【グラブル】童貞【SS】

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87 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/16(土) 06:34:48.51 ID:RYitxPysO

ゼタ「ねぇ、今更なんだけど…」


バザラガ「何だ?」


バザラガ達は二手に別れた大広間へと先に到着し、ユーステス達を待っている。


ゼタ「幻視の魔法を使う奴って…居た?」


バザラガ「見ていない。ユーステス達の方に居るんじゃないか?」


ゼタ「そもそも幻視なんて凄い魔法使える奴がこいつらの味方とは思えないんだけど……普通にどっかの偉い奴が雇いそうな物でしょ」


バザラガ「確かにな。だが性格に難があるという事もあるだろう」


ゼタ「そうだけどさー…何かスッキリしないわ」


バザラガ「なに、こいつらに吐かせれば良い」


頭領「…ら…ぇ…」


バザラガ「ん…?」


掠れ声だが、気絶していた頭領が意識を取り戻す。


頭領「知らねぇ……そんな奴は……俺の仲間にゃ居ねぇよ…」


バザラガ「何だと?」


ゼタ「じゃあ…あの幻の壁は何だったのよ」


頭領「幻の壁だぁ…?…一体何の話してやがる…」


バザラガ「お前の居た部屋に行く途中に幻の壁があった、本当の道を隠してな」


頭領「知らねぇ……俺達の仲間に、そんな器用な真似出来そうな奴ぁ………待てよ…?」
88 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/16(土) 21:10:02.07 ID:RYitxPysO

バザラガ「心当たりがあるのか?」


頭領「ああ……何で俺達が遺跡を荒し回ってたか…知ってるか?」


バザラガ「知らん」


頭領「依頼されてたんだよ…目当ての物が見つからなくても払いが良くてな…現状の活動資金を稼ぐのも楽じゃねぇからよ…」


頭領「依頼してきた野郎の素性は知らねぇ……だが、邪魔されないように少しだけ手伝ってやると言われてたんだ…何してたかは知らなかったけどよ…」


バザラガ「その依頼主があの壁を…」


ゼタ「てゆーか何なのよ、目当ての物って」


頭領「確か…ある星晶獣に関する事らしいが…良くは知らねぇ。ただそれっぽいのがあったら渡すだけだからよ…」


バザラガ「星晶獣だと…?」


ゼタ「ふーん…その依頼主、何者か気になるわね」


バザラガ「ああ…ユーステスに報告しておこう」


頭領「ヘッ……じゃあ俺ぁ寝る…疲れちまった…」


ゼタ「中々良い神経してるわねーアンタ」


バザラガ「今のうちに寝ておけ、後で絞られるだろうからな」


頭領「そうかい…」


ゼタ「それにしてもベアの奴おっそいわねー!」


バザラガ「そうだな。何か問題があった──お?」


ゼタ「やっときたの?……え?」


噂をすれば何とやら、丁度ユーステス達が到着する。
ベアトリクスは抱き上げられたまま。


ユーステス「…待たせたようだな」


ベアトリクス「……」


ゼタ「アンタ達の状態がすっっごい気になるんだけど」


バザラガ「…怪我をしたのか?」
89 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/16(土) 21:20:06.77 ID:RYitxPysO

ユーステス「ああ、足首を痛めているらしい」


ゼタ「ああ、なるほど……じゃあベアが顔を隠しているのは何…?」


ベアトリクス「…何でもない」


ユーステス「ああ、何でもない」


ベアトリクス「!!何でも無くはないだろ!?私に…!あ、あんな事しといて!」


ゼタ・バザラガ(あんな事!?)


ユーステス「嫌だったか?」


ベアトリクス「い、嫌とかそういう問題じゃない!時と場所とか…考えろよ…」


ユーステス「冗談に冗談を返しただけだろう」


ベアトリクス「あれを冗談で済ますのかよ!初めてだったんだぞ!」


ゼタ・バザラガ(初めて!?)


ゼタ「ちょ、ちょっと待って!何!?何したのよ!」


バザラガ「……」


ベアトリクス「今は…言えない…言いたくない…」


ゼタ「はぁ!?メッッッチャ気になるんですけど!?」
90 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/16(土) 22:05:26.90 ID:RYitxPysO

ユーステス「そんな事より…「そんな事だと!」首尾は」


バザラガ「あ、ああ…問題ない。奴らも捕らえた」


ユーステス「そうか。では、帰還する」


ゼタ「ベア!!後であたしの部屋に集合!絶対よ!!」


ベアトリクス「や、やだ!やだやだ!話したくない!」


ゼタ「うっさい!帰還!即!集合!じゃなきゃあたしからベアんとこ凸るから!!」


ベアトリクス「ええー!勘弁してくれよ〜…」


ユーステス「うるさいぞ」


バザラガ(あんな事…初めて…ううむ…)


そして一行は帰還する。
時を同じくして、グランサイファーの整備も完了した。


グラン「もう飛べるの?ラカム」


ラカム「ああ!もう大丈夫だぜ!遅くなっちまったが、アウギュステに向かうか?」


グラン「うん、じゃあ皆が戻ったら行こうか」


ラカム「おう!それじゃあ出発まで俺はちっと寝させてもらうぜ、揃ったら呼んでくれ」


グラン「わかった。じゃあまた後でね」


ラカム「おう!」
91 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/17(日) 09:04:40.35 ID:nfwmAOuwO

そしてラカムも最終調整を終えると動力室を後にする。
すると物陰にこっそりと隠れ、話を聞いていた3人が姿を出す。


ローアイン「オイオイオイ、今の聞いたかオメーら。こりゃっべーぞマジで」


トモイ「んだよローアイン?」


エルセム「馬ッ鹿かオメー!今の会話で解んねーのかよ!?」


トモイ「あ?エルっちAIモード発動してっけど、どういうこったよ」


エルセム「次の行き先ギュステ!つまり?」


トモイ「海がある」


ローアイン「海といえば?」


トモイ「水着…ハッ!?」


ローアイン「気づいちまったようだな…」


エルセム「ここでワンチャン狙わなきゃ男じゃねーべよ?」


トモイ「オメーら…」


ローアイン「ッシャァ!今回はメタクソガチで行くぜ!!ブチアゲてけよダチ公!!」


トモイ・エルセム「ゥゥウウゥウウィィィ!!!」


ローアイン「そうと決まったら部屋に戻って緊急MTG開始ぃぃ!!」


3人「ウェーーーーイ!!」
92 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/17(日) 22:03:58.24 ID:nfwmAOuwO

部屋に戻った3人は緊急MTG(ミーティング)を開始する。


ローアイン「キャタリナさん…水着、よくお似合いですよ。俺と一緒に泳ぎませんか?……どーよこれ、褒めた所でぶっ込む訳よ」


エルセム「ぶははは!!ないないないない!!おめ、パンピー過ぎんだろ!!」


トモイ「つーかキャタリナさん水着着るとは限らない説あるから
、まずその前提から話していけ的な」


ローアイン「脱ぐっしょ、ギュステ、海、これ泳がないとかありえんティーじゃね?」


エルセム「あるから!バチボコあるから!だってだんちょは用事でギュステ行くんだべ?それにキャタリナさんが同行するっしょ」


トモイ「それな。キャタリナさんとかだんちょは俺らと違って芋剥いてねー的な」


ローアイン「あー?じゃあどうすりゃ良い訳?ご意見箱設置ー」


エルセム「功を焦るな?って事よ。用事済んだってすぐにどっかの島行かねーべや?そこを見計らって誘えば真面目なキャタリナさんも、ちょっとくらいなら…って!どーよこれ!?」


トモイ「オイオイオイオイ、どうしたんだよ今日のエルっち。マジでAI搭載してんじゃね?ワンチャンだんちょに言って皆でパーリーしね?って言った」
93 : ◆y.v0PhdyWc [sage]:2017/09/17(日) 22:08:00.50 ID:nfwmAOuwO
途中送信しちまった、最後の行から投稿する。
今更だけど焦点広げすぎて長いね、絞れば良かったよ。
それぞれでSS書ける気がしてきた…
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/18(月) 00:14:03.15 ID:JlKNspGe0
黙ってると調子に乗って攻めてくるくせに、攻められるとすぐ赤くなっちゃうベアぐうかわ
95 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/19(火) 23:56:57.88 ID:5r7gLc3TO

トモイ「オイオイオイオイ、どうしたんだよ今日のエルっち。マジでAI搭載してんじゃね?ワンチャンだんちょに言って海でパーリーしね?って言ったら乗ってくれんじゃね」


ローアイン「はい、ご意見箱開示ぃぃ。中々悪くねーじゃん?」


ローアイン「ていうか俺、びっかん来たんですけど」


エルセム「出たー!ローアインの天啓!」


トモイ「はいそーれ!」


3人「ウェーーーーイ!!」


ローアイン「つまり?ルリぴっぴを籠絡しちゃえば良いって訳」


エルセム「はー?何でルリぴっぴ?意味不何だけどー?」


トモイ「そらおめ、ルリぴっぴとだんちょはニコイチだからよ」


エルセム「そうだけど……あーなるほどなー!たしかにルリぴぴの頼みならだんちょも断りにくそーだしな!」


ローアイン「そゆこと。ッシャ!そうと決まればギュステに着くまでにどう誘導するか決めんべ!」


3人「ウェーーーーイ!!」


こうして3人の議論はアウギュステに到着するまで続く事となる。
96 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/21(木) 19:12:51.61 ID:o9bm2YfPO

団員が皆帰還し、グランサイファーはアウギュステへと旅立つ。
移動中の甲板で、ジータは初めての雲海の景色に見蕩れていた。


ジータ「うわぁ〜……」


グラン「どう?」


見蕩れていたジータの後ろからグランが声を掛ける。


ジータ「いやもう…何ていうか…凄いとしか言えないよ。何処までも続いてそうで…先が見えないね」


グラン「だよね。僕も初めて見た時は落ち着いてる状況じゃなかったけど、同じ事思ったよ」


ジータ「…これから、こんな景色に慣れる…飽きるくらいに見れるんだね」


グラン「うん。これから色々な島に行けると思うとワクワクしてこない?」


ジータ「するする!すっごい楽しみ!」


笑顔でグランに振り返り、その屈託のない笑顔にまた心が揺れた。
グランはジータの隣まで行き、雲海の方を見ながら話しかける。


グラン「あのさ」


ジータ「ん?どうしたの?」


グラン「僕…ジータの──」


??「はいドーーーン!!」


突然やってきた人物は2人の間に割って入り、2人の肩に手を回す。


グラン「ぅわっ!?ク、クラリス?」


クラリス「なーーにしてんの!2人で!」


ジータ「ほら、私って飛ぶの初めてだから雲海を眺めてたんだよ」


クラリス「なるほどー!どうどう?初めての空!」


ジータ「もう凄い!凄い凄い!これしか言えない!」


クラリス「わかるぅー!テンション上がっちゃうよね!」


ジータ「うん!──そういえばグラン、さっきは何て言おうとしたの?」


グラン「え、あ…あれだよ!僕、ジータの面倒とかちゃんと見れないかもしれないけど宜しくねって」


ジータ「子供じゃないんだから大丈夫だよー。それにクラリスもいるしね、心配しないで」


クラリス「そうそう!ウチに任せといて!ジータの事はちゃーんとお守りしますっ!」


ジータ「ちょっと、お守りとか言わないでよ〜」


クラリス「えへへー」


グラン(随分と仲良くなってる…クラリスと同室にして正解だったかな)
97 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/22(金) 02:50:57.30 ID:fSVXHbbVO

クラリス「ねぇねぇ団長ー。今ちょっと良い?」


グラン「うん?これからジータに船内の事説明しようと思ったんだけど…」


その時クラリスがジータに向かってウインクをする。


ジータ(あ、なるほど)


ジータ「ううん、私の案内は後で良いよ。先にクラリスの方行ってあげて?」


グラン「そう?なら良いんだけど」


クラリス「やったー☆そしたら団長こっちこっちー!」グイグイ


グラン「ちょ、行くから!引っ張らないでー!」ズルズル


ジータ「あはは、行ってらっしゃい。頑張ってね」


グラン(…?何をだ?)


グランを引っ張り船内へと消えてしまう2人。
取り残されたジータはまた雲海を眺める。


ジータ(グランとの距離が近づくと良いね、クラリス)


ジータ(さて…とは言ったものの……このまま待ってるって訳にも行かないしなー。でも誰かっていうアテも無いし…)


ジータ(適当に歩いて挨拶回りでもしようかな。もしかしたら前に挨拶した人とかと会えるかもしれない)


ジータ(よし、そうしよう!)


基本移動中は皆自室に居るという団員達だが、外歩きしている者を求めてジータは船内に入る。
98 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/22(金) 06:30:38.71 ID:fSVXHbbVO

ジータ(さてさて…初めて見た時から大きいとは思ってたけど……部屋数が多いなー)


ジータ(この各扉の中に団員達がいっぱい居るとすると。凄い数になりそう…)


???『ふふふ…』


ジータ(お、ここから笑い声が聞こえる)


声のした扉に近づき、耳を澄ませる。


???『ふむ…中々勝てないな』


???『私に勝つまでは帰してあげないわ♪』


???『それは厳しいな…俺はこういったものには疎い。いつになるやら』


???『時間はたっぷりある…でしょ?付き合うわよ』


???『折を見て帰してくれると嬉しいんだがな…』


???『ふふふ…それは貴方次第よ』


ジータ「……」


ジータ(何だろう…カップルが遊んでるのかな…?)


ジータ(いやでも、こんなに美男美女がいるんだもん…カップルの二つや三つあっても可笑しくないよね)


ジータ(次行こ)


扉から離れると、また別の方へと歩き出す。


ジータ(いやー、迷子にはならないけどホント中広いなー。所々に甲板に出れる扉があるのは良いね)


???『ぅわー!やばたん何ですけど!!』


???『うるせェ…黙って食え』


ジータ(あ、また男女の声だ)


???『でもこれガチで美味いゃっ!ホントに作ってくれるとかハピぽよ』


???『相変わらず何言ってっかんかんねェ奴だなァ…』
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/22(金) 08:59:33.68 ID:gAK9mmx90
アニメでジータが巨乳だと判明して嬉しかった
100 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/22(金) 19:02:09.98 ID:fSVXHbbVO

???『エルモっさん料理上手だって聞ぃてたケド、マヂぢゃん』


???『誰から聞いたか知らねェが、別にこれくらい普通だろ…あとそのあだ名は何だよ…』


???『ロー君達ヵら色々聞いてる的な?』


???『だから誰だよ…』


ジータ(こっちはカップルというより友達っぽい…それか男の人が断りきれずに渋々相手してる…)


ジータ(女の子は若そうな感じだけど……最近の子はあーいう喋り方なのかな…?は、ハピぽよ…?どういう意味なんだろう…)


グゥゥ〜


ジータ(あ、お腹空いた……確か食堂あるってグランが言ってたな。探してみよ)


聞き耳を立てるのをやめ、ジータは食堂を目指す。
だが、探すまでもなく普通に案内図があった。


ジータ(まぁお腹すいてたし…すぐに見つかって良かったかな、ちょっと残念だけど)


食堂までの道を歩いていると向かいから歩いてくる二人組が見えた。
101 : ◆dXgN6qnhlM [saga]:2017/09/22(金) 20:49:27.62 ID:fSVXHbbVO

ヴェイン「それでさー、ちょっとつまみ食いしただけで怒るんだよ」


ランスロット「はは、お前らってホント仲良いよな」


ヴェイン「おう!俺とパーさんは仲良しだぜ!」


ランスロット(ここに居たら殴られてるだろうなぁ…)


ランスロット(…おや?)


ジータ「あっ…どうも」


ジータ(わぁ…イケメンだぁ…変な娘って思われないように普通にだ普通…)


ランスロット「やあ。あんまり見ない娘だね?」


ヴェイン「おー?もしかして新入りかー!」


ジータ「はい、グランの幼馴染みのジータです。先日滞在していた島から同行しました」


ランスロット「へぇ!グランの幼馴染みか!…そうか、あそこはグランの故郷がある所だったか」


ヴェイン「宜しくな!ジータ!俺はヴェインってんだ!」


ランスロット「俺はランスロット、宜しくな」


ジータ「宜しくお願いします!」


ランスロット「ああ。これから昼食か?」


ジータ「あ、はい。そうですね、ちょっとお腹が空きまして…」


グゥゥ〜


ジータ「ぅ、うわわわ…///」


ランスロット「あははは、急いだ方が良いみたいだね。それじゃ、俺達は行くよ」


ヴェイン「じゃあなジータ!今度一緒に飯でも食おうぜ!」


ジータ「はいぃ!」タタタ


ランスロット「……しっかりと挨拶も出来て良い娘だったな」


ヴェイン「何だランちゃん、あーいうのが好きなのか?」


ランスロット「別に好みの話はしてないだろ…」
102 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/23(土) 02:23:54.32 ID:lG1RXP73O

???「お、みーっけ」


ランスロット「ん?…ああ、ユエルじゃないか」


ヴェイン「おう!どうしたよ!」


ユエル「やーっと見つけたわ、部屋に居らんからあちこち探したんやで」


ランスロット「俺達に何か用……ってどうしたんだ?その沢山のサンドイッチは」


ヴェイン「美味そうだな!」


ユエル「あんなーこの前の依頼のお礼したくてなー。お昼まだやったら食べへん?」


ランスロット「あー、あの時の。別に気にしなくて良かったんだけどな。ユエルが作ったのか?」


ユエル「せやで!ウチも作ったけどソシエも作ったんやで!(ほとんど)」


ランスロット(歪な形してるのがユエルだな…)


ヴェイン「おい、何かこれ形が──んんっ!?」


ランスロットはヴェインの口を片手で塞ぐ。


ランスロット「ありがとう、頂くよ。ただ…」


ユエル「なんや?」


ランスロット「ちょっと量が多いかな。ユエル達も一緒に食べないか?」


ユエル「ん、ええの?」


ランスロット「勿論、な?ヴェイン」


ヴェイン「え?俺達さっき飯──んんんっ!?」


ランスロット「ヴェインも良いってさ」


ユエル「ほんまー!じゃあ一緒食べよーや!ソシエが部屋で待っとるから行こ行こ!」


ランスロット「ああ」


ヴェイン「…ランちゃんてそんな食えたっけ」


ランスロット「……頼んだぞヴェイン」


ヴェイン「やっぱり俺かよ!」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/23(土) 09:23:40.32 ID:kVGRitsAO
いつも見とりますぞ
104 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/23(土) 21:13:35.32 ID:lG1RXP73O



食堂に着いたジータは頼んだランチを待っていた。


ローアイン「ウィース。おまちゃしたー、シェフのきまぐれランチです」


ジータ「うわぁ〜美味しそう〜」


ローアイン「でっしょー?今日のは自信作でね、見た目もパーペキだけど味もバカクソ美味いッスよ」


ジータ「え、貴方が作ったの?」


ローアイン「勿の論よ!こう見えてグラサイのキッチン任されてるんだぜ?俺」


ジータ「そうなんだぁ…ごめんね、少し意外だったから」


ローアイン「良いって良いって!俺はキャタリナさんに認められる為にも日々精進しなくちゃならねぇのよ!」


ジータ「キャ、キャタリナ…?」


エルセム「おいローアイン!早く戻れって!料理がケツカッチンだぞコラ!!」


ローアイン「わりー!秒で行くわー!」


ローアイン「んじゃ俺はソクサリするんで、ゆっくりとパクついちゃってね」


ジータ「あ、うん…」


ローアインは秒で厨房の中へと消えていき、ジータは目の前の料理を食べ始める。


ジータ(見た目とか喋り方がチャラチャラしてて、一見怖いけど良い人だったな)モグモグ


ジータ「美味っ!!」

105 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/24(日) 19:11:36.68 ID:fb0GaFWGO



食事が終わり食堂を後にしたジータは甲板へと戻り、グランの帰りを待つ。


ジータ(クラリスとグラン…遅いなー。何してるんだろう…)


ジータ(ん〜〜っ!こうしてゆっくりするのも良いけど、ご飯食べたら少し眠くなってきちゃったな)ノビー


ジータ(…部屋に戻って少し寝よ…)


大きな欠伸をしながら、自分の部屋へと戻っていった。





クラリスに腕を引かれ、グランは人気の無い所へと連れられていく。
この前の事もあり、グランは少し警戒する。


グラン(何で僕をこんな所に…?)


グラン「…クラリス?こんな所に何か用?」


クラリス「場所には用はないよ、団長に用があるだけ」


グラン「そ、そっか。それで…?」


クラリス「うん…。えっと…この前の事なんだけど…」


グラン(やっぱりか…)


クラリス「改めて…その…ごめんね」


グラン「いや、その事はもう…」


クラリス「うち、順番間違えちゃってた。だから今度はちゃんとする」


グラン「え…?」


クラリス「団長…いや、グラン。うち、グランの事好き。…好きなの」


グラン「………クラリス…」


何となくこうなるんじゃないかと、グランは分かっていた。


クラリス「………///」


グラン「……」
106 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/24(日) 23:20:06.12 ID:fb0GaFWGO

クラリス「…誰にも渡したくないの…うちの隣に居てほしい…」


グラン「……」


グラン(言うんだ…)


グラン「クラリス」


クラリス「うん…」


グラン「ごめん」


クラリス「………」


クラリス「…そっか……うちじゃだめなんだね」


グラン「僕には、好きな娘が居るんだ」


クラリス「えっ…」


グラン「………」


クラリス「前に…いないって言ってなかった?」


グラン「えっと…実は居て…」


クラリス「団員?」


グラン「うん」


クラリス「そうなんだ……そっかぁ…」
107 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/24(日) 23:48:45.00 ID:fb0GaFWGO

グラン「だからごめん、クラリスの気持ちには応えられない」


クラリス「…ふふ……あはは…」


クラリス「あははは!」


グラン「ク、クラリス…?」


クラリス「あははは!…あ〜〜〜〜っ!!もうっ!!」パチーン!


クラリスは自分の両頬を思い切り叩く。


クラリス「…っし」


呼吸を整え、グランの顔を見据える。


グラン「ど、どうしたn───」


クラリス「えいやっ!」バッ


クラリスはグランに思い切り抱きつくと、その勢いのままキスをするが、勢い余って歯が当たってしまう。


グラン「あだっ!」


クラリス「はがぁっ!」


グラン「てて…じゃなくて!いきなり何するんだ!」


クラリス「ぷ…あはは!顔赤くなっててかわいー!」


グラン「そりゃなるよ!クラリスだって真っ赤じゃないか!」


クラリス「う、うっさいなぁ〜!」


クラリス「てゆーかさ、グランに好きな娘が居るからってうちが諦めるとでも思った?」


グラン「えっ」


クラリス「うちはね、本当にグランが好き!まだ誰の物でも無い!」


クラリス「のんびりしてると、その娘よりうちの事好きになっちゃうよ!てゆーかなる!」


グラン「ク、クラリス…」


クラリス「今のはその為の1歩なの!ドキドキしたでしょ!」


グラン「それは…」


クラリス「今回はこれで見逃してあげる、覚悟しててよね」
108 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/25(月) 00:54:31.34 ID:Nj1iSr7/O
undefined
109 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/25(月) 01:20:45.04 ID:Nj1iSr7/O

ジータ「でもさ…今更なんだけど」


クラリス「うん?」


ジータ「グランってアレだよね、その…」


クラリス「アレとは」


ジータ「非童貞」


クラリス「!?」


ジータ「本人に聞いた時に何か挙動不審だし、女の子の扱いに慣れすぎてるというか…」


クラリス(本人に聞いたんだ…)


クラリス「でも、うちは童貞って聞いたけど…」


ジータ「え、ホントに…?」


クラリス「うん…多分。女の子の扱いに慣れてるのは…まぁ女の子いっぱい居るし…?」


ジータ「そっか…まぁ確かに普段からあんな過激な格好した人や美人や可愛い人と旅してれば慣れるか…」ホッ


ジータ(ん?何で安心してるんだろ?)


クラリス「あはは、でも誰とも色恋に発展しないという」


ジータ「不思議だよねー。まさか……ソッチの気が…」


クラリス「グランはめっちゃ否定してたからその線は無いかな〜」


ジータ「あははは。でもイケメンも多いよねこの船、さっきも少しお話したよ」


クラリス「まぁね〜。でもうちはグランがいちばーん!」


ジータ「まぁグランも悪くないよね〜」


クラリスも元気になり、そんな女子トークをしながら時間が過ぎていく時、別室で。


ルナール「はっ!?今ボーイズラブ的な会話に発展しそうな波動をキャッチしたのだけれど!?」


コルワ「は…?」


ルナール「あえて言うなら団長×ランスロット…いや!でもやっぱりヴェランは捨て難いわ…!」


コルワ「何言ってんのよ貴女…」





しばらくすると、目的地であるアウギュステへと到着する。
110 : ◆y.v0PhdyWc [sage]:2017/09/25(月) 01:28:29.29 ID:Nj1iSr7/O
おいィ?変なの出てるし…。
次レスは107の続きです。

ついでに
1.ルナール
2.コルワ
https://imgur.com/gallery/xx1tB
111 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/25(月) 01:55:28.66 ID:Nj1iSr7/O
undefined
112 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/25(月) 02:41:18.50 ID:Nj1iSr7/O

グラン「僕は…」


クラリス「じゃあね!うち戻るから!」タタタ


颯爽とグランの横を抜けて立ち去る。


グラン(何をしてるんだ僕は…)


グラン(ハッキリと断らないから変に希望を持たせてしまう…正直ちょっと揺らいだ)


グラン(クラリスには悪いけど…僕はジータが好きだ…)


グラン(何があっても…僕は)





ジータは部屋に戻ろうと扉に手をかける。
開けた先には、ベットの上に蹲って枕に顔を埋めているクラリスが居た。


ジータ「あれ、戻ってたんだ?」


クラリス「うん」


ジータ「んん…?どうかした?」


クラリス「グランに好きって言ってきた」


ジータ「わぉ…」


ジータ(そこまで進展してたんだ…)


クラリスの雰囲気から大体を察する。


ジータ「…なんて言われたの?」


クラリス「好きな人が居るからごめん、て」


ジータ(居るんだ…)


ジータ「そっか……誰なんだろうね?」


クラリス「わかんないけど……グランに好きって想われてるその人…羨ましいな」


ジータ「そっか。……でもクラリスもよく言ったね。告白って勇気いるでしょ?」


クラリス「別に…もっと色々……告白くらい…」モニョモニョ


ジータ(色々…?まぁいっか)
113 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/25(月) 02:42:09.58 ID:Nj1iSr7/O

ジータ「で、クラリスはどうするの?」


クラリス「諦めないよ、うち」


ジータ「おっ」


クラリス「グランの事好きだもん、断られたからって気持ちが無くなるわけじゃない。見苦しいけど、うちはそれでいい」


ジータ「そんな事ない…そんな事ないよクラリス。全然見苦しくない!むしろ凄い!」


クラリス「凄い…?」


ジータ「だって普通は断られたら折れちゃうっていうか…身を引く…諦めるのが一般的じゃない?だから諦めないクラリス凄いって!私は経験ないけどね!」


クラリス「…励ましてるの、それ」


ジータ「一応!」


クラリス「ぷ…あははは!……ありがとね、ジータ」


枕から顔を上げてジータに微笑む。


ジータ「……やっぱりクラリスは笑顔が1番可愛いよ」


クラリス「ちょ、いきなり何言ってんのさー!」


ジータ「ホントの事だもーん」


クラリス「もーっ!あってるけど!」


ジータ「あははは、いつものクラリスっぽい」


クラリス「何それー!」
114 : ◆y.v0PhdyWc [sage]:2017/09/25(月) 02:44:13.44 ID:Nj1iSr7/O
レス107→112→113→109
の順番となります。
次のレスからは109の続き。
115 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/25(月) 21:37:24.91 ID:Nj1iSr7/O

ルリア「わぁ〜!アウギュステに来るの久しぶりです〜!」タタタ


ビィ「おいルリア!勝手にどっかに行くんじゃねぇって!」ピュー


ユーステス「……」スタスタスタ


ゼタ「ちょっとユーステス!待ちなさいよ!まだ話は終わってないんだから!」ダダダ


ベア「ちょっとゼター!もういいってばー!」ダダダ


ヴェイン「ランちゃん海だぜ海!」


ランスロット「わかってるって」


ユエル「なーなーヴェイン!せっかくの海やし一緒遊ぼーや!」


ヴェイン「おう!良いぜ!」


ソシエ「ま、待って〜…ユエルちゃーん!」


ランスロット「おっとソシエ、走ると危ないぞ」ガシッ


ソシエ「あ…ら…ランスロットはん…///」


ランスロット「?」


クラリス「海だー!泳ぐぞーっ!」


カリオストロ「何言ってんだ!まだオレ様の出した課題が終わってねーだろ!」


クラリス「えぇーっ!やだやだ!今はいーじゃん!」


カリオストロ「うるせぇ!終わるまでは泳がせねぇからな!」ガシッ


クラリス「ヤダーーーーっ!!」ズルズル


それけらもゾロゾロと団員達は降りてきて、各自自由に行動を始める。


ジータ「あはは……賑やかだね」


グラン「まとまりがないというかなんと言うか…まぁ別に良いんだけどね」


ジータ「ここに用事があるのはグランだけなの?」


グラン「まぁ……うん」


ジータ「ふーん…」
116 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/25(月) 22:21:36.12 ID:Nj1iSr7/O

グラン「ジータも今のうちに皆と交流してみると良いよ、僕達は用事済ませてくるからさ」


ジータ「達?」


グラン「うん、カタリナとかとね」


ジータ「そっかー…それ、私も付いてって良い?」


グラン「え……別に良いけど。泳がなくていいの?折角の海なんだし…」


ジータ「海は後からでも泳げるでしょ?というか気になるしね」


グラン「そっか…なら付いてきて良いよ」


そう言うと目的地となる浜辺から離れた所にある岩群を見つめる。



グラン「……」


カタリナ「あそこに居るのか?」


グラン「うん、情報が正しければね。今は此処に居るらしいんだ」


ジータ「人探し?」


グラン「そうだね、というか仲間になって欲しいんだ」


ジータ「へぇ〜」


ルリア「…グラーン!もう行くんですかー?」タタタ


グラン「うん、早速向かうよ。居るといいんだけど…」


ビィ「そうと決まれば善は急げだ!その剣豪ってのを見つけようぜ!」


ジータ「剣豪…か」


表情には出さないが、内心楽しみなジータ。
一行は軽装のまま岩群を目指す。
117 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/26(火) 00:18:51.23 ID:3HEA5K1vO




ビィ「大分奥まで来たけど…中々見つからねぇなぁ…」


ルリア「う〜〜ん…どこに居るんでしょうか…」


ジータ「こんな所で一体何してるの…その人って」


グラン「聞いた話によれば相当な鍛錬を積んでる人らしい。ここでも鍛錬してるんじゃないかな?」


ジータ「ふーん…鍛錬ね…」


カタリナ「だが…こうも見つからないか。日が落ちるまでに見つかると良いのだが…」


グラン「そうだね…早く見つかる…と…おぉ?」


ビィ「どうしたぁ?」


グラン「あれ……人っぽくない?」


グランは大分先にある滝を指差す。
今の位置からでは判りにくいが、人の形をした者が見える。


ジータ「あ、ほんとだ」


カタリナ「何?見えるのか?滝しかわからないぞ…」


ルリア「うーん…う〜〜ん!…はぁ…もっと近づかないとわからないです…」


ビィ「お前ら目ぇ良いな!オイラも全然わかんねぇぞ!」


グラン「はは。見失ったら元も子もないし、急ごう」


ビィ「おう!」


ルリア「あ、待ってくださいよー!ビィさーん!」


ジータ「いきなり斬りかかって来たりしない?」


カタリナ「流石に…ないだろう、多分」


グラン「あはは…対話出来る相手だと信じよう」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 00:40:51.16 ID:psvFIVv8o
ハニーブリット!
119 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/27(水) 12:52:38.01 ID:EFhiFMeo0




一行は滝の元に居た人物と接触する。


グラン「あのー…」


???「……誰?」


特に驚いた様子もなく、グラン達が来るのがわかっていた雰囲気だ。


ジータ(こんな小さい女性が剣豪…?胸は…立派だけど…別に良いけど)ジー


ビィ「ドラフだったんだな」コソコソ


ルリア「そうですね、この方が…」コソコソ


グラン「いきなり押しかけてごめんなさい。貴女が…噂の剣豪ですか?」


???「噂…?うーん…人違いじゃないかな?」


グラン「えっ」


???「別に私は噂になるような剣豪じゃないと思うんだけど…剣は扱うけどね」


カタリナ(……よく言う…警戒しているのか、穏やかに接しているが…全く隙が無い)


グラン(絶対この人で間違いないと思うんだけど…強そうだし…)


ビィ「なぁ姉ちゃん!確かすげぇ鍛錬を積んでるって聞いてんだ!少し見せてくれよ!」


グラン「ちょ、ビィ!いきなりそんな事…!」


???「えっ…別に普通の鍛錬なのだけれど…それでも見る?」


ジータ「あ、見たい見たい!」
120 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/27(水) 13:34:33.88 ID:EFhiFMeo0

???「そう、じゃあ軽いのを少しだけ」


グラン「……」ゴクリ


???「すぅ……」


彼女は刀の側面に少量の水滴を乗せると深い呼吸をする。
すると、何も無い方向に高速の斬撃を繰り出し始める。


ジータ「!?」


彼女の持つ刀が揺らぎ、その形を大剣、槍へと変えている。
最後にくるり、とグラン達に振り返ると刀の側面を見せるように向ける。
そこには最初に乗せた水滴がそのまま残っていた。


???「はい」


カタリナ「ははは…!これは…恐れ入ったな…!」


グラン(…水滴も飛ばさずに、落とす事も……)


ビィ「な、何だぁ!?今の!!」


ルリア「い、今何をしたんでしょうか…!」


ジータ「刀が煙みたいに揺れてると思ったら形が変化してたんだけど…」


ビィ「姉ちゃん!どうやったんだ今の!!」


???「えっ…どうって…普通に刀振っただけなんだけど…こうやって」ブンッ


ルリア「はわわっ!凄いです!振っただけで!」


???「からかわないで、別に凄くないよ」


グラン「やっぱり…貴女が噂の剣豪だったんですね」


???「え?だから人違いだって言ってるのに…今の見たでしょ?」


ビィ「いやいや!見たからこそ言ってるんだぜ?こんな事出来る奴そうは居ないしな!」


???「えぇ…」


???「仮に私が有名なら…『彼』が会いにきてくれる…はず…だもの」ボソボソ


グラン「ん…?」
121 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/27(水) 14:27:33.99 ID:EFhiFMeo0

???「…それで?話が逸れちゃったけど、私が仮にその剣豪だとして…何か用があるんでしょ?」


グラン「はい、単刀直入に言います。僕達の騎空団に、仲間になってくれませんか?」


???「えっ…私を…?」


???「でも……私なんか…役に立たないし…」


グラン「そんな事ないですよ、僕には貴女の力が必要だ」


???「どうして…」


グラン「僕の旅には危険が沢山あります、でも守りたい物も沢山あります。悔しいけど、僕では守りきれない」


グラン「だから腕の立つ貴女に、力を貸して欲しい」


???「私の力なんかで…」


グラン「なんかじゃない。貴女の積み上げてきた物は、嘘をついてないです。誇っても良いくらい凄い力だと思います」


ビィ「そうだぜ姉ちゃん!こんなすげぇー事出来んのに自分で否定すんなって!オイラ達みーんな姉ちゃんの事すげぇって思ってるんだぜ!」


ルリア「そうですよ!お姉さんは凄いです!」


ジータ「私もおねーさんみたいな人が仲間になってくれると嬉しいな。すっごい強いし!」


カタリナ「ああ…私達は貴女の力を借りたい」


???「みんな…」
122 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/27(水) 14:28:52.18 ID:EFhiFMeo0

グラン「…駄目ですか…?」


???(…皆…こんな私なんかを…誰にも認められなかった私をここまで…)


???(真っ直ぐな眼してる……本心から言ってくれてるのがわかる……)


???(だったら…私に出来ることは…)


???「…私の名前はナルメア。宜しくね皆」


グラン「!!」


ビィ「やったぜグラン!!良かったなぁ!」


グラン「うん!宜しく!ナルメアさん!」


カタリナ「これは驚いたな…もしかしたらとは思っていたが…貴女がナルメアか…」


ナルメア「えっ…私の事知ってるの?」


カタリナ「ああ確か…六旗の稀代の天才、剣豪ナルメアといえば、全空で知らぬものは居ないくらい有名人じゃないか」


ナルメア「え、えぇ〜!そんな風に言われてるの私…!」


グラン「へ、へぇ〜!そんな有名な人だったんだ!」


ジータ「どうりでね〜!尋常じゃない強さな訳だ!」


グラン・ジータ(知らなかった…)


ビィ「姉ちゃんすげぇんだな〜!そんな奴が仲間になってくれて嬉しいぜ!」


ルリア「ナルメアさんって有名人なんですね〜!凄いですー!」


ナルメア「そんなんじゃないのに…や、やめて〜恥ずかしいから〜」



一行はナルメアを仲間に加え、その後もこれでもかと褒めちぎり続けながら船へと戻る。
123 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/27(水) 16:38:18.34 ID:ZzP7nGnKO




エルセム「まぁ多少?」


トモイ「予定とは違うけど?」


ローアイン「結果オーライじゃね?」


3人「ふわっ!ふわっ!」


ローアイン「言ったろ?ギュステ来て泳がねーわけねーの」


トモイ「はいはい」


エルセム「あ、おい!オメーらあれ見ろ!なおん達が着替え終わったみてーだぜ!」


ローアイン「わりーけど、俺キャタリナさん一筋なんで。他のなおんには目もくれねー的な?そこんとこヨロシク」


トモイ「それはそれで今は見とけって。…あれは…メーさんじゃね?」


エルセム「だな。でも普段から結構露出度高めだし?ちゃけばあんま変わんねーって感じするわ」


トモイ「それ言ったらユエルっちに関しては普段着じゃね?」


ローアイン「馬鹿、そのちょっとの変化でも褒めてやんのが男の務めだろーが」


エルセム「わかりみしかねーな。……あっおい!来たぞローアイン!」


ローアイン「あーん?…はぅぁっ!!」


トモイ「……パねぇ…」


エルセム「Do感。他の追随を許さない的な?ギャップっつーの?」


ローアイン「マジパネーションだわガチで。……行くぜ野郎共!」


2人「ウウウゥゥイイイイィィィ!!」





クラリス「ねぇ、ジータ…」


ジータ「うん、言いたいことはわかる」
124 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/27(水) 20:29:40.99 ID:ZzP7nGnKO

クラリス達の目線の先にはグランに寄り添って色々と話しかけてるナルメアが居た。


ナルメア「ねぇねぇ団長ちゃん、喉渇かない?」


グラン「あ、大丈夫です…」


グラン(当たってる…)


ナルメア「そう?あ、お腹すいてない?海の家でご飯食べる?」


グラン「あー…今はまだお腹すいてないです…」


グラン(何とは言わないけど…凄い当たってる…)


ナルメア「そっか!あとさっきも言ったけど別に敬語じゃなくて良いよ?普通に話して?」


グラン「はい、それもそのうち…」


グラン(クラリスのも触った事あるけど……人によって違うんだな…これは…凄い)


ナルメア「うん、待ってるね!あ、ルリアちゃん何してるの?一緒に遊ぶ?」


ルリア「あ、ナルメアさん!今サラちゃんと砂でお城作ってるんですよ!一緒にどうですか?」


ナルメア「うん、お姉さんも一緒に作るね♪サラちゃんも宜しく!」
タタタ


サラ「あ、はい…」


ビィ「…おいグラン…あれってさっきのすげぇ姉ちゃんだよな…?」


グラン「うん…そうだよ…」


ビィ「何ていうか…すげぇな」


グラン「あれが本来のナルメアさんなのかもね、ははは…」





クラリス「何か…めっちゃ近いよね、距離とか」


ジータ「あははは……まさかあんな感じになるとは思いもしなかったよ」


クラリス「グランもグランだよ!あんなに近くで…離れれば良いのに!」


ジータ「それ!顔には出してないけど絶ッ対変な事考えてるね、あれは!」
125 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/28(木) 00:26:48.92 ID:DhRe2eddO

クラリス「あのナルメアって人さ、グランの事好きなの?」


ジータ「出会って数時間の人を好きになるかな…?」


クラリス「一目惚れとか!」


ジータ「いやーそれは無いかな。そんな感じしなかったし」


クラリス「むむむ…じゃあ何であんなにベタベタしてるんだろう…」


ジータ「誰かのお世話が好きなんじゃないかな」


クラリス「お世話が好きなだけであんなにベタベタしたらグランも心変わりしちゃうよ!」


ジータ「心変わり?」


クラリス「童貞ってのは別に好きな人居たとしても、構ってくれたり、ボディタッチ多い娘の事好きになりやすいって師匠が言ってた」


ジータ「師匠ってあの小さい女の子?見かけに対して口は悪かったけどやり手なのかな」


クラリス「あれでも錬金術の開祖なんだよ、師匠は。そして元男」


ジータ「へぇ開祖で男ね〜。………えーーっ!?」


クラリス「うゎっ!?ビックリした!」


ジータ「え、開祖ってのも驚いたんだけど…男…?あんな可愛い女の子が男…?」


クラリス「う、うん…そうだね」


ジータ「…グランの騎空団て、もしかしなくてもすごい人達が集まってる…?」


クラリス「うん、全部はわかんないけど…何か凄い人達いっぱいいるよ」


ジータ「へ、へぇ〜…」


ジータ(グランって実は凄いのかな…?)
126 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/28(木) 01:40:31.64 ID:DhRe2eddO

ジータ(色んな意味ですごい旅をしてるとは聞いたけど……まだまだ突けば色々話が出そうだな)


クラリス「よし!うちもグランにいっぱいボディタッチしてくる!」


ジータ「程々にね、襲われちゃうよ」


クラリス「どんとこい!」


ジータ「こらこら…順序ね、順序」


クラリス「うっ…わかってるよ。じゃ、行ってくる!」ダダダ


ジータ「はーい、頑張って」


クラリス「グラーーーーーンッ!!」ガバァッ


グラン「わぁっ!?」


ビィ「おいおい、あぶねーな!」


派手にグランに飛び付いてるクラリスを横目に、ジータは交流を深める為に辺りを彷徨き始める。
ローアインは見事に空振り、ルリア達は立派な砂城か出来ていた。





そして夜も更けて遅めの夜食、団員達によるバーベキュー。


ヴェイン「ほい、ランちゃん」ヒョイ


ランスロット「ああ、ありがとう」


ヴェイン「沢山あるからどんどん食べてくれよな、皆!」


エルモート「ヒャーハッハァ!!燃えろ燃えろ…!テメェに逃げ場はねぇぞ…!!」


ローアイン「っべーよ、今日のエルモ先生バイブスパネェっしょ」


エルモート「テメェの旨味…一滴残らず逃してやらねェからよォ…!!くくくっ……!」


エルセム「てか俺達もパクつきたいんですけど…いつまで刺さなきゃなんねーわけ?」ブスブス


トモイ「Do感。まぁこれもキッチンの宿命ってヤツ?チームにまいうーな飯をデリすんのが俺の仕事的な」


ローアイン「デッケー男になんだろエルっち?俺達はあくまで支えるシャドウ、最後で良いんだよ」


エルセム「まぁそーなんだけどよォ…」ブスブス


クロエ「はい、お口あーん」


エルセム「え?……あれ、クロちんじゃん」


クロエ「ゃっほー。エルっちパクつきたぃんでしょ?ほら(´∀`)っ」


エルセム「今クロちんが女神に見えるわ、ガチで」


クロエ「ゎはは、ウケるんだけどわら」
127 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/28(木) 02:15:54.73 ID:DhRe2eddO



ナルメア「はい、団長ちゃん。あーーん♪」


グラン「あ、あーん…」モグモグ


クラリス「うちのも食べてたべて!はい、あーん!」


グラン「あーん…」モグモグ


ナルメア「お野菜も取らないとね、あーん♪」


クラリス「男の子はお肉が好きなの!はいお肉!あーん!」


グラン「ま、待って2人とも…自分で食べられるから…ほんと待って…」


ナルメア・クラリス「あーん」


グラン(ひぃ…誰か助けて…!)


団員による大団円の端の方で、グランのやりとりを座りながら眺めるジータ。


ジータ(あははは、やってるやってる)


パーシヴァル「おい貴様」


ジータ「え、あ、はい?」


パーシヴァル「こんな端で何をしている、向こうの輪に混ざれば良いだろう」


ジータ「あ、えっと…まだ入りたてだし…輪に入るのはちょっと気が引けるっていうか…」


パーシヴァル「ふん、そんな事を気にする連中など居ないがな」


ジータ「あはは、まぁ皆良い人そうだし…そうだと思うんですけどね、何となく」


パーシヴァル「硬い。これから共に戦うのだろう、言葉遣いなんぞ気にするな」


ジータ「あ、うん…わかった。確か貴方は…えっと…パー…」


パーシヴァル「パーシヴァルだ、覚えておけ」


ジータ「そう、パーシヴァル!……端っこにいる私を気にかけてくれたの?」


パーシヴァル「勘違いするなよ、たまたまだ。歩いていたら目に付いた、それだけだ」


そう言うとジータから1人分離れた位置に腰を下ろす。


ジータ「ふふ……パーシヴァルって優しいって言われるでしょ」


パーシヴァル「知らんな」


ジータ「またまた〜……あ、そうだ。私、話し相手欲しかったんだよね。付き合ってくれる?」


パーシヴァル「ふん…仕方ない、家臣の頼みを聞くのも俺の務めだ。構わないぞ」


ジータ「あはは…家臣って。…ありがと」
128 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/28(木) 20:02:21.97 ID:xoectzQ0O




ナルメアとクラリスの猛攻から逃れたグランは他の輪に逃げ込む。


ルリア「はわわ…大丈夫ですか?グラン…?」


グラン「げふっ……お腹いっぱい…」


ジークフリート「慕われているな、グラン」


グラン「あ、あははは……」


マギサ「それで?どっちが本命なのかしら?」


グラン「はいっ!?」


マギサ「さっきの2人のうち…どっちが好きなの?」


グラン「い、いやいや!別に僕は2人に対してそんな感情は持ってないっていうか!」


マギサ「あら?そうなの?」


グラン「そうですよ!」


ジークフリート「想う相手でも出来たのか?」


グラン「えっ!?」


ルリア「想う…?」


マギサ「好きな人って事よ、ルリアちゃん」


ルリア「え?でもグランは皆さんの事好きですよね?」


ジークフリート「……フフッ…」


マギサ「あらあら…そうだったわね、ふふふ…」


ルリア「??」


グラン「と、とにかく!僕は別に2人の事は──」


その時、グランの視界に楽しそうに話すジータとパーシヴァルが目に入る。


グラン「あ……」
129 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/28(木) 20:47:14.49 ID:xoectzQ0O

鼓動が早くなる。
胸が痛む。

ジータはよく笑う娘だ。わかってる。
あの向けている笑顔もいつもと同じ笑顔。わかってる。
当然だ、僕だけじゃない他の人にだって笑う。わかってる。
きっと僕の知らない所で、ジータはあの笑顔をしている。わかってる。

この気持ちは良くわかる、嫉妬だ。
この気持ちは良くわかる、恐怖だ。

相手がパーシヴァルだから?
関係ない。
相手が誰であろうと、きっとこの気持ちは生まれる。

僕は思ってしまった、その笑顔は僕にだけ向けて欲しいと。
僕は思ってしまった、他の男と親しく話さないでと。

なんて、醜い。


ルリア「グ、グラン…?どうかしましたか…?」


グラン「はっ……あ、いや…何でも…」


マギサ「……」


グラン「ちょ、ちょっと散歩…してくるね!夜風に当たりたくなってきた!」ダダダ


ルリア「え!グラン!?」バッ


ジークフリート「まぁ待て」ガシッ


ルリア「はぅぁっ!…ジ、ジークフリートさん…?」


ジークフリート「ルリア、今は1人にしておいてやれ」


ルリア「でも…様子が…」


マギサ「大丈夫。思春期の男の子には良くある事だから」


ルリア「思春期…?」


マギサ「悩みが多いお年頃なのよ。だからそっとしておいてあげましょ。ね?」


ルリア「うぅ〜……はい…わかりました…」


マギサ「良い子ね、ふふ」


マギサはルリアの頭を撫でてあげると空を見上げる。


マギサ(…貴方のこれから導き出す答えに正解はないわ……グラン)
130 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/29(金) 02:48:35.72 ID:YNRr94UsO




ルリア達の元から去ったグランは散歩ではなく、船の船首で海の景色を眺めて耽ける。
少し顔を下に覗かせれば引き続き宴会をしている団員達が見えた。


グラン(嫌だな…この気持ちは)


先程の光景を脳裏に浮かべると、複雑なのか単純なのかわからない感情が渦巻く。


グラン(ジータが僕のいない所で楽しそうに男と話すのがこんなに不安に…嫌だって思うなんて…)


グラン(馬鹿だな……別にジータは幼馴染で、一緒に過ごした時間が長くて……僕が好きな人だけど…恋人じゃない)


グラン(…いや……待てよ)


グラン(僕が…ジータを好きなように、ジータも僕の事が好きなんじゃないか…?)


グラン(だって僕達は“幼馴染”なんだ。あんなに沢山の時間を共有してるんだ、可能性は高い)


グラン(…いや、ある。きっとジータにも同じ感情がある)


グラン(僕が女の子と話すと怒ってたし…あれはきっとそういう事だったんだ)


グラン(はは、何も悩む事は無かったんだ。あとはどっちかが言うだけ、きっとそうだ)


グラン(今までは言いかけて諦めてたけど…言おう。男らしく、僕から。きっとジータなら受け入れてくれる)



「何してるの?」
131 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/29(金) 02:53:02.11 ID:YNRr94UsO





──きっとこの時、君がここに来なかったら


違う未来もあったかもしれないね──





132 : ◆y.v0PhdyWc [sage]:2017/09/29(金) 03:12:24.67 ID:YNRr94UsO

遅めの出てきたキャラ画像、恐らくこれ以上は増えない。

1.カリオストロ
2.サラ
3.ナルメア
https://imgur.com/gallery/isvw6

もう少し、お付き合い下さいませ。
133 :全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga]:2017/09/29(金) 05:14:32.22 ID:eS+s3o8f0
爆死アニメかよ

艦これとバトガの方が儲かってるよ

グリモアアニメ化しそう

グラブル二期は壊滅的
134 : ◆y.v0PhdyWc [saga]:2017/09/29(金) 16:10:16.75 ID:YNRr94UsO

グラン「…ジータ…?」


ジータ「そうだけど…こんな所で何してんの?」


グラン「…来てくれたんだ…ジータ…」


グランはゆっくりとジータへ向かって歩み寄っていく。


ジータ「何言ってんの、グランが見当たらないから探したんだよ?」


グラン「やっぱり……ありがとう」ギュッ


ジータ「ちょっ!?」


グランはジータを力強く抱き、左手の平でジーダの頭を自分の方へと押し込む。


ジータ「グ、ググググラン!?」


ジータは咄嗟に離れようとするが、がっちりと捕まっていて抜け出せない。


ジータ(力…!つよ…!)


グラン「ジータ…」


耳元で小さく囁く。


グラン「好きだ」


ジータ「え…」


一瞬ジータの思考が止まる。
だが、すぐに復帰しグランには見えないが優しい顔をする。


ジータ「今日のグラン…変だよ?」


そう言うとグランを抱きしめ、背中を優しく叩く。


グラン「変じゃない、僕はジータが好きだ…」


ジータ「うん、私もグランの事好きだよ」


グラン「!!……やっぱ「でもね」


グラン「…?」


ジータ「ごめんね、グランの気持ちは受け取れない」


グラン「えっ…?」


ジータは先程とは違い、力の抜けたグランから難無く離れた。


ジータ「私とグランの好きは、違い過ぎる…」


グラン「な、何を…言ってるんだ…?」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 19:20:26.43 ID:Dhh0GCeU0
グラン(´;ω;`)
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/16(火) 00:51:36.73 ID:95INTd/20
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ザキニシがツイート 2014年1月16日 [田島「チ○コ破裂するっ!」]してぇ
オレ様のようになりたい負け組底辺のオマンラは下記ビイン10か条をヒ毎日最低3回は唱和すること
【ビインの心得(ビイン10か条)】
1 一切のプライドを捨てよ。希望を捨てよ。夢をみるな。
2 現場では顧客、通行人は神様と思え。どんなに理不尽な扱いをされても怒るな。自分の分を弁えよ。
3 厳めしい制服で仏頂面すると私服とは比べ物にならぬほど傲慢に見える。 よっていつもニコニコ笑顔を保て。バカに見えないか等と心配するな。 ビインはそのままでバカそのものだ。
4 利口ぶるな。顧客と政治経済の話などするな。バカが虚勢張って背伸びするな。
5 人並の生活を望むな。ビインと結婚する女など居ないから心配するな。
6 挨拶を返してくれない人がいても悲しむな。分を弁えよ。
7 普通の仕事が何も出来ない自分が一応の生活を送れていることの幸せを思え。
8 性欲は1人で慎ましく処理せよ。ビインが性犯罪など起こせばこれほど惨めなことはない。
9 時給が安いと文句を言わず立て。昔から言うではないか、ビイン、閑居して不善を為す、と。勤務時間中はビインの心得でも諳んじろ。女性を観て 妄想を逞しゅうするな。一般人から見ればビインなど犯罪者一歩手前の存在に過ぎないことを忘れるな。
10 給与の低さに不満を持つな。自分の仕事が人並の給与を要求できる内容のものか、胸に手を当ててよく考えよ。知性のない者にしか務まらない 仕事であることを肝に銘じよ。
以上
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