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【敵機を捕捉!】エースコンバットのSSを書くスレ2【FOX2!FOX2!】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/05(日) 00:00:04.80 ID:ZtcN2iIDO
<<ようこそ、此処はエースコンバットSSスレだ>>

<<1レスSSや短編やリレーSSを書いたり、長編SSを書く時などにみんなに相談したり、ネタを書いたり、雑談したりと自由に使ってくれ>>

<<他の作品などとのクロスも大歓迎だ>>

<<雰囲気が欲しい方は名前欄にコールサインを入れたり、<<>>を使うのもいいかもね。自由にどうぞ!>>

<<このスレの参加規定はエースコンバットが好きなだけ!それ以上は問わない!>>

<<つまりどんな人やSSでもC’moooooooon!>>


派生元スレ
もしもほむらがエースコンバットの世界に迷いこんだら
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307882912/l50

前スレ
【空中要塞】エースコンバットのSSを書くスレ【トンネル】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314188430/l50

SS速報に建っていたエースコンバット関連スレ

マミ「ベルカ戦争から、全ては始まった」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1313674018/

まどか「ソラノカケラ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311160976/

更に関連スレ

【B7R】エースコンバットのSSを書くための空戦スレ【東京上空】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1321490532/l50


<<最後にもう一回>>

<<要はエスコン関連なら何でもアリだ!>>

<<それでは、快適な空の旅を!>>

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1328367604(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :スワロー1 [sage]:2012/02/05(日) 00:02:31.26 ID:hFlCM0Aw0
アメジストすまない
数秒差でスレ立てしてしまった
3 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/05(日) 00:05:07.98 ID:ZtcN2iIDO
仕方無いさ。そっちのHTML依頼を出してきていいか?
4 :スワロー1 [sage]:2012/02/05(日) 00:07:10.82 ID:hFlCM0Aw0
了解。君に任せるよ
5 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/05(日) 00:11:09.26 ID:ZtcN2iIDO
してきた。連絡がギリギリでごめんね

テンプレ続き、AA集


・ACE COMBAT(暫定)
(鳳 ̄o ̄槍H)  フェニックス1

・ACE COMBAT 2
(傷ー゚) スカーフェイス1
[ZoE] Z.O.E
(傷∀・) PJがスカーフェイス1だった場合

・ACE COMBAT 3
[@Д@] Nemo
( ,,´∀`) レナはフランカーに乗れてイイよな。 (エリック)
彡リ゚ヮ゚ノ おしゃべりしない。 (フィー)
(*゚∀゚) わたし…むかし…あるところに…。 (レナ)   
_、_ ( ,_ノ` ) ディジョン
( ^血^) キース
("○」○) サイモン

・ACE COMBAT 04
(´∞`) モビウス1
ヽ(0w0)ノ オメガ11
(r゚∀゚r)レイピア
(゜v゜)ヴァイパー
(´・h・`)ヘイロー
ヽ(0白0)ノ 白2
(L。□_□) スカイアイ
壁|)yー~ 黄13
( '4`) 黄4
彡 ´Д`) ジャンルイ
( ‐_‐) ジーン
,ヘ_、,_ヘ ミ  _⊃) エスター
(・Д・) 戦災孤児
ルリル゜-゚) 酒場の娘
6 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/05(日) 00:11:36.43 ID:ZtcN2iIDO
・ACE COMBAT 5
(´・ω・)ブレイズ
(#゚ -゚)ナガセ
(´_ゝ`)チョッパー
('A`)グリム
(;゚皿゚;)スノー
(L。▼_▼)雷頭
川゚ ー゚)少佐
( `A´)ハミルトン
(L。●,_●)オーカニェーバ
( ̄ー ̄)バートレット
(´┏┓`) おやじさん
( `ー´)マザーグース1
(o゚´д`) ニカノール
(゜д゜) オヴニルグラバク
( ∴) チャーリー11
(´・(ェ)・`)ジュネット
('△`)グリム兄
(,,^Д^)ハーリング大統領

・ACE COMBAT ZERO
(メ゚Д゚)サイファー
※タイプによって以下の様に変わります 三重人格。
(ナ゚Д゚)ナイト
(ソ゚Д゚)ソルジャー
(マ゚Д゚)マーセナリー

( ゚ω゚)ノ 妖精
(・∀・)PJ

堆( ・∀・)ノ ブレイク!ブレイク!!

(L。■_■)イーグルアイ
(#ロ_>ロ)ロト1
(ヽ゚ -゚)エスパーダ2
(Wiz1)ウィザード1
(1^∀^)(2^∀^)クロウ1、2
(♀ ゚Д゚)サイファー(女化)
iミ! ゚∀゚)PJ姉
ルリ・∀・)PJ姉
どっちが年上か不明・・・
(´ー`ξ PJ彼女

・ACE COMBAT 6
(護゚∋゚) タリズマン
ミ ゚∀゚彡 シャムロック
ハ*^ヮ^ミ マティルダ
ハ+゚−゚) ママ
(L。`┏┓´) ゴーストアイ
(´ハ`)中佐
('へ`)トーシャ
E興ヨ パステルナーク兄貴
Wh゚ー) ウィンドホバー
Av゚ー) アバランチ
Sk゚ー) スカイキッド
ラナ゚ー) ラナー
(L。`∀´) スネークピット

・ACE COMBAT X
( ・x・) グリフィス1
(L。;゚д゚)空の友人(ユジーン・ソラーノ)

・ACE COMBAT Xi(暫定)
( ゚_プ)ファルコ1
(`レ´)アレクト1

・ACE COMBAT X2 (暫定)
(゚Α゚)アンタレス
(L。=┏┓=)バーフォード
(L。00)アリーナ
(L。・Δ・)ハートリー
(L。メ゚ヮ゚)アンデション
(L。廿_廿)羽沢
( 甘∀甘)スレイマニ
(・々・)キリッ
(@Ш@)オ、オルマー
(^竸)隊長が…墜とされちまった
7 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/05(日) 00:12:28.06 ID:ZtcN2iIDO
・エースコンバットAH(暫定)
(`・Å・)ビショップ
( ^H^)ガッツ
(▽_D ̄)ディーレイ
(=・M・)マルコフ
ノリ゚ー゚ル リール
(L。@_@)マジック(マジ
(ヮ▽ン▽ト ラポワント
(イリ 'ッ`)イリッチ
(▼皿▼)ガンス

・エースコンバット3DS(暫定)
(´若`) オルセン


テンプレここまで
8 :スワロー1 [sage]:2012/02/05(日) 00:20:53.96 ID:hFlCM0Aw0
AA集乙! オルセンwww
9 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/05(日) 00:28:29.57 ID:ZtcN2iIDO
一応エスココスレで探してきたからね
このスレでも宜しく頼む
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 00:52:49.10 ID:gFhIQYdbo
<< モビウスワーン エンゲェィジ >>1
11 :グラディウス1 [sage]:2012/02/05(日) 06:50:49.45 ID:PyV08m8DO
《こちらグラディウス1、指定空域へ到着》

二人ともスレ建て乙!

いやぁ僕とした事が寝落ちしちゃってたよ。
12 :うっうー1 [sage saga]:2012/02/05(日) 13:47:57.03 ID:hdhzl3nG0
<<コラボのアイマス機体は既出ですかー?>>

<< はい ← → いいえ >>
13 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/05(日) 14:30:06.83 ID:ZtcN2iIDO
<<はい  →いいえ>>

初めましてだね。アイマスネタは特に誰も書いたりはしてないよ
14 :うっうー1 [sage saga]:2012/02/05(日) 16:16:06.41 ID:hdhzl3nG0
<<失礼しましたー!前スレ空域をルートに設定!概要理解したら遊びにきまーす!>>

5、Zero、6しか知らないケド
15 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/05(日) 16:23:32.99 ID:ZtcN2iIDO
待ってるよ〜

とりあえず5、ZERO、6知ってれば大丈夫だと思うよ!
6、AH持ってても出来ない人がここに居るからね……
16 :コール1 [sage]:2012/02/06(月) 22:41:38.01 ID:qHmUjZyZ0
<<ようみんな、久しぶりだね>>
今までどうしていたかって?
そりゃあ某北の大地で名前のとうり凍っていたのさ・・・
17 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/06(月) 22:45:42.19 ID:VNm6V69DO
<<久しぶりだね>>

北の大地か……実は現在オレとグラディウス1も駐屯しているぞ
さて明日位には更なる短編投下を予定しているよ
18 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/07(火) 23:55:26.36 ID:jiKlo4nDO
さてだいぶ夜更けになって参りました
日付も変わりそうですが今回は某有名時代劇でパロディ

<<アメジスト1、いざ参る!>>
19 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/07(火) 23:57:16.97 ID:jiKlo4nDO


おケイ「一掛け、二掛け、三掛けて」

おケイ「仕掛けて、殺して日が暮れて」

おケイ「橋の欄干腰下ろし、遥か向こうを眺むれば、この世は辛い事ばかり」

おケイ「片手に線香、花を持ち」

おケイ「にいさん、にいさん、どこ行くの」

おケイ「私は必殺計画破壊人。武礼 焔と申します」

武礼「それで今日は一体何処のどいつを斬れとお言いになるんでぇ?」


必殺!計画破壊人


20 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/07(火) 23:57:50.75 ID:jiKlo4nDO


定町外れ〜川のほとり


値槍「月が〜出たでった♪月が〜出た♪あらよっさ♪……ん?」フフン

?「……」ザッ

値槍「お前は……見冷か?」

ズブシュイィィィ

?「後ろから御無礼……切り捨てさせて貰った」ブン・・・チャキン

値槍「な……明日

値槍「」ガクッ


武礼「んで朝っぱらから何なんですか?」トコトコ

石井「遅いじゃないか武礼!それでも八丁堀同心か!」

武礼「仕方無いでしょうよ……っ!」ビクッ

値槍「」

石井「斬られたのはあの値槍だ」

武礼「何てこったぁ……娘の七五三前だってのに」

石井「どうも後ろから一思いに殺られた様でな。辻斬りに遭ったらしい」

武礼「でも石井様?こいつを斬れるとしたら……」

石井「考えている事は解るがそこは私達でも踏み入れないぞ」

武礼「……ちっ」


21 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/07(火) 23:58:18.36 ID:jiKlo4nDO


木挽町〜自身番屋


武礼「こんちわ」ガラ

場宛「よう坊主」

武礼「いい加減にして下さいよ〜場宛の旦那。俺元服して何年経ったと思うんです?」

場宛「俺にとっちゃあお前は何時までも坊主だよ。ほらスルメ」

武礼「敵わんなあ……」モグ

場宛「値槍の事聞きに来たんだろ?」

武礼「ん」コクコク

場宛「奴はどうも『大江戸古今東西』の周りを嗅ぎ回ってたらしいな」

武礼「ん……あの瓦版屋の?」ゴックン

場宛「まだ良くは解らんが。ところで坊主」

武礼「なんです?」ハム

場宛「そろそろ戻らなくて良いのか?雷石頭の雷が落ちるぞ?」

武礼「あ。……ごちそうさまでした」ダダ

場宛「ん」


場宛「さて……また面倒に成るかなぁ」


22 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/07(火) 23:59:17.29 ID:jiKlo4nDO


南町奉行所


石井「武礼……何故真っ直ぐ帰って来れ無いんだ?」

武礼「そう言われましてもですね?ほら――」


同心甲「また武礼怒られてるぜ?」

同心乙「それを上手く武礼が躱すんだけどな〜」

石井「甲、乙!勤務時間中だぞ!私語は慎め!」

甲乙「「はい!?」」


23 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:00:09.57 ID:yg7PH5aDO


町外れの何処か〜計画破壊人依頼所


値槍妻「ここかしら……」

値槍妻「破壊人さん。聴こえていますか」

値槍妻「先日辻斬りに殺されたと言われた私の夫は瓦版屋の事を調べていました」

値槍妻「どうも幕府重臣の辺流呂様と裏で繋がり、失策を隠している様なのです」

値槍妻「それの証拠を半分掴み掛けていると夫は申して居りましたが……」

値槍妻「そして夫を殺した相手も解っては居るのです」

値槍妻「夫は最近身の周りで辺留華組の見冷と明日礼を良く見ると」

値槍妻「辺留華組は辺流呂様の手下でも有るので間違い無いと思います」

値槍妻「ですから五両用意しました!」

値槍妻「辺留華組の二人と幕府重臣の辺流呂様、その腹心である葉見様、そして瓦版屋『大江戸古今東西』の次燃に……どうぞ天誅を!晴らせぬ恨み是非とも!」


24 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:00:41.13 ID:yg7PH5aDO


おケイ「って事なんだけど……」

真兵衛「確かに辺流呂が無駄にでかい工事を俺達の隣の組にやらせて失敗したのは棟梁に聞いたが」

有三郎「まあ『大江戸古今東西』の次燃は良い噂無いしなぁ」

半州「でもおケイさん、辺留華組って最近表だって悪さはしてませんよ?」

おケイ「ええ。でも――」

武礼「してるんだよ。見冷と明日礼は」

有三郎「遅かったな?八丁堀の坊主」

武礼「坊主は止めろよ〜駄弁の有三郎。あいつの刀傷は後ろに有ったから多分二人一組で殺ったんだ」

場宛「それに最近町人や刀も抜かずに斬られてる奴が増えてな」

真兵衛「とっつあんも来たか」

半州「でもやっぱりたった一人同心を斬るなら何処かに左遷してしまった方が良いんじゃないですか?」

おケイ「何か大きな裏が有るわね」

武礼「まあ、あいつは良い奴だったし……受けてやるのは世の為人の為って破壊人道義にゃ反しないだろ?」

有三郎「ああ上等だ。でも仕事と私事は割り切れよ、八丁堀」

武礼「あいよ」

おケイ「ならみんな辺流呂と辺留華組、瓦版屋を調べて頂戴」

半州「解りました」

真兵衛「良いだろう」

場宛「んじゃあいつの仲間を当たるか」


25 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:01:11.89 ID:yg7PH5aDO


有三郎の三味線屋


有三郎「するってぇとなんだい?辺流呂様の失策を隠す為に葉見様が奔走してたのか?」

府付「まあそういう事に成るね」

有三郎「成程な〜」

府付「それより有三郎。この前頼んだ修理は終わったかい?」

有三郎「ああ。これだよな?」

つ虎革張りの三味線

府付「そうだね。うちの太夫が待ち兼ねてたんだ」

有三郎「そりゃどうも」

府付「それじゃあこれで。今度来てくれたらもてなすよ」

有三郎「ん〜芸者遊びは派手にやると後がなあ」


26 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:01:40.31 ID:yg7PH5aDO


長屋


真兵衛「棟梁。一旦上がりますかい?」

安田「うむ」


真兵衛「そういや隣の鎖品組が請け負った仕事どうなったんです?」

安田「あれは治水だったな……お前は結果知っていたかね?」

真兵衛「いえ大しては」

安田「うむ、梅雨明けで水量も良い時にやったんだがな。山側で大水が出たんだ」

真兵衛「へぇ」

安田「後は言わなくても良いだろう。しかし辺流呂様は死者を隠匿したからな……」

真兵衛「な!?」

安田「おっと……この話はこれまでだ。さっさと昼を済まそう」

真兵衛(ならばこれをあの人は調べて?)


27 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:02:10.12 ID:yg7PH5aDO


瓦版屋『大江戸古今東西』裏手


半州「あっ、おケイさん」

おケイ「あんたちゃんと見張ってたの?蘭学書なんて読みながら」

半州「大丈夫ですよ。今、中に次燃が居るんですけど……あれ?」


葉見「……」キョロキョロ


おケイ「葉見ね。ドンピシャじゃない!」バチン

半州「〜〜っ!痛いです……おケイさん」


28 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:02:44.37 ID:yg7PH5aDO


自身番屋


場宛「ん……つまり?」

値槍友「あいつは最近増えてた死体の身元を洗って一つの繋がりを見つけたんすわ」

値槍友「どうも瓦版屋の書き手とか使いっ走りばっからしいってぇ事なんですけどもあんまり不思議に思ったんですかね」

値槍友「それぞれの瓦版屋に聞き込んだんですよ」

場宛「ほいで?」

値槍友「殺された奴等が調べてたのはこの前の治水だって言うんで」

値槍友「そしてなんと『大江戸古今東西』だけは一つもこの話に噛んで無いってんでぇ」

場宛「ほ〜だから調べて……でも侍も斬られてるぜ?」

値槍友「あれは辺留華の目の敵の宇朱手御の奴等ですわ」

場宛「宇朱手御は巻き添えか……いや手間を取らせたな」

値槍友「いいえ。旦那は首突っ込み過ぎない方が奥方に怒られませんよ?」

場宛「余計なお世話だ。このしゃべくりめ」
29 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:03:15.10 ID:yg7PH5aDO


値槍宅


武礼「……」チーン

値槍妻「ありがとうございます、武礼様。夫の為に……」

武礼「いえ、私は」

値槍妻「良く夫も申して居りました。『武礼は仕事が出来るだろうにそれを隠す世渡り上手だ』と」

武礼「いやいや、ただのサボり役人ですよ」

値槍妻「ご謙遜なさって……良い友人をお持ちだったのにあの人ったら……」グス

武礼「……」


30 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:04:08.47 ID:yg7PH5aDO


計画破壊人隠れ家


おケイ「――それなら葉見が次燃と会って居たのも筋が通るわ」

有三郎「でもなぁ?五人をどうやって殺るか……」

半州「ところがツイてるんですよ僕等!」

真兵衛「なんだって言うんだ?」

半州「あの五人密会を持つらしいんです!明日の午の刻に!」

武礼「確かなのか?」

おケイ「ええ、もちろん!私が掴んだんだから外れじゃないわ」

おケイ「そしてこれが辺流呂、葉見、次燃、見冷、明日礼の分。合わせて五両」スッ

場宛「よっしゃ。んじゃあ俺と武礼が辺留華の二人を殺ろう」スッ

有三郎「ほいじゃ次燃は貰うぜ」スッ

真兵衛「ふむ、辺流呂は俺か」スッ

おケイ「葉見は次郎が殺りなさい。手伝ったげる」

半州「はい、解りました」スッ

場宛「ん〜、決まったこったし明日は頼むぞ」

武礼「はいさ」スッ


31 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:04:42.03 ID:yg7PH5aDO


有三郎「……」

つロウソクと三味線の弦

有三郎「……」チリチリ


真兵衛「はっ!はっ!はっ!」シュッシュッシュッ

つお湯と冷水


半州「ええっとこれがこうなって……」カチャカチャ


武礼「……」

武礼「はっ!」シャキン

武礼「……」カチャン


32 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:05:22.12 ID:yg7PH5aDO


とある料亭〜密会場所


辺流呂「ご苦労であったな?四人とも」

次燃「辺流呂様に何時もご便宜を図って頂いてるご恩返しですよ〜」

明日礼「まあ俺等は斬るだけですし」

見冷「そんなこと言ったら葉見様はどれだけご苦労なさったか」

葉見「いえ……私は辺流呂様に仕える身。主の窮地を救うのは義務でございます」

辺流呂「はっはっは。流石は私の腹心よのう」

女中?「失礼致します」

見冷「おっ?別嬪さんだねぇ!どうだい酌でも一つ」

女中?「済みません……葉見様に御取り次ぎを頼まれまして……ここの裏方で待つと先方は」

葉見「ん、では案内を。辺流呂様一度失礼します」

辺流呂「うむ」

女中?「こちらです」


33 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:06:14.27 ID:yg7PH5aDO


http://www.youtube.com/watch?v=08L3bIXekLk&sns=em


料亭裏方


半州「おっ……来たな?」

葉見「ここか?相手が居ないでは無いか」

女中?「はぁ……先程は確かに」


半州「コイツで……一撃だ!」カチャン・・・ギュン

つ投石機

ヒュウウウウウウウン……ガサッ


葉見「なんだ?今のは?」

女中?「たぶん猫でしょう。少しお待ちを、周りを見て参ります」

葉見「うむ」


半州「うわ……三畳くらいはずしちゃった……。ええいこれで!」カチャン・・・ギュン

ヒュウウウウウウウン


葉見「……む?ぐはっ

葉見「」ドクドク


半州「ふぅ……」

おケイ「外してんじゃないわよ!このバカ!」

半州「ごめんなさい!」

おケイ「まあ殺れたから良いわ。次に取り掛かるからあんたは逃げなさい」

半州「はい」


34 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:06:53.61 ID:yg7PH5aDO


ドタドタドタドタ


女中?「大変でございます!葉見様が斬られました!」

見冷「何だと!?」

明日礼「相手は!相手は誰だ!」

女中?「葉見様が間際に『宇朱』と……」

次燃「宇朱手御組か!?」

辺流呂「面倒な……」

見冷「まだ相手はそこらに居るだろう!明日礼!」タッ

明日礼「はい兄貴!」タッ

次燃「ネタになるかもしれん……私も行く!」ダッ


ドタドタ


辺流呂「行ったか……のう?そこの女中」

女中?「へっ?」コソー

辺流呂「私の酌をしろ」

女中?「ありがたいお言葉ですが……隣のお座敷の片付けが有りますので」ズリ

辺流呂「良いではないか良いではないか!」ズイッ

女中?「〜〜ッ!」


バタッ


真兵衛「とりゃああああああああ」バキッ

辺流呂「んなっ?ぐっ」ドサッ

真兵衛「治水で死んだ鎖品組の奴等の分だ!喰らえっ!」ガシッ

辺流呂「ぐう」


バキゴキバキバキバキバキバキバキ……ゴキ


辺流呂「」ダラン

おケイ「助かったわ。流石ね〜剛力の真兵衛」

真兵衛「ふむ当然だ。さ、行こうか、おケイ」

おケイ「はいよ」


35 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:07:32.25 ID:yg7PH5aDO


スタスタスタスタスタ


見冷「明日礼!お前は左を俺は右だ!」

明日礼「合点!」


スタスタ


次燃「おーい!?あれ?あの二人は何処に?」


有三郎「……」スッ・・・チー

つ蝋を垂らした弦

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン


次燃「ぐえっ!(何だ?紐?)」ギュッ


有三郎「……」ダッ


次燃「ぬあ(持ち上げられてる!?)」


有三郎「……」スタン


次燃「ぅぁ(木に引っ掛かってる!息がっ……)」


有三郎「……」ピン


次燃「」ダラン


有三郎「……」ヒュン


次燃「」ドサッ


有三郎「あ〜死ぬかと思った。黙ってらんねぇわ〜遊郭行くか〜」
36 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:08:39.43 ID:yg7PH5aDO


http://www.youtube.com/watch?v=h-hBmvwmzcM&sns=em


見冷「ん、誰だそこにいるのは!」

武礼「おっとごめんなすって。怪しいもんではございません」

見冷「同心……御武家様がいったい何をして?」

武礼「実は最近辻斬りが多うございましょう?それで見回りを」

見冷「そうか」

武礼「ええ、貴方は誰か怪しい者は見ませんでしたか?」

見冷「いや……」

武礼「なら結構ですが嫌に急いでいらしたんですね……まるで逃げるみたいに」

見冷「なっ!?」

武礼「何か?」

見冷「いや……何でもない(面倒な奴だな……あれは?)」チラッ

明日礼「……」チラッ

見冷(よし。完全に辻斬りのせいにしてしまおう……殺れっ!)コク

明日礼「」ドサッ

見冷「!?」

武礼「二人一組か……なかなか闇討ちとしちゃあ上等だ」

見冷「まさか……お前!?」

武礼「上には上が居るんだよ」スッ・・・チャキッ

見冷「破壊人か!……だが死ぬのはお前だ!」ブン


カキン――ズブシュイイイイイ


見冷「ぐっ……」

見冷「」バタン

武礼「値槍――仇は討ったぜ」

場宛「行くぞ坊主」

武礼「旦那。どうします?一杯どうですか」

場宛「良いな!……といいたいとこだが最近嫁がうるさくてな」

武礼「お察しします」


37 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:09:08.68 ID:yg7PH5aDO


南町奉行所


石井「武礼!なんだこの瓦版は!」

つ『計画破壊人現る!幕府重臣辺流呂、葉見と辺留華組の二人におまけで次燃を仕置き!』

武礼「へぇ〜また出たんですか?」

石井「上がカンカンだぞ!有る事無い事書き立てられたと!」

武礼「んでなんで俺が怒られるんですか」

石井「基本お前のせいで奉行所の仕事が捗らんのだ!」

武礼「……それ別に関係無いんじゃ」

石井「聞こえてるぞ!説教中くらい私語は慎め!」

武礼「こればっか……」


38 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:09:57.19 ID:yg7PH5aDO


おケイ「近頃世間に流行る物、押し込み強盗高利貸し」

おケイ「賄賂を貰うえれえ人」

おケイ「金、金、金の世の中で泣くのは弱い者ばかり」


武礼「涙を拭いておいでなせぇ」


武礼「恨みを晴らす破壊人――」


武礼「影膳据えて待っておりやす」


〜完〜
39 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:10:29.08 ID:yg7PH5aDO
CAST

武礼 焔→ブレイズ→八丁堀同心

場宛 仁太郎→ジャック・バートレット→自身番屋

おケイ→ケイ・ナガセ→何でも屋

駄弁の有三郎→アルヴィン・H・ダヴェンポート→三味線屋

半州 次郎→ハンス・グリム→蘭学生

剛力の真兵衛→マーカス・スノー→黄志亜組大工


辺流呂→ぺロー→幕府重臣

葉見→ハミルトン→腹心

見冷→ミヒャエル(オブニル)→辺留華組若頭

明日礼→アシュレイ(グラーバク)→辺留華組若頭

次燃→ジュネット→瓦版屋


値槍→チャーリー11→八丁堀同心

府付→フッケバイン→遊郭主人

安田→アンダーセン→黄志亜組棟梁

石井 雷次郎→サンダーヘッド→上司
40 :必殺!計画破壊人 [sage saga]:2012/02/08(水) 00:11:47.05 ID:yg7PH5aDO
お粗末さまでごぜぇます

元から再放送とか年末の忠臣蔵とか時代劇が好きなもんで
それに仕事人2012が今月19日に有るって聞いてテンションが振りきれてしまった

http://www.youtube.com/watch?v=nVTKIopU1BQ&sns=em
↑参考でちなみにチョッパーの殺し方は三人目の勇次さんだったりする。判りにくい……ちょっと苦しかったかも
あと名前は何となく当て字。アルヴィン→有るう゛ぃんみたいな
41 :スワロー1 [sage]:2012/02/08(水) 11:06:08.07 ID:6OaPh+vA0
乙、面白かったよ
ペローの「良いではないか」似合いすぎwww

こっちも書けた
たぶん今日中に投下するよ
42 :グラディウス1 [sage]:2012/02/08(水) 18:42:51.75 ID:+foLAlbDO
乙!

今度は時代劇かぁ、最後を見ないとキャスティングが分かりにくい所以外はすごく良いね。

でもその辺はしょうがないよね。

43 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/08(水) 20:01:17.45 ID:yg7PH5aDO
ありがとう二人とも
また少し酔狂な事してみたよ

http://mup.vip2ch.com/dl?f=28007
http://mup.vip2ch.com/dl?f=28008
http://mup.vip2ch.com/dl?f=28009
http://mup.vip2ch.com/dl?f=28010
http://mup.vip2ch.com/dl?f=28011
http://mup.vip2ch.com/dl?f=28012


キャラ参考ぱふぱふのシャーリーとしましま(普段は)のルッキーニ
http://mup.vip2ch.com/dl?f=28013


フランカ(ルッキーニ)フランカーは自己造形。頑張ってみた
http://www.infosnow.ne.jp/~suzuki-a/airplane/F-14/F-14.html
↑シャーリートムキャットの原型はまたここの素材を貸してもらったんだ。作者さんありがとうございました

一部貸して貰ったのも含めてもう全部出来てるからウィッチーズとガルムをロッテ、ケッテ単位で完成したら貼る予定

次回投下本編はガルム外伝。そのあと日を置いて最終回撤回の対地戦で
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 22:28:31.68 ID:o8Db3++Xo
おお 器用だなあ
ところでこれもしかして飛ぶのか?飛ぶのか?
45 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/08(水) 22:40:35.28 ID:yg7PH5aDO
飛んじゃうよ〜ちなみにディスプレイ用だから厚紙使ったけどケント紙を使えば完璧に
前の片羽F―22は普通のコピー用紙で作ったんだけど軽すぎてインメルマンターンとか左捻り込みをかますして自分に帰ってくるという……
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 22:48:31.26 ID:o8Db3++Xo
飛んじゃうのか、さすがです
しかしインメルマンターンとか紙飛行機の挙動じゃねえなwwwwww
バレルロールくらいならまだありえなくは……いややっぱ無いわ
47 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/08(水) 22:55:35.56 ID:yg7PH5aDO
いやよく考えたら解った
スレイマニのヴィルコラクが紙飛行機って呼ばれる理由が……あれの事言ってるんだね
実は初めて飛ばしたときに反転して戻ってきて眼鏡に刺さったんだ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 23:04:49.75 ID:o8Db3++Xo
眼鏡に刺さるとか怖すぎるな
エルジアは紙製戦闘機の開発に早く取り組むべき
49 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/08(水) 23:15:17.34 ID:yg7PH5aDO
まあF-117だったかはステルスの為に一部木製だしね

飛ばしてみた結果
・フランカー→クルビット(厚紙で空気抵抗ありすぎらしい)しながら失速して墜落
・トムキャット→パワーダイブ(厚紙の面積的に重すぎた)し、失速して墜落
・F―22→まさかの宙返り軌道……ヤバイ
50 :スワロー1 [sage]:2012/02/08(水) 23:51:41.19 ID:6OaPh+vA0
F−22はメビウスターンの出来損ないだと思えば……
51 :スワロー1 [sage]:2012/02/08(水) 23:52:46.00 ID:6OaPh+vA0
こちらスワロー1、予定通り投下する

スワロー1、エンゲージ!
52 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:01:21.07 ID:bmotfksq0
前スレ>>795(←たぶんここ)続き



ソトア共和国 鳥寝島空軍基地 食堂 2028年 3月12日 1230時



ねむい。

もう昼だというのに。

私は興奮(?)し過ぎて全く眠れず、図らずも美容の大敵、貫徹をしてしまった。

昨日の模擬戦、あの後ナガセさんが少々本気を出し、月詠大佐はボコボコに。

最後の一戦は燃料切れまで戦い、引き分けとなった。

大佐は「手を抜かれたのですー……」と、怒るでもなく、泣くでもなく、何かを悟ったように、全身に哀愁を漂わせていた。

上げてから落とす。

ナガセさんもけっこうえげつない。

ノースポイントでは、接待ゴルフなるものが在るという。

これを今回の模擬戦に適用するなら差し詰め『接待空戦』と言ったところか。

その地域の事は詳しくないのでこの言い回しが正しいかどうかは定かではないが……。

それから彼女、月詠大佐には話さないでおこう。

立ち直れなくなりそうなので。

(一応、ナガセさんは「手を抜いていない」と否定していた)

その後、大佐が夢遊病者のように生気無く俳諧していた事を鑑みるに、何か圧倒的な差が在るのは明白のようだった。

あまりにも眠いのでこのまま突っ伏して寝てしまおうかとも考えたが、丁度彼等が来たので何か記事のネタにはなるまいかと話しかけてみる事にした。

彼等は大佐が部屋に篭って出て来ないので空に上がる事が出来ず、暇を持て余していたそうで、快く取材を受けてくれた。

そんな訳で現在、私達は食堂の一角を占拠している。
53 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:02:04.73 ID:bmotfksq0

御坂「どう?もうこの基地にはなれた?」

アン「いや、まだまだよ。みんな個性的過ぎて付いて行けないわよ」

御坂「あー……。まぁ普通ではないわね」

土御門「おまえさんも十分個性的、と言うか変人だにゃー」

御坂「んなっ!何よ!私のどこが変人だって言うのよ!」

土御門「ボロ負けしたからって一晩中カミやん追い掛け回してガス欠起こしたのはどこのどいつだにゃー?」

白井「…………………………」

御坂「あ、あれは!その……、こ、こいつがいけないのよ!私が勝たなきゃ意味無いでしょうが!」

上条「んな理不尽な……。大体、俺は一発も撃ってねえじゃねえか……」

御坂「それが問題だって言ってんのよ!よくも散々あれだけ私にぶっ放させておいて平然としていられるわね!」

御坂「……あれ?もしかしてこれってあんた私の猛攻で反撃する暇無かったとか?」

禁書「ガツガツ確かにモキュモキュとうまはゴックン短髪に反撃しなかったかも」

御坂「って事は、つまり私は負けたわけじゃないのよね。うんそうよ、そうね要するに引き分けって事かしら?」

上条「はぁ……。じゃもう良いよそれで……」

御坂「はぁ!?何言ってんのよ!私が勝つまで止めるわけ無いでしょうが!」

上条「……………不幸だ」

土御門「カミやんも苦労してるにゃー」

青ピ「ええな〜!一晩中かわえ子ちゃんに追いかけられるなんて羨ましいねんで〜!」

上条「あの時は死ぬかと思った。本当に死ぬかと思った上条さんですのことよ。はぁ……、出会いが欲しい……」

土御門&青ピ「「とりあえず今死んどけ」」ドグシャァ!!

上条「ぐほぉ………ふ、不幸だ…………………………」チーン

禁書「モグモグムシャムシャゴキュゴキュボリボリハフハフガリガリ……………………………………………………………………………………………………………………………………………………」
54 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:02:44.94 ID:bmotfksq0
白井「お姉さま、少しは自重して欲しいんですの。大体、こんな類人猿一人相手に大人気無いですのよ。黒子これ以上は体が持ちませんの」

御坂「何時も私の回し蹴り脳髄に受けておいて気絶程度で済んでる奴が言う台詞じゃないわよ……」

白井「この白井黒子、これでもお姉さまの露払いを名乗る以上、その程度で屈するわけにはいきませんの」

御坂「さっさと屈指なさいよ!四六時中私の貞操を付け狙って!」

白井「付け狙っているとは侵害ですの!」

白井「黒子はその名の通り、真っ白で清らかな心でもって、正々堂々正面から(時には背後から)お姉さまを観察記録し、その慎ましいお胸へと参上仕っているだけですの!」

御坂「完っ全っに!正真正銘、腹黒真っ黒子じゃないの!序でに全身泥んこ外見も真っ黒子になっときなさい!」ガッ!グワッ!ガシャァン!

真っ黒子「ぶべら!!」ドッシャアアァ!!

土御門「見事に吹っ飛んでったぜい」

青ピ「泥塗れの黒子ちゃんもええな〜」

上条「また窓が……、不幸だ……」

禁書「ゴックンおかわりなんだよ!」

本当に“個性的”だ。

彼等の教官であり、直接の上官である月詠大佐の気苦労が少しだけ解かる気がする。

彼等、鳥寝島飛行隊の面々は昨日の模擬戦を知らない。

月詠大佐、ナガセさんとの取り決めで、あの空戦の事は私達3人だけの極秘事項となった。

理由は大佐が過去をあまり知られたくないという事。

そして、ナガセさんが『ラーズグリーズ』の1人であるという事。

前者は個人的に、後者は任務に支障を来たす可能性が有るとして。
55 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:03:40.29 ID:bmotfksq0
月詠「流石に昨日から何も食べてなくてお腹限界なのですよー……」グー

月詠「おや?皆集まってお話中ですかー?……ん?どひゃあああああぁぁぁ!!!???」

上条「せ、先生……」

月詠「何で3日前に直した窓がまたもや粉々になっているのですかー!!!???上条ちゃん!説明してくださいですー!」

上条「御坂が白井をぶん投げた拍子に……」

御坂「はぁ!?何で私の所為なのよ!?」

上条「いや、あれはどう考えてもお前の所為だろ……」

土御門「だにゃー」

アン「証拠のVが……」

月詠「アンジェリーナちゃん、ありがとうなのですよー。昨日依頼しておいて正解だったのですー」

月詠「御坂ちゃん、補修決定ですー」

御坂「うぐっ!……りょ、了解……」

青ピ「小萌先生の補修うらやましいで〜」

上条「テメェは黙ってろ変態」

月詠「とりあえず白井ちゃんはシャワールームにでも運んでおいてくださいですー。体洗ったら美坂ちゃんと一緒に私の部屋まで来てもらうのですよー」

そう言うと、司令は胸元から小さな箱を取り出した。

それはこの国のタバコだった。

昨日のキツイ臭いを思い出してしまう。

傍から見れば子供にしか見えない月詠司令だが、時たまこうして大人なのだと実感させてくれる。

司令は愛煙家である。

また、基地筋(彼等)の情報ではかなりの愛飲家でもあるそうで、基地に入って来るタバコと酒の大半は彼女とある2人で消費してしまうそうだ。

アン(大佐、大丈夫ですか?)ヒソヒソ

月詠(何時までも引きずってるわけにはいかないですからねー。踏ん切り付けるのですよー)ヒソヒソ
56 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:04:16.66 ID:bmotfksq0
アン「今日はフライトの予定は?」

月詠「今日は中止なのですー。ちょうどみんな集まってますし、親交を深めようと思うのですよー」

禁書「それならおいしいごはんをいっぱい食べさせてくれるとうれしいんだよ!」

上条「……ジュネット。それだけはお勧めしません。死にたくなければ絶対に止めてください」

禁書「……とうま、それはどういう意味なのかな?」

上条「親交を深めると言うより財布の厚みを薄めると言う意味ですのことよ?」

禁書「それって普段私が大食いで迷惑してるとでも言いたいのかな?」

上条「なんだ?自覚あったの……」

禁書「とうまー!!」

ガブッ!

上条「ギャアアアアアーーーーーーー!!!!!不幸だーーーーーーー!!!!!」ブシャー!!

土御門「カミやん相変わらずバカだにゃー」ニヤニヤ

青ピ「カミやんズルイでー!何時もインデックスちゃんの噛み付いてもろーてるやないのー!ゆるさへんでー!」

月詠「い、インデックスちゃん!止めるのですよー!上条ちゃんに噛み付くのは駄目なのですー!青ピちゃんも参加しない!殴りかからないですー!」

ギャアギャアドタバタ……

……………
57 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:05:48.43 ID:bmotfksq0
月詠「せ、先生の話を聞いてくださいですー。みんな喧嘩は駄目なのですよー」オロオロウルウル

自分の願いを聞いてくれない司令は徐々にその瞳が潤んで来た。

その表情はまるで、サンタさんはいないと悟った12歳の冬の少女のような悲しさや寂しさだった。

上条「わわっ!せ、先生!すみません!」アタフタ

禁書「こもえ!ごめんなんだよ!もうしないから元気出して欲しいんだよ!」アセアセ

土御門「ほ、ほら!みんな仲良しだにゃー!?」メクバセ!

御坂「そ、そうよねー!?私達凄く仲良いわよねー!?」リョウカイ!

月詠「ふぇ……?」グスッ

上条「良過ぎて困るくらいですのことよ!?」ガッテン!

禁書「具体的に言うと!ほ、ほら!みんなで大合唱しちゃうくらいかも!」ショウチ!

月詠「そうなのですかー……?」ウル

上条「そうそう!仲良く肩組み合ってコーラスだよなー!?」コノチョウシ!

土御門「タンゴとかもみんなであっつく燃えるんだぜい!」イケル!

御坂「何でもみんな一緒で楽しいわよねー!」モラッタ!

青ピ「仲良ぇよね〜。けど、小萌先生の泣顔もっと見てtモゴオ!

御坂(こちらデルタフォース2、各機、そこのゴミを撃滅セヨ。直ちに行動に移れ。ただし、先生には悟られるな。以上だ……)ズド!

土御門(4番機了解……)バキ!

上条(6番機了解、エンゲージ……)ボキ!

禁書(小萌に悟られぬようにって言うのはこの状況では結構無茶振りかもだけどやってみせるんだよ……)ギリギリ
58 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:06:19.61 ID:bmotfksq0
青ピ「上条「僕もみんな大好きやで〜。先生元気出して〜な」」ダラーン

月詠「……良いんです。ひっぐ、……解かってくれたならおーけーなのですー。えっぐ、……」ゴシゴシ

月詠「……それでは、話を戻すのですよー。親交を深めるのは、何も私達だけではないのです」ニッコリ

ナガセ「司令、来ました……って、これはいったいどういう状況かしら?」

白井「」クロコマックロコデスノ

青ピ「」ナマゴミ

窓「」ワテ、モウムリヤワ

上条「まぁいろいろと……」

月詠「めんどくさいのでその話は無しですー」

スルーですか大佐……。

月詠「あれ?アクセラレータちゃんはどうしたですかー?」

上条「あー、あいつなら何時ものあれです」

御坂「私の妹に手を出したら承知しないわよあいつ」

月詠「ハァ……、ほっとくですー」
59 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:06:48.87 ID:bmotfksq0
―――そのころ搭乗員宿舎一室―――

ブエックシ!

一方「……くッそ、誰か噂してやがんのかァ?……しかし、これは……」

つ『とある女の子の秘蔵写真』

一方「いいねいいねェ最ッッ高だねェェェェェェェェェ!!!!!」

※注:日常風景
60 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:07:25.52 ID:bmotfksq0
―――食堂―――

月詠「ナガセちゃん、連れて来たですかー?」

ナガセ「ええ、ばっちりですよ」

見るとナガセさんの後ろに誰かが控えている。

ソトア軍仕官の制服に身を包むその男。

背丈2mはあろうかという大男で、耳にピアス、顔にバーコードのような刺青、頭は燃える様な赤髪だった。

ステイル「……あなたがここの基地司令官ですか?」

月詠「そうなのですよー」

ステイル「その声……、初めまして、と言うのは間違いになるのでしょうか?」

月詠「おお!覚えててくれてたですかー!?」

ステイル「まぁ、昨日の今日ですからね」

上条「昨日の管制官はあなたでしたか。初めまして、上条当麻、少尉であります。インデックスからいろいろ聞いていますよ」

ステイル「君がインデックスの前席か。よろしく、ステイル=マグヌスだ」

ステイル「一応この基地に『着任』する事になったAWACS『イノケンティウス』の管制を担当している」

ステイル「一度僕が管制する部隊の人間に会っておこうと思ってね。ここの司令官に許可をもらったんだ」

月詠「そう言う事ならもーまんたーい!って事なのですよー。鳥寝島基地司令官、月詠小萌大佐ですー。よろしくなのですよステイルちゃん」

ステイル「よろしくお願いします。大佐」

月詠「ほらほら野郎共ー!せっかく来てくれたのですー!挨拶ぐらいしやがれー!」

土御門「了解だにゃー。俺は土御門元春、少尉。死角からの一撃離脱が得意だにゃー。背中には気を付ける事をお勧めするぜい」

ステイル「忠告ありがとう。君が左手に隠し持っている『玩具』(見た目拳銃のクラッカー)の意味が解かったよ」

土御門「バレちまったにゃー。なかなか鋭い奴だぜい。気に入った。と言う事で、『ようこそ我が家へ!』だにゃー」パン!

ステイル「……どうも」
61 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:08:13.71 ID:bmotfksq0
禁書「あっ!ステイル!」

ステイル「やあインデックス。会いたかったよ。地上で会うのは何時以来だろうか?」

禁書「私が転校して以来だから……、6、7年ぶりくらいかも」

ステイル「君にしては随分と曖昧な表現だね」

禁書「フフッ、やっぱり判っちゃう?やっぱり本当にステイルなんだね!」

ステイル「君が『6、7年ぶり』とか『〜くらい』といった言葉を使う事はまず無いからね。もしかしてそれで僕を試したつもりかい?」

禁書「ごめんね。でもまさか空軍に入ったなんて知らなかったんだよ!」

ステイル「僕も君がこんなところにいるとは思わなかったよ。……大学卒業の後、世話になった将校の人がいて、軍の人材不足を知って、恩返しでもしようと、ね……」

禁書「私はお腹減って行き倒れてたところをとうまに助けられたんだよ」

ステイル「……………。とうまとは誰だい?」

禁書「とうまはとうまなんだよ」

上条「そうじゃないだろ……。私が上条当麻ですけど……」

ステイル(ちょっと腕を拝見)グイ

上条(お、おお、了解……)サッ

ステイル(君もか……)ハァ…

上条(『君も』……、まさか……)

ステイル(そうだよ)サッ

上条(こ、これは……)

上条&ステイル、名誉の古傷(インデックスに食い物あげたら腕ごと噛付かれた痕)

上条「」ジー

ステイル「」ジー

上条&ステイル((同志だ!))ガッ!
62 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:08:49.76 ID:bmotfksq0
御坂「2人で何をやってんのよ……」

上条&ステイル「「いや、なんでもない」」

土御門「何で息ぴったりなんだにゃー?」

上条&ステイル「「気にするな」」

アン「スクープの予感!……かしら?」

上条&ステイル「「記事に出来るものは何も無いぞ」」

月詠「あはは……」ハァ…

上条(詳しい事は後で……)

ステイル(了解だよ上条当麻)

禁書「それにしても管制官のヒナなんて凄いんだよ!」

上条「ああ、エリートだもんな」

ステイル「おいおい止してくれないか?僕はただパイロットから下ろされたただの落ちこぼれだよ……」

上条「?落とされた?」

ステイル「ああ、昔はパイロット志望だったんだ。ただその……、如何せん乗り物の運転が苦手でね。何度も教官に追突しかけてね」

土御門「どんまいだにゃー」

ステイル「でも、その教官が推薦してくれたおかげでこうして管制官の卵になれたのだけどね」

御坂「どこが落ちこぼれよ、AWACSの搭乗員候補生なんてなろうと思ってなれるものじゃないわよ」

禁書「ステイルは昔から観察力とか判断力には優れていたかも」

ステイル「ありがとうインデックス。君と飛べるなんて嬉しいよ」

禁書「私もなんだよ!よろしくね!」
63 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:09:16.38 ID:bmotfksq0
ステイル「それから君は?」

御坂「あ、挨拶が遅れてすみません。私はこの部隊の2番機の御坂美琴。みんなと同じ少尉です」

上条「気を付けて下さい。何かとビリビリして来ますのことよ」

禁書・土御門・小萌「「「うんうん」」」コクコク

ステイル(ビリビリ?)

御坂「び、ビリビリ言うな!」

怒る御坂少尉。

成程、彼等の言う通りその様子は、『ピリピリ』と言うよりは『ビリビリ』だ。

アン・ナガセ・ステイル「「「御坂少尉はビリビリ。了解」」」

御坂「た、大佐にジュネットまで……だと……」

ナガセ「そして私がここのもう一人の教官、ケイ・ナガセよ。ここでは特務大佐ってところかしら」

ステイル「特務?まさか兵卒から大佐に!?」

月詠「そうではなくてですねー。ナガセちゃんはオーシア空軍の大佐さんなのですけど、こっちの空軍の再編・育成の為に来てもらっているのですよー」

ステイル「成程、ですが何故このような辺境の島に?そのような任務なら空軍本部の在る首都の方で行う筈では?」

ナガセ「私が現役の時に此処みたいに辺境の基地へと配属されていてね」

サンド島。

オーシア最西端の領土にして元空軍飛行場。

無人となった基地滑走路は海鳥達が羽休めに使っている。

ナガセさんが言う辺境の基地とは恐らくその事だろう。
64 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:10:02.78 ID:bmotfksq0
ナガセ「宣戦布告されて最前線基地になった事があるのよ」

上条「え!?宣戦布告された!?」

禁書「もしかして……、18年前の?」

ナガセ「ええ」

あれ?

その件は秘密なのでは?

御坂「環太平洋戦争……」

ナガセ「そう、私はその戦争で最前線に配属されたわ。敵機を撃墜して、味方や僚機が撃墜されて、そして私も落とされたわ」

上条「落とされた!?大丈夫だったんですか!?」

ナガセ「怪我は無かったわ。ただ、ベイルアウトして海上に降下した後、味方に拾って貰えなくて、二日程海面を漂っていたら漁船に助けられてね」

ナガセ「その後別の国に行ったのよ。でも帰るのが大変だったわ。何せ戦時中で陸海空路全部無いし、生存を友軍に全く信じてもらえないし……」

ナガセ「結局、帰れたのは終戦後だったのよ」

成程、そういう方向で調整する事にしたようだ。

確かにこれなら半分くらいは本当の事を言っている。

万一“ウソ”がバレて色々と疑われたりしても多少は大丈夫だろう。

土御門「よく無事だったにゃー!(サンド島航空隊……。俺の知っている情報と微妙に違いがある……。気になるな。一応、後で調べておくか……)」

禁書「無事で何よりなんだよ!(……あれ?確かサンド島飛行隊って……)」

イヤー、ヨカッタヨカッタ ガヤガヤ…

ナガセ「そして、この島も国境、つまりは戦時には最前線になるかもしれないでしょ?だからここに来たのよ」

月詠「国境の基地に所属した事があり、実戦経験の有るベテランを要請したところ彼女を紹介されたのですよー(めちゃんこ個人的な理由で呼んだとは言えないのですー)」
65 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:10:35.44 ID:bmotfksq0
御坂「……ところで、強いんですか?」

上条(……またか)

小萌「美坂ちゃん!ケンカ売っては駄目なのですー!」

ナガセ「良いですよ司令。御坂、試してみる?と、言いたいところだけど大したもんじゃないわよ、私」

土御門「やめといた方が良いと思うぜい。オーシアから選抜された教官相手に俺達じゃ勝てっこないにゃー。ま、良い経験にはなると思うけどにゃー」

ナガセ「あら?分からないわよ?勝負は時の運って言うじゃない」

御坂「ありがとうございます。しかし、随分と自信たっぷり、余裕そうですね。そういうの私はちょっとイラついちゃいますよ」

ナガセ「そう見えるかしら?ごめんなさいね。でも、自信ならあなたの方が数倍は有りそうよ?」

御坂「自信無かったら挑まないと思いますよ?」

ナガセ「それもそうね。うーん、これはあなたの勝ちかしら?」

御坂「そ、それじゃやってくれるんですか?」

御坂少尉、目が輝いてるよ、目が。

よっぽど強者と戦いたくてウズウズしているらしい。

ただ、その様子は昨日の月詠大佐とは質が違う。

何か良く分からないが、どうしてだか不安になる。

月詠大佐の悩みの種の一つはこれなのだろうか?
66 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:20:28.04 ID:bmotfksq0
ナガセ「今は駄目よ。だけど、そのうち嫌でも戦う事になるわよ。私の大事な生徒だもの。それが何時かは私にも分からないけれど」

御坂「あ、ありがとうございます」

ステイル「面白そうだ、その時は僕が管制していたいね。ナガセ大佐、良いでしょうか?」

ナガセ「OKよ。ただし、J−WACSは無理よ。だってシュミレーターでやるんだもの」

御坂「え?」

ナガセ「パイロットは引退したって言ったじゃない。大体、私が乗る機体が無いわよ機体が」

御坂「あっ……。そうだった……」

月詠「こういう時、御坂ちゃんは本当に周りが見えなくなるのですー」

上条「それと好戦的」

月詠「その通りです上条ちゃん。早死にするですー」ハァ…

ナガセ「私も昔同じような感じでしたからね。結局、落とされたのはそれが原因。つまりは自分の不注意ですし」

御坂「うぐっ!気を付けます……」

月詠「えーっと、後それからそこに伸びてるのが青ピちゃんと白井ちゃん。白井ちゃんは美坂ちゃんの後席担当ですー」

月詠「あともう一人、アクセラレータちゃんっていう子がいるですよー。ま、3人には後で挨拶しとくですよー」

ステイル「了解です。大佐、それから皆、これからよろs《警報!警報!国籍不明の飛行編隊が接近!当基地へと向かっている!戦闘機は全機緊急発進せよ!急げ!》

ビー!ビー!ビー!ビー!

基地に響くサイレン。

それと共に周囲の人間が慌しく食堂を出て行く。
67 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:43:59.72 ID:bmotfksq0
上条「スクランブル!?」

月詠「ステイルちゃん!よろしくです!兎に角ステイルちゃんとナガセちゃんは速く管制塔へ!J−WACSは間に合いません!野郎共!急ぐですー!」

一同「「「「「「了解!」」」」」」

ナガセ「ステイル!こっちよ!着いて来て!」

ステイル「わ、解かりました!」

アン「大佐、私はどうすれば!?」

上条「さっさと起きろ!」バシバシ!

青ピ「痛っ!って何や!?何すんねん!?」

土御門「敵機来襲だにゃー!さっさとしないと置いてくぜい!」

御坂「あんたも起きなさい!私の後席でしょ!」グワングワン!

白井「はっ!?ココハドコ?ワタクシハダレ?」

御坂「コントはいいから!さっさと来なさい!」

白井「わ、解かりましたの!」

月詠「アンジェリーナちゃんは私達とハンガーへ!万一空襲となったらそこに整備兵用の避難場所があるです!」

アン「はい!」
68 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:44:32.52 ID:bmotfksq0
《お客様へ告げます。現在、当基地に国籍不明の飛行機が接近中です》

「総員配置に就け!」

「民間人を避難させろ!」

「敵は直ぐにでも来るぞ!急げ!」

《基地職員の誘導に従い。速やかに近くの防空壕へ避難して下さい》

そうだった。

ここは軍事施設であると同時に民間航空会社の利用する飛行場だ。

今日は定期便の日ではないが、それでも常時一般開放している事を考えると、ある程度の民間人がこの基地にいる可能性がある。

軍事基地としては珍しいこの基地特有の弱点。

もしも、本当に空襲だった場合、この基地にいる民間人はどうなるのであろうか?

敵はこの基地に民間人がいる可能性がある事まで把握しているのだろうか?
69 :スワロー1 [saga]:2012/02/09(木) 00:45:09.80 ID:bmotfksq0
途中、アクセラレータ少尉と合流しつつ、暫く走ると格納庫の入口が見えてきた。

私達がそこへ飛び込むと、それはあった。

彼等、鳥寝島飛行隊の面々が乗る戦闘機だ。

私は整備兵や彼等搭乗員の邪魔をしないように壁へ張り付いてそれを見詰めていた。

月詠「アンジェリーナちゃんをお願いなのですよー!」

「了解です。大佐も気を付けて」

月詠「解かってるですー」

月詠大佐が格納庫を出る。

己の操る機体と共に。

徐々に開かれて行くハンガーの大きな扉。

そこから見える空は青く水面は煌びやかに陽光を反射する。

快晴だった。
70 :スワロー1 [sage]:2012/02/09(木) 00:52:14.34 ID:bmotfksq0
投下完了。補給に戻る

次回はいよいよ最初のミッションだ(前回のはあくまでおまけなので00にしてる)
上条達がどうなるか、乞うご期待!(?)
71 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/09(木) 00:55:53.13 ID:CLFKnjxDO
乙!
やっぱり禁書組はこういうテンションだよね
次回も期待するよ
72 :グラディウス1 [sage]:2012/02/09(木) 19:02:21.19 ID:UqERiBSDO
乙! 次はいよいよ実戦?だね、きっと相手が困惑する程揉めるんだろうなぁ。
73 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:13:10.68 ID:YVmCkN2DO
さてガルム外伝書き終わったから投下!
寝墜ちしたら朝には続きを!

<<アメジスト1、夜間戦闘を開始する!>>
74 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:16:40.07 ID:YVmCkN2DO


2007.05


トンプソン「ここか……!」

軍事インストラクター紹介所『Demon Road』

トンプソン「アポはしたけど留守電だったからなぁ……ダメ元だ!」ポチッ

ピンポーンピンポーン

「はいはーい!今いきますよ〜!」

ガチャ

トンプソン「貴方がサイファーさんですか!?初めまして!自分こういう者です!」スッ

PJ「えっ?ああ、初めまして……んとオーシアの記者さん?」

トンプソン「教えられた電話番号を調べてここに来たんですが……」

PJ「サイファーがここの電話番号を?」

トンプソン「ええ……あれ?貴方がサイファーさんでは?」

PJ「俺はPJ、パトリック・ペケット・ジェームスだ!」

トンプソン「なんですってっ!?あの二代目ガルム2の!?」

PJ「そんなにびっくりしなくても……」

トンプソン「実は番組作成時、貴方にも話を聞こうと探し回ったのに見つから無かったんです!」

PJ「別に逃げ回って無かったけどなあ……ところで番組って何?」

トンプソン「知りませんか……?Warriors and The Belkan Warって番組なんですが」

PJ「あのガルムの特集番組か!見た見た!それでサイファー先輩がピクシー先輩を探しに行ったんだよ!……ってつまり元凶はアンタ?」

トンプソン「そうなりますね……」

PJ「アンタのせいで所長が居ないからオレ等がここやりくりしてるんすよ!どうしてくれるんすか!」

トンプソン「済みません……」


75 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:17:11.84 ID:YVmCkN2DO


「何を騒いでるんだ?PJ」

イーグルアイ「押し売りなら断れと言って……客か?」

PJ「いや……ところで何しに来たんだ?」

トンプソン「ええ、サイファーさんに教えられた番号へアポをしたんですが留守電で……ダメ元で会って直接取材をと」

イーグルアイ「む……話位ならしてもいいだろう」

PJ「それならそうと言ってくれよ〜!サイファーの代わりに話せる事は話してやるぜ?」

トンプソン「本当ですか!助かります!」
76 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:18:10.98 ID:YVmCkN2DO


<<Warriors and The Belkan War>>

トンプソン「まさかビデオに録って下さっているとは!」

イーグルアイ「まあこの時はまだ奴が出てくるなんて知らなかったんだがな」

<<あいつか?ああ、知っている>>

PJ「コーヒー入ったっすよ〜。記者さんブラックは大丈夫?」

トンプソン「あっお構い無く!寧ろ良く飲むので大丈夫です!」

<<知ってるか?エースは3つに分けられる>>

PJ「格好付けてますよね〜本当に」

トンプソン「そうなんですか?」

イーグルアイ「奴は詩や小説的な表現を好むからな。ガルム結成前からと言えば前からだが」

トンプソン「そのガルム結成時はどんな感じだったんですか?」

イーグルアイ「ふむ……あれはな?」


77 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:18:55.29 ID:YVmCkN2DO


1995.04.01


サイファー「ん〜やっぱり寒いな〜この基地は。配属決めた奴に文句言ってやる!」

ピクシー「おっ?新入りかい?」

サイファー「まあな。アンタは……」

ピクシー「俺はラリー……他人は片羽の妖精と呼ぶ」

サイファー「ああ!どこぞの輸送機に片羽を直撃させて不時着させた挙げ句、帰投したとか言われてる?」

ピクシー「そうだ」

サイファー「へぇ〜アンタが〜。なんか見かけによらんね?」

ピクシー「ふっ……良く言われる……。お前は?」

サイファー「俺はサイファー、高速爆撃が趣味のアンタと同じ傭兵さ!」


78 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:19:31.23 ID:YVmCkN2DO


イーグルアイ「奴等はこの次の日、爆撃機編隊を迎撃する際に臨時ロッテを組んだのが始まりだ。まあ聞いた話だがな」

PJ「ピクシー先輩は相変わらずなんすね。サイファー先輩の高速爆撃云々は?」

イーグルアイ「奴は転属前から地面スレスレ最高速で爆撃する癖が有りながら不思議と対空砲火やミサイル、壊した破片を喰らわない男だったんだ」

トンプソン「えっ?」

PJ「まあそんなこったろうとは思いましたよ。だってベルカの鉱山ぶっ壊しに行った時なんてタイフーンからミサイル撃たれても気にしないでハンガーへ突っ込みましたからね」

トンプソン「凄い……」メモメモ

トンプソン「ところでサイファーさんの異名『円卓の鬼神』についてですが実際はどのような状況で付いたんですか?」

イーグルアイ「あれは三回の円卓の空戦を語らねばならんな……」


79 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:20:21.01 ID:YVmCkN2DO


1995.04.20


ベルカ絶対防衛戦略空域『B7R』


通称『円卓』


ピクシー「眼下に広がる山脈、そしてその先の荒野……これが『キングアーサーズラウンドテーブル』か」

イーグルアイ<<サイファー、ピクシー。機体は大丈夫だな?>>

サイファー「もち。で作戦内容は?」

イーグルアイ<<お前達にはその先の円卓の偵察をして貰う>>

ピクシー「円卓、ね」

イーグルアイ<<ちなみにベルカの戦闘機が小隊、中隊単位で警戒していると思われる>>

サイファー「なら何で俺等二機だけよ?他の奴等は?」

イーグルアイ<<最小単位の編隊の方が警戒と撹乱に優れると上が判断したからだ!他の奴等は俺も知らん!>>

サイファー「なんでぇなんでぇ!俺等は捨てゴマですかぁ!」

ピクシー「吹けば飛ぶ……戦況という大風の中で俺等はそんなもんさ」

サイファー「はぁあ……円卓デビューは同時に引退か……」


トンプソン「ここまでは文献で知っています。インタビューしたパイロット達から前後状況は大体聞きましたが全体の動きはやはり……」

PJ「オレも知らないっすね。空戦映像もアレで無くなっちゃってるし」

トンプソン「アレ?」

PJ「アレってのはXB―0の事で……基地を爆撃された際にそれまでの交戦記録とガンカメラ映像も焼けちまって。アンタが手に入れた資料はたぶん持ち出されてた奴かな」

イーグルアイ「それでは続きと行こうか」


80 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:21:18.86 ID:YVmCkN2DO


http://www.youtube.com/watch?v=rWuiiGX0vT8&sns=em


突如レーダーが映す機影

「ん?レーダーに感有り!……敵さんは二機だけだ!」

「舐めてるな……円卓を」

この絶対防衛戦略空域にたった二機で来た愚者

「そういう奴等はきっちりお仕置きだぜ!」

網を張る為に彼等は編隊を組む


「サイファー、来たぞ!円卓の鳥さんだ!」

敵の機影は4

「一人二機か。まだ余裕だな!」

<<ガルム交戦開始だ!>>

獲物を求め二機は加速する


81 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:22:12.67 ID:YVmCkN2DO


「イーグルドライバーか!しかしこのビゲンに機動で勝てるかな?」

「FOX2!」

デルタ翼の下からミサイルが小気味良く放たれる

「うっへぇ、贅沢だね?こちとら……掻き集めて一回分だぜ?」

「いず……れ奴等も足り無くなるさ」

急回避機動のGに因って言葉が途切れる

「あれま、敵さん正面からのミサイル避けたぜ?」

「あれって片羽か?厄介だぞ……」

編隊は散開し、囲みに入る

しかし猟犬を甘く見ていた

「さてお返しと行きますかァ!あらよっと」

「そうだな……そら!」

前方から左右二手に成っている敵機を──

「んな

「くっそおおお



「あり得ねぇ……あり得ねぇええええええええええええ

──一瞬にして葬る


「サイファー、なかなか上手いじゃないか?」

「ピクシー、アンタもな」

二人はわざと互いに機体を交錯させ、それぞれ自分の反対側から来ている敵の正面へ機銃を掃射したのだった

「敵さんから突っ込んで来てくれて助かるね」

「ヘッドオン好きか?」

「まあね〜楽だし!」

「俺もさ」

そんな時──


<<ガルム!敵が更に来たぞ……奴等はエースだ!>>

「へぇ〜……ヤバイかな?」

「俺とお前が居ればなんとかなるさ!ガルム2、インゲージ!」


82 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:22:56.61 ID:YVmCkN2DO


<<ロト1より各機、野犬狩りだ>>

<<全機墜とすぞ>>

<<<<<<了解>>>>>>

紅き燕の紋章が日に映える

http://www.youtube.com/watch?v=LbTdEq8mWm4&sns=em


<<二人共、撤退は許可出来無い……生き残れ!>>

「だろうな。報酬上乗せで頼む」

「まあ任せとけ!」

「金にたかる犬共が」

燕の頭領は口汚く吐き捨てる

「サイファー、奴等はロト隊だな。タイフーンの機動を甘く見るなよ」

「ん、早速だ!ブレイク!」

長距離対空ミサイルを上空へのループで振り切る

「ベルカの空を汚ならしい貴様達の様な傭兵に……この円卓の空も飛ばせん!」

燕の群れは回避中に接近して居た

そして頭領は妖精を狙う

「ふっ……ここは円卓、死人に口無し」

妖精は語る

「そして戦闘機乗りに与えられた最高の舞台」

「上座下座、階級や所属は関係無い」

「条件とバトルオブエンゲージメントは皆同じ――」

「――制空権を狙い……ただ生き残る事だけだ!」

「そこに執着出来無い者はっ!?」

炸裂音

「ピクシー、さっさと隊長機殺っちまえ!他は全部穴だらけにしてやった!」

手早くタイフーン三機をバラバラにする彼

「何っ!?」

「敵わんなサイファー。さて……さようならだ!」

驚愕した燕の頭領は急制動を掛ける妖精のイーグルに反応出来ず追い抜く


「ウスティオの傭兵風情が……金に群がる傭兵が……我々を墜とす等……くそおおおおおおおおおおおおおおおおお


彼のタイフーンはエンジンから大袈裟な火を吹くと──


──墜落していった
83 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:23:51.82 ID:YVmCkN2DO


ピクシー「さて帰るか?サイファー」

サイファー「ん〜無理だな」

イーグルアイ<<済まんな二人共……次だ!敵はF―18が四機!>>

ピクシー「つうとグリューンか!隊長は梟の目を持つ男だな」

サイファー「ちゃっちゃとやろうぜ!報酬倍額だ!」


<<状況確認、こちらグリューン2、敵は二機だ>>

<<グリューン3よりグリューン1、ロト隊が殺られたらしいですね>>

<<楽しませて貰うとするか!グリューン隊交戦開始だ!>>

四機のホーネットが猟犬に迫る


「サイファー、そろそろミサイル使おうか?」

残しつつの戦闘は相手の機銃で暴発の恐れがある

「……いや俺が八発一気に撃ち込むから残しとけ!FOX3!」

「ズルいぞ!」


84 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:25:02.35 ID:YVmCkN2DO

八発の長距離ミサイルは滑る様に敵編隊へ向かう

「面倒臭い事をしてくれる!各機チャフとフレアを全て展開しろ!」

「「「了解!」」」

前面に花火の様な火花と誘導ビーコンが展開される

ミサイルはそれに欺瞞されあらぬ方向へ飛び去る

「うおっ!なけなしのミサイル全部があああ……」

「先に機体を軽くしようとした天罰だ!さっさとドッグファイトするぞ!」

「へいへい!」

接近戦が開始される

「円卓で生き残ろうとしているのか?しかし型にはまらん飛び方をする……面白いパイロットだ!」

「お褒めに預かり光栄ですよっと!」

梟の目の前で僚機を墜とす

「くっ四番機が……グリューン2、3!手加減は無しだ!噛みつかれるぞ!」

「すんません!コイツ逃げが上手くて!」

「やべっ!イジェクトッ

更に一機

「サイファー、ロトよりは強いぞ!」

「だろうな!」

猟犬はまだ余裕を保つ

「奴等は何者だ?オーシアとはやはり飛び方が違う!」

「ふふ……ここまで楽しませてくれるのは実に久し振りだ!本気を見せよう!」

梟の目を持つ男は己の情熱を感じた

「隊長、後はっ!イジェク

妖精は割り当てノルマを終えた

「任せろ!さあ行くぞガルム!」

「望むところさ!ピクシーは待ってな!」

「あいよ」

二機は高度を上げ、機動は更に激しさを増す

「付いて来れるか?マイナスG旋回だっ!」

梟が下方向へ機体を移動する

「それ位っ!おらあああああああ」

彼はピッタリと付いて行くがまだ軸線がぶれる

「楽しいぜ!最高にな!」

心の底からそう思う

「それは結構!でもやっと終わりさ!」

銃弾の火線がホーネットの左翼をもぎ取る

「おっと……ふふ……お前等二人共やるじゃねえか


彼のホーネットは射出座席を作動させると──


──爆散した
85 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:26:25.10 ID:YVmCkN2DO
サイファー「さてなんか嫌な予感するけど……ピクシー?」

ピクシー「グリペンだ……多分インディゴかな」

サイファー「何でアンタそんなに詳しいんだ?」

ピクシー「不思議と噂は色々知っててね」


<<インディゴ1より各機へ、目標を確認>>

<<攻撃を開始する。インディゴ隊交戦開始!>>

グリペンCの編隊がエシュロンで突撃してくる


86 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:27:25.74 ID:YVmCkN2DO


<<ガルム、迎撃せよ!……これが終われば撤退も出来るはずだ!>>

「ういーっす」

生返事な彼は早速躍り出る

「ベルカの選ばれた鳥を二羽も墜とすか」

「まさか円卓の騎士の一人にまで逢っちまうとはね……今日は災難だ」

妖精は彼と組んで初めて後悔した

「円卓は我々ベルカの誇りだ!必ず守り抜く」

「おっと……錬度が高いね?」

彼が初めて体制を崩す

「冷静に……良いな?我々の飛び方を貫けば良い。それが勝利に繋がる」

「ちっ」

連携に苦戦し、後方を取られる

「よし今だっ!FOX3!」

「うわっ

しかし妖精の援護に事なきを得た

ミサイルを喰らった敵機は操縦者を放り出して燃え尽きる

「サンクス!」

「気にするな……お前をここで亡くす気は無いからな!」

「ほう?この円卓でウスティオもなかなかやるじゃないか!各機、円卓の雰囲気に飲まれるな!気負わず信念を貫け!」

「FOX2!」

依然三機が残る

「くっ……ブレイク!」

妖精がシザーズを打つ

「そうだ!円卓だろうと何処だろうといつも通りにやれるはずだ!」

「良いぜぇ!強い奴は大好きだ!」

「なっ!?……隊長、ベイルアウトします

放たれた機銃で主翼バランスを崩したグリペンは墜落する

「ピクシー、これでイーブンだ!」

「へっ!ナイスだ!」

律儀に彼は妖精へ借りを返す

「これが鳥を殺った実力か!面白い!」

「隊長、やりますか?」

「うむ!」


87 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:28:12.91 ID:YVmCkN2DO


二機のグリペンは背面と背面で折り重なりながらロールを行う

「何て言ったっけかこれ!?アクロバットの……くっ!?」

「カリプソパスだな。これはアンドロールって所か?うわっ!」

猟犬はてんでばらばらに逃げ回る

グリペンがその空中雑技からミサイルと機銃を乱射したのだ

「あぶねぇ!なんだよあれ!」

「俺等がさっきやった交錯技みたいなもんだろ!しかしどうする?」

<<二人共、よく考えてみろ!あれは上を狙えば両方墜落するぞ?>>

鷹の目の鶴の一声

「ナイスだイーグルアイ!」

「簡単じゃん!」

<<なら早速やってみろ!もう燃料は持たんぞ?>>

「「あ、忘れてた」」

円卓で交戦し始めて十五分──燃料は限界だった

「隊長!」

「ああ、次で決める!」

再びカリプソパスアンドロールを始めた騎士達

「ピクシー、今だ!全弾発射!」

「喰らえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」

放たれる残りの七発

「くっ、回避を……あっ!?

「ぬっ

互いの回避を優先しようと二機のグリペンは機体を回転させた──


──その瞬間主翼と主翼が接触し



88 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:28:48.23 ID:YVmCkN2DO


サイファー「ベイルアウトしたかぁ?」

ピクシー「したな」

イーグルアイ<<後続の部隊は見当たら無い>>

イーグルアイ<<二人共ご苦労だったな!連合軍作戦司令部より入電!>>

イーグルアイ<<『連合軍海上部隊は進軍を開始!貴隊の活躍に感謝する!』>>

ピクシー「やっぱり捨てゴマかあああああああ!」

サイファー「くそやろおおおおおお!」

イーグルアイ<<仕方無かったんだろう……まあ報酬はトリプルアップだからな?>>

サイピク「「納得いかねええええええ!」」


ピクシー「──っと忘れてたな」

ピクシー「よぉ相棒、まだ生きてるか?」

サイファー「うん」

ピクシー「返事しなくても良いぜ。おまじないみたいなもんだから」

サイファー「それでも二人しか居ねぇんだ。返事させろ」

ピクシー「ありがとよ」

イーグルアイ(やっぱり返事してやった方が良かったのか)

89 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:29:35.96 ID:YVmCkN2DO


イーグルアイ「──という訳でガルムにとって最初のB7Rでの作戦である『チョーカー・ワン』は大戦果に終わった」

PJ「話聞きながらテレビ見てましたけどロトの隊長って性格悪そうっすね」

トンプソン「人生が狂ったという意味で唯一ガルムに負けた事を認めていない人でした」

イーグルアイ「それだけの驕りが身の破滅を生んだのだろう」


PJ「サイファーと言えば隠れた渾名は『爆撃魔』とか『燃料気化の鬼神』って言うじゃないですか」

イーグルアイ「うむ」

PJ「あれって何時からなんですか?」

イーグルアイ「あれはハードリアン線攻略の時からだな」

トンプソン「あの核査察で?」


90 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:30:09.99 ID:YVmCkN2DO


1995.05.17


イヴレア山


http://www.youtube.com/watch?v=rx3gCxOap2s&sns=em


ピクシー「くそっ!撃つに撃てねぇじゃねえか!ミサイルが撃ち墜とされる!」

サイファー「あめぇよ……あめぇよピクシー!お前は甘党か!?」

ピクシー「何故バレた!?ちなみに酒も好きだ!」

サイファー「マジか?人生得してるな……それより爆撃ってのはこうやんだよ!」

ピクシー「!?」


イーグルアイ「まずガンタワーの銃座を一つ機銃で破壊してな」

トンプソン「ええ……あれ?その時点で被弾はしないんですか?」

イーグルアイ「奴は爆撃に於いて特異体……被弾などしない」

PJ「それで?」

イーグルアイ「その壊して空に成った銃座口へまるでダーツのように投下爆弾を突っ込むんだ。後は──」

トンプソン「で、でもまさか!?」

イーグルアイ「残りの4?つだったかのガンタワーにもそれをやった。夜間なのに、だ」

トP「「……」」

PJ「まあ確かに三回目の円卓は俺を利用して人外な事やりましたしね」


91 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:31:02.69 ID:YVmCkN2DO


PJ「でも燃料気化爆弾はどうなんすか?」

イーグルアイ「お前も居たアヴァロン以外だとフトゥーロ運河での『ラウンドハンマー』だな」


1995.04.24


フトゥーロ運河


http://www.youtube.com/watch?v=21LbG4qIIOs&sns=em


ピクシー「やっこさんの艦隊が見えるな……どうするサイファー?」

サイファー「俺に話振るの?ふーん、じゃあ見せてやるよ!」

ピクシー「お、おい!」

サイファー「さあショーの始まりだ!」


イーグルアイ「これ以上は言わんぞ。ちなみにあの『ケストレル』を間接的に護ったのがサイファーだ」

PJ「まあ予想出来ますから……」

トンプソン「そんなサイファーさんは空戦も上手いんですよね?」

イーグルアイ「多分空戦と爆撃は別スキルなんだろうな。ピクシーは純粋な技術的飛行法、サイファーは勘と思い切りが支配する野生の飛行法という様に奴等は上手く互いを補っている」

PJ「おっさん!オレは?」

イーグルアイ「ん?お前はただの無謀で自信過剰なフラグメイカーだろう?」

PJ「(;ω;)」

トンプソン「三つの空戦の二つ目を聞く前に『川鵜』との空戦も聞きたいのですが……」

イーグルアイ「勿論だ」


92 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:32:01.56 ID:YVmCkN2DO


1995.05.13


ウスティオ首都ディレクタス


カラーンカラーン


ピクシー「聴こえるかサイファー!」

サイファー「勿論さぁ!やっとこさここまで来れた……ありがとよ」

ピクシー「俺は特に何も……下の民衆の方がやることやり過ぎてるさ」

サイファー「そんな事無い。ここを取り戻す為にかかった時間を忘れる位感謝してる。外人部隊のお前等が居なきゃ無理だったんだからさ」

ピクシー「ん、その感謝傭兵代表として受けとくよ」

サイファー「ああ、ウスティオ人代表として感謝する。出戻りなんだけど」

イーグルアイ<<よく頑張ったな!俺からも礼を言う!……っ>>

サイファー「イーグルアイ、言わなくても解ってるさ」

ピクシー「今更な事だな。敵機は?」

イーグルアイ<<Su―37が二機、お前等と同じロッテだ!>>

サイファー「良いぜ〜!解放祝いの花火にしてやる!」

ピクシー「ミサイルもねぇし景気良く一気にドッグファイトだ!」


<<ゲルプ2、街が騒がしい……遅かったか。せめてもう少し早く来る事が出来ていれば、な>>

<<隊長、連合軍がそこら中に居ます。奪還は無理でもこの鐘を止める位はやりましょう>>

<<よし!まずはあのイーグルを見せしめにする!>>

二機はシュプールを交差させたような軌道を描く


93 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:32:54.83 ID:YVmCkN2DO


http://www.youtube.com/watch?v=f9bq85q27dI&sns=em


「かっこええ……あれごっつかっこええで!今度練習しよう?」

敵の機動に見惚れる彼

「良いけど今はゲルプ隊を殺らなきゃ殺られるぜ!それからだっ!」

「隊長、彼等はガルムです!円卓の新たな撃墜王!」

「臆する事は無い。私達も同じ様な条件で今まで生き残ったのだ!」

互いに相手を見定める


「背面に付かれたか?しかし……ふんっ」

機体を切り返しヘッドオン気味に離れる

「うおっ!機体性能差ってこんなに有るもんかあ?」

すれ違うだけで風防が軋む

「そりゃ有るだ……ろ?三次元推……力変更ノズル付きエ……ンジンでは!」

性能と身体の極限近くの旋回が川鵜──Su―37には遠く及ばない

「隊長、やはり歩が有るといっても技術で張り合って来ますね」

「ああ、それに燃料も互いに少ないだろう?そろそろ決めにかからねば……」

川鵜は二機編隊を素早く組む


「ピクシー、俺次乗り換えるならあれが良い……絶対あれ!」

「俺はF型が良いけどな」

とりとめも無く、ポツリポツリ話す

「ヤバイな」

「さっきの威勢はどこへやらだな。仕方無いさ」

「やるしかねぇかあ?やるしかねぇな……任せるぞ、ピクシー」

「任せれ。でも介錯なんて御免だからな?」

縦に機体を並べる猟犬


94 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:34:34.92 ID:YVmCkN2DO


「行くぞブランドゥング!」


重なる二つのシュプール


「さあ来い!」


「ヘッドオン?なら負けんさ!」


正面を向く猟犬と川鵜


「「FOX2!」」


放たれる矢


「殺れっ!ピクシー!!」


「おらあああああああ!」


彼等は矢に立ち向かう──


「何っ!?」


「ぐっ……」


──妖精は彼の後ろから機銃を放った


そして彼も


それは矢を撃ち砕き、体勢を違えた川鵜の羽根を引き千切る──


「隊長……」


「ベイルアウトしろ、負けた事を認める時間も必要だ」


「了解……御武運を


川鵜の片割れは墜ちていく


「さあ……私も覚悟を決めよう」


95 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:35:52.46 ID:YVmCkN2DO


「スリル満点だったぜ。後ろから撃たれるわミサイル墜とさなきゃならないわ……」


愚痴る彼


「殺れって言った癖に……でも今ので燃料がレッドゾーンだ」


「次、後一機。本気で追い込むぞ──サイファー、お前を信じてる」


「ああ!」


<<二人共、眼下の市民が見ている。代わりに私から言わせろ──>>


<<──ガルムに不可能は無い!>>


<<以上だ!二人なら殺れる!>>



「ピクシー、そのまま突っ込め!俺が追い込む!」


彼は上空へ離脱する


「来い!この穹で私が果てようと──ただここに居た証を遺す!」


「──っ!」


妖精は川鵜とすれ違う



96 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:36:29.84 ID:YVmCkN2DO



「ピクシー!?」


位置についてやっと爆発音に気が付く


「大丈夫だ……羽根位どうという事は無い。俺に限ってはな?」


再び片羽を無くす妖精


「後は締めを頼むぜ!」


「次はお前だ!円卓の雄よ!」


「ああ──最後にしよう!ゲルプ1!」


彼は川鵜の後位を取る


「さあ私に喰らいつけ!そして──」


「散 れ っ !」


川鵜の両翼からミサイルが撃ち出される


──彼へ


「っあ


響く轟音


「……私の敗けか


続いて川鵜が爆散する


「えっ?……サイファー!サイファアアアアアアアアアアアアアアアアア」



声は──



97 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:37:12.89 ID:YVmCkN2DO


「Yo buddy.You still alive?」


「っ!?」


突拍子も無い問いかけ


サイファー「済まん済まん。ミサイル二発喰って垂直尾翼無くなっちゃったぜ」

ピクシー「サイファー……悪運つええなあ」

サイファー「まさかミサイル後ろ撃ち出来るなんてな〜。さて空港に着陸させて貰おう?」

ピクシー「ああ!」


イーグルアイ<<片羽と羽根無しか……お似合いだ>>


98 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:37:47.37 ID:YVmCkN2DO


イーグルアイ「まあこのあとすったもんだ有る訳だが……」

トンプソン「二人の機体はどうなったんです?」

PJ「俺が聞いた話だとサイファーの乗り換えた機体は鹵獲機っすよね。あのアヴァロンで墜落したターミネーターは」

イーグルアイ「うむ、まあ小話として話してやろうか」


99 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:38:31.33 ID:YVmCkN2DO


サイファー「えっ、垂直尾翼スペア無いの!?」

整備士長「ああ。せっかく基地まで運んで来たのになぁ……直してやれない」

ピクシー「俺のは?」

整備士長「無理だ。イーグルのパーツ全てこの前お前らのオーバーホールに使っちまった」

整備士長「理想論としてはピクシーの機体を残した方が良いかもしれない」

ピクシー「何でだ?」

整備士長「お前の機体の破損箇所は全取っ替えで基部とかを繋ぎ直すだけ」

整備士長「でもサイファーのは破片や爆発で機体内部の配線とパイプ、水平尾翼まで損傷しまくってる……良く油圧関係で引火しなかったよ」

サイファー「コイツと別れるなんて俺には……考えられん」

ピクシー「……」

サイファー「空を飛べないより俺はコイツと一緒に居れないのが辛いんだ」


サイファー「俺はコイツ――イーグルと開戦前から飛んでた」


サイファー「変な話恋人だよコイツは」


サイファー「スリルを一緒に感じて、爆風掻い潜ってな」


サイファー「俺はウスティオ軍からコイツと一旦連合軍に出向したんだ」


サイファー「でも俺の中隊は爆撃の得意な奴が居なくてな」


サイファー「俺が対地全部担ってたんだが制空戦で駆けつける前に全滅しやがった」


サイファー「そんな中仕方無く傭兵としてこっち戻って来たけどそれでもコイツとは一緒」


サイファー「いつまでも着いてきてくれて……不甲斐ない俺の心の支えだった」


サイファー「この前乗り換え云々の話したけどこんな事になるなんてあり得ないって自負があったから……はは、天罰かな」ヘラヘラ


ピクシー「サイファー」


サイファー「整備士長、頼むよ。俺の恋人でピクシーの機体完璧にしてやってくれ……っく」ダッ


ピクシー「サイファー!」


整備士長「おいっ!分解とかするのは明日まで時間有るからなあああああ!」


PJ「サイファーらしいっすね〜」

トンプソン「そ、それで?」ウルウル

イーグルアイ「ああ」


100 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:39:17.17 ID:YVmCkN2DO


サイファー「……」ペタ


サイファー「辛いなぁ……お前と別れてやってけんのかなぁ」


イーグルアイ「……ん」コソッ


サイファー「っと」ポスン


サイファー「いつも一緒か〜」


サイファー「だよな。あと少しで百戦目だった」


サイファー「お前と見た穹――絶対忘れない」


サイファー「――ありがとうな」


ガチャンキュイーンジャキ


ピクシー「アイツ……見当たらねぇな」

整備士長「心の整理着けてんのさ。暫くしたらいつも通りアホ面晒してるよ」


キャリキャリキャリキャリ


ピクシー「ん、Su―37だ……と!?」


イーグルアイ「慣熟飛行はどうする?」

サイファー「やる!すぐやる!」


整備士長「ふん。良かったなサイファー」

ピクシー「サイファーっ!」ダッ


サイファー「あっピクシー!見てくれよ!今朝届いたんだ!」

ピクシー「こんなもんどっから……」

イーグルアイ「ディレクタスの離陸前で押さえたC―17に、な」

ピクシー「あちらさんのか」

整備士「サイファー!カラーリングと調整の打ち合わせ!」

サイファー「あいよ!」ダッ


ピクシー「――イーグルアイ、助かった」

イーグルアイ「私は何もしていない。アイツが自分でケリを着けたからな」

ピクシー「でもさ」

イーグルアイ「別れとは辛いもの――それを自分で思い切った奴の次の一歩に手を貸しただけだ」

ピクシー「そっか」


サイファー「テルミナートル。お前にも見せてやるよ」


サイファー「――俺の穹って奴を、さ!」


101 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:39:43.36 ID:YVmCkN2DO


PJ「格好付けてないんすよね。サイファーはたまに良い事言ったら真剣で……やっぱり相性良いんですね二人は」

イーグルアイ「まあな。そしてエクスキャリバーを相手に奴等は勝利を収めたがここは後で話そう」

トンプソン「ううっ……次は二度目の円卓ですね?」グスッ

PJ「えっ?良く考えたらオレいきなり話に登場しますよ!?」

イーグルアイ「気にするな」
102 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:40:49.64 ID:YVmCkN2DO


1995.05.28


ベルカ絶対防衛戦略空域『B7R』


通称『円卓』


中央超激戦空域


<<うわああああああああ

<<死ね連合!>>

<<くそっ混線し……か>>

<<キ……イラ隊は壊……!生……者は…………>>

<<こちらガ……ド!ウィッ……は一時撤退する!>>

<<……郷了解、補給終わりまでこの戦線……持……な?>>

<<……リア8…………セクションごとに防衛を!>>

<<こちらミッ……解っ……る!……ム大丈夫か?>>

<<大……!シンは……す?>>

<<生きてる!……フーバ……任せた!>>

<<……だろう……レッグ来い!>>

<<稼ぎ……だな!>>

<<アイツら……働くな?……防衛線は堅個……気に……ないでいけっ!>>

<<援軍……!?>>

<<あっち……しか来て……ぞ!>>

<<……返せ!ベルカ……だ!>>

<<死ね!……!死……!>>

<<逃……る?あ……んだよ!>>

<<反撃……不味い!>>


サイファー「さってと……ひでぇ」

ピクシー「エースが選り取り見取りだな!」

サイファー「何で喜んでんだよ」

ピクシー「祭りだ!カーニバルだ!こんなエース祭りに浮き足立たねぇ奴ぁ終わってるぜ!」

サイファー「……」

イーグルアイ<<着いたか?早速交戦しろ!連合軍戦力はすでに40%の損害が出ている!>>

ピクシー「あいよぅ!ガルム2、花火の中へインゲェェェェジ!」

サイファー「……ガルム1、インゲージ」


103 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:42:09.03 ID:YVmCkN2DO


http://www.youtube.com/watch?v=dW6oT4Tc8bA&sns=em


ピクシー「まずはアイツらだ!うりゃああああああああ!!!!」ダダダダ

シュネー5<<空域全機!二機編隊が接近!……猟犬だ!>>

<<ん?また無鉄砲が遊びに来たか>>


シュネー2「何

シュネー3「シュネー2!くそったれがあああ」


サイファー「どうしよ……喧嘩売っちゃった」

<<なんだあの空域は!?我々ベルカのエースが!>>


シュネー4「いっ?ベイル

ピクシー「吹っ飛べやああああああ」ガガガガ

<<んな?シュネーが押されてるだぁ?>>


シュネー1「よくもっ!」シュボッ

サイファー「やめっ!俺狙わないで!」

シュネー1「コイツはエクスキャリバーで確認された青の七つ羽か?」

サイファー「なんか有名に成ってんの俺!?」

シュネー1「ふっ、ここは私達の穹だ!自由にやらせて貰おう!」

<<加勢するか?>>

<<場を荒らすな!シュネーに任せろ!>>


イーグルアイ<<ピクシー、ジャミング機を探せ!>>

ピクシー「任せなっ!」


シュネー3「うぐっ……
脱出する

サイファー「後は?まだ居たの隊長機!?」

シュネー1「部下の敵は討たせて貰う!幾らお前が速くても!」


シュネー5<<来んなよ片羽!>>

ピクシー「プラウラーなんて乗って来んな馬鹿野郎!」ガガガガ

<<ちっ……ジャミングが消えたか?まあここは元から電磁波有るけどな>>


シュネー1「ぐっ……ここまでか。見事だ

サイファー「ごめんな」


<<おい!どこの援軍だ!?>>

<<識別コード……ガルムだ!援軍はガルム!>>

<<『タウブルクの剣』を抜いた奴が紛れ込んだ!各機警戒!>>

<<すげぇ!あのペリカン全部倒しやがった!>>

<<ならば奴等を墜として名声を得る!>>


104 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:43:33.06 ID:YVmCkN2DO


PJ「サイファー!すごいっすね!」

サイファー「いや、俺よりアイツの方が……あれ?」

ピクシー「おうPJ、編隊からはぐれたか?」

PJ「確かにこんな空戦初めてですけどそんなことに成りません!隊長達は先帰ったんですよ」

サイファー「ピクシー?どうしたんだよ……さっきまでと」

ピクシー「すっきりした」

PJ「何がなんだか解りませんけど次いきますよ!」

サイファー「ああ……」


105 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:44:03.14 ID:YVmCkN2DO


PJ「さてこっからは俺が話した方が良さそうっすね」

イーグルアイ「うむ」

トンプソン「ところでシュネー隊はそんなに早く?」

イーグルアイ「交戦時間は一分だな。奇襲と言うレベルではもはや無かった」

PJ「流石にトムキャットはスーパーでもターミネーターには敵わないなぁ……しかも中身が鬼神と来てる」

トンプソン「あと七つ羽って?」

PJ「サイファーのカラーリングの異名だけど主翼、水平尾翼、垂直尾翼、テイルコーンで七つ。でもカナードもだから九つ羽なんだよな〜ほんとはさ」


106 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:45:16.00 ID:YVmCkN2DO


ピクシー「ん、あんたか」

ウィザード1「ああ、考えは決まったんだろ。行こう」

ピクシー「やだね」

ウィザード1「何故だ?お互いつまらん安売りはもう御免だろう?」

ピクシー「俺はサイファーに借り有るし、まだ潮時じゃない」

ウィザード1「ふん」


107 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:47:32.21 ID:YVmCkN2DO

PJ「どうだ!オレの飛び方良く覚えとけ!」

<<ガルム隊、後は頼む!>>

サイファー「あいよ〜」

<<くそ……空が狭い>>

<<ガルムだけじゃない!オーシア空軍の力も見せつけてやれ!>>

<<おい!今墜落したのレッドライトニング!?>>

<<円卓は誰にも渡さない!我々ベルカの物だ!>>

サイファー「よし!これで八機目か」

<<グラオファルケが壊滅した!>>

<<次々落としてる。ガルムは一体……>>

PJ「いけますよ!盛り返せます!」

<<隊長機が!?指揮系統確認急げ!>>

<<ガルム隊だけに任せられっかあああ>>

ピクシー「金の分だけはきっちり仕事してやる!それ以上は追加だ!」

<<グラオヴェスペ隊!残存機はこっちだ!>>

イーグルアイ<<良いぞ!50%を敵勢力が割り込んだ!>>

ソーサラー1「見ておけ。あれが噂のガルムだ」

<<ガルムが戦線を復活させたのか……>>

PJ「オレは平和の為に戦ってる。だから世界の穹で飛ぶ!」

ピクシー「だがその平和の下……何万ガロンの血が流れてるんだ」

PJ「アンタとサイファーが流すその血もオレが止めてやる!」

ピクシー「しかし血で血は止まらん」

サイファー「む〜理想じゃ穹は飛べねえけどさ?その気持ちは必要だよきっと」

<<援軍はまだか!?このままでは連合に機を狙われ続ける!>>

<<おいガルム1!何機墜としたよ?>>

サイファー「ん〜と今十三機!」

<<な!?>>

ピクシー「弾と燃料は?」

PJ「まだまだいけます!」

サイファー「大丈夫!前に勝手に来るから大して困ってない!ミサイルも全部有る!」

<<グラオカーター?当の昔に墜ちてるよ!>>

<<主導権が敵に回った!?こなくそっ>>

<<戻ってきたカールスラントの魔女ちゃん達もやるね〜>>

<<見とれてる場合か!敵大規模援軍だ!>>

<<踏ん張り所だな……>>

<<ベルカに敗けはない!強く正当なベルカ空軍にはっ!>>

<<フランカー!?>>

<<ミサイル接近!>>

<<今頃スホーイの上位機種ばっかりかよ!>>

<<押さえ込め!疲弊している筈だ!>>
108 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:48:08.01 ID:YVmCkN2DO


イーグルアイ<<三人共!挙動のおかしい編隊がダブルだ!>>

サイファー「変た……何でもない」

ピクシー「ありゃ?うおっ!」

PJ「大丈夫すか?煽られたっすよ」

ピクシー「あの飛び方……凶鳥か?」


109 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:48:59.86 ID:YVmCkN2DO


http://www.youtube.com/watch?v=e9uPnUwwJLU&sns=em


ドミニク<<シュヴァルツェ・リーダーより各機へ>>

ドミニク<<脱走を図った機体がここに逃げ込んだ>>

ドミニク<<相手はあの『フッケバイン』だ!油断するな!>>

?<<フッケバインが脱走?……ふふふ>>


PJ「また別なのが来た!」

ピクシー「あの機体、ありゃあハゲタカか!?」

ドミニク「んあ?面倒なのが居るな……作戦変更、脱走機は後回しだ!」

サイファー「速いっ!」

ピクシー「今日も下品に死体漁りか」

ドミニク「出たな化け物傭兵コンビ!……それともトリオか?」

シュヴァルツェ2「追い込みいくぜぇ!」

<<最悪の援軍だな……ん?こっちにもやっとフランカーが来たか>>

サイファー「おらぁ!旋回に癖があんだよ!」

シュヴァルツェ8「

PJ「サイファーが一機撃墜!」

ドミニク「くそ!フッケバインは諦める!」

ピクシー「ちっ……周りにフランカーが居過ぎる!掃除してくるぜ?」

イーグルアイ<<よし、気を付けろよ!>>


?<<死ね!フッケバイン!>>

フッケバイン<<ぐっ、やるねアシュレイ……もう少し先でベイルアウト出来れば良いんだけどな>>

アシュレイ<<ふん!V2を知りながら逃げる貴様を誰が逃すか!>>

?<<イィィィィィヤッホオオオオォウ!>>

アシュレイ<<トムキャット!?オーシア機か!>>

?<<訳有りのフィッシュベッド、援護するぜ!>>

フッケバイン<<君は?>>

バートレット<<俺はジャック・バートレット!>>


110 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:49:55.06 ID:YVmCkN2DO


ピクシー「これで五機!」

<<なんだアイツ!イーグルでフランカーを狩ってる!>>

ピクシー「へっ!相棒がターミネーター乗ってれば嫌でも対策出来るさ!」

<<くそ!ナハティガル!片羽を殺れ!>>

ナハティガル<<り、りょうかいです……>>

ピクシー「ん?ベルクトか!」


サイファー「へっ、へっ、へっ……犬みたいだな」

PJ「っく……あとアイツだけっすよ!」

ドミニク「なんだこの様は……同じ金と金の匂いに群がるハゲタカに殺られ過ぎだ!」

サイファー「ちょっと違わぁ!俺はガルム!地獄の番犬さあああああ!」バシュッ

ドミニク「ミサイル回避……無理か


サイファー「っはぁ……はぁ……ピクシー?」

ピクシー「サイファー!そっち行ったベルクト仕留めろ!」

ナハティガル「やだっ!こないでっ!」

サイファー「次から次へと……いい加減にしやがれ!」ギュン

ナハティガル「きゃっ!きゃあああああああ!」


サイファー「『秘 剣 燕 返 し』!」ガガガガ


ナハティガル「いやああああああああああああ

PJ「え……女の子?しかも相当小さな……」

ピクシー「一丁前な機動してやがったけどな」

<<なんだあの七つ羽……シュネーとシュヴァルツェに死角からのベルクトを一人で?>>

<<アイツが戦況をひっくり返してやがる!>>

<<奴は化け物か……>>

<<悪魔だ……>>

<<そんな生易しいものじゃない……っ>>

<<ベルカ野郎共、教えてやる……ああいうのはな、『鬼神』って言うんだよ>>

PJ「サイファー、『鬼神』ですって!」

ピクシー「『円卓の鬼神』か……やっとしっくり来る二つ名が付いたな」

サイファー「ごめ、機銃撃ってて聞いて無かった!何だって?」

ピクシー「だから!」

イーグルアイ<<サイファー、今ので二十一機だ!ピクシーは十七、PJは十二!>>

ピクシー「〜〜っ!」
111 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:51:39.54 ID:YVmCkN2DO


サイファー「ヤバイかな?ミサイルは無し。あと百発しか機銃ねぇや」

PJ「まだ十機はいけそうですね」

ピクシー「俺は三百あるが……おっ?」


http://www.youtube.com/watch?v=nizctKOaRUI&sns=em


ズィルバー3<<戦線が後退しています>>

ケラーマン<<奴等は速いぞ。かじり着いていけ!>>

ケラーマン<<私の最後の授業だ!>>

<<<<<<<<了解!ボス!>>>>>>>>


<<あれは?銀色のイヌワシ!?復帰してたのか!>>

<<アカデミーのボスが?久しぶりに見るなあのF―4E!>>

ケラーマン「私に着いてこい!」


112 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:52:23.50 ID:YVmCkN2DO


イーグルアイ<<ガルム!増援を叩け!>>

ピクシー「あの人はまさか!?『ケラーマン教室』教導官のディトリッヒ・ケラーマンその人か!」

ケラーマン「飛び方は教えた!後は自分でやってみろ!」

PJ「F―4Eなんて……えっ!ウソみたいに速い!」

サイファー「部下もよく見てんな〜連携上手いぜ!」

ズィルバー2「後ろを取った!追い込みます!」

PJ「孤立したら危ない!でも隊長機F―4Eの中身は別モンだしっ!」

サイファー「うらあああああああ!」ガガガガ

ズィルバー4「うっ

ピクシー「サイファー、やるな!」

ズィルバー2「4が被弾……ボス、次の指示を!」

ケラーマン「落ち着け」

ケラーマン「ルールがお前達を救う。もし迷ったら、自分の身体に聞け!」

ケラーマン「必要な事はお前達の身体、心、機体に教え込んで有る!自分を信じろ!ルールを信じろ!」

ズィルバー’s「「「了解!我々のルールの元にねじ伏せます!」」」

ピクシー「熱いな」

サイファー「手加減は要らねぇみたいだ……さあ掛かって来いひよっこ共!」

ケラーマン「ぬっ!?傭兵、その飛行法どこで学んだ!」

サイファー「俺は自己流だよ!おっちゃん!」

ピクシー「っ!っ!」ガガガガ

ズィルバー5「くっ!エンジン出火!?うわああああ

PJ「あぶねぇ!」ダダダダ

ズィルバー3「

ズィルバー2「俺がお前をっ!」ガガガガ

サイファー「来いっ!」ガガガガ

ズィルバー2「……ボス、ベイルアウトします

<<また一機、誰が殺った!?>>

<<ウスティオの鬼だ……>>

113 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:53:11.70 ID:YVmCkN2DO


「一人も守れなかったか」

取り残された銀の犬鷲

「ピクシー、あと頼む」

「お願いします!二人して弾切れで」

戦闘続行不能になった鬼神と旗立て屋が妖精にすがる

「任せな……!」

静かな闘志を燃やし距離を詰めていく


「君は片羽か」

高度を取り、二人の空域を創る

「まあな。まさかアンタみたいなパイロットに出逢えるなんて光栄だ」

円を描く二機

「彼は一体どういうパイロットなんだね?」

「サイファーの事か?アイツは全部感性で生きてる男さ」

妖精は相棒を語る事がくすぐったく感じる

「彼にルールは無いのかね?」

「アイツなりに譲れないものは有るみたいだけど――ルールが無いのがルールさ」

溜め息と共に吐き捨てるように続けた

「ならば良い。次の時代にルールを守る者が居るならば……これほど安心出来る事もない」

「……っ」

「さあ終わりにしたまえ」

「了解、ボス」


イーグルアイ<<このエリアの敵機全てを撃墜!帰投してくれ!>>

サイファー「ふぅ」

PJ「終わりましたね」

ピクシー「ヒューッ!よぉ、相棒。まだ生きてるか?」

サイファー「もちろんさ!」

PJ「死ねませんよ〜」


114 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:54:16.14 ID:YVmCkN2DO


PJ「まあこれで二回目は終わり。『鬼神生誕』って所かな?」

イーグルアイ「サイファーは結局二十四機を撃墜して、記録のある円卓のエースで一度の戦闘の最高記録をマークしたんだ」

トンプソン「その際連合軍からは何か?」

イーグルアイ「何も無い……が報道規制が敷かれてな」

PJ「流石にエースを地上で殺されたら面子が丸潰れってんでサイファーの所在は闇に葬られたんだ。嘘の情報でね」

トンプソン「私の資料にはヴァレー基地に居続けたと書いてありますが?」

PJ「たぶんそれはウスティオの内部資料かな。連合軍内部ではごっちゃごちゃに成ってたし……」

イーグルアイ「ふむ、三回目の円卓まで6ヶ月の間、コイツ等はあらゆる基地を飛び回ったからあながち間違いでは無いがな」

トンプソン「そこです!そこなんです!半年後の真実は取材したお陰で掴めたんですが空白の半年に何をしていたのか当事者に聞きたかったんです!」

PJ「半年ね〜案外長かったかな」

イーグルアイ「1週間に一回はテロやベルカの残党と戦っていたな」

トンプソン「サイファーさんは?」

PJ「1日二回の哨戒と昼寝で暮らしてました。基地内の傭兵と訓練で模擬戦したり、帰りに寄った基地で吹っ掛けられて模擬戦したり」

トンプソン「模擬戦ばっかりじゃ……」

イーグルアイ「たぶん12月25日まではサイファーに聞いても無駄だろうな……記憶なんて無い筈だ」

トンプソン「聞いたことが?」

イーグルアイ「ちらっとな。思い出したく無いのかどうか解らんがきっかけが有っても語らないな」

PJ「ピクシー先輩と別れてから中身の無い事ばっかりして。だからXB―0に燃料気化爆弾ぶつけて焼いたんですよ」

イーグルアイ「無駄に戦闘区域の橋や基地滑走路のせっぱりの骨組みを潜ったりな」

トンプソン「それは一体どんな精神状態で?」


115 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:55:05.75 ID:YVmCkN2DO


PJ「――すね?だから今度デートに!」

イーグルアイ「そうか……ん?サイファー」

サイファー「おはよ」トコトコ

PJ「聞いて下さいよサイファー!売店のあの娘と今度ちゃんとしたデートに行くんすよ!泊まり掛けで!」

サイファー「そっか」

イーグルアイ「サイファー、お前大人しく成ったな」

サイファー「そーお?」

PJ「なんか吹いたら飛びそうですよ」

サイファー「ん。気を付ける」トコトコ

PJ「気を付けるもんじゃないんじゃ……」

イーグルアイ「もうちょっと明るく振る舞えていたのにな」


管制「サイファー、ちゃんと帰って来いよ?」

サイファー「うん。――行こうテルミナートル」


『サイファー、さようならだ』

『ロックオンってなんだよ!お前……っ!』

『行くぞ、ラリー。――彼は鬼神か?』

『てめぇ他人様の相棒唆しやがったのか!』

『ふっ……もっと昔からラリーとは知り合いさ。そして君とは殺り合わない――敵わないからな』

『くっ、気流が!待てよピクシー!』

『すまん。行かせてくれ』

『やりたい事が有るなら止めないさ!でもこんな別れ方は認めない!』

『絶対お前を連れ戻す!』

『……またな』


サイファー「……」zzz

ガクン

サイファー「わっ!?」

サイファー「流石じゃじゃ馬ちゃん。手荒い起こし方してくれるね〜」

サイファー「いつか……お前と果てしなく飛んで行きたいな」

サイファー「――もうすぐ冬だ」

サイファー「きっと何もかも終わるけど」

サイファー「始まりは終わらせたりなんかしない――」


116 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:56:09.20 ID:YVmCkN2DO


PJ「まああの頃と一年前までのサイファーはあんまり噛み付いて来たりしませんでしたし、扱いやすいと言えば扱いやすいですけど」

イーグルアイ「お前とピクシーを弄って遊ぶのが趣味だからな」

PJ「そういう事考えたらもしピクシー先輩と帰ってきたらまた突っつかれるんすか?」

イーグルアイ「だろうな」

PJ「うわ」

トンプソン「なんかすいませんね」

PJ「良いさ。でもこの真実はきっと誰かが伝えていかなきゃ成らないんだ」

イーグルアイ「あの二人が語る事なんてやや暫く見込めないからな」

トンプソン「――それならこうしませんか?」

トンプソン「OCNのドキュメンタリー出版部門でこのお話を出版するんです」

PJ「えっ?」

イーグルアイ「ふむ、それで」

トンプソン「図らずも私の番組の反響でベルカ戦争の正しい理解を……いえ双方の陣営が加害者と成り、被害者に成った事で未だ語られない葛藤を中心人物が世の中へきっと語らなければ成らないんです」

イーグルアイ「サイファーはただの傭兵で最後まで戦い抜いただけだぞ?」

トンプソン「いいえ、彼は信念を貫けたんでしょう?片羽の妖精と同じ様に」

トンプソン「それが大切なんです。人々が彼が見た景色を想像し、感じた事を考える事で未来を変える――そんなおおそれた事は出来ませんけどその始まりに、ね」

PJ「面白い。本当にオレ等も納得出来る話にしてくれるんだよな?」

トンプソン「あの番組の上を目指します」

イーグルアイ「アイツ等にプライバシーなど無いに等しいからな。良かろう」


117 :サイファーとピクシー〜コインの表裏と鏡合わせ〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:56:41.73 ID:YVmCkN2DO


モスクワ空港バーカウンター


ピクシー「へっくち!風邪引いたかも……同じ寒いでもスオムスは違うか?」


モスクワ空港売店


サイファー「ぶあっくしょん!何処だ?あのアホ!」


2007.12.25


PJ「本屋に売り出される日っすね〜」

イーグルアイ「まあな」

PJ「そうだ!オレ、娘のクリスマスプレゼント受け取りに行って来なきゃいけないんすよ!」

イーグルアイ「うむ、行って来い」

PJ「すんません!」ガチャバタン

PJ「あっと!おっさん!」ガチャ

イーグルアイ「なんだ」

PJ「息子さんに電話したらどうです?」

イーグルアイ「昨日した。孫にプレゼントも送ったしな」

PJ「そうすか。それじゃあまた明日!」バタン


イーグルアイ「騒がしい奴め。変わらんな」


イーグルアイ「変わらんのは全員か――サイファー、ピクシー」


イーグルアイ「俺はお前等と逢えて良かったのか」


イーグルアイ「たぶん……」


「――知っているのは穹だけだな」


〜FIN〜
118 :サイファーとピクシーおまけ〜確かにデブリーフィングで言ってたな〜 [sage saga]:2012/02/13(月) 01:58:10.07 ID:YVmCkN2DO
サイファーのテルミナートルが届いた日の夜


ピクシー「サイファー!カルベネ届いたぞ〜!」

サイファー「マジで!?」

傭兵A「おっ!?なんだこの量のワインは!」

ピクシー「ガルム名義だぞ!一本云十万だ!」

傭兵B「なんか知らんがみんな呼ぶか!」

ピクシー「待て!勝手に持ってくな〜!」

サイファー「美味い……最高だぜ……」


イーグルアイ「なんだこれは?」

基地司令「カルベネは安酒と違うんだぞ、こら!」

傭兵’s「「「「ウスティオとガルム万歳!」」」」

ピクシー「くそ……何本か部屋に隠してこよ」

サイファー「次は俺だあ!四番サイファ〜歌いまーす!」

http://www.youtube.com/watch?v=OfRwb2AYIy0&sns=em


サイファー(イーグル……お前に捧げるよ)


傭兵C「なかなかうめえじゃん!」

傭兵D「おらサイファー!もう一曲良いぞ!」

サイファー「ありがとよ!次はこれだ!」

http://www.youtube.com/watch?v=j-uA8dvX5VY&sns=em


ピクシー「うわ!惨状だな」

イーグルアイ「ほっとけ……手遅れだ」

ピクシー「まあいっか。サイファーが元気なら」


〜FIN〜
119 :アメジスト1 :2012/02/13(月) 02:04:12.44 ID:YVmCkN2DO
さてなんか色々情報が増えたけど本編に少しずつ関わってくるかもね
三回目の円卓とXB―0はまた今度で

ちなみにピクシーの悪夢?サイファーサイドの短編書いたけど投下しようかしまいか……
<<しやがれ←  →しなくていいや>>
120 :グラディウス1 [sage]:2012/02/13(月) 18:03:04.93 ID:QuYDtl/DO
乙!アメジスト1。

構わないから全弾ここに落としてくれ。

後何人か見たことある人が居たねぇ、また楽しみが増えたよ。
121 :スワロー1 [sage]:2012/02/13(月) 22:59:08.75 ID:3nQuIWPJ0
乙、次も期待してるよ! ←ピッ

そうそう、凄い動画見つけたから紹介するね

つ【http://www.nicovideo.jp/mylist/8461376

この人の編集巧すぎ。あ、人によってはハンカチの準備しといた方が良いかもしれないよ
122 :グラディウス1 [sage]:2012/02/13(月) 23:33:01.46 ID:QuYDtl/DO
《グラディウス1よりスワロー1、君のIDにPJが来てるよ》
123 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/14(火) 00:11:40.26 ID:CAauHWDDO
ホントだ!PJだね

さて本来なら昨日投下してしまえば良かった短編投下するよ
124 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:15:45.03 ID:CAauHWDDO


ピクシーが悪夢?に魘されていた頃


──────


サラサラサラサラ


サイファー「んあ?」パチッ

サイファー「ここはヴァレー基地前の丘と草原……おっ?」ムクッ

「あら、起きましたか?サイファー」

サイファー「うん……だいぶ永い事寝てたみたいだな……」

「ええ。でも貴方はまだ寝たり無いんでしょう?」

サイファー「良いさ。少しは起きてられる」


125 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:16:20.30 ID:CAauHWDDO


サイファー「何年振りだ?お前と十五年は会って無かったな」

「それ位ですね。貴方とここで別れて……」

サイファー「そうだよな。……あの時無茶に付き合わせたからお前を失った」

「気にしないで下さい。それでもピクシーさんのお役に立てましたから」

サイファー「……俺はお前がまだ飛べた事を忘れてない。だから乗り換えなんて考えられ無かった」

サイファー「乗り換えるならとは口にしたが──お前が吹き飛ぶ時は俺も死ぬって解ってたんだぜ?」

「嬉しいです。貴方はそんな風に考えて居たんですね」

サイファー「お前をどうしようも出来無かったのが結果だったけど……」

「過程は見ていましたよ。ちゃんと」

サイファー「恥ずかしいね。ところでさ」

「なんですか?」

サイファー「お前、あの後どこ行ったんだ?……ピクシーと居なくなってからは見つからなかったし」

「お恥ずかしいですが――今、何故かグランダーに居ます」

サイファー「なにそれ?どゆこと?」

「混乱の中状態が良かった私は秘匿されてるみたいです」


126 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:16:49.79 ID:CAauHWDDO


「──私は貴方の中で生きている事が出来て良かった」


「だから貴方が私を忘れてしまう時……それまで私は貴方の中で何時も──」スッ


サイファー「……!」


「──寄り添い続けていますからね」



127 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:17:20.14 ID:CAauHWDDO


サイファー「今度はどっかの滑走路か……ってこたあ」

「なんか私じゃ物足り無いって言いたそうね」

サイファー「よ、じゃじゃ馬」

「ええ、特異体の爆撃魔さん」


128 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:17:52.15 ID:CAauHWDDO


サイファー「俺の戦争の半分はお前とだな」

「アンタなんかと組む訳無かったのよ?だって私はベルカの──」

サイファー「お前はお前だろ?俺の空の恋人二号」

「……二号はカチンと来るけど許してあげる」

サイファー「へっ、口の減らなさは誰の影響かな?」

「アンタよアンタ!他に誰が居るの?あののろけバカ?」

サイファー「アイツじゃねぇと願いたいとこだねぇ……」

「こっちが願い下げよ」


129 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:18:26.31 ID:CAauHWDDO


サイファー「ありがとな」


「やだ気持ち悪い」


サイファー「ひでぇなあ……でもお前には頭が上がらん」


「なんでよ?」


サイファー「あの時お前と心中しちまえたのに突き飛ばしたろ?」


「あら、咳したら貴方が飛んでっただけよ」


サイファー「敵わんね〜これだからツンデレは」ナデナデ


「や、止めなさいよ。髪の毛乱れるわ」


サイファー「ん、もう少し」ナデナデ


「……ん///」


サイファー「じゃあな。お前と飛べた事──約束守れなくてごめん」


「うん」


サイファー「そんじゃあな――」


「あっ……またさよなら言いそびれたわ」


130 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:19:18.54 ID:CAauHWDDO


サイファー「ここ……契約ハンガーか」

「久し振り!元気だった?」

サイファー「おう、勿論さ!」


「最近どう?」

サイファー「ピクシーとおっさんとPJ、ウィッチーズ。仲良くやってる」

「良かったね。サイファーなら楽しく過ごしてると思ったよ」

サイファー「ありがと。でもお前とはあんまり回数飛んで無いなあ」

「良いの。私はそれで十分。サイファーに『付き合ってくれ』って言われて以来どう成っても心は繋がってると思ってたから」

「だから逢えたんだよ?」

サイファー「説得力あんなあ……」

「だって私は『鬼神』の相棒でしょ?」

サイファー「ちげぇねぇ」

131 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:19:48.60 ID:CAauHWDDO


「よし、こっち来いよ」


「良いの?」


サイファー「ああ、俺はロマーニャ人じゃねえけどな──」スッ


「んっ///」


サイファー「まだお前とは逢える!だからこれで勘弁しろい!」


「意地悪だね。でもサイファーらしいか」


サイファー「へっ、きっと生きて帰るからな?留守番頼むぞ」


「うん」


132 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:20:26.49 ID:CAauHWDDO


サイファー「そしてここは談話室か」

「おにぃちゃん」

サイファー「お、お前はこんなんだったのか?」

「うん」

サイファー「俺の趣味じゃねえけどなあ?」

「……おにぃちゃん、わたしのこときらい?」

サイファー「違う違う!ただちっちゃいからビックリしただけさ。こっちおいで」

「わーい!」


133 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:20:58.10 ID:CAauHWDDO


サイファー「ちっちゃくて壊れそうだ……まだ大しておっきくないのな」

「わたしおにぃちゃんとあうまであかちゃんだったんだよ」

「おにぃちゃんがわたしにおそらをおしえてくれたの!」

サイファー「へぇ〜試しも無しであのハンガーに居たのか。でも俺なんかがお前を使って良かったのかい?」


「きっとわたしはおにぃちゃんとあうためにうまれたの」


「うんめいのひとがおにぃちゃんだってわたしはおもうよ」


「可愛い奴め……ほら膝の上乗りな」


「ん」


「あと少しお前を危険に晒さなきゃなあ」


「だいじょうぶ。わたしはおにぃちゃんといっしょなら」


サイファー「ああ」


「ずっといっしょ……みんなとも……」


サイファー「うん」


「だ……から……」スースー


サイファー「お前を護れる力は有るつもりだぜ。だから安心して寝な……」


134 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:21:25.36 ID:CAauHWDDO


サイファー「きっと……いや確実に俺はアイツらを愛しちまったんだ」


サイファー「心が通ったから」


サイファー「アイツらと逢えたから」


サイファー「ソウルメイト──」


サイファー「うん」


サイファー「俺はまだ前へ進めるな」


サイファー「アイツらを忘れられ無いっていう追い風が有る内は……どこまでも!」


135 :もし〜〜が……で〇〇と△△たら? [sage saga]:2012/02/14(火) 00:21:54.26 ID:CAauHWDDO


――――――


サイファー「……ん」パチ

サイファー「朝かあ?」


「烈 風 斬 !」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ


サイファー「目覚まし烈風斬って事は五時か……」

サイファー「よし……今日は久々にウィッチーズと模擬戦やろうかな!」バサッ


サイファー「さあ今日も張り切っていこう!!」ダッ


バタン


『あちゃあ張り切らせ過ぎたかなあ』

『大丈夫よ。周りが抑えてくれるわ』

『ならいっか』


──────



〜FIN〜




136 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/14(火) 00:24:09.76 ID:CAauHWDDO
はいお粗末様でした
久し振りにこういうのを。タイトルは穴埋めして楽しんでね
137 :グラディウス1 [sage]:2012/02/14(火) 01:39:21.95 ID:ieEI4+3DO
久しぶりの擬人化乙!

僕の方も進んで来たよ、今月中にはスタート出来そうだ。
138 :スワロー1 [sage]:2012/02/14(火) 10:33:51.96 ID:woMrftDA0
こちらスワロー1、乙だ!
04組の擬人化もまた読みたくなってきたな。ちょっと過去スレ行ってくる

グラディウス、君の投下も期待してるよ
139 :スワロー1 [sage]:2012/02/16(木) 09:03:54.98 ID:xJAEJe+j0
連投スマソ
もうすぐ三ヶ月だけどチャット用スレどうする?
140 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/16(木) 09:48:58.17 ID:CylKYeZDO
こちらアメジスト1
えーっと建てたとこがなす板な訳だけどあそこは基本墜ちないよ(一番下が2010.10.10に建ったスレで最終書き込みも同じ日)
だから対して気にしなくて大丈夫
141 :スワロー1 [sage]:2012/02/16(木) 11:26:50.94 ID:xJAEJe+j0
了解、アメジスト
んじゃ、次ぎ使う時まで放っとくね
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/21(火) 23:15:04.81 ID:LZjHKA8D0
ほむら→ブレイズな電波を受信したが既に先人が居たでござる
143 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/21(火) 23:59:30.09 ID:kYg/FkSDO
>>142派生元スレ1だね。あの人は色々有って書けなくなっちゃったからなあ
ネタかぶりを気にしなくても良いとは思うけどね(展開は人それぞれだからオリジナルにしかならない……かな)

明日にまた短編投下出来たらするよ……本編書いてるけど実は


                 アメジスト1
            <<今日(2/21)は俺とエイラ中尉のの誕生日だ。
           勝利をプレゼントしてくれ!>>


                         キィィイイイイイイイインン
                   _
                  ヘ\
                ^/~ヽ;;;;;;‐- ,..._
                 ~l/`‐、::::::_,‐'''´
                    i./
       __
       ヘ. \
     _  ヘ  \
   _ /::::::\ヘ    \.........___
   ヽ/::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ニ‐-、..._
    ^l  /ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;::..ィ‐
      |::/  `‐-::::::::::::::::::::::::::::/ ̄ ̄
     ~      |::::::::::::/ ̄
               |::::::/
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144 :グラディウス1 [sage]:2012/02/22(水) 01:44:52.27 ID:3Hjv+hUDO
もう日付が変わってしまったけどおめでとう、アメジスト1!

>>142
大丈夫、問題無い。

ガンガン書いてくれ。
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/22(水) 03:09:51.13 ID:XKYfR8FV0
ブレイズ→炎でよしいけると思った訳でプロットすら書き始めてませんが…
あと問題は登場人物な訳で
まどマギだけじゃ足りねぇから脇役をどうするか悩みどころ
そのまま放置か他作品から持ってきて多重クロスにするか…
146 :スワロー1 [sage]:2012/02/22(水) 10:21:36.82 ID:+ZzSyTxd0
こちらスワロー1……

>>143
マジで!?おめでとう!

>>142>>145
OK、どんどん投下してくれ。多重もありだと思う
『〜ござる』ってもしかしてやる夫傭兵スレのあの人?
147 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:15:50.42 ID:sZfE34gDO
>>145多重クロスには違和感無いなぁ。自分がしてるからだけど
是非読みたいから書いてみてくれたら嬉しい

それじゃあ投下するよ
<<アメジスト1、インゲージ!>>
148 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:21:45.37 ID:sZfE34gDO


2010年8月某日


スオムス共和国


ヴィープリ湾


ニパ「でも護衛居るんだよ?いらん子中隊……もとい507のエクスウィッチとエルマ隊長がさ」

だから別にウイッチ総出じゃなくてもなぁ

ハッセ「そうみんなも言ってたけどやっぱり不明機はウロウロしてるからね?」

あっ!私はニッカ・エドワーディン・カタヤイネン。スオムス共和国空軍のウイッチで曹長だよ

ハッセ「ん、もうすぐかな」

この娘はハンナ・ヘルッタ・ウィンド。私のかけがえのない戦友の一人でスオムスの誇るダブルエースの片割れ

ハッキネン<<こちら司令部『雪女』より、『雪イタチ』と『ワシミミズク』へ。応答せよ>>

ほら来た。少佐だ

ニパ「こちらニパ。異常無し」

ハッキネン<<もうすぐそのエリアの反対側を将軍が通ります。……ところでコールサインは?>>

ニパ「すみません。『雪イタチ』は『ワシミミズク』と巡回を続行します」

ハッキネン<<よろしい。交信終わり>>

ハッキネン少佐は規律に厳しいからね〜。でもうちの話せる上官なのは事実

ハッセ「ニパ、あんまり反抗しちゃダメだよ?またハンガー掃除に「わー!わーっ!!」

あの耐え難きハンガー掃除の日々……思い出したくもない

ちなみに今はオーシアに行ってたマンネルヘイム将軍が帰ってくるからお出迎え……じゃなくて最近増えた不明機を警戒中だよ


149 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:22:17.75 ID:sZfE34gDO


ニパ「それはそうとどうなの?X―35」

スオムス空軍が新型魔導エンジンの親和性と機体導入検討の為にこの前からハッセに使わせてるんだよね

ハッセ「うん。今日はB型のエンジンでフルウェポン装備の機動性チェックだけど特に問題無いかな」

ニパ「でも凄いよ。外付けで追加ガンポッドとサイドワインダー×6、中にアムラーム×4だっけ?」

ハッセ「だね。採用決定したら一応中に八本積めるように改装してもらうみたい」

ハッセは良いな〜。私なんてまだF―18だし……

あっ、でも確かイッルもF―18のまんまだっけ?


150 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:22:56.08 ID:sZfE34gDO


ハッキネン<<こちら『雪女』、将軍の座乗機は内陸に到達。全機撤収開始>>

ニパ「終わったね〜」

ハッセ「うん。特に何も<<こちら『コリー』、高速の不明機接近!>>

ニパ「今頃敵さん来たの?ラプラ」

彼女も私の戦友。ラウラ・ニッシネン

ラプラ<<尋常じゃなく速い……この機体は――>>

ハッセ「ラプラ?」


ラプラ<<――不味いぞX―02だ!>>


ニパ「えっ……?えっ!?」

X―02ってエルジアの機体じゃなかったっけ?

ハッセ「確かなの?」

ラプラ<<ああ……くっ!?済まないがそちらに行った!>>

ニパ「えー!ちょっと待ってよ!」

ラプラ<<私はマンネルヘイム将軍と少佐に連絡をつける!後は任せた!>>

任されたくないんだけど!

ハッセ「迷ってられないよね、ニパ」

ま、まあね?

ニパ「……行こう!」


151 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:23:36.84 ID:sZfE34gDO


管制<<ヴェイア中尉、マンネルヘイムは殺れそうか?>>

ヴェイア「内陸まで逃げ込まれた。無理だ」

管制<<ならばその付近の機と交戦し、機体性能をテストせよ>>

ヴェイア「はんっ!全滅させるぜぇ?」

管制<<許可する。敵はどうもウイッチらしいが戦闘データとして申し分無い>>

ヴェイア「ならさっきのも殺れば良かったか?まあ良い……後で血祭りにしてやるっ!はははははははははっ!」


152 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:24:22.78 ID:sZfE34gDO


「うわほんとにX―02だ。初めて見た……しかもあれなんて言うの?絵の具の薄めてない赤みたいな色」

真っ赤。この青空じゃ血の痕みたい

「カーマインだね。っ!ブレイク!」

長距離ミサイル!急旋回!

「ちっ。ダークファイアは牽制にしかなんねぇか……なら」

相手は高度を上げてる

「ハッセ、ミサイルお願い!」

「了解、アムラーム!FOX3!」

手早くミサイルを躱したハッセのX―35の腹部からミサイルが吐き出される

「へっ!そんなもん当たるかよぉ?」

上昇してるけど……あれなんか

「ニパ、あの機体上昇してるのに加速してるよね?」

そう。違和感はこれ……あの機体速過ぎる!

「マッハ4……4800km/h!これがこの世で最も速い戦闘機だぁっ!」

「そんな!」

ミサイルがGに負けて自爆してるなんて!

「如何にお前等がウイッチだろうとっ!この機体と!英雄ヴェイアに勝てると思うなあああああああ!」

ループで上から来る!?

「ニパ!避けて!」

「まずは一機……ヒャアハハハハハハハハハ!」


機体に機銃が当たる音、振動……爆発――


「くぅ


「ニパぁああああああ!」


153 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:25:23.89 ID:sZfE34gDO


ラプラ<<こちら『コリー』!『雪イタチ』が撃墜されたらしい!援軍を!>>

ハッキネン「司令部『雪女』より『コリー』へ、マンネルヘイム将軍は到着し、増援として507が向かっている!貴機は一度補給に戻られたし!」

ラプラ<<了解!回収班も頼みたい!>>

ハッキネン「既に『オオカミ』の部隊が急行中!」


「う……ん……」

あれ?私まだ飛んでる?

「身体が……けほっ、高度維持だけはしてくれたみたいだね」

身体が生きようとしてる

それに機体は魔法コーティングで完全には壊れなかったんだ

「まだハッセが戦って……」

行かなくちゃ……目にもの見せてやる!

「でもまずはこれしなきゃね――」


154 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:26:21.11 ID:sZfE34gDO


「こいつぁさっきのF―18と違うみたいだなあっ!上手いじゃねえか!」

後退翼状態に主翼を移行し、その驚異的な旋回性能を見せつける

「ドッグファイトへ持ち込めたのに銃弾一発しか当たらないなんて……」

雪イタチが墜とされて約二分

彼女に永遠とも感じられる時間が続く

「あと少し……」

何度も試すが掠めさえしない

「まだだ!死なせねぇ!そのコーティング全部剥がし尽くしてから殺してやるよオオオオオオオ!」

魔女の機体に張られる不可視のコーティングは機銃やミサイルの直撃を個人差は有るが耐えられる

「っく……」

彼女はこの時点でまだ数発耐えうるコーティング硬度を保っていたのだが――

「ほらほらさっさと当たれよぉ!弾が無くなる前にさっさとさあああああ!?」

機体の性能限界を超えて飛び続けるこの状況が

「はあっ!」

急旋回し、追加ガンポッドを撃ちきる

「ざあああんねん!あたんねぇよアッヒャヒャヒャ!」

性能をもて余す飛龍と英雄を止めるにはまだ届かない

155 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:27:27.11 ID:sZfE34gDO


「あとっ……私の武装は固定機銃とアムラームが一本……」


あらゆる武装を誰よりも使いこなし、過去の事変を生き抜いた彼女


「……流石に私でも無理かな。イッルを相手にしてるみたい」


――今は遠くで戦う親友


「イッル、か。私も頑張らないとね」


「ヒャッアッヒャヒャヒャ!アッハハハハハハハハハ!油断したかあ?さっさと死ねよぉおお!」


「あっ?」


瞬間――下方に滑り込まれる


「させないよ!」


発射ボタンを押す彼の指が止まる


「ああん?ぐあっ!」


更に下からの機銃で尾翼に穴が開く


「ニパ!?」


「待たせたね。ハッセ!」


飛龍の離脱と同時にF―18が飛来する


156 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:28:09.82 ID:sZfE34gDO


「機体は大丈夫なの?」

「ははーん、忘れてるでしょ?私の固有魔法は『超回復』」

「機体に魔法力を流して応急処置する位なら訳無いよ!」

まあ久々やったから時間と疲労が凄いけどね。それに使い方違うし


「そして――無いものねだりでイッルが居たらって私も思うから」


「うん」


「代わりには成れないけど私に出来ることでハッセや皆を助けたいんだ!」


「うん!ニパ、頑張ろう!」


157 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:29:02.22 ID:sZfE34gDO


「……これがウイッチ……?……ャ」

「あはははははは!アッヒャヒャヒャ!アハハハハハハ!」

「おもしれぇぜ!殺ってやるぅぁああああああ!」

うっわ……何この人

「ハッセ」

「うん。ニパ」

「おらああアあアあああア」

私が前に出て!

「さあ、こっちだよ!」

ハッセがインターセプト!

「当てる!」

「当たらねぇぜえええ!あがっ!?」

私が旋回したらくっついて来るんでしょ?

魔法無しで機銃当てるのハッセが一番上手いんだから背面向けて撃たれるのは当たり前!

「当てやがッただああアアあああッ!?」

良いよ!撃ったら良いさ!

「私だってね?マンネルヘイム十字章一個もらったんだからああああああ……?」


あれ?


エンジンが――


――止まっ?


鈍くて何かが裂ける音とまたさっきみたいな振動


「アアアアあああああアああアあああ!?クソガアアアアぁ!はネに機体ぶツけルダあああああ!?」

「ニパ!そんな……捨て身なんて!」

「いや、違うよ。いつもの『アンラッキー』だわ……」

我ながらついてないね

「ハッセ、ミサイル有る?そいつ頼むよ〜今のでエンジンまで逝っちゃった」

さあ不時着、不時着

「うん。任せて!」


158 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:30:16.05 ID:sZfE34gDO


「この英雄ヴェイアが!ヴェイアがヤられる訳ねえダロオウガアアァ」

片羽が壊れ、畳むことも展開することも出来ない状態で彼女に食い下がる

「だから貴方は敗けるんだよ」

「何だあああトおおおオォぉオォぉ!!!」

性能が低下した飛龍は後方を容易く取られる

「プライドに拘って、自分の力を過信して」


「貴方が孤独に過ごした分だけ――」


「失ったんだよ!」


放たれる最後の槍


「ガアアアアアアアアアアアアアアアア


断末魔を遺し――


――彼は散った


「――戦友ってものを、ね」


159 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:30:50.73 ID:sZfE34gDO


ニパ「へっくち」

アウロラ「風邪引いたか?」

ニパ「いや大丈夫。でもお姉さん来てくれて助かったよ」

この超美人はイッルのお姉さんのアウロラ・E・ユーティライネンさん

アウロラ「まあラプラが最初に連絡寄越した段階でハッキネン少佐にゴーサイン出されたからな」

ニパ「そ、そうなんだ?」

あれ〜?つまり私が殺られるとハッキネン少佐は……

アウロラ「それよりもお前達の墜としたX―02だが……見ろ」

ニパ「これグランダー?こっちはユークのだっけ」

アウロラ「あり得ないと思わないか?今はオーシア信託統治のグランダーとユークの認識章が同じ機体に有るなんて」

ニパ「それじゃあ今回の相手は――」


160 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:31:37.33 ID:sZfE34gDO


公海上


リムファクシ


艦長「エルジアにテストパイロットとして赴任、その後戦闘に参加」

艦長「初戦で自機以外は全滅したが更に生存」

艦長「それ以降必ず生きて帰り、敵部隊を全滅させる」

艦長「その実績で外人部隊の英雄として崇められた、か」

副長「まあ味方殺しは載ってませんがね」

艦長「でX―02はどうなんだ?」

副長「相手が悪かった以外は良好です。スオムストップエースでは流石に……」

艦長「まあ厄介払いも出来た。後一ヶ月で我々の力をオーシアに見せつけてやる!」


〜END〜


161 :スオムス空軍戦闘機隊の戦闘記録 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:32:26.10 ID:sZfE34gDO


穴吹「で?墜としたの?」

エルマ「ええ、連絡が。あの二人ならあれくらい予想出来てました!」

オヘア「にしてはトモコあんまり怒ってないねー?わざわざ駆り出されて無駄足だったのに」

ビューリング「いつもなら刀で切り捨てるくらい言うのにな」

穴吹「……だって」

エルマ「だって?」

?×2<<ともこちゅういいいいいいいい!>>

ビューリング「……なるほどな」

?<<私達が居なくて寂しかったでしょう?>>

?<<今日は寝かせませんからね〜!>>

エルマ「えっと……それじゃあ私おいとましますね?」

オヘア「まあ……頑張るね〜トモコ」

穴吹「やっぱりあっちの前線に志願すれば良かったかも……ぐす」



〜FIN?〜
162 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/22(水) 21:34:40.74 ID:sZfE34gDO
えっと昨日の誕生日ネタを用意しようと思っててちょっと遅れたんだよね

参考()内は元ネタさん
ニパ(撃墜数八位)
http://mup.vip2ch.com/dl?f=28391
ハッセ(撃墜数二位)
http://mup.vip2ch.com/dl?f=28393
ラプラ(撃墜数九位、マンネルヘイム十字章を貰った唯一の戦死者)
http://mup.vip2ch.com/dl?f=28392
アウロラ姐さん(最強のスナイパーの上官兼地対地のプロ)
http://mup.vip2ch.com/dl?f=28390

ハッセとニパの元ネタさん方も同じ戦場で戦って同じ病院に入院したりした仲
あとヴェイア君は某機動戦士のアストレイからゲストで
X―02については5のムービーの「二機のコストで三機いける」うちの一機(ムービー以外にもう一機?ギリアム君です)

さて本編は今度こそ二月中にいきたいなぁ
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/22(水) 22:31:46.15 ID:ZSa0UdJi0
>>146
別人ですよ。あの作者さんみたいなセンスが欲しいですorz
>>147
まだほむら以外誰を出すかすら決まっていない状況ですが気長にお待ちください

話の流れの確認のため5再プレイしてきます
164 :スワロー1 [sage]:2012/02/23(木) 10:42:26.67 ID:kQfsN6Uf0
アメジスト、乙だよ
もしリムと02が同時に出てきたらブレイズ達でも流石にやばいかも

>>163
そうでしたか、了解です。何時でも投下OKだ。何時までも待ってるよ
あの人凄いよね。躍動感溢れるAA、良く練られた台詞etc。あのクオリティは俺には無理だ……
165 :グラディウス1 [sage]:2012/02/23(木) 17:45:53.48 ID:5FEFWF4DO
乙!!アメジスト1!

今回はスオムスオールスターだね。

そして安定のニパw

>>163

僕も待ってるよ。
166 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/26(日) 04:03:11.13 ID:pJ48AcmDO
こちらアメジスト1
最終回までの筋道を立て直したよ。あとは細かい展開を直しながら短編を含め、約十回前後で投下が終わるはずだ(多くは成るかもしれない)
何故こんな事を言うかというと歪んだ時間軸を直していてふと次回作が自分の中で決まったからなんだ

そして今日にはたぶん物語の核心に近い短編を投下出来ると思う
167 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:01:54.76 ID:pJ48AcmDO


2010年初夏


オーシア連邦


首都オーレッドアピート市


アピート国際空港


業者出入口


?「そっちのミサイルは片しておけ!あっ?ランディングギアのパーツはメーカー毎にな!」

ドミニク「よ、じいさんまだ元気だったのか」

じいさん「んあ?お前さん……追われてんじゃないのか?」

ドミニク「へっ、チップやりゃあどうにか成るもんさ」

じいさん「ほう、でわしにどの面下げて来たんだ?十五年前のMIG―31の代金はまだ貰って無いぞ」

ドミニク「んなことまで覚えてんのかよ?敵わねぇなぁ」

じいさん「兵器業者何年やってると思ってんだ!」

ドミニク「でも俺等の死亡手当八人分貰ったろ?」

じいさん「あれじゃ足りんに決まっとろうが……にしても災難だったな。相手は『鬼神』と『片羽』か」

ドミニク「まあな。それで頼みたいのはその『片羽』からの依頼でね」

じいさん「『片羽』!?そりゃまた面倒だ」

ドミニク「一応こんだけ使って良いって渡されてる。頼めないかぁ?」

じいさん「まあわしに仕入れられないのは死んだやつの魂と自由くらいなもんだ。んで何を仕入れよう?」


【――ベルカの闇の研究とその結果】


168 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:02:52.67 ID:pJ48AcmDO


じいさん「闇の研究か……。それはまた大層な物をご所望だな」

ドミニク「『片羽』は今、俺の紹介した仕事で『鬼神』と一緒に南オーシアに居るんだ。そこでアイツはもしかしたら知ってるかもしれない奴に会ったんだとさ」

じいさん「ほう。それで」

ドミニク「奴は『国境なき世界』に居た頃、こんな噂を聞いたらしい」


【ベルカの七つの核で薙ぎ払われた地では公にすら出来ない事が開戦前から行われていた】


【核で薙ぎ払ってしまうのと世界に公表されるのとどちらが良いか選べない程の事が】


じいさん「……」

ドミニク「確かにあそこには研究所とある程度の戦力が固まってた。まあ俺は詳しく知らんがな」

じいさん「奴は……他には?」

ドミニク「聞きたいのはあそこで行われていた概要、そして出来ればそれらが実戦投入されたかどうかだ」

じいさん「解った。しかし資料が集まるかは解らんぞ」

ドミニク「でもあんたしか事情通は居ねぇだろ」

じいさん「……出来るだけわしも思い出してみよう」


169 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:05:18.67 ID:pJ48AcmDO


一ヶ月後


オーシア連邦某廃ビル


じいさん「おーい!ドミニクー!」

ドミニク「おっ、じいさんどうしたい?」

じいさん「わざわざお前さんの依頼の結果持ってきてやったんだよ!」

ドミニク「あぁ。待ちわびたぜ」


じいさん「これが兵器、こっちが軍事、そして生体科学だ」

ドミニク「ん、あのあと追加情報が有ってな。奴が探してるのはたぶん全部に引っ掛かるかもしれん」

じいさん「言ってみろ」


【優良性質形質人工再現実験及び結果の軍事、兵器への転用の可能性】


170 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:05:47.04 ID:pJ48AcmDO


じいさん「なるほどな。まあ黒い部分の寄せ集めみたいなもんだ」

ドミニク「じゃあ有るのか?」

じいさん「持ち出されていた生体科学資料の束に有るぞ。この血の付いた書類だ」

ドミニク「見るぞ」

じいさん「吐くなよ」

ドミニク「あいよ……」


171 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:06:47.83 ID:pJ48AcmDO


――優良性質形質人工再現実験計画


――私はこの計画によって多くは南オーシアから由来している遺伝子である【W―gene】を再現し


――【魔女】と呼ばれる存在を人工的に発生させる事を目指す


――この計画が成功したならば、ベルカの伝統ある空軍戦力として


――更なる兵器への応用技術としても有用であるだろう


――すでに空軍上層部とは交渉を終えた


ドミニク「……考えない事は無いよなぁ。誰でも」


172 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:07:56.54 ID:pJ48AcmDO


――第一段階


――ウィッチの形質は母親から遺伝する事が確認されている


――その娘がウィッチである確率は高い


――しかし稀では有るがウィッチの母親を持たない少女が


――ウィッチの少女と共に暮らすことで覚醒するという事案が報告された事がある


――この事案は複数に渡り、大概は先代に遺伝子を持つ者が居たという結果が出た


――しかし特殊事案として【W―gene】と関わりの無い家系から突発的に発現した者も存在する


――これは実に興味深い


――つまりウィッチ自身の放つ魔力による身体保護フィールドは


――遺伝子または塩基配列等を後天的に書き換える事が出来るのではないか


――これは計画に影響を与えるだろう


じいさん「ウィッチを軍が利用する。まあ才能を活かせる場を提供するのは良いさ」

じいさん「でも人工的に造られた命は決定権もなく、ただ戦争に駆り出される道具になるだけだったろうね」


173 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:09:42.02 ID:pJ48AcmDO


――第二段階


――ウィッチの魔力による事象


――所謂『魔法』である


――固有魔法は念動、攻撃、感知系のこれら三つに分けられるが


――持つウィッチは限られる


――かなりの確率で母親の物に近い固有魔法を遺伝するが


――母親が持っていても娘が持たない場合が見受けられる


――【W―gene】の塩基配列による物なのか


――ならば何故複合能力の様な固有魔法ではなく


――攻撃と感知の様に相反する二つの固有魔法を持つウィッチは居ないのだろうか


――魔法の定義として『魔力由来である』事が挙げられる


――よって固有魔法と自身の魔法力から引き起こす魔法の組み合わせが有るのは理解出来る


――しかし固有魔法の所持については一つのみである


――実際に男女の家系両方に固有魔法所持のウィッチが存在しても


――その二つを持っているウィッチは存在しない


――これも研究の課題である

174 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:10:54.01 ID:pJ48AcmDO


――第三段階


――ウィッチの軍事利用について


――ウィッチ自体を戦争に参加させる場合


――その稀有な能力を利用し尽くさねばならない


――もし身体保護フィールドを転用し、機体をコーティングする


――魔力をエンジン、機動等に回し


――ウィッチの思い通りに使える機体を製造さえすれば


――撃墜王並みの戦力として扱うことが出来るだろう


175 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:11:21.98 ID:pJ48AcmDO


ドミニク「撃墜王ねぇ……あんなもんはただの人殺しさ」

ドミニク「俺も『鬼神』も『片羽』も。血に染まった手と一緒に生きてんだ」

じいさん「甘くは無いな。『蒼の一角獣』もそう言ってた」

ドミニク「ん?じいさん、連合のエースの一人と知り合いか」

じいさん「まあわしの商会はどっちにも機体を卸しとったからな」


176 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:12:05.15 ID:pJ48AcmDO


――しかし一つの懸念がなされる


――ウィッチの一般公募についてだ


――現に一部の部隊では後方や医療に従軍している者が居る


――それを軍事へ参加させるのだ


――現在の政権下でこれを行えば致命的であり、逆に私達が消されるだろう


――しかし現政権はオーシアの再軍備宣言に対抗し、タウブルク丘陵に大型レーザー施設を強硬建造したため国民の信頼を失っている


――更に私は『ベルカ民主自由党』との


177 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:12:35.87 ID:pJ48AcmDO


ドミニク「なんだぁ?血の池状態だぜ……」

じいさん「どうも核投下直前に持ち去られたらしいが内紛か消去が横で行われたんだな」

ドミニク「……再軍備宣言にエクスキャリバーとベルカ民主自由党か。もしかしてこの資料は1990年位かもな」

じいさん「何故解る?」

ドミニク「俺が軍に雇われたのがこの年だよ」

じいさん「なるほどな。おっと……少し読めるか」


――私は  するつもりはない


――よって    を行うが


――水面下         みせる


178 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:13:38.69 ID:pJ48AcmDO


――やっと下準備が終わった


――そして『ベルカ民主自由党』が来年の選挙で最大議席を取ることは確定した


――何故なら五大湖と北方諸島をオーシアに割譲したことで現政権は自害したのだ


――追い討ちをかけるかの如くカールスラントが独立


――強く正統なベルカ騎士団が広げた領土は


――強大なオーシアとユークの争いに巻き込まれ、掠め取られた


――軍部の憤りは私の研究やその他にも多くの非人道的な物を推し進める


――もう戻る事は出来なくなるだろう


――例えこの計画が白日に晒され私が断罪されようと


――その日まで続けてみせる

179 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:14:32.33 ID:pJ48AcmDO


ドミニク「ならこのノートを書いた奴は政党と空軍に深く内通してて……」

じいさん「自分で言ってるが非人道的な実験を行うんだ」


――1991.02


――兼ねてからの生体実験を開始


――被験者は我がラボスタッフの一人の子宮提供を受けて行う


――使用検体はP―W0000A


――予想遺伝形質は    だけではなく


――  である


――そしてこの検体は彼女と私の


――  でも有るが今は関係無いだろう


――この実験の成功が


――この検体が


――ベルカの未来を創る事を望む


180 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:15:06.20 ID:pJ48AcmDO


ドミニク「また読めなくなっちまったな」

じいさん「次はここからだ」


――19 1.10


――検体は彼女によって  ン』と名付けられた


――私は二人をと も愛しく思う


――何時の間にか私にも愛着の様な物が出来ていた


――何故かは解らない


――しかしこれで良いのかもしれない


――私と彼女の   晶で有 事は確か のだから


181 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:16:13.71 ID:pJ48AcmDO


――19  . 2.1;


――あと一週間だ


――クリスマス前に生まれる訳だが私にも協力してくれている彼女にも良いプレゼントに成るだろう


――優良性質形質人工再現実験


――私はたまにこの実験を行っていることを忘れる


――未来から見れば悪魔の所業だろう


――でも今私達に出来る事はこれだけなのだ


182 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:17:09.48 ID:pJ48AcmDO


――199 .12.2


――検体、いや『  』は無事に生まれた


――これからの身体的特徴や変化は別記する事にする



――同日


――私の研究の最大の協力者であった彼女が


――死んだ


――死因は  での内 血を発見し損ねた為だった


――私が愛した彼女も実は


――    だった


――遺されたこの娘は私が引き取ることにし


――引き続き成長を研究者として見守る



ドミニク「んで……」

じいさん「わしからはまあ内容には触れん。続きはな?これらしい」


183 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:17:35.77 ID:pJ48AcmDO


――1994.07


――この娘が生まれ、二年半が過ぎた


――私のやっていることは本当に正しいのだろうか


――間違えているのは気が付いている


――私が欲しいのは止め時だ


――ベルカはウスティオとB7Rで小競り合いを繰り返す様に成った


――その煽りでまだ小さなこの娘に軍事訓練をさせる事に成っている


――しかし研究からもウィッチの魔力発現は個人差が有る事が解っていた


――軍部は訓練による無理矢理な魔力発現を目論んでいるらしいが


184 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:18:06.87 ID:pJ48AcmDO


――199 .03


――彼女が飛行訓練を開始した


――軍部は遂に開戦を意識し始め


――隣のプラント等では何やら小規模実験をしている様だ


185 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:19:23.23 ID:pJ48AcmDO


――19 5.05. 8


――どうしようも無かった


――軍部は決戦の為にあの娘を持ち出した


――彼女用にはチューニングすらしていないSu―47が用意されて




――同日


――彼女が『ウスティオの猟犬』に撃墜されたと連絡が来た


――もう私には何も残っていなかった


――もう考えるのを止めたい


186 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:20:04.17 ID:pJ48AcmDO


――1995.06.0


――遂に消去が始められた


――私はこの研究を後世に伝えたい


――母子手帳と別記していた彼女の成長記録を同封し、彼に託す


――ベルカに幸あれ


187 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:20:35.68 ID:pJ48AcmDO


じいさん「まあこれが最後の記録だな」

ドミニク「まさかこの娘が『片羽』と交戦したとはなぁ……因縁か」

じいさん「生きてるのか?」

ドミニク「ああ、でも中途半端なウィッチなんだと」

じいさん「そうか。まあわしらには関係無いことだがな」

ドミニク「ちげぇねぇ」

じいさん「さて帰るか」

ドミニク「これどうすんだよ?こんなに要らんぞ」

じいさん「必要な分以外処分しとけ」

ドミニク「じいさん!おいじじい!マッコイ!」

マッコイ「じゃあな」


188 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:21:07.08 ID:pJ48AcmDO


ドミニク「行っちまいやがった……ん」


――私の最愛の人リディアそして愛娘アンに捧ぐ


ジーク・ズヴィーグ――


ドミニク「……ちっ」

ドミニク「658の〜」

ドミニク「フラグ野郎か?この前の依頼の資料出来てな?」


189 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:21:57.96 ID:pJ48AcmDO


プライズ・ノートン基地陥落二日前


――私はね?どうも何かの実験体だったみたいなのよ


――実験体って何だよ


――たぶん生体兵器でしょうね。ウィッチ関連の


――どうしてそう思うんだよ


――私、三歳位には戦闘機乗ってたのよね


――今何歳よ


――レディに歳聞くのかしら?……18よ


――18!?お前それでその色気はヤバイ


――アンタほんとは変態でしょ?下着ドロでしょ?


――うっ!?


――図星かしら?まあ良いわ


190 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:22:35.31 ID:pJ48AcmDO


――じゃあお前はベルカ戦争に?


――もちろん。可愛い幼女の頃にね


――自分で幼女言うなし。もしかしてロリコンか?それともシスコンか?


――違うわよ。だって研究所は周りに私しか子供居なかったから


――どんな環境だよそれ


――私、お母さん居なくてね。何故か被検体として研究所で養われてたのよ


――……


――でも私、ほらウィッチとしてはこんなだから


――十分だろうがよ


191 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:23:42.26 ID:pJ48AcmDO


――訓練の座学はあんまり好きじゃなかったわ。まあ空飛ぶのは綺麗だったから良かったけど


――そしてみんな良くしてくれた。一人を除いてね


――一人?


――所長の……何て言ったかしら。まあ所長よ


――なんかされたのか


――いいえ。何も言わずに私をずっと見守ってたわね


――なんだそれ


――解らないわ。でも一度だけ泣いてた事が有ったわ


――写真に誰かと赤ちゃんが写ってた


――(まさかじゃなくてもそれお前の……)


――まあ所長がかっこよかったのは私が出撃するときだけだったし


――『アン、生きて帰ってこいよ?』ですって。絶対効果音付いてたわあれ


192 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:24:38.69 ID:pJ48AcmDO


――……で、お前あの兄ちゃん方に墜とされたのか


――悪夢の原因よ。三日に一回魘されるの


――酷くない?幼女が泣いてるのに追っかけ回すわ、いきなり反転して峰打ちにするわ


――なんか兄ちゃん方が変態に聞こえるから止めれ


――墜落するまで怖いのなんの。解る?


――いや、解るけども。芳佳と同じ目に遭ったからな


――だから絶対あの二人は墜としてみせるつもりよ!


――ちょっと無理……かどうかはお前次第だな


――殺ってやるわよ。それから私は円卓で特殊旅団長だったお父さんに拾われてね


――ん、ん……おねぇちゃんとじーくがしゃべってる?


――不味い!


――大丈夫よ、リディア。寝てなさい


――うん……くー……くー……


――ヤバかったな


――まあ子犬が渋い声で喋ったらビックリするわよ?


――おっさんで悪かったな


――なんかアンタに眼福提供するの苛ついてきたわ


――減らねぇからいいだろ?


――話し相手がおっさんって……私も寂しい女ね


――謝ったろ。でも本当に


――……そんなことが?だからガルムの兄ちゃん達を?


――うん


――数奇な運命だねぇ?


――本当に


193 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:25:38.70 ID:pJ48AcmDO


そしてアンタレス隊対策会議の夜


ピクシー「まだ推測だ……。そしておっさんが集めて来てくれた資料から言うと――」


ピクシー「やっぱりアイツは俺が国境なき世界に居た時に聞いたベルカのデザインベビーだった」

サイファー「流石、噂のピクシー君だな」

ピクシー「だがアイツはウィッチだとは断定出来ん。でも少佐が言ってたよな」

サイファー「うん。誤差の範囲で魔力が云々」

ピクシー「たぶん実験が成功したのかどうかは解らんが……特殊なんだろうな」

サイファー「良く言ってた悪夢はやっぱり俺等のせいかよ」

ピクシー「俺が追っ掛けてたベルクトだとしたら……な」

サイファー「止めは俺ってか?はあぁツイてない」


194 :Point Of The Result [sage saga]:2012/02/26(日) 22:26:32.35 ID:pJ48AcmDO


サイファー「――んでお前は現時点でどうしたいのさ?」

ピクシー「この事実を伝えて、全てを知りたい。アイツの負の連鎖を止めたい」

サイファー「手ぇ出してまでする事か?宮藤取り戻すついでにするつもりか?」

ピクシー「……」

サイファー「ドゥミトレスクがとっつあんとして面倒見てんだぜ?アイツは幸せだろうよ」

ピクシー「……」

サイファー「解ってるよ。過去に囚われてて欲しくないんだろ?」

サイファー「ウィッチーズ見てれば解らん事も無い」

ピクシー「サイファー?」

サイファー「やりたい事とやらなきゃならない事を区別しないのが俺等のポリシーだろ」

ピクシー「初めて聞いたぞ」

サイファー「む。とにかく付き合ってやる!良いな!」

ピクシー「あんがとよ」


ピクシー(アン・ズヴィーグ……か。きっと解り合ってみせるさ)


〜To Be Continued〜


195 :グラディウス1 [sage]:2012/02/26(日) 23:12:53.73 ID:J+rssj4DO
乙だ! アメジスト1。

来たねぇマッコイ爺さん、そしてまさかのアンタレスさんじゅうはっさい!?

やっぱりウィッチである以上は20歳以下になるからそうな……チュド-ン!



ティン♪




オペレッタ「グラディウス1が撃墜されました」
196 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/26(日) 23:18:46.88 ID:pJ48AcmDO
ああ、グラディウス!……彼は(ry

実はまだ実験結果に秘密があるんだ。本編をまってくれ
あと三歳で云々はマクロス7のミレーヌって娘がバルキリー乗り回してたオマージュ
ちなみにエリア88はワイド版で探してるんだけどあと8、9、10で終わりなんだ
197 :スワロー1 [sage]:2012/02/26(日) 23:45:28.47 ID:3z9M399k0
グ、グラディウスの残機が……!!
……今のは、TLS!?

まさかベルカ戦争に参戦していたとはね
当時最年少のパイロットか……。非公式だけれど……
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/27(月) 00:52:58.26 ID:JjfUcELIO
ちょっとSS投下していいかな
書いていたら参加型の謎解きものに
なってしまっていたんだが

もちろんエスコンもの
199 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/27(月) 01:07:37.95 ID:irIpkFqDO
良いよ勿論さ!
謎解きか〜この俺の灰色の云々、うちのワイフが云々
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/27(月) 01:21:55.65 ID:JjfUcELIO
それじゃあ簡単なものですが

SP? 亡霊の魂


ケストレル艦内にてー

グリム「隊長、聞きましたか?次のミッションの……」

⇒いいえ

グリム「これから出撃する所って、
クレーターが有るじゃないですか…」

グリム「今回はそこに出る…」


おやっさん「幽霊を仕留めるんだろう?」


グリム「「?」」

おやっさん「おっと、驚かせて悪いね」

グリム「何処から出て来たんですか…」

おやっさん「先の戦争で身に付けたんだよ」?

おやっさん「それにしても、戦ったら面白い
事になりそうだね?何せ…」


おやっさん「君達もある意味『亡霊』だろう?」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/27(月) 01:23:49.34 ID:JjfUcELIO
某クレーター上空

スノー《まさか、幽霊退治のミッションとはな》

エッジ《ええ……きっと偵察機か何かだとは思いますが…》

スノー《信じ難いな。隊長は?》


⇒はい

スノー《そうか…私も出るとは思わないな、だが…》


ピーピーピー


スノー《?》

エッジ《ミサイルアラート!まさか…そんな…?》

グリム《レーダーに反応はありません!
まさか、本当の…》


⇒はい

グリム《そんな事って…あるんですか普通》

スノー《だが、現実にアラートが鳴っている。
信じるしか無い様だな》

スノー《レーダーに一機捕捉》

エッジ《FOX2、FOX2!》

グリム《ミサイル、ロックオン!FOX2!》


グリム《駄目です、命中しません!》


エッジ《どうすればいいの…?》

グリム《特殊兵装は?》

エッジ《駄目、何も出ない…》


グリム《隊長!何か良い案はありませんか?》


さて、幽霊戦闘機を倒すには…?

このスレの皆さんも考えてみて下さい。


エスコン5に出て来た武器をつかって…?


回答編は今日の夜に投下しますー



202 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/27(月) 01:38:01.90 ID:irIpkFqDO
一旦乙!
サン・トロンの亡霊みたいな感じだね

5の武装か〜低高度に誘って燃料気化で焼くとかスタンドオフディスペンサーを突っ込ませるとか自己鍛造撒き散らすとかかな?ロケランも捨てがたいけど
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/27(月) 05:09:15.61 ID:BtEr2v4Zo
まずSOLGを用意します
次に姿勢制御システムをいじって大気圏突入させます
落下到達地点を幽霊のいる空域に設定します
……ダメ?

ロックできないなら空域丸ごと吹き飛ばせばいいじゃない
そういうわけでちょっくらシンファクシ借りてくる
204 :スワロー1 [sage]:2012/02/27(月) 18:18:10.30 ID:hg0wZVQS0
幽霊ねぇ……
とりあえず目には目、歯には歯の理論で、幽霊にはファントムで……
あとはレーザー・気化爆とかの強い光で除霊かな
航跡で十字でも切ってみようか……
205 :グラディウス1 [sage]:2012/02/27(月) 20:06:26.38 ID:LzGD8qIDO
むぅ……

分からないなぁ、多分本編中にヒントが有ると思うんだけど……。
206 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/27(月) 20:18:25.25 ID:irIpkFqDO
みんな吹き飛ばす意見でびっくりしたよ……ならオレはアークバードを!
良く考えたら意外とユークのホログラムシステム的な感じかな
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/27(月) 20:28:22.15 ID:JjfUcELIO
吹き飛ばすの意見がほとんどってw
二時間後くらいに投下しますー

ヒント
一番答えに近いのは>>204
208 :ソルバルウ1 [sage saga]:2012/02/27(月) 22:36:05.66 ID:JjfUcELIO
回答編

グリム《くそっ…どうすれば…》

スノー《ちょっと待ってくれ》


スノー《今、我々は特殊兵器に何を使っている?》

グリム《何って…さっきナガセ中尉が撃てないと
言っていましたよね》

エッジ《ええ。残弾数は表示されていますが…》


カシャッ


スノー《…隊長、解ったぞ。
これは…》

そう言うと、スノーは
ターンをし、
後ろに迫っていた幽霊と対峙した。

スノー《つまりこれは…》

スノー《FOX3!》


その声と同時に、無線越しではあるが
《シャッター音》が聞こえ、次の瞬間には
幽霊は跡形も無く消えていた。


つまり特殊兵装にはあの偵察の時の
《カメラ》が搭載されていたのである。

グリム《確かに…カメラはよくある除霊アイテムですが…》

スノー《何でナガセ中尉の時はダメだったかって?
それは、単に《全体》が写っていなかったんだろう》

スノー《だが、まさかカメラとはな…》


その後…

おやっさん「そういえば…君達に特殊兵装の説明
をし忘れていたね。すまない…最近物忘れが酷くてね…」

全員(多分嘘だな…)

おしまい


と言う訳で正解はカメラでした!
こじつけですいま…
ちょ、シャンデリア撃たないd

ティン♪
209 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/27(月) 22:50:16.53 ID:irIpkFqDO
久々に乙!
いや〜一本取られた!いわゆる念写だね

ピクシー「ちぇっ……ハイパーシンとレーザーってことでモルガン持って来ちまった!全弾ぶちこんでやる!」
210 :スワロー1 [sage]:2012/02/27(月) 23:04:39.89 ID:hg0wZVQS0
久しぶり、ソルバウル1
なるほど、だから5だったのか。確かに武器とも取れるよね

>>209
まて!モルガンはマズイ!割とマジで!くそ!サイファーに連絡を……ティン♪
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/27(月) 23:27:26.97 ID:BtEr2v4Zo
カメラか……なるほど納得


おいこのシンファクシどうすんだよ
212 :グラディウス1 [sage]:2012/02/28(火) 02:01:50.06 ID:FSqVcLADO
カメラかぁ、まさしく一本撮られたなぁ。

もう少し回答が遅かったら知り合いのヴァン……もとい退魔士を呼ぶ所だったよ。
213 :ガルム1 [sage saga]:2012/02/28(火) 12:27:47.71 ID:s2qa8VHDO
サイファー「>>210-211、任せろ」

サイファー「まずグレイプニルを用意します」

サイファー「ステルスで近付いてSWBMを撃ちます」

サイファー「びっくりしたアイツはグレイプニルの機体下に逃げるから(ちなみにレーザー撃ちながらは急旋回できないんだなこれが)SWBMの炸裂と同時にチャージしておいたショックカノンをぶちこむ」

サイファー「これでピクシーは死亡」

サイファー「んでショックカノンの衝撃で壊れて浮いてきたシンファクシに向かって一斉砲火」

サイファー「考えうるのは相手もショックカノンの砲口に散弾ミサイルを突っ込んで来ることだけど……遮蔽しちまえばまあなんとかなるだろ。うん」
214 :スワロー1 [sage]:2012/02/28(火) 16:33:02.79 ID:3mN9WlDI0
ガルムさんちーっす

……なにその最終戦争……、こわいから……
215 :グラディウス1 ◆N6riM5WUwg [sage]:2012/03/01(木) 00:22:29.90 ID:lZTgkMWDO
《こちらグラディウス1、かねてより準備していた長編の投下を開始する》

芳佳 メビウス1「エースコンバットウィッチーズ!」

http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1330528530/-20
216 :スワロー1 [sage]:2012/03/01(木) 11:21:01.27 ID:XfaQ+aOj0
読んできたよ。これからもよろしくね
ところで、向こうではコールサインはどうする?
217 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/01(木) 11:39:13.99 ID:Ud50ehZDO
こちらアメジスト1
リアルタイムで読んでたけどコールサイン付けないでレスしといたよ
一応こっちとは違うし、控えておこうかね。抵抗のある人いるからさ
218 :グラディウス1 ◆N6riM5WUwg [sage]:2012/03/01(木) 18:41:24.84 ID:lZTgkMWDO
二人共読んでくれてサンクス!

僕もそう思って向こうでは自重する事にしたんだ。

代わりにIFF(トリップ)を設定すれば事足りるしね。
219 :スワロー1 [sage]:2012/03/01(木) 22:15:46.94 ID:XfaQ+aOj0
了解。2人に倣うよ
220 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/06(火) 17:28:02.57 ID:BVisIabDO
さてさて少し時間が有ったからまたまた作ってみました

つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28713
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28714
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28715
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28716

パイロットの『大空のサムライ』坂本美緒少佐(12歳ver.)と共に

つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28717
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28718

造型、カラーリングも今回は自作なんだけど結構独特なフォルムは難しかったね
221 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/06(火) 17:28:52.95 ID:BVisIabDO
今回は三機居るんだなこれが

つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28719
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28720
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28721

AHにモデル(確定じゃないらしいけど)が名前ごと出ちゃったリネット・ビショップ曹長(うちのSSは准尉だけどね)のグリペン
こっちも自己造型、でも案外簡単だったかな
222 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/06(火) 17:29:31.24 ID:BVisIabDO
次はこの機体

つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28722
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28723
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28724
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28725

『青の一番』ペリーヌ・クロステルマン中尉のタイフーン
こちらは>>43のサイト樣の設計図を貸して貰ったよ
223 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/06(火) 17:30:58.88 ID:BVisIabDO
最後に

参考画像(左からリーネ、ペリーヌ、少佐、宮藤)
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28728

編隊飛行(震電Uのサイズがおかしい?目の錯覚だよ……きっと)
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28726
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28727

次回制作予告(もしかしなくても変わるかも)
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28729

本編は着々と進んでるけどもうちょっと待ってね
224 :グラディウス1 [sage]:2012/03/06(火) 19:29:19.86 ID:8XC07oYDO
乙!アメジスト1。

次回って確か対地ミッションだったよね?

僕の方も快調に進んでいるよ!

ある程度貯まったら投下するからもう少し待ってて。
225 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/07(水) 12:21:48.90 ID:LkzaLCdDO
やっぱり予定変更……

つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28737
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28738
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28739
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28740
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28741

今回は『スターリングラードの白薔薇(白百合)』サーニャ・V・リトヴャク中尉のMIG―1.44
それと『無傷の撃墜王』で『ダイヤのエース』エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉のF―35を制作

参考画像(前がサーニャ、後ろがエイラ)
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28742

>>224そうだよ。ゲストも所々に出る予定
そっちのもゆっくり待ってるよ
226 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/07(水) 12:53:54.87 ID:LkzaLCdDO
あとピクシーの元ネタさんのインタビューも置いとくね
http://www.youtube.com/watch?v=M23hCOkY6SY&sns=em

うちのピクシー君の設定とは少し違う(ゲームとリアルは大体同じ)けどF―15が凄いのは共通だよ
227 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/10(土) 20:06:45.74 ID:NYXjdJYDO
<<アメジスト1だ!三日振りにHPMを解除する!>>

ということで連レスだけどやっと第501統合戦闘航空団『ストライクウィッチーズ』でペーパークラフト編隊が組めたよ!
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28837
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28838

新しく作ったのは
『女侯爵』で『スペードのエース』なミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐のF―15S/MTD
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28839

『黒い悪魔』こと『ハートのエース』エーリカ・ハルトマン中尉のSu―47
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28840

人類第二位のスーパーエース、ゲルトルート・バルクホルン大尉のS―32
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28841

カールスラント編隊
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28842

参考画像(左からゲルト、エーリカ、ミーナ)
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28843

さて後はあの人達だけれど今回は次回予告なしで!お楽しみに!


実はあんまり大声には言えないんだけど明日はみーなさんじゅうきゅうさいの誕……ん、ミサイルアr




ティン!




グリフィス5「南十字星のミサイルがフェンリアに当たった!」
228 :グラディウス1 [sage]:2012/03/11(日) 20:26:55.05 ID:OIZqH24DO
いつの間にかアメジスト1が撃墜とされてる……。

スコップと丸太で武装した回収部隊がそっちに向かってる筈だからそれまで耐えるんだ!
229 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 00:52:13.92 ID:TsF09YCDO
ごぢら゛アメ゛ジズド1……情けないけど風邪引いたよ……

降りた先が湖だわグラディウスの呼んでくれた回収班なお姉さんの使い魔のオオカミにかじられるわ……酷かった

さて今日中に投下出来たらするよ……風邪引いて寝る時間を全部突っ込んだから長くなったけどね。おやすみ
230 :スワロー1 [sage]:2012/03/14(水) 10:27:52.24 ID:NURDJqLp0
ドンマイアメジスト、そういう時は体を良く暖めるんだ。アフターバーナー使えば一気に暖まれるぜ! ※注:常人なら多分死にます

ところで、ZEROの偽字幕で、新しい(?)の考えたんだ。MAD作る方法知らないから後でココに投下しようと思う
何時になるか分からないし、この件忘れるかもしれないけど
231 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:45:33.52 ID:TsF09YCDO
さてスワロー1に言われた通りにしたらプレデター2のラストみたいに成ったけど元気になったから投下!

<<アメジスト1、作戦開始!>>
232 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:46:24.64 ID:TsF09YCDO


レーダー員「エクスキャリバー、SM―6発射!」

副長「艦長、間に合いますかね?」

アンダーセン「解らんが……こちらの最善策はこれだろう」



イーグルアイ<<む?上空に反応!>>

サイファー「どうしたよ」

サーニャ「これ……弾道ミサイルです!中佐」キュイン

ミーナ「そうね……計三発。軌道から目標はプライズ・ノートン……」キュイン

もっさん「弾頭は通常だが……迎撃はギリギリ間に合わんな」キーン

PJ「流石高度の探知系魔法っすね!」

ピクシー「感心してる場合じゃないぞ!」


233 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:47:06.46 ID:TsF09YCDO


ゲルト「イーグルアイ、まだ基地と繋がらないんですか?」

イーグルアイ<<元からのジャミングより先程の戦闘によって空気中に撒き散らされた破片で通信が撹乱されている!特にオルゴイの爆発はどうも高高度までも届いた様だ……>>

エーリカ「あっちゃあ〜……」

サーニャ「……っ!?更にこちらへミサイルが接近してます!」キュイ

サイファー「追加か!?」

もっさん「いや……あれはオーシアの認識章だ!」キイン

イーグルアイ<<基地と連絡が付いた!それはオーシア海軍の対空艦エクスキャリバーから放たれた高速迎撃ミサイルだ!>>

ピクシー「『巨人の剣』か……」

サイファー「違う方出てくるな。俺等は」

ペリーヌ「ですけれど降下フェイズのミサイルに当たるんですの?」

エイラ「占ってみるカ?」

リーネ「止めといた方が……」


234 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:48:08.66 ID:TsF09YCDO


サーニャ「接触まで……」


ミーナ「5カウント!……3……2……1!」


カッ――――


――――ドゴオオオオン


もっさん「双方消滅確認!迎撃成功だ!」


235 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:48:58.74 ID:TsF09YCDO


サイファー「こちらガルム1より管制塔、501は着陸シーケンスに移行する」

管制塔<<許可する。西側Cラインはそっちのフランカーが塞いでるからAとEラインのみで随時行ってくれ>>

サイファー「すっかり忘れてたぜ……特攻、事故、ミサイルと来たらどうしようもねぇな」

ピクシー「フランカーって!?おい、よく生きてたなあれで」

リーネ「コックピットは無事ですし……でもうちの部隊では初の大事故ですね」

ミーナ「はぁ……」

エイラ(まあ私は身内でも大して驚かないけどナ〜)

236 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:49:41.57 ID:TsF09YCDO


シャーリー「いや、ほんとに助かった……ありがとう」

マーベリック「気にすんな。お前の相棒なら俺の教え子も同然って言ったろ?」


エーリカ「あれ、シャーリーの隣のイケメン誰?」

ピクシー「知らん」


237 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:51:22.72 ID:TsF09YCDO


シャーリー「おっ、ピクシーとハルトマンか?」

ピクシー「その分だと重症じゃないんだな」

シャーリー「うん。今寝てるけどね」

エーリカ「それよりシャーリー、このハリウッド俳優誰〜?」

マーベリック「そこまで誉めても何も出ないぜ?俺はマーベリックだ」

ピクシー「ん、トップガン卒業の翌日に不明機を四機墜としたエースだな」

マーベリック「まあね……ってあんた片羽?有名人じゃないかシャーリー!」

シャーリー「ふっふふん!501は有名人だらけだからな!このハルトマン中尉とか!」

エーリカ「そんなんでも無いけどさ。シャーリー、はいこれミーナに渡す為に書いといて」

つ事故状況報告書

シャーリー「うっへぇ……」

マーベリック「そんな事なら任せろ。俺とお前の目視した分ちゃっちゃとまとめちまえば良いんだよ」

ピクシー「ほう、要領良いな」

マーベリック「教官業はこうでなきゃ」

ピクシー「上に立つと辛いからねぇ〜」

238 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:52:17.72 ID:TsF09YCDO


エーリカ「こっちは入院に必要な物セットね。ルッキーニの部屋に置いてある物適当に持って来といた」

シャーリー「あいつ特に何も置いて無かったろうけどな」

エーリカ「これで良いかな。泊まってくんでしょ?みんなにそう言っとくから」

シャーリー「ああ、サンキューな二人共!」

ピクシー「おう」


マーベリック「っし、俺も行くよ」

シャーリー「ん、失恋オヤジとサンダー石頭ヘッドによろしく」

マーベリック「あいよ」


マーベリック(なんか片羽ってアイスマンに声似てた様な……気のせいか)

239 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:52:49.52 ID:TsF09YCDO


次の日


サイファー「ん、朝か?」

ピクシー「昼だよアホ」

サイファー「マジでか」

ピクシー「早く身支度しやがれ。ミーティングだ」

サイファー「マジか〜」


240 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:54:34.82 ID:TsF09YCDO


もっさん「え〜揃った様なのでまずは昨日のICBMを解析した結果。それと今後の作戦展開について話す」

シャーリー「ああ、それそれ!第三艦隊のエクスキャリバーが墜としたんだろ?」

もっさん「うむ。今回のICBMは三段作戦最後の攻撃だった」

もっさん「私達をあの場で全滅または損耗させ、対抗力を無くした上で拠点を叩くというものだ」

サイファー「まあベルカ戦争でも俺等とは別の傭兵基地に当たった事が有ったな」

もっさん「カールスラントの援軍到着とほぼ同時を狙ってくる辺りも狡猾だ。そしてジャミングも考慮してあった」

ゲルト「つまりこちらの動きが少なからず漏れ、更に敵作戦立案は的確だと?」

ミーナ「そういう事ね。でも私達が生き残った事で反撃の手段も得たわ」

241 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:56:15.73 ID:TsF09YCDO


ミーナ「これは私とサーニャさんが探知したミサイルの軌道図。そしてこっちはAWACSのデータを3Dにしたもの」

ピクシー「2Dと3Dの違い……じゃないのか」

ミーナ「この二枚はほぼ同じですがデータを照合し、一枚に直します」

PJ「おっ?弾道予測が出来るのかい」

ミーナ「そうです。入斜角と速度、方位を完全なものとして捕捉が出来ました」

もっさん「次いで第三艦隊の情報収集艦アンドロメダによるジャミング外からの監視データを合成し、発射基地を割り出す」

エーリカ「うっわ……調度真北東?」

サイファー「いや待て!そういやロンドン方面には対地戦闘区域が有るし、この基地周辺は前から広範囲に防空エリアが有るぞ!」

ピクシー「確かにそうだな」

もっさん「中世風な要約をすれば私達の進路には二重の城壁とその上に弓兵が居る訳だが……」

リーネ「でもどうするんですか?どちらも侵攻の上で回避は出来ませんよ」

ミーナ「そこで現在作戦立案が成されているわ。この基地の防衛設備拡充と近隣制圧エリアの拡大を目指しての、ね」

ペリーヌ「具体的には?」

もっさん「IUPFとして多国家が参加しての大規模制圧反抗戦だ。まだ詳しくは決まっていないが」

ミーナ「苛烈な作戦が展開されるのは確実……とだけ言っておくわね」

242 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:56:49.06 ID:TsF09YCDO


サイファー「ちょいまち。この基地には対空ミサイル防衛システムは一備えだけなのか?」

もっさん「修復された遠距離迎撃設備はミサイル一本分ですね。今回はコントロール衛星を破壊した為に装填が間に合わなかったと」

シャーリー「でもエクスキャリバーとアンドロメダが居るんだ。なんとかなるさ」

イーグルアイ「それに現在、パトリオットのミサイル発射車両が配備予定だ。まあ近接されたら対空砲火が効くかもしれんしな」

ピクシー「何にせよ次は死活問題を解決する訳だろ。矢で狙われてるなら放たれる前にケリが着けられれば良い」


サイファー「……タイト・ロープか」

243 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:57:27.26 ID:TsF09YCDO


ピクシー「ん、ペリーヌにエーリカ。お前等どうした?」

ペリーヌ「あら、ピクシーさん。私達は機体のオーバーホールですわ」

エーリカ「巻き込まれたからね〜自爆に」

ピクシー「まあ派手に壊れて無かっただけ良いだろ。死ななかったんだしさ」

ペリーヌ「ええ、でもタイフーンとベルクトはパーツのストックが危なくて」

エーリカ「うちの隊はタイフーンが多かったし、それ以外の機体はほとんど壊さない人が乗ってたからね〜」

エーリカ「今は同じ機体なんてF―15だけでしょ?だから他と共通パーツ取り合って届くのもまちまちなんだよ」

ピクシー「資材な〜。ここを制圧する為に双方百機以上投入されて被弾しなかったのはエイラとサイファー、PJ位か?」

エーリカ「じゃないかなぁ。一般機は勿論、魔法コーティングが有っても機体内部へはダメージ食っちゃうから」

ペリーヌ「今度の輸送機が墜とされでもしたら切羽詰まりますわね」

エーリカ「不吉な事言わないでよ……ん?あれ、ウルスラだ!」


244 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:57:58.82 ID:TsF09YCDO


ウルスラ「それでは後で」

?「ああ」


エーリカ「ウルスラ〜!また来たの?」

ウルスラ「ええ、姉さん。昨日着きました」

ペリーヌ「とてもそっくりですわね……」

ピクシー「よう、今回は何しに来たんだ?」

ウルスラ「はい、実は試作兵器群をテストして貰おうと」

ピクペリエー「「「試作兵器群?」」」
245 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:58:42.98 ID:TsF09YCDO


ゲルト「ふむ、では端から紹介してくれ」

ウルスラ「はい。まずはこれです」

つ大型ガトリングポッド

エイラ「でかいナ。まさか30mmカ?」

ウルスラ「そうです。対空対地兵器として運用出来ます」

ゲルト「弾数と重量は?」ウズウズ

ウルスラ「弾数は1174発。重量は……そうですね、2トンでしょうか」

ゲルト「基本は何処へ装備するんだ?」ワクワク

ウルスラ「機首の下や主翼への装備を予定していますが機体の限界強度を考慮すると……」

ゲルト「よし、私が使おう!」

エーリカ「まあ二丁有れば当たるって考えたんでしょ?」

ゲルト「甘いぞハルトマン!固定機銃と主翼に二つで三丁だ!」

エーリカ「え〜何それ……」

ゲルト「な!?いや破壊力と機動性、私の機体強度的にだな?」

エーリカ「はいはい」


246 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 13:59:20.32 ID:TsF09YCDO


リーネ「次はこれですね」

つミサイルコンテナ

ウルスラ「これは手持ち地対空九連ミサイル発射機『フリーガーファウスト』と戦闘ヘリの武装ポッドを融合させ、大型化したものです。名付けて『フリーガーハマー』」

ウルスラ「フリーガーファウストやRPG―7は火力不足、でもヘリは弾数も少なく一撃離脱に向かない。なら戦闘機に乗せてしまおうと」

サイファー「重くね?3×3の正方形で両翼積みならミサイル18発だろ?」

ウルスラ「いえ、撃ち切れば投棄して貰って構いませんし、総重量も両翼合わせて6トンです」

サーニャ「用途は?」

ウルスラ「対空でも対地でも。迎撃に殲滅、奇襲も可能です」

サーニャ「他に条件は無いんですか?」

エイラ「ん、サーニャ?」

ウルスラ「翼面が80m以上有れば」

サーニャ「それ、私が試します」

エイラ「サーニャは攻撃しなくても良いんダゾ?私が護るからサ」

サーニャ「でも……エイラに任せてばかりはイヤだから」

エイラ「ム〜」

サーニャ「いつもと一緒よ。エイラが護ってくれるのが少し楽に成るくらい」

エイラ「解ったヨ」


247 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:00:13.04 ID:TsF09YCDO


エーリカ「ね〜ウルスラ。パーツなんて無いよね?」

ウルスラ「持って来てますよ。エンジンと追加装甲、共通のエルロンを」

シャーリー「エンジン!?」

ゲルト「追加装甲だと!?」

PJ「シャーリー……ルッキーニの所に居なくて良いのか?」

シャーリー「居てやりたいけど検査検査で疲れて寝てるしな。それよりエンジンって?」

ウルスラ「イェーガー大尉のエンジンテスト結果を参考にして、既存パーツの構成を改めて組み上げたものです」

シャーリー「なら私貰うぞ?」

ウルスラ「どうぞ。そして追加装甲ですが」

ゲルト「うむ」

エーリカ「ちょ!本気で積む気なのトゥルーデ?」

ゲルト「私のS―32なら8トンまでは積めるからな!」

ウルスラ「確かに追加装甲と言ってもチョバムアーマーの様に完全な物ではなく、炸裂火薬によりヒットした弾頭を吹き飛ばす物なので1トンもしません」

エーリカ「そんなガチガチにして……ファルケンのレーザーに殺られるよ?」

ゲルト「なんとかして見せるさ!」


248 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:01:42.71 ID:TsF09YCDO


PJ「コイツはなんだい?ただのミサイルじゃないか」

ウルスラ「これはSA――「ウルスラ中尉」

ウルスラ「済みません」

?「こちらとの作戦展開も決まった。この試作兵器群の取り付けは後日にして、一旦我がディビジョンの装備を整えて欲しい」

ウルスラ「解りました。それでは皆さん、出来るだけ早く伺いますのでこの兵器は置いていきますね」

ピクシー(え、あれってまさか……まさかだよな)


249 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:02:27.46 ID:TsF09YCDO


もっさん「という訳で今回の作戦が決まった!」

もっさん「現在、プライズ・ノートン基地の東方に大規模な地上戦闘区域が出来ているのは朝のミーティングで確認したな」

もっさん「基地の戦力と現在戦線を維持しているブリタニア陸軍による合同作戦で更に基地の制圧エリアを増やすのが予定されていた戦略だった」

もっさん「しかしロンドンの北側にはこちらを狙うミサイル基地が有るわけだ」

もっさん「更に首都ロンドン奪還も行うためにはなるべく敵の物資や戦力を削ぎたい」

もっさん「よって港湾占領に見せ掛けた陽動にガリア、扶桑、オーレリアの連合艦隊が出てくれる」

もっさん「次に空軍戦力はこの501に、ZONE砂漠の部隊、カールスラントのA―10とタイフーンの二個師団、オーシア空軍が参加する」

もっさん「そして最後にブリタニア陸軍は大規模反抗に打って出るがこれは疲弊具合から見て……いや、なんとかしなければならない」

もっさん「作戦概要はまずこれで終わりだ。ミーナに後は話して貰おう」


250 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:03:36.93 ID:TsF09YCDO


ミーナ「では、私達に割り当てられた作戦ですが五つに分けられます」

ミーナ「一つ目が夜間に出撃し、最も障害となるであろう対空レーダーとその先の資材保管基地を制圧する事」

ミーナ「いわゆる電撃戦の類いですがこの作戦全体でも口火を切る役割を持ちます」

エイラ「隊長、夜間て事は私達カ?」

ミーナ「そうなるわね。でも流石に二機は不味いでしょう?」

ミーナ「うちからはシャーリーさん、カールスラント空軍からはナイトウイッチのハイデマリー・シュナウファー大尉が参加します」

サーニャ「あのハイデマリーさんですか?」

エーリカ「およよ、サーニャんも知り合い?」

サーニャ「うん。無線チャットの管理人さん」

シャーリー「なら連携は心配無いな。私は一応夜も飛べない事無いし、レーダーを振り切るのは得意分野だから」

ミーナ「それとターゲットがとても遠いのよ。破壊したあとは陸軍の制圧を上空で援護し着陸、そのあと空域維持を引き継ぎ、基地へ戻って待機でお願いね」
251 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:04:28.73 ID:TsF09YCDO


ミーナ「次の二つ目と三つ目はセットなの。だから私とエーリカ、トゥルーデの三人で出ましょう」

ミーナ「内容はブリタニア陸軍の支援と防空エリアを構成している敵航空基地を叩きます」

エーリカ「対地対空両方やんの〜?めんどくさくないか〜ミ〜ナ〜」

ゲルト「ふん。だが私の機にガトリングさえ装備すればそれも大した事は無いだろう」

ミーナ「えっと、ウルスラさんの試作兵器ね。あれも一次テストは終わっているし、携行を許可するわ」

サイファー「でもたった三人かよ?足りなくないのか?」

ミーナ「心配は要りませんわ、サイファーさん。何故ならあの『シュトゥーカ大佐』の部隊が来てくれますから」

ピクシー「やっぱりさっきのはルーデル大佐だったのか……」

ゲルト「本当かミーナ!私達の方にあの大佐が?」

ミーナ「ええ、大佐自ら『シュトゥルツカンプフルークツォイクウィッチーズ』の護衛を501に頼みたいとおっしゃってね」

エーリカ「正式名称長いよね」

ミーナ「……作戦的には私達がまず対空兵器を殲滅、そのあと『スツーカウィッチーズ』が対地爆撃を開始したら先行して基地へ攻撃を仕掛けます」

ゲルト「ならば私達が早く動けば動く程、敵の航空基地へ打撃を与えられるな!」

ミーナ「そうね。だから不測の事態を憂慮しておきつつ攻めるわよ」
252 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:05:31.45 ID:TsF09YCDO


ミーナ「最後は防空エリアの突破と喉元の刃であるミサイル基地攻撃作戦です」

PJ「んじゃ残りの六人か。でもおっさんは何処に付くんだ?」

イーグルアイ「私はお前達の方に付くぞ。こちらが一番多忙だからな」

ミーナ「ええ、まずミサイル基地手前の防空エリアを攻撃しながら突破。このエリアは自動誘導兵器で埋め尽くされていますね」

サイファー「……アヴァロン?」

ミーナ「そこを抜ければミサイル基地ですからリーネさんやペリーヌさんの固有魔法で発射装置を損傷及び破壊する事が目標です」

ピクシー「中佐、防空エリアの発電装置みたいなものは無いのか?止められれば楽になるんだが」

ミーナ「解らないんです、それが。ブリタニア制圧後に構築された様で」

リーネ「元は人工衛星やシャトルの発射基地として機能していたのがあのミサイル基地ですけど、周りには特に軍備を展開してませんでしたね」

253 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:05:58.50 ID:TsF09YCDO


もっさん「ふむ、ならば殊更ペリーヌが重要に成るな」

ペリーヌ「えっ、私ですか?坂本少佐?」

もっさん「うむ、お前のプラズマフレアにミサイルを誘導出来れば一気に突っ切れるからな」

リーネ「確かにペリーヌさんなら防げますよね」

サイファー「いけるよな、ペリーヌ?」

ペリーヌ「も、勿論ですわ!坂本少佐から任せて戴けるならこのペリーヌ・クロステルマン、FOX4だって厭いませんわ!」

もっさん「流石ペリーヌ、話が早い!なら殿は頼むぞ!」

ペリーヌ「はいっ!」

エイラ(バカと)

エーリカ(ハサミと)

ピクシー(経費捻出の時のお偉いさん?は使いようか……)

254 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:06:43.11 ID:TsF09YCDO


また次の日


サイファー「って事で訓練すんぞコラ」

ペリーヌ「朝からサイファーさんがお一人なんて珍しいですわね?」

サイファー「なんかピクシーは具合悪いんだと。PJは機体整備でおっさんは細かい確認」

リーネ「それで私とペリーヌさんは解るんですけど……」

ゲルト「何か不都合か?」

シャーリー「まあ、私とコイツが一緒に訓練なんてレアだからな〜」

ゲルト「それならエイラやサーニャがこの時間に居る事に疑問がいくだろう」

サーニャ「えっと、夜間哨戒が三日に一回のペースに成ったので……」

エイラ「基本私はオールマイティーだからナ〜。お呼びがかかれば来るサ」

サイファー「なら早速やるぞ?ルールは機銃のみ二対一で良いからこれで適当にチーム組みやがれ」

つヒモの入った缶


255 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:07:35.12 ID:TsF09YCDO


「で、私はお前とか〜ペリーヌ」

「別に構いませんわ。さっさと墜としてしまいませんこと?」

最初はペリーヌとシャーリーか……へっ、腕がなる

「良いよ〜なら私の右側の対応は任せるからな?インゲージ!」

「了解ですわ。インゲージ!」

掛かって来やがれ!ガルム1、インゲージ!

ふむむ、加速でシャーリーが突っ込んで牽制してペリーヌが仕留めるのな〜

「高度を下げましたの?」

まあ、急下降から

「うげっ?」

急上昇するよね

ファーストコンタクトは深追いしてこないな?合格合格、流石だ

だけど逆に俺から逃げられると思うなよ

256 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:08:07.61 ID:TsF09YCDO


「旋回が速いですわ!」

「済まんペリーヌ、一旦左任すぞ!」

二機の左上……下方にナイフエッジから捻り込んでっ

「きゃっ!……当たってませんわね?」

あぶね、ぶつかりかけたわ

「うっわ、えげつないぞサイファー!」

何とでも言いやがれっ!だけど加速しねぇとお前も同じ目に会うぞ?

「へっ?なっ!?」

「あっ、シャーリーさん!?」

切り返しで右主翼翼端ヒット……さあ火が付いたか?

「ペリーヌ……付いて来れないだろうから隙見て狙えよ?」

「えっ、ええ」

257 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:09:03.27 ID:TsF09YCDO


速いね〜3500km/hって所か?普通のどら猫じゃ垂直尾翼吹っ飛んでるだろ

「さあ反撃だ!喰らえっ!」

後ろ取られてる?そろそろヤバイみたい

「へっへっへ。円卓の鬼神を墜とせば私もなかなかいい線いけるんじゃないかってな!」

ぐうう……速度じゃ敵わん!ならこんなダンスでどうだい?

「その場で振り返った!?ペリーヌ!」

90゜バンクして同一軸線上で旋回しながらペイント弾をばらまくぜ

「くぅっ。ダメですわね」

垂直尾翼とコックピットの少し後ろにヒット!戴きだな

「犠牲は忘れないぞペリーヌ……でも貰ったあああ!」

読めて無いとでも?

「あっ?らっ?うわ!」

水平尾翼とノズルによる減速からのオーバーシュート

傍目からは重力と慣性無視してるみたいに見えんだろうがこれが秘技スラストベクタリングムーヴだ!覚えとけ!

「ちくしょ……」

次!次!掛かって来な!
258 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:11:29.64 ID:TsF09YCDO


「サーニャ、いきます」

「私もいきます!」

ほ〜大人し組か〜。なら合わせてやんよ

「えい!えい!」

んあ?リーネの奴上手くなってんな

俺の機動に付いて来るたぁやるじゃねぇの。まあ毎日訓練してれば追い付けるか

「リーネさん、私が上からいきます」

「はい、サーニャさん!」

わりかし息合うのかよ。厄介だ……っそら

エルロンロール、エルロンロール、宙返り!

「んっ!」

リーネのグリペンはアイツの胸と違って軽いからな。くそ〜

259 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:12:08.16 ID:TsF09YCDO


「そこ。これで」

サーニャと1.44も解り辛い飛び方しやがる。バレルロールとシザーズ?

あれはオラーシャローリングシザーか?

「まだまだここからです!サイファーさん!」

本気出すか。舐めてはいないが予想外に強いからな

「くっ」

「振り切られた!?何処に?」

ここだぜ!リーネっ!

「へっ?やっ……うぅ」

流石にテルミナートルの急な体勢変更からの垂直降下は避けられんさ

主翼に五発で撃墜だ

260 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:12:35.93 ID:TsF09YCDO


「リーネさん……でも」

う〜ん。推力偏向の性能が良いんだな

本当に尻から離れてくれないぜ

「っ……」

まあ加速率は同じ位だしな。いっちょかましてやる

「!」

大型機の弱点はさ、的がでけえことなんだよな

だから機動性で少しでも勝っていれば――

「……降参です」

まあ訓練なのに減速しながら背面で追い抜かさせるのは反則だな
261 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:13:22.31 ID:TsF09YCDO


さて……

「エイラ、お前の固有魔法なら負けは無い。いくぞ!」

「了解〜(……実を言うと何故かサイファーには通じ無いんだけどナ)」

第五世代機+トップエースの最凶ロッテ。手加減は要らんな!

「ダイブ!」

ハッハァ!綺麗に揃えてやがるぜ!

「右からズームだ!」

それがカールスラント流だよな。でも一撃離脱は見慣れてんだ!

こっちもパワーダイブッ

「読めてるゾ?」

左に回り込んでたのか

うおっ!?ヒヤッとさせやがる!

「良いぞ!エイラ、そのままこちらへ追い込め!」

「おっけ」

うぐぐぐぐ……

急旋回でも逃げられん

262 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:14:01.66 ID:TsF09YCDO


「さあそろそろ当てるゾ!そらそらそらそら!」

なぶり殺しは御免だぜ!

「お〜いサイファ〜、私にはミサイルの有無なんて関係無いんダゾ〜?」

……っ何だと?お前まさかミサイル有ったらもっと早く終わってるって言いたいのか!?

ぷっちーん

エイラてめえええぇぇぇぇぇ!

「うわ、やべっ」

くそ、その場で垂直にジャンプしやがった!

「F―35でもBだからナ〜(……正直ヤバかったなんて大尉の前じゃ言えない)」

性能差だってか!

263 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:15:23.66 ID:TsF09YCDO


「私を忘れて貰っては困るっ!」

大尉?下だな!

「当てるっ!」

機首上げとエルロンロールでっ

うりゃあああああああ

「外した……流石ですね」

敵に回したら怖過ぎる!

「間を置かず……攻めるz<<こちら管制塔、501の三機は即座に着陸せよ!>>

うわ!エイラこっちに……何だって?

聞き間違いか?こちらガルム1だ

おい、管制塔。どうしたよ

<<訳は説明している暇はない……今を逃すと着陸出来なくなるかも知れないんだ>>

大袈裟な……

<<F―35Bは安全になってからVTOLを!>>

「何ナンダ……」

「サイファーさん、行きましょう」

嫌な予感がすんぜ


264 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:15:57.24 ID:TsF09YCDO


サイファー「よっと、タクシーウェイまで来れば大丈夫だろ」キキッ

ゲルト「一体何でしょうね?」

エイラ<<二人共、たぶんあれダナ>>

つC―5×3、C―130H、AC―130×2

サイファー「ガンシップが両方とも被弾してやがる……ありゃあ爆発しないのがおかしいぜ」

ゲルト「執拗に攻められた様ですね」

エイラ<<ん〜ハンガーの中に入った方が良さそうダゾ>>

サイファー「あいよ」


265 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:17:26.66 ID:TsF09YCDO


リーネ「サイファーさん、お疲れ様です」

サイファー「おう。あれどうなった?」

リーネ「なんとか着陸しました。でも消火作業で西側滑走路が一本しか空いてません」

サイファー「あれどうしたんだろうな?まさか防空エリアってあんなあぶねぇのか……」

266 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:18:05.33 ID:TsF09YCDO


ピクシー「おう、サイファー」

サイファー「元気に成ったかよ」

ピクシー「ああ……情けねぇけど寝落ちしたんだよあの番組」

サイファー「仕方無いんじゃね。見舞い行くか」


267 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:18:42.11 ID:TsF09YCDO


ピクシー「よう!」

サイファー「元気だったかルッキーニ?」

ルッキーニ「うん!夕方退院だし」

シャーリー「まあケガが打撲と骨折に捻挫で済んで良かったよ」

サイファー「え?それリハビリ要らんの?」

シャーリー「知らないのかサイファー?ウィッチは治癒力も高いんだぞ〜。まあ宮藤居ればもっと早く治るけどな」

ピクシー「そうか。まあ事故で死ぬのだけは誰でも御免だからな」


268 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:19:16.91 ID:TsF09YCDO


ゲルト「っしゅん!」

エーリカ「ふああ……おはよ。どうしたのさ」

ゲルト「起きたかフラウ。ふむ、風邪ではないな……どうせ性悪リベリアンが噂でもしているのだろう」

エーリカ「……宮藤だったりして」

ゲルト「な!?……いや一理有るか?有ったりするのか?」


269 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:19:58.86 ID:TsF09YCDO


サイファー「そういや機体はどうすんだ?」

シャーリー「実はグランダーがオーシア軍に供給する機体を作る方にラインを傾けてるらしくてね〜。まさかの『ムリダナ〜』だったよ」

ルッキーニ「えー!ならエイラのF―18と中佐のタイフーンは?」

ピクシー「中佐のタイフーンはエーリカ達の機体と入れ替わりでだいぶ前、ウルスラがデータ回収の為に持ってったぞ?」

サイファー「エイラのって確か分解して予備互換パーツにしたんじゃないか。ほら、MTDのカナードパーツはF―18の水平尾翼だしな」

シャルッキ「「……」」

シャーリー「ルッキーニ」

ルッキーニ「シャーリー」

シャルッキ「「一緒に飛ぼう!」」

サイファー「それが一番だな。うん」

ピクシー「複座でレーダー員。まあ機体を回して貰うまではそれが一番か」

270 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:20:32.12 ID:TsF09YCDO


サイファー「ん、ピクシ〜」

ピクシー「なんだ」

サイファー「お前乗った機体全部壊すけど呪われてんの?」

ピクシー「……えっ?」

サイファー「だって現存すんのF―22だけよ?」

ピクシー「止めろ……好きで壊してる訳じゃない!」

271 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:21:09.79 ID:TsF09YCDO


サイファー「お前位だろ?壊しまくったエースなんて」

ピクシー「んな事言ったらお前も二機壊したじゃねえか」

サイファー「一機だし!F―15はお前にあげたの!」

ピクシー「ぐぬぬ……いや、俺を超えるアンラッキーエースは居るぞ」

サイファー「マジかよ」

ピクシー「二人居るんだ……ゲルト・『グリュック』・フォクツとニッカ・『ニパ』・エドワーディン・カタヤイネン」

サイファー「どこがどう?」

ピクシー「二人とも十二回の航空機事故を起こしていてな。確かカタヤイネンは2010年現在まだ更新中のはず……」

サイファー「ん、カタヤイネンってまさか……ちなみにどこのエースだ?」

ピクシー「フォクツはベルカ、カタヤイネンはスオムスのウィッチだな」

サイファー「あれ……もしかしてもしかするかも」


272 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:21:41.30 ID:TsF09YCDO


サーニャ「……」ウツラウツラ

エイラ「さて今日の運勢は〜」ピッ

つTHE TOWER

エイラ「正位置は我慢の限界、調子に乗ると失敗、止め時、予期せぬ出逢い?」

エイラ「まあさっきはサイファーも忘れてたみたいだし……ナ。なんかイヤな予感しかしないケド」


273 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:22:18.13 ID:TsF09YCDO


ピクシー「お、エイラだ。アイツはスオムス出身だな」

サイファー「エイラ〜。カタヤイネンってウィッチと知り合いだったりするか?」

エイラ「ナンダ二人共いきなり……カタヤイネン!?」

エイラ(なんでまたニパの話がサイファーから出るんダ?忘れてないのカ!?)

エイラ「ま、まあナ〜?」

サイファー「ならそいつの愛称ニパじゃないか?あと渾名で『ついてないカタヤイネン』って」

エイラ「そうだったかもナ〜……」

ピクシー「あれ、サイファーの知り合いか?」

サイファー「前話したろ。お前の捜索話に出てきたスオムスのウィッチだよ」

エイラ「……」

274 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:22:49.07 ID:TsF09YCDO


サイファー「あっ、エイラお前昔話は半分しか聞いてないもんな!実はスオムス行ったときに俺の乗る民間機へ発砲してきたウィッチが居てさ?」

エイラ「そ、それは危ないナ」ギクッ

エイラ(何なんだヨ〜!?忘れたり思い出したりし過ぎダ!)

サイファー「そいつなんか片言だったし、イッルって呼ばれてたから解りやすいウィッチだと思うんだが知らんか?」

エイラ「い、イッルな、なんて沢山居るゾ!あと片言っぽいのはスオムス人の語尾の特徴ナンダ!?」アワアワ

サイファー「え〜…仕返し出来ねえか〜。見つからねえじゃん」

エイラ「力に成れなくてざ、残念ダ……」ビク

エイラ(結局は私がイッルと同一人物だってサイファーは気が付いて無いのカ〜……良かっタ)

ピクシー「……」

ピクシー(やっぱりコイツか……『回避のエイラ』ことエイラ・イルマタル・『イッル』・ユーティライネン……)

サーニャ「Zzz」

275 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:24:18.41 ID:TsF09YCDO


サイファー「整備士長、暇かい?」

整備士長「暇な訳無いですよ!タイフーン、震電Uとその他やっとパーツが来たんですよ!?」プンスカ

サイファー「悪かった……ごめんよ……」トボトボ

整備士長「待って!何の用だったんですか?」

サイファー「いや、な?俺と大尉、サーニャの機体は今回重装備だろ?」

整備士長「ええ、取り付けはまだしてませんけど火力と比例してかなり離陸が辛そうな武装ユニットですね……あれ貴方は?」

サイファー「俺は燃料気化積めるだけ積んで胴体にミサイル二本積んでくよ」

整備士長「それは重いです」

サイファー「んで相談なんだが探して欲しい物が有ってさ?それは――」

276 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:24:54.00 ID:TsF09YCDO


またまた次の日


ミーナ「いよいよ一大反抗作戦が明日に成りました」

ミーナ「整備班の連絡で機体点検を朝の内にしておいて欲しいという事ですが、シャーリーさんは昼までにルッキーニさんと飛行試験をお願いしますね」

シャーリー「了解だ〜」

ルッキーニ「解ったよ〜」

ミーナ「夜にもう一度ミーティングを開きますからそこで細かな最終確認をしましょう。では解散」


277 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:25:29.40 ID:TsF09YCDO


イーグルアイ「ピクシー、サイファーはちょっと私と来い」

PJ「オレは?」

イーグルアイ「お前もだ。確認しなければ成らない事が有る」

ピクシー「良いぜ」

サイファー「ん、行くよ」


ペリーヌ「あら?ガルムの皆さんが……それにあれは確か坂本少佐の?」
278 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:26:08.83 ID:TsF09YCDO


ウルスラ「という事でお二人の機体へ取り付けに参りました」

ゲルト「うむ、わざわざ来てくれなくても大丈夫だったぞ?」

整備士長「なんですって!使い魔貸して欲しいくらい人手が足りないんですよ!?なんなら大尉、コンテナ運び手伝ってくれますか?」プン

ゲルト「うっ……いや、大きさによるな」

ウルスラ「まあまあ。それでは取り付けを行いますね」

シャーリー「よし、ウルスラ〜行ってくるぞ!」

ルッキーニ「んじゃね〜」

ウルスラ「お気を付けて」

整備士長「中尉の妹さん!サイファーさんがこれをどうこう言ってたんでちょっと!」

ウルスラ「ええ」

279 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:26:51.56 ID:TsF09YCDO


ペリーヌ「操縦アシストシステム再調整ですって?確かこれがこうなって……」カタカタ

シャーリー「避けろよ〜バルクホルン」

ゲルト「ふぬぬぬぬ!少し待てシャーリー!」ズシ

リーネ「えっとこのコンテナ誰の機体のですか?」

エーリカ「あれ?取り換える用フラッペロンどこいったんだ〜?」ウイン

サーニャ「じゃあ付けてみます」

整備士長「ならそうしよう。あれ持って来て!」

280 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:27:21.70 ID:TsF09YCDO


エイラ「う〜ん。武装どれにしようカナ〜?」

エーリカ「何々?どれ持ってくのさ?」ギュイーン

ゲルト「くっ……まだまだ……」ガシャン

リーネ「少佐、震電Uの整備は終わってましたよ」

もっさん「そうか。なら見てくる」

ミーナ「あら?これってガルム隊の……また貴女なのエーリカ?」

エーリカ「いや違うって私はただコンテナ寄せただけだよ〜!」ガシン

エイラ「HARM8発とサイドワインダー4発、アムラーム2発で頼むヨ」

整備士長「確かガンポッドは要らないですよね」

エイラ「うん。私のはA型を換装させてるから要らないゾ」

281 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:28:42.73 ID:TsF09YCDO


シャーリー「F―14、上がるよ!」

管制塔<<こちら管制、許可する>>

ルッキーニ「シャーリー、よろしくね!」

シャーリー「任せろ!マッハ3の先に連れてってやる!」

キイイイイイイイイイイイン!

ルッキーニ「うっわ凄い音!」

シャーリー「はっはは!F―14は艦載機だからな〜離陸からフルスロットルだぞ!」

ルッキーニ「でもこれでまだ2800km/hだよね?」

シャーリー「その通り!じゃあコーティング強度ギリギリまで加速してみようか!」

ルッキーニ「えっ!?」

シャーリー「いくぞぉおおおおおおおおお!」

キィイイイイイイイイイイイイイイイ

シャーリー「『超・加・速』!」シュイン

ルッキーニ「うじゅ〜!?」

282 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:29:15.54 ID:TsF09YCDO


シャーリー「3000……3200……3600……これが限界かな。エンジン的にはまだ底知れなさそうだけどね」

ルッキーニ「シャーリー――」

シャーリー「どうした?」

ルッキーニ「――やっぱりシャーリーって凄いね!」

シャーリー「ルッキーニ……あんがと」

ルッキーニ「ところでさ、思い付いたんだけど私がコーティング張ったら良いのかな」

シャーリー「まあ、お前の方がコーティングは厚いし多重化出来るけどさ……もしかして」

ルッキーニ「限界突破してみちゃう?」

シャーリー「やっちゃうか?」


283 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:30:14.78 ID:TsF09YCDO


サイファー「ん〜と、これがこうだな」

整備士長「はいはい、了解です」

ピクシー「おい、なんでベルクトのとこにF―22の装甲板があんだよ?」

PJ「あれ〜?オレに誰かなんか言いませんでした?」

シャーリー「ふぅ、ルッキーニ!お前やっぱり私の相棒だぜ!」

ルッキーニ「まさかあそこまでいけるなんてね!」

サイファー「なんかあったんかい?」

284 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:31:11.67 ID:TsF09YCDO


ピクシー「うっ!?大尉どうしたんだ?」ビク

ゲルト「流石に固有魔法有りでも50往復は……フラウにフォークリフトで端から戻されて……」ガックシ

PJ「お?空調ランプが一個付くように成ってる!」

整備士長「それ原因は内部の錆でしたよ」

サイファー「それってギネスかなんかに載るんじゃね?」

シャーリー「そうかもなぁ!今度は更に上を目指してやってみるよ!」

ルッキーニ「ならさあ、シャーリー?私の固有魔法を……どう?」ゴニョ

シャーリー「ルッキーニ、お前天才だわ」

ペリーヌ「あっ?またエラーって一体なんなんですの〜!?」ビー

リーネ「えっと……ペリーヌさん、出力桁が一つ多いです」

285 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:31:45.36 ID:TsF09YCDO


ミーナ「ACTIVEへの換装は明日以降に成りますか?」

整備士長「まだ魔導エンジンと届いたノズルの適合試験すらしてませんからね……はい?なんですか少佐?」

エイラ「サーニャ、重装備だとレーダーに引っ掛からないカ?」

サーニャ「一応、対空兵器のレンジ外から中誘導対地ミサイルを撃ち込むわ。もしジャミングされても爆発でダメージを与えられるし、HARMで捕捉出来るでしょ?」

エイラ「うん。サーニャとハイデマリー大尉が居るなら索敵は困らないしナ」

もっさん「魔導還流の調子がみたいんだ。外部装置でも測ってくれないか?」

整備士長「なら一旦ハンガーから出しましょう」


286 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:32:17.95 ID:TsF09YCDO


サイファー「ふぅ……こんな騒がしいのひっさびさだ」

PJ「たぶん『バトルアクス』以来じゃないすか?こんな基地全体での大規模作戦は」

ピクシー「会話が繋がって無いとかもな」

サイファー「そうそう、俺のテルミナートルのカナードどこやったんだって聞いたらクフィールのパーツ寄越してさ」

ピクシー「有ったな〜。あれから十五年も経ったのか」

PJ「おっさんに成ったって言われる訳っすよね」

287 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:32:45.90 ID:TsF09YCDO


ピクシー「ま、変わらずお前等と組めてるから良かったけどな」

サイファー「捜しだしてやったんだぜ。感謝しな」

ピクシー「ユージアでISAFに予備役勤めしながら永住計画をぶち壊しやがって」

PJ「なんだかんだでサイファーに捕まりたかったんじゃ?」

ピクシー「認めんでもない」

サイファー「さて昼飯食ったらもう一回話し合いだな」スク

ピクシー「大人組がやれる事はなんとかしてやるさ」スクッ

PJ「待って下さいよ〜うわっ!?」スタ

エーリカ「ごめんよ〜轢いちゃうとこだったね〜」キキッ

288 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:33:23.35 ID:TsF09YCDO


ミーナ「それでは最終ミーティングを始めます」

ミーナ「今回の作戦『バトルオブブリテン』は予定通り、明日0200からのレーダー破壊を契機に開始されます」

シャーリー「私達だな」

ミーナ「ええ、その後0400からプライズ・ノートン周辺前線基地の一斉反抗が開始」

ミーナ「そして0700にテムズ川のグリニッジ港沖の陽動を三国連合艦隊が」

ミーナ「そして私とエーリカ、トゥルーデは0800からの対地支援と空軍基地の制圧を」

ミーナ「最後に0830にはアセンションミサイル基地の破壊を残りの六人が。という流れです」

289 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:33:57.63 ID:TsF09YCDO


サイファー「ちゃんと連絡貰いそびれてたけどあのミサイル基地は今どうなってんだ?」

もっさん「現在、ZONE砂漠とロマーニャの基地から弾道ミサイルによる牽制を行っています。アセンション基地からの反撃もエクスキャリバーや他の基地からの長距離ミサイルでなんとか凌げているので大丈夫かと」

イーグルアイ「つまりあちらも弾道ミサイルに迎撃ミサイルを撃っているため、プライズ・ノートンへのミサイルを容易に撃て無くなっているんだろう」

ミーナ「ですね。さて個々の作戦については先日の通りですが変更や追加は予定に入れておいてね」

もっさん「以上でミーティングは終わりだ。最後に『例の対応』については変わらん……その時の最優先事項をよく見極めてくれ」

ミーナ「では解散。明日の夜には祝勝会が出来る様に最善を尽くしましょう」
290 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:35:13.06 ID:TsF09YCDO


ルッキーニ「くか〜」zzz

リーネ「そういえば少佐の誕生日は明日ですね」

シャーリー「マジかよ。あれ、今月三人くらい居なかったか?」

エイラ「一人はサーニャダナ」

リーネ「いつですか?」

エイラ「8月の18日」

リーネ「!」

シャーリー「っても一週間過ぎてるけどエイラ祝ってやったのか?」

サーニャ「ええ。エイラは基地の売店でこれを」

つ赤ズボン隊枕

シャーリー「へぇ?やるなぁエイラ」

エイラ「まあナ、ほんとはもうちょっとしてやりたかったケド。あと一人は誰ダー?」

291 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:36:11.47 ID:TsF09YCDO


リーネ「……芳佳ちゃんです。サーニャさんと同じ日で」

エイラ「うわ」

シャーリー「アイツはほんとに……まあ良いさ。明日祝勝会も兼ねて少佐とサーニャと宮藤の分一気に祝おうぜ!」

リーネ「はい!」

エイラ「一気かヨ〜」

シャーリー「エイラ、知らないのか?オーシアの空母じゃ一気にその月の誕生日の奴等を祝うんだぞ」

エイラ「へぇ〜。サーニャ、それで良いカ?」

サーニャ「うん!」

シャーリー「なら決まり!墜ちんじゃないぞリーネ?」

リーネ「大丈夫です……たぶん」

エイラ「なんとか成るサ〜。さて寝るカ」

シャーリー「おやすみ〜。んじゃ出撃でな」

リーネ「お休みなさい」

サーニャ「はい。お休みなさい」
292 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:57:47.96 ID:TsF09YCDO


シャーリー「よっし!行くか!」

ルッキーニ「うん!」

エイラ「やっぱり人数居ると賑やかダナ」

サーニャ「そうね」

管制塔<<進路オールグリーン!501の三機、発進を許可する>>

管制塔<<作戦のしょっぱなだ!おしゃべりし過ぎて墜ちるんじゃないぞ!>>

シャーリー「へいへい!F―14D、テイクオフ!」グッ

ゴゴゴゴ……

エイラ「F―35Bは通常発進するゾ。サーニャ、行こう」グッ

ゴォー……

サーニャ「うん。ZELLロケットブースター起動……発進します!」カチン

ヒュウウウ……ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

293 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:58:22.68 ID:TsF09YCDO


サーニャ「切り離し成功。ふぅ……」ガシャン

シャーリー「今のそれサイファーが見つけてきたんだろ?ゼロ距離発進用ロケットブースター」

エイラ「そうなんダ。サーニャと大尉、自分用にナ」

サーニャ「でも助かったわ。とても重いから」

ルッキーニ「ところで合流するカールスラントの人は〜?」

エイラ「ん……あれダナ」

294 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:58:56.15 ID:TsF09YCDO


ハイデマリー<<こちらカールスラント空軍遣南オーシア第2師団付き夜間専従班所属、シュナウファー大尉です>>

シャーリー「これはこれはご丁寧に。私はシャーリー、あんたと同じ大尉だから気楽に行こうぜ!」

ルッキーニ「私はルッキーニ、シャーリーの後席だよ!」

ハイデマリー「ええ、初めまして。それじゃあ後ろの二人がサーニャさんとエイラさん?」

サーニャ「そうです。ハイデマリーさん」

エイラ「そういうことなんダナ」

ハイデマリー「無線で話すのは貴女がオラーシャに居た頃以来かしら?」

サーニャ「はい。こっちはジャミングが有ったりして繋がらない事が多くて……」

295 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 14:59:30.64 ID:TsF09YCDO


ルッキーニ「エイラ、カールスラントとオラーシャじゃ流石に無線は無理じゃないの?」

エイラ「だと思うダロ?ナイトウィッチの魔導針と機体のアンテナを上手いことチューニングすると出来るんダナ〜」

シャーリー「エンジンのキャブレターと過給機みたいなもんか」

エイラ「例えが解らないけどそんなもんダナ。しかもサーニャの場合は歌の反響で大気の状態と最適にチューニングする事が出来るんダゾ!」

サーニャ「エイラ、褒め過ぎよ……///」

ハイデマリー「でもサーニャさんはナイトウィッチに成ってすぐから無線チャットに繋げていたわね。あれって慣れが必要なのに」

サーニャ「そんな……///」

ルッキーニ「おお!サーニャが照れてる!」

シャーリー「やっぱりたまには夜間飛行してみるもんだな!エイラ、今度替わってくれよ?」

エイラ「いっ!?サーニャと一緒に飛ぶのは私の特権ダゾ!」

サーニャ「エイラ、替わって貰ったら?」

ハイデマリー「そうね。気分転換には成るわよ」

エイラ「サーニャ!?ハイデマリー大尉まで!?酷いじゃないカー……」ウル

シャーリー「はははっ!冗談だって!」

ルッキーニ「あはは!流石に夜は眠たいからね〜」

ハイデマリー「ふふっ」

サーニャ「くすくす」

エイラ「みんなして一体何ナンダ〜!?」
296 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:00:03.57 ID:TsF09YCDO


エイラ「気分と言えば何でシャーリーは塗装の銀色を黒にしたんダ?」

シャーリー「そりゃやっぱ目立つのは不味いだろ」

エイラ「でも朝まで戦闘しなきゃならないし、別に大丈夫ダゾ」

ルッキーニ「でもでもお揃いが良い事もな〜い?」

シャーリー「そうそう。変な話すると戦場で無能は罪だって奴が居るけど個人技でしか見てないと私は思うんだ」

シャーリー「チームプレーが出来るならそれでそいつは必要だし、戦力も数倍になる」

シャーリー「だから私はチームプレーこそ絶対だと思う。まああの堅物程に規律規律は言っちゃダメだけどね」

297 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:00:38.49 ID:TsF09YCDO


エイラ「そうダナ。バルクホルン大尉程じゃなくてもナ」

ハイデマリー「実は私、その大尉にチームプレーを教えられたんだけど……」

サーニャ「へぇ。そうなんですか?」

ハイデマリー「夜間対テロ戦闘の時にハルトマン中尉とミーナ中佐も居てね。ロッテを組んだら私が大尉の索敵役で」

ルッキーニ「えぇ〜バルクホルン大尉とよく組めたね〜……」

ハイデマリー「大尉の神経質さは常に隊の安全を守ろうとしてたからだけど、私は一人が多かったからある意味チームプレーは苦手だったの」

ハイデマリー「でもあの戦闘でチームプレーが苦手では無くなったし、大尉には感謝しなきゃね」

エイラ(たぶんその時よりもシスコンモードが酷くなってるのは秘密にしとこ……)
298 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:01:12.42 ID:TsF09YCDO


ハイデマリー「……!地上に対象を確認!」キュイン

サーニャ「遠距離から『フリーガーハマー』を半分撃ち込みます……そのあとHARMでレーダーを!」キュイン

シャーリー「任せろ、サーニャ!」

エイラ「ハイデマリー大尉、シャーリーの援護を頼むゾ」

ハイデマリー「了解!」

サーニャ「じゃあ……発射します!」カチッ


ガチャン……ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!


カッ――……


ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン


299 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:02:03.20 ID:TsF09YCDO


エイラ「なんか明らかにミサイルの種類間違えてないカ!?」

シャーリー「かもしれないな……これは対地ミサイルじゃないぞ」

ルッキーニ「だってウルスラだもん……」

ハイデマリー「あのウルスラさんならね……」


ウルスラ「……?」クシュン

300 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:02:50.17 ID:TsF09YCDO


サーニャ「えっ?嘘……」

ハイデマリー「あら、無事なレーダーが……8つかしら?あとSAMが4つ」

シャーリー「強化ECM臭いな!発電機は?」

サーニャ「南東の斜面と北に1つずつ熱反応が」

エイラ「私は北に、シャーリー達は反対ナ!ハイデマリー大尉とサーニャはレーダーロックされない範囲に退避!」

ルッキーニ「りょーかい!」

301 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:03:29.82 ID:TsF09YCDO


エイラ「サーニャの攻撃で建物が丸見えに成ってるナ!そら!」ガガガ

シャーリー「サーニャ!発電機壊したら迷わず残りも叩き込め!」ガガガ

サーニャ「はい!」

エイラ「ミサイルロック!……そんなの私には当たらないゾ」クルッ

ルッキーニ「シャーリー!5時からミサイル2発!」

シャーリー「『超加速』!」キュイイィン

ルッキーニ「サーニャ!良いよ!」

サーニャ「発射!」


ガチャン……ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!


カッ――……


ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン


302 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:03:59.58 ID:TsF09YCDO


ハイデマリー「8発の着弾確認……あっ!?」

エイラ「クソ!一基残ってるナ!」

シャーリー「内臓型予備電源か?まあ良いさ、HARM全部撃ってやれば!」カチッ

ガチャン……シュボッ

エイラ「こっちも行くゾ!」

パカッ……ガチャン……シュボッ


ヒュウウウウウウウ……


ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!


303 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:04:42.67 ID:TsF09YCDO


ハイデマリー「16発全弾命中……効果無し」

シャーリー「シット!」

エイラ「これ以上はムリダナ……」

サーニャ「どうします?」

ハイデマリー「うーん……あっ!」

エイラ「?」

ハイデマリー「私は一発だけ対地兵器持って来てたのよ。試してみるわ」ギュイン

304 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:05:24.52 ID:TsF09YCDO


ハイデマリー「ターゲットはレーダー地下発電機……ロックオン!」

ハイデマリー「FOX3!『バンカーバスター』!」

ガチャン


ヒュウウウウウウウ


ズボッ


ドッ……ドカアアアアアアアアアアアン


シャーリー「タイフーンなのに『バンカーバスター』か!やるなぁ!」

ハイデマリー「もし地下発電機を破壊できなくても地面ごとレーダーを埋没出来るから。お守り代わりが初めて役に立ったわ」

サーニャ「ハイデマリーさん。流石です!」

ハイデマリー「サーニャさんの今回の戦果には負けるけど」

エイラ「でもウルスラに言っとかないとナ……あれ味方巻き込むゾ」

ルッキーニ「だね〜」

陸軍佐官<<こちらブリタニア陸軍!レーダーの破壊を確認した!>>

陸軍佐官<<君達にはこれから資材集積所奪取を援護して貰う!連戦だがよろしく頼むぞ!>>

シャルッハイエイサー「「「「「了解!」」」」」

陸軍佐官<<良い返事だ!ならば――>>


陸軍佐官<<――オペレーション『バトルオブブリテン』開始!>>
305 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:07:21.68 ID:TsF09YCDO


ミーナ「シャーリーさん達はレーダー破壊に成功したそうよ。あの施設は航空編隊や地上軍を察知するだけの小さなものなのに強化ECMが配備されていたのよね」

ゲルト「ハイデマリーや501のウィッチなら当然だろう。フラウもそう……?」

エーリカ「ん」zzz

ゲルト「おい!フラウ!起きろォオオオオオ!」

エーリカ「ん……?ん……」zzz

ミーナ「フラウ〜?起きなさいよ〜?」ゴゴゴ

エーリカ「はっ!ごめ寝てた!」ゾク

ゲルト(……一瞬フェンリルのようなオオカミが見えた気がしたのは私だけか?)ゾク


306 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:08:21.96 ID:TsF09YCDO


ミーナ「コントロール!ピーク・アス以下三機に出撃許可を!」

管制塔<<ピーク・アス、ヴァイス・フュンフ、カラヤ・アイン。出撃を許可する!>>

ミーナ「了解です。さあ行くわよ!」グッ

グオオオォン……

エーリカ「トゥルーデお先〜!」グッ

ゴゴゴゴゴゴッ……

ゲルト「くっ!上官を差し置いて……ロケットブースター点火!」カチン

ヒュウウウ……ドドドドッゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


307 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:09:12.39 ID:TsF09YCDO


エーリカ「トゥルーデ……積み過ぎだよ。ロケットブースター変な音してたもん」

ゲルト「空に上がってしまえばこちらのものだ!」

ルーデル<<ふふっ、相変わらずだな。貴官は>>

ゲルト「そのお声はルーデル大佐!」

エーリカ「うっわほんとに来てたんだ!」

ルーデル「A―10とシュトゥーカウィッチには魔法コーティングなど必要ない……必要なのは鋼鉄の心だけだからな」

ミーナ「大佐、手筈通り私達が先行して対空兵器を潰します」

ルーデル「ふむ、任せよう。貴官等ならば信頼出来る」

ゲルト「そうと決まれば行くぞミーナ!フラウ!」

エーリカ「はいはい、行くよ!」

308 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:09:41.31 ID:TsF09YCDO


ルーデル「変わらんな」

アーデルハイド「大佐、貴女が変わらないからそう見えるのでは?」

ルーデル「む、痛い所を……」
309 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:10:23.85 ID:TsF09YCDO


軍曹「中隊長!高射砲が何で水平射とかマイナス射してくるんですか!?」

中隊長「知るかアホ!こっちが聞きてぇよ!」

兵長「ヤバイっす!A、Bの班が通信途絶!」

中隊長「クソッたれがあああああ!」


310 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:11:08.32 ID:TsF09YCDO


http://www.youtube.com/watch?v=60PYb-P8mpM&sns=em


ゲルト<<こちら第501統合戦闘航空団所属のS―32!これより対地支援を開始する!>>


中隊長「助かった!こちらブリタニア陸軍第43中隊長だ!」

ゲルト<<間に合ったらしいな!こちらの空域は4.3.5.8!>>

中隊長「こちらは4.2.6.9だ!少し先に高射砲陣地がある!」

ゲルト<<了解した!30mmによる掃射を開始する!>>ブツ

軍曹「やったっすね!中隊長!」

中隊長「でもなんでS―32が30mmなんか積んでんだろうな?」

兵長「それより中隊長、501といえばストライクウィッチーズじゃないっすか!あの可愛い娘ちゃん揃いの!」

中隊長「え!」

軍曹「渡さねぇよ!ペリーヌちゃんは渡さねぇよ!?」

兵長「要らねぇっすよ!俺はエイラーニャ派だし!」

中隊長「甘いな……EMTこそ至kドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァン

311 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:12:30.23 ID:TsF09YCDO


兵長「なんすか今の!」

ガガガガガガ……

中隊長「30mmだ!あれは超音速で音より速く着きやがる!」

軍曹「暫く外出れないですね……」


http://www.youtube.com/watch?v=2McuR9PrrPc&sns=em


ゲルト「喰らえええええええええええええええええええ!」

ドカアアアアアアアアアアアン

ドドドドッ……

ドカアアアアアアアアアアアアアアアァァン

ドドッ……


ヴァラヒア兵A<<クソッ!何なんだ!>>

ヴァラヒア兵B<<爆撃機と違って高射砲の偏差射撃に収まらん!ぐあああああああ

ヴァラヒア兵C<<SAMかAA GUNで墜とせ!なんとかし

ゲルト「さあ……ブリタニア陸軍の受けた痛みを思い知れっ!」

ミーナ「高射砲!右に2、左に3!」キュイン

ゲルト「よし!」

エーリカ「おっ?相手のアタッカーだね〜暇だから相手してよ!」

ヴァラヒア兵<<来んな!悪魔!>>


312 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:13:19.96 ID:TsF09YCDO


中隊長「ん!?あれはエーリカちゃんのエンブレムだ!」

兵長「マジっすか!」

軍曹「中隊長良いな〜。さて再編成終わりましたよ!」

中隊長「よし、支援が終了し次第突っ込むぞ!」


ゲルト「ふぅ……粗方片付いたな」

ルーデル<<ご苦労だったな、大尉>>

ゲルト「いえ、大佐!これくらいは!」

ルーデル「いやいやその30mmは減速が激しい。しかし貴官が固有魔法を生かしてその欠点を補っていた事は称賛に値する」

ゲルト「あ、ありがとうございます!」

ルーデル「さて、貴官等は飛行場を攻めるのだな?」

ミーナ「そうです」

ルーデル「私達は戦車隊の支援をしたあと合流しよう。健闘を祈る」

313 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:13:56.89 ID:TsF09YCDO


通信士<<モントゴメリー将軍からだ!支援の目処がついたぞ!>>

戦車長「おせぇんだよ!何台殺られたと思うんだ!」

砲術士「相手は通常弾もHEATも効かねぇ電装チョバムアーマー2でこっちはリアクティブのみだぞ!」

通信士<<だからそれを打開する部隊が支援に行った!>>

運転手「どこの何て部隊だよ!」


314 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:14:34.58 ID:TsF09YCDO


http://www.youtube.com/watch?v=mltVCIZCG0U&sns=em


ルーデル<<こちらカールスラント空軍遣南オーシア第1師団長ハンナ・ウルリッヒ・ルーデル大佐だ>>


戦砲運「「「えっ!?」」」

ルーデル<<これより我がディビジョンは前方の敵戦車に対し、空爆を開始する。ブリタニア戦車隊は後退せよ!>>

戦車長「不味い……巻き込まれても文句は言えん!」

運転手「逃げるぞ!」

通信士<<全軍後退せよ!繰り返す!全軍後退せよ!>>


ヴァラヒア戦車1「なんだやっと逃げてくぞ!」

ヴァラヒア戦車2「ふっ!逃がすな殺れ!」


315 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:15:10.29 ID:TsF09YCDO


アーデルハイド「大佐、編隊組み換えが終了しました」

ルーデル「よし……全機、『フリーガーハマー』全弾一斉射!目標ヴァラヒア軍戦車大隊!」


ルーデル「放てッ!」


ガチャン……ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!


カッ――……


ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ―――――――――――


ルーデル「ふむ、要望通りだな」

戦車長「」ポカーン

砲術士「な……」

砲術士「なんじゃあこりゃああああああああ!?」


――ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン


316 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:15:48.59 ID:TsF09YCDO


ヴァラヒア戦車1「……ぐ」

ヴァラヒア戦車2「電装が焼ききれただと……」


ルーデル「さて――」


「――Alle Flugzeuge starten Sturzflug !」


「「「「「Jawohl,Herr Oberst Rudel !」」」」」


戦車長「なあ……俺の目が間違いじゃなけりゃ……」


――A―10が


――急降下爆撃してやがる……


317 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:16:52.35 ID:TsF09YCDO


サイファー「さて皆さん行きますですか?」

ピクシー「少佐待ちだ。さっさと片して酒飲むぞ!」

PJ「リーネちゃんから聞いた話ですけど少佐が今日誕生日らしいっすよ!」

ピクシー「『今日は私の誕生日だ!勝利をプレゼントしてくれ!』か……懐かしい」

サイファー「誰?」

ピクシー「知り合いさ」

ペリーヌ(少佐の誕生日を失念していたなんて!私としたことがなんて愚かな!)

リーネ「すみません皆さん!」

もっさん「待たせた。行こう!」


318 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:17:36.15 ID:TsF09YCDO


サイファー「よし、全員上がったな?」

ピクシー「おう」

イーグルアイ<<いきなり済まんが敵だ!B―2が5!>>

リーネ「えっ!?」

PJ「じゃあオレが「私が行く!」

もっさん「6AAMで一気に!」

サイファー「少佐、ミサイル一発じゃ無理だ!俺が左端、ピクシーが右端を殺るから真ん中三機は頼んだぜ!」

もっさん「……了解」

ピクシー「よし、任せてくれ!PJと二人は待機だ!」


319 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:18:07.59 ID:TsF09YCDO


「ロック……オン!発射!」

侍の機体から六つの矢が放たれ三羽の黒翼を貫く

「オラッ!コックピットにストライクだぜ!」

鬼神もそれに続き、機体腹部の矢を埋める

「肩慣らしに成ったな」

直後最後の黒翼も爆散した


イーグルアイ<<よし、ご苦労だった!>>

ペリーヌ「お見事ですわ!少佐!」

もっさん「ん、そうか」

サイファー「まあこれで会場は確保したな?」

PJ「そっすね」

320 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:19:08.96 ID:TsF09YCDO


ズドオオオオン


ズガガ……


ルッキーニ「シャーリー!6時と8時から敵3だよ!」

シャーリー「あいよっ!」

ハイデマリー「ナイトウィッチに……太陽はキツいわね」

ズドオオオオ……

エイラ「ハイデマリー大尉とサーニャは次に一段落したら降りると良いゾ」

サーニャ「うん、けど大丈夫」

ルッキーニ「う〜制圧したのに空襲がひっきりなしって酷くない?」

シャーリー「まあ私達は20mmでの戦闘に慣れてるし、そういう意味じゃ適任だよ」

エイラ「でもどっちにしても燃料がさっきの給油じゃ足り……ナンダ?」

321 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:20:01.48 ID:TsF09YCDO


ズドオオオオン
ズドオオオオン

シャーリー「うおっ!?マーベリックと失恋オヤジか!」

マーベリック「おう!」

バートレット「悪かったな俺達で」

シャーリー「いや……そんなことは無いよ」

ルッキーニ「あれ?石頭は?」

バートレット「あいつは違う方だ!うるさくなくて楽で良い」

ウルフマン「マーベリック、航空優勢と制空権は確保したぜ!」

マーベリック「ん、オッケー!」

バートレット「なら魔女っ娘達はブレークタイムだ!休んどけ!」

シャーリー「了解。んじゃみんな、降りよう!」

エイラ「あいヨ〜」

サーニャ「はい」

ハイデマリー「了解したわ」


322 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:20:33.92 ID:TsF09YCDO


マーベリック「これで後は……」

アイスマン「敵さんだ!ミグが15機!」

マーベリック「さあ死のハイウェイの急カーブまで行きたい奴は掛かって来な!」

http://www.youtube.com/watch?v=A7Ws5zC6-8M&sns=em

323 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:21:28.34 ID:TsF09YCDO


ゲルト「はあっ……はあっ……」

ミーナ「私が燃料気化にフライトオフディスペンサーで薙ぎ払って……っ。トゥルーデが機銃掃射……はあ」

ゲルト「SAMとAA GUNが何で格納庫から……まあシャッターごと壊したが……」

エーリカ「二人とも息上がってるよ〜。大丈夫?」

ゲルト「フラウ。ある意味お前は凄いな……一人で上空援護はキツかったろう」

エーリカ「そんなでも無いよ〜。まだ魔法力も残ってるし、下手に強い相手じゃなきゃ二人を守るくらいは……ミーナッ!」

ミーナ「……来てるわね!これはファルケンよ!」キュイン

ゲルト「ブレイクだ!奴は――アンタレスッッ!」


324 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:22:14.93 ID:TsF09YCDO


http://www.youtube.com/watch?v=y2zrPVHUr9Y&sns=em


ピシュゥイイイイイイイ


アン「貴女達が501のカールスラント組ね……ファルケンなら殺れない事は無いはず!」

ゲルト「貴様がリディアもとい宮藤もとい私の義妹を洗脳した本人か!許さんッッッッ!」

エーリカ「トゥルーデ!突出は不味いよ!」

ピシュイイイイイイイ

ゲルト「くっ……」

ミーナ「この機体の構造は……えっ!?」キュイン

エーリカ「『シュトゥルム』!」シュイン

ギュルルルッ

ガガガッ

アン「まだよ!効かないわ!」

ミーナ「っ……装甲が内部でパイロットから魔力を誘引してるの?」キーンッ

325 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:23:44.91 ID:TsF09YCDO


ゲルト「よくやったエーリカ!そこだあああ!」

アン「残念!当たりなさいっ!シスコン!」


ピシュイイイイイイイ


ゲルト「な!?ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああ……


バフゥウウウウウウン


エーミー「「トゥルーデ!?」」


――ヒュンッ


ゲルト「ああああああああああああああああああああああああ!」カチッ


バラバラバラバラッ


アン「えっ!?無傷って……きゃあああ!」

ピシッピシッ


バキッ


ゲルト「カールスラントの姉を舐めるなああああああああああああ!」


エーリカ(ダメだこりゃ……)

ミーナ「はあ……びっくりしたわ」ホッ

326 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:24:46.58 ID:TsF09YCDO


アン「酷いわね……魔力の拮抗でエルロンが吹っ飛んだわ」

ミーナ「貴女、一体何者なの?」

アン「……さあ?」

ミーナ「機体表面には魔力反応が無いのに魔法コーティング並みの強度で、美緒の扶桑刀と同じ作用を持った装甲。それに完全な魔力由来のレーザー……」

アン「――デフェクティブウィッチ」

エーリカ「不完全……?」

アン「出来損ないよ。私の正体は誰にも……私すらちゃんと解らないんだから」

ミーナ「……」

327 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:25:31.85 ID:TsF09YCDO


エーリカ「アンタレスだっけ?そろそろ撤退したら?」

アン「何故?」

エーリカ「めんど臭くなっちゃったし、後ろのルーデル大佐が来たりしたら更にヤバイからね〜」

アン「ご忠告ありがとう。それならさっさとお言葉に甘えて行くわ」

エーリカ「あとね?ピクシーは約束忘れないでってさ」

アン「じゃあ……『ならロンドンで。また、ね』って頼むわ」


ヒィッ……ヒュウウウウン……

328 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:26:08.65 ID:TsF09YCDO


ゲルト「ミーナ、逃がすのか!?奴を捕獲して囮にすればm「ダメよ」

ミーナ「彼女が居るから宮藤さんの身の安全が図られているみたいなのと……」

ミーナ「今の宮藤さんが奪還のために震電Uでプライズ・ノートンを襲いでもしたら――」

エーリカ「言い逃れも糞も無いね〜国際的に」

ミーナ「501基地ならまだそれもアリだったけれどね?……トゥルーデ」

ゲルト「そんなぁ……不甲斐ないッッ!前回宮藤を墜とせなかった自分がッッ!」

エーミー((たぶん一生墜とすのは無理だわ))


329 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:26:39.69 ID:TsF09YCDO


ルーデル<<私だけが先行して居て良かったな>>


アン「……っ」


ルーデル<<話は聴かせて貰った……しかし私は細かな事情に首を突っ込む程、無粋ではない>>


アン「……」


ルーデル<<しかし――>>


ルーデル<<――Verloren ist nur,wer sich selbst aufgibt!>>


ルーデル<<私がよく部下に言う言葉だ。今の君に必要だろう>>


ルーデル<<さらばだ>>


アン(――自らを価値無しと思う者のみが真に価値無き人間……そうかもしれないわね)
330 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:29:14.21 ID:TsF09YCDO


イーグルアイ<<間もなく防空エリアだ!気を引き締めろ!>>

ピクシー「うーす」

サイファー(この前の輸送団みたいにゃ成りたくねぇな……あん?)

マイルズ<<こちらブリタニア陸軍第4戦車旅団C中隊隊長、マイルズです!>>ザザッ

ペリーヌ「坂本少佐、一体?」

もっさん「連絡はさっき受けた!彼女達は私達の帰り道の支援に来てくれたんだ」

マイルズ<<そういうことです。一応アセンション基地の制圧も兼ねて居ますが>>

331 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:29:47.81 ID:TsF09YCDO


リーネ「ところで第4戦車旅団ってあの魔導エンジン搭載型ホバートラックの?」

マイルズ<<ええ、そこです>>

イーグルアイ<<ふむ、ならば頼むぞ。そちらで先発する魔導ホバートラックの機動と火力が資料通りなら防空エリアの兵器を破壊出来るだろう>>

マイルズ<<はい、では一度交信を切ります。こちらからはそちらがレーダーに映っていないので、必要ならば空中管制機に中継して貰って下さい>>ブツッ


332 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:30:37.62 ID:TsF09YCDO


http://www.youtube.com/watch?v=qOpvkyetCHw&sns=em


サイファー「帰りに対空兵器が壊れてくれてれば楽だよな」

PJ「気を張る必要も無くなりますし」

もっさん「ッ!ブレイク!」キィン

ヒュン!

ピクシー「来た来た!SAMだ!」

イーグルアイ<<高度を下げ、高速を維持しろ!地面にキスだけはするな!>>

ペリーヌ「了解ですわっ!くっ……」

ガガガッガガガッガガガッ……

サイファー「AA GUN!まさかFLAKは……」

ヒュウウン……

パァン!

PJ「あったっすね!高射砲も……」

ガガガッ

ピクシー「並みの機体じゃ墜ちるぞ!」

リーネ「こんなところからミサイル!?」

ヒュン

ペリーヌ「『トネール』!」

ジジジジジジジ

ヒュ……ン……

リーネ「ペリーヌさん!」

ペリーヌ「リーネさん、成るべく私の前に居て下さる?フレアでミサイルを欺瞞するのにわざわざ後ろへ下がるのは面倒ですわ!」

リーネ「はい!」

ガガガッパァン

PJ「何あるか解らないっすよ……サイファー」

パァンパァンパァン

サイファー「ほんとだな。魔法コーティングのある少佐達が僚機だから心配は要らないけどさ」

ヒュンヒュン

ピクシー(少佐……か)

333 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:32:43.79 ID:TsF09YCDO


シャーリー「こらルッキーニ!」

ルッキーニ「ん〜シャーリーより小さいけど、おっきい!」ムギュ

ハイデマリー「や、止めてよ///」

エイラ「〜♪」

ドカン!

ドドドドド……

サーニャ「エイラ、何歌ってるの?」

エイラ「器の大きな人の歌ダゾ」

http://www.youtube.com/watch?v=Qr-gLIvS0HU&sns=em

ルッキーニ「エイラは妹居るの?」

エイラ「違うゾ〜。姉ちゃんなら居るケド」

シャーリー「ふーん。サーニャの面倒見てるから居るのかと思ってたぜ」

エイラ「私は姉ちゃんの真似してるだけだからナ〜」

サーニャ「エイラのお姉さんって優しいのね」

エイラ「うん。回収部隊長やってるし」

サーニャ「だからエイラも///」ポッ

エイラ「うぇっ!?///」ボンッ

サーニャ「///」モジモジ

エイラ「///」モジモジ


ハイデマリー(チャットの次の議題は恋人と理想の恋愛かしらね)フフフ
334 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:33:28.67 ID:TsF09YCDO


ガガガッガガガッガガガッガガガッ

サイファー「よし……半分来たか?」

マイルズ<<こちらマイルズ、敵の敷設地雷が……うっ!?>>ザザッ

イーグルアイ<<大丈夫か!?>>

マイルズ<<一旦進行を止めました……地雷源です!>>

ピクシー「変な所は抜け目ねぇな!」

PJ「ヤバイのか?」

マイルズ<<戦車部隊はまずこれだと進行不能です!ホバーの対地圧で爆発されればコーティングが有っても長くは……>>

リーネ「あれ?地雷処理用のリアクティブアーマー車両が有ったんじゃ」

マイルズ<<実はZONE砂漠で改修中で……>>

PJ「ツイてないね〜!」

335 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:34:02.91 ID:TsF09YCDO


ピクシー「これじゃ逆にあっち側が狙われるな。早いとこ基地を押さえるぞ!」

もっさん「ですね!」

サイファー「ふ〜ん……ピクシー、もっさん。制圧は任せたわ」

もっピク「「え!?」」


336 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:34:36.82 ID:TsF09YCDO


眼鏡娘<<ソナーに反応……撒き方が大規模ですね。途切れるのは前線手前……>>

眼鏡娘<<まだこちらには来ていませんがアタッカーで空襲されると不味いです……>>

マイルズ<<くっ……、犠牲込みで迂回するしかn「諦めんのはまだ早いぜ!」


337 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:35:09.26 ID:TsF09YCDO


http://www.youtube.com/watch?v=gD3wgvg_J9o&sns=em


サイファー「今から一つ、この俺とテルミナートルがマジックを見せてやる!」

マイルズ<<え?貴方は?>>

サイファー「俺か?通りすがりの爆撃魔さ!」

眼鏡娘<<識別信号未確認ですがどうします?少佐>>

マイルズ<<信頼出来るわ。淑女の勘よ>>

眼鏡娘<<なら決まりですね>>

マイルズ<<じゃあ貴方のマジックを見せて貰います!>>

サイファー「よし来た!部隊を5km後ろに下げろ!」

ガガガッガガガッ

パァン

サイファー「当たらねぇっつうの〜対空兵器なんてさ〜」


338 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:36:03.89 ID:TsF09YCDO


マイルズ<<こちらC中隊、下がりました!>>

サイファー「おう、こっちも現着!俺が方向変えたら一気に行くぞ!」

眼鏡娘(この識別信号って……)

マイルズ(あら?機体のエンブレムに見覚えが有るような……)


339 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:36:43.70 ID:TsF09YCDO


サイファー「いくぜえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ファイアアァァァ!」カチッ


カチャン……


パカッ


キラキラキラキラキラキラキラキラ……


マイルズ<<太陽に雫が照らされて……なんて綺麗な――>>


――カチン


シュボッ


ボガアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ――


ズドン!ズドン!ズドオオオオン!ズガン!バン!ドゴン!ガン!


キュボン!ドスン!ドカアアアアアアン!


バヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥ……――


サイファー「よっしゃあ!」


眼鏡娘<<ソナーから地雷の反応が全て消失!>>

マイルズ<<す、凄い!地形が変わってる!>>

サイファー「ミス・マイルズ、お気に召して貰えたかな?」

マイルズ<<勿論です!>>

サイファー「まあ『最も地雷掃討に効率の良い』とされる燃料気化爆弾を積んでた俺がここに居ただけだからさ」

340 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:37:42.07 ID:TsF09YCDO


マイルズ<<なんてお礼を言えば!一体貴方は誰なんです?>>

サイファー「へへっ、礼は対空火器壊してくれりゃあそれだけで良いさ。あと俺は――<<対空レーダーに感あり!不明機です!>>

サイファー「ん、これは震……やっぱり礼に追加、今から俺が交戦する記録は一切取るなよ!」

マイルズ<<解りました。それ位は良いですよ>>

サイファー「済まんな!またどっかで!」

キィイイイイイン!


341 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:39:04.65 ID:TsF09YCDO


マイルズ<<ブラッディ・ボムが――私達を助けてくれたわ>>

マイルズ<<でも忙しい殿方ね。まさに『転がる石には苔生えぬ』って感じかしら>>

眼鏡娘<<少佐、意味が二つのどっちか解り辛いです……>>

マイルズ<<ええっとつまり、『何でも転々とする人は良い所無しで終わりに恵まれない』みたいな?>>

眼鏡娘<<それもそうですね。識別信号によると彼はかの『円卓の鬼神』でしたし>>

マイルズ<<『鬼神』って……じゃああのエンブレムはやっぱりウスティオのガルムだったのね!>>

眼鏡マイ<<<<それならさっきの凄まじい爆撃も納得……>>>>

運転手<<そろそろ行きますよ少佐?>>

マイルズ<<そうね!C中隊全車両、ゴーステップフォワード!>>

マイルズ<<目標はAA GUN、SAM、FLAK GUN、その他諸々!遠距離地対地ミサイルと榴弾を用意!>>

マイルズ<<501が安全に戻れる様、撃ち漏らしは厳禁よ!>>

中隊車両<<<<<<<<イエス、マム!>>>>>>>>


342 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:39:56.71 ID:TsF09YCDO


ピクシー「あっ?」

ピピッ

パシュン

PJ「これはやべっ!」

ヒュウウン

PJ「か……い……ひっ!」

もっさん「今のは!?」

PJ「対空地雷!ベルカが十五年前に使ってた奴!」

イーグルアイ「あの鉱山の時のか?」

PJ「たぶんそれの性能向上型!サイファーの燃料気化なら焼き払えるのに!」

343 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:40:30.91 ID:TsF09YCDO


ドカーン……

リーネ「サイファーさん、違う方を焼き払ってますよ!でもこのミサイルっ……」

ヒュウウン

ピクシー「ペリ犬!トネールフレアだ!」

ペリーヌ「はっ、はい!」

ジジジジジジジ

パンッパンッ!

ペリーヌ「きゃっ!何か炸裂しましたわ!」

PJ「次は有線気球爆弾!?」

ピクシー「何でもありかよ……仕方無い!無理矢理突っ切るぞ!」

もっさん「なら編隊を一直線に!私が先頭、ペリーヌは殿だ!」


344 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:41:32.75 ID:TsF09YCDO


もっさん「震電U!特殊魔力還流システム『正國』起動ッ!」


震電U<<『正國』スタンバイ>>


もっさん「そして扶桑戦闘剣術が一つ――『雲耀』ッッ!」


ピヒュイイイイイン!


もっさん「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


ピシン!ボンッ!


リーネ「主翼前縁に魔力の刃を……凄い!」

ペリーヌ「流石ですわ!ミサイルと弾丸を斬り伏せて!」

ピクシー(派手さであの二人は誤魔化してるけど素人にも解る……魔力の消費率考えてんのか!このポニテ眼帯は!)

ピクシー「ちっ……全機、ぴったり付いて来いよ!」
345 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:42:18.75 ID:TsF09YCDO


http://www.youtube.com/watch?v=LeovPsNvN7k&sns=em


サイファー「来たか」

リディア「確かおじさんは……お姉ちゃんの敵だよね?」

サイファー「ああ。お前の姉ちゃんを一度墜とした男らしいぜ」

リディア「もしそれが本当なら――」

リディア「――私が仇を取らせて貰うよ!」

サイファー「来い!遊んでやんぜぇリディア!」

リディア「がるるるるっ!」


346 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:42:47.76 ID:TsF09YCDO


「ひゅー!やっぱりお前はこの前のブリキ野郎よりつえええぇなぁ!」

まさに獣の如き機動

「ぐっ!」

しかしそれを鬼神はいとも簡単に躱す

「しかし残念だな!確かにライトニングマニューバとダイブ&ズームはカルスラトップエースからコピーしたみたいだが――」

過去の戦闘で見ただけの機動を自分のものにしている子狼

「――アイツ等と日々模擬戦してる俺には劣化にしか見えん!これなら前までのお前の方が強かった!」

ただ冷たくいい放つ


347 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:43:25.26 ID:TsF09YCDO


「やっぱりって!前までって!」


「だから何なの!?私はお姉ちゃんとジークしか知らないよっ!」


「あの人達も!おじさんも!知らないっ!」


「知らないのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」


自分を知る魔女達や目の前の男に感じた不快さを力にし――


――絶叫する


348 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:43:52.31 ID:TsF09YCDO


「キレが良くなったか!?だけど機体性能で勝っててもな――」


格段に機動が見切れなくなるが


「――お前はっ!」


「――お前には足りないぜっ!」


「お前が持ってたあの気持ちがああっ!」


背後に回った子狼を確認し、鬼神は――


「喰らえっ!――『秘 剣 燕 返 し』!!!」


――必殺の一撃を繰り出した


349 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:44:32.14 ID:TsF09YCDO


「――っ


鬼神が瞬間的に高度を下げ、コブラ気味に減速する


咄嗟に上昇し、追い抜かして回避しようとした彼女の機体の腹部に一発の弾丸が撃ち込まれ――


――刹那


「なっ!?リディア、お前……コーティング薄くしてたのか!?」


破裂音と共に出火する震電U


(くそっ……!自分に向かない機動に無理矢理魔力を割いてたせいでコーティングが薄く成り過ぎたんだな……)


使い魔である彼女の相棒だけは理由を知っていた


(芳佳に意識はない……ここまでか)


350 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:45:28.69 ID:TsF09YCDO


――あれ……またここ?


――殺られたのかな


――お姉ちゃんに怒られるかもね


――何なんだろう


――私はあの人達を知らない


――私に足りないもの


――この胸の奥に刺さったままの


――楔


――触ってみようかな


――触らなきゃならないのかもしれない


――うん


――踏み出そう


351 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:46:24.15 ID:TsF09YCDO


サイファー「おい!リディア!いや宮藤!」


サイファー「聞こえてんなら返事しやがれええええええええ!」


http://www.youtube.com/watch?v=reN0Ps3Y2nw&sns=em


震電U<<『九字兼定』スタンバイ>>


――ポワッ


サイファー「青い……光?それも優しい――」


ポワッ……ポワワッ


サイファー「魔法……そっか。宮藤、お前の固有魔法は――」


兼定「――そうさ、芳佳の魔法といえば」


――カッ


リディア「震電U、これでまた私と飛べるよね」


サイ兼「「――治癒魔法だったよな!」」


352 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:47:22.77 ID:TsF09YCDO


サイファー「さあ、第2ラウンドと行こうか?リディア!」

リディア「うん!っつ……ああっ!?」

兼定(一体どうしたんだ!?)

サイファー「大丈夫か?」

353 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:47:56.71 ID:TsF09YCDO


?「記憶……私……むかし……リーネちゃ……」


サイファー「お前は……まさか宮藤!?」


?「サイ……ァ……さん?……頭がっ……くぅっ……やだっ!」


?「誰っ!?私は……私は誰なのっ!わたしはああああああああああ!」


?「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁ!!!」


リディア「助けてっ!お姉ちゃん!」


宮藤「助けてよ!おとうさあああああぁん!!」


?「うわあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ…………」


キィイイイイイン!


サイファー「ぐっ!?振り切られたか!」



354 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:48:33.98 ID:TsF09YCDO


リディア「帰ろうねジーク……ひぐっ……お姉ちゃん……」


リディア「私……疲れちゃった……」グスッ


ジーク「くぅぅん……」スリスリ


兼定(こんな事って……芳佳……お前は……)


355 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:49:07.41 ID:TsF09YCDO


サイファー「半分記憶が戻ったかな……でも最後の機動だけはヒヤッとしたぜ?」


サイファー「さながら二刀流の……なんつったかな?あの剣豪」


サイファー「与えるインパクトが俺じゃ足りないのかね〜。あとは誰かに任せよう、うん」

356 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:51:06.12 ID:TsF09YCDO


http://www.youtube.com/watch?v=60PYb-P8mpM&sns=em


ピクシー「よし着いた!全機散開!インゲェェイジッ!」

もっさん「リーネ、出番だ!最大限ぶちかませ!」

リーネ「了解!」

キィイイイイイン!

PJ「ちっ!戦闘機連中が帰ってきた!」

ガガガッ

ズドオオオオン

ピクシー「滑走路のはハリアーに戦闘ヘリか?陸の奴等の分まで殺ってやる!」

バラバラバラバラッ

リーネ「こちらリーネ!ミサイル発射台シャッターに到達!破壊を開始します!」カチッ

ガガガガガガッ

ドカアアアアアア――


357 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:52:08.45 ID:TsF09YCDO


ヴァラヒア兵<<誘い込め!ヘリでも殺れないことはないんだ!>>

ヴァラヒア兵<<RPG持ってこい!>>

もっさん「そこかっ!」

パシュン

もっさん「ッ!」

ヒュウウン

ペリーヌ「『トネール』!」

ジジジジジジジ

ヒュウウン……ボカン

ペリーヌ「少佐!深追いしないで下さい!」

もっさん「ペリーヌに言われる様に成るとはな……すまん!」

PJ「対空は任せてくれっ!オレは対地は苦手でもドッグファイトなら負け知らずだ!」


358 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:52:39.39 ID:TsF09YCDO


イーグルアイ<<増援は無いな……今どうなった?>>

ピクシー「よし!滑走路は掃除した!」

PJ「先輩!戻ってきた奴等もジャンクにしてやりましたよ!」

ペリーヌ「後はリーネさんを待てば終わりですわね」


359 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:53:14.96 ID:TsF09YCDO


もっさん「……くっ」フラ


ピクシー「少佐」


もっさん「……何ですか?」

ピクシー「俺は地上も穹も見てみたくて。見てきたよ」


ピクシー「戦場じゃ誰だって命賭けてんだよな。だからさ、少佐?」


ピクシー「あんたのウィッチ人生を独り善がりなんかで終わらせちゃ駄目だ」


360 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:53:52.23 ID:TsF09YCDO


ピクシー「俺やサイファーやおっさん、PJ。みんな生きてベルカンウォーを終えた」


ピクシー「独り善がりが過ぎた俺のせいで戦後のサイファーは辛かったろうな」


ピクシー「そんな経験をした俺等が居るんだ」


ピクシー「あのときサイファーには俺の事を話せる相手が二人しか居なかった」


ピクシー「今の少佐には何人居るんだ?」


ピクシー「――三人でも救えたんだ。救ってくれたんだ」


ピクシー「少佐、解ってくれるよな。あんたがしなきゃならない事は――」


361 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:54:41.31 ID:TsF09YCDO


リーネ「装置破壊に成功!陸軍の制圧隊も到着です!」

ピクシー「さ、帰ろう」

ピクシー「そして今度宮藤の話を聞かせてくれよ。それに今日は確か――」

ペリーヌ「ええ!」

リーネ「少佐!」

ペリーネ「「ハッピーバースディ!」」

もっさん「……っ!」

もっさん「忘れていたな……っ。すっかり」

もっさん「ふふっ」

もっさん「はっはっはっは!」

PJ「これで一件落着っすね!」


362 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:55:12.33 ID:TsF09YCDO


サイファー「ただいま〜」

イーグルアイ<<深夜組と中佐達はもうすぐ基地に着くそうだ>>

イーグルアイ<<そして作戦司令部から伝達!『作戦は成功した!全将兵の奮戦に感謝する!』>>

サイファー「終わったな」

ピクシー「んじゃ恒例の……」


「よう、相棒!」


<<「「「「「まだ生きてるか?」」」」」>>



〜続く〜

363 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/14(水) 15:58:24.24 ID:TsF09YCDO
<<投下完了!次回は一週間以内で短編を予定したい!>>

ということで大佐が出てきてやらかしてくれたけどまあ大佐だし……

ルーデル大佐
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28952

ハイデマリー大尉
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28953

マイルズ少佐と眼鏡ちゃん
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=28954

あとエイラの声優さんは自分の事(妹がいる)を歌にしたらしいけど、どうも製作側はそれを汲んでくれたらしくてアウロラ姐さんの性格が年末ラジオで豪快に成ってたのは勝手な妄想じゃなくて元ネタさんの性格込みかなと思う今日この頃

確か劇場版公式サイト見る限り502にエイラとサーニャが身を寄せてる(消去されてペテルブルグに移動したに成ったけど)

502といえば管野クラッシャーと偽伯爵とニパさんの『ブレイクウィッチーズ』

『ブレイクウィッチーズ』ストライカー回収班はアウロラさん

そして年末ラジオの話題はニパとアウロラさん(アウロラさんの隊だけでペテルブルグ守れる云々)

バルクホルンさんの声優さん「コミックとかに出てたキャラが云々」

フミカネさんがアウロラさん「ニパ笑ったやつ〜」画像解放

つまり……というのも勝手な妄想

映画は4月に札幌へ見に行きたいなぁ
364 :グラディウス1 [sage]:2012/03/14(水) 19:57:06.92 ID:5BIYZkQDO
乙!!

いやぁ凄まじいねぇ、また人増えたし、大佐はイケメン過ぎるし、更に『バトル・オブ・ブリテン』とは全く恐れ入るよ。

作戦の一部にはちゃんと史実をモチーフにしたシーンも入ってるし。

そしてスツーカソングにはやられたよ。

さて、僕も早く更新出来るようにしないとね。
365 :スワロー1 [sage]:2012/03/15(木) 01:14:45.33 ID:yP2m+Zgn0


大佐じゃしょうがない。もう対地は大佐達とサイファーだけでも十分なんじゃないだろうか……
366 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/16(金) 17:52:46.91 ID:ZSnKsSzDO
<<板全体がSWBM喰らってやがる……!>>

墜ちないからage無くて大丈夫だってさ
とりあえず土日には短編投下するよ
367 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 13:52:25.74 ID:9CWMc8WDO
予告通り投下開始!

<<アメジスト1、巴戦を開始する!>>
368 :YOSIKA& ◆1tKVU33AoWvv [sage saga]:2012/03/17(土) 13:54:45.60 ID:9CWMc8WDO


「ドッセェエエエイ!」

「少佐〜!やれやれ〜!」

「もっとやれー!」

ギャハハハハハ

「うわあああ!」


リーネ「」ガタブル

リーネ(なんでこんなことに……助けて芳佳ちゃん!)


369 :YOSIKA& ◆1tKVU33AoWvv [sage saga]:2012/03/17(土) 13:57:09.86 ID:9CWMc8WDO


〜一時間前、談話室〜

ミーナ「それでは作戦の成功と501の8月が誕生日なウィッチ三人を祝って!」

「「「「「「「「「「「「「カンパーイ!!!」」」」」」」」」」」」」

カシャンカシャ

もっさん「いやはやあんまりこういう席に馴れてなくてな///」

ペリーヌ「少佐!お料理お取りしますわ!」

シャーリー「へへっ!昨日コック長に頼んどいて良かったな!なんてったってロマーニャ出身だし!」

ルッキーニ「パスタ!パスタ!」

エイラ「良かったナ〜!サーニャ!」

サーニャ「うん!」

ゲルト「ハイデマリーやウルスラは?」

エーリカ「あっちはあっちで宴会だよ〜!あっ、ピザ戴き!」ヒョイ

ゲルト「人の皿から取るな!」

ピクシー「いや〜!一仕事終えたら飯が上手いな!」グビ

PJ「そうすね〜!今日だけで10は墜としてやりましたよ!」

リーネ「あれ、サイファーさんは?」

イーグルアイ「あいつはだな……」


370 :コテハン化するだと……? [sage saga]:2012/03/17(土) 13:58:15.27 ID:9CWMc8WDO


サイファー「おいーっす!スペシャルカクテル『501thJFW』作ってきたぞ〜!」カラカラカラ

ピクシー「待ってました!」

エーリカ「サイファー、カクテル作れたの〜!?」

サイファー「まあな〜!趣味程度だけど!」

シャーリー「サイファー、流石に酒は18から隠れて飲むもんだぞ〜!」

PJ「オーシアは21からだしな〜オレもだけど」

ミーナ「えっ?16からじゃないの?」

エイラ「なにいってんダ?18で有ってるゾ」

サーニャ「うん」

リーネ「16ですよね?ペリーヌさん」

ペリーヌ「ええ。そうですわ」

もっさん「二十歳だろう」

ルッキーニ「えっと何がどうなってるの?」

ゲルト「つまり……これがカルチャーショックか!」


371 :タイトルは後で…… [sage saga]:2012/03/17(土) 14:00:07.62 ID:9CWMc8WDO


イーグルアイ「よし、一旦落ち着け」

ゲルト「こういう時は『郷に入れば郷に従え』という扶桑のことわざを思い出すんだ」

エーリカ「じゃあここはどこさ?」

サイファー「ブリタニア」

エーリカ「リーネ、ブリタニアの法律は?」

リーネ「16歳だったら保護者同伴でお酒が大丈夫です。ちなみに5歳でも家なら合法で……」

シャーリー「なんだそれ!?」

もっさん「ならシャーリーから上はセーフか」

エーリカ「さてここでミーナに質問!私達は『家族』だよね?」

ミーナ「ええ、当然よ!」

エーリカ「そしてここは『家』だね?」

ミーナ「まあそうも言えるわ……っ!?」

エーリカ「はい!これでみんな飲める〜!」

ピクシー「エーリカ、何て恐ろしい娘!」

ゲルト「悪知恵だけは働かせて……!」

サイファー「まあそこまでアルコールも高くねぇだろ。フランベと同じだ」

エイラ「サイファー、それは調理法じゃないカ」

サイファー「細けえことは良いんだよ!ほら、みんなグラスをだな」


372 :思い出した……カークの時もこうだった [sage saga]:2012/03/17(土) 14:01:38.07 ID:9CWMc8WDO


ピクシー「んじゃ音頭は少佐に頼むか」

もっさん「わ、私が?ならば……」

もっさん「今日は私とサーニャ、ここには居ないが宮藤の誕生日を祝ってくれてありがとう!」

もっさん「この部隊で隊長のミーナを差し置いて二十歳に成ってしまったが……」

もっさん「まだ私は『アガリ』を迎える気は無いので安心してくれ!」

PJ「今すぐ引退されたら困るぜ!」

ピクシー「ちげぇねぇ!」

ハハハハハハハッ

もっさん「それにサイファーさんによると宮藤も記憶が戻りかけたとか」

サイファー「まあな〜半分くらいは」

もっさん「実は私達がアイツを取り戻す絶好の機会をこの戦争の終着点、ロンドンに用意した」

もっさん「ミーナの尽力によるものだが詳細は今度にしよう」

もっさん「今は『バトル・オブ・ブリテン』の成功を祝って!乾杯!」

「「「「「「「「「「「「「カンパーイ!!!」」」」」」」」」」」」」

373 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:06:20.73 ID:9CWMc8WDO


サイファー「ど、どうだ?」

シャーリー「……サイファー?ちょっと変わってるな」ンク

ルッキーニ「なんか甘いのか苦いのか判んない」ペロ

ペリーヌ「でも割合飲みやすいですわ」クイ

エーリカ「ん〜独特、なんだろ?」ゴク

ゲルト「むぅ……」クイ

ミーナ「私は好きよ?これ」カラ

ピクシー「いや絶対どっかで似たの飲んだぞ?どこの奴だ?」

サーニャ「エイラ、スオムスのキャンディってこんな味じゃ……」カラ

エイラ「『サルミアッキ』ダナ?確かにそうだケド……」カラ

サイファー「あ、エイラの奴か?あのシロップ酒」

エイラ「なんだソレ」

サイファー「いやなんかこの前の輸送機で誰のか判らん酒瓶が俺等に届いてな?よく見たらウィッチーズ隊宛てのが間違ってたらしくて」

エイラ「なんか手紙入って無かったカ!?」

サイファー「包み紙ごと給湯室に置いてきたけどなn「ちょっと見てくるゾ!」ダッ

サーニャ「あ、待ってエイラ!」ダッ

PJ「ん、あれ?酔いが?」フラ

イーグルアイ「大丈夫か、PJ」

ピクシー「サイファー、『サルミアッキ・シロップ』ってのはアルコールが判らなくなる位独特な風味で飲みやすくする効果が有ってな?アルコール中毒になるから一時期規制されたシロモノなんだ」

サイファー「え?マジで!?……もしかしたら結構アルコール強くなってたりなってなかったり?」


374 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:07:55.35 ID:9CWMc8WDO


〜十五分前給湯室〜

サイファー「すっいへいせーん〜♪」シャカシャカ

サイファー「チェリー酒とピクシーの隠してた白ワイン、ソーダになんか届いたシロップ酒……」チャカチャカ

サイファー「ん〜、アルコール抜けてね?」ペロ

サイファー「ウィスキーとスパークリングワインにオレジューも突っ込んでみっか」トクトク


375 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:08:30.35 ID:9CWMc8WDO


〜談話室十五分後〜


もっさん「……」ユラ


ミーナ「あら?美緒どうしたn


チュッ☆


ミーナ「〜〜っ///」バタン


ペリーヌ「しょ……しょしょしょしょ少佐!?な、何てハレン


チュ〜☆


ペリーヌ「そんにゃあ……大胆にゃ///」バタ


もっさん「――ワッショーイ!!!!!」バッ


もっさん「なっはっはっはっはっは!HA☆HA☆HA☆HA☆HA☆HA☆HA♪」


376 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:09:24.90 ID:9CWMc8WDO


エーリカ「ぎゃははははっ!少佐がおかしくなった〜!」ヒック

シャーリー「お前も酔ってんじゃないかよー!ははははははははははっ!」バチンバチン

ルッキーニ「ねむい〜ねむい〜!あーもーねちゃう〜!」フラフラ

ゲルト「うっ……うっ……クリス、宮藤……お姉ちゃんは会えなくて寂しいよ……うわああああああん!!!」ビェーン

サイファー「あは……あははは……」コソ

ピクシー「サイファー、エーリカも悪いがお前も悪い」ガシッ

イーグルアイ「とりあえず少佐を止めろ!刀を持ったままは不味い!」

PJ「やってやりますよ〜!うりゃああああ」ダッ

もっさん「はっはっはっはっはっはっ!」バキッ

PJ「うっ……」ドサッ

イーグルアイ「鳩尾を一撃で……!?」

ピクシー「仕方ねぇ!サイファーは正面!俺はその後ろ!おっさんは刀を頼む!」スッ

サイファー「くそ!なんでこうなったあああああ!?」ダッ


377 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:10:45.71 ID:9CWMc8WDO


〜給湯室〜


エイラ「有った!これカ?」ガサ

つラベルと手紙

エイラ「『スオムスの蜜』に『私の妹イッルヘ、アウロラ姉ちゃんより』……サイファーに見られなくて済んだナ」フゥ

サーニャ「エイラ――」フラ

エイラ「おっと、どうしたんダ?」ダキッ

サーニャ「今日はありがとう///」ギュッ

エイラ「いや、私は全然何モ……///」モジ

サーニャ「はぁ……っ///」グッ

エイラ「お、おいサーニャ?」グン

ドサッ――


サーニャ「エイラっ……エイラ///」ハア


エイラ「サーニャ?ま、待てッテ!?」ドキドキ


サーニャ「エイラ――」


「――愛してる///」


エイラ「サーニャぁああああああああああああああああああああああああ///」
378 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:11:44.43 ID:9CWMc8WDO


〜リーネとペリーヌの部屋〜


リーネ(飲まなくて良かった)ガクブル

リーネ(それに給湯室に逃げたら……思い出すだけで///)

リーネ(どうしよう!?明日までこのままかな?)

リーネ(寝ちゃおう……きっと夢だよこれは……)ガクブル

リーネ(……)ガクブル

リーネ(……)zzz


379 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:12:22.02 ID:9CWMc8WDO


「流派東〇不敗が最終奥義!石破っ!天きょぐあああああああああ

「サイファー!ぐっ……

バキッ!ドカッ!ドガシャーン!

「サイファー!?おっさん!?」

「あっはっは!ピクシーしか残ってないよ〜!?」ハラカカエ

「ハルトマン?ビールいるか〜!?」キュポン

「いるいる〜!」

「くそがああああ!有慈亜流ベイルアウター闘術!ベアフック!」

「テェイ!」ガンッ

「うぐっ……」ドサッ

「少佐の勝ち〜!」カンカンカン

「はっ★はっ★は……うっ……ふにゃ……?」パタリ


「あり?少佐寝ちまったよ〜!どうするハルトマン?」

「ん〜みんなに落書きでもしとく?」

「名案だな〜!お前ほんとにカールスラント軍人か?」

「シャーリー、そんなことあるよ〜!あははははっ!」

「ははははっ!ははっはっ!」

「……そうか。私は勘違いをしていたのか」ユラ

「「えっ!?」」ゾクッ

「お前達も私の義妹だー!お姉ちゃんはここだぞ〜!!!」

「おいバルクホルン!?」ジリ

「トゥルーデ……いやちょっと!?」ビクッ

「私の義妹達〜!!!!」ダッ

「「うわあああああああああああ!!?」」


380 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:13:25.76 ID:9CWMc8WDO


〜現在〜


リーネ(眠れない……どうしよう)

リーネ(そうだ)

つアルバム

リーネ(懐かしいなぁ)ペラッ

381 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:14:38.01 ID:9CWMc8WDO


http://www.youtube.com/watch?v=9-iCRcymzcc&sns=em


芳佳ちゃんとの出逢いはとても普通だったなぁ

宮藤「えっと、ビショップさんだっけ?私、ルームメートの宮藤芳佳!」

そう。一番最初はこんな感じだったね

私はブリタニア王国空軍で養成中に戦争に巻き込まれたんだ

宮藤「え?うん、リーネちゃんだね!私は芳佳で良いよ!」

志願理由はお母さんやお姉ちゃんがウィッチをしてたからその流れでなんとなくだったの

宮藤「へぇ〜大変だったんだ……」

うちは南オーシア全土に別荘が有ったから一番近い扶桑へ疎開したんだよね

宮藤「私のお父さんもね?ブリタニアで行方不明に成っちゃって……」

そうだね。芳佳ちゃんのお父さんはウィッチ専用戦闘機の第一人者なんだ

宮藤「捜しに行きたいけど無理だから、でも私は護れる力が有るって判ったし……戦争なんて嫌だけどね」

私には逢えない辛さはまだ解らなかった。それに芳佳ちゃんは不殺主義を貫こうともしてた

宮藤「だって生きていればまだ続きが有るでしょ?ほら、私って下手だから丁度良いし」

これは501に入ってからの台詞だったかな?


382 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:15:07.94 ID:9CWMc8WDO


宮藤「リーネちゃん!今日はまたチーム戦だけど頑張ろうね!」

五色「二人共また抜からないでくれよ〜」

疾風「来るね。ブレイク」

ああ、二人は芳佳ちゃんと同期の諏訪五色ちゃんと中島疾風ちゃんだよ。この二人は……ふわあぁ

思ったより……眠くなっちゃったな

……また今度にするね
383 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:16:21.59 ID:9CWMc8WDO


〜『バトル・オブ・ブリテン』陽動作戦前日深夜、扶桑艦隊所属空母『赤城』艦内捕虜収容室〜


?「くそっ……俺としたことが中隊長以外にのされるとは……」

カツンカツンカツン

?「……誰だ?」

醇子「私ですよ」

?「……竹井大尉だったか?」

醇子「ええ、そうです。ベクター大尉……もとい」


「『ISAF空軍第118戦術航空隊メビウス中隊内オメガ小隊所属』」


醇子「オメガ11さん?」

オメガ11「ちっ。調べは付いてんのか」

醇子「貴方の持ち物で判りましたよ。そして貴方の密命も」

オメガ11「じゃあそれはなんだ?」


384 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:17:03.21 ID:9CWMc8WDO


「『ユージアから盗難された次世代機のデータ奪還及びドゥミトレスクの拘束』」


「そしてその情報源は『ウスティオ軍事インストラクター紹介所Demon Load第501統合戦闘航空団派遣ガルム小隊所属』」


醇子「『片羽の妖精』ラリー・フォルクさんね?」

オメガ11「そうだ。しかし何故……資料には無いピクシーを?」

醇子「私の親友が501に居てね。戦闘隊長やってるんですよ」

オメガ11「そうか。なら何が目的で今来たんだ?」

醇子「私の教え子の一人がちょっと厄介な事に成ってしまって。ピクシーさんには親友が話を通してくれたし、貴方に頼みたいことがあります」

オメガ11「話を聴こう」

醇子「じゃあ話は私が教官をやっていた所からで――」

385 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:18:32.95 ID:9CWMc8WDO


〜2010年春、扶桑公国横須賀基地〜


疾風「よっと」スタッ

宮藤「……つ、疲れた〜」ガクッ

五色「大丈夫か芳佳?まあちゃんと一対一出来てたし、良いじゃん!」

リーネ「うん!自信持って芳佳ちゃん!」

宮藤「でも何で……」

フェル「戦場じゃ飛び入り参加なんて四六時中よ!宮藤ちゃん!」

宮藤「フェルナンディアさん!」

マルチナ「そうそう!宮藤は初動は良かったんだけどさ〜」

ルチアナ「味方の射線に数回、進路にも数回侵入してましたね」

宮藤「がーん……」ペタン

フェル「それ言っちゃうとリーネちゃんは誤射しかけるし、五色ちゃんや疾風ちゃんは突っ込み過ぎよ〜?」

五色「あはははっ……手痛いですね」

疾風「むぅ」

リーネ「ごめんなさい……」ウルウル

ルチアナ「まあ私達『赤ズボン隊』はロマーニャ皇室直属部隊ですし、実戦型の小隊ですから」

マルチナ「なのに扶桑へ親善でアクロバットしに来てその内に国が制圧されたんじゃ良いとこなしなんだけどさ」

フェル「マルチナ、そういうことは言わないの。でもそれでも竹井のおかげで今は腕が鈍らない様に教官業が出来てるのよ?」

マルチナ「それもそうだね〜」

ルチアナ「感謝しなければ。一応四人はお昼から私達と訓練をする予定ですね」

フェル「遅れちゃダメよ〜!」

宮リ五疾「「「「はーい!」」」」

386 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:20:12.51 ID:9CWMc8WDO


フェデリカ「本当に感謝してるわ竹井。扶桑に居られるのも貴女のお陰よ」

醇子「少佐、それは504が戦力的に必要だと大本営が判断したからですよ」

フェデリカ「そういうことにしておきましょう。ところであの娘達はどうなるのかしら?」

醇子「未定ですね。彼女達の下の娘達は扶桑海軍や陸軍、ガリア空軍に配属されますが」

フェデリカ「そう……なら504に呼んじゃいましょうか?」

醇子「えっ?本気ですか?」

フェデリカ「マジよ。フェル達とも仲良いし、今は天姫や錦が連絡員でドミジェンは扶桑海警備でしょう?」

醇子「アンジェラ中尉とパトリシア中尉は迎撃戦で長期療養中ですし……」

フェデリカ「なら特に問題は無いんじゃない?しかも中島姉妹に諏訪姉妹が揃うわ!」

醇子「どうしても入れたいんですね?」

フェデリカ「隊内部の結び付き強化的にも丁度良いじゃない?」

醇子「解りました。なら配属の予定を作っておきます」

フェデリカ「よっ!流石大本営の長老のお孫さん!」

醇子「昔の事です……では」

フェデリカ「お昼からは貴女も参加するのね〜行ってらっしゃ〜い!」
387 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:20:47.47 ID:9CWMc8WDO


〜ある日の訓練終わり〜


醇子「もう少しで養成期間も終わり。卒業よ」

宮藤「……」

リーネ「お別れ……だね」

五色「でも生きて戦争が終われば会える。ね、疾風?」

疾風「うん」

フェル「竹井〜流石にもう隠すのは酷いんじゃない〜?」

醇子「ん……そうね」

マルチナ「何?何〜?」

ルチアナ「気になりますね」

醇子「ふぅ……。もう白状しちゃうわね」


388 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:21:21.55 ID:9CWMc8WDO


「『扶桑海軍横須賀基地航空審査部所属』」


「諏訪天姫、中島疾風、リネット・ビショップ、宮藤藤芳佳――」


「――以上四名を軍曹に任官し、第504統合戦闘航空団『アルダーウィッチーズ』に派遣を命ずる!」


リーネ「えっ!?」

宮藤「ほ、ほんとですか!?」

フェル「私達の隊長!フェデリカ・N・ドッリオ少佐の推薦付きよ!」

マルチナ「なら僕達とも一緒に居られるじゃん!」

醇子「まあ扶桑海警備に一旦回って貰う事に成るでしょうけど」

五色「竹井大尉!ありがとうございます!」

疾風「大尉が便宜を……?」

醇子「いえ感謝するなら言い出しっぺの少佐に、ね?貴女のお姉さんの天姫少尉とか疾風さんのお姉さんの錦少尉が居るのも理由として挙げてくれたのよ」

ルチアナ「少佐なら確かにやってくれますね」

宮藤「良かった〜!リーネちゃんと一緒なら私頑張っていけるよ!」

リーネ「私もだよ!芳佳ちゃん!」
389 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:22:22.69 ID:9CWMc8WDO


〜そして卒業式前日〜


醇子「実は今日は501の坂本少佐が来ていてね」

五色「えっ!あの『サムライ』ですよね!」

醇子「ええ。私の親友でも有るわ」

宮藤「『サムライ』?」

リーネ「異名だよ芳佳ちゃん。例えば竹井大尉なら『リバウの貴婦人』とかね」

宮藤「へぇ〜」

醇子「止めてよビショップさん。そのあざなは結構恥ずかしいのよ///」

疾風「リーネなら『グラマラス「それどこのスピード狂なトップガンだ!」ペシッ

宮藤「あはははっ!……あれ?」


390 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:23:12.12 ID:9CWMc8WDO


コンコン、ガチャッ


もっさん「失礼する」

醇子「お久しぶりです。坂本少「いや美緒で良い。醇子」

醇子「ありがとう。美緒」

もっさん「ああ、久しぶりだな。四年振りか?」

醇子「多分ね。そちらは……」

ペリーヌ「ペリーヌ・クロステルマン中尉ですわ。竹井大尉」

醇子「ガリアのエース、『青の一番』ね」

ペリーヌ「ええ」

醇子「ところで今日は何をしに?」

もっさん「お前がどんな生徒を育てたか気になってな?この私とペリーヌが直接確かめようと思った訳だ」

醇子「じゃあまさか……」

もっさん「ああ、これから模擬戦でそれを検める!」

宮リ五疾「「「「ええぇー!?」」」」

ペリーヌ「たるんでますわ!皆さん『あの』坂本少佐に手合わせしていただけるんですのよ!?」キー

五色「流石に明日が卒業式だから今日は何も無いと思ってて……」

疾風「うん」

もっさん「いや確かに私達も北郷先生には色々して貰ったな」

醇子「お休みは結構有ったものね」

ペリーヌ「お二人まで!」

もっさん「まあとにもかくにも一度技量を見てやろう。機体は何が使える?」

醇子「T―4かまだ未調整だけれど、この娘達用に配備された機体が有るわ」

もっさん「ふむ、ならば調整ついでにそれを使えば良い。私はF―15、ペリーヌはタイフーンを使うからな」
391 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:24:42.16 ID:9CWMc8WDO


〜扶桑海上空〜


宮藤「これが私の機体……F―2」

五色「良い機体だよね〜!私のはF―15で疾風が芳佳と同じF―2……リーネのは?」

リーネ「私のはグリペンCだよ。軽戦闘機の」

疾風「胸に反比例してる……五色は比例してるけど」

五色「どういう意味かな〜疾風?」

もっさん<<そろそろ良いか?行くぞ!>>

宮リ五疾「「「「了解っ!」」」」


もっさん「まずは宮藤とリネットが私にかかってこい!五色と疾風はペリーヌだ!」

ペリーヌ「お相手して差し上げますわ!」

五色「挑むところ!疾風!」

疾風「付いてくよ」


392 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:25:34.68 ID:9CWMc8WDO


「ふふっ……さあ私に付いてこれるかな?」

少佐のF―15はゆったりと準備体操にエルロンロールをする

「芳佳ちゃん。私のグリペンはある程度無理が効く筈だから芳佳ちゃんは回り込んで」

「了解。右から行くよ!」

二人が散開すると同時に私は早速少佐を目掛けて加速

「ほう、機体の戦術的適正を見抜く力が有るのは良いことだ」

坂本少佐は縦の旋回戦闘へ移行していく

「っつ……」

垂直に上昇しつつ、クルクルと機体をロールさせる

「リネット、なかなか良いがこれに対応出来るか?」

いきなりロールを止め、背面へ急旋回する少佐のF―15

「きゃっ!?」

コックピットとコックピットが突き合わされ、少佐の姿がスローモーションで頭の上を通過する

「ふむ、少しグラついたが大した度胸だ」

なんか勘違いされたかも……

393 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:27:05.89 ID:9CWMc8WDO


「さて宮藤、お前の番だが……ん?宮藤だと?」

「行きますっ!」

芳佳ちゃんは新しい機体の感触を確かめる様にF―2で襲い掛かってる

「もしやお前は宮藤一郎博士の娘さんか?」

ペイント弾の火線を右へ左へヒラヒラ避けながら話してる坂本少佐

「そうです!私のお父さんです!」

「そうか……お前がな」

なんだか事情を知ってそう

「宮藤、お前の父親宮藤博士はブリタニアで行方不明に成った後に設計図を扶桑海軍へ送付していてな」

シザーズとパワーダイブ。こういうの手慣れてるんだ

「えっ!?じゃあまさか!」


「もしかすると手紙が検閲等で停まっていた恐れもあるが私は――」



「――あの人がまだ生きていると思う」


「坂本少佐!」

芳佳ちゃん嬉しそう。良かったね

「よし、二人はペリーヌとやって来い!そっちの二人は私とだ!」

結局坂本少佐は最後まで本気は出してなかったのかな

394 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:27:56.17 ID:9CWMc8WDO


ペリーヌ「さあ、どこからでもかかっていらっしゃいな!」

リーネ「行きます!芳佳ちゃんはさっきと同じで!」

宮藤「もちろん!任せるよ!」

ペリーヌ「っ!速いですわね?」

リーネ「軽戦闘機ですから!」

ペリーヌ「……右、左、そっちですわ!」グッ

宮藤「えっ!バレてた!?」

ペリーヌ「実戦経験の差ですわ!これで墜ちなさい!」カチッ

リーネ「芳佳ちゃん!」

宮藤「わっ!わっ!わっわっわっ!」グイングイン

ペリーヌ「なんなんですの!?そのフラフラ動く機動は?」カチッカチッ

宮藤「解りません!っ、リーネちゃん!」グイン

リーネ「へっ?あ、うん!」カチッ

ペリーヌ「旋回ですって!?あっ!」

ベチャベチャベチャ

宮藤「やったあ!」

リーネ「やったね!」

ペリーヌ「もう一体なんなんですの〜!!?」

ベチャベチャベチャベチャベチャ

五色<<うわっ!?>>

疾風<<う……>>

もっさん<<ふむ、良い腕だったな!ん、ペリーヌ墜とされたのか?>>

ペリーヌ「少佐……済みません……」

もっさん<<まあしょげるなペリーヌ。宮藤、リネットはこちらに来い!>>

もっさん<<もう一度だ!餞別を見せてやる!>>

宮リ「「はいっ!」」


395 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:28:33.98 ID:9CWMc8WDO


もっさん「ではもう一度私を墜とす気で来い!」

キィイイイン

宮藤「宮藤、行きます!」

キィイイン

リーネ「り、リーネも行きます!」

キィイン


「そうだ。そう、喰らい付け!」

なんだろう?後ろに一定間隔有るような……

「「あっ!?」」

いきなり少佐の機体が加速して上空に!

「追わなきゃリーネちゃん!……ってあれ?」

消えた?

「ここだ!二人共!」

上!違う!

左斜め後ろ!?

「これが扶桑海軍戦闘機動奥義!『左捻り込み』だ!」

「「きゃあっ!?」」

二人同時撃墜……

これは……敵わないや
396 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:29:20.53 ID:9CWMc8WDO


〜横須賀基地〜


宮藤「す、凄かったです!坂本少佐!」

もっさん「いやあれは実戦では使えんよ」

リーネ「何でですか?」

もっさん「転ばぬ先の杖だからだ。つまり戦場で心の安定にいつも携える物」

もっさん「『これを出してしまったら敗けだ』という感じでな?」

宮藤「カッコいいです坂本少佐!」

もっさん「ん、別に坂本と呼び捨てで良いぞ?お前は私と同じ海軍だろう、宮藤」

宮藤「え、じゃあ……坂本さん?」

もっさん「ああ、それで良い。リーネも良いぞ?」

リーネ「いえ、私は大丈夫です」

もっさん「そうか。まあ好き好きだからな」


397 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:31:14.77 ID:9CWMc8WDO


ペリーヌ「坂本少佐、F―2には何か特殊な機構が?」

もっさん「ああ、CCVの事か。あれは機体重心を軸にしなくてもエルロンロール等の機動を行えてな」

ペリーヌ「な!」

もっさん「一応扶桑の主力なんだぞ。あれがいるから海戦に於いて後ろを抜かれた事は無いんだ」

ペリーヌ「……済みません。侮っていましたわ」

もっさん「よろしい。ん、やっぱりちょっと先に行っててくれ」クルッ

ペリーヌ「は、はい!」


398 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:32:46.21 ID:9CWMc8WDO


宮藤「お父さんか〜」

リーネ「芳佳ちゃん……」

宮藤「生きてるかもしれないって思うとそう感じるし、その反対も……」

もっさん「宮藤、まだここに居たか」

リーネ「少佐」

もっさん「醇子には秘密だがな――実は私は501へお前達二人をスカウトしに来た」

宮リ「「!」」

もっさん「お前達は良い固有魔法にコンビネーション、そして必要最低限は戦闘機動を学んでいる。腕はあっちの二人に劣るがな」

もっさん「私は実に二人が欲しい……それに宮藤」

宮藤「はい」

もっさん「お前の父親を捜すには前線に出ることも必要だろう?」

宮藤「でも……私は戦争は……」

もっさん「お前に出来ること――」

宮藤「えっ?」

もっさん「それさえしようと思うなら何時でも来い。待っている」

宮藤「はい……」

もっさん「リーネもだ。気が向いたら、な?」

リーネ「はい」


もっさん「でも――お前達はきっと私の所に来る。絶対にな」
399 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:33:35.30 ID:9CWMc8WDO


〜次の日、卒業式後〜


フェル「いや〜めでたいわね〜!無事、事故らずに卒業出来て!」

マルチナ「だね〜!それにこれで僕達と同じ504だよ!」

五色「えへへ!どうも!」

疾風「ん、それじゃあ行こう」

リーネ「えっ、どこに?」

宮藤「どこってあそこだよ〜!」


400 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:34:35.76 ID:9CWMc8WDO


〜珈琲喫茶『飛燕』〜


カランカランカラン♪


マスター「いらっしゃい。おっ、横須賀のお嬢ちゃん達だね」

五色「マスター、ご無沙汰してました!」

マスター「いやいや、それにそっちは赤ズボン隊と……君は見かけない顔だね?」

リーネ「わ、私はリーネです。ブリタニアの」

マスター「三人と同期生だね。私はここのマスター、江藤敏子。よろしくね」

リーネ「はいっ」

マルチナ「とりあえずマスター、なんか軽食出してよ〜」

ルチアナ「マルチナ……。じゃあ私も」

マスター「おまかせで良いかい?」

「「「「「「「オッケーでーす!」」」」」」」

疾風「ここは落ち着く」フニャ

五色「どこでものんびりしてるじゃん……」

401 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:35:31.32 ID:9CWMc8WDO


リーネ「芳佳ちゃん、明日からは正規のウィッチだよ」

宮藤「だね〜。なんか実感無いや〜」

フェル「あら?無線が……」

醇子<<こちら横須賀基地!赤ズボン隊と訓練生はそこにいる?>>

フェル「ええ、居るわ!スクランブルね!?」

醇子<<そうよ!基地に戻ってくれる?>>

ルチアナ「了解です!」

フェル「さあみんなジープに乗りなさい!マスター、ごめんなさいね〜!」

マスター「良いの良いの。頑張っといで!」

宮藤「はいっ!」


カランカランカラン♪


402 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:37:05.10 ID:9CWMc8WDO


江藤「まぁ仕方無いか。うん」

北郷「ずいぶん優しくなったもんだね」

江藤「章香!?今度は忍者にでも成ったの……」

北郷「酷いなぁ?入れ違いに入ったんだよ敏子」

江藤「丁度良い。あの娘達の軽食、勿体無いから食べちゃって」

北郷「良いよ。式典帰りでお腹空いてたし」

江藤「出たの?」

北郷「まあね。醇ちゃんや坂本に会って来た」

江藤「あの泣き虫の?」

北郷「うん。醇ちゃんは流石良いとこのお嬢ちゃんって感じで教官兼504戦闘隊長だったし、坂本も501の戦闘隊長で少佐に、ね」

江藤「貴女の所はまともで良いわね。うちは事故ってジャーナリストとかスオムスで隊長とか今もテストパイロットとか喫茶店のマスターよ?」

北郷「個性的で良いじゃないか」

江藤「貴女に言われるとイラッと来るわね?料理ベタの『軍神』さん」

北郷「ん、なかなか美味いな。珈琲も」

江藤「褒めても無駄」
403 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:38:31.66 ID:9CWMc8WDO


醇子<<私は基地で情報中継を!フェルナンディア中尉に戦闘指揮を委任します!>>

フェル「任せて〜竹井!ところで現状は?」

醇子<<実は『赤城』が出港してガリアに向かって居たのだけど、そこへヴァラヒアの戦闘機隊が来たみたい!>>

醇子<<今は美緒とペリーヌさん、間に合ったドミニカ、ジェーン大尉が戦闘中よ!>>

宮藤「でも竹井さん!赤城には戦闘機が他にも?」

醇子<<どうもカタパルトを殺られたみたい!着艦しか出来ないらしいわ!>>

五色「あちゃあ〜……」

ルチアナ「ここで喋って居ても戦況が苦しくなるだけです。出撃しましょう」


404 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:39:07.64 ID:9CWMc8WDO


リーネ「芳佳ちゃん?」

宮藤「リーネちゃん。私達に出来ることってなんだろうね……」

リーネ「……」

宮藤「坂本さんからああ言われて、私お父さんに同じことを言われた時思い出したんだ」


「――私に、出来ることってね?」


405 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:39:48.89 ID:9CWMc8WDO


ドミニカ<<よし、次だ。左叩くぞ>>

ジェーン<<はい大将!>>

ペリーヌ<<坂本少佐!正面二十機……いえ三十機オーバーの大隊です!>>

もっさん<<くっ……不味いか?>>


フェル「全機FOX3!全弾発射っ!」カチッ


シュボッ、ヒュンヒュンヒュンヒュン!


ドンッ……ガン……ボガアアアアアアン!


もっさん「助かった!フェルナンディア中尉!」

フェル「それほどでもあるわ〜。さあみんな自由戦闘よ!」

マルチナ「まだ三倍か〜腕が鳴るなぁ!」

ルチアナ「やるしかないですね。訓練生組はロッテを崩さないで」

宮リ五疾「「「「了解っ!」」」」


406 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:40:44.41 ID:9CWMc8WDO


ドミニカ「フェル、右側編隊は総じて赤ズボンに任せる」

ジェーン「頼みますね!」

フェル「お安いご用よ〜!」

もっさん「ペリーヌ!トネールは極力ミサイルを引き付けてからだ!」

ペリーヌ「魔法力をセーブしてはいますが……っ」

疾風「一機キル。二機目も」

五色「後ろ付かれてるよ、疾風!そりゃ」


407 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:41:40.44 ID:9CWMc8WDO


リーネ「芳佳ちゃん。大丈夫?」

宮藤「大丈夫。一応囲まれない様に中破させたら逃げてる!」

リーネ「うん、なら……あれって!?」


杉田艦長<<全ウィッチに告ぐ!早急に前方敵巡洋艦『レパルス』を撃沈せよ!>>


リーネ「やっぱり『レパルス』……」

宮藤「リーネちゃん?」

リーネ「あれは元ブリタニア王国海軍の巡洋艦……ということはたぶんあの戦艦『プリ――「リーネ、宮藤聴こえるか!」

もっさん「上は私達が抑える!あれはお前達が仕留めろ!」

リーネ「そ、そんな……」

もっさん「リーネ、お前なら固有魔法で砲座を破壊出来る筈だ!そして宮藤は治癒魔法を使いながらポンポン砲や主砲の相手をしろ!」

宮藤「はいっ!坂本さん!」

もっさん「奴が魚雷発射距離まで積め寄ったらもうどうにもならん!頼むぞ!」

408 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:42:31.17 ID:9CWMc8WDO


リーネ「……怖い。プレッシャーってこれのことかなっ」ギリ

宮藤「さあリーネちゃん!迷ってる暇なんか無いよ!」

リーネ「で、でも!?」

宮藤「リーネちゃん!初めて私達に出来ることが見つかったんだよ?」


「――やらなくてっ」


「――やらなくてどうするの!」


リーネ「っ!」ハッ

宮藤「行こう!リーネちゃん!」

リーネ「うんっ!」

409 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:43:12.40 ID:9CWMc8WDO


レパルス<<全戦闘機は高度を下げて戦闘を行え!今から高度5000より上は地獄と化すぞ!>>

ヴァラヒア兵’s<<<<<<Yes,sir!>>>>>>


もっさん「む、射角が!?」

ドミニカ「こちらが照準……全機低空へ退避だ」

ルチアナ「あの二人は?」

フェル「きっと大丈夫でしょ?それより先に下に潜られてるからコンタクトに注意して!」

五色「了解です!」

疾風「ん」


410 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:43:57.08 ID:9CWMc8WDO


ドガアアアン

ガガガガガガ

パキュンパキュンパキュンパキュンパキュン


宮藤「リーネちゃん!?これどうなってるの?」

リーネ「CIWSが増設されてるみたい!ポンポン砲も三連装砲も健在だし……」

宮藤「なら私が盾になるから機銃で破壊出来る?」

リーネ「盾にって……不味いよ!」

宮藤「大丈夫!大丈夫!それより超低空から行かないと撃ち墜とされちゃうから付いてきて!」

リーネ「う、うん」


411 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:44:38.67 ID:9CWMc8WDO


バンバンバンバン

ジェーン「副砲の44?口径が面倒臭いですね……19門は流石に酷いです」

ペリーヌ「やりましたわ坂本少佐!あと十機です!」

もっさん「ああ!……アイツ等考えたな?」キィーン


412 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:45:24.06 ID:9CWMc8WDO


http://www.youtube.com/watch?v=O9vSloj28P8&sns=em


ズガーン!ズガーン!

ガガガガガガガガガガガガ


リーネ「当たる当たる!芳佳ちゃん当たるよー!?」

宮藤「たぶんこの艦は副砲とかで水平射をする暇はない筈だから……えーい!」グイッ

ガガガガガガ

ガスガスガスガス

宮藤「くぅっ……治癒魔法!リーネちゃん!今なら!」ポワッ

リーネ「うん!」ヒュアアン

ガガガガガガガガガガガガ

バァアアアアアアアアン

レパルス<<何っ!戦闘機の機銃で主砲と副砲が全損!?>>

レパルス<<これが……ウィッチ……>>
413 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:46:20.42 ID:9CWMc8WDO


リーネ「あとはブリッジを……えっ!?」

パシュン!

レパルス<<くっ……空母だけでも道連れだ!>>

宮藤「そんな!魚雷が!」

ブクブクブクブク

もっさん「魔眼!眼帯は要らんな!」ポイ

宮リ「「少佐!」」

もっさん「お前達!ウィッチに不可能は無いことを見せてやる!」キーン


「――烈」


「――風」


「――ざぁああああああん!!!」


バシャアアアアアアアン


リーネ「う、海を割ってる……」


ズバアアアアアアア


宮藤「こ、これが!」


――カキンッ


ドゴオオオオオン!


414 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:47:09.52 ID:9CWMc8WDO


杉田艦長<<坂本少佐!助かった!>>

もっさん「いえ、問題ありません!」

宮リ「『サムライ』!!!」

もっさん「はっはっは!さて……頃合いだな」


ヒューン


ズガアアアアアアアン


レパルス<<ぐっ……ぐああああああああぁ


武藏艦長<<こちらは扶桑皇国海軍戦艦『武藏』である!全ウィッチの諸君、よく赤城を守りきってくれた!>>

武藏<<これより我が艦隊は赤城の護衛に就く!>>


415 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:47:54.69 ID:9CWMc8WDO


フェル「まさか『ムサシ』まで引っ張り出して来るなんて!扶桑は太っ腹ね?」

マルチナ「うちより海軍強そうだしね〜」

ルチアナ「全くです」

五色「そんなあからさまに卑下しなくても……」

疾風「ん〜疲れた」

ドミニカ「よし、私達は帰投するか。ジェーン、今日くらいはパブに行ってもいいだろう?」

ジェーン「ええ、そのあとはもちろん///」

ドミニカ「ふっ……待っているといい」

もっさん「さて、ペリーヌ。私達は『赤城』に着艦するぞ!」

ペリーヌ「了解ですわ」


416 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:48:32.87 ID:9CWMc8WDO


リーネ「帰ろう!芳佳ちゃん!」

宮藤「うん!……あれ?」

プスン……ボフン!

宮藤「えっと……エンジン止まっちゃった」

リーネ「えっ……えーーーーーっ!?」

宮藤「たぶん治癒魔法かけたけどそれでも治らないとこだったのかも……うぅ」

リーネ「どうしよう?芳佳ちゃん!」

宮藤「う〜ん!?」

もっさん<<お前等……目の前に空母が有るのに何故気が付かない!?>>

リ宮「「あ!」」

もっさん<<〜〜っ!とりあえず着艦しろ!>>

リーネ「でも二人とも初めてで……」

もっさん<<大丈夫だ!どんとこい!もうすでに壊れているからな!>>

杉田艦長<<少佐……>>


417 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:49:10.37 ID:9CWMc8WDO


宮藤「えっと!じゃあ行きます!」

もっさん<<減速し過ぎるなよ!そうだ!>>

宮藤「くっ……」


キュッ……グイッ!


もっさん<<よし!次はリーネだ!>>

リーネ「はいっ」


キュッ…………グイッ!


もっさん<<うむ!見事だ!>>

418 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:50:14.66 ID:9CWMc8WDO


もっさん「ふ、また会ったな?宮藤、リーネ」

宮藤「坂本さん!さっきはありがとうございました!」

ペリーヌ「坂本さん!?なんなんですの!馴れ馴れしい!」

もっさん「私が許可したんだ。なんならペリーヌ、お前もどうだ?」

ペリーヌ「い、いえ!私は何時でも少佐への尊敬の意を込めて……ゴニョゴニョ///」

もっさん「そうか。さて宮藤とリーネには内示を受けて貰う!」


419 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:50:41.81 ID:9CWMc8WDO


「――第504統合戦闘航空団『アルダーウィッチーズ』所属!」


「リネット・ビショップ、宮藤芳佳!両軍曹!」


「今日付けで――」


「――第501統合戦闘航空団『ストライクウィッチーズ』への出向を命ずる!」


宮リ「「はいっ!」」

宮藤「……えっ?」パチクリ

リーネ「へ?」キョトン

もっさん「どうした〜?今日からお前達も私の部下だぞ?」

ペリーヌ「もっと喜びなさいな!」

リーネ「あ、あの……竹井大尉からは?」

もっさん「ん、醇子からはちゃんと許可を貰ったぞ」


420 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:52:54.93 ID:9CWMc8WDO


〜十分前〜


もっさん「というわけでな〜?もう発艦出来んのだ」

醇子<<まさか判ってて誘導した訳じゃないわよね〜?>>

もっさん「はっはっはっ!」タラー

醇子<<笑って誤魔化して!もう!>>

もっさん「――アイツ等を私に任せてくれないか?」

醇子<<良いわよ。宮藤さんの気持ちもきっと――>>


421 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:53:41.03 ID:9CWMc8WDO


〜現在〜


リーネ「えっと確か501って凄いエースの人ばっかりじゃ?」

宮藤「ほんとですか!?」

ペリーヌ「カールスラントのエース『黒い悪魔』やオーシアトップガン『最速のリベリアン』、果てはスオムスの『絶対無被弾エース』まで居ますわよ」

もっさん「まあ気負うことはない!」

もっさん「お前達の出来ることさえやれればいい!私は期待しているぞ!はっはっはっはっはっはっ!」


宮藤「――私に出来ること、か」
422 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:55:01.89 ID:9CWMc8WDO


〜『赤城』艦内捕虜収容室〜


オメガ11「そんでその娘のどっちがヤバイんだ?」

醇子「宮藤さんの方です。今、記憶喪失で敵方に……戦闘まで」

オメガ11「記憶喪失で寝返ったのかよ……それは軍法的に辛いぞ」

醇子「でも501のミーナ中佐が少し細工をしてくれて。それに私やフェデリカ少佐の力ではまだフォローが完全じゃないんです」

オメガ11「それで俺は任務の傍らに手伝えば良いんだな?」

醇子「話が早くて助かります」

オメガ11「んじゃそっちも詳しく教えてくれよ。この俺で良いならな」

カツンカツン

醇子「!」

オメガ11「隠れな!」


423 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:55:36.15 ID:9CWMc8WDO


カツンカツン


フェデリカ「あら〜?竹井は居ないの?」

醇子「少佐、貴女でしたか」ヒョコ

フェデリカ「また机の下?着任の日を思い出すわね」

醇子「本当ですね」

オメガ11「んじゃ少佐殿も交えて続きを話してくれ」

醇子「ええ!」


〜To Be Continued〜


http://www.youtube.com/watch?v=t29_kdgW6_U&sns=em
424 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:56:34.98 ID:9CWMc8WDO


〜番外編〜


かぽーん


フェル「やっぱり扶桑の天然露天風呂は良いわね〜///」

マルチナ「テルマエ並みだよね〜///みんなで入れるし///」

疾風「ふぅ〜///」

五色「そっかロマーニャも公衆浴場が有るんだ」

ルチアナ「えぇ、泉質も似たり寄ったりで」

宮藤「///」

フェデリカ「ふーん?リーネちゃん初めて?」

リーネ「ええ///」

醇子「扶桑に来たなら入っておかなきゃ損よ〜」

425 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:57:03.39 ID:9CWMc8WDO


宮藤(竹井さんにリーネちゃんにルチアナさん……みんなおっぱいおっきいなぁ……触りたい///)


?(触りたいか?触る力が欲しいか?)


宮藤(誰っ!?)


?(俺はお前の相棒さ……さあ委ねろ……その欲望にっ!)


426 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:57:35.37 ID:9CWMc8WDO


宮藤「……っ///」フワン

リーネ「芳佳ちゃん耳出てr「リーネちゃんのおっぱああああああああい!」プニ

リーネ「きゃああああああ///」ギュム

五色「おお!芳佳が弾けた!」

疾風「SEE「そっちじゃない……いやそれかな?」

宮藤「えへへ〜へへ〜///」スリスリ

リーネ「芳佳ちゃん///……」フラ

ジャボーン!


427 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:58:18.79 ID:9CWMc8WDO


宮藤「えへ……」ユラ

ルチアナ「?」

フェル「ルチアナは渡さないわよ!」

マルチナ「宮藤ー!リーネで満足しなよ!」


宮藤「――っ!」キラン


フェル「ひゃっ///」

マルチナ「えっ///」

ジャボジャボーン!

五色「テクニシャンっ……圧倒的テクニシャンっ!」

ルチアナ「宮藤さん止め……あ///」ガシ

宮藤「はああぁ///ルチアナさんのおっぱい……///」モミモミ

ルチアナ「っ!ひゃ///」パタ

ジャボーン!


428 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 14:59:06.32 ID:9CWMc8WDO


フェデリカ「まさかあの娘……ロマーニャ娘を撃墜するなんて!」


宮藤「竹井さんのおっぱああああああああ「いい加減にしなさい!」ガン!


ドッパーン!


醇子「もうお痛はダメよ」ニコ・・・ゴゴゴ


宮藤「ひゃい……」プクプク

五色「檜の桶で一撃……凄い」

フェデリカ(竹井は怒らせちゃダメね……)

兼定「ふむ、芳佳もまだまだか」チャポン

疾風「え?」

五色「え?」

兼定「ん?」


醇子「貴方が宮藤さんの使い魔?お名前は?」ニコッ・・・ゴゴゴ


兼定「」チーン


〜終わり〜


429 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 15:01:39.60 ID:9CWMc8WDO


<<投下完了、最終回については三回くらいに分けるかも>>

文字化けでコテハンになっちゃったけどタイトルは『YOSIKA'S MEMORY〜オモイデ〜』

兼定と醇子さん
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=29059

江藤さんと北郷先生
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=29060

今回のウィッチのほとんどはここに載ってるよ
http://www.google.co.jp/gwt/x?q=%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%BB%EF%BC%B3&ei=UltjT7CiGcKRkQWeag&ved=0CAgQFjAA&output=xhtml1_0&hl=ja&source=m&rd=1&guid=on&u=http://www.ne.jp/asahi/humikane/e-wacs/

ちなみに宮藤の元ネタさんは『空の宮本武蔵』だからちょっとそれ繋がりで
あとレパルスといえば有名な戦艦の随伴艦だったけど……?

最後に扶桑でお酒は二十歳から!
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/17(土) 17:44:13.35 ID:q1Fq5g9F0
やあ久しぶり コール1です
久しぶりにみてみたらおもしろいssかいてあるじゃないか!
あと、久しぶりに私達の原点のスレのあのリレー小説 見てたらこっぱずかしく
なったよw またあんなことしたいなー•••
431 :グラディウス1 [sage]:2012/03/17(土) 18:39:44.97 ID:eu1A7XADO
乙! 流石はアメジスト1だ!

空戦もギャグも全く隙が無いね。

レパルスとかまた良いとこ突いてくるなぁ。

これはブリタニア本土決戦でビスマルクとか期待したくなるよ。

更に酒盛りと風呂で爆笑したよ!



久しぶりだねコール1、僕も別にスレ建てて書いてるんだけど良かったらそっちもよろしくね。

432 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 18:51:06.26 ID:9CWMc8WDO
うわあ>>388の五色が姉の天姫に成ってる……なんてことをっ!
とりあえずフミカネさんのサイトに乗ってない二人を

諏訪五色、中島疾風
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=29072


>>430久しぶりだね。なんかアイデアが浮かんだら短編でも書いてほしいな

>>431いやいや、そっちのも面白く読ませてもらってるよ
実はあの前スレのケストレルUの設定を一部改編して使いたいんだけど良いかな?
433 :グラディウス1 [sage]:2012/03/17(土) 19:15:05.16 ID:eu1A7XADO
>>432

勿論OKだよ!
思う存分使い倒してくれ!!
434 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/17(土) 19:19:34.02 ID:9CWMc8WDO
>>433ありがとう!

ちょっと所属と設定が変わるけど頑張って貰うよ!
435 :コール1 :2012/03/17(土) 19:36:35.90 ID:q1Fq5g9F0
ああ、そうだ、空を愛する戦闘機乗りの諸君、
PS3とXBOXで 蒼の英雄 て言う
WW2物の凄くリアルな戦闘機ゲーがあるんだが、興味があったら検索してみてくれ
勿論有名どころの機体もあるしルーデルとか体験
出来るよ
436 :スワロー1 [sage]:2012/03/18(日) 13:49:28.33 ID:gkMHYbTD0
久しぶりコール1、元気だったかい?
へえ〜そんなのがあるんだ。情報ありがとう。大佐の経験はゲームでもあまりしたくないかもwww

グラディウス1、僕もこっちのSSで使うかもしれない。まだ構想段階だけど……

アメジスト1、乙!
変な物・分からない物混ぜるなよ、サイファー……
ピクシー、その技ユージアの誰に習ったwww
オメガ登場か、またアレが聞けるかなwww
437 :グラディウス1 [sage]:2012/03/18(日) 18:46:40.10 ID:DQbdhMkDO
>>426

どんどん使ってくれ。

作ったのは良いけど出せる話しが全然浮かばないんだよね……。
438 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:10:39.41 ID:jOxqFoKDO




<<最終回を全て投下する。アメジスト1、インゲージ!>>




439 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:11:37.69 ID:jOxqFoKDO


http://www.youtube.com/watch?v=HRhRTDS8jXg&sns=em


――『バトル・オブ・ブリテン』


――あれから三日、地上軍は息を吹き返し、支援の航空戦力到達よりも高速で進軍と制圧を繰り返す


――そう、祖国や隣国を巣食う悪を殲滅しているのだ


――IUPFの気運は自然と高まる


――そして遂にブリタニア首都『ロンドン』を奪還するのが翌日に迫った


――その裏で


――仲間を


――いや、家族を取り戻そうとする少女達が居たことは永遠に語られないだろう


――この最後の作戦は


――同じく最後の機会で有ったのだ


――そしてある男の


――前大戦を通じて見つけようとした答えが


――果たされる最後の機会でも有った


――もう一度


――この記録は存在しないものである


――ここからは彼女と彼等が


――残した記憶を紐解こう


――さあ時間だ


――では、また



440 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:12:13.15 ID:jOxqFoKDO


もっさん「さあ……明日はロンドン奪還作戦だ!これよりこの戦争に於いて最後に成るであろうブリーフィングを行う!」

もっさん「そしてこの前話したアイツを取り戻す最大のチャンスの内容もだ!」

もっさん「ではまず私から今回の作戦『Reprisal』について話す」

ペリーヌ「代償……」

もっさん「そうだ。この戦争の代償を奴等に払わせる……私達が流した血の分だけ、な」

もっさん「今回は市街戦に成る。とは言いつつも知っての通り昔の様な街並みは残っている所は少ない」

もっさん「防衛戦の対スピリダスやオルゴイで破壊されてしまったからな」

もっさん「現在は偵察機、衛星による観測の結果対空兵器が密集しているとの事だ」

もっさん「更に秘密裏に建造された何らかの巨大兵器の存在も複数確認された」

もっさん「私達はこの防衛ラインを突破し、対空戦闘を行い地上軍を援護する」

もっさん「……予想外の事が続くだろうな。だが屈することは出来ない」

もっさん「以上だ。ミーナ」


441 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:13:00.89 ID:jOxqFoKDO


ミーナ「ここからは私や504のドッリオ少佐、竹井大尉により構成された『Operation M』について言及します」

ピクシー「話は通ってる。知らねぇのは少佐より下だ」

ミーナ「では説明を。入って下さい諏訪少尉、中島少尉」

天錦「「はい」」

ミーナ「彼女達二人は504所属でリーネさん達の原隊の上官に当たります」

リーネ「お久し振りです。あの二人は元気ですか?」

錦「うん、勿論さ。そういや疾風と五色に話をしない内に別れちゃったんだってね」

天姫「えっと私達は扶桑の504との連絡を付けるためにこちらへ幾度かガリア経由で来させて貰いましたが、今回は最終確認の為に参りました」

錦「『表向きは』部隊間交流ですが……あれ?バルクホルン大尉とハルトマン中尉ですか?」

ゲルト「ああ」

エーリカ「ん」

錦「え、覚えてませんか?あの時カールスラントで一緒に対テロ作戦を行ったんですが……」

エーリカ(覚えてる?)コソ

ゲルト(……可哀想だが覚えていない)コソ

ミーナ「こほん。では私からはっきりとした作戦概要を」

ミーナ「まず私達だけで『対象M』を捕獲した場合、記憶の有無に関わらずこう処理するはずでした」


442 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:13:46.69 ID:jOxqFoKDO


【ZONE砂漠での戦闘後に行われた調査地点から離れた地区で震電Uと彼女を扶桑の輸送機が発見】


【部隊の混乱を避ける為にガリア経由で扶桑へ送り届け、彼女は入院していた】


ミーナ「こんな感じです。この場合の輸送機のパイロットは少佐の従兵でも有った土方さん、そして内部文書偽装いえ作成は竹井大尉が行ってくれる手筈でした」

もっさん「私の身内でも最高の手腕を持つ者だ。信頼は十二分に出来ただろう」

ミーナ「そしてこの状況――」


【『対象M』がロンドンまでに捕獲出来なかった場合――】


【第504統合戦闘航空団の協力の元に彼女を撃墜、説得を問わず捕獲】


【途中経過については前述の処理法以外にも拘束施設から脱走し、接収され国籍章の変わった震電Uに乗っていた等々用意していますので】


【そして504の在籍パイロットとして扶桑へ回収します】


443 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:14:16.97 ID:jOxqFoKDO


ミーナ「少佐が無理矢理連れてきたリーネさんもそうですが軍籍はちゃんと残ったままでしたので」

サイファー「ちょいまち。エラーだ」

ミーナ「どうぞ、サイファーさん」

サイファー「聞いた話少佐は戦死報告書を中佐、アンタに提出したんじゃないのか?それに砂漠の調査部隊ってあれ外部部隊だろ?」

ミーナ「ではIUPF軍法について話しましょう」


【戦死及び行方不明は1ヶ月から2ヶ月の間に戦死報告書をIUPF本部へ提出すること】


サイファー「ふん、出してなかったのか。なら次は?」

ミーナ「私が調査依頼をした部隊は扶桑陸軍所属加東圭子少佐の率いる統合戦闘団『ZONE』と第31統合戦闘飛行隊『ストームウィッチーズ』ですが、やり取りの上で」

ミーナ「あの報告書の追記分である『対象M』の捜索については本部への連絡を発見するまでは控えて貰っておきました」

サイファー「ん〜ん、こりゃたまげたな。いざという時の対応がここまで繋がるとは……中佐、無駄に驚かせてごめんな」


444 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:14:59.50 ID:jOxqFoKDO


ミーナ「いえ、戦争の混乱を最大限利用するだけですから。それに三日前の夜よりは大した事は無いですよ」

サイファー「うぐ……」

エーリカ「一本取られてやんの〜!」

シャーリー「あっはっは!」

ゲルト「何の事だ?」ガタ

エーシャ「「!?」」ビクッ

もっさん「ん、あいつ等何か有ったのか?」

リーネ「坂本少佐もバルクホルン大尉も思い出さない方が……」

もっさん「私も?む〜……解らん」

ミーペリ「「///」」ポッ

エイラ「サーニャ、あの次の日って気が付いたら給湯室で寝てたよナ?」

サーニャ「うん。制服のまま」

リーネ「うぅ///」

ルッキーニ「何でリーネが赤くなってるのさ?」

PJ「なんか起きたら腹痛かったっすね」

ピクシー「まあサイファーのせいが三割位だな」

イーグルアイ「しかし何故あの三人は一進一退をしているんだ?」

ゲルト「何なんだ?」ジリ

エーシャ「「いや知らなくて良いってば!」」ジリ

錦天「「あの〜?」」

ミーナ「はっ!ごめんなさい!」

ミーナ「ここからは戦場での501、504の共同戦線構築についてですが――」


445 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:16:18.65 ID:jOxqFoKDO


〜シャーリーとルッキーニの部屋〜


ルッキーニ「明日で終わりって事はさ、シャーリー」

シャーリー「ん?」


ルッキーニ「私達もお別れなのかな……」


シャーリー「え、あ……ん……」


ルッキーニ「シャーリー……!」ガシ


シャーリー「ルッキーニ……」


ルッキーニ「ひぐっ……イヤだよ……まだ一緒に居たい……!」


シャーリー「く……ん……っ」


ルッキーニ「私……わたしっ……!」


シャーリー「……ふぅ」


ルッキーニ「ぐすっ」


446 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:17:04.62 ID:jOxqFoKDO


シャーリー「はぁ……何で早とちりするかなぁ?」

ルッキーニ「うぅ……何を?」

シャーリー「だって戦争終わったら休暇貰えるんだぞ?ロマーニャだってオーシアだって観光し放題だ!」

ルッキーニ「嘘だよね?」

シャーリー「まさか信用してないのか〜?お前と私の仲なのに」

ルッキーニ「でも……」

シャーリー「軍なんて糞喰らえ!私は軍人年金貰える位は働いたし、何時でも止めてやる覚悟は有るんだ!」

ルッキーニ「シャーリー」


シャーリー「だからさ!明日は誰一人――宮藤も欠け無いで帰って来るんだよ!」


ルッキーニ「うん!」

シャーリー「じゃあ私の方に来い!一緒に寝よう?」

ルッキーニ「シャーリー!大好きっ!」

シャーリー「ははっ!」


447 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:17:58.17 ID:jOxqFoKDO


〜エーリカとバルクホルンの部屋〜


エーリカ「明日か〜」

ゲルト「寝るぞ。幾ら何でも寝不足はあり得ん」

エーリカ「あ」

ゲルト「なんだフラウ、どうした?」

エーリカ「えーっとさ?」

ゲルト「何なんだ?ズボンでも穿き忘れたか?」

エーリカ「聞きたい?トゥルーデに関係有るんだけど……」

ゲルト「む、私にか?」

エーリカ「実はクリスから手紙来ててさ」

ゲルト「何ぃ!?」バサッ

エーリカ「ほら、食い付いた……それでこの前の輸送機でロスマン先生とかの手紙と一緒に私のとこ来てね……」

ゲルト「……それで?」

エーリカ「実は私の分読もうとして一旦棚に置いたら崩れて……」

ゲルト「まさか!?」

エーリカ「ごめん……そこの下で埋まってる」

ゲルト「早く言わんか!うりゃあああ!」グググッ

エーリカ「今探すからちょっとそのままでお願い!」

ゲルト「任せろ!」


448 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:18:27.74 ID:jOxqFoKDO


エーリカ「み、見つからない……」

ゲルト「くっ……あと七時間しか寝れんな」

エーリカ「ごめんねトゥルーデ……本当にごめん」

ゲルト「お前がそんなにちゃんと謝るなんて……」


エーリカ「私ばっかズルい気がしたんだ。ウルスラと何時でも逢えるから……」


ゲルト「そんな事気にしていたのか?」


エーリカ「だってちょっとズルいじゃん」


ゲルト「だったらお前はもうちょっと部屋を片付ける努力をしろ!それで良い!」


ゲルト「――むしろ帰って来てからの楽しみが増えた」


エーリカ「トゥルーデ……」

ゲルト「寝るぞ!よく考えればまだ七時間は寝れるんだ!」

エーリカ「うん!ありが……あれ?」カサ

ゲルト「……」スースー

エーリカ「うわ、毛布の下に有ったよ……どうしよ」

エーリカ「よーし……」

449 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:19:24.48 ID:jOxqFoKDO


〜もっさんとミーナの部屋〜


もっさん「ふん。どーせ皆寝ようにも寝れまい」

ミーナ「貴女もね」

もっさん「まあな。決戦前は高ぶってしまう……ピクシーさんの理論で言えば私はマーセナリーなのかもしれん」

ミーナ「そうかしら……少なくともソルジャー、私にとってはナイトに見えるけれど?」

もっさん「ふ、ミーナに言われればそれが正解かもな」

ミーナ「そうよ。だって貴女は強くその意思を貫いて来たじゃない」

もっさん「……自信はないがな」

ミーナ「今更何を言っているの?貴女の姿を見て皆が安心していたのも有るのよ」

もっさん「……くっ」


ミーナ「解ってるわ。貴女の思いも、限界も――」


ミーナ「だけど最後まで私は諦めない!美緒!」


ミーナ「貴女に教えて貰ったから……ね?」


もっさん「ははっ……私は何も」


ミーナ「いいえ、リーネさんやペリーヌさんをここまで生き延びさせて来たじゃない」


もっさん「ガルムが居たからだろう」


ミーナ「それだって貴女が呼んで来たのよ?まあこの隊は特に恋愛禁止でも無いけれどね」

もっさん「ん?何故恋愛の話に成るんだ?」

ミーナ「秘密よ」


ミーナ(クルト……もう私を忘れてくれてるわよね。きっとそれが一番良いんだから)


450 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:19:51.89 ID:jOxqFoKDO


もっさん「でも言いたいことは解った……ミーナ、ありがとう」

ミーナ「ええ」

もっさん「私は死ぬ気なんてない。私が死ぬとしたら扶桑の穹だ!」

ミーナ「美緒らしいわね……うん。それで良いわ」

もっさん「はっはっはっはっは!宮藤だろうとなんだろうと納まるべき鞘に全てこの坂本美緒が納めてやる!」


451 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:20:31.29 ID:jOxqFoKDO


〜エイラとサーニャの部屋〜


サーニャ「くー……」zzz

エイラ「よく寝てるナ。流石だヨ」

エイラ(私とサーニャが逢ったのはスオムスとオラーシャが一瞬交戦したあの日々……)


452 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:21:12.68 ID:jOxqFoKDO


〜2006年冬、スターリングラード―マンネルヘイム線間空白地域〜


エイラ「ニパの回収に出た姉ちゃんから連絡来たケド……あれカナ?」


サーニャ<<敵機……撃墜する>>


エイラ「うわっ?警告も無しかヨ!」

サーニャ<<F―18位なら……>>

エイラ「相手の戦闘機上手く付いて来るナ〜って……まさかウィッチカ!」

サーニャ<<当たらない……なんで?>>

エイラ<<教えてやるから一旦撃つの止めろヨ>>

サーニャ<<あ……うん>>

エイラ<<やっぱりウィッチカ〜。しかもナイトウィッチって奴?>>

サーニャ<<……はい>>

エイラ<<そんな警戒すんなヨ。私はエイラ、エイラ・イルマタル・ユーティライネン>>

サーニャ<<……サーニャ>>

エイラ<<サーニャ、ナ。白百合と猫のエンブレムカッコいいじゃん>>

サーニャ<<ありがとう……初めて百合だって気が付いてくれた>>

エイラ<<まあ薔薇に見えないことも無いからナ>>

サーニャ<<ところで……なんで当たらないの?>>

エイラ<<それは私の固有魔法が未来予知だからナンダ>>

サーニャ<<えっ……凄い>>

エイラ<<人を護るためにも……人を傷つけるためにも使えるんだケド>>

サーニャ<<でもエイラは人を護るために使うんでしょう?>>

エイラ<<ああ、オラーシャが攻めてくるなら使うサ>>

サーニャ<<えっ……スオムスが仕掛けているんじゃないの?>>

エイラ<<……っ?これってまさかだよナ?>>


453 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:21:39.29 ID:jOxqFoKDO


〜現在〜


エイラ(あれが私達の邂逅……そしてあの日々の終わりの始まり)


エイラ(この後理解し合った私にサーニャがいつもの歌を初めて聴かせてくれた)


エイラ(そう……あの時私はサーニャを死なせたくなんて無いと思った)


エイラ(私は絶対にサーニャを護ってみせる――)


エイラ(――あの日のオーロラの夜空に誓ったこの決意が……私を支え続けてくれてるから)


454 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:22:25.40 ID:jOxqFoKDO


〜リーネとペリーヌの部屋〜


リーネ「……ペリーヌさん起きてます?」

ペリーヌ「……寝転がってますわ」

リーネ「寝てないんですね」

ペリーヌ「寝られる訳無いですわ……はぁ」

リーネ「あれ以来ですね私達は。扶桑の横須賀基地で模擬戦をしてから」

ペリーヌ「ええ。坂本少佐が連れていくとおっしゃって……」

リーネ「芳佳ちゃんと三人で寝ましたよね」

ペリーヌ「……あの娘やけに寝相が良いと思ったら貴女の胸を枕にしてたんですのよ」

リーネ「えっ……」

ペリーヌ「気が付いて無かったんですの!?……これがおっぱいブルジョワの無自覚……!」

リーネ「え、えーと」

ペリーヌ「でもガリアでのスピリダスや他の戦闘もあの娘は私達の盾に成ってくれましたわね」

リーネ「はい」

ペリーヌ「忘れようとした私達の記憶に意地でも残りましたわ」

リーネ「はい……」


455 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:22:57.35 ID:jOxqFoKDO


ペリーヌ「リーネさん。実を言うと私はレサス侵攻で喪った――」


ペリーヌ「――家族を貴女達に見出だしていたんですわ。これは確信ですのよ?」


リーネ「ペリーヌさん――」


リーネ「――私も良かったです!戦争をしていたのも確かでしたけどみんなと逢えて!」


ペリーヌ「ええ。本当に……なら最後はあの娘を取り戻して終わりにしましょう――」


ペリーヌ「――貴女のロンドンで!」


リーネ「はいっ!」


456 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:23:24.10 ID:jOxqFoKDO


――ピクシー……貴方は私の何を知っているの


――この私の悪夢を創り出した貴方達が


――これ以上私に何をもたらすの?


――きっと明日全てが終わる


――私の長き苦しみを


――あの日刺さったままの銃弾を


――取り除けなくたって構わないわ


――私のやりたいことの終着地点


――貴方達と奇跡的にこの穹で逢えたんだから


――穹が繋がっていると言うのなら


――運命は……宿命は


――きっと貴方達と


――……




457 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:24:10.79 ID:jOxqFoKDO


<<これよりブリタニア奪還最終作戦『Reprisal』を開始する!>>


<<連合艦隊全艦!目標!ヴァラヒア艦隊テムズ川河口守護群!>>


<<砲門開け!>>


<<てぇええええええええええええええええええええええええええええ!>>


<<撃ってきたか!こちらとて引く気は無い!>>


<<地上設置対艦ミサイル発射!巡洋艦!フリゲート!イージスの全艦は砲撃戦及び対ミサイル戦闘を開始せよ!>>


<<ここを抜かれる訳にはいかんのだよ……最後までなっ!>>



458 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:24:49.21 ID:jOxqFoKDO


<<こちらIUPF本部>>


<<連合艦隊による艦隊戦が開始された!>>


<<全プライズ・ノートン所属航空機は対空火器を破壊及び掻い潜り、ヴァラヒアの航空戦力と交戦>>


<<これを撃滅し、地上軍の進攻を援護せよ!>>


<<各国家、師団、部隊を問わず諸君の奮闘に期待する!>>


<<以上だ!航空戦力は戦闘を開始せよ!>>


http://www.youtube.com/watch?v=KfOVnN08Q-w&sns=em


459 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:25:19.98 ID:jOxqFoKDO


サイファー「さあ行くぞ!」

ピクシー「中佐!作戦通りに行かせて貰うからな!」

ミーナ「ええ!では――」


「――第501統合戦闘航空団、全機インゲージ!」


「「「「「「「「「「了解っ!!!」」」」」」」」」」


460 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:27:05.30 ID:jOxqFoKDO


<<来たぞ!IUPFの戦闘機共だ!全対空火器はフルバースト!>>

<<出し惜しみなんてすんじゃねぇ!撃ちきれっ!>>

「俺達のロンドンを汚した罪は重いっ!ここで全て清算させてやる!」

「ぐああああああああ

「ここまで来て死んでたまるか!」

<<俺達の気概を魅せてやる!連合なんて所詮烏合の衆だあああああああ!>>

<<この対空火器の網を無傷では越えられん!全て叩き墜とす!>>

「ハイウェイの上下にっ!?うわあっ

「ジョンソォォォン!ちくしょ

「引き返すな!とにかく突っ切れ!」

「前へ逃げろっ!ミサイルなんて当たらねぇ!」

「イジェクトなんてするかっ!FOX4

<<そちらが死ぬのとこちらが殲滅されるのとどちらが早いかな?さあ来いっ!>>



461 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:28:03.88 ID:jOxqFoKDO


「ちっ破片が腹に……ぐっ……」

「逃げるなら下だ!良いなっ!無駄死にするために上になんて逃げんじゃねぇええええええ!」

「地面にキスか!どうせ死ぬならそれでも殺ってやる!」

<<ミサイル!ぐああああああああああああ

<<撃ち墜とせ!被弾させろ!後ろに任せる事は無いっ!>>

「くっそおおお!40小隊は俺だけかああああ!?」

「死にたくないっ!でも俺が死んでも記憶に残るのならっ

「a小隊は俺に付いて

<<よし良いぞ!墜ちろっ!>>

<<こっちに破片が!?うわああああああああ

「死ねっ!」

<<火を吹きながら後ろに?……ちっ>>

「高速を維持しろ!マッハだ!」

「がああああっ……ざ

「殺られんな!最後まで生き残って見せろぉオオオオオオオオ!」

<<自動装填が壊れた!?RPGとランチャーで戦えっ!!!>>

「高射砲!対空機銃なんかよりたちわりぃんだよてめえはぁああああ!」

<<撃たれるっ!けどその前にミサイル全弾ファイアっ!>>

「火がっ

「うわあああああああああああああっ!?死ぬか死ぬか死ぬかあああああっ!」


462 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:28:37.16 ID:jOxqFoKDO


サイファー「ウィッチーズは脱出成功したみてぇだな……」

イーグルアイ<<ああ、中佐から連絡が来た!>>

ピクシー「堅いからな魔法コーティング」

PJ「じゃあ少し遅れてオレ等も行きますか!」

錦「では頼みますね!」

天姫「お願いします。『赤城』の手前……いえ河口までで結構です!」

サイファー「まあ寄り道ちょっとだけするけど誰かの後ろにピッタリ付いて来いよ!」


463 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:29:06.57 ID:jOxqFoKDO


<<どれだけいるんだ!墜としても墜としても来るぞ!>>

「だあああああ

<<くっ

「片羽のラプター!?」

「ん!?あれはガルムだ!ガルムが遂に戦線に飛んできたぞ!」

「勝てるぞオオオオ!ガルムだああああ!」

サイファー「有名人は辛いねぇ!見てろよ?」


464 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:29:41.38 ID:jOxqFoKDO


サイファー「ファイアアアアアアアアアアアアッッッッッ!」




カッ――……


ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ―――――――――――




<<なっミサ

<<があああああああ

<<うわああ

<<あれはこの前の砂

<<嘘だろ!?一区画分対空火器が吹っ飛んだぞ!>>


465 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:30:33.86 ID:jOxqFoKDO


「うおおおおおお!鬼神が薙ぎ払ったああああああああああああああああああああああああ!」

「全機今の内に安全区画を通過しろっ!鬼神が拓いた血路だ!」

天錦「「っ!凄い!」」

ピクシー「サイファーてめぇ!『フリーガーハマー』のミサイル直に積んで来たな!?」

PJ「場所が判る今なら行けますっ!サイファー!どんどん薙ぎ払って下さいよ!」

サイファー「殺ってやるさ!残った分は『スツーカ大佐』にお任せさあああああ!」


466 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:31:07.68 ID:jOxqFoKDO


<<P地区が吹っ飛んだらしいぞ!?>>

<<敵はガルムだ!>>

<<ガルム!?あの爆撃魔か!>>

<<ミサイル!撃ち墜と




カッ――……




ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ―――――――――――


<<

<<がっ

<<うがああああああ




467 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:31:37.75 ID:jOxqFoKDO




「――俺ならもう血に手が染まってる」






「だから力を振るうことで――」






「誰かが護れるなら」






「――殺ってやる!」







468 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:32:07.40 ID:jOxqFoKDO




<<P、Q、G、J、T、D地区の陣地壊滅確認……対空防衛網に穴が開きました……>>


<<くっ……『アレ』の起動準備を!>>


<<はっ!あと少しで完了します!>>


<<晴れたロンドン等見れないと思っていたが……皮肉だな>>


469 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:32:53.95 ID:jOxqFoKDO


ミーナ「さあ皆、敵編隊がお待ちかねよ」

もっさん「不調の有る機体は居ないな?」

シャーリー「見たところ居ない。ルッキーニ」

ルッキーニ「居ないよ〜」

ゲルト「ならばガルムとあの二人の露払いはして見せよう!」

ミーナ「交戦開始よ!自由戦闘で良いわ!」



470 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:33:33.67 ID:jOxqFoKDO



http://www.youtube.com/watch?v=LbTdEq8mWm4&sns=em




<<敵は被弾しているものが多いな……最小限押せば殺れる!>>

<<ここが最後の穹に成ろうが構わん!生を全うするのみ!>>

「えぇい!数はあっちのが多いのか!?」

「押されるな!横見ろ横!501が揃ってやがる!」

「ならウィッチーズに負けねぇぐらい働いてやりますか!」

「ふん、口説けるもんなら口説いて見せな!」



471 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:34:18.93 ID:jOxqFoKDO


穹に矢と鳥の作る白い軌跡が毛玉を形成する

「当たれっ!FOX2!」

<<くっ

飛び散る金属の肉片

「シャーリー!6、5、8時にそれぞれ三機!」

「任せろ!エイラ、サーニャ!」

複数の鳥に追われながら兎と子豹が誘導していく

「「了解!」」

<<む!上か!ブレイクッ!>>

<<うわ

<<間に合わねぇイジェク

上空から息の合った下降を見せ、白百合と狐が鳥を散々に墜としていく

「やるな!ならば私はリーネ達を助けるとするか!」

侍も動く。射線の敵を全て薙ぎ払いながら




472 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:34:51.98 ID:jOxqFoKDO


「ハルトマン!次の勲章はあの宝剣付黄金柏葉騎士鉄十字章だぞ!」

大口径の外付け二丁機銃を手足の様に扱い、狩っていく

「えーっとルーデル大佐の奴?」

「そうよ。……ガランド小将ならちょろまかしてくれそうだけれど」

女侯爵と悪魔は女騎士の側面を塞ぎ、死角を無くす

<<一撃で機体がっ

<<速い……ダメか

魔女達の空域に踏み込む鳥は例外なく狩られていく

止められるものはこの場には居なかった




473 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:35:21.69 ID:jOxqFoKDO


「リーネさん!危ないですわ!」

「大丈夫です!ここで捻り込めば!」

立ち耳猫を鳥が追う。しかし

<<ちっ……なっ

「リーネ!よく見ていたな!」

追いきれずに離れた鳥が侍の一太刀で墜とされる

「いいえ!でもこれぐらい出来なきゃ芳佳ちゃんに負けちゃいますから!」

言うが早いか次を狙う

「わ、私だって負けてられませんわ!」

青もその機体を翻し、後方へ向かった

「さて、サイファーさん達は……あれか!」


474 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:36:01.63 ID:jOxqFoKDO


「殺ってんなあ……あの二人たぶん勲章モノだな」

鬼神は呟く

「そうっすね。ところでまだっすか?」

「PJ、あと十分って所だ!ちょっと待って……ブレイクッ!」

旗建て屋と妖精は距離について話すがそれは唐突に打ち切られる


475 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:36:36.76 ID:jOxqFoKDO


<<おい!あれ!ガルムだ!>>

<<ホントだ!良く見つけたな!>>

<<こっちは嫌ってほど噂に聞いてたぜ!>>

<<殺らせて貰う!アレクト隊!インゲェエエエジ!>>

絶え間無き復讐の名を持つ彼等は猟犬に狙いを付けた


http://www.youtube.com/watch?v=5-r6OCMEgFI&sns=em


476 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:37:08.27 ID:jOxqFoKDO


サイファー「やべぇな……めんどくせぇのが来ちまった!」

イーグルアイ<<PJは二人を連れて海岸線へ急げ!サイファー、ピクシー頼むぞ!>>

サピP「「「お任せあれっ!!!」」」

PJ「行くよ〜二人共!」

錦天「「はいっ!」」


477 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:37:40.83 ID:jOxqFoKDO


ピクシー「久々にエースと殺り合えるな?」

サイファー「わくわくしてんじゃねぇ!俺ミサイル無いのよ?」

ピクシー「俺は満載してらあっ!」

サイファー「解った解った!ガルム隊インゲェエエエイィィィジ!」



478 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:38:16.25 ID:jOxqFoKDO


アレクト4<<殺ってやる!死ね『鬼神』!>>

アレクト1<<アレクト3、4、8は俺と『鬼神』を!残りは『片羽』だ!>>

サイファー「うぉっと!中々やるじゃあないですかぁ?」

ピクシー「サイファー!奴等はレサス紛争のエースだっあんまり舐めんな!」

アレクト2<<隊長!結構強いです!>>

アレクト3<<後ろは貰ったああああああああ!>>

サイファー「引っ掛かったな?スラストベクタリングマニューバッ!」

アレクト8<<アレクト3逃げろおおおおお!>>

アレクト3<<ヘッドオン!?イジェクトする

サイファー「これで一機……さあ掛かって来いよ!」


479 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:39:01.73 ID:jOxqFoKDO


PJ「よし……見えた!艦隊戦の最中だけどどうする!?」

天姫「頑張りますけど……これは」

イーグルアイ<<『赤城』はかなり後方だな!PJ、囮に成ってやれ!>>

PJ「仕方ねぇっすね!天姫ちゃんに錦ちゃんまた後で!」

天錦「「了解です!」」


PJ「さあ最大限囮やりますよ〜!」


480 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:39:35.91 ID:jOxqFoKDO


アレクト5<<脱出します!すんません

アレクト1<<くそ、何故Su―47が37に押されるんだ!>>

サイファー「へっ!機体に愛の無い奴が俺とテルミナートルに勝てる訳ねぇだろ?」

アレクト8<<前に片羽がああああ!イジェクト

ピクシー「サイファーばっかり追いかけるからさ」

アレクト1<<くそ……全員イジェクトしちまったか>>

PJ「いっただきぃ!」

アレクト1<<うわっ!イジェクト!


481 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:41:02.52 ID:jOxqFoKDO


サイファー「PJ、ナイスだわ。ところであの二人は無事なんだよな?」

PJ「もちっす」

イーグルアイ<<艦隊戦が一段落付き始めたようだ!オーレリア空軍、ガリア空軍、扶桑海軍も参戦するぞ!>>

ピクシー「んじゃあウィッチーズと合流して一旦帰投するか!」

サイファー「殺られない味方ほど心強いものは無いね〜」

PJ「ほんとっすよ」


482 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:41:40.93 ID:jOxqFoKDO


<<山本司令長官殿!遠距離からの敵海岸線制圧を完了しました!>>

<<うむ>>

<<こちらの損害はガリアのフリゲートが七隻、オーレリアの巡洋艦が二隻。そして我が軍は巡洋艦二隻とイージス艦が一隻です!>>

<<空母は全て無事だな……全軍に通達!これより巴戦も含めた航空機制圧に移行する!>>

<<オーレリア旗艦、ガリア旗艦に通達します!>>

<<それと救助の手も緩めるなと伝えよ!>>

<<はっ!>>



483 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:42:11.99 ID:jOxqFoKDO


<<艦長よりディザスター全パイロットへ!これより空からの制圧を開始する!>>

<<準備の出来た隊から出撃せよ!>>

<<こちらグリフィス隊!早速出るよ!>>

<<グリフィス2〜7まで了解!>>

<<グリフィス8!り、了解です!>>

<<こちらグリフィス1、グリフィス8!リラックスしてけ!>>

<<でも私空戦なんて初めてで……>>

<<誰でも最初はそうさ。あの『鬼神』や『死神』、『傷顏』だってな!>>

<<うぅ……>>

<<お前にはウィッチの才能があんだろ!>>

<<は、はい!>>

<<いいから付いて来い!俺から離れんな!>>

<<了解ですっ!>>

<<隊長の子供好きには困ったね>>

<<お前も変わらんけどな>>


484 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:42:52.22 ID:jOxqFoKDO


<<ディザスターから発艦開始してます。艦長こちらも!>>

<<うむ、こちらオーレリア海軍旗艦空母ファルコ・ティナンクルス艦長である!所属パイロットは全機発進シーケンスを開始せよ!>>

<<ファルコ隊!出撃開始だ!>>

<<行ってくるぜ!ケストレルU!>>

<<違うと言ってるだろうがファルコ2!>>

<<んなこと言ったって!ベルカ戦争の時にオーシアから工廠で爆発大破したヒューバート零番艦買い取って弄くり回した挙げ句、二枚甲板にしたらしいじゃねえか!>>

<<ファルコ3よりファルコ2……それ以上は止めとけ>>

<<へーい>>

<<ファルコ・ティナンクルスのがカッコいいじゃん……俺等首都防衛専属ファルコ隊専用空母だぞ?>>

<<艦長よりファルコ1、お前だけだよ……そういってくれるの>>

<<やっぱりそうだよな!>>


485 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:43:44.35 ID:jOxqFoKDO


サイファー「ウィッチーズ!何処だー!?」

ミーナ<<ここです。もう帰投ルートへ入っています>>

イーグルアイ<<見つけた!サイファー、そのまままっすぐだ!>>

ピクシー「あれか?おいおい……そこらに居た機体どうなったんだ!?」

ミーナ<<入れ替わりで引いたのか、もしくは……>>

サイファー「まあ良い、補給しに帰投するぞ!」


486 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:44:14.55 ID:jOxqFoKDO


http://www.youtube.com/watch?v=wtZWXy9I_EI&sns=em



<<こちらプロファクス、燃料気化弾頭ミサイルを発射する!友軍は全機高度を下げよ!>>


サーニャ「中佐、あの時の潜水艦!テムズ川に入って居たみたいです!」

ゲルト「何っ!?クソッ!」

エーリカ「ダメだよ、トゥルーデ!今は退かなきゃ!」

サーニャ「これは……燃料気化弾頭ミサイル発射!」

もっさん「く、今からでは間に合わん……あれは!?」


487 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:44:51.39 ID:jOxqFoKDO


徹子「『虎徹』!」


震電U「特殊魔力還流システム『虎徹』スタンバイ!」


徹子「行くぞっ!『雲耀』ッッッッッッ!」


――ザンッ




<<艦長!ミサイルを失探!>>

<<何!?あり得ん!>>

<<レーダーに感有り!……弾頭が降ってきます!>>

<<急速潜航!各員衝撃に備えろ!>>




ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――




488 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:45:29.73 ID:jOxqFoKDO


徹子「おい!美緒!話は醇子から聞いてる!」


徹子「――扶桑一のウィッチに成るなら絶対に取り戻して見せろ!」


徹子「今から空域維持は任せな!この若本徹子に!」


もっさん「ふっ……任せたぞ!徹子!」


ミーナ(……扶桑人ってこういう熱い人ばっかりね)


489 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:46:21.57 ID:jOxqFoKDO


<<司令長官!河口ドックより敵戦艦出現!>>


<<これは……『プリンセス・オブ・ブリタニア』です!>>


<<くっ……遂に出て来たか……>>


<<しかし臆することはない!ガリアフリゲート艦隊、オーレリア巡洋艦『タラッサ』以下艦艇、我が軍の誇る戦艦『大和』、『武藏』の総火力を結集!>>


<<ブリタニアの名を冠するあの艦を――>>


<<――誇りの元に撃沈する!>>


<<了解致しましたっ!>>


<<ガリアフリゲート艦隊発進!オーレリア艦隊も続きました!>>




<<――大和、発進!!!>>




490 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:47:16.16 ID:jOxqFoKDO


杉田艦長<<504は火線が終息した段階で出撃せよ!>>

フェデリカ「聴いたわね?錦と天姫の機体は整備中だから調度良いわ!」

ルチアナ「でも先程のウィッチは大丈夫ですか?」

醇子「ああ、徹子なら大丈夫よ。一人で軍隊――『ワンマンアーミー』だから」

フェル「へぇ〜扶桑にも居るのね〜」

醇子「まあね。さて私達の提案に対して天姫さんと錦さんが501から持ち帰った答えは『YES』でした」


「――これより第504統合戦闘航空団は第501統合戦闘航空団との共同作戦『Operation M』を発動します!」



491 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:47:52.53 ID:jOxqFoKDO


ドミニカ「良いだろう」

ジェーン「勿論です!」

フェデリカ「まあパトリシアとアンジェラが居ないのは仕方無いとして――」


マルチナ「代わりに僕達の愛弟子が居るからね!」

五色「やりますよ!直接は手が出せないのが悔しいですけど!」

疾風「うん」




醇子(宮藤さん――)



492 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:48:19.30 ID:jOxqFoKDO


ファルコ1「さあ早速やらかすぞ!ファルコ隊インゲージ!」

グリフィス1「負けてられん!グリフィス隊もインゲージだ!」

徹子「やっとオーレリア空軍が来たか?こちら扶桑海軍のウィッチだ!東西に展開してくれ!」

ファルコ1「こちらファルコ隊、了解した!南はガリア空軍が抑えてる!」

グリフィス1「グリフィス隊は東に行かせて貰う!」

徹子「さって続きと行こうか」

<<ヴァラヒア防空大隊846小隊インゲージ!>>


493 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:48:55.16 ID:jOxqFoKDO


<<無線だ!プロファクスに続いてバラウールが起動する!>>

<<インドミタブルもドックから出撃した!ここで奴等の戦力を喰ってやる!>>

「バラウール!?」

「あれかっ




スゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォ――



「三基!?何故こんなところに!」

「うわあああああ

「オーシア空軍戦力の四割が削られた!不味

「クソッ最悪過ぎる!このままじゃさっきの対空火器の方が楽だった!」



494 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:49:27.08 ID:jOxqFoKDO




ルーデル「さてアーデルハイド、撃滅状態はどうだ?」

アーデルハイド「展開していた入り口の全区画の対空火器は破壊しました」

ルーデル「ふむ……ならば貴官は大隊を率いて地上軍支援に行きたまえ」

アーデルハイド「大佐、何をなさる気ですか?」

ルーデル「私にしか出来ぬ事だ。全機聴こえるならばこの言葉を胸に刻め!」


495 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:49:53.65 ID:jOxqFoKDO




「戦闘機はその能力を称賛され記憶に成るだろう――」




「――しかし歴史を創ってきたのは我々の乗る爆撃機だ!それを忘れるな!」




「「「「「「「「「「「「Jawohl,Herr Oberst Rudel !」」」」」」」」」」」」




ルーデル「では健闘を祈る!」


アーデルハイド「御武運を――」
496 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:50:56.22 ID:jOxqFoKDO


マーベリック「オヤジ!敵を引き付けるから殺っちまってくれ!」

バートレット「任せろ!こっから綺麗にするぞ!」

サンダーヘッド<<501が拡げた空域を狭めては立場が無いぞ!>>

ウルフマン「何言ってんだ!絶対拡げてやんよ!」

ルーク「全くだ!」

アイスマン「しかしバラウールがこちらを狙うのが何時か判らんのでは……ん?」


497 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:51:29.76 ID:jOxqFoKDO


ルーデル「さてこれが首長龍か……その名の通りだな」


ジジジジジジジジジ


ルーデル「ふむ、強化ECMまで有るとは」


ハイデマリー<<ルーデル大佐!こちら第2師団のハイデマリー大尉です!>>


ルーデル「貴官も来ていたか。ところで弱点はこの首長龍に無いのだろうか?」

ハイデマリー「どうも前回のものは発射の瞬間にコーティングが消えていたそうですが今は消えていませんね」

ルーデル「ならば地下ごと貫くか……貴官の固有魔法で地下施設を探索してくれ」

ハイデマリー「やっています――これは?」

ハイデマリー「大佐、地下に発電施設が有りますがこれを破壊するには遅延信管の貫通弾『バンカーバスター』を……あっ?」

ルーデル「む、実は今回は私だけフリーガーハマーでは無いのだ。好機を得たな」

ハイデマリー「大佐、貴女は凄過ぎます!」

ルーデル「さてこの会話している間でさえ私達に吼えていた首長龍を落とし穴に嵌めるとするか」


498 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:52:18.64 ID:jOxqFoKDO


サイファー「バルクホルン大尉とサーニャ以外の機体は対空ミサイルな!」

サーニャ「今回は『フリーガーハマー』とロケットブースターをお願いします!」

ゲルト「同じくロケットブースターに30mmガンポッドを!機体機銃の補填も頼む!」

整備士長「準備してましたよ!十分あれば出れます!」


499 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:52:46.46 ID:jOxqFoKDO


シャーリー「なんとか一回目は無事に済んだか……」

エイラ「連戦で疲労して休みに来れただけ良いヤ」

もっさん「次が最後に成るぞ……昼から始まりもう夕方だ。夜までにはケリが着く」

サイファー「お前もな?ピクシー」

ピクシー「ああ」


500 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:53:25.85 ID:jOxqFoKDO


ルーデル「うぐっ……だがっ!」


ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――


ハイデマリー「大佐!」


ルーデル「機体が大破したな。しかしA―10ならば何とか成る」


ルーデル「私は基地に戻るが……貴官は成さねばならぬ事を成せ!」


ハイデマリー「はっ!」


501 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:54:03.39 ID:jOxqFoKDO


マーベリック「すげぇな!一人で二つ壊したぞ!」

バートレット「ああ言うのを『特異体』ってんだ!」

サンダーヘッド<<くっ……あと一基が邪魔をしているな!>>

マーベリック「俺達に出来んのは対空戦闘だけだぜ!」

バートレット「こういう時に『スター』でも現れねぇもんかねえ?」


<<お呼びかな?この『ZONEの星』ハンナ・ユスティーナ・マルセイユを!>>


502 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:54:30.83 ID:jOxqFoKDO


マーベリック「うわ……オヤジ、ツイてんな?」


バートレット「ふん、ウィッチならあの筒なんとかしてくれや!」


マルセイユ「良いだろう……マミ!ライーサ!」

真美「行きます!」

ライーサ「こちらもOKです!」


<<待ちなさい!あれの弱点は地盤よ!真美が40mmでぶち抜いて!>>


マルセイユ「遅いぞケイ!記録を撮るならがっちり付いて来てくれよ!」

圭子「任せなさい!『ストームウィッチーズ』インゲージ!」

マ真ラ「「「了解!!!」」」


503 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:55:32.34 ID:jOxqFoKDO


http://www.youtube.com/watch?v=FeFB4PaDnAY&sns=em


ファルコ1「どうする?あの空母野郎のUAVと艦載機で結構ヤバイぞ?」

グリフィス1「う……とりあえず東側海岸線上空は制圧したが」

ファルコ2「あの空母は特に高射砲以外は積んでないけどなあ」

グリフィス5「グリフィス8、お前確か空間に魔力フィールドを展開してそこへ多大な圧力を掛けるのが固有魔法だよな?」

グリフィス8「は、はい!そうですけど……」

グリフィス1「よし、殺れ!あの空母の甲板にでっかい穴開けろ!」

グリフィス8「それには約三秒間艦上に留まらなくては……無理です」

グリフィス1「聴いたな?お前等!」

ファルコ1「グリフィス8ちゃんが低速であの空母インなんちゃらを通過する間護りきれとよ!」

ファルグリ’S「「「「「簡単じゃねえか!」」」」」

グリフィス1「チャンスは一回だ……決めろよグリフィス8」

グリフィス8「は、ひゃい!」

ファルコ1「誰が殺られても振り向くな!ただ集中しろ!」


504 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:56:07.16 ID:jOxqFoKDO


<<くっ?何かやらかす気だな……全機あの水色のF―18を狩れっ!>>


「殺らせねぇよ!おらあああああっ!」


<<p


「くそっ


<<なんだ!何をする気なん


「行けぇええええええっ!」


「ぐっ


「……2」


<<なんだ!機体が紫に!?>>


「……1っ」


<<これは!?不味い!>>


「アイツの邪魔をするなあああああぁぁぁ




「0――魔導重力付加ッッ!」




ゴシャアアアアアアアア――




――バシャアアアアアアアアン




505 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:56:44.57 ID:jOxqFoKDO




「はぁ……はぁ……隊長……やりました」




「ファルコ1よりグリフィス8、生き残ったのは俺とファルコ2、グリフィス5に――お前だけだ」




「こちらグリフィス5、最後のUAVを撃墜した……くっ」




「えっ」




「そ、そんな……」




「そんなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」




506 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:57:43.74 ID:jOxqFoKDO


http://www.youtube.com/watch?v=qOpvkyetCHw&sns=em


<<くっ……ガリアフリゲート四隻目が撃沈>>


<<まだだ!退く訳には行くまい!>>


<<敵うまい……この最強のECMを張っている我が艦に>>


<<強化ECMかっ!くそっ!>>


<<被弾します!ダメージコントロール!>>


<<司令長官殿……>>


<<奴に必ず……究極ではないのだ。欠点がある>>


507 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:58:32.25 ID:jOxqFoKDO




<<仕方ねぇなあ!一撃だけ決めてやるっ!>>




<<む!誰だ所属を述べよ!>>


<<扶桑海軍、若本徹子!ウィッチだ!>>


<<君に……何が出来る?>>


<<一か八か甲板にきっかけとして傷くらいは付けてやる!>>


<<――なんたって!>>


<<私は扶桑一のウィッチに成るんだからな!>>


<<ふ、意気込みやよし!今から一瞬艦隊の攻撃を止ませる!>>


<<司令長官殿!>>


<<このまま飽和攻撃をしても沈まぬのだ……ならば一撃に賭けようぞ!>>


<<オーレリア海軍、ガリア海軍も同意を表明しています!>>


<<む、それでは通達を!我が艦『大和』が砲撃を停止するのが契機だと!>>


<<司令長官!扶桑撫子の挺身をお見せしますよ!>>


<<うむ!>>


508 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:59:09.03 ID:jOxqFoKDO


ドガシャアアアアアアン……キキッ


醇子「大丈夫なの!徹子!?」


徹子「へへっ……片羽おっちったぜ……」フラ


杉田艦長<<『プリンセス・オブ・ブリタニア』の撃沈を確認!総員敬礼ッッ!>>




醇子「……徹子」


徹子「あとは任せんぞ?ここまで手こずらせんのがどんなガキか今度顔見せに寄越しな……」ガクッ


醇子「衛生兵!彼女を医務室へ!」


509 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 17:59:37.82 ID:jOxqFoKDO


フェデリカ「さあ行くわよ!これからが大仕事!」




「『アルダーウィッチーズ』――」




「――出撃!」



510 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:00:24.42 ID:jOxqFoKDO


サイファー「よし、辿り着いたな!」

エーリカ「うっわ、バラウール陥没してるよあれ」

もっさん「先程オーシア、カールスラント空軍が引き上げた様だ……戦闘は私達が引き継ぐ!」


サンダーヘッド<<こちらサンダーヘッド!501へ伝令を伝える!>>


サンダーヘッド<<まず敵潜水艦が浮上し、対空戦闘を行っているのを排除して欲しい!>>


サンダー<<次に前方にオルゴイと護衛機が地上軍への攻撃を開始した!これも撃墜を!>>


511 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:01:07.81 ID:jOxqFoKDO


もっさん「了解した!ならば編隊は――」


ピクシー「少佐、リーネ、ペリーヌ、ガルム、エイラ、サーニャ、シャーリーとルッキーニでオルゴイ及び護衛機を攻撃する!」


ピクシー「カールスラントの三人は潜水艦だ!」


もっさん「しかし――」


エーリカ「上等だね」


ゲルト「ミーナが居れば遅れは取らん……行くぞ!」


ミーナ「あらあら……美緒?」


もっさん「む」


ミーナ「また後で……必ず、ね?」


もっさん「勿論だ!」




http://www.youtube.com/watch?v=5StdCxOecPo&sns=em



512 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:01:49.53 ID:jOxqFoKDO


<<こちら機……のバーフォ……だ。これより我が『……ープス』は『ゴ…………画』の為、この……域を離脱する!>>


ルッキーニ「あれ?なんか逃げそうだよ?」

シャーリー「あんなもん逃がしてたまるかよ!サーニャ!」

サーニャ「『フリーガーハマー』全弾ロック解除……発射します!」




ガチャン……ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!


<<対空防御!撃ち墜とせ!>>


カッ――……


ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ―――――――――――




513 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:02:24.18 ID:jOxqFoKDO




<<く……長距離フライトユニットが?ならばここで奴等を狩るぞ!>>




サイファー「やるな……損傷が軽微だ」

ピクシー「だけど今の俺等の敵じゃねえ。少佐以下三人は止めを!護衛機は俺等と残り三機で行くぞ!」




514 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:03:07.01 ID:jOxqFoKDO


巨翼は薄曇りの空に黒煙を噴き上げる


「リーネ、お前はエンジンを!ペリーヌ、私と共に機銃を引き付けろ!」


「「はいっ!」」


侍の号令によって青と立ち耳猫は動く


<<ふむ、501部隊か……これは>>


敵の指揮官は冷静だった


「壊れて!」


そんな中、左エンジンへ復讐の矢と同じ火力を持つ魔力が籠った弾丸は撃ち込まれ続け


――爆発


<<機長……>>


<<ハートリー、ハイパーマニューバのスタンバイを>>


<<了解です>>


最終段階への切り替えも迅速だった


515 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:04:10.10 ID:jOxqFoKDO


鬼神は鳥を何時にも増して容赦なく叩き墜とす


「邪魔だ……出てくんな!」


「サイファー……」


荒ぶる鬼神に妖精は目を見張る


「だってこれ以上コイツ等に時間は割けないだろ?俺なら何とか出来んだぜ!」


責任――その言葉を強く意識しての行動だった


「負けてられないっすよ!ピクシー先輩!」


烈風丸のアートが目の前を一瞬埋める


<<シャーリーとルッキーニ、エイラ、サーニャはもう少しこの空域を拡げてくれ>>


「「「「「了解!」」」」」


妖精は少しだけ眼を瞑り――


「よしっ!さっさと片付けるぞ!」


――戸惑いを振り切った


516 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:04:52.11 ID:jOxqFoKDO


<<だいぶ攻め込まれてるな……>>


<<まだ間に合うだろ!>>


<<なんだあれ?偵察機か?>>


<<今更舐めやがって!死ね!>>




<<ぐっ……借り物なんだぞ!>>




<<仕方ねぇ……>>




<<――オメガ11>>




<<イジェーェェェェェェェェエエエエエエクトッッッッッッ!




517 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:05:29.56 ID:jOxqFoKDO


<<ハイパーマニューバ開始!>>


巨翼はその漆黒の身体を翻す


「坂本少佐、どうしましょう……ミサイルも切れましたし」


<<この『カノープス』の体躯ならウィッチの機体であっても無事では済まん>>


そう、最後の悪あがきなのだから


「――『正國』」


「特殊魔力還流システム『正國』スタンバイ」


侍は機体に組み込まれた機能を展開する


「坂本少佐!それは……流石に不味いですわ!」


「大丈夫だ――私はまだ余裕がある!」


先日の比ではない魔力に機体が包まれていく


<<機長!敵機に異常熱量確認!>>


518 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:05:57.97 ID:jOxqFoKDO




「――烈」




「――風」




「――ざああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」




侍の叫びが木霊し――




<<ここまでか……




――巨翼は




――一太刀の元に斬り捨てられた




519 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:06:36.36 ID:jOxqFoKDO


醇子「美緒……やり過ぎじゃない?」

フェデリカ<<今の内に全機空域封鎖の準備を!この場で極大の網を張るわ!>>

マルチナ<<でもほんとにガルムが居るだけで宮藤が入って来るの〜?>>

フェル<<私に聞かないでよ……>>

ルチアナ<<さてそろそろあちらも決着みたいですね>>

天姫<<ええ>>


520 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:07:11.27 ID:jOxqFoKDO


http://www.youtube.com/watch?v=3yLk7sE6ZfQ&sns=em


<<プロファクスは沈まぬ!ここで貴様等を墜として見せる!>>


自分の放った悪意により、水面に打ち上げられた原初の鯨


「トゥルーデは右からあのエンジンブロックを!フラウは左のSAM!」


「うおおおぉぉ!!!あの時の借りだああああ!!!」


「ま、対空ミサイルでも喰らえば痛いでしょ?」


女騎士と悪魔がその巨体を食い散らかす


<<艦長、限界ですかね?>>


<<因果応報とは考えたくないな……ソノブイを展開!セミアクティブミサイルを最後に撃ち込んでやる!>>


521 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:07:55.46 ID:jOxqFoKDO


「っ!トゥルーデ、一旦回避を!」


あの時の再来を思い出す――


この状況は


「ミーナ!今なら何とかなる任せろ!」




――大量の矢が鯨から放たれる




そう、まっすぐに




「相手を……違ったな!」




――鳴り響く爆発音




――そして重低音




<<ぐあああああああああああああぁぁぁぁぁぁ




「トゥルーデ!!!」




「ミーナ――」




「――私は無事だ!」




522 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:08:58.51 ID:jOxqFoKDO


ミーナ「一体何をしたの!」

ゲルト「30mmで全て撃ち墜としてやった!」

エーリカ「ま、あれしか方法なかったろうし。私もスッキリしたよ!」

ミーナ「貴女達と居たらもう頭痛と結婚しそうよ……」


523 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:09:39.02 ID:jOxqFoKDO


ハイデマリー「ふぅ……タンカーで燃料補給して来たけれど武装は無いし……あら?」


<<くっ……ベルカ戦争以来の俺が……殺られ


<<ヒャハハア!お前なんかじゃ無いんだよ!目的はな?>>


<<隊長、この先にお目当てが居るよ>>


ハイデマリー「これってまさか……新型機!しかもこの方向は――」


524 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:10:15.60 ID:jOxqFoKDO


マイルズ<<ヴァラヒアビルまであとどれくらい?>>


運転手<<迂回込みで二十分です>>


運転手<<どうもおっきな空中要塞が墜ちたらしくて>>


マイルズ<<……501って流石ね>>


眼鏡娘<<少佐……この前の未確認機です!それにもう一機!>>


マイルズ<<車両をハイウェイ下に!狙われたら不味いわ!>>


525 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:11:34.61 ID:jOxqFoKDO


ゲルト「皆無事だったか!」

シャーリー「ああ、お前も悪運強いな!」

エーリカ「ところで何でこんなにし〜んとしてるの?」

もっさん「どうも先程のオルゴイが空中管制をしていたようでな。散り散りに成って行ったよ」

サイファー「味方も前線に出ちまったからな。これでやっと作戦開始さ」


フェデリカ<<こちら第504統合戦闘航空団隊長、フェデリカ・N・ドッリオ少佐です!>>


ミーナ「これはどうも、こちら<<ミーナ中佐、社交辞令は後で!今から状況説明するわ!>>


フェデリカ<<作戦通り空域封鎖には成功したし、後は臨機応変にと思ったけれどそうもいかなくなったの!>>


フェデリカ<<敵の跳ねっ返りと交戦していたら六機の侵入を許したのだけど二機は『対象M』とその僚機……そして――>>


526 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:12:07.87 ID:jOxqFoKDO




イーグルアイ<<全機ブレイク!不明機だ!>>




ガガガガガガガガッ




オルマ<<はっ?流石に躱すか!>>


キリアコフ<<まだ当たってもらっちゃ困るんだけどね?>>


ガビリア<<隊長!ぐずぐずしてたら俺が全部殺るゾ!>>


スレイマニ<<ヴィルコラク隊、最後の闘いだ――>>




<<――ここで魔女を墜とし、最強を証明する!!!>>




http://www.youtube.com/watch?v=PzyiWGfaiuQ&sns=em




527 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:12:49.10 ID:jOxqFoKDO


サイファー「ヴィルコラクだぁ!?また懐かしい奴等が……くっ」

ピクシー「なんだ!?アイツ等訳わかんねぇ機体を!」

ガビリア<<付いて来られるカ?ウィッチーズ!>>

シャーリー「くそっ!?」

ルッキーニ「何あれ!?ミサイルより速い!」

キリアコフ<<この機体は最高だよ!他のどれよりも速い!>>

エーリカ「何なの……えっ!?」

オルマ<<これはゴールデンアクス計画が生んだオーパーツ……ウィッチ狩りに最適な代物さ!>>

サーニャ「うくっ!」

オルマ<<それにもう隊長は止められない……お前等に恨みはそれほど無いが、な>>

キリアコフ<<君達全機を墜とし、もう一度最強を証明するまではね!>>

スレイマニ<<さあ編隊を組め!――>>




<<――『人狼の牙』!>>




528 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:14:30.38 ID:jOxqFoKDO


エイラ「ヤバイ!引き付けるゾ!大尉!」

ゲルト「ああ!……くそっ」

サーニャ「中佐!東側に芳佳ちゃんとアンタレスが!」

ミーナ「不味いわね!」

サイファー「ちっ!ピクシー!」

ピクシー「ぐっ……カールスラント組はあの四番機を!少佐は――」


「隊長機は私とペリーヌさん!特別速い三番機はシャーリーさん達しか追い付けません!」


529 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:15:41.38 ID:jOxqFoKDO


リーネ「二番機はエイラさんを狙っている様なのでサーニャさんと!ガルムの皆さんはアンタレスですよね?」

ピクシー「リーネ……ああ!少佐は宮藤を頼む!」

もっさん「……リーネ、ペリーヌ!任せられるな?」

ペリーヌ「はいっ!」

リーネ「大丈夫です!でも約束して下さい!」


「――芳佳ちゃんも坂本少佐も戻って来るって!」


もっさん「――約束しよう!」

PJ「おっさんは全部のリアルタイム空中管制を!」

イーグルアイ<<うむ!>>

エイラ「決まったナ!?」

エーリカ「それじゃまた必ずこの空域で!」


イーグルアイ<<全機散開!戦闘開始!>>


530 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:16:46.00 ID:jOxqFoKDO


<<はははっ!待ちなよ嬢ちゃん達?>>

人狼の一人――オルマは因縁の敵を相手取る

「またお前カ!」

その機体の機動性を先読みにより最大限生かす狐

<<まあな?流石に二度有ることは三度有っちゃ困るんでね!>>

それを知っている彼は無駄弾を消費しない

「しつこいゾ!」

狐は機体を急減速させ、入れ換えた

<<読めてんだよ!>>

彼の機体後部から機銃が放たれ狐を狙う

「うっ……なんて武装を……訳解らんゾ!」

<<ミサイル迎撃用だが……こんな風にも使えるのさ!>>

更に追撃を続け、後部に火線を飽和させていく

「まだダ!どっかに当てれバ!」

放った銃弾は主翼に当たる――が

<<残念だったな!強化ECMを積んだこの『ヴィルコラク』にお前達が勝てる確率は天文学的数字だぜ!>>

銃弾は弾かれ、または圧殺される

「くっ……嘘ダロ!?逃げ場ガ……」

<<聞いた話だがお前は確か火線飽和地域で一発も当たらなかったらしいな>>

四年前の出来事――

「……ッッあ」

<<だけどそいつは照準なしの対空火器だ……つまり自動ロックオン型機銃で同じ状況なら?はははっ!当たる未来でも見て当たって二度死にな!>>


531 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:18:01.88 ID:jOxqFoKDO


(でも避けたら……!次はサーニャ――)


絶望的な未来が視えた――その瞬間


「……あっ!?」


「エイラ!」




間に入る白百合――




――そして砕かれる黒い機体




「っ――




「サーニャあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!?」




<<ははははっ!自分から当たりに来たか?予想外だなぁ?おい!読めてたのか?この未来!>>




「サーニャ……待ってロ!サーニャアアアアアアアアアアアア!」




<<ふん読めて無かったのか?傑作だな!さて……これで終わ「殺らせないわ!」


<<なんだぁ!?>>


「私が代わりに戦闘してあげるわ!この『サントロンの幽霊』がね!」



532 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:18:58.74 ID:jOxqFoKDO


――痛い


――なんとか……不時着したけど……


――え?


「おい!ウィッチの機体だぜ!」


「中乗ってんじゃねえか!」


「はははっ!良いぜ!最高だ!」


――やだ……


「引き摺り出せ!コイツを捕虜として使えば死なないで済みそうだ!」


「まあその前に……楽しませて貰うがなアアアア?」


――身体が動かない……


「ロックを解除します!離れて!」


――いやっ!いや……


533 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:19:27.06 ID:jOxqFoKDO


「サーニャアアアアアアアアアアアアアアアア!!?」


――エ、エイラ……


「ぐあああっ


「逃げろ!命が先だ!」


「うっ


「撤収しろ!どうしようもない!」


――なんで来たの?


――F―35B……そっか……VTOLね


534 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:20:16.14 ID:jOxqFoKDO


「サーニャ!サーニャアアアアアアアア!」


――エイラ!


「大丈夫カ!サーニャ!?」


――うん。エイラのお陰よ


「サーニャ……御免ナ……うっ……私のせいで……ゴメ゛ンナ゛?」


――大丈夫……エイラ泣かないで


「だって……サーニャを……護るって……私が……」


――貴女に私がどれだけ助けられたか知ってる?


「……?」


――貴女は私を護ってくれた


――私が返せないくらい多く、ね


「そ、そんなの……私は……勝手に……」


535 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:20:49.16 ID:jOxqFoKDO


――それに私といつも一緒に居てくれた


「サーニャ……」


――貴女と暖めたこの気持ち……嘘じゃないでしょ?


「っ!」


――いつも言えないから言うね


――ありがとう


「サーニャ……うん……私こそありがとうナ」


――泣き顔でにっこりしてもエイラは綺麗だね


「うっ?」


――ふふっ


「サーニャ〜……っ!?」


――マシンガン……エイラ!


「サーニャっ掴まれ!私の機体まで運ぶから!」


――うん!


536 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:21:15.20 ID:jOxqFoKDO


「へっ!もう一人もウィッチか!」


「よし!RPGをあのF―35に撃ち込んでやれ!」


「了解!発射!」


――あっ!


「くっ!ミサイル!」


――エイラの機体が壊れっ「サーニャ、伏せるゾ!」


――爆発した……顔を上げたくない


――エイラの機体が……私のせいで……



537 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:21:54.34 ID:jOxqFoKDO


「ミサイルが当たってないだと!?狙ったのか!?」


「狙ってま


「スナイパー!どこにい


「アイツだ!けんじゅ


――え?





「アイツは……まさか……」


538 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:22:26.48 ID:jOxqFoKDO


「ああ、良く気が付いたな。雑魚君」


「うぐっ……」


「俺の名前を言ってみな?」


「お……めが……いれぶ……ん」


「当たりだ。そして手当たり次第、全ての味方パイロットを回収する男さ」


「ぐあああっ」


「さよならだ」





――っ……


「アンタがピクシーの言ってたオメガ11……」


「見苦しいとこ見せたな」


「いや、助かっタ!ありがとう」


「美人さんにお礼を言われちゃ困ったな。さて続きをやりに行くんだろ?」


――はい


「なら絶対負けそうになればベイルアウトしろよ!拾ってやる!」


「頼むヨ」


「んじゃあな?お前等の友達ももしもの時は助けてくるよ」


――お願いします!


「アディオス!」




539 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:23:09.59 ID:jOxqFoKDO


「はぁ……はぁ……」


黒き幽霊は耐え抜いていた


<<やるじゃねえか?後ろ取られてここまで粘った奴は初めてだぜ?>>


彼は後方から離れずに銃弾を撃ち込み続けている


「光栄ね……でも残念よ」


<<ああん!?なんだこの反応は?>>




540 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:23:41.83 ID:jOxqFoKDO


「サーニャ、大丈夫カ?」


「うん」


「宮藤がゆったり座りたいって付けたデカイシートとか全部そのまんま私も使ってたからナ」


「うん」


「あとサーニャ……あの夜の返事を返すヨ」




――私も




――愛してる




「うん!」




541 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:24:11.29 ID:jOxqFoKDO


<<はん!泣かせるねぇ?だがオレには敵わんのは解ってんだろ!>>


「エイラ、私なら大丈夫だから本気を出して!」


「こちらハイデマリー!エイラさん、サーニャさんをちゃんと放さないで!」


「解っタ!行くゾ!」


542 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:24:43.51 ID:jOxqFoKDO


<<だけどさっきと同じか?また当たるぞ?>>


「いや……違ウ。サーニャ!」


「ええ。エンジンの少し横側、面積だと25cm2だけ強化ECMが無いわ」


<<ほう?見抜いたか!でも当てられんのか!お前等に!>>


「それが問題よ、エイラさん!どうするの!?」


「ダメダナ」


「ハイデマリー大尉――」


「――私とサーニャにシャーリーとルッキーニの出来たことが……出来ない訳無いダロ?」


「まさか!」


543 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:25:25.48 ID:jOxqFoKDO




「エイラ――」




「サーニャ――」




「「――私達の固有魔法なら!」」




「特殊魔力還流システム『九……」




「システムアップデート!特殊魔力還流システム『THE LOVERS』スタンバイ!」




544 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:26:07.52 ID:jOxqFoKDO




――凄い……




――気流や雲、街並み




――地平線の彼方まで




――刻が




――これからほんの少し先だけど




――未来が




「これがサーニャの――」




「これがエイラの――」




「「――視ていた世界!!!」」




http://www.youtube.com/watch?v=ABtqTUfd5tg&sns=em




545 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:26:51.52 ID:jOxqFoKDO


「魔力の奔流……これってまさか扶桑の魔力システムが発動してるの?」


<<すげぇのか?まあ良い!オレを倒して証明しやがれ!>>


「「!」」


<<な!>>


<<当たれっ!>>


「「ムリ」」


<<嘘だろ?空中停止しながらエルロンの向き変更だけで躱してるのかよ!>>


「「そう」」


546 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:27:29.49 ID:jOxqFoKDO


<<くそがあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!>>


「「あ」」


<<弾切れだとぉ!後方機銃……こっちもか!>>


「「じゃあ……これで終わり」」




<<なっ!?死角に滑り込まれっ




「「……」」




<<へっ……これがウィッチか?>>




<<最後まで当てられなかったな……ちくし




547 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:27:59.38 ID:jOxqFoKDO




「エイラ、終わったね」


「うん。でもまだ終わってないナ」


「「行こう!」」


「……今度の議題はシンクロについてかしらね〜」


548 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:28:36.72 ID:jOxqFoKDO


<<ふふっ……ベルクトの君、久し振りだね?前回は没落貴族のお嬢様に殺られたけど今回はそうはいかない!>>

キリアコフはその生物の如き機体で立ち回る

「何なのさ!?その紙飛行機みたいなマニューバ!」

<<これかい?これが君達を墜とす為に創られた最高の機体の実力さ>>

そう、機銃を躱すこの動きだ

「くっ!当たらん!」

女騎士は空間を薙ぎ払う様にばら撒くがそれは見えない的を射抜くのみ

「不味いわね……機体の構造自体が良く解らない!」

三次元把握で理解出来ない構造――オーパーツ

<<ふふっ……さあ誰が最初に僕に殺られるんだい?>>

バランス良く魔女達を牽制し、追いやる


549 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:29:13.34 ID:jOxqFoKDO


「くそっ……まだ私は死ねないんだ!」

ガトリングを放棄し、機動性を高める

<<さてまだだよ!そんな生易しい逃げ方じゃね!>>

空戦軌道が理解を拒む

「どうしようミーナ……」

「これは不味いか?」


ダブルエースが弱音を吐く――

――しかし女侯爵は考える


550 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:29:43.90 ID:jOxqFoKDO


「……いえ、弱点なら解るの!エンジン両横にある小さな強化ECMの無い面積に!」


「当てるのか?」


「無理じゃない?」


そう……無理だ


でも墜とすためにはそこを貫くしかない


「こんなこと何度も有ったのに何で今悩まなきゃ成らないんだろう」


「後部機銃に阻まれ、強化ECMで耐えられる……どうしようもないぞミーナ」


しかしなんとかしなくては


<<はははっ!ほらほら逃げ回ってるだけじゃ終わらないよ!>>


551 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:30:33.45 ID:jOxqFoKDO


今の状況を整理しよう


強化ECM、後方機銃、超機動……


私はACTIVEに何も積んでいない……機銃は残り300発


トゥルーデはガトリングを投棄したから今は手ぶらで有るのは爆発反応装甲と満タンの弾丸


そしてフラウは潜水艦に対空ミサイルを使ったのに何故かミサイルを一本だけ残している――


――えっ?ミサイル?


「いっそ『フリーガーハマー』のミサイルでも持ってきていれば、な……」


<<あはははっ!燃料切れまで付き合うよ?>>


「フラウ……貴女のミサイルって……」


「私の最後の一本はウルスラが持たせてくれた秘密兵器『SASM』だよ!……あ」


『SASM』――確かに納入時に聞いたわ


対象に近付き『ただ』炸裂する


炸裂する為に作られた兵器


――これなら反撃に使える


でも対空機銃で墜とされてしまえば……


552 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:31:11.70 ID:jOxqFoKDO


<<ふん!まだそのミサイルは撃たないのかい?>>


「これはとっておきなの!」


<<まあロックオンされたところでその瞬間に迎撃システムが働くけどね?>>


つまりロックオンを違う機体にしてあれに近付き、炸裂させれば……でも


――家族を家族に撃たせるの?


いや、よね


それなら――


私が行けばなんとか「ミーナ!作戦を思い付いた!」


「えっ!?」


「私がフラウのミサイルを受け、奴のウィークポイントごと炸裂する!」


この娘は――


「――自分が何を言って居るか解ってるの!貴女は家族に自分を!」


「解ってるさ!そして私が一番適任だ!」


「そんなわけ無いわよ!貴女だって魔力消費が!」


「何を言って居るんだミーナ?私の――」


553 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:31:51.26 ID:jOxqFoKDO


<<さて飽きてきたから終わりにするよ?>>


遂に黒き異形が三機に牙を向く


「こちらもだ!ミーナ!フラウ!タイミングは任せたぞ!」


「ええ!」


「任せて!」


策を弄して機を作らんと女騎士が先んじた


<<良いね良いね?そうだ!逃げ回りなよ!>>


「ぐっ……『身体強化』っ!」


対Gのため、固有魔法をより強く展開する


<<ふーん、でもあとちょっとの命だよ?>>


弄ぶ……


しかし弄ぶとは力を持つ者の過信である


554 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:32:18.12 ID:jOxqFoKDO




「フラウッ!」




「トゥルーデ!減速して!」




「任せろ!」




<<ふーん?でも!>>




減速に対抗し、コブラ気味に女騎士の上へ乗り上げる




そして――




――炸裂音




――更に爆裂音が響く





555 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:32:51.42 ID:jOxqFoKDO


<<なんだ……つまり味方にミサイルを撃ち込んで巻き込んだのか>>


「ええ……貴方の発言が鍵だったわ」


<<良く出来たね――誉めてあげるよ>>


「……」


<<ああ……つまらない……僕のミスだね……




556 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:33:28.27 ID:jOxqFoKDO




「トゥルーデ。貴女は大丈夫?」

「最低限の炸裂力……ウルスラにしては珍しい」

「それに装甲もウルスラだろう。彼女には頭が上がらんな」

「本当に。良かったわ……もう家族を失う気なんて無かったから……」

「そだ。トゥルーデ」

「ん?」

「実はさ。胸の内ポケット見てみてよ」

「……これは」

「クリスの手紙。きっとウルスラだけじゃなくてクリスも護ってくれたんだよ」

「フラウ……」

「さあ行こう!宮藤が戻って来てると良いけどね!」



http://www.youtube.com/watch?v=7T7VX2HT41s&sns=em




557 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:34:14.33 ID:jOxqFoKDO


ガビリア「へへっ……久々ダナ?トップガン!」

シャーリー「ああ、久し振りだ!フォックスハウンドの傭兵!」

ルッキーニ「前に言ってたパイロットだっけ?」

シャーリー「ああ!そして今の私の機体にフェンリアとX―02以外で追い付けるとしたらアンタとその機体だけだよ!」

ガビリア「ふんっ!当然ダナ!俺の機体はマッハ4以上出るンダ!」

シャーリー「へぇ?なら勝負しようぜ!」

ガビリア「最高速カ?良いダロウ!」

ルッキーニ「シャーリー……」

シャーリー「ルッキーニ……私の機体じゃコイツと殺り合って勝てる方法はこれだけじゃないかと思ってさ?」

シャーリー「それにお前との『記録』って奴を作ってみたいんだ!」

ルッキーニ「なら良いや!その代わり絶対勝つよ!」

シャーリー「任せろ!」


558 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:34:46.02 ID:jOxqFoKDO




ルッキーニ「Ready...!」




シャガビ「「GO!」」




559 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:35:19.67 ID:jOxqFoKDO




http://www.youtube.com/watch?v=ql7wPwRACWE&sns=em




ガビリア「さあフルスロットルダ!」

キィイイイイイイン

シャーリー「負けないっ!『超加速』!」ヒュアン

キィイイイイイイイン


ガビリア「まずはマッハ2.9ダ!」

シャーリー「まだまだぁ!」

キィイイイイイイイイイイイイイン


560 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:35:52.20 ID:jOxqFoKDO


ルッキーニ「シャーリー!行くよ!圧縮コーティング第一層展開!」

シャーリー「よし!マッハ3!」

ガビリア「余裕ダナ!」

キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイン


ルッキーニ「っ!第二層展開!」

シャーリー「うりゃああああ!マッハ3.5!」

ガビリア「ぐぐぐ……だがまだ甘いナ!」

キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン


ガビリア「はんっ!マッハ3.8ダ!」

シャーリー「まだまだぁああああああ!」

ルッキーニ「くぅっ……第三層と四層同時展開!」


561 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:36:30.07 ID:jOxqFoKDO


マイルズ<<何か来るわね?曹長>>

眼鏡娘<<えっと……!?マッハ4でF―14と不明機が通り過ぎました!>>

マイルズ<<嘘でしょ?>>


――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ


マイルズ<<きゃあ!?>>

眼鏡娘<<尚も加速してレーダーから消失……一応501のF―14でしたが>>

マイルズ<<何あれ……>>


562 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:37:09.75 ID:jOxqFoKDO


シャーリー「くぅううううううああああああああああああああああ『超加速』最大発動ッッ!」

ガビリア「俺の前に誰も行かせるカァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

ルッキーニ「うじゅううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」




キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ――




シャーリー「ルッキーニ!あれやるぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!――」

ルッキーニ「シャーリィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!――」




「「――バァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアフレェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイイイイイイイイイイイイムッッッッッッ!!!!!」」





キィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ――




――バァアン




――バァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア




ガビリア「んナ……焔が……ッッ




ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン――




563 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:37:40.42 ID:jOxqFoKDO




シャーリー「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……っ」


ルッキーニ「ぅぅぅ……」


ルッキーニ「しゃ……シャーリー……今なんキロ出たの?」


シャーリー「わ、判らん……測量計が壊れた……しかし」


シャルッキ「「ここどこぉ!?」」


564 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:38:13.19 ID:jOxqFoKDO


タンカー「よう!お二人さんはウィッチかい?」

シャーリー「ああ、そうだ……ちょうど良い。ここが何処かと燃料をくれ……」

タンカー「安くしとくよ!ちなみにここはロンドンから300kmって所だな」

シャーリー「ええっとマッハ3で……五分か?」

ルッキーニ「なにそれ〜!?」

シャーリー「やるしかないよ……うん、戻ろう」

ルッキーニ「やだぁああああああああ!?」


シャーリー(測量計は少なくともマッハ4.2は測れた筈……やっぱりルッキーニは私の相棒だな!)


565 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:39:11.86 ID:jOxqFoKDO


「来てくれて……ありがとう」


「お前は……どっちなんだ?」


「アンタレスの義妹であるリディア・ズヴィーグなのか――」


「――私の知る宮藤芳佳なのか」


「判らない……そう」


「あの時、サイファーさんの弾を受けて治癒魔法を使ってから――」


「頭の中には私ともう一人の私の記憶が混在してる」


「……そうか」


「だから貴女の事も解る――」


「――坂本美緒少佐」


566 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:39:38.99 ID:jOxqFoKDO


「……どうするつもりだ?」


「私の記憶の中で一番強く感じていた貴女と交戦して私が誰か……どちらなのかをはっきりさせる」


「……やってくれますよね?」


「良いだろう……お前に勝ち、お前の中の宮藤を呼び覚ましてやる!」


「ありがとう……」


567 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:41:23.18 ID:jOxqFoKDO


「こんな夕焼け……貴女とは久し振りですね」


「ああ……お前が私の部下に成った日もこうだったな」


「でもここで私はお姉ちゃんと逢った――」


「――そしてリディアが生まれた」


「こんな形での再会はきっと私自身望んでないのでしょう……だから貴女を撃てない」


「それがお前の楔か……」


「たぶん一つの心へ楔を撃ち込まれた私は……二つの心が同居する事に成ったんですね」


「リーネちゃんやバルクホルンさんに言い知れない郷愁を感じたんですよ」


「エイラさんやサーニャちゃん、ハルトマンさん……」


「戦場では逢わなかったペリーヌさん、ミーナ中佐、ルッキーニちゃんにシャーリーさん……」


「そして貴女とピクシーさんに、ね」


「でも感じていた――」


「判らないけど……解らないけど……――」


「私は還る場所が在るんじゃないかって」


「……っ」


「そして記憶の……心の楔に触れた時に思い出したんです」


「貴女達との日々を――」


「私が護ろうとしていたものも……」


「お前……そこまで解っていて……私と戦っているのか……?」


「はい」


「なら何故だ?お前に罪はないだろうに!」


「いいえ――確かに私は不殺主義を記憶が無くても行って居ましたが……」




568 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:41:51.61 ID:jOxqFoKDO




「――私はこちら側を知ってしまった!」




「こちら側が幻想だなんて思いたくない自分が居て……」


「私の在るべき場所が此処じゃないと告げる私が居る――」


「この矛盾を……」


「埋めるには貴女の力で私を――」


「……」


「私の取り越し苦労だったな」


「え?」


「私はお前がもっと自分を理解していないと思っていたんだ」


「そこまで覚悟が出来ているなら――」




「――お前の楔を」




「――私が撃墜するッッ!」



569 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:42:31.34 ID:jOxqFoKDO




「良いな?お前は特殊魔力還流システムを作動し、魔法コーティングと治癒魔法を掛け続けろ!」




「はい」




「私はお前に最大火力の一撃を全身全霊で撃ち込んでやる!」




「お前は――」




「その一撃に抗い――」




「――本当の自分を見出だせ!」




「はいっ!」




570 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:43:04.04 ID:jOxqFoKDO




――行くぞ……宮藤




――特殊魔力還流システム『正國』起動……




――さあ……研ぎ澄ませ……




――アイツの楔を




――一太刀の元に!




「烈ッッッッッッッッッッッッッッッッッッ――」




「風――」




「ざぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――




――届けッッ!




――届けぇええええええええええええええええええええええええええええ!




571 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:43:47.01 ID:jOxqFoKDO




「くぅううううううううううううううううううううううううううう――




――これがこの女の




――この女達の想いの強さ




――くっ……




――そうだ……




――この強さが




――かつて私の護ろうとしていたものだ




――そして憧れたもの




――みんなが私を呼んでるんだ……




――行かなきゃ




572 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:45:21.54 ID:jOxqFoKDO




――ダメッ!




――もう一人の私……リディア……




――お姉ちゃんを独りにするの!?




――っ……




――私と私を助けてくれた女なんだよ!お姉ちゃんなんだよっ……




――貴女も私だから……




――リディア……貴女も行こう?




573 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:46:10.79 ID:jOxqFoKDO




――お姉ちゃんが……




――私もお姉ちゃんは好きよ……だから




――みんな




――二人で護るの




――だから




――行こう?




――お姉ちゃん……も護るの?




――そうよ




――約束して……お願い




――うん。私が




――私と私が




――護るの!




http://www.youtube.com/watch?v=V6WhG8yTg6w&sns=em




574 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:46:44.69 ID:jOxqFoKDO




「ぐっ!!?」




「はははっ……笑えるな……」




「魔法力が切れて――」




「――アイツに私の刀を折られるとは……」




「ふっ……ミーナ……醇子……徹子……――」




「――約束は……」




575 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:47:17.94 ID:jOxqFoKDO









「――坂本さん」









576 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:47:56.27 ID:jOxqFoKDO




「……っ?」




「――坂本さん!坂本さん!」




「さかもとさぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!」




「はっ……遅いぞ……宮藤……。遅刻だ」




「坂本さん!ごめんなさい!!!坂本さんの震電Uが!震電Uが!」




「こいつも兄弟を助けられて……良かったろうさ……」




「坂本さん!」




「私は……このまま『赤城』まで一度戻るよ……」




「お前は……リーネとペリーヌを……」




「はいっ!……坂本さん――」




「――この私を取り戻してくれてありがとうございましたっ!!!」




「ああ……」




「……」




577 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:48:28.09 ID:jOxqFoKDO




「美緒……」




「醇子……何をしに?」




「貴女がバカをしない様に見張りに来たの」




「済まんな……」




「さぁ……約束したんでしょ?『赤城』に昔『扶桑海事変』で乗ってた貴女のF―15Jが有るわ」




「うむ……行くか……」




578 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:49:08.82 ID:jOxqFoKDO




http://www.youtube.com/watch?v=fJkZLyOzyjw&sns=em




ピクシー「よぉ、アン。元気だったか?」

アン「ええ。貴方のために待っていてあげたわ」

サイファー「減らず口を……そんでもって今日はお喋りじゃねえか?」

アン「ふふっ……私の最後の到達地点だからね」

PJ「おっさん、状況を」

イーグルアイ<<サーニャが墜とされたらしい……そして現在カールスラントの三人は交戦中で、シャーリーは空域外に出ている>>

サイファー「まあなんとかなるだろ……さてピクシー君?」


579 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:49:42.76 ID:jOxqFoKDO


ピクシー「アン、話を聴いて貰おうか」


アン「ええ、納得させてみてよ……私を」


ピクシー「まずお前の生まれた理由と正体――」


ピクシー「ベルカのデザインウィッチとしてでなく、戦闘機やその他兵器が魔力適応するためにテストする――シューフィッターの役割を期待されていた」


アン「へぇ〜」


ピクシー「お前の魔女としての力は中途半端なんだろう?……このお前を生んだ実験はウィッチの可能性の限界を目指したものだ」


ピクシー「次にお前と俺達の因縁……」


ピクシー「出逢いの場は『円卓』。お前はベルクトで俺がF―15だったな」


ピクシー「追い切れなくてサイファーに俺が撃墜を頼んだ……」


サイファー「んで墜としたよ。それがお前に悪夢を遺したらしいんだって?」


アン「あら?覚えていたの……少し意外」


ピクシー「言ったろ?どっかで見たって」


ピクシー「そして最後にお前が持つ力について」


ピクシー「お前には魔力が有るのか解らないと少佐が最初に言っていた」


ピクシー「その後のオルゴイ特攻と『バトル・オブ・ブリテン』の結果……俺はこの結論を出した」




580 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:50:09.95 ID:jOxqFoKDO




【お前は膨大な魔力を内に秘めるが一般ウィッチの様には扱う事が出来ない】




【だから小佐の扶桑刀『烈風丸』の様な特殊誘因装甲を機体に使用する事で魔力を還流させる】




【装甲は魔力を消化するから『魔眼』じゃ見えない。でもレーザーは発生と同時に魔力を放出する】




【証拠はお前のレーザーが『烈風斬』を押し返す為に出力が上昇した事、バルクホルン大尉が魔導爆発反応装甲によって耐えた事】




【つまり最初のYF―23の頃からウィッチは相性の問題で狙わなかったし、俺等は復讐相手だったから好都合なんだよな】




581 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:50:51.29 ID:jOxqFoKDO




アン「そう……貴方……そこまで。私も知らなかった事が有ったわ」




ピクシー「なら……最後に一つだけ聴いてくれ」




ピクシー「アン――お前は『ジーク』と『リディア』に何か引っ掛からないか?」




アン「否定しないわ。だからあの二人――兼定達にあの名を付けた」




ピクシー「じゃあお前に実の親が居ることは?」




アン「知らない」




ピクシー「その二つの名がお前の実の親であり――」




「お前を産むことを望み――」




「――お前を最後まで愛してた人達の名前さ」




「……そっか。所長とあの写真の女が私の両親だったのね」




582 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:51:40.89 ID:jOxqFoKDO




ピクシー「――これで話は終わりだ。御清聴ありがとう」


アン「……何も言うことは無いわ。貴方は私について私よりも知っている」


アン「まさかこの地で――」


「――この穹で私の生まれた意味に逢えるなんてね」


PJ「……永かったんだね」


アン「うん」


ピクシー「さて……お前はこれからどうする?俺達「いいえ」


アン「私は……もう居場所なんてない……でも意味を見付けたから――」




「最後の頼みを聞いてよ……サイファー!」




「ん、何だ?」




「私と最後に決着を……私を討って!」




583 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:52:28.27 ID:jOxqFoKDO




http://www.youtube.com/watch?v=TXoBxeyZitk&sns=em




鬼神が動く


そして蠍も


「レーザー。使いな……お前の力だろう?」


「いいえ……私の最後に相応しいのはこれしか無いわ」


蠍は機銃を撃った


そう、長きの空白が


彼女を苦しめた悪夢が


彼女に強いられた決意と


それを貫き徹した達成感が




今の彼女に迷いなど無かった――




584 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:53:10.56 ID:jOxqFoKDO




「そうだ……上手いな……お前を味方に穹が飛んでみたくなった」




「嬉しいお誘いね『円卓の鬼神』からなんて……」




アン……




ごめんな――




「『秘 剣――』」




「――『燕 返 し』!」



――それよ……それ




――それでやっと




――死ねる




585 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:53:48.25 ID:jOxqFoKDO




「ごめんな――」




「お前を討ちはしたが――」




「俺にはお前を撃てない」




「弾が無いから、な」




「サイファー……私、わたしっ……」




「お前の未来なんて潰えさせて何が楽しいんだ」




「どんな未来が待ってようとさ?」




「みんな生きてんだから……」




「……っ」




「……ぐすっ」




586 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:54:22.62 ID:jOxqFoKDO




「アン、大丈夫だ。お前には無限の未来が有る筈だから……明日が有るから!」




「ピクシィ……うわああああああん!」




「ああああああああ……ああああああああん!」




<<泣き止むのに暫く掛かるな……PJ>>




「良いっすよ。業は晴れたんすから……」




587 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:54:52.82 ID:jOxqFoKDO




<<はははっ……全機殺られたか……認めようお前達はエースだ>>


「リーネさん……大丈夫ですの?」


「ペリーヌさんこそ……っつ」


<<はははっ……だがこれでお前達も……!?>>


「あっ!?」




588 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:55:24.81 ID:jOxqFoKDO




「リーネちゃああああああああん!ペリーヌさああああああああん!」




「「この声っ!まさか!」」


「芳佳ちゃんなの?リディアちゃんじゃないんだよね!?」


「両方全部覚えてるけど……今の私はリーネちゃんの親友、宮藤芳佳だよ!」


「なんて人騒がせな!貴女今がどんな状況か解ってますの!?」


「解ってます!」




589 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:55:56.81 ID:jOxqFoKDO




<<はははっ!ははははっ!>>


<<はははははははははっ!>>


<<機体が増えようが関係無い……>>


<<ストライクウィッチーズ!貴様等を墜とす事さえ出来ればな!>>


<<俺は端金で親に売られ、少年兵として敵を倒す事が仕事に成った>>


<<敵を倒すと、金を手に出来る!強い奴を倒すと、より高い額を手に出来る!>>


<<ガルムだってそうだろう?奴等の乗る機体もそうやって得た代物だ!>>


<<さあウィッチよ……証明の時間だ!>>


<<この地上最強の武器を使って、どちらがより強いのか、答え合わせをしようじゃないか!>>




<<足掻いて見せろ……ウィッチーズ!>>




590 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:56:39.21 ID:jOxqFoKDO


「リーネちゃん、ペリーヌさん……この機体の弱点はさっきイーグルアイさんに聞いたの!」


「だから二人は下がってて――」


「私がこの人を止める!」


「「そんな!?」」


<<俺を止める……はははっ!面白い!>>


「行きます!アンタレス2、インゲージ!」




591 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:57:28.92 ID:jOxqFoKDO




「そのエンジン横には強化ECMが構造上張れない!だから!」


<<楽しいぞ!アンタレス!貴様が俺にその針をさせる成らばな?>>


「でも貴方はここで墜とさなきゃ成らない!だって!――」


「――貴方がまた貴方を産み出すから!この連鎖は此処で絶ちきらなきゃ!」


<<っ!……はははっ掠めて来たか?>>


<<はははっ!>>


<<楽しくて笑いが止まらんよ!>>




592 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:57:55.73 ID:jOxqFoKDO




<<良いぞアンタレス!――>>




<<――全力を見せてみろ!>>




<<俺はお前を倒して、金を得る!>>




<<その金こそが!金こそが俺ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!>>




http://www.youtube.com/watch?v=rh_B0XTrV8I&sns=em




593 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:59:04.62 ID:jOxqFoKDO




「こんな……まだまだっ!貴方を止めるっ!」




<<良い眺めだアンタレス!治癒魔法?そんなものは俺には関係無い!>>




「くっ……でも貴方はまだ引き返せる!生きているんだから!」




<<俺は俺じゃない!だから今ここに居る!>>




「でも未来は皆に有る!私は貴方を!」




<<売った親を……>>




<<売られた俺を……>>




<<その金で俺は……っ>>




<<俺ォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!>>




<<あの日失った全てをオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ>>




<<取り戻すッッッッ!>>




「っ……貴方のその苦しみを……せめて……せめて!――」




「――安らかにっ!」




「「あれはっ!?」」




<<ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁ!!!?>>




594 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 18:59:46.67 ID:jOxqFoKDO




「坂本さん……『左捻り込み』使っちゃいました……」




<<はははっ……はははっはははっ……がはっ……>>




<<ははははははははっ!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッッッッ!>>




「えっ!?リーネちゃん!」




「うっ……間に合わない!?」




「リーネさん!?」




――ガンッ……




595 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:00:22.07 ID:jOxqFoKDO




「特攻……っすよね……でも片羽が……」




「おい!アン!」




「お前……なんて無茶を!?」




「……身体が勝手に、ね」




「お姉ちゃん!お姉ちゃん!?」




「貴女の親友を護る位しなきゃ……お姉ちゃん失格よ」




「そ、そんな……私なんか……」




596 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:01:22.95 ID:jOxqFoKDO




「イジェクトしろっ!頼む!イジェクトだ!」




「そ、そうですわ!イジェクトすれば!」




「――お生憎様、ハンガーに脱出機構置いてきちゃったわ」




「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」




「じゃあ……また、ね




――ジャバアアアアアアアアアアアアアアアアン




597 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:02:02.47 ID:jOxqFoKDO




ミーナ「……今のはファルケンよね?」


エイラ「ああ……そうダナ」


ゲルト「リーネを……くっ……」


ハイデマリー「位置的に無理だったんですね。レーザーじゃ……」


エーリカ「……仕方無い……訳無いよね」


サーニャ「中佐、サンダーヘッドさんからです」


ミーナ「繋いで」




598 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:02:31.19 ID:jOxqFoKDO




イーグルアイ<<……どうも何かの起動が確認された様だ>>


サイファー「あん?」




サンダーヘッド<<こちらサンダーヘッド、ヴァラヒアビル地下に坑道と大規模爆破装置を確認した!>>




サンダーヘッド<<繋がっている装置の下にロンドン三つ分は破壊する構造の岩盤破壊装置が有る!>>




サンダーヘッド<<周辺空域にVTOLのUAVを墜とし、坑道を潜って攻撃出来る機体は居るかっ!>>




599 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:03:11.91 ID:jOxqFoKDO




サイファー「宮藤……」


宮藤「……大丈夫です。私はお姉ちゃんのやりたい事を見届けました……」


「――そして次は私に出来ることをする番です!」


ピクシー「……ならヴァラヒアの負の遺産を潰して終わりにしよう」


ミーナ<<こちらミーナ!制圧戦を開始するに当たって504も合流します!>>


フェデリカ<<今は坂本少佐と竹井、シャーリー大尉達が戻ってる最中だけどそちらが合流した頃には着いてるわ!>>


イーグルアイ<<追加報告、入り口はブリタニア陸軍……マイルズ少佐の隊が爆破し、開放!>>


イーグルアイ<<タイムリミットは残り十分、急げ!>>



600 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:03:57.99 ID:jOxqFoKDO




マイルズ<<来てくれたわね。まあ壊してくれなきゃ私達がヤバイのだけど>>


眼鏡娘<<それにしても先程のMTDは……>>


マイルズ<<なんか特殊任務でもあったのかしらね>>




601 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:04:37.08 ID:jOxqFoKDO




http://www.youtube.com/watch?v=F_Mli9T6SSs&sns=em




504’S「ストライク、アルダーウィッチーズ!――」




504’S「――ラストインゲージ!」




501’S「ウィッチーズに――」




501’S「――不可能なんて無いっ!」




602 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:05:02.47 ID:jOxqFoKDO


ゲルト「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」


エーリカ「『シュトゥルム』!」


ジェーン「大将!」


ドミニカ「行くぞ!ワンツーパンチだ!」


醇子「美緒っ!」


もっさん「ああ!」


錦「疾風!天姫!五色!」


天疾五「「「扶桑撫子!いざ参る!」」」


フェデリカ「ミーナ中佐!突破口を示して!」


PJ「おっさん!今何機!?」


イーグルアイ<<あと五十飛んで六十機だ!>>


ハイデマリー「さあ一機でも多くこっちへ!」


シャルッキ「「かかっておいで!」」


フェル「こっの赤ズボン隊が!」


マルチナ「ブリタニアの分まで!」


ルチアナ「お相手します!」


ピクシー「よし!俺を殺りたいなら付いて来いっ!」


ミーナ「今よ!空白が出来た!」


サイファー「行くぞてめぇら!振り返るな!未来だけ見てろ!」


ペリーヌ「ミサイル!?『トネール』!」


リーネ「ペリーヌさん!」


サイファー「ちっ……俺も対応に回る!行けっ宮藤!リーネ!」


宮藤「はい!サイファーさん!」


エイラ「よしっ!二人共今日はツイてるゾ!」


サーニャ「頑張って!芳佳ちゃん!リーネさん!」


リ宮「「みんなありがとう!」」


603 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:06:07.91 ID:jOxqFoKDO




「芳佳ちゃん――思い出すね」




「うん。レパルス、スピリダス、核サイロ――」




「全部ギリギリだったよね」




「うん」




「あと少しできっとこの戦争は終わる――」




「終わらせなきゃ――」




「「私達二人で!」」




604 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:06:41.13 ID:jOxqFoKDO








「当たってぇええええええええええええええええええ!」




「止まれぇえええええええええええええええええええええ!」










605 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:07:45.12 ID:jOxqFoKDO


























606 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:08:19.58 ID:jOxqFoKDO




http://www.youtube.com/watch?v=kUW6MHi4fPk&sns=em




http://www.youtube.com/watch?v=Kk66VwxFKrs&sns=em




http://www.youtube.com/watch?v=8OstVWKF0JE&sns=em




607 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:08:56.02 ID:jOxqFoKDO






STRIKE ACES 〜New Blood,New Battles〜





608 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:09:27.58 ID:jOxqFoKDO








〜Fin〜








609 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:09:58.20 ID:jOxqFoKDO





サイファー「あれがもう2ヶ月前か」


ピクシー「ああ」


サイファー「まだまだ休んでたいけどねぇ?」


ピクシー「また始まっちまったんだ……そして今度は俺がお前に付き合う番だな」


サイファー「ああ――この戦争の真の黒幕を」




「――地獄の番犬と死神が引き摺り出してやる!」




610 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:10:51.04 ID:jOxqFoKDO


サイファー「だってさおかしくね?何で501に機体給与無かったんだ?」

イーグルアイ「他にも疑問はあるんだろう?サイファー」

エイラ「シャーリー、何しに来たんダ?」

サーニャ「シャーリーさん?」

シャーリー「また穹を飛ぶ気はあるかい?」

ルッキーニ「えっへへ〜!」

ゲルト「フラウ!ミーナ!行くぞ!」

エーリカ「うん!」

ミーナ「仕方無いわね。機体はもう準備してあるわ」

メビウス1「よう、起きたか?」

E―767「お痛が過ぎますよ」

オメガ11「また極秘ミッション……」

ピクシー「そんな……ほんとかよ!?」

PJ「オレは……嫌っすよ」

ハイデマリー「!?」

ウルスラ「姉さん……仕方ありませんね……ここでっ!」

醇子「貴女達!?」

リーネ「ペリーヌさん!」

ペリーヌ「今は宮藤さん……で良いのかしら?」

もっさん「私達は『円卓』を越える!」

宮藤「私、行きます!」


「――これが私の出来ること、なのね」




611 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:12:38.38 ID:jOxqFoKDO








STRIKE ACES 〜The Legendary Witches〜








612 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/21(水) 19:13:32.30 ID:jOxqFoKDO








〜Coming Soon〜








613 :グラディウス1 [sage]:2012/03/22(木) 20:05:01.74 ID:+uHjDWLDO
ふぅ、やっと読み終わったよ。

まさか一度に100レス以上投下するとは……。

更にこれだけ沢山のキャラを出してちゃんと全員活躍させられるのは流石だよ。

居たね、ケストレルU、これで彼女もやっと日の目を見る事が出来たよ。

ところで次はやっぱり5がベースなのかい?
もしそうなら一つ頼みがある。

僕の方の5ではカールスラントトリオをサンド島に送り込む話しなんだけど、終盤でミーナさんにあの歌を歌って貰おうと思っているんだ。

ネタ被り防止の為に一つ頼むよ。

じゃあ最後に






アメジスト1乙だ!!

次の作戦も期待してるよ!
614 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:24:12.00 ID:iOiMPprDO


ブレイズ「おいグリム。ちょっち付き合えよ〜」

グリム「なんですか隊長」

ブレイズ「チョッパーの真似して『ナガセ』七回言ってみ〜」

グリム「えーと……ナーガセ、ナガセナガセナガセナガセナガセナガセ!」

ブレイズ「エースコンバット3のヒロインは?」

グリム「ナガセ・レナ!……あ」

ブレイズ「綾瀬だな〜残念」

615 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:24:47.02 ID:iOiMPprDO


ブレイズ「チョッパー、『バーベキュー』十回言ってみ?」

チョッパー「あぁん?バーベキューバーベキューバーベキューバーベキューバーベキューバーベキューバーベキューバーベキューバーベキューバーベキュー?」

ブレイズ「マーティネズ・セキュリティ社の中佐と言えば?」

チョッパー「バー……あれ?トレットとフォード、どっちだった?」

ブレイズ「教えなーい!」


616 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:25:17.12 ID:iOiMPprDO


ブレイズ「おやじさーん。『マルコフ』って七回言って〜」

フッケバイン「なんだね?マルコフマルコフマルコフマルコフマルコフマルコフマルコフ」

ブレイズ「マーセナリールートのエスケープキラーと言えば?」

フッケバイン「ドミニクだろう?流石に無理があるよブレイズ」

ブレイズ「そっか〜」


617 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:26:02.70 ID:iOiMPprDO


フッケバイン「ならば私から似たのを出してやろうか。『ニュース』と十回言ってごらん?」

ブレイズ「ニュースニュースニュースニュースニュースニュースニュースニュースニュースにゅーす?」

フッケバイン「ナガセと言えば?」

ブレイズ「ひんにゅ

ブレイズ「」パタッ


ナガセ「お や じ さ ん ? 答 え は ?」


フッケバイン「ニューフェイスだよ?」

ナガセ「そう。じゃあこのバカ連れてくわね」

ブレイズ「」


カーク(毎回思うけど会話ネタに日本語と多国語混ぜちゃ駄目じゃないかな……)

618 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:26:58.70 ID:iOiMPprDO


グリフィス1「あつい〜あつい〜あつい〜!」

ユジーン「隊長……だからって機体のエアコン使わなくても良いんですよ」

グリフィス1「だってすぐ冷えるじゃん!飛ばしたらユジーン怒るし!」

ユジーン「まあ確かに上は寒いですけど……」

グリフィス1「あーサンタクロースって腹立つね?何で暑い所で厚着してんの?」

グリフィス1「いわゆる南極でかき氷って奴?ふざけないでよね!」

ユジーン「サンタクロースって悪魔説とか色々有ってですね……悪い子を矯正して良い子にする言い伝えがあるってOHKでやってましたよ?」

グリフィス1「ふん!そんな訳無いもん!」

グリフィス1「居るなら私を北極圏の海に連れてってくれてるわよ!」


ガルーダ2「んじゃ行くか?シャンデリア手前の氷の海にイジェクトするか?」


グリフィス1「え?」

ガルーダ2「え?」

ユジーン「……誰ですか?」
619 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:27:55.29 ID:iOiMPprDO


アイガイオン「愛がイオン」

バラウール「バラ売ーる」

スピリダス「酢ピリ出す」

オルゴイ「居る鯉」

リントヴルム「リンとヴルム」

フレスベルク「振れ滑る苦」

グレイプニル「グレイぷにる」



アークバード「なんか中途半端にしか出来ない」

エクスキャリバー「ごめん……無理があるよ俺は」

シンリム「「同じく」」

SOLG「ひぐっ……ひぐっ……」

620 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:28:44.21 ID:iOiMPprDO


アンタレス1「バーフォード」

バーフォード「なんだ珍しいな?社内通信を使わんとは」

アンタレス1「ライジェル居なくなったし、俺の友達を引き抜けるんだが雇ってくれないか?」

バーフォード「連れてこい」

アンタレス1「入ってくれ!」


ビショップ「どうも」ガチャ


バーフォード「アンタレス、確かにウチとAHだけは現実世界だが……流石に不味いだろ」

アンタレス1「ちぇ」


621 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:29:22.55 ID:iOiMPprDO


スピリダス「よくよく考えたらファルケンが有るんだし、俺の主翼んとこにTLS積んだら最強だよね」

アイガイオン「出力どうすると〜?」

スピリダス「バラウール君を外せばなんとか成るよ!」

グレイプニル「え〜READS積まないの?」

スピリダス「逆にお前積めば?」

グレイプニル「ムリダナ〜。光学迷彩有るし、出力維持と場所確保でショックカノンとSWBM外したくないもん」


オルゴイ「もしもし?ドゥミトレスクさん、俺の羽根の間にTLS積んで下さい!ハイパーマニューバ有りますし!」
622 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:30:29.79 ID:iOiMPprDO


フェンリア「てめこら、お?イカとLSWM搭載機の称号返しやがれ!」

ヴィルコラク「やだね?お前みたいなデカブツより俺のが強いからなぁ!」

フェンリア「殺るかぁ!?」

ヴィルコラク「良いぜ……来いよぉ!」



1.44「暇だね〜」

タイフーン「うん」

623 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:31:03.18 ID:iOiMPprDO


F―18「誰とは言わないけどあいつが乗るたび壊される……」

F―15「実はパイロットの不調のせいで事故りまくった挙げ句、エンジン変えてフラグの天才に引き渡されちまった」

F―14「アイツ絶対強度とか気にしてやがらねぇ……」

F―16「なんか出番少ないや」

F―4E「えーっとメビ……名前出しちゃダメ?なら良いや」

F―22「上に同じよ〜」

YF―23「特殊で悪いか!俺は実験機だよ!」

F―35「なんか色々有り過ぎて訳解らん」

624 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:31:58.88 ID:iOiMPprDO


Su―27「あ〜なんか退場しちまってな〜!あっはっは!」

Su―37「かめらだ〜!とってとって!」

Su―47「くそっ!最適化さえ間に合えば奴になど!」

S―32「ベルクトお前……十五年前の方か?」

PAC―FA「残りのフランカー兄弟と一緒に出たいなぁ……」


MIG―21「今まで出番なしやなぁ……」

MIG―29「上に同じ」

MIG―31「殺られたなぁ……まあ25じゃないから速度じゃあな」

1.44「地味に頑張ったし、ゴールしても良いよね?」

625 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:32:30.18 ID:iOiMPprDO


ピクシー「おっ?おいで」


カーク「……」プイッ


ピクシー「気が向かんか……ならお前おいで?」


カモメ「くわ」スタスタ


ピクシー「……C’moooooooon!!!」


兼定「いきなりビックリさせんな!」


ピクシー「へ?」


ピクシー「へ?」


626 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:33:08.58 ID:iOiMPprDO


サイファー「気が付いちまった……」

メビウス1「何に?」

サイファー「ガルム2、ウォードック2、ガルーダ2に共通すること……」

メビウス1「ベイルアウター……?」

サイファー「そうだ。なんて単純な事だったんだ!」


627 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:33:42.59 ID:iOiMPprDO


メビウス1「じゃあオメガ11は?」

サイファー「さてここで仮説だ……スカーフェイス1を例に取りたい」

サイファー「アイツいくらでも復活してんじゃん?デブリーフィング見た限り金払えば機体も復活してるし」

メビウス1「アンタそれはいっちゃダメだろ……」

サイファー「んでお前んとこのはオメガ11でスカーフェイス1より1が多い」

サイファー「そんでもってユージア所属の無限沸きだろ?」

メビウス1「……妙に説得力有るのか?」

628 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:34:36.71 ID:iOiMPprDO


1:6.1000にかわりましてチャットでお送りします(オラーシャ):sage:2009/06/21:ID???
なんか最近帰投中から着陸するまでの記憶が無いんだけれど……ヤバイ?

2:6.1000にかわりましてチャットでお送りします(カールスラント):sage:2009/06/21:ID???
大丈夫じゃない。身体が覚えてるって言うかなんて言うか

3:6.1000にかわりましてチャットでお送りします(ユージア北部):sage:2009/06/21:ID???
まあガソリン吸って意識無いのに着陸

事故ったのに生きてる
人が隣の国にいるんでしょ?

4:6.1000にかわりましてチャットでお送りします(オラーシャ):sage:2009/06/21:ID???
えーっと……知り合いです

5:6.1000にかわりましてチャットでお送りします(ユージア北部):sage:2009/06/21:ID???
ほんと?

6:6.1000にかわりましてチャットでお送りします(オラーシャ):sage:2009/06/21:ID???
あの人は特別ツイてないですけどね

7:6.1000にかわりましてチャットでお送りします(カールスラント):sage:2009/06/21:ID???
世の中いろんな人居るのね〜

629 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:35:24.02 ID:iOiMPprDO


アレクト1「なんかさ。俺等のフェンリアってマイクロウェーブだかなんだかのステルス積んでんじゃんじゃん?」

アレクト2「うん」

アレクト1「あれ役には立ったけどさ。機体重量増してるんだよね」

アレクト2「へぇ」

アレクト1「だからX2で『Fenrir ECM』ってパーツが出来たけどフェンリアには何故か積めないんだよだよ」

アレクト1「しかもフェンリアじゃないからフェニックスアタック出来ないし」

アレクト2「つまり機動性ならグリフィスフェンリア=アンタレスフェンリア>アレクトフェンリア?」

アレクト1「うん」

アレクト2「ちぇっ」

630 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:36:11.06 ID:iOiMPprDO


カーク(ナガセお姉ちゃんといえば日系)

カーク(つまり二十歳過ぎててもウィッチ的な?)

カーク(契約に装ってお尻に……)ガシッ

兼定(笑って許してくれる確率は低いぞ?)ガシッ

カーク(何で?)

兼定(こうなるだろ)


631 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:36:59.04 ID:iOiMPprDO


ナガセ『やっ、カーク止めてよ///』

チョッパー『カーク、ナガセのケツになんか気になるもんあんのかよ?』

カーク『クゥン』

ブレイズ『胸には誰も興味なくても、尻に犬は寄って来んのな?あっは

チョッパー『うえっ!?』

ナガセ『さあブレイズ?カーク?お仕置きよ〜』アハハハ


カーク(う……)

兼定(経験者は語るよ?うん)

632 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:37:28.93 ID:iOiMPprDO


バートレット「機体は消耗品だ!」


バートレット(済まんなF―4E……)


F―4E(大丈夫ですよマスター)


633 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:38:04.40 ID:iOiMPprDO


チョッパー「機体は消耗品だろ?」


チョッパー(次が有るからな……あれ?)


F―14(酷いです……貴方って人は!絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対……離さない!)


チュドーン

634 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:38:44.42 ID:iOiMPprDO


ブレイズ「よく考えたら二機のコストで三機、しかも要らんとこ省いて戦闘能力そのままってさ?」

サンダーヘッド「なんだ」

ブレイズ「あれのせいでチョッパー死んだ確率有るよね」

サンダーヘッド「ほう」

ブレイズ「サンド島も一応グランダーの供給だし、その機体でもおかしく無いじゃん?」

サンダーヘッド「しかしおやじさんが整備をして居たんじゃないか?」

ブレイズ「そこさ!整備してても時間の問題で滅多に直せない操縦系統を四つから二つみたいに減らされてたらさ?」

サンダーヘッド「確かにおやじさんの整備ではどうしようもないな……現地ではそれは増やせない」

ブレイズ「なんだかんだで壊れやすく作って回転率上げて……どこのPS

サンダーヘッド「ブレイズ!?」


グリム「実はX2のSP02でウォードックが1じゃないのはこれが理由です……」

635 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:39:37.87 ID:iOiMPprDO


エクスキャリバー「あのさ?」

メガリス「なんぞ」

シャンデリア「なんだなんだ」

エクスキャリバー「実は俺もユリシーズ破壊出来たりなんかする訳よ?」

メガリス「へ〜」

ストーンヘンジ「はなしを要約するとさ」

バラウール「誰が一番強いかだろう?」

メゾンカノン「良いぜ?殺るかぁ!」


636 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:40:05.60 ID:iOiMPprDO


タリズマン「それで……なんだこれは?」

エクスキャリバー「」パキン

シャンデリア「」パキン

メゾンカノン「」グチャア

メガリス「」ガランガラン

バラウール「」ボキッ

ストーンヘンジ「へへっ……七つあれば生き残れ


ズドォォォォォォン


SOLG「狙い撃つぜ!」

637 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:41:16.82 ID:iOiMPprDO


レナ「あははははっ!圭一くんっ!」


エリック「止めろレナああああああああぁ!」




エリック「そんな夢を見たんだ」

フィオナ「ならNEMOがあうあうでお姉ちゃんがくぎゃりおんとか言わないよね?」

シンシア「その理論だとフィーは(・3・)でディジョンが悟史君とか……うぇ」

638 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:41:53.10 ID:iOiMPprDO


震電U「よぅ。雪風のパクリ」

X―02「酷い!何なのバルキリー擬き!」

震電U「ぐっ……しかし俺は小説化したぜ?」

http://m.ameba.jp/m/blogArticle.do?unm=project-nagase&articleId=11184676603&guid=ON

X―02「そっか?でも私は映画の『ステルス』で主役張ったよ?」

震電U「雪風と同じであれは似てるだけだろ!」

X―02「でも長編映像化されたし!」


ヴィルコラク「ファイアーフォックス……」

639 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:42:55.30 ID:iOiMPprDO


カモメ(我輩はカモメである。名は特にない)

カモメ(04は勿論、5とZEROのOPにも出ているが案外話題に上らないものだ)

カモメ(何故ならXとXiはハゲタカとハヤブサに出番を取られ)

カモメ(6、X2、AH、3Dは特に制約もなく、出ていないからだろう……)

カモメ(解っている……1、2、3にも出ていない)

カモメ(でも我輩の事もたまには思い出して欲しい)

カモメ(PS2シリーズの顔なのだから)


「おかーさーん!カモメいるー!」

カモメ「くぇ!」
640 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:43:31.92 ID:iOiMPprDO


トンプソン「視聴番組調査です」


サイファー「GTO(再)毎日昼3時からの」

ピクシー「十津川警部、土曜ゴールデン9時とか昼間の再放送」

PJ「フルハウス、月から木まで夜7時からっすね」

イーグルアイ「釣り〜ロマンを求めて〜、土曜18時からだな」

641 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:44:03.39 ID:iOiMPprDO


ジュネット「視聴番組調査その2です」


バートレット「ニュースZERO」

ブレイズ「ソニックX」

ナガセ「今日の料理」

チョッパー「Mステ」

グリム「趣味の電子工作」

スノー「Xファイル」

サンダーヘッド「……幼獣マメシバ」

642 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:44:45.87 ID:iOiMPprDO


ブレイズ「朝5時起き、昼間に1時間寝て、夜は11時寝かな」

サイファー「済まん。俺は不規則だから参考にならんぞ……ただ1日は14時間だな」

メビウス1「朝7時起きの夜12時には寝るな〜色々有るし」

グリフィス1「私?ユジーンが6時に起こしに来て、夜消灯には寝るわ」

アンタレス1「最近仕事無いからなぁ……寝てばっかだ」

タリズマン「グリフィスと変わらんな。マーカス居た頃には振り回されたが」

ビショップ「立場的にな?やることが多くて寝る方が酷い時間に成ってる」

エリック「最近、夜中目が覚めたら適当に深夜番組をデータスワローで見てるぜ」

643 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:46:24.04 ID:iOiMPprDO


グリフィス1「熱い!もうここも熱い!」

ユジーン「隊長……止めましょうよ……なんで首都隊の空母までわざわざ来ちゃうんですか」

グリフィス1「だって潮風涼しそうじゃない!ちゃっかり貴方も来てるし!」

ユジーン「お目付け役だからですよ……お願いですから自重して下さい……」

グリフィス1「でもこれ下の甲板ならお日様照ってないし、涼しい筈ね!行ってくる!」

ユジーン「隊長!待って!待って!」

644 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:46:57.33 ID:iOiMPprDO


サイファー「んでお嬢ちゃんは何しに来たんだ?」

グリフィス1「もうメタ世界並みに崩れてるし、ちょっと依頼に来たのよ!」

サイファー「そういう話すんな……で内容は?」

グリフィス1「実は入浴剤で『なんとかの涙』って奴が有るらしいんだけどそれが欲しいのよ!」

サイファー「……何でも屋じゃないんだぞ?うち」

グリフィス1「よく考えてみて?私程の暑がりを助けてくれたら『誰でも』助けられるわ!」

ピクシー「よし任せろ」

サイファー「ピクシィ……」

645 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:47:25.72 ID:iOiMPprDO


ピクシー「んで見付けたのが扶桑の山奥でしか作られない凄い入浴剤『雪女の涙』だ!」

サイファー「取り寄せした癖に」

グリフィス1「そこんとこどーでも良いの!ほんとにありがとう!」

ピクシー「いやいや!」

グリフィス1「じゃあ早速ホテルで試してくるわ!」

サイファー「あっ……取り寄せ代金と依頼料置いてけよ!」

646 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:48:08.38 ID:iOiMPprDO


グリフィス1「えーとバスタブに……2、3滴?ふんふふんふふん!」ポタッ

グリフィス1「よいしょ」チャポン

グリフィス1「……何も感じないわね〜」

グリフィス1「あっ?ユジーン?」プルプル

グリフィス1「ええ、楽しい旅行中よ〜!とりあえず貴方ね、『雪女の涙』扶桑に発注しときなさい!」

グリフィス1「えっ?そんなの私が良いって言ったら良いに決まってるの!」

グリフィス1「アンタね?……っ?」ブルッ

グリフィス1「え……私が寒さで震えてる///」ブルッ

647 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:48:39.17 ID:iOiMPprDO


ユジーン「……」

<<ひゃっ///……あん///>>

ユジーン「……」

<<ごめ///……ユジーン切るわ///>>

ユジーン「今の何ですか……?」


648 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:49:06.12 ID:iOiMPprDO


サイファー「つまりあれか?ハッカ飴の全身版か?」

ピクシー「そゆこと……下手こくと風邪で済まないらしいけどな」

ピクシー(気になる奴は『アイヌの涙』でググってみな。凄いぜ)

649 :ミニミに劇場 [sage saga]:2012/03/22(木) 21:50:41.49 ID:iOiMPprDO


カーク「お!」


カモメ「わ!」


兼定「り!」


650 :アメジスト1 ◆5O/A9uxXpSAG [sage saga]:2012/03/22(木) 21:53:12.09 ID:iOiMPprDO
思い付いて忘れてた本来書くのが大好きな小ネタを色々やってみた


ありがとう、グラディウス1

ネタを借りて先に一旦ラストまで行っちゃったけどまだ少しお付き合いを

ケストレル(ラテン語でファルコ・ティナンクルス)Uまで貸してもらって感謝しきれない

えーとラストの描写を色々すっぽかしたんだけどこれは続編で

次回からは5中盤で全く関係ない展開から開始して、ブレイズ達の合流はたぶん……

ついでに『あの歌』は何か解ったんだけど(チョッパー関係ある方だよね)

元からこっちはとりあえず中佐に『前の式典と同じ奴と声優さんネタ』を『番外編』で歌って貰おうかなって思ってるところだったから大丈夫(これが不味かったら言って欲しい)

だから『あのシーンのあの歌』は普通に中佐じゃなくて『5のラジオ音声』で

最後にグリフィス8は後のグリ……なんでもない


あ、キリが良いからこのトリップも残しとくよ

長々済まない。ではまた、今度
651 :グラディウス1 [sage]:2012/03/22(木) 22:08:25.68 ID:+uHjDWLDO
今日二回目の乙。

まさにミニミ並みの投下速度だったね。

察してくれてありがとう。
僕は5=歌、歌=ミーナさんでいこうと思っているんだ。

君がミーナさんに歌って貰うのはもしかガン種ネタかい?

種ネタは使うつもり無いから大丈夫だよ。
652 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/22(木) 22:11:41.12 ID:iOiMPprDO
バレた……だって!?

でもC.E73じゃない方使おうかなって思ってるんだよね
653 :グラディウス1 [sage]:2012/03/22(木) 22:48:28.36 ID:+uHjDWLDO
君が種フリークなのはアンタレスの両親とかで把握済みさ。

ミーナさんは普通なら通常版一択だよね。

ネタなら別だけどね。
654 :アメジスト1 [sage saga]:2012/03/22(木) 23:08:10.57 ID:iOiMPprDO
うっ……どっちかと言うと無理を徹すアストレイシリーズ派なんだよね。うん

まぁ優性云々はベルカ=ドイツとか強化人間とか関連なのをちょっとそれっぽく持ってきたからかな

さてまたゆっくり書いてくるよ
655 :グラディウス1 [sage]:2012/03/22(木) 23:14:57.89 ID:+uHjDWLDO
前も言ったけど僕もアストレイ派だよ。

普通に種本編より面白い話し多いしね。

さて僕も頑張らないとね、このままじゃあ完結まで何年かかるか分からないし。
656 :スワロー1 [sage]:2012/03/26(月) 13:56:08.98 ID:BzkrGge10
……y、やっと……読み終え…た……
いや〜両方とも楽しかったよ。そういえば初めての完結作かな?おめでとう!
次回作も期待してるね
う〜ん、こっちもそろそろ続きを書かないとね

良い作品をありがとう!乙!
657 :アメジスト1 [sage saga]:2012/04/10(火) 21:37:05.94 ID:uJHFT40DO


保守がてらちょっと報告を

実は箱〇買ったから遂にAHと6が出来るんだ。もちろんヘッドセットとかフルオプションで

土曜に届くし、ゴールデンウィークくらいにこのスレ民で交流会でもどうかと、ね


あとグラディウス、あっちでもありがとう
映画観てきたのかな?こっちも札幌になんとかして行ってくるよ
658 :グラディウス1 [sage]:2012/04/10(火) 22:51:27.14 ID:5nak7J+DO
遂にやったね!アメジスト1!!

でも、僕ら以外に箱持ってる人居るのかな?

後実は僕の自宅はオンライン環境無いからダウンロードコンテンツとかは友人の家で落としてるんだ。

今度はもう少し前に弟の家から試して見るよ。

もし駄目だったらその時はゴメンね。

それからゴールデンウィークは多分休みほとんど取れ無いからもう少し後の方が良いかも。

長文の上にいろいろ注文が多くてゴメンね。
659 :アメジスト1 [sage saga]:2012/04/10(火) 22:55:37.40 ID:uJHFT40DO
ありがとうグラディウス

予定については大丈夫、こっちも多忙そうだから休み明けでもね
箱はソルバルウ辺りが持ってたような?最悪二人でも前みたいにやれるし、気にしないよ
660 :スワロー1 [sage]:2012/04/13(金) 19:05:33.80 ID:7MR2vm+70
アメジストが6&AHデビューか、感想待ってるよ
こっちは先日105円で売ってた3を購入、ノーマルでフィールート攻略したよ!
噂のトンネルは確かに難易度高かったけど、個人的にはやっぱハミルトンネルの方が上かな
レナ・ディジョン戦で天井があるのには焦った。インメルマンするのに苦労したよ……
661 :アメジスト1 [sage saga]:2012/04/13(金) 21:10:05.78 ID:XUMmui8DO
あれは苦痛だよね
AHは今日の深夜からやるよ〜

実はついさっきストライクウィッチーズの映画見てきたんだけど
超有名なロシアの空戦技とラストのエスコン5のごとき演出に魅了されて殺られてきたんだ……ネタバレは避けるね
662 :アメジスト1 [sage saga]:2012/04/15(日) 11:48:59.15 ID:iFxPo1DDO
昨日の夜から始めたAH初回ハード終了
いつもハードからやるけど今回ほど後悔するとは思わなかった……
でもDMFもカウンターマニューバも慣れれば面白いね

グラディウス1、映画は確か旭川で6/2から20まで追加上演が有るよ
ハイデマリーがAHの機動するし、他にもよく考えたらエスコン的な突っ込み所が多かったな
663 :グラディウス1 [sage]:2012/04/15(日) 22:34:21.05 ID:9h2dOt/DO
ありがとうアメジスト1、でも北見の方が近いからそっちに行く事にするよ。

ホントは釧路でやってくれれば一番なんだけどね。
664 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:51:00.56 ID:8jAEpnfDO


――この惑星において安らぎなんてほんの些細なモノだ


――何度痛みを堪え


――何度血を拭っても


――すぐにまた埋もれ、穢れ……繰り返す


――だけど抗い続けよう


――この南十字星を私が背負う限り

665 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:51:39.87 ID:8jAEpnfDO


<<レッドアラート!パイロットはブリーフィングルールへ!>>

「遂に来たか……ま、やるっきゃねえな!」

「帰ってきたら反抗作戦ぐらい出来るようにしてくれてあれば嬉しいけどさ」

「オラ、急げ急げ!」

「へーい!」

「待って下さいよぅ!」

「抱っこしちゃろうか?」

「もう!……冗談ですよね?」

666 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:52:25.75 ID:8jAEpnfDO


「あっ、では、ブリーフィングを始めます。進行は、私、通信士のユジーン・ソラーノが担当します」

「はいはい、知ってるから。ちゃっちゃと始めちゃって〜」

「無気力過ぎです、隊長……オーレリアに進行してきたレサス航空部隊が、ブナ平原からこのオーブリー基地に向けて発進したと情報を掴みました」

「たぶん奴等にすれば、最後の仕上げのつもりなのだと思います」

「我が国の軍事施設で制圧されていない……現存するのは、この辺境の基地が最後ですから」

「んで何がどーなってんだ?」

「はい、リック中尉。レサス側は爆撃機と護衛機が共に八機の編成です」

667 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:53:35.27 ID:8jAEpnfDO


「詰めの甘さを指摘したいぐらいの編成じゃないの〜。ナバロもケチったわね」

「ですがレーダーがありますので山脈迂回ルートを使って戴いて……この辺りを飛行してもらえれば丁度後ろを取れると思います」

「じゃあ編成はうちの部隊の七機で行くわ。マリン、アンタは待機ね」

「えっ!?でも隊長!」

「誰かが基地に居なきゃダメなの。ほら、ゲートガーディアンみたいに!」

「マリン准尉、お願いできますか?爆撃機を一機でも逃せば私達の敗けなんです」

「……はい」

668 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:54:21.86 ID:8jAEpnfDO


<<戦闘中、私のコールサインは『クラックス』です>>

「ユジーンでいいじゃない。別に〜」

<<隊長……貴女に限っては諦めますよ。でもせめてレサスに一矢報いてください!>>

「はいは〜い!グリフィス1、アート、出るわよ!」

「グリフィス5より各機。順次発進を」

「了解!グリフィス2、出るぜ!」

669 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:55:12.94 ID:8jAEpnfDO


<<隊長ぉ……>>

<<マリン、貴女は責任重大なんだかんね!油断したら終わりなのよ!>>

<<不満なのは解るけどそういう役回りもたまには有るの!解ったらユジーンの話ちゃんと聞いときなさい!良いわね〜期待してるわよ?>>

<<はい!>>

<<ならよろしい!ユジーン、グリフィス8を退屈させちゃダメよ!>>

<<努力しますがそろそろ無線を切ってください>>

<<あら失礼>>

670 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:56:05.80 ID:8jAEpnfDO


<<暇臭いなオイ、何だってわざわざ爆撃機であんな端っこ殺らなきゃならないん?>>

<<『グレイプニル』で一発なのにな〜>>

<<お前らまだ地上部隊が居るの忘れてるだろ……あっちは『グレイプニル』とフランカーでちまちま殺ってる最中だとさ>>


<<ぐあ


<<何だ?ノイズ……いや、レーダーに感有り!ECM使ってやがる!>>

<<後ろの四機が殺られた!……呑気に町なんて爆撃してっからだクソ!>>

671 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:56:50.05 ID:8jAEpnfDO


<<ユジーン、後方は取ったし敵も四分の一墜とした!こっちにもオーレリアの意地が有るからな、見せてやろうじゃないの!>>

<<グリフィス2、クラックスですよ私は!>>

<<新人はお堅いねぇ?『グリフィス1』>>

<<ほんとよ〜!アンタ、何で私より若いの?>>

<<年齢はよく言われますけど……今は眼前に集中を!>>

672 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:57:15.41 ID:8jAEpnfDO


<<あれがあっちの生き残りだな。ふん、全機インゲージ!>>

<<隊長機がF―18、残りのはF―14か>>

<<グリフィス3よりグリフィス1。どうすんだい?>>

<<相手はフランカーが3、ファルクラムが3……なら各自一機ずつと戦闘開始!グリフィス5は私とお願い!>>

<<了解した。付いてく>>

<<ちょっと敵が強い方が燃える!ロイ、何秒かかるか勝負しようぜ!>>

<<勝ったら昼飯1ヶ月奢れよ!>>

673 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:57:56.78 ID:8jAEpnfDO


<<ぐっ……殺られた!ストライブ3、離脱する

<<グリフィス1、二機目撃墜!さあ次は爆撃機だ>>

<<ええ、グリフィス5、警戒お願いね!>>

<<いつものこった。特にお前のお守りはな>>

<<あら酷い……>>

674 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:58:34.81 ID:8jAEpnfDO


「……クラックスさん、状況は?」

<<隊長が爆撃機の七機目に機銃掃射中……撃墜しました!どうも対空火器を避けてコックピットを狙ってますね>>

「凄いなぁ」

<<あの人は本当に実力の有るウィッチですから>>

「……」

<<でも貴女も同じくらいの才能が有るって隊長は言ってましたよ。ガリアやカールスラントに出向するウィッチが多い中で貴女ほどの人材はそう居ないって>>

「そんな」

<<貴女も新人なら私だって新人なんです。それを理解したらきっと前に進めます>>

「……」

675 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:59:10.35 ID:8jAEpnfDO


<<隊長!戦闘機は全部お陀仏だ!>>

<<よくやったわね、みんな!あとはコイツだけれど……どうしましょ?>>

<<手を出していいか?>>

<<まあ!グリフィス5、許可も許可も速攻許可よ!>>

<<今まで忘れてたんだろ。まあいいさ……FOX2、FOX3!>>

676 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 09:59:38.83 ID:8jAEpnfDO


<<イィィヤッハァ!!!ざまあ見ろ、全機叩き落としてやったぜ!楽勝だ!>>

<<リック、上機嫌だな?>>

<<まあな!ロイに勝ったし、レサスの爆撃機共は一個中隊片付けたし!>>

<<アクロバットもほどほどにしなさいよ〜?雪山に墜ちるわ>>

<<悲惨だぞ〜雪山は悲惨だぞ〜>>

<<脅さないでくれ隊長、グリフィス5……>>

677 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 10:00:17.60 ID:8jAEpnfDO


<<でもどうだい隊長!このままグリスフォールまで一気にさ?>>


<<奴等あわてふためいて逃げ出すに違いないぞ!>>


<<――レーダーに反応、何かが高速で接近……ミサイルです!>>


<<何?どこだ!どこだってんだよ!答えろこの、ユジーン!>>


<<ブナ平原付近からです!ミサイルはそこから……>>


<<『グレイプニル』?>>


<<まさかそれって……>>


<<SWBMです!早く皆さんそこから退避を!>>


<<どっちに行けば良いんだ!方向は?距離は!?>>


<<ダメだ!間に合わない!>>


カッ――






678 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 10:01:28.81 ID:8jAEpnfDO


<<


<<グリフィス2、応答を!>>


<<グリフィス2!グリフィス3!みんな!>>


<<くうっ……効いたわね?>>


<<ちくしょうエンジンが火ぃ吹いてやがる……>>


<<グリフィス1?それにグリフィス5!>>


<<ユジーン!すぐマリンを滑走路から下がらせて!>>


<<俺らは無理矢理着陸する!絶対に上手くなんて避けられん!>>

679 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 10:02:34.39 ID:8jAEpnfDO


――退避しながら聞いた


――無線のノイズ


――ユジーンさんの叫び


――らしくない隊長と副隊長の怒声


――私はまだ信じられなかった


――ついさっきまで軽口を飛ばしていた彼らが……


――でも心のどこかで


――たった十日でオーレリアの


――国土95%を手中に納めた


――レサスの力を理解してもいたんだと思う

680 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 10:03:00.85 ID:8jAEpnfDO


<<作戦は一応、成功……です。敵爆撃機の壊滅で、オーブリー基地は敵の侵攻を免れました>>


<<ですが、私達も戦力を根こそぎ奪われてしまいました>>


<<こんなの成功って言える訳無いですよね>>


<<……すみません。何もできなくて>>


<<あれがオーレリア全土を十日間で制圧したレサスの超兵器なんだ……>>


<<まさか、あんなに凄い力を持っているなんて……>>


「ユジーン、六人分の戦死報告書書いたらそっちまで行くわ。……休んでて、ご苦労様」


<<……はい。お待ちしてますね>>

681 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 10:04:01.99 ID:8jAEpnfDO


「あの日以来ね……」


「私にとっての最悪な初陣……そして犠牲の上の大戦果」


「マリンが味わわなくて良かった――いや、味わってるかな……人を亡くす事の悲しみ」


「あの娘だけは強くしなきゃ……」


「は、はははっ……リックもロイも馬鹿よ!大馬鹿よっ!」


「私にこんなもの書かせるなんて!」


「酷いじゃない……あの時と同じよ……嫌になるわ」

682 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 10:04:39.84 ID:8jAEpnfDO


「……ちっ」


「副隊長……」


「マリン、お前平気か?」


「……はい」


「そうか。ほら、ここ隣来いよ」


「……」


「隊長が荒れんのは仕方無いんだぜ?」


「アイツは丁度十年前にお前と同じくらいのチビだった」


「欧州戦争……今じゃ環太平洋戦争と並んで『ツインウォー』とか呼ばれてるよな」


「両方とも偽計の上にコントロールされた戦争ですよね。この前公表されたあの」


「ああ、エースとウィッチが所属と国家を越えて行動したから終わった戦争――」


「隊長はあれの最後、ブリタニア首都奪還戦に参加したんだが……そこでグリフィス隊は壊滅したんだ――今みたいにな」


「生き残ったのは俺とアイツだけさ」


「そんな……」

683 :STRIKE ACES〜蒼空の南十字星〜 [sage saga]:2012/04/19(木) 10:05:10.24 ID:8jAEpnfDO


「アイツは立ち直ったけど空元気が多かった。今もそうだ……あれがアイツの性格なんかじゃないんだぜ?なんかもっとおしとやかな」


「そ、そうなんですか」


「ま、人は変わっちまうからな。でも――」


「――お前は無理して変わるなよ」


「えっ?」


「アイツの二の舞は見たくないからな。さてそろそろ隊長さんをなだめてくるわ」


「副隊長っ!」


「ん?」


「私はほんとのウィッチに成れますか」


「ん、さあな。お前次第だ……お前の目指すモノ次第」


「……ありがとうございました」


「じゃ、飯時にな」




〜To Be Continued〜




684 :アメジスト1 [sage saga]:2012/04/19(木) 10:10:54.43 ID:8jAEpnfDO
という事で投下完了

地の文はちょっとプロローグだから控えめに

ちょっと違うジャンルなスレに手を出していたもんでリハビリと伏線回収がてらXの第1missionをSTRIKE ACESの世界観で再構成

本編のウィッチは出ないに等しい(一人は出したいかも)し、ストライカーは出ないからグラディウス1とも被らないと思う

では次は本編投下しに来るよ


訂正
グリスフォール→グリスウォール

備考
六人→墜ちたのは五機だけどF―14だから一機だけ新人とベテランの二人乗り
685 :グラディウス1 [sage]:2012/04/20(金) 00:46:29.50 ID:Oq4qpLrDO
乙、アメジスト1!

リハビリ所か更にクオリティが上がったような気がするよ。



メーカーはどこても良いけどエスコンの戦闘機プラモかフィギュア出してくれないかなぁ、黄13をアルターの黄色の14とセットで飾りたいよ。
686 :スワロー1 [sage]:2012/04/20(金) 22:25:42.70 ID:4nOQIWYl0
乙!
続編だね?期待してるよ!
ユジーンは男でも女でもやっぱかわいいと思うんだ

グラディウス、ターミネーターさえ手に入れば後は自分で……。難しいか……
687 :アメジスト1 [sage saga]:2012/04/20(金) 23:43:02.08 ID:JQJu9b4DO
えっと、このユジーンは男だけど……あれ?どっちでもいけるのかな
基本丁寧語だし、私とかしか言わないし……
ちなみにユジーンは男名でユージェニーが女名なんだよね

よし、二人がXを書く時に使えそうならユージェニーを使ってもらおう


グラディウス1、知ってるだろうけどファルケンならプラモ有るよね。それにフィギュアはレナが有るはず
塗装は案外根気が要るよね……ライデンザク以来やってないなぁ
688 :グラディウス1 [sage]:2012/04/21(土) 19:10:32.63 ID:HJdWORWDO
いやぁ、探してみたけどファルケンとアイマスしかなかったよ。

Su-35はまともなプラモすら無いという有様だったよ……。

なんかね、エスコンやってない人にはロシア機って人気無いらしいからあまり出て無いらしいんだよね。

今書いてるSSの挿絵っぽい物を作れたら面白いかなって思っただけなんだ。

ただAmazonでメビウスと同じ色の完成済ラプターを見つけたよ。

売り切れだったけどね……。

ファルケンはそのうち買うかも、バンダイだから塗装不用だったはずだし。
689 :アメジスト1 [sage saga]:2012/04/30(月) 00:38:35.91 ID:2ZC7nANDO
グラディウス1、きっと見つかるよ

http://mup.vip2ch.com/dl?f=30429
http://mup.vip2ch.com/dl?f=30430
http://mup.vip2ch.com/dl?f=30431
http://mup.vip2ch.com/dl?f=30432

あとファルクラムとフィッシュベッドは有ったかな

ちなみにこっちは
フオッケウルフD―9
Me262A―1a
シュトゥーカG―2のプラモ買ってきた
690 :グラディウス1 [sage]:2012/05/02(水) 00:33:02.24 ID:zsTM4YUDO
気長に捜してみるよアメジスト1。

君が買ったのは大佐とお姉ちゃんの機体だね。

僕の方は扶桑人形が順調に増え続けてるなぁ。

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=30504
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=30506 http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=30505
次に出る黄色の14とブービーの予約開始が待ち遠しいよ

後何時になるかは分からないけどユージェニー出すことにしたよ。
691 :アメジスト1 [sage saga]:2012/05/06(日) 18:24:18.64 ID:9USFmmKDO
やらかしたぁ……
あっちはグラディウス宛だったんだ……あははは……
692 :アメジスト1 [sage saga]:2012/05/09(水) 00:46:57.84 ID:dDBfToiDO
最近本当にこっちへ手をつけていなかったけれどもうそろそろ書き溜めを開放し始めるよ
ZEROを久しぶりにやったらちょっと続きを書かなきゃいけないと思った
次作る書き溜めで保有が三回分になるから設定を見直てから投下しに来る
693 :グラディウス1 [sage]:2012/05/09(水) 01:55:29.67 ID:SlYoJYWDO
了解! 待ってるよ。
僕も頑張らないとな。
694 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/15(火) 23:48:07.76 ID:i2ctY9UDO


――さあて


――始めようか


――物語の続きを


――金の斧が


――思い通りになんか成らない


――それが解るはず


――何時だって


――私達は


――抗えるのだから

695 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/15(火) 23:50:04.72 ID:i2ctY9UDO


〜2010年9月中旬、サイファー自宅〜


http://www.youtube.com/watch?v=m5B4a8d8rj8&sns=em


ピクシー「」zzz

ピクシー「……ぐっ!?」ガバ

サイファー「よう、起きたかピクシー」モグモグ

ピクシー「あぁ……、寝ちまったのか?俺」

サイファー「お前スティービー・ワンダー聞きながら寝るとか幸せもんだな」

ピクシー「いや……幸せもんなんかじゃないさ」

696 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/15(火) 23:51:59.48 ID:i2ctY9UDO


サイファー「またあの夢か?いい加減にしろよ」

ピクシー「む……」

サイファー「だって俺はお前の夢見なかったよ?確実に死んだわあれと思ったけど」

ピクシー「……」

サイファー「解ってるさ……まさかリーネを助けに飛び込むなんてな」

サイファー「そりゃもっさんみたいに魔法力でぶった切るとかアイツの積んでたレーザーぶち込んでればスレイマニの破れかけの強化ECMは貫通したろうさ」

サイファー「しかしレーザーを撃つなら照準するまでの時間、タイミング、間合いや立ち位置の……すべてが悪かった」

サイファー「だから、な……特攻に対して特攻する事だけが最終手段だった。震電Uとあのイカに付いて行けたのはファルケン「もういいよ……サイファー」

ピクシー「宮藤も言ってたろ?アイツの終着点があそこだからあそこで死んだのさ……」

サイファー「爆発して川に墜落か……まあ……としちゃあ合格だな」

ピクシー「くっ……」

697 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/15(火) 23:53:05.38 ID:i2ctY9UDO


サイファー「やだやだ辛気臭いなぁもう!ラブラブエイラとサーニャに笑われんぞ!?」

ピクシー「アイツ等凄いよな……少佐が言うのに積みっぱなしの宮藤専用システムを無理矢理起動したんだってな」

サイファー「それで羨んだシャーリーが扶桑に基礎システム寄越せとか啖呵切ってさ〜笑えたよほんと」

ピクシー「俺等は契約切れでカルスラ組と帰って来ちまったからな……501解散したそのあとはもうアイツ等の事解らんし」

サイファー「え?知らんの?」

ピクシー「は?」

サイファー「これ。ドミニクから貰ったIUPFとかの最近の動向」ドサドサドサ

ピクシー「お前はなんだってそんなにドミニクと仲良いんだ?」

サイファー「えーっとあれ以来かな?」

698 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/15(火) 23:53:47.85 ID:i2ctY9UDO


〜2009年某日〜


サイファー「ドミニク〜新しい噂知らん?」

ドミニク「まぁ色々ねぇ事もねぇが……ああん?」


バキューン!


ドミニク「うっ!」

サイファー「スナイパー?マジかよ!」

ドミニク「ビルで取引すりゃあ良かったな?」

サイファー「いや済まんね!お腹減ったから飯食いにいくのに調度良いから呼んだんだよね」

ドミニク「ありがたいこった!けどこれは訳判らんぞ……」

サイファー「俺狙いか?いやお前でも無さそうだしな?」

ドミニク「仕方無い。こういう時は……」カチン


モクモクモク


サイファー「おりゃ」ガチャカランカラン

ドミニク「済まんな横切るぞ!」

店主「はぁ!?煙って……しかも火事か!?」

699 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/15(火) 23:56:19.40 ID:i2ctY9UDO


サイファー「まあスナイパーの正体は今も解らんがアイツの発煙筒で助かった訳さ。もちろん飯は奢ったぞ」

ピクシー「ふーん」ペラ

サイファー「聞き流してんじゃねえよ!相棒の一大事を!」

ピクシー「なるほどシャーリー達は長期休暇で……エイラ達は帰ったのか」ペラ

サイファー「もっさんはなんかペリーヌの原隊の対レサス警備に付いてって」

サイファー「宮藤は事実関係をあやふやにするためあの直後504へ拉致されたし……それでリーネは国の皇室警護官に成ったけど504に出奔だとさ」

ピクシー「それはこれか?」ペラ

サイファー「あぁ……その内部文書……。震電Uの宮藤に不利な戦闘データはヴァラヒアに有用で抜かれてたから残ってたのは待ち受けて、もっさんと果たし合いしたみたいな記録だけだったって奴な」

ピクシー「俺等から見ればそうだけど……これ少佐がヴァラヒアから自分の機体取り戻した宮藤を敵と勘違いして交戦した事に成ってるぜ」

サイファー「わざとらしいけどそれがまかり通ってかつこっちに何故か原本が流れてくる混乱状況らしいから」

ピクシー「え?なんかサイン綺麗だと思ったらガチ文書かよ!?」

700 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/15(火) 23:57:29.92 ID:i2ctY9UDO


サイファー「うん。つまり中佐とか504のじゅんじゅん大尉が頑張ったこれとか多種多様な書類は確かに一度IUPFと扶桑に渡ったよ」

サイファー「そのハンコとサインが証拠でな?検閲を受けたけどここにおおかた原本が有るからもし誰か気が付いて調べるのに見たくてももう見れん訳さ」ポンポン

ピクシー「……完全犯罪か?」

サイファー「宮藤がリディアとして墜としたのはプライズ・ノートンで四機のみ。アイツにしたら遊びだったんでパイロット全員生きてるし……」

サイファー「何を思ったかアンが脱出後の機体をレーザーで焼いてやがったから震電Uとの交戦記録なフライトレコーダーがどっちにも無いんだと〜」

ピクシー「ご都合め!」

サイファー「あぁん?知らねぇよ……だからじゅんじゅん大尉が文書で誤魔化し切ったんだろ」

ピクシー「むぅ……」

サイファー「ま、特に罪状も宮藤に課すもの無かったし、無罪で良いよ無罪で」


「……遺っちまったのはアイツとお前のハートブレイク位さ。他は何処にも迷惑かけて無いんだから」

701 :第二章 序章 [saga sage]:2012/05/15(火) 23:58:31.61 ID:i2ctY9UDO


ピクシー「……まぁ、俺はこんな話を聞いた事が有ってな」

サイファー「ん」

ピクシー「あるエースは宿敵に出逢い、自分の技の限りを尽くして死ねればそれで良いと語ったそうだ」

サイファー「それも戦争の一つの考え方さね。ベルカのエース共も戦後は殺した敵の数に関係無く暮らしてるみたいな感じだよな〜」

ピクシー「そう……だから殺した敵の数に責任は持たなきゃいけないが負い目や贖罪なんて……良いんだ」

サイファー「ならそれをあの時アイツに言っときゃ良かったね」

ピクシー「そうかもしれんかった」

702 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/15(火) 23:59:31.30 ID:i2ctY9UDO


〜2010年9月27日、15:00 軍事インストラクター紹介所『Demon Load』事務所〜


サイファー「」zzz

ピクシー「」zzz


バタン!


PJ「二人共!テレビ見ました!?」

サイファー「」zzz

ピクシー「」zzz

PJ「起きて下さいよ!もう!」

サイファー「……暇なんだから別に寝てても良いだろ」

PJ「そういう問題じゃなくて!テレビ!テレビ!」

サイファー「んぁ?」ポチッ

703 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:00:10.48 ID:e8cyOzVDO


<<――します。ユークトバニア連邦共和国がオーシアオーシア連邦へ宣戦を布告しました!>>


<<それと同時にセント・ヒューレット港が攻撃され、IUPFに参加していた第3艦隊が被害を受けた模様です!>>


<<民間への被害やその他関係各省のコメントはまだ公表されていません!>>


<<更に――>>

704 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:01:06.80 ID:e8cyOzVDO


サイファー「ちっ……第3艦隊といえば『ケストレル』じゃねえか……」

PJ「そうなんすよ!しかもあのユークが宣戦布告なんてあり得ません!」

ピクシー「バカだ。まともじゃない」

サイファー「ああ、確実にイカレてやがる。機を狙い過ぎたな……」

PJ「チャンス……って?」

705 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:01:37.92 ID:e8cyOzVDO


サイファー「ドミニクに聞いたし、俺もそう考えてたんだがユークはIUPFに資金援助しかしてやがらなかった。ISAFみたいにな」

サイファー「北に在って戦力も少なめなISAFは仕方無いとしても、ユークはオーシアと同じくらい大量の艦隊や戦闘機が有るだろ?」

サイファー「普通ならオーシアよりも先に立つ勢いで参戦してくるだろうに、だ」

サイファー「まさかとはハーリング大統領だって考えたろうがな……大陸間関係強化の会議が有ったよな?」

ピクシー「プライズ・ノートン制圧の頃のか」

サイファー「あの時の報道だと超が付く平和主義のニカノール首相が来てなかったらしいし」

PJ「そんな!やる気満々ってことっすか!?」

サイファー「少なくとも軍部がそうだろうな……そしてそれとは違う方面で俺個人が気になる事は結構あるんだ」

ピクシー「聴かせろ」

706 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:03:02.87 ID:e8cyOzVDO


〜9月28日〜


イーグルアイ「で、俺も呼ばれた訳か」

サイファー「ったっておっさん呼んどかないとまた軍に戻っちゃうもん」

ピクシー「だな」

イーグルアイ「人を何だと……お前達も本来なら教官業務が有る筈だろう」

PJ「そうですよ。おっさんを身代わりにしてるんですから!」

ピクシー「俺は知らんぞ?」

サイファー「失踪してたからな。なんかウスティオ正規軍がよくアグレッサー依頼くれるんだけど……ほら、色々忙しいからおっさんを盾にしてさ?」

ピクシー「今まで済まんかった」

イーグルアイ「うむ、でサイファーの話を聴かせて貰おうか」

サイファー「良いよ。じゃあ解り易いところから話そうかな」

707 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:03:42.13 ID:e8cyOzVDO


サイファー「まず、さ。『ヴァラヒア』って何だったの?」

ピクシー「話の限り、開戦の際は欧州の3国同時軍事クーデターの様相を呈しては居たが、実際は離反した各国の正規兵なんて居なくて傭兵とかが多く存在してたらしい軍隊……」

サイファー「んじゃあ次の質問。あの巨大兵器群てさ何時設計されて何処で出来たんだろ?」

ピクシー「えっと……」

イーグルアイ「組み立てをしたのは各国の拠点だろうがパーツや設計は……解らん」

サイファー「更に更に質問!割合強いパイロットとか多かった気もするけれどそれに合わせた機体がなんであんなに大量に配備されてたの?」

サイファー「例を出すならベテランな『キマイラ』とか『アレクト』の機体から雑魚の『フェニックス』まで……」

PJ「金が合ったんすかね?なんかどっかの国の工場使ったとか」

708 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:05:03.06 ID:e8cyOzVDO


サイファー「ならフォルネウスとフェンリアはどう説明するんだ?」

ピクシー「設計図……フォルネウスについては特殊部隊に盗難されたらしい。オメガが言って居たがな」

ピクシー「エルジアの研究者が居たとするならばXFAとX―02も納得がいかないか?」

イーグルアイ「レサスの『アレクト』が居ただろう。ならば奴等がフェンリアを?」

サイファー「ん、さて疑問が湧いてくるね〜。フェンリアは幻の機体とか言われてたLOSTナンバー」

サイファー「『アレクト』が持ってたならさっさとレサスが作ってガリアとオーレリア攻めてんだろ」

サイファー「そんな機体をどっかの国の工場で作るだぁ!?あの輸出チェックが厳しくなってたのにか!?」

709 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:05:47.98 ID:e8cyOzVDO


ピクシー「……っ?」

サイファー「ほとんど生産施設が壊れちまった占領地域でそんな巨大兵器群や戦闘機がほいほい作れたら俺のF―15こいつにやらないで済んだわ!」

サイファー「――そう、輸出してもおかしくない所が出さなきゃおかしいんだよ」

サイファー「不正規品を正規輸出に見せかけられてかつ密輸も出来る。しかも特殊な兵器を作れるデカイ工場」

サイファー「見当は二つついてるんだが……」

サイファー「プライズ・ノートンより西側も占領されてた時なら両方とも。それ以降なら片方に絞られる」

サイファー「そんで一旦この話はストップ。次に戻してファルケンの話をしたい」

710 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:06:17.29 ID:e8cyOzVDO


PJ「ファルケンは確かオーシアが未完成ながら一度発表したんすよね。あの番組でピクシー先輩のモルガンが世間に公表されたもんだから、あれを元にしたって宣伝を」

サイファー「そう。ドミニクによるとあの頃のファルケンは出力不足でダメだったとか」

ピクシー「まさか……」

サイファー「シャーリーが言ってたよ。まだ未完成だって」

サイファー「なのに魔導エンジンと特殊装甲まで機体に突っ込んで敵として出て来た」

サイファー「これで解った事はだいぶ有るが更に話を戻そう。軍資金だ」

711 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:06:49.20 ID:e8cyOzVDO


サイファー「ハーリング大統領によるとIUPFには多くのでっかい企業が参加してたんだと。つまり儲けてた訳だ」

ピクシー「そんなのは戦争の常だろう」

サイファー「うん。けどまだ話題は終わってない」

サイファー「一応経営者な俺も話は聞いちまうんだよね。ある会社の話は」

サイファー「そこは戦争を引き起こすきっかけを私兵部隊で作って自分の会社の商品を売る訳だ」

イーグルアイ「商品を……」

サイファー「商品は――」




「――保険だ」



712 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:07:42.65 ID:e8cyOzVDO


ピクシー「保険?そんなもん役に立つのかよ」

サイファー「戦災保険は企業がかけるものなんだがあの会社のは個人向けらしい」

PJ「個人向け……儲けまくりっすね」

イーグルアイ「うむ」

ピクシー「えっ……と」

サイファー「保険はかけた人に保険料を払って貰う方が儲けんだぞ。だから保険金は払いたくない」

ピクシー「……っと、うん」

PJ(もしかしてピクシー先輩ってちゃんと保険の仕組み知らなかったり?)

イーグルアイ(……本で得た知識だけの気がするぞ。生い立ち的に多分、な)

サイファー「だから戦争で被保険者を殺しちまえば払わなくて良いよな?」

ピクシー「ああ」

サイファー「それに戦争の怖さを世界に配信しちまえば戦災保険がどんだけ大事か解って貰える」

ピクシー「つまり?」

サイファー「今は『欧州戦争』で新規契約者が増えて保険料たっぷり!がっぽがっぽ!」

ピクシー「マジかよ!」

Pイー((……やっぱりか))

713 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:08:17.97 ID:e8cyOzVDO


サイファー「そんで国の因縁を利用したとしてだ。儲け始めは私兵を使う訳だよ」

ピクシー「まさかドゥミトレスクが尖兵……」

サイファー「だろうな〜。けどドゥミトレスクも逆に利用してたんだろ」

ピクシー「なんでだ?なぜそれが解る?」

サイファー「俺達や欧州以外のウィッチを戦争に投入したからさ」

PJ「?」

サイファー「あの独立宣言に核……たぶんその前から会社のトップさんは気が付いては居たんだ」


「――ドゥミトレスクは裏切る、とな」

714 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:08:52.89 ID:e8cyOzVDO


PJ「裏切り……」

サイファー「まず会社は簡単な煽りで済ませたいだろうさ。けど占領しちまった」

サイファー「ドゥミトレスクはそのまま侵攻してくし、金も要求する」

イーグルアイ「嫌だろうな。戦争への出資は」

サイファー「だから俺等を担いだんだ」

ピクシー「よく解らん……その会社は一体なんなんだ?」

715 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:09:25.22 ID:e8cyOzVDO




「――オリビエリ・ライフ・インシュアランス」




サイファー「IUPFの上位出資企業であり、ヴァラヒアの軍資金元だ」

サイファー「俺等に仕事を回したのもここだった……よく調べとけばな」

ピクシー「まさか……まさか操られたのか……?」

PJ「それで今度はこの戦争を!?」

サイファー「事実関係が足りない……」

イーグルアイ「他にも疑問が有るんだろう?サイファー」

サイファー「ああ」

716 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:11:22.97 ID:e8cyOzVDO


サイファー「だってさおかしくね?何で501に機体給与無かったんだ?」

ピクシー「ん?」

サイファー「まずもって宮藤とルッキーニ、エーリカとバルクホルン大尉に機体が来る予定が立たなかった。お前予備機の通常型ミラージュ壊したのにな」

PJ「ほんとっすか」シラー

ピクシー「うん……」

サイファー「最初の二人は更にお前が鹵獲したから仕方無い。でもウルスラが持って来たのは連絡外だから絶対に来る筈なんだよ」

サイファー「しかも挙げ句の果てに『オーシアに卸す分だからムリダナ』?ふざけてるぜ」

PJ「サイファー、そこって?」

サイファー「天下の『グランダー・インダストリーズ』だよ。そんで俺の目星その1もとい絶対標的」

ピクシー「標的とまで言うか」

サイファー「さっきまでの話を纏めてみるとさ」

717 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:13:08.78 ID:e8cyOzVDO


【オリビエリは儲けんのに欧州戦争を引き起こした。けど尖兵ドゥミトレスクが暴走】

【ヤバイと思って俺等や欧州外のウィッチをコネでIUPFに参加させた】

【更にIUPFとヴァラヒア両方の『均衡』を保って戦争を継続】

【契約者を増やしに増やしまくったんだろうな】

【そんで当初の目論み通りIUPFに勝たせた訳だ。今は儲けでウハウハ】

【巨大兵器群と機体はグランダーを使って生産。空路でこそっと持ち込み】

【潜水艦も有ったし使ってたかも。川有るんだからな】

【グランダーを掌握してるって事はつまり】

718 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:13:52.91 ID:e8cyOzVDO


サイファー「オリビエリはオーシア内部に繋がってる。そんでもしかしたら今までの流れで各国の戦争や紛争、テロも奴の煽りや協力がなされているだろう」

ピクシー「何処も一枚岩なんかじゃ無いもんな」

サイファー「そう。だから証拠が欲しいんだ」

サイファー「オリビエリがグランダーを掌握している事やヴァラヒアが私兵だった事の、な」


ピクシー(揺るぎない証拠……か)

719 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:14:43.48 ID:e8cyOzVDO


サイファー「だから必要な情報と証拠はこれだ」


【オリビエリの会社の資金の流れ】


【グランダーのヴァラヒア関与の証拠】


【各国軍部との政治的な繋がり】


【今の戦争への関与】


サイファー「これさえ調べきればたぶん奴を逃さないで済む」

ピクシー「動くのか?」

サイファー「付き合ってくれるかよ……三人共」

PJ「いいっすよ〜。このままユークが跳ね返ってウスティオにでも攻めて来たらめんどくさいですしね」

イーグルアイ「次が終わったら社内旅行を約束しろ。場所はユージアでな?」

サイファー「え〜AWACSの管制員も?」

イーグルアイ「当たり前だ!前大戦からピクシー関連を見て解る様に口は固いが流石にあいつらも忙しさでストライキするぞ!」

サイファー「給料の問題じゃないよね……籍はウスティオ軍にも有るのに」

イーグルアイ「だな」

ピクシー「仕方無いな。全部終わったら行こう」

PJ「ならオレの家族も!」

サイファー「……解った。この前のIUPF参加と成功の報酬から捻出しちゃる」

720 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:15:32.16 ID:e8cyOzVDO


〜いつかのどこか〜


http://www.youtube.com/watch?v=-nzXfhALnKg&sns=em


――ん、解ってるよ


――お前なぁ?


――いっ!?


――頼む……AIR EDGE 5の予約限定版で手ぇ打たないか?


――飯抜きだけは勘弁……な?


――エアコン?いや電気代凄いことになっちゃうからね?


――はいはい


――あ、確かに不味いか?


――んじゃ切るわ……


――だから飯抜きは勘弁!


――ふぅ……


――……


――帰るかな


――あれ?


――おーい?


――お?おお?


――おおおお!?


――よし、初対面はかっこよくキメるぜ!




「よう、起きたか?」



721 :第二章 序章 [sage saga]:2012/05/16(水) 00:25:22.40 ID:e8cyOzVDO


〜続く〜



突発的に投下してしまったんだけど訳があるんだ
オレの愛機もとい携帯君が遂にSDカードを読み込まなくなって……
なんとか書き溜め分は移しておいたから次回分もプロットもあるけど過去の分が簡単に見れなくなってしまったんだ

というわけでまた投下は確認したり書きながらでゆっくりになるからあしからず……ごめんなさい

あと最後に張り忘れていたエースコンバット関連ネタスレを一つ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1333099239/l50

722 :スワロー1 [sage]:2012/05/17(木) 11:41:12.45 ID:Oca5kucN0

5の舞台裏って事でいいのかな?期待してるよ!
723 :グラディウス1 [sage]:2012/05/18(金) 18:26:39.90 ID:jmXQw0ODO
乙!

大丈夫、待たせて貰うよ。
しかしまた凄そうな感じだね、プロローグの時点でひしひしと伝わって来るよ。
724 :グラディウス1 [sage]:2012/05/26(土) 19:35:42.80 ID:mQ1WuBwDO
連レスになってしまうけど報告したい事がある。

先日箱のオンライン化に成功したよ!
以前書いた通り自宅じゃないから休日しか出来ないんだけど既に設定も済ませてあるから後は対戦用の機体を準備するだけで行けるよ。
試しに6の部屋探してみたけど一つも無かったよorz
725 :アメジスト1 [sage saga]:2012/05/26(土) 19:44:30.06 ID:U53w8aQDO
おお、それは良かった!

あっちのスレでそうっとこっちの宣伝しようかなって思うんだけどどうかな?
そういえばAHも6まだちゃんと遊んでないなぁ……
726 :グラディウス1 [sage]:2012/05/26(土) 20:16:02.80 ID:mQ1WuBwDO
宣伝に関しては君に任せるよ。

君の事だから既に2つ共クリア済みだと思ってたよ。確か6は初期でもノスフェラ以外は使えた筈。
AHは初期だとラプター以外は低コス機しか無いからキャンペーンはクリアした方が良いかも、DL機体は趣味に走っても問題ないかな。
この先箱をほぼ自由に使える日は今月は31日、来月は9、13だね、9日は土曜日だから君としてはその日が一番良いかな?
727 :アメジスト1 [sage saga]:2012/05/26(土) 20:23:15.19 ID:U53w8aQDO


それじゃあ宣伝は適度にやって来るよ

ちょっと6はやる暇なくてね

AHは前にいった通りHARDやったあと、Su―37とMTDだけ買ったけど

うーん、今からスキル揃えるのはキツいし今日から6少しずつやるかな
728 :アメジスト1 [sage saga]:2012/05/26(土) 20:26:08.99 ID:U53w8aQDO
連レスごめん

日にちはおそらく31日以外は大丈夫なはずだよ
まあ9日が無難だよきっとね
729 :グラディウス1 [sage]:2012/05/26(土) 21:01:19.90 ID:mQ1WuBwDO
じゃあまずは9日にしよう、開始時間は前日辺りに決めようか。
730 :アメジスト1 [sage saga]:2012/05/26(土) 21:05:16.22 ID:U53w8aQDO
了解
今からアンドラの魔女買ってくる
実はあっちの次スレ用の参考資料なんだけど展開で大事なとこが書いてあるんだよね。楽しみにしててくれ
731 :グラディウス1 [sage]:2012/05/26(土) 21:10:59.66 ID:mQ1WuBwDO
じゃあそれで行こう、次の投下も楽しみにしてるよ。
732 :アメジスト1 [sage saga]:2012/05/29(火) 23:23:04.58 ID:7cDDAEjDO
やっっ……たあ!

シャンデリア倒した……あれは凄い……ほんとヤバイ
ダメージ96%で二次ミッションの首下潜りやらなきゃならなくて……機銃、避けられないね
結局溝の上の冷却装置まですぐそこギリギリ(最後の機銃の先)の上部入り口からストールぎみに『落ちて』入ったよ……

ところで声優さん陣にドミニク以下過去作品の数名と井上さん、ジャック・バウワーが出てて感動した……熱かった……

さて、サイファー機とピクシー機で暴れるかな
733 :グラディウス1 [sage]:2012/05/30(水) 20:27:07.83 ID:x6s+G/6DO
おめでとう!アメジスト1 また随分とスタイリッシュな入り方したねぇ。

あの6基の機銃こそが6のラスボスと言えるね、A10を瞬時に溶かす火力にやたらと固い装甲、オマケに5qくらい離れた海の上でも当てて来るし。

6のストーリーは素晴らしい、最初は国も場所も立場もバラバラな人達がグレースメリアを目指して集まってって、最後にプレイヤーを含む全員の話が一つにまとまるっていう展開が良いよね。

因みにエストバキアの超兵器にはA10がオススメだよ、FAEで面制圧して機銃で固い目標を仕留めるんだ、すれ違い様にアイガイオンの中にFAEを置き逃げしたり、機銃でシャンデリアのラジエーターの壁を3枚抜きしたりやりたい放題出来るよ。
っていうか脚が遅すぎて他にA10の使い道が無い。
734 :アメジスト1 [sage saga]:2012/05/30(水) 21:40:03.55 ID:ulAuWV8DO
グラディウス1、ありがとう

こぼれ話するとシャンデリアの溝に入って、体制整えた瞬間、後ろからウィザードに追い抜かされたんだけどほんとに焦ったよ
ぶつかったらティン♪だし、冷却装置の柱狙わなきゃだし戦慄したのなんの
ちなみに機銃でまとめて壊したから一件落着だった

あとA―10に限らず、機銃が強すぎる気がする
並んでる戦車とかシャンデリアの横側冷却装置を綺麗にコンボ出来るし……

735 :スワロー1 [sage]:2012/05/31(木) 09:04:21.04 ID:YvIDqiqj0
こちら久しぶりに登場のスワロー1だ
6の話で盛り上がっているようだね。実は自分、6がエスコンとの出会いなんだ。だから思い入れのある作品だよ

……あ〜、あの超巨大電磁投射砲は凄い対空砲火群だよね〜。先にこっちを処理しとかないと木端微塵だからね〜
良くぞDMG96%なんていうボロボロの状態で飛び込んだものだ。機銃一発掠るだけで吹っ飛んじまうじゃないか

空中艦隊にはRCLが大活躍。ドカドカ撃ってるだけで海に沈むよ

機銃は強いんじゃないか?ちょっと掃射するだけで敵が見る見る減るし。あと味方支援も強いね

声優陣も凄いよね。まさにオールスターキャスト。ラジオのZは好きだったな〜

アメジスト1、クリアおめでとう!天使とダンスだ!
736 :グラディウス1 [sage]:2012/06/06(水) 06:40:00.43 ID:4SRVFz4DO
>>スワロー1

機銃が強いのは対人戦で存在感を出すためだと思う。


さて、やっと休みだ!北見でストパン見て来るよ!
737 :アメジスト1 [sage saga]:2012/06/06(水) 10:38:33.79 ID:dKw9CCYDO
いってらっしゃいだぜ

とにかく戦闘はエースコンバット成分が高いよ
見終わったら分析してみると良いかも
738 :グラディウス1 [sage]:2012/06/06(水) 23:35:25.51 ID:4SRVFz4DO
今帰還した。

やっぱりストパンは良いね。

しかし愛機のリアにミサイルの破片が当たってテールランプが割れた……。
土曜日は予備機で出撃するかも。

うん、ドイツの試作機っぽいネウロイがかなり怪しい感じだったね。
後ラスボスは存在自体がエスコンだったよ。
739 :アメジスト1 [sage saga]:2012/06/06(水) 23:47:29.22 ID:dKw9CCYDO
おかえり

oh……破損って出費が……

大和の川上りが5の砂漠戦ラストみたいだったり、変形ネウロイがコブラとカウンターマニューバするのは叫びそうに成ったね
あとリーネちゃんからサーニャをちゃん付けしてたのと最後のシールドタックルでエイラがさりげなく張ってたり
ついでに確かニパの別れの台詞がイッルじゃなくてエイラなんだけど気にしたら負け

まあ忘れちゃならないのはあの潜水艦だよね
とりあえずミサイル(魚雷)がビーム撃っちゃダメだと思うんだ……アイガイオンのニンバス並みに怖すぎる
740 :グラディウス1 [sage]:2012/06/08(金) 18:47:51.68 ID:SeaOpxRDO
明日は何時から始めようか?
僕は午後からならいつでもいいよ。
741 :アメジスト1 [sage saga]:2012/06/08(金) 18:52:23.70 ID:ULZQuOsDO
こっちは明日は身体が空いてるから大丈夫
埋めるのもなんだし、クラシックのスレに行かないかい?
742 :グラディウス1 [sage]:2012/06/08(金) 18:56:28.61 ID:SeaOpxRDO
了解、アメジスト1。

長くなったら困るしね。
743 :アメジスト1 [sage saga]:2012/07/05(木) 14:51:50.16 ID:QVwDCmWDO
<<みんな元気か?アメジスト1だ>>

<<……実は敵の諜報員にSDカードが破壊されてしまっていたことが解った>>

<<損害についてなんだが、構想の5KB分と本編30レス分くらい。あと保存していた今までの投下した下書き全てだ……メビウスとかガルムとかTrans!とか>>

<<ただ奇跡的に次回投下分と大切な構想はデータスワローに有ったから明日にでも投下する>>

744 :グラディウス1 [sage]:2012/07/07(土) 23:19:17.95 ID:Hlo8GyjDO
うわぁ、そんな事ってあるんだね……。

取り敢えず明日仕事終わった後の楽しみが増えたよ。 

僕のほうもきおつけないとね。
745 :アメジスト1 [sage saga]:2012/07/09(月) 12:19:49.40 ID:R2WMTCyDO
ごめん、だいぶ遅れた

遂にメールの送信、受信BOXとiチャネルまでイカれてしまった……

これから修理以外で直るかさえ解らないから今度来たらパソコンかもしれない

じゃあ投下するよ
746 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:25:29.85 ID:R2WMTCyDO


〜12月6日、20:48 スオムス、ユークトバニア間国境線上空〜


「――誘導灯、遮って、輝く〜プリ〜ズム!」

「……」

「……あれ?」

「どうしタ、サーニャ?寝ちまったカ〜?」

「……エイラ、領空侵犯機よ。機種はF―2」

「うわ、めんどくさいナ〜。宮藤の乗ってた変な動きの扶桑ファルコンダロ?」

「でもこの機体も最初は芳佳ちゃんのでしょ。あと機動はエイラも他人の事は言えないわ」

「ダナ。さって墜としにいくカ……」

747 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:26:20.01 ID:R2WMTCyDO


エイラ「領空侵犯機、領空侵犯機?そちらの所属はユークトバニアみたいだけど何しに来たンダ?」

<<……!>>

エイラ「送信チャンネルが合ってないナ……」

サーニャ「被弾してるわ。それになんだか……敵意はない感じがする」

エイラ「様子見るk<<こちらサイファー!F―35!そのエンブレムはあの二人なんだな!?>>

エイラーニャ「「えっ!?」」

サイファー<<よっしゃあ!初めてスオムスでツイてたぜ!>>

748 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:26:53.94 ID:R2WMTCyDO


エイラ「サイファー!?何でユークになんカ!」

サイファー「潜入してたんだが色々巻き込まれちまった……ちなみにオーシアとユークのパイロットは一人も殺してないぜ」

サーニャ「大丈夫ですか?煙が」

サイファー「死にはしないけど燃料がもう持たないんだ」

エイラ「一番近い基地まで結構有るゾ!?」

サイファー「イジェクトすっか……どうしよ」

サーニャ「この先は平原が幾つか有りますけど」

エイラ「不時着した方が良いと思うナ。私がねぇちゃん呼ぶまで機体で暖まった方が断然良いサ」

749 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:27:51.08 ID:R2WMTCyDO


サイファー「あの酒のねぇちゃんか……ぐっ、そんじゃあ頼んだ!」

エイラ「任せろ、今宵のエイラ・イルマタル・ユーティライネンはひと味違うゼ!」

サーニャ「……不時着確認。エイラ、お願い」

エイラ「ああ、ねぇちゃんねぇちゃんっト」

<<こちら司令部『雪女』、撃墜確認した。流石だ>>

エイラ「『ダイヤのエース』より『雪女』、訳有りで不時着したンダ。パイロットはVIP待遇でねぇちゃんに回収して貰いタイ」

<<何?誰が乗っていたんだ?>>

サーニャ「こちら『白百合』、彼はサイファーさん……あの『円卓の鬼神』です」

<<なっ……君達が言うなら本当なんだろう。では『オオカミ』に回収を頼むから座標を送っておいてくれ>>

エイラ「了解!便宜に感謝するゾ!交信終わり」

750 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:28:44.80 ID:R2WMTCyDO


サイファー「さびいけど……機体のエアコンもギリギリ働いてるし、火も消えたからな」

サイファー「寝ようか」zzz


サイファー「……んにゃ?」

オオカミ「ぼう!」ペロ

サイファー「……」

オオカミ「?」

サイファー「うわあああああ!!?」ズルッ

オオカミ「がう」ガブ

サイファー「おおう!ありがとう、落ちなくて済んだぜ」タン

アウロラ「起きたのか?」

サイファー「ああ……ってこたぁエイラのねぇちゃんはアンタか!似てんなぁ〜」

アウロラ「ふふ、アウロラだ。歓迎するよ『円卓の鬼神』」

サイファー「どうも、サイファーって呼び捨てて構わんさ」

小さい兵士「大尉、機体連結完了。いつでも運搬出来ます」

アウロラ「連絡ご苦労、ハユハ。では行くか」

751 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:29:16.07 ID:R2WMTCyDO


〜ハーメンリンナ基地〜


エイラ「ねぇちゃん助かったゾ」

サーニャ「ありがとうございました」

アウロラ「いやいや、イッルとサーニャちゃんの知り合いで『円卓の鬼神』ともなれば回収しない訳ないさ」

エイラ「でも何しに来たか聴いたのカ?」

アウロラ「長くなると言っていたからな。今から将軍と一緒に話を聴きにいくが二人も来るか?」

サーニャ「はい」

エイラ「もちろん」

752 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:30:18.36 ID:R2WMTCyDO


〜戦略会議室〜


マンネルヘイム「まさか君がユークトバニアに潜入と言えど一瞬でも所属したとは……」

サイファー「いや、別に最後だけ戦闘機をかっぱらうつもりだった訳で……スオムス側に来るつもりも無くてですね」

マンネルヘイム「しかし君は何かを掴んで脱出したんだろう?」

サイファー「ええ、ですが憶測と現実に挟まれた推論です。信じて戴けないでしょう」

マンネルヘイム「ふむ、聴こうじゃないか」

サイファー「そんな簡単な……」

マンネルヘイム「こちらとオラーシャの衝突もあの501に行っていた二人が情報を交換したために終結を見た。少しぐらい突飛だろうが前例が有るのだ」

サイファー「……では、お話しします。事は10月の初めからです」

753 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:30:56.34 ID:R2WMTCyDO


〜2010年10月1日、軍事インストラクター紹介所『Demon Load』事務所〜


サイファー「じゃあ俺はユークに行ってくるよ。後は手筈通りに頼む」

イーグルアイ「任せておけ」

PJ「良いっすよ。慣れっこですもん」

ピクシー「サイファー、俺の方が良くないか?」

サイファー「お前は顔割れてっからダメだ。PJもおっさんも」

ピクシー「……生きて帰って来いよ」

サイファー「あいよ」

754 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:31:36.35 ID:R2WMTCyDO


〜10月某日〜


サイファー「よし、ありがとな。ドミニク」

ドミニク「いんやぁ気にすんな。お前のお陰で仲介料はたんまりもらったからな」

サイファー「絶対使えるんだよな、これ?」

つユークトバニア軍人認識IDカード

ドミニク「地獄の商人のじいさんから仕入れたんだ。保証は出来る」

サイファー「胡散臭いなぁ」

ドミニク「それよりお前はユーク語喋れんのか?」

サイファー「あの旅で覚えたんだ。まさか役に立つとはね」

ドミニク「なら良い。んじゃ行ってこい」

サイファー「おう!」

755 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:32:23.58 ID:R2WMTCyDO


〜11月3日、ユークトバニアソーンツァ乾燥地域内兵器工厰〜


ハンガー長「おら、サボってんな!」

サイファー「へーい」

ハンガー員A「ん〜オーシアのエース部隊が来てるって噂、あれほんとかね〜?」

ハンガー員B「知らんけどさ。ここで生産してるものが殺られたら相当……」

サイファー「……」

ハンガー員B「確かウチのシンファクシを沈めたのはアイツ等だろ?」

ハンガー員A「まあねぇ……しっかしオーシアに攻めこまれるたぁ」

756 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:33:05.73 ID:R2WMTCyDO


〜11月7日〜


ブーンブーンブーン!


ズガアアアアアン!


サイファー「!?」

ハンガー員C「F―14の四機編隊だ!まさか!?」

ハンガー員A「嘘だろ!G区画はエネルギープラントだぞ!」

サイファー「不味いな……」

<<こちら管制塔!出られる輸送機は全て出てくれ!数分で離陸不能になるぞ!>>

サイファー「言われなくてもっ!」

ハンガー長「奴等はゴーストか!レーダーをすり抜けただと……?」

757 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:34:07.41 ID:R2WMTCyDO


<<こちらディグ1、離陸準備完了>>

ハンガー員B「ならさっさと輸送機を上げろ!地上でお釈迦なんてごめ


ズガアアンズガアアアアアン!!!


サイファー「ぐっ……B……」

ハンガー員A「逃げんぞ!とにかく防空壕へ!」

サイファー「仕方無いな……」


<<逃がすかよ!お前の腹ん中には生産された兵器が収まってるには違いないんだ!>>


<<流石です、中尉!>>


<<一撃!一撃〜!>>


<<こちらエッジ、敵のハンガー攻撃に移るわ>>

758 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:35:28.66 ID:R2WMTCyDO


〜12月3日、クルイーク要塞飛行場ハンガー〜


サイファー(ほんとならあの工場の機体盗んで逃げる筈だったのにな……証拠も何もパアだ)

パイロット「おっちゃん、ご苦労様〜」

サイファー「ん、ああ。どうだい奴さんは?」

パイロット「また門前払いさ!おっちゃんの整備のお陰かな?」

サイファー「なら良い。ところで『ラーズグリーズ』ってなんだ?」

パイロット「『ラーズグリーズ』ってのはオーシアのエース部隊だよ。うちらの潜水艦とか輸送機とかぶっ壊しまくってる、ね」

サイファー「危ないのが居たもんだな」

パイロット「うん。さてデブリーフィングに出なきゃ!じゃあね〜」

759 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:36:25.06 ID:R2WMTCyDO


〜12月6日〜


バゴオオオオォォォン……


ズガアアアア……


サイファー「……何でこうなんだよ」

<<こちら要塞司令部……全ユークトバニア将兵は撤退せよ……我がクルイーク要塞は陥落した>>

<<くっ……こちらグリペン四番機、撤退します。済みません>>

<<戦車部隊は撤退中!>>

<<飛行場の整備兵は順次ヘリにて脱出せよ!>>


サイファー「……無駄な犠牲のこの代償、絶対オリビエリに払わせてやる!」

760 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:37:15.56 ID:R2WMTCyDO


〜飛行場格納庫〜


サイファー「……全員脱出したな?」


サイファー「ユークのみんな、済まん。だが飯と給料分は働いたぜ!」


サイファー「F―2、サイファー!出るよ!」


キィイイイイイン!


<<なんだ?飛行場から機体が……!>>


<<サンド島は何してる?>>


<<もう帰っちまったよ!くそ……逃げられたな>>


<<仕方ねぇ>>

761 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:38:13.52 ID:R2WMTCyDO


〜16:15、ユークトバニア領内ウラジミール山脈〜


サイファー「さて手筈通りに行けばこの先の雪原に降りられる……あれ?」


<<ザザザザ……奴等を墜とせ!>>


<<ブレザザッ……ズ!逃げましょザザザザッ!>>




<<死ねっ!『ラーズグリーズ』!>>




サイファー「『ラーズグリーズ』!?何で奴等がオーシア機に襲われて……」


サイファー「……」


サイファー「アイツ等は何か知ってて何かは知らない……なら今は」

762 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:39:27.03 ID:R2WMTCyDO


<<隊長!とにかく逃げましょう!>>


<<ナガセとグリムだけでも逃げろ!引き付けてやるからさ!>>


<<貴方が逃げなくてどうするのよ!?>>


<<過ぎたるは及ばざるが如し……墜ちろ!>>


<<ブレイク!ちくしょう!>>



<<歴史は貴様達を必要としない>>


<<ベルカの敵を摘み取れとの指令だ>>


<<この戦争に英雄は必要ない>>




<<ナガセ、やばいっ!>>


<<そんなっ!>>


ガァアアアア――……

763 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:40:39.33 ID:R2WMTCyDO


――ズドオオオオオン!


<<ベルカの老いぼれ共が何でオーシアの機体に乗ってんだ?オイ>>


<<ユーク軍機!でも助けてくれた?>>


<<貴様は……ユークトバニアの兵士では無いな?>>


<<ご名答。俺は――>>




<<――軍事インストラクター紹介所『Demon Load』所長!>>




<<――サイファーだ!>>




<<『全ベルカパイロットの敵』……『円卓の鬼神』だと!!?>>


<<『円卓の鬼神』!?まだ現役だったんだ!>>


<<この前の戦争に出てたってバートレット隊長が言ってたけど……まさか本当に!>>


<<……凄いの?>>

764 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:42:39.60 ID:R2WMTCyDO


<<ふふっ……はははっ……貴様が何故ここに居る?>>


<<まあちっとばかし潜入作戦を、ね。ほらよ>>


<<ぐあ


<<つ、強い!あんな性能差で!?>>


<<『ラーズグリーズ』、俺が責任持ってコイツ等を抑えてやる!>>


<<マジで!?>>


<<んでお前達は何か掴んだんだな!そうなんだろ!?>>


<<はい、そうです!>>

765 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:43:31.25 ID:R2WMTCyDO


<<なら『ユークトバニアだって戦争はしたがってない』!>>


<<


<<『今の戦争に黒幕が居る』!>>


<<イジェクトす


<<『お前達のその真実、最後まで貫け』!>>


<<うがああああっ!


<<今だ!行けぇええええええええええええええええええええええええ!>>


<<ウォードッグ隊、離脱するぞ!>>

766 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:44:20.04 ID:R2WMTCyDO


<<ぐっ……このままでは殺られ過ぎる!撤退だ!>>


<<『悪魔』を逃がし、『鬼神』に邪魔立てをされ……!>>


<<お前達に明日なんかねぇぜ!ベルカのアホウドリ!>>


サイファー「はあはあはあ……うぐっ……はあ」

サイファー「『ラーズグリーズ』。奴等もただ軍務を果たしてる訳じゃねえのか……良かった」

サイファー「ん」

サイファー「あれ?機体の方向舵が効かないって不味くないか……」

サイファー「ツイてないな……この先はスオムス?」

767 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:44:58.72 ID:R2WMTCyDO


〜20:48 スオムス、ユークトバニア間国境線上空〜


サイファー「黒焦げ……持ってくれよ?」

<<領空侵犯機、領空侵犯機?そちらの所属はユークトバニアみたいだけど何しに来たンダ?>>

サイファー「その片言はエイラか!」

<<送信チャンネルが合ってないナ……>>

サイファー「ヤバイヤバイ!えっと確か発信周波数は1200だったか?」

<<被弾してるわ。それになんだか……敵意はない感じがする>>

<<様子見るk「こちらサイファー!F―35!そのエンブレムはあの二人なんだな!?」

<<<<えっ!?>>>>

サイファー「よっしゃあ!初めてスオムスでツイてたぜ!」

768 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:46:57.54 ID:R2WMTCyDO


〜戦略会議室〜


サイファー「ってことでまあ色々有りまして……」

マンネルヘイム「ならば君はオリビエリのこの戦争への関与の証拠が欲しい訳だ」

サイファー「そうです。ピクシーが他の勢力に連絡してくれてますし、あとはグランダーを包囲出来れば……」

エイラ「サイファー、その話だケド……。ねぇちゃんアレ頼ム」

アウロラ「ああ、この写真をどうぞ」


つ壊れた何かのフレーム


サイファー「これ……X―02に!?」

アウロラ「ニパとハッセが墜としたんだが面白いことに成っていてな」

マンネルヘイム「証拠はこれだけではない。四年前の衝突を引き起こした組織の構成員にはベルカの軍人が居た」

サイファー「……やっぱりグランダーはベルカと繋がってたか。そして出資者はオリビエリ」

769 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:48:17.74 ID:R2WMTCyDO


サイファー「ユークトバニアは戦争をしようと思ってしてはいなかった。上がおかしくなってて」

サイファー「オーシアは中でベルカが巣くってる……」

サイファー「直接的な関与の証拠が無いけど……オリビエリは色々な組織に手ぇ出してやがったか」

マンネルヘイム「更にハーリング大統領が今は居ない。そしてニカノール首相もだ」

サイファー「えっ?」

マンネルヘイム「諜報員が探った。今は確実に両軍とも操られている」

サイファー「……止められない、な」

アウロラ「仕方無いだろう。しかし元凶であるグランダーを潰し、証拠を叩きつけさえすればあるいは」

エイラ「そういう時の為に『統合戦闘航空団』や『ISAF』が有るんダロ?」

サイファー「……」

サーニャ「サイファーさん?」

サイファー「……将軍、ここを拠点としてチャンスが訪れるまで出来ることを行いたいのですが許可を戴けますか?」

マンネルヘイム「良いだろう。国家的な秘密部隊として暗躍を許そう」

サイファー「ありがとうございます」


サイファー「――さあ……ピクシー、次はお前の番だぜ」


〜続く〜

770 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ おまけ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:49:20.13 ID:R2WMTCyDO


〜レクリエーションルーム〜


サイファー「ところでさっきニパって言ってたけどさ?」

アウロラ「ああ、『ツイてないカタヤイネン』の異名を持つウィッチだ」

サイファー「会えないかな?実は三年前に面識があって」

アウロラ「ふむ……ハンガーに居ると思うが」

771 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:50:07.90 ID:R2WMTCyDO


〜ハンガー〜


ニパ「う〜……まだ飛行停止だってさ〜」

サーニャ「気にしないで。ニパさん」

サイファー「よう、サーニャ。それに……君がニパ?」

ニパ「あれ、お兄さん何で私の事知ってるの?」

サイファー「三年前に会ってるからさ。ほら、俺はウスティオのサイファー!」

772 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:50:56.13 ID:R2WMTCyDO


ニパ「あの時の凄いパイロットさんか!久しぶり!」

サイファー「おうよ、アンラッキーは治らないんだな?」

ニパ「うん……まあね」

サーニャ「サイファーさんはニパさんと?」

サイファー「一緒に基地まで来た仲さ。ところでよ?ニパさん」

ニパ「何?」

サイファー「『イッル』ってウィッチ知らねえかい?ほら、俺に掛かって来た奴」

ニパ「あ〜イッルね〜……。あの娘だよあの娘」

773 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:51:21.71 ID:R2WMTCyDO


エイラ「ほらサーニャ、ニパ!ココア入ったゾ!」

サイファー「え?あれエイラじゃん」

エイラ「何の話ダ?」

ニパ「イルマタルで『イッル』だよ」

エイラ「!?」ピキン

サイファー「ははぁ〜ん?ニパさん、他に『イッル』なんて居ないよな?」

ニパ「うん」

サーニャ「サイファーさん……話が読めないんですけど」

774 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:52:13.42 ID:R2WMTCyDO


【エイラ・イルマタル・ユーティライネンは仲間を基地に送ってきたレシプロ非武装民間機をテロリストと勘違いした上に固有魔法全開で撃墜しようとした】


サイファー「なあ?『イッル』?」ゴゴゴ

ニパ「あれ?イッル〜?」

サーニャ「……そこの陰です」キュイン

エイラ「ニパ!サーニャ!なんでバラすんダヨ〜!」


サイファー「FIRST COMES ROCK……」ゴゴゴ


エイラ「〜〜!?」ウルウル


ボ――

775 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 12:53:03.91 ID:R2WMTCyDO


エイラ「ひぐっ……ひぐっ……痛いゾ」ジンジン

サイファー「頭グリグリとこの三人の昼飯奢るで三年越しの恨みを許してやるだけいいと思え!」

サーニャ「仕方無いわ、エイラ」

ニパ「丸腰を攻撃したんだしね〜。でも懐かしいなぁ」

エイラ「ううっ……なんでごう゛な゛っダ」


〜もっかい続く〜

776 :第二部 第二章 スオミズ・スカイ [sage saga]:2012/07/09(月) 13:01:22.28 ID:R2WMTCyDO
次回はピクシーくんが頑張る物語


ハユハ→ヘイh(ズキューン
地図を見直したらユークの下にスオムスが在ったことに気がついたのはもう半年前くらい
ところどころもうひとつの現在進行形と被せてるけどまあ良いよね


さてSDカードの20000枚近かった消えた画像を弔って5でミッシングマンフォーメーションしてくる
777 : ◆5O/A9uxXpSAG [sage saga]:2012/07/09(月) 19:36:14.87 ID:Ho2L+N4lo
テスト
……実は完全に携帯がIモードに繋がらなくなったからコテハン確認ついでに書き込み
778 :グラディウス1 [sage]:2012/07/09(月) 20:26:14.26 ID:df2G6CKDO
乙だ……。

大分進んだ所からはじまるんだな。

チョッパーの出番は無線で一言だけか、残念。

そして、今までアメジスト1を支えてくれた彼の愛機に……






敬礼!!
779 :スワロー1 [sage]:2012/07/10(火) 09:41:52.29 ID:2YcWU7t90
……ドンマイ、アメジスト1……
流石サイファー、ラーズグリーズの猛攻撃でもやっぱ死なんかwww 悪運強いんだか何だかwww
780 :アメジスト1 [sage saga]:2012/07/30(月) 19:11:37.19 ID:VuKhhFADO


このスレ毎日覗いたり、読み返したりしてたら

もうちょっとで一年になるんだね。なんか感慨深いなぁ……記念に短編書こうか

本編はほとんど構想出来てても携帯買い換えないと怖くて続きが……ね

ストパンスレは九月までに一旦区切りで、劇場版のDVD来るまではエスコン書けるはずだから待ってて欲しい

あっちのガルム復活編にはここだからネタバレするけどオルゴイとモルガンが出る予定だよ

781 :スワロー1 [sage]:2012/08/01(水) 21:43:26.63 ID:1C9PArra0
そっか、そんなにたつのか……。皆こっちのSSに出演予定なの覚えてるかなぁwww 俺の更新が遅いから……

そうそう、エスコンZEROでB7R戦していたらシュネー隊の最後の一機を墜とす時
丁度PJや恐らくクロウやウィザード・ソーサラーの各機(計5〜6機)がトムキャット取り囲んで隙を作ってくれたんだ
ゴルトよりも見事な連携になったよ![ピザ]リーフィングの記録も格好良かった!録画しておけば良かったな……

PJ《すげえ サイファーが敵機撃墜!》 いやいや、PJのおかげおかげ
782 :スワロー1 [sage saga]:2012/08/01(水) 21:44:40.14 ID:1C9PArra0
しまったwww デブリーフィングがwww
783 :アメジスト1 [sage saga]:2012/08/01(水) 23:21:21.51 ID:b9s4YMiDO
おお、久しぶりだね

もちろん覚えてるよ。まあスレの保守はなんとか出来るから気にしないで

ZERO買ったならマーセナリーのエースでドミニクと戦いながら横にいるベルクトも気にかけると楽しいのは……オレだけか


話変わって『ゴルトの巣』は相手が自分たちの同数かその半分どちらかに対して有効なんだと思う

編隊の不規則変化で同数でも2vs1へ瞬間的に持ち込める(つまり誰かを『追ってる敵機』を誰かが墜とす)

ただガルムに負けた理由もはっきりしてて、恐らくサイファーは『一機を追い回さない』で目の前に来た奴を片っ端から墜としたんじゃないかなって

今、F6FでSP01やってるけどファルケン四機を相手に立ち回ってて気が付いたんだ

784 :グラディウス1 [sage]:2012/08/05(日) 00:12:40.06 ID:AwAnL6TDO
>>スワロー1

そんなこともあるんだね。

SS出演の話は勿論覚えてるよ。

>>アメジスト1

まさに策士策に溺れるを地で行ってたというわけか。

因みに僕はエースでズィルバーと同時に出てくるSu37を自力で堕とそうとしてピクシーに三回程盗られたよ……。
785 :アメジスト1 [sage saga]:2012/08/05(日) 00:32:32.06 ID:0oAMtWPDO
>>785Su―37……ああ、あの十年後のエルジアに居る無口な人らしき人か!

やっとクリアできたから報告
http://mup.vip2ch.com/dl?f=33540
ヘルキャットでファルケン墜としたあと、ひたすらXFAとフェンリアの相手は怖かった……
786 :グラディウス1 [sage]:2012/08/05(日) 01:18:10.06 ID:AwAnL6TDO
おお!クリアおめでとうアメジスト1!!

クロスランブルのエクストラもなかなかだよ穴子「さあ、Uターンだ」はなかなか秀逸だったね(笑)
787 :スワロー1 [sage saga]:2012/08/05(日) 13:05:19.18 ID:eWS88gGM0
>>784>>786
ピクシーに盗られるはよくあるよね。本当、彼は強すぎるwww
穴子やめいwww

>>785
お〜!おめでとう!
788 :スワロー1 [sage saga]:2012/08/09(木) 09:06:56.12 ID:JLc684R80
こちらスワロー1、由々しき緊急事態発生だ
タバコで『マイルドセブン』ってやつあるじゃん。今度名称変更するらしいんだけれど、こちらとしては大問題だよ
次の名称が『メビウス』なんだってよ?『マイルドセブン1』が『メビウス1』になったら絶対反応してしまうよ……
789 :アメジスト1 [sage saga]:2012/08/09(木) 09:36:25.17 ID:Y57rEKfDO
ああ!昨日の内に把握済みさ!
タバコ嫌いだけどそこらかしこで連呼されるとね……ちょっと寛容になるような

黄色はマイセン信者説

メビウスに変えてたまるか!
なんてネタも可能だし




(実は一周年記念をこれで書いてたなんて言えない。まだ秘密)



790 :グラディウス1 [sage]:2012/09/29(土) 22:15:58.03 ID:/yrrc4mDO
そろそろなんか書いとかないとヤバそうなので自分の自分のssについて少しネタバレ。

ストパン組の機体は基本的には自国の機体に乗せていくよ(勿論例外あり)

後ステージによってはボスネウロイを追加するかも。
791 :スワロー1 [sage]:2012/10/09(火) 11:44:46.72 ID:o4r6Hgae0
随分と更新出来なくてすまない。実はSSのデータがティン♪してしまって、内容を確認する作業に追われていたんだ……
ちょっと修復は難しそうだから、改めて最初から書くかもしれない。本当にすまない……
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/12/03(月) 11:39:28.31 ID:g2frJ/eo0
>>1
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