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まどか「マテリアル・パズル……?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:00:12.85 ID:tELe0HQn0
――見滝原市ショッピングモール改装区域――

まどか「キュゥべえ………?あなたが……私を呼んだの?」

QB「そうだよ、鹿目まどか。それと―――美樹さやか」

さやか「えっ……なんで、あたしたちの名前を?」

QB「……僕、君たちにお願いがあって来たんだ」

まどか「……お、お願い?」

QB「うん!」


QB「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ!」


まどか(や、やっぱり夢の中と同じ…?じゃあ、あの夢って…)

???「その話……詳しく聞かせてもらえませんか?」
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酸 @ 2024/05/01(水) 23:00:19.57 ID:lK9RWrTc0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714572018/

【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 二匹目 @ 2024/05/01(水) 21:08:53.38 ID:iiJDb4My0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714565332/

旅にでんちう @ 2024/05/01(水) 14:47:47.55 ID:KgjR8ljxO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1714542467/

【クリスマス・年末・年始】連休暇ならアニソン聴こうぜ・・・【避難所】 @ 2024/04/30(火) 10:03:32.45 ID:GvIXvHlao
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1714439011/

VIPでガンダムVSシリーズ避難所【マキオン】 @ 2024/04/30(火) 07:03:33.32 ID:jpWgxnqGo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1714428212/

今日も人々に祝福 @ 2024/04/29(月) 23:42:06.06 ID:cZ/b8n+v0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1714401725/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part12 @ 2024/04/29(月) 20:01:59.10 ID:OQox+0Ag0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714388519/

私が書いた文だ 一度読んでみて @ 2024/04/29(月) 13:03:50.96 ID:zomKow9K0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714363430/

2 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:00:56.63 ID:tELe0HQn0
まどか「ひゃあ!」ビクッ

まどか「あ、あなた誰さんですか!?」

さやか「落ち着けまどか、驚いたのはわかるけど落ち着け」

???「すいません、興味深い話が聞こえてきたのでつい…」

マミ(……この人、もしかしてキュウべえの声が聞こえているの?)

QB(そのようだねマミ、ついでに姿も見えている。それに…)


???「まずは自己紹介ですね。はじめまして―」
3 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:01:41.95 ID:tELe0HQn0
                       / l |l| || l|l ll li l! i! lll ll li i! li l///////  l|
                           li | | ll li !    >-‐-<    /////  l|    ボクはアダラパタと申します
                      |l | l|li l!    Y'´::::::::::::::::::::::ヽ、    /////l|、    
                        l|、 l|l i!   _/:::::::::::::::::::::::::::::::::::Y    ////  l| ヽ、
                          ヘl| |li!   ゝ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::└‐,    /// lミミ、ヽ、  以後、お見知りおきを……
                      l`‐-ヘミl!    人::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ    彡イ//l|ミミ、  ヽ 
                         ヘ イヽ ミ、   ____乂:::::::::::::::::::::::::::::ノ      彡 //li| ヾ、 、ヽヽ
                       ヘ ゝ-、     ̄`ミミl ` =--‐ ,壬__      // /=‐-ィ ミ   
                      ∧、ヽ l ≧x、三ニヽ、    彳 ̄ ̄ ̄    彡イ=--, .l     
                       / ∧ゝ、l .ハ  ・ヽ、 l     / ̄ ̄ `__,  イ / /  /
                  /三三三三三V 。   ヾゝ=- ヽl     イ ̄ ・  ̄イ   レ イ=- /
              /三三三三三三ゝ-l       l     `ヽミミ=-‐彳    ∠   /
                /三三三三三三ニl l∧        |             /     /
.              /三三三三三三三l | ∧     l |            /、__/l |
            /.三三三三三三三.| |   >、 (、ヽ、 ,             ///  .l:::::::| |
..            /三ニ=‐‐-Yニヽ三三ニ| |   | > 入 =------‐〉  ///   .|:::::::| |
           >-、 /、  ./   l三三ニ、V .|  \ ゞ=‐‐-- イ  .</     |:::::::| |
           /   ./ ゝ-/   l三三三ニ、 V|.    \ __  イ///       .|:::::::| |
            /   /    ,    l!三三三ニゝ、 V\    /////////l           |:::::/./
4 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:02:40.01 ID:tELe0HQn0
  ――マミ宅――

アダ「―――まあ、ボクの方の説明はこんなところですかねぇ……」

まどか「別の世界から来た、魔法使いさん(?)なんだね」

さやか(確かにこの世界の人間に見えない……。むしろ宇宙人、って感じだけど……)

QB「そろそろ話を戻せてもらうよ、アダラパタ。……鹿目まどか、美樹さやか、どうするか決まったかい?」

マミ「キュウべえに選ばれたあなたたちにはどんな願いでも叶えられるチャンスがある。でも、それは死と隣り合わせなの」

まどか「うぅ……」

さやか「うわぁ、悩むなぁ……」


マミ「そう簡単に決められることじゃないわ。そこで、わたしから提案があるのだけど――」

マミ「二人ともしばらくの間、私の魔女退治に付き合ってみない?」

まどさや「……え?」

アダ「なるほど、つまりは魔法少女体験コースというわけですねぇ」

マミ「そうです、魔女との戦いがどういうものか知って」

マミ「その上でじっくり考えてみるべきだと思うの」

マミ「その危険を冒してまで、叶えたい願いがあるかのかどうかを」
5 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:03:10.00 ID:tELe0HQn0
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QB「……お疲れ、マミ。緊張したかい?」

マミ「えぇ、当たり前でしょ。勧誘も、男の人を家に上げるのも初めてだったのよ」フゥ

QB「無理を言ってしまったかな?少女でもないのに“素質”を持つ人間の話を聞いておきたかったんだ」

マミ「構わないわキュウべえ、私としてもとても興味深い話だったし」

マミ「大魔王デュデュマ、女神の三十指、星のたまごとその欠片、そして―」

マミ「異世界の魔法―マテリアル・パズル―とその使い手、“魔法使い”アダラパタ」

マミ「彼と魔法少女の素質を持った彼女たちが同時に現れたのはきっと偶然じゃない」

マミ「私には見えるわ、私と彼女達と彼で、巨大な敵に立ち向かう未来が――!」
6 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:04:19.25 ID:tELe0HQn0
 ――マミ宅付近路上――

ビーーッ!、ビーーッ!

アダ(……また“存在変換”、こちらに飛ばされてからこれで10件目)

アダ(何十キロも先からでも観測できるようなエネルギーが日常的に生み出されている…?)

アダ(“ソウル”ジェム、契約、魔法少女……魔女)

アダ「……………………けキャ」

アダ「ケキゃキャきゃきャキャけ!こいつはなかなか面白くなってきやがりました!!」

アダ「……そこに居るのはわかってます、そろそろ出てきやがってください。暁美ほむら…さん」

ほむら(………!)

アダ「少しお話をしませんかねェ。魔法少女の正体と……その裏の真実について」ケキャッ

ほむら「……!あなた、まさか…!?」
7 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:05:25.08 ID:tELe0HQn0
 ――ほむホーム――

ほむら「――だから、私は繰り返す。まどかを絶望の運命から救い出すために」

アダ「いやぁ、いい話ですねぇ。感動しました。だが、無意ry―」

ほむら「………」チャキッ

アダ「……冗談ですよ、この程度のことでそんなブッソーなもん向けねえでくれませんか」

ほむら(……やはりこんな怪しいやつに話したのは間違いだった?だけど――)

アダ「このイレギュラーを利用しない手はない―、駄目ならまたやり直せばいい」

ほむら「……!!」

アダ「ボクとしてもこれで帰れなくなった理由が解りました、時間遡行による次元のゆがみ」

アダ「それが“どこでも木の実”の座標特定を困難にしていたんですねぇ」
8 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:06:10.59 ID:tELe0HQn0
アダ「つまり!あなたが時間遡行を続ける限りボクは元の世界に帰れない……いやぁ困りました」ケキャキャ

ほむら(……楽しくて仕方ないって顔をしてるじゃない)

アダ「確認させてもらいます。ワルプルギスの夜を倒し、鹿目まどかの契約を阻止する

アダ「……それだけで、いいんですね」

ほむら「……そうよ。それ以外は――どうなろうが構わない」

アダ「気に入りました。この“始まりの三十指”アダラパタが――」

アダ「――必ず、あなたの願いを叶えて見せましょう」

ほむら「……どうやって?」

アダ「まずは…そうですね、あなたの話に出てきた“彼女”に接触してみます」
9 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:07:09.98 ID:tELe0HQn0
――数日後、お菓子の魔女の結界――

ほむら「馬鹿ッ、……こんなことやってる場合じゃ!」ギシッ

マミ「大人しくしていれば、帰りに解放してあげる―――行きましょう鹿目さん」





ほむら(まさかマミがこんな強行な手段に出るなんて……まずいわ、今度の魔女は今までとは違うのに)

―――ザンッ!  パラッ…


杏子「………」

ほむら「拘束が!…杏子?どうしてあなたが…」



杏子「……そういえば説明してませんでしたねぇ。これが“ボク”の魔法です」

ほむら「!?」
10 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:09:58.59 ID:tELe0HQn0
    l: : : :、: : : : : : :、、    、: :i: : : : : : : :i: :i_   i  l   i/l: :,: : :/ r;―――――     
     |: : : : :ヽ: : : : : :lヽ     |:l: : : : : : : :|: :|ノ ノ /     レ レ,}ヽ:::i ヽ                   
    .|:i、: : : : :i、: : : : :、ヽ    |:i: : : : : : : :|: | Y  /        / ,/:::| ヽ
    |:ハ: : : : : |ヽ: : : :ヽヽ   |:ハ: : : : : : :|i:,!   /        / /:::::| 、 ヽ            『魂』のマテリアル・パズル“極楽連鞭”
    /  ヽ: : : :l  iヽ: : :ヽ   リ |: : : : : :l リ  -'       ./ /::::::::| i、 ヽ
   /   ヽ: : ヽ ,} `ヽ:、:ヽ   |: : : : ://          / /:::::::::::| |::ヽ ヽ   iー       魂を肉体から引きずり出して、       
   /     \: :y'      `   .|: : : :/          /  /:::::::::::::| |:::::ヽ ヽ    ;;;;
          ヽ        ,.イ: : :/.           | /::::::::::::::::! |::::::::::ヽ ヽ  ;;;;     操ったり、切り刻んだりできます。 
           \    イ  ,!: :/            | |::::::::::::::/  |::::::::::::::\
             \  ヽ!、,/ |/      ,.イ`ヽ、  | |::::::::::::/ ノ::::::::::::::::::::`ヽ      あなた達のように魔法耐性が強い者は
               ヽ、        , '´ /     ゝ、ヽ ヽ:/ /::::::::::::::::::::::::::::::::       
                 \   ,  '     |    | |::::ヽ  <:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::      心が無防備だったり…受け入れてたりしない限り、           
                   `´       |    .! |:,::::〉,ィヾー、`ヽ::::::::::::::::;;;;;;';'::
                           ,!    | .!:://i0;;;i|  //:::::::::;;';';';':':':::::::::      完全に操るのは難しいんですけどねぇ……
                          /     .V::i { .|.iiil.| //::::::::;';;;;,':::::::::::::::
                          /、    ヽ,!::、ヽ'、::リ//:::::_:;';;;;,'::::::::::::::::::
                         / ヽ     |:::::ヽヾ/ /:::://;;;;,'::::::::::::::::::
                         ∧.  ヽ    |:::::r、:] ヽ::://:;;,'::::::::::::::::::::::::
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11 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:11:19.72 ID:tELe0HQn0
杏子「まぁ、あなた達の場合は肉体からじゃねーですけど」ケキャキャ

ほむら「あなた、なんてことを…!」

杏子「そんなこと言ってる場合ですか?魔女はもう、孵化しちまったみてーですよ」

ほむら「……くっ!時間がない、私の手を握って」

杏子「はぁい♪」ギュッ


カチン!
12 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:12:34.00 ID:tELe0HQn0
 ――結界最深部――

マミ「せっかくのとこ悪いけど、一気に決めさせてもらうわよ」

シャルロッテ「……イタ…イタ…タ…」

マミ「これで終わりよ!ティロ・フィナーレ!」ドーーーン!

さやか「やった―――」



シャルロッテ「……イタダキマーーース♪」ニュルリ

マミ「…………えっ?」


――バクリ!
13 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:13:41.76 ID:tELe0HQn0
杏子「てっめえーーーー!!」ザシュッ!!

シャルロッテ「ギャウッ!?」

杏子「マミ!?どこだ、無事か?マミーーー!!」

ほむら「無事よ、ショックで気絶しただけ」マミ「」ピヨピヨ

杏子「そうか!…ってあんた誰?つーかなんであたし結界の中に?」

ほむら「……ちゃんと説明させてもらうわ―――」

シャルロッテ「……オナカ…スイタ…」グルルル

ほむら「こいつを倒してからね!!」
14 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:14:31.39 ID:tELe0HQn0
 ――病院・駐輪所――

さやか「ごめん、転校生。あたしあんたのこと誤解してた」

ほむら「……構わないわ、今回のことでわかったでしょ」

ほむら「魔法少女になるって、こういうことよ」

まどか「……うん。わたしたち、マミさんの言ってたこと甘く見てたんだね」シュン

ほむら「魔法少女なんてロクなもんじゃない、ならずにすむならそれに越したことはないのよ」

さやか「……で、そこにいるもう一人の魔法少女は?」

杏子「おーい、そろそろおきろよマミ」ペチペチ マミ「」オホシグルグル
15 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:17:07.94 ID:tELe0HQn0
杏子「ん?あたしか、あたしは―――あっ!」

アダ「」チラッ

杏子「……思い出した。あいつだ、あいつが!」

アダ「」ダッシュ!

杏子「あっ!逃げんな、クソッ!」

アダ(ほむらさん、ボクは杏子さんのフォローをしておきます。そちらは手筈どうりでお願いします)

さやか「名前も告げずに去っていった……まさにヒーロー?」

ほむら(殺されないわよね……?)
16 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:17:45.95 ID:tELe0HQn0
 ――路地裏・行き止まり――

アダ「………」

杏子「ようやく追い詰めた、…てめえ!」

アダ「なんでしょうか?」

杏子「とぼけんじゃねえ、こっちとら全部思い出してんだ!」

 〜回想〜

杏子「……どういうことだ、おい!?」

杏子「はもやの50個限定『朝のシュークリーム』じゃねえか!」

杏子(朝部屋を出た時には間違いなくなかった。どう考えても罠…しかし)モグモグ

杏子(もしこれが普通のシュークリームだったら、食いもんを粗末にすることに…!)モグモグ

杏子(食うべきか、食わざるべきか…チクショウ…あたしはどうすれば……)モグモグ

杏子「うっ……!」

杏子「ウ・マ・イ♪」
17 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:19:00.28 ID:tELe0HQn0
杏子「ふわっとしていて、今にもこの世から消え去りそうな程繊細で…」

杏子「こいつはあたしが守ってやらなきゃ……あたしがいなきゃこいつは駄目なんだ、そう思わせておいて」

杏子「口に入れたら広がる芳醇な香りはこの宇宙にも匹敵する存在感!!うまい、うますぎる!!」

杏子「やりかねない……!たたがシュークリームのために、犯罪だって…!」

アダ「………」

 スパァン!

アダ「犯罪ぐれー好きにやりやがってください……でもその前に一つやってもらいたいンですよ」

アダ「人助けをねェ!!」キャキャキャ

 〜回想・終わり〜
18 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:19:31.16 ID:tELe0HQn0
アダ(まさかあれほど無防備になるとはねぇ……)

杏子「てめえ、あたしに何しやがった!」

アダ「失礼ながらあなたの魂をボクの魔法で操らせてもらいました」

杏子「……てめえ、何もんだよ。何が目的だ?」

アダ「アダラパタ……27才、人間です。………この世界とは別の世界から来ました」

杏子「別の……じゃあ、あんたが言う“魔法”ってのも…」

アダ「えぇ、あなた達魔法少女の使うモノとは別物です」

アダ「あと、目的ですね……ボクは今、魔法少女 暁美ほむらの命により――」

アダ「もうすぐこの町に現れるという『最強の魔女』ワルプルギスの夜を倒すために動いています」

  


   ――…………クハッ――

杏子「クハハハハハハ、こいつは傑作だ!」

杏子「……人の魂を引っ張り出しておいて、自分達は正義の味方だってか?ざけんな!」ガッ!
19 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:20:22.73 ID:tELe0HQn0
アダ「ごもっともな意見です。けどねぇ……仕方ないでしょ?」

アダ「『救いたい』という気持ちだけじゃ、何も救えないんですから」

杏子「………!」パッ

アダ「……本題に移りましょう。杏子さん、ボク達に協力してくれませんか」

杏子「あたしを操ったようなやつらにか?やなこった、それ以前に――」

杏子「あたしは魔法を誰かのために使うつもりはない。この力は徹頭徹尾、自分のために使うと誓ったんだ 」

アダ「……だったらなぜ、巴マミを助けたんですか?」

杏子「それは……あんたに操られて……」

アダ「……逆でしょう?あの瞬間、あなたは自分の意志で巴マミを助けようとした。ボクの魔法に逆らって…ね」
20 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:21:13.64 ID:tELe0HQn0
杏子「……あいつには借りがあった、それだけだ…」

アダ「違う…そんな薄っぺらい理由でボクの魔法を解けるはずがない」

アダ「……いい加減、本当の気持ちに向き合ったらどうです?あなただって本当は――」

 ――ジャキッ!

杏子「うぜー……チョーうぜーよあんた」

杏子「何も知らないくせに、他人の生き方に指図してんじゃねえ!」

アダ「……指図なんてしませんよ。何が正しいかぐらい自分で判断しゃがってください、ただ……」

アダ「あなたがいなければ、巴マミは今日死んでいた。それは――」

アダ「あなたの力は、誰かを救えるということです」
 

  ――バキッ

杏子「―――馬鹿馬鹿しい。付き合ってらんねーよ」ダッ




アダ「―――ふぅ、危ない危ない。外してくれて助かりました」

アダ「まぁこんなもんでしょう。さて、そっちはどうですか?ほむらさん」
21 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:23:28.77 ID:tELe0HQn0
 ――マミっ宅――

マミ 「………」

ほむら「………」



まどか「……どうしようさやかちゃん、二人ともにらみ合ったまま一言もしゃべらないよ」ヒソヒソ

さやか「……仕方ないよ。命の恩人とはいえ、友達のキュウべえ殺されかけてるわけだし」ヒソヒソ
22 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:24:16.23 ID:tELe0HQn0
マミ「……助けてくれたことは、素直に感謝するわ」

マミ「けど、キュウべえを殺そうとしたあなたをまだ信用する事は――」

 ――おそらく、巴マミはあなたへの警戒を解かない。下手なウソや黙秘はおそらく逆効果――

ほむら「確かに、あいつはあなたにとって命の恩人かもしれない

ほむら「だけど、私にとっては何度殺しても殺したりない仇」

マミ「……どういうことかしら」

ほむら「聞いてもらえるかしら、私がまだ、魔法少女になる前の話を――」

 ――だったら正直に話しちまいましょう。ただし――
23 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:24:48.95 ID:tELe0HQn0
ほむら(ただし、名前を隠して一周目のみ…ね)

ほむら「――最後にそう言って彼女はワルプルギスの夜に向かっていったわ。…勝ち目なんて、なかったのに」

まどか「……そんなのってないよ……悲しすぎるよ」グズッ

ほむら「そうね…彼女はどこにでもいるただの優しい女の子だった、命を懸けて戦う理由なんて何一つなかった――」

ほむら「それが、こいつのせいで!!」ギリッ

QB「僕を恨むのは筋違いだ。その子にだって、僕はちゃんとお願いしたはずだよ?

QB「だったら、その責任は彼女自身にある」

さやか「……!あんた、他に言い方ってもんが――」

マミ「………」

ほむら(アダラパタの言ったとおりね。感情を理解できないこいつは)

ほむら(情に訴えかければ、それだけで勝手に自滅する)

ほむら「それしか道がなかったなら、命を懸けるほどの願いがあるなら止めるつもりはない。だけど――」

ほむら「だだ何不自由なく幸せに生きてる人間をこちら側に引き込むなら……私はそれを許さない」
24 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:25:24.03 ID:tELe0HQn0
マミ「そうね。それじゃ、魔女と何も変わらないものね……」

まどか「…!そんなことないです、わたしは――」

マミ「……鹿目さん、今でも魔法少女になりたいと思う?」

まどか「……そ、それは……」

マミ「魔女と戦うことがどういうことかあなたにも解ったはずよ。それでも、私と一緒に戦ってくれる?」

まどか「…………ごめんなさい、マミさん……」

マミ「それでいいのよ鹿目さん。間違っていたのは、私の方なんだから」

マミ「あなたが一緒に戦ってくれるって言ってくれた時…私、本当に嬉しかった」

マミ「けど、だからこそそんなに優しいあなたをこちらに引きずり込むべきではなかったの」

マミ「改めて礼を言うわ暁美さん。もう少しで取り返しのつかないことをするところだった」

ほむら「……私も過激な手段をとってしまったことを認めるわ。その上で巴マミ、あなたに相談がある」

マミ「相談?なにかしら」

ほむら「もうすぐこの町にワルプルギスの夜が現れる。あなたの力を貸してほしい」
25 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:26:56.29 ID:tELe0HQn0
 ――マミ宅付近路上――

ほむら「ふぅ、話しすぎて少し疲れたわ……」

アダ「お疲れ様です、どうでしたか?」

ほむら「うまくいったわ、しばらくは巴マミと共闘することになってしまったけど」

アダ「……共闘しない気だったんですか?」ハァ…

ほむら「まだ警戒されているし、一緒にいるだけで息が詰まりそうになるから」

アダ「駄目ですよ。警戒されてるからこそ、友好的に接してください」

ほむら「……佐倉杏子をいきなり操った人間のセリフじゃないわね」

アダ「いや、あれは仕方なくですよ?ボクも心が痛かったです」ニコニコ

アダ「……さて、これからの方針についてですが――」







QB「……なるほど、やはり彼が裏から糸を引いていたのか」
26 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:50:39.65 ID:tELe0HQn0
 ――数日後・病院・とある一室――



 ――あたしは、恭介の夢を叶えたかった?

上条「……さやかは、僕をいじめてるのかい」

 ――違う……

上条「聞きたくないんだよ…もう自分で弾けない曲なんて」

 ――恭介の夢を叶えた恩人に成りたかった?

上条「僕の腕はもう治らないんだ……奇跡か魔法でもない限り」

 ――違うよ

さやか「大丈夫だよ、恭介」

 ――あたしは、ただ……

さやか「奇跡も魔法も……あるんだよ」
27 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:10:08.44 ID:tELe0HQn0


 ――ハコの魔女の結界――

  タンターン

エリー「『体ガ軽イ!』」ヒョヒョイ

ほむら(…攻撃が読まれきってる、おそらくこの魔女の能力、しかも――)

マミ「……やられたわね――」

仁美「」
工場長「」
モブA〜F「」

エリー「『ワタシ、ヒトリボッチジャナイ』」

マミ「操られていた人間を、結界に引きずりこまれた……!」

ほむら(これじゃあ、爆破や一斉掃射はできない。いや、普通の銃撃すらろくに――)

ジェニファー「キャハハハ」ビュン
ダニエル「カハハハハ」ブンッ

マミ「きゃあ!」
ほむら「……くっ!」

まどか「マミさん!ほむらちゃん!」

エリー「『モウナニモ怖クナイ!』」バッ
28 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:12:10.14 ID:tELe0HQn0
さやか「させるかぁーーー!」ズバッ!

エリー「ギャッ!」

マミ「美樹さん!?」

さやか「てぇい、やぁ、とぉー!!」

エリー「グェ、ゲフッ、ゴハッ!」

さやか「これで、トドメだぁッ―――!」


 ――ズバッ!

エリー「」ガクッ

さやか「……」

マミ「美樹さん、あなた――」

さやか「どうでしたマミさん。あたし、上手く戦えてましたか?」

マミ「……えぇ、あなたが来なければ危なかったわ。だけど…」

さやか「気づいたんです。あたしはあいつの夢を叶えたかったわけでも、恩人になりたかったわけでもなくて」

さやか「ただもう一度、あいつの演奏を聴きたかった。それだけだったんです」

さやか「……だから、後悔なんてありません」ニコッ

まどか「さやかちゃん……」
29 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:12:53.75 ID:tELe0HQn0

  ザーーーーー

 ――……が魔女に……間に……今でもそれが……なの―――

――さよな……ちゃん。……でね――



    ――……に戻……んだよね――

   ―――……えに騙される前の……を助けあげて…かな――




――もう一つ、頼んでいい?―――



   ―――わたし、……にはなりたくない――




  ターン
30 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:14:10.61 ID:tELe0HQn0
ほむら「結界がいつまでも消えないと思ったら……案外しぶとかったようね、大丈夫?まどか」

まどか「うん…ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「……それと、トドメぐらいきっちり刺しなさい。美樹さやか」

さやか「うっ、仕方ないじゃん。初めてだったんだし」

さやか「ていうか、そろそろフルネームで呼ぶのやめてよ。あたしはもうほむらって呼んでるんだからさ」

ほむら「……そうね、考えておくわ。美樹さやか」

さやか「ムッキー!……ツンデレめ、絶対にさやかって呼ばせてやる」

マミ「結界が解けていくわね。病院と警察に連絡して、とりあえずここを去りましょう」






まどか(さっき映ったのは……わたし?)
31 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:14:51.67 ID:tELe0HQn0
 ――風見野・路地裏――

 ――……だったらなぜ、巴マミを助けたんですか?

杏子「……うぜぇ」

 ――何が正しいかぐらい自分で判断しゃがってください

杏子「……チョーうぜぇ」

 ――あなたの力は、誰かを救えるということです

杏子「消えろ!」

 ザンッ!

バルテルスA〜G「ギャース!」バーン

杏子「……見せもんじゃねえぞ、こうなる前にとっとと失せな」

アダ「使い魔は狩らない主義だと聞いてましたが、……宗旨替えですか?」

杏子「ウサ晴らしさ。最近イラついてんだよ、てめえのせいでな」

アダ「それはすいません、お詫びと言ってはなんですが――」

アダ「食べます?クレープ」
32 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:15:29.71 ID:tELe0HQn0
杏子(口の中に広がるクリームチーズと苺のハーモニー………うめぇ!)モグモグ

アダ「――というわけで、見滝原にまた一人魔法少女が増えたわけですが――」

杏子「あっそ、あたしには関係ないね」モグモグ

アダ「どうやら、せっかくの願い事を他人のために使ったようでしてねぇ」

杏子「」ピタッ

杏子「…はっ、そいつはとんだ大馬鹿野郎だな」

アダ「同感ですねぇ、このままだとロクなことにはならない」

杏子「で、それをあたしに話してどうしろっていうんだ?」

アダ「別に、何も」

杏子「……!」

アダ「ただの愚痴ですよ、あなたには何も関係ない」

アダ「前に言ったはずですよ、指図するつもりはないと」

アダ「彼女を助けたれば、どうぞ自分の意志で助けやがってください」


杏子(この野郎……そうだ、そっちがそのつもりだってんなら)
33 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:16:00.60 ID:tELe0HQn0
杏子「……あたしがどうしようと構わないっていうんだな?」

アダ「……えぇ」

杏子「だったら、さぁ」ニヤァ

杏子「べつにぶっ潰しちまってもいいんだよな、その子」

アダ「無理ですね。彼女は……あなたより、強い」

杏子「……!へっ、上等だ」


  ――見滝原・風見野市境付近――

さやか「ここだ……」

QB「この結界は、たぶん魔女のものじゃなく使い魔のものだね」

さやか「楽に越したことないよ。こちとらまだ初心者なんだし」

まどか「あっ、あそこ!」

アンニャ「!」

さやか「まかせて、いっけ―――!」

  ガキンッ!

さやか「!?」
34 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:17:33.16 ID:tELe0HQn0
アンニャ「ヒェー」ピュー

杏子「…やっぱり使い魔まで狩るような甘ちゃんか。あんた自身には何の恨みもないが――」

杏子「どうしても一泡吹かせたい奴がいてね。悪いが潰させてもらうよ」

さやか「……待ってたよ、佐倉杏子」ニヤァ

杏子(……!?あたしの名前を……つーか、どっかで会ったような)

さやか「お菓子の魔女ン時は、本っ当にありがとうございましたぁ!」

さやか「ほらまどかもお礼言わないと、命の恩人だよ?」

まどか「うん、あの時はありがとう。杏子ちゃん」

杏子(…!そうかこいつらあん時の――)
35 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:18:49.71 ID:tELe0HQn0
杏子「……はっ、あたしの話を聞いてなかったのか“あんたを潰す”って言ってるんだよ」

杏子「礼言ってる場合じゃねえだろバカ。あぁ、そういや他人のために願い使うようなバカだったか」

さやか「えー、あんただって人のこと言えないじゃん、家族のために願い事つかったんでしょ?」

杏子「………………はい?」

さやか「あぁそっか、だからこそあんたなりにあたしのことも心配してくれてるんだね」

杏子「……………まてまてまて、なんで知っている?」

『願い事のせい家族壊して、やさぐれちゃったかわいそうな子なんであんまりいじめちゃだめですよ?』

さやか「――ってアダラパタが」

杏子「」
36 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:19:15.55 ID:tELe0HQn0
杏子「……あんにゃろう、今すぐ八つ裂きにしてやる……」

さやか「うん、わかるよ。怒ってるんでしょ?何もかもゆるせないんだよね?」ジャキッ

杏子「あの野郎がな。お前もういいから、武器おさめろよ」

さやか「だったら、好きなだけ暴れなよ。付き合ってあげるからさ」

杏子「話聞けよ、つーかなんであたしよりやる気満々なんだよ!?」

さやか「それで気がすんだら、元の優しいあんこちゃんに――」

杏子「てめえ、わざとだろ!!上等だ、やっぱぶっ潰す!」
37 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:20:36.33 ID:tELe0HQn0
――マミ宅――

まどか「さやかちゃん……魔法少女どうしでケンカなんて、よくないよ……」

さやか「……まどかにはあれがケンカに見えたの――」

さやか「じゃれ合いだよ?」

まどか「じゃれ合いで血だまりはできないよ!?」

マミ(鹿目さん、ケンカでも血だまりはできないと思うの……)

アダ「ご苦労様です、さやかさん。それで、どうでした?あってみた感想は」

さやか「うん、打てば響く絶妙なリアクション、素早く的確なツッコミ」

さやか「ぜひとも仲間にしたい――いや、むしろあたしの嫁になってほしい!」

ほむら(……ツッコんだら負け、ツッコんだら負けよ…)

さやか「でもこれで本当にあいつ仲間になるの?」

アダ「えぇ、だから安心して挑み続けてください。ただ、前に言ったとおり――」

さやか「うん、“あれ”はなしね。わかってるよ」
38 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:21:02.54 ID:tELe0HQn0
ほむら(……それより、どういう事なの?アダラパタ)

アダ(……何がですか?)

ほむら(さやかのことよ、あなたが任せろと言ったから――)

アダ(要は魔女化させなければいいんでしょ?なら、駒は多いほうがいい)

ほむら(………あなたは――)

アダ(問題ありません。―――とりあえず、後回しにします)
39 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:21:34.48 ID:tELe0HQn0
 ――数日後・喫茶店――

仁美「ずっと前から―――私、上条恭介くんのことをお慕いしていましたの」

仁美「私、決めたんですの。もう自分にウソはつかないって」

仁美「あなたはどうですか?さやかさん、あなた自身の本当の気持ちに向き合えますか?」

さやか「仁美……」



仁美「一週間だけお待ちしますわ。後悔なさらないよう決めてください」

仁美「上条君に―――気持ちを伝えるかどうか」





仁美(……………あら?)
40 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:22:16.52 ID:tELe0HQn0
アダ「さすがに一週間操り続けるわけにはいかないですし、これで十分でしょう」

ほむら「……本当に後回しにしただけなのね」

アダ「これで彼女の告白はワルプルギスの夜の後、真実にも気づいてねェですし」

アダ「確実に、ワルプルギスの夜まではもつでしょう」

ほむら(それまでに告白するという可能性は……ないわね)

アダ「その後はまぁ、本人次第でしょう」

ほむら「……そうね」
41 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:22:52.30 ID:tELe0HQn0
  ――さらに数日後・風見野――

さやか「みつけたぁー!勝負だ、杏子!」

杏子「しつけぇ!弱いくせに毎日みてーに襲ってくんじゃねえよ!」

杏子「いい加減戦わねぇぞ、魔翌力の無駄だ!」

さやか「ふふふ、これを見てもそんなことが言えるかな?」

杏子「…なに?」

さやか「ほれ、取れたてのきゅうりだ。これが欲しくばこのあたしを――」

杏子「てめえ、あたしをなんだと思ってやがる」ジャキッ


  ――コロン

さやか「…!グリーフシード?なんでこんなところに――」

杏子「まずい!孵化するぞ――」
42 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:23:27.26 ID:tELe0HQn0
  ――同時刻・見滝原――

ほむら「そろそろ、ワルプルギスの夜が近いわね…佐倉杏子は本当に仲間になってくれるのかしら?」

マミ「美樹さんの話だと最近あまり遠慮しないようになってきたらしいんだけど」

ほむら「攻撃が、ってオチじゃないでしょうね……」

マミ「……まぁ、最低でも美樹さんの修行にはなってるみたいだし――」

ほむら「…!ソウルジェムが反応している、近いわマミ」







アダ(グリーフシードの孵化反応がほぼ同時に二つ、これは――)

アダ「さて、まどかさん。…ボクになにか相談があるんでしたっけ?」

まどか「…!うん、お願いがあるの。あたし――」
43 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:23:57.49 ID:tELe0HQn0
  ――趣の魔女の結界――

   ザシュッ!

シズル「ぎゃあ、ヤラレター」ガクッ

杏子「よし、グリーフシードげっと。……はぁ、気味の悪い魔女だったな」

さやか「まったくだ、あたしの嫁を嘗め回すとはけしからんやつだった」

杏子「誰がお前の嫁だ!グリーフシードわけてやんねーぞ」

さやか「ん、べつにいいよ。普段あたしのせいで魔翌力無駄遣いさせてるわけだし」

杏子「自覚あるならやめてほしいんだが……まぁ、それなら遠慮なく――」

   GS『ハ・ズ・レ』ポンッ

杏子「は?」

シズル「……巍・ギ・戯♪」ムクリ

さやか「…!杏子、危ない!」

  ズバッ――
44 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:28:10.19 ID:tELe0HQn0
アダ「――ただ、ぼくらの魔法は一部の例外を除いて変身や身体能力の強化はできません」

アダ「その手の魔法でもない限り魔女と戦うのは正直無謀ですねェ」

まどか「……そうなんだ、じゃあやっぱり――」

アダ「魔法少女になるつもりですか?」

まどか「……キュウべえが言ってた。わたしってすごい才能があるんだよね」

アダ「確かにあなたの才能は規格外だ。ワルプルギスの夜を倒すことも、いや――」

アダ「彼女達全員を元の人間に戻すことすら容易いでしょう」

まどか「…!だったら――」

アダ「…彼女達があなたに命がけの戦いを押し付けて平気でいられると思いますか?」

まどか「あっ……」
45 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:31:21.02 ID:tELe0HQn0
アダ「……ただ守られるだけの立場がどれだけつらいかはわかりますね」

アダ「他者の重荷を無理やり背負い込むのはたとえそれがその人を思うが故でも」

アダ「強さでも優しさでもない……ただの傲慢です」

まどか「……じゃあ、わたしはやっぱり何もできないのかな――」

アダ「気にすることはないと思います。今はただ、彼女たちを信じてあげてください。今は、ね」

アダ「……人はみな命を懸けて戦う時が、必ず勝たねばならない戦いが訪れます」

アダ「まどかさん、あなたにもね。その時は、さっき約束どうり――」

QB「やぁ、探したよアダラパタ」
46 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:32:45.61 ID:tELe0HQn0
アダ「……帰ってくれませんか?大事な話の途中なンですよ」

QB「そういうわけにはいかないよ、こっちも仕事だからね」

アダ「仕事で……まどかさんではなく“ボク”を…ですか」

QB「あぁ、本部がようやく認めたのさ。君達の世界の魔法―マテリアル・パズルの危険性を」

アダ「…………」

QB「僕たちが気の遠くなるような年月をかけて得たテクノロジーに――」

QB「一人の人間の技が到達しえる、それがどういう意味を持つかわかるかい?」
47 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:37:08.89 ID:tELe0HQn0

アダ「……過大評価ですねぇ、ボクができるのはせいぜい魂を取り出して――」

アダ「魔翌力に変換する程度、魂の結晶化なんてとてもとても」

まどか「……何を、言ってるの?」

QB「…その段階で、すでにこの星の技術の何万年も先を行っている」

QB「その魔法を磨かれれば、僕たちのシステムを壊しうるものになるだろう」

QB「逆変換…ソウルジェムとなった魔法少女の魂を元に戻すことだって可能にしかねない」

QB「僕たちはそう判断した。だから――」

まどか「…!キュウべえ、どういうこと!?」

QB「君にはここで死んでもらうことにした」

  ――コロン

QB「――その性質は『独善』、属性は『影』。使い魔との連携を武器とする強力な魔女だ」

アダ「………!」

QB「攻撃能力を持たない、君の魔法で勝てるかな?」

 ――パキンッ!
48 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:37:46.00 ID:tELe0HQn0
 ――趣の魔女の結界――

杏子(――あの姿、あたし達が壊したのは外側だけだったってことか、それに――)

シズル「伽・ギャ・ぎゃ」ビュン!

杏子「…くっ、あぶねェ!」

杏子(血でできた鞭…捕まったら終わりだ……!)

さやか「離して…このままじゃ、杏子まで――」

杏子「……ざけんな、そのけがで避けられるわけねーだろ」

さやか「…でもさ、おとりぐらいには…なるよね」

杏子「……!おい、いい加減に――」

さやか「だって、このままじゃ二人ともやられちゃうじゃん――だったら」

さやか「……あたし、バカだけど。それぐらいは解るよ」

杏子「それでいいのかよ……赤の他人助けるために、命すてられんのかよ!」

さやか「他人じゃないよ。命の恩人……ううん、そんなこと関係ない」

さやか「あたしは……杏子のこと友達だって思ってるから」

さやか「だから、それで杏子を助けられるなら……後悔なんて、ない」
49 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:38:10.60 ID:tELe0HQn0
杏子(…あぁちくしょう、あんたが言ったとおりだよ)

杏子(あたしなんかよりずっと強かったよ、こいつ)

杏子「死なせねーよ、あたしも……から」

さやか「…えっ、何、杏子!?」

  ドゴン!

さやか(地面に向かって……煙幕…?)

杏子「そこで待ってろ、すぐに終わらせる――」ポイッ


シズル「ギョ御?」キョロキョロ

  ――ボハッ!

杏子「これで、終わりだ!」ダッ

シズル「ギャは♪」シュパン!

杏/子「……な――」
50 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:38:46.37 ID:tELe0HQn0
杏/子「…なんてな!」フッ―

  ザシュッ!

シズル「きゃ葉…歯……ハ…」ブシャッ

杏子「悪ぃな後ろっから………ま、だまし討ちはお互い様だ。文句ねぇよな?」

杏子(幻惑の魔法…不思議なもんだな――)

杏子(…あの日からずっと使えなかったのに“今なら使える”って解ってた)

杏子「……あいつのおかげかな」

杏子「あっそうだ、さやか!無事か」クルッ



さやか「けん♪、けん♪、……『ぱっ』ができない!あっ」

さやか「あったあった、くっ付けて…回復、回復ぅ。なんつって」パァアア

杏子「……」
51 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:39:31.51 ID:tELe0HQn0

さやか「いや、危なかった。さすがのあたしでも生やすのはさすがに……むりだよね?」

杏子「そういやそうだよな、他人のための願いっつたら普通は治癒魔法になるよなぁ」

さやか「」ギクッ!

杏子「……なんで隠してた?」ゴゴゴ

さやか「いや、あんたが固有魔法使えないから遠慮してたとかそんなかんじで――」

さやか「『普通程度にしか治癒できないと思わせとけばあの甘ちゃんは程よく手加減してくれますよ』」

さやか「なんてアドバイスをもらったりはしてねェですよ?」アセアセカクカク

杏子「……そっかー、遠慮してたのかー。じゃああたしの固有魔法も戻ったし――」

杏子「お互い本気で殺りあってみるかー」ニコニコ

さやか「きょ、杏子サン?目が笑ってないです。あっ、ちょタンマ――」

 


 ぎゃあー
52 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:40:11.48 ID:tELe0HQn0
 ――委員長の魔女の結界――

ほむら(この魔女はあの時の―――)

パトリシア「タケウチー」

マミ(この足場じゃ銃撃は不利ね…そうだ!)

 ――シュル

マミ「お願い、暁美さん!」

ほむら(……!これは!)

ほむら「…はい、巴さん」カチンッ




  ドーン!

パトリシア「ゲンコ―ガッ!」ボゥッ


ほむら(まさか、倒し方まで同じになるなんてね)

マミ「やったわね、暁美さん。…あれ、さっき私のことを――」

ほむら「聞き間違いよ。……このグリーフシード、あたしがもらってもいいかしら?」

マミ「……?ストックもあるし別にかまわないけど」

ほむら(…あの時はまだ、何も知らなかった。全てを変えられると信じていた――)

ほむら(………私だって、本当は――)
53 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:41:11.48 ID:tELe0HQn0
ほむら(本当は――)

???(…ほむ…らちゃん、助け…てアダラパタさんが――)

ほむら「…!まどか!?」

マミ「…まさか魔女が!?急ぐわよ暁美さん」
54 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:41:58.95 ID:tELe0HQn0
 ――影の魔女の結界――

エルザマリア「……オネガイ…ミンナ…ガンバッテ…」

セバスチャンズ「ゲギャー!!!!!」「アッギャース」

アダ「……やはり、戦うのは向いてませんねェ」ボロッ

QB「……どうやら彼の魔法は使い魔には効かないようだね」

QB「さぁ、どうするまどか?きみが魔法少女にならなければ、彼は死んでしまうよ」

まどか「……!アダラパタさん、お願いあたしに――」

アダ「だめです。……これはボクが売られたケンカだ、それに――」

セバスチャンズ「キョエーイ!!!!」「ケキャ―ラ!!!!」

アダ「これで――ボクの勝ちです」スパァン!

エルザマリア「……!?」

アダ「これで12体目……あなたの使い魔は――」

アダ「全て、ボクが掌握しました」

セバスチャンズ「「ケキャキャキャ」」
55 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:42:33.78 ID:tELe0HQn0
QB(……!魔法が通じていた!?そうか、ばれないように攻撃されてるふりを――)

アダ「………やれ」

セバスチャンズ「「ケキャキャキャ!!!」」ガブッブチィ

エルザマリア「……ヤメテ…メヲ…サマシテ……」

エルザマルア「………ゴメン…」

 バキィ!メキャバキバキバキ――

セバスチャンズ「「ギャ…ハッ…」」ブチブチィ

エルザマリア「……ゴメンネ…ミン…ナ……ア……」

アダ「――使い魔ごときに気を取られすぎですねぇ、お陰で楽に懐に潜り込めました」

あだ「……まあ、そのための捨て駒だったんですが」ギリギリ

エルザマリア?「……あっ…ああ…」
56 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:42:58.41 ID:tELe0HQn0
まどか(…あれが…魔女の魂?でもあれは、まるで――)

アダ「こんな化け物に成り果てても――魂は人の形をしているんですねェ」

アダ「……終わりにしましょう。わが勝利――」グッ

エルザマリア?「……助け…て…」ミシッ

まどか「……!待って、アダラパタ!」

 ――バキンッ!

アダ「“魂”と共に――!…なんてねェ」キャキャ
57 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:43:32.04 ID:tELe0HQn0
アダ「さて、どうしますか?……インキュベーダー」

QB「…マミ達もすでにこちらに向かってる――それに」

QB「君はまだ何か切り札を持ってるみたいだしね。今日のところは、退かせてもらうよ」スッ


アダ「……ふぅ、危なかったですねェ。まどかさん」

まどか「ねぇ…アダラパタ。魔法少女ってなんなの?…魔女って、一体――」

アダ「……なんとなく、察しはついてるんじゃないですか?」

アダ「魔法少女の皆さんには内緒ですよ―――
58 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:44:18.50 ID:tELe0HQn0
ほむら「まどか!無事だったの」

マミ「…!アダラパタさん、その傷は!?」

アダ「“運悪く”魔女に襲われまして…何とか倒しましたが」

まどか「………」

杏子「……はっ。いいザマだな、アダラパタ」

マミ「佐倉さん!…と――」

さやか「」キュウ

杏子「安心しろ、少し脅かしただけさ。――さて、あんたが暁美ほむらだな」

ほむら「……えぇ」

杏子「会うのはあの時以来だが、アダラパタから話は聞いてるぜ」

杏子「あたしを操ったのも過去をばらしたのもあんたの命令でいやいやだった……って」
59 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:45:03.79 ID:tELe0HQn0
ほむら「……」ジロッ

アダ「」プイッ

ほむら「…!?」

杏子「うん、だいたい察しはついた。……お互い大変だな」

杏子「…っとそんな話しにきたんじゃなかったな」

杏子「えっとだな、そこのバカに負けたっつーか、借りができたっつーかその……」

杏子「………えっと」

杏子「……はぁ、あたしってホント素直じゃねぇな」

杏子「あたしもさ、家族があんなことになるまでは…いや」

杏子「それからもずっと、心のどこかでは」

杏子「憬れてたんだ。正義の味方ってやつにさ」

杏子「思い出せたんだ、そいつのお陰で。だから――」

杏子「頼む、あんた達と一緒にワルプルギスの夜と戦わせてくれ」
60 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:45:55.49 ID:tELe0HQn0
杏子「まぁ、今更どの面さげてって感じだけどさ…特に」チラッ

マミ「……佐倉…さん…」ポロッ

杏子「お、おい!泣くほどいやなのかよ」ガーン

マミ「…そんなわけ…グズッ…ないじゃない!よかった、本当に」ポロポロ

マミ「私、ずっと信じてたから…また昔みたいに、一緒に戦えるって」

杏子「マミさん……」


ほむら「あなたの計画通り…なのかしら?」

アダ「まぁ、概ね…でも礼を言うならボクじゃないですよ」チラッ

さやか「…う〜ん…」zzz

ほむら「……そうね」

ほむら「…ありがとう、さやか」ボソッ

さやか「……あんこがいっぱい…これが噂の…」zzz
61 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:46:27.30 ID:tELe0HQn0
 ――マミ宅――

さやか「――というわけで、はれて杏子はあたしの嫁になったのだぁ」ダキッ

杏子「なってねぇ!つーか抱き着くな。ちょっ、おいやめろ」

ほむら「さて、杏子も仲間になったことだし、本格的に戦略を――」

マミ「やはり美樹さんを使い魔に戦わせて、私と佐倉さんで――」

杏子「お前ら、そんなことしてないで助けろ!ひゃっ!?…このバカ――」

杏子「いい加減に…しやがれ!」ドゴッ

さやか「ごはっ!」

ほむら「……杏子、さやか。ふざけてないで真面目に聞きなさい」

杏子「あたしは被害者だぁ!」

まどか「………」
62 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:47:04.80 ID:tELe0HQn0
さやか「あれ、ほむほむ今あたしを『さやか』って……」

ほむら「あら、そう呼んでほしかったんじゃ…ほむほむ!?」

さやか「やったねあんこちゃん、ほむほむがデレたよ♪」

さやか「これで念願のさやかちゃんハーレムルートにまた一歩近付い――」

  ――ターン!
 
ほむら「次に私をそう呼んだら……撃つわよ?」ニコッ

さやか「もう撃ってるじゃん!」

杏子「ほむら、……あたしをあんこって呼んだ時も頼む」

さやか「杏子まで!チクショウ、やっぱりあたしの嫁はまどかだけだー」ダキッ

まどか「………」
63 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:48:27.58 ID:tELe0HQn0
さやか「……あれ、元気ないぞ?どうしたまどか!?」

まどか「……どうしても、戦わないと駄目なのかな」

さやか「……!まどか…?」

マミ「……私達が戦わなければ、町に甚大な被害が出る」

マミ「何千もの人たちが死ぬことになるわ」

まどか「だけど、それってそれぐらい強い魔女だってことだよね」

まどか「みんな、死んじゃうかもしれないんだよね!?」

マミ「鹿目さん……」

杏子「…はっ、余計なお世話だな」
64 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:48:54.46 ID:tELe0HQn0
さやか「杏子、そんな言い方――」

杏子「だってそうだろ?あたし達は誰も死なない――」

杏子「何一つ失わず、全部守りぬいてあんたのもとに帰ってくる」

杏子「そういうもんだろ?愛と勇気が勝つストーリーってのはさ」ニカッ

さやか「…!そうだね、杏子の言うとおり!」

さやか「まどかはあたし達を信じて待っててくれればいいのだよ」エヘン

まどか「……杏子ちゃん、さやかちゃん」

ほむら「………」

ほむら(……できない約束は、するべきじゃない)

ほむら(……ワルプルギスの夜と戦って、全員が生き残る確率なんてほとんどない)

ほむら(だけど――)
65 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:49:34.06 ID:tELe0HQn0
ほむら「大丈夫よ、まどか」

ほむら(それじゃあ、駄目だから――まどかを救えないから)

ほむら「私がみんなを守ってみせる。もう、誰一人死なせない」

ほむら(大切な人が死んで、自分だけが生き残って、それが救いだっていうなら――)

ほむら(私は……ここにいないから)

ほむら「だから、あなたは私達を信じて待っていて」

まどか「……うん、約束だよ。ほむらちゃん」

ほむら(今度こそ守って見せる――あなたと、あなたの…いや)

ほむら(私の、大切な仲間たちを)
66 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:50:27.85 ID:tELe0HQn0
さやか「か、完全に二人の世界……あたしの嫁が、あたしの嫁に取られてしまった」

さやか「うわーん、なぐさめてよあんこちゃん!」バッ

杏子「…抱き着こうとすんな[ピーーー]ぞ」ゲシッ

さやか「おうふっ!」

さやか「こっ、これはこれで///…あっ、冗談ですそれしまってください杏子さん」


ぎゃあー


杏子「ふぅ……そういやさ、アダラパタのやつはどこ行ったんだ」

マミ「あまり、私達と一緒にいようとはしないのよ」

マミ「たぶんだけど、今ごろは――」
67 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:51:32.60 ID:tELe0HQn0
――見滝原市外・鉄塔――  

杏子「……いたいた、作戦会議終わったぜ」

杏子「つーかさ、あんたは参加しないでよかったのか?」

アダ「その必要はないです、ボクは戦わねェんですから」

杏子「……ホントいい性格してるよな、あんた」

アダ「……本当に、あなたも戦うんですか」

アダ「解ってると思いますがあなたには何の得もないですよ?」

杏子「……そうだな」

杏子「死んだ家族が帰ってくるわけでもない、犯した罪が消えるとも――思わない」

杏子「――関係なかったんだよ。損得なんてさ」
68 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:52:09.11 ID:tELe0HQn0
杏子「あたし達が戦い苦しみ傷つくことを誰も知らなくても、誰も感謝しなくても――」

杏子「あたしは戦うよ」

杏子「この町を守るとか、大勢の人を救うとか、そんな大袈裟な理由じゃなくてさ」

杏子「あいつらと一緒にいたいんだ、守ってやりたいんだ」

杏子「友達、だからさ」

アダ「………」

杏子「……柄にもないことしゃべっちまったな。ほらっ」ポイッ

アダ「……なんですか?これ」

杏子「“お礼”さ。激レアなんだぜ、そのパン……味もあたしが保証する」

杏子「…じゃあな、アダラパタ」
69 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:52:37.35 ID:tELe0HQn0
マミ「さて…美樹さん、どうするか決まったのかしら」

さやか「う〜ん、杏子か、それともまどかか……いっそほむら、いや全員か?」

マミ「真面目に答えないと、もう相談にのらないわよ?」

さやか「……はい」

さやか「今は、やっぱりやめておこうと思うんです」

さやか「上手くいってもいかなくても、平常心じゃいられないと思うし」

さやか「だけど、何もせずに後悔するのは嫌だから」

さやか「この戦いが終わったらあたし、恭介に告白します!」

マミ「……そう、よく決心したわ。美樹さん」

さやか「そのためにはまずワルプルギスの夜に勝たないと!」

さやか「頼りにしてますよ、マミさん♪」

マミ「えぇ、そういってもらえるとうれしいわ」
70 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:53:10.26 ID:tELe0HQn0



まどか(――ごめんね、みんな…やっぱり、こんな事言えないよ)
71 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:53:39.44 ID:tELe0HQn0
アダ「……そろそろ、仕上げと行きますか」パクッ  モグモグ


     

アダ「……まずいですね。そもそも、パンはキライなんですよ」ペッ

  ポトッ………グシャッ
72 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:55:10.33 ID:tELe0HQn0
人には誰しも…その人の“核”となるものを持っていやがります

それはたとえば使命、あるいは金、信仰、愛、夢……

核を持たない人間は“人”ではない

核があるからこそ人間は人として生きることができる

逆にいえば、それを奪うだけで人はいとも容易く壊れます

彼女たちの“核”…それは――
73 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:55:44.66 ID:tELe0HQn0
――ワルプルギスの夜・前日――

杏子「さやか…?おい、どうしたんだよ!?」

さやか「……ごめんね杏子、なんかもうわかんなくなっちゃったんだ――」

さやか「信じてたものがみんな嘘に思えて、大切なものが偽物にしかみえなくなって」

さやか「あたしは、もう……」

杏子「……!?なにいってんだよ、さやか!」

さやか「……あんたがさっき言ったことようやく解ったよ」

さやか「消しちゃえるんだよね――今、あたしの中にあるこの嫌なもの…全部」

   ――ポタッ…

さやか「いいよ……やって―――アダラパタ」

アダ「――はい」

 ――バチィ!
74 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:56:27.96 ID:tELe0HQn0
さやか「」ガクン

杏子「……どういうことだ、アダラパタ。てめぇ、さやかに何しやがった!」

アダ「……感情は時に判断を誤らせ、理性は肉体を縛る枷となります」

アダ「だったら……取っ払っちまった方がいいと思いませんか、それ」

杏子「……ふざけるな」ギリッ

アダ「真面目な話ですよ、さやかさんも納得していたでしょう?まぁ――」

アダ「もちろん、“そう”なるようにボクが仕向けたんですけどねェ」

杏子「……!!てめぇ、それでも――」ダッ

  ――ガキン!

アダ「えぇ、人間ですよ。あなた達と違ってね!」

さやか「けキャきゃキャ♪」ブンッ

杏子「……さや…か!?」バッ

アダ「魔法少女 美樹さやかに命じる…佐倉杏子を――潰せ」
75 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:57:15.41 ID:tELe0HQn0
 ――ほむホーム――

ほむら「いらっしゃい、まどか。……明日の事かしら」

まどか「ううん、違うの――迷ったんだけだけど」

まどか「やっぱり、後回しにしちゃいけないと思ったから」

まどか「ほむらちゃんに言わなきゃいけないことと、聞かなきゃいけないことがあるの」

ほむら「まどか……?」

マミ(暁美さん、聞こえてるかしら?美樹さんの様子がおかしいの、佐倉さんに――)

ほむら「……!なんであの二人が!?」

ほむら「まどか、あなたはここでまってて!」

まどか「まって、ほむらちゃん!」

  ――カチンッ
76 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:57:39.52 ID:tELe0HQn0
――そういや、そうだったよ。あんた、そういう奴だったよな

――勝手にあたしを操たり、ばらされたくねぇ過去簡単に話したりしてさ

――それでも、あんたにはけっこう感謝してたんだぜ?強引で、無茶苦茶だったけど

――今のあたしがあるのは…間違いなく、あんたとさやかのお陰だから

――あたしはどうなってもいいよ…死ぬ覚悟ぐらいできてる、だけど…

――なぁ、頼むよアダラパタ。そいつは……

――そいつは、さやかは違うんだ。だから、そいつだけは…

――ははっ、聞いちゃくれねえか

――ごめ…ん…さやか…もう………

アダ「……その辺で結構です、さやかさん」

さやか「ケキャ…きゃ…」
77 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 23:59:48.63 ID:tELe0HQn0
アダ「佐倉杏子、あなたの敗因は……殺さずに勝とうとしたことです」

アダ「美樹さやかはおろか、このボクすらもね――言ったでしょう?」

アダ「気持ちだけじゃ、なにも救えないんですよ」

アダ「……さて、それじゃあ極楽連鞭で――」

  ――パンッ!


アダ「……そんなに震えてちゃ当たるモンも当たりませんよ」ハァ

アダ「お待ちしてました。今、終わるところですよ」

アダ「――暁美ほむらさん」
78 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:00:19.68 ID:kyJgx7et0
アダ「そんなに震えてちゃ当たるモンも当たりませんよ」ハァ

ほむら「何を…しているの……アダラパタ」

アダ「……勝つために最善を尽くした……それだけですよ?」

ほむら「………ここまでする必要なんて……ないじゃない…」

アダ「本気で言ってんですか?それ」

アダ「度を超えた優しさは甘さにつながり、蛮勇は油断になる」

アダ「助けあいだのなんだの言ったところで、所詮は足の引っ張り合い」

アダ「そんなくだらないもののために、せっかくの勝機を捨てるつもりですか?」
79 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:00:50.18 ID:kyJgx7et0
ほむら「…違う…くだらないものなんかじゃない!」

ほむら「やっと気づいたの、自分の本当の気持ちに」

ほむら「本当は誰も死んでほしくないの、守りたいの」

ほむら「……みんな、大切な友達だから」

ほむら「だから……お願いアダラパタ、こんなことは……もうやめて!」

アダ「……あなたがそう言うなら、仕方ない――」

ほむら「……!アダラパタ――」

アダ「……やれ、巴マミ」

ほむら「えっ……」

マミ「ハァイ♪」

  ――シュル……ビシィ
80 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:01:41.26 ID:kyJgx7et0
アダ「巴マミの魂にはすでに入り込んでいたんですよ」

アダ「そもそも前提から間違ってンですよ、今やめてどうなるって言うんですか?」

アダ「説明したはずですよ、ボクの魔法であなた達を操るには――」

アダ「心が無防備にするか、自ら魔法を受け入れさせるか」

アダ「そのために彼女たちに何を“教えたか”…だいたい、わかるでしょ?」

アダ「もっとも、ここまでうまくいったのはあなたが彼女たちを信じなかったおかげですが」

アダ「お陰で…巴マミと美樹さやかを壊すための切札を失わずに済みましたから」

ほむら「……そん…な」

アダ「自ら感情を投げ出すような精神状態…魔法少女としては致命的ですねェ」

アダ「むしろ、ボクの魔法で感情を取り払ったからこそ彼女達はもっている」

アダ「もう駄目なんですよ、魔法を解いたところでね」

アダ「それに…こいつもね」ガシィ杏子「……」
81 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:02:37.98 ID:kyJgx7et0
ほむら「…!逃げて、杏子!」

アダ「……無駄ですよ。怪我とか、魔翌力の残量とかそういうことじゃなくてね」

杏子「……ん……か…」

アダ「人には必ず勝たねばならない戦いというものがある――」

アダ「こいつはそれに負けた……こいつはもう、駄目です」

杏子「……ごめん……な、さやか。せめて、一緒に――」ポタッ…ポタ

  ――バチィ!

アダ「……やめてくれませんか。その、裏切り者を見るような目――」

アダ「ワルプルギスの夜を倒し、鹿目まどかの契約を阻止する」

アダ「“それ以外はどうなってもかまわない”そういう命令でしたよね」

ほむら「…!違う、私は――」

アダ「…わかってなかったようですね。ボクの切札は魔法少女の真実ではない」

アダ「それを黙っていたという事実…あなたの彼女達に対する不信、それこそがボクの切札」

アダ「彼女たちの核を、あなた達の“絆”を打ち砕くための致命的な楔……つまり」

アダ「彼女たちを裏切ったのはボクじゃない……あなただ」
82 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:03:39.75 ID:kyJgx7et0
ほむら「…そん…な…」

アダ「守りたい?友達?何言ってやがるんですか」

杏子「全部…てめぇのせいなんだよ」

さやか「これまでの事も、これから起きる事も――」

マミ「全て、あなたが招いたことなのよ?暁美さん」ケキャ♪

ほむら「……い…や…」

ほむら「いやあああぁぁぁぁぁ!!!!!!」


アダ「……やかましい」バチィッ
83 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:04:50.00 ID:kyJgx7et0
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


アダ「美樹さやか、佐倉杏子の修復を…巴マミ、もう拘束を解いていいですよ」


  ――ガタッ


アダ「…はぁ、あなただけには知られたくなかったんですけどねぇ」

まどか「……さやかちゃん…杏子ちゃん…マミさん…ほむらちゃん」


まどか「みんなに……何をしたの、アダラパタ?」
84 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:05:21.50 ID:kyJgx7et0
アダ「――あなたとの出会いをやり直し、あなたを救う」

アダ「それが、それだけが彼女の願いであるはずでした」

アダ「だからこそボクも協力してったて言いうのにねェ」

アダ「裏切られた気分ですよ、ホント」

アダ「彼女さえも操るのはさすがに気が引けたんですけどねェ」

アダ「仕方ないでしょ、こっちは彼女と違ってやり直せないンですから」

アダ「今更、全員生存なんて夢物語掲げて、やり直されたらたまんねぇんですよ」

アダ「まぁ、約束は守る主義なんで、ちゃんと救いますよ」

アダ「鹿目まどか、あなただけはね」
85 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:06:32.40 ID:kyJgx7et0
まどか「……嘘だよね、アダラパタ」

まどか「あなたは……他人の気持ちが解らない人じゃない」

アダ(……未だにボクを信じてる?違う、そうじゃない)

まどか「本当は、最初から気づいてたんだよね?ほむらちゃんの気持ちに」

アダ「……つまり、あなたはこう言いたいわけですね。まどかさん」

アダ「本人すら気づいてなかった彼女の本心に、ボクが最初から気づいていたと」

アダ「ええ、その通りです」

アダ「どれだけ強がったところでつまるところ彼女は」

アダ「彼女たちの誰より弱かった、自分を守ることで精一杯でした」

アダ「だからこそ彼女に協力し……この状況に導いた」

アダ「好きなんですよ―――“そういうの”が」
86 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:07:15.00 ID:kyJgx7et0
まどか「…………」

アダ「…念のために言っておきますが、ボクを恨むのは筋違いですよ?」

アダ「ボクがいなければ彼女は本心に気づくことはなかったはずです」

アダ「そして、“あなた一人だけでも救う”というありもしない道を求め――」

アダ「何度でも性懲りなく、この無意味な連鎖を繰り返したでしょう」

アダ「断言します。彼女が今まで進んだ、そしてこれから進んだであろういかなる道より」

アダ「ボクが導いたこの状況は…希望に満ちている」

アダ「それが気に食わないというならとっとと契約しやがってください……そこの珍獣とね」

QB「……僕としてもそれをお勧めするよ」

QB「はっきりいって全員生存なんて不可能だろうからね」

まどか「………」

アダ「まあ、ボクとしてはどちらを選んでもらっても結構ですよ」

アダ「彼女達との約束を信じ、彼女達を見捨てるか」

アダ「彼女達を助けるために契約し、世界と彼女達の思いを踏みにじるか」

アダ「好きなだけ悩みやがってください、むなしいだけだと思いますけどね」

アダ「条理を覆すほどの力を得たところで、所詮あなたは空っぽの人間」

アダ「どちらを選んだところで……あなたに彼女たちは救えない」
87 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:08:23.73 ID:kyJgx7et0


  本日午前7時、突発的異常気象に伴う避難指示が発令されました

  付近にお住いの皆様は速やかに最寄りの避難所への移動をを願します

  こちら、見滝原市役所広報車です。本日午前7時――
88 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:10:36.49 ID:kyJgx7et0
――避難所――

タツヤ「きょーは、おとまり?きゃーんぷ、なの?」

知久「ああ、そうだよ。今夜はみんなで一緒にキャンプだ」

まどか「………」

詢子「……ん?どうした」

まどか「………なんでもないよ、ママ」

詢子「……なぁ、まどか…少し二人で話そうか」
89 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:11:09.83 ID:kyJgx7et0
 ――見滝原市・郊外――


さやか「アタシハ石コロ……魔女ヲ殺ス……ゾンビ…」

  −D−

マミ「体ガ…軽イ……モウナニモ…怖クナイ」

  −C−

杏子「ミンナ……一緒…寂シク…ナイ」

  −−

ほむら「………」
  
  −A−

アダ「ではみなさん。どうせ、ろくでもない人生だったと思うので」

  −@−

アダ「最後ぐれー、せいぜい派手に散りやがってくださいね♪」

ワルプルギス「アハハハハハハハハアハハハハッハハハハアハハハハハハハハ」
90 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:11:45.81 ID:kyJgx7et0
 ――避難所――

詢子「……最近、ずっとなにかで悩んでるみたいだな――」

詢子「友達と喧嘩でもしたのか?」

まどか「……違うよ」

まどか「わたし…知ってたの、気づいてたの―――」

まどか「魔法少女の秘密も、ほむらちゃんが何かを隠してたことも!」

詢子「……おい、何言って――」

まどか「なのに!何も言わなかった、何も聞かなかった!」

まどか「こんな結末を変えられたかも知れなかったのに!」

まどか「信じてなかったんだ…それだけでいいって言われたのに――」

まどか「そんな事すらできなかった……」

まどか「わたし、みんなの友達なんかじゃなかったんだ!!」
91 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:13:24.03 ID:kyJgx7et0
 ――バチィン!


まどか「……ママ?」

詢子「そんなセリフ、間違っても吐くモンじゃないよ、まどか」

詢子「……あんたがそいつらに何をしちまって、何をしてやれなかったのか、あたしは知らない」

詢子「だけどね、あんたの親としてこれだけは聞いておく」

詢子「あんたの思いはそんなもんだったのか?そんな簡単に諦められるモンだったのか?」

詢子「そいつらはたった一度の失敗であんたを見捨てるような薄情な連中だったのか?」

まどか「…!ううん、違う…違うよ」

まどか「わたし、まだ諦めたくない、諦められるはずがない」

まどか「さやかちゃんもマミさんも杏子ちゃんもほむらちゃんも優しくて、強くて」

まどか「大切な友達だから……これで終わりになんかしたくない」

詢子「一緒にいたいんだろ?だったら、無理やりにでもついていけ」

詢子「信じてやれなかったなら、今度こそ最後まで信じぬいてやれ」

詢子「それが友達ってもんだ。……行って来い、まどか」
92 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:14:20.23 ID:kyJgx7et0
 ――見滝原・市街地――

QB「まさか理性と感情を取り除かれた魔法少女たちの力がこれほどとはね」

QB「肉体の限界まで引き出された力と機械のような完璧な連携、恐るべき戦力だ」

QB「だが、ワルプルギスの夜はまだ“本気にすらなっていない”」

アダ「……!」

QB「……ほら、ワルプルギスの夜が……返る」

ワルプルギス「……アハッ♪」
93 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:14:50.95 ID:kyJgx7et0
 ――見滝原・廃墟――


ワルプルギス「アハッアハハハハハハハハハ」ビュン!

  ―――ゴハッ!

アダ(攻撃の余波がここまで……!)

QB「これが最強の魔女の真の姿、文明を返す破壊の化身」

QB「暴風をまとっての突進…最強の魔女の攻撃にしてはあまりにも単純だが――」

QB「それ故に弱点はない、圧倒的な力の前ではあらゆるものが無意味と化す」

QB「あれを倒せるとしたら、それを上回る“力”だけ……そう――」

QB「鹿目まどか、君だけだよ」

まどか「………」
94 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:17:32.48 ID:kyJgx7et0
QB「ここにきたということは、決心できたようですね」

QB「さぁ、鹿目まどか。その魂を対価に、君は何を願う?」

まどか「違うよキュウべえ、わたし……魔法少女にはならない」

QB「…!どういうことだい、まどか。だったら――」

アダ「なぜ、ここに来たんですか?」

アダ「あなたが契約しない限り、彼女達は助からない」

アダ「勝とうが負けようが、絶望に沈み…死ぬ」

アダ「もう、知ってやがるんでしょ?」

まどか「うん、それが嘘じゃないっていうのもわかってる」

まどか「だけど――」

まどか「それでも、わたしはみんなを…友達を信じたい」

まどか「どれだけつらくても、苦しくても絶望になんか負けないって」

まどか「だから、みんなを信じないで一人で全てを背負うようなことも」

まどか「みんなに守られて一人だけ戦わないようなこともしたくない」

まどか「たとえどれだけ暗く困難な道だとしても、みんなと一緒に歩いていきたい」
95 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:18:08.80 ID:kyJgx7et0
まどか「今がわたしの――“命を賭けて戦う時”」

まどか「お願い、力を貸して。アダラパタ」

アダ「…………ケきゃ」

アダ「ケけキャきゃけケきャキゃキャキャけけケケけケケケ!!」

アダ「……この期に及んであんな約束を、このボクすらも――」

アダ「“信じる”と?」

まどか「」コクッ

アダ「……ここで断るのは簡単だ、だがそれでは面白くないですねぇ」ケキャ

アダ「いいでしょう。受け取りやがりなさい」

 ――パシィ!

まどか「…これが星のたまごのかけら…わたしの……」

 カチャ……カチャカチャ


まどか「マテリアル・パズル……?」
96 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:18:51.41 ID:kyJgx7et0
――ごめんなさい。最低だよね、私

――あいつの言うとおりだった。私ずっと、みんなを騙してた、裏切ってた

――せめて、みんなを守りたかったけど

――そんな事すら……これ以上、できそうにないの

――許してなんて言えない。ただ、あと一度…

――……もう、間違えないから。今度こそ全員を助けてみせるから

――あと一度だけ……
97 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:19:35.80 ID:kyJgx7et0
まどか「……待って、ほむらちゃん」

ほむら「……まど…か…?」

まどか「…よかった、みんなまだ生きてる」

まどか「約束、守ってくれたんだね。ほむらちゃん」

ほむら「…違うの…もう…時間停止もできない…魔翌力も…」

ほむら「……逃げて…まどか…」

まどか「大丈夫、今度はわたしがみんなを守る番」

まどか「だから、信じて。ほむらちゃん」

  ――パァァ

ほむら(白い……光…?)
98 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:21:12.50 ID:kyJgx7et0
QB「星のたまごのかけら…失われた魔法を蘇らせる、奇跡の結晶」

QB「それが君から発せられていた高エネルギー反応の正体…だが――」

QB「その魔法を“選べない”の失敗だったね」

アダ「ええ、ボクの負けですねぇ……よりによって“あの魔法”ですから」

QB「“回復”…いや“浄化”の魔法かな……?」

QB「確かに僕たちのシステムを揺るがす恐ろしい魔法だ」

QB「…だけど、そんなものでどうやってワルプルギスの夜を倒すんだい?」
99 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:21:56.13 ID:kyJgx7et0
アダ「……分の悪い賭けではなかった、少なくともボクの知る限りでは」

アダ「“たった一つ”しかなかったんですから――」

QB「ワルプルギスの夜が…止まった……!?なん…だ、この反応は…」

アダ「彼女の絵空事を実現できる魔法なんてねぇ」ハァ

アダ「……回復?浄化?あなたらしくもない……あの魔法の本質を見誤るなんて――」

QB「…バカな…ありえない、こんな魔法…あっていいわけがない!」

アダ「何驚いてるんですか。あなたが言ったんですよ」

アダ「魂を抜き取るボクの魔法は、あなた達のテクノロジーと同質だと。だったら――」

アダ「“もう一つのテクノロジー”と同質の魔法があったところで何の不思議もないでしょう?」

アダ「感情をエネルギーに変換する魔法がね」

QB「!?」

アダ「その属性は“情”、数少ない“例外”…吸収型魔法の一つ」

アダ「その魔法の名は――」
100 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:22:52.47 ID:kyJgx7et0
まどか「今なら解るよ…みんなの悲しみが…あなたの絶望が」

まどか「そして、この魔法に込められた願いも」

まどか「どんな悲しみも…乗り越れば力に変わる」

まどか「どんな絶望にも打ち勝ってわたし達は強くなれる!」

ワルプルギス「アハ……ハ…」ギッ…ギギッ…

まどか「大丈夫、負けないよ。負けるはずが…ない」

まどか「『勇気』が『憬れ』が『優しさ』が『約束』が――」

まどか「みんながくれたたくさんの思いが、わたしを全力で動かしてくれる――」

まどか「わたしはひとりじゃない!絶望になんか――負けない!」

まどか「マテリアル・パズル――オーラ・イーター!」

 カチャ…カチカチ…カチン!  パァァ―


女神まどか「お願いみんな…わたしに力を貸して!!」
101 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:23:55.89 ID:kyJgx7et0
アダ「“オーラ・イーター”、他者の負の感情を喰らい、自らのエネルギーに変える魔法」

アダ「魔法少女4人と最強の魔女……この場に渦巻く負の感情」

アダ「それがどれほどのエネルギーになるかは…説明するまでもないでしょう、インキュベーダー」

QB「バカな……こんな魔法が、こんな奇跡が…契約もなしに…?」

アダ「確かに、まぁ……できすぎた奇跡です。だが――」

アダ「常に誰かのために悲しみ、怒り、絶望し――それを力に変え立ち上がった彼女が」

アダ「あの魔法を得たことは、むしろ必然なのかもしれませんねぇ」

QB「…まだだ……まだ彼女は人間なんだ、たとえ負の感情をエネルギーに変換できるとして」

QB「それを行うために必要な魔翌力はもう底をつくはずだ!まだ勝負はわからないよ!!」

アダ「…見苦しい、確かに彼女一人じゃまだ五分の戦い…だからこそ」

アダ「この戦いは、“あなた達”の勝ちです。“女神様”」
102 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:24:43.61 ID:kyJgx7et0
ほむら「まどか…なの…?」

杏子「……何ボケっとしてんだよ、ほむら」

マミ「鹿目さんが、力を貸してって言ってるのよ?」

ほむら「杏子……マミ…どうして?」

さやか「あたしが治したしたからだよ、はい、ほむらも」パァア

ほむら「…!…そうじゃなくて、みんな私のせいで絶望して、操られて…」

杏子「……声が聞こえたのさ…まどかのな」

マミ「後輩が信じてるって言ってくれてるのに、かっこ悪いとこ見せられないでしょ」

さやか「それにさ、一人だけ自力で魔法を破って、誰よりも傷だらけになって―」

さやか「あんたがあたし達を守ってくれたことも、ちゃんと解ってる」

杏子「だからさ、だれもてめえを恨んでなんかいねぇよ」

マミ「間違えることは誰にでもあるわ、それを笑って許すのが本当の友達でしょ?」

ほむら「みんな……」
103 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:25:21.74 ID:kyJgx7et0

女神まどか「よかったね、ほむらちゃん」

ほむら「……これがあなたの魔法の力なの、まどか?」

女神まどか「違うよ…魔法なんかなくたって」

女神まどか「本気の言葉、本気の行動…本当の思いはちゃんと伝わる」

女神まどか「悲しみも絶望も乗り越える力に代わるんだよ」

女神まどか「だからこれはほむらちゃんやみんなが頑張った結果」

女神まどか「わたしの魔法は、それをちょっぴり手助けしただけ」

ワルプルギス「アハ……アハハッ」ギギギ

さやか「そろそろ、ゆっくりもしてられないみたいだね」

マミ「それじゃ、行きましょうか」

杏子「あぁ、行こうぜ…あたし達5人で」

女神「…行こうよ、ほむらちゃん。この夜を超えて」

女神まどか「みんなと一緒に――未来へ!」
104 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:25:54.51 ID:kyJgx7et0
アダ「空が……晴れてきましたね」

アダ「さて、そろそろ撤退しますか…っと」チラッ

QB「…ありえない…不可能にきまって…わけがわからない…」ブツブツ

アダ「………」





アダ「極楽連鞭〜♪」
105 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:26:36.60 ID:kyJgx7et0
 ――エピローグ――

――こうして、私の長い一か月は終わりを告げた

――結果として、全員が生きてあの夜を抜けることができた

――だが、私の行いがみんなを犠牲にしかけたという事実は変わらない

――いや、まどかの決死の行動がなければ間違いなく…

――本当なら、この命に変えてでも償うべきだけど

――時間停止もできなくなった私は足手まといだ

――だから……

さやか「くらいむ!…じゃない。くらいわ!ボケェー!!」

  ドンガラガッシャーン!!
106 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:27:17.31 ID:kyJgx7et0
マミ「派手にツッコんだわね、美樹さん」

杏子「あぁ、バカが突っ込んだ」

ほむら「いたた…なにするのよ、さやか!」

マミ「まぁ、今のは暁美さんが悪いわね」

杏子「そうだな、珍しくさやかの方が正しい」

ほむら「なんで!?」

まどか「……本当にわからないの、ほむらちゃん?」

さやか「あんた、また性懲りもなく一人で抱え込もうとしてたでしょ!!」

ほむら「……!」
107 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:28:06.25 ID:kyJgx7et0
まどか「ほむらちゃん…友達は…楽しこともつらいことも分け合うから友達なんだよ?」

マミ「だから、あなたが私たちを友達だと思うのなら」

さやか「今ほむらが抱えている気持ち…全部さやかちゃんたちに吐き出しちゃいなさい!」

ほむら「……私は」

ほむら「もう、時間停止も使えない…きっとみんなの足手まといになると思う」

ほむら「だけど、それでもみんなと一緒にいたいの…だから――」

さやか「あたしもだよ、ほむほむ〜」ガバッ

  ――ドゲシッ!!

さやか「ごはっ!杏子、裏切ったか…ガクッ」

杏子「……てめえはいい加減自重しろ、まぁ…あたしも同じだよ」

マミ「この中の誰かがいなくなるなんて、考えるのもいやね」

まどか「…だから、ずっと一緒だよ。ほむらちゃん」

ほむら「……うん、ありがとう」
108 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:29:02.49 ID:kyJgx7et0
――だから、せめて…これからは彼女達と一緒に

――喜びも悲しみも分け合って、強く生きていく

――それがきっと、私にできる……たった一つの償い
109 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:29:31.26 ID:kyJgx7et0
杏子「…なぁ、ほむら。アダラパタはもう帰ったんだよな?」

ほむら「……ええ、そのはずよ」

杏子「………こっちが気に入って、居座ったりしてないよな」

ほむら「…………嫌なこと言わないで」

杏子「ましてや、気まぐれでキュウべえと手を組んでたりとか絶対ないよな……」

ほむら「……ないと、信じたいわ」
110 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:30:01.01 ID:kyJgx7et0
???「あなたのハートに懐刀♪五本の指の紅一点――」

???「魔法少女 切り裂き☆マリー、ここに見・斬!!」バァン!!




アダ「……出迎えご苦労様です、コルクマリーさん」
111 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:31:49.44 ID:kyJgx7et0
QB「……あれ、僕契約したっけ……」

QB「でも、まどかは魔法を使ったし、間違いなく魔法少女だよね」

QB「よくわかんないけど♪」

アダ「……これを女神に渡せば、おそらく再現してくれるでしょう」

アダ「まぁ、実用化は最低でも数年先」

アダ「セカンドプランってやつですね」

マリー「こんな可愛い生物相手にに極楽連鞭、まさにアダラパタ……」

マリー「それで、どうだったこの世界は?」

アダ「悪くはなかったです」

アダ「悲しみと絶望に彩られた、救いのない世界」

アダ「……僕たちの世界以上にね」

マリー(いや、ボク達の世界は君さえいなければ……まぁ、いいか)
112 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:32:22.67 ID:kyJgx7et0
マリー「じゃあ、ここに残るのかい?」

アダ「そんなわけないでしょう、確かに魅力的な世界だが」

アダ「ボクの戦場は――ここじゃない」

マリー「…そうだね、じゃあ、帰ろう」

マリー「ボクたちの“女神”と―」

アダ「ボクたちの“敵”のいる世界に」




QB「きゅっぷい」

‐END‐
113 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:32:51.31 ID:kyJgx7et0
さやか「ワルプルギスの夜も倒して、まどかの契約も回避」

さやか「まどかの魔法で穢れもとれるしQBもアダラパタが持って行った」

さやか「よし、完璧だ!完璧なハッピーエンドだ!!」

杏子(…お前の告白が完全に忘れられてるぞさやか、気づけ!)



‐本当に完‐
114 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 00:35:15.80 ID:7Lt6Emg7o
おつ
オーライーターも魔法少女だったね、そういえば
115 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 00:36:45.45 ID:+ayBv71J0
乙っした

神野 陰之「彼らは人の心、特に”願い”と言う名の”欲”への考察がまだ浅い。
      つまりこれは、そういう”物語”だったのだよ」

という感じですかしら
116 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 00:39:17.82 ID:ztnNPCf+0
お疲れ様でした。

アダさんは相変わらずアダさんだ
っていうかマリーさん何やってんだww
この二人、神無では何やってるんでしょうねー。
117 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 00:43:29.42 ID:kyJgx7et0
よりにもよって(ほぼ)アダラパタオンリー、反省はしている
最後まで読んでくれた方、本当にありがとございました


あとまどかに言わせたとおりQBと違って
アダさんは人の心がわかる人、ただ本人にあるかは正直微妙
118 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 01:47:11.02 ID:SjHkyrHMo
面白かった
やっぱアダさんのキャラはいいな

清杉ネタも入ってたしまた何か土塚ネタで書いて欲しい
119 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 02:55:02.80 ID:ILDBEdaOo
まさかマテパネタが見れるとは…
乙でした

ただ仙人を呼ぼうネタとかコアすぎるだろwwwwww
120 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 06:36:14.22 ID:PXmZOcryo

まどか×マテパとか俺得過ぎる
恭介がいつ変な目つきして出てくるかヒヤヒヤしたよ
早く帰りたかっただけとは思うがアダさんが微妙にいい人補正入ってる気がwwwwww

QBと違って人の心が理解できるけど、
わかってる分よりたちが悪い利用の仕方をするのがアダさんだと思います
121 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/13(火) 21:59:36.30 ID:kyJgx7et0
見返したら最後の最後でミスってたorz

>>110>>111の間にこのレスが入ります

―――――――――――――――――――――――――

マリー「」ズーン

アダ「何へこんでんですか」

マリー「……いや、あえてスルーってのもあるけどさ」

マリー「案外悲しいもんだよ……本人は……」

アダ「何言ってんですか?」

マリー「つれないなぁ、アダラパタ。一か月ぶりの再開じゃないか」

マリー「それで、どうだったんだい。調査の方は?」

 ――ヒョイ

QB「やぁ、僕キュウべえ。まどかを魔法少女にしてくれたお礼に」

QB「僕たちのテクノロジーを洗いざらい吐いちゃうよ」キュップイ
122 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/14(水) 06:03:10.27 ID:6bK0iz/IO


>>42>>44の間の会話は投下忘れじゃなくて意図的に抜いてるってことでおk?
123 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/14(水) 07:33:01.27 ID:fU3uu6Xv0
>>122 はい、完全に内容を書いちゃうとオチが見え見えなので後で内容が予測できる
程度にぼやかしつつ次の展開で目をそらす感じに…うまくいってるのかな?
124 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/14(水) 13:35:59.42 ID:E4ww20F70
マテリアル・パズルが読めて嬉しいです。とても楽しかったです。
乙!!
125 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 15:04:12.86 ID:phsZrnK40
アダさんはこんな奴じゃない、こんなにいい人なわけがない。
たけふみ、アダさんを出せ。アダさんに換わるんだ。
126 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/15(木) 19:23:12.65 ID:b5JOQ69Q0
>>125
やっぱ原作よりいい人に見えるよね
実は初期プロットでは、オーラ―・イーター予想済みのアダさんが
まどかに魔法を使わせてワルプル撃破、めでたしめでたし…で終わる予定が
最後のレスでアダさんがまどか以外の魔法少女たちのアドレスをまとめて削除
…というオチになっていた。なぜそうなったと書いてから頭を抱えた
ハッピーエンド書いてたはずなのにアダさんが許してくれなかった。

それを回避するにはアダさんの呪縛と魔法をまどかたち自身の力で
打ち破らせるしかない!ということで今の形になりました

個人的なイメージとしては
アダラパタはただ踊らされている人間に対しては本当に容赦ない外道だけど
自分の呪縛に打ち勝つ人間にはある程度敬意を払ってると思う。つまり
まどかがティトォ、他の魔法少女たちが彼につく三十指の立ち位置
127 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 00:19:13.25 ID:AmvHqM9z0
前に見た気がする
128 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 12:10:21.86 ID:wPl1HArfo
「(テケテケーン!)極楽連鞭〜♪(テッテケテッテッテーテーテー)
 これは魂を操作したり切り刻んだりする魔法なんだよほむ太くん」
129 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/17(土) 14:45:51.24 ID:nzBlhWDn0
>>127 はい、VIPで上げたものの修正版です
書いてから“こうしておけば…”と思う部分が多かったので、書き直しました
具体的にはスレタイ回収や会話の矛盾の訂正、誤字、アダさんのセリフの練り直しなど
小さい部分だと>>104の最後のセリフが「極楽連鞭〜♪(ダミ声)」だったりとか
書き直してみて自分のミスの多さに気づいてへこみました

しかも、結局こっちでも最後に投下ミスったorz
130 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 00:07:08.29 ID:evdOLCEw0
万象の杖ってどのレベルの魔法まで無力化→放出出来るんだろう
131 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 01:31:07.52 ID:1d1JefJk0
夜馬戦を見る限り、足元の地面が持つクラスの攻撃ならいけるんじゃないかな。
あんまり強すぎると放出しきる前に足元がなくなってアウト、とか。
132 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 01:34:58.88 ID:/HN9zmP8o
感情のないQBに操作できる魂ってあるんだろうか・・・
いやもう少し(略)、俺の予感だけで(略)。
133 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 08:14:41.37 ID:Z1o9zO+3o
心臓を通すだけでやばいくらいなんだから
理論上は上限なし、ただし身体が持つ限りみたいなイメージ

>>132
アトリームにお帰りくださいますか
134 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:29:09.12 ID:M9A0UZEwo
>>129
前のと微妙に違うのか
比べてみっかな
135 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 13:30:17.97 ID:KXei0/VAO
パン神様は?
136 :sage :2011/12/23(金) 13:22:51.71 ID:fim1WtS80
>>130
威力ならやっぱり体か地面が持つかぎりなのかな?
むしろ対象にできる魔法の種類のが気になる、ブルーリングス
アースメテオン、四閃三獄にサンの精霊…どれならいけるんだろ?

>>132
12話であきらかビビッてたあいつには感情があると思う
個を意識しないから限りなく薄いだけで種全体、すなわち
魔法少女システムを揺るがすような事態には狼狽するはず

個人的に彼らのやってることは持っている資源を利用する
技術のない後進国から先進国がそれらの資源を搾取するようなもの
だと思ってます。お前らじゃ使えないから、買いたたいても文句ないだろと
先進国側の人間にとって、その大小に関係なく搾取される側が突然
その“技術”を得ることは恐怖を通り越して悪夢かなにかだと思います
ノルマ達成を確信してたあの状況でそれをやられたら……

>>135
このSSの裏側で
アダさんに踏み潰されるために生まれてきたようなパン
”アップルマンゴークリームパン”を作ってました
パンとマンゴーが嫌いなアダさんにこんなパン送るとか
杏子さんマジ外道ですねェ



しかし思ったよりもコメントが……ありがとうございます
せっかくSS速報に書き直したわけだし
何か上げたほうがいいのだろうか?
没にした小ネタとかサイドストーリーとか後日談とか



いやいっそ本来そっちで行くつもりだったけど
難しすぎて構想の段階で挫折した……

いや、これ以上は僕の口からは言えない
137 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 13:32:19.57 ID:fim1WtS80
しまった、メール欄か。
無駄に上げてすいませんでした
せっかくなので>>136であげた3つの内容を少し
もし要望あれば多少ふくらましてから書くかも

小ネタ:精神的にも物理的にも沈むマミさん
サイドストーリー:アダさんVS謎の万引き少女A
後日談:恭さや…その時点でマテパでも土塚でもない
138 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 13:44:05.46 ID:/JGWn1d00
デカメロンΩじゃなかったのか!?
139 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 14:19:58.54 ID:D1hRHfVFo
アダラパタポストにもっと外道なアダさんが見たいとのリクエストが届いています
140 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 14:31:42.82 ID:lSuxPt5AO
ドルチルが牛丼と引き換えに魔法少女になってくれるそうです
141 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 18:24:24.16 ID:OOxKbA6do
ゼロクロイツ迄時代を遡ればワルプルギスとも殴り合い出来そうな
魔王の骨が出せそうだがおまけで虹やグランドゼロもついてきそうだな
142 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 19:24:23.65 ID:Q87XCA6AO
マテパ世界へ旅立ったQBの珍奇なる出会い
143 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 19:39:31.52 ID:F6HFW8Am0
マミさんが沈んで完全に埋まっておっぱいが落っこちてるみたいになるのか
144 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 09:15:21.09 ID:dxc6Vfut0
>>138
…!!!なぜその発想が浮かばなかったorz
アダさんが捨てる→清村が必死にレシーブ→杉小路がスパイク
→杏子が必死にレシーブ→アダさんがスパイク→粉砕!→ドS二人が固く握手

…危ない、先に思いついてたら話の流れ無視して入れたくなるような展開だ

>>139
リクエストに応えるためにアダさんが>>139さんのところに向かったようです

>>140
安っ!って思ったけど対価らしい対価うけとった三十指ってあのバカだけ
な気がします、他はもう対価どころか……

QB「ドルチルはエントロピー(物語の法則)を凌駕している、どんな不条理を成し遂げたところでもう驚くには値しない」

>>141
クリム「こんな私でも、本当に誰かの役に立てるの…?」ですねわかります。

……本当に最後の最後に活躍してくれないかなぁ、まどかみたいに

>>142
カロシ―にジュネにマルカレ、ジェニファー、カレン、クレアにみち子
まさによりどりみどりで…マルチーノに近づくとなぜか細切れになります

>>143
そっち!?
145 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 09:28:31.33 ID:f3qddy6AO
>>141
魔王の骨の適合者もそいつ自身の末路はあんまり救われないのは魔法少女に似てる
146 :1 [sage]:2012/01/06(金) 22:21:46.66 ID:m54LgetW0
>>145
エネルギー目的でやってきた侵略者に世界を自分の望む形に作り替えようとする女神様
どんなダメージもすぐ治る機動力のあるガラス細工のバカと退場が早すぎる正義の味方
赤くて甘いものよく食べてる周囲の被害を顧みない利己主義者(ただし実際は真逆)
書いてる時にも思ったけど探せば意外と共通点が多い気がする

前に書いた小ネタを蛇足にせずに書いて、かつ要望の多かったアダさんの外道っぷりを
思う存分描写するSSを思いついた。
別ネタ書き終えてからだから2か月以上かかると思う、タイトルはたぶん

アダラパタ「魔法少女……?」

別スレ立ててあげると思うので要望があればこちらのアダラパタポストにどうぞ↓
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 05:41:50.38 ID:lFBcvk+Go
別ネタkwwsk

要望ってネタ潰しみたいなことにならん?
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/07(土) 23:12:26.09 ID:aVSuMzdv0
>>147
このSSのアダさん視点+描写カットしたシーンになる予定
アダさんの暗躍や心理描写があまり書けなかったのでその辺重点的に
あとギャグシーンもあまり入れられなかったので書けたら嬉しいかなぁ…と

要望はまあ、参考程度に
○○ネタ多めに入れてとか、アダさん□□ちゃんもっといじめて
とか言って貰えれば書くときにその辺増やしたり力入れたりするかも
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 08:56:23.01 ID:ln7FRcEyo
よーしじゃあアダラパタポストにお便り出しまーす

極楽連鞭の大活躍希望
恭介操ってさやかちゃんを上げてから落としてくれると胸熱
他にはまどかの家族とか、あと早乙女先生とか
とにかく一般人操ってください
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/01/11(水) 17:09:08.07 ID:aZIvm9RAO
アダさん好きだから楽しみにしてる
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 08:32:12.62 ID:eC83P/GBo
上に同じく
関係ないがマテパ10周年めでてぇ
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/03(金) 01:42:32.37 ID:ktr/+dPeo
>>140
ドルチル「契約完了!!」
QB「吐くよ」
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