このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

三日月「アインクラッドか.....いいところだと思うよ、ここは」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 17:20:03.10 ID:2SnlG8uUO


「ひっ、ひぃいいいいいい!!」

深い森の中、男は悲鳴をあげながら巨大なメイスを持つ少年から逃げ惑っていた。

「逃げるなよ、めんどくさいな」

少年は気だるげに、悲鳴を上げ続ける男に一歩一歩近づいていった。
そこに先ほどまで戦っていたという雰囲気はまるでない。
なぜなら少年にとってそれは戦闘ですらなく、部屋に現れたゴキブリを潰すような、簡単な作業でしかなかったからだ。

ついに男は逃げる足を止め、少年の方へ向き直り地面に頭をつけた。

「わ、悪かった!この通りや!勘弁してくれぇえええええ!!」

「謝って済ますには、少しやりすぎたよなぁ」

「ひぃいいいいいい!!」

土下座の姿勢をとった男の背後から、今度は別の少年が現れた。
特徴的な前髪と褐色の肌を持つ、見た目はすでに少年と呼べる姿を卒業しているようなガタイをしている少年である。

「ほんの出来心やったんや!あんなことになるなんて思ってもみなかったんや!信じてくれぇ!」

「そんな言い訳で、死んだやつらが納得するわけねえだろ」

「そ、そもそも!あんのクソガキ!ビーターのクソガキが!俺たちに協力せえへんから!あんなやつ、いつ背後から刺されるかわかったもんやない!これは正当防衛なんや!」

「...キリトはそんなことしないよ」

「お前らになにがわかるっちゅーねん!さては、お前らもビーターやな!ビーター同士結託しおって!お前らなんかな!装備品全部置いて俺らのどれ」ドゴッ

男は最後まで主張することができず、頭から巨大なメイスに潰され、ポリゴンの粒子となり弾けた。

「あ.....うるさいから殺しちゃったよ」

男を巨大なメイスで潰した小柄な少年は、自身の身長よりも大きなメイスを軽々と持ち上げ、背中の収納にしまった。

「.....ああ、問題ない」

少年たちは、たった今ひとつの命を奪ったということになにも感じていないような様子で、どちらからともなく歩き出した。

「そっちの方は片付いたの?」

「ああ、いくらモンスターの大群ってもプレイヤー同士が落ち着いて連携を取れれば問題ない。後はキリトに任せてこっちに来た」

「そう、ならもう仕事は終わりだね」

「ああ.....まあ、まだ階層ボスの討伐が残ってるけどな」

「そうだね.....ねえオルガ」

「どうしたミカ」


三日月「その後はどうする?次は.....どうすればいい」



オルガ「.....ふっ...決まってんだろ」

オルガ「行くんだよ」

三日月「どこに?」

オルガ「俺たちを閉じ込めた野郎がいる頂上へ」

オルガ「そんで、帰るぞ......俺たちの本当の居場所に.....家族の、鉄華団の元へ!」

三日月「うん、帰ろう.....俺たちみんなで」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459239603
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 17:27:44.58 ID:2SnlG8uUO
機動戦士ガンダムー鉄血のオルフェンズーと、ソード・アート・オンラインのクロスです。
ソード・アート・オンラインが手元にないので細かい設定等間違っているところは多いかもしれません。指摘してもらえれば、可能な範囲で修正します。

>>1からのお願い。
多少の雑談等、特に気にする質ではありませんが、展開先読みだけは!どうかやめてください!よろしくお願いします。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 17:27:58.26 ID:4p+W4ao60
開幕一番めんどくさい奴をヤリやがった……w
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 17:29:23.86 ID:8PAb4kZeo
キバオウはん
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 17:34:52.83 ID:2SnlG8uUO

火星



ユージン「おいオルガーお前宛ての荷物が届いてんぞ」

オルガ「おお、そこに置いといてくれー」

癖の強い金髪の少年は、抱えて持ってきた大量のダンボール箱の中の1つを、司令室のテーブルの上に置いた。

ユージン「それがよオルガ、どうやらこの荷物、地球かららしいんだ」

ダンボール箱の側面に記された差出人住所には、地球のアーヴラウ経済圏の都市、エドモントンと記されてある。

オルガ「地球から?.....エンドモントンか、ってことは差出人は」

ユージン「ああ、クーデリア・藍那・バーンスタインだ」

オルガ「.....今見せろ、依頼かもしんねえな」

ユージン「ああ.....一応他の奴らも呼んでくっか?」

オルガ「いやいい、とりあえず確認してからだ」

ユージン「そうか、ってーと、なにが入っているのかなっと....」

ユージンは包装をビリビリバリバリと破き、ダンボール箱を開け、中身を取り出した。

ユージン「こ、これは....!」

オルガ「なんだこれは?.....ヘルメット?」

中にはヘルメットが3つと『ソード・アート・オンライン』と記されたパッケージが3本が入ってあった。

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 17:38:34.59 ID:2SnlG8uUO

ユージン「なんだこりゃ、これは...ゲームか?どーゆー意味だ?あ、ほれ手紙」

オルガ「おう、なになに」ビリッ



拝啓 鉄華団様

地球では紅葉が見え始め、少しずつ寒さが増している今日この頃、皆様方は火星でいかがお過ごしでしょうか。
.....中略.....
さて、今回そちらに送った品物は、今地球の若者に人気のゲームセットです。
あなたたちはいつも忙しく、ろくに遊ぶということもしていないのでしょう。いつも一生懸命なあなたたちを心から尊敬していますが、息抜きは必要です。これで少しは若者らしく遊んでみることをオススメします。きっと楽しいですよ。
それでは、鉄華団が健やかな日々を送れることを祈っています。

クーデリア・藍那・バーンスタイン


オルガ「......へっ、てめえもろくに遊んでなんかいねえくせによ」

遠く離れた地球で頑張っている彼女からの贈り物と手紙に、2人は胸に温かいものを感じた。

ユージン「へへっ....でもまあ、クーデリアの言う通りだぜ、俺らも久しぶりにパーっと遊びてえなぁ?ねえ団長?」ニヤッ

オルガ「ああ.....久しぶりにいっちょやるか!」

ユージン「流石団長!話がわかるぅ〜!」

オルガ「このゲームセットはガキどもにやるか、あいつらならセッティングやらなにやら自分で出来るだろう」

クーデリアは自分たちも含めてこのゲーム機をプレゼントしたのだろうが、彼らにとって息抜きとはゲーム機で遊ぶことではなく、酒場でのどんちゃん騒ぎと娼館遊びである。つくづく少年離れした少年たちであった。

ユージン「そうと決まれば!早くタカキに渡して、飲みに行こうぜぇ!」

オルガ「俺が渡しに行くから、お前はみんなを集めてこい」

ユージン「あいよ!急げよ!玄関口で待ってっからな!」

満面の笑みを浮かべ、待ちきれないといった様子の彼は駆け足でみんなのもとへ向かって行った。

オルガはそんな様子に笑みを浮かべ、たまの家族サービスもいいかと、急いで残った仕事を片付けにかかった。


7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 17:43:11.21 ID:2SnlG8uUO


タカキ「〜〜と、いうわけで、これがクーデリア先生からのプレゼントのゲーム『ナーヴギア』だ!」ドンッ

「「「うぉ〜〜!!」」」

鉄華団に所属する社員は、大多数を少年が占めているが、その中でも特に幼い少年たちのまとめ役であるタカキが、オルガから聞いた話を彼らに説明していた。

ライド「って、ただのヘルメットじゃねえか」

タカキ「ところがどっこい!なんとこのヘッドセットを付けると、ゲームの世界に入り込めるらしいんだ!」

ライド「ゲームの世界に?あのドットでピコピコしたところにか」

タカキ「ライド、俺らが持ってるのは古いのしかないからそう思うんだけど、今のゲームは見た目じゃ写真やテレビと変わんないらしいぞ」

ライド「ほんとかよ〜?」

ライドはタカキの言う話に半信半疑な様子を見せるが、表情を見ると新しいおもちゃに興奮と期待をしていることはバレバレである。

タカキ「まあとにかく、試してみればいいだろ」

タカキ「はい、最初にやりたいひとー」

「はいはいはいはいはい!」「俺!俺やる!」「僕やりたい!」「俺が一番最初にやんだよ!」「なんだとぉ!?俺だって!」

少年たちが、我先にと手を挙げ、もみくちゃになりつつタカキに迫って行った。

タカキ「はいはいはい!わかったわかった!ヘッドセットは3つあるんだから順番な!1人30分交代!」

誰が一番先にやるかとガヤガヤと騒々しく議論、もといケンカをしていると、その騒がしさを聞きつけたアトラが顔を出した。

アトラ「なにしてるの?」

ライド「おお!アトラ!ちょうど良いところにきた、今からみんなでクーデリア先生から貰ったゲームやるんだよ!お前も来いよ!」

アトラ「ゲーム?私あれ苦手なんだよね.....まだお仕事あるし、私はいいよ」

ライド「そんなこと言わずにさあ!タカキが言うにはゲームの中に入れるとかなんとか.....とにかくクーデリア先生からの贈り物だし、仕事終わったら見に来いよ!」

アトラ「うーん....そうだね!そうする!」

最初はゲームと聞き、渋ったアトラも、クーデリアからの贈り物と言われれば一度見てみないわけにはいかないようだ。

タカキ「はいはいそれじゃあ、最初はエンビとエルガーとライドが....」

結局順番は、少年たちの中の暗黙の序列を守った形で行われることになった。少年たち世界はシビアなのだ。

納得した少年たちは、早く早くと全員でゲームの配線に取り掛かった。

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 17:48:48.35 ID:2SnlG8uUO
早くも訂正
>>7
ライド「そんなこと言わずにさあ!タカキが言うにはゲームの中に入れるとかなんとか.....とにかくクーデリア先生からの贈り物だし、仕事終わったら見に来いよ!」

>>7
ライド「そんなこと言わずにさあ!タカキが言うにはゲームの中に入れるとかなんとか.....とにかくクーデリア先生からの贈り物だし、今から始めるから少しだけでも見てけよ!」



ところで、もう少し改行した方が見やすい?
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 17:54:57.47 ID:4p+W4ao60
こんなもんじゃね?
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 18:12:26.19 ID:Lr9A7Z9DO
鉄血はまだ見てないがSAO知ってりゃどうにかなるか
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 18:17:13.65 ID:2SnlG8uUO

翌日

ライド「すっげーんだよ!なあ!」

三日月「はいはい、わかったから」

タカキたち少年兵組が、初めてのソード・アート・オンラインを楽しんだ翌日。彼らは格納庫でWSの整備の仕事をしていた。

タカキ「ホントに凄いんですよ!三日月さん!『ソード・アート・オンライン』っ言うんですけどね?色とりどりの草花が生えた草原や、とても澄んだ湖!どこまでも続く晴天の空!とても幻想的で.....火星はもちろん、地球にだってあんな風景ありませんよ!」

ライド「しかもそんな場所が無限に広がってんだ!なんかコンピュータが自動でフィールドを作ってるらしくてな?それこそ、ゲームの製作者すら、誰も見たことない場所を一番に見に行けるんだ!!」

三日月「誰も、見たことない場所.....」

ライド「それにな!俺なんか向こうでこんっっっっっなデッカいイノシシ生身でぶっ飛ばしたんだぜ!!」

飛び上がってまでして表現した大きさは、三日月の身長よりも大きく、三日月には到底信じられるものではなかった。

三日月「それは言い過ぎじゃない?そんなイノシシいるわけないし」

ライド「それがいるのがSAOなんだよ!まだ会ったことないけど、ドラゴンとかミノタウルスとか!いろんなモンスターがいるらしいぜ!」

タカキ「現実じゃそんな危険な戦闘できませんけど、ゲームでなら安全にどんなことでもできるんです!」

三日月「ふーん、そこなら安全に戦闘訓練ができそうだね」

タカキ「そういう目的で使う人は三日月さんくらいじゃ.....」

ライド「とにかく!今日は三日月も一緒にガツンッ痛っ!?」

突然、ライドの頭にゲンコツが飛んできて舌を噛んだライドはひぃひぃとベロを出しながら飛び上がった。

雪之丞「ゴォーラ!くっちゃべってないで働けボウズ!」

ライド「ってぇ〜、三日月それじゃ午後仕事終わったらやろうな!」

三日月「考えとく」

タカキ「三日月さん!待ってますね!.....ほら早く行くよ」

ライド「わかってるってーの....!」

タカキとライドは小走りで持ち場へ駆けて行った。

三日月「『ソード・アート・オンライン』か.....」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 18:19:53.35 ID:QTzsaiRDO
まだベータ版?
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 18:21:00.65 ID:2SnlG8uUO


アトラ「ふぅ.....終わったー」

アトラは疲れた肩を回しながら、そう呟いた。
火星に帰って以来、HABA'S STOREを辞め鉄華団の食堂に雇われたアトラは、正式に鉄華団の社員として働いている。

アトラ「今日はいつもより早く終わったなー」

今日の昼食を作り終えたアトラたち食堂係にとって、作業員の昼休憩までが彼女達の休憩時間であった。

アトラ(誰かやってるかな?『ソード・アート・オンライン』)

アトラ「うぅ〜今日こそ私も、やらせてもらうんだから!」

〜〜昨日〜〜

タカキ「よし、セッティングは完了したから、そろそろ開始するよ」

タカキ「待ってる人は、テレビに俺たちのプレイの様子が映し出されるみたいだから、それ見て待っててね」

ライド「くぅ〜!やべえワクワクしてきた!」

ここにいる少年達の中では年長組であるライドは、少し落ち着いた態度で我慢していたのだが、ついに抑えきれなくなったようだ。

エルガー「結局ライドも楽しみなんじゃん」

ライド「うるせえ!悪いかよ!」

お調子者のエルガーにからかわれて顔を赤くするライドであった。

タカキ「ナーヴギア被って、”リンクスタート”って言えば起動するから」

ライド「よしきた!」

エンビ「これ帽子とったほうがいいよね?」

エルガー「当たり前だろ?早くしろよ!」

3人はナーヴギアを装着し、ベッドに横たわり、お互いの顔を見合った。

ライド「よ〜し、お前ら準備できたな?行くぞ!」

「「「リンクスタート!」」」


〜〜〜〜


アトラ「お邪魔しま〜す....って誰もいないか、みんなまだ仕事だよね」

アトラ(あの後、テレビ画面に映し出された景色.....綺麗だったなぁ....)

アトラ「.....」

アトラ(い、いいよね?やっても)

昨日、最初の少しだけ見て、すぐに仕事に戻ろうと思っていたアトラは、テレビ画面に映し出される幻想的な風景に心を奪われ、結局最後まで釘付けになっていたのだ。
そのあと仕事場に戻ったとき、料理長にこってりと絞られたことは言うまでもない。

アトラ「急にお仕事入ったら困るし、まだ私やってないから順番的にも大丈夫だし.....」

アトラ(いいよね?)

アトラ「........」

アトラ「よし、やっちゃおう!」

アトラ「確かこのヘルメット被って合言葉言うんだっけ」

アトラはヘッドセットを装着し、ベッドに寝転がり、ナーヴギアの電源を入れた。

アトラ「ふぅ.....よし、行こう!」

「リンクスタート!」

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 18:23:37.68 ID:2SnlG8uUO

雪之丞「おーし、お前ら!遅くなったが、飯だ!休憩入るぞ!」

「ういーっす!」「っしゃー!飯だ飯だ!」「あぁー腹減ったぁー」「やっと昼メシくえるぜ...」

整備部を取りまとめる、鉄華団では珍しい大人である雪之丞は、大きなダミ声で作業員たちに遅めの昼休憩を伝えた。

タカキ「三日月さん!調整ありがとうございました」

三日月「いいよ、今日はトレーニングくらいしかやることなかったからね」

阿頼耶識の調整を終え、コックピットから出てきた三日月は、ポケットから取り出した宇宙ヤシの実を食べつつ答えた。

雪之丞「もうバルバトスは中身もなにもかも、お前さんら専用機になっちまったからな、お前以外の阿頼耶識じゃ耐えられねえ」

三日月「うん、俺もバルバトスに乗っている時が一番調子がいいんだ」

雪之丞「まさに半身ってやつだな」

三日月「うん....そうだね.....」

三日月はバルバトスの胸部装甲に触れ、まるで意思疎通を図るようにバルバトスを見上げた。

タカキ「さあ!飯食いに行きましょう!もうお腹ペコペコですよー」

三日月「それじゃあ行こうか、おやっさんも」

雪之丞「おうよ」


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 18:27:22.93 ID:2SnlG8uUO

『今日未明、クリュセ独立自治区4番街でレアメタル資源を運ぶ貨物船が何者からの攻撃を受け、それに対しーー』

タカキ「俺らが火星に帰ってきてから、なんかこういうの増えてませんか?」

食堂備え付けのテレビから流れてくる決してハッピーではないニュースに、タカキは若干の不安を吐露した。

三日月「そうかな、俺はいつもと変わらない気がするけど」

オルガ「当然だ」

そこに、昼食を食べに来たオルガが、トレーを三日月の席の隣に置き、席に座った。

三日月「オルガ」

タカキ「団長!お疲れ様です」

オルガ「これから火星は独立に向けて変革していく、変革とは既存の勢力との戦いだ、それが既に始まってるってことだろ」

タカキ「クーデリア先生も、その中に.....?」

オルガ「ああ、それがあいつの選んだ道であり、責任だからな」

三日月「大丈夫だよタカキ、あいつは凄いやつだから」

文字を教えてくれた先生であるクーデリアの身の心配をするタカキを、オルガと三日月は『革命の乙女』としての道を進むクーデリアに尊敬を込めてそう語った。

オルガ「俺らも、あいつらの戦いに入れるくらい大きくならなくちゃな!」

三日月「俺はオルガが言えば、どんな戦いにも行くけど」ピピピッピピピ

タカキ「三日月さん、電話鳴ってますよ」

三日月「うん.....噂をすれば」

三日月が取り出した携帯型タブレットのディスプレイには、『クーデリア・藍那・バーンスタイン』と表示されていた。

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 18:30:12.65 ID:2SnlG8uUO

オルガ「お前、いつの間にあの女と連絡先を交換してたんだ?」

三日月「たまたまね。はい、こちら三日月」

クーデリア『三日月!団長さんを呼んで!』

ディスプレイに映し出されたクーデリアは、ひどく焦った表情でオルガを呼んだ。

三日月「オルガならここにいるけど」

オルガ「おう、どうした。それはそうと、この間のプレゼントありがとうな、ガキどももよろんこでーー『そんな話をしている場合じゃありません!』ーーあ?」

クーデリア『私がお贈りしたゲーム.....ナーヴギアを、ソード・アート・オンラインを今すぐ回収してください!!』

オルガ「.....どういうことだ、それは?」

クーデリア『大変なことに.....ああ!ニュースを地球チャンネルの6番を見てください!!』

オルガ「いったいなんだって.....おい、地球チャンネルの6番を移せ!」

オルガは疑問に頭を捻らせつつも、団員にチャンネルを変えさせた。

すると、そこには.....

『アーガスの新作ゲーム≪ソード・アート・オンライン≫1万人が囚われる』

オルガ「な.....おい.....」

「おい.....これって.....」「ああ、俺らが昨日やってたゲームじゃ....」「まじかよ....」

途端に、食堂にいた少年兵たちがテレビ画面を見てざわつき始めた。

タカキ「お、俺!様子見てきます!」

ライド「お、俺も!!」

慌てて駆け出したタカキを、食堂で昼食を取っていたライドが追い、走って行った。

クーデリア『1時間前、アーガスの研究者【茅場晶彦】から犯行声明があったわ』

ちょうどその報道番組は、のちに【20世紀最大の誘拐犯】と言われる男の犯行声明を再生し始めた。

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 18:35:19.33 ID:2SnlG8uUO

ライド「離してくれ!アトラを助けなきゃ!」

三日月「ダメだよ、さっきテレビで見たでしょ」

オルガ「おい!すぐにそのナーヴギアと配線から離れろ!コードとヘルメットが外れた瞬間アトラが死んじまうぞ!」

オルガと三日月は、暴れるライドを引きずり、部屋の中央まで持って行った。

ライド「俺が.....俺がアトラを誘ったんだ....クーデリア先生のプレゼントだ、やろうって.....」

クーデリア『いえ私のせいです.....私があんなものを贈ったりしなければ.....』

三日月「ライドのせいでもクーデリアのせいでもないよ、悪いのはあの茅場って人でしょ」

オルガ「ああ.....とにかく、アトラを助ける方法を探すぞ」

そう言ってオルガはタブレットを持ち直し、クーデリアに意見を求めた。

クーデリア『ええ.....今、政府関係機関が総出になって救出方法を模索しています。それを待って....』


三日月「俺が行くよ」


クーデリア『え?.....』

三日月は使われていないナーヴギアを持ち、それを装着した。

クーデリア『な、なにをして.....今すぐそれを外してください!』

三日月「ライドが言ってたんだ、向こうにはでっかいイノシシとか、ドラゴンとか、そんなのがいっぱいいるって」

三日月「そんなところに、アトラを1人にしておけないよ」

クーデリア『そ、そんな.....でも.....』

三日月「オルガ」

オルガ「.....ミカ」

三日月「行って、いいよね?」

三日月は真っ直ぐにオルガの目を見つめ、問いかけた。その瞳は、オルガが以前感じていたある種の脅迫のような圧力をまた発しているようだ。

オルガ「.....ふっ」

オルガはそんな三日月に、また以前のように笑いかけたが、今回は意味が違っていた。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 18:37:14.79 ID:2SnlG8uUO
>>17訂正


『彼らを僕の作った最高の世界へ招待した。退場する方法は2つ、向こうの世界でHPが0になりポリゴンの海に消えるか、見事100層まで辿り着きボスを倒すか。
場外の方々にはどうか見守っていてほしい、彼らがこの世界をどう生き、どう攻略するのか。
それを邪魔する無粋な輩が出ないよう、ナーヴギアを無理やり取り外そうとすると、ナーヴギア内の予備バッテリーから電流が流れ、脳を焼き切る設定にしてあるのでお気をつけて。
私は彼らがこの世界をどう生きるのか、見物させてもらうとしよう。
それでは、プレイヤー諸君の健闘を祈って』


オルガ「.......ふざけてやがる!」

クーデリア『ねえ、大丈夫なの!?誰かが囚われていたりとかは.....!』

オルガ「今、タカキとライドが確認しに行ってる!」

三日月「大丈夫だよ、今日はみんな忙しくて、昼飯を食べる時間さえなかったから」

クーデリア『そう.....そうだといいのだけれど.....』

そのとき、ドタドタと食堂にタカキが駆け込んできた。

タカキ「団長!大変です!アトラが!!」

三日月「っ!.....」

アトラが!と聞いた瞬間、三日月は食堂を飛び出し、ゲーム機が置いてある部屋へ駆け出した。

オルガ「おいミカ!っチィッ!行くぞ!」

タカキ「はいっ!」

クーデリア『アトラ!?ねえ!今アトラと....』

オルガ「状況は行ってから伝える!それよりナーヴギアについての情報、全部渡せ!」

クーデリア『は、はい!.....まずは!とにかく無理に外したりしないこと!強制シャットアウトも何もかもしてはいけません!既に10数名が、取り外そうとしたときの電気ショックで死亡しています!』

オルガ「わかった。.....そろそろ着くぞ」

そう言って部屋に入ったオルガが見たのは、ナーヴギアをつけたままベッドに横たわるアトラの姿と、ナーヴギアを取り外そうとするライド、それを止める三日月だった。

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 18:39:36.78 ID:2SnlG8uUO

ライド「離してくれ!アトラを助けなきゃ!」

三日月「ダメだよ、さっきテレビで見たでしょ」

オルガ「おい!すぐにそのナーヴギアと配線から離れろ!コードとヘルメットが外れた瞬間アトラが死んじまうぞ!」

オルガと三日月は、暴れるライドを引きずり、部屋の中央まで持って行った。

ライド「俺が.....俺がアトラを誘ったんだ....クーデリア先生のプレゼントだ、やろうって.....」

クーデリア『いえ私のせいです.....私があんなものを贈ったりしなければ.....』

三日月「ライドのせいでもクーデリアのせいでもないよ、悪いのはあの茅場って人でしょ」

オルガ「ああ.....とにかく、アトラを助ける方法を探すぞ」

そう言ってオルガはタブレットを持ち直し、クーデリアに意見を求めた。

クーデリア『ええ.....今、政府関係機関が総出になって救出方法を模索しています。それを待って....』


三日月「俺が行くよ」


クーデリア『え?.....』

三日月は使われていないナーヴギアを持ち、それを装着した。

クーデリア『な、なにをして.....今すぐそれを外してください!』

三日月「ライドが言ってたんだ、向こうにはでっかいイノシシとか、ドラゴンとか、そんなのがいっぱいいるって」

三日月「そんなところに、アトラを1人にしておけないよ」

クーデリア『そ、そんな.....でも.....』

三日月「オルガ」

オルガ「.....ミカ」

三日月「行って、いいよね?」

三日月は真っ直ぐにオルガの目を見つめ、問いかけた。その瞳は、オルガが以前感じていたある種の脅迫のような圧力をまた発しているようだ。

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 18:41:22.23 ID:2SnlG8uUO

オルガ「.....ふっ」

オルガはそんな三日月に、また以前のように笑いかけたが、今回は意味が違っていた。

オルガ「ミカ.....お前が自分で戦いを決めるのは初めてじゃないか?」

今までオルガが目標を決め、戦場を決め、戦ってきたのに対し、今回は初めて三日月が自分から目標を決めたのだ。
しかもそれが女のためということに、オルガは嬉しくも可笑しく思い、笑みがこぼれてしまったのだ。

三日月「アトラは....ブレスレットをくれたんだ」

三日月に恋愛感情などという殊勝な心情があるとは思えないが、理解していないだけであり、アトラを大切に思っていることが伝わる言葉だった。

三日月「それに.....アトラは家族だからね」

オルガ「.....はっ、よし。行ってこいミカ!」


オルガ「家族を、取り戻してこい!」


2人はお互いの腕をぶつけ、アトラを助けに行くことを決めた。

タカキ「三日月さん!お気をつけて!」

ライド「三日月!アトラを頼むぞ!」

三日月「うん」

クーデリア『三日月.....』

三日月「なに?」

クーデリア『アトラさんは.....私にとっても大切な家族です。どうか、どうか彼女を守ってあげてください』

三日月「うん、わかったよ」

クーデリア『私は、外側からあなた達を救出する方法を必ず見つけ出します!それまでどうかお気をつけて』

オルガ「お前らがなるべく早く帰ってこれるように、俺も全力を尽くす。待ってろよ」

三日月「うん、そっちは任せたよ」

三日月はヘッドセットの側面にあるスイッチを入れ、ベッドに横たわり、『ソード・アート・オンライン』を起動させた。

「リンクスタート」


2人の英雄が交錯する物語は、今ここに始まった。


21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/29(火) 18:48:10.98 ID:2SnlG8uUO
とりあえず第1章終了
初っ端からミス連発で申し訳ない.....

>>12
事件があったのサービス開始直後だったの忘れてた.....。全宇宙配信だから色々あったみたいな感じでお願いします

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 18:51:36.10 ID:MpSFTCE/0
乙乙
冒頭でミカが持ってんのは初代か、それともレンチのほうか?
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 18:53:19.02 ID:oWU0JcWz0
乙 絶対仲間守るマンの力が試される
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 18:58:13.75 ID:QTzsaiRDO
こっちも細かいことをすまん
楽しみにしてる
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 19:32:02.19 ID:tCNa7u9bO
この>>1は乙して良い奴だから……
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 19:40:26.19 ID:GoJcht6x0
>>16で20世紀って書いちゃってるけど、鉄血世界って年代設定どうなってたっけ?
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/29(火) 20:05:11.08 ID:Iencj4SYo
期待
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 20:29:51.21 ID:hvDm+B8m0
続き気になる
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 20:53:55.17 ID:qvjT1I1OO
期待

>>26
Wikipediaで調べてみたら、P.D.(Post Disaster)323年 ってなっていた
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/29(火) 20:56:25.72 ID:qnkZHFOGO
厄災戦の後323年かね
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 22:24:39.10 ID:wNDEo4K30

アインクラッドだけにアインが出てきたりは・・・しないかさすがにww
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/29(火) 23:15:00.08 ID:2sJnu7KPO
>>31は〇んでいいやつ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 17:01:38.45 ID:062TO8rk0
細かいけどライドは三日月をさん付けで呼ぶからな
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/30(水) 20:15:59.31 ID:/3GUdlPcO
>>26普通にミスでした。年代設定は鉄血に合わせます。

>>16
ちょうどその報道番組は、のちに【20世紀最大の誘拐犯】と言われる男の犯行声明を再生し始めた。

訂正
ちょうどその報道番組は、のちに【史上最大の誘拐犯】と言われる男の犯行声明を再生し始めた。


>>33そういう指摘もっと欲しいィ!!
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/30(水) 20:18:17.01 ID:/3GUdlPcO

アトラ「うわぁ〜〜.....ここが、アインクラッドかぁ」

アトラは今、【始まりの街】の正門前に立っている。
キャラメイキングを終えたプレイヤーは皆この場所に転送されるようだ。

ちなみに、プレイヤー名を本名と違う名前にするという慣習を知らなかったアトラは、本名のまま【Atora】と登録していた。
しかしキャラメイキングによって容姿は大幅な変化を遂げており、金髪の高身長ナイスバディに生まれ変わっていた。
心なしかクーデリア・藍那・バーンスタインに似ているようでもある。

アトラ「なんかクリュセと雰囲気似てるなぁ」

中世ヨーロッパの街並みを再現した始まりの街は、クリュセ独立自治区の街並みに少なからず似ているところがあった。

アトラ「え〜っと.....まずは武器を買うんだっけ」

「こんにちわお姉さん!始まりの街に来るのは初めてですか?」

街の入り口であたりをキョロキョロと見回していると、人の良さそうな少年が話しかけてきた。

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/30(水) 20:19:12.72 ID:/3GUdlPcO

アトラ「え?あ、はい.....そうですけど.....」

「だったら僕が案内してあげるよ!」ピピッ

アトラ「うわぁ!」

少年が案内を申し出た瞬間、目の前にウィンドウが現れた。

アトラ「クエスト?」

【クエストNO.1:始まりの街の探索】
→クエストが発生しました。クエストを受注しますか? YES/NO

「僕と一緒に来てくれるならYesを、必要ないならNoを選んでね!」

戸惑いつつもクエストのタイトルを押すと、詳細が現れた。

→初心者プレイヤー向けのチュートリアル。成功報酬:銅の剣、皮の鎧、皮の盾

アトラ(初心者プレイヤー向けって、つまりこれを受けておけば色々教えてくれるってことよね?)

アトラ「よ、宜しくお願いします」

アトラは初めてのクエストに緊張しつつも、Yesのマーカーに触れた。

→!クエスト【始まりの街の探索】を受けました

「それじゃあ街を案内するよ!よろしくね、お姉さん!」

アトラ「ふふっ、うん!よろしくね!」

街の中心に向けて歩き出した少年を、アトラはこれから始まる冒険に心弾ませ、歩き出した。

アトラ「ところで、君の名前はなんて言うの?」

.....アトラが、少年がNPCだと気づくのは、クエストが終了するときのことだった。


37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/30(水) 20:22:51.79 ID:/3GUdlPcO

「「プギョーーーー!!!!」」

アトラ「ひぃぇええええええ!!!」

アトラは全力で逃げていた。

クエスト【始まりの街の探索】を終えた後、クエスト報酬で得たアイテムを装備したアトラは、イノシシ二体に追われ、草原を全力疾走で駆けているのだ。

アトラ「無理むりムリぃーーー!!」

実はこのイノシシ、某RPGで言うスライムと同レベルのモンスターであり、仮に攻撃を受けても大したダメージを受けない雑魚モンスターであるのだが.....

しかも、チュートリアル中に案内された訓練施設で、全く同じモンスター1体を討伐していたりもする。しかし、そんなことはすっかり頭から抜けている様子だ。

アトラ「誰か助けてーーーー!」

10分前

アトラ『よし、装備も整えたし!フィールドに出てみよう!』

アトラはチュートリアルで説明を受けた通り、装備とアイテムを整え、万全の状態でフィールドへ歩き出した。

アトラ『ふふふ〜、なんでもかかってきなさい!今の私は無敵なんだから!』

先ほど、訓練施設でイノシシ一体を討伐したことによって気が大きくなっているようだ。

しかし、そんなアトラの期待とは裏腹にモンスターは一向に姿を現さなかった。

アトラ『え〜なんで出てこないの〜.....?』

それもそのはず、始まりの街に近い草原は既に多くのプレイヤーによって狩り尽くされてしまったからだ。
ちらほら見えるのは、リポップ待ちのプレイヤーだけであった。

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/30(水) 20:23:49.22 ID:/3GUdlPcO

アトラ『う〜ん.....よし、向こうの茂みに入ってみよう』

草原フィールドでは一向にモンスターに会えないと判断したアトラは、道を外れ茂みの方とへ入って行った。

しばらく歩くと、待ちに待ったイノシシのモンスターが木の根元に生えた苔を食べているのが見えた。

アトラは銅の剣を抜き、気付かれないように足音を消して、そっとそーっと近づいた。

パキッ

アトラ「あ.....」

枝を踏んだ音でイノシシがこちらを向いた。途端、カーソルが赤になり、イノシシは食事を止めてブルルと体を震わせた。敵対状態である。

アトラ「あ.....ああどうしよう.....」

イノシシがこちらを向いた途端、言いようのない恐怖がアトラを襲った。雑魚モンスターと言ってもアトラの半分以上の大きさだ。戦闘経験のない彼女が、恐慌状態に陥るのも無理はなかった。

イノシシが突撃攻撃繰り出した。もちろん避けられるはずもなく激突されたアトラは、もっていた銅の剣を後方へ落としてしまった。

アトラ「いてて....あれ?剣は?」

「プギュルル!」

アトラ「うぇえ!?に、2体目.....!?」

鳴き声につられて振り向くと、落ちていた剣のとなりにイノシシのモンスターが。前方と後方で挟まれた。

アトラ「に、逃げなきゃ.....!」

一瞬で逃げることを選択したアトラは、この茂みから抜け出すため、全力で草原の方へ駆け出した。

これが彼女の逃亡劇の始まりである。



39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/30(水) 20:24:44.54 ID:/3GUdlPcO


アトラ(とりあえず街の中に逃げ込もう!圏内はダメージ受けないって言ってたし!)

茂みを抜けたら追いかけてこないだろうという甘い目論見は外れ、今なおも追いかけてくるイノシシ2体は鼻息荒く、アトラを追い回していた。

アトラ「きゃあ!!......いててて、ひぃ!」

街へと進行方向を変えようとしたとき、ちょうど足元にあった石に躓き転んでしまったのだ。

もちろんその間に、イノシシはどんどんと近づいており、ついに寸前まで迫ってしまった。

アトラ「ひぃ.....うぅ.....」

アトラ「たすけて.....助けて三日月!!」

もうダメか、と目を瞑ったそのとき

「はぁっ!!」

一閃。

青い閃光を残して走り去った軌跡は、イノシシを真っ二つに切り裂き、もう一方のイノシシも緑色の乱れ突きに呆気なく光の粒子となって消えた。

アトラ「ミカ.....三日月.....?」

目を開けたアトラが見たのは、短剣を携え、光の粒子の中で微笑む美しい少女だった。

「お怪我はないですか?」

のちに【閃光】と呼ばれる少女との出会いは、こんな形で訪れたのだった。


40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/30(水) 20:29:26.32 ID:/3GUdlPcO

アトラ「あの.....さっきは助けていただいて、本当にありがとうございました!」

アスナ「いえいえ、咄嗟に体が動いてしまって.....気にしないでください」

あの後、軽い自己紹介を挟んだアトラとアスナは、始まりの街にあるカフェテリアで話をしていた。

アトラ「それにしてもアスナさんもSAOは初めてなんですよね?それなのに、パパパッ!って敵を倒しちゃって!すごいです!」

アスナ「そんなことないですよ?アトラさんもあと1時間ほどプレイすればあれくらい出来るようになりますよ」

ちなみにアスナが敬語で話しているのは、アトラの見た目が推定20代の抜群の美女であるからだ。
ただ、言動が全くもって見た目と一致していないので、違和感がすごいことになっている。

アスナ「あの、よかったら私とパーティーを組んで一緒に回りませんか?」

アトラ「えっ?.....いいんですか!?」

アスナ「ええ。私、こっちに来てから知り合いが1人もできなくて.....だからアトラさんとも仲良くなれたらなぁ、なんて」

アトラ「ぜひ!ぜひお願いします!アスナさん!」

アトラは願っても無い申し出に、目をキラキラとさせ、アスナの手を握った。

アトラ「そうと決まれば早く行きましょう!レッツゴー!」

このときアスナは、アトラの中身が自分より年下であることを半ば確信しのだった。


41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/30(水) 20:30:32.10 ID:/3GUdlPcO


アスナ「ふぅ.....お疲れ様、今日はここまでにしようか」

アトラ「ふあ〜疲れたぁ〜、普段のお仕事より疲れるよ.....」

空がオレンジ色に染まる夕暮れ、2人は街から少し離れた湖畔エリアで、今日何体目かのモンスターを討伐し終えた。

アトラ(でも.....楽しかった)

広大なフィールドを目一杯動き回り、剣を振り回して戦うなんてことは、銃を握ったことのないアトラはもちろん、三日月達でさえ経験したことのないことだ。

アトラは、この充実した疲労感に身を委ね芝生に寝転がりながら、辺りに広がる景色を眺めていた。

アスナ「綺麗ね.....」

いくつもの湖が重なり合い、波ひとつない水面は、夕焼け空を映し出し、湖と空が一体となってこの優しくも幻想的な風景を生み出していた。

アスナ「こんな景色が、この世界にはいっぱいあるのよね.....」

アトラ「......」

火星にはないこの広大な湖と生い茂る緑に包まれた湖畔を眺めていると、アトラはなぜだか涙が出て、無性に家族の.....鉄華団の元へ帰りたくなった。

42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/30(水) 20:31:46.02 ID:/3GUdlPcO

アトラ「アスナさん.....今日は本当に、どうもありがとうございました」

アスナ「こちらこそ、また今度一緒に回りましょう、アトラさん」

アトラ「はい!またお会いしましょう!アスナさん」

2人は手を振り、別れを告げアインクラッドを去ろうとログアウトボタンを押しーーー

...

.....

..........

「「あれ?」」

ログアウトボタンが、見つからない。

アトラ「あれれ?どこでしたっけ、ログアウトボタン」

アスナ「おかしいわね.....ログアウトボタンが無くなってる.....」

アスナは何度もログアウトボタンを探すため、メインメニューを開いたり閉じたりしているのだが、一向に見つかる気配はなかった。

アスナ「少し待って、GMコールしてみるから」

そう言って運営を呼び出そうとGMコールボタンを押してみるが、これも一向にかからない。

アトラ「故障でしょうか?」

アスナ「いえ.....もしログアウトできないなんて故障があればゲームとして致命的な.....」

そのとき、けたたましいアラームが辺りに鳴り響いた。

アスナ「な、なにが.....」

アトラ「アスナさん!アレ!」

アスナは、アトラが指差す天を見ると.....

アスナ「な、なによこれ.....」

GMの文字が記されてある赤黒いウィンドウが空を埋め尽くしていた。

アスナ「どういうこと.....アトラさん!」

アスナがアトラの方を向くと、アトラが突然消えた。

突然のことに動揺している間に、アスナも突然足元から消え、湖畔エリアには誰もいなくなってしまった。



43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/30(水) 20:36:47.50 ID:/3GUdlPcO

この2人を連続で会話させてはいけないということを学びました。見づらいね

ただ、残念ながらヒロイン'sはこの先、共に行動していくことになりますので覚悟を決めていただきたいです。申し訳ない
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 21:13:24.69 ID:YBKVmgXe0
まさか死ぬなんてことはないだろうけど…
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/30(水) 21:31:16.50 ID:L+SrqKUL0
アスナを漢字にしたらいいんじゃないかな
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/03/30(水) 21:48:32.37 ID:EN9kb7xB0
>>44
もしアトラが死ぬ事があれば、狂戦士と化した三日月が全PCを絶対殺すマンになるか、茅場で外道サーフィンをする事になるでしょうね
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/30(水) 21:50:25.94 ID:7gKRtM4U0
期待
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/31(木) 09:34:00.30 ID:tnH2JZO60

最終回後の話ならやっぱ鉄華団の知名度は相当なモンに
なってんだろうな

キリト達のリアクションが楽しみだ
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/01(金) 02:16:20.31 ID:DbYbgNsT0
イズナリオ・ファリドが亡命先でSAOしてて閉じ込められてたら笑える
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/01(金) 21:00:24.22 ID:Qu0gxm9uo
今日は更新あるのかな?
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/03(日) 04:42:09.52 ID:5lLwUqj1O
>>48
事件が起こったのはアーヴラウで、オセアニア連邦のキリトたちは事件が起こったことは知っていても、三日月やオルガの名前までは知らないと思う。クーデリアなら知られててもおかしくないね


更新します
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/03(日) 04:43:21.07 ID:5lLwUqj1O

ざわざわとした喧騒にアスナは目を開いた。

アスナ「.....ここは....?」

周りは無数のプレイヤーに埋め尽くされているようだ。
よく辺りを見回すと、どうやらここが【始まりの街】の中央広場であることがわかった。

アスナ「どういうこと?私たちは湖畔エリアに.....」

アトラ「アスナさん!!」

アスナ「あ、アトラさん!!」

アトラは飛びつくようにアスナに抱きついた。

アスナ「よかった.....急に消えて心配して....」

アトラ「ふふ.....心配をおかけしました。どうやらここにいる人たちは皆、私たちと同じように転送されてきたみたいです」

アトラ「よくわかりませんが、「GMイベント」?とか「公式初イベント」?がどうとか言ってるので、あまり心配しなくても良さそうですよ?」

アスナ「イベント?確かに公式のイベントなら不思議じゃないわね.....ありがとう、それじゃあ落ち着いてGMを待ちましょうか」

アスナは正直驚いていた。

アトラとパーティーを組んでの戦闘の際、毎回のように慌ててなにかをやらかしていた彼女が、この非常事態に落ち着いて情報を集めていることに。

アスナの中で、年下だと思っていた彼女が急に見た目相応の大人の女性に見えた瞬間だった。

アスナ「それにしてもログアウトさせないなんて、なんて強引な......」

また、どこからともなくけたたましいアラームが鳴り響いた。

すると、中央広場上空に赤黒いウィンドウが、まるで雲のように溢れ出し、空を一瞬で埋め尽くしたのだ。

それまで騒がしかった広場は、一瞬で静まり返り、これから何が起こるのか期待と不安がごちゃまぜになった広場に『ソレ』は現れた。



『全プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』


デスゲームが、開始された。

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/03(日) 04:45:35.49 ID:5lLwUqj1O

『プレイヤー諸君は、既にメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気づいていると思う』

『しかし、これはゲームの不具合ではない』

『繰り返す、これは不具合ではなくソードアート・オンラインの本来の仕様である』


赤黒く染まった空から滲み出るように現れた、巨大なローブを纏った『ソレ』は、
【茅場晶彦】
そう、名乗った。

そして彼は突然、彼女らに『このゲームから抜け出すことはできない』という事実を突きつけたのだ。

アスナ「なに、を言って.....」

曰く、プレイヤー自身が自発的にログアウトすることはできない。
曰く、外部からのナーヴギアの停止による救出もありえない。
曰く、解放される条件はただ1つ。


このゲームをクリアすること


既に外部の人間によるナーヴギアの強制停止により、多くのプレイヤーの脳が破壊されたことをソレは語った。

54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/03(日) 04:47:34.67 ID:5lLwUqj1O

『諸君らには、十分に留意してもらいたい』

『今後、ゲームにおいていかなる蘇生手段も機能しない』

『HPが0になった時点で、諸君らのアカウントは消滅し、同時にーーー』


『諸君らの脳は、破壊される』


このとき、アトラは直感的に理解した。

彼の、茅場晶彦の言っていることは紛れもない真実であると。


『それでは最後に、諸君のアイテムストレージに私からささやかなプレゼントを用意した。確認してほしい』

そう言った彼の言葉に従い、彼女らはアイテムストレージを開いた。

アトラ「手鏡.....?」

アスナ「きゃあーーー!?」

アトラ「アスナさん!?」

手鏡を取り出した途端、アスナの体が青白い光に包まれた。
立て続けに周囲の人間も青白い光に包まれ、ついにはアトラの体も光に包まれてしまった。

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/03(日) 04:49:51.90 ID:5lLwUqj1O

広場全体に青白い光が広がり、光が全体を包み込むと、光は収まり、彼ら彼女らは姿を現した。

アスナ「アトラ.....さん?.....え?」

アトラ「アスナさん.....ですよね?」

アスナ「あれ、アトラさんじゃない.....?」

アトラ「え!?私ですアトラです!ってうぇえ!?」

アトラがもう一度手鏡を見ると、そこに映っていたのは、金髪美女の【Atora】ではなく、くすんだ茶色い髪をした、普段のアトラだった。

アトラ「いつもの私に、戻ってる.....」

アスナ「.....やっぱり、アトラさんって年下だったんですね」

アトラ「うぅ.....お恥ずかしい」

まさかこんなところで現実の姿を見せることになるとは思いもしなかったアトラは、仮想の姿が随分背伸びしたものだとバレてしまい、真っ赤な顔を両手で覆った。

アトラ「うぅ.....そういうアスナさんは、あんまり変わってないですね」

アスナはキャラメイキングを自動作成で設定したので、現実の姿に似通った見た目をしていたのだ。

アトラには、むしろ現実の姿の方が美人に見えて、自分の色々なところの物足りなさに少しだけ、悔しくなったのだった。


56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/03(日) 04:50:48.15 ID:5lLwUqj1O


アスナ「でもなんで.....なんのためにこんなことを.....?」

アスナが、彼が現れてからずっと思っていた疑問をついに吐き出したとき、彼はその答えを語り始めた。

『諸君らは今「なぜ?」と思っていることだろう』

『私、茅場晶彦は何故こんなことをしたのか、と』

『私の目的は既に達せられている』

『私はこの世界を創り、鑑賞するためにのみ、私はソードアート・オンラインを作った』

『そして今、すべては達成せしめられた』

彼は、巨大なフードで顔など見えないはずなのに、まるで愉悦に染まった表情で彼らにそう告げた。

『以上で、ソードアート・オンライン正式サービスのチュートリアルを終了する』

『諸君らの検討を祈っている』

最後にそう言った彼は、全身から赤い煙をだし空に吸い込まれるように、広場から姿を消した。
瞬間、赤黒く染まっていた空は夕焼け空に戻り、広場には静寂だけが残された。



57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/04/03(日) 04:52:43.91 ID:5lLwUqj1O


(ああ.....いつもの『理不尽』だ.....)

初めて出会ったのは両親が交通事故で死んだとき。歩道を歩いていた両親は、突っ込んできた乗用車にはねられ、即死した。
運転手は大量のお酒を飲んでいたらしい。

次に出会ったのは、働いていた娼館で。幼く、稼ぎのないアトラは、店の娼婦たちの雑用としてコキ使われていた。
理由のない暴力に、度重なるイジメ。
そんな日々の中でアトラは悟った。

(いつも突然で.....避けることはできなくて.....当たり前のようにやってくる.....)

(でも、だからこそ.....私には分かる)

(これは紛れもない.....現実なんだ)

なぜなら現実は、そんな理不尽で出来ているのだから。




「いやっ.....いやぁーーー!」

誰かの悲鳴を発端に広場は怒号と悲鳴で溢れかえった。

アスナ「いやっ.....あぁ......」

アトラ「アスナさん!?しっかりしてください!アスナさん!?」

アスナはあまりの緊張とストレスにより、気を失ってしまった。

アトラ「と、とりあえずここから離れないと.....」

アトラは気を失ったアスナの肩を抱え、混乱した広場を抜け出した。


58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 06:30:20.60 ID:2IpqvLFDO
まだ手鏡の前だよな?

この頃はまだアスナここまで強くないぞ
原作(漫画)アスナサイドによると現実姿になってしばらくしてからアスナがピンチになりキリトが助けてそこから色々教えて第二層辺りから強くなったはずだけど…
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 10:20:42.34 ID:7O62m2AB0

アトラって技術はともかく精神的にはすごく強いんだよな
戦場を経験して最前線でも行動した、過去の経験によって元々忍耐力もある、衛生兵としてもどんな傷でも物怖じせずに徹夜でずっと働き抜ける、あと天使
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 11:04:47.53 ID:fdR3CIoq0

こういう形でクロス先の主人公達が介入してくるのは良いな
それも多くの修羅場を潜り抜けてきたような連中が。
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 18:32:07.12 ID:wjFPisWSO
原作もほとんど絡みなかったはずなのにプログレッシブ出てから壮大な後付けされて絡みがあるようになったしどっちでも大差ないな
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/04(月) 01:04:03.07 ID:5vE2yS0DO
原作はキリトサイドの話でキリトが主人公だしそりゃ当たり前だろ
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/12(火) 19:24:54.97 ID:WDLlhXLl0
続きこないなエタったか
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/18(月) 09:37:21.00 ID:UzGaOcoDO
SAOは本来キリト主人公の話なんだから後々他のキャラ主人公にした外伝出したらSAOに限らずどんな作品でも矛盾とかでるのは当たり前の話だよな
それをアスナサイドの話が出てきて原作でも〜とか頭悪いんじゃね?
あくまであれはキリト視点で攻略を目指すのが目的なんだからヒロインと会ったら必ず絡まなきゃいけないの?
そんな細かいことまでやってたらいつ終わるんだよ
○○層で○○と会ったから○○をしたとかやる必要ある?そんなん求めてないだろ
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/18(月) 09:43:58.55 ID:UzGaOcoDO
大体んなこと言ったら他のヒロインのシリカやリズはどうなるの?
ついでにガールズオプスのルクスはどうなの?
原作にも出てないだろうし完全な外伝キャラじゃん
キリトと話とかしたことない、けどALOでクロってキャラがキリトそっくりで戦い方など真似たりするくらい憧れを抱いてるようなキャラだぞ
そこら辺はどうなるの?
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/18(月) 13:32:27.78 ID:KS2BWjPO0
楽しみな組み合わせだったんだけど変なのも沸いてるしここで終わりかな残念
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/21(木) 00:15:53.33 ID:DAt0HIsDO
当たり前のことをいってるだけじゃないの?
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/13(金) 18:56:49.15 ID:QnffbLN2O
tes
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 09:37:58.57 ID:UL+8HAd+O
つか初めてのゲームなのにいきなりアスナ強いとかチートですか?
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/01(水) 19:09:51.56 ID:vWYlDCVv0
続き来ないのか・・・?
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/04(土) 17:22:41.96 ID:fmCq5HIoO
テスト
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/04(土) 21:24:53.94 ID:2Bgmjkb7O
作者とISP・地域が同一の書き込みがあるため保留
三日月「アインクラッドか.....いいところだと思うよ、ここは」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1459239603/
2016/06/04(土) 17:22:41.96
50.21 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)