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商人「クビですか?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 01:33:02.78 ID:gGEXkc7M0
勇者「ああ、申し訳ないけど……」

商人「えっと…理由は……」

魔王使い「単刀直入に言うと弱いからですね」

商人「は、はあ…」

僧侶「それに、これからの戦いはより厳しくなりますから……」

魔法使い「金銭的にも余裕が出来てきましたし、商人さんに頼る必要性も薄くなってきました」

勇者「それで新しいメンバーも決まってるんだ…戦士なんだけど…」

商人「それじゃ本当に私はここでお別れなんですね…」

勇者「……すまない」

商人「いえ、今までどうもありがとうございました」


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【クリスマス・年末・年始】連休暇ならアニソン聴こうぜ・・・【避難所】 @ 2024/04/30(火) 10:03:32.45 ID:GvIXvHlao
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VIPでガンダムVSシリーズ避難所【マキオン】 @ 2024/04/30(火) 07:03:33.32 ID:jpWgxnqGo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1714428212/

今日も人々に祝福 @ 2024/04/29(月) 23:42:06.06 ID:cZ/b8n+v0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1714401725/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part12 @ 2024/04/29(月) 20:01:59.10 ID:OQox+0Ag0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714388519/

私が書いた文だ 一度読んでみて @ 2024/04/29(月) 13:03:50.96 ID:zomKow9K0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714363430/

私が書いた文はどう? @ 2024/04/29(月) 12:48:33.59 ID:6mJNXBCE0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714362513/

感情から生まれたものたちとの物語【安価】 @ 2024/04/29(月) 10:45:54.36 ID:0XsgiyN10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714355153/

【安価】タイトルからあらすじを想像して架空の1クールアニメを作る 2024春 @ 2024/04/28(日) 16:37:54.07 ID:PHuiugtM0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714289873/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 01:40:19.40 ID:gGEXkc7M0
商人「はあー…クビかー……」 てくてく

「おい!そっち行ったぞ!捕まえろ!」

商人「どうしようかなあ、お金は多少はあるけど……」

商人「また酒場に戻ってパーティに入ろうかなー、それか自分で働くか……」

「待てルパァ〜ン!逮捕だぁーっ!」

商人「うん、勇者パーティに入ってたって言えば宣伝になるかもしれないし…うん…」

商人「……でもやっぱり少し寂しいかな……って……」

盗賊「ちっ!真面目に仕事してんじゃねーよ!バーカバーカ!」

兵長「やっかましい!大人しく捕まれ!」

兵士「兵長!あそこに民間人が!」

兵長「ぬう!お嬢ちゃん!そこをどきなさい!危ないぞ!」

商人「う、うわわ、えっ、ええ!?」

盗賊「チャンス!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 01:45:46.47 ID:gGEXkc7M0
商人「えっ、ちょっ、やだ!こっち来ないでくださ……きゃっ!」 ガバッ

盗賊「うわっはっはー!!オラどうだぁ!それ以上近付いたらこいつを[ピーーー]!!」

兵長「お、おのれ!なんて非道な!」

商人「ええ、ちょ、ちょっと、あの、その」

盗賊「へへへ、脅しじゃねーぞ!そっから一歩でも動いてみろ!できねえだろバーカ!バーカ!」

兵士「兵長!人質は所詮は民間人です!ここは仕方ないですが見捨てましょう!」

兵長「ちょ、だ、だがしかしだな」

盗賊「へっ、今のうちにトンズラこくぜ!オラ来い!!」 ダッ

商人「ちょ、ちょっと離してくださいよ!ちょっとー!」

兵長「あっ!!ま、待てぇーーーい!!」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 01:52:21.40 ID:gGEXkc7M0
町外れの山中

盗賊「ふう、いや危なかったぜ、しかし」

商人「あ……あの……もう離していただいても……」 ガタガタ

盗賊「おっと、悪い悪い!いやしかし助かったぜ!丁度いいとこにいるんだからよ!」

商人「は、はあ」

盗賊「ま、用は済んだし早く帰りな、盗賊なんかと関わってもいいことねーぞ」

商人「誰のせいで関わったと思ってるんですか!ていうか帰る場所なんて無いですよ!」

盗賊「あ?なんだよ家無き子か、そりゃ不憫だな」

商人「ちがっ……いませんけど……その……パーティから外されて……」

盗賊「なんだ無職か!俺と同じじゃねーか!オイ!」

商人「無職じゃないです!商人です!」

盗賊「でも仕事はしてねーんだろ、それ言ったら俺だって盗賊だし」

商人「盗賊は職業じゃないです!」

盗賊「ああ!!?盗賊ナメんじゃねー!たかのめ使うぞオラァ!!」 キッ

商人「にらみつけないでください!!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 01:56:20.21 ID:gGEXkc7M0
盗賊「へー、そんで勇者パーティから外されて行くとこねーと」

商人「はいまあ……」

盗賊「そんじゃ新しいパーティに入れりゃ文句はねーわけだな!」

商人「はっ?」

盗賊「俺のパーティに入れよ!丁度金の管理できる奴が欲しかったんだ!」

商人「本当ですか!入りま……いや、ちょっと待ってください」

盗賊「んだよ」

商人「あなた冒険者なんですか?それとも実は他の勇者パーティとか……」

盗賊「んなわけねーだろ、ふざけんなバカ」

商人「で、ですよね……えっと、それじゃパーティの活動内容は……」

盗賊「盗みと殺しかな」

商人「お断りします!」 ダッ

盗賊「おい待てよ!おい!」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 02:02:59.21 ID:gGEXkc7M0
盗賊「大丈夫だって!殺しは実際あんまりやんねーから!」

商人「たまにやるってことじゃないですか!やだー!」

盗賊「うるせぇ!大体そのっくらい勇者パーティだってやってたろ!!」

商人「勇者様のは相手がド外道だったりとかですもん!盗賊みたいなことはしませんもん!」

盗賊「大丈夫だって!俺は真っ当な盗賊だから!俺もド外道しか殺さねーから!!」

商人「そもそも盗賊さん自体がド外道じゃないですか!!」

盗賊「俺は外道じゃねーよ!悪党だよ!」

商人「あんま違わないじゃないですか!!」

盗賊「違うし!全然違うし!なあ来てくれよ!お願いだよ!女と金が足りねーんだよ!」

商人「そんな爛れたこと言われて誰が手伝いますか!女が足りないって何ですか!!」

盗賊「セックスができねぇ!!」

商人「みなまで言うな!!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 02:07:59.90 ID:gGEXkc7M0
「盗賊ー!どこに逃げたぁーっ!!」 ガサガサ

盗賊「げっ、あの声は……」

商人「さっきの人ですね!助け……」

盗賊「そおい!」 ドスッ

商人「うげぁ」 ハラパンッ

「む、今ここらで声が……」

盗賊「ラッシャイ!」

「なんだイシツブテか、今度はあっちを探すぞ!」 ガサガサ

盗賊「ふう、さて咄嗟に腹パンしちまったけど……」

商人「……」

盗賊「仕方ねえな持って帰ってやっか、これで金の管理が楽になるな」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 02:09:46.12 ID:fM9qKdx50
コレは支援
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 02:14:19.18 ID:gGEXkc7M0
アジト

商人「ううん……ここは……」 モゾモゾ

子分A「おっ、へへへ、見ろよ、起きやがったぜ」

子分B「へっへ、暢気な嬢ちゃんだぜ全く、これから何されるかも知らねぇでよ……」

子分C「ヒヒ…やっぱ起きてねーと反応が無くてつまんねーからな……」

子分D「ククク……たっぷり可愛がってやるぜぇ……」

商人「 」

盗賊「おっ、起きたみてーだな!」

商人「とととと、盗賊さん、ここ、これは、いったい、その」

盗賊「ふふ……もう分かってんだろ……やっちまえテメェら!」

子分達「ヒャッハー!!!」

商人「らめぇぇぇ!!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 02:24:27.79 ID:gGEXkc7M0
子分A「へへへ、ったく汚い肌しやがって、何日風呂に入ってねえんだ?オイ?」

商人「だ、だって冒険中だったから……ひゃうっ!」

子分A「女の子がそんなんじゃあイケねぇなあ!ほおらボディソープをベットリ塗りつけてやるぜーっ!!」 ベトォ

商人「ちょっ、わぷっ!」

子分B「へっへ、まだまだ終わりじゃねーぞ!オラァ!くらいなあ!」 グチュッ

商人「ひゃあっ!」

子分A「で、出たぁーっ!子分Bの背中流し!相変わらずえげつねぇ程に荒々しい擦り方だぜ!!」

子分B「ケケケ…前の方は自分でヤるんだなあ!しっかり見ててやるよ!」

子分C「へっへ、まだ弱音を吐くなよ、顔が空いてるじゃねーか!」 ベッチャア

商人「いやぁっ!」

子分C「ヒヒヒ、女の子のクセにバサバサの髪の毛しやがってよぉー!このリンスでドロドロにしてやるぜぇ!!」

商人D「そいつが済んだら水責めだ!オラァ!くっくっく、冷たい水が体を虐めるぞゴラァ!!」 バッシャア

商人「ひゃうっ!ちょっ……わぷうっ!!」

子分A「ヒャッハー!直後に温度差の火炎魔法だオラァ!!」

子分B「そーら!どんどん髪の毛が乾いていくぜぇ!ヒャッハッハッハ!!」

商人「くっ……悔しい……でも気持ちいい……!」 ホカホカ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 02:32:33.62 ID:gGEXkc7M0
盗賊「お前ら今日はヤケにテンション高いな、気持ちは分かるが」

子分A「へっへっへ、そりゃもう女の子の世話とかテンション上がりまくりですぜ兄貴」

子分C「こういうシャンプーやら盗んでも実際に女の子に使うとは思いませんでしたからねぇ」

盗賊「フフ…まあ俺も正直テンション上がってるからな、そこで……」

子分B「アレをやるんですね兄貴!」

子分D「けけけ…果たしてこの女が耐えられますかねぇ……!」

商人「え…な、何を……」

盗賊「聞いて驚け!お前のさっきまで着てた服は全部燃やしてやったぜ!!」

商人「ええっ!?そ、それじゃ私タオルだけで……」

盗賊「クク…そいつが嫌ならこの盗品の中から好きな服を選ぶんだな!!」 ズラッ

商人「えっ、こ、これ貴族の服!わあ!スパンコールドレスも!」

盗賊「へへ、いつまでもボロい装備しやがって……精々そこで着替えを楽しむんだな!行くぞテメェら!」

子分A「さっすが兄貴!やっぱり兄貴はスゲェーやッ!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 02:40:43.36 ID:gGEXkc7M0
盗賊「おっ、もう良いのか?」

商人「ええと…何かすいません、お世話になっちゃって」

盗賊「良いってことよ、俺らも暇だったし服とか持て余してたしな」

子分A「ああいうもん下手に売ると足がついちまいますからね」

子分B「だから協力してくれる商人欲しかったんだよな、できれば女で」

子分C「そんな望み通りの子を連れて来てくれる兄貴はやっぱ最高だぜ!!」

子分D「へへ、改めてよろしく頼むぜ商人ちゃん!」

商人「えっ、私まだパーティに入るって決めてませんけど」

子分共「えっ……」

盗賊「……」

子分B「兄貴ィィィ!!どういうことっすかぁぁぁ!!!」

子分C「説得して連れて来たっつったじゃないですかあああああ!!!!!」

子分D「許さねえ!あんたは再び俺の心を裏切ったッ!!!」

盗賊「うるせぇぇぇ!!!あんだけ丁重に歓迎したら普通に承諾すると思うだろうがボケェェ!!!」

商人「……ふふっ」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 02:43:42.76 ID:aW/foQeDO
saga 入れて
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 02:51:27.05 ID:gGEXkc7M0
盗賊「んで実際どうするんだオラ、別に帰るっつーんならもう止めねーけどよ」

商人「えっと……そのですね、正直なところ、最初は盗賊団ってもっと怖い人達だと思ったんですよ」

子分D「おいおい、この嬢ちゃんナメてくれるぜ、へへへ」

子分C「俺達ほど怖い盗賊団もいねーぜ、くく……」

商人「怖い盗賊団の人達は連れて来た女の子にシャンプーとリンスまでして服までくれません」

子分B「けどよぉ、そいつは俺らが油断させる為にしてるのかもしれねーぜ?」

子分A「そうだぜ、気を抜いたとこで奴隷商に売っ払うかもしれねぇ」

商人「そうかもしれませんけど……」

盗賊「あのな、誘っといて何だけど昨日あんたを人質にしたような男だぜ俺は」

商人「それもそうですけど……でも、少なくとも酷いことはされないだろうなって思ったんです」

盗賊「何でそう思った?」

商人「商人の勘です」

盗賊「……はっは!そいつは間違いねぇな!んじゃ改めてよろしくだ!商人!!」

商人「はい、でも私に何かするようだったら速攻で抜けますからね」

盗賊「だとよ」

子分A「チッ」

子分B「チッ」

子分C「チッ」

子分D「チッ」

商人(あれ?もしかして私ミスッた?)
15 :>>13 ごめんちょ [sage]:2013/03/16(土) 03:00:18.18 ID:gGEXkc7M0
商人「で、基本的にどういう活動方針なんですか?」

盗賊「まあ金持ちから金とか高値のもんとかパクってく感じだな」

商人「やっぱり義賊なんですね」

盗賊「そうか?別に貧乏人に金分けてるわけじゃねーし違うんじゃねーか?」

子分A「ぶっちゃけ貴族とかの方が金持ってるからやってるだけですもんね」

子分B「あと奴らムカつくからな」

子分C「わかるわー」

子分D「あ、でもアレだぜ、ムカつく奴優先で盗むから大体は悪い奴から盗んでるぜ!」

商人「やっぱり義賊じゃないですか、良い人達だと思った!」

盗賊「う、うるせーなチクショウ!良い人じゃねーし!泣く子も黙る盗賊様だぞ俺は!!」

子分A「照れなくてもいいんすよ兄貴」

盗賊「てっテレてねーよ!バーカ!!くっそ!バーカ!!」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 03:19:11.14 ID:gGEXkc7M0
盗賊「ま、まあとにかくだ、次は例の町の教会に忍びこもうと思う」

子分C「昨日行ったのと同じ街っすね」

商人「でも教会って…大丈夫なんですか?」

盗賊「ああ、教会っつってもここの神父はそりゃもう酷い奴でな」

盗賊「お布施っつってメチャクチャな額を要求してくる上に殆ど自分で使ってるらしい」

子分D「んで布施を断ったら教会の権力を傘に嫌がらせとか色々してくるんだってよ」

商人「酷い……まさかそんなところだったなんて……」

盗賊「そりゃ旅人が一回寄っただけじゃ分かんなくて仕方ねぇさ、気にすんな!」

盗賊「ま、とにかく明日から商人と子分Cは街で情報収集しといてくれ、実行は俺とA・Bだ」

商人「あれ?子分Dさんは?」

子分A「こいつ飯うめーんだよ」

子分B「基本的に居残りで飯の番だ」

商人「それはそれで盗賊としてどうなんですか」

子分D「いや別に悔しくねーし、本当だし、料理楽しいし」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 03:30:33.29 ID:gGEXkc7M0
翌日・街

商人「……改めて見ると教会によからぬ人が出入りしてるのが分かりますね」

子分C「多分そこらの貴族とかだろうな、何か裏で繋がってんだろ」

商人「で、どうするんです?」

子分C「とりあえず教会の中でも見て回るんだ、ある程度はそれで内部の構造とか分かるしな」

商人「なるほど、教会だったら中に入れさせてくれないなんてことも無いでしょうしね」

子分C「おうとも、そんじゃ早速教会の中に入らせてもらうとしますか!」

神父「おや、いらっしゃいませ!我が教会に御用ですか!?」

商人「あ、えっと、大きい教会なので見学してみようかなーと」

子分C「そうなんすよ!他の街じゃこんなデカい教会ありませんからね!」

神父「なるほど、確かに我が教会は立派ですな!そこに目を付けるとは、いやなかなか!」

商人「はい、きっと中の方も素晴らしい造りになってるんでしょうと……」

神父「いやいや勿論ですとも!何と言っても我が教会の目玉は女神像!何と全身が金と宝石で出来ているのです!」

子分C「そりゃまたゴージャスな……」

商人「でもそう言われると是非とも一度は見たくなりますね!」

神父「そうでしょう、そうでしょう!ちなみに入場料は200Gです!」

子分C「えっ」

商人「えっ」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 03:38:51.34 ID:gGEXkc7M0
商人「まさか入場料とパンフレット料とお布施と女神像閲覧で1000Gも取られるとは……」

子分C「兄貴たちがアレを盗み出すっつっても厳しい出費だったな……」

シスター「あら、そちらの方々は今お帰りですか?」

商人「え、あ、はい」

子分C「よせよ嬢ちゃん、こんな金の亡者に関わるなって」

シスター「失礼ですね!この教会はそうですが私は金の亡者ではありません!」

商人「教会がアレだっていう自覚はあるんですね」

シスター「第一私はそこの教会とは関係ない旅のシスターです!本当の神の教えを広めています!」

子分C「つってもアレだろ、太陽の神様のお導きを〜って奴だろ?」

商人「みんなが信仰してるやつですよね、もう私もその話は聞き飽きましたよ」

シスター「違います!私が信じる神はそのような曖昧なものではないのです!」

商人「曖昧って」

シスター「私が信じるのは空飛ぶスパゲッティモンスター様のみ!」

シスター「それ以外の神様は異端です!間違った神なのです!スパモン様こそ唯一全能にして最高の神なのです!」

子分C・商人(あかん)
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 03:49:00.95 ID:gGEXkc7M0
シスター「そう、あれは私がまだ小さかった頃……」

シスター「森で迷った私の為にスパモン様が現れ、仰ったのです」

シスター「即ちスパゲッティモンスターこそ宇宙の創造者、スパゲッティモンスターこそ唯一の神」

シスター「そう!全ての正義はスパゲッティモンスターの為にあるのです!ラーメン!」

シスター「今こそ我らはこの腐りきった教会という権力に抗い、本当の神、即ちFSM様を祀るべきなのです!」

子分C「略称が安定しねーな」

シスター「スパモン様は全ての人間に慈愛を持って答え、楽園への道を開きます!」

シスター「皆さんどうか教会などという偽りの神に誤魔化されないでください!」

シスター「本当の神はスパゲッティモンスターだけです!教会は神を使った金儲けしか考えていません!」

子分C「そりゃまあ間違っちゃいないだろうけどなあ」

商人「ちなみに教会の神を信仰してなくても魔法って使えるんですか?」

シスター「当然です!教会は隠そうとしていますが回復・補助呪文は結局は魔法ですから!」

シスター「勉強さえすれば誰にでも扱えます!ただ教会が富を独占したいが為に僧侶以外の習得を認めないのです!」

シスター「ファッキン教会!ファッキン僧侶!と言ってる間に二人がいなくなってしまいました!」

シスター「ああ神よ……信奉者を目指す道のりは遠いです、ラーメン」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 06:26:21.79 ID:2xQoY7Vto
>>1でいきなり魔王使いがいてびびった
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 09:20:38.46 ID:5Q6zH/Fho
ふむ。続けた前
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 10:35:55.42 ID:YjJ0+2YYo
のっけから最強の職業を見た
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 10:49:26.08 ID:V+NAPiJy0
誤字がこっぱずかしいよう
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 11:01:28.57 ID:V+NAPiJy0
子分C「そんなこんなで地図はとってきたっすよ」

盗賊「おう、ご苦労!」

商人「お金だけ渡せば大抵のところを見せてくれるので楽でしたよ」

子分C「ただ変なシスターがいたっす」

商人「何か変な宗教を広めようと頑張ってましたね、ちょっと頭がアレでした」

盗賊「お前…意外とキツいこと言うんだな」

子分C「いやでもアレはちょっと頭おかしかったっす!」

商人「そうですよ!まあ夜までいるとは思いませんけど……」

子分D「ちょっと見てみてー気もするな」

盗賊「ま、盗みの邪魔さえされなきゃ問題ねぇよ!ちょっくら行ってくるか!」

子分A「うっす!」

商人「私達は本当に何もしなくていいんですか?」

子分C「俺はマッピングとか情報収集とかは得意だけど身体能力は高くないんだよ、嬢ちゃんもそうだろ?」

商人「ええまあ」

子分D「だったら待ってた方が良いぜ、下手に手伝っても足手まといだからな」

商人「はあ……」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 11:07:35.85 ID:V+NAPiJy0
夜・教会

盗賊「よっ……と、へへへ、楽勝だぜ」 カチャカチャ

子分A「あれが女神像っすね、聞いた通りのゴージャスっぷりで」

子分B「よっと、見た感じ本物に間違いなさそうっすね」

盗賊「よっしゃ!そんじゃ早いとこズラかると……」

兵長「わーっはっはっは!待っていたぞ盗賊め!」バーンッ

盗賊「うっわ!またテメェかよ!」

兵長「貴様がここの女神像を狙ってくるだろうことは予測済みよ!ひっ捕らえろ!」

子分B「やっべ!兄貴どうする!?」

盗賊「確か地下からも出入りできるって地図に描いてあったはずだ!そっちに逃げるぞ!」

子分A「了解っす!火炎魔法!」 ボウッ

兵士A「うわあっ!」

兵士B「なんだ!あいつら魔法まで使えるのか!」

兵長「ええい!ひるむな!追えーい!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 11:17:57.61 ID:V+NAPiJy0
子分B「で、どこから地上に出れるか分かってるんすか!?」

子分A「迷ったら俺達もう詰みっすよ!」

盗賊「うるっせぇ!少し黙ってろ!ええと、確かここが……あん?」 ガチャ

子分B「ワイン蔵じゃないっすか!絶対ここじゃないっすよ!」

子分A「何してんすか兄貴!このバカ!」

盗賊「うるっせぇ!お前らアジト戻ったら覚えてろよ!!」

「だ、誰かいるんですか?」

子分A「ほら見つかった!兄貴のバーカ!」

盗賊「バカっつー方がバカですしー!このバ……」

シスター「やっぱり誰かいるんですね!助けてくださ……うぐっ!」 ドカッ

神父「黙れ!異教徒の女め!チッ……これから楽しもうと思っていたというのに……」

子分B「兄貴!女が[ピザ]のオッサンに縛られてますぜ!」

子分A「どうします?時間はあんまし無いっすけど」

盗賊「決まってんだろ馬鹿野郎、俺を誰だと思ってやがる!」

盗賊「ここで女を見捨てちゃ盗賊の名折れってやつだ!腐った坊主に一発食らわせてやんよ!」

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 11:25:01.21 ID:V+NAPiJy0
子分A「了解っす!んじゃ俺はちょっと兵士共の足止めを!」

子分B「俺は出口探してくるっす!」

神父「ま、待て!逃がすと思……うごはっ!」 ドゴッ

盗賊「俺達は盗賊だぜ!逃げられるに決まってんだろバーカ!」

神父「ぐぐ……卑しい盗賊風情が……神に仕えるこの私に逆らってただで済むと思うな!旋風魔法!」 ビュオッ

巻き起こった風が盗賊を切り刻む!

神父「よっしゃあ!ふふふ、教会に逆らおうとするからこのような……うごはっ!」 ズゴッ

盗賊「残像だアホが!さあて、嬢ちゃん立てるか?」

シスター「ああ、ありがとうございます……やはりスパモン様は私たちを見守ってくれているのですね……」

盗賊「何言ってんだあんた、いいからさっさと逃げるぞ、ほら来い」

神父「ぐぐ……に、逃がすか……即死魔……」

シスター「即死魔法」

シスターは呪文を唱えた!神父は息絶えた!

神父「 」

シスター「さあ行きましょう!スパモン様の導きのままに!ラーメン!」

盗賊(あ、これアカンやつや)
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 11:32:10.93 ID:V+NAPiJy0
子分A「火炎魔法!氷雪魔法!ファファファ!」

兵士A「うわあ!くっそ!メチャクチャしやがる!」

兵長「ええい!何をしておる!さっさと取り押さえんか!」

兵士B「し、しかし細い通路内で魔法を使われるのでいかんせん……」

盗賊「おうA!もういいぞ!撤退だ!」

子分A「了解っす!」

子分B「兄貴!出入り口を見つけましたぜ!」

盗賊「でかした!よっしゃ!ずらかるぞ!」

子分A「兄貴も無事にその女の子助けたんすね、いやあ良かった」

子分B「ヘヘヘ、これで今日もアジトで女の子にあんなことやこんなことができるわけっすね!」

シスター「即死魔……」

盗賊「おいやめろください」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 11:40:41.61 ID:V+NAPiJy0
街の中

兵長「待てぇぇぇい!そう簡単には逃がさんぞぉぉぉ!!」

シスター「あの兵士さんは中々しつこいですね!ここは即死魔法を!」

盗賊「すぐそれ撃とうとすんの止めろ!!」

子分A「つーか嬢ちゃんはよく俺らの走りについて来れるな」

シスター「ふふ、これでも異端者として追われまくる毎日でしたから!脚には自信があります!」

子分B「何してんだあんた……ん!兄貴!」

商人「あ!盗賊さん!こっちです!」

盗賊「ああ!?てめぇ何勝手に来てんだ!待機っつったろ馬鹿野郎!」

商人「す、すいません……でも放っておけなくて……」

子分A「まあまあ兄貴、それで?」

商人「それでですね、Cさんから街の地図を貰ったんですけど、こっちの道は細く入り組んでるんです!」

商人「だからこっちの道からこのルートで行けば追っ手を撒けるかと!」

子分B「なるほど!そうしましょうよ兄貴!」

盗賊「ちっ……後でお前ら全員お仕置きだからな!」

子分A「へいへい、そんじゃいっちょ……閃光魔法!」 カッ

兵長「うおっ!まぶしっ!」

盗賊「よっしゃこっちだ!あばよ!」

兵長「ま、待て!くそっ!またしても!!」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/03/16(土) 12:01:23.40 ID:V+NAPiJy0
シスター「というわけで新しくスパゲッティ盗賊団に入りました!シスターです!」

子分C「何で兄貴この女を入れたんすか」

盗賊「今回は別にスカウトしてねーよ、助けたらくっついてきたんだよ!」

シスター「ですが私は脚も早い上に回復魔法も使えます!仲間にして損は無いかと!」

商人「ただ異端者なんですよね……」

子分A「まあ俺達も犯罪者だしそう変わんねーけどな」

子分B「まあ異端者だろうが頭が弱かろうが可愛けりゃ俺的にはオールオッケーよ」

子分D「それもそうだよな、別に俺ら宗教に拘りねーし、ほら飯できたぞ」

商人「うまいっ!」テッテレー

盗賊「Dの飯はこのアジト唯一の癒しだからな」

シスター「本当においしいです!ただスパゲッティで無いのが惜しい……!」

子分D「んじゃ明日はスパゲッティにしてやるよ、ついでに次の盗みの時に俺も」

盗賊「そいつはダメだな」

子分A「うん」

子分D「( ´・ω・`)」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/03/16(土) 14:16:08.33 ID:aW/foQeDO
sage(さげ)じゃなくて
saga(さが)ね

自分で書いた「殺す・魔力・デブ」のとこ見てみ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/05/01(水) 00:29:53.20 ID:+ZsGukyhO
ひのきのぼうを思い出した
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