高坂海美「女子力だよ!」佐久間まゆ「女子力?」海美「女子力〜っ!!」

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1 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage saga]:2017/08/01(火) 22:14:24.25 ID:pXRu8Q3g0
※整合性? 見かけ無いなぁ…。

===

・1111プロダクション、収録用スタジオ

まゆ「気のせいでしょうか? 今、まるで海美さんが二人いたような……」

海美「それが全然! 気のせいなんかじゃないんだなー」

海美「これぞあやめちゃんから教わった、女子力忍法☆影分身っ!!」

まゆ「影分身!」

海美「こうさ、全力で体を左右にユラユラ動かしてたら――」ブンブンブン

まゆ「はい」ユラユラ

海美A「私が分身してる!」ブンブン!

海美B「ように見えてこないっ!?」ブブブン!

まゆ「み、見えます! 私にも二人の海美さんが!」ユラ、ユラァ

律子「……開始早々なんだって言うの? このフラワーロックな二人組は」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501593263
2 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage saga]:2017/08/01(火) 22:18:35.15 ID:pXRu8Q3g0

律子「それでは皆さん、改めまして――」

まゆ「出会いはいつも突然に、『Q&A Station』」ブン、ブン、ブン!

海美「始まりだよーっ!」ブンブブン!

律子「ストップ、ストーップ。一旦カメラ止めてくださーい」

ピンポンパンポーン
――しばらくお待ちください――

律子「ではでは再び改めまして」

律子「装い新たにWeb番組としてお送りします。『Q&A Station』!」

律子「パーソナリティの秋月律子でーすっ♪」

まゆ「たった今、鬼より怖い、モノを見た」

まゆ「アシスタントの、佐久間まゆですよぉ」

海美「それでね次は私の番! ワタシわたし! 私の番ね!」

海美「番組ゲストでやって来ました! 高坂海美十六歳ですっ!」

海美「いぇーいっ!! みんな見てるー?」ブンブンブン

まゆ「わー」パチパチパチ

律子「すみませーん、もう一度カメラ止めてくださーい」
3 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage saga]:2017/08/01(火) 22:20:33.74 ID:pXRu8Q3g0

律子「で」

まゆ「で?」

海美「で、ねっ! 呼ばれて来たのは良いんだけどー……」

海美「この番組って何するの?」

律子「ふっふっふっ、よくぞ聞いてくれました!」

律子「この番組では、テーマに沿って送られて来た視聴者からのお悩みを」

まゆ「ゲストを交えて華麗に解決♪」

律子「なーんてことは、致しませんっ!」

まゆ「そう、しません! ……えぇっ!?」

律子「話を聞くには聞きますが、対象は番組ゲストの方になりまーす」


まゆ「ま、待って下さい律子さん! 私の記憶が確かなら……」

律子「まゆちゃんそれはね? 違う世界線の私たち」

まゆ「そんなしれっと肯定しますか……」

律子「それでは早速、ゲストのお話を聞いてみましょう!」

海美「いぇーいっ!!」

まゆ「しかもそのまま、置いてっちゃうんですね律子さん。……しょぼん」
4 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage saga]:2017/08/01(火) 22:22:39.82 ID:pXRu8Q3g0

律子「いやいや海美、『いぇーいっ!!』じゃなくて」

海美「えっ?」

律子「さっきの説明、聞いてたかなー?」

まゆ「海美さんの持って来たお悩みを、私たち二人が解決です」

海美「えっ? ……わ、私が紹介するんだっけ?」

律子&まゆ「台、本っ!」

海美「ひゃああっ!? そ、そんな怒んなくってもいーじゃんさ〜」

海美「……えーっと、ど・こ・だ、ど・こ・だ〜」

海美「あった! 『海美さん、相談事を発表する』!」

まゆ「わざわざ声に出して読まなくても……」

律子「それで、何をするか思い出した?」

海美「オッケー、オッケー。もっちろんだよ!」

海美「それじゃあミュージック、お願いしまーす!」


ダラララララララララララララ……海美「私、女子力を上げたーい!」ダダンッ!


律子「ズレたわ」

まゆ「見事に」

海美「まっ、まっ、細かいことは置いといて――」

海美「二人もちゃんと、聞いたよね?」

海美「ゲスト持ち込み相談は〜……題して! うみみの女子力アーップ!」

あずき『大作戦だよっ!』

海美「ほぇっ?」

まゆ「あら?」

律子「なんでもなーい、なんでもなーい」

律子「今のはただの、天の声」

まゆ「わざわざ収録したんですか? 今の」
5 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage saga]:2017/08/01(火) 22:24:18.31 ID:pXRu8Q3g0

まゆ「でも正直、健全なテーマでホッとしました」

海美「健全?」

律子「そうね。体力が続く限り外を走らされたりとか」

まゆ「体育館で二十四時間鬼ごっことか」

律子「他にもボルダリングの体験に」

まゆ「バレエのポーズに挑戦なんて」

律子「そういう話が持ち込まれた日には――」

まゆ「番組を辞退していたかもしれませんねぇ」

海美「そこまでかなっ!? 二人とも運動嫌いすぎじゃない?」

まゆ「まゆはそこまでじゃないですけど。……律子さんが」

律子「誰も彼も夏が来るたび浮かれやがって、海もプールも干上がればいい」


律子「なーんてなんてっ!」

海美「???」

まゆ「……水にも人にもウケないなんて」

律子「よーしまゆちゃん? ちょっと表にでましょっか」

まゆ「それで、どうして女子力なんですかぁ?」

海美「うん、それがねー」

律子「聞ぃけぇーっ!!」
6 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage saga]:2017/08/01(火) 22:26:30.29 ID:pXRu8Q3g0

海美「とにかく、何はなくともアイドルだから!」

海美「自分で言うのもなんだけど、私、体力面には不安が無いの」

律子「まぁそうね」

まゆ「ですね。海美さんは数少ない茜――」

茜ちゃん「あれあれあれ? もしかして今、誰か茜ちゃんのことを呼んだかにゃーっ?」ガチャ

律子「茜っ!? 収録中に入って来ない!」

まゆ「コホン! ……日野茜さんの――」

茜さん「ボンバーッ!!」バターン!!

律子「ストップストップ、ストーップ!!」


ピンポンパンポーン
――しばらくお待ちください――


茜ちゃん「だぁってだって律子さん、扉に乱入歓迎の張り紙が」セイザー

律子「どう見ても双子と麗奈のイタズラでしょ!」

茜さん「私は名前を呼ばれたのでっ! 一声挨拶を返そうかと!!」セイザー

まゆ「ボンバーは挨拶なんですか?」

海美「それよりなによりみんなみんなみんなっ!」

海美「運動できる面子が揃ったね! 今から一つ走りに行く?」

茜さん「いいですねぇ!」

茜ちゃん「うぇ!? あ、茜ちゃんはパスー」

まゆ「筋肉痛が辛そう……」

律子「アンタたちね、収録中だって言ってるのーっ!!」
7 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage saga]:2017/08/01(火) 22:30:39.89 ID:pXRu8Q3g0

――ダブル茜はランニングへと出かけました――

律子「で、話を元に戻すけど」

律子「海美は茜の走り込みに付き合えるだけの体力があると」

海美「うん! 体力あるよ! 自慢だもんっ!」

まゆ「スーターミーナーなら、負ーけなーいわ♪」

海美「かっくごっしてっ!」

律子「はいはーい、突然の歌唱はNGですよ〜?」

海美「でも自分が、アイドルらしく可愛いかって言われると……」

海美「正直、胸を張れるほど自信は無いなぁ〜」

まゆ「私から見た海美さんは、十分可愛い方だと思いますけど」

海美「いやいやいや! まゆちゃんの方が絶対可愛いって!」

海美「いつもスカートだし! リボンだし! 仕草とか目つきが可愛いし!」

まゆ「あ、う……。面と向かって言われると、なんだか気恥ずかしいですねぇ」

律子「確かに、まゆちゃんはいつも女の子らしくて可愛いわね」

まゆ「プロデュ……り、律子さんにそんなこと言われると、まゆは……」テレテレ

律子「胸は、海美ほど張れないみたいだけど」

まゆ「……リッチャンダッテ、カワイイデスヨ?」ジトー

律子「うん、ありがとー」ニコッ

海美「はぁ〜、二人ともとっても仲がいいなー」


海美「でね! そんな二人にどうかお願い!」

海美「二人とも! なにとぞ私に女子力をっ!」

律子「授けましょう!」

まゆ「二つ返事」

律子「ここに座ってるまゆちゃんが」

まゆ「薄々思ってはいましたけど!」
8 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage saga]:2017/08/01(火) 22:33:41.58 ID:pXRu8Q3g0

まゆ「女子力、女子力ってな〜んだ〜♪」

海美「駆けださないことさ〜♪」

律子「分かってるなら座りなさい、椅子に」

海美「はい先生!」シュタッ!

まゆ「そもそも、海美さんに質問ですけど」

海美「何かな何かな? なんでも聞いてっ!」

まゆ「海美さんは普段、女子力を上げるためにどんなことを?」

海美「普段? 普段私がしてるのはねー」

律子「あっ、脳裏によぎる嫌な予感」

海美「ズバリ、ランニング! スイミング! クライミングー!」

まゆ「論・外・ですっ♪」ニコッ

海美「えぇーーっ!!?」

まゆ「驚くことじゃありません」

律子「まっ、当然ね。女子力を磨くのに運動は――」

まゆ「そこにサイクリングも加えないと、バランスが悪いじゃないですか」

海美「あ、そっかー」

律子「待て待て待て」

まゆ「はい?」

海美「どーしたの?」

律子「いえね、どーしたもこーしたもないでしょ今の」

律子「明らかに会話がおかしいわよね? ねっ!?」

まゆ「まさか律子さん……ここにダイビングも追加すると?」

海美「そんなの無茶だよ! 無謀すぎ!」

律子「いや、アンタたちの基準は分かんないけど」
9 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage saga]:2017/08/01(火) 22:35:13.32 ID:pXRu8Q3g0

律子「女子力でしょ、女子力! トークテーマはガールズ・パワー!」

雅「よび」ガチャ

彩華「まし」ヒョイ

美紗希「たかぁ?」バタン

律子「このパターン、止めてっ!!」

――ガールズ・パワーの三人には、現場から帰ってもらいました――

律子「あー……疲れる」

まゆ「でも、本当に良かったんですか律子さん?」

律子「いいも悪いも、出演者じゃないあの三人が――」

まゆ「女子力を教えてもらうには、ピッタリの三人だったと思うんですけど」

律子「あっ」

海美「おー!」

まゆ「……」

律子「……」

海美「……」

律子「フッ、いいことまゆちゃん」

律子「いつの世も、来る者拒まず去る者追わずって言うじゃない?」

まゆ「引かれ乃々の小唄ですか」
10 : ◆Xz5sQ/W/66 [sage]:2017/08/06(日) 02:39:59.82 ID:nUQ6Xw160
後半のネタにうまいこと繋げられなくなったので、まっさらに書き直しました。
【モバミリ】佐久間式P独占法
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