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男「魔王拾っちまった」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga]:2011/08/14(日) 09:52:27.32 ID:B6CYcjpAO
男「今日も今日とて畑仕事」
男「美味い野菜を作り続けてはや十年」
男「なんと畑にでかいオッサンがはえていた」
男「というか魔王だった」
魔王「」←頭から畑に刺さっている
男「……どういうことだ」
わりと見切り発車ですがオチまで考えてあるので需要がなくても頑張る所存
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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■ 萌竜会 ■ @ 2025/07/15(火) 00:40:24.35 ID:LBAUOkqwo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752507623/
■ 萌竜会 ■ @ 2025/07/15(火) 00:39:16.20 ID:qbAcbrETo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752507555/
猫饅頭 @ 2025/07/14(月) 19:14:21.34 ID:1knELuPaO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752488061/
(安価&コンマ)コードギアス・・・ @ 2025/07/13(日) 22:27:49.60 ID:9f2ER2kw0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752413269/
KU-RU-KU-RU Cruller!Neo @ 2025/07/13(日) 21:55:45.76 ID:YIcI6tEGo
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ひたむきに! @ 2025/07/13(日) 20:04:58.82 ID:YMv4024Yo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752404698/
今日の疑問手 @ 2025/07/13(日) 19:07:12.02 ID:ZqmtXqZ3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1752401231/
旅にでんちう @ 2025/07/13(日) 13:03:56.58 ID:cdEpW45FO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1752379436/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/08/14(日) 09:57:04.42 ID:B6CYcjpAO
〜男の家〜
魔王「いやあ助かったよ」
男「どうも」
魔王「まさか魔王ともあろうものが行き倒れるとはね」
男「油断大敵ですか」
魔王「ああ、まさにそんなかんじだなー」
男「魔王でも油断とかするんですね」
魔王「魔王だから油断するのさ。僕は強者だからね」
男「なるほど」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/08/14(日) 10:02:38.83 ID:B6CYcjpAO
男「ところで、一国の支配者がなぜこんなところに?」
魔王「諸事情あって一人旅をね」
魔王「西の国から勇者が出たって話だし、今のうちに自国を見ておきたかったのさ」
男「そして行き倒れたと」
魔王「なんとかなると思ったんだけどなー、はっはっは」
胃袋<グギュルルルルルゥ
魔王「oh...」
男「……なんか食います?」
魔王「……お願い」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/08/14(日) 10:13:48.74 ID:B6CYcjpAO
魔王「あったかいご飯とか久々だなー」モグモグ
魔王「漬け物も美味いっ」コリコリ
魔王「味噌汁サイコー!」ズズッ
男(テンションが上がっていく……)
魔王「ご馳走様でした!」ナムナム
男「食後にきちんと手を合わせる魔王なんて初めて見ました」
魔王「らしくないとはよく言われるねー」ケラケラ
男「はぁ」
男(確かに、こんな威厳も何もない人が魔王なんて、外の人間なら気付きもしないだろうなぁ)ヨッコラセックス
男(というか普通に接してるけどいいんだろうか)カタヅケカタヅケ
男(そもそも何で一人旅なんだろ)ショッキアライ
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 10:21:34.22 ID:B6CYcjpAO
魔王「さてと。そろそろ行こうか」
男「もう行くんですか」
魔王「勇者がいつ来るかわからないしねー。いざ来た時に魔王城が留守になってたら悪いしさ」
男「そういうものですか」
魔王「そういうものです」
男「じゃあ、とりあえずいくらか食糧見繕うんで、それ持っていって下さい」
魔王「何言ってんの」
男「はい?」
魔王「君も行くんだよ」
男「は」
男「はァ?!」
6 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/14(日) 10:24:47.79 ID:B6CYcjpAO
酉ってこうでいいのかしら
そして地味に改行忘れが……
読む人いるかはわかりませんが、ひとまずここまでです。
ではまた
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/14(日) 10:25:43.35 ID:+oCMuwM1o
期待
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛媛県)
[sage]:2011/08/14(日) 10:55:50.22 ID:4VYaTIYq0
期待すんぜー
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/14(日) 11:16:18.79 ID:HCm1UIQIO
はやくかけてください
10 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/14(日) 13:59:53.52 ID:B6CYcjpAO
・ ・ ・
男「はぁ」
魔王「いやあいい天気だ」
男「はぁ……」
魔王「絶好の旅日和だなー」
男「はぁぁ……」
魔王「さあ次の村までレッツゴー!」
男「はぁぁぁぁぁ………」
魔王「おーい、テンション低いぞー」
男「誰のせいですか……」
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 14:07:26.02 ID:B6CYcjpAO
魔王「旅の同行を了承した君のせいだな」ウンウン
男「『嫌ならこの辺り一帯焼け野原にするけど』とか言われたら断れませんよ」
魔王「はっはっは、まあいいじゃないか。君がいない間は僕の部下に畑を見るよう伝えたし」
男「通信魔法って便利ですねちくしょう」
魔王「人事はむこう任せだけど」
男「不安でしかない」
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 14:14:45.58 ID:B6CYcjpAO
男「大体、なんで俺なんです?」
魔王「君が適任だからさ。魔王の僕が言うんだ、間違いない」
男「根拠になってないような……」
魔王「いいから納得しときなさい」
男「何か隠してます?」
魔王「ノーコメントで」
男「それ肯定と同じです。……ん?」
木々の間<ガサガサ
魔王「どうしたん?」
男「いや、何かそこに」
魔王「どれどれ」
クマ「ガゥ?」ガサッ
魔王「oh...」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 14:22:45.40 ID:B6CYcjpAO
魔王「えーと」
クマ「グルルルルルルル...」
男「あ、やば」
クマ「ガアアアアアアア!!!!」ガバッ!!
魔王「うおおおおお?!」
男「農家パンチ!」ヒュッ
クマの鼻<アベシ!
クマ「ギャイン!!」
魔王「おお、カウンt「農家パンチ!農家パンチ!農家パンチ!」シュッシュッシュツ
クマの鼻<ウワラバ! ホゲェ! ウボァ!
魔王「」
クマ「ガ...フ......ッ」ズゥン
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 14:31:09.40 ID:B6CYcjpAO
男「すみません、大丈夫でしたか?」
魔王「クマを鼻パンチだけで倒す人とか初めて見たわ」
男「この辺りの農家ならみんなできますよ」
魔王「なにそれ怖い」
男「野生動物くらい撃退できなきゃ、こんな山奥に住んでられません」
魔王「わかったような、わからないような……」
男「それより折角なので解体しましょうか。あ、魔王さん刃物あります?」
魔王「魔剣でよければ」
魔剣<サワンナ、モヤスゾゴルァ
男「……さすがにそれは使えませんね」
魔王「だよね」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/08/14(日) 14:42:06.54 ID:B6CYcjpAO
思い付きで書いたら全然場面が進まない
でも推敲すると今度は筆が進まない
そんな
>>1
です
次はたぶん夜に
ではまた
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/14(日) 15:06:08.84 ID:Y2fjGWUTo
いいじゃない
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/14(日) 15:43:43.02 ID:LObsZ21Qo
乙
書かないとニートパンチするぞ
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/14(日) 18:50:02.53 ID:NXSO2EuN0
大津
じゃあ俺は砲丸投げパンチで
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
:2011/08/14(日) 19:56:44.42 ID:NlDoJVVs0
おっちゃん二人の旅物語…魔界道六六六継ぎ…
なんでもないすみませんすみません
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
:2011/08/14(日) 19:57:10.30 ID:NlDoJVVs0
おっちゃん二人の旅物語…魔界道六六六継ぎ…
なんでもないすみませんすみません
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
:2011/08/14(日) 19:57:49.05 ID:NlDoJVVs0
おっちゃん二人の旅物語…魔界道六六六継ぎ…
なんでもないすみませんすみません
22 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/14(日) 20:18:38.31 ID:B6CYcjpAO
・ ・ ・
魔王「ああ、日が暮れる……」
男「最寄りの村まで3日はかかりますから」クッキングナウ
魔王「ずいぶん不便な所に住んでたんだねー」
男「慣れればそれほどでも。農閑期以外は畑に付きっきりですし」クマナベグツグツ
魔王「うーん、うちの部下ちゃんと来れるかな?」
男「今更それを言いますか」アジモミテオコウ
鍋<バッチリダゼ
魔王「にしても手際いいなー」
男「一人暮らしで慣れてますから」ショッキヨウイ
魔王「料理も慣れかー」
男「慣れですね。出来ましたよ」
魔王「待ってました」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/14(日) 20:26:41.85 ID:3BfAzENDO
魔王おっさんか
なんというがっかり感ww
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 20:34:45.91 ID:B6CYcjpAO
魔王「いただきます」
男「いただきます」
男「そういえば」モグモグ
魔王「んー?」クマニクウマウマ
男「魔王さんってどの魔族なんですか?」ヤサイウマス
魔王「あぁー…。鬼とエルフのハーフ、というか、ハイブリッドだよ」キノコシャキシャキ
男「エルフの? へぇ…珍しいですね」ヤサイモタベナサイ
魔王「親父も昔は世界中旅してたらしくてさー」ダガコトワル
男「旅先でのロマンスですか」ネジコムゾゴルァ
魔王「いや、なんか荷物に紛れ込んでついてきちゃったんだって」ゴメンナサイ
男「……そらまたずいぶんアクティブな」ワガヤノヤサイハセカイイチィ
魔王「んで当時十歳のお袋にそれから延々口説かれ続けて、国に戻る途中で落ちたらしい」ヤダ...ホントニオイシイ
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 20:42:47.49 ID:B6CYcjpAO
男「うわぁ」
魔王「ひくなよ……」
男「だってロリコンじゃないですか」
魔王「否定できないのが悲しい」
魔王「で、しばらくして僕が産まれて」
魔王「親父から武術と、お袋から魔術と法術を習って」
魔王「先代からスカウトされて魔王になったってわけ」
男「え? 魔王ってスカウトでなるもんなんですか?」
魔王「おっといけね……一応秘密なんだった」
男「はぁ。まあいいですけど」
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 20:50:54.88 ID:B6CYcjpAO
男「ところでさっき『魔術と法術』って言いましたけど」
魔王「うん? あ、そうか。一般的にはまとめて魔法って呼ばれてるんだよね」
男「すると、魔法にも種類があるってことですか」
魔王「そういうこと」
魔王「簡単に違いを言うと、魔術は『歪める』、法術は『正す』」
魔王「さらに魔族は普通、魔術しか使えなくて、対して法術は人間かエルフしか使えない」
魔王「っていっても、術式の組み上げ方が変わるだけで、大した違いはないけどねー」
男「はぁ。じゃあ魔王さんが法術を使えるのは」
魔王「お袋がエルフだからだね」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 20:59:21.53 ID:B6CYcjpAO
魔王「とか言ってる間に鍋が空になりましたー」
鍋<スッカラカンダゼ
魔王「ご馳走様でした」ナムナム
男「お粗末様でした」ナムナム
魔王「さて今夜の寝床ですが」
男「いちおうシートと毛布は持ってきましたけど」
魔王「それではここで僕の魔法を披露したいと思います!」
男「わー」パチパチパチ
男「で、何するんですか?」
魔王「テントを張って、法術でテントを補強して、魔術の結界で囲みます」
男「なるほど」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 21:11:23.39 ID:B6CYcjpAO
男「ロープを木に巡らせて」グイグイ
魔王「シートを一枚上にかぶせて」ワサッ
男「もう一枚のシートを下に敷いて」ビシッ
魔王「ロープと外側のシートを法術で補強します」
男「ちなみに屋根になるシートの端はロープに紐でくくりつけてあります」
魔王「そんじゃいくよん」
男「はい」
魔王「『強化・自動修復』」キュィィィィィン
男「おお……魔王さんのかざした手のひらに魔法陣が」
男「そして魔法陣から光がテントに伝わっていく」
魔王「実況どうもー。これで強化完了さ」
男「後は結界ですか」
魔王「そうだね、動物避けと虫除けと……念のため警鐘も付けようか」
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 21:19:35.81 ID:B6CYcjpAO
魔王「まずテントの周りに円を引きます」ガリガリ
男「ほうほう」
魔王「この円が結界の境目です」
魔王「ついでにライン上の地面より少し高い所で鈴を持って」チリンチリン
魔王「魔術で『固定』します」
魔王「手を放すと……」
鈴<ジュウリョクナンザカンケイネェ!
男「おおー」
魔王「これをぐるっとひと回りセットして、『強化』した糸でつなげば警鐘はオッケー」
男「ちょっと面白いですねこれ」ツンツン
鈴<チリンチリン
鈴<ニィチャンムヤミニサワンナヤ
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 21:25:28.53 ID:B6CYcjpAO
魔王「それではお待ちかね! いよいよ結界を作ります!」
男「わー」パチパチパチ
魔王「まず円の中心に印を付けます」バッテン
男「ふむふむ」
魔王「そんでもって魔力を手に集めて」
男「ほうほう」
魔王「ぶん殴る」
男「え」
ド ゴ ォ ン !!
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 21:36:31.97 ID:B6CYcjpAO
土煙<マエガミエネエ
男「ゲェッホ! ゴッホ! ブェッホ!!」
魔王「説明しよう! ぶん殴った衝撃で虫や動物は驚いて逃げ出し! 地面にぶつけた魔力は拡散して、何故か円の中で止まる! 理由は知らん!」
男「ブエックショイ! ゥアックショイ! イィーッキショイ!!」
魔王「そして残留した魔力に『拒絶』の魔術を重ねてやれば結界の出来上がりだ!」
男「ウエップブフ!! ヒィーックショイ!!」
魔王「おいこら聞いてるかー?」
男「バカかアンタは!! ックショォイ!!」
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 21:42:29.50 ID:B6CYcjpAO
土煙<ミジカイツキアイダッタナ
男「あ゙ー……まだ目が痛い」
魔王「めんご☆」キャハッ
男「農家パn」
魔王「ごめんなさい」ドゲザ
男「はぁ……。とりあえず、次からは先に説明して下さいよ。おかげで泥だらけじゃないですか」
魔王「ごめんなさい」ドゲザ
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 21:48:40.17 ID:B6CYcjpAO
< マオウサマー!!
魔王「ん? 呼んだ?」
男「いいえ?」
< ウエデスヨ、マオウサマー!!
男「上?」ミアゲ
魔王「あらやだ」ミアゲ
?「やっと見つけましたよ魔王様!」パタパタ
魔王「側近じゃーん、なになにどったの?」
男「知り合いですか」
魔王「例の部下だよ」
男「ロリじゃないですか」
男「目をそらすなオイ」
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 21:54:58.44 ID:B6CYcjpAO
側近「どうしたの、じゃありませんよ!」キュウコウカ
魔王「あ! 待って今近付くと」
結界<デナオシナオジョウチャン
側近「にゃうん!」ビリビリビリ
男「ちょっ!?」
魔王「oh...」
側近「」シタヘマイリマス
男「うおおおおい!!」ダッシュ
魔王「ちと強すぎたか……」
結界<ドヤッ
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 22:01:03.68 ID:B6CYcjpAO
男「どっせい!」キャッチ!
魔王「おお、ナイス」パチパチ
側近「きゅぅ〜」グルグル
男「気絶してるだけか」ホゥ
魔王「側近ってばドジだねー」ケラケラ
男「いや笑うところじゃねえだろ」ビシッ
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 22:10:44.25 ID:B6CYcjpAO
・ ・ ・
側近「うぅ……まだくらくらします……」
男「はい水」
側近「あ、ありがとうございます」
魔王「それで、なんで僕を探してたのさ」
側近「いやいやいやいや! 探すに決まってるじゃないですか!」
側近「いきなり『さがさないでください』なんて書き置きだけ残してふらっといなくなって!」
男「おい」
魔王「え、ダメだった?」
側近「ダメに決まってるじゃないですか! おかげで『魔王様が家出した!』って城中大騒ぎになったんですからね!」
魔王「家出……」
男「完全に子供扱いですね」
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/14(日) 22:13:32.17 ID:0/TlORGto
これはなかなか
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 22:19:08.54 ID:B6CYcjpAO
側近「かと思えば急におかしな連絡をよこしたり!」
男「うちの畑の件か」
側近「『ちょっとこっちきて畑耕してくんね?』とか意味不明にもほどがあります!」
男「」
男「おい。魔王、おい」キリキリキリ
魔王「やだ男君顔が怖い☆」キャハッ
男「……」
男「農家アイアンクロー!!」ガッシ!
魔王「ぎゃあああああああ割れる割れる割れる割れる割れる割れるうううううう!!!!」ギリギリギリ
側近「大体ですね! 魔王様は魔王の自覚ってものが……ちょっと聞いてますか!!」
魔王「あばばばばばばばばば」バタバタバタ
頭蓋骨<ヤメロオオオオオオオオ!!!!
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 22:28:36.42 ID:B6CYcjpAO
魔王「」チーン
男「悪は滅びた……」
側近「天罰ですね」
男「あ、自己紹介が遅れました。農家の男です」ペコリ
側近「どうも。魔王様のお目付役を務めさせていただいております、側近と申します」ペコリ
男「……大変ですね」
側近「わかっていただけますか……」ハァ...
魔王「うぅ……死んだじいちゃんが……賽の河原で金棒を……」
魔王「やめて……そんなもの入らな「うるさいです(カカトオトシ」あふん」ガクッ
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 22:35:22.11 ID:B6CYcjpAO
側近「男さんは農家の方なんですか?」
男「ええ。ここから南のほうに土地を持ってまして」
側近「それじゃあ、魔王様が言ってた畑は、男さんの?」
男「はい。旅に同行する間、誰かに管理して貰わないと、家も畑も『死』んでしまいますから」
男「連絡を魔王さんに任せたのは失敗だったみたいですが」
側近「あはは……すみません」ションボリ
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 22:43:59.87 ID:B6CYcjpAO
側近「でも、それなら何故魔王様の旅に?」
男「脅されて無理矢理に」
側近「へ?」
男「?」
側近「魔王様が? 脅迫? ですか??」
男「え、何かおかしいの?」
側近「あ、はい」
側近「意外ですけど、魔王様は脅迫とか大っ嫌いなんですよ。意外ですけど」
男「はぁ。意外ですね」
側近「意外ですよね」
男「じゃあなんで俺だけ……?」
側近「さぁ……。他に何か言ってませんでした?」
男「えーっと、同行するのは俺が『適任』だとかなんとか」
側近「『適任』……」フムウ
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/14(日) 22:46:29.47 ID:LTj/UMIYo
ロリと聞いて
43 :
区切りが……つかない……
[saga sage]:2011/08/14(日) 22:53:47.44 ID:B6CYcjpAO
側近「あ」
男「い?」
魔王「うえお!」ガバッ
側近「きゃっ」フラッ
男「うわっち」パシッ
側近「あ、すみません」テレテレ
男「いえいえ」
魔王「……人が気絶してる間にずいぶん仲が良くなったようで」
男「何言ってんだアンタ」
側近「っていうか魔王様、ちょっと」
魔王「うん?」
側近(もしかして、男さんって)
魔王(あー。ま、そういうこと)
側近(それ言わなくていいんですか?)
魔王(心配しなくてもそのうち話すよ)
魔王(意外と頭いいみたいだから、話さなくても気付きそうだけど)
側近(いや意外ではないです)
魔王(……ほほう)ニヤリ
側近(む、なんですかその顔は)
魔王(いや別にい?)ニヤニヤ
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 23:01:28.74 ID:B6CYcjpAO
側近「って、そんなことより!」
魔王「」ビクッ
側近「魔王様はとにかく一度、お城に戻って下さい!」
魔王「えぇー、めんd「本棚の裏」わかりました帰ります」
男「またえらくあっさりと」
魔王「少年よ、漢にはな、決して知られちゃならない秘密ってもんがあるのさ」
側近「まあ城内では知れ渡ってるんですけどね」
魔王「Noooooooooooo!!!!」
男「よくわからんがどんまい」
側近「そんなだからいい歳して独身なんですよ」ハァ
魔王「」グサッ
男「……どんまい」
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 23:12:05.89 ID:B6CYcjpAO
魔王「童貞で悪いか畜生……」イジイジ
男「えっその歳で?」
魔王「ゴフッ」グサッ!
会心の一撃!
魔王「」チーン
側近「そろそろ話を進めてもいいですか?」
男「どうぞ」
側近「どうも」
側近「それで、魔王様には一度戻っていただくとして、その前に男さんの家に行きましょう」
男「というと……」
側近「まず男さんの家に『転移魔法』のポイントを作って、そこから直接魔王城までワープするんです」
側近「そうすれば、こっちに戻るのも、男さんの代わりの農民の方を派遣するのも、一瞬で済みますから」
男「なるほど、便利ですね魔法」
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 23:21:32.30 ID:B6CYcjpAO
魔王「頼りすぎるのもどうかと思うけどねー」フッカツ
側近「じゃあ歩きますか?」
魔王「ごめんなさい」ドゲザ
男(土下座多いなぁ)
魔王「でももう暗いし危ないよ? 月が出れば魔物も狂暴になるし」
側近「うーん、男さんの家ってどのくらい離れてるんですか?」
男「ここに来るまで半日歩いたかな。結構離れてるよ」
側近「半日……遠いですね」
魔王「というわけだから、戻るのは明日にして僕は寝る。寝ます。おやすみなさい」
男「あ、ちょっと」
魔王「クカー」スピー
男「はやっ」
側近「昔から寝付きだけはいいんですよ……」
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/14(日) 23:24:32.19 ID:xoZTlEKO0
やべえ、魔王可愛い
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 23:30:41.26 ID:B6CYcjpAO
男「てかテントのど真ん中で大の字って」
側近「私達の寝る場所がありませんね」
男「え」
側近「?」
男「あー、いや。なんでもない」
側近「?? はあ、はい」
男「とりあえず、毛布はこれ使って」
側近「はい……ってこれ男さんの分じゃ」
男「いいからいいから。それと俺は外で寝るから」
側近「ええっ?! だ、ダメですよ!」
男「しかし寝る場所がないでしょう」
側近「だったら一緒に寝ましょう!」
男「」
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/14(日) 23:31:47.41 ID:xoZTlEKO0
まさかの側近フラグ
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 23:39:41.36 ID:B6CYcjpAO
男(いやいや待て落ち着け。これはそういう意味じゃないはずだ)
男(単純に俺が風邪をひいたりしないようにと気遣ってるだけだ)
男(大体知り合ったばかりでそんな関係に発展するわけないだろ)
男(うん、大丈夫だ。俺の理性は正常だ)
側近(あれ、男さんが黙っちゃった)
側近(私何か変なこと言ったかな?)
側近(……?)←本気でわかっていないご様子
魔王(イケメン死ねイケメン死ねイケメン死ねイケメン死ねイケメン死ねイケメン死ね)
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 23:49:49.21 ID:B6CYcjpAO
※結局一緒に寝ました
〜翌朝〜
男「うーん、いい朝だ」
側近「zzZ」ダキツキ
男「うん……よく耐えた俺」
魔王「爆発しろ」
男「は?」
魔王「おはよう」
男「え、あ、おはようございます。意外に朝早いんですね」
魔王「数少ない僕の良いところだからね」ハッハッハ(乾
男「さらっとネガティブな」
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/14(日) 23:52:10.59 ID:xoZTlEKO0
魔王なら出来るからシャレになんないよね
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/08/14(日) 23:59:39.25 ID:B6CYcjpAO
魔王「はぁ……顔洗ってくる……」ノソノソ
男「いってらっしゃい」
男(でかいオッサンが背中を丸めてトボトボと歩いていく……なんだろう、いたたまれない)
男「つくづく『魔』王っぽくない人だなぁ」
側近「スピー」クカー
男「……朝食の支度するか」ダキツキカイジョ
毛布<アトハマカセロ
側近「くぅ……ふへへへ……」スヤスヤ
男「こうして見るとほんとに幼いなぁ」
男「……あれ? もしかして実はすごい子なのか」
毛布<イマサラナニイッテンダ
男「まあ、いいか」
54 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/15(月) 00:04:21.75 ID:TNzxNs1AO
うまく区切れなかった……
とりあえずここまでで。
キャラがブレにブレてますね……精進します
読んでくれてありがとうございます。
ではまた
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/15(月) 00:04:48.36 ID:kz992lSGo
おつおつ
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/08/15(月) 00:07:54.74 ID:IQ25JZfbo
おつおつ
なかなか良い感じなので続きも期待してます
キャラがぶれるのは無理がある証拠
ぶれて安定した時こそそのキャラの正しい姿だと偉い人が言ってたよ
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/15(月) 00:08:09.68 ID:5Rme/Nhvo
おつかれさん
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/15(月) 00:44:43.23 ID:re1sJavEo
乙
こういう雰囲気好きだよ期待してる
59 :
オマケ
[saga sage]:2011/08/15(月) 00:46:06.47 ID:TNzxNs1AO
男「なんか変な流れになってましたけど、そもそも俺はロリコンじゃないんですがね」
魔王「僕も違うよ、違うとも。側近が側近なのは優秀だから側近なのさ」
側近「魔王様、ややこしいです。っていうか誰がロリですか失礼な!」ローキック
魔王「あだっ! なんで僕を蹴るの?!」
側近「……蹴りやすいから?」
魔王「理不尽だ!」ガビーン
男「アンタが言うな」ビシッ
テント<オヤスミナンダゼ!!
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/15(月) 01:11:30.37 ID:kPrPFYkh0
ほんと乙
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/15(月) 09:09:43.58 ID:lt6t0J5z0
乙
次待ってる
62 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 10:47:06.21 ID:TNzxNs1AO
〜河原〜
魔王「許そう……全てを……」キラキラ
男「何やってんですか」
魔王「いや、別に」
男「はぁ。あ、朝食できましたよ」
魔王「わーい!」ダダダダダダ...
男「はやっ」
魔王「ご馳走様でした」ナムナム
側近「ご馳走様でした」ナムナム
男「側近さんも手を合わせるんですね」カタヅケー
側近「魔王城の人はみんなやりますよ」オテツダイー
魔王「先代の頃からの習慣だからねー」ダラダラー
男「仏教徒なんですかね?」ショッキアライー
側近「さあ、そこまでは……」ショッキフキー
魔王「魔王も代々いいかげんだからなー」グデグデー
男「マジですか」シマイシマイ
側近「マジみたいですよ」カタヅケカタヅケ
魔王「ちなみに僕もその一人!」ドヤッ
男・側近「「いいから手伝え」」
魔王「ごめんなさい」
63 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 10:49:22.50 ID:TNzxNs1AO
・ ・ ・
男「この先が俺の家です」
側近「ずいぶん奥まった場所に住んでるんですね」
男「静かでいいところですよ。魔物や動物さえ撃退できれば」
側近「それは充分サバイバルなのでは……?」
魔王「オーイ」
男「この山周辺の農家なら、素手でクマを倒すくらいは普通ですよ」
側近「どんな農家ですか!?」
男「農家は体が資本ですから」
側近「納得いかない……」
魔王「おいちょっと」
男「なんですか」
側近「どうしました?」
魔王「荷物重いんだけど」
男「そりゃあ、昨日は二人でわけてたものを一人で背負えば、重いでしょうね」
魔王「そうだよ重いんだよ」
側近「でも『ジャンケンで負けた人が持とうぜ!』って言い出したのは魔王様ですよ」
魔王「うぐ」
男「図体が一番デカいわりには弱音が早かったですね」
魔王「」グサッ
側近「とんだでくの坊ですね」
男「ウドの大木」
魔王「」グサグサッ
64 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 10:52:18.98 ID:TNzxNs1AO
魔王「ああああ畜生! 運べばいんだろ運べば! 魔王なめんな!」ガァーッ!
男(扱いやすい)
側近(単純なんですよ)
〜男の家〜
男「ここが自慢の我が家です」
側近「こんな所に畑が……」
魔王「」ゼェーッハァーッゼェーッ
男「この辺りは土地が強いので、いい野菜が育つんです」
男「自分一人食べる分には困らないので、案外気楽なもんですよ」
魔王「」ヒィーッフゥーッヒィーッフゥーッ
側近「ちょっと魔王様うるさいです」ゲシッ
魔王「エフッ」バタッ
男「山の中を走ったりするから……」
側近「ここにいればすぐ回復すると思いますけど」
男「? どういうことです?」
側近「どうやらこの辺りは『マナ』が濃いみたいですから。その影響が土地や動物にも出てるみたいですね」
65 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 10:55:12.73 ID:TNzxNs1AO
男「先生」ハイッ
側近「はい男君」
男「マナってなんですか」
側近「マナとは。自然界に流れる天然の魔力のことを言います」
側近「これを『魔法を使えない動植物』が浴びると、単純に成長が促進され、『本来より強い個体』へと育ちます」
側近「しかし、『魔法を使える動植物』の場合は、マナを消費しないまま、体内にどんどん蓄積していきます」
側近「これは無意識的にでも、魔力を制御する方法を身に付けているからです」
側近「ちなみに魔王様は回復魔法も使えますから、マナが濃い場所にいれば致命傷でもあっさり治しちゃいますよ」
66 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 10:56:23.14 ID:TNzxNs1AO
側近「少し話を戻しましょう。マナは、動植物の成長に影響を与えますが、これはいい面ばかりとはいきません」
側近「マナの影響で寿命を超えて生きた動植物は、マナが不足すると途端に死んでしまいます」
側近「また、法術によって『あるべき形』に正された時も同様です」
側近「つまり、マナは『本来の法則を超えさせる何か』なのです」
男「ありがとうございました」パチパチパチ
側近「どうも」テレテレ
男「しかし……魔法って、そのよくわからないものを使ってるんですよね」
側近「そう言われると、ちょっと怖いですね」
魔王「まあ大丈夫でしょ。使い方さえ間違えなけりゃいんだから」ヨッコイショウイチ
男「おはようございます」
魔王「おはようございます」
67 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 10:59:56.94 ID:TNzxNs1AO
側近「それじゃ、まずは転送ポイントを用意しましょうか。空き部屋とかありますか?」
男「奥の倉がちょうど空だよ。建てたはいいけど使わなくってね」
側近「ならそこにしましょうか」
男「手伝うことある? なければ畑見ておきたいんだけど」ウズウズ
側近「こっちは一人で平気ですから、大丈夫ですよ」クスッ
魔王「ねえ、僕はー?」
側近「荷物運んだら邪魔にならない所で休んでて下さい」
魔王「あーい」
< ハタケヨ、ワタシハカエッテキタァー!!
< ウワッ、ホコリダラケ! サキニソウジシナクチャ
魔王「」ドッコイセイヤ
魔王「……」
魔王「暇やぁん……」
68 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 11:06:56.27 ID:TNzxNs1AO
年下二人(肉体派の青年とインテリロリっ子)に言葉の刃で攻められるデカいオッサン……
どういうことだ
今回は書きためをしてみましたが、結果説明が長くなっただけのような……
さておき、ひとまずここまでです。
ではまた
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/15(月) 11:21:21.23 ID:7flILqDzo
乙ー
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/15(月) 11:22:41.87 ID:18S2z8huo
期待してる
おつ
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/15(月) 11:33:42.44 ID:lt6t0J5z0
乙
次も期待してる
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/15(月) 12:06:09.65 ID:rOn0JG2SO
乙
側近もロリかわいいんだけど、魔王もおっさんかわいいな
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/08/15(月) 16:40:06.40 ID:IQ25JZfbo
3人それぞれ良い味があって楽しいww
説明が長くても導入辺りは気にするなー
74 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/15(月) 17:21:30.96 ID:5tK7Lr9X0
・ ・ ・
魔王「」クイックイッ
アヤトリ < ブリッヂ!
魔王「」チョイチョイ
アヤトリ < トウキョウタワァ!
魔王「」グイグイ
アヤトリ < ホウキ...
男「……なにしてんですか」
魔王「暇なんだもんよー」
男「はぁ。側近さんのほう、準備が済んだみたいですよ」
魔王「荷物は?」
男「貴重品以外は置いていきましょう」
魔王「あいよー」
75 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 17:22:13.39 ID:5tK7Lr9X0
側近「準備はできましたか?」
魔王「とりあえずこいつと財布だけあればいいでしょ」
魔剣 < ミテンジャネェヨ
側近「それだけでいいんですか?」
男「他の荷物は旅に戻るときに回収したほうが楽でしょうし」
側近「なるほど。……それじゃあ、この魔法陣の中に入って下さい」
大きな魔法陣 < ヨウ、カンゲイスルゼ
男「半径三メートルほどの二重円に五芒星、とその頂点に宝石……?」
魔王「それは魔石だねー。魔力の増幅と安定にはかかせないのさ」
魔石 < ヤラナイカ
男「魔法陣ってもっとよくわからない文字とか書き込むのかと思ったんですけど」
側近「今は見えないですけど、魔法陣を起動すれば光って浮かんできますよ」
魔王「それじゃさくさく行こうか」
男「そうですね。お願いします」
側近「行きますよー」
76 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 17:23:17.97 ID:5tK7Lr9X0
側近「『起動・接続』」キィィィィン
大きな魔法陣 < ヨシキタ
魔石 < ウホッ
魔王「側近が呟くと、それに応えるように魔法陣と魔石が輝き出した。
魔石から漏れ出した光はやがて糸のように伸び、陣の外縁に沿ってお互いを結ぶ。
その光は、陣の内外を隔絶するように縦に伸び上がり、陣の中心の真上へと集まった。
そして僕たちは光のドームの中に閉じ込められ、側近が更なる言葉を紡ぐ」
側近「『転送』」
大きな魔法陣 < イクゼオラアアアアアア!!
魔石 < アッー―――!!
魔王「魔法陣と魔石がひときわ強く輝き、同時にわずかな浮遊感が僕たちを襲う」
77 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 17:24:11.60 ID:5tK7Lr9X0
側近「――『停止』」
大きな魔法陣 < フゥ...
魔石 < フゥ...
魔王「側近の言葉に従い、魔法陣と魔石はその光を霧消させる。
そして光のドームから解き放たれた僕らが目にしたのは、先ほどまでいた倉とは似つかない、石造りの壁であった」
側近「ん……」フラフラ
男「側近さん、大丈夫ですか?」ササエ
側近「あ、すみません……。大きい魔法を使ったのは久々なので、少し疲れちゃいました」テレテレ
魔王「おーい、完全無視とかマジ切ないんですけど」
男「解説ありがとうございました(棒)」
魔王「より切なくなったのは何故だろうね」
78 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 17:25:16.71 ID:5tK7Lr9X0
男「それで、ここはどこなんですか」
側近「魔王城地下の転送ポイントです。非常用の脱出ルートも兼ねてるんですよ」ヨリカカリ
魔王「っていっても、他にも何ヶ所かあるうちの一つなんだけどね」
男「なるほど。じゃあ、まずは上へ?」オンブシマスカ?
側近「はい」オネガイシマス
魔王「そいじゃれっつごーゥ」
79 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/15(月) 17:29:31.27 ID:5tK7Lr9X0
ちょっとだけPC使えたんで書き溜めてからちまちま
短いですけどここまでです
応援ありがとうございます。
ではまた
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/15(月) 17:30:47.27 ID:re1sJavEo
乙
81 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/15(月) 17:33:39.13 ID:5tK7Lr9X0
あ、誤解のないように言っておきますけど話自体は続きますからね?!
正直どこまで続くかわからないですけども!!
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/15(月) 19:34:24.31 ID:OhM2cxn30
魔石www
とりま乙
続き待ってる
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/15(月) 19:48:58.69 ID:5KXZsiOHo
乙
よく喋る道具たちだなwww
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/08/15(月) 22:15:31.63 ID:gPDt/7HYo
乙
さすがにここで話が完全に終わりと思った人は少ないかとwwww
85 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 23:37:41.88 ID:5tK7Lr9X0
・ ・ ・
男「お城って石造りなんですね」
魔王「どちらかというと要塞だからね」
側近「非常時は城下の方たちの避難場所にもなってますから」シガミツキ
男(……背中に柔らかい感触が)
男「そういえば、急に来ても大丈夫なんでしょうか」
魔王「いちおう『帰るよー』って連絡はしたけど」
男「軽いですね……」
側近「こういう人なんですよ」ハァ...
86 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 23:39:50.45 ID:5tK7Lr9X0
魔王「それにしても狭いなぁここ」
男「それは魔王さんが大きすぎるだけでは」
魔王「先代もかなりの巨漢だったんだけどなぁ」コシガイテェ
側近「私には石段が大きすぎるくらいですけど……」
男「確かに。側近さんはまだ小さいですしね」
側近「後で大臣に伝えておきましょう。っていうか誰がチビですか!」カカト!
男「オフッ」ワキバラガッ
魔王「ざまぁ」ニヤニヤ
87 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 23:43:44.27 ID:5tK7Lr9X0
男「などと言っている間に目の前に扉が」ハライテェ
側近「あ、もう下ろしていいですよ」
男「どうぞ」
側近「どうも」
魔王「ひっさしぶりの我っが家〜♪」ガチャ
扉 < zzZ
魔王「ありゃ? 開かないな」ガチャガチャ
側近「もしかして鍵かかってたりします?」
88 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 23:46:05.81 ID:5tK7Lr9X0
魔王「いやそもそも鍵ついてないはず……」ガチャガチャ
魔王「」ガチャガチャガチャ...
男「魔王さん?」
魔王「」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!
側近「ちょ、そんな無闇に回したら」
魔王「」ガチャガチャガチャガッ バキッ!!
ノブ < モガレタ...
魔王「oh...」
男「」
側近「」
89 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 23:49:01.00 ID:5tK7Lr9X0
男「農家ラリアットォ!!」ボグン!!
魔王「へぶらっ!?」ハナガッ
側近「側近ドロップキック!!」トウッ!
魔王「ごひゅらっ!!」クウチュウデ!?
男「全くなにしてんですかアンタは……」ゴゴゴゴゴゴ...
側近「いちいち間違えないと気が済まないんですか?」ゴゴゴゴゴゴ...
魔王「ごべんなざい」ドゲザ
扉 < アレ、ノブガイネェ...
90 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 23:51:31.46 ID:5tK7Lr9X0
ノブ < ゴメン、トビラ...オレタチ、オワカレミテェダ...
ノブ < モウ...イシキガ......
扉 < ソンナ! ノブ! ノブゥゥゥゥゥゥ!!
男「それで、どうするんですかこれ」
側近「うーん。仕方ないですね、ここは」チラッ
魔王「あ、やっぱり?」
側近「男さん、ちょっと離れましょう」グイグイ
男「え、……あ。そういうことですか」ヒキズラレー
91 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 23:54:04.11 ID:5tK7Lr9X0
魔王「んじゃいくよん」
男・側近「「どうぞー」」
魔王「せーの」ヒククカマエテ...
魔王「そ ぉ い !!」セイケンヅキ!!
扉 < ウ、ウワアアアアアア!!
ド ゴ ォ ン !!
戸/
./非 バキィッ!!
92 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/15(月) 23:56:57.47 ID:5tK7Lr9X0
< ドゴォン!!
メイド「! 今の音は」
後輩メイド「東棟のほうからッスね」
メイド「……、私は様子を見てきます。貴女は兵士を呼んでおいて」
後輩メイド「侵入者ッスか?」
メイド「その可能性も踏まえて動いて。単に魔王様の可能性もあるけど」
後輩メイド「あー……」
メイド「……」
メイド・後輩「「むしろそっちのほうがありそうだわ(ッスね)」」
93 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 00:06:29.40 ID:fq//NOVb0
ここまでで。
このあと盆休みが終わるので更新がガクッと遅くなります、すみません
一応目標は一日五レス以上を目指していきます。
内容的には基本的にずっとこんな調子で最後までいくと思いますが、どっかで脈絡もなくシリアスになったりするかもしれません
でも話の進展ペースはやっぱり遅いです。まだ導入部分ってどういうことなの……
ではこの辺で。おやすみなさい
追伸
>>83
引き続き『モノ言う物』達の活躍をお楽しみ下さい。
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/16(火) 00:11:33.05 ID:tswucKVSO
一日5レスって十分早いよwwww
乙!
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/16(火) 00:53:18.06 ID:GjtNZWVco
乙
毎日更新とはありがたや
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
:2011/08/16(火) 07:04:04.92 ID:ZXk00b/t0
やばい、この感じ好きすぐる
乙!!
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/08/16(火) 09:27:57.06 ID:JaQk948ro
乙です
毎日更新予定はありがたいけど無理だけはしないでね
98 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/16(火) 20:38:07.87 ID:V8pebJtAO
魔王「ふふふ、どうよ!」ドヤッ
男「えらく派手に壊しましたけど、いいんですかね」
側近「元々壊れてたみたいですから、仕方ないかと」
男「はぁ。とりあえず出ますか」
側近「そうですね。魔王様さっさと出て下さいよ邪魔なんですから」
魔王「邪魔って……ぶち破ったの僕なのに……」
男「いいから退けっての」ゲシッ
側近「邪魔です邪魔」ゲシッ
魔王「あだっ! なんか段々扱い酷くなってない?!」
99 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 20:40:24.61 ID:V8pebJtAO
< マオウサマ!
魔王「おろ?」
メイド「やっぱり、今のは魔王様でしたか」
側近「あ、メイドさん。ただ今戻りました」
メイド「お二人とも、おかえりなさいませ」
男(はちきれんばかりのたゆんたゆん……だと……)
メイド「あら? 申し訳ありません、そちらの方は」
男「あぁ。はじめまして、農家をやっている男といいます」オジギ
メイド「私は魔王城に勤めさせていただいております、メイドと申しますわ。はじめまして、男様」オジギ
100 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 20:42:42.66 ID:V8pebJtAO
メイド「さて、魔王様?」
魔王「ん? どっt「メイド目潰し!」ブスッ
目玉 < バルス!!
魔王「ぎゃああああああ!! 目がぁぁ! 目がァァァァァ!!」ゴロゴロゴロゴロ
メイド「全く。現魔王ともあろう方が家出するだなんて、一体何を考えているんですか」ゴゴゴゴゴゴ...
男「気のせいかな、メイドさんの背後の空気が歪んで見えるんだけど……」
側近「離れた方がいいですよ。メイドさんが怒ると、魔王様でも本気出さなきゃ危ないくらいですし」
男「なんと」
101 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 20:46:10.48 ID:V8pebJtAO
魔王「ま、待って! 家出じゃないし理由が」
メイド「口答えするんですか」キッ
魔王「ひぃっ!?」ビクッ
メイド「どうやら、教 育 が 足 り な い み た い で す ね」ニッコリ
魔王「あ、僕これ死んだわ」フッ
――その日、天を揺るがすほどの衝撃が、大陸全土を襲った――
102 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 20:50:25.26 ID:V8pebJtAO
魔王「」プスプスプス
メイド「見苦しい所をお見せして申し訳ありませんでした」オジギ
男「いやぁ。魔王さんは自業自得でしょう」
側近「さすがに東棟まるごと消し飛ばすのはどうかと思いますけど」
後輩メイド「うわっ、何事ッスかこれ」
メイド「あら後輩さん、ちょうど良いところに」
男(またもや美乳……ははァン、さては魔王さんの趣味だな?)
男(ロリコンじゃなかったのか)
後輩メイド「あ、やっぱり先輩の仕業ッスか……」
メイド「私はお客様をおもてなししますから、貴女はここをお願いね」
後輩メイド「了解ッス」ビシッ
103 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 20:52:21.10 ID:V8pebJtAO
メイド「それでは、行きましょうか」ヒョイッ
魔王 < タダノシカバネー
男「あの巨体を軽々と……」オォゥ
側近「メイドさん、ああ見えてパワフルなんですよ」
< ウワッ、ナニゴトデスカコレハ!
< マタメイドサンノオシオキデスカネ
< セイカイッス。チャキチャキナオスッスヨー
< マジデスカ
< アタリマエダノクラッカーッス
< ...コウハイチャン、イツノウマレダッケ
104 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 20:56:26.14 ID:V8pebJtAO
・ ・ ・
メイド「どうぞ、男様、側近様」コトッ
紅茶 < アツイゼ、キィツケナ
男「どうも」
側近「いただきまーす」
男・側近「「ふぃー……」」
メイド「お疲れのようですね」クスクス
側近「久々に転移魔法なんて使ったからさー……」グデーン
男「その前には山の中を歩いてましたしね」ナデナデ
側近「んゅ」ナデラレー
メイド「あらあら」
側近「……はっ!」シマッタ!
105 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 20:58:33.55 ID:V8pebJtAO
男「どうかしました?」ナデナデ
側近「〜〜〜〜〜ッ!」カオマッカ
メイド「まあまあ、側近様が嫌がらないなんて」
男「はぁ」ナデナデ
側近「ちょっ、まず手を止めて下さい!」アセアセ
男「あ、すみません」パッ
側近「あっ……」シュン...
男「え」
メイド「あらあら」
側近「」
魔王「……」●REC
106 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 21:00:16.90 ID:V8pebJtAO
魔王だったもの < ワァイ、キレイナオハナバタケダー
メイド「もう、せっかく復活なさいましたのに」
側近「天罰です!!」
男「まあまあ、落ち着いて下さい」ナデナデ
側近「ふみゃ……」ナデラレー
側近「って話が進まないじゃないですか! 撫でないで下さいよ!」
107 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 21:02:31.69 ID:V8pebJtAO
男「あぁ。すみません、つい」パッ
側近「ぁ……」シュン...
男「……」
男「……」ナデナデ
側近「にゃぅ……」ナデラレー
メイド(コントかしら)
男「というか何の話してたんでしたっけ」
メイド「……」
側近「……」
男「……」
メイド「さぁ……」
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/08/16(火) 21:06:40.60 ID:jtZIR5Sdo
側近が可愛すぎてやばい
109 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/16(火) 21:08:45.20 ID:V8pebJtAO
何の話をさせればいいか悩みながら書き貯めてたらこんなことに……
今日はここまでです
地味に後輩メイドさんがお気に入り
ではまた。
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/16(火) 21:09:29.01 ID:GjtNZWVco
乙
側近かわええ
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/08/16(火) 21:54:54.66 ID:SlRt7zhio
側近の良さは言うまでも無いが
後輩メイドちゃんも良い味してそうな予感
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
:2011/08/16(火) 23:41:08.65 ID:K0YtwIqM0
うわぁ、頭撫でたいww
113 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/16(火) 23:46:08.01 ID:tswucKVSO
乙
側近かわいいよ側近
てか男初見で見るとこは胸かよwwww
114 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/17(水) 19:03:13.42 ID:eGGYLYLAO
・ ・ ・
魔王「ラディカルグッドスピード魔王限定ィィィィィィ!!」ガバッ
魔王「――はっ! ……なんだ、夢か」
魔王「む?」
紅茶 < ティータイム ナウ
側近「それで男さんの野菜がほんとにおいしくてー」
メイド「あらあら、そこまで仰られると、私も興味が湧いてきましたわ」チラッ
男「あぁ、そういうことなら後で取ってきましょうか」
メイド「ふふっ、ありがとうございます」
魔王「なにこの置いてけぼり感」
115 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/17(水) 19:04:30.97 ID:eGGYLYLAO
魔王「メイド、ちょっと来て」テマネキ
メイド「はい?」マネカレ
男「いい香りですねこの紅茶」
紅茶 < テレルゼ
側近「後輩メイドさんが中庭で育ててるんです。城内では評判なんですよ」
男「そういえば、人がやけに少ない気がしますけど」
側近「皆さん総出で魔王様の捜索に出ましたから」
側近「連絡はしたので、早ければ明日には戻ってくるはずですね」
116 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[saga]:2011/08/17(水) 19:07:16.00 ID:eGGYLYLAO
男「魔王さん、なんだかんだで愛されてるんですね」
側近「というか……でっかい子供って感じだと思います」
男「同意せざるを得ない……」
側近「ただ、国民のためになら一も二もなく頑張れるところは、少し尊敬してます」
男「なるほど」
側近「その分危なっかしいんですけどね」ハァ...
男「ははは、確かにね」アタマナデー
側近「ぅに……」ナデラレー
メイド「こそこそとして、どうかなさいましたか?」
魔王「ちょいと男君について説明をね、どこまで聞いてる?」
メイド「魔王様の旅行に同行して下さるとまでは」
魔王「そうそう。それでその理由なんだけど」
117 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/17(水) 19:08:40.61 ID:eGGYLYLAO
魔王「――彼を、次の魔王に育てようかと思って」
118 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/17(水) 19:11:02.29 ID:eGGYLYLAO
メイド「まあ」
魔王「驚かないね」チェッ
メイド「予想はしていましたので」
メイド「男様にはお伝えにならないのですか?」
魔王「今のところはあくまで候補ってことでね」
魔王「側近や後輩ちゃんだって実力的には充分候補に入ってるし」
メイド「あの二人は人望もありますからわかりますが、何故男様を?」
魔王「勘、かな」
魔王「それに彼には高い魔力と才能がある」
魔王「おそらく、軽くレクチャーすればすぐにでも使いこなしてみせるはずだよ」
メイド「まぁ……」
魔王「僕の目に狂いがなければだけど、ね」
魔王「それに」チラッ
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/17(水) 19:11:42.05 ID:TKxKy/Swo
魔王「いい男...だしね♂」
120 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/17(水) 19:11:58.34 ID:eGGYLYLAO
側近「あの……なんですぐ撫でるんですか……」テレテレ
男「あー、なんだろ、すごく撫で心地がよくて、つい」ナデナデ
側近「ついって……うぅ」ポー...
男「嫌かな」ナデナデ
側近「いやじゃないんですけど……ふぁ」ポワーン
紅茶 < アツアツダナ
メイド「あらあら」
魔王「側近があんな無防備になるなんて、珍しいじゃない」
メイド「……そうですね」
121 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/17(水) 19:21:14.09 ID:eGGYLYLAO
>>119
腹筋を返して下さい!
今日はここまでです。
改行ミス1、酉忘れ1、書き貯めからだから油断したなー……
進展があまりないですが、ゆっくりやっていこうと思います。
ではまた。
後輩メイド「――はっ! 何か出番が先送りにされた気がするッス!」
兵士A「何の話してんの……あ、兵士Bそこ危n「へぶらすかっ!」ズデーン!
兵士B「ゔお゙お゙……ばな゙ぢが……」
後輩メイド「だいじょぶッスか? なんスかねこれ」ヒョイ
ノブ < ...
兵士A「……ドアノブ?」
122 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/17(水) 19:37:25.07 ID:rP95+LDIO
ああ、アキバから来たんだな
123 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/17(水) 20:21:58.95 ID:Jk+dvqtSO
>>119
ちょwwwwww
一瞬
>>1
が書いたやつかと思ったじゃないか、ああびっくりした……
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/08/17(水) 20:44:00.40 ID:p6a2+wGQo
>>119
もなんか普通に受け入れてたwwww
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/17(水) 20:44:01.22 ID:aKXtGTxyo
>>119
おまえwwwwwwwwwwwwwwww
二度見しちまったお
126 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/17(水) 21:54:23.32 ID:/ivEnrsSO
おつん
魔王って人さらって次期魔王にするのか…何かの妖怪みたいな
127 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/17(水) 22:16:44.46 ID:eGGYLYLAO
>>126
たしか天狗とかがそんなかんじだったかと
ちなみにこの世界は天狗もいますよ
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
:2011/08/17(水) 22:52:52.78 ID:E7aVYyf10
>>119
の能力高すぎだwwww
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/18(木) 00:59:10.16 ID:YfWmXcF3o
>>119
の人気に嫉妬wwwwww
130 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/18(木) 10:14:16.20 ID:ztK+P0r+o
乙した
メイドと後輩かわいい
131 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:06:04.21 ID:pCZ8fepAO
商人頭「ちわーす! 御注文の品物、お届けにあがりやしたー!」
後輩メイド「はいはいご苦労さまッス〜」
商人下っ端「えー建築用木材に石材、鉄筋とコンクリートと……」
後輩メイド「準備はできてるッスから、じゃんじゃか中に運んじゃって欲しいッス」
兵士A「ほら兵士B、手伝うよ」
兵士B「ま゙っで、ま゙だはなぢが……」
132 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:07:10.47 ID:pCZ8fepAO
後輩メイド「いやー、すごい量ッスね〜」
資材 < ヒトガゴミノヨウダ
商人頭「まいどありあとっあしたー!」
商人下っ端「あやっしたー」
兵士A「お疲れ様です」
兵士B「やっと鼻血が止まったわ」
後輩メイド「エロいことでも考えてたんッスか?」
兵士A「うわー……」
兵士B「違うよ?!」
133 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:08:14.71 ID:pCZ8fepAO
後輩メイド「そんじゃ仕上げに入るッスよ」ゴソゴソ...
後輩メイド「えーと、アースジェムにアクアジェムに……」ジャラジャラ
兵士B「後輩ちゃん、いつも思うけどそれどっから出してんの?」
後輩メイド「乙女の秘密ッス」テキトーニバラマク
兵士A「魔石の配置は前と同じでいいですか?」
魔石 < ヨンダカイ?
後輩メイド「それでお願いするッス。Bさんはこの紐で魔石をつなぐッスよ」ニョロッ
紐 < ヤァ
兵士B「……深くは考えまい」
134 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:10:37.60 ID:pCZ8fepAO
メイド「そろそろかしら」
魔王「何が?」
メイド「男様。東側の外をご覧になって下さい。面白いものが見られますよ」
側近「あ、もしかして『アレ』ですか?」
男「『アレ』?」
魔王「無視されても涙は流さない、そんな魔王で私はありたい」
後輩メイド「まはりーくまはーりたやんやらやんやんやー」グリグリ
魔法陣 < ジュンビオッケーデスゼ
後輩メイド「うっし、始めるッスよ〜」ハナレルッス
兵士A「了解」タイヒ
兵士B「はいよ」タイヒ
135 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:11:48.42 ID:pCZ8fepAO
後輩メイド「『リライト』!」
キィィィィィィィン...!!
魔法陣 < マリョク、ハイリマシタ...!
魔石 < アァ...ツギハハツドウダ...
ゴゴゴゴゴゴ......
資材 < チョ、クズレルクズレル
後輩メイド「いっ――けええええええ!!!!」
ビカァー――――――ッ!!!!
魔法陣 < キター―――ッ!!
魔石 < オアアー―――ッ!!
資材 < ララァ、トキガミエル...
ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ...!!
136 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:12:46.45 ID:pCZ8fepAO
< リライト!
魔王「うおっ、まぶし」
男「魔法陣と資材が光って……」
< イッ―ケエエエエエエ!!!!
魔王「後輩メイドが叫んだ瞬間であった。
うず高く積み上げられた資材群が、光を帯びながらねんどのようにぐにゃりと歪んだのだ。
さらにそれらは、突如として大蛇のようにうねり、螺旋を描きながら天を目指し始めた。
捻れ、折り重なりながら、大蛇は何かを形作っていく……」
男「あれってもしかして『造形魔法』ですか?」スゲェ
側近「はい。後輩メイドさんの得意魔法です」
137 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:14:02.84 ID:pCZ8fepAO
男「にしてもこの規模って」パネェ
メイド「大型建築物クラスの造形魔法を操れるのは、城下では彼女だけなんですよ?」
魔王「スルーですね、わかります」デモナカナイ
男「……」
資材 < イヤッハァァァァァァァァァァ!!
男(そういや、『あいつ』も得意だったな……)
男「んー……」
側近「男さん? どうかしました?」
男「ん、ちょっとね」
男「メイドさん、少しいいですか?」
138 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:16:12.49 ID:pCZ8fepAO
・ ・ ・
魔王城 < キレイニナリマシタ〜
魔/石 < モウムリ
魔法陣 < サラバマセキ、フォーエバー...
兵士A「お見事」
兵士B「さっすが。すっかり元通りだな」
ノブ < ウ...ココハ...?
扉 < ノブ? ノブカ!?
ノブ < トビラ! ドウシテ...
扉 < オレタチ、タスカッタンダ!
後輩メイド「うーん、イメージ伝達がイマイチ……」メモメモ
兵士B「これで不満なのか」アキレ
兵士A「後輩さんらしいなあ」カンシン
139 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:17:49.65 ID:pCZ8fepAO
後輩メイド「じゃー、自分は先輩に報告してくるッス」ビシッ
兵士A「後始末はしておきますね」
兵士B「お疲れー」
後輩メイド「お疲れさまッス〜」スッタカタ〜
兵士A「元気だなー、後輩さん」
兵士B「あれが若さか……」
メイド「後輩メイドの出身、ですか……。申し訳ありません、私もそこまでは」
男「そうですか、すみません」
メイド「気になるようでしたら、直接訊ねてみてはいかがですか? 彼女、もうすぐここに来ると思いますから」
男「そうですね、そうさせてもらいます」
140 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:18:52.19 ID:pCZ8fepAO
< コンコン
< シツレイシマスッス
ガチャ
後輩メイド「先輩、修復終わりましたッス」
メイド「あらあらちょうどいいところに」
側近「後輩メイドさん、お疲れ様です」
後輩メイド「側近さんも魔王さん捜しお疲れ様ッス」ビシッ
魔王「ふふふ……捜されたわりに放置……」ドヨーン
後輩メイド「? 今更何言ってるんスか」
魔王「」ハートブレイク!
141 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:20:36.37 ID:pCZ8fepAO
メイド「そうそう、貴女をお客様に紹介していなかったわね」
後輩メイド「ウィ?」テコテコ
側近「こちら、農家の男さんです」
男「…………」ジーッ
側近「男さん?」
後輩メイド「なんという熱視線……」オオゥ
後輩メイド「自分の顔に何かついて……あり?」ミツメガエシ
男「…………」ジーッ
後輩メイド「…………」ジーッ
側近「………?」カヤノソト
メイド「…………」オナジク
「もしかして……」
男「『わんこ』か?」
後輩メイド「『あんちゃん』ッスか?」
男・後輩メイド「「マジ(ッス)か……」」
142 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/18(木) 20:27:40.48 ID:pCZ8fepAO
本日ここまでッス
日に日にでかいオッサンの扱いがひどくなっていきますね
でも魔王。どんまい魔王
ではまた。
143 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/18(木) 20:36:31.97 ID:LNRzB15c0
乙
ちょっとよくわかってないだけど、魔王は男の住んでる国を治めてるんだよね?
144 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/18(木) 20:40:24.70 ID:pCZ8fepAO
>>143
です。
国内では、魔王の顔と性格は(田舎者の男でも知ってるくらいに)広く知れ渡っています。
145 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/18(木) 21:48:09.63 ID:ouoIHO2io
乙<タノシクヨマセテモラッテルヨ
146 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/08/18(木) 23:40:30.60 ID:Gm+3pMDAO
男って魔族なの?
後輩メイドと知り合いだったり次期魔王候補だったり魔王の治める国に住んでたり
147 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/18(木) 23:52:42.94 ID:pCZ8fepAO
>>146
男「農家です」
詳しくは追々書いていく予定です。
148 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/19(金) 14:54:14.49 ID:r5fvmh/so
種族:ノウカ(ダークエルフとかの亜種)
職業:農家(畑を耕すもの)
149 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/19(金) 20:59:28.52 ID:NUex3YuAO
『あんちゃんあんちゃん!』
『はいはいここにいますよ』
『あんちゃん! いっしょにあそぶっす!』
『お前はほんとに犬みたいだなぁ』
『? わんこっすか?』
『そうだな、わんこだな』
『わんこ』
『わんこ』
『てひひ〜、なまえもらっちゃったっす』
『いや名前じゃ……まあ、いいか』
『わんこ♪ わんこ♪』
『わんこ、お手』
『わん!』
『うわ普通にやりやがったコイツ』
150 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/19(金) 21:00:34.87 ID:NUex3YuAO
男「とまあ、昔住んでた村でよく遊んでたんですよ」
後輩メイド「それがまさか魔王城で再会するとは思わなかったッスねー」シミジミ
側近「……」ムー
メイド「まあまあ」アラアラ
男「俺もさすがに最初はわからなかったしな」
男(おっぱいしか見てなったし)
後輩メイド「自分も気付かなかったッス。あんちゃんよく覚えてたッスね」
男「わんこは数少ない同郷だからな」
後輩メイド「てひひ、ちょっと嬉し懐かしいッスね」
151 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/19(金) 21:01:39.45 ID:NUex3YuAO
男「というか、お前獣人だったんだな」ミミガアル
後輩メイド「そうッスよー、半分ッスけど」シッポモアルッス
男「何の獣人なんだ?」ミセナクテイイ
後輩メイド「柴犬ッス」
男「柴犬」
後輩メイド「柴犬」
男「お手」
後輩メイド「わん!」タシッ
男「うわコイツ変わってねえ」
152 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/19(金) 21:04:04.64 ID:NUex3YuAO
後輩メイド「あんちゃんに言われるとついついやっちゃうッスよ」パタパタ
男「尻尾を振るな、はしたない」
後輩メイド「正直あんちゃんに脱げって言われたら脱ぐッス」ブッチャケ
男「な」
側近「ん」
メイド「だ」
魔王「と」
メイド「いたんですか魔王様」
魔王「ふふふ、鋭利な言葉がキモチイイ……」
メイド「……」
魔王「あ、嘘ですごめんなさい怖いです無言はやめてお願いします」
153 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/19(金) 21:05:32.34 ID:NUex3YuAO
側近「どっ! どういうことですか!!」ガターン!
椅子 < グハッ! アタマウッタ!
後輩メイド「? そのままの意味ッス」キョトン
側近「じっ、じゃあ! 男さんが脱げって言ったら脱ぐんですか?!」バンッ
後輩メイド「今そう言ったんスけど……」
側近「そそそそんなのダメです! ハレンチです! こーちゃんは変態さんだったんですか?!」
後輩メイド「そーちゃんは大げさッスねー」ケラケラ
側近「大げさじゃないです!!」ムガーッ!
154 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/19(金) 21:07:29.36 ID:NUex3YuAO
男(わんこが脱ぐ……だと……)
男(つまりあのたわわな美乳が目の当たりに)
男(いやそれどころか、見るからに引き締まった肢体全てが白日の下に……)
男(いやいや、何を考えている男)
男(わんこはただ純粋に懐いているだけだ)
男(その気持ちに取り入って手込めにするなどなんたる外道)
男(大丈夫、俺の理性は正常だ)
男(けしてヘタレではない)
155 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/19(金) 21:08:39.62 ID:NUex3YuAO
男「ん? 『こーちゃん』『そーちゃん』?」
後輩メイド「なんスか?」
側近「なんですか?! 今大事な話を――はっ!!」シマッタ
男「……なんかそれ仲良さげだなぁ」
後輩メイド「実際仲良しッス。親友と言っても過言ではないッスね」
側近「今はそんな話じゃなくて、ああもう!」
男「まあ落ち着いて」ダッコ
側近「ひゃわっ!?」ヒザノウエ
男「うりうり」ナデナデクシクシ
側近「はや、わ、や、あっ」ワタワタワタ
後輩メイド「あ、それ羨ましいッス」
男「どっちが?」カミヤーラケー
後輩メイド「両方ッスね」ウン
156 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/19(金) 21:09:48.53 ID:NUex3YuAO
側近「ふあぁ……ゃ、ぁ」キュ〜
男(……なんかエロい)ナデナデ
後輩メイド(Bさんいたら鼻血出しそうッスね)
魔王 ●REC
メイド「…………」
魔王「カメラ…は…死守……す……」ガクッ
メイド「懲りない人ですわね」
側近「ふにゃー……」グッタリ
後輩メイド「そーちゃん、なんか猫っぽいッスよね」
男「ああ、なんかわかるわ」ナデナデ
側近「うぅ……これでも真祖の吸血鬼なのに……」
男「キバがあるのも猫っぽい」ナデナデ
後輩メイド「そーちゃんはどう転んでもかわいいッス」ウンウン
157 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/19(金) 21:15:53.06 ID:NUex3YuAO
不覚にも
>>148
にニヤッとしてしまった
>>1
がお送りしました
いまいち中途半端ですが今日はここまでです。
ではまた
男爆発しろ
158 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/08/19(金) 21:18:41.82 ID:SjTpx34W0
乙!
設定がわかってきたな。てか男爆発ry
159 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/19(金) 21:37:36.46 ID:48BqIdcS0
おつん
後輩メイドがやべぇ
どうやべぇってもう俺の(ry
160 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/19(金) 22:18:44.69 ID:wg3GKyySo
乙
柴犬はいいねえ
リリンの生み出したs(ry
161 :
おまけ
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/19(金) 22:47:16.05 ID:NUex3YuAO
『あんちゃんあんちゃん!』
『どうしたわんこ』
『これなげてほしいっす!』
『何だこれ、薄っぺらいわっか?』
『なげるとよくとぶっす!』
『ほんとか?』
『ほんとっす』
『じゃあなげるけど』
『ばっちこいっす!』
『てい』
『わん!』
『口で取るな手で取れ』
『くぅん』
162 :
おまけ2
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/19(金) 22:58:04.68 ID:NUex3YuAO
『あんちゃんあんちゃん!』
『どうしたわんこ』
『すずしいのつくったっす!』
『涼しいの?』
『すずしいのっす! こうするっす!』パタパタ
『おお、風が。ちょっと貸してみろ』
『はいっす』
『隣に座れ』
『わん』
『……それ気に入ったのか?』
『てひひ』
『……』パタパタ
『お? おお、すずしいっす』
『これで二人とも涼しいだろ』パタパタ
『あんちゃんすごいっす!』バタバタ
『足バタバタさせんな』
163 :
おまけ3
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/19(金) 23:06:54.81 ID:NUex3YuAO
『あんちゃんあんちゃん!』
『どうしたわんこ』
『こんなのつくったっす!』
『ボールか』
『ぼおるっす?』
『玉だ』
『たま』
『たま』
『ねこっす?』
『違う』
『あんちゃんこれなげるっす!』
『またか』
『またっす!』
『ほれ』
『わん!』
『だから手で取れっつーの』
『くうん』
164 :
おまけラスト
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/19(金) 23:18:50.00 ID:NUex3YuAO
『あんちゃんあんちゃん!』
『どうしたわんこ』
『これつけてほしいっす』
『首輪に紐じゃねえか』
『つけてほしいっす』
『いけません』
『つけてほしいっす』
『いけません』
『つけてほしいっす』
『いけません』
『うー』
『代わりに抱っこしてやるから』
『! わん!』
165 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/19(金) 23:32:43.91 ID:70dPvIamo
なんだろう…鼻から出血が止まらないwwwwww
あれ?レスがかすむ
166 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/20(土) 03:15:34.96 ID:wd06H2pBo
ヘンタイです!間違えた大変です!
>>165
が貧血で……!
>>1
乙
167 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/08/20(土) 08:48:35.08 ID:mY2tYw8AO
側近に血を吸われて奴隷にしてもらいたいそしてロリ声で罵られて小さい足で蹴られて踏まれて死ぬ一歩手前まで血を吸ってもらいたいその後で優しく膝枕してもらって頭なでなでしてもらいたい
168 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/20(土) 08:50:26.79 ID:ViMHP9/Jo
側近はなでなでされる側だろがぁーーー!!
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/20(土) 12:40:09.99 ID:9WNbk5dDo
乙した
こーちゃん、そーちゃんペロペロ
魔王の扱いが絶妙だww素晴らしい。
170 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/20(土) 19:29:47.13 ID:ovtO5V4AO
男「なんかいい匂いがする」クンカクンカ
側近「ぁぅぁぅぁぅぁぅぁぅ......」ネツボウソウ
後輩メイド「おおぅ……、そこまでされてそーちゃんが無抵抗なんて驚きッス」
男「そんな珍しいのか?」ナデリコナデリコ
後輩メイド「前に嗅ごうとしたらおでこ蹴られたッス」
男「ふぅん」カミノケサラサラ
側近「」イシキフメイ
後輩メイド「正直そーちゃんが抱っこされるのなんて初めて見たッス」
男「わんこでもそうなのか」
後輩メイド「なでなでもさせてくれないッス」ザンネン
側近「しようとしないで下さい……」
171 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/20(土) 19:31:35.12 ID:ovtO5V4AO
側近「うぅ、弄ばれた……」ドヨーン
男「やりすぎたか」
後輩メイド「いや、あれは恥ずかしさを通り過ぎただけッスね」ヨジヨジ
男「……おいわんこ何してんだ」
後輩メイド「次は自分の番ッス」
男「」
後輩メイド「てひひ、あんちゃんに抱っこしてもらうのも久しぶりッスね〜♪」ダキツキ
男(俺は椅子俺は椅子俺は椅子俺は椅子俺は椅子俺は椅子……)
男「抱っこはいいんだがな、わんこよ」ナデナデ
後輩メイド「はいッス」ゴロゴロ
男「何故正面から抱きつくんだ」
後輩メイド「だめッス?」ウワメヅカイ
男「……駄目ではないんだけども」
男(おっぱいが! たわわなおっぱいが!)
側近「……」ムー...
172 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/20(土) 19:34:25.85 ID:ovtO5V4AO
魔王「なにあの空間」ウラヤマシスギル...
メイド「……」ソワソワ
魔王「メイド?」
メイド「何か?」ウズウズ
魔王「……いや、別に」
魔王(超そわそわしてやがる……)
魔王 ハッ(まさかメイドまで男に抱っことか言い出す気じゃ!?)
メイド(拗ねてる側近様が可愛すぎますわ)ハフゥ...
男「あのな、わんこ」
後輩メイド「はいッス」
男「……顔が近い」
後輩メイド「ちゅーするッス?」
側近「ッ!?」
173 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/20(土) 19:36:16.59 ID:ovtO5V4AO
男「……しません」
後輩メイド「冗談ッス」ケラケラ
側近「……」ホッ
男「もういいから大人しくしろ」ダキシメ
後輩メイド「きゃうっ! てひひ、あんちゃんに抱きしめられちゃったッス〜♪」デレデレ
側近「――」ソワソワ
男(しまった、今のでおっぱいがさらに密着してっ!)モニュンモニュン
ジョニィ < ミナギッテキタ
魔王「メイド、後生だ! カメラを返せッ!」
メイド「駄目です。これは私が管理いたします」
魔王「管理?」ピクッ
メイド「ッ!」シマッタ
魔王「ほほぉう、『管理』ですか」ニヤニヤ
メイド「……」イラッ
魔王「―――ッ! ――ッ! ―――ッ!!」バン! バン!
メイド「メイドスリーパーホールドです。しばらく眠っていなさい」ギリギリギリ
魔王(首がっ! 息がっ! 背中に奇跡の感触がっ!!)ムニュンムニュン
174 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/20(土) 19:38:37.45 ID:ovtO5V4AO
後輩メイド「ん〜、あんちゃんの匂いッス〜」クンカクンカ
男「」
男(耐えろ! 耐えるんだジョニィ!)
ジョニィ < オーケイダディ
側近「――――」
側近「………………」
後輩メイド「はあぁ、満足ッスー……」ツヤツヤ
男「そうかい……」ナガイタタカイダッタ...
側近「…………」ガシッ
男「おふっ、あの側近さん? 何故に腰にしがみつ「『筋力強化』」ヴン...
175 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/20(土) 19:39:44.91 ID:ovtO5V4AO
魔王「ええ、その直後でした。
側近は男のベルトをガッチリと握りしめて、一気に引き上げたんです。
魔術によって強化された筋力を持って、男の体は当然のように持ち上がりました。
そして側近は、ためらいなく体を後ろに倒したのです。
薄れゆく意識の中で、僕が最後に見たもの。
それは、そう――
――ジャーマンスープレックスでした」
ゴ シャ ア !!
男「ぐべッ!!」
後輩メイド「あんちゃー―――――ん!?!?」
176 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/20(土) 19:45:49.16 ID:ovtO5V4AO
本日ここまで。
イチャイチャを止めさせる方法が他に思い付かなかったんだ……
あと魔王が間違って男を呼び捨てにしてることに投稿してから気付いた
不覚
変態が自分だけじゃなくて安心した
>>1
でした
ではまた。
177 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/20(土) 19:47:15.36 ID:YhzzdBtO0
乙!
何この桃色魔王城wwww男爆は(ry
178 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/20(土) 19:57:55.02 ID:6R1l8U8ho
乙
男は爆発すべきですね
179 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/08/20(土) 21:11:44.49 ID:PGYVs/6R0
側近拗ねると破壊力ヤバ過ぎ(いろんな意味でww
男は本気で爆発すべき
180 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/08/20(土) 22:45:26.02 ID:4dxwYX7AO
男もげろ
181 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/20(土) 22:47:44.04 ID:ViMHP9/Jo
乙
ちょっと魔王拾って魔王城行ってくる
182 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/20(土) 23:35:57.52 ID:Lx8JSmHDO
いや、男は逆にすげぇよ逆に応援しちまう
なんという鉄…いや、鋼の意思…
183 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/08/21(日) 01:05:59.79 ID:4xOzCXDwo
かっけえぜ……かっこよすぎだぜジョニィィィ……
184 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 15:56:10.10 ID:VrRX9aBAO
・ ・ ・
男「さすがに首がいてぇ……」ズキズキ
後輩メイド「だいじょぶッスか?」ナデナデ
側近「……」プイッ
メイド「あらあら」
後輩メイド(うーん、そーちゃんがこうもムキになるなんて)ナデナデ
後輩メイド(これはガチッスかねー)ナデナデ
側近「……」ムスー...
男「おいわんこ、いつまで撫でてんだ。くすぐったいんだが」
後輩メイド「もう痛くないッス?」
男「ああ」
側近「……」ソワソワ
男「側近さん」
側近「ッ!」ビクッ
185 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 15:57:11.30 ID:VrRX9aBAO
男「よっと」ヒョイ
側近「ふゎっ」
男「これでいい?」ダキシメ
側近「〜〜〜〜ッ!」
男「肯定と見なします」ギュ〜
メイド ●REC
側近(あ……匂いが……)
側近(男さん、こんな匂いなんだ……)
側近(なんだか、落ち着く匂い……)ギュッ
男(はい、抱きつき返されました)コレハヤバイ
男(というかさっきのは嫉妬ってことだよなぁ)
男(……そんな好かれるような覚えはないんだが)ワカラン
後輩メイド「先輩、後でダビングお願いするッス」
メイド「任せて」●REC
186 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 15:58:34.26 ID:VrRX9aBAO
男「などとやっている間に空が茜色なわけですが」
夕日 < カラスガナクカラカーエロー
魔王「え、もうそんな時間?」ムクリ
男「おはようございます」
魔王「おはようございます」
メイド「それでは夕食の支度をして参ります。後輩さん、買い出しをお願いできるかしら」
後輩メイド「了解ッス」ビシッ
男「あぁ、それならちょっと待ってもらえますか?」
メイド「はい?」
男「ちょっと家に戻りたいんですが」
後輩メイド「え、あんちゃん帰っちゃうッスか?」ションボリ
男「違う違う。せっかくだからうちの野菜採ってこようと思って」
メイド「あらあら、早速ありがとうございます」
側近「ん、それなら私が一緒に行きますね」
男「いや、大丈夫だよ」
187 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 16:00:42.93 ID:VrRX9aBAO
男「転移魔法の使い方は覚えたから」
側近「そうですか」
・・・。
側近「……はい?」
魔王「なんだって?」
後輩メイド「あんですと?」
メイド「あらあらまあまあ」
男「? なんか変なこと言ったかな」
魔王「……いやいやあのね、転移魔法ってのは、広域殲滅型儀式魔法と同クラスの、高等複合魔法なんだよ?」
側近「魔法陣と魔石で簡略化、安定化させているといっても、術式自体は使用者が組み立てなくちゃいけなくて、単独で使用するには相応の知識と計算力、集中力、魔力が必要になるんです」
魔王「側近が天才なだけで、僕だってちょっと小細工しないと使えないような代物なんだ」
188 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 16:01:36.72 ID:VrRX9aBAO
男「あ、そうなの?」
側近「そっ、か、軽い……」ズコー
後輩メイド「あんちゃんは昔から魔法のことはテキトーッスからね」
男「難しく考えない方が使いやすいだろ」
後輩メイド「それはそうなんスけど……」
魔王「ちょっ待て待て! 男君まさか魔法使えるのか?!」
男「? ああ、言ってませんでしたっけ」
後輩メイド「自分はあんちゃんに魔法教わったッスよ」
側近「」ポカーン...
魔王「oh...」
メイド「まあまあ……」
189 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 16:04:08.33 ID:VrRX9aBAO
魔王「……まあ、予想外だがそれはいいとしよう。でも転移魔法はちょっと」
男「だから難しく考えすぎですって。
要は音楽を演奏するのと同じでしょう?
ちょっと曲が複雑で楽譜が手元にないだけですよ」
側近「それはそれで難しいと思いますけど……」
男「わかった。だったらやってみせるから。
それなら納得するでしょ」
魔王「……まあ、それでいいか。言い合っても堂々巡りだし」
後輩メイド「じゃあ、自分は買い出しに言ってくるッス」
メイド「私は先に夕食の準備を始めておきますね」
男「じゃあ俺は野菜を。二人ともついてくるでしょ?」
魔王・側近「「当然」」
190 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 16:05:18.84 ID:VrRX9aBAO
ノブ < ゲ、マタコイツラカ
扉 < コンドハコワサナイデクレヨ...
男「綺麗に直ってるな」
側近「後輩メイドさんの造形魔法は一流ですから」
男「『こーちゃん』じゃなくて?」
側近「あっ! あれはオフの時専用です!」
男「そんな肩肘張らなくてもいいと思うけどな」
魔王「イチャイチャしてないでさっさと行ってくれませんかね」セマイ
男「一応ここも無事だったんですね」
魔法陣 < イラッシャイ
魔石 < ウホッ
魔王「メイドはあれで手加減してくれたからねー」
側近「前に一度本気出したときは、魔王城丸ごと消し飛びましたよ」
魔王「よく無事だったよね僕ら……」
男「なんだかすごい話だ……」
191 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 16:06:25.64 ID:VrRX9aBAO
男「それじゃ、パッと行きましょうか」キィー―ン
魔王「パッと?」
男「パッと」ヴン...
側近「そんな簡単な」
男「着いたよ」
魔王・側近「「!?」」
この間、五秒。
192 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 16:08:22.51 ID:VrRX9aBAO
〜男の家〜
側近「本当に男さんちです……」アゼン
魔王「まさか一瞬で来れるなんて……」ボウゼン
男「だから案外テキトーなんですって。明るいうちに野菜採りましょう」
側近「大賢者様が聞いたらビックリしますよね、これ」
魔王「ショックで昇天するんじゃないかな」ババアダシ
大賢者「誰がババアじゃクソ弟子」
魔王・側近「「」」
男「……誰?」
193 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/21(日) 16:16:00.08 ID:VrRX9aBAO
ここまで。
イチャイチャが書きやすすぎて困る
しばらくは話を進めていく予定です
無理矢理だから展開がなかなか……
耐えきれなくなったら番外編でイチャイチャを書きます
次回は少し真面目な話になる予定です
ではまた。
194 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/21(日) 16:20:30.56 ID:AKygm0P70
この男は毎日畑仕事してきて早十年とかいうレベルじゃないだろ…一体何歳なんだ
195 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/08/21(日) 18:23:58.02 ID:Yeuq4PHxo
一応魔物っぽいから問題ない
196 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/21(日) 18:25:31.62 ID:AiyWoqx0o
乙
プロ農家か
転生を繰り返しても最終的に農家になるんだな
197 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/08/21(日) 21:05:47.74 ID:6kycVnlc0
なんだこの男は。色々とヤバ過ぎるだろう。
オイ。
198 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/21(日) 21:24:43.97 ID:X7NrhVk10
だが、そんな男に私はなりたい。
乙
199 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 21:42:50.92 ID:VrRX9aBAO
側近「大賢者様!?」
魔王「ババア何故ここに!?」
大賢者「知らないワープポイントが増えておったからの。作ったのは側近じゃな?」
側近「はっ、はい!」
大賢者「お前さんは相変わらずチビじゃのう、ちゃんと食ってるのかい?」
側近「」グサッ
大賢者「クソ弟子、魔王のクセに家出じゃとなあ。大臣めワシに泣きついてきよったわ」
魔王「いやあのそれはもう終わった話というかそもそも家出じゃなくてですね」
大賢者「それで」ギロッ
魔王「ひいっ!」ビクッ!
大賢者「だ れ が バ バ ア じゃ と ?」ゴゴゴゴゴゴ...
男「……」ポツーン
側近「……男さん、離れた方が」コソコソ
200 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 21:43:54.66 ID:VrRX9aBAO
大賢者「言ってみなァ! 誰がババアだってェ!?」カッ!!
魔王「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」ガクガクブルブル
大賢者「駄目じゃ、許さん」
魔王「大賢者様の背後に、沢山の魔法陣が折り重なって現れました。
形も大きさもバラバラなそれらからは、ありとあらゆるものが召喚されてきました。
刃物や鈍器、
炎や氷、
蝋燭やムチ。
その時、僕は気付いたのです。
大賢者様の表情が、とてもイキイキとしていることに」
大賢者様「オシオキじゃ」ニタァ
魔王「いやああああああああああああああ!!!!」
男「野菜採りましょう」
側近「そうですね」
201 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 21:46:03.63 ID:VrRX9aBAO
魔王「」チーン
大賢者「やれやれ、根性が足らんやつじゃの」フゥ
側近「あ、終わりましたか?」
大賢者「ちともの足りんがの。そっちの色男は誰じゃ?」
男「どうも。ここの家主で農家の男です」
大賢者「おお、家主殿であったか。これは失礼したの」ペコリ
大賢者「ワシは大賢者じゃ。この三百年、代々の魔王に魔法を教えておる。クソ弟子が世話になったの」
男「はぁ、いえ」
男(見た目にはわんこと同い年くらいにしか見えん……)
男(健康的な褐色の肌、エルフ種特有の長い耳、流れるような白銀の髪)
男(しかし)チラッ
大賢者「?」ペターン
男(胸はない。だがこれはこれで)フム
側近「ふん!」ズンッ
男の足 < アベシ!
男「ぎにっ!?」クダケル!!
202 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 21:47:00.00 ID:VrRX9aBAO
大賢者「先程転移魔法を使ったのは家主殿かの」
男「いたた…、はいそうです」
大賢者「ふむ。弟子どもには一番面倒くさいやり方しか教えなかったが、お主は自分でアレンジしたようじゃの」ニヤリ
側近「」
男「あぁ、やっぱりわざと変なふうにしてあったんですか」
大賢者「当然じゃ。定位置間の長距離なぞ、本来なら『接続魔術』でこと足りるからの」ケタケタ
側近「えぇー……」
男「接続……。なるほど、どこ●もドアみたいな」
大賢者「なんじゃそれは」
男「知りませんか」
大賢者「ワシは魔法以外さっぱりじゃからな!」ドヤッ
203 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 21:47:58.77 ID:VrRX9aBAO
大賢者「しかしおぬしはなかなか見所があるのう。農家にしておくには勿体ないぞ」
男「」ピクッ
男「……そいつは聞き捨てなりませんね」ズイッ
側近「男さん?」
大賢者「なんじゃ、ワシが折角褒めておるというのに」
男「いいや、貴女はたった今、農家を馬鹿にしたッ」カッ!
大賢者「………………は?」
男「農家とは食を預かる者」
男「食は生命の原点。食は力。食は心。食は命」
男「即ち農家は命を預かる者」
男「その農家に対する侮辱……宣戦布告と受け取らせてもらう!」ドン!!
側近(変なスイッチ入ったぁー――っ!?)
大賢者「」ポカーン
204 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 21:51:29.94 ID:VrRX9aBAO
側近「あの、男さん、そんな」
大賢者「面白い!」クワッ
側近「」
大賢者「おぬしの想い、確と伝わった!」
大賢者「よいじゃろう、見事ワシを打ち負かしてみせよ!」
男「ふふふふふ、俺が丹誠込めて育てた極上の野菜の数々に、涎を垂らさずにいられるかな」
大賢者「大した自信じゃのう。今年で齢四百、世界を飛び回りあらゆるグルメを堪能してきたワシの胃袋を、果たして満足させられるかの」
男「ふふふふふ」
大賢者「くくくくくく」
男「ふふふふふふふ......」
大賢者「くくくくくくくく......」
魔王「目覚めたらお師匠と男君が笑い合っていた」
側近「なにこれ……」
魔王「なにこれ……」
後輩メイド「あんちゃんたち遅いッスねー」
メイド「お茶でも飲んでましょうか」
後輩メイド「はいッス」
205 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/21(日) 21:55:31.10 ID:VrRX9aBAO
本日終業。
おかしいな、マジメな話に持っていくはずだったのに……
どうしてこうなった
ちなみに、大賢者様はドSです
ではまた。
206 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/21(日) 22:06:26.24 ID:9G4bROfro
乙
個人的に大賢者はヨボヨボの婆さんの方が良かったwww
207 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/21(日) 22:12:54.14 ID:VrRX9aBAO
>>206
最初はマッスルジジイで行こうとしてたとか言えない
208 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/21(日) 22:18:40.82 ID:AKygm0P70
おつ
男は本当に農家なのだろうか…それ以前に何者なんだよwwwwww
209 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/08/21(日) 22:19:52.69 ID:Y4MTf6oAO
ぺったんこお姉さんか……
幼女側近の勝ちだな
210 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/21(日) 22:20:01.58 ID:qNqcCq0Jo
ロリババァ枠空いてたから仕方ないね
211 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/21(日) 22:23:25.92 ID:JXJ00KZvo
わんこ一強
212 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/22(月) 05:20:16.22 ID:2EYuBDvTo
乙した
褐色で白銀でエルフだと…ぐぬぬ、なんという俺得
213 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/08/22(月) 10:34:31.34 ID:iToaAd+Xo
後輩唯一の欠点、巨乳をクリアした大賢者様
しかもドSとか俺のために出たようなお方だな
幼すぎる側近vs胸が大きすぎる後輩の俺内バトルが
まさかこのような結果で終結しようとは・・・
214 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:02:26.03 ID:0QAZrJiAO
〜魔王城〜
大賢者「ふおおおぉぉ……」キラキラキラ
男「ふっ、俺の勝ちだな」ニヤリ
大賢者「うむうむ、これほど美味なる野菜は初めてじゃ。おぬし、やりおるのう」ニコニコ
メイド「大賢者様が……」
側近「あんな無邪気な笑顔を……」
後輩メイド「流石はあんちゃんッス」
魔王「きめえ」ボソッ
大賢者「聞こえたぞクソ弟子」
魔王「」ビクッ
大賢者「まあ今は気分がよい、折檻はせぬ」
魔王「」ホッ
大賢者「椅子になれ」
魔王「……え」
大賢者「それで許すぞ」
215 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:03:23.34 ID:0QAZrJiAO
男「あ、片付け手伝いますよ」
側近「私も」
メイド「あらあら、ありがとうございます。
ですが私どもの仕事でございますわ。
すぐにお茶をご用意致しますので、お二人はごゆっくりおくつろぎ下さいませ」
後輩メイド「じゃあ自分が片付けするッス」
メイド「そうね、お願いするわ」
大賢者「やれやれ、座り心地の悪い椅子じゃのう」
魔王「……(黙)」ヨツンバイ
メイド「皆さん何をお飲みになられますか?
大賢者「ワシは緑茶じゃぞ。うんと渋いやつじゃ」
メイド「はい、存じておりますわ」クスッ
男「俺も緑茶で」
側近「私はアップルティーを」
< 自分はコーヒーッス!
216 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:04:29.92 ID:0QAZrJiAO
大賢者「ほれ椅子、おぬしも答えぬか」グリグリ
魔王「あだっ! 杖で背中はやめて!」
大賢者「さっさと答えぬと」グッ
魔王「珈琲でお願いしますッ!」
大賢者「なんじゃ、堪え性のないやつめ」ツマラン
魔王「畜生……」シクシク
後輩メイド「何泣いてんスか、キモイッスよ」モドリー
男「側近さんは血とかじゃないんですね」
側近「真祖ですから」
男「なるほど」
メイド「お待たせ致しました」
217 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:05:13.56 ID:0QAZrJiAO
大賢者「ほふぅー……。食後の緑茶はしみるのう」ズズ...
男「しみますねぇ」ズズ...
メイド「ありがとうございます」ペコリ
側近「〜♪」
後輩メイド「コーヒーはやっぱりブラックッスね〜」イイカオリ
大賢者「意外じゃの」
側近「後輩メイドさんは甘いの苦手なんですよね」
後輩メイド「前にココアを試したら甘すぎて死ぬかと思ったッス」
メイド「あらあら」
男「そういや昔から苦手だったな」
後輩メイド「でも何故か塩飴は平気ッス」
側近「塩飴……」
大賢者「なかなか渋いチョイスじゃの……」
218 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:07:39.30 ID:0QAZrJiAO
魔王「…………」プルプル
大賢者「おい椅子、じっとしておれ」グリッ
魔王「い゙ッ! 〜〜〜あの、お師匠?」
大賢者「なんじゃ椅子」
魔王「その、珈琲が飲めないのですが」
メイド「あらあら、私の珈琲は口に合わないだなんて……」オチコムフリ
魔王「違うよ?! この体勢だと飲めないだけだよ?!」
大賢者「なんじゃ、そんなもの馬のように首を伸ばして飲めばよかろう」ズズ...
魔王「いや無理ですから! せめて降りて下さいよ!」
大賢者「黙れ馬面」
魔王「馬面じゃねえよ!!」
大賢者「……ほおう」ニヤリ
魔王「!」シマッタ
219 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:08:34.71 ID:0QAZrJiAO
大賢者「『加重力』」ヴン...
魔王「おぶァ!? 重ッッ!!」ミシミシ
大賢者「ほれほれしっかりせぬとぺしゃんこになってしまうぞ」ニヤニヤ
魔王「お お お お お お !!」ギリギリギリ
男「生き生きとしてるなあ」
側近「大賢者様がここを訪れるのも久しぶりですから」
後輩メイド「止める気になれないッスね」
メイド「皆さんおかわりはいかがですか?」
男側後「「「いただきます」」」
メイド「はい」ニコニコ
魔王「ちょおお助けろよおおお!?!?」メキメキメキ
大賢者「メイド、ワシもおかわりじゃ」
220 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:09:33.93 ID:0QAZrJiAO
魔王「カエルみたいになるかと思った……」ゼーハー
後輩メイド「カエルを侮辱しないでほしいッス」
男「全くだ」
魔王「お前らひどくねぇ?!」
メイド「そうですよ。魔王様だってもうお年寄りなんですから」
魔王「ジジイじゃねえよ! せいぜいオッサンだよ!!」
側近「うるさいですよオッサン」
大賢者「そうじゃ黙れオッサン」
魔王「誰のせいだァァァァァァ!!」アアアァァァァァァ......
兵士B「なんか城のほう、うるさくねえ?」
兵士A「気のせいじゃない? あ、それロン」
兵士B「マジかよ?!」
221 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:10:29.04 ID:0QAZrJiAO
大賢者「さて、クソ弟子もからかったし風呂でもいただくかの。
メイド、付き合え」
メイド「かしこまりました」
後輩メイド「あ、自分もいくッス」
側近「せっかくですし、みんなで入りましょうよ」
大賢者「ふむ、それもよいな」
大賢者「男、おぬしもこい」
側近「ちょっ」
男「はい?」
メイド「あらあら」
後輩メイド「大賢者さん、大胆ッス……」ポッ
大賢者「ワシが直々に背中を流してやるぞ。なんじゃったら前の方も「ダメぇー――――――ッ!!」
222 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:11:38.34 ID:0QAZrJiAO
側近「ダメダメダメダメダメです!! いくら大賢者様でもそんなはははハレンチですッ!! ダメ! 絶対ダメぇー――――――ッ!!」
大賢者「」ポカーン
後輩メイド「わお……」
メイド「まあまあ……」
男「?」←状況を理解していない
魔王「」ゴスッゴスッゴスッ(壁殴)
側近「はぁーっ、はぁーっ、はぁーっ、……はっ!?」シマッタ
大賢者「ほほう、そうかそうか」ニヤニヤ
メイド「あらあら」ニコニコ
後輩メイド「そーちゃん焦りすぎッスよ」ケラケラ
男「???」
魔王「」ゴッ、ゴッ、ゴッ、(壁頭突き)
223 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:13:40.04 ID:0QAZrJiAO
大賢者「すまんの男、背中を流してやるのはまた今度じゃ」ニヤニヤ
男「は? はぁ、はい」キョトン
後輩メイド「じゃあそーちゃん早速風呂に行くッス」ミギウデホールド
大賢者「そうじゃな、詳しく訊かせてもらおうかの」ヒダリウデホールド
側近「ちょっ、離し」
メイド「さあさあ行きましょ行きましょ」グイグイ
側近「メイドさんまで?!」
メ賢後「「「さあさあさあ!」」」ズリズリズリ
< いやああ離してええええ!!
男「」ポツーン
男「何なんですか、あれ」
魔王「爆発しろ」
男「え?」
魔王「なんでもない。僕らも風呂入るか……」ハァァ...
男「はぁ。わかりました」
224 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:14:34.07 ID:0QAZrJiAO
男「あ、着替えとかは」
魔王「毎回メイドがいつの間にか用意してるし、大丈夫でしょ」
魔王「実は近くの山から温泉引いてるんだよ」チョットジマン
男「おお、いいですね」
魔王「ちょいと無理言って露天風呂にしてもらったから、景色も楽しめるよ」
男「わかってますね。温泉といえば露天ですよ」ウンウン
魔王「だよね。特にこの辺りは高台だから見晴らしもよくてさー」
男「今日は晴れてますし、月も綺麗ですね」
魔王「お、ほんとだ。温泉で月見酒でも行くかい?」
男「いいですね、付き合いますよ」
225 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:19:51.27 ID:0QAZrJiAO
しまった、ちらほらとミスが
本日ここまでです
脱線しすぎたー……
一体いつになったらマジメな話に入れるんだろうね
ほんとは魔王と男だけで二人旅をさせるはずだった
>>1
でした
ではまた。
226 :
おまけ【大賢者様からのお知らせ】
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/22(月) 20:21:36.66 ID:0QAZrJiAO
大賢者「どうしようもない阿呆の
>>1
に代わって、前回の補足の知らせじゃ」
大賢者「クソ弟子にワシが魔法指導をしてやったのは、あやつが魔王候補になってからのことじゃ」
大賢者「それまでは先代魔王にスカウトされるまで、母君に魔法を習っておったそうじゃ(※本編参照)」
大賢者「ワシはあらゆる魔法を知っておるからの。
クソ弟子が知らなかった魔法を教えてやったというわけじゃ」
大賢者「あやつは覚えが悪くて苦労したわい」
大賢者「まあ、体に覚え込ませてやったがの」ニヤリ
大賢者「本編で語る隙がなさそうな部分は、今後もワシから知らせてやるぞ」
大賢者「ではな」
227 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/22(月) 20:37:32.10 ID:evUSlPwLo
乙
キャラの動きに任せてしまうのも手ではあるけど、
話を進めるなら、プロットに起こすなどして指針をおいた方がいいかもね
228 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/22(月) 20:40:15.49 ID:0mraHjtCo
乙
男の年齢どれぐらいだっけ?
229 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/08/22(月) 20:49:50.61 ID:iZAGYDwao
乙
食後のお茶のシーン、リクエストを我慢してた人は正直に名乗り出なさーいww
ノシ
230 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/22(月) 21:02:18.54 ID:fhz+QyMSO
乙
側近ちゃんが好きです
でもおっさんなのに一人称が僕な魔王の方がもっと好きです
231 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/22(月) 22:14:23.77 ID:7CR7uC0Oo
農家=no か=か以外=海外
つまり男は外国人で、現在住国を考えると実は男は人間なんだよ!!!
232 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/22(月) 23:03:01.05 ID:gtCDs8iIO
>>231
何言ってんだ、おまえ
233 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長野県)
[sage]:2011/08/22(月) 23:35:13.48 ID:S47O/Y2do
ちょっと何言ってるかよくわかんないですね
234 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 00:31:35.77 ID:9iiSswCW0
※ものの気まぐれで地の文が入っています。
苦手な人はご注意下さい。
235 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 00:32:19.72 ID:9iiSswCW0
〜魔王城 深夜〜
〜最上階 展望台〜
男(静かだな……今夜は風もない)
男(耳を澄ませばわずかに城下の喧騒と、遠くから波の音が届くくらい、か)
男「それでも、俺の家での夜よりは賑やかだな……」
大賢者「独りで何をぶつくさ言っとる」
男「あぁ、大賢者さん」
大賢者「何じゃ驚かんのか、わざわざ気配を消して近付いてやったのに、つれないのう」
男「大賢者さんの場合、急に現れても違和感が持てないんですよね」
男(最初が最初だけに)
大賢者「随分知ったような口を利くのう。まあよい、そんな話をしに来たのではないわ」
大賢者「男よ、散歩に付き合え」
男「はぁ。散歩ですか」
大賢者「そうじゃ。夜空の散歩じゃ」ニッ
236 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 00:33:10.35 ID:9iiSswCW0
大賢者さんはそう言って笑うと、展望台の『外』へ、何のためらいもなく踏み出した。
瞬間、木琴を叩いたような「ポーン」という音が辺りに響き渡る。
ポーン、ポーン。
その音と共に、大賢者さんは『夜空』を歩いて見せた。
大賢者「ほれ、おぬしもできるじゃろう?」
よく見れば、大賢者さんの足元には薄く光る魔法陣が見えた。
なるほど、これは魔法なのだ。
納得すると同時に、俺はその魔法を理解し、追いかけるように宙に踏み出した。
ポーン、ポーン。
木琴のような音色。
ほんの少しそれに耳を傾けながら、大賢者さんの傍まで昇っていく。
237 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 00:34:33.64 ID:9iiSswCW0
大賢者「……やはりの」
隣にまで辿り着くと、大賢者さんは確信を得たといった表情で顔を近付
男「ちょちょちょ近い近いです!」
大賢者「動くな。その目を見せろ」
男「は、はい」
大賢者「…………。ふむ、やはり『魔導師の慧眼』か」スッ
男「はぁ……。何ですか、それ」
大賢者「おぬしの目に宿っておる能力じゃ。いわゆる『魔眼』というやつじゃな」
大賢者「その目はひと目見ただけであらゆる魔法を理解し、使役可能にする」
大賢者「男よ、その目はな」
大賢者「――ワシが作り、先代魔王に預けた魔眼じゃ」
238 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 00:35:38.72 ID:9iiSswCW0
男「――ッ!」
大賢者「男よ。嘘は許さぬ」
大賢者「おぬし、何者じゃ」
男「――――」
男「………」
男「……わかりません」
大賢者「……そうか」
男「……わんこと昔からの知り合いだっていうのは、話しましたっけ」
大賢者「うむ」
男「俺の一番古い記憶、その頃のなんです」
男「両親もいない、兄弟姉妹もいない、親類の一人さえいない」
男「けれど、俺はわんこと同じ村にいて、静かに暮らしていて」
男「それだけなんです」
男「覚えてるのは、それだけなんですよ」
男「それに気付いたのは、村が無くなった後なんですけどね」
239 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 00:36:59.22 ID:9iiSswCW0
大賢者「……何故村を失くしたのじゃ?」
男「簡単ですよ」
男「勇者が来たんです」
大賢者「ッ! ということは、十二年前の戦争の!」
男「―――、はい」
大賢者「そうじゃったか……」
大賢者「すまなかったの」
男「いえ。話せてすっきりしました」
大賢者「正直に言えば、まだおぬしを信用するには足りぬ」
大賢者「だが、ワシに嘘は通じぬ」
大賢者「故に、おぬしが嘘を吐いていないことだけは、よくわかった」
男「大賢者さん……」
大賢者「『さん』は要らぬ。敬語もじゃ」
男「え?」
大賢者「その魔眼を持つ限り、おぬしはワシと対等じゃ。上も下もありゃあせん」
大賢者「それに、おぬしの敬語は無理矢理臭くて堅苦しい。肩が凝るわい」
男「あー、はぁ、うん」
男「わかったよ、大賢者」
大賢者「うむ。それと一つだけ言っておくぞ、男」
男「?」
240 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 00:39:10.28 ID:9iiSswCW0
大賢者「『大』は外すな」
男「………はぁ?」
大賢者「よいか、ワシは偉大なのじゃ。そのワシが他の有象無象どもと同じように、ただの賢者と呼ばれるなぞ、虫唾が走るわ」
大賢者「故に、ワシを呼ぶときは必ず大・賢・者と呼ぶがよい!」
男「」
男(ははぁん、この人実はアホだな?)
大賢者「呼びづらいなら先生でもよいぞ! だが賢者はダメだ! 虫唾が走るからな!」
男「はいはいわかったわかりました。……よろしく、先生」
大賢者「うむ、よろしい」
男「ってか先生にタメ口きいちゃダメなのでは?」
大賢者「そんなものは知らん。それより散歩の続きじゃ」
男「ちょ、それは話の口実じゃ」
大賢者「そんなことはひとっことも言っとらんぞ。ほれほれ、ちゃんとついてこい」
男「ああもう」
月の明かりに照らされて、夜空に浮かぶ影二つ。
ポーン、ポーン。音色が響く。
月夜の空を、跳んで飛ぶ。
241 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 00:42:21.80 ID:9iiSswCW0
夜中のテンションって怖いですね
ではまた。
入浴シーンは後日番外扱いで書く予定です
242 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/23(火) 01:21:21.45 ID:KWrlo0On0
乙
この男は何故かもげてほしいと思う
何ででしょうかね?
まあ、(女性陣の)入浴シーンがあればいいですけどね
243 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/23(火) 09:27:28.76 ID:kohBuxmF0
>>242
にこれをやろう
つ 湯上り魔王の全裸プロマイド
244 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/23(火) 10:03:31.17 ID:zWpjCNvmo
貰ったァァァッ!!!
245 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/08/23(火) 13:33:27.81 ID:lu9rOh6AO
いや、これは俺が貰う!!
246 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/23(火) 13:48:38.36 ID:icHeZnjDo
乙した
247 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/23(火) 15:31:55.62 ID:g9IVF4FAO
書き貯め中に見にきたら何の話してんの!?
魔王ってみんなにとってもはや何なの!?
あ、夜には普通に更新します
ある程度は番外編に回すようにしたんで、少しは展開早くなるかと
アドバイス感想などありがとうございます。
248 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/23(火) 15:57:14.51 ID:le5zI0KKo
まぁ俺は
>>1
の全裸プロマイドが欲しいんですけどね。
249 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/23(火) 17:27:26.05 ID:M0xCZ7yIO
>>248
え?おまえ持ってないの?
このSS読んでるやつは必ず持ってるよ?
250 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/23(火) 18:44:05.42 ID:06jIZX3Lo
>>248
俺もオカズにしてる
251 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2011/08/23(火) 19:42:46.51 ID:buVpLqNho
>>250
俺のやつはオカズにし過ぎてダメになっちゃったから焼き増してくんね?
252 :
今日は息抜き的な
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:34:19.99 ID:g9IVF4FAO
〜翌朝〜
魔王「おはよー」フアァ...
メイド「おはようございます、魔王様」
魔王「珈琲貰える?」
メイド「はい、只今」
< ダダダダダダダダダ...
後輩メイド「おはよーございますッスー!」
ズザァッ
魔王「おはよー」ズズ...
後輩メイド「ふおあっ! また負けたッスか!?」ガビーン
魔王「早寝早起きが僕のいいところだからねー」
メイド「コーヒーはどう?」
後輩メイド「飲むッス!」
253 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:35:15.88 ID:g9IVF4FAO
側近「ふやぇぁあぁああぁあぁぁ……(※あくび)」テトテト
魔王「おはよ……すげぇあくびだな」
後輩メイド「いつもながら眠そうッスね」
側近「ほんらいはやこうしぇ……ふゃぁうふ」クアッ
メイド「あらあら。側近様はハーブティーにしましょう」
側近「おれがいひましゅふ……」
魔王(なにこれかわいい)
メイド(はぁ...かわいすぎですわ)
後輩メイド(そーちゃんかわいいッス……)
254 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:37:14.79 ID:g9IVF4FAO
メイド「ローズマリーです。目が覚めますよ」
側近「うぃ……」
魔王「そういやお師匠は?」
メイド「さあ。朝にはもう見えませんでしたけど」
後輩メイド「あれ? 大賢者さんも朝弱くなかったッス?」
側近「んー……」コクコク
魔王「…………」
後輩メイド「どうかしたッスか?」
魔王「いや、男も見てないなと思って」
メイド「私も見ておりませんが……、自宅に戻られたのでは?」
後輩メイド「あんちゃんなら言伝くらいしてくと思うッスけど……」
魔王「………」
メイド「………」
後輩メイド「………」
側近「……?」プハッ
魔メ後「「「まさかね……」」」
255 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:38:37.16 ID:g9IVF4FAO
側近「んー、なんとか目が覚めてきました」
< タダイマー
メイド「あら、やっぱり出掛けてらしたみたいですわね」
魔王「ってか今すげぇナチュラルにただいまっつったよな」
後輩メイド「いっそあんちゃんもここに住んだらいいかもッスね」
男「おはようございます」
ガチャッ
魔王「や、おは」
大賢者「...zzZ」
魔王「」
メイド「」
後輩メイド「」
側近「?」
男「どうかしました?」
状態:おんぶ
大賢者 on 男
256 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:39:35.07 ID:g9IVF4FAO
魔王「見ました奥様、同伴ですよ同伴!」キャー!
メイド「紳士な方かと思ったら、とんだ狼でしたのね!」キャー!
男「何言ってんだお前ら」
後輩メイド「あんちゃん……大賢者さん……」プルプル
側近「? こーちゃ」
後輩メイド「ズルいッス!!」ガターン!
椅子 < グエアッ!
魔王「きゃー! 修羅場よ! 修羅場だわ!」
メイド「甲高い声出さないで下さい気持ち悪い」
魔王「」
257 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:41:41.45 ID:g9IVF4FAO
後輩メイド「あんちゃん!!」ズイッ!
男「な、何?」ビクッ
後輩メイド「自分もおんぶしてほしいッス!!」
・・・。
男「…………はい?」
側近「え?」
メイド「あら……」
魔王「」ズコー
大賢者「んあ?」パチッ
258 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:42:55.78 ID:g9IVF4FAO
大賢者「おぉ、城に着いたか……」クシクシ
男「目をかくと腫れちゃいますよ?」
大賢者「心得ておる。心配症じゃの。
ほれ、降ろせ」
男「はいはい」ヨッ
大賢者「うむ」スタッ
後輩メイド「あんちゃん! 次は自分の番ッス!」
男「あー、うん。おんぶね」ハイハイ
後輩メイド「とうッス!」グワシ
男「ぐえっ、とと……」アブネ
後輩メイド「てひひ〜♪」
ムニョン
男(はうあっ!?)コノカンショクハッ
ジョニィ < フオオオオオオオオオッ!!
男(鎮まれえぇーい! 鎮まれジョニィィィィィ!)
後輩メイド「んー♪ あんちゃん背中広いッス〜」ギュー
ムニョンムニョン
ジョニィ < Nooooooooooo!!
259 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:44:28.33 ID:g9IVF4FAO
大賢者「やれやれ、すっかり遅くなってしまったのう」
側近「大賢者様、どちらに行かれていたのですか?」
大賢者「なぁに、ちょっとした散歩ついでに、あやつに魔法を見せておっただけじゃ。
魔力を使いすぎて寝てしもうたがの」フアァ...
メイド「お疲れみたいですね。お茶を煎れますか?」
大賢者「ぬるめで頼む。飲んだらワシは寝る」
メイド「かしこまりました」
側近「魔法を見せてらしたんですか?」
大賢者「うむ。あやつめ、面白いくらい覚えよる上に、ほんの思い付きで応用魔法まで使って見せよったわ。
いくら魔力があるとはいえ、なかなかやりおるのう」
側近「はぁー……、すごいんですね、男さん」
大賢者「じゃが才能はおぬしのほうが上じゃな。
あやつは少々限定的な部分があるからの」
260 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
:2011/08/23(火) 20:47:06.64 ID:g9IVF4FAO
後輩メイド「あんちゃん、このまま城内一周するッス!」
男「無茶ぬかすな、どんだけ階段あると思ってんだ!」
男(それ以前にこの状態で揺れたりしたら、ジョニィがジョージになってしまうわ!!)
魔王「……なあお師匠」
大賢者「なんじゃクソ弟子」
魔王「憎しみで他人って殺せないのかな」
大賢者「嫉妬は見苦しいだけじゃぞ。
暑苦しい、むさ苦しい、見苦しいではおなごも寄り付かぬわ。
そんなことばかし考えとるから、いつまで経っても嫁一人捕まえられんのじゃろ。
少しはおなごに気に入られる努力をしてみたらどうじゃ、この筋肉ダルマめ」
魔王「」ズーン...
メイド「お茶です」
大賢者「ご苦労」
261 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:48:24.90 ID:g9IVF4FAO
側近「…………」ジー...
男「?」
後輩メイド「ウィ?」
側近「私も」
男「へ」
後輩メイド「おぉ……」
側近「おんぶ、……して?」テレ
男「」キュン
後輩メイド(そーちゃんの照れ顔上目遣いキター―――――――――ッス!!)
男「し、しょうがないな、わんこ、降りろ」
後輩メイド「はいッス!」
側近「そ、それじゃ、失礼します……」
後輩メイド「そーちゃんそーちゃん」ミミウチ
側近「?」ナァニ?
後輩メイド「ごゆっくり」ボソッ
側近「ッ!!」カァーッ
262 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:49:29.72 ID:g9IVF4FAO
側近(二回目だけど、やっぱり大きいな……)
側近(すごくがっしりしてる。男の人だから?)
側近(あったかい)
側近(あ、少し汗のにおいがする……)
男(わんこより胸はないのに柔らかい……何故だっ)
男(しかも髪からやたらいい匂いがするし)
男(つーかやたらドキドキするんですけど!)
男(それにしても軽いな……)
魔王「」ズーン...
メイド「あらあら」
大賢者「さて、ワシは寝るぞ」
大賢者「城の者達が戻ってきたら報せろ、話したいことがある」
メイド「承りました」
263 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/23(火) 20:54:45.56 ID:g9IVF4FAO
ここまで。
酉どころかsagaすら忘れるこの体たらく……
そしていつの間にか流出しているらしい
>>1
のブロマイド
なにそれ怖い
大賢者様がいなかったら、延々とグダグダする展開が続いたに違いない
なんとありがたいことだろうかっ
ではまた。
264 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/23(火) 20:58:29.72 ID:8Xqi2Ucco
乙
265 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/23(火) 20:59:54.35 ID:le5zI0KKo
くやしいから今日
>>1
が風呂入ってるところ撮ってくる
266 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/23(火) 21:05:07.05 ID:g9IVF4FAO
大賢者様こっちです。
一網打尽にして下さい。
267 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/23(火) 21:15:56.93 ID:NjkS+43Ho
大賢者「実はワシも興味があるのじゃ//」
268 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/23(火) 21:18:15.94 ID:GVUgCqXIO
すげー楽しみにしてるぜ!乙!
269 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2011/08/23(火) 21:21:00.35 ID:buVpLqNho
大賢者は俺が懐柔しといた
270 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/08/23(火) 21:45:57.06 ID:NWc/nI1So
>>248
-
>>251
お前ら...
271 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/23(火) 21:53:17.71 ID:cPSlYLIJ0
あ、兵士ABの写真集あるけどいる?
すごく大胆・・・
272 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/23(火) 22:31:21.88 ID:KWrlo0On0
>>1
乙
俺がいない間に何があった!
>>269
そいつは大賢者の影武者、マッスルジジイだぜ
見間違えるなよ…
273 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/23(火) 22:47:20.98 ID:ccgAGxbao
, -‐ "  ̄ ̄ `' 、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,
r':::::::::::::::::::::::::,,_,,、;;;;_,-、::::::::',
__ 、l ̄"~´/i/^´ |::::::::::l ____
\ :'´⌒ヽ {:| _ |:::::::::::i /
|i " )_,,, _ {,---‐ッ ゞヒニ二二-`i:/⌒i| |
|i ヽ | i  ̄t i! ´__てj"' |:lr'` l | ホ 目 お
や 全 |i / ・ i '、',  ̄|  ̄ 冫'/ | モ を い
っ 員 |i t ヽ! 、 ,、 イ:i | だ 離 お
ち |i 〃 ● '! ゙' ij ,' i::l < ら し い
ま |i r一 ヽ ) '、 '.==-‐ / ':i | け た ち
お |i | i ∀" ヽ ""´ ∠i '、 | だ 隙 ょ
う |i | i ノi ノ:i\ / l `| ぜ に っ
ぜ |i ニ| |二二◎ __,..'| /  ̄ / ::::| と
! |i i i ヽ __,,:'´ t/ / :: |
li } ,_:'´ { ,,___ / ,,/i \____
|i | /j\ _:ヘ:ニヽ,,,/_,, , /:::j j
__ / / ⌒`)⌒) i:::::ヽ::`r‐'___ ` ヽ ,,:_,,_,,/:::::ノ"ノシ 〃
,ノ フr フ メ / ノ ゝ:::::: ゝ- 、 ヽ |::::::::::::::::::::ソ / ./
274 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/08/23(火) 22:58:40.69 ID:rnBrqP01o
乙
最近俺内ランキングでジョニィが魔王様を抜いちゃったんですがどうすればいいですか?
275 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/23(火) 23:01:03.45 ID:KWrlo0On0
>>273
の人に聞きなさい
276 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/23(火) 23:12:48.22 ID:NjkS+43Ho
\ ウホッ! /⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! /
\ ! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | /
| ̄ ̄ ̄\ | | /ヽ! | |ヽ i !/-、,,_,, _,,
| \ ヽ | _ ,、 ! ,/ ヽ、
/  ̄ ̄ ̄ ̄\\ ! '-゙ ‐ ゙ レ/ . \
/ やらないか \ ∧∧∧∧∧ / ,! | | ト, ゙、
/ /\ < い > / ,,イ ./|! .リ | リ ! .|! | ト|ト}
/ / / < 予 > // //ノノ //゙ ノ'////|.リ/
/ / < い > ´彡'゙,∠-‐一彡〃 ト.、,,,,,,,,,,,レ゙
―――――――――――――< 感 > 二ニ-‐'''"´ /`二、゙゙7
,, - ―- 、 < ! 男 > ,,ァ''7;伝 ` {.7ぎ゙`7゙
,. '" _,,. -…; ヽ < の > ゞ‐゙'' ,. ,. ,. l`'''゙" ,'
(i'"((´ __ 〈 } / ∨∨∨∨∨ \. 〃〃" ! |
|__ r=_ニニ`ヽfハ } /_,,._,,.....、、..、、、,,_ \ (....、 ,ノ !
ヾ|! ┴’ }|トi } /゙´ .}, \ `'゙´ ,'
|! ,,_ {' } / ,.ァぃぐ \ ー--===ァ / す
「´r__ァ ./ 彡ハ、 / ァ')'゙⌒´ 'リヽ, | \ _ _ ./ 大 ご
ヽ ‐' / "'ヽ/ ヾ、 ,.、=ニテ‐゙レ l \` ̄ ,/ き く
ヽ__,.. ' / / . 〉 '" /{! .\ 〉 | \ ./ い :
/⌒`  ̄ ` / ,r‐-、 /  ̄´ `i. /ミlii;y′ \/ で
腹ン中パンパンだぜ / .| !`ト,jィ .`、 - 人 ./;jl髭' \ す
277 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/23(火) 23:18:08.38 ID:8Xqi2Ucco
お前ら少しは自重しような
278 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/24(水) 01:54:45.08 ID:jeGY7+Qdo
いやどす(迫真)
279 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/24(水) 02:00:53.43 ID:3bxuTPDSO
魔王、筋肉あるし魔法も使える、おまけに一国の王だと言うのに童貞とは…
そりゃあ男爆発してほしくもなるわな
280 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/24(水) 02:54:31.50 ID:3YMBNe5Ko
自分にとって魔王はマスコット的存在だから、このままでいてほしいww
281 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/24(水) 04:32:44.14 ID:iWHFiiOIO
ふぅ
282 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/24(水) 18:10:58.81 ID:hxesPfVAO
もうわけがわからないよ……
投下時間ってある程度統一したほうがいいですかね?
大体21時頃には投下できると思うんですが
283 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/24(水) 19:02:11.74 ID:iWHFiiOIO
書き溜め終え次第投稿してください。
284 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/24(水) 19:42:56.43 ID:q788zgaFo
バラバラでおk
285 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:04:49.68 ID:hxesPfVAO
・ ・ ・
魔王「あ゙ー、やぁっと仕事が終わった……」
側近「事務処理だけで何言ってるんですか全く」
メイド「お疲れ様です」
後輩メイド「先輩、掃除終わったッス」
メイド「ご苦労様。
さっき連絡があって、もうじき大臣様たちが戻ってくるそうだから、お迎えの準備をしましょう」
魔王「げ、マジか」
側近「逃げちゃダメですよ」
後輩メイド「あんちゃんはどこ行ったッスか?」
286 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:06:02.56 ID:hxesPfVAO
メイド「大賢者様を起こしに行ったわ」
男「お、みんな揃ってるのか」
魔王「噂をすれば」
大賢者「男の上は楽じゃのう」
後輩メイド「ってちょ、なんでまたおんぶされてるんスか!」
メイド「落ち着きなさい」
側近「おはようございます」
大賢者「うむ、おはようじゃ」
魔王「ってももう昼だよ?」
男「朝から寝たらこんなもんでしょう」
287 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:07:24.73 ID:hxesPfVAO
――――――……
男「? なんか地鳴りが」
大賢者「ふむ、あやつか」
魔王「よし、僕は逃げる」
後輩メイド「『リライト』」キィィン
マント < ケッコンシヨウ
床 < ウレシイ...
魔王「ぐえっ! マントが床にっ!?」
ドドドドドドドドドドド………
ガタガタガタッガタタッ!
男「ってめっちゃ揺れてますけど!」
メイド「いつものことですわ」
魔王「くそっ、マントを脱い……ボタンがねえ!」
後輩メイド「そうは問屋が卸さないッス」
魔王「後生だ! 見逃してくれ!」
側近「自業自得です。諦めて下さい」
288 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:08:33.57 ID:hxesPfVAO
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
ガアン!!
ド/ア < グェアッ!!
「魔王ォー―――――――――――――――――ッ!!!!」
ビリビリビリビリビリビリ...
魔王「ひいっ!?」ビクーン!
「こォのォォ……」
289 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:09:42.04 ID:hxesPfVAO
「馬ァ鹿息子がァー―――――――――――――ッ!!!!」
ズドォォン!!
男「地鳴りとともに現れた人物は、魔王さんよりさらに猛々しい巨漢でした。
その人は部屋全体を揺らすほどの怒号とともに、握りしめたその拳を魔王さんの鳩尾へ叩き込み、彼の巨体をまるで人形のように軽々と宙に打ち上げたのです。
強烈な踏み込みに耐えきれず、床には大きな亀裂が走り、壁に、そして天井にまで届きました。
そして俺は思ったのです」
男「父親ってこえぇ……」
290 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:12:43.45 ID:hxesPfVAO
魔王「」グルングルン
天井 < チョッ、コッチクンナ!
ゴズッ!
男「あ、刺さった」スゲェ
大賢者「見事なもんじゃの」
側近「後輩メイドさん、修復修復! 部屋が崩れます!」
後輩メイド「了解ッス!」リライト〜
メイド「いつもながら、後輩メイドがいなかったら危なかったわね」
男「どんだけしょっちゅうぶん殴られてんですか」
側近「少なくとも週に一回は刺さってます」
男「刺さるの前提?!」
魔王「」プラーン
291 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:15:19.22 ID:hxesPfVAO
メイド「騎士団長様、お帰りなさいませ」
騎士団長「おう、メイド。馬鹿息子が面倒かけたな」
メイド「いつものことですから。他の皆様は?」
騎士団長「途中で追い抜いてきたわ」ドヤッ
大賢者「相変わらず、体力ありあまっとるようじゃの」
騎士団長「おお、大賢者殿、お久しぶりです! 貴女は変わらずお美しい!」
大賢者「世辞はよせよせ。また嫁に睨まれるぞえ」
男「あ、騎士団長なんだ」
側近「大陸南部では武術最強と言われてますよ」
後輩メイド「魔王さんとケンカすると、必ず一撃でぶっ飛ばして終わるッス」
男「そして刺さるのか……」
騎士団長「んん? なんだそこのいい男は」
男「あ、どうもはじめまして」
292 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:16:33.31 ID:hxesPfVAO
・ ・ ・
騎士団長「そうかそうか、お前さんが馬鹿息子が連れてきた旅仲間か」
男「と言ってもほぼとんぼ返りでしたが」
男(しかしデカい人だなぁ、三メートルはあるんじゃないか?)
大賢者「そういえば聞いておらなんだな。男は何故クソ弟子の供になったのじゃ?」
293 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:18:45.57 ID:hxesPfVAO
騎士団長「もしかして、お前さんもあの馬鹿を『拾った』クチか?」
男「拾っ…たと言えばそうですね」
騎士団長「だろうな」ウンウン
大賢者「やはりか……」ヤレヤレ
騎士団長「馬鹿息子め、旅の知識もないクセに、昔からすぐふらりと家出しやがってな。その度に誰かに拾われて帰ってくるんだ」
男「そりゃまた……」
大賢者「その上、その度に大臣のやつめがワシに泣きついてきよる。全く手の掛かるガキじゃ」
騎士団長「拾ってくれて助かったぞ。お前さんはどこで拾ったんだ?」
男「うちの畑にぶっ刺さってました」
大賢者「ぶっ」ブフォ
騎士団長「……ほほう、畑とな?」キュピーン
男「?」
294 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:20:59.64 ID:hxesPfVAO
後輩メイド「あんちゃんたち何の話してるんッスかねー」
側近「騎士団長さんのことだから、やっぱり旅の話じゃないかな?
あ、そっち持って」
後輩メイド「おっけー。
でも騎士団長も、昔は農家やってたって聞いたことがあるんッスよ」
側近「そうなの?」
後輩メイド「自分も元は農家の子ッスから、色々教わったッス。『リライト』」キィィン
295 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:22:26.80 ID:hxesPfVAO
側近「……もしかして騎士団の裏にある畑って」
後輩メイド「……間違いなく騎士団長のッスね。
強度よし。引っ張るッス」
側近「『筋力強化』」ヴン...
側・後「「せえの」」
ぐいっ
天井 < チョ、イタイイタイイt[バキッ]
魔王「」ズルッ
ひゅー……
びたーん!!
魔王「ぶろっ!」
296 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:23:29.09 ID:hxesPfVAO
後輩メイド「あ、落ちた後のこと忘れてたッス」アチャー
側近「刺さらなかったから大丈夫じゃない?」
後輩メイド「そッスね。あんちゃんとこ行くッス」
魔王「」ピクピク
魔王「」...
魔王「愛がない……」シクシクシク
297 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:24:31.57 ID:hxesPfVAO
メイド「お茶です」
男「どうも」
騎士団長「おう」
大賢者「すまんの」
男「いやぁ、まさか騎士団長さんがかの『鬼神』とは」
騎士団長「よせよせ、神様なんてガラじゃねえよ」
大賢者「じゃが、英雄とまで言われておったのは事実じゃろ」
騎士団長「ンな難しいことしてたわけじゃねえんだがなぁ……」
男「ところでひとついいですか?」
騎士団長「なんだ?」
298 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:25:30.37 ID:hxesPfVAO
男「ロリコンなんですか?」
男「目をそらさないで下さい」
299 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/24(水) 21:30:25.17 ID:hxesPfVAO
ここまで
>>292-293
の切りどころを間違えた……
水増しして三分割すればよかったかな
とりあえず、引き続き不定期気味な更新で行きます
量がバラつくのもいつものこと
騎士団長は魔王のパパです
そしてロリコンです
ではまた。
300 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/24(水) 21:32:10.76 ID:0CaggUKUo
乙
301 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/24(水) 22:13:04.09 ID:s8erZd+00
>>1
乙
魔王のママも出てきますか?
302 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/24(水) 23:20:49.00 ID:hxesPfVAO
>>301
予定はありますが、筆のノリ次第です
番外か、完結後に鬼神編をやるかもしれません
今は未定ってことで。
303 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/08/24(水) 23:25:55.33 ID:sxmpA3SH0
お前が犯人か・・・!
いいぞもっとやれw
304 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/25(木) 00:01:03.11 ID:6kIONqF+o
乙した
305 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/25(木) 01:01:19.53 ID:2ydqoeL/0
乙
しかし、騎士団長はラッキースケベな男にそんなこと言われたくねーな
つまり、二人とももげてほしい
306 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/25(木) 07:22:23.58 ID:oL9VCzXho
乙
307 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 19:47:12.04 ID:WG4IAOfd0
騎士団長「畜生馬鹿息子か?! 馬鹿息子だな!! いらねえことばかりベラベラ喋りやがって!!」アァァァァァ...
大賢者「くっ」プルプルプル
騎士団長「ちげえんだよ! うちの嫁が可愛すぎるんだよ!! 俺は悪くねえんだよおおおお!!!」
男「はい、さらっとのろけが入りましたー」
大賢者「ッ、はッ、腹痛いッッ」ケラケラケラ
チュンチュン チュンチュン
兵士B「平和だなー」
兵士A「それが一番だよ」
308 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 19:48:02.83 ID:WG4IAOfd0
< オーイ
兵士B「んあ?」
「兵士A、兵士B、留守番ご苦労ー! 皆戻ったぞー!」
兵士A「兵士長、お疲れ様でした」
兵士長「なあに、慣れたもんよ。ほれ、土産だ」
兵士A「なんですかこれ」
兵士長「ちんすこう」キリッ
兵士B「あんたどこ行ってんだ!?」
兵士長「あっはっはっはっはっは」
兵士B「くそぉ、こっちはしばらくもやし尽くしだってのに……」
兵士A「それは自業自得。ほら、正門開けるよ」
兵士B「へいへい」
309 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 19:48:56.71 ID:WG4IAOfd0
兵士A・B「「『開門』」」
ゴ、ゴン
ギギギキイィィィィィ......
メイド「あら。正門が開いたようですわね」
騎士団長「あぁ……あいつらやっときたのか」グッタリ
大賢者「はあーぁ、久々に大笑いしたわい」クックックッ
男「また後で詳しく訊かせて下さいよ」
騎士団長「勘弁してくれ!」
側近「メイドさん、魔王様引っこ抜いてきましたよー」
メイド「お疲れ様ですわ。あら、後輩メイドはどちらへ?」
側近「正門が開いたので、先に出迎えに行きました」
メイド「そうですか。では私も行ってまいりますね」
310 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 19:50:24.78 ID:WG4IAOfd0
側近「ただいまー……騎士団長、どうかしたんですか?」
騎士団長「今俺の人生最大の黒歴史を振り返ってる所だ」ツップシ
男「側近さん、騎士団長さんから離れた方がいいよ」コッチオイデ
側近「? はい」トオマワリ
大賢者「さて。騎士団長よ、すまぬがこの後議会を開かせてくれぬか」
騎士団長「そりゃ構いませんが、何の話です?」
大賢者「む……おぬしら、よもや忘れておるのではあるまいな」
大賢者「西の勇者の話に決まっておろうが」
男騎側(((忘れてたー!)))
311 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 19:53:30.24 ID:WG4IAOfd0
ここから、しばらく番外編となります
本編のほうが段々マジメな空気になっていくので、それまでの息抜きです
誰の息抜きかって、自分のなんですけどね
312 :
番外:邂逅編
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 19:54:55.76 ID:WG4IAOfd0
・ ・ ・
メイド「どうぞ」コト
男「ありがとうございます」
メイドさんが用意してくれたお茶を啜る。
俺は緑茶を。
メイドさんも、俺に合わせたのか、緑茶を。
男「……静かですねぇ」
職務があるからと出て行ったみんなの代わりに、俺とメイドさんが留守を守る。
信用されているのか、はたまた取るに足らないと見られてるのか。
メイド「そうですね。いつもは修練兵や、使用人たちの声がしますけど」
男「魔王さんを捜すためにとはいえ、こんな思い切り城を空けたりして、大丈夫なんですか?」
313 :
番外:邂逅編
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 19:56:01.71 ID:WG4IAOfd0
メイド「心配ありませんわ。そのために私がいるのですもの」
男「……あぁ、なるほど」
合点が行った。
メイド「それに、こんなに静かなのも、もうすぐ終わりですし」
メイド「それなら、少しくらいこの時間を楽しんだって、いいと思いませんか?」
メイドさんはそう言って、眼鏡の奥の目を細めて、悪戯っぽく微笑んだ。
茶受けの羊羹をひと切れ、口に放り込む。
特有の甘みが口の中に広がる。
それを楽しんで、またお茶を啜る。
ゆったりとした時間。
314 :
番外:邂逅編
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 19:57:05.51 ID:WG4IAOfd0
わんこは今頃どこにいるだろう。
たしか市場へ行くと言っていた。
城内の細かな備品などの補充らしい。
なんとなく、商人達とは仲良くやっていそうだ、と思う。
あの子はそういう子だ。
メイド「おかわりはいかがですか?」
男「いただきます」
二杯目のお茶。
冷ましながら、味わいながら。
言葉も止めて、静かに過ごす。
315 :
番外:邂逅編
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 19:58:11.63 ID:WG4IAOfd0
魔王さんと側近さんは、ここ数日中に起きた市街でのトラブルの調査に出掛けている。
本来は魔王の仕事ではないそうだけど。
その魔王さんのせいで先送りになってしまったからと、側近さんが魔王さんを蹴り飛ばしていた。
側近さんの蹴りは、なかなか重い。
あの二人はあれでいいコンビのようだ。
魔王さんは一見ものぐさに見えて活動的だし、側近さんは聡明だ。
前衛と後衛。名助手と名探偵。肉体と頭脳。
側近さんに言ったら、ものすごくイヤそうな顔をする気がするけど。
316 :
番外:邂逅編
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 19:59:20.20 ID:WG4IAOfd0
わんこは側近さんを親友だと言っていた。
あの二人は普段、どんな話をするのだろう。
魔王さんの愚痴だろうか。
メイドさんのすごさを語り合う時もあったかもしれない。
わんこのあの無邪気さが、側近さんの心の支えになっていればいいと思う。
男「そういえば……」
ふと、興味がわいてきて、メイドさんに言葉を向けた。
メイド「何か?」
彼女の意識がこちらへ向くのを待って、質問を投げかける。
男「魔王さんの周りの人たちって、どうやって集まったんですか?」
317 :
番外:邂逅編
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 20:01:41.82 ID:WG4IAOfd0
少し待ってほしいというメイドさんに従い、茶をすすりながら虚空を睨む。
さすがに立ち入った質問だっただろうか。
そんなこちらの心配をよそに、メイドさんは給仕台にポットと大量の茶菓子を載せて、
さらにアルバムのようなものを小脇に挟んで戻ってきた。
メイド「すみません、お待たせしました」
心なしか、メイドさんがいつもよりもそわそわしているように見える。
あるいは語りたいのかもしれない。
それを肯定するように、メイドさんは茶菓子を広げ、お茶を入れてくれた。
メイド「さあ、誰から聞きます?」
……どうやら、この話は長くなりそうだ。
318 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/25(木) 20:08:30.70 ID:WG4IAOfd0
本日ここまで。
地の文ガッツリで読みづらかったらごめんなさい
お風呂の話を期待してる人もごめん、今の俺にはガッツが足りないんだ……
最近少し推敲時間を設け始めましたが、そのせいで更新が遅くなるかもしれないです
ひと段落したら読者がヒくくらいのイチャラブが書きたい、そんな
>>1
でした
ではまた。
319 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/25(木) 20:23:29.87 ID:SlD14kM8o
乙
あまり気にしないで
>>1
の好きにやっちゃってください
320 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/08/25(木) 20:28:18.01 ID:ykPX7RNOo
乙
>>1
のスレなんだから
>>1
が好きなようにすればいいのさ
321 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/25(木) 20:51:47.16 ID:2ydqoeL/0
>>1
乙
>>1
よ、俺がヒク程のモノが書けるなら書いてみろ!
322 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/08/25(木) 21:25:27.46 ID:gRg6/nZOo
そのレベルのイチャラブ書けるんなら是非とも見たいねうん、乙
323 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/25(木) 22:05:49.31 ID:lp6UdeBio
乙
今まで俺が引くほど過剰かいちゃラブを書けた者はいない!!
324 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2011/08/25(木) 22:09:28.06 ID:L2wlA2flo
>>322
,
>>326
つ現実のイチャラブ
325 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/25(木) 22:14:39.93 ID:WG4IAOfd0
>>324
やめて
やめて...
326 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/25(木) 22:22:19.81 ID:CtfERG/1o
>>324
俺か?俺のことか?
お願いやめて
327 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/25(木) 22:31:31.76 ID:2ydqoeL/0
>>324
のキラーパスがクリーンヒット!
危ないところだったぜ…俺
そして俺の後にレスするやつ!絶対に俺にパスするなよ!
絶対にだぞ!!
328 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/25(木) 22:43:07.79 ID:yLA5aWw2o
>>327
つ現実のイチャラブ
329 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/25(木) 22:50:47.43 ID:2ydqoeL/0
>>328
よ…
現実を見せてくれたお礼にいいモンやるよ…
つ魔王と騎士団長のお昼寝写真
330 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/26(金) 00:15:44.36 ID:1J/epCtMo
前かがみっ
331 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/26(金) 01:22:03.79 ID:PoPOXU8yo
乙した
332 :
おまけ
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/26(金) 01:34:25.23 ID:uBbwt09AO
風呂上がりに鏡の前で、ひたすらポーズを取り続ける二人
魔王「ムーン……」ムキッ
騎士団長「ヌフゥ」ムキムキッ
魔王「コォォ……」フシュゥ
騎士団長「ヌゥン」グググ...
暑苦しい……
333 :
おまけ
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/26(金) 01:35:35.87 ID:uBbwt09AO
風呂上がりに鏡の前で、ひたすらポーズを取り続ける二人
魔王「ムーン……」ムキッ
騎士団長「ヌフゥ」ムキムキッ
魔王「コォォ……」フシュゥ
騎士団長「ヌゥン」グググ...
暑苦しい……
334 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/26(金) 01:37:41.60 ID:hCCulIuIO
大事なこと?なので二回(ry
335 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/26(金) 02:19:39.27 ID:kKlxqLAN0
>>1
よ、それほど筋肉が大好きなんだな
336 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/26(金) 07:17:05.27 ID:uBbwt09AO
電波状態が異常に悪かっただけだぃ……
筋肉は嫌いじゃないけど
337 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/08/26(金) 12:21:19.15 ID:07LreSpAO
鯖が重いだけだから気にするな
書き込み失敗しても書き込めたりする
338 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:22:11.55 ID:gJgHmJLr0
少女「お姉ちゃん」
姉「うん?」
少女「こんなの拾った」
青年「」ズブヌレ
姉「」ワオ
青年=後の魔王でお送りします。
339 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:22:59.67 ID:gJgHmJLr0
青年「いやぁ、助かりました。ありがとうございます」ペコリ
姉「お礼なら妹に言ってあげて」メンドイ
青年「ありがとうね、えーと……」
少女「少女」
青年「少女ちゃんね」
姉「少女、一応聞くけど、どこで拾ったのコレ」ユビサシ
青年「初対面でコレ呼ばわりとは……」oh...
少女「川に沈んでた」
姉「なんだドザエモンか」
青年「いや死んでないからね? 生きてるからね?」
340 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:24:06.95 ID:gJgHmJLr0
姉「で、なんで川に沈んでたわけ?」ギロッ
青年「(目つきが怖い……)」
姉「声に出てんぞクソガキ」
青年「ごめんなさい」ドゲザ
少女「魚」
姉「うん?」
少女「とろうとして、転んでた」
姉「……あんた、もしかしてドジ?」
青年「正面切って言われたのは初めてだよ」
341 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:24:45.34 ID:gJgHmJLr0
姉「てかなんで釣りじゃなく手づかみなのさ」
青年「いやほら、僕、見ての通りでかいじゃん?」ジャン?
姉「うん」
青年「クマみたいなノリで」
姉「わかった、お前はバカだ」
少女「お兄さんバカなの?」
青年「そんな冷たい目で見られたのも初めてだよ」
342 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:25:25.86 ID:gJgHmJLr0
姉「大体、腹減ってんなら食い物屋あるわよ?」
青年「一文無しなんだなーこれが」
姉「なんだそりゃ……、あんた旅行者じゃないの?」
青年「家出少年です」キリッ
姉「帰れよ」
青年「そんな殺生な!」
姉「少女、こいつ元あった場所に捨ててきな」
少女「はーい」
青年「そんな殺生な!」
343 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:26:04.54 ID:gJgHmJLr0
姉「うっぜぇ、マジでうっぜぇ」
少女「お姉ちゃんごめんね? 少女がこんなの拾ってきたせいで……」
姉「いいのよ。人助けはうちの家訓なんだから」ハァ...
青年「じゃあ僕も助けて下さい」
姉「もう助けただろ、妹が」
少女「救いの手を自ら求める輩は人間の屑だ、ってお父さんが言ってた」
青年「手厳しいなんてもんじゃない」
344 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:26:41.48 ID:gJgHmJLr0
青年「ってか、帰ろうにも道がわからんのですよ」
姉「はァ?」
青年「なんせかれこれ一週間、山の中を駆けずり回ってたもんで」
姉「いっ…それで服がそんなボロッボロなわけか……」
少女「浮浪者みたい」
青年「」グサッ
姉「あ、それはショックなんだ」
345 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:27:32.69 ID:gJgHmJLr0
姉「っかし、じゃあどうすっかねー」
少女「どうする?」
姉「できればこんな素性の知れないやつ、今すぐ放り出したいところなんだけどね」
青年「まあ、別にいいんですけどね、それでも」
青年「ただ、今ものすごい空腹だからきっと途中で倒れるね」
青年「そんで野生のクマとかに襲われておいしくいただかれちゃうかもね」
青年「もしくは誰にも見つからずにひっそりと餓死しちゃうかもね」
青年「どうあがいても死ぬ公算が高いのでできれば助けて下さい」ドゲザ
姉「どうしようほんとにウザい……」
346 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:28:17.38 ID:gJgHmJLr0
姉「はぁ、もういいわ。とりあえず服脱ぎなさい」
青年「えっ」
少女「えっ」
青年「えっ、痴女?!」
姉「ブチ殺すぞ」
青年「ごめんなさい」ドゲザ
姉「土下座ばっかだなあんた……」
青年「よく言われる」キリッ
347 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:28:56.01 ID:gJgHmJLr0
少女「」モヤモヤ
少女「」ポーッ
少女「」カァーッ
姉「少女?」
少女「ふへあっ?! な、何?!」
青年「……どうやらムッツリスk「目潰し」
青年「ぎゃあああああ!! 目がぁ! 目がああああああ!!」ゴロンゴロン
姉「うっぜぇ! 転がんな!」ゲシッ
348 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
[saga]:2011/08/26(金) 20:29:35.75 ID:gJgHmJLr0
青年「僕の扱いひどすぎやしませんかね?!」
姉「家出小僧が偉そうに反論してんじゃないよ!」ゲシッゲシッ
青年「あだっ! もはや家出関係なくない?!」
姉「はぁん、まだ口答えする気か上等だテメェ」
姉「教 育 し て や る よ」
青年「」ゾクッ
< アッ、ヤメテヤメテ! ナンカメザメル!
< アンシンシロ、メザメタラニドトフレテヤンネェカラ!
< ソレハソレデセッショウナ!
< オラオラオラオラオラオラ!!
< アッ、アアッ、アアアアアアアアア...
少女「……」
少女「……くすっ」
349 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/26(金) 20:31:43.58 ID:gJgHmJLr0
ここまで。
酉忘れに今気付いた……
本編は推敲しながら書き貯めしてます
しばらくは番外編でお楽しみ下さい
ではまた。
350 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/26(金) 20:33:36.82 ID:c30VlDgIO
乙
女の子に拾われるってことは魔王はイケメンだな?
俺の大魔法で爆発してやる!!!
351 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/26(金) 21:46:35.57 ID:uBbwt09AO
>>350
青年「ははーん、貴方さては魔法使いですね?」
青年 ←己の未来を知らない若者の余裕
352 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/26(金) 21:48:21.80 ID:oj3Nbdsa0
俺の得意なイオナズンで爆発させたい所だったが…運が良かったな、今日はMPが足りないみたいだ
353 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/26(金) 22:02:21.28 ID:kKlxqLAN0
喰らえ魔王!!
メダパニ!!
354 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/08/26(金) 22:19:45.50 ID:owp/qciYo
ザラキ覚えようと思ったらメガンテ覚えちまった
355 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/26(金) 23:54:22.88 ID:c30VlDgIO
俺の童貞を捧げてマダンテを放つ!!!
356 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/26(金) 23:54:55.08 ID:8G1K9OjSo
俺もだ!
357 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/27(土) 00:10:46.75 ID:P2C4njWSO
グレンキャノンもだ!
358 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/27(土) 07:03:09.12 ID:ILVPI6Sho
四十余年も瞑想を繰り返してきた俺にかかればメラだってメラガイアーに変貌するぜ
ホイミしか覚えてないけど!
359 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/08/27(土) 15:15:15.09 ID:v3cdRyeAO
手裏剣もつけるぜ
360 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/27(土) 16:12:58.94 ID:ISQk84CAO
トヘロスしか使えないぜ
361 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山形県)
[sage]:2011/08/27(土) 16:14:59.27 ID:Bmddy+Nvo
俺なんて呪文どころか1つの特技しか使えないぞ
ねる
362 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 19:55:56.42 ID:26cvxjLR0
姉『全くだらしない男ね』フミフミ
姉『踏まれてるくせに、こんっなに硬くして』グイグイ
姉『何よ、その情けないツラは』ゲシゲシ
姉『ほらっ、何とか言ってみな、よっ』グニッグニッ
姉『あ……』
姉『……ふふ、本当にどうしようもないわね』
姉『いいわ、もう一度だけチャンスをあげる』
姉『舐m「おいテメェいいかげん起きろボケ」
青年「はっ、ドリームか」
姉「気持ち悪い寝顔しやがって、なんなんだお前……」
青年「…………」ジー...
姉「あん?」
青年「……うん、あれは夢だな」ウンウン
姉「よくわからんが蹴られたいのか? 蹴られたいんだな?」
363 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 19:56:44.81 ID:26cvxjLR0
少女「ご飯ですよー」
青年「あっ、ギブギブ! そこはだめ!」アアアアア...
姉「はぁん、そんなに踏んでほしいのかいこのヴタ!!」ガッ! ガッ!
青年「ちょまじやめ、あっあっあっあっ!」
姉「あはははは! なんか楽しくなってきたなー!」ドゴッ! ガスッ!
青年「ぐへっ、あ、やっぱだめだふっ、つうにいっ、てっ、えっ!」
少女「ご飯冷めちゃうよ?」
姉「あーはいはい、すぐ行くわ」グリグリグリ
青年「ぎがががががががが!! 死ぬ! ガチで死ぬッ!」
364 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 19:57:32.43 ID:26cvxjLR0
青年「色んな意味でひどい目にあった……」
姉「それはね、あんたがキモいからだよ」
少女「お兄さん、どんまい」
青年「誰かフォローして下さい」
〜飯〜
青年「あ、美味い」
少女「ありがとうございます」
姉「うちの妹の手料理は世界一よ」
青年「嫁に来ませんか?」
少女「死んでも嫌です(真顔)」
青年「真顔で……真顔で…………」
姉「ざまあ」
365 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 19:58:16.59 ID:26cvxjLR0
姉「言っとくけど妹に手ぇ出したら」
青年「出したら?」
姉「『ぶちっ』と」
青年「天地神明森羅万物に誓って出しません」
少女「? 何がぶちっとなの?」
姉「さぁ、なんだろうね」
青年「しまったはめられた」
姉「ほー、じゃあ手ぇ出す気だったんか」
青年「はっ!」
366 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 19:58:52.86 ID:26cvxjLR0
青年「前が見えねぇ……」
少女「なんか梅干みたい」
青年「どんなの?!」
少女「こう、くしゃってかんじ?」
姉「あー、確かに」
青年「やったの貴女ですからね?」
姉「後頭部引っ叩いたら直るかな?」
青年「やめてください、しんでしまいます」
367 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 19:59:32.44 ID:26cvxjLR0
姉「ったく、こんな騒がしいのは久しぶりだよ」
少女「そうだね」
青年「ほぼ貴女のせいでは」
姉「テメェだよブチ殺すぞ」
青年「やだもうこの子マジで怖い」
少女「殺されたらいいじゃないですか」
青年「朗らかな笑顔で何言ってんの?!」
姉「めんどくせぇからてるてる坊主代わりに吊るしとくか」
青年「全く意味がわからないし今日は目も覚めるほどの晴れ空だし」
少女「雨ですよ?」
368 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 20:00:31.47 ID:26cvxjLR0
ザー……
姉「あんたが寝てる間に降り出したよ」
青年「山の天気は変わりやすいというやつか……」
少女「さあどうぞ」
青年「どう見ても首吊り用のロープなのは気のせいですよね」
少女「え、ほんとにやるんですか?」
青年「やりませんよ?!」
姉「お前、そこは嘘でもやるって言えよ」
姉「そんで死んでノリツッコミしろよ」
青年「死ぬの前提?!」
369 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 20:01:06.48 ID:26cvxjLR0
少女「そろそろお父さん帰ってくるかな」
姉「あー、じゃあその前にコイツ埋めとかないとね」
青年「どうしてそっちに発想が流れるの?!」
姉「だってどう説明したらいいかわかんねーもん」
青年「どうもなにもありのまま……」
少女「川で拾ってきました」
青年「……」
姉「な?」
370 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 20:02:08.46 ID:26cvxjLR0
姉「それにしても、雨すごいなこりゃ」
少女「窓開けたら声聞こえなくなりそう」
青年「そんなに?」
姉「よし、開けてみるか」
ガラッ
ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
バチャバチャバチャバチャバチャバチャ!!!!
姉「 、 」
少女「 ? ?」
青年「 ! !」
ピシャッ
少女「ほんとに聞こえなかった」
青年「雨すげぇ」
姉「よし、あんたちょっと川に飛び込んできな」
青年「それ死ねってことだよね?」
371 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 20:02:58.62 ID:26cvxjLR0
姉「ま、冗談はこのくらいにしておきましょうか」
青年「あぁ、よかった冗談だったのか……」
少女「残念でしたね」
青年「いやいやいやいやいやいや」
姉「おいおいそこでノリツッコミだろうが」
青年「さっき冗談はこのくらいって言いましたよね?!」
少女「はい。お姉ちゃんは言いました」
姉「つまりそういうことだ」
青年「oh...」
372 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 20:03:54.21 ID:26cvxjLR0
< カランカラン、カランカラン
姉「おや誰かきたようだ」
少女「お父さんかな?」
姉「見てくるよ」
青年「僕は結局どうすれば?」
姉「おとなしく待っとけ」
青年「はい」セイザ
少女「ね、ね」コソコソ
青年「うん?」
少女「ありがとうね」
373 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 20:04:32.09 ID:26cvxjLR0
青年「何が?」
少女「お姉ちゃんと遊んでくれて」
青年「遊ばれてるの間違いでは……」
少女「でも、お姉ちゃん、いつも元気ないから」
青年「そうなの?」
少女「だから、楽しそうで、うれしい」
青年「……そっか」
少女「死んだら地縛霊になってね?」
青年「どうしてもそっちに持って行きますか」
374 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 20:05:31.97 ID:26cvxjLR0
< カランカラン、カランカラン
姉「はいはい今でまーす」
ガチャ
姉「あれ、自警団の」
姉「はい」
姉「ええ、そうです」
姉「……はい」
姉「…………………」
姉「――――……、え?」
375 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/27(土) 20:13:01.06 ID:26cvxjLR0
本日ここまで。
うちの魔王は、いじめられて輝くドMなのかもしれない
ちなみに、彼にとって家出は単なる趣味です
ではまた。
大賢者「補足じゃ」
大賢者「青年が世話になっておる家は、玄関自体が部屋のようになっておる」
大賢者「つまり客人は中に入ってからベルを鳴らすわけじゃ」
大賢者「あとはわかるじゃろ?」
大賢者「ではの」
376 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/27(土) 22:19:35.64 ID:KP0jfQPR0
最高に乙って奴だ!!
377 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/28(日) 00:05:05.16 ID:KI3FWWCh0
乙
良かったな魔王、家出以外の趣味が増えて
378 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/28(日) 16:10:44.99 ID:iLzd6YZWo
乙した
379 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/28(日) 16:15:58.95 ID:jXsWCjl90
【業務連絡】
私用で今日の分は投下が間に合わないかもしれないです
少なくとも日付はまたぐかも……
読んでくれてる皆さん、ありがとうございます。
380 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/28(日) 21:40:50.14 ID:pQA6O2+Mo
楽しみにしてるが無理はしないようにな!
381 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/28(日) 22:58:56.36 ID:twNKQckoo
全然大丈夫です。
382 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 01:51:35.63 ID:FbXo1yuV0
ザアアアアァァァァァァァァァァ......
「おぉい! そっちはいたかあ!」
「ダメだ! 真っ暗でさっぱり見えねえ!」
「水音がでかすぎて声も聞こえん、こりゃまずいぞ」
「せめて魔術師でもいれば……」
「ないものねだりしてもはじまらん、とにかくよく探すんだ!」
「「「了解!」」」
383 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 01:52:12.79 ID:FbXo1yuV0
姉「橋が落ちた!?」
自警団員「そうです、それで貴女のお父さんの馬車が巻き込まれたらしくて」
姉「そんな……」
青年「おい、どうした?」ヒョコ
少女「お姉ちゃん?」
姉「…………。青年、少し妹を預かってて」
青年「はい?」
姉「少女、すぐ戻るからいい子にしてなさい」
少女「? うん」
384 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 01:53:07.75 ID:FbXo1yuV0
自警団員「いいんですか?」
姉「これでも見習い魔術師だもの、できることはしなくちゃ」
自警団員「わかりました、お願いします」
青年「…………、ふむ」
少女「…………」
青年「どうする?」
少女「え?」
青年「いや、違うな」
青年「どうしたい?」
385 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 01:53:44.50 ID:FbXo1yuV0
ザアアアアァァァァァァァァァァ......
自警団長「おうい! こっちだ!」
姉(ひどい雨……間近じゃなきゃ声もとどかない!)
自警団員「すみません! 明かりを出せますか!」
姉「まかせて!」
姉「『Light ball』!」キイィィー―ン...
パァー―――……
姉「ッ!!」
自警団員「なっ、橋どころか、道が……」
ドドドドドドドドドドドド!!!!
姉「…とにかく、明かりを増やします!」
自警団長「頼む!!」
386 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 01:54:11.54 ID:FbXo1yuV0
青年「しっかりしがみついててねー」
少女「怒られないかな?」
青年「怒られるだろうけどさ」
青年「でも僕は君を「預かってて」としか言われてないのさ」
少女「揚げ足取りだね」クスッ
青年「よくそんな言葉知ってるなー。さて、行くよ!」
少女「うん!」
青年「『排斥・水』、『加速』!」キュィィィィィン...
387 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 01:56:10.39 ID:FbXo1yuV0
ここまでですの。
こんな時間になってしもうたわ
休日なのに平日よりヒマがないとかもうね
次回は若かりし魔王は頑張ったりドジったりはしゃいだりする予定です
ではまた。
388 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/08/29(月) 02:35:57.25 ID:Q1EE4+TAO
乙
389 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/08/29(月) 02:45:09.82 ID:rNiFw0rEo
乙オツ
390 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/29(月) 02:54:50.60 ID:6c3s75BNo
乙!
391 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/29(月) 20:23:42.82 ID:4lSjhDlD0
めちゃくちゃ気になるぞ乙
392 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:38:39.59 ID:FbXo1yuV0
「いたかー!」
「ダメだ! もっと下まで流されたのかもしれん!」
「俺達が下る! そっちは橋のほうを頼む!」
「わかった!」
自警団長「君はここに」
姉「いえ、行きます!」
自警団長「しかし……」
姉「父が巻き込まれてるんです! 待ってなんていられません!」
自警団長「……わかった、無理はするな!」
自警団員「足下に気を付けて! 急ぎましょう!」
393 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:39:59.12 ID:FbXo1yuV0
少女「すごい、雨が避けてる」
青年「このくらいは簡単だよ。今度教えてあげる」
少女「お兄さん、魔法の先生?」
青年「うんにゃ、もっとすごい人から教わってるのさ」
青年「よっ、ほっ、と」
木 < ガサガサッ
少女「高いね」
青年「木の天辺だし。あそこかな」
光玉の群 < アメツメテェ...
少女「間違いないと思う」
394 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:41:08.74 ID:FbXo1yuV0
少女「! お兄さん、上の方!」
青年「うん? ……うげ、ありゃヤバいぞ」
少女「急がなきゃ」
青年「任せとけ」
ザアアアアァァァァァァァァァァ......
倒木 < ………
395 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:41:57.97 ID:FbXo1yuV0
「くそ、荷物が」
「それより命だ、全員無事か?」
「なんとか!」
「岸に上がれないか?」
「両側とも崖だ、こう暗くちゃ……」
「! おい、明かりだ!」
姉「パパ! 無事!?」
父「姉か! 自警団長も」
自警団長「聞こえますか! 今ロープを投げます!」
父「わかった!」
交易商「助かった……」
396 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:43:05.90 ID:FbXo1yuV0
交易商「水位が下がってきたな……、みんな今のうちに登るぞ!」
父「焦るな、一人ずつだ!」
自警団長(水位が下がった?)
自警団長(だが、雨はまだまだ……)
自警団長「! いかん! みんなロープを体に巻いて崖に貼り付け!」
姉「どうしたんですか?」
――――――……
自警団員「地鳴り……?」
ゴゴゴゴゴゴ……
397 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:43:54.85 ID:FbXo1yuV0
「鉄砲水だ!!」
ドドドドドドドドドドドド!!!!
父「っ、いかん!」
交易商「おやっさん!!」
―――ェ―――リ――……
自警団員「? 声が?」
――ヤ――――ァ―――……
姉「……上?」
姉「ぶ」
398 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:44:55.47 ID:FbXo1yuV0
青年「ヒィーヤッハァァー―ッ!!」←飛んでる
少女「おーっ」←乗ってる
姉「なあああああああああ?!?!」
他全員「「」」ポカーン
シュタッ!
青年「ピンチが来たら駆けつける! ヒーロー的何か参☆じょ」
ザッパァァァァァァァァァン!!
399 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:46:37.22 ID:FbXo1yuV0
・・・。
姉長員「「「飲まれた……」」」
姉「ってそんな場合じゃない! 助k「なんぼのもんじゃー――い!!」
バッシャアアアアアアアアアアアア!!!!
自警団員「気迫で水を跳ね除けた?!」
姉「モーゼかあんた!!」
青年「NO!! 斥力操作である!」ドヤァッ!
400 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:47:23.09 ID:FbXo1yuV0
少女「お姉ちゃん、今のうちだよ」
姉「少女?! なんであんたまで」
青年「早くしろー! 間に合わなくなっても知らんぞー!!」ヌオオオオオオオオ!!
姉「っ、後で捻る!」
青年「」キュン
父「みんな、急ごう!」
交易商「へい!」
自警団長「引くぞー!」
401 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:48:11.30 ID:FbXo1yuV0
・ ・ ・
自警団長「みんな無事で良かった」
交易商「荷物は流されちまいましたがね……」
父「生きていればなんとでもなるさ」
姉「パパ! 怪我は?」
父「大したことはない。ところで」
青年「うはははは、テンション上がってきたぁー!!」シャーッ!!
少女「たぁー!」
父「……あそこで少女と一緒になって雨に打たれてはしゃいでる彼は?」
交易商「彼のおかげで助かったみてぇですが……」
姉「あー……なんというか」アタマイテェ...
402 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:49:07.28 ID:FbXo1yuV0
カクカクシカジカ マルマルウマウマ
父「そうか、ということは、少女の人助けが我々を助けたわけか」
姉「まあ……認めたくないけど、そういうことよね」
青年「なになに? 何の話?」
姉「なんでもねぇよ」
少女「お父さんっ」ダキツキ
父「おっとっと、こらこら汚いぞ」
父「ありがとうな、少女。おかげで助かったよ。青年さんも、ありがとうございます」
青年「受けた恩は即日返せ、と親父に拳で教わってますんで」キリッ
父「ははは、なかなか豪快なお父さんだね」アッハッハ
青年「事あるごとにぶっ飛ばされるのは勘弁ですけどねー」ケラケラ
403 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:50:08.19 ID:FbXo1yuV0
姉「…………」
青年「ん? どったの?」
姉「……。少女に説教しようと思ってた」
青年「oh... お手柔らかにお願いします」
姉「思ってたんだけど、やめたわ」
青年「おぉ?」
姉「助けられちゃったからね……。さすがに、助けに来るなとは言えないわよ」
青年「まー、実際飛んで来たのは僕だしねー」ケラケラ
404 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:50:57.27 ID:FbXo1yuV0
姉「正直、ちょっと焦ってたのよね」
青年「焦ってた?」
姉「パパが落ちたって聞いた時。
それで、私も見習いとはいえ魔術師だからさ、何かしなきゃって。
助けなきゃって、焦って。
最初に冷静に、他の人とか、あんたに相談すれば、もっと、ね」
青年「んー……、まあ、仕方ないんじゃない? 次気を付ければいいじゃん」
姉「次がなかったかもしれないのよ」
青年「でも生きてる」
姉「………。
そうね、生きてるわ」
405 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:52:04.76 ID:FbXo1yuV0
青年「だったら反省すればいいんだ。
後悔はダメだ、後悔だけは……」
姉「?」
青年「なんでもない」
自警団長「さあ、早いとこ戻ろう! みんな風邪を引いたら大変だ!」
自警団員「晴れたら橋直さなきゃなんないんですよね……」
交易商「あっしらも手伝いまさあ」
父「みんなの橋だ、みんなで直せばいい」
少女「おーっ!」
406 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/08/29(月) 21:55:54.77 ID:FbXo1yuV0
ここまで。
雰囲気を出すのって難しいね
[メイドさんの場合]はあと一回かな
その次はさてどうしよう
ちなみにスピンアウトでネタがあったら、言ってもらえればオマケで書くかもしれません
毎度ありがとうございます(?)
ではまた。
407 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/29(月) 22:14:09.61 ID:YWLceXlGo
乙
はあと一回だと?
ということはまさかのエr(ry
408 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/29(月) 22:51:26.76 ID:O42DS3xSo
乙
側近の話も見てみたいな
409 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/29(月) 23:47:57.13 ID:p6Q+NZbG0
>>1
乙
いずれ側近とメイドと後輩メイドと大賢者のガールズトークを書いてほしいな
410 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/30(火) 00:42:48.56 ID:cWeXGTAJo
乙
魔王カッコヨス
411 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/30(火) 01:03:06.33 ID:7TTYSuOv0
乙
次もいいとは思うけど、本編も仲間にしてほしそうな目で見てるかもよ?まぁオマケも息抜きな感じで楽しいけど
412 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/30(火) 10:17:44.75 ID:n/z+Nm3AO
>>409
魔法使いにガールズトークを書け……だと……
俺の妄想力が試されているッ!!
>>411
流れ的にはそろそろ戻れそうな感じですねー
番外だけで一気にやってもいいんですが、本編より長くなっちゃうんで
>>407
微エロこそマイジャスティス(キリッ
ではまた夜に。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
413 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/08/30(火) 12:15:18.08 ID:sUGV8Duuo
↓これ自動でつくんな
びっくりした
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
414 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/08/30(火) 21:00:45.30 ID:xbGWZSyH0
PCから
下の告知で予想以上に読みづらい……
消えるまでは書き溜めと簡単なオマケでいきます、すみません
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
415 :
本日のオマケ
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/30(火) 21:10:44.06 ID:xbGWZSyH0
『あんちゃんあんちゃん!』
『どうしたわんこ』
『いいてんきっすね〜』
『あーそうだなー』
『おさんぽするっす?』
『それもいいな』
『はい』
『首輪と紐を用意するな』
『だめっす?』
『ダメっす。ほら行くぞ』
『わん!』
『四つ足やめい!』
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
416 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/30(火) 22:07:09.48 ID:L6eVnSBj0
乙
書き溜めガンバ!!
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
417 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/30(火) 23:53:35.49 ID:aWvqsGCco
追いついた
今後も楽しみに読ませていただきます。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
418 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/31(水) 01:40:27.64 ID:ebLooEfBo
乙した
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
419 :
1日1レスわんこ劇場
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/08/31(水) 20:28:19.18 ID:rzuDQzsN0
『あめっすねー』
『雨だなー』
『つまんないっす』
『だからって乗っかるなよ』
『さむいっす』
『じゃあ前に来い、前に』
『うぃ…』
『? 眠いのか』
『ねむいっす……』
『昼寝にするか』
『するっすー………』
『くかー……っす………』
『……しがみつかれて眠れん』
_
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
420 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/08/31(水) 23:30:55.72 ID:po4dpLMAO
くそっ後輩メイドはなんで巨乳なんだ……ッ!
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
421 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/31(水) 23:33:13.40 ID:ivSKRVY9o
むしろそれの何がいかんのか…
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
422 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/31(水) 23:51:42.20 ID:ebLooEfBo
わんこかわええ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
423 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/31(水) 23:56:26.38 ID:A+kIcFKt0
乙
男はなんでもげないんですか?
教えてエロい人!
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
424 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/01(木) 20:00:10.54 ID:ZFqX/cT80
>>423
どうしよも無いのだよワトソン君
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
425 :
1日1レスわんこ劇場
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/01(木) 20:06:06.51 ID:p1g+zg8o0
『ゆーきやこんこん』
『あられやこんこん』
『降っても降っても』
『まだふりやまぬ』
『いーぬは喜び』
『にわかけまわり』
『ねーこは炬燵で』
『まるくなるーっす』
『でもわんこは寒いの苦手だよな』
『あんちゃんにくっつけばぬくぬくっす』
『言いながらよじ登るんじゃありません』
『くぅん』
_
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
426 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/01(木) 21:52:31.79 ID:s1/4lvLyo
乙
そろそろ、側近が泣くんちゃうかww
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
427 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/01(木) 22:00:25.06 ID:p1g+zg8o0
推敲のし過ぎで逆に書き貯めが増えない←本末転倒
わんこ劇場は男とわんこの過去話ですのよー
よって他の子は出てきませぬ
小ネタ書くのに一番気楽なコンビですの
さらに言うとこの頃のわんこはロリです
もう一度言う
ロリです(迫真)
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
428 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/01(木) 22:06:49.99 ID:6cfg1+hOo
ロリなのは魅力だが将来おっぱいが大きくなるんだもんなぁ・・・ハァ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
429 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/01(木) 22:32:49.14 ID:otxNoZ8co
ロリ・・だと・・・?
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
430 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2011/09/01(木) 22:45:52.57 ID:2sT+yQoDo
わんこは巨乳じゃなくて美乳って書いてあるぞ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
431 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/09/01(木) 23:02:06.59 ID:LefRvH4AO
違うんだ……俺の好きなジャンルはロリでもただのババアでもねえ……
ロリババアなんだよ……
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
432 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/01(木) 23:15:39.99 ID:bfglIaeUo
ロリのわんこだと…
ふぅ…
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
433 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/01(木) 23:18:56.19 ID:qO1gJjPs0
和むわ〜
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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434 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/02(金) 00:05:49.84 ID:yGkejNsMo
ロリだろうが美乳だろうが可愛けりゃなんだっていいんだよ!!
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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435 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/02(金) 02:25:30.25 ID:+pS0J8oIO
ふぅ・・・
はよ更新せぇ
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436 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/09/02(金) 03:46:54.23 ID:BoYZnQXQo
やっと追いついた……まあ
>>1
乙
くそっ、魔王や側近達全員のブロマイドを逃してしまうとは……
誰かくれませんかね
当然
>>1
のも含めて
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437 :
わんこ劇場
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/02(金) 20:29:16.95 ID:BDMOcE8q0
『あんちゃんあんちゃん』
『どうし……ずぶ濡れじゃねぇか』
『すごいあめっす』
『わかってるなら外出るなよ』
『ひとりじゃつまんないっすー』
『はいはい。ほら、ふいてやるからこっちゃこい』
『わん!』
『跳び付くな!』
『くぅん』
_
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438 :
わんこ劇場
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/02(金) 20:36:12.92 ID:BDMOcE8q0
『へっきち』
『あーあー、ほら鼻かんで』
『うぃ』
『着替えたほうがいいな。俺のシャツでいいか?』
『いいっす』
『じゃあそれ脱ぎな』
『はいっす』ヌギヌギ
『ここで脱ぐな脱衣所いけ』
_
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439 :
わんこ劇場
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/02(金) 20:40:55.45 ID:BDMOcE8q0
『……ひっかかったっす』ウネウネ
『何してんだお前……しょうがない、両手あげろ』
『あげるっす』
『よっ』グイッ
『ぷぃ』
『よし。これは洗っとくから体拭いて着替えな』
『てひひ、あんちゃんにはだかみられちゃったっす』ポッ
『十年はえぇよ』
_
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440 :
わんこ劇場
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/02(金) 20:46:22.58 ID:BDMOcE8q0
『やまないっすねー』
『止まないなぁ』
『かえれないっすねー』
『わかってて来ただろお前』
『てひひ』
『誤魔化すな』ウリウリ
『ふぉうぇんひゃひゃい』
『おお、伸びる伸びる』
『がぶ!』ガチッ!
『あだーっ!?』
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441 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)
[sage]:2011/09/02(金) 20:47:47.47 ID:C1Xa4OzHo
もうわんこだけでいいんじゃないかな
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442 :
わんこ劇場
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/02(金) 20:51:36.33 ID:BDMOcE8q0
『おま、噛むなよ……』
『ふぇんゔぁちゅっしゅ』
『くわえたまま喋るな』
『うぃ』チュル...
『っ』ゾクッ
『? あんちゃん、どうかしたっす?』
『気にしないで。私は平気』
『(ジョニーさんが! ジョニーさんが!)』
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443 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/02(金) 20:52:44.54 ID:BDMOcE8q0
おかしいな、書き貯め中の息抜きに1レスだけのつもりだったのに
どうしてこうなった
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444 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/02(金) 22:13:07.16 ID:ElSGY3Bro
これは大賢者に一生付いていこうと決めた俺に対する挑戦だな!?
・・・にしても番外だけで100以上続いてるのかww
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445 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/02(金) 23:45:34.21 ID:tJvuGz8Ho
側近と
>>1
が居れば俺は十分だ
だが どういう事だ?わんこが可愛すぎる
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446 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チリ)
[sage]:2011/09/03(土) 00:14:35.91 ID:SguNM97mo
ワンコ!ワンコ!
もっとワンコの話期待してるっす!
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447 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/03(土) 01:41:31.67 ID:LyRrMoPd0
>>412
での
>>1
の回答を僕はまだ覚えてる
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448 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/03(土) 09:52:50.82 ID:VQqQ565oo
俺は覚えてない
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449 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/03(土) 10:04:35.46 ID:4diZ3tdAO
一週間たっちゃうな……
今日の夜から再開します
改行増やしますけど、読みづらかったらすみません
_
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450 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/03(土) 11:51:18.47 ID:PK09DZ3to
今夜wwktk
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451 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:02:13.72 ID:RONN/ekm0
なすが荒らぶってるという噂なので、本日はsage進行でお送りします。
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452 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:03:50.76 ID:RONN/ekm0
・ ・ ・
〜大雨の翌日〜
青年「うぃーす」ガチャ
姉「あれ、外にいたの? まだ陽が出たばっかりなのに」
青年「まーね。早寝早起きが僕のいいところさ」
姉「ふーん……。今少女が朝ごはん作ってるわよ」
青年「君らも十分朝早くないかい?」
姉「田舎の夜は真っ暗だもの。寝るのが早いから、必然的にね」
青年「なるほどねー」
.
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453 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:04:41.15 ID:RONN/ekm0
青年「…………」ジー...
姉「? なによ」
青年「や、態度が軟化したなーと」ヘラッ
姉「……恩人にまで足上げないわよ」
青年「そりゃ残念」
姉「え」
青年「ん?」
姉「え? マゾ?」チョットヒクワ...
青年「いや冗談だからね? 本気にしないでね?」
少女「ご飯できたよー。……何してるの?」
.
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454 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:05:27.00 ID:RONN/ekm0
〜朝飯後〜
青年「ごちそうさまでした」ナムーン
少女「お粗末さまでした」ペコリ
父「やはり少女のご飯が一番だなぁ」
姉「パパ、それ毎回言ってるよね」
父「だってな、こんな可愛い愛しい娘が一生懸命になってパパのためにご飯を作ってくれるんだぞ?」
父「たまらんだろ」
青年(この人も相当アレだな……)
.
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455 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:06:16.44 ID:RONN/ekm0
姉「ところで、あんたこれからどうするの?」
青年「帰るわ」ケロッ
少女「えっ?」
姉「あんた、あんだけごねてたのに……」
青年「いやぁ、あの橋が無いままだと僕も困るんだよね」
青年「ささっと王都まで戻って、腕のいい造形魔法師でも派遣してもらうよ」
姉「え、あんた王都出身なわけ?」
青年「というか城住まいだねー」シレッ
姉「」
少女「」
父「ほう」
.
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456 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:06:54.74 ID:RONN/ekm0
姉「ちょっ! どういうことよ!」
少女「お兄さん、偉い人なの?」
青年「いやいや、親父が騎士団長やってんの」
父「ああ、君が鬼神殿のご子息だったのか」
青年「あれ、親父知ってるんですか?」
父「昔からお世話になってるからね。この村は鍛冶師の村なのさ」ワタシモネ
青年「ああ、それで……いや待って。もしかして、昔親父の刀を造った職人って」
父「間違いない、私だよ。正しくは鉈(ナタ)だ」
姉「鬼神って、私たちが生まれる前に村を救ったとかいう……」
少女「うそっぱちかと思ってた……」
.
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457 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:07:37.32 ID:RONN/ekm0
父「そうかそうか。君の奔放ぶりはよく耳にしていたが、まさかこんなところで会えるとはな」
青年「僕も予想外でしたねー。ところで、ここって王都から見てどのへんなんですか?」
父「北東に陸路で3日ほどの山中だよ」
父「距離自体は大したことないが、山を迂回する道しかなくてね」
青年「わーお、1週間もさまよってたのが馬鹿みたいだ」
父「1週間か……1週間!?」
青年「道がわからなかったもんで」
青年「あ、そういや昨日流された荷物、朝方回収しときましたよ」
父「は?」
.
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458 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:08:58.18 ID:RONN/ekm0
〜村はずれ〜
父「本当だ……」
交易商「あ、おやっさん」
荷物 < オヤッサン、チィーッス
青年「さすがに馬までは無理でしたけど」
父「いや、十分すぎるよ」
姉「……あんた実は何者なわけ?」
青年「ヒーロー気取りの家出少年でーす」
少女「胡散臭いよねー」
青年「そんな相槌入れられるとは思わなかったわ」
.
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459 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:09:52.26 ID:RONN/ekm0
青年「それじゃ」
父「もう行くのかい?」
青年「善は急げっていいますしねー」
少女「また来る?」
青年「さて、どうでしょう?」
姉「来るなら普通に来なさいよね。また川で拾うなんてごめんだわ」
青年「じゃあいっそ君らが来るかい? 歓迎するよ」
姉「……考えとく」
父「一応地図と磁石を持っていくといい、迷ったら大変だ」
青年「あ、どうもどうも」
父「今度は君の剣を造らせてもらいたいな」
青年「あはは、期待してます」
少女「お兄ちゃん」
青年「うん?」
.
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460 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:11:01.57 ID:RONN/ekm0
少女「またね!」
青年「おう!」
・ ・ ・
メイド「そうして、次に会ったのは五年後の城下でのことでしたね」
すっかり冷めてしまった紅茶を飲み干し、カップを置く。
窓の外、遠くに目をやり、懐かしそうに目を細めるメイドさんの横顔は、やけに神秘的で、
少しの間、その姿に見とれてしまうほど、綺麗だった。
彼女の視線の先を追ってみる。
方角は北東。
その先には、彼女の故郷。
.
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461 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:11:51.87 ID:RONN/ekm0
男「ところで、ひとついいですか?」
やがて視線を戻した彼女に、最後に気になっていることを訊くことにした。
男「メイドさんは、お姉さんですか? 妹さんですか?」
こちらの問いかけに、メイドさんはくすりと笑って、
メイド「さて、どっちでしょう?」
いたずらっ子みたいに、ウインクした。
.
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462 :
番外:邂逅編〜メイドさんの場合
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:14:29.18 ID:RONN/ekm0
緩やかな時間、穏やかな空間。
紅茶の香り、お菓子の匂い。
風の音、差し込む光。
遠くにある、誰かの住む町。
自分の失くした故郷を想い、口にしなかった問いを振り返る。
かつての魔王さんが言った、後悔だけはという言葉。
そこに秘められた過去は、なんだろうか。
それが、やけに、心に残っていた。
.
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463 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/03(土) 20:22:05.82 ID:RONN/ekm0
実は思ったほど書き貯めが出来てないという事実
[メイドさんの場合]はここまで
このまま本編へシフトします
ではまた。
追伸:
>>447
本編が区切れるまでもうちょっと待ってね!
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464 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/03(土) 20:23:08.35 ID:SjXWdh2Zo
おつおつ
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465 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/03(土) 22:20:47.85 ID:LyRrMoPd0
乙!
待ってる!!
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466 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/03(土) 22:21:35.85 ID:Fh5/5MmLo
お湯
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467 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:33:39.83 ID:cm7n8RgC0
夜出かけるので今から投下
何故休日に限って夜に用事が入るんだ……
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468 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:35:16.46 ID:cm7n8RgC0
・ ・ ・
魔王「なんか、懐かしい夢見たなー……」ゴロン
メイドがメイドになる前の話。
僕が魔王になる前の話。
今思えば、どの口から「後悔はダメだ」なんて言葉が出たのやら。
後悔しながらの家出だったくせに。
魔王「……」
逃げるのを止めてからは、後悔する暇もなくなったけどさー。
……でも、まあ、
.
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469 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:36:03.46 ID:cm7n8RgC0
今は、楽しい。
まあぶっ飛ばされたりとかは、痛くてヤだけど。
勢いで男君を引っ張ってきちゃったけど、正解だったかな。
魔王「でもなー」ゴロンゴロン
男君はどうなんだろう。
なんだかあっという間に馴染んでるような気がする。
無理とかしてないといいなー。
魔王「…………」ボケー...
正直、こっちからは嘘だらけだし。
.
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470 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:37:24.77 ID:cm7n8RgC0
ほんとは男君を魔王にしたいわけじゃないし。
一人旅の理由だって、あんなのはごまかしだ。
もっと言えば、あそこで会ったのだって、ただの偶然ってわけじゃない。
今更言わないけどさ。
魔王「ぜーんぜん覚えてないんだもんなー」
謝らなきゃいけないこともあるのになー。
それこそ今更なんだけど。
……あー、床冷たい、きもちい。
――n―――et――s―eya――――
魔王「ッ、?」
魔王「なんだ……今の……」
魔王「まさか――」
.
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471 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:38:33.88 ID:cm7n8RgC0
〜城下〜
< サー、イラッシャイイラッシャイ
< ドウゾー、ミテイッテクダサーイ
< ハイハイヤスイヨヤスイヨ
「ここは昔から変わらぬな」
商人「おっ、そこのべっぴんさん! どうだいひとつ見ていってくんな!」
「さて、あれが魔王城か……んん? ははは、これはこれは。鬼神に大賢者までいるとは」
商人(聞こえてねえのか?)
「はて、他にも随分と面白い化物がいるようだな」
「む? これは……」
.
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472 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:39:19.60 ID:cm7n8RgC0
「…………は」
「――ははは」
「ははははははははは! なんだ、なんて愚かな奴だ!」
商人(うわ、なんか一人で高笑いしてやがる)
「おい、そこな男」
商人「ひぇ!? あ、な、何で」
「喜べ。貴様が手始めだ」
「せいぜい逃げ惑え」ヴォン...
商人「は?」
―――――――――――――――…………
.
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473 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:40:31.48 ID:cm7n8RgC0
失敗した
わかっていたのに見過ごした
こうなることは知っていたのに
だからこそ離れたのに
取り戻せる気がしてしまったから
自分の使命を忘れていた
繰り返すつもりなんてなかったのに
「つーか動くのはええんだよあのアマァ!!」
視線の先には、業火に飲まれる城下の街並みがあった。
.
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474 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:41:17.80 ID:cm7n8RgC0
騎士団長「ッ、今の揺れは?」
大賢者「男」
男「法術ですね……発動が異常に速かったですが」
側近「! わかるんですか?」
大賢者「こやつの“眼”は特別製じゃからの。しかし、どうやら話し合いは後回しのようじゃな」
騎士団長「すぐに兵を動かそう。側近、先に行け」
側近「はい!」
.
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475 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:42:19.53 ID:cm7n8RgC0
兵士長「状況を」
連絡兵「市場の中心にて、法術によるものと思われる大規模な爆発を確認! 続けて炎上、炎はなおも拡大!」
メイド「兵士長、何事ですか!」
兵士長「不明です、法術師が紛れ込んだらしいとしか」
騎士団長「全兵、全騎士は市民の避難誘導を最優先しろ! 我々は現場へ向かう!」
大賢者「おい騎士団長、ワシと男も連れていけ」
騎士団長「頼みます」
男「側近さん、わんこは?」
側近「魔王様を起こしに「大変ッス!」
男「わんこ! どうした?」
後輩メイド「魔王さんがいないッス!」
大賢者「!」
騎士団長「まさかあの馬鹿……ッ、急ぐぞ!!」
全員「「「「了解!!」」」」
.
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476 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:43:26.99 ID:cm7n8RgC0
―――――……
「やれやれ、なんと脆い」
商人「アガ…、カ、アッ、ハ……」
「『千切れ飛べ』」ヴォン...
商人「ゲギッ」
ブチ ブチブチブチブチ グシャ
――ドサッ
「つまらん、……ん?」
町娘「ひっ」
「なんだ、まだいたのか」
町娘「い…嫌……」
「案ずるな小娘」
「苦しませて死なせてやる」
.
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
477 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:44:53.98 ID:cm7n8RgC0
「ふざけん、なっ!」
「!」
パキィン!
「ッ、障壁か! 魔剣!」ヴォン!
『承知した』キィーン
ゴオッ!
「貴様…」
ガギィン!!
「――ォォオるああああああああ!!」
「ッ、『逸れろ』!」ヴォン...
スカッ
「あーらああああああああ!?」ズコーッ!!
『あ』サクッ
町娘「あ」
「やれやれ……」
ザザザザザザザザザ ザンッ!!
「やべ、街斬っちまった」
『主……』
町娘「魔王様……」
.
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
478 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/04(日) 15:46:11.08 ID:cm7n8RgC0
魔王「はいどうも、あなたの街の魔王です」
魔剣『主、ふざけている場合では……』
「大した威力だが、当たらなければ意味はないな」
町娘「ひっ」
魔王「うるさいな、わかってるってーの」
「全く、お前は変わらないな。ヘドが出る」
魔王「ヘドで済むならそこまでにしてほしいな。そうだろ、西の女王様?」
西の女王「久しぶりだな、偽善者」
魔王「会いたくなかったよ、破壊主義者」
.
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
479 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/04(日) 15:53:43.20 ID:cm7n8RgC0
本日分ここまでです、ではまた。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
480 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/09/04(日) 16:01:07.59 ID:Zn1wHzFAO
まさかの急展開
そして乙
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
481 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/04(日) 16:22:28.66 ID:kipiFsnPo
乙
急展開キターーー
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
482 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/09/04(日) 16:24:06.23 ID:FhHMt6eFo
乙
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
483 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/04(日) 18:27:43.26 ID:PRcuDBLj0
俺『西の女王だと…!!
>>1
、ヤツの詳細(特に外見)を教えてくれ!!』
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
484 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/04(日) 19:50:57.55 ID:lVc2lXfIO
なるほど・・・
メイドの姉か・・・
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
485 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/09/04(日) 20:02:44.52 ID:O1zNJ5VAO
>>484
メイドが姉という可能性を忘れんな
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
486 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 01:50:54.67 ID:MJeuT9Qgo
>>484
>>485
可愛ければどうと言うことはない
487 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/05(月) 20:02:01.94 ID:NQ+1ZQcq0
西の女王「城を離れているものだと思っていたが?」
魔王「こっちも色々あるのさ」
西の女王「まあいい、どちらにしろやることは変わらぬ」
魔王「また随分派手に壊したもんだね」
西の女王「どうせすぐに何もなくなるのだ、今壊れようと構うまい」スッ
町娘「っ」ビクッ
西の女王「我が杖に命ずる。『触れるもの全て砕け』」ヴォン...
魔王「おーおーやる気満々だねー」
魔王「魔剣、ちょいとその子を頼むよ」ドスッ
魔剣『承知した』キィーン
西の女王「……自ら武器を置くとは、大した自信だな」
魔王「自信なんかないさ。自覚はあるけどね」
488 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/05(月) 20:02:39.94 ID:NQ+1ZQcq0
西の女王「気に入らないな、貴様」
魔王「つれないなぁ、君は」
魔王「というか、僕はそもそも話をしにきたんだよ」
西の女王「聞く耳もたんな」
魔王「君の目的にも関わってくるんだけど」
西の女王「諸共全て消えるのだ。聞いたところで変わりはしない」
魔王「ほんとに聞く気ないのなー……。なら、力づくで止めるよ?」
西の女王「やれるものならやってみろ」
魔王「そいじゃ、ちょっと頑張るかね」
489 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/05(月) 20:04:06.12 ID:NQ+1ZQcq0
――勇者の話をしよう。
勇者とは、ある宗教国家が法術を用いて開発したバケモノの、対外的な呼び名だ。
その体は人間そのものを素材として、肌、肉、骨、
あるいは血液、神経、
果ては心臓や脳までを「神の名の下に」改造され、
法術師としての能力を極限まで引き出す、ただそのためだけに加工されている。
それは、いわば生きた魔法陣であり、意思ある魔導書であり、
そして、意志なき傀儡である。
簡潔に言ってしまえば、
勇者とは、人間を材料にした、戦略兵器なのだ。
490 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/05(月) 20:04:59.16 ID:NQ+1ZQcq0
魔王の言葉を覚えているだろうか。
魔術は歪め、
法術は正す。
魔族が操る魔術とは、世界の「法則を破壊する」ことで、常識外の現象を引き起こす。
人が操る法術は、世界の「法則を書き換える」ことで、常識外を常識『内』に変える。
法術とはつまり、術者が抱く「正しい世界のイメージ」を、現実の世界に押し付ける術だ。
そして、イメージを正しく引き出すためには、より正確で完全なイメージが必要となる。
そのために、勇者は世に生まれたその瞬間から、教会からの強い洗脳を受けている。
神は正しく、
その神を崇める人間もまた正しく、
それ以外は全て悪である、と。
故に勇者は、意志を持たない人形として、兵器として、存在する。
――本来ならば。
491 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/05(月) 20:06:37.53 ID:NQ+1ZQcq0
ある少年がいた。
その少年には身寄りがなく、教会にすがるしか生きる術を持たなかった。
そして、少年には才能があった。
それ故に、少年は試練を与えられた。
「勇者」になれと、言われた。
勇者の存在目的は二つ。
破壊と、支配。
彼は、勇者にはなれなかった。
492 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/05(月) 20:07:17.93 ID:NQ+1ZQcq0
「『絡め取れ』」ヴォン...
西の女王が振るう杖から光が走り、街路樹が音を立ててうねり、高速で魔王の元へと伸びる。
しかし、それは魔王の目前で突如燃え上がり、灰となった。
「そんな子供だましが効くわけないだろ」
呆れ、ため息混じりに吐き出し、魔王は拳を引く。
「まおーう」
気の抜けた声を漏らしながらも、眼光は鋭く、女王を見据え、
「パァンチ!!」
次の瞬間、二人の間合いはゼロになった。
493 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/05(月) 20:08:13.47 ID:NQ+1ZQcq0
「! 『逸――』」
「らあ!!」
法術よりも速く、魔王の拳が西の女王を弾き飛ばす。
その数瞬後、魔王が通過した射線上の地面が、轟音と共に抉れ砕けた。
ソニックブームである。
(音よりも速いなど……)
「化け物め!」
障壁に守られた女王は、地面の上を滑るように飛ばされながらも杖を構えた。
「もういっちょう!」ググッ
「『弾け』!」ヴォン!
言霊に呼応し、女王の眼前に光の壁が発生する。
しかし、
494 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/05(月) 20:09:04.57 ID:NQ+1ZQcq0
「魔王パンチ!」
ゴァッ!!
「せぇーらっしゃああああああい!!」ブォン!!
「!!」
魔王はためらいなく踏み込み、壁もろとも女王を殴り飛ばした。
「――――ッ」
女王の体が、音速を超えて空に舞う。
「場所を移させてもらうよ!」
それを追い、魔王も三度、音速を超え、
二人は王都から、遥か西へと飛んでいった。
495 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/05(月) 20:09:59.68 ID:NQ+1ZQcq0
街娘「すっご……」
魔剣『怪我はないか?』
街娘「あ、はい」
魔剣『うむ、ならいい』
街娘「…………」
魔剣『?』
街娘「剣が喋ってる!?」
魔剣『今更か!!』
496 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/05(月) 20:12:52.47 ID:NQ+1ZQcq0
やべぇ、街娘じゃなくて町娘だった……
本日分ここまでです、ではまた。
>>483
西の女王→ 見た目20代後半、たゆんたゆん、モデル体型、金髪碧眼
(※あくまで
>>1
による外見的イメージです)
497 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 20:17:56.89 ID:dlSa9J13o
乙
急にシリアスになったな
498 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/05(月) 20:29:04.37 ID:ML7AWkSqo
久しぶりの新キャラなのに外観特徴を聞いた途端どうでもよくなるなんて・・・
やはり大事なのは実年齢より外観年齢ということか・・・・・・
499 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/05(月) 21:04:38.28 ID:pCDhSTijo
甘い、砂糖で飽和させて上からカップアイスまるごと載せたコーヒーより甘いぞ
重要なのはおっさんでもおじいさんでもないことだ、それ以外の属性なんて拒絶対象にならない
500 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/05(月) 21:37:58.49 ID:NQ+1ZQcq0
>>499
後輩メイド「想像しただけで気持ち悪くなったッス……」
>>496
の西の女王はそれが一番イメージしやすかっただけなんだ、すまない
お詫びにちょっと裏?設定
法術師は自分の見た目を好きなだけ変えられる(
>>490
参照)
では書き溜めに戻ります
501 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/05(月) 21:52:13.62 ID:5w6Evdpg0
>>1
乙
『法術師は自分の見た目を好きなだけ変えられる』だと…
なら、西の女王は人間で確定?
502 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/05(月) 22:11:52.01 ID:IOTwePYpo
乙
皆がたゆんたゆんな新キャラに気を取られている間に俺は側近をもらっていくぜ!!
503 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/05(月) 23:27:34.62 ID:ML7AWkSqo
>>500
つまり本体は真逆な外観の可能性が強いということか!?
大賢者様といい側近といいわんこといい誰を選べと言うのだ!!!
と言っておけば大賢者様がお仕置きしてくれるに違いない・・・
504 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/05(月) 23:27:35.98 ID:izt5LhRo0
乙
>>502
ちょっと遅かったな側近たんはオレが美味しく戴きました
505 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/06(火) 00:58:44.01 ID:fWSHeV2ro
皆手が早すぎる・・・
なら私は
>>1
を貰おう!!!
乙
506 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/09/06(火) 02:47:22.28 ID:jaVHqouG0
>>502-504
お前ら騎士団長が自室で筋トレしようって呼んでたぞ
507 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/06(火) 04:21:59.37 ID:/2pfp3fIO
最近、そーちゃん成分が足りないと思うの・・・
それはさて置き、男さんの「ちんこもげろハーレム」の筆頭は魔王でFAだろ?
508 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/06(火) 20:06:05.91 ID:37lpMH6f0
西の国は聖都と呼ばれ、神の教えを信じる人間が住む、人間のための国として栄えていた。
そこには科学も魔術もなく、法術だけが優れた生活を支える唯一の手段だった。
教会で教えを学び、洗礼を受け、神に祝福されれば、誰もが法術を扱えた。
それはほんの些細な奇跡だった。
しかし、いつしか法術で罪を犯す人々が現れた。
それを抑えるために、より多くの法術師を作り出すために、教団が誕生した。
抑止は支配に。
神の教えは手段となった。
教団は肥大化し、国政にも影響を与えるようになっていった。
やがて、教団の手は世界全域に拡がることとなる。
509 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/06(火) 20:06:53.08 ID:37lpMH6f0
・ ・ ・
< ショウカサギョウ、イソゲー!
< セイゾンシャハカクニンシダイ、カクタイチョウニシラセロ!
< ソコ、クズレカケテルゾ、キヲツケロ
< ナンダコレ、ジメンガワレテンゾ?
男「大丈夫ですか?」
町娘「は、はい……」
大賢者「クソ弟子め、魔剣を置いて行きよったのか」
魔剣『その子を頼む、と命ぜられた』
男「喋った!?」
魔剣『我輩は魔剣だ。言葉くらい使える』
510 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/06(火) 20:07:27.91 ID:37lpMH6f0
大賢者「で、その主人はどこに行ったのじゃ」
魔剣『敵法術師と共に西へ飛んだ』
男「西?」
魔剣『それ以上は知らん』
大賢者「ここから西か……」
魔剣『王都の西側は、外壁から国境の大河まで、魔獣の住む広大な森が拡がっている』
男「まさかそこにつっこんだとか?」
大賢者「ありえん。行くとしたら大河じゃろう。しかし……」
511 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/06(火) 20:08:31.57 ID:37lpMH6f0
後輩メイド「まーちゃん! 無事だったッスか?!」
町娘「あ、こ、こーちゃん……」
男「わんこ、知り合いか?」
後輩メイド「友達ッス。よろず屋の看板娘ッス」
町娘「」フラ...
後輩メイド「!」
男「おっと」ガシッ
大賢者「……犬を見て気が抜けたか」
512 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/06(火) 20:09:07.98 ID:37lpMH6f0
魔剣『外傷は防いだが、我輩も心までは守れん』
後輩メイド「顔が真っ青ッス……」
男「わんこ、城まで連れて行ってやれ」
後輩メイド「了解ッス」
魔剣『我輩も行くぞ。主の命だ』フワッ
男「うわっ、飛べるのか」
魔剣『我輩は魔剣だ。空くらい飛ぶ』
男「ああ、そう……。とにかく、そっちは任せるよ」
後輩メイド「はいッス」
513 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/06(火) 20:10:03.97 ID:37lpMH6f0
男「…………」
男「――――――」
大賢者「行くのか」
男「はい」
大賢者「そうか」
男「……最初の爆発の時」
大賢者「?」
男「何か、知ってるはずの声が、聞こえた気がしたんだ」
大賢者「…………」
男「それに西には、俺とわんこの故郷があるから」
514 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/06(火) 20:10:49.22 ID:37lpMH6f0
大賢者「……そうじゃったな」
俺は、確かめなきゃいけないのかもしれない。
うやむやにしてきた、自分の過去を。
もし、今目の前にある光景が、自分の逃避のツケだったら、
男「誤魔化すのは、もう……」
ひっそりと暮らしていられればよかった。
奪うのも奪われるのも、嫌だった。
それでも人が恋しかった。
どんなに怖くても、結局求めてしまった。
男「できないよ」
515 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/06(火) 20:11:29.73 ID:37lpMH6f0
俺は、どうしようもなく人間だ。
516 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/06(火) 20:14:12.49 ID:37lpMH6f0
描写不足で急展開と化しております
本日ここまで
みんなの俺と魔王に対する認識が怖い……
517 :
おまけ(側近編)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/06(火) 20:17:48.84 ID:37lpMH6f0
男「はい角4つ目」パタパタパタパタ
側近「あぁっ! あ、あ…あぁぁ……」
男「どうする? まだ逆転できるけど」
側近「つ、続けます! 今度こそっ」
男「よしきた」
側近「…………………………ここ!」パタパタパタ
男「ほい」パタパタパタパタパタパタ
側近「あーっ!」
側近「20連敗……」ガックシ
男「終盤焦りすぎだね」
側近「っていうか、男さん強すぎますよ!」
男「先読みしてるだけだよ。側近さんの考えなら、少しはわかるつもりだし」
側近「私、そんなにわかりやすいですか?」ションボリ
男「ポーカーとか苦手そう」
側近「仰るとおりです……」
男「はは、でもかわいいからいいじゃない」
側近「ふへっ?」
男「? どうかした?」
側近「ひぇや、は、な、なんでもないです!」ワタワタ
男「顔赤いけど……」
側近「気のせいですっ」
男「……そう?」
側近(かわいいって! かわいいって!!)
男(めっちゃ湯気出とる…面白い)
*そーちゃん成分が10%上がった!
ではまた。
518 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/06(火) 20:34:46.35 ID:nc9XiEPRo
乙っす
519 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/06(火) 20:38:09.45 ID:nNXzRbF+o
乙・・・と言いますか
側近に和みすぎてシリアス成分全部解けちゃいました( ´∀`)
520 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/06(火) 20:51:28.37 ID:6feoN048o
乙
夜道に気をつけな
後ろから狙われてるぞ
521 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/07(水) 00:32:45.88 ID:gSpNvRVp0
>>1
乙
初めてカタカナ以外で喋る道具が出てきたな
でも前にも魔剣って出てたような?
522 :
背後警戒中
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/07(水) 00:43:21.71 ID:v5kf7/G20
>>521
その魔剣ですよー 普段は寝てます
つまり初出の時のは寝言です
523 :
【業務連絡】
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/07(水) 12:53:22.66 ID:4Ad1tA2AO
今週中にはシリアス部分を片付けたい
>>1
ですの
本日帰宅が遅くなるため、投下が遅延または翌日に延期致します
でも最低限オマケ1レス程度は書いていきますのよ
では後ほど。
524 :
番外小話
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 01:49:49.81 ID:XljRy7yO0
男「そういえば、わんこコーヒー平気なのな」
後輩メイド「? なんかヘンッス?」
男「犬には毒なんだよ」
後輩メイド「なんと!?」
男「さらには玉ねぎ、ネギ、チョコレート、イカなども毒だ」
後輩メイド「あ、チョコは普通にムリッス」
男「そりゃ好みの話だろ……」
後輩メイド「うーん、でも他のはみんな普通に食べてるッスよ」
男「ふぅん、獣人は平気なのかね」
後輩メイド「それも半分だけッスからね」
男「ところで今夜はカレーです」
後輩メイド「! 食べるッス!」
男「隠し味にカカオ99%をひとかけら」
後輩メイド「そういえば、あれはチョコなんッスか?」
男「いや、調味料かな……。まあ、ギャラクシードリンクみたいなもんだろ」
後輩メイド「あんちゃん、それは染料ッス」
男「今もあるんだろうか、ギャラクシードリンク……」
後輩メイド「今度まーちゃんに訊いてみるッス」
525 :
わんこ劇場
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 01:50:57.67 ID:XljRy7yO0
『あんちゃんあんちゃん』
『どうしたわんこ』
『こんなのもらったっす』
『風車か、懐かしいな』
『かたぐるま?』
『かざぐるま』
『かたぐるま』
『か“ざ”』
『ざ』
『かざぐるま』
『かたぐるま』
『違う』
『???』
『肩車はこうだ』ヒョイ
『わ! おー』
『お前軽いなぁ』
『たかいっす!』
『これが肩車だ』
『かたぐるまっす』
『そしてさっきのを手に持って』
『もって』
『走る!』
『お、お? おー! まわってるっす!』
『それが風車だ』
『かたぐるま!』
『違う』
526 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 01:52:44.38 ID:XljRy7yO0
投稿直前で華麗に寝落ちてしまった
>>1
でした
ではまた。
527 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:38:12.94 ID:XljRy7yO0
轟音。
それが空を切る音だと気付くのに、瞬きほどの時間を要した。
眼下に広がる景色の変化を理解し、対峙すべき敵に視線を送る。
空を蹴り、何度も繰り出される拳。
それを受け、あるいは流し、杖を向ける。
喚び声が響く。
炎の球が、雷の渦が、氷の槍が、風の刃が、鋼の鎚が、
想像しうる限りの、ありとあらゆる災禍が、形を成して襲いかかる。
しかし相手もまたかわし、かいくぐり、あらん限りの力で拳撃を繰り返す。
音速を超えながら、なおも戦いは続いていた。
「ちっ、あいつらどこまで行く気だクソ」
流星の如き二人を追いながら、その行く先を見て探る。
遥か西方、広大な大河の中に、小さな島が浮いていた。
528 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:40:13.35 ID:XljRy7yO0
その島は、かつて東と西を結んでいた巨大な橋が、そこにあったと証明できる唯一のものだった。
ゴォ―――…ドンッ!!
西の女王「がはっ!」
魔王「ぎゅえっ!」
ゴロゴロゴロゴロ...
魔王「っててて、着地際に組み付いてくるなよなー」
西の女王「うるさい、こっちは人間なんだ。化け物の感覚に合わせてられるか」
魔王「互角張っといてよく言うよ」
西の女王「そっちこそ十式封印全開放してから言えこのスットコドッコイ」
魔王「君どんどん口悪くなってるよね。眼付きもだけどさ」
西の女王「眼付きは個性だ!!」
魔王「気にしてるなら治せばいいのに……」
529 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:40:56.15 ID:XljRy7yO0
西の女王「くそっ、貴様と話していると調子が狂う」
魔王「法術師としては致命的だねー。てか、なんで女王なんかになってんのさ」
西の女王「……貴様こそ」
魔王「僕は逃げるのを止めただけさ。でも君はどうだい?」
魔王「教団を抜けて、それでも法術師としての力にしがみついて、聖都の女王になり、そして“また”勇者の代わりに魔王を討ちに来た」
魔王「あの時から何も変わっていない。魔族への憎しみも嫌悪も、君は」
西の女王「――もういい、黙れ」
西の女王「『世界よ我に従え』」ヴォン...
魔王「受け入れろよ、いいかげんさ」
西の女王「私は、所詮人間だ」
530 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:41:53.17 ID:XljRy7yO0
ビシリ、という音と共に地面に亀裂が走る。
その隙間からはどす黒い水のようなものが溢れ出し、それは意思を持つかのようにうねり始めた。
魔王「……亡者の群れか。元でも聖職者が使う技かよ」
西の女王「『くびり殺せ』」
言霊に従い、亡者の群れが渦となって魔王に襲いかかる。
視界を遮られ、足を絡め取られ、しかし魔王は怯むことなく西の女王を見据えた。
魔王「このタイミングで言うのもなんだけどさー」
一切の抵抗をせずに渦に飲まれ、それでも倒れることなく、魔王は言葉を続ける。
魔王「勇者は生きてるよ」
直後、黒い渦は止まり、霧散した。
531 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:42:56.84 ID:XljRy7yO0
西の女王「――――、え?」
魔王「覚えてない? 十五年前、僕らが“ともだち”だった時代の、最後の日」
魔王「僕らは誰一人、彼が死んだのを見届けてなんていないだろ」
魔王「生きてたんだよ。ちゃんと、ずっと」
魔王「大体、僕の全力を止められるような人間が」
魔王「簡単に死ぬわけないだろ?」
なにをいっているの?
ユウシャハイキテル?
そンNAワけなイのニ
西の女王「ウソダ」
「嘘DA、うソだ、うそダ、うSODA、USODA、Uソダ、うソダ、うそだ、ウソだ、嘘だ」
「嘘うそウソUSOうそ嘘USO嘘ウソウソうそUSOUSOUSOUそウそうそうそウソ嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘」
魔王「……ビンゴ」
532 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:43:56.81 ID:XljRy7yO0
魔王「やっぱり洗脳か」キィーン...
手のひらに魔力を集め、壊れたように言葉を繰り返す女王へと歩み寄る。
彼女にはもう、魔王の姿も見えていない。
魔王「ちょいと荒療治になるけど……」
魔王は、西の女王の頭を撫でて、
魔王「戻ってこいよ、“僧侶”」
優しい笑みを浮かべ、魔力を開放した。
魔王「『法術崩し』―――」
―――――
―――
―
533 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:44:51.81 ID:XljRy7yO0
西の女王「…………ぅん……、ん?」
魔王「お、気が付いた?」ナデナデ
西の女王「ぁー…、ぁれ? 青年……?」ポー...
魔王「今は魔王ですよー。気分はどう?」ナデナデ
西の女王「……なんかぐるぐるする」グテー...
魔王「頭の中いじられてたみたいだからねー、落ち着くまで休みなー」ナデナデ
西の女王「んー……、なんか、なんだろ、記憶がごちゃごちゃに………」
魔王「焦らない焦らない」ナデナデ
西の女王「うん…。………ところで」
魔王「何かなー?」ナデナデ
西の女王「……あそこで転がってるの、何?」
簀巻き女「」チーン
534 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:45:42.04 ID:XljRy7yO0
〜数分前〜
魔王「解離性同一性障害っつーんだっけなー、これ」
いわゆる二重人格。
僧侶――西の女王は、破壊主義者の性格と、博愛主義者の人格を持っている。
さっき暴れてたのは前者のほう。
そして推測だけど、聖都に戻ってから教団に捕まって、何かの実験台にされたんだろう。
元々使命感だけで勇者を追いかけてきたような子だし、どう利用されてもおかしくない。
……全く、人のともだちになんてことしやがる。
魔王「気にいらねーな」
「同感だな」
魔王「!?」
535 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:46:47.15 ID:XljRy7yO0
「よう、久しぶりだなデカブツ。オレを差し置いて魔王になったって?」
魔王「……もう十二年前の話なんだけど?」
「こちとら仙人みてーな生活してっからな、ぶっちゃけ今日ようやく知ったわ」
魔王「というか差し置いてって、単に君が押し付けていっただけじゃんか」
「オレが上に立つようなタイプに見えるか?」
魔王「全然」
「フォローしろよ……」
魔王「で、今更何しに出てきたのさ、女天狗」
女天狗「決まってんだろ」
女天狗「そのバカ女ブチ殺しに来たんだよ」
536 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:47:47.36 ID:XljRy7yO0
女天狗「さんざっぱら人様に迷惑かけといて、今更ノコノコ出てきやがって」
女天狗「挙句の果てが洗脳だァ? どんだけ足引っ張りやがるんだよバカが」
女天狗「ンなことになるくらいならこっちに残りゃよかったんだよこのバカ」
魔王「…………」
魔王「ツンデレですね、わかります」ウンウン
女天狗「ばっ!」ボンッ
女天狗「ちげぇーし!? 別にそいつの心配なんてしてねぇーし!!」マッカッカ
魔王「はいはいワロスワロス」
女天狗「ぐ……やっぱテメェもムカつくわ、先にテメェからブチ殺す!」ダッ!
魔王「あ、足元」
亀裂 < アイアム コウメイ
ガッ
女天狗「へぷっ!」ビターン!!
魔王「……真性のアホだこいつ」
〜
537 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:48:57.39 ID:XljRy7yO0
魔王「で、起きて暴れたらウザいから縛っといた」アッハッハ
西の女王「」ワーォ
簀巻き天狗「――はっ! 何だこれ動けねぇ!!」バタバタ
西の女王「……解いてあげたら?」
魔王「おもしろいからほっとこう。それより落ち着いた?」
西の女王「ん、……大体、思い出した。何をやったのかも」
魔王「…………」ナデナデ
西の女王「ごめん……ごめんなさい………」
魔王「うん。大丈夫、わかってるから」ポンポン
簀巻き天狗「クソー! なんかイライラする空気を感じるぞ! 解けこのヤロー!!」ビタンビタン
二人((陸に打ち上げられた魚みたい……))
簀巻き天狗「お前ら今失礼なこと考えてるだろ!?」
簀巻き天狗「チクショー! ぜってブチ殺すからな!!」ビタコンビタコン
538 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 04:56:12.71 ID:XljRy7yO0
ここまでー。
補足ですが、女天狗は魔王と同期の元魔王候補です
ツンデレです
ようやく元のノリに戻ってこれた……
あんまり難しいふいんき(ryは長続きさせたくない、そんな
>>1
でした
ではまた。
539 :
次回予告
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/08(木) 05:09:21.71 ID:XljRy7yO0
カーッ カーッ
男「…………」
ケェー! ガサガサガサガサ
ワオォー―――ン...
男「……迷った」
540 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/09/08(木) 05:14:51.72 ID:o2LoLVcAO
乙
何はともあれ事態が収まって良かった。そして男…、ドンマイ
541 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/08(木) 07:14:40.38 ID:WFFXwBhKo
乙です
もう一波乱あったのかと思ったが・・・簀巻き置物、不幸すぎるwwwwww
542 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/08(木) 11:40:42.05 ID:u6yQhHTwo
何がどうなったらこの環境で魔王使いになれるんだろうか
好きな子は裸になってもあなたなんかを相手にしない原理か
543 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 21:24:23.46 ID:XljRy7yO0
男「…………」ミギテヲゴランクダサイ
木々 < ヨゥニイチャン、ナニミテンダヨ
男「」
男「――――」ヒダリテヲゴランクダサイ
木々 < アン? ヤンノカコラ
男「」
男「………やっちまった」
男「そうだよなぁ、丸々十二年も山奥に引きこもってたんだもんなぁ」
男「そりゃ迷うよなぁ」
男「…………」
男「ヘルプミィィィィィィィィィィィィ!!!!」ィィィィィィ
544 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 21:25:12.60 ID:XljRy7yO0
〜魔王城 医務室〜
町娘「…ん……ぅ………う?」モゾ...
後輩メイド「あ。まーちゃん、気が付いたッスか?」
町娘「ぁ…こーちゃん……」ボー…
後輩メイド「はいッス」
町娘「わたし…どうして……?」
後輩メイド「急に倒れちゃったんッスよ。気分はどうッスか?」
町娘「……ちょっと…よくない……かも」
後輩メイド「じゃあ、もう少し寝てたほうがいいッス。ここなら安全ッスよ」
町娘「………うん。ごめん…ね?」
後輩メイド「…………」ナデナデ
545 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 21:25:55.57 ID:XljRy7yO0
魔剣『眠ったか』
後輩メイド「みたいッス」
魔剣『後は我輩が看ていよう。少し休んだほうがいい』
後輩メイド「お願いするッス。何かあったら飛んできてほしいッス」
魔剣『任された』
〜広間〜
側近「あ、こー…後輩メイドさん」
後輩メイド「こーちゃんでいいのに〜」ニヘラ
側近「……町娘さん、大丈夫ですか?」
後輩メイド「寝てるッス。街の方は片付いたッス?」
側近「はい、粗方は。今は念のため、騎士団の人たちが警備を続けてます」
兵士A「あ、後輩さんお疲れさま」
兵士B「うぃーっす」
後輩メイド「二人もお疲れッス〜」ヒラヒラ
546 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 21:26:46.03 ID:XljRy7yO0
後輩メイド「なんか、みんな案外いつもどおりッスね」
兵士B「あん? ああ、後輩ちゃんは襲撃初体験組みか」
側近「ここは魔ノ国の王都ですから、ほんの数年前までは日常的だったんですよね」
兵士A「さすがに今回くらいの被害が出たのは久しぶりだけど」
兵士B「そういや俺一回勇者に右腕吹っ飛ばされたことあんだよなー」イタカッタ
後輩メイド「あ、やめてやめて、そういうグロい話は無理むりムリッス」
兵士A「兵士B、何度も言うけどその話軽々しくするなよな……」
側近「デリカシーなさすぎですよ」
兵士B「正直すまんかった」
547 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 21:27:25.60 ID:XljRy7yO0
大賢者「なんじゃ、皆ここにおったのか」
側近「あ、大賢者様。お疲れ様です」
兵士B「チィーッス」
兵士A「どうも」
後輩メイド「あんちゃんは一緒じゃないんッスか?」
大賢者「うむ、それなんじゃがな」ポリポリ
大賢者「あのうつけめ、魔王の後を追ったはずが、森で迷子になりよった」ハァ
側近「」
後輩メイド「」
兵士A「うわぁ…」
兵士B「ぶ」ブフォァッ
548 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 21:28:01.89 ID:XljRy7yO0
男「あー、はい。一応旧道沿いだと思います。ええ、なんか石造りの砦みたいなのがあります」
『くれぐれもそこから動くでないぞ。こちらから迎えに行くからの』
男「すみません、お願いします」
『うむ。あ、こらひっぱるでnもしもし男さんですか!』
男「うおっ! あ、その声は側近さん?」
『怪我とかしてないですか? 大丈夫ですか? 魔獣に襲われたりしてませんか?』
男「平気平気。今のところ素手でもワンパンだから」
『素手!? ちょっ、おtそーちゃん次自分ッス!!』キィイ〜ン!
男「うわっ!」ウルセェ!
男「わんこか。声でかいぞ……」
『てひひ、あんちゃんと通信ッス♪』
男「なんで嬉しそうなんだお前は……」
『だってなんだか恋人同士みtにゃー! こらーっ!』
男「……側近さん?」
549 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 21:28:47.43 ID:XljRy7yO0
『ごほん……すまぬ、騒がせたの』コーチャンナニカンガエテルノ!
男「ああ、いえいえ。おかげでちょっと元気出ましたよ」ハハハ
『とにかく、すぐに迎えに行く。やむを得ず移動する時は目印を残しておけ』チョットシタジョーダンッスヨ〜
男「了解です」
『うむ、ではな』
プツン
男「……便利だなー、通信魔法」シミジミ
「頼りすぎるのはよくないと思うがね」
男「うおおおおおお!! 誰だっ!?!?」ズザザザザッ
老紳士「おお、これは失礼。驚かせてしまったかな」
男「……マジにどちら様ですか?」
老紳士「うん? 私かね」
550 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 21:29:31.63 ID:XljRy7yO0
老紳士「先代魔王だよ」ニカッ
551 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/08(木) 21:38:01.76 ID:XljRy7yO0
ここまで〜
毎度読んでくれてるみなさん、ありがとうございます。
魔剣は義に生きる漢
先代魔王はダンディ&ジェントゥルメン
ではまた。
>>542
魔王使いで不覚にも腹筋が攣りました。責任とって下さい
童貞の理由については後々さらっと紹介する予定です
552 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/08(木) 22:17:52.54 ID:p/GhT87mo
乙
なに、
>>1
は童貞だったのか!?
553 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/08(木) 22:27:23.64 ID:dw+O3uLKo
>>1
の童貞なら俺がもらったはず…
554 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/08(木) 23:07:13.75 ID:WFFXwBhKo
そーいや
>>1
の処女は貰ったが童貞を貰うのは忘れてたなぁ・・・
555 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/08(木) 23:13:05.96 ID:W7UTRLoIO
じゃあ、
>>1
の耳の穴は私が貰っておきますね
556 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/09/08(木) 23:19:33.73 ID:buAx2rrto
じゃあ、
>>1
の腋は私が貰っておきますね
557 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/08(木) 23:42:52.74 ID:9neNonR80
>>1
乙
ここの
>>1
争奪戦はすごいなww
558 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/08(木) 23:55:49.75 ID:zt5pGN9oo
なんだみんな
へそはいらないのか
それなら
>>1
のへそは僕が貰いますね
559 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/09(金) 00:00:17.86 ID:FDfWCMiW0
乙
>>1
は破壊力抜群すぎるわ
背後注意しとけよ、無駄かもしんないが
560 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/09(金) 00:09:58.38 ID:/4zQxef8o
投下されたのかと思ったら何してんだお前ら…
>>1
なら俺の横で寝てるよ
561 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 00:48:31.70 ID:IYgMD4Il0
目を離した隙に全身が蹂躙されていた……だと……
なにこれ怖い。助けて大賢者様
562 :
変なとこで酉忘れた
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/09(金) 00:50:13.24 ID:IYgMD4Il0
563 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/09(金) 02:13:35.15 ID:FDfWCMiW0
>>1
、生きてるか〜?
564 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 05:35:33.17 ID:brNpUsGOo
>>1
・・・
惜しい人材を失ったな・・・
565 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/09(金) 11:09:21.56 ID:6d7z7zX9o
こんな悲劇二秒で忘れてくださいよ
566 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 17:43:37.71 ID:4DFCTUE+0
まとめサイトに載ったら俺の字は緑にしてほしいな
567 :
(故)
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/09(金) 18:10:53.51 ID:wVMJ+36AO
【業務連絡】
今日明日と投下が遅くなるかもッス
>>566
評価して貰えて嬉しいけど、気が早いにもほどがあるwwww
568 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/09(金) 18:22:54.04 ID:WqyE2h3ho
業務連絡了解
俺は文字サイズ22くらいの虹色でお願いします
569 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/09(金) 18:26:15.01 ID:6d7z7zX9o
俺は文字サイズ10ぐらいのどす黒い紫で
570 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/09(金) 18:34:17.76 ID:Vb9wbiu6o
俺まとめに載せたら罰として毎日アクセスしてやる
571 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/09/09(金) 18:35:33.12 ID:hbbeqKx0o
気持ち悪いな……
572 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/09(金) 18:37:54.03 ID:XPqi/i+io
俺なんて載せやがったら喜びのあまり
>>1
に童貞捧げてやる
573 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 19:18:12.29 ID:qGT7XK0Mo
臭すぎ
574 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/09/09(金) 21:02:18.45 ID:FDfWCMiW0
>>1
の生存確認しにきたが、既に亡くなってたとは
575 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/09/09(金) 22:15:59.20 ID:OKrjDozMo
>>1
は今俺の胃の中に居るよ
576 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:24:42.19 ID:IYgMD4Il0
魔王「さて、と」ヨッコラセ
簀巻き天狗「うわっ! 急に持ち上げんな!」カツガレ
魔王「そろそろ頃合いかな。行こうか」
簀巻き天狗「その前に解けこのヤロー!」ジタバタ
魔王「はいはい暴れなーい」
西の女王「どこに行くの?」
魔王「先代と勇者んとこ」
簀巻き天狗「」ピタッ
簀巻き天狗「うおおおおおおおマジで離せえええええええええええ!!!!」ジタバタジタバタ!!
魔王「はっはっは! 耐魔法性能最高位の魔王のマントだよ、暴れるだけ無駄むだムダぁ!!」スタスタスタ
西の女王(楽しそう……)テクテクテク
簀巻き天狗「ちくしょおおおおおおおおお!!!!」ァァァァァァ...
577 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:25:25.33 ID:IYgMD4Il0
ァァァァァァ...
男「ん?」
老紳士「どうかしたかね?」
男「いえ、何か声が……たぶん気のせいです」
老紳士「そうかね。おっと、着いたぞ」
木造の屋敷 < ヤア、イラッシャイ
男「でかっ!」
老紳士「この老いぼれの最後の財産だよ」
男「しかし何もこんなところに隠居しなくても……」
老紳士「ははは、亡霊が人目についてはまずいのでね。仕方ないさ」
578 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:26:09.51 ID:IYgMD4Il0
老紳士「さあ、ようこそ我が城へ」ガチャ
ドア < カランカラン
男「おじゃまします」
男「中も立派な造りですね」
老紳士「手入れは怠らないようにしているからね。珈琲は飲むかい?」
男「いただきます」
男・老紳士「「ふー……」」
男「それで、お話というのは?」
老紳士「まあ待ちなさい、まだ時間はある」スッ
コッ コッ コッ
ゴソゴソ...
老紳士「ええと、どこだったか……ああ、あった」
男「……指輪?」
老紳士「これはね、君から預かったものだよ」
老紳士「十五年前にね」
579 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:26:54.35 ID:IYgMD4Il0
老紳士「さて、君はどこまで覚えているかな。
君はあの日、青年君達を守るために、たった一人で軍隊に挑んでいった。
この指輪はその前日に、私の眼の対価として受け取ったのさ」
男「眼……そういえば、大賢者さんが『魔導師の慧眼』と」
老紳士「そう。私はその眼があって初めて魔王だった。
魔眼の力は絶大だ。その譲渡には、それなりの対価が必要となる」
男「それが……この」
老紳士「『聖者の翼』という、強力な宝具だ。
今は力を失っているが、発動できれば、最強と謳われた初代魔王とも渡り合えると言われている。
しかし、」
男「俺は、これを使えなかった」
老紳士「そう。だからこそ、代わりの武器が必要だった」
老紳士「そして、私は君に魔眼を託した」
580 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:28:08.55 ID:IYgMD4Il0
老紳士「しかしその後が誤算だった。敵の戦力を舐めていた。
同時に、私は君が“人間”であることを忘れていた……」
男「…………」
老紳士「魔眼の力で魔術を扱えても、魔力はそれに追いつかない。
なにより、君は攻撃手段としての法術を使えなかった。
それでも君は、勇気ある者として、たった一人で勝利した」
老紳士「代償に、記憶を失ってまで」
男「……(前の俺パネェ)」
老紳士「君の痛みの全ては、私の失態が招いたことだ。
それを、ずっと謝りたかった」
老紳士「すまなかった」
老紳士「そして、あの子達を助けてくれて、本当にありがとう」
581 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:28:57.57 ID:IYgMD4Il0
男「…………」
ああ、そうか。
俺は―――、
< カランカラン
< ヨーッス、ジイサン、イルー?
< ヤメロ! ハナセ! ミノガセ!!
< モウアキラメタホウガイイトオモウ...
老紳士「おや」
魔王「うぃっす、久しぶり。元気?」
西の女王「どうも、ご無沙汰してます」
簀巻き天狗「」グデーン
男「」
男(魔王が簀巻きにされた女の子担いできたァーッ!!?)
582 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:29:37.11 ID:IYgMD4Il0
男「俵かっ!!」ズビシッ!
魔王「いいえ、簀巻きです!」カッ!
西の女王「や、や、や、違うから」
簀巻き天狗「……もう下ろしてよぉ………」シクシクシク...
老紳士「はっはっは、急ににぎやかになったね」
魔王「おっ、珈琲の香りが」
老紳士「すぐに淹れよう。砂糖とミルクは」
魔王・老紳士「「ナンセンス!」」
魔王・老紳士「「ははははははは!」」
男「何このテンション……」
583 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:30:15.99 ID:IYgMD4Il0
魔王「カントリーマァムは至高」モムモム
西の女王「温めてもおいしいよね」モクモク
老紳士「アイ君はミルクティーだったね」
男「アイ?」
魔王「こいつ二重人格――というより、二身一体なんだよ」
魔王「で、今はアイ(愛)。もう片方はカイ(壊)」
西の女王「ほんとに覚えてないんだ……」
男「申し訳ない」
魔王「名誉の負傷だろー? 謝るのはむしろこっちのはずなんだけど」
男「記憶がないから実感ないんだよなぁ」
男「ところで」
584 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:30:55.37 ID:IYgMD4Il0
簀巻き天狗「」ズーン...
男「……あの部屋の隅で、重い空気背負って体育座りしてる簀巻きは?」
魔王「地方妖怪『簀巻き天狗』デス☆」キラッ
西の女王「違うでしょ」
簀巻き天狗「」ズーン......
男「余計へこませてどうする」
老紳士「こらこら、いじめはいけないよ」
魔王「めんご」
男「うーん……」ガタ
ツカツカツカ
簀巻き天狗「」ピクッ
男「ねぇ」
585 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:31:49.64 ID:IYgMD4Il0
簀巻き天狗「……」
男「解くよ? いい?」
簀巻き天狗「……………ん」
男「……」
シュルシュルシュル...パサ
女天狗「………」←涙目ぺたん座り
男(なにこれエロい)
女天狗「…………嫌いになっただろ」
男「はぇ?」
女天狗「あんなバカみたいなカッコして、嫌いになっただろ」
男「……確かに間抜けではあったけど」
女天狗「ぐ……」ジワ...
男(! え、泣く? 泣くの!? なんで?!?!)オロオロ
586 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:32:57.26 ID:IYgMD4Il0
女天狗「く……ぉ………」プルプル
男(ど、どうすれば? どうしたらいいの答えてジョニィ!)
ジョニィ < シラネーヨ!!
女天狗「ぁ」
女天狗「ア゙ー――――――ッ!!」ガバッ!!
男「」
ジョニィ < oh...
女天狗「……そうだよ、全部魔王が悪いんだ」ユラ...
魔王「ん? なーに?」モグモグ
女天狗「――ブチ殺ぉす!!」バッ!!
男「ちょt「室内で暴れてはいけません」ズビシッ
女天狗「へぷっ!」
ビターン!!
女天狗「」チーン
K.O.
状況
女天狗の脳天に老紳士のチョップがヒット
587 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:33:47.35 ID:IYgMD4Il0
男「顔から行った……」
魔王「だいじょぶだいじょぶ、そいつ頑丈だから」パクパク
西の女王「って青年君食べすぎ!」
皿 < カラッ☆
老紳士「ははは、いい食べっぷりだ。しかしそんなに食べて大丈夫なのかい?」
時計 < ヒガクレルゾー
老紳士「じきに夕食の時間だよ?」
魔王「伊達に図体でかくないぜー」ヒラヒラ
男「平気? はい」テヲサシダス
女天狗「あ、うん……ありがと……」テヲトル
男「ん」グイ
女天狗「わっち」フラ...
男「おっと」ダキッ
< カランカラン
< オイジジイ、オルカ?
588 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:34:46.92 ID:IYgMD4Il0
老紳士「おや、お迎えかな」
大賢者「久しいの。うちの阿呆が世話に――」ピタッ
側近「? どうし――」ピタッ
後輩メイド「そーちゃ?」ピタッ
男・女天狗「「ん?」」
↑抱き合っているように見える
大側後「「「」」」
魔王「あーらら」
西の女王「『絶対防御』」フォン...
大側後「「「こらー―――っ!!!!」」」ドッカーン!!
ビリビリビリビリビリビリ!!!!
589 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:35:42.62 ID:IYgMD4Il0
男「」正座中
女天狗「」正座中
側近「まったく! ちょっと目を離しただけでまた他の女の子ですか!」
大賢者「アホ天狗め! 男にベタベタしおってからに!」
後輩メイド「あんちゃんのバカあんちゃんのバカあんちゃんのバカあんちゃんのバカ!」
西の女王「止めないんですか?」
老紳士「止められないねえ……」オトコトシテ
魔王「死ねばいいのにー」ハハハ...
西の女王「青年君…? 目が笑ってないよ……?」
魔王「ははははははは」
590 :
(霊)
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/09(金) 22:37:37.48 ID:IYgMD4Il0
所々読みづらいすなぁ……
今日はここまでです
ついに食われた
>>1
がお送りしました
ではまた。
591 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/09(金) 22:41:21.43 ID:7ONqC96Mo
乙
胃袋の中から書いてるのかww
おかしいなぁ
>>1
は俺の隣で寝てるのに
592 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 22:50:31.10 ID:qGT7XK0Mo
乙
593 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チリ)
[sage]:2011/09/09(金) 22:55:54.77 ID:qbwX6Ybno
乙
594 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/09(金) 23:22:18.68 ID:IwDmWVUjo
乙です
名前欄の(チリ)は初めて見た気がするなぁ・・・
チリも積もれば
>>1
になる?
595 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/09(金) 23:25:18.50 ID:XPqi/i+io
胃の中にインターネット環境揃えてんのか
>>575
よくやった
596 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/09/10(土) 01:11:41.29 ID:OtFGlkSAO
>>591
あんたも食われたのか……
597 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/10(土) 01:25:41.73 ID:g/puwGih0
>>1
乙
生存確認?できて良かった
にしても、男はやはりもげるべきだ
598 :
今日書けなそうなので番外小話
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/10(土) 20:21:38.85 ID:OtFGlkSAO
◆ある日の男と大賢者
〜川 清流〜
ザアァァァァァァァ...
大賢者「……釣れんのぅ」
男「釣れま…ないなー……」
大賢者「む、おぬしまた敬語を使おうとしおったな」
男「あーいや、なんかつい癖で」
大賢者「むぅ……敬語のほうが話やすいかぇ?」
男「正直言えばそう、かなぁ」
大賢者(……側近や犬には使わんくせに)ボソッ
男「? 何か言いました?」
大賢者「何でもないわい!」ガーッ
男(???)
釣竿 < クイッ、クイッ
浮き < チョッ、オボレル! オボゴボボボボボ...
男「あっ! 大賢者さん、引いてる! 引いてる!」
大賢者「むっ! ついにきおったか!」グッ
釣糸 < イデデデ! チギレルチギレル!
釣竿 < コイツァデケエゼ!!
大賢者「くっ! とっ! このっ!」ズリズリズリ
男「危ない!」ガシッ
大賢者「ひょあっ!? お、男?!」
男「竿しっかり持って! 引っ張ります!」ググッ...
大賢者「わ、わかったのじゃ!」
釣竿 < オーエス! オーエス!
釣糸 < ハヤクシロー! マニアワナクナッテモシランゾー!
水面 < バチャバチャバチャ
男「もう、すこ、し!」ギュッ
大賢者「く、お、のぉ!」ギリギリギリ...
599 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/10(土) 20:23:58.04 ID:OtFGlkSAO
二人「「そおい!!」」 グ イッ!!
大魚 < アイ、キャン、フラァァァァァイ!!
キラキラキラキラ
二人「「っしゃあ!!」」ドヤッ!!
・ ・ ・
焼き大魚 < ジョウズニヤケマシター
大賢者「うむ、川魚は塩焼きに限るの」マグマグ
男「ですねぇ」モグモグ
大賢者「男よ、さっきは助かったぞ。礼を言う」
男「いやいや、こちらこそ誘ってもらってありがとうございます」
大賢者「うむ。やはり釣りはツレがおるほうが楽しいからの」
男「じゃあ、また今度も誘って下さいよ」
大賢者「もちろんじゃ。その時は、また引っ張ってもらうぞ?」
男「任せて下さい」
二人((抱っこの口実ゲット!!))グッ!
そんな二人。
600 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/10(土) 21:47:48.50 ID:o8u+djllo
>>1
「俺よ、さっきは助かったぞ。礼を言う」
俺「いやいや、こちらこそ誘ってもらってありがとうございます」
>>1
「うむ。やはり釣りはツレがおるほうが楽しいからの」
俺「じゃあ、また今度も誘って下さいよ」
>>1
「もちろんじゃ。その時は、また引っ張ってもらうぞ?」
俺「任せて下さい」
二人((抱っこの口実ゲット!!))グッ!
そんな愛し合う二人。
601 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/10(土) 21:53:40.16 ID:4EM/t6oSO
この間までナデナデしてた
>>1
がまさか喰われてるとは…
自分も喰われていいですか
602 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/11(日) 00:00:24.12 ID:YGXJ1IDoo
今日こそは
>>1
を持って帰りたいんだが・・・
603 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/11(日) 00:04:10.99 ID:EiyDJ9yNP
臭くなってまいりました
604 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/11(日) 00:25:11.29 ID:ScYaoRqyo
乙
男裏山もっとやれ
605 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/09/11(日) 21:07:03.92 ID:a6GIPkXF0
ケツから
>>1
食ってないのに
>>1
でてきた。
一応生き返ったでいいのかな?
606 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/09/11(日) 21:12:23.62 ID:tgH2KXeq0
>>605
あぁ、
>>603
ってそういう…
乙
607 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/11(日) 21:30:33.01 ID:0ciMZJavo
>>605
お前と
>>1
の子だよ
608 :
謎の生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/11(日) 21:48:16.79 ID:Fj/LJkOm0
魔王「そーそー。んで今日はこっち泊まってくから、あとよろしくねー」
『承知致しました』
西の女王「誰?」
魔王「うちの敏腕メイド。向こうはひと通り片付いたってさ」
西の女王「そっか……」
魔王「さて、あとは。
おーい、いつまで正座させてn」
側近「ぎゅーってして下さい」
男「こう?」ギュッ
側近「ん♪ はい、これで許します」
後輩メイド「あんちゃん、次自分ッス!」
男「はいはい」ドウスンノ?
後輩メイド「頭撫でてほしいッス」
男「よしよし」ナデナデ
後輩メイド「てひひ〜♪ おっけッス」
男「で、大賢者さんは……」
大賢者「あぐらを組め」
男「あ、はい」アシクズシー
大賢者「よっと」トス
男「座るんですか」カルイ
大賢者「うむ、なかなかじゃな。たまにまた座らせろ。それで許すぞ」
男「了解」
魔王「」
魔王「後輩ちゃんだけならいざしらず、側近がストレートに甘え始めている…だと……」
魔王「しかもバb、お師匠までも男にべったりとか」
魔王「知らぬ間に何が起きた」
609 :
謎の生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/11(日) 21:49:21.08 ID:Fj/LJkOm0
老紳士「落ち着いたようだね。そろそろ夕食にしようか」
西の女王「そうですね、日も落ちたみたいですし」
老紳士「仕込みはしてあるから、あとは調理するだけなんだが、少し手伝ってもらえるかな」
西の女王「はい」
女天狗「……」ソワソワ
男「? 何?」
女天狗「……なんでもねえ」プイッ
魔王「もげろ」
男「は?」
魔王「なんだい?」
男「いや、今……」
大賢者「聞こえたぞクソ弟子」
魔王「ナニモイッテマセンヨ?」マワレミギ
側近「『筋力強化』」ヴン...
大・後「「あ」」
610 :
謎の生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/11(日) 21:51:18.92 ID:Fj/LJkOm0
後輩メイド「自分がそれを見るのは二度目ッスね。
そーちゃんは、魔王さんの腰にしがみついたッス。
そして、ベルトをがっちり掴んで、
強化したパワーで軽々と持ち上げ、体を後ろに倒したんッス。
もうわかるッスよね。
そう、そーちゃんの必殺技――
――ジャーマンスープレックス」
ゴ メ ギョッ!!
魔王「ぎっぷる!!」
大・後「「アーメン」」
611 :
謎の生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/11(日) 21:52:15.71 ID:Fj/LJkOm0
魔王「」チーン
女天狗「すげー……」ポカーン
男「俺あんなの食らったのか……」アオザメ
側近「んーっ、スッキリしました」
西の女王「みんな、夕食の用意できたよ」
後輩メイド「! 食べるッス!」
大賢者「そうじゃな、いただこう」
男「悪いな、手伝わなくて」
西の女王「ううん、いいの」
女天狗「じっちゃんのメシか、久々だな」
側近「それじゃ行きましょうか」
ゾロゾロゾロゾロ...
魔王「………」
魔王「愛がほしい……」シクシクシク......
612 :
謎の生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/11(日) 21:53:16.98 ID:Fj/LJkOm0
老紳士「さあ、元魔王の特製ビーストシチューだよ。熱いから気を付けて」
全員「「 はーい 」」
「「 いただきます 」」
男「うまっ! 何この肉!」
老紳士「それは野生の魔獣の肉をワイン漬けにしたんだ。やわらかいだろう?」
西の女王「あ、それでビーストなんですね」
大賢者「うむ、野菜も中々……ま、男の育てたものには劣るがの」
女天狗「え、お前野菜なんか作ってんの?」
男「なんか、だと?」ピクッ
側近「あ」
613 :
謎の生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/11(日) 21:54:21.03 ID:Fj/LJkOm0
男「その言葉―――農家に対する侮辱だな!?」ガタッ!
女天狗「………は?」
後輩メイド「」ポカーン
男「農家とは食を預かる者」
男「食は生命の原点。食は力。食は心。食は命」
男「そして野菜もまた食の一つ。即ち、野菜は命!」クワッ
女天狗「いやいや何言ってんだお前」
男「わからんようならその身に刻みつけてやろう!
受けてみろ! これが農家の力だ!」バッ
女天狗「はぁん、やる気か? いいぜ、相手してやらぁ!」ガタッ
男「必殺! 農家スペsy「おい」
―――ゾワッ
614 :
謎の生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/11(日) 21:55:53.53 ID:Fj/LJkOm0
老紳士「食事中だ」
男・女天狗「「 すいませんでしたぁーっ!!!! 」」 ドゲザァ!!
側近「あの、今一瞬老紳士さんの後ろにすごいものが見えた気が」
後輩メイド「自分も見たッス」ビクビク
西の女王「こ、怖い……っ」
大賢者「ま、実力的には現役でもおかしくはないはずじゃからな。
下手に怒らせるようなことはせぬほうが身のためじゃぞ」
魔王「うわー、僕置き去りで食べ始めてるし」
全員「「 あ 」」
魔王「素で忘れてたのかよ、ひでぇ……」トホホ...
615 :
謎の生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/11(日) 21:56:41.94 ID:Fj/LJkOm0
魔王「そういやさ」
男「うん?」ナデナデ
後輩メイド「ん〜」ゴロゴロ
魔王「自m己o紹g介eっrてoしたっけ?」
側近「今何か雑音が」
女天狗「何故かいきなり正座させられたから、してねぇぞ」
西の女王「わ、そっか。してなかったんだ」
女天狗「おっまえ相変わらずふわふわしてんなぁ……」
大賢者「ではここいらで互いに素性を明かし合うとするかの」
側近「なんだかその言い方だと、私たちが悪いことしたみたいですね」
西の女王「」ビクッ
男「……無きにしも非ず」
後輩メイド「ウィ?」
老紳士「その前にデザートはいかがかな?」
全員「「 いただきます! 」」
616 :
謎の生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/11(日) 21:59:22.26 ID:Fj/LJkOm0
半端ですがここまでです
ではまた。
俺の扱いがカオスすぎる……
617 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/09/11(日) 22:08:16.12 ID:tgH2KXeq0
乙
えーと、次は
>>1
にふりかけをかければいいのかな?
618 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/11(日) 22:16:13.55 ID:0ciMZJavo
ここの
>>1
はみんなに愛されてていいな
619 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/11(日) 23:07:12.41 ID:xKnQExxgo
これでも絶対
>>1
は魔王より愛されてると思うよ?
620 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/11(日) 23:46:34.72 ID:nf7sKI5Yo
乙
>>1
には福神漬けが鉄板だよな!
621 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/09/11(日) 23:47:22.37 ID:A3X27gwKo
>>617
わかってねーな
>>1
をふりかけにするんだよ
そしたら皆で食べれるじゃねーか
622 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/11(日) 23:56:29.83 ID:7FmMo1Nho
食べ終わったら種を庭に植えるんですねわかります
623 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/12(月) 04:51:58.92 ID:hrHmpjMxo
乙した
624 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/09/12(月) 06:02:30.65 ID:wg8j+lUAO
乙
>>1
がどこまで変化していくか楽しみだ
625 :
録音『わんこ劇場』
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/12(月) 18:12:46.38 ID:VSXZ2plAO
『あんちゃんあんちゃん』
『どうしたわんこ』
『これなにっすか?』
『ん? ああ、竹トンボだな』
『たけとんぼ?』
『竹トンボ』
『とんぼっす?』
『ちょっと違うな。ここをこうして――はっ』
『! とんだっす!』
『やってみるか?』
『やるっす!』
『よし、拾ってきな』
『わん!』
『口で取るなっつーの!』
『くぅん』
626 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/12(月) 18:28:34.33 ID:RlNURZEmo
わんこカワイイ
なでこくりてぇ
627 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/12(月) 18:56:42.83 ID:Pb5gemJQo
わんこカワイイ
なぐりてぇに見えた
628 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/12(月) 19:00:06.17 ID:/tKXsmaSO
>>627
同じくww
629 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/12(月) 19:00:11.15 ID:QsU8zxnQo
>>627
下に同じ
なぐりてぇに見えた
630 :
原型を留めていない>>1
[sage]:2011/09/12(月) 19:11:03.97 ID:VSXZ2plAO
>>626-629
全員正座30分
631 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/12(月) 19:28:47.74 ID:eHvb4Mrio
俺もか。
すまんかったな、いなかもんで。
∧_∧
( ´・ω・`)
( ∪ ∪
と_)_)
632 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/09/12(月) 19:36:15.12 ID:+O6NjnVUo
∧_∧
( ´・ω・`) ……
( ∪ ∪
と_)_)
633 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/12(月) 19:41:11.94 ID:sKsslmlmo
∧_∧
( ´・ω・`) 関係ないけど正座しなきゃならない気持ちになった
( ∪ ∪
と_)_)
634 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/12(月) 19:55:31.77 ID:QsU8zxnQo
> ∧_∧
>( ´・ω・`) 反省してまーす
>( ∪ ∪
>と_)_)
635 :
(正座中)
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/12(月) 19:58:43.56 ID:VSXZ2plAO
『あんちゃんあんちゃん』
『どうしたわんこ』
『あのひとたち、なにしてるっす?』
『……正座だな』
『せいざ』
『正座』
『おほしさまっす?』
『いや、座り方だ』
『すわりかた』
『座り方』
『どうやるっす?』
『こう足を揃えて』
『こうっす?』
『そりゃわんこ座りだ。はしたないからよしなさい』
『わんこっす?』
『お前じゃないぞ』
『? わん』
本編はもうちょっと待って下さいまし
636 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/12(月) 20:01:17.83 ID:+LrH8iIyo
∧_∧
( ´・ω・`)
>>627
の後、読み直したばっかりに・・・
( ∪ ∪
と_)_)
637 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/12(月) 20:11:03.46 ID:Pb5gemJQo
∧_∧
( ´・ω・`) まことに申し訳ございません
( ∪ ∪
と_)_)
638 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/12(月) 21:28:02.43 ID:fMtTfWEuo
∧_∧
( ´・ω・`) こうやってわんこが
( ∪ ∪ 飛びついて来るのを
と_)_) 待っているのさ!!
639 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/12(月) 21:36:13.14 ID:wvuZmIuLo
∧_∧
( ´・ω・`) 側近さんがいつでも
( ∪ ∪ 膝に乗ってこれる様に
と_)_) 座ってるのさ!
640 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/12(月) 21:37:51.09 ID:+LrH8iIyo
∧_∧
( ´・ω・`) 大賢者様がきっとここに・・・
( ∪ ∪
と_)_)
641 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/12(月) 21:51:41.38 ID:tyuCpTX6o
∧_∧
と_)_) サーセン
( ∪ ∪
( ´・ω・`)
. ̄ ̄ ̄
642 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/12(月) 21:52:14.08 ID:eHvb4Mrio
∧_∧
( ・∀・) なんだこのノリの良さww
oノ∧つ⊂)
( ( ´・ω・`)
∪( ∪ ∪
と__)__)
643 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/12(月) 21:55:22.60 ID:VB8Yg2jLo
+ + + + +
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ +
(0゚・∀・) (0゚・∀・) (0゚・∀・) ワクワクテカテカ +
oノ∧つ⊂) ∧つ⊂) ∧つ⊂) + +
. ∧_∧ ( (0゚・∀・) (0゚・∀・) (0゚・∀・) + +
( ;´Д`) oノ∧つ⊂)∧つ⊂) ∧つ⊂) + ∧_∧ +
-=≡ / ヽ ( (0゚・∀・)(0゚・∀・)(0゚・∀・) ワクワクテカテカ (0゚・∀・) ワクワク
. /| | |. | oノ∧つ⊂) ∧つ⊂) ∧つ⊂) oノ∧つ⊂)
-=≡ /. \ヽ/\\_( (0゚・∀・) (0゚・∀・) (0゚・∀・) + ( (0゚・∀・) テカテカ
/ ヽ⌒)==ヽ_)=∧つ⊂) ∧つ⊂) ∧つ⊂) ∧_∧ oノ∧つ⊂) +
-= / /⌒\.\ || ||(0゚・∀・)(0゚・∀・)(0゚・∀・)ワクワクテカテカ( ´・ω・) (0゚・∀・) ワクワクテカテカ
/ / > )| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| /ヽ○==○ (0゚∪ ∪ +
/ / / / .|______________| -=≡ / ||_ ||_ と__)__)
し' (_つ  ̄(_)) ̄ (.)) ̄ ̄ ̄ ̄ (_)) ̄(.)) ̄ し' ̄(_)) ̄ ̄ ̄ ̄(_)) ̄(_))
644 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/09/12(月) 22:31:53.32 ID:IMC0POR+o
∧_∧
( ´・ω・`) ここに
>>1
が座るまで……
( ∪ ∪
と_)_)
645 :
不定形生物
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/12(月) 22:42:13.86 ID:upEbF/1N0
みんな落ち着い……てるな、正座だしな、うん。
書き貯めが遅れてるんだ、すまない
646 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/12(月) 23:10:30.55 ID:upEbF/1N0
∧_∧
( ´・ω・`) よっと
( ∪ ∪
と_)_)
投下します。時間かかったわりに短い……
647 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/12(月) 23:11:43.00 ID:upEbF/1N0
あ、どうも。魔王です。
昔馴染みには青年って呼ばれてますが、立派なおっさんです。
今日は僕の周りの人たちを紹介していくよ。
みーんな僕の友達さー!
大賢者「うむ、美味じゃの。ほれ男も食うてみ」アーン
男 アーン「ん。甘さ控えめでさっぱりしてますね」
もげろ。
失礼、取り乱した。
今しがたアーン(殺)されたほうが、男君といいます。
最初会ったときはいけすかねぇクソガキでしたね、ええ。
でも命の恩人です。農家で人間です。
再会したと思ったら記憶喪失とか、どういうことだ。
648 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/12(月) 23:12:29.60 ID:upEbF/1N0
男「はい、側近さんも」アーン
側近 アーン「はむ。んく……、この香りはライムでしょうか?」
爆ぜろ。
失礼、以下略。
男君がアーン(滅)した相手が、魔王補佐の側近。
昔は他人を寄せ付けないどころか、近付いたら氷漬けにされる勢いでした。
どうしてこうなった。
側近は吸血鬼の中でも稀少な真祖で、元々は皇女様だったそうで。
まあ、詳しくは後ほど。
あとロリです。悲しいほどにぺったんこです。頑張れ。
649 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:13:11.42 ID:upEbF/1N0
男「これならわんこも食べられるんじゃないか?」アーン
後輩メイド アーン「あーん……。んっ、おいしいッス!」
砕けろ。
失礼(ry
彼女は後輩メイド。別名わんこ、らしいけど……僕が呼んだら、多分潰されるね。
何がって、ナニが。
くるっと丸まったしっぽがチャーミングな、柴犬の半獣人なんだってさ。
昔何があったのやら、男君にベッタベタのデレッデレです。
ハハハ、ファック。
ちなみに美乳である。眼福。
650 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:14:18.32 ID:upEbF/1N0
大賢者「むぅ……。男、ワシにも」クイクイ
男「え、あ、はいはい」
灰になれ。略。
今まさに男君にアーン(笑)をさせようとしてるバb[カッ!!]
魔王のデコ < アベシッ
魔王「ぎゃー!!」ブシューッ
大賢者「おっと、手が滑ってフォークをクソ弟子に向けて投げてしもうたわ」
魔王「わざとだよね?! どう見てもわざとだよね?!」ダクダクダク...
大賢者「ふっ」ニヤリ
大賢者「ああ、また手が滑った」シュッ
魔王のデコ < ウワラバッ
魔王「二本目ー!!」ギャアアアアア!!
ゴロゴロゴロゴロ...
651 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:15:04.29 ID:upEbF/1N0
老紳士「こらこら、あまり騒いではいけないよ」
後輩メイド「そうッスよ魔王さん」
側近「うるさいです」
女天狗「ウゼェ」
大賢者「やかましいの」
魔王「僕のせい?! 違うよね?!」ダラダラダラダラ...
男「いやまずフォーク抜こうよ、怖い。そして赤い」
西の女王「大丈夫? 『治癒促進』」フォン...
魔王「あ。アイちゃんありがと」イヤサレルー
西の女王「みんな、あんまりいじめちゃダメだよ?」
全員「「 はーい 」」
652 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:16:31.13 ID:upEbF/1N0
男「はい、大賢者さん」アーン
大賢者 アーン「んむ」
何も言うまい。
この人は大賢者。僕のお師匠。
初代魔王の時代からいて、代々の魔王に様々な魔導指南をしてるらしいよ。
使えない魔法はないんじゃないかな。
いくつか魔眼や、魔具なんかも作ったことがあるみたい。
魔族堕ちしたエルフの血統らしいけど、詳しくは不明。
見た目的には後輩ちゃんと同じくらいなのに、胸は――。
大賢者「―――」チャキ
ノーコメントで。
653 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:17:58.80 ID:upEbF/1N0
女天狗「…………」ソワソワ
男「君も」アーン
女天狗「! あ、あー」アーン
男「どう?」
女天狗「ま、まあまあだな」プイッ
男「そっか」ニコ
もう死ねばいいのに。
もう死ねばいいのに。
今のが女天狗。僕の昔馴染みで元魔王候補。
妖怪族の中でもかなりレアな天狗族の、そのまたレアな女天狗。それが彼女。
なんでも天狗ってーのは……、長くなるから後にしようかな。
そうそう、彼女は純粋な魔族だけど、どうやら法術を使えるらしい。
天狗族はみんな大きな翼を持ってるんだけど、彼女は法術で隠してるみたいだね。
オレ口調なのと、胸がこう、無いどころか内側にえぐれてるせいで、やけに男っぽい。
超頑張れ。成長期はもうこないけどな!
ついでにツンデレ。僕にはツンしかないのは何故だろうね。
654 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:18:40.80 ID:upEbF/1N0
老紳士「君たちは仲良しなのだね」ニコリ
このダンディなじいさんは、先代魔王。つまり、僕の前の魔王だね。
髭とタキシードが似合うナイスミドル。僕も老いたらこんなふうになりたいね。
実力的にはまだまだ現役を張れるはずだけど……、
元々、魔術の才能がなかったのを魔眼で誤魔化してたらしく、男君に譲渡したあとは引退。
その後は僕か女天狗か、どっちが魔王をやるかっていうのでひと悶着あって、
まあ、なんだかんだで僕が魔王をやることになりましたとさ。
そういえば、元はきこりだったらしい。
たぶん、この屋敷も自分で建てたんじゃないかなー。
655 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:19:37.81 ID:upEbF/1N0
西の女王「ね、青年君」
魔王「ん? なに?」
西の女王「はい」アーン
魔王「」
なん……だと……
西の女王「青年君?」
魔王「――はっ、いただきます!」アーン
西の女王「どうかな。これ、私も手伝ったんだけど」
魔王「うまいよ! 最高にうまいよ!」
ああ、
幸せって、これですか?
『アイに変な気を起こしたら殺す』テレパシー
魔王「」
みじけぇハッピータイムだったぜ……。
656 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:20:47.02 ID:upEbF/1N0
えー。先ほどアーン(幸)してくれたのが、『アイ』ちゃん。
西の女王――昔は僧侶って名乗ってたんだけど、彼女の人格の一人。
僧侶は二重人格で、本来の主人格は今のアイなんだけど、
もう一人、ちょっと難しい事情で、攻撃的な性格の『カイ』が、彼女の中に住んでいる。
さっきテレパシーしてきたのがそう。
カイは目つきが悪いのを気にしてるらしい。治せばいいのに。
僧侶は法術師だから、見た目を自由に変えられる。
ただし、自分の姿の場合は、年齢以上の姿にはなれないらしい。
見たことがないものにはなれないとか、そんな理屈みたいだね。
それで、大抵の法術師は、基本的に“一番優れていた時の自分”に姿を固定する。
カイの場合は、たゆんたゆんなおっぱいが僕の理性を刺激するアラサー時代。
アイちゃんの場合は、
西の女王「はい、もう一回」アーン
魔王「マジですか、いいんですか」アーン
最高です。
いやそうじゃなくて。アイちゃんの見た目の話ね。
えー……。
657 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:21:42.21 ID:upEbF/1N0
ロリです。
言い方を変えよう。
幼女です。
以上、紹介終わり。
658 :
正座する不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:22:46.60 ID:upEbF/1N0
男(……やっぱりロリコン、なのか?)ワカラン
大賢者「ん?」
側近「男さん?」
後輩メイド「あんちゃん?」
女天狗「どうかしたか?」
男「いやぁ……」
男(待てよ、俺も人のこと言えないんじゃないか?)
男「……まあ、いいか。なんでもないよ」
魔王「アイちゃんはええ子やのー」ナデナデ
西の女王「はわ、わ、わ、わ!」グラグラ
< ワイワイガヤガヤ
老紳士「はっはっはっは」
老紳士(さみしい……)ポツーン
659 :
正座を止めた不定形生物
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/12(月) 23:27:55.81 ID:upEbF/1N0
じいちゃん頑張れ……
最近めっきり遅筆になった>>1に代わりまして、魔王がお送りしました
読んで・待って下さるみなさん、ありがとうございます
ではまた。
\正座解除!!/
660 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/12(月) 23:28:33.29 ID:uVgkGFlCo
乙
661 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/12(月) 23:31:18.82 ID:VB8Yg2jLo
乙
662 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/12(月) 23:35:33.48 ID:2qttgsv4o
∧_∧
( ´・ω・`;) (や、やばい・・・ 足がしびれて立てないとか言えない・・・)
( ∪ ∪
と_)_)
663 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/12(月) 23:38:37.30 ID:+LrH8iIyo
乙です
>>662
( ・∀・)つ−ツンツン
664 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)
[sage]:2011/09/12(月) 23:48:40.08 ID:hVKNrsuyo
>>663
あっ…あん!
665 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/12(月) 23:54:11.67 ID:XFn7kWGP0
きたばかりなのに
正座解除だと...
666 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/13(火) 00:25:23.80 ID:pRPTVwG0o
っエア正座、ここから
667 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/13(火) 01:36:20.88 ID:GrZO7tXpo
乙
魔王おおおおアーンとか裏山、俺らの味方じゃなかったのかよおおおお
668 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/09/13(火) 02:13:51.98 ID:NzUZi3qCo
∧_∧
( ´・ω・`) おつ。さて、よっこら
( ∪ ∪
と_)_)
∧_∧
/ |
/ ´・ω・) しょっと
/ /
/ , /
/ l ;' / :|
| | | /| |
/ | / ,:'" 'i |
/ | |/ | |
/ | |`;、 | |
l /| | l | |
| | | | | | |
| / | | | | |
l / 刈 l 刈
/ / 〉 〉
/ / / /
| | | |
|.| |.|
|. | |. |
L> L>
669 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/13(火) 02:28:52.32 ID:r2cP0CNNo
>>668
パターン青!使徒です!
670 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/13(火) 02:42:32.41 ID:/8UdA7DAO
>>669
よし、無理だ。逃げよう。
671 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/13(火) 03:01:57.55 ID:VKqthF5IO
∧_∧
( ´・ω・`) ……
( ∪ ∪
と_)_)
_ ____ -
___ _ _ ( ´・ω・) ────− ‐
──/ つ,/ ____ __ _
──− ‐ / ,/ )
` 、し′`"
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
672 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/13(火) 03:10:46.82 ID:v+PABNZ8o
∧_∧
と_)_) よっこら
( ∪ ∪
( ´・ω・`)
. ̄ ̄ ̄
ノ ノ
( /
\ (.
<《OvO》>
<《 ▼ 》>
<《 ⌒ 》>
<《 ⌒ 》>
<《 ⌒ 》>
<《 ヽ しょっと
ハハ,,´・ω・`)
673 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/13(火) 03:18:44.23 ID:PrrUR1COo
なんだこの千鬼夜行
>>1
が食われるのも頷けるわ
674 :
なすーん
[なすーん]:なすーん
__ 、]l./⌒ヽ、 `ヽ、 ,r'7'"´Z__
`ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ `iーr=< ─フ
< /´ r'´ ` ` \ `| ノ ∠_
`ヽ、__// / |/| ヽ __\ \ヽ |く ___彡'′
``ー// |_i,|-‐| l ゙、ヽ `ヽ-、|! | `ヽ=='´
l/| | '| |!|,==| ヽヽr'⌒ヽ|ヽ| | |
┏┓ ┏━━━┓ | || `Y ,r‐、 ヽl,_)ヽ ゙、_ | | |. ┏━┓
┏┛┗┓┗━━┓┃ ...ヽリ゙! | l::ー':| |:::::::} |. | / l|`! |i |. ┃ ┃
┗┓┏┛ ┃┃┏━━━━━━━.j | l|.! l::::::ノ , ヽ-' '´ i/| !|/ | |リ ━━━━┓┃ ┃
┃┃ ┏━┛┃┃ ┌┐ | l| { //` iー‐‐ 'i 〃/ j|| ||. |ノ ┃┃ ┃
┃┃ ┃┏┓┃┗━━━.んvヘvヘゝ | l| ヽ ヽ / _,.ィ ノ/川l/.━━━━━┛┗━┛
┃┃ ┏┛┃┃┗┓ i .i ゙i\ゝ`` ‐゙='=''"´|二レ'l/″ ┏━┓
┗┛ ┗━┛┗━┛ ノ ! --─‐''''"メ」_,、-‐''´ ̄ヽ、 ┗━┛
r|__ ト、,-<"´´ /ト、
| { r'´ `l l /|| ヽ
゙、 } } | _|___,,、-─‐'´ | ゙、
`‐r'.,_,.ノヽ、__ノ/ | | |、__r'`゙′
| |/ i |
| | |
675 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/13(火) 16:33:08.75 ID:cafZkeVEo
[
禁則事項です
]事件
676 :
腐敗した不定形生物
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/13(火) 19:16:24.67 ID:lzdhwvqd0
【業務連絡】
すまない、不養生で体調崩した
ひとまず今日明日は休ませてくれ……
677 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/13(火) 19:21:56.84 ID:HmMtbM/jo
おいお前らが食べたりするせいで
>>1
が倒れたじゃねえか!!
678 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage]:2011/09/13(火) 19:25:16.60 ID:GlWIy+k1o
おk。お大事にな
679 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/13(火) 19:37:46.56 ID:NgA0EQVDo
>>677
お、お前も一緒になってムシャコラしてたじゃねーか!
680 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/09/13(火) 19:52:12.32 ID:bKEHrKDJo
とりあえず残ったパーツだけでも組み立てるか・・・
681 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/13(火) 21:06:54.46 ID:RAuBUGKco
なry
投下できなくても報告してくれる
>>1
に感謝
682 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/13(火) 21:19:56.84 ID:sAuTuDlDo
一週間寝込んで音沙汰なしとかなら不安になるが
2〜3日ならゆっくり休んで事後報告を貰えれば大丈夫だよ
季節の変わり目だしお大事に〜(´・ω・`)ノシ
683 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/13(火) 22:20:04.66 ID:22cJ5Sh1o
お大事に
無理すんなよい
684 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/14(水) 01:13:49.26 ID:I6udD+two
ロシアン風邪薬置いときますね
685 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/14(水) 16:09:18.86 ID:Vfq+RHIIO
おまえらずいぶん冷静だな?
体調崩して弱って、ほんのり朱に染まった顔でハァハァしてる
>>1
こんなシチュエーションでおとなしくしていられる貴兄らではあるまい!!??
686 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/14(水) 16:17:55.09 ID:EHxsLAL5o
……!!
687 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/14(水) 16:58:21.99 ID:XAHTR9y4o
さすがに病人に鞭打つのはちょっと
抜くなとは言わんがせめて
>>1
の前ぐらいでは大人しくするのが
688 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/09/14(水) 17:06:23.95 ID:8cygrd1fo
ひとまず今は治るまで見守っといて
後で風邪のせいでたっぷり汗かいた
>>1
を食べるんよ
689 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/14(水) 17:11:05.17 ID:RKn55zYwo
>>688
まず汗でダシをだな
690 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/09/14(水) 17:15:32.79 ID:mzTbAwqYo
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしてる
>>1
を
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしながら見守ることしかできない
691 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/14(水) 17:41:06.90 ID:s6yZoeTvo
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしてる
>>1
を
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしながら添い寝することしかできない
692 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/14(水) 17:43:59.72 ID:EHxsLAL5o
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしてる
>>1
を
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしながらハァハァすることしか出来無い
693 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/14(水) 19:06:37.57 ID:yRzNJgRKo
まあ待て落ち着けおまいら
寝込んで汗だくになったら悪化するから汗を拭いたり着替えさせたりするだろ?
その洗濯物は
>>1
の知らないところで片付けるんだよ?後は判るな?
694 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/14(水) 19:29:37.02 ID:0Wb99qq+o
>>693
体を拭く役は僕がやりますね^^
695 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/15(木) 00:11:31.93 ID:NSn076zIO
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしてる
>>1
を
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしながらハァハァすることしか出来無い
696 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/15(木) 05:58:50.48 ID:E0qWS4p/o
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしてる
>>1
を
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしながら添い寝することしかできない
697 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/15(木) 06:00:53.86 ID:9hRBkjk9o
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしてる
>>1
を
ほんのり朱に染まった顔でハァハァしながらハァハァすることしか出来無い
698 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/15(木) 06:51:24.49 ID:M8ItNpGCo
おまいらおちけつ
699 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/09/15(木) 13:17:19.70 ID:Ox+GOroJo
寝込んだ
>>1
の周りを何重にも囲んでハァハァするおまいらwwwwwwwwwwwwwwwwww
700 :
蘇生した
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/15(木) 19:22:44.52 ID:5iPf1qoK0
やけに寝苦しかったのは君らのせいか……
しかももう700とか
書き溜め出来てないからもうちょっと待って
少しマジメな空気になる予定。
701 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/15(木) 19:49:00.66 ID:pNsf8W3Lo
そんな
>>1
の出す真面目な空気をスーハスーハ
702 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/15(木) 19:57:36.08 ID:a8Qx6MXco
∧_∧
( ´・ω・`) マジメッ
( ∪ ∪
と_)_)
703 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:02:23.20 ID:5iPf1qoK0
〜夜 魔王城〜
メイド 「ふぅ……」
兵士B 「賢者タイム?」
兵士A 「死ね。珍しいですね、ため息なんて」
兵士B 「死ねっつった?! 今死ねっつった?!」
メイド 「ええ。男様が心配で」
兵士A 「死ね。魔王様じゃなくてですか?」
メイド 「魔王様が何かやらかしやしないかと」
兵士A 「あー」
兵士B 「あー、ってお前……いやお前……」
兵士A 「何死ねどうかしたの死ねうるさいな死ね」
兵士B 「語尾みたいに言うなよ!」
メイド 「あらあら、ふふふ」
兵士B 「笑ってないで叱って?!」
704 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:03:03.37 ID:5iPf1qoK0
メイド 「このエロブタ野郎、少しは黙れよ」
兵士B 「俺を見て言わないで」
メイド 「はぁ。ですが叱って、と仰いましたので」
兵士B 「罵ってくれとは言ってねぇよ!」
兵士長 「そうだ! どうせなら僕を罵ってくれ!!」
兵士B 「あんたも急に来て何言うとるんだ!?」
メイド 「このヒゲモヤシ、もう歳なんだから落ち着けよ」
兵士長 「もっと強く!」
メイド 「肌のシワは増えたけど脳ミソのシワは減りましたってか?」
メイド 「笑えねぇ冗談かましてる暇があったら、そのみっともねぇ腹なんとかしてこいよ!」
メイド 「それとも何だ? わざわざ私に罵られたくてンなだらしねぇカッコしてんのか?」
メイド 「ハッ! どうしようもねぇヴタ野郎だな。いいぜ、そこに這いつくばれよ!」
メイド 「私が思いっきり踏み潰してやるからよぉ、せいぜいカエルみてぇに鳴けよ!」
兵士長 「ハァハァハァハァ、お願いします!!」ズザッ!!
705 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:03:46.02 ID:5iPf1qoK0
メイド 「お断りだね! 惨めに転げまわってな!!」
兵士長 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
兵士B 「変態だァー――――――ッ!!」
兵士A 「死ね、うるさい」
兵士B 「名前みたいに言うなよ!」
メイド 「こんなかんじでしょうか?」
兵士長 「大変グッドでございます」グッ
兵士A 「いつもの寸劇でしょ? 騒ぎすぎだよ死ね」
兵士B 「うん、ごめん、そろそろマジでやめて、心が折れる」
三人 「「「 折れればいいのに 」」」
兵士B 「今なら魔王の気持ちがわかるぜ……」
兵士長 「それよりちんすこうを食べないか? 買いすぎて城下中に配っても余ってしまった」
兵士B 「あんたマジで何しに行ったんだ」
706 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:04:23.35 ID:5iPf1qoK0
騎士A 「団長、いいんですかね。こんなのんびりしてて」
騎士団長 「んん? 言ってなかったか、今回の襲撃の裏話」
騎士B 「は。裏話、でありますか」
騎士団長 「というか、犯人の正体なんだが――西の女王らしいんだよな」
騎士B 「………は?」
騎士A 「本当ですか、それ」
騎士団長 「バカ息子に助けられたっつー子の証言もあったし、間違いないだろ」
騎士B 「しかし、何故女王陛下が? 我々が言えることではないですが、あちらも一国の行く末を担う身分なのでは……」
騎士団長 「おう、大事なのはそこだ。その前に、勇者の話は覚えてるか?」
騎士A 「ええ。また西の国――聖都から現れた、とか」
騎士B 「今回は女性という噂でしたね」
騎士A 「Bと同じだな」
騎士B 「む。あのような化け物と一緒にするな」
707 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:05:07.48 ID:5iPf1qoK0
騎士団長 「化け物か……確かに、化け物だな」
騎士A 「団長?」
騎士団長 「だが――あれでも一応、人間なんだよ」
騎士B 「…………」
騎士A 「団長……」
騎士団長 「勇者の素性、西に行ってる諜報部隊に調べてもらったんだよ」
騎士B 「はい」
騎士A 「それで、何かわかったんですか?」
騎士団長 「ああ。いやはや、驚いたぜ。こいつはとんでもない話だよ」
騎士団長 「なんせ、今度の勇者は――」
「女王の妹、なんだからな」
―――――
―――
―
708 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:05:58.77 ID:5iPf1qoK0
〜魔獣の森の館 屋根上〜
魔王 「………参ったなー……」
正直、予想も確信もあった。
それでも、本人から聞いた言葉は、重みが違いすぎた。
勇者になってしまった妹のために、妹が戦わなくてすむように、
誰よりも早く“魔王”を殺して、教団から義を奪い、黙らせる。
無茶なやり方だが、人間である彼女にとっては、これ以上ない『最速』の答え。
だからこその単身潜入。
本来は、暗殺をするつもりだったんだろう。
しかし、いざ王都についたところで、意思と“洗脳”の齟齬が暴走を招いた。
かつての“魔族は人ならざるものである”という教えは、
転じて“故に殺さねばならない”となっていたから。
神の子は、人間だけだ、と。
709 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:06:56.41 ID:5iPf1qoK0
それでも。
神を絶対とし、人間こそを唯一の善とした教団の下にあってなお、
彼女は、妹の未来を守ることを、選んだ。
前の勇者は、死んだとばかり思っていただろうから。
きっと、死も覚悟していたはずだ。
けれど、それがかえって法力を乱し、法術を弱めた。
結果、洗脳も破られ、冒険はそこで終わり。
……おそらく、聖都では女王は戦死という扱いになるだろう。
――勇者を戦わせるために。
魔王 「また教団の手の平の上、か」
本当に、気に入らないな。
710 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:07:29.89 ID:5iPf1qoK0
男 「こんな所にいたのか」ヨッ
魔王 「ん、男君か。ちょっと夜風に当たりたくてねー」
男 「隣、いいか?」
魔王 「どうぞどうぞ」
男 「……ここからでも月が見えるんだな」
魔王 「そういえば、東の海を渡った先の国じゃ、月にウサギがいるって言われてるそうだよ」
男 「ウサギ?」
魔王 「モチついてるんだってさ」
男 「へぇ……なんか面白いな」
魔王 「全くねー」ケラケラ
711 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:08:01.90 ID:5iPf1qoK0
男 「月といえば、『カグヤヒメ』なんて話もあるらしいな」
魔王 「何故そっちは知っているのか」
男 「わんこの村に本があったんだよ。
知らない文字だったからさっぱり読めなかったけど」
魔王 「あー、それ多分、東の国の言葉じゃない?」
男 「いや知らんけど」
魔王 「『かぐや姫』は、その国のおとぎ話だよ」
男 「そうなのか」
魔王 「簡単に言うと、月の国のお姫様が、地上の老夫婦に育てられて、最後は月に帰っていく話さ」
男 「月に国があるのか……」
魔王 「実際どうだかは分からないけどねー」
712 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:08:36.66 ID:5iPf1qoK0
魔王 「そういえば、いつの間にか敬語なくなったね」
男 「あぁ、なんだろ……
いらない気がしたというか、こっちの方が自然な気がするんだよな」
魔王 「まー、昔も普通にタメ口だったからねー」
男 「魔王相手にか……どえらい子供だな」
魔王 「その頃は魔王じゃなかったよ。年上には違いないけど」
男 「なかなか思い出せないもんだな」
魔王 「思い出したいのかい?」
男 「どうだろう、曖昧なことをはっきりさせたいだけなのかもしれない」
魔王 「人伝だけじゃ不安かな」
男 「正直、ピンとこないんだよね」
713 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:09:10.15 ID:5iPf1qoK0
男 「昔の俺と今の俺は、はっきり言って“他人”だから、気にしてもしょうがないんだけど……」
魔王 「他人か」
男 「他人だね」
魔王 「……やけに邪険にするじゃん」
男 「人殺し相手にはこんなもんだろ」
魔王 「いや、それは」
男 「別に、西の女王――僧侶のことまでとやかく言うつもりはないよ。
仕方ないって言ったらそうだし、彼女も被害者だ」
魔王 「うん……」
男 「でも昔の俺は、間違いなく自分で選んで、人殺しになったんだろ。事情はどうあれ、さ」
魔王 「…………」
714 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:09:52.48 ID:5iPf1qoK0
男 「十二年前の別の勇者だって、魔族を皆殺しにするためにやってきたんだろ?
なんでそんなことができるのか、“今”の俺には理解できないんだよな」
魔王 「………、そっか」
男 「? なんか嬉しそうだな」
魔王 「いやー、男君が相変わらずで嬉しくてね」ニヘラ
男 「相変わらず?」
魔王 「君は、今と昔は違うって言ったけどさ。やっぱりそんなことはないんだよ。
確かに君は君で、彼は彼だけど――心の底はそっくりだ」
男 「なんだそりゃ」
魔王 「君は勇者じゃなくて、『英雄』ってことだよ」
男 「……なんだそりゃ」
715 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:11:00.54 ID:5iPf1qoK0
< アンチャ〜ン!
< チョッ、コーチャン?!
男 「ん、わんこ?」
魔王 「下から聞こえたね」キョロキョロ
男 「下? ……………、ブフォッ!!」
状況
屋根の下に、露天風呂(女子入浴中)
魔王 「なに、どっt「農家目潰し!」ブスッ
目玉 < バルス!!
魔王 「ぎゃああああああ!! 目がぁぁ! 目がァァァァァ!!」ゴロゴロゴロゴロ ズルッ
男 「すまん! すぐ撤収する!」
< エー、ツマンナイッス
< フム... qawsedrftgyhujikolp
< ダイケンジャサマ、ナニヲ?
屋根 < スベルガヨイ
男 「えっ」ツルッ
716 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:12:43.14 ID:5iPf1qoK0
男 「ちょおおおおお!!」ヒュー...
バッシャァァァァァァン!!
側近 「」
女天狗 「うおっ!」
西の女王 「はにゃ」
後輩メイド 「ありゃ」
大賢者 「ふっ」ニヤリ
男 「っぶはぁ! 死なす気か! ――はっ」
側近 「」ペターン
女天狗 「あん?」ストーン
西の女王 「ふぇ」ツルーン
後輩メイド 「ウィ?」ポヨヨン
大賢者 「(ニヤニヤ)」ペタコン
男 「ぱ……」
男 「パラダイス……」
側近 「死ねええええええええええええええええええええええええ!!!!!!」ヴォン!!
ド ゴ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ン !!
・ ・ ・
〜反対側〜
魔王 「」←頭から地面に突き刺さっている
老紳士 「……君は何をやってるんだ?」
チーン
717 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/15(木) 20:15:52.85 ID:5iPf1qoK0
実は、マジメを突き通す気は毛頭ない(キリッ
ご心配ありがとうございました ではまた。
718 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/15(木) 20:25:18.80 ID:1RYby2bmo
乙
>>1
(^ω^)ペロペロペロペロペロペロペロペロ
719 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/15(木) 21:02:32.68 ID:a8Qx6MXco
乙
なんという貧乳率
なんという俺得
720 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/15(木) 21:12:01.75 ID:oeN3P2LHo
乙
>>719
>>1
は男…つまり貧乳だぞ
721 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/15(木) 22:36:07.91 ID:0JJrnODoo
>>720
男でも体脂肪率次第では巨乳なんだぜ?
鍛え抜かれて発達しまくった胸筋の巨乳もありなんだぜ?
722 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/15(木) 22:46:26.02 ID:OuOBN4Olo
乙した
723 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/15(木) 23:22:55.46 ID:v1HzbMG1o
乙でした&回復おめっとー(・∀・)
そいえば女天狗って外観説明あったっけ?
724 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/15(木) 23:46:01.84 ID:5iPf1qoK0
>>723
メモ見たら、
女天狗→無乳どころじゃない、ボーイッシュ、カラスっぽい翼
となってた。ボーイッシュ!
725 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/16(金) 00:12:13.55 ID:znHWTTF4o
ボーイッシュ、有りだと思います。
726 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/16(金) 01:14:03.76 ID:tlYs9y3IO
ボーイッシュとグラマラスは同居できるので、何ら問題ない
727 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/16(金) 19:56:48.71 ID:vHSVJtxAO
熱に浮かされた頭に冷やっこい感触がして目を開けたら、大賢者様が俺の看病を
なんて展開が書きたいけど、本編がもうちょっとで区切りをつけられるから我慢の子
どうも>>1です。
俺、今の話書き終わったら、だらだらと日常編やるんだ……
投下は10時過ぎます、すみません
728 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/16(金) 20:28:18.57 ID:K2nMGvRBo
大賢者様に氷魔法ぶつけられた
>>1
がなんだって?
729 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/16(金) 21:19:35.12 ID:T/uzkuDXo
賢者モードの俺たちが囲んでやるよ
730 :
>>729 生臭い、やめて!
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/16(金) 22:03:25.48 ID:db+iP6vX0
・ ・ ・
男 (どうしてこうなった)
後輩メイド 「あんちゃん背中広いッスね〜」 ゴシゴシ
大賢者 「ほれ、もう少し頭を下げぬか」 ワシャワシャ
男 (後ろにわんこの、前に大賢者さんのおっぱいが……っ)
後輩メイド 「〜♪」 プルン
大賢者 「硬い髪じゃのう」 プニツン
男 (つか、二人ともタオルくらい巻いて! ジョニィさんが死んじゃう!!)
ジョニィ < ギリギリギリギリギリギリ...
側近 「……」 ムー
西の女王 「いい湯だねー」
女天狗 「ちゃんと百まで数えろよー」
西の女王 「私もう二十九なんだけど……」
女天狗 「ブランク十五年でまだ十四と一緒だろが」
731 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/16(金) 22:05:04.94 ID:db+iP6vX0
後輩メイド 「あんちゃん、腕上げてほしいッス」
男 「ん、こうか?」
後輩メイド 「てい☆」 ムニュン
男 「」 oh...
ジョニィ < ...
タオル < オチツケジョニィ!
ジョージ < イヤ、ムリムリ
後輩メイド 「ん〜、あんちゃんは腕も太いッスね〜」 ゴシゴシ
男 (わざとか! わざとなのか!)
ジョージ < モウオシタオシチャエヨ
男 (できるかああああああああああ!!!!)
大賢者 「お、っと!」 ツルッ
男 「うぷ」 プニッ
男 「」 oh...
男 (顔に……大賢者さんのおっぱいが……)
ジョージ < モウオシタオシチャエヨ、ナ?
大賢者 「っとと、すまぬおと――ぉぉぅ」 ワーオ
ジョージ < ソンナニミルナヨ
後輩メイド 「どうしたッスか? …――ゎぅ」 ウワァ
ジョージ < モリアガッテマイリマシタ
男 (死にたい……いっそ殺せ……)
732 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/16(金) 22:06:11.10 ID:db+iP6vX0
側近 「…………」 ゴクリ
女天狗 「アンタはいかないのか?」
側近 「はひゃっ!?」 バシャッ
女天狗 「そんな驚くなよ……」
側近 「あ、すみません」
女天狗 「で、いいのか? ほっといて」
側近 「そ、それは……」
大賢者 「ほほう、これはこれは」 ニヤニヤ
後輩メイド 「………………」 ジー
男 (息止めたら死ねないかな)
タオル < スマネェダンナ、オレガムリョクナバッカリニ...
ジョージ < オマエハヨクガンバッタサ
タオル < アンタガイウナ
側近 「無理……(顔真っ赤)」 フルフル
女天狗 「まぁな……(顔真っ赤)」
西の女王 「?」
733 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/16(金) 22:07:34.22 ID:db+iP6vX0
後輩メイド 「あんちゃん、これってどうなってるんッスか?」 マジマジ
男 (訊くなああああああああああああああ!!!!)
大賢者 「男よ、ワシが診てやろうか?」 ニヤニヤ
男 (何をですかああああああああああああ!!!!)
ジョージ < バカナ、マダアガルダト...!!
タオル < アッ
は ら り
側近 「」
女天狗 「」
大賢者 「ぬおっ!?」
後輩メイド 「ふわっ?」
西の女王 「??」
男 「」
ジョージ(MAX) < ンッフ
男 「ぜえい!」 ダッ!!
ざっぱーん!
大賢者 「あ! 逃げるでないこら!」 バシャバシャ
後輩メイド 「あんちゃん待つッス!」 バシャバシャ
男 「やめて! これ以上俺を追い詰めないで!!」 ザバザバ
女天狗 「―――っは! コラお前ら風呂で暴れんな!」 ザバァ
男 「立つなー! 来るなぁーっ!」 ザバザバザバ
ジョージ(MAX) < チョットシタスペクタクルデスヨ
734 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/16(金) 22:09:44.45 ID:db+iP6vX0
男 「側近さんちょっと助けて!」
側近 「あわわわわわわわわわわ」 グルングルン
男 「ダメだ、ショックでオーバーヒートしてる!
――って、それって」
側近 「はぅ……」 クラッ
男 「っだあ!!」 ダイビングキャッチ!!
西の女王 「あ、ナイスキャッチ」 パチパチパチ
女天狗 「うわ、おいおい大丈夫かよ」
大賢者 「ちっ、側近には刺激が強すぎたか」
後輩メイド 「しげき?」 キョトン
男 「……ん?」
後輩メイド 「あんちゃん、さっきのタオルの下の、何なんッスか?」
男 「は?」
大賢者 「い?」
後輩メイド 「?」
男・大賢者 「「まさか……素でわかってなかったのか」」
後輩メイド 「ウィ」 コクコク
女天狗 (天然……だと……)
男 (マジかよ……)
大賢者 (末恐ろしいの……)
西の女王 「あれはですね」
三人 「「「やめて!!」」」 キミハセツメイシチャダメダ!!
735 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/16(金) 22:12:04.39 ID:db+iP6vX0
幼女に保健体育の勉強を教わる光景
何のご褒美ですか
今日はここまでです。ではまた。
736 :
おまけ
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/16(金) 22:13:19.27 ID:db+iP6vX0
騎士団長 「むぅん」 ムキッ!
騎士A 「団長、またポーズ取ってるんですか」
騎士団長 「そういうお前は鍛え方が足りんぞ。見ろこの後背筋」 ボンッ!
騎士A 「風呂上り早々バンプアップしないで下さいよ……」
兵士B 「うぃー…あれ団長に騎士Aじゃん」
騎士団長 「おう、兵士B。どうだ、お前ももっと鍛えてみないか」 ググッ...
騎士A 「言いながらポーズ取らないで下さい」
兵士B 「俺スピード派だからパス」
騎士団長 「なんだつれねぇな。こんなに美しいのに」 ムキムキッ!!
二人 ((暑苦しい……))
そんな魔王城の夜
737 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/09/16(金) 23:39:34.95 ID:Sjnml8sKo
広背筋とか誰得w
おつんつん
738 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/17(土) 00:29:19.09 ID:pQbvpBDWo
俺得にして
>>1
乙
739 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage saga]:2011/09/17(土) 07:16:06.48 ID:e+Sc43g6o
ギンギンに勃起した状態でダイビングキャッチとかチンコ折れるだろ
740 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/17(土) 08:27:15.36 ID:waOuoz+AO
バ(ba)ンプアップじゃなくてパ(pa)ンプアップだった件
また微妙な誤字が
>>739
言われて気付いた……
まあそこは男が自分なりになんとかしたってことで。
そうか、折れるのか……
741 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/17(土) 08:45:31.27 ID:FvzyWDeIo
大丈夫だ!仰向けダイビングキャッチなら!仰向けダイビングキャッチなら!!
側近の[
ピーーー
][
禁則事項です
]
742 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/17(土) 12:00:58.25 ID:pQbvpBDWo
クソッ!
>>741
がタップリ毒が塗られた流れ矢にやられた!
743 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/17(土) 12:40:00.68 ID:bOeVovaIO
側近と空中合体しただと…!?
744 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/17(土) 16:41:53.89 ID:AnFOazTxo
>>739
単純に風呂場の床を穿つ程の硬いんだろ
745 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/17(土) 16:55:45.15 ID:pQbvpBDWo
ギンギンに勃起したチンポを掌で押し潰すと激痛と共に垂直に曲がるが
だからといって以降曲がったままとか起たないとかは決してないぞ
746 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/17(土) 16:56:43.31 ID:IdK85sEGo
ちんぽは折れると骨折扱いになるんだぜ
これマメな
747 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/17(土) 18:46:35.97 ID:e/5vQheco
乙した
ジョージいいぞもっとやれ
748 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/09/17(土) 20:15:44.89 ID:dc6w6ZxQo
ちんちん骨折って捻挫みたいな感じらしいな
749 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/17(土) 20:47:17.17 ID:x9J6Hzwk0
なんと股間の痛くなるスレだろう……
750 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/17(土) 20:56:00.35 ID:DCLqcBElo
ここでチンコにナイフのAA↓
751 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/17(土) 22:00:49.22 ID:y7OfisoIO
騎士団長殿、キレてるよおっ!
それはさて置き、ジョニィなのかジョージなのかはっきりさせようよwww
ジョニィ君が一皮剥けてジョージ君に進化するのか?
752 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:16:49.05 ID:x9J6Hzwk0
ジョン→ジョルノ→ジョニー→ジョニィ→ジョージ→ジョースター
半分冗談だ!
投下開始
753 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:18:16.04 ID:x9J6Hzwk0
〜魔獣の森の館 客間〜
側近 「ん……」 モゾ...
男 「あ、起きた?」 ウチワパタパタ
側近 「ぅ…あれ、男さん……?」 ゴシゴシ
男 「あぁ、目をこすっちゃ駄目だよ。ほら濡れタオル」
側近 「どうも……」
側近 「それで」
男 「うん?」 パタパタ
側近 「私、なんでひざまくらされてるんですか?」
男 「のぼせちゃったから、看病がてらね」 パタパタ
側近 「そうですか……」 グテー...
男 「………」 パタパタ
754 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:19:24.81 ID:x9J6Hzwk0
−物陰−
後輩メイド 「うらやましいッス……」
大賢者 「無防備じゃのう、何故男は襲わんのじゃろうか」
女天狗 「なーオレもう寝ていい? ねみぃんだけど」
西の女王 「私もー」
後輩メイド 「却下ッス。二人で大富豪はできないッス」
女天狗 「花札でもやれよ……貸してやっから」
大賢者 「ルールを知らんから無理じゃ」
女天狗 「……アンタ大賢者だよな?」
大賢者 「魔法以外はからっきしじゃがな」
女天狗 「胸張っていうことじゃねぇよ」
西の女王 「革命」
三人 「「「ちょっ!」」」
755 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:20:03.15 ID:x9J6Hzwk0
側近 (きもちいい……) ウトウト
男 「眠い?」
側近 「ん…少し…」
男 「なら寝てもいいよ、毛布は貰ってきたから」
側近 「……男さんは?」
男 「俺は立ってでも寝られるから」
側近 「それ絶対体悪くしますよ」
男 「そう? 昔、獣用の罠にかかって一晩逆さ吊りになった時があったけど、普通に寝られたよ?」
側近 「どんだけずぶといんですか。っていうか罠って」
男 「熊とかいたからなぁ……仕掛け主の人が見に来なかったら、そのうち襲われてたかも」
側近 「怖いですね……」
男 「生きるか殺されるかだし、そのあたり結構シビアだったなぁ」
756 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:20:37.65 ID:x9J6Hzwk0
側近 「話してたら目が覚めてきました」
男 「起きる?」
側近 「いえ、もう少しこのまま」
男 「そ」 パタパタ
側近 「んー…、男さん、ふと思ったんですけど」
男 「うん」
側近 「これって“ふとももまくら”ですよね?」
男 「ああ、確かに」
側近 「なんで“ひざまくら”なんでしょう……」
男 「なんでだろう……」
後輩メイド 「三連勝とかどんだけッスか……」
西の女王 「いぇい」 ブイッ
757 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:21:18.43 ID:x9J6Hzwk0
大賢者 「……ポーカーをやらせたらどうなるかの」
女天狗 「あ、それなら前に一度やったぞ」
後輩メイド 「どうなったッス?」
女天狗・西の女王 「「ロイヤルストレートフラッシュ」」
大賢者・後輩メイド 「「!!??」」
女天狗 「こいつ異様に運が良いんだよ。
他にもブラックジャック十連発とか」
西の女王 「くじ引き三回で一等二等三等制覇したりー」
女天狗 「たまたま入った店で来店者数一万人目記念にぶつかったり」
西の女王 「そういえば、麻雀やってみたら最初から揃ってたこともあるよ」
女天狗 「マジで?」
西の女王 「マジマジ」
大賢者 「いやいや」
後輩メイド 「いやいやいやいや」
758 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:22:25.32 ID:x9J6Hzwk0
大賢者 「とんでもない輩がおるもんじゃの……」
後輩メイド 「兵士Bさんが聞いたら拝み倒しそうッス」
大賢者 「ああ、あやつはからっきしじゃったの」
後輩メイド 「毎月何かしらで大負けして、最低一週間はもやし生活してるッスね」
西の女王 「もやし……」
女天狗 「大丈夫かソイツ……」
大賢者 「なんと愚かな……」
〜魔王城 兵舎〜
兵士B 「もやしなめんな!!」 クワッ
兵士A 「うるさい、どうしたの急に」
兵士B 「いや、なんかもやしが馬鹿にされた気がした」
兵士A 「それBが馬鹿にされてるんじゃない? うるさいしウザいし、もういっそ死ねよ」
兵士B 「ルームメイトの毒舌が止まない……」
兵士A 「いいからさっさと寝なよハゲ」
兵士B 「ハゲてねぇよ?!」
兵士A 「ヒゲ」
兵士B 「毎日剃っとるわ!」
兵士A 「マユゲ」
兵士B 「ちゃんと整えてらい!」
兵士A 「キモい、永遠の眠りにつけ」
兵士C 「お前らうるせえ! さっさと寝ろ!!」
兵士D 「...zzZ」
759 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:23:27.54 ID:x9J6Hzwk0
〜魔獣の森の館 応接室〜
老紳士 「首は平気かね」
魔王 「鍛えてっからねー。それより話だけど」
老紳士 「他の子たちには聞かせたくない話かい?」
魔王 「というか、話が進まなくなりそうだからねー」
老紳士 「ふむ。つまり……」
魔王 「うん」
魔王 「西へ行くよ」
老紳士 「…………そうか」
魔王 「で、つきましては跡継ぎのほうをですね」
老紳士 「少し待ちなさい」
コッ コッ コッ ガチャッ
刀? < ……。
老紳士 「……」 スッ
魔王 「これは?」
老紳士 「君の父から預かっていた、いわゆる“妖刀”というものらしい」
760 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:24:23.70 ID:x9J6Hzwk0
妖刀 < ……。
老紳士 「見たまえ」 シュラン
魔王 「……刀身が真っ赤だ」
老紳士 「君の遠い先祖は、初代魔王と共に人間と戦ったという」
老紳士 「これはその時の刀だそうだよ」
魔王 「あ、よく見たらサビてるだけだ」
老紳士 「え、マジで?」
魔王 「マジマジ」
妖刀(錆) < …………ダレカミガイテクレナイカナ...
魔王 「磨いたら黒光りして美しい太くて長い刀に」
妖刀(艶) < イッショウツイテイキマス
老紳士 「鞘の方も綺麗にしておいたから、ひとまずしまっておきなさい」
魔王 「へーい」 チンッ
老紳士 「それで、その刀なんだが。さっきも言ったとおり、妖刀なんだ」
761 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:25:38.35 ID:x9J6Hzwk0
老紳士 「その刀には、君の先祖の残した呪いが宿っている」
魔王 「呪い? どんな?」
老紳士 「『殺せ』」
老紳士 「たったそれだけだよ。しかし、だからこそ危険だ」
魔王 「……そんなもんどうしろってのさ」
老紳士 「持って行きなさい」
魔王 「いやいやいやいや、今危険だっつったじゃん?!」
老紳士 「だが、君には必要なはずだ」
魔王 「いらねーってこんな物騒なもん!」
老紳士 「では君は――」
老紳士 「人間を殺せるのかい?」
762 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:26:59.18 ID:x9J6Hzwk0
魔王 「――――ッ!」
老紳士 「……そういうことだ」
魔王 「…………、わかったよ」
魔王 「でも! ぜーってえ使わねえからな!」
老紳士 「それでいい。あとは、君がやりたいようにやりなさい」
魔王 「うん。それで、こっちの話なんだけど――」
―――――
―――
―
〜大河 橋の跡の島〜
『こちら、斥候部隊』
『魔王との交戦跡、及び女王の洗脳が破壊された痕跡を確認』
『指示を願います――“教皇”』
763 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/17(土) 22:32:37.73 ID:x9J6Hzwk0
っべー、段々投下遅くなってるわー、マジ っべー
本日ここまでです、ではまた。
うちのジョンは無傷です。
764 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/17(土) 22:41:58.93 ID:xPnYwhnlo
乙
765 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/17(土) 22:56:33.23 ID:WAIY6pdzo
乙
無傷ってことは新品か
766 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/09/17(土) 23:12:46.49 ID:FQYECRYv0
乙
では新品はもらってこうかな
767 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/17(土) 23:19:31.79 ID:y7OfisoIO
乙
うちのジョニ太郎は引きこもりですけど、お友達になりませんか?
768 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/09/18(日) 01:04:32.12 ID:Si7cw9mLo
乙
俺は兵士Dがほしい
769 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/18(日) 02:05:57.75 ID:0Vy8sXOFo
乙
俺は冷蔵庫な騎士団長が欲しい
770 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/18(日) 03:13:19.51 ID:qw2fJqw7o
( ゚∀゚)
( ) (゚д゚ )
| ωつ――――ノヽノ |
し ⌒J < <
_, ,_
( ゚Д゚)
( ) (゚д゚ )
| ω==≠つ――――ノヽノ |
し ⌒J < <
_, ,_
( ゚Д゚) ブチッ!!
( ) ∴:; (゚д゚ )
| ω==ゝ”ヽ=つ――――ノヽノ |
し ⌒J < <
( ゚д゚ )<
>>1
のジョンはいただいた!!
∴:; ノヽノ |
⊂(。Д。⊂⌒`つ .;つ__j < <
771 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/18(日) 05:27:48.07 ID:Itd1w8Nfo
ブチッ ホイミ
ブチッ ベホイミ
ブチッ ベホマ
ブチッ ケアラ
ブチッ ケアルガ
772 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/09/18(日) 06:33:52.80 ID:0Vy8sXOFo
>>771
そんなアナタにマホイミ
773 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/18(日) 13:19:38.26 ID:7e6wlXDB0
ふと気になって調べてみたら、刀どころか鞘も職人技で出来てるんだなぁ
素人が分解して戻せるようなもんじゃないらしい
その辺りは魔術やらでなんとかしたということでどうかひとつ。
あとちんこ返して……
774 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/18(日) 13:36:18.97 ID:JCOFMludo
>>773
俺が装着してしまったので無理、ごめんなー
775 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/18(日) 17:34:54.98 ID:3f7hROdb0
>>773
手術で何とかなるか?
776 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/18(日) 22:18:38.44 ID:3e7kW9Mi0
これを機に、
>>1
は女に・・・
ゴクリ
777 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/18(日) 22:43:03.14 ID:yczl7slbo
>>773
最初出た状態にそっくりな名刀「赤鰯」と呼ばれるものもあってですね・・・
778 :
性別不明と化した
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/19(月) 02:07:56.60 ID:L9Em6S5AO
いかん、寝過ごした……書き貯めできてない……
更新翌晩まで待って下さい、申し訳ない
>>777
ググったら、赤く錆びたなまくら刀のことと出たでござる
それとは別?
779 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/09/19(月) 04:00:55.38 ID:Kfmt6hBJo
節分の鬼切丸は赤鰯
鰯丸引っこぬいてる二合半
本阿弥は鰯は見れど鯨見ず
猫の歯たたぬ棺の赤鰯
だっけか
赤鰯の中にも名刀はあるかも云々の勘違いじゃね?
780 :
777
[sage]:2011/09/19(月) 09:16:13.62 ID:q+DfN4bxo
切られたら鉄の棒で殴られるのと同じだからとても痛くて
傷が入れば錆びの毒素で凄いことになる云々という
昔地元のTRPGセッションとかでネタ武器として
よく聞いてたんだけどローカルネタだったのかな?
真面目に考察させてごめんね(´・ω・`)
781 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/20(火) 01:31:08.82 ID:XcYwMfPR0
いかん、展開に詰まった……3日で何とかしてくる
いちおう金曜(23日)夜の投下予定ってことで
それまで余力あったらオマケも置いて行くよ!
では後ほど。
782 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/20(火) 13:17:51.57 ID:8gzffasIO
オマケやってる暇が会ったら本編やって欲しいんだが
783 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/20(火) 13:37:35.32 ID:OUZjzB8vo
贅沢言うなよ
>>1
俺らは舞ってるから安心しなさい
784 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/09/20(火) 15:32:39.81 ID:oEBrnisho
そうだな、
>>1
の為に舞おうか
785 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/09/20(火) 15:42:36.10 ID:/eBtGAV3o
おk、舞って舞って舞いまくるわ
786 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/09/20(火) 16:21:46.79 ID:AV4CAEaao
後ほどって後どれくらい待てばいいんでしょ・・・?
素でその頃からずっと寝ずに仕事中、そろそろ寝たいです・・・
787 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/20(火) 16:33:03.21 ID:ouuOY7HAo
3分間舞ってやる!!
788 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/20(火) 19:37:25.19 ID:f2qLpxgGo
♪ Å
♪ / \ ランタ タン
ヽ(´Д`;)ノ ランタ タン
( へ) ランタ ランタ
く タン
♪ Å
♪ / \ ランタ ランタ
ヽ(;´Д`)ノ ランタ タン
(へ ) ランタ タンタ
> タン
789 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
:2011/09/20(火) 20:40:32.77 ID:egJN3yO70
>>783-788
| ・∀・)ミタゾ
790 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
:2011/09/20(火) 20:43:10.66 ID:egJN3yO70
>>783-788
| ・∀・)ミタゾ
791 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/20(火) 20:49:56.40 ID:LwI5gIdXo
>>783-788
|∀・)ニヤニヤ
792 :
ダンシング
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/20(火) 20:55:50.14 ID:XcYwMfPR0
>>782
本編は話進める分つっかえちゃうのだよー……
わんこ劇場はわりとつらつら出るんだけど
>>786
遠慮なくお休みになって下さい
とりあえず本編が次スレに食い込むのは阻止したい。
793 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/20(火) 21:00:04.16 ID:LwI5gIdXo
じゃあ
>>1
を急かすために、埋め荒らしにでもなろうか
やっぱやめとこめんどくさいし
794 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/20(火) 22:20:04.52 ID:AndlmXwNo
>>783-788
|・)ヒヤヒヤ
795 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/20(火) 22:21:52.47 ID:AndlmXwNo
シリアスの真っ最中に(主に作者の)気分転換にギャグ臭い本編と番外編の中間のあれを入れる(単行本では毎巻末に収録)
796 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/20(火) 22:26:02.09 ID:+W0fQEpvo
側近劇場も見たいナー |ョェ・´)
797 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/21(水) 05:33:48.52 ID:z7vSysJIO
>>796
に一票
本編に関しては当然、
>>1
の書きたいように書けばいい。全裸(ネクタイだけはさせて)正座で待ってる。
が、おまけについては側近劇場を強く希望せざるを得ないな!!
そーちゃん成分が足りな過ぎる!
798 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/21(水) 07:50:10.97 ID:a7hHmjYTo
側近劇場も魅力的だが大賢者モードも捨てがたいものが・・・
799 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/21(水) 21:10:50.91 ID:YNnPa1pH0
>>796-798
把握した
が、思いのほか煮詰まってるんで、本編の処理を優先します。面目ない。
800 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/21(水) 22:54:40.42 ID:f73OLCS2o
お前らなんだかんだ言って、本当に見たいのは
>>1
と魔王の濃厚なエロなんだろ?
801 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チリ)
[sage]:2011/09/21(水) 23:03:47.10 ID:EoHf8FVRo
……ワンコおねがいしやす…
802 :
気分転換
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/21(水) 23:40:53.44 ID:YNnPa1pH0
『あんちゃんあんちゃん』
『どうしたわんこ』
『これなにっす?』
『将棋だな』
『しょおぎ?』
『将棋。こんなもんどっから持ってきたんだ』
『ものおきにあったっす』
『勿体無いなぁ。折角だからやってみるか』
『これでなにかするっす?』
『色々あるぞ、将棋倒しとか』
『しょおぎだおし?』
『こう立てて並べて』
『ふむふむ』
『そしてこう』コツッ
パタパタパタパタパタパタ...
『おー! なんかすごいっす!』
『やってみるか?』
『やるっす! ――てい!』
『逆さまだ。っていうかどうやって立てた』スゲェ
803 :
気分転換2
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/21(水) 23:50:53.86 ID:YNnPa1pH0
「チェック!」
「うおっ、いつの間に」
「ふっふっふー、チェスなら負けませんよ!」
「これは将棋だけど」
「似たようなものですよ」
「似て非なるものだと思うよ。ほら、王手飛車取り」
「なあっ!?」
「油断大敵ってね」
「むむむ、こ、こっち――」
「――に行くと詰むよ」
「へ? あ、ほんとだ」
「ここは銀をこの位置に持ってくれば」
「あ、あ。あー」ナルホド
「まだまだ甘いね」
「ぅ……はぁ、今度こそ勝てると思ったのになぁ……」ガックシ
「ボードゲームならそう簡単には負けないよ」
「むー…。あ、じゃあ、他のゲームやります?」
「何か得意なのがあるの?」
「ジェンガです」
「そうきたか」
804 :
気分転換3
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/22(木) 00:00:39.71 ID:rDKP7G6K0
「男よ」
「なんです先生」
「釣れぬ」
「釣れませんね」
「暇じゃ」
「暇ですね」
「何かワシを楽しませろ」
「無茶振りにもほどがある」
「そもそもこの泉は魚はおるのか?」
「さぁ…」
「これでおらんかったら間抜けもいい所じゃぞ」
「ならいっそ潜ってみます?」
「いやじゃ」
「ですよね」
「そもそも泳げん」
「あ、竿引いてますよ」
「ぬ? お、ほんとじゃ」
「いましたね、魚」
「潜らずに済んだの。よかったな、男よ」
「潜らせる気だったのか」
「言いだしっぺがやるものじゃ」
「ちくしょう」
805 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/22(木) 00:06:21.70 ID:rDKP7G6K0
段々テンションが落ち込んできてたんでこんだけ
小ネタは気分転換にいいわ…… ではまた。
806 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チリ)
[sage]:2011/09/22(木) 00:25:03.35 ID:WerQ02K1o
やった!ワンコキター!!
807 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/22(木) 04:41:10.75 ID:oqlKNIjxo
乙した
無理せずにー
808 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/09/22(木) 18:40:26.86 ID:U79LOLEso
色々読みたいけど作者が納得できないものを出すなら本末転倒だしね
無理せずにー・・・と言いつつ続きも期待してます
809 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/22(木) 20:07:49.98 ID:f0c3s2Q5o
やっぱり
>>1
の脳味噌持ちかえったのはまずかったか………
810 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/09/22(木) 21:41:24.73 ID:DSzUAUyro
まああれだ
ワンコの飼い主は俺だから
811 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/22(木) 22:11:19.35 ID:rDKP7G6K0
>>810
男が鉈持ってそっちに
……どうやら手遅れのようだ
812 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/09/22(木) 23:09:50.95 ID:a8khR44ho
>>1
の好きなようにやればいいと思うよ
待たされるスレでは何ヶ月も平気で待たされるし
813 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/22(木) 23:51:36.58 ID:huchmBwIO
Thomson ISI 世界的に引用されている研究者数 (国別)
http://hcr3.isiknowledge.com/formBrowse.cgi
2011.5.17
米国 4150 ノルウェー 14
英国 414 インド 9
日本 264 アイルランド 8
ドイツ 263 南アフリカ 8
カナダ 196 ハンガリー 7
フランス 166 ロシア 7
オーストラリア 123 ギリシャ 6
スイス 115 ブラジル 5
オランダ 106 シンガポール 4
イタリア 85 韓国 4 ← あはははは
スウェーデン 65 チリ 3
イスラエル 50 メキシコ 3
ベルギー 39 パナマ 2
デンマーク 31 ポーランド 2
サウジアラビア 31 ルーマニア 2
中国・香港 28 イラン 1
スペイン 24 フィリピン 1
オーストリア 20 チェコ 1
ニュージーランド 20 トルコ 1
フィンランド 20 ポルトガル 1
台湾 17 その他 0
814 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/22(木) 23:58:40.23 ID:huchmBwIO
お前ら韓国人ばかり叩いているが、日本にも悪い奴は居るし、
韓国にも良い奴は居る。
韓国 日本
★★★★★★ ○○○★★★
★★★★○★ ★★★○○★
★★★★★★ ○★★★★★
★○★★★★ ○●○○★○
★★★★★★ ○○○○○○
★★★★★★ ○○★○○○
良い韓国人☆ 良い日本人○
悪い韓国人★ 悪い日本人●
815 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/23(金) 00:08:25.54 ID:XqxPJuTVo
荒らしなんて気にすんなよみんな
816 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/23(金) 00:10:36.08 ID:OujIcURyo
荒らしってか誤爆じゃないのかこれ
817 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/23(金) 00:21:51.96 ID:4I5nuVHIO
誤爆サーセン
818 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/09/23(金) 13:32:27.57 ID:exTkIrMgo
誤爆だろうがこれを見飽きてるのもちょっと悲しい
819 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 19:55:09.73 ID:uXrhXCl50
待たせて申し訳ない
ちょっと開き直って、本編が次スレに食い込むくらいのつもりで行きまする
820 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 19:56:46.89 ID:uXrhXCl50
大きなノッポの古時計 < ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン...
大賢者 「ぬ……もうこんな時間かぇ」
女天狗 「コイツも寝ちまってるし、もうお開きでよくね?」 ネミィ
西の女王 「クー…、クー…」
後輩メイド 「……こうして見ると、ただの子供ッスね」 ナデナデ
女天狗 「まあな。……オレがもうちょい早く気付きゃよかったんだけど」
大賢者 「なんじゃ、珍しく殊勝ではないか」
女天狗 「魔王のヤツはどうだかしらねえけど、いつかこうなる気はしてたからな」
後輩メイド 「そうなんッスか?」
女天狗 「ああ」
女天狗 「昔っから、身の丈以上に頑張っちまうんだよ、コイツ」 ナデナデ
西の女王 「ンー……」 スヤスヤ
女天狗 「できもしないのに頑張りすぎて、結局なんにもできやしないんだ。
心配ばっかかけやがって……だから嫌いなんだ」 クシャクシャ
大賢者 (……泣きそうな顔しよって)
後輩メイド 「…………」
後輩メイド 「ツンデレッス?」
女天狗 「テメェも言うのか」 ブチコロスゾ
821 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 19:58:08.78 ID:uXrhXCl50
大賢者 「隣もいつの間にか静かじゃの」
後輩メイド 「もしかして寝てるッスか?」
女天狗 「いでででで! ギブギブ!!」 ←逆海老固め
大賢者 「……何しとるんじゃおぬしら」
男 (騒がしいなぁ) ナデナデ
側近 「スー…、スー…」
男 (……毛布かけて、と) ファサ
男 (俺も寝るか)
男 (おやすみ)
※ 膝枕継続中
大賢者 「ふむ、邪魔するのは無粋じゃな」
後輩メイド 「そーちゃん、あんちゃんにすごい懐いてるッスね」
大賢者 「あやつの魅力の成せる技かの。
かつては氷の姫君などと呼ばれておった娘が、変われば変わるもんじゃ」
後輩メイド 「自分らも寝るッスかねー」
女天狗 「まず逆海老解けよっ!」
822 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 19:58:44.27 ID:uXrhXCl50
女天狗 「腰いってぇ……」
大賢者 「おぬし、だいぶなまっとらんか?」
女天狗 「仙人暮らしが祟ったか……、また鍛錬すっかなぁ」
大賢者 「つまりサボっとったのか」
女天狗 「めんどくせえもんよ。
狩りで必要な程度には運動してたし、気にならなかったしな」
後輩メイド 「狩りッスか」
女天狗 「猪とか兎とかな。おかげで料理だけはできる」
大賢者 「ほう、猪か。最近は食うとらんの」
後輩メイド 「自分は村があった頃に鍋で食べたきりッスねー」
女天狗 「じゃあ今度食わしてやるよ、折角だし」
823 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 19:59:36.27 ID:uXrhXCl50
後輩メイド 「ところで、寝なくていいんッスか?」
大賢者 「む。つい話が弾んでしもうたの」
女天狗 「三人よればなんとやらってやつか……」 オッカネェ
大賢者 「寝るか」
後輩メイド 「そしたら、自分はこの子をベッドに寝かせてくるッス」
西の女王 「クー…、クー…」
女天狗 「んー……、オレちょっと散歩してくるわ。目ぇ冴えちまった」
大賢者 「迷子になるでないぞ?」
女天狗 「ガキ扱いかよ……これでも百二十歳だぞ」
後輩メイド 「……わーお」
女天狗 「オイ、その反応はどういう意味だ」
女天狗 「目をそらすな」
824 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:00:25.05 ID:uXrhXCl50
女天狗 「まあいいや、行ってくら」
大賢者 「小娘」
女天狗 「あん?」
大賢者 「…………。いや、よい」
女天狗 「……あいよ」
後輩メイド 「? どうかしたッスか?」
大賢者 「なに、少しな。それより休むぞ、さすがに眠い」
後輩メイド 「そッスね」
・ ・ ・
女天狗 「よう」
魔王 「あれ、女天狗?」
825 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:01:06.64 ID:uXrhXCl50
女天狗 「他のやつに見えるか?」
魔王 「見えないね。どうしたのさ」
女天狗 「お前な……オレだって元魔王候補だぜ?」
魔王 「あ、そゆことね」
女天狗 「で、どうする気だ?」
魔王 「今は様子見かな。動きもないようだし」
女天狗 「悠長だなー」
魔王 「僕は強者だからね」
女天狗 「……ま、確かにテメェなら十パーセントってとこか」
魔王 「いや」
魔王 「せいぜい五パーセントがいいとこだよ」
女天狗 「その心は?」
魔王 「向こうも様子見ってことさ」
女天狗 「なるほどね」
826 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:01:43.72 ID:uXrhXCl50
女天狗 「…………」
魔王 「? どしたの」
女天狗 「いや、お前ホント変わンねぇよな」
魔王 「……そうかな」
女天狗 「ああ。年下のクセに敬語使わねえところとかもな」
魔王 「ま、今更ね。ってか、僕が敬語使ったら」
女天狗 「キモい」
魔王 「でしょ。だからこれでいいんだよ」
女天狗 「ま、その辺はオレも似たかよったかだしな」
魔王 「確かにねー」 ニヘラ
827 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:02:27.83 ID:uXrhXCl50
女天狗 「僧侶のことだけど」
魔王 「うん?」
女天狗 「お前、どうするんだ?」
魔王 「……どうしようかなー」
女天狗 「おいおい……義理の姉だろが」
魔王 「いやまだなってないっていうかそれ昔全力で否定したよね!?」
女天狗 「焦るってことは未練ありか」
魔王 「ぬぐ…」
女天狗 「別にいいんじゃねえの? テメェの好きにすりゃ」
魔王 「……いいのかな」
女天狗 「今更ためらってんじゃねえよハゲ」
魔王 「ハゲてないよ!? ほら見てふっさふさだよ!?」
女天狗 「ゴワゴワすぎてわかんねえよ……。つか気にしてンのか」
魔王 「だってみんながあまりにハゲハゲ言うから……」
828 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:03:05.59 ID:uXrhXCl50
女天狗 「まあデコは広いよな」
魔王 「そんなバカな」
女天狗 「ま、とにかくだ」 ポン
女天狗 「僧侶のことが心配なら、オレが面倒見ててやるよ。
らしくねえこと悩んでねえで、好きなようにやってこい」
魔王 「…………」
魔王 「余計不安だよ」
女天狗 「なんだとこの野郎」
829 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:03:48.48 ID:uXrhXCl50
< ボーン...
魔王 「よく響く時計だなー」
女天狗 「確かに……。そろそろ寝るとするか」
魔王 「僕も寝るかなー、待ってる意味ないしヒマだし」
女天狗 「ってかこんな時間まで起きてて大丈夫なのか?」
魔王 「元々寝なくても十日は戦えるよ?」
女天狗 「どんな生き物だお前」
魔王 「鬼とエルフの混合種です」 キリッ
女天狗 「……」
魔王 「そんな冷めた目で見るなよ」 テレルジャン
830 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:06:59.24 ID:uXrhXCl50
―――――
―――
―
〜翌朝〜
チュンチュン チュンチュン
魔王 「んん、んー……。はーよく寝t」
西の女王 「...zzZ」 ←全裸女
魔王 「」
魔王 「……おおきなおっぱいが、ふたつ」
魔王 「何が起きた」
西の女王 「ンむ……ぅ? 何だ、朝か……」 フアァァー...
魔王 「えーと、カイさん? 何故僕の布団にいるのでしょうか」
西の女王 「アイが寝ぼけて部屋を間違えたのだろう……む、服はどこだ」 プルン
魔王 「」 oh...
股間のボブ < オイオイ、シゲキテキダナ
831 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:07:34.49 ID:uXrhXCl50
西の女王 「まあいい、シーツをドレス代わりにするか」 クルクル
魔王 (やべ、鼻血出そう)
西の女王 「? 腹を抑えてどうした?」
魔王 「きにしないで。わたしはへいき」
西の女王 「口調がおかしいぞ。――ああ、言い忘れた」
西の女王 「おはよう、青年」
魔王 「あ、うん。……おはよう、僧侶」
魔王 「って後ろ見えてる! 思いっきり見えてるから!」
西の女王 「おお?」
832 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:08:44.19 ID:uXrhXCl50
・ ・ ・
チュンチュン チュンチュン
男 「……ん、朝か」 パチッ
側近 「スー…、スー…」 スヤスヤ
男 「びっくりするほど寝相いいな」 ←膝枕持続中
男 「しかし」
朝ジョニィ < ヨゥ、ダディ
男 「どうしたもんか」
コン コン コン
< アンチャン、オキテルッス?
男 「わんこか。早いなぁ」
ガチャ
後輩メイド 「おはようッス」
男 「ん、おはよう」
833 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:09:26.86 ID:uXrhXCl50
後輩メイド 「てひひ、なんか久しぶりッス」
男 「そういえば、そうだな」
後輩メイド 「先代さんが朝ご飯作ってくれたッス。
そーちゃん起こしたらきてほしいッス」
男 「了解。大賢者さんは?」
後輩メイド 「いちおう起こしたッスけど、二度寝してるかもしれないッスね」
男 「ならついでに見てくるよ。他の人は起きてるのか?」
後輩メイド 「部屋にいなかったッスから、多分」
男 「みんな早いなー」
後輩メイド 「それじゃ、自分は先に行って用意してくるッス」
男 「はいよー」
パタン
834 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:10:20.29 ID:uXrhXCl50
男 「朝から元気だなぁ。……さて、側近さん、朝ですよ?」 ユサユサ
側近 「んー……、んにゅ?」
男 「おはようございます」
側近 「………………」 ボー...
男 「側近さん?」
側近 「………男さん?」
男 「? はい」
側近 「――――」
側近 「うええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!????」
835 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:11:10.51 ID:uXrhXCl50
< エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!????
−キッチン−
老紳士 「」 ブフォア
老紳士 「しまった、珈琲が」
後輩メイド 「だいじょぶッスか?」
−寝室−
大賢者 「なんじゃなんじゃ何事じゃ!?」 ガバッ
−衣装室−
魔王 「……でっかい声だなー」
西の女王 「どうした、敵か?」 タユン
魔王 「違うから服着て下さい。一刻も早く」
ボブ < oh...ジーザス...
−魔獣の森 上空−
女天狗 「……何やらかしたんだあいつら」
836 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:13:40.54 ID:uXrhXCl50
−客間−
側近 「なななななななんで男さんがっていうか私膝枕でもしかして寝顔見られてじゃなくて寝癖とか寝言とかもあわわわわわわわわわわ」 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ...
男 「ちょっ、落ち着いて止まっ」
ゴン!
後頭部 < アウッ!!
側近 「―――〜〜〜〜〜〜っ」 プルプルプル...
男 「だ、大丈夫?」 カケツケ
側近 「いらいれす……」 ナキソウ...
男 「慌てすぎだよ……、ほら。いたいのいたいのとんでけ〜」 ナデナデ
側近 「ころもあつかいしらいれくららい……」 ナデラレー
男 「もしかして舌噛んだ?」
側近 「あぃ」
837 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:14:40.12 ID:uXrhXCl50
男 「しょうがないなぁ」 ギュッ
側近 「わぷ」
男 「じっとしてて。治癒魔法かけるから」
側近 「あぃ」
ガチャッ
大賢者 「おい何の騒g」
男 「あ」 ←側近抱っこ状態
側近 「ふ?」 ←されるがまま
大賢者 「」
大賢者 「……ごゆっくり」
パタン
男 「待って! 説明させて!!」
838 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:15:15.37 ID:uXrhXCl50
* 説明中 *
男 「かくかくしかじか」
大賢者 「四角いムーヴ」
* 説明完了 *
839 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:16:08.15 ID:uXrhXCl50
大賢者 「寝ぼけすぎじゃろ、阿呆か」
側近 「すみません……」
大賢者 「まあおかげで目は覚めたがの」 ハァ...
男 「おかしな形で手間が省けましたね」 ハハハ
大賢者 「そのかわり、今日はワシの番じゃからな」
側近 「へ?」
男 「何がです?」
大賢者 「膝枕」
大賢者 「おい、幼子を見守るような目で見るな!」
840 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:20:25.42 ID:uXrhXCl50
本日
>>820
からここまで
もう考えるより書く方向で行くんで、ズルズルと終わりが伸びるかもしれませんが、そこは勘弁して下さい
まあどっちにしろ終わった後延々日常編書くんですけどね!!
ではまた。
841 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/09/23(金) 20:21:54.67 ID:OujIcURyo
乙
もっとズルズルしてもいいのよ?
842 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山形県)
[sage]:2011/09/23(金) 20:23:15.23 ID:TRnVGECao
おつおつ
後5スレくらいズルズルしても俺は一向に構わん
843 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/23(金) 20:25:24.11 ID:uXrhXCl50
∧,,∧ lヽ⌒ヽフ
( ´・ω・) ( ・ω・)
ズー(っ=|||o) (っ=||| o) モグモグ
 ̄ ̄ `――´ ̄ `――´ ̄\
844 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/23(金) 20:26:03.40 ID:uXrhXCl50
やっべズレた
また明日!
845 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/23(金) 20:31:01.46 ID:UyQSLH23o
乙
このままエンドレスで続けるべきだ!!
846 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/23(金) 23:07:08.89 ID:wvGg+429o
乙です
1スレで完結とかスレごとにキリ付けるとかにこだわることもないし
作者さん次第で何スレ続いてもスレ住人の大半は黙って付いていくと思いますよ
むしろそういう展開うぇるかむです!(`・ω・´)
847 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/24(土) 00:10:36.09 ID:KRCDBKsIO
そーちゃんで1スレ使っても文句は言わん!
あー・・・キュンキュンが止まらない・・・
848 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/24(土) 02:03:28.57 ID:tMdPs6k5o
ヘイうどん大盛り千兆お待ち!!
849 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/24(土) 08:41:48.75 ID:kvFNEPpAo
一人一スレでも一向に構わんッ!
もちろん魔王もな
850 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/24(土) 10:19:33.21 ID:VLXkkgJAO
魔王はあの性格なんで色々やらかしてます
この後もやらかしに行きます
851 :
わんこ「トラウマ」
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/09/24(土) 17:01:21.62 ID:VLXkkgJAO
『あんちゃんあんちゃん』
『どうしたわんこ』
『こんなのみつけたっす』
『おお、剣玉か』
『けんだま』
『剣玉。貸してみな』
『はいっす』
『よっ、とっ、ほっ』カッ カッ カッ
『おぉー』
『やってみるか?』
『やるっす!』
『このくぼみに乗せるんだぞ』
『――――――、ていっ!』
ガッ
『きゃいん!』
『ちょっ』
『うぅ…ぅあ゙ぁ゙ー――――っ!』
『あーあーあー、よしよし』ナデナデ
『ぅ゙ぅ゙ぅ゙、けんだまきらいっす!』
―――――
―――
―
「わんこ」
「なにッス?」
「……」スッ
ケンダマ < ヨゥ
「」ビクッ
「……」ジリ...
「ひ……」ジリジリ...
「今日はトラウマを克服しような」ジリジリジリ...
ケンダマ < アソボウゼ!
「う、うぅぅ……」ジリジリジリジリ...
「わんこ」
ケンダマ < タマプラーン
「」
「――がるるるるるる!!」
ガブリ
「あだァー――――っ!!?」
852 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チリ)
[sage]:2011/09/24(土) 22:32:23.45 ID:E8A50Hsho
わんこキター
853 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/25(日) 00:06:31.84 ID:GO60+ARAO
ああ日付変わっちまった……
PC触れませんでした、お知らせせず申し訳ない
本編投下は明晩に持ち越しで
では失礼します
854 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/25(日) 00:49:33.62 ID:Q2+6EqxIO
相変わらず
>>1
のわんこ推しすげーなww
だがなんとなくわかる。この二人、勝手に動いてくれるから書いててラクだし楽しいんだろうな。
855 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/09/25(日) 01:52:29.87 ID:yUnrc3BWo
最近飼ってる犬と遊んでるときにココのわんこが頭に浮かぶ
856 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2011/09/25(日) 20:35:13.87 ID:zJxWrX6Xo
男の剣玉をワンコが咥える
ちょっと狙い過ぎじゃね?
857 :
投下もうちょい待ってね
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/25(日) 21:03:06.49 ID:XRARHEiS0
>>856
ごめん、言われるまで素で気付かなかった
>>854
なんてことないものでも、わんこにとっては新鮮なのですよ
>>855
( ・∀・)+ ニヤリ
858 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/25(日) 22:39:07.43 ID:XRARHEiS0
男 「おはようございます」
老紳士 「やあ、おはよう」
側近 「おはようございます」
後輩メイド 「おはようッス。ちょうどパンが焼けたッスよ」 デキタテッス
大賢者 「……」 ムスー
老紳士 「? 大賢者殿、如何なされました」
大賢者 「なんでもないのじゃ」 フンス
男 「(ニヤニヤ)」
側近 「(ニヤニヤ)」
西の女王 「どうだ?」 クルッ
魔王 「おー、似合う似合う」 パチパチパチ
西の女王 「うむ、当然だな」 ドヤッ
魔王 (……その表情さえなければなぁ)
西の女王 「今何か失礼なことを考えたか?」
魔王 「気のせい気のせい、さて行こうか」
西の女王 「待って」 グイッ
魔王 「のぁっ!」 コケル!
ずてーん!
859 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/25(日) 22:39:46.55 ID:XRARHEiS0
魔王 「ててて……何するのさ」
西の女王 「馬鹿。察しろ」
魔王 「あー……、つまり出て行きづらいって?」
西の女王 「私は殺戮犯だぞ」
魔王 「言いたいことはわかるけどさ」
西の女王 「アイはあの通りだから打ち解けられたが、私は正直言って無理だ。
できるなら今すぐにでも逃げ出してしまいたいくらいだ」
魔王 「臆病だなー」
西の女王 「笑ったんだぞ、私は、命を」
魔王 「君は西側の人間だもの」
西の女王 「だが貴様の友だ」
魔王 「照れるねー」 ニヘラ
860 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/25(日) 22:40:24.00 ID:XRARHEiS0
西の女王 「……頼む、青年。笑わないで聞いてくれ」
魔王 「怒るかもよ?」
西の女王 「そちらのほうがよほどマシだ」
魔王 「でもその前に起き上がっていい? 床がけっこう冷たいんだよね」
西の女王 「む、すまん」 セイザ
魔王 「よっと……。それで?」 アグラ
西の女王 「……聞く気あるのか?」
魔王 「全然?」 サッパリ
魔王 「あだだだだだだ耳ひっぱんないで!!」 ノビル!!
西の女王 「この長い耳ウサギ並にしてやろうか貴様!!」
魔王 「聞くよ聞きます聞かせて下さいだから放してぇー――――――っ!!」
861 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/25(日) 22:41:20.29 ID:XRARHEiS0
魔王 「マジいってぇ……信じらんねぇ……」
西の女王 「人が悩んでるというのにふざけるからだ」
魔王 「そういわれても、僕には君の感覚がわからないもの」
西の女王 「何?」
魔王 「あのさ、君は忘れてるかもしれないけど」
魔王 「僕は、魔王だよ?」
魔王 「いままでどれだけ殺されるのを見てきたと思うのさ」
西の女王 「あ……」
魔王 「突き放すようで悪いけど、この件については何も言えないよ。
僕はもう、それを“仕方ない”としか思えないから」
862 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/25(日) 22:42:12.42 ID:XRARHEiS0
西の女王 「…………すまない」
魔王 「まー、でも」
グイッ
西の女王 「わっ」 ポフッ
魔王 「こうして頭を撫でるくらいはできるけどね」 ナデナデ
西の女王 「……子ども扱いするな」
魔王 「はいはい」 ナデナデ
西の女王 「子ども扱い……するな……」
魔王 「…………」 ポンポン
863 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/25(日) 22:43:03.50 ID:XRARHEiS0
・ ・ ・
男 「魔王さんたち、遅いですね」
大賢者 「そういえば、女天狗のやつも見ておらんの」
後輩メイド 「あの人なら用があるとかで今朝方出ていったッスよ」
側近 「え、そうなんですか?」
大賢者 「あやつめ、挨拶もなしに」
老紳士 「彼女は昔から奔放だからね」
男 「昔からですか」
老紳士 「あの子に初めて会ったのは、ちょうど青年君が魔王候補に決まった日でね。
ある町で、ぶつかった拍子に服を台無しにしてしまったんだ。
その後はもう、これでもかってほどに振り回されてね……」
側近 「身分は明かさなかったんですか?」
老紳士 「非はこちらにあったからねぇ。
それにその後ばれたけど、『チッ! もっとたかっときゃよかった!』って言われたからね」 ハハハ...
後輩メイド 「すごい性格ッスね……」
864 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/25(日) 22:43:36.93 ID:XRARHEiS0
大賢者 「こやつは頼まれ事を断らんからの。
あやつが魔王候補に加わった後は、わがまま言い放題じゃったぞ」
男 「魔王をあごで使うとか……確かにやりそうだけど」
老紳士 「まあ、私としては孫ができたみたいで楽しかったのだけどね」
老紳士 「それに、あの子を引き入れたおかげで青年君も家出を自粛し始めてね。
そういう部分では、あの子に感謝しているくらいだよ」
大賢者 「む、そういえばそうじゃったかの」
後輩メイド 「あの魔王さんが……」
側近 「未だにいきなりいなくなる魔王様が……」
男 「そのまま止めればよかったのに……」
老紳士 「ふむ? その様子だと、また家出を繰り返しているのかな」
865 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/25(日) 22:44:20.27 ID:XRARHEiS0
側近 「えっと、まぁ、はい」
後輩メイド 「一昨日も家出先であんちゃんに拾われてきたッス」
老紳士 「おやおや、ははは」
男 「いやいや笑ってていいんですか? 仮にも王ですよ?」
老紳士 「なあに、彼のすることなら、何かしら理由があるものだよ」
大賢者 「何?」
側近 「え、そうなんですか?」
老紳士 「青年君も、女天狗君も、昔から明確に目的を持って行動していたからね。
彼が家出を繰り返しているというのなら、何か理由があるものなのさ」
男 「はぁ……」
後輩メイド 「あー……、それ少し思い当たるかもッス」
側近 「こーちゃん?」
後輩メイド 「自分も魔王さん拾ったクチッスからね」
866 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/25(日) 22:44:52.43 ID:XRARHEiS0
大賢者 「ふむ、確かメイドのやつも……」
男 「あぁ、言ってましたね。なんでも、魔王さんを拾ったおかげで父親が助かったとか」
側近 「……私が王都に来たのも、魔王様を拾ったのがきっかけです」
男 「そして俺も魔王さんを拾ったから、今ここにいるわけだ……」
老紳士 「どうだい? 根拠には足りたかな?」
男 「意外と恐ろしい人物だということは理解できました」
後輩メイド 「正直意外すぎッス」
側近 「っていうかちょっとキモいです」
大賢者 「確かにキモいの」
老紳士 「…………(言わないほうがよかったかな)」
867 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/25(日) 22:46:49.71 ID:XRARHEiS0
遅くなったわりには文量が少なかったでござる
魔王なんで童貞なの?
ではまた。
868 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage]:2011/09/25(日) 22:52:05.73 ID:qpfvIw63o
乙
869 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/26(月) 00:46:15.29 ID:NPoX7/+IO
おっつ
ようやく、本当にようやく魔王様に光りが射すのか!?
と思ったら公式にDT設定されたでゴザル
870 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/26(月) 03:05:45.96 ID:09roYr8Xo
童貞すら護れぬ者に魔王は務まらん!
871 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/26(月) 07:43:30.73 ID:ugQd5N/Ho
童貞かもしれないが処女かどうかは判らないぞ?
872 :
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/26(月) 19:56:57.88 ID:L9d9P8WAO
【業務連絡】
仕事の都合で更新が2日に1度くらいになります。
早くても深夜の更新です。
それと魔王はノンケです。
873 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/26(月) 20:17:46.98 ID:aurvNO7+o
おつ
仕事がんばって
874 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/26(月) 20:29:03.52 ID:yQvHiXkIO
なす板
875 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/26(月) 22:52:24.17 ID:537MRvaIO
凸無し付きで良いんじゃねぇの?
876 :
わんこ
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/27(火) 12:49:07.76 ID:QU3HvcIAO
『あー』
『ん?』
『んー』
『わんこか?』クルッ
『ちゃん!』
ドゴォ!!
『オフッ!!』ボディガ!
『てひひー』
『……頼むから普通に抱きついてくれ』
『うぃ?』
877 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟県)
[sage]:2011/09/27(火) 19:10:27.17 ID:z0+eqXyso
やっと追いついた・・・乙!
878 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:35:20.77 ID:EA8pkdYr0
西の女王 「本当に大丈夫か?」
魔王 「心配しすぎだって」
西の女王 「本当だな? 嘘じゃないな?」
魔王 「嘘ついてどうすんのさ……てか後ろで縮こまって袖つかむの止めて、萌える」
西の女王 「もえ?」
魔王 「じゃなくて、袖が伸びる」
西の女王 「む、すまん。――本当の本当に大丈夫なんだな?」
魔王 「事情は昨晩話したろー? それで平気だったんだから、問題ないない」
西の女王 「…………、せめて手くらい握らせろ」
魔王 「はいはい」
西の女王 「ん」 キュッ
魔王 「さて、お嬢様。どうぞこちらへ」
西の女王 「鳥肌立つから止めろ」
魔王 「なんだと」
879 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:36:27.56 ID:EA8pkdYr0
ガチャ
魔王 「うぃーす」
男 「あ、おは――ラブラブだと!?」 ガタッ!!
状況
恋人つなぎ
側近 「そ…そんな……あの男に飢えた行き遅れのお局様にすら袖にされたと有名な魔王様が!?」
後輩メイド 「童貞でオッサンでキモいことに定評のある魔王さんが!?」
大賢者 「ナルシストで空気読めなくてドマゾだと評判のクソ弟子が!?」
四人 「「「「 そんな馬鹿な!! 」」」」
魔王 「何このフルボッコ」
西の女王 「」 ポカーン
老紳士 「まあ座りなさい。珈琲でいいかい?」
魔王 「あ、いただきます」
西の女王 「いただきます……」 オズオズ
880 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:37:42.45 ID:EA8pkdYr0
男 「ちょっと奥さんご覧になって! あのオッサン、あんなお淑やかなお嬢さん侍らせてるわよ!」 キャー!
側近 「しかもさりげなく椅子を引いてエスコートまで! 私の知ってる魔王様はどこへ消えたんですか!?」 キャー!
後輩メイド 「それにしても綺麗な人っ! どこでひっかけてきたのかしら!」 キャー!
大賢者 「きっとあの暑苦しい腕で攫ってきたのよ! 誘拐だわ! 一方的な愛の逃避行だわ!」 キャー!
魔王 「そのノリは何なのさ……」
男 「やられたことをやり返しただけですが?」 シレッ
西の女王 「あ、おいし……」
老紳士 「気に入っていただけたかな」 ハハハ
大賢者 「ジジイのコーヒーは絶品じゃからの」
側近 「これならブラックでも飲めそうです」
魔王 「何事もなかったかのようにっ!」
後輩メイド 「ところでその女の人、どちらさまッスか?」
全員 「「「「 えっ 」」」」
881 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:38:32.57 ID:EA8pkdYr0
後輩メイド 「カイさんッスか。自分は後輩メイドッス、よろしくッス!」
西の女王 「あ、ああ」 オドオド
男 (おろおろしとる、面白いな)
西の女王 「その、よろしく……しても、いい、のか?」
後輩メイド 「なんで?」 キョトン
西の女王 「だから……私はその」
後輩メイド 「魔王さんのともだちなら、悪い人じゃないのはわかるッスよ」 ニマッ
西の女王 「あ――」
大賢者 「なんじゃ、それで挙動不審だったのかえ」
西の女王 「挙動不審!?」
側近 「はい。それはもう」 コクコク
男 「なんか小動物チックだよね」
大賢者 「見た目は大人の女なのにのう」
魔王 「だがそれがいい」
後輩メイド 「変態」
男 「ハゲ」
側近 「馬鹿」
大賢者 「ロリコン」
魔王 「ハゲてないよ?!」
882 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:39:50.53 ID:EA8pkdYr0
男 「では馬鹿で変態でロリコンのオッサンで」
老紳士 「ファイナルアンサー?」
男 「ファイナルアンサー」
老紳士 「……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...
男 「……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...
オーブン < チーン
老紳士 「おや、パンが焼きあがったようだ」
男 「手伝います」
魔王 「何してんの!? ねえマジで何してんの!?」
後輩メイド 「このパンは自分が焼いたんッスよ、食べて食べて〜♪」
西の女王 「あ、ああ。――ん、おいしい……!」
後輩メイド 「てひひ、まだまだあるッスよ〜」
大賢者 「側近、すまぬがジャムを――うむ、そのイチゴのやつじゃ」
側近 「どうぞ。これってもしかして自家製ですか?」
老紳士 「もちろん。他には葡萄酒なども造っているよ」
男 「多趣味ですね」
老紳士 「時間だけはたっぷりあるからね。やってみたかったことに片っ端から挑戦しているのさ」
魔王 「ねえ、誰か僕の話を聞いて」
五人 「「「「 めんどい 」」」」
魔王 「」 ズーン...
西の女王 「あは、ははは……」
883 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:42:09.98 ID:EA8pkdYr0
< ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン...
魔王 「あらやだもうこんな時間」 ウェイクアップ
男 「相変わらず復帰早いですね」
魔王 「それが僕のいいところさ!」 キラッ
側近 「でもその笑顔はウザいです」
魔王 「言葉の暴力がいっそ心地いい――あ、嘘です、ひかないで」
老紳士 「ところで、この後はどうするんだい?」
大賢者 「む、そうじゃった。ワシはともかく、おぬしらは城を長く空けるわけにはいくまい?」
側近 「そうですね、仕事も滞ってますし……」
後輩メイド 「えー? 戻んないとダメッスか?」 グテー...
男 「そりゃダメだろ。あとわんこ、頬に食べかすついてるぞ」
後輩メイド 「どこッス?」 クシクシ
男 「反対だ――ほれ」 ヒョイ
後輩メイド 「わん」 パク
男 「何故食う」 ハナセ
後輩メイド 「はんひゃっふ」 モゴモゴ
魔王 「オイこらイチャついてんじゃねぇぞオイ」
884 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:43:13.61 ID:EA8pkdYr0
側近 (いいなぁ……)
側近 (そうだ、私も食べかすをつけて)
大賢者 「(やめておけ、側近)」 コソコソ
側近 「」 ビクッ
大賢者 「(見破られるか失敗するのがオチじゃ)」 コソコソ
側近 「(う……)」
西の女王 (こそこそと何を話してるんだ?) チラッ
男 「あ、カイさんカイさん、口元にジャムが残ってますよ」
西の女王 「え、わ」
後輩メイド 「こりょもみひゃいっひゅねー」
男 「お前はいいかげん放せ」
西の女王 「ん――取れたか?」
男 「おっけー」
老紳士 「うーん、賑やかだ」
魔王 「その中で孤立している僕のことも忘れないで下さい」
885 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:43:48.93 ID:EA8pkdYr0
後輩メイド 「ぷあっ」
男 「あーあー指べっとべとじゃねぇか」
後輩メイド 「舐めるッス?」
男 「無限ループやめい」
西の女王 「大胆だな……」
男 「大胆っていうか……、結局この後どうする?」
側近 「私はさっき言った通り仕事がありますけど」
魔王 「別に少しくらい遅れても平気じゃない? 急ぎの用事はメイドが片付けちゃうだろうし」
大賢者 「いっそ今日一日くらい暇を貰ってはどうじゃ。おぬし、普段から働き詰めじゃと聞いておるぞ?」
後輩メイド 「そーちゃんはオフの日でも、自分が誘わないと仕事しようとするッス」
老紳士 「ワーカホリックかい? それは危ないな」
西の女王 「体は大事にしないといけないぞ」
側近 「そんな大げさな……」
『大げさではないですよ。本当に危険なんですからね?』
男 「ほらメイドさんもこう言ってる」
魔王 「いつの間に通信繋いだのさ」
男 「魔導師の慧眼のことをお忘れかね」
886 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:44:35.89 ID:EA8pkdYr0
『側近様のお仕事はこちらで振り分けさせていただきますから、今日はゆっくりお過ごしになって下さい』
側近 「すみません……」
『いいえ。魔王城にお勤めの全ての方に等しくお世話を焼くのが、私の趣味ですから』
西の女王 「趣味なのか」
『趣味です。それから後輩メイド』
後輩メイド 「はいッス」
『貴女も今日は休みなさい。そのかわり、明日からまた頑張って貰うわよ』
後輩メイド 「らじゃーッス!」
大賢者 「ふむ、これで今日は皆自由の身かの」
魔王 「僕を忘れちゃいませんか」
『あら、いらしたんですか?』
魔王 「そりゃいるよ……ま、いいや。メイドに話があるんだけど」 ソソクサ
男 「あれ、どこ行くんです?」
魔王 「いやー、ちょっと聞かれたくないというか」
『通話越しにセクハラする気ですか?』
老紳士 「なんと」
魔王 「しないよ!?」
887 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:45:28.27 ID:EA8pkdYr0
魔王 「ともかく少し端末借りるよ」
男 「はいはい」
ガチャ バタン
側近 「話って何でしょうか」
大賢者 「カイとやら、何か心当たりはあるかの」
西の女王 「いや、特にはないな」
後輩メイド 「コソコソしてて気になるッスねー」
老紳士 「こらこら、あまり詮索してはいけないよ」
男 「必要なら話すんじゃないかな?」
側近 「それもそうですね」
大賢者 「なら、この後はどうするかの」
西の女王 「む。話が逸れすぎて進んでいなかったな」
後輩メイド 「あー、それじゃちょっといいッスか? 行きたいところがあるんッス」
側近 「どこ?」
後輩メイド 「って言っても、遊びにじゃないんッスけど」
男 「……」
大賢者 「ではどこじゃ?」
後輩メイド 「お墓参りッス」
888 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:47:12.16 ID:EA8pkdYr0
・ ・ ・
『それで、何の用ですか?』
魔王 「わりと急ぎの大事な話だから、できればちゃんと聞いてね」
『はぁ。……わかりました、どうぞ』
魔王 「どうも。それじゃまず一つ目だけど――」
−上空−
女天狗 「うーん、カイのほうは心配なさそうか?」
女天狗 「すると後はアレとアレか」
女天狗 「さてと」
889 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/27(火) 22:49:26.99 ID:EA8pkdYr0
変なところで切れますが本日ここまでです
ではまた。
890 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/27(火) 23:01:57.47 ID:MsVeCvsj0
おつ
891 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/28(水) 00:02:40.93 ID:nv6eRvhuo
乙
後輩メイドキャワイイ
892 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟県)
[sage]:2011/09/28(水) 03:59:27.47 ID:AwqajoO8o
おつー
893 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/09/28(水) 05:00:07.50 ID:a35fAbVAO
>>1
乙
894 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/28(水) 07:03:12.93 ID:nOL5GCFAo
実は色々考えてる魔王って流れで不安だったが
いつもの魔王で安心した
895 :
わんこ
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/09/29(木) 20:13:06.33 ID:12Gnta4A0
『あー』
『ん?』
『んー』
『またわんこか』クルッ
『ちゃん!』
カーン!!
『――――ッ!!?』
『りゃ? あんちゃん、どうしたっす?』
『――ッ! ――――ッ!』
896 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/09/29(木) 22:12:19.32 ID:/PwQc6aio
ジョニィがどうなってても構わないが
こういう飛びつき癖のある犬は
下手すると鼻の骨が大変なことになると聞いたことが・・・
897 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:30:41.64 ID:12Gnta4A0
>>896
この頃のわんこは、小さい体格を活かした頭突きで突っ込んできます
まさにわんこミサイル
書き始めたら途切れなくなってしまったので、とりあえず途中まで投下します
マジメ成分多めですがご容赦
898 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:31:35.47 ID:12Gnta4A0
・ ・ ・
老紳士 「昼間はあまり多くないが、危険な魔獣もいるからね。十分気を付けて行きなさい」
男 「どうもお世話になりました」
大賢者 「たまにはおぬしから訪ねてこい。ここまでくるのは面倒でかなわん」
老紳士 「ははは、考えておきますよ」
後輩メイド 「それじゃ、またッス」
側近 「お世話になりましたー」
魔王 「じいさんまたな」
西の女王 「……」 ペコリ
老紳士 「……急に静かになってしまったな」
899 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:32:26.14 ID:12Gnta4A0
〜魔獣の森〜
後輩メイド 「」 クンカクンカ
後輩メイド 「こっちッスね」
大賢者 「完全に犬じゃな」
後輩メイド 「柴犬ッス」 キリッ
男 「においとかわかるものなのか?」
後輩メイド 「ちょっと魔法も使ってるッス」
西の女王 「面白い特技だな」
側近 「街中でもやろうとして困るんですけどね」
男 「おいおい……」
後輩メイド 「怒られたからもうやらないッスよー」
大賢者 「……しつけか」
側近 「しつけですね」
900 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:33:07.32 ID:12Gnta4A0
西の女王 「しかし、魔獣とやらは大丈夫なのか?」
魔王 「そりゃあ、この戦力だし心配ないでしょ」
西の女王 「なんだ、皆そんなに強いのか」
魔王 「なんせ僕は現魔王だし」
男 「俺は農家だ」
側近 「私は魔王様の側近です」
後輩メイド 「自分は魔王城のメイドッス」
大賢者 「ワシは歴代魔王の師匠じゃ」
西の女王 「待て、今一人おかしいのがいたぞ」
901 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:33:47.71 ID:12Gnta4A0
男 「誰?」
西の女王 「貴様だ、何だ農家って」
男 「農家ですが」
西の女王 「………、え、これ笑うところ?」
男 「あ゙?」 ピクッ
側後大 「「「あ」」」
魔王 「ん?」
西の女王 「え?」
男 「……おい、テメェそこに正座しろ」 ユラ...
西の女王 「は、え?」
男 「 正 座 だ ! 」 クワッ
西の女王 「ひっ!? は、はい!」 ズザッ
魔王 「」 ポカーン
902 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:34:33.68 ID:12Gnta4A0
< イイカ、ノウカトハショクヲアズカルモノデアッテダナ...
魔王 「……どうしちゃったの、男君」
後輩メイド 「自分もよくわかんないッス」
< ショクヲアズカルトイウコトハ、イノチヲアズカルトイウコトデ...
側近 「えーと、どうも農家を馬鹿にされると、プッツン切れるみたいです」
大賢者 「そういえばワシもキレられたの」
< ソレヲバカニスルコトハ、イノチヲバカニスルトイウコト...
後輩メイド 「昨日は女天狗さんにキレてたッス」
側近 「何かゆずれないものがあるみたいですね」
< オイコラテメェチャントキイテンノカオイ
< スミマセンキイテマススミマセン
魔王 「………oh...」
大賢者 「えらい勢いで説教しとるの」
後輩メイド 「なんか、ちょっと哀れ……」
魔王 「……ねえ、これ言っていいのかな」
側近 「どうぞ」
903 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:35:20.03 ID:12Gnta4A0
魔王 「男君って、変な人だよね」
側後大 「「「 確かに 」」」
西の女王 「あ…足が……っ」 ジィーン...
魔王 「立てる?」
西の女王 「無理…っ」 フルフル
後輩メイド 「もういいッスか?」
男 「ああ、悪いな」 ドヤッ
大賢者 「そのやりきった顔やめい」
側近 「カイさんどうやって連れて行きます?」
魔王 「とりあえずおんぶで」
西の女王 「」
904 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:36:32.22 ID:12Gnta4A0
西の女王 「恥辱だ……」
ムニュン ムニュン
魔王 (役得イヤッフゥゥゥゥゥゥゥ!!)
ボブ < HA-HA-HA-!!
男 「なんか魔王さんがキモい顔してんですけど」
大賢者 「元からじゃろ?」
男 「あー」
魔王 「なんだと」
側近 「こーちゃん、あとどのくらい?」
後輩メイド 「もうすぐのはずッス」
大賢者 「――お、明るくなってきたの」
男 「案外近かったな」
西の女王 「ようやくか……」
魔王 (ちぃぃぃぃぃっ!)
905 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:37:25.20 ID:12Gnta4A0
〜魔獣の森 ――
男 「……十二年ぶりか」
側近 「ここが、男さんたちの」
大賢者 「ひどいものじゃな……」
―― 廃墟の村〜
後輩メイド 「自分は家のほうに行ってくるッス」
男 「俺も行くよ。今更だけど挨拶しておきたい」
側近 「私もついて行きます」
大賢者 「ワシはここにおる」
魔王 「後輩ちゃん、正面口ってどっち?」
後輩メイド 「東のほうッスけど」
魔王 「じゃ、僕はそっちに」
男 「誰かいるんですか?」
魔王 「うちの部下がね」
西の女王 「おい、いいかげん降ろせ」
906 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:38:12.61 ID:12Gnta4A0
大賢者 「そのまま魔王と一緒に行ってこい」
魔王 「ほんじゃねー」 テクテク
西の女王 「いや歩く、歩くから!」
男 「……行くか」
側近 「そうですね。大賢者様、行ってきます」
大賢者 「うむ」
後輩メイド 「足元気をつけたほうがいいッスよ。こっちッス」
大賢者 「行ったか」
大賢者 「おるんじゃろ?」
女天狗 「なんだ、気付いてたのか」
大賢者 「おぬしの気配はわかりやすいからの」
女天狗 「……なぁ、これ本当に勇者の仕業なのか?」
大賢者 「勇者、と言うても色々おるからの。一概には言えんよ」
907 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:39:04.58 ID:12Gnta4A0
女天狗 「ふーん……。それにしても、嫌な死に方だな」
女天狗 「人と建物が、混ざり合っちまうなんてよ」
大賢者 「……そうじゃな」
−廃墟の村 奥 ――
ギイィィィィィ...
後輩メイド 「………」
後輩メイド 「…――、ただいま」
―― わんこの家−
側近 「ッ!」
男 「……おじさん、おばさん」
男 (あの頃のまま…まるで、彫刻みたいだな)
908 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:39:51.84 ID:12Gnta4A0
ボロボロに朽ち果てた家屋の中心、
まるで粘土細工の家具をぐちゃぐちゃにかき混ぜたようなものの中で、
一組の男女がその一部となって、助けを求めるかのように手を伸ばし、静止していた。
これは呪いだ。
十二年前に現れた勇者が残した、永遠に消えない呪いだ。
男 (どっちがバケモノか、わからないよな……)
人間は自らの敵を悪魔と呼んだ。
そして、悪魔を総じて魔族とし、それらの王を魔王と定め、
対して、魔族と魔王を打ち滅ぼす者を、勇者と呼んだ。
だから、たとえその技が悪意に満ちた恐ろしいものであっても、
その担い手が人間の味方である限り、それは正義とされる。
人間にとっては。
909 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:40:39.15 ID:12Gnta4A0
後輩メイド 「…………」
男 「…………」
側近 「…………」
揃って手を合わせる。
せめて安らかに眠れますようにと。
後輩メイド 「……ん。よし」
男 「?」
側近 「こーちゃん?」
後輩メイド 「二人とも、ちょっと外で待っててほしいッス」
910 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:41:38.61 ID:12Gnta4A0
−廃墟の村 正門−
魔王 「悪いね、付き合わせて」
西の女王 「そう思うなら降ろしてくれ……」
魔王 「逃げ出しちゃうかと思ってさ」
西の女王 「いや。……この風景は、目に焼き付けておきたい」
魔王 「何か感じるところがある?」
西の女王 「自分のしでかした罪の深さ、とでも言えばいいのかな」
魔王 「そっか」
西の女王 「これは、誰の墓なのだ?」
魔王 「この村に駐在してた、うちの兵士の墓。
彼がいなかったら、もっとひどいことになってただろうね」
西の女王 「……勇者、か」
西の女王 「どっちが、本当の化け物なのだろう」
911 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:42:09.25 ID:12Gnta4A0
魔王 「考えても答えなんてでないと思うよ?」
西の女王 「しかしだな」
魔王 「第一、僕らが何を考えたところで、教団が変わらなきゃ意味がない」
西の女王 「む」
魔王 「教団が変わっても、人間と魔族がお互いに変わらなきゃ意味がない」
魔王 「覆そうと思うなら、一生を賭ける覚悟をしなくちゃ」
西の女王 「……覚悟、か」
魔王 「覚悟だけでも足りないけどね。足りないものだらけさ」
西の女王 「……やるせないな」
魔王 「ほんとにね」
912 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:42:51.48 ID:12Gnta4A0
−廃村のはずれ−
側近 「こーちゃん、大丈夫なんでしょうか」
男 「側近さんはここに来たのは初めて?」
側近 「はい。こーちゃんが何度かお墓参りに来てるのは知ってましたけど」
男 「そっか……。強いな、わんこは」
側近 「男さん?」
男 「わんこさ、今でも造形魔法の勉強してるだろ?」
側近 「ええ、はい」
男 「たぶんあいつ、みんなを元通りの姿に戻したいんじゃないかな」
側近 「――あっ」
男 「そりゃあさ、ほんとは色々我慢してるのかもしれないよ?
でも、その上でちゃんと前を向いて……そのためにずっと頑張ってきて」
男 「俺は逃げ出したのに、わんこは昔からいつも真っ直ぐで、正直すごいと思う」
側近 「男さん……」
913 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:44:21.94 ID:12Gnta4A0
側近 「……。なんだか、ずるいですね」
男 「うん?」
側近 「二人とも。お互いに、お互いの私たちが知らないところを知ってるみたいで」
側近 「ちょっと嫉妬しちゃいます」
男 「そうかな」
側近 「そうですよ」
男 「そっか」
男 「でも、俺だってわんこの十二年間は知らないよ。
それどころか、出会う前のことも何も知らない。
側近さんや、大賢者さん、メイドさん、魔王さん、他の人たちのこと、
俺は、自分のことでさえ、なんにも知らないんだ」
側近 「……」
男 「それに、俺は忘れてるだけで」
914 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:45:35.61 ID:12Gnta4A0
男 「勇者なんだ」
男 「できそこないの、だけど」
側近 「男さん」
男 「ただ覚えてないっていうだけで」
男 「もしかしたら、俺はさ」
側近 「男さん!」
男 「あ――?」
ふわり、と。
強く、けれど優しく、抱き寄せられた。
自分よりもずっと小さくて華奢な側近さんの肩に、顔をうずめるような形になる。
温もりが、伝わる。
側近 「――大丈夫ですよ」
男 「え?」
915 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:46:34.52 ID:12Gnta4A0
側近 「もしも、男さんがそうだったとしても」
側近 「私は、男さんのこと……その、
―― 好き、です、から」
男 「へ」
側近 「だから、大丈夫です」
男 「………、」
男 (大丈夫どころじゃねええええええええええええええええええ!!!!)
男 (何なの!? ドサクサまぎれに告白されたの!?)
男 (それってLoveってことですか!? それともLikeのほうですか!?)
男 (つーかこの状況で好きとかどうとか何言い出してんですかあああああああああああああああああああああああ!!!!)
側近 「男さん」
男 「ふへはぃ?」
男 (しまった、変な声が出た!)
側近 「私――」
後輩メイド 「…………」 ジーッ
916 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:47:25.05 ID:12Gnta4A0
男 「…………」
側近 「…………」
男 「…………いつからそこに?」
後輩メイド 「そーちゃんがあんちゃんを抱きしめたとこからッス」
側近 「」
側近 「にゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ビュー――ン!!
男 「速っ! ってどこ行くのちょっとー!?」
後輩メイド 「あんちゃん」
男 「」 ビクッ
後輩メイド 「……」
後輩メイド 「噛むッス」 ニコー
男 「何故ぇ!?」
917 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:51:45.52 ID:12Gnta4A0
堂々巡りの思考でも、止めたくたって止められないのです
本日ここまで
読んでいただいてる皆さん、いつもありがとうございます
ではまた。
918 :
おまけ
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/09/29(木) 22:53:52.15 ID:12Gnta4A0
〜同日 魔王城 兵舎〜
兵士A 「みんな起きて。朝だよ」
兵士C 「あ゙ー…、くっそ寝不足だわ…」
兵士B 「腹減ったなー…」
兵士D 「スカピー…」
兵士C 「おいD起きろっての。……しょうがねぇ、背負ってくか」
兵士B 「置いてきゃいいのに」
兵士C 「そうすると後でネチネチ文句言われんだよ、同じ騎士仕えだし」
兵士A 「騎士Bさんだっけ」
兵士B 「いいよなぁ、あのボインと一緒に仕事できるなんて」
兵士C 「兵士Bは朝から歪みなくキモいな」
兵士A 「ね」
兵士B 「キモくねぇよ!?」
919 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/09/29(木) 22:54:14.52 ID:1QClgdnE0
乙
男もげろと言いたいとこだが間をとって
>>1
もげろ
そしてもいだ物は家で預かる
920 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/29(木) 22:56:39.25 ID:mcAPIUNL0
>>1
のはもう既にもげている
一足遅かったな
921 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/29(木) 23:10:02.97 ID:oKWSjby00
そして
>>1
のもげた物は俺ん家で奉ってある
922 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(西日本)
[sage]:2011/09/29(木) 23:39:06.27 ID:fvKhvG3s0
奉ってそのまま神聖な炎にくべて浄化するんですねわかります
923 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/30(金) 01:54:28.85 ID:P1iA9oxho
毎年
>>1
の魔翌羅をかたどった柱を村中の男衆が裸で担いでねり歩き、
最後に地区対抗で奪いあって見事勝利した地区はその年子だくさんになる
なんて祭があるんたよな
924 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/30(金) 05:39:41.23 ID:u5in26CIO
おまえらも
>>1
もブレないな!
今回はいつもよりそーちゃんが美味しくいただけたので満足だっ!
925 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/30(金) 09:00:50.76 ID:sYV3aWHso
あっ、ごめんアナニーしてて逃しちゃったからもう一度争奪戦してくれない?
>>1
乙
926 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/09/30(金) 09:16:30.83 ID:3a0CkRvso
そう焦るな
そろそろ収穫だから
今年採れたての
>>1
が出荷される時期だぞ
927 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/30(金) 13:40:37.64 ID:rtuCKmw2o
>>926
それは朗報だな
928 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/30(金) 21:45:04.67 ID:7DuWmTMB0
もう
>>1
が出荷される時期か
市場やスーパーが荒れるな・・・
929 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/10/01(土) 03:12:28.89 ID:2M1qU2FYo
今日イオン行ったら特売日で、お客様一本限りで取れたて旬の
>>1
が1本4980円給だったから料日前だけど買っちゃったわ
930 :
正体不明の
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/10/01(土) 05:22:14.08 ID:o0O4f5tAO
いよいよ俺が何なのかわからなくなってきた
農作物……?
男 「」 ガタッ
931 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/01(土) 22:18:07.88 ID:1rIydHxm0
いいえ、アイドルです
932 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/02(日) 00:03:27.12 ID:p1Jrp9230
< ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
< ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
大賢者 「……何をしておるんじゃあやつらは」
女天狗 「ほんっとにぎやかだな」
大賢者 「おぬしが言えた義理かの」
女天狗 「……そりゃ魔王といた頃は騒ぎまくってたけどよ」
大賢者 「もうそんな歳でもないと?」
女天狗 「いやそれこそ今更なんだけど。もう百二十だし」
大賢者 「まだまだガキではないか」
女天狗 「なんかそれ、一生言われそうだなー」
933 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/02(日) 00:04:03.52 ID:p1Jrp9230
女天狗 「ま、いいや。オレは先に行くぜ」
大賢者 「気を付けて行け」
女天狗 「お師匠もな」
西の女王 「……む、今のは女天狗か」
大賢者 「うむ。なんとも気ままなやつよの」
西の女王 「少しばかりうらやましいな」
大賢者 「じゃが、孤独じゃ」
西の女王 「そうか? 少なくとも、青年やあんたは――」
大賢者 「ワシらはいわば元同僚じゃからの。
あやつが友人と思っておるのは、おぬしや男だけじゃろうて」
大賢者 「男は忘れてしもうたようじゃがの」
西の女王 「――そうか」
934 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/02(日) 00:04:42.11 ID:p1Jrp9230
西の女王 「……どんな気持ちなんだろうな」
大賢者 「?」
西の女王 「記憶喪失さ」
西の女王 「私は、洗脳を受けていたとはいえ記憶はあるからかな、
彼が今何をどう感じているのか、想像はできても、理解はできん」
西の女王 「できることなら、力になりたいのだが……」
大賢者 「なんじゃ、負い目でも感じておるのか?」
西の女王 「私もまた彼が記憶を失くした原因に関わっているんだ。当然だろう」
大賢者 「堅っ苦しいやつじゃのぉ」
西の女王 「む……」
大賢者 「あやつは気にしておらぬよ」
大賢者 「いや、気にすることもできんのじゃろうて。
何せ記憶がないのじゃ、
過去に関わるどんな事情があろうとも、あやつにとってはもはや他人事も同然。
今更それをとやかく言われたとしても、どうしようもあるまいて」
935 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/02(日) 00:05:29.54 ID:p1Jrp9230
西の女王 「……そういうものか?」
大賢者 「さてな、あやつから聞いたわけではないからの。所詮は推測じゃ」
大賢者 「正解を知りたければ、当の本人に聞くしかあるまい」
西の女王 「――そうだな」
−廃村のはずれ−
男 「いててて……何故俺がこんな目に」
魔王 「モテるのも考えものだねー」
男 「別にそういうわけじゃ――どっからわいた」
魔王 「虫みたいに言わないでほしいな」
男 「そっちの用は済んだのか?」
魔王 「まあね。後輩ちゃんと側近は?」
男 「側近さんは猛スピードでどこかに行った。わんこは追いかけてった」
魔王 「その腕の傷は?」
男 「……わんこに噛まれた」
魔王 「噛み跡だったのそれ……」 クッキリトマァ...
936 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/02(日) 00:06:02.00 ID:p1Jrp9230
魔王 「よっこいしょういち」 ドッカリ
男 「おっさん臭いな」
魔王 「おっさんですから」
男 「そういや、歳いくつなんだ?」
魔王 「んー…、数え方で何百年とズレるよ?」
男 「いやズレって規模じゃねぇだろそれ」
魔王 「ちょっと特殊な修行したからねー」
男 「そんなのあんのか……」
魔王 「今は使えないロストマジックだけどね」
男 「大賢者さんでも?」
魔王 「師匠は絶対使えないよ」
魔王 「あれは初代魔王の血族にしか使えないもの」
937 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/02(日) 00:06:38.21 ID:p1Jrp9230
男 「初代の?」
魔王 「そ。でもその血筋も途絶えて、術式も焼失」
魔王 「ないほうがいい魔法だから、それでよかったんだろうけどねー」
男 「なんか難しそうな話だな」
魔王 「まあねー。っていうかそんな話をしにきたわけじゃないんだよ」
男 「なんか用があったのか」
魔王 「いやねー、大した話じゃないんだけどさー」
938 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/02(日) 00:08:24.48 ID:p1Jrp9230
魔王 「男君さ、ちょっと悪いんだけど」
魔王 「魔王やってくれない?」
男 「は」
男 「はァ?!」
939 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/02(日) 00:11:14.19 ID:NkM7XwHYo
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
940 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/02(日) 00:12:07.41 ID:p1Jrp9230
さらりと何言ってんだこのオッサン
今回ここまでです
もはや正体不明と化した謎の
>>1
でした。ではまた。
941 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/02(日) 00:50:03.46 ID:9ZcbTaISO
何でも今年収穫される
>>1
は左手がサイコガンらしい
942 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/10/02(日) 01:42:28.08 ID:ZV+Jwt5AO
>>941
それってコb(ピチューン
943 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/02(日) 04:43:45.40 ID:8MfYgFIIO
えー、今年収穫される
>>1
はサイコミュ搭載の可変モビルアー・・・あれ?
おい、なんかちょっと違わないか?レデi (ピチューン
944 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/10/02(日) 06:37:48.52 ID:/Z8pdJk/o
死亡音と思われる不可解な効果音といい俺達も到底人間とは思えないな
945 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/10/02(日) 09:50:37.56 ID:TMsgmqLNo
男裏山しかし、それがいい
946 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/02(日) 10:08:37.14 ID:1XeSRAZJ0
追いついた
>>1
の足を買ってスープで煮込んでるよ
947 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/02(日) 10:46:34.90 ID:hld9TnuIO
乙
裏庭から
>>1
の上腕二頭筋の化石が出て来たぞ!
948 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/10/02(日) 11:02:31.48 ID:29/gNrHVo
>>947
あーそれおれが埋めといたやつだわ
949 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/02(日) 12:45:01.57 ID:yFEd42nD0
>>947
なに!!俺の探してた部位を...
しょうがない頭蓋骨で我慢するか
950 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/02(日) 14:01:42.10 ID:zsYmKQ7IO
マツキヨで
>>1
を主原料にした化粧水売ってたよ
951 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/02(日) 15:36:47.07 ID:IR1ULTHIO
なんでこんなにもカニバってるんだここはwwwwww
952 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/02(日) 17:23:47.50 ID:1CSiz6VSO
なんか最近
>>1
の養殖が可能になったらしいけど…
これ本当?
953 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/10/02(日) 18:02:42.27 ID:y2P2QogYo
養殖とは人工的に繁殖させることだから、
>>1
は藻のような群体の生物、またはアメーバのように分裂して増える生物なのか
954 :
謎の
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/10/02(日) 21:05:05.51 ID:p1Jrp9230
わけがわからないよ(CV.若本)
次スレってそろそろ立てたほうがいい?
これ初スレだから勝手がわかんなくて
955 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/10/02(日) 21:42:11.89 ID:29/gNrHVo
おお、次スレ行くのか!
そろそろ立ててもいいと思うよ
956 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage]:2011/10/02(日) 21:43:14.23 ID:IDSkUm7zo
だいたい自分の中で区切りがついたら立てたらいいと思う
957 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage]:2011/10/02(日) 21:44:00.56 ID:IDSkUm7zo
だいたい自分の中で区切りがついたら立てたらいいと思う
958 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/10/02(日) 21:56:32.86 ID:liqpOjk+o
テンプレ的なものの準備もあるし
>>1
が整理して早めに立てるのが良いかと
人任せだと3スレ目が出来る場合、立てるのを取り合いになるとか不毛な争いが予想されるしね
ここの場合、住人が勝手に
>>1
を改造して埋まるだろうから早すぎることは無いと思いつつ
>>1
を真っ二つにしたらどうなるか検証してみてもいい?
959 :
謎の
◆TctB4xXhw6
[sage]:2011/10/02(日) 23:42:00.33 ID:p1Jrp9230
>>955-958
把握ゥ
次の投下辺りでついでに立てて、埋まる前にURL貼ります
ただちょっと投下が明後日くらいになるかもです
あと真っ二つはできれば勘弁していただきたい。プラナリアじゃないので
960 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟県)
[sage]:2011/10/03(月) 01:02:19.95 ID:7KIMrRsqo
wktkして待っておるよ!
961 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/03(月) 01:04:53.57 ID:fXc/O1Bwo
さっき
>>1
の股間を水にいれたら
>>1
が出来てきたから真っ二つも大丈夫だろう
962 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/03(月) 01:33:12.39 ID:mr4PXmHIO
それ、俺が商品化しようと思ってた「増え〜る
>>1
ちゃん」じゃないか!?
>>1
を真っ裸にひん剥いて一晩お風呂に漬けておくとあら不思議!
浴室い〜っぱいに増えた・・・
>>1
が・・・
963 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/10/03(月) 02:03:26.03 ID:vjQPrlgbo
気付いたら
>>1
へのレス数が100超えてる件について
964 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/03(月) 07:10:17.92 ID:58RbEyHIO
>>1
コメント111番目は俺がもらったぜ!
965 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/03(月) 09:59:00.76 ID:B7n2znlIO
>>1
の姿が妄想で来ないんだけど、誰か「図解、
>>1
の秘密」みたいな感じで絵にしてくれろ
966 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/03(月) 12:24:16.90 ID:M4sJqDTSO
>>1
アローは超音波、
>>1
イヤーは地獄耳、
>>1
ウイングは空を飛び、
>>1
ビームは熱光線
こんな感じだと
967 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/10/03(月) 12:37:47.41 ID:r+kZCQ6Lo
>>966
>>1
ビームはどこから出るの?
先行者の主砲的な場所?
968 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/10/03(月) 13:08:01.52 ID:nN3+jt8xo
全国模試では常に上位をキープ!偏差値は常識知らずに90を記録し!手にした賞状やトロフィーは数知れず!
スポーツにおいてもあらゆる記録を総なめ状態!実家は世界経済雨を担う冗談みたいなお金持ち!
全長263.0メートル!高度8万フィートをマッハ2で飛行!インテル入ってる!
そんな感じかと
969 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2011/10/03(月) 13:12:51.74 ID:lfALk28so
>>959
で
>>1
が次スレ建てて報告するってあるんだから
むやみにレスせずそれまで待てよ
これだと荒らしてるのと変わらんぞ
970 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/10/03(月) 19:34:57.33 ID:dKFsW41No
そうだな、そろそろ自重したほうがいい
次スレとかにかかわらず
971 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/03(月) 21:02:59.06 ID:AowJgdG50
のこりのスレで小話やおまけが見たいなー。なんて(チラッ
972 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:14:26.42 ID:nIaO3cdE0
>>938
-
男 「お前いきなり何を言い出すんだ!?」
魔王 「まーそうなるよね」
魔王 「どっこい、既に根回しは完了しているのだ」 キリッ
男 「」
男 「What?」
魔王 「後の事はメイドに伝えてあるから、さらばだ!」 ダッ!!
男 「ちょっ」
< アバヨトッツァーン!!
男 「」 ポカーン
男 「――ふ」
「ふざけンなァアー―――――――――ッ!!」
973 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:15:26.47 ID:nIaO3cdE0
< フザケンナァアー――――ッ!!
大賢者 「ぬ? 何の騒ぎじゃ?」
魔王 「へいお師匠!」 ズサッ
西の女王 「どこからわいた?!」
魔王 「何故誰も彼も人を虫扱いするのか……」
大賢者 「で、何用じゃウジ虫」
魔王 「虫じゃないからね? ってそれはさておき」
魔王 「ちょっと西まで行ってくるから、男君のことよろしく」
大賢者 「……は?」
西の女王 「西? ちょっと待てお前――」
魔王 「サラダバー!」 バヒュン!!
< トンデル! トンデルジェエエエエ!!
大賢者 「」 ポカーン
西の女王 「」 ポカーン
西の女王 「……どういうことだ」
大賢者 「……わからん」
974 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:16:05.28 ID:nIaO3cdE0
〜大河 西側〜
ヒュルルルルルルルルルル...
< チャクチニゴチュウイクダサァァァ...
「――ぁい!」
どずん!!
魔王 「」 ビリビリビリ...
足 < ォ ォ ォ ォ ォ ォ ...
魔王 「―――っつあ! あぶね……折れるかと思った」
魔王 「さてさて? やっこさんは――おーおーうじゃうじゃいなさる」
魔王 「どうもお待たせしましたねー」
魔王 「『機兵部隊』の皆さん?」
975 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:16:53.97 ID:nIaO3cdE0
『よもやそちらから訪ねてくるとはな』
魔王 「その声は教皇かい? 元気そうでなによりだね」
『残念だが最悪の気分だ。貴様が生きているということは、女王は失敗したということだな』
魔王 「……やっぱテメェの仕業かよクソジジイ」
『当然。人に仇なす者を滅ぼすのは、神に仕えし我らの責務だ』
魔王 「そんなもんで人殺しが正当化されてたまるか」
『これは異なことを言う。我らが貴様らを人と認めたことなど、ない』
『我らは勇者を手に入れた。貴様達は、終わりだ』
魔王 「――そうかい、だったら」
魔王 「僕が全部、ブチ壊してやるよ」
―――――
―――
―
976 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:17:33.99 ID:nIaO3cdE0
女天狗 「――派手にやったなぁ」
魔王 「あれ? どしたの」
女天狗 「追っかけて来たに決まってんだろ」
女天狗 「いいのかよ、国放り出しちまって」
魔王 「大丈夫じゃない? 男君は素養十分だし、側近やメイドもいるし」
女天狗 「全部他人任せじゃねぇか」
魔王 「できないことはできないからね。僕はできることしかしないのさ」
女天狗 「また後ろ向きな」
魔王 「できないことをできるやつなんていないからね」
女天狗 「それはまぁ、道理だけどよ」
魔王 「できることを全力でやる。それ以上はいらないのだよ」
女天狗 「わかるような、わからんような……」
977 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:18:12.21 ID:nIaO3cdE0
魔王 「そんじゃ僕は行くよ」
女天狗 「わかった、行こう」
魔王 「え?」
女天狗 「ん?」
魔王 「まさかついてくる気?」
女天狗 「だから追っかけて来たっつったろーが」
魔王 「えー……、気ままな一人旅のつもりだったのに……」
女天狗 「落とし物になるオチしか見えねェ」
魔王 「大体、僧侶はどうすんの」
西の女王(アイ) 「いますよ?」 ヒョコ
魔王 「いつの間に!?」
西の女王 「ずっといましたけど」
女天狗 「オレの背中にな」
女天狗 「というわけだ、諦めて連れてけ」
魔王 「女二人連れだと……」 ゴクリ
『アイに手を出したら引き千切るぞ』テレパシー
魔王 (oh...)
978 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:18:43.61 ID:nIaO3cdE0
西の女王 「正直、魔ノ国に置き去りにされても気まずいんですよ」
女天狗 「惚れた相手に忘れられンのって結構しんどいんだぜ?」
魔王 「知らんがな……」
魔王 「まー、いいけどねー」
二人 「「 素直でよろしい 」」
西の女王 「それじゃあ、いざ」
女天狗 「鎌倉!」
魔王 「置いてくよー」 スタスタ
女天狗 「ちょおま、つっこめよ!」
西の女王 「待って下さいよー!」
979 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:19:28.49 ID:nIaO3cdE0
―――――
―――
―
男 「………………」
男 「俺の話を聞いてくれ」
男 「俺はほんの数日前まで、山奥でひっそり農業ライフを送っていたんだ」
男 「それが、ある朝起きたら魔王が畑にぶっ刺さっていて」
男 「つまり、魔王を拾ってしまったわけなんだが」
男 「…………」
男 「気付いたら、俺が魔王になっていた」
男 「何を言ってるかわからねぇと思うが」
男 「……」
男 「……どういうことだ」
980 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:20:28.98 ID:nIaO3cdE0
あれから――、
メイドさんから伝えられたのは、どうやらやることができたらしい、ということ。
それと不在の間、魔王の席を空けたままにしておくのも問題だということで、魔王を俺に任せるということ。
この二つだけだった。
なんともいいかげんな話である。
何より参ったのが、この話を俺以外の全員が、
それも魔王城の全ての人がすんなりと受け入れて、トントン拍子にことが進んでいったことだ。
そうしてあれよあれよという間に――というかその日のうちに、俺は正式に魔王の座を受け継ぐ運びとなり、
側近さんは俺の側近に、
わんこは俺の専属メイドに、
大賢者さんは正式に俺の師匠になった。
981 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:21:24.37 ID:nIaO3cdE0
メイドさんはというと、元は魔王さんの専属メイドだったらしいのだが、この機会に総メイド長へと就任した。
彼女が率いるメイド部隊はさながら軍隊が如く統率されており、騎士団の兵士から「俺達の立場がない」とぼやかれるほどだ。
その一方で騎士団のトップである騎士団長さんは、
騎士団長 「いいんだよ、俺らは遊撃部隊みてぇなモンなんだから」
と、息子である魔王さんを思い起こさせるテキトーっぷりを見せている。
どうやら下に面倒をかけるのは、親譲りだったようだ。
老紳士さんは相変わらず魔獣の森でのんびりと隠居している。
しかし最近は時々ふらりとやってきては、わんこに美味しいコーヒーの入れ方をレクチャーしているらしい。
本人は隠しているつもりのようだが、そのうち披露してくれるだろう。のんびり待つことにする。
982 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:22:10.46 ID:nIaO3cdE0
そういえば、西の女王さんと女天狗さんは魔王さんについていったそうだ。
意趣返しに了承なしで押しかけたということなので少し心配だが、あの三人なら問題はないだろう。
一番問題ありそうなのは魔王さんだし。
魔王さんが置き去りにしていった魔剣は、最初の命令に従ってか、今でも町娘さんに付き添っている。
よろず屋に小物を注文するたびに揃って届けにやってくるので、この間軽く冷やかしてやったら、
魔剣 「我輩は魔剣だ。この身が朽ちて砂鉄になろうとも、一生涯守り抜く。これは決定事項だ」
などとやたら男前に返された。
隣でまんざらでもなさそうにしていた町娘さんを見た限り、その言葉に嘘偽りはないらしい。
無機物にしておくのが勿体ないやつだ。今度磨き油でも差し入れてやろう。
983 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:22:43.44 ID:nIaO3cdE0
コンコン
側近 「男さん、東の国から使者の方が見えましたよ」
男 「了解。すぐ行きます、っと」
チェックしていた書類をトントンとまとめて、机の隅へ押しやる。
後輩メイド 「はい、あんちゃん」
男 「さんきゅ」
わんこから受け取ったマントを羽織り、書斎の外へ。
男 「それじゃ、行こうか二人とも」
側近 「はい!」
後輩メイド 「はいッス!」
984 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:23:23.59 ID:nIaO3cdE0
隣には側近さん。わんこはやや後ろに控えるようについてくる。
時々三人並ぶこともあるけれど、これがいつもの歩き方。
ただし油断すると――、
ギュッ
男 「――あの、側近さん?」
側近 「なんですか?」
男 「何故手をつなぐのでしょうか」
側近 「寒そうでしたので」
ギュッ
男 「……おい、わんこ」
後輩メイド 「何ッスか?」
男 「何故腕にしがみつく」
後輩メイド 「寒いからッス」
985 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:24:01.36 ID:nIaO3cdE0
男 「歩きづらいんだけど」
大賢者 「何をしとるんじゃおぬしら」
男 「あ、先生いいところに」
大賢者 「ワシも混ぜんか」
男 「」
男 「マジに動けないんだけど……」
側近 「こーちゃん、腕放したら?」
後輩メイド 「大賢者さんがあんちゃんから降りたらいいッス」
大賢者 「おぬしらが離れればよかろう」
右手に側近さん、左腕にわんこ、背中に大賢者さん。
気付けばこの有様だ。
男 「ああもう! 人を待たせてるんだから絡むなって!」
メイド 「いつまで経ってもこないと思えば……」
男 「げ、メイドさん」
986 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:24:56.99 ID:nIaO3cdE0
メイド 「全員そこに直りなさい!!」
四人 「「「「 すみませんでしたぁ!! 」」」」
――なんてことも、よくある日常の出来事で。
なんだかんだで、俺は今の状況を楽しんでいるらしい。
そういう部分では魔王を押し付けられたのも悪くはないかな、と思ったり思わなかったり。
たまに畑が恋しくなるけど、そっちは大賢者さんが面倒を見てくれているから、心配とかはしていない。
唯一の不満は――、
メイド 「もっと魔王の自覚を持って下さい!!」
男 「俺のせいなの!?」
メイドさんの怒りの矛先が、常に俺に向けられていることくらい、かな。
987 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:25:40.53 ID:nIaO3cdE0
魔王を拾って始まったこの日常。
せめて魔王が帰ってくるときまでは、守り通すのも悪くない。
メイド 「必殺! メイドインフェルノ!!」
ドッゴオオオオオオオオオン!!
男 「ぎゃあああああああああああ!!」
東の使者A 「遅いなー」
東の使者B 「今なんか揺れなかった?」
――身が持てばの話だけど。
988 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:29:18.73 ID:nIaO3cdE0
兵士B 「……」
兵士B 「あれ? 俺の出番は?」
兵士A 「ねぇよ」
とりあえず 糸冬
989 :
◆TctB4xXhw6
[saga sage]:2011/10/04(火) 22:36:41.21 ID:nIaO3cdE0
ちょっと急ぎました。
大体こんなかんじで、次スレから取りこぼしたエピソードとおまけ、本編その後などを書いていきます
ここまで読んでくれた皆さん、本当にありがとうございます
でもこれだけは言わせてほしい
俺 も 童 貞 だ
そんなわけで、次スレもしくは別の物語でお会いしましょう
それでは。
■次スレ
男「魔王拾っちまったわけだが」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1317734908/
990 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
[sage]:2011/10/04(火) 22:40:18.99 ID:DSINWdlFo
おつ
991 :
埋めがてら即興小噺
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:50:48.25 ID:nIaO3cdE0
男 「すみませんお待たせしました」
東の使者A 「いえいえ構いま焦げてらっしゃるゥー!?」
東の使者B 「ちょっ、大丈夫ですか?!」
男 「慣れてますから」 ドヤッ
東の使者A 「慣れてるの?!」
東の使者B 「どういうこと?!」
東の使者A 「すみません、取り乱しました」
男 「いえいえ」
東の使者B 「それで、ええと……新魔王陛下でよろしいんです、よね?」 オソルオソル
男 「はい、一応。威厳もなにもないでしょ?」
東の使者A 「うん」
男 (真顔だ……)
東の使者B (真顔だ……)
続かない。
992 :
埋めがてら即興小噺
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 22:55:31.89 ID:nIaO3cdE0
男 「……」 カリカリ、カリカリ、
男 「ふぅ。少し休むk「お茶ッス!」速いな」
後輩メイド 「あんちゃんのためなら音速の壁も超えてみせるッス!」
男 「うん、燃え尽きるからやめような」 ズズ...
男 「ん。いい温度だ」
後輩メイド 「歴史の本で勉強したッス」
男 「……何故に歴史?」
後輩メイド 「えっと、イシダミツナリがどうとか」
男 「よくわからんが……ともかく、ありがとうな」
後輩メイド 「てひひー」 テレテレ
993 :
ねじ込みどころを見失ったエピソード
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 23:00:50.91 ID:nIaO3cdE0
側近 「そういえば 老紳士さんは今おいくつなんですか?」
老紳士 「私かい?」
老紳士 「今年で九百九十八歳だよ」
後輩メイド 「な……」 キュウヒャク..
男 「ん……」 キュウジュウ...
側近 「と……」 ハチ...
大賢者 「なんじゃ、もうそんな歳じゃったか」
老紳士 「なあに、ドラゴン族としてはまだまだ若いさ」
大賢者 「そりゃあ幻想種じゃしの。だがそれを基準に考えられては困るぞ」
994 :
ねじ込みどころを見失ったエピソード
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 23:01:41.06 ID:nIaO3cdE0
男 「ドラゴン族だったんですか」
老紳士 「そうとも。古代竜――エンシェントドラゴンの末裔でね」
側近 「エンシェント?!」 ガタッ
後輩メイド 「そんなに驚くものなんッスか?」 キイタコトナイ
大賢者 「種族としては二千年以上前に滅びておるからの、知らなくとも無理はあるまい」
側近 「まさか、生き残りがいるなんて……あれ? でも老紳士さんはまだ」
老紳士 「なあに、そんな難しい話じゃあない。
ただ卵が封印され、残されていただけの話さ」
男 「よく千年以上も無事でしたね」
老紳士 「まあ初代魔王に叩き割られて産まれたわけだけどね?」
男 「oh...」
995 :
ねじ込みどころを見失ったエピソード
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 23:02:25.32 ID:nIaO3cdE0
老紳士 「目覚めた私を見た初代の言葉が、未だに忘れられないよ……」
後輩メイド 「なんて言われたんッス?」
老紳士 「『なんだ、トカゲか。いいや食っちまおう』」
全員 「「「「 怖っ!! 」」」」
老紳士 「眠ってはいたけど、親の知識は継承していたからね?
すぐさま人型に変化して見逃してもらったけど……。
もし、変化ができなかったらと思うと……」 ガクガクブルブル
男 「……ご無事で何よりです」
996 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 23:10:36.38 ID:nIaO3cdE0
騎士団長 「いやー! 農作業はいいなあ!」 エイサ ホイサ
男 「そうですねー」 エッチラオッチラ
騎士団長 「まさかこんな山奥でこんな立派な畑が作れるなんてなあ!」 フンガ フンガ
男 「最初は大変でしたけどねー」 ヨイコラヨイコラ
騎士団長 「しかもどれも見事な出来栄えときたもんだ! やるじゃねえか男君!」 マッスルマッスル
男 「ふふふ、十年間の苦労の結晶ですとも」 ハイサイゴーヤチャ
騎士団長 「ところで聞きたかったんだけど」 ヤーレンソーラン
男 「なんですか?」 チョホイトマチナハ
騎士団長 「熊とか出たらどうしてたんだ?」 ゴルゴ ゴルゴ
男 「基本鼻パンチですね」 デンプシーロール
騎士団長 「鼻パンチ?」
男 「鼻パンチです」
997 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 23:14:30.28 ID:nIaO3cdE0
『あんちゃんあんちゃん』
『どうしたわん……なんぞそれ』
『ひろったっす』
『何故信楽焼きの狸が……』
『しらたき?』
『しがらき』
『しがらき』
『しがらきやき』
『しららきやき』
『ちょっと違う』
『てひひー』
998 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 23:16:45.59 ID:nIaO3cdE0
『わんこは色々拾ってくるなぁ』
『こんなのもみつけたっす』
『ガラス玉?』
『きれーっす』
『確かに』
『こんなのもみつけたっす』
『……木彫りの熊?』
『いろり?』
『木彫りだ、間違えすぎだろ』
『てひひー』
999 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/04(火) 23:18:36.91 ID:QHM+OHhr0
>>995
魔王が食っちまおうだと...
1000 :
◆TctB4xXhw6
[saga]:2011/10/04(火) 23:19:48.82 ID:nIaO3cdE0
『あんちゃんあんちゃん』
『どうしたわんこ』
『こんなのみつけたっす』
『ガラス瓶か』
『がらすじん?』
『じんじゃない、ビンだ』
『びん』
『入れ物だ』
『いれものっすかー』
『……さてはわかってないな?』
『はいっす!』
『返事はいいんだよなぁ』
『てひひー』
1001 :
1001
:Over 1000 Thread
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| |:::.::.:.:.| ⊂⊃ ⊂⊃ |.:.:.::.:::| |
| |:::.::.:.:.l∧_∧ ∧_∧|.:.:.::.:::| | NIPは誰でもウェルカム
| |:::.::.:.:.|,, ´∀`) (・∀・ ,,).:.:.::.:::| |
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最近建ったスレッドのご案内★
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ト @ 2011/10/04(火) 23:19:25.44
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ここは俺のクソスレだ! @ 2011/10/04(火) 23:17:06.56 ID:OMh8Jgqbo
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諦めてみる所 @ 2011/10/04(火) 23:10:25.10 ID:DExGjZ4go
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嫁宣言して60分以内に嫁AAにお断りされなければ結婚避難所 @ 2011/10/04(火) 22:32:31.21 ID:2ULobks00
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1317735151/
■ 総合管理人から重大なお知らせ ■ @ 2011/10/04(火) 22:32:07.41
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1317735126/
■ 総合管理人から重大なお知らせ ■ @ 2011/10/04(火) 22:31:36.12 ID:rRvh4uFSO
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【マミさんの】魔法少女まどか☆マギカシミュレーション(仮)【最大の分岐点】 @ 2011/10/04(火) 22:31:13.08 ID:jaXulCuk0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1317735072/
男「魔王拾っちまったわけだが」 @ 2011/10/04(火) 22:28:30.97 ID:nIaO3cdE0
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