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ほむら「上条♪」 マミ「上条くん♪」 当麻「あばばば……」 -
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1 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/25(金) 23:47:55.85 ID:zW6ZGBqw0
前スレ→上条当麻「魔法少女には絶望しか残ってないっていうなら――!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311683284/
上条さんと土御門さんがまどマギ世界に乗り込んで好き勝手する話です。
海に行ったりハイキングに行ったりほのぼのしたりします。
ぶっちゃけなんでもあり。
ほむほむとマミさんがフラグ立てられたり恭さやだったり杏子が師匠だったり、
マジでなんでもあり。
このスレではマミさんやさやかちゃんやほむほむが幸せなら大体何やっても許される。
恭さやとマミさんが好きすぎる、寂しいと死ぬ事で有名な
>>1
がお送りする、
理屈とか鬱とかQBとか何それ美味しいの状態のお花畑空間
このスレは皆さんの希望とリクエストと感想で成り立っています。
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】
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バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/
秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/
【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/
ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/
【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/
貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/
阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748977273/
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748866860/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/26(土) 00:06:27.35 ID:mNpHsTDqo
乙。がんばー
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/26(土) 00:12:49.20 ID:Km4Qn3XDO
新スレ乙
応援してるぞー
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/26(土) 04:14:44.00 ID:k4FCTV1IO
うわ、気持ち悪い
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
[sage]:2011/11/26(土) 05:45:00.22 ID:k1LCvkZv0
新スレ乙
全力支援
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(千葉県)
:2011/11/26(土) 07:38:52.41 ID:W7WQCvTwo
きっも
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/11/26(土) 11:06:46.29 ID:/+GpFURS0
>>4
,
>>6
そんなに画面に写った自分を卑下しなくても…
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(大分県)
[sage]:2011/11/26(土) 11:26:48.09 ID:11kr1li90
新スレ乙
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/26(土) 22:51:32.55 ID:Z6WhhtQDO
>>7
ネタ?面白くないよ
10 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/26(土) 22:55:07.50 ID:KwP4oUvN0
今回ガチでヤバいです、ふざけっぷりが。
「おい、これはナシだろ流石にふざけすぎだろネタだろこれは」ってなる可能性大。
何しろ書いた自分自身がそう思ってるんだから間違いない。
それでもおk?
11 :
第九回・反撃開始
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/26(土) 22:55:57.04 ID:KwP4oUvN0
まどか「ほむらちゃん! 大丈夫なの!?」
当麻「おいほむら! おい、おい! 大丈夫なのか!?」
QB「言っただろう、何が起きるか分からないと。自業自と……あ、すみません言いすぎました。すみません」
ほむら「……ん」
眩い光が止んだ後、しばらく暁美は気を失っていた。
目を覚ました彼女が確認すると、結界魔法は今まさに破られんとしている。
皆が心配そうな表情で彼女を見ているが、当の暁美は平然と立ち上がり、言った。
ほむら「ここから先は私に任せて頂戴」
マミ「……暁美さん?」
ほむら「大丈夫、今なら私、少しも負ける気がしない」
振り返りそう言った彼女の表情は、
なんなら似合わないと言ってしまっていいほどに晴れやかな微笑で。
ほむら「さあ、魔女。ここから先は一方通行よ……一歩たりとも、通しはしない」
ほむら「一人だって、あなたに殺させてなんかやらない」
ほむら「私の因縁は、私が決着をつける!」
先程の契約で得た新たなソウルジェムを掲げる。
以前の薄紫のジェムは失われていて、目が覚めたら制服姿に戻っていた。
だから、この燃え上がる炎のように紅いソウルジェムを使って、何が起こるかはまだ分からない。
それでも暁美は、どういうわけか、大丈夫だと心の底から信じ切っていたのだ。
ソウルジェムから炎のようなオーラが湧き出て、暁美を包み込む。
オーラが掻き消えたとき、暁美は再び魔法少女の姿をしていた。
全体的なデザインは以前と変わらないが、衣装は灰色や黒から炎のような紅に変化している。
そして左手の盾も同様に、真紅に染まっていた。
ほむら「……いくわよ!」
12 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/26(土) 22:56:58.35 ID:KwP4oUvN0
凄まじい爆音とともに、暁美が飛翔する。
背の装飾から炎を噴出しているが、魔力の消費自体は大したものではないようだ。
そして予想はしていたが、時間停止の能力は完全に失われている。
だがしかしその分暁美に足りなかった直接戦闘の面では、大幅な強化が為されているようだ。
ほむら(まず、この飛行能力……このスピードならば時間停止から光弾やレーザーを撃ち込まれても対処できる)
ほむら(対処そのものはさやかの能力でも出来たのだろうけれど……彼女では、リーチと実戦経験が足りない)
ほむら(……本当、私の魔女が時間停止の影響を受ける遠距離攻撃を専門にしてくれて助かったわ)
ほむら(時間停止からさやかや杏子のような直接攻撃をされていたら、本当に勝ち目がなかった)
魔女の攻撃を避けながら、暁美はまず自らの能力を確認する。
敵を知り己を知らば百戦危うからず。
暁美ほむらの信条であるが、まさか今になって己を知らなければならなくなるとは思っていなかった。
ほむら(そしてこの盾……内蔵していた火器の影響かしら、炎弾が撃ち出せるようになっている)
ほむら(スピードで翻弄し炎弾を撃ち込む単純な高速戦闘タイプ……)
ほむら(……どうしよう、すっごい苦手分野なのだけれど)
ほむら(なぜだろう、負ける気がしない)
ほむら「喰らえぇぇぇっ!」
至近距離まで飛び込んで、炎弾を何発も撃ち込む。
魔女はたまらず時間停止で逃げ出すが、すかさず追撃。
凄まじい速度で、時間停止すら圧倒する。
さやか「……チートすぎる。さすがにあたしの方が速いけど……あのスピードであの武器はチートすぎる」
土御門「ま、美樹さやかじゃあの戦法はとれないにゃー。武器がサーベルじゃあリーチに限界がある」
まどか「で、でも……あの魔女が、本気で時を止めたら……」
当麻「それは出来ねーんだよ、あの魔女は」
まどか「?」
土御門「限界まで時を止めて一旦逃げたとして、その次の攻撃が防げないからにゃー」
さやか「元がほむらだから、基本的に時間停止以外に強みはないんだよ」
杏子「まあ結界ごと逃げるって手もあるが……にしても、ほむらって魔力自体は低いんだよな? なんだあの性能は」
マミ「因果の問題……かもしれないわ」
当麻「……は?」
マミ「暁美さんが言っていたでしょう? 鹿目さんの才能が高いのは、暁美さんのループで因果が収束したからだって」
まどか「そうか、だったらループをしていたほむらちゃん自身は……」
マミ「ええ……相当に力は高まって……いても、おかしくないのだけど」
13 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/26(土) 22:58:08.35 ID:KwP4oUvN0
恭介「ん? なんか引っ掛かる言い方しますね」
土御門「当ったり前だにゃー。鹿目まどかはワルプルギスを一撃でぶっ倒してのけたんだろ?」
マミ「そう。あれが本当に収束の結果ならば、あんなものではないはずなのよ」
QB「それについては僕が説明しよう」
当麻「お前、それでいいの? なんかもう威厳とか恐怖感とか黒幕風味とか完全に失ってるけど」
QB「誰のせいだと……あ、すみません。はい、自己責任です。はい」
QB「コホン。……確かに、暁美ほむらの魔法少女としての素質は低い。底辺クラスと言っても構わないほどに」
QB「更にそこへ時間干渉なんていう途方もない力をぶちこんだんだから、想像はつくよね」
QB「かつての暁美ほむらは、人間並みの能力しか持っていなかった」
QB「治癒能力も、運動能力も、ね」
QB「時間干渉の能力だけを拠り所に、彼女は圧倒的に才能のあるマミやさやかと渡り合ってのけた」
QB「つまりそれは、彼女程度の才能でも一点に特化すれば才能のある魔法少女に匹敵し得る事を意味する」
QB「そして時間干渉を失った今、彼女はその能力の全てを戦闘の能力に向けている」
QB「だからこその、あの性能だ。しかしその引き換えに、君達のように多彩な魔法は使えない筈だよ」
当麻「でも……それにしては、あの炎弾、ちと威力が低すぎるんじゃないか?」
杏子「そうだな。確かに今のほむらは魔女を圧倒しちゃいるが、有効打を与えられてるようには見えねえ」
QB「うむ、それも気になっている。多彩な魔法は使えないと言ったが、恐らく彼女はまだ本来の魔法を使っていない」
例えば、巴マミの本質は命を繋ぐこと。マスケット銃の召喚も治癒魔法も後付けだ。
例えば、美樹さやかの本質は治癒。サーベルの召喚も加速魔法も後付けだ。
例えば、佐倉杏子の本質は幻惑。槍の召喚や、その巨大化や多節化などは後付けだ。
専門でなくとも身体強化は出来るし、テレパシーは使えるし、その程度のサブウエポンは皆備えている。
しかし、今の暁美ほむらにそれはないという。
ならば今の暁美ほむらの本質は――力を願った暁美ほむらは、相当の破壊力を持っているはずなのだが。
今彼女が放っている炎弾は、あまりにも弱かった。
QB「まあ、それほどに彼女の才能がなかった、というだけの話かもしれないけどね」
マミ「ま、なんにせよ……暁美さんを援護しないとね」
杏子「だな。今のままじゃ勝てやしねーよ、あれじゃあ」
さやか「んだね……あーもぉ重労働。恭介、ソウルジェム回復お願いー」
恭介「あ、ああ……巴先輩も、佐倉さんも。……はい、出来たよ」
14 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/26(土) 22:58:38.80 ID:KwP4oUvN0
上条恭介は悩んでいた。
上条当麻や土御門元春はとっくに諦めて割り切っていることが、割り切れていなかった。
この少女達を戦場に送りだすことが、どうしても納得できなかった。
いや、正確に言えば、美樹さやかを送り出すことに、耐えられなかった。
何故なら――
さやか「恭介……?」
恭介「……さやか。今聞く事じゃないのは分かってる……でも、ごめん。聞かせてほしいことがある」
さやか「ん、何? 愛してるとか?」
恭介「君は一体、何を願って魔法少女になったんだ?」
一同『…………えっ?』
――彼は未だに、彼女の願いすら知らなかったからだ。
15 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/11/26(土) 23:01:23.92 ID:KwP4oUvN0
ほむほむパートと見せかけて上条くんパート。
マジで、筆者の文章力の無さによる一番の被害者だからねこの子。
筆者が「この娘らが幸せなら超展開でも陳腐でもオラオラでもなんでもいいお」みたいな思考してるせいで、
この子突然化物になった幼馴染に左手で触ったらそれが治って
しかもその左手を頼りに何度も化物討伐に協力させられてて
その上結局幼馴染が化物になった理由すらも知らないんですもの。
マジでごめんね上条くん。
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/27(日) 19:08:13.60 ID:SvO63HTmo
不憫な子だな
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(埼玉県)
[sage]:2011/11/27(日) 19:18:56.69 ID:UR2L09NIo
確かにしていて見るともしかしたら上条さんより不幸かもね
18 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/28(月) 21:45:34.12 ID:GP0Y/DJz0
そろそろ終わりが見えてきたでござる。皆さんリクエストの準備をお願いするでござる。
おふざけお祭りバトルが終わった先には前スレのようなびっくりするほど平和な日常が待ってるでござる。
それでは、第十回。
19 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/28(月) 21:45:56.75 ID:GP0Y/DJz0
マミ(みっ……美樹さん言ってなかったの!?)
さやか(言えってんですか!? あなたのために死にました、テヘッ☆とか? 重いわ!)
杏子(ちょーヘタレってレベルじゃねーぞ! お前どーゆうことだオイ!)
当麻(つーか上条さんは恭介の野郎が気付いてないところが気に入らねー!)
土御門(大方、別の願いで契約した後回復魔法で治して貰ったとでも思ってるんだろうにゃー)
恭介「……皆?」
さやか「えっ……と。言わなきゃ駄目かな、それ?」
恭介「別に、嫌ならいい。さっき厭というほど見せられたから。ただ、確認しておきたかっただけなんだ」
さやか「見せられたって……え?」
恭介「ただ、僕がどんな罪を犯したか、見ただけじゃなくて知っておきたかった。それだけだ」
さやか「うっ……」
自分の罪を受け入れて。
自分の罪を償うために。
上条恭介は、まず自分の罪を知ることを欲した。
さやか「……あたしは、あたしは……っ」
さやか「――恭介の左手を治すことを願って、魔法少女になったの」
20 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/28(月) 21:46:30.40 ID:GP0Y/DJz0
恭介「……やっぱり、ね。あー……信じたかったのになぁ」
恭介「さやかは何か自分のための願い事を叶えて、そのついでに僕を助けてくれただけだって」
恭介「だから僕が君を殺したわけじゃあないって、信じたかったんだけど……」
恭介「……現実はそんなに甘くない、か」
さやか「そっ、そんなことないよ! あたしは、あたしのために契約した!」
さやか「それだけは絶対に揺るがない! あたしは、あたしは……」
最後まで言えず、抱き締められる。
息遣いの音も聞こえる距離から、上条恭介の身体の震えを感じる。
必死に何かに耐えているような、震えを。
美樹はそれが嫌で、せめてこの震えを止めたくて、その華奢な身体を抱きしめ返――
土御門「リア充マジ自重!」
――すことは叶わず、土御門によって器用に上条のみが蹴り飛ばされる。
土御門「甘ったれてんじゃねーぞ上やん(恭)」
土御門「美樹さやかの願いなんて分かり切ってただろーが、何今までイベント引き延ばしてんだリア充」
恭介「……返す言葉もないな」
土御門「勝手に責任背負い込んで格好つけてんじゃねえ。上やんも俺も既にずたずただ」
土御門「もう仕事出来る奴はてめーしかいねーんだよ。さっさと働け間抜け」
恭介「……ああ」
土御門「……以上、上やん語録より引用」
当麻「おい、俺を巻き込むな。らしくもなく格好つけちゃったからって照れんな」
さやか「ねえ、恭介」
恭介「……なんだい?」
さやか「これ、持っててよ」
恭介「えっ……ソウルジェム!? 何言ってるんださやか、これは!」
さやか「大丈夫、この結界内なら100mも離れやしないよ」
さやか「魔力も無限充填できるし、完璧じゃん?」
恭介「……ああ、任せてくれ。命に代えても守り抜いてみせるよ」
21 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/28(月) 21:47:08.22 ID:GP0Y/DJz0
当麻「んじゃ、俺からも一言いいかな? 俺からは、まあ、魔法少女皆に対してだ」
マミ「……え?」
当麻「マミさんも、さやかも、師匠もあそこでドンパチやってるほむらも」
当麻「皆、無理して強い自分でいようとする必要なんてねーんだぜ」
さやか「な、なにを……」
杏子「少なくとも現在進行形で死にかけてるお前が言うな」
当麻「そりゃ失礼。でもさ、鈍感鈍感言われてる俺にだって、分かっちまうんだよ」
当麻「とびきりかっけー魔法少女マミさんが本当は普通に怖がりな可愛い女の子だったり」
マミ「うぇ!?」
当麻「すんげえかっけー魔法少女のさやかが本当はどこにでもいる奥手でビビりの女の子だったり」
さやか「お前平気でそーゆうこと言うよな」
当麻「ダークヒーロー気取った魔法少女の杏子師匠が、本当はちょっと拗ねてるだけの良い娘だったり」
杏子「ぐっ……」
当麻「クールっ娘演じてる魔法少女ほむらが、本当はただ友達と一緒にいたいだけの良い娘だって事がな」
当麻「お前らはたまたま魔法少女なんてふざけたモンに関わっちまっただけのただの女の子なんだ」
当麻「ただの女の子を守るのは、ただの男の子の仕事だろ?」
当麻「……今回はまあ、足引っ張っちまったけどさぁ」
当麻「お前ら、もっと俺達を頼ってくれたって良いんだぜ?」
土御門「……はっ、同感だにゃー。お前らはそんな強くねー。気付いてないかもしれんけど」
土御門「お前らってソウルジェム割っただけで死んじまう、ただの可愛いオンナノコなんだぜい?」
土御門「危ない肉体労働は俺とか上やんみてーなオトコノコの仕事だにゃー」
22 :
第十回・コネクト
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/28(月) 21:48:10.89 ID:GP0Y/DJz0
マミ「……それって、今言う事?」
当麻「別に? ただ、皆そんなに気ィ張らなくていいよって事です。ほら、今だって」
そう言って上条は、巴の肩に手を置く。
彼女は必死で隠そうとしていたが、その肩は細かく震えていた。
ただの女の子が人を襲う脅威と戦うことへの、あって当然の恐怖が、そこに表れていた。
それに畳みかけるように、鹿目も身を乗り出して言う。
まどか「そ、そうだよ皆! 何も力になれないけど、わた、わたしだって……!」
まどか「皆のためなら、えっと、えっと、なんだって……」
さやか「あーもう我が嫁、無理して良い事言おうとしなくていいから。あんたがそーゆう良い娘なのはよく知ってる」
杏子「あーもぉ……気ィ抜けるなあ。おいバカ弟子、とりあえずお師匠様から一つ命令だ」
杏子「あたしらにそう言う事言うんなら、あたしらが心配しなくて済むようにしろ」
当麻「……あいあいさ。とりあえずこの怪我治ったらまた鍛え直してきますよ」
マミ「さて、それでは気を取り直して」
杏子「ほむらァ! 助太刀すっぜぇ!」
さやか「無限残機さやかちゃん、出動だぁ!」
三人の魔法少女が、再び飛び立つ。
辛く苦しい運命を呪う事なんて、もうない。
振り返ればいつだって仲間がいる。
気がつけば優しく包まれている。
世界の何もかもが歪んでしまったとしても、
世界の何もかもが彼女らを見捨てたとしても、
絶対に唯一ここだけは、いつだって信じられる心の拠り所だ。
ほむら「……ええ、頼むわ! 巴さんはまず拘束を!」
マミ「引き受けたわ! 佐倉さん、援護を!」
杏子「おうよ! さやか、大技用意しとけ!」
さやか「っしゃあ! 任しとけ、皆続けよっ!」
喜びも、悲しみも、どんな感情だって分け合える仲間が。
いつだって強い想いで繋がっていられる仲間が。
この声が皆に届く限り、この声が失われない限り、
……奇跡なんて、いくつだって起こせるだろう!
さやか「無制限版……ドラギナッサ・フィナーレ!」
マミ「さあ、行くわよ! コルポ・ディ・グラッツィア!」
杏子「巨大槍の大盤振る舞いだ……そろそろくたばりやがれぇっ!」
ほむら「一発一発が弱いなら、こうよ……力を収束」
ほむら「炎弾三十発分の爆発力よ……喰らいなさい! ――ティロ! フィナーレェェッ!」
23 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/11/28(月) 21:49:28.47 ID:GP0Y/DJz0
推奨BGM:コネクトって言いたいがために無理矢理地の文にコネクトぶち込んだ。
正直反省はしている。
そして誰もタジャほむに突っ込んでくれなくて泣いた。
……流石に、ネタとしてもマイナーすぎたか。
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/29(火) 03:35:37.20 ID:HbXdy33Z0
乙
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/29(火) 11:05:54.01 ID:Y1UDdUpIO
糞ツマンネ
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/29(火) 12:38:21.80 ID:ae4aX7EAO
乙!
BGMにコネクトたぁ一本取られた!
まさしく王道だな!
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(栃木県)
:2011/11/29(火) 17:06:28.78 ID:eXAexMla0
>>25
つまらないんじゃ見るなよ
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(九州)
[sage]:2011/11/29(火) 18:12:17.50 ID:5jxAnCUAO
>>27
小学生かよ
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/29(火) 18:31:02.20 ID:UxmQRzSSO
俺が見た歴代糞SSぶっちぎり第一位に輝きました。
ここまでのものは見た事がない
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
:2011/11/29(火) 19:03:35.98 ID:lqrhbuZ00
さすがにこれは・・・・
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関東・甲信越)
[sage]:2011/11/29(火) 19:07:29.95 ID:ULOto/RAO
一歩間違えたらこうなるんだな
気を付けよう
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/29(火) 19:47:10.60 ID:ae4aX7EAO
なんかおかしなのが沸いてるな、冬休みにはまだ早いと思ったが
>>1
は気にすんなよー
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(新潟・東北)
[sage]:2011/11/29(火) 21:25:36.93 ID:GuairjsAO
ほう、次スレ建ってたのか、
>>1
乙!
「炎の盾」ときいてベイブレード連想したわ…
34 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/29(火) 23:38:09.13 ID:YCBkI9pV0
だから酷い展開だからそこんとこよろしくって前スレのうちから言っておいたじゃないですか!
>>1
は豆腐メンタルだから気に入らなかったらそっとブラウザを閉じてねって言ったじゃないですか!
やだー!
……無理やりにでも前スレの内に終わらせときゃ良かったお。
35 :
第十一回・決着
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/29(火) 23:39:01.06 ID:YCBkI9pV0
ほむら「炎弾三十発分の爆発力よ……喰らいなさい! ――ティロ! フィナーレェェッ!」
交わした約束を、目を閉じ確かめる。
押し寄せた波を振り払って進む。
そんな辛くて苦しい努力は、もう必要ない。
だって、私達には、こんなに大切な仲間がいるんだから。
彼らのためならば、どんなに大きな壁も超えてみせる。
そう言い切れるだけの、大切な仲間が。
だから明日を信じて、もう眠りについてもいいんだよ。
ねえ、どこかの世界の暁美ほむらさん。
『アッ……ハハハハハハッ! キャハハハハァァァアアアッ!!』
だがしかし、まだ崩れない。魔法少女の全力全開の攻撃を受けてなお、
黒焦げでずるずるのずたずたになって、惨めったらしく地に堕ちてなお、
時計の魔女は原形を留めていた。
そこに、上条当麻が歩み寄る。
死にかけの身体を引き摺りながら、魔女のすぐそばまで歩み寄って。
当麻「辛かったよな、苦しかったよな」
握り締めた右手を、解く。
当麻「お前はよく頑張った、そっちの世界の俺が言ってたよ?」
その右手で魔女に触れて、
当麻「だからもう、良いんだよ。世界を呪うことなんてない」
ゆっくりと、撫でた。
当麻「お前の願いは、お前とは別の世界でだけど、ちゃんと叶ったから」
36 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/29(火) 23:39:37.92 ID:YCBkI9pV0
それを聞いていたのか、
聞いていたとして理解できたのか。
それは全く分からないが。
『……そう』
『……もう、いいのね』
『……ありがとう。大好きだったわ』
『……上条当麻』
時計の魔女は、具現化してからずっと流し続けていたその涙を止めて、
あとかたもなく、消滅した。
後日談。
上条当麻は緊急入院、他の者はそのまま帰宅。
彼を魔女絡みの案件で連れ出すのはもうやめたほうがいい。
全員が割と本気でそう思ったが、それを本人に行っても無駄だろうなあとも思った。
世の中、ままならないものである。
医者「全く……学園都市でもあるまいし、何をどうしたらただの中学生が重度の熱傷や銃創を負うんだろうね?」
当麻「あっはは……」
医者「たまたま研修会で僕が来ていなかったら危なかったという事は、理解しておいてほしいね」
当麻「すみません、肝に銘じておきます……」
医者「まあ、生きて僕のもとへ来た患者が死ぬことはないから、安心してほしいね」
当麻「はは、今後大怪我した時は学園都市に運んでもらいますよ」
医者「……そもそも、こんな大怪我二度としないでほしいんだけどね?」
当麻「マジすいません」
当麻(さて……やっと退院か)
当麻(マミさん家行くの何日ぶりかなぁ)
当麻(……恭介に、答えは出すって啖呵切ってからどんだけ経ったかなぁ)
当麻(ああ、どうしろってんだもう。どうしようもねーよ上条さんマジ不幸)
当麻(……こんなこと言ったら土御門の野郎に殴り倒されるんだろうなあ)
当麻(……つーか、そもそもマミさんとかほむらとか、マジで俺の事好きなのかなあ。疑わしいわ)
当麻(仮にマジだとしたら、上条さんはあの娘らの審美眼を疑いますよ)
当麻(俺と恭介の愉快な勘違いだと、思いたいんだがなぁ)
当麻(ま、そんなことねーんだろうなぁ……)
当麻(……こうして、退院パーティなんてもん、わざわざ俺のために開いてくれるんだしなぁ)
37 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/29(火) 23:40:08.22 ID:YCBkI9pV0
さやか「当麻! やぁぁぁあっと帰ってきたかー!」
杏子「お前がいない間のマミとほむらがどれだけ面倒臭かったと思ってるんだー!」
当麻「マジで!? 面倒臭いマミさんとほむらとかむしろ見てみたいですの事よ!?」
恭介「ほら、三人とも早く来るー。料理冷めちゃうよー」
マミ「腕によりをかけてつくったわ、上条くんの好物ばっかりよー?」
当麻「マジッすかマミさん! っしゃあいっただっきまぁーす!」
土御門「いやぁ、飯美味ぇ! 上やんの退院でこんなイベントが起こるならちょっと上やんもっかい入院してこい」
ほむら「ブチ転がすわよ土御門。ほら上条、これ私がつくったやつだから食べなさい」
まどか「わ、私も手伝ってみたんだけど……」
さやか「どれどれ……べふぅ!? まどか、これ砂糖と塩間違えてない!?」
まどか「うえぇ!?」
どんちゃん騒ぎは夜まで続き、上条は正直食べ過ぎで気分が悪くなっていた。
鈍感とか答えを出すとかそういう以前に、自分の押しの弱さをどうにかしなければならないと思った。
身体を鍛え直す前に、口喧嘩の才能を鍛えた方が良いかもしれない。
当麻(マミさんとほむらの勧めるものを全部食べ切るのは流石に無謀だった……)
リビングでくつろぎながら、辺りの様子を見渡す。
師匠と土御門の奴が、恭介をからかって遊んでいる。
さやかとまどかは相変わらずじゃれ合っているし、
マミさんとほむらは洗い物に忙しそうだ。
手伝った方が良いんだろうが、彼女らは恐らくそれを望まないだろう。
ああ……平和だなぁ。
そんな中、まどかが突然こんな事を言い出した。
38 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/29(火) 23:40:53.87 ID:YCBkI9pV0
まどか「ねえ、皆で写真撮ろうよ!」
当麻「へ? いや、別に良いとは思うが……なんで?」
まどか「え、えっとね、その……今回の事でね、将来の事とか考えちゃって……」
さやか「あー……高校まではともかく、大学生ともなったら皆で一緒にはいられないだろーしねぇ」
杏子「ほむらやマミと違ってお前は馬鹿だもんな」
さやか「うっさいなぁ! 当麻も馬鹿だよ!」
当麻「否定出来ねえ……」
まどか「それでね、こうして皆で集まって、楽しく遊んでるところを、目に見える形で残しておきたくって!」
恭介「ま、当麻の退院祝いにもなるしね」
ほむら「いいんじゃないかしら? 私は賛成よ」
マミ「そうね、せっかくだし。鹿目さん、あそこにデジカメがあったはずだからセットしてくれる?」
……えーっと、マミさんほむらさん、なんで上条さんの隣に来るんですか?
そしてなんで腕を組むんですか?
マミ「あら、上条くんの退院祝いなんだから、上条くんが中心で当然でしょ?」
ほむら「全くの愚問ね」
い、いやそれあんたらが俺の隣に来る理由にはなってないですよね!?
更に言えば腕を組む理由には全くちっともさっぱりなってないですよね!?
ほら、まどかもほむらの上に位置取ってないでなんか言ってくれ!
まどか「良いんじゃない?」
い、いや別に悪くはないけどさ!
恭介! 何さやかと一緒に最上段に居座ってるんだ! 何さやかに抱きつかれてニヤけてんだ! リア充死ね!
ねえ師匠、お願いだからなんとか……師匠も何張り合ってさやかの隣に陣取ってんの!? 趣旨違いますよ!?
土御門ォォォ! タイマーセットする前にこの状況をどうにか……おいィィィィィィ!?
39 :
最終回・非日常の中の日常
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/29(火) 23:42:25.27 ID:YCBkI9pV0
非常に愉快で滑稽な構図で撮られた一枚の写真。
言ってしまえばただの写真だが、各々最高の笑顔で映っているそれが、
上条には、金銀財宝も目じゃない最高の宝物に見えて仕方ないのだった。
魔法少女の運命から逃れたわけではない。
絶望の運命に打ち勝った訳ではない。
それでもこの宝物がある限り、俺はもう何があっても、挫けない。
良い話風にまとめたところで上条はアルバムを閉じ、部屋を出た。
師匠に約束しちまったし、河原にでも行って久し振りに格闘技の修練でもやろうか。
今から行けば多分杏子師匠がいるはず。どうせならさやかも巻き込んで修行ごっことでも洒落こもう。
さやかを誘えばどうせ恭介もついてくるし、こんだけ人数がいれば多分土御門がその辺から湧いてくる。
せっかくだからまどかとほむらも誘ってみるか? ……まどかを呼んでどうするんだって話だが。
恐らく彼女は、俺達の喧嘩じみた修練を見て必要以上におろおろしているだけになってしまうだろう。
まあ、ついでのついでで母さんからお遣いでも承って、帰りにマミさんの家に寄って皆で一緒に買い物に行こう。
今日の晩御飯は、一体何だろうか。
40 :
魔女図鑑
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/29(火) 23:43:31.30 ID:YCBkI9pV0
時計の魔女。その性質は自暴自棄。
時間停止及び世界移動、追尾機能付きの爆発する光弾と貫通性能付きの高威力レーザーを武器に戦う。
使い魔も強力で一見途轍もない力を持った魔女に見えるが、
しかしその力自体は弱く、光弾もレーザーも幻想殺しで問題無く消し切れるほど。
使い魔もフルパワーで召喚できるのは一回だけで、二回目以降は一気に出力が落ちる。
たった一人の少女とたった一人の少年のみが彼女の存在理由。
やがて彼女は生きる希望を失い、全てを諦めて全てを壊そうとした。
平行世界の出来事を見せる能力は、早期に真相を明かした上条当麻出現ループにおいて、
仲間を死なせたうえで自らも絶望し魔女化してしまったことに起因している。
彼女の世界移動能力について、その世界の少年は少女の契約を阻止するためだと予想していたが、
もしかしたらそれは自分達が幸せになれる世界だってあったという事を確かめたいがためのものなのかもしれない。
そしてこの世界の少年にその世界の存在を証明されて、グリーフシードへと還る。
時計の魔女の手下。その役割は先輩。
グラマラスな黄色のシルエット。
様々な弾丸を撃ち出す二丁マスケット銃を用いて戦う。
圧倒的な強さの中に潜む危うさが全てを滅ぼす。
時計の魔女の手下。その役割は悪友。
凛々しい青色のシルエット。
二刀流での高速戦闘を得意とする。
絶望に呑まれてひたすらに剣を振るう。
時計の魔女の手下。その役割は協力者。
斜に構えた赤色のシルエット。
多節槍による変則的な戦いをする。
彼女が本来の力を発揮することは無い。
時計の魔女の手下。その役割は失恋。
ウニのような頭をした漆黒のシルエット。
様々な格闘技を駆使して戦うが普通に弱い。
実は幻想殺しも搭載されていない。
彼の行動ひとつが、世界そのものをも終わらせ得る。
41 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/11/29(火) 23:47:32.32 ID:YCBkI9pV0
おしまい。
いや本当、タジャほむコンボ出したいってだけの理由でよくこんだけ書いたと思うよ。
なんでこんな事ばっかり本気出すんだろうな俺は。
ともあれ、筆者の拙作をここまでお読み頂きありがとうございました。
以後は前スレのようにリクエストを貰ってそれを書いていく形で進めたいと思います。
それでは。
42 :
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(兵庫県)
[sage]:2011/11/30(水) 01:15:29.90 ID:facbNr1eo
おつ!
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関東・甲信越)
[sage]:2011/11/30(水) 03:23:16.22 ID:BxtI6b2AO
お疲れ様でした!
ちゃっかり出てるカエル医者ワロタ
リクエストは・・・・とりあえず「平和だなぁ」ってほっと一息つけるやつを頼んますww
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/11/30(水) 12:36:13.49 ID:KLpODzwW0
>>1
乙!
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/30(水) 13:49:44.35 ID:0sjVvqYHo
退院祝い=撃破祝勝会なの?
そうじゃなかったら、ワルプル祝勝会をやって欲しいな
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(栃木県)
[sage]:2011/11/30(水) 14:58:24.61 ID:KgNzscZX0
リクエストは上条さんが入院しているときのマミさんとほむらの様子をやってほしいな
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(埼玉県)
[sage saga]:2011/11/30(水) 17:10:55.84 ID:SL36ZxKT0
じゃあ前回提案したやつ
いきなり右方のフィアンマが来日!!
魔法少女+上条二人+つっちー対フィアンマ
ドラゴンストライク
上条当麻の『竜王の顎』覚醒!!
…………そしてマミさんを守り、フラグ大幅上昇
というのは……
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/30(水) 17:21:50.08 ID:KgGVK9yDO
まどっちに日の光を浴びさせて開けてくだしあ
ほむマミは上条さんと三角、さやかは濃密恭さや、あんこは師匠とポジ確立してるのに
まどっちだけこれと言ってないなんてこんなのないよ、あんまりだよ!
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/30(水) 17:45:10.10 ID:u4dWIyBIO
このスレは中学生の提供でお送りします
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/30(水) 18:56:56.72 ID:dHuw7cnXo
ほむほむが悲しくないならなんでもいいよ
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(宮城県)
[sage]:2011/11/30(水) 19:01:21.10 ID:WVvyjXDu0
>>1
乙
>>47
俺も賛成。右手吹き飛ばされて生えてくるんだな。
でもこのままだと、フィアンマが来日する理由が見つからないな。
どうせならインなんとかさんも出したほうが分かりやすいと思う
52 :
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(東京都)
:2011/11/30(水) 20:41:38.60 ID:QAzgrmgl0
51
47
に賛成
インドリアスさんを原作どうり
フィンマを幻想殺し目当てでよくね?
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(九州)
[sage]:2011/11/30(水) 21:46:41.22 ID:ecb5HmQAO
つーかこのまま原作を参考に進めりゃ良くね?
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
:2011/11/30(水) 22:29:57.63 ID:QAzgrmgl0
53
そらそうだ
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(福岡県)
:2011/11/30(水) 22:31:51.81 ID:nTLQxHkyo
>>47
ネタの提供の範疇を超えてるだろ
ガキかよ
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/11/30(水) 22:35:58.66 ID:x2t16xx/o
やれやれ、前スレの最初の方に逆戻りか。まずは前スレ読んでからにしてくれないか?
>>1
乙です。
リクね…前スレの話の視点変更一人称版かなあ。あのデート編は良かったからな。どの話にするかは任せる。
57 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/30(水) 22:41:26.84 ID:4rl31lce0
えっとですね、はい、
>>56
さんが言って下さってるんですが、前スレで私こう言ったんです。
「禁書成分増やす気ないお(^p^)」
まぁ理由としては、
あ い つ ら 結 構 な ん で も あ り じ ゃ な い か 。
上条さんだけで既にパワーバランスダダ崩れになってんのに、
そのうえ一方さんとかていとくんとかねーちんとかステイルさんとか出したら、もう魔法少女要らないじゃん。
ごめんね! この話、厳密にはまどマギ×禁書じゃなくてまどマギ×上条さんなんだ!
今回は
>>46
さんリクエストのめんどくさいほむほむとマミさんを書いてみた。
台詞として入れただけで面倒臭いこの二人の様子とか全く考えてなかったから不意打ちだった。
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(三重県)
:2011/11/30(水) 22:41:51.93 ID:3OsdS5g90
ネタって短編みたいなものだよな
シリアス路線の本編は終わったんじゃ…
59 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/30(水) 22:42:00.35 ID:4rl31lce0
・はらはらおろおろ
ほむら「……」ボ―…
まどか「――で、――だよね――」
ほむら「……」ボ―…
さやか「でもさ、――だし――」
ほむら「……」ボ―…
まどか「――じゃあ、ほむらちゃんはどう思う?」
ほむら「ほむっ!? ご、ごめんなさい。なんの話だったかしら?」
さやか「ほむらー。いい加減当麻の心配したってしょうがないってー」
まどか「そうだよほむらちゃん。当麻くんは何はともあれとりあえず怪我して帰ってくる人なんだから」
ほむら「ほむぅ……そんなこと言ったって……」
さやか「そうだよ。あたしらが小学生の頃、ちょっかいかけてきた上級生の男子に喧嘩売って怪我して帰ってきたり」
まどか「私たちが社会見学に行った先でナンパされたらその人に喧嘩売って怪我したり」
ほむら「いや待って、あなたたち絡まれすぎでしょう。あと上条も喧嘩売りすぎでしょう」
まどさや『ほら、当麻(くん)って不幸だし……』
さやか「あたしら二人とか仁美とで三人とかだったら、絶対絡まれないんだけどねー」
まどか「ねー」
ほむら「……今日の放課後、お見舞いにでも行こうっと」
さやか「ばか、まだ面会謝絶だったでしょ」
まどか「……ていうか、入院決まってからまだ三日も経ってないよ?」
60 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/30(水) 22:42:32.54 ID:4rl31lce0
マミ「……」ザァァァ…
杏子「――い、――おい」
マミ「……」ザァァァ…
杏子「――おい! マミ! 小麦粉垂れ流しになってんぞ!」
マミ「はぅ!? あ……勿体ない。ぼーっとしちゃってたわね」
杏子「マミー……いい加減慣れろって。当麻は怪我して帰ってくる生き物なんだって」
マミ「そんな……そんな風に割り切れたら、苦労しないわよ。私の不注意で……」
杏子「アホ、そこがお前の悪いとこなんだって。戦場では何があっても自己責任だ」
マミ「……そこも、そんな風には割り切れないわ」
杏子「そこを割り切って生きてくのが、人間なんだよ」
マミ「はぁ……お見舞いにでも行ってこようかしら」
杏子「ばか、今日手術だっつってたろ。落ち着けマミ」
61 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/11/30(水) 22:43:03.08 ID:4rl31lce0
さやか「最近のほむらとマミさんがガチでめんどくさい」
杏子「二人ともぼーっとしてるってレベルじゃねーぞ」
さやか「学校でも全然人の話聞いてないし」
まどか「まさか、ほむらちゃんが授業中先生に当てられて戸惑う姿が見られるとはね……」
杏子「魔女退治に行っても完全に注意力散漫だしな……」
さやか「……まさか、あの二人が使い魔相手にガチ苦戦する様が見られるなんてね」
杏子「パンチラとサービスカットの応酬だったな」
まどか「……幸い、今日からは面会オッケーらしいから、お見舞いに行こうか」
杏子「それがいい。こっちが保たないよ、もう」
さやか「つっても面会オッケーになってからの当麻の回復は早いからねー。もうすぐこの生活も終わりだよ」
ガチャン!! キャ―!! ウワッ!! チュウイシテクダサイトモエサ…キャ―!?
杏子「あああああ、もう! あいつら今度は何をやらかしやがった!」ガタッ
まどか「ていうかよく考えたら私たちなんで今の二人に紅茶淹れるの任せてたの!?」アタフタ
さやか「あの二人しか紅茶淹れられないからだよ! しくじったぁ!」ドタバタ
62 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/11/30(水) 22:44:53.01 ID:4rl31lce0
なんか、めんどくさいって感じじゃなかったね。
こう、もっと上条さん上条さんうるさい感じだと思ってたよ。
多分俺が書いてないところではそんなんだったんじゃないかな。
没ネタ
・混乱状態で上条さんにエロ本を差し入れるべきか悩むほむほむを必死に止めるさやかちゃん
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(大阪府)
[sage]:2011/12/01(木) 00:32:39.51 ID:S6eJ+kZ3o
乙です
その没ネタは是非読んでみたい(キリッ
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(栃木県)
[sage]:2011/12/01(木) 16:58:52.77 ID:EePN1Us70
没ネタ読んでみたい
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
:2011/12/01(木) 17:14:40.93 ID:TlIQMz0o0
没ねた面白そうなー
66 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/02(金) 22:54:41.89 ID:pCca2FKe0
お前ら没ネタに食いつきすぎだろwww
本日は
>>56
さんリスペクトでまた恭さやデート編。
……書いてたらいつの間にか初デートの話になってた。ふしぎ。
67 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/02(金) 22:55:34.60 ID:pCca2FKe0
・恭さや@初デート
さやかに告白して、さやかに告白されて、
僕達の関係が幼馴染から恋人同士に変わったのが数日前。
僕とさやかが恋愛関係にあることについて未だに実感は湧かないけれど、
僕のさやかに対する感情に名を付けるとしたらそれは矢張り、百パーセントの好意だ。
だからこそ、僕はさやかを手放したくないと思ったし、彼女の好意に答えたいと思ったんだろう。
何はともあれ、今日はさやかからメールが来た。
珍しい。
あの娘は、どちらかといえば直接会いに来るか電話するかの方を好むタイプだけど。
そんな疑問を覚えながらも開いたメールには、色々端折って文面を要約すると、こう書かれていた。
『デートしよう?』
……ああ、そうか。そうだよね。
彼氏彼女の関係なんだから、そういうことするよね。
うんうん、自然自然。何もおかしいところはない。
……うわぁどうしよう。緊張してきた。
68 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/02(金) 22:56:01.35 ID:pCca2FKe0
「ごめん、恭介。待った?」
「いや全然。今来たとこだよ」
待ち合わせに決めた時刻の十五分前に、さやかが到着した。
ちなみに僕が来たのは三十分前。緊張しすぎて早く来すぎたのだ。
……ああ、先が思いやられるなぁ。
ほんの数日前までは、もっと自然に振る舞えていたはずなのに。
支払いを終えて喫茶店を出て、二人で並んで通りを歩き始める。
そういえば、さやかの私服は久しぶりに見る。
さっき喫茶店でも見たけれど、ついつい視線を寄せてしまう。
すごく、可愛い。
今まで全く意識してこなかったのに。ほんの数日前まではただの幼馴染だったはずなのに。
さやかって、こんなに可愛かったっけ? ……違うか。
今までもきっと、ずっとさやかはこんな可愛い娘だったはずなのだ。
ただ、僕が見逃していただけで。
「そういえば、今日はどこに行くの?」
「服を買いに行こうかなって。恭介好みのやつを買いたいし」
だからそういう照れることを、自然に言わないでほしい……そう思ってさやかを見ると、
なんのことはない、さやかも真っ赤だった。ああもう、そうか。そうだよね。
僕が気付いてあげられなかっただけで、さやかはずっと僕のことを好きでいてくれた……そうだったよね。
「そっか。じゃあ、楽しみにしとくよ」
69 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/02(金) 22:56:27.74 ID:pCca2FKe0
女の子の買い物は時間がかかると聞いていたけれど、さやかの場合はそんな事もなかった。
僕も一緒に選んでいたからそう感じただけかもしれないけれど。
そう言えば、僕は小さな頃からずっとさやかとは仲が良かったと自負しているけれど、
さやかと二人っきりになる事は意外と少なかった。中学生になってからだと、僕が入院していた時くらいか。
……そりゃあ、気付けないよなぁ。
さやかは僕を元気づけようと、あの手この手で頑張ってくれていた。
僕に心配をかけまいと、頑張ってくれていた。
女の子らしさなんて、見せてくれなかった。
それは全て、僕の弱さゆえに。
「うわ、それ凄く似合う。可愛いと思うよ」
「そう? あたしも、これ良いかなって思ったんだ」
だからこれからは、僕がさやかを守ってあげたいと思う。
さやかを取り巻く事情についていくのは生半なことではないだろうけれど、それでも。
試着室から現れた太陽のような笑顔を前にして、僕はそう思ったのだ。
だからきっと、僕の恋は。
今この瞬間から、始まったのだろう。
70 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/02(金) 22:58:44.90 ID:pCca2FKe0
うーん。なんだか上手くいかんのだよなー。
マミさんもさやかちゃんもほむほむも、もっと可愛いんだけどなぁ。
この娘らの可愛さを伝えきれてない気がするんだよなぁ。
この娘らの魅力を引き出せてない気がするんだよなぁ。
結局何が言いたいかっていうと、皆超可愛い。癒される。
見てるだけで超幸せ。もう萌えとかそういう次元越えてる。マミさんマジ女神。
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/12/02(金) 23:20:16.00 ID:vHf5i1PCo
乙です。リクに答えてくれてどうもです。
んー、前スレ
>>183
の後なのかな?
今回のは形容描写による精神描写がtりないんじゃないかな。
前回はそれが良かった気がするし。
なぜ視点変更ネタをいうかと言うと「人数分だけ一つのネタで話が書ける」ってあるよね!
その中で一人一人の個性が表れてくる…そんな群像劇を期待。
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
:2011/12/02(金) 23:30:51.07 ID:qpEMw7rh0
1乙〜
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(神奈川県)
[sage]:2011/12/02(金) 23:58:09.74 ID:YlXrNtFlo
乙ー
やっぱさや恭だな……完璧だ
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(新潟・東北)
[sage]:2011/12/03(土) 00:16:12.36 ID:K4D+v5OAO
乙!うむ、やっぱり恭さやは良いものだ。
リクエストとしては時計の魔女になる前に上条さんに会いに行った所から現スレ
>>36
までのほむら視点一人称の話。
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
:2011/12/03(土) 17:54:00.04 ID:WePIgmCU0
乙
76 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/03(土) 22:23:51.93 ID:R17TUQEp0
今回は……まあ、誰というなら
>>43
さんリスペクトなのか?
平和な上条さんの一週間。
自分で書いててなんだよこいつ、そこ変われって思った。
77 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/03(土) 22:24:18.73 ID:R17TUQEp0
・上条さんの一週間
月曜日。
ほむらとまどかとさやかと仁美と上条くんと土御門と一緒に登校。
ちなみにこの集団、学校一のリア充集団として有名である。
都市伝説として、この集団に金髪ドリルの美少女が混ざっているのを目撃すると幸せになれるというものが。
火曜日。
放課後、パトロールが非番のマミさんと一緒に夕飯のお遣い。
時折そのままマミさんの家で御馳走になることも。
たまたま料理部の部長と遭遇した時の修羅場っぷりは滝中生の間で余りにも有名。
水曜日。
杏子と会い、修行。
最早河川敷が戦場と化している風景すら市民の慣れ親しむところとなった。
この日に河川敷に行けば、丁度人一人が落ちたくらいの規模の水柱が見られるとか。
木曜日。
ほむマミコンビがパトロール当番なので、まどかと一緒に市内散策。
CD屋で演歌を聞いたり本屋で格闘技教本を買ったり。
ちなみに最近はクレープの買い食いがブームだとか。
金曜日。
土御門と一緒にゲーセンへ。大体杏子と合流してDDR大戦が勃発する。
同じ難易度のはずなのに何故か上条さんには鬼畜な音符が。
ちなみに今のところ土御門が勝率100%。上条さんはドベ律100%。
土曜日。
手作りお菓子を持参しマミさん宅へ。
一緒にお菓子を食べた後はお掃除をしたり軽食を作ったり。
受験勉強を誠心誠意サポートいたします。
ちなみにその後はマミさん謹製の夕食を御馳走になります。
日曜日。
ほむホームへ出向きお勉強。
ほむらさんには大変お世話になっております。
勉強を終えた後は一緒にテレビゲームに興じます。
上条さんがほむらに勝てる数少ない場面。
78 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/03(土) 22:33:59.39 ID:R17TUQEp0
おまけというのもおこがましいほどしょうもない小ネタ。
もしもまどマギが格ゲーだったら。
・ジョインジョインマミィ
ジョインジョインマミィ デデデデザタイムオブレトビューションバトーワンデッサイダデステニー
パンッバシュバシュパンッバシュバシュシュルルルパンッシュルルルティロ・ボレーパンッシュルルルパンッパンッパンッ
シュンバスッパンッレガーレレガーレヴァスタアリアパンッパッソバシュバシュダンサデル・マジックブレイドパンッ
ハァァァァティロ・フィナーレK.O. マホウショウジョナンテイイモノジャ
バトートゥーデッサイダデステニー シュルルルパンッテーレッテーモウナニモコワクナイティロ・フィナーレFATAL K.O.
ダイジョウブ、モウダイジョウブデス。チョットワルイユメヲミテタダケデスヨ ウィーンマミィ (パーフェクト)
リボンでバインドが出来るマミさんならこれくらいやってくれるはず。
つーかまどマギの何が恐ろしいってどのキャラがジョインジョインでも違和感ないってところだよ。
でもジョインジョインサヤカァは勘弁。 だってそれただのエルザマリア戦だし。
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/12/03(土) 22:37:35.80 ID:IoH7Q/ilo
えーと…まあ、なんだ、乙です。
これ、下書きだよね?
80 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/04(日) 11:13:55.18 ID:UG1/BT/P0
>>79
悪いな、ガチだよ。
最近マジで全然アイデアが湧かないんだ。
でもそこまで言われて何もしないわけにもいかないので、土曜日編書いてみた。
81 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/04(日) 11:14:33.72 ID:UG1/BT/P0
・上条さんの土曜日
土曜日は早起き。少し前からそう決めている。
早めに起きて簡単に朝食を済ませ、習慣となったお菓子作りに勤しむ。
テーマは一貫して『片手で摘まめるもの』。理由はお察し下さい。
(上条さんもこの生活に慣れてきたもんだ。よし、クッキー一丁上がり)
(後はマミさんばりに美味しい紅茶を淹れられるようになれば、それが理想なんだがなぁ)
作ったクッキーを携えて近所の分譲マンションへ。
初めて来て以来押したボタンは一つだけだが。
連絡だけして鍵を空けてもらい、さっさと部屋の中へ入る。
お洒落な小物や装飾品が並ぶ室内へ入り、勉強に集中している彼女を通り過ぎ、キッチンへ。
適当な皿を借りて持ってきたクッキーを並べ、マミさんの傍らに置く。
(初めて来たときは殺風景だと思ってたけど……いつの間にやらこの部屋、綺麗に飾り立てられたもんだなぁ)
「……あ、上条くん。わざわざありがとうね」
「いえいえ。どうせ家にいてもダラダラするだけだし、どうせならこっちの方が上条さんのためにもなるってもんですよ」
マミさんは勉強に集中したいだろうから掃除機は避けて、例のコロコロで一通り掃除をする。
これ正式には何て言うんだっけ。まあいいや。
掃除を終える頃には丁度お昼頃になっているので、軽めの昼食を作る。
マミさんの家の冷蔵庫の中身と、道中買ってきたものを足せば、十分なものが出来るだろう。
とりあえず買ってきたものを使うことを念頭において、今日は野菜炒めにした。
ご飯は炊いてあったものをレンジで温め直す。買ってきた麦茶をコップに注いで、
はい完成、上条さん謹製簡単お昼ご飯。
「ご飯出来ましたよマミさーん。とりあえず勉強はやめにして食べちゃってくださーい」
「ありがと、上条くん。いつもごめんね?」
「いえ、俺の方こそいつも美味しい紅茶淹れてもらってますし。これくらいなんともないですよ」
昼食を済ませたマミさんは再び勉強に戻る。
俺もせっかくなので持ってきておいた数学の教科書とワークを取り出し、向かい合ってお勉強開始。
マミさんの受験勉強をサポートすると同時に壊滅的な上条さんの成績をどうにかする見事な作戦なのだ!
……と、意気揚々と勉強を始めてはみたものの。
(なるほど、わからん)
うん、ここは明日ほむらに聞こう。諦めは大事だ。
数学はやめて、今日は英語にしておこう。英語ならたとえ長文で躓いても単語暗記で誤魔化せる。
……この発想が既に勉強できない奴のそれなのかな。
室内には、時計がカチコチと秒針を進める音と、俺達がカリカリとノートにシャーペンを走らせる音のみが響く。
この静かさが、俺のお気に入りだったりする。……まあ、マミさんもいるからこそのお気に入りなんだけどな。
二時間ほど経っただろうか、そろそろおやつの時間だ。
マミさんが手を止め、首を回す。
ああもう、そういう仕草が既に色っぽいんだって。
絶対この人クラスでもこの姿を惜し気もなく晒してるんだぜ。
ああ。
妬ましい。
立ち上がり、キッチンへ向かうマミさん。どうやら簡単なお菓子を用意してくれるようだ。
ここまで定番になっているとはいえ、やっぱりありがたいし申し訳ない。
「すみませんね、わざわざ」
「私だって、ずっとお勉強じゃ疲れちゃうもの。パトロールよりは、マシなんだけどね」
そう言ってケーキを差し出すマミさん。流石に、手作りではないけれど。
片手じゃ摘まめないものを出してきた以上、勉強はお休みだ。
『いただきます』
穏やかに過ぎていく土曜日の午後。
せめて、今日くらいは魔女が出ないように祈ろう。
82 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/04(日) 11:15:12.79 ID:UG1/BT/P0
ヤバい。
マジでなんも良いアイデアが出て来ねえ。
もうおれはだめかもしれない
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
:2011/12/04(日) 11:45:59.32 ID:NcwPL4250
乙
更新楽しみに待ってます
青ピならいれら・・・いやなんでもない
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(新潟・東北)
[sage]:2011/12/04(日) 14:14:17.56 ID:FD0v/LmAO
乙!
諦めんなよ!諦めんなよ!どうしてそこで諦めちまうんだよ!ネタが無いなんて正にそげぶ。
だいたいここの>>1ほど美味しい設定持ってる奴はそういないぞ?
過去スレの財産に世界線ネタに視点変更ネタ、ほとんど手を付けてない禁書ネタ(しかも原作二年前設定)…いっぱいあるじゃねえか。
…あんまりそんな事言ってると「偽典」投下しちゃうぞ?
リクエストは土御門報告書書くの巻。
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/04(日) 20:44:04.68 ID:nVTc+6Vz0
乙!
ほむほむ愛好家を自負する
>>1
なら、
土曜日編を書いたら、次は日曜日編を(ry
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/12/04(日) 22:31:13.42 ID:GKEqW0Xgo
>>82
ネタがないならスパッと締めればいいぜ
変に無理されても此方が楽しくないしね
87 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/04(日) 23:24:53.56 ID:UG1/BT/P0
皆が優しすぎてもうね
別にアイデアがないわけじゃないんだ
あんなにかわいいマミさんを見てたらとりあえず何かしたくなるし何かさせたくなるわな
それをみんなに見せられるレベルの文章に持っていく作業で詰んじゃうんだよ。
俺の脳内では超可愛いマミさんアニメが流れまくっているというのに!
そんな訳で皆の優しさに応えたくて、書いてみた。
しかし
>>85
さんのリクエストには応えなかった火曜日編。
88 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/04(日) 23:25:23.28 ID:UG1/BT/P0
・上条さんの火曜日
火曜日。
最近なんとかついていけるようになった授業を終え、部活に少しだけ顔を出してから俺は家とは反対の方へ足を向けた。
この日は、いつものスーパーで特売をやっているのだ。美味い夕飯のために、ちょっとした寄り道である。
一度家に帰ってから来ているマミさんと合流し、一緒にスーパーへ向かう。
「あ、マミさん。今日も一緒に行きますか?」
「そうしましょう。今日は何を買おうかしら……」
マミさんは事前に食事のメニューを決めておかないタイプらしく、割と時間がかかったりする。
まあ、だからといってどうってこともないんだけどな。迷惑になるほど長いってわけじゃないし。
上条さんの不幸体質の方が、余程迷惑ってもんだろう。
マミさん家の経済状況に、俺と一緒に特売に行くことによるマイナスが発生しているんじゃないかと、不安でならない。
最近は陽が落ちるのも早くなってきた。
夕陽に照らされてほんのり赤いマミさんの顔に見惚れながら、二人で並んで歩道を進む。
くだらないことやとりとめのないことを喋りながら、ゆっくりと。
「ああ……平和だ」
「ん。そうね……幸せだわ」
もうちょっと早足で歩けばもうちょっと上等な特売品が買えるのだろうけれど、
でも俺は、そんなことをする気にはならないのだった。
夕陽の赤と、マミさんの金色と。どんな画家にも捻り出せないだろう綺麗なこの二色の傍にいられるのに、
わざわざその貴重な時間を早く終わらせてしまいたいわけがない。誰だってきっと、そう思う。
そんなことを考えていると、たまたま、マミさんと手が触れ合った。
強いて言うなら先程車が来たときにより歩道の内側によったのが原因か?
慌てて手を退けようとするが、それは叶わなかった。
マミさんに、その手を握られたから。
89 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/04(日) 23:25:51.88 ID:UG1/BT/P0
「……マミ、さん?」
「……嫌、かな」
顔を挙げると、彼女は凄く心配そうな、嫌と言われたらどうしようという雰囲気を前面に押し出している。
……全く、いつもいつもこの人は。嫌なわけ、ないじゃないか。
本当、クラスの男子とかにはこういう表情を見せないでほしい。なんて、下らない独占欲を押し退ける。
彼女が幸せであれば、俺はそれで構わない。
「……いーえ、嬉しいです」
それだけ言って、俺もその手を握り返す。
……ん、ちょっと冷たい。
最近寒くなってきたもんなぁ。
「……上条くん、手ぇ冷たいね」
「……マミさんこそ、冷えてますよ」
現在、顔面だけはかなり高温だけどな。
夕陽があるからバレやしないだろうが、ああ、顔赤くなってるだろうな。
ちらりとマミさんの方を見やると、先程より顔に差す赤みが強くなっているような。
……こういうときくらい、自惚れたっていいよな。
「今度の休み、一緒に手袋買いに行きましょうか」
「! ……お揃いのやつに、しましょうよ」
「大賛成です」
それだけ言って、会話は終わった。
お互いに手をより強く握りしめる。ああ、温かい。
戦場でお互い血塗れになりながら手を繋いだあの時と同じく、ひたすらに温かい。
逆の手は凄く冷たいけれど、そこはポケットの防寒性能に期待しようじゃないか。
特売よりも夕飯よりも、今はただこの手の温もりだけを感じていたい。
90 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/04(日) 23:29:38.02 ID:UG1/BT/P0
書いてて思ったこと。
……誰だよ、この誰条さん。
『恭さや遊園地デート補完』は珍しく絶賛された一品だったけど、
アレは俺としても過去最大級に上手く書けたと思ってたやつだったんだ。
そりゃもう確変と言ってしまっていいくらいに。
とりあえず今はアレを超える心情描写、風景描写を書くのが目標。
それじゃあまた、次の機会に。
多分しばらくは曜日ネタ埋めてくと思う。
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
:2011/12/04(日) 23:31:25.37 ID:NcwPL4250
乙〜
いやー面白かった
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(三重県)
:2011/12/05(月) 01:00:09.26 ID:QCfPxk0/0
ほむらがなんかかわいそうだな。ほむらにも救済を!
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(不明なsoftbank)
:2011/12/05(月) 02:42:53.79 ID:gzFpAtGg0
ぬるぽ
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/12/05(月) 07:30:26.01 ID:Fp3NnN3co
>>93
ガッ
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(新潟・東北)
[sage]:2011/12/05(月) 19:42:50.89 ID:DY77wtiAO
>>1
はマミさんの話書きたいのにリクエストがほむらばかりでワラタww
マミさんすっかり食われたな…まさに「舞台荒らし」。
リクエストはファイヤーほむほむとステイルの話。
96 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/05(月) 22:19:48.80 ID:1oJxg+zw0
皆ほむほむ大好きだよね。
俺も好きだけどさ。
それでもこのスレのほむほむはもう救われてると思うんだ!
そんな訳で今回のおまけは、大衆の期待を裏切りつつ、
前スレでの皆様の期待に応えて、まさかまさかの木曜日編。
97 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/05(月) 22:20:15.04 ID:1oJxg+zw0
・上条さんの木曜日
木曜日。
料理部も手芸部も園芸部も休み。しかしマミさんとほむらのやつはパトロール当番。
そしてさやかや恭介と一緒に下校するなんて選択肢はない。砂糖吐いて死ぬ。
そんなわけで、上条さんは。
まどかと二人で市内散策中なのであった。
「CD屋にでもいくかー」
「そうだね、確か上条くんが好きなアニメの新しい曲が出たんだっけ?」
「そうだったな。んで、その後クレープでも食べに行くか」
二人で並んで喋りながら進む。
マミさんとの距離でもほむらとの距離でもない心地よい距離感が、俺とまどかとの間にはある。
強いてそれを例えるならば、仲の良い兄妹と言ったところか。
まあ、以前さやかと一緒にそれを言ったら、ぽこぽこと叩かれたのだが。
……そういうところが、妹っぽいんだって。
俺が何か下らない事を言ったり、道端に野良猫がいたり。
その程度の事でまどかの顔にはたんぽぽのような晴れやかな笑みが浮かぶ。
魔法少女なんてけったいなものに関わってから、中々見られなくなっていたそんな表情が嬉しい。
俺達が勝ち取った平和な日常。それを一番実感させてくれるのが、まどかの存在だった。
「平和って、いいな」
「うん。私、今、すっごく幸せだよ」
そんな事を言いながら少し顔を赤らめるまどか。
素直に可愛いな、と思う。同時に、こいつのことを守ってやりたい、とも。
小さい頃からこいつと俺とはそういう関係だったし、これからもきっとそうだろう。
「……そっか。そうだな。上条さんも、幸せですよ」
結局俺が買いたかったCDは売り切れだった。
仕方がないので予定を切り上げ、さっさとクレープを食べに行く。
正直上条さんにはその良さはあまり分からないのだが、女子たちによるとあれは最高らしい。
いや、美味しいけどさあ。特に、仲の良い奴と一緒だったりしたらさ。
「ん、美味しい♪」
本当に幸せそうな顔でクレープを頬張るまどか。
ああもう、クリーム頬に付いちまってるって。
そう言いながら指で拭い取ってやると、子供扱いしないで、とジト目で見られた。
「そう言うんだったら、ほっぺたにクリームなんてベタなことしてんじゃねーよ」
俺はそう言って、クリームを舐め取った。……あ、こっちの方が美味しいな。
瞬間、まどかが目を見開く。
なんだ、上条さん何か悪いことしました?
「……私はもう今更気にしないけどさ、他の娘の前であんまりそういうことしない方がいいよ?」
「え、なんで?」
まあ、良いんだけどさ。別に害があるわけじゃないし。
それだけ言い残すとまどかはクレープとの格闘を再開した。
今度は、クリームをつけないように気をつけながら。
……変なまどか。
そう呟くと、変なのは当麻くんだよ、と呆れ顔で言われた。
クレープを食べ終えて、俺とまどかは帰路についていた。
明日の授業がどうだとか、帰ってから何をするかだとか、そんな雑談に興じながら。
まどかは相変わらず幸せそうな微笑を浮かべているし、
そんなまどかと話していると、俺も自然と笑みがこぼれてくる。
またあした。
そう言って、俺達は別れた。
出来ればもっと話していたかったが、これ以上は帰るのに遠回りになってしまう。
しかし、せっかく話が盛り上がっていたのだ。もう少しだけ、くらい言えば良かったかもしれない。
……まあ、良いか。今日も穏やかに過ごせた。それが一番だ。
自宅に到着し、玄関のドアを開けながら、俺はふとこう思った。
願わくば、ずっと。
この心地よい距離感の中で、まどかと一緒にいられますように。
98 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/05(月) 22:25:06.80 ID:1oJxg+zw0
相変わらず上条さんが誰条さん状態で困る。
あと割と真剣な相談なんだけど、まぁ、恭さやは良いじゃん? 一応本編でも片側は矢印はっきりしてたし。
でも、このスレにおける上マミだの上ほむだの上まどだの、そういう俺の完全捏造カプみたいなの、
はっきり書いちゃって問題ないのかな?
やっぱりそういうクロス要素は嫌いな人も多いと思うし……特に作中でくっつける予定のない上ほむとか上まどとかを、
あんまりそれっぽく書くのは誰のファンにも失礼な気がして……かといって、完全に別作品の上条さんとマミさんを
いくらクロススレだからってあんまりイチャイチャさせるのもどうかなぁ、と。
相変わらず上条さん視点で地の文書こうとすると誰条さんになっちゃうし……これはただの俺の文章力不足だけど。
大丈夫なのかね?
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/05(月) 22:51:00.21 ID:voBfkdCDO
大丈夫だ、問題ない
上マミほむの三角関係は、恭さやともどもこのスレの目玉ではないか
マミほむの珍しい姿が見れて満足ぞ
リクエストは、ほむらがエロ本持ってこうとしてさやかに制止される没ネタか
恭介の部屋で、つっちーに仕込まれたエロ本を見つけたさやかが一悶着
ってとこで
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/05(月) 22:55:32.08 ID:gfrMX1FH0
余ってるあんこちゃん・・・
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/12/05(月) 23:17:12.59 ID:JWVk5zTR0
いい距離感だなあ
カプに関しては大丈夫だと思います
少なくとも俺はむしろ待ってすらいるレベル
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/06(火) 00:58:59.19 ID:+DR+D2wfo
毎回上マミを期待して待ってる
マミさんのかわいい感じが見れて満足です
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(福岡県)
[sage]:2011/12/06(火) 04:01:43.91 ID:C8/4AFN7o
今さら聞くことでもないような気がする
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/06(火) 05:13:38.25 ID:7GuzSZIHo
もうバンバンやっちゃってくれ
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
:2011/12/06(火) 07:35:38.76 ID:1L+vFxu80
乙
そして、か・・・書いてください
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/12/06(火) 07:41:57.63 ID:cD+Zj27Co
お疲れ様でした。
結論から言いますと、好きにされるのがよろしいかと。
問題があるといえばありますし、ないといえばないですし。
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/06(火) 08:38:57.05 ID:5qubBY4SO
問題ないから自由に書いちゃいなよ。いえ、書いて下さい。
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(新潟・東北)
[sage]:2011/12/06(火) 12:45:50.00 ID:kKFdlc2AO
…。問題があると思うならそもそも…まあいいや。
>>1
の好きな様に書いて良いじゃないかな?
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(岩手県)
:2011/12/06(火) 18:37:11.51 ID:f4oW5ToEo
>>98
問題ないよスレごとNGするから
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/12/06(火) 18:49:00.84 ID:xuoOiHRno
>>109
はいはいNGNG。
>>1
よ、何をいまさら。
>>1
にはこの言葉を贈ろう。
「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
:2011/12/06(火) 19:10:33.74 ID:1L+vFxu80
1がんば
112 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/07(水) 19:51:31.33 ID:TRttByXa0
なんだよこのヌクモリティ……
インターネットってのは恐ろしい場所じゃなかったのかよ……
涙が出そうだぜ
今回は気が早過ぎる上にごちゃごちゃ書き過ぎて話がまとまらなかった上に
素人童貞の妄想100%でお送りするクリスマス編。
ごめん、リクエストの方はまたあとで整理して書き始めるから許して。
113 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/07(水) 19:52:02.99 ID:TRttByXa0
・クリスマスが今年もやって来やがるけど俺は今年も家族と一緒にチキン食べます むしろクリスマスは中止の方向で
いつもの喫茶店に、いつものメンバー。
鹿目達が今回集まったのは、来たるクリスマスのためであった。
いつも一緒に行動している二人の上条と、土御門。
とりあえずこの三人には、日ごろの感謝も込めてプレゼントを渡そうという話になったのだ。
勿論、女子同士の間でもプレゼントの渡し合いがある。
それが被ってしまってはつまらないので、こうして集まって各々が渡すものを決めようという話である。
「あたしはあんま器用じゃないしさ……マミさんも受験勉強であんまり時間ないだろうし」
「じゃあ、私と美樹さんでケーキ作るって事で良いかしら?」
「良いと思うよ。あまりお金をかけるわけにもいかないし」
「そうですわね。矢張りこういうものは、気持ちが大切ですし。……そうださやかさん、私達でピアノ弾きません?」
「お、いーじゃん! ……あたしが弾けるレベルで頼むぜ? あと、そう言う事なら恭介も誘おうよ」
「やたらと豪華な演奏になるな。つーか、あたしから出せるもんなんて一つもねーぞ」
「期待していないわ。こういうのは一緒に過ごすことが重要なのよ」
「あのほむらが、こんな事言うようになるとはな……人間、変わるもんだ」
「私に言わせれば、貴女も変わったわよ。杏子」
女子の集まりという事でそこそこの盛り上がりを見せながら、話は進んでいく。
日々の感謝の気持ちや、言えない気持ちを、伝えるために。
各々の思いを、望む形で伝えるために。
114 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/07(水) 19:52:29.55 ID:TRttByXa0
「恭介、はい。これがあたしからのプレゼントだよ」
「え、これ……指輪?」
「うん、ペアリングのつもり。……随分、ちゃっちぃけどさ」
「………………さやかぁぁぁあああーっ!」ガバァ
「うわ、ちょ待って恭介皆見てるっ……!?」
「えっとね、上条くん。これ……貴方に、と思って」
「ん? これ……ストラップ?」
「何渡したら良いかなんて分からなくって……黄色の花柄と黒い星のを見つけたから、なんか、良いなって思って」
「ありがとうございます、マミさん……早速、付けてみますね」
「……上条。これ」
「お、ほむら。お前もなんかくれんの? うわ、上条さん、身に余る幸福だ。近い内にビッグ不幸の予感」
「ネガティブね……はい、これ。受け取りなさい」
「……本? 見たことないやつだけど……」
「ループ最初期、私が初めて読んだ本なの。今でも凄く印象に残っていて……上条にも、読んでほしくて」
「……そっか、ありがとな。大切に読ませてもらうよ」
115 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/07(水) 19:52:56.88 ID:TRttByXa0
「はーい皆さんご注目。ここで上条さんとまどかさんとのサップラァイズタァァアーイム!」
「上やんテンション高すぎうぜぇ。女子二人から皆の分以外の特別な贈り物貰うなんて幸せ者爆発しろ!」
「シャラーップそこの見苦しいグラサン! お前もしっかり貰ってるだろうが皆の分は! ほら、まどか。配ってやってくれ」
「あのね、私と上条くんで、簡単な奴だけど……皆の人形つくってみたんだ」
「へちょ絵の二頭身仕様! はいはい皆さん自分の人形持ってってー」
「あら可愛い。ありがとうね、二人とも」
「凄い出来栄えですわね……流石手芸部ですわ、お二人とも」
「かっ……可愛すぎるわ。これじゃあ流石に恥ずかし……」
「はい、ほむらには俺からもう一つ。お前の話からの想像だが三つ編み眼鏡バージョンも用意してありますのことよ?」
「上条……うん、ありがとう」ウルッ
「あ、さやかちゃん。さやかちゃんのやつは恭介くんのとひっつけちゃったけど問題無いよね?」
「えぇ!? それはそれで嬉しいけど恥ずかしい……ていうかどっちかの家にしか置けないじゃない!」
「安心しろ、ちゃんと俺がもう一つ作ってある。型紙作ったのはまどかだから出来も変わんねーよ」
「あぁもう、恥ずかしいなぁ……ありがと、当麻」
〜♪♪♪
「はぁー……すげえもんだねぇ。さやかもまあ、様になってるじゃねえか」
「音楽の事はさっぱりな上条さんにも、まあこれが凄いって事は分かりますよ。凄いって事だけは」
〜〜♪♪♪♪
「凄いわね。聞いてるだけでなんだか幸せになってきちゃうわ」
「……ええ。今までまあ、ちゃんと音楽を聞いてきたわけではないけれど……それでも、良いと言い切れるわ」
116 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/07(水) 19:53:54.09 ID:TRttByXa0
どんちゃん騒ぎは深夜まで続き、マミさんの部屋は現在死屍累々といった有様である。
ほぼ全員が騒ぎ疲れて床で寝ている。
土御門は寝言でまで舞夏舞夏五月蝿いし、恭介とさやかはしっかりひっついて寝てやがる。
ほむらはまだ睡魔に抗おうとしているようだが、肩に乗っかっているガチ寝状態のまどかに釣られて今にも眠ってしまいそうだ。
杏子師匠はとっくの前に寝ている。何気にベッド占拠してる。……こういうとこ、しっかりしてるんだよなぁ師匠は。
志筑は流石に家に帰った。あのお嬢様がこれだけ遅くまで俺達と遊んでいたことが十分に奇跡だろう。
……鳴り響く携帯を前に志筑が冷え切った表情で携帯をマナーモードにしていたことは、この際忘れるとして。
「……寒っ」
なんか格好つけてベランダに出てみたものの、寒い。
そうか、こういうシチュエーションで二人きりで語り合うとかは都市伝説なのか。
そう思ってたら、本当にマミさんが出てきた。
「寒い……目が覚めちゃいそうだわ」
「あ、マミさん。マジで寒いんではやく部屋に戻った方が良いですよ」
「上条くんこそ。いつから出てたの?」
「皆がリタイアし出した辺りから……ちょっと出てみたら、星が綺麗だなって」
「あ、本当……凄いわね。こんな街でも、こんな綺麗に見えるものなのね」
「ええ。上条さんも、つい見惚れちまって。ああもう、寒いったらありゃしない」
そう言うと、マミさんが俺に一歩近づいて、俺に毛布を被せた。
焼け石に水ではあるが、ちょっと暖かい。
「こうすれば、風邪はひかないんじゃないかしら」
「でも、これだとマミさんが……」
「だから」
マミさんも毛布に包まる。
一枚では流石に二人の身体は覆い切れていないが、
それでも十分暖かい。幸福感のある暖かさだ。
「こうすれば、寒くないでしょ?」
「……ええ。すんげー、温かい」
二人で一枚の毛布に包まりながら、俺達は空を眺めた。
満天の星の下、二人っきりで。
これはもう、常人なら勘違いしてもいいところだろう。
でも、俺は、この気持ちが勘違いなんかじゃないことを知っている。
それでも、俺は。
117 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/07(水) 19:55:17.84 ID:TRttByXa0
「……ねえ、マミさん」
「……」
長い沈黙の後俺がやっとこさ口を開いたが、
返事は帰ってこない。
「……マミさん?」
「……」
横を見やると、マミさんは静かに寝息を立てていた。
……マミさん。風邪ひきますよ……。
毛布持ってきてても、そんな所で寝ちゃったら意味ないですよ。
つーか、人が魔女に立ち向かう以上の勇気振り絞ろうとしてるときに寝ないで下さいよ。
はあ、しょうがない。
俺は毛布から脱出し、マミさんを背負った。
早めに部屋へ戻って寝かせてあげないと……あと、髪も解いた方が良いんだったか。
……断じて思ってないぞ。背中に柔らかいものがとか、意識してないぞ。本当だからな。
畜生、他の皆は寝入ってしまったが、俺はまだまだ眠れそうにない。
……ああもう、いっそ俺も寝てしまうか。
他の奴が翌日風邪をひいていようが知った事か。多分その時は俺も風邪ひいてる。
ソファにマミさんを運ぶが早いが、俺もソファへもたれかかる。
目を閉じると同時に睡魔が猛攻を仕掛けてくる。
俺が意識を手放すまでに、そうそう時間はかからなかった。
118 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/07(水) 19:57:10.76 ID:TRttByXa0
リア充って毎年のように友達同士や恋人同士で集まってクリスマスやってんだろ? 俺知ってるんだぜ?
あいつら駄目だよな、ちゃんとキリストの誕生日祝えよ! 家族と過ごせよ畜生! 畜生!
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/12/07(水) 20:22:05.89 ID:qJYqu0mGo
>>1
乙です。
クリスマスなど…所詮はオシリス…十字教程度の認識ではその程度か。
着眼点は悪くないが本来『十字教程度』の尺度では説明できない代物よ…
120 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(新潟・東北)
[sage]:2011/12/07(水) 21:55:48.25 ID:VnOctZnAO
乙!
えっ?クリスマスに家族ととかシングルベルとか有り得ないっしょ。
121 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/07(水) 23:00:54.20 ID:si5lAWXM0
乙
>>120
勿論家族とだよ畜生!
122 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(九州)
[sage]:2011/12/08(木) 00:05:43.83 ID:IgZ5xumAO
>>120
ヲイヲイ、恋人が居るって親に意地を張りたい気持ちは分かるが、一人のシングルベルは哀しいゾ
123 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/12/08(木) 00:19:35.35 ID:J7uXRmMuo
これで家族が、自分+配偶者+子供たちだったら・・・・・・・・・・・・・。
124 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/08(木) 05:27:03.98 ID:t6whxfoAO
>>123
胸だけじゃなくて財布まで寒くなるな
125 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/08(木) 06:26:17.01 ID:6s3oqiaV0
何より大事なのは家族でしょう。それが自分を育ててくれた親ならなおさら。
126 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/08(木) 11:54:30.27 ID:w+qhHmmAO
家族ってのは与えられるものでなく自分で作るもんだぜ。
無論両親や兄弟姉妹には感謝と親愛は必要だけどな。
127 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/08(木) 23:50:14.60 ID:KPt78KP+0
>>123
なにそれこわい
家族って自分と兄弟と親の事じゃないの?
>>126
作る? 馬鹿なこと言っちゃいけないぜ、俺にとっての家族ってのは
生まれた時から一緒にいる大切な人達のことだぜ
増えることはあっても作ることなんてあるわけがががが
今回は前スレでちょっと話に上がってた順子さんと酒を飲むまどかさんのお話。
128 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/08(木) 23:50:47.19 ID:KPt78KP+0
・みらいのおはなし
「ふん♪ ふふふん♪」
気分が良い。
つい鼻歌なんて似合わないもの歌いながら、酒をもう一杯。ロックで。
それをぐい、と飲み干したところで。玄関のチャイムが鳴った。
「お母さん、いるー? 遅くなっちゃってごめん、まどかだよー」
来た来た。
遂に男作って結婚して出てっちまった我が娘。
すっかり綺麗になっちまいやがって、この野郎。
129 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/08(木) 23:51:28.23 ID:KPt78KP+0
「ああ、いるいるー。入ってきな、鍵開けてあるからー」
「不用心だね……」
「アタシが起きてるんだから問題ないだろ」
「その起きてる人が酒飲んでちゃ意味ないでしょ」
まあ、お母さんなら泥棒さんとも一緒にお酒飲んじゃいそうだけど。
それで飲むだけ飲んで最後には通報しちゃうの。
そう言って笑いながら、まどかは私の対面に座った。
むう。この娘、言うようになったな。
「で? どうなんだ、新婚生活は」
「幸せだよ。今でも当麻くん達とはよく集まってるし」
「はは、お前それ、相手の男泣いてるんじゃないかい?」
「泣いてはないけど……でも、羨ましいって言ってたね」
全く、まどかは……。
昔っから自分に自信がなくて、自分が他人にどれだけ影響を与えているかなんて、
全っ然考えもしてないんだもんなあ。
当麻のヤツも大概だったが、アタシは断然まどかの方が酷いと思うね。
まあ、ガキの間に自信をつけさせてやれなかったアタシのせいでもあるんだけど。
「そういえば、当麻のヤツとか最近どうしてんの?」
「当麻くんは、今もマミさんとラブラブだよ。当麻くんは万屋、マミさんは保母さんだって」
「はぁー……そりゃまた、似合うのか似合わわないのか……つうか今時万屋ってなんだよ。何やってるんだよ」
「あは、あはは……まあ、当麻くんらしいというかなんというか……稼ぎは良いらしいんだけどね」
「あ、それじゃあ、アレだ。ほむらちゃん。ほむらちゃんは今何してんの?」
「未だに引き摺ってるよ」
「うわぁ、これは酷い……じゃなくて、実生活の方」
「一言で言うと、バリキャリだね。『上司が使えない。とっとと退職してくれないかしら』って言ってた」
「……耳に痛いな」
「上条くんとさやかちゃんは、今海外だね。上条君は時々テレビでも見るよね」
「ああ。デッカくなったもんだなぁって思うよ」
「杏子ちゃんのところの教会も、人がよく集まってるらしいし」
「現金なもんだ。あの娘の親父さんがやってた頃は、全然だったんだろ?」
「そうだよね。教えてることは変わらないらしいんだけど」
130 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/08(木) 23:52:16.93 ID:KPt78KP+0
「えーっと……それじゃアレだ、あの金髪で不良みたいなサングラスかけた……」
「土御門くん? ……私も知らないなぁ」
あ、嘘吐いてる顔だ。まどかは相変わらず分かり易いねぇ。
まあわざわざ追及するほどでもないか。
あのガキは昔っから訳分からんかったし。
「ああもう、懐かしいなぁ。まどかを呼んで良かった。ほらまどか、コップ出してきな。酒飲むぞ、酒」
「良いけど……一杯だけね? 実は私、まだお酒苦手なんだ」
「ふーん? まどかめー、中学生のころから言っといたろ、アタシと酒飲めるようになれって」
「あはは……ごめんごめん、次帰ってくる時は一緒に朝まで飲み明かせるようになっとくよ」
「期待しとく。んでさ、まどか。アンタ中学生の頃結局何してたの?」
「ぶ――っ!」
「うわ汚ない、酒噴くな! なんだまどか、気付かれてないつもりだったの?」
「いや、怪しまれてるのは分かってたけど……私は何もしてなかったよ? これは、本当に本当」
「ふーん……ま、今更良いんだけどさ。当麻のヤツが記憶喪失って聞いた時はマジでどうしようかと思ったよ」
……あ、しまった。
まどかは未だにこの話聞くと機嫌悪くなるんだった。
やべ、酒注ぎ出した。おいまどか、酒は一杯しか飲めないんじゃなかったのか。
「全く当麻くんは……私がどれだけ心配したと思って……そりゃ、気付けなかった私だって悪いよ」
「でもさ、確かにおかしかったんだよ……当麻くんが好きなものの話しても食い付いてこなかったりさ」
「でもさ、でもさ、私達に教えてくれないなんて、そんなの悲しすぎるよ……私達、親友じゃなかったの?」
「私達との事は結局エピソード記憶だったの? そう考えると、凄いショックなんだけど」
「ああ、もう。思い出しただけでむしゃくしゃしてきた。お母さん、今日は朝まで飲もうか」
……長い夜になりそうだなぁ。
当麻のヤツ、今度シバく。
覚悟しとけよチクショウ。
131 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/09(金) 00:37:22.89 ID:cjf3LPhe0
まどかさんが良い大人になれる未来がなかったなんて、俺は認めたくないんです
132 :
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[sage]:2011/12/09(金) 09:47:35.31 ID:Nf+Jqccro
まどかさん、深酒はお肌に悪いですよ
133 :
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[sage]:2011/12/09(金) 11:41:44.32 ID:Tb8QewED0
ちなみにまどっちのお相手は俺だから
みんなヨロシクな
134 :
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[sage]:2011/12/09(金) 16:57:34.18 ID:+2q4aigM0
まどかが、まどか母と酒を飲み明かせるようになるとは……感無量だ
アニメのあのシーンを考えると尚更
>>133
愉快なオブジェにしてやンよ
135 :
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[sage]:2011/12/09(金) 21:15:28.55 ID:+BQ5v4aSO
>>1
乙。まどかが幸せなら誰とでもいいよ…
>>133
そんなの、あたしが許さない。
136 :
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[sage]:2011/12/09(金) 21:46:47.41 ID:4hYkeVrAO
>>1
乙!
>>133
ええ、どうぞどうぞ!
それじゃ俺はあまってる仁美ちゃん引き取っていきますね。
137 :
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[sage]:2011/12/09(金) 22:00:14.85 ID:lGNFnfLxo
乙です。
杏子の教会はやはりイギリス清教派なのかなあ。ローマではなさそう。
魔法名はなんだろ?
>>133
はいはいそげぶそげぶ
138 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/11(日) 00:06:16.45 ID:A7nK15Cn0
杏子が魔術師か……その発想はなかった。ちょいと妄想でも展開させてみよう。
あとみらいのおはなしについて補足的おまけ。
杏子の魔法名は『scelus212(その罪を受け入れ償う者)』。
scelusはラテン語で「罪」、212はきょ・う・こを携帯で打つ際に最初に押すキーから。
武器は勿論多節棍。まぁ車輪とか身長以上に長い刀とかよりはまともだと思う。
フリーの魔術師として主に上条さんや土御門からの依頼をメインにそこそこ活動中。
外見イメージはグレた神裂さんといったところか。
各方面から「もっとお洒落に気を遣えば可愛いのに」との声が上がっている模様。
上条さんの万屋は原作禁書でやってることに正当な報酬を貰ってるだけ。
インデックスを救った報酬はデカかったようで、何気に羽振りは良い。命張ってるんだから当然とも言える。
ところで他のスレ見て思ったんだけど、『黄金錬成』使えば上条さんの記憶って復活できるんじゃないだろうか。
外見イメージはタイバニの虎徹さん。個人的には幻想殺しが減退したら面白いと思う。
もしそうなると、上条さんが相性最悪なのは垣根さんって事になるのか? なんか嫌だな。
ほむほむが『未だに引き摺ってる』のは勿論上条さんのこと。
仕事では頼りになるのに飲み会とかに行った途端面倒臭い年増女になっちゃうことで後輩達の間で有名だとか。
まどかが土御門のことでどもったのはまあ当然
『土御門くんは多角スパイやりながら時折当麻くんや杏子ちゃんと一緒に科学と魔術が交差する厨二バトルしてるよ☆』
なんて言えないから。こうして文に起こしてみるとトンデモだなマジで。なんだよ科学と魔術が交差するって。どんな現象だよ。
次回投下は、『上条さんとまどかのファーストコンタクト』をやろうと思ってます。
出来るだけ早い内に。
それではまたの機会にっ
139 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/11(日) 00:06:54.01 ID:A7nK15Cn0
sage忘れたしにたい
140 :
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[sage]:2011/12/11(日) 18:51:14.75 ID:eKBtFeZOo
教会にはシスターゆまでおねがいします。
141 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/11(日) 19:17:08.03 ID:IMdc4kYUo
黄金錬成使って記憶取り戻しても
何かの拍子に右手で頭に触れたらアウトじゃん
142 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/11(日) 20:10:36.36 ID:GuAfaXiDo
>>141
ふぅ……つまり右手で頭を触れないってことは、頭を洗えなくなるってことだ。ここまではいいな?
じゃあどうするかと言う話になるが、原因であり一つ屋根の下にいるインさんに毎日洗ってもらうしかない。髪洗わないなんて不潔だもの。
と言うことは、毎日美少女に髪を洗ってもらえるんですよ。そのままの流れで、背中を流してもらったりほかにも色々と!
メリット>デメリットなのは確定的に明らか
143 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/11(日) 20:17:49.36 ID:QzLpkvXAO
インさんなんて誰得。
144 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/11(日) 22:45:27.33 ID:vVoZ9RPv0
>>142
前スレから見直すんだ。
このスレにインさんなどいない!!
でもネタ的に、
骨折とかで両腕を自由に使えなくなった上条さんをマミほむがつきっきり看病
とかは、よさそうな予感(何
145 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/12(月) 00:14:48.71 ID:2AXouVux0
誰得言うなし。インデックスさんはメインヒロインじゃないか!
普段は確かに大食いの居候だが決めるとこきっちり決めてくれるじゃないか!
今回はまどかさん編。
とりあえずまどかさんに関してはこの辺が俺の限界な気がした。
形式としては多少成長したまどかさんの日記的な感じなので、我ながらモノローグに違和感がばりばり。
146 :
ファースト・コンタクト
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/12(月) 00:15:24.33 ID:2AXouVux0
私が当麻くんに初めて会ったのは、いつのことだったか。
確か、本当に小さい……幼稚園くらいのことだったんじゃないかと思う。
魔法少女も魔女も知らなかった頃の、お話。
私は、お父さんと一緒に公園に遊びに行った帰り、野良猫を見つけて追いかけている内に道に迷ってしまったのだ。
お父さんともはぐれてしまい、私は半泣き……いや、完全に泣いていたと思う。
涙をぽろぽろ溢しながら歩道をとことこ歩いていた気がする。
そこで初めて、上条当麻くんに出会ったのだ。
「ん? おーい、おーい。どうしたの? なんでないてるの?」
「えぐ、ぃぐ……みちに、まよっちゃったのぉ……」
「へー……おうちどこか、わかんないの? じゃあ、いっしょにさがしたげる!」
「ひぐっ……ほ、ほんと?」
「うん! ぼくはかみじょーとーま! きみは?」
「か、かなめまどか……」
「まどかちゃん? よし、いこー!」
「お、おー!」
私にとって初めて会った当麻くんは、私を助けてくれるヒーローのような存在だった。
まだ小さかったこともあるし、私はこの時、彼を本当にヒーローだと思っていたかもしれない。
この後無事に私は家に帰りつき、当麻くんはお父さんとお母さんにお礼を言われて恥ずかしそうにしていたように思う。
ちなみに私は、その後たっぷり絞られた。それだけは、はっきりと覚えている。
……勿論、幼稚園の頃のことなんて正確には覚えていないから、先の会話には多分に私の想像が含まれている。
実際、私自身も一緒に道を探してくれた少年がいたことなど小学校に上がる頃にはほとんど忘れていた。
そして小学校で今も私の親友であるさやかちゃんと出会い、私はそこそこ幸せな小学生として過ごしていたのだ。
147 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/12(月) 00:16:15.08 ID:2AXouVux0
私の偏見かもしれないが、小学生男子というのは意地悪なものだと思う。
好きな子ほどいじめたくなると言うが、そんな生易しいものじゃなくあの頃の男子は本当に意地悪だった。
私がいつもおろおろしていたから、狙いやすかったのだろう。
そして、そこを助けてくれたのも――上条当麻くんだったのだ。
「ちょっと、やめなさいよ男子ー! あたしらが先にここ使ってたでしょ!」
「はぁ? うるせーぞさやかー! ばかさやかー!」
「や、やめようよさやかちゃん……ほら、あっちであそべばいいよ……」
「なんであたしらがゆずらなきゃいけないのさ! あのバカ男子がわるいんじゃない、こっちがゆずることないよ!」
「はやくどけよー! おれたちサッカーするんだから! ボールぶつかっても知らないぞ!」
「うわっ、本気!?」
当初から気の強かったさやかちゃんは、男子相手に一歩も退かなかった。
私はそんな彼女をとても格好良いと思うけれど、あの男子相手にはやっぱり有効ではなかったのだろう。
焦れた男子の一人が、ボールをこっちに蹴ってきたのだ。
私達にぶつかる! 私もさやかちゃんも、思わずぎゅぅと目を閉じて、来るだろう痛みに備えて身体を強張らせた。
……が、しかし、いつまで待ってもボールはやってこない。
恐る恐る目を開くと、なんとそこにはツンツン頭の男子が私達の前に立っていた。
だいじょうぶ? と聞きながら振り向いた彼の顔にはボールを受け損ねたのか鼻血が出ていて、
なんだかとても申し訳なく思ったことを覚えている。
そして彼は、もう一度振り向いて私達にボールを蹴ってきた男子の集団に向き直って、言った。
「おいおい、女子相手にそんなムキになるなんて、だっせー!」
「な、なんだよとうま! お前こそ、女子のみかたすんのかよー!」
「かみじょーさんは、イジメよくないと思いますのことよー! ほら、あっちあいてるし! あっちでサッカーやろうぜ!」
「あ、コラ! ボール返せ〜!」
ツンツン頭の男子が駆け出すと、他の男子もそれに続いた。
その場に取り残された私達は、呆然としながらも思った。
「……さっきの子、かっこよかったね」
「うん。はなぢさえ出てなきゃかっこよかった」
「名前、なんていうのかな……かみじょーさんって言ってたよね」
「かみじょー……きょうすけといっしょだ! えっと、じゃあ……あれだ、かみじょーとうまだ!」
「とうまくん?」
「うん! さっきみたいに、よくケンカ止めに入ったりしてるんだって。よくやるよね、あたしはマネできないよ」
「かみじょー……とうま」
そこで思い出す。
泣きじゃくる私を宥めながら、時折通りすぎる大人に道を聞いて回ってくれた少年のことを。
涙と鼻水でべとべとの私の手を引きながら遂に家に辿り着き、まるで自分のことのように喜んでくれた少年のことを。
確かあの少年も、かみじょーとーまと名乗っていた……。
148 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/12(月) 00:17:12.75 ID:2AXouVux0
この件を機に、わたしとさやかちゃんは、当麻くんと仲良くなった。
よく一緒に遊んだし、当麻くんはいつも影に日向に私達を守ってくれた。
敢えて誤解を恐れずに言えば、私は当麻くんのことが大好きだ。
その気持ちが恋なのかどうか、割と真剣に考えたこともある。
でも、結局結論は出なかった。分かっているのは、彼が私の親友で、私は彼の親友であること。
そしていつだって、彼は私の味方をしてくれるということである。
だから、私にとって、上条当麻くんとは。
いつだって誰よりも格好良い、最高のヒーローのことなのだ。
149 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/12(月) 00:19:11.66 ID:2AXouVux0
自重しなくていいと言われたので自重せずに書いてみた。
このスレの上条さんとまどかさんは、互いのことを「万が一告白されたら迷わず付き合う」くらいには思ってる。はず。
好意がカンストして結局今の形に落ち着いたのです。
150 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/12(月) 00:35:23.87 ID:hjTlO+PDO
リア充爆発し……なくて良いや
まどっち幸せそうだし……
しかし小学生の段階で一人称が上条さんワロスwww
151 :
buraun
:2011/12/12(月) 21:38:44.61 ID:hM/VmKXG0
主乙
できればifとかやってほしいな、ほむほむが上条さんと結ばれるエンドとか、
まさかのまどかと結ばれるエンドとか。
(どっちにしろ悲しむひとが出てしまうけど・・。)
152 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/12(月) 22:33:51.41 ID:tTgB2zs30
>>151
ここでは主とか使うなよ?酷い目に遭うから。それからsageろ
>>149
盛大な乙を!!
「まどかは妹同然」「親友」「上条くんは最高のヒーロー」「告白されたら迷わず付き合う」か。
まどっちと上条さんは、兄妹とか男女とか親友とか、そういうのでは収まりきらない絆があるわけだな。
まどか√やほむら√はあるの?
153 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/12(月) 22:38:22.37 ID:4BGEaiYyo
>>151
名前欄は空白で構わん
メール欄に sage と入力しよう
主じゃなく、
>>1
と呼びゃいい
154 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/13(火) 03:10:47.49 ID:n5gksynI0
確かにifルートやってほしいな
155 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/14(水) 22:06:50.47 ID:nv0I8hk40
>>1
乙!
ほむほむが魔女になる並列世界を書いたなら
ほむほむとイチャラブする並列世界を書いてもいいと思うんだ…
156 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/14(水) 22:27:25.03 ID:0SGgXFu+0
どうも、一番好きなのはマミさんでその次がさやかちゃん、ほむほむが三番目。
でも嫁にするならまどかだと思っている
>>1
です。
……いや、違うんだ。浮気とかじゃないんだ。
マミさんは妹にしたい。さやかちゃんは姉にしたい。ここ重要。年齢とか無視ね。
ほむほむは親友にしたい。んで、まどかを嫁にしたい。これで完璧。
杏子ちゃんは、ほむほむと同じく親友かな。タイプは違えどこの二人は友達にしたい。
この二人は好感度が一定値以上か未満かで、対応が180°違うタイプだと思うしね。
あと、ifルートは書く気ないっす。それをやっちゃうともう今までやってきたことが全部意味なくなるというか…。
こないだのバトルもののネタばらしでもちょろっと言ったように、まず「恭介くんがさやかを助け出す」っていう
このスレの最重要趣旨を果たせる世界そのものがほとんどないって設定ですし。
そんなわけでまたまた自重せずに書いてみた。
157 :
ずっとまどかさんのターン
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/14(水) 22:28:01.36 ID:0SGgXFu+0
マミさんは風邪をひいて欠席。治そうとして治せないことはないが、魔力の無駄遣いは避けたいとの事。
そしてほむらはその穴を埋める為にパトロールに。魔力の無駄遣いと言えば、最近ほむらは眼鏡をかけ出した。
話には聞いていたが、黒髪ロング眼鏡の破壊力があれほどとは思わなかった。
本日はマミさんとさやかがパトロールの予定だったので、さやかもいない。そのせいで恭介がウザかった。
あいつ、マジでなんなんだ。キャラ変わりすぎだろ。半年前のあいつと今のあいつが同一人物だとは、上条さんには思えない。
何はともあれ、今日はまどかと一緒に下校……っていうか、また寄り道。
なんか最近まどかと行動することが多い気がする。
「そういえばそうだね。なんだか新鮮だな」
「うん。なんやかんやで二人っきりになる事はほとんどなかったよな」
今日は本屋に来ている。
まどかは本気で料理の練習を始めたそうで、今日はいわゆる簡単レシピ系の本を見に来たのだ。
そんなことをせずとも、知久さんに教わればそれで十分だと思うんだけど……まどかは変なところで真面目だからなぁ。
ちなみに俺は、先日発売の漫画を買った。
登場人物の一人がマミさんっぽいのでお気に入りなのである。大活躍なのである。……こんなこと、絶対に誰にも言えないが。
「ねぇ、当麻くん。今日どうする? 良かったら……暇だったらで良いんだけど、うちに来ない?」
「ん? 構わねえけど……またどうして? 珍しい」
「タツヤがね、当麻くんに会いたいって」
「あ、ああ。良いよ」
タツヤ? 誰だそれ……ヤバい、え? 誰?
思い出せ俺! いや、そもそも文字通りに記憶がないんだけど……。
つーか、よく今までこういう不都合が出てこなかったもんだな! 逆に驚いたわ!
ほむらの奴、何が『あなたが上条当麻であるために必要な知識とエピソードを伝えるから、頭に叩き込んで』だよ!
タツヤって誰だよ畜生! 彼氏か? 彼氏なのか?
上条さん知らない内に妹的な存在だと思ってたあの娘に先を越されちゃったんですか!?
「とーま!」
弟でした。
いやん。上条さん、あらぬ妄想しちゃった。恥ずかしい。
俺が来たことで無邪気に騒ぐタツヤ。
……俺が記憶を失う前は、こいつともよく遊んでやってたりしたのかな?
ともあれ三人で遊んで、上条さんの一日は今日も平和に終わるのであった。
158 :
ずっとまどかさんのターン
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/14(水) 22:29:02.64 ID:0SGgXFu+0
そんなわけで、その晩。
私とお母さんがした話。
後日談ならぬ今回のオチとして、どうぞ。
「なあ、まどかってさぁ」
「ん? 何?」
「当麻のこと、結局どう思ってるわけ?」
「好きだよ」
「どう好きか、を聞きたいんだけど?」
「さぁ? 好きは好き……じゃ、駄目かな?」
「別に、まどかがそれで良いんなら、良いけどよ」
「……春先にさ、当麻くんが入院したことあったじゃない?」
「結局ほむらちゃんもマミちゃんも話をしてくれなかったヤツか……話す気になったわけじゃ、ないんだろ?」
「……あの時、さ。当麻くんって、マミさんのために頑張ってたんだよね」
「いつも通りに、自分に良いことなんて一つもないのにそれでも全力で、頑張って頑張って頑張って、それで、入院」
「あの時の当麻くんを見てさ……あ、これは勝負にならないな、って思っちゃったんだよ。私」
「自分の気持ちが何なのかを確かめる前に、諦めちゃったんだよね。当麻くんは親友で幼馴染で――って言い訳して」
「だから、私の好きは、ただの好き。当麻くんの親友としての、幼馴染としての好き。それで良いんだよ」
「……ふうん。ま、さっきも言ったけど、まどかが良いんならアタシは止めない。けど、後悔だけはすんなよ?」
「うん。……それに、当麻くんのことは――やっぱり、恋なんかじゃないんだよ」
「恋なんかに収めていいものじゃ、ないんだよ。当麻くんは、初恋の相手にするには……大切になりすぎちゃった」
「たとえ恋人という関係に昇華するという形でも……今の当麻くんとの関係を変えることが、怖い」
だからこの想いは恋なんかじゃなくて。
恋なんて枠に収めていいものじゃなくて。
きっと、それは。
愛と呼ぶのが、相応しいはずだ。
159 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/14(水) 22:35:06.93 ID:0SGgXFu+0
ここだけの話。
前スレの内容を書き始める前……つまりは初期構想の時なんですけど。
俺、まどかにも上条さんフラグ建てる気満々だったんですよ。
むしろ初期状態で建ってるくらいのつもりだったんですよ。
でも書いてる内に上条さんが思った以上にマミさんに傾倒しちゃって、
これでフラグなんか建ってたらまどかが可哀相すぎる! って思って、
実際話の中でまどかフラグが必要になる話もなかったので、なかったことに。
でもその弊害で前スレでまどか空気まどか空気言われまくっちゃって、俺としてもこれはまずいと。
そんなわけでちょっと設定を弄って実はまどかも……的な展開にしてみたわけです。
それが最近の出来事の真相だったというわけなんです。
ちなみに、イメージは『化物語』シリーズの阿良々木さんと羽川さんとの関係。
まあ役回りやら何やらは当然違いますが、恋を超えた好意という意味ではこのキャラ達を参考にさせていただきました。
ちなみに俺は羽川さんが大好きです。バサ姉マジ天使!
あくまで参考までに。
160 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/15(木) 14:03:09.90 ID:htnYsJVB0
乙
イマジンブレーカーにしてフラグメーカーな上条ェ…
まどっち√やほむら√でイチャイチャしてる姿は見たいと思いながらも、マミさん√の今もあと一歩足りないからもう良い気はしてきた
でも、定期的に上ほむや上まどもやってくれると嬉しい
ちなみに化はかみまみたがアホの子っぽくて好きです
161 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/15(木) 14:21:14.40 ID:kIvCe1la0
>>160
の上の部分に同意
且つ、
マミさん√でのいちゃいちゃがもっと見たいです
162 :
161 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/15(木) 22:17:04.28 ID:xQXaBMGd0
>>1
乙
「さやかを恭介が救い出す」世界がほとんど無くても、
それを果たしてるこの時間軸なら、ちょっとした行動の違いだけでも
新たに違う時間軸を作ることができるのでは?(例:ほむほむが勇気をだして告白など)
新約3巻の美琴さんのペアリングを渡すか渡さないかみたいに。
(長文&しつこくてごめんなさい)
163 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/15(木) 23:57:15.92 ID:VL6CSM0W0
えっとですね。とりあえず何も書けてはいないんですがちょいと話をまとめたいので。
まずは
>>162
さんにですが、どうせifで何があろうがこのスレ本編の上条さんはマミさん一筋で、
正直なところほむほむの事は良い友人だと思ってて(キツい言い方をすれば友人としか思ってなくて)、
むしろフラグ的な意味ならまどかの方が有り得るくらいのものなんですが、
そんな状態でガチな上ほむ話書かれて、嬉しいっすか?
俺が如何にガチな上ほむ話書こうとも、結局このスレで上条さんが好きなのはマミさんなんですよ?
別にそれでも良いならば書くのは吝かじゃないんですけど(俺もほむほむは好きですし)。
でも一回if話を肯定しちゃうと以降何を書いても「どうせ他の世界では他の娘といちゃついてんだろwwww」って話になっちゃうし、
だから先のバトルものではほむ魔女を出す都合上if世界は出さざるを得ませんでしたが、
本編との差異はオリジナル要素『幻想創り』の有無のみに留めたわけで。
バトルものの最中にも書きましたが、このスレの世界とあのif世界の差は、本当に『幻想創り』の有無だけなんですよ? これはマジで。
更に言うとほむほむが勇気を出して告白する話は現在書こうかどうか迷っている最中です。
俺の気が変わってifルートを書かない限り、このスレではどこでどう告白しようがほむほむは振られちゃうんですけど……
まあそれでも、if世界で行動しなかった末に魔女化した自分を知ったほむほむは、いずれ告白することでしょう。
だから書くかどうかは、迷い中。俺だってほむほむが振られて涙を溢す話なんて、書いてて気分良いものじゃないですし。
でも作中if世界ではほむほむをちゃんと振らずにマミさんに告白したことも魔女化の原因の一つだったし……。うーん。
つーかぶっちゃけたこと言えば2スレ目が建てられるほど続けられるとは思っていなかったので、
本来なら最後にエピローグとして『上条さんがマミさんに告白する最終回』を書いて終わろうと思ってたんです。
そしたら案外小ネタでスレが伸びちゃって、俺としても気分が乗ってこの世界観での話を書きたくなっちゃって。
まあ要するに、何が悪いと言われたら気分に任せて前スレの残りレス数考えてなかった俺が悪いんですけど。
そのせいで上条さんが既に好意を自覚していながら作中時間で季節一つ移ろうほどの期間、
マミさんとの関係をはっきりさせずに皆と友達関係を続けてるわりと酷い奴になっちゃって。
だから現在迷っているのは、『ほむほむを告らせるか否か』『スレ中で上条さんとマミさんの仲をはっきりさせるか否か』の二点です。
この二つは本当にこのスレの方向性を決めちゃう事なので割と真剣に迷ってます。
つーか前スレでif世界とはいえマミさんに告白する上条さん書いちゃったし。あれは結構軽率な判断だったぜ……。
つーか話長ぇwwww何自分の作品について語っちゃってんだ俺、恥ずかしい……。
というわけで普段のノリに戻って
>>160
さん。
鬼物語では発売時期的にも「噛みマミった」「悪意を感じる!」とか期待してたのは俺だけじゃないはず。
164 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/16(金) 15:50:29.60 ID:TWv9XU110
>>163
分かりました。書いてくれているのは
>>1
様なのに、無粋なマネをして申し訳ありません。
俺もほむほむが大好きなので、出来れば幸せになってほしいと思ったしだいでございます。
ifも見たいですが、作者様がそうおっしゃるのならば仕方ありません。
でも、馬鹿な事ですが、少しだけ期待するのを、許してやって下さい。
更新、いつも楽しみにしています。
(駄文の上に、またもや長文、すいませんでした。)
165 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/16(金) 23:43:58.67 ID:BZLW4A8xo
ほむほむは俺が幸せにするから上条はマミさんとイチャイチャしてくれてもいいよ別に。
166 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/17(土) 00:07:27.19 ID:YKlONMVR0
http://loda.jp/madoka_magica/?id=2708
http://loda.jp/madoka_magica/?id=2709
ほむほむ……
167 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/17(土) 01:02:44.40 ID:fNzu7zII0
>>166
ワロタwww
168 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/18(日) 02:06:03.26 ID:RCBDUyf00
>>166
か、かみじょおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!
169 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/18(日) 13:50:52.58 ID:V4BC86oW0
この流れなら貼れる……!
よく考えたらまどかロダ使うべきじゃない画像……? と思った
まあ駄目だったとしても俺が怒られたら済む話だよねgkbr
タジャほむ→
http://loda.jp/madoka_magica/?id=2718
右下で「やめて!」って言ってるのは上条くん→
http://loda.jp/madoka_magica/?id=2717
あまり変更点がない→
http://loda.jp/madoka_magica/?id=2716
師匠→
http://loda.jp/madoka_magica/?id=2715
万屋→
http://loda.jp/madoka_magica/?id=2714
>>166
ワロタwwwwww
ほむほむ無理すんなww
170 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/19(月) 11:59:18.22 ID:7I16zkIDO
>>166
違うぅぅぅぅぅ
こんなの俺の知ってるほむほむじゃないほむぅぅぅぅ
ほむほむはこんなに大きくないほむぅぅぅぅぅぅ
171 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/19(月) 12:24:33.38 ID:gppw7CNAO
>>170
落ち着け、巨乳派の工作に決まってるだろ。
たとえムサシノ牛乳とてほむほむの鉄壁を崩すことはできぬよ!
172 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/20(火) 01:05:53.62 ID:uAoK3fAe0
http://loda.jp/madoka_magica/?id=2725
一体どういう状況なんだろうな、このほむらと上条さんは。
173 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/20(火) 01:08:17.44 ID:NbMuCs8IO
>>172
ほむらと上条の他に突っ込むべきところがあると思うのは俺だけか?
174 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/20(火) 13:21:08.93 ID:6PkEuMe/0
いつからここは人形劇のステージになったのだ
>>166
つーか、まどかが怖い。怖い
>>172
カオスwww
175 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/20(火) 23:34:40.03 ID:oaaJCRba0
今回は遂にほむほむのターン。
なんやかんやで日曜日編。
176 :
上条さんの日曜日
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/20(火) 23:35:29.04 ID:oaaJCRba0
日曜日。
上条さんの壊滅的な頭脳を少しでも立ち直らせるための日です。
そんなわけで、本日は火薬少女暁美ほむらさんのお部屋を訪ね、お勉強を教えてもらうのです。
「ほむらー。上条さん来ましたよー」
「開けてあるわ。入りなさい」
ワルプルギスの夜を撃破して以来あの物騒なホログラムは使わなくなったようで、
ほむららしく不要なものは置いていない、質素な部屋に案内される。
火薬少女の本領発揮と言ったところか、ほむらは理系科目が強い。本当に強い。
具体的には理系科目だけに限っては今すぐにでも大学受験が出来るほど強い。
そこを褒めたところ、ほむらは「必要に駆られてのことよ。誇れたものではないわ」と相変わらずのクールっぷりだったが、
それでもなんだか少し嬉しそうにしていたことは記憶に新しい。
ただ、本人の弁によると国語は苦手だそうだ。決してテストの点が悪いわけではないのだが。
ほむら曰く、「こんなものテスト作成者の匙加減次第じゃない。論理的じゃないわ」とか。
個人的には同じことを思うのだが、それを上条さんが言うのとほむらが言うのとじゃ説得力が違う気がするのはなぜだろう。
「さて、今日も数学なのかしら?」
「はい。上条さんにはどれもこれもさっぱりですのことよ?」
「……まあ、授業の時間では十分な理解をするのには足りないというのには私も同意見だわ」
ほむらは、微笑みながら俺に教える為の参考書やらなにやらを取り出す。
半年前、俺達がトンデモ非日常バトルに明け暮れていた頃には決して見られなかったその可愛らしい笑顔に、
実はちょっぴりドキッとしていたりいなかったり。
……こんなこと考えてたら、ほむらに怒られちまうな。真面目に勉強しよう。
「公式や定理については、それがなぜ成立するか、それによって何が出来るか……そんなことを考えることが重要よ」
「まどかもそう聞いたっつってたな。つっても具体的にはどうすんだ?」
「えっと……例えばここ、よく使う定理だけど、実はここは――」
ほむらの話は分かり易く(きっと俺でも分かるようにするために、結構苦労してくれているのだろう)、
授業を聞いても自分で参考書を見ても分からなかった内容が、わりとすらすら頭の中に入ってくる。
これは中々楽しい体験で、自分でも、やれば勉強が出来たりするんじゃないだろうかと思わせてくれる。
自宅に帰って復習したときに、そんな幻想は見事ぶち殺されるのだけど。
「さて、とりあえず今日の数学はここまでにしておきましょう。次の教科、いくわよ」
「そうなの? いや、教えてもらう分には俺はどの教科でも構わないんだけど……なんで?」
「一番は、モチベーションの持続かしら。まあこれは私なりのやり方だから……」
「ふうん。まあ確かに、ずっとあんな数式見てたら気がおかしくなりそうだし、ありがてーよ」
177 :
上条さんの日曜日
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/20(火) 23:36:09.31 ID:oaaJCRba0
こうしてしばらく勉強を続ける。
ほむらの腹が鳴るまで気付かなかったが、もうとっくに昼の一時を過ぎていた。
顔を赤くしているほむらを尻目に、俺は昼食を用意する。
「……カップ麺?」
「おう。勝手に人の家で飯作るのもあれだしな」
「確かあなたは巴さんの家で昼食を作っていた気が……まあそれはいいんだけど。昼食くらい私が作るわよ」
「マジで? ほむらさんの手作り料理来ちゃった?」
「ええ、来ちゃったわ」
これはラッキー。上条さんらしくもない。
夏休みに土御門の義妹さんが来て以来、ほむらの料理スキルは上がりっぱなしなのだ。
ほむらの味付けは見事俺のストライクゾーンど真ん中で、こと料理に限っては仲間内でほむらが一番だという気すらする。
何はともあれ美味しく昼食を頂き、勉強はとりあえずおしまいである。
中二が休みの日に四時間も勉強していたら十分だろうと思う。上条さんの成績では、五時間やっても足りない気はするが。
こちらも決して点が悪いわけじゃないんだけど、マミさんの志望校に行くには上条さんの成績はわりと危ないラインなのである。
まあ、俺の我儘にほむらを巻き込むわけにもいかないし俺も一日中勉強では身がもたないので、
昼からはほむらと遊ぶことにしている。
今日は俺が家からお気に入りのゲームソフトを持って来た。
「あ、これが上条が以前言ってたやつね」
「おう。これはハマるぞ、マジで」
「ふーん……とりあえず起動してみましょう、話はそれからね」
「……なんでほむらさん、初めてやったゲームで上条さんに勝っちゃうの!? 上条さんのライフはもうゼロよ!」
「これ、わりと簡単ね……はいそこ、隙だらけよ」
「いやぁぁぁ! ほむらさんのドS−!」
「褒め言葉ね」
結構酷い虐めを受けた気もするが、概ね楽しい一日だった。まあいつものことである。
こうしてこの日のことを言い連ねてみても、普通の中学生の普通の休日ではないかという気もするのだが、
ほむらにとって普通の休日がいつ以来のことなのかを考えてみれば、その素晴らしさが分かるだろう。
だから俺はこの普通で幸せな日常がずっと続くことを願いつつ、帰路につくのだった。
178 :
上条さんの日曜日
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/20(火) 23:37:08.67 ID:oaaJCRba0
クールほむ:メガほむ=7:3くらいのつもりで書いた。
ほむほむマジほむほむ。
179 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/21(水) 00:08:32.86 ID:tRpvvd1Ro
乙。マジほむほむ。
…なに勘違いしてるんだ
>>1
、ほむほむのターンはまだ終了してないぜ!!速効まほ(ry
180 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/21(水) 00:37:39.75 ID:VLI7tTy10
乙
事前の人形劇のせいで教室で勉強会してるのかとも思ってしまった
181 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/22(木) 22:32:43.86 ID:h0JphC3u0
今回は前スレ最初の話をほむほむ視点で書き直した
いわゆる新約・上条当麻「魔法少女には(ry をやろうと思います
上条さんが喰われるまでです
これ以降はほむほむ視点だと話が動かなかった
182 :
新訳 とある輪廻(ループ)の非日常(イレギュラー)
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/22(木) 22:34:02.96 ID:h0JphC3u0
「また、また救えなかった」
再び見慣れた病院で目覚め、少女は呟く。
もう何度目かも忘れてしまった。
もう自分が何をしているのかも定かではない。
たった一つ、それでも残った道標に従って、
また少女は歩き出す。
巴マミは喰われ、
美樹さやかは呑まれ、
佐倉杏子は爆ぜ、
そして鹿目まどかが契った。
彼女の決意はとても尊いものであり、
また自分も絶望に飲まれかけていたから受け入れそうになってしまった。
直前に我に返り、砂時計をひっくり返すことが出来たから良かったが…肝が冷えた。
幾千回もまどかを殺し、幾万回も友人を見殺しにしてきた結末が、あれでいいはずがない。
そんなの絶対、罪深いわたしには許されないことだ。
「…暁美ほむらです、よろしく」
転入直後の挨拶も、もう飽きてしまった。
随分無愛想に見えているだろうが、知ったことではない。
同じ顔に何度も何度も初見の振りをして接しなければならないこっちの身にもなってほしい。
「……ん?」
あれ、見ない顔がいる。
しかもまどかと仲が良さそう…というか、美樹さやかも。
あれはただの友達とかそういうレベルではなさそうだ……イレギュラーだ。
何千何万と同じ一月を繰り返していれば、そりゃあ普段と変わったこともあった。
まどかや美樹さやかが成績優秀だったり、
巴マミが気弱で頼りなかったり、
佐倉杏子が弱気を助け悪しきを挫く正義の魔法少女だったこともあった。
だが、全く知らない別人物が現れた事は今までなかったはずだが……。
ま、そんな影響があるとも思えない。放っておこう。
いつも通り、インキュベーターを始末しているところをまどかに見られ、美樹さやかに消火器をかけられ…
いや、先程のイレギュラーがいる。ウニのようなツンツン頭をした男子。
この男、一体どこまで絡んでくるのか…見極めておく必要がありそうだ。
それにしても、インキュベーターをここで始末しておかないとこの二人が契約してしまう確率が飛躍的に上がってしまい、
ここでインキュベーターを始末するとこの二人からの信頼は全く得られなくなる、だなんて。
全く、ままならない。転入初っ端からこんな鬼畜選択肢とか、今時流行らないわ。
183 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/22(木) 22:35:05.34 ID:h0JphC3u0
物陰から、二人を追う。
薔薇園の魔女の結界…いつも巴マミが助けに来るから大丈夫だけれど、
万が一のことがないように二人を追う。……この用心が役に立ったことは、未だないけれど。
……ウニ頭、まだいるし。
なんなのかしら、あの男…二人との関係を調べておくべきだった。
「く、くそう! 効きやがれ俺の右手!」
「……んなっ……!?」
あのウニ男、使い魔を倒した!?
本格的に、これは不味いイレギュラーだ。全く予想が出来ない。統計もなにも通用しない。
……いや、あの男、上手くこちらに引き込めれば……。
「あなたたち! 大丈夫っ!?」
む、いつも通り巴マミが来たか…。
まあ良い、行動開始だ。
あの男をなんとか引き込んで、まどかと美樹さやかを魔法少女にさせない手伝いをさせよう。
……どうせミスをしても次のループがある、と自然に考えている自分が、少し嫌になった。
「上条当麻……か。経歴等はもっと時間をかけて探りたいところだけれど……」
とりあえず最低限、必要な情報は集めたか。
鹿目まどかと美樹さやか、及び上条恭介の親友。
備考としては鹿目まどかと恋愛関係にあるわけではない模様。
謎の力『幻想殺し』を身に宿した不幸の権化のような少年。
「ほむ……ならばその正義感を煽るような……巴マミを救いたいという方向性で伝えるのが良いのかな」
続けて手にした端末で彼の情報を探り続ける。
法スレスレというか普通にアウト。何をどう言い繕おうが普通に法を敵に回した状態だが気にしない。
「……いや、せっかくならさっさと全てを明かしてしまった方が良いかな」
調べた限りでは直情型で正義感の強いタイプなので、私の話は同情を誘い易いだろう。
そういう判断もあるにはあるが、先程までと同様、次周の存在を前提にした思いつき。
我ながら、嫌になる。自嘲しながら端末の電源を切る。
眼前に、上条当麻が立っていた。
「……なんですか暁美サン。上条さんは小動物虐待主義者に用はないですの事よ?」
当然のごとく敵意を向けられているが、退くわけにはいかない。
あなたに恨みはないけれど、鹿目まどかを救うためよ。
……とことん協力してもらうわ。
「別に私の目的はあの淫獣の殲滅ではない……あれは、ただの手段」
「上条さんにも理解出来るよう話していただきたいね」
「私の目的は――鹿目まどかを魔法少女の運命から救い出すこと」
……全て、話してしまった。
ソウルジェムの真実も魔女の真実も鹿目まどかの運命も、全部。
なんだろう、それはただあの男の信用を得る為だけのものだったはずなのに。
今、凄く、私はすっきりしている。
解き放たれたような、赦されたかのような、そんな気分に。
……間違ってはいけない。
鹿目まどかを救う、それだけは譲れない。
それを達成するまで、そして達成してからも。
私は決して誰にも許されてはならない罪人であるということを。
私は忘れてはならない。
でも、それでも、彼は私に希望を抱かせてくれた。
私に思い出させてくれた。
皆を救って、また巴さんの家で皆で集まって、一緒にケーキを食べて……
そんな、私の夢を。
184 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/22(木) 22:36:04.82 ID:h0JphC3u0
「確認するわ。巴マミは私を信用していない……恐らく、私を拘束しにかかるわ」
「おいおい、そのまま行って大丈夫なのか、暁美?」
「……あなたの人徳次第ね。あなたがどこまで巴マミに信用されているかが問題よ」
……失敗。
まあよくよく考えてみれば、会ったばかりのこの男が巴マミの信用を得ているわけがなかった。
迂闊どころの話じゃない。ちょっと浮かれ過ぎじゃないのか、私。
「ん……でも、幻想殺しは効いてるのね」
「ああ……だが、この調子だと消し切るまでに大分時間がかかりそうだぞ」
「……改めて、巴マミの魔力容量を恐ろしく思うわ」
だがしかし、今のペースでリボンを分解し終えれば、上条当麻は間に合うはず。
間に合って、巴マミを突き飛ばしてくれればそれでいい。
たった数十センチでも身体が動けば、それだけで巴マミの命運は変わるのだ。
――それが上条当麻の運命を変えるのと引き換えであることに、私は最後まで気付けなかった。
「うおおおおォォオあああァァアアああ!!!」
「いいぜ…俺で良いなら死んでやるよ! ただし、お前がマミさんを殺せるなんて思ってるなら――」
「――まずは俺が、そのふざけた幻想をぶち殺す!」
「いっ……いやあああああああああああああああああああああああっ!」
なんとか拘束を解き(拘束が緩んだのは、恐らく巴マミが上条当麻に突き飛ばされたせいだろう。『幻想殺し』恐るべし)、
結界最奥に辿り着いた私が見たのは――食い千切られて宙を舞う右腕と、上条当麻の頭をすっぽりと覆う、魔女の顔だった。
「させないわ…!上条当麻は殺させないっ!」
時間停止をフル活用してなんとか魔女を撃破することに成功するも、これはまずい。かなりまずい。
右腕は……まあ、言い方はおかしいが綺麗に食い千切られているので、接合も不可能ではないだろう。
『幻想殺し』は右の手首から先だけに作用しているはずだから――順序を間違えなければ、治療できるはず!
「巴マミ! 何を呆けているの――上条当麻が死んでしまう! 手を貸しなさい!」
放心状態の巴マミを無理矢理引っ張り込んで、二人がかりで治療をする。
上条当麻が生き残るかどうかは賭けだ――なんてこと。彼は、一般人だったのに。
私のせいだ。私が巻き込んだんだ。この男を。まどかを救うという私のエゴのために。
(許されるとは思わない――嫌ってくれても詰ってくれても罵ってくれても良いから! お願いだから生きて!)
この想いすら身勝手なものなのだろうけれど、私は。
私の思いを肯定してくれたこの男を、死なせたくない。
せっかく得たグリーフシードを使い切るほどの魔力を用い、なんとか治療は終えた。
命は繋がった――はずだ。
上条当麻は、そのまま入院することになった。
彼が目覚めたとの報を聞き、万が一何らかの後遺症が残って、
それがまどかや巴マミの絶望の引き金になってしまわないかを確認するために、私は彼女らより先に病室へ向かう。
そこで私は、また一つ、罪を背負うことになる。
「――えっと……部屋、間違えてませんか?」
185 :
◆J0nZQhi5n4XG
[sage]:2011/12/22(木) 22:36:42.38 ID:h0JphC3u0
おしまい。
もしくは、前スレへ続く。
186 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/24(土) 09:57:53.02 ID:LYNCh8Sf0
んっっっだよ畜生!
皆がほむらほむらほむらほむらほむらほむらほむらほむらほむらほむらほむらほむら言うから
無い知恵絞って頭抱えて必死こいて皆が少しでも楽しんでくれるよう考えて書いてんのにシカトはねーだろ!?
そりゃ俺の文章力なんて人に見せられたもんじゃねーよ! それくらい自覚してるよ!
でもさ、つまらんかったならつまらんかったって言ってくれたっていいだろ!?
俺の文章なんて批評してやる価値もないっていうのか!?
だったら前スレやこのスレの序盤であんだけおだててくれた奴らは何がしたかったっていうんだ!?
俺がこうして醜く発狂する様でも見たかったのか!? だとしたら目的果たせて良かったな! 畜生が!
今回は一つの決着がつく話です。
どうせレスはつかねーだろうけどこれで書き溜めもなくなるし、
このスレ終わらせる良い機会になるだろうな。うん。
187 :
終わりと始まり Unrequited_love
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 09:58:49.65 ID:LYNCh8Sf0
「にしてもねぇ。最初に会った時はまさか並んで一緒に戦う仲になるなんて思いもしなかったよね」
「ええ。さやかが私の味方で在ってくれた時間軸なんて、両手の指で数えられるほどしかないもの」
「……あたしって、そんなに付き合い辛い奴だったのかな?」
「私の応対も決して好意的とは言えなかったし、気にしないで。……そろそろよ」
「ん、分かってる。行くぜ!」
今回のパトロール当番は暁美ほむらと美樹さやかのコンビ。
出会いから今まで紆余曲折あったが、今の二人は良い友人といって差し支えのない程度の中に落ち着いている。
暁美の再契約により、二人とも高速戦闘を得意とする魔法少女となったが、
近・中距離型の美樹と中・遠距離型の暁美という事で、実は戦闘における相性は中々良かったりする。
「使い魔は任せて! あたしの剣なら無駄な魔力も使わないで済むから!」
「了解よ。私の教えたことを忘れないでね」
「あいあいさー! っしゃ行くぜぇーっ!」
炎翼を展開して魔女のもとへ向かう暁美を見送り、美樹は使い魔の群れに向き直る。
量は最低限ながら無駄なく適切に展開した魔力で片刃の剣を作りだして構えながら、美樹は暁美の助言を思い出す。
――「さやかの魔力で巴さんの戦術を真似るのは、決して賢い戦法とは言えないわね」
――「まどかが規格外であるというだけで、巴さんも一般的な魔法少女よりは強いの。あなたの魔力では真似できないわ」
――「しかし、単純な攻撃・防御力や魔力量自体は杏子や私よりも高く、多いのだから……」
「そう、あたしの取るべき戦法は――」
一瞬、美樹の姿が使い魔達の眼前から消える。
次の瞬間、十数匹の使い魔が一刀のもとに斬り伏せられていた。
全てが的確に、その身体の中心から両断されている。
「――剣を多数召喚する分の魔力で、一本、切れ味抜群の剣を作って――」
再び消えた美樹は、次に上空でもう一本剣を作り出し、二刀流の構えをとる。
単純に、先の倍の使い魔が両断された。
「――一撃必殺の居合抜き!」
(見栄え的にはそりゃ、大量の剣でグサグサやるのが格好良いけどさ。身体は剣で出来ている……とか言ってみたいし)
(でも確かに、これは戦い易い……元々あたしはスピードが売りなんだから、なら一撃必殺って戦法も間違ってないよね)
(耐久力のある魔女相手なら、また別の戦法が必要なんだろうけど……)
凄まじい速度で使い魔を殲滅しながら、結界を進んでいく。
暁美には使い魔より魔女のもとへ到達することを優先するように言ってあるので、
彼女が狩り損ねた使い魔がちらほらいる。
だがしかしその程度では、今や美樹の相手になりはしない。
188 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 09:59:35.39 ID:LYNCh8Sf0
結界最奥へ辿り着く美樹。
見たところ、暁美が戦っているのは影の魔女だった。
以前、自棄になった美樹が治癒魔法と痛覚遮断にものを言わせて力づくで倒した魔女である。
(あれ、実は結構強いんだよね。まずはあの触手攻撃をどうにかしないと)
考えながらも高速移動の魔法を行使。
魔女の手下を斬り伏せる。
「ほむら! まずはあたしが手下を全滅させるから、あんたが本体を焼いて!」
「了解したわ」
「多分知ってるだろうけど、アレ中身生えてくるから気をつけてね!」
「ええ、抜かりはないわ」
一度距離を取った二人が、再び魔女に高速で詰め寄る。
暁美は急降下しながら、炎弾を連続発射。
美樹は全速力で直進し、二刀を十字に交差させ、切り裂く。
「はぁぁぁあああっ!」
「せいやぁぁあああっ!」
暁美は空から。美樹は地から。
超高速の攻撃が、魔女を貫いた。
『――ヴァンパンテ・ヴェンデッタ』
炎の裁きと銘打たれたその連携技の前に、為す術もなく魔女は爆散する。
結界が消え去り、グリーフシードがからんと音を立てて地に落ちた。
「にしても、意外だなー。ほむらは技名とか絶対つけないタイプだと思ってたよ」
「……まあ、積極的には付けないけれど。でもワルプルギスの夜や時計の魔女を倒すとき、ティロ・フィナーレしたじゃない」
「パクりじゃん」
「反論できない……でも、技名に意味があるならば付けることに吝かではないわ」
「意味? テンション上がるとかじゃなくて?」
「例えば巴さんの場合、『リボンを通常以上に使って纏め』『巨大な銃を作り出し』『普段の実弾とは違う光線を発射する』」
「この手順を、『ティロ・フィナーレ』の一言で済ませてるわけよ」
「ふむ?」
「手順や手間を自分の中で技名として省略してるわけね」
「……んん?」
「……巴さんは、いちいちティロ・フィナーレ撃つ時にいちいちリボンがどうだの銃がどうだのとは考えてないってことよ」
「よく分かんないよ……あたしに分かるように教えて」
「貴女がモンハンやる時に、マイセット装備に『対アマツ用』だの『対ウカム用』だの名前を付けておくようなものよ」
「オッケー、理解した」
「はぁ……あなたって、ホント馬鹿。……あ」
「……反応か。全く、嫌になるね」
リラックスした雑談をしながらの帰り道、再びソウルジェムが反応する。
見滝原には魔女が多く寄ってくる理由について暁美は調査を続けているが、未だに原因はつかめていない。
ともあれ、本日二度目の魔女との戦いだ。
二人が結界に侵入すると、結界内は一本道の通路になっていた。
灯りとして蝋燭が点在しているが、使い魔は見当たらない。
189 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 10:00:21.22 ID:LYNCh8Sf0
「……不気味なほど何もないね」
「ええ。さやかが魔女化した時の結界を思い出すわ」
「うげ。どんなんだったの?」
「水族館っぽい通路の中であなたの思い出らしきものが延々と再生され続けて……」
「なんてこった!」
二人は結界内を進み続けているが、やはり内部の様子に変化はない。
一定の間隔で存在する蝋燭以外には何もない、単調な空間。
ノイローゼか何かにでもなってしまいそうだ、と暁美が考えたその瞬間。
美樹が、倒れた。
「なっ……!?」
しまった、油断していた。
空気を伝うタイプの攻撃を受けていたのか?
いや、それならば私にも効果があるはず。何か別の攻撃だ。
しかしなんの攻撃だとしても、それならば私もそれを喰らっているはず。
外傷は見当たらない……いや、これ寝てるだけ……?
「……さやかー。さーやーかー」チョンチョン
「上条恭介が浮気しようとしてるわよー。さーやーかー」…ムッ
「起きなさいさやかァァァ!」ホムー!!
しかし美樹は一向に起きない。
指で突いてみても、体を揺すってみても、鼓膜をぶち破る勢いで叫んでみても、起きない。
……ならばこれが、魔女の攻撃と見るのが妥当だろう。
恐らく魔女は、一度に一人しか相手を出来ないタイプなのだ。
だから、1人だけを無力化した。暁美を喰った後美樹を目覚めさせる手はずになっているのだろうか。
「……仕方ない。私だけで行きましょうか」
そういう魔女ならば、増援を呼んだところで無駄だろう。
上条当麻にしても、先の時計の魔女との戦いで精神攻撃を普通に受けていたし……。
ああ、でも、右手を使えば解除は出来るのか。ならば、彼だけは呼んでおこう。
暁美は連絡を済ませると、再び結界内を進み始めた。
それからも単調な結界内を進み続けて辿り着いた結界最奥は、いわゆるステージのようになっていた。
舞台袖から登場する形で、暁美はそこへ踏み込む。同じく魔女も、逆側の舞台袖から登壇する。
現れた魔女は――上条当麻の姿をしていた。
「……え?」
落ち着け! あれはどう考えても魔女の擬態だ。
私が撃てないだろう存在の姿を取る事で私を惑わしているにすぎない!
撃て! 私の大好きな上条を愚弄するあの魔女を! 撃て! 撃て! 撃て! 撃て!
「くっ……」
しかし身体は震え、腕は上がらず、魔女を直視できない。
駄目だ。私に上条を撃つなんてことが出来る筈もない。
たとえその中身が醜悪な魔女だとしても、上条の姿を破壊する自分なんて、想像も出来ない……!
(落ち着くのよ暁美ほむら……! 考えろ、あの魔女を倒す方法を!)
(擬態という事は恐らく力量自体は大したことはない……記憶も、『私にとっての上条』でしかないはず!)
(ならば……そうだ、これなら!)
震えていた瞳は普段のきりっとした暁美ほむらのそれへ戻る。
盾を装着した左腕を持ち上げ、魔女に向けた。
『な……なんだよ、ほむら。俺を撃とうっていうのか?』
「黙りなさい、魔女。抜かりはないわ――」
190 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 10:00:55.28 ID:LYNCh8Sf0
「あなたが本物の上条当麻ならば、私が右腕を撃ち抜いたところで死ぬはずがないもの」
191 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 10:01:31.17 ID:LYNCh8Sf0
『……ふぅん。考えたなぁ、ほむら。初めて会った時のコミュ障っぷりからは考えられねーぜ』
「……黙りなさい。あなたが私と初めて会った時のことを知っているはずが……」
『それが知ってるんだよな。なにせ俺は上条当麻じゃなく、お前にとっての上条当麻なのだから』
「……!?」
そう、魔女の上条当麻への擬態は、結界内を進んでいた際に使い魔を通して得た『暁美ほむらにとっての上条当麻』をもとに
構成されている。記憶喪失になる前後の上条を両方知っている暁美の。
かつて上条当麻を利用して使い切って鹿目まどかを救おうとしていた暁美の記憶から、だ。
ならばこの魔女は、上条当麻の全てを知っている――!
『こちとらお前のせいで、平和な日常も大切な人達の記憶も、何もかも失ったんだ』
『擬態してみてびっくりしたぜ。お前、なんでこの男の前に顔出せんの? どんな神経してんの?』
『こんなにも不幸なのに大切に育ててくれた親への愛も、まどかを守るっていう心意気も、マミさんを救うっていう意志も』
『この男はお前のせいで失くしたんだぜ?』
「……う、あ、ああ……」
『お前、俺なんかより、よっぽど魔女だよ』
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
崩れ落ちた。
身体も、心も。
両手で顔を覆い、うずくまる。
そうだ、なんで。
私はどの面下げて今まで上条に接してきたんだ?
『はっ……この程度で心折れんの? がっかりだろうな、お前の仲間達も』
『そういえばその仲間達にしたって、お前は何万回と見捨ててきたんだって?』
『お前が見捨ててきたそいつらは、今頃どうしてるんだろうなぁ?』
魔女が私を喰らおうと歩み寄ってくる。
やめて。来ないで。それ以上喋らないで。私が、私が。
私が悪かったから。
魔女の右手が私に伸びる。その指先が私に触れようとした、その瞬間。
192 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 10:02:22.11 ID:LYNCh8Sf0
「っだあああぁぁぁぁぁっ!」
『がっふぅぅう!?』
突如現れた上条が、思い切り魔女を殴り飛ばした。
……このパターン、多いな。
相変わらず、上条に頼りきりになってしまっている。
反省しないと。あんなまがいものに、心を乱されてしまったことも含めて。
やはり、本物は違う。その姿一つだけで、私の心を震わせてくれる。
私の心臓が、血肉が、全てがざわめきだす。
「ほむら。魔女に何言われたか知らねーけどな・……俺は、お前に出会えて良かったと思ってる。それを忘れるな」
『はっ……偽善者が。自分の記憶を奪った魔法少女が憎くないのか?』
「ああ、ないね。そもそもそんなこと、記憶にねえ」
『屁理屈を!』
奇声を上げて上条に襲い掛かる魔女。
しかし、上条は完全なる自分のコピーであった時計の魔女の手下との戦いを経験しており、
更にこの魔女の擬態はあくまで姿と記憶を映し取るだけのものであったため、上条にとってはただの的である。
強さも速さも、上条の足元にも及ばない。
飛び掛かってきたら殴る。
殴り掛かってきたら右手で受け止め、蹴る。
怯んだところに思い切りデンプシーロールをぶちかます。
街の不良が格闘技の達人に挑んでいるようなもので、魔女は上条に一撃も加えられない。
巨大な魔女との戦いが続く中で、上条の戦闘スタイルはちょこまか動きながら攻撃の機会を窺うものだと勘違いしていたが……
人間の尺度に当てはめた場合、彼のそれは、間違いなく体力任せのインファイトだろう。
攻撃を受け止め、胴を連続で殴打。覆い被さるように迫ってきた魔女をいなして背後に回り込み、足を払ってダウンさせる。
魔女はふらふらと立ち上がるも、今度は二度の中段前蹴りからのミドルキックで吹き飛ばされた。
そこまでやってから、上条は暁美の方へ向き直り、目線を合わせるように屈み込んだ。
「……ほむら。大丈夫だ、俺も皆も、お前のことを恨んじゃいない。お前は、俺達の仲間で味方で友達だ。安心しろ」
「でも、でも……私はっ」
「お前にとって、今まで見捨ててきた世界の存在はお前の罪……なんだよな。でも、大丈夫だ。大丈夫。信じろ」
「なんで……どうしてあなたは、そこまで……」
「お前が罪人なら、俺だってそうさ。罪の一つや二つ一緒に背負ってやれなくて、何がダチだよ」
「……ごめんなさい。そして、ありがとう」
「ああ。こっちこそ、俺と出会ってくれて、ありがとう」
そう言って上条は再び立ち上がる。
背後には擬態を解き、醜悪なその姿を晒しながら飛びかかってくる魔女。
だがしかし、上条は後ろを振り向いたまま言った。
193 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 10:02:51.76 ID:LYNCh8Sf0
「……魔女よ。言っとくけど、お前みたいなタイプの魔女に対して俺は最強だぞ」
「俺の友達を傷つけといて、俺に勝てるとでも思ってんのか?」
『ガアアアアアアアアア!』
「だったらまずは、そのふざけた幻想を――」
くるりと振り向き、右の拳を更に強く握り込む。
その構えは――一撃必殺の、右ストレート。
「――ぶち殺す!」
迫る魔女に対しカウンター気味に打ち込まれたその拳は、
見事魔女の顔面にヒットした。そのまま魔女は吹き飛ばされ、舞台袖へ落ちてゆく。
しばらくして、結界は消えた。
「……凄いわね。まさかあなた一人で魔女を倒してしまうなんて」
「……相性が良かっただけさ。さて、上条さんは帰るとしますかね。母さんが心配してらぁ」
立ち去ろうとする上条の上着を、暁美がそっと掴む。
裾にわずかに指を掛けて、迷うように。
「……ほむら?」
「……あなたに、言いたい事があるの」
「なんだ? 礼なら受け付けませんのことよ?」
茶化す上条を無視して、暁美は一度深呼吸をした。
深く息を吸って、ゆっくりと息を吐く。
そして、言った。
はっきりと、告げた。
194 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 10:03:20.38 ID:LYNCh8Sf0
「上条。私は……あなたのことが、好き、です」
「私を助けてくれたあなたのことが、大好きなんです」
「だから、どうか……私の恋人に、なってください」
195 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 10:04:00.18 ID:LYNCh8Sf0
それを聞いた上条は、まず心底驚いたという風に目を見開き。
次に困惑した表情で目を泳がせ、わしゃわしゃと髪を掻き毟って。
最後に、思い切り頭を下げた。
「……ごめん。気持ちは嬉しいけど、応えられない」
「……そう」
「俺……好きなひと、いるんだ」
「……知ってたわ」
「だから……ほむらの想いには、応えられない」
「……分かってはいたのに……案外、辛いものね。これ」
「……そうか」
ふっ、と。暁美は身体の力を抜き、上条に身を任せた。
身体の震えを、隠し切れてはいない。
「……ほむら?」
「五分でいい。五分だけでいいから……胸を貸して頂戴」
「……ああ。いいよ」
上条のその優しい答えに。ぎりぎりのところで保ってきた均衡が崩れ去った。
零れ出る涙を止められなくなる。
想いを、吐き出してしまう。
「どうしてっ……どうしてなの……」
「あなたは、いつだって格好良くて……いつだって、助けてくれて……いつだって、守ってくれて……」
「好きにならないわけがないじゃない……!」
「なのに、あなたにとって私は、ただの友人なんでしょう?」
「ずるいわよ、こんなの……!」
「……ごめん。でもな、一つ訂正させろ」
「ただの友人じゃねえ。いい友人だ」
「……なにそれ。馬鹿みたい」
「うるせー。筋金入りの馬鹿ですよ上条さんは」
そう言って、上条は一度暁美を自分から引き離す。
その思い切り握り込めば壊れてしまいそうな小さな肩に、優しく手を添えて。
196 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 10:04:40.52 ID:LYNCh8Sf0
「ほむら。俺はお前の想いには応えられない。だから一つだけ、お詫びとして一生ものの約束をしてやるよ」
「困ったことがあったら。どうにもできないことが起こったら。そん時はすぐに俺を呼べ」
「地球上のどこからでもどこへでも駆けつけて、俺はお前の力になってやると、ここに誓おう」
「……やっぱり上条は、ずるい」
暁美は上条から離れた。自分の意思で。
明日からは、また上条の『いい友人』でいたいと、思えたから。
目元をゴシゴシと擦って振り返り、歩き出す。
「今日のパトロールはこれでおしまい。あっちで寝てるさやかを起こしておいて頂戴」
「……おっけ。了解しました」
上条も振り返り、暁美とは逆の方向へ歩き出す。
出会い、寄り添い、結局二人は交わらなかったけれど。
それもまた、有りだろう。
出会い、寄り添い、擦れ違うことなく今まで通り。
上条当麻と暁美ほむらの友情は、続いてゆくのだから。
197 :
魔女図鑑
◆J0nZQhi5n4XG
[saga sage]:2011/12/24(土) 10:05:22.16 ID:LYNCh8Sf0
金めっきの魔女。その性質は侮辱。
とある少女は大好きだったもののために頑張った。
悪いことだって酷いことだって、そのもののためなら喜んでした。
そのものに手酷く裏切られたとき、少女は姿を消した。
その後、少女の姿を見た者はいない。
ちなみに、上条当麻のような「自分の正義に反することをしていればそれが女だろうが何だろうが殴る」という
思考をしている人間との相性は、最悪。
金めっきの魔女の手下。その役割は催眠。
結界内の回廊の蝋燭が実は魔女の使い魔である。
彼女らは結界内にいる人間に暗示をかけ、魔女の幻惑が通じやすいようにする役割を持つ。
同時に魔女が一度に魅せられる幻惑は一つの姿だけなので、二人以上の人間が来たら残りは眠らせる。
魔女の許しが出ればその残りは食べられるのだが、今回は許しが出る前に魔女が倒されてしまった。
さぞ残念だったことだろう。
198 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/24(土) 10:51:22.24 ID:UDU2Gz1G0
乙
ニ連続でほむほむと上条さんの絡みが見れるとは。ありがとう
最終的には、上条さんとほむらの関係は、上条さんとまどかのそれと同じになるんだろうな。
というか、二つ目の告白の話はパラレル?それとも正史?
199 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/24(土) 12:03:41.38 ID:IDrAd8TAO
乙
この時期はクリスマス商戦やらで忙しいからレスがつかないのはある程度しゃあないんだぜ
帰省しちゃうやつは帰省しちゃうしね
200 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/24(土) 15:46:50.09 ID:RtkKXIU5o
乙です。
やはりこのスレのほむらには美琴のような感じがあるな。上手くいって欲しいけど上手くいって欲しくないような……。
しかしこのスレも終りか…HTML依頼スレにもあったみたいだからホントなんだろうな。
まあ
>>1
が終りにするならそれはそれで仕方ないが。残念だ。
ただオレは最近ネット繋げられなかったから見れなかったのよね。こんな事になるとは。
まあ次の機会に
>>1
が何かまた書くのを期待してるわ。
201 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/24(土) 16:04:33.97 ID:thsTzLzWo
レスつかなくていじけてやめるとか
202 :
◆J0nZQhi5n4XG
[saga]:2011/12/24(土) 16:11:52.71 ID:LYNCh8Sf0
ごめん、言うの忘れてた。
>>200
見てびっくりしてとりあえず言いに来たお。
俺の今後の人生に関わるレベルのお仕事あるんで、とりあえずこのスレ落とします。
何せこのお仕事終わるのが最短で二月なんで。
それまではこんな誰得SSちんたら書いてる場合じゃないのよ。
んで、それ終わった後で気が向いたら建て直す。
建て直す気にならなかったにしろ、多分用が終わったらまた違うSS書き始める。
違うSSっつってもどうせ何かとクロスしてまどか達を幸せにする内容だろうけどな。
>>198
堂々と正史。
>>200
ごめんね。
レスがつかないこと以上にリアル生活の方で重要なお仕事あるんだわ。
>>201
そりゃあSSなんて俺のオナニーでしかねーもん、俺が満足できなくなったらやめるさ。
ただまあ完全に意欲がなくなっちゃったわけでもないんで、建て直すかもしれんし建て直さんかもしれん。
203 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/24(土) 16:32:32.02 ID:Vx6ULFiao
あんまりレスしてなくてすまなかったな
ずっと楽しませてもらってた
仕事頑張れよ
204 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/24(土) 17:56:32.44 ID:vrj8fCcAO
乙!
夏から追ってたが楽しかったぜ?誰得って言うなら俺得だった。ありがとな。
恭さやのクリスマスや年末年始も見たかったが仕事なら仕方ないな。頑張ってな?
ヒマできて気が向いたらまた投稿頼むわ。
それでは、「またな」。
205 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/24(土) 21:20:50.50 ID:q6dDy2A/o
今までお疲れ様でした
お仕事の方も頑張ってください
建て直し、次回作、どちらも楽しみにしてます
206 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/25(日) 00:02:14.23 ID:0+MbS/z50
希少価値の高い結ばれた後の恭さやを初め、色々と楽しませてもらいました
今までありがとう、そしてお疲れさまでした
何時か戻ってきて次のスレが立つ日を楽しみにしています
207 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/25(日) 09:20:58.30 ID:aWx/DdVDO
>>1
さんの恭さやにとてもニヤニヤしました。乙でした!
208 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/25(日) 19:55:20.20 ID:+tkICn7So
[
田島「チ○コ破裂するっ!」
]でしかないっていっといて反応してくれないとヒスるってどんだけキモイんだよ
209 :
>>200だが
[sage]:2011/12/25(日) 20:12:48.37 ID:8b5LCyOso
>>202
そういう事か。ならば仕方ないね。仕事頑張ってくれ。まあ最初にそう言ってくれれば良かったんだが。
ただ最後に苦言を呈させてもらえば「誰得」などとは言わない方が良い。
そこは「俺得」と断言すべき。過去の自分を否定せず胸を張りたまえ。
自らの成し遂げたことに達成感を持たぬまま終えると後々まで禍根を残すよ。それはこれからの仕事についても当てはまる事だからね。
それでは
>>1
よ、「Good Luck!!」
210 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/25(日) 21:27:38.35 ID:0mZmRvcIO
そうか終わりか
残念だけどそんなに大事な仕事があるなら仕方ないな
乙!
211 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/27(火) 20:38:56.28 ID:+IZIufz80
前スレの始めから読ませてもらってました。
凄く楽しませてもらいました。
お疲れ様です。
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