?」

上条「」
17 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/04(土) 21:06:01.19 ID:hu7ZZlNt0
教室に入ってきたのは、一言でいえば不良。いかにも染めましたといった茶髪に、だらしない制服の着こなしをした比較的大柄な男だった。
だが、学校指定なのはズボンだけで、上は茶系のフード付き半袖ジャージだった。これでも上下黒ジャージよりは幾分かマシか。


小萌「では自己紹介をお願いしますねー」

??「おう。オレは浜面仕上。よろしくな」

全員「「「ブーーー!!」」」カエレー

浜面「拒否!?まだ何もしてねえぞ!」

吹寄「3バカだけで大変なのに、今度は不良?どんどん荒れるわね…」

浜面「でもよ、人は見た目だけじゃ…」

土御門「算数は小学校で教わるものだぜぃ?」

浜面「確かにバカだけれども!そこまでじゃねえって!」

青ピ「チェンジで」

浜面「テメェしつけぇぞ!?」

姫神「転校生キャラを。奪わないで。出てけ」

浜面「は?ゴメン、聞こえなかった」

姫神「」orz

美琴「茶髪って私と同じじゃない。さっさと染め直しなさいよ」

浜面「アンタ実習生だろ!?」

女1「げぇ。ヤンキーよヤンキー」

浜面「もう違うんだよ!意外と気にしてるんだぞそれ!?」

女2「さっさと野生に帰れー」

浜面「」

女3「浜面くん…ハァハァ」

浜面「」orz
18 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/04(土) 21:08:06.62 ID:hu7ZZlNt0
小萌「一通りツッコみ終わりましたかー?」

浜面「なんか疲れた…」ゼイゼイ

小萌「浜面ちゃんは大事なツッコミ要員なので、頑張ってくださいねー」

浜面「へーい…」

小萌「では席は上条ちゃんの隣りですねー」

浜面「上条…?あっ、いたのか」

上条「おう。よろしくな」

浜面「こっちこそ」

美琴「ほら、さっさと動いて。ホームルーム始めるわよ」

浜面「うぃーす」スタスタ

美琴「じゃあ今日の日程はね…」


浜面「ふぃー」ストン

上条「何か大変だったな」

浜面「ああ。でも麦野のクラスじゃなくて良かったぜー」

上条「? 知り合いなら別によくね??」

浜面「アイツの場合そういう問題じゃねえだろ」

上条「それもそうか。でも授業では顔合わせることになるぞ」

浜面「うげぇ…。それが問題なんだよな。今日はどうだ?」

上条「えっと…。今日は日本史はないから大丈夫じゃないか?」

浜面「よしっ!あとは廊下で出くわさないように…。職員室には絶対…」ブツブツ

上条(何か必死だな浜面)
19 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/04(土) 21:10:47.73 ID:hu7ZZlNt0
美琴「ちょっと上条くん、浜面ぁ?聞いてたの??」

浜面「オレ呼び捨て!?」

上条「大丈夫ですよー」

美琴「どうだか。…ん?何よこの感じ?いやな空気ね」<ゴゴゴゴゴ

浜面「」ガタガタガタ

上条「ん?どうしたんだ??」



ーーー2年4組教室ーーーーーーーーーーーー
麦野「…」イライラ

鉄装「……あのぅ、麦野さん?」

麦野「あァ?んだよ!?」ギロッ

鉄装(怖いですぅぅぅぅ!)ビクビク

生徒たち(今日は一段と怖ぇ…)ガクブル

鉄装「えと、そろそろホームルームを…」

麦野「そんな気分じゃねえんだよ!見てて分かんねえかコラ!!」クワッ

鉄装「ひいいぃぃぃぃ!?」

生徒たち(今すぐこの場から逃げてぇ…)

麦野「…ったくよぉ。あのハゲ教頭、ぶ・ち・こ・ろ・し・カ・ク・テ・イ・ね」

ほか(教頭逃げてェェェェェェ!!)

麦野(なんで浜面はウチのクラスじゃねえんだよ…)イライラ



ーーー2年3組教室ーーーーーーーーーーーー
浜面「文系でよかったぜ…!」グスッ

上条「??」
20 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/04(土) 21:12:21.72 ID:hu7ZZlNt0
吹寄「さて、1時間目は生物だったわね」

土御門「ここは転校生のお手並み拝見だにゃー」

浜面「えっ、マジで!?」

青ピ「頑張ってもらわなアカンなー。しっかりせんとチェンジやで」

浜面「オマエそればっかだな!?」

上条「まぁ、気楽にいけよ」

浜面「だな。でもオマエよりは頭いい気はする」

上条「こう見えても上条さんは賢いんですよ?」

浜面「それを言うなら、この浜面仕上様もだなぁ…」

ギャーギャー ワーワー

青ピ「つっちー、ああいうの何て言うんやっけ?」

土御門「五十歩百歩」


〜1時間目〜

結標「さて、ようやく3組での授業ね!」

浜面「どうしてあの人テンション高いんだ?」ヒソヒソ

上条「前回色々あったんだよ…」ヒソヒソ

浜面「?」

結標「今日はきっちり授業するわよー!」

土御門「前回もちゃんとしてたぜぃ」

姫神「その気持ちは。よく分かる。痛いほど」

浜面「??」

結標「さぁ、いっくぞぉー!」

土御門(きめぇ…)
21 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/04(土) 21:14:40.71 ID:hu7ZZlNt0
結標「今日はカエルの発生からね。前回やったウニとごちゃ混ぜになるから気をつけてね」

浜面「オレ分かんねえよ…」

結標「あら?見ない顔ね」

浜面「あっ、どうも。浜面っす」

結標「ん?ああ、教頭のハゲの原因になったっていう…」

浜面「何か話が大きくなってるぞ!?」

上条「お前、何てことを…」

浜面「オマエが言うと本気かどうか分かんねえぞ…」

結標「続きいくわよ。私の話を聞いてね」

上浜「「うぃーす」」

結標「まずは卵に精子が入ることで受精卵になるわね。この時精子が進入した場所と反対側の卵表面に『灰色三日月環』
というものが出来る訳だけど」

結標「発生が進むと灰色三日月環の現れた場所の植物極側寄りに原口が形成されるから、受精直後には胚の方向が決まる
ことになるわね。つまり、精子の進入点の反対側が胚の背側になるってことよ」

青ピ「なんかエロいなー」

土御門「女子が精子連発してるからにゃー。一応女子なのに」

結標「一応って何よ。私は立派な乙女よ」

青ピ「エロい女子たまらんわー」クネクネ

結標「次なんか変なこと言ったらアンタらどっか飛ばすわよ」

上条(…にしても)

浜面(わからんなぁ…)

上条(植物極って何だ?)

浜面(原口って何だ?)

上浜(胚って何なんだァァァァ!?)
22 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/04(土) 21:17:13.29 ID:hu7ZZlNt0
結標「まぁ少し難しい言葉もあったけど、前回も言ったようなことだし解説はしないわよ」

上浜(マジでか!?)

結標「じゃあ次ね。そもそもカエルの卵は卵黄が植物極側に偏って分布している端黄卵なんだけど」

結標「この影響はどこで出でくるのかな、土御門くん?」

土御門「オレかにゃー!?」

結標(日頃の恨みよ!)ビシィ

結標「さぁ答えは!?」

土御門「第2卵割まではウニと一緒で経割×2だけど、第3卵割が動物極側に寄った緯割になるにゃー」キリッ

結標「」

上条(何気に頭いいんだよなー、土御門って)

浜面(そういえば麦野が言ってたな。グループのリーダーってやたら頭が切れる金髪グラサン野郎だって)

結標(何で出来るのよー!)ムキー

結標「…そうね。生じる割球は植物極側が大きく動物極側は小さくなるわ。これは不等割よね」

結標「それで、どんどん分裂して32細胞期には内部に卵割腔、つまり穴みたいのが出来てきて…」

上条「」ボー

結標「卵割腔は動物極寄りに出来るわ。分裂がさらに進むと、桑実胚といって桑の実状の胚になるわね」

浜面「」ボー

結標「もっと進むと、胚表面が滑らかになって胞胚になって、この頃は卵割腔を胞胚腔と呼ぶわ」

上浜「」プシュー

土御門「ダメだこいつら」
23 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/04(土) 21:18:46.81 ID:hu7ZZlNt0
結標「…そうね。ここからさらに混乱する部分に入るから、一旦今までの分をまとめようかしら」

結標「簡単に板書するからノートとってね」カッカッカッ

上浜「「うすっ!」」

土御門「頑張れカミやーん」

青ピ「浜面は爆発せーい」

浜面「何この扱いの違い!?」

姫神「見た目が。ただの不良だから」

浜面「ん?また空耳が…」

姫神「」

結標「えっとぉ…」カッカッカッ


@受精卵……受精すると動物極が上になるように回転する。動物極側が黒い。

A2細胞期……経割(縦割れ)。2つの割球ができる。

B4細胞期……経割。同じ大きさの4つの割球ができる。

C8細胞期……緯割(横割れ)。動物極寄りのところで横に割れる。大小の割球ができる。
       動物極側が小割球、植物極側が大割球。

D16細胞期…経割。各割球が縦に割れ、16個の割球ができる。

E32細胞期…縦に割れた後、横に分裂が起きる。内部に卵割腔が発達。

F桑実胚……卵割が進み、桑の実状の胚を形成。動物極側の卵割が早い。

G胞胚期……さらに卵割が進み、割球が小さくなる。卵割腔が胞胚腔と呼ばれるようになる。


結標「…こんな感じね。大事なのはCとGよ。ここだけでも覚えなさいよ」

結標「ちなみにウニだと16細胞期からの出題が結構あるわね。リクエストがあればお姉さんが解説しようかしら?」

土御門「誰得だにゃー?」

結標「パラシュート無しでスカイダイビングさせるわよ」
24 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/06/04(土) 21:30:45.76 ID:hu7ZZlNt0
中途半端ですが今日はここまで。ちなみに、


植物極…動物極の反対側。地球でいえば南極にあたる。動物極は極体が放出される側。

原口……胞胚において原腸胚形成中に形成される陥入部の入口部分をいう。

胚………多細胞生物の個体発生におけるごく初期の段階の個体を指す。


原口は次回投下分でたぶん出てくると思います。今回はあわきんも頑張ります。
浜面を転校させたのはクラスに刺激を与えようと思ったからです。刺激どころか爆弾ではありますが…。
4日目は浜面は無事だと少し安心していますが…どうでしょうね。浜面だし。

次回は3日以内に来ます。ではまたノシ
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/04(土) 22:06:41.29 ID:bUEElUZN0

上条さん達教科書を読んでみようよ……
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/05(日) 02:25:29.82 ID:WiAIADr20
きょうかしょはかんじがむずかしくてよめませんどうしてふりがながふってないんですか
ああふこうだねつぼうちょうしないかな
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 02:37:33.31 ID:bZUD/r+4o
>>25
かみぜうさん:いつもの不幸で読めない程度に破損
ばかづらさん:転校初日で持ってないんですよー☆
という人たちが知り合いかつ隣同士ならねぇ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/05(日) 11:44:50.30 ID:dQwwzkf40
ウニ=上条さん                              カエル=冥土帰し                             次は誰だ?
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/05(日) 11:49:48.42 ID:9lHFlQL+o
イカデックス
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 12:44:41.91 ID:pqQ1pKCB0
>>28もやし=一方通行
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 15:28:20.74 ID:PS7knmpIO
>>28>>30
どれにも当てはまらない=垣根
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/05(日) 19:13:58.37 ID:JGyHJQHW0
麦野発芽
蜂のフェロモン
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/06/05(日) 21:33:06.51 ID:wH6vtJCd0
なんだこのメチャクチャ勉強になるSS……
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/06(月) 03:16:50.89 ID:5IWJr6xQ0
ちょっと質問なんだけどさこの中にいろいろ間違ってるとある魔術の禁書目録知ってる人いる?おもしろい?
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/06(月) 05:46:11.36 ID:5IWJr6xQ0
誰もいないのか
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(西日本) [sage]:2011/06/06(月) 05:49:08.73 ID:GinQq7QCo
このスレで話すことじゃないだろ…
常識的に考えろよ…
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/06(月) 06:45:05.61 ID:5IWJr6xQ0
ごめんなさい。反省しています。ちょっと首吊ってくる
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/06/06(月) 16:43:23.02 ID:oYAoTBdAO
>>37垣根のアイデンティティ奪うなよ…
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/06(月) 19:54:29.57 ID:5IWJr6xQ0
>>38垣根のアイデンティティってあとメルヘン以外何がある?
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/06(月) 21:34:22.53 ID:5IWJr6xQ0
魔術側で一方通行に勝てる奴っているかな?
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/06(月) 21:34:28.50 ID:TOT+VSZAO
冷蔵庫と常識が通用しないとこじゃないかな?
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/07(火) 01:30:09.95 ID:J56iucia0
>>48なるほどそのことをすっかり忘れていた
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/07(火) 01:32:27.90 ID:J56iucia0
↑間違えた>>48×>>41
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/07(火) 18:30:35.47 ID:yThISdh+0
実習生の皆は人として本当に大事なことを上条さんのクラス(2年3組)の皆から学ぶべきだと思う
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/07(火) 20:30:24.79 ID:J56iucia0
>>44よそんなことしたらみんな大事な場面で説教言うことになるぞ
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/07(火) 21:56:04.82 ID:yThISdh+0
>>45
想定の範囲内
そもそも全員が上条さん並みの説教する訳じゃないだろうから問題じゃない
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/07(火) 22:24:52.27 ID:J56iucia0
ていうか、みんな男女関係なく暴力振るうしな
48 : ◆sk/InHcLP. :2011/06/07(火) 23:49:18.95 ID:+t5I5sQm0
こんばんは。たくさんのレスありがとうございます。
説教はたぶん今後も出てきます。うっとしいでしょうがそれでも読んでくださればありがたいです。
でも2-3で説教無双は無しで。ボケ乱立防止のための土御門と浜面ということもあるので。

>>44 なんてイケメンな意見だ…!

では投下。授業長くてゴメンな。
49 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/07(火) 23:51:45.51 ID:+t5I5sQm0
結標「さて、静かになったことだし授業を再開しましょう♪」

土御門「」←警棒で殴られた

浜面(あのサラシ女怖い…)

上条(あんな人だっけ?)

青ピ「ええなええなぁー!」クネクネ

浜面「コイツ本当にダメだな」

上条「スルーしろスルー」

結標「ここからはテストにも出やすいから頑張って覚えなさいよ」

青ピ「ええでぇー!」

結標「じゃあいくわね。胞胚期が終わると、胚では細胞の大移動が始まって胚の表面の細胞が内部へ陥入し原腸を形成するわ。
こうして原腸が形成された胚は原腸胚と呼ばれて、陥入が起こっている場所は原口よ。ウニと一緒ね」

結標「陥入した細胞は胞胚腔を押しやるようにして次々に胚の内部を将来の前方に向かって移動するのよ」

結標「原腸が大きくなるにつれて、胞胚腔は押しつぶされて原腸胚期の終わりころには無くなるわ」

上条「? つまり?」

浜面「胞胚腔と原腸?」

結標「…要するに、原腸胚期には胚の中に穴が2つあるのよ。分かった?」

青ピ「エロいなー!」クネクネ

結標「」

土御門(バカ2人が奇跡を起こしたにゃー)ボロッ
50 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/07(火) 23:53:52.57 ID:+t5I5sQm0
結標「…まあ、カエルは新口動物だから原口はのちに肛門になるけどね」

青ピ「エロいでぇー!!」

結標「」

土御門「墓穴掘ったぜぃ」

結標「穴とかケ〇とか言うなぁ!」

上浜「「??」」

結標「…ゲホン。さて続きいくわよ」

結標「それで原腸胚の終わりころになると、胚の細胞がおおよそ3つのグループに分かれるの」

結標「このグループ分けはこれから先何度も出てくるからね…」カッカッカッ


・外胚葉……胞胚期に動物極側にあった細胞。胚の外側を覆っている。

・内胚葉……胞胚期に植物極側にあった細胞。原腸をつくる。

・中胚葉……上2つの間に位置する細胞群。


結標「先取りになるけど、どの胚葉がどの器官を形成するかを覚えることになるからね」

上条「また暗記…」ハァー

浜面「そんなの覚え切れねぇよ」ズーン

結標「諦めなさい。ぶっちゃけ生物Tは暗記教科よ。私に言わせれば文系教科と言っても過言ではないわ」

上浜「「…」」ズーン

浜面(どうしてこうなった…)

結標「原腸胚については後で板書で振り返るから、今は次に進むわよー」

姫神「今日の結標先輩。目立っている。羨ましい」

結標「?」
51 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/07(火) 23:56:41.60 ID:+t5I5sQm0
結標「そして、原腸胚の次は神経胚があるわ。前回のウニでは登場しない箇所だから気をつけてよ」

結標「原腸の形成が終わるころ、胚の背側表面が平らになって、表面の細胞層の厚みが大きくなるわ」

結標「この背側領域を『神経板』というわ。神経胚ではこの部分の変化によって時期が変わってくるようね」

浜面「椎間板?」

土御門「それはヘルニアだぞ馬鹿面」

浜面「だからこの扱いは何!?」

結標「やがて神経板の左右両側の周縁が胚の正中線に向かって巻き上がるわ。この際一時的に胚の背側正中線に沿って溝ができるわ」

結標「この溝が『神経溝』よ。忘れやすいから頭の片隅には置いておいてね」

結標「さらに変化して、神経板は『神経管』になるのよ。わかったかしら?」

上浜「「いえまったく」」キッパリ

結標「…貴方たちはそうでしょうね。要するにね……」カッカッカッ


l-----v-----l
l        l
l-----v-----l

/l \ / l\
  l  U  l
 ノ\_____/ヽ

  ____________
/___________ \
/  i´0`i \
   `¬′


結標「上から神経板、神経溝、神経管の図になるわ。段々真ん中が溝になるのが分かるわね」

結標「そして、それが丸くなって下にストンと落ちるイメージよ。これなら分かるんじゃない?」

上条「おお!」

浜面「なんとなくわかるぜ!」

結標「…少しでも分かってくれればお姉さん嬉しいわ」ハァー

上浜「「??」」

土御門(さすがに可哀想になってきたぜよ…)
52 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/08(水) 00:01:57.54 ID:7Au0pg9J0
結標「…気を取り直していきましょう。次に他の部分の名称を紹介しようかしら」

結標「神経管の下、つまり腹側には神経管に沿って細い棒状の『脊索』があるわ。その腹側には原腸があって、やがて腸管になるわね」

結標「あと、脊索の両側に位置して表皮と原腸との間を腹側に向かって伸びている細胞群は中胚葉ね」

結標「これはやがて体節・腎節・側板になっていくわね」

上条「? 何ですかそれ??」

浜面「全然わからねーぞ」

結標「当然ね。まだ説明してないし」

上浜「「」」

結標「それで、この図はもの凄く大事だから絶対覚えなさい」カッカッカッ


             __
            /  ヽ
        _   l  0 l  _
      /、 l  丶 _ ノ  l  _ \
    / ∠ l  l  i´ 。`i  l L_ヽ \
    ヽ   /   ヽ_ ノ   \   /
    __丶─   _____  ─´ __
   / 。ヽ   /        \   / 。ヽ
 /ヽ_丿 /     ∧     \  ヽ_丿\
/   i  /      l_l      ヘ   i   ヘ
l   l  l                l  l    l
l   l  l                l  l    l
i   l  ヘ               /  l    i
\  ヘ  \             /  /   /
 \   \ \_______/ /   /
  \   丶―――――――― ´    /
    ヽ                  ノ
     `――――――――――-´
53 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/08(水) 00:03:32.54 ID:7Au0pg9J0
結標「これは神経胚後期の横断面図よ」

土御門「雑な図だにゃー」

結標「私のせいじゃないわよ!」ムキー

上条(じゃあ誰のせいなんだ?)

結標「えっと、それで上の縦長の丸が神経管、その下が脊索ね。脊索の左右にあるのが体節。隙間は体腔と呼ぶわ」

結標「その2つの下にある小さな丸2つは腎節。さらにその下の細長いものが側板と呼ばれるものよ」

結標「真ん中の大きな丸は卵黄に富む内胚葉よ。その中にある隙間は腸管。合わせて内胚葉とでも言ったところかしら」

結標「あとこれらの外側に表皮があるんだけど、諸事情により省略したわよ」

上浜「「?」」

結標「…さて、続きいくわね。最後に尾芽胚についてかしら」

結標「発生が進むと胚の後端が伸びて突起ができるんだけど、この先端を尾芽というわ。ここから尾が形成されるのよ」

結標「この時期になると3つの胚葉が分化して、様々な組織・器官がつくられて、やがてふ化が起こるわ」

結標「よし、グループ別に胚葉の分化を見てみましょうか」カッカッカッ


〇外胚葉………

・表皮―→皮膚、水晶体、角膜など。

・神経管→脳、脊髄、眼胞、網膜、視神経、運動神経、副交感神経など。

(神経冠→感覚神経、交感神経)


〇中胚葉………

・脊索―→多くの脊椎動物では退化し、やがて消失する。

・体節―→真皮、骨格筋、脊つい、肋骨など。

・腎節―→腎臓。

・側板―→心臓、平滑筋、結合組織など。


〇内胚葉………

・内胚葉→肝臓、すい臓、呼吸器官、消化管など。
54 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/08(水) 00:05:55.51 ID:7Au0pg9J0
結標「…こんな感じね。カッコ書きの部分は資料集にしか載ってないような部分だからテストには出ないわ」

結標「じゃあ原腸胚からまとめるわよ」カッカッカッ

上条「待ってくださーい!」カリカリカリ

浜面「まだノートが…」カリカリカリ

結標「お姉さんの板書を頑張って写しなさい♪」キラッ

土御門(きめぇ…)

女たち(うぜぇ…)

結標「えっと…」カッカッカッ


H原腸胚初期…原口(三日月状の切れこみ)から陥入が始まる。

I原腸胚中期…原口は馬てい形になり、内部に原腸が形成される。

J原腸胚後期…胚は外胚葉・中胚葉・内胚葉に分化する。原口で囲まれた部分にみえる内胚葉の細胞を卵黄栓という。

K神経胚初期…原口は小さくなっていき、背側に神経板が形成される。

L神経胚中期…神経板は神経溝となる。脊索や腸管が形成される。

M神経胚後期…神経溝は神経管となる。各胚葉の分化が進む。

N尾芽胚………からだの後端に尾ができる。各胚葉からの器官形成が進み、膜を破ってふ化する。


結標「…こんなところね。原腸胚と神経胚はあとで比較対象になっていくからちゃんと覚えてね」

上条「」プシュー

浜面「」グデー

結標「さぁて、次は尾芽胚のときのからだの構z」<キーンコーンカーンコーン

上条「えっ?」

浜面「えっ?」

結標「……え?」

姫神「どんまい」
55 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/06/08(水) 00:16:46.80 ID:7Au0pg9J0
また短いですが今日はここまで。前回激しくスルーした結標さんに頑張ってもらいました。
本当は生物は絵とセットの方がいいんですが、如何せんAAはご覧の通りですので…orz
次回も3日以内には来ます。次はこころんのターンです。気合入れて書きます。

あと、時々スレ内がなんか変な雰囲気になるときがありますが、皆楽しくいこうぜ!
>>1も楽しんで書いてますので。ではまたノシ

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 00:22:39.12 ID:ZAVeYGiN0
>>1

結標さんって、普通に可愛いよな











変態さんだけどさ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/08(水) 00:29:14.95 ID:+35KWL7u0
>>1

楽しんでるぜ!!

こころん(みさきち)来た来た来たあああああああああああああああああああああああああああ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/08(水) 00:35:27.74 ID:iBnoFSwT0
乙!上条さんのクラスメイト達のあわきんへの扱いが酷すぎるwww
次回はこころんのターンか
ここから先はみさきちワールドだァ!!
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/08(水) 01:11:25.07 ID:WRaOt7LL0
姫神さんよ台詞があるだけましなんだぜ。他のSSとかでは学校の場面なのに出てないってこともあるんだからさ
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/08(水) 01:12:55.07 ID:WRaOt7LL0
あ、あと1乙次はみさきち期待してるぜ
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/08(水) 02:02:38.69 ID:WRaOt7LL0
今更なんだけどさsageって何のためにしてんの?
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県) [sage]:2011/06/08(水) 02:49:01.73 ID:6+luWS8qo
あわきん+穴→アナキン

!?
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/08(水) 05:30:26.32 ID:W8M4sEYXo
>>61
変なのが沸かない様にじゃね?
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/08(水) 08:41:45.71 ID:WRaOt7LL0
>>63
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/09(木) 00:45:29.61 ID:xD16JOMl0
今日か、明日かどっちに来るかな
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 22:48:09.49 ID:0nMieVoE0
浜面はいつ爆発するの?
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 22:49:00.09 ID:0nMieVoE0
浜面はいつ爆発するの?
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 22:50:11.89 ID:0nMieVoE0
ごめんなんか二つはいってた
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/10(金) 22:50:39.70 ID:0nMieVoE0
ごめんなんか二つはいってた
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/10(金) 23:09:56.21 ID:gGiXZvDP0
>>66-69
調子悪いのか?
少し休んだほうが良いかもよ?
みさきちに看病頼んどいた
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 00:13:33.96 ID:bZc61o3Y0
>>70                                   みさきちはそんな軽い女じゃない!!!
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/11(土) 00:28:06.55 ID:2MkyArkY0
>>71
みさきちを軽く見たつもりはないのですが…… シュン
みさきちには然るべき『報酬』を既に渡してあるのです

これがその『報酬』つ上条さんの写真×100(18禁含む)
73 : ◆sk/InHcLP. :2011/06/11(土) 00:50:20.44 ID:cIOU2X0d0
こんばんは。レポートやら何やらで結局遅くなってしまいました。今から投下します。

>>66-69 落ち着けww

>>72 100枚の上条さんの写真は確かに彼女にとっては魅力的かもしれない。だが、こころんにとってはたった1枚の写真だけで
幸せになれるのではないのか? …とよくわからんことを考えてしまった。気にしないでくれ。
74 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/11(土) 00:52:35.12 ID:cIOU2X0d0
結標「くっ…。仕方ないわ。続きは次回ね」

姫神「どんまい」

結標「…なんか慰めてくれてありがと」

土御門「どんまい(笑)」

結標「……」ジャキ

土御門「えっちょ」

結標「…いい加減にしやがれこのクソ忌々しいグラサン野郎が!」ガタン

土御門「うおっ、お姉さんが怒ったぜぃ。髪だけじゃなく顔まで真っ赤だにゃー!」ダッダッダッダ

結標「うるせぇぇぇぇぇぇぇ!!」ダッダッダッダ

土御門「ひゅー。つっちー怖ーい」ガラガラ

結標「待てやコラァァァァァァ!!」バターン

浜面「…これは終わっていいのか?」<オレノスピードニツイテコレルカニャー?

上条「大丈夫だろ。実習生来てからはこんなもんだし」<スピードナラマケナイワヨ!

浜面「やっぱ実習生怖えよ…」<ノウリョクハハンソクダニャー!?

上条(…麦野さんもそうだけど、もっと怖いのもいるしな)

浜面「絶対授業で当てられまくるだろうな…」ガクブル

上条(その意図はお前が考えてるのとは別だがな)


『人の振り見て我が振り直せ』。今の上条当麻にはこの言葉がピッタリなのだが、当の本人はそれを理解できるはずもなかった。
75 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/11(土) 00:53:58.21 ID:cIOU2X0d0
〜休憩時間〜

浜面「にしても、やっぱり授業聞いても全然分かんねえや。元が落ちこぼれだから仕方ねえけどよ」

上条「まあ、この学校はそんなに勉強も能力開発も優秀じゃねえから、気楽にいこうぜ」

浜面「お前に言われても説得力ねえよ…」

上条「?」

土御門「カミやんだからにゃー」

上条「??」

浜面「自覚なしかよ。まったく…」

土御門「お前も人のこと言えないぜぃ」

浜面「?」

青ピ「さて、結標先生の次は心理掌握先生か。楽しみやなー!」

上条(…あっ、そういや皆は本名知らないのか)

上条(なんとなく嬉しいかもな。オレに悩みを打ち明けてくれた訳だし)クスッ

青ピ「…カミやん、今心理掌握ちゃんのこと考えたやろ?」

上条「へっ、いや別に…」

青ピ「嘘つけぇ!野郎ども、いくでぇ!」

男ども「応っ!」

浜面「うわぁ。可哀想だなありゃ」

青ピ「ぬおおおおおおおおおおおおお!!」

上条「くそっ、不k」

青ピ「浜面ぁ!」バキィ

浜面「シアゲッ!?」

上条「……は?」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 00:54:49.58 ID:bZc61o3Y0
>>72ごめん言い過ぎた。だからその首にかけようとしている縄を離すんだ
77 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/11(土) 00:55:40.91 ID:cIOU2X0d0
青ピ「おらっ、おらっ、おらァァァァ!」ゲシッ、ゲシッ、ゲシッ

浜面「ちょ、なんでオレ!?」ボコッ、ボコッ、パチッ

土御門「浜面だからにゃー」<オラー ウオー クソッタレー

浜面「どういうことォォォ!?」ゲシッ、ゲシッ、ゲシッ

青ピ「痛い痛い痛っ!」ボコッ、ボコッ、ボコッ

上条「てか形勢逆転してるぞ」

土御門「さすがに強いにゃー」

浜面「無能力者舐めんなァァァァ!」クワッ

青ピ「負けられへんでェェェェ!」グオッ

吹寄「いい加減にしろォォォォ!」<ガラガラ

食蜂「さて、2時間目は私の授業ですわよ…あれ?」

上条「あっ、みs…心理掌握ちゃん」

食蜂「これは…どうしましたの?」<オラー ウオー クソッタレー

上条「あはは。すいませんこんなクラスで」

食蜂(…まったく、当麻さんの前だというのに)キュイーン

全員「「「」」」ビクッ

上条「?」

全員「「「ふぅ…」」」

上条「??」

女1「いまビックリするぐらい心が落ち着いてる…」

上条「」

食蜂(ようやく静かになりましたわね)フゥー
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 00:56:40.54 ID:bZc61o3Y0
リアルタイムきたァァァァァ!!!
79 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/11(土) 00:57:55.26 ID:cIOU2X0d0
〜2時間目〜

食蜂「さて、皆さん落ち着きましたね?」

浜面「おう。…ふぅ」

土御門「にゃー。…ふぅ」

青ピ「ふぅ…」

上条「??」

食蜂「早速授業を始めようと思いますが…見かけない方がいらっしゃいますね」

浜面「あっ、浜面っす」

食蜂「浜面?って確か…」ホワンホワンホワン


麦野『浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面
浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜
面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面
浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜
面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面浜面……………




…はーまづらぁ♪』


食蜂「」

浜面「ん?どうしたんすか??」

食蜂「…お気をつけてくださいね」ガクブル

浜面「??」

食蜂(この方でしたのね、浜面さんというのは)ジー

食蜂(可哀想に…)ナンマイダー

浜面「なぜ念仏を唱えてんの!?」
80 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/11(土) 00:59:47.93 ID:cIOU2X0d0
食蜂「まあ頑張ってくださいな。でも上条くんに迷惑をかけないように」ギロッ

浜面「…へいへい」

上条「?」

食蜂「ではいきますね。今日は紛らわしい語の識別ですわね」

食蜂「まずは『ぬ』。識別の基本中の基本ですが、間違えてしまうとクセがつきやすいので気を付けましょう」

食蜂「さて、古文の中で『ぬ』と言えばどんな意味を表す助動詞でしょうか、上条くん?」

上条「はい、えっと…。否定?」

食蜂「…助動詞の意味で否定という種類はありませんのよ?」

上条「じゃあ、えーと……あっ打消か!」

食蜂「はい、その通りですわ。では活用形は何でしょう?」

上条「そりゃもちろん終止k」<ゴゴゴゴゴ

食蜂「…」ニコッ

上条「……連体形でございます」ダラダラ

食蜂「正解ですわ♪これは間違いやすいので注意しましょうね」

浜面(あの子可愛いけど怖い…)

食蜂「さて、もう1つ『ぬ』の助動詞を挙げてくださいな、浜面ぁ?」

浜面「貴女まで呼び捨てですか!?理不尽だ…」

食蜂「答えは?」ニコッ

浜面「(あの笑顔に逆らえる気がしない…!)えっと、完了の助動詞っす。ちなみに終止形」

上条「(゚д゚ )」
81 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/11(土) 01:02:12.97 ID:cIOU2X0d0
食蜂「よく分かりましたわね。正解ですわ」

浜面(まぁ文法書に書いてあることそのまま言ってるだけだしな)

上条「(゚д゚ )」

浜面「おいどうした上条。心理掌握さんの話をちゃんと聞けよ」

上条「( ゚д゚ )」

浜面「」

食蜂「さて続けて浜面くん!」

浜面「(ん?くん付けになったな)はい?」

食蜂「突然だけど完了の助動詞『ぬ』の活用をすべて言ってくださる?」

浜面「は?」

食蜂「さーん、にぃー、いーち、どうぞ!」

浜面「うぃっす!『な、に、ぬ、ぬる、ぬれ、ね』っす!」

食蜂「はい、では次は上条くん!」

上条「…あっ、はいっ」

食蜂「今度は打消の助動詞『ず』の活用をお願いします」

上条「えっと、『ず,ざら、ず,ざり、ず,ハァー、ぬ,ざる、ね,ざれ、ハァー,ざれ』です」

食蜂「(ハァーって何なのでしょう?)はい、正解ですわ」

上条「あのー。これって何か意味があったのでしょうか?」

食蜂「今お2人に確認していただいたのは、『ぬ』という同じ発音の単語の違いを皆さんに再認識してもらうためでした」

食蜂「なぜなら、この2語をしっかり把握することが何よりも重要なことだからです」

全員「「「おお…!」」」

浜面「ホントにあの子中学生?」

土御門「常盤台だからにゃー」

浜面「だよなー」
82 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/11(土) 01:05:08.58 ID:cIOU2X0d0
食蜂「しかし、意味が違っていても言葉は『ぬ』で同じなので、当然これでは判別ができません」

上条「じゃあ一体どうすれば…」

食蜂「そこで大事なのは、『ぬ』の前の語、つまり動詞ですわね」

浜面「動詞?」

食蜂「ええ。助動詞というものは基本的に前の動詞の活用形の違いによって種類を分けることができます」

食蜂「そして、完了の『ぬ』は連用形接続、打消の『ず』は未然形接続です。つまり、『ぬ』が動詞の未然形に接続している場合は…」

上条「…その『ぬ』は、打消の『ず』の連体形になるな!」

食蜂「ええ、大正解ですわ!」パチパチ

上条「おっしゃ!オレでもわかったぜ!」

食蜂「♪」

浜面(こいつら楽しそうだなー)

土御門(見てて腹立つにゃー)

食蜂「またこのことから、<動詞の未然形+ぬ>の形で文が終わっている場合は、係り結びの可能性があります。その前に係助詞が
あるかを確かめてください。さらに和歌の場合は体言止めの場合もありますし、他には体言の省略などということもあります。文末に
『ぬ』があって不安になったときには、このようにして確認をしてみてもいいでしょう」

土御門「要するに、『ぬ』の方から逆に条件を割り出す方法ですたい」

青ピ「読んでるうちに頭の中で整理できたら最高やなぁ」

浜面「オマエできる?」

上条「それオレに聞く?」
83 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/11(土) 01:07:10.81 ID:cIOU2X0d0
食蜂「あともう1つ『ぬ』の識別がありまして…」

上条「げっ、まだあったのか?」

食蜂「いえ、この判別は簡単ですので」

浜面「それなら一安心だぜ」

食蜂「では3つ目になりますわね。これはナ行変格活用動詞、通称ナ変動詞の終止形活用語尾の『ぬ』ですわ」

上条「」

浜面「」

食蜂「…あれ、どうなさいました?」

上条「いや、そのぉ…」

浜面「いきなりナ変なんて言われてもなぁ…」

食蜂「そうですわね…。浜面くん、完了の『ぬ』の活用は?」

浜面「えっと、『な、に、ぬ、ぬる、ぬれ、ね』っす」

食蜂「それがナ変ですわ」

浜面「……ああ!なるほどな」

食蜂「はい。しかもナ変動詞は『死ぬ』『往ぬ』の2つしかないので、とても覚えやすいのですよ」

上条「これならオレでも覚えられる!」

土御門(カミやんェ…)

食蜂「ようするに、『死』『往』と『ぬ』がセットで登場したらナ変を疑え、ということですね」

浜面「了解だぜ!」

食蜂「ちなみに、『往ぬ』という動詞は、行ったらもう帰ってこないという意味合いもあります。つまり一方通行なのですわね。
『往復』という字の復がない状態ですので」

上条(要するに…)ホワンホワンホワン


一方『こっから先は一方通行だァ!!』


上条(…確かに帰ってこれなそうだな。いやマジで)
84 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/11(土) 01:08:28.31 ID:cIOU2X0d0
食蜂「では今までのところを黒板にまとめますね」カキカキ


ぬ………


1.完了の助動詞『ぬ』の終止形

〇連用形+ぬ

〇言い切るか、助動詞『べし・らむ』などがつく。


2.打消の助動詞『ず』の連体形

〇未然形+ぬ

〇下に体言が続くか、『ぞ・なむ・や・か』の結びであることが多い。


3.ナ変動詞の終止形活用語尾

〇死ぬと往(去)ぬのみ。※切り離せない



食蜂「こんなところですわね。例文を挙げていきますと…」カキカキ


1.翁、竹を取ること久しくなりぬ。



2.春や昔の春ならぬ



3.必ず先立ちて死ぬ。




食蜂「…さて、誰に訳してもらいましょうか?」

上条「…」プイッ

浜面「…」シラー

姫神「…」キラキラ
85 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/06/11(土) 01:13:02.39 ID:cIOU2X0d0
今日はここまで。こころんの授業はさらに続いていきます。
次回もまた3日以内を目標に。またレポートがあるもので…。なんとか合間を縫って投下しようとは思います。
いつもレスには感謝を。ではまたノシ
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/11(土) 01:22:01.83 ID:hG/sjL+Co
> 女1「いまビックリするぐらい心が落ち着いてる…」

こころんの手にかかれば、強制的にこれになるのか

              |  三
              |  三
              (^o^):y==--
              ( ) 三   体が軽い・・・
              < | 三

       ◇     ◇
        \(^o^)/ こんな幸せな気持ちで
         (  )   戦うなんてはじめて・・・
        /  \

  (^o^)  もう
   ( ゝ)  何も怖くない
   < \
 ┌─┐
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 01:24:17.44 ID:bZc61o3Y0
>>1乙                           一方通行「このスレなかなかイイベクトルしてんじぁねェかァ」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/11(土) 01:29:29.54 ID:uIA3YlB90

上条さんのクラスだとみさきちノリノリだな
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2011/06/11(土) 01:31:01.23 ID:iJ8UqQdzo
上条爆発しろ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/11(土) 01:34:59.27 ID:b0nVJrTu0


やっぱ、食蜂たんはいいなぁ

>>87
一通さんの口調をちゃんと学んでこい
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 03:07:57.49 ID:bZc61o3Y0
>>90                             ごめん小説とか見直したけどちょっと俺には難しい。手本見してくれるとうれしいな
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/11(土) 03:15:25.29 ID:KtOtqSxgo
ァィゥェォン
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/11(土) 12:12:11.77 ID:IJAOT/TDO
そもそも「じぁ」ってなんだよ
「じゃ」だろ

してンじゃねェかァ
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/11(土) 14:38:50.49 ID:IAzCtH1R0
これを見ても何も分からない俺は相当な馬鹿だとわかってしまった
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/11(土) 17:33:42.83 ID:bZc61o3Y0
>>92-93                           ありがとう
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/11(土) 19:02:52.82 ID:Sl2UpESIO
改行しろ
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/12(日) 02:40:54.30 ID:C7uXTuHco
苦手な古典をまさかここで勉強することになるとは……

なんか>>1 thanks!
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/12(日) 23:12:10.80 ID:orLUTvgs0
>>1が問題なければこのスレをずっと続けて欲しい
高校の授業受けるよりも遥かに解り易くて勉強になる
99 : ◆sk/InHcLP. :2011/06/14(火) 01:38:18.02 ID:UY6TIAtx0
こんばんは。たくさんのレスありがとうございます。レポートは明日でいいや。

>>94 高校生でなければ大丈夫。理系なら得意教科を頑張ればいい。文系なら…英語を頑張ればいいかも。

>>97 実は>>1も得意ってほどではない。

>>98 一応終わりは見据えて書いてはいます。まだまだ先ですが。でも設定持ち越して授業オンリーなスレもありかも。まだ先だけど。


では投下。
100 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/14(火) 01:39:40.99 ID:UY6TIAtx0
食蜂「では、最初の文はですね…」

姫神「どきどき」

食蜂「まあ誰でもいいですから、浜面くんで」

浜面「」

食蜂「では次の訳は…」

姫神「わくてか」

食蜂「吹寄さんにお願いしますわね」

吹寄「はい!」

食蜂「最後の文は…」

姫神「ばっちこい」

食蜂「もちろん上条さんで♪」ニコッ

上条「不幸だ…」

土御門「…」スゥー

青ピ「…」ゴキッ

上条「おい土御門なぜ折り紙を取り出す?なんで青ピからそんな音がするんだ?」

青ピ「……もうええわ」ハァー

土御門「にゃー」

食蜂「では3人とも前へ。…姫神さん、どうかしましたか?」

姫神「」
101 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/14(火) 01:40:47.77 ID:UY6TIAtx0
浜面「えっと、多分ここは…」カッカッカッ

吹寄「楽勝ね」スイスイ

上条「うーむ」ポクポク

食蜂「皆さんできましたか?」

浜面「おう」

吹寄「はい」

上条「うーむ」ポクポク

青ピ「書けや」

吹寄「そんなに難しくはないわよ」

食蜂「まあまあ。彼には彼のペースがありますし」

上条「…分かったぜ」チーン

青ピ「早よせいや」

上条「なんか青ピが怖いんですけど!?」カッカッカッ

食蜂「3人ともできましたね。では確認を…」チラッ


1.翁、竹を取ること久しくなりぬ。

(翁は、竹を取ることが長く続いた)


2.春や昔の春ならぬ

(春は昔と同じ春ではないのか)


3.必ず先立ちて死ぬ。

(必ず先に死ぬ)
102 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/14(火) 01:41:45.37 ID:UY6TIAtx0
食蜂「……はい。良くできましたね」

上条「よっしゃ!」

浜面「訳せると結構嬉しいもんだな」テレテレ

青ピ「何を照れとんねん」

土御門「きめぇ」

浜面「いきなり矛先がオレに!?」

食蜂「それにしても上条くんは見事でしたわね」

ほか(どこが!?)

食蜂「問題を見た途端に答えを当ててしまいましたからね」

上条「??」

土御門「カミやん、心理掌握さんに当てられたとき何て言ったのかにゃー?」

上条「…不幸だ」

食蜂「ですわね♪」

土御門(解釈の仕方もレベル5だぜぃ…)

浜面(頭の回転が速すぎるだろ…)

青ピ(ま、まさか恋する乙女補正…やと…?急にカミやんに消しゴム投げたくなってきたで)

男ども「「「…」」」ポイポイポイ

上条「ちょっ、なんで皆オレに消しゴムを!?」

青ピ「そのふざけた言動よ消え去れ!」ポイポイ

土御門(それだと『そげき』になるぜよ…)ポイポイ

浜面(とりあえず投げとくか)ポイポイ

上条「オイお前らもか!?」ペチペチ
103 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/14(火) 01:42:54.74 ID:UY6TIAtx0
男ども「「「…」」」ポイポイ

吹寄「ちょっと男子!やめなさいよ!」ガタッ

上条「一体何個消しゴム持ってやがるんだ!…うお、いったぃ!?」ペチペチ

食蜂「……」キュイーーーーーン

男ども「「「」」」

上条「ん?やっと終わったか」

青ピ「」

土御門「」

浜面「」ガターン

食蜂「…さて、お仕置きはここまでですわ」

上条「?」

食蜂「次はこの程度では済みませんので、ご覚悟を」ニコッ

男ども「「「」」」

浜面「」

食蜂「さあ授業を再開しましょうか」キュイーン

男ども「「「はい」」」キリッ

青ピ「ええで」キリッ

土御門「にゃー」キリッ

浜面「おう」キリッ

食蜂「いい子ですわね。では次の識別は…。姫神さん?どうしました??」

姫神「」←巻き込まれた

食蜂「あれ?」

姫神「」←解き忘れた
104 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/14(火) 01:44:09.50 ID:UY6TIAtx0
食蜂「気を取り直して次いきましょうか」

姫神「ふぅ」←解いてもらった

食蜂「さっきの『ぬ』と関連して『ね』の識別に触れておきましょうね」

男ども「「「はい」」」キリッ

上条「なんだありゃ?」

土御門「気にしたら負けだぜぃ」

食蜂「ここは板書だけで済ませますわね…」カキカキ


ね………


1.完了(確述)の助動詞『ね』の命令形

〇連用形+ね

〇「……てしまえ」の意味を表す。


2.打消の助動詞『ず』の已然形

〇未然形+ね

〇下に『ば・ど・ども』が付くか、『こそ』の結びであることが多い。


3.ナ変動詞の命令形活用語尾

〇死ぬと往(去)ぬのみ。※切り離せない



食蜂「…とまぁ、単に『ぬ』の活用が変わっただけの話ですからセットで覚えておきましょう」

食蜂「ちなみに確述とは、まだ確定していない未来の事柄について、確かに起こることとして述べる表現ですわ」

浜面「へぇー」

上条「セットだと分かり易くて助かるな」
105 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/14(火) 01:45:57.78 ID:UY6TIAtx0
食蜂「では本日最後は『に』の識別を説明しますわ。これは難易度が高いですね」

浜面「ほう」

上条「どれくらい難しいんだ?」

食蜂「えっと、助動詞、形容動詞など合わせて6つの判別がありまして」

浜面「」

上条「」

食蜂「試験の識別問題では常連なので、これからも繰り返し勉強するでしょうが、今日は1つ1つ丁寧に見ていきましょう」

上条「…頑張りますか」

食蜂「頑張りましょうね♪」

浜面(あの子、上条に対する態度だけほかの人と違うよな…)

食蜂「品詞別に見ていきますわね。まずは助動詞。これは2通りの識別がありますわ」

食蜂「1つは断定の『なり』。さて、この助動詞は形容動詞型の活用変化になっていますが、その場合の活用はどうなるのかしら?浜面くん?」

浜面「げっ、オレかよ」

食蜂「さあ、お答えくださいな」

浜面「…基本はラ変型だから、『なら、なり、なり、なる、なれ、(なれ)』だけど、形容動詞型だと連用形のときは『に』とも言うぜ」

上条(なぜそんなに分かるんだ!?)チラッ

浜面(オマエはまず文法書の引き方を学べよ)ハァー

食蜂「はい、大丈夫ですわね。つまり断定の『なり』の連用形が『に』となりますね」

食蜂「そしてもう1つの『に』は完了の助動詞の場合がありますわ。さて上条くん、その助動詞は何でしょうか?」

上条「えっとぉ…」

上条(完了は、確かさっき出てきた…!)

上条「…『ぬ』です」

食蜂「お見事!大正解ですわ」

上条「ふぅー」

浜面(何なんだこの扱いの差は!?)

土御門「浜面だからにゃー」

浜面「あとで表出ろこの野郎」
106 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/14(火) 01:48:09.10 ID:UY6TIAtx0
食蜂「当然、完了の『ぬ』の連用形が『に』となります。こうして見てみると、2つとも『に』は連用形になることが分かりますね」

土御門「基本的に助動詞の下の語で見分けはできないということだにゃー」

青ピ「ってことは、やっぱ助動詞の上の語で見分けなきゃマズいみたいやなぁ」

食蜂「その通り。そして、『なり』と『ぬ』の2つは上の語で見分け易いのですよ」

食蜂「…というのも、断定の助動詞というものは、上が体言か連体形になっているのです。
これは他の助動詞たちとの顕著な違いなので覚えましょうね」

食蜂「『ぬ』はさっき勉強した通り、連用形接続になります。だから、『に』の助動詞が来たら冷静に上の語をチェックしましょう」

上条「おう!」

食蜂「さて、次に形容動詞を見てみますね。これが厄介なものになります」

浜面「ほう」

上条「さっきから何なんだお前?」

食蜂「『に』が語尾にくる形容動詞ですので、ナリ活用形容動詞になりますわ」

食蜂「ここまでくれば活用形は分かりますわよね?」

上条「え?」

食蜂「え?」

上条「……」

食蜂「……」

食蜂「………形容動詞型」ボソッ

上条「…あっ、連用形か!」

食蜂「はい!」ニコッ

土御門(カミやん、わざとではないよな…?)
107 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/14(火) 01:49:26.25 ID:UY6TIAtx0
食蜂「形容動詞は、後ろに動詞を伴ったり前が体言だったりと、前後で見分けるには苦戦を強いられる品詞です」

食蜂「上に連用修飾格をつけることは可能ですので、前に『いと』などときた場合は見つけやすいですが、
そうもいかない場合も多くあります」

上条「じゃあどうすれば…?」

食蜂「やはり手っ取り早い手段としては……」

上条「それは…?」

食蜂「……形容動詞そのものを覚えるしかありませんわね」

上条「え」

食蜂「やはりここは地道に覚えるのが一番ですわね」

浜面「マジでか」

上条「」

食蜂「とはいえ、すべてを覚えるというのは厳しいかと思いますわね」

上浜「「ですよねー」」

食蜂「ですから、まず『に』が出てきて疑わしい形であったときは、一度『に』を『なり』に変えて読んでみてください」

食蜂「それで分かってくる場合もありますからね」

上条「えっとじゃあこれは…。『…になりにけり』だから、『…なりなりなりけり』か?」

浜面「そういうことじゃねえよ」

土御門「カミやんは分かる場合があるのかにゃー?」

上条「」

食蜂「…まあ、果敢にチャレンジしたのですから、責めないであげてくださいな」

浜面「うぃーす」

土御門「にゃー」

食蜂「では、ナリ活用形容動詞の例を挙げていきますわね。参考にしてください」カキカキ


〇けそうなり 〇さやかなり 〇はしたなし 〇つれづれなり 

〇ことなり 〇あはりなり 〇さらなり 〇豊かなり 〇あやにくなり 

〇おぼつかなし 〇こころもとなし 〇さすがなり 〇なかなかなり
108 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/06/14(火) 01:53:26.31 ID:UY6TIAtx0
今日分はここまでです。途中不謹慎なネタと使ってしまいました。不快な気分をされた方には申し訳ないです。
授業はなんとかこの質を保っていきたいと思います。高い質とはいえないでしょうが…。
次回は今週中には来ます。さて、風呂入って寝るか…。

ではまたノシ
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/14(火) 04:09:31.84 ID:49TgDH920
>>1乙     じゃあ、また今週中に
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/14(火) 09:20:15.98 ID:FKcIfW1Y0

上条さんの頭については諦めるしかないようだなwww
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京西部) [sage]:2011/06/14(火) 13:11:16.73 ID:IsY5JQMx0

上条さんの場合は勉強以前の問題だった……
よく高校入れたな……
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/14(火) 17:57:30.37 ID:49TgDH920
学園都市の能力者って大人になったらどうなるんだろう
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 18:24:10.39 ID:xyQJ6gJko
わかんない(´;ω;`)
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/14(火) 20:21:45.66 ID:DR9mLNt/0
進化
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京西部) [sage]:2011/06/14(火) 22:51:02.52 ID:IsY5JQMx0
何厘かはあの先生よろしく見た目ロリショタになるかも
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/15(水) 03:56:50.84 ID:5yHbOl2Z0
>>114                                  進化って何にだよ!?     
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京西部) [sage]:2011/06/15(水) 15:54:49.27 ID:dT89AbJG0
>>116
改行したら?
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/16(木) 18:07:26.70 ID:TtUof4/10
>>116
レベル6にだろ
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/17(金) 02:18:54.63 ID:KqTylvYL0
>>118                         一通さんの実験意味なくなるじゃん
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/06/17(金) 11:12:18.25 ID:CUTKQqsF0
いいかげん改行しろよ
それとも改行の仕方も知らないバカなのか?
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/06/17(金) 18:51:05.42 ID:xmLdDzIw0
>>119
待ち切れなかったんだよ一通さんが
122 : ◆sk/InHcLP. :2011/06/19(日) 03:15:58.23 ID:R2hvGUzi0
こんばんは。いつもレスありがとうございます。そしてごめんなさい。
もう気が付いているでしょうが、寝ぼけて形容詞が入ってしまった…orz
では反省しつつ投下。
123 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:17:37.29 ID:R2hvGUzi0
食蜂「…申し訳ありません。少し訂正しますわ」ケシケシ


〇けそうなり 〇さやかなり 〇はしたなし 〇つれづれなり 

〇ことなり 〇あはりなり 〇さらなり 〇豊かなり 〇あやにくなり 

〇さすがなり 〇なかなかなり



食蜂「こうですわね。誤解しないで覚えてくださいな」

浜面(……多分あの子のせいじゃないよな)

土御門(絶対>>1のせいだにゃー)

青ピ(おい>>1、出てこいや!)グイッ

上条「何やってんだ青ピ?」

青ピ「出てこいや!」グイッ

食蜂(…うるさいですわね。当麻さんの注意も無視してますし)キュイーン

青ピ「」バタン

上条「? 睡魔か??」

土御門(ご愁傷様だぜぃ…)

青ピ「」シーン

食蜂「形容動詞の判別は難しいですから、特に気を付けましょうね」

浜面「ほう」

上条「了解っす!」

青ピ「」シーン
124 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:18:44.94 ID:R2hvGUzi0
食蜂「では次は助詞ですわね。こちらは2種類ありますのよ」

食蜂「まあ、助詞だけでの判別は少ないかと思いますが、頭の片隅には置いておいてくださいな」

上条「もう上条の頭にはそんなスペースはありませんことよ…」

食蜂「大丈夫ですわ。覚えれば簡単になりますから。それで、その2つは格助詞『に』と接続助詞『に』となりますね」

食蜂「ちなみにこれらは……」カキカキ


格助詞『に』………


@時間・場所(〜に、〜時に、〜で)

A動作・作用の方向、帰着点(〜に)

B動作・作用の対象(〜に)

C動作・作用の目的(〜に、〜のために)

D動作・作用の原因、理由(〜のために、〜によって)

E資格・状態(〜として、〜で)

F強調(ひたすらに〜する)


接続助詞『に』………


@単純接続(〜と、〜ところ)

A順接の確定条件(〜ので、〜ために)

B逆説の確定条件(〜のに、〜けれども)
125 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:20:31.35 ID:R2hvGUzi0
食蜂「…という意味・用法になりますわ。このうち格助詞『に』のCとFは連用形接続、ほかの格助詞は体言や活用語の連体形
に付きます。接続助詞『に』は連体形接続になりますね」

上条「はぁ…」

食蜂「これで助詞『に』のおおまかな説明は終わりですが、判別するにあたって1つ問題がございますわね?」

上条「?」

食蜂「誰か分かる方いますかー?」

浜面「?」

土御門「はいはいせんせーい!」

食蜂「はい、では土御門くん」ユビサシ

土御門「CとF以外の格助詞と接続助詞だと、連体形にくっつく場合だと判断できないにゃー」

食蜂「正解ですわ。助詞『に』が体言にくっついていれば『に』は格助詞だと判断できますが、連体形の場合では判断できませんね?」

土御門(にゃー。カミやんと態度が違いすぎるぜよ…)チラッ

上条「?」

食蜂「そこでこれらの見分け方なのですが、口語訳に注目してみましょう」

上条「??」

食蜂「ここで大事なのは、助詞『に』の前に体言が補えるかどうかを確かめることです」

食蜂「一般的には『もの』『こと』を、文脈から読み取って語が省略されている場合は『時』などを当てはめて考えましょう」

食蜂「そして、口語訳が自然に成り立つ場合は格助詞、そのままで文が成り立つ場合は接続助詞になります」

浜面「…よくわからん」

食蜂「でしょうね。という訳で例文を挙げますわ」

浜面(『でしょうね』って…orz)<カキカキ


〇いと暗きに来けり。


〇憎きに、その法師をばまづ斬れ。
126 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:22:27.14 ID:R2hvGUzi0
食蜂「上の文では、『いと暗き』は『とても暗い』と訳せますね。『来けり』はここでは『逃げてきた』としましょうか」

食蜂「ここで『に』をそのまま当てて訳すと、『とても暗いに逃げてきた』となってしまい、訳としては不自然になります」

食蜂「では問題です。もしこの訳で『に』の前に何か体言を加えるとしたら何がいいでしょう?」

浜面「そんなこと言われてもなぁ…」

上条「うーむ…」

食蜂「では上条くんお願いしますわ。ヒントは『暗き』ですわよ♪」

上条「げっ、オレか」

浜面(てか、考える前にヒント出していいのか!?)

土御門(褒めて伸ばすタイプみたいだにゃー)

上条「暗き…暗いってことは……」

食蜂(分かるかしら?)

上条「…そうか。『夜』だ!」

食蜂「はいっ、大正解です♪」ウフフッ

土浜(何なんだこの差は…!)

食蜂「という訳で上の文は、『とても暗い夜に逃げてきた』となります」

上条「ふむふむ」

食蜂「次に下の文を見てみます。この場合、『に』の前に体言はつけることはできますか?」

浜面「うーむ。『憎いことに、その法師を真っ先に斬れ』だと変だよな」

上条「(゚д゚ )」

浜面「ん?どうした??」

上条(普通に訳しやがった…orz)
127 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:23:39.18 ID:R2hvGUzi0
食蜂「『憎いことに』では文章としておかしいですわよね。さらに他の体言で補っても同様の結果になります」

食蜂「つまりこの場合の『に』は接続助詞になりますわ。ここでは順接の確定条件を表す『に』ですので…」カキカキ



〇いと暗きに来けり。

(とても暗い夜に逃げてきた)


〇憎きに、その法師をばまづ斬れ。

(憎いので、その法師を真っ先に斬れ)



食蜂「こうなりますわ。助詞の場合は文法だけではなく文脈判断も必要となりますわね」

上条「文脈判断って何だ?」ヒソヒソ

土御門「訳した文章を読んで考えろってことだぜぃ」ヒソヒソ

食蜂「最後に副詞です。助詞もそうですが、この品詞は活用のない語になります」

食蜂「副詞では『に』を『な』に変えて読むことができません。そこで見分けましょう」

食蜂「ちなみに『に』がつく副詞は……」カキカキ


〇さすがに 〇さらに 〇すでに 〇まさに 〇よに



食蜂「…とありますが、この形であれば必ず副詞である訳ではないのでご注意を」

上条「はぁ」

浜面「覚えること多いなぁ…」

食蜂「最終的には文章と設問を読んですぐに判別できるようになりますし、暗記というよりは慣れですわよ?」

上浜「「」」
128 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:24:44.00 ID:R2hvGUzi0
食蜂「まあその辺りは3年生でしっかり学習しますので大丈夫ですわよ」

上条(貴女は中学3年生でしょうに…)

食蜂「ではまとめましょうか」カキカキ


に………


1.断定の助動詞『なり』の連用形

〇体言・連体形+に

〇「……で・……であって」の意味を持つ。


2.完了の助動詞『ぬ』の連用形

〇連用形+に

〇下に助動詞が付いて、『にき・にけり・にたり』となることが多い。


3.ナリ活用形容動詞の連用形活用語尾

〇<形容動詞>豊か-に ※切り離せない

〇上に連用修飾句を付けることができる。→○いと豊かになる。

〇『に』の上は語幹なので(=体言ではないので)、主語にならない。→×豊かは……する。


4.格助詞

〇体言+に

○連体形+()に ←()に体言や体言の代用の『の』を補うことができる。

〇連用形+に ←C目的とF強調の場合


5.接続助詞

〇連体形+()に ←()に体言や体言の代用の『の』を補うことができない。


6.副詞の一部

〇<副詞>さすが-に ※切り離せない

〇活用がない。
129 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:26:18.86 ID:R2hvGUzi0
食蜂「…はい、こんなところですわね。一度にすべてを覚えるのではなく、問題を解きながら徐々に頭に蓄積させて
いきましょう」<キーンコーンカーンコーン

食蜂「今日はここまでですわ。では御機嫌よう」<ガラガラ バタン

上条「はぁー。古文って難しいな」グダー

浜面「だよなー」

土御門「慣れだぜぃ慣れ」

青ピ「? ありゃ?」ムクッ

上条「あれ?青ピ起きてたのか」

青ピ「なんか起きたら授業が終わってたでぇー」セノービ

上条「ふーん」

土御門「にしても、どうもカミやんだけ贔屓されてる気がしてならないにゃー」

青ピ「せやな」

浜面「ああ」

上条「ん?なんだお前ら??」

土御門「要するに」ムキッ

青ピ「カミやんが」ゴキッ

浜面「ムカつくって」メキッ

男ども「「「ことだぁー!!」」」ドドドドド

上条「なんか久々の展開!?ふ、不幸」

男ども「「「」」」バターン

上条「…だ??」

男ども「「「」」」

上条「……あれれぇー?おっかしぃーぞー」

吹寄「しっかりしなさい上条当麻!」コツン

上条「痛っ」
130 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:27:12.90 ID:R2hvGUzi0
〜休憩時間〜

青ピ「なんや今日は記憶が曖昧やなぁ」

浜面「転校して緊張してんのかな?」

土御門(うーん鈍っているな。精神系能力なら仕方ないか)

上条「次は御坂の授業か。連続の常盤台だな」

浜面「その両方を落とすとは、さすがは上条」

上条「ん?何が??」

浜面「…もうここまでくると犯罪だな」

青ピ「やっぱりボコボコにしてぇ」ボキボキ

土御門「でも殴れないこのジレンマ」イライラ

上条「?」<ガラガラ

美琴「はいはい。次は美琴センセーの英語ですよー」

若め「ですよっ」

浜面「ったく、この色男が」コツン

上条「痛っ」

美琴「ピクッ」ビリビリ☆

浜面「あばばばばばば」バリバリ

美琴「さーてすっきりしたし、授業始めましょ♪」

浜面「」

土御門(今日は常盤台二大エースがなんかすごいぜぃ…)
131 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:31:18.57 ID:R2hvGUzi0
若め「では御坂さん、よろしくお願いしますねっ」

美琴「任せてください!」フンス

若め「…スレタイからして先生の出番は少なくて当然ですよねっ」ボソッ

美琴「?」

若め「何でもありませんっ。この時間も頑張ってくださいっ」

美琴「はい、わかりました。さて、今日は比較級と最上級について勉強しましょうか」

美琴「まずは基本からね。皆分かっているとは思うけど、一応やるわよ」

上条「…ま、まぁ高校生にもなれば分かるよなぁ、浜面?」チラッ

浜面「…そそそ、そうだよな。高校生なら当然だぜ」

美琴「おバカさんは放っておくとして」

上浜「「酷っ!?」」

美琴「ここでは『high』と『expensive』を例に挙げて紹介するわね」カッカッカッ


highーhigherーhighest

expensiveーmore expensiveーmost expensive


美琴「比較級がer、最上級がestで作れるのは、1音節、または2音節の語の一部よ」

美琴「2音節の場合、語尾が-y、-er、-ow、-leなどのときはこの形になるわ」

美琴「比較級がmore、最上級がmostで作れるのは、2音節の語の大部分、3音節以上の語、および語尾が-lyで終わる副詞の場合は
語の直前にmoreやmostをつけるのよ」

上条「へぇー」

美琴「『へぇー』じゃないわよ」

上条「うっ」ギクッ
132 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:32:45.43 ID:R2hvGUzi0
美琴「…まあいいわ。ここで補足ね」

美琴「earlyは形容詞でも副詞でも『earlyーearlierーearliest』と変化するわ」

上条「やっぱり語学は全然ダメだぜ」グダー

土御門「よくそれで海外に行けたな」

上条「お前のせいでもあるんだぞ」

美琴「規則変化はこんなとこね。次は不規則変化よ」

美琴「これは今までも結構出てきたはずだけど、もう一度確認してみて」カッカッカッ


原級  比較級  最上級
_____________

good  better  best
well  better  best

bad   worse   worst
badly  worse   worst
ill   worse   worst

many  more   most
much  more   most

little less   least



美琴「これらはしっかり覚えましょうね」

青ピ「ええでぇー!」

美琴「あと、2種類の比較級・最上級がある形容詞や副詞もあるわ。これは意味で分けられるわ。例を挙げると…」カッカッカッ


far………

(距離に関して)『遠い/遠く』ーfartherーfarthest
                 ーfurtherーfurthest

(程度に関して)『いっそう』ーfurtherーfurthest


late………

(時間に関して)『遅い/遅く』ーlaterーlatest

(順序に関して)『後の』ーlatterーlast


old………

(年齢・古さに関して)『古い/年とった』ーolderーoldest

(兄弟姉妹の間での年齢について)『年長の』ーelderーeldest
133 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/19(日) 03:39:24.67 ID:R2hvGUzi0
今回は以上です。まさかのオチなしorz かといってヤマがあるかも微妙だけど…。
なんだか授業の質を保つために色々調べる段階で自分でも勉強になってしまいます。それでも間違いはあるけど…。
次回は3〜4日以内に来る予定です。もう少しスムーズに進行せんといかんなぁ……。

ではまたノシ そしておやすみなさい。
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [sage]:2011/06/19(日) 11:34:21.45 ID:WsivLzOE0

待ってる
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/19(日) 11:50:28.96 ID:r8ZHwLyT0
>>1乙                           近々イベント的なものはありますか?
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/19(日) 19:05:56.68 ID:1jRmeomV0
古文のばまづ斬れがはまづら斬れに見えてしょうがないぜ
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/06/19(日) 21:11:45.91 ID:UZWYxFBAO
>>136
奇遇だな、俺もだ
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/20(月) 00:01:55.45 ID:h9vGoC1IO


改めて自分の知識の穴を思い知る
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします (東京西部) [sage]:2011/06/20(月) 23:55:43.44 ID:lEkxXOfw0
>>136-137
俺もだ、……と言うより皆の願望だからそう見えてしまうんだ
140 : ◆sk/InHcLP. :2011/06/23(木) 02:25:36.75 ID:h4SkYyt10
こんばんは。レポート終わったら油断して寝坊してしまったぜ。昼寝は危ないよ!


>>135 週末なんかイベントが一杯ですぜ

>>136 そんなとこにネタがあったとはww


では投下。
141 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/23(木) 02:27:57.25 ID:h4SkYyt10
美琴「こんな感じね。比較級・最上級の形によって意味が違ってくるから参考にしなさい」

青ピ「lateなんか要注意やなぁ」

浜面「オレ、eldって単語があるもんかと思ってた…」

上条「elderなんて初めてみたぜ」フンス

浜面「威張るなよ」

美琴「次は原級を使った比較よ。as…asから紹介するわね」カッカッカッ


@My brother is as tall as my father (is).

AI don't sing as[so] well as my sister (does).

BI have as many books as you (do).

CThis room is twice as large as that one.

DCall the doctor as soon as that possible[you can]!



美琴「@は『my brother』は『my father』と同じくらい『tall』ってことよ」

美琴「要するに『my brother』=『my father』の関係が成り立つのが分かるわね?」

上条「父親と兄貴が同じ人間だと!?」マジデ!?

美琴「背の話よ、バカ」

上条「」

美琴「この文は2つ目のasの後に『すでにどのくらいか判明している人』を置き、これを基準にして前の人物、つまりbrotherが
どのくらいかを説明してるのよ」

美琴「ちなみに形容詞がaやanを伴う場合は語順に注意よ。『He is as nice a person as his father.』みたいにね」

土御門「誰が『素敵な方』なのかにゃー?」

美琴「ふぇ!?そそそ、それは…」///

土御門「誰かにゃー??」ニヤニヤ

美琴「////」カァー

上条「?」
142 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/23(木) 02:29:50.93 ID:h4SkYyt10
        チョークガン
土御門「」←超白墨砲をくらった

美琴「さて、次いくわよー」ビリッ

青ピ「つっちー真っ白やなぁ」

浜面「今のは痛い」

美琴「Aはnotがあるから否定の意味を含む文だから、今度は『I』と『my sister』の関係が対等じゃなくなるわ」

美琴「こういう文法の場合の訳は『AはBほど〜ではない』だから、A<Bの関係式ができるのよ」

上条「えっと、つまり?」

美琴「…姉もしくは妹の方が歌が上手ってことよ。アンタわざとじゃないわよね?」

上条「わざとではない」キリッ

美琴「」

上条「…そんな顔でこっちを見ないでください」

美琴「次いきましょうか」

上条「美琴センセー!?」

美琴「み、みみみみ…」////

上条「?」

美琴(落ち着け私!これじゃいつまでたっても操祈との差は埋まらないわ!!)ホッペペタペタ

上条「…御坂せんせーい??」

美琴(よし大丈夫!もうそんなに意識しすぎてないはず)チラッ

上条「大丈夫か?顔赤いぞ」

美琴「ぜぜぜ、全然おーけーよ。All right and that's right!」

上条「は?」
143 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/23(木) 02:31:30.38 ID:h4SkYyt10
美琴「今度はBね。as+形容詞+名詞+asの形だけど、この場合は形容詞と名詞が切り離せないわ」

美琴「manyを使った文の並べ替えの問題なんて要注意ね。ミスしやすいから」

浜面「わかったぜ」

美琴「テキトーなこと言ってんじゃないわよ」イラッ

浜面「ひでぇ…」グスッ

土御門(流石に不憫だぜぃ)カワイソー

美琴「さて、次はCよ。これは、as…asの前にtwiceやhalfを置くことで、何倍かとかを表すわ」

美琴「twiceは2倍、halfは当然半分、a quarterは1/4ね。3倍だとthree times。基本は数字+timesと書くのよ」

上条「ってことは、Cは『この部屋はあの部屋の2倍大きい』か?」

美琴「!?」

浜面「なっ!」

土御門「何っ!?」

姫神「上条くんが。冴えてる」

上条「ん?どうした皆??」

美琴「…ようやく私の熱意が伝わったのね!」ウルウル

上条「??」



若め(今のは中学生もできると思いますがねっ)

吹寄(なぜか感動的ね)
144 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/23(木) 02:32:41.68 ID:h4SkYyt10
美琴「上条くんの成長が見られたところで、最後にDいくわよ」

上条「そこはかとなくバカにされてる気がするんだが」

青ピ「そりゃそうやで」

美琴「この文はas soon as possible、またはas soon as you canで『できるだけ速く』という意味になるわね」

美琴「as…as possibleで『できるだけ』って訳になるわ。だから例えば」カッカッカッ


Please hold on me as long as possible.



美琴「これで『できるだけ長く私を抱きしめていて』という意味ね」

土御門「誰にお願いしてるのかにゃー?」

美琴「そりゃもちろんあのバ…。…あ」

土御門「えっ」

青ピ「えっ」

浜面「えっ」

上条「ん?」

美琴(てかなんで私、こんな例文書いたのよー!!)///

美琴(あああ、アイツに抱きしめ……!)プシュー

美琴「」シュッ

土御門「え、チョー」ドンガラガッシャーン

美琴「さ、さぁーて?授業を再開しようかしらの…」

上条「落ち着けよ御坂」

土御門「」
145 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/23(木) 02:34:03.75 ID:h4SkYyt10
キーンコーンカーンコーン
美琴「…今日は以上よ。皆お疲れ様」フラフラ

青ピ「先生の方がお疲れやでぇ」

上条「やっぱり先生って大変なんだな」

浜面「そこじゃねえよ」

上条「??」

浜面「ダメだこりゃ」

青ピ「なぁなぁ浜面」チョイチョイ

浜面「ん?」

青ピ「あれはどうや?」

土御門「」

浜面「ダメだありゃ」


〜休憩時間〜

土御門「次は体育だぜぃ!」

浜面「なんか復活したな」

青ピ「補正や補正。サービスやで」

浜面「じゃあオレもそうなるのか?」

青ピ「浜面は無理やでぇ」

土御門「浜面だからにゃー」

浜面「オレって一体…」orz

上条「どんまい。にしても体育かぁ…」

浜面「? どうかしたか??」

上条「いや、もう決闘は勘弁」

浜面「は??」
146 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/23(木) 02:35:55.03 ID:h4SkYyt10
〜4時間目〜

ーーーグラウンドーーーーーーーーーーーー
削板「よう皆!また会ったな」

上条「ど、どうも」

削板「おう、昨日は済まなかったな。だがいい戦いだったぞ!」

上条「…まあな」

浜面「?」

削板「それにしてもさっきから気になって仕方ないのだが、コイツは一体誰だ?」ジー

浜面「…ああ、オレか。浜面仕上だ。よろしく」

削板「……何だその根性の無い姿は!?」

浜面「はい?」

削板「どう見ても不良だな。お前、そんな髪の色をして恥ずかしくないのか!?」

浜面「いや、それなら土御門と青ピも…」

削板「言い訳か?情けない男だ!!」

浜面「おい人の話を聞けよ!?」

削板「…そうか。よろしい、ならば決闘だ」

浜面「え」


削板「このオレがお前の腐りきった根性を叩き直してやる!!」ビシッ


青ピ(あーあ)

土御門(可哀想だにゃー)

上条(終わったな…)

浜面「……不幸だ」
147 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/06/23(木) 02:40:47.11 ID:h4SkYyt10
今日分は以上です。短くてごめんなさい。授業って大変ですね。なんか勝手に先生になった気分。
…すまん調子乗った。乗ったついでにノリでフラグ建築したし、なんとかせねば。浜面が死ぬ前に。
次回は今週末あたりには。ではまたノシ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/06/23(木) 02:49:53.57 ID:WBQrnUjho
よっしょ浜面ボコられて爆発しろ
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/23(木) 10:47:44.60 ID:pLLjEoIVo
その後むぎのんと滝壺に介抱してもらえばいいよ
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/06/23(木) 12:56:06.19 ID:MQPqbBQ00
浜面だから爆発するのは必然といっても過言ではないな
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/06/23(木) 15:44:39.47 ID:cobeZcXq0
ついに>>2で予告されていた時が来るのか…これは期待
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/23(木) 19:08:33.41 ID:W54HlSeD0
いままで浜面が麦野に勝てたのはほとんど近くに一発逆転の武器があったからな……
まともにやって勝てるわけない……浜面終わったな…
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りしまう :2011/06/23(木) 22:08:38.37 ID:S2n1Wu1b0
「楽勝だ、超能力者」
 魔法の言葉で浜面爆発しろ
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage ]:2011/06/24(金) 14:34:09.97 ID:cM4FTbaW0
ぽぽぽぽーん

なんというカオスwww
てか美琴はもう末期ですね
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/24(金) 19:59:14.02 ID:i6x7HiQAO
よし来た!!
浜面爆発ですね(笑)
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2011/06/25(土) 13:42:12.34 ID:vYX0bHRoo
勉強の話ばっか・・・
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/26(日) 00:06:50.78 ID:b+QCvhAR0
>>154
【もう】ではなく【以前から】美琴は末期だと思うのです

>>156
此処はそういうスレだ

遂にこの時が来た!!
爆ぜろ浜面!!
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/26(日) 04:57:03.96 ID:bibj+/GDO
下手な参考書買うよりよっぽど為になるな
印象に残るから凄く勉強になる
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2011/06/26(日) 11:15:33.80 ID:GCwlW9JE0
古典の説明が上手すぎワロタw
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) :2011/06/26(日) 11:53:56.26 ID:Cvviq87D0
ものすごく参考になります
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/26(日) 14:03:56.95 ID:b+QCvhAR0
>>158-160
ですよねー
後世に残すべき偉大なスレだと思う
162 : ◆sk/InHcLP. :2011/06/26(日) 20:05:31.81 ID:4p+8BkMf0
こんばんは。勉強はこれからもボチボチ入れていきますが、今回からはコメディかも。
いつも暖かいレスありがとうございます。まだまだ未熟ですが、どうぞこれからも宜しくお願いしますね。
では投下。
163 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/26(日) 20:07:48.05 ID:4p+8BkMf0
浜面仕上は今世紀最大のピンチに直面していた。これまでも度々(主にどっかのレベル5のせいで)
危ない目に遭っているが、今回はそれ以上のピンチだった。理由はこれまでで一番下らないが。


浜面(やべーよマジやべーよ、どれくらいヤバいかというとマジヤバい)ガクブル

削板「さあ、覚悟は良いか!!」

浜面「ちょちょっ、ちょっと待ってぇー!?」

浜面(こうなりゃ仕方ねえ。腹ァくくるしかねえか!)キッ

削板「いくぞ、根性無し」

浜面「よし、かかってきやがれ!」


こうして漢と男の決闘は幕を開けた。ところで、本来止めるべき先生はというと…。


黄泉川「さぁさぁ始まったじゃん!審判はこの黄泉川愛穂にまっかせるじゃーん!!」アッハッハ

浜面「」

削板「おう!ありがたい」


むしろ先生が一番ノリノリだった。もしかすると単純に浜面がボコボコにされるのを見たかったのかもしれない。


黄泉川「はいよぉーい、どん!」パチンッ

オオー! ソギイタガンバレー ハマヅラハゼロー

浜面「なんだこの声援!?」

削板「皆、ありがとう!!しっかりと奴の根性を叩き直すからな!」

上条「はまづらがんばー」

浜面「その気の抜けた応援はよせ」
164 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/26(日) 20:09:42.79 ID:4p+8BkMf0
浜面(普通に考えればオレに勝ち目はない)

浜面(だがオレはこれまでに3度もあの麦野沈利に勝ってきたんだ)

浜面(ただじゃ負けないぜ)ザッ

削板「ほう、根性が無いのに多少の自信はあるようだ」

浜面「いや、アンタに勝つ自信はない。だが、すぐに終わるつもりもねえ」


対峙した2人はまずは互いの様子をうかがう。浜面は当然のことだが、削板も警戒はしているのだ。
まず先に動いたのは浜面の方だった。


浜面「ぬおおおおおおおおお!!」ダッダッダッ

削板「…よし、さあ来い!」バッ

青ピ(アイツはアホなんか?)

吹寄(削板先生にまともに突っ込むなんて)

姫神(無知。無謀。無策)


ギャラリーがそう思うのも無理はない。彼らは昨日の上条と削板の闘いを間近で見たので、どれだけ浜面が無謀なこと
をしているかが良くわかるのだ。やはり勝負は見えているのか…。
だが、無策に見えた浜面仕上にも策はあった。


浜面「おらぁっ!」ズザァー

削板「ぬぅぅ!」ガバッ

上条「!? なぁ!」

青ピ「アイツ…!」

土御門「せこいにゃー」
165 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/26(日) 20:11:29.43 ID:4p+8BkMf0
浜面は敵に向かって右拳を振り上げた瞬間に、左足で思いっきり地面を蹴り上げた。
簡単に言うと、砂を目潰しに使ったのだ。


浜面「何とでも言え!負けてたまるかよォォ!!」ブンッ

上条「やったか?」

浜面「!?」


踏み込んで相手の頬に拳を振るった…はずだった。しかし殴るべき頬はもう無かった。
浜面の腕は、当たる場所を失って大きく空を切った。


浜面「奴はどこに…!」

削板「後ろだ!!」

浜面「んな!?」ゴキィ!! ズザー


削板は一瞬にして浜面の後ろに回り、背中に跳び蹴りをくらわせた。浜面は前のめりに倒れ込み、顔面から無様に崩れ落ちた。


削板「さぁ立て!根性があれば出来るはずだ!!」ブオン

浜面「倒れてる相手に向かって拳を振り下ろすなよ!?」ズザザー

削板「ほう。なかなか良い動きだ!」グワシッ

浜面「くっ」メキメキッ


なんとか重力がかかったパンチは転がって躱したが、次の正拳突きは避けられはしなかった。
両腕をクロスして顔面への直撃は避けたが、拳が当たった左腕は骨が軋むようだった。
166 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/26(日) 20:12:52.32 ID:4p+8BkMf0
浜面「くっそ…」ズキズキ

削板「…どうやらオレはお前を誤解していたらしい」

浜面「はぁ?」

削板「お前にもいい根性があるようだな。すまんな暴れて」

浜面「…おう。わかってくれたか」

削板「だがな」

浜面「え?」

削板「その醜い見た目だけはこのオレが」ゴゴゴゴゴ

浜面「ちょっとま」

削板「直してやる!!」グワッ

浜面「おいおい!?」<ゴゴゴゴゴ


両腕を前に突き出す削板と後ずさりをする浜面。このとき浜面仕上は確信した。


浜面(これは……本当にヤバい!)


気がついたときにはすでに浜面は駆け出していた。一歩でも遠く彼から離れたかった。一秒でも早く彼の領域から離れたかった。
だがどんなに一生懸命足を動かそうとも、違和感が後ろからついてきて離れない。茶髪の頭を左右に振り、違和感を拭おうともした。
それでも、その嫌なモノが浜面仕上という男に纏わりついて消え失せない。


削板「……終わりだ、浜面仕上」


遠くなっていくその男の背中に向かって、削板軍覇は躊躇うことなく拳をぶつけた。


ズドォォォォォォオオオオオオオオオオオン!!!!


爆発が起こったことは、誰の目にも明らかだった。
167 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/26(日) 20:14:21.53 ID:4p+8BkMf0
ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
麦野「浜面っ!!?」ガバッ

麦野「……」ポケーー

麦野「夢かぁ…」フゥー

垣根「どんな夢だったんだ?」

麦野「どんなって、私の浜面が爆発するゆm…」チラッ

垣根「…」ニヤニヤ

麦野「」

垣根「…」チラッ ←ICレコーダーを左手に

麦野「」

垣根「…」チラッ ←携帯電話を右手に

麦野「」

垣根「麦野沈利の寝顔は頂いた」キリッ

麦野「」

垣根「これを浜面仕上に見せてほしくなければ、こちらのy」<ズキュン

垣根「…」ダラダラ

麦野「…」ニコニコ

垣根「……うっそぴょーん☆」

麦野「殺す」キラッ☆

垣根「」
168 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/26(日) 20:15:47.06 ID:4p+8BkMf0
ーーーグラウンドーーーーーーーーーーーー
上条「…は、はまづらー!」ババーン

土御門「だいじょうぶかー?」ババーン

青ピ「やつはぶじかー?」ババーン

吹寄「全然心配してるように見えないんだけど」

上土青「「「だって浜面だし」」」

吹寄「…なんかここまで来ると哀れよね。皆サッカーボール蹴りながら見てるし」ポーン

上条「そりゃお前もだろ」ポン コロコロ

吹寄「まあ、あれくらい注意されてもいいんじゃないかしら?」ポヨン

土御門「注意ってレベルじゃないぜぃ」コロコロ

青ピ「お仕置きは男からじゃあかんでぇ」ポーン

姫神「……パスが。回ってこない」

上条「おいどうしたー?そこで呆けててもつまんねえぞ」

姫神「あっ。上条くん」

上条「ほーれ、いくぞー」ポーン

姫神「ばっちこい」

上条「いったぞー」<コロコロコロ

姫神「…ふんっ」サッ

姫神「!?」<スゥー

姫神「…」<コロコロコロ…

姫神「」orz

上条「?」
169 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/26(日) 20:17:20.19 ID:4p+8BkMf0
爆発は半径10mほどの比較的小規模のものだった。砂が焼け、爆風がそれを巻き上げていった。
激しい音は徐々に青空に消えていき、薄くなっていく黒い旋風の中には、一つの人影があった。


削板「…ふむ。随分良くなったな!」


旋風が消え、周りが静かになった頃、削板の目の前に浜面仕上が現れた。頭に違和感をつけた状態で。


上条「あれ?」

青ピ「は?」

土御門「…にゃー」


浜面「……なんとか、生きてる」


膝がガクガクになりながらも何とか立っている浜面。どうも頭が変な感じだったが、おそらく衝撃のせいだろうと自分を納得させる。


黄泉川「おーい、浜面ぁー」

浜面「…黄泉川か」

黄泉川「やっぱりお前の負けじゃん?」

浜面「まあな。流石に勝てやしねえよ」

黄泉川「それにしても…」フフフッ

浜面「あ?どうしたんだよ??」

黄泉川「随分と男前になったじゃん♪」

浜面「は??」
170 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/26(日) 20:19:09.30 ID:4p+8BkMf0
上条「おう浜面ぁー。生きてるか?…ププ」

土御門「無事かにゃー。…プププ」

青ピ「くっくっくっく…!」

浜面「それが戦いから帰ってきた戦士への言葉か?」

土御門「カミやん、右手を気をつけろよ」ニヤニヤ

上条「了解したぜ」ニヤニヤ

浜面「なんかムカつくな。…ちょっと土ついちまったな。トイレ行ってくるわ」タッタッタッ

青ピ「あれでもええんちゃう?」

土御門「でも浜面じゃないにゃー」

上条「確かになー」<何じゃこりゃー!

青ピ「気がついたみたいやな」

土御門「にゃー」<髪の毛真っ黒じゃねえか!!

吹寄「うんうん。やっぱり高校生はこうでなくちゃね」ジロッ

青土「「こっち見んな」」<バタン

上条「あっ、倒れたみたいだな」

削板「大丈夫かァァァアアアアア!!」

吹寄「あっ、行ったみたい」ポーン

上条「だなー」ポン コロコロ
171 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/06/26(日) 20:26:09.36 ID:4p+8BkMf0
今回分は以上です。>>2の伏線回収(?)成功かも。浜面生存の訳?次回解説するかもしれないししないかもしれん。
ていうか浜面ファンの皆、扱い悪くてスマン。だが反省はしていない。
次回は3日以内には来ます。ではまたノシ
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/27(月) 14:18:02.63 ID:XK3mFmoq0
……かも……だと!?
っつーことはまだまだ浜面が爆ぜる可能性があるってことか
>>1ドンドンやっちゃってください
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/27(月) 20:12:57.15 ID:y2xLZTjN0

期待してる
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/28(火) 11:51:24.84 ID:VWFn/28n0
染髪料のみを吹き飛ばす、すごい毛染めか
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 12:46:12.47 ID:ur0Gk6pIO
>>174
その場合金髪だったら白髪になるんじゃ…
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 19:16:01.35 ID:HE/gu3ijo
>>174>>175
根性
177 : ◆sk/InHcLP. :2011/06/29(水) 10:51:38.79 ID:znnyytW70
こんにちは。今から投下します。
浜面はおそらくこれからも我々の期待に応えてくれるでしょう。
では投下。
178 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/29(水) 10:54:09.78 ID:znnyytW70
削板「さて、彼の根性を性根から叩き直したところで」シュタッ

青ピ「ものの20秒ほどで保健室から戻ってきおったで!?」

土御門「もうこの男は何でもありだから驚きはあまりないにゃー」

上条(あとでそげぶしとこ)デナイト、イヤナヨカンガ…

削板「早速授業を始めようか!さあ試合だ!!」

黄泉川「ちょっと待つじゃん!?せめてウォーミングアップくらいはさせろよ!」

削板「既にオレの心も身体も熱く煮えたぎっているから問題無い!!」

黄泉川「お前の問題じゃねえよ」

上条「まぁまぁ先生。もう皆も十分身体は温まってるし」

土御門「試合試合ぃーー!!」ピョンピョン

削板「今日はオレも一選手として参加するぞ!」

黄泉川「…なんかもう収拾つかない気がしてきたけどもういいじゃんよ」

黄泉川「でも準備運動は念入りにしろよー」

ほか「「「おう!」」」

黄泉川「じゃあチーム決めからだけど…」


その後2チームに分かれて試合をしたところ、2トップの上条と土御門が見事なコンビネーションを繰り広げて
2点をもぎ取ったり、敵のGKの青ピが長身を生かしたスーパーセーブを連発したり、DFの吹寄のデコを巧みに使った
ヘディングでのクリアがあったりもした。
さらにどちらのチームかよく分からない姫神は両陣営からスルーパスの中継役として重宝されたが、最終的には
削板軍覇がハットトリックを決めて、試合は削板・青ピチームの勝利で幕を閉じた。


黄泉川「3-2で削板チームの勝ちじゃん!」ピピー

ほか「「「あざしたー」」」ペコッ
179 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/29(水) 10:55:20.06 ID:znnyytW70
上条「勝てなかった…」orz

土御門「キープ力ぱねェ…」orz

削板「ふはははっ!サッカーではオレの勝ちのようだな、上条当麻!!」

上条「だって軍覇さんフィジカルやべーしよぉ…」

土御門「戦車だぜぃ戦車」

削板「む?免許は持っていない故に車は洗わんが?」

上御門(そっちじゃねえよ…)

青ピ「でもカミやんやつっちーも凄かったでぇー」

吹寄「そう簡単にゴールネットは揺らさせなかったけどね」フフン

青ピ「乳は揺れまくったけどなぁ」

吹寄「ふんっ!」バキィ

青ピ「ええで!?」ボキィ!

吹寄「どこ見てんのよどこを!」

土御門「おっとこのこだにゃー」

上条「青ピはただの変態だろ」

削板「さて最後は後片づけだ!!根性ある者は終わりもしっかりするものだ!」

上条「おーす」

土御門「了解だぜぃ」

削板「さあ行くぞ!!」ダダッ

ほか「「「応っ!」」」ダダッ

イヤー、タノシカッタナー イイシアイダッタ! ツギノジュギョウタノシミー



姫神「…悪いのは。ボールの方。のはず」

黄泉川「とにかく頑張れ、なっ?」ポンッ
180 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/29(水) 10:56:44.65 ID:znnyytW70
〜昼休み〜

ーーー保健室ーーーーーーーーーーーー
<パキーーーン!!


ーーー教室ーーーーーーーーーーーー
青ピ「いやー!動いたあとは腹減ったなー」

土御門「いっただきまーっす!」ニャー

吹寄「…バカ2人のコメントが健康的。なんか気持ち悪いわね」

青ピ「やかましいわ!」ウガー

土御門「心外だぜぃ」

吹寄「…まぁいいわ。それより上条当麻は?」

土青「「そげぶ」」

吹寄「は?」

土青「「はまづらの」」

吹寄「??」

青ピ「にしてもカミやんのことが気になるとは…」ニヤニヤ

土御門「吹寄も隅に置けないにゃー」コノコノー

吹寄「……な、に言ってんのよ馬鹿どもォォォォ!?」ズバコーン!!

土青「「ぬおっ!??」」ヒューン

吹寄「…///」<ガラガラ

上条「よーし、飯だ飯ぃー。…ってうおっ!?」ズドーン

土青「「」」キュ〜

上条「」
181 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/29(水) 10:57:52.58 ID:znnyytW70
姫神「あっ。上条くん。おかえり」

上条「…おう姫神。ドア開けた瞬間に大男が2人飛んでくるってどうよ?」

姫神「そんなこと言われても。知らね」

上条「ったく、危ないよなー」

土御門「悪い悪いカミやん」ムクッ

青ピ「ちょっと吹寄さんがご乱心でなぁー」

吹寄「何か言った?」

青ピ「いえ、何でもありません」キリッ

吹寄「ならいいわ」

上条「ん?何か機嫌悪いな吹寄」

吹寄「…なんでもないわよ」//

上条「いやいや、顔も少し赤いしさ。悪いのは体調の方か?」

吹寄「なんでもないってば!」ムキー

上条「夏風邪はやっかいだからなー。まずは熱を計ってっと…」スゥー

吹寄「ちょっ、何近づいてきてるのよ!?」

上条「いいから、オレに任せろよ」キリッ

吹寄「もうっ…!」<ガラガラ!

麦野「はーまづらァァァーーーっ!!」
182 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/29(水) 10:59:35.53 ID:znnyytW70
上条「あれ?麦野さん」ピトッ

吹寄「」

上条「どうかしたんですか?…って、ぬおっ!?」<ガシッ

麦野「おい上条ぉ。浜面はァ!??」ブンブン

上条「ひっ!?こ、ここにはいませんことよ!」

麦野「あ?…チッ、役立たずが」スタスタスタ

上条「…あっ、でも今アイツならh」<ガラガラ バターン

上条「……保健室に、いますが」

青ピ「どうしたんやろ?」

上条「さぁ??」

土御門(はーまづらぁ)


ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
麦野「…」ゴゴゴゴゴ

一方「……おィ、麦野さン一体どォしちまったンだ?」ヒソヒソ

結標「知らないわよ。てかどんだけ機嫌悪いのよアレ」ヒソヒソ

美琴「朝から雰囲気悪かったのは麦野さんだったのね」ヒソヒソ

麦野「…おいテメェら、何コソコソしてやがんだ、あァ!?」

3人「「「いえ、何でもありません(ン)」」」キリッ

麦野「…チッ」イライラ

一方「そォいえば垣根の野郎はどこだ?」

食蜂「おそらく保健室かと」

美琴「それって何で?」

食蜂「まぁ、そちらの方に聞けば分かりますわよ」チラッ

麦野「…」ゴゴゴゴゴ
183 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/29(水) 11:00:32.36 ID:znnyytW70
美琴「って、聞ける訳ないでしょ!」

食蜂「そりゃそうでしょ」

削板「ぬおおおォォォォォォ!!」ガツガツ

麦野「…」イライラ

一方(マズいなァ。話題を逸らさねェと)ソワソワ ←動揺中で心の反射OFF

食蜂(第1位が怯えてますわ…)キュイーン

一方「そ、そォいやさっきグラウンドで爆発あったなァ。あれは誰の仕業だァ?」

結標「…ねぇ、ちょっと!」ヒソヒソ

一方「ンだよ。人がせっかく話題を逸らしてやってンのに」ヒソヒソ

結標「もし爆発の原因があの人だったらどうする訳?」ヒソヒソ

一方「し、しまったァ!!」ヒソヒソ

一結「「…」」チラッ

麦野「…」ゴゴゴゴゴ

一結(もうよく分からん(ン))

削板「ぬ?さっきの爆発はオレのだが?」

一結(セーフ!)

美琴「でも何で爆発?」

削板「それは、ある男に根性を入れ直すためだ!!」ババーン

美琴「はぁ?」

削板「2-3の生徒の中に1人根性が足らん奴がいてな」

麦野「ピクッ」
184 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/29(水) 11:02:10.90 ID:znnyytW70
美琴「ウチの生徒じゃない。根性無しって、まままさかアイツのことじゃないわよね」グイッ

食蜂「当麻さんは根性無しではありませんわ!」グイッ

削板「ん?当然だろう。あの男の根性は大したものだ!オレには負けるがな!」ハッハッハ

美食「「そうですか」」ホッ

結標「…上条当麻のことになると目の色が変わるのね。2人とも可愛いじゃない」

美食「「///」」カァー

一方「ふン。ヒーローなら当然だな」

美琴「ってことは誰かな?…あっ、浜面?」

麦野「ピクピクッ」

削板「そうだ!見た目からして根性の無い奴だったが、中身はなかなかのものだったぞ!」

結標「ふーん」

麦野「〜♪」

食蜂(超嬉しそうですわ)キュイーン

削板「だがあの見た目だけはいかんのでな。根性のある格好にしておいた!」

美琴「根性ある格好って何なのよ…」

削板「む?それはオレのすごいパウダーがな…」

一方「もォいい。で、今その野郎は?」

削板「ああ。オレが根性で保健室まで運んでおいた」<ガラガラ バターン

一方「ン?麦野さンは??」

食蜂「…まぁ、行き先は分かりきってますがね」
185 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/29(水) 11:03:44.37 ID:znnyytW70
ーーー保健室ーーーーーーーーーーーー
浜面「…」スヤスヤ

浜面「…」スピー

浜面「…」<ガラガラ

麦野「ひっさしぶりだねぇ、はーまづらぁ」

浜面「…」スヤスヤ

麦野「おーい、私を無視するとはいい度胸じゃない」ツンツン

浜面「…んー」

麦野「……まったく」ニコニコ

浜面「…」スピー

麦野「よくよく見れば、そんなに顔は悪くないのよね」ジー

浜面「…」スヤスヤ

麦野「…」ドックン、ドックン

浜面「…」スピー

麦野「…」ドキドキ

垣根「…」ドキドキ

麦野「ちょっと待て」



ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
上条「〜♪」<ヒューン

上条「ん?」<ゴメンナサーイ!

上条「何だぁ??」

上条「…」

上条「君子危うきに近寄らず…」ススー
186 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/06/29(水) 11:04:31.09 ID:znnyytW70
〜5時間目〜

ーーー教室ーーーーーーーーーーーー

ザワザワ ヒソヒソ ガラガラ
上条「おーい青ピ、土御門。どうしたんだ一体?」

青ピ「いやそれがな…」

土御門「黒板見てみ」

上条「ん?どれどれ…」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 今日の5時限目の漢文は、諸事情により垣根先生が

来れないため、自習とします。


 先生がいなくとも、静かに学習するようにしましょう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


土御門「…だそうだにゃー」

青ピ「垣根センセー、大丈夫なんかなぁ?」

上条「多分ダメだろうな」

青ピ「? どういうことなん?」

上条「色々あるんだろ、色々と」
187 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/06/29(水) 11:09:23.08 ID:znnyytW70
今日分は以上です。ていとくんがいい味だしてくれて助かります。
それと、姫神が実に約1100レスぶりの1行目を飾りました。おめでとう姫神!
次回投下は未定ですが、今週中にはなんとか。ではまたノシ
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/06/29(水) 11:25:31.28 ID:0RJsyDPX0
約1100レスぶりということより初めてじゃなかったことの方が驚いた

まさか吹寄の絶対防御が崩れたのか…?
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/06/29(水) 11:53:34.28 ID:fYeR9JJP0
1100レスぶりwww
てかはまづらよりていとくんが先に壁のシミになりそうで怖いわ
吹寄の絶対防壁は実際のところクラスのみんなが言ってるだけでほんとのところどうだか……
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/06/29(水) 13:40:20.11 ID:FpC1tSw/0
約1100レスぶりwwwwwwwww

上条さんが地味に冴えてる……

また垣根冷蔵庫化だなwwwwwwww
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/06/29(水) 17:31:49.87 ID:PaOZCQbk0
青ピ×吹寄を幻視したが気のせいだった
192 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/06/29(水) 17:59:13.90 ID:GRMXKde30
カミやん病には勝てなかった
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) :2011/07/02(土) 16:18:19.62 ID:AmI9i+cx0
垣根くンは、冷蔵庫決定だなァ
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/02(土) 20:44:23.83 ID:+ivUVILc0
>>193
オマエも冷蔵庫決定だクソッタレ
195 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/04(月) 01:06:56.39 ID:GVsMSYvy0
こんばんは。遅れてしまいました。すいません。
ちなみにこのスレは楽しめる方は誰でも歓迎ですので。
では投下。
196 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/04(月) 01:09:52.58 ID:GVsMSYvy0
〜休憩時間〜

吹寄「いやー、宿題がはかどったわね」

上条「大分量は減らせたかな…」

青ピ「垣根センセー残念やったなー」

土御門(なんか保健室にいる気がするぜぃ)<ガラガラ

浜面「おーす」

上条「あれ、浜面?もういいのか?」

浜面「まあな」

土御門「頭は大丈夫かにゃー?」

浜面「その言い方はやめて!? …髪は起きたら直ってた」

姫神「そげぶ!」

浜面「ん?まだ寝惚けてんのかなー」ゴシゴシ

姫神「」ヒュッ

浜面「いてっ!」コツン

上条「消しゴム?」

姫神(これで。気づくはず)wktk

浜面「気のせいかー」

上条「だなー」

姫神「」
197 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/04(月) 01:11:17.18 ID:GVsMSYvy0
青ピ「てか、浜面やったらそのままサボるかと思ったけどなぁ」

土御門「不良だからにゃー」

吹寄「そうよね」

浜面「吹寄さーん!?アナタはせめてフォローを…」

吹寄「無理よ。だってせっかく削板先生が髪を染めてくれたのに」

女1「そうよそうよー」

女2「浜面は不良だー」

女3「黒でも茶でも…ハァハァ」

浜面「」

上条「でも何で戻ってきたんだ?」

浜面「起きたら保健室が崩壊しててだな…」

上条「なにそれこわい」

浜面「ここにいてはマズいと思って来ました」

青ピ「そりゃそうや」

浜面「それに今日最後の授業だし、何より麦野はここまで来ねえしな!」ハッハッハ

上条「確かにな!」ハッハッハ

浜面「やっぱ平和が一番だぜ!」ハッハッハ

ガラガラ バターン

浜面「っはっは……は?」

麦野「…」ニヤニヤ
198 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/04(月) 01:12:46.82 ID:GVsMSYvy0
〜6時間目〜

麦野「やーっと会えたねぇ、はーまづらぁ」

浜面「…」ガクガクガク

麦野「んー?どうしたのかにゃーん??」ニヤニヤ

浜面「な、なぜ保健の授業に麦野が…!?」

麦野「あーそれはねぇ、保健は実習生でローテーションでやってるからよ」

浜面「……おい、聞いてねえぞ上条!」ヒソヒソ

上条「いや、オレもまさか今日だとは…」ヒソヒソ

麦野「なーにコソコソしてるだぁ?」

浜面「いえいえ!そんな滅相もない…」

麦野「そーかそーか。私の授業が楽しみかー」ニヤニヤ

浜面「あっはっはっは……」

青ピ(むぎのんが生き生きしとるなぁ…)

吹寄(まさに恋する乙女ね)

土御門(浜面ぁ…)

姫神(先生の表情。今日は特に綺麗)


上条(……なんでみんな微笑ましいんだ?)
199 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/07/04(月) 01:14:22.33 ID:GVsMSYvy0
麦野「さあて、授業始めるわよー」

浜面「」ガクガクブルブル

青ピ(なんやムカつくなぁー、浜面の野郎)

土御門(傍から見りゃ好かれてるんだけどにゃー)

浜面(どうしてこうなった…)ガクブル

麦野「確か今日の内容は、っと〜♪」

土御門「まぁ浜面のことはどうでもいいぜぃ!」

青ピ「今日はむぎのんの保健体育やー!!」クネクネ

上条「……多分お前らの期待通りにはいかないと思うぞ」ハァー

麦野「…えっと、今日は性教育ね」

上条「ん?」

麦野「男の[ピーーー]は精[ピーーー]をつくり、その汚え[ピーーー]メンを女の[らめぇぇっ!]にぶち込む機能があってなぁ。
んで男どもが興奮すると[ピーーー]が[禁則事項です]すんだよ。それでてめぇらが[田島「チ○コ破裂するっ!」]する訳だがよ……」


上条「」

浜面「」

青ピ「」
200 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/07/04(月) 01:15:39.61 ID:GVsMSYvy0
キーンコーンカーンコーン
麦野「[らめぇぇっ!]……と今日はここまでか。じゃあまたな、はーまづらぁ」

浜面「……はい」

上条「」

青ピ「………さすがのボクも引いてもうたわ」

土御門「にゃー。やっぱ女子には恥じらいが必要だぜぃ…」

上条「同感だ…」

姫神「…」///

吹寄「…」///

浜面「…皆、なんかスマン」

上条「いえいえ」

土御門「さぁーて一日も終わったことだし、今日こそ3人でパーッとやっちゃおうぜぃ!」バンザーイ

青ピ「ええなぁー!」

上条「なぁ、今日は4人にしないか?」ポンッ

浜面「ん?オレ??」

青ピ「……………まっ、いいか」

浜面「間が長くね!?」

土御門「よっしゃ、転校生の奢りだぜぃ!!」

浜面「うわぁマジか!?今月ピンチだってのに…」

上条「そうと決まれば行こうぜー!」
201 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/04(月) 01:17:02.94 ID:GVsMSYvy0
ーーー廊下ーーーーーーーーーーーー
上条「いやー、助かったぜ。いつもは結局オレが奢らされるからな」

浜面「そうなのか。やっぱり上条は上条なんだな」

上条「?」

青ピ「あっはっは。まあカミやんにはいつもお世話になってるからなぁ」

土御門「小銭が無くなればカミやんが出してくれるにゃー」

上条「って何言ってるんだオイ」コツン

土御門「いたっ」

上条「…まあ、今日は用事もないことd」

??「そうはいきませんよ、上条ちゃん!」

上条「ゲッ、この声は…」

青ピ「小萌センセーや!!」

小萌「はい、そうなのですよー」

土御門「どうかしたのかにゃー?」

小萌「はい。上条ちゃん、年貢の納め時ですよー」

上条「うっ」

青ピ「カミやん、羨ましいぜ…」

浜面「なんでそうなる」

小萌「さて、行きましょうねー」ズルズル

上条「んがぁー…」ズルズル

青ピ「…まあカミやんは仕方ないなぁ。3人で行こか?」

土御門「だにゃー」

??「ちょっと待ちなさいよ」ポン
202 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/04(月) 01:18:54.77 ID:GVsMSYvy0
青ピ「ん?」クルッ

土御門「ん?」クルッ

浜面「」ガクブル

青ピ「おっ、むぎのんや!」

麦野「むぎのん言うな」

土御門「どうしたのかにゃー?」

麦野「んー?ここのバカに用があるのよ」

浜面「」

麦野「さぁー、行こうか浜面ぁー」ズルズル

浜面「」ズルズル

青ピ「……なんや積極的やのぉ、むぎのん」

土御門「チャンスだからにゃー。日常が非日常になった時。それが乙女のタームポイントだぜぃ」

青ピ「ほぇー。詳しいなぁ」

土御門「説明しなきゃ上手く話が進まないんでな」

青ピ「?」
203 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/04(月) 01:20:38.21 ID:GVsMSYvy0
ーーー職員室前ーーーーーーーーーーーー
上条「…とまあ、ここで小萌先生を待ってる上条さんな訳ですが」

美琴「アンタこんなところで何してんのよ?」

上条「えっと、地獄へのカウントダウン?」

美琴「はぁ?…あっ、補習ね」

上条「助けてください御坂さん。上条さんの頭はもう破裂寸前ですことよ」ウルウル

美琴(うっ、コイツ可愛いわね…)

上条「うぅぅ…」

美琴(! そうだ。これを上手く使えば……)

美琴「…ねぇアンタ」

上条「ん?どうしたんだ?」

美琴「そ、そんなに勉強で頭の中がパンパンだったらさ、たまには息抜きが必要よね?」

上条「…まあ、そうかもな」

美琴(……よし、もうひと押し!)

美琴「それじゃあさ、アンタの息抜きに、わわ、私が付き合ってあげてもいいわよ」

上条「はぁ?」

美琴(って、何でこんな言い方しかできないのよー!!)アセアセ

上条「つーかなぜ上から目線?」

美琴「いやあのそのぉ、何ていうか…」

上条「何だ、はっきり言えよ」

美琴「た、たまには、アンタと一緒に出かけたいなーっていうか、そのぉ…」ゴニョゴニョ

上条「まさか、お前…」
204 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/04(月) 01:23:29.95 ID:GVsMSYvy0
美琴「な、何よ?」

上条「お前…」ジー

美琴「…」ドキドキ

上条「……オレに色々と奢らせる気か?」

美琴「はぁ?」

上条「この貧乏な上条さんは貴女さまの買い物に耐えうる財布は持ち合わせていませんことよ!」

美琴「……はぁー」

上条「何だそのため息は」

美琴「まあいいわ。とにかくアンタの息抜きに付き合ってあげる」

上条「へいへい。いつにする?」

美琴「そうねー。…土曜日なんかどう?」

上条「…特に用事はないし、いいぜ」

美琴「ホント!やったっ♪」

上条(なんでこんなに喜んでるんだ??)

美琴「じゃあさ、土曜の10時にいつもの公園で!遅れるんじゃないわよ」ビシッ

上条「オッケー」

美琴「じゃあねぇー」タタッ

上条「おうっ。…ま、いっか。御坂が喜んでる訳だし」<ガラガラ

小萌「かーみじょうちゃーん?」

上条「おわっ!?…小萌先生か。ってことは」

小萌「はいっ。補習ですよー」ニコニコ

上条「…ハァー」

小萌「さて、行きましょうか。上条ちゃんに、結標ちゃん?」

上条「えっ」チラッ

結標「…そうね。早く行きましょう、小萌」
205 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/04(月) 01:30:14.53 ID:GVsMSYvy0
今回は以上です。ついにイベントフラグ建築。早く土曜日よ来ーい!
…まだ木曜日だけどね。頑張らねば。
次回は水曜までにはどうにか。ではまたノシ
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/04(月) 01:33:35.00 ID:sDwEqWl0o
乙です!!
何分遅刻するんだろうなwwwwww
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/07/04(月) 01:40:01.23 ID:2OkR1jiCo
麦野「なーにコソコソしてるだぁ?」
萌えた
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/04(月) 02:41:42.70 ID:wU4jqwZW0
むぎのんがジョジョってるなwwwwww
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 10:05:21.38 ID:LE1d1Soc0

上条ならいろいろあって半日遅れてくれる線もある
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 11:34:10.57 ID:LaYL6ubQo
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 12:33:25.01 ID:OnkLTzVk0


ここで結標か……
ただの補習なのか……?
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/07/05(火) 00:30:41.80 ID:v18SqjwE0
ついにあわきんにもフラグを立てるときがきたか…
213 :9087 :2011/07/05(火) 22:12:10.00 ID:+cqPjGZu0
>>212
それはない。
なぜなら、生粋のショタコンだからだ!!
214 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/10(日) 01:24:52.83 ID:V1mNEPlq0
すいません。ちょっと忙しくて遅れてしまいました。
まずは誤字訂正から

>>198 麦野「なーにコソコソしてるだぁ?」→麦野「なーにコソコソしてんだぁ?」

では投下。
215 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 01:27:12.34 ID:V1mNEPlq0
上条「…あれれ?どうして結標さんまでいらっしゃるのですか?」

結標「何?イヤなのかしら?」

上条「いえ、別にそういう訳では…」

結標「ならいいじゃない」

小萌「そうですよー。結標ちゃんには補習のお手伝いをしてもらうのです!」

結標「みたいね」

上条「さいですか…」

結標「あら、私じゃご不満かしら?やっぱり常盤台の2人の方がいい?」

上条「いやいや、そういう訳ではないけどさ」

結標「ふーん…」

結標(少しも慌てないのね。あんな可愛い子たちなのに…)

結標「…こりゃ苦労するわね、あの子たち」

上条「?」

小萌「さあ2人とも、行きましょうかー」トテトテ

結標「はいはい」スタスタ

上条「…えっ、ちょっとどちらへー!?」ダダッ
216 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 01:28:34.40 ID:V1mNEPlq0
ーーースーパーマーケットーーーーーーーーーーーー
上条「……で、どうしてこうなった」

結標「何がよ?」

上条「なぜ補習を受けるはずの上条さんが、こうして平和にお買いものをしてるかってことですよ!」ウガー

小萌「いやー、今日は久々に美味しい夕飯にありつけそうですー」

結標「ええ、ありがたいわね」

上条「オレが作るの!?」

結標「他に誰がいるのよ」ヒョイヒョイ

小萌「上条ちゃんは料理上手ですからねー。補習にかこつけて呼んじゃいましたー」ポイポイ

上条「呼んじゃいましたー、じゃないですよ。まったく…ん?」

上条「おい結標さん!肉はこんなに高級じゃなくても美味しく料理すればいいって。あと小萌先生、野菜を勝手に戻さないで!
もう大人なんだから好き嫌いはいけません!」

結標「…あっ、はい」

小萌「…了解ですー」

上条「ったく、ただ食べればいいってもんじゃないんですからね!」プンプン



周り(お母さん…?)
217 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 01:29:48.03 ID:V1mNEPlq0
小萌「上条ちゃん、今日のメニューは何なのですかー?」

上条「そうだな…。とりあえず野菜炒めとかかな」

結標「野菜炒め……。それくらいなら私が…!」

小萌「早まらないでくださいねー」

結標「小萌ヒドい!」ウルッ

小萌「あれでは野菜が可哀想ですー」

上条「どんな料理なんだよ…」

結標「うっ、炒めることは炒めたのよ!」

小萌「さすがに黒くなるまで調理しないでください…」

結標「……ごめん、小萌」

上条「へぇ、料理ニガテなのか?」

結標「…悪かったわね」

上条「別に悪い訳じゃないけど、料理って一回覚えれば案外うまくできるもんだぜ」

結標「そんなものかしら…?」

上条「そうですよー」ウンウン

結標「…」

小萌「あっ、いいこと思いつきましたよー」

上条「どうしたんすか、小萌先生?」

小萌「上条ちゃん、結標ちゃんと一緒に料理を作ってあげてください!」
218 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 01:30:48.50 ID:V1mNEPlq0
結標「えっ?」

上条「ん?」

小萌「これは我ながらいい案なのです!」ウンウン

結標「ちょ、ちょっと小萌、何もそこまでしなk」

上条「オレはいいですよ」

小萌「良かったですー!」

結標「ちょっと待ってよ!?」

小萌「女の子のステータスが上がりますよー」

結標「…女子力」

上条「よし、じゃあ先生のお家に行きますかっ」

小萌「はーい♪」

結標「貴女は料理食べたいだけでしょ…」<ギャーギャー

上条「あれ?あの2人は……?」

姫神「あっ。上条くん」

結標「あら、ラブラブね」

姫神「あの。私。姫神秋沙」

小萌「一応生徒さんと実習生さんですけど、いいんですかねー?」

姫神「……帰ります」
219 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 01:31:42.56 ID:V1mNEPlq0
浜面「だからよ、何でオレの家に来るんだよ!?」

麦野「いいじゃねえか。料理の練習だよ練習!」

浜面「それなら自分の家でやればいいだろ!?1人でさ」

麦野「あ゛?なんか文句あるのかぁ?」スゥー

浜面「その手の動きは何!?」


上条「……放っておきましょうか」

結標「ええ」スタスタ

小萌「ではこっちですよー」<ウイーン



ーーー小萌の部屋ーーーーーーーーーーーー
小萌「さあ2人とも、頑張ってくださいねー」<チンチーン

上条「お箸で茶碗をたたくんじゃありません」

結標「…とにかくやりましょう」スタスタ

上条「はーい」スタスタ

小萌「いやー、楽しみですなー」<チンチーン



上条「…さて、まずは材料を切ってですね」

結標「ははは、はいー」ビクビク

上条「そんなに震えなくとも…」ザクッザクッ

結標「怖い怖い怖い…」ビクビク

上条(貴女さまの方が怖いのですが…)
220 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 01:34:47.47 ID:V1mNEPlq0
ーーー商店街ーーーーーーーーーーーー
麦野「さて、お前の家はどこだぁ、はーまづらぁ?」

浜面「やっぱりオレん家か?」

麦野「いいだろぉ?こんな美人を家に連れ込めるんだからよ」

浜面「マジかよ…」<バサッ

浜面「ん?」

麦野「おっ」

浜面「ヤベェ」



絹旗「…麦野に浜面。超何してるんですか?」

フレ「結局、2人でデート中だった訳?」

滝壺「………はまづら」



浜面「…」ダラダラ

麦野「…」ニヤニヤ

浜面「……えっと、これはだなぁ」

絹旗「言い訳とか超見苦しいですよ、浜面」

フレ「そうそう」

滝壺「…………………はまづら」

麦野「…」ススー

浜面「ち、違うぞ滝壺。これはな…」

麦野「…」ダキッ

絹フ滝「「「!!?」」」
221 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 01:35:49.56 ID:V1mNEPlq0
浜面「!? おい麦野!?」

麦野「んー?どうしたぁ??」ギュッ

浜面「どど、どうしたってオマエ…!」ドキドキ

麦野「…」ドキドキ

滝壺「…」ゴゴゴゴゴ

浜面「…とりあえず離れてくれ!麦野」ビクビク

麦野「イヤ」

浜面「」

絹旗「…これはアレしかないですね」グッ

フレ「そうよね」スゥー

滝壺「……はまづら」ジャキ

浜面「…………逃げろー」ダダッ

麦野「わー、浜面ったら強引ねー」ダダッ

絹フ滝「「「待てやゴルァァァァ!!」」」ダダダダ

浜面「ひぃー!?」ダダダダ



ーーー小萌の部屋ーーーーーーーーーーーー
結標「…ねえ、上条くん?」トンットンッ

上条「はい、どうしました?」

結標「家庭的な女の子ってどう思う…?」

上条「好みです」キリッ

結標「そ、そう?」

上条「好みです」キリリッ
222 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 01:36:59.40 ID:V1mNEPlq0
結標(や、やっぱりアイツもそうなのかしら?)ドキドキ

上条(てか、いきなり何を言い出すんだ?)

小萌(2人とも何を呆けてるんですかねー?)

上条「あれ、小萌先生?」

小萌「早くしてくださーい!」<チンチンチーン

上条「なに茶碗とお箸セットで台所に来てるんですか…?」

小萌「はやくはやくー!」<チンチーーン

結標「はいはい。今持っていくから座ってなさい」

小萌「はーい♪」

結標「〜♪」

上条(見た目は割と家庭的なんだけどなー)



上結小「「「いっただきまーす♪」」」

小萌「ほえー。結標ちゃん、美味しく出来てますよー」ハムハム

結標「そう?ありがと、小萌」

上条「久々にうまいモン食えたぜ…!」ウマウマ

結標「いつもは何を食べてるのよ?」

上条「もやし」

結標「も、もやし…?」ホワンホワンホワン…


一方『…あァ?なンでここでオレが出てくるンですかァ!?』


結標「…くすっ」

上条「ヒドい!そんな笑わなくとも…」
223 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 01:38:09.10 ID:V1mNEPlq0
〜食事終了〜

小萌「いやー、とっても美味しかったですー。上条ちゃん、今日はありがとうございましたー」ペコッ

結標「また料理教えに来てね」

上条「はいはい。じゃあ先生、結標さん、また学校で」ノシ

結標「ええ」

小萌「もう完全下校時刻も過ぎてしまっているので、気を付けて帰ってくださいねー」

上条「了解っす」<バターン

小萌「…帰っちゃいましたねー」

結標「そうねー」

小萌「でも上条ちゃんのおかげで、今日の食卓は楽しかったのです!」

結標「そうね。次は他の皆も誘っちゃおうかしら?」

小萌「一方通行ちゃんですかー?」

結標「なんでアイツになるのよ!?」

小萌「なんとなくですー」フフフッ

結標「まったくもう…」フフフッ




小結「「……あっ、補習忘れてた」」
224 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 01:38:53.14 ID:V1mNEPlq0
ーーー帰り道ーーーーーーーーーーーー
上条「いやー、小萌先生のおかげで久々に良い物食えたなー」スタスタ

上条「これからも困ったら小萌先生のトコ行こうっと」スタスタ

上条「…あれ?なんか忘れてるような……」

上条「……忘れたし、もういっか。どうせ大したことでもないだろ」

上条「〜♪」





ーーー上条宅ーーーーーーーーーーーー
??「…………おなかがへったんだよ」グゥ〜
225 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/07/10(日) 01:41:58.19 ID:V1mNEPlq0
といったところで4日目は終了です。段々中だるみが…!やっぱりもっとサクッと書かねば。
次回は今日中投下を目指します。ではまたノシ
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/10(日) 01:43:41.78 ID:Q1+InpZS0


そういえば、結標さんは一通さんとフラグ建ってたな
上条×結標がありと思ったのは俺だけ…?
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 07:25:06.41 ID:nZvLpRJd0
座標殺し、幻想座標か
いいな

いちおつ
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/10(日) 08:53:46.97 ID:I/OjwHJuo
小結
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/10(日) 10:07:57.87 ID:6IL+AdAJo
幻想座標はありだ。
だが、幻想座標のSSは見当たらないという
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 14:18:35.78 ID:jIltHl7s0
>>229
幻想座標を見てみたいと前に思ったが探してみても一つも見つからないしな…誰か書いてほしい
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/07/10(日) 14:50:01.30 ID:zMO2dUMWo
>>228
俺も同じこと考えた
料理初心者は塩の使い方から覚えるべきなんだよ
232 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/10(日) 23:50:55.93 ID:V1mNEPlq0
こんばんは。どうやら間に合ったようです。
幻想座標は>>1も読んでみたいものです。ここの結標さんは上条派ではありませんし。
理由は常盤台の2人の関係を際立たせたいっといったものです。部下もいますしね。
では投下。4日目のオマケです。
233 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 23:52:31.90 ID:V1mNEPlq0
ケース1 一方通行の場合


一方「はァ、やってらンねェぜェ…」ズーン

番外「…なんでそれをミサカの病室に来てまで言うかな?」

一方「もォ誰でもいいから聞いて欲しかったンだよォ…」

番外「はいはい。てか、そんな姿見たらミサカ苛めたくなっちゃうんだけど☆」

一方「ンだよォ、オレの話が聞けねェのかァ!」ドンッ

番外「質の悪い酔っ払いかアンタは!?…こっちもこっちで落ち込んでるのにさ」ハァー

一方「…ン?なンでお前がへこンでるンだァ??」

番外「アンタのせいだし!!」ウガー

一方「どォしてそォなるンですか!?」

番外「だって、だってアナタがぁ…!」ウルッ

一方「はァ?訳が分かンねェぞ…」

番外「うぅぅ…」

一方「つゥか今日はお前の話はどォだっていいンだよ」

番外「そんなにミサカを苛めて楽しい!?」

一方(さっきから何言ってるンだコイツ?)
234 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 23:54:21.49 ID:V1mNEPlq0
一方「とにかくよォ、オレを慰めてくれよ番外個体ィ…」

番外「慰めるって一体何を…」

一方「クソッたれェ……」グスッ

番外(…ま、まさかこれは……!)

番外(かつてMNWでミサカ20000号が言ってた…!)

一方「なンでなンだァ…?」

番外(どどどど、どうしよう…!)ドキドキ

番外(まずは上手く話を切り出してっと…)ドキドキ

番外「……それで?一体どうしたのかな、天下の第1位様は??」

一方「…あァ、実はなァ……」

番外「…///」ドックン、ドックン

番外(さぁ、かかってきやがれ!一方通行!!)バッチコーイ!





一方「今日のオレの出番、少なすぎませン?」

番外「…………」

番外「ハァ?」
235 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 23:55:41.45 ID:V1mNEPlq0
ケース2 垣根帝督の場合


垣根「はぁ…。今日は散々だったな」

垣根「ただいまー」ガチャ

定規「おかえりなさい。今日も暑かったでしょ?」トトトトッ

垣根「ああ。もう燃えるようにな」

定規「へぇー。今日は買い物も無かったし、知らなかったわ」

垣根「外に出てねえのか?働きもせずにまったく…」

垣根「……………太るぞ」

定規「うるさいわね」

垣根「なんだぁ?せっかく人が心配してやってるのによぉ…」

定規「余計な心配しなくても結構よ」

垣根「…ふぁーあ。もう眠いわ。オイ心理定規、膝貸せ」

定規「………ふぇ?」ボンッ

垣根「オラ、さっさと座りやがれ」ドンッ

定規「きゃっ!?」ストン

定規「ななな、なにを…!」

垣根「はい、お休みぃー」ドスン

定規「ちょちょちょっ!!?」

垣根「…すぅ、すぅー……」


定規「……やっと、報われたわ」ウフフッ
236 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 23:56:44.80 ID:V1mNEPlq0
ケース3 御坂美琴の場合

ーーー常盤台中学学生寮 208号室ーーーーーーーーーーーー
美琴「ふふふっ、うへへへ…」ポケー

白井「おおお、お姉さま…?」

美琴「〜〜〜! 〜♪」ゴロゴロゴロ

白井「い、一体どうなさいましたの?…まさかあの殿方とデートの約束でも…!」

美琴「うん、そうよっ♪」

白井「んなななな、なんですってぇぇぇぇぇ!!?」ガガーン

美琴「〜♪」

白井「あんの類人猿がァァァァ!!」ヌオー!

美琴「黒子、ちょっと黙ってて」ギロッ

白井「はいですの」キリッ



ーーー208号室前廊下ーーーーーーーーーーーー
女1「御坂様、とても嬉しそうですわね」コソコソ

女2「ええ。あの表情は並の喜びではありませんわ」コソコソ

女3「御坂様、すごく素敵ですわ!」コソコソ

??(今の話は本当なのでしょうか?…これは報告した方がいいのかしら??)ソロー

女1「あのお顔を見ているだけで、日頃の疲れが吹き飛びますわ!」

女2「ええ!わたくしたち『御坂様ファンクラブ』のエネルギーの源です!!」

??(どうしましょうか…。あっ、そろそろ逃げませんと)ススー

女3「御坂様、萌えますわー!」

寮監「何を御坂の部屋の前で騒いでいる?」

3人「「「ひぃ!?」」」
237 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 23:58:08.17 ID:V1mNEPlq0
寮監「まったく毎日のように騒ぎおって…。今日こそ罰を与えねばな」ゴキッ

3人「「「…逃げましょうー!」」」ダダッ

寮監「…」スゥー

女1「うぐっ!?」グキッ

女2「ぬえっ!?」ボキッ

女3「あげっ!?」ゴキッ

寮監「…ふんっ。それぞれの部屋に放り込んでおくか」ポイッポイッ

寮監「……また1人逃がしてしまったな。奴の能力のせいか…」ポーン

寮監「まったく、御坂のふぁんとか言う奴ではないはずだが…?」

寮監「一体こちらの寮に何の用があるというのだ?」



寮監「………食蜂操祈の側近が」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/10(日) 23:58:42.25 ID:OFZ5QG4n0
乙乙
あわきんが料理覚えたら一方さんも簡単に落ちる!?

幻想座標はいつか書いてみたいと思ってるが
あわきんがショタコンってのを破らなきゃいけないのと
新約でのあわきんの扱いがどうなるかだなあ
239 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/10(日) 23:59:14.42 ID:V1mNEPlq0
ケース4 麦野沈利の場合


〜就寝前〜

麦野「今日は浜面に美味しいご飯も食べさせてあげたことだし、ポイントアップは必至ね」←抱き枕を持ちながら

麦野「これを繰り返せば、いつの日か必ず滝壺から浜面を……!」ギュー

麦野「…でも、なーんかまだ押しが足りない気がするのよねー」ムギュー

麦野「浜面にイイトコを猛アピールできるイベントとか、都合良く発生しないかしらー?」モフモフ

麦野「……まずは地道な努力からよね。明日からも授業頑張らなきゃ!」スリスリ

麦野「電気消そうっと」カチッ

麦野「…おやすみ、浜面ぁ」ムギュー

麦野(いつかは浜面の隣りで……。なーんてね♪)ニャハハーン




抱き枕(うひょおおおおお!!むぎのん柔らけぇぇぇぇぇ!!)ハァハァ
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/10(日) 23:59:29.59 ID:OFZ5QG4n0
>>1
ごめんなさい!!
リロードし忘れてましたorz
241 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/11(月) 00:01:10.92 ID:iCAoVKuN0
ケース5 食蜂操祈の場合


〜就寝前〜

部下「…ということのようです。いかがなさいますか?」

食蜂「なるほど。美琴もやりますわね」

部下「御坂様も最近ではどんどん積極的になっていますからね。油断していると先を越されてしまいますわよ?」

食蜂「確かにそうですわ。さて、どうしましょうか…」ブツブツ

部下(結局、報告してしまいました。これでわたくしは本当に良かったのでしょうか?)

食蜂「ふむぅ…」

部下(わたくしは、食蜂操祈様の忠実な部下?それとも……?)

部下(…御坂様は上条様が好き。食蜂様も上条様が好き。そして―――)



部下(わたくしは、上条当麻さまのことが……好き)



食蜂「…よし、決めましたわ!」

部下「………はい?どうかしましたか??」

部下(ボーっとしていてあまり食蜂様のお話を聞いていませんでしたわ…)

食蜂「それはですね…」

部下「それは…?」ゴクリ

食蜂「……もう夜も更けてきましたし、寝ましょうか」

部下「へっ?」
242 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/11(月) 00:03:36.82 ID:iCAoVKuN0
部下「えっ?食蜂様、一体何をなさるつもりだったのですかー!?」

食蜂「それはまた明日にしましょう。ではおやすみなさい」カチッ

部下「お、おやすみなさいませ…」

部下(ぬおおおおお!!とっても気になりますぅぅぅぅ!)


ベッドの上でまるで白井黒子のように悶え苦しむ食蜂操祈の第一の部下。お疲れさまである。


部下(…しかし、これでわたくしもようやく決心がつきましたわ)

部下(あとは勇気を出して、一歩ずつ前に進むだけですね)

部下(さて、まずは日課である上条様とのアイコンタクトから!)<カチッ

部下(………あれ?食蜂様、もう眠られたのでは??)ムクッ

食蜂「忘れてましたわ。今日は当麻さんも一緒ですわ♪」ガラッ

部下「!?」

食蜂「では今度こそおやすみなさい」カチッ

部下「え?うぇ?…は、はい。おやすみなさいませ」

食蜂「…おやすみなさいませ、当麻さん♪」フフフ

部下(嗚呼!?上条様ぁぁぁぁぁ!?)

食蜂「…すぅ、すぅー………」

部下(これが恋の苦しみ!?しかし上条様と添い遂げるためとあらば、このような苦しみなど…!)

食蜂「…ふふっ。とうまさぁーん♪……」スヤスヤ

部下(…ぬうううぅぅぅぅっ!!)ゴロンゴロン


学園都市第5位、食蜂操祈とそのルームメイトは固い絆で結ばれている。
だが上司の信頼は厚くとも、部下の悩みは深いようだった。
243 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/11(月) 00:10:35.09 ID:iCAoVKuN0
と、こんなところで4日目も終了。ようやく金曜日に突入です。
さて、金曜の時間割はこうです。

5日目(金)
1.能力開発
2.日本史
3.数B
4.現代文
5.英語
6.芸術


いつもレスありがとうございます。次回こそ水曜までには来ます。

>>240 気にしなくていいよ。幻想座標に期待してるぜぃ!


ではまたノシ
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/11(月) 01:09:09.19 ID:FjP17Q9p0


いよいよ食蜂さんの部下が出陣か
続き期待してる
あと、>>238にも期待

そして、さだのりェ…
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/07/11(月) 01:12:17.02 ID:7XGf50DCo
芸術は美術か音楽か書道の三択だったなあ
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/11(月) 01:12:24.24 ID:LCtcJgb10

部下のアタックもめちゃ楽しみ
そして5日目6限の芸術が気になって仕方ない
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/07/11(月) 11:18:27.93 ID:HQYZiCra0
芸術といえばシェリーだけど実習生として来る事はまず無いよな
誰が担当するのだろうか?
みさきちの部下はみさきちを裏切るのか?
そして能力が何なのか気になる
まぁ、みさきちは自分の腹心の腹心を覗いて自分のライバルであると知っていて黙っているだけなのかもしれないので、裏切りの対策をしている可能性はあるけどな

……気になる事だらけだ
248 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/07/11(月) 12:27:50.65 ID:iCAoVKuN0
ごめん、誤字訂正

>>234 「〜番外個体ィ…」→「番外個体ォ…」 で。

こころんの部下の能力は一応考えてはあります。ではまた後日ノシ
249 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/14(木) 22:28:23.64 ID:B+Aa5oBS0
こんばんは。戻ってきたので投下していきます。課題なんて関係ないんだよ!

>>245 そう、だから芸術は3人の教師が必要なのです。

>>247 それに限らず伏線的なものはいくつも引いてはあります。最終的にはそれらが収束していく予定です。
あと、一言だけ。そ こ ま で 深 く 考 え て い な い
250 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/14(木) 22:29:56.13 ID:B+Aa5oBS0
〜5日目(金)〜

上条「ふぁーあ。今日も暑いなー」<ミーンミンミーン


まだ朝の8時を少し回ったところだが、夏休み前のこの時期、すでに外は熱気に溢れていた。日本特有の湿度の高さが
上条を少々イライラさせたが、手に持っている団扇を最大限に活用し、僅かな爽快感を味わうことで気分を紛らわせた。
もう一刻も早く涼みたい。そう強く思い学校への道を急ぎ足で進もうと決意した上条当麻であったが、


一方「おゥ、ヒーローじゃねェか。今日もイイ天気だよなァ」

上条「……あっ、一方通行さん。おはようございます!」フカブカ

一方「なンでさん付けなンだァ…?」


早くもトラブルに出会ってしまった。思わずため息をつきそうになるが、後が怖いので何とか引っ込めることにする。


上条「いやー、にしても暑いっすねー!」パタパタ

一方「そォか?…あァ、オレは反射してるから別に暑くはねェぜ」

上条「マジかよ…」


確かに目の前の白髪の男、まったく暑そうな素振りをせず、汗も一切かいていなかった。
うちわ片手に懸命に努力し続けている上条は、思わずその幻想をぶち殺してしまいたくなった。


上条「……」ウズウズ

一方「ン?どォした?」

上条「…いいぜ。そうやって自分だけ涼しい思いをしているっていうんなら…」


上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち[ピーーー]!」ガシッ


パキィィィーーーーン!!
251 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/14(木) 22:31:47.04 ID:B+Aa5oBS0
すまん、saga忘れ。こっちで補完頼む


〜5日目(金)〜

上条「ふぁーあ。今日も暑いなー」<ミーンミンミーン


まだ朝の8時を少し回ったところだが、夏休み前のこの時期、すでに外は熱気に溢れていた。日本特有の湿度の高さが
上条を少々イライラさせたが、手に持っている団扇を最大限に活用し、僅かな爽快感を味わうことで気分を紛らわせた。
もう一刻も早く涼みたい。そう強く思い学校への道を急ぎ足で進もうと決意した上条当麻であったが、


一方「おゥ、ヒーローじゃねェか。今日もイイ天気だよなァ」

上条「……あっ、一方通行さん。おはようございます!」フカブカ

一方「なンでさん付けなンだァ…?」


早くもトラブルに出会ってしまった。思わずため息をつきそうになるが、後が怖いので何とか引っ込めることにする。


上条「いやー、にしても暑いっすねー!」パタパタ

一方「そォか?…あァ、オレは反射してるから別に暑くはねェぜ」

上条「マジかよ…」


確かに目の前の白髪の男、まったく暑そうな素振りをせず、汗も一切かいていなかった。
うちわ片手に懸命に努力し続けている上条は、思わずその幻想をぶち殺してしまいたくなった。


上条「……」ウズウズ

一方「ン?どォした?」

上条「…いいぜ。そうやって自分だけ涼しい思いをしているっていうんなら…」


上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!」ガシッ


パキィィィーーーーン!!
252 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/14(木) 22:32:52.00 ID:B+Aa5oBS0
一方「な!?こ、これは…!」ガッチリ

上条「どうだ!?」

一方「あ、あっつゥゥゥゥゥゥ!?」ムシムシ

上条「これが日本の夏だ!そうやって殻の中に籠って甘えんじゃねえ!!」

一方「…くゥ、クソッたれがァ!」ブンブン


つないだ手を必死で振りほどこうとする一方通行だが、能力が使えない状態では上条の腕をほどけるはずもない。


上条「さあ、このままお手てつないで登校だ!」グイッ

一方「ふ、ふざけンなァァァァ!!!」ブンブン

??「ふざけないでェェェェェ!!?」ブォン!!

上条「んなっ!?」バチンッ

一方「! よしっ」バッ

上条(今、何かが右腕を…?)イテテ…

一方「っははァ!上条ォ、覚悟はイイかァ?」カチッ

上条「ヤベッ、調子乗った」

一方「あぎゃはははっ!!」キュイーン

上条「痛ぇ!?」ズドーン ピューン


この日、学園都市に1つの地割れが誕生した。
253 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/14(木) 22:34:00.80 ID:B+Aa5oBS0
一方「ふゥ。やっぱ涼しィのが一番だなァ」カチッ

一方「さっさと学校行くかァ」スタスタ

一方「……オイ、誰だか知らねェが、助力には感謝しといてやるよォ」


〜8:10〜

上条「痛っ。朝から不幸だ…」ズキズキ

上条「なんかまたさっきみたいな衝撃で吹き飛ばされたし」<ガサッ

垣根「おう上条か。こんな茂みのなかで何してんだ?」

上条「…垣根さんか。いやー、不幸な上条さんには色々あるのですよ」

垣根「いや、茂みに潜りながらドヤ顔されてもな…」ホレ、ツカマレ

上条「よいしょっと…」タスカッター

垣根「で、一体どうしたってんだ?」

上条「それがですね…」カクカクシカジカ

垣根「てめえら、随分下らないことで喧嘩するもんだなぁ」

上条「でも暑いもんは暑いしさ!垣根さんもそう思うだろ?」

垣根「いやまぁ、オレには常識が通用しねえし」

上条「うわぁ…」

垣根「そんなに見つめるなよ。照れるだろ?」

上条「うっわぁ………」

垣根「引くな。さすがに傷つく」
254 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/14(木) 22:35:21.96 ID:B+Aa5oBS0
上条「にしてもあっついなぁ。助けてくださいよぉ…」

垣根「…まあいいぜ。ほれ」つ【保冷剤】

上条「いや、そんなもんすぐ溶けちゃうだろうが」

垣根「コイツは特別だ。なんせオレの未元物質でコーティングされた代物だからな」

上条「マジかよ」

垣根「おう。さあ受け取れ」つ【保冷剤】

上条「ああ。右手のものは右手でっと…」

垣根「…」ニヤニヤ

上条「って、さすがにその手には乗らねえよ」←左手でキャッチ

垣根「そりゃ残念だな」チラッ

??(今、目が合ったような…?気のせいですわね)

上条「とにかくサンキュー。これで今日一日はもちそうだ」

垣根「それじゃオレは行くわ。そいつを大事にしろよー」フォワッサ

上条「…やっぱりズルいぜ」

垣根「お前も頑張れよー」ピュー

上条「? オレのことか??…まっ、いっか」

上条「でもコイツはいいな。スゲー気持ちいいぜ」スリスリ

??(羨ましいですわ!!)ガタガタガタ

上条「? 何の音だ??」
255 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/14(木) 22:36:18.31 ID:B+Aa5oBS0
〜8:15〜

上条「…まぁいいか。そろそろ学校行くかー」<ヒュー

上条「ん?いきなり風が…」

上条「いやいや、さすがにこれでどっか行くなんてことは無いって」ポロッ

上条「しまった、風に気をとられて保冷剤が…!」

??「くっ」ブォン

上条「なんか保冷剤が浮いた!?学園都市って凄い!」

??(頑張って、上条様!)

上条「おおおおおおおおお!!とったぞ!右手で」パチッ


パキィィィーーーーン!!


上条「」つ【保冷剤だったもの】

上条「…」<ポタポタ…

上条「不幸だ…」

美琴「なーに朝から辛気臭い顔してんのよ?」

上条「…おう、御坂か。おはよー」

美琴「おはよっ!今日も天気よねー♪」ルンルン

上条「なーんでこんな暑いのにそんなに元気なんだぁ?」グデー

??(…あら?今度は御坂様??)コソコソ

美琴「んー?なんでもないわよー?」ニコニコ

??(………多分明日のでーとのこと考えてますのね。羨ましい!!)
256 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/14(木) 22:36:56.00 ID:B+Aa5oBS0
上条「ま、まさかお前も能力で涼しくなれるのか…?」

美琴「私にはそんな能力無いわよ」

上条「そっか。ならいいんだ」フイー

美琴「?」

上条「うーし、暑いものどうし一緒に学校行こうぜー」

美琴「!? あ、熱い?」

美琴(あああ、熱い関係ってことかしら?)ドキドキ

上条(あー。やっぱり暑い…)ムシムシ

??(御坂様ったら、また変な勘違いをなさってますのね…)オイオイ

美琴「そそそ、そうよね。さっさと行きましょうか!」

上条「おう」

美琴「……」ジー

上条「? どうした?」

美琴「な、なんでもない!」プイッ

上条「??」

美琴(……手、つないでみたいけど、勇気が出ないもんね…)ハァー

上条「……あぁー、なるほどね。ほら」パチッ

美琴「!!?」

??「!!!!??」
257 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/14(木) 22:38:53.45 ID:B+Aa5oBS0
上条「これで文句はねえだろ?」

美琴「も、文句はないっていうか、そのぉ…」///

??(え?え?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ???)ブルブル

上条「よし御坂、やってくれ!」

美琴「ややや、やるって何をよ!?」

上条「…決まってんだろ」

美琴(い、一体これ以上何をさせようってのよ!)ギュッ



上条「さあ、オレの右手に派手に電流を流せ!それでお前がスッキリするならそれでいい!!」

美琴「う、うん/// …って何だそりゃ!!?」

上条「な!?ノリツッコミ…だと……?」

美琴「うっさい!まったく、何を考えてんのよ。…緊張しちゃったじゃない」バッ

上条「? なんでお前が緊張しなきゃいけないんだ??」ジー

美琴「うっ。そ、それは…」ドキドキ

美琴(ちょっ、恥ずかしくて目が合わせれない…)プイッ

上条「…おーい、御坂さーん??」

美琴「じゃ、じゃあ先に学校行ってるねー!」シュタタター

上条「速っ!…なんだ、せっかく一緒に行こうと思ったのに」




??「…危うく暴走するところでしたわ」
258 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/14(木) 22:39:42.40 ID:B+Aa5oBS0
上条「今日はなんかエンカウント率高いなー」

??(ですわねー)

上条「まさか、もう実習生と出会うことはないよなー」

??(それはおそらくフラグです…)


麦野「待ってぇー、はーまづらぁ♪」ダダダッ

浜面「誰が待つかァァァァァ!!」ダダダッ

麦野「どぉーしてよー?」

浜面「麦野、後ろ後ろー!」

絹旗「超待ちやがりなさい、はまづらァ!!」ズダダダッ

フレ「鯖、鯖、さばァァァァァァァ!!」ズダダダッ

滝壺「………………はまづら」ズドドドドッ

浜面「滝壺が一番怖い!?」

アイテム「待って、はーまづらぁ!!」

浜面「ひいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」


上条「…リア充が」ペッ

??(リア充ですわ…)ケッ
259 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/14(木) 22:43:48.23 ID:B+Aa5oBS0
とまあ、こうして5日目の導入部は続いていきます。??さんが上条さんのために奮闘しておりますな。
さて、その??さんの活躍も週末には来るでしょう。よし、金曜日も頑張らねば。
いつもレスありがとうございます。次は週末には。ではまたノシ
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/07/15(金) 00:49:26.31 ID:q45yxwOAO
乙です。
??は心理掌握の部下かな?
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2011/07/15(金) 07:08:27.81 ID:CZ5SFXs40
??は五和であってほしい今日この頃
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/15(金) 08:28:38.86 ID:mx0L0iEk0
??の反応がいちいち乙女だなwww
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/15(金) 17:26:39.71 ID:ESWHDH050

リア充って上条さんあんたが1番リア充だろうが
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/15(金) 19:22:24.40 ID:5yDBtGoA0
>>263え?浜面もじゃない?
てなわけで爆ぜろ浜面
265 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/17(日) 18:40:23.62 ID:/lbsYyem0
こんばんは。今から土曜日が楽しみでならないダメな>>1です。
でもまだまだ先の話なので、まずは金曜日を頑張っていきます。
では投下。
266 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/17(日) 18:42:05.80 ID:/lbsYyem0
〜8:20〜

上条「…さて、浜面はあとでそげぶすることにしてっと」

??(この流れですと…。もしや次にいらっしゃるのは…!)

食蜂「おはようございます、当麻さん♪」ヒョイ

上条「おっ、今度は操祈か。おはよう」

??(バレたらマズい!心を静めて思考を消して…)コソコソ

食蜂(もう分かってますわ。私を誰だと思ってますの?)キュイーン ←テレパシーで通信中

??(ぬおっ!?…さすがは食蜂様です)

食蜂(まったく、そんなところで何をコソコソしてますの?私に用があるのでしたら早く出てらっしゃい)キュイーン

部下(いえ、そういう訳ではないのですが…)

食蜂(? でしたらなぜこんなところに?常盤台とは方向が合ってない訳でもないですが、遠回りですわよ?)キュイーン

部下(えっと、あの、そのぉ…)モジモジ

上条「おーい、どうしたんだ?」ポンッ


パキィィィーーーーン!!


上条「ありゃ?」

食蜂「えっ?」

上条「な、なぜここで幻想殺しが…?」

食蜂(…通信が途絶えてしまいました。さすがは幻想殺し)

食蜂(しかし、結局聞きそびれてしまいました。この右手を払えばまた通信できますが…)ジー

食蜂(……そんな必要はありませんわね)ギューッ

上条「あのー、どうして上条さんの手を包み込むのですか?」

食蜂「…」ギューッ

部下(いいないいないいなー!!)オオー
267 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/17(日) 18:43:37.97 ID:/lbsYyem0
上条「…えっと、操祈さん?」

食蜂「はい?」ギュッ

上条「そろそろ学校に行かないと、遅刻しちまうぞ?」

食蜂(この温もり、名残惜しいですが…)

食蜂「そうですわね。では行きましょうか」パッ

上条「おう。行くか―」スタスタ

食蜂(貴女もちゃんと学校へ行きなさいよ?)キュイーン

部下(しょ、承知しました)ビシッ

食蜂(では後ほど、ゆ っ く り と お話ししましょうね♪)

部下(は、はいぃ!)

上条「どうしたー?置いてくぞー?」

食蜂「……あっ、お待ちくださいな」トテトテ

部下(…今日は友達の部屋に泊めて頂きましょうか)カエリタクアリマセンノ


〜8:25〜

上条「ふー、ようやく公園から前に進めたぜー」

食蜂「…ということは、美琴にも会ったのですか?」

上条「? そうだけど、なんで分かったんだ?」

食蜂「女の勘ですわ♪」

上条「へぇー。オレは普段勘なんか当たんないから、ちょっと羨ましいな」

食蜂(…戦闘の際には勘が役に立っているようですが、それは能力と経験によるものでしょうか)

食蜂(しかし、相変わらず日常では不幸のようですわね。どうしたものでしょう?)

上条(どうしたんだろ。また何か考え込んでるけど)

食蜂(ですが、私は。私は―――)



食蜂「――不幸になど、負けませんわよ」

上条「…おう。頑張れよ?」
268 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/17(日) 18:44:52.07 ID:/lbsYyem0
食蜂「当麻さん、今日の最初の授業は何ですか?」

上条「今日は最悪。はじめから能力開発だよ」

結標「あっ、上条くんじゃない。昨日はありがとね」ヒョコ

食蜂「確かに、当麻さんには相性が悪い授業かもしれませんわね」

上条「そうなんですよ。授業で何言ってるかさっぱり分からんし」

食蜂「それは相性の問題ではないのでは…?」

結標「えっ、シカト?お姉さん傷ついちゃうんですけどー?」

上条「? そうなのか?やっぱりオレが頭が悪いからか…」ズーン

食蜂「い、いえ!そのようなことは…!」アタフタ

結標「そう…。そっちがそのつもりなら仕方無いわね」



結標「じゃあ私は、貴方がたがそうやってしかとする様を、しかと見守ることにします」


上条「」

食蜂「」

結標「」


上条「…よーし、学校までダッシュだ♪」

食蜂「朝から運動というのもイイものですわね☆」

結標「…あっ、ゴメン。寒かったね」アタフタ

上食「「…」」ダダッ

結標「……」

結標「ちょっと待ってー!!」ヒュン!
269 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/17(日) 18:46:55.24 ID:/lbsYyem0
<ソゲブ! アベシッ!? ピューン ズドン


上条「さて、結標さんは多分遅刻だろうけども」タッタッタッ

食蜂「私たちも遅刻しそうですわ。急ぎませんと」タッタッタッ

上条「あー、本当ならもっと早く到着するはずだったのにー!」

食蜂「でも、こうして2人で一緒に走って登校なんて…。乙なものですわね」ギュッ

上条「なぜ手をつなぐの!?走りにくくないか?」

食蜂「いえいえ。もう空をも飛べそうです♪」

上条「それはどういうことなんだ…?」

??「それは即ち、根性だ!!」ダダダダ

上条「ぬおっ!?ア、アンタは…?」

削板「そう、オレは削板軍覇だ!さあ、根性で空を飛ぶぞ、上条当麻!!」ガシッ

上条「えっ、おいちょっ」

削板「とうっ!!」バッ

上条「Noooooooo!? I can fly! And you?」ピューン

食蜂「当麻さぁぁぁぁぁん!置いてかないでぇぇぇぇぇ!?」

削板「はっはっはっは!天まで届く根性だ!!!」ピューン

上条「なにそれこわいぃぃぃぃぃ!?」

削板「よし。このまま学校に突っ込むぞ!」

上条「突っ込む?そんなバカな!?」

削板「おおおおおおおおおおおおおおお!!」

上条「なんでやねぇぇぇぇぇぇぇん!?」


ガシャァァーーーン!!
270 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/17(日) 18:48:03.71 ID:/lbsYyem0
削板「はっはっはっは!いやー、楽しかったなー!」

上条「」

削板「よし、そろそろホームルームへ…」

黄泉川「どこへ行こうって?」

削板「なっ!?」

上条「」

黄泉川「まったく、また学校に突入してきやがって…。しかも今度は上条もセットじゃんよ」

削板「スマン、つい勢いでな!」

黄泉川「…とにかく2人とも、今から災誤先生のトコ行くじゃん」

削板「なっ!?」

上条「」

黄泉川「ほーら、シャキっとするじゃん」ズルズル

削板「くそ!オレの根性が足りないばかりに…!」ジタバタ

黄泉川「ちょっとは反省しろ」



〜ホームルーム〜

ーーー2年7組教室ーーーーーーーーーーーー
男1「削板師匠、どうしたのだろうか?」

男2「我々としても、彼の号令を聞かねば一日が始まらないというのに」

男3「遅刻するとは、一体どんな難事件に巻き込まれているのであろう?」

ワイワイ ガヤガヤ アーダコーダ

女1「…バカばっか」


ーーー2年3組教室ーーーーーーーーーーーー
美琴「…という訳で、上条当麻くんが校舎に突っ込んだ訳なんだけど、質問ある?」

青ピ「なんでやねん!!」
271 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/17(日) 18:49:01.39 ID:/lbsYyem0
〜1時間目〜

上条「…足が痺れてうまく立てないぜ」

土御門「御坂先生に治してもらえばいいんじゃないかにゃー?」

上条「いや、ビリビリで逆効果だろうが」

美琴「そう?じゃあ試してみる?」ビリリッ

上条「断固拒否する!」

美琴「なんだ、残念ね」

小萌「……っていうか、先生の話を聞いてくださーーーい!」プンプン

上条「あっ、もう授業中か」

小萌「もう、上条ちゃんったら。しかもさっき学校に特攻したそうじゃないですかー。テロリストか!」

上条「上条さんには破壊的思想はありませんことよ!?」

小萌「まったくー。ちゃんと安全に登校してくださいねー?」

上条「はーい」

ほか(そういう問題か…?)

小萌「では今日も楽しい能力開発の時間ですよー」

上条「ちょっと正座してくる」ガタッ

美琴「待ちなさいよ」ガシッ
272 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/17(日) 18:51:06.98 ID:/lbsYyem0
上条「放せー!オレは何言ってるか分からん授業を聞くくらいなら廊下で正座してやるー!」

美琴「何意味分かんないこと言ってんのよ!?」

小萌「仕方ありませんねー。吹寄ちゃん!」クイッ

吹寄「了解しました!」ガタッ スタスタ

上条「なっ、まさかコレは…。やめてくれ吹寄!」

吹寄「問答無用!!」ゴツンッ

上条「ぐはっ」バタン

小萌「浜面ちゃん!」クイッ

浜面「へーい」ガタッ スタスタ

浜面「おらよっと」ポーイ

上条「」ガターン ←着席した

小萌「これで完璧ですー」

美琴「意識が無いトコ以外はね」

小萌「では改めていきますよー。今日は能力の分類についてですねー」

上条「」

小萌「能力には様々な種類がある訳ですがー。せっかくなので実習生さんたちの能力を発表していきますかー」

生徒たち「「「おおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」

上条「」
273 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/17(日) 18:54:04.79 ID:/lbsYyem0
小萌「では早速第1位、一方通行ちゃん!!」<ガラガラ

一方「呼んだかァ?」

青ピ「本人キタ―――――――――――――――!!」

一方「なンだ、うるせェな」

小萌「いわずもがな、学園都市最強のレベル5の一方通行ちゃんですが、持っている力は、運動量・熱量・光・電気量etcといったあらゆる
ベクトル(向き)を観測し、触れただけで変換する能力ですー」

一方「まァ、その通りだなァ」

美琴(出番くるまで引っ込んでよ)スススー

小萌「普段は『反射』、つまりベクトルの反転に設定されていて、 身体の周囲を覆うわずかな保護膜に触れた全ての攻撃を自動的に
跳ね返してしまいますー。保護膜に接してさえいれば密着していなくともベクトル操作が可能であり、『膜に接触している』巨大な物体
として、暴風操作や自転の操作を行うことすら可能ですー。
ちなみにこの能力名は学校側の命名ではなく、本人の申請で後から付け直されたものですよー」


一方「…いや間違っちゃいねェが、ちょっと詳しすぎませン?」


小萌「打ち止めちゃんを巡る騒動で頭部に損傷を負ってからは、妹達のネットワークに演算力を頼っていて、カエル顔の医者特製の
チョーカー型電極によってフォローを受けなければ、能力使用どころか人間的な思考すら出来ない状況に陥っていますー。
確か去年の9月30日時点では、通常モードで48時間、能力使用時は15分しか持続しなかったはずですー。
あと『暗部』に落ちてからは、グループの技術班によって改造が加えられ、10月3日時点で能力使用時間が15分から30分へと延長されては
いますが、代わりに上層部による意図的なジャミングを可能にする専用のチャンネルが設定されてしまいましたー。
もっともこれは後に、専用の『機材』を杖に仕込むことで克服していますがねー」


一方「そンなこと人に教えた覚え無いンですけどォ!?なンで知ってンの!?」


小萌「ほかにも、受動的な『反射』だけではなく能動的な能力としても優秀で、血流逆転・体内電流操作による心臓麻痺や洗脳、
鉄柱飛ばし・身体運動増幅・風向操作によるM7クラスの暴風、竜巻、飛行・高電離気体・再生促進・自転操作・レールガン以上の速度の
石礫……など、戦闘方面に限らず多岐にわたる応用が可能ですねー」


一方「やべェよ。この人なンか怖ェよ」


小萌「それと、感知能力でもあるため、低周波や放射線など五感で認識できないベクトルも観測できますし、変換できますー。
それに、反射といっても万物を拒絶しているわけではなく、物理法則に従って有害と無害のフィルタを無意識のうちに構築し、
生活に必要なもの、例えば必要最低限の酸素や重力とかは反射しないようにして、それ以外の全てのベクトルを反射するように
設定されていますー。 本人の意思次第で有害な音なども反射可能ですねー」


一方「オレでもそこまで詳しく語れねェぞ…」

小萌「…とまあ、軽く解説もしましたし、質問タイムといきましょうかー」

一方(アレで軽く…だと……?)
274 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/17(日) 18:56:45.64 ID:/lbsYyem0
土御門「はいはいはーい!しっつもんだにゃー!」

一方(うぜェ…)

小萌「はい、土御門ちゃん!」ビシッ

土御門「学園都市最強の一方通行ちゃんには弱点は無いのかにゃー?」

一方「(あのグラサン後でしばく)ンなモンn」

小萌「ありますよー」

一方「!?」

土御門「教えてほしいぜぃ!」

一方「いやだから、オレには弱点なンk」

小萌「例えば一方通行ちゃんは未知の力であっても『それ以外のベクトル』と認識して反射可能ですが、『未元物質』により
変質させられた太陽光や烈風などのように、『受け入れているベクトル』をあらかじめ割り出し、それらに偽装することさえできれば
反射を搔い潜ることができますー。 でも、音声カットなどと同様に、『未元物質に変質させられた物理法則』を認識・演算した上で、
『それを排除するフィルタ』を組みなおせば対応可能になりますー」


一方「…そンなこともあったなァ、そういや」


小萌「あと『反射』はデフォルトの設定だと元の向きに関係なく反転するだけなので、外向きのベクトルを“内側に向かって反射して
しまう”という弱点もありますー。研究者の木原数多は、その欠点のみを突くためだけに理論を構築し、独自の体術として習得しています
ねー。通称木原神拳ですー。
他にも酸素濃度低下による酸欠も弱点になりますー。でも、これは足下のベクトル変換による移動や風の操作が可能の為、さほど致命的では
ありませんー。ただし、一瞬で無酸素状態になった場合、呼吸器内の酸素を制御出来なければその瞬間失神する可能性もありますがねー」


青ピ「…要するに『未元物質』を使えるか、『木原神拳』をマスターするか、一瞬で無酸素状態にすれば勝てるっちゅうことかいな?」

小萌「そうなりますねー」

青ピ「それ勝てへんやん!」

小萌「最強に勝つこと自体、おかしな話ですからねー。あっ、あとトンデモ右手を会得すれば…!」

青ピ「どないせいっちゅうねん!?」
275 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/17(日) 18:57:45.59 ID:/lbsYyem0
一方「…つまり、オレに勝つことなンざ不可能ってことだ。分かったかグラサン野郎」カチッ

土御門「了解ですたい。あと最後に、一方通行最大の弱点はよう」

一方「オラァ!」ピーン

土御門「じょ」グサッ

土御門「」バターン

青ピ「つっちー!?」

一方「自業自得だ、バカタレ」

小萌「では第1位については以上ですー。一方通行ちゃん、ありがとうございましたー」ペコッ

一方「ン?おォ、気にすンな」

小萌「ていうか、さっさと自分の授業に戻ってくださいねー」

一方「そっちで呼ンでおいてこの扱いは酷くね!?」

小萌「いいからさっさと働きなさーい!」

一方「なンでオレが怒られてンだァ…?邪魔したな」ガラガラ バターン


小萌「…さて、空気が悪くなったところで次いきますよー」

土御門「次は誰かにゃー?」

青ピ「つっちー、補正早いなぁ」

吹寄「てか、次が誰かなんて分かり切ってるじゃない」

小萌「では第2位、垣根帝督ちゃんですー」<フォワッサ

青ピ「こ、この音は!?」

吹寄「まさか!?」

土御門「もう能力を発動させている…?でも一体どこだにゃー?」キョロキョロ

姫神「みんな。外を見て!」ビシッ

青ピ「い、一体どこに…?」

吹寄「いることは分かってるんだけど…」

姫神「」

浜面「皆!外だ!窓の外にいるぞ!!」

ほか「なにぃ!?」バッ

姫神「」orz



垣根「オレの登場シーンに、常識は通用しねえ」バサッバサッ
276 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/17(日) 19:00:50.29 ID:/lbsYyem0
今回分は以上です。あっ、あとで浜面そげぶしとかないと。
まあこのまま全員紹介するとgdgdしちゃうので、適当なトコで切り上げますね。
次回は2日以内には。ではまたノシ
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/07/17(日) 19:02:16.94 ID:qUyE/ndpo
物知りな小萌センセに上条ちゃんの幻想殺しと中の人の解説お願いしたいなー
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/17(日) 21:26:10.43 ID:SMVS57kQ0
乙。
小萌先生あんた何者ですか
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/17(日) 23:35:58.79 ID:bjdPW4vN0

小萌せんせー実は☆の仮の姿!? はないとして
??さん災難だなあ……
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/18(月) 00:56:28.83 ID:KJjxPSz10
独り言をつぶやくあわきん可愛いな
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/07/18(月) 01:13:27.00 ID:eUtASGeNo
つぶきん
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/18(月) 20:57:24.31 ID:azRIU7EH0

あわきんかわいいな
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/07/19(火) 08:47:20.07 ID:9pENOfyh0

小萌先生詳し過ぎだろ
根性さんの能力の説明も出来てしまうのだろうか?
レベル5全員の戦闘能力指数を把握していそう
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/19(火) 18:36:37.59 ID:DATMyNQj0
2日目……………
285 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/19(火) 23:56:46.93 ID:Ia+rhWsE0
こんばんは。小萌先生は何でも知っているのです!そんな気がするのです!
あと☆さんとはまっっっっっっっっったく関係ないのでご安心を。

>>283 削板さんの能力については、かつての決闘編で自分なりに(勝手に)解釈したことがあったりはする。


では投下。今日はゆっくりめです。
286 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/19(火) 23:59:42.74 ID:Ia+rhWsE0
小萌「では垣根ちゃんの能力の説明に入りましょうかー」

垣根「おう。よろしく頼むぜ」バサッバサッ

小萌「『未元物質』は『この世に存在しない素粒子を生み出し、または引出し、操作する』能力。及びそれによって作られた
『この世に存在しない素粒子(物質)』のことを言いますー」

垣根「ああ。さすが先生、分かってんじゃねえか」バサッバサッ


小萌「『未元物質』で呼び出される物質は、『まだ見つかっていない』『理論上は存在するはず』といった『物理学で定義される
ダークマター』とは異なり、本当にこの世界には本来存在しない物質ですー『この世の物質』ではない以上、この世の物理法則には
従いませんし、相互作用した物質もこの世のものでない独自の物理法則に従って動き出しますー。例えば、『翼で回折した太陽光が
殺人光線になる』とかですねー。つまり、単に変わった物質を作るというだけでなく物理法則全体を塗り替えてしまう能力なのですー」


垣根「…やけに詳しくね?てか殺人光線とか教師が言うもんじゃありません!」バサッバサッ


小萌「性質の変化はあくまで未元物質が存在することで発生する副次的な効果なので、法則改変の方向性を決められる訳でなく、
『思いのままに法則を作り上げる』ものではありませんよー」


垣根「あのー、そろそろ飛ぶの疲れたんですけど。もう勘弁して」バサッ…バサッ…

小萌「頑張ってくださいねー」

垣根「軽っ!?」


小萌「では続きいきますよー。垣根ちゃんが未元物質を使う際は、基本的に天使のような白い6枚の翼の形になりますがー。
この翼を出さなくて攻撃を防いだりしているので、能力自体は使用可能である模様ですねー。
また『似合わない』白い翼をわざわざ使用するはずないので、垣根ちゃんの意思によって形成されたものでは無いようですー」


垣根「心配するな、自覚はある」キリッ
287 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/20(水) 00:02:25.92 ID:oX3xnXSz0
小萌「自覚はあったようなので、次いきましょうかー」

垣根「つーか、早く下ろしてくれ…」バッサ…

小萌「白い翼は飛行や防御・打撃・斬撃・烈風・衝撃波・光攻撃などかなりの応用性を持ちますー。また、触れてもいないのに体が
見えない何かに踏みにじられるという謎の攻撃や、正体不明の爆発を引き起こしたりもしていますねー。垣根ちゃんは太陽光と烈風に
注入した併せて五万のベクトルによって、一方通行ちゃんの『無意識の内に受け入れているベクトル』を逆算して、偽装し『ありえない
ベクトル』の翼を、通常の物理法則に従うが故に存在する『隙間』へ打ち込むことで、反射をすり抜け一方通行にダメージを与える事を
可能としましたー」


上条「へぇ、スゲーな垣根さん」

垣根「そう褒めるな。照れちゃうだろ」バサッバサッバサッ

浜面「あっ、起きたのか上条」

上条「おう。あと浜面、後で殴らせろ」

浜面「?」

青ピ「小萌センセ、その後どうなったんです?」

小萌「はい、攻撃を通すことが可能になったことにより一時は一方通行ちゃんを押す戦闘を見せましたー。 でも、独自の物理法則を
解析され、その法則を反射の設定に組み込まれた事で通用しなくなりましたー」

垣根「そうだな。でもその後オレは…!」

小萌「なんやかんやあって負けちゃいましたー♪」キラッ☆

垣根「そこから先大事じゃね!?」

小萌「では『未元物質』の説明はこんなもんですー。質問はありますかー?無いですねー?」

垣根「即答即効大否定!?」

小萌「よし、次の説明に映りましょうねー。垣根ちゃん、早く自分の持ち場に戻ってくださいー」

垣根「おう。やっと地上に戻れるぜ」バサッバサッ

小萌「黄泉川先生にちゃんと謝罪してくださいねー」

垣根「!?」ヒューン ドスーン
288 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/20(水) 00:05:05.13 ID:oX3xnXSz0
青ピ「垣根センセが落ちたで!?」

小萌「大丈夫ですー?」

垣根「…ああ。後で黄泉川さんには謝っとくぜ」スタスタ

小萌「そうしてくださいねー。では、垣根ちゃんが過去の清算をしてるうちに次いきましょうかー」

美琴(ついに私の出番かしら?)

小萌「さて、コイツを用意してっと…」ヨイショ、ヨイショ ←コンポを持ちあげて机に上げる

生徒たち「「「??」」」

美琴「?」

小萌「みゅーじっく、すたーと!」ポチットナ

<デテレッテテ デッテレッテテ デッテレッテテ…

美琴「えっ、何?ちょっ」←とりあえずOPの決めポーズ

小萌「お待ちかね、学園都市第3位の御坂美琴ちゃんでーす!」<ハナテ ココローニキザンダーユメモ ミライサエオーキーザーリーニシーテ

男ども「「「しゃあああああああああああああああ!!」」」

青ピ「やふうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅい!!」


小萌「皆さんご存知、御坂美琴ちゃんが所持する能力にして、二つ名ですー。電撃使い系最強を誇りますー。10億ボルトもの
出力を誇る電撃に代表される、電流や電磁場を観測し操る能力になりますねー。 能力名は自己申告により、後から付け直された
物ですー。象徴として『必殺技』たるこの名前を名乗ってはいますが、それが全てでは無く、複数の用途で多角的に敵を叩くという、
『手数の多さ』こそがその真骨頂になりますねー」<ゲンカイナド シラナイ コノチk ブツッ


美琴「ああ!私専用のBGMが!?」

小萌「うるさいので止めまーす♪」ポチットナ、ソノ2

美琴「こうなったら私が自ら歌ってやる!」ムー

小萌「目的を見失ってますよー?」
289 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/20(水) 00:07:16.58 ID:oX3xnXSz0

小萌「続けますよー。美琴ちゃんの代名詞である超電磁砲を始め、雷撃の槍や落雷などの強力な攻撃を操ることが可能ですねー。
単純な電撃だけではなく、強力な電磁波によるジャミングや電波傍受、磁力操作によってチェーンソー状の砂鉄剣を形成したりも
できますー。また、周囲の金属製物質や砂鉄を集めて範囲展開することで盾を形成するなど、防御行動にも優れてますよー。
突出した戦闘力ばかりに眼が行きがちですが、電気信号の読み取りや操作も可能とし、電気錠やセキュリティの解除、携帯端末から
書庫への進入、ネットを介した研究所器材の遠隔破壊、警備ロボの制御を奪っての遠隔操作、信号機トラブルを起こし交通渋滞を作る
などのクラッキングもできますー」


上条「…御坂。お前って怖いんだな」

美琴「そ、そんなことないわよ!…多分」

青ピ「ええなぁー!」

浜面「何が!?」

小萌「技術的にはプラズマと化した気体の『陽イオン』に『電子』を組み込んで、再び『原子』に戻すことも可能ですー。
他にも高速道路の柱の側面に立ったり、跳び付いて走るといった移動の補助を行うこともでき、狭い路地内であれば周囲に磁力を
放つことで浮遊しながらの移動ができますー」

青ピ「御坂センセ、マジ天使やん!」

小萌「空を飛ぶというよりも、空中を駆けるイメージですけどねー」

浜面「つーか、これだけ出来りゃ弱点なんか無いんじゃねえか?」

美琴「…そうでもないわよ」チラッ

上条「?」

小萌「そうですねー。例えば、常に電磁波を周囲に発してしまうので、猫を始めとした動物類には避けられる傾向がありますねー」

美琴「うっ。気にしてるのに…」

小萌「あっ、でもでも、悪いことばかりでもなくて、その反射波を利用してレーダーのように周囲の物体を感知できるので、
死角からの攻撃にも対応可能なのですよー」

美琴「それはそうなんですけど…」ズーン

小萌「うーん。…あっ、そうだ!上条ちゃん!!」

上条「? はい?」

小萌「今度スフィンクスちゃんと一緒に遊んであげてくださいねー」

美琴「!」

上条「??」
290 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/20(水) 00:08:58.69 ID:oX3xnXSz0
上条「先生、それはどういう意味ですかー?」

小萌「ふふふっ。どういう意味でしょうねー?」

美琴(小萌先生…。ありがとうございます!)チラッ

小萌(はい!美琴ちゃんも頑張ってくださいねー)クスクス

美琴(………はい!)グッ

上条(なんで2人ともニコニコしてるんだ??)<ガラガラ

麦野「ほーら、『超電磁砲』の説明は終わったなぁ。次は『原子崩し』だろ?」

青ピ「おっほー、むぎのんや!」

麦野「むぎのん言うな。さあ、次の超能力者の説明に!」

小萌「今日の分はここまでですよー?」

麦野「えっ」

青ピ「えっ」

小萌「ん?」

麦野「……あれ?じゃあ私は??」

小萌「帰っちゃってくださーい♪」

麦野「」

小萌「ではなんか早めに終わった気もしますが、今日はここまでですよー」

キリーツ キヲツケー アザシター



麦野「………ぐすっ」
291 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/20(水) 00:10:59.31 ID:oX3xnXSz0
〜休憩時間〜

青ピ「いやー!なんや充実した授業やったなー」

土御門「っていうか、どれだけウチの実習生たちが充実してるかがよく分かったぜぃ」

上条「確かにな。なんでこんなに優秀な人らがウチみたいなトコ来るんだろ?」

土御門(多分、カミやんが呼び寄せてると思うがな…)

浜面「…まあとにかく、麦野の授業も回避できたし、ラッキーだったぜ!」ハッハッハ

上条「ん?いやお前、回避でk、ムググッ」

青ピ「まあまあカミやん」ガッチリ

土御門「いい夢みさせてやろうぜぃ」ガッチリ

上条「より残酷だと思うがな…」

浜面「んー?どうかしたか、3人ともー?」

3人「「「いや、なんでもないんだ」」」

浜面「そっかそっか。いやー、にしてもさっきは危なk」<ガラガラ

麦野「……」スタスタ

浜面「」

麦野「……」スタンッ

浜面「」

青ピ(無言むぎのんは怖いなぁ…)
292 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/20(水) 00:22:33.13 ID:oX3xnXSz0
〜2時間目〜

麦野「……」

生徒たち(なんで黙ったままなのー!?空気が重いってー!)

麦野「ったく、この私を無視しようなんざイイ度胸じゃねえかぁ、浜面ぁ?」

浜面「(ビクッ)い、いやさっきの授業のはオレのせいじゃn」

麦野「あ‶ぁ?男がごちゃごちゃ言ってんじゃねえぞ!!」クワッ

浜面「…えっとぉ、なんかスイマセンっした!」ガバッ

上条「なっ!?あ、あれは…!」

土御門「伝説のジャンピング土下座だぜよ!」

青ピ「ほえー。生では初めて見たなぁー」

麦野「…見事なフォームね。さすがは浜面」

浜面「お褒めに預かり光栄です」

麦野「褒めてねえんだよ」
293 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/20(水) 00:31:39.83 ID:oX3xnXSz0
浜面「ひ、ひぃぃ!?」ガクガクブルブル

上条「……なんかもうアレだな。怯える子犬みたいだな」

土御門「あんなに図体はデカいけどにゃー」

青ピ「つっちー、それは猫や」

土御門「あんなに図体はデカいワン!」キャピ☆

青ピ「つっちー!?」

浜面(ちょっとォォォォォォ!余計なことすんなァァァァァァァ!!)ガクブル

麦野「……」←ちょっと子犬っぽく見えてきた

麦野「…まあいっか。表を上げろ」

浜面「……」ススー

麦野「とにかく席つきな。そして明日ショッピングに付き合え」

浜面「ははー、ありがたき幸せ!…って、あれ?」

麦野「……」ニヤニヤ

浜面(しまったあああああぁぁぁぁぁァァァァァァァァァ!!)
294 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/20(水) 00:49:07.40 ID:oX3xnXSz0
浜面(別に麦野の買い物がマズい訳じゃねえ。前からちょくちょく手伝ってたからな)

浜面(それに、麦野の口車にまんまと乗せられたことが癪な訳でもねえ。これも麦野相手じゃどうしようもないからな)

浜面(問題は…。そう、今この状況で一番問題なのは……!)



浜面(明日は滝壺とのデートが入ってることだあああああぁぁぁぁぁァァァァァァァァ!!)


麦野「んー?どうした浜面ぁ??」ニヤニヤ

浜面(くっ、こいつ知ってやがったな!知っててオレをからかおうとしてこんな提案を…!)※絶賛勘違い中

浜面(クソッタレ!こんな女の思いつきでオレと滝壺の中を引き裂かれてたまるか!!)※絶賛勘c(略

浜面(なんとか…どうにかして……。この状況を打破せねば!)※絶s(略


浜面「…なあ麦野」

麦野「なーにぃ?」

浜面「日曜にしないか」キリッ

麦野「へっ?」

浜面「土曜日は多分お前の方が実習で疲れてダウンしてるだろうし、せっかく楽しむなら体調が万全な日曜日にしよう」キリリッ

麦野「そ、そんな真剣な顔で言われたら、私……わたし…」プイッ

浜面「……」ジー

麦野「……」ドキドキ
295 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/20(水) 00:57:34.64 ID:oX3xnXSz0
麦野「……なぁーんてな」ニヤァ

浜面「はっ?」

麦野「テメェが滝壺のヤツとデートするのが明日だってことは、とっくに分かってんだよ」

浜面「なにぃ……っ!」

麦野「さあ、明日私とデートするか、それとも今ここで死ぬか。どっちか選びなぁ!」キューン

浜面「付き添いじゃねえのかよ!?てか、その手の光を今すぐ消せぇ!」

麦野「早くしなぁ!!」

土御門「カミやん!」ドンッ

上条「またオレ!?」フラフラ…


パキィィーーーン!!

ギャーギャー ワーワー ハーマヅラァ タスケロー





姫神「…………授業は?」
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/07/20(水) 00:59:50.17 ID:X01XzN9To
チン○の皮一枚繋がらなかったねはまづら
297 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/20(水) 00:59:53.06 ID:oX3xnXSz0
今回分は以上です。いかん、中々進まん。もっと書き溜めねば。
次回は今週中には書き溜めて来たいと思います。ではまたノシ
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/20(水) 01:17:46.66 ID:aoq889kh0
乙!

さっさと爆ぜろはーまづらぁ
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/07/20(水) 10:49:42.33 ID:UCZzGIXAO
乙。
やっぱ美琴って能力の応用がきくんだなぁ。
心理掌握も十徳ナイフだし、麦のんが四位なのが不思議に思えてきた
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/20(水) 14:36:53.96 ID:vM98Nrt40
>>299
能力の序列は「 能力研究の応用が生み出す利益 」が基準で決定されるから精神系能力より麦のんの電子操作のほうが上になってる
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/07/20(水) 19:28:55.74 ID:d34kFxLjo
>>299
原子崩しはこの世の法則じゃないしレア度で言ったら相当なものだぞ
美琴が正攻法なら麦のんはイレギュラーな電子操作のエキスパートだな
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/20(水) 19:29:52.07 ID:IGrUdGL10
あれだけ能力があっても上条に一度も勝てない御坂…よく考えれば戦闘で攻撃が入ったことないな…
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/07/20(水) 19:33:27.40 ID:xX11qHHvo
>>302
まぁ、能力だけで勝つことが主眼だったからな
身体能力が上条より上と言われても驚かんよ
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/21(木) 16:06:13.47 ID:Pk/cpUKH0
美琴は能力に頼りきった戦闘しかできないから上条さんに勝てないのは当たり前
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 02:42:35.79 ID:O2MeRLz5o
>>304
喧嘩慣れしてなかった一方通行がいい例だな
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/22(金) 03:24:39.88 ID:EBs0SY6y0
>>304
美琴の身体能力はむぎのんに次いで化け物級
という考察を見たことがあるんだが……

まぁそれでも上条さんには勝てないか
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 15:38:04.10 ID:WK4pGqdn0
御坂は身体能力は高いのに戦闘は能力に頼りきりだからな
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/22(金) 17:55:47.81 ID:7oCyPvoH0
>>307
御坂は身体能力は高くても接近戦はうまくはないだろどっちにしろ上条さんに勝てることはない

上条さんの身体能力は明らかに御坂以上だろ
・ヴェント
・テッラ
・アックア
・キャーリサ(カテーナ)
・一方(黒翼)
・フィアンマ
・大天使(書かれてないけどすごいことになってたのはほぼ確実)
これ全部の戦いを見る限り上条さんの身体能力はやばい、御坂なんかとは比べられない
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/07/23(土) 07:00:14.90 ID:ujmt2aE80
まだかまだか>>1はまだか
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/07/24(日) 08:01:42.22 ID:wVWO9MSK0
>>309
落着け落着けそのうち来るさ
一応言っておくけれど>>1(全角)ではなくて>>1(半角)な
311 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/24(日) 14:28:24.66 ID:iM3GgjaS0
こんにちは。お待たせしました。どうも授業が入ると手が止まってしまいます。
美琴と上条さんって、ふつうにケンカしたら美琴勝っちゃうのか…?
では投下。
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/24(日) 14:28:55.90 ID:2PIGY+Yc0
キターーーーーーーーー!
313 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:30:03.63 ID:iM3GgjaS0
〜色々ありました〜

<ヒュオーーーン


麦野「……とまあ、身体も温まったことだし、授業でも始めるか」フゥー

上条「日本史ってこんな過激な教科だっけ…?」ゼイゼイ

青ピ「きっと熱い戦乱の歴史を伝えたかったんやろ!」

土御門「日本の戦場にはビームが飛び交っていたのか。…胸が熱くなるな」

吹寄「てか、何でこっちまで巻き込まれなきゃいけないのよ…!」ゼイゼイ

浜面「どうしようどうしよう滝壺さん絶対怒るよせっかく2人仲良く手をつないで遊ぶつもりなのにまさかの3人目もきたよどうしよう
オレ怒られるよ滝壺こわい滝壺こわいとにかく麦野もこわいよまんじゅう」ブツブツ

麦野「何言ってんだ浜面ぁ。さっさと戻ってこい」ユサユサ

青ピ「音がエロいで!」

上条「そげぶ!!」ブオン ドンガラガッシャーン

青ピ「」

土御門「揺らしてるのは浜面の肩だぜぃ!」

吹寄「上条!貴様はどこだと思ったの!?」ユサユサ

上条「やめて揺らさないで!?」

浜面「…はっ。お、オレは一体……?」

麦野「さて、浜面も戻ってきたことだし、そろそろ再開といくかー」

生徒たち「「「は、はい…」」」ボロッ…




姫神「……?」←無傷
314 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:32:16.63 ID:iM3GgjaS0
麦野「今日は藤原氏の政界進出とその他の氏族との対立とかを取り上げるか」

上条(『うじぞく』って何か分かんないけど、気にしないようにしよう)

麦野「まず平安時代の摂関政治で有名な藤原氏なんだけど、その祖は中臣鎌足になるわ」

麦野「前に授業でやった通り、この男は中大兄皇子、のちの天智天皇と共に蘇我入鹿を討ち、その親の蝦夷を自殺に追い込んだ。
これを『乙巳の変』っていうんだったな。その後皇子の側近として勢力を伸ばし、臨終に『藤原』の姓を与えられたわ」

浜面(え?乙巳の変って何?分かんないけど、気にしないようにしよう)

麦野「次に鎌足の子の不比等。701年、この人は刑部親王と共に前回でてきた『大宝律令』を編纂したわね。718年には『養老律令』
を編纂したけど、この時は刑部親王は参加してないわ。だってもう死んでたし」

土御門「死人に口無しだにゃー」

麦野「違いねえな。まあ不比等はこうして律令国家の建設に大きな役割を果たした訳だけど、コイツが死ぬと次は皇族の長屋王が
政権を握ったわ。長屋王は天武天皇の孫にあたる人物ね」

青ピ「天武天皇って、確か天智天皇の弟の大海人皇子が即位した名前で、壬申の乱で甥の大友皇子に勝って天皇になったんやなかったかなぁ」

麦野「そうよ。よくできたわね」

青ピ「むぎのんに褒められたでぇー」クネクネ

麦野「むぎのん言うな。で、長屋王政権の時代には、農民が口分田の土地を捨てて浮浪・逃亡して多くの口分田が荒れ果てたわ。
これは律令制での租税負担に加えて平城京の造営、蝦夷・隼人に対する軍事行動に伴う負担に農民たちが苦しんだという背景があるの。
この状況に対して長屋王政権は、722年に『百万町歩開墾計画』を立て、翌723年には『三世一身法』を出したわ」

麦野「…ここで一旦用語をまとめるか」カッカッカッ




・口分田……律令制下で民衆に一律に支給された農地。戸籍に基づき6年ごとに6歳以上の良民男子に2段、女子にその2/3、賤民男女にその1/3を国が班給した。


・蝦夷・隼人……古代日本において、蝦夷は東北、隼人は九州南部に住み着いていた人々。


・百万町歩開墾計画…農業を奨励し、良田百万町歩の開墾を企図。結果的には失敗。


・三世一身法……新たに開墾した田地は本人から孫までの三世代、旧来からの施設を利用して再開墾した場合は本人一代の私有を認めたもの。
315 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:35:47.95 ID:iM3GgjaS0
麦野「こんな感じか。ここまでは分かるか?」

上条「いえ、まったく」キリッ

麦野「ほい☆」ピューン

上条「冗談よ!?」パキーン

麦野「浜面は分かったよな?」ニコォ

浜面「はい」ビクビク

麦野「それで、724年に聖武天皇が即位するんだけど、長屋王は不比等の娘光明子の立后をめざすその兄弟たち4人と対立するわ。結局、
729年に長屋王は藤原氏の陰謀によって自殺させられちゃうけどね。これを『長屋王の変』といい、その後光明子が皇后になったのよ」

上条「怖いなぁ…。まるで」ジー

麦野「何ジロジロ見てんのよ」

上条「いえいえ」

麦野「ったく…。でもそいつら4兄弟は737年の天然痘の流行で全員死んだわ。罰が当たったのね」

青ピ「罪には罰を、ってことやろか?」

土御門「…」ダラダラ

麦野「…」ダラダラ

麦野「…まあ、それで政治の中心は皇族出身の橘諸兄に移ったの。彼は吉備真備や玄ムを政治顧問にして政権を握ったわ」

麦野「橘諸兄政権では、740年に大宰府で藤原広嗣が反乱を起こして鎮圧されたわ。これは左遷された広嗣が吉備真備や玄ムらを除こう
としたのよ」

麦野「諸兄は756年に辞職して引退したんだけど、その間に聖武天皇は何度も遷都を繰り返したわね。疫病や飢饉で天皇がビビったんだけどね」

浜面「…」ガクガク

土御門(あんな感じかにゃー…?)
316 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:39:46.39 ID:iM3GgjaS0
麦野「橘諸兄政権では、743年に『墾田永年私財法』を発布したわ。これによって開墾した土地は永久に私有が認められたの。
身分によって面積に制限があったけどね」

麦野「その結果、地方豪族や中央の貴族・大寺社は大規模な開発を行い、開墾に周辺の農民や浮浪人を採用した。そいつらに賃租することで収益をあげたのよ」

麦野「こうして8〜9世紀の貴族などが私有した墾田を『初期荘園』とよぶわ」

上条「えっと、それまでと何が変わったのでせうか?」

麦野「…まずは前提として班田収授法ってのがあったんだけど、こいつは『国家のものである』土地を口分田として国民に与えて、代わりに租税をさせるって仕組み。
でも他にも多くの負担が農民にはあったから、農民が逃げて口分田が使われなくなった。これに対して、国家は田地を拡大して収入を増加させようとした。
『百万町歩開墾計画』で農業を推奨し、『三世一身法』で三代まで開墾した土地の私有化を認めたわね」

麦野「で、今度は三代だけじゃなくて永久に開墾した土地を私有化することを認める『墾田永年私財法』が制定された。
これに目をつけた貴族たちが、農民や浮浪人にどんどん土地を開墾させて、土地を私有化していった。これが『初期荘園』。
ここで農作させて税をとって収益をあげた。これが荘園制の始まりよ」

上条「はぁ。なるほどなー」

麦野「…ちょっと話がそれたわね。で、聖武天皇が娘の孝謙天皇に譲位するころになると、今度は光明皇后の甥の藤原仲麻呂の力が強まるわ。
757年に橘諸兄の子、橘奈良麻呂が仲麻呂を除こうと謀ったけど、それを仲麻呂は抑えたわね」

麦野「翌758年に淳和天皇が即位すると、恵美押勝の名を与えられ、専制的な権力を振るったの。でも押勝は僧の道鏡を寵愛するようになった孝謙上皇と対立して、
764年に反乱を起こしたけど滅ぼされてしまったわ」

麦野「それで、道鏡は孝謙上皇が重祚、つまり再び天皇になった形の称徳天皇の寵愛のもとで太政大臣禅師、法王と地位を上げたわ。
遂には天皇になろうとまで考えたけど、結局失敗。称徳天皇が亡くなると失脚して流されたのよ」

上条「川に?」

麦野「栃木によ」

上条「?」

麦野「さて、ベラベラ喋ってばかりじゃ訳わかんないだろうし、黒板にまとめるわよー」カッカッカッ

浜面「…」カリカリカリ

土御門「浜面が怖いぜぃ…」

青ピ「無言やなぁ…」

吹寄「防衛本能ね」
317 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:41:38.05 ID:iM3GgjaS0
____________________________
|          |                               |
| 政界の実力者 |           政治                 |
| _______|_____________________|
|          |                               |
|          | 701 大宝律令制定 (刑部親王、藤原不比等ら) |
|          |                               |
|   不比等   | 710 平城京遷都―→奈良時代の始まり     |
|          |                               |
|          | 718 養老律令を選定 (藤原不比等ら)      |
|________|_____________________|
|          |                               |
|          | 722 百万町歩開墾計画               |
|          |                               |
|   長屋王   | 723 三世一身法                   |
|          |                               |
|          | 729 長屋王の変                   |
|________|_______________________|
|          |                               |

|          | 729 光明子立后                   |
|   四子    |                               |
|          | 737 天然痘で藤原四子病死            |
|________|_______________________|
|          |                               |
|          | 740 藤原広嗣の乱                  |
|          |                               |
|          | 740〜745 聖武天皇、相次ぎ遷都         |
|          |                               |
|   橘諸兄   | 741 国分寺建立の詔                 |
|          |                               |
|          | 743 墾田永年私財法                |
|          |                               |
|          |     大仏造立の詔                  |
|          |                               |
|          | 756 橘諸兄隠退、聖武太上天皇没        |
|________|_____________________|
|          |                               |
|          | 757 養老律令施行                  |
|          |                               |
|   仲麻呂   |     橘奈良麻呂の変                |
|          |                               |
|          | 764 恵美押勝の乱                  |
|________|_______________________|
|          |                               |
|          | 765 道鏡、太政大臣禅師就任            |
|          |                               |
|          | 766 道鏡、法王就任                 |
|   道鏡    |                               |
|          | 769 宇佐八幡信託事件               |
|          |                               |
|          | 770 称徳天皇没、道鏡左遷             |
|________|_____________________|
318 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:44:42.66 ID:iM3GgjaS0
麦野「……あと、系図も書いとこうか」カッカッカッカッ


                鎌足
                  |
                不比等
    __________|_________________
    |          |             |               |
  <南家>    <北家>       <式家>          <京家>
  武智麻呂      房前           宇合             麻呂
    |          |___        |______
    |          |    |        |    |    |
  仲麻呂       永手  真楯     広嗣  清成  百川
                   |            |    |
                 内麻呂         種継  緒嗣
                   |            |___
                   |            |    |
                  冬嗣          仲成 薬子
319 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:46:02.57 ID:iM3GgjaS0
麦野「…こんなトコね。まだ説明してないこともあるけど、そこはググってね☆」

青ピ「元も子もないやん!?」

麦野「じゃあ今日はここまで。お疲れさまー」<ガラガラ バターン

上条「おわったー!」グデー

浜面「終わった…」ズーン

上条「ん?どうした?そんなに落ち込んで」

浜面「\(^o^)/」

上条「」

土御門(なんかアイテムは面白そうなことになってるみたいだにゃー)ニヤニヤ

青ピ「つっちーが突然ニヤニヤし始めたで…」

浜面「はぁ…。滝壺に何て説明しようか…」

上条「いいじゃん。両手に花なんだし」

浜面「片方はバラなんだよ。えらく尖ったな」ハァー

青ピ「ええなぁ、刺されたいなぁー!」クネクネ

浜面「刺殺されるぞ…」

吹寄(そんなに怖いものかしら?)
320 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:48:07.20 ID:iM3GgjaS0
〜休憩時間〜

<ボコッボコッボスッ!!


上条「……とまあ、危ない効果音で休み時間が始まった訳ですが」

土御門「狂暴化した青ピを筆頭に、男子が浜面を一斉攻撃してるにゃー」

青ピ「なんで!お前だけ!むぎのんと!デートできるんや!!」ゲシッゲシッ

男1「そうだそうだこの野郎!」ボコッボコッ

男2「浜面のくせに生意気なんだよぉ!」ズグシッ、ズグシッ

男3「おっ〇い4個も占有しやがって!」ザクッザクッ

浜面「痛い痛い痛いっ!?」

青ピ「ボクにも分けろ!おっ〇い分けろォォォォォ!!」

浜面「うるせぇ!麦野はともかく、滝壺のは譲れねェェェェェェェェェ!!」

吹寄「…まったく。こんなの大きくたって邪魔なだけじゃない。肩凝るし」モミモミ

土御門「肩を揉んだんだぜぃ」

姫神「………大きいことは。良いこと」

土御門(別にそんなこと小さい訳でもない気もするけどにゃー)<ガラガラ

??「…てめェら、何バカなこと言ってやがる」

青ピ「! 君は…!」
321 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:50:15.04 ID:iM3GgjaS0
一方「一体何をふざけたこと抜かしてやがる!何が胸だァ、何がくびれだァ、何がケツだァ!そンなもンは必要ねェンだよ。胸はまな板、くびれの無い幼児体型、小さなお尻ィ!
これが至高なンだろォが!それにあの天使のよォな穢れの無い笑顔ォ、ちょっと怒ってふくれたときのあのプニプニした頬ォ!あれが最高だァ。それが幼女だァ!
中学生以降のババァとは大違いだァ!無駄な脂肪なンざ要らねェぜ。オレにはあの寸胴のチビが堪らなくイイ!
……いいぜェ、てめェらがそォやってただの脂肪なンかに魅力を感じてるって言うンなら…」



一方「まずは、そのふざけた言動をぶちk「そげぶ!!」ぶべらァ!?」ドンガラガッシャーン

上条「いい加減にしろよ、ロリコン」ギロッ

一方「上条ォ……。お前なら…わかって……くれ…る」ピクピク

上条「1ミリも分からねえよ」

土御門「行き過ぎた信仰はやがて悲劇を生むぞ」

青ピ「センセ。さすがに逮捕されてまうでぇ…」

一方「…なンで誰も分かってくれねェンだ。今日はもォ幼女の魅力語るぞ。ベクトル的に」

青ピ「どういうこっちゃ!?」

一方「………ジョークだァ」

上条「ですよねー」

一方「…」ウズウズ

浜面「何話したがってやがる!」

上条「もう一発殴るぞ!」
322 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:51:35.60 ID:iM3GgjaS0
〜3時間目〜

一方「…………という訳で、今日はテストをしまァーす」

生徒たち「「「ええっ!?」」」

一方「今から用紙配るンで、名前書いてくださァーい」ポポポポーイ

青ピ「なんちゅうベクトル操作や!」パサァ

一方「期末テストはもォ終わったそォなンで、小テストみたいなもンでェーす」

上条「うぇ…」

一方「これ20分で終了なァ。で、終わったら速攻で採点するンでェ」

浜面「なっ?それってどういう」

一方「残りの時間いっぱい、答案をイジっていきまァーす」

生徒たち「「「」」」

一方「ではよォーい、どんっ!」

生徒たち「「「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」カリカリカリ

一方「頑張れェー」

上条「くそっ!イジられてたまるかァァァァァァァァァ!!」カリカリカリ

一方「…」ニヤニヤ
323 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:53:33.01 ID:iM3GgjaS0
ーーー2年3組前廊下ーーーーーーーーーーーー
素甘(……とまあ、先生なのに廊下待機してる親船素甘ですが)

小萌「親船先生、どうしてここにいるのですかー?」

素甘(また面倒なのが…)ハァー

小萌「むー、無視しないでくださーい!」プンプン

素甘「ああ、ごめんなさい。彼の授業では私など必要ありませんからね。ちょっと休憩でもと」

小萌「そうですかねー?確かに実習生さんたちは頭のいい子たちですけど、ちゃんと私たち教師がサポートした方がいいと思いますがねー」

素甘「…まあ、そうなんですが」<ドッ

素甘「あれ?」

小萌「なんだか楽しそうな授業みたいですねー」<カミジョー

素甘「いえ、今日は小テストなのですが…」<マタオレー!?

小萌「楽しいテストですかー?」<ヒーロー

素甘「…もう超絶難しい問題でしたがね」<ヌオー!

小萌「ちなみに解いてみましたー?」<カーミジョー

素甘「…85点でした」<フコーダー

小萌「………ドンマイですー」<AHAHAHAHA!!
324 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:54:57.54 ID:iM3GgjaS0
キーンコーンカーンコーン

一方「…よし、ここまでだァ。今日は楽しかったなァ」

上条「」グデー

一方「じゃあなァ」<ガラガラ バタン

上条「」チーン

浜面「…まあ何だ、お疲れさん」ポンッ

上条「」

浜面「…返事が無い」

姫神「ただの屍のようだ」

浜面「ただの屍のようだ」

姫神「」orz

土御門「屍が増えたぜぃ…」

姫神「この屍を。越えて行け」

女1「上条くん可哀想ー」

女2「大丈夫?上条」

女3「私が治してあげるわ♪」ススー

チョットマチナサイヨー ワタシガサキヨー イヤイヤ、ココハウチガ…



姫神「」
325 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/24(日) 14:58:23.76 ID:iM3GgjaS0
〜休憩時間〜

土御門「にしても、さっきのテスト疲れたぜぃ…」

青ピ「楽しかったけど、もう眠いなぁ…」

吹寄「ったく、何を言ってるのよ貴様らは。…ふぁーあ」

青ピ「なんや、眠いんや。欠伸なんてして」

吹寄「う、うるさいっ!」

浜面「……なんだ、うるせぇな。zzzzzzz…」

青ピ「もう寝てるんかい!」



姫神「…」スースー

上条「」チーン



〜4時間目〜

鉄装「………えーと」

全員「「「…」」」スーピカ

鉄装「…仕事しよっと」カタカタカタ…


鉄装「…」<カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ……


キーンコーンカーンコーン
326 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/24(日) 15:01:49.57 ID:iM3GgjaS0
今回分は以上です。一方通行ファンの方、ホントすいません。いつもレスありがとうございます。
次回は火曜までには。ではまたノシ
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 15:10:49.63 ID:I3OuwXD80
乙!
上条さんの回答が気になる
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/24(日) 15:14:32.43 ID:X7nAHYxw0
乙!!一方さん、学園都市が自治権持ってて良かったな
上条さんの珍回答……どんなんだろう
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/24(日) 15:16:27.64 ID:oABE6FHVo

やっぱ一通さんのギャグターンはこうじゃないと。
そしてこのSS見てるとちょっとお勉強したくなるな
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/24(日) 16:12:05.91 ID:HBMHWKAg0

一方バカすぎる
打ち止めが大人になったらどうすんだよって聞きたい
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/07/24(日) 16:16:42.46 ID:4Wa1FWQ1o
>>330
父親にになるとか結婚するとかかな
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/24(日) 16:39:10.86 ID:HBMHWKAg0
>>331
幼児体型が好きな一方はどうすんだよ…



















あ!そうか分かった娘に手を出すんだな!
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/24(日) 19:42:17.23 ID:SdgpXTLJ0
いやむしろベクトル操作で打ち止めの成長を止めるんだろ
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) :2011/07/24(日) 20:30:50.74 ID:C7y5VrKZ0
さすが
335 :kihtrdehl [ saga]:2011/07/24(日) 20:34:01.51 ID:KcUHZUdL0
>>333
さすがだな一方
まさにロリコンの日神棚
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/07/24(日) 22:24:08.48 ID:wVWO9MSK0
>>333
打ち止めが嫌がって演算補助止められるかもしれんからそれは実現困難だと思うよ
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/24(日) 22:37:42.25 ID:L0RacYyz0
>>336
寝てる間にこっそりとやれば問題ナシ
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/07/25(月) 00:31:10.45 ID:XE9Wpy9AO
ブレないセロリまじセロリ
339 ::VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/25(月) 17:07:43.44 ID:7Gjz+4Jh0
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
340 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/27(水) 03:08:01.47 ID:Goh3PByf0
こんばんは。遅れてしまいました。まず誤字訂正から

>>322 ×一方「ではよォーい、どんっ!」→○一方「ではよォーい、どンっ!」

では投下。
341 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/27(水) 03:09:20.22 ID:Goh3PByf0
〜昼休み〜

ーーー教室ーーーーーーーーーーーー
全員「「「…」」」スースー


教室は沈黙に包まれていた。ただそれだけであった。


ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
一方「……という訳で、第一回小テストイジりィ、上条当麻編!」

垣根「おおっ!」<ドンドン パフパフ

美琴「…何よこれ?」

麦野「面白そうだなぁ」パラッパラッ

食蜂「あら、上条さんのテストですの?」

結標「どれどれ?」

食蜂「『しかと見守ることにします』(キリッ」

結標「」

削板「む?何か根性を感じる紙だな!」

麦野「何だそりゃ」

一方「よしっ、てめェらァ!早速始めンぞォ!」

垣根「ひゃっはー!」<ドンドン パンパン

美琴「未元物質の無駄遣いね…」
342 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/27(水) 03:11:40.11 ID:Goh3PByf0
一方「まずは第1問、『あなたにとってベクトルとは?』」

垣根「…これって問題としておかしくね?」

美琴「確かに。数学の問題じゃないわね」

麦野「きもっ」

食蜂「上条さんに何て問題を課してるのですか!」プンプン

一方「…………いいじゃねェかよ、別に」ズーン

結標「まあいいじゃない。ほら一方通行、立ち直りなさいよ」ポンッ

一方「…はァーい」

美琴「で、アイツの答えは?」

一方「えェと、『そもそもベクトルって何?産業で』」

垣根「何だぁ?これってテメェの実力不足じゃねえのか?」

一方「うるせェ。オレをイジるなオレをォ!」

麦野「それで、この丁寧な赤字か」マジマジ

垣根「これか…。『有向線分
             向きと大きさ関係なし
                    俺のすべて』…ってオイ」

麦野「すべてw。寂しいっすね一方さんww」

垣根「そんな悲しいこと言うなよwwww」

美食「「……ッ」」プルプル ←笑いを必死に堪えてる

一方「…」

結標「ああもう、しっかりなさいよ」ユサユサ

垣根「…ゴクリッ」

麦野「何がよ」スコーン
343 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/27(水) 03:12:34.89 ID:Goh3PByf0
一方「…次いきまァーす」

結標「はいはい」

美琴「次こそ数学の問題よね?」

食蜂「でしょうね」

一方「…ン。『ベクトルの魅力を3つ挙げよ』」

麦野「ざけんなああぁぁぁぁぁァァァァァァァ!!」ガターン!

垣根「おまっ、全然数学じゃねえじゃん!」

一方「イイだろォ!オレが良けりゃそれでェ!」ウガー

垣根「何その理由!?」

麦野「何様のつもりよ!」

一方「そンなに言わなくてもォ。…助けろォ、結標ェ」

結標「さすがにフォローできないわよ」

美琴(あれっ、でもこれ以降の問題、難易度パネェ)パラリ

食蜂(どこの進研模試ですかこれは…)




削板「……なぜオレに話が来ないのだ?」
344 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/27(水) 03:13:39.55 ID:Goh3PByf0
<ヌオー マダマダコンジョウガー


美琴「…なんか急に外でダッシュし始めてんだけど」

垣根「放っとけ放っとけ」

麦野「そうそう。しっかし最初のうちはどうなるもんかと思ったけど、案外うまくいくもんね」

食蜂「同じレベル5でも私などは交流する機会が無かったので、新鮮な気分ですわ」

美琴「いや、私なんか碌な絡み方してないけどさ」

一方「…」

美琴「ってオイ!」コツンッ

一方「いてっ」

美琴「アンタが辛気臭い顔すんじゃないの。別に許した訳じゃないけど、そんな顔された方がよっぽど迷惑よ」

一方「…おゥ。ありがとよ」

美琴「そうそう。それでいいのよ」ニカッ

垣根「へぇ。コイツが第3位のツンデレってヤツか」

食蜂「相変わらず見事ですわね」

麦野「プロね、プロ」

結標「…」ムムー

一方「?」

垣根「…」ニヤニヤ

一方「よくわかンねェけど、オマエ最っ高ォに腹立つわ」

垣根「このオレに常識は」

一方「通用しねェンだろ?しつけェよ」

垣根「( ゚д゚ )」

一方「イヤおかしいだろその表情」
345 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/27(水) 03:14:53.30 ID:Goh3PByf0
一方「にしても、やっと明日から休みかァ。こォしてみると一週間って結構長いもンだなァ」

垣根「ん?お前って年中働いてるじゃん」

一方「? 何のことだァ?」

垣根「確か警備員として永久就職したとか…」

一方「自宅の、って言ったらオマエの自宅で思いっきり働かせてもらうわ」

垣根「おっ、ハウスメイドか?間に合ってるぞ」

一方「いや、リフォーム屋だ。夜空が見える素敵で愉快なお家を提供しますゥ」

垣根「ハッ。そいつはイイな…」

<ワイワイ ガヤガヤ アーダコーダ


美琴「なんかアッチは不毛になってきたわね」

結標「髪ならあるでしょ?」

麦野「不能は言い過ぎだろ」

美琴「結標さん、そっちじゃなくて。あと麦野さん、ツッコみませんよ」

麦野「何だ、残念ね」

食蜂「麦野さんが何をおっしゃっているのか分かりませんわ…」

美琴「わ、分かんなくていいのよ、操祈」アセアセ

食蜂「そうかしら?」

結標「まだ貴女には早いしね」

食蜂「…」ムー
346 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/27(水) 03:19:18.30 ID:Goh3PByf0
結標「…さて、次とその次の授業でとりあえず今週分はおしまいだし、頑張らなきゃ」

食蜂「そうですわね。6時間目は勝負ですしね」

美琴「! そうね。負けてられないわね」

結標「? 何の話??」

食蜂「いえ、賭けみたいなものですわ」

美琴「うん。どっちが当たりかってだけだし」

結標「??」

食蜂「では6時間目に」

美琴「いざ尋常に」

美食「「勝負!!」」<カーン!

海原「この料理を作ったのは誰だあっ!!」ガターン

美琴「えっ」

食蜂「えっ」

海原「おや?」
347 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/27(水) 03:29:45.98 ID:Goh3PByf0
結標「う、海原ぁ?どうしたのよ」

海原「いやぁ、美食という響きにそそられまして」

結標「違う人引きずってるわよ。で、一体何の用?」

海原「ハハハ。これはまた、自分としたことが…」

美琴「…あっ、お久しぶりです」

海原「嗚呼御坂さん!今日も一段とお美しい…!」

美琴「そ、そう…。ありがと…」

海原「いえいえ、とんでもございません!」

結標(なんか今日は一段と気持ち悪いわ)

食蜂「あら、海原さん。ご無沙汰しております」ペコッ

海原「……ああ、そんなご丁寧に」

食蜂「?」

海原(いかん、本物の海原との知り合いか…!)

海原(これはいけませんね。さて、どうしたものか…)

海原(てか、自分はなぜこんなところにいるのですかね?)




一方「…なンでアイツここにいるの?」

結標「さぁ?」
348 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/07/27(水) 03:42:13.82 ID:Goh3PByf0
海原「ハハハ。では自分はこれで」

結標「ちょ、ちょっと海原!?」

海原「…と、その前に」ジー

食蜂「?」ワタシ?

海原(確か情報によるとこの人が…)

食蜂「…どうかなさいまして?」

海原「いえいえ。何でもありませんよ」ニコニコ

食蜂「はぁ(随分と胡散臭い笑顔ですわね)」

海原(これは大変そうですね、御坂さんも)

海原(ここは全力でバックアップせねば!)グッ

美琴「?」

海原「では皆さん、どうもお邪魔しました。…御坂さん、自分は応援してますので、頑張ってくださいね」ニコッ

美琴「え、ええ…」

海原「さらばっ!」ヒュンッ

美琴「…」ナニ、イマノ…?

食蜂「…」ナンナノデショウ?





黄泉川「…一体何がどうなってんじゃん?」
349 : ◆sk/InHcLP. :2011/07/27(水) 03:45:42.09 ID:Goh3PByf0
今回は以上です。勢いで海原出しちゃいました。こいつが意外に大事かも。
ちなみに>>1はベクトルに魅力は見出してません。
次回は金曜付近には。ではまたノシ
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/27(水) 08:58:26.48 ID:dRHuKe+Go
>>1にベクトルの良さを知ってもらいたいな
divとかgrad、rotの電磁気学との関連性、無限次元ベクトル空間とかwwwwww
乙です!!
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/27(水) 09:14:57.68 ID:6jCETTHP0

Lv5組の絡みが面白いwww
てかエツァリさん何してんすか
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/27(水) 11:50:02.19 ID:fems20X60
海原(エツァリ)でたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 12:04:06.43 ID:I2rM/+4c0
   \    
   (/o^) 「テクパトルぅぅうううううううううう!!」
   ( /  
   / く  
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage!status]:2011/07/28(木) 12:00:03.08 ID:qnO7a6YZo
乙なんだよ
現在のサーバのご機嫌:普通ですー(LA:0.87841796875)
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 23:09:29.50 ID:7eeK114L0
操祈はエロい言葉知らないんだな
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/08/01(月) 20:46:24.60 ID:5bEUrOCn0

エツァリなにやってるんだよwwww
357 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/02(火) 23:19:50.45 ID:9O0FjLWF0
こんばんは。そしてごめんなさい。お待たせしました。
では投下。
358 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:22:38.70 ID:9O0FjLWF0
〜5時間目〜

美琴「…で、この有り様な訳?」<グゥ〜グゥ〜グゥ〜

若め「寝る子は育つとは言いますがっ。これはちょっとやりすぎですねっ」<グゥ〜グゥ〜グゥ〜

上条「だ、だって、気がついたら目の前に御坂がいt」<グゥ〜

美琴「うっさい!」ウガー

上条「仕方ねえだろ!腹減ってんだから」ヌガー

青ピ「御坂センセが来たらお腹もふくれたでぇー」<グゥゥゥー!

美琴「無理しないの。まったく、どうしようかしら…」

若め「食事を抜くのは発育に良くありませんしねっ」

美琴「は、発育…」

若め「そうそうっ!」イガイニポヨヨ〜ン

美琴「うぅぅ…」ヤッパリペッターン

上条「そ、そうです。発育のために、め、飯を〜」オメグミヲー

土御門「にゃー」ピクピク

青ピ「ボクは大丈夫、や」ヒューン、バタン

浜面「青ピィィィィ!」<グオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

美琴「浜面くん?何なの胃の中に魔物でも飼ってるの??」

上条「早く、お助けをー」サァー

美琴「って、言われてもねぇ…」チラッ

吹寄「……くぅ、これでは肌のツヤとか健康にも影響が…!」ポヨヨンッ

美琴「よし皆、食べなさい」キリッ
359 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:24:03.94 ID:9O0FjLWF0
上条「おっしゃあ!さすが御坂だぜ」

青ピ「ありがたやありがたや」ナムナム

美琴「そこまで飢えてたのね…」

姫神「では。いざ実食」←自作弁当

吹寄「そうね。もう空腹も限界よ」←よくわからん健康パンとか

青ピ「せやせや。早よ食べな」←店のあまりパン

土御門「ありがたいな。早く頂こうぜぃ!」←舞夏特製弁当

浜面「おう。もう腹ペッコペコだぁ!」←滝壺特製弁当

ほか「「「おいちょっと待て」」」

浜面「ん?何??」

土御門「どうしたのかにゃー?」

ほか「「「いやいや、それはこっちの台詞ですよクソ野郎」」」

浜土「「?」」

青ピ「何やムカつくなぁ。ホントにムカムカするわ」ピキキッ

上条「胃が?」

青ピ「なんでやねん!そしてなんでカミやんやねん!?」

上条「?」

青ピ「ああもう。この天然さんは…!」

美琴「てか、皆さっさと食べちゃいなさいよ。授業できないでしょ」

上条「時間にしてどれくらい?」

美琴「15分よ」

上条「よし、学食に急ぐぞ!」ザッ

美琴「ちょっと待て」ガシッ
360 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:25:43.93 ID:9O0FjLWF0
上条「ん?どうした御坂?」

美琴「いや、それはこっちの台詞でしょ」ガッシリ

美琴(…結構ガッチリしてるわね、コイツ)ドキドキ

上条「あのでも、わたくし上条当麻は今日は弁当を持ち合わせておりませんので、学食へ向かわねばならないのですが…」

美琴「そんなの認められるわけないじゃない」

上条「」

美琴「さあ皆、早く食べちゃいなさい!」

上条以外「「「いっただっきまーっす!!」」」

美琴「はい召し上がれ♪」ニコッ

浜面「それ変じゃね?」モグモグ

青ピ「気にしたら負けやで」ムシャムシャ

土御門「舞夏の弁当は美味しいぜぃ」

浜面「おいおい、妬けるなぁ」コノコノー

土御門「人のこと言えた立場かにゃー?」

浜面「ハハハ。否定はしねえぞ」

青ピ「やべぇコイツら殴りてえ」

姫神「同感」

吹寄「まったく、時間が無いんだからもう少し静かに食べなさいよ」

ワイワイ ガヤガヤ アーダコーダ




上条「オレだけ学食・購買組…。不幸だ…」
361 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:27:28.77 ID:9O0FjLWF0
〜15分後〜

美琴「さて、皆ちゃんと食べたわねー」

上条以外「「「はーい」」」

上条「」

美琴「じゃあ授業に入るわよー」

上条「」

美琴(あとで何か食べさせてあげようかしら?)

美琴「では今日は不定冠詞・定冠詞・無冠詞の働きについてだけど…」

生徒たち(えっ、何語?)



キーンコーンカーンコーン

美琴「……はい、今日は授業短いうえに端折れたけど、また今度ねー」

上条「」

美琴「…あとで何か食べ物奢ってあげるから、元気出しなさいよ」

上条「それホントか!!」ガシッ

美琴「ふぇ!?」

上条「ハンバーグとかハンバーグとかハンバーグとかなのか!?」ブンブンブン

美琴「ちょっ、あのそのえと…」ブンブンブン

青ピ「…」ジー

青ピ「…」フム…

青ピ「…」チラッ

吹寄「何よ」

青ピ「…」ジー

美琴「」ブンブンブン

青ピ「…揺れへんなぁ」

吹寄「オラァ!」ガツンッ

青ピ「幸せやん!?」
362 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:29:13.94 ID:9O0FjLWF0
〜休憩時間〜

青ピ「」ピクピク

浜面「…まあ、こうなるわな」

吹寄「自業自得よ。まったく…」ヘンタイガ

土御門「男子高生だったら健全だけどにゃー」

姫神「いやそれは。不健全」

吹寄「そうそう」

浜面「んで、次は何の授業だっけ?」

上条「えっと、確か芸術だな」

浜面「なんか学園都市で芸術ってのも変な感じだな」

土御門「いや、『自分だけの現実』を形成するうえで、芸術における感性や視点の変換は大事な要素ぜよ」

浜面「へぇー。初めて知ったぜ。だからオレは無能力者なのか?」

土御門「オレもだぜぃ?」

浜面「一気に説得力が消し飛んだな」

土御門「まあぶっちゃけ>>1が出鱈目言ってるだけだにゃー」

浜面「おいよせ」
363 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:30:16.23 ID:9O0FjLWF0
〜6時間目〜

食蜂(…ついに6時間目になりましたか)スタスタ


美琴(ここが正念場ね)スタスタ


食蜂(私と美琴の)


美琴(私と操祈の戦いにおいて)


食蜂(ここでの勝敗は…)


美琴(…この先の行方をも左右する!)


キーンコーンカーンコーン

食蜂「…さあ、始まりの鐘が鳴りましたわ」


美琴「いざ尋常に…」



食美「「勝負!!」」ガララー!



食蜂「こ、これは…!」


美琴「ま、まさか…!」
364 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:32:03.57 ID:9O0FjLWF0
ーーー美術室ーーーーーーーーーーーー
ガヤガヤ アーダコーダ

上条「ああ、腹減った…。何か食うもんねえか?」

土御門「木炭とか食うなよ、カミやん?」

青ピ「それは追い込まれすぎやろ」ケラケラ

上条「お前ら、オレを何だと思ってやがる。…おっ、みさ…じゃなくて食蜂先生じゃん」

青ピ「おっほー!ええなぁええなぁー」クネクネ

土御門「こいつはラッキーだにゃー」

食蜂「…」

上条「ん?どうしたぁ?」


ーーー音楽室ーーーーーーーーーーーー
ガヤガヤ アーダコーダ

浜面「おっ、また御坂先生じゃん。ラッキー♪」

美琴「…」

浜面「ん?どうした?」




食蜂「よっしゃあああああああああああああああああああああ!!」

美琴「なんでだあああああああああああああああああああああ!!」


生徒たち「Σ(゚д゚;) ヌオォ!?」
365 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:33:54.46 ID:9O0FjLWF0
ーーー美術室ーーーーーーーーーーーー
食蜂「うふふっ♪さあ、授業始めましょ☆」

青ピ「おっしゃ!」

土御門「いつもと違って華があるし、いい感じだぜぃ!」

上条(なんか操祈がやたら元気だなー)

食蜂「今日は石膏デッサンですわ。ここに木炭一式あるから前に取りに来てくださいね」

青ピ「おうよっ!」シュタタッ

ワイノワイノ テカデッサンッテナニ? サンギョウデ


ーーー音楽室ーーーーーーーーーーーー

浜面「なー、先生―。とにかく授業始めようぜー」

美琴「」ズーン

浜面「ダメだこりゃ」<ピクッ

美琴「まだダメじゃないわよ!この馬鹿面アアアアアァァァァァァ!!」ブンブンビリビリ

浜面「あばばばばばばばばばばばばば」ガクガクガク
366 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:35:22.88 ID:9O0FjLWF0
〜そのころ〜

ーーー書道室ーーーーーーーーーーーー
一方「…という訳で、今日の字は『呉越同舟』でェーす」

姫神「」

吹寄「あの、どうして一方通行先生が書道を…?」

一方「えェ?だって、オレ字ィ綺麗だしィ」

姫神「」

垣根「」

吹寄「いや何でいるんだよ」

垣根「えっ?オレは当然助手としているまでだぜ」キラッ☆

一方「その理由が知りてェンだと」

垣根「オレの筆跡に常識は通用しねえ」キリッ

一方「意味わかンねェよ。とにかく『呉越同舟』って皆書いてくださァーい」

垣根「意味わかんねえってどういうことだ!第1位なら理解しやがれクソがァ!」ヌオー

一方「うぜェンだよメルヘンが。あとオレの口調パクるンじゃねェ!」ウガー



生徒たち(呉越同舟…)カキカキ



ーーー美術室ーーーーーーーーーーーー
食蜂「では皆、用具を持ったようなので、まずはこれらの説明しますね」

上条「…なんかトッポに見えてきた」つ【木炭】

青ピ「カミやんしっかりせい!」

食蜂(どうも当麻さんの顔色が良くありませんわね…)

食蜂「まずはご存じ木炭ですわね。木炭デッサンはこの濃淡を調節して描くものですわ」つ【木炭】

食蜂「これをそのまま使うのではなく、まずは中にある芯を抜きます」

上条「おっ、なんかちょっと色が薄い部分が真ん中にあるぜ」ジー

土御門「どうやらコイツみたいだにゃー」

食蜂「芯は、この先にブラシのついた針金を使って取ります。こうしてですね…」スイー

上条「おお、針金が木炭に吸い込まれていく!」

土御門「そして反対側から出てきた!」

食蜂「で、これを引き抜きます」シュッ

青ピ「ほう。ブラシが中にある粉まで払う訳かいな」

食蜂「必要とあらばもう一度通してもいいですわ。あと、最後に穴に息を吹いて粉を払いましょう」フーッ

青ピ「おっほーっ!」

上条「何がだ」ゴツン
367 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:36:38.79 ID:9O0FjLWF0
食蜂「さて、あとは木炭をカッターナイフで削って尖らせれば描けますわ」シュッシュッ

上条「これじゃあトッポじゃないな…」

土御門「まだ言うか」

食蜂「ではこの作業は後でしてもらうとして、次の道具の説明に移りますわ」つ【白い平べったい物】

上条「こ、今度はクッキーか?」

食蜂「いいえ、これは練りゴムです。千切って練って使用しますわ」

青ピ「へぇ、消しゴムかい」

食蜂「えっと、消す道具というよりは『白く描く道具』ですわね。これは多分やっているうちに分かってきますわ」

上条「そうなのかな…」ネリネリ

土御門「カミやん、その平べったい練り物は何だにゃー?」

上条「ハンバーグ。この後御坂が奢ってくれるんだ!」ニカァ

食蜂「!?」

青ピ「そんな約束しとらんだろうに…」

上条「いや、きっと奢ってくれる!多分!!」

食蜂(ま、まさか明日だけでは飽き足らず、今日までも!?)クワッ

上条「あれ?どうしたんだ先生?」

食蜂「…い、いえ、何でもございませんわ」プルプル

食蜂(さて、どうしたものでしょう…)ポクポクポク…
368 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/02(火) 23:38:04.01 ID:9O0FjLWF0
食蜂「えっと、あとは炭を叩いたりこすったりするガーゼもありますし、練りゴムでなく食パンを使うこともありますわ」

食蜂「練りゴムか食パンかは人によりますが、今回は練りゴムにしますね」

上条「しょ、食パンって…いいなぁ」ダラー

食蜂「も、申し訳ございませんわ」ペコリ

青ピ「ちょっ、先生は気にせんでもええで!」アセアセ

土御門「そうだぜぃ!おい、しっかりしろや」ゴツンッ

上条「あだっ」

食蜂「…」キュイーン

土御門「」ガクッ

青ピ「つっちー!?」

食蜂「……さて、では早速デッサンに移りましょうかね。皆さん、こっちに集まってください」ガタッ スタスタ

上条「ういーす」ガタッ

青ピ「おいつっちー、しっかりせい」ユサユサ

土御門「うぅぅ…。迂闊にカミやんに手は出せないぜぃ…」

上条「ん?どうしたんだ土御門?」

土御門「誰のせいだと思ってるぜよ」ペチンッ

上条「いでっ」

食蜂「…」キュイーン

土御門「」バタン

青ピ「つっちー!?」

上条「?」
369 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/02(火) 23:43:54.30 ID:9O0FjLWF0
今回は以上です。いつもレスありがとうございます。
次回は今週中には。ではまたノシ
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/03(水) 01:00:04.32 ID:zDFQtd8fo
乙です
つっちーwww
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/08/03(水) 09:30:53.17 ID:q1nQT5tQ0
>>1
乙、そしてお久
つっちー!!wwwwwww
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/04(木) 17:44:37.51 ID:THzoPM7j0
乙です
つっちーが……。
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/08/04(木) 22:50:02.85 ID:58xXOC6D0
乙っす
つっちー…おまえ…
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/06(土) 13:11:15.68 ID:xD24VYUAO
乙。
青髪ブレないなぁ
375 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/08(月) 00:20:14.29 ID:jZR8sywu0
こんばんは。今から投下します。
376 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/08(月) 00:21:46.01 ID:jZR8sywu0
食蜂「さて、デッサンを開始しましょうか」

土御門「」シーン

上条「1人聞いてないヤツがいるぞ」

青ピ「放っとけや」

食蜂「まずはこの木炭紙を用意して、カルトンと呼ばれる画板に固定しますわ」

食蜂「この時下敷きとして2,3枚木炭紙を使います。こちらは先輩方が描き終わったものを使いましょう」

食蜂「で、この木でできたカルトンを立てる支持台はイーゼルといいます」

青ピ「ほえー」

食蜂「では紙の準備もできましたので、早速始めていきます」

青ピ「おお!期待支援や」

食蜂「ええ、頑張りますわ。まずは位置決めですわね。私は授業中ずっと描く訳ではないので適当にしますが、皆さんは場所がかぶったりする場合
もございますので、注意してくださいね」

青ピ「おkや!」

上条(この場合、オレは位置取りは諦めるべきなんだろうな…)

食蜂(上条さんのイイ位置は死守しますわ!)グッ

食蜂「さて続けますわね。石膏像についてはこの人数ですので、部屋にある全ての像から自分が描きたいものを自由に選んでくださいな」

生徒たち「「「おおー!!」」」

食蜂(まあ、そんなに簡単ではありませんけどねー)フフッ
377 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/08(月) 00:23:20.98 ID:jZR8sywu0
食蜂「像選びは後でしてもらうとして、説明に戻りますわよ」

生徒たち「「「はーい」」」

食蜂「位置が決まったら描き始めますわ。座ったらまずは姿勢ですね」

食蜂「背筋はしっかり伸ばしましょう。これは目の位置を変えないためです」

上条「えっと、つまり?」

食蜂「視点を変えないことで、モチーフのズレが無いようにするのです。10秒前に目がある位置に鼻があっては上手に描けないでしょう?」

上条「そっか。目を固定しなきゃいけないだな」

食蜂「ええ。で、次に紙の位置を決めますわ。イーゼルはこのネジで置く場所の高さが調整できるのですが、位置は上は手を伸ばしてちゃんと届くように、
下はあまり下げないような所に調節しましょう」

食蜂「そして、イーゼルを前後に調整して腕をピンと伸ばして少し緩めた程度。それで紙に木炭が届くようにしましょう」

青ピ「どうして腕を伸ばすんです?」

食蜂「はい、それは腕が曲がって前のめりになると姿勢が崩れ、視野が狭くなってしまうからです」

青ピ「なるほどなぁ〜」

食蜂「あと、右利きの方はイーゼルを少し右に、左利きの方は左に置いてください。目だけを動かして紙と像を見ることができるようにします。
首まで動かすと目の位置がズレますからね」

食蜂「では描きますね。最初は基準の線を引きます。そうですね…。縦に3本、横に3本ほどですかね。つまり8等分しましょう」

食蜂「で、描くときはまず像に向かって木炭を持ってる手を伸ばしましょう」

ほか「「「?」」」

食蜂「これで距離を測ったり角度をみたりします。さて、早速描きましょうか」サッ

上条「ところで、今描こうとしてる石膏像は何なんだ?」

食蜂「ああ、これですね。『マルス』です」デーン

上条「」

青ピ「なんという胸板の厚さ」

食蜂「神様ですからねー」
378 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/08(月) 00:24:58.60 ID:jZR8sywu0
食蜂「それで、最初はこのデスケール、つまりデッサンスケールを通して像を見てみましょう」シュパ ジー

食蜂「このスケールは、木炭紙と同じ比率なので、通して見ると大まかな位置が分かります」サッサッサッ

食蜂「えっと、像の身体の一部を基準に距離や角度を測って、大まかに像の全体を描いていきましょう」ササー

上条「…」

青ピ「…」

食蜂「この時、一部分だけにこだわって描いてはいきません。全体を見て、像の構造を考えながら進めましょう」カリカリ

食蜂「描き始めの段階であまり木炭を乗せすぎないように。修正が大変になりますので」ジー

食蜂「あっ、ちなみに訂正はですね、木炭を払いたいところ辺りを指で弾くと取れます。デコピンの要領ですわね」パチンッ

生徒たち「…」

生徒たち(いや詳しすぎだろ常考…)

食蜂「…はいっ、こんなトコですわね。ちょっと急いで描いたので結構ズレてますわ。皆さんはもっとゆっくりと、じっくり進めましょう」

食蜂「さあ皆さん、お好きな石膏像を選んでくださーい☆」

生徒たち「「「…」」」」ポケー

生徒たち「「「ハッ」」」

食蜂「よろしくて?」キュイーン

生徒たち「「「らじゃー!」」」ザッ

ガヤガヤ ワイワイ アーダコーダ


土御門「…目が覚めたぜよ」
379 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/08(月) 00:26:22.38 ID:jZR8sywu0
女1「ねぇねぇー。どれにするぅー?」

女2「そうねー。あのマルス像なんかはなかなかイケメンよねー」

女3「…」ジー

女1「んー?どうしたのー?」

女2「女3はマルスぅ?イイ男だしねー」

女1「でも見てる像は違うよー?」

女2「どれどれー?」チラッ

女3「…」ジー →【ラオコーン】

女12「「…」」

女3「……イイ」ハァハァ

女1「まさか上がいたとは」

女2「つか、どんな状況なのこの像は?詳細キボンヌ」

女3「ハァハァ…」



青ピ「おほー!流石はヨーロッパやな。美女勢ぞろいや」

男1「まあ真っ白だけどな」

男2「造形美ってヤツだ」

青ピ「ええなぁー。ミロのヴィーナスは流石やけど、アリアスもなかなかやん」

男1「アリアスって女なの?どう見ても…」

男2「いや女なんだろうよ。青ピがそう言うのだから」

男1「にしても、この胸の感じは…」

青ピ「貧乳は正義や!!」

上条「さいですか…」
380 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/08(月) 00:27:40.73 ID:jZR8sywu0
上条「さて、どうしたものか…」

青ピ「ボクはこれや!」→【ギリシャ婦人】

上条「どれどれ…って、片方おっぱ○丸出しじゃん!?」

青ピ「ええなええなぁー!」クネクネ

男1「なー!」

男2「なー!」

上条「結局みんなおっ○いかよ!?」

土御門「まったく、分かっとらんなお前らは…」→【アリアス】

上条「お前は…」ハァー

女3「ハァハァ…///」→【ラオコーン】

女1「面食いよねー、アンタ」→【ヘルメス】

女2「おまえもな」→【マルス】

土御門「周りも大して変わらないにゃー」

上条「みたいだな。まったく…って、オレまだ決めてねえ!」

土御門「急げカミやーん。もう席は埋まってきたぜぃ」

青ピ「いやいやつっちーよ、よく周りを見てみ」

土御門「…ほう。なるほどこれはまた」

上条「?」<ポンッ

食蜂「上条さん、場所はお決まりですか?」ニコッ
381 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/08(月) 00:28:52.57 ID:jZR8sywu0
上条「いや、それがまだなんですよ…」

食蜂「そうですか。では、あちらはどうでしょう?」スッ

上条「おっ、いいかも」ジー →【メディチ像の目の前】

食蜂「そうですか!良かったですわ!」ニコッ

上条「おうっ!…つーか何でイーゼルとか木炭紙とか既に準備されてるんだ?」

食蜂「細かいことなど気にしない気にしない♪」グイグイ

上条「あ、ああ…」

男ども「「「…」」」イライラ

女たち「「「…」」」ムカムカ

女3「…ハァハァ」

食蜂(有害な人物は消毒っと…)キュイーン

女3「うっ」バタッ

上条「ん?」

食蜂「間に合わなかったか…!」クッ

上条「何が?」

食蜂「…いえ、何でもありませんわ」

上条「そっか。にしても腹減ったなぁ」グゥ〜

食蜂「そうですか…。でも授業は頑張りましょうね♪」

上条「おうっ」

食蜂「では皆さん、デッサンを始めてください」

生徒たち「「「おいっす!」」」

食蜂「えっ?」
382 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/08(月) 00:30:01.14 ID:jZR8sywu0
キーンコーンカーンコーン

食蜂「…はい、今日はここまでですわ。皆さんお疲れさまです♪」

上条「うおー、しんどいぞー」

青ピ「むぅ。上手くいかんなぁ」

土御門「青ピは○っぱいばっかり描くからにゃー」

食蜂「…」ジー

青ピ「その目はアカン!いややっぱり悪くない」キリッ

上条「お前の頭がダメだ」

食蜂「まったくですわ」

青ピ「そんなに責めんといて!だがそれがイイ!!」

上条「もう言葉を発するな。さて、授業終わったし早く御坂のトコに…」スゥー

食蜂「(マズい!)あのっ」シュタッ

青ピ「もっと言葉責めしてやー!」ダダッ

土御門「待て青ピ!そんなに急ぐと…!」


淑女と変態が交差したとき―――


食蜂「あっ」コテッ

青ピ「お?」ガツッ

上条「ん?」チラッ


―――物語は始まる。


食蜂「きゃっ!」ズルッ

上条「おわっ!」ドスッ

土御門「あーあ」ハァー

青ピ「…へっ?」

<ガターン


食蜂「いったぁ…」ウーン

上条「あったたた…」ギューッ



上食「「……え?」」
383 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/08(月) 00:31:10.10 ID:jZR8sywu0
食蜂「」←2人寝そべりながら

上条「何だこの状況は?」

食蜂「」←抱き合ってる

上条「どういうことなんでしょう食蜂さん?」チラリ

食蜂「!」パチクリ

上条「あれ?どうかしたか?」ジー

食蜂「―――ッ/////」カーッ

上条「?」

青ピ「カぁーミぃーやぁーんー?」ゴゴゴゴゴ

土御門「許さない。絶対にだ」

上条「うるせぇ!…えっと、とにかく離れようぜ」ギュッ

食蜂「えっとぉ、そのぉ〜」///

青ピ「逆や逆!」オイー

土御門「離れるのはお前の方!」ウガー

上条「えっ、そうなのか!お、落ち着けオレ!」グイッ

食蜂「ちょっ、近いですぅ!」ドキドキ

上条「あれれー?おっかしーぞぉ〜」

青土「「お前がな!」」

上条「」
384 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/08(月) 00:32:26.95 ID:jZR8sywu0
青ピ「とにかく離れ…!」グイッ

上条「くっ、何をする!」ジタバタ

土御門「カミやんが何をしてるんだにゃー!?」バッ

上条「いってぇ〜」スリスリ

食蜂「…はぁ〜」ドキドキ

青ピ「まったく、貴様はいつもいつもそうなのだな!」

上条「キャラが変わってるぞ!?」

青ピ「うるさいわい!何故カミやんだけそんなにラッキーイベントが発生すんねん!」ビシッ

上条「元はと言えばお前のせいだろうが!」ウガー

青ピ「でもそんなの関係ねえ!」

土御門「何の意味も無い!」

上条「二発屋!?」

食蜂「?」ハテ?

青ピ「もう本当にカミやんという男は…。普通こんな大それたことをしてもうたら、責任っちゅうもんを取らなアカンねん!」

上条「はぁ?責任??」

食蜂「」ピクッ

土御門「おい青ピ。それ以上はやm」

青ピ「せや!男として誠意っちゅうもんを見せなアカン。それが紳士や!」バーン

食蜂「…なるほど」

青ピ「ん?」チラッ

土御門「……もう知らね」

上条「そんなこと言われてもなぁ。…ん?」<グイッ

食蜂「…責任、取ってもらいますね♪」

上条「えっ?」

青ピ「えっ?」

食蜂「ええ」ニッコリ




青ピ「何でやねぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええんっ!!」
385 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/08(月) 01:01:48.58 ID:jZR8sywu0
今回は以上です。倒れたときはこころん上で上条さん下で、補完おk?そうしてやってください。

ちなみに簡単に像について解説↓

・マルス……中型の胸像。かなりオーソドックスな像。兜をかぶっているが上裸。筋肉質でイケメソ。胸板は横からも見るべし。

・ラオコーン……中型の半身像。扱い的には胸像クラス。上裸で筋肉質。アゴまで髭がもっさり。表情とポーズを見れば女3の言ってることが少しは分かる。

・ミロのヴィーナス……言わずもがな。ここでは首像。(半身像はかなりしんどい。スペース的にも)

・アリアス……胸像(?)。胸の途中で途切れているので扱い的には首像クラス。胸は平らというより少々男性的な胸板も想像させるし、顔も中世的。でも、女だ。

・ギリシャ婦人……胸像。大きさ的には首像クラス。片方露出してるけどさ、アマゾンだからね、この娘。

・ヘルメス……中型の胸像。上裸で、髪の毛クルックル。パンチパーマ的な? 商業の神様。あとはわかるな?


大分うろ覚えだけどこんなもん。間違ってたらスマン。

次回は火曜日までには。ではまたノシ
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/08/08(月) 01:26:16.24 ID:F7kofHG+0

さあ、上条さんは責任取れるのか!?
期待機
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/08(月) 01:30:08.82 ID:uqNdCO860
>生徒たち(いや詳しすぎだろ常考…)

この言葉、そっくりそのまま>>1に返したい
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/08(月) 02:35:00.00 ID:zNf7K59s0
>>387確かに、こんな知識どっから持ってくるんだ?
そして上条さんはしっかり責任を取りましょうねー
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2011/08/08(月) 20:53:23.68 ID:hDdm373J0
気になるぅぅぅぅぅぅゥらォォォォォォォォォォォォォォォォォおおおおおおおお!
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/08/10(水) 00:41:51.13 ID:nI8OJt1u0
水曜なンですけどォォォおお!!
391 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/10(水) 07:49:07.43 ID:LuYyPCSt0
すいません。今日提出の課題を今日片づけたので遅れました。
では投下。
392 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/10(水) 07:50:18.71 ID:LuYyPCSt0
食蜂「ふふっ。これぞ棚からぼた餅ですわ!」

上条「あ、あのぉ…。わたくし上条当麻は一体何をすればいいのでせうか?」

食蜂「はい、それはですね…」チラッ


青ピ「何や自分で言っておいてアレやけど、結構ワクワクしてきたでぇ!」

土御門「にゃー。他人の色沙汰ほど楽しいものは無いぜぃ」

青ピ「さあどうなるカミやん?御坂センセと心理掌握さんの一騎打ちやしなぁ!」

土御門「おう!常盤台二大エースだし、面白いに決まってるにゃー!」


食蜂「…」

上条「そ、それは…?」

食蜂「少々お待ちを」キュイーン

青土「「」」ピクッ

上条「?」

青土「「…」」

青ピ「よし、帰ろうかつっちー」

土御門「にゃー」

上条「ん?じゃあオレも一緒に…」ソローリ

上条(何かイヤな予感するからな)<ガシッ

青ピ「え・え・か・ら。カミやんは残れ!」グイッ

土御門「そうだぜぃ。残るべきだにゃー!」グオッ

上条「は?何?」
393 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/10(水) 07:51:26.84 ID:LuYyPCSt0
青ピ「じゃあな、カミやん!」ノシ

土御門「気をつけてな!」ノシ

上条「お、おう…」

青土「「腹ァくくれよ」」ギロッ

上条「は、はいっ…」<ガラガラ バタン

食蜂「」ニコニコ

上条「…さて、操祈?責任ってのはどう取ればいいんだ?」

食蜂「それはですね…」



ーーー窓の無いビルーーーーーーーーーーーー
☆「…ふむ。これはまた面白いことになりそうだな」

☆「さて、今のうちに手を打っておくか」

☆「えっと、タウンページはどこかな…?」ガサゴソ

手下「…」



ーーー学校ーーーーーーーーーーーー
上条「うぅぅ…、腹減ったなぁ。ハンバーグハンバーグ…」トボトボ

美琴「って、何を呟きながら学校をさまよってるのよ…」

上条「おっ、ハンb…じゃなくて御坂!」

美琴「どんな間違い方してんのよ!」ウガー

上条「悪い悪い。もう限界でさぁ」ハハハ…

美琴「…まあ、見た感じそうよね。顔色も良くないし」

上条「とまあ、そういう訳なんで、頼む」

美琴「当たり前のように言うな!」
394 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/10(水) 07:52:35.20 ID:LuYyPCSt0
上条「えっ!?さっき約束しただろ?」

美琴「してないわよ!アンタが肩を揺すりまくるから、碌に返事もしてないし」

上条「そ、そんなぁ…。じゃあハンバーグは無しなのか…?」ウルウル

美琴「そ、そんな顔すんなぁ! …分かったわよ。奢ればいいんでしょ」

上条「! ホ、ホントか御坂!?」

美琴「ただし、明日のデートは奢らないからね。アンタの奢りは無理そうだから、割り勘で手を打つけどさ」

上条「それはそれで情けねえ…。ん?明日ってデートだっけ?」

美琴「ふぇ?」

上条「確か息抜きがどうとかって…」

美琴「あああのえっと、こ、細かいことはいいのよ!」///

上条「そうか?まあ、オレはお前とデートするには役不足だけどな」

美琴「そ、そんなことは無いと思うけどさ…」ゴニョゴニョ

上条「?」

美琴「と、とにかく!今日は私がハンバーグを奢って、明日は思いっきり息抜きする。分かった?」

上条「おう!よし、早速近くのびっくり○ンキーに…」

??「ちょっと待った!!」

美琴「!?」

上条「な、何者だ!?」
395 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/10(水) 07:54:04.54 ID:LuYyPCSt0
一方「オレだよオレ」

上条「あっ、特にボケ無しですか」

垣根「いや、さすがにこのタイミングでボケねえよ」

麦野「それより2人は今からどこに行くのかにゃーん?」

食蜂「まさかびっくり○ンキーではありませんよね?」

削板「む?肉か?根性があるな!」

美琴「な、なんで知ってるのよ!?」

5人「「「「「いや、フツーに立ち聞きしてた」」」」」

上条「さいですか…」

一方「ったく、このオレを差し置いて肉を食べよォなンざ1000年早ェぜ」

麦野「久々にハンバーグでも食べたいなぁ」

食蜂「私は軽めのものでも…」

削板「オレは飯をおかわりしまくるぞ!」

垣根「言っとくが、オレの食事に常識が通用しねえぞ」キリッ

美琴「…つまり、普段行かないトコに皆で行きたいのね?」

5人「「「「「うん(ン)」」」」」

美琴「はぁ。まあいいわ。じゃあ行きましょ」

上条「おっしゃあ!」

美琴「言っとくけど、アンタらは自分の分くらい払いなさいよ」

5人「「「「「は(ァ)ーい」」」」」
396 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/10(水) 07:55:23.04 ID:LuYyPCSt0
ーーー常盤台中学ーーーーーーーーーーーー
海原(…ついにここまで来てしまいました)

海原(ここが理事長室。すごく豪華そうですね)

海原(今回の仕事はかなりリスクが高い。下手すれば…)

海原(…悩んでいても始まりません。早速入りますか)

海原「」コンコン

<どうぞー

海原「失礼します」ガチャ

理事長「どなたかn…おお、光貴か。さあ遠慮せずにこちらに来なさい」

海原「はい、おじい様」

理事長「む…?」

海原「」ドキドキ

理事長「…光貴も大きくなったものだなぁ」シミジミ

海原「」セーフ

理事長「それにしても、お前がここに来るのは珍しいな。どうかしたのか?」

海原「はい、おじい様。…実は折り入ってお願いが」
397 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/10(水) 07:57:19.18 ID:LuYyPCSt0
理事長「…ほう、なるほど。御坂美琴か」

海原「はい。彼女はこの常盤台中学が誇るレベル5の第3位ですし、学校への貢献度も素晴らしいものがあります。ですので、これくらいの優遇があっても問題無いかと」

理事長「そうか。しかし、うーむ…」

海原(やはり常盤台中学の理事長となると一筋縄ではいきませんかね…?)

海原「どうでしょう?やはり難しいのですか?」

理事長「いや、そういうことではないのだよ光貴。実はお前と全く同じ話が先ほど来てな…」

海原「!? どういうことです?」

理事長「むぅ。私にもさっぱりだ。ホレ、これが通知だ」パサリ

海原「ありがとうございます。…これは!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                                                7月某日
常盤台中学理事長殿へ


 貴校における校則違反にあたる行為を、以下二名に限り特別に認めるようにされたし。


    三年  御坂美琴

    三年  食蜂操祈


 該当する校則

    常盤台中学の制服の常時着用義務



  なお、この通知は明日以降に効力があるものとする。上記の二名には本日中に報告しておくように。




                                     学園都市統括理事長 アレイスター

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
398 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/10(水) 07:58:41.64 ID:LuYyPCSt0
海原「これは一体…?」

理事長「さて?上層部は何を考えてるのだか…」フゥー

海原(しかも『二名』ですか。これは大変なことになりそうです!)

海原「ありがとうございました、おじい様」つ【通知】

理事長「ああ。またいつでも遊びに来なさい」

海原「ええ。いずれまた」ガチャ

理事長「?」



ーーー某レストランーーーーーーーーーーーー
一方「…アレ?何か忘れてね?」

垣根「気のせいだろ」ムシャムシャ

上条「うおー!幸せだぁー!!」パクパク

美食「「…」」ニコニコ
399 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/10(水) 08:03:00.46 ID:LuYyPCSt0
はい、ここで5日目も一応終了です。おまけを挟んで休日編へ突入です。
美琴との息抜きはどうなるか? こころんはどんなアクションに出るのか? そして、上条さんは?

…勢いでタウンページ出しちゃったけど、あれは通知書く人への連絡とでもしてください。
次回は今週あたりに帰郷も考えてるので未定です。いつもレスありがとうございます。

ではまたノシ
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/08/10(水) 08:04:29.08 ID:atcetRMv0
タウンページ探してた理由はこれかwwwww
ってかビーカーの中でガサゴソってwwwww
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/08/11(木) 14:41:28.03 ID:OgMaTAhM0
新約二巻の美琴が異常にかわいい件
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/11(木) 22:54:12.47 ID:OvSnjR9Z0
>>401
だよな
もう行間ヒロインなんて言わせない
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/12(金) 18:23:34.29 ID:uiZYEwQAO
このスレのおかげで苦手を通り越して嫌いだった古文が好きになれました。

ありがとう>>1、ありがとうこころん
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/08/13(土) 02:38:02.89 ID:MOhWRfVu0
ガ○トやコ○スじゃないところが素晴らしい
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/13(土) 12:16:18.13 ID:kIMHTxPIO
「美食」て。

常盤台のレベル5の2人を崇拝するファンクラブがあったら、
その名前は美食倶楽部な気がする。会長は海原って人。
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/13(土) 12:45:12.28 ID:YsRQ0omGo
この料理を作ったのは誰だぁっ!?
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/08/13(土) 15:14:22.76 ID:MOhWRfVu0
>>406
呼んだ?
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/14(日) 02:11:51.98 ID:LnVltSySO
>>1は教師を目指すべき、かなりわかりやすいぜ?
家庭教師として雇いたいよ。結構本気で


とりあえず乙
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/14(日) 09:32:59.31 ID:e6NE3rjIO
役不足…?
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/15(月) 04:04:14.72 ID:vqour46Po
まあ半分正しいようなもんだし
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/15(月) 12:15:15.93 ID:oHKKejPSO
うわあああああすみません
自分>>408だけど
役不足とかじゃなくて
>>1を独占したいつもりというか
家庭教師となってマンツーマンでみっちり教えて欲しいみたいな
そんな事を言いたかったんです
とにかくすみません
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/08/15(月) 19:13:45.44 ID:3E3NdXIF0
そろそろかな…
413 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/17(水) 01:56:49.94 ID:P+y9OqV30
こんばんは。えっと、まずは『役不足』について。

>>409さんの指摘は、おそらく意味が正しくないということでしょう。
役不足の正しい意味は、「素晴らしい役者に対して、役柄が不足している」という意味、つまり能力のある人につまらない仕事・簡単な仕事をさせるという意味。

→しかし、今では誤用で逆の使い方が広まっていて、それを承知で使うも多いとのこと。そういう意味での>>410ですね。

このスレでは、個人的に登場人物の会話のリズムを大事しています。というか、なるべく台詞から違和感を省いています。
つまり、『役不足』以外で自然な文が作れませんでした。これは>>1の実力不足です。申し訳ありませんでした。違和感がある方は『役者不足』で脳内補完を。


…ということだと思いますので、>>411さん、そんな気にしなくてもいいかも。多分>>1の実力の問題だから。
てか、そんな『独占したい』なんてストレートに言われると照れるわけだが///


…照れてごめん。投下します。
414 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/17(水) 01:59:15.98 ID:P+y9OqV30
〜5日目おまけ〜

ケース1 一方通行の場合

一方「ただいまァー」ガチャ

打ち止め「おっかえりー!、ってミサカはミサカは玄関へお出迎えに行ってみるーっ!」トテテテ

<アナター!
<ダキツクンジャネェ、クソガキガァ

黄泉川「おう、今日は遅かったじゃん」ポチットナ

一方「まァな。あと黄泉川、夕飯はいらねェから」

打ち止め「えー!?」ブーブー

黄泉川「外食か?…あの一方通行が、友達と一緒になぁ」ジーン

一方「何感慨に耽ってやがる」

打ち止め「アナタだけずーるーいー!」ジタバタ

一方「オマエも静かにしてろォ!」コツン

打ち止め「あう」ウルッ

一方「大丈夫か打ち止めァ!?」ナデナデ

打ち止め「うん…。ミサカは子どもじゃないから大丈夫」ヒリヒリ

一方「すまねェ打ち止めァ…。ついやりすぎちまった」

打ち止め「ううん。ミサカも騒ぎすぎたと思う、ってミサカはミサカは反省してみたり」

一方「! よォし、イイ子だ」ナデナデ

打ち止め「だ、だからミサカは子どもじゃ…エヘヘ」ニマニマ

黄泉川「いつまでやってるじゃんよ」
415 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/17(水) 02:02:04.68 ID:P+y9OqV30
芳川「まったく、毎日飽きないわねあの子たち」ガチャ

黄泉川「おっ、桔梗。やっと起きたか」

芳川「ええ。これから夜に向けて体力をつけないと」

一方「ねらー乙ゥ」

芳川「ネットは私に優しいのよ」

黄泉川「その夜型の生活、どうにかするじゃん・・・。てか働け」

芳川「私は他人には甘いけど、自分にはもっと甘い女なのよ」

一方「ニート乙ゥ」

芳川「いえ、働く能力があっても働く場所が無いだけよ」

打ち止め「じゃあ働く意志は?」

芳川「いい?例え私が優秀な科学者だとしても、職場が無い限りはただの1人の女でしかないの」

一方「何を格好つけてやがる。どォせ働く気なンざねェだろォに」

黄泉川「そうじゃん。あの一方通行だってちゃんと働いてるしさ」

一方「どォも引っ掛かる言い方だな」

黄泉川「気のせいじゃん♪」

一方「ケッ。確かにクソ真面目に教鞭振るってるから疲れンなァ」コキッ

打ち止め「! ほほう、ってミサカはミサカは…」

一方「? あァ?」

黄泉川「うんうん。どうせ炊飯器の方はもう少し時間かかるし…」

芳川「あら?何だか急に労働意欲が…」

一方「……オイ、まさかてめェら」

3人「「「〜♪」」」ワキワキ

一方「た、頼む。アレだけは、ホントにアレは勘弁してくれェ!」

3人「「「キシャ―――ッ!」」」グオー

一方「やめてくr…アーッ!」
416 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/17(水) 02:03:47.21 ID:P+y9OqV30
ーーー病院ーーーーーーーーーーーー
番外「」ピクッ

番外「」ウズウズ

御坂妹「どうかしましたか番外個体、とミサカ10032号は質問します」

10039号「何やらイヤな予感がします、とミサカ10039号は警戒心を露わにします」

13577号「番外個体がこうなると大概は碌なことが起きません、とミサカ13577号は軽く愚痴を言います」

19090号「だ、大丈夫ですか、とミサカ19090号は心配してみます」

番外「…」

番外「」プツン

妹達「「「「あっ」」」」

番外「もう我慢できなぁ―――いっ!!」ビリリッ!

御坂妹「ぬおっ、番外個体がまた暴走してしまいました、とミサカは――っ!」

13577号「止めろ!誰かこの末っ子を止めろぉ!、とミサカは――っ!」

19090号「もうやめてください!今度は土日も外出禁止になります、とミサカは――っ!」

10039号「くそっ、あの上位個体は何をしてやがる、とミサカは――っ!」

番外「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!」ビリビリ

妹達「「「「ぶるああああああああああああああああああああ!!」」」」



冥土帰し「…しばらくは検査入院だね?」



ーーー黄泉川宅ーーーーーーーーーーーー
打ち止め「どうだ気持ちいいかー!、ってミサカはミサカは上から目線で尋ねてみたり」モミモミ

黄泉川「大分凝ってるじゃんよー」グイッ、グイッ

芳川「本当に足細いわね…」サワサワ

一方「も、もォ勘弁してくれェ。って痛っ!黄泉川、もっと弱くしろォ!」ウガー

黄泉川「まあまあ、家族サービスじゃん♪」

打ち止め「1週間ちゃんと頑張ったアナタへのご褒美なのっ、ってミサカはミサカは背中をマッサージしてみる」

芳川「どうしたらこんなに細くなるのかしら…?」サワサワ

一方「サービスってもンじゃねェぞ!つゥか芳川ァ、オマエ結局何もしてねェじゃン!!」
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 02:04:14.30 ID:3z4hSltV0
        { `¨⌒}
          ..>'⌒'〈
        {__,,ノ´ 、}
       {___,,ィ ,〉
           { リ'^i
           、{_,ノ
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           トrリ }}   .ノイ}`メ:i:| : : : : : :
           |ミ    _    =ミ: :从:| :i: : : :
           l     i|{、_  '⌒i 狐\/: : : :
           |  r    ミ.トrり }}i|从 : : : :
           | _   ´    `弌 ノ代:八: : : :
             〔_ `Y           '| / : : :、ト、|
           ト .`’       / /|: : : : : :
           |        . イ-イ: :|: : : : : :|
       , /   _}├‐…=≦{:! : |: :|: |: : : : : :|
     { {'⌒¨´ ̄`'く_/ 从: :|: :|: |: : : i: : :
       `て¨i≧r‐ } _/ }iW|: :∧: |: : : |ト、
      、_{'⌒¨´ ̄`ヾ     ∨八{ }:i|: : : || .
      `下≧zr‐ }}    \__ノ リ }: :リ  }
         (⌒“ ̄`Y”,    ⌒て¨}ノイ .ノ'
       、(⌒¨⌒'〈、‘,      '.
          `で下.,__}} ‘.       }、
          {」 ,リ      .≠⌒i
             i | √}     |_/    }
             i 「 }八   ´}      ノ

418 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/17(水) 02:04:46.02 ID:P+y9OqV30
ケース2 垣根帝督の場合

垣根「ふぃー。ただいまー」ガチャ

垣根「…ん?珍しいな。いつもは玄関で待ってんのに」スタスタ

垣根「おーす。ようやくお家に帰る決心がついたのか?」ヒョコ

定規「そんな訳ないじゃない。貴方が嫌でも出て行かないわよ」チョコン

垣根「ハッ。そいつは頼もしいな」ケラケラ

定規「…からかってるでしょ?」

垣根「そうかぁ?」

定規「はぁ。まあいいけど」チョコン

垣根「…で、何でお前はずっと正座してやがるんだ?しかもソファーの上で」

定規「…」

定規「」ポンポン

垣根「いや、どうしてそうなる」

定規「…」

定規「」グスッ

垣根「なぜ泣く」
419 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/17(水) 02:06:01.11 ID:P+y9OqV30
垣根「…つーかよぉ、下手くそな泣き真似はやめろ。見てらんねえ」

定規「あら、バレてたの」ケロッ

垣根「ま、もう長い付き合いだからな」

定規「……そうよね。ええ、そうなのよね…」

垣根「?」

定規(こんなに長い間アプローチしてるのに、どうして一向に距離が縮まないのかしら?)

定規(…他人の心の距離を見てるのもじれったいけど、自分のはもっと見てられないわね)ジー

垣根「おいおい、どうしたんだよ?」

定規(そうよね。やっぱり自分から行動を起こさなきゃ。せっかく帝督の家に居るんだから)グッ

定規(…よし、まず今言うべき言葉は…!)

定規「あ、あの、垣根!」

垣根「あぁ?」

定規(え、えっと、また私の膝で寝ない、かな?いやそれとも、これからも一緒にいようね、かしら?)

垣根「どうしたんだよ?」グイッ

定規(ちょっ、近っ!ヤバい。何て言えば!?)

定規「い、一緒に寝ない!?」

垣根「」

定規「」
420 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/17(水) 02:07:48.56 ID:P+y9OqV30
ケース3 御坂美琴の場合

美琴「ふぅー。今日も楽しかったわねー」ルンルン

美琴「でも、明日はもっと…うふふっ♪」

美琴「さてっ、明日に備えて今日は早めに休もうっと」ガチャ

美琴「黒子ー。ただい」

白井「お姉さまああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!おめでとうございますのおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

美琴「…ま?」

女1「さすがは御坂様!素晴らしいですわ!」

女2「これも日頃の研鑽の賜物です!」

女3「御坂様、一生ついて行きます!」

美琴「…えっと、どういうこと?」

白井「こちらですの!」つ□

美琴「こ、これは…!」

白井「お姉さまの努力が学校側に認められましたの」

女1「これで常盤台中学もいい方向へと進んでいきますわ!」

女2「はい!」

女3「一生ついて行きます!」

美琴「…」

白井「…お姉さま?」
421 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/17(水) 02:09:04.53 ID:P+y9OqV30
美琴「…よ」

白井「よ?」

美琴「よっしゃあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」グオッ

白井「お姉さま!?」

美琴「私服解禁キタ―――――――――――――――――!!」

白井「」

女1「ふふっ。御坂様、とても嬉しそうですわ」

女2「あっ、そういえば明日は例の殿方とのデートでは?」

美琴「ふぇ?」

白井「んなっ!?」

女3「御坂様!私たちは御坂様を応援しますからね!」

美琴「べべべべ、別に、あ、アイツは、、そんなんじゃ…///」モジモジ

女1「ひょおおおおおおおおお!御坂様かわえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

女2「あひゃああああああああ!御坂様が照れてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

女3「きええええええええええ!御坂様萌え萌えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

白井「」




白井「んなんですってええええええええええええええェェぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
422 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/17(水) 02:10:54.28 ID:P+y9OqV30
ケース4 麦野沈利の場合

麦野「…だーかーらー。いいだろ?両手に花でダブルデートでよぉ?」

浜面『よくねえよ!?てか、それってダブルデートじゃねえよな?』

麦野「んー。どちらかと言えば…美女2人を誑かす不良?」

浜面『最悪じゃねえか!あと自分で美人とか言うな。…確かに美人だけどよ』

麦野「へ?それってホント?」

浜面『ああ。そりゃそうだろ?…って痛っ!何するんですか滝壺サン!?』

麦野「…滝壺もそこにいるのか?もう完全下校時刻過ぎてるってのに」

浜面『まあな。何かデートの前の日だからってさ。…まあ、「ごめん待ったー?」「ううん、今来たトコ」は
もうやり尽くしたから別にいいんだけど』

麦野(さらっとムカつくこと言いやがるなコイツ。なーんで私もこんなのに惚れちまったんだか)ハァー

浜面『ん?どうしてため息をつくんだよ?』

麦野「別にー。ただちょっと腹が立っただけよ」

浜面『何だそりゃ。意味が分からん』

麦野「…」

浜面『…いや、何か言えよ。オレが悪いみたいじゃん』

麦野「いやお前が悪いし」

浜面『ぐっ、随分とバッサリと…ん?どうした滝壺?』

麦野「?」

浜面『…ハァ?いやその、別に構わねえけどよ…。もしもし麦野?今滝壺に代わるから』

麦野「は?」
423 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/17(水) 02:12:15.28 ID:P+y9OqV30
麦野(あれ?どういうこと??)

滝壺『もしもし。むぎの?』

麦野「…おう、滝壺か。どうして浜面から電話を代わったの?」

滝壺『むぎのに伝えたいことがあって』

麦野「? 言ってみな」

滝壺『明日、私とはまづらがデートするのは知ってるよね?』

麦野「…ああ。そうか、やっぱり邪魔しに来るなってか」


滝壺『違うよむぎの。明日は3人で行こ?』


麦野「…え?」

滝壺『だから、明日「ええええええええええええ!?」はまづら、ちょっと黙ってて』<ガツッ

麦野(…まあ、浜面の反応がごもっともだしなぁ)

麦野「えっと、どういうつもり?」

滝壺『そんなに深い理由があるわけじゃないよ。むぎのだってはまづらのことが好きなわけだし』

麦野「いやだからって、デートの邪魔してもいい訳じゃ…」

滝壺『もちろんその通り。本当は2人っきりが一番なんだけど……』

麦野「…どうしたのよ?」

滝壺『…あのねむぎの。今からけっこうキツいこと言うよ』

麦野「……どうぞ」


滝壺『明日のデートで、むぎのやほかのみんなと私の差を見せつける』
424 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/17(水) 02:14:04.71 ID:P+y9OqV30
麦野「なっ!?」

滝壺『…どうせ駄目って言っても尾行するに決まってるし、とりあえずむぎのは目の届くところに置いとこうと思って』

麦野「…随分見下したような言い方だな。まるでテメェの方が立場が上みてぇだ」


滝壺『上だよ?はまづらに関してのみ言えばだけど』


麦野「!?」

滝壺『はまづらは優しいから、アイテムのみんなをそれぞれ同じように大事にしてあげたいみたい』

麦野(浜面…)キュン

滝壺『でも、その中でも私は特別。だって、はまづらの彼女なんだから』

麦野「…そうね」

滝壺『だから、明日は一緒に行動して、はまづらが誰のことを一番に思ってるかを教えてあげる』

麦野「そうか。…上等じゃねえか」

滝壺『どうするむぎの?別に辞退してもいいけど』

麦野「そんなことしねえよ。滝壺、私はもうアンタなんかに負けないわ!あとで後悔しても知らないわよ!!」

滝壺『…うん。それでこそむぎのだよ』

麦野「じゃあ、明日はよろしくね」

滝壺『うん。じゃあね』<プツッ

麦野「…」<プープープー



麦野「……待ってろよ、はーまづらぁ」
425 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/17(水) 02:26:13.29 ID:P+y9OqV30
今回は以上です。こころんはまた今度で。

>>401 あれはヤバい。どれくらいヤバいかというと>>1が読むたびに奇声を発してしまうくらい。

>>403 どういたしまして。そう言ってもらえると本当に嬉しいです。いずれは「このスレのおかげで志望校合格しました」というレスまで…!
   …やっぱ無理。調子乗ったごめん。

>>408 教員は多分ならないと思う。個人的に好きじゃないので(偏見だけど)。でも家庭教師のバイトは割とガチでありだと思う。
   てか、古文・日本史・生物のセンターレベルなら質問してくれれば答えてあげられる…かも。


いつもレスには感謝を。次回はこころんのオマケ+α。デートどうしよう?希望あれば挙げてくださると助かります。
次回は今週中には。ではまたノシ
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 02:30:01.28 ID:3z4hSltV0
        ,.  ´ ̄ ̄`ヽ
      /        `    \
     /     _,.z=≠`ヾヾハヽ\
    /    _彡'         ! } ハ
   /     〃  __    | ハ i
    |  /  /ミ / ̄ ̄ヽ  j/=ミ、 !
    | i /  / ミ  ,xィ芹ミ  ({,芹ミハ ∧ 「お姉さんの苦手なものですか?
   ヽ{  「ヽミ 爪rり    {rリ {(ヽ | 大きくウサギを描かれたパンツか、
    ヽ  ト、 〉   ¨´    、¨  Y,ノ/ 辛い物全般だと思いますけど」
  、___ハ :!ヽ^_            八/
  ヽ__人 \{__>、  c‐っ ,イ{乂_ノ
    >―ヘヽ\>‐=ミ-=≦r=ミく
   ´ ̄ ̄_)ノ〃-、:::::::::ヽ: : :}:::::::::::}}
      ,.┴、{    V::::::}_}ノ:::::::::://
      /  ∧ヽ_ノ::::::ノ__八_/∧〉、
     ,'  /: : !: !:ー‐': : : :ヽ: : : : :ヽノ\
     |  |: : : V: : : : : : : : : : : : : : :}: : : \
     |  |: : : }_: : : : : : : : : : i: : : _/: : : : : :\
     ハ  |: {: :!: :: : : ―- : : 〈: : : : :\: : : : : : \
    ヽ  |: : V: : : : : : : : : : : :ヽ: : : :} \: : : : : : :\
     |  |: : ∧_ヽ_ : : : : : : : : : }: : :/   \: : : : : : :\-、
     | |: : :| 冫 /: : :―-: : : 〈-‐: :ヽ    \: : : : : : : : ヽ
     | !: : :|  {: :{: : : : : : : : : :ヽ: : : : }      \: : : : : : :}―- /〉
   / :/ : : |   〉―- 、: : : : : : : }: : :ノ、       \___/_<ノ
   |  :|: : : :! /: : : : : : : :‐-: : :ノ : : : : ヽ             \〉
   /  |: : :/ /: : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : :}
  /   /: : :| {: : : : : : : : : : : : : : : }: : : : /
  |  /: : : :|  冫=ミ、: : : : : : : : :ノ: : : ∧
  |  /: : : : ! /  /::::::::::::::≧=----=彡:::::i
 ∧ {: : : : /  | /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
 ヽ 〉: : : }  | /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|


427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/08/17(水) 02:30:27.97 ID:ATNJadhBo
黒子sideをplz
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 04:30:07.39 ID:1C2f2F6Vo
>>413
そこは「かみぜうさんだから」っていえば済む話題だった
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2011/08/17(水) 04:42:47.72 ID:l43PL9+b0
>>1
久々の投稿って感じした
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/17(水) 08:29:10.37 ID:Q100m/Oz0
浜面爆発しろ
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 09:42:06.84 ID:VYUXxipSO


>>1とのデートなら遊園地かな
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/18(木) 15:52:24.02 ID:FmEPn6540
              __  ―   二二ミ...、
               /三三)二(三三三)、\
            r{三三'/:::::::::::`ー― 'ヽ ){⌒)/7__
           し' ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i⌒о´ )/
             ′::::::::::::::|::::::::::ト、 ::::: |::::::゙ーr ,‐くミ
          |::::::: |r:=ミ:|i:::::::::|=:ミ:::|i:::: |:::∨廴oア
          |ハ:|:::L:;;;::」'ヾ:_::j _L::;ハ:;ノ::i::::::::Yヾ
              从::|灯尓   '~乍ぅ}ミ|::::::|:: |::::|
          厶:::ヾ弋iソ     弋)ノ '|::::::|:: トミ=-
_____,ィXヘ ハ:::} ''''' ′    '''''ノィ::ノッ从}
三三}三三i三|XX}  j八   r==‐、     ,小:::: |
¨777' ̄ ̄ ̄ヾXソ    ヽ  V´__ノ   イ:::i::|ヽ:| ということで、ギター弾いて歌ってみようかと
///                  _>--r< _|'7ス`  
//               }////_j /////,ー- 
/              ,,|/〉/{   {///// '    \
 _                /,'/人ハ r''/ハV │       \
′ \          {,'//  Vi}{/X/´   | ,, __    \
\  \         /// Y }ミ7//     ヽ   \      \
  ,>、,x、\     /// / 」ミ//       \_ノ \      \
 | r'゙/x  \  ///  { /ミ/'゙      ...::::::: |   \      ヽ
 | | { r'\   \'\/   Vミミ}o   、 ....:::::,::::: │   \     ,′
 \  ヽ ノ /,/\|   /ミミj    `¨¨¨´:::::::..│    /   /

433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/18(木) 21:49:46.48 ID:ftHYTWUOo
乙なんだよ!
434 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/20(土) 22:32:43.62 ID:f8mrvexX0
こんばんは。今から投下します。
435 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/20(土) 22:36:00.83 ID:f8mrvexX0
ケース5 食蜂操祈の場合

食蜂「…え?」

部下「ですから、一体どのような圧力をかけたのかと聞いているのです!」つ□

食蜂「い、いえ、私はそんなことなど…」

部下「…食蜂様?人にはやって良いことと悪いことがあります。わたくしは貴女の第一の部下であるからこそ、こうして厳しいことも……」ブツブツ

食蜂(そ、そんなはずは…。確かに計画はありましたが、まだ実行はしていないはず!)

食蜂(まさか、夢中で自分でも気がつかないうちに?この私が!?)ガーン

食蜂(お、落ち着きなさい食蜂操祈!まずは今日の動きから振り返りましょう)ホワンホワンホワン…

食蜂(確か今朝は通学路で当麻さんを待ち伏せして…)

食蜂(当麻さんは、一方通行さんの能力で茂みまで飛ばされたり垣根さんから貰った保冷剤はあっという間に溶けてしまったりで相変わらず不幸で)

食蜂(美琴は美琴で当麻さんと手をつないでて羨ましくて、すれ違った浜面はなぜか麦野さんたち4人に追いかけ回されていて…)

食蜂(で、当麻さんに声をかけようと思ったらこの子が…ってあれ?もしかしてこれって)

部下「…つまり、わたくしが何を言いた」

食蜂「なるほど、勢いでごまかそうという訳ですわね」

部下「な!?」
436 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/20(土) 22:37:38.35 ID:f8mrvexX0
部下「なななななな、何をおっしゃるのです!そ、そのようなことは…」アセアセ

食蜂「まったく、この私がその程度でごまかされるとでも?」

食蜂(少し危なかったですがね)

部下「いえ、あの…あははは」

食蜂「笑ってもごまかされませんわよ♪」

部下「」

食蜂「さて白状してもらいましょうか?なぜ今朝あの場所にいたのかを」

部下「そ、それは…」

食蜂「…」ジー

部下(い、言えない!上条様を一目見たかっただけなんて…!)

食蜂「どうなのです?大丈夫、怒ったりしませんから」ニコォ

部下(その笑顔はわざとですよね?怖すぎますもの!)

部下「…明日」

食蜂「はい?」

部下「明日、食蜂様にお話しします。今朝のわたくしの行動の意味も、そのときの気持ちも」

食蜂「えっと、分かりましたが、どうして明日なのかしら?」

部下「…少し、やることがあるので」

食蜂「そうですか…。なら、しっかりとやりなさい」

部下「はい!」

部下(明日までに、自分の気持ちを確かめなければなりませんね)
437 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/20(土) 22:38:41.46 ID:f8mrvexX0
ケース6 結標淡希の場合

小萌「いっただきまーす!」

結標「…いただきます」

小萌「あーむ。ほぉー、やっぱり美味しいですねー。吉○家の牛丼はー」

結標「…そうね」

小萌「んー?どうかしましたかー、結標ちゃーん?」

結標「いや、なぜ週末に某チェーン店に来てるかも疑問なんだけどね」

小萌「はいはいー」

結標「…今日の放課後にね、なんか実習生と上条くんでびっ○りドンキーに行ったらしいのよ」

小萌「へぇー。あれ?でもでも、それならどうして結標ちゃんは先生の誘いを受けたのですー?」

結標「……私以外」

小萌「はいー?」

結標「実習生でも、私以外のメンバーで行ったのよ!私を差し置いて!!」

小萌「はー。それはショックですねー」

結標「そうなのよ!畜生、皆して私の存在を無視しやがって…!おい店員、チューハイ持ってこい!!」ドンッ

店員「当店ではそのようなサービスは行っておりませんので」

結標「畜生ォォォォォォ!!」

小萌「結標ちゃん!?お酒は駄目なのですー!」
438 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/20(土) 22:40:02.04 ID:f8mrvexX0
結標「もう!止めないでよ小萌!」ウガー

小萌「駄ー目ーなーのーでーすー」

結標「くぅ…!もう私には牛丼しか残っていないというの…?」

小萌「もう牛丼食べちゃいましたけどねー」

結標「なん……だと…?」

小萌「溜める必要なかったと思いますがねー」

結標「うぅぅ…」

小萌「まあ偶然ですよー。たまたま職員室に居なかった結標ちゃんが、たまたま学校に残されてしまった訳ですしー」

結標「くっ…。やはり超能力者と大能力者では通じ合えないのかしら…!?」

??「そんなことは無かろう!!」

小結「「!?」」

結標「あ、貴方は…!」

小萌「ほえー、こんなトコで会えるとはー」
439 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/20(土) 22:41:24.91 ID:f8mrvexX0
ケース7 削板軍覇の場合

削板「ふむ。今日もいい汗かいて牛丼が美味い!」ガツガツ

削板「先ほどのハンバーグもなかなかのものだったが、やはり一日の終わりはこうでなくては!」

削板「親父!牛丼大盛りでおかわりだ!!」

店員「自分、学生アルバイトなんですがね…」

削板「む?まあ細かいことはいい。頼むぞ!」

店員「かしこまりました」ペコッ

削板「いやはや、飯は美味いし仕事も上手くいくし、文句なしだな!」ハッハッハ

削板「む?あそこにいるのは…?」

<チクショォォォォォォォ!!

削板「あれは結標淡希。何やら叫んでいるようだが…?」

<ウゥゥ…

削板「! どうも深刻そうだ。こうしてはおれん!」ダダッ

店員「お客様!ご注文の品は!?」

削板「オレのところまで持ってこい!!」

店員「は、はいっ!」


結標「くっ…。やはり超能力者と大能力者では通じ合えないのかしら…!?」

削板「そんなことは無かろう!!」

小結「「!?」」

結標「あ、貴方は…!」

小萌「ほえー、こんなトコで会えるとはー」
440 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/20(土) 22:42:12.57 ID:f8mrvexX0
削板「うむ!偶然だな!というか小萌先生までいたのか!?」

小萌「むー?先生の存在には気がつかなかったのですかー!?」

削板「ハッハッハッ!まったく分からなかったぞ!!」ドーン

小萌「うぅー。先生はショックなのですー」ズーン

結標「ちょ、ちょっと!私に声をかけておいてそのまま無視するなぁ!」

削板「むぅ?ああ、それはスマン!」

結標「てか、びっく○ドンキーに行った後で吉○家って…」

削板「ははは!根性さえあれば問題ない!!」

結標「女子から言わせれば、問題しか無いんだけどね。…貴方に分かるはずないか」

削板「?」

結標「で?どうすれば超能力者と大能力者は通じ合えるのかしら?」

削板「そんなの決まっている!こんj」

結標「あっ、根性禁止ね♪」

削板「」
441 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/20(土) 22:43:24.77 ID:f8mrvexX0
結標「さあ、どうなのよ!?」

削板「…」

結標「…」<オマタセシマシター

削板「」ガツガツガツ!

削板「…」ガタンッ

結標「…」

削板「…ッ」ダッ

結標「……待てコラー!!」

<ヌオー!!
<ハヤサジャマケナイワヨ!

小萌「…」

小萌「えっと、先生たち2人分の代金は置いていきますー。お釣りは結構ですのでー」ソロー

店員「いえいえ。少々お待ちくださいませ、お客様」ガシッ

小萌「あのー、自分たちの分は払いましたのでー」ダラダラ

店員「いいえ。お連れの方の分がまだですよ?」ニコニコ

小萌「そ、それは、そのぉ…」

店員「困りますねー。しっかり代金は払っていただかないと」つ【伝票】

小萌「ぶふぉ!?」

店員「ちゃんとこちらの代金を払っていただかないと…」

店員「皮剥ぎますよ?」

小萌「」
442 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/20(土) 22:53:45.16 ID:f8mrvexX0
短いですが今回分は以上です。おそらく吉○家にこんな店員はいないのでご安心を。
>>1は生まれてこの方行ったことが無いのでわからないけどね。

>>426 パトリシアかわいいよパトリシア。

>>428 曲がりなりにも国語を教えている身なので…。

>>431 さて、どのアトラクションから回ろうか?


次回は水曜日までには。てか、ageたのにageってないのは気のせいか?
いうもレスには感謝を。ではまたノシ
443 :ちょっと訂正?  ◆sk/InHcLP. :2011/08/20(土) 22:57:31.81 ID:f8mrvexX0
ageたのにageってないのは気のせいか?→なんか変な文章だった。気にしないで。

(デート)プランの修正は容易ですので、ドシドシどうぞ。では今度こそノシ
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/20(土) 23:04:57.93 ID:o9xCiwTco
agaってたのでポチッた
しつもーん 名前表記と苗字表記の差は何かあるん?
ただのプッシュキャラだけ名前表記と言う感じかな?
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 00:44:28.21 ID:dMMBBmySO
乙です
実際に皮剥ぐぞ、って言われたら糞怖いよな

デートは植物園とかどうだろ
あとは恐竜博物館とか
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 15:01:33.23 ID:bmEYf4tw0
乙!
この店員って、もしかしてア○テカの魔術師?
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 12:07:21.59 ID:L9BuQoQ/0
                /:../:..:..:..:..:..:..:..:..:..:.ーヘ
              〃..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:,'..:..:..:..:..ト、  ____
               /..:..:..:..:..:..:..:..:/:..:..:../:..:..:.ヽ:..:..:..V´:.:.:.:.:.:.`丶
                /..:/..:..:..:..:..:..://.:..:../|:..l:..:..:..:丶:..:.ヽ ̄ `丶:.:..\
             ′{:..:../:../ --/.:..:..' |:.ハ:..:ヘ:..:..:..:..:..:\_  \:..丶
           /:/:.|:..:.|´/ / __' /  |/_」:..ハ:..:..:|:..:..:.ト、. ̄`  \:..
           /://: |:..:.}/ ィチうバ`   チう卞 i:..:..ト、:.:..|         ヽ
        ̄´_/ィ:..:..ハ:..:.l!  ヒ r'リ }⌒{ ヒ rリ' /}:..:l i:.:.|
           /..:..:..:ヘ:.:.ゝ、 __ ノ  , 丶__ ノ .:.:} |:.:,′
             /..:..:..:..:..:.\:.ヾ           /´l.:∧. !/
          /:ィ..:..:..:..:..:.:.:./:丶   `´  .ィ..:..:l/..:.ヽ\__
     ___///..:..:..:..:.:.:.:.:,'.:.:.:.:.:l>   <:.:.:.:.:.:..:..:...ヽー‐'
    ´ ̄ ̄´ ./..:./.:..:..:.:.:./.:.:.:.:.:r'ー─、__レ 、:.:.:.:.:..:.丶:..\
         /..:./..:..:, ──‐ '-、  /::::::::::Yヘ丶─- 、\:.丶、___,
       /.:../: / ヽ     \/≧/⌒ヽ}   __ \ `  ̄  ̄
     __/.:..ィ.':..:.{    ハ      ー-}:::::::::::::\  ─- 、}:、
       / .:..:.:|    }'´        \::::::::::::::`i    \\
      /..:../.:..:/、  ヽ/         }:::::::::::::::::|     V:.\
     /..:..:../..:..∧     {         |:::::::::::::::::l      }丶:..\___
 _.ィ..:..:../'..:..:..:..:〉   l          / {:::::::::::::::::|    ′ ハ  ` ̄ `
   ̄  ̄´  i..:..:..:./    ヽ  、   /  l::::\::::/::l /  / l
       |..:..:..:i       \ 丶 ,'   \:::::::::::/ '__...イ    }
448 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/24(水) 21:48:48.89 ID:EvJSX6+c0
こんばんは。今日から休日編です。が、今さらながら授業パートに間違いがあったので、訂正してお詫びします。

>>123 〇けそうなり 〇さやかなり 〇つれづれなり 

    〇ことなり 〇あはりなり 〇さらなり 〇豊かなり 〇あやにくなり 

    〇さすがなり 〇なかなかなり

(つまり、『はしたなし』削除。どう見ても形容詞です、本当にすいませんでした)


では投下。今回は美琴パートです。

449 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/24(水) 21:50:23.01 ID:EvJSX6+c0
〜6日目(土)〜

美琴「……んっ」<チュンチュン

美琴「ふぁーあ。あまり寝れなかったわね…」ゴシゴシ

美琴「」ポケー

美琴「」ブンブン

美琴「」ペチペチ

美琴「あーもう!しっかりしなさい御坂美琴!」

美琴「今日はアイツとのデートよ!寝惚けてた顔なんか見せられないわ!!」キッ

美琴「…///」カ―ッ

??「お゛ね゛えさま゛?」モゾモゾ

美琴「!」チラッ

白井「な に を 1 人 で や っ て い ま す の ?」

美琴「いやあの、そのぉ…」///

白井「…」ジー

美琴「…い、いいじゃない!楽しみなんだから!!」

美琴「そりゃあ、アイツはちょっとした息抜き程度にしか思ってないだろうけどさ」

美琴「わ、私にとっては大事な時間なんだからねっ!」

白井「…くすっ」

美琴「えっ、何で笑うのよぉ?」

白井「あの殿方の前でもそれくらい素直になってくださいな」

美琴「うぅぅ…」//
450 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/24(水) 21:52:32.34 ID:EvJSX6+c0
白井「そういえばお姉さま。確か今日から私服解禁でしたわね」

美琴「そうなのよー!まあ、いつもの制服も悪くはないんだけどね」ニコニコ

白井「こればかりはお姉さまが羨ましいですの」

美琴「いやー、ホント『上』に感謝よねー」

白井(しかし、なぜこのタイミングですの?まるで今日のために…)

白井「…考えすぎですわね」

美琴「?」

白井「とにかく、着替える前にシャワーでも浴びては?そんなに朝早いわけではないでしょうし」

美琴「う、うん。待ち合わせは10時だしね」

白井「まだ2時間ほど余裕がありますわね。ささっ、まずはシャワーを」

美琴「いや分かったけど、そんな急かさなくても…」

白井「何なら黒子も一緒に行きますが?」

美琴「断固拒否する!」ダダッ

白井「あ〜ん!つれませんの〜!」

美琴「テレポートで入ってこないでよ!」ガチャ

白井「さすがにそこまではしませんの」

美琴『…どうだか』

<シャー

白井「…さて、こちらも準備をっと」ガサゴソ

白井「ん?これは…?」パサッ
451 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/24(水) 21:53:55.30 ID:EvJSX6+c0
<ガチャ

美琴「ふぅー。大分スッキリしたわね」

白井「さてお姉さま。早速準備いたしましょう!」

美琴「へ?準備って何を?」

白井「もちろん、今日お姉さまが来ていくお召し物に決まってますの」

美琴「いや、それくらいアンタに頼らなくても大丈夫だけど」

白井「……だからこそ心配なのですが」ボソッ

美琴「何か言った?」ビリッ☆

白井「何でもありませんの」

美琴「うーん。まっ、アドバイスくらいはいっか」

白井「まあ黒子としましてもお姉さまの意見を第一にしたいので」

美琴「ふーん。とにかく選ぼっか。こんなの小学生のとき以来ねー♪」

白井「黒子もですの♪」

美琴「着るのはアンタじゃないわよ」

白井「」

美琴「さて、じゃあまず私が選ぶわよ」ガサゴソ

白井(…大体は予想できますが、とにかく最初はお姉さまのセンスにお任せしましょう)

美琴「〜♪」

白井(しかしこのお姉さま、ノリノリである)
452 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/24(水) 21:57:11.26 ID:fDvWSDo00
美琴「はいっ、これなんかどう!?」バッ

白井「」

美琴「…どうしたのよ黒子。これでもデ、デート用に選んだんだけど?」//

白井(照れてるお姉さまマジ天使。…ではなくて!)

白井「…確かにとっても可愛い服ですの」

美琴「でしょでしょ!」

白井「しかぁーしっ!中学3年生の今ドキ女子が、全身ピンクの上下フリフリは駄目ですのォォォォォ!!」

美琴「んなっ!?いいじゃない、可愛いんだし!」

白井「お姉さま…。仮にも年上の方とのデートなのに、その格好では厳しいですの」

美琴「で、で、ででで……////」カ―ッ

白井「その反応もお控えくださいまし!」

美琴「…うぅ。分かったわよ」

白井「さて、次いきますわよ!」

美琴「むぅー。さっきの自信あったのにぃ…」

白井(あっ、こりゃダメですの)



その後、美琴と黒子はさらに議論を深め……


美琴「これは!?」バッ

白井「ですから、パステルカラーで統一は控えてくださいまし!」


互いに妥協の一切無い話し合いの結果……


美琴「これでどうだ!」バッ

白井「フリフリは排除してくださいの!いや、個人的にはアリですけど!」


最終的に、白井黒子に全権を委任することで合意に至った。


美琴「これなら!」バッ

白井「なぜTシャツにゲコ太がプリントされてますのォォォォォォ!?」
453 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/24(水) 21:58:45.92 ID:fDvWSDo00
美琴「…結局アンタのコーディネートになっちゃうのね」ツーン

白井「仕方ありませんの。ささっ、こちらをお召しになって」バッ

美琴「はいはい。ちょっとあっち見てなさい、黒子」

白井「ど、どうしてそんなことを言いますの!?」ガーン

美琴「アンタだからよ」

白井「うぅぅ…。黒子は信頼されていませんの」クルッ

美琴「こういう場合はね」シュルシュル

白井「…」スゥー

美琴「…久々にこういうの着るから、何か慣れないわね」スルスル

白井「そうですわね。わたくしも実家に帰省したときくらいしか」

美琴「アンタって制限緩いんだっけ?」トントン

白井「お姉さまに比べれば、ですが」

美琴「…はい、いいわよ。こっち見ても」

白井「はいですの。…おお、やはりお似合いですわよ、お姉さま♪」ヒュン

美琴「そう?…そんなに私の好みじゃないけど、動きやすくていいわね」

白井「その感想はどうかと思いますの」

美琴「?」

白井(まったく、お姉さまの場合は殿方との付き合い方よりも淑女としての嗜みを覚えた方がいいですの)

白井「…あら、そろそろ時間ですの、お姉さま」

美琴「ん?…ああ、もう9時過ぎちゃってたのか。じゃあ行ってくるね黒子」タタッ

白井「お待ちくださいの!」ガシッ

美琴「えっ、何?今さら邪魔しようとしてもそうはいかないわよ!」

白井「まずはそのゲコ太バッグを置いてからにしましょう」
454 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/24(水) 22:00:34.98 ID:fDvWSDo00
美琴「えー!いいじゃないの、これくらい!」

白井「よくありませんの!こちらの手提げバッグにしてくださいまし」つ=□

美琴「ぶぅーぶぅー」

白井「そ、そんなに可愛い挙動にでても黒子は騙されませんの!」

美琴「…しょうがないわね。これで我慢するか」

白井(まったく、世話が焼けますの)ハァー

美琴「じゃあ、今度こそ行ってくるわね」ノシ

白井「いってらっしゃいませ」ノシ

<ガチャ

白井「…ふふふ。計画通りですの」

白井「このイヤホンを耳につけましてっと…。てすとてすと」ポチットナ

『……ザザー…ピー………あっ…おはよ……ます……ん…』

白井(キタ―――――――!!!)

白井(服に盗聴器をつけましたの!)キリッ

寮監『…ああ、御坂か。ふむ、今日は私服でお出かけか』

美琴『はいっ!昨日許可が下りましたので』

寮監『そうか。オシャレをしてデートといったところか。まったく、若いというのは良いものだな』ハァー

美琴『……寮監』

寮監『むっ?何だ、照れないのか』

美琴『そろそろ耐性がつきましたし。それより寮監』

寮監『どうした?』

美琴『…良い人、きっと見つかりますよ』ポン

白井「」
455 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/24(水) 22:02:05.80 ID:fDvWSDo00
白井(お、お姉さま?あの寮監に何てことを…!)ガクブル

寮監『……御坂』

白井「ひぃっ!?」

美琴『はい?』

寮監『ありがとう…』ガシッ

白井「!?」

美琴『…はい。お互い頑張りましょうね!』

寮監『ああ……ああ!』グスッ

白井(寮監、もう泣いてますの…)ププッ

美琴『ふふっ。では行ってきます』

寮監『ああ。気をつけてな』

美琴『〜♪』←鼻歌

白井(おっ、どうやら出かけたようですわね)

白井(それにしても、お姉さまの息遣いハァハァ)

白井(ああ、イイ!イイですわ!!)

美琴『あ、あー黒子ー。聞こえてるー?』

白井「はいですの!…へ?」

美琴『まったく、この私が電子機器で遅れを取るとでも思った?』

白井「なん……だと…?」

美琴『じゃあね、黒子ー』ブツッ

白井「! お姉さま?お姉さまああああぁぁぁぁぁ!?」
456 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/24(水) 22:03:58.17 ID:fDvWSDo00
白井「…」<プルルルル

白井「黒子ですの」

白井「…ええ、予想通りプランAは失敗。プランBを実行に移してくださいまし」

??『了解しましたー。では彼の現在地をあの人たちに送りますね』

白井「協力に感謝しますの、初春」

初春『いえいえ。どうやら面白いものが見れそうですし、おあいこということで』

白井「…そうですか。とにかく、彼女たちに連絡をお願いしますの」

初春『はいー!ではまたー』プツッ

白井「…」<プープープー

白井「…さて、わたくしも出発の準備をせねば」



ーーーいつもの公園ーーーーーーーーーーーー
美琴「よしっ、到着!えっと今は……9時30分か。ちょっと早かったかな」

美琴「…うー、さっきは寮監に見栄張っちゃったけど、やっぱり緊張するわ」ドキドキ

美琴「やばっ、心拍数上がってきた。一旦落ち着くためにもそこの自販機でも蹴ろうかしら?」

??「あ゛−。やっぱり早く来すぎたか?どっかで暇でも潰すか?」

美琴「ん?」バッタリ

??「あ?」グーゼン

美琴「…麦野さん?」

麦野「御坂じゃねえか。てか、何だその格好?常盤台って制服着用義務があるんじゃなかった?」

美琴「まあ私も昨日までそうだったけどね。今日から私服解禁なのよ」

麦野「は?つーか常盤台のトップがそれじゃあ示しがつかねえだろ」

美琴「…ん?それもそうよね。どうしてなのかしら…?」

麦野「お前も分かんねえのかよ…」
457 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/24(水) 22:05:26.45 ID:fDvWSDo00
美琴「まあいいじゃない。こまけえことは」

麦野「常盤台のエースってのは随分勝手なのね。ん?常盤台…?」

美琴「大丈夫よ。皆しっかりしてるし。…ってどうしたのよアンタ?」

麦野(常盤台ってことはもしかして…あの第5位が?でもそれならこの子まで私服解禁にする必要は…)

美琴「おーい。聞こえてないのー?」

麦野(…もしこれがあの第5位の仕業なら大したタマね。私も他人のこと言えないけど)

美琴「……オバサン」ボソッ

麦野「テメェ何か言ったか」ギロッ

美琴「いやいや、何も言ってないわよー」シレッ

麦野「…ケッ。まあいいや。テメェも男待ちか?」

美琴「そ、そうだけど。よく分かったわね」

麦野「…ま、まあ?わわわ、私も、男待ちだしぃ?」

美琴「えっ、嘘っ?マジで!? 誰、ねえ誰!?」

麦野「…オイ、テメェ舐めてんだろ?」

美琴「いいえまったく♪ …で、相手は誰かしら?」

麦野「むぅ…。ま、まずはアンタの方から…って言っても、アンタには上条しかいねえかぁ」ハァー

美琴「しかって何よしかって。嬉しいけど」//

麦野「いや照れんなよ」
458 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/24(水) 22:06:50.41 ID:fDvWSDo00
美琴「で?アンタの相手は誰よ?」

麦野「…言わなきゃ駄目?」

美琴「駄目」

麦野「…笑わないでよ」

美琴「おk」

麦野「………ら…よ」

美琴「?」

麦野「…浜面よ浜面!いいでしょアイツでも!」

美琴「…」←現在浜面の担任

美琴「ぶふぉ!?」

麦野「わ、笑うなぁ!!」//

美琴「あっ、ごめんなs…ププッ」

麦野「…畜生、だから言いたくなかったんだよ」ブツブツ

美琴「ホントにゴメンって。まあ、確かにアレでもいい奴だしね」

麦野「! あ、アンタ…!」

美琴(げっ、浜面のこと蔑んだから怒ったのかな?)

麦野「ああああ、アイツに手を出したら、、か、身体中に穴開けるんだからな!」//

美琴(怖ぇぇぇぇぇぇ!!それはツンデレじゃなくてヤンデレだろォォォ!?)

麦野「わ、分かった?」

美琴「」コクコク

麦野「ならよし。…あっ、いい感じに時間も潰せたわね。じゃあデート楽しみなさいよー」ノシ

美琴「アンタもねー」ノシ

麦野「……私のはデートっては言わない、、かな?」

美琴「え?」

麦野「…なんでもない。じゃあね」タタッ

美琴「あっ、うん…」

美琴「…今は9時40分か。あと20分でアイツと…!」ドキドキ

美琴「……あれ?てか、アイツが時間通り来たことなんかあったっけ??」
459 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/24(水) 22:13:17.00 ID:fDvWSDo00
今回分は以上です。次回は上条パートです。


>>444 >>1の場合はわかりやすさ重視ですね。例えば小萌先生は『月詠小萌』ですが、月詠ではわかりにくいですし(多分これは皆だけど)、
   美琴の場合は最初から御坂妹をこの表記で登場させる予定だったので、一応見やすさ重視で『美琴』表記にしてます。

>>445 店員「おやおや。バレてしまっては仕方ありませんね」ニコッ


次回は明日には。ではまたノシ   
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/08/24(水) 23:16:01.97 ID:c/nf4cET0

次も待ってる
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/08/25(木) 00:41:34.71 ID:g8RWKAoAO
むぎのんが浜面を諦めて少しずつ上条にって事は有り得るかな??
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/25(木) 02:07:24.38 ID:6V003jQZ0
            ___                              ,.  '´ ̄ ̄ `  、
           /     ヽ----、                            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
            /   r--- 、r// ̄〉〉                     /::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::∧
       /    { {´>'´ ̄ ̄  >‐- 、                     /:/i:::!::i::::::::::::i:!:::i:::::|::::::::::::ハ
        /      冫   / ̄  ´ ̄\`ヽ               |/N/j/j/WNハト、トN|:::::::::::::::::i
      /      〃  /       ヽ  ヽ \                  j!::|´ ̄`  '´ ̄_`  |:::::!:::::::::::|
.     //     /∧  /         }   i   ハ                |::!rf芹ミ   斗芋ミ!:::::|::::::::::::!
    ///     //|  V   /  /:!  /  ,ハ  :| ヽ  |       \       |::|代リ     代り八::「ノ}:::::::!
.   ///     // :ト、 ! /| :-/‐ト、/ ! /┼、 |  :} !        ト、     |::|::::::: r   :::::`¨´::!:::::レ'//::::|
  ///     //  | /イ j/_j/j/ jノ j≠ミx! /jノ―――-.、   !: i     !八  、   _,. ::::::/::::::「::/:::::八
  ///     //  V{^V∠ ,.ィ芹ミ    {rリ 八/´: : : : : : : : : : :\j: :|     !∧\  ̄ ,. イ::/__/レ'j/j/
. ///  /   /   ヽr/ !:| 代り     ゞ'....{/: :,. -‐: : : : : : : : : :/,ノ      ! ヽ:ト><-彳7´  `ヽ
///  /   /   / ̄7 // ::`¨´   '::::::://: : : : : : : /: : : :〈´ハ         _/{_7、 /     i
//   |   |     / /∧>‐- 、{`ーァ' ,/: /: : :// : : : /: / : : : :{: : }      /´「ソノ / /    / |
|   |   |    :/ //´     \ニイ´/: : ://: /j/{: :{: : : : :ハV     _/ ノ/r'7  '      i ,!
|   |   |   / //         \イ/: : ! !ィ芹ミメ、乂 : /∠  }|     /'´// r/   !     レ' |
|   |   |  :/ //             \: : :!:从 {{rり^ヾj/ィ芹^》ハ  /_/  i {  ∧       ! 八
|   |   | / /∧   `二ヽ      }_人! ゞご′   以リ彳{   {_,{   |八 Vハ |    / /
、!    |  / // \_/   \   ´   ヽ::::::::、_'_,. ¨´∧: ゝ  ヽ.V :|X !ヽ V} :!   , ' /
ヽ    ト、/  //!  /        >、,._      \ {: : ノ ::::::人 :八    ハ  :! |  }》 :!     /
| ! :|/  /〈  |  / /      ノ::レ'´ ̄ ̄ _ヽ. \-=≦-、/    / {! :|X:!  }》j    ! |
八 ! :!  ∧ ヽj-イ´        〃!:::{r──'----- 、_ \_ r'´ ニ⊇_ i  :{: | |  ,}冫   ∧|
  ヽ\|  /{ ` 7 /       / /|::八ー‐- 、    〈_ \_ ノ    ニV  :i! !X|  V    ハ八
  } 人∧乂-'//     _ / / /!::!ハ / ヽ}   _ノ } 〉┐____ ‐-}  !V:| / !  i     !  \
  ノ<「「//___∧{   r-' /  ヽ//|::|  !イ  /  /  // /}/ ト、  \  | |イ | |    八   \
. / 〈 // /  i!  _う__ノ  /://〈!::| :| | 〈_/「´`ー、,.rイ_}   | ヽ  r‐┐| j|o|  :!    ′ ヽ ___>、
/ 〉/ 〈.∧   !  {_ノ- '´ :// /!:::! .! |  {こ|  |《:| |_,}  .!  rく   | :! r! :! |  |   ,'     〉V/ ヽ
V/ 〉/ 〉∧   ヽr'__,/    // /r!:::| ,' :!  )、_!  ! 》! !〈  '  「   ハ :! r! :! |  |    |   ,.イ ∧  ハ
/ /∧ /∧ \   V /    // /ぅ|::::| / !  { こ|  |V/| |,ノ /   |  / } !/{ ! |  |    ! / /∧/  V/ }}

インデックス 打ち止め 滝壺理后

463 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/25(木) 23:13:45.23 ID:0/a2WqUJ0
こんばんは。

>>461 麦野→浜面 これ意外と大事。

>>462 これって元画像ある?


では投下。今回は上条パートです。
464 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:15:15.01 ID:0/a2WqUJ0
〜時はさかのぼって8時30分〜

ーーー上条宅ーーーーーーーーーーーー
上条「……ふぁーあ」<チュンチュン

上条「…」ポケー

上条「時計時計…」ガラガラー

上条「えっと、今は…8時30分。何だまだ8時30分……えっ?」

上条「や、ヤベー!遅刻だあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

??「…うーん。うるさいんだよ、とうま」ゴシゴシ

上条「い、いかんぞインデックス!このままでは上条さんは遅刻してしまう!!」

禁書「イカ?」

上条「それは昨日の刺身だ!美味しかったよな!?」

禁書「うん。でもとうま、今日はどよ」

上条「あああああ!!とりあえず歯だけみがいて行くか。すまんインデックス、朝飯は冷蔵庫から適当に…」

禁書「それは困るかも!…じゃなくてとうま、今日はど」

上条「ぬおおおおおおお!すぐに着替えなくては…!」アセアセ

禁書「ちょ、ちょっととうま!どうして女の子の前で堂々と着替えちゃうのかな!?」

上条「悪いなインデックス。今は時間が…」

禁書「ってそうじゃなくて!あーもうー!!」バッ

上条「無いんだ…って、え?」

<ガブッ
<イテエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!
465 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:16:41.95 ID:0/a2WqUJ0
禁書「…とうま、落ち着いた?」

上条「ああ。そうか、今日は土曜日だったのか。…にしても不幸だ」ジンジン

禁書「気づかせてあげたのにその態度はないと思うんだよ」

上条「うん、それに関してはゴメン。でも土曜かー。ゆっくりできるなー」ウーン

禁書「そうだね。でも外に出るのも悪くないかも」

上条「どうせお前は外食目当てだろ」

禁書「むっ。否定はしないんだよ!」

上条「せめて抵抗はしてほしかった…」

禁書「でもとうまも悪いかも。昨日はせっかくのお刺身だったのに、1人で外食なんかして」

上条「うっ。それは確かに悪かったが…」

禁書「大体、外食する余裕があるなら、もっと内装を充実するべきなんだよ!」

上条「要するに上条さんの豪勢な飯が食べたいと。それは我が家庭事情的に不可能です」

禁書「むぅー!」

上条「とにかく、せっかくの休日なんだからゆっくりさせてくれ。今週はキツかったんだよ」

禁書「…わかったんだよ」

上条「うむ、よろしい。さて、何して過ごそうかなー。…ってあれ?インデックスさん、今日は何曜日でしたっけ??」

禁書「しつこいんだよ。土曜日だってば」

上条「…」

禁書「とうま?どうしたの??」



美琴『じゃあさ、土曜の10時にいつもの公園で!遅れるんじゃないわよ』ビシッ



上条「…って今日のことじゃん!?えっと、今は……色々あって8時45分か」

禁書「とうま?また厄介事なのかな?」

上条「いや、ガス抜きだ」

禁書「?? 意味が分からないんだよ…」
466 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:17:36.28 ID:0/a2WqUJ0
上条「とにかく、全っ然危ないことじゃないから安心しろ」

禁書「わ、わかったんだよ」

上条「待ち合わせは10時にあの公園…。ここを出て公園まで着く時間に、その過程での不幸を加味すると…約50分か」

禁書「私でも10分かからないかも」

上条「これは上条さんの場合の話です。さっきお前に噛みつかれたことを踏まえると、今日のオレはとてつもなく不幸ということになるからな」

禁書「とうまが言うと本当のことみたいなんだよ」

上条「ああ。つまり、あと15分で身支度を整えなければ…」

禁書「とうまとうま。もう10分使えるんだよ」

上条「上条さんは10分前行動を心掛けているのです」

禁書「とうまの場合は10分後行動かも」

上条「…言われ放題だから少しは言い返してやりたいが、とにかく今は時間が惜しい。飯は食パン(生)で済ますか」

禁書「そ、それだと私がもたないんだよ!」

上条「くっ、確かに食パン7枚じゃインデックスはもたない。だが御坂との待ち合わせに遅刻した方が怖い。どうすればいいんだオレ!?」

禁書「…みさか?」

上条「!? こ、これはさらなる不幸の予感…」
467 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:19:02.39 ID:0/a2WqUJ0
禁書「えっと、とうま?みさかってあの短髪のことだよね?」

上条「は、はい。そうでございます…」←正座中

禁書「…ってことは、短髪とデートでもするのかな?」ゴゴゴゴゴ

上条「い、いや違うぞ。御坂はオレの息抜きに付き合ってくれるだけだって」

禁書「…」ジー

上条「あのぉ。インデックスさん、何なのですかその目は?」

禁書「…ここまでくると短髪が可哀想になってきたんだよ」

上条「?」

禁書「むぅ。しょうがないから今日は短髪にとうまを譲ってあげるんだよ」

上条「はぁ?」

禁書「さあとうま。急いで準備した方がいいかも」

上条「あ、ああ…」

禁書「…でもその前に」キッ

上条「え?」

禁書「がおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」カプッ

上条「んぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



〜9時10分〜

上条「…では行ってきます」ボロッ

禁書「なるべく早く帰ってくるんだよ!」

上条「…はい」ガチャ

上条「予定より遅れちまったな。少し急ぐか」スタスタ

上条「…げっ、エレベーターはまだ故障中かよ。今週ずっとだな」

上条「仕方ない。階段を下り」コツン

上条「おりてっとっとっと…」トテテテ

上条「あ゛」ツルッ

上条「ふ、不幸だー!!」ズザザー
468 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:20:34.40 ID:0/a2WqUJ0
上条「痛てて…。やっぱ慌てると碌なことがないな」ボロッ

上条「さて、公園へまっすぐ向かうかー」スタスタ

上条「ふう。次はどんな厄介事が…」チラッ

浜面「あっ」

上条「げっ」

滝壺「あっ、かみじょうだ」

上条「ああもう。ふこうだー」

浜面「おいおい!人と会うなり不幸だなんてひでぇぞ!」

滝壺「ふこう…?」

上条「お、おお。滝壺か。久しぶり」

滝壺「うん。そうだね」

浜面「お前、今日どっかに出かけるのか?」

上条「ああ。御坂がオレの息抜きに付き合ってくれるんだと」

浜面「は?息抜き?」

上条「おう。今週は大変だったからな。アイツも気を遣ってくれたんだろ」

浜面「…」

滝壺「ねえはまづら。かみじょうはひどく勘違いしてるのかな?」ヒソヒソ

浜面「気にすんな。これが上条の通常モードだ」ヒソヒソ

上条「何だかそこはかとなく馬鹿にされてる気がするんだが」

浜面「気にすんな。その通りだから」

上条「…」イラッ
469 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:22:00.54 ID:0/a2WqUJ0

<ソゲブ!
<グワシッ!?

滝壺「大丈夫、そんなはまづらは応援できない。はまづらも悪い」

浜面「うぅぅ…。手厳しいぜ」

上条「んじゃ、そろそろオレは行くわ。デート楽しんで来いよー」ノシ

浜面「あの野郎…っ!殴るだけ殴っといてどっか行きやがって…」

滝壺「はまづら」

浜面「はい?」

滝壺「パンチとビンタ、どっちがいい?」ニコォ

浜面「」



〜9時20分〜

上条「…まだマンションから200mも進んでねえぞ」ハァー

上条「さて、千里の道も一歩からっと…」

上条「次はどんなヤツが出てくるんだぁ?」スタスタ

上条「…って、さすがにそんなに変わったことばかり起こる訳じゃないだろ!」

上条「さあ、まっすぐ待ち合わせの場所…に……」ジー

老人「ふぅ〜。この老体に大荷物は堪えるのぉ」ゼイゼイ

上条(…なぜ中高生の多いこの第七学区で、こうも都合よくおじいちゃんが?)

老人「はぁ、はぁ…。少し休もうかの。あと50段は階段を上らねばならんからのぉ」

老人「…いかん。ここで休んではいつまでたっても目的地まで着かん。まだまだ若いモンには負けんぞ!」

上条「…」

上条「放っておけるかぁ!」ダッ
470 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:23:46.51 ID:0/a2WqUJ0
〜9時30分〜

上条「ぜい…ぜい…。な、なぜ米を20kgも運んでたんだあのじいさん…?」

上条「ま、まあ時間はまだある。このまま行けば…」スタスタ

??「きゃあっ!?」ドーン

上条「おわぁ!?」ガツーン

??「いったぁー…」ヒリヒリ

上条「ってぇー。…おい、大丈夫か?」

??「え、ええ…。というかすいません!こちらからぶつかってしまいまして…」

上条「い、いや別に気にしてないぜ。ほいっ(常盤台の子か。やっぱお嬢様なんだなー)」スッ

常盤台A「あっ、ありがとうございます」パシッ

上条「あまり急ぎすぎると怪我しちまうぞ。…ってあれ?その膝は…」

常盤台A「…あっ。い、いえ、先程擦りむいてしまったようですが、大丈夫ですわ。お気になさらず」

上条「そんな訳にいくかよ。こんな可愛い子が怪我してるってのに」

常盤台A「えっ?か、可愛い…ですか…?」///

上条「ちょっとそこで待ってろ。今コンビニで絆創膏買ってくるからな」

常盤台A「はい?ちょっ、あの…!」

上条「じっとしてろよー!」ダダダダダ

常盤台A「…行ってしまわれましたわ」ドキドキ

常盤台A「というか、この辺りにコンビニなんてあったかしら?」



上条「コンビニどこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ダダダダダ
471 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:26:16.35 ID:0/a2WqUJ0
〜9時50分〜

上条「お、お待たせ〜。大丈夫か〜?」ゼイゼイ

常盤台A「それはこちらの台詞ですわよ。…持ち合わせのもので簡単に止血はしましたし、わたくしは平気ですわ」

上条「そ、そうか。んじゃ、これ絆創膏な」

常盤台A「はいっ♪ わざわざありがとうございますの!」

上条「お、おう」

常盤台A「では自分で貼りますので…」

上条「ん?何言ってんだ?オレが貼ってやるよ」

常盤台A「へ?」

上条「ちょっとそこのポールに寄りかかってじっとしてな」

常盤台A(えっちょっ、殿方に絆創膏を貼ってもらくぇrちゅいおp@あsdfghjkl)////

上条「…これでよしっと。おい、もういいぞ」

常盤台A「…」//

上条「おーい。聞こえてますー?」

常盤台A「…はっ!ははは、はひっ!わたくしはだだ大丈夫ですましてますの!」

上条「日本語でおkだぞ?」

常盤台A「…はい。大丈夫です。わざわざすいません」フゥー

上条「いいっていいって。困った時はお互い様ってな。…そういや今何時か分かるか?」

常盤台A「はい?えと、9時50分ですね」

上条「…いかん。遅刻するぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」ダダダダダ

常盤台A「あっ。…行ってしまわれましたわ。まだ十分間に合うでしょうに…」<ピリリリ

常盤台A「はい?…ええ。プランBは成功。ターゲットに接触と同時に仕掛けました」

初春『ご苦労様です。では本隊に合流してください。場所は……』

常盤台A「…了解しました。すぐ向かいます」

初春『ではまたー』<ブツッ

常盤台A「さて、わたくしも行きましょうか…」ガサゴソ スゥー



常盤台A「…絆創膏なら持ってましたのにね」
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/25(木) 23:27:40.98 ID:lzvNdNhB0
おいおい
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/08/25(木) 23:29:15.15 ID:L7oMkBpAO
学園都市のお年寄りのエンカウント率ってどれぐらいなんだよwwww
474 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:29:56.96 ID:0/a2WqUJ0
〜9時55分〜

上条「や、やべぇ!時間ギリギリだ!!」ダダダダダ

姫神「あっ。上条くん。どうしたの。そんなに急いで」

上条「あと少し!あの角を曲がれば公園まで一直線だ!」

姫神「」

上条「よっしゃ!コーナーもクリア!!」

結標「ったく…。昨日はよくも…ってあら?上条くんじゃない?」

上条「このペースなら間に合う!」ダダダダダ

結標「ちょ、ちょっと!また無視か、無視なのか!?」

上条「ラスト150m!」

結標「ガン無視か。…よろしい、ならば決闘ね」

上条「もう少しぃ!」

結標「ここで食い止める…っ!」ザッ

上条「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

結標「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

上条「とうっ!」バッ

結標「なっ?と、跳んだぁ!?」

上条「っし!待ってろ御坂!」シュタッ

結標「…私の…負けね」ガクッ

姫神「上条くんが。飛んだ」
475 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:31:44.75 ID:0/a2WqUJ0
上条「よしっ!間に合ったぜ!」ダダダダダ

上条「おっ、自販機の前にもう御坂はいるな。相変わらず早いなー」

上条「おーい、みさくぁああああああ!?」ズボーン

美琴「あれ?今のは…?」クルッ

美琴「…気のせいよね。何か断末魔みたいだったし」

美琴「そろそろ10時ね。ちゃんと来るかな?」



上条「…っておいおい。学園都市に落とし穴かよ?」<パラパラ

??「はははっ!引っ掛かったな上条ぉ!」ザッ

上条「…やっぱりアンタか。垣根帝督」

垣根「おう。こいつは『未元物質』を利用して規模よりも深さを追及したものなんだぜ!」

定規「ていうか、天下の第2位様が何をやってるのよ…」ザッ

上条(ん?垣根と一緒に女の子が??)

上条「つーか、なんで落とし穴なんか…?」

垣根「あ?そりゃお前、アレだ…。リア充爆発しろよコラ」

上条「は?」

垣根「あそこにいる第3位の顔見りゃ分かるぜ。てめぇらこれからデートだろ?」

上条「いやだからちが」

垣根「いいや違わねえな!いい加減自覚しやがれこの鈍感紳士が!」ビシッ

上条「それって褒めてんの!?貶してるの!?」
476 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:33:19.67 ID:0/a2WqUJ0
垣根「…まあオレはあんなガキに興味はねえがな。ったく、オレ好みの女はいないのかぁ?」

上条「結標さんは?」

垣根「あんな露出狂じみた女のどこがいいんだよ?てか、ショタコンとかマジねえわ」

上条「麦野さんは?」

垣根「いや、アレはねえだろ…。油断すると壁のシミになっちまうぞ」

上条「それもそうか。じゃあ…その後ろの子は?結構可愛いじゃん」

定規(! 鈍感紳士GJ!!)b

垣根「論外だろ。こんなガキ」

定規「」ピキッ

上条「垣根!後ろ後ろ!」

垣根「…ってあれ?お前、いつの間に…?」クルッ

定規「……かった…ね」

垣根「ん?」

定規「ガキで悪かったわね!!」ゲシッ

垣根「おまっ、そのドレスでフロント・ハイキックとか…」ガツン

垣根「だが、後ろに跳べばダメージは半減するぜ」ヒューン

上条「垣根垣根!下ぁ下ぁ!」

垣根「え?」

上条「あ゛」


<アアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!?
<フコウダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!?


美琴「…また断末魔が」
477 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:34:29.34 ID:0/a2WqUJ0
〜10時5分〜

上条「み、御坂〜。遅くなった〜」フラフラ

美琴「アンタ、どんだけ不幸な目にあってきたのよ…」

上条「えっとだな…」カクカクシカジカ

美琴「…呆れてものも言えないわ」

上条「ははは…。でも悪いな。今日はオレのために来てくれたのに、待たせちまって」

美琴「…私のためでもあるんだけどね」

上条「? 何か言ったか?」

美琴「何でもないわ。まあ、アンタにしては上出来じゃない?前は1時間も待たされたし」

上条「今回は?」

美琴「35分よ」

上条「ってことは、また30分前からここで待ってたのか。お前って結構動くのが早いんだな」

美琴(なんでそうなるのよ!?…楽しみだからに決まってるじゃない!)

美琴「ほら、じゃあ行くわよ」パシッ

上条「おう、よろしく…って、手をつなぐ必要あるのか?」ジー

美琴「みみみみ、道案内よ!アンタ今日どこ行くか分からないと困るでしょ!?」//

上条「そういうもんか…?まあとにかく、今日1日よろしくな、御坂」ニコッ

美琴「うん。よろしくね」

美琴(…今日1日は、逃がさないんだから)ギュッ
478 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:35:27.61 ID:0/a2WqUJ0
ーーー物陰ーーーーーーーーーーーー
白井「ぐぬぬぬぬ……!」ギリギリ

常盤台A「…」

常盤台B「し、白井さん落ち着いてくださいな」

常盤台C「気持ちはわかりますが、これも御坂様のためですわ」

白井「むむむむ…。分かってはいますの」

常盤台A「…」

常盤台B「あら?貴女も大丈夫ですの?」

常盤台A「…え、ええ。問題ありませんわ」

常盤台B「それならよろしいのですが…」

常盤台C「…?」

白井「さて皆さん。お姉さまも動き出しましたし、こちらも行きますわよ」

常盤台B「ええ。分かっておりますわ」

白井「その前に、こちらもテストしておきましょうか。皆さんもお願いしますの」カチッ

3人「「「了解」」」カチチチッ


『……で………くんだ………か…』

『……ずは………よ…』

上条『おう。…てか、そこならオレも分かるから手を握らなくても大丈夫なんだが』

美琴『い、いいの!今日は私が全部案内するんだからっ!』

上条『…ああ。よろしくな』


白井「…ぐぬぬぬ」

常盤台B「落ち着いてくださいな、白井さん」

常盤台C「しかし、御坂様も大分素直になられてよかったですわね」

常盤台A「え、ええ…」

常盤台C「…?」
479 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/08/25(木) 23:36:41.27 ID:0/a2WqUJ0
白井(…それにしても、わたくしはこれで良かったのでしょうか…?)<ピリリリ

白井「黒子ですの」

初春『もしもしー、白井さんー?』

白井「どうしましたの初春」

初春『いえ、分かってるとは思いますけど、御坂さんたちが移動したので報告です』

白井「ええ。今から追跡しますの」

初春『映像の記録はお願いしますねー』

白井「バッチリですの」シャキ つ【ビデオカメラ】

3人「「「おおー!!」」」

初春『では、私は衛星からの追跡やサポートを続けます』

初春『白井さんたちは尾行を継続しながら、映像・音声データから次の行動パターンを割り出して、私に報告してください』

白井「あっ、初春。それに関してですが、お姉さまの机から今日の行動プランのメモが見つかりましたの」

初春『へぇ〜。御坂さん、デートプランもしっかり立ててたんですねー』

白井「行動プランですの!」

初春『はいはい。ではそちらは通話の後でメールをください』

白井「了解ですの。映像と音声のデータは明日にでも渡しますわね」

初春『はいっ。完璧に編集してみせます!ではのちほど』<ブツッ

白井「…さて、メールに文面を打ちませんと」カチカチカチ

白井「では、わたくしはあとで追いつきますので、皆さんは先に追跡を」

3人「「「はい!」」」タタッ

白井「離れた際の連絡はこの小型トランシーバーでお願いしますの」

3人「「「了解」」」タタタタタ

白井「さて、早く合流しませんと…」カチカチカチ



??「…なるほど。初春さん、ですか」
480 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/25(木) 23:42:49.77 ID:0/a2WqUJ0
今回は以上です。ついに美琴念願の上条とのお出かけですね。だが、そこ忍び寄る影……に忍び寄る影。
という非常に面倒な構成になっております。書く分には楽しいけど。

今回は上条さんを(コメディー風に)とことん不幸にしてしまいました。…まあ、またフラグ建てやがったけどね。
というか、今回書いてて初めて気が付いた。インデックスと上条さんの絡み書きやすいわ。

次回は今週中には。ではまたノシ
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/08/26(金) 00:27:43.91 ID:GKj5zNNAO
>>1

482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/08/26(金) 02:36:18.87 ID:aFlL+gBAO
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 02:36:39.74 ID:xxBtp3AI0

                 ____
               '´        `丶
               /                \
            /     r           ヘヽ
              ,'     ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l〈
          |     |              |│                          _,  ー - ._ 
          |     |            _ト,L_                        //        ;\
          |   -=┴:┬: ァ : :7T:7下:/「:、 : !\                       //  .        |  \
          |ノ   厶イ:/! /-孑'´|/ |/二jハ:リ│                      〆――  ‐-  .., |    \
.           /     l: j,斗テ圷   弋iナ小/ ,|                     / : : : : :./i: : ;/|: /|:゛ヽ    〉
          |      |Vヘ弋)ン      `´ i:|∨|                      ̄|: :/|/  ,!;/  |/, |: : :|-─ナ'
            j/      ,'| ''       '    '': |: ' |                       ∨|i`\_,    _,メ ∨: i: : !´
           /     /.:|丶、   f^ーァ'   イ: :|: : |    - 3                 ` ;リr=ミ   r=ミi!: ;ヘ:│
        /     /|: :|(ヽl> `_ー_. イ:!:| : |: ハ                        .,イ"  ,ー―‐ 、 "|: :iノ: :i
          /     /-|: :|(>、` ー‐┴' ∧L| : !/: : '.                       !人  {      i !: :|:.: :|
.         /     ∧. |: :l \      ノ/ } |: :|ヽ: : :i                       .|: :|:、`` -,-- ィ 人 i:.: :|       _,、
        /     / ハ.|: :ト.、 \ー‐ / ,/ |: :| ∧:|_______________// \.//    /.|: :| ` 、:\    ヽ: : ;ノ
.      ,′    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ) _____./゙)_______/ __| |__///r=ミ; .:\_/:./
. \ __ |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ )_____/ 'ー--っ _____ ̄ __ ̄ _/.,--、_ ヽ:___/
    }`ト、|,   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)      __xく  -‐=彡'        丁ヽ } ハ ̄ ̄   {ヾヽ }ハ 〉:.ヽ
 \ | l| \   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   /\ l|  '´ ̄         ∧__,/.:.:.}   .゙、 .∧__,/.:.:.}/. !: :!
    | l|   |\j ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)  /\ │ レ'             i.:.:.:.:.:.:..:ノ     i.:.:.:.:.:.:..:.ノ |: :|
    | l|   |  }ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)  ./   |  | |              `ー‐´/      `ー‐´|  /: ;ゝ

484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 20:01:35.60 ID:cEB7dYLSO
>>1
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/08/28(日) 20:42:35.76 ID:5n5d2BWAO
まだか...お預けは厳しい...
486 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/29(月) 02:46:23.14 ID:slY6QhIA0
すいません。お待たせしてしまいました。
それで今回なのですが、前に『新約はキャラがわからんから無し』(キリッ とか言ってましたが、アレ撤回します。
という訳で、さっそく新約設定を使用します。宜しくお願いします

では投下。
487 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/08/29(月) 02:48:47.10 ID:slY6QhIA0
〜10時10分〜

ーーー風紀委員 第177支部ーーーーーーーーーーーー
初春「しかし羨ましいですねー。デートとあって御坂さん楽しそうですし」

初春「私にも素敵な出会いがありませんかねー?」<ピロリロ

初春「おっ、白井さんからデートプランが届きましたね。どれどれ…」

初春「…ほうほう。午前中は割とおとなしめですね。午後は御坂さんらしさ爆発ですが」

初春「よし、これでサポートが楽になりました!えっと、次の地点は…?」カタカタ



ーーー第7学区 とある歩道ーーーーーーーーーーーー
常盤台A「…ふむふむ。これが御坂様のデートプランですか」ジー

常盤台C「健気ですわね。昨日のうちに考えてたのでしょうね。やはり可愛らしい!」キャー

常盤台B「うぅぅ…。気になるけどカメラから目が離せない…!」

常盤台A「あとで代わってあげますね」

常盤台B「お願いします」

白井「今参りましたの」ヒュン

3人「「「おわっ!?」」」

白井「そんなに驚かれると傷つきますの」

常盤台A「ああ、すいません。耐性が無いもので」

常盤台C「参りましたの」

白井「」イラッ

常盤台B「え、えっと、お疲れさまです白井さん」

白井「…まあいいですの。さて、歩きながらですがこれを受けて作戦を少し変更しますの」

常盤台C「変更ですか?」

白井「ええ。あっ、カメラは映像さえしっかり撮れていれば構いませんので。声は気づかれない程度ならば出してもいいですわ」

常盤台B「了解しました」

常盤台A「それで、変更点は?」
488 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/08/29(月) 02:51:10.00 ID:slY6QhIA0
白井「まず二手に分かれますの」

常盤台C「と、いいますと?」

白井「当初は私の『空間移動』と貴女の能力を駆使して盗さ…もとい観察をする予定でしたが、これであちら方の動きも大まかに把握できましたの」

白井「そこで、尾行して観察を続ける追跡班と先回りして状況把握に努める待ち伏せ班に分かれて行動する。これが変更点ですの」

常盤台B「なるほど。…それで、待ち伏せ班は誰が?」

白井「まずはわたくしですわね。モノレールより早く先回りするにはわたくしの『空間移動』が必要ですので」

常盤台C「白井さん1人ですか?」

白井「いいえ。わたくしの他にもう1人…」

常盤台A「…わたくしですわね」

白井「ええ。万が一のときのリスクを考えますと、貴女が最適ですの」

常盤台C「えっと、つまり…?」

常盤台A「わたくしは上条様と先ほど接触したので疑われやすいですし」

白井「様?」

常盤台A「な、何でもございません!」//

白井「はぁ(…もしやあの類人猿、この子にも…!?)」

常盤台A「そ、そういう訳ですので、わたくしは待ち伏せ班に回りますわ」

常盤台B「そうですか…。残念ですわね、尾行の方が楽しいのに」

白井「わたくしとしても残念ですが、この作戦の成功のためならば我慢しますの」

常盤台C「サポートよろしくお願いしますね」

常盤台A「任せてください」フンス
489 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/08/29(月) 02:53:39.03 ID:slY6QhIA0
白井「で、貴女にはあの殿方のサポートも頼みますの」

常盤台C「サポート?一体何を??」

白井「えっと何といいますか、押し寄せる不幸から守ってほしいというか…」

常盤台C「ああ、財布を落としたらこっそり拾って元の場所に戻してあげたり転がってくるボールを蹴飛ばしたりですね。分かりました」

常盤台B「しかし、それらを2人で解決するのもデートの良さでは?」

白井「あの男の場合はそれだけでデートが終わってしまいますの」

常盤台B「それは否定できない」

白井「ですので、悔しいですがあの殿方のサポートをお願いしますの」

常盤台C「了解しました」

白井「ではこれからプランC改を実行しますの。さっ、行きましょう」サッ

常盤台A「はい。…2人とも、くれぐれも気を付けて。御坂様を頼みます」パシッ

常盤台B「ええ。バッチリ撮影しますわ」シャキ

常盤台C「いざとなったらわたくしがお守りしますので」

白井「では行きましょう」ヒュン

常盤台C「…ふぅ。わたくし、実は大変な仕事を任されたのかしら?」

常盤台B「こちらもこれでは交代は不可能ですかね。…あっ、早速お仕事のようですよ」

常盤台C「ぬおっ!もうですか!?」ササァー


<シュッ パサァ

上条「ん?」クルッ

美琴「どうしたのよ?」←手をつないだまま

上条「いや、今足元に転がってたボールが突如宙に浮いたかと思うとどっかに飛んでったんだが」

美琴「へぇー。まあ学園都市だからねー」テクテク

上条「だよなー」スタスタ
490 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/08/29(月) 02:55:53.09 ID:slY6QhIA0
〜10時15分〜

ーーー駅ーーーーーーーーーーーー
美琴「へぇ。アンタの携帯にでも電子マネーって付いてるのね」

上条「まあな。魔術師を追いかけるときにも役に立つしな」

美琴「は?」

上条「げっ」

美琴「…」ジー

上条「いやその、あのだなぁ…」アセアセ

美琴「…ちゃんと話してもらうわよ。その時の話も」

上条「えっとぉ…」

美琴「もう隠し事なしよ。鉄橋での約束、忘れたの?」

上条「…」

美琴「アンタは1人じゃない。…1人じゃないのよ」

上条「…分かったよ。そうだよな。お前には『あのこと』も知られてるし、もう隠したって意味無いのかもな」

美琴「そうよ。今さら隠したって無駄。私はもう決めたんだから。――アンタの力になるって」

上条「そっか。……ありがとな、御坂」ボソッ

美琴「ん?今何か言った?」

上条「な、何でもねえよ。…そういや、あの時もお前から手をつないできたんだっけ」

美琴「そうだったわね。…そうよね、私からだったわよね」//

上条「おう。あれは驚いたぜ。何せもう―――」



ーーーその後方ーーーーーーーーーーーー
常盤台B「約束?あのこと?…不確定要素が多すぎますわ」<ザザー

常盤台C「そう…です…わ…ね……」ゼイゼイ

常盤台B「…お疲れさまです」

常盤台C「あの殿方、よくアレで持ちますわね…」



ーーーさらにその後方ーーーーーーーーーーーー
??「…録音データにマズい情報が入ってしまいましたね。ここは自分の出番ですかね」

??「まあこれで大義名分ができた訳ですが。フフフ…」
491 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/08/29(月) 02:57:36.56 ID:slY6QhIA0
ーーー戻って前方ーーーーーーーーーーーー
上条「…とまあ、そんな訳で改札を通りたい上条さんなのですが」

美琴「何よ」

上条「えっと何と言いますか、手を…」

美琴「……放し、ちゃうの?」

上条「いや、そういう問題でなく」

美琴「まだ…もう少しだけ」ギュッ

上条「じゃなくて改札…」

美琴「少しだけだからぁ…ってあれ?」

上条「このままでは通れないと思うのですが」

美琴「…そうね。確かにここままじゃ無理よね」

上条「じゃあ放すぞー」パッ

美琴「あっ…」シュン

上条「うっ…」グサッ

美琴「…」シューン

上条「…ほらよ」パシッ

美琴「!」パァ

上条(どうしろっていうんだ!?)


結局手を放すことができなかった上条当麻は、美琴とお手々つないで仲良く改札に突入することになった。
ちなみに右手が自由だった御坂美琴はいつも通り改札を通ったが、その逆の上条当麻は苦労して左手を使って同じ動作をしたことも追記しておく。
492 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/08/29(月) 03:00:34.35 ID:slY6QhIA0
ーーーモノレール内ーーーーーーーーーーーー
常盤台B「…さて、さすがに自重ですわね」

常盤台C「ここでアレをやっては盗撮に間違えられますからね。ん?間違えられるって変じゃね?」

常盤台B「盗撮そのものですわよこれ。いやはや、駅の中ではヒヤヒヤしました」

常盤台C「何とかホームビデオっぽくして警備員の目を誤魔化せましたわ。あれも不幸の一種…?」

常盤台B(いえ、当然の対応ですが)


上条「うぐぐ…。変に捻ったから腕やら背中やらが痛い…」ズキズキ

美琴「あっ、ははは…。ゴメンね」

上条「まったく、結構恥ずかしかったしなー」

美琴「ゴメンってば」

上条「まあ今はそんなに気にしてないけどな。おっ、先生の病院だ」

美琴「(気にしてほしいんだけど…)ああそうね。よく分かるわね」

上条「オレにとっては家みたいなもんだしな!」

美琴「…」

上条「…」

美琴「…フォローした方いい?」

上条「いや、悲しくなるからいい」



ーーー病院 屋上ーーーーーーーーーーーー
御坂妹「…目標視認、とミサカは双眼鏡を覗きこみながら報告します」

10039号「やはりお姉さまとあの方でしたか、とミサカは事前の情報と照らし合わせて正解を確認します」

13577号「しかし4人揃ってうつ伏せとは、とミサカは自身や周りの状況を表現します」

19090号「で、でもやっぱり羨ましいですね、とミサカは意見を述べます」

妹達「「「「…」」」」

妹達「「「「とにかく今はスネークの報告を待ちます、とミサカは―――」」」」
493 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/08/29(月) 03:04:47.66 ID:slY6QhIA0
〜10時30分〜

ーーー第5学区 自然観察公園ーーーーーーーーーーーー
上条「ほぉー…」

美琴「ねっ、結構いいでしょ?」


美琴に案内されてやってきたのは、第7学区と隣接した第5学区の大きな公園だった。中央には円周1qほどの人工池があり、覗きこむと魚がいるのも窺えた。
周りは小さな森のように木々が生い茂っているが、どうやら池の周りの遊歩道にちょうど影を落とすように設計されているらしい。
学園都市という科学の整備された空間でも、ここだけには鳥のさえずりが聞こえ、魚が生まれ、人々が憩える自然が存在していた。


上条「ああ。ホントに心が洗われるみたいだ…。学園都市にもこんな所あったんだな。場所くらいしか知らなかったけど」

美琴「まあこの学区自体が全体的に落ち着いた感じだからね。生徒も大学生が主だし」

上条「そうなのか。それで、午前中はここでゆったり過ごすのか?」

美琴「ええ。アンタには少し刺激が足りなかったかな?」クスッ

上条「いや、日々に刺激がありすぎる上条さんにとっては癒しは大歓迎ですことよ」

美琴「そう?…それじゃ、ベンチに座ったり散歩したりしてゆっくり過ごしましょ」

上条「おう」


常盤台C「へぇ。こんな所があったのですね」

常盤台B「そうですね。我々の持つ学園都市のイメージとは少し違うかもしれません」<ザザー

白井『あっ、あー。もしもし2人とも聞こえますー?』

常盤台B「あら白井さん。お疲れさまです」

白井『首尾はいかがでした?』

常盤台C「デートとしては順調。ただし、不幸が手加減をしてくださらない。以上です」

白井『…なるほど。やつれてますわね』

常盤台B「あれは一種の才能ですね。いやー、トラックが歩道に突っ込みそうになったのには驚きました」

白井『えっと、その対処は?』
             カムフラージュ
常盤台C「わたくしが『光学迷彩』を使って車内に侵入、酔っ払い運転の男に代わって運転して路肩に停車させました」
                         ショックアブソーバー
常盤台B「その際に蹴落とされた運転手を『衝撃拡散』で受け止めましたので怪我人はいませんでした」

白井『…車に飛び移るなど、なんと危険な真似を』

常盤台C「ええ。でも落ちてもこの子が受け止めてくれるので、多少の無理は可能でした。歩道橋から飛び移るくらいは」

常盤台B「えっ、ちゃんと成功するって信じてたから、トラックから落ちたとき用の対策は無かったけど」

常盤台C「…ということです。って、えっ?」

常盤台B「えっ?」
494 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/08/29(月) 03:05:42.33 ID:slY6QhIA0
白井『…とにかく2人とも無事で何よりですの。後で2人には風紀委員から表彰しませんと』

常盤台B「それはそれは…」

常盤台C「で、そちらの準備は整いましたか?」

白井『ええ。この公園の地形も把握しましたし』

常盤台B「はい。サポートをお願いします」

白井『はいですの』

常盤台C「あっ、あと白井さん。そろそろよろしいでしょうか?」

白井『? そろそろとは?』

衝撃拡散「えっとつまり…」←元常盤台B

光学迷彩「こういうこと…」←元常盤台C

2人「「ですの!」」

白井『』イラッ



美琴「木漏れ日が綺麗ね…」

上条「ああ。木陰だから涼しいしな。散歩には最適だな」

美琴「ええ。気持ちいいものね」ウーン

上条「確かにな。…ところで御坂」

美琴「何?」クルッ

上条「今日お前私服なんだな」

<ズコッ
<ツルッ
<コテッ
<ズルッ
<ザバーン

上条「?」
495 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/08/29(月) 03:09:57.15 ID:slY6QhIA0
美琴「…今気がついたの?」

上条「いや、いつもと何かが違うなとは思ってたんだけど、そっか服装かー」

美琴「そ、そうなのよ。…で、どう?」

上条「は?いや、どうって言われても…」

美琴「どうなのよ?」ズイッ

上条「えっと、どうなんでしょう?」

美琴「こっちが聞いてんの!…服が似合ってるかって聞いてんのよ。言わせないでよ恥ずかしい」プイッ

上条「(なぜそっぽを向くんだ?)そっか。えっとだな…」


御坂美琴嬢の本日の服装は、上はTシャツよりも袖がやや短めの黒いシャツの中に黄色のキャミソールを着込み、下はデニムショートパンツに黄緑系のスニーカーである。
シャツの胸の辺りには淡いオレンジのハートが横一列にプリントされ、彼女の愛らしさを表現しているようだ。ちなみにハートの形は特に歪んでいない。綺麗なものだ。
このファッションでは、あえてシャツにすることで脇から腰まで伸びるラインが美しいくびれをそのままに表現し(決して身体の起伏をカバーしている訳ではない)、
鎖骨を見せるようにパックリ開いた黒からキャミソールを覗かせることで女性らしい色っぽさを見え隠れさせたり(断じて素でエロさが不足している訳ではない)、
ショートパンツを履いて太ももからくるぶしまで肌を大きく見せることで綺麗な脚のラインに目がいくようにしている(冗談でもまだ成長不足などとは言ってならない)。

…とか何とか説明したが、結局のところ動きやすいというのが本人談で、そもそもチョイスはすべて後輩の白井黒子である。
しかし、顔は可愛くて美形であるし、引き締まったウエストと健康的な肌の露出がよく見える私服姿は、どう考えても威力バツグンなのだが、


上条「うーん…。まあ、いいんじゃねえの」


上条当麻の回答はあまりにも軽かった。ちなみに本当に息抜きのつもりで来た彼は、いつもの袖が水色のTシャツにベージュのチノパン。
デートでも着飾らないというのであれば褒められたものだが、そもそも美少女発案の息抜きという名のお出かけをそのまま息抜きとして捉えてる馬鹿ではどうしようもない。
ということで、分かってはいることだったが、上条当麻と御坂美琴には認識の差がひどく激しいのだった。それだけだった。


美琴「…なーんか適当ね」

上条「いや、んなこと言われてもよ…」


やっぱりいつも通り。こんなに頑張って服を選んで(もらって)、頑張って話しかけて、手までつないだも、結局、コイツは私を女の子として見てくれない。
それは学園都市第3位としてよりも、常盤台中学のエースとしてよりも、ただの御坂美琴という女の子として悲しくて、情けなかった。
優しいコイツのことだ。私の今の気持ちを知ったら何と声をかけてくるかは火を見るよりも明らか。だが、そんなものには何の意味も無い。
そんなこんなで悲しみを堪えて、せめて今日1日は楽しんでもらって自分も楽しもうと、決意を新たにした矢先に、


上条「お前ってそもそも可愛いんだし、何着ても可愛いに決まってんだろ」


その決意は、原稿用紙の一行すら埋められない言葉の前に砕けた。
496 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/08/29(月) 03:13:32.81 ID:slY6QhIA0
美琴「ふぇ?…………はひぃ!?//////」カァーッ

<バタッ
<シライサン!?
<キメゼリフktkr!
<カッコヨスギダロjk…
<バシャバシャ ウップァ ダレカ、タスケ…

上条「? どうしちまったんだ御坂?熱でもあんのか??」

美琴「…」////

上条「返事が無い、ただの……じゃなくて、大丈夫か?」

美琴「…ぁぅ」////

上条「ったく、しょうがねえな。ちょっとおでこ失礼っと…」ピタッ

美琴「――っ!?」//////

上条「うーん、ちょっと熱いかもな。そこのベンチで休むか」スタスタ

美琴「…」///

上条「おーい、行くぞー」パシッ

美琴「!?」

上条「はいはい、美琴センセーはお疲れですから休みましょうねー」スタスタ

美琴「……もうどーにでもなれ」ボソッ


確か、このイベントの主旨は一応『知識の詰め込みすぎでもともと容量の少ない脳がはち切れそうだし、上条当麻には息抜きが必要じゃね』というものだ。
つまりこの言によると、上条当麻という少年は『息抜きする側』、要は『手抜きサイド』の住人のはずなのだ。


上条「さて横にしてっと…。あっ、御坂を寝せたらオレがベンチに座れねえじゃん!…まあいいや。膝枕すりゃ座れるだろ」

美琴「んな!?」


しかし、お馬鹿な彼はやはり『相手を癒す側』の人間、そう、『尽くしサイド』の住人なのだった。


<ふにゃー
497 : ◆sk/InHcLP. :2011/08/29(月) 03:18:34.60 ID:slY6QhIA0
今回は以上です。>>1は美琴の魅力は細さからのラインだと思います。
いつもレスをくださる方には感謝を。もう眠いので寝ます。
ではまたノシ
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/29(月) 03:51:12.52 ID:apxvjtUAO
>>1
いつも楽しみにしてる
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/29(月) 04:01:26.46 ID:fUGnx59SO

『尽くしサイド』なら軍覇もいけそうだな
>>1の魅力は肩甲骨と鎖骨
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/29(月) 09:08:09.82 ID:B92N7jtx0
上条さん容赦ねえなwww流石天然ジゴロといったところか

みさきちの部下はどうしてるいんだろ
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/08/29(月) 11:33:10.23 ID:VK6n2WIv0
『手抜きサイド』『尽くしサイド』に吹いたwwwwww
そして死掛けているのが一人……(17……)

502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/08/29(月) 12:54:03.93 ID:nTK/GQoAO
カップリング組ませるなら上琴以外で頼む。

上琴は大杉るし...(´・ω・`)
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/29(月) 13:23:46.92 ID:E5Qw4zkd0
>>御坂美琴嬢の本日の服装は、上はTシャツよりも袖がやや短めの黒いシャツの中に黄色のキャミソールを着込み、下はデニムショートパンツに黄緑系のスニーカーである。
シャツの胸の辺りには淡いオレンジのハートが横一列にプリントされ、彼女の愛らしさを表現しているようだ。ちなみにハートの形は特に歪んでいない。綺麗なものだ。
このファッションでは、あえてシャツにすることで脇から腰まで伸びるラインが美しいくびれをそのままに表現し(決して身体の起伏をカバーしている訳ではない)、
鎖骨を見せるようにパックリ開いた黒からキャミソールを覗かせることで女性らしい色っぽさを見え隠れさせたり(断じて素でエロさが不足している訳ではない)、
ショートパンツを履いて太ももからくるぶしまで肌を大きく見せることで綺麗な脚のラインに目がいくようにしている(冗談でもまだ成長不足などとは言ってならない)。

…とか何とか説明したが、結局のところ動きやすいというのが本人談で、そもそもチョイスはすべて後輩の白井黒子である。
しかし、顔は可愛くて美形であるし、引き締まったウエストと健康的な肌の露出がよく見える私服姿は、どう考えても威力バツグンなのだが、


お前はムッツリーニか。
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/08/29(月) 22:36:02.58 ID:PekD/yGl0
みさきたんはいつ出てくるのだろう
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/08/30(火) 21:05:09.81 ID:SagqT54AO
>>503

そのツッコミは思いつかなかった

確かにその通りだが
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
506 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/01(木) 23:24:31.31 ID:iSXpE95u0
こんばんは。今日生まれて初めて吉○家に行った>>1です。ただそれだけです。

>>499 ソギーが尽くすのは『死力』だろうがな…。ちなみに>>1のチャームポイントは足首かも。

>>500 もう少ししたら出てきます。

>>502 ノーコメント、とだけ言わせてください。

>>503 いえいえ、何をおっしゃいます。>>1は紳士ですぞ?

>>504 さらにもう少ししたらこころんのターンです。


では投下。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
507 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:26:56.81 ID:iSXpE95u0
〜一方その頃〜

ーーー第6学区 動物園ーーーーーーーーーーーー
浜面「おっ、猿がたくさんいるぞ!」<ウキャーキキー

滝壺「うん。はまづらみたい」

浜面「それどういうこと!?」

滝壺「なんだかかわいい。守ってあげたくなっちゃう」

浜面「…それはこっちの台詞なんだけどな」ハァー

滝壺「?」

麦野「あら?あの猿だけ山の頂上まで登っちゃったわね」

滝壺「おやまの大将だね」

麦野「浜面みたい」

浜面「お前らグルなのか!?」

麦野「うっさいわね。だからアンタは浜面なのよ」

滝壺「大丈夫。そんなむぎのに、そうむ・ぎ・のに罵られているはまづらでも、私は応援している」

麦野「はぁ?ボーっとしてて冗談すら通じないのかなー?そんな彼女じゃ疲れるよなー、浜面ぁ」

滝壺「彼女だから大丈夫。ねっ、はまづら?」

浜面「…えっとだな、あんまり喧嘩とかするなよ。せっかく遠出してきたんだからさ!皆で仲良くやろうぜ!」

滝壺「うん。大丈夫、仲良くやってるもんね、むぎの?」ニコォ

麦野「ええ。アンタに心配されるまでもないわ。ねぇ、滝壺ぉ?」ニコォ

浜面(今日はデート…なんだよな?今の2人からは黒いオーラしか見えないんだが…)

滝壺「…」ニコニコ

麦野「…」ニコニコ

浜面「……どうしてこうなった」
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508 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:29:18.48 ID:iSXpE95u0
麦野「ん?ちょっとちょっと浜面!」グイッ

浜面「どうしたんだよいきなり…って腕引っ張んな!」

滝壺「…」トテトテ

麦野「これこれ!あの猿たちにエサをあげられるだって!」

滝壺「ほんとだ。楽しそうだね」

浜面「どれどれ…おっ、1人100円か。結構お買い得だな」

麦野「でしょでしょ!」

浜面「てか、何でそんなにテンション上がってんだ?」

麦野「んなっ……い、いいじゃない楽しそうなんだからっ!」///

浜面(あっ、照れてる。なんか可愛いな)

滝壺「…」ギュ!

浜面「痛い痛い痛いっっっ!!何するんですか滝壺サン!?」

滝壺「…知らない」プイッ

浜面「?」<アノー

浜面「あっ、はい?」

係員「エサやり体験してみますか?」

浜面「ああ。えっと料金は……300円ですねわかります」

係員「?」

浜面「ちょっと待っててくれ…」ガサゴソ

係員「あっ、ちょっと待ってください!」

浜面「? どうしたんすか?」

係員「その…一旦あちらの方を止めてください」<オラオラー ポポポポーイ

浜面「は?…っておい麦野!」

麦野「ん?アンタもやれよ浜面。同族でしょ?」

浜面「同族ちゃうわ!つーかストップストップ!!」
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509 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:30:44.98 ID:iSXpE95u0
浜面「…ったく、金も払わず勝手にやる奴があるか」

麦野「あ゛?」

浜面「いえ、金を払うのが遅かった自分がいけませんでした」

麦野「よろしい」

浜面「うぅぅ…」

滝壺「大丈夫。はまづらは何も悪くないから。ねっ?」ナデナデ

浜面「…ありがとよ、滝壺。やっぱお前が最高だわ」ガシガシ

滝壺「///」

麦野「…」イライラ

浜面「さて、気を取り直してエサやりでもするか!」

麦滝「「おー!」」

麦野「へぇー。これがエサなのね」

滝壺「美味しそう」

浜面「…」

麦野「こらっ、食べるんじゃないわよ」ペチッ

滝壺「あいたっ」

浜面「…なぁ2人とも」

麦滝「「なに?」」

浜面「腕が無いとエサが投げられないよな?」

滝壺「うん。そうだね」

麦野「それがどうしたのよ?」

浜面「そのぉ、2人とも腕を放してくれないとオレがエサがやれないのだが…」

麦滝「「やだ」」

浜面「そんなぁ…」ズーン

係員「…」イライラ
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510 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:33:11.29 ID:iSXpE95u0
麦野「じゃあやろっか!」

浜面「おう!」←結局放してもらった

滝壺「楽しみ」

係員「ではこちらのエサが無くなるまでどうぞ」つ【えさ】

浜面「ああ。じゃあいくぞ猿たちよ!」

猿たち「ウキャー!(浜面爆発しろや!!)」

滝壺「えい」ヒョイ

猿たち「キキャー!(滝壺さんのエサktkr!!)」タタタッ

滝壺「よいしょ」ヒョイ

猿たち「キキー!(ぬおっ!?滝壺さんわかってらっしゃる!)」タタタッ

滝壺「お猿さんたちかわいいね。やっぱりはまづらみたい」

猿たち「ウキャキャー!!(あんなのと一緒にせんでください滝壺さん!)」

浜面「ふぅ。楽しそうで何よりだ。よし、オレも…それっ!」ヒョイ

猿たち「ウキャキエー!(はーまづらあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)」ダダッ

浜面「ぬおっ!?なぜかエサじゃなくてオレに向かってくるぞ!?」

係員「危ない!」

滝壺「はまづらっ!?」

浜面「くっ!」

猿たち「キャカキャー!…アキャー!?(死ねやはまづ…なにぃ!?)」バチーン

浜面「…へっ?」

麦野「いやー、やっぱり楽しいよなぁ。こう、猿どもが怯えてるさまってのはよぉ!」ブオン

猿たち「キッ、キャァ!?ウキッ!(ちょっ、麦野サン!?ぐわあ!)」バチーン

麦野「おらおらどうしたぁ、このクズどもがぁ!!」ブオンブオン

猿たち「キッ、ウキャキャ!?(おい!動物虐待だろアレ!?…あっ、でも何かいいかも)」

麦野「ぎゃははははっ!」ブオンッ

猿たち「ウキャキュ!キャキヤ!(もっと!もっと強くぅ!)」

浜面「…」
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511 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:34:57.90 ID:iSXpE95u0
麦野「……テンション上げすぎた」ズーン

浜面「ま、まあ良かったんじゃねえの?楽しみ方は人それぞれだしな」

浜面(それに一応助けてもらった訳だし)

滝壺「…」ギュウ!

浜面「っ、いてて!?またかどうしたんだよ滝壺!?」

滝壺「…」プイッ

麦野「…」ニヤニヤ

浜面「?」

麦野「…おっ、今度はウサギか。へぇ、可愛いもんだな」

浜面「あ、あの麦野が『うさぎさん可愛いっ!(裏声)』だと…」

麦野「」ガツッ

浜面「」

麦野「まったく、コイツは女の子を何だと思ってやがる」

滝壺「女『の子』?」

麦野「…」ギロッ

滝壺「…」ニコォ

周り(なにこの人たち怖い…)

浜面「いってー。手加減しろよな、麦野」

麦野「さっきのはアンタが悪い」

浜面「ま、まあな。悪かったよ。…にしてもウサギって可愛いよなー」

麦野「そうよねー。なんか守りたくなっちゃうっていうか…」

浜面「まるで滝壺みたい」

滝壺「はまづら…」///

麦野「…」イラッ

浜面「さて、ウサギさんを満喫した後はっと…」
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512 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:36:35.08 ID:iSXpE95u0
<ガオー

浜面「やっぱ動物園といったらコイツだよなー!」

滝壺「トラ…」

麦野「はぁー。浜面、アンタも男の子ねー」

浜面「うるせえ。男はいつまでたっても心は少年なんだよ。いやー、カッコいいな!」キラキラ

滝壺「むぎのみたい」

麦野「あ?」

滝壺「むぎのみたいだね」

麦野「は?」

滝壺「だから、むぎ」

浜面「ああああああああああああああ!!もうよせ滝壺ぉ!これ以上は危険だ!」

滝壺「そう?大丈夫。冗談すら通じない人は浜面の相手にはふさわしくないみたいだし」

麦野「!」

滝壺「そうだったよね、むぎの?」

麦野「…え、ええ。そうよね」ヒクヒク

浜面「……はぁ。どうしてコイツらこう、仲が良くねえんだ。誰か教えてくれ…」

トラ♂「ガルルー(んなこと知るか。自分で考えろ。つーか可愛いなあの子たち…)」

トラ♀「グルル…(アナタ…?)」

トラ♂「ガオッ!?(なっ!オマエ!?)」

トラ♀「グルルゥ…(人間相手に…浮気ですか?)」

トラ♂「ガォ…(だって……可愛いじゃん、あの子たち)」

トラ♀「グルルル?(私よりも?)」

トラ♂「ガオッ(うん)」

トラ♀「グルッ…(そう。…よろしい、ならば戦争だ)」キッ

トラ♂「」

<ガルルー グオー

浜面「おっ、キャットファイトだ」カシャカシャ

滝壺「仲良しだね」

麦野「混ぜてもらえないかしら?」

浜面「えっ?」
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513 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:38:06.70 ID:iSXpE95u0
〜11時00分〜

ーーー第5学区 自然観察公園ーーーーーーーーーーーー
美琴「うぅぅ…」

上条「ん?もう大丈夫か?」

美琴「うん…」

美琴(って、なに私が癒されてんのよー!?)

美琴「もう、大丈夫だから…」ムクッ

上条「そっか。なら良かった」

美琴「うん…」チョコン

上条「…」

美琴「…」



ーーー物陰ーーーーーーーーーーーー
白井「ぐぬぬぬ…」

常盤台A「もはや長年連れ添った夫婦のような雰囲気ですね」

白井「そうですわね。腹が立ちますの」

常盤台A「羨ましい…」

白井「どちらがですの?」

常盤台A「え!?そ、それはそのぉ……どちらも」ボソッ

白井(もうお姉さま云々ではなく、とりあえずシバきたいですの)



ーーー違う物陰ーーーーーーーーーーーー
光学迷彩「とりあえず、動かないでいてくれますと助かりますね。不幸がないし」

衝撃拡散「ですわね。まったく、あの2人は微笑ましいものです」

光学迷彩「あの雰囲気でもカップルじゃないなんて…。まともじゃないわ」

衝撃拡散「それは同感ですわね」
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514 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:39:03.91 ID:iSXpE95u0
ーーーベンチーーーーーーーーーーーー
上条「…さて御坂。喉乾かないか?」

美琴「ん?…うーん、乾いたかも(ホントは緊張しっぱなしでカラカラなんだけど)」

上条「そっか。じゃあ買ってくるからちょっと待ってろ」

美琴「そう?私も一緒に行こっか」

上条「いいよ。ちょっと行ってきて飲み物買ってくるだけだし」

美琴「いやそうじゃなくてアレ」ビシッ

上条「?」

美琴「どうもここの自販機、ここから池を挟んでまるっきり反対側にしか無いみたいよ」

上条「不幸だ…」

美琴「だから、一緒に行きましょ?」シュタ

上条「おう」スタッ



ーーー違う物陰ーーーーーーーーーーーー
光学迷彩「…さて、また忙しくなりそうですよ」

衝撃拡散「頑張ってくださいまし」b

光学迷彩「こうなったら意地でも守ってみせますよ」ササァー

衝撃拡散「…あっ、もう見えないですわ。さすがですね」
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515 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:40:16.15 ID:iSXpE95u0
ーーー遊歩道ーーーーーーーーーーーー
上条「いやー、にしてもいい天気だなー」<ミーンミンミーン

美琴「そうよねー。あー暑いー」パタパタ

光学迷彩(御坂様の汗の匂い嗅ぎたいなー)←能力使用中

上条「うーん…。さすがに日陰じゃない場所もあるか」<ジリジリ

美琴「バランスの問題じゃない?多分時間ごとに影が落ちる場所が違ってるのよ」

光学迷彩(汗ばむ御坂様ハァハァ…)<ザザー

常盤台A『えっと、聞こえますか?貴女は返事できませんし、聞こえてるものとしてお話しますね』

光学迷彩(ああ…。また不幸が襲ってくるのか…)


彼女が思ったことは、まるで運命で定められたかのように現実となっていき……


常盤台A『2時の方向からサッカーボール!』

光学迷彩(ヘディング!)ポーン


透明な少女の努力を嘲笑うかのように、立て続けに不幸は舞台へ現れ……


常盤台A『人工池から水切りの石!』

光学迷彩(もっと安全に遊べ!)ゲシッ


わずか500mの距離が、彼女には途方もなく長い道のりに感じられた。


常盤台A『8時の方向から流鏑馬の矢!』

光学迷彩(何のこっちゃ!?)パシッ


上条「ヤシの実サイダー美味しいなー」ゴクッゴクッ

美琴「あ、あのさ、そのサイダー私にも一口…」//

光学迷彩「」
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516 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:41:30.05 ID:iSXpE95u0
〜11:50〜

上条「ふぃー。今日は御坂と会ってから不幸という不幸もないし、いい感じだなー」

美琴「そ、そう?(私と会ってからいい感じって…キャーキャー)」クネクネ

上条「? で、次はどこ行くんだ?」

美琴「…ん?ああ、次はね―――」



白井「…どうやら移動するようですの」

常盤台A「ということは、次はあそこですか」

白井「ええ。先回りしますわよ!」パシッ

常盤台A「はいっ」ヒュン



衝撃拡散「おや、どうやら移動するようですわね」

光学迷彩「」

衝撃拡散「ほらほら、しっかりなさい」ペチペチ

光学迷彩「うぅぅ…。不幸が襲ってくるぅ…」

衝撃拡散「お疲れでしょうが、御坂様たちが移動されたので我々も動きますわよ」

光学迷彩「はーい…」



??「…ふぅ。助かりました。…えっ、昼食?それくらいは奢りますよ」
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517 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:43:37.62 ID:iSXpE95u0
〜12:20〜

ーーー第4学区 大通りーーーーーーーーーーーー
上条「ああ、なるほど。ここか」

美琴「うん。ここだったら世界中の料理が食べられるしね!」

上条「世界中の料理か……ウチの居候には内緒にしておこう、この場所は」ボソッ

美琴「? まあいいわ。さっ、行きましょ」スタスタ

上条「えっと御坂サン?今から行くお店ってのは…?」

美琴「安心しなさい。アンタの懐事情も考えてあるから」

上条「面目ない…」

美琴「気にしない気にしない♪」パシッ

上条「ん?」<ギュッ

美琴「じゃあ、行こっ?」ニコッ

上条「…おう!」



ーーーイタリアンレストラン『あくぃなす』ーーーーーーーーーーーー
上琴「「いっただっきまーす♪」」

美琴「――っ! こ、これは…半端じゃなく美味い!パスタってこんなに美味しく作れるモンなのね…」パクパク

上条「確かにこれは美味いな…。でもどっかで食ったことあるような…?」ムシャムシャ

美琴「アンタがこんなに美味しいパスタを食べたことあるとは思えないけど」

上条「うっ。まあそりゃお前よりも食生活は貧相だが…。てか、ここって有名なのか?」

美琴「うん!ここはねぇ、本格派のイタリア料理が手ごろな値段で楽しめるって学園都市でも名が知られているトコなのよ」

上条「へぇー」

美琴「で、シェフは日本人なんだけど、本場イタリアのある意外な場所でパスタの作り方を教わったんだって。どこでだと思う?」

上条「意外な場所?ポンペイ?」

美琴「分からない?答えはね……教会よ!」

上条「教会ぃ!?しかもこの味と名前……まさかな」



ーーーイギリス 『必要悪の教会』女子寮ーーーーーーーーーーーー
??「へくちっ」

??「おや?どうしました?」

??「いえいえ。何だか噂をされた気がするのでございますよ」
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518 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:45:49.45 ID:iSXpE95u0
ーーーインド料理専門店『すぱいし〜』ーーーーーーーーーーーー

<ワイワイ ガヤガヤ

常盤台A「…とまあ、結局カレーを頼んでしまいましたが」モグモグ

白井「あとでしっかり手を拭いておかなければいけませんの」パクパク

常盤台A「そうですね。…それにしても御坂様、楽しそう」ジー

白井「会話を聞く限りですとお姉さまの方から積極的に話しかけておられるようですし、いい傾向ですわね」

常盤台A「ですわね。…ところで白井さん」

白井「ナンですの?」

常盤台A「ぶふぉ!?」

白井「…」

常盤台A「あっ。すいません白井さん、その、ププッ」

白井「一体ナンナンですの!?」

常盤台A「ぶふぉぉ!?」

白井「」



ーーーそば処『かおり』ーーーーーーーーーーーー
光学迷彩「いやー、疲れたからそばが美味いですね!」ズルズル

衝撃拡散「…早くしてくださいまし。わたくしもお腹がすいてますのよ?」グゥ〜

光学迷彩「食事時くらい休めばよろしいのに」ズルズル

衝撃拡散「いえ!御坂様があんなに楽しそうなのに、撮らない手はありませんわ!」シャキ

光学迷彩(何というか、もう大分染まってますね)



ーーーメキシコ料理店『あすてか』ーーーーーーーーーーーー
海原「ふぅ。それにしても先ほどは助かりました」

??「いいえ、てか何で溺れてたんですか、とミサカは師匠に質問してみます。あっ、タコス超うめぇ」モグモグ

海原「いやはや、彼の鈍感ぶりについ、といいますか」

17600号「まったく…池から引き上げるこっちの身にもなってください、とミサカは少々愚痴ります」

海原「ははは。申し訳ありませんでした。自分の不注意ですね」

17600号「あれだけ水を飲んだのにもう平気なのですか、とミサカは驚きを露わにします。…心配して損したぜチクショー」ボソッ

海原「? どうかしましたか?」

17600号「な、なんでもありません、とミサカは―――」
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519 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:48:32.63 ID:iSXpE95u0
〜13:00〜

ーーーイタリアンレストラン『あくぃなす』ーーーーーーーーーーーー
上琴「「ごちそうさまでしたー♪」」

上条「いやー、久々にいいモン食ったぁー」ニコニコ

美琴「そうねー。ま、また2人で来る?」

上条「ん?おう、いいぜ」

美琴「やった♪ や、約束だからね!」

上条「へいへい。さてこれからどうす……」ポケー

美琴「? どうしたの……」クルッ

麦野「ん?」

浜面「うわっ」

滝壺「やっほー」ノシ

上条「浜面……お前…」

美琴「アンタ、見た目はアレでも中身はイイ奴だと思ったのに…」

浜面「いやえっとあの、何を勘違いしてるか分からないんだが」

上条「さあ行こう御坂。もうオレには何も聞こえないぞ」スタッ

美琴「…そうね。久しぶりに学園都市の暗部を見た気がするわ」スタッ

浜面「ちょっと待て!これには深い事情が…!」

滝壺「はまづら。とにかく座ろう?」

麦野「そうね。じゃないと通行の邪魔になるわよ」

浜面「何かオレが物凄く悪いみたいな雰囲気なんだが…」

上条「…まあいっか。とりあえずお前の言い分だけでも聞こうか」

美琴「そうね。担任にどれほどの言い訳ができるか、見物ね」

浜面「オレはオマエらにまで弄られなきゃいけねえのかよ…」
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520 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/01(木) 23:50:25.18 ID:iSXpE95u0
<カクガク シカジカ

上条「ふむふむ。なるほど、わからん!」

浜面「うげぇ!?オマエなら分かってくれるかと思ったのに…」

上条「いやいや。上条さんはそんなに女性関係で悩んだことはありませんよ」

麦野「うわぁ…」

浜面「うわぁ…」

美琴「はぁ…」

滝壺「だいじょばない」

上条「?」

美琴「…ま、まあ私たちは食事もとったし、そろそろ行こっか」

上条「そうだな。じゃあな浜面。末永く爆発しろーい」ノシ

美琴「月曜日に反省文ね。いや、そのまま黄泉川さんに引き渡そうかしら?」ノシ

浜面「何なんだよその捨て台詞は!?」

滝壺「はまづら。店内ではお静かに」

浜面「あっ、悪い滝壺。しっかし上条のヤツも他人のこと言えねえよな。あんなに可愛い子とデートしやがって」

麦野「へぇ。誰が可愛いんだって?」

浜面「だから御坂美琴先生だって。言わせんなよ恥ずかしい。…って、えっ?」

麦野「ふーんそうなのー。あのクソガキの方が私の数十倍は可愛いと」

滝壺「……はまづら」

浜面「いやその、ちょっ」

麦滝「「キシャ――――――!!」」

浜面「うぎゃああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


シェフ「…何かうるせえな。まっ、いっか。〜〜♪」ザクザク

コック(相変わらずマイペースだな。誰の影響なんだか)グツグツ
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521 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/01(木) 23:53:30.98 ID:iSXpE95u0
今回は以上です。息抜きはついに怒涛の美琴ワールドへ。
つーか、レストラン『あくぃなす』ってマジでありそう……。もしパクリだったらゴメン。
ではまたノシ
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522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/09/02(金) 00:02:06.76 ID:fseX3VZh0
オルソラのパスタ食いてぇ
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523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/09/02(金) 00:02:43.82 ID:fseX3VZh0
スマソ、乙忘れとった
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524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/02(金) 10:10:07.69 ID:FcCfntil0

浜面の頭を背伸びしてなでる滝壺に萌えたwww


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525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/02(金) 18:29:13.25 ID:6uPi6LPY0

オルソラの弟子になった場合の苦労想像してワロタ
あと浜面もう一度ソギーにすごパされろ
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526 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/02(金) 18:30:31.48 ID:6uPi6LPY0

オルソラの弟子になった場合の苦労想像してワロタ

あと浜面もう一度ソギーにすごパされてしまえ
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527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/09/02(金) 19:19:55.87 ID:eOoTISx/0
オルソラ嫁にほしい
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528 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/02(金) 22:57:00.10 ID:6uPi6LPY0
>>525>>526
微妙に違う連投スマソorz

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529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/03(土) 02:28:39.13 ID:jf07dq9SO

オルソラって怒ったら中華鍋とか圧力鍋とか土鍋とか出刃包丁投げてきそうだな
もしくはアニェーゼ部隊を呼び寄せるとか

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530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/03(土) 03:52:50.79 ID:e44NM6xDO
>>529
物を投げるのは母さんの特権だよ
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531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/06(火) 23:53:18.84 ID:ap1kWyhx0
          ∠ニ、ヽ
         ___)ノ
       /: : : : : : `ー.、                                  _,. -―‐- 、
      ノ://: / /: : :ヽ: :ヽ                               /  ,.  \  \
  -=≦: /://、_レイ:/|: : ∧: :}                               { / >―-ヽ  ヽ
   ___ノ: :V: !: N__j/ j/!/_ V八                                 <j 《       ヽ  ハ
  ´ ̄フ: :{ !∧ | ´ ` 、 ´ `{┌ヽ                            / ∧7T ‐ァ 、__》_  i
   -イ: : ノ>V (⌒ヽ  人}、〃`_                           / レヘト芯レヘ斗<  <  |
    -=≦_,.イ} ≧=-'⌒ヽ=-{{〃⌒ヽ                     /∧_j\!ゞ'  弋り八「 ̄ ,ノ!
     〉 r'´_〉 / /、ー-、  r ヽ、\                         } ,j_ぅ}:::::ヽ' ___,. イ∧   ト、
  ___/ 冫  } { ト、 \  \U-、_〉〉′                    _/_/_/:::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ\   \
. /    ヽ_// ヽ ! \ \  } 八´                     _{>::::::::::::::::::::|::/:::::::::〈{  | ヽ\    \
|     /  |   :ト、_,ヘ_ト、_メ、  ! \                    _,.≧:::::::::::::::::::j∧::「ヽ!::\__j :!  :}     \
|   ∠  レク  j_∧_j乂}トrゥ从ト、「 `                         />∧/jハ「レ'|7、::::::Y^V≧┤ ハ   __ヽ
八___/从ト〈〈} 八个‐″ ,ノ 、イ人! ヽ                      //j爪{厂,  {厂j/!:::::ミ、ノ< 〉   }___/   \
   \ _j∧_,厶イ人    _,  人   }                 //:〈 iニ八      j∧:::ハ「三V   /  ∧ ̄ ̄ヽ
    ≫=ヽ冫  }> 、 _´,.イ     ∧                / ∧ V三ニ ヽ ‐- ,. イ/Vニ /三ヽ  ∧_/ | i
   〃 /ヽ'   /ハ厂/   _,. <! ∧                   | :| ヽ∧三三三》´  く三三/三三ハ'  |   :! !
   {{ / | : \∧  \_,. イ  ∧ | : : |               | :|  |ヽ三三ニ《_ヽ /ヽ三/三三三:!  :ト、 :| |\
    冫 | : : : \\    ヽ{  !  :|\/!               \!  |三三三 ∧_{ }__,/ニ/∧三三ニ|  ∧\ | |\\_,
   /!  ! : : : : : >〉   八  |__ノ   |                ヽ. !三三三ニ 》 V /三=∧三ニ/、 :/ ト、j乂   ̄´
  /: {___ヽ__/V-'  __ /: :} ̄「: : \/!                      |三三ニO〃==V三三ニ!ヽ.∧ V   ! ヽ__ハ
  〈: : __/  ゝ--(_,ノ : /: : :ト、 : : : ∧        ,.≦≧=-、_     !三三三/ー――ヘ三三 !三三!、______} }>‐、
. /三ニヽ     ∧___/: : :∧ヽ : : ∧ |       〃三三ヽ三≧---|三三O《、_____|三 ∧三 ∧ \____,jノ-- 、 〉
/三三三\   /{ ヽ: : : : : : : : : :〉 \/  ハ         V三三三\三三ニ!三三ニ∧     /|三 | ∧ニ|三三三三三三ハ{ノ/
|三三三三 \{  \ \ ----/、    /: : }       V三三三三三ミ、:!三三三 |   / :!三 |三ヽ:!三三三三三三ニ}/
V三三三 ヽ三ヽ   !\__\/{: : : \_ /: :/〉        |三三三三三三∧三三三|  〈_ /三/三三|三三三三三三 /
. ヽ三三三=!三 |   |: : : // ヽ : : : / ̄ /-、        \三三三三ニ/三i三三三!    /ニ∧三/三三三三三三/
  |三三三=!三八  \/ : {   \_/ /三三\        \_三三三三:|三三三!    《ニ/三/三三三三三 >'´
  ヽ三三三}三三\__{: : :ヽ    /∠三三三三> 、       〉三三三ニ≧=ミ、》≦ニ≧V三三三三三三三/
  | \三 /ニV_三三三{\: : :\__/三三三三三}三三> 、     \三三三三三三《、r--、ニ》三三三三三三/
  |三≧≦三} `ー- ノニ/`ー―〈三三ニ=― /三三三ニヽ     \三三三三三 》 /三三三三三三三/
  |三三三三ハ    r1´三三/ | 「三三ニ /三三三/三}        |三三三三ニ/ {三三三三三三ニ/
  /三三三ニ/ニ》    冫ニ /三ニレィ´三三〈三三三/ニ/      |三三三ニ/ /∧三三三三三_/


532 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/09(金) 08:34:37.73 ID:arDf7sOh0
お久しぶりです。おそらく1週間より多く更新できなかったのは初めてだったかもしれません。
楽しみにしていた方には申し訳ないです。レスありがとうございます。
では投下。
533 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/09(金) 08:36:35.57 ID:arDf7sOh0
〜13:05〜

ーーーインド料理専門店『すぱいし〜』ーーーーーーーーーーーー
白井「…」ポケー

常盤台A「え、えっと、白井さん?」

白井「…」クルッ

常盤台A「あの、御坂様たちが移動されてるので、我々もそろそろ…」

白井「…」コクッ

常盤台A(白井さんが喋ってくれませんね。少し弄りすぎましたか)

常盤台A「あっ、会計お願いしますわ」

店員「はいー。少々お待ちくださいなマステ〜」

常盤台A(無理矢理すぎませんかね…)



ーーーそば処『かおり』ーーーーーーーーーーーー
衝撃拡散「ごちそうさまでした。さっ、行きましょうか」スタッ

光学迷彩「ええ。はい、こちらは返しますわ」つ【ビデオカメラ】

衝撃拡散「ありがとうございます。では午後の部もお互いに頑張りましょう!」

光学迷彩「はいですの!」

2人「「ですの!」」

店員「…」



ーーーメキシコ料理店『あすてか』ーーーーーーーーーーーー
海原「…さて、そろそろ自分も動きましょうかね」

17600号「ごちそうさまでした、とミサカは懇切丁寧に挨拶をします」

海原「では店員さん、会計をお願いしますね」

店員A「はいはい。おい、今ちょっと手が離せなくてな。レジを頼む」

海原(おや?あの店員、見たことがあるような…?)

店員B「ああ。お客様、こちらへ…って、えっ?」チラッ

海原「えっ?」
534 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/09(金) 08:38:03.53 ID:arDf7sOh0
店員B「え、エツァリ!」

海原「ショチトルですか!どうしてここに…?」

ショチトル「いつまでも先生の世話になる訳にもいかないからな」

海原「なるほど、自活ですか。良い心掛けですね」ニコニコ

ショチトル「ふん。それよりもエツァリ。こちらの女性は誰だ?例の女子中学生なのか?」

海原「いえ、彼女は…」

17600号「はじめまして妻です、とミサカは店員さんに挨拶をします。ペコリ」

ショチトル「なっ!?」

海原「えっ!?いやあの違うんです!彼女はですね…」

店員A「ほうエツァリ。そちらの素敵な女性とデートという訳か。流石に色男は違うな」

海原「…やはりトチトリですか。いやですから本当に違うんですって」

トチトリ「ならば納得できる理由を説明してくれよ。主にそっちの小娘にな」クイッ

ショチトル「い、いや別に私は…!」

トチトリ「『つんでれ』というヤツか。そういきり立つなよ。やはり以前のように素直になったらどうだ?」

ショチトル「う、うるさいっ!」//

海原「…えっと、そろそろ説明に移っていいですか?少し急いでいるもので」

トチトリ「ん?ああそうだな。詳しく説明してやってくれ」

海原「分かりました」

17600号(あれ?ジョークのつもりだったのに訂正できねえ、とミサカは若干孤独感に苛まれます。さ、寂しくなんかないぞ)
535 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/09(金) 08:39:11.49 ID:arDf7sOh0
海原「こちらの方は自分の…」

ショチトル「自分の?何なんだ?」

海原「えっとぉ…?」ダラダラ

海原(あれ?どう説明しましょう?想い人のクローンの方だなんて言えませんし、彼女は妻でもありませんしね…)

海原(ヤベッ、どうしましょう?)

トチトリ「ふむ。なるほど、説明もできないほど深い仲だということだな。済まないなエツァリ。無粋な真似をしてしまったようだ」

海原「えっ、ちょ」

ショチトル「……エツァリ」

海原「は、はい…?」

ショチトル「そこに直れ!!」

海原「は、はいっ!」ビシッ

ショチトル「まったくお前というヤツは!そうやって他人の顔を借りてお楽しみとは、何様のつもりだ!?」

海原「い、いえ。ですからこの顔は美醜の問題ではなく…」

17600号「…」

17600号(困った)
536 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/09/09(金) 08:41:02.57 ID:arDf7sOh0
ーーーMNW内ーーーーーーーーーーーー
上琴デート☆実況スレ


1: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
ついにこの日がやってきた。頼むぞスネーク。

2: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16980
2げっと

3: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12018
まずはスネーク待ちか…

 :
 :
 :

449: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032
おイイイイイイイイイイイイ! スネーク、実況を続けろォ!!

450: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10777
頼むから続けてくれ! いい加減寒い

451: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14099
>>450 どこが?

452: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18560
>>451 ヒント:ID

453: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14440
上条派必死すぎてワロタ

454: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600
いやだって…なんか褐色少女の目が怖いし

455: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11350
>>454 あれってエツァリの妹分じゃね?

456: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19007
>>454 もっと熱くなれよ!!!

457: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10083
>>456 お米食べろォ!!!

458: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka19090
へぇ。エツァリの妹さんって退院したんだっけ。



じゃなくて追跡続けろよ。いやマジで。

459: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13405
>>456-457 修造さん何してはるんですかww

460: 以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10684
修羅場だな

 :
 :
 :
537 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/09(金) 08:43:13.24 ID:arDf7sOh0
ーーーメキシコ料理店『あすてか』ーーーーーーーーーーーー
17600号(…と言われてもなぁ)チラッ

ショチトル「…」ゴゴゴゴゴ

トチトリ「…」ニヤニヤ

海原「…」ビクビク

17600号(師匠を見捨てる訳にもいかんしなぁ…)

17600号「…どうしてこうなった」


〜13:25〜

ーーー第6学区 とある遊園地ーーーーーーーーーーーー
美琴「はいっ!着いたわよ」

上条「遊園地かー。初めて来たぜ」キョロキョロ

美琴「えっ」

上条「えっ?」

美琴「…ああ、そういうことね。オッケー、じゃあ楽しくいきましょう!」ギュッ

上条「おう!」


ーーーその周辺ーーーーーーーーーーーー
白井「あの殿方、遊園地に行ったことが無いなど…」

常盤台A「寂しい人生でしたのね…」

衝撃拡散「そこまでの方だったとは…」

光学迷彩「やべっ、なんか泣けてきた」ウルッ


上条「……なんか同情されてる気がする」

美琴「?」
538 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/09(金) 08:44:28.46 ID:arDf7sOh0
上条「さて、どこから回る?」

美琴「そうね…」



ーーーコーヒーカップーーーーーーーーーーーー
上条「おお!これが噂のコーヒーカップか!」

美琴「噂のって何よ?(ふふっ、嬉しそうね♪)」

上条「ほら御坂!ぐるぐるぅ〜」グルグルー

美琴「きゃあー!怖いよー♪」


白井「バカップルですの」グルグルー

<ですの!

白井「今そこはかとなく馬鹿にされた気がしたのですが…?」

常盤台A「いやいや、気のせいですわ(2人とも、何を言ってますの!?)」ダラダラ



ーーーその手前ーーーーーーーーーーーー
衝撃拡散「それにしても、これでは盗撮に間違えられるのでは…?」シャキ

光学迷彩「そのための白井さんたちですよ。御坂様たちのダミーとして遊んでもらってる訳ですし」

衝撃拡散「これ、余計にバレやすいでしょう?」

光学迷彩「大丈夫。あの2人は全然周りが見えてないから」

衝撃拡散「初春さんの作戦凄いですわね…!」

光学迷彩「あれは盗撮慣れしてますね」
539 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/09/09(金) 08:45:54.59 ID:arDf7sOh0
上条「さて、コーヒーカップで『コーヒー出てこねェぞどォなってンだァ!!』って喚いてるヤツいたけど無視して次行こうか」

美琴「そうね。まあ打ち止めがいたし大丈夫でしょ」

上条「つーか降りた途端に演算補助切ったみだいだったな。出口でぶっ倒れたし」

美琴「あれは無様だったわねwwww」

上条「だよなwwwwww」

美琴「よし、次はアレよ!」

上条「えっ?いやあの、御坂サン?」

美琴「…」ジー

上条「うっ」

美琴「…」ウルウル

上条「」



ーーーメリーゴーランドーーーーーーーーーーーー
美琴「やっほー♪」

上条「おっしゃー」←もうヤケクソ

美琴「楽しいねー♪」

上条「ソウダナー」<グルグルー


白井「」

常盤台A「いやー、久々に乗りましたが案外楽しいものですねー」

白井「何にまたがったのが久々ですのぉ!?」

常盤台A「しっかりしてくださいな!」
540 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/09(金) 08:47:23.67 ID:arDf7sOh0
上条(何か大事なモノを失った気がする)ズーン

美琴「さて、次はアレね!」

上条「ん?まだアトラクションに行くのか」

美琴「大丈夫。次行ったら休憩しましょ」

上条(もう御坂の息抜きになってねえかコレ?まあ嬉しそうだからいいけどな)


常盤台A「まだ回るのですか…?」

白井「お姉さまですから」



ーーー回転ブランコーーーーーーーーーーーー
美琴「ひゅー。すってきー♪」

上条「初めてだと結構怖いなコレ」<グルグルー

美琴「アンタももっと楽しみなさいー!」

上条(まあ、これよりもスリルのある体験してるけどな。北極海へのエクストリームコースターとか)


常盤台A「わー。ぐるぐるー」クラクラ

白井「しっかりなさいな!」

常盤台A「」シーン

白井「そんなところで気絶されては危険ですの!」



ーーーその手前ーーーーーーーーーーーー
衝撃拡散「さすがにここでは不幸はありませんわよね?」

光学迷彩「あの紐が切れたりですかね」

衝撃拡散「不吉なこと言わないでくださいな!」

従業員(全くだ!!)
541 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/09(金) 08:51:02.99 ID:arDf7sOh0
ーーーベンチーーーーーーーーーーーー
美琴「ふいー。いやー、良いわねー!」

上条「ソウデスネー」

美琴「どうしたのよ。せっかくアンタのために付き合ってあげてるのに」

上条「…ん、いや何でもねえよ」

上条(遊園地って回るモノばっかだな。なんか酔った…)

美琴「……くない…?」

上条「ん?」

美琴「楽しく…ない、の?」ウルッ

上条「いや、そんなことねえよ」ケロッ

美琴「そ、そう?」キョトン

上条「つーか、お前とだから楽しいのかもな」

美琴「ふぇ?」///

上条「何ていうか、気楽なんだよ。お前といるとさ」

美琴「//////////」

上条「ん?どうしたんだお前?顔真っ赤だぞ」ズイッ

美琴「はべらっ!?」/////



ーーー第7学区 パン屋『AOP』ーーーーーーーーーーーー
青ピ「何やろこの怒りは。カミやん爆発せーい!!」

吹寄「うるさいっ!早くパン買わせろ!!」

青ピ「はいすんません」
542 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/09(金) 09:03:58.56 ID:arDf7sOh0
今回は以上です。試験的にMNWを使ってみました。特に効果はないですが…。
トチトリは初登場でしたが、こんなキャラでいいんですかね?


>>524 その発想はなかった。

>>525 彼も相当な苦労をしたのでしょう。

>>529 鍋は投げても包丁は投げないだろ!
   そうなったらアニェーゼ部隊はさじを投げるしかないですね。


来週はテストがありますので次回投下は未定です。でも何とかします。
ではまたノシ
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/09(金) 21:56:44.47 ID:lBaIetVSO

ショチトルみたいな可愛い妹が欲しい
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/10(土) 00:31:27.14 ID:abK3nbp90
乙です
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/10(土) 11:49:13.84 ID:n/lPjaDNo
乙なんだよ!
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/10(土) 12:34:01.57 ID:2/99JqEh0

一方さんもやしなのにコーヒーカップで気分悪くなったりしないのか?
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/12(月) 05:30:19.51 ID:wUVvHiXL0
                             /`ヽ_
           |                     /<    \
           |               /: : :.{     ヽ
        ________人__          / . : : : : !      l
        ̄ ̄`Y´    ̄        / : : : : :│      l
            |                / :.: : : : : :|       l
 ̄ ̄ `ヽ、    │           /: : : : : : :/|        l
 ヘ: : : : : : :\                  /: : : : : /   !: : : : : .     l
  ヽ: : : : : : :.\            /: : : : /     ヽ: : : : : . .   l
  : :}: : : : : : : : :\      __  _,l: : : :/      \: : : : : . .   !
   ヽ: : : : : : : : : :\ , '´     /´ |: : :/-、       \: : : : : . . l
    . :! ̄ `ヽ、: : : : :\ / 二二ニニ上-く   ヽ          \: : : : : .l
    . :|      >, 、: :.>/       `ヽ}   \         \: : : :l
    . :|     _//  {//         ヽ \  \ \         \__j
    . :!   ∠/ /    /     :|   }! l  ヽ   丶 ヽ=-
. : : : :/   / /  /   |    / |  ハ斗ヽ‐┼ ', |ヽヘ
: : :/    j イ   !   :l | __..⊥j  /  |/ _ヽム. | | | ∧    │
:/      |  | l  iイヽ :/j/|/    ィテ7ヾ}i|:.リ│}│   │
.        |/! l:ハ   | ィ≠テミ       V、:::j レ゙ |/V     i|
         ヽ! |ヽ!\|{ハイ:::::}   ,  `ー" / / | __ _∧___
         ヽl| 小 トヘ. ゞ'´        'イ /j/     ̄ ̄∨ ̄
              |  {ハヘ     ' ’  /j/∨         |!
             ヽ. W゙ヽ{`ト  ..__ ,.ィ1/'´         |
             \{  ` \rト、__/`l           |
                   /{  r{ }ュ }〉ー-  ..__
                _,. イヽ!___厂ヽ__j′ ̄   `ヽ
               , - '´  ̄ ̄ \/   ∨          ',
            /                        l
            l                 , -─- 、/     !

548 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/14(水) 02:43:31.80 ID:KOeftZKl0
こんばんは。とりあえず1つテスト片付いたので投下します。
549 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 02:45:46.99 ID:KOeftZKl0
〜15:00〜

ーーー第6学区 とある遊園地ーーーーーーーーーーーー
美琴「ふみぃ…」///

上条「とまあ、なんだか知らんが大人しくなった御坂が目の前にいる訳だが」

美琴「…うへへへ。ふふふ♪」

上条(今度は突然笑い出しやがった!本当に大丈夫かコイツ?)

上条「なあ御坂。調子が悪いんだったらもうk」

美琴「ううん、そんなことない。アンタが私といて楽しいみたいに、私もアンタと一緒だと楽しいのよ!」キラキラ

上条「そ、そうか。つか、小っ恥ずかしいことを堂々と言うモンだな」

<アンタが言うな!!

上条「?」クルッ

美琴「?」<ササッ

上条「今オレに向けた激しいツッコミがあった気がしたんだが」

美琴「うーん。気のせいじゃない?」

上条「そうだな。さて、次はどこ回る?」

美琴「そうねぇ…。あっ!アレなんかどう?」

上条「え゛っ」

美琴「なに?アンタ結構ダメなタイプ?」ニヤニヤ

上条「い、いやぁ、そんな訳じゃねえんだけど…(イヤな予感しかしない)」


白井「…つい反応してしまいましたの」orz

常盤台A「わたくしもですわ」orz

衝撃拡散「まさかの4人同時ツッコミでしたね」orz

光学迷彩「音声が入ってしまいました…」orz

初春『もしもしー。大丈夫ですよ白井さん』

白井「で、では今の音声は編集でどうにかでk」

初春『私もツッコみましたから』orz

常盤台組「「「「お前もか!」」」」
550 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 02:47:21.72 ID:KOeftZKl0
ーーーお化け屋敷ーーーーーーーーーーーー
上条「へぇー。意外と雰囲気あるモンだな」

美琴「そ、そうね…」ドキドキ

美琴(合法的にベタベタできるイベントキター!!)

上条「まあ、とにかく入ろうぜ」スタスタ

美琴「あ、うん」テクテク


白井「こ、ここは…!お姉さま、今参りますの!」ダッ

常盤台A「ちょ、白井さん、早まらないで!」ダッ


上条「にしても、雰囲気あるなー。さすがは学園都市」

上条(つーか、学園都市でお化け屋敷ってのもどうなんだろ?)チラッ

美琴「…」ソワソワ

上条「…ほらよ」スッ

美琴「えっ?」

上条「手くらいは握ってやるよ(意外と怖がってるのかもな)」

美琴「う、うん…」パシッ

上条「ほらっ、行くぞ」

美琴(向こうからのアプローチ(?)キタ―――!!)

美琴「ぐへへ…」///

上条「?」<コソコソ

??(畜生イチャイチャしやがって…。やってやる。オレだって…!)
551 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 02:48:39.99 ID:KOeftZKl0
上条「しかし、ホログラムとかが多いな。お化け役の人とかいないのか?」キョロキョロ

美琴「役とか言っちゃダメでしょ…」

上条「いやでも、やっぱりお化け屋敷にはこの雰囲気に合った役者が必要だって!例えば…」

役者A「うらめしやー!!」<ガバッ

上条「…」

美琴「…」

役者A「…」

上条「こういう人たち」

美琴「確かに。アンタも大変ね」ポンッ

上条「時給いくら?」

役者A「…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!」ダダッ

上条「おい御坂、苛めてやるなって」ニヤニヤ

美琴「アンタこそ」ニヤニヤ

上条「…それでだ、御坂」

美琴「何よ?」

上条「なぜ上条さんに抱きついてるのでせう?」

美琴「お化け出たし」


白井「お姉さま!お待ちになってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええ!!」ダダッ

常盤台A「それはこちらの台詞ですわ!」ダダッ

白井「こんな暗室で何をなさるつもりですのぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」

常盤台A「そ、それは確かに問題かも…?」

役者A「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!」ダダダダダ

2人「「邪魔だ!!」」←上段回し蹴り×2

役者A「あべりっ!?」
552 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 02:49:43.09 ID:KOeftZKl0
上条「さて、気を取り直して進むか」

美琴「うん」←手はつないだまま

上条「次は一体どんなのが…」

役者B「出たぞー!」

上条「どんな驚かせ方だよ!?」

役者B「出たぞー!」

美琴「きゃー、こわいー」ダキッ

上条「御坂、お化け役の人に気を遣わなくてもいいぞ」

役者B「…しねー」

上条「殴っていいか?」


役者C「がああああああああ!!」

美琴「こわーい」ダキッ

上条「今のはビックリした」


役者D「うふっ♪淫乱妖怪さんよ☆」

上条「な、なんてスタイルしてやがる…!」

美琴「」イラッ ビリビリ

2人「「あばばばばばば」」


役者E「爆発せい!!」

上条「何がだよ!?」
553 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 02:51:22.00 ID:KOeftZKl0
上条「よし、そろそろ出口かな」

美琴(もうおしまいかぁ…)シュン

上条「最後のお化け役じゃ誰だろ?」

美琴「だから役とか言わないの」

上条「まあいいじゃん。で、ラスボスはっと…」

??「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ダダダダダ

上条「な、なんだぁ?」

美琴「後ろから何かが来る!」

上条「あ、ああ」

美琴「こ、怖い…!」ダキッ

上条「だ、大丈夫だって!」ギュッ

??「はああああああああああああああああああああああああああああ!!」ダダダダダ

上琴「「ひいっ!?」」

白井「お姉さまぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!」

美琴「く、黒子ぉ?」

上条「白井か?」

白井「お姉さま、嗚呼お姉さま!ご無事ですの!?」

美琴「アンタ、こんなトコで何してんのよ!?」

白井「こ、このような暗い空間で類人猿と2人きりなど…。お姉さまの貞操の危機ですの!」

美琴「人の話を…聞けぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええ!!」ビリビリ

白井「あばばばばばばばばばばばばば」バリバリ
554 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 02:52:17.31 ID:KOeftZKl0
ーーーベンチーーーーーーーーーーーー
真っ黒子「」

美琴「まったく、なんでアンタがここにいるのよ…って、まさか!?」

上条「ん?…おわっ!?」

美琴「…」サワサワ

上条「み、御坂サン!?」サレルガママ

美琴「黙ってて。…あった、これね」サッ

上条「何だこりゃ?」

美琴(盗聴器…なんて言えないわね)ハァー

美琴(ってことは、今日言ったあんなことやこんなことが…!)チラッ

常盤台A「…」コソコソ

美琴「…」

常盤台A「…ッ」ダッ

美琴「待てー!」ダダッ

常盤台A「ごめんなさーい!」

<ビリビリ ドカーン


上条「…何がどうなってんだ?」
555 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 02:53:42.19 ID:KOeftZKl0
〜15:20〜

美琴「…お待たせ」フゥ

上条「大丈夫か?何だか色々あったみたいだけど…?」

美琴「うん。何とかするから任せといて」

上条「? さて、後はどれに乗る?」

美琴「アレ!」ビシッ

上条「おっ、いいぜ。結構楽しそうだしな」

美琴「じゃあ、れっつごー!」

上条「おー!」


常盤台A「」

衝撃拡散「何という有り様…。わたくしたちがバレなかったのは幸運と言わざるを得ませんね」

光学迷彩「ええ。わたくしの能力を使っても下手すると御坂様には見つかってしまいますからね」

衝撃拡散「さて、これからどうします?『音声』は無くなってしまいましたし」

光学迷彩「ここは大人しく引きましょう。その方が身のためです」

衝撃拡散「ですわね。まあ、これ以上お2人を邪魔するのは無粋というものですわ」

光学迷彩「我々が言っても説得力に欠けますがね…」


ーーージェットコースター乗り場 行列ーーーーーーーーーーーー
上条「おお、かなり並んでるなー」

美琴「それだけ期待できるってことね」

上条「えっと…30分待ちか。どうする?」

美琴「別にいいわよ、待ってても。30分待ちなら良い方でしょ」

上条「そうなのか。じゃあ並ぶか」

美琴「こういうのも遊園地の醍醐味ってモンなのよ」

上条「そんなもんか」
556 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 02:54:37.12 ID:KOeftZKl0
ーーージェットコースター ーーーーーーーーーーーー
美琴「きゃああああああああああ!」

上条「おおおおおおおおおおおお!?」

美琴「ひょおおおおおおおおおお!」

上条「んなあああああああああああ!?」


※音声のみでお楽しみ下さい


ーーーベンチーーーーーーーーーーーー
上条「いやー、案外怖いモンだな」

美琴「アンタ、あの程度にビビっちゃう訳?なっさけないわねー」

上条「うるせえ。大体、一方通行仕様のジェットコースターって何だよ…」

美琴「通称『木原式コースター』だって」

上条「知るか!」

美琴「あははは。そろそろ最後の乗り物にしよっか」

上条「ん?ああ。で、最後は?」

美琴「やっぱアレしかないっしょ!」ビシッ

上条「さいですか」
557 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 02:56:45.20 ID:KOeftZKl0
ーーー観覧車ーーーーーーーーーーーー
上条「へぇー。初めて乗ったな」

美琴「アンタにとってはどれも初めてなんでしょ?」

上条「ん?ああ、それもそうか」

美琴「ふふふっ」

上条「…なあ御坂?」

美琴「ん?」

上条「今日は…ありがとな」

美琴「…どうしたのよ、改まって」

上条「いや、オレって記憶喪失だけど皆にそのこと言ってないからさ。他人と接するときって、結構気を遣っちゃうんだよ」

美琴「そう…そうなんだ」

上条「でもお前は、知っちまってるからな。そういうの全然気にしなくていいっていうか、気楽に話せるんだ」

美琴「…」

上条「もちろんそれだけの理由って訳でもないし、お前はこんなの嫌がるかもしれないけど、オレにとっては…」

美琴「…はぁー」

上条「っておい!今結構イイこと言ってんのに、ため息つくな!」

美琴「ごめんごめん。でもさ、アンタそれ考えすぎよ」

上条「…マジ?」

美琴「そうそう。私は別にそういうの気にしないし、むしろ頼りにしてもらって感謝したいくらいよ」

上条「そんなもんか…?」

美琴「ええ。そもそも助けられたのは、命を救ってもらったのは私の方なの。そう―――」


美琴「アンタは私の……ヒーローなんだから」
558 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 03:00:00.35 ID:PLuWtf+a0
上条「ヒーロー…か。さすがに照れくさいな」

美琴「否定なんかしないでよ。私の妹たちまで否定することになっちゃうんだから」

上条「ああ、そうだな。…そうかも、しれないな」

美琴「うん。アンタはもっと堂々としてていいのよ。私たちだけじゃなく、もっと多くの人たちの『世界』を守ってきたアンタなら」

上条「…御坂」

美琴「まあ、そのお人よしを何とかしろなんて言わないけどさ、アンタがもし疲れちゃったとき、誰かに頼りたいってときには…」

美琴「…私がいる。アンタを助けたいっていう私がいる」

上条「御坂…。ホント、ありがとな」

美琴「…どういたしまして」


〜16:30〜

ーーーとある遊園地 出口ーーーーーーーーーーーー
上条「いやー。楽しかったな、御坂!」

美琴「うん!」

上条「また、来ような」

美琴「…うん」

上条「今度はクラスの皆でさ!」

美琴「…」

美琴「はぁー」

上条「?」


ーーー第7学区 いつもの公園ーーーーーーーーーーーー
上条「…ふぅ。じゃあ月曜日にな、御坂!」

美琴「ええ。アンタ、遅刻するんじゃないわよー」ビシッ

上条「おう。…あっ、ちょっと待った御坂」

美琴「何?」

上条「そういえばお前ってオレのこと名前どころか名字すら呼ばないよな。何でだ?」

美琴「べ、別にいいじゃない。何でも」

美琴(なんとなく気恥ずかしいからとは言えない…!)

上条「そうか。…まあ、せっかく2人きりで出かけたんだし、良い機会だな」

美琴「えっ?何のよ??」

上条「御坂、お前今からオレのことちゃんと名前で呼べ」

美琴「……ふえっ?」
559 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 03:01:59.64 ID:PLuWtf+a0
美琴「んなななな、なんでよ!?」///

上条「思えばここ1年。会うたびいつもアンタアンタで、いっぺんも名前で呼んでないだろ?」

美琴「い、言われてみればそうかもしれないけどさ…」ゴニョゴニョ

上条「何だか忘れられがちだが、オレはお前より2つも年上だ!少しは年上を敬いなさい」

上条「という訳だ。早速この上条さんのことを名前で呼びなさい」

美琴「ええぇぇぇ…」

上条「さあ疾く!」

美琴「わ、わかったわよ。…呼べばいいんでしょ、呼べば」

上条「おう。さあこい!」

美琴「いくわよ!か、上条くん!」

上条「うおっ、無理無理無理!背筋がゾッとするぅ!」


美琴「だ、ダメぇ?じゃ、じゃあ…上条さん?」

上条「もっと無理だ!次ぃ!」


美琴「うぅぅ…。か、上条!」

上条「なんか腹立つ。つぎぃ!」


美琴「くぅ、と、当麻さん?」

上条「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!イメージがあああああああああああああ!?」

美琴「リアクション違いすぎでしょ!?」


美琴「じゃ、じゃあさ、当麻くん?」

上条「オレとお前は幼馴染じゃねえ!!」
560 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 03:03:27.59 ID:PLuWtf+a0
美琴「ぜぃぜぃぜぃ…」

上条「ぜぇぜぇぜぇ…」

美琴「もう!結局どれがいいのよ!?」

上条「どれも不自然なんだよ!お前だってそう思うだろ!?」

美琴「だから、今まで通りアンタでいいでしょ!」

上条「やだ!」

美琴「じゃあどうしろってのよ!?」

上条「むう、どうしたもんか。……あっ」

美琴「ん?どうしたのよ?」

上条「もう1つ、試してないのが…」

美琴「……ああ!でもいいの?」

上条「この際もういいや」


美琴「じゃあ、……当麻?」

上条「…おう、今後はそれで頼むぞ、美琴」

美琴「わ、わかったわよ。呼び捨てだけど気にしないでね……ってあれ、美琴?」

上条「? ああ、そっちが名前で呼ぶならこっちも、ってな」

美琴「み、みことみこととうまがみことってとうまが…」////

上条「おーい、戻ってこーい美琴ぉー」

美琴「はうっ!?」///

上条「?」
561 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/14(水) 03:04:19.78 ID:PLuWtf+a0
〜17:00〜

美琴「うへへへ…。とうまーみことーとうまー」///

上条「今日何度目だこの状態…?おい美琴、そろそろ帰ろうぜ」

美琴「……はっ!わかったわ。とととと、当麻」

上条「おう。またな、美琴」

美琴「ふ、ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああ!!」ダダダダダ

上条「おー、速いなー」

上条「…さて、オレも帰るか。冷蔵庫に食材あったっけ?」

上条「無かった気がするな。よし、今からスーパーのタイムセール行くか!」

上条「その前にジュースでも、と」スタスタ



??「………上条様」
562 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/14(水) 03:06:18.73 ID:PLuWtf+a0
今回は以上です。美琴は本気を出せばこれくらい可愛くなれるはず。
次回は土日までには。ではまたノシ
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/14(水) 07:56:18.36 ID:uwmc0H8AO


上食に期待
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/09/14(水) 09:54:52.89 ID:Qg+1dawAO


さあ次はみさきちのターン ?
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/09/14(水) 13:09:47.28 ID:l76D8C110


いや、次こそ部下だろ
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/09/14(水) 23:10:30.94 ID:ckbH8N5e0

みさきちだろ
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/14(水) 23:17:47.78 ID:EHxsLAL5o

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 /    /    /       |    i,      丶     \ 
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/14(水) 23:49:34.53 ID:eHHPDE7U0
みさきち期待
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/14(水) 23:51:20.05 ID:eHHPDE7U0

みさきち期待
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/09/15(木) 01:08:23.24 ID:CXHg+CZXo
>>567
部下ちゃん、何やってんのよww
571 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/16(金) 22:24:54.08 ID:Ou6Qg0rg0
どうもこんばんは。予定より早いですが、何だかもうイヤなもの(試験やら課題やら)も片付いたので更新します。
ところで、部下のことなんだが、どうもこころんの第一の部下ってあの前スレ>>504の縦ロールの常盤台生っぽいですね。
前スレではこれをそのまま(当時の)心理掌握と勘違いして描写してしまいましたが…。
というわけで、今>>1の脳内補完では部下=縦ロールさんなんだが…。ん?この子って美琴の呼び方が御坂『さん』らしい…だと…?

何だか訳わかんなくなってきたけど、そこはSSだからってことでよろしくです。先走りヨクナイネ。
では投下。
572 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:26:30.05 ID:Ou6Qg0rg0
ーーー自動販売機前ーーーーーーーーーーーー
上条「さて、どれにしよっかな…。ここはヤシの実サイダーでいっか。さっきも飲んだけど」

上条「よし、財布財布っと……ってあれ?」ガサゴソ ピタッ

上条「…」ガサゴソ

上条「…」パンッパンッ

上条「…」

上条「財布がねええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」ガーン

上条「どどどどど、どうしよう!?アレには今月分の食費の半分が入ってるのに!」アセアセ

??「あ、あのぉ、上条様?」

上条「どこで落としたのかなもしかして遊園地でかあそこでフリーパス買ったのが最後だったからなヤバいよマジでどうしよう」ブツブツ

??「あの!上条様、聞こえますか!?」ヒョコ

上条「はい聞こえます!…ってあれ、君は確か…?」

??「どうもお久しぶりです、上条様」ペコリ

上条「ああ、操祈のルームメイトか。奇遇だな」

部下「え、ええ。そうですわね(本当は待ち伏せしてましたけど)」

部下「ところで何かお困りなのですか?先ほど上条様の叫び声が聞こえましたが…」

上条「ん?ああ、実は財布をなくしちまってな。結構大変なんだ」

部下「それは結構どころの騒ぎではないのでは…?」

上条「いやいや、上条さんにとっては日常茶飯事なので」

部下「日常『さはんじ』ですわよ、上条様」

上条「え゛?マジで?」

部下「マジでございます」フフッ

上条「/(^o^)\」ナンテコッタイ
573 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:28:29.22 ID:Ou6Qg0rg0
上条「…まあそれは置いといて、今上条さんは非常に困った状況にある訳です」

部下「はぁ、なるほど。…でしたら、わたくしが財布を探すのをお手伝いしましょうか?」

上条「えっ?いやそんな、そこまでしてもらわなくても大丈夫だって。自分で何とかするからさ」

部下「いいえ、わたくしがそうしたいだけですわ。…それとも、わたくしでは足手まといでしょうか…?」ウルッ

上条「わーわーそんなことないっ!全っ然足手まといとかじゃないから!」

部下「では、早速探しましょうか」ニパッ

上条「おうっ!…でも、どうする?オレが今日行ったところを一通り回るなんてできないしなぁ…」

部下「べ、別に一通り回ってみてもぉ……わたくしとしましては……」モジモジ

上条「? どうした、大丈夫か?」

部下「! え、ええ。全くもって問題ありませんわ」キリッ

上条「そうか、なら良かった。そうだなぁ……まずはこの公園から手分けして探そうか」

部下「…あの、上条様。わたくし、その前に試しておきたいことがありますの」

上条「ん?なんだ?」

部下「えっと、手作業で探す前に、わたくしの能力を使って探すのはいかがでしょう?」

上条「へっ?君、もしかして探索系の能力者なのか?」

部下「ま、まあ能力の応用でサーチは可能ですわね」

上条「…」

部下「い、イヤでしたか?でしたらやはり…」

上条「是非頼む!!」ガシッ

部下「えっあの、上条様??」////

上条「いやー、ホント助かるよ。わざわざありがとうな」ニカッ

部下(か、上条様に肩を抱かれ、見つめられた上に感謝のお言葉まで…。これは夢なのでしょうか!?)////////

部下「はぅ…///」ポー

上条「?」
574 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:32:00.66 ID:Ou6Qg0rg0
部下「で、では今からサーチを開始しますわね」//

上条「おう。じゃあ上条さんは邪魔にならないうように公園から出ておくか(主に右手的な意味で)」

部下「…」<キーン

上条(な、なんだこの高い音は…?)

    エコロケーション
部下「…反響定位」<キーーーーン


彼女を中心として発生した高音域の音は、爽快な、それでいて荘厳な音色を奏でていた。不思議と高い音程にストレスを感じない。
その奏者である少女は瞳を閉じて集中しているので、今の彼女からは健気な少女らしさというよりもむしろ女性らしい凛としたものを感じ取れた。
上条当麻がその美しい表情に見とれていると、重い瞼が開くのを合図に彼女の演奏会は幕を閉じた。


部下「…見つけましたわ」ダンッ!

<ザザザザザー!

上条「!?」


今度は地面の表面に振動が走った。少女が地を蹴ったポイントから振動は草むらへと一直線に向かい、茂みの中に震えが伝わったかと思うと…
…次の瞬間、上条当麻に向かって何かの物体が飛んできた。それはきれいな弧を描いて彼のツンツンした頭にぶつかった。


部下「成功ですわ!」<ヒューン

上条「いてっ」コツン


そう、コツンと硬そうな音をたてて。
575 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:33:05.54 ID:Ou6Qg0rg0

<カランカラン

上条「…」ヒリヒリ

部下「…」

上条「…空き缶だな」

部下「…ですわね」

上条「…」

部下「…」

部下「も、申し訳ありませんでしたァァぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!」

上条「い、いや、誰にでもミスはあるって。気にすんなよ」

部下「ほ、本当に申し訳ありません…。もう一度やってみますね」

上条「おう。頼むぜ」

部下(緊張しすぎて分析を忘れていましたわ…)<キーーーン

上条「…」ドキドキ

部下「…そこですっ!」ダンッ!

<ザザザザザー!

上条「おっ、今度こそ…?」<ヒューン パシッ

部下「…ありましたわ」フゥー

上条「おおおおっ!オレの財布だ!!」ジーン

部下「ふう。それにしても先ほどは大変失礼しm「本当にありがとうな!(ギュッ」うぃ!?」///

上条「いやー、今月分これ無いとヤバかったんだ!」ブンブン

部下「い、いえ、これくらいは、お安い御用、ですわ」///
576 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:36:25.75 ID:Ou6Qg0rg0
上条「ところでスゲー能力だな!何ていう能力なんだ?」
                        ソニックウェーブ
部下「…あっ、はい。わたくしの能力は『伝導音波』といいます。音波や振動を操ることができますね」

上条「へぇ。じゃあレベルは……常盤台の子だし、強能力者か大能力者なのかな?」

部下「ええ。一応大能力者ということになってます」

上条「はぁー。やっぱりすごいんだな」

部下「いえいえ。そこまで大層なものではございませんわ」

上条「当人からするとそんなもんか。まあ、今日はとにかくありがとな!」

部下「いえそんな…。か、上条様のためですもの」テレテレ

上条「…んー。そういえばさ、どうして様付けなんだ?そんな大した人間じゃないんだけどなぁ」

部下「えっと、それはぁ…」

上条「もしかして操祈の知り合いだからって理由か?そういうの気にしなくていいと思うぜ?」

部下「いえ、そういう訳ではございません。これはひとえにわたくし自身の意志ですわ」

上条「? 言ってる意味がわからないんだが…?」

部下「それはその、何と言いますか、つまり……」

上条「つまり…?」

部下(うぅぅ…言うのが恥ずかしい!しかし、やはりここで…!)


部下「…わたくしは、貴方さまのことをお慕いしているということですわ」
577 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:38:08.63 ID:Ou6Qg0rg0
上条「お、お慕い…?」

部下「え、ええ…////」カァーッ

部下(つ、ついに言ってしまいましたわ!申し訳ありません御坂様、食蜂様。わたくしはお2人よりも先に上条さんへこここ、告白を……)

上条「へぇー。オレのこと慕ってくれてるのか。それはありがたいな」ハハハッ

部下「…」

部下(ですよねー)ハァー

上条「?」


ーーーとある公園前ーーーーーーーーーーーー
部下「では、わたくしはこれで」

上条「ん?そうか。送っていかなくて大丈夫か?」

部下「はい。そもそもわたくしの寮は御坂様と違って『学舎の園』の中にありますので。それに…」

上条「ん?」

部下「…目的は達成できましたし、ね」

上条「そ、そうなのか。まあ、帰りはスキルアウトに気をつけてな」

部下「学園都市特有の気遣いですわね。大丈夫ですよ。いざとなったら振動ぶつけて倒しますから」

上条「それは頼もしいな。それじゃ、オレは買い物もあるからまたなー」ノシ

部下「ええ。また会いましょうね」ノシ

部下「…」

部下(そう、自分の気持ちはもう十分に確認できた)

部下(あとは、これから食蜂様にお話を……少々怖いですが)

部下(あっ、御坂様はどういたしましょうか?…こちらはなるようになれですかね)

部下「……ありがとうございました、『当麻』様」
578 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:39:26.81 ID:Ou6Qg0rg0
ーーー風紀委員 第177支部ーーーーーーーーーーーー
衝撃拡散「…という訳で、こちらが映像データです。お分かりかと思いますが、あの状況ではここまでが限界でした」

初春「いえいえ。むしろあの御坂さん相手に善戦したと思いますよ」

光学迷彩「そう言っていただけると嬉しいです」

初春「では数日で音声と映像を編集しておきますね。出来たら連絡しますね」

衝撃拡散「ええ。よろしくお願いしますね」ハァハァ

光学迷彩「データだけ頂ければこちらで焼き増しはしますので」ハァハァ

初春(ああ、そういえばこの人たちも白井さんに負けず劣らずの変態さんでしたね)

衝撃拡散「では」ノシ

光学迷彩「楽しみにしてますの」ノシ

2人「「ですの!」」<ガチャン

初春「」

初春「…さて、呆けていても始まりませんね。早速合わせちゃいますか!」カタカタカタ

初春「ん?この監視カメラに映ってるのは…御坂さん!?何だか物凄い形相で走ってますね」

初春「あれ?まさかこのルートは……目的地は!」<シュン

??「こんばんは。花飾りのお嬢さん」ニコニコ

初春「!? 貴方は一体――っ!」

??「失礼しますね」ストンッ

初春「くっ…。素敵な出会いとは、いきません、でした、ね」バタッ

??「…ふう。気の毒ですが、音声データを改竄しなければいけませんからこれは仕方のないことですね」

海原「さて、両方のデータはっと……おや?これは御坂さんではありませんか」ジー

美琴『データは黒子のトコの風紀委員支部かー!?』ダダダダダ

海原「…」
579 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:40:54.23 ID:Ou6Qg0rg0
海原「…映像データはこのSDカードだけのようですね。音声データはっと」カタカタカタ

海原「やはりPCの中ですか。…御坂さんはあと2分もしないうちに着いてしまうでしょうね」カタカタカタ

海原「では、こちらのデータは削除しましょう」ニア【Enter】

海原「削除までの時間内に彼女はここまで来るでしょうし、SDカードもビデオカメラの隣りに置いておきましょうか」ポチットナ

海原「…少々熱くなっていましたが、冷静になってみれば彼女が幸せなら自分はそれで良かったのでしたね」

海原「その様子を少しでも見守ることができた自分も幸せ者ですね。ではそろそろここを去りましょうか」バッ

初春「」<データドコダー!?

初春「」<ココカー!

美琴「風紀委員ですの!…じゃなくて、初春さんいるー?」

美琴「…なにこの有り様」

美琴「あっ、映像データがあった。しかもご丁寧にPCのデータまで消されてるし…一体誰の仕業かしら?」

                                        ナイト
海原「ふふふっ。思い出しましたよ。自分は御坂さんを影から守る騎士であると!」

海原「はははははははっ!!」ダダダダダ


美琴「……初春さんの机に人間の皮膚が落ちてる」
580 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:42:28.23 ID:Ou6Qg0rg0
ーーー常盤台中学学生寮 学園の園ーーーーーーーーーーーー
部下「た、ただいま帰りました」ガチャ

食蜂「…ん?ああ、おかえりなさい。遅かったですわね」

部下「え、ええ。色々ございまして…」

食蜂「そうですか。では早速伺いましょうか」ニコォ

部下「はい?何の話でs」

食蜂「…」ニコニコ

部下「…申し訳ありません冗談です。ですからその美しすぎる笑顔はやめてください。怖いです」

食蜂「あら?そうかしら?」フフフッ

部下「もう…おふざけがすぎますわ」

食蜂「ふふっ。申し訳ありませんわ」

部下「ふふふっ」

食蜂「うふふっ」

部下「…」

食蜂「…」


食蜂「ごまかされませんわよ」

部下「ですよねー」

食蜂「さて、話していただきましょうか?昨日の行動とその理由について、でしたね」

部下「ええ。わかりましたわ。ちゃんと言います。わたくしの…本当の気持ちを」

食蜂「……はい」

部下「あの、実はわたくし―――っ」
581 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:43:35.26 ID:Ou6Qg0rg0
〜就寝前〜

食蜂(…やはりそうでしたか。なんとなく分かってはいましたが)

食蜂(しかし、悲しいというよりは、むしろ…)

部下「…ではそろそろお休みになりましょうか。明日は大事な日でしょう?」

食蜂「ええ!そうしましょう。ですが、その前に…」

部下「…はい、わかっております。写真はこちらに」つ【写真】

食蜂「はい、ありがとうございます!」

部下「…」ジー

食蜂「…」ジー

部下「〜♪」ニパァ

食蜂「〜♪」ニコッ

部下「…負けませんわ」

食蜂「こちらこそ」

部下「えへへっ」ジー

食蜂「うふふっ」ジー


しかし写真から目は離れない。それが乙女心であり、それが恋する女の子の姿であった。
582 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/16(金) 22:49:02.96 ID:Ou6Qg0rg0
〜深夜〜

ーーー第7学区 某所ーーーーーーーーーーーー
海原「…とか言いつつ、こんなものを手に入れてしまいました」つ□


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

土曜日のでーとぷらん

10:00 アイツといつもの公園で待ち合わせ! 遅刻なんて出来ない、てか時間がもったいない
   から早めに出発するわ。また30分前には着いちゃうだろうな…。よしっ、最初が肝心よ。
   何かと理由をつけてアイツとててててて、手をつないでやるんだから!

10:14 モノレールの発車時刻。目的地は第5学区よ!確かあそこって大学生が多いトコだっけ?
   何か落ち着いた雰囲気って私にはね…。なんて文句言っててもしょうがないか。
   目的地はそう、自然観察公園! アイツを癒してあげるんだから!

    【発】カエル病院前駅→→自然観察公園駅【行】

10:30 自然観察園到着!調べてみたら結構きれいなトコみたいだったし、やっぱ大人な雰囲気?
   大人な…ぐふふふっ。じゃなくて!癒しよ癒し! で、でも一緒にゆっくり並んで散歩も
   できるし、もしかしたらベンチでひ、膝枕してあげたり…!

    【発】自然観察公園駅→→レストラン街駅【行】

12:20 今度は第4学区!目的は美味しい料理ね。せっかく北の方まで足を延ばすだし、雑誌で
   評判のイタリアンレストランに行ってみよっと。たしか店の名前は…『あくぃなす』?
   もちろんアイツの懐事情に合わせて意外と安いトコよ。抜かりはないんだから!

    【発】レストラン街駅→→遊園地前駅【行】

13:25 ラストは第6学区!本日のメインイベント、遊園地よ!もうここではアイツと一緒に遊び
   まくって、お化け屋敷でベタベタして…。そして観覧車では2人はどちらともなく顔を寄せ
   合い……なーんてねっ。きゃー!

    【発】遊園地前駅→→カエル病院前駅【行】

16:50 最後はいつもの公園でお別れね。残念だけど。ここでいつもより素直にならなきゃ…。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

海原「いやこれ……可愛すぎだろ常考」
583 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/16(金) 22:56:57.29 ID:Ou6Qg0rg0
というところで6日目(休日初日)は終了です。ようやく部下ちゃんの能力が判明しました。
蛇足ですが、実はこの能力は自分の考えてた別のSS、というか二次創作もどきのアイデアが元ネタだったりします。
で、当時は『超電磁砲』を知らなかったのでネーミングは『超振動波』……さすがに不採用。
こんな能力、あってもいいんじゃないかと思う。

次回はおまけみたいな小ネタです。連休中には来ます。ではまたノシ


…てか、部下の表記って変えずにいくべき?
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/16(金) 23:58:33.06 ID:qvuBqMRAO
乙!!

部下も上条争奪戦の前線に立たせるんだったら、名前を付けてあげた方が良いと俺は思う(`・ω・´)b
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/17(土) 01:14:30.43 ID:NKGMv1WSO


でーとぷらん可愛いな
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/17(土) 10:26:59.83 ID:DEqoZaVAO
乙!!
部下さんはそろそろオリキャラとして名付けしても良いと思うの
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/17(土) 12:23:02.85 ID:ZlvV5fYAO
>>584だが部下の3サイズもしっかり設定宜しく
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/17(土) 19:28:00.08 ID:p6zUNPaV0


部下に是非名前を
589 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
                     <   /´  r'´   `   ` \  `| ノ     ∠_
                     `ヽ、__//  /   |/| ヽ __\ \ヽ  |く   ___彡'′
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                        l/| | '| |!|,==| ヽヽr'⌒ヽ|ヽ|   |   |
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590 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
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591 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
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592 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
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593 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
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594 :なすーん [なすーん]:なすーん
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                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
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595 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
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596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/09/18(日) 00:33:52.35 ID:xxRH92HE0
乙!
コウモリちゃん(伝道音波)かわいい
597 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/18(日) 06:02:56.79 ID:cpVzU4nr0
おはようございます。こんな時間からですが置いていきますね。

>>587 そうだな…私見だが上からなn……って言わせるな!

あと誤字訂正も

>>553 ×上条「最後のお化け役じゃ誰だろ?」→上条「最後のお化け役は誰だろ?」


では投下。今日のは誰得な超おまけ小ネタです。
598 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:04:44.31 ID:cpVzU4nr0
ケース1 御坂様ファンクラブの場合

〜とある深夜〜

ーーー常盤台中学学生寮 208号室ーーーーーーーーーーーー
常盤台A「うふふふ。ついに、ついに御坂様のお部屋に侵入できましたわ…!」コソコソ

常盤台A「これで眠っていらっしゃる御坂様にあんなことやこんなことを……グフフ」

常盤台A「さて、寝顔を拝見ーっと」ススー

美琴「…すぅー…すぅー」

常盤台A(ひょォォぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!かわええええええええええええええ!!)

常盤台A(やべえよコレ。理性がぁ…理性がァァぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!)ハァハァ

常盤台A(かわええ。めっちゃかわええよコレぇ…)ハァハァ

常盤台A(も、もっと近づこう)スゥー ハァハァ

美琴「…」スヤスヤ

常盤台A(ハァ…ハァ…!)ハァハァハァハァ

美琴「…く〜ろ〜こ〜!?」ポケー

常盤台A「ハァハァ…って、えっ?」

美琴「また夜這いか、この変態がー!!」ズバコーン!

常盤台A「ほげェェぇぇぇぇぇええええええええええええええ!?」

白井「…みゅ〜。お姉さまぁ…」スピー

美琴「むにゃむにゃ…あっ、まだ挫けないのね。今日という今日は…!」トテトテ

白井「ふぇ?ちょ、あれ?お姉さま?いかがなさいましたの??」ポケー

美琴「どの口が言うかぁー!!」ドッカーン

白井「なんでですのォォぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!?」ピョーン

常盤台A「」チーン
599 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:06:34.89 ID:cpVzU4nr0
〜次の日の深夜〜

ーーー常盤台中学学生寮 208号室ーーーーーーーーーーーー
美琴「…」スヤスヤ

白井「…」ムクッ

白井「…」キョロキョロ

白井「…考えすぎですわね。昨日はお姉さまが悪い夢を見ていたに違いありませんの。…多分」

白井「ではお休みなさいませ、お姉さま♪」

白井「…」スピー <ススー

衝撃拡散「…侵入成功ですわ」

衝撃拡散「さてっと。御坂様の寝顔はっと…」チラッ

美琴「…むにゃむにゃ。またアンタってやつはぁ……しょうがないんだからぁ…へへへ」

衝撃拡散(かわええええええええええええ!!ハァハァ……って、いけませんわ!)

衝撃拡散(昨晩はこのようにして失敗されたらしいですものね)
                          ショックアブソーバー
衝撃拡散(しかしわたくしなら大丈夫。この『衝撃拡散』を上手く使えば…)

衝撃拡散(眠っている御坂様にバレることなくパジャマを脱がすことができるっ!)キリッ
600 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:08:07.34 ID:cpVzU4nr0
衝撃拡散「では早速能力を発動して…」カクサンー

衝撃拡散「お布団を引っぺがしてっと」ペラッ

衝撃拡散「! こ、これは…御坂様のパジャマ姿!ゲコ太パジャマかわええ!!」

美琴「…ん〜」

衝撃拡散「…といかんいかん。あまり声を出しすぎると起こしてしまうな」

衝撃拡散「よしっ、それでは御坂様のぱぱぱパジャマを…」ワキワキ

衝撃拡散「…」ソォ〜

衝撃拡散「ボタンを1個、2個…も、もう1個で御坂様の慎ましげな…!」ハァハァハァハァ!

美琴「…どぁ〜れが慎ましげな胸だぁー!!」ドッカーン

衝撃拡散「ぎゃァァぁぁぁぁああああああああああああ!!なぜバレましたのォォぉぉぉぉおおおおおおお!?」

白井「…ん〜。何ですの、うるさいですわよ」ムニャムニャ

美琴「誰のせいだ、誰のォォぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」バッコーン

白井「わたくしではありませんのにィィぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」

衝撃拡散「」チーン
601 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:08:58.17 ID:cpVzU4nr0
〜そのまた次の夜〜

ーーー常盤台中学学生寮 208号室ーーーーーーーーーーーー
白井「…」バターン ガチャガチャ

美琴「黒子ぉ?い、いきなりどうしたのよアンタ」

白井「いえ、ただの警戒ですの。変態がこの部屋に入ってこないようにしませんと」キョロキョロ

美琴「変態ならもうこの部屋に入ってるじゃない」

白井「」クルッ

美琴「アンタのことよ」

白井「ひ、ヒドいですの」ウルッ

美琴「否定できないでしょアンタ」

白井「変態ではありませんの。変態淑女ですの!」キリッ

美琴「おやすみー」ノシ

白井「無視!?無視ですの!?」

美琴「…」スピー

白井「…」キョロキョロ

白井「…大丈夫ですわね」カチッ

白井「お休みなさいませ。お姉さま♪」

白井「…」スヤスヤ

??「…ふう」
602 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:11:07.58 ID:cpVzU4nr0
〜その後、深夜〜

美琴「…」スヤスヤ

白井「…」スピー

??「さて、そろそろ動きますか」

光学迷彩「昨日までの2人は姿が見えるので失敗してしまうのです」

光学迷彩「ですが、わたくしのこの能力なら…うへへっ」
                                クレアボイアンス
光学迷彩「へんた…純情な子どもが欲しがる能力なら透視能力と並んでトップクラスですねコレは」

光学迷彩「学園都市バンザイですね」キリッ

美琴「…」スピー

光学迷彩(そしてこのまま御坂様の寝顔を堪能ぉ!何て完璧な計画なのでしょう!)

光学迷彩(嗚呼、御坂様の寝顔かわええ…)

美琴「…もぉ…だらしないわねぇ……へへへ」ギュウ

光学迷彩(やべェェぇぇぇぇえええええええええええ!!寝言超かわええよマジで)ハァハァ

光学迷彩(これはもう反則な可愛さだろ。もう抱きつきたいっ!なんか色々しちゃいたいっ!)ハァハァハァハァ

美琴「…黒子ぉ?まーだ懲りないかぁー?」ユラリ

光学迷彩(み、御坂様!?しかし、姿は見えてないはず!)ハァハァ…

美琴「隠れてても無駄よぉ…むにゃ。私には分かるんだからぁ…」フラフラ

光学迷彩(ね、寝惚けてるだけですわね。ビックリしましたわ)フゥー

美琴「くろこぉー!」

白井「ふにぃ……はっ。な、何ですのお姉さま?」ビクッ

美琴「アンタってヤツはぁ…むにゃ。今日こそ許さないんだからぁー」

白井「ちょ、お姉さま?ですからわたくしは何もしていませ」ススー

光学迷彩(あの、ちょっ白井さん?なぜわたくしの方へ近づいてきますの!?)

美琴「ちぇいさーっ!」ドゴォ!

白井「またまた違いますのにィィぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」

光学迷彩「わたくしまでェェぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええ!?」
603 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:12:24.20 ID:cpVzU4nr0
〜これまた次の日の朝〜

美琴「おはよう、皆っ!」ニパァ

白井「あらっ皆さん。御機嫌よう?」ゴゴゴゴゴ

3人「「「ご、ご機嫌麗しゅう?」」」

白井「…」ニコニコ

3人(白井さん怖ェェぇぇぇぇぇえええええええええええええええええ!!)

美琴「ところで3人とも。どうしてここ最近私の部屋で寝てたの?」

常盤台A「え、えーとぉ…?」

衝撃拡散「そ、それはですねぇ…?」

光学迷彩「な、なんと言いますかぁ…?」

白井「…」ギラギラ

3人「「「ね、寝惚けてて…」」」テヘッ☆

白井「風紀委員ですの!」キリッ

3人「「「」」」
604 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:14:57.81 ID:cpVzU4nr0
ケース2 『あくぃなす』のシェフの場合

〜『レベル5+α』教育実習実施から2年前〜

ーーーイタリア キオッジアーーーーーーーーーーーー
シェフ(料理人を志して早10年。道を究めんとパスタの本場、イタリアにまで来てはみたんだが…)

シェフ(イタリア中回ってみて、沢山の店でイタリアンを食べ漁ったけどなぁ)

シェフ(確かに美味くて満足したが、何なんだろうなこの気持ちは。まだ自分の理想にたどり着いていない気がするんだ)

シェフ(ここでも、僕は満たされはしないのか…?)

??「あら貴方。お困りのようですね?」

シェフ「へっ、僕?いや、そんな別に困ってなんか…」

??「困っているのですね?ええそうなのでしょう!困難が貴方の前に立ち塞がってるのねそうなのですね!」

シェフ(うわぁ…。なんかトンデモナイのに絡まれちゃったよ。海外怖ぇ)

シェフ「え、ええまあ。困っているといえばその通りなのですが…」

??「やはり困っている!困難、なんと素晴らしい響きなのでしょう!さて、貴方はどのような困難に立ち向かっていますので?」

シェフ「んー。そんな大層なもんでもないんですがね」

??「いいえ、躊躇せずに何でも相談くださいませ。私はローマ正教の宣教師のリドヴィア=ロレンツェッティですので」

シェフ「は、はぁ。実は僕は日本の料理人なんですけども、最近仕事が行き詰っちゃって」

リドヴィア「ほうほう。続けてください」

シェフ「それで自分が一応専門にしてるイタリア料理を勉強しようと、この国中を回って食の旅をしていたのですが。どうも自分の理想とは違っていて」

リドヴィア「まあ、本場と言ってもピンキリですからね。必ずしも美味しいとは限りませんので」
     
リドヴィア「特に貴方のような観光客などすぐ目立つ看板に吸い込まれてしまうのでしょう?」

シェフ「うっ。それは否定できませんね…」

リドヴィア「しかし、それだけの覚悟を持って遠路はるばる来たというのに……。こう一向に上手くいかないとは…」

シェフ「ですよね。やっぱり無r」

リドヴィア「すっばらしいっ!」

シェフ「はい?」

リドヴィア「素敵!この困難!このまるでお前には絶対できないだろうと突き付けられたような状況!何もかもが素晴らしい!!」

シェフ「」
605 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:17:29.61 ID:cpVzU4nr0
リドヴィア「なんという不可能!なんという不条理!やはり状況が困難であれば困難なほど、俄然やる気が出てくるものです!!」

シェフ「いやあの、リドヴィアさん?」

リドヴィア「よォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうしっ!!」

シェフ「僕の話全っ然聞いてねえ!?」

リドヴィア「そうと決まれば早速行動せねば!これほどの困難、なかなか出会えるものではありませんからね!」

シェフ(ヤベェ。ここはさっさと逃げるべきか?)

リドヴィア「ではまず…あっ、いましたか!そこでアイス食べてる……オッリアナァァあああああああああああああああああん!!」ドスーン

??「ごばぁっ!?な、何よいきなり?」ポロッ

リドヴィア「ホォー!今日はすっばらしい日なのですよオリアナぁ!ホホホホホホホホ!!」

オリアナ「何よこのハイテンションは…。ま、まさかそこのあなた。何かとんでもない困難に見舞われてるとか?」

シェフ「え、ええ。かくかくしかじかという訳で…」

オリアナ「はぁ。そういうことね」

シェフ「あの、僕はこれからどうなってしまうのでしょう?」

オリアナ「お姉さんが知る訳ないでしょう?まあ一つ確実なのは…あなた、もう諦めなさい。この女からは逃れらないわよ。可哀想だけど」

シェフ「そ、そんなぁ…」
606 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:19:35.80 ID:cpVzU4nr0
リドヴィア「さあオリアナ。早速一仕事ですよ!!」

オリアナ「ええ!?」

リドヴィア「そこの迷える子羊を教会まで運んで差し上げなさいな!」

オリアナ「いや、なんでそんなことしなきゃいけないのよ」

リドヴィア「貴方は運び屋でしょう?でしたら、このお方も運んで差し上げねばならないと思いますが」

オリアナ「いや別にそういう運送屋じゃないのよお姉さんは!っておい、ちょっと聞いてるのリドヴィア?」

リドヴィア「よォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうしっ!!」

シェフ「またそれ!?」

リドヴィア「さあ出発しますわよオリアナ!!困難は大きければ大きいほど、乗り越えたときの喜びが大きくなるものですから!」

オリアナ「はぁ…。了解しましたっと。ほら、行くわよそこのお兄さん?」ズルズル

シェフ「もうお兄さんって年じゃないんですがね…」


ーーー教会ーーーーーーーーーーーー
リドヴィア「さて、まずはお腹がすいているでしょう?今日はお金の無い方や観光客の皆さんに料理を振る舞っていますので、是非食べてほしいものですが」

シェフ「…先ほどより随分と落ち着かれましたね」ヒソヒソ

オリアナ「…まああまり気にしないで。こういうヤツだから」ヒソヒソ

リドヴィア「ささっ、お食べになって」

シェフ「は、はい」

オリアナ「ん〜。じゃあせっかくだし、お姉さんも食べちゃおうかしら?」

リドヴィア「貴女は駄目ですが」

オリアナ「ええー。ひっどいー、リドヴィアー」

リドヴィア「貴女はお金に困っている訳でも観光している訳でもありませんので」

オリアナ「はいはいー。…まあ、これ以上は面倒なことになりそうだし、もういっか」

リドヴィア「何か問題でも?」

オリアナ「いいえ。全然」
607 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:21:35.24 ID:cpVzU4nr0
シェフ「へぇー、教会かー。ここは考えてなかったなー」スタスタ

??「あらあら。いらっしゃいませなのでございますよ」

シェフ「あ、ああ。どうも」

??「はじめまして。わたくしはこの教会でシスターをさせていただいています、オルソラ=アクィナスといいます」

シェフ「ん?はい、こちらこそはじめまして。僕は…」

オルソラ「まずはパスタを盛り付けますね」モリモリ

シェフ「おっ?ああ、どうも」

オルソラ「それで、貴方さまのお名前は何というのでございますか?」

シェフ「はい?あっ、ですから僕の名前はですね…」

オルソラ「このパスタは我々シスター一同が困っている皆様のために誠心誠意を込めてお作りしたのでございますよ」

シェフ「あれ?へ、へぇー。そうだったんですか。それはすばr」

オルソラ「ところで、貴方さまはどこのご出身の方なのございますか?」

シェフ「えっ?あの、話の内容が掴めないんですけd」

オルソラ「はい、盛り付けましたよ。あちらの席でお召し上がりくださいね」

シェフ「は、はぁ…(この人とは会話ができないっていう理解でいいのかな?)」

シェフ「では美味しく頂きますね」

オルソラ「はい!どうぞ召し上がれでございますよ」ニッコリ
608 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:23:43.91 ID:cpVzU4nr0

シェフ(可愛いシスターさんだったなぁ。よし、こっちではレストランとか専門店とかのしか食べたことなかったからな。庶民の味、みたいなものも悪くないな)

シェフ(さて、見た目は結構美味しそうだ。味はどうなんだろ?)チラッ


??「それにしても、シスターオルソラの料理にはもっとレパートリーが必要だと思います!」

??「まだそんなことを言っているのですか、シスターアンジェレネ」

アンジェレネ「し、仕方無いじゃないですかシスタールチア。だって毎日毎日隠し味が一緒なんですよ!たまには変えてくれたって…」

ルチア「まず貴女は毎日3食きちんと食べることができる今の状況を主に感謝すべきです」

??「まあまあ。あまり固いことばっかりでもダメになっちまいますよ?」モグモグ

ルチア「…シスターアニェーゼも適当なことばかり言わないでください」


シェフ(…まあ、普通の味って感じかな?そんなに過度な期待はしてないけど)

シェフ「さて、いただきます」パチン

シェフ「」モグモグ

シェフ「…」

シェフ「」ガツガツ バクバク

シェフ「………」

リドヴィア「おや、どうしましたか?」

シェフ「……う」

リドヴィア「う?」

シェフ「うんめェェぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええ!!」

リドヴィア「」
609 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:24:51.60 ID:cpVzU4nr0
シェフ「何なんだこの美味しさは!?この味、この香り、この舌触りぃ!!」

オリアナ「あらら?あなたもリドヴィアと同じ部類なのかしら?」

リドヴィア「それはどういう意味なのでしょうか?」

オリアナ「そんな顔しないでよリドヴィアー」


アンジェレネ「何なんでしょうか、あの東洋人は?」

アニェーゼ「さあ?」

ルチア「まったく、食事時くらいは静かにしてほしいものです」


シェフ「これだ!…これが、僕がずっと追い求めていた料理だ!!」

オリアナ「あっ……そうなの?」

シェフ「この料理を作ったのは誰だぁ!?今すぐ話がしたいっ!!」

オルソラ「お呼びでございますか?」

シェフ「む…。君が、このパスタを作ったのかい?」

オルソラ「そうでございますが、何か問題でもございましたか?」キョトン

シェフ「そうか。…頼みがあるのだが」

オルソラ「えっと、何でございますか?」

シェフ「僕を…僕を、貴女の弟子にしてくださいっ!」ガバァ ←土下座

オルソラ「はい?」


アニェーゼ「おお…。あれが噂に聞く『ジャパニーズ土下座』というヤツですか」

ルチア「潔い姿勢です。嫌いではありませんね。ってあれ、シスターアンジェレネ?どこへ行ったのですか?」


シェフ「頼む!この素晴らしい料理をより多くの人たちに食べさせてあげたいんだ!」

オルソラ「えぇっと、何と申し上げたらよいのやら…」

シェフ「頼む!この通りだ…!」

オルソラ「あのぉ、まずはお顔を「条件があります!」あらら?」

シェフ「条件?それは何なんだ?教えてくれ!」

アンジェレネ「それはですね…。私に毎日美味しいスイーツを食べさせることです!」ババーン

シェフ「は?」
610 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:26:42.89 ID:cpVzU4nr0
アンジェレネ「どうですか?破格の条件だと思いますよ?」ドヤァ

ルチア「シスターアンジェレネ!貴女は一体何をしているのです!」ゴツン

アンジェレネ「うぅ〜痛い〜。いいじゃないですかー」ウルウル

ルチア「良くありません!!」

オルソラ「あらあら。いいんじゃないんですか?」

ルチア「し、シスターオルソラ!?」

オルソラ「では、そういうことでございますので、よろしくお願いしますね。えっとぉ…」

シェフ「は、はいっ!その、僕の名前は…」

オルソラ「それで、貴方さまは『スイーツ』を作ることができるのでございますか?」

シェフ「へっ?ま、まあ一応一通りは」

オルソラ「でしたら、まずは貴方さまのこともよく知らなければいけませんね。お名前は何というのでございますか?」

シェフ「…はぁ。先が思いやられる」

リドヴィア「ああイイ!その困難、ゴールがまったく見えないレースに参加するか如きこの絶望感!たまりませんわァァあああああああああああああん!!」

シェフ「…この国には変な人しかいないのか?」


その後、教会の施設に寝泊まりをして、料理の腕を磨くことになった僕でしたが……


リドヴィア「ここを当面の宿泊に使うことをお勧めしますが」

ビアージオ「むう?何だこの異教の猿みたいなのは?まあいい。聞くだけ面倒だ」

シェフ(また変わったのが…)


その道は、やはり言葉にできないくらい、つらく厳しいものでありまして……


オルソラ「ここで軽くさっさっさーなのでございますよー」パラパラ

シェフ「? えーっと?」

オルソラ「さくさくっと切ってしまいますよー」トントントン

シェフ「…なるほど、わからん」キッパリ


彼女の元で修業した日々は、かけがえのないものであるのと同時に、非常に大変なものでもありました。


アンジェレネ「今日のスイーツは何ですか?」キラキラ

ルチア「シスターアンジェレネ!また貴女は他人さまにご迷惑を!」

シェフ「え、えっと、有り合わせでいいなら出してあげるよ…?」
611 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:28:00.13 ID:cpVzU4nr0
〜それから2ヶ月後〜

オルソラ「あらあら。もうお別れでございますか。寂しいものですね」

アンジェレネ「うぅぅ。チョコラータ・コン・パンナがぁ…!」グスグス

ルチア「貴女はどんな悲しみ方をしているのですか」

シェフ「大丈夫。あれくらいなら君にでも美味しいのが作れるさ」

アンジェレネ「う〜。が、頑張ってみますぅ」

シェフ「おう。…では皆さん、長い間お世話になりました」ペコッ

オルソラ「いえいえ。わたくしも楽しかったのでございますよ」

ルチア「うちのシスターの1人がご迷惑をかけました。今後はもっと厳しく指導します」

アンジェレネ「シスタールチア!?」

アニェーゼ「おお。アレが噂に聞く『ジャパニーズお辞儀』ですか」

オリアナ「今度はお姉さんともっと楽しい遊びをしましょう?」

ビアージオ「ふん。見送りに来るのも面倒だ」

リドヴィア「また困難に出会ったらすぐこちらに来てほしいので」

シェフ「…」

シェフ「帰ります」

7人「「「「「「「まあまあ」」」」」」」ドウドウ

オルソラ「そういえば、ここで覚えた料理はどちらで振る舞うのでございますか?」

シェフ「ん?ああ、どうやら地元に近いところに『世界中の料理』を食べられるって評判のレストラン街があるらしいので、そこに店を構えようと思います」

オリアナ「へぇ、そうなの。で、お店の名前は?教えてくれたらお姉さん贔屓しちゃうわ」

シェフ「はいっ。その店の名前は―――」
612 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:29:00.40 ID:cpVzU4nr0
ケース3 冥土帰しの場合

冥土帰し「…ふむ。これはどうしたものかな?」

冥土帰し「とにかく電話してみようか」ピッポッパッポ

冥土帰し「…」プルルル プルルル

??『はい。もしもし』

冥土帰し「僕だよ。…こう言えばわかるよね?」

??『ああ。貴方の声を忘れるはずもないさ』

冥土帰し「そうかい。それは幸いだよ」

??『ほう。しかし珍しいな。君の方から連絡してくるとはな。というか、もう連絡は取らないのではなかったのか?』

冥土帰し「状況が変わってね。いや、ずっと同じ状況ではあったけど僕がここまで我慢してきた、と言った方が正確かな?」

??『なるほど。それはそれは…』

冥土帰し「さて、そろそろ本題に入ってもいいかな?……アレイスター」

☆『ああ。いつでも構わないよ』

冥土帰し「実はね?僕は前々から問題だとは思っていたんだよ。なぜあんなことになっているのか。どうして誰も疑問に思わないのか、とね?」

☆『話が見えないな。要点を言ってはくれないか?』

冥土帰し「…そうだね。じゃあ単刀直入に言おうか」



冥土帰し「……僕の病院の前の駅名、『カエル病院前駅』ってどういうことなんだい?」
613 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:31:34.83 ID:cpVzU4nr0
☆『…ふむ。言っている意味が分からないのだが』

冥土帰し「だから、この病院は『カエル病院』じゃないんだよ?なのにどうして駅名はああなんだい?」

☆『いや、だからそれは…』

冥土帰し「この病院は“第7学区総合病院”であって、カエルなんて入り込む余地がないんだよ?」

☆『ほう(そんな名前だったのか…知らなかったぞ)』

冥土帰し「そういう訳だ。僕はここにあの駅の改名を要求するよ」

☆『…なぜそれを私に言うのだ?この学園都市とて民主主義に則っている国家体だ。そうしたいのであればもっと正式な手順を…』

冥土帰し「うん。僕もそう思って最初は署名活動をしたんだけどね?なぜか誰も署名してくれないんだよ」

☆『…なるほど。ここにその署名の様子が映像として残っているぞ』

冥土帰し「何だって?」

☆『よし。再生してみるか』ポチットナ☆

冥土帰し「おいよせ」
 
  :
  :

ナースAさん「えっ、アレ変えちゃうんですか?愛着あって親しみやすいのに…」

K条くん「K条さん的には駅名は覚えやすいのがいいんですがねー」

M1003X号さん「それには例え先生の指示でも従うことはできません、とミサカは全ミサカを代表してここに断固反対の意を表明します」

S.Mくん(14歳)「へぇ、そんなことかい?僕にとってはすごくどうでもいいことだね。
        ってあの、その手に持ってるのは何なんだい『僕は患者のためにしか』えっちょおいやめくぁwせd」

M坂さん「駄目!絶対ダメよ!!そんなことしたら…うぅぅ、想像しただけで目の前がぐちゃぐちゃになって何も見えない…!」

  :
  :

☆『…』

冥土帰し「…」

☆『正直すまんかった』
614 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/18(日) 06:33:31.04 ID:cpVzU4nr0
冥土帰し「…ともあれ、これで分かっただろう?署名では不可能だから、君に直談判してるんだよ」

☆『…なるほど。ご苦労なことだな』

冥土帰し「さあ、とにかく答えを聞こうか、アレイスター?」

☆『答えか……そんなものはノーに決まっているだろう?』

冥土帰し「そうか。ではその理由を聞こうか、アレイスター?」

☆『(あれ、切り返してきた?)理由、か。それはな…』

冥土帰し「それは、何なんだい?」

☆『(名づけたのが私だから、と言えば怒られるのだろうか?)』

冥土帰し「…どうしたんだい、アレイスター?」

☆『(ふむ、どうすべきか…?)』

冥土帰し「そろそろ喋ったらどうだい?」

☆『(…よし、これに決めた!)』

冥土帰し「あれいs」<ブツッ

冥土帰し「…」<プープープー

冥土帰し「…そうか。それが君の答えかい」ピッポッピッパ

冥土帰し「…」プルルル プルルル

冥土帰し「…ああもしもし。結標さんかい?…うん、そうだよ僕だよ」

冥土帰し「…いや、そういうのじゃなくてね。実はアレイスターに用があってね。直接会いたいんだ」

冥土帰し「ん?何をするかって?あの生命維持装置のパイプとかを軽く壊すんだ。…ああ大丈夫、僕なら本物の在り処も知っているからね」<ピリリリ

冥土帰し「…ああすまない。キャッチが入ったみたいだね?あとでかけ直すよ」

冥土帰し「…」

冥土帰し「もしもし」

☆『正直すまんかった』
615 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/18(日) 06:41:56.52 ID:cpVzU4nr0
今回は以上です。てか、たぶん今回のが一回分投下のレスだと最多なはずなんだが…。オマケでってorz
特にイタリア勢の絡みが楽しすぎ、つーかリドヴィア書いてて楽しい。もう出番は無いはずだけど。
次回から7日目(休日2日目)に入ります。まだ構想は午前中までしかできてないから……皆、オラに力を!

それで部下ちゃんなんですけど、名前は一応自分のなかでは決定しました。また部下ちゃんが出てくるときに名乗ってくれると思うので、
皆さん、それまでは彼女を『部下』ちゃんでいさせてください。

次回は火曜日までには。ではまたノシ
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 08:05:54.57 ID:oRoazpmSO


学園都市は変態しかいないな…
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 09:08:21.02 ID:4I0ziWSH0
乙!
世界は変態であふれてる
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/18(日) 09:42:32.74 ID:r/Wc/a+AO
乙!!
>>616
禁書の登場人物に常識は通用しねぇ
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 10:24:29.40 ID:m9qYlFvDO
>>616
なら俺にとっては楽園だな

いちおつ
620 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
                     <   /´  r'´   `   ` \  `| ノ     ∠_
                     `ヽ、__//  /   |/| ヽ __\ \ヽ  |く   ___彡'′
                      ``ー//   |_i,|-‐| l ゙、ヽ `ヽ-、|!  | `ヽ=='´
                        l/| | '| |!|,==| ヽヽr'⌒ヽ|ヽ|   |   |
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621 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
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                             |          | |
622 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
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623 :なすーん [なすーん]:なすーん
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624 :なすーん [なすーん]:なすーん
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                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
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625 :なすーん [なすーん]:なすーん
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627 :なすーん [なすーん]:なすーん
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628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/09/19(月) 00:58:43.74 ID:eM3Zrquwo
このなすはなんなの?システム的なもの?
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/19(月) 11:20:41.32 ID:WuiotKXH0
嵐じゃね?
630 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/20(火) 02:37:55.15 ID:zobJ7Ye60
こんばんは。今日から7日目突入します。
では投下。
631 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/20(火) 02:39:27.24 ID:zobJ7Ye60
〜7日目(日)〜

食蜂「…うーん」<チュンチュン

部下「食蜂様、食蜂様?」ユサユサ

食蜂「ん〜。あと5分…」ムニャムニャ

部下「ほらっ。今日は貴女さまにとって大切な日なのでしょう!」

食蜂「…はっ!そうでしたわ!!」ガバッ

部下「うおっ!?」ビクゥ

食蜂「い、今は何時です!?」アタフタ

部下「えっと、まだ7時50分ですが…?」

食蜂「そ、そうですか…ふぅー」

部下「まだ時間もありますし、とにかくシャワーでも浴びてみては?」

食蜂「ええ。さっぱりしてから行きませんとね♪」ガチャ

部下「そうですね。…わたくしだって、綺麗にしてから当麻様に会いたいですし」ボソッ

食蜂『ふふふっ。気持ちは一緒ですわね♪』キュイーン

部下「って、聞こえてたのですか!?」

食蜂『ごめんなさいね♪』

部下「むう。もう、食蜂様ったら…」

<シャー

部下「さて、わたくしはどうやってお近づきになりましょうかね…?」
632 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/20(火) 02:41:13.77 ID:zobJ7Ye60
<ガチャ

食蜂「ふう。大分すっきりしましたわね」スタスタ

部下「そうでしょうね。さて、次はお召し物の準備ですね。…羨ましいな」ボソッ

食蜂「ふふっ。そこはアドバンテージですわね(統括理事長様に感謝しませんと)」

部下「ズルいですぅ…。来年は制服着用義務の無い高校に入ります!」グッ

食蜂「まあ、これはウチが特殊なのですが…」

部下「ですわよね!…かつてはまったく気になりませんでしたのに」

食蜂「それは私も一緒ですわ。恋は女を変える、といったところですか」ガチャ

部下「違いありませんわね」フフッ

食蜂「…さて、今日の服装はっと…」ガサゴソ

部下(うぅぅ…。クローゼットのなかに当麻様が選んでくださった服があるだけで羨ましい…!)

部下(しかし、わたくしでは当麻様に服を選んでもらえる状況へはもっていけませんね…)ハァー

食蜂「…どうしたのです?ため息などついて」

部下「ふぇ?い、いいえ、なんでもありませんっ!ご心配には及びませんので!」

食蜂「でしたら良いのですが…。あっ、それと私、今から着替えますので」

部下「はい?……し、失礼しましたっ!」クルッ

食蜂「そこまで気にする仲でもありませんでしょうに」クスクス

部下(これは恥じらいではありませんっ。見ると嫌でも食蜂様との違いがわかってしまうのです!…主に胸辺りの)ズーン
633 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/20(火) 02:43:34.83 ID:zobJ7Ye60
食蜂「〜♪」シュルシュル

部下(はぁ…。どうしてわたくしのはこのように貧相なのでしょう…。さすがに白井さんほどではありませんが)ペタペタ

食蜂「…はいっ、もういいですよ。って、何をやっているのですか?」キョトン

部下「うえぃっ!?い、今の光景は忘れてくださいっ!!」//

食蜂「うふっ。私を何の能力者だとお思いで?」クスクス

部下「うっ。それもそうですわね…」ズーン

食蜂「まあ、大丈夫ですよ!そんなに気にしなくとも。………多分」ジー

部下「ど、どこ見ておっしゃっているのですかっ!」///

食蜂「まあまあ。世の中には『貧乳は正義ですの』という言葉もあるそうですし」

部下「何てことをおっしゃいますの!?…まあ聞くまでもありませんが、それは誰から伺ったのです?」

食蜂「白井さんに」

部下(あんの変態がァァぁぁぁぁあああああああああああ!!食蜂様に変な言葉教えやがってェェェェェェェェ!!)

食蜂「それよりどうです?この格好は?」バッ

部下「…うわぁ。やはり制服のときとは見違えますわね。制服でも食蜂様は映えますのに、私服だとさらに綺麗ですわ…」

食蜂「ふふふっ。まあ当麻さんに選んでいただきましたからね。似合わないはずはないのですけど」クルリ

部下「いいですわねー。…というか、当麻様って結構センスありますわね」

食蜂「そうですわね。どうも彼は私や美琴、貴女以外にも大勢の綺麗な女性たちと繋がりがあるようですから、そういう面もあるのでしょう」

部下「確か調査した際には、同居中の白いシスターさんにむ、胸の大きな同級生、さらには霧ヶ丘のメガネ巨乳の人、理事会の『ブレイン』の人……」

食蜂「あと生脚へそ出しマーメイド、大人しそうな女の子、十字教のシスター軍団、そして美琴の『妹』約10,000人……。数え上げればキリがありませんしね」

部下「あれ?誰かを忘れているような…?」

食蜂「えっ?いや、さすがに小萌先生は論外でしょう?」

部下「いえそうではなくて、もう一人大事なポジションの方が…?」

食蜂「そうでしたか?えっとぉ…?」


2人「「…分かりませんわね」」



??「……へくしっ。でも誰も。私の噂なんてしていない。ふふふふ」
634 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/20(火) 02:45:04.69 ID:zobJ7Ye60
食蜂「まあいいですわ。さて、今の時刻は…?」

部下「えっと、8時30分ですわね」

食蜂「そうですか。では、そろそろ出発いたしましょうか」

部下「ええ。いってらっしゃいませ。良い一日を」ノシ

食蜂「分かっていますわ。…さあ、頑張りますわよ操祈」

食蜂「よしっ、行ってきますわ!」ニコッ

部下「ご武運を!……さて、わたくしはあの変態テレポーターでも懲らしめてきますか」ピキキッ


〜その頃〜

ーーー上条宅ーーーーーーーーーーーー
上条「…むぅ。もう朝か…?」<ピリリリ ピリリリ

上条「昨日は美琴と息抜きするつもりが、後半大分はしゃいだもんなー。意外と疲れちまったぜ」フアーア

上条「さて、今日は一日中ゆっくりとしてるかー!日曜日だしなー。……ってあれ?日曜…?」

上条「ま、まさかー!!」

上条「そ、そういえば今日もだったー!」ワタワタ

禁書「んー。うるさいんだよとうま。そしておはようなんだよ」

上条「おう、おはよう。…ってそうじゃない!急がねえと!」

禁書「とうまー。ごはんー」

上条「冷蔵庫に色々詰めてあるから、それで間に合わせてくれ!」

禁書「わかったんだよ。って、とうま。今日もお出かけなのかな?」

上条「ん?ああ、そうだが」

禁書「……どうせとうまのことだから、また女の子となんだよ」

上条「またとは何だまたとは。まあ、今回はそうだけど」

禁書「…今回も、なんだよー!!」ガオー

上条「えっうそ、何でだァァぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ!?」<ガブッ
635 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/20(火) 02:46:18.51 ID:zobJ7Ye60
禁書「…さて、今度は何をやらかしたか聞かせてもらうんだよ」

上条「やらかしたって…。まあ、あながち間違ってはないけどさ」ズキズキ

禁書「……いつものことなんだよ、まったく」ボソッ

上条「なんか言ったか?…別にいっか。実はですね……」


〜回想〜

上条「…さて、操祈?責任ってのはどう取ればいいんだ?」

食蜂「それはですね……こ、今度の日曜日に予定はあります?」

上条「ん?無いはずだけど…?(御坂との約束は確か土曜だったし)」

食蜂「そうですか!それはそれは…!」

上条「で、日曜日がどうかしたのか?」

食蜂「それはですね…。に、日曜日、私と……デートしてくださいっ!!」バーン

上条「ほうほう。なるほどデートか。……って、あれ?」

食蜂「…」

上条「…」

上条「で、デートォォぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」

食蜂「…/////」カァーッ

上条「えっちょおまっ。デートってそんなくぁwせdrftgyふじこlp」

食蜂「……ダメ、ですか…?」ウルッ

上条(そ、そんな表情されたら断れねえだろぉー!てか、断る理由とか元々無いけどな。…あれ?それって変じゃね?)

上条「えっと…つまり、責任を取るというのは…?」

食蜂「ええ。私と一日デートすることですわ♪」

上条「…オッケーだぜ。まあ、そういうことなら付き合うぜ(それで楽しめるんだったら)」

食蜂「つつつつつ、付き合うだなんて……うへへへ」/////

上条「?」
636 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/20(火) 02:47:23.68 ID:zobJ7Ye60
〜現在〜

上条「…という訳で、今日に至る」

禁書「りあ充おつなんだよ」

上条「んなっ!?か、上条さんはそんなリア充という存在なんぞからは最も遠い存在であってだなぁ…」

禁書「とうまが言っても説得力がゼロなんだよ」

上条「いや、そんなことないと思うが…。って、そうこうしているうちにもう時間がヤバい!さっさと着替えて行かねえと!!」ダダッ

禁書「はぁー。多分とうまは『でーと』についてそこまで深く考えてないんだよ…」

上条「おおおおおおおおおおおおおおお!!」シュパパパパ

禁書「と、とうまがものすごい勢いで着替えて準備してるんだよ…!」

上条「行ってきます!!」バターン

禁書「…行っちゃったんだよ。ていうか、最近私の扱いが悪いかも…」

スフィンクス「にゃーお(元々このスレだと扱い良くないだろうが…)」


ーーーマンション前ーーーーーーーーーーーー
上条「ふぃー。今は8時45分か。まあ普通の人間なら余裕をもって間に合うんだろうが」

上条「上条さんの場合はそう上手くはいかないのですよ。はぁー」スタスタ

上条「おっ、そういえば昨日ここで浜面たちと出くわしたんだったな」

浜面「ん?」バッタリ

上条「あ」
637 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/20(火) 02:48:49.54 ID:zobJ7Ye60
浜面「よう、上条じゃねえか。また会ったな」

上条(これはもしや…昨日と同じパターンか?)

浜面「ん?どうしたんだよ?」

上条「い、いやー、何でもありませんことよ」

浜面「そっか。いや、何か調子悪そうだったからよ」ハッハッハ

上条(マズいな…。何とかこの不幸を回避しねえと)ジー

浜面(何だろう。今なんかとても失礼なことを考えられた気がする)

浜面「そ、そういやあの後どうだった?」

上条「は?あの後って?」

浜面「いやだからさ、レストランで別れたあ「超浜面ァァァァァ!!」ぐぼあっ!?」ドーン

上条「うわっ!な、なんだぁ?」

浜面「て、テメェ絹旗!何しやがる!?」ヒリヒリ

絹旗「何しやがるは超こっちのセリフですゥ!どうやら昨日は麦野や滝壺さンと超お楽しみだったそォじゃないですかァ!?」ビシィ

浜面「な、なぜそれを!?ていうかマジギレしてらっしゃる!?」

絹旗「昨晩、私のところに滝壺さンと麦野からのろけメールが超大量に着やがったンですよォォォォ!!」

浜面「ひ、ひえー!ちょ、落ち着け絹旗!!」

絹旗「これが超落ち着いていられる状況ですか!超浜面には罰ゲームとして今から超2人っきりでB〜C級映画を見まくりますよ!!」

浜面「ぐはぁっ。これぞ真の罰ゲームか…!」

絹旗「何を言ってるんです?この超美少女の絹旗最愛サマと2人っきりになれるチャンスを浜面は超生かすべきです!!」

浜面「オマエとの映画巡りの段階で超罰ゲームだよ!ん?てか、チャンスって一体…?」

絹旗「! ほ、ほら、超さっさと行きますよ!!」ズルズル

浜面「ぶへっ!?お、おまっ、引きずるんじゃねえぞ!?おーい、また学校でなー」


上条「……これは不幸…ではないよな?」
638 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/20(火) 02:53:07.35 ID:zobJ7Ye60
上条「…さて、次はこの階段付近でっと」タッタッタッタ

上条「おっ、やっぱりいた」

上条「まあ、おじいちゃん1人くらいならそんなに時間かけなくても……」ジー

老人A「ふぅ〜。この老体に大荷物は堪えるのぉ」ゼイゼイ

上条「ん?」

老人B「はぁ、はぁ…。少し休もうかの。あと50段は階段を上らねばならんからのぉ」ゼイゼイ

老人C「…いかん。ここで休んではいつまでたっても目的地まで着かん。まだまだ若いモンには負けんぞ!」ゼイゼイ

上条「あれれ?」

老人D「そうじゃ!ワシら老人が、今のヒョロい若者なんぞに負ける訳にはぁ……いかん!」ゼイゼイ

老人E「たしかに。若いヤツらは本当に情けない!」

老人F「まったく今の若いモンは、家にばかり籠もりおって。ワシらが若いときは遊びといえば野山を走って川で泳いでいたもんじゃ」

上条(おじいちゃん増えとるゥゥゥゥゥゥゥゥ!?)

老人G「上条っ!お前の話は……つまらんっ!!」

上条「余計なお世話だ!」

上条(さすがにマズいな…。こちらは1人に対してあちらは7人。オレだけで相手をするには少々分が悪い)

老人たち「「「米30sは…さすがに重い!!」」」

上条「無理すんなジジィ!」
                                                                        オルダーズ
上条(つーか何だよこのおじいちゃんの大量発生は?ま、まさかおじいちゃんのクローンを大量に…?じゃあアイツらは『老人達』か!?)

老人たち「「「さあ、ワシを助けろそこの少年!!」」」

上条「若いモンの文句ばっか言ってる割には弱いのな!?さすがはおじいちゃんだわ!」

上条「くっ、しかしどうする?あんなの放っておいたら後から裁判起こして金巻き上げられそうだ…!」

??「ほう。困っているようだな、上条当麻!!」

上条「あ、アンタは…!」
639 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/20(火) 02:54:29.08 ID:zobJ7Ye60
??「困ったときはいつでもこのオレ、削板軍覇に言えと前から言っているだろう、上条よ!!」

上条「いや初耳なんですけど」

削板「はははは!!そうかそうか!しかし、なかなか根性のいる状況にいるではないか!?」

上条「ま、まあそうみたいだな」

削板「ふむ。ならば、ここはオレに任せて先に行け!」

上条「い、いいのか?」

削板「ああ。生徒を助けるのが、教師の役目ってヤツだろ?」

上条「ちょ、削板さんかっけえ!まあアンタ実習生だけど!」

老人達「「「ワシを助けろォォォォォォ!!」」」グオー

削板「くっ、いいから先を急げ!オレも…オレも、後で必ず行く!!」

上条「…おう。すまねえ!」ダダッ

削板「ふっ。いいってもんよ」ニッ

上条「…あとで、あとで絶対追いかけてこいよ!約束だからな!!」

削板「…ああ。約束だ」



上条「いや、追いかけてくんなよ!約束だぞ!!」

老人達「「「お前らのコントは…つまらんっ!」」」

上条「やかましいわ!」
640 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/20(火) 02:56:02.71 ID:zobJ7Ye60
上条「さて、次はこの角で女の子が…」

上条「女の子が…」

上条「可愛い女の子が…?」

上条「…」ポツーン

上条「…先を急ごう」←ちょっと期待してた


上条「えっと、たしかここでは誰にも会わなくて…」ダダッ

姫神「あっ。上条くんだ。これまた奇遇」

上条「よしっ、予定通りだ!」

姫神「」

上条「で、角を曲がったところに…」

結標「あら?また上条くんじゃない。今度はどうしたのかしら?」

上条「そのままスルーが吉で…」

結標「ちょ」

上条「多分この辺に落とし穴があるから…」

垣根「」ニヤニヤ ←上空

上条「とうっ!」←対ビアージオ戦のときの大ジャンプ

垣根「なん……だと…?」バッサバッサ

上条「着いたぁ!」ザザー

上条「さて、操祈は……あそこか。おーい!」スタスタ

食蜂「…時間通りですわね、当麻さん♪」


現在、日曜の午前9時。奇しくも昨日上条当麻と御坂美琴がいた公園に2人は集まった。
                      デート
幻想殺しと心理掌握が交わるとき、物語は始まる―――
641 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/20(火) 02:59:48.76 ID:zobJ7Ye60
今回は以上です。うむ…。定石通りのデートは前回やっちまったから今回はどうなることやら。
次回は今週末までには。試験ェ…。
ではまたノシ
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/20(火) 06:29:36.27 ID:r21sI9HAO
いちおつ

期待に応えてくれてありがとう、そしてありがとう!



垣根ェ
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/09/20(火) 10:42:22.95 ID:iIXL8W0Z0

上条さんが不幸を回避している
なんてことだ
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/09/20(火) 13:03:33.81 ID:NMlI+caao

流石上条さん神回避!
でも、知ってるか?幸運も不幸も蓄積するんだぜ…
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/20(火) 17:07:36.61 ID:9yVGaw9AO
上条さんが不幸回避……だと?

こんな日が来るとは……
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/20(火) 17:42:48.59 ID:r21sI9HAO
>>643ー645


後でツケが回ってくるから安心しろい

647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/21(水) 00:18:14.78 ID:0UM9Xj380

上条さんは予測さえできれば自らの足で不幸なんて踏破できるんです!
まぁ、戦闘時以外は基本予測以上のことが起こるから不幸なんだがwww
648 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/21(水) 23:09:18.86 ID:br9WDp1n0
こんばんは。もう試験なんてどーにでもなーれー。…というのはさすがに嘘で、息抜きがてら置いていきます。
では投下。
649 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/21(水) 23:11:37.06 ID:br9WDp1n0
ーーー第7学区 いつもの公園ーーーーーーーーーーーー
上条「さて、お恥ずかしながら上条さんはデートというものは初めてでして」

食蜂「それを言うのであれば私も初めての経験ですわ。ふふっ」

上条「いやー、にしてもオレみたいのが相手で本当に良かったのか?」

食蜂「何をおっしゃいます。当麻さんだからこそです」

上条「そ、そうなのか(どういうことなんだろ?)」

食蜂「ええっ(少しは私の思いも伝わりましたかね?)」

上条「そっか。…おっ、そういえばその服、この間オレが選んだヤツじゃん。着てきてくれたんだ」

食蜂「もちろん♪どうです、改めて見てみますと」クルリ


この日食蜂操祈が着てきたのは、先日上条当麻が選んだ3パターンのうちの2番目の服だった。上は青のボーダーシャツに明るい緑系のサマーカーディガンを羽織り
夏らしく爽やかに着こなし、下はベージュのデニムショートパンツに黒のストッキングを履いて少し大人っぽさを演出している。
中学生というよりも大学生よりのファッションなのは衣装担当者の個人的好みだったが、元から大人らしい雰囲気がある彼女にはよく似合っていた。


上条「ふむ。よろしいっ!しかしよく似合ってるモンだ」ウンウン

食蜂「当麻さんのおかげですわ!」

上条「おうっ、どういたしまして!」b

食蜂「…」

上条「…ん?」

食蜂(やはりこちらの意図は伝わりませんか…。あの子の能力ではありませんが、ちゃんと音にして伝えませんといけませんね)

上条「まあ、とりあえず行こうぜ。えっと、まずはどこだっけ?」

食蜂「…あっ、はい。最初は第9学区ですわね」

上条「オッケー。さっ、行くかぁ!」ニッ

食蜂「はいっ!」ニッコリ

食蜂(…今日は一日中楽しんで、そして少しでも当麻さんとの心の距離を縮めますわ!!)グッ


ーーー某所ーーーーーーーーーーーー
定規「へくちっ。……ていうか、いい加減に機嫌直したら?」

垣根「ふーんだ。今日の落とし穴もたーっぷり仕掛けがあったのによー」プイッ

定規(コイツ面倒臭っ!?)
650 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/21(水) 23:13:10.26 ID:br9WDp1n0
ーーー第7学区 とある歩道ーーーーーーーーーーーー
上条「いやー、それにしても…」

食蜂「? どうかしましたか?」

上条「…いや、やっぱり何でもない」

食蜂「?」

上条(…歩いてるだけでこんな視線を集めるモンなんだな。良し悪しはあれど)チラッ

通行人「「「…」」」ジー チラッ クルッ


以前セブンスミストで自分たちが注目されていたのは、常盤台の制服が一番の要因だと思っていたがそうでもないらしい。連中の目的はあくまで隣りの可愛い少女だ。
そうなると、その可憐な女子中学生と並んで歩いている比較的普通(赤いライン入りのTシャツ+ジーンズ)な自分に嫉妬や怨恨の視線が多く集まるのも納得できる。
前回はある一時を境にその様々な思惑が込められた視線が消えたが、今回はそう甘くないようだ。


上条(うぅぅ…。でもやっぱ居心地悪いなぁ…)ハァ

食蜂「あ、あの当麻さん、本当に何ともないのですか?」

上条「…ん?ああ、ホントに大丈夫だって。心配してくれてサンキューな」

食蜂「い、いえ、当然のことでs……ああ、なるほど。了解しました」キュイーン

通行人「「「」」」キーン

通行人「「「とりあえずデートするわ」」」

上条「?」

食蜂(設定かなり適当ですけど、まあ気にしないことにしましょう…)テクテク
651 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/21(水) 23:14:56.63 ID:br9WDp1n0
ーーーカエル病院前駅(仮)ーーーーーーーーーーーー

[駅名急募!!]
【この駅の名前が変わります! あなたが考えた駅名を学園都市統括理事長に突き付けてみませんか? 名前を考えるだけの簡単なお仕事です!!】


上条「…何だありゃ?」

食蜂「…さあ?」

上条「まあいっか。さっさと行こうぜ」

食蜂「ええ」

上条「……よっと」ピッ

食蜂「!」クワッ

上条「どうした?今ものすごく驚いた顔してたけど」

食蜂「い、いえ…」

食蜂(当麻さんの携帯電話にもチャージされてますのね、電子マネー…)


ちなみに食蜂操祈嬢の本日の携帯電話は白。上条と(これは本当に偶然に)同じ機種のものである。
さらに言うと『心理掌握』用は今日は持ち合わせていない。今の彼女は時間的にも気持ち的にも完全にフリーなのだ。


ーーー第9学区 区立現代美術館ーーーーーーーーーーーー
上条「ほえー。でっかいなー」

食蜂「ですわね。イメージとしては国立新美術館でしょうかね?」

上条「へぇー。ってことは、学園都市で一番大きい美術館か?」

食蜂「おそらくは。私も詳しくはありませんので」

上条「そっか。それで、今日は何かの展覧会でもやってるのか?」

食蜂「まあ、そういうことになりますね。とにかく中へ入りましょう」テクテク

上条「お、おう」スタスタ
652 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/21(水) 23:16:01.96 ID:br9WDp1n0
<ウィーン

館員「いらっしゃいませ」ペコリ

上条「どうも」

食蜂「あの、こちらで行われている『世界の現代作家展』の入場券を購入したいのですが…」

館員「はい。えっと、高校生2枚でよろしいですか?」

上条「えっ?あ、あのぉ」

食蜂「私は中学生です。こちらをご覧になればわかりますわ」つ【生徒手帳】キラキラ

館員「はい?……し、失礼しましたっ。常盤台中学の生徒さんでしたか」ペコペコ

食蜂「いえいえ。気にしてなどいませんよ」

館員「はぁ。では中学生400円、高校生600円で合計1000円になります」

食蜂「ええ。少々お待ちくださいな…」ガサゴソ

上条「はい、これで」つ【1000】

食蜂「えっ?」

館員「…はい、ちょうどお預かりします。では入場券とパンフレットです」

上条「どうも。よし、行こうぜ」スタスタ

食蜂「え、ええ…」テクテク

館員「ごゆっくりどうぞー」


館員「…あれ?常盤台って制服着用じゃなかったかしら?」
653 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/21(水) 23:19:57.72 ID:br9WDp1n0
食蜂「何だかデジャヴでしたわ」

上条「ん?ああ、パフェのときか。まあ2000円くらい気にしなくていいぞ。特に今日はデートなんだし」

食蜂「そ、そうですわね。ではお言葉に甘えて…」///

上条「?」

食蜂「…コホン。か、会場は1階と2階のようですわね。早速回ってみましょう」

上条「おう。…そういえばさ、どうしてここなんだ?」

食蜂「実習の一環ですわ♪」


ーーー1階 彫刻・立体作品展示ーーーーーーーーーーーー
上条「へぇー。すげーな」

食蜂「あっ、当麻さん。ここではあまり騒がないでくださいね」

上条「お、おう。それくらいわかってるって(危ねぇ危ねぇ)」ヒヤヒヤ

食蜂「さあ、じっくり堪能しましょうね」

上条「そう言われてもなぁ…」

食蜂「案外知っている人の作品もあるかもしれませんわよ。何せ『現代作家』の展示ですので」

上条「知り合いに芸術肌の人いたかなぁ……あっ」ジー

食蜂「ん?入ってすぐのところに……クロワッサンにフォーク?の作品が。随分変わったものもありますわね…」

上条(お、おい。意外すぎる人物が…)


ーーーーーーーーーーーーーーーーー
l【題名:人の怒りは自らを焼くV】    l
l                       l
l ≪アンジェレネ≫ [会員推薦]     l
ーーーーーーーーーーーーーーーーー


上条「一体誰が推薦したんだか…」

食蜂「?」


ーーーイギリス『必要悪の教会』女子寮ーーーーーーーーーーーー
??「くしょん!」

??「あらあら、風邪でもひいたのでございますか?」

??「いいや、そういう訳じゃねえと思うけど…。何かしらね」

??「ええ、あちらに向かう前に体調を整えませんといけないのでございますよ」

??「またお前の話はどっかに…」カーンカーン
654 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/21(水) 23:22:50.26 ID:br9WDp1n0
ーーー1階 彫刻・立体作品ーーーーーーーーーーーー
上条「…出鼻を挫かれるってこういうことなんだな」

食蜂「? しかし、さすがは世界の作家たち。すごい作品ばかりですわね」キョロキョロ

上条「確かにな。素人の上条さんでもそれくらいはわかるぜ」

食蜂「おっ、こちらは…大きな十字架ですね。やはり宗教的意味が…?」

上条「…コイツ、生きてたんだ。生きててもマトモな待遇じゃないだろうけど」

食蜂「?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
l 【題名:十字架はその重きをもって驕りを正す】  l
l                               l
l ≪ビアージオ=ブゾーニ≫  [監獄塔枠]     l
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


食蜂「監獄、とは…。過ちを犯したとしてもその信仰心には偽りはない、というところでしょうか」

上条「ま、まあ信仰心という点では凄まじかったけどな…」

食蜂「ではそもそもなぜ過ちを…?ま、まさかかつての魔女狩りのような悲劇が…!」

上条「うーん。まあ結局魔女狩り専門のところに捕まったからなー」

食蜂「えっ?」

上条「あっ(やばっ、喋りすぎた)」

食蜂「あ、あの当麻さん…?」

上条「よ、よぉーし、次行ってみよー」スタスタ

食蜂「?」
655 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/21(水) 23:23:41.63 ID:br9WDp1n0
上条「こ、これは…!」

食蜂「まあ、これはお2人とも筋肉の締まったいい身体をしていますね」

上条「た、たしかになー(こ、これはクオリティー高すぎだろ…!)」
656 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/21(水) 23:28:11.72 ID:br9WDp1n0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
l        【題名:聖人T】        l
l                          l
l ≪シェリー=クロムウェル≫ [奨励賞]  l
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
l        【題名:聖人U】        l
l                          l
l ≪シェリー=クロムウェル≫ [最高賞]  l
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


食蜂「『聖人T』の方は…日本人の方でしょうか?すごく綺麗ですね。心なしかどこかで見たことがあるような…?」

上条(そういやシェリーって芸術家だっけな)

食蜂「髪が長いですわね…。しかも長身ですし、あの長い刀は日本刀…なのでしょうか?」

上条(あれ?シェリーって前に学園都市を攻めてきたよな…。いいのかここに出して)

食蜂「それよりもこの格好です。Tシャツは捲ってへそ出してますし、ジーンズ履いてるのに左足はごっそり切ってあるから太もも露出してますし…」

上条(シェリー自身、学園都市に作品出すのは抵抗があったんじゃないのか?吹っ切れたのか??)

食蜂「これはモデルにでもならない限り一生縁が無い服装でしょうね!」

上条(にしても、見事なまでに神裂火織だなー)←参照:原作4巻表紙

食蜂「こちらの『聖人U』の方は……もう圧巻ですわね。男性の隆々しさといいますか、筋肉の逞しさや迫力が伝わってきますわ」

上条(こっちは……どう見ても後方のアックアさんです、本当にありがとうございました)

食蜂「しかも……凄まじい大剣ですわね。3mはあるかもしれません。あれを素で持てる人間などさすがに世の中広しといえど存在しないでしょう」

上条(って、コイツも学園都市攻めてきてんじゃん!?…まあ、原因オレなんだけど)

食蜂「それにしても怖い顔ですわね…。それに……こちらも『聖人T』ほどではないですが、なかなか個性的な服ですわ」

上条(でも、最高賞だけあって圧倒的なまでのアックアだなー)←参照:原作18巻後半挿絵

食蜂「…とまあ、どう見ても普通の人間には見えないのですが……もしかしてお2人とも当麻さんのお知り合いの方ですか?」

上条「ん?あ、ああ。(最初のときは)ボコボコにされた」

食蜂「」

上条「でも何やかんやで2人に結構助けられたりして……ってあれ、操祈サン?どうしたのですかそんなに怖い顔して」

食蜂「…彫刻は壊せませんので、代わりにお2人の住所を教えてくださいな。精神的にボコボコにして参りますので」ゴゴゴゴゴ

上条「怖い怖い怖いっっ!!貴女が言うとシャレにならないから!」
657 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/21(水) 23:31:32.90 ID:br9WDp1n0
今回は以上です。>>655-656間ミスった…orz 勢いでEnterキー連打してしまった。
ラブコメ展開は…たぶん午後にくるっ!と思うっ!!
次回は連休中には。ではまたノシ
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/21(水) 23:33:37.06 ID:EeKtYWSAO
おつ☆

かわいいこころんをありがとう!!
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/21(水) 23:35:42.06 ID:Ub6B32YAO
いちおつ!

連休中も楽しみに待ってるぞ!
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/21(水) 23:40:41.26 ID:XXlOffJSO


アックアさんの彫刻欲しいな
玄関に置いといたらセールス避けになりそう
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/09/22(木) 20:28:49.59 ID:F5F/8sEJ0
ねーちんは三巻じゃなかったっけ?
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/23(金) 00:38:41.89 ID:yjUdx6gU0

みさきちギザカワユス
あとビアージオwwwwwww

>>661
3巻は美琴と御坂妹

663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/23(金) 22:32:21.56 ID:8DJoESYAO
>>661,662

あれ?三巻はあくせらさんじゃなかった?
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/09/24(土) 23:43:16.76 ID:HzhkeJe10
>>1


>>661-663
三巻……表紙:美琴・妹達の一人(御坂妹?)、内容:操車場で粉塵爆発・プラズマ
四巻……表紙:ねーちん、内容:エンゼル様他
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/25(日) 01:20:41.58 ID:WHh5qJ6W0
アックアさんの彫像欲しいわwwwwww
666 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/25(日) 23:08:42.58 ID:J/vIKALi0
こんばんは。ちなみに五巻……表紙:一方さんと打ち止め、内容:一方さんが路上で突然幼女の毛布を奪う となっております。
ちなみにアックアさんの彫像はアスカロン込みで3m以上はあると思います。運ぶの大変だろうね。
では投下。
667 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/25(日) 23:10:30.03 ID:J/vIKALi0
食蜂「さて、素晴らしいブロンズ像に感銘を受けたところで次は2階へ向かいましょうか」

上条「あ、ああ…」

上条(今度アイツらに会ったら一応注意しとこう)スタスタ

食蜂(見かけたらタタじゃおきませんわ)テクテク


ーーー2階 絵画・平面作品展示ーーーーーーーーーーーー
上条「うおっ。これは凄ぇ…!」

食蜂「圧倒されますわね。さすがは世界の作家たち」

上条「しかし、色んな絵があるモンだなぁ。人物画に風景画、…何だかよく分からん空想画もあるな」

食蜂「どれもこれも素晴らしい絵画ばかりですわね…」ウットリ

上条「俺にはとにかくすごいってことしか分からんが……ん?あれ、これってもしかして…?」

食蜂「ああ、これは私ですね」

上条「ま、マジですか…」

食蜂「題名が『天使の微笑み』って…さすがに照れますわ」テレテレ

上条「こ、こういうのはいいのか…?完全に目立っちゃってるけど」

食蜂「ええ。結構嬉しいものですわよ、慕っている子に自分のことを描いてもらうのは」

上条「そんなもんかなぁー」

??「そんなものでございますわよ、上条さん?」

上条「ん?」クルッ

食蜂「あらっ?」クルッ

??「楽しそうで何よりです、心理掌握様」ペコリ
668 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/25(日) 23:12:14.96 ID:J/vIKALi0
上条「えっと、こちらの方は…?」

食蜂「はい、こちらは私の派閥の一員で、同級生の美術部員の方ですわ」

美術部員「どうも。心理掌握様がお世話になっています」ペコッ

上条「いやいや、こちらこそお世話になりっぱなしで。…主に勉強面では」

食蜂「ふふっ。徐々に勉強も出来てきていますわよ」ニコッ

上条「さいですか…」

美術部員「…」

食蜂「あら?いかがなさいました?」

美術部員「い、いえ。何でもございませんわ」

食蜂「?」

美術部員(仲がよろしいという噂は本当でしたのね。上条当麻恐るべし!)ジー

上条「?」

食蜂「それにしても奇遇ですわね。貴女もちょうど今こちらに?」

美術部員「! え、ええ!でも、まさか偶然にも心理掌握様に会え」

おばちゃん「あらあら、ようやくモデルさんのご到着かい?この子ったら貴女が来るのを今か今かと待ちわびていたらしくてねぇ。ずっとこの辺をウロチョロしてたのよぉ」

美術部員「」

食蜂「あら、そうでしたの。それは申し訳ないことを…」

美術部員「……////」カーッ

上条(あっ、照れてる。可愛いな)

食蜂「…」ギューッ

上条「イタタッ。あの、一体どうしたのでせう?」

食蜂「…」ゴゴゴゴゴ

上条「なんかごめん」
669 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/25(日) 23:13:57.34 ID:J/vIKALi0
美術部員「それでわたくし、来年はこの第9学区の高校に進学しようと思うのですが…」

食蜂「…そうですか。貴女がそう決めたのなら良いでしょう」

美術部員「し、しかし、それではわたくしは貴女さまの元から―――っ!」

食蜂「いいのですよ」

美術部員「心理掌握様…」

上条(上条さんは空気ですねわかります)

食蜂「私もずっと派閥に頼ってばかりではいけませんしね。貴女たちも来年からは独り立ちしていくべきですわ」

美術部員「え、ええ…。ですが、それでもわたくしは…!」


食蜂「その代わり、来年からは派閥の一員ではなく友達として、また宜しくお願いしますわね」ニッコリ


美術部員「め、心理掌握様ぁー」ダキッ

食蜂「それまでは派閥の一員として、ですがね♪」ダキッ

上条(イイハナシダナー)

??「百合展開ktkr!」

上条「…そげぶ」ボソッ

??「ぐぼはぁ!?か、カミやん何すんねん!」

上条「美術館ではお静かに」ズルズル ポイッ

??「何でやねーん」ビダーン

上条「ふう。変態は片付いたな」パンッパンッ

美術部員「わ、わたくし、第9学区でも頑張りますわっ!」グスッ

食蜂「この学区は完全に実力主義のようですから、より励まねばなりませんよ。その分優秀なだけ待遇も良いそうですがね」

美術部員「ええ。心理掌握様の名に恥じぬように努めますわ!」

上条(頑張ってくださーい)
670 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/25(日) 23:15:33.59 ID:J/vIKALi0
上条「…」ポケー

食蜂「…はっ!当麻さんのことを失念してましたわ!」

上条「い、いやー、気にしなくてもいいですよー。すごいイイ話みたいでしたしね」ハハハ

美術部員「す、すいません。少しの間でも心理掌握様を借りてしまいまして」ペコペコ

上条「いやいや、借りるなんてそんな。元々俺の彼女じゃないしな」

食蜂「…」

美術部員(ああ心理掌握様、そんな顔をしないでくださいまし!)

美術部員「…さて、どうなりますかね」

上条「?」

食蜂「!」

美術部員「ではわたくしはこれにて。御機嫌よう、お2人とも」

食蜂「ええ、御機嫌よう」

上条「えと、御機嫌よう?」

美術部員「ふふっ。ではまた」スタスタ

食蜂「では」ニコッ

美術部員「…」スタスタ

美術部員「……女王のこと、よろしくお願いします」ボソッ

上条「えっ」クルッ

美術部員「〜♪」

上条「…どういうことだろ?」

食蜂「……ありがとう」ボソッ

上条「??」
671 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/25(日) 23:18:17.70 ID:J/vIKALi0
食蜂「さて、次の絵ですが…」

上条「……何も言わなくていい」

食蜂「…ええ」


ーーーーーーーーーーーーーーー
l 【題名:私のサーシャちゃん☆】 l
l                    l
l ≪ワシリーサ≫  [ロシア枠]  l
ーーーーーーーーーーーーーーー


食蜂「…これ多分実名ですわよね?本人の許可は取ってあるのでしょうか?」

上条「取ってないだろうな。つーかやっぱりこの格好かよ…」

食蜂「あら?知り合いですか?」

上条「ああ。一応な」

食蜂「この方は……その、大丈夫なのですか?」

上条「…それはどうだろう?」
672 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/25(日) 23:24:07.65 ID:y5VLiGYJ0
食蜂「さてこちらは…なんとまあ、原色で統一された絵ですわね」

上条「左から黄色、緑、青、そして赤…。ま、まさかこれは…!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
l        【題名:天罰】         l
l                        l
l ≪前方のヴェント≫ [神の右席枠]   l
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
l      【題名:光の処刑】       l
l                        l
l ≪左方のテッラ≫  [神の右席枠]   l
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
l      【題名:聖母の慈悲】      l
l                        l
l ≪後方のアックア≫  [神の右席枠]  l
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
l       【題名:聖なる右】       l
l                        l
l ≪右方のフィアンマ≫ [神の右席枠] l
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


食蜂「えっと…皆さんの自画像なのでしょうか?」

上条「ああ。その通りだ」

食蜂「というか、この青い横長の絵の人物は『聖人U』の方ですわね」

上条「まあな」
673 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/25(日) 23:26:04.02 ID:y5VLiGYJ0
食蜂「えっと、まずこの黄色の絵は…手前の方がヴェントさん、でしょうか?これ本当に女性の見た目なのですかね?」

上条「一応な。俺も未だに疑問だ」

食蜂「しかも上の人は…もしや木原数多?」

上条「へっ、そっちは操祈の知り合いか?」

食蜂「知り合いというか何というか…」

上条「そっか。にしてもアイツが芸術をなぁ…。丸くなったもんだホント」ウンウン

食蜂「結構お上手ですわね。構図も良いですし」←参照:原作13巻前半挿絵(友情出演:木原数多)

上条「さて、次は左方のテッラだが…。コイツ生きてたのか」

食蜂「お亡くなりになった方なのですか?」キョトン

上条「てっきりそう思ってた。まあコイツは…その何というか、どう見ても物凄く悪いヤツだった訳だが」

食蜂「……確かに。人は見た目だけではないとは言いますが、この方は中身も醜悪なのですね」

上条「コイツにもコイツなりの考え方があったんだろうけどさ。…やり方が、な」

食蜂「はぁ。しかしここに作品を出しているということは、それなりに反省されたのでは?」

上条「どうなんだろうな。…まあ、絵の方は本人そっくりだけど」

食蜂「そうなのですか。にしてもカメレオンやインパルスのいt」

上条「それ以上は言うな」←参照:原作14巻カラーページ

食蜂「えっと、次は…この男ですか」

上条「アイツ、そもそも絵とか描くのかよ…。どう見ても体育会系だろ、アレ」

食蜂「でしょうね。…さてこの男、どうしてくれましょうか」ゴゴゴゴゴ

上条「え、えと、操祈サン?どうしたんですそんなコワイ顔なさって」

食蜂「いいえ。何でもありませんわ」ニッコリ

上条「そ、そうか(その綺麗すぎる笑顔が逆に怖いんですが!?)」
674 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/25(日) 23:30:14.02 ID:y5VLiGYJ0
食蜂「それにしても、随分たくさんの方が吹き飛ばされていますね。…本当にヒドイ方」ボソッ

上条(天草式の皆さん、あの時はお世話になりました)

食蜂「ですがこの方は絵もお上手なのですわね。器用な方」

上条「確かにな。この中で一番躍動感があるし」←参照:原作16巻カラーページ(友情出演:天草式の皆さん)

食蜂「そして、こちらは…自画像というか、空想画でしょうかね?」

上条「いや、あれでいいんだ。ただの自画像なんだ」

食蜂「? それにしても、なかなか恐ろしい目をしてますわね」

上条「ああ。俺は恐ろしい目にあったがな」

食蜂「…聞き捨てなりませんわね」

上条「い、いやいや違うだって。確かにコイツも悪いことしたし、もはや世界的犯罪者だけどさ」

上条「それを言うなら、俺はここの4人それぞれにボコボコにされたしな!」フンス

食蜂「…」

食蜂「聞き捨てなりませんわ」

上条(ぬおっ!?やべっ、このままじゃ操祈の方がヤバい!)

上条「い、いやね、一応フィアンマ以外はローマ教皇の指示で動いてみたいだったしな!ははっ」

食蜂「…」

食蜂「ならば戦争ですわ」キリッ

上条(なんですとぉ――――――!?)

食蜂「ふふふ。ローマ正教の信徒20億人に、私の能力がどこまで通用しますかね?」ゴゴゴゴゴ

上条(やべー!フィアンマ逃げて逃げてー!)←参照:原作20巻カラーページ
675 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/25(日) 23:35:01.13 ID:y5VLiGYJ0
食蜂「とりあえず、あの4人は会ってからどうにかするということで」

上条「ゼェゼェ…」←なんとか説得した

食蜂「こちらが最後の作品ですわね」

上条「ん?こ、これは…!」


ーーーーーーーーーーーーーーー
l     【守るべき希望】      l
l                     l
l ≪マタイ=リース≫ [奨励賞]  l
ーーーーーーーーーーーーーーー


上条「…」

食蜂「…」


その絵に惹きこまれた2人はもはや言葉が無かった。明るい色彩が画面の中で形作っているのは、薄汚れた身なりの外国人の少女が楽しそうに笑っている様子だった。
おそらく、ある意味上条当麻よりも大変な思いをして必死に生き抜いてきたこの少女の満ち足りた笑顔は、この作者こそが誰よりもその姿を願っていたものだったのだろう。
上条当麻には、ようやく彼が本当は何を行いたかったのかわかったような気がした。隣りにいる、食蜂操祈でさえも。


上条「…最後に良いものが見られたな」

食蜂「…ええ」

上条「それじゃ行くか!」

食蜂「はいっ!…ってあれ?もう一作品ありましたわ」

上条「ん?どれどれ…」


ーーーーーーーーーーーーー
l    【最後の希望】     l
l                  l
l ≪一方通行≫ [第一位]  l
ーーーーーーーーーーーーー

上条「…」

食蜂「…」

上食(一方通行ェ…)


同じ少女の絵でも、こちらからは何となくやましさが見て取れた。なんか描いてるところを想像するとゾッとする。
もしかすると、いや本当にあり得なくはない話ではあるのだが、彼が真摯に絵を描いていたとしても、それはそれは何か怖い。
しかし、さすが第一位というべきか、その少女の絵はやたらと上手いのだった。
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/25(日) 23:36:17.78 ID:xwKMz83Do
22巻の天使シーンならいいのに
677 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/25(日) 23:40:30.86 ID:y5VLiGYJ0
今回は以上です。さあ、午後からどうしようか? まだいい案が浮かんでこない。
いい案が浮かんだらまた来ます。具体的には3日以内には。ではまたノシ

678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/25(日) 23:40:51.51 ID:xwKMz83Do
乙です
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/26(月) 00:14:25.30 ID:oQnVBjp60
乙です。
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 00:59:02.53 ID:qfiga5tSO
乙である
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/09/26(月) 09:31:13.86 ID:C51wDTKt0
乙ですねー
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/26(月) 16:37:01.12 ID:cxqKA/NAO
俺様からも、>>1乙だ
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/09/26(月) 23:33:31.06 ID:CwhlYl9a0


正直教皇の絵の件感動した。

つか魔術サイド芸術家多すぎwwwwwww
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/09/28(水) 18:47:03.60 ID:wlsBc9Jy0
教皇は本当に描きそうだね。感動した。
それに比べてセロリは……
685 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/29(木) 22:24:58.89 ID:2GVl6J270
こんばんは。今から投下します。遅れてすいません。
686 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/29(木) 22:26:29.26 ID:2GVl6J270

<ウィーン

上条「ふう。なんか色々と驚きはあったけど、来てよかったな」

食蜂「ほ、本当ですか!?」

上条「お、おう。結構楽しかったし」

食蜂「そうでしたか。良かったですわ。正直なところ、こういう場所では当麻さんが退屈してしまうかと思っていまして」

上条「いやいや。お世辞でも何でもないし、こういうのも新鮮で良かったぜ」

上条(正直、何がどうすごいかはよく分からなかったが)

食蜂「これで一安心ですわ」フゥー

上条「安心って大げさな。俺は操祈が行きたいトコなら喜んで行くぞ」

食蜂「そ、それは……ありがとうございます」///

上条(多分デートってこういうモンだろ?)

食蜂(私の行きたいところならば……でしたら…きゃー、私ったら何てことを!)クネクネ

上条「さて、次はどこ行くか?」

食蜂「そうですわね…でしたら、まずは昼食としましょうか」

上条「わかった。えっと、今は…11時20分か。あれ、まだお昼には早くないか?」

食蜂「このようなことはあまり言いたくはないのですが、第9学区は工芸・美術を専門とした場所なので、食事の方も、その…」

上条「…言われてみれば、周りにある飲食店の料理がやたら前衛的だな。味は悪くはないんだろうけど、食べたくはないな」

食蜂「という訳でして、まずはこの学区から脱出いたしましょう」

上条「なるほど。てか脱出って…」
687 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/29(木) 22:27:44.24 ID:2GVl6J270
上条「でも、意外と客足はあるんだな。『七色カレーの店』って書いてあるのに」

食蜂「物珍しさに釣られている方もいるのでしょうが…。おそらく一番の理由として挙げられるのは感覚的な問題ですわね」

上条「えと、つまり?」

食蜂「慣れですわ」

上条「…人間の環境適応能力ってすごいな。あのチャーハン青いぞ」

食蜂「あの子もいずれああなってしまうのでしょうか…?心配です」

上条「というかこう言っちゃアレだが、常盤台のお嬢様がここで過ごせるのか?」

食蜂「大丈夫ですわ!………たぶん」

上条「まあ学園都市の子だからな。こういうのにも慣れてるだろ!」

食蜂(こういったモノから隔離されているのが『学舎の園』なのですがね…)

食蜂「…そうですわね。あの子の強さを信じましょう!」

<キャー ナンデスノ、コノチャーハンハー!?
<オキャクサマ、オチツイテクダサイ!
<ドンガラガッシャーン

上条「…」

食蜂「…」

上条「…行くか」

食蜂「…ええ」

食蜂(強く、たくましく生きなさい)

上条(美術部員は犠牲になったのだ…)
688 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/29(木) 22:29:15.93 ID:2GVl6J270
ーーー第15学区 繁華街ーーーーーーーーーーーー
<ワイワイ ガヤガヤ ギャース

上条「…さて、気を取り直して飯にするか!」

食蜂「ええ。どこにしましょうか…?」キョロキョロ

上条「さすがは学園都市最大の繁華街。どこもかしこも繁盛してるな」

食蜂「意外と洒落たお店もありますのね」

上条「ん?やっぱり操祈はああいうトコがいいのか」

食蜂「いいえ。むしろ私は……あっ、アレがいいですわ!」ビシッ

上条「おう。どれどれ……?」チラッ

上条「なん……だと…?」

食蜂「〜♪」


ーーーマクロナルハンバーガー ーーーーーーーーーーーー
食蜂「いつの日か必ず訪れたいとは思っていましたが、ようやく現実のものとなりました!」

上条「な、なぜファーストフード店…?」

食蜂「入ろうとするたびに部下や派閥の子たちに止められるのです。何やら体型がどうとか栄養バランスがどうとかで…」

上条「まあ、それは彼女たちが全面的に正しいな」

食蜂「もしかしたら生まれて初めて食すかもしれませんね。もぐもぐ」

上条(すごく喜んでるし、これでよかった…のか?)

食蜂「おいしい♪」パクパク
689 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/29(木) 22:30:20.47 ID:2GVl6J270
ーーー繁華街ーーーーーーーーーーーー
食蜂「ふぅー。やはり予想通りの美味でしたわ!」

上条「そ、そうなのか…?」

上条(デートでファーストフード店とは、男として情けないぜ…)

食蜂「本当にありがとうございますわ、当麻さん!」

上条「あ、ああ」

食蜂「〜♪」テクテク

上条「さて、これからどうする?」

食蜂「せっかくですし、午後はこちらで遊んでいきましょう」

上条「だな。俺もここで遊ぶのは初めてだし」

食蜂「いつもはどちらで遊ばれているのですか?」

上条「ん?ああ、第7学区の地下街とかかな。飲食系は結構変わってるけど、遊ぶのならもってこいな場所だからな」

食蜂「なるほど」ウーム

上条(あれ?どうして悩んでいるのでせう?)

食蜂(今度1人で地下街に潜伏しましょうか…?しかし、派閥の皆が私を1人にしてくださるとは思えませんし)

上条「よし、じゃあ早速回ってみるか!」

食蜂「ええ!」ニコッ
690 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/29(木) 22:31:37.30 ID:2GVl6J270
ーーー雑貨屋『いざーど』ーーーーーーーーーーーー
店員「ふむ。よく来た」

上条「ありゃ?」

食蜂「どうかなさいました?」

上条「いや、何でもない」

上条(あの店員、どっかで見たことあるような…?)

店員「好きなだけ見て行くがよい」

上条(気のせいだな。どうも口調が引っ掛かるけど)

上条「さて、どれがいいかなー?」キョロキョロ

食蜂(こういうのってデートっぽいわね)//

上条「操祈は何か欲しい物とかあるか?」

食蜂「そうですわね…。髪留めとかは欲しいかもしれませんわね」

上条「ああ。そういや美琴とかも付けているよな」

食蜂「…そこでなぜ美琴の名前が出てくるのですか?」

上条「いや何となくだけど…。何か気に障ったか?」

食蜂「デート中に他の女の子の名前を出すのは厳禁ですわよ♪」

上条「そ、そうだったのか?」

食蜂「当たり前です。これからはちゃんと心がけてくださいね」

上条「え、えっとぉ…」

食蜂「い  い  で  す  か  ?」

上条「はいわかりました」

店員「…」
691 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/29(木) 22:33:07.67 ID:2GVl6J270
上条「えと、どれがいいかなー?」キョロキョロ

食蜂「…」ジー

上条「おっ、これがいいのか?」

食蜂「い、いえ、そういう訳では…」

上条「そうか。じゃあどうしようかなー?」クルッ

食蜂「…っ」シュン

上条「…冗談だって」ポンッ

食蜂「ふぇ?」チラッ

上条「悪かったな。ちょっと悪戯したくなったんだ」ナデナデ

食蜂「まったく、ヒドイですわ」ジロッ

上条「ごめんごめん。お詫びにコレ、買ってやるからさ」

食蜂「ほ、ホント!?」

上条「おう、これくらいならいいぞ。てか、いつもの口調はどうした?」

食蜂「ハッ。……ではこちらを」サッ

上条「おお、可愛い髪飾りだな」

食蜂「ええ。このお花のデザインが気に入りまして」

上条「ピンクかぁ。いいじゃないか、操祈に似合うと思うぞ」

食蜂「そうですか?う、嬉しいです」///

上条「よしっ、買うか!」

食蜂「ありがとうございます!」
692 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/29(木) 22:34:08.18 ID:2GVl6J270
上条「すいませーん。コレ、買えますか?」サッ

店員「当然。それは商品なのだからな」

上条「そ、そうですよねー。じゃあコレください」

店員「ふむ。300円いただこう」

食蜂「…?」

上条「はい」つ(300)

店員「必然。お釣りなどない」

上条「当たり前だろそれ」

店員「憮然。持っていけ、商品だ」

上条「売る気あるのかアンタ!?」

食蜂(この人、何か違和感が…?)

店員「…済まないが1ついいか、少年」

上条「? 何ですか?」

店員「以前、私は君に会ったことがあったか?」

上条「…いや、今日が初めてだったと思うけど」

店員「そうか、ならば良いのだ」

上条「本当か?」

店員「全然」

上条「…」

食蜂「当麻さん、他にも見てみますか?」

上条「おう、そうだな」

店員「…」
693 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/29(木) 22:36:20.49 ID:2GVl6J270
上条「他に目ぼしいモノはっと…」キョロキョロ

食蜂「うーん。私はもう結構ですわ」

上条「そっか。俺も特に欲しいものはないなー。…にしても」

食蜂「どうかしましたか?」

上条「いやさ、ここってアクセサリー売ってるのにドラゴンとか無いよな」<ドンガラガッシャーン

上条「ん?」クルッ

食蜂「あら?」クルッ

店員「ひ、ひぃ!?あわわわわわわあqwせdrftgyふじこlp」ビクビク

上条「」

食蜂「」

上条「…そろそろ行くか」

食蜂「…はい」

店員「うわわわわ怖いお怖いおドラゴンたん怖いお」ガタガタビクビク


ーーー第7学区 窓の無いビルーーーーーーーーーーーー
??「へくしっ。…ほう。この私でも『くしゃみ』というものをするのだな。実に興味深い」

☆『そうなのか。しかし、この2人の絡みもなかなか良いものだな、エイワス』

エイワス「個人的には上琴が至高だ。やはり未だに興味がある」

☆『私にもそんな時代もありますた』

エイワス「なるほど。では君は上食派か」

☆『上条×部下も捨てがたいがね』

エイワス「同感だ。一体この先どうなるのだろうな」

☆『私はどうなろうと全力で支援するがな』



手下(もうやだコイツら…)
694 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/29(木) 22:38:03.27 ID:2GVl6J270
ーーー第15学区 繁華街ーーーーーーーーーーーー
食蜂「〜♪」

上条(嬉しそうだな。買ってよかったぜ)

食蜂「さて、次はどうしましょうか?」

上条「そうだなぁ…」ウーン

食蜂「しかし、このまま街をぶらぶらしているのも悪くありませんわね」テクテク

上条「確かに。こういうのもいいかもな」スタスタ

食蜂「…」

上条「…」

食蜂「…あの当麻さん。私、今とっても幸せです」

上条「ん?そうか。なら良かった」

食蜂「ええ。高校で授業をするのも、実習生の皆さんとお話しするのも、そして……」

食蜂「―――上条当麻さん。貴方に出会い、こうして一緒に過ごすことができたことも」

上条「…そっか。光栄だな、そこまで言ってもらえて」

食蜂「はい。ですからその、これからも…!」<キャー!!

上条「おっ、何か始まったみたいだな」クルッ

食蜂「…」

食蜂(能力使って黙らせましょうかね?)

上条「ん?ま、まさか、アイツは…!」


レポーター「今日は、人気絶頂の一一一さんをここ学園都市第15学区にお招きしてお送りしています!」

一一一「こんにちはー!一一一でーす♪」

ファンたち「「「キャ―――!!一一一!一一一、一一一ェ!」」」

レポーター「どうですかー、この学園都市は?」<キーン

一一一「そうですね。やっぱり科学技術が全然違うことにまず驚きました。こうも差があると『外』に出たときに不安になってしまいますね」

レポーター「そうですかー。恐ろしいまでに平凡なコメントに感謝の意を表します♪」

一一一「気が利かなくてゴメンナサイ」


上条「あれ?何かあのレポーター、様子が変だな??」

食蜂「そうですか?気のせいですわよ」ニコォ

上条(…気のせいだよな。そうだと願おう!)
695 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/09/29(木) 22:39:22.77 ID:2GVl6J270
レポーター「まったく空気を読めない見事なトーク力を披露してもらったところでスタジオにお返ししまーす」

一一一(学園都市怖い…)ガタガタ


上条「早くも学園都市の洗礼を受けたんだな。可哀想に」←無理矢理自分を納得させる

食蜂「やはり『外』の人は大変ですわよねー」

上条「だな。…まあ俺の場合、外では大変な思いしかしてないけど」

食蜂「例えば?」

上条「アドリア海にダイブして、アビニョンでは暴動に巻き込まれ、ロンドンでクーデター?」

食蜂「…なんとなく知ってはいましたが、当麻さんって結構トンデモ人間ですか?」

上条「いやいや。上条さんはごく一般的な高校生ですよ」

食蜂「普通死んでますわよ?そんなに危険な目にあってばかりでは」

上条「意外と頑丈だからな、俺って」ムキッ

食蜂「ふふっ」

上条「ははっ」

テッラ「ハハッ」

上食「「………えっ?」」クルッ

テッラ「いやー、久しぶりですねー。上条当麻」

上条「さ、左方のテッラ…!?」

テッラ「どうもー」

食蜂(さっきのカメレオンかインパルスな人だ)

上条「お、お前、なんでここに…?」

アックア「む?どうしたのであるか、テッラ」ザッ

フィアンマ「おい、俺様を置いて行くな」スッ

ヴェント「科学こわい科学こわい科学こわい…!」ガタガタ

上条「」

食蜂「」
696 : ◆sk/InHcLP. :2011/09/29(木) 22:41:57.33 ID:2GVl6J270
今回は以上です。まさかの右席登場に>>1もビックリ。いずれ出る予定でしたが。
一一一って横書きだと読みにくいね。ではまたノシ
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/29(木) 22:46:40.32 ID:YHssIVuDO
乙!
ヴェントたんペロペロしたいお
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/09/29(木) 22:50:26.88 ID:8AR9b9C60
一一一ってなかなかSSで出てこないんだよなー
ヴェントは科学こわいんじゃなくてにくいのでは?
まぁいいか、かわいいし
>>1乙!
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/09/29(木) 23:52:47.70 ID:b5mouZgT0
やばいぞ精神的にボコボコにされる!
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/30(金) 00:12:01.84 ID:2GFNPeFAO
いちおつ!


>>699

いや、防御術式でどうにかなる! と思う!
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/10/01(土) 10:52:32.82 ID:nIqEm8qm0


やーっておしまい!操祈たん!
702 :VIPにかわりまして統括理事会がお送りします [sage]:2011/10/03(月) 12:51:48.80 ID:YTMyS+aR0
とある魔術の禁書目録劇場版公開決定!!!!!
更に新約とある魔術の禁書目録3巻は12月10日に発売決定!!!
劇場版の詳細は10月11日発売の電撃文庫マガジンで!
703 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/05(水) 00:30:52.65 ID:/pbTeY5O0
こんばんは。今から投下します。
…テッラさんについてはあまり細かいことは気にせずどうぞ。
704 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:32:13.49 ID:/pbTeY5O0
テッラ「ん?ああ、すみません。置いていってしまいましたかー?」

アックア「この街で勝手に動くのは危険であるぞ、テッラ。…むっ、そこにいるのは…?」

上条「」

フィアンマ「ほう、こうも早く会えるとはな。嬉しい限りだ」

ヴェント「科学こわい科学こわい…」ガクブル

食蜂「」

アックア「…おい、どうしたのだ上条当麻。しっかりするのである」ブンッ!!ブンッ!!

上条「……ハッ。これは一体…って、ちょっストップストップ!!」ガクガク

テッラ「おやおや。意識が戻ったようですねー」

フィアンマ「というかアックア、そろそろやめておけ。お前の力でそこまで揺すると死んでしまうぞ」

アックア「む?了解したのである」ピタッ

上条「……うぇぷっ。さ、サンキューなフィアンマ。助かったぜ」

フィアンマ「…ふん」プイッ

テッラ「何を照れているんですかー?気持ち悪いですよー」

フィアンマ「な、何でもないぞ。俺様は至って冷静だ」アセアセ

アックア「そこまでは追及していないのである」

上条「?」

フィアンマ「くっ、お前まで俺様にそんな口をきくのか、アックア!」

テッラ「今となっては『神の右席』のリーダーも形無しですからねー」

アックア「その通りである」

フィアンマ「う、うるさいっ!」

食蜂「…」ジー

ヴェント「うぅぅ…」ガタガタ
705 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:35:07.22 ID:/pbTeY5O0
上条「で、一体何をしにここに来たんだよ?言っとくけどお前らはここじゃ立派なお尋ね者なんだぞ」

テッラ「は?言ってる意味が分かりませんねー?」

フィアンマ「ああ。俺様たちは今や善良な市民だぞ?」

アックア「特に悪いことをした覚えはないのである」

ヴェント「科学は怖いのである」

アックア「しっかりしろヴェント」パコーン!!

ヴェント「」

上条「いやいやお前らこそ何でそんなに堂々としていられるの!?本当に自覚無しか!」

右席「「「「?」」」」

上条「……いいぜ。そうやって恍けようっていうんならこの上条さんが懇切丁寧に説明してやるぜ」

右席「「「「どうぞどうぞ」」」」つつつつ

上条「…」

食蜂(何なのでしょうこの不思議な感じ。物凄く強いオーラはありますのに、全員頭のネジが緩んでいるような…?)

上条「はぁー…」

アックア「ため息をつかれたのである」

テッラ「心外ですねー」

食蜂(とにかく今は様子見ですわね)キッ
706 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:36:22.83 ID:/pbTeY5O0
上条「よっしゃ、じゃあ言うぞ!まずはヴェントぉ!」

ヴェント「ひぃ!?」

上条「…」

ヴェント「…」

上条「…ヴェントさん?」

ヴェント「…ええ」

上条「アンタは去年の9月30日に学園都市の機能をほぼ麻痺させて、俺と無関係の人たちをバッタバッタ薙ぎ倒して…」

ヴェント「薙いではないわよ」

上条「ああ悪い。まあともかく昏睡させて、この街に大ダメージを与えただろ!なんでそう平然としてられるんだ!?」ビシィ

ヴェント「ゴメンナサイ」

上条「は?」

ヴェント「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ科学ゴメンナサイ…」ビクビク

上条「……なあアックア。コイツさっきから様子が変なんだけど、どうしたんだ?」

アックア「実はその『0930事件』以来、科学のことが嫌いとか憎いとか通り越して怖くなってしまったらしくてな。それでこの有り様である」

上条「いや、前にエリザリーナ独立国同盟で会ったときはもっと凛としてたぞ」

アックア「あの時はフィアンマの暴走を止めるのに必死で発症していなかったそうであるが」

フィアンマ「いやぁ」テレテレ

上条「褒めてねぇ」

フィアンマ「」シュン

上条(コイツ誰だよ)

食蜂(私、完全に空気ですわ)
707 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:38:40.63 ID:/pbTeY5O0
上条「…気を取り直して次いくぞ。続いてテッラぁ!」

テッラ「やっと私の出番がきたようです」

上条「4人いるうちの2番手だけどな。そうテメェは……俺の携帯を壊したなぁ!?」

テッラ「説明が面倒になって端折りましたね!?まあ、結果的に貴方の携帯電話を壊してしまいましたがねー」

上条「謝れこの野郎!」

テッラ「いやー、あの後私は貴方のケータイよりもヒドイ目に遭いましたし」

上条「つまり?」

テッラ「テ/ッラになりました」

上条「なんかごめん」

アックア「そういうことであるので」ノシ

テッラ「ああ、そうですか。ではあの時のことは水に流しま……いやねーよ」

アックア「むう。私が水の魔術を使うという点から日本語の言い回しである『水に流す』を使用するとは……やるなテッラ」

テッラ「どこまでボケ倒せば気が済むのですか」

上条「…って、ああもう!神の右席はいつからツッコミ不在の漫才集団になったんだよ!?次いくぞ次ィ!」

アックア「ふむ。次は私であるか」

上条「お前は……お前には殺されかけたけど、命助けてもらったからもういいや」

テッラ「へぇー、アックアは上条当麻の命まで助けていたんですか。さっすが騎士様はお優しい」

アックア「騎士ではない。私は傭兵崩れのごろつきである」キリッ

上条「そういうのいいから。というか、あの時はお世話になりました」ペコペコ

アックア「感謝されるほどのものではない」

食蜂(私はいつまで黙っていなければならないのでしょうか?)
708 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:40:15.07 ID:/pbTeY5O0
上条「よし。そして最後にフィアンマぁ!」

フィアンマ「はい!」ビシッ

上条「…な、なんか気味悪いなお前」

フィアンマ「気にすることはない」キリッ

上条「お、おう。そうお前は……お前のことはむしろ心配だ。何せ第3次世界大戦を引き起こした張本人なんだからな」

フィアンマ「」ジーン

アックア「感動しているのである」

テッラ「気持ち悪いですねー」

フィアンマ「う、うるさいっ」

上条「それで?世界を見て回ったのかお前?」

フィアンマ「当然だ。様々な国を見て回っているところだ」

上条「へぇー。それで今日は学園都市ってか。つか、よく来れたな」

フィアンマ「まあ今回は自分たちの作品を見に来たんだがな」

上条「ん?ああ、あの現代作家の展覧会か」

テッラ「そういうことです。いやはや、絵画というものも良いものですねー」

アックア「モデルというのも悪くないものである」

上条「そういやモデルもしてたなお前…」

アックア「ふむ。アレで結構給料も良いのである」

上条「知らねえよ」

食蜂「…」
709 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:43:15.20 ID:/pbTeY5O0
テッラ「ところでそちらの女は誰ですかー?貴方のガールフレンドか何かですかねー」

食蜂「が、がーるふれんど…」///

上条「ん?ああ、この子は……?」

テッラ「この子は、何なのですかー?」

上条(あれ、どう説明すればいいんだろ?)

食蜂「え、えと、私はですね……この方の、先生ですわ!」

上条「!」

アックア「なっ、上条当麻の…」

ヴェント「先生…だって?」

テッラ「どう見ても貴方よりも年下……の少女ですねー」

フィアンマ「まさかお前…」

上条「…い、いや違うぞ!別に俺の頭がとんでもなく悪いとかどうしようもなくアホな子とか、そういう訳じゃ…!」

右席「「「「…」」」」ジー

上条「そ、そんな目でこっちを見るなぁ!」

アックア「なるほど。あまり賢そうではないとは思ってはいたが…」

テッラ「まさか年下の女の子に勉強を教えてもらっていたとはねー」

フィアンマ「確か、禁書目録も年下だったな」

ヴェント「アンタって年下趣味なワケ?ちょっと引くんだケド」

上条「違う違う違う!これにはマリアナ海溝よりも深い事情があってだな…」

食蜂「そんなことよりも」

上条「えっ、そんなこと!?何気にヒドッ!」

食蜂「…貴方がたは、当麻さんをボコボコにしたと聞き及んでいるのですが、どうなのですか?」
710 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:45:34.01 ID:/pbTeY5O0
上条(ん?…し、しまった!何だかよく分からんが操祈はコイツらに対抗心燃やしてるんだった!)

食蜂「…」ゴゴゴゴゴ

上条(ヤベェどうしよう!?このままだと操祈が危ねぇ!)

ヴェント「あの時はホントすいませんでした」ペコリ

上条(ヴェント謝るの速っ!?)

食蜂「よし、貴女は許しますわ」キリッ

上条(許すのも速っ!?)

食蜂「さて、他の方はどうです?今謝ればこちらとしても寛大な処置で済むのですが」ニコォ

アックア「むう…(ここは素直に謝った方が面倒なことにならなそうである)」

フィアンマ「おいおい(ま、確かにあの時はこの男とかに迷惑をかけてしまったがな)」

テッラ「ハハッ(全然心当たりがありませんねー)」

食蜂「どうします?」

アックア「…上条当麻よ。こちらにも事情があったにせよ…」

食蜂「事情?」ニコニコ

アックア「……あの時は迷惑をかけた。済まなかったのである」

上条「お、おう。だから気にしなくてもいいって」

フィアンマ「次は俺様の番か。俺様は…上手く言葉で言い表すことができないが、あの一撃のおかげでお前に救われたような気がする」

上条「は?いや、別に俺はそこまで立派なことをしたつもりじゃ…」

フィアンマ「それでも言わせてくれ。本当に済まなかった。そして…ありがとう」ボソッ

上条「」ポケー

テッラ「おやおや。一世一代の大告白、といったところですかねー?」

アックア「微笑ましいのである」ウンウン

フィアンマ「黙れっ!くそっ、なぜこの俺様がこんな恥ずかしい台詞を言わねばならんのだ…」

上条(ホント変わったなコイツ)

ヴェント(上条×フィアンマか……あるあr…ねーよ)

食蜂「さて、ようやく最後の1人ですわね。さあ、早く当麻さんに頭を下げて謝罪しなさい!」ビシッ

テッラ「んー?フツーに嫌ですねー」
711 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:46:55.12 ID:/pbTeY5O0
食蜂「」

ヴェント(まあ、コイツならそうよね)

アックア(空気を読めない男である)

フィアンマ(何だか面倒なことになってきたな)

上条(ああ、恐れていたことが…)

テッラ「私は生まれてこの方悪いことをした覚えはありませんからねー」


ヴェント「…でもアイツこの間ローマ中で謝ってなかったっけ?アックアとセットだったケド」ヒソヒソ

アックア「ふむ。奴の犯した罪に対する罰だったのだが、犠牲者の親族が何処にいるのかよく分からなかったのでな。とりあえず市内中で謝らせたのである」ヒソヒソ

フィアンマ「お前が無理矢理頭を掴んでジャパニーズお辞儀をさせたせいでテッラはボロボロだったがな」ヒソヒソ

上条「お前らそんなことさせてたのかよ…。まあテッラだから許す」ヒソヒソ

アックア「エドの市中引き回しというものを参考にしたのである」ドヤッ

上条「いや、そういうのじゃないからアレ」ヒソヒソ


食蜂「……ほう。なるほどそうですか」

テッラ「ええ。ではそろそろ失礼しても良いですか?せっかくなので色々回ってみようと思ってましてねー」

食蜂「この私が逃がすとお思いで?」

テッラ「ほほう。何やら自分が特別みたいな言い様ですねー」

食蜂「その通りです。…自己紹介が遅れて申し訳ございませんでした。私は学園都市第5位『心理掌握』、と言えばご理解いただけますか?」

アックア「!」

ヴェント「!」

フィアンマ「…へぇ」

テッラ「…」
712 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:48:49.99 ID:/pbTeY5O0
食蜂「…どうです?考えを改める気になりましたか?」

テッラ「いいえまったく。むしろこの私がその程度の理由で自分の意志を曲げなければならないのか尋ねたいくらいですねー」

食蜂「なるほど。その気はないのですね?」

テッラ「何度も同じことを言わせないで欲しいものですがね」

食蜂「…」

テッラ「…」

上条「…あのぉ、2人ともまずは一旦落ち着いて」

食蜂「では……そろそろ良いですか?」

テッラ「こちらはいつでも構いませんよ」

上条「えっ、ちょっと何を…!」

食蜂「…」スッ

アックア(むっ?アレは…リモコン?)

ヴェント(……良い悪意)

食蜂「愚かな貴方には然るべき罰を!」バッ

テッラ「超能力とやらが何かはよく分かりませんが……黙ってさせる訳にはいきませんねー」バッ

上条「っ!小麦粉か!?おいよせ!!」ザッ

テッラ「優先する。―――人体を下位に、小麦粉を上位に」ビュオン!

食蜂「なっ!?」

上条「くそっ!」パキーン

テッラ「やはり厄介ですねー、その右腕は。先に貴方の方から始末してしまいましょうか」

食蜂「くっ…」

上条「ったく、テメェは相変わらずかよ!」

アックア「…おいテッラ。いい加減にしないと」

ヴェント「まあまあ。ここは私に任せなさいって」

アックア「む?(ヴェントの奴、何だか知らんが元に戻ったな…)」
713 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:50:07.72 ID:/pbTeY5O0
テッラ「では次の攻撃いきましょうかー」バッ

上条「くっ!」

食蜂「な、何ですかこの力は!?」

テッラ「答える気はありませんねー。…優先する。―――人肉を下位に、小麦粉を上位に」ビュオッ!

上条「またか!同じ手が…」

ヴェント「どいて」ドッコイショ

上条「えっ?」

ヴェント「よいしょー♪」ブオン

<ヒュオー サラサラー

テッラ「…ぐはっ!?」ズバズバズバッ

ヴェント「ハッ。アンタってホント私と相性悪いのねぇ」

上条「」ポケー

食蜂「」ポケー

ヴェント「……おいコラ、何をボサッとしてやがるのよ。さっさとその女の子連れてこの面倒な男から離れな」

上条「…はっ。お、おう。ほら行くぞ」パシッ

食蜂「え、ええ。ってあれ?手をつないでる??」

上条「じゃあなー!」タッタッタ

食蜂「当麻さんの手……うふふっ////」タッタッタ
714 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:51:28.24 ID:/pbTeY5O0
<タッタッタッタッタ…

ヴェント「…行っちゃったわね」

フィアンマ「もう少しゆっくり話をしたかったのだがな」

アックア「ふむ。そんなことよりも…」

ヴェント「何よ?言っとくケド、このケガはコイツの自業自得なワケだけど」

フィアンマ「『優先』したとしても所詮小麦粉は小麦粉…。来ると分かってさえいれば対処も容易い。特にヴェントならばな」

ヴェント「風を起こすだけの簡単なオシゴト、ってね」ケラケラ

テッラ「」

アックア「いや、そうではなくてだな。周りを見てみろ」

ヴェント「はぁ?一体どういう……ワ…ケ…?」クルッ

フィアンマ「何がだ?そんなに俺様が目立…って…?」チラッ

<ワイワイ ガヤガヤ ヒソヒソ

通行人「やだー能力者同士の戦いぃ?」「マジあり得ないんですけどー」「つーか倒れてる男っていたk」

アックア「…どうやら派手にやりすぎたようだな」

ヴェント「ひぃ!?科学サイドの集団攻撃ぃ!?」

アックア「いや、科学側の集団を攻撃したのが貴様であろう」

フィアンマ「おいおい。状況は芳しくないな」

風紀委員「ジャッジメントですの!」キリッ

警備員「アンチスキルじゃん!」ジャーン

アックア「とにかく一旦この場から引くぞ。…テッラとヴェントは私が抱えて行くのである。貴様は自分で何とかしろ、フィアンマ」

フィアンマ「ふん。俺様を誰だと思っている?」

ヴェント「そうした方がいいみたいね。…ん?あれ、テッラと誰を抱えるんだっけ?」

アックア「では逃げるのである」ガシッ

フィアンマ「そうしようか」スッ

ヴェント「おいちょ」

<ヒュン

一一一「消えた!?…カガクノマチコワイ」
715 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:52:22.11 ID:/pbTeY5O0
〜しばらくして〜

上条「ぜーぜー…。何とか逃げられたみたいだな」ギュッ

食蜂「///」キュンキュン

上条「ん?どうしたんだ…って、ああ悪い。痛かったか?」

食蜂「い、いいえ。そういう訳では…」///

上条「本当に大丈夫か?…つか、テッラからは逃げ切れたんだし、もう手をつなぐ必要もないか」

食蜂「…えっ?」

上条「じゃあ手を離すぞー」

食蜂「ま、待ってください!」

上条「ん?」

食蜂「今日は……今日だけは、このままで…」//

上条「」

食蜂「ダメ…ですか?」ウルッ

上条「い、いや、俺は構わないけど…」

上条(ヤバい今のはキュンときた)

食蜂「ふふっ。嬉しいですわ」ギュッ

上条「そっか。なら良いんだ」

上条(にしても、さっきも俺のためにあの『神の右席』相手に立ち向かったり、今もこうして手を握ってくれたりして……)



上条(…本当に、良い子だよなー)ニコッ
716 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:53:19.51 ID:/pbTeY5O0
食蜂「…」////

上条「さて、これからどうする?まだ色々と回る時間はあるけど」

食蜂「…このまま」

上条「へっ?」

食蜂「このまま、街を歩くだけで……それだけでもう、私は満足です」

上条「…そっか。じゃあこのまま歩いてみるか」

食蜂「はいっ!」ニッコリ

上条「いやー、こういうのもデートっぽくていいな!」

食蜂「ええ!せっかくなので周りの人たちに見せつけてやりましょう」ギュッ

上条「おう!」ニカッ

食蜂「ふふふっ♪」


その後1時間、ずっと手をつないだまま堂々とデートをしたこの2人の存在は、流行の発信地である第15学区から瞬く間にすべての学区へと広がっていった。
曰く、『私服も容姿も可愛い金髪女子中学生とデートをしてやがったごく普通の高校生がいるんだが』だそうだ。
ちなみにその噂が広まったのち、とある不幸な少年がスキルアウトに追われる回数や追うスキルアウトの数が激増したらしいが、それはまた別の話である。
717 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:54:41.26 ID:/pbTeY5O0
〜デート終了〜

ーーー第7学区 いつもの公園ーーーーーーーーーーーー
食蜂「今日は本当に幸せでしたわ!」

上条「おう、そっか。俺も楽しかったぜ」

食蜂「…この髪留め、大事に使わせてもらいますわ」スッ

上条「それはありがたいな。まあ、操祈って基本髪は結わないみたいだし、あまり使わないかもしれないけどな」

食蜂「うーん。それはそうかもですけど…。でもきっと、当麻さんにこれを付けた姿をお見せしますわ!」

上条「わかった。楽しみにしてるぜ」

食蜂「はい♪…では、そろそろお別れの時間ですわね」

上条「そうだな。もう暗くなってきそうだし」

食蜂(…ここで一世一代の大勝負…ですわ!あの男の言葉みたいで少し悔しいですが)

食蜂「…」スゥ

上条「それじゃまた学校で……って操祈?どうして目を閉じているのでせう?」

食蜂「…」ドキドキ

上条「しかもなぜ顔を少し上に向けているのでせう?(これじゃまるで…!)」

食蜂(さあ、当麻さんかもーん!いざお別れのききききっすを…!)ドキドキ

上条「…」ジー

上条「…」ススー

食蜂(来た…!?)ドックンドックン

上条「」ピタッ

上条「」ブンブン

上条「…」ウーン

上条「」ポンッ

食蜂「……ふぇ?」
718 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 00:55:31.60 ID:/pbTeY5O0
上条「…」ナデナデ

食蜂「え、えと、当麻さん?」//

上条「…今日は俺みたいなヤツと付き合ってくれてありがとな」

食蜂「当麻さん…」////

上条「うしっ、それじゃ、また学校でな」ノシ

食蜂「はい!……ってあれ?」

上条「じゃあなー」タッタッタ

食蜂「ご、御機嫌よう…」

<タッタッタッタッタ…

食蜂「…行ってしまわれましたわ。もう、せっかく勇気を出しましたのに」

食蜂「でも、今日の1日は…何物にも代えがたいものでしたね。やはりこれ以上は欲張りなのでしょうか」

食蜂「…いやそれでも、例え欲張りだとしても」


食蜂「私は貴方のことを……必ず…!」


ーーー第7学区 とある歩道ーーーーーーーーーーーー
上条「…ゼーゼーゼー。よしっ、ここならもう操祈も来ないだろ」

上条「にしても、やっぱりあの動きは……間違いなくそういうことだよな。もしかしなくても」

上条「でも、あの時しなかったのは正解だったな。中途半端な気持ちじゃ向こうも迷惑だろうし」

上条「うーん。しかも、昨日の美琴のことも……ああーもう何だかよく分からん!」ガシガシ

上条「…今まで考えてみたこともなかったけど、今度は俺自身のことも考えなきゃいけない…のか?」

上条「しかし、すべて俺の勘違いなんてことも……いや待てよ。仮にそれがすべて本当だとすれば…」


上条「……あれ?これって幸運じゃね?」
719 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/05(水) 01:02:50.58 ID:/pbTeY5O0
今回分は以上です。ようやく長い長い1週間が(ほぼ)終わりました。1週間を半年以上ってシャレにならねえぞ…!
常盤台二大エースの活躍により、ようやく上条当麻の『鈍感さ』という壁が崩れかかってきました。
この調子でがんばれ美琴!負けるな操祈!そしてもう一人…。

それで、今回ストーリー上の関係で省かざるを得なかった部分を少しだけ書いてから今日はおしまいです。
ではまたノシ
720 :泣く泣く省略しました  ◆sk/InHcLP. :2011/10/05(水) 01:04:14.49 ID:/pbTeY5O0
〜都合により割愛したトコ〜

上条「…にしても、お前は随分と印象変わったな、ヴェント」

ヴェント「ん?ああ、今はもう『天罰術式』は使ってないからね。あの見た目はもう必要じゃないってワケ」

上条「ふーん。それでスッピンなのか」

ヴェント「スッピンというか、あの状態よりはナチュラルなだけ。私だって人並みに化粧くらいはするケド」

上条「そっか。いやー、女性って化粧1つでここまで変わるモンなんだなー」

ヴェント「そりゃあ、あんだけ濃い…というよりド派手なメイクすれば見た目も変わるわよ」

上条「いやそうじゃなくてさ、ヴェントって結構キレイだったんだなーって」

ヴェント「……は?今なんて?」

上条「だからさ、素のヴェントってキレイだなーと。あの時は色々ありすぎて全然分かんなかったけど、お前って案外美人なんだな」

ヴェント「びじっ、んな!?」カァーッ

上条「いやー、あの時は悪かったなー。一応友達を守るためとはいえ、こんな美人さんを殴っちまうなんて、俺はヒドいヤツだな」

ヴェント「うぅぅ…」///

上条「…あれ?どうしたんだヴェント、熱でもあるのか?」

食蜂「…」ギューッ

上条「イタタタタタタッ!?何をするんですかー!?」

食蜂「…ふんっ」プイッ

上条「?」

ヴェント「…」////
721 :1なんだよ [sage]:2011/10/05(水) 05:08:52.63 ID:xEpEucXIo
>>720
あ、コレは別スレですねー
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/05(水) 05:09:27.16 ID:xEpEucXIo
名前がおかしなことに……、失礼しました。
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/05(水) 06:55:02.30 ID:0X6LpYASO


ヴェントの可愛さで今日も頑張れる
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/05(水) 10:34:20.58 ID:8bf+ksrP0
乙。みさきちもヴェントも可愛すぎる!!
上条さんの鈍感の壁も薄くなってきたことだし、三人とも頑張れよ
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/05(水) 11:30:30.14 ID:POdMxyvto
乙ー
みさきちが可愛すぎるので持って帰りたいですけど…
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/05(水) 14:30:47.79 ID:YvlZmE2AO
>>725

よろしい、ならば戦争だ
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/10/05(水) 15:35:43.91 ID:b3GNm5im0
>>726
おまいらが戦争してる間に俺が持って帰るわ

1乙
728 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/08(土) 23:36:28.41 ID:xHsPeeOg0
こんばんは。今日から誰得オマケです。本当はいつも通り一回で全部置いていきたいのですが、生憎風邪を引いてしまいまして…
とりあえずケース1だけ投下します。
729 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:38:19.70 ID:xHsPeeOg0
ケース1 シェリー=クロムウェルの場合

ーーーイギリス 『必要悪の教会』女子寮ーーーーーーーーーーーー
シェリー「それじゃ、今から作品制作に入っていくからな。この調子でモデルを頼むわよ」

神裂「…あの、シェリー?言いたいことがあるのですが…」

シェリー「何だ?…そういえばお前、ずっと文句ありそうな顔してたな」

神裂「いえ、モデルに選んでいただいたことは光栄ですし、仕事も苦ではありません。しかし…」

シェリー「ん?歯切れが悪いわね。とにかく言ってみな」

神裂「その、せっかくモデルをするのであれば、私もいつもの格好ではない方が良いかと思うのですが」

シェリー「…あー」

アックア「ふむ。それは私も常々思っていたことである。本当にこのままの服装で大丈夫なのであるか?」

シェリー「…いや、アンタらはそれでいいのよ。普段通りで十分だから」

神ア「「?」」

<コンコン

シェリー「おっと、誰か来たみたいだな。やっぱ休憩してていいぜ。はーい、入っていいわよー」

アンジェレネ「…失礼しまーす」ガチャ

シェリー「おお来たか。…ということは、ついにアレが完成したのか!?」

アンジェレネ「は、はいっ!自分のありのままの感情をぶつけてみました!」

シェリー「そ、そうか!では済まないが早速作品を……いや無粋なことだというのは分かっている!だが、やはり展示される前にどうしても、
     あらゆる方向から観察したいんだ……ッ!」

アンジェレネ「そう言うと思ってここに持って来ました!」ジャーン

シェリー「おおっ!す、素晴らしい出来だ…。よく頑張ったな」ナデナデ

アンジェレネ「え、えへへ…」//


神裂「…やはり、我々もシェリーの素晴らしい作品のモデルとして恥ずかしくない服装をすべきです!このような普段着ではなく!」

アックア「同感である。良い作品を制作するためには優れたモデルが必要であろう」

神裂「分かってくれましたか、同志よ!」ガシッ


シェリー(アイツら、本当に気付いてねえのかよ…。今の格好でも十分変わってるっての)

アンジェレネ「うっわー。神裂さんはいつものこととして、もう1人のモデルさんも変な格好ですねー!」

神裂「」

アックア「」

シェリー(あーあ。言っちまったよ)
730 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:40:21.82 ID:xHsPeeOg0
神裂「そんな…。これは私の術式の構成上仕方のないことなので、ここの皆は分かってくれていると思ったのにぃ…」ズーン

アックア「これは『神の右席』時代の名残りであるぞ…。私は青と対応しているからこういう服装であるのに…」ズーン


アンジェレネ「あのぉ、私、変なこと言いましたっけ?」チラッ

シェリー「いいや。アンタは正しいことを言った。アイツらが…ほんのちょっと変わってるだけだ」

アンジェレネ「そんなものでしょうか…」

シェリー「まあ、気にするほどのモンでもねえよ。それより、この作品のことなんだが…」

アンジェレネ「はいっ。今回も私の中にある怒りを表現しました!」

シェリー「やはりそうだったか!ん、ということは、このフォークが螺旋状に刺さっているのは…?」

アンジェレネ「そうですっ。この螺旋は私の心の中で怒りが渦巻いているという意味、さらに空腹のあまり胃の中の粘膜が暴れだして
       さらに自らの怒りを助長させているという意味が込めてあります」

シェリー「なるほど。心の中にある怒りと空腹による胃からの悲鳴をそのフォークで表現したってことか」

アンジェレネ「はい!さらに食物であるパンに突き刺すことで、空腹が原因で私が怒っているということを明確にし、フォークの切っ先は
       私の欲望の方向を表しているのです!!」ババーン

シェリー「な、何だと!?このフォークにはそこまで深い意味が…」

アンジェレネ「どうですか?今回は前の2作品と比べても会心の出来なんですけど」

シェリー「……ああ!私から言うことはもう何もない。よく頑張ったな!!」

アンジェレネ「へへ。シェリーさんにそこまで言ってもらえると嬉しいです…」ニコニコ

シェリー「そうか。私もさらに精進しなきゃいけないな。…ん、もうこんな時間か」チラッ

アンジェレネ「あれ?どこかに出かける予定でもあるんですか?」

シェリー「あー、まあ野暮用でよ。…ちょうどいい。アンタ、少しの間コイツらの相手してくれないか?」

アンジェレネ「え゛」

シェリー「うーんそうだな…。多分1時間くらいで戻ってくるからよ。それまであの聖人2人をお願いね」

アンジェレネ「あの、ちょっとま」

シェリー「んじゃ、よろしくなー」キー バタン

<シーン

アンジェレネ「…」

神裂「」ブツブツ ゴニョゴニョ

アックア「」ブツブツ ゴニョゴニョ

アンジェレネ「どうしてこうなった」
731 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:42:58.84 ID:xHsPeeOg0
ーーーロンドン 処刑塔ーーーーーーーーーーーー
ステイル「…それで?何でこの僕があんなクソ野郎に会うためにわざわざ出向かなきゃならないんだい?」

シェリー「しょうがねえだろ。お前と同伴じゃなきゃ入れないんだからよ」

ステイル「仕事でもないのに…」ハァー

シェリー「ん?言っとくけど、アンタにまで給料出す気はないから。欲しけりゃあの女狐のトコに直談判でもしな」

ステイル「そっちの方が僕としては嫌だし、今は君の指示に従っておこうか。ところで…」

シェリー「何だよ」

ステイル「……この馬鹿みたいに重いケースは何だい?いい加減疲れたんだけど」ゼーゼー

シェリー「情けないわね。そんな大男のくせに」

ステイル「僕は……体育会系じゃ……ない…ん……だが」ゲホッゲホッ

シェリー「あーそう。じゃあこの文化系女子に貸してみな。アンタと違ってスイスイ運んでやるからよ」

ステイル「誰が…!というか、君はもう…女の子という……年齢じゃ…ないだろうが」

シェリー「…テメェ。女性に言ってはならねえことを言ったな」ガチャガチャゴソゴソ

ステイル「ん?今何を取り出したんだ?…あれ、シェリーさん?どうしたのそんな危ないモノを持って一体どうするつもりなんだ
     ピッチャー振りかぶってぇ投げtぐはぁっ!?」


ーーー特別監獄塔 第2号室ーーーーーーーーーーーー
シェリー「入るわよー」キー ガターン

ビアージオ「…見ない顔だな。かといってその容貌では新入りでもあるまい」

シェリー「あー、自己紹介くらいした方がいいか?」

ビアージオ「いや結構だ。聞くのも面倒臭いからな」

シェリー「…」

ビアージオ「で、要件は何だ?食事か、それともイギリス清教お得意の拷問か?」

シェリー「別にそういうのじゃないわよ。とりあえずコレ見て」パラッ

ビアージオ「…『世界の現代作家展』だと?こんなものを私に見せて何になるというのだ?」
732 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:44:08.07 ID:xHsPeeOg0
シェリー「簡単な話よ。アンタにはこの展覧会に作品を出品してもらうわ」

ビアージオ「…言っている意味が分からないのだが」

シェリー「だから、この展覧会に作品を「そういうことではない」はっ?」

ビアージオ「なぜ私が、ということだよ。そもそも自分の芸術作品など私は持っていないぞ」

シェリー「そりゃそうだろうよ」

ビアージオ「つまりここで作れということか?ふん、どうかしてる」

シェリー「かもな。でも私はアンタの術式に興味があるのよ」

ビアージオ「…続けろ」

シェリー「そうするわ。確かアンタの術って十字架を巨大化されるモンだったよな」

ビアージオ「ほう。詳しく説明しておこうか。これは聖マルガリタが悪竜に飲み込まれたと」

シェリー「あー、そういうのはいいから」

ビアージオ「」シュン

シェリー「さて、私の言いたいことは分かったわね?」

ビアージオ「要するに巨大な十字架を造って異教の猿どもに主の教えを広めればいいのだな」

シェリー「…ま、それでいいわ。その返事は引き受けたと受け取っていいよな?」

ビアージオ「多少面倒だがそういうことなら協力しよう」

シェリー(うーん。本当はコイツがどんなのを造るか興味あるだけってことは黙っとくか)

ビアージオ「それで、その展覧会とやらの会場はどこなのだ?私が行けるはずもないが、一応聞いておこう」

シェリー「あーはいはい。場所は日本…というより学園都市よ。………あっヤベ」

ビアージオ「帰ってくれ」
733 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:45:28.81 ID:xHsPeeOg0
シェリー「えっと、ビアージオ=ブゾーニさん?」ソロー

ビアージオ「帰ってくれ」

シェリー「いや、今回は科学とか全然関係ないイベントだし」

ビアージオ「帰ってくれ」

シェリー「巡回展だから、メインはむしろ東京の方だし」

ビアージオ「もう関わりたくない」

シェリー「うーん。どう言えば分かってくれるかね…」

ビアージオ「カガクノマチコワイ」

シェリー「別に超能力者にやられた訳でもねえだろお前」

ビアージオ「」ツーン

シェリー(ヤベェコイツ面倒臭え…。つーかこんな野郎の拗ねてるトコなんざ見たくもねえぞ)

ビアージオ「」イジイジ

シェリー「そうだな…。これを私が言うのも変な話だけどさ」

ビアージオ「?」

シェリー「アンタって今でも熱心なローマ正教の信徒なんだろ?」

ビアージオ「当然だ。貴様らに何をされようともこの信仰心だけは変わることはない」

シェリー「立派な心掛けね。でも結果としてアンタはローマ正教の名に泥を塗った。これも紛れもない事実だぜ」

ビアージオ「」シュン

シェリー「でも、そんなアンタでもローマに対して誠意を表すこともできる。ここまで言えば分かるな?」

ビアージオ「……貴様如きにそこまで言われるのは癪だが、現状は認めねばなるまい」

シェリー「ってことは…」

ビアージオ「ふん。いいだろう。悪くない話だ」

シェリー「交渉成立だな」ニコォ
734 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:47:03.65 ID:xHsPeeOg0
ビアージオ「…という訳で早速制作に移りたい訳だが」

シェリー「ん?ああ、手錠のことか。ちょっと待ってな。今ステイルが鍵持ってくるからよ」

ビアージオ「ふん、そうか」

シェリー「あー、一応言っとくけどもし変なことを考えてるんだったら…」

ビアージオ「この私がこれ以上ローマ正教に迷惑をかけるとでも思っているのか?」

シェリー「…ま、大丈夫だとは思うけどよ」

ビアージオ「それにどうせすぐ終わる」

シェリー「は?アンタ何を…」<キー バターン

ステイル「ゼーゼーゼー。話は…済んだか?」ゴトッ

ビアージオ(? 何だあのケースは?)

シェリー「ちょうどいいわ。そいつの手錠の鍵よこせ」スッ

ステイル「?……ほら…これだ」ヒョイ

シェリー「サンキュー」チャリン

ステイル「もう無理…」バタッ

ビアージオ「ふん。見た目と違って貧弱な男だ」

ステイル「うるさい…」<カチャカチャ

シェリー「……はい、外したわよ」

ビアージオ「久々に解放された気がするな。さて、早速で悪いが何か十字架の形をしたモノを持っていないか?」

シェリー「ん?ああ、モチーフか?」

ビアージオ「そうではない。私の術にはとにかく十字架が必要なだけだ。本当はローマ式が望ましいが今回に限ってはイギリス式でも構わん」

シェリー「いや、魔術とか使うなよ。ちゃんと自分で造りなさい」

ビアージオ「……えっ?」

シェリー「そうそう。道具のことだったら一式持ってきたからな。他に必要なモノがあったら遠慮なく言ってちょうだい」

ビアージオ「…おい。まさかこの私にせっせと汗をかきながら彫刻を造れと言うのか?」

シェリー「当たり前だろそんなの」

ビアージオ「」
735 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:49:00.68 ID:xHsPeeOg0
ビアージオ(い、いかんぞ。いくらローマ正教のためとはいえ、これは非常に面倒臭い)

ビアージオ(どうにかして魔術を使う方向に持っていかねば…!)

ビアージオ「し、しかし、私はある程度大きいモノを制作したいのだが」

シェリー「だろうな」

ビアージオ「こ、ここまで材料を持ってくるのは大変ではないのかぁ?私がここから出る訳にもいかんしぃ」

ビアージオ(ふっ、これでどうだぁ!)

シェリー「あー、それなら問題無いわ」スッ

ビアージオ(あれ?チョークなど出してどうするのだ??)

シェリー「〜♪」カリカリカリ

<ゴゴゴゴゴ


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736 :※AA訂正版 こっちで頼みます  ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:52:11.84 ID:xHsPeeOg0
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737 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:54:29.98 ID:xHsPeeOg0
シェリー「ほれ、これで十分だろ?これくらいの石の直方体がありゃでっかい十字架が作れるだろ」

ビアージオ「」

ビアージオ(ぬおっ!?コイツ、私の魔術は禁じたくせに自分は堂々と使いやがって!つーかデカ!?)

シェリー「…」マキマキ

ビアージオ(こうなったら速攻で魔術を使って……ってあれ?マキマキって何だ?)

シェリー「はい、これでよしっと」

ビアージオ「…何だこれは?腕にテーピング??」

シェリー「それ、ウチのトップ特製で『魔力が練れなくなる』って代物。いやー、さすがは最大主教だわ」

ビアージオ「…嘘…だろ?」

ビアージオ(本当に私の魔術を禁じたというのか!?)

ビアージオ「くっ。そこの赤いの!十字架を貸せ!!」

ステイル「……ういー」ポイッ

ビアージオ「…よし、いくぞ。―――十字架は悪性の拒絶を示す!!」キリッ

<シーン

ビアージオ「…」

シェリー「…」

ビアージオ「―――十字架はその重きをもって驕りを正す!!」キリリッ

<シーン

ビアージオ「」orz
738 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:55:48.21 ID:xHsPeeOg0
シェリー「という訳で、もうズルはできねえからな」

ビアージオ「…貴様、私の魔術に興味があるとか言っておきながら…!」

シェリー「まあまあ。とにかく頑張れって。たまに様子見に来てやるからよ。じゃあな」クルッ

ビアージオ「おい!」

シェリー「…何よ?しつこい男は嫌われるぞ」ジトー

ビアージオ「せめてもう少しこの石を小さくしてくれ。これでは作業にならん」

シェリー「けっ。面倒臭いな。…ま、それくらいはやってやるよ」カリカリカリ

<ヒュイーーーン


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l                   l      /           
l                   l     /        \     
l                   l   /         (/o^) ← ビアージオ
l                   l  /           ( /
l______________l/            / く
739 :ちょっとズレたけどもういいや  ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/08(土) 23:58:18.33 ID:xHsPeeOg0
シェリー「…ほらよ。後は自分で何とかしな。おいステイル、行くぞ」ズルズル

ステイル「ういー…」

ビアージオ(どうしてこうなった…)


〜その夜〜

ーーー特別監獄塔 第1号室ーーーーーーーーーーーー
リドヴィア「…さて、今日も主に祈りを捧げましょうか」

リドヴィア「…」<カーンカーンカーン

リドヴィア「…」<カコーンキンッ カコーンキンッ

リドヴィア「…」<ウィーーーン ガコンッ

リドヴィア「……さっきから何の音でしょうか?」<ガガガガガ

リドヴィア「まあ気にしなくても良いでしょう。そろそろ眠りましょうか」<カーンカーンコーン

リドヴィア「お休みなさーい」

リドヴィア「」スヤスヤ

リドヴィア「」スピー

リドヴィア「」<ガガガガガ ウィーーーン

リドヴィア「」<カンカンカンカーン

リドヴィア「」<カコーンキーンカコ

リドヴィア「うるせええええええええええええええええええええええええええ!!」ガバッ

リドヴィア「なぜこんな監獄からやかましい音が鳴り響きますので!?一体何が…?」

リドヴィア「…はっ。も、もしやこれも主に与えられた試練の1つ…!」

リドヴィア「そうと決まれば話は早い。さあ、どんどん音を鳴らしなさい!私の安眠を妨害しなさい!」

リドヴィア「困難は大きければ大きいほど、それを乗り越えたときの喜びが大きくなるというものですからね!!」

リドヴィア「よォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうしっ!!」

リドヴィア「私は決して屈しません!必ず眠りの世界へ行きますわよォォぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

<ブルァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

<ヨォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウシッ!!!



看守「……うるせえ」
740 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/09(日) 00:02:48.62 ID:8rFJYu1M0
今回は以上です。ビアージオとリドヴィアってなんか仲良そう。すごく何となくだけど。
次回は1週間以内には来ます。あともう少しなんでなるべく早く来ようとは思っています。
ではまたノシ

…風邪ってこんなにキツかったっけ?
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/10/09(日) 00:38:50.81 ID:y7K88Dba0


>>740
原因となるウイルスやら細菌やらの種類は数多い、故に酷くなる時もある
あらゆる風邪を完治させる薬を作ったらノーベル医学賞取れるらしい
風邪は万病の元、しっかり治してね。おだいじに
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/09(日) 10:44:28.09 ID:pvj8bYeSO
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/09(日) 11:01:45.77 ID:KRUlzUzs0

魔術サイドwww
744 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/12(水) 21:40:48.23 ID:bIQFojvr0
こんばんは。まずは月曜日の時間割から。

8日目(月)
1.古文
2.日本史
3.数U
4.英語
5.能力開発
6.能力開発

では投下。咳止まらん…
745 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/12(水) 21:42:39.43 ID:bIQFojvr0
ケース2 マタイ=リースの場合

マタイ「…」

ヴェント「うーん。最新のファッションかぁ。やっぱりイエロー系が欲しいトコよね」パラッパラッ

アックア「む?貴様でも服装のことなど気にするのであるか?」ブンッ!!ブンッ!!

ヴェント「私だって年相応のオンナノコなワケだけど?…つーか室内でメイスの素振りはやめろよ。危ないでしょ」<ヒュオー

マタイ「…」

テッラ「ハハッ。アスカロンでないだけマシというものです。というか、我々の間でファッションなどを気にする必要はないと思いますがねー」

ヴェント「うるさいわね。いいでしょ別に。私が何をしようと私の勝手なワケだし」

フィアンマ「次はどの国行こっかなー」

マタイ「…」

テッラ「そんな強がっても丸わかりですよー。どうせあの幻想殺し絡みでしょうし」

ヴェント「んなっ!?か、カンケイねぇよあんなヤツ!」//

アックア「ふむ。どうもあの少年は行く先々で『ふらぐ』というモノを立てていくらしいが…。月面着地に成功したようなものであろうか?」ゴトッ

マタイ「…」

テッラ「まあ私としてはそんなのはどうでもいいことです。さて、今度は術式でなく小麦粉の研究でもしましょうかねー?」

ヴェント「アンタ、神の右席の次は料理人にでもなるつもり…?」

フィアンマ「月かぁ。悪くない選択肢だな。しかし、あの場所には酸素が無いみたいだし…」

マタイ「…」

アックア「…テッラ。貴様またローマ近郊の市民を使って試験するつもりであるか?」ジャキッ

テッラ「いえいえ。私は敬虔なるローマ正教徒にのみ食事を提供するつもりですが、それが何か?」ニコォ

ヴェント「アンタら、その会話じゃどっちが間違ってるかも分かんないわよ…」

マタイ「…一言いいか」

右席「「「「何(よ、ですかー、であるか、だ)?」」」」

マタイ「貴様ら、なぜ私の家に何事も無かったかのように住み着いているのだ?」
746 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/12(水) 21:43:30.21 ID:bIQFojvr0
ヴェント「ハァ?」キョトン

テッラ「んー?」キョトン

アックア「むっ?」キョトン

フィアンマ「おや?」キョトン

マタイ「…よくもそんな顔ができるな。正直理解に苦しむ」

ヴェント「いやいや、私が住むっつったら住むの。それが世界の法則ってモンよ。前に言わなかったかしら、ローマ教皇?」

テッラ「今でも我々は一応『神の右席』としての機能は果たしていますからねー。何か文句でもありますか、ローマ教皇?」

アックア「むう。貴方であれば私のようなごろつきも優しく受け入れてくれるだろうと思ったのであるがな、ローマ教皇よ」

フィアンマ「おいおい。穏やかじゃないな。もう俺様たちは戦乱を巻き起こす危険分子ではなく一般人だぞ、ローマ教皇殿」

マタイ「うぅむ。どうも貴様らは勘違いをしているようだがな…」

右席「「「「?」」」」

マタイ「…私はあの大戦以来、既にローマ教皇ではなく貴様らの言うただの一般市民だぞ?」

テッラ「と、言われましてもねー」

ヴェント「ペテロのヤツが教皇じゃ働く気もしないわよ」

アックア「前にも言ったが、我々を監視するという役目に最も相応しいのは貴方である」

フィアンマ「ま、あの状況下にあったにしては上手くやった方だと思うぞ」

マタイ「フィアンマよ、それをヴェントやアックアに言われても文句は言えんが貴様にだけは言われたくない」

フィアンマ「あー、迷惑かけたな。ワロスワロス」ヒラヒラ

マタイ(…コイツ、世界中を回って逆に気でもおかしくなったのか?)
747 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/12(水) 21:45:23.41 ID:bIQFojvr0
マタイ「くっ。だが勝手に居座ってもらってはこちらとしても困るぞ」

ヴェント「いいじゃない。困難って聞くとやたら元気になる女だっているワケだし」

マタイ「話を逸らすな。あとアレと一緒にしてもらっては困る」

テッラ「そんなのもいましたねー」

アックア「で、要約すると貴方は何を言いたいのであるか?」

フィアンマ「ん?何か俺様たちに言うことでもあるのか?」クルッ

アックア「貴様はもう少し空気を読むことを覚えろフィアンマ」

フィアンマ「」シュン

マタイ「…本題に入っていいか?」

アックア「どうぞ」

マタイ「助かる。まずは皆、これを見てくれ」パラッ

ヴェント「ん?何コレ??」ジー

テッラ「えーっと、『世界の現代作家展』…ですか?」

アックア(あーアレのことであるか)

フィアンマ「……へぇ」

マタイ「そうだ。この展覧会は日本主催で行われる世界的な芸術祭になる。そこで、我がローマ正教からも作品を出そうという話になっている」

ヴェント「日本、ね。もう嫌な予感しかしないわ」

テッラ「まあ、科学サイドとしては芸術を学問と捉えていますからねー。学園都市がこの件に大きく絡んでいても不思議ではありません」

マタイ「…察しの通りだ。このイベントは表面上は日本の首都の東京がメインだが、実際は科学と魔術、双方の歩み寄りもその目的になっている」

フィアンマ「なるほど。今までと違って随分と平和的なものだ。案外世界ってのは強いんだな」

マタイ「信じることより疑うことを選んだ貴様には受け入れがたいのかもしれぬがな」

フィアンマ「…手厳しいな」

アックア「むう。しかし我々にこれを伝えることだけが目的ではあるまい。本題に入ってくれ」

マタイ「うむ。そこで提案なのだが、ローマ正教を代表してこれに作品を出品してくれんか?」

右席「「「「…」」」」

右席「「「「えっ?」」」」
748 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/12(水) 21:47:55.17 ID:bIQFojvr0
マタイ「ん?何かおかしなことでも言ったか?…ああ、枠のことなら心配ない。ローマ正教用に5つ用意してもらったからな」

ヴェント「…いや、そういう問題じゃないケド」

テッラ「信徒20億人の中から、なぜ我々が選ばれたのですかねー?」

マタイ「決まっているだろう。貴様らがローマ正教の実質トップの位にあるからだ」

フィアンマ「最近の俺様たちは有名無実だと思うがな」

アックア「そもそも『神の右席』は暗部組織であるぞ。そんな我々が堂々と表舞台に出るべきではない」

マタイ「…ふむ。これは困ったな。既に申請しておいてしまったからもう撤回は不可能だろうしな…」

右席「「「「なん……だと…」」」」

マタイ「…」ニコォォォォォ

ヴェント(こ、これは…!何て黒い悪意なの!?まさか、教皇時代の恨みがここにきて顕在化したのか…?)

テッラ(…彼の黒い感情は初めて見ましたねー。当時は派手にやり過ぎましたか)

アックア(むう。私は何も悪いことしていないから、他の連中の八つ当たりみたいである…)

フィアンマ(これはいかんな。俺様の場合は好き勝手やり過ぎたか。そういえばコイツに重症を負わせたのは俺様だったな…)

マタイ「……まあ、いきなりこのようなことを言われても貴様らも困るだろうしな。一応、そう一応念のためではあるが、皆の意思を確認させてもらおう」

右席「「「「…」」」」

マタイ「この依頼、引き受けてくれるかな?」

右席「「「「いいともー」」」」

マタイ「そうかそうか!いやー、私は今とても安心したよ。例え貴様たちがかつて好き勝手暴れて他人様に迷惑をかけた挙句当時のローマ教皇に失礼な態度
   をとったにも拘らず一切反省の様子も無い人物であろうと、さすがに今回ばかりは断るまいと私は信じていたからな!うむ、よろしい!!」

ヴェント(この野郎…!)

テッラ(クソがぁ…!)

フィアンマ(ちぃ…!)


アックア(…なぜ私まで説教をくらっているのだ?)
749 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/12(水) 21:48:53.69 ID:bIQFojvr0
マタイ「さて、では早速制作に入ってもらおうかな」

ヴェント「は?今からってコト?」

テッラ「我々だって暇ではないのですがねー」

アックア「…むう」

フィアンマ「おいおい。俺様たちは忙しいんだぞ?」

マタイ「……いやはや、雑誌読んだり素振りしたり小麦粉練ったりと、随分暇そうに見えるのだがな」

フィアンマ「おっ、では俺様は違うという訳だ」

マタイ「貴様は論外だろう。ソファーに横たわってボーっとしている者は暇人以外の何物でもない」

フィアンマ「バレたか」テヘッ☆

アックア「しかし、我々は画材など一切所持していないぞ。第一描く場所もない」

ヴェント「そーだそーだ!」

マタイ「ふむ。場所ならここを提供しよう……いやもう既に提供済みだろうがな。私のアトリエで共に作業することになるが、構わないだろう」

テッラ「ええ、それはもう。…おや、つまり貴方も出品するということですかねー?」

マタイ「そういうことだ。本当はローマ正教を代表して教皇が出すのがベストだが、彼も忙しい身だからな。代わりに私が出品することにした」

アックア「なるほど。では貴方に画材を頼めば用意してもらえるのだな?」

マタイ「…貴様らにそこまでするのは少々気が乗らんがまあいい。明日までには準備しておこう」

ヴェント「オッケー。さっすが教皇様ねー♪」

マタイ「どうしてもそう呼びたいなら『元』をつけてくれ。頼むから」<ピンポーン

テッラ「おやおや。どうやら来客のようですよ」

マタイ「ああ、来てくれたようだな。出迎えに行こうか。〜♪」スタスタ

ヴェント「あらあら、一体どちら様がいらっしゃったのカナ?」

フィアンマ(なんか随分嬉しそうだな、マタイ=リースのヤツ)
750 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/12(水) 21:50:25.97 ID:bIQFojvr0
テッラ「それにしても我々『神の右席』が仲良くお絵かきとは、時代も変わりましたねー」

ヴェント「確かにそうよねー。ま、偶にはこういうのも悪くないケド」

フィアンマ「せっかく描くなら何かこう、俺様らしく派手なモノが良いな」

アックア「ふむ。まさかこの私が制作する側に回ることになろうとはな」

ヴェント「何にせよ、画材が無けりゃ何にも出来ないわよ。アイディアだけでもまとめておこうかしら?………えっ、何アレ?」チラッ

テッラ「んー、どうかしましたかー………はっ?」クルッ

アックア「むっ?………む?」チラッ

フィアンマ「………おいおい。そんなのアリかよ」


幼女「ふわー、やっぱり凄い豪邸。こんな場所を汚してしまったらどんな目に遭うか分からないですね」

マタイ「いやいや、心配することは無い。そもそもこちらがお願いしている身だからな」

幼女「確かにそうですけど…」

マタイ「遠慮することはないぞ。何ならこの辺のインテリアの1つや2つくらい持って行ってくれても…」

幼女「やめて」


テッラ「」

アックア「」

フィアンマ「」

ヴェント(あー、そういやあんなガキいたっけ)

アックア「い、一体どういうことなのだ。あのマタイ=リースが自宅に幼女を呼ぶこむなど…!」

フィアンマ「あの野郎……ま、まさかこの俺様がここにいるにも拘らずあの幼女といかがわしい行為に及ぶつもりなのか…!」

テッラ「な、彼はかつてこのローマ正教を率いていた男ですよ!?何ということだ…」

ヴェント(あらら、男どもは盛大に勘違いしちゃってるわね。見てて面白いから訂正はしないケド)
751 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/12(水) 21:52:25.17 ID:bIQFojvr0
フィアンマ「いやはや、とんでもないモノを目撃してしまったな。これはどうしたものか」

アックア「むう。我々は彼女と知り合いではないからな。迂闊に手出しできないのである」

テッラ「しかし、このまま黙って見過ごす訳にもいきませんしねー」

フィアンマ「……やるか」

アックア「うむ」コクリ

テッラ「当然」コクリ

ヴェント「…あーあ。私しーらないっと」

フィアンマ「…右方のフィアンマ」

アックア「後方のアックア」

テッラ「左方のテッラ」

3人「「「いざ参らん!!」」」ダダッ

ヴェント「いってらっしゃーい☆」フリフリ


<マタイ=リースゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!
<ムオッ!? ヨ、ヨセキサマラ!!
<テッラ、ヤッチマウゾ!!
<エエモチロン!!


ヴェント「アラ楽しそう♪かつてのローマ教皇もアレじゃただのアブナイお人よねー」


<ゴブジデスカ。コノクニノオジョウサマヨ。
<ヤメテ
<………エッ?
<ヤメテ
<ナ、ナンデスッテ…?
<ヤメテ
<オイオイ。オレサマガダレカワカッテイ…!
<シネ


ヴェント「…これはヒドイ」
752 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/12(水) 21:53:31.11 ID:bIQFojvr0
〜翌日〜

マタイ「くぅ…。なぜ私がこのような目に…」ズキズキ

マタイ「まあ、とりあえずモデルの件には影響が無くて助かったが…」パサッ

マタイ「……この注文で、いいのだよな…?」ジー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マタイ=リースへ

<必要なモノリスト>

前方のヴェント…………黄色の絵の具×100。あとは適当でいいケド。


左方のテッラ……………緑の絵の具×100。他は任せますねー。


後方のアックア…………青の絵の具×100。あとは通常の用具一式で十分である。


右方のフィアンマ………赤の絵の具×100。余計なモノはいらない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


マタイ「…余計って何なのだ。余計って」

マタイ「それにしても、この私が護衛もつけずにローマの街を歩ける日が来るとはな。こういう生活も悪くない」

マタイ「……あっ、すいませーん。絵の具をまとめて注文したいのですがー」
753 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/12(水) 22:21:27.13 ID:bIQFojvr0
平和ってイイナーってとこで誰得おまけも終了。ヴェントを見て得していただければ幸いですが。
フィアンマの心情解釈はあくまで>>1の考えなので、もしかしたら厳密には違うのかも。

ちなみに描写していませんが、学園都市に来た『神の右席』のファッションは、

ヴェント……黄色のワンピース(胸から腹にかけて十字架の刺繍つき)にクリーム色のヒールサンダル。ピアス無しナチュラルメイク。天使。

アックア……白のゴルフウェア(左胸に大きな青い十字架のデザイン)に青のスラックス、スポーツシューズ。アンダーシャツ無し。

フィアンマ…朱色の半袖パーカーをオレンジのタンクトップの上に羽織り、下は赤のチノパン。割とオシャレ。

テッラ………えっと、そうだなー。……もう緑の全身タイツでいいや。


となっております。左方さんの服装分かんねえから皆の想像力で補ってくれ!>>1はこう(↑)なったけど。

次回から通常モードに戻ります。ようやく月曜日に突入。という訳で次は金曜日までに来ます!
ではまたノシ
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/12(水) 22:44:44.62 ID:ThZa3D6SO


教皇がロリコンだったとは……許せないですねー
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/12(水) 23:33:31.41 ID:kv/Vv5fAO
いちおつ(^ω^)

ヴェント可愛えええええええええ!!!

テッラの服装は緑色のストレッチマンですね、分かります。
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/10/12(水) 23:46:26.25 ID:TIzXSKSv0
乙、テッラ……(笑)
ヴェント……、可愛いなー
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/13(木) 03:02:11.86 ID:APSCXLjI0
ヴェントはやっぱり可愛い
758 :名無しNIPPER [sage]:2011/10/13(木) 06:21:51.80 ID:kGBzZNXAO
スレタイみてさよならを教えてとのクロスだったのに

乙です
759 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/14(金) 22:57:07.96 ID:BelW21210
こんばんは。このスレは鬱展開とかはほとんど無いんで、安心して見てくださればと思います。
では投下。
760 : ◆sk/InHcLP. [saga saga]:2011/10/14(金) 22:59:34.76 ID:BelW21210
〜8日目(月)〜

上条「いやー、今日からまた学校かー」スタスタ


少年はようやく慣れてきた日常に安心しつつも愚痴を零さずにはいられなかった。その不満の原因にはやはり曜日が関係してくるだろう。
なにせ今日は世間一般の人々が忌み嫌う月曜日である。大抵この日は1週間の始まりであり、街を歩く人の殆どが職場や学校に向かっているのが見て取れる。
しかし、今街中にいる人間たち、特に学生たちはどこか嬉しそうな表情の者が多かった。それは上条とて例外ではない。


上条「あともう少しで夏休みだー!」


思わず叫んでしまうのも無理はない。この上条当麻の昨年の夏休みは、記憶喪失とか右腕斬られるとか電撃ビリビリとか学園都市最強とかアステカとかで散々だったのだ。
それでも夏休みらしく海水浴に行ったりもしたが、そこでは勝手に容疑者にされたうえにお隣さんにボコボコにされたのでちっとも楽しくなかった。
こうなると今年こそは夏休みをエンジョイするぞ!…と思って当然だろう。というか、神様もそれくらいの権利はこの男に与えてほしい。
そんなまだ見ぬ未来へ希望を馳せる少年の前に現れたのは、


美琴「おっ、いたいた。おはよう、とととっ当麻!」///

食蜂「おはようございますわ、当麻さん」ニコッ


学園都市の女の子なら誰もが憧れる名門お嬢様学校、常盤台中学の制服を着た2人の美少女だった。どうやら一緒に登校してきたようだ。
茶髪のショートカットの子の方は照れながら、金髪のロングヘア―の子の方は綺麗に微笑みながら上条に声をかけてきてくれた。


上条「おお、美琴に操祈か。おはよう。いやはや、今日も暑いですなー」

美琴「そうよねー。ホントに夏って感じがするわ」

食蜂「日本の夏はこれだから困りますわね。ふぅー、暑い暑い」パサパサ

上条「…//」ジー

美琴「このスケベ!」スパーン

上条「いってぇ!?な、何するんですかー!」

美琴「アンタが操祈のことをやらしい目で見てるからでしょ!」

上条「そ、そんなことは無いぞ!」チラチラッ

美琴「まだ見るかぁー!」スパコーン

上条「これは男の性ですぅ!」

美琴「このー!」

食蜂「…ふふっ」ニッコリ
761 :saga sagaって…orz  ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/14(金) 23:02:20.39 ID:BelW21210
上条「あたたた…。何もここまでしなくても」ヒリヒリ

食蜂「まったくですわ。当麻さんに何てことを!」プンプン

美琴「元はと言えばアンタが原因でしょ!とぼけんじゃないわよ」

食蜂「あらあら。一体何のことやら」シレッ

美琴「むー。中学生にして制服という名の凶器を使うなんてぇ…」キッ

上条「?」ン?

食蜂「制服が凶器なら貴女にもあるのではなくて?その…慎ましげな武器が」ヤレヤレ

美琴「軽く馬鹿にしてるわよね!?いやフツーに馬鹿にされてるわコレ!」ウガー

上条「??」ンンー?

食蜂「いえいえ。まさかそのような無粋な真似ができましょうか?」

美琴「いやそんなことはない…って言いたいの!?くぅ、こうなったら…」キッ

食蜂「…止めはしませんけど、やめた方が身のためですわよ?」

美琴「ここまで来たら私だって引けないわ!」

上条「おいお前、一体何を…?」

美琴「……ふ、ふぅー。きょきょきょ、今日もあっついわねー」パサパサ

上条「そうだな」

美琴「こんな日は、多少はしたなくても胸のYシャツで煽いでもいいわよねー」パサパサ

上条「そうだな」

美琴「…んー。こうなったらもう1個シャツのボタン外しちゃおっと。暑いからしょうがないわよね」パサッ

上条「そうだな」

美琴「…」パサパサパサパサ…

上条「…」ン?

美琴「…」

美琴「」orz

食蜂「ですから、やめた方が良いと言っておいたでしょう?」

美琴「これが、現実なのね…」ズーン

上条「?」
762 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/14(金) 23:05:55.12 ID:BelW21210
食蜂「さて、そろそろ学校へ参りましょうか」

上条「お、おう、そうだな。おーい美琴ぉー、置いてくぞー」

美琴「……ハッ。ま、待ちなさいよぉー!」タッタッタッ


先に行っていた上条と食蜂を、美琴は全力で追いかける。少年は隣りの少女の肩に手を置きその動きを制し、手を置かれた少女は少しだけ頬を赤くして素直に指示に従う。
その様子を見て顔を真っ赤にしながら迫ってくる御坂美琴に対し、逃げる上条当麻と食蜂操祈。どさくさに紛れて上条の手を取る食蜂を見てさらに怒る美琴。
まるでコントのようにスムーズな3人のドタバタ劇は、彼女たちの楽しそうな笑顔に包まれた『新しい日常』となりつつあった。
しかし、そんな平和な日常はそう長くは続かなかった……。


ーーー窓の無いビルーーーーーーーーーーーー
アレイスター『ふむ。「プラン」は順調だな。三角、いや四角関係もより強固なものになっているようだ』

エイワス「『プラン』だと?…いや、君は何もしていないだろうアレイスター」

アレイスター『まあ、彼らのサポートなど殆どしていないに等しいな。だからこそ、あれだけクリーンな関係を保っているとも言えるが』

エイワス「そうだな。むしろ君が介入しない方が上手くいくのではないのか?」

アレイスター『フッ…。その考えの正否は、これからの私の行動で示していくことにしよう』

エイワス「なるほど。『汝の欲する所を為せ。それが汝の法とならん』か…」



エイワス「ならば示してみたまえ。汝の法を」



ーーーとある高校 職員室ーーーーーーーーーーーー
<ガラガラー

美琴「おはようございまーす」ノシ

食蜂「おはようございますわ、皆さん」ペコッ

黄泉川「おおー、おっはようじゃん2人とも」

小萌「御坂ちゃん、心理掌握ちゃん、おはようなのですよー」

美琴「はい、どうも」

食蜂「今日からまた宜しくお願いしますわ」

黄泉川「いやいや、それはこっちの台詞じゃんよー」

小萌「あともう少しなので頑張りましょうねー。…そうですよね、あともう少しなんですよ、ね」ウルッ

美琴「こ、小萌先生!?」

食蜂「ど、どうなさいましたの!?」

黄泉川「月詠先生、まだ泣くには早いじゃん!」

小萌「だ、だってぇ〜」グスグス

美琴「あわわわ…」アセアセ

食蜂「い、いかがなさいましょう?」アタフタ

黄泉川「うーん。まあ、月詠先生はこっちで何とかするからさ。自分たちの机に行っててくれじゃん」

美琴「は、はぁ…」

食蜂「わかりました…」

<スタスタ

黄泉川「…ふぅー。ほら月詠先生、シャンとするじゃんよ!」

小萌「うぅぅ…」
763 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/14(金) 23:08:48.50 ID:BelW21210
一方「…ン?おっ、超電磁砲と心理掌握かァ」ズズー

削板「む?おお、お早う2人とも!今日も良い朝だな!!」ニカッ

結標「あら、おはよう2人とも」

垣根「……おはよう」ジロッ

麦野「おーっす。美琴、こないだは世話になったわね」ニコォォォ

食蜂「?」チラッ

美琴「あっ、ハハハ…。えと、楽しかった?」

麦野「それ以上余計な口きいたら容赦しねえぞ」ピカッ☆

美琴「げっ」

麦野「……ま、結構楽しかったけどな」

美琴「そ、そう…。良かったじゃない」

麦野「一応わね。でも、やっぱり決定打に欠けるというか…」

一方(そりゃあ、麦野さンのは略奪愛だからなァ…)<ピカッ☆

一方「反射」カチャ ヒューン

垣根「未元物質」キーン

美琴「介入」クイッ

削板「根性!!」パッシャーン

一方「うおっ、麦野さンの光線が霧散しちまったァ!」

美琴「相変わらず無茶苦茶な能力ね…」

削板「根性さえあれば誰でもこれくらいは出来るぞ!」

垣根「それはひょっとしてギャグで言ってるのか…?」


一方「っていうか麦野さン。危ねェンですけど」

麦野「ごめんごめん。ついイラッときて☆」

垣根「俺らは麦野がイラッとした度に死を覚悟せにゃならんのか」

削板「胸が熱くなるな!」

食蜂「貴方の場合は頭の中が沸騰しているのでは?」

美琴「薄くて悪かったわね!」

結標「その厚いじゃないってば」
764 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/14(金) 23:12:04.07 ID:BelW21210
麦野「はぁーあ。どっかにチャンスが転がってないかしら?」

美琴「そう簡単にはいかないわよ。自分から攻めていかなきゃ!」

食蜂「そうですわ。何事も積極的にいかなければ!」

麦野「…アンタら、急に私に対する態度が変わったわね」

結標「あら?そういえば2人は上条くんとのデートはどうだったのかしら?」

一方「なっ!」

削板「デートだと!?」

麦野「やっぱり2人ともだったか…」

垣根「……ケッ」

美琴「んなななな…/////」カァーッ

食蜂「/////」カァーッ

結標「私にはとっても楽しそうに見えたけどね?御坂さんなんかお手てつないでまぁ嬉しそうだったわ」

美琴「そそそ、そんなことまで…!」////

食蜂「…美琴?」ニコォォォ

美琴「い、いいじゃない別にぃ!」

垣根「いいや、全っ然良くなんかねえ!!」ガタッ バンッ!

美琴「……えっ?」

麦野「垣根?アンタどうしちゃったの?」

一方「カカカカッ!どォやらこの暑さに頭の方がヤラれちまったみてェだなァ」

垣根「そんなんじゃねえ。だが、頭がどうにかなりそうだったのは本当だぜ」

結標(それ元からじゃないかしら?)

食蜂「えっと、では一体何がありましたの?」

垣根「…いやいや。『ありましたの?』じゃねえんだよォォォォォ!!」

食蜂「」

垣根「畜生、見せつけてくれやがって。リア充なんざクソくらえだァァぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!」

削板「むう??」

一方「ハッ。見苦しいなァ、ていとくン(笑)」
765 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/14(金) 23:14:03.23 ID:BelW21210
美琴「み、見せつけるって…。まさかアンタも…?」

食蜂「貴方も、あの現場に?」

垣根「ああ。2日連続で目撃した。ホント、久々にキレちまったぜ」

麦野「意味分かんねえ」

垣根「そしてムカついた。流石に第3位と第5位なだけはある。大したムカつきっぷりだ」

一方「…何でキレてンのアイツ?」ヒソヒソ

結標「…他人の恋愛なんて見ても楽しくないんじゃないかしら?」ヒソヒソ

一方「…小っちゃい野郎だな」ヒソヒソ

結標「…そうね」ヒソヒソ

美琴「い、いや、そんな理不尽なキレ方されても…」

食蜂「要するに…嫉妬ですか?見苦しいですわよ。そもそも私は貴方に興味は一切ありませんし」

垣根「そォォォいう問題じゃねえのォォォ!!つーか、俺だってテメェらみてぇのには興味ねえんだよボケ!」

美琴「何ですってぇ!……あれ、全然悲しくないや。何でだろ?」

食蜂「きっと、貴方も垣根さんに一切の興味関心が無いからよ」

美琴「ああ、なっとく」ポンッ

垣根「他人を馬鹿にするのもいい加減にしろよォォォォォォォォォォ!!」

一方「あっ、ていとくン後ろ後ろ」

垣根「あぁ!?だからその呼び方やめろっつってんだろ!あと、そんなベタな手にこの俺が…」<ザッ

黄泉川「垣根くぅぅぅぅぅぅぅん?」

垣根「うるせえぞ!今取り込み中なんだから後にしろこのクソババア!!…………あ゛」クルッ

黄泉川「うるさいのは…」ガシッ

垣根「あのちょ、ごめ」ミシッ

黄泉川「お前じゃァァぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああん!!」ブルオンッ!!

垣根「ぎゃふ――――ん!!」パリーン

一方「きたねェ花火だ…」

黄泉川「燃えちゃいないけどな。あっ、あとコレをホームルームの時間に言って欲しいんだけど…」
766 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/14(金) 23:15:53.09 ID:BelW21210
ーーー2年3組教室ーーーーーーーーーーーー
上条「うぃーす」ガラガラ

青ピ「カミやん!」ズイッ

上条「ぬおっ。な、何だよいきなり。ビックリするだろうが」

青ピ「…すぅーっ」

上条「は?」

青ピ「爆発せェェぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええいっっ!!!」

上条「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!朝っぱらから何てことしやがる!?」<セーイ セーイ セーイ セーイ…

青ピ「自業自得や自業自得!」

上条「俺が何をしたっていうんだよ!?」

青ピ「あァ!?…そうかいそうかい、相変わらず自覚無しかいそうなんかい!」

上条「だから、別に俺はやましいことなんてしてねえって!」

青ピ「よっくもボクの視界内でそんなこと言えるなぁ、カミやん。ちゃんと自分の胸に手ぇ当てて考えてみい!!」

上条「……あっ!」

青ピ「やっと気がついたかカミやん!」

上条「インデックスの昼飯作ってくるの忘れたァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

青ピ「何やてぇ!?そりゃあ一大事やで。何をやっとんねんカミやん!……ってちがぁーう!そういうことちゃうでボケぇ!」
767 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/14(金) 23:19:29.86 ID:BelW21210
上条「いやいや、これは本当に一大事だぞ。リアルにデッドオアアライブだからなコレ。やべぇどうしよう…!」

青ピ「おいカミやん。そろそろ他人の話ぃ聞かんと…」<ザッ

吹寄「そろそろ静かにせんと…」ガシッ

上青「「がしっ?」」

吹寄「あたしが静かにさせたろかぁ!?」ガターン!!

上条「ごふぅっ!?」

青ピ「がはぁっ!?」

吹寄「…ふう。そのまま一生眠っとけボケ」パンッパンッ

青ピ「くっ、オイおんどりゃあ!」ムクッ

吹寄「何ねん?」

青ピ「もっと強くぅ♪」

吹寄「いい加減にしろ」

吹寄「どうも、ありがとうございましたー」ペコッ

吹寄「ってちがぁーう!!何をさせてんのよー!?」

青ピ「結構ノリノリで素敵やん?」

吹寄「うるさいっ!」//

上条「な、何だこのカオス状態は…?」




姫神「まさかのノリツッコミ。突然の関西弁。私には無いキャラクターの確立。私は孤立していく。ふふふふ」
768 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/14(金) 23:25:06.74 ID:BelW21210
今回は以上です。いやはや、ちっとばかし張り切りすぎてしまったか…?でも上条さんの学校はこれくらい賑やかなはず!
さて、次回からは久々に授業入っていくのでよろしくお願いします。…頑張らんと。
次回は3日以内には。ではまたノシ
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/10/15(土) 00:22:29.79 ID:Seg04I+Q0


学校側のノリに新鮮さを感じる。
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/15(土) 00:33:49.14 ID:RBfL9ioAO
乙!!

>>767の最後に何か見えた希ガス
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 03:00:01.40 ID:D/v1j8aoo
乙なんだよ!
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 09:22:15.59 ID:nztBQHUSO


今のところあわきんが一番の常識人だな
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/15(土) 09:36:49.02 ID:2PJwEM4g0
同じく何故かあわきんが常識人に見えてまうわ

乙です
774 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/20(木) 23:34:00.31 ID:5vUCuHyC0
こんばんは。遅れて申し訳ありません。あわきんはどうしよっかなー。
では投下。
775 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:36:27.69 ID:5vUCuHyC0
〜ホームルーム〜

美琴「さぁーて、皆元気にしてたかしらー?」

生徒たち「はぁーい!」「元気に引き籠ってましたー」「久しぶりー先生ぇー」

美琴「はいはい。元気そうでよろしい」

青ピ「ひゃー。御坂先生相変わらず可愛えなぁー!」

土御門「だにゃー!」

浜面「お前らブレねえなぁ…」

上条「…」

浜面「ん?どうかしたのかお前?」

上条「…あ、ああ。何でもねえよ。何でも」

浜面「?」

浜面(何からしくねえな)

上条(うーん。どうしたもんかな…?よく分かんねえや)

美琴「えっーと、まずは今日提出の英語の課題だけど、私の授業のとき集めるからね」

上条「」

浜面「」

美琴「それまでに終わってない人はやっておきなさいよー」

浜面「……なあ上条」

上条「……どうした」

浜面「……助けてください」

上条「……それはこっちのセリフだろうが」

土御門「にゃっはっはー!カミやん、やっぱり課題やってなかったのかにゃー?」バシバシ

上条「うるせえ。やる暇が無かったんだよ」

土御門「んんー?何だかあやしいにゃー」

美琴「…なんかごめん」

ほか「「「??」」」
776 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:37:30.08 ID:5vUCuHyC0
美琴「…そうそう。今日のお昼休みに集会があるから体育館に集まってねー」

生徒たち「「「な、なんだってぇ―――!!?」」」ガビーン

美琴「だから昼食は早めにとっておいてね」

上条「せ、せっかくのお昼タイムが…!」

土御門「何てことだにゃー…」

浜面「で、内容は?」

美琴「うーん。それが私も知らないのよ」

青ピ「つまり……どういうことだってばよ?」

土御門「嫌な予感しかしないぜぃ…」

美琴「まあ、とにかくよろしくねー」

生徒たち「「「はーい」」」

美琴「よしっ。今日も一日頑張ろう!」

青ピ「おっほぉ――っ!!」

小萌「…」

上条「ん?小萌先生どうしたんですか?」

小萌「……い、いえ。何でもありませんよー」

上条「そうですか」

小萌(喋る隙がありませんでしたー…)
777 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:38:48.05 ID:5vUCuHyC0
〜ホームルーム終了〜

浜面「にしても、やっぱり月曜日は嫌だー。また1週間が始まると思うとなー」

土御門「この間までニートだったヤツに言われたくないぜよ」

青ピ「えっ?浜面クンニートだったん?」

浜面「細々と働いてたよ!つーかその文面はやめてくれ!!」

上条「は?」

青ピ「何を言うてるんハマづらん」

浜面「気持ちわるっ!何なのハマづらんって!?」

青ピ「カミやんはカミやんやん?だから浜面はハマづらんでええやん」

浜面「良くねえよ!」

土御門「まあまあ落ち着けって。ハマづらん」

上条「そうだぞ。一旦深呼吸だ、ハマづらん」

浜面「テメェら…。いいぜ、テメェら何でも自分の思う通りになるって思ってるなら…」

上条「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!」ソゲブ

浜面「ぐわしっ!?」バターン

青ピ「ほえー。ハマやんが飛んでったで!」

土御門「さすがは本家だにゃー。さよならハマっち…」

浜面「もうあだ名変わりすぎだろ…。やっぱ俺は呼び捨てでいいや」<ガラガラ

食蜂「そうですか。では席についてください、浜面」

浜面「ぬおっ!?せ、先生まで呼び捨ては厳しいぜ…」

食蜂「そう?では浜面くん、さっさと座れよ☆」

浜面「」
778 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:40:07.95 ID:5vUCuHyC0
〜1時間目〜

食蜂「さて皆さん、お久しぶりですわね」ニコッ

男ども「「「お久しぶりでぇ――――す!!」」」ヒュー

食蜂「お休み中は楽しんでましたか?」

男ども「「「はぁ―――い!!」」」

食蜂「そうですか。先生も昨日とっても楽しい思い出ができました!」

青ピ「へぇー。どんなですかー?」

食蜂「そ、それは……秘密ですわ♪」

土御門「んなっ!?ちょ、超気になるぜぃ…」

上条(あれ?そ、それって…)

食蜂「……ねっ?」ニッコリ

上条「っ」ドキッ

食蜂「? どうかなさいました?」

上条「い、いやぁ、何でもないですよ!」アセアセ

食蜂「でしたら良いのですが…」

上条「…」フゥー

上条「…ん?」チラッ

青ピ「カぁーミやん?」ゴゴゴゴゴ

土御門「どういうことか、説明してもらおうか?」ゴゴゴゴゴ

上条「い、いやいや。なぜ怒ってらっしゃるのでせう?」

浜面「なるほどなるほど。…いいぜ。もう何でもいいから」

男ども「「「ぶっ殺す!!」」」キシャーッ!

上条「何でだぁ!?ふ、不幸d」<キュイーン

男ども「「「」」」バッターン

上条「……だ?」

食蜂「…少し反省なさい」

男ども「「「い、イエッサー…」」」ピクピク
779 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:43:12.19 ID:5vUCuHyC0
食蜂「さて、気を取り直して授業にしましょうか」

男ども「「「は、はい…」」」

土御門(恐怖政治は健在か…)

食蜂「ほいっ☆」キュイーン

土御門「」バタッ

青ピ「つっちー!?」

食蜂「では始めましょうね。今日は改めて係り結びの法則について復習しますわ」

土御門「」ピクピク

浜面(余計なことを考えないようにしないと……ああなるっ!)

上条(カカリムスビって何なんだろ?おむすび的な??)

食蜂「これは古文の基本と言いますか、おそらく既に十分勉強されているはずですが、再度勉強し直しましょうね」

上条「はいっ(今日しっかり覚えよう…)」

浜面「おっす(というか、俺の場合ロクに高校通ってなかったから古文自体ほぼ分かんねえ…)」

食蜂「それでは、まず係り結びが何かを復習しましょう。文は普通、活用語の終止形で言い切るのが原則です」

上条「うんうん」

食蜂「まあ原文は句読点が存在しないモノですがここでは教科書やテストの古文ということにしますわね」

食蜂「それで、文中に係助詞があって、協調あるいは疑問・反語の意を持たせたりしている場合は、文末に終止形以外の活用語を要求しますわ。例えば……」カキカキ


○橋を八つ渡せるによりて、八橋といひけり。  [終止形で言い切る]
            ↓
○橋を八つ渡せるによりてなむ、八橋といひける。[連体形で言い切る]


食蜂「このように、文中に係助詞『ぞ』『なむ』『や(やは)』『か(かは)』が用いられている場合は文末を連体形で、係助詞『こそ』が
   用いられている場合は文末を已然形で結びます」

食蜂「この呼応のきまりを係り結びといいます。このとき上にある係助詞を係りといい、呼応する語を結びといいますわ」

上条「へぇ〜」

浜面「へぇ〜」

姫神「へぇ〜」

食蜂「懐かしいですわねそれ」
780 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:45:32.71 ID:5vUCuHyC0
食蜂「では係り結びの例を挙げますよ」カキカキ

_______________
l 強 l 反  疑 l  強   l 意 l
l 意 l 語  問 l  意   l 味 l
――――――――――――――-
l    l       l      l    l
l こ l  か  や l な  ぞ l 係 l
l そ l ∧  ∧ l  む    l  り l
l    l か  や l      l    l
l    l は  は l      l    l
l    l ∨  ∨ l      l    l
――――――――――――――-
l    l       l      l    l
l 已 l   連   l  連   l  結 l
l 然 l   体   l  体   l  び l
l 形 l   形   l  形   l    l
l    l       l      l    l
l    l       l      l    l
――――――――――――――-
l    l       l      l 例 l
l    l       l      l 文 l
l    l       l      l    l
l 雨 l 雨  雨 l 雨  雨 l   l
l こ  l か  や l な  ぞ l    l
l そ l 降  降 l む  降 l 雨 l
l 降 l り   り  l 降  り l 降 l
l り  l け・  け・ l り  け・ l り  l
l け・ l る・  る・ l け・ る・l け  l
l れ・ l  °  °l る・  °l り l
l  °l       l       l  °l
───────────────
781 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:48:25.40 ID:5vUCuHyC0
食蜂「…と、この5つの呼応が主に出てきますわ。係りと結びをセットで覚えましょうね」

青ピ「オッケーやでぇー!」

上条「ちなみに疑問と反語はどう見分ければ良いのでせうか?」

食蜂「そうですわね…。まず疑問文というのは普通の文と違って相手に答えを要求するパワーを持った文であることは分かりますね?」

土御門「質問がきたら答えが求められるってことだぜぃ」

食蜂「ええ。それで反語というのは、疑問文のこの性質を利用して相手にNOと分かりきった答えを要求するもの、いわば強調表現の技法なのです。YESの場合もあるようですが」

青ピ「つまり、疑問と反語の違いっちゅうのは、発言者が答えが分からないから言うてるんか、答えが分かりきったうえで言うてるんかっちゅう内容の差異のことなんやな」

食蜂「その通りですわ。よくできましたわね」

青ピ「褒められたでぇー!めっちゃ嬉しいわー!!」

食蜂「しかし、先生のいいトコを掻っ攫っていく態度はいただけませんわね」

青ピ「貶されたでぇー!めっちゃ気持ちええわー!!」

上条「―――それが、青髪ピアスが発した最後の言葉だった」

青ピ「ってカミやん!勝手に殺さんといて!?」

浜面「…えっとそれって、要するに結局は文章見て判断しなきゃいけねえってことか?」

食蜂「ええ。足りない脳味噌でせいぜい頑張ってくださいな☆☆☆」

浜面「酷っ!?」ガーン
782 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:50:04.86 ID:5vUCuHyC0
食蜂「ちなみに反語になることの多い表現として挙げられるのは、先ほど板書した『かは』『やは』になりますわ」

食蜂「さらに言うと、疑問・反語の係助詞は文末にあってその意味を文に加える場合もございますので」

上条「…なんかややこしいな」

食蜂「1つ1つ整理していきながら覚えましょうね♪」

上条「はーい」

食蜂「…さて、話が少し逸れましたので戻りますわね。今度は係り結びの留意点を挙げていきましょう」

上条「留意点?」

土御門「気をつけとけってことですたい」

食蜂「まず注意せねばならないのは結びの箇所になりますわ。通常は係りと結びはセットで文にあるものですが、ここではそうでないケースを取り上げましょう」

上条「そ、そんな…。上条さんにそのような高等テクは厳しいですのことよ!」

食蜂「大丈夫ですわ。とう…上条さんにもご理解いただけるかと思いますわよ」

上条「上条さん“にも”って…」ズーン

食蜂「も、申し訳ありませんわ!そのようなつもりで言ったのでは…」アセアセ

上条「いや、いいんですよ…」ハハハ…

土御門(ん?今先生ってばカミやんのことを名前で呼びそうになったのか…?)

土御門「…」

土御門(からかうのはやめておこう)

食蜂「では紹介していきますわね。結びの変化には『結びの省略』と『結びの流れ』の2つがありますわ」

浜面「省略…?流れ…?」

食蜂「あと、結びの流れは『結びの消滅』ともいいます」

浜面「消滅…」ホワンホワンホワン…


麦野『めるとだうーにゃん♪』<チョドォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!


浜面「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!変な電波がああああああああああああああああああああああああああ!!?」

食蜂「」キュイーーーン

浜面「」ドンガラガッシャーン
783 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:51:59.00 ID:5vUCuHyC0
食蜂「さて、汚物は消毒しましたので説明に移りましょうか」

上条(汚物って…)

食蜂「では『結びの省略』から。文中に係助詞『ぞ』『なむ』『や』『か』『こそ』があっても、文脈から判断して類推できる言葉が結びになる場合は、結びの語や語句を省略することがありますの」

上条「えっとぉ…?」

食蜂「少々分かりにくかったかもしれませんわね。省略された語を補うにはパターンがありますので、そちらを覚えればよろしいかと」カキカキ


@引用の格助詞『と』+係助詞 →(言ふ、聞く、思ふなど)

例文)ただ人にはあらざりけりとぞ。[言ひける] ←この[]が省略された語句


A断定の助動詞『なり』の連用形『に』+係助詞 →(補助動詞『あり』『侍り』など)

例文)我ばかりかく思ふにや。[あらむ]


食蜂「…このようになりますわ。先ほど言った文末の係助詞『か』『や』の用法と全く違うものになります」

上条「はぁ」

土御門「んんー。このパターンは文末と省略された語句をセットで覚えた方がよさそうだぜぃ」

上条「またセットか!?もう上条さんの頭には入りませんのことよ!」ウガー

青ピ「個々に覚えてくよりはマシやろ。贅沢言うなや」

食蜂「では、この2つのパターンについてもまとめてみますね」カキカキ
784 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:52:57.84 ID:5vUCuHyC0
_________________________
l     パターン2      l     パターン1        l
l―――――――――――――――――――――――――l
l   に  l に に に に l   と  l と と と と l   l
l   こ  l  か や な ぞ l   こ  l か や な ぞ l 文 l
l   そ  l      む   l   そ  l     む   l 末 l
―――――――――――――――――――――――――
l  あ あ l      あ あ  l  言 言 l    言  言 l 省 l
l   ら れ l      ら る  l  は へ l    は  ふ l 略 l
l  め   l      む    l  め   l    む    l さ l
l     侍 l        侍  l     聞 l       聞 l れ l
l  あ れ l      あ る  l  言 け l    言  く l た l
l∧ り    l  ∧   り    l∧ ひ   l  ∧ ひ    l 語 l
l已 け 候 l  連   け 候  l已 け 思 l  連 け  思 l ・ l
l然 る ふ l  体  る  ふ l然 れ へ l  体 る  ふ l 語 l
l形     l  形        l形     l  形      l 句 l
l∨ な   l  ∨   な    l∨ な   l  ∨ な    l の l
l  ど   l      ど    l  ど   l    ど    l 例 l
―――――――――――――――――――――――――
785 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:54:21.23 ID:5vUCuHyC0
食蜂「…特に『言ひける』や『あらむ』のように、省略された結びの語は助動詞を伴った形で補うことも多いですの。文脈から判断しましょうね」

青ピ「ええでぇー!」

食蜂「良いお返事です。さて、次に『結びの流れ』について。係助詞『ぞ』『なむ』『か』『や』『こそ』が文中にあっても、結びとなるべき語に接続助詞などが付いたりして
   文が続き、文末にならない場合には、係り結びが成立しません」

上条「成立しない…?」

食蜂「正確には結びの部分に発生する連体形や已然形の制約がなくなることで『結び』が現れなくなる現象ですわね。例文を書きますと…」カキカキ


○たとひ耳鼻こそ切れ失すとも、命ばかりはなどか生きざらむ。

―→『こそ』を受けて結びが『切れ失すれ。』になるはずが、終止形接続の接続助詞『とも』が付いて下に続いたため、係り結びが流れて『切れ失すとも』となった。


食蜂「…こんなところでしょうか。係りと結びのつながりばかりに目が行ってしまうとこちらの方を見逃してしまうので気をつけましょうね」

土御門「にゃー!」

食蜂「」イラッ

土御門「にゃ?」

食蜂「」キュイーン

土御門「ちょ」<キーン

食蜂「…さて、次は『こそ』、已然形の逆接用法についてですわよ」

土御門「」チーン

浜面「」シーン

青ピ(犠牲者が増えていくでぇ…)

吹寄(静かになったわね)
786 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/20(木) 23:55:33.07 ID:5vUCuHyC0
食蜂「こちらは簡単ですわ。『こそ』ー已然形で文が終わらずに、さらに下に続くときは、逆接の意味になりますの」

食蜂「今回は例文を書いた方が速いですわね…」カキカキ


○中垣こそあれ、一つ家のやうなれば、望みて預かれるなり。

(中隔ての垣根こそあるけれども、一つ屋敷みたいなものだから、(先方が)望んで(この家を)預かったのだ。)


食蜂「…要するにこういうことですわね。これはイメージしやすいかと思われますが」<ハックショーン!

食蜂「あらあら、どちら様でしょうか?はしたないですわね」

上条「先生ー。すいませーん」

食蜂「あら?どうかしましたか、上条さん?」

上条「あのぉ、中隔ての垣根ってどういうものかよく分かんないんですが」

食蜂「うーん、そうですねぇ…。私も専門ではないのでよく分かりませんが…」カキカキ
787 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/21(金) 00:02:36.77 ID:VzCeXAuG0

                   垣根
      /\          ↓             /\
     /  \       ______          /  \
    /    \      /|| ̄ ̄ ̄ ̄||\      /    \
   /      \    | ||========||\||    /       \
  /        \   | ||品品ロロ-,,||\||   /         \
 /          \  | |=========|\||  /           \
/            \ | |''''''''''''''''''''''''|   /             \
ー|     いえ     |ー| |l         |   ー|     いえ     |ー
  |            |  | |]     。 |     |            |
  |            |  | |l         |     |            |
  |_________|  | |_____,|     |_________|
788 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/21(金) 00:03:58.45 ID:VzCeXAuG0
食蜂「多分こんな感じですわ♪」

垣根「嘘つけぇー!!」ガラガラ−!

食蜂「あらあら、垣根さんではありませんか。どうかなさいまして?」

垣根「どうしたもこうしたもねえんだよ!安易にネタに走んじゃねえぞコラ」

食蜂「むっ、どこか変な点でもありまして?」

垣根「分からねえとは言わせねえぞ!!」

<ギャーギャー ウキャーヒャー アーダコーダ ←全部垣根

<キーンコーンカーンコーン

上条「あっ、授業終わった」

789 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/21(金) 00:06:24.13 ID:VzCeXAuG0
今回は以上です。授業久々すぎて手こずりました。でももう少しペースを上げねば。
次回投下は月曜日まで。今度こそは。いつもレスありがとうございます。
ではまたノシ
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/21(金) 01:34:56.44 ID:EBng+U5K0
乙でーす!
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/10/21(金) 05:00:14.08 ID:GUcGb+tAO
相変わらずここの食鋒様はホントにお嬢様っぽくてかわいいな

つっちー,ナイス判断だなw

>>1
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/21(金) 06:36:31.61 ID:5jK3mhzAO
中学生組ではミサキチしか食指が動かない
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/21(金) 09:04:41.33 ID:lwQqM1Rp0

みさきちがデート後、より輝いて見えるwww
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/22(土) 21:27:30.98 ID:3PjmU0IAO
授業パートより日常パートの方がみたいです


どっちも面白いからいいけどね

795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/10/23(日) 13:12:43.87 ID:fh2wRKNZ0


センターはちじゅうなんぼ日前にしてここで古文を学んだ俺。
しかし何故ここなら意欲的に学べるのか?
答えは簡単。みさきちが可愛すぎるから。
ウチの教師が可愛くないのがいけないんだ、うん。
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/10/24(月) 22:58:42.86 ID:Rdb+FfV50
>>1

>>787まんまだな、でも翼がない

>>795
あなたの考え方は間違っていない、むしろ正しい……と思う
センター頑張って!!……ってみんな言うだろうから自分からはあえてこう言っとく、頑張り過ぎないで!!
797 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/25(火) 01:44:32.49 ID:sOG6RFvC0
こんばんは。まず誤字訂正

>>779 ×食蜂「それで、文中に係助詞があって、協調あるいは〜 ○食蜂「それで、文中に係助詞があって、強調あるいは〜

では投下。
798 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/25(火) 01:45:27.23 ID:sOG6RFvC0
食蜂「…といったところで今日の授業はおしまいですわ。では御機嫌よう」ガラガラー

垣根「おいコラ、何キレイに終わらせようとしてんだ!」ガラガラー

浜面「垣根のヤツ、何を怒ってんだ?」

青ピ「ネタにされとうなかったんやろ」

土御門「最初からネタキャラではあったけどにゃー」

浜面「?」

上条「…」ポケー

浜面「??」



姫神「弄ってもらえるだけ。マシというもの」
799 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/25(火) 01:46:35.56 ID:sOG6RFvC0
〜休憩時間〜

上条「さて、次は誰が担当だっけ?」

青ピ「何を言うとるんカミやん。お次は本日のメインイベント、むぎのんやでぇー!」クネクネ

上条「お前ってホント麦野さんのこと気に入ってるよな」

青ピ「当たり前やん。あのルックス、あのプロポーション、そして超ドSな性格……たまらんわぁー!!」

土御門「あれで性格さえ良ければにゃー…」

上条「おっ、土御門でもアレは無理か」

土御門「にゃー。そもそもロリこそ至高だと考えてる土御門さんにとっては、あのムチムチの太腿は目に毒なんですたい」

青ピ「何を言うてるんつっちー!あの太めの脚こそ男の夢、そう……ロマンやろうがぁ!!」ドドーン

土御門「ちっちっちっ。まだまだ甘いぜぃ。いいか青ピ。小五とロリでは単なる犯罪だが…二つ合わされば悟りになる」キリッ

土御門「…つまり我々は既に悟りの境地に達しているんだにゃー!」

青ピ「何やとぉ!むぎのんの魅力が分からんのかいおんどりゃあ!!」

土御門「ハッ。もはや悟りに至ったこのオレにその程度の力で対抗しようとは……片腹痛いわぁ!」

上条「ふぅー、やれやれ。一体何をやってんだかコイツらは。お前もそう思うだろ、はまづ……」チラッ

浜面「…」ソロ〜

上条「…ら?」

浜面「…」ビクッ

上条「……何してんの?」

浜面「…いやあの、急に腹が痛くなって」サスサス

上条「…もうちょいマシな言い訳は無かったのかよ」

浜面「…」

上条「おいはまづ」

浜面「っ」ダッ

上条「浜面ぁ!?」
800 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/25(火) 01:48:40.94 ID:sOG6RFvC0
浜面「麦野の授業なんて…授業なんて……怖くて受けられるかぁー!!」ダダダダダ

上条「んなっ!よせ浜面ぁ!でないと…」

青ピ「むっ、おい皆!浜面が逃げよったでぇ!!」

ほか「「「な、なんだってぇー!?」」」

青ピ「つっちー!」チラッ

土御門「了解ですたい。……ああオレだ。『コードレッド』発令、今すぐにだ」

上条「…遅かったか」


<ジリジリリリリリリリリリリリリリリ!!!!

<ブオーーーーーーーーン ブオーーーーーーーーーン


放送『コードレッド発令、コードレッド発令!!』

放送『現在猛獣「浜面仕上」が校内を逃走中!生徒の皆さんは所定のマニュアルに沿って速やかに浜面を捕獲してください』

放送『いいか、これは訓練ではない。繰り返す、これは訓練ではない!』


土御門「ふいー。これで一安心だぜぃ」

青ピ「今のでボクむぎのんに褒められる?褒められるかなぁ!?」

上条「浜面……無茶しやがって」


<ウギャァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!?

<ドーン バキューン バチコーン ドンガラガッシャーン

<ハァァァァァァァァァマァァァァァァヅゥゥゥラクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!?

<ズバンドンガッシャコーン
801 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/25(火) 01:49:31.20 ID:sOG6RFvC0
〜2時間目〜

浜面「」プスプスプス…

麦野「もう浜面ったら。照れ屋さんなんだからっ♪」

上条(どういう発想でその結論になるんだ!?)

土御門(恋する乙女の思考回路はムチャクチャだからにゃー…)

青ピ「浜面ァァァァァァァァァ!てめっ、マジで爆発せい!!」<ピューン

ドォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

青ピ「」プスプスプス…

麦野「さぁーて、今日も楽しい授業の始まりだにゃーん☆」

土御門「ババアのくせに…」ボソッ

ドォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

土御門「」プスプスプス…

麦野「すっきりしたから始めっかぁー」

上条「う、うっす…」

麦野「確か前回は奈良時代の政治、つーか藤原氏について勉強したのよね?」

吹寄「はい、その通りです」

麦野「そしたら今日は平安の藤原氏が中心かー。あー飽きたわー」

上条「何てことをおっしゃいます!?」

麦野「いやさ、ぶっちゃけ私の得意分野って中世からなのよ」

上条「いやだからって時代飛ばす訳には…」

麦野「それくらいは分かってるっての。ま、正直言っちゃうと>>1が受験のとき中世から勉強したってのが…」

上条「ストップストップストップ!!」

麦野「別にいいじゃねえか。あっ、あと文化史はそのうちまとめてやるかもな」

上条「ちゃんとやってくださいね!?」



姫神「ちなみに。>>1は古代と近代と文化史が。弱点だった」

土御門「そんなこと知っても誰も得しないにゃー。つーか勉強不足だっただけだし」
802 :ちなみ近代は試験直前にようやく攻略しました  ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/25(火) 01:52:20.68 ID:sOG6RFvC0
麦野「うーん。ちょっと面倒だけど前回の復習と補足からにするわよ。前の内容だと見てて混乱しちゃうし」

青ピ「ばっちこーい!」

上条「もう復活したのかよ…」

青ピ「あんなものボクにとってはご褒美でしかないんやでぇー!」

上条「そのまま一生起きなきゃいいのに」

麦野「そんじゃ、分かり易いトコで聖武天皇から復習するわよー。文武、元明、元正天皇について知りたきゃ自分で調べな。まあそこまで重要じゃねえから」

土御門「強いて言うなら、持統天皇の次で大宝律令(701)のときが文武、平城京に移った(710)ときが元明、養老律令選定(718)のときが元正の時代だぜぃ」

麦野「そうね。持統の次で大宝律令のときの文武天皇くらいは覚えといても損は無いかしらね。まあ、全部覚えりゃ文句ねえけど」

上条「上条さんには不可能ですのことよ…」

麦野「そもそもお前に学業については期待してねえよ」

上条「」

麦野「さて、続きいくか。つっても詳しくは前回の参照ってことにするから、今回は『天皇と当時の状況』についてざっくり見ていくわよ。それが今日の内容につながるしね」

吹寄「…」フムフム

浜面「…」

麦野「さて、まずは第45代の聖武天皇。出来事でいうとコイツは大仏造るように命じたわね。741年に国分寺建立の詔、743年に大仏造立の詔よ」

麦野「あとコイツは在任中都を何度も移したことでも知られてるわ。740年恭仁京、742年紫香楽宮離宮、744年難波宮、同年紫香楽宮といった感じにね」

麦野「結局官民の反発で平城京に戻ったけどな」

姫神「…」ホウホウ

麦野「次は…第46代の孝謙天皇か。コイツは聖武の娘で、のちに重祚して第48代の称徳天皇になるわ」

麦野「彼女の政治については特に重要な点は無いと思うわ。ただ、養老律令が施行されたのは755年で当時の天皇が彼女だったの」

土御門「つまり『制定』と『施行』で時期が随分開くってことですたい」

麦野「そういうこと。日本国憲法だって公布と施行で日にちが違うでしょ?」
803 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/10/25(火) 01:56:37.79 ID:sOG6RFvC0
麦野「ま、それは置いといて次いくか。第47代は淳和天皇よ。よぉーし、次いくわよー」

上条「えっ」

青ピ「えっ」

吹寄「えっ」

姫神(何というか。共感が持てる)

麦野「第48代はさっき言った通り称徳天皇よ。この時は道鏡との絡みが有名ね」

上条「絡み?」

麦野「病に臥してるトコに男が看病しに来て、そこで愛が芽生えちゃった的な☆」

上条「うわぁ…」

麦野「ちなみに道鏡には巨○説もあるわ。まあ信憑性は低いみたいだけど」

上条「うっわぁ…」

麦野「さらに言うと、道鏡の巨○説は“根強い”らしいわよ」

上条「文章にそこはかとなく悪意を感じるんだが」

土御門「根の辺りにな」

上条「そこ言っちゃ駄目だろ!?」

麦野「江戸時代には『道鏡は すわるとひざが 三つでき』って川柳ができてるくらいよ」

上条「ちょwwwwwwwwww」

土御門「それはwwww反則だにゃーwwwwwwwwww」

青ピ「wwwwwwwwwwwwww」

麦野「そろそろ話を元に戻すか。あとは第49代の光仁天皇だな。コイツはこれまでの連中と違って天智天皇の孫にあたる人物よ」

吹寄「では今までの人は?」

麦野「天武天皇の子孫ね。第40代天武天皇から第48代称徳天皇までだと、天武の血筋じゃないのは妻の持統天皇とその異母姉妹の元明天皇だけよ」

麦野「ちなみに他の連中は、天武と持統の子の草壁皇子の子孫で、この皇子の妻が元明天皇になるわね」

麦野「…いや待て。1人例外がいた。淳和は他の系統だったわ。天武天皇の孫の中でも」

麦野「ま、この辺の知識は頭の隅にでも置いとけ。ようやく今日の本題に入ってくからさ」

浜面「…」
804 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/25(火) 01:58:34.76 ID:sOG6RFvC0
麦野「そして光仁天皇の子が、かの有名な桓武天皇よ。ん、そこまで知名度高くはねえかコイツ」

土御門「桓武平氏って言うくらいだから、割と有名な方だと思うぜよ」

麦野「そうそう。平家の元を辿ればこの男になるわね」

上条「へぇー」

麦野「で、まあ何でコイツがそこそこ名が知れてるかっていうと、平安京に移ったのがこの男が天皇のときだったからよ」

上条「へぇー」

麦野「でも実は平安京に移る前に一悶着あったのよねー」

上条「えっ?」

麦野「始めは天武の血統から天智の血統に変わったことを明確に示すことを目的に、784年に山背国の長岡京に遷都したのよ」

麦野「そしたら翌年785年、長岡京の造営責任者の藤原種継が暗殺されちゃったの」

麦野「それからが大変。早良親王っていうヤツが事件の関与を疑われて捕らえたんだけど、コイツが無罪を訴えて絶食して死んだのよ」

麦野「で、この早良親王は怨霊として桓武天皇を苦しめたんだと。自分で言っててアホらしいけど」

吹寄「確かに、学園都市で怨霊とか言われましても…」

青ピ「むう。化けてくる女の子だったらロマンがあんねんけどなぁ…」

麦野「何だか陰陽師も出張った大事だったみたいよ。ま、私らみたいのは陰陽師の『力』ってヤツも信用できない人種だけどさ」

青ピ「それはむぎのんが全面的に正しいでぇー!」

吹寄「その通りよね。本当に陰陽師がいるんだったら、このあたしの前でその力を見せてみろってのよ!」ムキッ

ほか「おおーっ!」「さすがは鉄壁の吹寄だ!!」「そこに痺れる、憧れるぅー」

吹寄「ま、本当にいたらの話だけどね」

上条「…」ジー

土御門(おいカミやん、何だその目は。オレに死ねっていうのか!?)
805 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/25(火) 02:00:24.59 ID:sOG6RFvC0
麦野「まあ紹介するのも癪だけどさ、教科書にこう載ってるモンはしょうがねえからな」

土御門(陰陽師はホントにいるもん…)シュン

麦野「そんなこんなあって、794年に現在の京都の地、平安京に遷都したの。ここから約400年間、12世紀末の鎌倉幕府成立までを平安時代っていうわ」

青ピ「なるほどなぁー。歴史があるんやなー」

麦野「んで、桓武天皇は長岡・平安京と相次いで都を造営するわ、一方で東北の蝦夷の征討に力を入れるわで、国家財政が窮乏しちゃったのよ」

青ピ「あらら…」

麦野「その対策として…」カッカッカッ


○陸奥・出羽・佐渡・九州以外の軍団を廃止。郡司の子弟と百姓のうち弓馬に巧みな選抜し、健児とする。→国府の警備にあたらせる

○国司の交替を監視する勘解由使をおく。

○雑徭を半減する。

○班田収授の間隔を12年に1度にする。→ 一紀一班


麦野「…こうして桓武天皇は地方財政の再建をはかったわ」

吹寄「あの先生」ビシッ

麦野「ん?どうしたの?」

吹寄「勘解由使というものがどのようにして財政再建に役立ったかを伺いたいのですが」

麦野「あぁー。それもそうよね。この説明じゃさすがに分かんないわ」

麦野「えっと、律令制下では官人が交替するとき、新任者が前任者から官有財産とかを確かに引き継いだことを証明する文書を交付するの」

麦野「これを『解由状』っていうんだけどさ。勘解由使ってのはコイツを、特に国司の解由状を審査することで、国司の横領行為とかで地方財政が窮乏化するのを防ぐ役割があったのよ」

上条「あのぉ、お馬鹿な上条さんにも理解できるように解説してほしいのですが…」


麦野「国司さん国司さん、勤務時間が終わったよー⇒お仕事の引継ぎはしっかりしなきゃいけないねー⇒後の人が前の人へオッケーサイン出せばいいじゃーん
⇒お仕事にお金が絡むとズルとか横取りとかしたくなっちゃうよー⇒そんなことしちゃうと前の人と後の人でお金のことで揉めちゃうー⇒交替が上手くいかないよー。…分かったかにゃーん?」


上条「はいすいませんでした」
806 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/25(火) 02:02:17.81 ID:sOG6RFvC0
麦野「あと他にも桓武天皇の時代には坂上田村麻呂が征夷大将軍に任命されたりしたんだけど、ここは東北のトコでまとめて紹介するわね」

上条「うげぇ。もう頭が爆発しそうだ…」

麦野「で、桓武天皇の後の平城天皇、嵯峨天皇も律令制の再編に取り組んだわ。この辺りの人たちが作った役職が覚えるとき混乱しちゃうから要注意よ」

青ピ「チューイやでぇー!」

麦野「まず律令で定められた官司・官人を大幅に整理・統合していったのよ。一方で、必要に応じて律令に規定されていない役職を作ったわ」

麦野「これを『令外官』というわ。その名の通り、律令の外の官職ね。ちなみに桓武天皇のときの勘解由使と征夷大将軍も令外官よ」

吹寄「つまり、律令では想定されてない仕事をする人間が必要になった訳ですね」

麦野「まあそんなトコ。それで、嵯峨天皇の時代には天皇の秘書役である『蔵人頭』、平安京内の治安維持を担当する『検非違使』が設置されたわ」

麦野「ここで引っかけ問題ができるの。『勘解由使』を設置したのは嵯峨天皇である、みたいにね」

上条「ふむふむ」

麦野「あとこれは豆知識みたいなモンだけど、武士の創成期に出てくる『押領使』や『追捕使』は令外官だからね」

上条「へぇー」

麦野「それと関白。これも令外官だからな」

上条「へぇー……って、えっ?」

麦野「実質貴族のトップ、政治を司る役職だけど、実は律令には載ってないんだなコレが」

上条「……へぇー!」

麦野「さて、他にも律令法をより円滑に運用するために、法制の整備も進められたわ」

麦野「律令制度ってのは本来、律・令・格・式によって運用されるの。まず前提として根本法典である律(刑法に相当)と令(行政法・民法に相当)は改正しないのよ。
   必要があれば格を出して改正・追加して、細かな施行細則は式によって定めたわ。これらの格式は、既に8世紀から数多く出されていたんだよ」

麦野「で、嵯峨天皇のとき、コイツらを分類・整理したのよ。このときの格式は当時の元号をとって『弘仁格式』というわ」

麦野「あと、9世紀になると養老律令の公定注釈書である『令義解』や、法律家の令の注釈書を集めた『令集解』がつくられて、
   令の規定の解釈や適用の方法についての理解も深まっていったわ」

上条「えと、字が似てて上条さんには違いがさっぱり分からないのですが…」

麦野「だから、『令義解』は天皇が編纂を命じたヤツだから法的拘束力があんのよ。で、『令集解』ってのは個人が主観で選んだ云わばフツーの解説書」

上条「あと、注釈書って…?」

麦野「古書などの本文をくわしく検討して、語句の意味や叙述の次第などを解説した書物のことよ。まあこれは分かんなくても仕方無いわ」

上条「はぁ」

麦野「さて、次は蝦夷のことや藤原氏について触れていく訳だけど…」

上条「ひぃ!?も、もう歴史地獄が止まらないっ!?」

麦野「ここで一旦休憩入れるわよー」

上条「…ありがてぇ!」

浜面「…」
807 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/25(火) 02:34:18.15 ID:sOG6RFvC0
さて、ここで休憩をください。歴史は面白いだけど用語解説がどうしても多くなってしまうなぁ。
あとすまん、さっそく誤字訂正

>>803 ×麦野「…。第47代は淳和天皇よ。〜」→○麦野「…。第47代は淳仁天皇よ。〜」
     ×麦野「…。淳和は他の系統だったわ。〜」→○麦野「…。淳仁は他の系統だったわ。〜」

はいそうです。第47代天皇は淳仁天皇(在位758-764)です。淳和天皇は第53代、嵯峨天皇の次でした。
全国の淳仁天皇ファン、また淳和天皇ファンの皆様に深くお詫びします。本当に申し訳ありませんでした。

ちなみにこれは言い訳ですが、『令義解』の編纂を命じたのは淳和天皇です。


ここでレスを返しましょうか。

>>794 今後日常系は厳しいかも…。おまけや放課後にちょくちょく入れていくつもりですが。

>>795 ガチ受験生もいらっしゃったのか…。アドバイスとしては、暗記系は勉強してない時間をうまく使ってください。
    用語を頭の中だけで反芻してそれを繰り返して、『覚える』だけでなく『身に染みる』くらいに。
    それをさらに効果的にするのは結局『書く』勉強ですが。ていうか役立てくれてホントにありがとう。

>>796 翼はさすがに面倒くさかったwwww あとおっしゃる通りで頑張りすぎないことも大事!
    だが正月をアニメ見て越すのはやめろよ。絶対によせよ!

次回は今週中目標に。偉そうに語ってごめんなさい。このスレで受験生の皆様に『勉強&癒し』を提供できれば>>1は幸せです。
ではまたノシ
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/25(火) 07:33:18.01 ID:URyRpjBAO
いちおつ(^ω^)


今度の体育では、ていとくんと戦うのかな?
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/10/25(火) 20:10:16.43 ID:dVnHUvN+0
>>807

795です。いち乙。
そしてアドバイスに感謝を。

自身の学力意欲のなさ(&学力)が酷いのでここでの勉強はかなり重宝させてもらってます。
学力としては

国語 まあまあ
数学 ゴミ
英語 ゴミ
生物 ゴミ
日本史 まあまあ
政経 まあまあ

なのでwwww
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/25(火) 21:17:17.17 ID:TzQkmrBSO


ほんとに学校の授業よりわかりやすいな
解由状の説明とか凄いわかりやすい
811 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/31(月) 01:49:59.37 ID:dDConeYE0
こんばんは。今から投下します。
812 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/10/31(月) 01:51:34.95 ID:dDConeYE0
上条「いやー、にしても日本史は覚えることが多すぎて大変だなぁ」

土御門「確かににゃー。でもカミやん、何だかんだ言って一番頭に入るやり方は『書く』ことなんだぜぃ?」

上条「げっ。やっぱテスト直前の5分で覚えるのは無理があるか…」

青ピ「それで全部カバーすんのは不可能や。直前は『確認』程度にせなあかんでぇ」

麦野「そうそう。良いこと言うわねアンタ」

青ピ「こう見えても勉強は出来る方なんやでぇー!」クネクネ

上条「くっ。なぜこんな連中の頭が良いんだ…?」

麦野「うーん。勉強法を変えてみるってのも一つの手かもな」

上条「勉強法?」

麦野「そもそもお前がテスト勉強をするかって問題もあるけど…」

上条「…」

麦野「いや反論しろよ」

青ピ「それにしても、むぎのんのお勧めとは…。めっちゃ気になるわぁー!」

麦野「むぎのん言うな。ま、これは私がやってた訳じゃねえけどな。私はそんなに一生懸命に学習しなくても出来たし」

姫神「そのセリフは。相当数の受験生を。敵に回す」

麦野「これでも学園都市230万人の中で4番目のアタマだからねぇ」

上条「お、俺だってこう見えても学園都市の中で230万の1の…」

青土「「お馬鹿さん」」

上条「」
813 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2011/10/31(月) 01:53:04.03 ID:dDConeYE0
上条「…えっと、それで上条さんはどう勉強すればよろしいのでせう?」

麦野「書け」

上条「は?」

麦野「書け。ひたすら」

上条「……えっ?」

麦野「日本史って教科で重要なのはあくまで『暗記』なのよ。でも、ただ用語や単語を覚えりゃいいってモンでもないの」

上条「じゃあどうすればいいのでせうか?」

麦野「ちゃんと用語と一緒に、その当時の時代背景とかその結果どうなったとかいう『流れ』を頭に入れる必要があるから、それも一緒に書くのよ」

姫神「なるほど。確かに用語だけ並べても。テストの時に答えが出てこないかも」

麦野「あと時代ごとに分けて書くのは勿論だけど、その中でもジャンルごとに分けて書いた方がゴチャゴチャしなくていいかもな」

吹寄「ジャンルとは文化史のことでしょうか?」

麦野「そ。私が思うに、『政治』『経済』『文化』の3つに分けて覚えた方が効率はいいわ」

上条「はぁ…」

麦野「ま、年代ごとに並べ替えるのだと文化史と他の歴史の複合問題があるから、一概に正しいとは言えねえけど」

青ピ「ほんなら、日本史っちゅうのは問題演習より用語の数を増やした方がええっちゅうことですかぁ?」

麦野「基本は他の教科と一緒で問題演習を通して覚えていく作業も必要になってくるわ。ただ、日本史の場合は暗記に割く時間を増やすべきね」

吹寄「ふむふむ」

麦野「つーかアンタらは2年生だからそこの心配じゃなくて定期考査の心配すべきだけどな。これ、あくまで受験対策に対応した勉強法だし」

上条「ん?えっとぉ…?」

麦野「今やってんのはまだ受験対策じゃなくて授業の消化ってこと。多分歴史の授業は遅くても3年生の1学期中には終わって、あとは問題演習になるからね」

土御門「つまり、毎回テストする羽目になるのか…?」

麦野「大学生なりたい奴はね」

生徒たち「「「…」」」

麦野「おいお前ら今『大学行かなくていいや』とか思っただろ。絶対そうだろ」
814 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2011/10/31(月) 01:54:05.88 ID:dDConeYE0
麦野「…まあいっか。どうせアンタらにはまだまだ時間あるしね。よし、そろそろ休憩終わりにすっかー」

麦野「ちなみにこの教科は色ペンやマーカーを使わない方が覚えやすいかもしれねえぞ。『見にくく読みやすい』ノート作りを心掛けてみたらどうかしら?」

麦野「さらに言うと受験生は今からでも遅くないわよ。>>1も去年のこの辺から本気出したから(日本史に限る)」

土御門「この時期から本気じゃマズいだろ…」

青ピ「それを言うんなら、この時期に奈良・平安やっとる時点でアカンでぇ」

上条「それ以上は言うな」

浜面「…」

麦野「さて、授業再開というか…とその前に、はーまづらぁ?」

浜面「」ピクッ

麦野「聞こえてるよなぁ?気絶してるフリして何したかったんだか」

浜面「」ガタガタガタ

麦野「はまづら。返事しろこの野郎。3秒以内に返事しねえとド・タ・マぶち抜くぞ」

麦野「はぁーい、いーち☆」ズキューン

浜面「2と3はぁ――っ!!?」<ドッカーン

麦野「知らねえなぁ、そんな数字。男はなぁ、1だけ覚えてりゃ生きていけるんだよ」

浜面「さっき自分で3秒って言ったじゃん!つーかアンタ男でしたっけ!?」

麦野「いーち☆」ズキューン

浜面「だから2と3はぁ――っ!!?」<チュドォォォン

麦野「おーし。浜面も起こしたし、さっさと続きやるかぁ」

土御門(恐怖政治は継続…!)


ーーーイギリス・ロンドン 処刑塔ーーーーーーーーーーーー
※時差あるから多分深夜だと思われ

看守「…」ウトウト

看守「…」<ブルァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアッッックション!!!

看守「」ビクッ

看守「…」キョロキョロ

看守「何だぁ一体…?」

看守「…」

看守「サボって寝るか」

看守「…」スヤスヤ
815 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2011/10/31(月) 01:56:21.93 ID:dDConeYE0
ーーー学園都市・第7学区 とある高校ーーーーーーーーーーーー
麦野「えっと、続きは古代の東北地方についての話だったわね」

吹寄「はい、その通りです」

麦野「時代は下っちゃうけど東北だけの歴史取り上げるから勘弁してね。まず古代から東北に住み着いた人々のことを蝦夷(えみし)と呼称されたの」

麦野「この人たちは大和朝廷に異族視されたわ。蝦夷は、政治的・文化的に、大和朝廷やその支配下に入った地域への帰属や同化を拒否していた集団を指したのよ」

麦野「ちなみに『夷』が東の異民族を指す字よ」

上条「へぇー」

麦野「で、大化改新後に城柵っていう大和政権の軍事的防御施設が築かれたわ。今から言うのはテストをよく出るから覚えといてね」

姫神「めもめも」

麦野「647年に渟足柵、648年に磐舟柵を設置したわ。どちらも越後、つまり今の新潟県に設置されたから間違えないでよ」

浜面「めもめも」

土御門「先生ー。ちょっと質問いいかにゃー?」

麦野「んー。どうかしたかにゃーん?」

上条(猫コンビ…)

土御門「結局、城柵ってのが東北にどんな影響を及ぼしたのか知りたいぜぃ」

麦野「なるほどね。まあ、こんなトコまでテストには出さないから覚えとかなくてもいいんだけどさ」

麦野「要するに先住民の征服よね。北方の土地とそこに住む人々を国家の領域の中に取り込んで行くことが課題だったの」

麦野「そこで律令国家は、この支配領域の拡大と蝦夷の公民化を実現するための政策を展開したわ。城柵は、国家がそうした政策を実行するために設けられたのよ」

上条「…はい?」

麦野「具体的に言っとくか。陸奥・越後・出羽の三国だと諸国の守の職業のほかに、特別に『饗給、征討、斥候』の職業が与えられていたのよ」

麦野「饗給とは宴会を催して禄物を与えて懐柔すること、征討とは軍事力で蝦夷を討つこと、斥候とは蝦夷の動向を探ることよ。これが律令国家の蝦夷政策の基本だったわ」

青ピ「つまり『異民族である蝦夷を国家に引き入れるための特別職』ってことですかぁ?」

麦野「そゆこと。まあ言ってしまえば蝦夷攻略の拠点が城柵。その先駆けが渟足柵や磐舟柵だったってことよ」

上条「…はぁ」

麦野「でも一番大事なのは名称と順番間違えないことだから、ここまで深く考えなくてもいいわよ」

浜面「頭痛い…」

麦野「あら、撫でてあげた方がいい?」

浜面「いえ遠慮しておきます」キリッ

ドォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!
816 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2011/10/31(月) 01:57:09.28 ID:dDConeYE0
麦野「んんー。撫で心地はどうかしらーん?」ナデナデ

浜面「け、結構なお手前で……」プスプス…

青ピ(くっ、浜面のヤツ自分だけええ思いを…!)

青ピ(…せや!!)ピコーン☆

青ピ「ううー。なんだこのあたまのいたみはー」

麦野「あ?」

青ピ「あうー。あたまがわれるー。せんせいたすけてー」

麦野「はぁ?」

青ピ「ぐおー。ちえねつかもしれないぞー」

ほか「「「…ハッ」」」

ほか「うわー。おれもだー」「すさまじいずつうだー」「これはなでてもらわないとなおらんぞー」

麦野「えっ、何よいきなり。そ、そんなに難しかったかしら?」アセアセ

青ピほか「「「は、早く、頭を撫でてくれー!」」」

上条「?」

麦野「…」

麦野「」ガサゴソ

麦野「」スゥー

土御門(あっ、アレは拡散支援半導体)

青ピほか「「「?」」」

麦野「」ピンッ

麦野「はぁーい、いーち☆」ズキューン

青ピほか「「「2と3はぁ――っ!!?」」」<フコウダァー!!?
817 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2011/10/31(月) 01:59:23.56 ID:dDConeYE0
麦野「おーし。続きいくぞー」

土御門(何かもう教室が大変なことに…)

麦野「で、658年からは安倍比羅夫による蝦夷征討があって、秋田地方を征討した。ちなみに『火○鳥』立ち読みしてたらコイツが出てきてビビったわ」

青ピ「へぇー。さすがのボクでもそこまでは知らんかったわー」

上条「まあ、お前でもあの巨匠の漫画ヒロインまではカバーしてないとは思…」

青ピ「七色的な漫画のヒロインはめっちゃかわええでぇ!いやコレは素でお勧め」

上条「すげえなカバーしてたのかよ!?でもまあどろ○のヒロインよりは健全でいいのか…?」

青ピ「何を言うてるんカミやん。どろ○はいたって健全な漫画やでぇー!いやホント漫画は面白いから読んでみ」

麦野「おーい、脱線すんなよ」ピカッ

上条「すいません、だからその光を引っ込めてください」

麦野「まったく…。で、8世紀に入ると律令国家はしばしば軍隊を派遣したの。その結果、712年には日本海側に出羽国(山形)を建て、724年には太平洋側に多賀城(宮城)を造営したわ」

麦野「多賀城には鎮守府っていう軍政を司る役所が置かれて、蝦夷支配の拠点になったのよ」

麦野「8世紀後半になると蝦夷の活動は活発化していくわ。780年に蝦夷の豪族伊治呰麻呂が多賀城を襲撃する事件が起こって、これ以降30年余りの間、戦闘が断続的に行われた」

麦野「始めのうち、派遣された朝廷軍は歴史上類を見ないほどの鮮やかな負けっぷりを披露したんだけどな。蝦夷の族長の阿弖流為にコテンパンにやられたみたいでよ」

麦野「そして、ここで登場するのがかの有名な坂上田村麻呂よ。まさか知らねえ訳じゃねえよなぁ?」

上条「…」プイッ

浜面「…」プイッ

麦野「おいなぜ顔を逸らす」
818 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2011/10/31(月) 02:00:36.66 ID:dDConeYE0
麦野「この男はこれまた有名な『征夷大将軍』に史上初めて任命されたわ。この役職は後に武士にとって大きな存在になっていくけど、今はその話は置いておくからな」

麦野「『征夷』ってのは読んで字のごとく『東夷を征討する』って意味。つまり東北太平洋側の蝦夷を討つ軍の最高司令官って訳ね」

麦野「田村麻呂は797年に征夷大将軍に昇格して、801年に遠征に出て成功を収めるわ。で、翌802年には陸奥(岩手)に胆沢城を築くために再び陸奥国に赴くの」

麦野「そこで蝦夷の族長の阿弖流為ら500人余りが降伏したんで、それを受け入れて阿弖流為ともう1人の指導者を引き連れて京に上ったのよ」

麦野「これは別に敵の大将を貴族の目の前で処刑するためじゃなくて、始めから阿弖流為を天皇に拝謁させるためだったみたいなの」

姫神「なん。だと…」

麦野「そもそもずっと抵抗し続けてきた阿弖流為があっさり降伏したのは、朝廷の武力に屈したじゃなくて話し合いをするためだったと言われてるのよ」

麦野「でも、中央の貴族が当時異民族とされていた阿弖流為と友好関係を築く訳もなく、田村麻呂の懇願も空しく2人は処刑されてしまうわ…」

上条「…」

麦野「それで、802年に築かれた胆沢城には、かつて多賀城にあった鎮守府が移されたのよ。803年に田村麻呂は陸奥(岩手)に志波城が築かれた。胆沢城よりさらに北になるわね」

麦野「ここの順番大事よ。多賀城(724)→胆沢城(802)→志波城(803)をちゃんと頭に入れといて。場所は徐々に北上してくからな」

麦野「この辺りは781年からの桓武天皇の時世よ。彼は前に言った通り東北の蝦夷の征討に力を入れた人物だったからな」

麦野「その後天皇は806年からの平城を挟んで809年からは嵯峨天皇になった。で、コイツが派遣した文室綿麻呂の征討によって、今の岩手県北部までが律令国家の勢力下に入ったわ」

麦野「…ふう。こんなトコかしらね。ここまでで何か質問とかない?」

上条「」スゥ

麦野「あ?珍しいな上条。どれ、言ってみな」
819 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2011/10/31(月) 02:02:16.20 ID:dDConeYE0
上条「…えっと、言ってしまうとその時代には律令国家っていう都を中心とした国と東北っていうまた別の国があったってことですよね?」

麦野「ザックリ言うとな」

上条「それで、律令国家の方が支配範囲を広げるために東北に進出したんですね?」

麦野「征服とも言う」

上条「…でも、だったら何で蝦夷の人たちは抵抗したんですか?」

麦野「あ?そりゃおm」

上条「確かに自分たちの国に他国の人間が勝手に入ってきたら怒るかもしれない。いきなり支配しますなんて言われてもはいそうですかと受け入れられないのも分かってる」

麦野「いやだからそうじゃなk」

上条「けど、だったらまず話し合えばいいじゃねえかよ!考えや文化の違いはあっても同じ島に生きる人間同士じゃねえか!
   戦闘なんてくだらないもんで相手を拒絶してちゃ何も解決しないことは分かりきってるだろ!?」ガタッ

麦野「おい人の話をきk」

上条「ああそうさ!これが甘ったるい理想論だってことぐらい分かってる。そんなに簡単じゃねえってことぐらい理解できてる。
   それでも、田村麻呂と阿弖流為は分かり合おうとしてたじゃねえか!」

上条「互いの権利を尊重して、文化を認めて、心情を思いやる。それが人間ってヤツだろ!?だったら蝦夷は、阿弖流為は犠牲になんかならなくて良かったんだよ!
   軍人だって死なずに済んだかもしれねえ!」

上条「……いいぜ。それでも人間同士が分かり合えねえっていうんなら…」

上条「まずはその幻想をぶ「話を聞けゴルァ!!(ピューン)」べらぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!?」パキーン

麦野「…」

上条「」ガクブル

麦野「落ち着いたかしら、上条くん?」

上条「は、はい…。ホントすんません」

土御門(カミやんって歴史でこんなに熱くなれたのか…。昔『織田幕府』とか言ってたくせに)
820 : ◆sk/InHcLP. [saga]:2011/10/31(月) 02:03:29.11 ID:dDConeYE0
麦野「うーん。ホントは話が長くなるから端折った部分なんだけど…」

麦野「さっき出てきた『城柵』ってのは蝦夷への前線基地みたいなモンなんだけど、律令国家はここから蝦夷の開墾を進める戦略をとったのよ」

麦野「この時、蝦夷の人々は捕らえられて強制的に働かされたのよ」

麦野「で、東北の人々からすりゃこんなもん許せるはずもない。だから東北各地で反乱が起こったんのよ」

上条「…つまり、始めから律令国家の方が悪かったと」

麦野「当時の連中にはそんな感覚は一切無かったろうけど、要するにそういうこと」

上条「…つまり、始めから上条さんは的外れなことを言っていたと」

麦野「当時の上条にはそんな感覚は一切無かったろうけど、要するにそういうこと」

上条「…」

上条「//」カァーッ

青ピ「カミやんの赤面シーンキタ―――――――――――――!!!」

土御門「ハッハッハー。だぁーれも得しないにゃー!!」

浜面「ん?いや待て。これは…?」


女1「キャー!上条くんが照れてるぅー!」

女2「何か可愛いー!!」

女3「イイ…。凄く……イイ…!」ハァハァ

姫神「確かに。なんとなく可愛い部類かも」

吹寄「……ふん。誰が上条の照れ顔なんかに…」//


青ピ「…」

土御門「…」

浜面「…」

3人「「「これが…カミジョー属性…!」」」

姫神「主人公補正とも言う」

浜面「えっ?じゃあ俺はどうなんの?」

姫神「えっ」

上条「えっ」

浜面「えっ」

全員「「「…」」」


<キーンコーンカーンコーン

麦野「うーし。今日はここまでなー」
821 : ◆sk/InHcLP. :2011/10/31(月) 02:07:35.12 ID:dDConeYE0
今回は以上です。授業全っ然書くペース上がらない…。あと上条さんの説教が支離滅裂だったかも。
次回も今週中。なんとか集会まで持っていきたい。

>>808 もしかすると『集会』にその答えらしきものが現れるかも…?

ではまたノシ
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 08:04:13.49 ID:tchmRzva0


赤面顔は盗撮されてばらまかれてそうだな
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 20:06:26.49 ID:tJ3+93mSO


テスト前は確認程度でよかったのか…
いつもヤバいかと思ってがっつりやってたな
824 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 21:43:25.42 ID:aQAIGipyo
ついでに次スレも


美琴「試験召喚獣、召喚<サモン>!!」【バカとそげぶと召喚獣2】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1320063236/
825 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 21:43:53.00 ID:aQAIGipyo
ごめん、誤爆ったorz
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/10/31(月) 23:28:23.90 ID:RlUsc4SAO
カミやんの赤面シーンとかまぢ俺得w
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(長崎県) [sage]:2011/11/01(火) 20:15:35.53 ID:4FacvGKp0


赤面写真は人によっちゃ1000円以上で売れそうだな

サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(関西地方) [sage]:2011/11/01(火) 21:22:35.37 ID:t47zXTrZo
美琴なら万は出しそうだな

サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/05(土) 02:08:34.82 ID:o+Phcm27o
>>1
830 : ◆sk/InHcLP. :2011/11/07(月) 00:48:01.05 ID:NW/2OsWH0
こんばんは。なんとか1時間オーバーは避けられました。
今回はちょっと今までに無かった組み合わせが登場します。
では投下。
831 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 00:49:01.52 ID:NW/2OsWH0
〜休憩時間〜

上条「はっはっはっ。恥かいちまったぜ」

青ピ「カミやんの赤面とか初めて見たかもしれへんなぁ。…全っ然嬉しくないけど」

上条「喜ばれても困る訳だが」

浜面「でも貴重な場面ではあったんじゃねえか?その筋の人間には高値で売れそうな素材だったぞ」

上条「その筋ってどの筋だよ…。つーかそんなふざけた筋はぶち殺す」

土御門「多分カミやんでも断ち切れないと思うぜぃ…」

青ピ「こればっかりは同感やでぇ…」

浜面「上条さんパネェ…」

上条「?」


ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
麦野「…って訳で、どさくさに紛れて上条の赤面シーンを激写しちゃったんだけどさ。欲しい?」

美琴「欲しい欲しい欲しい!!」ノ

食蜂「私でも見たことありませんのに!ください!!」ノ

小萌「先生も欲しいのですよー!」ノ

一方「俺も欲しいぜェ!!」ノ

ほか「「「えっ」」」

一方「えっ?」

結標(何言ってんのよコイツ…)<ピリリリ

結標「はい?…ええ、それで?」

結標「……は?今から??」
832 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 00:51:20.08 ID:NW/2OsWH0

〜3時間目〜

一方「このスレに求められてるのは数学じゃねェ。分かりきったことじゃねェか…」

上条「始まって早々どうしたのでせう!?」

一方「いやさァ、絶対おかしいじゃンか。どォ考えても文系の連中の方が優遇されてンじゃン」

土御門「そ、それは仕方のないことじゃないかにゃー…?」

一方「大体ノリで授業始めた時点で変だろォが。いくら俺が優秀でも書き手が数U・B○○点だったら意味ねェだろ!?」

青ピ「それをコッチに愚痴られてもどうしようもあらへんでぇ…」

浜面(第一位ってこんなヤツだったのか…?)

一方「そンな訳でェ、今日は真面目に授業やっちゃいまァーす」

生徒たち「「「うげぇっ!!?」」」

一方「あァ!?文句あンのか!文句なら毎日働かずにグータラしてる芳川に言ってくれェ!!」

生徒たち「なに!毎日グータラだと!?なんてうらや…けしからん!!」「そうか!じゃあ僕も働かなくていいんだ!!」「俺…この仕事が終わったら自宅を守るんだ…」

一方「よォし、いいかテメェら。文系に屈するンじゃねェ!勝負は理系だ!!」

一方「センター試験っつゥのは文系の連中は当然文系教科の平均点が高ェ。だから差がつく理系を攻略するか否かで勝敗に大きな差が出てくるもンだ!」

青ピ「おおっ!なんや急に熱い展開に…!」

土御門「しかも結構まともなこと言ってるぜぃ!」

一方「そして、数学を攻略するにはとにかく問題演習だァ!様々なパターンの問題を解くことでスピード、正確性を同時に上げていくゥ!」

浜面「おおっ」

一方「という訳で、今日はひたすら問題演習しまァーす」

生徒たち「「「」」」

一方「まずは簡単な直線の方程式の問題だ。2つの直線がある場合、着目すべきなのは傾き同士の関係でェ……」

土御門(なぁ一方通行。お前は気づいてるのか?…いやそんなはずないよな。だって)


土御門(…問題演習なんて形式にしたら、省略されるのがオチだからな)
833 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 00:52:31.38 ID:NW/2OsWH0

<キーンコーンカーンコーン

一方「…はァーい、ひどい省略でェす」

上条「そんなこと言っちゃ駄目だろ!?つーか俺らの労力は省略されてねえし!」

浜面「そうだそうだ!何だ余弦定理って。いじめか!?」

一方「えっ、オマエら余弦定理も知らねェの?」

上条「えっ、予言だから魔術師とか出てくるんじゃねえの?」

一方「いや魔術師っておま、え?」

上条「え?」

一上「「…」」

一方「……………ハァ」

上条「その絶望しきったようなため息はやめてください」

土御門「カミやん…。余弦定理くらいは覚えよう。なっ?」

青ピ「余弦定理で世界は大きく広がるでぇー」

上条「……具体的には?」

青ピ「テストの点が3点くらい上がる」

上条「俺…余弦定理マスターになるぜ!」キリッ

土御門「なにその超一点突破型のマスター」
834 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 00:53:28.15 ID:NW/2OsWH0
〜休憩時間〜

上条「」カリカリカリ…

浜面「」カリカリカリ…

青ピ「なんちゅうか……シュールな光景やな」

土御門「姫神がやってきた宿題をカミやんが自分のに写して、さらにそれを浜面が写してるからにゃー」

姫神「えっへん」フンス

吹寄「何も貸してやることはないんじゃないの?課題をやってこなかったんだから、怒られても自業自得な訳だし」

姫神「こういう日頃の努力が。最後に実を結ぶ。うふふ」

青ピ「でも出さないという選択肢もあるでぇー!叱ってもらえるからなぁ!!」

上条「うるせえ。間違いなく怒声とともにビリビリもくるだろうが」カリカリ

浜面「オマエはまだいいだろ。電撃なんて俺は防ぎようがないからな…」カリカリ

上条「いやそれでも普通に怖いから」

浜面「そんなもんか」

上条「お前、麦野さんのビーム思い出してみろ。…どうだ、超怖いだろ」

浜面「うん、超怖い」<ガラガラー

上浜「「!」」クルッ

結標「ど、どうしたのよ2人とも…。まるで鬼でも見たような顔して」

上浜「「…ふぅー」」

結標「? まあいいわ。ところで土御門はいるかしら?」

上条「ん?ここにいるけど」

土御門「にゃー。どうかしたか?」

結標「ちょっと2人きりで話がしたいんだけど」

ほか「「「ふ、ふたりきりだとォ――っ!?」」」

結標「」ビクッ
835 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 00:56:41.20 ID:NW/2OsWH0
青ピ「何や何や!まさか…つっちーにも春が!?クソ、蒸発せい!!」

土御門「うにゃー!舞夏に出会った時点でオレに春は来てたぜぃ!!」

青ピ「んだとぉ!?元から春やなかったんかい!元春だけに」

土御門「おいコラ、他人の名前を弄んのは反則だろうが!」

浜面「おおっ!宿題やってる場合じゃねえ!!」ガタッ

吹寄「うるさいぞ野次馬ども!」

姫神「でもあの2人。案外お似合いかもしれない」

上条「ほうほう。土御門も隅に置けないな」ニヤニヤ

土御門「いやー、それほどでもー……いやねーよ」

結標「ちょ、なに勝手に盛り上がってるのよ!?つーかそんなにサラッと否定されるのも悲しいのだけれど!」

土御門「ハッハッハーッ!いやいや、ジョークだぜぃジョーク。……いやゴメン。やっぱり本格的にお前はナシだわ」

結標「結局フォローになってないし!…まあいいわ。とにかくやましい話じゃないから、さっさと来なさい」

土御門「うおっ!無理矢理従わせようとするなんて、なんて強引な!」キャー

結標「……ここにコルクがある訳だけど」シャキッ

土御門「では参りましょうぞ」キリッ

結標「最初からそう言いなさいよ、まったく…」ガラガラー バタン

<ナンデオレナンデスタイ?
<イイカラコッチキナサイ

上条「…で、結局何だったんだ?」

浜面「さあな。ともかく今は宿題を片付けないと…」

青ピ「ええなぁ。ボクも呼び出されて個人レッスン受けたいわー!」

吹寄「貴様はいい加減黙ってろ」
836 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:01:59.05 ID:NW/2OsWH0
ーーー生物室ーーーーーーーーーーーー
土御門「それで、一体何の用なんだ?」キッ

結標「ええ。実はさっきアレイスターから電話で呼び出されたの」

土御門「アレイスターからだと?…ていうか電話でやり取りしてたのか」

結標「直で来たのは今日が初めてなのだけれどね」

土御門「で、結局ヤツはお前を呼び出して何をさせたんだ?」

結標「それが……」

土御門「」ゴクッ

結標「…テレビカメラの搬入」

土御門「は?」

結標「だから、あのビルにテレビカメラとか音響機器とか、あとはテレビ局のスタッフとかを運んだのよ」

土御門「…おい、言ってる意味が分からんのだが」

結標「私だってそうよ。いきなり第15学区で『仕事』して来いなんて言われて、いざ行ってみたらテレビ局員が『宜しくお願いします!』だもの」

土御門「なるほど。で、とりあえず仕事は片づけたはいいが、あまりに訳が分からないんでこの土御門さんに相談した次第だと」

結標「…ええ。そんな次第よ。貴方はどう思う?」

土御門「うーん、突然そんなことを言われてもなぁ…。少なくともアレはテレビに映りたがるような奴ではないがな」

結標「そうなのよ。まさか『統括理事長独占インタビュー!』なんて番組がある訳がないでしょ?」

土御門「そんなもん誰も見ないだろうが…」

結標「視聴率がレベル0になるものね…」

土結「「うーむ…」」

土御門「…スマン結標。さすがのオレでもこればかりはまったく分からん」

結標「そう。貴方が分からないのなら仕方がないわね…」

土御門「まあ、今の学園都市は平和そのものだし、世界情勢も安定してるからにゃー。危ないことを企んでいる訳じゃないと思うぜぃ」

結標「だといいのだけれどね…」

土御門「? 歯切れが悪いな」

結標「まあね。そもそもレベル5を実習生として集めた時点で不気味でしょうがないわよ」

土御門「1人レベル4がいるけどにゃー」

結標「うっさいレベル0」

土御門「ふっ。土御門さんの真骨頂は能力ではないのですたい」

結標「ここの生徒でそんなこと言うのアンタだけよ」
837 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:03:51.32 ID:NW/2OsWH0
〜4時間目〜

美琴「さて、4時間目は美琴センセーの英語よ!」

青ピ「ひゃっほーい!」

浜面「ふう。やっぱりこう、御坂先生の授業は落ち着くなぁ」

上条「そうか?上条さんはいつ電撃が飛んでくるかとビクビクしてるのですが…」

美琴「…今飛ばしちゃう?」ビリリッ

上条「いえ結構です」

美琴「ふーん。まあいいわ。皆、早速今日の分の課題、提出してもらうわよ」

浜面「いやはや、何とか出せるな俺たちも」

上条「ああ。努力の甲斐があったな!」

美琴「じゃあ後ろの人集めてねー」

浜面「にしても、自分でも何書いてるかさっぱりだったぜ!」

上条「だな!俺も世界を渡るたびに英語って大事だなーっては思うんだけど、いざ勉強してみても分かんねえんだよなー」

美琴「おーい、後ろの2人ー。早く集めてこーい」

浜面「確かに外国語って分かると分からないじゃ全然違うよな。ロシア行ったときも全部滝壺に訳してもらったし、現地の人も日本語で合わせてくれたし」

上条「俺も俺も!ロシアでもイタリアでもイギリスでも…あと一応フランスでもだけど、皆日本語で話しかけてくれるんだよな。コッチとしてはありがたい話だけど」

美琴「ちょろっとー。聞いてるぅー?」

土御門「話に夢中になり過ぎててまったく耳に入ってないと思われるぜよ」つ[]]

美琴「あっ、ありがと。そっかー、ふーんそうなんだー」ビリリッ

土御門「うぎゃあ!?ちょっとオレに感電してるにゃー!?」

美琴「うふふふ。私の話が聞けないだそうなんだー。ふーんもうどうしてやろうかしらん?」ゴゴゴゴゴ

青ピ「こ、これはボクでも補正が効かんレベルやでぇ!」ガクブル

土御門「青ピでも駄目なレベルだと!?くっ、カミやん、急いで回収を…!」

上条「だからさ、何が大事かっていうと、もしこれから外国に行くにしたって、現地の人たちが俺らに合わせてくれるとは限らないってことなんだよ!」

浜面「確かにな!俺なんか能力とかで役に立てねえし、せめて語学の面でカバーされないようにしねえと」

土御門「全然聞いてねえよコイツら!?つーかそんなどーでもいいことで盛り上がってんじゃねえぞ!」

美琴「………たしが」

土御門「ん?」

美琴「そんなもん私がカバーしてやるっつーのよ、このクソ馬鹿ァァあああああああああああああああああああああ!!!」ビリリーーッ!

土御門「ツンデレか、それはツンデレなのかァァああああああああああああああああ!!?」
838 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:05:16.55 ID:NW/2OsWH0
美琴「うおらァァあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」バチバチバチーーッ!!

土御門(マズい…。軽く暴走状態だぜぃ。これは周りを巻き込むかもしれんぞ)

青ピ(アカンアカン、アカンでぇ…。ギャグで済まないかもしれへんぞ)

浜面(うおっ!?何だか盛り上がってる間に大変なコトに!!?)

上条「…あれれ?おいみk…御坂!何やってんだちょっと落ち着けって!!」ガタッ

土御門(…これは)チラッ

青ピ(やるしか)コクッ

浜面(…ない!)グッ

美琴「私の話を聞けェェえええええええええええええええええええええええ!!!」バチバチーーッ!!

上条「くっ、一体何がどうn」

浜面「上条!」ドンッ

上条「えっ」フラフラ

青ピ「カミやん!」バシンッ

上条「ちょっ」クラクラ

土御門「カミやーん!」ガツンッ

上条「おまっ」フラフラ…

美琴「…ぇぇぇぇぇぇえええええええええって、えっ?」

上条「えっ?」

<パキーン

上条「…」ダキッ

美琴「…」ダカレッ

ほか「「「…えっ?」」」


美琴「………ふぇ?」
839 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:06:49.20 ID:NW/2OsWH0
上条「…ありゃ?」ダキッ

美琴「…うぅ」////

青ピ「…………んな」

生徒たち「「「なんぞこれェェええええええええええええええええええええええええええ!!?」」」

青ピ「えっ、ちょっと待って整理させて。これどういう状況なん?」

土御門「にゃー。浜面、カミやんを押す。青ピ、カミやんを(ry。オレ、カ(ry。カミやん、奇跡的に先生に抱きつく。こんなトコだぜぃ」

浜面「えっ、何?これって俺のせい??」

姫神「くう。羨ましい。けしからん」

上条「あの、えっとぉ…?」

美琴「/////」シュン

上条(いかん!押されたと思ったらいつの間にか抱き着いてたし美琴はうつむいて喋らないしそもそもこの状況を打破できるか上条当麻!!?)

吹寄「…………上条当麻」

上条「ひいっ!?な、何でございましょうか吹寄サン?」

吹寄「釈明があるなら一応聞いておこう。……もっとも、情状酌量の余地は皆無だけど」

上条(うわっヤバッ!?完全に吹寄の目が据わってるよ絶対能力でボコボコにされるってこれ!つーか他の連中まで何やら動きが不穏に!!?)

生徒たち「上条許すまじ」「ラッキースケベには血の制裁を」「上条くんは私の……私だけのモノ。ふっ、ふふふふふあはははははははははははは―――っ!!」ガヤガヤ

上条(うわわわわっ!何だかもう皆殺気立ってて恐ろしいですぞ!?おい何だその炎は。なぜ病んでる子がいる!?)

上条(しかも姫神は机から魔法のステッキ取り出してるし浜面は伸縮式の警棒持ってるし青ピの全身からは気持ち悪いオーラが出てるし…。あと土御門。折り紙出すなお前のはマジで洒落にならん)

上条(…ここは上条さんの持ち得るすべての知識を用いて最高のフォローをせねば!!)キリッ

上条「…」パッ

美琴「あっ」

上条「…はははっ」

ほか「「「…?」」」


上条「こりゃあ完全に自己責任だよな。事故だけに」キリッ

吹寄「よし一斉攻撃開始」

<ドンドンドカーン ズバコーン ガガガガガガ パキーン フコウダー


美琴「も、もう少しだけならあのままでも良かったのに…。ってあれ!?ちょっ、皆ストップストップ!!」
840 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:07:49.98 ID:NW/2OsWH0
〜しばらくして〜

上条「し、死ぬかと思った…。対アックア戦を彷彿とさせるものがあったぞ」

土御門「それ、ほぼ死にかけだぜぃ」

美琴「まったく…。皆、モノには限度ってもんがあるんだから。一応気をつけなさいよ」←上条への攻撃を半分くらい防いだ

生徒たち「「「はーい」」」

美琴「ふう…。それじゃ、授業始めるわよ」

美琴「今日はまず最初に問題を出して、その解説をしながら文法や語法、イディオムのチェックをするからね」

上条「……おい土御門。『いでぃおむ』って何だ?」ヒソヒソ

土御門「……慣用句とか熟語とかって意味ですたい。つーかそれくらいググれ」ヒソヒソ

上条「授業中にググれるか!?」

美琴「ググるねぇ…。そうだ、私の授業でもしも隠れてケータイ弄ろうなんていう輩がいたら…」

浜面「…いたら?」

美琴「問答無用でケータイがビリビリ☆地獄になるからそこんトコよろしく。ま、私なら使った瞬間すぐに探知できちゃうけど」

生徒たち(高校生の敵だなぁ…)

美琴「それじゃ、いっちょいきますか。まずは…」カッカッカッ


(a) Needless to say,hunger is the best sauce.

(b) It goes ( ) saying that hunger is the best sauce.
841 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:09:03.56 ID:NW/2OsWH0
美琴「さて問題。カッコの中に当てはまる英単語は何でしょう?―――ハイ浜面クン!」ビシッ

浜面「俺!?えっとぉ…」

美琴「ヒントはもちろん上の文よ。『Needless』ってのは『need』に接尾語の『less』で否定の意味を持たせた単語だから、“必要でない”っていう意味になるわよね」

浜面「えと、そうっすね」

美琴「だとすると、『Needless to say』の意味はどうなるかしら?」

浜面「うーん。『say』ってのは言うっつう意味だから、“言う必要もない”ってトコか?」

美琴「うんうん。ほぼ正解ね。こういう慣用表現で使う場合は“言うまでもなく”って訳すかな」

美琴「さて、そうすると下の分はどうなるかしらね?」

浜面「あー、“言う”っつう部分は『saying』で表されてるから、あと必要なのは……『less』の部分か」

美琴「うんうん!もう少しもう少し!」

浜面「否定…?『not』ってのはそもそも動詞に使うモンだし、この場合は名詞になるから……『without』?」

美琴「ハイ浜面クン正解おめでとう!」

浜面「おっ…。うっしゃあ!これで英語マスターに一歩近づいたぜ!!」

上条「なん…だと…?浜面が英語マスターに近づいている…だと!?」

ほか(英語マスター……?)

美琴「はいはい。そんじゃあ、次の問題はアンタに出題してあげる」

上条「そ、そんなぁ!」

美琴「ふふっ。……ま、アンタは英語なんか覚えない方がいいんだけどさ」ボソッ

上条「ん?今何か言ったか?」

美琴「な、何でもないわよ!」カッカッカッ

ほか(相変わらずのテンプレ展開……)


The new theory has ( ) to be proved.

@already Abecome Bbeen Cyet
842 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:10:41.60 ID:NW/2OsWH0
美琴「さあ、アンタお得意の記号問題よ!埋めるだけだから超簡単♪」

上条「埋めりゃいいってモンじゃねえぞ!?」

美琴「ふーん。分かってるじゃない」

上条「上条さんでも流石にそのくらいは分かりますよ」

美琴「よし、じゃあその調子でこの問題も分かっちゃえ」

上条「そんな軽い調子ではこの問題は解けませんのことよ!?」

美琴「まあまあ。ちょっと時間あげるからよく考えなさい」

上条「具体的には?」

美琴「30秒」

上条「ふんぬゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

青ピ「カミやん!?どないしたんや一体?」

土御門「多分無い知識を必死に絞り出してるんだにゃー」

浜面「無いとか言うなよ、可哀想だろ」

土御門「お前だって知識無いだろ」

浜面「(´・ω・`)」

上条(…よし、よく考えるんだ上条当麻。まずは@。『have already』の形は現在完了形の文ではしばしば見受けられる。しかぁーし、その場合は過去分詞がすぐ続くはず!)

上条(よって@は違う。次にA。仮にこの文が現在完了形ならば動詞『become』の過去分詞としてこの位置にあっても不思議ではない。しかぁーし、この動詞はto不定詞には繋がらない!)

上条(そしてB。確かに現在完了形の文には『have been to』で“〜に行った”のような使い方もある。しかぁーし、この場合は次の『be proved』へは導けない!)

上条(つまり、このまま消去法でいけば…!)

上条「……答えはCだ!」

美琴「! 正解よ。お見事!」

上条「よっしゃあ!」

美琴「じゃあ訳して」

上条「おう任せろ!……って、えっ?」

美琴「えっ?」
843 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:11:44.85 ID:NW/2OsWH0
上条「あの、この文を訳すのでせうか?」

美琴「そう言ってるじゃない。穴埋めは当たったんだから、日本語訳だって大丈夫でしょ?」

上条「…」

美琴「…まぁいっか。コレ、結構レベル高い文だし、私が解説するわ」

上条「おおっ、ありがたや…」

美琴「まずこの文で一番大事なのは『have yet to do』のトコよ。これは分かるわよね、上条くん?」

上条「ああ。でもこれをどう訳せばいいかが分からん」

美琴「なるほど。じゃあまず『yet』ってどういう意味?」

上条「えと、確か“まだ”だっけ?」

美琴「そう。通常は否定文の文末にもってくる単語ね。『Not yet』で“いいえ、まだです”っていう表現もあるわね」

上条「ふむふむ」

美琴「それで、この文法だと『yet』に否定的な意味合いを持たせることで、“まだ〜していない”という、むしろ現在ではまだ行われていない事象を表すの」

上条「うーん。とにかく“まだ〜していない”って覚えた方がいいのか?」

美琴「この場合はそうした方が賢明ね。変に『have』と『yet』の関係だけを見て現在完了にとっちゃうと絶対に間違えるし」

上条「なるほど。丸暗記なら何とかなるぜ!」

美琴「あっ、あと『be yet to do』でも同じ意味になるから、文章で出てきたら思い出してねー」

上条「おう!」
844 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:13:03.74 ID:NW/2OsWH0
美琴「さて、じゃあこの文の全訳を……ハイ土御門クン!」ビシッ

土御門「にゃー!?不意打ちとは卑怯なり――っ!」

美琴「優秀な土御門少年には2秒で訳してもらおうかにゃうふふふ」

上条(ああ、いつぞやの…)

土御門「うげっ、2秒はキツいぜよ!」

美琴「はい、文句を言わずにさっさと訳す!」

美琴(さあ、大人しく負けを認めなさいこの帰国子女が!)


土御門「“その新しい理論はまだ証明されていない”…ってトコか?」

美琴「」

上条「ほえー。さっすが帰国子女」

浜面「へぇー。アイツって外国出身なのか」

上条「そんなレベルじゃねえけどな。色んな意味で」

浜面「?」
845 :>>839 つっちーは魔術使うフリだけで使ってません  ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:15:18.46 ID:NW/2OsWH0
美琴「くっ、じゃあこの美琴センセーの高難易度問題には対処できるかしら?」

土御門「ふっ。土御門さんの性能は常盤台のお嬢様でも対応できぬほどハイスペックなんですたい」

美琴「……言ったわね金髪グラサン高校生」ギリッ

土御門「……それがどうした茶髪ブルジョワ中学生」キッ

上条「えっ、なにこの雰囲気」

青ピ「つっちーに変なスイッチが入ったでぇ…」

美琴「…じゃあいくわよ」

土御門「いつでもどこからでも」

浜面「い、一体何が始まるんだ?」

美琴「…」

土御門「…」

ほか「「「…」」」ゴクッ


美琴「よっしゃあ!美琴センセーのぉ、超高難易度問題10連発ゥゥううううううううううううううううううううう!!」

土御門「上等だァァァァァ!かかって来いや中学生ィィいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

ほか「「「」」」

美琴「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」カッカッカッカッカッカッカッカッカッ
846 :※本当に超難関問題とは限らない訳だが  ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:17:19.79 ID:NW/2OsWH0
問1:彼女の発言は私には奇妙に思われた。
    Her remarks ( ) me ( ) strange.

問2:“Why does Mary wear so many clothes ?” “Because she is very ( ) to cold”
    @sensual Asensible Bsensitive Csentimental

問3:My sister will be sure to visit you when you are convenient for it.
         @── A─       B── C──────────
   ※@〜Cから間違いを一つ探し、数字を選んで訂正すること。

問4:What (you/line/in/are) ?

問5:私は彼女に会議へ出席するように説得しようとした。
    I tried (attending/her/into/meeting/talk/the/to).

問6:The boxer finally (@pulled through Aturned out Bcame about Ccame to) ten minutes after he had been knocked out.

問7:What sports do most students (@go over Ago in for Bgive in Cconsist of) these days ?

問8:New clothes are expensive,so you'll just have to make do with what you've got.
                                 ─────
    @manage with Apart with Bshow off Ctake off
   ※同じ意味であるものを選べ。

問9:He is always pulling my leg.
           ──────
    @counting on me Amaking fun of me Bletting me down Ckilling me

問10:The boys get on my nerves with that noise they make.
           ───────
    @amuse me Airritate me Bsurprise me Cencourage
847 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:18:49.74 ID:NW/2OsWH0
美琴「うっしゃあ!んじゃ、ちょろっと前に出てきてこの問題解いてもらおうかしら?」

土御門「ほいほーい」スタスタ

美琴「さぁーて、お手並み拝見と…」

土御門「〜♪」スラスラ

美琴(超速解答……だと…?)

土御門「…ふいー。終わったぜぃ」

美琴「んなっ!?」

土御門「それで、オレの解答は10点満点中だとどれくらいなのかにゃー?」
848 :投下寸前に誤字訂正。あぶねえ…  ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:23:53.24 ID:NW/2OsWH0
問1:彼女の発言は私には奇妙に思われた。
    Her remarks (struck) me (as) strange.

問2:“Why does Mary wear so many clothes ?” “Because she is very (B) to cold”
    @sensual Asensible Bsensitive Csentimental

問3:My sister will be sure to visit you when you are convenient for it.
         @── A─       B── C──────────
   ※@〜Cから間違いを一つ探し、数字を選んで訂正すること。
…C→ it is convenient for you

問4:What (line are you in) ?

問5:私は彼女に会議へ出席するように説得しようとした。
    I tried (to talk her into attending the meeting).

問6:The boxer finally (@pulled through Aturned out Bcame about Ccame to) ten minutes after he had been knocked out.
…C

問7:What sports do most students (@go over Ago in for Bgive in Cconsist of) these days ?
…A

問8:New clothes are expensive,so you'll just have to make do with what you've got.
                                 ─────
    @manage with Apart with Bshow off Ctake off
   ※同じ意味であるものを選べ。
…@

問9:He is always pulling my leg.
           ──────
    @counting on me Amaking fun of me Bletting me down Ckilling me
…A

問10:The boys get on my nerves with that noise they make.
           ───────
    @amuse me Airritate me Bsurprise me Cencourage
…A
849 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:25:21.28 ID:NW/2OsWH0
美琴「…お見事。10点よ」

土御門「やったぜぃ!!」

ほか「おおーっ!土御門スゲー!!」「いや、俺は思ってたね。アイツはやれば出来るヤツなんだと!」「つっちーカッコいいキャー!!」

土御門「いやー、照れるぜよ」ハッハッハッ

土御門(…ホントは職業柄、こうして目立つのは御法度なんだが)

女子たち「キャーキャーウキャー!!」

土御門(……悪くない、気分だぜ)ニヘラ


浜面「うっわ。アイツ半端ねえな」

上条「だな。つーかアイツ、イタリア語も読めるんだよなぁ…」

浜面「嘘っ!この年で三ヶ国語も話せるのかよ!?」

上条「いやー、3つかどうかも怪しいからなぁ…」

浜面「…少しだけ噂には聞いていたけど、本当に有能なヤツなんだなぁ」

上条「噂?アイツって有名人なのか?」

浜面「ん?ああ、あん…俺の方の世界じゃそれなりに有名だったんだ。金髪グラサンの凄腕エージェントって話だったな」

上条「…まあ、確かにそんな感じだけど」

浜面「うーんと、あともう1つこの噂には続きがあって…」

上条「続き?」

浜面「ああ。確かその金髪は例の『窓の無いビル』って場所にも入ることのできる数少ない人間で、あと…」


浜面「―――学園都市統括理事長、アレイスター=クローリーに最も近い人物なんだと」
850 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/07(月) 01:28:33.11 ID:NW/2OsWH0
ーーー通称『窓の無いビル』ーーーーーーーーーーーー
カメラマン「テレビカメラのセット、完了しましたー!」

スタッフ「音響、照明その他の準備も整いました!」

ディレクター「よし。これで準備はオーケーだな。…本番まであと3、40分ってトコか」

プロデューサー「ふむ。あの、軽くリハくらいはした方がいいのでしょうか?」

手下「それは理事長に伺ってみないことには…。理事長、理事長ぉ――っ!」

☆『どうかしたのか?』

手下「いや、これから生放送なんで、一応カメラや音響のチェックした方がいいのでしょうかー?」

☆『好きにしたまえ』

手下「…だそうだ」

プロデューサー「了解した」

ディレクター「それじゃ、本番前のリハやりまーす!」

☆『(ふむ。よもやこの私が生放送に出ることになろうとはな)』

エイワス(ふふっ。そう言っている割には随分楽しそうだな、アレイスター)キュイーン

☆『(…エイワスか。一体どこから話しかけているのだかな)』

エイワス(私の行方などどうでも良かろう。それより、本番に向けてスピーチの練習をしたらどうかね?…もっとも、君が途中で噛んでくれる方が、私としては興味深いのだがな)

☆『(ほう。ではご期待に沿えられぬよう全力を尽くすしかあるまい)』

エイワス(くっくく。手厳しいな)

☆『(仕方あるまい。私とて油断すれば失敗くらいはするのだからな。……そうか、私という生き物は月並みに緊張を自覚しているのかもしれん)』

エイワス(君が緊張だと?くっくっく、それは一体何のジョークだ?)

☆『(…そろそろいいか。もう「リハーサル」が始まってしまうのでな)』

エイワス(そうか。ではアレイスター、君には期待しているぞ)


エイワス(……せいぜい私を楽しませてくれよ)
851 : ◆sk/InHcLP. :2011/11/07(月) 01:36:00.19 ID:NW/2OsWH0
以上です。今回はつっちーが大活躍。つっちーカッコイイよつっちー。
…というかこの人は原作では恐ろしいまでに苦労人なので、少しくらいこういう場で救いがあってもいいと思う。
次回は4日以内に。次もまたつっちーのターンですぜ。
ではまたノシ
852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/07(月) 19:21:39.03 ID:5WZPnunSO


イディオムは何気に天敵なんだよな
853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/11/07(月) 23:24:11.05 ID:AqydCYfh0


正直言って美琴先生より遥かに語学に精通している土御門回なのでありました
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/08(火) 13:56:19.79 ID:Ysq6qS5d0
うぇっへへへへへへへへへ
























意味不(;_;)

855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長崎県) :2011/11/11(金) 21:29:27.57 ID:5UI3k8Qc0
俺十問全部間違ったわ
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(新潟・東北) [sage]:2011/11/11(金) 22:06:15.12 ID:JzLSTnnAO
>>855
sageろカス
857 : ◆sk/InHcLP. :2011/11/14(月) 04:34:48.36 ID:0Dx3rPuu0
おはようございます。相変わらずの遅筆で申し訳ないです。
いつもレスありがとうございます。読むだけでやる気出ます。
遅かったくせに中途半端ですが、とにかくできた分だけ置いてきます。
858 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/11/14(月) 04:35:49.73 ID:0Dx3rPuu0
ーーーとある高校 2年3組ーーーーーーーーーーーー
美琴「ふ、ふん。大したもんじゃない。さすがは土御門の兄ね」

土御門「舞夏のことを評価してもらえるのは嬉しいけどにゃー。別にそれとこれは関係ないぜい」

美琴「あれ、そうなの?」

土御門「まあ義妹だし」

美琴「確かに似てないわね」

土御門「だから何も問題ないし」

美琴「確かにそれなら問題は……っておい」

土御門「?」

美琴「…もしかしてあの子の『兄と妹でドロドロになるヤツが好きー』ってのはアンタの影響なワケ?」

土御門「まっさかー。そりゃあくまで本人の嗜好の問題ですたい」

美琴「そっか…。なら安心したわ」

上条「果たしてそれは安心していいのだろうか?」

浜面「まあ駄目だろうな」

土御門「うるせえバカども。それ以上舞夏の悪口言ったら眼球にデコピンするぞ」

上条「眼球に!?」

浜面「もはやデコピンじゃねえし!?」

美琴「はいはい。と…上条くんが可哀想だからやめたげなさい」

浜面「あれ、俺は!?」

美琴「……」プイッ

浜面「こっち見てくれません!?」

美琴「こっち見んな」

浜面「(´・ω・`)」
859 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/11/14(月) 04:36:56.08 ID:0Dx3rPuu0
土御門「さて、そろそろオレは席に戻ってもいいですたい?」

美琴「うーん、そうねえ。いや待てよ、ここまで出来てるんだったらいっそ…」

土御門「ん?」

美琴「もう解説もお願いしようかしら?」

土御門「え゛」

美琴「どうせ大丈夫でしょ?」

土御門「ま、まあ一応はにゃー…」

美琴「じゃあヨロシクー」

土御門「うにゃー!?」

吹寄「せ、先生!いくら何でもこんなのに解説させるなんて!」

土御門「そうだそうだー!……あれ、この構図おかしくね?」

美琴「まあいいじゃない。熱心な生徒が暴走したってことにしとくから」

土御門「いやあの、オレってばそんな熱心な訳じゃ」

バチバチバチィィィィィィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!

土御門「…よーし、つっちー頑張っちゃうぞー☆」

美琴「そうそう。最初から素直に言うこと聞けばいいのよ」

姫神「レベル5たちによる。恐怖政治」

美琴「姫神さん、何か言ったかしらん?」ニコォ

姫神「……地獄耳とは」

美琴「ていうか、私なんかまだ中学生だから教員になるかも不明だし」

上条「それもそうだよな。つーか中学生に教わってる俺らも俺らだけど」

浜面「常盤台なら仕方ねえよ。まっ、麦野の場合は実際に教員になってても違和感ないけどな」

ドォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

浜面「」ピクピク

上条「oh…」

姫神「……地獄耳とは」
860 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/11/14(月) 04:37:53.01 ID:0Dx3rPuu0
土御門「んじゃ早速、つっちーの英語講座のはじまりはじまりー♪」<テレテッテッテッテッテ テレテッテッテッテッテ テレテッテッテッテッテッテッテッテ パッポッ

吹寄「いや、なぜこのBGMなのよ」

土御門「雰囲気作りが大事だからにゃー」

美琴「そんじゃ、私はアンタの席借りてるわねー」スタスタ

土御門「了解したぜい。あれ?ってことは…」

美琴「…何よ。文句でもあるの?」ビリリッ

土御門「いやー、滅相もないにゃー!」

美琴「…ふん」スタスタ ストン

上条「おーす。隣りで解説頼むぜ、美琴」

美琴「別にアンタに個別指導するためにここ来たわけじゃないんだけど」

浜面(あれ、呼び捨て…?)

土御門「うーし、ボチボチやってくぜよ。まずは問1。最初から難問だな」

土御門「答えは『struck』と『as』になるんだが、日本語訳を見る限り、コイツは過去形の文だよな?」

土御門「ということは動詞『struck』も過去形だな。じゃあこの原形は何かな、カミやん?」

上条「俺かよ!?」

土御門「教師ってのは下から叩き上げてくモンなんだぜい?」

上条「畜生、これが権力を握る人間か…!」

土御門「うっはっはっは!これはなかなか気分がイイなぁ!……つーかさっさと答えろや」

上条「くっ、さすがは『Fallere825』。始めから騙せる相手じゃなかったか…」

土御門「なんで『struck』の原形知らねえくせにオレの魔法名は覚えてるんだよ」
861 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/11/14(月) 04:39:03.43 ID:0Dx3rPuu0
上条「ん?ああ、案外覚えやすくてさ」

土御門「元はラテン語だぞこれ。何なら今度ラテン語講座でも開こうか?」

上条「マジで勘弁してください」

美琴「あっ、私受けたい」ノ

土御門「後で詳細詰めるか」

上条「勉強熱心だなオイ!?」

美琴「だ、だって、もしものときのためというか…」///

土御門「いや、ラテン語が公用語なのはバチカンくらいだし、使うのもペテロのジジイが会見するときだぜい」

浜面「へぇー」

土御門「…いや、それよりも答えだカミやん。このままじゃ一向に進まん」

上条「え、えっとぉ…?」チラッ

美琴(……私?随分ヘルプ求めるの速いのね)

上条(…頼む美琴。お前しか頼れねえんだ!)ヒソヒソ

美琴(! し、仕方ないわねぇ。ヒントなら出してあげるわよ)ヒソヒソ

上条(よしこい!)

美琴(そうねぇ…これなら大丈夫かな。いくわよ、ピッチャー振りかぶってぇ…投げた!パシッ!)

上条「ボール!!」

美琴「いや違うだろ」
862 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/11/14(月) 04:40:00.21 ID:0Dx3rPuu0
土御門「…もういい。『strike』な。普通コイツは“打つ”とか“当てる”とかって意味なんだが、他にも“印象を与える”なんて意味を表す用法もある」

土御門「この場合、設問のように『strike A as B』の形で出題されることが多い。覚えておけ」

上条「ふーん」

土御門「特にカミやんはな」

上条「」

土御門「ちなみに『strike A』で“(考えなどが)Aに思い浮かぶ”という意味も表すぞ」

美琴「『occur to A』と同義ね」

土御門「こっちの方が見覚えがあるかと思われるぜい。さて、こんなペースで次も進めていくぞ」

青ピ「何やつっちー。今日は真面目やねー」

土御門「今は土御門先生とお呼び!」

青ピ「御門先生やったらええねんけど…」

土御門「オレにそんなトラブルを期待するなよ?よし次の問題いくか」

土御門「問2は紛らわしい単語の見分けだ。4つとも似てるっちゃ似てるが、残るのは『sensible』と『sensitive』だろうな」

土御門「コイツらはよくゴッチャになるが、『sensible』が“分別のある”、『sensitive』が“敏感な”って意味だ」

青ピ「じゃあボクって『sensitive』なんー?」

土御門「何に対してかは知らんがな。さあ、これを踏まえて問2を見てみようか」

土御門「まずは『Why does Mary wear so many clothes ?』で“なぜメアリーはそんなにたくさん服を着てるんだい?”だな」

土御門「これに対する返答が『Because she is very ( ) to cold』なんだが、カッコ内を省略して無理矢理訳せば“彼女はとても寒いからだ”となる」

土御門「ここでさっきの2つの単語の登場だ。ここまでくれば答えは分かるな?」

吹寄「ていうか答え出ちゃってるしね」

土御門「だにゃー。訳は『sensitive to cold』で“寒がりな”とでもすれば完璧ですたい」

姫神「ふむふむ」
863 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/11/14(月) 04:40:58.23 ID:0Dx3rPuu0
土御門「じゃあ問3いくぜい。これは『convenient』の用法についてだな」

土御門「この単語は普通『人』を主語にとらない。つまり、『you are』の部分が誤りぜよ」

土御門「だからこの場合は『you』を後ろへ持って行って、『it』を主語にした構成にするのが正しい判断だ」

土御門「用法としては、『be convenient for A』、“Aに都合のよい”の形で押さえてほしいところだな」

上条「おおっ、さすがだな土御門!羨ましいぜその英語力」

土御門「そりゃどうも。ま、現地で使うのには授業みたいに形式ばった用法は必ずしも正しいとは言い切れないけどにゃー」

上条「…どういうことだ?」

土御門「例えば地方によって日本みたく方言もあるしな。つっても現地に何ヶ月も放り込まれりゃ自然と身に着くとは思うけど」

上条「へぇー。だが断る」

土御門「カミやんはインデックスがいれば大丈夫だろ。あれはガイドとしてはともかく、通訳としては最適な人材だからな」

上条「あー、それもそうか」ポンッ

美琴「えっ!?で、でもあのシスターじゃなくても、通訳くらいなら私が…!」

土御門「いやー、さすがに御坂先生でも対抗するのはキツいと思うぜい?インデックスならアマゾンの奥地でも東南アジアの密林の中でも対応できるし」

上条「あの、上条さんは特にジャングルとかに用は無いのですが…」

美琴「むー!」

土御門「つーか、曲がりなりにも一介の中学生がここまで語学詳しいんだからもういいだろ。やっぱ常盤台パネェ」

美琴「そんなことは無いと思うけどね。英語・フランス語・ロシア語……あとはどこだろ。これくらいしかないし」

ほか(本当に中学生…?)

土御門「日本人にしちゃ十分すぎる語学力だと思うけどにゃー。まぁともかく続けるとするか」

土御門「次は問4ぜよ。並べ替えだな。これくらいは当ててほしいモンだぜい」

上条「…」

浜面「…」

土御門「名詞の『line』には“職業/商売”っつう意味もあるんだにゃー。で、答えのような表現が用いられることが多いんだぜい」

吹寄「ほうほう」メモメモ
864 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/11/14(月) 04:41:40.68 ID:0Dx3rPuu0
土御門「さて、続いては問5。またまた並べ替えだな」

土御門「ここで使われてるのは『talk A into doing』。“Aに話して…してもらう”ってヤツだにゃー」

土御門「これさえ分かってればさほど難しい問題ではないですたい」

美琴「『persuade A to do』と同じ表現ね」

土御門「だにゃー。『talk』ってのは基本自動詞なんだが、さっきのヤツや『talk A out of doing』、“Aに話して…するのをやめさせる”は他動詞用法だぜい」

土御門「よし、次からはイディオムに入っていくにゃー」
865 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/11/14(月) 04:44:13.54 ID:0Dx3rPuu0
という訳で、次回からイディオム解説です。つっちーはホントは出来る子。
つーか魔術サイドで総じて語学力あるよな…。
ではまたノシ
866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(滋賀県) [sage]:2011/11/14(月) 05:12:05.82 ID:4AJDdvgPo
せんせー、いでぃおむってなんですかぁ? (高校生・男)
867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/14(月) 05:35:38.12 ID:3oZxLIKSO


新訳三巻でハワイ行くからちょうどいいな
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/14(月) 22:12:13.58 ID:L/8nZDey0
せんせー、英語ってなんですかー?というか俺の頭がなんですかー?

869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長崎県) [sage]:2011/11/23(水) 12:46:31.13 ID:VxP2aXJ00
青ピの気持ちがよくわかる(笑)

まぁ実際に御門先生いたら青ピは毎日上条さんをわざと庇って怪我しそうだ
870 : ◆sk/InHcLP. :2011/11/26(土) 02:42:12.41 ID:NQSCDVot0
ものすごくお久しぶりです。これまでの最長記録を更新してしまいました。
では投下。
871 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/26(土) 02:43:31.46 ID:NQSCDVot0
土御門「じゃあ問6の説明に移るぜい」

浜面「なんかもう本物の英語教師みたいだな」

土御門「帰国子女だからにゃー。さて、この文はノックアウトされたボクサーのお話ぜよ」

上条「ノックアウトされた、ねぇ…」ジトー

土御門「いやカミやん、あの時は仕方なかったんだってば。ちゃんと謝ったじゃん後で」

上条「にしたってあそこまでやることはねえだろうが!」

青ピ「アソコまでヤル?」

上条「青ピ、お前はいくらなんでもそこまでのキャラではなかったはずだ」

美琴「えっ?じゃあアンタ、あの金髪に喧嘩で負けたの?」

上条「おう。10秒でボッコボコにされた」

美琴「なん…だと…」

土御門「ま、まぁ相性の問題だぜい?だから間違ってもオレと喧嘩しようなんて考えないでくれよ」

美琴「うっ。な、何でよ?」

土御門「だって土御門さんは素手で超電磁砲受け止められないし…」

姫神「受け止められるとか。対応できる方が。まともじゃないけど」

青ピ「まぁ、ボクらが見れる代物やないけどなぁ。超電磁砲は」

浜面「原子崩しはしょっちゅう見るんだけどなぁ」

土御門「それはお前だけぜよ。さて、そろそろ解説に戻るか」

土御門「まぁ全部用法の確認だし、もう選択肢にあるヤツをざっと書いていくぜい」カッカッカッ

上条(面倒臭くなったな…)
872 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/11/26(土) 02:44:51.81 ID:NQSCDVot0
問6
 @ pull through……回復する、乗り越える
 A turn out…………判明する
 B come about………起こる(=happen)
○C come to…………意識[正気]を取り戻す

問7
 @ go over…………近づいて行く、訪問する
○A go in for………〜を好む、〜に参加する、〜を始める
 B give in…………降参する、屈服する
 C consist of……〜から成る、成立している
――→ちなみに[consist in]で“〜にある、基づいている、依存している”になる。

問8
○@ make with A……Aで間に合わす/済ます(=manage do with )
 A part with A………(やむなく)Aを手放す、売り払う
 B show off……………かっこよく見せる、見せびらかす、引き立たせる
 C take off……………離陸する、飛び立つ

問9
 @ count on A…………Aを当てにする(=rely on A)
○A make fun of A……Aをからかう(=pull A's leg,tease A)
 B let A down…………Aをがっかりさせる
 C kill A………………[ピーーー]

問10
 @ amuse A……………Aを面白がらせる、楽しませる
○A irritate A………Aの神経にさわる(=get on A's nerves)
 B surprise A………Aを驚かす
 C encourage A………Aを励ます
873 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/11/26(土) 02:45:44.70 ID:NQSCDVot0
土御門「…とまぁ、こんな感じぜよ。答えの用法だけじゃなくて選択肢にあるモノも出来るだけ覚えておくといいぞ」

上条「ふーん」

土御門「いやふーんじゃなくて覚えろっての」

姫神「めもめも」

土御門「御坂先生、こんなもんでいいかにゃー?」

美琴「ええ、お疲れさま」

青ピ「み、御坂先生からの労いの言葉だと…。羨ましいでぇつっちー!」

土御門「はっはっは!舞夏の褒め言葉とは違ったありがたみがあるぜい」

浜面「ここでも妹自慢かよ」

土御門「いや、義妹ぜよ」

浜面「そういやそうだったか」

土御門「だからナニをしても大丈夫だし」

浜面「そりゃそ……いやそういう問題じゃねえよ」

上条「浜面、コイツには何を言っても無駄だぞ」

浜面「は?どういうことだよ上条?」

上条「あの金髪は既に義妹に手を…」

土御門「わぁーっ!カミやん、何てことを言」

<キーンコーンカーンコーン
874 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/11/26(土) 02:46:47.79 ID:NQSCDVot0
美琴「…はい、授業おしまい。皆、今朝話した通り体育館へ向かってねー」

ほか「「「はーい」」」

土御門「……た、助かったぜよ」フゥー

浜面「で、義妹に何をしたって?」

上条「ああ。実はもう手を出し」

土御門「ぬおわらァァあああああああああああああああああああああああ!!」バキィ

上条「ふごっ!?」メキィ!

浜面「上条ぉ!?」

土御門「ついでにオラァ!」ゲシッ

浜面「俺も!?」バコッ

美琴「ちょ、ちょっと落ち着きなさいよ土御門兄!浜面はともかくっ!」

浜面「えっ、その文脈で俺が出てくるの!?」

美琴「一体どうしたのよアンタら」

土御門「い、いやー、とっても何でもないぜい」

美琴「何やら土御門兄が義妹に手を出してドロドロの兄妹関係がどうとか聞こえたんだけど」

土御門「あああああの、べべべべべべ別になな何でもないですたいぜよ!?」

美琴「動揺しすぎよ。まぁ他人様の家庭事情に口を出すつもりはないかいいけどさ」

上条「いや良くないだろ倫理的に」

美琴「とにかく体育館に行って」

3人「「「へーい」」」
875 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/26(土) 02:47:36.86 ID:NQSCDVot0
〜昼休み〜

ーーー体育館ーーーーーーーーーーーー
小萌「はいはい。ちゃっちゃと準備しちゃってくださーい」

黄泉川「スクリーンの次はプロジェクタの用意じゃんよー」

素甘「機器の調節係はどこー?」

<スイスイ テキパキ

上条「…一体何が始まるんです?」

青ピ「何や、てっきり校長のつまんねー話かと思うてたわ」

浜面「あっ、やっぱり校長先生の話って長いの?」

上条「まあなー。っつってもどこの校長も一緒だけどさ」

青ピ「大覇星祭のアレはマジで勘弁してほしいなぁ。いっそボクが統括理事会に入って変えたろか?」

浜面「俺、オマエと付き合い長くないけどさ。それは本当にやめてくれ」

上条「確かに。子供たちの精神衛生上良くないな」

青ピ「そんなぁ!2人とも反対なん!?」

浜面「まぁ、クソッタレの上層部よりは幾分かマシかもしれねえがよ」

上条「そもそも理事会に入るにはアドバイザーが必要じゃなかったか?確かトレインとか言う…」

青ピ「トレインちゃうブレインや」<ヘクチッ

上条「あれ、先輩。夏風邪ですか?」

雲川「いやいや。これでも体調管理は上手な方だけど」スタスタ

上条「っつーか、先輩何でここいるんです?」

雲川「こっちの方が色々と面白そうだしな。リアクションとかが」

上条「?」
876 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/26(土) 02:49:05.30 ID:NQSCDVot0
青ピ「おっほー!雲川先輩やー!!」

雲川「どうも。君は相変わらず気持ち悪いけど」

青ピ「罵倒でも気持ちええでぇー!」クネクネ

雲川「で、そっちは浜面仕上クンか。ロシアでは大活躍だったそうだけど?」

浜面「あっ、どうも。…って何でロシアのことを!?」

雲川「ふふっ。君は案外有名人だということを自覚すべきだと思うぞ?」

浜面「…まさか『アレ』のことも」ズイッ

雲川「知ってはいるさ。だからと言って何かする気は無いけど」

浜面「…アンタ、何者だ?」

雲川「そうだなぁ…。私はアレだよ、君らで言うトレインというヤツだけど」

浜面「っ!?」

雲川「とは言っても私は貝積の担当だし、見た目通りクリーンだけど」

浜面「…大丈夫なんだろうな?」

雲川「もちろん。君は可愛い滝壺ちゃんと青春を謳歌してればいい」

浜面「……おう!」<ブチッ

青ピ「可愛い滝壺ちゃん、ねぇ?」ゴゴゴゴゴ

浜面「へっ、あのアオガミピアスサン?」

上条「まぁ確かに滝壺は可愛い系だよなー」<ブチッ

浜面「…上条。滝壺だけは、アイツだけはテメェの毒牙に触れさせねぇぞ」

上条「は?何を言って…」


青ピ「(まだ見たこと無いけど)可愛い滝壺ちゃんとイチャラブしやがって!粛清してやるでぇ!!」

浜面「滝壺だけは俺が守る!だから上条、テメェは今ここでぶっ潰す!!」

上条「んなぁ!?な、何かいつの間にか三つ巴の戦いにぃぃぃぃ!?」
877 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/26(土) 02:50:04.85 ID:NQSCDVot0
<バキボキ ドンガラガッシャーン

雲川「…ふふっ。これではデルタフォースもメンバーチェンジか?」

土御門「…」キッ

雲川「何だ。そんな敵意むき出しの視線は好みではないけど?」

土御門「…どういうことだ?」

雲川「ああ、第15学区の連中が例のビルに入った件か?アレには私も関わって無いけど」

土御門「そうか。まぁ、現在の学園都市は安定しているからな。やはり杞憂か」

雲川「…考えることが仕事な私にとっては不安だらけだけど。時には流れに身を任せることも必要かな」

土御門「だにゃー。とりあえず面白いことになりそうだし」

雲川「ほう。意見が一致したみたいだけど?」

土御門「いや、だから何?」

<キサマラー!! ナニヲコンジョウノナイコトヲシテルー!!?
<ゲッ、ソギイタセンセイ!?
<チュドーン
<パキーン
<フコウダー

雲川「…彼らが来てから、この学校はさらに面白くなったけど」

土御門「だから『けど』って何?文句でもあるの?」
878 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/26(土) 02:51:33.50 ID:NQSCDVot0
校長『はい皆さん、お静かに!』

ほか(ム○カ…?)

校長『それではこれから緊急の全校集会を開始します。全員スクリーンに注目しなさい』

上条「何なんだろうなー」

浜面「さあなー」

土御門「…」ゴクッ


一方「何かイヤな予感しかしねェンだが」

垣根「おいおい奇遇だな。俺も」

美琴「ビデオレターとかかな?」

麦野「にしたって全校生徒に見せるモンって何よ?」

食蜂「案外生放送だったりしますかね」

結標「ど、どうかしらね…」

削板「何でも構わん。なぜならどんな内容でも根性で乗り越えられるからな!」

ほか「「「うるせえ」」」

削板「(´・ω・`)」


<ガチャガチャ ポチッ ジー


姫神「…」ドキドキ




<パッ






☆『やあ』







一方「」

垣根「」

麦野「」

結標「」

土御門「」
879 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/26(土) 02:53:02.57 ID:NQSCDVot0
美琴「………………えっ、誰あの逆さ人間?」

食蜂「………………多分、この街の理事長様」


☆『こんにちは諸君。学園都市統括理事長のアレイスター=クローリーだ』


垣根「」ポカーン

麦野「」ポカーン

結標(アイツ、本当にテレビに出やがったわね…)

土御門(予想の斜め上行き過ぎてもう笑えねえ…)

雲川(まさか直接挨拶してこようとはな。てか、何この状況)


☆『ふむ。実習生も全員集合しているな。感心感心』ウンウン


垣根「か、かかかかっかっかっかか」

美琴「あれ、垣根さん?」

垣根「感心感心〜……じゃねえだろうがァァああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

麦野「テメェ、どの面下げて表ぇ出てきてやがんだァァあああああああああああああああああああああああああああああ!!?」

一方「」ポッカーン

☆『うむ、何だか知らないが感情が高ぶっているようだな。遅すぎる反抗期だな、垣根帝督』

垣根「何を父親面してやがる!俺の親父はテメェと違って超絶イケメンだっつーの!!」

☆『それは良いとしてだな。ほらどうだ、今なら交渉し放題だぞぉ。ほらほらどーしたぁ、君の欲しかった直接交渉権だぞぉ?』

垣根「コイツ腹立つ!そしてムカついた」キリッ

☆『君も大変だな。何せ少ない素材で台詞を工面せねばならないからな』

垣根「余計なお世話だ!つーか大変なのは俺じゃねえからな!!……ゼェゼェ。コイツ激しく面倒臭ぇ」

☆『心配するな。自覚はある』キリリッ

垣根「俺から台詞を奪うなァァァァァああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
880 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/26(土) 02:54:36.55 ID:NQSCDVot0
麦野「つーか何なのマジで。何で全校集会なの?馬鹿なの死ぬの?」

☆『ル○ズたんの名言キタコレ!!』キリッ

麦野「それは関違いだっつのぉぉォォォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

☆『ふむ、ノリが悪いぞ麦野沈利。しかし、君も女性なのだからその口調はやめた方がいい。何やかんやでストレスが溜まって……ハゲるぞ』

麦野「おい座標移動。ちょっとあのビルまでよろしく。断ったらテメェの原生林を禿山にするから」ガシッ

結標「ちょっ、いきなりそんなことを言われても困るのだけれど!?」

麦野「いいからさっさとあのクソ野郎の所に連れてけ!ビーカーごと粉々にしてやる!!」

☆『まあまあ一旦冷静になりたまえ。ちなみに既に森林はb』

結標「な、何を言ってるのよォォおおおおおおおおおおおおお!!」

麦野「…そんなことまで知ってるのかよ。この変態が」

☆『君はとても自然体のようだな。色んな意味で』

麦野「よーし、まず手始めにあのプロジェクタからぶち壊してやる」

☆『それは流石に困る。これから重大な発表があるのだしな』

麦野「…発表?」

☆『うむ。「教育実習 in レベル5」も最終段階だからな。締めは派手にいこうと思ってな』

ほか(ネーミングださっ)

一方「この実習の…」

垣根「締め…だと?」

☆『これまでは主に授業を中心に指導してもらった。だが、それでは一般の教育実習生と変わらん』

美琴「ていうか、私らの方が特殊でしょ」

食蜂「そもそも教員志望とかではありませんし」

☆『さて、ここで問題だ。普通の実習生と君たちで決定的に違うモノは何だ?』

麦野「年齢?」

垣根「※ただし麦野を除く」

麦野「パーンチ」ブルオゥン!!

垣根「危ねぇ!?」
881 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/26(土) 02:55:19.64 ID:NQSCDVot0
一方「…まァ、フツーに考えりゃ」

美琴「能力、よねぇ」

垣根「つーか、俺らレベル5だしな」

食蜂「レベル5ですわね」

麦野「レベル5だな」

削板「レベル5だからなっ!!!」

結標「…」

☆『そういうことだ。君たちにはこの街でも最高ランクの超能力が備わっている。これが君たちの強みではないかね?』

美琴「それはそうかもしれないけどさ」

垣根「それがどうしたんだよ?」

食蜂「既に能力開発の授業も受け持ってますわよ?」

削板「根性が入った能力バトルもしたしな!!」

麦野「能力はお仕置き用に使ってるけど質問ある?」

一方「えっ、あの麦野さン?」

結標「さ、最高ランクだなんて…。改めて言われると照れるわね…!」

一方「しかし、相手はアレイスターである」

結標「…目が覚めたわ。ありがと」

☆『…今軽く心に傷が付いたのだが、続けてもいいか?』

一方「どォぞ」


☆『とまぁ、そういう訳で終了式の翌日からクラスマッチを開催するからな。宜しく頼む』


一方「えっ」

垣根「えっ」

美琴「なにそれこわい」
882 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/11/26(土) 03:03:08.78 ID:NQSCDVot0
今回は以上です。ようやく話のゴールが見えてきました。…あと何キロあるかは置いておいても。
青髪ピアスは原作から10年後くらいに理事会入ってそう。土御門がブレインで。
2人でアホみたいな法案を考えて提出して即却下されるという一連の流れがありそうで面白そう。
…とまぁ、妄想だけが広がって文面に出来ないダメな>>1でした。
いつもレスには感謝を。ではまたノシ
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(滋賀県) [sage]:2011/11/26(土) 07:10:35.75 ID:LEclDmuxo
えっ、何こそれは……(ドン引き)
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/26(土) 08:01:21.04 ID:8nmYLF/SO
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(不明なsoftbank) [sage]:2011/11/26(土) 13:54:34.97 ID:w5tYm7gHo
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/26(土) 18:14:56.71 ID:otgnjHRQ0
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/27(日) 05:49:02.60 ID:749W9fQAO
あわきん伐採済みか…
銭湯行かないといけないのに大変だろうな…
888 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage saga soge bu]:2011/11/27(日) 20:16:07.28 ID:FdBmdvSg0
伐採されてるとか……俺得
よく考えたら森林の木を一本々々根から座標移動で飛ばしていけば完璧に伐採可能だな!
これは悩んでる奴にいい商売できそうだなww

ちょっと草や木が生えて濃ゆくなりだして悩んでいるショタの体を合法的に見れるチャンス……
889 : ◆sk/InHcLP. :2011/11/28(月) 03:23:25.40 ID:imct+zsB0
こんばんは。というかもうおはようございます。今から置いていきます。

>>887 マジレスと空間移動系能力者は能力使用時の集中力が大事なので、気が削がれない程度に、ある程度伐採していると想像できます。
    黒子のケースが顕著ですが、あわきんはおそらく彼女以上に集中力が必要でしょうし。査楽は知らん。

>>888 結標「毛が生えた子はもはやショタとは呼ばないわ!!私がすべて座標移動させなくちゃ!」ですねわかります。


だから、伐採による砂漠化ではなくて、あくまで人工的に手を加えた林なのです。
それに引き替え、むぎのんは能力使うときあまりそういうの気にしなそうなのでジャンg…おっとこんな時間に誰か来たようだ。
早めに投下して逃げることにしよう。
890 : ◆sk/InHcLP. [saga saga]:2011/11/28(月) 03:25:11.56 ID:imct+zsB0
☆『なにそれって…。高校生にもなればクラスマッチくらいするだろう?』

麦野「んなこと言ってもなぁ。そもそも、そういうのを全部合わせたのが大覇星祭じゃなかったかしら?」

☆『大覇星祭…ねぇ?』ハァー コポコポ

食蜂「露骨にため息つかれましたわ」

垣根「スゲー腹立つ」

☆『いや、学園都市にとって大覇星祭はとても大事なイベントなのだよ。それは君たちとて理解しているだろう?』

結標「まあね」

削板「根性が必要だからな!!」

☆『なのに君たちときたら…』ハァーー コポコポコポ…

美琴「えっ、私たちが何よ?」

削板「オレは何もやましいことはしていないぜ!」

ほか「「「…」」」タラー

☆『レベル5の超能力を存分に発揮することによって学園都市の存在を世界にアピールすることが出来る訳だが、どうも非協力的でな』

☆『そこで、今年の大覇星祭に先駆けてイベントを用意したのだ。昨年のように断られては堪ったものではないからな』

垣根「んなこと言ったってよぉ、俺や麦」

☆『はいはい言い訳乙〜☆』

麦野「もうビルの耐久性とかどうでもいいや。ここから狙い撃ちしよう。超長距離狙撃で一点突破するわ」

美琴「ちょっ、麦野さん落ち着いて!」ガシッ

麦野「あんの野郎、いちいち言動がムカつくんだよ…!」イライラ

食蜂「しかし、このままでは相手の思う壺です!」

結標「いや、多分そんな意図は無いと思うけれど」
891 : ◆sk/InHcLP. [saga saga]:2011/11/28(月) 03:27:03.66 ID:imct+zsB0
☆『大体、君たちの中には熱い青春というものを送ってない者もいるだろう。せっかく私がその場を提供してやるのだから楽しみたまえよ』

削板「むっ、お前ら熱い学園生活を送らなかったのか!?人生における大きな損失だぞそれは!!」

一方「否定は出来ねェよな…。上から目線で言われンのは腹立つが」

垣根「実際立場上だしな」

一方「上げ足取ンな」

☆『いやぁ、学園都市第2位サマからお褒めの言葉を頂けるとは、光栄なことだ』

垣根「安心しろ。別に褒めてねえから」

麦野「でもさぁ、結局私らオッケーしたところで駄目じゃないの?開催するのは学校側だし」

☆『その点は問題ない。既に校長には了解をとってあるよ。いやぁ、権力はいいねぇ。リリンが生み出した文化の極みだよ。そうは思わないかい?』

食蜂「いえ、まったく」

美琴「ていうか、手を回すのが早いわね…」

☆『ふふふ。根回しと言ってくれたまえ』

一方「その言い方はイメージ悪化してンぞ」

☆『ともあれ諸君、楽しい楽しいクラスマッチの開催は決定した。皆、せっかくだから楽しんでいこうぜー!!』

生徒たち「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」ドドーン

垣根「ぬおっ!?こいつら、まだ何するかも分かってねえのに勝手に盛り上がりやがって」

美琴「まぁ、面白いイベントだしね」

食蜂「私にとっては厳しいのですが…」

一方「能力無しなら俺もだな。まぁ、それはあり得ねェだろォが」

削板「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!燃えてきたァァああああああああああああああああああああああああああ!!!」

麦野「うるせえ」


小萌「ほえー。大変なことになってきましたねー」

素甘「大変どころの騒ぎじゃありませんよ。理事長は一体何を考えているのでしょうか…?」

黄泉川「まあまあ、面白くなったきたからいいじゃんよー!」

若め「何だか楽しそうですねっ」

黄泉川「そうじゃん♪」
892 : ◆sk/InHcLP. [saga saga]:2011/11/28(月) 03:29:08.38 ID:imct+zsB0
☆『さて、ではクラスマッチの概要を説明しようか』

一方「もォ勝手にしてくれェ…」

麦野「てか、こういうのって生徒が考えるモンじゃないの?…もうツッコまなけどさ」

☆『なお、すべての競技とはいかないが一部は生放送で世界中に配信する。その辺りよろしく』

垣根「ま、そうなるわな」

食蜂「あまり目立ちたくはないのですが…」

美琴「それこそ今さらでしょ」


☆『まず、競技…いや試合と言うべきか。とにかく日程は金曜日から日曜日までの3日間とする』


麦野「3日間?随分と長いのね」

垣根「麦野にはキツいかもな。年」

麦野「ん?」ニコォォォ

垣根「……女の子だもんな、麦野は」

麦野「ええそうよ。よく分かってるわねぇ垣根クン?」


☆『まず初日はスポーツ対決だ。競技はバスケットボール、バレーボール、サッカー、ソフトボール、卓球、ドッジボール、そして…』

垣根「そして……?」ゴクッ

☆『水泳のメドレー競技だ。この競技に限っては能力云々ではなく主に女生徒に出てもらいたい』

美琴「それ、下心丸見えよね」

☆『まぁ仕方ないのだよ。この放送にはスポンサーの意思も絡んでいるからな』

一方「…ちなみにスポンサーってのは?」

☆『私だ』キリッ

垣根「お前かよ!?つーかそれって単にお前一人の意見じゃん!」

☆『まぁ私とて人間なのだ。機械で食欲と睡眠欲は抑えられるのだが、性欲だけはコントロールできなんだ』

麦野「こんな公然の場で何てこと言いやがる!」

美琴「麦野さんは他人のこと言えないけどね…」

☆『ふっ。性の衝動というのは凄まじいものなのだよ。現に今日も私の自前の衝撃の杖が…』

土御門「おいよせ」
893 : ◆sk/InHcLP. [saga saga]:2011/11/28(月) 03:30:31.05 ID:imct+zsB0
☆『まぁそれはそれとしてだな』

一方「どれがどれだよ」

☆『さあ続きといこうか。ともかく、水泳全部とその他の競技の決勝戦は中継することにする』

垣根「まぁ、妥当だろうな」

削板「むっ、すべての試合を中継することは出来んのか!!?」

結標「多分時間的に無理なんでしょうね」

削板「そ、そこは根性で…!」

一方「オマエの場合はそれで時空とか歪めそうで怖いわ」


☆『まあクラスマッチということで生徒が中心になる訳だが、今回は実習生や教師は担当のクラスから出場してもらうことになる』

黄泉川「おっ。月詠先生、お互い頑張ろうじゃん」

小萌「私は応援に回りますよー」

☆『さて、こうなるとやはり実習生のクラスが非常に有利になってしまうだろう。そこで特別ルールを設ける』

美琴「特別ルール…?」

☆『ふむ。特別に各クラスともに「外部枠」を3つ設ける。つまり、学園都市中でも世界中でもいいから、知り合いを3人参加させることが出来るということだ』

生徒たち「おお、マジか!?」「大能力者を味方につけたら良いトコまで行けるんじゃないか?」「知り合いにいればの話だがな」

☆『参加する気がある者であれば誰でもいい。ただし科学サイドや学園都市在住の者に限らせてもらうがな』

☆『だから常盤台中学だろうと霧ヶ丘女学院だろうと長点上機学園だろうと、傭兵だろうと元暗部だろうと何でも構わんぞ』

垣根「おい、途中で刺激の強い言葉が出てきたけどいいのか?」

☆『いいじゃん。こまけぇことはいいのだよ』
894 : ◆sk/InHcLP. [saga saga]:2011/11/28(月) 03:31:44.46 ID:imct+zsB0
☆『もちろん「外部枠」を使用するかは各クラスの判断に任せる。無理に参加させることもないのだからな』

美琴「…なるほどね」

☆『なお、能力はもちろん解禁だが、レベルや能力の差異が競技に著しく影響する場合もあるからルールを付け加えることもある。予め了承しておいてくれ』

麦野「はいはい」

☆『ただし上条当麻は除く。皆、彼には思い切って能力をぶつけようね☆』

生徒たち「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」

上条「ふ、不幸だぁ――――――っ!!?」ガーン

垣根「へぇ。そういうの、嫌いじゃねえぜ」ニヤリ

麦野「アンタも分かってんじゃない」ニヤリ

削板「オレは常に全力だぜっ!!」

一方「コイツの暴走を止める係必要じゃねェのか…?」

結標「いや、誰が止めるのよ。私たちでも厳しいのだけれど」

☆『そして、初日の競技の結果、優秀だった7クラスが2日目以降の決勝トーナメントへの出場権を獲得する。その説明は初日が終わってからすることにしよう』

一方「お楽しみは後にとっておこう、てかァ?」

食蜂「あらあら。気になってしまいますわね♪」

☆『ほう。なかなか皆やる気になってきたではないか。ではもう一つ、起爆剤を投下するとしよう』

結標「起爆剤?」



☆『優勝したクラスの生徒、実習生、教師および協力者の一人一人に、賞品として豪華旅行“ペア”チケットをプレゼントしよう』


ほか「「「」」」


☆『もちろん高位能力者でも好きな所へ行けるようにこちらで全面協力する』




実習生「「「」」」
895 : ◆sk/InHcLP. [saga saga]:2011/11/28(月) 03:32:59.80 ID:imct+zsB0
青ピ「………きっ」

生徒たち「「「キタ――――――――――――――――――――――――――――!!!」」」

☆『ふっ。喜んでもらえるのは結構だが、それは優勝したときのために取って置きたまえよ』

青ピ「おっほぉ――――っ!!これで合法的に学園都市から出れるでぇ!しかも可愛い女の子とセットや!!」

浜面「セットかどうかは別問題だろうが!でも、これは滝壺と合法的に旅行できるチャンスだ!!」

吹寄「これで合法的に美人の湯へ行けるのね!姫神さん、優勝したら一緒にどう?」

姫神「誘ってくれたのは嬉しいけど。それはいい。差を。見せつけられるから」

土御門「ひゅー。アレイスターも気前がいいにゃー!これは舞夏と夏の思い出が作れるチャンスぜよ!!」

雲川「へぇ。なかなか面白そうなことになったけど。なぁ上条。もしチケットが獲得できたら私と……って、上条?」

上条「…」


一方「ハッ。どいつもこいつもチケットごときでうるせェな(こ、これで打ち止めと合法的に旅行ができる!アイツに夏の思い出を作ってやれる!!ありがとよアレイスター!)」

垣根「まったくだ。まぁ、俺らクラスが盛り上がれる話題じゃねえな(去年の10月9日に襲っちまった風紀委員に譲ってやろう。せめてもの詫びだ。誘うヤツもいねえし)」

美琴「まままま、まぁ、悪くはないんじゃない?(キャー!これを使えばととととと、当麻と一緒にりょりょりょりょ旅行に…!ぐへへへ)」

麦野「そ、そうよね。レベル関係なくってのがすごくお得よね(は・ま・づ・ら・と・ペ・ア・りょ・こ・う♪)」

食蜂「我々では『外』に出るのも大変ですからね(こ、これは…。理事長様が私に与えてくださった最高のご褒美!ぜ、絶対にモノにしてみせますわ!!)」

結標「能力使えば出ることはできるわよね。むしろ塀の中に入ることになるけど(も、もしやこれで一方通行の好感度を上げることが出来るのでは…!?)」

削板「まぁ、この街はそもそも塀に囲まれているのだがな!!(これはオレの根性の見せ所だ!世界中にオレの根性溢れる姿を見せつけてやる!!!)」


雲川「…どうした上条。あまり嬉しそうではないのだけど」

上条「え、えっとですね。わたくし上条当麻は、『外』に出るとロクなことがないというジンクスがありまして」

土御門「ああ、そういえばそうだにゃー」

上条「何割かはお前のせいだけどな」
896 : ◆sk/InHcLP. [saga saga]:2011/11/28(月) 03:34:26.43 ID:imct+zsB0
☆『ふむ。そんな上条当麻くんに朗報だ』

上条「朗報?」


☆『もしチケットが必要ない、「外」に用がないのでいらないと言う者がいれば、大会が終わったのちに申し出てくれ。ペアチケットに関してかかるお金をすべて現金にして支払おう』


上条「なん…だと…?」

☆『一種の奨学金だと考えてくれればいい。何せ宣伝効果が高いものでな。こちらとしても存分に利用させてもらうから安心して暴れたまえ』

上条「…や、やったァァあああああああああああああああああああああああああ!!!」ニコッ

土御門「カミやん、超いい笑顔だぜい」

青ピ「現金なヤツやのう」

☆『なお、その制度もあるのでチケットの転売、贈呈は全面的に禁止させてもらう。自分とペアの人で使うのか、換金するのかは個人の判断に任せる』

上条「了解です!!」

浜面「もう換金する気満々のヤツがいるんだが」

土御門「まぁ、この制度の場合は『誘われれば旅行に行ける』ってことになるしにゃー。カミやんの場合どのクラスが優勝しても旅行には行けそうだぜい」

上条「えっ、豪華旅行なんてあのチケットで上条さんから誘わなきゃ行ける訳ねえだろ。何言ってんだお前ら」

浜土「「…」」

上条「何だその目は」

浜面「なぁ。俺たちレベル0だし、普通に許可取ってコイツの旅行邪魔しねえか?」

土御門「だにゃー。レベル0の長所はここで生かすことにしようぜい」

上条「何その物騒な話!?」
897 : ◆sk/InHcLP. [saga saga]:2011/11/28(月) 03:35:17.09 ID:imct+zsB0
☆『いずれにせよ、諸君には全力・死力を尽くし、大会を大いに盛り上げてくれることを期待している。賞品はそのオマケにすぎよ』

垣根「何かいいこと言って締めようとしてやがるぞ」

一方「ムカつくな」

☆『では来たる金曜日の開会式でまた会うことにしよう。それまでには面白い面子を集めておいてくれ。んじゃ、あでゅー』<プツッ


土御門「…通信が切れたな。まったく、奴は何を考えている…?」

雲川「さあな。案外、何も考えていないのかもしれないけど」

土御門「改めて冷静に考えりゃ、世界ってのは少々ヤバそうだな。『科学』を全面に押し通しすぎている気もする」

上条「でも、これで戦争とかはねえだろ…」

浜面「まぁ、そりゃな…」

土御門「とにかく、念のために一度会うしかないか…」

雲川「その辺りは任せるよ。どうせ大したことはないだろうが、私では謁見は叶わないし。だが……」

土御門「ああ。ただ……」



一方「…」ゴゴゴゴゴ

垣根「…」バッサァァァ

美琴「…」ビリビリリッ

麦野「…」ピカピカァァ

食蜂「…」ドドドドド

結標「…」ヒュンヒュンヒュン

削板「はっはっはー!!」バゴーン!!






雲土「「面白いことになってきた」」
898 : ◆sk/InHcLP. [saga saga]:2011/11/28(月) 03:37:45.35 ID:imct+zsB0
今回は以上です。ここに来てようやくオマケでの登場人物が生きてきます。
あと、こころんの部下もね。もうちょいで出番くる予定です。
ではまたノシ
899 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県) [sage]:2011/11/28(月) 04:35:47.02 ID:U8oGHrS80
この7人の能力暴走でよく体育館崩壊しないな
900 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(九州) [sage]:2011/11/28(月) 06:43:25.71 ID:kxy+YIGAO
ヲイヲイねーちんとかアックアとかキャーリサとか呼んだら最強じゃねぇか。グラストンベリの特別使用許可も出そうだし
901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(新潟・東北) [sage]:2011/11/28(月) 07:11:13.87 ID:+Ko+z9eAO
科学サイドに限る件
902 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(九州) [sage]:2011/11/28(月) 07:24:23.65 ID:kxy+YIGAO
>>901

ちくしょうきちんと見てなかったorz
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) [sage]:2011/11/28(月) 07:47:31.22 ID:sfzXPUq+0
ふむ、TPO野郎を味方につければファイブオーバーが使えるのか…
904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/28(月) 14:36:47.14 ID:NEWqpcHLo

エイワス味方につけたとこが優勝だろ
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/28(月) 15:58:37.04 ID:gH77F8jk0
学園都市に住んでいる魔術師って、インデックスとエツァリくらいしかいないか?
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/11/28(月) 18:41:29.17 ID:03s0maN50
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/11/28(月) 23:36:17.54 ID:Xnl7jZcK0
>>900‐902
世界中の科学サイドor学園都市在住→つまり期間中だけ住民票を学園都市に移してもらえばOK

>>1
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/28(月) 23:55:49.97 ID:mRGas4wSO


絶対等速さんと丘原さんと査楽を味方につけたいな
909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/01(木) 18:47:29.16 ID:19Y5GdGL0
>>905
土御門忘れてるぜ
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/12/01(木) 23:21:23.40 ID:S0FIHZnh0
>>909
とある高校の生徒だから、土御門以外の魔術師って事じゃね?
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/12/03(土) 00:46:30.32 ID:lV24WfJu0
今までの感想は古典の先生より教え方がわかりやすいなあww
ということです
みさきちかわええ!お持ち帰りしてえ
912 : ◆sk/InHcLP. :2011/12/04(日) 12:00:57.98 ID:1iQSCxT10
こんにちは。たくさんのレスありがとうございます。

>>904 「ただし科学サイドや学園都市在住の『者』」なので、人間に限らせてもらいます。

>>905>>909-910 実はもう少しいます。

>>911 授業はもうオール古文でいいくらいだけど、それだと他の面子が…


では投下。これからはもっとペースを上げていく……予定。
913 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:01:58.55 ID:1iQSCxT10
〜集会終了後〜

ーーー2年3組教室ーーーーーーーーーーーー
美琴「さて、皆教室に戻ったわね?」

青ピ「全員揃っとるでぇー」

美琴「ならいいわ。で、あの後すぐに集まってもらったのはどうしてか分かるわね?」

上条「…クラスマッチだな」

美琴「そう。皆、よく分かってるとは思うけど…」

小萌「怪我には気をつけて、ですね!」

美琴「…怪我なんか気にすんじゃないわよー!!」

生徒たち「「「おおーっ!!」」」

小萌「はひっ!?」

美琴「やるからには絶っ対に優勝するわよー!!」

生徒たち「「「おおーっ!!!」」」

小萌「み、皆さんちょっと落ち着いて…」

美琴「ペアチケットが欲しいかー!!?」

生徒たち「「「おおーっ!!!」」」

小萌「せ、先生の話を聞いてくださいですー!」

美琴「しゃあ!それじゃ、早速作戦タイムよ!!」

生徒たち「「「おおーっ!!」」」

小萌「」
914 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:02:58.35 ID:1iQSCxT10
美琴「さて、まずは何から話し合おうかしら?」

浜面「はい先生!」ノ

美琴「ん、ハイ浜面クン!」

浜面「えと、まずは助っ人をどうするかを決めないか?」

美琴「うーん。確かにそれが手っ取り早そうね」

青ピ「とすると、レベルが高い人へのコネがあるかっちゅう話やな」

土御門「いや、そもそも助っ人を雇うかからだぜい」

浜面「いや、やっぱり外部枠は活用すべきだろ!」

上条「うーん、でもそれだと伝手が無いと…」

ワイワイ ガヤガヤ アーダコーダ

美琴「…」

吹寄「でも、わざわざ助っ人を呼んでクラスの和を乱すことも無いんじゃない?」

姫神「同感。ていうかこれ以上。増えないでほしい」

美琴「…」ウーム

青ピ「ボクは知り合いに強そうな人はおらへんけど…。浜面はどうなん?」

浜面「ああ。飛び切り強いのが隣りのクラスにいるぜ」

美琴「…」フム…

上条「(土御門。お前のコネだったら強いヤツをいくらでも呼べるんじゃないか?)」ヒソヒソ

土御門「(…残念。強いのはもれなく魔術サイドだにゃー)」ヒソヒソ

美琴「!」ピコーン
915 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:04:22.37 ID:1iQSCxT10
美琴「」バーン

ほか「「「うおっ!?」」」ビクゥ

美琴「助っ人は…呼ばないことにするわ!」

浜面「な、なんでだよっ!?確かにレベル5の御坂先生がいるだけで十分かもしれねえけど、それでも他のクラ」

美琴「馬鹿野郎っ!!」バチコーン

浜面「ふぐわっ!?」ドンガラガッシャーン

青ピ「殴ったね!?」

土御門「麦野にもぶたれたことないのに!!」

浜面「それ俺のセリフ!!つーか麦野にはしょっちゅうぶたれてますよ!?」

美琴「ふーん、さすがに可哀想ね」

浜面「そう思うなら最初から殴らないでくれよ…」

美琴「ゴメンゴメン。ちょうど殴りやすい顔だったからつい」

浜面「それは酷すぎませんか!?」

青ピ「ほんで、何で助っ人は呼ばないです?」

美琴「…確かに、他にも高位能力者がいれば有利に進むわよ」

美琴「でも、それだと『クラスの勝利』って胸を張って言えないじゃない!」

上条「…」

美琴「だから、だから…!皆、一致団結して優勝目指すわよ!!」

上条「…ああ、そうだな!」

土御門「さすがは御坂先生だにゃー!」

青ピ「おっしゃあ!頑張るでぇー!!」

美琴「よーし。それじゃあ、金曜日はやってやるわよー!!」

生徒たち「「「えいえいおー!」」」
916 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:05:31.92 ID:1iQSCxT10
〜5時間目〜

小萌「さぁーて、午後は小萌先生の授業ですよー」

青ピ「うっひょー!!」クネクネ

上条「はぁ…」

浜面「鬱だ…」

青ピ「ん、どうしたんやカミやん。せっかく小萌センセの授業が来たっちゅうのに」

上条「っつってもよぉ…」

浜面「俺らレベル0には辛い時間だぜ…」

土御門「にゃー…」

小萌「はいはーい。今日も前回に引き続き超能力者の紹介をしますよー」

上条「確か前回は美琴までだったな」

浜面「ってことは…!」

小萌「ではでは、早速登場しちゃってくださーい!」バッ

麦野「ひっさしぶりだねえ、はーまづらぁああああああああああああああああああああああああああああああああーっ!!」ガラガラ

浜面「ひぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!?」

麦野「何よ。ちょっと驚かせただけじゃない」

浜面「俺にとってはトラウマなの!マジで自重してくださいお願いします!!」

麦野「はいはい。仕方ないわねー」

小萌「とまぁ、そんなこんなで麦野ちゃんでーす!」バッ

麦野「……ちゃん付けされるなんて、いつ以来かしらね」

土御門「そう、それは東京オリンピックが開催された年にまで遡る―――」

麦野「次言ったら殺すからなテメェ」
917 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:06:38.98 ID:1iQSCxT10
小萌「皆さんも知っての通り、麦野ちゃんの能力は学園都市第4位という驚異的なモノなのですがー」

麦野「まぁ、トップ3が揃ってるこの学校で言ってもあまり迫力はないけど」

小萌「能力名は『原子崩し』ですねー。本来『粒子』又は『波形』のどちらかの性質を状況に応じて示す電子を、その二つの中間である
   『曖昧なまま』の状態に固定して、強制的に操ることができますよー」

青ピ「強制的て、魅力的な響きやなー!」

麦野「うるせえよ」

小萌「そして麦野ちゃんは、操った電子を白く輝く光線として放出して、絶大なる破壊を撒き散らしますよー。正式な分類では粒機波形高速砲と呼ばれますがー」

上条「な、なんか難しそうな名前ですね…」

浜面「俺も正式名称なんて初めて知ったぜ…」

麦野「…はーまづらぁ?」

浜面「ひいっ!?」

小萌「なお『電子を操作する』という特性ゆえか、電撃の軌道を曲げることもできますがー。逆に電子操作能力者には粒機波形高速砲を逸らされましたねー」

麦野「よく知ってるわね、そんなこと…」

土御門「ちなみに誰に逸らされたんですたい?」

麦野「ハッ。テメェらんトコの実習生サマにだよ」

青ピ「へぇー。さっすが御坂先生やなー」

浜面「やっぱり心強いな!クラスマッチでも頼りにさせてもらおう」

麦野「」ギロッ

浜面「なんで!?」

麦野「…」ジー

浜面「そ、そんなに睨むなよ…」

麦野「…」ジー

麦野「」ピコーン☆

麦野「」ニヤリ

浜面「突然笑った!?それもそれで怖えよ!」
918 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:08:39.99 ID:1iQSCxT10
小萌「続けますねー。その『曖昧なまま固定された電子』というのは『粒子』にも『波形』にもなれないので、外部からの反応で動くことが無い
    『留まる』性質を持つようになりますー。この性質によって擬似的な『壁』となった『曖昧なまま固定された電子』を強制的に動かし、
    放たれた速度のまま対象を貫く特殊な電子線を高速で叩きつけることで、絶大な破壊力を生み出しますねー」

上条「ぜ、絶大かぁ…」

小萌「さらに、四方八方へ同時に放つこともできますしー。それら一つ一つが金属すら紙のように容易く貫き溶解させますよー」

上条「か、紙のように…」ゴクッ

小萌「また収束や固定も可能で、浜面ちゃんとの戦闘で左手を失った後は、左腕の切断面からかぎ爪の腕の様な形で放射していましたー。当然ながら、その腕に触れるのは非常に危険ですー」

青ピ「そんなら、超攻撃型のドS能力ってことですかぁ?」

小萌「いえいえー。攻撃一辺倒ではなく、盾のように展開することで防御にも応用が可能ですー。また、ロケットのように能力を放射することで、
    爆発から逃れる程の速度で高速回避をすることも出来ますよー」

浜面「や、やっぱ超怖ぇ…」

土御門「お前、よく生き残ったな」

小萌「でもでもっ。その絶大な威力は、一歩間違えれば自滅する危険性も孕むのですー。本来照準は慎重に行わなければならないのですよー」

麦野「まぁ確かにな。実際、ブチ切れて細かい照準を無視して使おうとした時は、発動と同時に自分の左腕を吹き飛ばしちゃったし」

姫神「自分の腕ごと。飛ばしてしまうなんて。なんて威力」

上条(あれ、腕が吹き飛ぶだって?…なんか共感できる)

小萌「とはいえ、相手と直接対峙した状態でなら相手が銃を抜いて発砲するまでの間に四肢を消し飛ばせるぐらいには精度は高いのです!」ニコッ

吹寄「先生、今可愛い声でとんでもないこと言いましたよ」

青ピ「にしてもさすがレベル5やなー。弱点が見当たらんわ」

小萌「うーん。弱点といいますかー。性質上連射が出来ないのでー。面制圧や飽和攻撃を苦手としますがー…」

麦野「私の場合はこの『拡散支援半導体』を大量に所持することで対応しているわ。弱点に対策を講じるのは当然だしね」サッ

小萌「まぁ、麦野ちゃんの能力の解説については以上ですかねー。何か質問とかあれば麦野ちゃんにぶつけちゃってください!」
919 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:09:37.14 ID:1iQSCxT10
麦野「ぶつけるって…」

上条「はいっ!」ビシッ

麦野「あぁ、上条か?お前、『原子崩し』でもぶつけられたいのか?」

上条「そ、それはリアルに勘弁してください…。いや、てか質問だって!」

麦野「ああ、そうね。何かしらん?」

上条「えっと、これは上条さんの私見なんですけど、御坂と麦野さんとだと、麦野さんの方が力は上な気がするんですが…」

小萌「だそうですがー?」

麦野「ふーん。アンタ、結構いい目してるじゃない」

上条「そりゃあ、両方とも受け止めたからな…」

麦野「うーんと、答えなんだけどさー。研究者曰く、生存本能がセーブを掛けているから出力が抑えられているんだって。 それさえなければ『超電磁砲』ぐらいなら軽く瞬殺できるらしいんだと」

上条「しゅ、瞬殺って…」

麦野「まぁ、実際にその出力を出すと反動で自分の身体も消し飛ぶらしいし、正直なところ研究員の負け惜しみとなのよねー」

上条「な、なるほど…」

麦野「っつっても、そう認めちゃうのも悔しいんだけどね。さて、他に質問あるー?」

青ピ「はいっ!む、むぎのんのスリーサ」

ドォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

青ピだったもの「」ピクピク

麦野「ほ  か  に  は  ?」ニコォ

ほか「……」シーン

麦野「あら、遠慮しなくてもいいのに」

土御門(遠慮せざるを得ないにゃー…)

小萌「じゃあこんなところですかねー。麦野ちゃん、お疲れさまでしたー」

麦野「はいはい。それじゃあねー」ガラガラー バタン
920 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:10:33.80 ID:1iQSCxT10
上条「ふう。嵐のように去っていったな…」

土御門「いや、物理的に荒らしていったにゃー」

青ピ「せやなー」

浜面「おっ、さすがの耐久力」

青ピ「ご褒美やからなぁー!」

浜面「オマエ、やっぱスゲェよ…」

小萌「はいはーい、そこの野郎共ー!まだまだ授業は続くので静かにしやがれなのですよー」

4人「「「「はーい」」」」

小萌「では次の方、入ってきてくださーい!」

食蜂「はい」ガラガラ

青ピ「おっほー!そういえば次は第5位やったなー!!」

食蜂「ですわね。順番に紹介しているようですし」

上条「だよなー」

小萌「それでは、能力の紹介に移りますねー」

食蜂「宜しくお願いしますわ」ペコッ

小萌「はい。皆さんも知っているでしょうが、能力は通り名の通り『心理掌握』なのですよー。学園都市最高の精神系能力ですねー」

上条「学園都市最強か…。本当にすごいんだな!」

食蜂「そ、そんなに褒められると照れてしまいますわ…」///

上条「?」

小萌「具体的に言いますと、記憶の読心・人格の洗脳・念話・想いの消去・意志の増幅・思考の再現・感情の移植などなど、精神に関する事ならなんでもできますよー」

食蜂「ええ。人によっては十徳ナイフのような能力と称されていますわね」
921 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:11:34.69 ID:1iQSCxT10
小萌「えーと、諸事情により説明はこんなところですー。質問はありませんかー?」

食蜂「諸事情…ですか」ズーン

青ピ「はいはーい!」ビシッ

小萌「ハイ青髪ちゃん。どんな質問ですかー?」

青ピ「その能力って、本気を出せばどれくらいのことが出来るんです?」

小萌「うーん、どうなんですかねー?」

食蜂「そうですわね…。おそらくやろうと思えばこの場にいるほとんどの人を洗脳できますわ。やりませんけれど」

ほか「「「」」」

食蜂「そのまま全員を支配下に置き、おまけに洗脳を解除した際に記憶を操作しイザコザを無かった事にすることも可能ですわね」

浜面「す、すげぇ改竄力…!」

食蜂「また、対象に行動を強制させて、かつその記憶を残さないような芸当もやろうと思えばできますわよ」

吹寄「そ、それを防ぐ方法は…?」

食蜂「基本的にはありませんわ。ただ、リモコンを使用する方法では美琴には通用しないみたいですが」

上条「へぇー。確かにアイツだったら電磁バリアくらい張れそうだもんな」

食蜂「…ということは、他の方法でなら通用する可能性があるとも言えるのですが」

上条「? あ、ああ。確かにな」

小萌「解答としてこんなところでしょうねー。さて、他に質問はありませんかー?」

生徒たち「「「大丈夫でーす」」」

小萌「ならよし!ではお疲れさまでしたー」

食蜂「ええ。皆さん、まだ授業は続きますので頑張ってくださいね♪」

男ども「「「押忍っ!」」」

食蜂「ふふっ。それでは」ガラガラー パタン
922 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:12:41.57 ID:1iQSCxT10
浜面「いやー、さすがにレベル5ともなるとスゲー人ばかりだな」

上条「でも、お前ってあの麦野さんを3回も倒したんだろ?そっちの方がスゲーと思うぞ」

土御門「レベル5のトップと世界最大の原石を倒した男のセリフじゃないにゃー」

小萌「さて、順番で言えば次は第6位なのですがー。今回は実習生ではないようですのでカットしますよー」

青ピ「な、なんでやねーん!!?」ガーン

上条「こればっかりはどうしようもないからなー」

小萌「それでは、最後にこの人に登場してもらいましょう!」バッ

削板「はっはっは!ついにオレの出番だぜっ!!」ババーン

小萌「第7位の超能力者、削板ちゃんなのですっ!!」

削板「ちゃ、ちゃん付けは根性が無いな」

小萌「では早速能力の説明といきたいのですが…」

上条「あれ?歯切れが悪いですね先生」

削板「む?一体どうしたというのだ!!?」

小萌「いやー、削板ちゃんの能力は未だに解明されていませんのでー。実際に説明するのは不可能なのですよー」

削板「な、なんだとっ!!!?」ガガーン

小萌「とりあえず分かるところだけ説明しますとー。世界最大の『原石』であると言われていましてー。ひどく繊細かつ複雑でしてー。
    それ故に研究者が手を出すこともできなかったという話なのですよー」

浜面「繊細…?」

上条「複雑…?」

削板「なぜか馬鹿にされている気がする」

小萌「というか、どういう原理で何が起こっているか全然わかっていないので、そもそも超能力者に分類していいのかさえ本来は不明なのですよー」

削板「嘘だろっ!!?」ガガガーン

土御門(『原石』ってことは要するに純粋に生まれつき才能があるってことだし、おそらく超能力に含まれるとは思うがな)
923 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:13:29.24 ID:1iQSCxT10
小萌「ともあれ、こういう場合は本人に直接語ってもらうのが一番なのですが…」

削板「はっはっはーっ!自分でもよく分からんから無理だなぁ!!」

上条「威張るなよ!」

土御門「カミやんも他人のこと言えないけどにゃー」

小萌「まぁ、もしかすると参考になるかもしれないので、質問ある人は挙手してくださーい」

姫神「はい」

小萌「あらら、珍しいですねー。ハイ姫神ちゃん、どうぞ!」

削板「何でも質問してくれっ!!!」ドンッ

上条「答えられないのによくあんなことが言えるなー」

土御門「馬鹿だからにゃー」

削板「ふっ、根性さえあれば問題無い!!さぁ質問をしてくれっ!」

姫神「必殺技」

削板「む?」

姫神「一発逆転で。最終奥義で。超絶個性の。必殺技はありますか?」

削板「うむ、それなら『念動砲弾』こと『すごいパーンチ』がピッタリだろう!!」

姫神「アタッククラッシュ。単純ながらも。カッコいい名前。素敵な技」

削板「そうだろう!これは身体の前にあえて不安定な念動力の壁を作り、それを殴ることで壊して遠距離まで衝撃を飛ばす技―――」

小萌「――と、信じて疑わなかった削板ちゃんでしたが、たまたまそこにいた原谷ちゃんに即論破された無理矢理な論理でしたねー」

削板「ぐはぁっ!!?」ゴフッ
924 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:14:13.83 ID:1iQSCxT10
削板「」ズーン

小萌「ほ、他に質問はありませんかー?」

浜面「それじゃ、はい」スッ

小萌「ハイ、では浜面ちゃん!」

浜面「(ちゃん付けには慣れないなぁ)えと、んじゃあ削板先生のスゲー技の数々を紹介してくれよ!」

削板「…むっ?そうか、そんなにオレの根性のある技のことを知りたいか」

浜面「えっ。はっ、はい…」

削板「ならば紹介しよう、このオレ、ナンバーセブン削板軍覇の根性溢れる所業を!!」

浜面(うわぁ、変なスイッチ押しちゃったかなぁ…)

削板「まずは、オレの必殺技『念動砲弾』!オレの中で煮えたぎる根性によって衝撃を遠距離にまでぶっ飛ばすっ!!!」グッ

浜面「な、なんか格好いい…!」

削板「さらに、防御技としては『磁力戦線』こと『すごいガード』!念動力によって地球の磁力線を自らの手に集中させ、その誘電磁力の反発で電流を跳ね返す!!」バッ

小萌「いやだから、そんなの不可能なのですよー」

削板「さらに、『超すごいガード』!赤青黄色のカラフルな爆発を背負いながら落雷攻撃を迎え撃つ!!」ガバッ

上条「俺の『幻想殺し』よりも無茶苦茶だな…」

土御門「馬鹿だからにゃー」

削板「馬鹿は関係ない!!これはオレの根性があるからこそなせる技なのだ!!!」ババーン

青ピ「今自分で馬鹿って認めたで」
925 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:15:49.85 ID:1iQSCxT10
削板「そしてオレの砲声は、あまりの根性で波動を生み出す!!」ゴゴゴゴゴ

上条「あー、アレは怖かったな」

削板「また、オレの根性溢れる肉体からは爆発さえ起こる!!」ドカーン

土御門「もう本当に理屈とか関係なしだにゃー」

削板「そう、オレのこの鋼の肉体は、心臓だろうがどこだろうが、根性で理不尽な攻撃に耐え抜くことが出来る!!痛いがな!」バーン

吹寄「根性って…」

削板「なおかつ、前方に立つ相手のもとへ踏み込み・顔を掴み・叩き付ける、その一連の動作を音速の二倍の速度で行える!!」シュバーン

上条「音速の2倍ってことは…えっと音速って時速の何倍だっけ??」

浜面「上条。多分オマエじゃ一生かかっても解けねえよ」

削板「時には落下してくるコンテナを、両手を掲げて空中で火山のように吹き飛ばす!!」バゴーン

姫神「今まで言ってきた必殺技のどれかを。私にください」

削板「しかも、あの御坂美琴が放った『超電磁砲』のメダルを歯で受け止めることも可能なのだ!!!」ドドーン

生徒たち「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!」」」

削板「ハハハッ!どうだ、参ったかぁ!!」

青ピ「いや、なんでやねん」

小萌「まぁでも、能力者特有のAIM拡散力場がまともに観測できない困ったちゃんなんですけどね♪」

削板「」

小萌「では今日の授業はここまででーす。皆さん、今聞いたことを次の授業に生かしましょうねー」

青ピ「あのー、小萌センセ?」スッ

小萌「何ですかー?」

青ピ「結標先生は?」

小萌「えっ」

青ピ「えっ」

結標「えっ」ガラガラ

<キーンコーンカーンコーン



結標「………ぐすっ」
926 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/04(日) 12:17:18.39 ID:1iQSCxT10
今回は以上です。次回、ようやく部下ちゃんが部下卒業します。
ではまたノシ
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 12:26:36.59 ID:bp88D2aSO


やっぱり軍覇って無茶苦茶な能力だな
そこが好きなんだけど
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(九州) [sage]:2011/12/04(日) 13:18:42.97 ID:dsIJUfRAO


部下ちゃんにもとうとう名前が……!?
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 14:53:17.20 ID:0E5tz9lVo
乙ー
あわきん慰めてやるからこっち来なさい
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海) [sage]:2011/12/06(火) 00:44:49.49 ID:565ibSfAO
っていうか
部外者枠に常盤台の寮監入れたら最強じゃない?
931 : ◆sk/InHcLP. :2011/12/06(火) 02:32:55.76 ID:peLfF0d60
こんばんは。今から置いていきます。

>>928 本当にお待たせしました。

>>930 ………ハッ!?


では投下。
932 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:34:14.02 ID:peLfF0d60
〜休憩時間〜

上条「はぁ、次はもっと鬱だ…」

浜面「能力実習だっけ?そんなの俺が一番向いてねえじゃねえかよ…」

土御門「にゃー。レベル0にとっては地獄のような時間だぜい」

姫神「みーとぅー」

吹寄「さて、気合入れていかなきゃね……って上条!貴様、またそんな腑抜けた表情をして!!」

上条「ひぃっ、吹寄サン!?だって仕方ないじゃない、上条さんは伸びるセンスがゼロなのだから!」

吹寄「そうやって嫌な現実から逃げようとするな!その腐った根性、叩き直してやるわ!!」ガシッ

上条「ぬおっ、裸絞!?それだと落ちるだけで鍛えられないのでは!!?」

吹寄「やかしましい!」ブニュー

上条「っていうか吹寄さん、背中!背中に何かとてつもなく柔らかい物体が押し付けられているのですが!?」

吹寄「柔らかいモノって……か、上条のヘンタイ!!」///

青ピ「せやせや!なんて羨ましいんや!!」

浜面「ちょっとややこしくなるから黙ってろよオマエ」

上条「いや、つーかこれを押し付けているのは貴女であって実際のところHENTAIなのは貴女様なのでは!?」

吹寄「ううう、うるさーいっ!!」ガシッ

上条「んなっ!!?」

土御門「ふ、吹寄がカミやんの腰を掴んだぜよ!」

浜面「まさか、この構えはプロレス!?」

吹寄「ふんぬっ!!」グイッ

上条「ぬわあっ!?」フワァ

ほか「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!」」」
933 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:35:35.61 ID:peLfF0d60
吹寄「はぁっ!」

上条「あでえっ!?」ガシャーン

土御門「決まった!ジャーマン・スープレックス!!」

浜面「スープレックスは投げるのではなく落とす!これはダメージ大きいぞ!」

青ピ「ショーとしてでなく攻撃性を追及した技やな!」

上条「って、解説してないで少しはコッチの心配もしやがれ!」

吹寄「ゼイゼイ…」

上条「てか吹寄。教室でプロレス技は危ねえだろ!」

吹寄「うるさい変態!」

上条「ったくよぉ、痛っ…」サスサス

姫神「上条くん。大丈夫?」

上条「お、おう。サンキュー姫神。っつっても、もうこういうのは慣れっこだけな。ハハハハ!」

姫神「慣れっこというのも。困ったものだけれど」

上条「あっ、はははは…」

吹寄「ふ、ふんっ。先に着替えるわ。姫神さん、行きましょう」スタスタ

姫神「あっ。うん」トコトコ

上条「っておい、吹寄!…ったく、少しはフォローしろよなぁ」

青ピ「けっ。やっぱカミやんはカミやんか」

浜面「いつもこうなのかよ。オマエらも大変だなぁ」

土御門「もはやツッコミを入れる気力すら湧かないにゃー」

上条「?」
934 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:36:25.58 ID:peLfF0d60
〜6時間目〜

ーーーグラウンドーーーーーーーーーーーー
黄泉川「おーし。最後は能力実習の時間じゃんよー!」

垣根「テメェら、気合入れてけよー!」

上条「なんか、垣根先生が物凄く自然な感じでいるのだが」

土御門「気にしたら負けぜよ」

浜面「ホントにコイツあの垣根帝督か?昔会ったときとは随分印象が違うな」

垣根「昔は昔、今は今なんだよ。いつまでも引き摺ってはおけねえからな」

浜面「はぁ…」

黄泉川「えーっとだなー。まず、昼にもあった通り、金曜日から能力使用を前提としたクラスマッチがある訳だけど」

青ピ「金曜は遠いなぁ…」

吹寄「それは言わない約束よ」

黄泉川「とまぁ、別に能力が優れてるからって絶対に競技に勝てるってモンでもないじゃん。でも、能力を上手く活用すれば試合を有利に運ぶことが出来るのも事実じゃんよ」

浜面「っつってもなぁ…」

黄泉川「で、今からやるのは能力を上昇させるっていう今までの方法でなくて、今ある能力をどれだけ上手に使いこなせるかという観点から鍛える方法じゃん」

垣根「クラスマッチまで時間も無いしな。レベルアップよりも能力を応用する手立てを考えねえといけないぜ」

上条「まぁ、その通りではあるんだけどさ…」

土御門「にゃー…」

黄泉川「そういう訳じゃん。今から皆にはじゃんじゃん能力を使ってもらうじゃん」

垣根「自分でどうやったら有効に能力を活用できるか考えながらやれよ。そのうえで俺たちが能力の応用についてのアドバイスをする」

青ピ「てか垣根センセ。それって敵に塩を送ることになってません?」

垣根「あっ、言われてみればそうだ」
935 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:37:40.00 ID:peLfF0d60
浜面「まぁ問題は無いだろ。何せレベル5だ。俺ら程度じゃ障害にもなりゃしねえさ」

垣根「それもそうか。ほんじゃ、遠慮なく教えるし俺も能力を使わせてもらうぞ」

黄泉川「垣根だったら敵に対しても平等に接してくれるじゃん。だから、しっかりアドバイスを聞いて役立てるじゃんよー」

生徒たち「「「はーい」」」

黄泉川「さて、早速練習方法なんだけど…。うしっ、おい上条!」

上条「は、はいっ?」

黄泉川「それに土御門!」

土御門「にゃー?」

黄泉川「ちょっと前に出てくるじゃん」

上条「えっ、何?」スタスタ

土御門「晒し者だぜい」スタスタ

黄泉川「さて、なぜこの2人に来たもらったかというとだなぁ…」

上条「なーんかすごく不幸な予感…」

土御門「ってカミやん!オレを巻き込まないでほしいにゃー!」

黄泉川「始めにこの2人の能力を紹介しておくか。まずは土御門。コイツはレベル0だけど『肉体再生』の能力者じゃん」

土御門「とはいえ、実際大したことないチカラなんだけどな」

黄泉川「そう、あまり大したことないじゃんよ。せいぜい長時間かけて瀕死の重傷から復帰する程度しかな」

土御門「……まさか」タラァ

黄泉川「そして上条。コイツもレベル0判定だけど、なんかよく分からんチカラで能力を掻き消せるじゃん」

上条「あの、だから『幻想殺し』だって」

黄泉川「さてここで問題です。コイツらを上手に利用して、能力を鍛える方法はなーんだ?」

上条「……っておい。これってもしかしなくても」

土御門「にゃー。逃げ支度をするぜよ」

ほか「「「……」」」ゴゴゴゴゴ

黄泉川「おーし。皆、やっちまえー!!」

ほか「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーっ!!」」」ダダダダダ

上土「「ぎゃーっ!!?」」
936 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:38:45.55 ID:peLfF0d60
上条「どーしてこーなるのォォォォォォォォォォォォォ!!?」ダダダダダ

土御門「カミやん、恨むぜい!!」ダダダダダ

上条「これは俺のせいじゃねえぞ!?」

土御門「だってカミやんはまだマシだろっ!攻撃が来たって…」

男1「うおらっ!」ヒューン

上条「おおっ!?」パキーン

土御門「…こうやって防げるんだからな。それに引き替えオレは、ボロボロになるしかないもんね!」

上条「じゃあボロボロになっちまえ!…っては言えないからなぁ」

土御門「とりあえず逃げるしかないにゃー」

上条「命懸けの鬼ごっこだなコレ…」

<ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!?

上条「な、なんだ!?」

土御門「…って浜面ぁ!?」

浜面「何で俺までェェェェェェェ!?」

上条「そりゃあ、まぁ…」

土御門「浜面だからにゃー」

浜面「理不尽だぁ!!」

吹寄「おらおらァァァあああああああああああああああああああああああああーっ!!」ドドドドド

上条「吹寄サン怖いっ!!?」

浜面「俺はただの無能力者だってのにィィィィィィィ!!」





姫神「…………皆。楽しそう」
937 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:41:47.43 ID:peLfF0d60
垣根「おーっす。えと、吹寄だっけ?」ピュー

吹寄「あっ、先生」ピトッ

垣根「お前の能力って適用範囲は自分だけか?」

吹寄「ええ、レベル的に他への応用はまだ…」

垣根「そうか。となると、遠距離系の能力への対応を考えなきゃいけないな」

吹寄「そうなりますね…」

垣根「物理的防御ならある程度可能だが、感覚的には厳しいところだな」

吹寄「はい。我慢すれば大丈夫ですが、それにも限度がありますし」

垣根「となると、回避についても考える必要があるな…。よし、今から能力者がチカラを使うときの予備動作をいくつか挙げてくから、頭に入れとけ」

吹寄「は、はいっ!ありがとうございます!!」

黄泉川「おお、やっぱり君に頼んで正解だったじゃん!」

垣根「いやぁ」テレテレ

黄泉川「君以外には削板しか空いてなくてさ。助かったじゃんよー」

垣根「アイツは能力は超一流だが能力者を教えるのは三流以下だしなぁ」

黄泉川「あの子は論理派じゃなくて感覚派だからなー」

垣根「……にしても黄泉川さん。改めてなんだが、済まなかった」ペコッ

黄泉川「言ったろ。もう気にしては無いじゃん。当時の一方通行を止められなかった私にも責任はあるし」

垣根「そんなこと、アンタが気にする必要は…」

黄泉川「あるんだよ。子供の不始末は保護者の責任じゃんよ。君たちの関係はどうあれ、止められなかったことは事実じゃん」

垣根「……ハッ。やっぱりアンタは甘いな」

黄泉川「そう思われても結構。ま、普段は割と厳しい方なんだけど」

垣根「ふん、そうかよ」

黄泉川「それに…」ジー

垣根「あ?」

黄泉川「しっかり更正したじゃん、お前ら2人とも♪」

垣根「………けっ」




上条「何を和んでるんだあの連中ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」

土御門「さっさとコレを止めてくれぇぇい!」

浜面「だから何で俺なのぉぉォォォォォォ!!?」
938 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:43:02.16 ID:peLfF0d60
<キーンコーンカーンコーン

黄泉川「おーし。今日はこんなトコじゃん。身体動かしたヤツは後でちゃんとストレッチしとけよー」

垣根「能力自体はまぁ大したことねえけどよ。今持ってるモンでも上手く応用すりゃ結構モノになると思うぜ。とにかく頑張れや」

上条「……なにを…綺麗に………締めてやがる…!」ゼイゼイ

浜面「無能力者を……舐めんじゃ…ねえ……!」ゼハーゼハー

土御門「ヤベェ、ちょっと能力発動してるぜよ」ダラダラ

黄泉川「それじゃあ、今日はここまで。皆、気をつけて帰るんだぞ。浮かれて事故に遭うなんてのはナシじゃん」

生徒たち「「「ハーイ」」」

黄泉川「うーし、じゃあ解散っ!」

生徒たち「「「お疲れっしたぁー」」」

垣根「さぁーて、俺も帰るかー」コキッコキッ

黄泉川「ところで君、もう助っ人の目星はついてるじゃん?」

垣根「ん、あぁ探りかぁ?」

黄泉川「純粋な興味じゃん。ていうか、それなら一気に名前も出させようとするはずだし」

垣根「まっ、それもそうか。一応目ぼしいのが何人かいるぜ。コネは結構あるしな」

黄泉川「そっかー。ウチのはそういうのが無さそうだから困ってるじゃん」

垣根「ありゃコミュ障だからなー」

黄泉川「助っ人探しよりもそっちの方が困ったもんだけどな。まぁ、多分自力で何とかするだろ」

垣根「どうだかなぁ…」
939 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:43:42.10 ID:peLfF0d60
〜放課後〜

上条「さて、帰るかー」

浜面「あぁ、まだダルいぜ…」

土御門「オ、オレは保健室に寄ってこうかにゃー」

浜面「俺もそうするかなぁ」

青ピ「何や君ら。案外丈夫やないのぉ」

浜面「つーかオマエが一番の加害者だろうが…」

青ピ「そりゃあ、リア充はボクの敵やもん」ドドーン

上条「威張るな!」

青ピ「…とはいえ、今日のアレはさすがに大人気なかったわ。よし、今日はつっちーの看病をしたるで!」

土御門「えぇぇぇ…。あの、オレは義妹の看病を受ける予定なので結構ですー」

浜面「俺も滝壺の…」

青ピ「ああもう、ちょっと甘い顔見せたらスグこれや!やっぱりリア充は爆発せい!!」

<ギャーギャーギャー

上条「あー、付き合ってらんね。先に帰っちまうか」スタスタ
940 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:44:32.13 ID:peLfF0d60
上条「にしても、クラスマッチかぁ。何がどうなるのやら…」

食蜂「あら」バッ

上条「おっ」タリ

食蜂「どうも当麻さん。今お帰りですか?」

上条「おう。なんなら途中まで一緒に帰るか?」

食蜂「………とてつもなくありがたく嬉しい言葉ではありますが、今日は都合が合いませんわ」

上条「そっか。まぁ別にいいんだけど」

食蜂「べっ、別に当麻さんのお誘いが迷惑だったとか、そういうのではございませんのですよ!」

上条「分かってるって。それじゃ、また明日な」ニコッ

食蜂「え、ええ。御機嫌よう」

上条「〜♪」

食蜂「……申し訳ございません当麻さん。しかし、これも全て…!」
941 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:45:13.65 ID:peLfF0d60
上条「さて、美琴ももういないみたいだし、さっさと帰るか」

上条「……なんで美琴や操祈がいないとさっさと帰ることになるんだ?」

上条「まぁ、いっか。気にするほどのものじゃねえだろ」スタスタ



ーーーいつもの公園ーーーーーーーーーーーー
上条「〜♪」スタスタ

部下「…」ドキドキ

上条「さぁーて、たまには帰り道でジュースでも買ってみるか。えっとぉ…」

部下「ととと、当麻様?」ヒョコ

上条「お、おわぁっ!!?」ビクッ

部下「も、申し訳ありません。驚かせてしまいましたか?」

上条「あ、ああ。大丈夫なんだけどさ。…ってあれ、なんで?」

部下「? どうかされましたか?」

上条「いや、操祈が今日用事があるみたいなこと言ってたからさ。てっきり君との待ち合わせかと」

部下「いえ、今日は特に待ち合わせはしておりませんし、派閥の会合もございませんわ」

上条「そっかー。じゃあどこ行ったんだかなぁ…」ウーム

部下「…」ムー

上条「…ん?どうかした?」

部下「当麻様」

上条「あっ、ハイ」

部下「わたくしには、当麻様が食蜂様と共に居られないことを不満に思っているように見えます」

上条「そ、そうかぁ?」

部下「ええ、それはもう」

上条「…つーか、なんで機嫌が悪いのでせう?」

部下「知りませんわ」プイッ

上条「??」
942 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:46:25.29 ID:peLfF0d60
部下(まったく当麻様ってば、会って早々に上の空とは…。まぁ、さすがは食蜂様と言ったところですが)

部下(で、でも、わたくしだって頑張ったのです!勇気を振り絞って、当麻様の下校ルートで待ち伏せして…)

部下(それなのに当麻様ったら…。いや、しかしこれは逆に好機かもしれません)

部下(わたくしと当麻様の距離を少しでも縮めるための…!)

上条「な、なぁ。本当にどうしたんだ?」

部下「…」

上条「と、とにかく話をしようぜ。なっ?」

部下「…そうですわね。これはチャンスですわ」

上条「? え、えっとぉ…」

部下「当麻様」

上条「あっ、ハイ」

部下「…あっ、えーとですね。そのぉ、先程は失礼しました」ペコッ

上条「お、おう」

部下「それで、お詫びと言ってはなんですが、今からわたくしとお茶しにいきませんか?」

上条「ん、ああ。構わないぜ」

部下「そ、そうですかっ。でしたら邪魔が入らないうちに参りましょう!」

上条「えっ、いや邪魔なんて入る訳…」

部下「さぁ、参りましょう!」

上条「…おう。じゃあ行くか、……あれ?えっとぉ…?」

部下「あ、ああ。そういえばまだちゃんと自己紹介をしていませんでしたわね」



天音「わたくしは天音深波と申します。改めてよろしくお願いしますわ、当麻様♪」

943 : ◆sk/InHcLP. [sage saga]:2011/12/06(火) 02:56:44.51 ID:peLfF0d60
以上です。初登場から苦節1,532レス…。ようやく部下ちゃんの名前が公開されました! いや、しました!!
その名は『天音深波(あまねみなみ)』。
由来は彼女の能力『伝導音波』からで、“天空から深海まで響き渡る音の波”という意味です。
なお、このスレにおける三大ヒロインの名前を『み〜』で統一することも狙いですね。

……えっ、どこかで聞いたことのある名字だって? 発案時には考慮してなかったぜ!……一応。

っていうかネーミングはどうでしたか? 期待はずれだったらごめんなさい。
ではまたノシ
944 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県) [sage]:2011/12/06(火) 07:24:32.80 ID:BYJxqZqeo
乙です
綺麗な名前だ…
945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/12/06(火) 20:18:20.12 ID:GDcPdZ50o
う〜ぱちゅりー!!>ワ<
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県) [sage]:2011/12/06(火) 20:45:37.60 ID:ehEeVzx7o

たいへんよろしいかと
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/12/07(水) 05:53:12.65 ID:1ilxEe9Q0


948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/07(水) 13:32:18.60 ID:lMQnWgVT0
わかったぞ、一方通行は野原ひろsじゃなくて木原クンを呼ぶんじゃね?
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/12/07(水) 14:52:40.60 ID:IuAjzCk00
>>943
ネーミングセンスかまちーに通じるところがあるな
自分は好きですその氏名
つーか1532レスって数えてたんですかい
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/12/07(水) 16:32:49.27 ID:EXPngorvo
951 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 17:13:49.43 ID:+2q4aigM0

禁書らしいけどDQNじゃないネーミングでよかった
952 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/14(水) 21:52:14.46 ID:MKH7DDEuo
953 : ◆sk/InHcLP. :2011/12/15(木) 00:37:23.75 ID:XhY8ehYg0
こんばんは。お久しぶりです。
まず、ネーミングの件、高評価ありがとうございます。正直自信があったのでほっと一安心です。
今後は部下ちゃん改め『天音深波』ちゃんとして、また彼女のことも宜しくお願いします。

では投下。今回はそんな彼女のお話です。
954 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:38:18.12 ID:XhY8ehYg0

ーーー第7学区 大通りーーーーーーーーーーーー
上条「えっと、天音って呼べばいいのかな」

天音「あら、それでは呼びにくいのでは? わたくし自身、そう思っておりますし」

上条「うーん…。言われてみりゃそうかもな」

天音「そうでしょう!」

上条「じゃあ……深波、ちゃん?」

天音「」ズキューン

上条「お、おい。いきなり倒れちまったけど大丈夫か?……深波ちゃん」

天音「」ズバキューン

上条「深波ちゃーんっ!?」

天音「だだだ、大丈夫ですわ。し、しかし、出来れば呼び捨ての方がよろしいですの。……でないとわたくしの方が持ちませんし」

上条「そ、そうかぁ?」

天音「ええ。ちゃん付けというのも名残惜しいものですが」

上条「? それで、今日はどちらに行かれるのでせうか?」

天音「あっ、はい。それはもちろん、この常盤台生行きつけの喫茶店ですわ! なんとコーヒー1杯たったの2,000円♪」キラキラ

上条「な、なんですとぉーっ!!?」

天音「……というのは流石に冗談でして」

上条「冗談かよ!?」

天音「本日の行き先は、こちらの雰囲気ある喫茶店ですわ」マッタリ

上条「へぇー、確かにそれっぽい感じのトコだな。結構昔からあったのかな?」

天音「いえ、昨日オープンしたそうですわよ」

上条「昨日!?」
955 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:39:14.42 ID:XhY8ehYg0

天音「何でも、若くてイケメンの店主がそこそこの人気を博しているようですが、それ以上に手ごろな値段で楽しめるところが人気だそうで」

上条「なるほど。それで気になって来た訳だな」

天音「ええ。まことに自分勝手ながら、そうさせてもらいました」

上条「気にしなくていいぜ。俺も入ってみたいしな」

天音「そ、それは幸いでしたわ! では早速入店いたしましょう!!」

上条「おうっ。…にしても、随分変わった名前のトコだな」


ーーー喫茶店『エツァルクァリストリ』ーーーーーーーーーーーー
店主「いらっしゃいませ。お二人様でしょうか?」

天音「ええ」

上条(おっ、外人さんだ。褐色ってことは中南米の方か?)

店主「では、空いている席へどうぞ」

上条「へぇー。内装も落ち着いていて良いな。」マッタリ

天音「ですわねー」ホッコリ

店主「ご注文はお決まりでしょうか」スッ

上条「うーん…。どうすっかなぁ」

天音「このお店のおススメとかはありますか?」

店主「当店はメキシコ風喫茶店となっておりますので、そちらの方は特に自信がありますね。例えばこちらなどはいかがでしょうか?」

上条「そうですか。じゃあ俺はそれで」

天音「わたくしはこちらのコーヒー入りで」
956 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:40:10.78 ID:XhY8ehYg0
店主「おつまみにチュロスなどいかがですか? お客様たちは初めての来店ので、サービスしますよ」

上条「無料ってことでせうか!?」

天音「良いですわね。ではそちらもお願いします」

店主「かしこまりました。チョコラーテ1つ、チョコラーテのアレンジ1つ、チュロスですね。では少々お待ちください」

店主「チョコラーテ2つでーす!」

<シーン…

店主「チュロスもセットになりまーす!」

<シーン…

上条「あの、他の店員さんは…?」

店主「いませんよ。自分一人ですが、それがどうしました?」ニッコリ

天音「いえ、ではなぜ他の店員さんを呼ぶような真似を…?」

店主「雰囲気です」ニッコリ

上条(大丈夫かなぁ…)
957 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:40:57.46 ID:XhY8ehYg0

店主「それでは、少々お待ちくださいね」

天音「ええ。噂のお味、確かめさせてもらいますわ」ニコッ

店主「おやおや。では期待に沿えられるように努めるとしますか」スタスタ

上条「ハハッ。店主さんにプレッシャーをかけてやるなよ」

天音「あら?わたくしとしては褒め言葉のつもりだったのですが」

上条「さいですか。……にしてもあの人、どっかで見たことあるような…?」

天音「知り合いの方ですか?」

上条「いや、そういう訳じゃないんだけど…。昔会ったことがあるような気がするんだよなー、あの店主と」

店主「〜♪」グツグツ

天音「そうなのですか。まぁ、似た人のことかもしれませんよ?」

上条「だよなー」

店主「〜♪」コネコネ

天音「ふぅー。それにしても…」

上条「ああ。それにしてもな…」

店主「〜♪」バチバチ


天上「「暇ですね…」」
958 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:42:28.91 ID:XhY8ehYg0

店主「〜♪」グツグツ

天音「この時間って結構暇ですのよね…」

上条「確かになー」<カランカラーン

店主「いらっしゃいませー」グルグル

天音「ふむぅ…。では、少し遊んでみましょうか」

上条「遊び?」

天音「普段こういうことはしないのですが…」ブルルル

上条「ああ、『伝導音波』だったっけ」

天音「これを上手く集約・調整していくと、この机の真ん中にある置き物を…」ピョーン

上条「おおっ、跳ねた!」

天音「ふふふっ。どうです、わたくしの能力も少しは面白いでしょう?」ピョンピョンピョーン

上条「へぇー!面白いなぁ!」

天音「それは幸いですわ♪」ピョンピョンピョーン

上条「でも、一旦ストップな。迷惑かかるといけないし」ギュッ パキーン

天音「!!?」/////

上条「これでよしっと」ギューッ

天音「あわわわわわわわわわわわわわ……」////

上条「よーし、もう大丈夫だな。それじゃあ離すぞー」

天音「えっ…」

上条「ん、どうかしたか?」

天音「ああああ、あの、わたくしは、わたくしは…」

上条「ん?」

天音「その、わたくし、手を離されるとまた悪戯をしてしまいまそうで、えっとぉ…」///
959 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:43:54.65 ID:XhY8ehYg0

上条(な、何なんだこの感じは!? よく分からんが物凄く緊張するんですけどぉ!)

天音「…」ドキドキ

上条「…」ドキドキ

一方「…」ジー

上条「ちょっと待って」

天音「あ、あれ? 確かこの方は…」

一方「どォも。お二人さンもお熱いよォで何よりですねェ」

上条「一方通行じゃねえか! なんでここに!?」

一方「コーヒーの香りに誘われたンですゥ」

上条「そ、そうか…。そうだ、だったら相席しねえか? まだ席は余ってるし」

一方「ハァ?」

天音「」ギューッ

上条「イタタタタタッ!! な、何するんですかーっ!!?」

天音「まったく…」プンプン

一方「ハッ。ありがたい話だけどよォ、今回はお断りさせてもらうわ」

天音「!」

上条「えっ、どうしてだよ?」

一方「そりゃ、こンなにラブラブなお二人の邪魔をする訳にゃいかねェからな」ニヤニヤ

上条「は、はぁ!?」

天音「ら、らぶらぶ……」プシューッ

一方「にしても意外だなァ。てっきり俺は超電磁砲か心理掌握のどっちかだと思ったンだけどよ。まさかの三人目ときたか」

店主「いえいえ、そんな訳ありませんよ」ヌッ

一方「あ?」クルッ
960 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:45:33.76 ID:XhY8ehYg0

店主「お待たせしました。チョコラーテ2つにチュロスになります。あっ、こちらがアレンジですね」ゴトッ

上条「おっ、来た来た」

天音「ご苦労様です」

店主「いえいえ。ではごゆっくりと。そちらのお客様はいかがなさいます?」

一方「…」ジー

店主「お客様?」

一方「…カフェ・メヒカーノ」

店主「かしこまりました。では少々お待ちくださ」

一方「いや、オマエがちょっと待って。つーかこっち来い」ズカズカ

店主「は、はぁ…」スタスタ

上条「どうしたんだ?」

天音「さあ。何はともあれ、冷めないうちに頂きましょうか」

上条「おっ、そうだな。それじゃ」

上天「「いただきまーす♪」」



一方「……で?」

店主「何がです?」

一方「とぼけンじゃねェぞクソ野郎が。オマエ、顔や体格こそ違ェが…」

店主「あははっ、バレてしまいましたか。まぁ一つだけ言っておきますと、こっちが本物で普段が偽物なんですけどね」

一方「ンなこたァどォでもいいンだよ。問題は何でテメェがカフェなンかやってやがるかってことだァ!」

店主「あれ、不味いでしょうか? 確かに無許可でやってはいますが…」

一方「それも駄目だが、それ以上にオマエの方が信用できねェンだよ」
961 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:46:51.03 ID:XhY8ehYg0

店主「失礼な。これでも地元料理の腕は学園都市でも随一と自負していますが」

一方「そりゃ、オマエと同郷なンざ死ンでもお断りだしな」

店主「これは手厳しい。しかし、『昔』に比べれば、何とまぁ安全で合法的なではありませんか」

一方「そうかもな……じゃねェよ馬鹿。まず合法的じゃねェし」

店主「まあまあ。では自分は仕事に戻りますね」

一方「不味いコーヒー淹れやがったらオマエの身体の中に流れてる熱い液体を逆流させるからな」

店主「肝に銘じておきましょう」スタスタ

一方「…さて、何はともあれ俺もそろそろ座るかァ」

一方「」スタスタ

一方「」ストン

天音「いや何故こちらに座りますの?」

一方「いいじゃねェか。別に付き合ってる訳じゃねェンだろ、オマエら」

上条「ん、まぁそりゃな」

天音「…」ムー

一方「ケケッ、やっぱり罪な野郎だぜ」

上条「は?」ズズー

店主「お待たせしました。カフェ・メヒカーノになります」ゴトッ

一方「ン? おォ、きたか」

上条「おっ、さすがのブラックか」

一方「まァな。っつっても、いつもは缶コーヒーだけどな」

天音「第一位様はブラック派なのですか…」

一方「ま、ともかく話は飲みながらでイイだろ」

上条「だな」

天音「では、チュロスと一緒に頂きましょうか」

店主「そうですね」ストン

一方「いや、何普通に座ってンのオマエ? マスターなンだろ」ズズー
962 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:47:29.26 ID:XhY8ehYg0

店主「いいではありませんか。ほら、今日は平日なので貴方がたのようなひm……学校終わりの生徒くらいしか来ないのですよ」

一方「今オマエ暇人って言いそうになったろ。絶対そうだろ」

店主「いいえ、そんなことはありませんよ。貴方も随分と忙しいようではありませんか。教育実習(笑)で」

一方「うぜェわ。コイツマジうざいンですけどォ」

上条「あれ、知り合いなのか?」ズズー

一方「最悪なことになァ」

店主「おやおや」ニコッ

一方「ったく…」ズズー

天音「」ズズー

店主「皆さん、お味の方はいかがでしょうか?」

天音「なかなかよろしいかと。こう……カカオ本来の素朴な味わいがあると言いますか」

上条「確かに。あと、シナモンの風味があるし、意外とスパイシーだったりな」

店主「お褒めに預かり光栄です」

上条「それに、何かもこもこ泡が立ってて面白いよな」

店主「これはモリニージョというチョコラテ用の撹拌棒を使ってぐるぐる混ぜたので、こうなるのですよ。伝統的な作り方ですけどね」

天音「へぇ。やはりお詳しいのですね」

店主「ええ一応は。とはいえ、これらのほとんどは地元で普通に作られていたモノなのですが」

上条「ふーん」

店主「さて、そちらのお客様はどうですか?」

一方「ン? ああ、俺か。……ふン、悪くねェ」

店主「おやおや。さすがは学園都市第一位のツンデレ(笑)。素直ではありませんね」

一方「オマエちょっとイイ加減にしろよ」

天音(なぜこのマスターは先程から第一位様に対して喧嘩口調なのでしょう…?)
963 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:48:20.45 ID:XhY8ehYg0
店主「それにしても、カフェ・メヒカーノは普通、黒糖を齧りながら飲むものなのですが…」

一方「ハッ。必要ねェよ、ンなモン」ズズー

店主「やはりそうでしたか。出さなくて正解でしたね」

上条「いやー、何かカッコいいなぁ。こう、ブラックを飲む男ってのがさ」

天音「男の方ってそういうものなのでしょうか? 当麻様はそんなことが必要ないくらいだと思いますが」

一店「「様?」」

天音「い、いいではありませんかっ!」//

上条「?」

一方「それにしてもクラスマッチかァ……ったく、アレイスターの奴は何を考えてやがるンだァ?」

上条「無能力者の上条さんとしては補助金が増えるのが嬉しいのですがね」

一方「もォ優勝した気なンですかァ?」

上条「まっ、やっぱり目指すは優勝だろ!」

天音「…あのぉ、一体何の話なのですか?」

店主「そうですね。自分も気になります」

上条「ん? ああ、実は金曜日にウチの学校でクラスマッチがあるんだよ」

一方「ンで、何故かは知らねェがアレイスターの野郎が全面支援するカタチになってよォ。優勝したクラスにはもれなく豪華旅行“ペア”チケットをプレゼントってなァ」

天音「豪華旅行“ペア”チケットですって…?」

店主「ほう。聞き捨てなりませんね」

天音「とはいえ、わたくしたちでは手の出しようがありません…」

上条「いや、そうでもないぞ」

天音「はい?」

一方「今回は実習生もクラスから参加するからなァ。戦力の均等化を図るために、各クラス3つまで『外部枠』が使えるンだぜ」

上条「要するに助っ人を3人呼べるってことだな。もちろん、その助っ人たちも競技に参加する訳だから、優勝すればチケットが貰えるってさ」

天主「「!」」
964 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:50:19.43 ID:XhY8ehYg0

天音(こ、これはもしやビックチャンスでは!? 当麻様と共闘して勝利し、なおかつ当麻様と一緒にりょ、旅行へ…!)

店主(ふっ、かつての自分ならば優勝して御坂さんと旅行へ…などとほざいていたでしょう。しかし、今は違う選択肢がありますよ…!)

上条「お前のトコはどうするんだ? 外部枠使うのか?」

一方「まァ、そォなるンじゃねェか? そもそも、ウチの連中なンざどいつもこいつも勉強勉強でクラスマッチに対する意識が低すぎるからな。ハッパをかけてやらねェと」

上条「はははっ。一組は大変だなぁ」

一方「多分一番の問題クラスはオマエらのトコだと思うがなァ。で、そォいうオマエらは使うのか、外部枠」

上条「いや、上条さんのところは使わないぞ」

天音「」ガーン

一方「へェ。超電磁砲も思い切ったことをするモンだなァ。……超電磁砲といえば、例のチケットは転売・贈呈は全面的に禁止だそォだ」チラッ

店主「」ガーン

上条「しかし、そうなると大変そうだな。学園都市中からトンデモナイ能力者が集まってくるだろうし」

一方「ハッ。今あの学校にはレベル5が6人、それに加えてオマエまでいるンだぜ。既にオールスターだろォが」

上条「言われてみりゃそうだけど、そんな化物集団に上条さんを入れないでください!」

一方「オマエ、学園都市最強の俺に勝っといてその物言いはねェだろォが…」


天音(確かに、改めて考えてみれば恐ろしい面子と戦うことになるのですね)

店主(まともに立ち向かったら命がいくつあっても足りません)

天音(しかも、わたくしたちにメリットがあるかどうかは不明ですし)

店主(さて、どうしたものでしょう…?)


上条「そういや土御門が言ってたな。『誘われれば旅行に行ける』って」

一方「そりゃそォだろ。ペアチケットなンだし、元々参加しねェ連中への配慮もあるンじゃねェの」

天主「「それだ!!」」ガターン

上条「うおっ!?」

一方「何なンですかァ?」
965 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 00:51:29.97 ID:XhY8ehYg0

天音(そうなると懸案事項はただひとつ)ジー

店主(誰と組むか…)チラッ

一方「………あァ?」ギロッ

天音(…やめておきましょう)

店主(止した方が賢明ですね)

天音(しかし、やはりなるべく強者と組むべきでしょうね…)チラッ

店主(とりあえず、強い方とつながりを持った方が…)チラッ

天音「…」←常盤台中学生徒

店主「…」←第一位に喧嘩売るくらいの実力の持ち主(?)

天音「……組みます?」

店主「是非」

天音「わたくし、天音深波と申します。実は学園都市第五位・心理掌握様の第一の部下なのですが、諸事情によりそれは不可能ですので、他の手を考えねばなりません」

店主「ではレベル5とはいかなくても、学園都市最強の空間移動系能力者ならばどうでしょう? おそらくあの中でもトップレベルの汎用性かと」

天音「……交渉成立、ですわね」ニコッ

店主「ええ。どうぞ宜しくお願いしますね」ニッコリ

上一「「?」」

店主「ではお手数ですが、連絡先を…」

天音「ええもちろん。……ハッ、少々お待ちを」タッタッタッ

店主「? どうぞ」


上条「ふいー」ズズー

天音「と、当麻様!」

上条「げふっ!? な、なんでせう?」

天音「あ、あの、れれれれ連絡先の交換を…!」

上条「ん? ああ、別にいいぞ。ほいっ」サッ

天音「あ、ありがとうございます!」ニッコリ


一方「あーあ、暑い暑い。おいマスター、ここの冷房効いてねェンじゃねェの?」パタパタ

店主「おやおや。青春とは良いものですね」ニコニコ
966 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 01:05:29.33 ID:XhY8ehYg0

〜しばらくして〜

店主「……はい。これでオッケーですね」ピロピロ

天音「そうですわね。では、連絡が来次第こちらにもお願いしますわ」

店主「ええ」

天音「…さてそろそろ行きましょうか、当麻様」

上条「ん? お、おう」

天音「マスター、会計お願いします」

店主「はい。お二人で………はい、ちょうど頂きます。ありがとうございました」

上条「ごちそうさまでしたー」

天音「機会があればまた伺いますわ」

店主「ええ。またいらしてください」ニコッ

上条「んじゃ、俺らも帰るか」

天音「ええ。…あの、本日はお付き合いいただき、本当にありがとうございましたの」ペコリ

上条「いいっていいって。結構楽しかったしな。それじゃ、帰り気をつけてな」

天音「…はい。また会いましょうね、当麻様♪」

上条「おうっ」


一方「…ところでよォ」

店主「何でしょう?」

一方「さっきからオマエが飲んでたヤツって何だ? 黒くて冷たそォなヤツだったからアイスコーヒーかァ?」

店主「コーヒーでしょうか? いいえ、それはコカ・コーラです」キリッ

一方「コークプリーズ!? 何なンだよオマエ、さっき伝統がどォとか言ってたくせに自分はコーラかよ!?」

店主「ふふふ。甘いですね一方通行さん。これにはかなり深い訳があるのですよ。実はですね…」

一方「実は…?」

店主「メキシコ産のコーラって、美味いらしいですよ?」

一方「知るかァァァァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーっ!!」
967 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/15(木) 01:11:29.65 ID:XhY8ehYg0
今回は以上です。ぶっちゃけ>>1はお洒落な喫茶店に入った経験がありませんので、雰囲気はテキトーです。
ちなみにメキシコのコーラは何か作り方が昔ながらで通の間では結構な人気なんだとか。機会があれば飲んでみたいものです。
まぁ、>>1はどちらかといえばペプシ派(ただしオリジナルとツイストに限る)ですけど。

あと少し気が早いですが、次回分から始まる例のオマケが終わり次第、次スレに移行していく予定です。
それくらいの余裕を作ってもらえればと思います。たぶん大丈夫だろうけどね!

ではまたノシ
968 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 01:19:43.87 ID:+GfsEKQWo
昔は透明なコーラってのがあってだな…
969 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 02:24:33.48 ID:ozl5Z9Oto
そういえば緑色のコーラがあったな
970 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 02:29:27.71 ID:dh+CZbv8o


>>969
しずおか謹製 茶コーラの事か?
971 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 03:22:31.53 ID:dzrd2Vw+0
>>970
何それ知らない
972 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 11:30:53.14 ID:kIvCe1la0

上条さん争奪戦戦の人達にとっては大変な戦いだな
973 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 11:31:26.64 ID:kIvCe1la0

上条さん争奪戦線の人達にとっては大変な戦いだな
974 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 11:32:04.19 ID:kIvCe1la0
あれ?連投スマソ
975 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 16:01:12.60 ID:3GbWyKDF0
黄色いコーラというのもあってだな
976 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 21:14:03.43 ID:8bSVl++c0
エツァリ・・・笑わせんなwwww
977 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/12/15(木) 23:32:24.48 ID:5Uf9aJP20
この二人も参加かな?www
二人とも面白い能力・一般的に見ればチートな魔術の使い手だからどうなるのか楽しみだ
978 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 20:18:41.71 ID:BEFr3mw20
木ィィィ原くンでてきたらロケランで何人か爆破されかねんな。
はまづらあたりならギャグ補正で大丈夫だろうが。
979 : ◆sk/InHcLP. :2011/12/22(木) 01:57:47.64 ID:BCH8iQ9E0
こんばんは。コーラの話題って盛り上がるんですね。
残りのレス数がかなりギリギリですが、とにかく置いていきます。
では投下。
980 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 01:58:49.67 ID:BCH8iQ9E0
ケース1 一方通行の場合

ーーー黄泉川宅ーーーーーーーーーーーー
一方(にしても、どォすっかなァ……外部枠)ウーム

一方(まずは使えそォな奴をピックアップしてみっか…)

打ち止め「あっ、帰ってきてたんだね。おかえりなさい!、ってミサカはミサカは挨拶してみたり」

一方(黄泉川……はそもそも端から味方だ。担任だからなァ)

打ち止め「おーい聞いてるのー、ってミサカはミサカは返事の無いアナタに問いかけてみる」

一方(クソガキ……は論外として、番外個体あたりはアリかもな。後で電話しとくかァ)

一方(アイツならノリノリで参加してきそォだしな。あとは…芳川は無理として、他に知り合いといやァ『グループ』あたりか?)

打ち止め「聞ーいーてーるーのー?」

一方(土御門……は3組。結標……は6組。海原……はヤだ。うン、全員無理だなこりゃ)

一方(あと知り合いといえば、親船? 妹達? 医者? ……あれ、俺ってもしかして…)

打ち止め「……本当にミサカの話を聞いてくれないの?、ってミサカはミサカは少しだけ涙目になってみる…」

一方「知り合い少なすぎねェか!!?」

打ち止め「」ビクッ!!
981 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 01:59:40.51 ID:BCH8iQ9E0
一方「やべェよ、どォしよォ。助っ人呼ぶのって絶対に俺だよな。出来れば3人欲しいしなァ…」

打ち止め「もうアナタ!! さっきから何を考え込んでるの、ってミサカはミサカはうがぁーーっ!!」グワッ

一方「ぬおっ!? な、何を叫んでやがるこのクソガキ!」

打ち止め「だってアナタがミサカの話を聞いてくれないからだもん!、ってミサカはミサカは主張してみたり」

一方「マジか? …悪ィな。なンか音反射してみてェだ」

打ち止め「むー。確かに物凄く集中してたかも、ってミサカはミサカは改めて考えてみたり。仕方ないね」

一方「おい、そのネタ何処で覚えてきやがった?」ガシッ

打ち止め「? まぁそれはさて置き、一体何があったの?、ってミサカはミサカは尋ねてみたり」

一方「ン? おゥ、実はな……」カクカクシカジカ

打ち止め「…ふーん。豪華ペアチケットかぁ」

一方「まっ、俺にとっちゃそれこそオマケみてェなモンだけどなァ。第一位として負ける訳にゃいかねェしよォ」ニヤニヤ

打ち止め(その割には超嬉しそう、ってミサカはミサカは初めてのクラスマッチで舞い上がってるであろうアナタを微笑ましく思ってみたり)

一方「でも、どォすっかなァ…。とりあえず一人は確定なンだが」

打ち止め「えっ、どちら様?、ってミサカはミサカは…」

一方「番外個体」

打ち止め「」ブーッ

一方「アイツなら絶対面白がって参加するだろ。…よし、今から電話するか」ピッピッ

打ち止め「…だ、駄目ぇーっ!!、ってミサカはミサカは絶叫してみたり!」

一方「ぬわふっ!? だから何しやがンだこのクソガキ!」グリグリ

打ち止め「い、痛ーいっ!、ってミサカはミサカは訴えてみたり。しかしメインヒロインの座は譲れないのだ、ってミサカはミサカは確固たる意志をもってここに宣言してみる!」

一方「ハァ? 何を意味分かンねェこと言ってやがるンですかァ?」

打ち止め「だって、だってぇ…」ウルウル
982 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:00:29.70 ID:BCH8iQ9E0
打ち止め(だって今の力関係じゃ番外通行一直線だもん、ってミサカはミサカは最悪の事態を想定してみたり。何とかこのミサカが割り込む隙を作らなければ…)ブツブツ

一方「? 何をブツブツ呟いてやがる」

打ち止め(何か手は無いのか……っ、そうだ!)

打ち止め「み、ミサカも参加する、ってミサカはミサカは大きく挙手をしてみたり!」ビシッ

一方「……は?」

打ち止め「だって面白そうなんだもん、ミサカはミサカは「駄目だ」って、どうして!?」

一方「テメェ、あの高校が今どれだけ危ねェ場所か分かってンのか!? 第六位を除くレベル5全員が集まってンだぞ? そンな中にオマエが入っていったらどンだけ…」

打ち止め「ミサカだって参加したい! アナタの力になりたいっ!!、ってミサカはミサカは感動的なセリフを言ってみる」

一方「自分で感動的とか言うンじゃねェ! つーかオマエは絶対に駄目だ!」

打ち止め「どうして!?」

一方「危ねェからに決まってンだろ!」<ガチャ

黄泉川「ただいまー……って、2人ともどうしたじゃん?」

芳川「何かクラスマッチに参加するがどうとかで揉めてるのよ」フワァ

黄泉川「ああ、そういうことか。さて、どうしたものかね…」

芳川「とりあえず止めに入ったら? このままじゃずっと不毛なままよ」

黄泉川「確かにそうじゃんよ。おーい、2人ともストップストップー!」

一打「「だってコイツ(この人)が!」」

黄泉川「まだ何も言ってないじゃん」

芳川「それで? どうするの愛穂?」

黄泉川「…よーし、今から家族会議じゃん。公平にジャッジするぞー」

打ち止め「任務了解、ってミサカはミサカは脈絡なく発言してみたり。こうなったら負けないもん!」

一方「上等だァァァァァァァ!! 絶っ対に参加させてやらねェからなァァああああああああああああああああああああああああああああーっ!!」


こうしてもはや何回目かも分からない黄泉川家の家族会議が開催された結果、本人の意思が尊重されたため、一方通行の敗訴が決定した。
ちなみに、この会議は打ち止めが寝た後も行われ、深夜までかかってしまった。そのため、一方通行は番外個体にはとりあえず明日電話してみることにするのであった。
―――それが、まさかあんなことになってしまうとは、このときは誰も知る由もない。


2年1組、とりあえず幼女をゲット。
983 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:01:06.34 ID:BCH8iQ9E0
ケース2 垣根帝督の場合

ーーー垣根宅ーーーーーーーーーーーー
垣根「ふいー。ただいまー」

定規「あら、おかえりなさい」

垣根「おう。…なんかテメェがいるのが自然すぎて怖いぜ」

定規「そう? 私としては慣れ親しんだ場所だからね。なかなか居心地が良いのよね、この家」

垣根「ここ俺ん家だってこと忘れてねえかテメェ」

定規「いいえ。そんなことは無いわよ」

垣根「そうかい。にしても、俺もどうすっかなー」

定規「あら? どうかしたの?」

垣根「いやよぉ。それがな…」カクカクシカジカ

定規「……へぇ。随分と面白そうなことをするじゃない」

垣根「だろ? そんな訳で、助っ人呼ぶために色々と知り合いを当たってみようってな」

定規「ふーん…」

垣根「アイツ、傭兵だろうと元暗部だろうとオッケーっつってたな。じゃあ手始めに『スクール』関係から当たってみるか…」

定規「…」

垣根「とはいえ、流石に『表』に馴染めてねえヤツはやめておいた方が良いな。そうなると傭兵辺りが妥当かぁ?」

定規「…」

垣根「えーと、もう半年も前の話か。あの連中とコンタクト取ったのって。…あれ? 誰が情報持ってたっけ?」ガシガシ

定規「…」

垣根「おーい。テメェってあの傭兵連中の連絡先知ってる? だったら教えてほ」

定規「ちょっと待ったァァああああああああああああああああああああああああああーっ!!」

垣根「うおっ!?」
984 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:01:54.73 ID:BCH8iQ9E0
定規「ゼハーゼハー…」

垣根「おいおい。一体どうしたっていうんだ?」

定規「それはこっちのセリフよ。ほら、もっと良く考えてみなさい。貴方の目の前に誰がいるのかを!」クワッ

垣根「…あー?」

定規「元暗部で! 戦闘慣れしていて! しかも貴方との相性が良いこの私が!」

垣根「相性良いとか言うなよ気持ち悪い」

定規「と・に・か・く! まずは私から誘うのが筋ってものでしょ!?」

垣根「んー、必要ねえよ」

定規「ど、どうして!?」ウルッ

垣根「決まってんだろ。テメェは最初から出場決定だボケ」

定規「………ふぇ?」

垣根「勝手に他人様の家に住み着いといて何もしねえってのは気に入らねえしな。せいぜい死ぬ気でやれよ」ヒラヒラ

定規「………その心は?」

垣根「だからよぉ、テメェ以外の面子をどーしよーかっつう話なんだっつーの。さっさと知恵貸せコラ」

定規「………ていとくー!!」ダキッ

垣根「ぬわっ!? て、テメェ何しやがる! 抱き着いてくんな!!」

定規「むっふっふー…。第二位様は立派なのねー」スリスリ

垣根「離せクソボケ!」

定規「ふふっ、照れちゃってもう…。でも、せっかく貴方と組むなら結果を残したいわね」

垣根「…当然だろ。目指すは優勝のみだぜ」

定規「あら? 貴方っていつからそんなに熱血になったのかしら?」

垣根「うるせえ。……そしていい加減離れろ。テメェみたいな起伏のねえオンナに抱かれても嬉しくもなんともねえぞ」

定規「…もう!」ギューッ

垣根「いや抓るんじゃなくて離せっての。痛いぞクソアマぁ!」



2年2組、順当にドレスの女が参戦へ。
985 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:02:36.22 ID:BCH8iQ9E0
ケース3 御坂美琴の場合

〜完全下校時刻後〜

ーーー常盤台中学学生寮 208号室ーーーーーーーーーーーー
美琴「ただいまー♪」ガチャ

白井「あら、おかえりなさいませお姉さま」

美琴「あれ黒子? 今日は風紀委員の方は?」

白井「本日は非番ですの」

美琴「ふーん。…あっ、そうそう黒子! ちょっと聞いてほしいんだけど!」

白井「どうかなさいましたか?」

美琴「うん。実はね…」カクカクシカジカ

白井「…なるほど。波乱が巻き起こりそうですわね。お姉さまや他のレベル5たちが暴れ回るとなれば」

美琴「別に暴れたりはしないわよ! ……多分」

白井「まぁ、お姉さまほどの能力者たちが集まるのであれば、良い宣伝になりそうですの」

美琴「私は宣伝なんかどうでもいいんだけどね。それよりもチケットよチケット!」

白井「ふむ…。今回は随分と思い切ったことをしますのね、学園都市も」

美琴「みたいねー。…ぐふふっ、これで当麻と一緒に…!」

白井「お姉さまお姉さま、願望がダダ漏れですの」

美琴「…ハッ! ゴメンゴメン。……あれ、何かおかしいわね」

白井「何がです?」

美琴「いつものアンタなら『またあんの類人猿め!ムキ――――!!』…とか言いそうなのに」

白井「ギクッ!」

美琴「それ口に出す人初めて見たわ」
986 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:03:14.06 ID:BCH8iQ9E0
白井「な、何でもございませんの。黒子もそろそろ心を広く持ち始めたということですの!」

美琴「そう。なら良いんだけどさ。……それで、黒子に話があるんだけど」

白井「えっと、助っ人役の件ですか? それでしたら申し訳あ」

美琴「んー、そっちじゃないのよ。常盤台も金曜から夏休みでしょ? だったらアンタも見に来ないかなーって」

白井「あっ、そういうことですの」

美琴「そっ。元々うちのクラスは枠を使うつもりはないしね。…で、どう?」

白井「…申し訳ありませんお姉さま。その日は既に用事が入っていますの」

美琴「そっか。残念だけどそれじゃ仕方ないわね」

白井「初春たちにはわたくしから声をかけておきますの。あの子たちはこういうイベントには目が無いですから」

美琴「分かった。じゃあヨロシクねー」

白井「はいですの!」

美琴「さーて、どうやって勝とうっかなー♪」

白井(…本当に申し訳ございませんの、お姉さま。本来ならば黒子が率先して応援せねばならないのですが)

白井(今回だけは別ですの。…心を鬼にして、黒子は、黒子は戦いますの!!)シャキーン☆

美琴「……アンタ、何いきなりポーズとってるのよ。しかもウ○イン・ボ○トの」

白井「れ、連邦捜査官ですの!」キリッ

美琴「それウェ○ンだから。しかも捜査官じゃなくて大統領だし」



2年3組、そもそも枠を使う気なし。
987 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:03:52.02 ID:BCH8iQ9E0
ケース4 麦野沈利の場合

〜放課後〜

ーーー校長室ーーーーーーーーーーーー
<ピューン スバーン バゴーン

麦野「……さーて、こちらの要求を聞いてもらおうかにゃーん?」

校長「ひ、ひぃ…!」ガタガタ

教頭「…い、言ってみなさい」ブルブル

麦野「コレ。あとはアンタらのサインだけだし、仕事は下の連中にでも振り分けりゃいいから。でもちゃんと責任持ってやってよねー」ヒラヒラ

校長「わ、わかった…」

教頭「し、しかし、なぜこの中途半端な時期に彼を…? もしや例のけ」<バゴッ!

麦野「…うっせえんだよ。さっさとサインしやがれ」ピキピキッ

2人「「は、はい喜んで!!」」カキカキ

麦野「…ふぅー。これで良しっと。業者は呼んどいたから、多分明日にはここも直ってるわよ。んじゃ、サンクスー」スタスタ

教頭「ば、化物め…」

校長「…やはりウチではレベル5は扱いきれんな」
988 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:05:22.17 ID:BCH8iQ9E0
〜その後〜

ーーーいつものファミレスーーーーーーーーーーー
麦野「……と、いう訳で皆にも協力してもらいたいのよ」

絹旗「…まぁ私は超構いませんけど」

フレンダ「結局、面白そうな訳よ」

滝壺「…私も、参加でいい」

麦野「そ、そう! 良かったわ。アンタらなら参加してくれるとは思ってたけどさ」

絹旗「さて、そうなると問題は……」

フレンダ「…ペアチケットな訳よ」

滝壺「? 何か問題でもあるの?」

麦野「そうそう。絹旗、アンタはあの黒夜ってのと一緒に行けばいいんだし」

絹旗「ハァ!? どうして私があんなのと一緒に!? 大体私は…」

麦野「それにフレンダ。アンタは妹と一緒に行けば問題無し。たまには姉妹水入らずで旅行ってのも乙なものよ?」

フレンダ「うーん。それはそれでアリだけど、結局私が一緒に行きたいのは…」

麦野「あと滝壺。アンタだって…」

滝壺「…私、浜面しかいない」

麦野「……あー、やっぱそうなるかぁ」

滝壺「だから、皆で優勝して、チケット手に入れよう? きぬはたもふれんだも相手がいるみたいだし、むぎのだって捜せばいくらでもいるよ?」

麦野「っ! 関係ねえよ!! カァンケイねェェんだよォォォ!!」ガターン

絹旗「ちょっ、麦野!? 超落ち着いてください!」ガシッ

フレンダ「ていうか、私たちだって本音抑えてるっていうのに、麦野だけ全開!?」
989 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:06:25.59 ID:BCH8iQ9E0
麦野「フゥー、フゥー…!」

フレンダ「よ、ようやく落ち着いた訳よ」フゥー

絹旗「というか、滝壺さんは流石ですね。こんな麦野の豹変ぶりを見てもまだ涼しい顔してますし」

滝壺「うん。もう慣れちゃった。皆もそうでしょ?」

絹旗「そ、それは…」

フレンダ「もちろんその通り!」

<ゴチーン!!

フレンダ「」シーン

麦野「ったく…」

絹旗「さて、馬鹿は放っておくとして。本当にどうします? このまま私たちが結束しないままじゃ、本番では超勝てませんよ」

麦野「そうねぇ…」ウーム

滝壺「ハイむぎの。私からひとつ提案」ビシッ

麦野「ん? 何かしら?」

滝壺「優勝してチケット貰った後に、それぞれが平等にはまづらを旅行に誘うようにしたら?」

絹旗「なるほど。浜面に超選ばせる訳ですか。それだと……あれ? 結局滝壺さんの一人勝ちじゃないですか!」

滝壺「まぁまぁ」

麦野「うーん。でも、それが一番じゃない? とりあえず優勝しないことには話にならないし、まずは協力しましょ?」

フレンダ「さ、さんせーい…」

滝壺「私も賛成」

絹旗「…むぅ。納得いきませんが、私の魅力で浜面を超落としてみせましょう!」

麦野「ふふっ。その意気よ絹旗。私も負けないからな」



2年4組、『アイテム』メンバー勢ぞろいで早くも3人確保。
990 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:06:54.54 ID:BCH8iQ9E0
ケース5 食蜂操祈の場合

〜放課後〜

ーーー風紀委員 第177支部ーーーーーーーーーーーー
白井「初春ー。いますのー?」ウイーン

初春「そうですか!? 私、嬉しいです! いつも白井さんにはお嬢様な体験をさせてもらえないもので…」

白井(あら、電話中ですの? …にしたって、仕事中に明らかな私用の電話。これは注意しなければ!)

食蜂「いえいえ。結構なお手前ですわよ? なかなか勉強されているようですし」ズズー

初春「ほ、本当ですか!?」

食蜂「ええ。今度白井さんにも披露してはいかがですか? 結構褒めてくださると思いますわよ」

初春「おおっ、なんか自信が出てきました! では次に白井さんに会ったらぎゃふんと言わせてやります!」

白井「誰をぎゃふんとですの?」ニッコリ

初春「うわっ! 白井さん!? あっ、これはですね…」アセアセ

白井「ふむ。とりあえず言い訳は後ほど聞くことにいたしましょう」ニコォ

初春「ひっ!?」

白井「仕事中に何をサボってますのー!?」グリグリ

初春「い、痛いです白井さーん! ゴメンナサーイ!!」

白井「謝れば何でも許されると思ったら大間違いですの! 大体、貴女がサボると私まで固法先輩に怒られますのよ!?」

初春「そ、それを言うなら、私だって白井さんが仕事で独断専行するたびに一緒に怒られてるじゃないですかー!?」

白井「わたくしのは仕事上仕方ありませんのー!」

食蜂「まぁまぁ白井さん。その辺で宜しいのではなくて?」

初春「ですよね!」パァー

白井「…そうですわね」パッ
991 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:07:32.35 ID:BCH8iQ9E0
初春「ふいー。助かりました。危うく頭蓋骨が砕けるところでしたよー」

白井「どんだけ力があるのですかわたくしは」

食蜂「ふふっ、流石は風紀委員」

白井「ですの! ………ハッ! ついクセでやってしまいましたの…」

食蜂「別に私は振ってませんけれど」

白井「し、失礼しました……ではなくて! 何故貴女がここにいらっしゃるのですか!?」

食蜂「あら。居てはいけませんでしたか?」

白井「そもそもここは本来風紀委員以外は用が無い場所ですが…」

初春「あっ、白井さん。心理掌握さんは悪くありませんよ! ここに案内したのは私ですから!」

白井「お前かーっ!」グリグリ

初春「痛いです白井さーん!」フエーン

食蜂「あらあら。いいではありませんか。されるがまま来た私も悪い訳ですし」ニッコリ

白井「……それで、何の用ですの?」

食蜂「はい?」

白井「おそらく何らかの用件があっていらしたのでしょう? 風紀委員関係のことですの?」

食蜂「残念ながら違いますわ。私が用があるのは貴女ですのよ、白井黒子さん?

白井「わたくし…ですの?」

食蜂「ええ。出来れば2人きりでお話したいのですが…」

初春「えーっ! 私は聞いちゃ駄目なんですかー!?」

食蜂「申し訳ありませんわね。少々プライベートな件ですので」

初春「そうですか…」

食蜂「そう暗い顔をなさらずに。今度、紅茶によく合う菓子等を持ってこちらに来ますから」

初春「ほ、本当ですか!?」

食蜂「ええ。約束いたしますわ」ニッコリ
992 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:08:05.72 ID:BCH8iQ9E0
白井「…よく分かりませんが、わたくしは構いませんわ。何か大事なことのようですし」

食蜂「ありがとうございます。では」スッ

白井「どちらまで?」

食蜂「第7学区ならば、貴女の好きなところ何処へでも」

白井「了解しましたの!」ヒュン


ーーー第7学区 例の公園ーーーーーーーーーーーー
白井「着きましたの。…それで、お話とは?」シュタッ

食蜂「ええ。実は……」カクカクシカジカ

白井「…なるほど。クラスマッチ、外部枠、ペアチケットですか」

食蜂「ええ。それで、私は諸事情もありまして、必ずこのクラスマッチで優勝したいのです」

白井「それでこのわたくしをスカウトしに来た、という訳ですの?」

食蜂「はい。貴女は非常に優れた人ですし、私たちのクラスの戦力になってくださればとても嬉しいのですが。私自身、スポーツは得意とは言い難いですしね」

白井「……申し訳ありませんの。誘っていただいたのは大変光栄なのですが、お断りさせていただきますの」ペコッ

食蜂「そうですか……。やはり美琴かしら? その理由は」

白井「……はい。やはりわたくしは、お遊びとはいえお姉さまと敵対するなど出来ませんわ。そのような商品があるのであれば、なおさら」

食蜂「……」

白井「以上ですの。これからわたくしは仕事があるので戻らなければなりませんが、学舎の園まで送りましょうか?」

食蜂「いいえ、結構ですわ。自分で帰りますから」

白井「そうですか。ではまたお会いしましょう」

食蜂「ええ」

白井「……では」

食蜂「……………本当に、それで良いの?」

白井「……」

食蜂「貴女だって、本当はまだ諦め切れてないのではありm」

白井「分かってますの!!」

食蜂「……白井さん」
993 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:08:35.54 ID:BCH8iQ9E0
白井「わたくしだって…わたくしだって諦めたくはありませんの! 簡単には割り切れませんの!!」

食蜂「……」

白井「でも、あんなに嬉しそうなお姉さまのお顔を見たら、あんなに幸せそうなお姉さまを見てしまったら、もう私には…」

食蜂「……だから、もう無理だと決めつけてしまうの?」

白井「仕方ありませんの! これが…これがお姉さまのためですの。お姉さまの幸せが、黒子の幸せですわ!! だから黒子は嬉しいんですの!!」

食蜂「だったら!」

白井「」ビクッ

食蜂「…ならどうして、貴女はそんなに悲しそうな顔をしているの?」

白井「……」

食蜂「自分の気持ちが、グチャグチャのままで整理できないのね。心を読まなくても分かるわ。貴女は初めてのこの状況に困惑している」

白井「…ええ」

食蜂「でもね、そういうときは、自分の気持ちに素直になればいいの。そうすれば、今まで混沌としていた心が整うわ」

白井「…しかし、それではお姉さまが」

食蜂「そのお姉さまは、貴女が悲しんでいるのを無視できる人だった? 人の気持ちを踏みにじるような女だった?」

白井「そ、そんな訳ありません! お姉さまはいつでも皆のことを第一に考えてくださる…」

食蜂「…なら、少しくらい貴女のワガママも聞いてもらおうじゃない? 貴女のお姉さまに」

白井「……分かりましたの。では、わたくしの初めてのワガママ、貴女の手に委ねますわ」

食蜂「交渉成立ね。ごめんなさいね、責めるような真似して」ガシッ

白井「いいえっ! むしろ心がすっきりしましたの」ガシッ

食蜂「…じゃあ、一緒に優勝目指しましょうね。白井黒子さん?」

白井「了解しましたの!!」

食蜂(ふふっ。まずは一人目…!)



2年5組、交渉術を駆使して見事に白井黒子を獲得。
994 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:09:12.31 ID:BCH8iQ9E0
ケース6 結標淡希の場合

〜放課後〜

ーーー職員室ーーーーーーーーーーーー
結標「…ふぅー。クラスマッチ、ねぇ」

結標(助っ人かぁ。私のところは誰を呼ぼうかしら?)

結標「うーん。とりあえず帰りながらゆっくり考えましょうか」<ガラガラー!

土御門「結標! 居るかーっ!?」

結標「きゃっ!? つ、土御門? どうしたのよ?? ていうか貴方、随分傷だらけなのだけれど」

土御門「話は後だ! さっさとオレをアレイスターのところへ連れて行け!」

結標「はぁ? そ、そんなこと急に言われても…」

土御門「い・い・か・ら!!」ゴゴゴゴゴ

結標「は、はい…(助っ人のことがあるのに〜!)」ヒュン


ーーー窓の無いビルーーーーーーーーーーーー
土御門「よし、着いたか」

結標「じゃ、じゃあ私はこれで…」

土御門「おいお前、オレをここに閉じ込める気か?」

結標「い、いいえ。そういうつもりじゃ…」

土御門「ならいい。ここで待ってろ」スタスタ

結標「は、はい」


土御門「おいアレイスター! あれは一体どういうつもりなんだ!?」

☆『ふむ。何か問題でもあるかね? とても平和的な宣伝方法だと思うのだが』

土御門「にしたって唐突すぎるぞ。『あちら側』への配慮はどうなってる?」

☆『そちらは君の担当分だと思うのだがね。まぁ、これですぐにバランスが崩れる訳でもないのだし、おそらく大丈夫だろう』

土御門「オレもそうは思うんだがな。だが、急に科学のイベントを増やしては、あちらもあまりいい顔をしないぞ」

☆『問題は無い。所詮子供たちのお遊びにすぎんよ』

土御門「レベル5と『幻想殺し』を集めておいて“お遊び”で済むはず無いだろうが。その対策はどうなっている!?」

☆『ああ。これはまだ不確定事項なのだが…』


結標(…まだ終わらないのかしら? これだと仲間集めが一向に進まないじゃない…!)



2年6組、結局この日は仲間が一人も集まらず。
995 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:09:47.49 ID:BCH8iQ9E0
ケース7 削板軍覇の場合

ーーー第7学区 街頭ーーーーーーーーーーーー
<ザワザワ ガヤガヤ

削板「さて皆の者! オレの話にどうか耳を傾けてほしい!!」

削板「この中で根性のある者!! オレと共にクラスマッチに出場してみないか!!?」

削板「参加資格は熱い根性のある者!! それさえあれば年齢・学校・出身は問わない!」

削板「とにかく根性だ! 根性のある者が大会を制し、根性によって勝敗は決する!!」

削板「さぁ、オレと一緒に熱い青春の一ページを紡ごうではないか!!!」

削板「そこの奥さん! 走り回っているお子さん! そして毎日忙しいサラリーマンの皆!! オレと一緒に青春をしようぜっ!!」ババーン

削板「おーし。皆、どうだぁ!!? 参加したくはないかぁ!!?」

削板「ハッハッハッハーっ!!!」


原谷「警備員さんこっちです」

黄泉川「削板軍覇、現行犯逮捕じゃん」ガシャッ

削板「何故だァァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーっ!!?」



2年7組、迷惑防止条例違反で仲間集めが不可能に。
996 : ◆sk/InHcLP. [saga sage]:2011/12/22(木) 02:14:02.74 ID:BCH8iQ9E0
以上です。それぞれの感情が入り混じったクラスマッチ……。書くのは一体いつになるのやら。
という訳で、8日目終了です。9日目の時間割は次スレに貼っておきますね。

では、2スレ目もご愛顧いただき、本当にありがとうございました! まだまだグダグダ続きますので、また宜しくお願いします。
それでは、次スレ建ててきますので少々お待ちを。
997 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 02:36:37.16 ID:3L6z4M9A0
おつ
998 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 02:57:36.64 ID:3L6z4M9A0
次スレはここみたいです
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1324488398
999 : ◆sk/InHcLP. [sage]:2011/12/22(木) 03:06:45.81 ID:BCH8iQ9E0
>>998 誘導ありがとうございます。スレタイ『教育実習3週目』です。

では、次スレで会いましょう。>>1000は任せた。
1000 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 03:31:56.05 ID:X9ibGNRNo
                                                 __   _
             ,. -‐ ‐、                  ,. ‐''""'ー'"´ ̄``'ヽ、_ ,. '´,., ),//
          , '´ ,. 'r' )                / ,.ィ'/} リ ̄`ヽ、_ / /-‐' /
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今夜中に恋人作るw @ 2011/12/22(木) 00:00:53.44 ID:yKZ2gYja0
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ヒキニートがトイレに閉じ込められた。 @ 2011/12/21(水) 22:50:33.26 ID:1nQaFPvDO
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VIPで新しいトレーディングカードゲーム作ろうぜ @ 2011/12/21(水) 22:39:04.50 ID:mg4Rpr/qo
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