姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」上条「カカオ100%超苦ェエ!!」

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382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:06:10.48 ID:TDnB/gfSO


上条(これって…つまり、その、)ドッドッドッ..

上条(”そういう事”なのか?)ドッドッドッドッ..

上条(俺の思い上がった勘違いじゃない…のか?)ドッドッドッドッ

上条(”これ”がそうなのか?)ドッドッドッドッドッドッ

上条(シて…いいのか?)ドッドッドッドッドッドッドッドッドッ




上条(いや、むしろ『そうしなきゃいけない時』なのか?)




383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:07:00.34 ID:TDnB/gfSO





上条「姫が、」




携帯<『”イケナイ子”とみんな指を指す♪』



上条「…」

姫神「…」



384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:07:54.45 ID:TDnB/gfSO




携帯<『手の鳴る方へ♪ねぇ明日は♪どちらー…?♪』

携帯<『じーかーんが-♪こーどーおーをー止めーるー♪』




上条(…なんか興が削がれたな)

姫神「…」








上条「…出ないのか?」

姫神「うん。」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:08:26.93 ID:TDnB/gfSO


携帯<『お願ー…』ブツッ....



姫神「今は。誰との関わりよりも。上条くんの言葉の方が。重いから」

上条「…」

姫神「君が今。私に何を言おうとしたか。…聞かせてほしい。」

上条「…」

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:09:19.30 ID:TDnB/gfSO


上条「なあ、姫神。」

姫神「うん。」

上条「俺の恥ずかしい勘違いとか、驕りとかなのかもしれないんだけどさ、」

姫神「うん」

上条「ひょっとして、ひょっとして、なんだけどさ、」

上条「俺に…好意を持ってくれてる…のか?」

上条「その…友達、以上の」

姫神「…」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:20:49.78 ID:TDnB/gfSO



姫神「…」

上条「…」



姫神(ああ。やってしまった。)



姫神(本当はまだ。隠しておくつもりだったのに。)

姫神(つい。感情的になってしまった。)

姫神(だって。まだ上条くんはきっと私を恋愛対象として。見てくれてない。)

姫神(今告白しても。撃沈する事は見えていたのに。)

姫神(だって。きっと。私ばかりが一方的に盛り上がってしまっていただけなのに。)

姫神(でも。どうしても。今伝えたくなってしまった。)

姫神(わかって欲しくなってしまった。)



姫神(私が。君を好きだという事。)




388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:25:08.45 ID:TDnB/gfSO


上条「その…」ソッ

姫神「え?」

上条「…」ガバッ

姫神(…覆い被さられた。)

上条「その、ごめn」

姫神「ーーーーーーーっ。」














トントントントン。ガラッ。

吹寄「姫神さーん?大丈夫?電話応答なかーって、のんじょこりゅぅぁあああああああああああああああああ上条当麻貴様ぁあああああああああ!!!?」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/05(金) 02:26:19.17 ID:TDnB/gfSO


上条「う、うわぁああ!?ノックぐらいしろよ!!」

吹寄「したわよ!!この腐れ強姦魔!!!」

上条「濡れ衣だ!!!上条さんまだ何もシてませんのことよ!?!!」

吹寄「まだ!!?まだって言ったか貴様!!?」

上条「あ、やっ、違っ!言葉の綾だよ!!」

吹寄「だー!いいから!貴様は姫神さんの上から!!どきなさいよ!!!」



ギャーギャー


姫神「…」

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:36:19.21 ID:TDnB/gfSO


姫神「…」

姫神(…やっぱり。か。)シュン...

姫神(きっと。あの後に続く言葉は。『姫神をそういう目で見れない』とか。)

姫神(良くて。『抱かせて』ムラムラ)

姫神(その類いの事だったと。思う。)

姫神「…」プルプル



姫神(…泣きたい。)



391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:39:11.74 ID:0fqVt9O+O


吹寄「大体貴様は!」

上条「だから違うって!」


姫神「…私。もう体調良くなったから。戻るね。」

姫神(本当は。むしろ悪くなったのだけど。)

姫神(…居たくない。今。ここには。)

姫神(逃げたい。消えたい。死にたい。)トボトボ

吹寄「あ、姫神さん。今日はもう授業無いわよ?」

上条「え?なんでだよ」

吹寄「なんか今日最後の授業担当の災誤先生が謎の金髪アロハシャツグラサンに襲撃されたって」

上条「…」

姫神「…」

上条「…アイツだよね?俺のよく知ってるアイツだよね?」

392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/05(金) 03:12:03.72 ID:YD1ie7rGO


吹寄「保健室に貴様と姫神さんの様子見に行こうとしてたら『邪魔しちゃダメぜよ!』って言葉が聞こえて次の瞬間に」

上条「いやもうアイツだよね?」

吹寄「ビリビリってスタンガンやられて吹矢で1日動けなくなる痺れ薬撃たれたって」

上条「何してんのシスコン軍曹」

吹寄「何者なのかしらね?謎の金髪アロハシャツグラサン」

上条「いやもう該当者はこの世で1人だろ」

吹寄「言っとくけど土御門なら私達と教室に居たわよ?」

上条「えっ」

姫神「…謎だね。それは。」

393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 03:14:11.42 ID:YD1ie7rGO


吹寄「けど何故か教室の土御門は『御坂さん御坂さんハァハァ…うっ』ってずっと言ってたのよね」

上条「…たぶんそいつアラスカの人じゃないかな」

吹寄「は?何言ってるの貴様は?」

上条「いや…」

吹寄「?」

姫神「?」

上条「なんでもないです…」

394 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/05(金) 03:15:03.89 ID:YD1ie7rGO
今回はここまで。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 05:05:20.26 ID:Ou0NDp72o
アステカ…
396 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/14(日) 01:10:33.72 ID:a3sm+qT70

訂正

×アラスカ
○アステカ


エツァリ「やれやれ。致命的な表記ミスとは何をトチ狂ってるんでしょうね…全く」シコシコシコシコ

エツァリ「普通間違えます?うっ」

397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/14(日) 01:15:41.45 ID:a3sm+qT70


姫神「…」

姫神(…今日はもう帰ろう…授業はもう無いのだし。)

姫神(ふふ…帰ったら。おふとんで。泥のように眠る。)

姫神(嫌な事は全部忘れて。静謐な時間の中で心の安寧と平穏を享受する。)

姫神「…」

姫神(あ。しまった。忘れてた。)


姫神(今日。図書室で借りてた本の返却期限だった。)


398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:25:27.75 ID:a3sm+qT70


姫神(うう。面倒くさい。電子書籍やネットからのダウンロードだったら楽なのに。)

姫神(でも。やっぱり本は読むなら紙に限るし。)

姫神(どれだけ便利でも本は紙じゃないと読んだ気がしない。これだけは譲れない。)

姫神(…返した後に他に何か借りようかな…)

姫神(はっ。いけない。レンタルDVD屋さんでも起きる無限ループが。)

姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻は。)

399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:26:21.30 ID:a3sm+qT70


姫神「私。もう行くね。図書室に本返しに行かなきゃいけないから。」

吹寄「えっ?ああ…また明日ね姫神さん」

姫神「うん。」スタスタ…




吹寄「…どうする?」

上条「え?」




吹寄「ほら…私も貴様ももう用事も無いんだし、一緒に帰ろうっていうか」

上条「えっ」

姫神(えっ)ピタッ


400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:28:31.75 ID:a3sm+qT70


吹寄「何よ。別にいいでしょ?貴様は全然学校来ないし。たまにはこーゆうのも」

上条「あー…、ああ。そうだな」

吹寄「帰りに買い食いとかさ…」

上条「いや俺金ないし」

吹寄「はぁ?貴様はいい加減貯金するとか、稼ぐってことを覚えなさいよ」

吹寄「…まぁ、今日ぐらいなら奢ってやっても」


姫神「」


401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:34:56.70 ID:a3sm+qT70

上条「あ、いやでも悪いしさ、」

吹寄「なーにを気をつかってんのよ。あんまり奢られる機会も無いんでしょ?」

上条「あ、いや、そのだな、」


姫神「…」オロオロオロオロ


吹寄「…? 何か隠してるわね?」

上条「イエベツニ」

吹寄「ならなんで片言になってんのよ」

上条「キノセイダヨ!」b

吹寄「ちょっと気になるじゃないのよ!言いなさい!」


姫神「…」ソワソワソワソワ


吹寄「…まさか、姫神さんと昨日何かあったからさっきも」

上条「ッ!?」ドッキーン



姫神「〜っ。」

姫神「…!」ダッ




がしっ。



上条「──────へ?」

姫神「…上条くんも。来て。」グイッ


402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:40:28.56 ID:a3sm+qT70

上条「え?あっ?おいっ!?嘘だろアレッ姫神さんチカラつよっ、なんで俺、アッ────」

姫神「ごめん。吹寄さん。」

吹寄「へ?」

姫神「上条くんは。私と用事があるから。」ニッコリ

吹寄「えっ、ああ…うん…」



ずるずるずる…



吹寄「」ポカーン



吹寄「姫神さんってあんな風だったっけ?」






403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:41:03.39 ID:a3sm+qT70


〜図書室〜



姫神「それじゃ。私は本を返却してくるから。本でも読んでてほしい。」

上条「い、いえっさー!」ビシッ

姫神「ん。」コクン



404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:43:46.91 ID:a3sm+qT70


姫神(…やってしまった。)

姫神(つい。また感情的になってしまった。)

姫神(吹寄さんに上条くんが盗られるんじゃないかと思ったら。思わず。)

姫神(…ううん。盗られるなら盗られるでもいい。)

姫神(でも。)チラッ


上条「はー…なんだなんだよなんですか挿絵無しで文字ばっかの本しか無いのかよ…マンガないかな」キョロキョロ


姫神(…ちゃんと。決着はつけなければ。)ウン

姫神(なあなあにしない。もやもやを抱えたまま今後を生きるのは辛い。)



姫神(怖いけど。辛いけど。…聞こう。ちゃんと。彼の口から。)



上条「おっ…なんだコレ楽しそう」

上条「テキトーに2巻と…あと10巻読むか」ペラッ




405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:47:45.04 ID:a3sm+qT70

メガネ君「あっ返却ですか?」

姫神「? 何故君がここで図書委員を?」

メガネ君「今日は図書委員が風邪でして。それでピンチヒッターとして僕がいるわけです」

姫神「そう。それじゃ。これとこれを…」

メガネ君「はい。承知しました」

姫神「…」チラッ

メガネ君「どうしました?」

姫神「…それ。新刊?」

メガネ君「ええ。なるべく新しいモノも読めるように手配してるんですよ。図書室の存在意義とか需要がなくなっちゃいますし」

姫神「…借りたい。手続きをお願いしたい。」

メガネ君「はは、承知しました。」

姫神(結局このレンタル輪廻からの解脱はできなかった。)


・・・。



406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:55:52.69 ID:a3sm+qT70


姫神(終わった。)


姫神「上条く…」



上条「クッソ泣ける…ムスビ…なんでお前、お前そこでさぁ…気づけよ!よく効くビタミン剤の罠に!」グスッグスッ

姫神「…」



上条「つーかゲンのお母さんエr」

姫神「…上条くん。お待たせ。終わった。」

上条「…」ババッ

上条「おう。いやー面白いよなファーブル昆虫記!特に8巻のサソリの飼育されてる所のこのリアルな挿絵がさ?」キリッ




姫神「そう。そうやってマンガをページで挟んで隠すやり方は本を傷めてしまうからやめておいてほしい。」

上条「おうっ!?」

407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:58:18.64 ID:a3sm+qT70


上条「と、ところで姫神は何を借りてたんだ?」アセッアセッ

姫神「…H.Gウェルズの『タイムマシン』とか。東野圭吾の『容疑者Xの献身』とか。」

上条「……タイム、」



上条「ああ、[たぬき]か!」ポンッ

姫神「違う。」


408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/14(日) 01:58:58.71 ID:a3sm+qT70
×たぬきか
○ドラえもんか!
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:01:06.28 ID:a3sm+qT70

姫神「この本の作者のH.Gウェルズは。この『タイムマシン』という作品によって。世界で初めて『時間を移動する機械』…即ち”タイムマシン”という概念と言葉をSF小説というジャンルで作った」

姫神「ちなみにこの作品は映画化もしてる。」

上条「へー…」

姫神「本屋にはなかったし。久しぶりに読みたくなったから借りた。図書室なら合法的に無料で読めるし。」

上条「へっ、漫画しか読まない上条さんには別世界の話に聞こえてくるぜ!」

姫神「なぜ。誇らしげ。」

上条「どんな内容なんだ?」

姫神「簡単に言うと。タイムトラベラーと呼ばれる主人公が『遥か未来の人類はどうなっているか?』を確認しにいくお話。」

上条「遥か未来…」

姫神「そう。そこではイーロイ人とモーロック人という二種類の人類が存在していて…」

上条「へぇ…」


・・・・。


410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:02:42.99 ID:a3sm+qT70

上条「面白そうだし、映画なら観たいな」

姫神「そう?でも映画は原作とだいぶ違うよ。」

上条「へぇ?そうなのか」

姫神「うん。」

上条「じゃあ今度一緒に家でDVDでも観ないか?」

姫神「えっ。」

上条「いやほら、原作との違いを知ってる姫神さん居たらレクチャーしてもらえるだろ?」

姫神「…うん。」

上条「えっ、ごめんあんまり気が進まなかったか?」

姫神「ううん。違う。」フルフル



411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:03:39.65 ID:a3sm+qT70


姫神(上条くん。さっきのこと。何も無かったみたいに私と話してる。)

姫神(ひょっとして。これは優しい断り方をしてくれてるって事なのかな。)チラッ

上条「?」

姫神(『明言は避けるけど、察して?』みたいな。)

姫神(気になる…。けど。)チラッ チラッ

上条「…」



姫神(うう…このまま。このままの方がいい気がしてきた)


412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:05:57.80 ID:a3sm+qT70


姫神(そう。このまま。友達のまま。)

姫神(誰も傷つかずに。気まずくならない。このまま。友達のままで。)

姫神(別に。バレンタインには普通にチョコあげればいい。)

姫神(今まで通りに接すればいい。)

姫神(たまに話すくらいでいい。)

姫神(遠くから見てればいい。)

姫神(将来。上条くんが。私の知らない誰かと結ばれていくのを見てれば────)



上条『ん』チュー

??『んっ』チュー


姫神「…」





姫神「………ソレハ…イヤ。」ポソッ

上条「?」

413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:21:17.02 ID:a3sm+qT70

上条「今何か言ったか?」

姫神「ううん。…なんでもない。」

上条「…」

メガネ君「あっ、すみません御二方。」

上条「ん?」

姫神「?」

メガネ君「申し訳ないんですが僕今から呼び出しがありまして。」

メガネ君「お願いできそうな人が御二方しかいなくて。図書室の鍵、閉めた後に職員室に返しておいてもらえますか?」

姫神(あ。ホントだ。図書室私たちだけだ。)

姫神「うん。いいよ。」

メガネ君「ホントすみません。緊急だそうで!それじゃ!」


たたたた…。



姫神「…」

上条「…」




414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:33:19.58 ID:a3sm+qT70


姫神「…あ。無理矢理付き合わせてごめんね。もう…帰ろっか。」ガタッ

上条「…」ガタ


姫神(ああ。聞けない。私の意気地無し。)

姫神(私の勇気。いつの間にか実家に帰ってた。)

姫神(けど…もういいよね?私。昨日からずっと頑張った。)

姫神(もう。これで精一杯。)

姫神(感情をコントロールして。人に好意を持ってもらう事がこんなに難しいだなんて知らなかった。)

姫神(逃げたい。超逃げたい。)

姫神(『いろいろと失敗してしまった。これ以上の成果が望めそうもない。』)

姫神(うん。言い訳はこれにしよう─────)



上条「なあ姫神」

姫神「…なに?」





415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:44:19.49 ID:a3sm+qT70




上条「さっきの続きなんだけど」

姫神「…」ビクッ



416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 03:16:32.82 ID:a3sm+qT70

>>398

×姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻は。)

○姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻が!)


417 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/14(日) 03:17:30.85 ID:a3sm+qT70
眠い。続きはやれそうだったら明日やる。やれなかったらそのうち。
418 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/20(土) 01:59:11.29 ID:W3wCBLPxO




上条「ちゃんと姫神の口から聞いてないから聞かせてほしい。」




上条「…聞くタイミング、もうたぶん今しかないと思うからさ…もう1回聞きたい」

姫神「…」




上条「姫神は…俺のこと、好き?」

姫神「…」



419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:04:34.67 ID:W3wCBLPxO



姫神「…」ダッ!

上条「!」



上条「待てって!待ってくれよ姫神!」

姫神「…っ。」タタタ..


420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:05:54.20 ID:W3wCBLPxO

上条「なぁ!ちょっg 痛っ!?本棚にぶつけっ、待ってくれって!」

姫神「…!」


姫神「…」タタタ...



姫神(! しまった。)







上条「そっち、行き止まりだぞ姫神」

姫神「…」

421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:07:19.57 ID:W3wCBLPxO

上条「なぁ」壁ドン

姫神「…」プイ


上条「お願いだって」

姫神「…」ダッ!

上条「おっと」ガシッ



上条「…捕まえた。」ギュッ

姫神「!////」


422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:18:39.35 ID:W3wCBLPxO


姫神「〜ッ!!///」ジタバタジタバタジタバタジタバタジタバタ

上条「ちょ、ちょっ!暴れ、暴れんなって!」

姫神「だめ。聞かないで。」

姫神「勝手に言って。やっぱり聞きたくないなんてのは。とんでもなく自分勝手だってわかってる。けど。」

姫神「だめ…怖い。…恐すぎる。」

上条「でも姫g」

姫神「あっ…。」





トサ。




上条
姫神「「…」」


423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:22:06.51 ID:W3wCBLPxO


上条(お、押し倒しちまった)

姫神「…////」カァアッ///

姫神「…どいて。くれる?///」

上条(い、いや!これはむしろチャンスなんじゃないのか?)

上条「…だめ。俺の質問に答えてくれないと」ノシッ

姫神「…///」プイッ

上条「じゃあ言ってくれるまで絶対逃がさないからな?」ガシッ

姫神「…へんたい。///」

上条「うぐ」

姫神「これ以上変な事。する気なら…声。…出しちゃうよ?//」

上条「それはちょっと」



424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/20(土) 02:40:09.91 ID:LjCW79XJ0




姫神(変なの。昨日もさっきまでも。何度も密着してたのに。)


姫神(今の今まで。拒絶されたら嫌だって。上条くんとは距離を置きたかったのに。)


姫神(こうして。押し倒されて。覆いかぶさられて。抱きしめられると。)


姫神(幸せ。///)ニヨ



姫神(…普通。嫌いだったり。何とも思ってない子にこんな事しないよね?)

姫神(………少しは。期待してもいいのかな。)

姫神(上条くんも。私を好きでいてくれる可能性を。)



425 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/20(土) 02:40:43.71 ID:W3wCBLPxO
今回はここまで。
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 07:27:27.46 ID:oGiIlcuvo
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 09:28:02.51 ID:3gp73OWI0
素晴らしい
乙でした
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 14:53:48.39 ID:x4PkWtP90
さてと、カカオ豆を丸かじりする準備しとくか
429 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/27(土) 02:41:39.48 ID:YK6wucNu0

話の流れとか、『はいはい、この話はそういうジャンルなのね』って読んでくれてる人の認識とかをたまに思いっきりぶち壊したくなる。


例えばこの後突如姫神さん達はなんやかんやで宇宙戦争に巻き込まれたりだとか上条さんが実はサイコパスだったりとか、全裸の青ピがボディフライングで窓ガラス叩き割って侵入してくるとか。


そんなシュールレアリスムとかいいなって。短いの投下。

430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:44:29.19 ID:YK6wucNu0




上条「…」

姫神「…」



上条「…わかった」

姫神「?」



431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:45:48.80 ID:YK6wucNu0


上条「俺は姫神が俺の事が好きなのか知りたい。」

上条「でも姫神は答えてくれないんだよな?」

姫神「…うん。…自分勝手で。ごめんね。」

上条「姫神の気持ちに対して、俺が姫神を拒絶する意思を示すかもしれないから…だよな?」

姫神「…うん。」



姫神(でも…そんなの。あたりまえだよ。)

姫神(好きな人に。半分告白したのに対して『ごめん』って。言いかけられて。)

姫神(その上で答えを聞こうなんて。私にはできない。)



姫神(そんな勇気は…私には。ないよ。)


432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:47:03.56 ID:YK6wucNu0

上条「でもそれじゃあ話はずっと平行線だろ?」


上条「だからさ、」

姫神「?」



上条「姫神が俺の事を本当はどう思ってるのかなんて関係無しに。言葉にしないで俺の気持ちを一方的に姫神に伝えようと思う」

姫神「…」


433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:47:38.00 ID:YK6wucNu0


上条「ひょっとしたら姫神を傷つけるかもしれないけど…悪いけど、俺も俺のエゴだけで行動する。」

上条「その後で…もし言ってくれる気になったら…よかったら聞かせて欲しい」

姫神「…」

姫神「…」コクン...

434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:48:46.52 ID:YK6wucNu0


上条「姫神」

上条「これが…さっき言おうとした、俺の答えだから」

姫神「…? 何を。」





上条「ん…」

チュ。

姫神「 」



435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:50:50.72 ID:YK6wucNu0



姫神(…キス。された。)



上条「…」ググッ...

姫神「っ。…ん。ふ…っ?!///」

姫神(しっかりと。隙間なく。私の薄い唇に上条くんの唇が。重ねられている。)



姫神(…あれ?)


姫神(ちっとも。現実味が。ない。)

姫神(夢…?幻…?これは本当に現実なのかな。)



上条「…」クチ..クチュ。レロ..

姫神「は…///あ…。ふ…。///」




436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:53:06.48 ID:YK6wucNu0


姫神(舌が。入ってくる。…///)

姫神(…上条くんの。気持ちが。わかる気がする。)

姫神(『好き。俺も姫神の事好きなんだ』)

姫神(『俺のこの想いを伝えたい。』)

姫神(『俺、こんなに姫神の事好きなんだって!』)

姫神(…そんなふうに。言ってるような。)クス...

上条「…んっ…む…」

姫神「ん…」ギュッ...

姫神(ああ…)

姫神(あったかい。柔らかくて。安心してドキドキして。幸せで。…それから…顔から火が出そう。////////)

姫神(ふふ。今。私すごいことしてる。)

姫神(好きな男の子と。キスしてる…///)


上条「…」チウ

姫神「…っふ…」チム



姫神(私。こんなに幸せな気持ちになったこと。ない。///)





437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:53:42.87 ID:YK6wucNu0

上条「ぷあっ…//」

姫神「ふぁ…///」


上条「…」ハァーッ...ハァーッ...

姫神「///」ハァーッ...ハァーッ...




上条「俺は…こう、思ってるから」

姫神「…あ。ありがとう…///」

438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:55:10.79 ID:YK6wucNu0

姫神「…///」モジモジ

姫神「…じゃあ。さっき。『ごめん』って。言いかけたのは…?」

上条「あれは…『ごめん、俺の勘違いだった?』って聞こうとしてて」

姫神「そうなの?(なんだ。勘違いだったのか。)」

上条「ああ。…で、さ、」

上条「俺、ちゃんと俺が姫神の事どう思ってるか伝えたつもりだから」

姫神(うん…とっても。よく伝わりました…///)カァ

439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 02:58:04.52 ID:YK6wucNu0

上条「…聞かせてくれないか?」

上条「聞きたいんだ。ちゃんと。」ニコッ...

姫神「…」ポロッ...

姫神(あれ…?なにかよくわからないけど。嬉しさで…涙が出てきた。)グスッ

姫神「…!」ギューッ

上条「ん」ギュッ





姫神「…うん。私も…上条くんの事が…好き…!」グスッ

上条「ありがとう。俺も…姫神の事が好きだ」




440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 03:00:09.36 ID:YK6wucNu0



上条「…///」

姫神「///」

上条「あー、あのさ、」

姫神「? なぁに?」

上条「…なんか姫神が愛おしくてしょうがないからもっかいキスしたいんだけど…いいか?」エヘ

姫神「ん…でも私。今。泣いてるから。汚れてるよ。」

上条「気にしないから。だから…させてくれよ」

姫神「…うん…じゃあ…いいよ…?///」


ちう。


・・・・・・・・。


441 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/27(土) 03:00:57.22 ID:YK6wucNu0
今回はここまで。
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 22:30:51.57 ID:kBm/vDsn0
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:08:59.71 ID:kWHG5MrE0
これはあれですか?エンダー、言っていいのでせうか?
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 10:42:02.92 ID:snRwydjG0
おかしいな、サルミアッキ食べてたはずがアメリカの菓子並みに甘い
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 04:52:09.45 ID:hWiNwQjj0
このまま上でも下でも結ばれちゃえ!
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 02:39:59.87 ID:BZxvhD7Io
最高やでぇ
447 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/06/03(土) 03:14:47.32 ID:9C6Kxgw30

ダメでせう。

いけませんな。

まだ結婚してゐませんからな



──────宮沢>>1/詩『レスにて云う』。




目がさめちったからちょっと投下。


448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:18:01.45 ID:9C6Kxgw30




姫神(ああ。私。時間の感覚が狂ってしまった。)



姫神「ん…」チュッチュッ

上条「ん…むっ…はぁ…ぁっ、」

姫神「…もう。上条くんばっかりズルイ。」モゾ

上条「え…何が…?」

姫神「私も…。上条くんみたいに覆いかぶさって。上からキスしたい。」

上条「はは、いいよ。じゃあ交代…な?」ナデ

姫神「うん…こーたい。///」



姫神(告白されてから。どのくらい時間が経ったのか。もうわからなくなってしまった。)




449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:20:11.47 ID:9C6Kxgw30

姫神「ん…む…」

上条「ん…」



姫神(10分くらいしか経ってないのかもしれないし。)

姫神(一時間以上経っている気もする。)

姫神(もうずっと抱き合ってこんなことばかりしてる。)




上条「なぁ…今度はまた俺からぁ…」

姫神「うん…きて?して?もっと…。」



チュー。


姫神(でも。やめ時がわからない。上条くんが愛おしすぎて。やめられない///)




450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:23:14.95 ID:9C6Kxgw30


・・・・。


上条「やば…もう真っ暗になってきたな」

姫神「…ん。」

上条「じゃあ…そろそろ帰ろうか」

姫神「…ん。」

上条「…」

姫神「…」

上条「あー、ちょっと離して、…どいてくれないか?」

姫神「…」



姫神「…やっぱりだめ。離してあげられない。もう今日はずっと抱き合ってたい。」ギュ

姫神「君を離したくない。」スリ

上条「///」


451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:24:51.57 ID:9C6Kxgw30



上条「そ、そうは言ってもさ…俺だってずっと抱き合ってたいけど」

姫神「やだ。もう今日は。離してあげない。今日は上条くんは私から離れちゃダメ法案が私の中で可決された。」

上条「ええー…破ったらどうなるんだ?」

姫神「…きす。」

姫神「離れる度に。キス5回。」

姫神「私を寂しがらせたら更に回数を上乗せする。」

上条「はは…そんなご褒美あるならわざと離れちゃおっかな」

姫神「だめ。やだ。ちゅーするの…。」

上条「しょうがないなぁ姫神は」ナデナデ

姫神「んっ…もっと。それもっとして?それ…好き。」

上条「ああ。いいよ」ナデナデ

姫神「…ちゅーも。でも。ちゅーもしてほしい…」

上条「わかったわかった」ちゅ

姫神「ふふ…幸せ。///」ギュ



452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:27:04.10 ID:9C6Kxgw30



ガラッ。



明日香「んもーメガネ君が図書室の鍵をさっさと返却してくれないから私がわざわzぴゃあ!?」

上条「あっ、」

姫神「あっ。」

453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:29:11.51 ID:9C6Kxgw30

明日香「ふゃああああ?!///」

明日香「ごっ!ごごごごごごごめんなさーい!お邪魔する気はなかったんですぅうう!」ぴゃわぁぁ!

上条「いやっ、あのっ、俺達の方こそ!なんかごめん!///」バッ

姫神「…///」

明日香「でも図書室でそういう事はシないでぇ!?」

上条「シ!シてないシてない!するつもりもねぇよ!」

姫神「え…そうなの…?」シュン

上条「あ、いや、あの今とかじゃなくてさ、いつかもうちょっとムードあって落ち着いてイチャつける所でっていうか」

姫神「そう?…じゃあ…期待して。待ってるね。」

上条「お、おう///」



明日香「ふぇえーん!こんな仲がいい恋人さん達の邪魔しちゃったよぉ!未絵ちゃん助けてぇ!」ぴぃぃ!

上条「あんたもいつも秋川にばっか助け求めんな!」


454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:30:24.64 ID:9C6Kxgw30



・・・・・。




〜帰り道〜


上条「…なぁ、」テクテク

姫神「何?」テクテク

上条「俺達…付き合ってるって事でいい…んだよ…な?」

姫神「うん…いいよ。」

上条「姫神が俺の彼女、なんだよな?」

姫神「うん。そうだよ?///」


455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:34:13.13 ID:9C6Kxgw30

上条「なあ、ちょっと思いっきり俺の頬をつねってみてくれるか?」

姫神「えっ。どうして?」

上条「いや…なんか現実味なくてさ」

上条「だって万年不幸でそんなラブイベント皆無な上条さんがさ、」チラッ

姫神「?」

上条「…こんなすげー美人と付き合えるとか、…キス///…したとかさ」

上条「にわかには信じ難いんですよ」

姫神「そう?…ふふ。大丈夫。ちゃんと。現実。」ニコッ

上条「…けど」

姫神「わかった。じゃあ…」

姫神「ほら。手。今日は。ちゃんと恋人繋ぎして帰ろう?」キュ

上条「あっ」

姫神「それとも。こうやって腕組む方がいい?」キュ

上条「あっ、むね当たっ、やわっこいっ!///」



456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:35:34.96 ID:9C6Kxgw30


姫神「まだ信じられない?」

上条「えーと…まぁ、まだ、かな…」

姫神「そう?それじゃあ…」



上条「えっと…むぐっ!?」

姫神「ん。」



上条「…」
姫神「…」



姫神「…ぷあ。ほら。少なくとも。今の私とのキスは。現実。」ニコッ

上条「ひ、姫神ぃ!」ギューッ

姫神「ひゃんっ///」

457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:47:04.91 ID:9C6Kxgw30

〜姫神宅前〜


姫神「送ってくれて。ありがとう。でも部屋の前までじゃなくても良かったのに」

上条「いやダメだって。学園都市は頭がおかしい奴ばっかだからな」

上条「歩いてたらいきなり拉致されて実験体にされる事だって多々あるしな!」

姫神「そうなの?」

上条「そうなんだよ」コクン

姫神「でも。確かにそういえば。前に吹寄さんとデパート行った時。ブービートラップ仕掛けられてて男の人の足が床にくっついて。」

姫神「踏ん張ったらその人のズボンがビリビリに破けた事もあった。」



上条「…マジで?」プッ

姫神「うん。マジで。」コクン



458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:51:07.45 ID:9C6Kxgw30

上条「あー、まぁいいや。あのさ、」

上条「俺、守るからな。姫神の事全力で守るから」

姫神「うん…ありがとう。上条くん///」ニコッ

上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「?」

姫神「どうしたの?」

上条「あ、いや…なぜかなんとなく姫神のこと見つめたくなって。」

姫神「なにそれ。」クスクス



上条「やっぱ姫神可愛いよなーって」

姫神「もう。褒めても。何も出ないよ?」クス


459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 03:54:31.60 ID:9C6Kxgw30


上条「…あ、あのさ、」

姫神「?」

上条「あとで電話とか、あー姫神ってFukidasiやってる?」

上条「声聞きたいっていうか、…その、よかったらさ、」

姫神「うん。やってる。いいよ。教える。」ニコッ



上条「///」ポチポチ

姫神「///」ツィツィ


460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/03(土) 04:00:09.32 ID:9C6Kxgw30

姫神「けっこう前から知り合いだったのに。付き合ってからお互いの電話番号知るのも。変な話だね。」クス

上条「だな。もっと早く交換しとけばよかった」

姫神「それじゃ。おやすみ」ン

上条「ん。おやすみ」チュ


姫神「…」

上条「…」

上条(おい嘘だろ別れ際の挨拶にナチュラルにキスするなんて上条さんのキャラじゃねーぞ!?)

上条(いやさっきいっぱい練習したけども!ああああ!!!)


姫神「そ。それじゃ///おやすみ。」

上条「///」カアッ


461 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/06/03(土) 04:00:35.70 ID:9C6Kxgw30
今回はここまで
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 05:09:43.89 ID:u+Yesbw40
よし、このバカップルが結婚するシーンのスレになったら、皆でエンダー言おう
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 08:03:31.99 ID:6qvQvUhKo
※このスレはレールガンに監視されています
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 08:56:29.05 ID:2c+j7g/30
旧約聖書に塩柱の話があるが、これは見てるこっちが砂糖の柱になる(体が崩壊する音)
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 21:50:02.47 ID:8Uvw8jj50
乙でした!!
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/14(水) 00:26:54.92 ID:hSdA0hLDO
甘いわッッ!
467 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/06/14(水) 00:31:27.74 ID:M1CRzfkt0

塩柱と聞くとナディアのガーゴイルの最期、エヴァのターミナルドグマと南極の海、LCL化とか思い出す。

古い?古いアニメだっていいもんだぜ?10代の子とかに言うと「絵柄や画質、技術とかギャグ、言い回しが古臭過ぎて無理」って子多いけど。

わかるけどね。ちょっとだけ投下。


468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 00:35:26.17 ID:M1CRzfkt0



・・・・・・・。



夜。上条宅。



上条「はいはいお前らーごはんですよー」

インオティ「「わーい!!!」」トタタタタタ!

上条「いやーまさかバードウェイがウチに来てて、しかも食材をくれていたとは思わなかったなー!」ホクホク

上条「おかげで晩飯作るのが久しぶりに楽しかった」

オティヌス「フン、せいぜい私に感謝するんだな人間。」チョコチョコチョコ

上条「え、なんだよお前が何かしてくれたのか?」

オティヌス「ああ。」フフン


469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 00:37:24.43 ID:M1CRzfkt0



オティヌス「私が『この事を黙っておいて欲しければ1週間分の我々の食料と金銭を寄越せ』と脅してなければこれらは手に入らn」

上条「何脅迫してんのお前ぇえええーッ!?」


470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 00:39:13.94 ID:M1CRzfkt0


上条「えっ、何?つーかあのバードウェイが屈するほどの弱味を握ったってこと?」

オティヌス「ああ」ドヤッ

上条「どんな弱味なんだそれ…」

オティヌス「まぁ一言で言うとだな、」

インデックス「!?」

インデックス「あ、あー!そういえばとうまっ!今日の晩御飯とっても美味しそうだね!」

上条「え?ああ、今日は上条さん頑張っちゃったからなー」

インデックス「とうまのごはんは見た目も味も美味しいから食べるのが楽しみかも!」

上条「え、えー?そそそそうか?」テレテレ

471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 00:46:02.33 ID:M1CRzfkt0


上条「この生姜焼き、姫神にレシピ教えてもらったやつでさー」デレデレ


オティヌス「…」ジロッ

インデックス「お兄ちゃん属性の件の暴露はさすがに可哀想なんだよ」ヒソヒソ


上条「昼にも食ったんだけどな?これがまた美味くってさぁ、丁度材料もあったし作っちゃおっかなーって」



オティヌス「別にそれくらいいいだろう。大した事じゃない」ヒソ

インデックス「バードウェイにとっても大した事じゃないなら食材とか置いていかなかったんだよ」ヒソヒソ



上条「あ、そういえばさー今日上条さんはスゲーいいこと起きてさー」

インデックスオティヌス「「へー」」






上条「…お前ら俺の話ちゃんと聞いてる?」

オティイン「「うん聞いてる聞いてる(棒)」」





472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 01:04:03.24 ID:M1CRzfkt0

上条「聞きたい?」

上条「普段不幸な事しか起きない上条さんにどんないい事が起きたか!」

インオティ「「うん、聞きたい聞きたい(棒)」」


オティヌス「しかしだな、あの小生意気な小娘の半泣き顔とか見て愉悦をだな、」ヒソヒソ

インデックス「イジワルはダメなんだよ!」ヒソヒソ


上条「あー、実はだな、」コホン


オティヌス「別に全ては暴露しない。少しだけだ少しだけ」ヒソヒソ

インデックス「だめ!かわいそうかも!」ヒソヒソ


上条「────俺、姫神と付き合う事にしたんだ!」


インデックス「おめでとうなんだよ(棒)」チパチパ

オティヌス「おめでとう(棒)めでたいなぁ(棒)」チパチパ

スフィンクス「にゃにゃにゃーん!」

上条「ありがとう!」


インデックス「もしもとうまが近い内に彼女とか出来そうになったりとかしたら…とうまもバードウェイの事気にする事になっちゃうし」ヒソヒソ

オティヌス「フン、有り得んな。アイツには私という最大の理解者がいるんどぞ?他の女に流れる事などない」ヒソヒソ


上条「あーもう俺幸せ過ぎて今ならどんな奴とでも友達になれる気がする…!」

上条「俺、今ならテッラとも親友になれる気がする!!」



上条「…つーかお前ら本当に俺の話聞いてる?」

インデックス「うん!ちゃんと聞いてるんだよ!(棒)」

オティヌス「ああ、聞いてる(棒)」




473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 01:06:42.71 ID:M1CRzfkt0

×
オティヌス「フン、有り得んな。アイツには私という最大の理解者がいるんどぞ?他の女に流れる事などない」ヒソヒソ



オティヌス「フン、有り得んな。アイツには私という最大の理解者がいるんだぞ?他の女に流れる事などない」ヒソヒソ
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 01:16:53.60 ID:bz07CITIO

上条「いやー!ついに上条さんにも春が来ましたよ!」

上条「念願の初彼女!うっしゃぁあああ!!」


インデックス「オティヌスだってとうまに対しての気持ちをバラされたりしたらイヤでしょ?」ヒソヒソ

オティヌス「…」

インデックス「ないしょにしてあげてほしいな」ヒソヒソ

オティヌス「…ちっ」

インデックス「ありがとう」ニコッ



上条「でさぁ、キスした時の姫神の顔がまた可愛く…って、ちゃんと聞いてるのか?お前ら」

オティヌスインデックス「「うん聞いてる聞いてる(棒)」」


475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 01:21:31.11 ID:nERT2j2r0


〜ご飯後〜


オティヌス「ふー…久しぶりに本当に美味いものを口にしたな」ケフッ

インデックス「うん。美味しかったね!」

スフィンクス「うにゃー」


上条(さってと…食器洗っとくかな…)ヨッコイショ


上条「…」




上条(姫神、今頃どうしてんのかな)



476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 01:23:09.85 ID:nERT2j2r0


上条「…」



───────姫神『上条くん。』ニコッ


上条「…」ニヘ

インデックス「?」

オティヌス「どうした人間。誰を思い出している?」

インデックス「え?そうなの?」

オティヌス「ふふん。私くらいになればコイツが何を考えてるかなどお見通しよ」ドヤッ


477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 01:24:49.27 ID:nERT2j2r0


──────姫神『…うん。私も…上条くんの事が…好き…!』グスッ


上条「うほっ…///」ニヨニヨ

インデックス「うわっ…なんかとうま気持ち悪い顔してるんだよ」ヒキッ

オティヌス「むう…オイ人間。聞いてるのか」クイクイ

上条(…うっわ、何だこれ。さっきまで一緒にいたくせになんかもう今すぐ会いたくなってきた)


オティヌス「おい人間っ!私の話をちゃんと聞いてるのか?」クイクイ

オティヌス「私を無視するな!オイ!理解者だぞ!この世で唯一無二のお互いの理解者だぞ!」クイクイ

478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 01:28:28.17 ID:nERT2j2r0


─────姫神『その。なんとなく。…もう少しだけ。上条くんと2人で居たい。』モジ


上条「〜っ////」ガシガシガシガシ

オティヌス「わかった!さっきは悪かった!バードウェイにも謝る!」

オティヌス「ああ、それにさっき本当はちゃんと話聞いてなかった!謝る!だから私を無視するな!」クイクイクイクイ

インデックス「ダメなんだよなんだかよくわかんないけどとうま完全にトリップしてるんだよ」

479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 01:29:55.49 ID:nERT2j2r0



上条(会いてぇなぁー…)



上条(抱きたい。抱きしめてキスしたい。)



上条(んだよ、さっき死ぬほどやったのにまだ足りないって…///)

上条(うわぁー…なんだコレ。けどメチャクチャ会いてーー!)


オティヌス「私゛が悪がっだがら゛ぁあ゛あ゛あ!!!」ビェー!

インデックス「とうま!無視しないであげてよ!」

上条「えっ、なに?」ウヘヘヘヘヘ

インデックス「とうまキモイ」


480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 01:33:06.85 ID:nERT2j2r0



・・・・・。



オティヌス「…ぐずっ」グスングスン。ヒックヒック

インデックス「オティヌス、拗ねてとうまのおふとんでふて寝しちゃったんだよ」

インデックス「もう!どうしちゃったの?何を考えてたのか教えてほしいんだよ」

上条「え?別にいいだろ?ちょっと気づかなかっただけだって」

インデックス「…」ジー

上条「…わ、わかったよ…後で謝っておくって!」


481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/14(水) 01:35:42.21 ID:nERT2j2r0


上条「…」

上条(もう遅いし…電話とかダメだよな?)

上条(Fukidasiで…いやそれもダメか?もう遅いしな…)



上条「せめて…話、したいなぁ…」ポソッ



上条「…」


上条「…〜っ!」


上条(ええい!ままよ!送ってみよう!たぶん起きてるし!)

上条(答えたくなきゃ無視するだろ!)ポチポチポチポチ

上条(届けぇえええ!!俺の熱い想いぃいぃ!!!)

上条(送☆信!!!)ポチィィイイイ!!!


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