「二人、きりだよ。フィアンマ」 「……、…子供達は、どうした」 「これでようやく、二人きりだ」 「質問に、答えろ」 「もう誰にも邪魔される事は無い。気を使う必要性もない。君が望んだ事だ」 「…、…何を言っている。意味がわかりかねるが」 「…Si prega di stare con me molto.…君が言った言葉だよ。俺はその為に最大限の努力をした。もう限界だったんだ。可能性を生かす為には、恐れを排除しなければならない。思い悩めば悩む程、脚どころか半身程既に泥沼に堕ちた状態だった。何よりも最優先すべきものは、俺の中では君だけだった。だからとりあえず、原因を『一つ』消した。残りは二つだが、一つは別に解消出来なくとも問題は無い。籍を入れずとも君を愛している事に何ら変化はないからな。残り一つの問題は…悩む必要もないだろう。とりあえず『結果』が生み出されてから考えればそれで済む」 「俺様は特別な意図をもって言った訳じゃない。殺さずとも他の解決法があったはずだ、だというのにどうして」 「随分と優しくなったものだ。君は必要のないものを戸惑い無く切り捨てる性格だったはずだろう」