このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

【艦これ】吹雪「大変です、司令官!」 キット「パート2突入です」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:37:21.14 ID:AgtX67I+0

-工廠-

提督「ここまで逃げれば大丈夫だろう」

瑞穂「提督」

提督「瑞穂か。明石、夕張が待ち受けているかと思ったが、意外だな」

瑞穂「私だけではありませんよ」

コマンダン「Bonjyour. Comment allez-vous?」

提督「Ca va bien, Merci.」

神威「お待ちしておりました」

提督「なるほど、水母同盟か」

瑞穂「提督、覚悟してください」


-執務室-

鈴谷「もー!ダーリンは何処に行ったっちゃ!」

熊野「コスプレはしなくていいって言われたのに、きっちりするとは(それと、提督は鈴谷のダーリンではありませんわ)」

鈴谷「当然だっちゃ。うちの魅力でメロメロにしてシャブリをゲットだっちゃ!」

熊野「その下品な略し方は止めてくださいます?シャトーブリアンですわ」

鈴谷「えー、いいじゃん」

熊野「そこは素で答えるのね」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:39:10.78 ID:AgtX67I+0

-食堂-

占守「鬼は外ーっす!」

鬼怒「鬼怒は鬼じゃ無いよぉ〜(泣)」

占守「ほら、クナも投げるっしゅ!」

国後「姉さん、豆を投げる相手を間違ってるわ。豆は司令に投げないと」


-甘味処 間宮-

吹雪「ダメだったね」

黒吹雪「いけると思ったんだけどな〜」

ガラガラ

間宮「いらっしゃいませ」

師匠「吹雪ではないか。豆まきはもう終わったのか?」

吹雪「師匠さん、お疲れ様です」

黒吹雪「お疲れ様です。二人がかりで挑みましたが、逃げられてしまいました」

師匠「ふむ。中々やりおるな(ワシが鍛えたのだから当然だな)」

吹雪(でも、これで良かったのかも知れない。ここで私が優勝すると司令官を独占してるみたいになるし)←セイサイの余裕
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:42:27.49 ID:AgtX67I+0

-工廠-

夕立「提督さん、見つけたっぽい!」

提督「!!!」

時雨「さあ、提督。年貢の納め時だよ」

島風「私からは誰も逃げられないんだから!」

天津風「いい風吹いてる?」

天龍「怖くて声も出ねぇか?」

提督「明石、夕張の相手もしてやらないと悪いと思って工廠に来てみたが、これは完全に想定外だ」

瑞穂「ここは一つ、全員で強力して、この中の誰かが優勝したら報酬は山分けと言うことでどうでしょうか?」

一同「意義無し」

提督「・・・」チラッ

天龍「よそ見なんてして随分余裕だな」

提督(残り1分、逃げ切れるか?)

島風「島風、砲雷撃戦入ります!」ポイッ

夕立「ソロモンの悪夢、見せてあげる!」ポイッ

時雨「ここは譲れない」ポイッ

天津風「逃がさないわ!」ポイッ

ブンブンブン

瑞穂「セイバーを回転させて豆を弾きましたか。ですが」ポイッ

コマンダン「行きます!Feu!」ポイッ

神威「(お豆さんを)お届けしましょう」ポイッ

ブンブンブン

提督(残り30秒。全力で走るか)ダッ

天龍「待ちやがれ!」ダッ

天龍「天龍様の攻撃だってうわぁぁぁ!」

島風「天龍さんが派手に転んだー!」

夕立「そして豆が全部、提督さんめがけて飛んでいくっぽい!」

提督「マジかよ!?」

ポコポコポコポコポコポコポコポコ

スピーカー「天龍さん、500点獲得です」

ピーーーーッ

スピーカー「ただいまを持ちまして豆まき大会を終了します」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:46:09.62 ID:AgtX67I+0

-大ホール-

提督「えー、ではこれより、結果発表を行います」

ジャカジャカ

提督「優勝は・・・」

ジャカジャカ

提督「500点を獲得した天龍さんです!おめでとうございます!」

龍田「あら〜天龍ちゃん、凄いじゃない」

提督「では、約束どおり天龍の願いを叶えよう。願いを言ってくれ」

天龍「言っていいんだな?」

提督「そういう約束だからな」

天龍「よし、じゃあ言うぞ!」

提督(何を要求するんだろう?改二とか言われたらどうしよう)

天龍「オレ様を不老不死にしろーっ!!!」

一同「!?」

提督「不老不死って俺はシェ○ロンじゃないぞ!アレか?ニンニクJr.の様になりたいのか?アイツ確か不老不死になったよな」

天龍「今のは冗談だ」

提督「冗談で良かった。本気で言われても無理だからな」

天龍「最後に工廠に居たメンバー全員に間宮券一年分進呈してくれ」

提督「一人につき12枚×人数分でいいか?」

天龍「ああ、それでいい」

提督「了解」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:48:31.38 ID:AgtX67I+0

榛名「うぅ・・・提督とデートする夢が叶いませんでした」

金剛「また次がありマース」

比叡「そうだよ!そんなに落ち込まないで」

霧島「姉さまの言う通りよ。またチャンスは有るわ」

提督「俺とデート?榛名はそんなのが望みだったのか?」

榛名「そんなのって・・・こういう機会が無ければ叶わない望みです!」

提督「いや、その程度なら言ってくれれば」

榛名「提督は良くても吹雪さんが」

吹雪「え?あの、普通にお出掛けする位なら、私は構いませんよ」

榛名「え?いいんですか?」

吹雪「はい」

榛名「提督をホテルに連れ込んだりしないので、榛名とデートしてください!」

提督(普通、男が連れ込む側じゃないんですかね?いや、そんなことしないけど)

金剛「榛名、それは犯行予告と言うのデスヨ」

提督「日程は後で決めよう」

榛名「はい!」

金剛「私もお願いしマース!」

提督「いいぞ」

大和「是非、大和ホテルにご宿泊を!」

提督「それはちょっと・・・」

ワタシモ!

ワタシモ-!

提督「そう言えば、新提はどうしたんだ?」

吹雪「姿が見えませんね」

師匠「何処に行ったのだ?」
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:49:28.39 ID:AgtX67I+0

-夜 食堂-

提督「では、妖精さん、今年の恵方を教えてくれるかな?」

妖精ズ「羅針盤回しまーす。えい!」

グルグル

吹雪(え?あの、司令官?)ヒソヒソ

提督(大丈夫だ。羅針盤に細工をして今年の恵方を指す様にしてある)ヒソヒソ

吹雪(それなら大丈夫ですね。ルーレットで決めるのかと思ってビックリしました)ヒソヒソ

ピタッ

妖精ズ「東北東です」

提督「よし、では皆、太巻きを持って東北東を向いてくれ」

一同「はーい」

提督「よし、準備できたな。では、いただきます」ガブッ

一同「いただきます」ガブッ


-グラウンド-

新提「えへへ〜、かしゅみママァ〜」zzz
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/07(水) 23:50:06.29 ID:AgtX67I+0
ちょっと遅くなりましたが、節分回でした。

本日はここまで。
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:20:55.71 ID:cdBuqyq70
ローソン公式HPによると最寄のローソン(徒歩2分)はゼリーの入荷が無いことになってたけど、
今日行ったら、2個も置いてたし。つい確保しまった。
ちょっと待って。最寄には置いてないことになってたから(実際、今まで置いてなかった)、遠い方(自転車5分)に夜中に買いに行ったのに、何で最寄に置いてるんだよ!

本日分、始まります。
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:23:49.81 ID:cdBuqyq70

-工廠-

明石「提督、完成しましたよ!」

提督「完成?何が出来たんだ?」

明石「提督が依頼されたアレですよ」

提督「アレ?(何だっけ?)」

夕張「もー、分かってるくせに。アレが有れば深海棲艦を殲滅できるって言ってたじゃないですか」

提督「えっと・・・本当に分からないんだが」

明・夕「核ミサイルですよ」

提督「核!?ちょっと待て!そんな物使ったら」

明石「核の冬が来ますね。ですが、今日はバレンタイン。血のバレンタインですよ♪」

提督「真顔でしれっと何言ってるんだ!」

夕張「まーまー落ち着いてください。核がダメな時のために、もう一つ用意しましたから」

明石「じゃーん!プラズマダイバ○ミサイルです!」

夕張「ミサイルを発射することを強いられているんだ!!!」

提督「ちょっと待て!落ち着け!」

明石「私は冷静だ!夕張、発射ボタンを押しちゃって」

夕張「了解」

提督「待て!待つんだ!」

明石「提督は私が抑えるから早く!」ガシッ

提督「放せ!」

夕張「蒼き清浄なる世界の為に!」ポチッ

ゴーーーーッ

明石「忌まわしき記憶と共に深海棲艦の本拠地へ飛んで行け、ミサイル!」

提督「夕張ぃぃぃ!」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:26:07.00 ID:cdBuqyq70

-深夜 提督私室-

提督「うわぁぁぁぁ!」ガバッ

吹雪「」zzz

提督「あれ?」ゼェゼェ

提督「何だ、夢か・・・。いや、夢で良かった。念のため、夜が明けたら工廠に行ってみるか」

提督「そう言えば、今日はバレンタインか。だから血のバレンタインだったのか?」


-朝 工廠-

提督「明石、夕張」

明石「はーい」

夕張「何ですかー?」

提督「二人に聞きたいことがあるんだが」

明・夕「はい」

提督「俺に黙って何かを開発したりしてないよな?」

明石「そんなことしてませんよ(まさか・・・)」

夕張「する訳無いじゃないですか(黙って主砲を開発したことがばれた?)」

提督「本当だな?」

明・夕「神に誓って」

提督「ミサイルとか開発してないな?」

明石「ミサイル?」

夕張「流石にミサイルなんて造りませんよ」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:28:25.84 ID:cdBuqyq70

提督「うん、そうだよな。それならいいんだ。手間をかけて悪かった。それじゃ」

明石「提督、ちょっと待ってください」

提督「?」

明石「提督。はい、チョコレート。お返しは・・・う〜んと豪華なスイーツと、資材でいいですよ?」

提督「善処しよう」

夕張「はいっ、夕張からのチョコレート!ちゃ〜んと果汁が入ってるんだから。ホントよ?」

提督「ありがとう」

夕張「お返しは・・・スイ○チがいいです!」

提督「スイ○チ?工作でもするのか?」

夕張「違いますよ。ゲーム機ですよ」

提督「あー、そっちか」

明石「チョコのお返しにゲーム機って厚かましいわね」

夕張「明石も人のこと言えないでしょ」

提督「でも、何でスイ○チなんて欲しいんだ?」

夕張「ロック○ン11が発売されたからですよ!提督もお好きでしょ?」

提督「全然」

夕張「またまたー」

提督「9、10で醒めた。エッキスかSechsかD○SHの新作が出たら、新しいハードとセットで買ってやるよ」

夕張(こうなったらカプ○ンに突撃するしか)

キット「アドミラル、私もプレイしたいです」フォンフォン

提督「キットが好きなのはパック○ンだろ?」

キット「どちらも似たような物です」フォンフォン

提督「名前だけな」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:29:39.99 ID:cdBuqyq70

-執務室-

ガチャ

吹雪「おかえりなさい」

提督「ただいま」

バタン

吹雪「あの、司令官、これ!受け取ってください!」

提督「ありがとう、後で頂くよ」

吹雪「新提さんと師匠さんの分も用意しているので、後で渡してきますね」

コンコン

卯月「うーちゃんだぴょん」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

卯月「司令官にチョコをプレゼントだぴょん♪」

提督「・・・。ありがとう」

卯月「どうしたぴょん?」

提督「一応確認なんだけど、普通のチョコだよな?」

卯月「当たり前だぴょん!流石のうーちゃんでも食べ物で遊んだりしないぴょん!ぷっぷくぷー!」

吹雪(流石に卯月ちゃんでも、ジョロキア入りチョコとか作ったりしない・・・よね?)

提督「そうだよな。悪かった(卯月には悪いが食べる前に一応、キットにスキャンしてもらおう)」

卯月「分かればいいぴょん」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:33:43.88 ID:cdBuqyq70

叢雲「どうせアンタは誰からも貰ってないだろうから、持って来てあげたわ///」

提督(実の姉、しかもケッコンした吹雪の前で何を言い出すやら)

吹雪(何でこの鎮守府には素直じゃない子が多いんだろ?)

提督(吹雪の妹ってちょいちょい捻くれてるよな)

提督「ありがとう、嬉しいよ」

叢雲「この私が用意してあげたんだから感謝して食べなさい」


高雄「あの・・・提督、チョコを作ったので、よかったら召し上がってください」

愛宕「ぱんぱかぱーん♪愛宕の手作りチョコも食べてね」

摩耶「これはあたしからだ」

愛宕「摩耶ちゃんなんて、自分は甘い物が苦手なのに提督のためにって手作りしたんですよ〜」

摩耶「ちょっ、姉貴///」

鳥海「あ、あの・・・このチョコレート、どうぞ」

提督「皆、ありがとう」


瑞鳳「今年も九九艦爆チョコを作ろうかと思ったけど、今年はちょっと変えて彗星チョコにしてみたよ♪」

提督「ありがたき幸せ」

吹雪「瑞鳳様〜!」

瑞鳳「恥ずかしいから止めてよ///」


秋津洲「去年、瑞鳳が九九艦爆チョコを作ったから、私は1/72スケール 大艇ちゃんチョコを作ったかも!」

吹雪「また凄いのが来ましたね(汗)」

提督「うん、ある種予想通りと言うか・・・。これってプラモから型取りしたんだよな?」

秋津洲「そうだよ」

提督「一つ聞きたいんだけど、パーツは洗浄して使ったよな?」

秋津洲「当然かも!離型剤でベトベトな食べ物なんて作らないかも!って言うか、食べられないかも!」

提督「スマン。それならいいんだ」

秋津洲「失礼しちゃうかも!秋津洲はメイジン・アキツシマなんだから、ちゃんと知識を持ってるよ!」

提督「そうだよな。悪かった」

秋津洲「こうなったら、メイジン・タカハシよりも連打力が優れていることを証明してやるかも!」

提督「最早プラモは全く関係無いし。つーか、メイジン・タカハシって久しぶりに名前を聞いたが、生きてるのか?」

秋津洲「知らないかも」

提督「知らんのかい!」
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:38:15.36 ID:cdBuqyq70

-神風型私室-

神風「作ってしまった! 私特製のチョコケーキ・・・。司令官、喜んでくれるかな? 大丈夫だよね?」

春風「ええ、司令官様はきっと喜んでくださいます。神風お姉様、司令官様に渡しに参りましょう」

神風「ちょっと待って!まだ心の準備が!」


-執務室-

日向「君にはこの特別な瑞雲をあげよう」

吹雪「また本格的なのが来ましたね」

提督「ああ、着色までしているとは凄いな。食紅で着色したのか?」

日向「食紅?何を言っているんだ?」

提督「何って、このチョコはどうやって着色したのか聞いたんだが」

日向「チョコ?何を言っている?これは瑞雲だ」

提督「は?」

日向「だから瑞雲だ」

提督「えっと、瑞雲のプラモを型取りして作った瑞雲チョコじゃなくて、瑞雲そのもの?」

日向「君は何を言っているんだ?瑞雲に決まっているだろう」

吹雪(うわぁ・・・)

提督「ありがとう・・・」

日向「では、私は瑞雲の布教活動に戻るとしよう。さらばだ」

ガチャ

バタン

提督「瑞雲を貰ってどうしろと?俺は人間だから使えないし、吹雪は装備出来ないし・・・。ほっぽにでもあげるか?」

吹雪「でも、勝手に処分したと知ったら日向さんが怒りそうですよ」

提督「だよな。仕方ないので飾っておくか」

吹雪「それが無難でしょうね」

提督「これがラジコン瑞雲とかだったら、飛ばして遊ぶかってなるんだけどな」
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:39:53.61 ID:cdBuqyq70

響「バレンタインだからチョコを作ってきたよ。元気になる成分を色々入れておいたから」

提督「元気になる成分?元々、チョコは薬だったって聞いたことがあるが、そんな感じか?」

響「少し違うかな。チョコは軍の非常食なんかにもなるよね」

提督「ボナパルトは『我にショコラありせば、他の食糧を断つも可なり』なんて言ったそうだな」

吹雪(ボナパルト?)

響「同志ガングートがよく、我が冬将軍がボナパルトを返り討ちにしてやった!ってコタツの中で豪語しているよ」

提督(冬将軍って厳しい寒さであって、人じゃないけどな。それに、艦としてのガングートが建造されるより100年程前の話だろ)

吹雪(日本に来た海外の人たちは皆、コタツの餌食に・・・)

響「で、話を戻すけど、元気になる成分とは男性のためのものだよ」

提督「?」

響「これを食べて吹雪姉さんと子作りを頑張るといいよ、義兄さん」

提督「ブッ!な、何を言い出すんだ!」

吹雪「ちょ、ちょっと響ちゃん///」

暁「何言ってるのよ、響。赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくるのよ?」

電「なのです」

雷「///」

響「フッ、暁と電はお子様だね」

暁「お子様言うな!」


萩風「司令!カカオ100%の健康チョコレートです!」

提督「あ、ありがとう(物凄く苦そうだ)」

嵐(カカオ100%ってことは全く甘みが無いってことだよな?司令の顔が引きつってるぞ)
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:43:55.12 ID:cdBuqyq70

磯風「司令、今日はバレンタインだ。チョコケーキを作ってきたぞ」つチョコケーキの缶詰

提督(何だコレは・・・。缶が蠢いているだと・・・)

吹雪(この兵器は何ですか?)

浜風「提督、申し訳ありません。磯風を止められませんでした」

提督「いや、浜風は悪くない」

磯風「何を謝っているのだ?」

浜風「一体、誰のせいだと」

提督「浜風、いいんだ」

浜風「提督がそう仰るなら。あの、これは私からです。受け取っていただけますと、幸い・・・です」

提督「ありがとう」


ポーラ「提督〜、ワインボンボンを作ってきましたよぉ〜」

提督「ありがろう。流石と言うか、何と言うか・・・」

吹雪「いかにもって感じですね(汗)」

ザラ「バレンタインのチョコまでお酒ですみません」

提督「ポーラらしくていいじゃないか(そんなに酒好きじゃないけど)」


グラーフ「アトミラール、この包みだが・・・そ、そうだ。貴官に差し上げる」

提督「Danke!」


リシュリュー「Mon amiral. これを受け取りなさい。いいから!」

提督「Merci!」

リシュリュー「よろしい。それじゃ、失礼するわ」

ガチャ

バタン

提督「リシュリューがくれたチョコだから、きっとフランスのチョコなんだろうな」

吹雪「きっとそうでしょうね〜」

提督「開けてみるか」

提督「ゴ○ィバかよ!」

吹雪「何か想像と違いましたね」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:45:43.41 ID:cdBuqyq70

金剛「提督にバァーニングゥラァァァーヴ!なチョコをプレゼントデース!」

提督「ありがとう」

比叡「私からは義理チョコです」つチ○ルチョコ

提督「流石にチ○ルは酷くない?(涙)」

比叡「冗談ですよ〜。こっちが本物です」

提督「なんだ冗談か。ありがとう」

榛名「あの、榛名からは本命です!」

提督「ありがとう(毎年のことながら本命をアピールされても困るんだが・・・)」

霧島「私のは秘密です」

提督「ありがとう(そしてやはり気になる)」


山城「提督、仕方ないのでコレあげます」

扶桑「山城、もう少し素直になった方がいいわよ」

吹雪(私もそう思います)

山城「何を言うのですか、姉さま」

扶桑「山城ったら提督に喜んでもらおうと手作りしたんですよ」

山城「ね、姉さま///」

提督「そうか。わざわざ作ってくれたのか。ありがとう」

扶桑「これは私からです」

提督「ありがとう」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:47:34.75 ID:cdBuqyq70

-夜 執務室-

提督「はぁぁぁぁー」

キット「どうしたのですか?」フォンフォン

提督「この山の様に積みあがったチョコを見てくれ」

キット「アドミラルが皆さんから好意を寄せられている証です」フォンフォン

提督「だからと言ってこの尋常じゃない量をどうしろと?」

キット「甘い物はお好きでしょ?」フォンフォン

提督「限度があるわ!」

キット「生ものでは無いので、少しずつ消費すれば問題ありません」フォンフォン

提督「そうだ・・・磯風からもらったこの物体を調べてくれ」

キット「何ですか、その物体は?」フォンフォン

提督「チョコケーキ・・・らしい」

キット「缶が蠢いていますが」フォンフォン

提督「一体、何を錬成したのやら」

キット(磯風さんは錬金術師ですか?)

〜分析中〜

キット「アドミラル、落ち着いて聞いてください」フォンフォン

提督「新種の生命体が誕生したと聞いても驚かんよ」

キット「正にその通りでした」フォンフォン

提督「だよねー。ギリシャの映画で『ムサカ』って料理が人を襲うってのがあると聞いたことがあるが、そんな感じか」

キット「この缶の中身がそのムサカと同様かは分かりませんが、気を付けた方がいいでしょう」フォンフォン

提督「いっそマリアナ海溝にでも沈めるか?」

キット「缶が潰れて中身が出てくる、あるいは深海棲艦に拾われて利用でもされたら大変です」フォンフォン

提督「だったら宇宙へ。いや、宇宙人に拾われると深海棲艦以上の大問題になりかねないか」

キット「一応、食品なのでいずれ賞味期限を迎えてダメになるかと」フォンフォン

提督「そうは言っても缶詰だからな。賞味期限は長いだろ?」

キット「その日を迎えるまで厳重に保管するしかないかと」フォンフォン

提督「はぁぁぁぁーっ」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/16(金) 21:48:38.28 ID:cdBuqyq70
九九艦爆チョコとか作ってくれる彼女が居たらいいよね。いや、良くないか。
格の違いを見せ付けられて凹むだけだな。


今日のメンテは23時までってことになってるけど、完了は明日だろうな。
恐らく一期最後のイベントだし、最後くらいビシッと決めて欲しいな。


本日はここまで。
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:23:31.52 ID:zEzUXBid0
E3まで終わったけど、敵さんが接待モード過ぎて怖い。ドロップもやたら豪華だし。
後半戦は地獄ですか?そうですか?
お願いです。最後まで接待モードを続けてください。

本日分、始まります。
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:24:46.47 ID:zEzUXBid0

-執務室-

コンコン

雪風「雪風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

雪風「司令、大変です!」

提督「大変?どうした?」

雪風「今日は春節です!」

提督「ば、馬鹿な!?」

吹雪「しゅ、春節!?」

キット「旧暦のお正月ですか」フォンフォン

足型「そんな!執務室でお茶してる場合じゃないわ!カツを揚げないと!」

雪風「雪風は焼肉屋さんを呼んできます!」

提督「焼肉屋さん?」

雪風「はい!焼肉屋さんです。獅子舞を舞ってもらいます」

提督「焼肉屋さん、獅子舞・・・?」

キット「たむ○んでは?」フォンフォン

吹雪「そう言えばあの人、獅子舞してましたね」

提督「雪風」

雪風「はい」

提督「言いにくいんだが、中国の獅子舞と日本の獅子舞は別物だ」

雪風「アイヤー!本当アルか?」

吹雪(雪風ちゃんって確か戦後は台湾に渡ったんだよね?喋り方が・・・ねぇ)

キット「本当です」フォンフォン

提督「焼肉屋さんに会いたいなら、某探偵事務局にでもお手紙を送りなさい」

雪風「そうするアル」

提督(突っ込むべきなのか?)
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:28:38.80 ID:zEzUXBid0

雪風「獅子舞がダメでも、雪風には変臉があります!」

足柄「え?貴女、変臉が出来るの?」

雪風「はい!準備するので少しお待ちください!」ダッ

ガチャ

バタン

吹雪「変臉って何ですか?」

提督「一瞬でお面が変わる芸を見たことないか?変面とも言うけどな」

吹雪「あー!見たことあります!」

提督「だが、あれは中国・四川の伝統芸能のはずなんだけどな」

吹雪「え?」

足柄「そう言えばそうね。台湾では無いわね。あの子なんで出来るのかしら?」

〜数分後〜

雪風「準備できました!早速始めますね!」

シュッ

提督「おぉー!」

シュッ

吹雪「一瞬でお面が変わりました!」

シュッ

足柄「凄いわね」

シュッ

キット「スロー再生でも捉えきれません」フォンフォン

雪風「しれー、どうですか?」

提督「正直、ここまで本格的なものが見られるとは思ってなかった。凄いじゃないか!」

雪風「しれーに褒められました♪」

提督「せっかくだから、夕食後に皆の前で披露してみるか?」

雪風「はい!」
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:31:35.39 ID:zEzUXBid0

-夜 食堂-

提督「えー、皆さんにお知らせがあります」

ザワザワ

提督「今日は春節と言うことで雪風が変臉を披露してくれるそうだ」

清霜「春節ってなぁに?」

夕雲「旧暦のお正月よ」

清霜「へー、そうなんだ」

時雨(変臉?あれって中国の伝統芸能だよね?)

加賀(あの子は戦後、台湾に渡ったはずだけど、変臉って台湾では無いはず)

提督「では、雪風さん、ステージへどうぞ!」

雪風「どうも、雪風です!今から変臉を披露します!」

電「はわわ。変わったお面なのです」

提督「ミュージックスタート!」

♪〜

シュッ

電「一瞬でお面が変わったのです!?」

暁「」ポカーン

シュッ

不知火「見えなかった・・・。これは不知火の落ち度です」

シュッ

ビスマルク「この国の駆逐艦は凄いわね」

提督「いや、雪風が特別なだけだ。あと、アレは中国の伝統芸能だから」

ビスマルク「え?そうなの?」

シュッ

アイオワ「以前、チャイナタウンで見たことがあるわ。凄いわね!」

ウォースパイト「That's amazing!」

シュッ

リシュリュー「一体どうなっているの?」

ローマ「変わる瞬間が全く見えないわ」

シュッ

雪風「以上で終了です」

ワー

パチパチ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:33:42.75 ID:zEzUXBid0

明石「続きまして龍舞ロボと獅子舞ロボによる龍舞と獅子舞を披露します!」

提督「ナニソレ?」

夕張「急遽こしらえちゃいました。てへっ♡」

提督「よく短時間で用意できたな」

明石「私たちの技術力を舐めてもらっては困りますね」

提督「まぁ、せっかくだから披露してもらおうか」

明・夕「はい!では、ミュージックスタート!」

♪〜

夕立「凄いロボットが出てきたっぽい!」

睦月「にゃしぃ!」
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/18(日) 22:34:52.06 ID:zEzUXBid0
急遽思いついてやってみたネタでした。
調べてみたら来年の春節は2月5日ですか。
順番が前後しますが、今回のネタは節分とバレンタインの間と言うことで。

本日はここまで。
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:02:12.48 ID:lSMY5Yry0
E4はボスより手前のル級×6の方が遥かにキツかった・・・。いや、ダイソン×6じゃないだけ有情だとは思いますけどね・・・。
ダイソン×6はボスだとしても無理か。
とりあえず、由紀さおりは許さん(八つ当たり)。

本日分、始まります。
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:05:16.78 ID:lSMY5Yry0

-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、元帥からお荷物が届きました」

提督「元帥から?」

吹雪「何でしょうね?」

キット「とりあえず開けてみては?」フォンフォン

提督「そうだな」

〜開封中〜

提督「酒か」

大淀「お手紙も一緒に入ってますね」

『拝啓 提督君。 〜中略〜 君にこの酒を贈る』

吹雪「高そうなお酒ですね」

提督「俺、あまり飲まないんだけどな」

大淀「とは言え、飲兵衛の方々にあげるのは勿体無いかと」

提督「そうだよな」

吹雪「そうですね。あの人たちにあげると味わうこと無く、一瞬で無くなりそうです」

提督「せっかくの頂き物だし、飲むとするか。キット」

キット「はい」フォンフォン

提督「あいつ等に見つかると厄介なので、車内に隠させてくれ」

キット「分かりました」フォンフォン
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:06:55.62 ID:lSMY5Yry0

-夜 執務室-

ガチャ

提督「ふー、いい湯だった」

バタン

キット「湯冷めをする前に布団に入った方がいいのでは?」フォンフォン

提督「せっかくだから元帥から頂いた酒を飲んでみようかと思ってな。飲んだら冷える前に寝るさ」

キット「では、どうぞ」フォンフォン

ガチャ

提督「一応確認だが、周辺に飲兵衛共は居ないな?」

キット「はい。アドミラル以外の反応はありません」フォンフォン

提督「それなら安心だな」

トクトク

提督「うん。ザ・日本酒って感じの香りだな」

キット「日本酒の香りは酢酸イソアミルとカプロン酸エチルが主な成分です」フォンフォン

ゴクッ

提督「口当たりが良く、飲みやすい感じだな」

〜数分後〜

提督「それじゃ、部屋に帰って寝るとするか。おやすみ」

キット「おやすみなさい」フォンフォン
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:11:07.52 ID:lSMY5Yry0

-翌朝 提督私室-

ピピピピピ

提督「んー、朝か」

吹雪「おはようございます」

提督「おはよう」

吹雪「!!! し、司令官?」

提督「何だか体が軽いな」

吹雪「鏡で御自分の姿を確認してください」つ手鏡

提督「どうしたんだ?」

吹雪「見てもらえば分かります」

提督「・・・。!?!?!?!?」

提督「なんじゃこりゃーーーーーー!」

コリャー

コリャー

コリャー

ドドドドドドド

提督「地鳴り?まさか」

吹雪「ええ、恐らく」

ドンドンドンドン

金剛「提督!何事デスカー!」

榛名「提督!大丈夫ですか!」

ガチャ

提督「驚かせてすまない」

金剛「・・・。ブッキー、この子誰デスカ?」

吹雪「司令官です。多分」

金・榛「て、提督?」

金剛「提督、どうして体が縮んでしまったのデスカ?いえ、そんなことはどうでもいいデース。お姉さんが貴方を護ってあげマース!」ギューッ

榛名「お姉さまばっかりズルイです!榛名も提督を抱きしめたいです!」

金剛「そうデスネ。交代デス」

榛名「榛名が提督をお守りします」ギューッ

提督「あの・・・榛名、それに金剛、何故か体は縮んだが、中身はそのままだ。おっさんだ。見た目は子供、頭脳は大人な某名探偵状態だ。だから、その・・・抱きつかれるのはその・・・」

榛名「恥ずかしがらなくても大丈夫です」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:12:47.80 ID:lSMY5Yry0

摩耶「提督、重巡寮まで叫び声が聞こえたんだけどよぉ、って誰だ?その坊主」

榛名「提督です」

摩耶「提督?榛名姐さん、朝から変な冗談は」

金剛「摩耶、本当に提督デース」

摩耶「は?え?」

提督「摩耶、俺だ」

摩耶「」ポカーン

摩耶(ヤベッ。変な方向に目覚めそうになった)

北上「提督、何かあったのー?」

大井「朝から鎮守府中に響き渡る叫び声をあげるなんて迷惑です」

提督「スマン」

北上「誰?」

吹雪「司令官です。朝、起きたらこうなってました」

北・大「えぇぇぇぇぇぇーっ!!!」

加賀「提督」

時雨「提督」

夕立「提督さん」

夕雲「提督」

浦風「提督さん」

グラーフ「アトミラール」

瑞鶴「提督さん」

大和「提督」

足柄「カツ食べる?」

瑞鳳「卵焼き食べりゅ?」

吹雪(こんな時でもお二人は平常運転で・・・)
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:16:40.79 ID:lSMY5Yry0

-執務室-

提督「と、いう訳で目が覚めると体が縮んでいた」

新提「バ、バカな・・・」

師匠「ありえぬ」

大淀「一体どうして」

浦風「縮んだ理由なんてどうでもいいけぇ。うちが提督さんの母になるんじゃ!」

夕雲「そうはいかないわ!私が提督のママになるのよ!」

夕立「それは認められないっぽい!提督さんは私たち白露型の弟になるっぽい!」

時雨「夕立の言う通りだよ」

黒吹雪「ここは私たち特型駆逐艦に任せてください!」

瑞鶴「ここは私たち翔鶴型が護衛するべきよ!装甲空母を舐めないで!」

加賀「五航戦なんかには任せられません。ここは私たち一航戦にお任せください」

瑞鶴「何ですって!」

グラーフ「アトミラールの世話は是非私に!」

ヲ級「いえ、私に任せて!」

摩耶「いいや。ここはあたしたち高雄型が面倒を見るぜ!(姉貴たちは子供の扱い上手そうだし)」

金剛「提督の面倒を見るのは私たちデース!」

大和「いえ、ここは私が!」

足柄「ちょっと待ってよ!まずは腹ごしらえよ。提督にお腹いっぱいカツを食べさせてあげないと!成長期なんだから沢山食べないとダメよ!」

瑞鳳「はい、あーんして♡」

提督「恥ずかしいから止めてくれ///」

吹雪「皆さん、落ち着いてください!司令官の面倒なら私が見ます!」

一同「くっ・・・。そうこられると何も言えない」

提督「こんなことをするのは明石か夕張しか考えられない。呼び出すか」

吹雪「明石さんか、夕張さんですか?」

提督「ああ、あいつ等がアポトキシンナントカを俺に盛ったとしか考えられない」

〜数分後〜

明石「そんな物を造る訳無いじゃないですか!」

提督「こんなことをするのはお前たちしか考えられない!」

明石「だいたい、私たちは年を取らないんですから」

提督「だからこそだ!ウヰスキー、お前さんは産まれた時から大人の姿だったから、子供になってみたい願望がだな」

明石「そんなのありませんよ!」

夕張「そうですよ!」

明石「ちょっと待ってください!ウイスキーって誰ですか?」

提督「明石のことだ。あと、ウイスキーではなくウヰスキーだ。某高校生探偵を小学生にした黒い組織(仮)は酒の名前をコードネームにしている。そしてお前さんの名前の由来になっている明石にはウヰスキーの蒸留所がある。だから明石はウヰスキーだ!」

明石「何ですかそれ(呆)」

夕張「明石にあるのはニッ○じゃないですよ」

提督「だいだい、あのマンガは何時になったら『名前を言ってはいけないあの方』の正体が判明するんだよ。もう20年以上やってるのに引っ張りすぎだろ」

夕張「何かヴォルナントカ卿と混ざってますよ(汗)」
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:18:25.40 ID:lSMY5Yry0
どうでもいいですが、これを書いていた時はまだ「あの方」の正体が判明する前だったので、正体不明のままにしています。
マンガは読んでないので、アニメで正体を知るのは何時になるのやら。
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:21:34.83 ID:lSMY5Yry0

キット「アドミラル、落ち着いてください。順番に整理してみましょう」フォンフォン

提督「確かにキットの言う通りか」

キット「昨日、いつもと違うことはありませんでしたか?」フォンフォン

提督「違うことねぇ・・・。いつもの時間に起きて、いつも通り仕事をして、いつもの様に風呂に入って、いつもと同じように寝・・・る前に酒を飲んだな。元帥から頂いた奴」

明石「そのお酒が原因じゃないんですか?」

提督「まっさかー、元帥からの贈り物だぞ?」

夕張「調べてみる価値はありますよ」

提督「そこまで言うならやってみるか。キット、分析を頼む」

キット「では、お酒を適当なグラスに注ぎ、アナライザーにセットしてください」フォンフォン

〜分析中〜

キット「アドミラル」フォンフォン

提督「何も出なかっただろ?」

キット「いえ、人体を幼児化させる物質が検出されました」フォンフォン

提督「ほらな。だから言っただろ?何も出な・・・今、何て言った?」

キット「俄かには信じられませんが、人体を幼児化させる物質が検出されました。飲んだ量が多ければもっと縮んでいたでしょう」フォンフォン

提督「バカな!そんなマンガの様なものが存在するはずが」

明石「そのマンガの様なものを造ったと私たちを疑ったのは何処の誰ですかねぇ?」

提督「悪かった」

キット「理論上は可能です。高度な技術と設備が無ければ不可能ですが」フォンフォン

吹雪「そうなると誰でも作り出せる訳では無いってことだよね?」

キット「はい。この様な物を簡単に生成できては大変なことになります」フォンフォン

提督「つまり、元帥からの贈り物だと思った酒は元帥からでは無かったということか」

師匠「そう考えるのが妥当だな。何かおかしな点は無かったのか?」

提督「そう言えば、同封されていた手紙が直筆では無く印刷した物だった。お忙しい方だから、秘書艦にでも代筆してもらったのだろうと思ったが」

師匠「この酒を贈った何者か、と言っても十中八九深海側の誰かだが、印刷した手紙を元帥の秘書艦の代筆と思うだろうと考えたのだろう」

吹雪「確かに元帥からの荷物を偽者が送ってきたとは思いませんよね」

大淀「宅配業者から受け取った時点で私が気付いていれば」

提督「まんまと引っかかってしまった訳か。大淀が悪い訳じゃない。自分を責めるな」

新提「解毒剤は造れるのか?」

キット「現在、シミュレーション中ですが、生成できそうです」フォンフォン

新提「とりあえず一安心と言ったところか。体は縮んでも中身はそのままなんだよな?」

提督「ああ、少々不便だが執務に影響は無い」
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:23:02.98 ID:lSMY5Yry0

吹雪「あの、司令官」

提督「どうした?」

吹雪「こんな時に不謹慎ですが、元の姿に戻る前に一度くらい一緒にお出かけしてみたいです」

提督「それって」

吹雪「今の司令官とデートしたいです。年上の司令官も素敵ですが、一度くらい歳の近い男の子とデートしてみたかったんです!」

青葉「アオハルかよ」

提督(今、一瞬だけ青葉が居なかったか?)

師匠「ならば、今日行ってくるといい」

新提「そうだな。鎮守府のことは私たちに任せておけ」

提督「しかしだな」

新提「嫁さんの願いを叶えてやれ」

提督「まだ結婚してないぞ」

師匠「新提の言う通りだ」

提督「そこまで言うなら、お言葉に甘えさせてもらうか」

吹雪「はい!お二人ともありがとうございます」

キット「解毒剤の生成方法を確立できました。プリントアウトします」フォンフォン

明石「じゃあ、私たちは解毒剤の生成に取り掛からないと!」

キット「少しでも配合を間違うと、効果が無いので慎重に作業を進めてください」フォンフォン

夕張「任せておいて!」


-執務室前-

伊13(提督と吹雪ちゃんはこれからデート?また川内さんにでも化けて、こっそり護衛に付いて行く方がいい・・・よね?)
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:25:31.21 ID:lSMY5Yry0

-インド洋某所 インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「提督の奴は今頃、体が縮んで赤ん坊になっているはずだ」

ツ級「解毒剤は用意しているのですか?」

インド洋深提「当然だ!奴を拉致しても元に戻せなくては意味が無いからな」

ツ級「それでどうやって拉致するのですか?ヲ級を忍び込ませる方法はもう使えませんよ」

インド洋深提「・・・」

ツ級「どうして黙るのですか?」

インド洋深提「・・・(汗)」

ツ級「まさか小さくした後のことは考えてなかったとでも?」

インド洋深提「はい(小声)」

ツ級「は?」

インド洋深提「どうやって拉致するかまで考えてませんでした」

ツ級「だいたいアンタはいつも」

ガミガミ
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:27:54.31 ID:lSMY5Yry0

-鎮守府 執務室-

ガラガラ

提督「じゃあ、出発しようか」

吹雪「え?キットに乗って行くんですか?」

提督「そりゃそうだろ。公共交通機関より、キットに乗っている方が安全だからな」

吹雪「でも、その体で運転している姿を見られると」

提督「大丈夫だ。運転はキットに任せて窓にスモークを展開しておけばいい」

キット「お任せください」フォンフォン

吹雪「確かにそれなら大丈夫そうですね」

提督「それじゃ、後は頼んだ」

新提「任された。楽しんでこいよ〜」

ブーン

師匠「(行ったな)ちょっと雉を撃ってくる」

カンタイシンブンゴウガイダヨー!


-会議室前-

師匠(誰も居ないな?)キョロキョロ

ガチャ

バタン

師匠「ヒトミ」

シュタッ

伊13「はい」

師匠「悪いが提督の護衛・・・もう準備万端か」

伊13「直ぐに追いかけます」
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:29:52.94 ID:lSMY5Yry0

-ショッピングモール-

提督「さて、まずはどうしようか」

吹雪「あの、観たい映画があります」

提督「じゃあ、最初は映画にするか」

吹雪「はい!」


-映画館-

提督「丁度いい時間に始まるのがあって良かったな」

吹雪「はい、ラッキーでした」

提督「映画と言えば、映画を観にくる度にアレを思いだす」

吹雪「?」

提督「確かティーンエイジ・ミュータント・ニジャ亀を観た時だったと思うが」

吹雪「あー、アレですか」

提督「ああ、隣に居た知らないおばさんがラ・○・ランドのCMを観て一言『色使いが下品』って。あの発言は噴出しそうになったな」

吹雪「確かにあの色使いは無いですね〜。赤、緑、青と原色だらけでしたね」

提督「あまりに的確な指摘だったから面白かったんだろうな」

伊13(提督たち楽しそう・・・、私も提督とデートしたいって言ったら、してくれるかな・・・?)

マモナクジョウエイガハジマリマス
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:31:39.20 ID:lSMY5Yry0

〜約2時間後〜

提督「いやー、面白かったな」

吹雪「期待以上の出来でした♪」

グー

提督「・・・。よし、昼食にするか」

吹雪「そうですね、お昼ご飯にしましょう!」

伊13(二人はこれからお昼ご飯?私もお腹空いたし・・・お昼ご飯にしよう)


-フードコート-

提督「この辺に座るか」

伊13(提督たちと付かず離れずの場所に居ないといけないけど、結構混んでる・・・)

提督「ん?」

伊13(!!! 目が合った!?隠れないと!)

吹雪「どうかしましたか?」

提督「いや、何でもない(今のは川内か?)」

吹雪「? それじゃ、食べましょうか」

提督「そうだな」

提・吹「いただきます」
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:32:49.96 ID:lSMY5Yry0

〜数時間後〜

提督「もうこんな時間か。何処か寄りたい場所とかあるか?無ければそろそろ帰ろうかと思うんだが」

吹雪「最後に夕日を見たいです」

提督「夕日か・・・よし!」


-摩耶山 掬星台-

提督「日没5分前。丁度いいタイミングで着いたな」

吹雪「夕日が綺麗」

提督「この綺麗な夕日と海を見られるのも吹雪たちのおかげだ」

吹雪「私たちだけでは何も守ることは出来ません。司令官が居てくれたおかげです」

提督「俺は吹雪たちが居なければ戦えない。これからも一緒にこの海を守っていこうな」

吹雪「はい!」
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:34:23.34 ID:lSMY5Yry0

-鎮守府 執務室-

ガラガラ

新提「帰ってきたな」

ガチャ

夕張「お帰りなさい」

提督「ただいま」

バタン

明石「解毒剤、完成しましたよ!」

吹雪「もう出来ちゃったんですね」

提督「吹雪には悪いが、いつまでもこの状態で居る訳にはいかないからな」

キット「では、寝る前に200ml服用してください。そうすれば翌朝には元の姿に戻っています。量を間違うと危険なのできっちり計量してから服用してください」フォンフォン

夕張「多すぎると師匠さんの様になることもあり得るってこと?」

キット「はい。元の年齢を通り越してお爺さんになってしまいます」フォンフォン

明石「浦島太郎状態ね」

提督「それは危険だな、きっちり計量して服用しよう。二人に迷惑かけたからお詫びにケーキを買ってきたぞ」

夕張「わーい」

明石「ありがとうございます」


-会議室-

師匠「ご苦労だった。問題は何も起きなかったか?」

伊13「お昼に一瞬、提督と目が合ってしまいました・・・。気付かれたかは分かりません」

師匠「その位なら問題なかろう。仮にお前さんに気付いたとしても、今のお前さんはどこからどう見ても川内だ」

伊13「はい」

師匠「この後は何も無いから、ゆっくり休んでくれ」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:36:54.19 ID:lSMY5Yry0

-フタサンマルマル 執務室-

提督「今日、吹雪とデートして思ったんだが、俺は本当に吹雪に指輪を渡して良かったんだろうか?」

キット「どういうことですか?」フォンフォン

提督「吹雪は歳の近い男の子とデートしてみたかったって言ってただろ?」

キット「はい」フォンフォン

提督「俺は吹雪とカッコカリとは言え、ケッコンと銘打っていることをした。そのせいで吹雪の未来を奪ったんじゃないかと思ってな」

キット「考えすぎでしょう。吹雪さんにその気が無ければ指輪を受け取っていないのでは?」フォンフォン

提督「・・・。そういう考え方もあるか」

キット「それに、未来のお二人は結婚して子供も居ますが、あくまで未来は未確定。そのことは貴方が一番良く理解しているはずです」フォンフォン

提督「確かにそうだな。これまでも未来を変えてきた。そしてこれからも変わる・・・か」

キット「それと、艦としての吹雪さんは1927年に進水しているので今年で92歳になります。アドミラルの祖父母くらいか、もう少し上の年齢でしょうか」フォンフォン

提督「そういうのは現存しているアイオワだけにしてくれ。日本の艦は残って無いんだから、進水からカウントせずに艦娘としての年齢だけでいい」

キット「そうなると吹雪さんの年齢は」フォンフォン

提督「言わなくていい。それを言い出すと吹雪に限らず、艦娘全員がアウトになる」

ヤセンダー!

ヤセンノジカンダー!

提督「川内の叫び声が段々近づいてくる(汗)」

ドアバーン!

川内「提督、夜戦の時間だよ!」

提督「ノックしてから入ってくれないか?」

川内「だって夜戦の時間だよ!ノックしてる時間が勿体無いよ!」

提督(コイツは夜戦が絡まなければちゃんとしてるんだけどな・・・)

提督「そうだ、今日はありがとう」

川内「何の話?」

提督「こっそり護衛のために付いて来てくれてただろ?」

川内「護衛?私は夜明けまで夜戦してて、昼間は寝てたよ」

提督「は?じゃあ、俺が見た川内は一体誰だ?」

川内「見間違いか、他所の鎮守府の川内じゃない?」

提督「他所の鎮守府の川内がわざわざこの辺りまで遊びに来るとは思えない。そう言えば耳飾りをしてなかった」

川内「提督から貰った真珠の耳飾りなら今もしてるよ」

提督「俺が見た川内の件は気になるが、これ以上考えても仕方ないか」

川内「そうそう。だから夜戦行こ!若返った分、体力も余ってるでしょ?」

提督「解毒剤の効果は寝ている間出るって話だから、夜戦は無理だ」

川内「えー」

提督「好きなだけ夜戦してきていいから」

川内「本当に?」

提督「許可する」

川内「やったー!じゃあ、行ってくるね!」ダッ

提督「まったく、騒がしい奴だ。じゃあ、解毒剤を飲んで寝るとするか」

キット「おやすみなさい」フォンフォン
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:38:10.69 ID:lSMY5Yry0

-海上-

叢雲「ここまで来ればもう・・・」

吹雪「まだダメだよ!気付かれる前にもっと離れないと!もしも追っ手に捕まったりしたらタダでは済まないから」

叢雲「そうね・・・。弾薬も燃料も万全の状態では無いけど、全ては私たちに懸かってる」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/02(金) 23:39:25.85 ID:lSMY5Yry0
E6甲の2本目、ラスダンになった途端に道中事故多発、ボスに勝てない。で、仕方なく乙に下げたら虐殺が始まった・・・。
今までの苦戦が嘘みたいにワンサイドゲームな展開でE6あっさり終了。
甲と乙ってこんなに差があったっけ?
間違って丙まで下げたかと思ったら、やっぱり乙だった。もう分からん。

本日はここまで。
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:03:27.06 ID:FdAOOYzj0
E7は乙で51cm砲を回収しようと思ったけど、wiki見てると実用性に欠けるこれくしょん装備なのか。
運よく1月にのランカー報酬で貰えた46cm砲改の方が最終海域の報酬より使えるとは一体・・・。

本日分、始まります。
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:05:55.03 ID:FdAOOYzj0

-深夜 海上-

吹雪(ここまでは順調に進んだけど、急がないと・・・)

吹雪「!!!」

叢雲「どうしたのよ?」

吹雪「電探に反応が」

浦波「まさか、もう追っ手が?」

吹雪「違うみたい。でも、どんどん近づいてくる・・・まさか!」

ヒューーーーーン

吹雪「二人とも逃げて!」

ドーン!

タ級「外シタカ」

叢雲「タ級!?それに他にも!」

浦波「こんな時に・・・」

タ級「駆逐艦ガ、タッタ三匹デ我々ノ縄張リヲウロウロスルトハ、沈メラレタイ様ダナ」

吹雪「叢雲ちゃん、浦波ちゃん、二人は逃げて」

叢雲「何言ってるのよ。アンタ一人で勝てる相手じゃ無いわ。私も残る。浦波は早く逃げなさい!」

浦波「でも!」

吹雪「ここは私たちが時間を稼ぐから早く!」

叢雲「アンタと違って私たちは二次改装を受けてるの。この程度の敵に負けたりしないわ」

タ級「言ッテクレルナ」

浦波「クッ!武運長久を!」

タ級「仲間ヲ逃ガスタメ、犠牲ニナルトハ、愚カナ」

叢雲「何、私たちが沈む前提で物言ってんのよ」

吹雪「ごめんね、叢雲ちゃん。こんなことに付き合わせて」

叢雲「全く。出来の悪い姉を持つと大変だわ。行くわよ!」
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:06:55.17 ID:FdAOOYzj0

-朝 鎮守府 提督私室-

ピピピピピ

提督「んー、朝か」

吹雪「おはようございます。ちゃんと元の姿に・・・あれ?」

提督「どうした?」

吹雪「少し若くなってませんか?」つ手鏡

提督「・・・。確かに。キット、聞こえるか?」

キット(コムリンク)「おはようございます、アドミラル」

提督「昨晩、言われたとおりに計量して解毒剤を飲んだんだが、薬がちゃんと効かなかったのか、元通りになってない様なんだが」

キット(コムリンク)「それで問題ありません」

提督「問題ない?」

キット(コムリンク)「はい。未来の吹雪さんのために実年齢より10歳ほど若くなる様にしておきました」

提督「そりゃどーも」
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:09:30.57 ID:FdAOOYzj0

-執務室-

提督「さて、今日の哨戒任務は誰に頼むとするかな」

吹雪「はい!私が行きます!」

提督「吹雪が行ってくれるのか?」

吹雪「はい!最近、叢雲ちゃんと一緒の出撃が無いので、叢雲ちゃんと二人で任務に当たりたいです」

提督「では吹雪と叢雲に頼むとしよう。秘書はどうするか・・・キットが居るから無理に頼む必要は無いが」

???「話は聞かせてもらいました。是非、私にお任せを!」

提督「だ、誰だ!?」

吹雪(大和さんですね。そんなにノリノリで分からないふりをしなくても)

ガチャ

大和「大和です。是非、私にお任せを」

提督「では、大和に頼むとするか」

大和「お任せください」


-鎮守府近海-

吹雪「こうして叢雲ちゃんと一緒に出撃するのはいつ以来かな?」

叢雲「何で私が吹雪と一緒に哨戒任務に出ないといけないのよ///」ボソッ

吹雪「そっか・・・。久しぶりに姉妹水入らずの出撃だと思って浮かれてたのは私だけだったんだね。ごめんね、叢雲ちゃん」

叢雲「ちょっ!何でそうなるのよ!」

吹雪「帰ったら司令官にお願いして、今後は叢雲ちゃんと一緒に出撃しない様にしてもらうから」

叢雲「久しぶりに姉さんと一緒の任務で嬉しいな!」←半ばヤケクソ

吹雪「本当にそう思ってくれてる?」

叢雲「当然よ!」

吹雪「叢雲ちゃーん!」ギューッ

叢雲「ちょっ、抱きつかないでよ///」

吹雪「!!!」

叢雲「どうしたの?」

吹雪「電探に何か反応が」

叢雲「まさか敵?」

吹雪「違うみたい。でも、微弱な反応過ぎて何か分からない」

叢雲「確認した方が良さそうね」

吹雪「行ってみよう」
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:13:05.43 ID:FdAOOYzj0

吹雪「大変!あそこに人が!」

叢雲「まだ息があるなら助けないと!」

吹雪「叢雲ちゃんは司令官に連絡をお願い!私は確認してくるから」

叢雲「分かったわ」

吹雪「聞こえますか!」

浦波「うぅ・・・」

吹雪「叢雲ちゃん、まだ生きてるよ!早く鎮守府へ運ばないと!」

浦波「吹雪・・・姉さん?良かった・・・」ガクッ

吹雪「この子は!?」


-執務室-

ピーッ

ピーッ

提督「無線通信?何かあったのか!」

提督「こちら提督」

叢雲「叢雲よ。海で遭難者を発見したわ。鎮守府へ運ぶから受け入れ準備をお願い!」

提督「分かった」

キット「海で遭難者ですか。船が転覆したといったニュースは入っていませんが、釣り人が足を滑らせて海に落ちたのでしょうか?」フォンフォン

提督「詳しいことは分からんが、兎に角、受け入れ準備をしないと。大和!」

大和「はい!」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:16:08.83 ID:FdAOOYzj0

-???鎮守府-

大和「提督、昨晩駆逐艦三名が脱走した模様です」

提督「ふん。放っておけばいい。奴等には最低限の補給しかしていない。例え脱走したとしても何処へも辿り着けず、海の藻屑となるだけだ」

大和「ですが」

提督「俺にはお前だけ居ればいい。他の艦娘、特に駆逐艦など使い捨ての駒だ」

大和「・・・」
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:18:03.01 ID:FdAOOYzj0

-鎮守府 医務室-

提督「遭難者が艦娘だったとは・・・。怪我はしていない様だが、遠征中にはぐれたんだろうか?」

大和「随分痩せ細っていますし、数日間、海を漂っていたのかも知れません。それにこの子」

吹雪「はい。特型駆逐艦10番艦の浦波。私の妹です」

コンコン

ガチャ

叢雲「鳳翔さんにお粥を頼んできたわ。あと水を持ってきたから」

提督「ありがとう」

パチッ

浦波「ここは・・・?」

吹雪「良かった、気が付いたんだね!ここは鎮守府だよ」

叢雲「アンタが海で遭難してたのを見つけてここへ運んだのよ」

浦波(そうか・・・あそこからは逃げられたんだ・・・。でも姉さんたちは・・・)

提督「俺はこの鎮守府の提督だ。早速で悪いが、君は何処の所属だ?君を保護したことを連絡しないと」

浦波「所属は、その・・・」

提督(訳ありか?)

浦波「あれ?姉さん、指のソレは?」

吹雪「ケッコン指輪だよ」

浦波「ケッコン指輪?まさか」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:21:08.88 ID:FdAOOYzj0

〜想像中〜

吹雪「司令官とケッコンしたら妹たちには手を出さないと約束してくれますか?」

提督「いいだろう、約束してやる」

吹雪「分かりました。指輪をはめてください(これで白雪ちゃんたちを護れるなら、私は・・・)」

提督「クックック、これで憲兵共も口出しは出来ない。今日からたっぷり可愛がってやるからな。あーはっはっは!」

吹雪「不束者ですが、宜しくお願いします・・・(涙)」

〜想像終了〜
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:22:47.26 ID:FdAOOYzj0

浦波「姉さんから離れろ!」

提督「?」

吹雪「浦波ちゃん?」

浦波「姉さんたちは私が護る!」

叢雲「急にどうしたのよ?」

浦波「吹雪姉さんは姉妹を人質に取られてコイツに脅されて、酷いことをされているんだよね?そうだよね!」

吹雪「司令官はそんなことしません!」

大和「そうです!」

浦波(大和!?)

叢雲「何を言い出すかと思えば、このヘタレにそんなこと出来る訳無いわ」

提督「誰がヘタレだ!」

キット(コムリンク)「そうです、アドミラルはヘタレなどではありません。奥手なだけです」

提督「ちょっと待て!全くフォローになってないぞ!」

〜数分後〜

提督「で、話を戻していいだろうか?」

コンコン

鳳翔「鳳翔です。おかゆが出来ました」

ガチャ

提督「ありがとうございます」

鳳翔「この子が海で遭難していた子ですね?」

提督「はい」

鳳翔「熱いから気を付けて食べてくださいね」

浦波「はい。ありがとうございます」

提督「話を聞くのは明日でいいから、食べた後はゆっくり休んでくれ。ここで休むより、吹雪型の部屋の方がいいか」

吹雪「そうですね」

提督「叢雲、案内を頼めるか?」

叢雲「ええ、任せておいて」

提督「俺は執務室に戻るから、何かあったら呼んでくれ」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:23:59.16 ID:FdAOOYzj0

-執務室-

提督「浦波のことなんだが、様子がおかしいと思わないか?」

大和「所属を聞かれた時に直ぐに答えなかったのが引っかかりますね」

吹雪「それに、私が司令官とケッコンしているのを知った時のあの反応」

キット「何かあると考えるべきでしょう」フォンフォン

提督「だが、聞いて答えてくれる雰囲気では無かったな」

吹雪「私が聞いてみましょうか?」

提督「うーん、姉妹なら正直に話してくれるかも知れないが・・・」

ユーガットメール

提督「呉の提督さんからメールだ」

吹雪「他の鎮守府から直接の連絡なんて珍しいですね。普段なら大淀さん経由で来るのに」

提督「会って話がしたいと書いてある」

大和「わざわざ会ってですか?」

提督「ああ、電話やメールではダメな様だ」

キット「直接会ってとなると、他人に知られては困るということでしょうか?」フォンフォン

提督「恐らくそうだろう。電話だと盗聴が無いとは言い切れないからな。とりあえず、明日か明後日でと返しておこう」
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:26:05.61 ID:FdAOOYzj0

-翌日 呉鎮守府-

呉提督「ご足労おかけして申し訳ありません」

提督「いえ、直接会って話したいとなると、それだけ重要な用件でしょうから」

呉・高雄「お茶を淹れてきますね」

呉提督「頼む」

ガチャ

バタン

呉提督「ところで・・・提督さん、ですよね?何だか若くなっている気がしますが」

提督「はい。正真正銘本人です。話すと長くなりますが、深海棲艦に毒を盛られまして、こうなりました」

吹雪「そうなんです。色々と大変でした」

呉提督「そうでしたか。それで本題ですが、実は昨日、海で遭難した艦娘を保護しまして」

提督「え?昨日、うちもで同じことがありましたよ」

呉提督「その保護した艦娘の所属ですが、武羅悪(ブラック)鎮守府から逃げてきたと話しています」

吹雪「!!!」

提督「武羅悪!?良くない噂の絶えない、あの鎮守府ですか?」

呉提督「はい。武羅悪提督の所業を告発するために命からがら逃げてきたと話しています」

吹雪「では、噂は本当だったんですか?」

呉提督「残念ながらその様で。逃げる途中で深海棲艦と遭遇し、妹を逃がす時間を稼ぐために戦い、ボロボロになりながら流れ着いたそうです」

提督「その艦娘はどうしていますか?」

呉提督「後ほど、ここへ呼ぶので話を聞いてあげてください」

提督「ところで、どうしてこの話を俺に?」

呉提督「直接、上に報告しようかとも思いましたが、まずは信頼できる人物に話すべきだと思いまして」
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:28:19.03 ID:FdAOOYzj0

-夕方 鎮守府 執務室-

提督「急に呼び出して悪いが、君に確認したいことがある」

浦波「はい」

提督「君は武羅悪鎮守府から逃げてきたんだな?」

浦波「!?」

提督「先ほど、呉の提督さんと会って聞いた話だ。君と一緒に脱走した吹雪と叢雲は無事だ。呉鎮守府で保護されている」

浦波「本当ですか!?」

吹雪「本当だよ。私たちがこの目で確認してきたから」

提督「武羅悪鎮守府のことを話してくれないか?」

浦波「はい。一日、この鎮守府で過ごして貴方は信頼できる方だと分かりました。今までの無礼をお詫びします」

提督「気にするな。今まで酷い仕打ちを受けてきたんだ、人間を信用できないのは仕方ない」


-夜 執務室-

長門「提督よ、それは本当なのか!?」

提督「ああ、本人がそう証言している」

新提「許せん!可愛い駆逐艦たちに何てことを!」

師匠「・・・」

大淀「何て酷いことを」

大和「それで昨日の浦波さんはあの様な態度だったんですね」

長門「私が今から乗り込んで叩き潰してやる!」

吹雪「落ち着いてください!」

提督「そうだ。お前が乗り込むと鎮守府が更地になりかねない」

長門「更地にして何が悪い!」

新提「そーだ、そーだ!」

提督「いい訳ないだろ。この件は俺に任せてくれないか」

長門「クッ。分かった」

シュタッ

川内「話は聞かせてもらったよ」

提督(毎度のことながら、コイツ忍者だよな)

川内「武羅悪鎮守府の調査は私に任せて」

提督「危険過ぎる!」

川内「何も分からない状態で乗り込もうとしてる提督の方が危険だよ」

提督「だが」

川内「私は提督の艦娘だよ?提督が信頼してくれなければ、誰が信頼してくれるの?」

提督「・・・。分かった。だが、少しでも危険だと判断したら直ぐに引け。いいな」

川内「分かってるって。情報は持ち帰らないと何の意味も無いからね」
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:31:24.44 ID:FdAOOYzj0

青葉「天井裏からこんばんは。青葉だよ」

川内「それじゃ、今から潜入してくるから」

提督「頼む」

青葉「ちょっと!無視しないで下さい!」

提督「居たのか」

青葉「酷すぎません!?」

提督「冗談だ。それで何しに来たんだ?」

青葉「青葉も川内さんと一緒に乗り込んで証拠を押さえようかと思いまして」

提督「つまり、写真や動画を撮って証拠とすると?」

青葉「はい!」

提督「分かった。川内にも言ったが、くれぐれも無茶はするな」

青葉「大丈夫ですよぉ!青葉を信じてください!」

提督「では、川内、青葉の二名に武羅悪鎮守府の調査を任せる」

川内「了解!」

青葉「任されました!」

大淀「お二人が持ち帰った証拠は私が責任を持って元帥に届けます」
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 23:32:22.25 ID:FdAOOYzj0
今回のイベントは、づほと阿武隈がMVPだった。
二人が夜戦時に生き残った空母棲姫×1と戦艦棲姫改を無視して深海瑞鶴をスナイプしてくれたおかげで勝てた!
何気に阿武隈フィニッシュは今回が初めて。
(ある部分を見ながら)まったく、駆逐艦は最高だぜ!

本日はここまで。
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 21:57:26.30 ID:eXj2k4jh0
マルユ、オイテケ・・・。

本日分、始まります。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 21:59:13.20 ID:eXj2k4jh0

-浦波保護から数日後 夜 執務室-

提督「浦波を見て薄々気付いてはいたが、ろくに食事も与えられていない様だな」

吹雪「皆、やせ細っています・・・」

青葉「ゴーヤさんなんてオリョクル・ハイを発症して危険な状態でした。周りが止めないと、補給もせずに出撃しようとするくらいでしたし」

大和「何て酷いことを」

川内「戦艦、空母は戦力として重要視しているみたいで、こんなに酷い扱いは受けてなかったみたい」

提督「浦波もそう言っていたな。奴は大艦巨砲主義に取り憑かれた男だと」

青葉「ですが、戦艦の人たちも皆さん目が死んでました」

長門「今すぐ私が乗り込んで叩き潰してやる!」

新提「私も同行する!」

提督「NAGATO-1 TITUS、シット」

長門「ワン!って私は犬ではない!」

提督「兎に角、落ち着け。先日も言ったが、お前さんは鎮守府を更地にしかねない。大淀、二人が集めれくれた証拠を元帥に提出してくれるか?」

大淀「はい」

提督「それと適当な理由をでっち上げて武羅悪提督にアポを取ってくれ」

大淀「分かりました」

吹雪「いよいよ乗り込むんですね?」

提督「ああ、証拠は押さえた。奴を捕らえて憲兵に突き出してやる。当日はキットもサポートを頼む」

キット「お任せください」フォンフォン
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:00:14.19 ID:eXj2k4jh0

-武羅悪鎮守府 執務室-

武羅悪・大和「提督」

武羅悪提督「何だ?」

武羅悪・大和「○○鎮守府の提督から共同作戦を行いたいので打ち合わせをしたいと連絡が届いています」

武羅悪提督「奴から・・・、いいだろう。了解したとの旨を返しておいてくれ」

武羅悪・大和「はい」

武羅悪提督「向こうからわざわざ会いに来るとは都合がいい。奴さえ居なくなればこの俺が海軍でナンバーワンだ!」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:01:52.78 ID:eXj2k4jh0

-数日後 埠頭-

提督「留守中は頼む」

新提「任せておけ」

長門「護衛は吹雪だけでいいのか?必要ならば私も」

提督「大丈夫だ」

長門「そこまで言うなら、吹雪頼んだぞ」

吹雪「はい!」

明石「いつでも出港できますよ。それにしてもキットに乗って行かなくていいんですか?」

提督「キットに乗って行くと警戒されそうだからな。それに」

明石「それに?」

提督「以前、キットで海上を走行した時に、飛ばし過ぎて吹雪が酔ったたことがあってな」

明石「確かに自力で航行するのと、乗り物だと違いますからね」

提督「キットは後方から付いて来てくれ」

キット「はい」フォンフォン

大和「武運長久を祈ります」

提督「ありがとう。では、行ってくる」
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:05:02.40 ID:eXj2k4jh0

-数時間後 海上-

提督「そろそろ武羅悪鎮守府の管轄区域だな」

吹雪「あと10分程で到着ですね」

提督「そろそろ連絡を入れるか」

吹雪「そうですね」

提督「こちら○○鎮守府の提督。武羅悪鎮守府、応答願う」

守衛長「こちら武羅悪鎮守府、守衛。どうぞ」

提督「本日、そちらの提督との面会を予約しているので、入港許可を願いたい」

守衛長「面会の予約を確認した。貴艦の入港を許可する」


-武羅悪鎮守府 埠頭-

守衛長「武羅悪鎮守府へようこそ。念のため、身分証の提示をお願いします」

提督「はい」つ身分証

守衛長「ん?」チラッ

守衛長(写真と同一人物か?何かおかしいぞ。どう見ても写真より目の前に居る人物の方が若い)

提督「どうかされましたか?」

守衛長(怪しい)

吹雪(あの、身分証の写真をまだ差し替えてないから、怪しまれてませんか?)ヒソヒソ

提督(うん、そうみたいだな。よし)ヒソヒソ

提督「余の顔を見忘れたか?」

守衛長「う、上様!?ははーつ。いや、上様がこんな所に居るはずが無い!曲者だ!者共、出合え出合えーっ!」

守衛ズ「イーッ!」

スッ

吹雪「し、司令官!?」

提督「かかって来い」

吹雪「ノリノリで構えないで下さい!それは某米将軍の刀じゃないですよね?拝さんのですよね?皆さんも落ち着いてください!」

武羅悪・大和「お止めなさい。その方は提督のお客様です」

守衛長「チッ。命拾いしたな曲者」

吹雪「この人は正真正銘本物です!」

提督「斬っていいですか?」

武羅悪・大和「ご無礼をお許しください」

吹雪「こちらこそすみません」

武羅悪・大和「提督がお待ちなので案内致します。その前に艤装をお預かりします」
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:07:44.87 ID:eXj2k4jh0

-応接室-

武羅悪・大和「こちらでお待ちください」

提督「分かりました」

バタン

提督「とりあえず座って待つか」

吹雪「そうですね」

プシュー

プシュー

提督「な、何だ!?」

吹雪「まさか・・・毒ガス!?」

ガチャガチャ

提督「開かない!」

吹雪「そんな!」

提督「クソッ!奴を捕まえるはずが、読まれていたか」

吹雪「司令官、最後まで護れなくてごめんなさい」
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:11:35.90 ID:eXj2k4jh0

-執務室-

武羅悪提督「そろそろ息絶えた頃か」

武羅悪・大和(ごめんなさい。でも、提督のためにこうするしか無かったんです)

提督「そうだな。奴等のマヌケな死に顔を拝んでやるか」

武羅悪提督「ああ、さぞかし・・・!!!」

武羅悪・大和「!!!」

提督「さぞかしどうした?」

武羅悪提督「き、貴様何故!」

提督「何故生きているのかって?敵の本拠地に乗り込もうって時に何の下調べもせずに乗り込むと思うか?」

吹雪(天井裏の通気ダクトを通って脱出後、執務室に忍び込むなんてスパイ映画みたいです)

武羅悪提督「クッ!」

提督「相手の一手先を読んでこその提督!」

吹雪「貴方がこの鎮守府で行ったことは全て浦波ちゃんから聞きました」

武羅悪提督「浦波だと、まさか!」

提督「そのまさかさ。お前が轟沈したと思っている浦波はうちで保護している。そして全て上に報告済みだ。観念しろ」

武羅悪提督「俺はこんな所では終わらん!貴様を倒し、俺こそが最も優れていると証明してやる!そうすれば些細な問題など」

吹雪「些細な問題?貴方にとって艦娘はどういう存在ですか?」

武羅悪提督「決まっている。艦娘は深海棲艦を倒すための道具だ。駆逐艦など大和を運用するための資材を集める使い捨ての駒でしかない!俺には大和だけ居ればいい!」

提督「本当に浦波から聞いた通りだな。その腐った性根を叩きなおしてやる」

武羅悪提督「やれるもんならやってみてくださいよぉ、先輩!」ピキピキ

提督「お前に先輩と呼ばれる筋合いなど無い」

武羅悪提督「アンタに無くても俺にはあるんでね。大和、その小娘の始末は任せたぞ。艦娘と言えども艤装が無ければただの小娘。いや、艤装があったところでたかが駆逐艦だったな!」

提督「うちの吹雪をあまり嘗めない方がいいぞ」

武羅悪提督「随分な自信だな。艤装の無い駆逐艦と、ご自慢のナイト2000も無い状況で何が出来る?」

提督「いつから吹雪に艤装が無く、キットも居ないと錯覚していた?」

ブーーーーーーーーン

武羅悪提督「エンジン音?まさか!」

ドンガラガッシャーン

キット「お待たせしました。吹雪さん、艤装のスペアをお届けにあがりました」フォンフォン

吹雪「ありがとう」

提督「トランクにスペアを積んでおいて正解だったな」

武羅悪提督「馬鹿な!鎮守府周辺に奴の反応は無かったぞ」

キット「レーダーを掻い潜って潜入する方法はいくらでもあります」フォンフォン
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:13:16.42 ID:eXj2k4jh0

提督「さて、どうする?大人しく投降するか?」

武羅悪提督「そうだな。大人しく投降しよう・・・と、言うとでも思ったか?」

パンパン

提督「まぁ、そうなるな」

スパッ


吹雪「大和さん、貴女はどうしてあんな人に?」

大和「吹雪さん、貴女も指輪を貰ったんですね。だったら分かるはずです。あんな人でも私にとっては唯一の存在であると」

吹雪「大和さん・・・」

大和「吹雪さん、貴女に恨みはありませんが、提督のために消えてもらいます!」


武羅悪提督「刀で銃弾を斬るとは流石だな。先輩」

提督「過去に深海棲艦を真っ二つにしたこともあるんでな」

武羅悪提督「流石だな。だが、何時まで続くかな?」

提督「減らず口はその辺にしておけ」

武羅悪提督「アンタたちが死んだ後、深海棲艦は全て俺たちが倒し、戦争を終わらせてやるから安心して死んでくれ」

提督「やれやれ」


-埠頭-

守衛「あ、貴方様は!」

大淀「このお方を止めるとこは出来ませんよね?通してもらいますよ」

守衛「どうぞお通り下さい!」
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:14:47.40 ID:eXj2k4jh0

ドーン!

ドーン!

吹雪(さっきから大和さんの砲撃は狙いが定まっていません。キットが間に入って妨害してくれているのもあるんだろうけど、やっぱり迷いがあるんですね)

大和「ちょこまかと!」

キット「無駄ですよ、大和さん。例え貴女の砲撃が直撃したとしても私には傷一つ付けられません。そして吹雪さんも撃たせません」フォンフォン

吹雪「大和さん、もう止めましょう」

大和「クッ・・・。提督のためにこんな所で終わる訳にはいきません!」

吹雪「大和さん・・・」

ドーン!

大和「きゃあ!」


カチッ

カチッ

武羅悪提督「しまった!弾切れか!」

提督(チャンスだ!)

提督「春風流剣術奥義 海航艦娘舞」ゴキッ

武羅悪提督「ぐわぁぁぁぁぁぁ!」

ドーン!

ドーン!

ドーン!

武羅悪・大和「提督!!!」ダッ

吹雪「あの人、壁を突き破って飛んで行きましたけど、大丈夫ですか?(汗)」

提督「安心しろ、峰打ちだ」プルプル

吹雪「峰打ちって時代劇でよく見ますが、本当にやると刀が折れるって聞きますけど」

提督「コイツはその程度で折れる様な鈍らじゃないさ」プルプル

吹雪「さっきから様子が変ですが、大丈夫ですか?」

バタッ

吹雪「司令官!?」

提督「いってぇぇぇ!全身筋肉痛だー!」ゴロゴロ

吹雪「えぇ・・・」

提督「実はさっきの技は陸上では力の逃げ場所が無いから使用禁止だと、春風から止められたいた!」ゴロゴロ

吹雪「どうしてそんな技を使っちゃったんですか?(汗)」

提督「いかにもって感じの必殺技で締めるとカッコイイだろ?」

吹雪「はぁ・・・、男の人ってそういうところありますよね」

提督「だが、今は激しく後悔している。春風の言いつけを守るべきだったと!あああー!」ゴロゴロ

吹雪「そうやってのた打ち回るくらいなら、止めておくべきでしたね」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:16:21.71 ID:eXj2k4jh0

ガチャ

大淀「元帥のおなーりー!」

元帥「武羅悪君・・・、って何だが凄いことになっているが」

大淀「うわぁ・・・。あ、あの、提督?」

提督「」チーン

吹雪「司令官は訳あって全身筋肉痛で死にそうになってます(汗)」

武羅悪提督「まだだ、まだこの程度で。ぐはっ(吐血)」ヨロヨロ

武羅悪・大和「もう止めて下さい!このままでは死んでしまいます!」

武羅悪提督「奴を倒すまでは・・・、俺とお前こそがナンバーワンだと証明するまでは!」

師匠「武羅悪よ」

武羅悪提督「し、師匠!」

提督「は?師匠?」ムクッ

師匠「隠していた訳では無いが、機会が無かったので話していなかったが、コイツもワシの教え子でな。お前の弟弟子だ」

提督「寝耳にウォーター!ファーストイヤー!」

吹雪(金剛さんみたいになってます)

師匠「何処で間違ってしまったのやら・・・。お前はワシに対して辛辣なことを除いて真っ直ぐ育ってくれたのだが」

提督「誰のせいですかねぇ?誰かさんが裏切ったりしなければ今でも尊敬する師匠でしたよ」

吹雪「その通りです」

師匠「いや、それを言われるとだな、返す言葉が無いと言うか」

元帥(完全に空気だ)

師匠「お前が道を踏み外したのは師であるワシにも責任がある」

元帥「いいもーんだ、無視されても泣かないから・・・」

大淀「落ち着いてください」

提督「げ、元帥!?」

元帥「いいよ、いいよ、気付いてもらえなくても気にしないから」

提督「申し訳ありません!」

元帥「提督君、君からの報告書と添付資料は一通り目を通した。武羅悪君のやったことは許されることではない」

提督「はい」

元帥「彼は解任され、軍法会議に懸けられるべきだが、君も知ってのとおりこの仕事は誰にでも勤まるものではない。もう一度だけ彼にチャンスを与えてやって欲しい」

提督「御意(うちに一人暇してる奴がいるんだけどなー)」

元帥「新提君は施設の再建が済んだら着任してもらうから安心したまえ」

提督「はっ!」
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:17:49.99 ID:eXj2k4jh0

師匠「叢雲」

武羅悪・叢雲「はい」

師匠「この叢雲はお主の初期艦だそうだな」

武羅悪提督「はい」

武羅悪・叢雲「アンタが鎮守府を建て直すのを手伝ってあげるわ。ずっと側でアンタを見てきた初期艦としての義務よ」

師匠(もう一度だけチャンスを与えてやって欲しいと土下座して頼んだ甲斐があった)

武羅悪・叢雲(あんなことされたら断れる訳無いじゃない。それに、本当に昔の様に戻れるなら・・・)

武羅悪・吹雪「叢雲ちゃんを放っておくことは出来ません」

武羅悪・大和「提督、やり直しましょう。また昔の様な賑やかな鎮守府に」

武羅悪提督「こんな俺に付いて来てくれるのか?」

武羅悪・叢雲「さっきも言ったでしょ?アンタの面倒を見るのが初期艦としての義務だって」

師匠「いい艦娘に恵まれたな。ワシも師として教育し直す責任がある。提督」

提督「うちは大丈夫ですよ」プルプル

師匠「もう帰って来るなと言いたげな顔をせんでくれ」

提督「してません」プルプル

吹雪「そうですよ、考え過ぎですよ」

師匠「・・・」

提督「普通に立ってるだけで痛いんだ」プルプル

師匠「引き止めて悪かった。鎮守府に帰ってゆっくり休むがいい」

大淀「肩を貸します、掴まってください」

提督「スマン」

吹雪「あの」

元帥「どうしたんだね?」

吹雪「以前いただいた人間用の高速修復剤をお持ちではありませんか?」

元帥「悪いな。今は持ち合わせておらん」

吹雪「そうですか・・・。普段から持ち歩く物では無いから仕方ないですよね」

元帥(アレの中身はリ○ビタンDだ。飲んだとしても効果が無いだろうし、嘘だとばれてしまう)
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:18:40.72 ID:eXj2k4jh0

-数時間後 鎮守府 提督私室-

春風「だからあれ程あの技は陸上では使ってはいけないと申し上げたのです」

提督「はい。バカなことをしたと反省しています」

春風「しばらくお仕事はキットと新提さんに任せるとして、吹雪さんお一人で看病は大変でしょうから、私もお手伝い致します」

吹雪「ありがとうございます」

提督「いや、この程度で休む訳には」

春風「お箸すらまともに持てない状態でどうするおつもりですか?数日は安静にしていてください」

提督「面目無い。ところで浦波は本当に良かったのか?」

浦波「はい!助けていただいた恩返しをさせてください!」

提督「これから宜しくな!痛てて」

ドンドンドン

金剛「テイトクー、死にそうって本当デスカー!!!」

榛名「もしも提督が亡くなられたら、榛名も直ぐに後を追います!」

ガチャ

吹雪「お二人とも大げさです。司令官はただの筋肉痛ですよ」

金剛「ヘ?本当デスカ?」

吹雪「本当です。また青葉さんが大げさに言いふらしてるんですね?」

提督「青葉も心配してくれているんだろうし、大目に見てやってくれ」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 22:19:08.05 ID:eXj2k4jh0
本日はここまで
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:29:31.26 ID:c6o9fU7b0
今回のイベントは、まるゆの収穫ゼロであることを除けば中々楽しいイベントだった。
E1で拾った海防艦を全部まるゆとチェンジしてくだち・・・。

本日分、始まります。
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:30:52.03 ID:c6o9fU7b0

-甘味処 間宮-

ガラガラ

大和「今日は何にしようかな。ぜんざいもいいけど、戦艦パフェも捨てがたいし」

イラッシャイマセー

ピシャン

清霜「なれるもん!」

朝霜「んなもん、なれるわけねーだろ」

清霜「絶対になれるもん!提督と夕張さんが『自分の中の可能性を信じて力を尽くせば道は自ずと拓ける』って言ってたもん!」

大和(清霜ちゃんと朝霜ちゃん?何を言い争ってるんだろう?)

清霜「あ!大和姉さま」

朝霜「ん?大和さん」

大和「清霜ちゃん、朝霜ちゃん、こんにちは。何を言い争ってたの?」

朝霜「聞いてくれよ、大和さん。清霜の奴がガン○ムになるとか言い出したんだぜ」

大和「え?ガン○ム?」

清霜「うん!清霜、ガン○ムになりたいんです!」

大和「清霜ちゃんは戦艦になりたかったんじゃ」

清霜「戦艦なんてもう古いよ」

大和(戦艦なんて古いよ、古いよ、古いよ・・・)ガーン

朝霜(おい!大和さんが露骨にショック受けてるぞ)ヒソヒソ

清霜(えー、そう?大和姉さまはこんなことで凹む人じゃないよ)ヒソヒソ

間宮「ご注文は何にされますか?」

大和「戦艦なんて古いわよね。そうよね。戦艦なんて・・・」ブツブツ

間宮「あ、あの、大和さん?」

大和「あ、ごめんなさい。ガン○ムパフェをお願いします」

間宮(ガ、ガン○ムパフェ?戦艦パフェのことでしょうか・・・?きっとそうですね)
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:32:32.30 ID:c6o9fU7b0

ガラガラ

夕張「清霜ちゃん!完成したよ!」

清霜「やったー!」

朝霜「完成って何が?」

夕張「清霜ちゃんの艤装を改造してたのよ。早速試運転に行ってみる?」

清霜「はい!食べ終わったら行きます!」

大和「夕張さん」

夕張「ひっ!や、大和さん、どうしたんですか?随分、暗いオーラが出てますが」

大和「清霜さんだけだと心配だから私も同行させてください」

夕張「えっと、私の一存では決められないから提督に」

大和「そうですね。行って来ます!」ダッ

間宮「お待たせs・・・あれ?大和さん?」

夕張「執務室に向かって走って行きましたよ」

間宮「大和さんご注文の戦艦パフェ、どうしましょう・・・」

赤城(今日は何にしましょうか)

間宮「赤城さん、良い所に!」
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:33:42.90 ID:c6o9fU7b0

-執務室-

コンコン

大和「大和です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大和「提督、ガン○ムさんの試験運転に随伴艦として参加させてください!」

提督「お、おう(凄い迫力だ。それよりガン○ムさんって清霜のことだよな?)」

吹雪(ガン○ムさんって清霜ちゃんのことでしょうか?)

提督「清霜は今、間宮さんの店だよな?」

大和「はい」

提督「もう少ししたら出撃ドックに来るだろうから、出撃ドックで待つとするか」

大和(私が戦艦の良い所を見せて、清霜ちゃんの目を覚ましてあげます!)

提督「そういう訳で出撃ドックに行ってくるから、留守番を頼む」

キット「お任せください」フォンフォン
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:36:32.79 ID:c6o9fU7b0

-出撃ドック-

リベッチオ「提督さん!清霜さんが戦艦になったって本当?」

提督「いや、清霜はガン○ムになったんだ」

リベッチオ「ガン○ム?何それ?」

夕張「え?知らないの?イタリアにも銀色の脚(笑)とか、ただのチャラ男かと思いきや無茶苦茶熱い人だった伊達男とか居るじゃない!」

提督「プッ!銀色の脚(笑)は止めてやれ。終盤に再登場して活躍してたじゃないか(笑)」

吹雪(お二人の会話が分かりません)

清霜「司令官、準備出来たよ!」

提督「了解。せっかくだからリベッチオも一緒に出撃してみるか?」

リベッチオ「うん、する!」

清霜「でも、艤装が何も変わってないけど、本当にガン○ムになれたの?」

提督「心配になるのも仕方ない。今は何も変化が無いからな。戦闘になれば清霜に応えてくれるさ」

清霜「そうなの?楽しみにしてるね!」

大和「清霜さん、そろそろ行きましょう」

清霜「うん。清霜に任せて!」

リベッチオ「さぁ!イタリア駆逐艦の魅力、教えてあげるね?リベッチオ、出撃です!」

大和「戦艦大和。推して参ります」

朝霜「なぁ司令、清霜は本当にガン○ムになっちまったのか?」

提督「いいや、清霜は駆逐艦の艦娘であって、ガン○ムでは無い」

朝霜「どういうことだよ?」

提督「駆逐艦が戦艦になれるならしてやりたいが、それは不可能だ。だからせめて雰囲気だけでもと思い夕張に艤装を改造してもらった」

夕張「そう。一角獣が変身するのを参考に改造したのよ!」

朝霜「清霜の奴がそれに気付いたらショックを受けるぞ」

提督「分かっている。俺を憎んでくれて構わない。だが、駆逐艦は戦艦にはなれないし、火力が全てでは無いことを知って欲しいんだ」

朝霜「この間、司令がしめた奴みたいになって欲しくないってことか」

提督「・・・。不良のケンカみたいな言い方は止めてくれ」

朝霜「あたいがヤンキーだって?」

提督「言ってない」
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:41:23.89 ID:c6o9fU7b0

-海上-

レ級「提督さんよぉ、テメーは絶対に許さねぇぞ!サハラ砂漠で待ってたから、もう少しで干物棲艦になるところだったんだぞ!」

レ級「親切な現地人のお陰で助かったけどよぉ、この積年の恨みは絶対に晴らしてやるからな!」

レ級「まずは長門だ、その次にテメー(提督)を血祭りにあげてやるからな!」

レ級「ん?アレは・・・」


清霜「深海棲艦、居ないねー」

リベッチオ「鎮守府近海だからねー、わんさか沸いてこられても困るよ」

大和「!!! 清霜さん、リベッチオさん逃げて!」

清霜「え?」

ドカーン!

大和「クッ、こんな所で、大和は、沈みません!」中破

レ級「流石は戦艦大和だな。ありったけの魚雷を叩き込んでやったのにこの程度とはなぁ!」

大和「レ級!」

レ級「こんな所に居るってことは、あの鎮守府の艦娘だろ?まずはテメー等を血祭りにあげてやるよ!」

大和「ここは私が引き付けます。二人は逃げて!提督にこのことを知らせて!」

清霜「負傷した大和さんを見捨てて逃げるなんてガン○ムのすることじゃないよ!」

レ級「ん?誰かと思えばリベッチャオじゃねーか」

リベッチオ「リベはリベッチオだよ!」

レ級「お前は顔見知りのよしみで見逃してやるよ」

清霜「顔見知りってどういうこと?」

リベッチオ「前にリベのパパは海軍の中将で、深海側のスパイでもあったって話したよね?このレ級はパパの部下だったの」

レ級「ほら、見逃してやるから早く行けって」

リベッチオ「仲間を見捨てて逃げるなんて出来ないよ!」

レ級「ふーん。じゃあ、お前も一緒に沈め」

清霜「自分の中の可能性を信じて力を尽くせば道は自ずと拓ける」

ピカーッ

レ級「何だ?」

ガコン

ガコン

リベッチオ「艤装から緑色の光が・・・」

大和「それに装甲がスライドして展開したわ!」

清霜「二人は清霜が護る!」
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:43:00.98 ID:c6o9fU7b0

レ級「ケッ、たかが駆逐艦がこのレ級様に歯向かおうってか?」

清霜「清霜は駆逐艦じゃないもん!ガン○ムだもん!」

レ級「で、そのガンナントカがどうしたって?」

清霜「えい!」

ドカーン!

レ級「ぐえっ!たかが駆逐艦と思って見くびっていたら」

清霜「まだまだ!」

ドカーン!

ドカーン!

大和「何て速さ!」

リベッチオ「凄い!あのレ級を押してる!」

レ級「頭に乗るな!全艦載機発艦!」

清霜「そんな物、役に立たないよ」

ピタッ

レ級「どうした?何で止まるんだ!早くあのガキを殺れ!」

清霜「無駄だよ」

クルッ

レ級「!? 何故、アタシに向かって来る!」

ドカーン!

レ級「ぐふっ!何故、アタシの艦載機が・・・」

清霜「これで終わりだよ!」

『試製61cm六連装(酸素)魚雷』シャッ

『試製61cm六連装(酸素)魚雷』シャッ

『試製61cm六連装(酸素)魚雷』シャッ

清霜「いっけーーーーーーーーぇ!」

ドカーン!

レ級「おのぉぉぉぉぉれぇぇぇぇぇ!」

ピューン

キラーン!

清霜「大和姉さま、リベッチオちゃん、清霜やったよ」

リベッチオ「レ級をやっつけちゃうなんて、凄いよ!」

大和「清霜さん、凄いわ!」

清霜「えへへ」

バタッ

リベッチオ「清霜さん!?」

大和「大変!早く鎮守府に連れて帰らないと!」
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:47:32.02 ID:c6o9fU7b0

-鎮守府 入渠ドック-

提督「本当に清霜がレ級を退けたのか?」

リベッチオ「間違いないよ!ちゃんとこの目で見てたんだから」

提督「・・・」チラッ

夕張(私も信じられません。あくまで雰囲気であって本当にサイコフレ○ムを積んだりしてませんよ!と言うか造れません!)

提督(心当たりが無いと言いたげだな)

妖精ズ「清霜さんは緊張の糸が切れて倒れたって感じですねー。直に意識が戻ると思いますよ」

提督「そうか。それなら一安心だな。大和はどうだ?」

妖精ズ「結構派手にやられちゃいましたねー。バケツ使います?」

提督「そうだな。頼む」

妖精ズ「はーい。バケツ投入!」

ドバー

妖精ズ「完治しましたー」

ガチャ

大和「提督、申し訳ありません」

提督「何を言うんだ。大和が二人を庇ってくれなかったら危なかったぞ」

大和「清霜さんの様子はどうですか?」

提督「直に意識が戻るだろうって妖精さんが言っている」

大和「良かった」

提督「清霜の意識が戻ったら話を聞かせて欲しい。今はゆっくり休んでくれ」

大和「はい」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:50:09.59 ID:c6o9fU7b0

-執務室-

提督「夕張」

夕張「いや、本当に何がどうなっているのやら」

提督「何がどうなっているのやら、じゃねーよ!改造したのは夕張だろ!」

夕張「本当に清霜ちゃんが奇跡を起こしたとしか」

吹雪「奇跡って・・・、皆さん無事帰ってこられたからいいですけど」

キット「夕張さんに設計図を見せてもらいましたが、これと言って何も見当たりません。本当に艤装が清霜さんの心に応えたとしか言い様がありません」フォンフォン

提督「えぇ・・・、キットにそれを言われても・・・」

キット「私がこんなことを言うのは変ですか?」フォンフォン

吹雪「変って言うか、コンピュータであるキットが奇跡って釈然としないと言うか」

キット「何にせよ、清霜さんがレ級を退けたのは紛れもない事実です」フォンフォン

吹雪「そうだね」

夕張「一応、艤装を解析してみますが、あまり期待はしないでください」

提督「それが良さそうだな。まぁ、清霜の仲間を護りたいという強い思いが奇跡を起こしたとでも思っておくよ」

コンコン

清霜「清霜です」

大和「大和です」

リベッチオ「リベッチオです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

清霜「提督!清霜がレ級をやっつけたよ!」

提督「大和とリベッチオから聞いたよ。良くやったな」ナデナデ

清霜「えへへ〜」

リベッチオ「提督さん、リベもガン○ムになりたいです!」

提督「その件は考えさせてくれ」

大和(提督も大変ですね)
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/25(日) 22:50:38.51 ID:c6o9fU7b0
本日はここまで。
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 22:09:20.39 ID:Knkr/5m10
次の改二は霰で確定?
レベルを確認してみたら、Lv23で下から五位タイだった。
まー、そんなこともあるよねー。ねー大井っちー。
出来れば朝雲か山雲にしてください。レイテのおかげでレベル高いし。

本日分、始まります。
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 22:11:47.95 ID:Knkr/5m10

-執務室-

提督「資材に余裕があるし、久しぶりに大型建造をしてみるか」

吹雪「武蔵さん狙いですね?」

提督「その通りだ」

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕張「提督、清霜ちゃんの艤装のことなんですけど」

提督「何か分かったのか?」

吹雪(何だか長引きそうだし、司令官の代わりに工廠に行ってこようかな)

夕張「いえ、まだ仮説の段階ですが」

吹雪「建造をしに工廠に行ってきますね」

提督「ああ、頼む」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 22:13:57.03 ID:Knkr/5m10

-工廠-

吹雪「妖精さーん」

妖精ズ「はーい」

吹雪「建造をお願いできますか?」

妖精ズ「お任せください」

吹雪「使用する資材はですね・・・、でお願いします」

妖精ズ「了解でーす」

吹雪「では、私は次の用事があるのでお願いしますね」

妖精ズ「はーい」

妖精ズ「じゃあ、建造するべ」

『08:00:00』

妖精ズ「!? この時間ってもしかして・・・。吹雪さん!ってもう居ないよねー」

妖精ズ「どうする?」

妖精ズ「バーナー使っちゃうです?」

妖精ズ「でも、提督さんの了承を得ずに使うのもなー」

妖精ズ「言うても、バーナーは余りまくってるやん?」

妖精ズ「じゃあ、やっちゃうか」

妖精ズ「賛成ー。ファイヤー!」

チン!

妖精ズ「オープン!」

???「ここは・・・?」

妖精ズ「!!! やはり我々の眼に狂いは無かった。ついに彼女が建造されたぞ」

大淀「明石、居るー?」

妖精ズ「良い所に大淀さんが!大淀さーん」

大淀「あら、妖精さん。どうしたの?」

妖精ズ「先ほど、吹雪さんに頼まれて建造したのですが、その」

大淀「?」

妖精ズ「建造された艦娘さんを見てもらう方が早いですね」

大淀「!? あ、貴女は・・・」
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 22:17:01.38 ID:Knkr/5m10

-執務室前-

コノムネノトキメキヲ アナタニー

大淀(はぁ・・・またバカップルがいちゃついてる)

コノヨニタイセツナノハ アイシアウコトダケトー

コンコン

大淀「大淀です」

アナタハ オシエテク-レル

大淀(返事なし)

ガチャ

提督「このファイルを棚に直しておいてくれ」

吹雪「はい」

大淀「???」

提督「ん?大淀か。どうした?」

大淀「???(え?提督は吹雪さんに歌ってたんじゃ?え?あれ?)」

大淀「あ、えっと、建造が完了した新人をお連れしました」

提督「おお、そうか。ご苦労」

武蔵「フッ、随分待たせたようだな・・・。大和型戦艦二番艦、武蔵。参る!」

提・吹「!!!」

提督「し!」

武蔵「し?」

提督「シゲル・マツザキ!?」

武蔵「いや、武蔵だ」

吹雪「え?武蔵さん?(シゲル・マツザキさんじゃないんだ)」

提督「大変だ!シゲル・マツザキさんが来たぞー!」

大淀(やっぱりさっきのは聞き間違いでは無かったんですね・・・)

武蔵「いや、だから、武蔵だ。む・さ・し」

提督「武蔵!?」

武蔵「そうだ、武蔵だ。よろくし頼むぜ、相棒!」

大淀(相棒。ここで提督は○京さんぽい反応をするのでしょうか?)

提督「大変だ!画伯、画伯を呼ばないと!それと大和だー!」

大淀「画伯?秋雲さんですか?」

吹雪「いえ、画伯とは清霜ちゃんです」

大淀「清霜さんが画伯?」

キット「壁に飾ってある戦艦武蔵の絵が見えますか?」フォンフォン

大淀「はい。ありますね」

キット「あの絵は山下清霜画伯がアドミラルに贈ったものです」フォンフォン

大淀「はぁ・・・?(訳が分かりません)」

ピンポンパンポーン

スピーカー「大和、清霜画伯、大至急執務室へ!繰り返す」
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 22:20:37.58 ID:Knkr/5m10

コンコン

大和「大和です」

清霜「清霜です」

提督「どうぞ」

ガチャ

大和「提督、って貴女は!?」

清霜「!!!」

バタン

武蔵「大和、清霜、久しぶりだな」

大和「し」

武蔵(まさか・・・)

大和「シゲル・マツザキ=サン!」

清霜「わーい!シゲル・マツザキ=サンだー!」

大淀(うわぁ・・・)

武蔵「お前たち・・・」

大和「ふふっ、冗談よ。武蔵、よく来たわね」

清霜「え、武蔵さん!?」

一同「え?」

提督「あの、清霜さん?」

清霜「じょ、冗談だよ?(汗)」

提督(これは間違いなく冗談じゃない奴だ)

吹雪(清霜ちゃん・・・)

提督「大和、悪いが武蔵に鎮守府の案内をしてやってくれるか?」

大和「はい!お任せください!」

大淀「清霜さん、あの絵は本当に清霜さんが?」

清霜「はい!清霜作です!」

大淀「こんな才能があったなんて」

大和「清霜さん、行きましょうか」

清霜「はーい」

大和「行って参ります」

提督「頼んだ。一通り説明したら執務室へ帰って来てくれ」

大和「はい」

提督「そうだ!聞くのを忘れるところだったが、武蔵の部屋は大和と相部屋でいいか?」

武蔵「ああ、それで構わん」

提督「では、寝具を手配しておく」

清霜「じゃあ、今度こそ行ってきます」フリフリ

ガチャ

バタン

清霜「清霜ねー、ガン○ムになってレ級をやっつけたんだよー!」

武蔵「ガン○ム?」

大和「ガン○ムって言うのはね」
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 22:24:28.67 ID:Knkr/5m10

提督「武蔵を執務室まで案内してくれてありがとう。下がってくれていいぞ」

大淀「いえ、私はまだ報告事項が」

提督「そうか」

大淀「来月から新人が配属されます。こちらがリストです」つリスト

提督「もうそんな季節か」

吹雪「早いですね〜。浦波ちゃんもですけど、武蔵さんの歓迎会も新人さんたちと一緒にしましょうか」

提督「そうだな。浦波の歓迎会もまだだったし、来月まとめてするか」

大淀「キットの分はUSBにデータを入れてます」

提督「米国の正規空母イントレビッドと軽空母ガンビアベイ」ペラッ

吹雪「サラトガさんのお仲間が増えますね」

提督「海防艦の松輪、佐渡、対馬、日振、大東」

キット「潜水艦狩りが捗りますね」フォンフォン

提督「実際、大鷹や占守たちのおかげで対潜が楽になったな」

提督「潜水艦が伊400」

吹雪「しおいちゃんのお姉さんですね」

提督「駆逐艦が秋月型の涼月、夕雲型の浜波に、ジャーヴィスだと・・・。奴等、うちにキットが居るのを知っていて嫌がらせか!」

大淀「提督?どうされましたか?」

提督「ジャーヴィスと言うと、スタ○クさん家のAIだろ?うちには既にキットが居る!」

大淀「落ち着いてください。ジャーヴィスさんは英国の駆逐艦です。映画のキャラクターなんて配属される訳無いじゃないですか」

提督「キットを、いや、キットだけじゃない。夕張のデロリアン、サラトガのバイパー、ウォースパイトのDB5を見てもまだ言えるか?」

大淀「それを言われると・・・。ですが、写真を見ればって剥がれてしまってますね。後で捜してお持ちします」

提督「いや、キットに渡したデータを見せてもらうからいい」

大淀「確かにその方が手っ取り早いですね」

提督「もう一人居るのか」ペラッ

提督「!!!」

大淀「気付かれましたか?」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「最後の一人が問題だ。見てみろ」つリスト

吹雪「!!!」

提督「後ほど響とガングートを招集して作戦会議だな」

大淀「それが宜しいかと」

提督「これで全員目を通したな」

コンコン

鈴谷「鈴谷だよ」

熊野「熊野ですわ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 22:26:48.24 ID:Knkr/5m10

鈴谷「ねーねー、提督。今年ももう直ぐ新人が配属されるんでしょ?」

提督「今、大淀からリストを貰って見ていた所だ」

鈴谷「そしたら歓迎会を開くよね?」

提督「そうだな」

鈴谷「鈴谷、食べたい物があるんだけどぉ〜」

提督「一応、聞いておこう」

鈴谷「シャブリを食べたい」

提督「ナニソレ?」

吹雪「鰤しゃぶですか?でも、もう鰤のシーズンじゃないですよね」

熊野「その下品な表現は止めてくださいます?神戸牛のシャトーブリアンですわ」

大淀「却下」

提督「だ、そうだ」

鈴谷「えぇ〜ケチ〜」

熊野「ケチですわ」

大淀「神戸牛のシャトーブリアンなんて全員分用意したらいくら掛かると思ってるんですか?」

鈴谷「んーとね、余裕で一束は要るね」

大淀「分かってるならそんなリクエストを出さないでください」

熊野「年一回の贅沢すら許されないなんて・・・こんな貧乏鎮守府は嫌ですわ」

キット「贅沢にも限度があります。それと、新人が着任するのは年二回です。更にクリスマスパーティ等もしているので、年一回どころではありません」フォンフォン

鈴谷「じゃあ、提督が個人的に奢ってよ」

提督「ダメ」

鈴谷「奢ってくれたらイイコトしてあげるよ?」

提督「イ、イイコト?」ゴクッ

吹雪「・・・」ジトー

提督「ダメなものはダメだ!自分達の金で食べてきなさい。二人ともそれなりに給料は貰ってるだろ?」

熊野「もういいです!提督がこんなケチだとは思いませんでしたわ!」

鈴谷「そうだね〜。ケチな提督の所に居ても仕方ないから帰ろっか。お肉は他人の奢りだからいいんだよ」

ガチャ

バタン

提督「俺は何か間違っているか?」

吹雪「いいえ、何も間違っていません」

キット「その通りです」フォンフォン

大淀「鎮守府の運営経費は無制限ではありません。提督は何も間違っていません」

提督「そうだよな」
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 22:28:13.79 ID:Knkr/5m10

-夜 執務室-

提督「二人に来てもらったのは相談があるからだ」

響「私に出来ることなら何でも協力させてもらうよ」

ガングート「貴様と私の仲じゃないか」

提督「二人ともありがとう。相談はコレだ」つ着任予定の艦娘リスト

響「こ、コレは!?」

ガングート「!!! レーニンめ、まだ諦めていないのか」

提督(レーニンって戦前に亡くなっていると思うんだけど。いや、戦前と言うより100年近く前か?)

吹雪「この人のことでお二人に協力をお願いしたいんです」

響「司令官と姉さんは私が護る」

ガングート「私も協力しよう。大船に乗ったつもりでいてくれ」

提督「これから仲間になるんだ。出来るだけ穏便に済ませてくれ」

ガングート「任せておけ。私はもう赤では無い。西側諸国の艦娘たちが私に資本主義の素晴らしさを教えてくれた」

響「その通りだ、同志ガングート」

ガングート「金さえあれば何時でもアイスが買える!それも好きなだけ!こんなに素晴らしいことは無い!」

提督(アイスって。それでいいのか?)

吹雪(本人が幸せそうにしているので、それでいいんじゃないでしょうか?)ヒソヒソ

提督(確かにそうだな)ヒソヒソ
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 22:28:49.32 ID:Knkr/5m10
ガンビアベイはどう運用したらいいのかマジで分からん。

本日はここまで。
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 08:18:11.77 ID:EWENzmAAO
意味がわからないのだか武蔵の見た目は松崎しげるなのか?
それともただ色黒だから冗談でいったの?
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/20(金) 22:15:51.70 ID:lf6Pnsv40
三日程前にHDDさんが亡くなられました・・・。
データ復旧ソフトで書きかけのデータを復旧できればいいですが、無理なら内容はだいたい覚えているので書き直します。
もし待っている人が居れば、しばらくお待ちください。

まだ約一年しか使ってないHDDなのに早すぎるだろ・・・。
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/21(土) 09:03:41.98 ID:Kpq6U/tQP
待ってるよー
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/29(日) 22:13:18.74 ID:VCiskgNF0
>>475
たまたま富豪刑事(2005年)の再放送を見て思いついた色黒ネタです。
当時の松崎しげるは今ほど黒くなく、武蔵に近い色かなと思ったので。
ただ、先ほど『まつざきしげるいろ』と見比べてみたら、武蔵の方が白いですね。武蔵、しおい、ろーちゃん、しおんは色白だった。


>>477
お待たせしました。
データ復旧ソフトって偉大ですね。もう少しで色々と詰むところでした。
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/29(日) 22:15:31.11 ID:VCiskgNF0
月曜日にローソン神戸泊地に行ってきました。
9時50分頃に着いたら整理券が既に100番を超えてた・・・。
提督って沢山居るのね〜(他人事)。誰ですか?艦これはオワコンって言った人。
で、1時間半程並んで店に入ると、タオル2種類とエラー娘のポンタカードしか残ってない。
づほのタオルが目当てだったし、熊野コースター貰えたからまぁいいけど。

あと、店の前にボンネットやドアに榛名がプリント(ラッピング?)された痛180SXが居たな。
あれが痛車ってやつか・・・(痛車を初めて見た訳ではないけど)

本日分、始まります。
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/29(日) 22:20:45.83 ID:VCiskgNF0

-4月上旬 執務室-

コンコン

大淀「大淀です。本日から配属される新人の皆さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

提督「よく来てくれた。俺がここの提督だ」

吹雪「秘書艦の吹雪です」

新提「副長の新提だ」

キット「アドミラルの愛車、Knight Industries Two Thousand. K.I.T.T キットとお呼び下さい」フォンフォン

提督「本来、もう一人居るんだが、長期出張中なので帰ってきたら挨拶してもらおう」

師匠「ワシは元大将で提督の師だ。今はこの鎮守府に居候している」

提・吹「!?!?!?」

新提(何時の間に!?)

大淀(この大淀の索敵能力を以てしても気付けなかった・・・。不覚っ!)

師匠「どうした?」

提・吹「何でここに居るんだ!(ですか!)」

師匠「今日は新人が着任する日だから挨拶に来ただけだ。向こうは大和と叢雲に任せてある。一日位、問題あるまい」

提督「まぁいい。そういうことにしておこう」

大淀「では、気を取り直して、皆さんご挨拶を」

イントレビッド「Hi! Essex class航空母艦、5番艦。Intrepidよ! 貴方がAdmiralなのね? 素敵ね。さァ、一緒にいきましょう? いいかナ?」

ガンビア・ベイ「It's a pleasure to meet you. My name is Gambier Bay・・・ふわぁ!う、撃たないで!」

提督「いや、いきなり撃ったりしないぞ(汗)」

ガンビア・ベイ「ふぅ・・・よ、よかった!」

吹雪(この人、大丈夫でしょうか・・・)

提督「鎮守府でのことは鳳翔さんとサラトガが面倒を見てくれるから、何かあれば二人を頼ってくれ」

鳳翔「鳳翔です。不束者ですが、よろしくお願い致します」

サラトガ「ここの提督はいい人だから安心してくださいね」

伊400「提督、ごきげんよう。潜特型の長女、一番艦、伊400です。ん・・・、し・・・お・・・ん?そう・・・しおん・・・とお呼びください」

提督「あの、君はもしかして艤装の修復とか出来たりする?」

伊400「艤装の修復ですか?いえ、私は工作艦では無いので」

提督「そうだよな。スマン、今のは忘れてくれ」

吹雪「?」

伊401「しおいはずっと一人だったから、お姉ちゃんに会えて嬉しい嬉しい♪」

提督「長らく一人にしてすまなかった。他の潜水艦の子たちは多いが、潜特型の子はもう来ないのかと思っていただけに本当に良かった」
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/29(日) 22:22:59.21 ID:VCiskgNF0

佐渡「択捉型海防艦! 三番艦の佐渡だぜ。シ・レ・イ! よろしくな! ひひっ」

対馬「択捉型海防艦、対馬。ここに・・・南方航路防衛用に建造されたこの体・・・。存分に働くつもりですから。楽しみに・・・ね」

日振「日振型海防艦、一番艦、日振!提督、日振型、着任しました! 頑張りますっ!」

大東「日振型海防艦、その二番艦、大東さ!ちゃっくにーん! あんたが提督かー。へへ、いいね!あたいもよろしくなー! さ、いってみよー!」

提督「先に着任している占守たち同様、潜水艦対策に期待しているからな!」

浜波「あ、あたし…夕雲型・・・駆逐艦・・・十三番艦・・・。ちゃ、着任・・・しました・・・。は、浜波・・・です・・・。あの・・・あの・・・あたしは・・・」

夕雲「そんなに怯えなくても提督は怖い人じゃないから大丈夫よ。むしろ飢えた狼(意味深)な方が嬉しいのだけど」チラッ

提督(こっち見てるし・・・)

大淀「次の方、お願いします」

夕雲(まだ私のアプローチが足りないようね。でも、いつか必ず!)

涼月「秋月型防空駆逐艦「涼月」です。皆さんを・・・皆さんをいつまでもお護りできるよう、私・・・頑張ります。よろしくお願いします!」

提督「秋月たちは防空で活躍してもらっているから、期待しているぞ」

秋月「力を合わせて艦隊をお守りしましょう!」

涼月「はい!秋月姉さん、一緒にお守りしましょう!」

ジャーヴィス「Nice to meet you. Lucky jervis、来たわ!そう、もうゼッタイよ!任せておいて!」

ウォースパイト「よく来たわね。これから一緒に英国の文化を広めましょう」

提督「アークロイヤルの時も言ったが、紅茶以外は広めなくていいから」

タシュケント「Здравствуйте!嚮導駆逐艦、タシュケント、はるばる来てみたよ!同志提督! よろしくお願いするね!」

ガングート「同志よ、よく来たな」

響「歓迎するよ」

提督「全員、挨拶は済んだな。では、鎮守府内の案内をしてやってくれ。それと、週末に歓迎会を開くので覚えておいてくれ」

一同「はい」

コンコン

アイオワ「アイオワよ」

提督「(こんな時にどうしたんだ?)どうぞ」

ガチャ

バタン

アイオワ「アドミラル、正面ゲート前で困っていた艦娘を連れてきたわ」
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/29(日) 22:25:24.49 ID:VCiskgNF0

〜回想中〜

米軍関係者「今日からこの鎮守府に配属される艦娘を連れてきたので、ここの提督に会いたいのだが」

あきつ丸「じ、自分、英語は話せないであります!」

米軍関係者「いや、日本語で話しているよ」

あきつ丸「海外の水兵さんが怖いであります!」涙目

???「あの」

あきつ丸「ひっ・・・。誰かー!助けて欲しいであります!」

アイオワ「どうしたの?」

あきつ丸「アイオワ殿!海外の水兵さんに英語で話しかけられて困っていたであります!」

米軍関係者「アイオワ!いい所へ来てくれた。この子が今日からここに配属されることになったので、提督の所へ連れて行って欲しい」

アイオワ「分かったわ」

米軍関係者「そこの人は話が通じなくて困ったよ」

アイオワ「あはは・・・」

〜回想終了〜
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/29(日) 22:28:30.73 ID:VCiskgNF0

サミュエル「私ね、ジョン・C・バトラー級護衛駆逐艦、サミュエル・B・ロバーツっ」

提督(ロバーツ・・・)

吹雪(司令官、芸人の人たちはロバーツではなく、ロバートです)ヒソヒソ

提督(!!!)

吹雪(貴方の考えていることは大体分かりますよ)ヒソヒソ

サミュエル「ね、覚えて!あ、長い? じゃあ、サムでもいいよ?Nice to meet you!」

ガンビア・ベイ(サムが来てくれたー!)

新提(うへへ。駆逐艦が沢山)ニヤニヤ

提督「え?あ、Nice to meet you too, Sam.えっと・・・」チラッ

大淀「いえ、先日届いたリストには入っていませんが」

提督「配属先はうちで合ってる?」

サミュエル「もちろん合ってるよ。はい」つ米軍の偉い人からの手紙

提督「えっと・・・、確かにうちに配属と書いてあるな。あと、上にも連絡済と書かれている」

吹雪「それなら間違いありませんね」

提督「では、アイオワとサムはもう少し残ってもらうとして、挨拶の済んだ子たちは鎮守府内の案内を頼む」
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/29(日) 22:33:12.22 ID:VCiskgNF0

-甘味処 間宮-

タシュケント「同志ガングート、ここは?」

ガングート「ここはマミーヤと言って美味いスイーツを出す店だ」

間宮「響さん、ガングートさんいらっしゃい。あら、そちらの方は?」

タシュケント「今日、着任したタシュケントだよ。よろしく」

間宮「新人の方でしたか。私は間宮です。よろしくお願いしますね。皆さん、ご注文は何になさいますか?」

ガングート「戦艦パフェを三つ頼む」

間宮「はい」

ガングート「二人とも今日は私の奢りだ」

響「ありがとう」

タシュケント「え?いいの?」

ガングート「私からの歓迎の証だ」

タシュケント「Спасибо.ところで計画は順調に進んでいるかい?」

ガングート「計画か・・・」


伊良湖(間宮さん、本日貸切の張り紙をしてきました)ジェスチャー

間宮(ラジャー)ジェスチャー


-間宮前-

ウォースパイト「あら?今日は貸切になっているわね」

ジャーヴィス「マミーヤのスイーツは美味しいって聞いて楽しみにしてたのにー」

ウォースパイト「仕方ないので私の部屋でティータイムにしましょう。アークや金剛も呼びましょう」
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/29(日) 22:37:39.00 ID:VCiskgNF0

-店内-

間宮「パフェ三つお待たせしました。ごゆっくりどうぞ」

響「間宮のパフェは絶品だよ。さあ、溶けないうちにどうぞ」

タシュケント「いただきます」パクッ

タシュケント「美味しい〜!」

ガングート「同志タシュケントよ、我々がこうして好きなときに美味い物を食えるのは何故だと思う?」

タシュケント「深海棲艦からある程度、制海権を取り戻したことにより、物が流通する様になったから」

ガングート「違う!」

タシュケント「!!!」ビクッ

ガングート「大きな声を出してすまなかった。だが、違うぞ同志タシュケントよ」

タシュケント「じゃあ、どうして?」

ガングート「それはこの国が資本主義だからだ!社会主義国家では食料は配給だが、資本主義では金さえ出せば好きな時に、好きなだけ買える!」

響「同志ガングートの言う通りだよ」

ガングート「だからこそ、自室の冷蔵庫の冷凍室を高級アイスで埋め尽くすことも出来る!」

タシュケント「そ、そんな!あり得ない!」

ガングート「それがあり得るのだ!何故なら私は西側に寝返ったからだ!」

タシュケント「バ、バカな!?」

響「残念ながら事実だよ」

ガングート「同志タシュケントよ、お前もこちらへ来るのだ!共にブルジョワ生活を謳歌しようではないか!」

タシュケント「わ、私は・・・」

ガングート「この間宮の戦艦パフェも金を出したからこそ手に入るんだ!配給では無い!いや、パフェは配給などされない!」

タシュケント(私はどうすれば・・・)

響(これでダメならやるしかないね)

タシュケント(こんな美味しい物をいつでも食べられるなら寝返ったらいいじゃないか!)悪魔の誘惑

タシュケント(ダメだよ!社会主義を広めるという使命を忘れたの?)天使の囁き

タシュケント(私は・・・)

ガングート「レーニンはもう居ない。奴のことなど忘れて、共に提督と美味い物のために戦おうではないか!」

響「ここでの生活は三食昼寝にデザートまで付くよ」

タシュケント「!!! そうだね。ソ連はもう無い。提督のために戦おう!」

響「平和的に解決出来て良かったよ。ダメなら私が幻魔拳を使うしか無かったからね」

タシュケント「幻魔拳?」

ガングート「うむ。同志響と鳳翔は幻魔拳と言って脳に作用して相手を支配したりする技を使えるからな。まぁ、私には通用せんが。ハハハ」

響「そうだね。同志ガングートは西側諸国の艦娘たちのおかげで目が覚めたからね」

タシュケント(同志レーニン、スターリン、どうやら私はとんでもない所へ来てしまったようです)ドンビキ

タシュケント(あ、でも、レーニンもスターリンももう同志じゃないか。これからは同志提督の時代だ)
1204.53 KB Speed:0.3   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)