爽「獅子原爽のトイレ探訪記!」ユキ「行ってらっしゃい」(千里山〜鹿老渡編)

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122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/28(日) 18:03:34.45 ID:B9gxiVas0

そして五巡目


憩「…」タンッ 打:二索

爽「う? るぉっ! …」

セーラ「ん?」

竜華「……」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/28(日) 18:13:37.66 ID:B9gxiVas0

爽「……」

セーラ「なんや獅子原、ええのかツモって?」

爽「ん・・・ ごめん、いいよ、なんでもない…」


竜華(…ふぅん)

憩(…爽さん、見逃したんか… 8割方和了ってくれると思うたんやけどなぁ…)

爽(・・・やっぱ今のは、間違いなく差し込み… 素直に和了った方が良かったのかもしんないけど…)

爽(これじゃ私はまるで憩ちゃんのあやつり人形だ…! ここで、点棒だけ仕入れても…)

爽(あやつり人形のままで、勝てるわけなんかねー! もう掌の上で転がされるのはゴメンなんだよ…! ここは…意地を張ってでも、一旦、“支配”から逃れねーと…)


憩(ふふっ、反抗期に入ってまったか…w まぁええで、それならコッチを…)ニヤ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/28(日) 18:24:14.92 ID:B9gxiVas0

八巡目

セーラ(よしっ! ピンフテンパイ…! うまい具合に安い手張れたで…)

セーラ(荒川も竜華も手が遅いようやし… 次の巡目でツモって終了や!)タンッ

爽(待ち牌バレたから、自分でツモるしかねーけど… くっそ、こねーな!)タンッ


憩「 カン 」カシャッ →「DDDD」


爽「ん?!」

竜華(? 獅子原の出した五筒を大明カン…?)


憩「リンシャン・・・ リーチ!」タァンッ!


セーラ(…リーチやと? なんや、獅子原の支援なんかしとるで手が遅いんかと思ったが… 違うんか?)チャッ

セーラ(八筒… 荒川のカンツのスジか。 なら通るな)タンッ


 「ロン」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/28(日) 18:33:14.54 ID:B9gxiVas0

セーラ「なんや、と・・・?」

憩「リーチ・一発・ドラのって5200の一本付けですよぅ♪」カチャカチャパラララ・・・

セーラ「!? おまっ! 五-八筒の両面待ちって・・・ 獅子原の出した五筒で和了っとるやんけ!」

憩「は? だって、獅子原さんから和了ったら終わっちゃうやないですかー」

セーラ「… この…!」


爽(…なんだ今の? 私の捨て牌をわざわざカンして、ワナに使ったのか…?)

竜華(憩ちゃん、手が遅いわけやなかったんやな… どんだけ余裕ブッこいとるんやまったく…)


 セーラ:35800点
   憩:33900点
  竜華:30200点
   爽:100点
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/28(日) 18:45:13.86 ID:B9gxiVas0


泉「獅子原さん、100点のまま南入ですね…」

怜「荒川の差し込みを拒否しよったな。 意外と根性あるんやな」

泉「でも、首の皮一枚つながってるだけ… もう棺桶に片足つっこんでますよ」

怜「せやな… 獅子原が盛り返すには、この親番でなんとかせなあかんな」

フナQ「はい、でも… いくら獅子原さんでも、使える“異能”はもうほとんど無いでしょうね。 仮に残ってたとしても、あのメンツに通用するかどうか…」

泉「獅子原脱糞まったなし! ですか…」



南一局・親:爽


爽(ふん… もしこれがインハイみたいにTV中継されてたら、『獅子原選手、これはもう脱糞決定的だァァ!!』とか実況されるんだろうけどさ…)

爽(そうそう簡単に私の芸術的うんこが拝めると思ったら、大きな間違いだぜ…?)

爽(ナイスなタイミングで黒い雲・・・“クンネニシ”が戻ってきてくれた…! ここは、青い雲と合わせた雲ダブルで連荘を狙うぜ…!!)

爽(見てろよこんにゃろ… 3人とも、その余裕ブッこいた顔を凍りつかせてやるからな!!)
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/28(日) 18:58:33.02 ID:B9gxiVas0

 二巡目

爽「ポンッ!」カシャッ →「九九九」

竜華(? 二巡目に九萬ポン…? チャンタ系… いや、無理な仕掛けか…?)


 四巡目

爽「チー!」カシャッ →「CDE」

セーラ(ん? なんや立て続けに… トイトイやタンヤオではない… 役牌か、鳴き三色、鳴きイッツー狙いか…?)

セーラ(どちらにしろ安手や。 とりあえず和了って、連荘狙いってわけやな… そんなん怖くないわ)

爽「無聊を託つ」ゴゴゴォ・・・

セーラ「は?」

爽「乏しいな… 闕乏したよ…!」ズモモモモモオォ・・・

竜華「な、なんや、獅子原、ついにおかしくなったか?」

爽「大阪四天王は厄介だと聞いてうきうきしてたけど… 所詮は有象無象…!」

セーラ「お、お前・・・ 自分の点数把握しとる?」

爽「じゃかましゃあっ! さあそろそろ御戸開きといこうかぁ!!」クワッ

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/28(日) 18:59:24.70 ID:B9gxiVas0
止まります。
また明日の夜に書いていきます。
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 18:41:05.38 ID:EhLwihyb0


泉「獅子原さん、鳴きでソッコーテンパイしましたけど… これって…」

怜「うん、役無しやな。 何考えとるんやろな、リーチもできんのに」

フナQ「…?」





 九巡目

竜華(…? 三巡目に一シャンテンまで行ったのに、そこから手が進まへん…)チャッ タンッ

セーラ(配牌からずっと一シャンテン…? 鳴くに鳴けんし、なんか変やぞこれ…?)チャッ タンッ

憩「…?」チャッ タンッ
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 18:57:19.62 ID:EhLwihyb0

 十五巡目

竜華(…おかしい! このツモどうかしとるで… 一シャンテンから全然抜け出せへん!)チャッ タンッ

セーラ(ああぁイライラすんなぁ! なんでテンパイできひんのや!)チャッ タンッ

憩「……」チャッ タンッ



 怜「?? なんやこれ…? 3人とも五巡目には一シャンテンまで行っとったのに、獅子原以外一人もテンパイできんぞ…?」

 フナQ「… このままやと、最後の海底牌をツモるのは、獅子原さん… これは、もしかして…!」

 泉「? どうしたんですか?」

 フナQ「“イーシャンテン地獄”と全く同じなんや…」

 怜「イーシャンテン地獄?」

 フナQ「龍門渕の天江衣が県予選で見せた能力です。 異能の力で卓を支配し、他家をイーシャンテンのまま身動きできなくする…」

 フナQ「そして最後に海底牌を天江がツモると、そこで100%海底撈月で和了ってしまうという・・・ 理不尽極まりない強力な“異能”です」

 怜「…? 獅子原がなんで天江と同じ能力を使えるんや」

 フナQ「いや、そこまでは、分かりませんけど…」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 19:17:06.95 ID:EhLwihyb0

 十七巡目

  チャッ  タンッ  チャッ  タンッ  チャッ  タンッ・・・

竜華「…くっ」
セーラ「…この!」
憩「……」


残すところ一巡となったが、爽以外は変わらず誰もテンパイすることができない…


爽(いししし…!! どうだよ私の雲ダブルは… ハマれば誰も抜け出せなくなるイーシャンテン地獄の味は…!)

爽(この能力は、自分が先にテンパイさえすれば、いつでも発動できる… インハイではネリーの奴に先にテンパられて結局発動できなかったけど、今回はうまくイッたぜ…!)

爽(かつてアイヌの神は青い雲を水へと変え、広大な海を創生した・・・ そして、クンネニシ、黒い雲だけは天地創造後も残り、天空の月を乗せて運ぶ役割を担った・・・ つまり!)

爽(この二色の雲をダブルで使えば、海に映る月を撈いとる・・・ 海底撈月で和了ることができるんだよ!)

爽(一局しか使えない能力だけど、一度発動させてしまえば和了り続ける限り雲は消えない… つまり私が親でいる限り永遠に和了り続けられる…)

爽(ふふ… 青ざめていく奴らの顔が目に浮かぶぜ…w ここで一気に取り返してやるからな!)タンッ

憩「ポン」

爽「は?!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 19:20:44.49 ID:EhLwihyb0

憩「…」タンッ

セーラ「ん、それチーや!」カシャッ!

セーラ(うしっ、張ったで…!)

爽(げぇっ、ここに来てズラされた…! くっそ、このままじゃ海底牌がセーラに…!)
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 19:28:44.85 ID:EhLwihyb0

 十八巡目

竜華(…くっ、テンパイならず…)チャッ タンッ

憩「……」チャッ タンッ

セーラ(海底牌…)チャッ

セーラ(…さすがにそう都合良くは和了れんわな。 こいつは捨て・・・ ん?)ビクッ

爽(捨てろ捨てろ捨てろこんにゃろ…! 捨てれば河底ロンで和了れる…! おらカモンカモンカモン!!)ゴゴゴォ・・・

セーラ(・・・なんや嫌な予感がするで… これは手牌に入れて… テンパイは維持しつつ、こっちで…)タンッ

爽(っはあぁ?!)

竜華「りゅうきょ…」


 「ロン」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 19:32:17.70 ID:EhLwihyb0

セーラ「い?!」

憩「河底ロン、三色同刻、ドラ1・・・」カチャカチャパラララ・・・

憩「満貫、8000ですよぅ!」ニタア・・・
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 19:39:11.05 ID:EhLwihyb0

竜華「さ、三色同刻やと!?」ガタッ

セーラ「・・・!」

爽(…く、喰い取られた上に、また、ダシに使われた…?)

憩「ふふっ、一局早くトップになっちゃいましたね♪ やっぱり麻雀は思うようにいかへんなぁ…」ニコニコ



   憩:41900点
  竜華:30200点
 セーラ:27800点
   爽:100点
 
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 19:52:46.98 ID:EhLwihyb0


泉「三色同刻・・・ 久しぶりに見ました」

フナQ「かなりレアな役やからな。 成立する確率は役満とほとんど同じやで」

怜「あのポンでギリギリテンパイし、シャンポン待ちに受けた… また多分セーラの手牌から出そうやと読んどったんやろな」







爽(さ、最後の、親が、流された・・・)ガクガクガク…


 “やれやれ… かわいそうな人やねぇ…”


爽「え!?」


 “なまじっかおかしな力があるばかりに、いつもそれ頼みで自立することもできんのやねぇ”


爽「…」

憩「……」ジーッ…


まっすぐにこちらを見ている憩の双眸と目が合った瞬間、爽は射すくめられたように動けなくなった。


爽(憩ちゃん… また、私の頭の中に…?)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 20:05:48.13 ID:EhLwihyb0

 “爽さんは… いつもオカルトに頼っとるから、自分の力だけで闘うことができない…”

 “だから… 本当に、全力で、一生懸命闘うということを、あなたは知らないんや…”


爽「… う、 ぐぅ…?」


 “「本当に勝つ」ことも、「本当に負ける」ことも、あなたは、知らない…”

 “つまり勝負の醍醐味を知らないんや、あんたは… ほんまに、かわいそうな人やねぇ・・・”


爽「・・・う、うっ、うぅぅ! うっるせえええええぇぇっっ!!」ガタッ


卓に手をついて立ち上がった爽… 


竜華「な? し、獅子原? どないしたんやいきなり?」

爽「え? あ、う・・・ ちょ、ちょ、ちょっと・・・ ごめん! 私トイレ行ってくるっ!!」ダダダッ

セーラ「は?! おい獅子原! うんこはしたらあかんでっ!」

爽「だ、大丈夫! 小さい方だから!!」バタァンッ・・・


憩「………」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 20:30:28.94 ID:EhLwihyb0





 パシャッ  パシャッ  ジャバジャバジャバ・・・・


雀荘のトイレの洗面所・・・

爽は、ジャブジャブと自分の顔を洗っていた。 悔しさで涙がこぼれそうだったのである…


爽(・・・け、憩ちゃんの奴・・・ 言いたいこと言いやがって・・・!)ジャブジャブ・・・

爽(わ、私が、自立してない…? 勝負の醍醐味を、知らない、だと…?)ジャバジャバジャバ・・・

爽(うるせーんだよ! インハイの時、私が、どんだけ、仲間のために真剣に闘ってきたか… し、知らねーくせによぉ!)ジャバジャバ・・・

爽(…… でも…)

爽(・・・・つえぇ・・・)

爽(本当に、つえぇ…! この私が、カムイと雲を全開で使って臨んでも、まるで、歯が立たない… 憩ちゃん… あんなに強い奴だったんだ…)キュッ

爽(セーラと清水谷も、あのバケモノみたいな憩ちゃんを相手にして、平気でわたり合ってる… あの二人にも、私は、まったく、及ばない…)ゴシゴシゴシ・・・


爽「・・・ふぅ―――っ・・・」スッ


顔を、備え付けのタオルで拭き終えた爽は、上体を上げて鏡を見た。 そこには、目の落ちくぼんだ… とても十代の少女とは思えない老婆のような女が映っていた。


爽「うっ?! げぇ・・・?? こ、これ、私・・・??」


イキがってはいたものの、真綿で首を絞められていくような局状況・・・

自分のプライドを押し潰すかの如き凄まじい圧力・・・

そしてもう何の武器も持たない素寒貧となった絶望感は、いくら爽といえど、相当なストレスとなっていたのだ。


爽「・・ぐ・・・」


勝てない・・・

まったくもって、勝つビジョンが思い浮かばない。

仮にも私は、インハイベストエイトの有珠山高校のエースなんだぞ…?

それが、それが… こんなにも、手も足も出ずボロカスにやられるものなのか…?
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 20:53:11.10 ID:EhLwihyb0

悔しい・・・

負けたくない。

負けたら… 私は公衆の面前で脱糞をし、トップの奴の奴隷犬としてこき使われることになるんだろうな…

もしかしたら、三箇牧か千里山に転入させられて、雑用係でもやらされることになるのかもしれない…

でも…

でも、そんなことは、どうでもいい…

いや、どうでもよくはないけどさ、でも、それ以上に、このまま何もできずに終わるのが、怖い。

何かこう、胸をかきむしられるような… 何か大切なモノを失うような気がする。

・・・大切なモノって、なんだ?

メンツ・・・? いや、自分自身・・・ 私という人間そのものを、否定されるような気がする・・・


勝ちたい。

なんとしても、勝ちたい・・・

でも、カムイも雲も、もう完全に使い切った。

そして、その全てが、通用しなかった・・・

かくなる、上は・・・  イカサマ?

…清水谷が言ってたように、確かにここは卓の周りにカメラがあるけど、インハイみたいに厳重じゃない…

あんなもん、手元を体で隠せば、いくらでもバレずにサマができるはずだ…

……… ……

爽「うっおおおおおおおおおぉぉっっ!!!」ドッゴォッ 爽「ぶぉっへぇ!」


爽は・・・ 自分の顔面に思いっきりグーパンチをブチ込んでいた。


爽(・・・くっそ、いってぇ…! …で、でも、ちょっとだけ、目が、覚めたぜ…)

爽(…あいつらはみんなヒラで打ってるのに、私だけ、いろいろオカルトに頼って、さらに、イカサマだと…?)

爽(冗談じゃねーよ! 獅子原爽は・・・ そこまで腐ったこざかしい人間じゃねー!!)

爽(考えろ…! 私の… 私自身の力で! あいつらに勝てる方法を!!)

爽(…… …… ………)

爽(…そんなの思いつくくらいなら、とっくにやってるよな…)ハァ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 21:09:58.94 ID:EhLwihyb0

思えば… 私は、麻雀を本格的に始めたのは、ユキと出会ってから… つまり去年の10月から、まだ一年ちょっとしか経ってない。

そこから、カムイや雲を麻雀に応用する方法を覚えて、あれよあれよという間に、みんなで全国大会に参加するとこまで行ってしまった…

私は、その有珠山高校のエースとして… 全国でも指折りの魔物とか、北海道最強とか言われて、天狗になってたけど・・・ そんなの、幻想だったんだ。

憩ちゃんが言う通り… 神がかり的な力をもつカムイに頼ってばかりで、その上でアグラをかいていただけ… 素の私は… 非力だ。

あいつらと闘ってると、それを痛感する…


爽「・・・ふ―――っっ!!」ジャバッ ジャバジャバジャバァ・・・!


爽は、再び蛇口をひねってジャブジャブと顔を洗い始めた。


 “「爽・・・」”


爽(ん?)
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 21:25:04.04 ID:EhLwihyb0

“揺杏「・・・おいおい、そんなしかめっ面で闘うなんて… お前らしくねーぞっ! 爽」”

“成香「爽さん… 私、爽さんがショゲてるところなんか、見たくありません!」”

“ユキ「どんな苦境でも、笑顔で前を向いている爽さんがいたから… 私たち、ついてこられたんですよ」”

“誓子「そうよ? 爽、あなたにはノー天気なことくらいしか取り柄がないんだから、シャキッとしなさい!」”


爽(………)ジャバジャバジャバ・・・


一番大切な仲間たちの顔が、頭に思い浮かんでは、消えていく…


爽(…だよな。 こうなったら… もう、開き直るしかない。 この状況を、楽しむしかない…!)

爽(獅子原爽の辞書には… “絶望”という言葉はねーんだっ! 最後まで、あきらめずに、精一杯、闘ってやる…!)キュッ

爽「よっしゃっ!!」バッ


ハラを決め、顔を上げた、その時・・・


爽「ん?!」ギョッ

?「…」サッ


洗面所の鏡の端・・・ トイレの出口のところから、何者かがこちらをのぞき見ている姿が映っていたのである。


爽「えっ、誰?」クルッ


シィ――ン・・・・・


爽「……?」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 21:28:59.13 ID:EhLwihyb0

爽(…なんだ今の…? 確かに、誰かがいたような気がしたんだけどな…?)

爽(…ま、いっか。 そろそろ戻らないとやべーし…)テテテテ・・・




????「「「「…………」」」」

143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 21:42:23.97 ID:EhLwihyb0





 バタァン・・・

爽「おーうお待たせっ! オシッコがどうしても止まらなくってさ!ww」

セーラ「おっそいわ! 何しとったんや! 逃げたんかと思うたで!」

爽「んなワケねーだろ。 こっからは私のワンサイド・ゲームになるんだからさ…」グフフ・・・

竜華「…なんや、トイレで作戦でも練ってきたんか?」

爽「おう、そりゃもう… 007もびっくりの史上最大の作戦を思いついたかんな、覚悟してな」ゴゴゴォ・・・

竜華(…こいつ、これだけヤラれても、まだ憎まれ口叩けるんか。 大したもんやな…)

セーラ(…ふん、ツラ構えが変わりよったな。 …そうやで、獅子原… 荒川とヤリ合うには、それしかない… ハラをくくるしかないんや)ニタッ

憩(爽さん… トイレで、余計な憑き物を払い落としてきたみたいやな… でも、今さら遅いで。 東一局から、その気持ちで臨めばまだ勝ち目はあったんやけどねぇ…)


爽(・・・ふぅ・・ 麻雀の、鬼と、悪魔と、龍が相手か… しかも私は真っ裸で崖っぷち。 ハハッ、やっぱり、こりゃ無理がありそうだけどさ…)

爽(それでも・・・ 勝つ! 私の・・・ この、私自身の、力で!!)カッ

144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 22:00:18.70 ID:EhLwihyb0


南二局:親・竜華


 カチャカチャ、カチャカチャカチャ・・・


爽(さて… あと3局。 しかも親番はもうなし。 トップとの点差は41800点…)

爽(高い手を狙いつつ… ツイてない時は直撃を避けながら、なるべくトップの奴が和了らないように仕向ける…)

爽(あと、やっぱり対面の憩ちゃん… 少しでも、こいつの予想を裏切る… 裏をかくことができないと、勝ち目はない…!)

爽(つーわけで、まずは・・・)スッ

爽「……」ジッ

竜華「・・・ん? 獅子原、理牌せぇへんのか?」カチャカチャ

爽「ん? ああ、大丈夫。 もう全部ココに入っちゃったからさw」トントン


人差し指で自分のこめかみを叩いてみせる爽…


竜華(…ふん、獅子原… 憩ちゃんの真似か。 少しでもうちらに手を読ませなくする作戦か…?)

竜華(でもな、そんな付け焼き刃が通用するほど・・・ この場は甘くないで!)

セーラ(…獅子原… 慣れんことすると、墓穴を掘るで…?)

憩「……」


爽(……)

爽(雀卓の上に、13枚の牌…)

爽(何度も… それこそ何千回と見てきた風景なのに…)

爽(なんだか違って見えるな… まるで牌の一つ一つが生きているような気がする)

爽(牌の声が聞こえるような気がする…)

爽(まぁ、またバラバラで決していい配牌じゃねーけどさ… でも、勝ちにいくぜ。 …頼むぞっ、私!)チャッ パシィッ タァンッ!
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 22:01:57.11 ID:EhLwihyb0
止まります。
また明日の夜書いていきます。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 19:00:18.16 ID:oz65fC8X0

心を入れ替え、新たな気持ちで牌を切った爽・・・

しかし、わずか2巡目


爽「…」チャッ  パシッ  …タンッ

爽「・・・あれ?」

竜華「ん、なんや?」

爽「あ、いや、えっと… な、なんでも…ない」

竜華「?」チャッ タンッ

爽(・・・・・)

爽(だああああぁヤッちまったぁ! 切る牌間違えたっ!!)=3

爽(東を切るつもりが、隣りの三索切っちゃったよぉ…)ヨヨヨ…

爽(唯一の順子のタネを切っちった… あぁもうこれ完全に崩壊してんじゃん…!)

爽(やっぱ理牌無しなんて、不慣れなことはやめた方がい・・・ ん? いや、まてよ? これって・・・)
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 19:18:32.09 ID:oz65fC8X0

 八巡目

竜華(うしっ、張ったで…! メンタンピンドラ1テンパイ… リーチかければ、ツモでもロンでも一発トップで即終了や…!)

竜華(他家にテンパイ気配はなし… 先制リーチで勝負決めたんでっ!)チャッ


リーチをかけようと牌を握った竜華… しかし、その目の端にあるモノが映り、ピタリと手の動きが止まった。


竜華(…ん? 獅子原の捨て牌… これって…)


 爽捨て牌:G32DD7   123=索子
      4


竜華(・・・萬子が全然出とらんな… もしかして… メンチン狙い…?)

セーラ(…獅子原の奴、なんや、チンイツ…? いや、ヤオチュー牌も出とらんっちゅうことは…)

竜華(これって、もしかして…)


セーラ・竜華((『国士無双』・・・??))
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 19:33:14.81 ID:oz65fC8X0

竜華(国士はもちろん、メンチンもドラや他の役がからめば数え役満になることもある…)

竜華(そんなんにもし万が一振り込んだら、逆にうちがトんでまう…!)

竜華(ここは… ちょっと、ダマで様子見よか…)タンッ


竜華、リーチを保留…

その直後


爽「……」チャッ …タンッ 打:六萬


竜華(! 萬子が出よった… いや、でも、これ…)

セーラ(ノータイムのドラ切り…? もしかすると、ほんまに国士か…?)

憩「…?」

爽「……」ゴゴゴォ…
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 19:42:10.19 ID:oz65fC8X0

 九巡目

セーラ「…チー!」カシャッ

竜華(…セーラが加速… 張ったんか?)

セーラ(…チッ、メンゼンで手を進めたかったんやが… どうも獅子原が不気味や。 ここはチャチャッと和了って竜華の親を流すか…)タンッ

爽「……」


実は・・・

この時の爽の手牌は、完全なるゴミ手…! テンパイなどほど遠いただのバラバラのクズ手だった…

つまり、捨て牌はブラフ・・・

国士の影をチラつかせることで、他家の足止めをすることがその目的だった。


憩「…」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 19:52:50.67 ID:oz65fC8X0

一方、憩はこの時、実は三巡前に静かにタンヤオをテンパイしていた。 しかし待ちは和了りにくいカンチャン待ち… なかなか和了牌をつかめずにいた。


そして、十一巡目…

憩「…」チャッ

憩(…! 一筒… うーん…?)

憩(テンパイを維持するには、これは切らなアカンけど…)チラッ

爽「……」ズモモモモォ・・・

憩(・・・爽さんは… アレは、国士を装ってるだけやな… 九割方ブラフや…)
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 20:05:40.09 ID:oz65fC8X0

憩(… でも…)

憩(完全には見えへん… 万が一がないとは言い切れへん… もし、国士を振り込んだら、一気にウチがダンラス…)

憩(そうなったら、残り2局で2万点以上ある差をひっくり返さないけなくなる… 竜華さんや江口さんを相手に、さすがにそれは無理があるで…)

憩(竜華さんは多面待ちで高いの張っとるようやし、合理的に考えるなら… ここは、こうやな)タンッ

セーラ「…ふん、ロンや」

セーラ「鳴き三色ドラ1、2000やで」パラララ・・・

竜華(… チッ…)


爽(・・・ ぐひひひ…!w ヒヨりやがった…!ww その場しのぎができただけだけど… なんだか、まだ闘える気がしてきたぞっ!)


   憩:39900点
  竜華:30200点
 セーラ:29800点
   爽:100点
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 20:16:12.62 ID:oz65fC8X0


怜「…ほーぉ、やるやんけ獅子原、国士のブラフであの3人をヒヨらせよったで」

泉「流局したらノーテン罰符で即トぶのに… すごい度胸ですね」

フナQ「・・・とても褒められたような闘い方やないけど・・ 結果的に荒川に和了りをあきらめさせ、江口先輩の手を安くし、清水谷先輩の親を蹴った… ファインプレーと言ってもええかもな」

怜「荒川の麻雀は基本合理主義的な考えにもとづいたモノやからな。 その裏をついたわけやな…」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 20:34:53.46 ID:oz65fC8X0

南三局:親・憩


爽(残り2局… 点数は相変わらず崖っぷちの100点…)

爽(親の憩ちゃんがまだトップ… とにかくツモられた時点でジ・エンドだ…)

爽(でもでも! そろそろ来んだろ! すばらな配牌がよっ!)

爽(さあダブリーか? チンイツか? 四暗刻か大三元か? 次こそ大物手を和了ってやるぜっ! カモォーン!!)バッ

爽「ひでぶぅっ!!」=3=3


13牌を立てた爽は、思わず奇声を発した・・・


爽(な、なんじゃこりゃ…? 本日最悪の配牌じゃねーか…! 順子、刻子どころか対子も一つもねえ…!)

爽(字牌が多いけど全部バラッバラ… かといって国士を狙えるほどじゃないし、箸にも棒にもつかねぇ…)

爽(はぁ・・・ いっすよいっすよ… オーラスで地和でも出ることを信じて… ここは速攻の喰いタン狙ってくしかねーな…)タンッ 打:北
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 20:47:24.05 ID:oz65fC8X0

しかしこの局は、4人全員の配牌が悪く、場全体が重かった…


 十巡目

憩「ポン」カシャッ

憩(鳴いてやっと一シャンテン… 他家も手が重いようやし、ここは流局もあるかもしれへんなぁ… なるべく早くテンパイしとかな…)

憩(爽さんはあからさまなタンヤオ狙い… でも、江口さんと竜華さんはメンゼンで満貫以上を仕上げようとしとるな… 怖い怖い)


爽「…」チャッ …タンッ

爽(あぁもうどっちきしょおおぉっ! なんだよこれ、ツモも最悪だ… 裏目ってばかりだぜ…)

爽(タンヤオ狙ってんのに余計な一・九・字牌ばっか来るし… これは嫌がらせか? お前ら(牌)私のことが嫌いなのか?)

爽(鳴く機会もないし、ホント手が進まねぇ・・・ ん?)チラッ


その時… 河に目をやった爽は、あることに気がつく…


爽(・・・えーっと… これって、もしかして…!)
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 20:58:23.38 ID:oz65fC8X0

 十三巡目

セーラ「リーチ!」タンッ!

セーラ(やっと張れたで、メンホン…! 荒川か竜華から直撃取ったるわ…!)ギラッ

竜華(…セーラ、捨て牌ゴマかしとるようやけど、索子のホンイツやな…? そんなもんまず振り込まんで…!)

憩(…江口さん、メンホンか… 振り込むことはないけど、あかんな… ツモられても逆転される…!)

憩(・・・でも、それにしても、爽さん・・)チラッ


爽「……」チャッ …タンッ


憩(…? なんやろな、さっきからなんか違和感あるで…?)
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 21:09:24.82 ID:oz65fC8X0

 十五巡目

セーラ「…チッ、来ぉへんな!」タンッ

爽「…」チャッ パシッ …タンッ

竜華「……」チャッ

竜華(…うし、張れた、追いついたで… セーラより先に和了ったる!)パシッ タンッ

憩「……」チャッ

憩(テンパイ… でも、うーん…?)


改めて河全体を眺めてみた憩は・・・ やっとあることに気がつき、驚きで顔を引きつらせた。


憩「!?」ギョッ

憩(…爽さん! あんた、まさか…!)

爽「……」

憩(っく…! なんで今まで気づかんかったんや…? あぁもう、間に合え!)タンッ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 21:13:55.86 ID:oz65fC8X0

 十七巡目

  チャッ パシッ タンッ チャッ パシッ タンッ・・・

セーラ、竜華、憩の3人はテンパイしつつも、あと1牌が来ず残り1巡・・・


憩(…あかん、鳴くこともできひん… このままやと…!)

爽「………」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 21:30:30.11 ID:oz65fC8X0

そして・・・

結局、海底牌も河に捨てられ、場は流局となった・・・


憩「………」

竜華「…テンパイ」パララ・・・

セーラ「くっそ、テンパイや」パララ・・・

爽「……」

セーラ「ん? なんや、獅子原お前まさか、ノーテンか?」

爽「…そうだね」ニタリ

セーラ「なんや!つまらんな! ノーテン罰符で結局お前がトンで終了… 荒川の勝ち逃げか…」

憩「… いや、江口さん、まだウチの勝ちやないですよ…」

セーラ「あん? どういうこっちゃ。 獅子原は100点しかないんやで?」

憩「・・・河を、もう一度見て下さい」

セーラ「あん?」

竜華「? ・・・・あっ!?」


竜華が先に気がつき、息を呑む…


セーラ「なんや竜華、どないしたんや」

竜華「…セーラ、獅子原の捨て牌や…」

セーラ「へ? 獅子原のって… 随分字牌が多くてあとは数牌が1と9・・・ うぇ?! …おい、これ…」

爽「フッフッフッフッ・・・・ww」ゴゴゴォ・・・

爽「よかったぜお前らの目がフシ穴でさ。 まさかできると思わなかったよ・・・」


爽「“流し満貫”! 2000・4000だッ!!」カッ



   憩:35900点
  竜華:28200点
 セーラ:26800点
   爽:9100点
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 21:40:35.82 ID:oz65fC8X0


泉「うっわ… 獅子原さん息吹き返しましたね」

怜「いや、流し満貫って… ありえんやろ。 セーラも竜華も何やっとるんやまったく…」

フナQ「…成立することはあまりにも稀ですから… 多分念頭になかったんでしょうね…」

泉「捨て牌が1と9、字牌のみで、誰にも鳴かれずに流局すると満貫になる… 麻雀の究極の変わりダネの役…」

フナQ「獅子原さんも、最初は普通にタンヤオを狙っとったけど、途中から狙いを切り替えたみたいやな…」

怜「荒川だけは途中でその狙いに気づいたみたいやったけどな。 結局、和了も鳴きもできず、止めることができんかった…」

フナQ「そうですね。 獅子原さん、もう死に体だと思ってましたけど、凄まじい勝利への執着心ですね… これはまだどうなるか分からんかもしれませんね」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 21:58:35.36 ID:oz65fC8X0

怜「ん? いや、どうなるかって… でももうオーラスやで? 獅子原がトップになれる確率は限りなく0に近いやろ…」

泉「そうですね… 獅子原さんがトップになるには… えーっと…? 倍満ツモってもトップにはなれませんよ…?」

怜「せやな。荒川に三倍満の直撃かませば、文句なくトップとラスト入れ替わるけどな」

フナQ「それはさすがに有り得ないでしょう… 荒川は、記録にある限りでは、ここ1年間公式試合でハネ満以上を振り込んだことは一度もないんですから。 荒川の守備の堅さは、多分チャンピオンをも凌ぐと思いますよ…」





しかし…

この時、爽は、「荒川憩をラストに引きずり下ろし、自分がトップに立つ」つまり、「荒川憩から三倍満以上を出和了る」ことしか眼中になかった…


爽(リー棒ももらって9100点… ククク… 高まってきたぜ…!)ゴゴゴォ・・・

爽(憩ちゃん… 私はな、ガードのカタい女の子ほど、燃え上がる性分なんだよ…!)グヒヒヒ・・・

爽(このオーラス… 絶対に憩ちゃんから直撃を取ってやる…! ここでうんこをするのは、憩ちゃん! お前の方だぞ!!)ギラギラギラ・・・


憩(…? な、なんや… なんやこの爽さんの得体の知れんオーラは…?)

憩(うぅ…目がメッチャキモいで… あかん、悪寒がする…!)ゾゾッ
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 22:23:25.75 ID:oz65fC8X0


南四局:親・セーラ


セーラ(さてラス親や… 和了り続ければ負けることはないわけやけど、まだるっこしいのは嫌いや… 親満サクッとツモって、俺のダントツトップで終了や!)カッ

竜華(トップの憩ちゃんとの差は7700・・・ 満貫の多面張が理想的やな。 ツモでもロンでも一発でまくってうちがトップに立ったるでっ!)クワッ


爽(さあ来ましたよオーラス…)

爽(とにかく最初の配牌が肝心…)

爽(いい加減麻雀の女神様も、この私に微笑んでくれるだろっ! さあ、来いよっ!!)バッ

爽「ばゔあ゙っ!?」=3=3


またもや奇声を発した爽…


竜華「うるさいで獅子原! ええ加減にせえや!!」


しかし爽が思わず悲鳴をあげたのも無理はなかった…


 爽手牌:3G西1A五東二8北C西七


爽(ナンデスカコレ・・・! 感動的な悪配牌・・・ いや、もはや芸術的なクズ手だ・・・!)

爽(ほぼ完全にバラバラ… 唯一ある対子がオタ風の西… 超いらねぇ…!)

爽(こんなクズ手で、三倍満をつくり、しかも憩ちゃんから直撃を取る…)

爽(多分宝くじで三億円当てる方が簡単だぞ…! くっそここは…親のセーラを安手で和了らせて、次の局にかけるか…?)チラッ

セーラ「……」メラメラメラ

爽(・・・いや、ダメだ。多分こいつこの局でキメる気だ…  チクショウ! こうなったら・・・)

爽(私も覚悟を決めてやるっ! あきらめねーぞ… 絶対に、憩ちゃんを引きずり下ろしてやるからな…!!)ゴゴゴゴオォ・・・
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 22:33:53.90 ID:oz65fC8X0

しかし、不幸中の幸いか・・・ この局、対面の憩も、決して良い配牌ではなかった。


憩(・・・ドラが2つ重なっとる… ここは早くて安い手がベストやから、ドラなんかいらへんのやけどな…)

憩(役牌はなし… うーむ、ここはやっぱり、素直にピンフかタンヤオをできる限り早くつくっていくしかあらへんな)

憩(江口さんも竜華さんも、状況しだいで満貫くらい簡単につくってくるからな… 最後まで油断できひんで)

憩(爽さんも、トップを取ることをあきらめてないようやし、なんか、トイレから戻ってからおかしなテンションで正直不気味や…)

憩(手なりに進めて、鳴けたら鳴いて… 他家の和了りをおさえつつ、またスキをついての出和了り狙いでイクで…!)
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 22:34:50.24 ID:oz65fC8X0
止まります。
また明日の夜書いていきます。
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 17:59:39.73 ID:558TXaJK0
書いていきます。
8時頃から、コンマを3回出していきますので、良かったら対応の方よろしくお願いします。
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 18:14:09.13 ID:558TXaJK0

 五巡目

爽「…」チャッ

爽(よし、よし、なんとかちょっとまとまってきたじゃん… 西いらねーと思ったけど、重なって暗刻ったから一応とっとこ… 対子も二つできたな)

爽(チンイツはまず無理だから… もう、思い切って四暗刻狙うか…?)

爽(メチャクチャだけど… それくらいしか追いつく方法ねーよなこれ…)

爽(・・・いや、まてまて、仮に奇跡が起きて四暗刻テンパイできたとしても… あの憩ちゃんがそんなのに振り込むってのは、まず有り得ねーだろ…)

爽(なんとか… なんとか、憩ちゃんの裏をかく方法、ねーかな・・・?)モンモンモン…


 その時、


竜華「…」タンッ  打:A

爽「…ん、あ、ポ、ポンッ!」カシャッ →「AAA」


爽、まるで何かに衝き動かされたかのように、二筒を鳴いてしまう・・・


竜華(…獅子原が鳴いた?)

セーラ(…なんや、まさか勝ちをあきらめたんか?)

憩「…?」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 18:26:25.01 ID:558TXaJK0


泉「? 獅子原さんがあの手から鳴きましたよ…?」

怜「? ミスしたんちゃうか?」

フナQ「…? 確かに、ここで鳴いたら安手がほぼ確定… 何考えとるんでしょうね…?」





 六巡目

セーラ(…チッ、まだ二シャンテン… それにしても、獅子原…)

セーラ(勝つ気なら、裏ドラも期待してリーチをかけてくる筈やのに、鳴いたっちゅうことは… チンイツ狙いか?)

竜華(…チンイツなら、ドラやイッツー、トイトイなどの他の役を複合させれば、鳴きを入れても倍満以上をつくることが可能や… でも、そんなモン誰も振り込まへんぞ?)タンッ


爽「……」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 18:37:26.91 ID:558TXaJK0

しかし、八巡目

セーラ「ほいっ」タンッ 打:四

爽「! チー!」カシャッ →「四五六」

セーラ「なぬ?」

竜華(チンイツじゃない… それどころか、トイトイもホンイツもありえん。 獅子原… 何をやっとるんや? なんでオーラスでそんなミエミエのクソ手をつくっとるんや…?)

憩(… 爽さん… ウチの見える限りでは、完全に役無し… ドラの五筒もウチの手牌にもう三つあって、河に一つ出とるから、爽さんの手牌にはない…)

憩(表情を見る限りあきらめたわけじゃないみたいやけど… なんや… 何を狙っとるんや…?)


爽「………」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 18:50:05.99 ID:558TXaJK0

 十一巡目

セーラ(うっしゃ張ったで! ジュンチャン三色…! リーチかけんでも和了ればトップや!)タンッ

竜華(…よしテンパイ! 發三暗刻…! ここは…トップをとるために…)

竜華「リーチや!」タァンッ!


 十二巡目

憩(… ふぅ、追いついたで、タンヤオドラ3… 三面張の絶好の待ちや♪)

憩(江口さんと竜華さん… あんた方の待ち牌はウチがほとんど握り潰しとるから、和了るのはほぼ不可能ですよぅ…!w)

憩(爽さんは、一シャンテンまで来たかな…? でも、やっぱり完全に役無しや。 振り込むことはない… ウチのトップは揺るがんで!)
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 18:58:13.23 ID:558TXaJK0

勝利をほぼ確信した憩・・・

しかし、それは、十四巡目に起こった。


憩「…」チャッ

憩(生牌の西・・・ ふぅん…)

憩(もしかすると爽さんの必要牌やけど… 爽さんの手牌は今、仮にテンパイしてても間違いなく役無し… これでロンはできん筈や)

憩(西はウチにとっては完全な不要牌なんやから、これは… 切るしかあらへん)タンッ


西を切った憩・・・ しかし、その瞬間、憩の背中を、初めて怖気が走った。


憩(ん? いや、これ、まさか!?)



爽「カン!!」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 19:09:21.95 ID:558TXaJK0

憩「えっ?!」


西を大明カンした爽が、リンシャン牌に手を伸ばす・・・


爽(来い!)チャッ!


 泉「あ? リンシャン牌が、二筒… あれ、これ!」


爽「 いいいいぃぃぃカァンッ!! 」カシィンッ! →「AAAA」


すかさず、すでにポンしていた二筒の刻子にリンシャン牌を叩きつけ、さらに手を伸ばす爽・・・


 フナQ「えっ、これは・・・!?」


爽(おおおおおぉぉ来いィ!!)チャッ!


 怜「なっ? ち、七萬・・・!」


爽「 うぃやあああああぁぁぁカァァンッ!! 」カシャァッ!! →「七七七七」


竜華「さ、三カンツ・・・??!」

セーラ「んなっ、アホなっ!!」

憩「…!!」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 19:13:41.10 ID:558TXaJK0

爽「んんならおおおおおぉぉぉっっ!!」


七萬をカンして裸単騎となった爽が、最後のリンシャン牌へと手を伸ばした、その時・・・!



 「 爽 さ ん ! 」


爽「!?」

172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 19:30:44.60 ID:558TXaJK0

 「爽!」

 「爽さん!」

 「サワヤァ!」


爽(・・・・すげぇ・・・ ユキたちの声が聞こえるよ… 幻聴なのに… まるでそこにいるみたいだ…!)

爽(みんな・・・ 頼む! 私に、力を、くれ・・・!!)チャッ!!


爽「!」スッ


最後のリンシャン牌の表に親指を滑らせた爽は、ガクッと一瞬崩れ落ちるかのように下を向いた。


爽「………」フーッ、フーッ、フーッ……


竜華「し、獅子原…?」

セーラ「…!」

憩「……」


爽「・・・ 野の、百合を見よ・・・」ググ・・・

爽「労せず紡がざるなり・・・」

爽「かつて栄華を極めたるソロモンだに―――――・・・・・」

爽「その花のひとひらにしかざりきぃ!!  ツモォ!!!」タァンッ!


雀卓にリンシャン牌の一索が叩きつけられると同時に、ただ一つ残っていた爽の手牌がゆっくりと倒れ、そこから二羽の不死鳥が舞った。


爽「 サ ン カ ン ツ !  リ ン シ ャ ン カ イ ホ ー だぁっ !! 」カッ



 爽手牌:11  鳴き:「四五六」「西西西西」「AAAA」「七七七七」

173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 19:40:53.79 ID:558TXaJK0


怜「な、なんやと!?」ガタッ

泉「ク、クズ手の役無しから・・・ 一瞬にしてサンカンツ・・・??」

フナQ「・・・な、なるほど、これが、狙い・・ 考えられんことする人やなまったく・・・!」

泉「船久保先輩?」

フナQ「獅子原さんは… 荒川への直撃をあきらめてはいなかったんや…」

フナQ「しかし、荒川から高い手のロン和了りをとることはほぼ不可能と考え… 大明カンの責任払いに賭けたんや」

怜「いや、それも、十分無に等しいような可能性やけどな…」

フナQ「ええ、でも、その針でつついたような小さな可能性を、獅子原さんはこじ開けました…」

怜「…そやな、もし、これで、新ドラがカンツにのれば・・・!」

泉「…ハネ満から、数え役満までありえますね… まさか、獅子原さんの、大逆転…?」

174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 19:53:40.73 ID:558TXaJK0


 シィ―――――――ン・・・・・


水を打ったように静まり返る会場・・・

自然界では、汚物・・・つまりクソから、極彩色の花が生まれる・・・

爽の、最悪のクソ手からのリンシャンカイホーでの劇的な和了りは・・・

まさに、その自然界における輪廻転生の摂理を体現したかのようだった・・・


爽「………」ハア、ハア、ハア・・・・

爽「お、終わり、だ・・・」ハア、ハア・・・


 「おい爽! すげーな今の!」

 「すてきですぅ!」

 「カッコよかったですよ…!」

 「牌を叩きつけるんじゃないわよ、まったく…」


爽(…あれ? まだ幻聴が聞こえる…?)スッ

爽「!?!?」


顔を上げて客席の方を見た爽は、自らの目を疑った。


揺杏「よー、久しぶりだな!」

成香「二ヶ月ぶりですね、爽さん♪」

ユキ「爽さん、さっきトイレで顔殴ってましたけど… 大丈夫ですか?」

誓子「爽、ちょっと見ないうちに少したくましくなったわね」


爽「・・・お、お前ら・・・ な、なんで、ここに・・・??」
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 20:03:48.13 ID:558TXaJK0

揺杏「大阪の観光しがてら、お前の様子を見に来たんだよ」

誓子「メールしたけど返信なかったから。 千里山の麻雀部員の人にここにいるって聞いて、直接来たのよ」

爽「は? えっ、でも、学校は…?」

成香「今、みんな期末の試験休みに入ってるんです」

ユキ「サプライズになっちゃいましたね。 爽さん、旅のお話、聞かせて下さいよ♪」

誓子「…どうせロクでもない話ばっかりでしょうけどね…」


爽「・・・・・」

爽「う・・・ う、うぅ・・・・!」

竜華「? 獅子原? どないしたんや?」

爽「ゔゔゔゔゔゔゔゔぅ゙ぅ゙ぅ゙〜〜〜〜〜・・・・・・!!」ポロポロポロポロ・・・・・

セーラ「な? 何泣いとるんやお前??」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 20:10:14.71 ID:558TXaJK0

爽「………うぅぅ…」グスグスグス…


成香「えっ、さ、爽さん?」

ユキ「…ど、どうしたんですか?」

揺杏「? なんだ、ハラでもいてーのか?」

誓子「………」


憩「・・・ふふっ、大丈夫やで、有珠山の皆さん… 爽さんはな、久しぶりに故郷のみんなの顔を見て、ホッとして、嬉しくて泣いとるだけですよぅ♪」ニコニコ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 20:20:56.42 ID:558TXaJK0

憩「でもな、爽さん。 泣く前にやらなあかんことがあるやろ?」

爽「・・・え?」

セーラ「アホみたいにカンカン言いよって… 新ドラをまだ1枚もめくってないやろが、お前」

竜華「サンカンツリンシャンカイホーだけじゃ、7700でまだお前はラストやで… でも、もしドラがのったら、トップになれる可能性も無くはないで…?」

憩「爽さんがめくらないと、みんなの順位が決まりませんよーぅ?」

爽「あ… う、うん、そうだった…」スッ


・・・カシッ!


めくられた、1枚目の新ドラ・・・!


セーラ「う…?」
竜華「… これは…」
憩「……」



>>178コンマ以下、

・50未満だった場合、「ドラのらず」

・50以上だった場合、「カンツにドラがのる」

よろしくお願いします。
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 20:27:04.26 ID:+C7ozYhko
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 20:39:16.84 ID:558TXaJK0
※コンマ以下26、のらず


・・・カシッ!


めくられた、1枚目の新ドラ表示牌は・・・ 「北」


セーラ「“北”・・・ ちゅうことは、新ドラは東になるから、のらずやな」

爽「くっそ・・・!」

竜華「ふふん、南やったらのっとったのにな」

憩「さ、チャチャッとイキましょ♪ 爽さん、二枚目お願いしますよぅ!」

爽「おう、今度こそ・・・!」スッ

・・・カシッ!


>>180コンマ以下、

・50未満だった場合、「ドラのらず」

・50以上だった場合、「カンツの二筒にドラがのる」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 20:52:36.42 ID:+C7ozYhk0
a
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 21:07:14.12 ID:558TXaJK0
※コンマ以下42


めくられた、2枚目の新ドラ表示牌は・・・!  「八筒」


竜華「今度は“八筒”・・・ じゃ、新ドラは九筒。 のらずやな」

爽「ノオオオオオオォォォ―――――ッッ!!」=3=3

セーラ「うっさいわ! そんな簡単にのるか! ほれはよ次めくらんかい!」

憩「あらま、爽さんの神がかり的な引きもここまでですかねぇ?」

爽「ぬおおおぉぉトイレにましますうんこの神よ・・・ 今一度私に力をくれええぇぇっ!!」バッ

カシィッ!!


>>182コンマ以下、

・50未満だった場合、「ドラのらず」

・50以上だった場合、「カンツの七萬にドラがのる」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 21:40:39.18 ID:+C7ozYhko
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 22:16:33.14 ID:558TXaJK0
※コンマ以下18


めくられた、3枚目、最後の新ドラ表示牌は・・・!!  「二萬」


爽「ぅわおぉぉ―――――――――っっっ!!!」=3=3=3


それを見た途端、爽はオオカミのように吼え、頭をかかえてうずくまった。


憩「“二萬”・・・ 新ドラは三萬てことやから、のらずやねぇ…」

セーラ「ふん… サンカンツにはたまげたけど、お前のウンもここまでやったな」

竜華「んー…っ ここでドラがカンツに乗っ取れば、獅子原の手がハネ満になって、うちがトップになったんやけどな…」

爽「・・・・・」ポロポロポロポロ・・・

セーラ「なんや獅子原また泣いとるんかお前は…」

爽「け、憩ちゃんのうんこ・・・ 憩ちゃんの、うんこがぁ・・・!!」ポロポロポロ・・・

竜華「・・・獅子原お前・・ それだけが目的でここまで打ってきとったんか?」

爽「“それだけ”とはなんだ!! 憩ちゃんの・・・天使のうんこのためなら私はなんでもするぞ!!」クワッ

憩「ザーンネンでした♪w ふふっ、ウチのうんこちゃんの貞操が守られて良かったで!ww」



<終局>

1位 荒川憩 28200点

2位 清水谷竜華 27200点

3位 江口セーラ 26800点

4位 獅子原爽 17800点
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/02(水) 22:25:41.55 ID:558TXaJK0
止まります。
コンマ対応あざした!
また明日の夜書いて千里山編は終わらせます。
このあとは劔谷→鹿老渡編と続いていきます。
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 19:29:12.30 ID:3OH8DmlY0
書いていきます。
トップになる確率は、爽が1/2、竜華が3/8、憩はわずか1/8だったので、正直まさか憩がトップを守り切るとは思ってませんでした…
3回連続でドラがのるのを阻止するとは… いやさすが全国2位です…
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 19:37:08.22 ID:3OH8DmlY0


泉「やっと終局・・・ うーん結局、お二人の予想通り荒川がトップで終わりましたね…」

怜「うん、でも、ラスト2局の獅子原の追い上げはちょっと予想しとらんかったけどな…」

フナQ「もし最後、間違ってドラがカンツに2つのれば、ドラ8で3倍満・・・ 荒川の責任払いですから、獅子原さんがトップで荒川がラスになる可能性もありましたからね」

怜「まあ、麻雀に“もし”や“たられば”はないけどな。 でも、最後までトップを取ることをあきらめずに自力でなんとかしようともがいた獅子原の追い上げは、結局は実らんかったとはいえ、評価できるかもしれんな」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 19:59:31.00 ID:3OH8DmlY0

セーラ「あ――っ! 勝てんかった! 結局荒川の逃げ切りかい!!」=3

竜華(… 最後… もしうちがリーチを保留しとったら、憩ちゃんもうちも28200点の同点… 上家取りでうちがトップになれたんやがな…)フウ・・・

竜華(あの新ドラ3枚も、どれか1枚でもカンツにのっとれば、うち… 2枚以上なら獅子原がトップになっとった…)

竜華(まあウンも実力のうちや… ここは、憩ちゃんを称えるしかあらへんな)


爽「ドチクショウ・・・! 憩ちゃんのうんこが・・・ ハーレムが・・・!」ポロポロポロ・・・

セーラ「いつまで泣いとるんや! さあ、これは脱糞麻雀や。 ラストの人間ははよペナルティを実行せえや!」

爽「ん…? そうか… 結局、私が、この場でうんこしなきゃいけねーわけだな… ぃよおおおっしゃああああぁぁっっ!!」バッ

竜華「うぃ? な、なんや?」

爽「女一匹獅子原爽・・・ 私は逃げも隠れもしねーぞ! お前らっ! 私の華麗なるHAISETSUを見てチビるんじゃねーぞっ!!」ババッ!


ステージのガラス製容器の前に仁王立ちし、スカートをたくし上げてパンツに手をかけた爽・・・

ところが、


ザワザワ・・・ オイオイマジカ?
アイツノウンコナンカオヨビジャネーヨ!
チッ ナースノコノウンコガミタカッタノニナ・・・
モウカエローゼ?
ガヤガヤ・・・  ゾロゾロゾロ・・・


大勢いた観客たちが、失意の声とため息をもらしつつ、ガヤガヤと帰り始めてしまったのである…


爽「お…? おいおいお前らどこ行くんだよっ! これからが本当のクライマックスだろうがぁ!!」


ウルセー!
ブサイクノウンコナンカマジゴミダロww
イッショウウンコツマラセテロオマエハ!
ゾロゾロゾロゾロ・・・


爽「バ、バカヤロォーッ! 帰るんじゃねぇ! お前ら私のうんこ見てけよっ!!」=3=3
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 20:09:53.86 ID:3OH8DmlY0

 シィ――ン・・・・

アッという間に全ての観客がはけ、誰もいなくなってしまった会場・・・


爽「…わ、私のHAISETSUの美しさが分からねーとは… あいつらどうかしてるぜっ! クソッ、こうなったら、お前らだけでもよく見とけよっ!」ヌギッ!

セーラ「アホォ! 金を出す奴がおらんとオークションが成立せんやろが! もうええからはよその汚いケツしまえやっ!」

爽「・・・な、な、な、なんだとぉ・・・?!」ワナワナ

竜華「セ、セーラ、いくらなんでも言い過ぎやでっ! 一応獅子原も女の子なんやから…」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 20:20:28.31 ID:3OH8DmlY0

憩「使えない人やなーぁ爽さん。 これじゃせっかくトップになったのに、ウチにはお小遣いが入らへんやないの…」

爽「…う、め、面目ない…」ガクガク

憩「まぁ別にええですよぅ♪ ・・・ウチな、爽さんって、ぶっちゃけ一人じゃ何もできんヘナチョコさんやと思っとったけど…」

憩「今回卓を囲んでみて、本当は違うんやなぁって、気づいたで。 ちゃんと、プライドも、根性も、熱い気持ちも持っとる人やったんやな♪」

爽「…そ、そりゃ、そんなの、当たりめーだろっ!///」

憩「ふふっ、見直したで爽さん♪ だから… 明日、一緒にデートしてあげてもええで?」ニッコリ

爽「なっ? マ、マジか!!」パァッ!


 「ちょっと待って下さい!」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 20:32:55.62 ID:3OH8DmlY0

爽「あ? な、なんだお前たち…?」


憩と爽の間に割って入った、誓子とユキ・・・


誓子「荒川さん、申し訳ないんですけど… 爽は私たちのものなので、ちょっとそういうのはやめてもらえます?」キッ

憩「ふぇ? なんや爽さん… こんなにカワイイ彼女が二人もおるのに、ウチのこと口説いとったの…?」ギロッ

爽「そ、そそそ、それは…」アタフタ

誓子「いえいえ、違いますよ荒川さん。 爽は私たち専属の奴隷犬なものですから、ちょっとレンタルとかはお断りしてるんです」

爽「バ、バター犬? おいチカ! そんなプレイしたことないだろ私は!」

誓子「? 何トチ狂ってるの。 どんなプレイもしたことないわよ!」

揺杏「おいコラ、どこにバター犬の要素があったんだよ?」

ユキ「バター犬ってなんですか?」ハテ

成香「え? その、えーっと… わ、私もよく知りませんよぅ…///」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 20:49:12.83 ID:3OH8DmlY0

爽「お、おい、チカ… お前たち、まさか、この私を連れ戻しに来たんじゃねーだろーな…?」

誓子「…ふん、安心しなさい違うわよ。 どうせあなたは言っても聞かないでしょ? でもね、年末までには旅を終えて戻ってきなさいよ?」

爽「ん…? えっと… 今日って、何月何日だっけ」

ユキ「12月9日です。 爽さんが旅に出てから… もう2ヶ月以上経ってるんですよ」

誓子「あと、爽、有珠山を発つ時に、私たちと約束したこと覚えてる?」

爽「ん? えーっと…? 鼻クソは人前ではほじらない・・・だったっけ?」

揺杏「周りに迷惑をかけずに旅をしろ、だよ! …江口さん、どーですかコイツは…? ちゃんと、他人様に迷惑かけずにやってますか?」

セーラ「あん? えーっと、いやそりゃもう、こいつはメイワクはかけまくり、シンパイもかけまくり、フリカケもかけまくりやでっ!」

怜「フリカケのかけまくりは高血圧の原因になるで」

竜華「タコ焼きにのり玉かけて食うと美味いんやでー♪」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 20:55:58.23 ID:3OH8DmlY0

セーラ「あぁ… なんか食いモンの話聞いたらハラ減ってきたでっ! 」ゴギュロロルロロロオォ〜〜〜・・・

怜「うちもや… ハラの減りすぎで目がかすんできたで…」

竜華「いちいち病弱アピールすんのやめぇ! でも、もう夜8時過ぎやもんな、そりゃ腹も減るわな…」グウウウゥ〜〜・・・

爽「私もだよ。 なあ、みんなでラーメンでも食いにいかね?」

セーラ「ラーメンか、ええな! ちょうどこの近くに美味いトンコツラーメンの店が…」


憩「ちょっと待ってや」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 21:02:26.36 ID:3OH8DmlY0

セーラ「な、なんや、荒川・・・」

憩「この麻雀のもう一つの条件・・・ 忘れてません?」

セーラ「ジョーケン? なんやそれ、ジョージ・マッケンジーのことか?」

憩「とぼけたらあかんで江口さん、自分で言うとったくせに…」ゴゴゴォ・・・

憩「“トップの人間は2〜4位の人たちに一つ命令を出すことができる”・・・ つまり、今ウチは王様なんやで?」ニタア・・・
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 21:13:24.37 ID:3OH8DmlY0

セーラ「くっ、この・・・ 他の話でウヤムヤにして流そうと思っとったのに… ふんっ、分かったで! なんでも一つ言うこと聞いたるわ!」

憩「ふふ・・・ どんな命令にしよかな〜ぁ? 来年、みんな三箇牧の3年に転入してもらって、麻雀部に入ってもらうとかもええかもな〜ぁ…?」ニタニタ

憩「あんたら3人が入ってくれれば、三箇牧はきっと全国優勝できるやろなーぁ♪」ニタニタニタ・・・

爽(…クッ、やっぱり…!)

竜華「…女に二言はなしや。 憩ちゃんがそう言うなら… うちはプロも大学も蹴って、三箇牧に入ったるで…」

憩「・・・なーんて、冗談ですよぅ! 麻雀は、自分の好きなところで好きなように打って楽しむもんなんや。 そんな強制的にヤラせたりなんか、ウチはせーへんで♪」ニコッ
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 21:23:58.61 ID:3OH8DmlY0

爽「…じゃ、じゃあ… どんな命令にすんだよ?」

憩「そやね… ウチもちょっとお腹がすいてきたから… そうや! “焼肉”おごってや!」

セーラ「や、焼肉? そ、それだけでええんか?」

憩「ええで♪ たーだーしぃー・・・」

憩「大阪一の高級焼肉店やでっ! あと、今日来た有珠山の人たち全員にもおごったってな♪ せっかく北海道から来てくれたんやから、うちらでおもてなしせなあかんやろ? あ、あと、あんたらがお金を巻き上げた椿野さん、寺崎さん、南浦さん、小走さんにもおごること!!」

セーラ「えっ、ええ? それ、ちょっと、とんでもない人数になるで…?」

憩「さっきまで脱糞麻雀で小遣い稼ぎしとったんやから、お金はタンマリあるんですよねーぇ?」ニタニタ
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 21:30:06.05 ID:3OH8DmlY0

怜「賛成や。 おぅ、セーラと竜華… 当然、うちらも仲間外れってことはないやんな?」ゴゴゴォ・・・

フナQ「…すみません、先輩方」

泉「ゴチになりますっ!」wktk

揺杏「焼肉か! おう爽、悪いな!w」

誓子「すみません荒川さん、気を遣ってもらっちゃって… ふふっ、楽しみだわ♪」


セーラ・竜華・爽「「「 うっぐぅ・・・! 」」」

197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 21:50:27.65 ID:3OH8DmlY0





〜30分後…〜


 ジュウゥ〜・・・  ジュジュジュジュウゥ〜〜・・・・

揺杏「うおおおぉウッメエェェッ!! 霜降り肉が舌の上でトロけるぜっ!!」ハムッ ハムッ

ユキ「近江牛と但馬牛の熟成肉ですか… 北海道のジンギスカンもコレにはかないませんね…!」モグモグモグ…

成香「ほいひいいぃですうぅ〜〜〜〜!!!」ムッグムッグムッグ

誓子「こんな美味しいものおごってもらえるなんて… これも、爽が負けてくれたおかげね♪」モギュモギュ…

憩「喜んでもらえて嬉しいでーぇ♪」モグモグニコニコ


千里山、有珠山、そして憩や美幸たち、総勢15名は、高級炭火焼肉店「和牛懐石 但馬屋」で、次々と運ばれてくる極上料理に舌鼓を打っていた。

しかし・・・ 金を出す立場のセーラ、竜華、爽は、モリモリ食べまくるメンバーをハタ目に、特上肉もノドを通らずにいた…


セーラ「・・・こんの、あいつら、全然遠慮なく食いよって・・・!」ギリッ

竜華「あかんなこれ… さっき麻雀で儲けた分じゃきっと足らへんで…? うち、コンビニのATM行ってくるわ…」スッ

爽「…くっ、この! わ、私の、大事な旅行資金が…!」ワナワナ
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 22:38:13.72 ID:3OH8DmlY0

美幸「………」ムッグムッグマッグマッグムッグマッグモッギュマッギュ・・・


爽は… そんな中、ワキ目もふらずに次々と肉を口に放り込んでいる少女に声をかけた。


爽「お、おいアンタ… 見かけによらず随分よく食うな! ちょっとは遠慮しろよ…」

美幸「ん? あぁ、獅子原さん! もぉー私おいしすぎてほっぺたで空が飛べそうですよぉ!もー! 獅子原さんもガンガン食べましょーよ♪」モグモグムギュムギュムギュムギュ・・・・
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 22:56:14.22 ID:3OH8DmlY0

爽「…私はもうムネがいっぱいで食えねーよ…」

美幸「? そう? あ、獅子原さんって、日本縦断の旅をしてるらしいですけど、ここの次はどこ行くの?」ムグムグマグマグモッギュモッギュングングング・・・

爽「ん? あぁ、次は女子高生アイドルちゃちゃのんのいる広島鹿老渡に行く予定だよ」

美幸「!? えっ、それなら劔谷にも来てよっ! 素通りとかどーゆーワケですか?もー!」ハグハグムチュムチュマグマグムギュムギュハグハグハグ・・・

爽「ケンタニって、すげーお嬢様学校だろ? いいのか? 私みたいのが行って…」

美幸「全然OKだよみんなで歓迎するよっ! 私、明日芦屋に戻るから、一緒に行こーよ♪」バックバックマングマングモッギュマッギュモグモグムグムグバクバクバク・・・・

爽「た、たのむわ、じゃあ… ってか、ホントにどんだけ入んだよお前!」




次回、〜兵庫劔谷高校 梢「美幸ちゃんの顔にオシッコをブッかけたいんですっ!」 友香「ぶぶぶ部長?!」の巻〜 に続く・・・
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 23:15:28.47 ID:3OH8DmlY0

〜おまけ〜


爽「ふう… やっぱトイレの先進地、大阪はマジでいろいろハンパなかったぜ… さてさて、明日は兵庫の劔谷高校…」ゴソゴソ

憩「爽さん? 何しとるん?」

爽「ん? ああ、明日の荷物の準備だよ…」ゴソゴソ

憩「なんや、もう別んとこ行ってまうんですかーぁ?」

爽「うん、さすがに今年中には永水に着きたいからね…」

憩「ん〜… でも爽さん、一つ忘れとらん?」

爽「へ?」

憩「ほら、このスレの冒頭でした約束・・・」

爽「…え、えーっと…? な、なんだっけ…?」ダラダラダラ・・・

憩「麻雀バトルで勝った方が、“このSSの主人公になる”ですよぅ。 ウチ、勝ったんやけど」

爽「………」

憩「フフッ、そういうわけで、爽さんはもう御退場ねが…」

爽「お許しをォッ!!」ズバアァッ!


憩に向かって神速の土下座をキメた爽…


爽「まだ… まだ西日本のトイレたちが、私のことを待ってるんだよぉ…! たのむっ! 見逃してくれぇっ!!」ドゲザー・・・

憩「・・・冗談やで、爽さん♪ ま、自分の未熟さを肝に銘じて、謙虚な気持ちで旅を続けるんやね」フフン♪

爽「あ、ありがたきお言葉…!」ペタァー・・・

憩「ただ、一つ約束してな? ことあと鹿児島まで行って旅を終えたら… 北海道に戻る前にまたウチのとこに寄って、成長した姿を見せて下さーいね♪」

爽「…お、おうっ! じゃ、じゃあ、その時には、今度こそ、デートを…」

憩「うーん… 爽さんが、もっとカッコよくなっとったら、考えてあげてもええかなーぁ♪」

爽「うっしゃぁ! テンション上がってきたぜ・・・!! 待ってろよ! 西日本のトイレたちぃ!!」メラメラメラァ・・・


(おわり)
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 23:16:00.57 ID:3OH8DmlY0
止まります。
また多分今週末から書いていきます。
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/14(月) 07:20:59.42 ID:NTiR4XPbo
お疲れさんさんころりやで
応援しとるさかい、頑張り
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 10:47:36.93 ID:PLq7LGy+o
公式で竜華、姫子、末原先輩と対戦が決まったね
よかったな爽くん
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 06:34:32.45 ID:/pdsYSEd0
応援んこ感謝。
少しでも楽しめてもらえているなら何より。
5位決定戦楽しみですよね!
かなり遅くなりましたが書いていきま   あ 
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 06:37:10.92 ID:/pdsYSEd0
だ えか  たs    あ
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 06:38:30.16 ID:/pdsYSEd0
htあ「tンgp9ウエgtwxe7 otizdvaKCL,AFGF8JいTB62436THJ42@:NA ;KRLGWBUH¥S T5K,2////////?........................
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 06:59:18.81 ID:/pdsYSEd0

こんな糞みたいなスレを応援だなんて・・・ ふふっ、御奇特な方もいらっしゃるものですね♪

・・・・あは、あはっ、あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW


>>1は死にましたよ。

別に私が殺ったわけじゃありません。

>>1は極度の痔瘻を患ってまして、手術するお金も無かったみたいで、こじらせちゃいましてね・・・

さきほど、体中の穴という穴から体液をブチまけながらのたうち回って死んでいきましたよWW

今頃は地獄で閻魔大王のデカマラをアナルにブチ込まれてヒーヒー言ってることでしょうね。

まあいい気味ですよ。 この汚らしく穢らわしいどうしようもない社会も、>>1が消えたことで少しは浄化されたと思います。


え?

そういうお前は>>1じゃないなら誰なんだって?

ふふっ、申し遅れましたね・・・WW

私、兵庫劔谷高校三年生、麻雀部元部長の 古塚梢 という者です。

「こづか」じゃないですよ、「ふるづかこずえ」です。

>>1が亡き者になった以上、ここ劔谷高校のお話は、代わりに私が書き込んであげようかと思いましてね・・・♪


は?

モブは引っ込んでろですって?

はぁ、まあ確かに、私は原作でもアニメでも、台詞は非常に少ない上に地味な立ち位置でしたから・・・ 印象に残ってる方は少ないでしょうね・・・

でもね、これから書いていく、私の秘密の趣味についてのお話をお読み頂ければ、きっと、忘れられなくなりますよ。


私、古塚梢の名前をね・・・・・


208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 07:31:07.69 ID:/pdsYSEd0

<その21 〜兵庫劔谷高校 梢「美幸ちゃんの顔にオシッコをブッかけたいんですっ!」 友香「ぶぶぶ部長?!」の巻〜>



さて皆さん、「フェティシズム」という言葉を御存知ですよね。

性的趣味嗜好・・・、性についての個人的なこだわりという意味で使われていますが、皆さんは、どんなフェティシズムをお持ちですか?

引き締まったふくらはぎに魅力を感じるという方・・・

ウエストから臀部のふくらみにかけてのなだらかな稜線にこだわりを持っている方・・・

おもちの形や触感、TKBの色艶に命をかけている方・・・

はたまたポニーテールの女性のうなじを観賞するのが三度のメシより好きだという方・・・

などなど、個人個人でフェチというのは実に様々ですよね。

全国の百合カップルの皆さんも、パートナーとの愛を育むため、日夜御自分のフェチの探求に勤しんでいることでしょう・・・

例えば・・・


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怜「はあ、はああっ! はあはあはあはあ・・・!」クチュクチュクチュクチュ

竜華「う、あ、と、怜! そ、そこぉ! 気持ちええで・・・!///」ハアハア

怜「竜華… ちょっと、腕が邪魔や… バンザイしてくれや」ハアハア

竜華「え? な、なんで?」

怜「竜華の“ワキ”を舐めたいんや」ギラッ


妖しく目を光らせた怜が、生まれたまんまの姿の竜華に迫る…


竜華「そ、そんな、ワ、ワキはちょっと嫌やで! うち、汗かいとるし…///」サッ

怜「分かっとらんな。 だから舐めたいんやろが! ほら、大人しくせえっ!」バッ ガチャッ!

竜華「あ?!」


怜は竜華の両手首に手錠をかけると、ベッドの上の柵にくくりつけた。


怜「ククク… もう逃がさんで…WW」ジリッ

竜華「あ、やだ、恥ずかしいって怜・・・!///」クネクネ

怜「ふうぅ・・・ んほおおおおおおおおおおおおぉぉっ!! ええ匂いや…! マイルドな芳香の中に、ええ感じに酸っぱい匂いが…」クンクンスーハー・・・

竜華「や、やめ!/// ちょっと、嗅がんといて! また病気になるで怜!!」=3

怜「アホぬかせ! 嗅がん方が病気になるやろが! むほおぉ…/// 最高や…! こりゃ世界腋臭コンテストでグランプリ取れるんちゃうか?」スーハースウウハアアアア…

竜華「ワ、ワキガコンテスト・・・??」

怜「さて、では、いざ、賞味・・・!」ペロペロ

竜華「ひゃんっ?!!///」ビビクンッ

怜「うほああああああああああああああぁぁぁ・・・・!!」ブワアアアアアアアァァ・・・・・!!

竜華「と、怜?!」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 07:41:37.32 ID:/pdsYSEd0

怜の髪がザワザワとなびき始め、瞳の奥に緑色の炎が宿る…!


竜華「と、怜、どうしたんや?」

ハイパー怜「・・・見りゃ分かるやろ? 竜華のあまりにもすばらなワキの感触と魔香と深みのある旨味が、うちを覚醒させたんや…! これぞまさに神のワキ…! あああ今なら100巡先まで見通せそうやでっ!!」ペロペロペロペロ

竜華「く、くすぐったいって! 怜ィ!」=3

ハイパー怜「うほああぁウマイ! ウマイでっ!! ほんまタマラン!! 体中の細胞が生まれ変わるようや…! 竜華、お前、ワキでノーベル賞取れるでっ!!」ペロペロペロペロリンチョ♪

竜華「あっ、 う、 いっ! あああああああああああああああああぁぁんんんっっ!!!」プッシャアアアアアアアァァァ・・・・!


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210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 08:20:14.55 ID:/pdsYSEd0

ふふ、ワキはまさに人間のエッセンスが凝縮された禁断の魅惑地帯… さすがは膝枕ソムリエの園城寺さん、女体の神秘について深い造詣をお持ちですね…

そうそう、女体の神秘についての造詣といえば、奈良のあの達人級のフェチスト・おもちマイスターさんは外せませんが… 他に、こんな方もいらっしゃるみたいですねぇ・・・


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松実館・阿知賀強化合宿中


 ガラッ

憧「… あら? ねえ灼、シズはどこ行ったの?」

灼「穏乃なら一人でお風呂に…」

憧「へ? あぁ、そう、ふーん・・・」イソイソ

灼「…どこ行くの?」

憧「あ、う、うん、ちょっと、トイレに、ね…」ススス・・・





 脱衣場

憧(ふふ… 合宿の間、こういうチャンスも巡ってくると思ってたわ…W)コソコソ

憧(…あ、あったわ! これがシズの服のカゴね…)スッ

憧(ウッホ!/// 見つけた見つけた! シズの脱ぎたてパンツ…!///)ホカホカ

憧(うぇひひひ… 少しシットリしてて、シズのぬくもりがまだ残ってる… これがほんとのホットパンツね… どれどれ)クンクンクン

憧(むお@うぅ・・・!/// ああああぁ! 気が遠くなりそう・・・!)トロォーン・・・

憧(なんてまろやかな香りなの…! シズの汗とオシッコと微量に分泌された愛液の匂いが混然一体となって… 究極の香りのハーモニーを奏でてる…! マジで脳みそトロけそう・・・!)スウウウウウウゥゥ・・・ ハアアアアアアアァァァ・・・・

憧(ふぅ、ふーっ! じゃ、じゃあ、早速、シズの大事な所と密着していた、クロッチの部分を…! ん…? あぁ、ヤバい、ヤバ過ぎる! この黄色いシミ・・・!!)クンカクンカクンカクンカ


シズパンツのクロッチから漂う、凄まじい迫力を伴った絶対的・圧倒的・悪魔的な臭気・・・!

それは、ねばっこくも鋭い闘魂に満ちた重みのあるオーラをまといながら、憧の鼻腔を襲撃した。


憧「だっ! ぶぅぉっはあぁっっ!!」=3=3
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 08:33:32.09 ID:/pdsYSEd0

憧(く、臭い・・・! で、でも、なんて味わい深い臭さ・・・! これが超高校生級の美臭ってヤツなのね・・・!!)クンクンスーハァー…

憧(ふふっ、じゃあ、お味の方は・・・)ペロペロペロ・・・

憧(アッくうぅぅぅ! 美味し過ぎるよぉ・・・!/// …あぁ、ごめんね、シズ… 私って変態だよね…)

憧(で、でも、もう、どうしてもこのリビドー…抑えきれないのっ! 許してシズ! あ、ふぁ!あああああああああぁぁぁんん!!)シュコシュコシュコシュコ・・・


シズパンツのクロッチ部分を自分の股間にこすり付け始めてしまった憧・・・  ところが、


<『おーい! そこに誰かいるの?』

憧「ふぇっ! あっ、は?!」ビクッ
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 08:38:05.31 ID:/pdsYSEd0

ガラス戸一枚隔てた向こうから声をかけてきた穏乃・・・


<穏乃『なんだ憧か。 あれ、憧はもうお風呂入ったんだよね? 何してるの?』

憧「えっと、あ、いや、ちょっと、忘れ物! ヘアバンド落としちゃったみたいで…」

<穏乃『…ふーん?』
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 08:43:58.20 ID:/pdsYSEd0

憧(ふぅ、危ない危ない…! こんな所見られたら、いくら寛容なシズでも、訴えられかねないわ…)スッ

憧(こういう事は引き際が肝心… もっとシズのパンツ堪能したかったけど、きっとまたチャンスがあるわ…)ガラッ


パンツを戻し、脱衣場の外に出た憧・・・

その時


?「憧ちゃん」ヌッ

憧「ねばっ?!!」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 09:04:42.30 ID:/pdsYSEd0

憧「な、何? クロ!いきなり後ろから現れないでよ!」

玄「・・・むふふ、まさか憧ちゃんが、“パンチング・クエスター(パンツ道探求者)”だったとはね・・・」ムフムフ

憧「…ば、ば、バカなこと言わないでよっ! 何言ってんのクロ?!」

玄「ぐふふ… トボけてもムダですのだ。 ここの脱衣場には、お客さんたちのおもち盗撮用・・・じゃなくて、盗難防止のための防犯カメラが設置されてるんだよ…WW」ムホホホホ

憧「な、なんですって…?」

玄「つまり… 憧ちゃんが穏乃ちゃんのパンツを嗅いだり、股間にこすり付けたりしてた動画が私の手元にはあるってことなんだよ…?」ニタニタ

憧「……」

玄「ふふ… こんな動画をネット上でバラまいたら、憧ちゃんの人生、もうオシマイだねW 赤土先生もおねーちゃんも灼ちゃんも、幻滅して話もしてくれなくなるだろうなぁ…」ゲスススススウゥ・・・

憧「クロ、あんた…!」ギリッ

玄「冗談だよW 憧ちゃんは私の大切な友達… 大丈夫、穏乃ちゃんには内緒にしててあげるし、私の言うことを聞けば動画もすぐ消去してあげるよ…?」ニタニタ

憧「言うこと…?」

玄「そう、まずはぁ…」モニュッ!

憧「あっ?!///」

玄「この、最近急成長著しいおもち界のダークホース・憧っぱいを堪能させてもらおうかな!」グフォフォフォフォフォ・・・・


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215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 09:27:17.49 ID:/pdsYSEd0

おやおや、見つかってしまいましたか…

ふふっ、パンツに固執する人というのは非常に多く、むしろ性器そのものよりパンツに美意識や芸術性を見出しているフェチストの方も多いですね。

パンツはただの下着に非ず・・・ まさに多くのフェチスチェーション(熱きフェチストたちの魂)を引き付けて止まない魔性の聖衣(マジカル・クロス)なのです。

世間ではパンツを愛でることは変態行為の代名詞のように言われてますが、まったく、由々しき事態ですね。

あ、あと、長野にはこんなちょっと変わったカップルもいらっしゃるようですねぇ・・・ こちらもちょっと覗いてみましょうか。


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 竜門渕邸・透華'S ROOM


一「……」ペロペロペロペロ

透華「…は、はじめ! も、もう、そんな私の脚ばっかり、舐めないで下さいまし…!///」ハアハア

一「あ、ちょっと、動かないでよ! 透華の脚、真っ白で、ツルツルでプルップルで引き締まってて… 本当に綺麗だよ…! 一晩中でも舐めてたいくらいだ…」ペロペロ・・・

透華「く、くすぐったいですわ、はじめ… も、もう、やめて…///」ウルウル

一「ふふ… ねえ透華、君が街を颯爽と歩くとき… いつも沢山の人たちが、脚をこっそりチラ見してるの、知ってる? みんな、君の脚に頬づりしたくてたまらないんだよ…?」ペロペロレロレロ・・・

透華「そ、そんなこと…///」

一「ふふ、神の脚を独り占めして堪能できるのはボクだけ・・・ ウハハハッ! ボクはまさに勝ち組! 世界一の幸せ者だよっ!WW」ナメナメナメリ-ヌ
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 09:36:22.25 ID:/pdsYSEd0

透華「あっ、は、あぁ、あぁんん・・・/// は、はじめ、本当に、もうこれ以上は・・・///」ガクガク

透華「もう3時間も、脚ばっかり… ずっと焦らされてばかりで、切なすぎますわ! 早く、わたくしのココも慰めて下さいまし…!」クイッ

一「・・・ふふっ、ダメだよ透華、まだ終わらないよ。 次はさぁ…」スッ・・・

透華「?!」


一は透華の隣であおむけに横になり、自分の股を開いてみせた。


透華「な、何を…?」

一「あのさ、ボクの、ココ・・・ 透華の足で、“踏みつけて”くれない?」クイッ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 09:44:39.40 ID:/pdsYSEd0

透華「は? そ、そんな、はしたないこと、できませんわ!」

一「ね、ねえ、お願いだよ、透華… 一生のお願いだから…!」

透華「… 仕方ありませんわね… ちょ、ちょっとだけですのよ?」スッ・・・

一「あぅ・・・///」


一の股間を、右脚のつま先でチョンチョンとつっつき始めた透華…


一「う…! も、もっと、強くだよっ、透華…!」

透華「だ、大丈夫ですの…? 痛くありませんの?」チョンチョン

一「ちょっと痛いくらいがイイんだよ…! そ、そう、そこ…/// 透華の足の指の付け根で…グリグリやってみてよ…」

グリグリグリ

ガクガクガクガク

ゾクゾク・・・

プッシャアアアアァァッッ!! ビクンッ! ビビクンッ!!
218 :>>217訂正 [saga]:2016/04/16(土) 09:55:00.22 ID:/pdsYSEd0

透華「は? そ、そんな、はしたないこと、できませんわ!」

一「ね、ねえ、お願いだよ、透華… 一生のお願いだから…!」

透華「… 仕方ありませんわね… ちょ、ちょっとだけですのよ?」スッ・・・

一「あぅ・・・///」


一の股間を、右脚のつま先でチョンチョンとつっつき始めた透華…


一「う…! も、もっと、強くだよっ、透華…!」

透華「だ、大丈夫ですの…? 痛くありませんの?」チョンチョン

一「ちょっと痛いくらいがイイんだよ…! そ、そう、そこ…/// 透華の足の指の付け根で…グリグリやってみてよ…!」

透華「こ、こうですの?」グリグリグリ

一「あ、あ、あ、いいっ、イイよ透華…! も、もうちょっと上… そ、そう、ソコォ! あ、あっ、やばっ、ヤバイィッ!!///」ガクガクガク


限界まで肥大した一のクリトリスを、透華の絹のように滑らかな脚が踏みつけ、こすりあげてゆく…!


透華「・・・あぁ、はじめ、かわいいですわ…///」ゾクゾク・・・

一「う、う、うぽああああああぁぁっ?!=3 熱い! 熱いよ透華ァ! と う か ァ ァ ――――――ッッ!!!」プッシャアアアアァァ―――ッッ!!  ビクンッ! ビビクンッ!!
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 10:09:43.50 ID:/pdsYSEd0

一「・・・」チーン

透華「はじめ! だ、大丈夫ですの?! 目を覚ましてくださいまし!」ユサユサ

一「…ハッ! …あ、あぁ、ボク、気を失って…」

透華「よ、良かった… まったく、心配かけさせないで下さいまし…」

一「ふぅ… あやうくテクノブレイクするとこだったよ… 透華の足はやっぱり最高だよっ! ね、ねえ、今度はさ…!」クイッ

透華「?!!」


ベッドの上で今度はうつぶせになり、尻を突き出してきた一・・・


一「ボ、ボ、ボクのお尻の穴に… 透華のその綺麗な足の指をブチ込んでみてよォォ!!」

透華「・・・いい加減にしなさい!!」=3=3


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220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 10:34:32.83 ID:/pdsYSEd0

ふんふむ、これはソフトSMの一種ですね・・・

痛覚というのは一般的には不快な感覚ですが、一定の条件を満たせば、この上ない快感となることがあります。

そして、こういったSM行為の上で大切なのは、お互いに対する信頼感… それがあるからこそ、相手に性器を踏まれるという屈辱的な行為、その屈服感が、最上至福の快楽を生み出すことになるのです。

その他、コスプレ、野外プレイ、NTR、ロリコン、NOZOKI、妹プレイetc.も、フェチから生まれでた概念であり、それぞれがその道の達人たちによって非常に高度に体系化された理論をもち、一つの文化として成立していることは、周知の事実です。


フェティシズムをもたない人間というのは存在しません。

しかもそのあり方は千差万別、人の数だけフェチの種類があると言っても過言ではないでしょう。

なぜならフェチは人のアイデンティティを形成する上で必要不可欠な要素だからです。

そして、私・・・ 古塚梢のアイデンティティにおいて、絶対的に重要な位置を占めるフェティシズム・・・


それこそが、そう、女の子の「体液」なんですよ・・・
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/16(土) 11:00:20.07 ID:/pdsYSEd0

“美少女の体液”・・・!

これほど、妖しくて危険な、心をザワつかせる魅力をもったものが、この世に他に存在するでしょうか?

まあ、体液と一言で言っても、これも実にいろんなものがありますけどね。

真っ先に思い浮かぶのは、やはり愛液と呼ばれる膣分泌液でしょうか。これに圧倒的性的魅力があることについては議論を待たないところです。

口づけをする時や体を舐められる時の「唾液」のネットリとした感触、ふとした時に香る恋人の汗の匂いに興奮しないという人もいないでしょう。

さらにさらに、恐怖や悲しみや喜びといった感情から溢れ出る涙や、鼻腔からタラリと滴る鼻血や鼻水、そして何より、我慢の末に決壊し、恥じらいと羞恥の嵐の中で繰り広げられるOMORASHI・・・!

これに悦びや興奮を覚えないという人は、もはやホモ・サピエンスではないですね。


・・・え、いくらなんでもそれはない?

ふーん…  分かってないですね、皆さん…

いいですか? オシッコとは、ただの人体における“不要な排泄物”ではないのです。

古来から「聖水」と呼ばれて人々から尊重されてきたオシッコの正体は、「人の本質、精髄の詰まった魔法の水」なのです。

科学的に見ても、オシッコには揮発性のフェロモン物質が多く含まれており、性的興奮や快感を喚起することはよく知られている事実です。

また、犬や猫などの嗅覚の鋭い動物は、オシッコのフェロモンを感知することで、個体を識別することができます。

まさに、オシッコとは、その放出者の遺伝子が含まれる分身のようなものと言っても過言ではないでしょう。
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