【幻想郷から】霊夢「何なのよ此処寒い!!」【MH世界へ】

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1 : ◆vDejidqJ6g :2015/09/09(水) 21:00:53.27 ID:J7p97x5i0
経験者ですが1スレ分しか描写せず療養で4年ほど放置していたので素人同然です
アドバイスなどがあれば宜しくお願いします

※(作者の知ってる限りの)幻想郷住人+αが登場します

※キャラ崩壊、あるかもしれません

※割と負傷します、無双モノとは程遠いです

※薬漬けの毎日ですが出来る限りエタらないよう頑張ります

それでも見てやろうって御奇特な方はどうぞ!!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441800053
2 : ◆vDejidqJ6g :2015/09/09(水) 21:16:49.16 ID:J7p97x5i0
霊夢「困ったわねぇ…うぅサムっ!!」

強烈なブリザードで白い闇に呑まれているこの少女は霊夢
異変解決を終わらせ帰路についていたらいつの間にかこの場所に居た

霊夢「迷う訳もないし、そもそもこんな寒冷地区がある事が異変よね、はぁ〜…」

今回の相手は強力でスペカを使い果たしてしまった
これだけの規模の異変だとスペカ無しではキツそうだ、一旦神社に帰り補給を考えた

霊夢「きゃぁあっ!!!…ガチガチ…みょほひゃひこにょカズェ(もう何この風)!!ガチガチ」

1分もしない内に体温が奪われ、呂律が回らない、これはチルノなんて規模ではない
ともかく少しでも温まるように、地形確認のために高度を落とす

霊夢「…ゑ…一体どうなってるの?」

ほぼ一瞬見えた、しかしそれは霊夢の目に焼き付けるには十分だった
幻想郷にない山脈、大河、謎の茶色い毛玉のような生物
ここは少なくとも結界外の別の場所だと認識するのに時間は要らなかった
3 : ◆vDejidqJ6g :2015/09/09(水) 21:31:15.01 ID:J7p97x5i0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====序章・激痛と幸運=====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とにかく全速で降下する、あのままでは冗談抜きで凍死してしまう
その時猛スピードで接近した何かが霊夢の身体に当たる

霊夢「っ!!!!??」

霊夢は良く受け身を取り、万全な体勢でソレを睨みつける
ソレはただ単に好物を狩りに来ただけで霊夢に当たったのは全くの偶然である
が、ソレがこの後の霊夢の運命を大きく変えた存在であるのは言うまでもない

霊夢「何なのよ!!このバケモノっ!!」

先手必勝とばかりに陰陽玉より攻撃が発せられる、見事に後ろ脚に命中した
…が、どこ吹く風とばかりにその『絶対強者』はゆっくりと霊夢の方に向く

前足、眉間、鼻っ柱と当てているが一向に怯む様子は無く
大地を引き裂くがごとくの大音響で威嚇する

霊夢「…とんでもないわね」
4 : ◆vDejidqJ6g :2015/09/09(水) 21:45:48.00 ID:J7p97x5i0
『絶対強者』は硬くなった雪を駆り、霊夢に詰め寄る、
巨体からは想像もつかないスピードである
しかしそこは霊夢も負けては居ない、浮翌遊している事により足場が悪い事も問題なく事を進められる
そして長射程武器により一方的に攻撃が出来ている、一見有利に見えるが…

霊夢(さむ…い…息苦しいのに…呼吸が出来な…いっ…)

氷雪交じりの暴風は容赦なく霊夢の体力を奪って行く
反応も遅れがちになり、狙いはずれ、攻撃している時間が短くなる
このままではランチだかディナーだかになるのは時間の問題だ

霊夢(一旦退いて…寝て…ご飯食べて…このトカゲを倒すのはその後!!)

出来る限り全力で上空に退避する
寒さと酸素不足で朦朧としていた霊夢は気づく事が出来なかった

どこでこの『絶対強者』と邂逅したのか−・・・

俊敏なジャンプ力で霊夢を捕捉した『絶対強者』の勝利は此処に確定した
5 : ◆vDejidqJ6g :2015/09/09(水) 22:06:25.14 ID:J7p97x5i0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====第一章・始まりの村=====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

霊夢(あ…あれ?)

不思議と痛みは無かった、が、指先一本、口に至るまで動かせない
紙一重でその凶爪を身体からは避けたものの、服が引っ掛かりその馬鹿馬鹿しい力で放たれた矢のように落下、雪原に叩きつけられた
降ったばかりの様でクッションになり死にはせず、舞い上がった雪で『絶対強者』の目から逃れた
が、勢いが強過ぎて強烈なダメージを負い、もはやとる術は無い

程無くして異変解決後で体力を失い、強烈な寒さに曝された霊夢に睡魔が襲って来た・・・






「ん…」

???「お!意識戻ったか!!良かったんだぜ!!!」

この声は忘れもしない、親友の霧雨魔翌理沙
此処は天国?地獄?それとも…

           ビキビキビキッ!!!!!!!!!!!!!!!

霊夢「!!!!?!?」

魔翌理沙「悪ィ悪ィじっとしてろ!お前と雪でマジ紅白になるほどだったんだからよ!!」

物凄い激痛である、火傷した所を鬼に踏まれた位痛いんじゃなかろうか、もはやそんな痛さ
する事も無いのでこのまま睡眠をとる次に起きたのは此処に来て丁度一か月だった
6 : ◆vDejidqJ6g :2015/09/09(水) 22:23:00.34 ID:J7p97x5i0
誤字訂正申し訳ない
霧雨魔翌翌翌理沙→霧雨魔翌理沙

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霊夢の体力は落ちに落ちて全身に鉛の塊が付いたよう
歩く事もままならずご飯は重湯、当分はベッドの上らしい
そんな日が3日も続いた頃

魔翌理沙「待たせたな!!今日からリンゴすりおろしたのが付くんだぜ!!」

霊夢「魔翌理沙…これ、皮ごとすりおろしたんじゃないでしょうね?」

魔翌理沙「いやいや!!これドドブラリンゴって言ってな、外が白くて果肉が赤いリンゴなんだぜ?論より証拠、食ってみろよ」

霊夢「へぇ…」

はぁ…

久々の味の付いた食事、五臓六腑に染みわたるとはこういう事か
この味を生涯忘れることは無いだろう
心なしか力も漲ってくる気がする

霊夢(…!)

魔翌理沙の手が霜焼けとあかぎれで酷い有様だ、おそらくこのリンゴを探すために頑張ってくれたのだろう

霊夢「ありがと、最高においしかったわよ」

魔翌理沙「…へへっ、どう致しましてなんだぜ!!」

照れくさそうに後ろを向く、気が付けばその格好は見慣れない服を纏っていた
7 : ◆vDejidqJ6g :2015/09/09(水) 22:35:43.49 ID:J7p97x5i0
霊夢「その格好は…?」

魔翌理沙「あぁコレか…いや、お前には悪いんだけどさ、この世界で暮らすとなった以上お気に入りの服は取っておきたくてな…」

霊夢「そう…ま、命あるだけ儲けものよ」

魔翌理沙「そうか・・・お前を救助した時服を破いて応急処置したらしくてな、一応取ってあるが…悪ィが襤褸切れだな」

霊夢「…ん?らしい?」

魔翌理沙「アレ?言って無かったっけか?お前を助けたのはこの村の連中なんだよ、で、私はハンター修行しつつ
お前の世話係をやらせてもらってる訳、あとで動けるようになったら挨拶するか?」

霊夢「いいえ、こう言うのは早い方が良いわ、ちょっと肩を貸して…」

魔翌理沙「ん、だいぶ軽くなったな霊夢、もっと肩の骨がイカれて私がベッド生活になると思ったのに」

霊夢「・・・あとで覚えてなさいよ?」

魔翌理沙「悪かったって、そう睨むなよ〜」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/09(水) 22:38:59.61 ID:Be9Gfyv0o
sagaおすすめ
9 : ◆vDejidqJ6g :2015/09/09(水) 22:51:59.06 ID:J7p97x5i0
どういうことなの…?魔翌理沙文字化け?翌って何…
==============================

霊夢「そもそもハンター修行って言うのが私には解らないんだけど」

魔翌理沙「それも言って無かったっけ、得物狩ったり、キノコ採ったり、肉食獣と戦ったり、キノコ採ったり…
する仕事だな、結構気に入ってるぜ!」

霊夢「キノコに拘るわね…らしいっちゃらしいけど」

???「あら、霊夢、動けるようになったみたいね?」

霊夢「はぁい、咲夜、貴女も迷い込んだのかしら?」

咲夜「ええ、貴女なら元の世界に戻してくれると思ったけどアテが外れたみたいね
ただ、こっちにちょっとやり残したことがあるから…好都合だけども」

魔翌理沙「あー…それより咲夜、ミアが何処に居るか知ってるか?」

咲夜「畑の方に居たわ、アレでいて土いじりが好きみたいね」

魔翌理沙「助かったんだぜ!じゃあまた後でな!」

霊夢「・・・なんか随分仲良くなったみたいね?」

魔翌理沙「組むようになって丁度2週間近いからな、本を返すようせがまれる以外は良い奴だと思うぜ」

霊夢「元の世界に戻れ…ったら返しなさいよ?」
(戻れたら…なんて、私とした事がなんて弱気な…)
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/09(水) 22:53:35.80 ID:Be9Gfyv0o
メール欄にsagaを入れるんだぜ
詳しくは自分で調べるといいぜ
11 : ◆vDejidqJ6g :2015/09/09(水) 23:08:28.90 ID:J7p97x5i0
もう霧雨と書いて(まりさ)と表す事にします;;
>>8
ありがとうございます!反映しました
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???「お、だいぶ良くなったみたいだニャ!」

その娘はかなりの速度で駆け寄ってきた、このタイプは小傘と同じ付喪神の一種?
が、能力はそれこそ桁が違う…、万全の私でも勝てるかどうか…

霧雨「おう、上手くいけば一緒に狩りに行けるぜ?」

???「それは良かったニャ、あ、申し遅れたけど私はミアって言うのニャ、宜しくニャ!」

霊夢「あ、ど、どうもよろしく…えっと、貴女が助けてくれたのよね?」

ミア「そうニャ、物凄い雪煙が起こったから調べたら貴女が居たニャ」

霊夢「ありがとうございます…」

ミア「どう致しましてニャ!」

霊夢「えっと、あの、縞模様のトカゲっぽいのは…?」

ミア「ティガレックスかニャ?…いや見てにゃいニャ」

霊夢「そう…」

ミア「ん、折角来たんだし釣りでもしてるかニャ?部屋の中は退屈だろうし霧雨は釣り下手で困るしニャ」

霧雨「う、うるせーな、誰だって得意不得意はあるんだよ!」

ミア「あはは、狩りの時は期待してるから気にすんニャ」

霧雨「ちぇっ…」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/09(水) 23:14:51.69 ID:Be9Gfyv0o
反映しているならsagaってでると思うが…
まあ>>1が霧雨でいいんだったら好きにするのが一番さね
13 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2015/09/09(水) 23:15:46.69 ID:J7p97x5i0
釣り糸を垂らし数時間
我ながらなかなかの釣果だと思っている

緩やかな流れの河でしかも広い、泳ぎたい気分ではある、が…

ミア「ま、見ての通り雪山の麓だから凍死するのに3分要らないニャ、それ以前に足突っ込んだだけで踵返すだろうニャ」

霊夢「でしょうね…」

ミア「確か上の方の村、ポッケ村には温泉があるけど」

霊夢「えぇっ!!!」

温泉!タオルで拭くくらいしかしてない霊夢にとってなんと甘美な響きだろう
が、次の一言で無残に打ち砕かれる
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/09/09(水) 23:17:29.84 ID:Be9Gfyv0o
まぎわらしいがsageじゃなくてsagaね
魔理沙
15 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2015/09/09(水) 23:28:17.47 ID:J7p97x5i0
>>12
ごめんなさい、勝手に翌の字が入るのと言い慣れるのに時間かかりそうです
=================================
ミア「村の中央に囲い無しであるからニャ〜」

霊夢「・・・そ、それじゃ入れないわね、残念ざんねん・・・」
(迷っちゃった私を誰かぶん殴って…)

ミア「ともかくこれだけ釣れれば大したものニャ、皆で分け合うとするかニャ」

霊夢「ん…」
(普通そうよね…それに命救ってもらった訳だし)

ミア「だけど霊夢はとーーぶん重湯にゃ、胃が慣れるまで我慢ニャ」

霊夢「うぅうう…」
(そうだった!!美味しそうだと思ってたのに…)

ミア「ん、取り敢えず霊夢の分の分け前は渡しておくニャ、許可が出たら酒でも肉でも思いっきり食うと良いニャ」

ジャラッ

霊夢「!!!」

この日から治るまで、霊夢は釣りに勤しんだそうな…
16 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/09(水) 23:31:57.90 ID:J7p97x5i0
>>14
ありがとうございます、サガですね!
===========================
>>11訂正兼ねテスト
ミア「ん、折角来たんだし釣りでもしてるかニャ?部屋の中は退屈だろうし魔理沙は釣り下手で困るしニャ」

魔理沙「う、うるせーな、誰だって得意不得意はあるんだよ!」

ミア「あはは、狩りの時は期待してるから気にすんニャ」

魔理沙「ちぇっ…」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/09(水) 23:32:05.32 ID:Be9Gfyv0o
翌の問題はネットで調べれば5分もかからずに解決できるからひまなときに調べるといい
自分で調べた方がわかりやすいだろう
18 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/09(水) 23:49:25.98 ID:J7p97x5i0
>>14
しっかり魔理沙になりました、ありがとうございます!!
===========================
>>15より続き

霊夢「はぁ〜美味しい…口の中幸せよぉ…♪」

ギガントミートを頬張り黄金芋酒を飲み干す
今日は全快祝いに特別に上位ハンターの食事を卸してもらい食べる食べる

魔理沙「いや〜、美味いもんだ、私まだ下位の位置なのにいいのか?」

ミア「ん、こう言うのは皆で食べてこそだしニャ、それに上位になったらこういうのが食べ放題と解れば
やる気も出るんじゃニャいか?」

魔理沙「その通りだぜ!おい文!!肉ばっか食ってないで野菜も食えよ」

文「ま、まだ沢山あるんですし自由に食べて良いじゃないですか!」

魔理沙「いやいや、勿体ないって見地で言ってるんだぜ?シモフリトマトとか騙されたと思って食ってみろって!」

早苗「私はたてがみマグロに黄金米で毎日過ごしても良いくらいだと思いますね、うん」

見知った顔が幾人も居て、今日は宴会の如しだ
そして明日から霊夢はこの世界で生活するため、ハンターとなった
19 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 00:08:38.77 ID:YhVxO1U70
>>17
基本サガで回避できるみたいですね、暇なときに熟読します
=============================
翌朝

魔理沙「おーい、霊夢、起きろ〜!!」

霊夢「ん〜…いたた…」

魔理沙「のんびりしてっと、夕方になっちまうぞ〜」

霊夢「はぁ〜…あんなに呑んだの初めてでちょっと身体にくるわ…って魔理沙は平気なの?」

魔理沙「ん、この生活で慣れたからな、じきに霊夢もそうなるさ」

霊夢「そう…新しい防具、実戦で使う時が来たのね」

魔理沙「だな、この地区はどうやら生還率を上げるため武具はなるべく最良の物をって思想で
他の地区とは反目してるらしい…とはいえ、新人霊夢にはイーオスシリーズが限界みたいだけどな」

霊夢「えぇ、レウスとか重くて身動き取れなかったわ…」

魔理沙「こう言う時鬼が羨ましく思えるぜ、ディアとか難なく着れるもんなアイツら
ま、おいおい力付けてけば良いのさ」

霊夢「ん、ともかくにとりには感謝しないとね、防具の着心地良いわ」

魔理沙「そういうのは本人の目の前で言うべきだと思うぜ?」
20 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 00:25:59.73 ID:YhVxO1U70
軽い二日酔い覚ましに水を一杯飲んで出る、幻想郷出身と付喪神らしき人々が行き交う
その人たちとは随分打ち解け、ミアと最初に出会ったようなプレッシャーは欠片もない

霊夢「行く間に言っておくわ、えーと、今回のメンバーは私、魔理沙、椛、ルーミア…そしてバックアップがミアその他3名?」

魔理沙「ん、どうやらミア達は積極的に手出ししない方針らしい」

霊夢「何それ、何か損した気分ね…」

魔理沙「最初そう思うだろ?でもその内すぐその認識は変わるとおも…おっ、そろそろ加工屋だな」

にとり「いらっしゃ…おー霊夢、どう?私の作った鎧は」

霊夢「上々よ、流石の仕事と言っておくわ」

にとり「おぉー、こりゃ明日は火山弾かな?」

霊夢「あのね…」

にとり「冗談冗談、そうだ霊夢、狩り行くなら鉄鉱石に大地の結晶、マカライトを取ってきておくれよ」

霊夢「いいけど…在庫は無いの?」

にとり「分けたいのは山々だけど需要が高くて…供給が追い付かないんだ
ともかくそれがあれば霊夢の新しく新調した狩り用の陰陽玉の強化も出来る筈だよ?」
21 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 00:36:52.88 ID:YhVxO1U70
霊夢「ふーん…」

魔理沙(あ、こりゃ関心薄そう)「そうだ霊夢!黄金石のかけらって知ってるか?」

霊夢「え・・・?」

魔理沙「売れば結構な金になるんだぜ?それに鉄鉱石やマカライトが余ればそれまた高値で売れるぜ!!なぁ?」

にとり「だね、さっきも言った様に品薄だし鉄鉱石やマカライトは採掘に使うピッケルにも用いられるからいい値で買い取るよ」

霊夢「そうと決まれば俄然やる気出てきたわ!さ、行きましょ!!」

魔理沙「お、おう!!」
(やっぱり効果覿面だなぁ…)

・・・

霊夢「お待たせ」

椛「いえ、ちょうどイメージトレーニングも済んだ所です」

ルーミア「おー、一緒に狩り楽しみなのだー♪」
22 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 00:47:04.82 ID:YhVxO1U70
道なりに移動、30分もしない内に着く近所である、だからこそ霊夢は助かったのだろうが…

霊夢「…重くない?」

ミア「いや?私力持ちだからね、平気平気」

魔理沙「いやー、でも人気者の椛がかって出てくれて助かったぜ!」

椛「い、いえ、私自身の強さを鍛え直さなければと思ってたところなので…」

???「あーもー、こらルーミア、視界塞がないの!」

ルーミア「でもちゃんと道通り進めるのだー凄いのだエンカー」

などとやってる間に狩り場に着く、
今回のクエストは霊夢に使ったので品薄になった雪山草採集である
23 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 01:12:11.39 ID:YhVxO1U70
ミア「ん、設営も終わったニャ、考えたけど今回は私も特別に同伴するニャ」

魔理沙「おぉ!」

ミア「それと霊夢以外の3人には道なりのガウシカを競走で狩ってもらうニャ
素早く、安全、確実に、それが出来にゃいとオシオキが待ってるニャ
霊夢はルートを決めて欲しいニャ、一応採集物は書いておいたから…これでどうニャ?」

椛「大型モンスターが出た時の対処法は?」

ミア「ん、フルフルとドドブランゴ辺りなら安全策で霊夢と交代でそっちで待機してる文あたりに出て貰うニャ
ティガレックスやキリンだったら私が抑えるから皆退いて幽香、勇儀、妖夢 、咲y…いや、ここは無難に萃香と交代かニャ
強化体やそれ以上に強い奴は私らが何らかの形で対処するニャ
向こうではどうだか知らニャいけど一か月そこらのまだまだ新兵に命懸けの任務は与えないから安心しろニャ」

ルーミア「中型の場合どうするのかー?」

ミア「そいつニャら霊夢も戦線に参加してもらうニャ
その場合丁度良い機会だし連携での戦闘を霊夢にも学んでもらうニャ」

霊夢(ルーミアが…?)

魔理沙 ボソッ「意外だろ?でも此処に来てから頭脳的に良い動きするようになったんだぜ?
下手すりゃ私でも狩りに関しては負ける事もある位だぜ」

ミア「他に質問無いかニャ?」(チラ

霊夢「…。」

ミア「ん、無ければ行くにゃ、怪我だけは気を付けるんニャよ?」
24 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 01:29:49.41 ID:YhVxO1U70
    ズパッ!!!

一閃、鮮血が飛び散り標的であるガウシカは倒れる

魔理沙「よくよく考えたら千里眼でフットワークの軽い武器持ってる椛がめちゃ有利じゃないか?くそー、良いとこないぜ…」

ミア「その短所をどう補うかも今回の課題にゃ」

魔理沙「ちぇー、オシオキは勘弁だぜ」

ミア「おめーは筋が良いのに狩り場外では注意力散漫なのが悩みの種ニャ
私はドベにオシオキするとは一言も言ってないニャ
少しはルーミアを見習うニャ」

魔理沙「ぐ…ふん、コレから巻き返せばいいのさ!おい霊夢!ちゃんと見てるか?」

霊夢「えぇ、あ、ルーミアが獲った!…へぇ、腕も中々じゃない」

ミア「なんだかんだでチルノ、リグル、ルーミア、ミスティアの四人でフルフル狩った実績もあるニャ
まごついてると置いてかれるニャよ?」

魔理沙「お、私も仕留めたぜ!!この距離でも一発!!やっぱり狩りもパワーだぜ!!」

ミア(ふむ…そろそろ魔理沙もモノブロス行けるかニャ?)
「さて、はぎ取るかニャ、昨日のご馳走に負けない珍味を戴くニャ!」
25 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 01:44:56.62 ID:YhVxO1U70
ジュウ ジュウ ジュウウ…

椛「ん!やはり新鮮なレバーは良いですね!!!」

魔理沙「これでいつでもこの味で食えれば最高なんだけどな!足が早くて此処から村に着くまでには平凡な味になっちまう」

ルーミア「ん?霊夢、食べないのかー?」

霊夢「…ああ、いいえ?食べる、食べるわよ?」

魔理沙(思えばガウシカって結構愛らしいから捌くのに抵抗あったのか…最初に痛い目にあわされてからそんな感情忘れてたぜ)

・・・

ミア「肉、皮、骨…うん、全部頂いたニャ、余った部位はギアノスの巣に放り込んでおくかニャ」

椛「出立しますか?」

ミア「ん…こういう判断は霊夢に頼むニャ」

ルーミア「どうなのかー?」

霊夢「そ、そうね、晴れてる内に済ませちゃいましょ」

ミア「じゃ、これから寒冷地ニャし、特製カイロ(ホットドリンクの代わり)貼っていくニャ」
(魔理沙…)

魔理沙(わかってる、ちゃんと霊夢を守る)
26 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 02:00:22.85 ID:YhVxO1U70
カツーン カツーン
冷凍庫の様な洞窟内部、良質な鉱石が得れる場所でひたすらピッケルを振るう
相当純度の高い鉄らしく周辺が凍りついてるのもあり一欠片掘りだすのも一苦労だ

霊夢「ハァ…ちょっと…だれか代わって…」

椛「いいえ、折角の機会ですからヘトヘトになるまで掘って貰います」

霊夢「うぅ…」(思えば帰路の護衛もこなすから強く出れない…)

魔理沙「おぉ、こりゃマカライト鉱脈来たか?ザックザクだぜ!!」

ルーミア「ハチは任せろなのだー!」

ミア「あーあ、早々に皆折っちゃったか…いいの?私ピッケル結構持ってるニャよ?」

ルーミア「今回は霊夢に譲ってあげて欲しいのだー!!」

霊夢(その優しさが今は辛いわ…!)
「ごめん、雪山草採集してからにしない?腕と腰がもう…」

ミア「今回の司令塔は霊夢だしニャ、余程の事が無い限り指示通り動くニャ」

椛(ちょっと可哀想でしたか…)「帰ったら採掘のコツを教えますよ、ただ、霊夢さんの場合基礎体力の方が問題ですね」
27 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 02:24:36.73 ID:YhVxO1U70
と、洞窟内部でも採集し、表に出る
一定の寒さであればミント爆弾の如く生えてる代物なのですぐに見つかる
粗方採集し、腰を上げる、余剰を取って帰るか、地獄の採掘か、考えてたら・・・

椛「!!急いだ方が良いです、何か接近してきます、まだ遠いですが、速い…」

ミア「ん、こっちも今情報が届いた、標的、ベリオロス高機動型と確認
通常型(3rdの弱体化ベリオ)ではない!」

霊夢「わかったわ、さっさと下山よ!!!」

魔理沙「聞いたこと無いモンスターだな…何だソイツ」(ミアの口調がマジだ…こりゃスタコラサッサだぜ)

ミア「雪原だとかなりヤバいモンスターだ、勇儀と萃香でも今は勝てるかどうか解らない!
上位タイプなら間違いなくジワジワとだけど確実にやられる!」

ルーミア「ただでさえ高いランクなのにそれでも詐欺の筆頭と聞いたのだ
でも本来は遠方に居る筈なのだ…?」

椛「今間違いなく来てるのは事実です!恐らく目標はポポ…少なくとも私たちを見つけた気配は無いですね」

脱兎のごとく退散する、結果で言えば霊夢の判断は大成功であった
28 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 02:44:23.85 ID:YhVxO1U70
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====第二章・初のクエストを終えて=====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
急ぎ足で村に戻る…と言うかミア達に荷物を預け低空飛行して早々に帰った
厳戒態勢も過ぎ夕方・・・

霊夢「どう…?」

椛「えぇ、食事した後に別の場所に移動したようです」

霊夢「そう…」

椛「沈んでますね?」

霊夢「だってそうでしょ!!マカライトを沢山持って帰ったのに含有量が低いとか、傷付いて使えないとかで
持って帰った内の3割よ!!!」

霊夢もにとりに非は無いと解りつつもドヤさずにはいられなかった
多分ホクホク顔の魔理沙が主な原因だと思われる

椛「はぁ」(相変わらずの運ですが…採掘の腕が想定通り追い付いてませんね)

霊夢「こうなればもう一度掘りに行こうかしら全く!」

椛「いえ、今はやめておいた方が良いですよ…」

霊夢「解ってるわよ!!…ふぅ、貴女に当たってもしょうがないわよね…ごめん」

椛「いえいえそんな…」(霊夢さんだいぶ丸くなってる…?)

霊夢「そうそう、約束の採掘の仕方、教えてくれない?明後日」

椛「あさって?」

霊夢「もう筋肉痛が来てるのよ…鎧を支えてるだけでも節々がキツいわ」

椛「…はい」

確かに初クエストは成功に終わった、けれど、前途多難な様子です
29 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 02:55:09.88 ID:YhVxO1U70
翌日

霊夢「いたたた…」

全身筋肉痛、特に首と腕と腰が痛い…とは言え
ちゃんとご飯が食べれるだけ前の大怪我より随分マシ

咲夜「あら、霊夢、ごきげんよう」

ポンッ

霊夢「ヒギャァアアアッ!!あだだたっ!!」

咲夜「…ごめんなさい」

霊夢「つ、次は許さないからね…」

咲夜「そんなに辛いのなら寝てれば良いのに…」

霊夢「筋肉痛は軽く動かした方が後々良いらしいのよ…たた…」

咲夜「そう…」

???「あ、れーいーむー!!!」

だきっ

咲夜「あ」

・・・
30 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 03:11:17.58 ID:YhVxO1U70
霊夢「産まれて初めて人前で本気泣きしたわ…」

???「あぅ、ごめん、れいむー」

???「あらあら、博麗 霊夢ともあろうものが情けないわね」

霊夢「うっさいわね…レミリア」

レミリア「ふふ、でもこの辺りは良いわね、殆どの天気が曇天で歩くのに不自由しないわ
とは言え万が一の事もあるし夜専門ハンターだけど」

フラン「むぅ、私も一緒に狩りがしたいなぁ」

???「だったら受け身を覚えるか、いかなる攻撃も完全回避するかしかないわよ」

フラン「ぶー、きびしーよレイナはー!!」

レイナ「全く、攻撃面では文句ないんだからちゃんと身を守るだけ、あと少しよ
とにかく背中の張り紙はがしたらまた訓練だからね」

フラン「えっ!?」

頑張って、と書かれた張り紙が張ってあった、いつの間に…

フラン「…今日は絶対勝つもんね!!」

レイナ「その意気よ、では、妹さんをお借りしますね」

レミリア「構わないわ、しっかり鍛えて頂戴」
31 : ◆vDejidqJ6g :2015/09/10(木) 03:30:50.04 ID:YhVxO1U70
霊夢「彼女は?」

咲夜「妹様の狩りでの教育係…と言ったところですわね」

レミリア「私は気に食わないわ…でも、教育に戦闘力の実力は認めてる」

霊夢「へぇ?」

レミリア「私とのバトルでアイツは常時攻撃可能位置に居ながら一発も撃たず全て避けきったなんて
私の身体こそ無傷だけどプライドはズタズタよ…」

咲夜「あれでいて妹様も随分なついてますからね、外に出れるのも併せてああまで笑顔を見せた妹様は初めてです」

霊夢(あぁ、嫉妬もあるのね…)

レミリア「咲夜、時間は?」

咲夜「1時22分です」

レミリア「丁度良い時間ね、私は寝る事にするわ」

咲夜「はい、ベッドの用意は済んでおります」
32 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 03:44:32.42 ID:YhVxO1U70
・・・・

霊夢「で、聞きそびれたけど、やり残した事って?」

咲夜「・・・ええ…轟龍ティガレックス…忘れもしない、奴は私の獲物ですわ」

霊夢「!!!」

咲夜「貴女も因縁がありますわよね?」

霊夢「…うん」

咲夜「鱗がナイフを弾き、隙間に刺しても何事も無いかのように…
口の中へ投げたら事もあろうに全部噛み砕いた…冗談じゃないわ」

霊夢「・・・」

咲夜「近々ティガレックスに対抗するための猛毒をもったゲリョスを狩りに行く予定です
貴女の因縁も理解してますが、ここは早い者勝ちです
が、もし、もしも一緒に戦う事があれば…」

霊夢「・・・」

咲夜「…失礼します」
33 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 03:59:50.43 ID:YhVxO1U70
霊夢「…サムい…はは、そうね、もう夕飯の時間ね…」

夕方まで座り込んでいた霊夢が、立ち上がる
しかし足が縺れ、いとも簡単に転倒した

霊夢「あはは…私ったら筋肉痛で転んじゃった、そう、これは筋肉痛のせいなのよ…」

立ちあがろうとする、が、手も震え上体を支えられない
仕方なしに仰向けになる

霊夢「もう、星が見える…」

飛んで戻ろうとする、が

霊夢(あ、あれ?)

飛び方が解らない、昨日まで呼吸をするように飛べていたのに…
呼吸と言えば息苦しさも感じる、上手く息を吸えていない、声すら出せない

霊夢(どうして、どうして、どうして…)

〜〜〜〜
34 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 04:11:35.93 ID:YhVxO1U70
フラン「れいむ起きた?」

レイナ「…この分なら心配ないですね」

誰かの部屋に居る、意識は安定したようだ

霊夢「あれ…?」

レイナ「道の脇に倒れていた貴女をフランちゃんが見つけたんですよ」

フラン「えー、レイナが見つけたんじゃん、私は運ぶの手伝っただけだよ」

レイナ「…ともかく、此処はフランちゃんの部屋です、移動しますか?」

霊夢「そうね…」

フラン「・・・。」

霊夢「…ごめんなさい、今日はここで休ませて、疲れちゃった」

フラン「わかった!ね!ね!約束だよ!一緒に寝ようよ〜!」

レイナ「全くもぉ…では、おやすみなさい、ごきげんよう」

フラン「おやすみ〜!!」

空気を察したのは事実だけど、この暖かいベッドから離れたくなかった
勘では無い、生物としての本能がそう思っただけだ
35 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 04:42:14.05 ID:YhVxO1U70
堅肉とフラヒヤ麦を食べた後、こんがり肉を三本ほどたいらげた

霊夢「一食抜いただけでこんなにお腹がすくなんてね…」

魔理沙「おぉ、霊夢!今日は早いな!」

ジュウジュウとアツアツの臭いが漂う
ミートワゴンと四つ足ニンジンのステーキセットだ

霊夢「むぅ…」

魔理沙「・・・そ、そんな顔しても分けてやれないぜ!」

霊夢「解ってるわよ、流石にお腹いっぱいだし…結構豪勢だけど何か行くの?」

魔理沙「今日はちょっと遠出してガノトトスを狩りに行くんだぜ」

霊夢「ガノトトス?」

魔理沙「ああ、私のタイプと相性が良くてな、熱帯と寒冷地に対応した砂漠用の装備が目当てなんだ」

霊夢「ふーん…」

魔理沙「んで、今の目標はモノブロス!砂漠に居るから長期戦でも平気なように
今回の装備をだな、急がば回れって奴さ」

霊夢「別に急ぐ事も無いでしょうに…誰かと競ってるの?」

魔理沙「んぐっ…ま、まぁな、チルノの奴が吹っかけてきてさ、売り言葉に買い言葉で…
ちなみに今日挑むらしいぜ?まぁブランゴに手間取ってるようじゃ失敗だろうけどな」
36 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 05:10:43.85 ID:YhVxO1U70
霊夢(ともかく魔理沙が誘えないとなれば椛とあと二人か…うーん…
よくよく考えれば私って受け身のコミュニケーションばかりで余りこちらから干渉しないのよね…)

霊夢「・・・よし!」

こうしてても始まらない、何か行かなくちゃ、うん

霊夢「あ、あのさ」

村紗「ん?」

霊夢「これから鉱石掘りと軽いクエスト受けに行く予定だけど組まない?」

村紗「そうだね…確かにこの武器に随分鉄鉱石使うからね…そろそろ厳しくなってきたし、うん、行こう」

???「あら、採掘なんて丁度良いじゃない♪」

村紗「ひっ!?」

幽香「そんなに驚かなくてもいいじゃない、私の武器も中々鉄を使うのよ?
火炎袋大量ゲットにイャンクックを10匹程狩ったらそろそろオーバーホールが必要って言われちゃって
折角だから改良しようって事で…良いでしょ?」

霊夢「…椛含めてこれで4人ね」
37 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 05:39:55.07 ID:YhVxO1U70
幽香「折角だし討伐を兼ねたクエストはいかが?」

椛「む…」

幽香「…ふふ、ただの提案よ、提案、喧嘩したら怒られちゃうしね」

霊夢「…受けない理由もないわね、ギアノスの討伐、これでどうかしら?」

幽香「えぇ、私は構わないわ」

村紗「い、良いですよ」

椛「・・・行きましょう」

ミア「お、出るのね、私達も準備はできてるよ」

大体解った事だが専属の付喪神が一人一柱用意されている
霊夢のは猫耳が付いている金髪ショート
椛のは犬耳っぽいのが付いてる茶髪ショート
村紗のは黒髪のリトルツインテール
幽香のは黒髪ポニーテール…
先ほど睨みあった時牽制したのはこの黒髪ポニテで
その時の圧迫感は今までに感じた事がない
少なくとも幽香が敵に回すことをためらう存在なのは確実…
今のところ敵では無い事は確か、それだけで十分
38 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 14:09:26.80 ID:YhVxO1U70
口数もないまま狩り場に着く
殆ど急造のチームだとどうにも話しにくい
簡易拠点の設営を始めた時、椛が口を開く

椛「幽香さん」

幽香「あら、どうしたの?」

椛「先程は突っかかってしまい、申し訳ありません」

幽香「いいのよ、もう気にしてないわ」

村紗(そ、そうとう丸くなってますね…此処に来るまではバラの様な声音に
棘をタップリ加えたような会話しかして無かった筈ですよ?)

霊夢「この一カ月で色々あったんでしょ、それはそうと椛、採掘のコツ聞いておきたいんだけど」

椛「えぇ、霊夢さんは腕だけに頼り過ぎですね、身体全体を撓らせる様に動かした方が良いです
それと足をもう少し広げると踏ん張りが利きますし…あとは鉱石に直接つるはしを当てないよう気を付ける事位です」

霊夢「こ、こうかしら…?」

ブンッ

大股開きで思い切り叩きつける、結果異様にお尻が付き出る形となった

椛「…ま、まぁ実際掘ってみましょう、霊夢さんがやりやすいならそれでいいと思いますし」

村紗&幽香(流石にさっきのは女性としてどうかな&かしら…)
39 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 14:25:22.68 ID:YhVxO1U70
簡易拠点の設営も済んだ、正直毎回毎回片付けるのが惜しい位の出来だ

ミア「じゃあ存分に狩ってきてくれニャ、今日のリーダーは、幽香にたのむニャ」

幽香「あら?私?」

???「えぇ、モノブロス討伐のお祝いに渡した通信機があるし、丁度良いかな」

幽香「ヒマワリちゃんも推してくれるなら拝命しない訳にはいかないわね」

ヒマワリ?「もぅ、霊夢が間違えて覚えちゃうでしょ、私はアオイと呼んでって」

幽香「ふふ、ごめんなさいね、じゃあ行きましょ、大丈夫、無茶はしないわ」

霊夢「え、えぇ…」

椛「な、なんか調子狂いますね」

村紗「多分これから長い付き合いになるんだし、慣れなきゃね…」
40 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 14:48:07.86 ID:YhVxO1U70
霊夢「はっ!!」

 シュッ

ピトッ

霊夢のお札が標的のポポに貼りつくと程無くしてポポがダメージを受ける
霊的ダメージを抑え生物的ダメージを増した霊夢の武器MH仕様だ
外骨格を無視して攻撃が与えられるものの一撃一撃が軽いので手数が無いとポポも中々仕留められない

 ザクッ

逃げるポポに椛の片手剣が煌めく、相変わらず調子は良いようだ

村紗「せぇりゃ!」

 ゴスッ

巨大な錨でぶん殴る、程無くしてその場に崩れ落ちる

幽香「えいっ!」

ザンッ

傘の先に付いた刃で切り裂く幽香、難なく一番の大物を仕留める

幽香「こんなものかしら?ふふ、例のディアブロスもこう簡単に沈めばいいのだけれど」

椛「またあの紅蓮に挑むつもりですか?」

幽香「そうよ?また挑むつもり、よ?」

村紗(あ、いつもの幽香さんに戻りつつある?)

霊夢「それよりポポノタンとやらは何処よ?」

幽香「このお花を食べちゃう悪い口の中に…」

サクッ

幽香「ホラ採れた、霊夢のいつも食べてる堅肉とは比べ物にならない味よ?」

霊夢「む…私はアレはアレで気に入ってるんだけど…」
41 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 15:04:44.04 ID:YhVxO1U70
とはいえ確かに美味しかった、おそらく酒のつまみには最適だろう
ホワイトレバーと違い日持ちするタイプなので多めに取って帰る事となった

霊夢「この辺りはもういないわね…あ、あっちに居るわ、あの河の向こう」

幽香「ダメよ、そっちは区画外なの」

霊夢「むぅ…」

幽香「また来た時にじっくり狩りましょう」

霊夢「わかったわよ」

村紗(なんだかんだでリーダーの判断とかはしてる…)

椛(それにしてもいつもより数が少ないような…?!!)
「8合方面、ドスギアノスです!」

幽香「ふむ…」

アオイ『こちらアオイ、どうしたの?』

幽香「私達これからドスギアノスも狩ろうと思うのだけど、霊夢も連れてって良いかしら?」

アオイ『だそうよ・・・・・攻撃に回らなければ良いって』

幽香「そうと決まれば行くわよ、遅れないよう付いて来なさい?」

霊夢「・・・飛べたっ」

幽香「?」
42 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/09/10(木) 15:15:03.42 ID:YhVxO1U70
・・・

幽香「見つけた、少し吹雪いてきたわ、さっさと片付けましょう」

椛「はい!」

村紗「トドメは貰っちゃうもんね!!」

アオイ「ごめんなさい、訂正、霊夢はドスギアノスに注意しつつ、ギアノスを狩る事」

幽香「あら、貴女の口から謝罪の言葉は初めて聞いたわ」

アオイ「・・・とにかく、全員無事に戻るように!」

霊夢「つまり私はあの小さいのを狩れば良いのね?」

幽香「そうよ?基本的に私ら3人を狙うけど、部下を倒されて激昂しないとも限らないわ、
足を引っ張らないよう気をつけなさい」

霊夢「わかったわ」

椛(私としては周りを気遣う台詞を初めて聞いた方のショックが大きいです)
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