艦これSS投稿スレ5隻目

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378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 15:26:44.04 ID:THNd2tx4O
フタヒトマルマル店主の店

陸奥「店主の店って二階がイートインコーナーになってるのよね〜」

長門「うちの呑兵衛どもの二次会の場所にもなってるがな‥」

川内、筑摩「いらっしゃいませ〜」

陸奥「鎮守府が静かだなって思っていたら、ここでアルバイト?」

川内「提督にはちゃんと許可はもらっているよ」

川内「でも今日は上の階は掃除するとかで利用出来ない事になってるけど、長門達が来たら上に通せって提督が、他に大和さんや赤城さんも来てるよ」

長門「うちの主力が集まっているのか‥これは大規模作戦の前触れか?」



379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 15:57:54.06 ID:IBcVkCtiO
店主「長門さん陸奥さん来てくれてありがとう」

長門「提督と大淀は分かるとして、大和と武蔵、赤城、加賀、金剛に霧島‥主力が集まっているな」

長門「だか何故青葉と憲兵さんも居るんだ?」

店主「それについては自分から話す」

店主「最近暁がレディーに相応しいタバコを店主が用意してくれるって話は聞いてるか?」

憲兵「聞いています、自分としては吸って欲しくは無いですが‥」

武蔵「自分も聞いた、清霜もタバコ吸いたいって言い出した」

店主「清霜さんもか‥ついでだ清霜さんもこの計画に巻き込もう!暁さんにタバコを吸わせない作戦に」

長門「大規模作戦では無かったのか、だか暁にタバコを吸わせないって考えに、このビックセブン協力しよう」

金剛「私も協力スルネー」

霧島「姉様が協力するなら私も」

赤城「暁も清霜もタバコ吸うって感じしないものね〜」

加賀「ここは大人としてタバコを吸う事を辞めさせましょう」


380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 16:33:58.80 ID:7iqDXGhJO
提督「所て何用意したんだ?暁に相応しいタバコを?」

店主「ああ‥[こいつ]を用意した、これなら暁さんが言うレディーに相応しい物だ」

提督「[これは]‥確かに[これ]なら暁が言うレディーに相応しいタバコだ」

霧島「提督このタバコ知っているんですか?」

提督「知ってるも何も[これ]なら文句も言いようが無い極上品だ、値段も結構する」

提督「だが暁には早く無いか?」

店主「吸わせたく無いって話なら、クソ不味いタバコを渡すさ、だか彼女(暁)は淑女に相応しいタバコをって言った、下手なタバコを渡せば、これは自分には相応しく無いって事で自分に合うタバコを探して吸い始めるだろ?」

店主「それが周りにどんどん広がって結果、鎮守府の艦娘全員吸うって話になる可能性だってある」

店主「中にはタバコを吸う姿が想像出来ない子も居るだろ、特に駆逐艦」

大和「確かに‥タバコは吸ってはいますが‥駆逐艦にはあまり吸って欲しくは無いですね‥」

店主「いずれは吸い始めるとは思うが、今はタバコを吸うのは早いと思わせればいいかな?と思ってる」

店主「それで作戦はこうだ!ゴニョゴニョゴニョ」

大淀「この作戦なら上手く行きそうな感じしますね」



381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 16:49:06.57 ID:7iqDXGhJO
店主「この作戦には赤城さん加賀さんの演技力もかかってる頑張って欲しい」

赤城「上手く行くかしら〜」

加賀「少し自信がありません‥」

店主「ふたりにはやる気を持たせる為にこれを用意してあるだから、折角だから食べよう、全員と後下のふたりにもね」

青葉「この計画に加担したとは言え、おこぼれにありつけるとは思いもしませんでした」

赤城「一航戦の誇りにかけてこの作戦成功させてみせます」

加賀「流石に気分が高翌揚します」

川内、筑摩「店主さんありがとう〜」大声
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 17:04:48.78 ID:7iqDXGhJO
そして約束の日

店主「にしても随分集まったな‥」

提督「いや今回はこの日の為に全員休みにしたからな、大淀が頑張ってくれたよ」

大淀「調整が大変でした、にしても全員居るのは驚きました、青葉が面白半分に記事にしてましたからね、興味半分冷やかし半分って所でしょうか?」

383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 18:03:02.32 ID:+cjLZ3OTO
暁「店主さん!約束の日よ用意は出来たのかしら?」

店主「ああしっかり用意した、淑女(レディー)に相応しいタバコだ」スッ

霧島「このタバコって・・・」

暁「霧島さん知ってるの?」

霧島「知ってるも何も・・確かにレディーに相応しいタバコです」

店主「お!流石艦隊の頭脳と言われてる霧島さん、博識だね〜」

霧島「まさかコイーバを用意するとは・・・」

店主「ああ・・コイーバクラブだ」

コイーバクラブ 20本入り3320円 10本入り1680円
キューバ産葉巻のトップメーカー、プレジデントサイズの葉巻一本2000円クラスがザラ、高いのだと一本4000円もする、コイーバクラブはシガリロ(細く短い葉巻)です

霧島「キューバ産タバコの高級品メーカーです」

暁「た・・高いの?」

霧島「高いですよ、葉巻一本2000円以上がザラですから」

暁「ウワワワ」

店主「その中でも手軽に吸えるジガリロって種類になるけどね、ジガリロって言うのは細く短くした葉巻だ、初めて吸うならこれくらいからのがいいかな?」

暁「あ・あのお値段はどれくらいするの?」

店主「20本入りで3320円だったかな?まぁ普通かな?」

暁「ふ・普通じゃ無いわよ!なんでそんなに高いのよ!」

店主「いや極々普通の値段なんだけどな‥」

アカツキガタオレタ!ナニ!

店主「淑女(レディー)に相応しいと思って用意したんだが・・・気に入らなかった?」

暁「そ・そんな訳無いわ!流石は店主さんと思っていた所よ!お値段聞いて驚いただけ、レディーの為に高級品を用意してくれたんだから!」

384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 18:26:21.55 ID:+cjLZ3OTO
店主「それじゃ咥えて・・火付けるよ」

マッチを取り出す

暁「何故?マッチを取り出すの?いつもはライターとか使っているじゃ無い?」

店主「タバコの香りがダメになるからね、葉巻に火を付けるならマッチかガスライターがベストだ、オイルライターなんかで火付けるなんてカッコ付けの馬鹿のやる事だ!タバコを何だと思っていやがる!」

店主「オイルライターは火を付ける為の道具
マッチやガスライターはタバコに火を付ける為の道具だ」

店主「タバコ農家や職人さんに感謝を込めてタバコを味わって欲しい」

暁「こ・・高級品だもんね!火を付ける道具もちゃんと選ばないとレディーとして失格よね」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 18:37:43.65 ID:+cjLZ3OTO
店主「そう言えば清霜さん、武蔵さんから聞いたけど、清霜さんも吸ってみたいって言ってたよね?折角だから一緒に吸おう」

清霜「いいんですか?そんな高級品を」

武蔵「戦艦を目指しているんだろ?折角だ何事も経験だ!戦艦に近づく一歩の為にな!」

清霜「はい!」

店主「それじゃ火付けるぞ」

暁&清霜 ドキドキ

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 19:17:24.03 ID:IBcVkCtiO
マッチ シュ ボォォォ

暁&清霜 スー

暁&清霜 ゲホゲホゲホゲホ

暁「喉かイガイガするー」

清霜「喉が激辛料理を食べたみたいな感じです」

店主「まだタバコを吸うのは早かったか」

提督「身体がまだタバコを吸うのはダメだって拒絶反応だな」暁のをヒョイ

武蔵「戦艦への道は厳しいぞ」
清霜のをヒョイ

憲兵「これに懲りてタバコを吸わない事を勧めます」

店主「まぁそれが分かっただけでも良かったかな?」

提督「暁の吸ったやつは勿体無いから俺が吸う」

武蔵「清霜のやつはこの武蔵が貰うぞ?」

店主「こうなる事は予想してたけどね、それだと嫌な経験しただけになっちまうからな、しっかりお土産用意してあるよ・・・老舗虎屋のどら焼きだ」

店主「いつも店利用してもらっているからね、還元って事で全員分用意した」

ウオオオオオ!

提督「海外艦為にケーキも用意してあるぞ、それといつも頑張ってくれてる潜水艦達にはどら焼き2個だ」

店主「提督と俺からの細やかなプレゼントって所か?」

提督「食堂に用意してあるから食べて来い、後喫煙者はここに用意してるからな、お茶も準備してある」

387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 19:53:28.87 ID:IBcVkCtiO
赤城「聞きましたか?加賀さん?」

加賀「聞きました赤城さん」

赤城「老舗虎屋のどら焼きですよ?」

加賀「間宮の甘味は絶品ですが虎屋のどら焼きはまた違うんでしょうね」

赤城「食堂のやつは全部食べちゃっていいって事ですよね?早い者勝ちって事で」

加賀「ここは譲れません」

赤城「一航戦の誇りにかけて」

加賀「気分が高翌揚します」

大和「何処に行こうとしているんです?」

赤城&加賀「もちろん食堂です!」

武蔵「ヤバい!大和ふたりを取り押さえろ!」

加賀「大和さん離して下さい!」

赤城「武蔵さん!私のお腹がどら焼きを求めているんです!」

大和「私が力負けしてる!」

武蔵「なんて力だ!長門!陸奥!手伝ってくれ」

長門「ビックセブンの力なめるな!」

陸奥「行かせないわよ」

赤城&加賀「ウオォオオオオオ!」

長門「戦艦4人がかりでも止まらないだと?」

陸奥「流石に危ないかも」

金剛「ヘイ霧島!加勢するネ」

霧島「取り押さえてみせます!」

赤城&加賀「離せ〜!」

金剛「食べ物がかかった時の一航戦のパワーを見くびってました」

霧島「タバコを吸わない人は急いで食堂に行って確保して下さい!いつまで抑える事が出来るか分かりません!」

大和「一航戦に全部食べられちゃいますよ!」

ソノフタリトリオサエテオイテ!ハヤクイクデチ!
ゼンブクワレルッポイ!!
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

店主「おお〜〜みんな早い早い」

提督「凄いな鎮守府一早い島風が抜かれているぞ!」

388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 20:50:09.56 ID:dXPucsUSO
大淀「プ・・上手く行きましたね」

残った艦娘????

武蔵「ここまで上手く行くとは思わなかった」

憲兵「協力したかいがありました」

赤城「私迫真の演技だったでしょ?」

加賀「上手く騙せました!」

球磨「全て嘘だったクマ?」

店主「いやタバコは本物だ、どら焼きもケーキも本当、、暁&清霜がああなるのは確定していたんだ」

艦娘?????

店主「だって葉巻の吸い方教えて無いもん、初心者がああなるのは寧ろ必然なんだよ」

妙高「にしてもチョット酷く無いか?」

提督「確かに酷いとは思っている、だかあれでタバコを吸いたいって思っている人を思い止まらせるなら、今回の事は大成功だと思う」

龍田「天龍ちゃんの顔が引きっつていたわ」

店主「葉巻は吸うものじゃなく吹かす物だからな、普通のフィルター付きのタバコのみたいな感覚で吸うと、暁&清霜みたいなる」

店主「それでも葉巻はキツイからな軽いタバコ吸ってる人にもお勧め出来ん」

店主「折角の高級品だ吸いたい人だけでコイーバを吸おう」

店主「にしても迫真の演技だったね」

加賀「ええ浪花屋のたい焼きを頂いたんですから」

赤城「加賀と計40匹!セリフを取る訳じゃ無いですか
気分が高翌揚します」

艦娘達 なるほど!買収されていたのか!されてなかったら今頃食堂爆撃されていたな!

結構荒いですがこんな所で
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 21:05:24.42 ID:C3wuo7TxO
おつつ
コイーバ・クラブとはたまげた
意外で良かった
てっきりココアシガレットとかだと思ってた
あと細かい所だけど、霧島は提督じゃなくて指令って読んでた気がする
みんな結構こだわる所
wikiにセリフがあるからチェックしとくと吉
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 21:06:46.22 ID:Reih/PrVo
おつおむ
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:48:41.51 ID:lJDxNbuMO
文章のリハビリに、数レスお借りします。
とあるアーティストの曲からインスパイアされたものです。
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:49:40.29 ID:lJDxNbuMO
戦争が終わって、5年が過ぎていた。

俺は軍を辞め、今はしがないサラリーマンだ。
あの頃は提督や司令なんて呼ばれていたが、今俺をそう呼ぶ者など、もう誰もいない。

自分の元にいた艦娘達とは、着任当初は必要以上に仲良くするつもりは無かった。
結局戦争が終わる頃には、予想以上に仲良くなってはしまったのだが。一つだけ、俺が頑なに守り通した事がある。

それは自分の本名は決して教えず、また、艦娘達の本名も訊かない事だ。

戦場にいた事が、出来るだけその後の心に、影を落とす事がないように。
彼女達の記憶をより強固にしてしまう固有名詞を、持たせないように。
それはせめて、少しでもそう言った形の情が移らないようにする為の対策だった。

互いに察するものがあったのであろう、退役した者の大半は、最後も互いの本名を教え合う事は無かった。
ただ一人だけ、最後までしつこく本名を訊いて来た者がいたが。

あの子は…今頃は、20歳ぐらいか。

393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:51:03.99 ID:lJDxNbuMO
当時の事はよく覚えている。
着任当初から、上官の俺をクソ提督呼ばわりだ。最初はこめかみをぐりぐりやる程怒ったし、可愛げのないクソガキだと思ったものだ。

あの子は俺の艦隊が形成される過程の、初期の方のメンバーだった。
後のメンバーが増える時はどうなるものかと思ったが、意外にしっかりとリーダーシップを取ってくれた時は、素直に見直した。

クソ提督呼ばわりは終戦まで変わらなかったが。
作戦の成功や何か良い事があった時、嬉しそうにそう呼ぶ顔は、年相応に随分可愛らしいものだった。
思えば一番秘書艦を任せたのも彼女だったし、喧嘩は多かったが、まさに側近と呼べる存在だったな。

だが、それも今や昔。
今は皆、俺も含めそれぞれの平和を生きている。失ったものは、多かったが。
あの頃の戦争の名残は、俺の場合は顔に付いた大きな傷。
そして何より…一人一人、途中で戦死した艦娘たちの、最期を看取った時の記憶か。

今でもたまに、夢を見る。
あの子達一人一人が、誰も最期に俺へ恨み言をぶつけなかった事を。
俺へ向けた言葉は、「ありがとう」や「ごめんなさい」。中には、笑って逝ってしまった子もいた。

「戦争は、所詮戦争だ。一切の敗北や犠牲無しで勝つ事は出来ない。」と、その度上官は俺に語り。
その度あの子は、「あんたが折れたら誰が仇取るのよ!」と俺のケツを叩いた。

一番泣きたかったのは、きっとあの子だったろうに。
一番俺を責めたかったのも、あの子だったろうに。

そんな日々の最後、退役の時。
何故かあの子は、泣き笑いで俺に手を振ったっけな。
それでも俺は、頑なに名を教えたりはしなかったが。
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:53:00.39 ID:lJDxNbuMO
現在の俺はと言うと、3ヶ月ほど前に、人事異動でとある街に引っ越した。
支社でそれなりのポストを任される事となり、慌ただしい日々だ。
昔の事など、その間は忘れたフリを出来る程度には。

しかし土日が来るたび、暇な休日が訪れるたび。
朝からあの頃の事を夢に見ては、カーテンを開けるのが億劫になる。
あの子達を守れなかった俺が、こうして陽の当たる休日を迎える事。それ自体、決して素直に享受出来るものでは無いのだから。
だが…ああ、食う物が、買わないと無い。出掛けないとな。

馴染みのコートとイヤフォンを身に付けて、俺は買い物ついでに、何となく散歩へと出掛けた。
この街にはまだ、会社の人間以外誰も知り合いはいない。
誘う相手もいないが、今の俺にはそれが一番気楽だった。

故郷で再就職をしたせいか、その頃は時々、近所で噂もされた。

顔に傷持つ退役軍人だ、幼少を知る近所の者は、随分好き勝手を言ってくれた。
俺や軍を悪く言われるのはまだ我慢出来たが、あの子たちを悪く言われる事。それに対してだけは、血を吐くような怒りを覚えた。
実際に老女連中に突っ掛かり、両親にまで迷惑を掛けてしまった事もある。

だから異動と昇進の話が出た時は、即決で受けた。
心のどこかで、疲れてしまっていたのだ。周りに心配や悪意を向けられる事に。
一人知らない街で生きれば、きっと一人であの頃に向き合える。
そうして借りたマンションには、今も必要最低限以外の家具は、増えないままだった。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:54:42.48 ID:lJDxNbuMO

慣れ始めた海に近い景色を歩けば、踏切に当たる。
ここを越えれは、デパートやスーパーのあるメインストリートだ。
丁度電車が通過する所らしい、遮断機の音が響いていた。

“飛び込めよ”

不意に聞こえた自分の声に、首を振る。踏み出しそうな脚を必死に堪える。
イヤフォンから流れていたのは、とあるバラード。
いつか観たその曲のMVに映っていた踏切と、目の前の踏切が交錯する。

時々起こる、押し問答。
踏切や屋上、日常に於ける死に近い場所にいる時、不意にあの子たちが呼んでいるような幻覚を覚える。

「こっちへ来い。」「お前だけ生き残るつもりか。」
「もっと生きたかった。」「呪ってやる。」

「あんたがあの子たちの代わりに死ねばよかったのよ、このクソ提督。」

悲しみが、自責の念が、こうした時に激流の様に湧き出しては。
幻として、あの子たちの形を取って俺の前に現れる。
俺の手を、そちら側へ引こうとする。

長い時間の様に感じられていたその世界は、一瞬の事だったらしい。
気付けば電車は通り過ぎ、遮断機が上がり始める所。
そうだ、向こう側には人がいる。汗だくになってしまったな、変な様子は見せないようにしないと。

そうして、顔を上げた時。

「曙…。」

随分女らしくなっていたが、見紛う筈もなかった。
すれ違おうとしていたのは、かつて曙と言う名で、俺と共に戦っていた少女。

396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:56:26.94 ID:lJDxNbuMO
だが俺は、いつもと同じように足を進める事とした。

今は戦場での名を捨てた、互いにとっての名も無き人だ。
綺麗になったな…きっと、今は幸せに生きているはずだ。そこに声を掛けた所で、辛い記憶以外、何を与えてやれると言うのだ。

再会と呼ぶには、あまりに瑣末。
こうしてすれ違い、そのまま名も無き人として日々へ帰るのだ。
それがきっと、互いの為になる。

目も合わせずすれ違い、交差して。
束の間の再会も終わり、俺は街へと向かった。


「こっち見なさい!このクソ提督!」


だが聞こえたのは、変わらない怒鳴り声だ。

振り返ると、相変わらずの怒り顔。
下ろされた青紫の髪も、伸びた背もあの頃とは違っていたが。
そこだけは変わらないあの子が、俺の元へ走って来ていた。

そして、思いっきりブン殴られた。
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:59:58.82 ID:lJDxNbuMO
「何で無視すんのよ!その顔の傷、人違いなんて言わせないわよ!」
「あ、あー…他人の空似かと思ってな…。」
「嘘つけ!どうせ名乗る訳にはいかないとか思ったんでしょ!バカ!自過剰!クソ野郎!
あんたの事なんてお見通しなんだから!」
「はは…敵わんな、お前には。でも綺麗になったな、俺も三十路になる訳だ。」
「………バカ。」

殴られた勢いで片方吹っ飛んだイヤフォンだが、相変わらず音楽は流れていた。
面白い偶然もあるものだと、その時流れていたフレーズを後で思い返して感じたものだ。

「ねえ、何でこの街にいるのよ?」
「今の仕事の異動でな。お前は?」
「大学がこっちなの。」
「そうか…学校は楽しいか?」
「うん、今は毎日楽しいわ。やりたい事も出来たの。」

なら良かったと、立ち去ろうとした時だ。
あの子がぎゅっと、俺の手を掴んだのは。

398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 23:01:48.95 ID:lJDxNbuMO
「名前。」
「名前?」
「名前、教えてよ。連絡先も。もう提督じゃないんでしょ?
もう曙じゃないから、私から言うわ。私の本当の名前は……」

そうして互いの名を知った時。
少しだけ、生き残った今を許せたような気がした。

「またね、“ ”。」

そう笑い、あの子は踏切の向こうへ歩いていく。
そのまま手を振ったにも関わらず、俺はまた、その背中に声を掛けていた。

「またな!“ ”!」

振り返ったあの子は、可愛らしく笑った。

ああ、口に出してみれば、良い名前じゃないか。
だが、またななんて言ったって、きっとこれっきり。

自責の念をあの子たちの幻に変えていたのは、きっと俺自身だった。
それは寧ろ反省ではなく、あの子たちの魂への冒涜だ。

この街のどこかで、あの子は笑って生きている。
あの頃の何もかもを抱えて、それでも日々を過ごして。先を見て。

俺も少しだけ、笑えるよう頑張ってみるか。
そう思うだけで随分、背中が軽くなったような気がした。

きっともう、会う事は無いのだろうけど。連絡は、しないつもりだ。
さて、買い物に行かないとな….ん?携帯か…誰だ…

『あんた、今度の週末ヒマ?』

これが後に妻となる女との再会だったのだが。
それはまた、別のお話。


399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/11(水) 02:30:38.50 ID:T6jLUARco
おわり……かな
おつデース
ロマンチックでいいですなぁ
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/11(水) 08:13:14.04 ID:/Cqb5+wno
おつ
5cm/sになるかと思ったビビらせやがって爆発しろ
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/11(水) 09:35:53.75 ID:fmSvhrvlO
おつです

コマンダンテストにボロネーゼ吸わせようと考案中

後金剛とウォークバイトの絡みも考えてます
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/11(水) 20:03:01.21 ID:PsS6ZLhro

艦娘が成長する話はいいものだ
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/11(水) 20:03:58.40 ID:pv+dfukeO
おうageたなら責任持って何か短編投下していけや
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/11(水) 21:09:20.31 ID:cyL9Xegn0
今制作中の奴の前日談で鎮守府引き継ぎたての頃の提督と誰かのイチャイチャを軽く書いてみようかどうか
制作でつっかかってるのが取れるきっかけになるかもしれんし
書くにしてもいつになるかは全く予想できん
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 01:37:36.00 ID:yxetlpKXo
>>404
期待
投稿すると、アイデアでるかも
以前ボツネタを投稿したことがあるんだけど、投稿してみると新たな展開とか思いついて、ボツにしなけりゃよかったと思ったことが……
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/20(金) 17:12:54.39 ID:619pCy+X0
全力でネタに走ってみた。

最近ちょこちょこSS書いてる新米です。

このネタでその内やれたらいいなという事で投稿させていただきます。





闇の中から槍の穂先が現われる。

奴等は赤備え。

奴等が通った後には深海棲艦は一隻として残らない。

全てが灰燼に。

塵は塵に灰は灰に。

軽巡6人の近接切り込み戦隊。

彼女達を知るものは言う。

任侠戦隊 川内組には近寄るなと。

闇に浮かぶ赤色を視たときはその場から離れろ。

奴等の赤色は敵、味方、双方のオイルの赤だと。

味方は己の戦隊に属する者達のみ。

面頬に隠れたその下を覗くは黄泉路を歩くものと知れ。



『 任侠戦隊 川内組 』



2×××年 彼女達は生まれた。

彼女達は生まれたその時代は深海棲艦達との戦いは熾烈を極め、

日本を始め多くの国は衰退していっていた。

大陸諸国は海洋を解さないでの物資の輸送、

或いは諸権益確保の為に戦争状態に陥っていた。

そんな中、島国である日本は艦娘と言われる特殊兵員を投入する事により

徐々に勢力を取り戻していっていた。

彼女達、艦娘は建造という手法によって生み出されるが

何が出てくるから建造完了するまで分からない。

一つの軍隊、海軍でいう鎮守府と言うものに大体は同じ艦娘は一人位しか所属しない。

では不要な艦娘は?

解体である。

これはその解体をされるはずだった艦娘達が逃げ出した所から始まる物語。




ネタがたまればスレ立てしたい。

お読みいただき有難うございました。
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 02:19:18.88 ID:DLkPkWuSo
おつ
なかなか熱いね
ちょっとヒラコーっぽい
続きが気になる
なぜ川内組が六人なのかもきになる
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 21:04:30.71 ID:kWvbCdPA0
>>407
普通に艦隊が6隻編成だからじゃね?
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 16:47:39.95 ID:ZQ9yt5xpo

ビスマルク「グラーフ! 果実酒を漬ける準備ができたわよ!」

グラーフ「おのれマックス! ビスマルクに果実酒を教えるなどと……!」

ビスマルク「あの子を責めることはできないわよ、マックスはああ見えて一番日本文化に染まってるから」

提督「果実酒といえば梅雨の時期の梅酒だが、この季節だと蜜柑等の柑橘類や林檎で漬けるのもおすすめだ」

ビスマルク「アトミラール」

提督「だがブドウだけは絶対に使うなよ、お巡りさんがガチでやってくるぞ! 後20度以下の酒も使ってはならない!」

ビスマルク「うっかりブドウで漬けようとしてろーちゃんに止められたのもいい思い出よね!」

提督「そこだけ避ければ果実酒は敷居も低いからな、手軽にできる趣味としておすすめだ」

グラーフ「私は今度はコーヒーで漬けようと思っている。産地の酒ということでラムやカサッシャを使ってみるのもいいな」

プリンツ「ビスマルク姉さま! 果実酒用のホワイトリカーだけでなく、市販の蒸留酒を色々試すのも素敵ですよ!」

ビスマルク「よし!」

提督「漬けるのか?」

グラーフ「結局何の酒を漬けるんだ?」

ビスマルク「今回は蜜柑にビーフィーターとホワイトリカーね、ホワイトリカーは竹炭濾過も試してみるつもりよ!」

410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 16:50:33.15 ID:ZQ9yt5xpo
はい、七英雄の梅酒ネタ改変です。でもぶっちゃけ、艦これ世界と七英雄のコラボもありだと思ってます。
七英雄は公式で古代人の罠にかかって異次元に飛ばされてますし、元の世界に帰還する前に艦これ世界に流れ着いててもおかしくないのでw

配役としてはワグナス→グラーフ、ノエル→ビスマルク、ボクオーン→提督、ロックブーケ→クジンシー、マックス→ダンターグですね。
となるとドイツ艦でまとめるとゆー/ろーちゃんはスービエで、レーベが余ったクジンシーになってしまいますねw
それでは失礼します。
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/29(日) 16:52:13.23 ID:ZQ9yt5xpo
×ロックブーケ→クジンシー
〇ロックブーケ→プリンツ
が正しいです、なんでクジンシーになったんだプリンツ……ww
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/01/29(日) 20:10:26.07 ID:ErwlhNcU0
1レスだけお借りして


瑞鳳「で、どうしたの急に?」

浜風「私って何なのでしょうね…」

瑞鳳「いや、だから何でそう考えるに到ったかを聞かせて欲しいんだけど」

浜風「実は… 二次創作において、私がシリアス要員になる事が少なすぎると思うんです…」

瑞鳳「ああ、うん… 何となくわかる」

浜風「真面目キャラなのに、二次創作界隈において蓋を開けてみればこうですよ!?

『おいパイで挟まねぇか!?』『ゴックンさせてみせます』とか卑猥な台詞!あとマシュにされたり!」

瑞鳳「一番最初の台詞は浜風ちゃんが実際に言った台詞じゃないからね?

まぁでもイチャイチャからNTRに悪堕ちまで、何でもごされ。しかもほぼ必ずパイでズるし」

浜風「もっと… もっとシリアス系で私を使って欲しいんです!

現行SSの中で私がシリアス系で使われるシナリオがいくつあると思ってるんですか!?」

瑞鳳「少ないよねぇ… 私も人の事言えた身じゃないけど。卵焼きマシーン扱いだもん」

浜風「私は、パイでズる為に生まれてきたのではありません!実艦の歴史を辿れば、ちゃんとシリアスネタに使えるんですから!」

瑞鳳「歴史上において5000人の兵を救出してるし、何より坊ノ岬組だものね。

本当はシリアスキャラにもってこいの筈なのに…」

浜風「だからお願いします… 私に、もっと私にシリアス系SSでの活躍の場をください…!」

瑞鳳「あ、でも『尻ass』系の可能性も…」

浜風「そっち方面の活躍の場は本当に止めてください!!」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/01/29(日) 20:12:41.11 ID:ErwlhNcU0
お目汚し失礼しました


もうちょっと浜風のシリアス系SSが増えても良いと思うんですけどね…

あ、今回の冬コミも浜風SUKEBEブックは豊作でしたね(ご満悦)
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/31(火) 15:40:42.64 ID:HMuDKFbZo
おつつ
いいぞ〜
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 01:07:13.09 ID:Lat8cSaXo
ほす
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/02/22(水) 00:30:17.57 ID:mPU2LAtC0
お目汚し失礼 『4コマ漫画の文章化』というコンセプトで1レス
>>404で言述した前日談が独自のスレで出していいくらい膨らんできたので代わり(というには短すぎるが)としてどうぞ



「司令官」

不知火に声を掛けられ、提督は振り向く。彼女は●ッキーゲームをしてみたいらしいが、なぜかポ●キーを横にくわえている。

「なんだ藪から棒に。しかも間違ってるし」

提督の指摘を受けた不知火。少々首を傾げた後、人差し指を立てた両手を頭頂部に置く。

「事前動作が必要でしょうか? バッファロー、バッファロー、といった風な」

「なんでバッファローゲーム知ってるんだよ古いなぁ。どこで教わった?」

不知火は一瞬きょとんとするが、すぐさま普段のすまし顔で返答した。

「長波が教えてきました」

「あいつ……」

提督は、ひどく嘆息した。
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/01(水) 22:52:54.64 ID:vENoQ/OA0
ふと思いついた小ネタ投下

ある日の提督とあきつ丸とウォースパイトの会話
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/01(水) 22:55:10.73 ID:vENoQ/OA0

提督「……やっぱあれか、陸軍だと、白兵戦技なんかも厳しく教わるのか?」

あきつ丸「たしなみ程度には、でありますが。陸軍では、敵が倒れたらすかさず蹴れ、踏め、刺せ、と教わったであります。……まあ、海の戦いでは、まずそんな機会はないでありますが」

提督「マジかよ陸軍こえ―な」

ウォースパイト「へえ、イギリスとは違うのね。母国では、敵が倒れても蹴ってはいけない、と教わったわ」

提督「おお、流石だな。やっぱあれか、英国軍人たるもの紳士淑女たれ、ってことか」

ウォースパイト「いえ……蹴るのではなく、轢いてやれ、と」

提督&あきつ丸(……イギリスパネェ!!)

419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/01(水) 22:55:52.56 ID:vENoQ/OA0
投下終了
お目汚し失礼
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 01:07:19.78 ID:QI4wyXM50
マジで言いそうだから困るww
さすが戦争とスポーツだけは全力の国
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/03/02(木) 09:21:29.21 ID:jsdMl45V0
あと製菓と紅茶と色恋沙汰
やるなら徹底的に、な辺りがさすがというべきかなんというか
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 14:11:03.65 ID:IbudK8kYo
流石21世紀になっても銃剣突撃やってる国よww
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/03/02(木) 17:02:27.92 ID:GaqpkqUs0
イギリスェ……
こーゆークスリとくるネタ好き
乙です
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 19:39:14.61 ID:xoxVK3z9o
ボツネタ供養に1レス借ります
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/19(日) 19:42:50.61 ID:xoxVK3z9o

ガルパン大好きおじさん提督


大淀「本日は新しい提督をお招きしました」

蝶野「アイムチョーノ!!! アイムナンバーワン!!!

テンザンナンバートゥー!!! ファッ○ンガッデムガチャメラエー!!!」

吹雪「」

大淀「では提督よろしくおねがいします」

蝶野「はい、こちらこそおねがいします」

吹雪「」


着任後……。


蝶野「エーオラー! 寝坊で遠征に遅刻って、どういうことだ!」

吹雪「も、申し訳ございません」

蝶野「ガッッデェム!!!」サッ

吹雪(ビンタされるッ!)


ビターーーーーン!!!


吹雪(……あれっ?)

邦正「……」ヨロヨロ、バタッ

吹雪「」

蝶野「反省したか! もうするんじゃねえぞ! エーオラー!」

吹雪「は、はい!」

吹雪(……ビンタされたこの人は一体……)


※蝶野がファンにお尻を触られたとき、ファンではなく若手にビンタしたそうな
http://2chcopipe.com/archives/52008126.html


ある日……。


吹雪「司令官、正洋ちゃん、という方あてにお電話が……」

蝶野「……ママ……僕だけど……」ガチャ

吹雪「」


※家では「パパ、ママ」「正洋ちゃん」と呼び合っていたそうな。
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO09539400V11C16A1NZBP00?channel=DF260120166512


おわり
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/20(月) 04:54:09.33 ID:SegDavdcO
ボツネタの冒頭だけ処分させていただきたく、1レスお借りします。
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/20(月) 04:56:55.96 ID:SegDavdcO
俺の軍での仕事は、しがない資材担当だ。

「不安しかねえな…。」

俺の部署に限らず、軍属をやってる以上どうしても付いて回るのが異動だ。おまけに俺がこの仕事に就いて、初めての事。
ようやく慣れたと思った街や鎮守府から離れるのは寂しいが、これもまた仕事だろう。

色々あったなぁ…ああ、そう言えばあの件は軍に入る前か。
この街じゃ遂に新しい恋は見付からなかったが、次の街に期待するとしよう。

そう思っていた時代が、俺にもありました。

あんな事考えてたのが1週間前だ…それで、今日から転属先の鎮守府。
新しい恋は、もちろん来たばっかのこの街では見付からず。そりゃ初日だ、当たり前だ。
だけど代わりに見付けたものがありました…なんてロマンティックに言っちゃみているが、実際は夜帰った時に、出したのに回収されてなかった生ゴミを見付けたような気持ちだ。

ああ、何でこう運が無いんだ俺は…ふざけんなよな〜、笑い事じゃねえ。
転属先の鎮守府に、知った顔がいる訳だよ。よりによって、何でお前なんだって奴だ。

視界の先にいらっしゃる陰気なオーラを放つ女が、まさにそいつな訳で。
はぁ〜〜〜……と、溜息と胃痛が止まらなくなるんだよ。帰りてえ…。

拝啓、お母さん。
この時俺は、心底辞表を叩きつけたくなりました。
こっちを見つめるな。何でって顔をするな。そんな顔をしたいのは俺の方だ。

目の前の存在が艦娘になる前から、俺はそいつをよく知っている。

戦艦・山城。
それで、遡ると学生時代の元カノ。

まさかこいつの今の立場がそれで、こんな所で再会するなんて…今だけは、忌々しい口癖をパクらせてもらうとしよう。

「ああ、不幸だ…。」

これは、こんな形で元カノと再会してしまった俺の、悲喜交々な日常の話である。
悲の比率、多分8割ぐらいの。

始まり始ま…って欲しくないなぁ…。

428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 08:05:53.74 ID:23t8fxvlo
>>427
おつおつ
始まって欲しいな〜
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/03(月) 14:01:14.38 ID:DKMd1oYU0
小ネタを一つ投下



山風「ミスター・サマータ〜イム♪」

五月雨「さ〜が〜、さないで〜♪」

提督「なんだこの…… いや本当になんだ?」

熊野「『Mr.サマータイム』ですわ。ご存知ありませんの?」

天津風「あの頃〜の〜、わ〜たし〜を〜♪」

提督「そうじゃなくて、なんで彼女達がそれを歌ってるんだ」

熊野「さあ? 私【わたくし】には察しかねますわ」

曙「ミスター・サマータ〜イム♪」

川内「あ〜れ〜、は遠い〜♪」

提督「ってもう終わりの方か……」

鳳翔「夏の〜日の〜、ま〜ぼろ〜し〜♪」

熊野「そのようですわね」

六人「「「「「「Uh〜……、ウゥゥゥゥゥ……」」」」」」

(突然の嗚咽)

提督「なぜそこで泣く……!?」

熊野「許されるはずもない、ひと時のあやまち。艦娘といえど、心は人間そのもの。ふりむいたあの日に泣きたくなるのもまた、艦娘ですわ」

提督「いやな、熊野。上手いこと言ったつもりのようだが、全くオチてないぞ」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/04(火) 01:19:08.23 ID:36f8oJJ0o
終わりかな?

酒に酔った勢いで投稿するね
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/04(火) 01:20:30.71 ID:36f8oJJ0o
準鷹「うぃー」

提督「うぃー」

千歳「うぃー」

叢雲「またあんたら朝から飲んでるの! 休みだからって気が弛み過ぎよ!!」

提督「まぁ、まぁ良いじゃないか休みの時ぐらい」

準鷹「そうだそうだ! 朝から飲む酒は特別な感じがするよな」

提督「そうだよなー、この朝から飲むと言う背徳感は止められないな!」

千歳「あははは……はぅー………ははははは」

叢雲「それにしても限度があるでしょ!! 少しくらいなら良いけど、一升瓶空けるとか何考えてるのよ!! 千歳はもう出来上がってるじゃない!!」
提督「いや、これぐらいなら大丈夫脱ぎはじめてからが本番だ」

準鷹「あはははぬーげぬーげぬーげ」

千歳「よっしゃあああ」

提督「うえーい」

叢雲「止めなさいよ!!……はぁ……全く」

提督「相変わらず叢雲は頭がお堅いな、それだから角が出来ちゃうんだよ」

叢雲「これは飾りよ!!誰が鬼じゃ!!」

準鷹「あひゃははは鬼じゃだってさははははは」
千歳「あつーい」

叢雲「この酔っぱらい供が!! 少しは節度ある飲み方をしなさい!! もうお仕舞いよ! 残りの酒は持っていくから!!」

提督「そんなー」

準鷹「そんなー」

千歳「しょんにゃー」



432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/04(火) 01:20:57.29 ID:36f8oJJ0o

準鷹「相変わらず叢雲は厳しいねぇ」

提督「まぁ、あいつも好きで怒ってるんじゃないからなぁ」

千歳「おさけー、おさけー……」

提督「どうするかー」

準鷹「合法的に朝から飲める方法ないかねー……」

提督「んー……」

千歳「桜ー花見ー」

提督「それだ!!」

準鷹「おいおい、流石に飲み過ぎたのか? ここら辺に桜なんてないよ」

千歳「そうですよね、海の近くですから桜なんて見ないですね」

準鷹「お、おう急に酔いが覚めるな」

提督「ふふふ、ここら辺で桜を見れないなら……持ってくれば良いじゃないかないか」

千歳「それよ!!」

準鷹「それだ!!」

準鷹「提督頭いいなおい、酔っていた方が頭回るんじゃないか」

提督「あははは、もっと誉めてもいいんだぞー」
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/04(火) 01:21:41.75 ID:36f8oJJ0o
千歳「でも、どうやって持ってくるのですか?」

提督「それなー」

千歳「考えてなかったのですか……」

準鷹「ふふふ、そこはあたしに考えがある!!」

提督「おおー!!」

千歳「流石元豪華客船!!頭の質が他とは違いますね!!」

準鷹「あっはははもっと褒めろ褒めろぉー」

提督「よっ、飲んだくれ!!」

千歳「アル中は一味違いますね!!」

準鷹「あはははは、誉めてなくない? はははは!!」

提督「で、具体的な方法は?」

準鷹「おいおい、提督酒の飲みすぎで頭スカスカになったのかよ…………私達は何だ?」

提督「?…………あー、成る程」

千歳「そう言うことですか、なら準備しませんとね」

準鷹「おう! いくぞー!!」

提督「おー!!」

千歳「おー!!」



後日、航空機で桜を持って来た一行に叢雲が烈火の鬼のごとく怒ったのは言うまでもない
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/04(火) 01:22:16.86 ID:36f8oJJ0o
終わり

雨で桜散っちゃいましたね、酒は飲むけど
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/05(水) 01:55:16.65 ID:XdGWZcyS0
おつつ
良いですなあ
艦娘と酒が飲みたいだけの人生だった……
あと隼鷹さんの隼が準だよ〜
やらかしたことのある俺は気づいてしまった
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/05(水) 02:02:47.91 ID:XdGWZcyS0
>>429
おつつ
サーカスといえば、風のメルヘンだな〜
まんが日本史とか、もう誰もおぼえてないだろうな
俺も覚えてないけどね
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/07(金) 01:14:26.18 ID:1z/gDRSX0
最近ちょこちょこ艦これSS書いる者です


数レス貰います


陸攻妖精さんがおっさん的な感じだったら?という話です
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/07(金) 01:15:49.34 ID:1z/gDRSX0

とある航空隊基地


妖精A「ふぅ。まもなくか……。」(以下A)


妖精B「機長、提督が呼んでいますよ。」(以下B)


妖精A「いよいよだな。」


B「またババ札引くのは勘弁してくださいよ。」


A「ババ札引いたところでやることは変わらんだろ?」


B「爆撃コースに乗って。」


A「投下、撃沈。」


B「でしたね。とりあえず、提督が各機長に集合かけているんで基地会議室に集合してくださいよ。」


A「分かった。」


439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/07(金) 01:19:52.02 ID:1z/gDRSX0



会議室


提督「陸攻搭乗員妖精の機長の皆さん。お集まりいただきありがとう。」


A「提督。呼びつけたのはそちらでしょう。いよいよ作戦開始なんだ。手短に願いたいものだな。」


提督「ふん。流石に歴戦の機長Aだな。今回の作戦を説明させて貰う……。」





B「で、うちらの隊が敵のボスを殴る任務を貰って来たんですか。」


A「あぁ、いかすだろ?」


B「機長。」


A「なんだ?」


B「付き合い長いですけど流石に今回はきつくないですか?」


A「大丈夫だって、敵はあの空母棲姫だ。んで、ツ級がこんにちはしてるだけだって。」


B「そのツ級が問題なんでしょう。」


A「空母棲姫のでかい胸がいい的になんだろ。」ナ?


B「ったく……、おっぱいの大きさで爆撃目標を決めんでくださいよ。」ハァ


A「さっ、陸攻に乗った乗った!おっぱいが俺達をまってるぞ!」ガハハ


B「へいへい。」


440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/07(金) 01:22:39.18 ID:1z/gDRSX0


基地地上施設妖精A「車輪止め外せー!!」


基地地上施設妖精B「エンジンの回転があがったヤツからさっと出ていきやがれ!」


基地地上施設妖精妖精C「おらおらー!そこ!滑走路上に止まってんじゃねぇ!」


A「やれやれ、この喧騒を聞くと仕事の時間って気がするねぇ。」


A「離陸後に様子見て銃座の確認するぞ。」


妖精C「了解です。」


妖精D「了解。」


妖精E「無線の調子もバッチリっす。」


A「ん。先に先行してくれてる艦娘の嬢ちゃん達の声がよく通るだろ。」


E「ですね。この歌ってるのは加賀さんですね。」


B「加賀岬ですか。余裕だね。あの空母の方も。」


妖精F「ビーコンの位置も確認しています。」


A「誘導頼むぞ。基地から敵の本拠地はそれなりに離れているようだかな。」


B「大艇ちゃんがエスコートしてくれるそうですよ。」


A「つっても敵の近くまでだろ?」


B「同じエスコートしてくれるんでしたら本体の秋津洲ちゃんの方がありがたですかねぇ。」


G「秋津洲ちゃんだと着く前にやられちまいまさぁ。」


C「副機長のそれはベッドの中への話でしょ。」


D「スケベ。」


E「スケベ。」


A「おら、お前らくっちゃべってねぇでとっとと座れ!離陸の順番が来たぞ!」


搭乗員妖精機長以外6名「了解!」

441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/07(金) 01:24:00.28 ID:1z/gDRSX0


管制塔妖精「順番が詰まってんぞ!ケツ掘られたくなけりゃとっとと離陸しろ!」


A「るっせぇ!今から飛ぶから黙ってろ!」


一式陸攻の金星エンジンが回転数を上げ唸りをあげる。


A「V1!」 


グォオォン


A「Vr!」


ブロォオォオォ   キュッ


A「V2!」


A「離陸!このまま高度上昇!」


基地航空隊の陸攻妖精達は飛び立つ。


その緑に塗られた銀翼を大空に翻し。


腹に抱えるは爆弾と魚雷1本。


目標に近づき爆弾を投下。


爆撃コースに乗った後はやり直しの効かない丁半博打。


出目は常に一地目六天。


的に当てるか落とされるか。


陸攻妖精達は今日も行く。


願わくば賽の目が勝利に転ぶことを祈りつつ。


陸攻妖精物語、始まらない。


442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/07(金) 01:25:24.90 ID:1z/gDRSX0
以上です


妖精さん主体で話を一本書いてみたいものです


キャラが定まってないので自由なように見えて却って難しいですね


スレ汚し、失礼いたしました
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/07(金) 02:17:11.44 ID:XR+kON260

3スレでシキナミストを増やす(目標)
なのでお借りします。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/07(金) 02:18:12.63 ID:XR+kON260


提督「気が付けばもう四月だな…」

敷波「そだね」

提督「コタツそろそろ片づけないとな…」

敷波「このところ電源入れてないもんね」

提督「ひんやりとしたコタツはそれはそれでアリなんだけどな」

敷波「えぇー」

提督「いやいやこれが意外と意外と…」

敷波「それはそうと司令官」

提督「はいはい」

敷波「いつコタツから出るの?」

提督「………あとちょっと」

敷波「さっきもそう言ったよね!?」

提督「ほんと…あと少し」

敷波「ノッてあげてたけど今の会話5回目だよ!」

提督「敷波は優しいな…」

敷波「二回目の時に同じの聞いた」

提督「………」

提督「…敷波はノリがいいなぁ」

敷波「それ四回目」


445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/07(金) 02:18:54.56 ID:XR+kON260


提督「………苦しい」

敷波「なによ苦しいって!」

敷波「もう褒めるとこがないっていうこと!」

提督「…いや敷波の体勢が変わってお腹が絞められてる」

敷波「へっ」

敷波「あわわ、ごめんごめん」

提督「ふぅ…」

敷波「大丈夫、司令官?」

提督「あぁ」

敷波「重いなら言ってよ、退くから」

提督「そんなことはない」

提督「…足が痺れて来てはいるけど」

敷波「やっぱり無理してるじゃん…」

提督「いーや、軍人たるものこれくらいではへこたれない」

敷波「コタツで駆逐艦乗せてくつろいでいる人が言うセリフじゃないよね?」

提督「まぁねぇ…」

敷波「…で」

提督「ん?」


446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/07(金) 02:20:02.35 ID:XR+kON260


敷波「五回目のがまだなんですけど」

提督「あー…」

提督「待ってたの?」

敷波「べ、別に待ってないけど…い、一応さ」

敷波「さっきのがウソじゃないって証明してよ」

提督「あー、いいよ」

提督「敷波はホントかわいいなぁ」

敷波「ふ、ふんっ!ありきたりね!」

敷波「でもまぁ…それで許したげる」

提督「やったぁ」

提督「では疑いが晴れたのでご褒美を所望します」

敷波「えっ、ご褒美!?」

提督「例えばその艶やかなほっぺとかほっぺとかほっぺとか」

敷波「なんでご褒美あげないといけないのさ!」

提督「えぇー…」

敷波「えぇー、じゃない」

提督「………なら、コタツ片づけるか」

敷波「えっ」

提督「さてさて…」

敷波「待って!」

提督「ん?」

敷波「す、少しだけなら…別に…いいケド」

提督「………」

提督「敷波ぃ〜」スリスリ

敷波「ふぁっ、ふぉんなもっとやふぁしく!!」


結局、その日コタツは片付かなかった。

おわり


447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 12:49:52.55 ID:qPtjL5cPo
>>442
おつつ
音速雷撃隊を思い出した
妖精さんが松本零士先生の絵柄で脳内再生されたよ
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 12:50:44.75 ID:qPtjL5cPo
>>446
あぁ〜
シキナミストになるぅ〜
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 22:27:48.28 ID:LBJ/lwj9o
提督『よう、元気か?お前もケッコンしたんだってな、おめでとう』

提督『俺か?そりゃあ勿論毎日ちんちんかもかもしてるよ』

金剛「ちん……!?」///

高波「かも!?」

秋津州「かも!?」


とかいう一発ネタがふと頭をよぎったけどオチとか流れが思い浮かばなかった
それに言葉の古さ的には提督が戸惑う側ですかね?
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 23:12:51.57 ID:JrK4C1Bpo
ギャグ(?)に挑戦数レスお借りします
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 23:13:23.23 ID:JrK4C1Bpo
武蔵「提督よ、失礼するぞ」ガチャ

提督「ん……武蔵か、どうした?」

武蔵「実は折り入って頼みがあってな」

提督「武蔵が頼み事とは珍しいな」

提督「ふむ……実は近々大規模な殲滅作戦が開始される予定なんだ」

提督「悪いがそれまで力を溜めておいてくれないか?」

武蔵「……別に出撃を頼みに来たわけでは無いのだが」

提督「違うのか?……ふむ……」

提督「大鳳にも言ったんだが、新しい器具が欲しければ今のトレーニング室にある物を整理してからにしてくれ」

武蔵「いや、トレーニング器具でも無いんだが……」

提督「何?……と、なると……ふーむ」

武蔵「提督よ、私もこれでも一応女なのだぞ」

武蔵「頼みと聞いてそんな色気の無い物しか出ないのは少々傷付くな」

提督「うぐ……すまん」

武蔵「まあいい、それで頼みたいことなんだが、欲しいものがあってな」

武蔵「それを提督に頼みたい」

提督「ふむ……機密上艦娘は酒保以外で物を入手することが難しいからな」

提督「よし、何が欲しいのか言ってみろ」

提督「何でもとは言えないが出来る限り協力しよう」

武蔵「助かる、実はな……」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 23:14:11.34 ID:JrK4C1Bpo
武蔵「提督のパンツが欲しいんだ」

提督「…………何?」

武蔵「聞こえなかったか?提督のパンツをくれ」

武蔵「出来れば少し穿き古した物が……ってどうした?眉間なんか揉んで」

提督「武蔵よぉ……さっき自分で言ったことを思い出してみろ……」

武蔵「む?」

提督「普通の!女性は!男に向かって!パンツを!くれとは!言わん!」バンバンバン

武蔵「だが色気のある話ではあるだろう?」

提督「だまらっしゃいっ!」

武蔵「まあまあ、ちゃんと理由はあるんだ」

武蔵「それくらいは聞いてくれてもいいだろう?」

提督「……ろくな話じゃ無さそうだが、聞こう」

武蔵「そうこなくては」

武蔵「普段私は上も下もサラシを使っているのは提督も知っているだろう?」

提督「……上は見れば分かるが下の事情なんぞお前の含めて誰のも知らん!」

武蔵「何だ知らなかったのか?この腹の所のがな?こうなって……」グイッ

提督「ええい、捲るな!見せるな!はしたない!」
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 23:15:05.26 ID:JrK4C1Bpo
武蔵「それでな?楽な方がいいから寝るときは何もつけていないんだが……」

提督(何故俺は執務室で武蔵の下着事情について聞かされているのだろう……処理しなきゃならん書類も溜まってるのに)

武蔵「そうしたら大和が『はしたない真似は止めなさい!』とパジャマと下着を渡してきてな、それを着させられているんだ」

提督「至極妥当な話だと思うが」

武蔵「大和は薄いきゃみそーる?とかいうのを着ているのに不公平ではないか!」プンプン

提督「ここにきて大和にとばっちり!?」

武蔵「まぁパジャマはいい、肌触りもいいし慣れたからな」

武蔵「だがパンツは駄目だ、締め付けもあるしあんな小さな布は落ち着かん」

提督(小さな布って……自分の下穿きを見直せ!)

武蔵「そこでふと以前聞いた話を思い出したのだ、男性用のパンツはかなりゆったりしていると」

提督「……まぁ種類にもよるが、そうだな」

武蔵「だがあいにく酒保では男用のパンツは売っていないのだ」

提督「そこで俺から手に入れようとしたってことか……(納得できるかは置いておいて)一応、理由は分かった」

提督「だが何故着古しを欲しがったんだ?」

武蔵「多少使われていた方がこなれてていいじゃないか」

提督「そ、そうか……だが流石にそれはやれん」

提督「お前用に俺が外で買ってきてやるからそれで納得しろ」

武蔵「まぁ仕方が無いか……感謝する」

武蔵「では提督にこれを渡しておこう、参考にしてくれ」つ紙袋

提督「?あ、ああ」

武蔵「ではな、よろしく頼んだぞ」ガチャ……バタン
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 23:15:42.63 ID:JrK4C1Bpo
提督「やれやれ、全く武蔵の奴は……今度街に行って何種類か買ってきてやるか」

提督「って、そういえばさっきの紙袋には何が入ってるんだ?参考にとか言っていたが……」ガサガサ

ちょっと派手目なパンツ<やあ!

提督「」

提督「え?……え?これパン……え?」

提督「参考ってこれ見てサイズを選べってことかよぉ!本当に何考えてんだアイツは!」

提督「しかし……」ピラッ

ちょっと派手目なパンツ<エロいやろ?

提督「武蔵の奴……結構凄いの穿いてるんだな……」ドキドキ

大淀「失礼します提督、書類の方は終わられましたか……っ!!」

提督「!!」

大淀「て、提督!下着を広げて一体何をやっているんですか!?」

提督「ち、違う!誤解だ!」

大和「失礼します……提督、武蔵が此方に来られませんで……した……か」

大和「な、何で提督が今朝洗濯に出した私の下着を持っているんですか!?」///

提督「これ大和のぉぉぉ!?しかも洗濯前!?ちょ、ちょっと待て!待ってくれ!」

大淀「執務をほったらかして一体何をシようとしていたんですか!」

大和「提督……提督は大和の下着が欲しかったんですか?そうなんですか?」

提督「待ってくれ!頼むから俺の話を聞いt……」

大淀「提督!」ズイッ

大和「提督!」ズイッ

提督「む…………」

提督「武蔵〜〜〜〜〜〜っ!!!」



武蔵「おっと、私としたことが渡すパンツを間違えてしまったな……まぁ別にいいだろ、うん」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 23:17:30.50 ID:JrK4C1Bpo
以上です、駄文失礼しました

某スレでパンツ盗む艦娘見て思いついた
実際トランクスとかボクサーブリーフを穿いてる女性はいるらしいです
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 23:18:02.31 ID:JbRP0Y/0o
おつお
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 10:21:22.41 ID:iMtF6x2k0
乙です
憲兵さんもこれには苦笑
ボクサーブリーフは特にニット生地のが売れ筋?みたいよ
お店の人に聞いたことがある
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:36:03.86 ID:2dFF9/jT0
スレ立てするまでもないというのとすでに誰かがやっていそうということから此方に投稿


よかったらお読み下さい
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 16:40:15.94 ID:2dFF9/jT0


一掛け ニ掛け 三掛けて 仕掛けて 殺して 日が暮れて


橋の欄干腰下ろし 遙か向こうを眺むれば この世はつらい事ばかり


片手に線香、花を持ち ねぇさん ねぇさん 何処行くの


私は必殺仕事人 川内型一番艦 仕掛人川内と申します。





とある郵便局の私書箱に葉書が届く。


私製葉書の表は朱文字で大書された宛名と住所のみ。


『 求 仕事人 』


そして、差出人の住所は無い。


ただ、もう一つ付け加えるおかしな点があるとすれば切手が逆さまに貼られているということくらいか。



460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:40:55.25 ID:2dFF9/jT0


とある鎮守府執務室


大淀「提督、『 葉書 』が届きました。」


提督「 『 葉書 』なんだね?」


大淀「ええ、『 葉書 』です。」


提督「………、川内達を呼んでくれるか?」


大淀「川内さん達ですね?」


提督「あぁ。」


この鎮守府には裏の顔がある。


提督はかつて敏腕監察官としていくつもの不正を行なってきた鎮守府を閉鎖させてきていた。


その中には人知れずに『 提督 』を『 提督だった 』にしたものも含まれる。


海軍の恥部を表に出さず、闇から闇へ。


それが彼の仕事だったのだがひょんなことから提督業につき以前のそれもそのまま継続している状態なのだ。


川内「呼ばなくても居るよ。」


大淀が呼び出しをかける為に退室し、閉めたドアの裏側に既に立っていた。


川内「仕事?」


提督「あぁ、『 任務 』ではなくて『 仕事 』だ。」


川内「内偵での結果?」


提督「いや、告発だ。」


提督が見せる一通の葉書。


その葉書の切手が貼ってあった部分は大淀の手によって既に剥がされていた。


『 ×○鎮守府 助けて 』


川内「それだけで充分だね。」


提督「とは言いたいが裏づけはやはり必要でね。」


提督「すまないが当たってもらえるかな?」


かくして彼女らは動き始めた。

461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 16:44:22.48 ID:2dFF9/jT0


それから1週間の後。


青葉「×○鎮守府はなかなか真っ黒ですねぇ。」


提督「どんな感じなんだ?」


川内「駆逐艦の娘を沈めたことにして売春にだしてる。」


提督「………。」


青葉「あと、表向きにはホワイトな運営をしているように粉飾してあるのでまず監査に入った程度では分からないでしょうねぇ。」


提督「その、売られた駆逐艦の娘達は?」


川内「用が済んだら文字通り死人に口無し。」


川内「雷撃処分みたいだね。もともとが轟沈報告されているから今更沈んだところでってことでしょ?」


青葉「なかなか下衆いもんです。」


提督「何も躊躇う必要性はないか。皆に集合を掛けてくれ。」


青葉「そうくると思って既に呼んであります。」


青葉がにやりと笑いながら返す。


そして合図をするといつものメンバーが揃っていたのだった。


鳳翔、龍驤、川内、那珂、神通、そして、青葉。


6人が揃った。


鳳翔「提督、その。売られてしまっている娘達は……。」


青葉「私の方で救出の保護済みです。ですが、その。」


青葉が言いよどむ。


提督「売られる前の娘達しか保護はできなかったそうです。」


苦虫を噛み下したような苦悶の表情を浮かべながら提督が答える。


青葉「それと、差出人の告発者の艦娘も保護することは出来ました。」


鳳翔「そうですか……。」


川内「地獄行きどころじゃ生ぬるいね。」


川内のこの一言に全員が頷き、彼女達は動き出した。


提督「首魁は中将だ。みんな心して掛かってくれ。」


一同「応!」

462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:48:11.23 ID:2dFF9/jT0


都内某所 高級料亭


少将「今回もいい取引が出来た。」


大佐「駆逐艦は最低限の資材でつくれて。」


少将「それなりに耐久が強く。」


大佐「可愛いのが多い。」


少将「だからこそ、金になるのだがな。」


大佐「憲兵隊の隊長達にも抱かせたかいがありましたし。」


少将「まぁ、連中も儲け話には目ざといからな。今日の会合にも連中は参加するそうだし。」


大佐「連中のおかげでばれていないというのも有りますから。」


少将「あぁ、それだがな少し周辺を嗅ぎまわっている者が居るようだ。お互いに気をつけようではないか。」


大佐「……!承知いたしました。」


大佐「それにしても遅いですね。」


少将「中将殿が時間にルーズなのはいつものことだが、陸の連中が遅いのはなぁ。」


海軍の上級将校二人が今日は取引相手の陸軍将校と打ち合わせと称した取引の話をしに来ていたのだ。


ガラリ。


廊下に面した引き戸が開けられ陸軍の二人が入ってきた。


陸少将「いやー、途中道が工事中で。」


陸大佐「まったく遠回りをしましたよ。」


ややあって中将も遅れて入ってきた。


中将「年度末かね。料亭の周りに道路工事のなんと多いことか。まったくその予算をこちらに廻してもらいたい物だ。」


ぶつくさと文句を垂れながら席に着く中将。


ややあって廊下に面した引き戸が再度開けられる。


少将「料理と舞妓が来たのでしょう。ささ、みなさん今日は楽しみましょう。」


463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:50:18.80 ID:2dFF9/jT0


しかし、そこにいたのは料亭の仲居でもなく舞妓でもなかった。


青葉「どもー、汚職の打ち合わせをしている軍人さんたちが居ると聞き取材にきました!」


青葉「何かひとこと!」


カメラを構え、そこには青葉が立っていた。


少将「貴様!どこの艦娘だ!」


青葉「どこだっていいでしょ。さぁ、笑えよ。お前達の最後の写真なんだからよ。」


普段の声のトーンとは間逆、実にドスの利いた声で一言告げると青葉はストロボを炊いた。


刹那、あたりをまばゆいばかりの閃光が包む。


大佐「ぐわぁぁーーー!?」


陸少将「何も見えない!?」


ピン。


シャァーーーーーーーーー。


ギュン。グイッ。


陸少将「がぁ!?」


その場に居た者達の視力が戻ったとき彼らが目にした光景は鴨居に通された線で特殊鋼線で吊るし上げられた陸軍少将だった。


陸少将「がぁっぁあぁあ!?」


ピィーーーーーーン。


琴の弦を弾くような一音が響くと同時に陸軍少将は絶命しその手足をだらしなく垂らしたのだった。


神通「どんなに悪者でも死んでしまえば皆、同じですね。」


神通がそう一言言い残し特殊鋼線を回収した。



464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:52:27.51 ID:2dFF9/jT0


恐慌に陥る一同。


そして、その瞬間に計ったように室内の全ての電気が消える!


部屋から我先にと逃げ出す一同。


料亭、それも古くからある格式高いところほど客同士が鉢合わせることがない様に複雑な内部のつくりをしてある。


陸大佐「ここはどこだ!?だっだれか!?」


自分の位置を見失い出口が分からなくなる陸軍大佐。


「あらー、どうされました?」


近くをたまたま仲居が通りかかった。


頭に二つのシニヨン、高級料亭の仲居らしい見事な着物の着こなし。


そして、若者らしい初々しい可愛らしさにあろうことか陸軍大佐は自身の命の危機を失念した。


陸大佐「貴様、可愛いな。どうだ、俺の女にならんか?」


「キャハッ。軍の偉い人のいい人だなんて。那珂ちゃんちょっと緊張しちゃうかも。」キャハッ


那珂「その太く逞しい腕でだきしめてー。」


那珂が陸軍大佐に抱きつく。


ぎゅぅぅぅう。


陸大佐「おっおい、少し力が強く。」


ぎゅぅぅうぅ。


陸大佐「はっはなせ!あぁっ、ぎゃぁ!」


ぼきん。どしゃぁ。


骨の折れる大きな音がしたと思うと陸軍大佐は力なく崩れ落ちた。


那珂「うっふっふ。仕上げ、仕上げ。」


鼻歌を歌いながら仕上げを行なう那珂。


ベキ。めりぃ。


ごりん。


陸軍大佐は綺麗に四つ折りにされてしまった。


那珂「太ってると綺麗に畳めないものだね。」キャハッ☆


465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 16:56:22.50 ID:2dFF9/jT0


大佐「早く脱出せねば!」


料亭の廊下を走る大佐。


どしん。


龍驤「あいたー、君、どこみて歩いとるんや。」


大佐「貴様は艦娘か!?どこの所属……、いや、それは今はどうでもいいか。」


大佐「丁度いい、貴様、私の警護をしろ。」


龍驤「えー、うち司令をまたせとるんやけど。」


大佐「黙れ!兵器は黙っていう事を聞けばいいんだ!」


一喝されしぶしぶと従う龍驤。


龍驤「ほな、うち、店の入り口までなら。」


大佐「分かればいいんだよ。」


龍驤を先頭に料亭の出入り口まで進む二人。


鳳翔「風速……、2m。湿度は30度くらい……。距離は千五百。」


ギリギリギリ。


龍驤「出入り口についたな。ほな、うちはここまでで……。」


大佐「いや、貴様、私の鎮守府に帰りつくまで護衛をしろ。」


有無を言わさぬ命令口調。


龍驤「えぇー、いややわぁ。」


龍驤「あんたが行くんは地獄なんやからな。」ニヤリ


ドンッ。


料亭の出入り口に大佐を案内してきた龍驤はそういうと大佐を前へ押し出し、


料亭の屋根の上にその身を翻し消えた。


バシュッ


艦娘の力を最大限生かした超長射程からの和弓による狙撃。


龍驤「死んだな。」


屋根から降り大佐の死体に大きな穴が開いたことを確認すると龍驤は撤収した。


466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 17:00:24.37 ID:2dFF9/jT0


少将「何が起きているんだというんだ!?」


少将は自分が置かれている状況が理解できずにただ逃げ惑っていた。


川内「今までのつけを清算する時が来た様だねぇ。」


ゴルシッ。


右手を固く握り締める音が響く。


川内「楽に死ねると思わないことだね。」


少将「貴様、艦娘のぶんざ……!?」


間合いを一気につめ少将の懐に飛び込む川内。


ドシッ。


川内の手刀が胸元に刺さる!


ぐちゃぁ。


何かを握りつぶした音がする。


川内「うちの明石特製の痛み止めもついででくれてやるよ。」


川内「薬が切れるまで心臓が無くなっても生きていられるだろうよ。」


川内「なあにほんの10分だ、精々足掻くんだね。」


少将「がぁぁあぁ!?」


こうして、少将は薬が切れるまでの間、死の恐怖を只管味わうこととなった。
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 17:02:41.85 ID:2dFF9/jT0


中将は困惑していた、なぜなら自身が殺されることなんてあるはずが無いと思っていたから。


海軍に何人か要る派閥の長である元帥には多額の賄賂を贈っていたし陸軍にもかなりの便宜を図っていたのだ。


刃向かえる相手が海軍内にいるはずが無いと思っていたのだ。


その結果がこれである。


中将「とにかくこの場を逃げ切れば!」


提督「中将!中将!どちらにいらっしゃいますか!?」


提督「官憲からの連絡で護衛に参りました!」


中将「 ! 」


中将「君!ここだ!ここに居るぞ!」


提督「こちらにいらっしゃいましたか。御無事ですか?」


中将は目の前の男が海軍の軍服を着ていることに安堵する。


同じ海軍の者。それも階級は大佐か?なれば、後でえさを与えて取り込めばよいか。


そんな事を出入り口へと案内されている間に考える。


そして、とある疑問に行き着く。


中将「君は何者だね?護衛に来たと言ったがこの近くには鎮守府など……。」


提督「頭の中に詰まっていたのはゴミじゃなかったようですね。」


そういいながら振り向いた男の手には刀が握られておりその刀は中将の心臓に深く刺さる。


提督「毒も塗ってありますので長くは持たないでしょう。」


提督「閻魔に宜しくお伝え下さい。」


ニコリと笑い刀を抜く提督。


辺りには心臓から噴出した血により霧が出来ていた。


川内「綺麗な花が咲いたねぇ。」


提督「状況終了。撤収だ。全員に連絡。」


川内「了解!」


こうして、海軍で汚職をしていた者達は人知れず粛清された。


468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 17:09:31.73 ID:2dFF9/jT0


後日


大淀「提督。始末するのにお金をかけ過ぎです。」


提督「連中が稼いでいたお金を没収して当てたので足りなかったの?」


大淀「それはそれ、これはこれです。今日び人一人の死体を始末するのもお金がかなりかかるんですよ?」


大淀「それに、料亭のクリーニングにもお金が掛かりますし。」


大淀「保護した娘達への保障にもお金は掛かるんです。」


大淀「節約して下さい。」


提督「世知辛いもんだ。」


提督は溜息を一つ付いた。


どうやら世の中を平和にするにはお金が掛かるようである。


艦!


469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 17:11:49.58 ID:2dFF9/jT0
以上で終了です


最近の時代劇は役者さん、というより出演者が事務所のゴリ押しとかで視るに耐えないものが多いですねー


シーズン毎にあって安心してみれてた鬼平も終わっちゃったし


残念です、では、スレ汚し失礼いたしました

470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 01:03:47.81 ID:/+SymtBGo
おつつ!
仕事人好きなんで、楽しく読んだよ
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 01:13:01.18 ID:/+SymtBGo
数レス借ります
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/01(月) 01:15:06.60 ID:/+SymtBGo

護衛艦さみだれ


昼時の鎮守府の大食堂。


TVニュース「空母カールビンソンと護衛艦『あしがら』『さみだれ』が共同演習を……」

五月雨「わたしっ!?」ガタッ

提督「いやいや、落ち着け五月雨。あれは護衛艦の『さみだれ』だ」

五月雨「ついうっかり///」

提督(かわいい……)

五月雨「もし『さみだれ』が実装されたら、こんな感じでしょうか?」ホワンホワンホワン


五月雨より一回り小さい「さみだれ」


さみだれ「さみだれ、っていいましゅ! よろしくおねがいしましゅ! 

ごえいにんむは、おまかせくだしゃい!」


五月雨「……キャー!!!♥」ブンブン

提督(かわいい……)

五月雨「いつか『さみだれ』も艦娘になるのでしょうか?」

提督「うーん。一度、船霊(ふなだま)になる必要があるから、まだまだ先だと思うぞ」

五月雨「そうですね……」シュン

長門「……」

473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/01(月) 01:16:38.66 ID:/+SymtBGo

そして……。


TVニュース「本日未明、護衛艦『さみだれ』に不法侵入した女が現行犯逮捕されました。

逮捕されたのは、住所不定無職、自称艦娘の長門容疑者です。

警察によりますと、容疑者は制服と称する半裸の格好で、火薬が満載のドラム缶を背負い、

護衛艦『さみだれ』に泳いで近づき、侵入、爆沈させようとした疑いが持たれています。

動機について、『沈めて船霊にしようと思った』『G.W.で船が無人の今がチャンスだと思った』

などと意味不明の供述をしており、警察は余罪を厳しく追及する方針です。次のニュースです……」

陸奥「…………」モグモグ

陸奥「はぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」モグモグ


しばらく長門さんは帰ってきませんでした。

おはり
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/01(月) 19:29:14.18 ID:eQaIC8Qa0


ビッグセブン長門とくっ殺セブンながもんは別人(確信)
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 22:42:58.86 ID:RevYRtmxO
艦娘に慰めてもらうSSー夕立編ー

夕立「提督さん、元気ないっぽい?」

夕立「ふーん……夕立、難しいことわかんないっぽい」

夕立「あっ! なら夕立が提督さんを慰めてあげる〜!」

ぎゅうっ

夕立「提督さん、気持ちいいっぽい?」

夕立「わっ、あまり顔埋めないで〜、くすぐったいっぽい〜!」

夕立「もうっ、提督さんは甘えん坊っぽい」

夕立「え?しっかり元気出たっぽい? えへへ、褒めて褒めて〜♪」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 22:44:22.10 ID:RevYRtmxO
夕立編とは書いたけど他の艦娘が中々思い浮かばなかったのでこちらに投稿しました

お見苦しいものをすみません
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 04:18:12.35 ID:2UPcCUPqo
おつつ
ぽいぬは癒し……
かわいかったっす
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