亜美「タイムマシンに飛び乗って!」真美「ラジャー!」

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57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 12:41:57.71 ID:7dE2SY5Yo
亜美「千早お姉ちゃん。なんか真っ暗になっちゃったよ。どこまで行けばいいのー?」


千早「……」


亜美「千早お姉ちゃん?」


千早「……」タラ…


春香「千早ちゃん、どうかしたの?」


千早「今の光、もしかして……」


真美「すっごい眩ちかったね!」


千早「太陽の爆発?」


真美「え?」


亜美「え?」


千早「未来に来すぎて、太陽系が消滅したのかも……」


春香「――――――え?」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 12:44:35.99 ID:7dE2SY5Yo
もうちょっとだけ続くんじゃ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 23:18:16.65 ID:9AFSl0xMo
パーフェクトサンなのに…
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 13:02:36.65 ID:w5CX54dFo
亜美真美「ええええええ!?」


亜美「怖いこと言わないでよ千早お姉ちゃん!」


真美「そーだよー! 地球どころか太陽系がなくなるなんて!」


千早「この時間速の中であんなに長時間光を保ち続けられるのは太陽の爆発ぐらいじゃないかしら」


千早「それに過程になにがあったかはともかく、一切の光がなくなったのは太陽が消滅したに他ならないと思うわ」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 13:03:25.24 ID:w5CX54dFo
亜美「そんなー! じゃあ急いで戻らないと!」


春香「待って!」


亜美「どちたのはるるん?」


春香「今私たち、タイムマシンの外の影響を受けてないよね」


真美「んん?」


春香「太陽爆発の熱も平気だったし、太陽が消滅したなら気温が下がってるはずだけどそれも平気」


春香「これって私たちがタイムトラベル中だからだと思うの」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 13:03:55.92 ID:w5CX54dFo
春香「外の景色を見てると、時間の進みに速度があるように思える」


春香「ということは、過去に戻るためには一旦速度を落として時間の向きを反転しないといけない」


春香「反転の瞬間、時間の速度はゼロに――正確には通常の速度になる」


千早「その瞬間外の影響を受けるかも知れないと言うことね」


春香「うん。そのときの外の環境が、人が住めないようなものだったら、私たちは死んでしまうかも知れない」


亜美「ひぃっ!」


春香「戻るにしても景色が現れてからだよ」


真美「このまま真っ暗なままだったら?」


春香「真っ暗じゃなくなるまで進むしかないね」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 13:04:47.29 ID:w5CX54dFo
千早「少し速度を落として運転しましょう。今のままの速度だとなにか見えてもすぐまた通り過ぎてしまうかも」


亜美「わかっ――」


ピカァ――‼


亜美「たぁぁぁ!!」


真美「眩しぃー!!」


千早「なにこの光!」


春香「――! 亜美、速度を落として! 止めないように!」


亜美「う、うん!」


春香「――――――あ」


春香(光が晴れる――)


……
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 13:05:26.42 ID:w5CX54dFo
亜美「収まった……」


真美「ああ! 外の景色が復活してる!」


春香「亜美、もう少し速度落として」


亜美「うん」


春香「どう思う千早ちゃん?」


千早「さっきのが本当に太陽系の終焉なら、今のは新しい銀河の誕生かしら」


春香「私たち、凄い瞬間を目撃しちゃったね」ブルッ


千早「そうね」ウズ


真美「スケールが広がりすぎてよくわかんないよー」


亜美「実は夢オチじゃないかな」











亜美「――はっ! ……夢か」


春香「夢じゃないよ。現実逃避やめよう」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 13:06:35.18 ID:w5CX54dFo
千早「あ! 今、人みたいなものが見えたわ!」


春香「えっ!? 亜美、もうちょっとスピード落として!」


亜美「あーい」


春香「本当だ。人がいる」


千早「見ためは私たち人類によく似ているわね」


春香「新人類……?」


真美「ねーねー。二人とも目的忘れてない?」


亜美「もう過去に戻ろうとしても大丈夫じゃない?」


千早「……そうね。ごめんなさい」


春香「あ──れ?」


千早「どうしたの春香?」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 13:07:32.25 ID:w5CX54dFo
春香「あの建物、どこかで見たことあるような……」


千早「え……あ」


真美「もーはるるん。あれは法隆寺だよ。歴史の授業で習ったもん」ドヤァ


亜美「ホントだ! 本物初めてみた!」


真美「──あれ?」


亜美「──ん?」


春香「私たち、未来に進んでたよね?」


千早「え……ええ。太陽系の終わりと新銀河の誕生──と思われるもの──を通過して来たわ」


春香「なんで法隆寺があるの? しかもあれ──」


春香「私の記憶のものより、よっぽど新しいんだけど」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 13:09:02.71 ID:w5CX54dFo
まだ少し続きます
関係ないけどミリシタ楽しみなの
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 00:11:39.71 ID:47B1Rub9o
配信来たぞオツゥ!
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 21:30:23.27 ID:azUddFdA0
待ってるの
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 22:35:33.99 ID:ll1MDSHQo
1です
すみませんミリシタが楽しくってついそっちに時間を…
ちゃんと続けますのでもうしばらくお待ちを
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 08:12:20.95 ID:nABxgpJPO
ミリシタならしゃーない
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 18:20:49.18 ID:Zuz844JIO
割り下ならしゃーない
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 14:01:15.90 ID:9nPH/Xr/o
これは責められない
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/04(金) 13:05:30.49 ID:d5XMpYnDo
千早「実は過去に向かっているとか?」


亜美「ちゃんと未来に設定してるよ」


真美「外見た感じも未来に進んでるっぽいし」


千早「そうよね……」


春香「ひょっとして、ループしてる……?」


千早「世界は……始まりから終わりまでを繰り返していると言うの」


春香「だとしたら、これ以上未来に進んでも解決策はなさそうだね。過去に戻ろっか」


真美「まって! 真美チョー良いコト思いついた!」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/04(金) 13:06:01.49 ID:d5XMpYnDo
真美「本当に世界がループしてるなら、このまま未来に進めば元の世界に戻ったのと一緒になるんじゃない!?」


亜美「おおおおお! 真美あったまい→!」


千早「私たち皆、違う歴史の住人だけど……〈元の世界〉って私たちのうちのどの世界なのかしら。あるいは誰の歴史にも当てはまらない世界なのかもしれない」


亜美「あ、そっかー」


真美「良い案だと思ったんだけどなー」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/04(金) 13:06:39.38 ID:d5XMpYnDo
短いですが一旦ここまで
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 10:25:56.92 ID:hQM+rzeCo
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 21:26:30.46 ID:l+15tb0Eo
おつー
ゆっくりでいいから待ってる
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/13(水) 02:23:05.11 ID:94guGF0lo
ちゃんと続くとは
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 20:00:52.88 ID:HKvgFcsho
春香「でもさ。このまま未来に行くと本当に私たちが産まれるのか気にならない?」


千早「まあ……。あと歴史改変戦争がまた起きるのかとか」


亜美「あ、そうこうしてる内に亜美たちがいた時代っぽいとこまで来たよ」


春香「わぁっ、止めて止めて!」


亜美「えぇっ!?」


千早「春香、止めてどうするの?」


春香「あ、つい……。まあ大冒険して疲れたし、ちょっと休憩ってことで」


真美「確かにちょっと休憩したいね」


亜美「お腹すいたしね」


千早「もう」


春香「まあまあ千早ちゃん。事務所──もしあればの話だけど──の冷蔵庫でも漁ってみよう」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 20:01:47.71 ID:HKvgFcsho
……


亜美「765プロの事務所にとうちゃーく!」


真美「事務所あったね」


春香「これはますます、この世界にも私たちが存在している可能性が」


千早「出会わないことを祈りましょう。きっと面倒なことになるわ」


ガチャ


春香(お邪魔しま〜す)


シーン


春香「あれ、誰もいない?」


千早「不用心ね」


春香「でも良かったぁ。タイムマシンで過去から来たなんて信じてもらえるはずないもんね」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 20:02:51.55 ID:HKvgFcsho
亜美「見て見て二人とも! ゴージャス・セレブ・プリン!」


春香「ええっ、どうしたのそれ!?」


真美「冷蔵庫にあったよ」


春香「行動が早いよ! 誰か居たらどうするの!?」


真美「まあまあ。はるるんの分もちゃんとあるから」


春香「もー! ……食べるけど!」


亜美「はい。千早お姉ちゃんも」


千早「ありがとう」


ワイワイ ガヤガヤ


美希「あふ……うるさいなぁ。なにしてるの?」


春香・千早「!?」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 20:03:53.67 ID:HKvgFcsho
真美「あ、ミキミキ!」


亜美「ミキミキも食べよう! ゴージャス・セレブ・プリン!」


美希「わぁ、美味しそうなの♪ いただきまーす!」


春香「ほほほ本当に美味しいなー! ね、千早ちゃん!」


千早「そうね!」


美希「……あれ?」


春香「ど、どうしたの美希?」


美希「皆ついさっき出かけなかった? 服装もさっきまでと違うような……」


春香「そそそそんなバハマ! 寝ぼけてるんじゃないの? ね、千早ちゃん!」


千早「そうね!」


美希「うーん……まいっか」


春香・千早(ほっ)


小鳥「……」


春香・千早「あ」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/18(月) 20:05:41.04 ID:HKvgFcsho
小鳥(あたしが仕事サボってトイレでミリシタしてる間に──)


小鳥(春香ちゃんたちがプリン食べてる!)


小鳥(──じゃなくって!)


小鳥「さっきタイムマシンがどうとか聞こえたんだけど」


春香(しまった)


千早「そんな話してませんけど」


春香「そうそう! そんなことより小鳥さんも食べませんか? ゴージャス・セレブ・プリン!」


小鳥「皆ついさっき出かけたところよね。服装もさっきと変わってるわ。──あ、プリンは頂くわね」


春香・千早「……」


美希「?」


亜美・真美「ワイワイ キャッキャッ」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 20:08:17.81 ID:HKvgFcsho
よし、ちゃんと続けたぜ!(遅くなってすみません)
続きは後日
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/20(水) 02:39:30.08 ID:/GsPM1Dwo
千早の対応力低すぎませんかね
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/25(水) 20:11:42.80 ID:+UIKKbt8o
……


春香「実はかくかくしかじか──」


春香「という訳なの」


美希「ふむふむ、なるほどなの」


美希「小鳥、救急車って911番だっけ?」


小鳥「119番よ」


春香「もう、やっぱり信じてない! だから言いたくなかったのに」


美希「ごめんごめん冗談なの。信じるよ」


美希「亜美と真美はともかく、春香と千早さんがこんな嘘付くはずないもんね。皆揃ってボケるってのも考えづらいし」


亜美「ちょっと美希さんや」


真美「聞き捨てなりませんな〜」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/25(水) 20:13:08.67 ID:+UIKKbt8o
小鳥「──」コホン


小鳥「まとめると、皆それぞれの世界に帰らなきゃいけない訳ね」


千早「私は歴史改変戦争の阻止もしないといけません。阻止できないとしても、プロデューサーを助けるのはマストです」


小鳥「う〜ん……タイムマシンで過去に戻っても、もはやそこは知らない世界……と。じゃあ──」





小鳥「タイムマシンを使わずに過去に戻れば上手くいくかも」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/25(水) 20:13:59.95 ID:+UIKKbt8o
全員「……」


千早「へっぇ?」


亜美「千早お姉ちゃんがスットンキョーな声あげてる」


春香「千早ちゃんがあげなかったら私があげてたよ」


真美「だよねー。ピヨちゃんまじめに考えてYO」


亜美「そーそー。タイムマシンなしで時間を越えられるわけないじゃん」


小鳥「肉体ごと時間を越えるのはタイムマシンじゃないと無理でしょうね」


千早「肉体ごと……?」


春香「ひょっとして、精神だけ過去の自分に戻るってことですか!?」


小鳥「そうよ」


千早「仮にそれが可能だとしても、戻った先が元の歴史の私だとは……」


小鳥「時間に囚われないで千早ちゃん。元の歴史の自分に戻るんじゃないわ」


小鳥「自分の中の時間を過去に戻すのよ」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/25(水) 20:15:16.03 ID:+UIKKbt8o
千早「???」


亜美真美「???」


小鳥「ごめんなさい。私も自分がなにを言っているのかわからなくなってきたわ。語彙力のなさが憎い!」


春香「時間という絶対的なものがあって、その中で私たちは生活しているんだと思ってましたけど──」


春香「私たちそれぞれの中に時間があって、それを巻き戻すってことですか?」


小鳥「巻き戻す……う〜ん、その表現が正確なのかわからないけど、そうね」


小鳥「時間とは世界に流れている絶対的なものじゃないわ。個々人が勝手に感じているものなのよ」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 20:16:38.03 ID:+UIKKbt8o
つづくなの
ハッチポッチ楽しかったの
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/26(木) 00:11:09.49 ID:pOyu9yyTo
よくわからねえけど壮大になってきたの
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/03(金) 19:56:56.80 ID:crUdwBOWO
sfスレとは好みなものを
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 20:04:22.65 ID:LfXFk55Co
>>93
ageんなゴミクズ
95 :1 [sage]:2017/12/03(日) 13:00:34.11 ID:MMMX3eEUo
生存報告です
更新が滞ってしまっていますが続きます
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 21:49:04.77 ID:mx+BpBdbO
tanomuzo
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 14:07:31.08 ID:DQMMkGIgo
千早「それでは私たちの体験してきたことの説明が付きません。私たちは確かに肉体ごと絶対的な時間の旅をしてきたんです」


春香「時間は二種類あるってことなのかな?」


小鳥「そうね」


千早「仮に私たちの時間を巻き戻して元の世界に帰れたとして、この肉体はどうなるんですか? 抜け殻? それともこの世界に来たこと自体なかったことになる?」


小鳥「その問答に意味はないわ。時間を巻き戻すと千早ちゃんの観測対象はこの世界ではなくなる。人間は自分が観測する世界でしか生きられない。と言うより、自分が観測したものが生きる世界になるのだから」


真美「亜美、ピヨちゃんが何言ってるかわかる?」


亜美「亜美は考えるのをやめた」


美希「ミキ、頭沸騰しそうだから寝るの。おやすみなさ〜い」Zzz
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 14:08:21.18 ID:DQMMkGIgo
千早「小鳥さんの言いたいことはなんとなくわかります。でも私には関係なくとも──」


ガチャ


高木「その辺にしてはどうかね」


小鳥「社長! いつから?」


高木「最初から聞いていたよ。すまない。盗み聞きするつもりはなかったんだがね」


高木「如月くん。世の中には自分の常識では計り知れない──考えても、答えを突き付けられても理解できないことがあるのだよ」


高木「音無くんの言うこと全てをみなに理解してもらうのは難しい。ここは一つ、『そういうものなんだと』言うことで済ませてくれないかね」


千早「……そうですね。確かに理屈を理解する必要はありません。元の世界に戻れればそれで良い話でした」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 14:09:00.20 ID:DQMMkGIgo
千早「でも、どうやってそれを実現するのですか?」


高木「ふっふっふ。私に任せたまえ。私の〈手品〉でなんとかしてみせよう」


千早「〈手品〉って……」


春香「どうして社長にそんなことが出来るんですか?」


高木「天海くん、ここは君たちが元居た世界とは違う。いわば異世界だ。先ほど言ったことに通ずるが、君たちが元居た世界の常識は通用しないのだよ。おそらく君たちが既に経験してきたようにね」


高木「それに“私は765プロを創った男だよ”。これぐらい出来ても不思議ではないだろう」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 14:10:06.35 ID:DQMMkGIgo
高木「さあ、話はこれくらいにして始めようか。みんな目をつむって、戻りたいころの状況をイメージするんだ。出来るだけ明晰に頼むよ」


春香「専用の機械とかは使わないんですか?」


高木「ああ、必要ないよ」


亜美「イメージ……」


亜美(タイムマシンを動かす前──見つける前に戻れれば良いかな)


高木「イメージに最も近い記憶データから過去を復元し、君たちの意識を結びつけよう」


小鳥「元の世界のあたしによろしくね♪」


高木「では────」


──────────


──────


──


101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 14:10:33.64 ID:DQMMkGIgo
高木「まさかあのタイムマシンでこんな大冒険をするとはね」


小鳥「え!? 社長が用意したんですか!?」


高木「あっ」


小鳥「また変なもの作って! みんな困ってたじゃないですか!」


高木「すまん〜音無くん! ロマンを求めて、つい出来心で」


高木「まあ、みんな戻れたんだから良しとしようじゃないか」


小鳥「もう」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 14:11:23.81 ID:DQMMkGIgo
高木「ところで、天海くんたちが乗って来たタイムマシンはどこかね?」


小鳥「あ、そう言えばどこに──」


亜美の声『あれ、なんだこれ』


亜美の声『ふむふむ……』ガサゴソ


亜美の声『こ、これはもしやタイムマシン!?』


真美の声『どうしたの亜美、その乗り物! ちょー面白そう!』


亜美の声『んっふっふっ→。これはタイムマシンだよ』


真美の声『マジで!?』


亜美の声『さあ真美隊員、タイムマシンに飛び乗って! 時間旅行へ出発するのだ!』


高木・小鳥「ああああああああ!!」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 14:12:06.78 ID:DQMMkGIgo
◆過去(元の世界)に戻った亜美◆


亜美(──あれ、亜美さっきまでなにしてたっけ?)


亜美「んー?」


亜美「まいっか」


亜美「あれ、なんだこれ」


亜美「ふむふむ……」ガサゴソ


亜美「こ、これはもしやタイムマシン!?」





おわり
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 14:12:41.11 ID:DQMMkGIgo
だいぶ遅くなってしまってすみません

意識だけが過去に戻るタイムトラベルって記憶も戻ってしまうのでは?
というオチは決めていたのですが、そこに行くまでの上手い話が思い付かなかったので、社長にデウスエクスマキナになってもらいました

タイムトラベルの度に歴史が変わるところは、バクスターの「タイム・シップ」から着想を得ました
興味があればぜひ


▼あと765系の過去作を乗っけておきますので良ければこちらもどうぞ

P「団結2015を収録するぞー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449419668/


それでは依頼だしてきます
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 15:12:54.27 ID:QWm62Ynso

無限ループって怖くね?
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 15:21:29.29 ID:FIG2egSa0

Pは念じるだけでタイムスリップ(コンティニュー)できるし精神だけ飛ぶくらい余裕だな
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