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QB「僕が主人公のゲーム?」 -
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1 :
序
[saga sage]:2012/08/12(日) 21:05:20.22 ID:rJXH/R+Bo
※この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません
※試作品のため、予期せぬ不具合が起きる可能性もあります
※たまに安価とる
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1344773119
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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]: ID:???
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【安価スレ】あかるくたのしい傭兵生活 @ 2024/05/04(土) 01:17:50.63 ID:3fwRECJNO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714753070/
モバP「コンマ1桁が0でカオス・マジキチ化する安価SS?」 @ 2024/05/02(木) 12:55:16.10 ID:lZ9SQusw0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714622115/
酸 @ 2024/05/01(水) 23:00:19.57 ID:lK9RWrTc0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714572018/
【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 二匹目 @ 2024/05/01(水) 21:08:53.38 ID:iiJDb4My0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714565332/
旅にでんちう @ 2024/05/01(水) 14:47:47.55 ID:KgjR8ljxO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1714542467/
【クリスマス・年末・年始】連休暇ならアニソン聴こうぜ・・・【避難所】 @ 2024/04/30(火) 10:03:32.45 ID:GvIXvHlao
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1714439011/
VIPでガンダムVSシリーズ避難所【マキオン】 @ 2024/04/30(火) 07:03:33.32 ID:jpWgxnqGo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1714428212/
今日も人々に祝福 @ 2024/04/29(月) 23:42:06.06 ID:cZ/b8n+v0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1714401725/
2 :
序
[saga]:2012/08/12(日) 21:06:50.75 ID:rJXH/R+Bo
「う、ん……ここは……?」
>あなたの名前を入力して下さい
「名前? 僕はキュゥべえだけど……」
>キュゥべえ さん では、あなたは18歳未満ですね?
キュゥべえ「わけがわからないよ、いったいこれはなんなんだい?」
キュゥべえ「そもそも僕に年齢という概念を適用するのが……」
>あ、体験版のため全年齢版となりますね
キュゥべえ「……体験版?」
>途中までプレイできるあれです
キュゥべえ「いや、状況が飲み込めないんだけど……」
3 :
安価
[sage]:2012/08/12(日) 21:08:08.12 ID:rJXH/R+Bo
>では次の質問です
>あなたに妹はいますか?
キュゥべえ「いや……いないけど……」
>二人ですか、大変ですね
キュゥべえ「……」
>では、起こしに来る人を一人選んでください
・まどか
・杏子
・ゆま
・目覚まし時計
キュゥべえ「チョイスが微妙だね。 目覚まし時計は起こしに来ないよ」
>体験版ですから
>さあ選んでください
キュゥべえ「じゃあ……(安価 下2)で」
4 :
書
[sage]:2012/08/12(日) 21:08:55.26 ID:rJXH/R+Bo
まったりやっていきます
では後ほど
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/08/12(日) 21:09:39.52 ID:kSBpgfkK0
目覚まし時計
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/12(日) 21:09:41.25 ID:mR0R13EZo
なんだこれww
安価はゆま
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2012/08/12(日) 21:10:29.44 ID:F7R278gAO
製品版キタ!!
待ってたぜ
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2012/08/12(日) 21:11:27.21 ID:F7R278gAO
あ、安価はゆまちゃんで
9 :
序
[sage]:2012/08/12(日) 22:03:18.90 ID:rJXH/R+Bo
キュゥべえ「じゃあ……無難に目覚まし時計で」
>目覚まし時計ですね
>では がんばって下さい
キュゥべえ「え? それだけ?」
―――
――
―
10 :
序
[saga]:2012/08/12(日) 22:06:01.00 ID:rJXH/R+Bo
<ティロリロリーン ティロリロリーン
「……朝か」カチッ
「何か、とても変な夢を見た気がする……」
布団から起き上がりながら、少年が独りごちる
白い肌に、銀の髪、紅い目
自らの手足をしげしげと眺め、しばし物思いに耽る
「なんか違和感が……まあいいや、早くしないと怒られる」
部屋を出ようとして、いつものように裸で寝ていたことを思い出し、慌てて服を着る
キュゥべえ「……うーん、やっぱり違和感が……」
11 :
序
[sage]:2012/08/12(日) 22:12:16.41 ID:rJXH/R+Bo
―――
――
―
扉を開け、自室から居間へと出る
あまり新しいとはいえないアパートだが、広さはそれなりだ
「あ、おはよーおにいちゃん」
「おはよ」
小学生くらいの少女が彼に声をかける
片方は緑色、片方は少年と同じ銀の髪である
二人とも台所に立ち、朝食の用意をしている
なんともできた妹である
12 :
序
[saga]:2012/08/12(日) 22:16:05.35 ID:rJXH/R+Bo
キュゥべえ「おはよう、二人とも」
キュゥべえ(妹が二人……うん、べつにおかしくはないよね……うん)
「もうすぐ朝ごはんできるよ」
「……小学生より遅く起きるの、どうにかならないの?」
にこやかに話す緑髪の少女とは対照的に、銀髪のほうが不機嫌そうな面持ちで呟く
キュゥべえ「それはすまないと思ってるよ。 じゃあ、彼女を起こしてくるから」
逃げるようにその場を去り、アパートの隣室に住む少女を起こしに行く
向かう先は玄関……ではなく魔改造の末取り付けられた隣とこちらを行き来できる扉
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/12(日) 22:17:00.86 ID:mR0R13EZo
アパートじゃねえwwwwwwww
14 :
序
[saga]:2012/08/12(日) 22:21:59.86 ID:rJXH/R+Bo
―――
――
―
キュゥべえ「……朝だよ」
布団の中で熟睡する少女に声をかける
綺麗な黒の長髪に、すこし不健康だが、傷一つ無い肌
少年の声に反応することなく、薄い胸が規則正しく上下運動を繰り返す
キュゥべえ「やれやれ……」
ため息をつき、彼女の細い身体をゆする
キュゥべえ「ほむら、朝だよ。 いい加減に起きてくれないかな」
ほむら「んぅ……あと五ヶ月……」ゴロン
キュゥべえ「約150日も夢の中で生活する気かい? って聞いてないか……」
ほむら「……」スースー
キュゥべえ「はあ、無理やり起こしたら機嫌が悪くなるんだよね……かといってこのままにしておくわけにもいかないし」
15 :
序
[saga]:2012/08/12(日) 22:24:01.82 ID:rJXH/R+Bo
キュゥべえ「さて、どうしようかな」
1、抱きかかえて持って行く
2、無理やり起こす
3、諦める
>>18
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/12(日) 22:24:45.59 ID:mR0R13EZo
1
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/12(日) 22:26:20.38 ID:M83UmGuDO
4愛の囁きとキス
安価なら1
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/12(日) 22:27:23.93 ID:XlX4E1Mu0
1
19 :
>>17も良かったなあ……
[saga]:2012/08/12(日) 22:54:22.97 ID:rJXH/R+Bo
キュゥべえ「……仕方ない、持って行くか」
眠るほむらから掛け布団を剥ぎ、背中に手を差し込む
キュゥべえ「これでも起きないか……」
ほむら「んん……」
膝の裏に手をやり、上体を寄せたところでほむらもこちらに手を回してきた
キュゥべえ「抱き枕じゃないんだから……まあいいや、このほうが都合がいい」
20 :
序
[saga]:2012/08/12(日) 22:57:44.36 ID:rJXH/R+Bo
キュゥべえ「よいしょっと」グッ
キュゥべえ「……軽いな」
ほむら「……んん」
抱き上げたところで起きるかと思ったがそんなことはなく、顔をこちらの胸に埋めて再度眠ってしまった
キュゥべえ「疲れてるのかな……まあ、仕方ないか」
1.今日は転校初日だし
2.昨日夜更かししていたし
安価下
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/12(日) 22:57:55.80 ID:mR0R13EZo
2
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/12(日) 22:59:36.61 ID:sgfXAFX7o
2
いいじゃないか支援
23 :
序
[saga]:2012/08/12(日) 23:13:38.39 ID:rJXH/R+Bo
キュゥべえ「昨日は夜更かししていたしなあ」
ほむら「んんー……」
ほむらがぐりぐりと頭を押し付ける
キュゥべえ「やれやれ、今日だけだよ」
―――
――
―
キュゥべえ「連れてきたよ、っと……」
「おはよーほむ姉……って……」
「寝てるじゃん」
キュゥべえ「仕方ないさ、昨日は夜遅くまで起きてたんだから」
冷たい視線を送る二人の妹をよそに、ほむらをかかえたまま食卓へと向かう
ほむら「……ん」
キュゥべえ「おや、起きたかい?」
24 :
書
[sage]:2012/08/12(日) 23:21:55.87 ID:rJXH/R+Bo
ちょい休憩
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/12(日) 23:24:28.35 ID:M83UmGuDO
いいな、これ
舞ってる
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/13(月) 00:43:45.20 ID:GA6/LsOPo
期待
27 :
序
[saga]:2012/08/13(月) 01:14:12.95 ID:9cnmzm96o
ほむら「お、おはよう……って、あれ?」
キュゥべえ「どうかしたのかい?」
ほむら「え、いや、その、なんで……」
「おはよー、ほむ姉」
「……いつまでそのままなの?」
妹たちの冷たい視線がこちらから腕の中のほむらへとスライドする
ほむら「え、あ、お、おはようゆまちゃんとあすみちゃん……」
28 :
序
[saga]:2012/08/13(月) 01:21:25.17 ID:9cnmzm96o
動揺しながらも、ほむらが二人の妹に朝の挨拶をする
ほむら「じゃなくて、えっと、その……なんで、私こんなことに……///」
キュゥべえ「君がいつまで経っても起きないからだよ」
ほむら「だ、だからって、抱っこしなくても……!」
キュゥべえ「はいはい。 そろそろ降ろしてもいいかな?」
ほむら「は、はやく降ろしてよ……」
キュゥべえ「やれやれ」
29 :
序
[saga]:2012/08/13(月) 01:25:41.24 ID:9cnmzm96o
ほむらを降ろし、席へとつく
キュゥべえ「はい、眼鏡」
ほむら「あ、ありがとう」
ゆま「早くたべちゃおうよ。 ちこくしちゃうよ?」
ほむら「そ、そうだね……ごめん」
あすみ「謝るくらいならさっさと起きればいいのに」
キュゥべえ「そのとおりだね」
ほむら「うっ……」
ゆま「お兄ちゃんの言えたことじゃないけどね……」
キュゥべえ「僕はちゃんと起きてるじゃないか」
30 :
序
[saga]:2012/08/13(月) 01:35:45.48 ID:9cnmzm96o
ほむらを降ろし、席へとつく
キュゥべえ「はい、眼鏡」
ほむら「あ、ありがとう」
ゆま「早くたべちゃおうよ。 ちこくしちゃうよ?」
ほむら「そ、そうだね……ごめん」
あすみ「謝るくらいならさっさと起きればいいのに」
キュゥべえ「そのとおりだね」
ほむら「うっ……」
ゆま「お兄ちゃんの言えたことじゃないけどね……」
キュゥべえ「僕はちゃんと起きてるじゃないか」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)
[sage]:2012/08/13(月) 01:37:42.16 ID:rwGT/1fno
夜更かしがメガほむで転校がほむほむだったのかな
32 :
序
[saga]:2012/08/13(月) 02:13:14.80 ID:9cnmzm96o
―――
――
―
他愛ない話もそこそこに、朝食をかきこんで顔を洗いに洗面台へと向かう
キュゥべえ「……」
ゆま「どーしたの?」
キュゥべえ「……いや」
鏡に映る、少年の顔
銀髪、赤眼、白い肌
キュゥべえ(……うーん。 やっぱり違和感があるなあ)
33 :
序
[saga]:2012/08/13(月) 02:14:30.35 ID:9cnmzm96o
顔について
1.ゆまに尋ねる
2.ほむらに尋ねる
3.あすみに尋ねる
4.放っておく
安価下
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/13(月) 02:15:54.45 ID:7iu0WU7fo
1
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/13(月) 10:56:03.89 ID:eNfrvvlDO
1
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/08/13(月) 15:01:49.76 ID:vi56qHt0o
あすみを出すとはww
期待
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(栃木県)
[sage]:2012/08/14(火) 03:18:37.19 ID:pHTH1xaho
あすみんきたか…
38 :
序
[saga]:2012/08/14(火) 04:25:15.47 ID:fRmgU1aqo
キュゥべえ「ゆま、ちょっといいかい?」
ゆま「どうしたの?」
キュゥべえ「ゆまは僕の顔のことをどう思う?」
僕の発言にほむらとあすみの動きが止まり、こいつは何を言ってるんだという視線をこちらに向ける
ゆま「へっ? 顔、って言われても……」
39 :
序
[saga]:2012/08/14(火) 04:25:59.40 ID:fRmgU1aqo
キュゥべえ「ゆまの率直な感想を聞かせて欲しいんだ」
目線を合わせるようにしゃがみこみ、柔和な笑みを浮かべる
ゆま「うーん……」
あすみ「とうとうイカれちゃったの? 病院で診てもらったほうがいいんじゃない」
ほむら「そ、それは言いすぎだよ……」
キュゥべえ「第三者的な意見が欲しいだけさ、他意はないよ」
ほむら「ゆまちゃんは第三者じゃないんじゃないかな……」
あすみ「いや問題はそこじゃないから」
ゆま「……ゆまは、おにいちゃんはかっこいいと思うけどな」
キュゥべえ「かっこいい、ね。 なるほど」
40 :
序
[saga]:2012/08/14(火) 04:29:49.00 ID:fRmgU1aqo
,..、 ,......._
`ヽ: :`ヽ、__ ,..-、!: : :`ヽ、: ̄:`ヽ ,..-<: : ̄: /
__,>:/ /: : :.|: : : : : : : : : : : :∨ }: :、_: : `ヽ、
/: :,: : :{__, ': : : : :,ハ: : : : : ト、: ∨: : :∨_ノ: : :、`丶: : \
´ /: : : : /: /: : : /_、: 、: :.!,.r、-l、: : l:.∨: : : : ヽ`\
/: : :/: :./:イ: : :イ!,.....、\:、:.!,ィ- 、!',: :.!、:∨: ',、: : ',
,: ://: : :{//!: : :/リト_刈 `ヽト_刈 l: :|: \!: :} \:.!
/´ {: / l:ハ!〉: :{:!. ∨ソ ∨ソ jVI: : :} ヽ:! リ
l/ |'/: ヾ八/// ´ /// !: :,: : :! リ
/: イ: l: : >: . ャ ⌒ヲ ,. イ:./: l: ;
{:/ {: ハ: : {、:ト,≧=--=≦l:./イl:./ リ
|' VI ,、: !-/ / Y ! /--/、
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|┏━━━【ゆま】.━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓|
|┃ ┃|
|┃ だって、おにいちゃんはわたしのおにいちゃんだもん。 ,┃|
|┃ かっこいいにきまってるよ! .┃|
|┃ ┃|
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41 :
序
[saga]:2012/08/14(火) 04:30:53.58 ID:fRmgU1aqo
キュゥべえ「そういうものかなあ」
ゆま「そうだよ! ふたりもそう思うでしょ?」
ほむら「ふえっ!? わ、私は、その、えっと……あ、あすみちゃんはどう思う?」
あすみ「……知らない。 どーでもいいし」プイッ
キュゥべえ(二人も特には否定しないか……)
42 :
序
[saga]:2012/08/14(火) 04:33:24.37 ID:fRmgU1aqo
キュゥべえ「ありがとう、ゆま。 今後の方針がなんとなく決まったよ」
ゆま「えへへー、どういたしまして。 それじゃ、はやく行かないと遅刻しちゃうよ?」
ほむら「あ、もうこんな時間……」
あすみ「誰かさんが早く起きないから」
ほむら「うっ……ごめんなさい……」
キュゥべえ(なるほど、つまるところ僕は容姿端麗だったわけか)
キュゥべえ(まあ、だからどうということはないけど)
―――
――
―
43 :
書
[saga]:2012/08/14(火) 04:40:08.03 ID:fRmgU1aqo
AAで遊んでたら一日終わってた
幼馴染というかパートナーというかルートのメインは一番最初の起こしに来る人の質問で決まる設定
次から登校シーンだけどその前にべえさんの学年を安価で決めようと思う
一応あれなんで投票で、二年か三年か好きな方の学年レスしてくれ
起きたら五票から十票くらいは集まってるよな
よな?
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/14(火) 04:44:44.12 ID:/S/TntqIO
二年かねぇ?
マミさん的に
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/14(火) 05:07:31.68 ID:KfkQ8vbDO
三年でマミさんと同じ教室がいい
んでマミさんとは友達、じゃないとマミさんボッチでかわいそうだよ!
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)
[sage]:2012/08/14(火) 05:53:17.59 ID:9Q5FF2Dqo
メガほむが妹なんだから2年だと違和感が…
お兄ちゃんってことでマミさんと同じ3年で
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/14(火) 05:54:35.98 ID:iezPux+DO
三年かな
今の擬人化(?)QBを、アクセラレーターみたいなイメージを抱いたのは俺だけか
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)
[sage]:2012/08/14(火) 05:58:05.65 ID:9Q5FF2Dqo
まあ同じアルビノだからな
俺的には一方さんの目付きを子動物的にして背を若干伸ばしてちょっと筋肉つけてモヤシじゃなくなったってイメージだな
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/14(火) 07:16:04.73 ID:XcxLzYjeo
まぁこの作者は同時に一方通行とかが出てくる禁書とまどかのSS書いてるしな(ほとんど更新しないけど)
お前らもっと投票してやれよ、投票少なかったらエターなるつもりだからこの人
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/14(火) 07:29:59.47 ID:AwtSOg0bo
擬人化に失敗して
ケロロ軍曹のように脳内再生してるやつは他にもいるハズ
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/08/14(火) 07:40:13.66 ID:Pc+vkNrGo
2かな
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2012/08/14(火) 09:54:11.67 ID:7TdZ1jsAO
あえての1年
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/14(火) 10:26:32.14 ID:wnD0jl7AO
屋上で青空教室
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/08/14(火) 11:14:51.89 ID:NWqQdKAKo
二年で
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/08/14(火) 12:46:13.69 ID:1wovE6SDO
3年がいいかな
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/14(火) 13:09:58.95 ID:u73Z/fqqo
三年で
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/14(火) 13:53:39.34 ID:kt+L3KpK0
二年で
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/08/14(火) 18:06:52.27 ID:8ZzmQ9PVo
二年
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/14(火) 20:18:19.30 ID:9ojCAqJ/o
3年でマミさんと同じクラスだと面白そうだ
60 :
書
[sage]:2012/08/14(火) 20:26:43.55 ID:fRmgU1aqo
流れ的に三年かな
マミさんはやはり人気で安心した
選択によっては出てこないけど
じゃあ三年で書いて来る
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/14(火) 22:37:34.85 ID:u73Z/fqqo
問題は学校に行ってないあの娘だ
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/08/15(水) 02:20:44.33 ID:PjF7ePKW0
あんこなら、逆に1年でもいいんじゃね?
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/15(水) 02:52:27.99 ID:VWckd2Coo
何時間寝ているんだ………?
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/15(水) 14:39:03.35 ID:qnMEcR8po
>>63
>>60
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/15(水) 15:45:49.07 ID:bkWZMG4So
ーーー3年後、そこには元気にSSを書く
>>1
の姿が!
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2012/08/15(水) 16:46:01.01 ID:jajvZqPmo
「もう投票なんてこりごりだよ」
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/08/16(木) 20:02:26.19 ID:wpE8h4z50
そこはキリカだろjk
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2012/08/17(金) 22:01:56.22 ID:/1ZOwbP7o
【キュゥべえ】
見滝原学園似通う中学三年生の“少年”
二人の妹と病弱な幼馴染の面倒を見ている
白い髪に紅い目の非常に“目立つ”容姿をしている
『困っている少女に手を差し伸べる』ことが生きがい
ただし、そうなった理由は本人にもわからない
苗字:神名
学年:三年生
幼馴染:暁美 ほむら
妹:ゆま、あすみ
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2012/08/17(金) 22:03:55.17 ID:/1ZOwbP7o
おりんりん楽しすぎわろうた
とりあえずこれまでの情報まとめ
こっから情報が増えていくかもしれないし、そうじゃないかもしれない
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2012/08/17(金) 22:04:37.68 ID:/1ZOwbP7o
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─────────暁美ほむら───┘
見滝原学園に通う中学二年生。 【キュゥべえ】とは幼馴染
生まれつき身体が弱く、今も通院中。
激しい運動はできないが、治療の甲斐あって症状は収まりつつある
海外出張中の両親が所有するアパートに一人暮らし
隣室の神名家とは玄関を介さないでも行き来できる構造である
他人に迷惑をかけることでしか生きていけない自分が嫌い
71 :
序
[saga]:2012/08/17(金) 22:06:22.33 ID:/1ZOwbP7o
―――
――
―
Yシャツの上に白の学ランを羽織り、慌しく家を出る
72 :
序
[saga]:2012/08/17(金) 22:07:01.57 ID:/1ZOwbP7o
ゆま「おにいちゃん! ちゃんと制服着ないとまたおこられるよ!」
上着の前をほとんど開けたままの僕を、ゆまが叱る
先生
キュゥべえ「それはないよ、向こうも今更気になんてしないだろうし」
ゆま「そういう問題じゃないの、ちゃんとしなきゃダメ!」
キュゥべえ「わかったよ。 気が向いたらちゃんとするさ」
できれば肉体を圧迫する格好は避けたい
苦しいのだ。 主に首が
73 :
序
[saga]:2012/08/17(金) 22:07:46.48 ID:/1ZOwbP7o
ゆま「もー、そうやっていつもはぐらかすんだから」プンプン
あすみ「ほっとけばいいのに。 どうせ聞かないんだから」
呆れ顔であすみが呟き、時間もヤバイしね、と続ける
ほむら「そうだね……急がないと……」
ゆま「遅刻したら先生に怒られちゃう……それはやだなあ」
あすみ「あーうざい、生活指導のババア死なないかなあ」
キュゥべえ(もうこんな時間か……よし)
74 :
選
[saga]:2012/08/17(金) 22:08:28.37 ID:/1ZOwbP7o
1,走れば間に合う……走っていくか
2,ほむらもいることだし、二人に先に行ってもらうか
3,遅刻したところでデメリットは特に無いし、普通に歩いていけばいいや
>>75
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/08/17(金) 22:12:20.40 ID:k+yu1/Z6o
3
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/08/17(金) 22:12:52.84 ID:KBetvFiXo
3
77 :
序
[saga]:2012/08/17(金) 22:43:02.82 ID:/1ZOwbP7o
キュゥべえ「遅刻したところでデメリットは特に無いし、普通に歩いていけばいいや」
ほむら「ええっ!? そ、それはちょっと……」
ゆま「おにいちゃん……」ハア
あすみ「バカじゃないの? もういい、あすみは先に行くからね。 さよなら」スタスタ
ゆま「あっ、待ってよー!」タタッ
キュゥべえ「感心だね、いい子に育ったものだ」
ほむら「そ、そんなこと言ってる場合じゃないよ……私たちも早く行かないと……」
キュゥべえ「朝から走るのは面倒だから遠慮しておくよ」
ほむら「……もう、仕方ないなあ」
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2012/08/18(土) 00:01:52.57 ID:KBEIJVyTo
キュゥべえ「別に先に行っても構わないよ?」
ほむら「そんなことできないの知ってるくせに……いじわる」
キュゥべえ「そういうつもりで言ったわけじゃないけどね。 まあ、君の場合は体調不良とでも言っておけば何とかなるだろう」
ほむら「うん、そうだね……ごめんなさい」
キュゥべえ「どうして謝るんだい?」
ほむら「私が、寝坊しちゃったから……」
キュゥべえ「もたついてた僕にも責任はあるさ。 君が気に病むことじゃないよ」
ほむら「そうかもしれないけど……」
キュゥべえ「それに、この状況は僕の選択の結果だからね」
ほむら「うん……」
79 :
序
[saga]:2012/08/18(土) 00:13:34.46 ID:KBEIJVyTo
キュゥべえ「それとも、君の体が心配だからゆっくり行くことにしたほうが良かったかな?」
ほむら「……そういうわけじゃないけど」
キュゥべえ「だろうね」
ほむら「……」
キュゥべえ「……まあ、君の体のことを考慮していないと言えば、それは嘘になるけどね」
ほむら「え?……それって、どういう……」
キュゥべえ「さて、急ごうか。 さすがにこのペースだと日がくれてしまうかもしれないし」
ほむら「……うん、そうだね」ニコッ
―――
――
―
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2012/08/18(土) 01:01:19.79 ID:KBEIJVyTo
校舎にたどり着いた時には、既に一時限目が始まっていた
案の定既に門は閉まった後で、側に待機している守衛に専用の通路から中へと入れてもらう
何度も繰り返したいつもの光景である
人の良さが滲み出たような外見の、初老の守衛
最初のほうはやんやりとたしなめていた彼も、今となっては乾いた笑みを浮かべるだけだ
81 :
やんやり→やんわり
[saga]:2012/08/18(土) 01:04:05.42 ID:KBEIJVyTo
―見滝原学園中等部 職員室―
「神名ぁ……」
生活指導を担当している教師が情けない声を出す
「……今度からは、気をつけるんだぞ」
キュゥべえ「善処するよ」
「まあ、あれだな、暁美のこともあるしな、うん」
キュゥべえ「そういうことにしといてもらえると有難いね」
「神名ぁ……」
キュゥべえ「なんだい?」
「敬語って知ってるか?」
キュゥべえ「もちろん知ってますよ」ニコッ
「教え子に向ける言葉じゃないが……気持ち悪いな」
キュゥべえ「……わけがわからないよ」
82 :
序
[sage]:2012/08/18(土) 01:27:38.26 ID:KBEIJVyTo
キュゥべえ「やれやれ、そろそろ一時限目が終わるころかな」
ほむら「うん、そうだね。 ノートどうしよう……」
キュゥべえ「別にとらなくても、僕がいれば何とかなるじゃないか」
ほむら「でも、いつも教えて貰ってばっかりだし……」
キュゥべえ「じゃあ、借りる当てがあるのかい?」
ほむら「そ、それは……」ギクッ
キュゥべえ「交友関係を広める努力をしたほうがいいかもね」
ほむら「……が、がんばる」
キュゥべえ「……まあ、いざとなれば僕も協力するよ」
ほむら「うん……いつもごめんね」
キュゥべえ「僕が勝手にやってることだけどね」
ほむら「……ありがとう」
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/08/18(土) 01:39:49.12 ID://mCPDQ70
今更新中? 既出だったら申し訳ないが、神名の読みはカミナかカンナか、それとも他の読みなのか教えてくれると嬉しいなって
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/18(土) 14:05:05.27 ID:KBEIJVyTo
最初かんなだったけど途中でかずマギのと被るからって一時的にかみなになって釣り成功後はかんなに戻ったんだったと思う
まあ好きな方でいいんじゃね
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/08/18(土) 16:46:08.19 ID:x49e8E030
白い髪に紅い目ってまんまカオル君じゃないですかやだー
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/18(土) 18:20:08.25 ID:KBEIJVyTo
カヲル君はいつも不敵な笑みだけどべえさんは基本無表情なんだよ
多分
87 :
序
[saga]:2012/08/18(土) 18:21:19.36 ID:KBEIJVyTo
職員室を出て、教室へと向かう
ほむら「それじゃ、また後で」
キュゥべえ「うん」
後で、というのは昼休みに食堂で昼食を一緒にとるのが日課になっているためだ
どうせ今から急いでも意味がないので、教室に向かうほむらの後姿を見送る
途中で彼女が僕の視線に気付き、まわりに人がいないのを確認してからこちらに手を小さく振る
こちらも振り返すと、それに満足したのかはにかんだ笑顔を浮かべた
キュゥべえ(……まったく、普段もそうしていればいいのに)
曲がり角に消えて行く後姿を見ながら、ふと思う
キュゥべえ「……さて、僕もそろそろ――」
その場を立ち去ろうとしたところで、クラスメイトの一人に声をかけられた
88 :
序
[saga]:2012/08/18(土) 18:22:23.42 ID:KBEIJVyTo
,,....-一=ー-、
/::::|:::::::::::::::::::::::::::ヽ
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/:::::/:::::::::|i:::::::::_-ー-ヽニコ:i
//:::/::::::,+-=li:::::::ヽ..,ェュ、ニコ
//:i:::|:::|:´:ィ示、\、::卞心}>::::l:|
. \ l l:/:/|:::|:::::l.匕ツ 、 `¨´ l::::::l| / / /
\ | |l|l:| |::i|:::::l` -v ,|::|::| / / /
\ | | |リ |::li:::::::!\ く_ノ イ:|::|:| / / /
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|| | |l |リヾ、:| rfノー-一、リ′:::::::::::::::::::::::::: \
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.  ̄ ̄ l 〉′ _ノ / | | / 冫、 | /...::::
l | ゝ、/ j 」 ´ / j/´ ̄ ̄`ヽ ...:::::::
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|. 冫_ ヽ l ヽ≦/ l ___|\ ヽ
| / /` /ヽ / /__|\ ヽ
_______________________________
|┏━━━【キリカ】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓|
|┃ ┃|
|┃ おはよう、しろまる ┃|
|┃ キミも遅刻かい? ┃|
|┃ ┃|
|┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
89 :
序
[saga]:2012/08/18(土) 18:25:52.33 ID:KBEIJVyTo
キュゥべえ「おはよう、キリカ。 その様子だと君も遅刻したようだね」
キリカ「登校してきただけ偉いと思わないか?」
キュゥべえ「やれやれ……ところで、キリカ」
キリカ「なんだい?」
キュゥべえ「……僕の名前はキュゥべえだよ」
キリカ「いいじゃないか、白いんだから」
キュゥべえ「『まる』はどこからきたんだい?」
キリカ「『しろ』だけだと言いにくいだろう?」
キュゥべえ「……」
キリカ「他にもしろすけやしろちゃん、しろくん、よりどりみどりだ。 好きなのを選んでくれ」フフン
キュゥべえ「……なんでもいいよ、呼称なんて」ハァ
キリカ「そうでもないぞ? 他人が自分をどう呼ぶかで、その人が自分をどう思っているかわかるものだしね」
キュゥべえ「つまり、君は僕の事を犬か何かと思っているわけだね」
キリカ「犬というよりはうさぎかな。 まあ、中身は猫に近い気もするけどね」
キュゥべえ「猫とうさぎを足して二で割ったような生き物が存在するのなら見てみたいね」
他愛の無い会話を遮って、一時限目の終了を知らせるチャイムが鳴る
90 :
序
[saga]:2012/08/19(日) 00:15:02.18 ID:5qei6zR2o
休み時間になったので、何食わぬ顔をして教室へと入る
窓際の一番後ろ、自らの席へと向かう
どうしてこの席なのか、は深く考えないほうがいいだろう
学年が変わってから、もうすぐ一月が経つ
大体の生徒はクラスに馴染んだ様子だが、もちろん中には例外もいる
例えば、右斜め後ろの空席に座っているはずの女子とか
91 :
序
[saga]:2012/08/19(日) 00:21:48.42 ID:5qei6zR2o
キリカ「考え事かい?」
僕の机に腰掛け、口を開く
ちなみに彼女の席は空席の一つ向こうだ
キュゥべえ「まあね。 といっても些細なことさ」
彼女もある意味では“馴染めなかった”人間かもしれない
キリカ「当ててみようか?」
少なくともクラスに話し相手が僕しかいない程度には
キュゥべえ「いや……別に当てなくていいけど……」
そういえば、彼女とこうなったのは何でだっただろうか
92 :
序
[sage]:2012/08/19(日) 00:31:08.00 ID:5qei6zR2o
キリカ「晩ご飯のことだろう? 違うかい?」
キュゥべえ「それはゆまとあすみが何とかしてくれるからね。 特に考えるほどのこもでもないよ」
キリカ「そういえば、キミには妹がいたんだったね」
キュゥべえ「そう、妹が……」
―――妹?
93 :
序
[saga]:2012/08/19(日) 00:37:21.47 ID:5qei6zR2o
キリカ「ん?」
キュゥべえ「……うん、いるよ、妹だよ……うん、妹だ」
キリカ「?……まあいいや」
そう、妹……妹だ、血は繋がっていないけど
キリカ「小学生の妹に家事を任せるというのはどうなんだい?」
キュゥべえ「? よくできた妹だと思うよ」
キリカ「……まあ、そういうことにしておこう」
キリカが呆れ顔でため息をつく
どうしてそんな反応をされるのか、わけがわからないよ
94 :
序
[saga]:2012/08/19(日) 00:48:24.65 ID:5qei6zR2o
キュゥべえ「それで、話はそれだけかい?」
キリカ「もうすぐ学園祭だろう?」
キュゥべえ「ああ……そういえばそうだったね」
キリカ「その前に、復習を兼ねたテストがある」
キュゥべえ「織莉子に教えて貰いなよ」
キリカ「ぐっ……私の思考を読むな!」
キュゥべえ「そう言われてもね」
キリカ「ほら、織莉子だって生徒会やらなんやらで忙しいだろう? その点君は暇人じゃないか」
95 :
序
[saga]:2012/08/19(日) 01:05:09.76 ID:5qei6zR2o
キュゥべえ「二年に引き継ぐのは学園祭が終わってからだったね」
織莉子は市会議員を親に持ち、自らもこの見滝原学園の生徒会長を務めている
教師と生徒、両方からの評判が高く、成績も優秀である
キリカ「その通り! それまで織莉子は私の相手なんてしてられないのさ!」
キュゥべえ「自分で言ってて悲しくならないかい?」
キリカ「か、悲しくなんかないぞ! むしろ誇れるくらいだ!」
キュゥべえ「はいはい……」
96 :
序
[saga]:2012/08/19(日) 01:16:58.80 ID:5qei6zR2o
キリカ「と、いうわけで、だ」
キュゥべえ「……」
キリカ「是非私のために勉強会を開いて欲しいんだ!」
キュゥべえ「……」
キリカ「……だ、ダメか?」
キュゥべえ「はあ……」
キリカ「……イヤなら、無理にとは言わない。 キミにも事情はあるだろうし……」
キュゥべえ「……」
97 :
選
[saga]:2012/08/19(日) 01:19:53.38 ID:5qei6zR2o
1.昼休み、またそのことについて話そう
2.一応、放課後にでも織莉子を交えて相談してみるか
3.それに関しては、自分で何とかすることだね
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/19(日) 01:22:36.30 ID:rxAZ+mCwo
2
99 :
書
[saga]:2012/08/19(日) 01:25:29.37 ID:5qei6zR2o
見ての通り即興で投下ごとの区切りなんてないので暇な人はテキトーに合いの手入れてくれると有難いでござる
レスから何か拾うかもしれないし
あと今更だけどかずマギ勢は出てこない
そうそう、選択肢次第ではマミさん出てこない可能性がありますのでご注意を
>>100
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/19(日) 01:26:49.30 ID:6STsWS7W0
2
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/08/19(日) 01:26:49.34 ID:5hAbxsUuo
1
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/19(日) 04:01:10.41 ID:MsTyrnB/o
同じオリンリンを使ってる人間として一つだけアドバイス
レイヤボックス合成で作ったAAはSJISコピーでコピーしないと文字化けしまくるから気をつけて
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/23(木) 01:47:05.19 ID:mH6CpPxoo
まだかー
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/26(日) 19:24:27.62 ID:zUrCi910o
>>102
アドバイスありがとう
気を付けるよ
今後も適当にAA貼って行くので何かおかしかったらご一報を
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2012/08/26(日) 19:25:23.41 ID:zUrCi910o
_
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!il! il!!il! i!!!!|" ̄ ̄ ̄||_  ̄ ̄ ̄"| | ̄ ̄ ̄ ::::::) l y´ソ
!il! il!!il! il!!il| ,....::'::´::::::::::::::`:ミ::.....、 | | , -= ::::ヽ ´,r ソ ┌──────┐
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!il! il!!il! /:::::::::::::/:::l:::::::::/::::八 \:::::::::l:、lヘ:::゙、\  ̄ (_:::: :::::r' l l │|
!il! il!!i/:::::::::::::/:::::|:::::::::i:::/ ヽ >::::|l乂_ヽ:::ハヽ  ̄ ̄ ̄ (_::::ノ ,l ,l │| ┏ ┓
!il! il!!i:::::::::::::/:::::::|:::::::::H:i‐‐ヒ壬、 i:::| l|-‐-、:::゙、ヽ || |Ο lゞ. │| ┃ 呉 キリカ ┃
!il! il!!|:::::::::::/::::::::|::::::::::| | i'´ 丿 .i:| .ト ,, ノi::::゙、 || |il!! i。 , --――-,テ || ┗ ┛
!il! il!!i|::::::::/::::::::::|::::::::::| | とつ ´ | `´|:。\ || |il!! il!!ii| / ト、 │|
!il! il!!il i:::::/:::::::::::|::::::::::| 。 .!::::|i| || |il!! il!! / ! │| 【キュゥべえ】のクラスメイト
!il! il!!il! i::、::::::::::::::|::::::::::| .丿::::|.! || |il!! il!/ , `i|│| 手芸部に所属しているが、
!il! il!!il! |i \::::::::|::::::::::| ^.r-、イ ||::::| || |il!! i´ .| .il │| 滅多に顔を出さない
!il! il!!il! il ヽ `i|、|:::::::::个 z-、- ァ、iii' r┘=゙i レ |::/三三三三三三| r‐ ' \ .| il| │| 生徒会長の美国織莉子とは親友
八 i゙ヽ、iノヘ、 ∧iー、ゝ´ .ソ i/ / `ヽ、 | |l| │|
| rヘ' |>|;;;;| ./ / / ,.| .!l| │|
| .| ヘ |;;;;y' / / //i |l| │|
|\
/ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄
| HELP!
\________
106 :
序
[saga]:2012/08/26(日) 19:27:23.70 ID:zUrCi910o
キュゥべえ(特に断る理由はないけど、織莉子がいたほうが楽だね)
キュゥべえ(一応、放課後にでも織莉子を交えて相談してみるか)
キュゥべえ「わかったよ。 それじゃあ放課後にまた話し合うことにしよう」
キリカ「本当に!? 良かった、助かったよ。 さすがにこの学年になると、今までと同じと言うわけにはいかなくてね」
キュゥべえ(やるとは一言も言ってないけどね)
安堵の笑顔を浮かべるキリカを見て思う
まあ、やらないとも言ってないけど
107 :
序
[saga]:2012/08/26(日) 19:29:21.37 ID:zUrCi910o
キリカ「でも、どうして放課後なんだい?」
キュゥべえ「一応織莉子にも声をかけてみればいいと思ってね。 彼女だって、ずっと生徒会の仕事に掛かりっきりというわけではないだろう」
キリカ「織莉子に? でも、それは……」
キュゥべえ「織莉子もテストに向けて勉強をしないというわけにはいかないだろう。 そのついでというわけさ」
キリカ「なるほどね……それなら納得だ」
得心のいった様子で、彼女が僕の机からぴょん、と降りる
108 :
序
[saga]:2012/08/26(日) 19:31:54.74 ID:zUrCi910o
キリカ「キミも同じなんだよね?」
キュゥべえ「何がだい?」
キリカ「テストに向けて勉強するついで、というわけさ」
キュゥべえ「どうして僕がわざわざそんなことのために勉強する必要があるんだい?」
僕の言葉に、一瞬呆気にとられ
キリカ「……わざわざ時間をとらせるような真似をして悪いね」
苦笑しながら答える
キュゥべえ「本当に悪いと思ってるのなら、これからは心を入れ替えて勉強に励むことだね」
キリカ「う……善処します……」
109 :
序
[saga]:2012/08/26(日) 19:35:02.91 ID:zUrCi910o
「は〜い、授業を〜、はじめますよぉ〜」
話が一段楽したところでチャイムが鳴り、間延びした口調の教師が始まりを告げる
キリカ「それじゃ、また後で」
キュゥべえ「うん」
「えっと〜、今日は35ページから――」
110 :
序
[saga]:2012/08/26(日) 19:37:31.73 ID:zUrCi910o
―――
――
―
午前の授業が終わり、昼休み
キュゥべえ(さて、昼食の時間だけど……)
席を立つと、期待に満ちたキリカの視線を感じる
キュゥべえ(……そうか、織莉子が忙しいから……)
111 :
選
[saga]:2012/08/26(日) 19:39:59.37 ID:zUrCi910o
・これからの行動
食堂に行くか行かないか
行くのならキリカを連れて行くかどうか、ほむらを迎えに行くか行かないか
みたいな感じで↓2
Tips.ほむらとキリカは特に面識はない、両者とも人見知り
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/26(日) 20:17:15.86 ID:cu7OBOj2o
いかない
113 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2012/08/26(日) 20:39:00.30 ID:PW0BGAAAO
食堂へ行かずにキリカの机に椅子持参
114 :
ほむほむが……
[saga]:2012/08/26(日) 21:24:16.64 ID:zUrCi910o
キュゥべえ(……ほむらには悪いけど、たまにはキリカの相手をするか)
椅子を持ち、キリカの席へと向かう
彼女の顔が綻ぶのが見える
キリカ「べ、別に私は一人でご飯を食べるくらいできるんだぞ?」
キュゥべえ「そうかい? なら戻ろうか?」
キリカ「え……」
キュゥべえ「……冗談だよ」
115 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/26(日) 21:30:47.59 ID:zUrCi910o
キリカ「……むぅ……いじわるだな、キミは」
頬を膨らまし、非難の視線をこちらに向ける
キュゥべえ「悪かったよ」
キリカ「今度からキミが独りで食事をとっていても見て見ぬ振りをするからね」
キュゥべえ「はいはい」
適当な返事にキリカが悔しそうな表情を浮かべる
116 :
序
[saga]:2012/08/26(日) 21:33:23.93 ID:zUrCi910o
キリカ「……まあいい。 でも、本当に良かったのかい?」
キュゥべえ「?」
キリカ「その、ほら、他に一緒に食べる相手がいたとか、さ」
キュゥべえ「……ああ」
どこまでも気弱な幼馴染を思い出す
今頃は一人、食堂で右往左往してるころだろうか
キリカ「あ……いるんだな、やっぱり。 だったら私なんかといるよりも……」
キュゥべえ「まあ、たまにはいいんじゃないかなと思ってね」
キリカ「……そ、そうか、うん、まあ、ならいいよ。 よし、では食べてしまおうか」
何が原因かはわからないが、キリカが嬉しそうな様子で弁当箱を開ける
キュゥべえ(……ほむらは大丈夫かな)
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2012/08/26(日) 21:38:55.74 ID:PW0BGAAAO
メガほむ……
118 :
転
[saga]:2012/08/26(日) 22:17:36.70 ID:zUrCi910o
―――
――
―
―見滝原学園 食堂―
大量の生徒で埋まる食堂
いつもと同じ、昼休みならではの光景である
そんな食堂の入口に、彼女は佇んでいた
ほむら「……」
あちらこちらへと視線を動かし、目的の人物を探す
あれだけ目立つ容姿なのだから、いつもならすぐに見つかるのだか……
119 :
転
[saga]:2012/08/26(日) 22:21:54.89 ID:zUrCi910o
ほむら「……はあ」
ほむら(遅いな……どうしちゃったんだろう)
もしかしたら、何かあったのだろうか
ほむら(またあの生徒会長さんに呼ばれたとか……)
生徒会に属しているわけでもない彼に対し、生徒会長である美国織莉子がことあるごとに助言や協力を求めているのはよく知られている
一部では恋人同士である、とも噂されているくらいだ
彼が誰かに頼りにされているという事実は、近しい者としては気分が良いものだ
だが一方で、自分の矮小さを思い知る事実でもある
120 :
転
[sage]:2012/08/26(日) 22:24:17.12 ID:zUrCi910o
ほむら(うん……きっとそうだよね……)
ほむら(でも、もしかしたら……)
――単に自分の相手をするのに疲れてしまったのかもしれない
脳裏をよぎる考えを振り切るように、頭を振る
ほむら(……考えすぎ、だよね)
121 :
転
[sage]:2012/08/26(日) 22:29:38.40 ID:zUrCi910o
ほむら「はあ……」
何度目かわからないため息をつき、頭をあげると何人かがこちらを見ていることに気づく
その視線に居心地が悪くなり、ほむらは食堂を後にした
教室に戻ったところで、一緒に昼食をとる相手はおろか話し相手すらも怪しい
ほむら(キュゥべえのとこに行こうかな……)
ふと思うが、その考えを止めて校舎をうろつくことにする
もし彼が他の女の子と談笑でもしながら昼食をとっていたら、そう考えた結果である
結局、暁美ほむらは昼食をとらないまま昼休みを終えることになる
122 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2012/08/26(日) 22:31:38.32 ID:PW0BGAAAO
うわあああああ!
鬱フラグブレイカーさんこっちです!!
123 :
序
[sage]:2012/08/26(日) 22:45:36.93 ID:zUrCi910o
―――
――
―
キュゥべえ(……まあ、さすがに僕が来ないとわかると勝手に一人で食べ始めるくらいのことはするだろう)
キュゥべえ(……)
キュゥべえ(……するよね?)
124 :
序
[saga]:2012/08/26(日) 22:49:08.41 ID:zUrCi910o
キリカ「どうかしたかい?」
キュゥべえ「いや……気にするほどのことでもないよ」
言葉を返し、おにぎりを頬張る
キリカ「ならいいけど……それは自分で作ったものかい?」
キュゥべえ「いや、あすみが作ってくれたものだよ」
多分ね、と付け加える
朝は気付かなかったが、先程鞄を開けてその存在を知った
ゆまなら一言声をかけるだろうから、自ずとこれを入れた人間は絞られる
キリカ「……本当によくできた妹だね」
キュゥべえ「まあね」
125 :
序
[saga]:2012/08/26(日) 23:05:20.11 ID:zUrCi910o
キュゥべえ「きゅっぷい」
二つ目を完食したところで、一息つく
キリカ「おや、それだけで足りるのかい?」
キュゥべえ「足りない分は食堂でなにか頼むつもりだったからね」
キリカ「なるほど……いや、待てよ、キミは食堂で昼食をとるつもりだったのかい?」
キュゥべえ「そうだよ」
126 :
序
[saga]:2012/08/26(日) 23:07:59.17 ID:zUrCi910o
キリカ「そうか……それはまた悪いことをした。 この借りはいつか返すよ」
キュゥべえ「借りと言われても……大体、君が気にすることじゃないだろう?」
キリカ「だって、私のためにキミは……」
キュゥべえ「君のためとは僕は一言も言ってないんだけどね」
キリカが一瞬しまったという表情をして、顔を赤らめる
キリカ「……嫌いだ、キミなんか」
そっぽを向いたまま、食事を続ける
キュゥべえ(少し怒らせすぎたかな)
127 :
選
[saga]:2012/08/26(日) 23:14:40.31 ID:zUrCi910o
キュゥべえ(さて、どうするかな)
1.こちらから話をふる(勉強会についてなど)
2.キリカの機嫌が直るのを待つ
3.席に戻る
↓2
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2012/08/26(日) 23:26:35.64 ID:PW0BGAAAO
どうせここで「勉強会にもう1人加えたいんだけど構わないかい?」って聞くと、キリカは怒るんでしょう!?
安価下
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/26(日) 23:27:36.01 ID:nwAsTEqOo
1
130 :
序
[sage]:2012/08/27(月) 02:45:05.87 ID:UXMjMEhro
キュゥべえ「そんなことより、君の頼みについてだけど」
キリカ「今更キャンセルとか言わないでおくれよ。 楽しみにしてるんだから」
キリカが肩を竦める
キュゥべえ「楽しみ?」
キリカ「えっ、あっ、いや、ほら、これで私の成績がうなぎ登りになるかと思うといてもたってもいられなくなってね」
少し焦りながら、大袈裟な身振りで続けた
131 :
序
[saga]:2012/08/27(月) 02:50:13.43 ID:UXMjMEhro
キュゥべえ「そううまくいくものでもないとは思うけどね……まあ、やるからにはきちんとやらせてもらうよ」
キリカ「そ、それは心強いな、ははは……でも、今二人で話しても意味がないんじゃないのかい?」
キュゥべえ「織莉子が参加できなかった場合の話さ」
キリカ「ふむ……なあ、しろまる」
肘をつき、手の甲に顎をのせてこちらを見やる
キリカ「キミはやっぱり、織莉子がいた方がいいのかい?」
132 :
序
[saga]:2012/08/27(月) 02:54:28.69 ID:UXMjMEhro
キュゥべえ「織莉子がいれば僕の負担も減るからね」
キリカ「そういうことか……本当にキミというヤツは……」
キュゥべえ「ただ、一つ心配事がある」
キリカ「心配事?」
キュゥべえ「彼女が厄介事を持ち込まないとは限らないからね」
キリカ「……なるほどね」
133 :
序
[saga]:2012/08/27(月) 03:00:20.73 ID:UXMjMEhro
キュゥべえ「それはともかく、君は今回の勉強会に人が増えるのは好ましくないかい?」
キリカ「……へ?」
キリカが口に物を頬張ったまま、その動きを止める
キリカ「……いや、まあ、構わない、けど……」
キュゥべえ「……僕の幼馴染も、君と同じように勉強の面倒を見ないといけない子なんだよ」
キリカ「なるほど、ね……あいわかった、そういうことなら仕方ない」
キュゥべえ「嫌なら別にいいよ? わざわざ参加させるまでもないわけだし」
キリカ「そこはキミに任せよう」
キュゥべえ「そうか、わかったよ」
134 :
序
[saga]:2012/08/27(月) 03:06:39.57 ID:UXMjMEhro
キュゥべえ「……さて、そろそろ時間かな、それじゃあ僕は戻るよ」
キリカ「ん、そうだな。 その前に、ほら」
キリカが卵焼きを箸で掴み、僕に差し出す
キュゥべえ「くれるのかい?」
キリカ「まあ、あれだ、前金というやつさ」
135 :
序
[saga]:2012/08/27(月) 03:10:56.10 ID:UXMjMEhro
キュゥべえ「ありがとう」
短く礼を言って、卵焼きにかぶりつく
キュゥべえ「あむ」
キリカ「あっ……」
キュゥべえ「?」
首を傾げ、彼女を見る
キリカ「い、いや、何でもない。 気にしないでくれ」
キュゥべえ(……何かまずいことをしただろうか)
キュゥべえ「きゅっぷい」
136 :
序
[saga]:2012/08/27(月) 03:17:08.26 ID:UXMjMEhro
差し出された卵焼きを飲み込み、席を立つ
キュゥべえ「それじゃ、また後で」
キリカ「う、うん」
キュゥべえ「おいしかったよ、ありがとう」
去り際、彼女の頭に軽く手を載せて呟く
キリカ「……それはどうも」
―――
――
―
137 :
――呉 キリカ――
[saga]:2012/08/27(月) 03:44:16.53 ID:UXMjMEhro
昼休みが終わり、五時間目が始まる
キリカ(……さっきのは、さすがにやりすぎだっただろうか)
ちらり、と斜め前の彼を見やる
相変わらず授業など完全に無視してよくわからない小難しい分厚い本を読み耽っている
キリカ(……不思議なヤツだよ。 本当にキミは)
さっきもそうだ、こっちは玉子焼きを差し出してる間、内心穏やかでなかったというのに
キリカ(あっさりと終わらせてくれるね、ホントに)
キリカ(一応、あれだ、関節なんとやらになるんだぞ)
別に意識してるわけじゃない
ただ、あそこまで何とも思ってないような反応をされると、その、女の子としてのプライドが……
138 :
――呉 キリカ――
[saga]:2012/08/27(月) 03:51:53.91 ID:UXMjMEhro
キリカ(あああああもう! 私は一体何に対して言い訳をしてるんだ! これではまるで……)
「呉さん?」
キリカ「はいいいいいっ!?」
先生に声をかけられ、勢いよく立ち上がる
その反動で、椅子が動き大きな音を響かせる
「えっ、と……大丈夫? P430を読んで欲しいんだけど……」
キリカ「は……はい……」
恥ずかしさのあまり、顔が熱くなるのを感じる
彼の方を見ると、いつもの呆れ顔が目に映った
誰のせいだと思ってるんだ!
139 :
選
[saga]:2012/08/27(月) 03:59:09.37 ID:UXMjMEhro
―――
――
―
昼休みを終えてから、何故かキリカの機嫌が斜めに傾いてる
まあ、そんなこんなで、放課後を迎えた
キュゥべえ「さて……織莉子のところに行くかな」
1.ほむらに声をかけに行く
2.ほっとく
Tips.ほむらの心境
140 :
書
[saga]:2012/08/27(月) 04:00:43.21 ID:UXMjMEhro
安価スレのくせに展開遅いな
でもさすがにみんな寝てるだろうから俺も寝る
おやすみなさい
安価は↓
141 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
:2012/08/27(月) 04:01:35.98 ID:IDfs+JwX0
1
142 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2012/08/27(月) 04:27:17.66 ID:mc5lyrEAO
乙 安価は1
143 :
序
[saga]:2012/08/27(月) 10:54:19.14 ID:UXMjMEhro
先にキリカに織莉子の所に行っておいて貰って、自身は校門近くの玄関口へと向かう
帰宅時、いつも待ち合わせている場所に彼女はいた
ほむら「……」
いつにもまして雰囲気が暗い
キュゥべえ(……やっぱりあの時食堂に行ったほうが良かったかな)
しばし逡巡していると、彼女が僕に気付き表情を明るくする
声をかけようと近づくと表情が一変し、じっとりとした湿っぽい視線をこちらに投げかける
144 :
序
[saga]:2012/08/27(月) 11:51:03.48 ID:W324hvpto
キュゥべえ「怒ってる……みたいだね」
ほむら「……」
こちらを上目遣いで睨みながら、彼女は何も答えない
ため息をつき、彼女の頭に手をやる
キュゥべえ「悪かったよ」
宥めるように撫でながら、次の言葉を考える
キュゥべえ(……せめて一言かけるべきだったな)
145 :
選
[saga]:2012/08/27(月) 11:54:14.13 ID:W324hvpto
勉強会のことを話すか誤魔化すか
話すのならほむらを誘うかどうか
その辺踏まえた行動安価
>>145
146 :
謎
:2012/08/27(月) 12:21:57.29 ID:4LUDP9cAO
ほむら誘う
147 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/08/27(月) 12:44:00.20 ID:WHBajp50o
ほむらも誘う
148 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/08/29(水) 22:55:56.27 ID:9LxXTWxBo
ほむほむ
149 :
序
[saga]:2012/08/29(水) 22:57:18.71 ID:9LxXTWxBo
キュゥべえ「実は、クラスメイトに少し相談を受けてね」
ほむら「相談?」
キュゥべえ「うん。 少ししたら、テストがあるだろう?」
ほむら「……」
ほむらの表情が強張る
キリカほどではないとはいえ、似たような状況なのだから仕方が無いが
キュゥべえ「それで少し勉強の面倒を見ることになってね」
ほむら「……そっか……」
150 :
序
[saga]:2012/08/29(水) 23:06:41.91 ID:9LxXTWxBo
キュゥべえ「まあ、昼食を君と一緒にとれなかった事情はそんなところさ」
ほむら「……なら、仕方ないね」
ほむらが複雑な表情で笑みを浮かべる
真意は読み取れないが、雲行きがよろしくないのは確かなようだ
キュゥべえ「……それで、君も一緒にどうかと思って……」
ほむら「誰と勉強するの?」
僕の言葉に重ねるようにほむらが問う
キュゥべえ「誰と、って……そのクラスメイトと、場合によっては織莉子も混ざることになるけど……」
151 :
序
[saga]:2012/08/29(水) 23:25:25.58 ID:9LxXTWxBo
ほむら「生徒会長さん? ……そっか、仲いいもんね」
笑みを貼り付けたままほむらが続ける
ほむら「だったら……私なんかが混ざったら邪魔になるだけだよ」
キュゥべえ「いや、そんなことは……」
ほむら「ううん、気にしなくていいの。 私は自分で何とかするから」
ほむら「あんまり、迷惑かけたくないし……」
キュゥべえ「……」
キュゥべえ(……取り付く島もない、と言ったところだね)
152 :
序
[saga]:2012/08/29(水) 23:29:05.92 ID:9LxXTWxBo
自重気味の苦笑を浮かべるほむらを前に、短く息を吐く
キュゥべえ「わかったよ、この話はまた今度にしよう」
ほむら「……うん」
キュゥべえ「僕は今から生徒会室に顔を出してくるけど……一人で帰れるかい?」
ほむら「心配しすぎだよ……子供じゃないんだから……」
キュゥべえ(十分子供だと思うけどね)
153 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2012/09/02(日) 10:47:38.86 ID:4wKKjr6uo
―――
――
―
帰宅するほむらを校門まで見届けた後、生徒会室へと向かう
「失礼しました」
キュゥべえ「おや」
生徒会室から出てきたのは、一人の背の高い少女
黒い長髪に、きっちりと着こなした制服
「!……お前は……」
154 :
序
[saga]:2012/09/02(日) 10:50:16.36 ID:4wKKjr6uo
彼女はこちらを見つけると、その表情を険しくさせた
キュゥべえ(……面倒なのに見つかったな)
僕は風紀委員長である彼女の目の敵にされている
理由はわからないでもないが、私怨も入り混じっているであろう反応をされるのは対処に困る
キュゥべえ「お仕事ご苦労様」スッ
「あ、待っ……」
素早く横をすり抜け、生徒会室へと避難することに成功した
155 :
序
[saga]:2012/09/02(日) 10:55:16.29 ID:4wKKjr6uo
―生徒会室―
キリカ「遅かったじゃないか」
キュゥべえ「いろいろとあったのさ」
織莉子「女性を待たせるなんて、マナーがなってないわね」
いたずらっぽく微笑むのは、見滝原学園生徒会会長こと美国織莉子
キュゥべえ「……悪かったよ」
織莉子「冗談よ。 話はキリカから聞いてるわ」
キュゥべえ「なら話が早いね。 どうだい織莉子、誰かさんの面倒を見るのを手伝ってくれないかな」
156 :
序
[saga]:2012/09/02(日) 11:00:12.19 ID:4wKKjr6uo
キリカ「ま、まるで私が子供みたいじゃないか!」
織莉子「そうね……手伝ってあげたいのはやまやまだけど……」
キュゥべえ「忙しいかい?」
キリカ「無視するなー!」
騒ぐキリカを無視して、二人で話を進める
織莉子「忙しいというか……少し用事が、ね」
微笑を浮かべながら、織莉子が机に体重をかける
机においた腕に豊満な双丘が乗り上げ、その存在を激しく主張する
157 :
序
[saga]:2012/09/02(日) 11:08:44.18 ID:4wKKjr6uo
キュゥべえ「用事……ねえ」
キリカ「思った通りだ。 残念だったねしろまる、キミは一人で私の面倒を見なければならないということだ」フフン
キュゥべえ「胸を張って言うようなことでもないと思うよ」
織莉子「二人きりで勉強ね……ふぅん……」
含みを持った視線をこちらに投げかける
キリカ「織莉子……キミが心配するようなことにはならないと思うよ」
キュゥべえ「二人だと何か不都合でもあるのかい?」
キリカ「ほらね」
キリカが肩を竦め、織莉子を見やる
一方の織莉子も呆れたような表情を浮かべ、ため息を付く
キュゥべえ「……わけがわからないよ」
158 :
序
[saga]:2012/09/02(日) 11:17:52.65 ID:4wKKjr6uo
キリカ「そういえば、もう一人呼ぶとか言ってたのはどうなったんだ?」
キュゥべえ「うーん……少なくとも、前向きな回答は得られなかったね」
織莉子「そのもう一人は、暁美さんのことかしら」
キュゥべえ「まあね」
キリカ「知ってるの?」
織莉子「全校生徒の名前と簡単なプロフィールくらいは把握してるわよ。 彼の幼馴染となれば当然でしょう?」
直接話したことはないけど、と織莉子が付け加える
キリカ「……なるほど。 私なんて名前と顔が一致するのはキミたちと部活の後輩くらいだよ」
織莉子「貴女は覚えなさすぎよ。 クラスメイトくらい把握しておいたほうがいいと思うわ」
キリカ「うっ……」
159 :
序
[saga]:2012/09/02(日) 11:26:59.70 ID:4wKKjr6uo
キュゥべえ「僕も君たちのような特別な存在を除いてほとんど覚えていないけどね」
織莉子「あら、それは喜んでもいいのかしら」
キュゥべえ「好きにすればいいよ。 それで、ほむらがどうかしたのかい?」
織莉子「一応現状を聞いておこうと思っただけよ」
キュゥべえ「特に問題はないと思うよ。 ……クラスにはまだ馴染めてないみたいだけど」
織莉子「問題大有りだと思うのだけれど……まあいいわ。 あと一年頑張って貰えれば」
キュゥべえ「生徒会長は大変だね。 少し気を回しすぎなんじゃないかい?」
織莉子「こうでもしないと、親の七光りと笑われてしまうもの」
キュゥべえ「君の手腕を見るとそんなことは言えないだろうけどね」
僕の言葉に、キリカもうんうんと頷く
160 :
序
[saga]:2012/09/02(日) 11:34:44.29 ID:4wKKjr6uo
織莉子「ただの自己満足よ。 今回のこれもそう」
そう言って織莉子が書類を一枚引き出しから取り出す
キリカ「なんだい、それは?」
織莉子「ある生徒の資料よ」
キュゥべえ(……嫌な予感しかしない)
片肘をついて身を乗り出し、こちらに不敵な笑みを向ける織莉子を見ながら思う
織莉子「『孤立してる女の子』、に世話を焼くのが好きな貴方にぴったりかもしれないわね」
161 :
序
[saga]:2012/09/02(日) 11:46:23.60 ID:OP6xQrwIO
キリカ「そんな趣味があったのか、キミは」
キュゥべえ「……それで、僕はどうすればいいのかな」
その言葉を聞いて、織莉子が僕に資料を渡す
そこには、ある女生徒の簡単な略歴が記載されていた
織莉子「その子、貴方たちと同じクラスなのよ」
キリカ「へえ……でも、こんな顔は見たことがないな」
織莉子「当然よ。 二年次のある時期から来てないんですもの」
キリカ「不登校、というやつかい?」
ふとキリカと僕の間にある空いている座席を思い出す
織莉子「でも、追試には出てきて毎回それなりの成績を残すみたい」
キリカ「……何だか、理不尽だ」
162 :
序
[saga]:2012/09/02(日) 11:53:45.71 ID:4wKKjr6uo
キュゥべえ「……まさかとは思うけど、僕にその子を学校に引っ張って来いとでも言うつもりじゃないだろうね」
織莉子「もちろそのまさかよ」
何気なく言い放つ織莉子に思わずため息が漏れる
キュゥべえ「……巴マミ、ねえ」
織莉子「どう、引き受けて貰えるかしら?」
キュゥべえ「……」
163 :
序
[saga]:2012/09/02(日) 12:04:17.88 ID:4wKKjr6uo
織莉子を手助けする義理がないわけじゃない
とはいえ、厄介ごとには違いない
織莉子が彼女に拘る理由もわからないし……
1.引き受ける
2.引き受けない
3.その他関連する範囲で
>>165
164 :
書
[sage]:2012/09/02(日) 12:04:53.85 ID:4wKKjr6uo
このスレもここにいられなくなるのだろうか
早めに切り上げるべきかもしれないなあ
ではまた
165 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/02(日) 12:07:53.73 ID:leBewYjYo
2
166 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)
[sage]:2012/09/02(日) 12:08:30.56 ID:AsH3esFro
3
引き受けるけど君達も手伝ってくれ
男よりも女同士の方が心を開いてくれるかもしれない
167 :
書
[sage]:2012/09/02(日) 12:38:59.49 ID:4wKKjr6uo
引き受けない了解
キリカ√を突き進もうとする力が働いているのか
168 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/02(日) 14:44:54.22 ID:HxRBtoVFo
マミさんはやっぱりぼっちなんや…
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/09/02(日) 22:50:30.11 ID:M305xR/A0
キリカ√行きに歓喜したのはいいが・・・風紀委員長、あなただーれ?
170 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/03(月) 11:24:41.53 ID:AzlMgZklo
>>169
口調でなんとなく予想できるけどね
予想はご法度なので言わないでおく
171 :
書
[sage]:2012/09/05(水) 21:42:03.71 ID:Scj6u/3Fo
やっぱり委員長は必要だよね
172 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2012/09/05(水) 21:43:52.93 ID:Scj6u/3Fo
__n_n__. __ 「L.、 _n___,、 __ __n_ n ,⊆)
└i n_r┘ l | n //二 └i n ト、> l | n 7/ニ ´ _」 己 └っ )
L..つ L.ユ U └─┘ U U. L.ユ U └'つ ) (⊆广゙ └‐'
 ̄ .
l `ヽ ̄ ̄`ヽ、
, ´ | `ヽ _n_,、 .
_,/ 、 \ └i rヘ〉
/ ̄ ', \ (才P_)
/ , } l ヽ - 、 `ヽ、 n n
/ ,イ ハ 、 \ \ `丶、 l」 l l
. / / { l-/--`\、 `ヽ、_ \ `丶、 rリ
, / l , |. {,.. -―`-\ ヽ  ̄`ヽ 、_ \ 、 n n
{ イ ! ト, ヽ. |リ´マr、_心 } ヽ,从 ト、\ \ \ l」 l l
|ハ 、| ヽ \ ト、 弋z(ソ j l/} ! } ハ、 \\ ̄ `丶、 `ヽ rリ
} ヽ 从 __ `ヽ| \ /// / { ./ / \ ', リ `丶、 / `ヽ n
☆ミ | イ 〃 ̄` i /イ l |〃´ `} `丶、 / } /厶__
/ `ヽ// l { | 、 ヽ ! ノ _ └'^ー┘
. /ィ / 、 ` , ヽ、 !、`\ ,' /,. ‐''"´ `丶、 ∩∩
. | |. ハ、 ー ´ ,.ヽ /イ , ノ / ∪∪
ヽ !`ヽ、 ` 、 / / , / / ○○
`\ / / `l ー ´、 ,___ {,. -┴- 、 ,. ‐…ー‐--‐'
{ i リ 、 〉  ̄ ̄/:7-、 / \ }
ヽ ヽ ̄`ヽ / }, / /::/ ., /´ ̄ ̄`丶、 〉
ヾj /イ /〉 ,.:' /::/ _:. 人 ` ノ
/ / / /::/ } Y´ \_ j
/ / ̄´/ /::/ | ヽ、  ̄ /
{ヽ、 ノ\
\`ー‐…'´ \
173 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga]:2012/09/05(水) 21:44:48.48 ID:Scj6u/3Fo
┏━━ Now loading........ .━━━━━━
_,.. -- 、
/ , `ヽ
今更可愛いキャラなんて…… r -- 、-_ ヽ
似合わないわよね…… Y,ィ _ ヽ }
{/ ヽ } /
{ l / /
|/ / ,リ--r=イ`ヽ、
/イ / /:::::\:.:.:.:,:\
/ /' / /:::::::/:::\:.:.イ
/ //, / r、/{::::/:::::::::::::|
{/{ //イ `r-、./:::::---- ':\
l/ ゝ \:::::::::::::::::::<
` ー-r-r-,-'´
`'-'`´
━━━━━━━━美国 織莉子━━┛
見滝原学園生徒会会長であり、容姿端麗学力優秀品行方正にして教師、生徒両面からの信頼も厚い
『父親が議員である』という事実に誇りと一種のコンプレックスを抱いている
無茶な予算を要求する運動部の部長たちを睨んだだけで黙らせて以来彼女に逆らおうとする人間はいなくなった
嬉しいやら悲しいやら、思春期の女の子にとっては複雑である
【キュゥべえ】とは一年次からの知り合い
彼とまともに渡り合える人物としても学園側には重宝されている
この前父親に冗談で「久しぶりに一緒に風呂でも入らないか」と言われた
そのときいつもの癖で虫を見るような目で父親を睨んだら部屋に閉じこもってしまったことが最近の気になることである
174 :
序
[saga]:2012/09/05(水) 21:47:26.75 ID:Scj6u/3Fo
キュゥべえ「悪いけど、辞退させてもらうよ」
資料を織莉子に返す
少し意外そうな顔をして、彼女がそれを受け取る
織莉子「そう……残念ね」
キュゥべえ「僕が行ってうまくいくとも限らないからね」
織莉子「それも承知の上よ。 でも、私一人でやるより成功率が高いとは思うわ」
キリカ「女の子を口説くのはお手の物というわけか」
キュゥべえ「どうしてそういうことになるのか、見当もつかないね」
175 :
序
[saga]:2012/09/05(水) 21:49:55.40 ID:Scj6u/3Fo
織莉子「この前も近くの教会の子と何かあったらしいけど?」
キュゥべえ「とくに言及するほどのことは無かったと思うけど……」
キリカ「キミが何を考えて行動しているのか、私には理解できないね」
キュゥべえ「僕はただ自分に正直なだけさ。 困っている少女がいれば手を差し伸べる、その子が手を取れば引き上げる」
176 :
序
[saga]:2012/09/05(水) 21:53:15.76 ID:Scj6u/3Fo
織莉子「それで?」
キュゥべえ「それで……って……」
言葉に詰まり、しばし考え込む
自らの行動の意義と目的は何なのか
少女の求めるもの――願いを聞いて、叶えた上で自分は何を欲するのか
それは、自分自身にも良くわからない
キュゥべえ「……それだけ、だと思うよ」
キリカ「見返りを求めないということかい? 殊勝だね」
織莉子「ある意味ではひどく危険な考え方ね。 少し考え直したほうがいいと思うわ」
177 :
序
[saga]:2012/09/05(水) 21:57:14.34 ID:Scj6u/3Fo
キュゥべえ「……善処するよ。 それより、その巴マミという生徒についてだけど」
織莉子「あら、気でも変わったのかしら? 確かに美人でスタイルもいいとは思うけど……」
キュゥべえ「そういうわけじゃないよ。 それにその条件に見合う人物なら僕の目の前にもいるしね」
キリカ「確かに」
織莉子「……そういうのは、少しずるいのではなくて?」
キュゥべえ「何がだい? 僕は率直な感想を述べただけだよ」
キリカがくつくつと笑い、織莉子が彼女に鋭い視線を向ける
織莉子「まったく貴方は……それで、彼女がどうかしたの?」
キュゥべえ「いや……うまくいけばいいと思っただけさ」
織莉子「珍しいわね。 まあ、最大限の努力はするわ。 どうしても無理そうなら、また貴方に助力を求めることになるかもしれないわね」
キュゥべえ「その時はその時さ」
178 :
序
[saga]:2012/09/05(水) 21:58:45.01 ID:Scj6u/3Fo
話が一段落したところで、下校の時刻が迫る
織莉子「そろそろ解散ね」
キリカ「そうだな。 もうすっかり遅くなってしまったし」
キュゥべえ(……さて)
179 :
選
[sage]:2012/09/05(水) 21:59:47.57 ID:Scj6u/3Fo
1.織莉子を送って行く
巴マミという生徒のことが気になる
一応話を聞いておこう、ここから近いし
2.キリカを送って行く
勉強会の話はいつでもできる
ただ、家までそれなりに距離があるし、万が一ということもある
3.急いで帰る
あまり遅くなるとゆまやあすみに怒られる
それだけは避けたい
……わりと切実に
4.寄り道をして帰る
ここまで遅くなったんだ
せっかくだから繁華街でもうろついてみるかな
下2
180 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/09/05(水) 22:04:30.39 ID:yLQUB72l0
2
181 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/05(水) 22:04:55.99 ID:5sUFWHAQo
2で
182 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/09/05(水) 22:07:26.19 ID:yLQUB72l0
同士がいた
183 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/05(水) 22:15:50.65 ID:5sUFWHAQo
>>182
おうよ
184 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/05(水) 23:12:09.44 ID:ClmkDtuQo
お前ら分かってるじゃないか
185 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/09/05(水) 23:45:24.45 ID:yLQUB72l0
もしかしてここにはキリカ派しかいない・・・?
186 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/06(木) 00:23:19.77 ID:FuyldxzIo
めがほむ√にしたいけど安価が取れないだけです…
187 :
書
[sage]:2012/09/06(木) 16:26:46.99 ID:+KO/dobwo
キリカちゃんが起こしにくる√を開放しておくべきだったかもしれない
188 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 16:29:44.36 ID:+KO/dobwo
キュゥべえ「キリカ、送って行くよ」
キリカ「へっ……?」
織莉子「あら、キリカだけ?」
キュゥべえ「君は寮住まいだからすぐそこじゃないか」
織莉子「そうね、キリカは割りと遠くに住んでいるし……」
キュゥべえ「そういうことさ」
キリカ「しろまる、それは余計な心配というものだ」
キュゥべえ「もう少ししたら日も落ちる。 そこを女の子一人で歩かせるのもどうかと思っただけさ」
キリカ「そ、そうか。 まあ、そういうことなら、一緒に帰ることを許可しよう」
キュゥべえ「はいはい」
今度は織莉子が苦笑し、キリカがむっとした顔で彼女を見る
189 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 16:36:32.68 ID:+KO/dobwo
―――
――
―
寮へと向かう織莉子と別れ、キリカと二人になる
沈みかけた日に照らされ、長い影が道路に写る
キリカ「本当に良かったの? キミは私とは方向が違うだろう?」
キュゥべえ「まあね」
キリカ「大事な妹が心配するぞ?」
キュゥべえ「遅くなるのはほむらが伝えてくれてるだろうから問題ないさ。 多分」
キリカ「それならいいけどね」
190 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 16:39:32.71 ID:+KO/dobwo
キリカ「 しかしキミは本当に変わってるね」
キュゥべえ「どうしてだい?」
キリカ「私のような面白味もない人間と居るよりは、もっといい相手を探したほうがいいんじゃないかな?」
キュゥべえ「はいはい」
キリカ「適当に流すなー! 」
キリカが大げさな動きで反論する
キリカ「……はあ、キミと話してると何もかもがバカらしくなってくるよ」
キュゥべえ「それは良かった」
キリカ「何でだよ!?」
キュゥべえ「少なくとも、君が僕に対して気を置いているわけではないということだからね」
キリカ「は、はあ……? 気を置く……?」
191 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 16:45:15.85 ID:+KO/dobwo
キュゥべえ「それよりキリカ、君の勉強についてだ」
キリカ「私は何もできないからな、手取り足取り頼んだぞ」
キュゥべえ「……胸を張って言うことじゃないよ」ハァ
キュゥべえ(とは言え、実際彼女の言うとおりだね)
理数はおそらく壊滅だろうな、と予測する
まあ、こっちは全てを暗記してしまっているから何とかなるとは思うが
キリカ「時間はそれなりにある、君なら何とかしてくれると信じてるよ」
キュゥべえ「何とかするのは君だよ」
192 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 16:48:34.84 ID:+KO/dobwo
すっかり日が沈み、闇夜が二人を覆う
街灯が点滅する
調子が悪いらしい、この街では珍しい光景だ
キリカ「もうこんな時間か……」
ぽつり、とキリカが呟く
キュゥべえ「案外話し込んでたみたいだね」
キリカ「うん、そうだね」
話題が途切れ、しばしの沈黙が場を支配する
193 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 16:50:51.58 ID:+KO/dobwo
キュゥべえ「キリカ」
キリカ「なんだい?」
キュゥべえ「どこで勉強しようか」
キリカ「学園の図書館とかいいんじゃないかな」
キュゥべえ「あそこは私語厳禁だよ」
キリカ「そっか」
キュゥべえ「どちらかの家でするのが一番都合がいいと思うね」
194 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 16:55:31.26 ID:+KO/dobwo
キリカ「わ、私の家はダメだぞ!」
キュゥべえ「どうしてだい?」
キリカ「それは……」
キリカが言葉を探すように、あちらこちらへと視線を彷徨わせる
キリカ「あー、その、あれだ……片付けてないし散らかってるから……」
キュゥべえ「問題ないよ」
キリカ「大ありだよ! あれだぞ、私の脱ぎ捨てた服とかが散らばってるんだぞ!」
キュゥべえ「ふむ、興味があるね」
キリカ「興味を持たなくていい!」
195 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 17:01:08.48 ID:+KO/dobwo
キュゥべえ「まあ、それはともかく」
キリカ「ともかくじゃない!」
キュゥべえ「僕の家でやるとしたら、君の荷物が多くなるんじゃないかな」
キリカ「それは……そうだけど……」
キュゥべえ「まあ、こっちでやるならほむらも誘いやすいけどね」
キリカ「……」
196 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 17:08:19.55 ID:+KO/dobwo
キリカが何か考え込む様子で口を閉ざす
アナウンスが聞こえ、彼女の家近くの駅まで来ていることを知らせる
キリカ「……なあ」
彼女の呼びかけに振り向く
キリカ「いや……やっぱり、何でもない」
キュゥべえ「?」
197 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 17:13:13.38 ID:+KO/dobwo
キリカ「さて、と」
キリカが僕の前に回りこむ
キリカ「もうここまででいいぞ。 家はすぐそこだしね」
キュゥべえ「そうかい?」
キリカ「キミも早く帰ってあげないと、大事な妹と幼馴染が心配してるだろう」
キュゥべえ「勉強する場所はどうするんだい?」
キリカ「いつでも決められるじゃないか。 いつでも会えるのだから」
キュゥべえ「確かにその通りだね」
キリカ「それじゃ、キュゥべえ。 また明日!」
キュゥべえ「うん、また明日」
198 :
序
[saga]:2012/09/06(木) 17:15:43.93 ID:+KO/dobwo
手を振り、小走りで去って行く彼女を見送る
モーターの駆動音が聞こえる
どうやら電車が駅を出たようだ
最新鋭とはいえ、完全に無音とはいかないらしい
199 :
家
[saga]:2012/09/06(木) 17:22:16.96 ID:+KO/dobwo
―――
――
―
―神名家―
キュゥべえ「ただい……」
あすみ「遅い」
家のドアを開けると、二人の妹がそこにいた
あすみの方は腕を組み、仁王立ちでこちらを睨みつけている
ゆまは怒りと安心とがない交ぜになった複雑な表情で僕を迎えた
200 :
家
[saga]:2012/09/06(木) 17:30:55.36 ID:+KO/dobwo
キュゥべえ「……ほむらは?」
奥に目をやると、こちらを柱の影から恐る恐る覗いているほむらが見える
あすみ「話は聞いてるけど。 女と話し込んで遅くなるってのも」
キュゥべえ「……ほむら」
ほむらがブンブンと首を降る
恐らく、あすみがほむらの言葉を曲解したのだろう
ゆま「……ちゃんと連絡してほしかった」
キュゥべえ「いや、ほむらが伝えてくれたのなら……」
言いかけたところで、妹たちの非難の視線が突き刺さる
キュゥべえ「……ごめん」
201 :
家
[saga]:2012/09/06(木) 17:31:28.69 ID:+KO/dobwo
ほむらを混じえて、夕食をとる
それとなく勉強会のことに触れたが、ほむらからの反応は特になかった
今日はもう遅い、眠りにつくことにしよう
202 :
Saving....
[saga]:2012/09/06(木) 17:46:51.16 ID:+KO/dobwo
<一日が終了>
名称:神名 キュゥべえ
称号:一般男子中学生
行動原理:少女の手助け
知人:暁美ほむら・呉キリカ・美国織莉子
技能・倫理レベル・性癖:変化無し
203 :
書
[saga]:2012/09/06(木) 17:49:57.72 ID:+KO/dobwo
一日が終わったので俺も安心して眠りにつくことができる
先に安価
・明日の昼食を誰ととるか
1.キリカ:勉強会について
2.織莉子:巴マミについて
3.ほむら:放っておくと拗ねる
下3
204 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/09/06(木) 17:52:16.59 ID:3wl0oScZo
3
205 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/06(木) 18:33:23.83 ID:xmpHXngIO
3
206 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/06(木) 18:34:40.33 ID:FuyldxzIo
3
207 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(群馬県)
[sage]:2012/09/06(木) 18:49:12.89 ID:evNk1vwxo
1&2
208 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/09/06(木) 22:37:21.81 ID:NUDFG6D60
ここのQBはサヴァン症候群かな?
ほむらスキーな人達もいるのな
209 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/06(木) 23:50:57.00 ID:pyVc495bo
QBがいないと飯食わないからなぁ
210 :
書
[sage]:2012/09/07(金) 19:22:19.25 ID:aaCWmyP/o
良くも悪くも中身はべえさん
211 :
序
[saga]:2012/09/07(金) 20:10:25.18 ID:aaCWmyP/o
けたたましく鳴る目覚ましを止め、起き上がる
いつものようにほむらを起こしに行こうと、自室から出る
あすみ「おはよ……って、な、なんて格好してんのよ!!」
キュゥべえ「ああ、おはよう……格好?」
慌てて向こうを向くあすみを見て、自分の姿を確認する
どうやら下着姿でリビングに出てきてしまったらしい
キュゥべえ「……なるほど」
あすみ「なるほど、じゃないの! バカじゃないの!?」
212 :
序
[saga]:2012/09/07(金) 20:13:03.95 ID:aaCWmyP/o
ゆま「おにいちゃん……ほむ姉の前ではそんなことをしちゃダメだよ」
キュゥべえ「そんなに騒ぐことでもないだろう? 性器の露出はないんだから」
ゆま「せ、せいき、って……」
あすみ「あ、あすみは気にするの!」
僕の意見に、顔を真っ赤にした妹が反論する
キュゥべえ「そうか。 なら仕方ないね」
異性を意識しだす年頃なのだろうか、などと考えながら自室に再度戻る
キュゥべえ(……そちら方面の知識はどうなっているのだろう)
今度、それとなく聞いてみることにしよう
213 :
序
[saga]:2012/09/07(金) 20:19:05.98 ID:aaCWmyP/o
―――
――
―
制服に着替え、ほむらの部屋へと入る
キュゥべえ「相変わらず、寝相はいいんだね」
布団にくるまるほむらを揺する
キュゥべえ「朝だよ、ほむら」
いつもと同じ台詞を、いつものように
ほむら「……んん……ん〜」
もぞもぞと布団からほむらが這いずり出す
214 :
序
[saga]:2012/09/07(金) 20:20:26.25 ID:aaCWmyP/o
キュゥべえ「おはよう」
ほむら「ふあ……おはよう……」
また眠たげな様子のまま、小さく返事をする
キュゥべえ「やれやれ……」
ほむら「……めがね」
キュゥべえ「はいはい」
彼女の求めに応じ、すぐ近くにある眼鏡を手に取る
ほむらはまだ眠そうに寝ぼけ眼を擦っている
215 :
選
[sage]:2012/09/07(金) 20:23:48.15 ID:aaCWmyP/o
キュゥべえ(眠そうだな……)
1.普通に眼鏡をかけさせた
2.眠気覚ましに頬をつねってみた
3.眼鏡を持って先にリビングへ向かった
4.その他、可能な範囲で
↓
216 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/07(金) 20:25:35.44 ID:s0vcOWhvo
3
217 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/07(金) 20:36:55.12 ID:hnwRAiMfo
4愛の囁きとキス
218 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/07(金) 20:37:21.63 ID:U6FSXlE1o
4愛の囁きとキス
219 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/07(金) 20:43:36.95 ID:3aLAS7s+0
うえ
220 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/09/07(金) 20:48:23.99 ID:v/zguZqb0
ッツリコリア
221 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/08(土) 00:11:38.22 ID:A5mLpmvSo
ほむほむのターン!
222 :
書
[sage]:2012/09/08(土) 00:19:44.75 ID:OU/Jw6eqo
キスへの謎の情熱
でも安価は
>>216
223 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 00:20:21.54 ID:OU/Jw6eqo
キュゥべえ「……」スッ
ほむら「……ふぇ? あ、め、メガネ返して……」フラフラ
キュゥべえ「……」スタスタ
ほむら「ま、待っ……ひゃうん!」
ごちん、とほむらが何所かに頭をぶつける音がする
キュゥべえ(……やれやれ)
224 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 00:24:59.69 ID:OU/Jw6eqo
―リビング―
ほむら「……う、うう……」ヒリヒリ
キュゥべえ「……」
ほむら「ひ、ひどいよ……メガネがないと何も見えないのに……」グスッ
額を抑えながら、ほむらが涙目で僕を睨む
キュゥべえ「でも、目は覚めただろう?」
ほむら「そ……そういう問題じゃないよ……」
キュゥべえ「まあ、こうなるとは予想してなかったけどね」
手を差し出し、ほむらの額を撫でる
225 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 00:30:02.64 ID:OU/Jw6eqo
ほむら「むう……許してあげないもん……」
キュゥべえ「それは……困るね」
そのまま彼女の頭を撫でていると、ふくらはぎに衝撃が走った
鈍痛がはしり、思わず膝から崩れ落ちる
あすみ「……なに朝からいちゃついてんの?」
不機嫌な表情でこちらを見下ろしながら、一言
ほむら「い、いちゃついてるだなんて、そんなこと……///」
髪を指先で弄りながら、ほむらが恥ずかしそうに呟く
そんな彼女を一瞥し、あすみは無言で台所へと戻って行った
キュゥべえ(……割りと痛い)
226 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 00:36:08.65 ID:OU/Jw6eqo
ゆま「今日はまにあいそうだね」
朝食を食べながら、ゆまが誰ともなく呟く
キュゥべえ「僕はどっちでも良いんだけどね……ああ、そうだ。 ねえあすみ」
あすみ「なに?」
キュゥべえ「昨日のおにぎり、おいしかったよ」
あすみ「そ、そっか……じゃなくて、そんなの知らないし。 ゆまがかってに作ったんじゃないの?」
227 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 00:41:24.81 ID:OU/Jw6eqo
ゆま「おねえちゃん、きのうおにぎり作ってたよね」
あすみ「ちょっ!? な、なんで知ってんのよ!」
ゆま「ばればれだよ……」
慌てるあすみに対し、ゆまが苦笑する
ほむら(……おにぎり、かあ……それくらいなら、作れる……かな)
キュゥべえ「隠すようなことでもないと思うけど」
あすみ「か、かくしてなんかないし! 忘れてただけ! 忘れてただけなの!」
キュゥべえ「はいはい」
ほむら(こんな体じゃなかったら、早起きしてお弁当とか……)
228 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 00:46:06.37 ID:OU/Jw6eqo
あすみ「おにいのために作ったんじゃないからね! 余っててくさっちゃったりしたらもったいないから処分させるためにしただけだから!」
椅子から立ち上がり、必死に反論する
ほむら(……そうだ、お昼ご飯どうしよう……)
キュゥべえ「なるほどね」
あすみ「……わ、わかったんなら……それでいい」
満足したのか、すごすごと椅子に座り直す
キュゥべえ(そこまで必死にならなくても……)
兄離れが進んでいるんだろうか、難しい時期なのは間違いない
229 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 00:50:39.30 ID:OU/Jw6eqo
―――
――
―
ほむらが髪のセットを終えるのを待って、家を出る
毎日三つ編みにしているが、面倒臭くないのだろうか
ゆま「今日もおそくなるの?」
キュゥべえ「そうはならないと思うよ、多分ね」
ゆま「おそくなるんだったら、ちゃんと電話してね」
キュゥべえ「はいはい」
ゆま「もー、はいは一回でいいんだよ!」
キュゥべえ「はいはい、わかってるよ。 ちゃんと連絡する」
ゆま「むー……」
230 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 00:57:55.73 ID:OU/Jw6eqo
あすみ「どういうりくつで帰るのがおそくなるわけ?」
キュゥべえ「ほむらから聞いたんじゃ……」
あすみ「聞いてない」
ほむら「えっ、わ、私ちゃんと……」
あすみ「うるさい」
ほむら「ご、ごめんなさい……」
キュゥべえ(……もう少し仲良くできないのだろうか)
キュゥべえ「クラスメイトに勉強を教えることになってね。 それに関連して色々と話し込んでたのさ」
ゆま「家庭教師みたいだね」
キュゥべえ「賃金は出ないけどね」
あすみ「あっそ」
キュゥべえ(……自分から聞いたというのに、わけがわからないよ)
231 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 01:03:14.85 ID:OU/Jw6eqo
―――
――
―
しはらく歩いた後、初等部へと向かう二人と別れる
ほむら「……ねえ、キュゥべえ」
キュゥべえ「何かな?」
ほむら「今日のお昼、なんだけど……」
キュゥべえ「ああ……昨日は悪かったね」
ほむらのほうに笑顔を向け、言葉を続ける
キュゥべえ「大丈夫、今日は君と一緒に食べるよ」
ほむら「……ほんと?」
キュゥべえ「僕は嘘をつかないよ」
232 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 01:04:31.86 ID:OU/Jw6eqo
僕は決して嘘をつかない
特定の相手に対しては、だが
――― そうしないと、何かが崩れてしまう気がする
233 :
序
[saga]:2012/09/08(土) 01:05:49.90 ID:OU/Jw6eqo
ほむら「そっか、そうだよね。 うん、わかった」
ほむらが満面の笑みを浮かべる
やはり、まだ一人では何かと心細いのだろう
キュゥべえ(……僕が卒業したらどうするつもりなんだろう)
少し、考えなければいけないのかもしれない
234 :
書
[saga]:2012/09/08(土) 01:12:03.83 ID:OU/Jw6eqo
少し休憩
キリほむと二人の妹の面倒を見ないといけないべえさんは今日も大変です
マミさんは名前だけ、あんさやまどに至っては名前さえ出てないのにね
今後活かされるかはわからないけど、「嘘をつくこと」が最大のペナルティという設定
安価は「昼食時にほむらを迎えに行くか」
下3
235 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/09/08(土) 01:27:52.37 ID:Yy96wEYco
かそく
236 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/09/08(土) 02:13:46.00 ID:l7y226EVo
ksk
237 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/08(土) 02:21:35.99 ID:A5mLpmvSo
迎えに行く
238 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/09/08(土) 18:43:06.81 ID:XgMxWYnv0
まっとうな人間ならそうするな
さて、雲行きが怪しくなってきたな・・・
239 :
書
[sage]:2012/09/13(木) 23:58:10.08 ID:8qHvh0qeo
速さが足りない
240 :
序
[saga]:2012/09/13(木) 23:59:31.73 ID:8qHvh0qeo
―――
――
―
―教室―
キリカ「やあ、おはよう」
キュゥべえ「珍しいね。 君がちゃんと登校してるなんて」
キリカ「私にだって危機感というものがある。 これからは輝ける未来を掴むため心を入れ変えようと思ってるわけさ」
キュゥべえ「それで、教科書を読んでいると」
キリカ「その通りだ。 だがしかし、教科書という名前は嘘っぱちだな」
キュゥべえ「どうしてだい?」
キリカ「『科目を教える』はずなのに、全然教わった気がしないよ」
キリカがお手上げのポーズを取る
241 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/14(金) 00:01:59.32 ID:Xjiw/YrAo
お手上げ侍
242 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 00:02:43.32 ID:KrEPSZhjo
キュゥべえ「……教わる方に問題があるんだと思うよ」
キリカ「その意見はおかしい。 どんな相手にも平等に科目を教えることができてこそ教科書と名乗るべきだ」
したり顔で自論を述べるキリカに、ため息をつくしかない
キリカ「まあ、キミならその点は心配はないだろうけとね」
キュゥべえ「そうだね、君が相応の学力レベルに達するまではどんな手でも使う用意はあるよ」
皮肉っぽい笑みを浮かべる彼女に対し、こちらは満面の笑みで返す
キリカ「うっ……そ、そんなに気張らなくてもいいと思うぞ?」
嫌な予感を感じ取ったのか、キリカの顔が強張る
キュゥべえ「どうしてだい? 僕はただ君の望みどおりのことをしてあげようと思っているだけだよ」ニコニコ
243 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 00:05:17.66 ID:KrEPSZhjo
キリカ「……そ、それは嬉しいね」
はは、とキリカが乾いた笑い声を出す
キリカ「ところで、細かい予定の話なんだが……」
キュゥべえ「今のところ、僕はいつでも空いてるよ」
キリカ「週末もかい?」
キュゥべえ「まあね」
キリカ「暇人だな、キミも。 遊ぶ友人とかはいないのかい?」
キュゥべえ「織莉子もほむらも特に何も言ってこないだろうし、そういった類の相手のはいないよ」
キリカ「……男の友人はいないのかい?」
キュゥべえ「いるように見えるかい?」
キリカ「あ、うん……ごめん」
244 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 00:06:52.78 ID:KrEPSZhjo
キュゥべえ「どうして君が謝るんだい? わけがわからないよ」
キリカ「そうだな、キミはそういう奴だった。 でも、不便じゃないか?」
キュゥべえ「不便?」
キリカ「女には話せないような、男だけで話したい話題とかもあるだろう?」
キュゥべえ「ふうん……例えばどんなことだい?」
キリカ「えっ……」
キリカが言葉につまり、視線をあちらこちらへと泳がせる
キリカ「セ、セクハラだぞ……それは……」
頬を赤らめ、ぼそぼそと呟く
キュゥべえ「先に言い出したのはそっちだけどね」
245 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:04:04.54 ID:KrEPSZhjo
―――
――
―
<昼休み>
キュゥべえ「さて、と」
ほむらを迎えに行こうと、席を立ち上がる
キリカ「……」ジーッ
キュゥべえ(……何かを期待されてる気がするが、放っておこう)スッ
246 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:09:05.55 ID:KrEPSZhjo
キリカ「ストップ」グッ
素通りしようとしたところで、服の裾を引っ張られる
キリカ「どこ行くんだ?」
キュゥべえ「……食堂だよ。 ほむらとの約束があるからね」
僕の返事に、そうか、と気のない返事をし
キリカ「そういうことなら、仕方ない」
そう言って、僕を掴む手を離した
キュゥべえ「また今度、ね」
キリカ「いや、別に私は……って、いないし」
247 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:12:31.57 ID:KrEPSZhjo
◆◇◆◇
―ほむらのいる教室の前―
キュゥべえ(ちょうど授業が終わったところかな)
ほむらが教科書やらノートやらを片付けている姿が見える
こういう時、この教室の造りは便利だ
キュゥべえ(……ん?)
そんな彼女に、一人の女生徒が近付いて行く
248 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:15:02.52 ID:KrEPSZhjo
,, ||⌒ヽ、
||⌒ヽ、 ,, '" `丶》_,, -‐‐==;┐
|| 》/ __ \''" ̄\| |
/⌒¨`ー-r彡⌒i } :. \| |ニ=‐
. / | | | ':, ノ/、
. ー‐=彡 | | | '</ '
/ |、 | | | /| |、 _ \\ :.
' Y、\ ,j j ,斗 '"/¨「` | \´ |` |ヘ⌒` ,
l / .: .: 〈 {\ノノ// l / 八 | \ ! | ハ::ヽ l
|/ /::: .::::. :||\ l / |/ \ | ァミx、|\ |::..::|、:lハ|
// |:::::. .::::|:::..::|| |/ ,ィ:テ" ` {::::ハ l} ,'::ヘ}::::::|ハ|
/ | |:::::::. .:::::|:::::::|ヘ | 〃:::ハ {r'゚ノ !:l:::ト、::::’
| |::|::::::..:::::∧::::|ゝヘ | 《 Vr' :ノ `´ |::|::| ゙/
| 八|::::::::::/ Y`ーヘ | ` ´ 丶 ```ノ::|::|
|/ ヽ::::/ ‘| rY、 ```` .ィ::从!゙|
∨ ノ⌒ヽ、≧- .._ ´’ . <‐-レ゙
-─、"\ `ー- ,,_/_ァ'ヘ ハ
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. / Y _,, 斗-r'":::::::::::} j |
' \ ||,...::'"::::::::::::ノ--、,,斗-;:リ /八
ノ ヽ 〈:::::::::::::::/ `ヽ廴,,, |:|〈 ハ
/ 〉 V\/ ) } l/ノ
〈 \ | / \ ノヽ )"´ } ,ノ/
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|┏━━━【女生徒】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓|
|┃ ┃|
|┃ あ、あの……暁美さん ┃|
|┃ ┃|
|┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
249 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:15:49.19 ID:KrEPSZhjo
ほむら「あ……どうしたんですか? 鹿目さん」
「え、えっと、その……体調、大丈夫かな、って……」
ほむら「え……あ、大丈夫、ですよ」
「そ、そう? よかった」
ほむら「その……心配かけて、ごめんなさい……」ペコリ
「え、いや、そういうわけじゃなくて、その……」
250 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:22:30.32 ID:KrEPSZhjo
会話の内容はわからないが、一応コミュニケーションはとれているようだ
少し安心しつつ、このまま眺めていても仕方がないので教室へと足を踏み入れる
喧騒が少し収まり、かわりに小声でひそひそと話し出す人間が増える
キュゥべえ「ほむら」
ほむら「あ、キュゥべえ……迎えに来てくれたの?」
キュゥべえ「たまにはいいかと思ってね。 迷惑だったかい?」
ほむら「ううん、そんなことないよ。 ありがとう」
「え、えっと……」
ほむら「あ……ごめんなさい、鹿目さん。 何かありましたか?」
「いや、その、用というほどじゃ……」
ほむら「あ、鹿目さんはクラスの保険委員で、たまにお世話になってるの」
251 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:27:36.11 ID:KrEPSZhjo
まどか「か、鹿目まどかです……は、初めまして……」
キュゥべえ「僕の名前はキュゥべえ。 よろしくね、まどか」ニコッ
まどか「ふぇっ!? よ、よろしく、お願いします……」
ほむら「キュゥべえ……」ハァ
キュゥべえ「……?」
まどか「え、えっと……キュゥべえって、もしかして……しろまるさん?」
キュゥべえ「キリカと知り合いなのかい?」
まどか「同じ部活なんです、一応……」
ほむら「……」
252 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:32:19.57 ID:KrEPSZhjo
キュゥべえ「……ああ、そういえばそんな話を聞いたことがあるね」
まどか「しろ……先輩は、暁美さんと知り合いなんですか」
キュゥべえ「まあね」
ほむら「小さい頃からの知り合い、ですよ」
まどか「なるほど……」
キュゥべえ「それじゃあほむら、そろそろ行こうか」
ほむら「うん、そうだね」
253 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:35:01.05 ID:KrEPSZhjo
まどか「あ、暁美さん!」
ほむら「はい?」
まどか「えっと、今日は、元気そうで良かったな、って」
ほむら「え……ああ。 はい、今日は……大丈夫です」
まどか「そっか、良かった。 何だか昨日は、疲れてるみたいだったから」
ほむら「昨日は、お昼食べてなかっただけですから……」
キュゥべえ「食べてなかったのかい?」
ほむら「う、うん……」
254 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:40:03.77 ID:KrEPSZhjo
キュゥべえ「やれやれ……僕にも責任があるとはいえ、そこは何とかして欲しいところだね」
ほむら「わ、わかってるよ……わかってるけど……」
ほむらが視線を落とし、膝の上で三つ編みの先っぽを弄くる
キュゥべえ「まあ、気にかけてくれる人間がいるならそこまで心配は要らないかな」
そう言って、まどかに笑いかける
ほむら「だ、駄目だよ……鹿目さんに迷惑だから……」
まどか「そんなことないよ! 同じクラスメイトなんだし」
ほむら「そう、ですか……? ありがとうございます、鹿目さん」
キュゥべえ「さて、今日はきちんと昼食を取らないとね」
ほむら「わ、わかってるよ……それじゃあ鹿目さん、また後で」
まどか「う、うん」
255 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:43:59.08 ID:KrEPSZhjo
まどか「……」
さやか「残念だったね、まどか」
仁美「また次の機会にでも、お昼に誘えばよろしいのですわ」
まどか「うん、そうだね……」
さやか「でもまさか、あの先輩とあんなに深い仲だったとはね」
まどか「さやかちゃん、知ってるの?」
さやか「知ってるも何も、容姿端麗成績優秀運動神経抜群と非の打ち所の無いスペックでさ」
仁美「その上あの生徒会長とも仲が非常によろしいとか」
さやか「テストは常に満点、動けば県大会記録を楽にたたき出すとか。 いまどき漫画にもそんな完璧な人いないよ……本当に人間かっての」
まどか「そ、そうなんだ……」
256 :
序
[saga]:2012/09/14(金) 16:46:12.48 ID:KrEPSZhjo
さやか「でも素行は最悪。 遅刻するしサボるし敬語は使わないしで風紀委員長とよくもめてるらしいよ」
仁美「裏では詐欺などの犯罪に手を染めているという噂もありますわ」
まどか「へ、へえー……」
さやか「でも、女の子には優しいらしいんだよねー」
仁美「本当に、謎多き方……」キラキラ
さやか「仁美……?」
仁美「な、なんでもありませんわ」
まどか「……そんな人には見えなかったけどなあ」
257 :
書
[saga]:2012/09/14(金) 16:46:40.01 ID:KrEPSZhjo
おやすみ
258 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/14(金) 17:17:59.60 ID:BSi8wWNDo
きゅっぷい天然たらし
259 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/09/14(金) 20:04:30.40 ID:2+RiItl9o
すげえな
乙
260 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/15(土) 01:12:08.73 ID:JtJg6Y7SO
おつおつ
261 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/09/18(火) 15:40:08.80 ID:19hUc4B2o
設定だけ考えて満足する病
262 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 15:41:01.26 ID:19hUc4B2o
―食堂―
ほむら「……あの」
食堂に入ったところで、それまで何か考え込んでいた様子のほむらが口を開く
ほむら「キリカさん、って……クラスメイトの人?」
キュゥべえ「まあね。今度勉強を教える相手でもあるよ」
ほむら「そっか……」
キュゥべえ「?」
263 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 15:43:28.57 ID:19hUc4B2o
空いている席に座る
ほむらが向かいに座り、その手元にはうどんが置かれている
キュゥべえ「勉強はうまくいってるかい?」
ほむら「大丈夫だよ、今のところは何とかなってるから」
キュゥべえ「なら、いいんだけどね」
本人がそう言うのなら、当面は大丈夫なのだろう
無理に勉強会に参加させる必要も無いようだ
264 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 15:46:44.25 ID:19hUc4B2o
ほむら「……いつも、ごめんね」
ほむらが弱弱しい微笑をこちらに向ける
ほむら「心配ばかり、させちゃって」
キュゥべえ「構わないよ。 僕が勝手にしてることだしね」
ほむら「うん……」
キュゥべえ「それに、他人に必要とされるのは……嫌いじゃないし」
ほむら「そうなんだ……ふふっ」
ほむらが口に手を当て、小さく笑う
僕が訝しげな視線を向けると、何でもない、と言って食事を再開した
265 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 15:49:52.09 ID:19hUc4B2o
―――必要
――――何もない私には、あなたが必要
―――――だから……
―――
――
―
266 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 15:52:56.61 ID:19hUc4B2o
食事を終え、食堂を出る
ほむら「勉強、教えに行くんだよね?」
キュゥべえ「どうかな、まだそこまで細かく決まってるわけじゃないし」
ほむら「そっか……でも、週末の予定は埋まっちゃうんでしょ?」
キュゥべえ「ああ……確かに、その可能性が高いね」
ほむら「ゆまちゃんとあすみちゃん、寂しがるんじゃないかな」
キュゥべえ「……まさか、そこまで子供じゃ――」
ほむら「どうしたの?」
キュゥべえ「いや……」
267 :
選
[saga]:2012/09/18(火) 15:53:44.12 ID:19hUc4B2o
キュゥべえ(……何か嫌な予感がする……具体的にはあまり会いたくない『誰かさん』に会ってしまいそうな……)
1.迂回する
2.迂回しない
↓1
268 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/18(火) 15:56:10.72 ID:WdKmAsJDO
2
取り敢えず…な
269 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/18(火) 16:23:09.43 ID:C/jl4Fjdo
男は度胸
なんでもやってみるもんさ
270 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 16:31:55.31 ID:19hUc4B2o
キュゥべえ(……気のせいだろう、うん)
キュゥべえ「……何でもないよ」
ほむら「そう?」
そう言って角を曲がった先に、彼女はいた
一際目立つ長身に、黒の長髪
彼女はこちらに気付くと、周りの友人と談笑するのをやめ、不機嫌な表情を浮かべながら近づいてくる
271 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 16:34:07.55 ID:19hUc4B2o
キュゥべえ「……やあ、委員長」
委員長「委員長と呼ぶなと言ってるだろう!私にはちゃんとした名前がある!」
キュゥべえ「この前名前で呼んだら怒ったじゃないか」
委員長「あ、あれはお前がいきなり下の名前で呼ぶからだ!」
キュゥべえ「そう言われても……」
ほむら「あ、あの……えと……」
委員長「あ、こんにちわ、暁美さん。身体のほうは大丈夫?」
僕に対するそれとはうって変わって、優しい態度でほむらに対応する
272 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 16:36:37.63 ID:19hUc4B2o
ほむら「は、はい……」
委員長「そう、良かった。何か困ったことがあったら何でも言ってね」
にこやかな笑顔が一転、鬼のような表情をこちらに向ける
委員長「大体だな、お前は素行が悪すぎる!」
キュゥべえ「善処するよ」
委員長「この前も――」
キュゥべえ(また始まった……)
273 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 16:38:51.46 ID:19hUc4B2o
何とか逃れる術はないかと辺りを見回す
と、そこに一人の女生徒が通りかかった
委員長「中学生のくせにイヤリングなんて――」
その女生徒はチーズ味のスナックをおいしそうにほおばりながらこっちに近づいて来ている
委員長「――聞いてるのか!?……ん?」
委員長が僕の視線に気付いたのか、その女生徒に目を向ける
委員長「……!」
274 :
序
[sage]:2012/09/18(火) 16:39:33.80 ID:19hUc4B2o
委員長がその子に近づき、スナックを取り上げる
女生徒「あっ……」
委員長「……廊下でお菓子を食べるのは見過ごせないな」
女生徒「……あ、はは……」
キュゥべえ(……よし、今のうちに)
キュゥべえ「ほむら、逃げるよ」
ほむら「え、ええっ!?」
ほむらの手を握り、そそくさとその場を立ち去る
委員長「あ、待て!まだ話は――」
―――
――
―
275 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 16:51:28.77 ID:19hUc4B2o
ほむら「はあ、はあ……」
キュゥべえ「やれやれ、酷い目に遭ったよ……大丈夫かい?」
ほむら「う……うん……」
キュゥべえ「付き合わせてしまって悪いね」
ほむら「ふう……大丈夫だよ、このくらいなら」
キリカ「本当にキミは彼女に嫌われてるみたいだね」
276 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 16:55:44.11 ID:19hUc4B2o
キュゥべえ「やあ、キリカ。 どうしたんだい、こんなところで」
キリカ「一人寂しくトイレでご飯でも食べようかと思っていたところなのさ」
キュゥべえ「……本当かい?」
キリカ「冗談だよ、私もそこまで落ちぶれちゃいない。 教室にもい辛いんで、その辺を散歩してたら偶然キミたちを見つけただけさ」
ほむら「あ……もしかして……」
キュゥべえ「ああ。 彼女が呉キリカだよ、ほむら」
キリカ「なるほどね、キミが……」
ほむら「ど、どうも」
277 :
序
[saga]:2012/09/18(火) 16:56:48.07 ID:19hUc4B2o
キリカ「それで、今回は何があったんだい?」
キュゥべえ「特に何も無いよ、いつものことさ」
キリカ「ふうん……愛の逃避行にしては、少し理由が弱いね」
そう言って、キリカが僕とほむらの手に視線を送る
ほむら「あ、愛、って……そんなんじゃ……///」
キュゥべえ「愛、ねえ……僕にはよくわからないよ」パッ
ほむら「あ……」
キリカ「……ところで、勉強会の予定について話し合いたいんだけど」
キュゥべえ「ああ……」
278 :
選
[saga]:2012/09/18(火) 17:01:26.68 ID:19hUc4B2o
1.そうだね、じゃあ僕は教室に戻るよ
2.先にほむらを送って行くよ
279 :
書
[sage]:2012/09/18(火) 17:01:55.81 ID:19hUc4B2o
騙すようで悪いが委員長はオリキャラだ
本編に出てないとは言わないが
もちろんチーズ味のお菓子を食べてるのも同様
他にもいるがそうポンポン出していいのか少し判断に困る
安価↓2
280 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/18(火) 17:15:24.53 ID:AhYUDzpIO
2
今更気付いたわ、魔女かwww
281 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/18(火) 17:16:53.31 ID:C/jl4Fjdo
2
チーズ味の子みたいな元ネタならいいんじゃないかね
282 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/09/18(火) 17:36:17.46 ID:657S0G5uo
乙
283 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2012/09/19(水) 03:00:27.63 ID:sxqRdULAO
なるほど委員長というのが誰かわからなかった訳だ
そしてオリキャラと書いてあるのを見て織莉子マギカのキャラかと二重の勘違いをしてしまった
284 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/09/19(水) 23:59:07.95 ID:z00bkZ7Mo
とりあえずあんまり邪魔にならない程度にちょいちょい出して行く
本編登場分+αの魔女が人間のままだし
285 :
序
[saga]:2012/09/19(水) 23:59:59.32 ID:z00bkZ7Mo
キュゥべえ「先にほむらを送って行くよ」
ほむら「い、いいよ……お話があるんでしょ?」
キュゥべえ「話なら後でもできる」
キリカ「おやおや、この王子様はお姫様に対して少し過保護なようだ」
おどけたように、キリカが大げさな身振りで語る
ほむら(お……お姫様……えへへ……)
キュゥべえ「……そうかな?」
キリカ「冗談さ。 それじゃあまた後で」
去って行くキリカに向けて、ほむらが小さく会釈をする
キュゥべえ(……どっちが“冗談”なのやら)
286 :
序
[saga]:2012/09/20(木) 00:03:15.13 ID:fRqJw2alo
―――
――
―
キュゥべえ「……過保護、ねえ」
ほむら「ふふ、確かにそうかも」
キュゥべえ「そう、か…………」
ほむら「あ、で、でも……私は……その方が、いいかな」
少し恥ずかしそうな面持ちで、ほむらが呟く
キュゥべえ「そういうものかな」
ほむら「うん……そうだよ」
キュゥべえ「よくわからないな、僕には……まあ、君がそう言うのなら、それでいいんだろう」
287 :
序
[saga]:2012/09/20(木) 00:06:01.14 ID:fRqJw2alo
ほむら「ねえ、キュゥべえ」
ほむらが僕を追い抜き、こちらを向いて前に立つ
ほむら「あなたは、今の人生が尊いものだと思ってる?」
キュゥべえ「いきなりだね……そういう君はどうなんだい?」
ほむら「私?……私は、まだ……わからない、かな?」
キュゥべえ「そういうことさ、自らの生の価値なんてそう簡単に評価できるものではないよ」
ほむら「うーん……そういうものかな……」
キュゥべえ「そうだよ。 ただ、少なくとも」
ほむら「少なくとも?」
キュゥべえ「今までの人生を否定する気はないさ、君との時間も含めてね」
その言葉に、ほむらが恥ずかしさと嬉しさの入り混じった笑顔を浮かべる
ほむら「私も……」
288 :
序
[saga]:2012/09/20(木) 00:10:54.80 ID:fRqJw2alo
ほむらが何か言いかけたところで、ぽす、と頭に何かが軽くぶつかった
織莉子「他学年の教室の前で、何をしているのかしら?」
キュゥべえ「……何だ、君か」
微笑を浮かべたまま、僕の頭から丸めた書類をどける
ほむら「……」
キュゥべえ「彼女を送っていただけだよ、他意はないさ」
織莉子「彼女……? ああ、なるほど。 貴女が暁美さんね」
ほむら「え、あ……はい……」
289 :
序
[saga]:2012/09/20(木) 00:14:24.74 ID:fRqJw2alo
キュゥべえ「そんなことを言いにわざわざここまで来たのかい?」
織莉子「まさか、通りかかったら貴方がいただけよ」
ほむら「あ……それじゃあ、私はこれで……」
キュゥべえ「そうだね。 じゃあまた放課後に」
織莉子「……お邪魔だったかしら」
ほむら「い、いえ……そんなこと、ないですよ……」
織莉子「そう? 何だか……ごめんなさいね」
ほむら「いえ……」
290 :
序
[saga]:2012/09/20(木) 00:18:23.01 ID:fRqJw2alo
―――
――
―
織莉子「貴方、援助交際ってやったことある?」
三年の教室に向かう途中、織莉子が口を開いたかと思うと突拍子も無いことを言い出した
キュゥべえ「……いきなりだね。 その経験は無いし、そもそも僕は男だよ」
織莉子「男でも、貴方ほどの容姿なら女性相手にいけそうなものだけどね。 そうでなくとも女装しても似合いそうだわ」
キュゥべえ「なるほどね……その発想は無かったよ」
織莉子「それを聞いて安心したわ」
キュゥべえ「ふむ……」
291 :
序
[saga]:2012/09/20(木) 00:22:30.55 ID:fRqJw2alo
織莉子「……本当にやろうと思ってないかしら」
キュゥべえ「普通に働くよりは効率的じゃないかな。 考慮の価値はあるね」
織莉子「れっきとした犯罪よ、馬鹿なこと考えないで」
キュゥべえ「露見しないように万全の努力はするさ」
織莉子「そういう問題じゃないのよ……はあ……」
キュゥべえ「で、それがどうかしたのかい?」
織莉子「……うちの生徒が、ちょっとね」
292 :
序
[saga]:2012/09/20(木) 00:24:28.04 ID:fRqJw2alo
キュゥべえ「ふうん……で、どうして僕にその話を?」
織莉子「貴方のことだから、何か知っててもおかしくないと思っただけよ」
キュゥべえ「なるほどね……」
織莉子「知らないのなら、それに越したことは無いわ。 変なこと聞いてごめんなさいね」
キュゥべえ「構わないよ……まあ、暇があればこっちでも調べてみるさ」
織莉子「そこまでは頼んでないわ、お節介というものよ?」
キュゥべえ「残念ながら、君の『私を手助けして欲しい』というお願いはまだ有効だからね」
織莉子「貴方ねえ……はあ、ほどほどにしておいてよ」
キュゥべえ「引き際は心得てる」
織莉子「本当かしら……」
キュゥべえ「僕は嘘をつかないよ」
織莉子(……そういう問題じゃないと思うのだけれど)
織莉子がこちらを横目で見る
僕と目が合うと、一際大きなため息を吐いた
293 :
序
[saga]:2012/09/20(木) 00:27:15.81 ID:fRqJw2alo
―教室前―
キリカ「やあ、織莉子。 調子はどうだい?」
織莉子「特に変わりはないわよ」
キリカ「しろまるばかりでなく、私の相手もたまにはして欲しいね」
織莉子「テストまでにやるべきことを終えたいから、しばらくは難しいわね」
書類の整理やら何やらで忙しいようだ
キリカ「そうか……いろいろ大変だな、生徒会長というものは」
織莉子「承知の上よ。 それより、貴女のほうはいいのかしら」
294 :
序
[saga]:2012/09/20(木) 00:28:38.26 ID:fRqJw2alo
キリカ「問題ないさ、私には強い味方がついているからな」
二人の視線がこちらに注がれる
キュゥべえ「相応の努力はするさ」
キリカ「頼りにしてるよ」
織莉子「何処で勉強するかは決まったの?」
キリカ「いいや、まだだ。 よく考えたら私は今まで自習というものを集中してやったことはないからね」
キリカが腕を組み、言葉を続ける
キュゥべえ(……キリカも案外あるんだな)
295 :
序
[saga]:2012/09/20(木) 00:31:39.41 ID:fRqJw2alo
キリカ「いざ勉強、と言ってもそれに適した場所が自室思いつかないのさ」
織莉子「学園は……使えそうな所はないわね」
キリカ「あまり人が多いと気も散るしね」
織莉子「だったら、やっぱり貴女の部屋でいいんじゃないかしら?」
キリカ「ダ、ダメだ! ダメったらダメだ!! 私の部屋は人様に見せられるようなものではない!!」
織莉子「それじゃあ彼の部屋?」
キュゥべえ「人を招くのにはあまり適してないからね……」
キリカ「そ、そうか……」
キュゥべえ「それに、妹もいるしね」
キリカ「むう……だが、キミの妹を一目見てみたい気もする……」
織莉子「それには同感だわ……」
キュゥべえ「見世物じゃないんだけど……」
296 :
選
[saga]:2012/09/20(木) 00:33:43.23 ID:fRqJw2alo
織莉子「テストはもうすぐよ、こんなことで悩んでる暇はないのではなくて?」
キリカ「確かにキミの言うとおりだ……よし、しろまる! キミに任せよう!!」
しろまる「結局はそうなるんだね……」
1.自宅
2.キリカ家
3.その他、可能な範囲で
↓2
297 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/20(木) 00:35:43.55 ID:ildpP8cYo
3.廃教会
298 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/20(木) 00:36:10.74 ID:OPPziiLso
1
299 :
序
[saga]:2012/09/23(日) 17:48:39.90 ID:TfTNwkRPo
キュゥべえ「はあ……わかったよ、僕の家でやればいいさ」
キリカ「よし、決まりだ」
織莉子「報告待ってるわよ、キリカ」
キリカ「ああ、楽しみにしておいてくれ」
織莉子はそれを聞くと、満足げな笑みを浮かべた
キュゥべえ「織莉子」
そのまま去ろうとする彼女に、声をかける
キュゥべえ「さっきの話、巴マミは関係しているのかい?」
織莉子「……」
キリカ「さっきの話?」
300 :
序
[saga]:2012/09/23(日) 17:50:50.94 ID:TfTNwkRPo
織莉子「……関係してると思う?」
キリカ「何の話だ?」
キュゥべえ「……」
無言で先を促す
交通事故で負傷、両親は死亡
一人暮らし、同居人は無し
容姿スタイル、共に良し
そして、このタイミング
関連があると思うには、十分すぎる
織莉子「巴さんに失礼よ、彼女は無関係だわ」
キリカ(また私の分からない話か、ちえっ)
キュゥべえ「……そうか、ならいいよ」
―――
――
―
301 :
序
[saga]:2012/09/23(日) 17:52:57.71 ID:TfTNwkRPo
―
――
―――
<放課後>
キリカ「今思ったんだが、私はキミの家を知らない」
校門に向かう途中で、キリカが僕に話しかける
キュゥべえ「どこかで待ち合わせをすればいいじゃないか、こことかね」
校門の方を指し、キリカもそれに頷く
キリカ「ではそうしよう、何時がいい?」
キュゥべえ「特に希望は無いよ」
キリカ「じゃあ朝の七時くらいから」
キュゥべえ「もう少し遅くにしてくれないかな」
キリカ「……そうか、早起きは三文の得というのにな」
キュゥべえ「いや、限度があるよ」
302 :
序
[saga]:2012/09/23(日) 17:55:26.24 ID:TfTNwkRPo
キリカ「ふむ……」
キリカが顎に手を当てて、しばし考え込む
キュゥべえ「……昼過ぎあたりでいいんじゃないかい」
キリカ「そうだな。よし、11時集合ということで」
キュゥべえ(……過ぎてない)
キリカ「二人で昼食をとってそれから勉強というのはどうだ?」
キュゥべえ「特に意見するところは無いね」
キリカ「決まりだな。それじゃあまた明日」
キュゥべえ「はいはい」
303 :
序
[saga]:2012/09/23(日) 17:56:55.91 ID:TfTNwkRPo
◇◆◆
キリカと別れ、いつもほむらと待ち合わせている場所へと向かう
その途中、視線を感じたので振り返ると、こちらを伺う女生徒の一団が見えた
目が合うと慌ててどこかに去って行ったが
キュゥべえ「やれやれ……何がしたいのやら」
◆◇◇
304 :
選
[saga]:2012/09/23(日) 17:58:11.14 ID:TfTNwkRPo
―――
――
―
ほむらと合流し、帰路に付く
キュゥべえ「……」
1.昼のこと(
>>287
)について尋ねる
2.織莉子の話(
>>291
)について話す
3.勉強会について
4.特に何も話すことはない(ほむらから話すのを待つ)
5.その他
↓2
305 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/23(日) 18:19:24.24 ID:H/rYzyAwo
5
もういちどほむほむを勉強会に誘う
306 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/23(日) 18:23:51.93 ID:EXhNEf52o
2
307 :
序
[saga]:2012/09/23(日) 19:09:38.68 ID:TfTNwkRPo
キュゥべえ「ほむら、少し聞きたいことがあるんだ」
ほむら「何かあったの?」
キュゥべえ「僕が援助交際してると言ったら、君はどうする?」
ほむら「……え?」
ほむらがポカンと口を開け、じいっと僕の顔を見つめる
ほむら「援助交際、って……あれ、だよね……お金、もらって……」
徐々にほむらの顔が青ざめ、じわじわとその瞳が濡れる
キュゥべえ「も、もしもの話さ。 実際はそんなことないから、安心して? ね?」
ほむら「……そ、そっか……良かった……」ホッ
キュゥべえ(僕にジョークの才能がないのか、ほむらが真面目すぎるのか……)
308 :
序
[saga]:2012/09/23(日) 19:13:11.66 ID:TfTNwkRPo
ほむら「でも、どうしていきなりそんなこと言ったの? すっごく驚いたんだよ!」
頬を膨らましながら、ほむらが僕を問い詰める
キュゥべえ「いや、まあ……織莉子が、ね」
ほむら「生徒会長さんが……? 」
そこで、何か思いついたような表情を浮かべ
ほむら「……もしかして、会長さんと援交しようとしてるの!?」
キュゥべえ「違う、違うよ、間違ってるよ。 どうしてそうなるんだい?」
ほむら「え……でも、だって……」
309 :
選
[saga]:2012/09/23(日) 19:14:19.71 ID:TfTNwkRPo
キュゥべえ「そもそも、君は援助交際というものが何か知ってるのかい?」
ほむら「し、知ってるよ……お金を払って……それで……」
キュゥべえ「それで?」
ほむら「そ、そういうことをするんでしょ?」
キュゥべえ「……」
1.まあ、そうだね
2.そういうことって?
>>310
310 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/23(日) 19:18:57.43 ID:AGqaxgBco
2
311 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/09/23(日) 19:19:16.66 ID:hmQBoD2m0
1
2はさすがにデリカシーなさすぎwwwww
312 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/23(日) 21:02:32.12 ID:H/rYzyAwo
実際にしてみないとわからないなぁって流れだなこれは
313 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/09/23(日) 22:12:36.24 ID:bGbcQxp90
さあてどう転ぶかな
314 :
序
[saga]:2012/09/24(月) 16:58:04.05 ID:0pHppIM2o
キュゥべえ「……まあ、そうだね」
じっくり問い詰めてみようかと思ったが、通行人の目が気になるのでやめにする
ほむら「……変なこと考えてる」
こちらに湿っぽい視線を送るほむらから目を逸らす
キュゥべえ「ともかく、織莉子と僕の間にそういったことがあったわけじゃないことは伝えておくよ」
ほむら「ふぅん……それじゃあ、どうしてそんなことを聞いたの?」
キュゥべえ「学園の生徒が関わってるらしい。 何か知ってるかもと思ってね」
ほむら「そうなんだ……うーん……聞いたことないなあ……」
キュゥべえ「そうか……」
315 :
序
[saga]:2012/09/24(月) 17:01:17.55 ID:0pHppIM2o
ほむら「うん……ごめんね、役に立てなくて」
キュゥべえ「いや、君の周りでそんなことが起きてないと知れただけでも十分だよ」
ほむら「そっか……でも、良かった」
キュゥべえ「何がだい?」
ほむら「だって……ほんとにびっくりしたんだよ?」
先ほどまでとはうってかわり、心配そうな表情を浮かべ、こちらを見つめる
ほむら「あなたが、その……そういうことをしないといけないほどに困ってるんじゃないか、って……」
キュゥべえ「今のところは大丈夫さ。 安心していい」
ほむら「本当に?」
キュゥべえ「嘘なんてつかないよ」
316 :
板
[saga]:2012/09/24(月) 17:05:14.90 ID:0pHppIM2o
ほむら「だったら、いいけど……もし、本当に困ってるのなら……言って欲しい、かな」
キュゥべえ「君に言ったところで事態が好転する可能性は低いと思うけどね」
ほむら「そ、そうかも知れないけど……でも、もしかしたら、そういうことはお手伝いできるかもしれないじゃない?」
キュゥべえ「君が、ねえ……」
視線をほむらの頭とつま先の間で往復させ、ある場所で止める
キュゥべえ「……それには、少し心許ない……いや、そっちのほうがウケはいいのかもしれない」
ほむら「……どういう意味?」
キュゥべえ「あまり心臓に負担のかかる行為はやめた方がいいね」
ほむら「…………」
317 :
序
[saga]:2012/09/24(月) 17:06:52.80 ID:0pHppIM2o
キュゥべえ「何にせよ、君にそんなことをさせるわけにはいかないさ」
ほむら「え……どうして?」
キュゥべえ「君の願いに反するからね」
ほむら「願い……? あ、あの時の……」
キュゥべえ「そういうことさ」
ほむら「そっか……約束したもんね」
キュゥべえ「約束、ね……」
“約束”は二人で交わすものに対し、“願い”は一方通行そのもの
キュゥべえ(……少し、違う気もするけどなあ)
318 :
序
[saga]:2012/09/24(月) 17:09:01.11 ID:0pHppIM2o
ほむら「……ねえ、キュゥべえ」
キュゥべえ「何だい?」
ほむら「あなただったら、私にどれくらい出すの?」
突然の言葉に、少し面食らう
ほむらの表情を伺うが、そこから真意が読み取れることはなかった
キュゥべえ「……逆に、どれくらいなら君は納得するんだい」
ほむら「え? そ、それは……」
顎に指を添え、うーん、と唸る
319 :
序
[saga]:2012/09/24(月) 17:11:26.70 ID:0pHppIM2o
ほむら「……お、お金なんて貰えないよ……いつも、迷惑かけてばっかりだから……」
キュゥべえ「本当かい?」
ほむら「ふぇっ!? う、うん……」
キュゥべえ「嘘じゃないね?」
ほむら「ど、どうしていきなり……」
キュゥべえ「そりゃあ、僕も一応は健全な男子中学生だからね」
ほむら「そ、そうだけど……うう……」
もじもじ、と体を捩り、こちらを上目遣いで見る
ほむら「せ、責任、とってくれるなら……」
キュゥべえ「……責任、か」
ほむら「……な、なんちゃって、えへへ……///」
キュゥべえ「具体的にはどうして欲しいんだい?」
ほむら「そっ、それは、えっと……」
ほむらの声が裏返り、視線がせわしなくあちらこちらへと動き回る
ほむら「その……あの……あぅ……///」
挙句には俯き、黙り込んでしまった
320 :
序
[saga]:2012/09/24(月) 17:12:14.14 ID:0pHppIM2o
◇◆
そうこうしてる内に、家へと到着する
キュゥべえ「ほむら」
ほむら「は、はいっ!?」
キュゥべえ「値段が付けられるようなものじゃないよ」
ほむら「え?」
キュゥべえ「それくらいの価値は君にはある」
少なくとも、僕にとっては――そう付け足し、一足先に家へと入る
321 :
序
[saga]:2012/09/24(月) 17:16:17.28 ID:0pHppIM2o
◆◇
キュゥべえ「ただいま」
ほむら「お邪魔します」
ゆま「おかえりなさーい!」
あすみ「おかえり」
ゆまが僕の腰に飛びつく
その奥には、いつものやる気のない表情のあすみがいる
ほむら「……ありがとう」
キュゥべえ「?」
ほむら「なんでもないよ、ふふ」
322 :
『此岸』
[saga]:2012/09/24(月) 17:19:10.52 ID:0pHppIM2o
◆◆◇
私には、価値がない
そう言うと、彼は否定する
私は、生きてていいの
そう聞くと、彼は肯定する
どうして、と尋ねると
僕がそう思うから、と彼は答える
それだけで、私は良かった
◇◇◆
323 :
序
[saga]:2012/09/24(月) 17:21:46.06 ID:0pHppIM2o
―――
――
―
―自宅―
ほむらが着替えに自宅へと戻る
もちろん、この家と彼女の家を繋ぐ扉を通って
ゆまとあすみは、二人してテレビに釘付けである
『おのれノイン! 貴様自らの目的を忘れたか!!』
TVの音声が聞こえてくる
ヒーロー物、とでも言うのだろうか
324 :
選
[saga]:2012/09/24(月) 17:26:59.32 ID:0pHppIM2o
キュゥべえ(……さて、どうしようかな)
1.特にやることもないし、自室でごろごろするか
2.二人と一緒にTVでも見るか
3.ほむほむ
4.家の周りでもうろついてみるか……
5.その他
325 :
書
[saga]:2012/09/24(月) 17:27:26.90 ID:0pHppIM2o
良かった、病弱な幼馴染に援交の詳細をその口から言わせようとする変態なべえさんはいなかったんだな……
転校生のおしっこを飲もうとする変態もいなかったんだ
安価
>>326
326 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/24(月) 17:34:14.52 ID:1OqpqIGDO
3
327 :
家
[saga]:2012/09/24(月) 18:36:13.75 ID:0pHppIM2o
キュゥべえ「……」スッ
ゆま「あれ、おにいちゃんどこいくのー?」
<ニンゲンヲゼツボウサセロー
キュゥべえ「ほむほむしてくる」
あすみ「は?」
<ヤメロー!
手短に言い残し、ほむらの家とこの家を繋ぐ扉へと向かう
328 :
家
[saga]:2012/09/24(月) 18:40:50.01 ID:0pHppIM2o
キュゥべえ(……)
ドアノブに手をかけ、意識を集中
キュゥべえ「ほむら、入るよ」
申し訳程度の宣言とともに、扉を開く
329 :
家
[saga]:2012/09/24(月) 18:41:24.75 ID:0pHppIM2o
ガチャ
ほむら「……え?」
下着姿のほむらが、目を丸くしてこちらを見つめている
どうやら、タイミングはばっちり、いや最悪だったらしい
キュゥべえ「……」
飾り気のない白いショーツに、上半身はスポブラ
少し病的な、白く細い四肢がすらりと伸びている
330 :
家
[saga]:2012/09/24(月) 18:47:11.54 ID:0pHppIM2o
ほむら「え……えっ?」
事態を理解したのか、彼女の頬がゆっくりと紅に染まっていく
キュゥべえ(……無いわけじゃないのか)
未熟だが、それでいて小さく膨らんだ女性の象徴
布に隠されてデイティールを把握することは難しいが、少しばかり認識を改める結果となった
ほむら「きゃ、きゃあっ!?」
小さく悲鳴を上げ、ほむらが自分の体を庇いながら、地面にへたり込む
キュゥべえ「ごめんね、ほむら。 少しタイミングが悪かったみたいだ」
ほむら「なっ、なっ、なんで!?」
キュゥべえ「少し……君の顔が見たくなってね」
自分ができる対女子用の最高の笑顔をほむらに向ける
ほむら「えっ……」
ほむらが一瞬呆気にとられたかと思うと、更に頬を紅潮させる
331 :
家
[saga]:2012/09/24(月) 18:49:32.22 ID:0pHppIM2o
ほむら「……って、そういうことじゃないの!!」
キュゥべえ「おや、どうしてだい」
ほむら「わ、私まだ着替えてるんだよ!? 見たらわかるでしょう!?」
キュゥべえ「大丈夫、僕は気にしないよ」
ほむら「私が気にするの!!」
キュゥべえ「どうしてだい? 昔は――」
――刹那、下腹部に突き上げるような衝撃
息が止まり、視界が点滅
痛覚が迸り、じわり、じわりと冷や汗が吹き出す
どうやら、背後から股間を蹴り上げられたようだ
理解すると同時に、前のめりに倒れこむ――大事な部分を抑えながら
キュゥべえ「……きゅう」
男である以上、こればっかりはどうにもできない
332 :
家
[saga]:2012/09/24(月) 18:51:05.73 ID:0pHppIM2o
あすみ「……何やってんの? あんた」
頭上から、痛みの元凶の声がかかる
ゆま「ごめんね、ほむ姉。 おにいちゃんたまにわけのわからないことをするから……」
ほむら「……う、うん」
ゆま「おにいちゃんはこっちね」
普段より一段と低いトーンでゆまがぼそりと呟く
痛みではない、もっと別の理由から冷や汗が流れ出るのを感じる
あすみ「盛ってんじゃないわよ、変態」
二人の妹に首根っこを掴まれ、ずるずると引っ張られて行った
ほむら「……」ポツン
ほむら「……わけがわからない」
―――
――
―
333 :
書
[sage]:2012/09/24(月) 18:52:01.97 ID:0pHppIM2o
ではまた
334 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/24(月) 19:57:26.70 ID:1OqpqIGDO
乙
ほむうううう↓
335 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/24(月) 20:10:12.65 ID:lLJrI570o
乙
336 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2012/09/24(月) 21:09:42.30 ID:Dy3akm4Zo
乙
>>310
の安価と違う内容なのは突っ込まないほうがいいのか…
337 :
書
[sage]:2012/09/24(月) 21:24:30.55 ID:0pHppIM2o
うわぁぁぁぁぁ!!!!
今気付いた……
>>310
の方には本当に申し訳ない
338 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/09/24(月) 21:38:23.86 ID:BnwGRqago
いっつも↓2だったから自分でも気づいてなかったww
339 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/24(月) 23:30:45.86 ID:Tt0xvy4SO
まあミスは誰にでもある
ヤンデレ気味のメガほむぺろぺろ
340 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/09/25(火) 09:17:58.89 ID:wthvbrgDO
おつー
さて、安価間違いの責任をどうとってくれるんですかねぇ?(ゲス顔)
341 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/09/26(水) 22:06:14.38 ID:wtb0LH2D0
はやくしろよ
342 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/09/27(木) 23:12:27.40 ID:IrktoW5W0
力ぬけよ
343 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[saga sage]:2012/09/27(木) 23:20:05.85 ID:dOkW7zlS0
ヨツンヴァインになるんだよ
344 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
:2012/10/10(水) 21:09:05.31 ID:o90Oo6G9o
おう、あくしりょよ
345 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/10(水) 22:14:37.30 ID:RLjNWlR7o
ageんな
346 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/10/21(日) 00:53:34.16 ID:0RYyJBZSO
もうすぐ一ヶ月になるんだよなぁ…
347 :
書
[sage]:2012/11/14(水) 18:53:28.86 ID:/OF9OZ7So
もうすぐ二ヶ月とか
許してください……何でもしますから……
22:00過ぎくらいからやろう
348 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/11/14(水) 19:05:24.72 ID:leutfgyi0
>>1
よ 俺たちは怒ってなんかいない
エタらせなかっただけでも拍手喝采もんだ
349 :
書
[sage]:2012/11/14(水) 22:34:13.68 ID:OEVRhX/Wo
TDSのキュゥべえの本気がとても良かった
>魔女のいない世界でみんなに会えたら
……うむ
350 :
家
[saga]:2012/11/14(水) 22:35:26.46 ID:OEVRhX/Wo
―――
――
―
キュゥべえ「ほむらは体が弱い」
ゆま「うん」
キュゥべえ「そして、ほむらは今成長期だ」
あすみ「それで?」
キュゥべえ「刻々と変化していく彼女の身体状況を、誰かが把握しておく必要がある」
ゆま「なるほど」
キュゥべえ「本来その役割を果たすべき彼女の両親はここにはいない」
あすみ「まあね」
キュゥべえ「そうなると、彼女の保護者は自動的に僕となる」
ゆま「……うん」
キュゥべえ「つまり、ほむらの保護者として……彼女を護る者として、僕はほむらの肉体について知る必要があるんじゃないかな」
あすみ「……」
ゆま「……」
キュゥべえ「……」
351 :
家
[saga]:2012/11/14(水) 22:38:09.27 ID:OEVRhX/Wo
あすみ「言いたいことはそれだけ?」
キュゥべえ「うん」
ゆま「却下」
キュゥべえ「やれやれ、君達はいつもそうだ。 たまには兄の言い分を素直に受け止めるのも」
あすみ「却下」
キュゥべえ「……」
たかだか着替えている場面に出くわしただけで、ここまで怒られるとは予想外だった
正座で床に座らされているこの状況、何とか二人を宥めようと頭を働かせる
352 :
家
[saga]:2012/11/14(水) 22:39:17.26 ID:OEVRhX/Wo
ほむら「も、もういいんじゃないかな……私もそんなに気にしてないし……」
キュゥべえ「そうかい? じゃあこの話はここまでにしておこうか」
ゆま「……おにいちゃん?」
立ち上がろうとしたところを、ゆまの鋭い視線に制される
あすみ「根暗メガネの貧相な体なんか見てもおもしろくないでしょーが」
ほむら「そ、そこまで貧相じゃない……もん……」
キュゥべえ(前半は否定しないんだね)
ほむらの言葉を受け、あすみがにやりと意地の悪い笑みを浮かべる
あすみ「ふ〜ん……小学生のあすみちゃんのほうがずぅーっと女らしい体つきなんですけどぉー?」
ほむら「うっ……」
ゆま「……」ペタペタ
キュゥべえ「確かに……」
あすみ「ちょっと……あんまりじろじろみないでよね」
キュゥべえ「悪かったよ」
353 :
家
[saga]:2012/11/14(水) 22:41:13.74 ID:OEVRhX/Wo
あすみ「妹に発情するとか、冗談でもやめてほしいんだけど?」
キュゥべえ「その点は大丈夫さ」
あすみ「ふーん」
キュゥべえ「僕と君では血の繋がりは無いからね」
ほむら「え、そっち?」
キュゥべえ「血が繋がっていたとしても、一代限りで直ぐに影響が出るようなことは殆ど無いさ」
ほむら「そういう問題じゃないと思う」
あすみ「……なるほど」
ほむら(あれ、私がおかしいのかな?)
ゆま「むー……それじゃあおにいちゃん」
ゆまがこちらにしなだれかかり、柔らかい腕をこちらの首に回す
ゆま「ゆまはどうなの?」
キュゥべえ「うーん……」
ほむら(……さすがにそれは)
354 :
家
[saga]:2012/11/14(水) 22:42:06.00 ID:OEVRhX/Wo
キュゥべえ「ギリギリセーフかな」
ゆま「やったー!」
両手をあげ、万歳のポーズをとる
ほむら(完全にアウトだと思う)
膝の上で嬉しそうな笑顔を浮かべるゆまとは対照的に、ほむらが呆れたような湿っぽい視線をこちらに寄越す
あすみ「あんたもそういう気になるもんなのね」
キュゥべえ「当然じゃないか、僕だって俗に言う“年頃の男子”というやつだよ?」
ほむら「た、たしかにそうだけど……」
ゆま「……」
あすみ「……あっそ」
何とも微妙な気まずい空気が漂う
キュゥべえ(……真実をありのまま告げただけなのに)
355 :
家
[saga]:2012/11/14(水) 22:45:46.40 ID:OEVRhX/Wo
ゆま「おにいちゃんはへんたいさんなの?」
こちらに背をもたれさせながら、膝の上のゆまが問う
キュゥべえ「変であるかどうか、というのはひどく主観的な判断に依るから一概的にこれとは言えないね」
ゆま「ふーん、そっかぁ……でも、ゆまはおにいちゃんがへんたいさんでも全然いいよ」
キュゥべえ「……それはどうも」
ゆま「あ、でもほむ姉とか他の人にめいわくかけちゃだめだからね!」
キュゥべえ「善処するよ」
曖昧な答えを返しながら、ゆまの頭を撫でる
細く、柔らかな髪が傷つかないように、優しく
356 :
家
[saga]:2012/11/14(水) 22:46:23.43 ID:OEVRhX/Wo
ゆまがえへへ、と短く笑い、気持ち良さげに目を細める
あすみ「変態シスコンとかサヨナラしちゃいたい気分だわ……はあ、さっさと晩ご飯作るわよ」
ゆま「はーい」
あすみが立ち上がり、ゆまもそれに続く
ほむら「わ、私も手伝うよ」
キュゥべえ(……うまく誤魔化せたみたいだね)
―――
――
―
357 :
家
[saga]:2012/11/14(水) 22:48:11.34 ID:OEVRhX/Wo
肉じゃがを主体として、様々なレパートリーの料理が食卓に並ぶ
ゆま曰く、「これくらいできないと立派なお嫁さんになれないから」らしい
キュゥべえ「……嫁、ねえ」
ゆま「うん、おねえちゃんの買ってきた本にかいてあったよ」
ほむら「あすみちゃんの?」
あすみ「……たまたまよ、偶然よ、べつにそんなことに興味があるわけじゃないし」
ゆま「でも、煮物を作ろうっていいはじめたのは……」
あすみ「いらないことをゆわなくてい・い・の!」ギリギリ
ゆま「ひ、ひふぁいよおねえひゃん!!」
ほむら「ふふ、あすみちゃんもそういうことに興味があるんだね」
あすみ「無いっつってんでしょ!」
ほむら「ごっ……ごめんなさい……」
キュゥべえ「女の子なら別に不思議なことじゃないと思うけどね。 それより、そろそろゆまを放してあげなよ」
あすみ「……ふん」パッ
ゆま「あうう……ゆまはほんとうのことゆっただけなのに……」
358 :
家
[saga]:2012/11/14(水) 22:48:44.47 ID:OEVRhX/Wo
キュゥべえ「そうそう、週末はここに人が来るからね」
ゆま「おともだち?」
キュゥべえ「そうなるね。 この前言っていた勉強を教える相手さ」
ほむら「こっちに呼ぶことにしたんだね」
キュゥべえ「まあね」
あすみ「ふーん……で?」
キュゥべえ「予定を述べたまでさ。 君達なら大体どうすれば良いか予想はつくだろうと思ってね」
ゆま「わかった! その日はわたしたちがほむ姉のおせわをすればいいんだね!」
ほむら「えっと……逆じゃない、かな……」
キュゥべえ「そういことさ。 ほむらを頼むよ」
ほむら「ええっ!?」
ゆま「はーい♪」
あすみ「……めんどくさ」
ほむら「そんなのってないよ……」
359 :
選
[saga]:2012/11/14(水) 22:52:04.61 ID:OEVRhX/Wo
―――
――
―
夕食を食べ終え、ゆまとあすみが風呂へと向かう
あすみ曰く、「一応言っとくけど、覗かないでよ」だそうだ
なにやら不服そうな面持ちのほむらと共に、リビングに残される
キュゥべえ「……怒ってるのかい?」
ほむら「……」プイッ
キュゥべえ「やれやれ」
1.機嫌が直るのを待つ
2.放って置いて部屋に戻る
3.宥める
4.つつく
360 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/11/14(水) 22:52:53.34 ID:bEAJtDeVo
3
361 :
書
[saga]:2012/11/14(水) 22:52:57.25 ID:OEVRhX/Wo
エターは駄目だよね、うん
安価↓2
362 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/11/14(水) 22:55:33.69 ID:leutfgyi0
3
363 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/11/14(水) 23:47:49.74 ID:ieQl0hqBo
4
364 :
家
[saga]:2012/11/24(土) 01:22:24.61 ID:vitQQcfCo
頬を膨らまし、そっぽを向くほむらのそばに寄る
ぷに
頬の柔らかな感触が、指を伝って感じられる
ほむら「……ふへ?」
キュゥべえ「……」
ぷに、ぷに
ほむら「あぅ」
キュゥべえ「ふむ」
365 :
家
[saga]:2012/11/24(土) 01:24:31.46 ID:vitQQcfCo
呆気に取られていたほむらの表情が、徐々に厳しさを増して行く
ほむら「……」
いつもは眼鏡で誤魔化されている目つきの鋭さが、よく感じられる
キュゥべえ「……」
そっと指を離すと、ほむらはばっと顔を伏せた
三角座りになり、胸……胸と太ももの間に顔を入れる形だ
キュゥべえ(……怒ったかな?)
ほむら「……」
366 :
家
[saga]:2012/11/24(土) 01:28:13.21 ID:vitQQcfCo
キュゥべえ「えっと……何だい、それは?」
ほむら「……」
キュゥべえ「……?」
ほむら「……ほっぺたガード」
ぽそり、とほむらがつぶやく
キュゥべえ「……なるほど」
確かに、これではつんつんすることができない
ほむら「……」
表情は隠れて見えないが、今頃してやったりという顔をしているだろう
367 :
家
[saga]:2012/11/24(土) 01:32:15.77 ID:vitQQcfCo
キュゥべえ「……」
目的を失った指を彷徨わせる
キュゥべえ(ここいらでやめにしとこうかな)
ちょうどその時、ノーガードな脇腹に視線が行った
ほむら「……」
キュゥべえ「きゅっぷい」ツン
ほむら「ひゃうん!」バッ
キュゥべえ「ほい」プニッ
ほむら「あう」
キュゥべえ「残念だったね」
368 :
家
[saga]:2012/11/24(土) 01:41:00.77 ID:vitQQcfCo
ほむら「ぅー……反則だよ、そんなの」
低く唸るほむらから指を一旦離す
キュゥべえ「ルールなんて存在したんだね……と、」
ほむら「だめ!」
もう一度つつく素振りを見せると、予想以上に強く拒否された
キュゥべえ「……ごめん」
キュゥべえ(やり過ぎた、かな……)
ほむら「こ、今度は……私がする番」
キュゥべえ「……ああ」
キュゥべえ(交代制だったのか)
369 :
家
[saga]:2012/11/24(土) 01:45:04.16 ID:vitQQcfCo
おずおずと、ほむらが人差し指を僕の頬へと近づける
むに
キュゥべえ(……冷たい)
血の巡りが悪いのだろう、冷たい指を通して体温が奪われるのを感じる
ほむら「ふふ、お返しだよ」
キュゥべえ「はいはい」
むにむに、と指で頬がこねくり回される
しばらくなすがままにされていると、動きが止まった
ほむら「……」
何かを求めるようなまなざしで、こちらの表情をうかがっている
少し低い位置から、こちらを見上げるようにして
370 :
家
[saga]:2012/11/24(土) 01:52:23.03 ID:vitQQcfCo
小さい溜息と共に肯定の意を示すと、へにゃりと相好を崩した
そして、両手でこちらの頬をつまむ
ほむら「すべすべ……」
キュゥべえ「それはどうも」
ほむら「ちょっと、うらやましいかも」
キュゥべえ(そのままで十分だと思うけどね)
僕の頬を両手で弄ぶ彼女のなすがままになりながら、そう思う
……まあ、楽しそうだからいいか
―――
――
―
371 :
『□□□□』
[saga]:2012/11/24(土) 02:03:56.48 ID:vitQQcfCo
―浴室―
ゆま「ふんふんふふーん♪」
あすみ「……うれしそうね」
浴槽の中で鼻歌を歌う“妹”に、シャワーを浴びている“姉”がそんな疑問を投げかける
ゆま「あすみは嬉しくないの?」
あすみ「何を嬉しがれってのよ」
ゆま「私もおっけーだったもん」
あすみ「それは……単にあいつが、その……」
ゆま「?」
あすみ「……まあ、血は繋がってないわけだし、うん」
一人で何やら納得した姉に対し、妹は頭の上にはてなマークを出す
ゆま「よく分からないけど、私たちに優しくしてくれるのは、間違いないよね」
あすみ「……」
ゆま「叩いたり蹴ったりなんて、しないもん」
あすみ「……当然よ、そうじゃないと困るわ」
372 :
家
[saga]:2012/11/24(土) 02:04:40.62 ID:vitQQcfCo
―――
――
―
キュゥべえ「ほむら、そろそろ……」
二人が出てくるから、と言葉を繋げる
頬に当てられた手を握り、ゆっくりと離す
ほむら「あっ……そ、そうだね」
キュゥべえ「続きはまた今度」
ほむら「う、うん……って、あれ?」
キュゥべえ「ほら、暖かくして寝るんだよ。 明日も起こしに行くからね」
ぽん、と頭に手を置き、訝しげな表情を浮かべたままの彼女をさっさと帰らせる
キュゥべえ「おやすみ」
ほむら「おやすみなさい」
がちゃり、とドアの閉まる音
ほむら「……何か、納得いかない」
373 :
Saving...
[saga]:2012/11/24(土) 02:33:20.22 ID:vitQQcfCo
<一日が終了>
名称:神名 キュゥべえ
称号:一般男子中学生/優秀な中学生
行動原理:少女の手助け
対象人物
・ゆま/あすみ:家族
・暁美ほむら:幼馴染
・呉キリカ:クラスメイト
・美国織莉子:生徒会長
関心事
・巴マミに関すること
・援助交際と見滝原中学生
技能・倫理レベル・性癖:変化無し
374 :
書
[saga]:2012/11/24(土) 02:35:00.72 ID:vitQQcfCo
memo
名称:名前
称号:本人の自覚/他者の評価
対象人物: 対象の人物
技能:取得した技能、初期は二つ
性癖:主人公の(おもに性的な)嗜好
ステータスというよりは、状態まとめみたいな感じかなあ
375 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(香川県)
[sage]:2012/11/24(土) 12:04:27.29 ID:kmn2mrAw0
乙
こんなに早く帰ってきてくれるとはたまげたなぁ
376 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2012/11/24(土) 20:36:50.85 ID:YDk0hzP4o
乙
377 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/11/25(日) 00:15:23.89 ID:lLLldmo/o
乙
QBになりたい
378 :
岸
[saga]:2012/12/04(火) 18:34:13.15 ID:RG64/xB8o
「――君は、援助交際というものが何をすることなのか知っているのかい?」
「し、知ってるよ……そういうことをするんでしょ?」
少年の突然の問いに、ほむらが動揺しながらも答えを返す
「そういうことって?」
「そっ、それは……」
ほむらの頬がほんのりと赤くなり、視線が泳ぐ
「そういう……ことだよ」
俯き、ぼそぼそと呟く
「どうしたんだい? ちゃんと答えてくれないとわからないじゃないか」
「べ、別にいいじゃない……そんなの、どうでも……」
ほむらの言葉に、少年がいつもの柔和な笑みを浮かべる
379 :
岸
[saga]:2012/12/04(火) 18:37:16.22 ID:RG64/xB8o
「よくないよ。 君が正しい知識を持っているかどうかは僕にとっても人生を送る上で重要なファクターだからね」
「で、でも……」
「選択肢は無いよ、ほむら……僕は君の口から聞きたいんだ」
「や……」
ほむらの華奢な身体が壁際へと追い込まれ、逃げ場を無くす
力無い抵抗が、口から漏れ出る
「ほら、こっちを向いて」
「あぅ……」
顎に手を添えられ、半ば強引に彼の方を向かされる
「それで、どんなことをするんだい?」
少年の指がほむらの下唇をなぞり、視線が交差
銀下紅煌、淡く儚い髪の合間から覗く真紅がほむらの心を囚える
「言わないと、ダメ、かな……?」
少年は微笑を湛えたまま、こちらを真っ直ぐに見つめている
有無を言わさない、無言の圧力
380 :
岸
[saga]:2012/12/04(火) 18:40:53.73 ID:RG64/xB8o
「お、男の人と……」
「男の人と?」
「……えっちなことをして、それで……お金をもらうんだと、思う」
「具体的には?」
「えっ……」
予想外の返答に、目を丸くして少年の表情をうかがう
「行為の内容さ、詳しく説明して貰うよ」
「で、できるわけないよ……そんなこと……」
「そうかい? だったら……」
ぐい、と体が引き寄せられ、薄い胸板が密着する
「実践してもらうか、それとも……」
少年の唇が嗜虐的に歪み、心臓の鼓動が速まる
「僕が教えてあげようか?」
「え、あ、そ、そんな、あの、わたしたち、まだ中学生だし、それに、外も明るいし……えと、その……」
「関係ないさ、そんなこと……」
少年が囁き、ゆっくりと手を這わせ――
381 :
岸
[saga]:2012/12/04(火) 18:46:53.34 ID:RG64/xB8o
―――
――
―
キュゥべえ「……ほむら、その恰好はなんなのかな?」
ほむら「戦闘服よ」
キュゥべえ「なるほど」
ほむら「ええ」ファサッ
キュゥべえ「その左手の盾は?」
ほむら「悪魔から身を守るためよ」
キュゥべえ「なるほど」
ほむら「ええ」ファサッ
キュゥべえ「眼鏡を外しているのは?」
ほむら「悪魔の顔をよく見極めるためよ」
キュゥべえ「なるほど」
ほむら「ええ」ファサッ
キュゥべえ「髪を解いているのは?」
ほむら「なんとなくよ」
キュゥべえ「なるほど」
ほむら「ええ」ファサッ
382 :
岸
[saga]:2012/12/04(火) 18:48:32.06 ID:RG64/xB8o
キュゥべえ「……じゃあ、その右手に持ったものは何かな?」
ほむら「IMI社製のデザートイーグル、50口径のモデルよ」
キュゥべえ「いや、そういうことを聞いてるんじゃないんだ」
ほむら「そう」
キュゥべえ「どうしてそんなものを持っているのかな?」
ほむら「こうするためよ」
ガチャ
キュゥべえ「なるほど」
ほむら「悪魔はしぶといから、一撃で決めないといけないのよ」
パンッ
383 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/04(火) 18:50:04.19 ID:RG64/xB8o
―
――
―――
キュゥべえ「……」
キュゥべえ「…………わけがわからないよ」
夢の中とはいえ、まさかほむらに撃ち殺される羽目になるとは
キュゥべえ(……まあ、真に理解できないのはその部分じゃないけどね)
384 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/04(火) 22:30:11.70 ID:3GbXqcGbo
来たか…
385 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/04(火) 22:59:40.64 ID:E4pexnLx0
キター 安価早めに出して お願い
386 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/04(火) 23:48:59.65 ID:aSVjUd9go
―――
――
―
―ほむホーム―
キュゥべえ「おや、珍しいね」
ほむら「あっ……お、おはよう」
ほむらの寝室へと向かうと、既に彼女は起きていた
キュゥべえ「……眠れなかったかい?」
ほむら「え、あ、いや、違うよ……その、ちょっと早く目が覚めちゃっただけだから」
ほむらが小さく手を振りながら否定する
キュゥべえ「そうか、ならいいけれどね。 ただ、もし何かあったらすぐに言うんだよ」
ほむら「う、うん……わかった」
キュゥべえ(……まあ、たまにはこういうこともあるか)
最近は心身ともの快方に向かっているし、睡眠に薬を必要とはしないだろうとは思う
キュゥべえ(用心に越したことはないだろうけどね)
ほむら(変な夢を見たから、変な気分になっちゃったなんて言えない……)
387 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/04(火) 23:55:34.63 ID:aSVjUd9go
普段と違い、スムーズに朝食を済ませることができたため、少し時間に余裕ができた
髪を梳かしているほむらを見て、ふと今朝のことを思い出す
キュゥべえ「ねえ、ほむら」
手を止め、彼女がこちらに振り向く
吸い込まれそうな程に黒い長髪がさらりと宙を薙ぐ
キュゥべえ「どうしていつも三つ編みにしてるんだい?」
ほむら「どうしてって言われても……」
キュゥべえ「少し気になってね、特に理由がないのならそれでもいいけど」
ほむら「うーん……そっちの方が、すっきりすると思ったから……かな」
あすみ「だったらいっそのことばっさり切り捨てればいいのに」
ゆま「それはもったいないよ……」
二人の言葉に、ほむらが苦い笑みを浮かべる
388 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/05(水) 00:00:58.06 ID:9kwifEYvo
キュゥべえ「ゆまの言うとおりだね。 ほむらの髪は純粋に美しいと言っても差し支えないものだと思うよ」
ほむら「そ、そう……かな? ありがとう……えへへ」
あすみ「あんたにそんな美的センスがあるとは思えないんだけど?」
キュゥべえ「あくまで相対的な評価だけどね。 今まで見て来た女性において最上位に位置するのは間違いないよ」
ほむら「ほ、褒めすぎじゃないかな……」
キュゥべえ「事実を述べたまでさ、それに……」
ゆま「それに?」
キュゥべえ「……まあ、絶対的な評価もあまり変わらないよ。 僕の評価が当てになるかはともかくね」
ゆま「ほむ姉の髪の毛、本当に綺麗だもんねー」
こちらに背を向けたまま、ゆまが呟く
その横では、あすみが自分の髪と睨めっこをしていた
ほむら「そっか……」
手に載せた髪の毛の束を撫で、ほむらがこちらを真っ直ぐに見やる
ほむら「もしかして、このままのほうが……いい、かな……?」
小首を傾げ、問う
キュゥべえ(……確かに、そちらのほうがほむらの黒い長髪は映えるかもしれない)
キュゥべえ(ただ、それで悪い虫がつきでもしたら……駆除に手間を割く必要もある)
キュゥべえ(……うーん)
ほむら「そ、そんなに悩まなくても……」
389 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/05(水) 00:04:08.13 ID:9kwifEYvo
1.「いや、三つ編みのままの方がいい」
2.「そうだね、イメージチェンジをしてみるのも悪くないかもしれない」
3.「君に任せるよ」
4.その他
↓2
390 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/05(水) 00:05:22.02 ID:wsZPIzTNo
1
391 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/05(水) 00:05:53.16 ID:ZlFcU2Rko
1
392 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/05(水) 01:25:44.14 ID:9kwifEYvo
キュゥべえ「いや、三つ編みのまま方がいいね」
ほむら「……そ、そう?」
キュゥべえ「少なくとも、君が髪型を変えるとクラスメイト達の好奇の目に晒されるだろう」
ほむら「それは……ちょっと困るかも……」
キュゥべえ「そうなると、君に表立ってちょっかいをかける連中が現れる可能性もある」
ほむらの顔が少し強張り、視線が下がる
キュゥべえ「特に男子とか……君は押しに弱いから、どうなることか分かったものじゃないし」
ほむら「それは……どうかな、ほら、私って暗いし……」
キュゥべえ「だからこそだよ、今まで何となくそういう対象にならなかった状況が、それをきっかけとして一気に変化する可能性は充分にある」
あすみ「要するに、根暗で声をかけ辛かったのが公認美人になって声をかけやすくなる……っつーことでしょ?」
あすみが僕の言葉を噛み砕いて説明する
相変わらずこの子は頭の回転が速い
393 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/05(水) 01:30:26.29 ID:9kwifEYvo
キュゥべえ「そういうことさ。 さすがだね」
あすみ「はいはい」
頭を撫でようと手を伸ばすと、鬱陶しそうに払われてしまった
行き場のない手をぶらつかせながら、言葉を続ける
キュゥべえ「だから、君はしばらく今のままでいたほうがいい。 外見を変えたところで、中身がそうそう変わるものではないからね」
ほむら「……うん、わかった。 あなたがそう言うなら、私はそうする」
キュゥべえ「それがいいよ。 君の本来のポテンシャルは、とりあえずは僕が知っていればそれでいいだろう?」
ほむら「ポテンシャルってほどのものじゃないと思うけど……でも、私はそれで満足、かな」
困ったような素振りを見せつつも、ほむらが笑いかける
キュゥべえ「良かった、それで一安心だ」
ほむら「あ……でも、それって……」
キュゥべえ「何だい?」
ほむら「や、やっぱり何でも無い!」
頬を紅くし、ほむらがぱっと背を向ける
何か今の発言に引っかかるところがあったのだろうか
ほむら(……私のこと独り占めしたい、みたいな……そんなこと、ないよね……うん、ないよね……ないない)
394 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/05(水) 01:34:56.08 ID:9kwifEYvo
ゆま「そろそろ時間だよー!」
ゆまのその言葉に、ほむらが慌てて手を動かす
そういえば、さっきまではゆまは会話に参加していなかった
あすみ「……案外、過保護よね」
キュゥべえ「そうかい?」
ゆま「…………」
395 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/05(水) 09:03:59.37 ID:rI9pliwzo
―――
――
―
体操服と財布、そして装飾品
ほとんど何も入っていない鞄を手に、学校へと向かう
―通学路―
明日はキリカとの約束がある
恐らく昼休みはキリカと話し合うことになるだろう
それに加え、少し気になることもある
……ただ、混乱を引き起こすようなことになるのは避けたい
たかだか一回程度の話、伏せておく方が得策かもしれない
1.夢について詳細に話す
2.夢についてそれとなく話す
3.夢のことは放置する
396 :
書
[saga]:2012/12/05(水) 09:04:27.18 ID:rI9pliwzo
寝てしまった
賢い姉に頑張り屋の妹
そして勉強道具を持たずに学校に行く義兄
あすみんの性格がマイルドなのはそれ以上にぶっ飛んだ奴が身内にいる影響です
安価は↓2
397 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/05(水) 09:31:02.07 ID:+rtyYGYXo
ksk
398 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/05(水) 09:44:01.62 ID:3OQErmfjo
1
399 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/08(土) 20:22:34.19 ID:bs0bFBeB0
更新されてた
よかったよかった
400 :
書
[saga]:2012/12/16(日) 17:50:34.02 ID:UsPGLLDWo
┌────Now loading...───────────────────────────────┐
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│ -――― - 、 ト , , イ
│ \ | >、 __ , < |
│ \ 、 ´ ` .j
, -- 、ヽ / 〉 λ
/ ヽ} / / ヘ ハ “厨二成分が多分に配合されております”、か
/ リ ./ i , ハ これはどういう意味なのかな
, / , j ヘ
i / ゝ、 ,イ ヘ
| r 、/ j > __ _ < | ハ
| ヾソ , / ,....、 | , ヘィ=ァ
, 入\ ム , /::::::::ヽ | l ヘ//
ハ /.。 `ヾュ厶」 i'::::八::::::', | 入 _ /ヘ
ヘ / O o/ /:::/ }::::::} | 'ー-イ 。、
ヽ' / / /:::::L__」:::::::| ハ , o O ヽ
\ , イ ./ ハ:::::::::::::::::::/ ハ ヘ \
\.レ' / `ー--‐ ' 、j ヘ 、 \__ゝ
\ / ヽ ヽ、 \ `l
\ , ' \_」`ー'
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ヽ、 `ー / │
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└───────────────────────────────Haben Sie ein?────┘
401 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/16(日) 17:53:49.09 ID:UsPGLLDWo
暑すぎることも、寒すぎることもない、過ごしやすい季節
ただ、日中の寒暖差が心臓に負担を与える可能性があるのも事実だ
あすみ「……そろそろ、衣替えの季節ねー」
ゆま「そうだねー」
前を歩くあすみがふと呟き、ゆまがそれに続く
ゆま「ねえおにいちゃん、日曜もおべんきょうするの?」
ゆまが振り返り、あすみが横目でこちらを見やる
キュゥべえ「さあね、そこまでは決めてないよ」
ゆま「そっかー……」
キュゥべえ「何か用事でもあるのかい?」
その言葉に、あすみが足を止める
あすみ「『衣替え』つったでしょ?」
キュゥべえ「……服が欲しいのかい?」
あすみ「それ以外になにがあるのよ、にぶいわね」
402 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/16(日) 17:57:36.20 ID:UsPGLLDWo
キュゥべえ「やれやれ……わかった、考えておくよ」
ほむら「あ……そ、それじゃあ私が……」
あすみ「あんたに荷物もちができるわけないでしょ、すこしは考えなさいよ」
ゆま「うーん、ほむ姉じゃちょっと……」
あすみだけでなく、ゆまにまで追い討ちをかけられたほむらがこちらに助けを求める視線を向ける
キュゥべえ「服といえば……君はいいのかい?」
ほむら「え? 大丈夫だよ、そんなに困ってないし……」
あすみ「パッとしないのばっか着てるわよね」
ほむら「そ、それは、あんまり派手なのは似合わないと思ってるからで……」
あすみ「だからいつまでたっても地味で暗くてドジなのよ」
ほむら「そんなの、関係ないと思うけど……それに、あすみちゃんのファッションセンスだって大概……」
あすみ「なによ、文句あんの?」
403 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/16(日) 17:58:28.39 ID:UsPGLLDWo
キュゥべえ「はいそこまで。 僕が聞きたいのはそういうことじゃなくて、ほむらに変わった服を着る趣味があるのかということさ」
ゆま「かわった服?」
ほむら「コスプレ、とか?」
あすみ「へー、あんたそういう趣味があんの?」
キュゥべえ「趣味というわけではないよ、見てみたいかどうかと聞かれれば後学のために見ておいて損はないと考えるけどね」
ほむら「そ、それで……私にどんな格好を……?」
キュゥべえ「いや、そういうわけじゃないんだ。 少し、夢を見たからね」
ほむら「夢?」
キュゥべえ「ほむらが変な格好をして銃を持っていた……まあ、気にするまでもない夢だとは思うけれど」
ほむら「私が……銃……?」
ゆま「……」
あすみ「……」
404 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/16(日) 18:00:02.41 ID:UsPGLLDWo
ほむら「それで、どんな銃だったの?」
キュゥべえ「……銀色の拳銃で、かなり大きい……」
ほむら「デザートイーグル?」
キュゥべえ「……」
ほむら「……っていう有名な銃だよね、うん、私はそういうのあまり詳しくないけど、ほら、それってよくニュースとかでやってるから、ね?」
キュゥべえ「……まあ、君がそういうものに興味があるのは薄々気付いてたけれど……」
ほむら「ええっ!? な、ないよそんなの! 銃とか、ほんと、全然わからないし……」
キュゥべえ「別に君の趣味にとやかく言うつもりはないさ」
ほむら「え、で、でも……」
キュゥべえ「それよりも、考慮すべきは君の服装だ」
ゆま「どんな格好だったの?」
キュゥべえ「……どんな、か」
記憶に残るほむらの姿を話す
服装の知識に疎いのが災いし、詳細まで口述することはできなかったが
あすみ「……ゆめのなかでも地味なのね」
あすみがポツリと感想を洩らす
キュゥべえ(夢の中でこそ、だとは思うけどね)
所詮、記憶の集積を再構築してるに過ぎない
いわば、普段は隠れている無意識の表れたものを見ているに過ぎないのだから
405 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/16(日) 18:01:20.30 ID:UsPGLLDWo
ほむら「変な夢だね」
キュゥべえ「同感だよ」
ほむらの方にも特に思い当たる様子はないらしい
未知のものを見た、ということになるのか
それとも、多種のイメージが融合した結果なのか
どちらにせよ、これ以上の推察は無意味のようだ
ゆま「めずらしいね、おにいちゃんがそんなこと話すなんて」
キュゥべえ「自己分析がうまくいかなかったからね。 それに、いい話の種にもなるだろうし」
あすみ「夢のなかで撃ちころされたからって、こっちで復讐でもすんの?」
キュゥべえ「まさか。 でもよく撃ち殺されたなんてわかったね、わざわざ伏せていたのに」
あすみ「他にどーいう結末があんのよ、それくらい想像できるわよ」
ほむら「えっ、う、撃っちゃったの!?」
キュゥべえ「そんなところさ、まあどうでもいい話だけどね」
406 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/16(日) 18:02:19.39 ID:UsPGLLDWo
ほむら「ご、ごめんなさい……」
キュゥべえ「君が謝る必要はないよ。 今回のことは、こんな話を持ち出した僕に非がある」
ほむら「うん……ごめん……」
キュゥべえ「……ほむらは最近、何か変な夢を見たりはしないのかい?」
ほむら「へっ? わ、私……は、その……」
曇りかけた表情が驚きを呈し、何故か恥ずかしそうなものへと変わる
ほむら「み、見なかったわけじゃないけど……///」
キュゥべえ「へえ、どんな夢だったんだい?」
ほむらの視線が一瞬こちらに向けられ、すぐに逸らされる
ほむら「……言えない」
キュゥべえ「そうかい? まあ、あまり人に話すようなことでもないしね」
怖い夢、というわけではなさそうだ
それならそれでいいのだが……この反応はどういうことだろう
しばらく歩くと、小学校に向かう二人と別れる地点に着く
自然とこの話題も、これ以上続けられることはなかった
407 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/16(日) 18:03:33.32 ID:UsPGLLDWo
―――
――
―
ゆま「……ゆめ、かあ」
あすみ「たまーにワケわかんないこと言うのよねー」
ゆま「なんの格好だったんだろうね」
あすみ「さあ? 魔法でもつかうんじゃないの」
ゆま「そうかもね」
あすみ「ホントーに、変なゆめね」
ゆま「そうだね、変だよ」
あすみ「……あんたはどうなの?」
ゆま「見るよ、たまに」
あすみ「ふーん……」
ゆま「そっちは?」
あすみ「見るわよ……もちろん」
ゆま「そっか」
あすみ「そうよ」
408 :
書
[saga]:2012/12/16(日) 18:12:00.26 ID:UsPGLLDWo
後半は主人公の夢だけど、前半はほむほ夢だったというオチ
次からは少し試験的導入をば
409 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/16(日) 20:58:44.11 ID:GAHdv0hEo
乙
410 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/16(日) 22:57:44.50 ID:RVHmnPQjo
乙
411 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/16(日) 23:24:06.51 ID:rU/SnMMb0
これ面白い
412 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/18(火) 14:31:56.62 ID:jTbkB6sio
ほむらに昼の予定を伝え、教室へと向かう
―教室―
キリカ「明日の準備は万端かい?」
キュゥべえ「開口一番がその言葉とはね、やる気は十分あると考えていいのかな」
キリカ「ふふん、こちらは準備万端万事抜かりなし、さ」
キュゥべえ「それはよかった、こちらとしてもそのほうがありがたいよ」
キリカ「何せ昨日のうちに自分がどれだけ勉強できない人間か再確認済みだからね」
キュゥべえ「ふぅん」
得意げなキリカに、気の無い返事を返す
キリカ「……今のはフォローが欲しかったな」
キュゥべえ「やる気があるのは認めるよ」
キリカ「それはどうも。 それじゃあ、明日の話をしようか」
キュゥべえ「『午前11時に校門前で落ち合う』、これで何ら問題はないと思うけどね」
413 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/18(火) 14:33:52.86 ID:jTbkB6sio
キリカ「いや、まあ……そうなんだけどな? ほら、人目につくかもしれないじゃないか」
キュゥべえ「今更な心配だね。 それに何か問題でも?」
キリカ「問題、というほどのものじゃないんだが……」
キュゥべえ「なんなら僕が君の家まで迎えに行こうか?」
キリカ「そ、それはダメだ。 キミの手をこれ以上わずらせるわけにはいかないよ……」
キュゥべえ(自覚はあったのか)
キリカ「それに、親だっているし……」
キュゥべえ「特に支障があるように思えないけどね」
キリカ「大有りだよ。 まあ、それはいいんだ、うん」
キュゥべえ「だったら、何か他に気になることでもあるのかい?」
キリカ「んー……その……実は、ね?」
キュゥべえ「うん」
414 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/18(火) 14:36:32.65 ID:jTbkB6sio
キリカ「……えっと、駅前に――」
「デートの約束でもしてるの?」
言葉を遮られたキリカが、その声の主を見る
僕とキリカの会話に、第三者が割って入るというのはひどく珍しいことだ
キリカ「え……あ、いや、違うけど……?」
声の主は、桃色の髪をした小柄な女子生徒。 クラスメイトなのは間違いない
一般的な制服の上から、サイズの大きい男子制服の上着を羽織っている
その特徴的な姿は、記憶に残りやすい
415 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/18(火) 14:39:59.18 ID:jTbkB6sio
彼女は袖から手を出さないまま、器用に菓子を口に運んでいく
「そうなの? ふぅーん……」
意外と言った顔で、少女が僕とキリカの顔を交互に見る
キュゥべえ「少しばかり彼女に勉強を教える約束だったからね。 君が想像してるようなことではないさ」
僕の言葉にキリカがうんうんと頷く
キュゥべえ「君の方は僕らに何か用かい?」
「ん〜、特にはないけど……シロちゃんと一度お話ししてみたかったからかなー」
甘ったるい声が、柔らかく耳にまとわりつく
キュゥべえ「……僕の名前はキュゥべえだよ」
「知ってるー、でもシロちゃんのほうがカワイイよ、」
ねー、と少女がキリカがに同意を求める
それに対し、キリカは苦笑を浮かべてあいまいな答えを返した
「シロちゃんもハーフなの? シャルと同じで」
キュゥべえ(ハーフ……なるほどね)
シャル、と自称する彼女が僕に話しかけた理由がわかった
キュゥべえ「違うと思うよ、確証はないけどね」
416 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/18(火) 14:44:56.06 ID:jTbkB6sio
シャル「ありゃ、わかんないの?」
キュゥべえ「興味がないからさ。 知らなければ知らないままで、何の不都合もないからね」
シャル「う〜ん……お父さんやお母さんは?」
キュゥべえ「さあ? 少なくとも僕の記憶に両親というものは存在していないね」
質問の主が一瞬驚き、しまったというようなばつの悪そうな表情になる
キリカも何か不思議なものを見るような視線をこちらに向けている
キュゥべえ「君たちはいつもそうだね。 事実をありのままに伝えると、決まって同じ反応をする」
好奇、驚嘆、憐憫……様々な反応だが、その根本は変わらない
自分とは全く違う“何か”を見る視線
キュゥべえ「わけが分からないよ。 どうして普通の人間はそんなに、両親の存否にこだわるんだい?」
ただ、その方が都合も良いのも確かだ
キリカ「……いや、普通は気になると思うぞ」
今度はキリカの言葉に、シャルがうんうんと頷いた
417 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/18(火) 14:52:58.24 ID:jTbkB6sio
―
――
―――
昼休み、明日のこともあってキリカと昼食を取る
ほむらにも伝えてある、そちらは大丈夫だろう
1.購買で調達し、その後二人で食べる
2.共に食堂へ行く
418 :
書
[saga]:2012/12/18(火) 14:53:27.21 ID:jTbkB6sio
色んな意味でハーフのシャルちゃん
諸事情からドイツ語ではなくフランス語読みです
いつか概要をどこかに置いとこうかな、と
安価は下2
419 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/18(火) 15:54:10.30 ID:422xlJVDO
2
420 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/18(火) 15:56:30.35 ID:NneReFuvo
2
421 :
書
[saga]:2012/12/25(火) 23:04:56.64 ID:N3lDycEeo
サンタを討伐し損ねたのでちょっとだけ投下
422 :
『□□□□』
[saga]:2012/12/25(火) 23:08:39.10 ID:N3lDycEeo
『……それを食べると、あなたがたの目が開け
――神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです』
知らなければ……いや、見えなければ、気に留めることなど有り得ない
だが、一旦知ってしまえば、無視することも、忘れることもできない
……そういう存在だからこそ、人は魅かれるのだろう
423 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/25(火) 23:10:24.72 ID:N3lDycEeo
―――
――
―
「お父さんとお母さん、毎日忙しくて帰ってくるのも夜遅くになるんでしょう?」
あすみ「兄さんが私たちのお世話をしてくれるから、大丈夫です」
日常生活についての教諭の問いに、作り笑顔で答える
「ならいいけど……寂しかったりしない?」
ゆま「おに……兄さんがいるから大丈夫、です!」
あすみ「……」
真似するな、とでも言うような姉の視線に妹がいたずらっぽく笑う
「そう……学校の方は何も問題ないみたいだけど、何か困ったことがあったら言ってね。 何でも相談にのるから」
ゆま「はーい」
あすみ「ありがとうございます」
◆◆◇◇
ゆま「猫を被る、ってゆうんだよね」
あすみ「……四六時中猫被りっぱなしのあんたにゆわれたくない」
ゆま「えぇー、わたしは被ってないよ!」
あすみ「そうね、どっちかというと化けの皮がはがれるタイプじゃない?」
愉快そうに唇を歪める姉に、妹が頬を膨らませて不満の意を表した
424 :
【Eintritt】 ―― 暁美ほむら
[saga]:2012/12/25(火) 23:18:30.94 ID:N3lDycEeo
―――
――
―
―見滝原学園―
ほむら「お昼ご飯、ですか?」
まどか「う、うん! えっと、もしよかったら一緒に食べたいなーって」
昼休みに入り、食堂へと向かう準備をしている私に鹿目さんたちが話しかける
ほむら「え、で、でも……私、今から食堂行かなくいけないから……」
さやか「だいじょーぶ、席取りはさやかちゃんに任せておきなさい!」
誰もそんなことは頼んでいません
仁美「あの……先輩は、ご一緒なされるのでしょうか?」
ほむら「え?……あ、ご一緒なされない、と思います」
先輩、というのが一瞬誰を指しているのかわからなかった
先輩……学年の上は確かにそうなるけど、何だか変な気分
仁美「そうですか……」
さやか「おおっ? その反応、もしやもしやの……」
仁美「そっ……そういうわけではありません!」
体裁を整えるが如く、こほんと一つ咳払いをする
仁美「少し、お話してみたいと思っただけです。 生徒会長さんとも仲が宜しいようですし……」
425 :
【Eintritt】 ―― 暁美ほむら
[saga]:2012/12/25(火) 23:23:54.07 ID:N3lDycEeo
生徒会長……美国さんとは、確かに仲が良い
“交友関係”が広いとはけして言えない彼の、希少な友人でもある
詳しくは知らないけれど、何度か手助けをしているみたいだ
……あの人とはいつも、私にはわからない話をする
親が議員さんで、私なんかと違って自分も優れていて、恵まれた人間なのに
何故彼が手を差し伸べたのか、それが私にはわからなかった
まどか「……あ、あの……迷惑なら、ごめんなさい……」
ほむら「えっ?……い、いえ! そんなことはないですけど……」
表情に出てたのだろうか、鹿目さんが申し訳なさそうな声を出す
仁美「では、ご一緒しても?」
ほむら「も、もちろんです……はい」
志筑さんにそう答えると、鹿目さんが嬉しそうに微笑んだ
美樹さんは少し遠くで、男子たちと話をしているみたいだ
426 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/25(火) 23:29:13.75 ID:N3lDycEeo
◆◆◇
中沢「暁美さんと一緒にいたのって……例の先輩だよな」
さやか「あー、うん、そうだと思うよ。 それがどうかしたの?」
中沢「いや、なんというか……目立つ、よな」
さやか「確かにそうだよね。 かっこいいとかそういうのだけじゃなくて、なんかこう、世界が違うっていうの?」
恭介「一人だけ僕らが今いる世界から外れたところにいる、みたいな」
さやか「そうそうそんな感じ。 あたしたち一般人とは、違う世界で違うものを見て暮らしてるんじゃないかな」
中沢「やはり人の身で在りながら高みに登り詰めた者なのか……」
さやか「なんだそりゃ」
恭介「いろいろ言われてるらしいね。 実は政府が秘密裏に作った高性能なサイボーグだ、とか」
中沢「人の世に奇跡をもたらすために遣わされた天の使いとか」
さやか「あと何だっけ、宇宙人?」
中沢「実は地球を侵略しに来た宇宙人で、子孫を残すために女性に近づくのだとか……」
恭介「面白い設定だよね、だれが考えてるんだろう」
さやか「そんな馬鹿げたことあるわけないでしょ、いくらなんでも失礼すぎない?」
中沢「それを調べるのがお前の役目だ」
427 :
【Eintritt】
[saga]:2012/12/25(火) 23:34:42.44 ID:N3lDycEeo
さやか「なんであたしがそんなことを……自分でやりなさいよ」
中沢「いや……裏で犯罪に手を染めてるって噂もあってだな……」
さやか「なんというへたれ」
恭介「さやかに押し付けるなよ……お前は本当に……」
中沢「そうだよな……上条は美樹をとられたら嫌だもんな……」
さやか「何よその含みを持たせた言い方は、あたしと恭介はそういう関係じゃないっての!」
恭介「まあ、うん、そうだね」
さやか「恭介ももっとしっかり反論してよ!」
恭介「い、いや、だってこの前そうしたら機嫌が悪くなったじゃないか……」
さやか「そっ……そうだけど……」
恭介「『そこまで否定することないじゃん……』ってしばらく拗ねてたのはさやかの方だろ」
さやか「それは……だって……」
中沢(何だこの敗北感)
◇◇◆
428 :
【Eintritt】 ―― 暁美ほむら
[saga]:2012/12/25(火) 23:41:29.61 ID:N3lDycEeo
―食堂―
さやか「あちゃー、やっぱり混んでるかー……」
まどか「……あ、ねえ、あれ」
鹿目さんが言うまでもなく、私たちはある人物を発見していた
ひときわ目立つ、白。 そしてその隣には――
仁美「あら、生徒会長さんも」
ほむら「……」
同じように目を引く、生徒会長の姿がそこにはあった
モデルのような長身に、中学生離れしたスタイルの良さ
私とは、きっと正反対の人間なのだろう
さやか「ちょうどいい……よし、ご一緒させてもらおう!」
並んで座る二人の向かいには、もう一人
確か……呉さん、と言ったかな
まどか「め、迷惑じゃないかな……」
仁美「さすがにそれはないと思いますが……」
そこで一旦会話が途切れ、三人の視線がこちらに注がれる
ほむら「……へ?」
結局、私たちが言いに行く前に彼のほうから私たちを誘ってきた
429 :
書
[saga]:2012/12/25(火) 23:48:39.42 ID:N3lDycEeo
購買だとキリカちゃんと二人きり、食堂だと大勢で食べる流れでしたと
特に何もなければまたいつか
430 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/25(火) 23:50:45.56 ID:o7CBYMxV0
とんでもねえ 待ってたんだ
メリークリスマス グッナイ
431 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/26(水) 00:57:22.44 ID:qgsxfIsCo
乙
432 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/26(水) 01:25:36.13 ID:etl4Aa5AO
乙
まどかさんきたか
433 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/12/26(水) 08:22:42.99 ID:Y9OfIsSG0
乙
体験版は杏子ルートだったのか・・・?
434 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/01/04(金) 00:46:44.65 ID:DIVzU48x0
このほむらちゃん同級生に虐められてそうでゾクゾクする
435 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/01/04(金) 01:04:38.37 ID:GvOItliSO
>>434
sageろks
436 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/01/18(金) 21:55:37.17 ID:sj0PjObf0
ほ
437 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/02/03(日) 15:00:01.62 ID:AEpEe3Cf0
しゅ
438 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/02/19(火) 01:17:01.34 ID:SQtsyAbF0
まだか
439 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 12:44:18.06 ID:/xiYjnIP0
おい。ちょい待てや
>>1
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[ Aramaki★
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