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【安価】フィアンマ「俺様は、インデックスを愛していたんだよ」 -
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1 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 20:26:08.89 ID:9+hQHlBAO
前々スレ
【安価】インデックス「いい加減私も怒るかも」フィアンマ「……ふん」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1359384952/
前スレ
【安価】インデックス「フィアンマのばか」フィアンマ「…拗ねるな」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360507327/
・右方のフィアンマさんが魔道書図書館を管理するお話
・メインは右方禁書…とでも思っているんだろうが
・時間軸不明、とある平行世界のお話
・キャラ崩壊(設定改変含)注意
※注意※
エログロ描写が入る可能性があります。
小ネタを単発で投下するかもしれません。
どうしても捌けない場合等、
>>1
の判断で安価下。
コンマ安価は我らが主の苦悶と迷いの果てに。
連投、連続取得はご自由に。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1361100368
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】
ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/
秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/
【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/
ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/
【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/
貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/
阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748977273/
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748866860/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/02/17(日) 20:27:29.13 ID:I1ZNAsWB0
スレ立て乙
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:27:44.34 ID:AD2own8p0
乙です
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:28:35.42 ID:jLN59ffI0
今日一気読みした。
最高のタイミングで追いついたぜヒャッホゥ!
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:28:40.19 ID:k31LZRZx0
おつ
6 :
主な登場人物
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 20:28:41.02 ID:OrjaeYDr0
□右方のフィアンマ(主に使う偽名:ミハエル=ケール=フィアンマ)
本作品の主人公。
ローマ正教の魔道書図書館『禁書目録』を管理する『神の右席』の一人。
中でも『右方』を司る、実質的なリーダー。
本来右席メンバーは使用出来ない筈の人間用の魔術を例外的に扱い、その知識は禁書目録にこそ及ばないものの、魔神並。
詠唱無しに左腕を接続し直したことがある。
また、『熾天玉座(セラフィムレガリア)』と名を付けた魔神級の術式を扱える。
甘いものをこよなく愛し、異常な情熱を発揮する。甘味殺し(アマチャンブレイカー)。辛いものは大の苦手。
莫大な『世界を救える程の力』を体内に有し、『救世主』という特殊体質故、既に六百年余りを生きている。
本人曰く『何年生きたか数えたことはないが、まだまだ死ねないだろう』『本気で死にたいのならミンチになる機械にでも飛び込むしかない』とのこと。
人間不信気味なひきこもりだったが、インデックスと出会ってからだいぶ改善された。
上条当麻を親友と認め、彼の為に命を張ったことがある。
受動的な人助けしか出来ない。理由が無ければ人を助けない臆病者、と自嘲しがち。
インデックスと上条当麻を守る為なら何を犠牲にしても仕方が無いと考えている。
しかしながら自己犠牲的な精神性が強い為、他者に犠牲の所在は求めない。
何だか気づいたらメイドさんやら義娘やらが出来ていた上に大天使『神の力』に惚れられた事もあるフラグ体質。
魔法名は『relevium057(我が存在は救済の為に)』。
□インデックス
本作品のメインヒロイン。
ローマ正教が誇る魔道書図書館『禁書目録』。
世界中のありとあらゆる魔道書・邪本悪書103000冊を記憶の中へ収納している。
放っておけば世界中の魔術師から狙われる為、右方のフィアンマに管理権限がある。
その為、彼女個人の自由はそんなに無い…筈だが、フィアンマの考えにより割と自由。
彼女の意図しないところでフィアンマの行動を変革する心優しい少女。
癇癪による噛み付き攻撃は、ことごとく回避されてしまっている。
恋情と信頼の中間点に存在する想いをフィアンマへ抱いている。
その為、彼が他ヒロインにフラグを立てる度、癇癪を起こしたりむすくれたりしている。
どんなに傷つけられても、悪意を向けられても、他者の為に微笑む事が出来る小さな聖女。
□五和
元天草式十字凄教の女魔術師。
教皇代理である建宮斎字に強姦され、自殺をしようとしていたところをフィアンマに救われた。
尚、建宮斎字は天草式十字凄教によって『幽閉500年』の処罰を下された模様。
現在は右方のフィアンマ(もとい、偽名:ミハエル=ケール=フィアンマ)と禁書目録の専属住み込みメイド。
シルビアに家事を習いつつ、今日も今日とてフィアンマのお嫁さんとなるべく奮闘中。
もはやその愛は信仰に等しく、盲目的な信頼をフィアンマへ抱いている。
前スレにて、一方通行の愛でも構わない、とフィアンマに告白をした。
□ミサカ00000号(フルチューニング)
天井亜雄の私怨によってフィアンマを殺害する筈だったクローンの少女。
通常の妹達とは違い、ミサカネットワークの影響を受けないが、接続出来る。
様々な過程を経て、フィアンマから『グラーノ=ケール』という名前を付けて貰った。
また、現在はフィアンマを殺そうという発想は無い。
フィアンマの娘(養女)として、人権を獲得した。
尚、御坂美琴のコネによりミラノの学園都市系研究所で調整を受けている模様。
フィアンマを『パパ』『お父様』と呼び、純粋に慕っている。
一人称は『私』と『ミサカ』を行ったり来たり。
ミサカネットワークの都合の良い部分だけを取得し、感情を持ったようだ。
おおよそ悪意というものを持ち合わせていないようである。
□上条当麻
学園都市に住む万年『無能力者(レベル0)』。
『幻想殺し』というどんな異能も問答無用で破壊する力、右手を持っている。
幼い頃に『不幸を呼ぶ疫病神』であるといじめられ、絶望したところでフィアンマに手を差し伸べられた。
また、借金を抱える男から完全な逆恨みによって刺されかけた時にフィアンマに庇われて以降、自分は彼を絶対に裏切らない味方で居る、と決めている。
八人もの女性(滝壺、佐天、オリアナ、黄泉川、初春、姫神、病理、フレメア)を虜にしたハーレム男。
絶対的な味方であると宣言しながらも、同時に、自分はフィアンマの理解者にはなれないと自負している。
今時の男子高校生らしく面倒臭がりだが、こと、困っている人を見ると放っておけない。
理由がある・或いは理由を作らないと人助けを出来ないフィアンマとは反対に、理由が無くとも人助けが出来る。
フィアンマの背中を追いかけ、彼を目指すあまり、自己犠牲が目立つ傾向が大きい。
自分の為に立ち上がることは出来ないらしく、前スレで追い詰められた際、フィアンマに助けを求めた。
養子縁組などしていないので戸籍上は違うものの、義兄(フィアンマ)コン。
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:28:42.37 ID:1JwT/ecSO
スレ立て乙
何故埋めたし…
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:28:51.61 ID:9+hQHlBAO
+
9 :
読まなくても良い?キャラ紹介
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 20:29:41.36 ID:OrjaeYDr0
□木原数多
飲料:いちごおでん開発者。
フィアンマの甘味説教によって改心したらしい。
『学園都市単位で騒動が起きた時、上条当麻を守って欲しい』というフィアンマの願いを聞き入れるべく、0930事件で暗躍した。
尚、フィアンマとは甘味盟約を交わした盟友らしい。
□神裂火織
自分の悪い部分を指摘され、服装について理解してくれたフィアンマに恩義を感じている。
『御使堕し』編にて、フィアンマと上条の仲を知って以降上条を守ろうともしている。
また、フィアンマに恋心を抱いている。しかし、積極的なアプローチは苦手なようだ。
□御坂美琴
スキルアウトに強姦されかかっているところをフィアンマに救われた、学園都市第三位。
フィアンマに対し、恩義と同時に恋心を抱いている。
ミラノへ短期留学へ来た事があり、ミサカ00000号の状態を正常に戻した。
フィアンマとは携帯番号及びメールアドレスを交換しており、連絡をしてくることが多い。
□ミサカ10032号
第10032次実験へ上条当麻の姿で介入したフィアンマに命を救われた個体。
彼の言葉と行動によって人間だと自覚し、現在は感謝の念を抱いている。
□一方通行
学園都市最強。第10032次実験において、上条の見目をしたフィアンマに徹底的に叩きのめされた。
その後の会話などから、フィアンマには尊敬と畏怖の感情を抱いている。
助けを求めてきた打ち止めを迷わず救い、現在も孤独に苛まれながら怠惰に過ごしている。
フィアンマの連絡先を入手しようと動いているようだが…?
□前方のヴェント
ローマ正教最暗部『神の右席』の一人、『前方』を司る。
右方のフィアンマに対し、恋愛のような、特殊な好意を抱いている。
彼女と彼が交わした約束の内容は、『科学サイドを潰す』こと。
しかしながらフィアンマが約束を守らない理由をきちんと理解し、妥協している。
□オッレルス
魔神のなり損ない。フィアンマ・禁書目録・五和のお隣さん。
シルビアといつか結ばれたいと思っているお人好し。
魔神級の術式を組み上げる際、フィアンマに協力した。
□シルビア
オッレルスと同居している聖人の女性。
下女すなわちメイドの修行を終えている、優秀なメイド。
魔神級の術式を組み上げる際、フィアンマに協力した。
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:29:42.90 ID:9+hQHlBAO
+
11 :
人物紹介
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 20:30:36.35 ID:OrjaeYDr0
■右方のフィアンマ
所謂原作世界の右方のフィアンマ。
(元)ローマ正教『神の右席』の一人。
一度失敗した経験を参考に、世界を救済する為に動いている。
誰にも手を差し伸べた事が無い。
『世界を救える程の力』をその身に内包する、"ただの人間"。
故に『救世主』体質は持っていなかったはずだが、『異界反転』の影響でフィアンマと体が入れ替わった。
なかなか死なない体質とフィアンマの人脈を悪用し、気に入らなければ倒すという強引な手段を用いている。
甘いものが大の苦手であり、辛いものを何よりも好む。
世界を救う為に魔術師としての誇りを半ば捨て、拳銃やナイフを使用する。
自分の非は絶対に認めず、自分こそが、自分だけが正しいと思い込んでいる。
尚、前スレにて自らに説教され、少しだけ妥協を始めた模様。
魔法名は『relevium057(我が存在は救済の為に)』。
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:30:37.42 ID:9+hQHlBAO
+
13 :
読まなくても良いお説教
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 20:32:41.19 ID:OrjaeYDr0
《辛党説教につきましては読者の方からいただきました、ありがとうございます》
「自我が生まれる前には、人々は当たり障りのない普通の味の食物ばかりを喰らっていた。何故そんなこと
をしたかといえば、現代の人間と同じように刺激を受け入れることが出来なかったからだ。時代によっては
香辛料は金の代わりとされ、沢山の物と交換することが出来た。しかし、それは一種の偶像崇拝と言っても
良い程だ。人は利益を生む物を愛しているからな。我らが主に向けるふぬけな聖職者の感情にも等しい、中
身のない自己満足に過ぎん。邪教そのものではないか。貴様も知ってのことだろうが、十字教徒とはマナの
時代より受難を尊ぶ。得てして、辛味は人々に受難を与え、心を清浄にする。女に際しては冷え性などの
身体の諸問題を解決する。子供は辛い菓子を与えられることで、大人への階段の第一歩を上る。
科学サイドではスパイスが身体の疲れを取るとも言われている。唐辛子はカプサイシンの効果ばかりがメデ
ィアに取り上げられるが、、夏バテの防止に効果が高く、また殺菌作用があり食中毒を防ぐとも言われるの
で、特に暑い地域で多く使われており、そのうまみは慣れれば慣れるほどよく感じられる。わさびはその薫
り高い風味から、日本料理の薬味として寿司・刺身・茶漬け・蕎麦、洋食のローストビーフやスパゲッティ
、はては食の聖地フランスでも料理に取り入れられるほどだ。ショウガは香辛料として使えるに留まらず、
食材として直接食べられるばかりか、凝固剤兼風味付けとしてショウガ牛乳プリンを作れたり、生薬として
人々を癒す事も出来る、まさに万能の品だ。マスタードは薬効こそないが、穏やかな辛さとマイルドな酸味
を両立させており、肉や魚介類と共に調理することで、食材の持つ本来のうまみを更に引き立てる。最近は
スパイスブームなるものも度々庶民の間に広がっており、スパイスを専門に扱う店なども出てきている。
味に勝る強さなど無いんだよ。辛酸を嘗める、という表現もあるが、辛味は神の息子の受難を追体験する意
味をも持っている。辛味こそが絶対の正義だ」
―――右方のフィアンマ(辛党)
「砂糖が出来る前には、人々は砂糖黍の茎を噛んで甘い汁を啜っていた。何故そんなことをしたかといえば、現代の人間と同じように甘
味が誰よりも何よりも愛されたからだ。時代によっては砂糖は金の代わりとされ、沢山の物と交換することが出来た。つまり、それは一
種の砂糖信仰と言っても良い程だ。愛されているからな。我らが主に向ける我々聖職者の感情にも等しいかもしれん。邪教ではない。お
前も知ってのことだろうが、十字教徒とはマナの時代より甘味を愛する。そして、甘味は人々を笑顔にする、元気にもする。女に際して
は冷え性などが問題とされているが、野菜などから甘味を抽出したものであればその心配は無い。子供は甘い菓子を与えられれば途端に
元気を出すし、科学サイドでは適量の甘いものが脳の疲れを取るとも言われている。砂糖を巡って戦争が起きる事もあるが、砂糖が充分
量足りていれば戦争などすぐさま集結するだろう。甘みに勝る強さなど無いんだよ。甘い蜜を吸う、という表現もあるが、甘みとは財産
をも意味するんだ。甘味こそが絶対の正義だ』『お前にはまだわからんかもしれないが、甘味は奥が深い。その辺りの料理以上に、始ま
りが早く、つまり、歴史も長い。最高級の砂糖は、時として宝石や黄金、金粉として讃えられる。勿論、名前を付ける人間がそう述べる
場合もあるがね。精製する前、精製した後、熱を加える、水に溶かす、何かと混ぜる、数え切れない程の工程、それぞれに甘みというも
のは良さをプラスしてくれる。苦汁の対義語は? そうだ、甘露だよ。よくわかっているじゃないか? 俺様は長く生きてきた中で、多
くの甘味を貪ってきた。その中でもアイスクリームが格別だな。洋菓子は大概そうだが、砂糖というものは牛乳や卵と相性が良い。世界
中の料理を見れば、それはすぐにわかる。勿論、肉との相性も良い。ああ、日本には野菜を煮る際に砂糖を加える、所謂"煮っ転がし"と
いう料理があるそうだ。何度か食べたことがあるが、あれは料理人の腕に左右されるものの、美味い。余計に砂糖を使わないことで上品
さを演出しているところもなかなかに憎めないところだ。勿論、俺様は砂糖漬けのものも嫌いではない。砂糖と蜂蜜をたっぷりと溶かし
た酒やホットミルクも愛している。コーヒーや紅茶にはなるべく入れないようにしているが、二杯目以降の紅茶には砂糖を溶かすことに
している。上質な角砂糖については、わざわざ何かに溶かすまでもなく素材、単体としての味を堪能するためにそのまま口に含むことを
進めよう。んん、蜂蜜について語っていなかったな。蜂蜜も砂糖と同じく、否、時に砂糖以上に良いものだ。あれは砂糖よりも甘味が柔
らかだ。匂いも甘ったるく、強い。甘い以外にも、様々な効果がある。美肌、粘膜の保護、精神安定、様々だ。北欧神話において主神オ
ーディンは食事を自らが飼育している二頭の狼に与えて蜜酒のみを口にしていたが、あれも一種蜂蜜讃歌だろうな。蜂蜜は非常にカロリ
ーが高く、栄養価も含まれている。ミネラルなどのことだ。故に、食事が喉を通らずとも、蜂蜜、或いはローヤルゼリーを湯に溶かして
啜り、飲み込めばそれなりに活動出来る。風邪を引いている時は別だがね。和風であれば生姜湯、西洋であればミルク粥…砂糖は入れな
いコンソメタイプのミルク粥もあるが、カロリー摂取を第一に考慮するのであれば砂糖を混ぜてしまうのが手っ取り早い」
―――右方のフィアンマ(甘党)
「甘いものを食べているから考えが甘いんだ。受難しろ」―――右方のフィアンマ(辛党)
「心穏やかに甘味を摂取しろ、青二才」―――右方のフィアンマ(甘党)
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:32:53.80 ID:9+hQHlBAO
+
15 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 20:41:21.00 ID:OrjaeYDr0
《テンプレ終わりです。今スレは平和だと、いいな……》
フィアンマ「…もう、終わりにしよう。お前の救済に対して、あちらの世界とこちらの世界が出した答えは出ただろう。お前は、そろそろ新しい道を探すべきだ」
"本当の救世主"とは。
他者を傷つけないやり方を望むべきで。
ましてや、周囲が望まない救済など行わない。
彼は、いたって穏やかに言った。
フィアンマ「大丈夫。いくらでもやり直せる。お前はまだ若いのだから」
自分とは違って。普通の、人間なのだから。
フィアンマの言葉に、右方のフィアンマはのろのろと頷いた。
右方「………そう、だな」
認めてもらいたいのなら、別の方法を模索しなければ、ならない。
右方のフィアンマは、今日この日、この瞬間に、救われた。
魂を入れ替え、右方のフィアンマを元の世界に戻してやり。
フィアンマは痛む身体を無理やり動かしていた。
身体が痛い。が、気分は、わるく、ない。
昏睡。
長い長い眠りの中。
フィアンマは病院のベッドの上で、目を覚ます事なく眠り続けていた。
彼の傍には、一人の少女が居る。白い修道女だ。
インデックス「……、…」
フィアンマ「………」
インデックス「…フィアンマ」
彼は、目を覚まさない。
魔術を連発し、生命力を大量に消費したのだ。
如何に『救世主』として特殊な体質だったにせよ、昏睡状態へ至るのも仕方のないことだ。
フィアンマが見ている夢の内容(アバウト可)>>+2
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:42:21.32 ID:l4NOzWyk0
砂浜でフィアンマハーレムに
まってよーつかまえてごらーんあははは
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:43:00.29 ID:AA3/b9NAO
便秘で苦しむ
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/17(日) 20:43:13.69 ID:+Jb4py2D0
インデックスが今より十歳ぐらい成長していてフィアンマの隣に居る夢
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:43:42.19 ID:AD2own8p0
フィアンマファミリーのみんなと甘いものを食べている
→
>>16
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:43:43.10 ID:jLN59ffI0
かき氷一気食いで頭キーン
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:44:02.59 ID:1JwT/ecSO
あっちに戻った後の右方
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:46:14.76 ID:hGHKLNW60
よし
>>1
夢はあやふやでわけわからん物だ
全部やってしまえ(無茶振り)
23 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/17(日) 20:47:49.25 ID:9+hQHlBAO
流石に無理だから(震え声)
いや、しばらく夢安価は出すんですけどね
24 :
救世主の夢
◆2/3UkhVg4u1D
[saga !桜_res]:2013/02/17(日) 20:56:26.62 ID:OrjaeYDr0
気付けば、手を握っていた。
それは紛れもなく彼女の手だが、彼女の手より少し大きい。
子供っぽさが抜け、指は長くなった。
流れる銀髪は彼女の腰を越え、ソファーに広がっている。
「…フィアンマと一緒に居ると、安心するかも」
彼女は記憶の中の姿より、十歳程歳をとっていた。
細さはそのままに、胸は成長したようである。
彼女の髪に触れ、細い体躯を抱きしめる。
「…どうしたの?」
「…俺様も、お前と一緒に居ると安心する」
甘い匂いがする。
このまま時間が止まれば良いのに、と思う。
彼女はいつか老い、自分を置いて、死んでしまう。
それは自然の摂理だ。仕方のないことだ。
「……お前が、実在する人間でなければ良かった」
「……どうして?」
「…お前が俺様の前から居なくなるのが、嫌なんだ」
「私は何処にも行かないよ?」
フィアンマよりは、小さい身長。
しかしながら、大人らしく体型の変わった彼女は、優しく微笑む。
反対にフィアンマは、子供のように首を横に振った。
「お前は、いつか俺様よりも先に死んでしまう。俺様を置いていく。…俺様を独りにする」
「……」
「お前が人間でなければ、…俺様の幻覚の類であったなら、消えはしないのに」
堪らなく幸せだということは、後に堪らなく不幸な思いをするということだ。
認識していて、覚悟していて、それでも恐ろしい。
だからといって、彼女に不老不死になって欲しいとも思わない。
彼女を自分と同じようなバケモノに引きずり堕としたところで、彼女が哀れなだけだ。
一人になりたくない。
けれど、誰かに傍に居てもらう訳にもいかない。
いっそ、理性の無い獣なら良かった。
思考の出来ない、そんなバケモノであれば。
裏切られても、独りになっても、誰かを喪っても、悲しんだり苦しんだり落ち込んだりしないのに。
「痛いより何より、また独りぼっちになるのが、いやなんだよ……」
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 20:59:45.46 ID:9+hQHlBAO
+
26 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 21:06:58.31 ID:OrjaeYDr0
彼は、まだ目を覚まさない。
見舞い品だけが、彼の枕元に積まれていった。
軍用ゴーグルを頭に装着した少女は、彼の眠る姿を見つめる。
眠り姫のようだな、とぼんやり思った。
ただし、彼は王子様の口付けでは目を覚まさない。
むしろ、彼は口付けて起こす側に立っているだろう。
グラーノ「…パパ」
生きている。
その連絡が入った時は、嬉しかった。
魔術だの何だのは、やっぱりよくわからないけれど。
自分の存在を、人権を認めてくれた父親と呼べる人が生きていて、安心した。
でも。
彼は、起きない。
目を覚まして、挨拶をしてくれない。
困ったような笑顔も、呆れたように怒る声も、無い。
グラーノ「…もう、十月半ばだよ」
揺さぶるな、と医者からは言われている。
恐らく、揺さぶったところで起きはしないのだろうが。
グラーノ「…パパ。ミサカね、ケーキ作るの上手になったよ。メイドちゃんに習ったんだ」
フィアンマ「……」
グラーノは唇を噛んで立ち上がる。
病室を出ようとすると、入れ違う形で、彼女とよく似た見目の少女が入った。
御坂美琴、である。
無理やり言い訳を並べて、彼のお見舞いに来たのだ。
グラーノは振り返って彼女を見る。
グラーノ「…お姉様?」
美琴「
>>28
」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:08:43.37 ID:gi47GG8q0
今のところインさん勝利確定の出来レースだからな〜 五和辺りにもチャンスが欲しいところ
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:10:17.93 ID:4HYYGOaZ0
いい加減に起きなさいよこの馬鹿…
29 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 21:19:07.43 ID:OrjaeYDr0
美琴「いい加減に起きなさいよ、この馬鹿…」
彼女の声は、震えていた。
今にも泣き出しそうな声音だと、グラーノは客観的に感じる。
ひとまず、揺さぶるようなことはするな、と告げて。
グラーノは、静かに病室を出て行った。
美琴は、見舞い客用のパイプイスへ、そっと腰掛ける。
お見舞いに持って来た甘いクッキーを、彼の枕元近く、見舞い品置き場に置いた。
彼が如何に他者から慕われているかのように、そこには既に大量のお菓子が積まれている。
中には果物の缶詰や、どうやら飴の詰まった缶、砂糖まであるようだ。
恐らく、このお菓子達を適切に組み合わせればお菓子の城を造る事が出来るだろう。
美琴「……、」
美琴は、彼の事情を知らない。
だが、ずっと目を覚まさない事や、身体の怪我を見て、何となく察する。
きっと、また誰かの為に命を賭けて、酷い目に遭ったのだ、と。
美琴「……、……」
美琴は、そっと手を伸ばす。
彼の左手を、優しく握った。
生体電気を操作してどうこう、とは思わない。
余計な手心を加えて病状を悪化させるのは怖い。
美琴「…フィアンマ、さん」
まだ告白もしていないのに。
死なれてしまうのは、絶対に嫌だ。
と、病室のドアが開いた。
そこに居たのは、ツンツンとした黒髪の少年だった。
上条「あれ、ビリビリ中学生か」
美琴「…ビリビリ言うんじゃないわよ」
美琴は、そっと彼の手を離す。
上条は、見舞い品のビスケットを見舞い品置き場に積んだ。
上条「…すげえ量。フィアンマの場合平らげちまうんだろうけど」
のどかな独り言。
それが、美琴の気に障った。
美琴「…アンタ、悲しくないの? 怖くないの? フィアンマさんがどの位長い間起きてないか、知ってるんでしょ…!?」
上条「
>>31
」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:20:16.32 ID:1JwT/ecSO
そのうち起きるだろ。
俺はフィアンマ兄ちゃんの事を信じてるしぃ?ドヤァ
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:22:47.77 ID:gi47GG8q0
兄ちゃんなら大丈夫だ 必ず起きる
32 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 21:34:27.51 ID:OrjaeYDr0
上条「兄ちゃんなら大丈夫だ。必ず、起きる」
美琴「…医者でもないクセに、どうしてそんな事がわかるのよ」
上条「何でだろうな。…でも、正直言って、俺は兄ちゃんがどうなっても…ああ、悪い方じゃなくて良い方なら、…驚かない。それが奇跡と呼ばれるものの積み重ねであっても」
幼い頃。
誘拐され、暗室に閉じ込められ。
猿轡を噛まされて、それでも内心で救いの手を祈った時。
彼は、助けに来てくれた。
魔術師に追い詰められた時。
もうダメだ、と自分は怯えるままに彼を呼んだ。
学園都市に居る筈のない彼は、自分を助けに来てくれた。
俗に奇跡と呼ばれる確率の低さを、きっと、彼は何度もくぐり抜けてきた。
だからこそ、憧れた。
彼の背中を追いかけたくなった。
彼のようになりたいと、心から思った。
上条「……俺は、信じてる。何度賭けろって言われても、兄ちゃんが起きる方に賭ける」
そして、その為に努力出来る事があるのなら、何でもする。
そう言葉を零して、彼は去っていった。
入れ替わり、金髪の青年が入ってくる。
彼は甘そうなキャラメルの袋を、見舞い品置き場へ乗せた。
オッレルス「…絶妙なバランスだ。でも、地震が起きてお菓子に埋もれて死にかけても、彼の場合本望だろうね」
美琴「…あなた、は?」
オッレルス「彼の友人、と言っておこうか。多分、友人と言っても許してくれるだろう」
美琴「……、…あの、」
オッレルス「ん?」
美琴「彼がいつ起きるか、って。…予想、出来ますか」
オッレルス「…うーん。
>>34
」
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/17(日) 21:38:38.44 ID:+Jb4py2D0
神のみぞ知るって言うヤツかな……冗談抜きでね
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:40:04.78 ID:1ahYSLNIo
上
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:43:09.38 ID:AD2own8p0
辛党説教の最後から二行目、本当は「味」の前に「辛」という字が入っていたんですが、こちらの手違いで抜け落ちていました…
(誤)味に勝る強さなど無いんだよ。→(正)辛味に勝る強さなど無いんだよ。 です。本当に申し訳ありません…
36 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 21:52:07.88 ID:OrjaeYDr0
《
>>35
何となくそんな気はしてましたが文章表現的に間違ってはいないのでそのままにしておきました…》
オッレルス「…うーん。神のみぞ知るって言うヤツかな……冗談抜きでね」
美琴「……」
オッレルス「…でも、起きるとは思うよ。願わくば、私達が生きている間に起きて欲しいものだが」
冗談の色はなく、彼は真面目にそう言った。
まるで、何百年も後も、フィアンマが生き続けるかのようだ。
美琴は不可解な言い方だと思いながら、立ち上がる。
とりあえず、彼が静かに眠っているのなら、妨げてはいけない。
オッレルスと美琴が出ていき、数時間後。
家の掃除を終えた五和が、病室へ踏み込んだ。
彼は穏やかな寝息を零し、未だに眠っている。
五和「……、…」
彼女は、見舞い客用のイスへ腰掛ける。
服の胸元を、ぎゅっと握った。
五和「……フィアンマ、さん」
ご主人様、ではなく。
彼女は、敢えてそちらで名前を呼んだ。
彼が起きてくれない。返事をしてくれない。
ただそれだけで、世界から取り残されたかのような孤独感を覚える。
五和「……起きて、ください」
呟く。
彼女は、見舞い品の市販のカスタードケーキを、見舞い品置き場へ積んだ。
>>+2のコンマ二桁(安らかな眠りを[sage saga]:2013/02/17(日) 21:38:38.『44』←ココ)がゾロ目ならフィアンマが目を覚ます
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/17(日) 21:52:41.99 ID:+Jb4py2D0
ほい
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:53:59.15 ID:7p8NEwTc0
無理無理
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:55:09.92 ID:AD2own8p0
惜しい、一個違い…
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/17(日) 21:55:18.11 ID:+Jb4py2D0
>>+1だったらよかったのに……少しおまけしてくれよぉ(投げやり)
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:55:41.70 ID:7p8NEwTc0
>>40
二連続おめでとう
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:57:05.77 ID:AD2own8p0
目覚める時期が早まるとか?
にしてもID:+Jb4py2D0さん、三回連続ぞろ目(と一回69)とかマジすげぇ…
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 21:58:20.17 ID:7p8NEwTc0
>>42
おめでとう
44 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 22:05:53.03 ID:OrjaeYDr0
《
>>38
) 21:53:59.『15』 結果:起きない 惜しかった(小学生並みの感想) ゾロ目出すぎィ! ご加護すげえ…》
五和「…お家は、すぐにでも帰れるように、お掃除してあります」
服の胸元を、きつくきつく握る。
きっと、いつか起きてくれると、信じている。
しかし、寂しい事には変わりない。
そして、このまま一生目を覚まさないのでは、という恐怖も、確かにある。
彼を信じたい、しかしながら愛しているからこそ、怖い。
五和「…フィアンマさん、…フィアンマさん、フィアンマさん、フィアンマさん、フィアンマさん……」
名前を、何度も呼んでみる。
息遣い一つ、影響を与えられない。
彼はかの茨の城にて眠る姫の如く、目を覚まさないまま。
五和「……明日も、来ますね」
告げて、彼女は立ち上がる。
まだ、泣かない。泣く時じゃない。
堪えて、ふらふらと歩いて行った。
フィアンマは、幸福な夢を見ていた。
全て喪って絶望しているところで。
自分が大切にしてきた上条当麻に、殺してもらう夢だった。
他者が聞けば歪んでいるその願いは、しかし、彼が望んでいるもの。
夢の中とも知らず、彼は今暫し、その夢に身を委ねた。
十月下旬。
彼はまだ、目を覚まさない。
今日の見舞い客(禁書キャラ名。二名まで)
>>46-47
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/17(日) 22:07:00.03 ID:+Jb4py2D0
インデックス
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:07:46.62 ID:AD2own8p0
>>45
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:07:54.89 ID:gi47GG8q0
ヴェント
48 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 22:16:22.32 ID:OrjaeYDr0
ガラガラ、と。
やや無遠慮に扉が開いた。
入って来たのは、一人の修道女。
若い女だった。ショートの髪をフードで覆っている。
ヴェント「……、」
彼女は、フィアンマを見下ろした。
本音を言えば、滅茶苦茶に揺さぶって起こしてやりたい。
だが、そんなことをして起きるのが更に遅くなってしまっても困る。
ヴェントは既に、体調を完全に治していた。
ヴェント「…アンタが居ないから、『神の右席』がきちんと機能しないじゃない」
半ば八つ当たり気味に言い。
彼女は、見舞い客用の椅子へ、やや乱暴に腰掛ける。
彼女の割と軽い体重を受け、ギシ、とパイプイスが軽く軋んだ。
フィアンマ「……」
ヴェント「……起きなさいよ。…全部、終わったんだから」
フィアンマ「……」
ヴェント「………結局、アンタは一人で戦ったワケ、か」
ぽつり、呟いて。
彼女は、白い床に視線を落とす。
見舞い品のカラフルなグミの詰まった紙箱を、見舞い品置き場へ置いた。
ヴェント「…早く、起きなさいよね」
ぼやいて、彼女は病室から去っていく。
ヴェントが去って、四十分程、後。
インデックスがやって来た。
憔悴した顔で、彼女は見舞い客用の椅子へ腰掛ける。
そして、フィアンマの右手を、そっと小さな両手で包み込んだ。
インデックス「……フィアンマ…」
落ち込んだ声が、彼の名を呼ぶ。
>>49-53
の間、コンマ二桁(救世主にかわりまして義弟がお送りします [sage saga]:2013/02/17(日) 22:07:00.『03』←ココ)にゾロ目があればフィアンマが目を覚ます
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/17(日) 22:16:37.97 ID:+Jb4py2D0
ほい
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:18:01.14 ID:gi47GG8q0
頼む
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:18:03.00 ID:AD2own8p0
ksk
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:18:17.80 ID:uMLQbNMDo
いぇあ
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:18:26.16 ID:KOLGYfG+o
ふむ
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:18:42.31 ID:uMLQbNMDo
起きたぁぁぁぁぁ
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:20:43.86 ID:XdZ3h2L80
フィアンマ御加護パネェ
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:21:55.53 ID:9+hQHlBAO
幸運補正ナメてた…(震え声)
シュークリーム食べたら更新します
57 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 22:38:52.25 ID:OrjaeYDr0
《
>>51
22:18:03.『00』 結果:フィアンマが目を覚ます》
ふと。
インデックスは、視界の端。
彼の長い睫毛が、震えた事に気がついた。
そのまま、首を傾げながら見つめ続ける。
フィアンマ「……、」
彼の瞼が、開いた。
金色の瞳が、インデックスを視界に捉える。
フィアンマ「…イン、…デック、ス…?」
インデックス「……っ、フィアンマぁ!」
彼女は涙声で返事をし、彼に抱きつく。
途端、その勢いで見舞い品置き場が崩れた。
インデックスとフィアンマの身体が、お菓子の山に埋もれる。
フィアンマ「……俺様は、…眠って、いたのか」
インデックス「っ、うん…ずっと、寝ていたんだよ。やっと、起きたかも」
ぎゅう、とインデックスは強い力で抱きつく。
彼女の身体から放たれる甘い匂いと、パッケージ越しに漏れているチョコレートの甘い匂いが、入り混じってフィアンマの鼻腔を刺激した。
さほど筋力が落ちていないのは、体質故に『なるべく健全な状態へ戻ろうとする力』が働いたのだろうか。
フィアンマはのろのろと腕を伸ばし、彼女の髪を撫で、背中を抱き寄せる。
フィアンマ「……今日、は。何月、何日、なんだ…?」
インデックス「
>>59
」
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:42:51.53 ID:AD2own8p0
10月31日。死者がこの世に帰ってくる日なんだよ。
フィアンマの為に、みんなでお菓子を用意してたんだけど…
帰ってきてくれて、本当に…
ほんとうに…よかったん…だよ… ポロポロ
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 22:43:32.42 ID:FTTVivHf0
>>58
そんなことより医者!
オッレルスー!医者!
60 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 22:53:40.69 ID:OrjaeYDr0
インデックス「10月31日。死者がこの世に帰ってくる日なんだよ。フィアンマの為に、みんなでお菓子を用意してたんだけど…帰ってきてくれて、本当に…」
安堵する。安心する。
彼が目を覚ましてくれて、本当に良かった。
インデックス「ほんとうに…よかったん…だよ…」
ぽろぽろと、彼女の瞳から涙の雫が溢れていく。
これで泣かせるのは何度目だろうか、と思いながら、フィアンマはインデックスの背中を摩った。
彼女はハッとしながら、通信霊装を手にする。
魔力を練る事が出来ないインデックスの為に、オッレルスがあらかじめ魔力を循環させておいたものだった。
インデックス「そんなことより医者! オッレルスー! 医者!」
インデックスの言葉を聞き。
病院の廊下に居たオッレルスは返事をして、医者を呼んだ。
そんな訳で、フィアンマはめでたく自宅へ帰って来た。
見舞い品(全てお菓子及び甘い物orお砂糖)の詰まった紙袋は、インデックスが持っている。
フィアンマが家に入ると、グラーノと五和がほぼ同時に抱きついて来た。
グラーノ「ぱ、パパぁ、お、おか、っ、お帰り!!」
五和「お、お帰りなさい…!」
フィアンマ「、…ただいま」
長い間眠っていたフィアンマには、彼女達を待たせていた実感が無い。
なので、やや誠意の足りない言葉と声音になってしまった。
勧められるままソファーへと腰掛け。
フィアンマは見舞い品を選別し、消費期限の保たないものからとりあえず食べていく。
フィアンマ「…心配をかけたな。全て片付いた」
インデックス「
>>62
」
グラーノ「
>>64
」
五和「
>>66
」
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:05:07.36 ID:1JwT/ecSO
おかえりなんだよフィアンマ
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:05:53.56 ID:zxmuAiUd0
あらためて、↑
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:06:18.42 ID:AD2own8p0
またミサカ達に内緒で事件を背負い込みましたね…
お父様は一人ではないのです、私たちのことも頼りにして良いのですよ、とミサカは世界中の全妹達を代表して貴男に注意します
それと…帰ってきてくれてありがとう。これからもずっと一緒だよ、パパ ニコッ
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:06:46.52 ID:zxmuAiUd0
>>63
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:08:55.95 ID:1JwT/ecSO
プリンアラモードにエクレア、ドーナツ、ナタデココ、ザッハートルテ、杏仁豆腐、ズコット、スペキュロース、ウェッソス・デ・サンエスペディート…いっぱい用意してました
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:09:09.05 ID:zxmuAiUd0
確かに…綺麗に片付きましたね…
お菓子…
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:09:43.46 ID:zxmuAiUd0
+↑頼む
68 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 23:21:44.28 ID:OrjaeYDr0
《ウェッソスryが気になってググった。美味そうだな…》
インデックス「あらためて、お帰りなんだよ、フィアンマ」
彼女は花束のように綺麗な笑みを浮かべる。
グラーノ「またミサカ達に内緒で事件を背負い込みましたね…。お父様は一人ではないのです、私たちのことも頼りにして良いのですよ、とミサカは世界中の全妹達を代表して貴男に注意します」
内緒にしていた部分もあったのだろう、とむくれ。
グラーノはミサカネットワークから総意を受け取って注意した。
その上で、彼女は彼女個人として、笑みを浮かべる。
グラーノ「それと…帰ってきてくれてありがとう。これからもずっと一緒だよ、パパ」
にこっ、と笑む彼女の笑顔は、インデックスと同じように綺麗だった。
安堵の色合いを宿す少女の笑みは、どんなものでも愛らしい。
消費期限間もない見舞い品を口にするのを終え、フィアンマは五和を見やる。
彼女は泣きそうになって、そうして自分を落ち着け、冗談めかして言う。
五和「確かに…綺麗に片付きましたね…お菓子…」
ふふ、と小さく笑い。
深呼吸をして、フィアンマを見る。
五和「プリンアラモードにエクレア、ドーナツ、ナタデココ、ザッハートルテ、杏仁豆腐、ズコット、スペキュロース、ウェッソス・デ・サンエスペディート…いっぱい用意してました」
貴男が帰ってくることを、願って。
そう言葉をぽつりと付け足した彼女は、インデックスやグラーノ以上に気を張っていただろう。
この少女三人の中で、最も魔術を扱える、強い人間なのだから。
他の二人を守ろうと、フィアンマの帰ってくる居場所を守ろうと、毎日気を張っていたんだろう。
フィアンマ「…今、食べても良いか」
五和「え、でも無理をなさらなくても、」
フィアンマ「いや、食べられる。だから、持ってきてくれ」
五和は笑顔で返事をし、お菓子を運ぶ。
フィアンマは少し迷った後、とりあえず目についたお菓子から平らげていくのだった。
夜中過ぎ。
インデックスとグラーノはフィアンマが帰って来た事にはしゃぎ過ぎ、眠ってしまった。
フィアンマはというと、夜食がてら、食べきれなかった分の手作りお菓子を食べている。
フィアンマ「…家を任せてしまったな。オッレルスに頼んだとはいえ、実質、あの二人をお前一人に背負わせてしまったようなものだ。すまないな」
五和「い、いえいえ」
フィアンマ「…礼と言っては何だが、……デートをしないか。お前の行きたい場所に合わせる。病み上がりだという点については心配要らんよ。体質上、俺様は既に健康な状態に戻っている」
五和「
>>70
」
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:23:22.58 ID:1JwT/ecSO
精一杯お洒落して、目一杯『準備』して楽しみにしてますね!
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:24:28.43 ID:1ncdbvEA0
精一杯おしゃれします!
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:28:05.28 ID:AD2own8p0
ほ、本当によろしいのですね?
(嗚呼愛しのフィアンマ様ご自分の御身体もまだ万全とはほど遠いというのに至らない私のことをこんなにも思いやって下さる、なんて本当にお優しい方なのかしらこんな慈悲深い方に救われているな私はなんて幸せなのでしょう主よ誠に有り難うございます)
72 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/17(日) 23:42:16.30 ID:OrjaeYDr0
五和「精一杯おしゃれします!」
幸せそうに表情を変え、彼女はそう宣言した。
未だに自分の事を好きでいるのか、否、好きでいてくれているのか、とフィアンマは思う。
自分が見目通りの若い普通の男なら、彼女の事を好きになっていただろう。
五和「行きたい場所、は、ですね」
もごもご、と彼女は口ごもる。
フィアンマはウェッソス・デ・サンエスペディートをボリボリと噛み砕きながら首を傾げた。
五和は人差し指同士をいじいじとさせながら、消え入りそうな声で言う。
五和「と、…トレヴィの泉に」
フィアンマ「ああ、あの場所か」
トレヴィの泉。
ローマ市内にある、有名な観光場所だ。
バロック芸術の最高傑作とたたえられている、ローマ屈指の噴水。
『泉に背を向けてコインを1枚投げ入れるとローマ再訪がかなう』という言い伝えがある。
今現在は、コインを"2枚"投げると好きな人との恋が成就、"3枚"で恋人と別れられるとのことだ。
一方通行の想いでも言った五和だが、彼女は恋する乙女である。
迷信に頼ってでも、出来る事なら彼と結ばれたい…という思いは決して消えない。
フィアンマはというと、前述の内昔の言い伝えしか知らない。
加えて芸術の最高傑作と呼ばれる泉を一目見たいのだろうと思っているだけなので、快く了承した。
十一月三日。
インデックスをアックアに任せ。
グラーノをテッラに任せ。
フィアンマは、五和と共に出かけていた。
彼女は精一杯、それでも防御術式を意識して服を着たようである。
十一月のイタリアは結構寒いのだが、彼女は敢えてタイツではなくニーソックスを穿いた。
フィアンマ「…寒くないのか?」
五和「
>>74
」
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:47:21.49 ID:AD2own8p0
いいえ、ご主人様のそばにいれば全く気になりませんよ
(せっかくお洒落してきたのに…ご主人様はなかなかこちらを見て下さらない…)
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/17(日) 23:52:51.13 ID:1JwT/ecSO
寒い、なんて言ってたらお洒落なぞできませんからフフフ
女の子捨てるくらいなら多少の寒さなんて地平線の彼方に投げ捨てます
75 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 00:02:13.76 ID:GneOrpk+0
五和「寒い、なんて言ってたらお洒落なぞできませんから…ふふふ」
何やら怪しげな笑い声を漏らす五和。
晒された太ももは正直言って寒い。
が、フィアンマがそのことを心配して声をかけてくれただけでデメリットなど既に消滅した。
五和「女の子捨てるくらいなら、多少の寒さなんて地平線の彼方に投げ捨てます」
フィアンマ「…、…そうか」
随分と昔に亡くなった妻も、そう言えば似たようなことを言っていたような。
フィアンマは五和の身体に視線を向け、晒された太ももに視線を逸らす。
別に欲情はしないが、不躾に見つめるというのも変態臭い。
やがて到着したのは、トレヴィの泉。
五和は泉に背を向け、二枚の硬貨を取り出す。
そして、手元が狂ってしまわないよう気をつけて投げた。
五和の背後でポチャン、という水の音がする。
無事二枚共泉の水の中に沈んでくれたようだ。
フィアンマはというと、五和が何故二枚入れたのかわからず、首を傾げている。
そういった鈍いところも好きだなぁ、と五和は思った。
とりあえず、お昼を食べよう。
五和とフィアンマは、その目的の為に歩いていた。
五和(…どうしたら女性としてもっと意識してもらえるでしょうか)
五和はどうする?>>+2
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:04:31.76 ID:2Hl6SuNSO
寄り添って胸押し付けて手を胸元に這わせ、耳元で愛を囁け
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:05:23.13 ID:MhsGn0cV0
ラッキースケベを演出
78 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 00:12:05.71 ID:GneOrpk+0
《今日、というか今回はここまで。お疲れ様でした》
五和(…ちょっとえっちな方が、男性は意識します…よね?)
五和は、そっとフィアンマの腕を抱き寄せる。
彼女の格好故に寒いのだろう、と彼は判断している。
ドキドキとしながら、五和は石を敢えて踏む。
当然、足が滑った。
前かがみに転び、フィアンマの腕をぎゅっと抱きしめる。
五和を支えようとした手が、彼女の胸に触れた。
ふに。
むにゅ。
柔らかい母性の塊が、二つ。
下着越しとはいえ、フィアンマの手を衣服越しに挟む。
その細身に見合わず、彼女は隠れ巨乳である。
彼の細い指が、五和の胸の谷間に収まった。
フィアンマ「」
悪気は無かった。
すまない。
違うんだ。
色々と言うべき言葉は浮かんだものの。
こうして女性の身体に性的な接触をしたことは久しく、フィアンマは言葉を失った。
フィアンマ「……」
五和「
>>80
」
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:15:36.00 ID:2Hl6SuNSO
乙。
安価なら
…襲っちゃってもいいですよ?
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:16:08.03 ID:MhsGn0cV0
フィアンマさんのエッチ…でも貴男なら…
>>79
カァァ
(上目遣い+目ウルウル)
81 :
小ネタ:オレフィア(=ホモ、右方受け)
◆2/3UkhVg4u1D
[saga !orz_res]:2013/02/18(月) 00:32:21.70 ID:GneOrpk+0
気がつけば、一人。
オッレルスの居るアパートメント前まで、戻って来ていた。
この世界は、俺様が享受すべき世界。
世界を救う事に失敗した俺様が、窒息しそうな程の苦しみを抱えて生きていくべき場所。
あの救世主から奪おうとした、優しい世界ではない。
この身体も、本来の俺様のもの。右腕は無く、『聖なる右』は弱体化している。
だが、やり直せと、言われた。
やり直せると、諭された。
別の道は、どんな道を捜せば良いか、わからない。
それでも、とりあえず、考えるだけ考えよう。
ドアノブに手をかけたところで、ドアが開いた。
オッレルスだった。
「…お帰り」
「……、……ただいま」
「…世界は、救えなかった?」
「…お前が、あの俺様に協力したんだろう。よくもいけしゃあしゃあとそんなことを問えるものだ」
「だって、私は"君に"戻って来て欲しかったからね」
腕が伸びる。
抱き寄せられ、背後でドアと鍵が閉まった。
困惑のままに見上げる。
緑の瞳は、いつになく冷酷だった。
愛情を感じられる分、いっそう性質が悪いと言えよう。
「事故とはいえ、心配したよ。もう二度と君が戻って来ないんじゃないか、って」
「…オッレルス、何を」
「あのフィアンマも、上条当麻をさっさと殺害していれば…いや、世界が違っても君の悪口は口にしたくない」
乱暴に左腕を引かれ、俯せにベッドへ押し倒された。
意味がわからない。
何を言っているのか、理解したくない。
掴まれている左腕が、酷く軋む。痛みを感じた。
「ぐ、ッ、オッレルス、何を、」
「…君は、何も反省しなくて良い。何も考えないで、眠っていれば良い」
「っぐ、」
無理やり指を突っ込まれ、口を開かされる。
得体の知れない恐怖と緊張感に、思考が凍ってしまいそうになった。
「―――世界なんて、どうでも良いじゃないか。君は、私の物なんだから」
「ぅ、あ」
「…よく見たら、怪我だらけだね。綺麗な肌なのに、」
首筋をそっと撫でられる。
口の中に、カプセルのようなものを突っ込まれた。
「ゃ、め」
「嫌だ。…君が居ない間、どれだけ私が寂しかったと思っているんだ? …傷は、…そんなに深くないか。行為には問題ない、かな」
自分勝手な。
尚も逃げようと足掻いていると、脚を折られた。
激痛と衝撃に、口の中のカプセルを飲み込んでしまう。
「……大丈夫だよ。私は、君の味方だ。これからも、一生涯ずっと」
意識が、徐々に薄れていく。
カチャカチャ、とベルトの外れる音がした。
「愛しているよ、…フィアンマ。お帰り…」
「………、」
『大丈夫。いくらでもやり直せる。お前はまだ若いのだから』
どうやら、自分にはやり直す事を許されないらしい。
これもまた、天罰というものか。
静かに目を閉じ、俺様は睡魔に手を取られ、意識を絶った。
82 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/18(月) 00:35:59.99 ID:S4aH5YGAO
五和ちゃんあざとかわいい…
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:37:28.78 ID:ruVa8cHto
おゆ
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:38:03.25 ID:2Hl6SuNSO
乙。こりゃまた右方さんは救われないままかww
オッレルス病みww
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:41:07.23 ID:S4aH5YGAO
>>84
そら(あれだけやらかして色々な人を不幸にしたら)そうよ
右方さん、良い辛党だったのに…
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:52:24.37 ID:2Hl6SuNSO
つまり大半俺の責任か…
すまなかったな右方さん。成仏してくれ
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:54:13.34 ID:S4aH5YGAO
>>1
の責任でもある、が反省はしない
きっと今頃右方さんは新しく生きる指針を見つけて頑張る夢を視ながら睡眠姦されてるよ…(ゲス顔)
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:57:14.16 ID:2Hl6SuNSO
>>1
も悪よのぅ〜
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 00:59:43.87 ID:S4aH5YGAO
>>1
は右方さんが幸せな道を探した結果がああなっただけだから、あれも新しい道だよぉ(震え声)
許されるなら安価でフィアンマさんを陵辱するスレ立てたい でも過疎るだろうから出来ないジレンマ
やはり修造ンマスレが先か…
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 01:02:38.03 ID:2Hl6SuNSO
お得意の両方立てちまえよ好きにヤるのが一番さ…
こんだけ見てる人いれば何人かくらいは…
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 01:05:53.98 ID:S4aH5YGAO
このスレをご覧の方でホモセフな人…うーん いや、こっちではもうホモしませんが
修造ンマスレを非安価、陵辱スレを安価で或いは…?
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 02:30:40.89 ID:Q9GJgIV4o
やりやがった
…あっちの右方さんも愛でてやらねば
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 05:10:06.07 ID:BfAc10L40
テッラが元気でよかった
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 11:11:22.82 ID:AVcdj7fI0
このシリーズまだまだ続いて欲しいし、続くと勝手に思ってるんだけど、
もしこのスレで終わるんだとしたら、
…いや、いずれこのシリーズが終わるんだとしたら、各ヒロインごとのハッピーエンドをそれぞれ用意してもらいたかったり…。
下手な要望で申し訳ない。
95 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 11:12:38.35 ID:pgzWlfBq0
五和「フィアンマさんのエッチ…でも貴男なら……襲っちゃっても、いい、ですよ?」
かぁあっ、と顔を赤くして。
羞恥に瞳を潤ませながら、五和はフィアンマを見てそっと誘う。
身長差故、自然と上目遣いになっていた。
きっと全方位、どの角度から見ても、彼女は可愛らしい。
胸を触られて怒らないどころか、おずおずと誘惑するのだから。
フィアンマは痴女は好かないが、こういったアプローチは即座に嫌いになれない。
困惑の側面が非常に強いのである。
五和「………」
心臓を高鳴らせ。
五和は、じっとフィアンマを見上げる。
フィアンマは彼女の胸の谷間から、そっと手を抜き。
ゆるゆると首を横に振り、何事も無かったかのように歩き出す。
従順に隣を歩きながら、五和はしょんぼりと落ち込んだ。
五和(…胸があるのは嫌なんでしょうか。最近は貧乳派、などとも聞きますし)
しかし、胸を痩せさせるのは難しい。
ダイエットをすれば良いのだが、自分の経験ではお腹周りが細くなるだけで。
五和(もしかして、痴女と思われ…っ)
いっそう、彼女は落ち込んでいく。
彼女の様子を見やり、フィアンマはやや気まずそうに言葉をかけた。
フィアンマ「
>>96
」
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 11:53:08.63 ID:gkWJKoWf0
い、い、行くぞ五和よ。
…これで許してくれ(おでこにキス)。
97 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 12:01:45.08 ID:pgzWlfBq0
《
>>94
ifでハッピーエンド用意か各ヒロインルートスレ立てるかは未定ですが、全員くっつけてあげたいなぁという思いはあります》
フィアンマ「い、い、行くぞ五和よ」
どもった。
彼が動揺とは珍しい、と思いつつ。
五和は、フィアンマの方へ顔を向けた。
彼は五和の前髪を、そっと右手で上げる。
ドキドキとする五和のおでこへ。
フィアンマは謝罪の意を込め、優しく口づけた。
五和「っ、」
フィアンマ「…これで許してくれ」
後、落ち込むな。
優しい声音で言われ、五和は顔を真っ赤にしながら固まる。
そして、ハッとしながら、こくんこくんと何度も頷いた。
五和(あ、あったかかった、あ、ぅ、ど、どうしよう、顔洗いたくない…)
彼女は視線を明後日の方向へ向けて口ごもる。
ドキドキと痛い位に高鳴る心臓を、胸元を、手で押さえつける。
もしかしたら、硬貨を二枚投げた効果が発揮されたのかもしれない。
視点変更安価
1.フィアンマと五和(このまま)
2.グラーノとテッラ
3.インデックスとアックア
数字でお願いします。判定は>>+2
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 12:19:19.31 ID:gkWJKoWf0
1
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/02/18(月) 12:23:13.73 ID:aL8Vgx0g0
1
100 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 12:35:10.17 ID:pgzWlfBq0
《
>>99
結果:『1』、このまま視点変更無し》
だとすれば、嬉しいことではある。
魔術という理論の適ったオカルトではなく。
迷信という根拠の無いオカルトでも、効果があるのなら。
五和(……このまま、恋が叶えば良いんです、けど)
努力は、している。
不備もあるかもしれないが、自分は結構頑張れている方だ。
後ひと押し、或いはふた押し。嫌われてはいないのだから。
フィアンマと五和は、レストランへとやって来た。
ファミレスと呼ばれる類ではなく、予約無しでも入れるものの、それなりに値の張るメニューしかない店だ。
やや緊張しながら、五和は運ばれてきたサラダを口にする。
二人きりでの、食事。向かいの彼の姿が、よく見える。
グラタンを口にしている彼の食べ方は、口周りを汚さず、綺麗なものだ。
粉糖がかかっていたり、パイ生地の零れる甘いものを好む分、口が汚れない食べ方を知っているのだろう。
大人だな、と五和は思う。
かの女教皇様のように、自立している。
年齢の問題ではなく、落ち着きだったり、考え方だったり、思いやりだったり。
色々なものを総合して、やはり大人だな、と五和は思った。
例え恋愛感情を抜きにしても、自分は彼のことを人間として尊敬していただろう。
ただ一つ、気がかりなのは。
たった一つ、寂しいのは。
死ぬかもしれない、と告げに来たあの日。
インデックスに、フランス語で『愛してる』と言っていた事。
五和「…あの、」
フィアンマ「ん?」
五和「……、…禁書目録さんとは、お付き合いを? ……愛していると仰っていました、し」
過去の、ある意味恥ずかし過ぎる発言を繰り返され。
フィアンマは珍しく顔を僅かに赤くした。
フィアンマ「
>>102
」
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/02/18(月) 12:36:23.13 ID:aL8Vgx0g0
……わからない。ただ、あいつとは一緒にいたい。それだけだ
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 12:40:43.12 ID:QSna2M7AO
あいつとキスしたいくらいは
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/18(月) 12:48:28.35 ID:pK+E4EQr0
>>101
104 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 12:52:39.66 ID:pgzWlfBq0
フィアンマ「…ヤツとキスをしたい位には」
五和「」
がーん。
その一言では済まないショックを、五和は受ける。
落ち込む五和を気遣うでもなく。
しかし、フィアンマは言葉を付け足す。
フィアンマ「正確には、キスをしても不快には感じないということだな。……ただ、これが一般的な恋愛のような愛情かどうかは分からん」
五和「…?」
五和は顔を上げ、彼を見る。
彼自身も、少し困惑したような口ぶりで。
フィアンマ「ストルゲー(家族愛)、エロス(性愛)、フィーリア(隣人愛)、アガペー(真の愛、及び無償の愛)…どれなのか判別がつかん」
家族愛は、グラーノへ向けている。
隣人愛は、オッレルスへ向けている。
無償の愛は、上条当麻へ向けている。
一部混ざってはいるが、この三人への判別はついている。
だが、インデックスに対して自分がどう思っているか、正確な判別がつかない。
恋人にしたい程に愛しているのか、娘のように思っているのか、親友のように思っているのか。
わからない。考えても、答えが見つからない。
五和「……私、は。…その四つなら、どれに当てはまりますか…?」
五和は唇を舐め、そっと問いかける。
フィアンマはしばし悩んだ。
フィアンマ「
>>106
」
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/02/18(月) 12:56:23.48 ID:aL8Vgx0g0
家族愛、かな
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 12:56:49.33 ID:QSna2M7AO
エロスだ
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 13:02:26.25 ID:L1x6LyIp0
>>105
108 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 13:13:30.31 ID:pgzWlfBq0
フィアンマ「エロスだ。…恐らくな」
五和「…エロス、ですか」
フィアンマ「哲学的な意味で、だよ。俺様は、お前に憧れている部分がある」
五和「あ、貴男が私に? そ、んな。逆ならまだしも、」
もごもごもご、と五和は声を抑え。
口ごもっているのを隠すように、スープを口に運んだ。
甘いコーンとミルクの味が、彼女の口内を優しく満たす。
エロスとは、アガペーの対極にある情動だ。
何かを得ようとする愛。
或いは、何かを得ようとする期待。
情熱的な憧憬のことを指し示す。
フィアンマ「お前の真っ直ぐな姿勢と、…誰かを愛せるひたむきさ、その生真面目さ、懸命な様。……俺様は羨ましいと思っているよ」
誰かの為に、何の理由もなく。
ただ、自分の感情だけで真っ直ぐに動く。
出来ない訳ではない。
が、五和と違い、自分はいつも何かに言い訳をしている。
理由がなければ、きっかけがなければ、宣言がなければ。
自分は前向きに進む事が出来ない。
フィアンマ「…と、思いながらもお前のようになれない辺り、俺様は怠惰なんだろうな」
五和「
>>110
」
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 13:20:43.75 ID:QSna2M7AO
だろうね
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/02/18(月) 13:31:31.11 ID:aL8Vgx0g0
そんなことないです。……ご主人様は、わたしを救ったじゃないですか。ご主人様にはご主人様の良さがあると、思います
111 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 13:42:18.11 ID:pgzWlfBq0
五和「そんなことないです。……ご主人様は、私を救ったじゃないですか。ご主人様にはご主人様の良さがあると、思います」
変わる必要なんて無い。
今のままで十分魅力的で。
向上心があることは、素晴らしいことだけれど。
五和としては、これ以上彼に聖者になって欲しくはなくて。
五和「…ご主人様は、今のままで、とっても素敵な男性ですよ」
五和は、柔らかく笑む。
本心のまま、羞恥はあれど、それは我慢して伝えた。
五和「優しくて、凛々しくて、…強くて。誰かの為に、自分の命を顧みずに突き進む姿は、格好良いと思います。…自分のお命は、もっと大切にして欲しいのが本音ですけどね」
食事を終え。
デザートのパンケーキを、丁寧に切って自分の口に運ぶ。
甘い味が、口内を染めていく。
彼と一緒に過ごすようになってから、甘いものを食べる事が多くなった気がする。
フィアンマ「…そう、思うか」
五和「嘘はつきません」
粉糖を唇端についたことに気がつかず。
五和はきっぱりと言い切り、デザートを食べる。
フィアンマ「……ありがとう」
五和「い、いえいえ。…ご主人様は、もっとご自分に自信を持ってください」
はにかみ、口周りを紙ナプキンで上品に拭う。
少しでも彼が幸せなら良いな、と思った。
二人は夕方頃、家へ帰って来た。
身体が冷えている。
グラーノとインデックスは帰ってきている(orいない)>>+2
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 13:43:47.60 ID:QSna2M7AO
来てない
113 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 13:45:48.73 ID:6aiYvEfIO
ない
114 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 13:55:51.20 ID:pgzWlfBq0
フィアンマ「まだ二人は帰って来ていないのか」
五和「そのよう、ですね」
フィアンマ「…まぁ、心配は要らんだろう」
任せてきた相手が相手である。
彼らが敗北するとすれば、それこそ自分位なものだろう。
五和「ココア淹れますね」
フィアンマ「あぁ、頼む」
五和は上着を脱ぎ、エプロンを身につける。
慣れた様子で腰元のリボンを結び、お湯を沸かした。
十分も経たず、フィアンマへ温かいココアが提供される。
甘く温かい匂いが、部屋を満たしていた。
五和も同じくココアを淹れたようだ。
控えめに距離を空け、フィアンマの隣り、ソファーへ腰掛けて、五和はマグカップに口をつける。
フィアンマはというと、五和がお湯を沸かしている間に適所へ記号を書き足すことで空間を暖めた。
その内暖房を効かせた室内と同じように暖まる事だろう。
五和(…ふ、…二人、きり)
ココアを飲みながら、五和はそわそわと動揺する。
デートと違い、部屋で二人きりというのは、街中以上に緊張が高まる。
悪い意味での緊張ではない。恋愛感情に基づく甘酸っぱいそれだ。
五和はどうする?>>+2
115 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 14:00:25.11 ID:QSna2M7AO
フィアンマに不意討ちディープキス
116 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 14:00:52.54 ID:QSna2M7AO
↑
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 14:03:30.49 ID:kynUhM5y0
甘える
118 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 14:06:09.91 ID:pgzWlfBq0
《17時位まで休憩します…迷ったので安価で》
>>+1のコンマ一桁(右方の赤にかわりまして学園都市最強がお送りします [sage]:2013/02/18(月) 14:00:25.1『1』←ココ)で五和の行動決定
0〜7
>>117
8or9
>>115
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 14:09:15.30 ID:QSna2M7AO
いい加減やることやっちゃった方がいい気がしたので
120 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 14:28:48.69 ID:c/Sae/j30
>>119
物事には順序があるんだ順序が
121 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 14:50:47.73 ID:S4aH5YGAO
五和ちゃん報われて欲しいな…いや、とりあえずインデックスエンドが先だが
…誰と結ばれて家庭を築いても、フィアンマさんは死ぬまで幸せにはなれないのか……
122 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 17:30:40.62 ID:i6Sg9JtL0
《
>>119
14:09:15.3『0』 結果:
>>117
ご協力ありがとうございます》
五和は、空っぽになったマグカップをテーブル上に置く。
そして、そっと、フィアンマに寄りかかってみた。
寄りかかる、といっても全体重を乗せて、ではない。
彼の肩、及び腕に、そっと、頭をもたれてみただけ。
迷惑だと言われれば、すぐにでも引くつもりではあった。
五和(…あ、あれ?)
やめろ、と言われない。
調子に乗ってはいけないことはわかっている。
勘違いをするな、と自分に言い聞かせた。
密着した状態。堪らなくときめく。
こんなにも心拍数がおかしくなったのは、長時間走った時以来だ。
フィアンマはというと、空になったマグカップをテーブルに置いて。
五和の方を向かず、視線を逸らしている。
時計を見つめて、気を紛らわしているようだった。
暖かな少女の細い体躯が、青年へ甘える。
五和「……」
フィアンマ「……」
五和「…ど、…ドキドキ、…しません、か?」
五和は、フィアンマを見やる。
彼の表情は、いまいち見えない。
フィアンマ「…
>>124
」
123 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 17:45:28.90 ID:QSna2M7AO
俺様をドキドキさせたいのなら乳房を押し付けるくらいしてみるんだな
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 17:45:31.82 ID:2Hl6SuNSO
…………/////
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 17:46:05.20 ID:6aiYvEfIO
まだあの二人は帰ってこないのか
126 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 17:57:35.12 ID:i6Sg9JtL0
フィアンマ「……………」
彼は無言だった。
だが、その横顔。
表情は変わらないが、確かに顔色は変化していた。
風邪を引いて、熱を出したかのように。
彼の顔は、赤くなっている。
五和は、そろそろとフィアンマの顔を覗いてみる。
フィアンマ「……、」
五和「…ご、…ご主人、様?」
フィアンマ「…メイドは主人を誘惑してはならないと、…シルビアから教わらなかったか?」
言いながら、彼は五和から離れてしまう。
二人分のコップを片付けに、台所へ消えてしまった。
五和(…顔、赤かった、ですよね? 私の見間違いとか、自惚れなんかじゃなくて)
色仕掛けは、卑怯かもしれない。
けれど、こと恋愛ごとにおいては。
たとえ卑怯だと後ろ指を指されても。
彼を手に入れたいのならば、仕方が無いと妥協してしまう、妥協出来る。
やがて、フィアンマは戻って来た。
いつも通りの様子、いつも通りの顔色。
やはり先程の光景は思い上がりだったのか、と五和は思う。
五和「………私は、ご主人様のメイドです。…でも、一人の女の子、なんですよ」
知らず知らず。
声が出ていた。
不服だとは思っていない。
彼が応えてくれるという自信だって、無い。
五和「…貴男が好きなんです」
ただ、それだけ。
俯いた彼女に、フィアンマの顔は見えない。
再びの告白は、迷惑だったかもしれない。
フィアンマ「…
>>128
」
127 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 18:06:14.90 ID:6aiYvEfIO
わかった。そこまでの覚悟なら後で俺様の寝室に来い。たがその場合、今後お前をメイドとしてここに置いておくわけにはいかないからそのつもりでいろ。メイドか女か、よく考え今日中に決めろ
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 18:09:10.98 ID:2UHfLhAo0
俺様に一生仕えると誓うか
129 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 18:12:42.65 ID:i6Sg9JtL0
《例のごとく迷ったのでコンマで》
>>+1のコンマ一桁(右方の赤にかわりまして神の力がお送りします [sage]:2013/02/18(月) 18:06:14.90)でフィアンマの発言決定
0〜4
>>127
5〜9
>>128
130 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 18:14:14.16 ID:2Hl6SuNSO
俺様は………俺様もお前が好きだが…一緒にいたいとは思うが、
…ダメだな、最近は治ってきたと思ったが、未だに好きだと言われるとトラウマを思い出して、逃げ出したくなる。
すまん、今少し時間をくれちゃんと答えを出すから
131 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 18:16:05.38 ID:i6Sg9JtL0
《…すいません本当申し訳ないんですけど優柔不断な
>>1
の為にもう一度コンマお願いします……》
>>+1のコンマ一桁(右方の赤にかわりまして神の力がお送りします [sage]:2013/02/18(月) 18:06:14.9『0』←ココ)でフィアンマの発言決定
0〜3
>>130
4〜6
>>127
7〜9
>>128
132 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 18:18:36.10 ID:QSna2M7AO
はい
133 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 18:37:08.22 ID:g5RxO7cPP
すばらしい
134 :
『前方の淫夢』
◆2/3UkhVg4u1D
[saga !orz_res]:2013/02/18(月) 18:37:29.00 ID:i6Sg9JtL0
ドサ。
押し倒す側から見ると、押し倒された側というのは間抜けに映るもので。
思わず笑った。
「…ブザマね」
「……ヴェント、どういうつもりだ」
「どういうつもりも、何も、ナニするつもりだケド?」
「何、」
性急に。
自分の中で、何故抑えが利かないのかわからないままに。
彼のスーツの内ボタンを外していく。
戸惑いながら、それでも、彼は抵抗せずに私を見上げていた。
「…アンタは、気づいてなかったと思うケド。ううん、気づかせないようにしていた」
ぽつり、と呟く。
別に、返事が欲しい訳じゃない。
彼はそれわかっているのか、安易に返事を寄越さなかった。
「……私は、ずっと。…初めて会って、話した時からずっと、……アンタが、好きだった」
「……ヴェント」
「…アンタだけが、好きだった」
世界中から敵意を向けられる立場にありながら。
いいや、むしろそうした立場にあったから、だろうか。
私が好きになったのは、優しくて、少し情けなくて、それでも格好良い、この男。
おおよそ、嫌われるということがほとんど無さそうな、愛されるべき立場の男。
私と対極に存在する人間。
修道服を脱ぐ。
適当に放った。
手を伸ばし、フィアンマの頬を撫でる。
女である私よりも、ずっと綺麗な顔をしている。
身体をかがめ、口付ける。甘い味がした。
「…っ、」
自分の指で、下半身を撫で、慰める。
ぐりぐりと突起を刺激しつつ、フィアンマの服を脱がした。
避妊具は着けない。着けるつもりなど、さらさらない。
これでは逆強姦だな、と思う。
「……ヴェント」
「…何よ」
「…俺様で、良いのか」
「何が」
「……俺様は、お前を幸せに出来ない」
「知ってるわよ、そんなコト」
してもらおうとも思っていない。
ただ、この一時を永遠に出来るのなら、それで構わない。
135 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 18:37:30.41 ID:S4aH5YGAO
+
136 :
『前方の淫夢』
◆2/3UkhVg4u1D
[saga !orz_res]:2013/02/18(月) 18:38:07.63 ID:i6Sg9JtL0
「このまま行為をすれば、お前は孕む恐れが高い」
「でしょうね。…既成事実が怖いなら抵抗しなさいよ」
「そうではない」
彼は、首を横に振る。
そうだった、コイツは自分に対しては無頓着な男だ。
彼は私を真っ直ぐに見上げ、手を伸ばしてくる。
打たれるだろうか。
予想に反して、救いの右手は頬を撫でる。
くすぐったい。こそばゆい。そして、心地良い。
「十月十日不安を抱え、産みの苦しみを感じるのは俺様ではなく、他ならぬお前だ」
「………」
「……怖くないのか」
そんなことか、と思う。
けれど、甘いんだか優しいんだかよくわからないコイツにとっては、そんなこと、じゃないんだろう。
萎えているモノを握る。
無理やり勃たせた上で、ぬるついた自分の孔へ宛てがう。
ブチリ、という嫌な音、もとい感覚を覚えながら、そのまま挿入した。
僅かに鮮血の臭いがする。処女膜とやらが破れたのだろう、気にしない。
「アンタ、さ。…私が敵意を誘う格好を始めた時、何て言ってくれたか、覚えてる?」
「……、…?」
「肉が弛んで、ピアスで歪んで、気持ち悪い顔でしょう、って笑ったら。…『綺麗なままだ』って、言ったのよ」
嬉しいと、思った。
安堵した。
世界中から憎まれても、コイツの傍に居れば何も怖くないと、そこまで思えた。
「それ以外にも理由は色々あるけど、…私は、アンタや周囲が思っている以上に、アンタが好き」
だから。
「私は、…フィアンマの子供を胎に宿したい」
腰を動かす。
ぐじゅぐじゅと音を立てているのは、所謂カウパー液か、私の体液か。
泣きそうになりながら、抱きついて腰を動かした。
好きになってもらおうなんて思わない。
アンタが好きになれる女は、きっとあの白い修道女位なもの。
私も修道女だけど、復讐に生きる私は、絶対にあんな聖女のような者にはなれない。
そして、きっと私の復讐は叶わない。コイツも、叶えてくれない。
なら、私は一人で、幸せになる。
私とコイツの血を分けた子供が一人居れば、きっと私は、前を向ける。
「っ、は、ヴェン、ト…」
「ぁ、っあ、はぁっ、…ね、…え、…嘘、でもいいから、さ。…すきって、…好きだよって、……言って」
笑う。
笑っているのに、瞳から涙が溢れた。
しゃくりあげる。苦しい。
フィアンマは腹筋の力で身体を起こし、私を強く抱きしめる。
「―――俺様もずっと前から、お前を愛していたんだ」
目が覚めた。
頭が痛い。
ヴェント「……バッカバカしい。……ホント、…バカっぽい…」
137 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 18:38:09.03 ID:S4aH5YGAO
+
138 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 18:44:56.70 ID:i6Sg9JtL0
《
>>132
18:18:36.1『0』 結果:
>>130
ご協力ありがとうございます、飯食ってきます》
フィアンマ「…俺様は………俺様もお前が好きだが…一緒にいたいとは思うが、」
言葉を切り。
言いよどむ。
仕方のないことなのだ。
こればかりは、自分の意思ではどうにもならない。
彼女の誠意はわかる。伝わってくる。
どれ程自分を愛してくれているのか。
そして、五和がどれ程魅力的な少女か、判断はついているつもりだ。
誰か他の男を勧めても、そちらへ移らない程真っ直ぐで一途だとも。
フィアンマ「…ダメだな、最近は治ってきたと思ったが、未だに好きだと言われるとトラウマを思い出して、逃げ出したくなる」
告白を受けた。
受け入れて、幸せに過ごした。
その結果が、絶え間無い孤独と絶望だった。
それはもはや、トラウマと化してしまっている。
人を愛することが、怖かった。
一定以上、踏み込んだり、踏み込まれるのが、恐ろしかった。
フィアンマ「すまん、今少し時間をくれ。ちゃんと、答えを出すから」
五和「…はい、……すみません」
フィアンマ「謝るな、…俺様が臆病であることが原因なのだから」
臆病者。
自嘲する。自責する。
それでも、そう簡単には頷けなかった。
怖いのだ。何か一つを、心から大切にすることが。
失う恐怖に比べれば、最初から持っていない方が良い。
と、ドアが開いた。
帰って来たのは、インデックスだった。
インデックス「ただいま、フィアンマ、いつわ」
五和「あ、お帰りなさいませ。お夕飯の準備しますねっ」
彼女は即座にメイドとしての姿に戻り、台所へ行く。
フィアンマはインデックスを見やり、挨拶を返した。
フィアンマ「…お帰り」
インデックス「…具合、悪いの?」
フィアンマ「そういう訳でもないのだがね。…お前は、楽しかったか?」
インデックス「
>>140
」
139 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 18:46:54.28 ID:2Hl6SuNSO
フィアンマ、何かあったの?
140 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 18:49:23.72 ID:Djmmf8Go0
>>139
141 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 18:58:05.11 ID:2Hl6SuNSO
小ネタ乙
ヴェントさんはやっぱり特別。なぜなr
せつない
142 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 19:25:40.20 ID:hCMGHrBy0
インデックス「フィアンマ、何かあったの?」
質問を無視したのは、悪意からではない。
純粋に、彼のことが心配だったからだ。
また、何かを抱えているのではないかと。
抱え込んで、また、ふらりと何処かへ行ってしまうのではないかと。
大変な事に限って、彼は自分に話してくれない。
フィアンマ「…何もな、「うそつき」……」
インデックスに言われ。
フィアンマは黙り込む。
彼女には、嘘を見抜く力がある。
疑いに基づいたものではない。
動揺を見せないようにしても、気づかれてしまう。
インデックス「…顔色が悪いもん。思いつめた顔をしているんだよ。何もない訳がないかも」
フィアンマ「……お前には関係ないことだ」
インデックス「………」
じとー、と睨まれる。
フィアンマは視線を逸らした。
彼女に睨まれるのは、正直言って苦手である。
フィアンマ「………インデックス」
インデックス「? 何かな」
彼は、口ごもりがちに言う。
五和を見やり、彼女にこちらの会話が聞かれないことをわかった上で問いかけた。
フィアンマ「……お前は、…俺様を愛しているか? ………俺様の為に、死んでも良いと、そう思えるか?」
どうしてこんなことを聞くのだろう、とフィアンマは自分自身で思う。
彼女が自分と同じように、死んでも良いと思える程想ってくれていたのなら、何だというのか。
インデックスはきょとんとして、動揺して、囁くように答える。
インデックス「
>>144
」
143 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 19:33:59.21 ID:2Hl6SuNSO
死ぬのは出来れば遠慮したいけど…でもフィアンマの事は大好きって胸張って言えるかも
144 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 19:37:52.92 ID:tVBtiRtf0
上
145 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 19:57:20.38 ID:hCMGHrBy0
「死ぬのは出来れば遠慮したいけど…でも、フィアンマの事は大好きって胸張って言えるかも」
照れながら、動揺しながら。
柔らかい笑みと共に、彼女はそう言った。
「どれ位大好きかって言ったら、大きさだとか、おおよそ口に出来る単位では表現出来ない位だけど」
誰かの為に戦う背中が。
自分を抱き寄せるその腕が。
愛していると言ってくれたその唇が。
微笑むその優しさが。
自らの苦境に立ち向かう姿勢か。
曲がってはいない心根が。
たまらなく大好きだ、と思う。
ずっと一緒に居たいと思う。
「…どうして、そんなこと聞くの?」
彼女は無邪気に、首を傾げる。
フィアンマの戻りたいと思う居場所の象徴。
平和と安堵を象徴してくれる、可愛らしい少女。
本当に死ぬのだと、覚悟を決めた時。
彼女の悲しむ顔が頭に浮かんで、嫌だと思った。
他の誰よりも後だったけれど、他の誰に対してよりも強く、強く。
ああ、そうか。
気がついた。
自分はきっと、この少女を愛しているんだ。
死ぬ覚悟を決めた最後の時間、思考を全てこの存在に奪取されてしまう程。
誰かの為に微笑む笑顔が。
自分を抱きしめ返すその腕が。
大好き、と言ってくれるその唇が。
安堵させてくれる優しさが。
自らの苦境に立ち向かい姿勢が。
真っ直ぐ過ぎる心根が。
たまらなく、愛おしい。
彼女の為に全てを捨てる覚悟はきっと決められないけれど。
彼女が傍に居れば、絶望はしないに違い無い。
自分はまだ、誰かを本気で愛する事が出来たのか。
思えば、死んでもいいと思える人間は、彼女で二人目だった。
インデックス「…フィアンマ、……どうしたの? どこか痛いの?」
泣きそうな顔をするフィアンマに、インデックスは問いかける。
フィアンマは首を横に振る。
インデックス「…でも、泣きそうな顔をしてるんだよ」
フィアンマ「
>>147
」
146 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 20:21:35.40 ID:S4aH5YGAO
+
147 :
『五和の淫夢』
◆2/3UkhVg4u1D
[saga !orz_res]:2013/02/18(月) 20:21:38.72 ID:hCMGHrBy0
ぎゅう、と抱きしめられた。
甘い匂いがして、心拍数がドキドキと高まる。
きゅ、と手を握られる。そっと握り返した。
「フィ、アンマさん」
「…五和、……好きだ」
深く口づけられる。
先程彼が口にしていた、甘いプティングの味がした。
宝石と黄金で出来た心優しい王子様の像のおとぎ話を思い出す。
幸運の王子様、だったように思う。
貧しい人の為に身を削って、最終的にはみすぼらしいゴミとなった。
心が美しければ見目など必要ない、というようなお噺だっただろうか。
仮に彼が王子様なら、きっと何もかもがお菓子で出来ている。
綺麗な金色の瞳はキャンディーで。
爪も、きっと透明な飴細工。
舌はグミで出来ていて。
歯は、砂糖細工かもしれない。
気がつけば、服を脱がされていた。
羞恥と寒さに身を震わせていると、彼の指先が私の膣口に触れた。
くちゅ、といういやらしい音を立てて、侵入する。
出来れば処女は彼に奪って欲しかった。そう、思う。
けれど、あんな事がなければ彼と出会う事も無かった。
そう思うと、私の運命は実に数奇なものだと感じる。
ぐ、と挿入された。
性的興奮にみっともなく濡れた私のソコは、柔軟に受け入れる。
アイツの乱暴な動きとは違って、気遣いある抽挿。
物足りなさがかえって気持ちよくて、彼の腰を脚で挟み込む。
「あ、っ、ぁん、なか、ナカに、くら、しゃい…っ」
「は、…五和、良いのか」
「ん、…いい、です。あなたの、なら、ほ、し、」
彼がお菓子で出来た王子様なら。
きっと、その精の白濁は、練乳みたいな味がするんだろう。
子宮の奥に感じる熱い飛沫にびくつき、私は幸せを実感しながら、笑っていた。
五和「、…ふにゃあああああ! あ、あわっ、あわわわわ!!」
148 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 20:21:46.02 ID:S4aH5YGAO
安価下
149 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 20:23:05.79 ID:XzlH7mMD0
インデックス…ダキッ
150 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 20:34:30.81 ID:hCMGHrBy0
《あ、やべえ小ネタって入力し忘れたので脳内補完お願いします……》
フィアンマ「インデックス…」
彼は彼女を呼んで、そうして抱きしめた。
強く強く、それでも抱き潰してしまわないように。
唐突に抱きしめられ、インデックスは不思議そうに首を傾げる。
不思議そうな顔をしながらも、彼の身体を抱きしめ返した。
ぎゅう、と強めに抱きしめ返して、彼の肩に頭をもたれる。
心地良さに、彼女ははにかむ。
インデックス「あったかいね」
何度も。
彼に、言ってきた言葉だ。
フィアンマは穏やかに笑んで頷いた。
フィアンマ「…そうだな。落ち着くし、…暖かい」
インデックスの頬へ触れる。
気づけた今、待ち受ける絶望があったとしても幸せだった。
グラーノが帰って来て、夕飯を終えて。
インデックスとグラーノが寝入るのを待ってから。
フィアンマは、五和を自らの寝室に呼びつけた。
時間をくれと言った以上、きちんと答えを伝えなければならない。
「…来ました」
「…座れ」
言われるまま、五和はベッドへ座る。
フィアンマはというと、椅子に座っていた。
「俺様は、お前の気持ちにどう応えようか、悩んだ。そして、自分と向き合った」
「……」
「そうして、気がついた」
彼は緊張に渇いた唇を、そっと舐める。
そして、言葉を紡ぎ出した。
「俺様は、インデックスを愛していたんだよ」
だから。
「お前を友人、或いは家族以上に愛する訳にはいかない」
五和は、黙ってその言葉を聞いていた。
>>151-155
のコンマ二桁(右方の赤にかわりましてメイドさんがお送りします [sage]:2013/02/18(月) 20:21:46.『02』←ココ)に一つでもゾロ目があれば五和ヤンデレ化による泥沼、なければインデックスルートに入って右方禁書は完結
151 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 20:35:39.86 ID:c/Sae/j30
152 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/18(月) 20:36:57.60 ID:pK+E4EQr0
ほい
153 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 20:42:04.35 ID:2Hl6SuNSO
ヤンデレた方が話的には
154 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 20:42:42.89 ID:w7Guhh3Vo
k
155 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 20:47:09.21 ID:rc2kT4Ch0
ヤンデレイラネ
156 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 20:51:48.01 ID:hCMGHrBy0
《
>>151-155
結果:インデックスルート ご協力ありがとうございます 幸運補正すごいな…》
フィアンマ「…メイドとして居続けたいというのなら、俺様は止めん」
そして止める権利の持ち合わせもない。
彼はそう言って、静かに脚を組んだ。
五和はうつむき、両拳を握り締める。
誰かを傷つける為…ではない。
悔しくて、悲しくて、でもどうしようもなくて。
ただもたされた事実を、あるべきままに受け入れた。
彼が禁書目録を愛しているというのなら。
それを応援することが、自分のやるべきこと。
それすらも出来ないのなら、離れた方が良い。
フィアンマ「……五和」
五和「……、」
フィアンマ「…お前は、どうしたい。……無理に此処に居続けなくても良い。俺様の傍に居るのも、…辛いだろう」
フィアンマは、恋に詳しく無い。
あまり人を愛したことがないからだ。
自分から恋をしたのも、遠い昔の話。
五和「
>>158
」
157 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 20:57:29.58 ID:2Hl6SuNSO
…天草式に一度戻ります。
……御世話になりました
158 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 21:03:33.27 ID:kghc39T80
いえ、残ります
一生お仕えすると決めましたから
159 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 21:08:04.35 ID:hCMGHrBy0
五和「いえ、残ります」
そんな彼の、それでも思いやりから生まれた提案を。
五和はすっぱりと断った。
恋心を諦めない、ということではない。
禁書目録から奪ってやる、という宣言でもない。
五和「一生お仕えすると決めましたから」
命を救われた、その恩義に対し。
一人の人間として、報いたいと思ったから。
フィアンマの驚いた様子に、五和は微笑む。
別に、吹っ切れた訳ではない。
だが、彼の幸福を邪魔したいとは思わない。
五和「…ですから、…禁書目録さんと、幸せになってくださいね」
言って、彼女は立ち上がり。
部屋を出て行った。
フィアンマは沈黙する。
誰かを選ぶということは、誰かを傷つけるということ。
それをしないということは、上条のように不誠実になるということ。
後者を選べなかった自分は、前者として区切りをつけるしかないのだ。
深夜。
インデックスは、目を覚ました。
グラーノからそっと離れ、何となくフィアンマの部屋へ向かう。
彼の部屋には、僅かな灯りがあった。
本を読んでいるようだった。
インデックス「…フィアンマ」
フィアンマ「…ん? 眠れないのか」
おいで、と手招かれ。
インデックスは、彼に近寄る。
促されるまま、彼の膝上へ腰掛けた。
インデックス「……何だか昔を思い出すかも。そんなに昔じゃ、ないのにね」
フィアンマ「
>>161
」
160 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/18(月) 21:09:53.04 ID:pK+E4EQr0
ああ、俺様もだ
インデックス……俺様はお前と出会えたお陰で変われることができた。礼をいくら言っても足りないくらいだ
安価↓
161 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 21:10:55.05 ID:g5RxO7cPP
上
162 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 21:11:18.73 ID:2Hl6SuNSO
ああ…ほんの僅かな期間だった筈なのに、随分昔のように感じるよ
…インデックス。お前に大事な話がある。
163 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 21:21:43.99 ID:hCMGHrBy0
「ああ、俺様もだ」
相槌を打ち。
『歩く教会』に覆われていない彼女の髪を、手のひらで優しく撫でる。
この中には、十万三千もの魔道書が詰まっている。
自分のせいで、彼女には過酷な運命を背負わせてしまった。
それでも良いよ、と許してもらえたあの時から。
恨まないよ、と宣言してもらった時から。
或いは、ずっと、ずっと。
自分は、彼女を特別に、大切に、想ってきたのかもしれない。
自分の意図しないところで。
彼女の御蔭で良い方向へ変化したことが、沢山ある。
「インデックス……俺様は、お前と出会えたお陰で変われることができた。礼をいくら言っても足りないくらいだ」
「お礼を言われるような事はしていないかも。逆ならともかく」
ふふ、とインデックスは笑った。
彼女は手を伸ばし、フィアンマの読んでいる本を撫でる。
『人魚姫』。
ある意味において、インデックスとフィアンマを重ねられる作品。
彼はずっと、泡となって消える姫を、周囲の人間に当てはめてきた。
決して結ばれることはない。消えてしまう、淡い幻。
インデックスが幻覚なら、と願ってしまった程に。
フィアンマは、彼女の事を強く愛していた。執着していた。
「インデックス」
「? なぁに?」
彼女は文章を読むのをやめ、彼を見上げる。
反対に、フィアンマは彼女の瞳を見つめた。
「俺様は、お前を愛しているよ」
「……え?」
「……たとえ世界が滅んでも、お前を手放したくない程に。恋愛感情の一言では、到底収まってくれはしない位に」
拒絶されるだろうか、とフィアンマは思う。
彼女の大好きは、愛は、きっと自分と同じものじゃない。
「好きなんだ。……愛してる」
ぎゅう、と強く抱きしめられ。
インデックスはじっとフィアンマを見上げた。
「
>>165
」
164 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 21:24:21.84 ID:2Hl6SuNSO
ンチュ
……私も、あなたを愛してるんだよ
165 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 21:24:51.55 ID:mGzROCkR0
やっと……やっとその言葉が聞けたんだよ…
私も愛してる貴男のこと…
166 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 21:31:34.28 ID:hCMGHrBy0
「やっと……やっとその言葉が聞けたんだよ…」
インデックスは、安堵の笑みを浮かべた。
嬉し涙を流しても良いのだろうが、敢えて堪える。
幸せだ、と思った。感じた。
彼女は、そっと彼の頬に触れる。
「私も、愛してる。…貴男のこと…」
そうっと。
壊れ物を扱うかのように。
インデックスは、そうして、フィアンマへと口づけた。
ふに、と。
柔らかい唇同士が重なり合う。
男も女も、唇などそう変わらない。
顔を赤くしながらも、インデックスは幸せそうに、彼に甘えていた。
「……私は、ずっと前から、フィアンマのことが大好きだったんだよ」
「そうだな。…最初から、お前は俺様を好きだと言ってくれていた」
見つめ合う。
はにかんだ。
これから先、きっと。
向こう百年近く、フィアンマは幸福でいられるだろう。
INDEX END
167 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/18(月) 21:33:05.09 ID:S4aH5YGAO
うん、イイハナシダッタナー
えんだあああ
次はどのヒロインやりましょうか
168 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 21:39:33.18 ID:Q9GJgIV4o
乙
次は…五和がイイナー
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/18(月) 21:41:19.25 ID:pK+E4EQr0
乙
次は五和で
その後、ヴェント→グラーノ→神裂→美琴で
170 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 21:41:22.37 ID:AhyimY4s0
もっとインさんとイチャイチャしてもええんよ!
フィアンマさんの幸せがどうか百年続きますように
171 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 21:49:37.89 ID:hCMGHrBy0
フィアンマさんとインちゃんが幸せでありますように…。
じゃあ
>>169
の感じでいかせていただきます
五和ちゃんルートは新スレ立てるのとこちらで分岐してからの継続、どっちがよろしいですかね
どこから分岐するかが悩みどころ
172 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 21:50:32.25 ID:XFKFBUDg0
とりあえずこのスレ使えよ
173 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 21:51:20.60 ID:Af0Dy/dJ0
告白された所から分岐でよくね
174 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 22:03:12.52 ID:hCMGHrBy0
《じゃあ告白分岐でいきますね》
フィアンマ「……お前は、…俺様を愛しているか? ………俺様の為に、死んでも良いと、そう思えるか?」
どうしてこんなことを聞くのだろう、とフィアンマは自分自身で思う。
彼女が自分と同じように、死んでも良いと思える程想ってくれていたのなら、何だというのか。
インデックスはきょとんとして、動揺して、囁くように答える。
インデックス「…死ぬのは嫌、かな。でも、フィアンマのことは、好きだよ」
フィアンマ「そうか」
相槌を打つ。
フィアンマは頷いて、考える。
自分は、インデックスに恋愛感情を抱いているだろうか。
考えて、自問自答して、思い悩んで。
違う、という答えがはじき出された。
家を任せたのは、五和だった。
一番感謝しているのは五和で。
心配に思ったのも、五和だった。
その一生懸命な姿勢に、憧れた。
彼女に言った通り、自分は、彼女に憧れと―――愛情を、持っている。
グラーノが帰って来て、夕飯を終えて。
インデックスとグラーノが寝入るのを待ってから。
フィアンマは、五和を自らの寝室に呼びつけた。
時間をくれと言った以上、きちんと答えを伝えなければならない。
「…来ました」
「…座れ」
言われるまま、五和はベッドへ座る。
フィアンマはというと、椅子に座っていた。
「俺様は、お前の気持ちにどう応えようか、悩んだ。そして、自分と向き合った」
「……」
「そうして、気がついた」
彼は緊張に渇いた唇を、そっと舐める。
そして、言葉を紡ぎ出した。
「俺様は、…お前に少なからず、恋愛感情を抱いている。……これからも愛を向けていて欲しいと、考えている」
五和は、視線を彷徨わせる。
「…それは、つまり…」
「…端的に言えば。……俺様は、俺様の思っている以上に、お前の事が好きだ」
フィアンマは、五和を見つめて。
迷いなくそう言った。
「
>>176
」
175 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 22:08:41.78 ID:vg5rwI0O0
ん?これどちらの台詞?
176 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 22:10:33.41 ID:nf44/fhAO
抱いてください(性的な意味で)
177 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 22:13:11.39 ID:hCMGHrBy0
《五和ちゃんで。安価下》
178 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 22:25:53.88 ID:2Hl6SuNSO
ほ、本当ですか?
179 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 22:47:20.88 ID:hCMGHrBy0
五和「ほ、本当ですか?」
ときめきと安堵と。
両方の相反した思いを胸に、五和は聞き返した。
疑っている訳ではない。
確かに聞き間違いではないと、他ならぬ彼に認めて欲しくて。
フィアンマは羞恥に視線を不安定にしながら。
フィアンマ「…、…嘘ではない」
無自覚な好意。
故に、自信を持っては頷けない。
自覚出来ない程に、彼の恋心は静かな炎のようなものだ。
五和が誰かに傷つけられて初めて、その恋情が発揮される。
五和は泣きそうになりながら、立ち上がって。
そうして、やや勢いをつけて彼に抱きついた。
後ろへひっくり返らないよう気をつけながら、フィアンマは彼女の身体を抱きとめる。
ギシ、とイスが嫌な音を立てて軋んだ。
五和「わ、たし、…私、幸せ、です」
彼女の笑顔は、多幸感に満ちていた。
好きな人から好きだと言われたのだから、当たり前のことである。
五和「……、」
フィアンマ「……」
五和「…
>>181
」
180 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 22:56:48.73 ID:vg5rwI0O0
やっと…やっと…私の願いが叶いました…
夢でも構いません…
貴男のそばに居させて下さい…優しく愛しい私の救世主様…
何時までも…永遠に…
181 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 22:57:51.39 ID:2Hl6SuNSO
キス、してもらってもいいですか?
182 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 22:57:58.84 ID:qrpJ2zQr0
>>180
183 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 23:15:33.17 ID:vg5rwI0O0
うーむ、私の安価はお気に召さなかったか…
それはそれとしてせっかく
>>181
が安価になったんだ…五和ちゃんとフィアンマさんの濃厚な愛情表現も見たいなぁ チラッ
184 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 23:17:45.24 ID:hCMGHrBy0
「…キス、してもらってもいいですか?」
おずおずと。
彼女は、口づけを強請った。
顔を上げ、じ、と見つめる。
その頬は羞恥に染まっていて。
フィアンマは左腕で彼女の身体を抱きしめたままに。
五和の顎を、指先でそっと上げさせる。
そして、ゆっくりと顔を近づけた。
「……ッ、」
「…そう緊張するな」
五和の身体が強ばっている。
愛らしいやら怯えさせているようで申し訳無いやらで、フィアンマは苦く笑う。
五和は、そっと深呼吸をしようと口を開いた。
途端、口づけられる。
決して乱暴ではないものの。
彼の舌は、五和の口内を丁寧に犯した。
唾液を絡ませ、舌を絡ませ、くちゅりと音を立てて、唇を離した。
「…っぁ……ぅ」
「……、」
五和の髪を撫でる。
彼女ははっとしてフィアンマを見た。
「五和、……好きだよ。…これからも、俺様の傍に居てくれ」
「…っ、はい。…も、ちろんです」
言いながら。
彼女は、フィアンマの手を握って、引く。
引かれるままに立ち上がると、ベッドまで引かれた。
「…五和?」
「
>>186
」
185 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 23:20:31.70 ID:g5RxO7cPP
今日はずっと一緒にいて下さい……意味はわかりますよね?
186 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 23:20:37.36 ID:jYe7a2LAO
今こそあの忌まわしい汚れを……あなたで清めてください
187 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 23:20:58.19 ID:vg5rwI0O0
>>180
+チュッ
+
>>185
その後ベッドシーンへ移行
188 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 23:21:04.42 ID:2Hl6SuNSO
タイミングがアレだったんだよ
安価なら足りませんから、もっと、愛して下さい
189 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/18(月) 23:28:11.08 ID:hCMGHrBy0
《迷い果てた時の全安価採用でいくのと、エロ時間かかるんでしばらくお待ちください
…あれ? 俺今日エロばっかり書いてる…?》
190 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 23:29:43.91 ID:2Hl6SuNSO
人類皆普段からエロい事ばっか考えてるから大丈夫なのである
191 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/18(月) 23:35:13.14 ID:vg5rwI0O0
大丈夫だ、問題ない
ぶっちゃけて言うと、もっとやって下さいお願いします
192 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 00:44:42.15 ID:ICzNIG520
《もうエロい事考えられない(大嘘) 五和エンド投下したらそこまでにするので、ヴェントルート開始シチュなどご意見いただけると幸いです》
「今こそあの忌まわしい汚れを……あなたで清めてください」
「…五和」
忌まわしい、穢れ。
彼女が自殺しようとした原因となった、それ。その、出来事。
じ、と真っ直ぐな視線が、フィアンマを射抜く。
「今日はずっと一緒にいて下さい……意味は、わかりますよね?」
「……キスでは、足りなかったのか」
「足りません。……から、もっと、愛して下さい」
五和に引っ張り込まれる形で。
二人は、ベッドへと雪崩込んだ。
フィアンマは、何らかの拒絶の文句を並べようとした。
子供がデキたらどうするつもりなのだ、だとか。
強姦の記憶を思い出すのは辛いのではないのか、だとか。
言っても良い事は、沢山あったはずだ。
「やっと…やっと…私の願いが叶いました…」
けれど。
「夢でも構いません…貴男のそばに居させて下さい…優しく愛しい私の救世主様…」
抗えそうには、なかった。
「何時までも…永遠に…」
彼女の夢見心地の声が、あまりにも澄んでいて。
五和は、フィアンマを見つめ。
自分から勇気を出し、口づけた。
思いが届き、同じ種別のものを返された幸福は、言葉では表せない。
「……どうか、私を、だいてください」
幼子のような言い方の、その要求に。
フィアンマは、自らの衣服に手をかけて、返事をした。
「物足りない程度にするが、……煽るなよ」
193 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 00:44:43.48 ID:eoJbXc6AO
+
194 :
右方五和エロ
◆2/3UkhVg4u1D
[saga !orz_res]:2013/02/19(火) 00:45:16.09 ID:ICzNIG520
電灯を、消した。
しっかりと、鍵をかけた。
五和の服に、手がかかる。
強姦を思わせないように、少しずつ、脱がして。
五和も、おずおずとフィアンマの衣服に手をかけた。
手慣れない様子で脱がしていく。
「ぁ、」
お互いが服を纏わなくなったところで。
フィアンマの手が、五和の胸にかかった。
ふにゅ、と優しく揉まれる。
顔を赤くする五和に口付け、フィアンマは彼女の胸を数度揉んだ。
そうして手を下に持っていき、焦らすように彼女の太ももを撫でる。
深く深く、口づけた。
太ももを撫で、秘部の周囲を指先で撫でて。
五和がビクついたところで唇を離し、ようやく核心の部分へと触れる。
「あっ、ぁ…ん、んん、ぅ」
「……、…痛い時は言え」
告げながら、指先で小さな突起を包皮越しに挟む。
一度手を引いて、自分の指を口に含んで、唾液を含ませた後、同じことをした。
ぬるついた唾液、包皮越しにぐりぐりと陰核を弄られ、五和は唇を噛んだ。
別にフィアンマ相手にプライドも何も無いのだが、声を上げるのが恥ずかしい。
淫乱な女だと思われてしまわないかどうかが、酷く恐ろしくて。
そんなバカバカしい意地を知ってか知らずか。
フィアンマは彼女の不安をかき消すように甘く囁く。
「…声は、聞かせてくれないのか?」
お前の愛らしい声が、聞きたい。
そんなことを囁かれ。
半ばテンパりかけながら、それでも、五和はひとまず唇を噛むのをやめる。
途端、唾液どころか愛液に濡れた指が、膣口を撫でた。
195 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 00:45:17.55 ID:eoJbXc6AO
+
196 :
右方五和エロ
◆2/3UkhVg4u1D
[saga !orz_res]:2013/02/19(火) 00:45:41.21 ID:ICzNIG520
ひくついて潤む膣内へ、指が侵入する。
無理やり突き破られ、そこに既に膜はない。
だからといって、それが乱暴にして良い理由にはならない。
「あ、っう、りゃめ、です、」
思わず、制止する。
彼女は珍しく、陰核よりも膣内で感じるタイプの女性だった。
指の腹で丁寧にナカを擦られる度、糸を引く程に濃厚な愛液が吐き出されていく。
フィアンマの指を汚してしまう罪悪感に、五和は震えた。
「何が、ダメなんだ?」
「ッッ…、…そこ、ばっかり、イ、っちゃ、」
言葉を終える前に、五和の身体が震えた。
ぎゅう、と身体が硬直し、次いで、膣口がひくつき、さらさらとした愛液が溢れ出る。
頬を上気させ、息を荒げ、五和はフィアンマを見上げた。
彼はというと、彼女の痴態にやや反応した自分自身を軽く扱き。
そうして、彼女のびちゃびちゃに濡れて潤んだ柔らかい膣口へ、その先端をあてがった。
「…良い、か?」
「あ、………」
まだ、イったばかりなのに。
思うも、五和は彼に拒否の言葉を出せない。
怖いから、嫌われたくないから、そんな思いではなく。
彼から要求されることなら何でも、受け入れたいと願ってしまっているから。
五和はやや下品に脚を広げたまま、僅かに折る。
M字に近い状態で、彼女は自分の膣口へ、両手の人差し指を引っ掛けた。
そうして、ぬるつく指を感じながら、拡げて見せる。
「い、……いれて、ください」
フィアンマは彼女の腰を抱き寄せ。
一気に、挿入した。
197 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 00:45:42.15 ID:eoJbXc6AO
+
198 :
右方五和エロ
◆2/3UkhVg4u1D
[saga !orz_res]:2013/02/19(火) 00:45:57.93 ID:ICzNIG520
想像していたより、ずっと大きくて。
想像していたより、ずっと熱くて。
想像していたより、奥まで届いている。
夢に見たより、ずっとずっと苦しくて。
夢に見たより、ずっとずっと気持ちが良い。
幻想じゃない。
自分の妄想なんかじゃない。
五和は腕を伸ばし、彼の身体を抱きしめる。
そのまま抱えられ、向かい合った状態になった。
所謂、対面座位。
ぐちゃぐちゃと、肉のぶつかり合う、粘着質な水音が聞こえる。
頭が真っ白になってしまう程、快感をぶつけられて。
声を抑えるだとか、快感に溺れるだとか、そんな言葉じゃ片付けられない。
「しゅき、れ、しゅぅぅ、らいぃ、っんあ、しゅき、れしゅっ、ぅあ、イっひゃう、お、かひくにゃ、っちゃ、」
「ッ、……く、…は、」
強く抱きしめられて。
何も考えられなくなる快感の渦に無理やり堕とされながら、抱きしめ返した。
安心する。甘い匂いがする。
…大好き。
199 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 00:45:58.99 ID:eoJbXc6AO
+
200 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 00:46:40.77 ID:ICzNIG520
翌朝。
目を覚ますと、甘くて良い匂いがした。
怠いながら起き上がってみる。
身体やベッドは、綺麗になっていた。
綺麗好きの彼が、自ら掃除したのかもしれない。
昨夜は連続する行為の中で、意識が飛んでしまった。
覚えていない部分もあるけれど、幸せな一晩だった。
「おはようございます」
服を着て台所に行った。
起きているのは、彼一人だった。
「おはよう、五和」
彼は穏やかに挨拶を返し、フレンチトーストを皿に乗せる。
一枚の半分を口に含み、もぐもぐと食べながらお皿を運んでいる。
そんな彼の服を、くいと引き。
こちらを向いたところで、彼の口から飛び出しているパンを食べた。
「ん、」
「……おはようございます、フィアンマさん」
「……あぁ」
お皿を置いて。
彼は、私の髪を撫でて抱きしめる。
幸福な時間がこれからも続いていくのだと、私は笑みを浮かべて目を閉じた。
MAID END
201 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 01:01:39.59 ID:jkbH2fvXP
……ふう乙
202 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 01:02:04.89 ID:hUJ5/T8SO
乙
ヴェントさんはインさんか五和さんルートの数日後に自分が選ばれなかった事を知って、右方さんの時の勘違いとか約束とか今までの一緒にいた時とか思い出してひきこもってるとこに見舞いにきたフィアンマさん押し倒して前方淫夢みたいな感じの展開へ…みたいなせつないのとか
203 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 01:12:14.33 ID:eoJbXc6AO
切ないがしかしヴェントさんだと想像が容易で困る…
そういえばバードウェイさん出してないな…全ヒロインエンド書いて尚ストーリー続けたいとか言ったら袋叩きにされる、ひぃ
204 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 01:25:33.66 ID:hUJ5/T8SO
むしろやっちまえとしか
こっち一段落したら新訳〜とかスレタイにくっつけて新スレやるとか(笑)
205 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 14:36:06.22 ID:l1KLlmFV0
《新約:とある右方の円満周囲(ハーレムルート)か… とりあえずインデックスエンド派生でヴェントルート入りますね》
目が覚めた。
気付けば、既に日は高く昇っていたようだ。
隣りには、インデックスが眠っている。
別に彼女と性行為をした訳ではない。
読書をして、眠くなって、一緒に寝た。
フィアンマ「……、」
インデックス「…すぅ…」
フィアンマ「………」
甘い匂いのする髪を、指先で弄ぶ。
朝食の用意か、はたまた昼食の用意か。
判別はつかないものの、良い匂いがする。
食べ物の匂いだというのに、インデックスはまだ起きない。
"もう一人の自分"がやらかした後処理をする為に。
フィアンマは、聖ピエトロ大聖堂へとやって来た。
途中左方のテッラに会った為、言葉を交わす。
彼には既に自分が置かれていた状況を説明した。
フィアンマ「…インデックスに告白をした」
テッラ「おや、それはそれは…結果は如何でした?」
フィアンマ「悪ければわざわざ言わんよ」
テッラ「なるほど。おめでとうございますー」
意外にも、聖職者の何たるかに言及されることはなかった。
テッラはフィアンマがどれだけ人を愛することに苦労するか、察しているからである。
そんな二人の会話を聞き。
ヴェントは、唇を噛む。
強く強く噛んで、そうして、走っていった。
フィアンマ「…、ヴェント?」
ちら、と視線を向けた。
走り去る後ろ姿が、泣いていたように思えた。
テッラ「追いかけないのですか?」
フィアンマ「何故俺様が追いかける必要がある」
テッラ「
>>207
」
206 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 14:42:24.45 ID:Leud0qVUo
sk
207 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/02/19(火) 14:46:19.30 ID:K8MtqtBR0
わかってないですねー。
だから、神の右席で最上位でも、人間的な部分は最低位ですねー
208 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 14:55:20.78 ID:hUJ5/T8SO
彼女が傷ついたのがあなたが原因だからでしょう?
早く追っかけてあげた方がいいんじゃないですかねー
209 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 14:58:41.97 ID:BHzHTEuG0
そんなことより修造ンマ書けよ
210 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 15:03:26.67 ID:l1KLlmFV0
《修造ンマはもうすぐ終わらせる予定のスレがあるので、それ終わったら書くつもりです》
テッラ「わかってないですねー」
やれやれ、と彼はため息を吐き出す。
目の前の青年がそういったことに鈍感、正確には鈍感であろうとしていることはわかっている。
のだが、彼女の事を思えば言わずにはいられない。
テッラ「だから、神の右席で最上位でも、人間的な部分は最低位ですねー」
フィアンマ「……テッラ」
テッラ「言い直しましょうか。貴男の人間性は悪くありませんが、男性としては最低位です」
旧知の間柄でなければ、恐れ多くて言えない事だ。
フィアンマに睨まれ、しかし、テッラは怯えない。
彼は彼の理由で、フィアンマに殺されても後悔をしない精神性の持ち合わせがある。
『…インデックスに告白をした』
『悪ければわざわざ言わんよ』
『お前の願いを叶えてやりたい気持ちは、確かにここにある。だが、…お前が指摘した通り、戦争になるのが怖くて踏み出せていない。俺様の本質は臆病な人間なんだよ。ここぞという時で、何かをするのが怖いんだ。信じて待って裏切られるのも、こちらから裏切って後々苦しい思いをするのも嫌なんだ。誰かを傷つけたくて生きている訳ではないし、誰かに縋りたい訳でもない。そんなことが許される人間だとも思っていない。………俺様は今すぐにでも、死にたいよ。約束をしておきながら果たせず、不誠実で、人間不信で、愚かで、…そんな自分自身が大嫌いだ』
『…そう、だったな。……守るよ。遅くなってしまったが、今年こそ、お前との約束を守ってみせる』
『だから、俺様に協力してくれないか』
元々、選んでもらえるなどとは、思っていなかった。
それなのに、どうしてこうも胸が痛いのか。
『……お前の弟への弔いに、きっと科学サイドを潰す。―――約束する』
『術式の為にそこまで身を削れるお前は、崇高だ。醜いとは思わん。…綺麗なままだ』
私は、私が思っていた以上に、フィアンマのことが好きだったらしい。
馬鹿馬鹿しい。どうせ叶わない想いを、捨てきれないままみっともなく肥大させてしまっていた。
見栄を張った、無理やり諦めた。そう、思っていた。
吹っ切れてなんて、いなかった。
お陰で、動く事が、出来ない。
前方のヴェントは、自らの住居で、一人。
部屋のベッド上、膝を抱えた。
細い脚を抱き寄せ、俯く。
ノックが、あった。
荒んだ気持ちで、ドアを開ける。
フィアンマが居た。
ヴェント「…アンタ、何で」
フィアンマ「
>>212
」
211 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/02/19(火) 15:05:28.52 ID:K8MtqtBR0
無言で抱きしめてから
済まなかった。お前の気持ちも考えず、俺様は……
212 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 15:07:24.15 ID:+e2YFzqu0
>>211
213 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 15:23:26.31 ID:l1KLlmFV0
フィアンマ「……、」
彼は無言のままに。
何も言わないで、彼女の身体を抱きしめた。
身長差故に、ヴェントの顔は彼の胸元から鎖骨辺りにかけての場所へ収まる。
ぽす、という軽い音がして。
ヴェント「…、…」
フィアンマ「…すまなかった。お前の気持ちも考えず、俺様は……」
今更、遅いのよ。
唇だけが、そう動いて。
しかし、声はそこについてこなかった。
泣きそうになりながら腕を伸ばし、ドアを閉める。
ついでにカギも閉めてから、彼の身体を抱きしめ返した。
もはや他人の男だ。こんなことは、主の言いつけに反している。
思うのに、腕の力を緩めたくない。
ヴェント「……禁書目録と、うまくいったんでしょ」
フィアンマ「……」
ヴェント「私は子供じゃない。…アンタが『約束』を守らない理由もわかっていて妥協してる」
フィアンマ「…ヴェント、」
ヴェント「いい加減、気付きなさいよ。アンタのそういう甘さだとか優しさが、巡り巡って人を傷つけてる事位」
そんなところを好きになったクセに。
それでも、八つ当たりをせずにはいられない。
子供じゃないと言っておきながら。
聞き分けのない駄々をこねる子供みたいに、言葉を投げつけてしまう。
そして、こんな自分を彼が許してくれることもわかっている。
わかっているのにやるあたりが、甘ったれで、そんな自分を軽蔑した。
フィアンマ「……すまない」
謝らせたい訳じゃない。
かといって、インデックスとは別れてお前と付き合う、と言って欲しい訳でもない。
この男の隣りで笑うのはあの少女が、少なくとも自分以外が相応しいとは、理性の部分では思っている。
ヴェント「…悪いと思ってるなら、頼みがある」
フィアンマ「頼み?」
ヴェント「……私を抱きなさい」
フィアンマ「何、」
ヴェント「……聞けないなら帰れ」
唇を噛み締める。血が出そうな程。痛い。
ヴェント「情けをかけるなら、最後まで面倒看なさいよ。それが出来ないなら、最初から甘やかすべきじゃない」
滅茶苦茶なことを言っている自覚はある。
あるけれど、言葉に出してしまった。
フィアンマは沈黙している。
どう拒絶しようか悩んでいるのか、それとも、受容の為の長考をしているのか。
恐らく前者だろうな、とヴェントは思う。
フィアンマはどうする?(台詞可)>>+2
214 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/02/19(火) 15:26:44.42 ID:K8MtqtBR0
それは違うだろう。……俺様は、そういうことをするためにきたんじゃない
215 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 15:30:48.74 ID:b8bOkJAc0
>>214
216 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 16:17:50.83 ID:bpbkhh9q0
フィアンマ「それは違うだろう。……俺様は、そういうことをする為に来たんじゃない」
ヴェント「…じゃあ何? お前が俺様に振られてあまりにも哀れだから接吻の一つ位施してやろう、って?」
挑発的に言い返す。
傷つけたい訳ではないのに。
自分が傷ついているから、痛みを押し付けようとしてしまう。
いっそ嫌われてしまえば自然と諦めがつくと、自分は思っているのだろうか。
抱きしめるのをやめ、軽く突き飛ばした。
軽い力ではよろめくはずもなく、フィアンマはただ、ヴェントを見下ろす。
だが、その視線は決して見下しているものではない。
ヴェント「……、」
フィアンマ「……」
ギリリ。
歯軋りをして、深呼吸をする。
ヴェント「…何しに、来たのよ。……今更、謝られたって、…アンタが変わる訳じゃ、ないんだから」
フィアンマ「
>>218
」
217 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 16:19:02.50 ID:ezSFpLIx0
悲しいヴェントルートとハッピーヴェントルートが
見たいです
218 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 16:39:36.02 ID:sPZZiQ2k0
俺様は変わらんさ
219 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 16:41:58.94 ID:hUJ5/T8SO
あんとき受け入れてれば拗れなかったな…今スレヴェントさんはせつないからこそいいが
安価なら
…不用意に慰めようとしたのは、すまなかった。
ただ、お前が泣いているのはどうしても見過ごせなかったんだ
220 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 16:52:56.44 ID:bpbkhh9q0
「俺様は変わらんさ。…だから、もう謝らない。決別を言い渡しに来ただけだ」
甘さや優しさが。
捨てることを悩むその迷いが。
誰かを特別にすると決めたなら。
それ以外に冷たくする勇気も、きちんと持たなければならない。
彼は真っ直ぐな視線を、彼女に向ける。
「俺様は、お前を裏切った」
「……そうね。現在進行形で」
「勇気の無さ故に、臆病心を抱いて、約束を破り続けている」
「………」
「きっと、守らない。……お前を傷つけるだけ傷つけて、俺様は後悔はしても、そのことでお前に振り向くことはない」
「分かってるわよ、そんなコト」
「だが、」
彼は、彼女に背を向ける。
そうして、鍵を開けて。
ドアに手をかけた。
「―――そんな男を好きになってくれて、ありがとう」
そう言い残して。
彼は、出て行った。
「………バカ」
最後の最後。
あれだけ傷つけても。
彼自身口にしたように、彼の本質は変わらなかった。
「…そんなだから私は、アンタが好きだったのよ、…――――」
鍵を閉め、そこに残ったほんの僅かな温もりに。
笑って、俯いて、もう一度、泣いた。
Fine del vento. -infelicità-
221 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/19(火) 16:54:05.30 ID:eoJbXc6AO
バッドエンドでした。
ヴェントさんとハッピーエンドを迎えられる分岐がどこか考えよう(提案)
222 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 16:56:15.67 ID:+LqmqeaQ0
>>221
インデックスの告白受け入れなくて家族で!
ってなるのと右方に惑わされなくて
フィアンマたんラブ状態なら
223 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 17:08:19.68 ID:bpbkhh9q0
《じゃあ前スレ
>>736
分岐でいきますね》
右方「…どんな内容の約束だったかな」
彼はわからないことをそれと知られないよう。
敢えて、すっとぼけるように冗談めかした。
そして、彼は手を伸ばす。
男娼のように慣れた様子で彼女の肩を掴み、抱き寄せるようにして身体的距離をほぼゼロへ持っていく。
そうした上で、彼女の耳元へ、やや甘みがかった声で促した。
右方「ヴェント、もう一度お前の口から聞きたい」
ヴェント「……、」
近い。近い。ち、かい。
ヴェントは思考が停止しそうになりながら、乾いた唇を自分の舌で舐める。
そうして、彼にだけ聞こえるよう、小さな声で言った。
ヴェント「……私の弟を殺した、憎い科学を。科学、全てを、…きっと、アンタが壊して、叩きのめしてくれる、って…約束、したじゃない」
右方(なるほど、それが『約束』か。…ふん、こちらの俺様も、俺様とさほど変わらん程度の持ち主だな)
こちらの自分を嘲笑い、フィアンマは指先でヴェントの髪を撫でた。
修道服のフード越しに撫でられ、彼女は不安定に視線を彷徨わせる。
彼女自身とて認めたくないものの、意中の男性からこのように密着されれば、動揺してしまうのも自然の摂理。
右方「…そう、だったな。……守るよ。遅くなってしまったが、今年こそ、お前との約束を守ってみせる」
ヴェント「…、フィアンマ」
右方「だから、俺様に協力してくれないか」
愛着も愛情も信頼も欠片も持っていないクセに。
さもそれら全てを持ち合わせているかのように、フィアンマは懇願するような声音で言った。
やはり彼ではないな、と思った。
認めたくはないけれど、自分が確かに愛している彼は、どんな人間か。
決して約束を守れない、彼が好きなのだ。
ヴェントはどうする?>>+2
224 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 17:09:44.89 ID:kxpVM/6i0
俺が言ってんのはそこらへんをダイジェストでお送りしてインデックス告白まで行けばいいのではないかと
kskst
225 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 17:11:39.12 ID:hUJ5/T8SO
ヴェントさんが誘ってきた時素直に受け入れてればよかったんじゃね?
ヴェントルートなんだからせめて一回だけでも、もしくは定期的にこっそりインさん裏切ってヴェントを抱いたらよかった気がする。
変に倫理観にとらわれて義理通しちゃったからヴェントさんも言ったように「じゃああんた何しにきたねん」になったような
226 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 17:14:00.61 ID:hUJ5/T8SO
あ、安価ならそっと押し戻す
227 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 17:21:16.73 ID:bpbkhh9q0
《今スレ
>>48
まで飛びます、それ以外は正史通りに》
彼女は、腕を伸ばし。
彼の身体を、そっと押し戻した。
自分が、かつてあの白い修道女に言った言葉を思い出したのだ。
彼が間違いそうになったなら、止めて欲しい。自分ではダメだから。
それでも、この件に関しては、自分が止めるべきなのだ。
右方「…ヴェント」
ヴェント「…ビアージオには、どうしても必要なら、アンタから直接指示を出して」
言って、彼女は彼に背を向ける。
決して守られない約束を分かっているのなら、自分は喜ぶべきではない。
彼の変化を、悪しき変化を、笑顔で受け止めてはいけない。
ガラガラ、と。
やや無遠慮に、病室の扉が開いた。
入って来たのは、一人の修道女。
若い女だった。ショートの髪をフードで覆っている。
ヴェント「……、」
彼女は、フィアンマを見下ろした。
本音を言えば、滅茶苦茶に揺さぶって起こしてやりたい。
だが、そんなことをして起きるのが更に遅くなってしまっても困る。
ヴェントは既に、体調を完全に治していた。
ヴェント「…アンタが居ないから、『神の右席』がきちんと機能しないじゃない」
半ば八つ当たり気味に言い。
彼女は、見舞い客用の椅子へ、やや乱暴に腰掛ける。
彼女の割と軽い体重を受け、ギシ、とパイプイスが軽く軋んだ。
フィアンマ「……」
ヴェント「……起きなさいよ。…全部、終わったんだから」
フィアンマ「……」
ヴェント「………結局、アンタは一人で戦ったワケ、か」
ぽつり、呟いて。
彼女は、白い床に視線を落とす。
見舞い品のカラフルなグミの詰まった紙箱を、見舞い品置き場へ置いた。
ヴェント「…早く、起きなさいよね」
呟いたところで。
フィアンマの両瞳が、晒された。
ヴェント「……、…」
フィアンマ「…ヴェント…か、…?」
ヴェント「
>>229
」
228 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 17:25:00.29 ID:hUJ5/T8SO
!…起きるのが遅いのよバカッペチ
…心配、したじゃない…グス
229 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 17:25:49.60 ID:b+Mk2pKL0
>>228
抱きつき
230 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 17:33:30.45 ID:bpbkhh9q0
《ハッピーならハッピーでハッピーにしてあげたいな…》
ヴェント「! …起きるのが遅いのよバカッ」
不覚にも。
感動と名がつくだろう感覚と。
安堵と名のついている感情に。
ヴェントは泣きそうになって、彼の肩を叩く。
ぺち、と叩かれ、フィアンマは小さく笑った。
ヴェント「…心配、したじゃない…、…ぐすっ」
横たわったままの彼へ、抱きついた。
積み上げられた菓子達が、ドサドサと落ちる。
甘いお菓子と女性に包まれ。
フィアンマは手を伸ばし、彼女の背中を摩った。
フィアンマ「……俺様は、ずっと眠っていたんだな」
ヴェント「…そうよ」
フィアンマ「……わざわざ、見舞いに来たのか」
至近距離で、見つめ合う。
ヴェントは自分の手の甲で、目もとを拭った。
ヴェント「
>>232
」
231 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 17:43:03.95 ID:hUJ5/T8SO
…当たり前じゃないプイ///
232 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 17:47:40.03 ID:IpymL0R00
>>231
233 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 17:47:51.07 ID:nfczyO8/0
>>231
本当にアンタは鈍感ね…
…でも…そんなアンタが好きなのよ
234 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 18:02:46.12 ID:bpbkhh9q0
ヴェント「…当たり前じゃない」
ぷい、と顔を逸らし。
僅かに赤らんだ顔を見られまいと隠す。
しかしながら、フィアンマからは見えていた。
お菓子の銀の箱が、彼女の横顔を反射していた。
フィアンマ「…ありがとう」
ヴェント「改まってお礼なんか言わなくていい」
ぎゅう、と抱きついて。
ヴェントは、彼の鎖骨辺りに顔を埋めた。
医者の判断を受けた後、フィアンマは退院して。
五和やインデックス、グラーノと共に暫く静養した。
しかしながら、いつまでものんびりしている訳にはいかず。
眠っている間に出来なかった後処理を始めた。
そんな中。
様々な復旧作業を手伝うヴェントに、フィアンマは誘いをかけた。
フィアンマ「ヴェント」
ヴェント「あん? 何よ」
フィアンマ「もうすぐ書類が出来上がる。それを教皇さんに渡したら、時間が出来るだろう」
ヴェント「ま、大概の処理はもう済んだようなモンだしね」
フィアンマ「デートをしないか」
ヴェント「デ、」
フィアンマ「……お前には迷惑をかけたからな。それも、直接的に。たとえ世界が違ったにせよ、俺様がやったことには変わらん」
ヴェント「
>>236
」
235 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 18:07:45.00 ID:hUJ5/T8SO
珍しー。あんたから誘ってくれるなんて
いいよどこ連れてってくれるワケ?
236 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 18:08:48.45 ID:nfczyO8/0
>>235
ドキドキ
237 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 19:06:50.43 ID:qtk/mgO90
ヴェント「珍しー。アンタから誘ってくれるなんて」
笑みながら揶揄っぽく返す彼女の胸は高鳴っている。
ドキドキとする自分を抑え込み、ヴェントは首を傾げた。
ヴェント「イイよ。どこ連れてってくれるワケ?」
フィアンマ「考えているんだが、希望は無いのか」
ヴェント「特には無いカナ。……アンタのエスコート力は上がっただろうし?」
フィアンマ「俺様の周囲の女はそういう間柄では、」
ヴェント「どうだか」
フィアンマ「……」
無言無表情ながらも、ちょっと拗ねたらしい。
ヴェントの前で、フィアンマはさほど大人として振舞わない。
勿論、仕事上の判断は冷静だったり冷徹だったりはするのだが。
他の少女達に対してとは違い、さほど気取らない。
格好をつけないところが、ヴェントは嬉しかったりする。
そうして。
十月三十一日。
死者の蘇るハロウィンに。
フィアンマとヴェントは、ミラノのオペラ座へ向かっていた。
既にチケットはフィアンマが所持している。
ヴェント「オペラ、ねぇ」
フィアンマ「嫌いだったか?」
ヴェント「いや、別に嫌いじゃないケド、親しみ無いだけ。今は何がやってんの?」
フィアンマ「
>>239
」
238 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 19:07:47.82 ID:TerdOl4U0
魔王
239 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 19:12:54.18 ID:RPP5AeJC0
トゥーランドット
240 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 19:15:08.14 ID:vhrGFpnS0
魔王の日本語版を授業で聞いたとき吹き出しそうになむた
241 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 19:30:26.39 ID:qtk/mgO90
《子供「おとうさん そこに みえないの まおうがいる こわいよ」父「それはさぎりじゃ(大嘘)」》
フィアンマ「『トゥーランドット』」
『トゥーランドット』は、フランソワ・ペティ・ド・ラ・クロワが1710年〜1712年に出版した『千一日物語』の中の「カラフ王子と中国の王女の物語」に登場する姫の名前であり、また、その物語を基にヴェネツィアの劇作家カルロ・ゴッツィが1762年に著した戯曲、および、それらに基づいて作曲された音楽作品である。
『誰も寝てはならぬ』というアリアが特に有名な作品だ。
このアリアは最終幕である第3幕で、カラフによって歌われる。
第2幕において、カラフはトゥーランドット姫への求婚者に出される3つの難題を見事に解決した。
それにも関わらず、姫はカラフとの結婚に難色を示す。
そこでカラフは自分の名前を夜明けまでに当ててみせれば、結婚を諦めて命を捧げようと申し出る。
ただし、名前を解き明かせなかったら、カラフとの結婚を姫は承諾しなければならない。
そこで冷酷な姫は自国の国民に対し、カラフの名を解き明かすまでは寝ることを禁ずるというお触れを出す。
そして、もし誰も解き明かせなかったら、国民を皆殺しにすると言う。
第3幕は夜の時点から始まる。カラフは一人、宮殿から月に照らされた庭に出る。
そこでトゥーランドット姫のお触れを聞く。
ここでアリア『誰も寝てはならぬ』がカラフによって歌われる…という流れである。
ちなみにカラフとは身分を隠している名前の知れない王子…という登場人物のことだ。
ヴェント「ああ、粗筋だけ抜き出すとシュールなアレね」
我が儘と見せかけ、代理で復讐を履行しようとする強情で美しい姫と。
どうしてもそんな姫と結ばれたくて謎解きに答え続けた王子の、愛の物語。
悲劇とも喜劇ともとれるお噺だった。
復讐を常に考えている自分に合わせてきたのだろうか、とヴェントは思う。
フィアンマ「そう言ってやるな。物語など皆そうだろう」
ヴェント「まあね」
二時間程で、全ての上演が終わった。
そのままスカラ座博物館へと場所を移し、芸術品と言い切ってしまっても良い程に美しい衣装などを眺める。
フィアンマ「…『誰も寝てはならぬ』、か」
ヴェント「…何、あそこまでして女を欲しがった経験でもあんの?」
フィアンマ「むしろ、ただの一度も無いんだよ。そもそも、俺様はそこまで女に入れ込んだ事が無い」
ヴェント「でしょうね。アンタからは情熱を感じない」
そんなことを言いながら、彼女は小道具などを眺める。
フィアンマ「……」
ヴェント「……、」
フィアンマ「…ヴェント」
ヴェント「? 何」
フィアンマ「
>>243
」
242 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 19:31:57.03 ID:G/zc/HO70
だから今回が初めてだ
こんなに女に入れ込んだのは
243 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 19:34:40.52 ID:RPP5AeJC0
>>242
244 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 19:48:19.81 ID:qtk/mgO90
「だから、今回が初めてだ」
「何が」
「こんなに女に入れ込んだのは」
ヴェントは、言葉を失う。
しばらく、彼の発言の意味を考えた。
ここまで、入れ込んだ。誰にだろうか。
「…アンタはあの魔道書図書館が好きなんじゃないの」
「好きだよ」
その言葉に、ヴェントは唇を噛みそうになる。
「俺様は、幻想殺し…当麻も、メイドの少女も、義理の娘も、禁書目録も、…親しい知り合いは皆、好きだよ」
「………」
「だが、愛したいと思っているのは、一人だ」
フィアンマは手を伸ばし、ヴェントの手を掴んだ。
そうしてそのまま、指を絡ませる。
世間一般的には、恋人繋ぎと呼ばれるものだった。
「……、…フィ、アンマ」
「…思えば、……俺様を最も気にかけていたのは、お前だったな」
「……」
「ずっと見ないフリをしていた。身近な人間を好きになれば、結ばれても結ばれなくても、苦しむだけだと」
青い鳥。
理解者は要らないと言い張って、思い込んで。
理解者が欲しいと、本当は心底から思っていた。
そして彼女は、自分の理解者だと、今更ながら気がついた。
「……目が覚めて、お前を見て。安堵した。…お前の存在は、"あちらの世界"でも気にかかっていた」
「………」
「お前にその意思が無いのなら、別に構わん。何にせよ冷遇も優遇もしないし、拒否をするなら、これからも同僚として存在するだけだ」
「……
>>246
」
245 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 19:57:58.24 ID:hUJ5/T8SO
…アンタって、ホントズルいわ
私がアンタをどう想ってるか、どう答えるか…知ってて聞いてるでしょ
大体、ずっと前からとことん惚れさせといて、遅いのよ。この臆病者。
……今まで遅れた分も幸せにしないと許さないからね
246 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/19(火) 20:00:27.20 ID:kJCFMRmJ0
↑
247 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 20:18:22.13 ID:qtk/mgO90
「………アンタって、ホントズルいわ」
ふふ、と笑った。
自然と、笑みが零れていた。
彼が居なければ。
彼が、彼でなければ。
きっと自分は、復讐だけに囚われて。
誰の幸せを願う事も出来ないままでいて。
誰かを愛することの出来ない人間になっていた。
「私がアンタをどう想ってるか、どう答えるか…知ってて聞いてるでしょ」
「……ヴェント、」
ヴェントは、しっかりと彼の手を握る。
絶対に離すものか、離してやるものか。
夢だったとしても、幻想だとしても。
仮初の幸福だったにせよ、握っていたい。
「大体、ずっと前からとことん惚れさせといて、遅いのよ。この臆病者」
泣きそうになる。
これが俗に言う嬉し涙というやつか。
彼に出会わなければ思わなかったことだ。
彼と接さなければ得られなかったものが、沢山ある。
自分という存在は。
弟を喪って、哀しみと共に世界から爪弾きにされた自分は。
彼が手を差し伸べてくれたから、何も怖くないと思えたのだ。
救われた、とは言わない。
約束を守らない上に、臆病で、甘ったれていて。
優しくて、甘くて、凛々しくて、そんな彼を、愛している。
「……今まで遅れた分も幸せにしないと許さないからね」
「……自信は、無いな」
別に、彼の隣に居れば、それだけで幸せなのに。
そこは見抜けないのか、彼は優柔不断そうに笑う。
ヴェントはフィアンマの腕を抱きしめ、恋人繋ぎをしたままに、言った。
「なら、仕方ないか」
「…?」
彼女は彼を見上げ。
実に実に彼女らしく、こう言った。
「私が、幸せにしてあげる」
Fine del vento. -felicità-
248 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/19(火) 20:19:53.74 ID:eoJbXc6AO
ハッピーエンドでした。
ヴェントさんはかわいいのに男前不思議
次は義娘ルートですね…どう始めましょうか
249 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 20:24:58.41 ID:oE6h9s/i0
あれだ。お見舞いに来て 話しかけたときに目覚める人で分岐だ
250 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 20:27:33.41 ID:hUJ5/T8SO
乙。
ムギは娘ポジだから、成長して自立していく話とか…
インさんルートの数年後まで話飛んで、皆が少し大人になる→皆自分達の道を歩き始める→皆忙しくなってだんだん会わなくなる→一抹の寂しさ感じながら自分も自分で作った人間関係で生きてく→恋人見つける→結婚式→フィアパパ号泣
とか
251 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/19(火) 20:32:26.61 ID:eoJbXc6AO
ポジション的に
>>250
が良いですかね
その場合はストーリー再開後で良いような(エンド案)
となると順番前後して神裂さんとみこっちゃんか
252 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 20:32:49.51 ID:RPP5AeJC0
嗚呼、私の義娘がこんなに立派に…(号泣)って感じかな
フィアンマさんには家族の成長を見届ける幸せも感じて欲しいな
このフィアンマさんには昔妻が居たみたいだけど、娘は居たのかな?
253 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 20:39:04.25 ID:hUJ5/T8SO
神裂さんじゅうはっさいとみこっちゃんはムズいよな…二人ともストーリー展開上、フィアンマさんからの好感度少ないし関係希薄すぎて…
無理矢理やるなら神裂さん→酒の勢いで最後までヤった→責任とれよ→デート重ね→数ヵ月後ヤッたの勘違いでした→まぁ、もういいか
みこっちゃん→恩人endでいいんじゃね
254 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 20:40:39.65 ID:vhrGFpnS0
恩人エンドじゃ可哀想だろ
255 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/19(火) 20:42:10.62 ID:eoJbXc6AO
俺様の義娘が立派にブワッていいな
一人目の妻は妊娠中に不慮の事故でお腹の子ごとお亡くなりに
二人目とはそれを踏まえて子供作りませんでした
そうだ好感度…
みこっちゃん達をやる前にストーリー再開しよう(提案)
256 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/19(火) 20:44:13.46 ID:kJCFMRmJ0
うん。感動した(遊戯王)
257 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/02/19(火) 20:47:43.63 ID:qtk/mgO90
ストーリーどこから再開しよう…一番良いのは多分起きるところからですね
誰も居ないか、男キャラが居るタイミングで目を覚ませば…
258 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 20:50:47.78 ID:hUJ5/T8SO
一応スレタイ通りにインさんルートend後からとか…
みこっちゃんまさに中二の恋愛感情って感じだから微妙過ぎてフィアンマさんと一緒にいるのが思い付かん…
数年後あの時は私は確かに恋してたけどお子ちゃまだったなぁ→今?バリバリの研究員やってます今度こそ筋ジストロフィー治す研究してます。
仕事でたまたま再会→近況報告→今はどう思っているか→昔ほど情熱的じゃないなぁ…→いい思い出ぐらいしか…
259 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 20:51:59.36 ID:QagGu35/0
ガブリエルルートも見てみたいな
260 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 20:55:20.18 ID:RPP5AeJC0
みこっちゃんなら…
恩人endの後日談として成長したみこっちゃんとフィアンマさんでのラブラブルートとかどうだろう
学園都市で経験を積んで成長した美琴が久方ぶりにフィアンマさんの元へ→フィアンマさん、大人な美琴の魅力と自分への一途な思いに気付く
→二人で同棲→何らかのイベントによって二人の仲が急接近→えんだぁ
みたいな?
接点や好感度が他のメンバーに劣る分、神裂さんとみこっちゃんはそれを覆すだけのイベントを発生させなければならないと思う(無茶振り)
261 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/19(火) 21:00:45.10 ID:eoJbXc6AO
……俺もガブリエルルート書きたい(小声)
じゃあインさんルートエンド後のみこっちゃんバッド(或いはトゥルー)を書いて、神裂さんのバッドも出来れば書いて、次スレまでにインデックスちゃんを記憶喪失にさせよう(冷酷)
最終的にまたインデックスエンド(別の)に戻ってきてグラーノちゃんで〆…かどうかは他ヒロイン出たらわからないが
262 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 21:06:05.75 ID:RPP5AeJC0
みこっちゃんが成長したら美鈴さんみたいになるんだよな…(主に外見的な意味で)
すごく魅力的だと思うんだが…やはり好感度を覆すには至らないのか…
263 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 21:11:18.73 ID:hUJ5/T8SO
てかローラ編、その後のとある暗部の一方さん、上条ハーレム(濃厚)、キャーリサ編、トール編、オッレルスとシルビア編、木原ズ、ていとくんの伏線回収が…
264 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 21:12:06.61 ID:QagGu35/0
胸はならないに一票
265 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/02/19(火) 21:17:38.42 ID:qtk/mgO90
一方さんは暗部落ちしてないしキャーリサさんがクーデターするまでもなくイギリスは追い詰められてない…から、ローラ、上条ハーレム、一方さん、トール、オレシル、木原ズは…うーん ていとくんまでは伏線回収しておかないと…
みこっちゃんは成長見込みあるから(震え声)
とりあえずトールちゃんからやっていっても良いですかね 上条ハーレムは書ける気があんまりしない(弱気)
266 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 21:20:22.84 ID:hUJ5/T8SO
暗黒な蝉セラさん…
キャーリサはヒロインになれないのか…無念
267 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 21:20:32.20 ID:QagGu35/0
つか戦争してないんだしグレムリンないんじゃない?
268 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/02/19(火) 21:24:53.00 ID:qtk/mgO90
『グレムリン』は無いけど、戦闘狂トールちゃんはフリーで居るのでは
キャーリサさんの場合市井に居れば或いはフィアンマさんと会う…?
まともにしたかったら一方さんも養子にするしかないのか(震え声)
269 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 21:25:56.65 ID:RPP5AeJC0
上条ハーレムは無理せず日常を描写するだけで良いんじゃない?
姫神、オリアナ、病理さんの三人以外特に本筋には関わってなかったし、他のメンバーの日常も気になるところ
270 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/02/19(火) 21:32:11.69 ID:qtk/mgO90
じゃあしばらく(
>>1
お得意の)主人公交代で回しましょうか
上条さんと一方さんどっちにしよう…やはり上条さんからかな
271 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 21:32:16.41 ID:hUJ5/T8SO
ぶっ壊レータのままのが新しい気は
272 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/02/19(火) 21:36:07.44 ID:qtk/mgO90
あ、じゃあ神上様のご意思にお任せしよう
>>+1のコンマ一桁で主人公一時交代相手決定
0〜3 上条当麻
3〜5 一方通行
6〜9 トール
273 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 21:37:00.43 ID:RPP5AeJC0
神は言っている、私に任せろと…
274 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 21:59:23.85 ID:qtk/mgO90
《
>>273
21:37:00.4『3』 結果:一方通行 ご協力ありがとうございます 誰かとくっつく前ってことで、
>>48
後半、起床時分岐で》
ヴェントが去って、四十分程、後。
インデックスがやって来た。
憔悴した顔で、彼女は見舞い客用の椅子へ腰掛ける。
そして、フィアンマの右手を、そっと小さな両手で包み込んだ。
インデックス「……フィアンマ…」
落ち込んだ声が、彼の名を呼ぶ。
しかしながら、彼は目を覚まさず、静かに眠り続けた。
学園都市最強は、一人。
かつて自分を倒した―――と周囲から思われている実際には違う―――男子学生を捜して歩いていた。
その並々ならぬ雰囲気に、他の人間はそれとなく彼を避けている。
一方(…居ねェな、あのウニ)
何故彼を探しているのか。
復讐、ではない。
そんなことをすればまたあの男にぶん殴られるに決まっているのだ。
それだけは回避したい。あのバケモノとは二度と戦いたくない。
一方「…チッ」
イライラしていると、誰かにぶつかった。
相手方が反射されて吹っ飛ぶ…筈だったのだが、相手は立ったまま、平然としていた。
茶髪の、新人ホストのような服装の少年だった。
なかなかに整った顔立ちをしている。
実は女でしたとネタばらしをされても、驚かないだろう。
一方「…オマエ、…何で俺の能力が効かねェンだ」
垣根「
>>276
」
275 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:00:22.67 ID:xXdmlw320
>>274
間違ってる上条だぞ
276 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/02/19(火) 22:02:22.27 ID:qtk/mgO90
やべえ今気づきました申し訳ありません…上条さんを0〜2に訂正出来てると思ってました
一方さんが終わったら上条さんに移りますのでお許しください
安価なら下
277 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:03:34.89 ID:xXdmlw320
常識が通用しないからさ!キリッ
278 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 22:09:28.55 ID:qtk/mgO90
垣根「常識が通用しないからさ!」
きりっ、とキメ顔を発揮するホストモドキ―――もとい垣根帝督。
一方通行はそんな彼を見つめた後、うん、と頷いた。
一方「頭がおかしい野郎だ、近づかンとこォ」
垣根「待てオイコラ」
一方「なーンなンですかァ」
ついてきた。
面倒臭い、と思いながら、一方通行は垣根を見やる。
何かの目的を持って接触、というようには思えない。
一方「ナニ、何かのバイト? キャッチかオマエ」
垣根「いや、そういう訳じゃねえけど」
一方「…だったら何が目的なンだ、ついてくンな」
垣根「
>>280
」
>>280
のコンマ一桁(右方の赤にかわりまして前方の風がお送りします [sage]:2013/02/19(火) 22:03:34.8『9』←ココ)で垣根帝督の性別決定
0〜6 女
7〜9 男
279 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:10:09.68 ID:RKLfJjdJo
Krk
280 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:11:14.98 ID:RPP5AeJC0
学園都市の第一位様に興味があるからさ
281 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:17:47.98 ID:RPP5AeJC0
一方通行といい垣根帝督といい、どうして性別決定で原作通りにしかならないんだ…
まあコンマ踏んでしまった私が悪いんだけど…
282 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 22:22:06.26 ID:qtk/mgO90
《
>>280
22:11:14.9『8』 結果:男 ご協力ありがとうございます》
垣根「学園都市の第一位様に興味があるからさ」
一方「………はーァァァァアア……」
コイツも"そういう輩"か、と一方通行は思う。
無能力者に負けた、という情報が流れてから、いいや、その前からずっとそうだ。
身の程知らずが、自分に対して勝負を仕掛けてくるというのは。
奇襲でないだけまだ良心的な方だが、それにしてもウザったい。
その上、どういうカラクリを使用しているかは不明だが、『反射』を防ぐときている。
しかしながら、あの男のようなバケモノではないだろう。
一方「…死にたくねェなら消えやがれ」
垣根「つれねえな。そんなんだから友達居ねえんじゃねえの?」
ピリピリとした、殺気。
他の一般生徒達は、彼らを避けて歩いている。
それなりの人ごみの中、彼等の周囲の空気だけが凍っていた。
垣根「…そう敵視すんなって。何なら、お前が探してる野郎の居場所、教えてやるぜ?」
一方「何?」
垣根「上条当麻、だろ。ツンツン髪の無能力者」
一方「……」
垣根「ま、あれだけやられりゃ根にも持つよな。復讐か何か?」
一方「…オマエ、どこまで知ってる?」
"あの実験"は秘匿されたものだ。
にも関わらず、自分をぶちのめした人間の名前や特徴を知っている。
まるで、あの実験に関わっていたかのような。その場を、見ていたかのような。
垣根「…
>>284
」
283 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:24:29.25 ID:RKLfJjdJo
なんでも
284 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:26:47.33 ID:IpymL0R00
知らないことは知らない
知ってることは知ってる
ただそれだけ
285 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:27:56.12 ID:RPP5AeJC0
>>283
…
ジョーダンだジョーダン、怖い顔しなさんな
286 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:29:41.99 ID:hUJ5/T8SO
ぜーんぶ。
でっさぁ、思った訳よ。『学園都市第一位がlevel0扱いの奴に完敗なんて笑えねぇ』って
287 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:34:58.28 ID:RPP5AeJC0
どれ選んでも一方さんキレるなwww
288 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 22:37:01.38 ID:qtk/mgO90
垣根「…知らないことは知らない。知ってることは知ってる。ただそれだけ」
一方「……、」
一方通行の毒手が伸びた。
今この場でぶち殺してやろうかと、そこまで彼を怒らせてしまった為だ。
垣根はうっすらと余裕の笑みすら浮かべて、彼の手をひょいと避ける。
バランスを崩しかけた一方通行がダン!! と踏み込んだ足場のコンクリートに、亀裂が入る。
垣根「そう怒るなよ。何、後悔してんの?」
一方「……」
垣根「わかったわかった、触れないでやるよ。…で、知りたくないの?」
一方「あァ?」
垣根「だーかーら、上条当麻だよ。ああ、居場所じゃなくて連絡先が知りたいならそっちでも」
一方「……オマエの名前」
垣根「あん?」
一方「先に言え。名乗りやがれ」
垣根「…俺は、垣根帝督。学園都市第二位だよ、第一位さん」
くすくすと笑う垣根から。
一方通行はうっすらと、『あの男』と同じ空気を感じ取る。
それも、ヤツよりよほどドロドロとしていて、エグい程に邪悪だ。
垣根「ああ、でもすんなり教えるのもつまんねえな」
一方「死にてェならそォ言えよ」
垣根「短気は損気って、学校で習わなかったか? ああ、学校なんざロクに行ってねえな。そういうツラしてるし」
一方「…条件は」
垣根「ん?」
一方「先に何か欲しいなら、条件を言えよ。内容によっちゃぶっ殺すけどな」
垣根「本当物騒だな、お前。すぐ殺すとか言えばカッコイーとか思っちゃってるタイプ?」
言いながら、垣根は、とある建物を指差す。
これ程物騒な雰囲気なのだ、恐らく『窓のないビル』辺りか。
思いつつ一方通行が視線を向ければ。
そこには、一軒のファミレスがあった。
垣根「あそこのデザートメニュー全部、一品ずつ。それで教えてやるよ」
一方「……
>>290
」
289 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:40:04.89 ID:joa4O25j0
お前も甘党かァ!キラキラ
実は俺もなンだよ!
290 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/19(火) 22:40:55.84 ID:hUJ5/T8SO
……オマエ、第二位のくせに金ねェの?それとも俺とランデブーでも決め込みてェの?
死にてェならそォ言えよ垣根くゥン?ピキピキ
291 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:42:16.46 ID:RPP5AeJC0
オマエ『も』甘党かァ…
強いヤツはみんな甘ェもンが好きなのかよ?
292 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 22:50:29.11 ID:qtk/mgO90
一方「…………オマエ、第二位のくせに金ねェの? それとも、俺とランデブーでも決め込みてェの?」
垣根「男とランデブーとか、俺そんなに寂しい野郎じゃねえよ」
甘い物好き。
自分の反射が通用しない。
同じ空気。
しかしながら、この野郎はあの男と違って、とんでもなくムカつく。
一方「死にてェならそォ言えよ、垣根くゥン?」
ぴきぴき、と青筋が立った事を感じ取った。
イライラする。腹が立つ。
垣根「いやあ、金自体はあるんだけど、手持ちが無くてな。奢らせるヤツを探してたらお前になっちまった訳」
一方「……」
垣根「別にその辺の女でも良かったんだけどな」
一方「ジゴロのクズか、なるほどねェ」
垣根「…ジゴロって何? 死語? お前、思考回路がオッサンなの?」
一方「本当に殺すぞオマエ」
言いながらも、一方通行はファミレスへと向かっている。
兎にも角にも、あのツンツン頭の少年と話をしなければ、あの男の連絡先を入手出来ない。
仮にコイツの言葉が嘘だったら、その時こそ本当に殺そう。
そんな訳で、ファミレスである。
目の前の男はというと、自分の財布から支払われる甘いものを貪っていた。
垣根「…いちごおでん、前より美味くなったな…砂糖の分量変えたか?」
うーん、と首を傾げる垣根帝督。
機嫌が良い。
垣根「やっぱ冬はジャムだな。作るのもしんどくねえし」
うんうん、と頷く垣根帝督。
上機嫌。
対して、一方通行はコーヒーを啜るのみ。
垣根「お前は食わねえの? 甘いモン嫌い?」
一方「
>>294
」
293 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:51:08.50 ID:hUJ5/T8SO
確か一方さんは苦党だった……はずだよな?確か…間違ってたらスマン
294 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:51:55.44 ID:RKLfJjdJo
辛党だ
295 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 22:58:06.72 ID:RPP5AeJC0
>>293
飲み物はコーヒー一択
食べ物の好みについてはあまり言及されていないが、肉が好きなようだ
296 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 23:00:35.82 ID:hUJ5/T8SO
スマンありがたいけどこのスレの一方さんの事
297 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/19(火) 23:03:59.61 ID:qtk/mgO90
《このスレの一方さんは辛党のようです。名前表記に「方」がつく人は皆辛党なのか…?》
一方「辛党だ」
甘いものは好かない。
唯一、コーヒーで豆の風味が甘い分には認める。
そう付け加え、一方通行は思い出したようにサルサソースのポテトと唐辛子の粉入り唐揚げ粉で揚げた唐揚げを注文した。
程なくして運ばれてきたそれを摘み、彼はコーヒーを啜った。
辛い味が温かいコーヒーでとんでもなく増している筈なのだが、彼の表情は涼しい。
うわあ、と垣根は引き気味の様子で、ジャムのたっぷり盛られたパンケーキを口にする。
垣根「…ブラックコーヒーに辛いもの、か」
一方「…何か文句でもあンのかよ」
垣根「いや、胃を悪くする組み合わせだと思ってな」
一方「……」
垣根「ま、第一位ともなれば臓器提供も金の力ですぐ受けられそうだけど」
一々そんなことを言いながら、垣根はドリンクバーから持ってきたいちごおでんを啜る。
以前はあまり好きではなかったようだが、改良されて以降好物だそうだ。
一方「…オマエも友達居なさそォだな」
垣根「不意打ちで何なのお前?」
言いながら、彼はドリンクバーコーナーを往復する。
ホットのバナナ紅茶にたっぷりとミルクポーションと砂糖を溶かしていた。
これはこれで、辛党の一方通行としてはうげえ、と思う。
フレーバーで既に甘い匂いがついているのなら、そのまま飲めば良いのに、と。
しかし、フレーバーティーは砂糖を少し溶かした方が美味しいものである。
垣根「そうそう、アイツの連絡先な」
はい、と手渡された紙切れ一枚。
四行。
メールアドレス二つと、電話番号二つ。
一方「…アイツは携帯二個持ってンのか」
垣根「いや、一個だけど」
一方「なら、このもう一つは何だよ」
垣根「俺のメアドとケー番」
一方「どっちがどっちだ、片方破り捨ててやるから教えろ」
垣根「そう言われて教えるヤツ、むしろ居んの? 両方登録しておけよ」
一方「仮にオマエと連絡先を交換して具体的にどンなメリットがあるンですかねェ。ご教授いただきたいンですけど」
垣根「
>>299
」
298 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 23:12:15.74 ID:RKLfJjdJo
ksk
299 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 23:13:09.15 ID:RPP5AeJC0
曲がりなりにも二位だからな…実験に縛られているわけじゃねぇしコネも有る…
俺との窓口があると色々と便利だぜ
ところで、暗部って聞いたことあるか…?
お前さんの大切な打ち止めを含むこの学園都市の闇について…知りたくはないか…?
300 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/19(火) 23:27:05.43 ID:eoJbXc6AO
未だ改心していない一方さんは、果たして打ち止めの為に暗部へ堕ちて命を賭けるのか
次回、『別に大切じゃねェンだが…』ご期待ください
今日はここまで、明日は夜に来ます
301 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 23:29:56.71 ID:hUJ5/T8SO
乙
302 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/19(火) 23:56:29.21 ID:tjU4WlLDO
乙でしたー
303 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 06:53:45.49 ID:xYALCa5b0
ありゃ、改心はしてなかったのか一方通行…
打ち止めを天井くんから救い出したから少しはマシになったかと思ったんだが…
304 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/20(水) 11:45:30.47 ID:WnyExJxd0
個人的にはこの世界のグループの構成が最終的にどうなる気になる
メンバーも一人かけるんだよね……
305 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/20(水) 13:29:06.66 ID:8GC8FS9AO
一方さんは打ち止めを研究所に連れて行って芳川さんからデータ受けて助けただけだから…理由も何となく仕方なく、だったし
改心しないのでは
グループなんて無かった(震え声)
メンバーはそのままな気が ショチトルちゃん居ないけども
306 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 13:53:18.22 ID:xYALCa5b0
暗部に落ちるにしろ落ちないにしろ、木原くンとは仲直りさせてほしいなぁ
307 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/20(水) 20:01:34.28 ID:63ahIgpE0
垣根「曲がりなりにも二位だからな…実験に縛られているわけじゃねぇしコネも有る…」
だから、と彼は言葉を付け足す。
垣根「俺との窓口があると、色々と便利だぜ」
一方「………」
利用はしないだろうとは思いつつも。
一方通行は妥協し、メモの内容を自分の携帯電話へ打ち込んだ。
垣根は運ばれてきたティラミスパフェを長いスプーンの先っぽで突っつき。
不穏な雰囲気をまとい、静かな語調で言葉を紡ぐ。
垣根「ところで、暗部って聞いたことあるか…?」
一方「…暗部?」
垣根「お前さんの大切な打ち止めを含むこの学園都市の闇について…知りたくはないか…?」
まるで、悪魔の甘言。
一方通行は打ち込み終えた携帯電話を、しまう。
一方「…別に大切じゃねェンだが…」
垣根「……は?」
一方「なるほど、"知らないことは知らない"、ね。……確かに俺が打ち止めを救ったのは事実だろォが、別に愛着があってやった訳じゃねェよ」
肩を竦め、彼は辛い唐揚げを口に含む。
じわじわと滲み出す肉汁が、一方通行の口内を熱く染め上げた。
一方「あのさァ、この俺が、まさか研究者の前に立ちふさがって"俺たちがクズだったとしても、コイツが死ンでイイ理由になンかならねェンだよ!"なンて熱烈な事言うキャラに見えンのか? 正直言って、俺はあのガキ…最終信号か。アイツが死ンでも、悲しくも何ともねェよ」
垣根「……」
一方「俺を美化すンのは勝手だがな。……暗部なら、それなりに知ってる。が、研究所時代のハナシだ。闇だろ」
人が当たり前に死んで、ゴミのように燃やされて適当に処理される世界。
そこでは人命など特に意味を持たず、唯一信頼出来るのは金や能力、コネ位のもの。
一方「金には困ってねェし、どこかの研究所に所属すンのはもう真っ平だ。……殺すっつゥ作業も疲れたしよ」
垣根「
>>309
」
308 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 20:03:23.53 ID:cqsSyD/g0
あのさ、学園都市の闇舐めてる?
309 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 20:05:10.85 ID:h858CC6AO
俺の大親友を殺して何いってんの?
310 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 20:14:39.17 ID:iEeLZu2E0
甘い、甘すぎだ。甘党の俺でも吐いちまいそうだ
311 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 20:23:58.95 ID:r78QCRfSO
そりゃ意外だったな知らなかった。
んで?そのままグータラ寿命浪費していつか死ぬって?
そんな死体みたいな生き方してて楽しいか?俺なら退屈過ぎて5秒で[
ピーーー
]るね
312 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/20(水) 20:38:46.05 ID:63ahIgpE0
垣根「甘い、甘すぎだ。甘党の俺でも吐いちまいそうだ」
一方「…あ?」
垣根「聞こえなかったか? テメェの考えが甘ちゃん過ぎて砂糖吐きそうで不愉快だって言ったんだがな」
そう挑発的に言いながら。
垣根はティラミスパフェを食べ終える。
全ての料理が、お互いの腹へ収まった。
一方通行は不愉快そうに垣根を睨む。
対して、垣根は涼しい表情で一方通行を見た。
垣根「お前がやったことなんざ、プチプチプチプチ、緩衝材の梱包材を指で少しずつ潰したようなモンだ。殺しとは言えねえよ」
一方「……」
垣根「研究所時代の闇なら、俺だって知ってる。ガキは使い捨て、その大半が『置き去り』。かくいう俺もそういうクソの肥溜め出身だしな」
一方「……オマエは何なンだよ」
ふー、と一方通行はコーヒー色に染まったため息を吐き出す。
不快を通り越して、この男がいよいよ読めなくなってきた。
一方「…例えば、俺が思ってるよォな内容より過酷な闇の道、暗部に足を踏み入れたとして、何のメリットも存在しねェだろ」
守りたいものがある訳でもない。
恐れるものがある訳でもない。
犯してきた罪の重さを悔いている訳でもない。
そんな自分が、暗部に、血で血を洗う闘争へ加わって、何を得られる。
死体の山を築き、強さや権力を手に入れたとして、最早何だというのか。
『強くなるというのは手段であって、目的とはなり得ない』
あの男はそう言っていた。自分も、今となってはそう思う。
一方「権力、圧倒的な暴力、財産。別に欲しくもねェものを得る為に命を賭ける必要性がねえ。…ま、誘うってことはオマエが既に暗部の住人ってことなンだろォが」
一方通行は、空っぽになったカップから、垣根へ視線を移す。
一方「だからどうした。それはオマエの事情だろ。どンな目的があったにせよ、もう一度肥溜めに戻ったのはお前自身の責任だ。退屈紛れか何かは知らねェが、そこに俺を巻き込むな。別に余興じゃなくて本題があるってンなら、そっちを先に言え。出し惜しみは三下のするコトだ。最も、オマエは俺より下位の人間だがな」
垣根「
>>314
」
313 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 20:47:58.61 ID:r78QCRfSO
ハハッ、意外とペラペラ喋るんだなお前。今までそんな喋ってなかったのはずぅーーーーーーーーっと一人だったからか?
まぁ、お前の気持ちとかスタンスとか、そんなのはどうでもいいんだ。その紅茶のカップの中身と一緒な奴の気持ちなんてな。
で、だ。………お前、俺と組まねぇか?
314 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 20:49:49.09 ID:c2BLCka70
上
315 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/20(水) 20:57:24.70 ID:63ahIgpE0
垣根「ハハッ、意外とペラペラ喋るんだなお前。今までそんな喋ってなかったのは、ずぅーーーーーーーーっと一人だったからか?」
他者の不愉快さを的確に引き出す才能を、垣根は持っている。
しかしながら、一方通行もこの短時間で慣れた為、もはや怒らない。
対して、垣根は、空っぽの紅茶のカップを指先で撫でながら言う。
垣根「まぁ、お前の気持ちとかスタンスとか、そんなのはどうでもいいんだ。その紅茶のカップの中身と一緒な奴の気持ちなんてな」
つまり、空虚。
何も望まず、何も得られず。
受け入れようと思う意思も、受け入れているものも特に無い。
一方通行の今の状況は、見目通り、真っ白だった。
垣根「で、だ。………お前、俺と組まねぇか?」
一方「………」
垣根「何、タダとは言わねえよ」
やり手の営業マンか何かのように。
彼はそう言って、立ち上がる。
場所を移そう、とそういうことだった。
ファミレスから出て。
垣根帝督と一方通行は、第一九学区の廃ビルへとやって来た。
垣根「さて、話をしよう」
言いながら、垣根は壁に軽く身体をもたれる。
リラックスした様子というのが、かえって周囲の緊張感を誘う。
一方通行はそんな動作に対して別に反応せず、促した。
一方「与太話で俺の時間の幅取るンじゃねェぞ。…組むってのは何だ。オマエは、何がしてェ」
垣根「
>>317
」
316 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:04:11.00 ID:r78QCRfSO
俺は今よ、暗部時代のコネと知り合った奴等と一緒に軍事会社……まぁ、わかりやすくいいや何でも屋やってんのさ。
子猫捜索から研究の手伝い、コロシまで表裏問わずな。で、いかに俺達が特別でも優秀な人手が足りねぇ。そこでお前の出番ってワケ。
317 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:13:06.82 ID:c2BLCka70
上
318 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/20(水) 21:22:18.25 ID:63ahIgpE0
垣根「俺は今よ、暗部時代のコネと知り合った奴等と一緒に軍事会社……まぁ、わかりやすく言やあ、何でも屋やってんのさ」
のんびりと。
垣根は和やかに説明する。
垣根「子猫捜索から研究の手伝い、コロシまで表裏問わずな。で、如何に俺達が特別でも優秀な人手が足りねぇ。そこでお前の出番ってワケ」
一方「……」
垣根「どうせ暇なんだろ?」
一方「暇だが、社会奉仕活動に専念ってのはな」
垣根「ボランティアじゃねえよ、軍事会社だって言っただろうが。……俺は、…統括理事長に反旗を翻すつもりでいる」
そう語る野心家の男の表情は。
一瞬だけ暗くなって、そうして一方通行を真っ直ぐに見据えた。
垣根「実力があって、フリーの人間。…お前が相応しいと思ったんだよ」
一方「………」
垣根「報酬は出すし、…暇つぶし程度ってことで、どうだ」
信頼しろ、だとか。
信用しろ、だとか。
そんな甘いことは言わない。
金を出す、暇つぶしとして参加しろ。
一方「スカウトって訳か」
垣根「そうなるな」
一方「……考えとく」
言って、彼は外に出る。
何の指針も無い自分にとっては、やってみた方が人生が面白くなるかも、しれない。
上条当麻は、買い物をしていた。
今日はそんなに運が悪くなく、卵を五パックも購入出来た。
とはいえ、九人も居ればすぐ底をついてしまうのだが。
上条「ふんふーん…ん?」
携帯電話が震えた。
引っ張り出して応答する。
見慣れない番号だった。
上条「も、…もしもし?」
一方『
>>320
』
319 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:23:40.67 ID:r78QCRfSO
亀よ
320 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:26:40.15 ID:xYALCa5b0
よォ、三下かァ?
321 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:27:16.60 ID:UaKEYQon0
あははははは
322 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:27:17.62 ID:c2BLCka70
あ…あの人の連絡先教えてくンねェか!?
323 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/20(水) 21:31:54.11 ID:63ahIgpE0
一方『よォ、三下かァ?』
上条「誰が三下だ!」
一方『オマエ無能力者だろォがよ』
上条「う、…」
持っている食材の重みが、気分の変化によって幸せなそれから苦しいそれへと変動する。
上条はその声に、はたと気がついた。
上条「お前っ、えっと、」
一方『一方通行』
上条「そ、そう! アクセル!」
一方『オイ』
上条「…え? 何で俺の携帯番号知ってるんだよ?」
一方『垣根帝督って男は知ってるか』
上条「あ、ああ。そういえばあの人と連絡先交換したっけ…そこ経由か」
一方『そォだ』
てくてくと歩き進み。
珍しく一人の部屋へ帰宅した上条は、食材を片付けながら通話を続ける。
上条が直接一方通行と戦った訳ではないので、上条は一方通行の怖さを知らない。
上条「それで、何の用だよ」
ぱたん、と冷蔵庫のドアを閉める。
一方通行は、暫し言いよどんだ。
上条「……フィアンマお兄ちゃんなら、………今は、話せないぞ」
意識不明の重体。
上条が見舞いに行った時も、指先一つ動かさないで眠っていた。
一方『
>>325
』
324 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:33:12.82 ID:r78QCRfSO
つまりどォいうことだってばよ
325 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:34:46.98 ID:c2BLCka70
どォいうことだ?
326 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:37:37.04 ID:xYALCa5b0
○○屋さンシリーズを思い出すなぁ
こっちは真っ暗なシリアスも期待できるけど
327 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/20(水) 21:45:36.57 ID:63ahIgpE0
一方『どォいうことだ?』
上条「………」
一方『………』
上条「…お兄ちゃんは、」
いつまでも起きないフィアンマに。
連絡のこない状況に。
上条は彼の起床を願い、信じてはいるものの。
御坂美琴に言葉を放った時よりは、弱気になっていた。
事の次第については、インデックスから聞かされて、知っている。
彼は、ある意味世界を守る為に命を賭け、そうして意識を失った。
もしかすると、一生起きないかもしれない。
思って。
上条は、自分の手が震えていることに気がついた。
上条「……世界を救う為に、…命を賭けて戦った」
一方『…まさか、』
上条「死んでは、いねえよ。……でも、起きない。…何時間待っても、何日待っても、何週間経っても……」
どれだけ祈っても、願っても。
彼は規則正しい呼吸を継続し、眠るだけ。
見舞いから帰る途中会った金髪の青年―――フィアンマの友人によれば、もしかすると無意識下で彼が『起きたくない』と願っているからだそうで。
だから、起こす事も、怖くて出来ない。
あの人は死体のように、静かな眠りを続けている。
上条「……だから、俺経由でフィアンマ兄ちゃんに取り次いでくれって言うなら、それは聞けない。直接会いに行ったって話せない状況で連絡先聞いても、どうしようもないだろ」
一方通行の耳に。
悔しそうな歯ぎしりの音が、届く。
上条「…もしかしたら、何かすげえいい夢を、見てるのかもな」
常々、ぽつりと。
彼は死んでしまいたいと、口にしていた。
だから、目を覚まさないのかもしれない。
白い棺桶の中、穏やかに呼吸を繰り返して、そのまま死にたいのかもしれない。
上条「……。…それで、…俺に、用があるのか?」
一方『
>>329
』
328 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:47:30.69 ID:r78QCRfSO
…いや、もォいい。用は済んだ
329 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 21:49:20.58 ID:RPXdc78Q0
>>328
330 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/20(水) 21:57:21.26 ID:63ahIgpE0
一方「…いや、もォいい。用は済ンだ」
答えて、通話を終える。
何故あの男が昏睡状態になったのかは、知らない。
どうしてだろうか、事の顛末について聞こうとは思わなかった。
しかしながら、世界を救う為、という理由に納得がいく。
一方「………」
荒れた自室で、一人。
ベッドの上で、一方通行は押し黙る。
携帯電話をポケットにしまいこみ。
一方「………」
自分は、どうしたいんだろう。
これから先、どうしていけばいいんだろう。
一方「…教えろよ。……教えてくれよ」
『俺様はお前個人には恨みは無いし、お前が困り、求めてくれば助けに行く』
そんなことを言ったクセに、来ないじゃないか。
八つ当たり気味に思いながら、一方通行は仰向けに寝そべった。
目を閉じる。何も見たくなかった。
自分は所詮学園都市の中での最強で。
世界レベルではそうでもないのだ、と言ったあの男。
ほんの少しだけでも憧れなかったと言えば、嘘になる。
一方「………」
毒を食らわば皿まで、とは思わない。
だからといって、あの男のような人間になれるとも思わない。
それは実力の問題ではなく、精神性の違い。
一方(…アイツなら、なンて言うンだ)
ぼんやりと考えた。
聴覚を遮断して、深く思考を巡らせる。
一方(『
>>332
』……か?)
331 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 22:04:05.54 ID:c2BLCka70
世界を見ろ
332 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 22:04:55.45 ID:xYALCa5b0
お前は「お前」という人間以外の何者にもなることは出来ない…
しかし、だからこそ神がお前に与えられた人生も…お前だけが自由に出来ると言うことだ
>>331
、そして自分で考えろ
333 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/20(水) 22:08:37.20 ID:WnyExJxd0
なぜかすばらしきこの世界を思い出したwwwww
334 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/20(水) 22:11:44.82 ID:63ahIgpE0
《すばせか、やったことないな…フィアンマさんは一人セカイ系男子》
一方(『お前は"お前"という人間以外の何者にもなることは出来ない…。しかし、だからこそ、神がお前に与えられた人生も…お前だけが自由に出来ると言うことだ。世界を見ろ、そして自分で考えろ』……か?)
別に、あの男と長く会話した訳じゃない。
あの男については、知らない部分が沢山ある。
未だに怖いし、憧れとは別の部分で特別に見ている。
そんな彼の発言する風景が、自然と頭に浮かんだ。
少なくとも。
今の自分を見て、彼は認めない。
褒めてくれることはない。
ヤツに胸を張って自慢出来る人生ではない。
一方「…宗教臭くなったよなァ、俺も」
それも全部、アイツのせいだ。
ふと、垣根の発言を思い出す。
『俺は今よ、暗部時代のコネと知り合った奴等と一緒に軍事会社……まぁ、わかりやすく言やあ、何でも屋やってんのさ』
アイツは、学園都市よりも外を見ている。
もっと大きな世界を見ようとしている。
それが良い事であれ、悪い事であれ。
少なくとも、自分よりは目的意識を持った人生を過ごしているように思った。
このままではダメだ。
このまま、甘えという汚泥に沈む生活をしていてはいけない。
一方通行は目を開け、携帯電話を取り出す。
そして、垣根帝督へ電話をかけた。
一方「…垣根」
垣根『おお、…で、どうする? 来るか?』
一方「
>>336
」
335 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 22:13:26.63 ID:r78QCRfSO
…あァ。スカウトされたンだ、採用試験はパスできンだろォな?
336 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 22:15:42.72 ID:xYALCa5b0
>>335
337 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/20(水) 22:36:34.71 ID:63ahIgpE0
一方「…あァ。スカウトされたンだ、採用試験はパスできンだろォな?」
垣根『勿論。あの会話が採用試験だったようなモンだし?』
一方「随分手荒い圧迫面接だったがな」
垣根『まだまだ駆け出しなんだ、大目に見てくれよ』
一方「ン」
適当に返事をして、場所を聞いた。
メールでも教える、と言われ、肯定的な返事をする。
さっさと通話を切り上げ、携帯電話をしまって。
一方「………、」
眠り続けているらしいあの男と、もし次に会った時。
自分は胸を張れる状態でいよう、と一方通行は強く思った。
上条は、料理を作り始める。
米を磨いで早炊きセットを済ませ、のんびりとカレーを煮込む。
ジャガイモが溶けてしまう位、長い時間煮込み。
隠し味に少量のチョコレートを溶かして混ぜた。
と、不意にガチャリとドアが開く。
上条「お帰り」
帰って来た人物(上条ハーレムから一名)>>+2
338 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 22:39:13.81 ID:c2BLCka70
フレメア
339 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 22:40:48.08 ID:YRtaqu0W0
佐天
340 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/20(水) 22:49:34.32 ID:63ahIgpE0
《今日はここまで。お疲れ様でした》
佐天「たっだいまー! お、今日はカレーですか?」
上条「ああ、もうすぐ出来上がるぞ」
佐天「何か今日は皆遅いみたいなので、私カレー独り占めですね!」
上条「あれ、そうなのか?」
佐天「初春は風紀委員の集まりだから抜け出せないんだとか」
上条「あー、なら仕方ねぇな」
うん、と頷いて。
上条は二人分の白飯と、カレーをよそう。
佐天は彼が配膳をしている間に、セーラー服から普段の私服へと着替える。
上条家はハーレムといえど、割とこうして一体一の状態が多かったりする。
佐天「わ、おいしそー…! 卵かけても良いですか?」
上条「今日はいっぱい買えたからな」
佐天「やったー!」
無邪気にはにかみながら、佐天は生卵をカレーライスの上に乗せ、スプーンで混ぜる。
フレメアも食べられるように甘口で作られたカレーだが、佐天もまだまだ子供舌なので、不快感なくもぐもぐと食べた。
佐天「んーっ、おいしい! ほっぺたとろけちゃいますね」
上条「ありがとな」
佐天「ん、…上条さん、何か元気無いですね。怪我とか…?」
上条「
>>342
」
341 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 22:53:04.62 ID:YRtaqu0W0
…実はその、俺のお兄ちゃんがい、しき
不明…で…
俺、何にも出来なくて…ポロポロ
342 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 22:53:50.06 ID:YRtaqu0W0
↑(佐天の胸を借りる)
343 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/20(水) 23:09:15.82 ID:r78QCRfSO
乙
344 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 00:29:04.73 ID:3fxPVnPDO
乙でしたー
345 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/21(木) 15:18:08.78 ID:GZI0OpkA0
上条「…実はその、俺のお兄ちゃんがい、しき不明…で…」
素直に答え。
上条は食べかけの皿の上へ、スプーンを置く。
未だ、携帯にはメールの一つもない。
彼が目を覚ましていないことは明白だった。
そして、自分の右手で触れて尚、きっと彼は起きない。
もしかしたら、右手で触れることで何か大切なものを破壊してしまうかもしれない。
だから。
上条「俺、何にも出来なくて…」
ぽろぽろ、と。
ぽたぽた、と。
上条の瞳から涙が伝い。
それは、彼の纏う白いワイシャツを透明にした。
佐天はそっと皿の上へスプーンを置いて立ち上がる。
そうして近寄り、優しく上条の身体を抱きしめた。
中学生にしては豊満な胸へ、上条は頭をもたれる。
佐天「お兄ちゃん、っていうと…あの、赤い髪の人、ですよね?」
上条「ん……」
上条は唇を噛み締め、こくりと頷く。
何も出来ない無力感。
日常の空気で、彼のことを気にかけまいとしていたのだが。
一方通行からの電話で、ナーバスな気分へと戻ってしまった。
このまま一生目を覚まさなかったら。
二度と会えない、二度と話せない、二度と笑ってくれない状態だったら。
そんなのは嫌だ、と上条は思う。
けれど、嫌だと思っても、どうにか出来る訳でもない。
自分はああいった昏睡状態の人間に関するプロじゃない。
お世辞にも頭が良いとは言えないし、特別な能力も持っていない。
佐天「……私はあの人のことはよく知らないけど、…でも、何となく、上条さんのことを大事に思ってるっていうのは、目を見て感じましたよ」
上っ面の慰めでなく。
彼女は、一生懸命言葉を選んで、思いを伝える。
それで少しでも上条の気が安らぐように、と。
佐天「だから、上条さんが元気に笑っていたら、……あの人も幸せだと、思うんです」
上条「…
>>347
」
346 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/21(木) 15:36:57.40 ID:0KHOwgTk0
ありがとう、涙子
347 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 15:37:49.53 ID:XXNHBiZJ0
>>346
(キス)
348 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/21(木) 16:18:34.92 ID:4hDgrsJo0
上条「…ありがとう、涙子」
上条は、そっと佐天と唇を重ねた。
ふに、という柔らかな感触と、心地良い温かさ。
佐天は顔を赤くしつつ、にへら、と柔らかくはにかんだ。
佐天「上条さんが元気出たんなら、それで良いです」
言って、そっと離れ。
食事を再開し、静かに時間を過ごす。
上条はぐしりと目元を擦り、なるべく元気を出そう、と思った。
翌朝。
上条は目を覚まし、台所に立った。
眠そうな顔をして近寄ってきたのは、初春飾利である。
初春「ふわぁ…おはようございます…」
上条「おはよう」
言いながら、上条は卵をとく。
とりあえず朝食を作ろうと思っている訳である。
上条の家には九人全員いる時よりも、そうでない時の方が多い。
初春はそっと上条にくっついて後ろから抱きしめる。
初春「……上条さんと一緒だと落ち着きます…」
うつらうつらと。
眠たそうな声で、初春はそんなことを言う。
上条は照れつつ、とき卵に砂糖を混ぜた。
上条「
>>350
」
349 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 16:24:36.38 ID:VjPIKZCc0
ありがとな飾利ニコッ
卵焼きは甘めでいいか?
350 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/21(木) 16:25:25.66 ID:0KHOwgTk0
↑
351 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/02/21(木) 16:34:25.07 ID:4hDgrsJo0
体調が優れないんで一旦休憩で。
もしかすると今日はもう来られないかもしれないです
352 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 16:43:26.20 ID:VjPIKZCc0
>>351
ゆっくり休め
353 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/21(木) 21:40:10.08 ID:B7fwPJur0
《電磁右方について本気出して考えてたらちょっと元気になりました。再開します》
上条「ありがとな、飾利」
にこ、と笑みながら礼を言い。
上条は優しく彼女のショートカットの髪を撫でて問いかける。
彼女は甘いものが好きなので、恐らく喜ぶだろうと思いながら。
上条「卵焼きは甘めでいいか?」
初春「甘い卵焼きですか? えへへ、楽しみです」
ふにゃんと愛らしく微笑んで、初春は上条から離れる。
そして、箸などを配膳し始めた。
今日は補習が無い為、上条は退屈していた。
一応フィアンマに連絡をしてみたが、やはり出なかった。
しかし、落ち込んだところで何が解決する訳ではない。
上条「………」
上条はベッドへ寝そべり、天井を見上げる。
秋がすぎれば、冬になる。
冬休みには、彼は起きるだろうか。
神裂火織は、フィアンマの病室の前で立ち止まっていた。
見舞いに入っても良いものか、判断がつきかねている。
『…君は、起きたくないのか。起きるのが、…怖いのか』
病室の中からは、青年の声が聞こえた。
フィアンマの声ではない。
『確かに、このまま眠り続けて死ねば、何も見ないで済むのだろうが、……無理やり起こす事が、出来ない訳じゃないんだ』
静かな声だった。
子供を叱るような声音でもある。
『……でも、無理やり起こしても意味が無い。君自身が君の力で起きるべきなんだ』
パイプイスの軋む音がして。
そうして、ドアが開いた。
オッレルス「…、ああ、お見舞いか」
言って、彼は神裂の横をすり抜けていく。
そのまま立ち止まっているのもどうかと思い、神裂は静かに、病室の中へと足を踏み入れた。
神裂「……、…」
フィアンマ「……」
眠っている。
静かに、ずっと。
彼の傍らには見舞い品と思われるお菓子の袋や、或いは箱が、山と積まれていた。
神裂「…
>>355
」
354 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 21:44:36.09 ID:yAjIutsAO
加速
355 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 21:45:37.76 ID:yAjIutsAO
こんなときに建宮がいれば……
356 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 21:46:40.03 ID:UfXK9o0F0
まだ、起きないんですね…
357 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 21:58:47.12 ID:TKQ7xu1SO
…早くしないとお見舞いの御菓子食べられなくなっちゃいますよ?
358 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/21(木) 22:06:55.58 ID:B7fwPJur0
神裂「…まだ、起きないんですね…」
病室には、点滴などの薬品と、箱から漏れ出たお菓子から放たれ、混ざった甘い香りが漂っている。
まったく起きない人間に、積まれていく物の数。
まるで墓前への供え物のようだ。
神裂「………」
フィアンマ「……」
彼は、六百年余りを生きたと語っていた。
その結果、自分を大切にしない人間となった。
自分の前で裂かれた彼の首を、吹き出した血液を、覚えている。
真っ赤に染まった砂浜。
彼を慕う少年の、泣きそうな顔。
神裂「…貴男の手が及ばない間。私は、…彼を、…上条当麻を、遅れながらも助けに行って、いました」
フィアンマ「……」
神裂「…『御使堕し』の時よりも、彼は強くなって、いますよ。貴男と同じように傷つき、…貴男と同じように倒れ、傷つけられて」
フィアンマ「……」
神裂「今はもう、そんなことはないと思いますが…」
ガラリ、とドアが開く。
振り返れば、そこには一人の少女が居た。
フィアンマが義理の娘として引き取った少女に、とてつもなく似ている女の子。
美琴「…お、お見舞い、ですか?」
神裂「…ええ」
彼女はそっとドアを閉め、フィアンマに近寄る。
そして、棚にお菓子を、また一つ積んだ。
美琴「…起きませんね」
神裂「……起きません、ね」
美琴「…お医者さんによると、…深層意識下で『起きたくない』と思っていると、肉体的に問題なくても起きられなかったりする、みたいです」
神裂「
>>360
」
359 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:07:54.88 ID:yAjIutsAO
加速
360 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:08:21.49 ID:yAjIutsAO
>>355
361 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:09:18.78 ID:+mCe8RwX0
私に出来ることは何か無いのでしょうか…
362 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/21(木) 22:32:45.57 ID:B7fwPJur0
神裂「私に出来ることは、何か、無いのでしょうか…」
美琴「…話しかけるのは、良いみたい、ですよ」
神裂「……」
話しかける、この声は。
きっと、聞こえているのだろう。
少なくとも、その一部位は。
それでも、彼は目を覚ましたくない。
その理由を、神裂は予想出来ている。
美琴「………どうして、起きないんですかね」
ぽつり、と美琴は呟く。
その視線は、真っ白な床へと落ちた。
ぽた、と彼女の瞳から、少しだけ雫がこぼれ。
美琴は慌てて、それを指で拭った。
神裂は、優しく彼女の背中を摩る。
美琴「お見舞い、いっぱい来てるんですよ。それなのに、全然起きなくて、」
神裂「……彼は、…恐ろしいのでしょう」
美琴「…?」
神裂「私達が死ぬところをいつか見る位なら、このまま眠り続けて死へ至りたいと、そういうことなのでしょう、恐らく」
言って、神裂はフィアンマを見やる。
規則正しい寝息。
点滴の針が突き刺さっているその手の甲は、少し薄くなったかもしれない。
>>363-369
のコンマ二桁(沈黙の赤にかわりまして少女達がお送りします [sage]:2013/02/21(木) 22:07:54.『88』←ココ)にゾロ目が一つでもあればフィアンマが目を覚ます
363 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:33:43.40 ID:AR4J+tbAO
た
364 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:33:49.00 ID:TKQ7xu1SO
甘き死よ来たれか
365 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/21(木) 22:34:43.29 ID:0KHOwgTk0
はえーよwwww
366 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:35:07.44 ID:AR4J+tbAO
このスレゾロ目出過ぎ
367 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:36:43.74 ID:zydeFFal0
御加護パネェ
368 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/21(木) 22:39:37.51 ID:B7fwPJur0
《
>>364
22:33:49.『00』 結果:起きる ご協力ありがとうございまs…早ぇよ!》
フィアンマ「……?」
目が、覚めた。
オッレルスに話しかけられた事は、何となく記憶がある。
今回の身体へのダメージは、別場所へ移ったようだ。
御蔭で右目が見えない。
フィアンマ「…誰か、居るのか」
視線を移す。
そこには、御坂美琴と、女聖人の姿。
二人は、揃って泣きそうな顔をしていた。
美琴「お、きた……!」
神裂「っ…!」
フィアンマ「……、…」
眠っていた記憶が無い。
正確にはあるものの、感動される程長く眠っていたのだろうか。
二人に揃って抱きつかれ、フィアンマは困惑する。
フィアンマ「……今日は、…何月何日、なんだ?」
自分が昏倒したのは、十月初めの時だったように思う。
神裂「
>>370
」
369 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:41:54.69 ID:TKQ7xu1SO
12/4です
本当に、心配したんですよ……?あなたは本当に無茶ばかりして…ッギュウゥ
370 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:42:39.50 ID:Sf5X70b20
>>369
371 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/21(木) 22:50:14.92 ID:B7fwPJur0
神裂「十二月四日です」
ぐす、と神裂は手の甲で自分の目元を拭う。
彼がどうしてこうなったのか、五和からある程度聞いている。
また、無茶をしたのだ。
自分を犠牲にして、やり遂げたのだ。
神裂「本当に、心配したんですよ……? あなたは本当に無茶ばかりして…ッ」
首を切った、あの日。
心底から、彼を守りたいと思った。
同時に、無茶をして欲しく無いとも。
美琴も神裂と同じく、ぎゅうぅ、と強く抱きしめてくる。
こちらは一般人の力なので、聖人の神裂よりは弱い。
美琴「良かった、ほん、本当に…起きて、くれてよかっ、…」
フィアンマは、手を伸ばし。
美琴の髪を撫でてやり、左目をつむってみた。
…何も見えない。
しかし、無茶をしなければ倒せない相手だったのだ。
その結果が右目の失明だったにしても、これが一時的なもので治るにせよ、どちらでも良い。
フィアンマは視線の先をズラし、今日が何曜日か、そしてどこの病院かを確認した。
フィアンマ「…心配を、かけたな」
美琴「わ、たし…、」
フィアンマ「わざわざ学園都市から見舞いに来たのか」
美琴「
>>373
」
372 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:56:36.87 ID:th/qwZca0
いえ、今はフィアンマさんのお宅に御世話になってます
373 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 22:58:58.69 ID:TKQ7xu1SO
やたら長い髪の人から、「あなたの大事な彼が昏睡状態である事は既知なりけるの?」って情報もらったのですっ飛んできました
374 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/21(木) 23:14:03.81 ID:B7fwPJur0
美琴「やたら長い髪の人から、『あなたの大事な彼が昏睡状態である事は既知なりけるの?』って情報もらったので…すっ飛んできました」
涙ぐんでいる状態を少しでも治めるべく。
彼女は深呼吸して、そう答えた。
やたらと長い髪に、妙な日本語。
フィアンマ(…あの女狐)
ち、と思わずフィアンマは舌打ちしそうになる。
とりあえず、退院をしたら家に一旦戻るべきだろう。
美琴「でも、起きて、くれて…本当に、良かった…」
フィアンマ「…ん」
神裂「医者を呼んできますね、」
神裂がフィアンマから離れ、医者を呼びに行く。
十二月四日。
ほぼ二ヶ月、丸々眠っていたのだ。
しばらく情報を集めなければならないだろう。
あの女は再び、自分を狙ってくる。
自分だけで済めば良いが、それが周囲に及ぶ恐れもある。
場合によっては、あの女は戦争を起こす事も辞さない。
フィアンマは、無事家へ帰って来た。
右目には医療用眼帯をしてある。
フィアンマ「……もしもし」
彼が電話をかけたのは、上条当麻である。
見舞いに来ていた、という話を聞いた。
上条『
>>376
』
375 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/21(木) 23:16:19.20 ID:0KHOwgTk0
に、兄ちゃん!?フィアンマ兄ちゃんなのか!?
376 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 23:17:08.86 ID:th/qwZca0
>>375
377 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/21(木) 23:25:47.31 ID:B7fwPJur0
《次は最大主教編かな…風呂行ってきます》
上条『に、兄ちゃん!? フィアンマ兄ちゃんなのか!?』
フィアンマ「そうだよ」
上条『お、…起き、たん、だな…』
電話越し。
上条の声が、泣きそうに震える。
事実、恐らく泣きそうになっているのだろう。
心配をかけてしまったなあ、とフィアンマは思う。
上条『こ、後遺症とか、大丈夫なのか?』
フィアンマ「右目が見えないだけだ。それ以外はいたって元気だよ」
上条『右目が…?』
フィアンマ「治らなくても支障はあまり無いしな。…心配をかけたか」
上条『も、もう起きないかと、俺、』
フィアンマ「…すまなかった」
ぐす、と鼻を啜る音が聞こえた。
しばらく話し、通話を終える。
フィアンマは携帯電話をしまい、家の中へ戻る。
感動の対面は済ませたので、今は各々好きなことをやっている。
フィアンマは、ひとまずインデックスに近寄った。
インデックス「フィアンマ、さっきも聞いたけど、右目は大丈、」
腕を伸ばし、特に何も考えず抱きしめる。
インデックスは抱きしめられ、もごもごと沈黙した。
フィアンマ「……」
勢力として危険視されてしまうのなら。
自分から切り離すのも、一つの手。
切り離せないから切り離さない、そう言い訳が出来るのは、インデックス位なものだ。
五和にもグラーノにも聞こえない程に小さな小さな声で、彼は呟く。
フィアンマ「……誰も傷つけたくない。誰にも、傷ついて欲しく無い。死んで欲しくも、ない。……何も、手放したくない…」
インデックス「
>>379
」
378 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 23:35:36.53 ID:TKQ7xu1SO
…ふぃあんまは強欲かも。
…そんな風に欲深いと天罰があたっちゃうんだよ?ギュウ
だから、もう、頑張り過ぎないで…欲しいかも。
379 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/21(木) 23:36:31.82 ID:th/qwZca0
>>378
380 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/22(金) 00:53:20.77 ID:JAUIJClg0
インデックス「…フィアンマは強欲かも」
傷つけたくないのなら。
死んで欲しくもないのなら。
手放せば良い。
それも、出来ない。したくない。
明らかにそれは、子供のわがままに近かった。
インデックス「…そんな風に欲深いと天罰があたっちゃうんだよ?」
ぎゅう、と。
インデックスは彼の身体を抱きしめ返して、言う。
だだをこねる子供を、丁寧に叱るように、諭すように。
或いは、母性たる受容の精神を持った、優しい態度で。
インデックス「だから、もう、頑張り過ぎないで…欲しいかも」
皆のハッピーエンドの裏には、いつだって。
いつだって、彼の傷だらけの姿がある。
それなら、もう頑張らなくたっていい。
もう、誰かが苦しんでも見ないフリをしてくれたっていい。
インデックスは誰かの幸せを思って微笑める優しい少女、だけれど。
それでも、自分の傍で一番傷ついて、何事も無かったかのように笑うこの青年が傷つくことを、避けたかった。
インデックス「…おねがい」
フィアンマ「……俺様も、頑張りたくは、ない。…だが、…嫌なんだ。手放したく、ないんだ。…初めて、家族が出来たんだ」
帰ってきたら。
インデックスが居て、グラーノという娘が居て、五和が居て。
暖かい家庭が『此処』にある。帰る場所が、確かにある。
フィアンマ「物心がついた時、母親が居なかった。父親も、自立出来る歳の頃には死んだ。一人目の妻は、お腹の子と共に死んだ。二人目の妻は、病に倒れて、若くして死んだ。……初めて、家族が、出来たんだよ。初めて、家庭を持ったんだ」
だから、それを喪いたくない。
彼自身、そんな言葉を口にする時点で、失う日が来ることを、知っているのだ。
彼の本質は、優しいだけの臆病者だ。
傲慢と強欲、怠惰。大罪で彩ったとしても、その本質は変わらない。
インデックス「……
>>382
」
381 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/22(金) 01:30:29.83 ID:T8aXkqISO
安価↓
382 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/22(金) 01:46:10.76 ID:T8aXkqISO
フィアンマ…
その家庭にはフィアンマ自身も入ってるんだからね?
フィアンマがいなくなっちゃってもダメなんだから
383 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/22(金) 01:57:09.76 ID:JAUIJClg0
《今日はここまで。お疲れ様でした》
インデックス「……フィアンマ…」
彼の思いは。
完全に理解出来ずとも、想像は出来る。
インデックスにとっても、フィアンマ、グラーノ、五和は家族だ。
大切で、大事で、喪いたくないものだ。
しかし、だからこそ思う。
インデックス「その家庭には、フィアンマ自身も入ってるんだからね? フィアンマがいなくなっちゃってもダメなんだから」
彼が、その中心点だと。
彼が居なければ、全て無くなってしまうと。
彼が目を覚まさなかったこの二ヶ月。
家は常に暗く、沈み、落ち込んでいた。
起きることを信じ、或いは疑い、悲しくなって。
インデックス「フィアンマがボロボロになっても、哀しいだけなんだよ。誰も、喜ばないの。暗くなるだけで、辛くなるだけで、…だから、もっと自分を大切に、して」
フィアンマ「…努力はする」
同じ問答、同じ答え、同じ言葉。
苦く笑って、フィアンマはインデックスから離れた。
次に、グラーノに近寄る。
彼女はお菓子のレシピ本を真剣に読んでいる。
フィアンマ「…勉強か?」
グラーノ「
>>385
」
384 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/22(金) 02:21:42.09 ID:e9FAVMYb0
下
385 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/22(金) 06:47:53.63 ID:EmnsZ4XP0
うん!
386 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/22(金) 07:08:26.61 ID:T8aXkqISO
こう、
大きくなったらパティシエになって、甘い物大好きなパパにいっぱい美味しいスイーツ作ってあげるの〜
的な?
387 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/22(金) 21:55:10.01 ID:UPGtyT6Y0
グラーノ「うん!」
ふふ、と彼女は明るくはにかむ。
ソファーに腰掛けたまま、一旦顔を上げ。
彼を見上げ、首を傾げる。
グラーノ「柔らかい甘いものが一番好きだって聞いたから、お勉強」
フィアンマ「…ん? 俺様の話か」
グラーノ「勿論。ミサカ、将来パティシエールになろうかな」
フィアンマ「太るぞ」
グラーノ「パパは太らないじゃない」
フィアンマ「体質が違う」
グラーノ「むう。なるったらなるもん」
フィアンマ「もし作るならパンナコッタにしてくれ」
グラーノ「はーいっ」
彼女は機嫌良さそうにレシピをじーっと眺める。
甘い甘いパンナコッタを作ろう、と考えているらしい。
まずは冷やし固めるお菓子を作らせよう、とフィアンマは思う。
なるべく身内に怪我はして欲しくないのだ。例え、調理上のやけどであっても。
フィアンマはしばしグラーノの様子を眺めた後、五和に近寄る。
フィアンマ「何を作っているんだ?」
五和「
>>389
」
388 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/22(金) 22:27:59.09 ID:T8aXkqISO
ご主人様のおやつです。
(…せめてちゃんとした物を作らないと、また焼き生チョコ、マシュマロ、ベビーカステラ、プチドーナツ、ミニシュークリーム《カスタード&生クリーム》、羊羹を鉄串で刺した特製バーベキューやりだすかもしれませんし…)
389 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/22(金) 23:10:57.14 ID:WrhQPmQJ0
↑
390 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/22(金) 23:35:50.69 ID:UPGtyT6Y0
五和「ご主人様のおやつです」
五和はのんびりとした笑みと共に答える。
作っているのは、どうやらココアプリンのようだ。
ココアの粉とプリン種が分離してしまわないよう、一生懸命混ぜる必要がある。
甘い匂いが鍋から漂い、フィアンマは機嫌が良さそうな笑みを浮かべる。
そんな彼の笑みのほんわかと和やかになりつつ、五和は思う。
五和(…せめてちゃんとした物を作らないと、また焼き生チョコ、マシュマロ、ベビーカステラ、プチドーナツ、ミニシュークリーム《カスタード&生クリーム》、羊羹を鉄串で刺した特製バーベキューやりだすかもしれませんし…)
彼は思い立つと何をするかわからない。
そんな訳で、五和は一生懸命おやつを作っていた。
どれだけおやつを作っても彼は夕飯は夕飯で食べるので、心配はいらない。
フィアンマ「そうか。すまないな」
五和「いえいえ、ご主人様に喜んでいただけたら、それだけで…」
のどかに微笑む五和になごみつつ。
フィアンマは彼女からも離れ、自分の寝室へ姿を消す。
右目が見えない影響で、時々壁にぶつかる。
と、上条からメールが来ていた。
一方通行―――学園都市第一位に連絡先を教えてあげても良いか、という内容だった。
どう返信する?>>+2
391 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/22(金) 23:36:54.15 ID:T8aXkqISO
何があったのか
392 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/22(金) 23:37:25.84 ID:zaK6mMfSo
必要なら助けると言ったし構わん
393 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/22(金) 23:48:14.69 ID:UPGtyT6Y0
--------------------
To:当麻
Title:構わない
--------------------
ヤツには必要があるな
ら助けに行くと言った
からな。
好きに教えて良いぞ。
番号も、アドレスも。
--------------------
返信を送信して。
フィアンマは携帯電話をしまう。
少しだけ仮眠をしよう、と思った。
眼帯を外し、適当に枕元へ放置する。
目を閉じた。
何も見えない暗闇。
安堵はないが、恐怖も無い。
フィアンマ「……」
『…そんな風に欲深いと天罰があたっちゃうんだよ?』
天罰。
如何に自分が『神の子』と同様としても、いつかは下るだろう。
沢山の人間を傷つけてきた。いつか、報いを受ける。
それでも、その罰は自分ひとりが受けるべきものだ。
ふと、携帯電話が震えた。
ロクに相手を確認せずに通話ボタンを押す。
フィアンマ「…、」
通話口の向こう側。
誰かは、こう言葉を放った。
『
>>395
』
394 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/22(金) 23:51:12.17 ID:zaK6mMfSo
kskst
395 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/23(土) 00:05:54.21 ID:8Z1Q3MHi0
汝の欲する所を為せ、それが汝の法とならん
安価↓
396 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/02/23(土) 00:10:27.37 ID:W/xeIatE0
今日はここまで。
お疲れ様でした安価下
397 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 00:14:47.96 ID:3kyEbzuSO
ボンジュール。ケール書記官。お怪我の具合はどうかしら?
…心配せずとも、暫しはフィアンマ勢力の件には構えない。
…もうすぐ『開戦』する事を教えてあげるわ。戦うのはイギリスとフランスだけれども
398 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 01:56:15.48 ID:3kyEbzuSO
乙。できれば
ああ、まさか自分達には関係ない、なんて思ってないわよね?
昔イギリスとヴァチカンが交わした正式な条約で、『イギリスが他国と防衛のために戦争を行う場合において、イギリス清教が禁書目録の借用申請をした場合、ローマ正教は禁書目録管理人と同伴の上で貸し出さなくてはならない』ってあるものね?
も追加で
399 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/23(土) 17:07:06.34 ID:aNbd8BVh0
『ボンジュール。ケール書記官。お怪我の具合はどうかしら?』
一方通行かと思いきや、違った。
明るい声が、かえって気に障る。
フィアンマは、静かに目を開けた。
返事をしない彼に、彼女は言葉を続ける。
『…心配せずとも、暫しはフィアンマ勢力の件には構えない』
構"わ"ないではなく構"え"ないというあたりが、彼女の今後へのスタンスを表していた。
反論したところで別に何がどうなる訳でもないので、フィアンマは黙したままに言葉を聞く。
『…もうすぐ『開戦』する事を教えてあげるわ。戦うのはイギリスとフランスだけれども』
「何?」
『ふふ、ようやく返事をしたるのね』
イギリスとフランス。
片やイギリス清教の加護篤き国。
片やローマ正教の庇護篤き国。
言うなれば、それは双方の代理戦争とも言える。
しかし、イギリスはともかく、ローマ正教はそこまでフランスと密接には関わっていない。
『ああ、まさか自分達には関係ない、なんて思ってないわよね?』
「……、」
別に、関係無いとは思っていない。
『昔イギリスとヴァチカンが交わした正式な条約で、"イギリスが他国と防衛のために戦争を行う場合において、イギリス清教が禁書目録の借用申請をした場合、ローマ正教は禁書目録管理人と同伴の上で貸し出さなくてはならない"ってあるものね?』
「……それで、借用申請書は提出したのか」
『ウィ。近々届きしことと思うけれど』
「………業務連絡、感謝する」
禁書目録共有条約。
百二十年前に制定したものだ。
『禁書目録』という役職は、役割は、何もインデックスという少女一人に始まったものではない。
彼女ではない人間でも、絶対記憶能力保持者が代々禁書目録の役割を請け負ってきた。
「……ところで、"開戦"の原因は?」
教えてもらえるとも思っていないが、フィアンマはぼんやりとした表情で質問する。
聞いたからといって、それを鵜呑みにする訳でもない。
理由が今からでも食い止められるものならやるが、過剰な手助けは不要。
フランスの肩を過剰に持てば、それこそ宗教組織間―――果てには世界規模の戦争となる。
『
>>401
』
400 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 17:25:38.17 ID:HiTk0eico
フランス側から騎士団に仕掛けてきたから
401 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 17:59:45.16 ID:kz4fkpFb0
無い
だって嘘だもん
やーい騙されたー!ねぇねぇ今どんな気持ち?
ねぇねぇどんな気持ち?
402 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 18:02:14.36 ID:3kyEbzuSO
フランス側の平和条約破っての潜水艦からの攻撃と脅しの事実露見、宣戦布告
403 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/23(土) 18:39:12.43 ID:AnCE8QsAO
壮大な悪ふざけワロタ、もうやだこんな最大主教…フラグ立った
飯作ってきます
404 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 18:59:47.13 ID:Y/hCPH9u0
うわぁマジか
405 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 19:30:10.09 ID:q9cJZhA60
フラグってなんのフラグや
406 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/23(土) 19:48:17.48 ID:H8wJLnWU0
《ビシソワーズ作ってきました。すげえ手間かかる》
『無い』
「……、」
つまり、やはりこの女が働きかけたということか。
内紛を起こさせる事は簡単だ。
恐怖と緊張を国民に味合わせれば良い。
その上でその恐怖の対象を外へ向ければ、自然と内紛は戦争という形へ変わる。
不景気が長く続く、正体不明の連続殺人犯がいつまでたっても捕まらない…理由など、いくらでも作り出せる。
故に、目立った理由が無いという戦争も、ありえることには有り得るのだ。
『だって嘘だもん』
「…は?」
少女のような声に、思わずフィアンマは眉を潜める。
彼女はくすくすと笑う。
悪意の無い、本当に、揶揄染みた明るい笑い声。
『やーい騙されたー! ねぇねぇ今どんな気持ち? ねぇねぇどんな気持ち?』
「しいて言えば今通話している相手をぶん殴りたい気分だが」
『ふふふ、そう怒ると綺麗な顔が台無しなりけるのよ。見えなきけれども。……あの飛行機での行動と覚悟を見たりて、…気が変わった』
「……どういう意味だ」
『気に入ったという意味よん♪ …女が皆惹かれる理由が分かりてよ』
「………」
のんびりと口調の向こう。
推し量ろうにも、その真意がわからない。
「ただ、借用申請書を提出したることは嘘ではない」
『何の為に』
「…それをわざわざ聞きけるの?」
大聖堂の奥。
思惑無く…否、正確には児戯のような思惑からとんでもないことを言った、最大主教―――18歳程の見目をした少女は。
ローラ=スチュアートと呼ばれる彼女は、携帯電話を片手にはにかんでいた。
如何に女狐と蔑まれようと、性別など歯牙にもかけぬやり手であろうと、女は女である。
「貴男に会いたりたくて、と言ったら?」
『…、…俺様に会って何とする』
はぁ、とため息が耳に届く。
ローラは本心から、そんな彼の様子に小さく笑ってみせた。
「
>>408
」
407 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 19:51:14.10 ID:I6nk4S800
おとして婿にする
408 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 19:52:43.26 ID:3kyEbzuSO
堕してあげる
409 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/23(土) 20:06:00.48 ID:H8wJLnWU0
ローラ「堕してあげる」
囁く声に。
フィアンマは、再びため息を吐きだした。
まったくもって嬉しくない、といった態度で。
フィアンマ『…では、失礼します』
通話が切れた。
ローラ=スチュアートは頬を膨らませて拗ねる。
ローラ「確かに私も悪きけれども、つれな過ぎる……」
結局仮眠出来ないままに、二時間も経過していた。
あの女狐が何を考えているかは知らないが、やるべきことはやるだけだ。
フィアンマ(一応調べておくか)
イギリスとフランスという国は、元元仲が悪い。
なので、戦争になる恐れもある。その恐怖は拭えない。
フィアンマはアックアへ連絡をいれ、だらだらと起き上がる。
右目に再び眼帯をし、首をコキコキとゆっくり鳴らす。
立ち上がり、リビングへ戻る。
既におやつが出来上がっていたようだ、インデックスがシュークリームを頬張っている。
インデックス「おかえり、寝てたの?」
フィアンマ「眠れなかった」
言いながら、フィアンマは彼女の隣に座る。
と、連絡が入った。
一つはアックアからで、イギリスとフランスは開戦直前のような緊張状態には無い事。
一つはテッラからで、禁書目録の借用申請書が提出されている事。
フィアンマは皿の上のシュークリームを口に運び、もごもごと食べながら言う。
フィアンマ「禁書目録」
インデックス「? なぁに」
フィアンマ「イギリスに行く事になる。日程は不明だが」
インデックス「イギリス…」
フィアンマ「どんな誘惑を受けても乗るなよ。良いか?」
インデックス「
>>411
」
410 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/23(土) 21:23:15.67 ID:AnCE8QsAO
イギリス清教とローマ正教が姻族になる可能性が微レ存…?
今日はここまで。最近短くてすみません…安価下
411 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/02/23(土) 21:31:56.78 ID:pPnLm2a10
わかったんだよ、フィアンマ。
412 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/23(土) 23:08:56.81 ID:3kyEbzuSO
乙つまりその場合フィアンマさんは獣姦した事になりテッラさんとかから幻滅されちゃうのか…
413 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/24(日) 12:42:45.35 ID:9KF43pMAO
六百年も生きれば精神をやられる、と妥協してもらうか、はたまた頑張って改宗させるか……
すみません、風邪引いたんで今日は更新出来ません めちゃくちゃ喉痛え…
414 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/24(日) 13:53:38.88 ID:1AqWE0bSO
乙。ちゃんと暖かくして医者行って薬飲んで、ネットやらゲームとかせずに寝るのよ
415 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/24(日) 16:42:08.62 ID:YN4z2Z+DO
どんなに体調悪くてダルくても、薬飲む前には軽くでいいから何か食べてくださいね?
416 :
小ネタ:風邪
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/26(火) 18:29:48.84 ID:rbztuQTAO
フィアンマ「……」
インデックス「…フィアンマ、喉辛い…?」
フィアンマ「…」きゅっきゅ
フィアンマ『唾液を飲み込めない程痛い』
インデックス「あう…」
フィアンマ『死にはしないのだが』
インデックス「そういう問題じゃないかも。…早く治ると良いね」さすさす
フィアンマ『プリンが食べたい』
インデックス「唾液も飲み込めない程痛いのに…?」
フィアンマ『ジェラートでも構わん。熱が出ていても甘いものは吐かない』
インデックス「…執念の力だね」うん
フィアンマ「……」くいくい
インデックス「?」きょとん
インデックス(何だか気の引き方がちっちゃい子供みたいでかわいらしいかも)
フィアンマ「…、り…とう」
インデックス「…うん」にへら
417 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/02/26(火) 18:31:05.40 ID:rbztuQTAO
風邪じゃなくて扁桃炎でした…
>>414-415
ありがとうございます、安静にしてたらだいぶ良くなりました
治ったら本更新します…
418 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/26(火) 23:36:46.32 ID:zzxg06sDO
あーお疲れ様です、扁桃炎って結構痛くて腫れるらしいですよね
しかも一度なっちゃうと完治はしなくて、体調悪くなると再発するとかなんとか
ちょっと良くなってもしっかり収まるまで無理しちゃダメですよ、お大事に
419 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/27(水) 20:25:52.04 ID:xQA23Fcw0
扁桃炎…お疲れ様です。私も発症しかけた事があるのでよく分かります
一応治療法は有りますし、再発が頻発するようなら扁桃摘出という手も…
とにもかくにもお大事に。
あと例の熱血スレ見に行ったら早速愚作からの引用が有って驚きました
わざわざ使っていただいてこちらこそ感謝です
サブタイの蛇足感が今見てみると半端無い…誤字も多々有ると思いますがどうかご容赦を…
両スレとも無理せず頑張って下さいね
420 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 17:09:02.85 ID:5EV1H0AM0
《手術は嫌だ(震え声) ようやく風呂に入れました、完治まで後三パーセント。再開します》
インデックス「わかったんだよ、フィアンマ」
勿論だと頷き。
インデックスは、その細指で彼のほっぺたを拭った。
白い頬に白い生クリームが付着していたのである。
インデックス「フィアンマがおっちょこちょいだなんて珍しいかも。…やっぱり本調子じゃないね」
フィアンマ「寝れば良くなる」
肩を竦め。
フィアンマはもう一つ、とシュークリームを掴んだ。
十二月十二日。
申請許可を出さざるを得なかったフィアンマは、管理者として、インデックスと共にイギリスへ来ていた。
右側が見えない為、インデックスを右側に、手を繋いで歩いている。
インデックス「イギリスは昔来た事があるんだよ」
フィアンマ「書物を納めに、か?」
インデックス「うん。楽しかった思い出があるかも」
魔道書を読むのに、"楽しい"。
一見普通なように見えても、彼女の脳は確実に汚染されている。
対策をとってから読み込んだとしても、汚染は確実だ。
言葉の端々に異常性というものは出るな、とフィアンマはぼんやりと思う。
聖ジョージ大聖堂へ到着すると、ローラ=スチュアートその人が出迎えた。
相変わらず何を考えているのかよくわからない女だ。
しかしながらフィアンマに対しては好意的な視線を向けている。
フィアンマとしては友好関係を築きたいどころか今すぐ帰りたいのだが。
ちなみにフィアンマは普段の見目を『ケール書記官』としている為、現在の装いは少し違う。
赤を基調としたものながらも普段よりも格式高い服装を選んでおり、眼帯と髪色は黒。
一見して、彼が『ケール書記官』であるとは見てとれない。
彼はただ、無名の『禁書目録管理保持者』としてやって来ている。
フィアンマ「……本日は申請内容に従い、一時貸与が適切に行われるかどうかを見届けるべく参りました」
言いながら、フィアンマは手を離す。
インデックスは、緊張しながらローラを見上げた。
インデックス「…、……お久しぶりです」
ローラ「
>>422
」
421 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 19:08:28.84 ID:V723ub7SO
久しいわね−index−。
では、早速借用理由について。
イギリス王室派からの要請で『禁書目録』作製時、貸し出した書に、最近発掘された追加ページがあった事が発覚した。それを彼女に読み込ませるため。
…要は改訂。
その書は、『カーテナの再現法』。
422 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 19:15:14.35 ID:bOn/56+50
久しぶりー☆うふふOKー♪
423 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 19:27:17.44 ID:7C50dknC0
>>+1のコンマ一桁(右方の赤にかわりまして魔神のなり損ないがお送りします [sage]:2013/02/28(木) 19:08:28.8『4』←ココ)でローラ=スチュアートの発言決定
0〜8
>>421
9
>>422
424 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 19:28:53.52 ID:vt7brMQAO
あ
425 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 19:59:28.39 ID:7C50dknC0
《
>>424
19:28:53.5『2』 結果:
>>421
ご協力ありがとうございます》
ローラ「久しいわね、―index―。では、早速借用理由について。イギリス王室派からの要請で『禁書目録』作製時、貸し出した書に、最近発掘された追加ページがあった事が発覚した。それを彼女に読み込ませるため」
そこまで説明して、彼女は区切る。
ローラ「…要は改訂。その書は、『カーテナの再現法』」
しまっている場所を案内する、と彼女は歩く。
魔道書をしまう場所には、大抵封印術式をかけている。
一旦解除して、中にインデックスを入れた後、再び封印をかける。
彼女は覚えている通りに蔵書を探し、読むだけだろう。
フィアンマは彼女に危機が訪れた時、遠隔制御霊装を使えば良い。
そんな訳で。
フィアンマはインデックスの仕事が終わるまで一旦抜けようと思っていたのだが、ローラに捕まった。
逃げたいという意思が、思わず顔に出そうになる。
ちら、と見える方の目、即ち左目でローラを見やった。
フィアンマ「…何でしょうか」
ローラ「
>>427
」
426 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:03:15.86 ID:2p8jNlVAO
トイレに行きたい
427 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:04:32.25 ID:vt7brMQAO
インデックスとセックスはやった?
428 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:07:09.25 ID:V723ub7SO
…言わなければわからぬかしら?
429 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 20:27:08.58 ID:7C50dknC0
ローラ「…言わなければわからぬかしら?」
イギリスに行き、会って何とする。そう、聞いた。
『堕してあげる』と、そう返答された。
遠まわしに好意を伝えられたのである。
とはいえ、自分勝手過ぎるので、受け入れる気には到底なれないのだが。
フィアンマ「…俺様がお前を嫌わないとでも?」
ローラ「そこまで自惚れてはいない。でも、関係を再構築出来ない訳ではないでしょう?」
フィアンマ「……そもそも、俺様を勢力含めて潰すと言っていなかったか?」
警戒心と、猜疑心。
敵意もあるこの精神状態で、ローラと友好的に接せられる訳がなかった。
フィアンマ勢力とは即ち、フィアンマの大切な人間達のことなのだから。
ローラ「今はその様な思惑はなしにつきなのよ」
フィアンマ「何故だ。魔術師は通常、その転換をそうそう行わない生き物だがね」
やると決めたらやる。
そういった人間が、魔術師になるのだ。
意思の弱い人間は、そもそも魔術の扱いに向いていない。
少なくとも、戦いの場で魔術を扱う者にはなれない。
ローラ「
>>431
」
430 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:31:10.75 ID:vt7brMQAO
じゃあな
431 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:33:13.72 ID:vt7brMQAO
そんなに言うならもういいよ。テクパトルに頼むから
432 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:34:14.31 ID:QcOSSqsW0
それは弱き物よ
私は強き者だから
433 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:34:51.04 ID:V723ub7SO
あら?あなたが私のモノになれば『フィアンマ勢力』は消えると思うけど?
434 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:37:39.12 ID:QcOSSqsW0
本日のクソAO D:vt7brMQAO
435 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 20:45:25.42 ID:7C50dknC0
ローラ「それは弱き者よ。私は強き者だから」
方向転換には、勇気がいる。
それが良いにしろ悪いにしろ、続けるというのは惰性で、楽に行えるものだ。
たとえば、勉強にしても、同じ問題を解き続ける方が絶対に容易い。
しかしながら、それでは知識が身につかないから、人は勇気を出して、新しい問題へ手を出すのだ。
ローラ「勿論、問題が起きれば絶対に潰す必要が出てきけるけれども」
それまではもう手を出さない、と彼女は首を横に振る。
元元、彼女はフィアンマが憎くて勢力を潰すと言い出したのではない。
漁夫の利が見込めない上に、強大な力の塊は恐怖となるから、取り除こうと考えただけだ。
フィアンマが必要なら海の底へ身を沈める覚悟がある、その意思がわかっただけで充分である。
そんな彼を元にした集団ならば、残虐な行為へわざわざ手を出す事も無いだろう。
もちろんこれは性善説に基づく理論で、通常は納得されないものだ。
しかしながら、ローラ=スチュアートはそうした意見を封殺出来る立場にある。
だからもう良い、と彼女は吹っ切っていた。
ローラ「何なら私がフィアンマ勢力へ加入したりても良いのだけれど」
遠まわしにハーレムへの参加を口にしてみた。
フィアンマはというと、にっこり笑ってみせる。
黒い髪に黒い眼帯、端正な顔立ちも相まって、悪魔のように見えた。
フィアンマ「断る」
低い声での一刀両断。
ローラは別段怯えるでもなく、残念、とくすくす笑った。
フィアンマ「…存外、警備が薄いな。意図があってのものか」
ローラ「そう思いたる?」
フィアンマ「わざわざ手抜きをするとは思えないものでな」
言いつつ、彼等はしばらく時間を過ごす。
程なくして、インデックスが近寄ってきた。
インデックス「終わったんだよ」
フィアンマ「…では、私共はこれで」
インデックスの笑顔に割と本気で安堵しながら、フィアンマはそう言って。
二人が大聖堂を出て行く前に、ローラは声をかける。
フィアンマ「……」
何だ、と言わんばかりに、ちらりと視線を寄越してみた。
ローラ「
>>437
」
436 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:47:01.18 ID:2p8jNlVAO
五和がどうなってもいいのか
437 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:50:24.01 ID:2p8jNlVAO
↑
438 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:50:52.75 ID:V723ub7SO
…万全を期したとは思うけど、もし今回の改訂で『間違い』があったら…すぐにくるのよ?
439 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:52:28.79 ID:QcOSSqsW0
次は堕とす!
440 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:52:56.83 ID:QcOSSqsW0
本日のクソAO2 ID:2p8jNlVAO
441 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:54:34.93 ID:2p8jNlVAO
何で俺が糞AOに認定されなきゃいけないんだ
442 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 20:56:05.13 ID:QcOSSqsW0
自分で考えろ
443 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 21:15:34.89 ID:7C50dknC0
ローラ「…万全を期したとは思うけど、もし今回の改訂で『間違い』があったら…すぐにくるのよ?」
『間違い』。
つまり、魔道書の汚染対策の不備による汚染のことだ。
インデックスは、そんなものは慣れっこだと思いつつも。
ローラに向かって、純粋な笑顔を見せる。
インデックス「ご心配、ありがとうございます。でも、大丈夫です」
そう答えて。
彼女は、フィアンマの右側に立ち、彼の右手を握る。
そして右側の視界の代わりをしながら、てくてくと歩いていく。
その姿は、まだまだ小さいながらも、紛れもない聖女の姿だった。
ローラ(…なるほど。右方のフィアンマがその心を預けるに足る人物だけはある。思えば、昔からあの子はそうだったけれども)
インデックス「私はいっぱいお仕事したから、お腹がすいたんだよ」
フィアンマ「大聖堂を出て最初の一言がそれかお前は」
インデックス「だって空いちゃうものは空いちゃうんだよ! ごはんごはん!」
仕方なしにインデックスの口へチョコレートを突っ込んでやりつつ。
イギリスの食事はどれも美味しくいただけるものではないからな、とフィアンマは周囲を陰鬱そうに見回した。
と、そこには一人の女性の姿があった。
フィアンマ「神裂火織」
神裂「? 貴男はどなたでしょう……、…フィアンマ?」
フィアンマは思い出したように、髪色を元に戻す。
神裂は驚愕すると共に、嬉しいような、困ったような顔をした。
彼がイギリスにいるということは、必ずしも良いことではないからだ。
フィアンマ「如何にも。所用で来ていてな」
インデックス「うう…チョコなんかじゃ癒されないんだよ…」
フィアンマ「……どこか食べられる味の食事を提供してくれる店を知らないか?」
神裂「
>>445
」
444 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/28(木) 21:18:59.42 ID:x3+jWE1j0
それなら日本街でおいしい日本食が食べられる場所があるのでそこに行ってみますか?
安価↓
445 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:19:06.04 ID:vt7brMQAO
このあいだ保釈された建宮の経営してる駄菓子屋はどうでしょう
446 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:26:52.97 ID:/AGcO6MA0
>>444
447 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:27:31.59 ID:/AGcO6MA0
幽閉に釈放も糞もあるかボケ死にさらせグズが
448 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:28:57.93 ID:V723ub7SO
それでしたら、美味しい天ぷら蕎麦を出す店なんて如何でしょう?
餡蜜屋とかも紹介できますよ?
449 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:29:56.54 ID:/AGcO6MA0
>>1
に聞きたいことが…
やっぱ良いや
450 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 21:31:53.45 ID:7C50dknC0
《
>>449
聞きたいことがあるんなら、言いかけたなら…ちゃんと、言えよ!(修造)》
>>+1のコンマ一桁(右方の赤にかわりまして義理の娘がお送りします [sage saga]:2013/02/28(木) 21:18:59.42)で神裂の提案決定
0〜4
>>444
5〜9
>>448
451 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:34:22.58 ID:vt7brMQAO
そろそろ建宮を許してやってくれませんかね
このままじゃ建宮がかわいそうだよ
452 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:36:31.43 ID:QcOSSqsW0
>>451
ほざけクソAO
このスレの建宮は極悪人なので一生許されません
建宮見たかったら他のスレ行けクズAO
453 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:36:50.16 ID:V723ub7SO
許すもクソも…
まぁたかが強姦くらいでン百年幽閉ってのもアレだけども和解フラグがないししょうがないな
454 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:39:54.03 ID:QcOSSqsW0
和解もクソも無いだろ
455 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:42:27.24 ID:QcOSSqsW0
>>453
たかが強姦ってお前頭狂ってんな
456 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:44:14.47 ID:vt7brMQAO
何度か和解フラグ立てようと建宮登場安価出したけど全部コンマか安価下にされちゃった
>>1
、お願いですから建宮さんを改心させてください
一万人殺した一方さんに一般的な生活を送る権利があるのであれば、建宮さんにだって同等の権利があるはずです
457 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:47:12.14 ID:QcOSSqsW0
>>456
黙れクソAO
>>1
が安価下にしてんだから文句言ってんじゃねぇよ
他のスレ行け他のスレ
>>1
建宮そのまま幽閉させとけよこんな
スレをクソ安価で荒らしまくってるやつの
言うこと聞いたら思う壷だぞ
458 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 21:52:26.13 ID:7C50dknC0
《
>>451
21:34:22.5『8』 結果:
>>448
ご協力ありがとうございます 償う機会を与えられるっていうのも人権ではあるけど、与えようにもフィアンマさんが建宮さんに会いに行く理由が無いので…残念ですがこのスレで建宮さんは安価指定されてもまず出ません、仕方ない 今後の安価次第では和解(改心及び救済?)フラグ立つかもしれないので、直接建宮さん出す安価じゃなく、そういう…何というか、救済フラグ立てる方向に持っていく安価を出すとかでお願いします でないと現状、安価下や低確率コンマ採用のままです 個人的には強姦した理由とか知りたいけども》
神裂「それでしたら、美味しい天ぷら蕎麦を出す店なんて如何でしょう?」
近くに日本人の経営する日本料理店があるらしく、神裂はそうのんびりと提案した。
彼女も食事を摂っていなかったらしく、同席しても良いかと求められ、フィアンマは頷く。
そのことに対して嬉しさを隠しきれないながら、神裂は思い出したように言葉を付け足す。
神裂「餡蜜屋とかも紹介できますよ?」
フィアンマ「行くぞインデックス」
インデックス「さっきまで無気力だったのに急にやる気出し過ぎなんだよ…」
何だかな、と思いながら、インデックスは彼の手に引かれて歩いていく。
神裂が紹介してくれた日本料理店の天ぷら蕎麦は、なかなかに美味だった。
値段を鑑みれば、安すぎる程に。
揚げ方が上手だったのだろう、天ぷらはさっくりとしていて、醤油ベースのそばつゆによく合った。
現在、三人は餡蜜屋へやって来ている。
フィアンマ「美味いな」
神裂「それは良かった」
ほっと胸をなで下ろし、神裂は少しずつあんみつを口にする。
甘い黒蜜が、じんわりと口の中を染め、癒していく。
インデックスはどれも気に入ったのか、はたまた味を無視しているのか、もぐもぐと大量に、それこそわんこそばのように食べている。
神裂は決して悪い意味合いではない緊張に心をときめかせながら、フィアンマを見やる。
神裂「…今度、日本で花火大会がありまして、私の休みと重なるんです。……それで…その、…よろしければ」
一緒に、行きませんか。
彼女の顔は、赤く染まっている。
精一杯だった。スプーンを握る手も、やや震えている。
フィアンマ「
>>460
」
459 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:55:23.01 ID:V723ub7SO
…屋台は出るのか?
わたあめ、林檎飴、チョコバナナ、ベビーカステラ、フォーチュンクッキー…
460 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:55:44.13 ID:vt7brMQAO
建宮が強姦した理由を教えてくれたらいいぞ
こんな感じでしょうか?
461 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:56:44.93 ID:JM948nS20
>>459
462 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:58:24.39 ID:V723ub7SO
なんつーか…『ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか?』なのか、釣りなのか真性なのか…
463 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 21:59:48.94 ID:JM948nS20
クソAOが参加して荒らしてるスレは殆ど
クソスレ化するのを知らないのか
そういえばクソAOお前某スレで問答無用に
安価下扱い受けてたなザまぁみろ
464 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 22:01:05.13 ID:JM948nS20
だからクソAOの安価はコンマにも採用も
せずにスルーしろとあれほど言ってるの
じゃないか
クソスレ化するぞ
465 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/28(木) 22:01:57.24 ID:JM948nS20
建宮建宮建宮建宮建宮うるせぇんだよ!!!
てめぇいい加減死ねよ!
466 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 22:02:32.60 ID:cqy7lWcT0
ああ大丈夫だ 問題ない
467 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/02/28(木) 22:03:20.39 ID:JM948nS20
あ、良いこと考えた
建宮殺せば良いんだ
468 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 22:08:03.04 ID:7C50dknC0
《
>>460
何か落ち着いた状況で神裂さんと話している場面で『…建宮、だったか。ヤツが五和を強姦した理由は、…何なんだ。いや、教えてくれなくても良い』とかいう安価だと採用出来ると思います 基本的にはこのスレの設定だと建宮さん存在ごと禁句になってるので
>>162
釣りか真性じゃねえのかな…と思うます》
フィアンマ「…屋台は出るのか?」
そんないじらしい様子にときめくでもなく。
だからといって蔑むでもなく、彼は花火大会という内容の部分に興味を示した。
冬の花火大会なので、夏の縁日とは勝手が違うものの、思い浮かぶのはそれである。
フィアンマ「わたあめ、林檎飴、チョコバナナ、ベビーカステラ、フォーチュンクッキー…」
食べたい、と彼の欲が出てくる。
しかし、神裂は気まずそうに首を横に振った。
神裂「いえ、それは夏のお祭りですね…冬の花火大会ということで、どちらかといえばイルミネーション的な役割があります」
フィアンマ「カウントダウンなどにおけるあれか」
神裂「ニュアンスとしてはそのような感じでしょうか。…その、ですが、」
フィアンマ「ん?」
神裂「ご希望なら、お夕飯は作っていきます。何か、甘いサンドイッチでも…どうでしょう?」
どうにかフィアンマとデートをしたい神裂の、苦肉の策。
彼は少しだけ考えた後、頷いた。
フィアンマ「分かった。近くなったら連絡してくれれば良い」
神裂「! はい」
神裂(…夏祭りにもお誘いしてみましょうか…機会があれば)
良かった、とはにかむ顔は乙女のそれ。
気づかないのか、とインデックスはじろりとフィアンマを見やる。
彼は気づかないのか気づかないようにしているのか、鈍感な様子で餡蜜をおかわりした。
そうして、二人はホテルへ戻って来た。
ツインの部屋なので、インデックスはベッドに横たわってごろごろと暇を持て余している。
フィアンマ「頭は痛くないのか」
インデックス「ん、対策してから取り組んだから問題無いんだよ」
フィアンマ「そうか」
インデックス「すごく背丈の大きな魔術師が居てね、でも年齢は私と同じ位だったんだよ」
フィアンマ「ほう」
インデックス「ステイル、って言ってたかな。かおりよりも高かったんだよ」
フィアンマ「そうか」
インデックス「……眼帯、辛くないの?」
フィアンマ「
>>470
」
469 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 22:10:15.36 ID:V723ub7SO
いや俺様独眼竜好きだし…
安価↓
470 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 22:11:35.38 ID:L75qU9VF0
>>469
471 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 22:19:45.20 ID:7C50dknC0
フィアンマ「いや、俺様独眼竜好きだし…」
インデックス「独眼竜…って、日本の武将だよね?」
フィアンマ「ああ。歴史書の中でも有名だと思うが」
インデックス「破天荒な一生だったよね」
フィアンマ「そうだな。…一度会っておけば良かった」
彼も自分のベッドへと横たわり、眼帯に手をかける。
独眼竜が好き、という割には彼の眼帯は黒いだけで四角い通常のものである。
特殊なものにしないのだろうか、とインデックスは首を傾げた。
もっとも、彼は失明がまだ確定した訳ではないので、別に眼帯にこだわる必要も無いのだろう。
インデックス「そういえば、もうすぐ降誕祭だね」
フィアンマ「あぁ、…ケーキが食べたい」
インデックス「お祈りじゃないの…?」
フィアンマ「一応することにはするし、仕事もこなしてくるが……重要なのはケーキだ。…さて、今聖ニコラウスの慣習を思い出したのだが」
インデックス「?」
フィアンマ「クリスマスプレゼント。欲しい物は無いのか」
インデックス「
>>473
」
472 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 22:30:24.02 ID:V723ub7SO
キス…って言ったらシてくれたりするのかな?ニヤリ
473 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 22:31:53.40 ID:JM948nS20
>>472
474 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/02/28(木) 22:51:09.02 ID:7C50dknC0
インデックス「キス…って言ったらシてくれたりするのかな?」
にやり、と不敵に笑むインデックス。
その顔立ちが愛らしく、且つ幼くなければ、確実に悪い笑みと称されたであろう笑顔。
フィアンマはそんな彼女の笑顔を見やり、少しばかり思考時間をとり。
そうして、こくりと頷いて笑った。
こちらは正真正銘、悪い笑みだった。
フィアンマ「シてやっても構わんが」
インデックス「え、う……ほ、ほんと? 口だよ? 良いの?」
顔を真っ赤にして、インデックスはわたわたと慌てる。
揶揄するつもりが、まさかこのように返してくるとは思わなかったのだ。
テンパるというような予想はしていなかったが、困ったような顔をすると、思っていた。
フィアンマは身体を起こし、インデックスに近寄る。
そうして、彼女を押し倒したかのように、ベッドへ四肢をつく。
インデックスの眼前に、フィアンマの顔がある。
ドキドキと胸を高鳴らせ、インデックスは閉口した。
フィアンマ「…お前が、どうしてもシて欲しいというのなら、……してやる」
インデックス「…、」
フィアンマ「……俺様は、…お前の為なら、死んでも良いんだ。だから」
掠れたような声だった。
ぽつりと、寂しい響きの独り言だった。
インデックス「
>>476
」
475 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/02/28(木) 23:03:20.43 ID:V723ub7SO
フィア、ンマ…?
476 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/02/28(木) 23:21:03.86 ID:7C50dknC0
今日はここまで。
近々非安価スレ立てます…
安価下
477 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 06:45:46.93 ID:naKp0dlSO
乙ちゃんスレタイよろ安価↓
478 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 07:01:23.22 ID:eCmiTNtT0
>>475
479 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 12:06:17.44 ID:3EoI/PGi0
し、死ぬなんて言う人にはキスはお預けかもっ
480 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 19:21:26.80 ID:o5vFQoLDO
んー
>>1
様のスレではそこまでみないけど今回は荒らし酷すぎますしねー、けどどんなことがあっても
>>1
様のフィアンマ愛は挫けないと俺は信じてる
非安価スレ楽しみにしてます!
481 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/01(金) 20:02:55.27 ID:mBThJV0c0
《荒らしも筆者も、フィアンマ神上様は平等に導いてくださいます…多分死んでも愛は挫けません 非安価スレはまたスレタイ決めてないのと書き溜めが足りないので、もうしばしお待ちください》
インデックス「フィア、ンマ…?」
フィアンマ「……何でも。一つ、国を滅ぼす事さえ」
彼は、人を導く方の立場に居る。
神に愛された、歴史上数少ない『神の子』。
救世主として自らを苦しめ、周囲を救う崇高な青年。
けれど、今の表情は、何故か。
どう見ても、迷える子羊のそれだった。
縋るにも、どこへ手を伸ばせば良いかわからない、そういった様子。
インデックスはひとまずときめきを脇に置き、手を伸ばす。
彼の頬へ、ぺたりと触って、微笑んだ。微笑みかけた。優しく。
インデックス「…私はそんな事望まないかも」
フィアンマ「……、」
インデックス「…私に従わなくても、どんなに意地悪されても、…私は、あなたの傍に居るから、大丈夫だよ。義務だからじゃなくて、理由なんかなくて、無条件で一緒に居たいと、そう思うから」
丁寧に、子供をなだめるようにそう言う彼女の唇が、塞がれる。
他ならぬ、フィアンマのそれで。
インデックス「ん、ぅ」
舌は伸びないまま、唇同士は離れた。
ちゅ、と軽く可愛らしい音がした。
フィアンマ「…これで、満足か。プレゼントは」
そう揶揄するように言う彼は、先程の様子と一転して元気そうだった。
くす、と笑う様は彼女を誘惑しているかのようでもある。
インデックス「
>>483
」
482 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 20:22:58.32 ID:naKp0dlSO
ま、まだ足りない、かも…///
483 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 20:23:41.82 ID:9aXVCFtf0
>>482
484 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/01(金) 20:35:48.05 ID:mBThJV0c0
インデックス「ま、まだ足りない、かも…」
顔を赤くしながら。
インデックスは、おずおずと言外に強請った。
フィアンマは三秒程間を置き、再び口付ける。
自分を大切にしない彼に、彼自身の貞操観念を求めるのは酷な事だろう。
インデックスはこそばゆそうに、そして幸せそうに、キスを受け入れる。
恋なのか、どうなのか。
相手を想う気持ちは確かにここにあるけれど、まだ、判別はつかない。
十二月十五日。
フィアンマは、日本へとやって来ていた。
上条に会いに来た訳ではない。
神裂火織と花火デート(フィアンマはあまり意識していない)をするためである。
退屈そうに待っていると、五分程遅れて、神裂がやって来た。
神裂「遅れてしまい、申し訳ありません…」
フィアンマ「いや、構わんが。…花火まで時間があるな」
神裂「ええ、…どうしましょうか」
フィアンマ「服を買ってやる」
神裂「…お心遣いは有難いのですが…私は、その」
術式を構成するために、左右非対称の服しか着用出来ない。
せっかく可愛い服を買ったとしても、着って使用する羽目になって、しまう。
フィアンマ「…以前は諦めろと言ったが、気が変わったんだ。これをくれてやる」
ほら、と差し出されたのは、ネックレスのようなもの。
既に魔力が通してあり、循環するものらしい。
神裂はきょとんとしながらフィアンマを見やる。
フィアンマ「これを身につけていれば、左右非対称でなくとも問題は無い。プラスにはならんが、マイナスにならないように調整した」
神裂「
>>486
」
485 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 20:57:40.89 ID:naKp0dlSO
あざーす!フィアンマさんあざーす!
マジ大切にするんで!墓場まで持ってくっす!ウス!
486 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 21:14:03.23 ID:h03YqXiE0
ありがとうございます!ありがとうございます!
487 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/01(金) 21:29:32.82 ID:mBThJV0c0
神裂「ありがとうございます! ありがとうございます!」
長年悩み、しかしながら強さには代えられない、と我慢してきた。
それがこのネックレス型霊装一つで解消されるというのだから。
感謝はやまないし、救われたと感じたし、恩義をより一層強く感じる。
神裂「大切にします…!」
フィアンマ「多少粗末に扱ったところで壊れないようにはしているが」
言いながら、彼は歩き出す。
神裂はいそいそとネックレスを身に着け、彼についていく。
やがて、ショッピングモールへ到着した。
冬物が多く出ており、女性用衣類は特に豊富だ。
フィアンマ「欲しい服は無いのか」
神裂「今までなるべく興味を持たないようにしてきたもので…」
フィアンマ「んー…」
フィアンマは生返事のような声を返し、周囲を眺める。
そうして、一着手にした。
フィアンマが選んだ衣服(アバウト可)>>+2
488 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/01(金) 21:31:21.19 ID:vfPFvofY0
なぜか目をついた堕天使エロメイド服(冗談のつもりで)
489 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 21:32:50.96 ID:6F4SdeeAO
ビアージオの巨大顔面アップリケ付きドレス
490 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 21:37:21.37 ID:t9Y9xoJBo
ニットのワンピース
491 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 21:43:55.67 ID:naKp0dlSO
コート、装飾ありボタンダウン(胸元開け)、ミニベルトのアクセントあり、スカート、ローヒールブーツ
492 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/01(金) 21:44:55.55 ID:mBThJV0c0
《今日はここまで。お疲れ様でした》
それは、冬用の、少しもこもことしたニットのワンピースだった。
神裂は身長が高い為、そこそこに長い丈のこれを着ると、ミニスカートになってしまうだろう。
フィアンマは続いて手を伸ばし、フェミニンな印象のスカートを手に取る。
二つを組み合わせると、お姫様の外出着のような、愛らしい衣装が一着出来上がった。
フィアンマ「…これはどうだ」
神裂「…私に、似合うでしょうか」
フィアンマ「俺様の見立てに恐怖があるのか?」
神裂「いえ、あなたのセンスを疑っている訳ではなく…」
彼女は、基本的にジーンズを穿いている。
その為、スカートに抵抗があるというか、要するに、慣れが無かった。
加えて、そのようにフェミニンな装いの自分が想像出来ないというのも、ある。
フィアンマは少しだけ考えて、彼女の髪を見やった。
フィアンマ「髪を下ろせ」
神裂「髪を、ですか?」
フィアンマ「今日一日は、何があっても俺様が守ってやる。お前は戦わなくて良い」
守ってやる。
その一言が嬉しいような不安なような、微妙な気分ながらも、神裂はもごつく。
意中の男性に守ってやると言われ、嬉しくない女性は非常に希だ。
フィアンマ「それに」
神裂「はい?」
フィアンマ「お前は髪を下ろしている方が、正直に言って可愛らしく、歳相応に見える」
神裂「
>>494
」
493 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/01(金) 21:46:50.63 ID:vfPFvofY0
そ、そそうですか……////
(「可愛らしく、歳相応に見える」なんて……)
494 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 21:47:18.48 ID:h03YqXiE0
>>493
495 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/01(金) 21:49:00.10 ID:naKp0dlSO
乙
496 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/03/01(金) 22:57:59.96 ID:mBThJV0c0
お気づきの方もいらっしゃると思いますが非安価スレ立てました
上条「ただいまー」フィアンマ「おかえり!」
ホモのようなホモじゃないようなやっぱりホモスレなのでこのスレとは趣旨が違います、ご了承ください
宣伝させていただきました おやすみなさい
497 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/02(土) 16:38:31.22 ID:8C7JWQBR0
ホモのようなホモじゃないようなホモスレ…?
よく分からんが
>>1
乙
498 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/03/02(土) 23:56:36.04 ID:44n9bvAAO
不注意で左親指の溝(?)が軽くエグれて滅茶苦茶痛い のと、疲れがピークで寝てたので、更新は明日にします…すみません
明日は夕方位から来ます
499 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/03(日) 18:48:57.86 ID:O6FNke1y0
神裂「そ、そそうですか……」
顔を赤くしてもじつく神裂。
しかしながら、彼女は若干しょんぼりしていた。
神裂(『可愛らしく、歳相応に見える』なんて……)
やはり、常の自分はそうは見えないのか。
逆説的に思い落ち込む彼女の様子に気がつくでもなく、フィアンマは欠伸を噛み殺して言った。
フィアンマ「俺様にとってはお前はただの小娘に過ぎんが、周囲はそうは思わんのだろう。ならば、やや幼稚に見える服装にせねばなるまい」
神裂「……やはり、私は老けて見えますか」
フィアンマ「さあな。大体、見目で相手の年齢がわからないヤツは人生経験が足りないだけだ」
神裂(…とりあえず、貴男の目には小娘に映っているのですね…?)
だいぶ励まされ、ひとまず神裂は試着室へ向かうことにした。
服をハンガーごと壁にかけ、服を脱ぐ。
七天七刀を丁寧に鏡に立てかけ、慣れない様子でスカートを穿く。
そういえば靴はどうしようかと思い、とりあえずそれは無視をして、上衣も着替えた。
ついでに髪を下ろし、髪留めは元元着用していた衣服のポケットへしまいこむ。
手ぐしで長い黒髪をとかしてみる。
元より顔立ちが凛としている為、完全に清楚系の見目だ。
スタイルが良い為、モデルのように着こなされている。
ぴっちりとした戦闘用のそれと180°方向性の違うこの衣服一式は、ひらひらとして、動きやすいといえばそうだが、落ち着かない。
そんな訳で、試着室のカーテンをそっと開けて、フィアンマの様子をうかがってみた。
神裂「…に、似合っていますか」
フィアンマ「…
>>501
」
500 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/03(日) 18:51:12.20 ID:OG7roUcr0
これが当麻が言った『ギャップ萌え』という奴か ボソ
安価↓
501 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 18:57:52.76 ID:+R6dN6HAO
ババア乙
502 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:02:28.64 ID:lT/2f6rSO
ああ、綺麗だ。
503 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:03:56.49 ID:2myZoceho
ひでぇwww
504 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:05:57.88 ID:stFeuDCEP
いろんな意味で捌けない糞安価
505 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/03(日) 19:11:39.77 ID:O6FNke1y0
《フィアンマさんがババア認定するのはイギリスの女王位だから(震え声) …っていうかフィアンマさんあの綺麗な顔で「ババァ」とか言った事あったんだ興奮してきた》
フィアンマ「…ああ、綺麗だ」
左目だけなのでよく見えないけれども、と彼は頷く。
神裂は安堵し、控えめに店員を呼ぶ。
値札のタグを外してもらって、少し待ってもらう。
会計をするには、靴や装飾品が足りない。
装飾品についてはフィアンマが渡したネックレスで事足りるが、ブーツとスカートが合わないのである。
神裂「あ、ありがとうございます……」
店員に身を任せてタグを外してもらい。
一瞬見えたその数字、要するに金額に、神裂は言葉を失う。
神裂「…、」
フィアンマ「どうかしたのか」
試着室から出てくるなり元気の無い彼女に、フィアンマは首を傾げる。
神裂は非常に非常に申し訳無い気持ちで胸を満たされながら、おずおずと言う。
神裂「お値段が、ですね…」
フィアンマ「一着辺り七千円かその辺りだろう。気にする程の額でもないと思うがね」
フィアンマにとって、金額とはあってないようなものだ。
勤めている場所がローマ正教、ましてや『神の右席』であれば給料が良いこと、加えて彼の幸運体質がそれに関係している。
正直言って、どれだけお金を使っても、元手の数百円があれば宝くじで一億当てるのも夢ではない。片手間だ。
とはいえ、そのように幸運を悪用せずとも、自然と彼の手元にはお金が入ってくるのだが。
神裂「…こ、……こ、こ…恋人でもない女性に、そこまでの出費をさせてしまうというのは、何だか、その、申し訳なくて、」
フィアンマ「
>>507
」
506 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:16:20.77 ID:lT/2f6rSO
俺様がお前に着て欲しいから買ったんだ。気にやまなくていい。
507 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:18:58.08 ID:+R6dN6HAO
おばさんが細かいこと気にしてんじゃねーよ
508 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:19:27.30 ID:m4N3JMTE0
>>506
509 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/03(日) 19:29:16.85 ID:O6FNke1y0
フィアンマ「俺様がお前に着て欲しいから買ったんだ。気にやまなくていい」
彼の感覚としては、半分程着せ替え人形扱いなのだった。
神裂はそのスタイルのよさ故、服装で遊ぶ余地がある。
とはいえ、完全に遊ぶだけではないので、フィアンマは靴を手にとった。
お洒落なものだったが、ヒールの靴ではない。彼女の不慣れを予想して、だ。
神裂は促されるままに試足し、キツくも緩くもないことを確認する。
会計を終え、靴のタグなども綺麗にとって貰った神裂は、髪型の違いも相まって、別人のようだった。
神裂「…ありがとうございます」
フィアンマ「いや、良い時間潰しだった」
時計を見やれば、時刻は午後七時。
間も無く、花火大会が開始される時刻だった。
空に展開される花火は、花の形を作ったりして、消えていく。
柳と呼ばれるものもあり、落ちていく火の粉が海に映り、消えていく様は形容し難い美しさを有している。
神裂「……本日は、ありがとうございます」
手ぐしながらもきちんと髪をとかした彼女は、フィアンマの方をおずおずと見る。
彼は打ち上げられては消えていく火の粉達を見ながら、神裂お手製のフルーツサンドをもぐもぐと食べている。
半分程こちらが目的ではなかった、と言ってしまえば嘘になる。
フィアンマ「調度予定も無かったからな」
神裂「……ご迷惑では、ありませんでしたか」
フィアンマ「俺様をどう思っているのかは知らんが、俺様は迷惑だと感じたら正直に顔に出すタイプだよ」
実際ローラ=スチュアートに対してはそんな感じの右方のフィアンマである。
彼はフルーツサンドを食べ終え、僅かにクリームの付着した指先を舐めた。
フィアンマ「それより、お前は良かったのか。天草式十字凄教を率いているんだろう?」
同じ組織を率いるとはいっても、神裂とフィアンマでは毛色が違う。
フィアンマは力と権力、知略で右席メンバーを統治している(実際には人情込みなのだが)。
しかし、神裂はどちらかといえば絆や信頼というものでメンバーを統括している。
休日とはいえ、自分と過ごしていて大丈夫なのか、とフィアンマは首を傾げた。
純粋な疑問である。
神裂「
>>511
」
510 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:37:18.69 ID:MOqKRFRF0
大丈夫ですよ。対馬が代わりになってますから。 あ、それと報告が一つ。建宮が自殺しました。遺体も確認済みですし、もう火葬も終了しました。
511 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:37:45.61 ID:MOqKRFRF0
↑
512 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:42:21.59 ID:+R6dN6HAO
ひ、ひでえ……
よくもそんな悪魔のような安価出せるな……
513 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:44:44.02 ID:MOqKRFRF0
>>512
黙れクソAO
514 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/03(日) 19:48:15.60 ID:O6FNke1y0
《飯行ってきます》
神裂「大丈夫ですよ。対馬が代わりになってますから」
フィアンマ「そうか。なら良いが」
神裂「…あ、それと、報告が…一つ。建宮が自殺しました。遺体も確認済みですし、もう火葬も終了しました」
フィアンマ「…五和が楽になるな」
神裂「ええ、…彼女にも直接伝えようとは思っていたのですが」
フィアンマ「俺様の方から伝えておく」
身柄的にも、五和はもう神裂の下ではなく、フィアンマの下に居る。
となれば、フィアンマが伝えてやるのが筋というものだろう。
加害者が死んだところで、被害者の受けた傷が消える訳ではない。
それでも、多少なりとも、もうこの世では会わないと思っただけで、多少は気が晴れてくれることだろう。
神裂「…五和は、今も元気にしていますか」
フィアンマ「ああ。すこぶる健康なように思うが」
神裂「……良かった」
不可抗力。
彼女のせいではない。
けれど、神裂には、五和を守ってやれなかったという負い目がある。
それもあって、彼女はフィアンマへアピールすることが出来ない。
できなくはないが、積極的には出来ないのだ。
神裂「………」
フィアンマ「…お前が思いつめる必要は無い。もう済んで、今や完全に終わったことだ」
神裂「…ですが、…私にも、責任があります。私が逃げたから、…五和は……」
フィアンマ「……
>>516
」
515 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:52:12.99 ID:BTNsOsFc0
お前が自分を赦せなくても俺様がお前を赦す。 だから気に病むな な?
責任責任と自分を追い込むな
516 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:52:40.08 ID:BTNsOsFc0
↑
517 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 19:52:41.36 ID:+R6dN6HAO
気にするな……
それはそうと、建宮は何で五和を犯したんだ?もちろん言いたくないなら答えなくてもいい
518 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/03(日) 20:43:59.73 ID:Ly4+p7Kc0
「……お前が自分を赦せなくても、俺様がお前を赦す。だから気に病むな。…な?」
「……、…」
「責任責任と、自分を追い込むな」
自責の念に駆られるのは、本当に悪い人間だけである。
非の無い人間が責任を負うのは、どう考えても間違っている。
フィアンマの言葉に、神裂は口ごもり。
救われた気がして、こくりと頷いた。
「…ありがとうございます。いつも、…いつも、貴方は優しく、救ってくれますね」
「そういう立場に居るものでな。…義務のようなものだ」
「ですが、義務感だけではないでしょう」
「まあ、そうだな」
或いは、自分が救われたいから、救っているのかもしれない、とフィアンマはふと思う。
思う、が、顔にも口にも出さなかった。
喪われた右目の視力。自分で奪ったもの。
神裂火織と別れ。
フィアンマはイタリアへと戻って来た。
午後九時に日本を出て魔術を用いて戻ってきた為、イタリアはまだ午後一時である。
時差ボケによって眠気を覚えながら、フィアンマはどうにか堪えて家に戻る。
フィアンマ「ただいま。五和とインデックスはどうした」
グラーノ「お帰りパパ。メイドちゃんはお買い物、インデックスはお仕事。黄色い人が連れていったよ」
フィアンマ「ヴェントか。…寂しい思いをさせてしまったか」
グラーノ「大丈夫大丈夫、ミサカは孤独に対して最終兵器。ミサカネットワーク持ってるから。デート楽しかった?」
フィアンマ「デートというものではないのだが」
グラーノ「あの黒髪の刀持った人とデートじゃなかったの? 花火大会だったんでしょ?」
身を乗り出すグラーノ。
実年齢に反し、その精神性は見目通りに近い。
即ち、女子中学生としては恋バナに興味が湧くものである。
面倒な、と思いながら、フィアンマは話題を転換した。
フィアンマ「まあな。…お前は理想の男性タイプは無いのか」
グラーノ「ふぇ? んー…
>>520
」
519 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/03(日) 20:45:36.16 ID:OG7roUcr0
パパみたいな人!
520 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 20:46:13.81 ID:m4N3JMTE0
>>519
521 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/03(日) 20:56:10.81 ID:Ly4+p7Kc0
グラーノ「ふぇ? んー…パパみたいな人!」
フィアンマ「……気が強いタイプか」
グラーノ「パパそんなに気が強いの? …優しくて、誰かの為に戦えて、傷つけられても責任転嫁しないかっこいい美形さんなら誰でも!」
フィアンマ「誰でも、と言う割には選り好みが多いようだが。…それと、相手の容姿にこだわっていると良い恋愛は出来んぞ」
グラーノ「でもどうせ結婚するならイケメンか美形の人が良いよ」
フィアンマ「八十年経てばどんな男もジジィだ、見目は誰も彼も同じになる」
グラーノ「……パパは違うよね?」
フィアンマ「違うが、俺様は特例だ。俺様と其の辺の男を一緒にするな」
相手が可哀想だ、とフィアンマはため息をつく。
ふふふ、と笑って、彼女は彼に近づいた。
何の気なしに彼に抱きつき、そのまま頬を彼の胸元へすりつけた。
猫か何かのようだと思いながら、フィアンマは彼女の髪を撫でてやる。
インデックスを相手取った時以上に女を感じないのは、彼の中で彼女の存在が『娘』と確定しているからだろう。
グラーノ「ねえねえ、ミサカネットワークで他の個体と話したんだけど」
フィアンマ「んー?」
グラーノ「私が結婚したら、パパ泣いちゃう?」
フィアンマ「
>>523
」
522 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 21:30:46.57 ID:3Bo2lB3+0
下
523 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 21:32:53.49 ID:BobgxP3E0
どこの馬の骨かわからんやつに娘はやらん
524 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 21:33:11.36 ID:lT/2f6rSO
さぁな。
ただ、今まで出席した結婚式で泣いた事はないからな…
…ところでだ、今そんな事を考えたりする相手がいたりするのか?ん?
525 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/03(日) 21:45:04.41 ID:Ly4+p7Kc0
フィアンマ「どこの馬の骨かわからんやつに娘はやらん。…逆説的に言えば、認めた相手に任せるのだから泣かないと思うが」
グラーノ「むう。泣いちゃうのを期待してたのにー」
フィアンマ「男の泣き顔など往々にして良いものではないぞ」
グラーノ「…前々から思ってたけど、パパって結構男女差別厳しい?」
フィアンマ「差別ではなく、区別をつけているんだ。別に男は泣くなと言うつもりはない」
ただし自分は情けないから泣かない、とフィアンマは肩を竦める。
今時の若者に見えて、彼も何だかんだ六百年の生を重ねてきた老獪さがある。
なので、時々考え方が堅かったり古かったりするのだった。
五和「ただいま戻りましたー」
フィアンマ「ああ」
グラーノから離れ、フィアンマは五和に近寄る。
ずっしりと重そうな紙袋を受け取ってやり、中身を戸棚へしまう。
五和「すみません、お手を煩わせてしまって…」
フィアンマ「構わん。ご苦労だったな」
五和「いえいえ」
言いながら、彼女はエプロンを身につける。
今から夕飯の下ごしらえをしようというのである。
フィアンマ「…作るものによっては手伝うが、今晩のメニューは何だ」
五和「
>>527
」
526 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 21:54:37.15 ID:lT/2f6rSO
マリガ・ク・ブルンザ・シ・スムントゥナとミティティ、後はアボカドサラダとコーンスープとかを考えてます
527 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 21:56:05.05 ID:BobgxP3E0
何料理かさっぱりわからんが
>>526
528 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/03(日) 22:11:12.67 ID:Ly4+p7Kc0
《全くわからなくてググった。…結構美味そう。今日はここまで。お疲れ様でした》
五和「マリガ・ク・ブルンザ・シ・スムントゥナとミティティ、後はアボカドサラダとコーンスープとかを考えてます」
ママリガ・ク・ブルンザ・シ・スムントゥナ。
ルーマニアの主食とも言える料理だ。
トウモロコシを粗く挽いて粉にし、粥のように煮てから牛乳とバターを混ぜ込み、ママリガを作り。
それをチーズとサワークリームと共に合わせ、出来上がる。
イタリアのポレンタに似た料理で、見かけは多少黄色味の強いマッシュポテトに似ている。
特別なクセもなく、食べやすい料理とされている。
ミティティ。
こちらもルーマニアの代表的料理で、スパイス類を混ぜ込んだ細長い肉団子を焼いたものの事だ。
豚肉を主体とすることが多いものの、羊肉を使う事も少なくない。
五和は豚肉で作るつもりらしく、テキパキと下ごしらえをしている。
随分と手間がかかったものを作るな、とフィアンマは思う。
無論、手間がかかった料理の方が美味しいと言えばそうなのだが。
五和「アボカドはお嫌いですか?」
フィアンマ「嫌いという程でもないな」
コーンスープを作るのなら、とフィアンマは鍋などを取り出す。
牛乳を計量し、室温へ温めておく。
冷たいものよりも馴染みやすくなるからだ。
フィアンマ「…五和」
五和「? はい」
フィアンマ「…お前を強姦した男が、自殺した。もう既に葬儀は終わっているそうだ」
五和「…
>>530
」
529 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 22:16:39.88 ID:+R6dN6HAO
私が殺してやりたかった
530 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 22:16:49.91 ID:33vKt/ZAO
死んだって何も変わりません…あの人による強姦の記憶は今でも毎日のように夢に出ます
531 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 22:17:39.58 ID:BobgxP3E0
そうですか
…罪も償わずに勝手に死ぬなんて
本当に屑でしたね…
清々しました
532 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 22:20:43.03 ID:lT/2f6rSO
乙
クワガタさん救済、和解、社会復帰シナリオ考えてたが気づいたら殺られてたww
533 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 22:21:02.24 ID:yDkSDa7f0
マジで自重しろよ
クソAO
>>1
スルーだスルーしろ
捌ける捌けないじゃない
クソAOは人間の屑だ 現実世界で不満があるのに
発散出来ない屑だから此処で暴れてるんだ
だから死ぬべきなんだ
だからスルーしろよ
>>1
も釣りか真性だってわかってんならスルーしろよマジで フィアンマ言い訳にすんな
534 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 22:28:20.06 ID:33vKt/ZAO
俺の安価別に問題ないだろ……建宮復活安価出したならともかく
535 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/03/03(日) 22:28:43.49 ID:Ly4+p7Kc0
《まあ、いいやつ…ではなかったよ 建宮さん安らかに眠れ
>>533
スルーすると荒らしに変わるかな、と思って沈黙していたまでです
釣りでも真性でもどっちでも良いんです、たまに採用出来そうな安価出してきますし
採用するかどうか見た瞬間に
>>1
の中で決まってます
心配なのはわかりますが、穏やかにお願いします
暴言吐かれても困ってしまうもので》
536 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/03(日) 23:12:39.88 ID:YjFv3raDO
AOさんのレスが気にくわないなら、わざわざ過剰反応しないでその人達がスルーすればいいのに
>>1
様がスルーしなかったからって暴言吐くのはお門違いですし、採用や不採用の判断はしてるんだから黙って傍観しましょうよ…
>>1
様も挫けないでくださいねー!
537 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 01:00:28.83 ID:Cl7qbdmq0
意味不明な安価を出すAOとそれに発狂して暴言を吐く奴はセットになってしまったな
お互い人の話を聴かないから面倒臭い
538 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 08:34:26.95 ID:zVUDm2QcO
もうどっちもスルーでいいよめんどくさい
どうせ春休みでこういうのもっと増えるだろうし
539 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 12:20:47.95 ID:nU6+4Nt/0
五和「…死んだって何も変わりません…あの人による強姦の記憶は、今でも毎日のように夢に出ます」
フィアンマ「……」
五和「……でも、…言っては何ですが、……死んで、良かった」
生きていれば。
いつか、出会う事があったかもしれない。
そう思うと、死んでくれて良かった。
彼女の心の傷は癒えないものの。
五和は、そう思って、ぽつりと呟いた。
五和「…その情報は、女教皇様から…ですか?」
フィアンマ「ああ」
五和「なら、嘘ではありませんね…。……女教皇様はお元気でしたか?」
フィアンマ「体調的には健やかに感じられたが」
五和「精神的に何か問題が…」
フィアンマ「ただ単に疲労だとは思うが…」
五和「…やはり、私も天草式十字凄教へ戻った方が良いのでしょうか」
少しでも近くで支えた方が、あるいは良いのかもしれない。
思いつつ目を伏せる彼女を見やり、フィアンマは別段気にする様子もなく言った。
フィアンマ「お前がしたいようにすれば良い」
汝の欲するところを為せ。
それが汝の法となるだろう。
『法の書』にも綴られている内容だ。
自分らしく生きてこそ、魔術師らしい生き方といえる。
フィアンマ「戻るのなら、引き止めはしない。俺様に遠慮することはない。…別に、戻ったからといって二度と会えなくなる訳でもないしな」
五和「
>>541
」
540 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 12:48:05.40 ID:PXevSJOz0
戻りたく…ない、です…。
私の、私の勝手な都合、ですけど…、それでも…ご主人様のそばにいたく…て…。
541 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 12:54:29.07 ID:SJ5ZOx3Y0
>>540
542 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 13:01:42.20 ID:nU6+4Nt/0
《次何の事件起こしましょうか…展開が浮かばない》
五和「戻りたく…ない、です…」
建宮はもう居ない。
神裂が疲弊している。
天草式十字凄教へ戻るべき理由は、いくらでもあって。
むしろ、戻らなければならない理由の方が、沢山あって。
それでも、戻りたくない、と思う。
神裂のことは大切だけれど、それ以上に、傍らの青年を愛おしく思うから。
五和「私の、私の勝手な都合、ですけど…、それでも…ご主人様のそばにいたく…て…」
フィアンマ「……好きなようにすれば良い」
彼は、五和が彼を好きだと知っている。
しかし、フィアンマとしては応えるつもりはなかった。
彼女にも言った通り、誰かを特別にして喪うのが恐ろしいから。
その恐怖を払拭したとしても、フィアンマは五和を愛せない。
誰かを恋人として愛する事に、心が既に疲れ過ぎている。
夕飯を終え。
五和とグラーノが眠ったのを見てから、フィアンマは聖ピエトロ大聖堂へとやって来た。
インデックスは見当たらない。恐らく、地下の書庫に行っているのだろう。
退屈を持て余し、フィアンマはテッラに近づいた。
彼は安物のワインを煽っている。『神の恵み』を摂取しているのだ。
テッラ「おや、こんばんは」
フィアンマ「あぁ、……ヴェントは禁書目録と共に地下書庫か?」
テッラ「
>>544
」
543 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 13:03:07.46 ID:50QmfwvAO
下痢でトイレ
544 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 13:04:11.55 ID:aEwNu1gn0
事件起こさずほのぼので終わらせろ
安価はそうですねー
545 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 13:07:08.26 ID:eWr4d50SO
ネタならいくらでも。一方さん達の超電磁砲関連事件解決とか上条さんハーレム関連で魔術sideと絡めてくとか
546 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 13:13:48.43 ID:nU6+4Nt/0
《ハーレム関連で魔術サイド…いやしかし戦争が起きてないからな… 超電磁砲詳しくないのでほのぼので終わるかもしれないです…》
テッラ「そうですねー」
フィアンマ「となると、後一時間程か」
テッラ「対策開始が遅くなりましたし、二時間と思いますが」
フィアンマ「そうか……」
テッラ「…禁書目録が心配なのですか?」
フィアンマ「…そういう訳では、」
テッラ「そういう顔をしていますがねー」
フィアンマ「……」
やや不服そうなフィアンマの様子に、テッラは小さく笑い。
儀式に使うパンの残りを差し出され、フィアンマは大人しくいただくことにする。
所謂白パンなので、目立った味はない。ある意味夜食向きだ。
フィアンマ「…そういえば、アックアがなかなかイギリスから戻らんな。あのまま居着くつもりか?」
テッラ「
>>548
」
547 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 14:09:06.71 ID:94h/VRXD0
フィアンマ側でも何か事件起きないかな…ほのぼの系は大半作者と読む側のモチべ下がって終わるし
安価なら↓
548 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 14:09:18.61 ID:eWr4d50SO
……そういえば、おかしいですねー?もうとっくに任務完了しているはずなんですがねー?
…少し、調べてきましょうか?
549 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 14:20:04.44 ID:AB9A503d0
どこぞの王女に絡まれてるかもな
550 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 18:18:22.92 ID:vodMfYkt0
テッラ「……そういえば、おかしいですねー? もうとっくに任務完了しているはずなんですがねー?」
ふむ、とテッラは空になったワインボトルを手放す。
ゴミをまとめて片付ける彼を見つつ、フィアンマは指先についた白い粉を舐めた。
杞憂であったのなら問題ないし、そうでないのなら対策を練るべきだ。
テッラ「…少し、調べてきましょうか?」
フィアンマ「ああ、…早急に報告しろ」
テッラ「では、後程」
言うなり、テッラは闇へ姿を消す。
いくら普段日和っていたにしても、『神の右席』は暗部組織だ。
それも、世界の行く末をその手に握っている。
なので、彼は使える部下全てを使って調べることだろう。
パンを食べ終えて退屈だった為、フィアンマは地下書庫へとやって来た。
インデックスはヴェントの監視下で書物をしているようだ。
そちらには関与せず、写本へ手を伸ばす。
と、お目付け役は退屈だったらしいヴェントが近づいてきた。
フィアンマ「ん?」
ヴェント「アンタ、ここの本は全部読破してるんじゃなかったっけ?」
フィアンマ「そうだよ。が、暇つぶしに読み返すのも悪くはない」
ヴェント「…ふうん」
フィアンマ「……アックアから連絡は来ているか?」
ヴェント「
>>552
」
551 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 18:25:47.40 ID:k5EEw1Mk0
王女に気に入られてしばらく帰れないって
電話あったけど?
552 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 18:26:20.06 ID:pjr3TPIE0
↑
553 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 18:32:27.60 ID:vodMfYkt0
ヴェント「王女に気に入られてしばらく帰れないって電話あったけど?」
フィアンマ「そうか」
やはり杞憂だったか、とフィアンマは思う。
ちょうどテッラから連絡も入った為に一瞥した。
この分だと、後数ヶ月は戻って来られないだろう。
いっそあのままイギリス王室の王女と結婚すれば良いのに、とフィアンマは思った。
ヴェント「…禁書目録と会話しないワケ?」
フィアンマ「今は仕事中だろう」
ヴェント「まあね。…でも、心配だから見に来たんでしょ?」
フィアンマ「別に心配などしていないが」
ヴェント「ふーん?」
フィアンマ「…揃いも揃って何だ、今日は」
ヴェント「テッラにも同じような事言われた?」
フィアンマ「…ああ」
ヴェント「それだけやつれてるってコトよ。…疲れてんじゃないの?」
フィアンマ「…右目が見えないからな。その分左目を酷使して疲れているんだろう」
そう会話していると、仕事を終えたらしいインデックスが近づいてきた。
疲れは確かにあるはずなのに、フィアンマを見た瞬間溢れんばかりの笑顔を浮かべる。
インデックス「フィアンマ、迎えに来てくれたのかな?」
フィアンマ「
>>555
」
554 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 18:48:42.72 ID:eWr4d50SO
ああ、まぁ。何か食べにでも行くか?
555 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 18:50:08.36 ID:uqnPjzmo0
>>554
556 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 18:59:47.84 ID:vodMfYkt0
フィアンマ「ああ、まぁ。何か食べにでも行くか?」
ファミレス辺りなら、24時間営業だったような。
思いながらの提案に、インデックスは幸せそうな笑みを浮かべて頷く。
インデックス「うん、お腹ぺこぺこだったんだよ」
言いつつ、インデックスはフィアンマの右腕を抱きしめる。
そして、迷子が大人へそうするように、きゅっと握った。
ヴェントは、思わず二人から視線を逸らす。
ヴェント「後片付けはやっておくから、行きなさいよ」
フィアンマ「ん」
生返事を返し、フィアンマはインデックスの手を引いててくてくと歩き始める。
聖ピエトロ大聖堂の外は、真っ暗だった。
無理もない、時刻は午後十一時を過ぎるのだから。
インデックス「ごっはん、ごっはん」
上機嫌に、インデックスはてくてくと歩く。
やがてファミレスへ入ると、彼女はメニューの右から左まで一品ずつ頼む。
フィアンマはそんな彼女の様子を眺め、ティラミスを口にした。
インデックス「二人で御飯、久しぶりだね」
フィアンマ「そうだな。…夜というのも久しい」
インデックス「…フィアンマ、何だか疲れた顔してるかも。大丈夫?」
フィアンマ「大丈夫だよ。…そんなに酷い顔をしているのか」
インデックス「
>>558
」
557 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:02:51.56 ID:eWr4d50SO
誰かに呪いか何かでもかけられてるのかってくらいにはゲッソリグロッキーな感じかもモッサモッサ
558 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:07:16.54 ID:aEwNu1gn0
ゲッソリグロッ キーな感じかも妊娠でもしたのかな?モッサモッサ
559 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 19:16:49.88 ID:vodMfYkt0
インデックス「ゲッソリグロッキーな感じかも。妊娠でもしたのかな?」
もっさもっさ、と料理を頬張るインデックス。
温野菜サラダが気に入ったのだろう、先程から何度かおかわりをしている。
フィアンマは肩を竦めてティラミスを食べた。
フィアンマ「誰の子を孕むというんだ」
インデックス「…とうまとか?」
フィアンマ「…当麻は関係ないだろう」
インデックス「じゃ、じゃあ…わ、私?」
フィアンマ「性別を考えろ」
インデックス「むう。冗談通じないんだよ」
フィアンマ「冗談な気はしていたが」
インデックス「赤ちゃんは好きじゃないの?」
フィアンマ「んー? …今は娘が居るからなぁ」
インデックス「グラーノのこと?」
フィアンマ「そうだよ」
ティラミスを食べ終え、ジェラートに手を伸ばす。
ロイヤルミルクティー味のそれを、ゆっくりと味わう。
そうして。
インデックスとフィアンマは、ゆっくりと家へ帰って来た。
まだ眠気はない為、フィアンマはインデックスを寝かしつけ、暇を持て余す。
本を読んでいる内に、少しずつ、少しずつ、眠気が忍び寄ってきた。
フィアンマ「……」
目を閉じる。
机に上体をもたれた、まま。
1.永久凍土(コキュートスレプリカ)編
2.トールとケンカ編
判定>>+2
560 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:21:57.07 ID:R2AP6jNz0
2
561 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:23:38.15 ID:zOI9wIjro
2
562 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:24:54.47 ID:eWr4d50SO
1はどんなだったのか…
563 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:29:01.47 ID:SMfFLBvj0
???「コキュートス……」
564 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 19:30:16.36 ID:vodMfYkt0
《
>>561
結果:トールとケンカ編 ご協力ありがとうございます
>>562
フィアンマさん以外凍りついてるとか、死者が多数出て悪影響で戦争とかそういう》
翌日。
早朝に目を覚ましたフィアンマは、一人で外に出ていた。
どうにも頭がすっきりしないので、散歩をしている。
随分と活動的になったな、とぼんやり思った。
12月半ば、もうすぐクリスマスということで、街は静まった状態ながらもそれなりにきらびやかだ。
グラーノ辺りにプレゼントを聞くのを忘れていたような、とフィアンマは思う。
彼女の場合、子供向けのキャラクターやお菓子の詰め合わせで充分喜びそうなものだが。
今年は上条に何を贈るべきか、とフィアンマは首を傾げ。
と、次の瞬間。
雷鳴が轟き、反射的に一歩後ろへ下がる。
???「チッ、外したか」
フィアンマ「…何者だ」
トール「雷神トール。アンタに頼みがあって来た」
フィアンマ「頼み?」
トール「俺と戦ってくれよ。手加減無しで、さ」
フィアンマ「…何の為に。お前と戦う理由は無い筈だが」
トール「
>>565
」
565 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:31:22.62 ID:SMfFLBvj0
高みにのぼるためさ!覚悟おおおお!!ヘブッ!
566 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:35:06.47 ID:eWr4d50SO
天井亜雄という研究員を知っているだろ?
アイツ俺の親友で、恩人だったんだ。
弔い合戦ってやつだよ…00000号はしくじりやがったみたいだし、な!バシュー
567 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 19:39:31.25 ID:vodMfYkt0
「天井亜雄という研究員を知っているだろ?」
言いながら。
雷神トールは、フィアンマを見据える。
真っ直ぐな姿勢、視線に思えて。
しかしながら、その瞳は敵意に輝いている。
それも、だいぶ邪な輝きだった。
殺す事さえ厭わない、そんな目をしている。
とてもではないが、十代半ばの少年がする瞳ではない。
「アイツ、俺の親友で、恩人だったんだ」
「…ほう」
天井亜雄、という名前に聞き覚えは…ある。
グラーノ、もといミサカ00000号の育て親。もとい、彼女を作り出した研究員。
「弔い合戦ってやつだよ…00000号はしくじりやがったみたいだし、な!」
バシューッ、ン!
彼の指先から、二メートル程の青い光が伸びる。
アーク溶断ブレード。
触れれば人・物問わず溶かし、切断してしまう凶器。
フィアンマは無表情でトールを見つめていた。
幸いだと、思う。ここに、誰も居なくて。
トールはどうする?>>+2
568 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:40:18.44 ID:SMfFLBvj0
俺のはそんなに不可能な安価だったのか
569 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:40:32.96 ID:50QmfwvAO
ジャンピング土下座
570 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:41:47.89 ID:eWr4d50SO
珍しいな
>>1
がしくじる(笑)のは
571 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 19:44:20.25 ID:vodMfYkt0
《すいません真面目に間違えて書いてしまったので書き直しさせてください
>>570
やめて言わないでー><》
トール「高みにのぼるためさ! 覚悟おおおお!!」
彼は指先に青い光を灯し。
アーク溶断ブレードと呼ばれる凶器を手に、襲いかかってくる。
対して、フィアンマが行った反撃は非常に簡単だった。
フィアンマは、説明出来るような動作や詠唱を行わなかった。
右手を振る事もなく、トールを見据えただけ。
たったそれだけで、それでも確かに魔術が発動した。
『熾天玉座』と呼ばれる、魔神級の強力な一撃だった。
雷神トールの上半身から下半身。
指先一つに至るまで、均一なダメージが浸透する。
トール「へぶっ」
フィアンマ「…すまないな」
トール「ッ、……」
トールは叩きつけられたビル壁に手をついて起き上がる。
ふらふらと立ち上がり、フィアンマを見据えた。
フィアンマ「…言っては何だが、お前では俺様に勝つ事は出来んぞ」
トール「
>>573
」
572 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:45:41.56 ID:50QmfwvAO
ジャンピング土下座
573 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 19:46:52.25 ID:eWr4d50SO
ああ…普通なら、なニヤリ
今、ミカエル関連の術式を一時的に封じる術式を展開した…いいから俺の野望の礎のために死んでろ
574 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 19:57:53.73 ID:vodMfYkt0
「ああ…普通なら、な」
ニヤリ、とトールは不敵な笑みを浮かべる。
空には暗雲が立ち込め、彼の瞳が青い光を灯す。
「『雷神の槌』、接続開始。接続後即時供給開始」
「……」
トールの指先から出ているアーク溶断ブレードの長さが、伸びる。
「今、ミカエル関連の術式を一時的に封じる術式を展開した…いいから、俺の野望の礎のために死んでろ」
「………戦闘狂というヤツか?」
億劫そうに。
退屈そうに。
つまらなそうに、フィアンマは言う。
その瞳には、若干の期待。
この少年が自分を殺してくれるというのなら。
それも、まあ、悪くはないと、思える。
「……とはいえ、死ぬと家の人間が泣くか」
思っていると、トールが飛び込んできた。
なるほど、確かに神の如き者関連の術式は一時的に封じられているようだ。
『聖なる右』は使えない。
「死ね、ッ!」
「…一対の貪欲なる狼。貪れ」
つま先で地面をなぞる。
地面から飛び出した黒い糸が、トールの両足首を捉えた。
「ッ、」
「無理に動くと関節が外れるぞ」
トールはどうする?(台詞可)>>+2
575 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/04(月) 19:59:44.86 ID:9kKhKsDr0
悪いがただの人間がアンタみたいな化け物に勝つには多少の犠牲はしょうがねぇんだよッ!
安価↓
576 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:03:07.29 ID:xrgGQvZ70
怖すぎて泣く
577 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 20:13:34.97 ID:vodMfYkt0
「っ……」
反撃しなければ。
動かなければ。
しかし、動けば関節が外れる。
その関節の痛みに耐えられる程の興奮を、まだ感じていない。
となると、激痛は必須だ。
神の如き者関連の術式を封じれば、勝てると思っていた。
相手は『神の右席』、天使関連の術式しか使えないはず、だったのに。
コツ、コツ、と靴の音が聞こえてくる。思わず身を強ばらせた。
殺される。
死という重苦しいイメージが、身体中を、血液を、冷やしていった。
冬の寒さが、彼の恐怖に拍車をかける。
フィアンマはゆっくりと、ゆるりと、雷神トールへ歩み寄っていく。
トールは頬を伝う涙に唇を噛んだ。
本能的な恐怖を、抑えきれない。
「ク、ソ……ちくしょう…」
「……お前の野望とは何だ」
億劫そうに、フィアンマが問いかける。
トールは、視線を彷徨わせた。
「
>>579
」
578 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:16:28.03 ID:kxSivUtQ0
フロイライン…俺の唯一愛した人を救う
579 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:16:54.55 ID:kxSivUtQ0
↑
580 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 20:26:27.06 ID:vodMfYkt0
トール「フロイライン…俺の唯一愛した人を救う」
フィアンマ「…フロイライン?」
フロイライン=クロイトゥーネ。
魔女狩りの時代において、神明裁判に308回ほど掛けられながらも、一切の傷を得ず、死に至らなかったとされる女性。
火刑・圧殺・溺殺・飢餓……等々、あらゆる方法において、命を落とさなかったどころか、ろくに顔色を変えることもなかったという。
しかし、時代的に情報精度が不確かな事もあり、彼女の特異な『伝説』は有象無象の中に埋もれてしまっている。
右方のフィアンマとはまた別の、未解明過ぎる不死の存在。
フィアンマ「…あの女か」
トール「知ってるのか?!」
フィアンマ「ああ、…神明裁判に幾度もかけられていたよ」
トール「………」
フィアンマ「…俺様は聖職者側だ。彼女を傷つける立場にあった。……止めるという発想は無かった、時代が時代だった」
言いながら、フィアンマはトールの足首を縫い止める術式を解除する。
トールは地面に膝をつきかけ、数度、深呼吸をした。
フィアンマ「歴史の途中から、あの女は姿を消した筈だが」
トール「
>>582
」
581 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:33:43.78 ID:34n7pCkAO
そうさ……それであいつが今までどこに匿われていたか知ってるか……?
天井の家にだよ。天井と一緒にいる時のあいつはそれはそれは幸せそうだった……
582 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:34:10.90 ID:34n7pCkAO
↑
583 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:35:30.40 ID:zYEo7Rwm0
学園都市に居ると判明した
584 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:35:42.57 ID:eWr4d50SO
一応置いとくか…
そりゃそうだろうさ。何せ不死に目をつけた当時のイギリス王室が隠しやがって、今も尚監禁されてんだからな
あの王女と約束した。あんたを倒せばフロイラインをくれてやる、と
585 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 20:39:11.24 ID:vodMfYkt0
>>+1のコンマ一桁(右方の赤にかわりまして戦闘の雷神がお送りします [sage]:2013/03/04(月) 20:33:43.7『8』←ココ)で雷神トールの返答決定
0〜2
>>581
3〜5
>>583
6〜9
>>584
586 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:41:21.20 ID:D2w6qo4p0
あ
587 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:42:08.58 ID:MCSDZSvM0
もっと確率低くしろよ…
588 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:43:59.22 ID:MCSDZSvM0
いい加減連投規制しろよ
最低10分開けるとかさ
589 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:46:56.21 ID:34n7pCkAO
この安価の何がいけないんだ。別に天井とフロさんが仲良しでもいいだろ
590 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:49:15.27 ID:eWr4d50SO
もう天井くンは実は生きてましたってなった方が面白くなる気はするww
591 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:49:15.50 ID:MCSDZSvM0
>>589
黙れクソAOお前に発言権も人権も無ぇんだよ
592 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 20:52:44.45 ID:34n7pCkAO
俺はあいつではないんだが……
それともこのスレにAOは参加しちゃいけないとでも言うのか
593 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/04(月) 21:00:18.19 ID:vodMfYkt0
《
>>586
20:41:21.2『0』 結果:
>>581
ご協力ありがとうございます 今日はここまで。お疲れ様でした》
トール「そうさ……それであいつが今までどこに匿われていたか知ってるか……?」
フィアンマ「……」
トール「天井亜雄。…学園都市の、研究者の家にだよ。天井と一緒にいる時のあいつはそれはそれは幸せそうだった……」
フィアンマ「その研究者は自殺したと聞いたがね」
天井亜雄。
グラーノ、もといミサカ00000号の育て親。もとい、彼女を作り出した研究員。
最後の最後、自殺直前にグラーノへとんでもないウイルスコードを仕込んだ男だ。
トール「ああ、"一人目"は」
フィアンマ「…というと?」
トール「元々、天井亜雄はクローン技術に精通してた。『外』の企業も、それを買おうとした」
フィアンマ「それはわかるが」
トール「あの野郎は、確かに自殺した。が、バックアップをとってやがったんだ」
フィアンマ「…なるほど」
トール「科学ってのは気持ち悪いモンだな。記憶さえもデータとして無機質に保存しておく。……今、存在している天井亜雄は"二体目"」
フィアンマ「……」
トール「残り、幾つバックアップがあるのかもわかんねえ。…でも、そんなことはどうでもよかった。アイツと一緒に居て、フロイラインがいつまでも幸せでいられたなら、俺は、ただ、それだけで良かった」
涙で汚れた顔を、トールは自らの手の甲で拭う。
トール「だが、あの野郎はフロイラインの"死なねえ身体"をイイコトに、研究材料にしやがった。科学者としての本分は捨てきれないだとか何とか言ってたが、要はフロイラインの体の仕組みを解明して、同じような不死の身体を作りまくって軍隊を作りましょうって話だ。勿論潰そうとはしたが、既にクローン技術を応用した軍隊を編成してやがった。魔術師、科学問わずな。そして最悪なことに、」
フィアンマ「…どうした」
フィアンマは、言葉の先を促す。
トールは唇を噛み、悩み。
そうして、続けた。
トール「それに、……魔神オティヌスが賛同した」
純粋な魔神。
なり損ないではなく、ならなかった訳でもなく。
魔術を扱える人間の頂点に君臨する存在の一つ。
フィアンマ「メリットが見えんな」
トール「フロイラインのクローンでももらって『主神の槍』でも創るんだろうよ」
フィアンマ「…それで、俺様に勝てれば、…俺様を殺害出来る程の実力を身につければ、魔神オティヌスを含めて皆殺し出来る、そう思った訳か。……子供の浅知恵も良いところだな」
トール「………」
フィアンマ「……お前は、困っているのか」
トール「…あ?」
見ればわかるだろう、とトールは思う。が、フィアンマの目は迷いと善意に満ちていた。
フィアンマ「…助けを求められれば、協力は出来る。が、してくれないと、出来ない。そういう人間なんだよ、俺様は。……どうなんだ。困っているのか」
トール「…
>>595
」
594 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 21:01:41.57 ID:ddZfSlMu0
……だずげでぐで…
595 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 21:02:09.50 ID:ddZfSlMu0
↑
596 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/03/04(月) 21:10:04.17 ID:MMvZvh/AO
自分を襲撃してきた相手を娘にしたり、自分に告白してきた相手をフってやらなかったり、真人間かどうか言い難いフィアンマさん
ほのぼのとか嘘つきました トールちゃん可哀想に
不殺で来て不完全燃焼なところあるのでそろそろ人死に出そうと思います…
597 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 21:14:16.43 ID:34n7pCkAO
乙
てか天井とトールは親友で弔い合戦とか言ってたのは何だったの?
598 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 21:14:39.00 ID:eWr4d50SO
ほほう、今日は珍しいのオンパレードだの
どんなでも楽しみだしっかり頼むぜ
599 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/03/04(月) 21:15:29.69 ID:MMvZvh/AO
>>597
純粋に安価間違えたので後出しが正史です…すみません
600 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 21:17:26.46 ID:7+ajYmju0
死ぬのは天井で決定
601 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/04(月) 21:19:33.06 ID:34n7pCkAO
ああ、そこ飛ばして読んでた。すまん
602 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 16:53:11.51 ID:Aj2z/yo50
トール「………だずげでぐで…」
ぐ、と唇を噛み締め。
ついで、トールはそう助けを求めた。
フィアンマは助ける為の理由が出来た為、断らずに頷く。
どこまでも受動的ながらも、やると決めたことはやる人間だ。
フィアンマ「…わかった。歩けるか」
トール「…ああ…」
フィアンマ「今すぐ殴り込み、という訳にはいかんだろう。戦力をまとめるまで少し待て」
トール「……、…」
フィアンマ「俺様一人では、勝てない。お前には勝てるが、相手には純粋な魔神も含まれるからな」
そんな訳で。
雷神トールは、ミラノのアパートメントへやって来た。
五和「お帰りなさ…お客様ですか?」
フィアンマ「適当にもてなせ。…しばらく泊めるかもしれん」
五和「わかりました……」
勧められるまま、トールはソファーに腰掛ける。
家の中に漂う日常の雰囲気に、気も鎮まった。
統率のとれたクローン軍団と純粋な魔神に、マッドサイエンティスト。
思い込みで、思いつきで殴りかかっただけでは勝利することは出来ない。
トール「……っつか、よく協力出来るな。襲撃されたってのに」
独り言のように、ぼやく。
トールの視線を受け、フィアンマはひとまず朝食のフレンチトーストを少し口に含んだ。
フィアンマ「
>>604
」
603 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 18:06:05.03 ID:KAYWOa5SO
俺様は無敵だし、助けをこうてるお前が助けてくれる相手を消そうとする程間抜けとは思わないからな
604 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 18:27:07.27 ID:+Zb8KPW+0
>>603
605 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 19:06:45.72 ID:LuioTIaM0
フィアンマ「俺様は無敵だし、助けを乞うているお前が、助けてくれる相手を消そうとする程間抜けとは思わないからな」
もぐもぐ、と甘いトーストを頬張り。
そんなことを言う彼は、それでいて嫌味ではなかった。
トールは五和からもらった、フィアンマのものよりも甘さ控えめのフレンチトーストを食べる。
トール(無敵…無敵、ね)
トール「…そりゃどうも」
トールが気まずそうに視線を落としたところで。
ガチャリとドアが開き、インデックスが姿を現した。
彼女はぐしぐしと目元を手の甲で擦り。
そして、ソファーに腰掛けてトーストを食べるフィアンマと、その隣に座るトールを見た。
そうして、ぷくう、と見事なまでにほっぺたを膨らませる。
インデックス「……」
フィアンマ「…おはよう」
インデックス「……フィアンマ」
フィアンマ「何だ」
インデックス「どうした朝っぱらから女の子を連れ込んでいるのかな。また娘にでもするつもりなの?!」
彼女の声に呼応するように。
今の今まで洗面所で顔を洗っていたグラーノが、ひょこりと顔を覗かせる。
グラーノ「パパ、もしかしてその人新しいお母さん!? ミサカは認めないもん!」
トール「
>>607
」
606 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 19:09:24.34 ID:I+yq9z+d0
よろしくお嬢ちゃん、私が新しいママよって
そんなわけあるか!オレは男だ!
607 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 19:10:52.17 ID:KAYWOa5SO
……何よ!フィアンマ!コブつきなんて聞いてないわ!どういう事かちゃんと説明してよ!
ってちげーよ!俺は女じゃねぇぇぇぇぇぇ!!よく見ればわかんだろ?!
608 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 19:24:59.19 ID:LuioTIaM0
トール「……何よ! フィアンマ! コブつきなんて聞いてないわ! どういう事かちゃんと説明してよ!」
フィアンマ(悪ノリスキルが高いな)
トール「ってちげーよ! 俺は女じゃねぇぇぇぇぇぇ!! よく見ればわかんだろ?!」
ガタッ、と立ち上がるトール。
グラーノとインデックスは、お互いに顔を見合わせる。
二人が思い返しているのは、学園都市のとある学生の事だった。
上条当麻。
フィアンマを心から慕っている男の一人である。
つまり、フィアンマは女限定のフラグメイカーではない。
インデックスは絶望した様子でうなだれる。
インデックス「…とうとう男の子にもフラグを立てちゃったんだね…」
グラーノ「ミサカ、お母さんが男性だなんて予想もしなかったよ…」
トール「コイツ等……」
フィアンマ「安心しろ、そういうケは無い」
インデックス「ほんと?」
フィアンマ「疑いの目を向けるな」
グラーノ「じゃあどういう関係の人? お仕事?」
襲撃者、と言う必要はないだろう。
トールはやや困った様子でフィアンマを見ている。
元より戦闘狂なので、話や誤魔化しは苦手なのだった。
フィアンマ「
>>610
」
609 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 19:28:12.76 ID:KAYWOa5SO
ついさっき知り合った友達だ
610 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/05(火) 19:30:13.90 ID:K1l1uKyk0
↑
このトールは知らんけど原作じゃ結構度胸あるタイプだから
コミニティ力高くてイケメンで強いという三拍子が揃っている男だし
611 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 19:39:17.53 ID:LuioTIaM0
《このスレだと追い詰められてすぐ泣いちゃったけどどうなんだろうか》
フィアンマ「ついさっき知り合った友達だ」
嘘はついていない。
嘘ではないはずだ。
思いながら、フィアンマはそうしれっと言い放つ。
インデックスとグラーノは少しだけ考え込み。
そして、彼を見やり、にへらと警戒心無く笑みを浮かべた。
インデックス「フィアンマのお友達なら、私達のお友達でもあるかも」
グラーノ「お名前は?」
トール「ん、雷神トールだ。トールで良いぜ」
グラーノ「トールちゃんね、わかった!」
インデックス「トールだね、覚えたんだよ。…うん? トールって北欧神話における雷神トール、」
フィアンマ「禁書目録とグラーノは早く朝食を口に入れろ」
詮索させない為、フィアンマはグラーノとインデックスをせき立てる。
急き立てられるまま、彼女達は五和と共に食事を摂り始めた。
フィアンマはトーストを食べ終えて立ち上がり。
同じく食べ終わっているトールを連れ、外に出、隣の部屋を訪問した。
シルビアは出かけているのだろうか、対応したのはオッレルスである。
オッレルス「ん…何か用かい?」
フィアンマ「魔神オティヌス、…は、当然知っているな」
オッレルス「…勿論」
フィアンマ「詳しい事情はこちらから話す。入れてくれ」
トールを見やり、フィアンマが言い。
オッレルスに通され、室内へ足を踏み入れたフィアンマは、事の次第を説明した。
フィアンマ「…という訳だ。コイツと共にその人間達を壊滅するでもよし、…いつも通り俺様の家族のことを頼まれてくれても良い。が、魔神オティヌスに対して、お前は少なからず思うところがあるのではないかと思ってな」
オッレルス「
>>613
」
612 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/05(火) 19:57:09.55 ID:K1l1uKyk0
いや、私は特にないよ。魔人になれなかったのは自分自身が悪いのだから……(少し悲しそうな表情で)
613 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 19:58:48.76 ID:KAYWOa5SO
…ああ…あの儀式で、負けて押し倒された時は流石に……あ、そっちじゃないのか
確かに彼女は色んな意味で殺したい。
彼女は危険思想の塊と言っても過言ではないし、早急に手を打った方がいいかもしれない。
…我々が知っている彼女が身を隠してから3年…力も組織も仲間も…より強大になっているだろう。用心してくれ、何か嫌な予感がするんだ
614 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 20:12:00.04 ID:LuioTIaM0
オッレルス「…ああ…あの儀式で、負けて押し倒された時は流石に……」
フィアンマ「そうではなく。というかそういう方面の話はやめろ」
オッレルス「あ、そっちじゃないのか。ごめん、君十字教徒だったね」
ふむ、とオッレルスは考える。
考える、悩む、というのは素振りだけかもしれない。
そもそも、魔神の域にまで至った魔術師が悩む時点で、答えは半ば出ているようなものだ。
オッレルス「確かに、彼女は色んな意味で殺したい」
きっぱりとした口ぶりに、トールは眉をひそめ。
そして、オッレルスが魔神になり損なった男だと、ようやく気づく。
オッレルス「彼女は危険思想の塊と言っても過言ではないし、早急に手を打った方がいいかもしれない。…我々が知っている彼女が身を隠してから3年…力も組織も仲間も…より強大になっているだろう。用心してくれ、何か嫌な予感がするんだ」
フィアンマ「…既に軍隊を抱えた研究者を手に入れているようだしな」
オッレルス「ああ、先程の話だったね。…フロイライン=クロイトゥーネ、か」
フィアンマ「クローン体で同様の人体が再現されるかは不明だが、…オティヌスとしては、最悪そちらで『主神の槍』を創造しても良いのだろう」
オッレルス「そうだね。研究者の編成した軍隊程度に負ける存在でもないし、…数で押せば別だが」
トール「正面突破って訳にもいかねえだろ」
オッレルス「私とフィアンマで無理矢理に押せば、オティヌスを撃退することは不可能ではない。ただ、その間にフロイラインを連れた研究者に逃げられてしまっても困るしね。……時に、フィアンマ」
フィアンマ「ん?」
オッレルス「既に救う覚悟を決めている君に、こんなことを言うのは心苦しいんだけどね」
言う割に、彼の顔色は変化していない。
淡々と、予想出来うる事実だけを告げた。
オッレルス「止めれば戦争、止めなければ虐殺がほぼ決定していそうな状況だが、…本当に止めるつもりなのか?」
科学と魔術の領分侵犯。
死者は、人死には、絶対に出るだろう。
フィアンマが手を回しても、恐らく第三次世界大戦が起こる。
しかし、ここで制止しなければ多数の人間が無慈悲に殺される。
あるいは、軍事国家が生まれ、やはり、沢山の人間が死ぬ。
オッレルス「君は戦争を何よりも恐れていただろう?」
フィアンマ「……
>>616
」
615 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/03/05(火) 20:13:26.70 ID:vcliP/mD0
……そんなことにはさせん
それを止めるのが俺様の『役割』だからだ
616 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 20:14:09.90 ID:R6miR0CU0
何を言っているんだ
両方とも止めれば良いだけだ
617 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 20:24:24.10 ID:LuioTIaM0
フィアンマ「……何を言っているんだ」
ふ、とフィアンマは口元に笑みを浮かばせる。
確かに、状況は酷く厳しくて。
どうやったって、何がしかのトラブルは起きる。
けれど、未来は確定している訳ではない。
過去は変えられない。
現実は変えにくい。
未来は、いくらだって変えられる。
フィアンマ「両方とも止めれば良いだけだ」
オッレルス「…奇跡は、起こらないから奇跡と言うんだよ」
フィアンマ「誰に言っているんだ。その奇跡を起こすから、俺様は『神の子』なんだよ」
世間話はそこで終わり。
フィアンマはトールを見やる。
フィアンマ「戦力の心配はするな。お前はフロイラインを攫って逃げる事だけ考えろ」
トール「ああ、……それで良いのかよ」
フィアンマ「後処理なら慣れているしな」
オッレルス「心当たりをあたってみるよ。戦力になりそうな魔術結社とか、ね」
フィアンマ「そうか。…俺様の方からはあまり提供出来ない」
オッレルス「不用意に巻き込んでも、各々の立場が競合を起こして大事になるから、構わないよ」
フィアンマ「では、こちらは情報収集といこう」
フィアンマは立ち上がり、トールを連れて外へ出る。
戦う事に対して、さほど心配は要らないだろう。
勝てるときは勝てるし、勝てない時は勝てない。
前者の結果を出す為に精一杯の準備をする、それだけ。
フィアンマ「……魔神オティヌスと天井亜雄の現在の居場所はわかるのか?」
トール「
>>619
」
618 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/03/05(火) 20:28:04.76 ID:vcliP/mD0
冗談だろ。天井亜雄はともかく、オティヌスはトールを抑えて北欧神話のナンバーワンに立ってんだぞ。俺に探知できるわけねえだろ。
……天井亜雄なら、たしかロシア……エリザリーナ独立同盟国にいるはずだ。目的までは知らねえが、何かやらかす気配はある
619 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 20:28:33.36 ID:XCpzZn5Y0
ロシアにいる
620 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 20:30:56.66 ID:KAYWOa5SO
オティヌスがそんな簡単に尻尾掴ませると思うか?
オティヌスがそんなに不注意なら色んなとこから恨まれてるアイツの背中は刺されすぎて穴空きチーズになってるだろうさHAHAHAHAHAHAHA!
621 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 20:41:49.44 ID:LuioTIaM0
トール「ロシアに居る」
フィアンマ「ロシア、か…」
トール「とはいえ、オティヌスが同じ場所に居るとは限らない。が、天井亜雄はあまり移動出来ない筈だ」
フィアンマ「研究機材などがネックとなっている訳か。…となると、単独というのはおかしいな」
トール「ロシア成教辺りにオティヌスが交渉したかもしれねえ」
フィアンマ「……面倒な」
トール「その辺りを踏まえてアイツは戦争を避けられないって言ったんだろ、多分」
アイツ、とはオッレルスのことである。
フィアンマは肩を竦め、家の中へと戻った。
フィアンマ「ロシア成教なら、コンタクトを取れる」
トール「…アンタ、やっぱローマ正教でも上位の人間だよな」
フィアンマ(詳しくは知らんのか)
フィアンマ「ああ、…書記官だよ、書記官」
ソファーへ座る。
インデックスとグラーノは退屈だったのか、チェスをしているようだ。
グラーノ「むう」
インデックス「ふふん、チェック」
楽しそうにチェスをする二人の様子を眺め。
フィアンマは僅かに表情を和ませた。
トール「…娘、だっけか」
フィアンマ「片方は、だが。…もう片方は説明するまでもないだろう」
トール「ローマ正教の誇る魔道書図書館、禁書目録か」
フィアンマ「いかにも。……俺様の守りたいモノだ」
トール「……」
フィアンマ「…お前は、フロイラインを攫って、逃げ出す事だけ考えろ。他のことは全てこちらで済ます」
トール「…ん」
フィアンマ「……お前の顔は既にオティヌス側に割れているのか?」
トール「
>>623
」
622 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/03/05(火) 20:45:56.61 ID:vcliP/mD0
ああ、オティヌス本人にケンカ売ろうとな。……ただ、やめた。力の差がありすぎんだよ……ッ、あいつは! だから、どれだけの戦力を整えても確実な勝利はまずねえだろうな
623 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 20:46:14.38 ID:KAYWOa5SO
そりゃあ割れてる、だろうな。何せ一回かちこみかけてぼろ雑巾にされてんだから
624 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 20:53:19.29 ID:LuioTIaM0
トール「そりゃあ割れてる、だろうな。何せ、一回かちこみかけてぼろ雑巾にされてんだから」
フィアンマ「そうか。…まあ、お前は逃亡させる予定だし、別に良いのだが」
トール「……、」
フィアンマ「別にお前の力が弱いから、という理由ではない」
トール「? 違うのかよ」
フィアンマ「それも関係してはいるが。…お前は死ぬ身体だ。そして、死ねば元には戻らない」
ぽつり、と呟くその声は、どこかさみしそうに思えた。
トールに何か言われる前に、フィアンマは少し休むよう言った。
トールは考え、フィアンマの寝室へ行き、ベッドへと横たわる。
仰向けに横たわり、目を、閉じた。
フィアンマは、チェスの試合を終えたインデックスに近寄った。
また、きっと、彼女には特に何も言わないで、ことを片付けに行く。
インデックスは冷たいオレンジジュースを飲み、フィアンマを見上げた。
インデックス「…何か暗い顔してるんだよ。……また何処かに行くつもり、なの?」
フィアンマ「
>>626
」
625 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 20:56:33.03 ID:KAYWOa5SO
…少し、仕事でロシアにな。…土産は何がいい?
…どうだ、たまには俺様とチェスでもしないか?
626 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 21:49:05.27 ID:KAYWOa5SO
上
627 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 21:58:40.83 ID:LuioTIaM0
フィアンマ「…少し、仕事でロシアにな。…土産は何がいい?」
疑うような視線。
しかし、フィアンマは何も話さない。
何かを話せば、この少女は心配する。
そして、どうにか首を突っ込もうとしてしまう。
フィアンマと違い、彼女は普通の人間だ。
どれだけ魔術の知識があっても、魔力を練る事も出来ない。
彼女が傷つくのは、どうしたって避けたかった。
傷つくのは、自分だけでいい。
今も昔も、フィアンマはずっと、ずうっと、それだけを思っている。
フィアンマ「…どうだ、たまには俺様とチェスでもしないか?」
インデックス「…フィアンマと?」
グラーノ「あ、私席変わるね」
グラーノは立ち上がり、フィアンマと場所を変わる。
フィアンマは席に腰掛け、駒の位置を移動させて、定位置に戻す。
インデックス「……ん」
フィアンマ「……先攻は譲ってやる」
インデックス「……フィアンマ、ねえ、賭けしよう」
フィアンマ「…賭け?」
インデックス「うん。敗者は勝者の言うことをなんでも一つきく、っていうの」
フィアンマ「…何か俺様にさせたいことがあるのか?」
インデックス「
>>629
」
628 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 22:00:47.98 ID:KAYWOa5SO
私も連れてって欲しいかも
629 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 22:05:58.73 ID:JN2mCZX50
私に少し協力させて
私の頭の中にある原典を使って欲しい
使って、絶対勝ってきて
630 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 22:09:04.47 ID:LuioTIaM0
インデックス「私に、少し協力させて」
フィアンマ「……」
インデックス「私の、頭の中にある原典を使って欲しい。使って、絶対勝ってきて」
フィアンマ「……」
インデックス「遠隔制御霊装、…あるん、だよね? 使って、いいから」
フィアンマ「……」
インデックス「オッレルスのお家で話しているの、…悪いとは思ったけど、聞き耳立てちゃったんだよ」
フィアンマ「……」
インデックス「………フィアンマ」
フィアンマ「…試合開始だ。始めろ」
フィアンマは、インデックスを禁書目録として極力使用しない。
彼女には彼女として、人間として生きて欲しいと、今は思うから。
安置管理に決して切り替えないのは。
遠隔制御霊装を絶対に使わないのは、その為だ。
インデックスは歯噛みしながら、駒を動かし始める。
インデックス「……」
フィアンマ「…俺様が勝利したら、俺様の言うことを聞くんだな」
インデックス「…、…うん。…何か、あるの?」
フィアンマ「
>>632
」
631 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 22:13:03.67 ID:KAYWOa5SO
ローマ正教の者でも僅かしか知らない極秘シェルターに皆でこもれ
632 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 22:51:52.19 ID:KAYWOa5SO
ひと居なくなったな…安価なら
上
633 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/05(火) 23:11:09.37 ID:rZd65vCE0
《他安価スレに行ったとか、眠ったとか…今日はここまで。お疲れ様でした》
フィアンマ「ローマ正教の者でも僅かしか知らない極秘シェルターに皆で篭れ」
インデックス「…皆、」
フィアンマ「具体的には、お前、グラーノ、五和…余裕があればヴェントやテッラも入れてやれ」
インデックス「………」
フィアンマ「…まあ、勝敗によりけり、だ」
インデックスは、のろのろと駒を動かしていく。
時折、その細い指先が震えた。
インデックス「……」
きっと。
彼は、長く長く、戻ってこないに違い無い。
ボロボロの血まみれになって、ズタズタに傷つけられて。
それでも皆が無事ならそれで良かったと、微笑むつもりなのだろう。
死ななければ傷つけて良い理由には、ならないのに。
何度話しても、彼はそれを実感してはくれない。理論的な理解に過ぎない。
何としても勝たなければならない。
遠隔制御霊装を使ってもらえれば、意識をつなげる。
彼と同じ場所を見る事が出来る。
彼の傍で、励まし、知識を提供することが出来る。
魔力を練れなくても、魔術が使えなくても、彼を助けたい。
>>634-640
までの間、コンマ二桁にゾロ目があればインデックスの勝利、なければフィアンマの勝利、69があった場合引き分け
634 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 23:14:39.13 ID:KAYWOa5SO
(ヾノ・∀・`)ムリムリ
635 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 23:14:48.02 ID:I+yq9z+d0
636 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 23:15:14.27 ID:I+yq9z+d0
637 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 23:15:41.18 ID:I+yq9z+d0
638 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 23:16:21.87 ID:I+yq9z+d0
639 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 23:16:47.26 ID:I+yq9z+d0
640 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 23:17:15.70 ID:I+yq9z+d0
無理だな
641 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/05(火) 23:18:25.57 ID:I+yq9z+d0
そして安価範囲外で、ぞろ目でる不思議
642 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 05:56:00.44 ID:NbfDSm7H0
フィアンマさんのご加護半端じゃねェ……!
ぞろ目が出ればフィアンマさんの勝ち、って時にはすぐぞろ目出て、
出なければ勝ちなら全くぞろ目出ない……!!
643 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 11:41:19.66 ID:2ljuiMSUo
>>642
644 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/03/06(水) 15:12:42.12 ID:XsZpScqR0
>>643
フィアンマさんを称えたり安価範囲外だとゾロ目出るのか、フィアンマさんの勝利の為にゾロ目が遠慮してるのか…
夜に更新再開します
645 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 20:03:16.69 ID:j/HeeuNAO
+
646 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 20:11:33.33 ID:P2M5qHrH0
《
>>634-640
ゾロ目、69、共に無し 結果:フィアンマの勝利 ご協力ありがとうございます》
フィアンマ「…チェック」
王手をかけられた。
インデックスはどうにか苦局から逃れようと思考を働かせる。
しかし、どうにも浮かびそうにはなかった。
どう逃げても、次の一手で詰んでしまう。
実際の戦場を何度も動かしてきたフィアンマと。
魔道書の知識だけを胸に生きてきたインデックス。
勿論、前者の方が、チェスだって上手いに決まっていた。
そして、フィアンマはインデックスを巻き込まない為に、負ける訳にはいかなかった。
インデックス「……、」
フィアンマ「…チェックメイト」
僅かに動かされた駒。
追い詰めるため、射線を考え、フィアンマは駒の場所を動かす。
やがて、インデックスの駒はどこに逃げる事もできなくなっていた。
どう動こうと、次の一手でキングが取られてしまうことは明白。
インデックス「…私の、負けだね」
フィアンマ「俺様の言うことを聞いてもらうぞ」
言いつつ、フィアンマはシェルターの座標を口にする。
インデックスはその記憶力故、一回で覚えた。
彼女は泣きそうな顔をして、フィアンマを見つめて。
インデックス「…どうして、いつも、連れていってくれないの」
フィアンマ「…
>>648
」
647 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 20:28:21.08 ID:NbfDSm7H0
……失いたく、ないんだ
安価↓
648 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 20:28:33.48 ID:3JHPXzxSO
…どうしても、お前を失う光景が見えてしまうからだ
649 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 20:36:47.85 ID:P2M5qHrH0
「……どうしても、お前を失う光景が見えてしまうからだ」
自分の大切なものを、傷つけられたくない。
それは、人間として当たり前の感情だ。
フィアンマは、インデックスが大切だった。
五和も、グラーノも、上条も、大切だけれど。
沢山の人間の中で、インデックスがとてもとても、大事だった。
そして、インデックスは魔術の知識があるだけの、細い少女だ。
聖人のように腕っ節が立つ訳ではない。
魔神のように魔術を多数扱える訳でもない。
だから、戦場には立たせたくない。
戦場には、連れて行きたくない。
彼女が傷つけられるのだって嫌なのに、死なれてしまったら。
もちろん、これはエゴだと知っている。
インデックスの思いは、わからない訳ではない。
逆の立場なら、きっと自分も同じように言うだろう。
同じように思い、同じように願った事だろう。
たとえ死んでも、傷つけられたとしても。
それで大切な相手の命が助かる確率が高まるのなら、何でもいいと。
そう思えただろう。しかし、理解は出来ても、許容には繋がらない。
インデックスは、ぐ、と唇を噛み締める。
あわや、出血してしまいそうな程にキツく、強く。
「…勝手だよ」
「……」
「…自分は、死なないから。私に、死んで欲しくないから。…身勝手なんだよ」
傷つけるつもりはないのだろう。
ただ、心配で、怖くて、だから強い言葉が出てきてしまう。
「ただ待っているのがどれだけ辛いことか、考えた事、……ある?」
掠れた声。
泣きそうな声でもあった。
「……
>>651
」
650 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 20:37:48.18 ID:3JHPXzxSO
久々にkskst
651 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 20:39:14.25 ID:UehLE6f00
無い
652 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 20:54:13.15 ID:P2M5qHrH0
フィアンマ「……無い」
インデックス「……、」
フィアンマ「…お前は、負けたんだ。なら、その結果を受け入れろ。お前が何と言おうと、俺様は恐らく変わらないし、変わる事は出来ない。お前達がどれだけ苦しく思おうと、辛く感じようと……」
自分だって、平和な方が良い。
のどかな毎日を、幸せな日常を享受していたいに決まっている。
インデックスと笑い合って、五和の料理を食べて。
グラーノと話して、時々上条と会話出来たなら、それだけで充分だ。
待つ身は辛いだろうが、待たせる身だって辛い。
それに、ここで自分が逃げ出せば、沢山の人間が死ぬ。
自分は幸運だ。
幸運とは、その裏にある不運を考えずにへらへら笑っていられる権利だ。
道端に落ちている金を拾った、その幸運の裏には金を落として泣いている人が居る。
命が助かった、その幸運の裏には死んで、あるいは怪我をして苦しんでいる人が居る。
だから、幸運に甘えてはいけない、と思う。
人一倍、人の二倍三倍、辛い思いをしなければならないと思っている。
インデックス「…フィアンマのばか」
フィアンマ「………」
インデックス「…ちゃんと、皆をシェルターまで案内するね」
フィアンマ「……ああ」
チェスセットを片付け、インデックスは視線を床に落とす。
今にも泣いてしまいそうだった。
そんな雰囲気に、グラーノは何も知らないまま、首を傾げる。
グラーノ「パパ、お仕事あるの?」
フィアンマ「あぁ、少し長くなるかもしれない」
グラーノ「………また、危ないお仕事?」
フィアンマ「…
>>654
」
653 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 21:05:37.59 ID:TuV2rnsAO
お前の製造者が原因でな
654 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 21:06:06.28 ID:TuV2rnsAO
↑
655 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/06(水) 21:06:59.49 ID:UehLE6f00
またかキチガイAOいい加減死ね
安価は大丈夫さ
656 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 21:11:32.38 ID:P2M5qHrH0
フィアンマ「…大丈夫さ」
確かに、危険といえば危険だけれど。
自分に関して、死という概念はあまりにも遠い。
どれだけボロボロになっても、ここには帰ってきたい。
そしてまた家族と顔を合わせたい、とフィアンマは思う。
フィアンマに微笑みかけられ、グラーノは少しばかり安心する。
人を疑ったりするには、彼女はまだまだ人生経験が足りない。
グラーノ「怪我しないようにね」
フィアンマ「気をつける。…グラーノも気をつけろ」
グラーノ「だ、大丈夫だよ。もうチョコ刻む時にうっかり手切ったりしないよ!」
フィアンマ「わざわざ言う辺りが怪しいな」
グラーノ「もう!」
ほっぺたをふくらませてわかりやすくむくれるグラーノに、フィアンマはくすりと笑った。
引き取るきっかけはどうあれ、可愛い娘だ、と思える。
インデックスには、敢えてそれ以上声をかけず。
フィアンマは、自室へとやって来た。
静かに開閉したものの、ドアの音に反応したらしい。
雷神トールは目を覚まし、身体を起こしてフィアンマを見た。
フィアンマ「夢見は上々か?」
トール「
>>658
」
657 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 21:21:37.60 ID:3JHPXzxSO
…風邪引いたみてーだ…ダルい、熱い、うう…
658 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 21:22:37.63 ID:UehLE6f00
完璧
659 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 21:31:23.43 ID:P2M5qHrH0
トール「完璧。すっきりした」
頷いて、彼は立ち上がり。
しかし、すとん、とベッドの上に座り直した。
フィアンマ「どうかしたのか?」
足首に負担をかけるあの術式の後遺症か。
フィアンマの心配をよそに、トールは緩く首を横に振る。
自分で自分の額に触れ、ち、と舌打ちを打った。
トール「…疲労熱だ」
フィアンマ「寝ていろ」
トール「あん? いや、もういいって」
フィアンマ「いいから、大人しく寝ていろ」
トール「……」
フィアンマ「熱を測れ」
言いながら、トールに体温測定機を渡す。
トールは大人しく受け取り、タイプを確かめてから、脇下に挟んだ。
程なくして、ピピピ、という音が鳴った。
トールの体温(数字で。37.2など)>>+2
660 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 21:37:57.31 ID:3uym44dKo
50
661 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 21:39:15.49 ID:3JHPXzxSO
>>1
なら熱だしトールのよさをわかってくれると思っていた安価なら39.5
662 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 22:00:13.03 ID:XOy5rW4u0
トール「ん」
す、と体温計を返すトール。
フィアンマは受け取り、その数値の高さに眉をひそめた。
38度5分。
微熱と高熱の境目。
少なくとも、平熱とは言い難い。
トール「結構平熱は高い方なんだけどな」
フィアンマ「平熱は幾つだ?」
トール「36.8だったか」
フィアンマ「そうか」
言いつつ、フィアンマはトールの肩を押し、ベッドへ横たわらせる。
トールは押されるまま、ドサリと背中からベッドへ倒れ込んだ。
フィアンマは片手で体温計をしまい、ため息を吐き出す。
フィアンマ「疲労熱にせよ風邪にせよ、何だって良いが寝ていろ」
トール「…俺はガキじゃねえ」
フィアンマ「子供だろう?」
トール「…世話されなくても死にゃしねえよ」
くらくらする頭。
トールは、やや呂律が回らない口で犯行した。
彼にだって、プライドがある。
フィアンマ「
>>664
」
663 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 22:24:26.91 ID:lxVs7oRUO
汗もかいてるな。どれ、着替えさせてやろう
664 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 22:26:19.29 ID:hL0Awi4g0
>>663
いやらしく
665 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 22:33:27.27 ID:XOy5rW4u0
《
>>662
×38度5分 ○39度5分 ×微熱と高熱の境目。少なくとも、平熱とは言い難い ○どう贔屓目に見ても、高熱である。 安価募っておいて数字誤字るとかマジすいませんでした》
「汗もかいてるな。どれ、着替えさせてやろう」
「ん、いいって…」
「安心しろ。霊装の保管方法ならわかる」
「…これ、メギンギョルズだぜ?」
「北欧神話についても知識はあるさ」
言葉を返し。
フィアンマは、体のラインに沿ったトールの衣装を脱がしていく。
高熱の為、汗をかいていたらしい。
これは洗濯だろうなと思いながら、フィアンマは脱がした彼の服を脇に畳んだ。
「は、ぁ」
熱に浮かされた表情。
とろん、とした瞳で、トールはフィアンマを見上げる。
身体が熱くてたまらない。悪寒を感じるレベルの熱など、とっくに過ぎている。
上衣を脱がされ。
トールの真っ白で細い肢体が、フィアンマの眼前に晒された。
少女的な普段の見目とは違い、ほどよく筋肉がついている。
戦闘によって鍛えられたその筋肉は、美しいと呼べるものだろう。
ダンベルなどで鍛えただけでなく、実戦的なものなのだから。
長い長い金髪は、やはり、汗によって僅かに濡れ、ベッドへ広がっている。
「…ついでに身体も拭くか」
呟いて、フィアンマは洗面器などを取り出す。
魔術を応用してぬるま湯を作り出し、タオルを浸した。
トールの下衣に手をかけると、トールのなけなしの抵抗があった。
「…ん?」
「……
>>667
」
666 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 22:35:59.90 ID:3JHPXzxSO
…は、恥ずかしい、から…ここはやだ
667 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 22:37:29.89 ID:3uym44dKo
上
668 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 22:49:51.09 ID:XOy5rW4u0
「………は、恥ずかしい、から…ここはやだ」
「やだ、じゃないだろう。一番清潔にしなければならない場所だぞ」
「じ、ぶんでや…る…」
「もう起き上がれんだろう。ここは大人しく倒れておけ」
無慈悲にも、制止を聞かずに下衣を脱がす。
ぬるま湯によくよく浸されたタオルを、きゅっと絞った。
ほどよく濡れ、温かいぬれタオルでトールの身体を拭き始める。
背中は最後、と決め、腹部、脇下、首周り。
特に汗をかきやすい場所や、冷えピタを貼る予定のリンパ節周りを拭いていく。
一度お湯に浸け直し、再びきゅっと絞って、今度は下半身を拭き始める。
ほっそりとした白い足を拭き、ふくらはぎを伝い。
そうして太ももを拭き、腰周りと背中を拭く。
トールは高熱によって関節痛が酷いのか、浅い呼吸を繰り返し。
まるでセックスドールのように、大人しく拭かれている。
「っ、あ」
濡れタオル越しに。
萎えた陰茎に触れられ、トールの身体がビクついた。
力なく爪でベッドシーツをひっかく。
しばらく自慰をしていなかったことが災いしてか、萎えていたトール自身は段々と、熱く芯を持っていく。
「ぅ、ん……」
「…さて、どうしたものか」
背中を拭いている間に、性感帯にでも触れてしまったのだろうか。
完全にエレクトしているトール自身に、フィアンマは首を傾げる。
「雷神トール、…どうしたい。というか、…どうされたい?」
「…
>>670
」
669 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 22:54:36.92 ID:3JHPXzxSO
〜〜ッ///
670 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 22:55:17.93 ID:hL0Awi4g0
出したい
671 :
右方雷神エロ
◆2/3UkhVg4u1D
[saga !orz_res]:2013/03/06(水) 23:06:36.33 ID:XOy5rW4u0
「…出したい」
熱を帯びた掠れた声で。
雷神トールは懇願しながら、フィアンマを見上げた。
フィアンマは少しだけ迷って、ひとまずトールの体にタオルケットをかける。
そして五和にタオルや衣装の洗濯を頼み、冷えピタをもらった。
それをトールの額や脇下にぺたぺたと貼り付け、次いでトール自身をやんわりと握る。
勃起したソレは数分放り置かれ、とろとろと卵の白身のような先走りをたれながしている。
「ん、ぁ…」
「…あまり大声を出すなよ」
強姦魔のように囁いて、フィアンマは手を動かす。
細い指先がいたずらに先端を撫で、力を込めて上下に扱かれる。
くちゅぐちゅという音が部屋にこだまし、トールは羞恥に身を強ばらせた。
頭に思い描くのはフロイラインのこと。
彼女の細い指が、もし自分自身にかかっていたら。
何も知らないあの無垢な表情で、様子で、おずおずと扱いてくれたなら。
「あ、…ぅ、あ」
トールは、ぐ、と強く唇を噛み締めた。
股間を中心に、身体中に快感が走り、歯を食いしばる。
びゅくっ、びゅく、と数度に分けて精液が溢れた。
「は、……っふ、…ぅ」
「…満足したか」
精液に汚れた手を見やり、フィアンマは問いかける。
雷神トールは、ぼんやりとした表情でフィアンマを見上げた。
上半身は冷えピタによって冷やされ、下半身は性的な熱がこもっている。
「……
>>673
」
672 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 23:07:24.58 ID:3JHPXzxSO
kskst
673 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 23:10:25.20 ID:lxVs7oRUO
お、俺は一体なにを……ワナワナ
674 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 23:19:31.58 ID:XOy5rW4u0
トール「……お、俺は一体なにを……」
わなわな、と手を震わせるトール。
とんでもないことを頼んでしまった。
未だ熱に支配されて辛いものの、精を吐きだした事によって冷静になった脳がフル回転する。
フィアンマはトールの様子を見て何やら納得すると、部屋から出て手を洗った。
丁寧に手を洗ったフィアンマはすぐに部屋に戻り、後始末と、トールの着替えを行う。
フィアンマと身長に差があるため、袖、及び丈余りをしているようだ。
適当に折るか、と思いつつ、フィアンマはトールにパジャマを着せていく。
着ようかと思って購入したものの、着たことの無い新品の薄手パジャマである。
この高熱だ、もう一度着替えさせなければならないだろう。
生憎市販薬の類はないので、民間療法で治すしかない。
そもそも風邪ではなく疲労熱のようなので、何ともいえない。
フィアンマ「…寝ろ」
トール「……なあ」
フィアンマ「んー?」
スポーツドリンクの類を用意するべきか、作るか、と思っていると声をかけられ。
フィアンマはちらりとトールを見やる。
トール「
>>676
」
675 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 23:22:51.88 ID:hL0Awi4g0
俺そっち系じゃないからね!マジ違うからね!
勘違いしないでね!
676 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 23:23:14.26 ID:3uym44dKo
上
677 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 23:30:26.33 ID:XOy5rW4u0
トール「俺そっち系じゃないからね! マジ違うからね! 勘違いしないでね!」
焦って言うトール。
フィアンマとしてはどちらでも良いのだが。
フィアンマ「わかっているが」
トール「…本当に?」
フィアンマ「お前はフロイライン=クロイトゥーネが好きなのだろう? ヤツは女だったはずだしな」
トール「……」
ほっと胸をなでおろすトール。
しかし、フィアンマは上げてから無意味に落とすタイプである。
フィアンマ「別にマイノリティだからといって必死にならなくても良いと思うぞ」
トール「…おい」
フィアンマ「たとえゲイだとしても、俺様は軽蔑しないからな」
にこ、と笑みを浮かべて出て行くフィアンマ。
トールはぷるぷると手を震わせ、掠れた声で叫んだ。
トール「違うって言ってんだろうがああああ!!!」
フィアンマは台所へやって来た。
冷蔵庫の中から水のペットボトルを取り出し、水筒に注ぐ。
砂糖と塩を適量入れ、しつこいまでにかき混ぜて溶かす。
五和「あの方は体調不良ですか?」
フィアンマ「ああ。疲労熱だと思うが」
五和「看病しますよ?」
フィアンマ「いや、俺様がする。お前は気にするな」
五和「……」
むう、とむくれる五和。
ちょっとした嫉妬心である。
フィアンマ「…ん?」
五和「
>>679
」
678 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 23:32:26.88 ID:3JHPXzxSO
今日のご主人様のおやつのキャラメルピーカンナッツロールはオッレルスさんちにお裾分けしてくる事にします
679 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 23:32:43.56 ID:sL7tDDou0
ご主人様…そっち系じゃないですよね…?
680 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/06(水) 23:42:19.87 ID:XOy5rW4u0
《今日はここまで。お疲れ様でした》
五和「ご主人様…そっち系じゃないですよね…?」
フィアンマ「そっち系? …どっちだ?」
言葉の意味が分からず、フィアンマは聞き返す。
先程トールを追い詰めた言葉は悪趣味な冗談である。
五和はもごもごと言う。
五和「…だから、その、…ソッチです」
フィアンマ「意味がわかりかねるが」
最後にしゃばしゃばと振れば、スポーツドリンクと同じ塩分濃度の甘い飲み物の出来上がり。
これで汗をかいても死にはしないだろう、とフィアンマは思いつつ。
しかし、あまり長時間熱を出すと性機能がダメになるか、とも考えつく。
病院に連れていっても良いのだが、高熱の彼を無理やり連れて行く訳にもいかないだろう。
フィアンマ(個人的に点滴を購入してくるべきか)
献身的な理由は、ただ一つ。
トールが、上条と同じ歳の頃の少年だからだ。
フィアンマは上条を大切に思うと同時に、その性別にも大切に思う理由が含まれている。
産まれてくるはずだった息子と、重ねているのだ。
だから、先ほどの性処理に関しても何とも思わなかった。
自分の子供だと思えば、誰の世話をしても辛くはない。
五和「…ご主人様は、男性をそういう意味で好きになったり、しませんよね?」
フィアンマ「
>>682
」
681 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 23:43:22.57 ID:3JHPXzxSO
乙安価↓
682 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 23:48:24.58 ID:sL7tDDou0
とりあえず恋愛対象は女だが
それが変わらないとは言い切れない
683 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/06(水) 23:49:05.28 ID:lxVs7oRUO
俺様の愛に男女の壁など存在しない
684 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/07(木) 17:38:34.17 ID:xMtpRNbI0
フィアンマ「とりあえず恋愛対象は女だが、それが変わらないとは言い切れない」
五和「…そうですか」
一層不安に思う五和。
しかし、素直に答えたフィアンマを責める事は出来ない。
そもそも、五和はフィアンマを咎める事が出来ないのである。
フィアンマ「……好きになる事が少ないしな」
五和「…すみません」
フィアンマ「いや、謝らなくて良い」
フィアンマが人を愛せないのは、彼自身の責任だ。
フィアンマは水筒を手に、トールの下へ戻った。
トールはぐったりとしたままに、フィアンマを見やる。
フィアンマ「喉は渇いているか?」
トール「…ん」
フィアンマ「…ほら」
水筒のストローを、トールの口に含ませる。
トールはおとなしくちゅうちゅうと吸い付いた。
ごく、と数度、トールの喉が鳴る。
ほどよく飲ませ、水筒をトールの枕元へ置く。
中身が溢れてしまわないよう、きちっと蓋を閉める。
フィアンマ「後は大人しく寝ていろ。わかったな? …親は無いのか」
トール「
>>686
」
685 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 19:02:34.77 ID:yG2fVaFSO
…孤児だ。親の顔なんざしらねーよ
686 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 19:03:23.99 ID:Tf24Kts60
去年癌で死んだ
687 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/07(木) 19:48:34.96 ID:y4yMgr7P0
トール「去年、癌で死んだ」
フィアンマ「…そうか」
トール「それからずっと根無し草って訳だ」
フロイラインと出会った。
笑い合い、仲良くなって。
気付けば恋をしていた。
一人ぼっちの自分の心に、彼女の純粋さは染み込んでいった。
だからこそ、天井亜雄の魔の手から救い出したい、と強く思う。
フィアンマはトールの肩程まで布団をかけ直し。
一定の、ゆっくりとしたリズムでトールの肩を叩いた。
ぽん、ぽん、と心音に近いテンポに、トールは段々と眠気に誘われる。
フィアンマ「…少し熱が下がったら、病院に行くか?」
トール「
>>689
」
688 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 20:28:18.96 ID:yG2fVaFSO
保険証ないし…
689 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 20:40:52.41 ID:+yHx/yY/0
魔術師専門の所があるからそこに…
690 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/07(木) 20:48:36.41 ID:y4yMgr7P0
トール「魔術師専門の所があるからそこに…」
フィアンマ「ああ、そういえばあるな…」
トール「とはいえ、熱を下げるのが先決だけどな」
安静にしていれば大丈夫だろう。
トールは呟いて、目を閉じる。
フィアンマはある程度彼をあやすと、手を引いた。
ぺた、と頬に触れてみる。まだまだ熱は下がらず、熱い。
トール「…悪りぃな」
フィアンマ「気にするな。…時間はまだある」
トール「……、」
フィアンマ「一刻も早く、という気持ちは分からんでもないが、…今はただ、何も考えずに眠れ」
トール「…おう」
それから五分と経たない内に、トールは眠りに就いた。
フィアンマは彼が眠っている間に、黙々と術式を組み立てる。
天井亜雄は宗教防壁を張っていないはずなので、探知は容易だ。
フィアンマ「…さて」
天井亜雄の位置は掴んだ。
フィアンマは欠伸を噛み殺し、オッレルスに連絡する。
フィアンマ「情報は集めた。天井亜雄…研究者の居所は判明したが、そちらから何か報告はあるか?」
オッレルス『
>>692
』
691 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]:2013/03/07(木) 20:53:04.74 ID:UPuauaEG0
オティヌスが天井の科学に対する知識に目をつけた。……おそらく、『主神の槍』を製造するためのピースにしたいのだろう。あれは地球に存在する方法や技術では作れん代物だからな。
692 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 20:59:02.61 ID:yG2fVaFSO
…1つ。
天井亜雄の研究所から大量の人間が移動したそうだ。
693 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 21:00:27.50 ID:dDtdQ8kG0
オティヌスは天井と協力している
って、ことくらい
694 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 21:02:17.44 ID:dDtdQ8kG0
大量の天井くん…
695 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/07(木) 21:07:10.37 ID:y4yMgr7P0
オッレルス『…1つ』
冷静な声。
ともすれば、何も考えていなさそうな。
しかし、その声に沢山の考えが凝縮されていることを、フィアンマは感じ取る。
同じ領域に存在するからこそ、言葉は少なくても構わない。伝わる。
オッレルス『天井亜雄の研究所から、大量の人間が移動したそうだ』
フィアンマ「…"人間"だろうな?」
オッレルス『…一部は、お世辞にも人間とは言えないかもしれないな』
フィアンマ「"形"、…それとも中身か?」
オッレルス『んん、両方だよ』
科学と魔術。
手を組めば、大惨事を引き起こせる。
魔術とは、伝承から記号を抜き出して扱うものだ。
たとえば、聖人。
聖人がどのような身体的特徴を持っているか、魔神級の魔術師ともなれば絶対に知っている。
その魔術師の指示に従って人間を、クローンに手を加えながら作り上げたなら、どうだろうか。
加えて、大きな組織…例えばロシア成教から資金提供を受けていれば、最高の人間兵器を作り出せる。
魔術の力で身体の性質を引き上げ。
科学の力で痛覚や恐怖心など、戦いに不要なものを消す。
聖人の身体を持った。
道徳心無き人体兵器。
最高の兵士が出来上がることは間違い無い。
それを確かめる為の問いかけに、オッレルスは苦い返答を返した。
人間の形をしているだけの、バケモノ。そういうことだ。
オッレルス『…ところで、彼は?』
フィアンマ「ああ、雷神トールか? 疲労熱で寝込んでいるよ。…状況がそこまで切迫しているのか?」
オッレルス『どちらとも。動きを起こされてからでは遅いしね』
フィアンマ「戦力を集めるという話はどうなった、…というよりも、どうにかなりそうか?」
オッレルス『
>>697
』
696 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 21:09:48.92 ID:dDtdQ8kG0
とりあえずエイワスかローラに頼もうかと
697 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 21:10:18.61 ID:yG2fVaFSO
てんでダメだね。皆オティヌスとやり合うと聞いた瞬間に歯切れが悪くなって参加を断る。
…まぁ、あのヤンデレキチ○イの彼女とは誰も好き好んで関わろうとは思わないだろうさ
698 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/07(木) 21:26:45.13 ID:y4yMgr7P0
オッレルス『てんでダメだね。皆オティヌスとやり合うと聞いた瞬間に歯切れが悪くなって参加を断る』
ため息混じりの返答につられて、フィアンマもため息を吐きだしそうになる。
仕方のないことだ。何せ、相手は魔神。
運良く負の可能性が五○%に傾き続けたとしても、相手は強い。
フィアンマとオッレルスが二人がかりで戦っても、引き分けるだけ。
とりあえず、早急に潰すべきは天井亜雄だ、と敵を定める。
オッレルス『…まぁ、あのヤンデレキチ○イの彼女とは誰も好き好んで関わろうとは思わないだろうさ』
フィアンマ「…デレはあるのか?」
オッレルス『……俺は見た事はないけど、…あるいは』
フィアンマ「……?」
オッレルス『…君にならデレるかもしれないなあ、と』
フィアンマ「俺様は敵にまで惚れられはしないと思うが」
オッレルス『ローラ=スチュアートに好意を持たれているじゃないか?』
フィアンマ「……何故知っている」
オッレルス『それはオフレコというものだよ』
フィアンマ「…大体、オティヌスに好かれても嬉しくないのだが。どう喜べというんだ」
オッレルス『
>>700
』
699 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 21:28:51.92 ID:nyDXdqeAO
驚くなかれ、奴はホモだ
今までと違って新鮮だろう
700 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 21:30:16.75 ID:yG2fVaFSO
はは、要らないなら俺が引き取ろうか?
701 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 21:36:52.85 ID:+yHx/yY/0
AOが禁書を知らないってことが露呈したな
今 ザマァ
702 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/07(木) 21:45:21.86 ID:y4yMgr7P0
オッレルス『はは、要らないなら俺が引き取ろうか?』
明るい笑い声。
一般人なら、楽しそうな声だと断定するだろう。
フィアンマとしては、背筋が寒くなるほど邪悪な声音だが。
彼がこのような声を出すのは珍しい。稀だ。
ほとんど無意識下で、首を横に振りつつ断る。
フィアンマ「いいや、…それだけは断っておく」
オッレルス『…一人二人死んだところで心が痛む人生を送ってきてはいないだろう?』
フィアンマ「勿論、そうだが。…戦闘中に殺害するならまだしも、遊興半分に殺害というのはどうかと思うが」
ふふ、とオッレルスは小さく笑って。
感情の読めない声で言う。
オッレルス『別に遊興の意は無いよ。……ただ、消すべきものは消さないと』
フィアンマ「……」
オッレルス『……君は甘いな』
フィアンマ「お前は、優しいだけだな」
魔神になれなかったか、ならなかったか。
そこで差異が出たのだろうか、とフィアンマは思う。
フィアンマ「…戦力が集まらないなら、後は手持ちで行くしかあるまい。決行は、…トールの体調が落ち着いてすぐ、か?」
オッレルス『
>>704
』
703 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 21:48:36.95 ID:yG2fVaFSO
ふむ俺はいつでも構わないが…君側の都合に合わせるよ
ところで、味方の件に戻ってしまうが、君の方はあてはないのかい?
704 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 21:52:00.55 ID:+yHx/yY/0
そうだな そのあたりか
味方の件だけど そっちはどうなんだ?
アックアとかローラとか
もちろん、君の大切な人は抜きだがね(五和ねーちんとかの事)
705 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/07(木) 22:01:12.15 ID:y4yMgr7P0
オッレルス『そうだな、その辺りか…。味方の件だけど、そっちはどうなんだ?』
フィアンマ「…んー」
オッレルス『後方のアックア、ローラ=スチュアート…とか。ああ、もちろん、君の大切な人は抜きだがね』
フィアンマ「アックアに関しては命令をすればすぐ動く。ローラ=スチュアートは…」
オッレルス『…ん?』
フィアンマ「正直に言って、あまり頼りたくない」
オッレルス『弱みを作りたくない、か』
フィアンマ「まあ、わがままを言っていられる状況でもない、か。しかし、後者の場合は本人が協力する訳ではないからな」
オッレルス『十中八九、派遣されるのは下っ端だろうね』
フィアンマ「むしろ足手まといだとは思わんか?」
オッレルス『…その考え方は良くないと思うよ』
フィアンマ「協力に慣れていないんだ」
しばらく言葉を交わし。
通信を終え、フィアンマは悩む。
ローラ=スチュアートに連絡を求めたとして。
派遣されてくるのは、彼女本人や、彼女に匹敵する強さの魔術師ではない。
きっと何も知らない、実働部隊の魔術師達だ。
フィアンマ(…しかし、言ってみる価値はある、か?)
借りを作りたくない、というわがままを言っている場合ではない。
仕方がなく、渋々、フィアンマはローラへ連絡をした。
フィアンマ「…聞こえているか?」
ローラ『
>>707
』
706 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 22:03:55.04 ID:+yHx/yY/0
チューしてくれるなら協力してあげる
私が直々にね
707 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 22:04:02.11 ID:yG2fVaFSO
んー、よく聞こえないから「俺様を好きにしていいからローラに頼みたいのだが…」って言って欲しいなー?
708 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 22:04:44.07 ID:56k7Uqrm0
私直々に協力してあげてもいいけど
お礼にキスでもしてくれる?
709 :
小ネタ:新前方との対面
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/07(木) 22:19:17.03 ID:y4yMgr7P0
《今日はここまで。お疲れ様でした》
フィアンマ「……」だらん
ヴェント「……」がちゃり
フィアンマ「ん」ちら
ヴェント「…アンタが、"右方"?」
フィアンマ「いかにも」
ヴェント(…真面目さゼロか。ま、世界の肥溜めにゃ似合いね)
ヴェント「忠実さは期待しない方が良いわよ」
フィアンマ「しておらんよ。興味も無い」
ヴェント「……」
フィアンマ「…まだ何か用があるのか?」
ヴェント「…アンタ、右方の座についてからどれだけ長いの?」
フィアンマ「んー? ……二百年、だったか? 覚えていないな」
ヴェント「」
フィアンマ「…ん?」
ヴェント「……頂点に君臨してるのはどいつもこいつも化物ね」
フィアンマ「はは、化物とは酷い言い様だ」
ヴェント(―――フィアンマが誰よりも人間らしい男だと知ったのは、その一年後だった)
710 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 22:22:38.02 ID:yG2fVaFSO
乙。妙に切ない感じがたまらんな。
ヴェントさんの日記みたいな感じでフィアンマさんが人間らしいと感じたりするまでも見せて欲しいぜ…
711 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/07(木) 23:38:08.08 ID:iKAlCMIL0
乙
それにしても、これはある意味オティヌスにフラグのフラグが立ったなwwww
712 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 16:17:03.30 ID:7ZynA6BE0
ローラ『んー、よく聞こえないから"俺様を好きにしていいからローラに頼みたいのだが…"って言って欲しいなー?』
フィアンマ「やはり切るか」
ローラ『ノンノン、ストップ、冗談なりけるのよ!』
フィアンマ「…先ほどの会話を聞いていたな?」
ローラ『何のことかしら?』
フィアンマ「………」
ローラ『無言のまま切るのは反則なりけるのよ、短気は損気! …まあ、知り及ぶところなりしね』
フィアンマ「そうか。ならば話が早いというものだ」
ローラ『魔神オティヌス』
フィアンマ「最優先すべきはそちらではないが、ヤツはこちらを排斥しようとするだろう」
ローラ『……ふむ』
フィアンマ「…まあ、お前としては静観しても愉快な事態にはなるだろうしな。心からお願いする、などといった類の内容でもない」
話している内に。
巻き込むべきではない、という考えが浮かんでくる。
この女狐は時に豪胆で残酷であるものの、自分と同じように穏健派である。
故に、自分が万が一死んだ時、この女さえ生きていれば自分の周囲の人間は助かる。
フィアンマ「…お前に依頼するとツケが高そうだからな。まあ、こちらで何とかする。切るぞ」
勝手に自己完結して、フィアンマは通信を終えようとする。
ローラ『
>>714
』
713 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 16:40:36.52 ID:fjqF/oyq0
まぁまぁ待ちなさい 今ならデート一回で
協力してあげてもいいわよ?私直々にね
714 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 16:41:17.63 ID:txfOULKr0
↑+ てゆうか協力する
あいつら邪魔だし
715 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 17:33:15.56 ID:7ZynA6BE0
ローラ『まぁまぁ待ちなさい。今ならデート一回で協力してあげてもいいわよ? 私直々にね』
フィアンマ「……」
直接動く。
それはひどく珍しい、とフィアンマは思う。
この女は上に立つ者だけあって、そうそう動かないというのに。
ローラ『というよりも協力せしめるわ。…ヤツ等は邪魔であるし』
フィアンマ「この間は戦争にしたいならしろと言っていたが?」
ローラ『根に持つ男は格好悪けるわよ?』
フィアンマ「…直々に、か」
ローラ『望みし所でしょう? 何か不満が?』
フィアンマ「いいや、特には。…では近日中に、出立の際に連絡させてもらうとしようか」
ローラ『ええ、楽しみにしているわ』
くすくす、という笑い声が耳につく。
通信を終え、フィアンマはトールの冷えピタや氷枕を新しいものへ替えてやる。
ローラ=スチュアートの協力を得た以上、不安に思う事はないのだろうが。
フィアンマ「……」
しかし、不安ではある。
科学と魔術が適切に組むということは、領域侵犯の大兵器が出来るということなのだから。
トール「ん…、…何か、…進展、したか…?」
フィアンマ「
>>717
」
716 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 17:35:54.06 ID:f1aBiWrSO
kskst
717 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 17:52:44.57 ID:UdNpwG7H0
ローラが協力してくれるってさ
718 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 18:16:45.03 ID:7ZynA6BE0
フィアンマ「ローラが協力してくれる、ってさ」
精神疲労によりやや眠気を覚えながら、フィアンマはそう答える。
トールは不可解そうに首を傾げた。
トール「ローラ……」
フィアンマ「おや、知らないのか? イギリス清教の最大主教だぞ?」
トール「……マジかよ」
フィアンマ「嘘はつかんよ」
トール「…アンタどういう人脈持ってやがる…」
フィアンマ「長く生きれば自然と縁が出来てしまっているものだ」
もっとも、縁が出来たのはつい最近のことであるのだが。
雷神トールは相槌を打ち、ぐたりと天井を見上げる。
戦力が増えたことで、多少なりとも気が休まった。
フィアンマ「…もう一度熱を測るか」
トール「んー…」
だるそうにしているトールに体温計を差し出し。
トールは大人しく受け取ると、静かに計測を始めた。
トールの体温(数字で)>>+2
719 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 18:27:30.86 ID:f1aBiWrSO
30℃
720 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 18:33:54.48 ID:RAA1VNxj0
36
721 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 19:28:55.87 ID:89CsDDoO0
数分して、体温計が返される。
念入りに冷やしたからだろうか。
彼の体温は36度ジャストであった。
トール「下がったな…」
フィアンマ「この分だともう暫く休養を採るだけで充分そうだな」
トール「俺は今すぐ動けるぜ?」
フィアンマ「俺様が動けん」
トール「……そうかい」
残念そうな表情ながらも、トールは食い下がらない。
気持ちばかり焦っても仕方のない状況で、だだをこねる必要は無い。
フィアンマはリビングへ戻り、夕食を口にする。
だんだん眠くなってきた。
しかし、トールは一人で寝かせておいた方が良いだろう。
となると、他の人間と一緒に寝なければならない。
ソファーで寝れば身体を痛めてしまうので、なるべくそうはしたくない。
誰と寝る?(インデックス、五和、グラーノの中から)>>+2
722 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 19:32:23.43 ID:YQnwt9fWO
五和
723 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 19:32:59.69 ID:YQnwt9fWO
五和
724 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 19:39:39.85 ID:6qxxLY+N0
インチャン
725 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 19:42:30.35 ID:f1aBiWrSO
一緒に寝る描写なかったしムギちゃんで
726 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 19:43:30.64 ID:89CsDDoO0
フィアンマ「……」
恐らく誰と寝ても拒絶はされないだろう。
しかし、インデックスとはある意味ケンカ状態で。
グラーノは疲れているだろう。
となると、消去法ならずとも、五和に絞られる。
フィアンマは歩みを進め、皿洗いをしている五和に近寄った。
五和「何か御用ですか?」
フィアンマ「眠る場所を貸してくれ」
五和「あ、はい。私のベッドでよろしければ…そもそもがご主人様のものですし」
フィアンマ「いや、お前も一緒に寝ろ」
五和「えっあ、」
顔を真っ赤にして、五和は固まる。
ひとしきりわたわたと慌てた後、こくんと頷いた。
五和「せ、…狭くならないように気をつけますね」
フィアンマ「さほど気にかけなくて良い」
五和(気にかけない訳無いじゃないですか……)
かちゃかちゃ、と皿洗いを終え。
五和はベッドメイクを終え、グラーノとインデックスを寝かしつける。
フィアンマは欠伸を噛み殺し、冬の寒さにため息をついた。
先に入浴しよう。
考えて、フィアンマは浴室に入る。
普段は使わないが、たまには湯船にお湯を溜めて浸かるのも悪く無い。
珍しい発想が重なるのは、きっと魔神との戦闘を控えて緊張しているからだ。
そうして。
眠気を堪えてだるだると身体を洗っていると、バスルームのドアが控えめに開いた。
五和「お、……お背中お流しします」
フィアンマ「…
>>728
」
727 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 19:45:09.00 ID:f1aBiWrSO
?ああ、頼む…
珍しいな。何かあったか?
728 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 19:46:25.43 ID:izV5K9OZ0
>>727
+五和の方を見る
729 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 19:50:34.07 ID:izV5K9OZ0
スマン、↑はラッキースケベ的な意味で書いた
730 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 19:53:48.99 ID:89CsDDoO0
フィアンマ「…? ああ、頼む…」
首を傾げつつも、断らないでおく。
五和に関しては、背中を預けても何かされる恐れはない。
フィアンマは五和を見やりつつ問いかけた。
五和は胸から股間までを隠すバスタオルに、思わずそっと手をやる。
フィアンマ「珍しいな。何かあったか?」
五和「…いえ」
実を言うと『一緒に寝る』の解釈でもだもだしたり色々とあったのだが、そこは黙っておく。
五和「……」
フィアンマからスポンジを受け取り。
少女らしい控えめな腕力で、こしこしと背中をこする。
五和(…広いなあ)
抱きつきたくなる、などと思ってしまいつつ。
五和は丁寧に彼の背中を洗っていく。
何となく、察しているのだ。
魔術師としての勘と言えば良いのか。
インデックスに教えられずとも。
フィアンマが、何処かへ行ってしまうことを。
けれど。
五和は、インデックスやグラーノのように、無邪気に「行かないで」とだだをこねる事が出来ない。
だからこそ、こうして間接的に、実に間接的に気持ちを伝え、送り出す他無い。
五和はスポンジを握ったまま、フィアンマに後ろから、そうっと抱きついた。
二つの柔らかで豊満な膨らみが、フィアンマの背中に当たる。
フィアンマ「…どうかしたのか」
五和「……いえ、」
フィアンマ「…日本人は寡黙が美徳のようだが、……言いたい事は言って良いんだぞ」
五和「……
>>732
」
731 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:01:08.02 ID:f1aBiWrSO
もう戦いになんて、行かないでくださいよぉ…
心配させないでくださいよぅ…うぅ…
732 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:02:14.51 ID:izV5K9OZ0
差し出がましい事かもしれませんが…
私も、ご主人様のことが心配でたまりません
またこの前みたいになってしまうのではないか、そう考えるだけで不安で胸が壊れそうになるんです…
+
>>731
733 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 20:16:33.50 ID:89CsDDoO0
「……差し出がましい事かもしれませんが…私も、ご主人様のことが心配でたまりません」
ぽつり、ぽつり。
にわか雨が降り出すように、少しずつ。
五和は心中を吐露し、唇を噛み締める。
「またこの前みたいになってしまうのではないか、そう考えるだけで不安で胸が壊れそうになるんです…」
「……五和、」
この前。
昏倒した期間のことだろう。
フィアンマは覚えていない。意識が無かったから。
だからこそ、想像出来る。
短い期間が長く長く感じられる程に、恐ろしかっただろうと。
二度と目覚めないのではないか、そんな不安を味あわせてしまった、と。
「もう戦いになんて、行かないでくださいよぉ…」
五和の髪が、泡の水分によってフィアンマの項に張り付く。
彼女は唇を噛み締め、拳を、スポンジを強く握り締め、泣いていた。
泣いて引きとめようという打算ではなく、フィアンマを失いたくないが為の、心からの涙。
当然、止められない。我が儘だという自覚も、確かにある。
「心配させないでくださいよぅ…うぅ…」
「……すまない」
フィアンマは、謝罪することしか出来ない。
心配させたい訳ではない。そんな性悪な性格はしていない。
だけれど、やらなければならない。そしてそれは、自分がやるべきことだ。
「……わたし、だって。…力に、なれます……」
五和は、掠れた声で言う。
ついていきたい、という思いがあった。
フィアンマは黙って首を横に振る。
「……もう、ただ待っているのは、…いやです…」
「………
>>735
」
734 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:21:39.91 ID:RKHAd5Zb0
俺様もお前が…お前達が傷つくのは
嫌なんだわかってくれ
735 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:23:11.06 ID:izV5K9OZ0
その気持ちが…お前達だけのものだと思っているのか…?
俺様だって、お前達のことを心から大切に思っている…
これまでずっと逃げてばかりだった俺様の人生に光をくれた、大切な家族なのだからな…
生まれて初めて出来たんだ…この命を賭けて護りたいと思える存在が…
泣かないでくれ…必ず生きて帰ってくると誓うから…
736 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:27:06.00 ID:f1aBiWrSO
この局面まできて突如いい安価が出始めた件について
737 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:33:28.85 ID:RKHAd5Zb0
>>736
油断するな
738 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 20:39:56.49 ID:89CsDDoO0
「………その気持ちが…お前達だけのものだと思っているのか…?」
フィアンマは矜持を持っている。
そして、強くあらねばならないとも思っている。
だから、五和のように泣きはしない。
だけれど、想いは言葉で伝えて返す。
「俺様だって、お前達のことを心から大切に思っている…」
ギリ、と歯軋りをした。
どうしようもない運命に対し、何度目かの呪いの言葉を心中で投げかけた。
「これまでずっと逃げてばかりだった俺様の人生に光をくれた、大切な家族なのだからな…」
「か、ぞく……」
ずっと逃げてきた。
怖いことから、大事なものから。
これまで何度もあったチャンスから、目を背けてきた。
傷つくのが嫌で、痛いのが辛くて。
そうして、何度かチャンスを失った。
妻も子供も失い、二者択一の冷酷な人生を送ってきた。
だが、もう、自分は変わったんだ。
誰かを助けられる人間に戻った。
インデックスと出会い、五和と出会い、美琴と出会い、神裂と出会い…数え切れない縁を得た。
利用するされるではない、もっともっと暖かな関係を、上条以外と築いた。
「生まれて初めて出来たんだ…この命を賭けて護りたいと思える存在が…」
妻が子を孕んだ時でさえ、こんなにも守らなければならないと、守りたいと思ったことはない。
「泣かないでくれ…必ず、…生きて帰ってくると誓うから…」
「……フィアンマ、さん」
「……どんなことがあっても、…必ず戻る」
真っ直ぐな宣言に。
五和は、こくんと頷く。
何度も、何度も、言葉と涙を飲み込んで頷いた。
身体を洗い終わり。
入浴剤を投下した湯船の中。
バスタブの中で、五和はフィアンマと微妙な間を空けて膝を抱えている。
フィアンマ「……その微妙な間は何だ」
五和「…
>>740
」
739 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:55:16.73 ID:izV5K9OZ0
わ、私だってれっきとした乙女なんですっ!
殿方と…ご主人様と狭い空間で二人きりになったら嫌でも意識しちゃうんですよ?
ご主人様もそうだったら、私的には嬉しいですけどね…(そんなことは無いって、分かってるつもりですけどね…)
全く、ご主人様はご自分がどれ程魅力的か分かっていらっしゃらないのよね…
人助けをなさるたびにご主人様を狙う女性は増えていくばかり…まあそこがご主人様の良いところでもあるのだけれど…ブツブツ
740 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:55:24.00 ID:ZfZ1jYhAO
何だか……気配がしませんか……?
(し、しかも、この気配……まるで……建宮のよう……)
741 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:57:42.23 ID:RKHAd5Zb0
>>739
742 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:57:50.93 ID:izV5K9OZ0
>>739
743 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 20:59:17.04 ID:RKHAd5Zb0
クソAOいい加減しつこいぞ
744 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 21:05:32.17 ID:89CsDDoO0
《五和ちゃんと同じ湯船で勃たないとかフィアンマさん完全にインp》
五和「…わ、私だってれっきとした乙女なんですっ! 殿方と…ご主人様と狭い空間で二人きりになったら嫌でも意識しちゃうんですよ?」
顔を赤くしつついじいじと指遊びをする五和。
ちなみにフィアンマはマナーを考慮して先程腰にタオルを巻いたばかりである。
五和はちらちらと彼のさほど厚い訳でもない胸板を見ては、気まずそうに視線を彷徨わせてドギマギとしている。
五和「ご主人様もそうだったら、私的には嬉しいですけどね…」
五和(そんなことは無いって、分かってるつもりですけどね…)
しゅん、と落ち込む五和。
フィアンマは言及をやめ、とりあえず沈黙してみる。
日本人でなくとも、沈黙は金である。
五和「全く、ご主人様はご自分がどれ程魅力的か分かっていらっしゃらないのよね…。人助けをなさるたびにご主人様を狙う女性は増えていくばかり…まあそこがご主人様の良いところでもあるのだけれど…」
ぶつぶつぶつぶつ。
呪詛のように愚痴をこぼす五和。
膝を抱え、俯き気味になった為、魅惑的な谷間が垣間見える。
五和(最近は男性にも手を出したみたいですし…うう…)
フィアンマ「……、」
五和「ひゃっ」
湯船に浸けないでおいた冷えた手で、フィアンマは五和の額に触れる。
五和はびくりとし、愚痴をやめて口ごもった。
フィアンマ「…俺様が後六百年若ければな」
五和「…わ、若ければ…?」
フィアンマ「…そろそろ上がるか」
五和「言いかけたなら最後まで教えてくださいよ…」
フィアンマ「
>>746
」
745 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 21:22:46.83 ID:f1aBiWrSO
ないしょ。
746 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 21:23:22.37 ID:ZfZ1jYhAO
↑+それに……まずはその邪悪な気配を出す者から対処せねばな……ッ!!(建宮のクローンの気配を感じ取る)
747 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/08(金) 21:24:15.38 ID:RKHAd5Zb0
ほんとにしつこいなクソ野郎死ねよ
安価は745
748 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 21:32:15.49 ID:89CsDDoO0
フィアンマ「ないしょ」
くすくすと悪戯っぽく笑い。
フィアンマは五和を置いて、一足先に風呂場から出た。
残された五和は、頬を膨らませ、軽い意地悪にちょっとだけ拗ねるのだった。
そうして。
五和とフィアンマは、同じベッドへ入る。
遠くでシャワーの音がするのは、雷神トールが入浴しているのだろう。
衣装はもう乾いているので、今頃着用していることだろう。
五和「……」
五和はというと、緊張に寝られないでいた。
何せ、数センチと無い先に、愛しの殿方が横たわっているのである。
心臓は高鳴るし、血圧は上がるし、どうしようもない。
五和(早く寝ないとご迷惑をおかけしてしまうのに…)
フィアンマ「…寝付けないのか」
五和「…何だか目が冴えてしまって」
フィアンマ「…眠れない時、お前の親はお前にどうしていたんだ?」
五和「えーっと…」
お母さんはどうしていたっけ。
うーん、と考え、五和はふと思い出して言葉を返した。
五和「
>>750
」
749 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 21:42:41.54 ID:ZfZ1jYhAO
建宮さんのクローンや幽霊を出したいんだけど、どんな安価なら出させてくれるの?
安価下
750 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 21:44:32.78 ID:RKHAd5Zb0
>>1
答えんなよ
安価は抱きしめて子守歌を…
751 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 22:26:26.04 ID:89CsDDoO0
五和「抱きしめて子守唄を…」
フィアンマ「そうか。…子守唄はわからんが、」
フィアンマは腕を伸ばし。
五和の身体を、優しく抱きしめた。
五和「…っ」
ドキドキとしながら、五和もおずおずと抱きしめ返す。
いつも通りの、フィアンマの、暖かな匂い。
やっぱり眠るどころではなかったが、五和は目を瞑る。
フィアンマも目を閉じた。五和の背中を一定のリズムで優しく叩く。
五和「…おやすみ、なさい」
フィアンマ「…おやすみ」
四時間が経過して。
フィアンマは予定通り目を覚まし、五和からそっと離れる。
彼女の体に毛布をかけ直してやり、深呼吸をした。
右目に眼帯を着け、リビングへ移動する。
ソファーで仮眠を摂っていたらしい雷神トールが目を覚ました。
トール「…行くのか」
フィアンマ「あぁ。眠った事だしな」
トール「…悪りぃな。巻き込んじまってよ」
フィアンマ「
>>753
」
752 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 22:29:32.81 ID:f1aBiWrSO
何を言っている。お前に頼まれずとも俺様はオティヌス達と戦っていたさ。
753 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 22:30:27.48 ID:onDiT5Xc0
>>752
754 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 22:37:38.33 ID:89CsDDoO0
フィアンマ「何を言っている。お前に頼まれずとも、俺様はオティヌス達と戦っていたさ」
トール「……」
フィアンマ「だから、お前が気にすることではない」
いつか知った。
いつか知らされた。
いつか戦う羽目になる。
それならむしろ、トールが早く知らせてくれて良かったと言える程だ。
フィアンマは外へ出、オッレルスに声をかけて外へ出た。
これからロシアへ向かい、戦わなくてはならない。
ロシア成教がバックについていれば、戦争は避けられない。
フィアンマ「…シルビアは置いてきたんだな」
オッレルス「
>>756
」
755 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 22:41:55.19 ID:f1aBiWrSO
…当たり前だよ。大体、それをいうなら、君こそ禁書目録や『聖人崩し』を使える彼女、発電系能力者を連れてきていないじゃないか?
…俺も、大事なモノは持ち運ばない主義なんだよ
756 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 22:42:53.82 ID:r7rDPA2Eo
上
757 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 22:58:55.03 ID:89CsDDoO0
オッレルス「…当たり前だよ。大体、それを言うなら、君こそ禁書目録や『聖人崩し』を使える彼女、発電系能力者を連れてきていないじゃないか?」
フィアンマ「それは最初に言ったはずだが?」
オッレルス「ああ、わかっている。…俺も、大事なモノは持ち運ばない主義なんだよ」
フィアンマ「…まあ、聖人なら自らに降りかかる火の粉は、自分の力で振り払えるだろう」
オッレルス「そう思うよ。…さて、行こうか」
そうして、三人の魔術師は姿を消した。
魔術的な手段で移動したが故、常人には一瞬で消えたように見えた。
ロシアは、夜だった。
到着した地点には、既にローラ=スチュアートが立っていた。
もこもこのコートを着込んでいる。
トール(…コイツが最大主教か)
ローラ「遅きけるわよ?」
オッレルス「…彼女の不自由な日本語にはツッコミを入れても良いのかな」
フィアンマ「優しさがあるならやめてやれ」
トール「……」
フィアンマ「…イギリスを空けてきて良かったのか、本当に」
ローラ「
>>759
」
758 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 22:59:58.61 ID:bjTLVGdr0
今頃ステイルがヒーヒーしてる
759 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 23:00:40.20 ID:bjTLVGdr0
↑
760 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 23:01:05.97 ID:r7rDPA2Eo
神裂にぶん投げてきた
761 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 23:03:13.57 ID:f1aBiWrSO
好意を向けたる人との逢瀬くらいさせて欲しいわ
(まぁ、オティヌスとは別件の奴等にわざとつけこませるためでもありたるからねぇ?丁度いい理由ができてよかったわ)
762 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 23:09:25.09 ID:89CsDDoO0
ローラ「今頃ステイルがひーひーしたるところでしょうね」
どうやら部下に一切合切ぶん投げてきたらしい。
しれっとした口ぶりに、フィアンマは密かにそのステイルというローラの部下に同情した。
ローラ「…さて、進みたろうかしら? ここから近けりしなのでしょう?」
フィアンマ「ああ」
ざく、ざく。
雪を踏みしだいて歩けば、そこには魔術記号の描かれた場所。
一見見落としてしまいそうになるのは、それが『人払い』を応用した隠蔽術式だからだろう。
しん、としている。
嵐の前の静けさに似た雰囲気だった。
だが、その建物の内側からは、敵意を感じる。
フィアンマ「…さて、斥候は誰にする?」
オッレルス「誰にしようか」
ローラ「誰にしたろうかしら」
トール「
>>764
」
763 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 23:10:34.44 ID:f1aBiWrSO
皆してこっちみんな!
…はいはい。俺がやればいいんだろ…やれば…
764 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 23:11:15.10 ID:r7rDPA2Eo
上
765 :
番外小ネタ:とある魔術の楽屋雑談
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/08(金) 23:15:40.73 ID:89CsDDoO0
《もし禁書がドラマだったら。n番煎じ。今日はここまで、お疲れ様でした》
【22巻】
上条「俺は、人間の強さってヤツを信じてる」
―カット―
フィアンマ「『聖なる右』とか完全にCGですしね、右手振るだけとかシュール過ぎてちょっと…ww」
上条「ですよねwwちょっと笑いそうになりましたもん俺ww」
フィ「一人称が俺様とか恥ずかしくてもう辛いんですけどね」
上条「スタジオ入りした時に『あ、僕ご飯いただいても良いですか』とか言うんでギャップに笑っちゃってすみませんでしたww」
フィアンマ「ww」
<すいません再開しまーす
フィアンマ「はーい」
上条「はーい」
――NG集
フィアンマ「俺様は世界を救う。そのためにはもはや、お前は必要無い…不要? なんだよ」
上条「…っwwぎww疑問形www」
フィアンマ「すいませんちょっと頭の中で混ざっちゃったんですごめんなさい本当にもう…!」
上条「確かに、俺の心の奥底にだって、そういった後暗い部分はあるかもしれない」
フィアンマ「……」
上条「でも、それだけじゃない」
フィアンマ「にゃに?」
上条「……っぶ」
フィアンマ「何か最近よく噛んでしまって……ああ…」ずーん
フィアンマ「…良いのか?」
上条「何が」
フィアンマ「俺様は、世界がどれだけ広いのかもわからん人間だぞ?」
上条「そっか。なら、これから確かめてみ…確かめたら…たし…かめたら良いんじゃないですかね?」
フィアンマ「wwwww」
上条「すいませwww何かww何か迷っちゃってwww」
766 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 23:17:14.95 ID:bjTLVGdr0
クソワロタwwwwww
767 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/08(金) 23:18:19.27 ID:f1aBiWrSO
乙ワロタww
768 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/09(土) 19:50:33.81 ID:d6v0tN9T0
ドラマいいなwwwwwwwwww
769 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 15:23:02.92 ID:xEYMApf20
トール「皆してこっちみんな! …はいはい。俺がやればいいんだろ…やれば…」
はあ、とため息をつくトール。
フィアンマは小さく笑って、オッレルスとローラを見やった。
フィアンマ「二手に分かれよう。俺様はトールと行く」
オッレルス「わかった。こちらは魔神オティヌスを狙って後発で行くよ」
四人であるため、二人ずつに別れ。
フィアンマはトールと共に、隠蔽術式の施された大きな建物へと、足を踏み入れた。
トール「…暗いな」
フィアンマ「どこかに潜んではいるだろうが…」
トール「セオリー通りにいけば、フロイラインは地下か」
フィアンマ「あるいはそれを見込んで地上か」
建物は存外大きい。
空っぽの培養基が、不気味に思えた。
と、黒い影が飛び込んでくる。
フィアンマとトールは、ひとまず下がって距離を取った。
襲ってきたのは誰のクローン?(禁書キャラ名)
>>771-772
770 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 15:48:55.88 ID:zyMNy1450
結標淡希
771 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 16:09:02.32 ID:zyMNy1450
麦野沈利
772 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 16:15:11.65 ID:zyMNy1450
連投OKなら
>>770
NGなら安価下
773 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 16:18:03.34 ID:xEYMApf20
結標妹「賊は四人って聞いていたけど、意外ね」
麦野妹「ま、分かれたんじゃないの? どちらにせよブチ殺し確定だけどね」
影は二つだった。
そのどちらもが高校生程度の年齢の女性。
しかしながら、彼女達は身体を弄り回されたクローンだ。
彼女達はチョークを手に、能力を行使する。
当然、能力者が魔術を扱えば身体が裂け、最悪死に至る。
が、死に対しての恐怖などは与えられていないらしい。
麦野妹「少しは楽しませなさいよ」
言いながら、彼女の指先から光線が伸びた。
それは、『原子崩し(メルトダウナー)』と呼ばれている。
学園都市第四位の能力の再現。
ただし完全な再現は出来なかったらしく、距離は短い。
トール「俺の戦闘法と多少似てるな」
呟き、雷神トールは指先に青い光を灯す。
溶断アークブレード。
原子崩しと同じく、貫き、切断出来る凶器。
両者は、お互いの間合いへ一気に飛び込む。
>>+2のコンマ一桁で戦闘結果
0.4 雷神トール大ダメージ
1.2.3 麦野妹大ダメージ
5〜7 双方中ダメージ
8.9 双方小ダメージ
774 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 16:21:57.60 ID:zyMNy1450
ksk
775 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 16:25:12.15 ID:zyMNy1450
ksk
776 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 16:35:20.00 ID:xEYMApf20
《
>>775
結果:中ダメージ》
バジバジバジ! という、電撃に似た音。
麦野妹と雷神トールのそれぞれの凶器が数度ぶつかり合い。
お互いの懐を数度、凶器が掠った。
トールはズキズキと痛む脇腹から出血が始まったことを感じ取る。
トール「チッ、」
舌打ちを一度して、トールは間合いを取った。
お互いに息が切れている。
麦野妹は原子崩しによって地面に陣を描いていた。
彼女は赤黒い血液を吐き出し、何事かを詠唱して魔力を流し込んだ。
トール「しまっ、」
麦野妹「逃がさないわよ、」
トールの手足が拘束される。
助けようと思ったフィアンマだったが、攻撃を受けた。
結標妹がやったことはシンプル。
フィアンマの左脚をもぎ取り、空中に顕現させた。それだけ。
フィアンマ「が、…ッ」
結標妹「貴男の相手は私よ?」
ふふふ、と余裕に満ちた笑い声。
彼女の能力は座標移動。
しかし、オリジナルを再現するには遠く。
故に、部屋の中でしか転移をさせられない。
フィアンマは、のろのろと自分の左足を掴んだ。
>>+2のコンマ一桁で戦闘結果
0〜4 結標妹大ダメージ
5 フィアンマ中ダメージ
6〜9 結標妹死亡
777 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 16:45:50.49 ID:zyMNy1450
ksk
778 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 16:51:19.97 ID:zyMNy1450
ksk
ていうかフィアンマさん容赦なさ過ぎィ!
神の右席がそんなにホイホイ子羊たちを天に召していいのか?(怯え)
779 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 16:58:58.34 ID:D0jlKWdc0
ksk
780 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 17:07:21.42 ID:xEYMApf20
《
>>778
結果:結標妹死亡 テッラさんが救われたかったらまずは聖職者に命明け渡せって…(震え声)》
掴んで、そのまま自分の左半身へくっつける。
特に詠唱はしなかったが、淡い光が灯った。
再接続した足で立ち上がり、フィアンマは結標を見た。
そうして、聖職者は穏やかに微笑みかける。
結標妹「ッ、」
『熾天玉座』。
得体の知れない、説明も出来ない力が、結標妹へ襲いかかった。
そして、フィアンマは手加減や容赦というものをしなかった。
結標妹は手に持っていたチョークで術式を行使しようとして。
ゴキリ、と骨が折れた。
ぐちゅり、と肉が潰れた。
眼窩から眼球が飛び出て、口から内臓とも血液ともつかない赤黒いモノが流れ落ちる。
フィアンマ「…安らかに眠れ」
淡々と言うその声に、いつもの優しさや甘さは無い。
彼自身が自らの手で殺人を行ったのは、実に久しい。
彼はそのまま、トールに近寄り、拘束術式に余計な魔術記号を足して破壊してやる。
麦野妹は彼らを見やり、いたって冷静に、取り乱す様子も無く増援を呼んだ。
増援に来たのは誰のクローン?(禁書キャラ名)
>>781-783
781 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 17:10:36.71 ID:tXfYOv+Y0
テッラ
782 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 17:11:59.21 ID:AhxOADxRO
インデックス
783 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 17:12:54.00 ID:tXfYOv+Y0
垣根
784 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 17:17:17.58 ID:zyMNy1450
テッラさんはまあ分かるとしてインちゃんクローンをどう運用するんだ?
785 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 17:23:01.60 ID:xEYMApf20
三名の内、二名はフィアンマがよく見覚えのある人間だった。
正確には、見覚えのある人間の遺伝子データをどうにか手に入れて作られた、クローン。
見覚えの無い一人は、どこかホスト染みた少年。
増援のやって来た方向を見やり、フィアンマは告げる。
「トール。お前は地下へ行け。恐らくフロイラインが居る」
「お前はどうすんだよ」
「ここに残る。コイツ等は引きつけておいてやるから、早く行け」
「……、…わかった」
雷神トールは、闇へ駆け出す。
追おうとした麦野妹に『熾天玉座』で攻撃を加えた。
結標妹と同じように、血液を溜めた風船のように死亡する。
「…さて、」
少年が呟く。
彼の背中には、二枚の白い羽。
真っ白な翼を通し、テッラ弟の放った攻撃が変質する。
麦野妹の死体から造られた弾丸が、妙な方向で跳んできた。
フィアンマはそれを『聖なる右』で払い、三者を見つめる。
インデックスの見目をした少女は、不安げに辺りを見ていた。
もしかしたら、造られたばかりなのかもしれない。
その様子は、本物に限りなく、近い。
>>+2のコンマ一桁で戦闘結果
0〜4 垣根弟死亡
5 フィアンマ大ダメージ
6〜9 テッラ弟死亡
786 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 17:24:35.07 ID:zyMNy1450
ksk
787 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 17:25:17.25 ID:upyGAfwj0
788 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 17:26:03.37 ID:upyGAfwj0
やっぱ10%は確率高すぎる…
789 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 17:36:38.11 ID:xEYMApf20
《さすがのフィアンマさんもいつも無傷という訳にはいかないか…》
そんな、インデックスの見目をした少女に気を取られていたからだろうか。
垣根帝督と呼ばれる少年によく似たクローン少年が、背後に回っていた。
転移術式でも使って瞬間移動したのか、げほげほと血液を吐き出して。
手にもった鋭い白い羽のナイフで、フィアンマの腰元を突き刺した。
「ぐ、」
「…死ね」
呟き、彼はナイフを押し込んだ。
ズキン、という言葉では収まらない痛みが、熱さが、フィアンマの腰から背中にかけて襲った。
ほんのわずか反応が遅れ、テッラ弟の斧が眼前に迫った。
フィアンマは唇を噛み、右手を軽く振る。
『聖なる右』が、二人をまとめて吹き飛ばした。
加減はした為に死ななかったが、一瞬にして気を失う。
フィアンマは腰元のナイフを引き抜き、大量出血と激痛に浅い呼吸を繰り返した。
白い少女が、走り寄ってくる。
「フィアンマ、…うう、ええと…どう治療すれば良いのかな」
「…何…?」
「私は、…ローマ正教の魔道書図書館の、クローン体。本当は、殺害命令が下っているんだけど、……記憶データがあるの。途中までだけど」
「…記憶データ…」
騙されてはいけない。
油断させるための罠かもしれない。
それでも耳を傾けてしまうのは、彼女に邪気が無いからだ。
敵意も殺意も、恐怖も何も感じられない。
その愛らしい声は、紛れもなくインデックスのものだ。
彼女は懐から包帯を取り出し、フィアンマの腰に巻き付けようとしている。
「あなたのお膝に座ったことも、あなたが甘い物について語ったことも、覚えてる。…私自身の記憶じゃ、ないんだろうけど……」
彼女は包帯を巻き終わり、フィアンマを見上げる。
白い修道服は、インデックスの『歩く教会』とは程遠い。
魔術的な防護機能は存在していない。
彼女は、柔らかな笑顔を向ける。
「……最期に、貴男本人に会えて、良かったんだよ」
殺すべきだ。
たとえ記憶があったとして、このクローンは彼女ではないのだから。
「………、」
フィアンマはどうする?>>+2
790 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 17:38:43.78 ID:oiWlReEV0
つれてかえって科学側になんとかしてもらう
791 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 17:46:00.84 ID:zyMNy1450
一人くらい増えても問題ないだろうから
>>790
をした後にオッレルスの所に預ける
792 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 17:58:39.94 ID:xEYMApf20
僅かに、指先を動かす。
彼女の首に、手をかけようとして。
寂しそうな笑顔と共に目を瞑った彼女の様子に、動きを止めた。
殺せない。
手が震える。
時間が、止まったかのような錯覚を覚えた。
遠くで破壊音などが聞こえるのは、オッレルスやローラが戦闘をしているからだろう。
決めなければ。
彼女を殺してしまうか、それとも受け入れるか。
フィアンマ「…一緒に、来るか」
禁書妹「…え?」
フィアンマ「……ここに居るクローンは皆、その存在を消す。だから、……」
禁書妹「…それは、…私が、"彼女"のクローンだから」
フィアンマ「…そうだよ。俺様は、差別主義者なん、」
彼女の細い指が。
フィアンマの血液に汚れた白い指が、彼の頬に触れた。
そうして優しく撫で、微笑んで、目を開ける。
禁書妹「オリジナルには届かないけれど、…私だって、あなたがどれだけ優しいか、知っているつもりだよ。差別主義者なんかじゃないこと。……わたしを、つれていって」
フィアンマ「…あぁ」
と、部屋に人が入ってきた。
雷神トールだった。
フィアンマ「フロイラインは見つかったか?」
トール「
>>794
」
793 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 18:00:32.48 ID:l8RVZJ2e0
おう。ついでに天井ってやつは殺してきた
研究データも全部破壊したし
関連してた研究所にはデータ破壊のウイルス送った
完璧だ。
794 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 18:01:29.31 ID:+H3oi4UT0
↑+ クローンの調整に必要なデータは残してある
このUSBメモリにな
795 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 18:02:49.20 ID:zyMNy1450
>>793
ただ、一つだけ問題が…
フロイラインがちっちゃくなってた…
796 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/03/10(日) 18:05:48.81 ID:Xj+6WA2AO
ちょっと休憩します。
禁書妹殺害したら確実に鬱ってた、ナイス安価
残るはオティヌスちゃんか…
797 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 18:19:58.51 ID:zyMNy1450
チートかつギャンブラーなオティヌスちゃんをどう撃退するのか…
どことなくトゥーフェイスっぽいイメージがあるが、コンマも二分の一なんだろうか?
798 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/03/10(日) 18:37:20.69 ID:Xj+6WA2AO
コンマならフィアンマさん勝つだろうな…多分半分半分です
ネタバレすると、これから味方側に人死にが出たり戦争が起きたりします
799 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 19:46:52.92 ID:wTO0IOkn0
トール「おう。ついでに天井ってやつは殺してきた。研究データも全部破壊したし、関連してた研究所にはデータ破壊のウイルス送った。完璧だ」
口元に笑みを浮かべ。
絶対的な勝利の確信と共にトールはそう告げて。
インデックスの見目をした少女を見やり、ポケットからUSBメモリを取り出して見せた。
軽く振りながら、中身の説明をする。
トール「クローンの調整に必要なデータは残してある。このUSBメモリにな」
フィアンマ「知り合いを当たってどうにかなりそうだ。すまないな」
トール「そうかい。そりゃ良かった」
ひょこ、と。
約2m程の身長の女性が、顔を覗かせた。
彼女はゆっくりと、フィアンマに近寄る。
フィアンマ「…久しいな。フロイライン=クロイトゥーネ」
フロイライン「……あなたは、…不思議な神父様」
フィアンマ「四百年程前に会ったきり、だな」
フロイライン「…パンをくれた…」
フィアンマ「……ああ。……お前は、これからそこの少年と生きることが出来る。もう、研究材料にされることはない」
フロイライン「……
>>801
」
800 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:00:11.29 ID:l8RVZJ2e0
トール?トール…!トール!
801 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:01:44.69 ID:AhxOADxRO
?私はここから出て行く気はないですよ?
802 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:03:33.23 ID:l8RVZJ2e0
トール!
803 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:03:53.98 ID:zyMNy1450
…嬉しい…
貴男はやはり…優しい人です…
あの時も…他の神父様のように化け物扱いせず…
私のことを一人の「人間」として見てくれていました…
そして今回も私を「人間」に戻してくれた…愛するトールと一緒に生きられるように…
あれ…何で目から水が…おかしい…ですね…私に感情なんて残っていなかったハズなのに…ポロポロ
804 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 20:10:56.74 ID:wTO0IOkn0
フロイライン「……? 私は、ここから出て行く気は、無いですよ? 必要が、ありません」
フィアンマ「……、」
フィアンマ以上にその言葉に驚愕したのは、雷神トールだった。
彼女がここで頷けば、全て解決すると思っていた。
フロイラインは小首を傾げ、笑みすら浮かべて言う。
フロイライン「私、は。…天井亜雄と、一緒に生きていきます」
フィアンマ「…天井亜雄は、もう死んだ」
フロイライン「…何故ですか?」
悪意も敵意も悲しみもなく。
フロイラインは、不思議そうに問いかけた。
フィアンマは、無言のままにトールを見やる。
トールは唇を噛み締め、歯軋りをし、深呼吸をした。
トール「…俺が、殺したからだ」
フロイライン「………」
トール「お前は、天井亜雄のところに居ても研究材料に使われるか、霊装作りに使われるだけだった」
フロイライン「……」
トール「俺と一緒に生きる、それが唯一幸せだなんて、言うつもりはねえ。だが、…だけど、俺と一緒に生きよう。頼む。もう、天井亜雄は居ねえ。この世のどこにも」
フロイラインは、暫く黙っていた。
彼女に、喜怒哀楽といった、感情と呼ばれるものはない。
ただ、0か1か、イエスかノーか、それを判断する機能ばかりがある。
快適に生きていくために判断を続ける生き物、それが彼女だ。
フィアンマは四百数年前と同じ眼差しで、フロイラインを見つめる。
フィアンマ「お前に憎むという機能が無い事は知っている。だから、…敢えて進言する。お前は、…雷神トールと共に生活していった方が、今よりも快適な生活を得られる」
フロイライン「…
>>806
」
805 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:13:25.29 ID:l8RVZJ2e0
よろしくお願いします。これからはあなたと共に生きていきます
806 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:13:28.47 ID:zyMNy1450
そう貴男が望むのなら…そのようにしましょう…
807 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:13:51.72 ID:y4prT5pg0
↑
808 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:14:12.62 ID:zyMNy1450
↑の後に
>>805
も追加で
809 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:21:10.09 ID:zyMNy1450
そっか…
打ち終わった後で気がついたけどこのフロイラインは新約六巻のイベントを経験してないから「人間らしさ」が皆無なんだな…
810 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 20:24:38.78 ID:wTO0IOkn0
フロイライン「…そう、貴男が望むのなら…そのようにしましょう…」
トール「…!」
フィアンマの言葉を聞き、彼女は思考した。
0と1の判断は、良い方向へ傾いたらしい。
彼女は雷神トールを見やり、丁寧に述べる。
フロイライン「よろしくお願いします。これからはあなたと共に生きていきます」
トール「…ああ、よろしくな」
トールが、フロイラインに手を伸ばしかけたところで。
目の前が、白くスパークした。
酷い爆発音。
次に全員が目を開けた時、フロイラインはそこには居なかった。
彼女の体は、一人の少女に抱えられていた。
オティヌス「……」
フィアンマ「…魔神オティヌスか」
黒い毛皮のコートに、つば広の帽子。
魔女を彷彿とさせるシルエット。
彼女は、無言のまま、背を向ける。
トール「ッ、待ちやがれ!」
当然、トールは追いかけようとする。
フィアンマが、トールの腕を掴んだ。
トール「離せよ、」
フィアンマ「お前が勝てる相手ではない」
オティヌス「賢明な判断だ」
フィアンマ「…クローンはどうした」
オティヌス「間に合わなかった。お前達の強襲のせいでな」
フィアンマ「……オッレルスとローラ=スチュアートはどうした。先程、戦闘していたはずだが?」
オティヌス「
>>812
」
811 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:27:41.10 ID:zyMNy1450
二人とも手強かったぞ…それなりにはな…
安心しろ、あの出来損ない共々殺しはしていない
812 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:28:07.14 ID:AhxOADxRO
私がここにいる時点で答えは出ていると思うがな
813 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:28:58.21 ID:y4prT5pg0
>>811
814 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 20:40:29.37 ID:wTO0IOkn0
オティヌス「私がここにいる時点で答えは出ていると思うがな」
フィアンマ「お前はオッレルスには勝てない」
オティヌス「…ふん」
不愉快さを感じたのだろう。
彼女は無言のまま、フィアンマと視線を合わせる。
爆発音が響いた。
何百何千もの攻撃が拮抗したが故のものだ。
一瞬の間に爆音が集約し、結果として大音量の爆発音となった。
オティヌス「…お前も、」
フィアンマ「…いかにも。決着はつかんぞ」
オティヌス「……」
舌打ちを飲み込み、彼女は姿を消した。
雷神トールは、ギリ、と歯軋りをしてフィアンマの胸ぐらを掴んだ。
八つ当たりだ、わかっている。自分を死なせない為に引き止めてくれたということも。
トール「…ふざ、けんな」
フィアンマ「……フロイラインを主神の槍に作り変えるにはまだまだ時間がかかる」
冷静な声。
トールは、頭に血が上ったことを自覚する。
そういう問題じゃ、ない。
トールはどうする?>>+2
815 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:41:54.71 ID:AhxOADxRO
謝ってからフィアンマを一発思いっきりぶん殴る
816 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 20:45:52.71 ID:zyMNy1450
>>815
+フロイラインを助けようとしてフィアンマに気絶させられる
817 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 20:59:04.87 ID:wTO0IOkn0
トール「…悪い」
禁書妹「っ」
謝罪の言葉を零した後。
トールは全体重をかけて、フィアンマの顔を殴った。
予期はしていたものの避ける様子もなく、フィアンマはまともにその一発を受ける。
気持ちが予想出来ない訳でもなかった。
フィアンマだって、オティヌスにインデックスをさらわれればこのように激昂しただろう。
目の前で振るわれた直接的な暴力に、禁書妹は両手で顔を覆う。
そのまま、オティヌスを追いかけようとするトールを見やり。
フィアンマは無言のまま、説明出来るような動作を見せず、『熾天玉座』を振るった。
トールの意識は予定通り確実に刈り取られ、その場に倒れそうになる。
なので、フィアンマは腕を伸ばし、彼の身体を抱きとめる。そうして、ぽつりと呟いた。
フィアンマ「……すまない」
力が及ばなかったから。
ぼやいて、フィアンマは唇を噛み締める。
クローン達の身柄は、イギリス清教へ預け。
フィアンマはUSBメモリをポケットに入れ、禁書妹を連れ、トールを背負い、ミラノの夜の街を歩いていた。
フィアンマ「……、…奇跡を起こすことは、出来なかった」
オッレルス「…だから最初に言ったんだ」
フィアンマ「…俺様は傲慢だからな。救えると、思ったんだ」
戦争の勃発は避けられない。
オティヌスがロシア成教などへ手回ししてしまった以上、もはや避けられない事態だ。
組織のことを考え、イギリス清教もそちらへ乗るかもしれない。
オッレルス「…それにしても酷い頬だな」
禁書妹「…痛く無いの?」
フィアンマ「
>>819
」
818 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 21:01:29.71 ID:AhxOADxRO
奥歯が一本抜けたな
819 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 21:03:00.49 ID:zyMNy1450
心配するな、いずれ治る
…しかし戦争代理人を自負しているだけはあるな…重い一撃だった…
820 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 21:19:22.02 ID:wTO0IOkn0
フィアンマ「心配するな、いずれ治る」
禁書妹・オッレルス((いやそれはわかるけど))
フィアンマ「…しかし戦争代理人を自負しているだけはあるな…重い一撃だった…」
禁書妹「…歯が折れたり抜けたりしてない?」
フィアンマ「ん、それは大丈夫だ。舌は噛んだが」
禁書妹「あう……」
禁書妹は不安そうに、フィアンマの頬を撫でる。
本物のインデックスよりも少し身長が低いので、フィアンマの頭に届かないのだ。
ただ、その一撫でが優しく、心情的に痛みは癒される。
オッレルス「…それじゃあ、また後で」
フィアンマ「あぁ」
別れ、フィアンマは禁書妹共に部屋に入る。
五和とインデックスがシェルターに移動しても待っていたらしいグラーノが、ソファーで膝を抱えていた。
グラーノ「! おかえりパパ、早かったね…あれ? インデックス?」
フィアンマ「…の、クローンだ。お前に頼みがある」
グラーノ「、……何?」
フィアンマ「このメモリの中のデータを、コイツの頭にインプットして欲しい」
グラーノ「学習装置の変わりだね、わかった」
彼女はUSBメモリを受け取り、二時間程かけて丁寧に作業をした。
殺害命令文を取り除かれ、禁書妹はフィアンマに近寄る。
五和やグラーノとの思い出が無い彼女にとっては、フィアンマにしか懐けない。
オリジナルとの最大の違いは絶対記憶能力の無さ、加えて人懐っこさの少なさだろう。
グラーノ「…っていうかパパそのほっぺたは?!」
フィアンマ「……色々とあってな」
グラーノ「…冷やすね」
はー、とため息をつき、彼女は冷蔵庫から冷えピタを取り出し、フィアンマの頬に貼る。
ひりひりとした痛みに僅かに眉を寄せ、フィアンマはソファーヘ腰掛けた。
禁書妹は彼に近寄り、彼の隣にちょこんと座る。
フィアンマ「…インデックスや五和は退避したんだろう。お前はしなかったのか」
グラーノ「
>>822
」
821 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 21:24:47.34 ID:zyMNy1450
えへへ…パパが心配でね、二人に内緒で抜け出してきたの!
クラッキングの技術も上がったし、パパに一番乗りで会えたし、一石二鳥だね! ニコッ!
822 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 21:27:45.92 ID:zyMNy1450
>>821
823 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 21:29:30.63 ID:C+dwKXcp0
なんか居た方が良いような気がしたから
824 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 21:37:41.32 ID:wTO0IOkn0
グラーノ「えへへ…パパが心配でね、二人に内緒で抜け出してきたの! クラッキングの技術も上がったし、パパに一番乗りで会えたし、一石二鳥だね!」
にこっ、と快活な笑みを浮かべ、グラーノはそう言った。
嬉しいような困ったような、微妙な気分でフィアンマは苦く笑う。
笑みを作ると、頬がいっそうピリピリと痛む。
向かいのソファーで気を失ったままのトールにタオルケットをかけてやり、フィアンマはグラーノを見つめた。
フィアンマ「…ありがとう。だが、戻れ」
グラーノ「……パパ」
フィアンマ「…ん?」
グラーノ「…さっきね、テレビ見たの」
フィアンマ「……」
グラーノ「ロシア政府が、宣戦布告したんだよ」
フィアンマ「……」
グラーノ「学園都市と、関連深い国々や、組織に対してね。……パパ、」
フィアンマ「…何だ」
グラーノ「私は、大能力者だよ」
フィアンマ「………」
グラーノ「ロシアに居る個体から、パパの目撃情報があった。パパは、またロシアに戻るんだよね?」
フィアンマ「……」
グラーノ「私は、逃げたくないよ。軍隊級の力を持っているクセに、黙って見ているなんて真似、したくないよ。パパが特別な身体をしているから自分を犠牲にして色んな人を助けているように、私もそうしたいよ」
フィアンマ「…
>>826
」
825 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 21:41:50.31 ID:V/jX7mmJ0
ダメだ。俺はお前を守ると決めた、
だからしばらく寝てろパチン(指パッチン)
826 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 21:46:44.58 ID:zyMNy1450
お前にはまだ早い…
しばらく寝てろトスッ(当て身)
…テッラ、アックア、そしてヴェント…俺様の家族を頼んだぞ…
827 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 22:03:17.43 ID:wkJtwr0SO
よし!ぱぱとがんばるか!イッエーイ☆
828 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 22:41:21.68 ID:qQtwRxTb0
フィアンマ「…お前にはまだ早い…」
グラーノ「そんなことない! ミサカは、私は、ッ」
フィアンマ「しばらく寝てろ」
彼は腕を伸ばし、端的に急所を突く。
とすっ、という実に軽い音と共に。
グラーノは息を呑み、がくりと意識を喪った。
彼は沈黙したままに、転移術式でグラーノをシェルターへ戻す。
フィアンマ「…テッラ、アックア、そしてヴェント…俺様の家族を頼んだぞ…」
自分は、ここには居られない。
オティヌスと戦わなければならない。
フィアンマ「……」
続いて、彼は禁書妹を見やった。
彼女はフィアンマを見やり、首を傾げる。
禁書妹「…私は、どうすれば良い?」
フィアンマ「オッレルスのところに居ろ」
禁書妹「…うん。……気をつけてね」
フィアンマ「気をつけてどうにかなる問題でもないがね」
頷いて、禁書妹は静かに家を出て行く。
オッレルスには既に話をつけてある。
トールは、未だ意識を失ったまま。
仮に手遅れだった場合、彼には酷い精神的ダメージを負わせることになる。
雷神トールを連れて行く? 連れて行かない?(連れて行かない場合上条当麻が同行)>>+2
829 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 22:47:35.71 ID:wkJtwr0SO
トール自身の手でケリをつけさせてやるために連れてく
830 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 22:50:21.30 ID:pao6CBbdo
上
831 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 22:57:29.00 ID:qQtwRxTb0
しかし、何も知らせないというのも酷な話だろう。
何より、トールはオティヌスを殺すか、最低でも殴りたいに違い無い。
彼の手でケリをつけさせてやるためにも、連れて行くべきだ。
フィアンマ「……少し、休むか」
トール「………」
フィアンマは僅かに眠気を覚え。
数度深呼吸すると、携帯電話を取り出した。
かちかち、とメールの文章を打っていく。
送信する相手は、上条当麻と、御坂美琴だ。
--------------------
To:当麻
BCC:御坂美琴
Title:(無題)
--------------------
少し、疲れた。
励ましてくれないだ
ろうか。
それと、学園都市か
らは出ない方が良い
。
--------------------
ゆっくりと打ち、送信する。
そうして携帯電話をしまい、目を瞑った。
しばらく、眠気に身を委ねる。
五時間後、目が覚めた。
携帯電話のライトが点滅している。
返信が届いていたようだ。
上条からの返信内容>>+2
美琴からの返信内容>>+4
832 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 22:59:02.17 ID:dom3YvSdO
ksk
833 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 23:02:53.03 ID:wkJtwr0SO
athajtmda@p,jmagtdat,←文字化け
安価↓
834 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 23:11:35.66 ID:Yy0vA0+20
お兄ちゃんが言うなら分かったよ
がんばれ!お兄ちゃんなら出来るよ!
応援してる!ずっと!また遊びに来てね!
835 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 23:11:50.75 ID:AhxOADxRO
わかりました。フィアンマさんも気をつけてください
836 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 23:12:08.30 ID:pao6CBbdo
上
837 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 23:12:38.80 ID:Yy0vA0+20
フィアンマさんが言うなら分かりました
頑張って下さいね。私、ずっと応援してますから
また遊びに来て下さいね!ずっと待ってますから!
838 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/10(日) 23:34:39.10 ID:qQtwRxTb0
《今回はここまで。お疲れ様でした》
--------------------
From:当麻
Title:(無題)
--------------------
お兄ちゃんが言うなら
分かったよ
がんばれ!
お兄ちゃんなら出来る
よ!
応援してる!
ずっと!
また遊びに来てね
--------------------
一通目は、上条から。
フィアンマは僅かに口元を緩ませる。
--------------------
From:御坂美琴
Title:(無題)
--------------------
わかりました。フィア
ンマさんも気をつけて
ください
--------------------
二通目は、御坂美琴から。
その内容に、安堵する。
と、雷神トールが目を覚ました。
トールは冷えピタを貼られたフィアンマの頬を見、視線を床に落す。
起き上がり、深呼吸をして、ぼそぼそと謝罪した。
トール「…悪い」
フィアンマ「……ひどく痛むな。治療してもなかなか治らんし、これは賠償を求めるべきか」
フィアンマは携帯電話をチェック後、しまいながらそんなことを言う。
眠っている間に戦局が変わったのか、イタリアも少々騒がしくなっていた。
フィアンマ「……もう行けるか?」
トール「
>>840
」
839 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 23:35:45.87 ID:wkJtwr0SO
…正直まだ、キツい
840 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/10(日) 23:37:59.84 ID:ov6B7mTq0
>>839
だがこの治癒魔術を使えばいける
841 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 15:56:27.33 ID:La9sxCct0
トール「…正直まだ、キツい」
フィアンマ「……」
トール「だが、この治癒魔術を使えばいける」
彼は懐から酒瓶のようなものを取り出す。
黙々と自分の身体に振りかけ、詠唱を行った。
術式が行使されると共に、アルコール臭が消える。
トールはのろのろと立ち上がった。
フィアンマは先程のふざけた発言とは反対に、自分の頬へ軽く触れた。
数度指でなぞり、腫れがあっという間に引いていく。
冷えピタを剥がし、丸めてゴミ箱に捨て、フィアンマも立ち上がった。
フィアンマ「…行くか」
トール「…そうだな」
垣根帝督は、一人の少女から仕事を受けていた。
学園都市の害になるような仕事でも、彼の設立した組織では行っている。
垣根「料金は高くなるぜ?」
オティヌス『構わん。…殺害も受け付けているんだろう?』
垣根はのんびりと仕事を受け付ける。
内容としては、ミラノに居る少女二名と、ロシアに存在する少年一人。
垣根「五和、トール、グラーノ…内一人はともかく、コイツ等本名か…? …っつか、これ第三位に激似だな。妹達の一人か?」
一方「…仕事か」
垣根「おう。お前、ロシアとミラノどっちが良い?」
戦争参加国ということもあり、学園都市のセキュリティーはキツそうに見えて緩い。
そして垣根や一方通行には、学園都市上層部など、敵ではないと感じていた。
垣根「ミラノは女二人、ロシアは手練の男一人。殺害だとよ」
一方「
>>843
」
842 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 16:11:58.62 ID:4Wtyb49a0
殺害ぃ? イヤだ。帰れ。
843 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 16:12:20.51 ID:3w8ZbBzp0
↑
844 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 16:45:25.85 ID:P/F28mLSO
ロシアだな。仕事の金で買った冬コート着たいしなァニヤリ
845 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 17:15:44.52 ID:La9sxCct0
一方「ロシアだな。仕事の金で買った冬コート、着たいしなァ」
にやり、と一方通行は悪い笑みを浮かべる。
彼に寒暖というものは基本的に関係ない。
故に、衣服というものはファッションの為だけに存在している。
垣根はのんびりと伸びをして、標的の写真を一方通行へ手渡した。
長い金髪。
少女的な外見。
一方「…コイツが標的か」
垣根「おう。グチャグチャになっちまっても良いから殺してくれ、だとよ」
一方「…ふゥン」
一方通行はぞんざいに写真をポケットへしまう。
標的の顔など一度見れば充分だ。記憶力に自信はある。
垣根「んじゃ、また後で」
一方「あァ」
二人の超能力者は、それぞれの仕事場所へ向かった。
垣根帝督は、ミラノへ到着した。
のんびりと伸びをし、欠伸を噛み殺す。
あちこちで暴動が起きているが、彼は人の波をのんびりと進んでいく。
垣根「…ん、あれか」
発見した相手を>>+2のコンマ一桁で判定
奇数:グラーノ
偶数:五和
846 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 17:21:40.83 ID:P/F28mLSO
ここはムギちゃん
847 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 17:23:44.74 ID:XZyEdgBRO
ほ
848 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 17:31:18.16 ID:La9sxCct0
黒髪の少女だった。
大人しそうで、意外にも胸は豊か。
細身の彼女は買い物帰りだったのだろうか、手に買い物袋を持っている。
垣根はゆっくりと、彼女に歩み寄っていく。
射程範囲内に入れば、後は彼女の体内に未元物質の塊を作れば、それで終わり。
垣根「お嬢さん」
五和「はい?」
猫を被り、垣根は明るく呼びかける。
少女は、五和は、きょとんとしながら垣根の方を見た。
垣根は穏やかで優しく、見目に不釣合いな笑みを浮かべて首を傾げた。
垣根「ちょっと道に迷ってしまって、すみませんが交番の場所を教えていただけませんか?」
五和「交番、ですか?」
五和は魔術師だが、同時にお人好しでもある。
神裂火織が率いる天草式十字凄教は、あまり人を殺す力の使い方をしてこなかった。
だから、日常に潜められた悪意や殺意に、気づくことが出来ない。
彼女は垣根に道案内をしてあげようとする。
垣根は素粒子大の未元物質を酸素と共に五和の肺へ送り込んだ。
五和「交番はこの先の、ゲホッ」
垣根「大丈夫ですか?」
垣根は心配そうな表情を浮かべ、五和を見つめる。
>>+2のコンマ一桁で判定
奇数:五和、異変の原因に気づく
偶数:五和、異変の原因に気づかず倒れる
849 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 17:32:05.19 ID:niSRZSDio
気づいたところでなあ
850 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 17:32:43.11 ID:P/F28mLSO
五和
851 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 17:34:15.22 ID:/hUjqQqZO
なぁ
852 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 17:42:53.06 ID:La9sxCct0
五和は、息が苦しい原因を自らで探る。
体内に異物がある、と感じ取った。
げほげほと噎せ、周囲を見渡し。
そうしてようやく、垣根の殺意に気がついた。
垣根「救急車呼びましょうか?」
五和「…ッ、」
彼女は買い物袋を放り、二歩下がる。
『人払い』を素早く行使し、バッグから『海軍用船上槍』を組み立てた。
垣根は焦る様子も無く、五和を見つめる。
垣根「…気づいちまったか」
五和「あな、たは」
垣根「恨むなら、依頼されるようなことをした自分を恨むんだな」
薄く笑って、垣根は五和をどう殺害するか考えた。
何故かは知らないが、人がだんだん消えていく。
気がつけば、人気はまったくもって無くなっていた。
好都合だ、と垣根は思う。
垣根「ま、諦めて死んどけ」
>>+2のコンマ一桁で判定
0.4.9 助けは来ない
1〜3 後方のアックアが助けに来る
5.6 前方のヴェントが助けに来る
7 オッレルスが助けに来る
8 左方のテッラが助けに来る
853 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 17:44:35.54 ID:niSRZSDio
ksk
854 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 17:48:30.41 ID:P/F28mLSO
ドリアン
855 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 17:50:16.63 ID:niSRZSDio
アックアvs垣根か
いい勝負だな
856 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 17:52:09.32 ID:P/F28mLSO
あれ、そういや垣根、Eアスカロンなアックアに…
857 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 17:58:11.52 ID:La9sxCct0
硬質化させた羽で叩き潰す。
悪く無い、なかなかにグロテスクだ。
嗜虐的な笑みを浮かべ、五和に一撃を振り下ろさんとする垣根。
海軍用船上槍を構え、迎撃せんと、しかしこの力には耐え切れないだろうと、五和は唇を噛む。
ガキュン、という音がした。
ガラスにチェーンソーをふり下ろせば、こんな音がするかもしれない。
「…貴様は」
「…テメェは」
垣根の羽を、アスカロンが防いだ。
切断までとはいかなかったものの、ギリギリと噛み合っている。
垣根は眼前の敵を睨み、一歩引く。
0930事件で争った相手だ。
垣根は後方のアックアに対して、少しばかり対策をしてきている。
彼の口元には、余裕の笑みすら浮かんでいた。
「……来いよオッサン」
後方のアックアはどうする?>>+2
858 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 17:59:05.23 ID:niSRZSDio
ksk
859 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:00:00.10 ID:P/F28mLSO
五和を抱え、水移動しながら様子見
860 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:01:10.50 ID:fULq15fg0
AIMジャマー起動
861 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:02:22.81 ID:fULq15fg0
キャパシティダウンだった
862 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 18:13:01.91 ID:La9sxCct0
アックアは腕を伸ばし、五和の細い身体を抱えた。
自分の身体で庇うようにして、彼女が後ろに回るようにする。
氷でタイヤがスリップする要領で高速移動を行い、垣根の様子を見た。
垣根はというと、真っ直ぐに後方のアックアを見据えるだけ。
「 」
何かを、呟いた。
周囲に、垣根帝督の形をした白い何かが湧き出した。
「数を増やすか。雑兵がいくら増えようと同じ事である」
「俺の目的は」
「そこの女を殺害すること」
「テメェにだけ」
「構ってる暇はねえんだよ」
幾人もの、幾百人もの垣根帝督が、そう呟いた。
後方のアックアは五和を抱えたまま素早く移動し、アスカロンを垣根の形をした未元物質に振り下ろす。
手応えはない。金属を叩いているかのようだ。
「……さて、そろそろか」
「が、っぁ!」
五和の口から、血液が溢れた。
垣根帝督の形をした未元物質が叩かれる度、そこから舞う粒子を五和は吸い込んでしまっていた。
息を止めるにも限界というものがある。
ならば、直接本体を叩くか。
アックアは垣根帝督本人を見やる。
彼は悪党らしく、両腕を広げて笑っていた。
五和の体内の未元物質が、残虐に形を変える。
内蔵を傷つけられるのは、耐えられない。鍛えようが無い場所だからだ。
「テメェだって人を殺す側の人間だろうが。そういう野郎が何かを守ろうとしてるとか、笑いを通り越してムカついてくるんだよ」
身勝手な理論だった。
>>863-869
のコンマ二桁にゾロ目が無ければ五和死亡、あれば逆転
863 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:14:40.13 ID:XZyEdgBRO
ゾロ目とか超よゆー
864 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:14:49.53 ID:niSRZSDio
ksk
865 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:15:02.38 ID:P/F28mLSO
今回の垣根くんは本気のようです
まぁどうせフィアンマさんの御加護がくるから大丈夫かww
866 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:16:38.19 ID:fULq15fg0
無駄に厳しい
867 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:17:01.03 ID:AC5qxgP30
868 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:17:59.85 ID:fULq15fg0
869 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:18:22.87 ID:P/F28mLSO
滑り込み
870 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:19:02.52 ID:niSRZSDio
ksk
871 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:19:02.90 ID:fULq15fg0
>>869
なぜあとすこし待てなかった
872 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]:2013/03/11(月) 18:19:33.38 ID:La9sxCct0
《滑り込みアウト…上条さんの時は間に合ったのに……フィアンマさんが直接関係しないとだめなのか 飯行ってきます》
873 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:20:55.23 ID:fULq15fg0
その前はぞろ目連発してたのに
874 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 18:21:48.03 ID:P/F28mLSO
五和ァァァ
妖怪1足りないがでちゃったか…乙。うまいもん食ってこいよ
875 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 19:31:08.17 ID:niSRZSDio
どっちにしろ本体潰しても別のダークマターが垣根になるから意味ないけどな
876 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:00:26.91 ID:yUWkFLlGo
どうせ死んでも生き返るんでしょ?(ゲス顔
877 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 20:10:23.83 ID:4V1Oz2Ur0
《
>>863-869
ゾロ目無し ご協力ありがとうございました 生き返らないし(震え声) 今回は蘇りません…》
しかし、その理論が悪意や暴力と結びついた時。
それは、残酷な結果をもたらすのみとなる。
五和の腹部から、白い羽が破り出た。
それは胸部からも突き出てしまう。
まるで、胸元にフリルのあるシャツを着用しているかのようだった。
アックアの振り下ろしたアスカロンは、垣根に命中する。
しかし、命中したのは右腕のみ。すぐさま修復されていった。
五和の手当を先に考え、アックアが視線を五和へ移す。
あれだけ居た数百の垣根帝督は、五和の様子を確認すると共に消えた。
「意識はあるか」
アックアは急いで、治癒術式を行おうとする。
陣を描き、魔力を流し、けれど、内蔵の再生までは出来なかった。
五和は仰向けに横たわらされ、赤黒い血液の塊を吐き出し、空を見上げた。
綺麗な、赤い夕陽だった。
(あ、れ…? おか、しいな…わ、たし……)
意識が遠ざかっていく。
何だか、ひどく寒かった。
腹と胸の熱さが、痛みが、徐々に引いていく。
(こんな、ところで…しぬ、わけには、…いか、ないのに)
自分が死んだら。
きっと、あの人は落ち込んでしまう。
だから、まだまだ死ねなかった筈なのに。
思い、五和の意識は、命と共に霧散していく。
ロシアの雪を。
雷神トールと右方のフィアンマは、ゆっくりと踏みしだいていた。
まるで魔神オティヌスの足取りがつかめない。
サーチを繰り返し、しかし引っかからないため、一度食事を摂ることにした。
トール「…からっ」
フィアンマ「新発売に流されるからだろう」
トール「サルサソースってレベルじゃねえぞこれ」
フィアンマ「普通の物を頼めば良かったんだ」
ロシアのファーストフード店。
雷神トールとフィアンマは、時々会話をしながら食事していた。
トール「それにしても、オティヌスの野郎見当たらねえな。……イギリス清教最大主教は、協力やめたのか?」
フィアンマ「
>>879
」
878 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:13:06.74 ID:niSRZSDio
単独行動
あの女狐のことだからここぞというところででてくるだろ
879 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:13:50.09 ID:XU4w6Whu0
いや、今は待……、五和が殺された…
880 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:16:25.38 ID:P/F28mLSO
…さぁな、どこぞで暗躍しているか、飽きたか…まぁ俺様達は俺様達で今できることをやるしかない。
ジャッククリスピン曰く、『目の前の楽譜を演奏しろ。自由はそれからだ』だ
881 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 20:20:10.32 ID:4V1Oz2Ur0
フィアンマ「いや、今は待……、五和が殺された…」
トール「…五和って、」
フィアンマ「……黒髪の少女だよ」
後方のアックアからの通信術式を受け。
それでも、フィアンマは顔色を変えずに食事を続けた。
トールはフィアンマを見つめ、五和の顔を思い返す。
自分が熱を出していた時、洗濯などをしていた少女だ。
家事をしているのが大半で、フィアンマとよく話していたように思う。
仲が、良かった筈だ。
トール「……、…」
フィアンマ「…話を元に戻そう。あの女狐ならば待機だ。事後処理を頼んである」
トール「……」
フィアンマ「…どうかしたのか?」
フィアンマは表情を歪めず、顔色を変えず、食事を終える。
ポテトの塩が僅かに付着した指先を舐め、紙ナプキンで拭き。
トール「…お前、悲しくねえのかよ」
フィアンマ「……」
トール「…ここは外だ、泣けとは言わねえよ。だが、何で事務連絡みてえに流せる」
フィアンマ「……」
トール「…何で普通の顔してるって聞いてんだよ」
フィアンマ「……
>>883
」
882 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:21:47.06 ID:niSRZSDio
ksk
883 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:24:56.98 ID:Z7nBcicY0
黙れ。俺様は顔に出ないのだ
884 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:25:21.94 ID:P/F28mLSO
ははは……五和が死んだ、なぞ笑えんジョークをアックアが言うとはなまたありえない事を。ここさいきんおかしなことがおおいなまったく早くオティヌスを無力かせねばななぁ五和……ブツブツブツブツブツブツ
885 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 20:34:18.55 ID:4V1Oz2Ur0
フィアンマ「……黙れ。俺様は顔に出ないのだ。…状況はわかっているつもりだよ」
トール「……」
フィアンマ「…泣いて、嘆いて、怒って、それで五和が生き返るのなら、俺様は幾らでもそうする。が、…そうではない」
悲しくないはずが無い。
怒りを覚えない筈が無い。
苦しくない筈が無い。
だからといって感情の赴くまま暴れても、五和が息を吹き返す訳でもない。
フィアンマは、無言で自分の右手を見やった。
救世主の右手。本来なら、死者を蘇らせることだって出来る。
完全な右手なら。
けれど、そのためには様々なものを犠牲にしなくてはならない。
上条に痛い思いや怖い思いをさせ、世界を一度混沌と破壊に貶めなければならない。
それが出来ない以上、やりたくない以上、それは存在しない方法と同じだ。
フィアンマ「………」
トール「………」
フィアンマ「…安心しろ。八つ当たりをするつもりはない。お前にも同じ思いをしろとは、絶対に思わん。だからせめて、……フロイライン=クロイトゥーネは無傷で取り返す」
傷は治る。病も大体は治る。
喪われた命は、元には戻らない。
フィアンマはそのことを、よく知っている。
だからだだをこねない。子供のように泣き叫ばない。
ただ、家族だと認めた相手を守れなかった、その無力感に口を噤むのみ。
垣根帝督は次の目標を探し、てくてくと歩いていた。
垣根(まさかあのオッサンがバックについてるとはな)
なるべく戦いたくない、と垣根は面倒さ故にそう思う。
欠伸を噛み殺した。腕はもう既に元通りで、痛みなど微塵も無い。
>>+2のコンマ一桁で判定
奇数:グラーノが垣根に発見される
偶数:グラーノは垣根に発見されない
886 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:36:29.50 ID:P/F28mLSO
なにゆえ
887 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:39:33.52 ID:niSRZSDio
ksk
888 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 20:47:06.56 ID:4V1Oz2Ur0
垣根「……見つかんねえな」
妥協するか。
ぼんやりと思い、垣根は依頼者に電話をかける。
前金のみで勘弁してもらおう、と思ったからだ。
しかしながら、その電話番号は通じず。
垣根「……まあいいか」
垣根は今度こそ心から妥協して、垣根帝督はイタリアから姿を消した。
所変わって、ロシア。
一方通行は、標的を捜していた。
途中襲撃して相手をストレス解消代わりに殴り、周囲を見回す。
居た。
一方通行は無言のまま、一度地面を蹴る。
ベクトルを操作し、爆発的な速さでトールへ向かった。
雷神トールは、一旦フィアンマと二手に分かれていた。
サーチの反応が二つあったため、どちらが本物か確かめる為に。
一緒に居なければ、関係は見えない。
故に、一方通行が襲撃を止める必要性は一切無い。
トール「ッ!?」
毒手が触れる寸前、トールは溶断アークブレードで一方通行の手を弾く。
無論、デフォルト反射の効いている彼に、通常攻撃は通用しない。
一方「オマエ個人にゃ恨みはねェが、死ンどけ」
雷神トールはどうする?>>+2
889 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:50:57.68 ID:P/F28mLSO
おもしれぇ、と戦闘開始
890 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 20:51:48.27 ID:niSRZSDio
上
891 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 20:59:38.87 ID:4V1Oz2Ur0
トール「ハッ、面白ぇ。オティヌスの手先かどうかは知らねえが、こっちも好きにやらせてもらうぜ」
一方「好戦的な野郎だ」
武器が一つもない。
単身ということは、学園都市製か。
思いながら、雷神トールは一旦距離を取る。
直感的に、あの手に直接触れれば終わりだと感じた。
一方「来ねェならこっちから行かせてもらうか」
呟き、一方通行は再び足元を蹴る。
雪腹の雪が形を変え、雪崩となってトールに襲いかかった。
一方「はン」
トール「…軽いな。響かねえぞ」
トールは両腕で大量の雪を持っていた。
そっくりそのままぶつけるも、一方通行は避ける素振りがなく。
それどころか、雪の方が綺麗に一方通行を避けていく。
トールは溶断アークブレードを手に、突っ込んだ。
砂鉄を纏わせ、殴ってからブレードを突き刺す。
考えて、実行したが、砂鉄はこちらへ弾き返って来た。
ブレードを振るい、一方通行の腕を切りつける。
その力が跳ね返り、雷神トールの骨が折れた。
トール「が、ッ、あああ!」
痛みに思わず声を漏らし、雷神トールは一気に後退する。
白い悪魔は、ゆっくりとトールに歩み寄っていく。
全ての攻撃を跳ね返す、絶対の王者の貫禄と共に。
一方「…楽に死ぬか、苦しンで死ぬか。選ばせてやる」
もはや彼は、迷い、実験の為にのみ殺人をしていた少年ではない。
進む道を間違え、そしてそれに気づけない、冷酷無慈悲な殺人鬼だった。
雷神トールはどうする?>>+2
892 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 21:08:31.77 ID:P/F28mLSO
一方通行に何故攻撃が当たらないか考えながらとりま生き埋めにしてみようとしてみる
893 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 21:09:13.13 ID:niSRZSDio
ミョルニルと接続
894 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 21:09:43.50 ID:fULq15fg0
一方通行に何故攻撃が当たらないか考えながらとりま
当たる寸前で攻撃を引いてみる
895 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 21:18:51.81 ID:4V1Oz2Ur0
折れたのは右腕だ。
となれば、左腕はまだ使える。
左腕の溶断アークブレードは使用出来る。
精神干渉の術式は、どうにも届かないようだ。
トール「…『雷神の槌』、接続完了。接続後即時供給開始!」
呟く。
彼の瞳に青い炎が灯った。
その変化に眉を潜めながらも、一方通行は怯まない。
トール「…力加減は正直しんどい。だから、死んでも文句言うなよ」
トールはブレードの距離を伸ばす。
ロシアの平原では、その長い距離が役に立つ、筈だった。
その指先を動かし、一方通行の首を切断しようとする。
対して、一方通行は避けるような真似はしなかった。
ただ突っ立っているだけ。
ブレードの力は跳ね返り、トールの右手の指が折れる。
トール「ご、ッぐ……!」
一方「…つまンねェな」
一方通行は、ゆっくりと進む。
痛みに耐え、間合いを取ろうとするトールと、距離を詰めていった。
一方、右方のフィアンマはというと。
サーチに引っかかったオティヌスではなく、その手先である軽薄そうな男と対峙していた。
ウート「俺の役目は足止め。もうじき完成しちまうしな」
フィアンマ「……」
先制攻撃は、軽薄そうな男―――ウートガルザロキが行った。
ウートガルザロキがフィアンマに見せた幻覚(夢の内容の時みたいな書き方で良いです)>>+2
896 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 21:19:52.27 ID:niSRZSDio
ks
897 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 21:21:26.81 ID:P/F28mLSO
今スレで仲良しな皆、一人一人から嫌われ、罵詈雑言を浴びせられ、攻撃される
898 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 21:34:37.71 ID:4V1Oz2Ur0
ウートガルザロキの姿が、消えた。
ロシアの雪に消えそうな白い修道服の少女が現れる。
彼女は憎悪を宿した瞳でフィアンマを睨み、そうして非力な手で彼の頬を叩いた。
「フィアンマが居なかったら、私は禁書目録にならなくて済んだのに」
ゴーグルをつけた少女が二人現れた。
二人は同じ容姿をしている。
彼女達は拳銃をフィアンマに向け、端的に撃った。
「ミサカ達は実験で消費されるのが本望だったのです、とミサカは真実を告げます」
「私は、パパの自己満足のための道具じゃない」
同じ容姿をした、ゴーグルを着けていない少女が、砂鉄の剣で切りつけてくる。
「アンタが最初から私を助けていれば良かったのよ、人でなし」
聖人が二人現れた。
一人は後方のアックアで、一人は神裂火織。
どちらも優秀な魔術師だった。
「五和が死んだのは貴男のせいです、っ」
「貴様の逃げ腰が、彼女の命を奪った」
剣と刀が振るわれる。
まともに攻撃を受け、フィアンマは雪原に膝をついた。
黄色い修道服をまとった女が、敵意を持って睨んでくる。
緑の修道服をまとった男が、軽蔑の眼差しを向けてくる。
「アンタはいつだって間違えてきた。必要の無い犠牲を出して、自己満足に浸る偽善者よ」
「貴男に理解者など居ません。…これから先も」
二つの大槌が振るわれる。
咄嗟に左手で防いだが、激痛が走る。
一人の青年が立っていた。
「…君がオティヌスを殺害出来ていれば、こんなことにはならなかった」
得体の知れない力が、全身に均一のダメージを与える。
物理現象ではなくとも、罵詈雑言とその攻撃が、フィアンマの精神的な核を削っていく。
一人の少女の姿があった。
殺されたと報告の入った少女だった。
「……貴男が傍に居てくれたら、わたしは、きっと死にませんでした」
掠れ、震えた声。
彼女は平手で一度だけ、フィアンマの頬を叩いた。
幻覚だとわかっているのに。耐性が削れていく。
そして。
黒いツンツン頭の少年が、立っていた。
「……ぁ」
フィアンマは、僅かに怯える。
のろのろと立ち上がり、後ずさった。
上条当麻の姿をした幻影が、拳を握り締める。
「…当麻」
「
>>900
」
899 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 21:36:46.47 ID:T4vbpRUv0
本人登場
900 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 21:37:51.43 ID:niSRZSDio
上
901 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2013/03/11(月) 21:38:07.38 ID:P/F28mLSO
なぁ、わかったろ?皆お前が大っ嫌いで、うざったいんだよ。
いいから死ねよバーカ
902 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 21:45:23.45 ID:4V1Oz2Ur0
「………」
すぅ、と息を吸い込む音。
どんな罵詈雑言が飛び出すかは、まるでわからなかった。
無駄だと分かっているのに、フィアンマは手で耳を塞ぐ。
もう耐えられそうになった。辛かった。怖かった。
わかっていたんだ、自分の臆病さが全ての原因だと。
逃げないと、守ると言っておきながら結局は他人に頼って、五和を喪った。
「…れ、さまの、せいだ」
唇を噛み締める。
「俺様の、せいなんだ」
「……」
「認める、認めるから……」
ぽた。
雪原に、人の体温と同じ温度の水滴が落ちる。
刹那。
パキィン、という、ガラスを割ったような音が、した。
ウートガルザロキが、倒れていた。
ウートガルザロキとフィアンマの間に、一人の少年が立っていた。
学園都市に居る筈の、特殊な右手を持った、平凡な少年だった。
「…お兄ちゃん、助けに来たよ」
「……当麻、…何で、来たんだ。…学園都市に居ろと、…言っただろう」
「
>>904
」
903 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 21:48:02.72 ID:xrbFagjE0
お兄ちゃんが居なくなるのは嫌だから
御坂はちゃんと学園都市にいるから
904 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 21:49:07.54 ID:9QGIU8RY0
↑+お兄ちゃんを…お兄ちゃんの仲間を殺したり
いじめたりするのは許さないゴゴゴ
905 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 21:58:34.61 ID:4V1Oz2Ur0
上条「お兄ちゃんが居なくなるのは、嫌だから」
フィアンマ「……」
上条はポケットからハンカチを取り出す。
凍っていないことを確認し、それでフィアンマの目元を拭ってやった。
涙を布地に吸い取られ、フィアンマは深呼吸を繰り返す。
上条「御坂は、ちゃんと学園都市に居るから」
安心してくれ、と上条は言う。
やっと追いついた、と上条は思う。
助けてもらった回数から言えば、まだまだ足りないけれど。
フィアンマと同じ土俵に上がる事は出来た、と。
上条はウートガルザロキを見やる。
彼はまだ意識を失っていなかったらしく、上条を見て動揺していた。
ウート「どういう、ことだ…何で、ガチの本人が…ッ、」
上条「お兄ちゃんを…お兄ちゃんの仲間を殺したり、いじめたりするのは許さない」
幻影でない上条当麻は、拳を握り締める。
その背後には、威圧感に似た、他者を圧倒する何かがある。
上条はそのまま、右拳で数度、ウートガルザロキの顔面に殴りを入れた。
元元肉体派ではない彼は、あっさりと気を失う。
フィアンマは気が抜け、雪原に再び、膝をついた。
空に許しを乞うようにして、静かにうなだれる。
上条「お兄ちゃ、」
フィアンマ「……俺様が、全部、悪かったんだ。俺様が、間違えなければ、逃げなければ、もっと努力していれば、…五和は死なないで済んだ。戦争だって起きなかった。お前を危険な目に遭わせる事も無かった。……なら、俺様はどうすれば良かったんだ。どうすれば、全て救えたんだ。……もう疲れた、もう嫌だ、もう、……教えて、くれ。俺様は、………どうすれば、良かったんだ、当麻」
金の隻眼が、失意に淀む。
上条が助けに来ただけでは、心の傷は回復しない。
フィアンマは腕を伸ばし、上条の上着を掴んだ。
力なく揺さぶり、俯いて、そんなことを問いかける。
上条当麻の初めて見る、フィアンマの弱々しい姿だった。
上条「
>>907
」
906 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 21:59:56.01 ID:niSRZSDio
ksk
907 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:01:13.01 ID:T4vbpRUv0
↓+一方通行が来ている
908 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:01:38.02 ID:EnFLWxVc0
っパアン(平手)
お兄ちゃんが諦めたら!他の誰に出来るんだよ!
すまないと思ってるなら!全力で!諦めず!
悪い奴を倒せよ!
お兄ちゃんは俺の自慢のお兄ちゃんなんだから!
そんなこと言わないでよ!ポロポロ
909 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:03:46.10 ID:P/F28mLSO
…ごめん。悪いけど、俺にはどうすればよかったなんて、何が最善かなんてわからない。
でも、今兄ちゃんがやるべき事はそこで打ちのめされてる事じゃないと思う。
…さ、立って。行こう。俺達にはまだ残ってるモノがあるだろ?それも奪われっちまうわけにはいかないだろ?
910 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:05:37.44 ID:Y0Dtbuy30
出来たら上追加でー
911 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 22:21:50.33 ID:4V1Oz2Ur0
上条「っ、」
ぱん、と乾いた音。
上条が、フィアンマの頬を打った音だった。
打ったその手もじんじんと痛み、寒さではない別の部分で震えている。
上条「…ごめん。悪いけど、俺にはどうすればよかったなんて、何が最善かなんてわからない」
フィアンマ「…、」
上条「でも、今兄ちゃんがやるべき事はそこで打ちのめされてる事じゃないと思う」
フィアンマ「……当麻、」
上条は、フィアンマの肩を掴んで真っ直ぐに言う。
上条「お兄ちゃんが諦めたら! 他の誰に出来るんだよ! すまないと思ってるなら! 全力で! 諦めず! 悪い奴を倒せよ!」
少年の青い正義の声。
優しさと慰めに欠けた言葉。
上条「お兄ちゃんは、っ、俺の…自慢の、お兄ちゃんなんだから! そんなこと…言わない、でよ…!」
ぽろぽろと、上条も涙を零していた。
上条は直接五和とは関係無いが、悲しい。
自分の敬愛する青年が大事な人を亡くして嘆き、絶望すれば悲しいに決まっている。
状況が状況でなければ、一緒に嘆いて、一緒に落ち込んで、一緒に絶望してやりたい。
だけれど、今はそんな状況でないということもわかっている。
上条は、涙を拭い、深呼吸をして、フィアンマに手を差し出した。
その姿は、かつての上条に手を差し伸べた、かつてのフィアンマに似ていた。
上条「…さ、立って。行こう。俺達にはまだ残ってるモノがあるだろ? それも奪われっちまうわけにはいかないだろ?」
フィアンマ「…そうだな」
差し出された手を掴み、立ち上がる。
絶望している暇など、どこにもない。
それに、まだまだ彼には、守るべきものがある。
ざく、と雪を踏む音。
振り返ると、そこには学園都市第一位、『一方通行』が立っていた。
一方「…よォ」
フィアンマ「…お前は…」
>>912-918
のコンマ二桁にゾロ目が無ければ一方通行はトール殺害後、あれば一方通行の雷神トール殺害中止
912 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:24:16.17 ID:P/F28mLSO
ぶっちゃけトールと全盛期一方さんは相性最悪だからなぁ…
そして一方さんは二人に勝てる気がしないww
913 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:26:02.81 ID:uiCDRwYQ0
かわいそうなトール
914 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:26:42.24 ID:T4vbpRUv0
今回どんどん死ぬな
915 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:27:05.28 ID:niSRZSDio
ksk
916 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:28:04.60 ID:uiCDRwYQ0
917 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:29:46.49 ID:T4vbpRUv0
a
918 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:30:10.38 ID:P/F28mLSO
何かが死ぬ時はすごいあっさりなのは知ってるが、せめてこう、盛り上がる感じのがいいな
919 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:32:28.33 ID:T4vbpRUv0
まあ、おまけみたいなものだし
920 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:37:19.84 ID:uiCDRwYQ0
>>919
おいいいいいいい!!!!
921 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 22:45:38.94 ID:4V1Oz2Ur0
《
>>912-918
ゾロ目なし ご協力ありがとうございました トールくん…黙祷》
白い髪に白いコート、白い肌、白いズボン。
その中に光る、赤い瞳。真紅の瞳。
一方「何してンだよ」
フィアンマ「少しトラブルがあっただけだ。お前は何故ここに居る」
一方「…ン、仕事始めたンだよ」
フィアンマは、上条からそっと手を離す。
一方通行はこくりと頷き、内容を端的に説明した。
垣根帝督という名前の聞き覚えに、僅かながら上条が反応した。
フィアンマ「…標的の写真等はあるのか?」
ふと。
頭を過ぎった嫌な予感に、フィアンマはそう問いかける。
一方通行は素直に頷いて、守秘義務のことを一瞬考え、やめて、ポケットから写真を取り出した。
そこに写るのは。
長い金髪に少女的な容姿。
雷神トール、その人。
フィアンマ「……、」
一方「今さっき殺し終わったし、もォ暇だけどな。…何かやンなら、…手伝ってやる。金は要らねェ」
フィアンマ「……」
上条「…お兄ちゃん?」
フィアンマ「…殺害したのか」
一方「三十分位前にな。なかなかしぶてェ野郎だった」
フィアンマ「
>>923
」
922 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:48:23.91 ID:3w8ZbBzp0
そうかそうか、何も学ばなかったようだなお前は
ならば[
ピーーー
]。お前の後垣根も殺してやる
923 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 22:49:38.95 ID:P/F28mLSO
始めに謝っておこう。
本当にすまない。癇癪をおこして殴り倒すなんて久し振りすぎて感覚がわからなかったんだ。バキャ
924 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 23:02:40.39 ID:4V1Oz2Ur0
フィアンマ「初めに謝っておこう」
無言のままに、フィアンマは右手に力を纏わせる。
説明の出来ないその力は、一方通行の反射をもってしても防ぐ事が出来ない。
どうしてこんなにも、運命は無慈悲なのだろう。うまくいかないのだろう。
フィアンマ「本当にすまない。癇癪をおこして殴り倒すなんて久し振りすぎて、感覚がわからなかったんだ」
一見、冷静なままに。
フィアンマは、一方通行を殴った。
顔面を殴られ、バキャ、という嫌な音と激痛を感じ取りながら、一方通行は雪原に倒れ込んだ。
一方「ご、…っがァ、」
フィアンマ「………」
上条「…お兄ちゃん、」
フィアンマ「…知り合い、だったんだ」
フロイラインを助けても、もう、彼はフロイラインと暮らせない。
それが助けない理由にはならないけれど。
一方通行が何も知らなかったことは、わかっている。
完全に責められないということだって、わかっている。
一方「…そォ、だったのか」
一方通行は起き上がり、ズキズキとひどく痛む頬を手で押さえる。
反省している様子だった。
フィアンマ「…お前を責めても、どうにもならん。だが、お前が殺害した相手には愛する女が居て、明るい未来があるはずだった。それだけは言っておく。忘れるな」
一方「……、…ン」
フィアンマは一方通行に背を向け、サーチをかける。
はっきりと結果が出た。
フィアンマ「……気が変わった。一方通行、当麻の警護を頼めるか」
一方「あン?」
フィアンマ「倒さねばならん相手が居るのだが、正直に言って、巻き込みたくない」
上条「何言って、」
一方「
>>926
」
925 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 23:04:49.41 ID:DAeFazl00
イヤだ。手伝うせめてもの罪滅ぼしだ
926 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 23:04:54.89 ID:T4vbpRUv0
わかった
927 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 23:06:28.32 ID:P/F28mLSO
…俺は構わねェが…それは『依頼』か?
わりィが、俺は垣根んとこの『社員』だから、個人で仕事を勝手に引き受けるわけにはいかねェ。…前それで失敗したからな…
だから、ちゃンと垣根を通してくれ。
928 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 23:12:41.53 ID:4V1Oz2Ur0
一方「わかった」
上条「お前、」
一方「学園都市まで連れ戻しゃ問題ねェな」
フィアンマ「ああ」
上条「待てよお兄ちゃん、俺は」
フィアンマ「さっきは、ありがとう。それだけで、充分だ」
フィアンマは、一歩踏み出す。
直線上に道が開けていれば、彼はどこまでも移動することが出来る。
たどり着いた場所。
研究所とも修道院とも呼べぬ奇妙な場所に、魔神オティヌスは立っていた。
オティヌス「遅かったな」
笑い混じりの声。
嘲りの意図が含まれていた。
彼女の手には、槍のようなものがあった。
フィアンマ「…完成したのか、主神の槍が」
オティヌス「
>>930
」
929 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 23:15:21.98 ID:DAeFazl00
9割
930 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 23:15:29.21 ID:P/F28mLSO
完成したのはコレだけではないがね
みろ…聖人シリーズクローンだ…お前達勢力側用に対策と武器を持たせてる。シルビア、神裂、青髪の少年…強いぞ?
そして…ああ、愛しいオッレルスのクローンもだ…スリスリ
931 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 23:15:55.56 ID:T4vbpRUv0
↓+一方上条隠れて尾行中
932 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/11(月) 23:56:50.51 ID:4V1Oz2Ur0
オティヌス「完成したのはコレだけではないがね」
彼女の背後には、三人の人間が居た。
天井亜雄の遺した技術の、禍々しい産物。
オティヌスは、どこか陶酔した様子で語った。
オティヌス「見ろ…聖人シリーズクローンだ…お前達勢力側用に、対策―――と、武器を持たせている。シルビア、神裂、青髪の少年…強いぞ?」
手持ちの武器を見せびらかす軍人のように。
うっすらと笑みを浮かべて、彼女は優雅に歩く。
そうして、金髪碧眼の青年の手を握った。
乙女が初めてデートをする時、緊張するように。
握り、そうして指を絡ませ、愛おしそうに手の甲へ口づけ、頬をすり寄せた。
オティヌス「そして…ああ、愛しいオッレルスのクローンもだ…」
フィアンマ「……、」
押し倒された、などとオッレルスは言いかけていた気がする。
フィアンマは、乾いた唇を舐める。
そして、ぽつりと謝罪を零した。
フィアンマ「…トール、すまない。オッレルスも、……ごめん」
間に合わなかった。
お前の大切な人間に似た誰かを、殺す。
呟き、右拳を握り締める。
顔を上げた。
青い髪の少年が、凶器を手にフィアンマへ襲いかかる。
>>+2のコンマ一桁で判定
0.4.9 フィアンマ中ダメージ
1〜3 青髪少年クローン死亡
5.6 神裂妹が暴走
7 オティヌス中ダメージ
8 シルビアクローン死亡
933 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 23:57:40.18 ID:niSRZSDio
ksk
934 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 23:57:50.99 ID:P/F28mLSO
さて、
935 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/11(月) 23:58:51.41 ID:DAeFazl00
こんなときだけぞろ目かましやがって…
936 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 00:06:01.98 ID:iwj7ZHSg0
『熾天玉座』で防ぐ。
少年ごと吹き飛ばしたが、次にシルビアの姿をした女性が突っ込んできた。
近接戦闘を叩き込まれているのか、彼女はフィアンマの急所を的確に殴った。
避け、防ぐも、聖人の加減ほぼゼロの力で殴られれば、タダでは済まない。
「が、…っぐ、ぅ」
「……、」
無言のまま、数度打撃を打ち込まれる。
右手を振った。
『聖なる右』が彼女ごと攻撃を振り払う。
「は、ぁ」
ふらつく身体を気力で支え、フィアンマはオティヌスを睨む。
げほ、と血痰を吐き捨てた。
オティヌスはわざわざ自分が動くまでもないと思っているらしく、オッレルスの手を握って幸せそうに笑みを浮かべている。
フィアンマは歯を食いしばり、数度『聖なる右』を振るった。
>>+2のコンマ一桁で判定
4 フィアンマ中ダメージ
1〜3 青髪少年・シルビアクローン死亡
5.6 神裂妹が暴走
7.0 オティヌス中ダメージ
8.9 神裂妹死亡
937 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:06:34.68 ID:3o0TsaMAo
ksk
938 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:07:33.08 ID:Vk1unmyU0
939 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:08:35.31 ID:KdZtWhzSO
暴走はどんなだったのだろか
940 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 00:13:10.02 ID:iwj7ZHSg0
手加減はほとんどしなかった。
フィアンマの手に、僅かな感触。
グチャリという嫌な音と共に、神裂の見目をしたクローンが死亡した。
オティヌスは無言で槍を一度だけ振るった。
霊装の副次的効果により、地震が起こった。
ぐらぐらと地面が揺れ、フィアンマはどうにか立とうと壁に手をついた。
目の前の神裂火織の死体に、別人だとわかっていても吐きそうだった。
「はぁ、…ぁ、」
気持ち悪い。
揺れも手伝い、視覚がブレた。
しかし、左目を潰されれば何も見えなくなる。
抵抗せねばばらない。
「さて、そろそろ終わりにさせてもらうで」
少年が呟いた。
再び凶器を手に突っ込んでくる。
シルビアの見目をした女性クローンも、同じように攻撃を仕掛けてきた。
一瞬だけ迷いそうになって、その手前できっちりと割り切る。
オッレルスには謝った。
そして、これは彼女本人ではない。
きっと、許してもらえるだろう。
>>+2のコンマ一桁で判定
4 フィアンマ大ダメージ
1〜6 青髪少年・シルビアクローン死亡
7.0 オティヌス中ダメージ
8.9 オティヌス小ダメージ
941 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:14:00.67 ID:Vk1unmyU0
942 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:14:20.24 ID:3o0TsaMAo
ksk
943 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:14:58.19 ID:KdZtWhzSO
まさかのピンポイントww
944 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:15:17.55 ID:Vk1unmyU0
こんなときばっかり当たんなよクソが
945 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2013/03/12(火) 00:27:57.99 ID:LrStwCZf0
トールと喧嘩して終わるハズだったのにどうしてこうなった
946 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:29:30.48 ID:LrStwCZf0
すまん sageんの忘れた
947 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 00:34:19.48 ID:iwj7ZHSg0
《救世主の幸運より主神の槍の100%の成功率か… 今日はここまで。お疲れ様でした》
『聖なる右』で防ぐ。
どのような術式が用いられてか、凶器がすり抜けた。
二本の剣がフィアンマの腹部に突き刺さった。
釣り針で言う返し。
それが、フィアンマの腹部を裂いた。
割腹され、腹圧によって内臓が押し出される。
痛みに混乱しかける思考を制御し、力を振るった。
少年と女性はまともに吹き飛び、強く壁に頭を打ち付けた。
脳震盪を起こしたのだろうか、がくりと意識を喪失する。
「ぁ、う」
子供のような声が漏れた。
フィアンマの傷口から、ぐちゅり、と腸らしき内臓がはみ出している。
多量に血液を失い、頭が痛んだ。意識が薄れ、断絶してしまいそうになる。
血まみれの爪で、床を引っ掻いた。
あまりの衝撃と激痛に、生理的な涙がぽたりと溢れた。
浅い呼吸を繰り返し、フィアンマは自分の腹部を左手でぐいと押す。
「は、ぁ……はぁ、…」
死ぬ訳にはいかない。
このままミンチにされる訳には、いかない。
ここで自分が負ければ、トールや五和に謝る資格すら失う。
「…そうだ、お前に嫌がらせをしようと思って、ほら」
オティヌスは、懐から何かを取り出す。
フィアンマも持っているものだった。
禁書目録の、遠隔制御用霊装。
「ローマ教皇を襲撃したのは私だ。聞いていたかどうかは知らんがね」
「…、ま、じんに…知識、は必要ない、はずだ」
傷口の回復には時間がかかる。
はみ落ちてしまいそうな内臓を戻すことに、必死になりそうになる。
オティヌスはうっすらと笑った。利用する必要は確かに無い、と首を横に振って。
「今から、これを使って魔道書図書館の設定を強引に組み替えてやる。高負荷で一○万三○○○冊の魔道書どころか、脳自体が焼ききれてしまう程に」
「……ッ、」
おぞましい攻撃だった。
何の関係もない禁書目録の脳を滅茶苦茶にしてやると、この女は言ったのだ。
立ち上がろうにも、まだ回復が足りず、立ち上がれない。
「死ぬ気で止めれば良い。…もっとも、立ち上がれれば、の話だがね」
「ふ、ざけ、やがって。……ク、ソ…っ、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
絶叫して、床に手をつく。
立ち上がらなければ。
インデックスだけは、何があっても、守り抜かなければ、ならない。
>>948-957
のコンマ二桁にゾロ目があれば制止成功
948 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:35:04.98 ID:Kee2dWNAO
えい
949 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:35:33.55 ID:3o0TsaMAo
ksk
950 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:35:42.77 ID:Vk1unmyU0
えー
951 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:35:42.87 ID:3o0TsaMAo
よし
952 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:35:57.31 ID:KdZtWhzSO
インちゃんは死守せよ!
953 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:36:01.01 ID:Vk1unmyU0
おっしゃあ!
954 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 00:38:25.31 ID:KdZtWhzSO
乙。にしてもある意味熱くいい展開に。
次回更新が楽しみだな
955 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/03/12(火) 00:40:39.19 ID:S9EKZBBAO
ゾロ目二連続って奇跡だな…
明日辺り次スレ立てますね…
956 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 01:04:08.05 ID:FpPLeL6ko
もう二回出てやがる…
957 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 08:23:20.76 ID:Ar0uHfiGo
ここだけ出るってことはフィアンマの本命はやっぱりインさんなんですねぇ
958 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 18:05:10.96 ID:fwNX4ULk0
《
>>948-957
ゾロ目あり 結果:制止成功 ご協力ありがとうございます》
彼女は何も関係無い。
これ以上、自分の大切なものを奪われる訳にはいかない。
『お兄ちゃんが諦めたら! 他の誰に出来るんだよ! すまないと思ってるなら! 全力で! 諦めず! 悪い奴を倒せよ!』
「……そうだな。諦め、ないで。戦うよ、…当麻」
痛みという感覚を丸ごと無視をした。
壁伝いにみっともなくよたよたと立ち上がる。
床を蹴るようにして一歩踏み込み、オティヌスの間合いへ入る。
ロクに思考出来ないまま、遠隔制御用霊装を持つオティヌスの左腕を切断した。
あっさりと、まるでフィギュアの一部のようにもげた腕を、霊装ごとぐちゃぐちゃに潰す。
オティヌスは唇を噛み、手を離し、僅かに腕を動かした。
傷が治りきらず晒されていたフィアンマの内臓が、ズタズタに裂かれた。
「は、っぐ、ぅ、ッッ」
視界が赤と白、黒を繰り返して明滅する。
息の仕方を忘れてしまう程に、激痛と熱さが身体を襲った。
項垂れたフィアンマの、その膝の前に。
ごとん、と重い音。
魔神オティヌスの、首だった。
「………、」
フィアンマは、のろのろと首を上にあげる。
返り血を浴び、蛇の刻印されたナイフを持った、オッレルスが居た。
オッレルスのクローンだと、オティヌスは言っていた。
首の無い死体を、ゴミ袋でも押しやるように、彼はぐいと押す。
ナイフを腰元にしまい、彼は目を細めて笑みを浮かべて見せた。
オッレルス本人に他ならなかった。
「…お、前……、」
「痛そうだね。立ち上がるのも無理そうだ」
「なん、で…お前、は……来ない…筈、では…」
オッレルスがミラノに居てくれたら。
あるいは、五和は助かったかもしれない。
そんな恨み言までは口には出来なかったけれど。
インデックスの遠隔制御霊装を使おうとしたその時でさえ、この男は動かなかった。
そこまで冷酷な人間だっただろうか、とフィアンマは思う。
血の海で、フィアンマは座り込んだまま、治癒術式を行使することすらままならなずに、オッレルスを見つめる。
「どう、して…ここ、に…」
「
>>960
」
959 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 18:15:39.69 ID:xf8Kx/En0
どうしてって…オティヌスを殺したかったからだ。
ちなみに言うと五和とか言う女は生きてるぞ
殺されたのはクローンだ
ほれ、通信魔術。
さて……おや?…ローラが垣根帝督を殺害したそうだ 塵も残さずにな
さて、シルビアに治療させよう。少し痛みを堪えろ
960 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 18:16:02.89 ID:KdZtWhzSO
……『ローラ=スチュアートとのビジネスで、君とオティヌス側を潰すためにオティヌスをけしかけたのは俺だ』と言ったら…もう、全部わかるんじゃないか?ニヤリ
961 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 18:16:07.54 ID:tfqZZ0kA0
↑+上条当麻も待ってるぞ
962 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 18:18:01.55 ID:+xn06/b70
済まない、遅くなって…
いくら「魔神」と言っても僕は所詮なり損ない…正攻法では完璧な魔神であるオティヌスは倒せなかった…
彼女の元に忍び込んでクローンと入れ代わり、機会を見て暗殺しようと思っていたんだが…
監視の目が厳しく思った以上に手間取ってしまった…
部下どもが動き出したのも知っては居たのだが、オティヌスに一日中つきまとわれて君への連絡もままならなかった…
ああ…間に合わなかったんだな僕は…本当に済まない…
963 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 18:25:51.68 ID:fwNX4ULk0
>>+2のコンマ一桁(Apology or Treachery [sage]:2013/03/12(火) 18:15:39.6『9』←ココ)でオッレルスの発言決定
0〜6
>>962
7〜9
>>960
964 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 18:26:52.95 ID:3o0TsaMAo
ksk
965 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 18:28:05.20 ID:F66wt9ysO
n
966 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 18:49:55.62 ID:fwNX4ULk0
《
>>965
18:28:05.2『0』 結果:
>>962
ご協力ありがとうございます》
「すまない、遅くなって…。いくら『魔神』といっても私は所詮なり損ない、……正攻法では完璧な魔神であるオティヌスは倒せなかった…」
宿敵を殺害した愉悦の笑みが、徐々に泣きそうなものへと歪む。
オッレルスはかがみ込み、フィアンマの治療を始めた。
項垂れるその様子からは、本気の落ち込みが見えた。
「彼女の元に忍び込んでクローンと入れ代わり、機会を見て暗殺しようと思っていたんだが…。監視の目が厳しく、思った以上に手間取ってしまった…」
ぽつりぽつりと。
しなくても良い筈の弁解をするのは、彼が一生懸命やったからこそだろう。
徐々に傷を癒されていきながら、フィアンマはオッレルスを見上げたままでいる。
「部下どもが動き出したのも知っては居たのだが、オティヌスに一日中つきまとわれて君への連絡もままならなかった…」
「……五和が、死んだんだ」
「っ、」
「それだけじゃない。当麻が、ロシアに来たんだ。雷神トールは殺された、フロイライン=クロイトゥーネは霊装にされた後だった!」
「雷神トールが、」
「間に合わなかった、……間に合わなかった、間に合わなかった!!」
雷神トールの死亡については知らなかったらしいオッレルスが、愕然とした様子を見せる。
フィアンマは力の入らない左手で、責めるように彼の腹部に触った。
精神的に限界の淵に居たフィアンマは、子供のように同じ言葉を繰り返す。
間に合わなかった。
死なせてしまった。
「ああ…間に合わなかったんだな、私は…本当にすまない…」
何も喪わなかったオッレルスは、床に膝をついて謝罪した。
目線を合わせ、フィアンマの悲哀を感じ取り、同情する。
腕を伸ばし、彼の頭を抱き寄せる。血と涙が、とめどもなくオッレルスの服を汚していた。
魔神オティヌスの敗北と共に、戦争は終わったようなものだった。
フィアンマは右方のフィアンマとして動き、ローマ正教側から働きかけ、戦争の後処理を行った。
全ての処理に追われ、気がつけば何日も経過していて。
一月十五日。
右方のフィアンマは、五和と呼ばれた少女の墓前に立っていた。
一人ではなく、インデックスと共に。
「………」
「…フィアンマ、」
「……五和は、…俺様と暮らしていて、幸せだったと、思うか」
「……
>>968
」
967 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 19:02:57.43 ID:3o0TsaMAo
最大主教はなにしてたんだ
ksk
968 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 19:13:47.66 ID:3LvxIqGn0
もちろんだよ
969 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 19:17:34.59 ID:+xn06/b70
フィアンマ…貴男は本当に鈍感さんなんだよ…
いつわは貴男と居るとき、本当に幸せそうな顔をしていたんだよ?
私たちと一緒にお話をしていたときも、いつわが口にするのはフィアンマの事ばかり…
そのときのいつわの表情は眩しくて、グラーノなんか焼き餅やいてたんだよ…ジワッ
どうして『幸せだった』なんて聞くの?
答えなんて、決まっているんだよ…
いつわは『幸せだった』よ…貴男に救われ、貴男のそばにいることが出来たんだから…ポロポロ
いつわぁ…戻ってきてよ…うぅ…ヒクッ…また一緒にあそぼうよ…グスッ…
970 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 19:31:30.66 ID:fwNX4ULk0
《最大主教はあくまで勢力を潰さないって言っただけだから…》
インデックス「……もちろんだよ」
インデックスは、そっと。
そっと、壊れ物を扱うように、フィアンマの右手を握った。
俯いたその顔は、白いフードに隠れて見えない。
しかし、泣きそうに歪んでいる事は、声色からして確実だった。
インデックス「…いつわはね、フィアンマの為にお菓子を作っている時が二番目に幸せだって、言っていたんだよ」
フィアンマ「……」
インデックス「一番目の幸せはね、」
フィアンマ「……」
インデックス「フィ、アンマが、それを、食べてくれること、だって、いつわ、いってた、よ」
ぎゅ、と手を握る力が強まる。
彼女は、声を抑えて泣いていた。
彼女も、五和のことを家族だと思っていた。
フィアンマ「……すまなかった」
インデックス「っ、…どう、して、私に謝るの?」
フィアンマ「…俺様が、他の誰かを救おうとしなければ、こんなことにはならなかった。結局、五和を犠牲にして救えた人間は誰も居ない。不特定多数の、…世界を救っただけだった。何も出来なかった。間に合わなかった。救えなかった。助けられなかった」
インデックスの手を握っていなければ、今にも倒れてしまいそうだった。
インデックスもそれわかっていたから、手を離さない。
フィアンマ「…どうして、俺様には人を蘇らせる力が無いんだろうな」
インデックス「フィアンマ、」
フィアンマ「自分は腹を割かれ、四肢を斬られ、首を切り、内蔵を滅茶苦茶にされても死なないだけの生命力があるというのに、…どうして、五和にそれを分けてやれないんだろうな」
インデックス「……フィアンマ」
フィアンマ「神の如き者の力を自由に扱えようが、聖書を綴る権利があろうが、……右手は不完全だ。病を一度で治すことも、死者を蘇らせることも出来ない。……出来損ないだ。俺様が、五和を見殺しにしたんだ」
インデックス「
>>972
」
971 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 19:46:01.66 ID:2+9HRtq4o
それはフィアンマが人間だからなんだよ
人間は死んだ人を生き返らせられないの
972 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 19:47:57.30 ID:4yyelAim0
>>971
973 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 19:48:15.92 ID:+xn06/b70
…フィアンマは一人で背負い込みすぎなんだよ…
知ってる…?いつわが死んじゃった日、アックアは泣いていたんだよ…
…夜中に音がするから聖堂を覗いてみたんだけど、そこでアックアは何度も自分の拳を床に叩きつけていたんだよ…
血が出るくらいに唇を噛み締め、神に懺悔していたんだよ…『神よ、我が力が及ばず天に召された同胞を救い給え』って…
フィアンマは一人じゃないんだよ、だからそんなに自分を責めないで…
974 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 20:03:01.60 ID:fwNX4ULk0
《最後には五和生存ハーレムルートエンドします…》
インデックス「それは、フィアンマが人間だからなんだよ。人間は、死んだ人を生き返らせられないの」
フィアンマ「……、」
フィアンマの体は一般的に考えて、化物と呼ばれるものだ。
その達観も、自己犠牲精神も、異常と言って差し支えない。
そもそも六百年を優に超える長い時間を生きてきた時点で、人間とは言い難いものだ。
しかし、それでも、インデックスは、隣りで悔やむ青年を人間らしいと思う。
大切な家族を失って、嘆いて。
守りきれなかったことを悔やんで。
墓前で、死者に届いていないことを知りながら謝る。
そんな彼は、誰よりも確かに、人間だった。
インデックス「…見殺しにしただなんて、言わないで。いつわはやさしいから、フィアンマがそんなことを言って落ち込んだら、苦しいと思う」
フィアンマ「……すまない」
空が、暗く曇る。
雨に降られない内にと、二人は家路へついた。
出迎えたのは、グラーノだった。
グラーノ「お帰りパパ。ご飯食べる?」
フィアンマ「…お前が作ったのか」
グラーノ「うん。メイドちゃんに習った煮物」
グラーノはちょっとだけ泣きそうになって、笑みを浮かべた。
温めてくるね、と台所に引き返す。
程なくして、食事が出てきた。
フィアンマはのろのろと一口食べる。
グラーノ「…美味しい?」
フィアンマ「
>>976
」
975 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 20:05:51.09 ID:+xn06/b70
あぁ…五和の味だ…
本当に成長したな、グラーノ…ヨシヨシ
976 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 20:07:20.43 ID:KdZtWhzSO
ああ………美味い、なぁ……本当に、美味しい……ッ……う、ぐ、ぅ、……うう…ッ
977 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 20:11:35.82 ID:+xn06/b70
フィアンマさん自身は重ねて否定してるけれど、下手な人間よりよほど人間らしい性格をしていると思うんだけどなぁ
悲しい出来事がある度に自分の人間性を全否定しているように思えて不憫でならない…
978 :
◆2/3UkhVg4u1D
[sage]:2013/03/12(火) 20:42:08.69 ID:S9EKZBBAO
フィアンマさん頑張ったよ、何も悪くないよ…
飯食ってきます
979 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 21:57:35.50 ID:GMIUwIuS0
フィアンマ「ああ………美味い、なぁ……本当に、美味しい……ッ……う、ぐ、ぅ、……うう…ッ」
ぽた。
ぽた、ぽた。
涙が溢れ、口の中に塩気を足す。
グラーノ「パパ、」
フィアンマ「…ん、後で食べる」
フィアンマは食器を手放し、テーブルに手をつき、ふらふらと立ち上がる。
去り際にグラーノの頭を優しく撫で、そうして、自分の部屋へ閉じこもった。
珍しいことに鍵をかけ、ベッドへ移動する。
腰掛け、無力感に項垂れた。
『……差し出がましい事かもしれませんが…私も、ご主人様のことが心配でたまりません』
『またこの前みたいになってしまうのではないか、そう考えるだけで不安で胸が壊れそうになるんです…』
『もう戦いになんて、行かないでくださいよぉ…』
『……わたし、だって。…力に、なれます……』
好きだと言ってくれた。
応えられない、そう言ったのに、それでも良いですと、微笑んでいた。
自分の為に尽くし、一生懸命だった。
死ぬ時、何を思っただろう。
彼女の走馬灯に、自分はどれだけ存在出来ただろう。
家を空けていた期間が、病院で眠っていた時間が、今となってはただ、恨めしい。
フィアンマ「………」
もっと、してやれたことがあったはずだ。
彼女の好意を把握していたのなら、何かしてあげられたはずなのだ。
悔やんでも仕方のないことを、いつまでも思う。
コンコン、と控えめなノックの音がした。
フィアンマ「……誰だ」
涙は止まった。
数度深呼吸を繰り返し、聞き返す。
「
>>981
」
980 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 22:00:37.09 ID:3D9yOapE0
神裂です
981 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 22:03:13.57 ID:3D9yOapE0
神裂です…。五和の葬儀の日取りが決まりましたので
ご報告に
982 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 22:11:29.81 ID:GMIUwIuS0
神裂「神裂です…」
フィアンマ「……何の用だ」
神裂「五和の葬儀の日取りが決まりましたので、ご報告に」
フィアンマ「…そうか」
神裂「………」
フィアンマ「……用は、それだけか」
フィアンマは、棚を見やる。
そこには、様々な凶器が詰まっている。
ナイフなどの一般的なものや、首を吊る為の縄。
万が一の混入を考えて、毒薬の類は無い。
それらは全て誰かを殺す為でなく、自殺の為に置いてあるものだ。
どうせどれを使用したところで、自殺など出来ないのだが。
フィアンマ「……」
ふらり、と立ち上がる。
自分を滅茶苦茶に傷つけてやりたい気分だった。
もっと自分は痛みを知るべきだ、と思う。
五和が味わった分を上回る程に。
自虐的な考えだった。
彼は、臆病で優しい人間だ。
そして、強さとは裏腹に、弱い人間でもある。
フィアンマ「……」
そっと、縄に手を伸ばす。
神裂「
>>984
」
983 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 22:16:26.84 ID:3D9yOapE0
入ります……っ!
何をやってるんですかあなたは!
そんなことをして五和が浮かばれるとでも
思ってるんですか!
984 :
小ネタ:後方との邂逅
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/12(火) 23:08:21.55 ID:GMIUwIuS0
《今日はここまで。お疲れ様でした、安価下》
フィアンマ「……」
アックア「……」
フィアンマ「…後方のアックアか」
アックア「宜しく頼む」
フィアンマ「ああ」
アックア「……」
フィアンマ「……」
アックア「命令があれば下すが良い」
フィアンマ「…ああ」ごそ
アックア「?」
フィアンマ「……」もぐもぐ
アックア(…甘味が好物、か)
985 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/12(火) 23:11:54.47 ID:TmPCOaDO0
>>983
986 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 00:04:38.18 ID:4X4rvOSSO
乙。やっとねーちんのターン!
987 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/13(水) 17:08:11.34 ID:Qy79oi9M0
神裂火織は、直感的に、嫌な空気を感じ取った。
聖人である彼女は、幸運だ。
幸運とは不運を免れる権利であり、嫌なことをあらかじめ察知出来る能力ということでもある。
故に。
彼女は、心が導くがままに、行動した。
「入ります……っ!」
鍵を気にせず、無理やりドアを開ける。
ガキャリ、という金属質な音と共に、ドアが破られた。
神裂はフィアンマを見、縄にかけられんとしている手を慌てて掴む。
視線の合った瞳は、明るい色合いとは反対に、恐ろしい程濁っていた。
何も感じられない。絶望、失望、悲哀、自嘲、そういったマイナスが綯交ぜになっている。
「何をやっているんですかあなたは!」
「…離せ」
「そんなことをしてッ、五和が浮かばれるとでも思っているんですか!」
「……離せと、言っている」
「五和は、ッ」
天使の力を封入したのだろうか、恐るべき腕力で神裂の手が払われる。
驚く神裂を見やり、フィアンマは、ギリ、と歯軋りをした。
八つ当たりをしまいと必死に堪えている事が、その表情から見てとれる。
「死者は何も思わん、何も考えない、悲しまない、笑わない、驚かない、怒らない、泣かない、心配しない。それが死ぬということだからだ。…もっと早く突き放しておけば良かった。もっと早く離れておくべきだった。俺様の迷いが、怯えが、五和を傷つけるだけでなく死に至らしめた。それなのに、俺様は何の痛みも負っていない。不公平だ。俺様が殺したようなものなのに、何の罰も受けないのはおかしいだろう」
「…貴男は、悪くありません」
「……それは、…お前が、…お前達が優しいから、俺様を責めないだけだ。俺様は間違えた。五和を自殺から救った事は良かったが、その後は間違えたんだ。好意に応えてやれないのなら、出て行けと言うべきだったんだ。何を言われようと迷わずに冷酷に突き放せば良かったんだ。………こんな不死の化物を、好きだと言ってくれたのに。基本的には死なない身体だと言ったのに、死なないで帰って来て欲しいと、泣いてくれたのに。どうして五和が死ななければならなかったんだ。全部、俺様のせいじゃないか。俺様がトールを救うと決断しなければ、魔神オティヌスと敵対しなければ、早くケリをつけていれば、…ずっと、独りでいれば、誰も傷つけなくて済んだ。誰も怖がらせないで済んだ。……誰も、……誰も、ッ、死ななくて済んだ!!」
罰を受けるべきだ、と彼は言う。
彼だって、一生懸命やったはずなのに。
心身ともに滅茶苦茶にされて、ズタズタに傷つけられて、血を吐きながら戦った。
沢山痛い思いをして、なまじ不死であるが故に五和よりも痛く苦しい思いをして。
それでも足りない、自分のせいなのだから、と彼は自分自身を責め続ける。
彼が五和を殺した訳ではないのに。彼の怠惰で五和が死んだ訳でもないのに。
罰されるべき罪は彼には無いのに、無理やり背負おうとしている。
それは救世主として産まれたものの宿命なのかもしれないが、あまりにも、哀しい。
「……俺様が、誰かを傍に置くと。…ロクな結果にならない。何百年も前に、学んだ、筈なのに。……今度は、守りきれると、思った。浅はかだった。傲慢だった……」
やはり、孤独であるべきだった。
想いを吐露して疲れたのか、フィアンマは静かに目を伏せる。
「
>>989
」
988 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 17:14:45.38 ID:0R1vwxcX0
全部自分独りで守ろうとするからいけないんです
989 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 17:52:05.92 ID:4X4rvOSSO
…では、貴方はこれからまた一人で生きると?
あの子や娘を捨てて?友人も、仲間も、全てを棄てて?
自傷行為で親しい人を喪った辛さを誤魔化しながら生きるのですか?
貴方はまた間違える気ですか
……誰でも両手に大事な何かを抱えて生きています。私もそうでした。……そして、私も貴方と同じように、抱えてたものをいくつも取りこぼして、落っことしてきました。どれも失いたくない大事なものだったのに…
でも、それで諦め、落ち込み、全てを捨てて生きる事は生きる事からも、亡くした者の遺志から逃げる事。
…その辛さから逃げてはダメなんです。それでも私達は前へ進まなくちゃいけないんです。今度こそ落とさないように
990 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/13(水) 18:14:20.51 ID:2wK30KYt0
「…では、貴方はこれからまた一人で生きると?」
安易な慰めはせず、神裂はただ、問いかける。
「あの子や娘を捨てて? 友人も、仲間も、全てを棄てて?」
沈黙を貫くフィアンマに、神裂は続けた。
「自傷行為で、親しい人を喪った辛さを誤魔化しながら生きるのですか?」
神裂は手を伸ばし、彼の頬に触れ、優しく撫でる。
「貴方はまた間違える気ですか」
彼の優しさを知っている。
彼の強さを知っている。
だからこそ、間違えさせたくない。
本当の間違いを犯させたくない。
「……誰でも両手に大事な何かを抱えて生きています。私もそうでした。……そして、私も貴方と同じように、抱えてたものをいくつも取りこぼして、落っことしてきました。どれも失いたくない大事なものだったのに…」
五和が強姦された件で責任を感じる神裂に、お前は悪く無い、とフィアンマは言った。
他者を励まし救った彼が、誰にも励まされない訳がない。
「でも、それで諦め、落ち込み、全てを捨てて生きる事は生きる事からも、亡くした者の遺志から逃げる事」
辛いという気持ちはわかる。
神裂は何度もそんな想いを経験してきた。
だからこそ思うし、だからこそ言える。
「…その辛さから逃げてはダメなんです。それでも私達は、前へ進まなくちゃいけないんです。今度こそ落とさないように」
俯いていても解決はしない。
前を向いて歩いて行く事以外に、生者のなすべき道はない。
彼がここまで悔やんで嘆いたいのなら、もういい。
そもそも彼に落ち度などほぼ無いのだから、皆に差し伸べられた手を、彼は取って良い。
「ですから、……顔を上げて、前を見てください。過去を振り返るのは、墓前だけで良いでしょう」
「………」
「死者は何も思えない、感じない、笑わない、泣かない、嘆かない、怒らない。ならば、生者である私達が彼女達の分も笑い、泣いて、怒り、嘆き、それでも真っ直ぐに生きていくべきなのですよ」
フィアンマは、何かを言おうとして、黙って、そうして、神裂を抱きしめた。
神裂は彼の身体を優しく抱きしめ返して、思いやりを込めて言う。
「…皆、貴男の味方です。貴男一人が責任を負って、苦しむ必要など、どこにもありません」
「……
>>992
」
991 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 18:15:13.54 ID:+NcZAzI00
…ありがとう…だが今だけ、今だけ泣かせてくれ…
992 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 18:15:46.38 ID:XEtHWi0h0
↑
993 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/13(水) 18:22:34.30 ID:2wK30KYt0
フィアンマ「………ありがとう…だが今だけ、今だけ泣かせてくれ…」
神裂のシャツの肩口が僅かに濡れ、じんわりと温もりを持つ。
彼女は、彼の髪を撫で、丁寧に背中を摩り、頷いた。
神裂「……好きなだけ、…泣きたい時に、泣くのが一番ですよ…」
かつての自分は、何度も泣いた。
神裂は彼の泣き顔を見ないように、強く抱きしめた。
三十分程経過して。
いつもの調子を取り戻したフィアンマは、いつも通りの顔でリビングに戻った。
食事を再開し、数度、深呼吸を繰り返す。
グラーノ「…パパ、大丈夫?」
フィアンマ「もう問題無い。取り乱してすまなかったな」
グラーノ「ん、そっか。…良かった」
インデックス「かおり、よかったらお家に泊まっていって欲しいかも」
神裂「
>>995
」
994 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 18:26:00.73 ID:4X4rvOSSO
すみません。では、お言葉に甘えて…
995 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 18:27:11.76 ID:qH5m4xvbO
ありがたいですがまだ仕事が残っているので今日のところは帰ります。
…インデックス、どうか貴女だけでも五和の代わりに彼を支えてあげてください。
996 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 18:29:04.55 ID:XEtHWi0h0
>>994
997 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 18:49:21.68 ID:qH5m4xvbO
>>995
は五和の代わり、じゃなくて五和の分も、のがよかったかな
つかそろそろ次スレ誘導よろ
998 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 18:55:44.91 ID:+NcZAzI00
>>997
ちゃんと来るから黙ってろ
999 :
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]:2013/03/13(水) 19:30:59.98 ID:2wK30KYt0
次スレ立てました
【安価】インデックス「フィアンマはね、疲れちゃったの」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363170559/
移動お願いします。
叶うかどうかは不明ですが、何かリクエストありましたらどうぞ↓
1000 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2013/03/13(水) 19:31:45.31 ID:E6XN7zhAO
>>1000
なら建宮復活
1001 :
1001
:Over 1000 Thread
、..:ヽ::.i::::i:::..:/::, .:.:.:.: .
、:.:.'.;.:.}:.|:.:.|:.:/:.:.:./ .: : : : :::... 、::::::v:.....:v... .0::。::゚..
. .:.:.:.: ._:.:.:.\ヽ:.:.|:.:.!/:.:/:/ ∴∵。o∞o.。 、ヾ:::::゙::|::::|::::::/:::/::., O*、。! o'x*
.: : : : ::===:.:\:.|:.:|://:.== ∴∵o゚ 、\::丶:*|::::|*/://。 =-o::○。=ニ
∴∵。o∞o.。三三二:::.:*::::二三三 . ...::*:::*..... * .::::8 ::::::::::::::ー-::ヽx※::.:::.::※*::::/-' . :O:゚ 0 o゙::。
∴∵o゚ ゚:===.:./:i:.:i:.\:::::::*:.:.:*:.:.:.i: :i : :/:.... *::∴゚o.. .三ニ*※::::::::::::※=:ニ:三" ..:~....:::|:::.....
. ::::8 8: ´./:.:.:.:|:.:.|:.:.:.:\.::゙:\:.:ヽ:.:|:.:|:.:/:.:/::::..∵∴:゚:::∞ ゚--―"'※:::::::::※゙*ー--z \...:*::::::*../:.
. ∵∴゚o o゚.::´./:/゚:|:.:.|:.::丶*ー- .。::゚::: ::゚:::o:. -― * :: ∵ : : :゙彡/*/:*i:::i゙\\`::、ミ _*,:::'"゚゙':::* ―
∵∴゚ ∞ ゚∴∵。':/:.:.:i.:.:.i.:.:ヽ:*ー--o::::::::::::::::::::::o--―* "゚ ¨ ゚"",;:"/::::::川::',::ヽ*\:゙ :::.:*'::,:.....:,:':*ー:
∵ : : : ∵ *--―o::::::::::::::::::::::o:―--* "'':://:::|:!:::',::::ヾ゙ /::*":::゙*::\::
゚ ¨ ゚ * -一 :O:::: :::: :::o:::゚ー-- * ":/:::::::|:::丶:: ゙
/:../:.:i:.:.:i:.ヽ:.:\:.:.:
┌::┐ * /:.:.:.!:.:.:!:.:.:*:.:.:* ┌┐ _ __ __
_|「|;,| * ::::*:::*:::::: rf::::L_ |::::| |:::L!::|
┌┐ ┌┐ |「「|;,| _,,,,, |::::::: |::::「:::::|┐ ┌|:::|: ┌┐ ┌┐
───┤├───┤│__|「「|;,|_______}_r┴-、____|___|___!_|::|__|__│├──┤├───‐
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ノ乙(、ン、)_ i m_\ <みんな終わってしまった  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノr'" _<00 / ,' 3 `ヽーっ
_,,..,,,,_  ̄ _,,...,,,,_ l やる夫 ⌒_つ _,,..,,,,_
_,,..,,,,_ / ,' 3 `ヽーっ _,,..,,,_ / ,' 3 `ヽーっ `'ー---‐'''''" / ,' 3 `ヽーっ
/ ,' 3 `ヽーっ l 幼馴染 ⌒_つ / ,' 3 `ヽーっ l ハルヒ ⌒_つ l 魔王 ⌒_つ
l 禁書 ⌒_つ `'ー---‐'''''" .l けいおん⌒つ `'ー---‐'''''" `'ー---‐'''''"
`'ー---‐'''''" `'ー---‐'''''" SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
1002 :
最近建ったスレッドのご案内★
:Powered By VIP Service
【安価】インデックス「フィアンマはね、疲れちゃったの」 @ 2013/03/13(水) 19:29:19.91 ID:KUp4E+wAO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363170559/
b @ 2013/03/13(水) 19:23:11.77 ID:7T3GVjm80
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1363170191/
ここだけ能力者の集まる高校 さらにコンマゾロ目で異能の力に覚醒 263 @ 2013/03/13(水) 19:21:13.52 ID:r4cunBPEo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1363170073/
豪速でうんこを投げるスレ @ 2013/03/13(水) 19:17:12.31 ID:iN15xq/PO
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ひとりかくれんぼってガチなの? @ 2013/03/13(水) 19:04:56.85 ID:m1oCWJ/Do
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【咲】京太郎「ここが麻雀学園都市か……」穏乃「京太郎、29本場だよ!」【安価】 @ 2013/03/13(水) 19:02:43.95 ID:QRfuBPATo
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僕のブログを是非、見てください @ 2013/03/13(水) 18:40:29.86 ID:MS2f8qorO
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