【まほいく安価】プフレ「魔王は倒さなければならない」【魔法少女育成計画restart】

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8 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 22:37:58.79 ID:iSBYXblUo

ワンダーは死ぬべきではなかった

戦場でそんな感傷を抱くのは自殺行為だが、このゲームには3日間のインターバルがある。否が応でも浸ってしまう


慶市「(ワンちゃん……)」


何気なくワンダーにメッセージを送ってみた。文面は特に意味の無い「ワンちゃん」とだけ

帰ってこなかった


慶市「……仕方ない、筋トレでもするか」


ゲームから離れて気付く自分の動揺の引き摺りようだ

体を動かして落ち着こうと思った
9 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 22:40:34.31 ID:iSBYXblUo

仲間が死ぬことによる罪悪感があった

戦場ではそれがここまで慶市を襲うことはなかった。あそこでは誰もが死を覚悟し、国の為に命をなげうった者達の場所だ

少なくとも慶市はそう信じていた

だがあのゲームは違う。何のためでもなく、ただただ死なないためにエリアを突破し魔王を倒さなければならない

そこで死んでしまった者。ワンダーだけではない。誰もが未来ある若い少女だったに違いない


慶市「ふんっ、ふんっ!」


日課の筋トレに無駄な力が入ってしまう。いつもより早く疲れてしまった


慶市「(なにか、ワシにできることは無いのか?)」
10 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 22:44:06.50 ID:iSBYXblUo

絶剣のユウキ

格闘戦ならばおそらく負けはしない魔法少女

だがその魔法は貧弱極まりない

触れた相手の脳内を12年前まで戻す。しかも対象は1人だけ

できることと言えばアカネのように幼くして無力化することくらいだ


慶市「(じゃが、それができるなら……争いを止めることくらいは)」


できる。が、魔法少女はパーティーを組んでいる。個人同士での争いならいいが片方が2人以上の者達の争いには意味が無い


 慶市は……>>12
 
 1.魔法で色々と試そうと思った
 2.プフレに連絡をとった
 3.アカネに連絡をとった
 4.ベルに連絡をとった
 
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 22:45:02.67 ID:bxXqGunS0
4
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 22:46:59.71 ID:8M54Dubw0
2
13 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 22:50:23.51 ID:iSBYXblUo

慶市「プフレ、か」


腹の底が見えないタヌキな魔法少女という印象を受けたが、今は仲間だ

こんなふざけたゲームに巻き込まれて早く解放されたいという思いは同じのはず。ならば同じパーティー同士、彼女なら対面を良くするだろう


ユウキ『プフレ、今いいか?』

プフレ『おや、リーダー殿』

ユウキ『リーダーとか言うな』

プフレ『何か私に?』

ユウキ『用が無きゃ話しかけちゃいかんのか?』

プフレ『むしろ、こんな時に用もなく話しかけてなんか来ないだろう』
14 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 22:53:40.93 ID:iSBYXblUo

聡明と言っていい彼女なら、相談に乗ってくれるだろう


ユウキ『まぁ相談事じゃ。頭いいじゃろお前』

プフレ『ざっくばらんに言うね。それで、相談とは?』

ユウキ『>>16


 1.自分の魔法のこと
 2.図書館エリアの謎のこと
 3.プフレのあれこれ
 4.自分の役割のこと
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 22:56:21.46 ID:bxXqGunS0
2
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 23:00:46.14 ID:2xsliHO60
17 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:08:12.96 ID:iSBYXblUo

ユウキ『図書館エリアのことなんじゃが』

プフレ『ふむ、私も悩んでいた』

ユウキ『このままじゃ次の3日も探索だけで終わるんじゃないか?』

プフレ『何も進展がなければそうなるね。血染めの本……まったくこのゲームを作った人間は作業させるのが好きと見える』

ユウキ『いっそ適当な本を血で染めるとかいうオチの方がまだ時間的にありがたいわ』

プフレ『…………ふむ、その可能性もあるね』

ユウキ『なに?』

プフレ『前のグレートドラゴンもそうだが、エリアを進むたびに犠牲が出るような攻略法となっている気がする』

ユウキ『…………確かに』

プフレ『あそこの本は全て白紙のページだが、血に濡れたら文字が浮き出る仕組みかもしれない』

ユウキ『じゃが血なんてそうそう用意できんぞ』

プフレ『誰も傷付かない方法はあるよ。御世方那子という魔法少女を覚えているかな?』
18 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:11:12.57 ID:iSBYXblUo

ユウキ『ああ、何度か(押し売りの時に)会ったぞ』

プフレ『彼女の魔法は動物を従えることのできる魔法だ。それはモンスターにも通用する……ということは、適当なドラゴンなりゴブリンなりの血をかけてみるか』

ユウキ『引き受けてくれると思うか?』

プフレ『現状、手がかりを掴んでいるのは私達だ。エリア解放のためなら補充のきくモンスターのお友達くらい差し出すだろう』

ユウキ『そ、そうかの』

プフレ『ありがとう。色々と参考になったよ』

ユウキ『いやいや』

プフレ『これでは私が相談したみたいになっているな』

ユウキ『いいんじゃないか? 謎は協力して解いていこう』


 プフレの信頼度が上がった!
 
 プフレ:05
19 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:12:51.50 ID:iSBYXblUo

・・・・・・


慶市「んん……」ムクッ

「おはようございます。今日も生きてましたね」

慶市「ホンット言葉を選ばないな」

「喜んでるんですよ。職場のおじいちゃんが朝から死んでたら夢に出そうですし」

慶市「もうしばらくは死ねんわ」

「しばらくしたら死ぬんですか?」

慶市「…………そうじゃな、しばらくしたら死ぬかもしれんな」

「えっ!?」

慶市「冗談じゃ。朝飯にしよう」
20 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:14:59.19 ID:iSBYXblUo

今日を含めて残り2日

昨日はプフレと図書館の謎について考えた。こうしてリアルでも攻略のための糸口を掴む必要がある

今まで何気なく過ごしていた現実でのインターバルだが、やれることはあるのだ


 今日は……>>直下
  
 1.魔法で色々と試そうと思った
 2.プフレに連絡をとった
 3.アカネに連絡をとった
 4.ベルに連絡をとった
 
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 23:15:18.35 ID:9/GYhXSJo
22 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:19:58.41 ID:iSBYXblUo

魔法の端末を見てもベルからの連絡は無い

調査に時間がかかるのだろうか。まぁ手がかりが病室の写真1枚というのは難易度が高いだろう


慶市「ちょっと進捗でも聞いてみるか」


適当に「今どう?」みたいな文面を送り、返事を待つ

バイクを磨いて1時間後くらいに魔法の端末が鳴った


ベル『あの写真のことですよね?』

ユウキ『ああ。待ちきれなくてこっちから話しかけてしまったぞ』

ベル『そうですね……』


 ベルの調査状況……>>直下コンマ二桁
 
 01〜30→まったく分からない
 31〜60→病院の規模くらいは分かった
 61〜90→いくつかに絞れた
 91〜00→この病院ですよ!(名探偵)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 23:20:20.18 ID:8qIT6jw+0
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 23:20:20.26 ID:4XbHIAl8O
25 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:24:16.57 ID:iSBYXblUo

ベル『流石に写真1枚ではなにも……』

ユウキ『ポンコツ探偵か』

ベル『だったら前金でもいただきましょうか!』

ユウキ『図書館エリアをクリアすれば100万円だと言ったろうが!』

ベル『そもそも、あのゲームがあるのになんでこんなことしなきゃ……』

ユウキ『頼りはベルだけじゃ。頼むぞ』

ベル『色々とやりたいことあったのに……』

ユウキ『>>27


 1.ラズリーヌのことか?
 2.ゲームが終わってから好きなだけしろ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 23:25:08.29 ID:bxXqGunS0
1
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 23:33:13.44 ID:YRItM9330
1
28 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:40:42.92 ID:iSBYXblUo

ユウキ『ラズリーヌのことか?』

ベル『あなたには関係ありません』

ユウキ『図書館であれほど腹を割って話した仲じゃないか』

ベル『……とにかく、私は今日1日それをしますから、調査はまた明日か今度から』

ユウキ『1日中泣いてるのか?』

ベル『違いますよ。彼女のところに行くんです』

ユウキ『なっ!? は、早まるな! 確かに悲しみはよく分かるが、それだけはやってはいかん!!』

ベル『そうじゃないですよ!! ただラズリーヌが活動してた街に行ってみるだけです!』

ユウキ『な、なんじゃ……それならそうと早く言わんかい』

ベル『考えが早まってるのはどっちですか』
29 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:44:43.68 ID:iSBYXblUo

ユウキ『にしてもどうやってラズリーヌの活動してた街を?』

ベル『1度彼女の端末を見たことがあって、そこに色々書いてあって』

ユウキ『っ、なるほど!』

ベル『どうかしました?』

ユウキ『お前に頼らんでも済むという話じゃ!』

ベル『はぁ? じゃあ調査しなくてもいいんですか』

ユウキ『念のため調査は続けておいてくれ』


慶市「今度アカネちゃんの端末を見せてもらうか」


 ベルの信頼度が上がった!
 
 ディティック・ベル:05
30 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:48:18.05 ID:iSBYXblUo

・・・・・・


3日目。今日またゲームに戻される

だがその前に色々とできることはあるはずだ


慶市「フンッ! フンッ!!」

「あ、あの……そのクソデカいバーベルを片手で持ち上げるのはやめてくれません? 見てるこっちが怖いんで」

慶市「いいじゃろ! 持ってみるか!?」

「遠慮しときます」

慶市「ハァァッ! ぬおおおお!」

「…………また新しい映画見たなジジイ」

慶市「聞こえとるぞ!」

「あはっ! ジジイって言ったの聞こえちゃいましたぁ? ジジイって言ったのは流石に悪かったですかね。ジジイ」
31 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:50:31.77 ID:iSBYXblUo

慶市「ふぅ」ゴトッ

「いますっごい音したんですけど」

慶市「昼飯はまだかのぉ」

「さっき食べたじゃないですか。ついにボケました?」

慶市「食っとらんわ!」

「あ、バレましたか。はいうどん」

慶市「まったく」


 今日は……>>直下
   
 1.魔法で色々と試そうと思った
 2.プフレに連絡をとった
 3.アカネに連絡をとった
 4.ベルに連絡をとった
 
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 23:51:27.36 ID:9/GYhXSJo
33 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:57:10.88 ID:iSBYXblUo

アカネに連絡をとってみた

いつも返ってこないが前に写真が送られて来たし、なにかまた来るかもしれない


ユウキ『おーいアカネちゃん』

ユウキ『おーい』

ユウキ『…………ワンちゃんのことは残念じゃった。アカネちゃん、どうか塞いでくれるなよ』


その気は無かったがやはりワンダーのことを話してしまうあたり自分は引きずっている

返事がないのはもう慣れた。一方通行で会話とは呼べないが、アカネはゲームが始まってからの仲間だ。情も移り、同じ仲間を喪った悲しみを共有している、はず

慶市自身、アカネが生きていることでまだ心の平静を保っているところがある。残されたアカネだけは守らなければならないと思った
34 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/09(日) 23:59:48.26 ID:iSBYXblUo

 慶市は……>>直下

 1.つい熱が入って自分のことをすべてアカネに話した
 2.ただただアカネに自分の決意を話した
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/10(月) 00:01:00.22 ID:O5HBlzZb0
2
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 00:01:06.82 ID:DIUpTtcS0
1
37 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:10:51.33 ID:NSg6/4sxo

膨大な量の長文を打ちそうになってやめた

自分の生い立ちを話してどうなる。今必要なことは何だ


ユウキ『アカネちゃんは何歳じゃろうなぁ。他の魔法少女も』

ユウキ『多分アカネちゃんと同じくらいじゃろ。じゃがワシは色々あってな、確実にアカネちゃんや他の魔法少女の命よりは軽いはずじゃ』

ユウキ『ワシは守れるなら皆を守ってやりたい。若い娘さんが死ぬのは悲しいんじゃ』

ユウキ『もし他の魔法少女がワシらを襲ってきたら分からん。敵として倒し、殺してしまうかもしれん』

ユウキ『じゃが仲間は守りたいのじゃ。アカネちゃんもな』

ユウキ『別に言い訳にしてるわけじゃないぞ。ただ自分がやりたいからやるだけじゃ。アカネちゃんはワシが守るからの』


慶市「…………これじゃキモいジジイじゃの。もうちょっと若い男子とかピチピチの娘さんが言えばドラマじゃろうが」


だが嘘は無い。人の縁は巡りあわせだ

先に会っていなかったから、たまたま敵同士だから殺すということもある。仮にラズリーヌを襲ったという襲撃者が魔法少女だったとして、仮に他のパーティーが襲い掛かって来たとして、おそらく自分は迷わず殺すだろう

殺すなんて慣れている。人を撃って吐くなどはもうとっくに経験した。だからヨゴレと罪は自分が被り、仲間を守ろう。それが慶市の――絶剣のユウキの決意だった
38 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:12:57.87 ID:NSg6/4sxo

メッセージを考え、送信するだけで日が沈んでしまった

どれほど長い間考えていたのか、年を取ると時間の流れが早すぎる気がする


慶市「そろそろ、じゃろうな」


もうすぐゲームに戻る。やることは沢山だ

アカネのこと、図書館エリアのこと、他の者達のこと

ベルに「やりたいことをやってどうだった?」と聞いてみるかと思ったところで、そろそろ慣れた意識の混濁が慶市を襲った
39 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:18:25.66 ID:NSg6/4sxo

・・・・・・


茜はベッドの上に寝ていた

いつもと変わらない、いつもと違うとしたら手足に巻かれた拘束用のベルトだ

ゲームからログアウトして茜がとった行動は、看護師が慌てて医者を呼び鎮静剤を打たせるようなものだった

面倒だから病室は移さないという腫れ物扱い具合のせいで、茜のいる病室はそのまま。殴って割れた姿見も千切れたカーテンもそのままだ


茜「……………………」


魔法の端末が鳴っているのが分かるが、取れない

音楽家への憎悪という心に、光が差すように現れた2人。1人はいなくなってしまった。その瞬間を見てしまった
40 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:19:10.29 ID:NSg6/4sxo

茜「………………!」ギリッ


思い出しただけでまた暴れたくなった。だがベルトがそれを許さない

きっと今魔法の端末を鳴らしているのはユウキだろう

目の前で失ったお姉ちゃん。ただでさえ喪失という傷を受けていたアカネの心をまた抉った


茜「お、ねえ…………ちゃ、ん……」


残った光だけは失いたくない。茜は強く思った

その思いのままに、茜は意識を失った


 アカネの信頼度が上がった!
 
 アカネ:06
41 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:23:15.15 ID:NSg6/4sxo

・・・・・・

〜荒野エリア〜


ユウキ「………………さて、アカネちゃんは――」

アカネ「…………」

ユウキ「うおっ!? いたのか!」

アカネ「……」

ユウキ「なんじゃ、飛んできてくれたのか? ありがとうなぁ」ナデナデ

アカネ「…………」カァァ

ユウキ「よし、ベルとプフレを探すぞ」

アカネ「……」コクッ


 >>直下コンマ一桁
 
 奇数→久慈真白は働かない
 偶数→久慈さん「ああっ! クラムベリーが見てる! クラムベリーが見てるぞおおお! 殺らなきゃ!」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 00:24:15.63 ID:YUiDoVlUo
43 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:29:47.09 ID:NSg6/4sxo

ベルとプフレと合流し、早速図書館エリアへ向かった

ユウキがベルに「どうだった」と聞くが、ベルは別にと冷たい反応だった

ラズリーヌは既にいない。いない者を探しても見つからないのは当然だ。その無力感を味わったのだろうか

図書館エリアに着いたところで、すぐさまプフレが口火を切った


プフレ「さて、御世方那子を探そう」

ベル「なんで?」

プフレ「彼女の飼っているモンスターの血をいただく」

ベル「えっ!?」

プフレ「ユウキと色々話し合ってね。もしかしたら適当な本に血をかければ文字が浮かび上がるのかもしれないという結論に至ったわけさ」

ベル「そんな物騒な……」
44 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:34:19.57 ID:NSg6/4sxo

今やどのパーティーも図書館エリアにいる

他のエリアでやり残したことは無い。ショップの位置も把握して回復薬等も補充した。あとはこのエリアの探索だけだ

クランテイルのパーティーも同じようで、探したらすぐに見つかった


プフレ「突然だが、そのドラゴンをくれないか」

那子「嫌デース!」

プフレ「そこをなんとか」

那子「どうしても欲しいならもっと私を唸らせる対価が必要デース! 世の中ギブアンドテイクネ」

クランテイル「の、ようだ。だがドラゴンなど何に使うんだ?」

プフレ「色々と」

リオネッタ「まさか炎でここら一帯を焼き尽くすとか……?」

プフレ「そんな乱暴な真似はしないよ」

那子「そんなことするのはどっかの野蛮なドールだけデス」

リオネッタ「なんですって!? 聞き捨てなりませんわよ!!」
45 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:37:22.97 ID:NSg6/4sxo

プフレ「というわけだ。どうすればいいかユウキに判断を仰ぎたい」

ユウキ「えっ、そこは華麗に交渉してくれないのか?」

プフレ「対価というにはリーダーに話を持って行かなければならないだろう」

ベル「にしても対価かぁ……キャンディーじゃダメなの?」

プフレ「『愛しのドラちゃんをキャンディーのために手放すなんて考えられまセーン!』だそうだ」

アカネ「…………」

ユウキ「どうした?」

アカネ「…………」ワキワキ

プフレ「……なんだそのポーズは?」

ユウキ「ッ! なるほど!! 皆、ショップへ行くぞ!」

ベル「えっ? ええ、分かりました」
46 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:39:46.66 ID:NSg6/4sxo

ユウキ「これがショップか……よし、Rを引くぞ!」

ベル「急にどうしたんですか!?」

ユウキ「アカネちゃんが教えてくれたのじゃ。ドラゴンの対価にパコパコとな」

プフレ「体を売るのかい?」

アカネ「……!」ギロッ

プフレ「冗談だよ」

ユウキ「豊胸器具じゃよ。前のイベントでクランテイル達は豊胸器具を没収されておる」

ベル「そういえば没収されて相当悲しんでたような」

プフレ「なるほど、没収されたアイテムはまたRの景品に並ぶというわけか」
47 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:41:56.77 ID:NSg6/4sxo

ユウキ「それをワシらが引けばドラゴンと引き換えになるじゃろ」

プフレ「そううまくいくのかい?」

ユウキ「きっと交換してくれるはずじゃ」

プフレ「いや、私が言っているのはそうホイホイ引けるのかということだよ」

ユウキ「そこはワシの運に任せるしかない」


 幸運(46)ロール……>>直下コンマ二桁
 
 成功→激レアアイテムGET
 失敗→豊胸器具
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 00:43:10.72 ID:XRcEJM6yO
49 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:45:40.26 ID:NSg6/4sxo

 「くっ」……成功!
 
 
ユウキ「出たぞ!」

ベル「ええぇぇぇぇ!!?」

プフレ「狙ったものが引けるとかどういうことだ」

ユウキ「さぁ?」

ベル「も、もしかして私も引いてみたら…………あ、地図だ」

プフレ「失ったマジカルキャンディー100個は自分で稼ぐことだ」

ベル「うう……」

ユウキ「よし、早速交渉といこうか。プフレ、任せていいか?」

プフレ「ああ。いいだろう」
50 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:48:45.88 ID:NSg6/4sxo

クランテイル「ん? なんだプフレか。また来たのか?」

那子「何度来ても無駄デース! ドラちゃんは渡しまセン!」

プフレ「おや、そうか……残念だ。今度はちゃんと対価を持って来たというのにな」

那子「What? ホントに対価デスか?」

プフレ「ああ。この豊胸器具がその対価というわけだが……」

クランテイル・那子・リオネッタ・ペチカ「ッッ!!」

プフレ「これは我々が偶然Rで引いたものだが、確か前のイベントで君達はこれを没収されていたね? 返してあげようと思っているのだが」

クランテイル「よし、いいだろう」

那子「Why!? なんで勝手に!?」

リオネッタ「こんな薄汚いドラゴンの1匹や2匹喜んで差し上げますわ!」

ペチカ「どうぞどうぞ」
51 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:51:10.05 ID:NSg6/4sxo

プフレ「ドラゴンを手に入れたぞ」

ユウキ「おお……ホントに連れてくるとは」

那子「暴れないためにリボンはつけたままデスが……なんでドラちゃんが必要なんデス?」

プフレ「それは……ユウキ、やってくれ」

ユウキ「う、うむ……那子といったか。ちょっとあっち向いててもらっていいか? 他の連中も」

クランテイル「? ああ、いいが……」

ベル「はい、本」

ユウキ「よし……絶剣!!」ドシュッ

「ガアアァァァ!!?」

那子「ハアアアアアアアァァァ!? Fu*k!! 何やってるんデスかーーーー!!」
52 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:55:03.23 ID:NSg6/4sxo

苦しむドラゴンから血が飛び出し、本に思い切りかかる。あっという間にテーブルの上に置かれた本は血塗れになった


那子「Bit*h! ドラちゃんを離すデス!!」

クランテイル「お、落ち着け! もう豊胸器具を貰ったんだぞ!」

リオネッタ「そうですわよ! それにドラゴンなんて洞窟でいくらでもいますわよ!」

ペチカ「ひっ!(お、思い切り血が出るところ見ちゃった……)」

クランテイル「それにドラゴンの犠牲で手に入れた者だ。これの優先権は那子に譲ろう!」

那子「ムー……」

プフレ「さて、どうなるかな」


 幸運(46)ロール……>>直下コンマ二桁
 
 成功→謎の手がかりが本に浮き上がる
 失敗→まったく見当はずれだった
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 00:55:20.96 ID:WnuCBQ0+O
はい
54 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 00:57:28.96 ID:NSg6/4sxo

 96……ファンブル
 
 
ベル「………………」

ユウキ「…………誰かページめくってくれ」

プフレ「断る」

ベル「私も嫌ですよ」

ユウキ「うえぇぇ……」

アカネ「……」ペラ

ユウキ「おおアカネちゃん! すまんのぉ……」

プフレ「………………何もないね。真っ赤なページが続くだけだ

ベル「これで本当に謎が解けるの?」

プフレ「あくまで推測だから絶対に謎が解けるとは言っていないぞ」
55 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 01:01:47.28 ID:NSg6/4sxo

那子「ちょっと」

ユウキ「ふぅむ、どうやら無駄骨じゃったか」

ベル「やっぱり特定の本を見つけなきゃいけないのか……」

那子「ちょっと!」

プフレ「残念だがそのようだ。時間を無駄にしたな」

那子「Hey!!」

ユウキ「ああドラゴンありがとうな。もういいぞ」

那子「Fuuuuuuuuck!! まぁ豊胸器具で許してあげマース」
56 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 01:02:49.34 ID:NSg6/4sxo

プフレ「まだ調べていない本棚はここからか……ここは2つのパーティーでやらないか? せっかく一緒にいるわけだし、その方が効率がいいだろう」


その時だった。人数が多いから油断したか、モンスターが>>直下コンマ一桁の背後にいた

 1→クランテイル
 2→那子
 3→リオネッタ
 4→ペチカ
 5→プフレ
 6→ベル
 7→アカネ
 8〜0→ユウキ
 
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 01:04:56.26 ID:XRcEJM6yO
58 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 01:09:46.32 ID:NSg6/4sxo

最初に気付いたのはアカネだった。ベルの背後に槍のような棒を持った人型の影が立っている


アカネ「ッ!」

ユウキ「ッ、ベル!!」

ベル「えっ?」


ここには8人もの魔法少女がいる。故に油断したからか、完全に影からの奇襲だったからかは分からない

そのせいでベルや隣に立っていたユウキ達は反応が遅れ、数歩離れたところにいたクランテイル達は完全に出遅れた


 ベルの数値……>>↓1コンマ二桁
 ユウキの数値……>>↓2コンマ二桁
 モンスターの数値……>>↓3コンマ二桁
 
 ベルの数値がモンスターの数値に勝っていた場合……攻撃を避ける
 ユウキの数値がモンスターの数値に勝っていた場合……ベルを庇い軽傷を負う(30以上上回っていた場合無傷)
 モンスターの数値がどちらにも勝っていた場合……ベル負傷(ベルより60以上上回っていた場合撃破)
 
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 01:10:16.30 ID:uA13GsubO
さて
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 01:10:52.13 ID:XRcEJM6yO
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 01:10:59.25 ID:1lfvfVdNO
はい
62 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 01:14:28.53 ID:NSg6/4sxo

ベル「うわぁぁっ!」


ベルがなんとか初撃を避けた。が、完全に転んでしまった。しかもモンスターは既に次のモーションに入っている


ユウキ「くっ!(まずい、ベルを守り切れん!)」


その瞬間、陰が細切れになり、消滅するように地面に落ちた


アカネ「…………」

ベル「ぁ……危なかったぁ……」

アカネ「…………」

ユウキ「(アカネちゃんがベルを守った…………のか?)」

ベル「あ、ありがとう」

アカネ「…………」コクッ
63 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 01:17:27.89 ID:NSg6/4sxo

ユウキ「アカネちゃんに守られるなどレアじゃな、ベル」

ベル「え、そうなの?」

アカネ「……」

プフレ「気を付けたまえ。他にもいるかもしれん」

クランテイル「ああ。群れがいたようだ」


通路からやってくる影達を見るなり那子とリオネッタが駆け出す。どうやらモンスターの群れは任せていいようだ


アカネ「……」スッ

ユウキ「ん? 端末なんて差し出してなんじゃ」

アカネ「……ま、もる…………言っ…………た……」

ユウキ「っ、アカネちゃん……ワシからのアレ読んだのか?」

アカネ「……わ、た…………し…………も……まも…………る」

ユウキ「…………そうか」
64 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/10(月) 01:20:13.26 ID:NSg6/4sxo

今日はここまで
岸辺颯太、二宮、建原智樹、翔、曲岡統太……ああ気にしないで、こっちの話です
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 01:23:30.10 ID:qs5X6UiJ0
再開おつ
アカネちゃんが更生しはじめた…!
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 02:13:56.83 ID:AJZ5vtLQo
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 15:41:36.70 ID:cEHBW9AHO
乙です
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 22:40:01.32 ID:dsS+UBQvo
期待してました
乙です
69 :◇IPYIJYmMYgAf :2017/04/21(金) 21:29:34.04 ID:mapzSgnM0
アカネを見て表情が少し緩みかけたときだった。


ザクッ

妙な音が耳に入った。
音のした方を見て、呆気に取られた。
そこには角を生やしたペチカがいた。
いや、あれは角ではない。
そう、そうだ。 今さっき見たばかりの、影が持っていた槍ーー


クランテイル「ペ……ペチカァアアアアアア!!!」


クランテイルが叫ぶ。
同時に、ペチカの頭部に生えていたーー否、突き刺さっていた槍が引き抜かれ、ペチカは倒れた。
完全に油断していた。
まだ、残っていたのだ。
70 :◇IPYIJYmMYgAf :2017/04/21(金) 21:38:52.94 ID:mapzSgnM0
その後、アカネが影を倒し、クランテイルが回復薬をペチカに与えようとしたが、無駄に終わった。


ユウキ「(クソッ! ……最後まで油断するんじゃなかったわ!)」


しかし、どんなに後悔しても、もう遅い。
ペチカは、もう返ってこない。
そして、悲劇はまだ続いた。
暫くして、リオネッタが戻ってきた。
しかし、那子の姿はどこにもない。


クランテイル「……リオネッタ、那子は?」

リオネッタ「……彼女は死にましたわ。 モンスターに串刺しにされて」


クランテイルは悔しそうに本棚を殴った。
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 22:14:05.05 ID:nKjreVosO
判定すらないとは…
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 00:13:13.36 ID:MHRmi07SO
なんだ今度は乗っ取りかこの作者ホントいろんな荒らしに付きまとわれてんな
やるなら酉割って文章真似ろてからにしろ低脳
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 01:13:24.65 ID:Orjq2/1Oo
40637
ベテラン ハピマジ スコア500万目標 14万↑ 主21万
@1
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 01:17:43.54 ID:Orjq2/1Oo
誤爆失礼しました
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 20:11:58.48 ID:+nD1p0q/o
叫び声が「アアァ」じゃなくて「ァアア」
文末に句点
主語の直後に読点
「――」ではなく「ーー」
地の分に改行無し
地の分で擬音
「だが」ではなく「しかし」の多用

もっと勉強して、どうぞ
76 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 00:10:53.65 ID:Sek8dZyRo

プフレ「撃退したな。本棚の捜索を続けよう」

クランテイル「私達はあちら側をやる。血塗れの本だな?」

プフレ「ああ。モンスターの不意討ちに注意してくれ」

ユウキ「ベル、大丈夫か?」

ベル「え、ええ」

ユウキ「今死なれちゃ困るぞ」

ベル「それって、依頼が終わったら死んでもいいってことですか?」

ユウキ「言葉のあやを攻める元気があるなら十分じゃな」

アカネ「……」
77 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 00:11:27.44 ID:Sek8dZyRo

ベル「あ、えっと…………あの、ありがとう」

アカネ「……」

ユウキ「アカネちゃんも成長したのぉ……」


再び血まみれの本を探すべく図書館エリアを捜索する。単純に2倍になった人員で残り3分の1ほどになった本棚を探す

マップもかなり埋まり、大図書館並の正方形の形をしたエリアに本棚がずらりと並んでいる構造になっていることも分かった


プフレ「ん?」

ユウキ「どうしたのじゃ?」

プフレ「見てくれ。この……北側と言ったらいいのかな。マップ上部のここ。実際に行った時にはそれほど気にならなかったが、ここだけ本棚の配置間隔が広い。まるで本棚ひとつ分を空けてあるかのようだ」

ベル「何かあると?」

プフレ「手がかりが少ないこのエリアだ。僅かな可能性でも見逃す手はないと思うが」
78 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 00:12:15.23 ID:Sek8dZyRo

ユウキ「ふむ……ベルはどう思う?」

ベル「私も同意見です」


ベルは少し不機嫌そうな顔をしている。探偵である彼女にとって推理を取られたのが気に入らないのか、他の人間に追従するのが嫌なのか、両方かは分からないが、プフレの話は聞くに値する

明らかに自分より頭のいい2人の言うことだ。このまま本を調べるという単純作業をするよりもリフレッシュとまでは言わないが行ってみる価値はある


そこに行くと、確かに見慣れた本棚の間隔とは違っていた。

先程の遅れを取り戻したいのか、ベルが率先して虫眼鏡を使い壁を調べた


ベル「…………ん? これ、この文字」

プフレ「本棚の影に文字か。随分目立たない所にあるな……どうやら当たりか」

ユウキ「なんと書いておるのじゃ?」

ベル「『四角を丸に』…………って、横にスイッチみたいなでっぱりも」

プフレ「なるほど……普通に通り過ぎれば気付かない仕掛けだな」

ベル「…………押す?」

ユウキ「まぁ押すか」
79 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 00:12:41.84 ID:Sek8dZyRo

ベルが壁に偽装されたスイッチを押すと、音を立てて近くの壁が開き、埋め込み式の本棚が姿を現した

ようやく謎解きに進展があったことを喜ぶユウキとベルに対し、プフレは顎に手を当てる


プフレ「今度は空の本棚か……」

ベル「さっきの文字、四角を丸ってどういうことだろう」

プフレ「まだ次のエリアへの道は開いていないということだろう。よくある謎解きならば、この本棚に本を入れるのかな?」

ベル「多分特定の本を入れなければならないタイプだ」

ユウキ「…………うーむ」


 知力(14)ロール……>>直下コンマ二桁
 
 成功→アカネに本棚を斬らせる
 失敗→分からんなぁ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 00:13:54.35 ID:KXNtm4q/O
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 00:13:55.36 ID:Ektn3v/u0
お、モノホンだ
82 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 00:23:33.45 ID:Sek8dZyRo

 35……失敗
 
 
ユウキ「(うーむ……わからん)」

ユウキ「(まぁ頭は2人もいるしワシはいいか)」

プフレ「だがそうなると分からないことがひとつある。この本棚はザッと見て100冊以上は入るタイプだ。そのすべてが空いているということは、我々に必要なのは大量の本ということになる」

ベル「確かに……でもそれが血塗れの本なら、そんな大量にある本を私達が見落とすわけがない」

プフレ「文字通り血に染めた本でないということか……なら、やはり血というのは比喩か」

ユウキ「なんじゃ、違うのか?」

プフレ「ああ……比喩なら、血と言えば赤だ。この図書館には様々な色の本がある。その中の赤い本を集めて来てここに入れる……というのはどうだ?」

ユウキ「なるほど……流石じゃな」


改めて舌を巻く。ユウキには戦うことしかできないが、プフレやベルはこうして頭を使い進めていく


ユウキ「(やはり、誰かと協力しないとクリアできないゲームか……じゃが、その中に……)」
83 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 00:30:20.91 ID:Sek8dZyRo

まだ未捜索の本棚に本当に血塗れの本がまるまる一棚分あるという可能性は捨てきれないが、そこまで目立つ物なら注意せずとも分かるだろうということで、まず赤い本を集めながら進むことにし、未捜索の場所に何もなければそのままエリア中の赤い本を集めるということに決めた

こちらが指定した場所を調べていたクランテイル達にもそれを伝え、2つのパーティーで集めることにする


ユウキ「(ん? あれは……)」


棚の間に人影を見た。あれは見覚えがある。ジェノサイ子とのっこちゃんだ

ベルのパーティーと争いを起こし、@娘々を喪っている。他のパーティーからしたらあまり触りたくないとされるパーティーだ

こちらには気付いていないようだが


ユウキ「(……)」


 >>85
 
 1.声をかける
 2.無視して進む
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 00:32:32.99 ID:inToRxkGo
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 00:32:37.76 ID:GjtX0W+h0
1
86 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 00:37:48.52 ID:Sek8dZyRo

実際にクランテイル達と協力し、頭と力の役割分担ということもしている。魔法少女は協力し合うべきだと思う

それは現在ソロで動いているというシャドウゲールとメルヴィルにも言えるし、勿論ジェノサイ子達にも言えるのではないかという多数派的な考えがあった


ユウキ「(じゃがまぁ、ベルがいるしのぉ)」


今すぐ和解して仲良くしろと言われても無理だろう。1人が死んだ争いまでした仲だ


 ジェノサイ子達のところに……>>88
 
 1.1人で行く
 2.プフレを連れて行く
 3.アカネを連れて行く
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 00:40:08.90 ID:0KvDKiDDO
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 00:40:21.85 ID:6ayE+fsuo
89 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 00:44:32.26 ID:Sek8dZyRo

ユウキ「プフレ、プフレ」

プフレ「なんだい?」

ユウキ「ちょっと気になったことがあるんじゃが、ついて来てくれないか?」

プフレ「私だけか。ふむ、いいだろう」

ユウキ「アカネちゃんとベルはそのまま続けてくれ。アカネちゃん、ベルをまた守ってやれよ」

アカネ「……」コクッ

ベル「どこに?」

ユウキ「ちょっと野暮用じゃ」

プフレ「みたいだ」
90 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 00:51:07.65 ID:Sek8dZyRo

プフレ「さて、どうして私だけを? この前のような相談事かな?」


恐らく現実での3日間の時にメッセージで会話したことだろうが今回はそういうことではない


ユウキ「いや、今あっちでジェノサイ子とのっこちゃんを見てな」

プフレ「ああ……どうしようかと?」

ユウキ「うむ。ワシとしてはやはり、味方は多いに越したことはないと思うんじゃが……」

プフレ「私も同意見だ。だが1度争い、人死にまで出したパーティーの元リーダーがこちらにいる以上無理だろう」

ユウキ「だろうが、なぁ?」

プフレ「ハァ……確かに魔法少女同士、協力しなくてはこのゲームのクリアは難しいだろう。だがそれを妨げようとする意志がある。そうする者がいる。前にラズリーヌを襲った襲撃者もおそらくは健在だ。いたずらに獅子身中の虫を増やす必要は無い」

ユウキ「ううむ……」
91 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 00:53:30.88 ID:Sek8dZyRo

プフレ「まぁ、これは私個人の意見だ。リーダーがそうしたいなら協力するのもやぶさかではない」

ユウキ「ホントか!」

プフレ「だが会ってどうする? こんな湿り気のあるところで今日はお日柄もよくと言うか?」

ユウキ「それは会ってから考えよう」

プフレ「……なるほど、君は猪突猛進型か」

ユウキ「?」

プフレ「いや、なんでもない」


わざと気配を出し、足音を大きく立てて先程ジェノサイ子達を見たところへ向かう。どうやら早い移動はしていなかったようで、そう遠くない位置に彼女達はいた

無論こちらに気付き、警戒をされる
92 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:00:14.81 ID:Sek8dZyRo

ジェノサイ子「……なにかな?」

のっこちゃん「……」

ユウキ「あ、ええーっと」

プフレ「単刀直入に言おうか。私達と協力しよう」

ユウキ「ちょ……!」

プフレ「君は私に話をまとめてほしくて連れて来たんだろう?」

ジェノサイ子「なにそれ?」

プフレ「君達は現在2人だ。私達は4人のパーティーを組んでいて、アカネとディティック・ベルがいる」

ジェノサイ子「っ……」

ユウキ「(おいおい、名前を出していいのか……?)」
93 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:09:21.46 ID:Sek8dZyRo

ジェノサイ子「無理」

プフレ「それは残念だ。こちらはクランテイルのパーティーとも協力しているのだがね」

ジェノサイ子「というか、あの2人は? 確かプフレは元々――」

プフレ「色々あって解散した。1人になった私と、同じくパーティーメンバーを喪って1人だったディティック・ベルが丁度2人だった絶剣のユウキのパーティーに入れてもらったという感じさ。まぁ私達のことはどうでもいい」

ジェノサイ子「…………」

プフレ「別に@娘々を殺したのはディティック・ベルではないだろう。彼女は戦うタイプではない」

ジェノサイ子「それとこれとは!」

プフレ「別に共に行動しろと言っているのではない。私達は既にこのエリアの突破の方法を掴んでいる。そのためには少しばかり作業が必要で、人手が要るだけさ」

ジェノサイ子「それを手伝えって?」

プフレ「ああ。それで、次の魔王城でも……できれば何の問題も無く、誰かが魔王を倒してくれればと思っている」


 プフレの数値……>>↓1コンマ二桁
 ジェノサイ子の数値……>>↓2コンマ二桁(協力なんか嫌だという感情+40)
 
 プフレの数値が勝っていた場合……ジェノサイ子達の薄いながらも協力を取り付ける
 ジェノサイ子達の数値が勝っていた場合……ベルの入るパーティーになんか協力できるか
 
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 01:10:33.71 ID:AtQ/Q1JPO
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 01:10:50.82 ID:GjtX0W+h0
96 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:17:08.85 ID:Sek8dZyRo

 プフレの数値……71
 ジェノサイ子の数値……100(カンスト)

ジェノサイ子「…………やっぱ、無理」

プフレ「そうか」

ユウキ「な、なぁなんとかできんか?」

プフレ「向こうはああ断言している。それに、協力できないのならもう仕方ないだろう」

ユウキ「(……)」


確かにプフレは正論を言っていた。だが確執とは簡単には剥がれないらしい。それに真っ向から拒否されたことで、なんかこちらも「だったらいいよ」という思いが出てきている


ユウキ「……なら、いいわい。そっちは勝手に頑張ってくれ」
97 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:19:27.41 ID:Sek8dZyRo

・・・・・・


ジェノサイ子「うう……なんであんなこと言っちゃったんだろう……」


ユウキ達が去ってからジェノサイ子は机を叩き、項垂れていた

あの持ちかけは極めてあちらからの歩み寄りだった。だがジェノサイ子はのっこちゃんの意見も聞かずに真っ向から突っぱねた


ジェノサイ子「ゴメン……のっこちゃん…………協力できればよかったんだけど、やっぱり……@娘々がちらついて」

のっこちゃん「い、いいんですよ! 私も……あの人達とは……」

ジェノサイ子「せめて、私だけでものっこちゃんは守るから……!」
98 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:22:18.17 ID:Sek8dZyRo

・・・・・・


ユウキ「すまん、戻ったぞ」

ベル「何だったんです?」

プフレ「少し徒労をしてしまった。早く集めようか」

ベル「え、ええ」


その後、2つのパーティーによる赤本狩りは順調に進み、3日目にはようやっとすべてであろう数を集め終わった

試しに適当に本棚に入れてみたらピッタリ隙間なくすべてが入る。十分だ


那子「……何もないデスよー?」

プフレ「やはり順番があるのか。あの文字が鍵かな?」

ベル「四角を丸に……ここでいう四角っていうのは…………本か、それとも本棚か」
99 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:27:12.23 ID:Sek8dZyRo

クランテイル「この本の表紙にある数字も関係するのか?」

リオネッタ「巻数通りに……と行きたいですけど、1から9までしか書いてありませんわ」

ベル「10巻以上が存在しない……となると、単なる数字なんだ。その数字を何かの順番通りに……」

プフレ「…………円周率じゃないか?」

ペチカ「えっ?」

プフレ「数字と図形が関係してくるのは数学、引いては算数からあることだ。四角からパッと浮かぶ数字もあるが、これだけ大量の本からなる数字といったら、丸に関係する、円周率ではないかな」

ユウキ「(円周率ってなんじゃったっけ……)」

プフレ「まずは3の本を入れてみよう。1の本もくれ」
100 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:30:51.39 ID:Sek8dZyRo

結果は案の定だった

最後の本を入れると、本棚は音を立てて横にずれ、その後ろには道が続いていた


ユウキ「おおー!」

プフレ「……これは、どちらがクリアしたことになっているんだ?」

クランテイル「そちらだろう。私達はただ本を集めただけだ」

那子「Shit! 100万円がー」

リオネッタ「次が魔王城……となると、これは一発逆転100億を狙うしかないですわね」

プフレ「私はとにかく解放されればいいさ」

ユウキ「わしもじゃ」
101 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:34:20.95 ID:Sek8dZyRo

おそらく通知で魔王城への道が開かれたことは全ての魔法少女に伝わっているだろう

ここからはすべての魔法少女の協力が必要不可欠になるだろうが、ジェノサイ子達は今度も首を縦に振らないかもしれない


プフレ「どうする? このまま直行するか?」

ユウキ「え、ワシか?」

プフレ「ああ。リーダーだろう。クランテイル達は息巻いているが……」

ユウキ「…………」

プフレ「まぁ、このまま行くにしても私は1度連れてきたい者がいるから少しだけ待ってもらうことになるが……」

那子「あ、私も洞窟からドラゴンちゃんを連れてきマース!」

プフレ「なら一緒に行こうか。護衛を頼んでもいいかな?」

那子「仕方ないデスネー」
102 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:40:37.80 ID:Sek8dZyRo

ユウキ「…………うーむ……」

ベル「どうするんですか?」

ユウキ「無論すぐにでも……」


今、終わりへの道が開けたことにより魔法少女達の士気は高い。もうすぐこのゲームから解放される。あわよくば100億円。分かりやすい那子やリオネッタなどを見ていればそのモチベーションの上がりようはよく分かる

プフレは連れてきたい奴がいると言っていた。シャドウゲールかメルヴィルか、どちらにしろ頭数は増える。不死身とも言えるジェノサイ子がいないのは心もとないが、戦闘力でいえば決して低くはない

残りは1日。大体20時間といったところか。魔王城が図書館エリアのような複雑怪奇な謎解き場でなければ一気呵成に討ち取れる


ユウキ「(………………)」


 >>104
 
 1.クランテイル達と共に魔王城に行く
 2.望み薄だがもう1度ジェノサイ子達の説得に行く
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 01:43:18.72 ID:AtQ/Q1JPO
2
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 01:44:46.54 ID:GjtX0W+h0
2
105 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:50:18.62 ID:Sek8dZyRo

ユウキ「ちょっとワシもアテを作ってみようと思う」

ベル「え、誰ですか?」

ユウキ「色々な」

アカネ「……」

ユウキ「よしよし、またベルを守ってやっててくれ」

アカネ「……」コクッ


クランテイル達は那子が戻り次第出発するらしい。それまでベル達と一緒にいてもらえば危険は無いと言っていいだろう

現れるモンスターを蹴散らしながら、ユウキはジェノサイ子達を探した

なるべくプフレと那子が戻る前に会って話したいと思うユウキの思いがどこかしらに届いたのか、2人は簡単に見つけることができた
106 : ◆IPYIJYmMYgAf [saga]:2017/04/24(月) 01:54:34.98 ID:Sek8dZyRo

のっこちゃん「あっ」

ジェノサイ子「ん? …………またぁ?」

ユウキ「お、おう……」

ユウキ「(………………ま、まずい……勢いに任せて来たはいいが、プフレが説得できなかったのをワシが説得できるのか!?)」

ジェノサイ子「何度来ても同じだって」

ユウキ「(ワシの頭じゃ話し合いではなぁ……)」


 ジェノサイ子達を説得するのは……>>108
 
 1.肉体言語だ
 2.言葉だ
 3.魔法だ
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 01:59:30.37 ID:9I++lNPp0
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