ほむら「勇気の花がひらくとき」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 22:21:02.89 ID:BgLBB1pW0
―――――病室

ほむら「…また…、守れなかった…」

ほむら「どうすればいいの…?どうすれば…、まどかを、鹿目さんを救うことができるの…?」

ほむら「私は…、何回鹿目さんを、皆を失えばいいの…?」

ほむら「…誰か教えてよ…」ジワッ ポロポロ――…

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506172862
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 23:22:29.23 ID:BgLBB1pW0
ほむら「…とにかく、また視力、体力を魔力で強化させないと…」シュイィィン…

ほむら「…こんなこともしなければ、皆と同列になれないなんて…」

ほむら「父さんや母さんにも、申し訳が立たないわ…」ハァ…


ほむら「…あれ、手紙とお見舞いの品が届いてた…」

手紙『ほむら、具合はどうですか?父さんと母さんは仕事の都合で見滝原へ行くことはできません。
   明日退院なのに、付き添うこともできません。本当にごめんなさい。
   ですが、あなたが暮らすアパートと転校先の中学校の手続きは済ませてあります。
   それから、親戚の方々と私たちからお見舞いを置いておきます。
   私たちからはあなたがまだ保育園の頃好きだったアニメのDVDです。寂しい時はこれを観て、
   寂しさを紛らわしてください。』

ほむら「そういえば、このループ初日は何らかのお見舞いの品が届いていたのよね」

ほむら「前回は緑色、ライムグリーン…といってたかしら?その色の子猫のぬいぐるみだったわね。
    それから黒いダイヤのキーホルダーと白い楕円形の手鏡…。
    今回は何をもらったのかしら」ガサゴソ
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 23:40:20.35 ID:BgLBB1pW0
ほむら「親戚の方からは…、ケチャップとかマヨネーズとかの日用品と…、
    農家の方からは野菜や果物…、そして鶏肉や豚肉が計1s…。
    1か月分の食糧ってところね。本当に助かるわ」ガサゴソ

ほむら「そして、私が保育園の頃好きだったアニメのDVD、って…」ガサゴソ

ほむら「…これは…、…懐かしいわね…」フフッ…

『それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ』
『それいけ!アンパンマン ハピーの大冒険』
『それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ』
『それいけ!アンパンマン シャボン玉のプルン』

ほむら「…アンパンマン。私の、幼き頃の…、いえ、永遠のヒーロー。
    私にとって、鹿目さん…と、皆以外の、憧れ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/23(土) 23:56:45.77 ID:BgLBB1pW0
ほむら「鹿目さんの他の方々も、皆、凄い人なのよね…。
    巴…、巴さんは、私なんかよりもずっと長く孤独に耐えて、武器のリボンの扱いを極めて、
    佐倉…、佐倉さんも、何にも縛られず、それでいて敵の多いこの世界を勇ましく生きて、
    美樹さ…、美樹さんだって、皆の暗い空気も吹き飛ばすムードメーカーだし…」ジワッ…

ほむら「っ…、わ、私は…、私は…」ポロポロ――…

ほむら「私は一体…、なんのために生まれたの…?何をして生きていくの…?
    私のできることって…、いったい何なの…?!」ポロポロ――…

ほむら「ぅ…っっ、ひぐっ…」ポロポロ――…

ほむら「だれか…、教えてよ…っ…。私の…、存在意義を…!」ポロポロ――…

ほむら「父さん、母さん、巴さん、美樹さん、佐倉さん―――…」ポロポロ――…






ほむら「―――…鹿目さん、アンパンマンッ…!!」ポロポロ――…

ほむら「誰か…っ!…教えてよぉ…」ポロポロ――…
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 00:21:50.37 ID:l03nHjNY0
―――数分後…

ほむら「…はぁ…。私以外誰もいない病室だったからよかったものの、つい号泣してしまったわ。
    …やっぱり、神経が擦り切れかけていたのかしらね…。
    美国織莉子と呉キリカに、またまどかの殺害を許してしまうなんて…」

ほむら「あの二人の関わる世界だけは、ループしたくなかった。
    正直、魔法少女に契約して魔女と化してしまうよりも悲惨なことだと思うのよね…」

ほむら「…もう一つは、私がループを繰り返すことによって、鹿m…、まどかが更なる因果を背負うこととなること…。
    私が、まどかを再恐喝最悪の魔法少女として、育ててしまった…。
    …繰り返せば…それだけまどかの因果が増える。私のやってきたこと、結局…」ジワァ…

ほむら「…もう、やめよう。まどか…、まどかだってこんな結末は望んでなどいないはず…。
    あの時の約束は…、破ってしまうこととなるでしょうけど…。
    私が皆を、まどかを苦しめてしまうくらいなら…、いっそのこと…!」スクッ

ポトッポトッ――…

ほむら「あっ、立ち上がった拍子にDVDが!…あら?」

ほむら「こ…、これは…!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 00:29:48.84 ID:l03nHjNY0
× 再恐喝最悪
〇 最強かつ最悪


『それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき』

ほむら「私が一番大好きだったアンパンマンの映画だわ…」

ほむら「…これでも観て、少しは心を落ち着けましょうか」DVDレコーダー準備、ピッ(再生


TV『ばいきんまん「はーひふーへほー!!ぜーんぶ踏みつぶしてやる〜!!」
  そうだ おそれないで みんなのために
  ばいきんまん、ドキンちゃん「ひや〜ああ〜あ〜ああああ!!!!!」
  ―――――――…』
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 01:08:43.59 ID:DQh3pJ/yO
はよ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 01:15:08.20 ID:l03nHjNY0
――――約50分後


TV『どこか知らない 遠いところで
  だれかが泣いている 声がきこえる
  泣かないで くじけないで
  僕がここにいるよ
  勇気の花がひらくとき
  キララ姫「星が…生まれた…」
  僕が空をとんでいくから
  アンパンマン「勇気100倍!アンパンマン!!」
  キララ姫「アンパンマン!」
  町の住民「アンパンマン!」
  きっと君を助けるから」

ほむら「アンパンマン…!」ウルウル…

TV『町の住民「ハハッ…!」「わー!」「やったー!」
  ばいきんまん「嘘っ!?マジ?マジィ!?」
  アンパンマン「…!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――…
  赤く乾いた 砂漠の中で
  アンパンマン「…それっ!」ゴォォオオォオオオオオオオオオ―――――…!!!!!
  助けを呼んでいる 声がきこえる
  たちあがれ 元気をだせ
  ばいきんまん「どわわわわわっ、来るなっ!来ないで、来ないでえええええ!!」
  オアシスはちかいぞ
  アンパンマン「ロケットアンパンチ!!!!!」ゴォォオオォオオオオオオオオオ―――――…!!!!!
  勇気の花がひらくとき
  ばいきんまん「くそぉっ!!――…あらああああああああああああ―――…!!!」キュピーン
  僕が空をとんでいくから
  きっと君を助けるから
  町の住民「うわあああ!!」「アンパンマーン!!」「やったでてつー!」
  アンパンマン「…おぁ…?」
  キララ姫「…アンパンマン!!」
  アンパンマン「はぁ…!キララちゃん!!」
  町の住民「イエーイ!」「てつー!」「おめでとう!!」
  キララ姫「…えへっ!」
  アンパンマン「…フフッ」』

ほむら「良かった…、本当に良かった…!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 01:25:01.35 ID:l03nHjNY0
―――約5分後


TV『おわり』

ほむら「…面白かったわね」グスッ、フキフキ――…

ほむら「勇気…、それは誰もが持っているもの。アンパンマンだって、元気3倍で最初は怖がってても、
    結局はキララ姫のために燃え盛る火の中に飛び込んだ」

ほむら「…私の、勇気…。…それは…」スクッ…
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 01:26:33.11 ID:l03nHjNY0







ほむら「まどかだけじゃなく…、この世界を、皆を…、守ってみせること!!!」





11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 01:38:55.03 ID:l03nHjNY0
―――――2日後 見滝原中学 2年○組(まどかたちのクラス)

和子「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介しまーす」

さやか「そっちが後回しかよ!」

和子「じゃ、暁美さん、いらっしゃい」

ほむら「…」スタスタ…

さやか「うわ、すげー美人…」

まどか「え…?」

ほむら(まどか…、さやか…、今度こそ救って見せるわ)

まどか「嘘…、まさか…」

和子「はい、それじゃあ自己紹介いってみよう」

ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」ペコリ…

クラス一同「お、おぉう…」パチパチ…

ほむら「…」スッ、ジィー…

まどか「うぇひゃっ…!?」オロオロ…

ほむら「…」ジィー…

さやか「ん!?うぇ、あ、えーと…」オロオロ…

和子「えぇと…暁美さん?」

ほむら「…あっ、す、すいません…、ちょっと、親戚に似ている方がいて、つい…」オロオロ…
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 01:51:59.76 ID:l03nHjNY0
―――休み時間

女子A「暁美さんって、前はどこの学校だったの?」

ほむら「東京の、ミッション系の学校よ」

女子B「前は、部活とかやってた?運動系?文化系?」

ほむら「やって無かったわ」

女子C「すっごいきれいな髪だよね。シャンプーは何使ってるの?」

ほむら「そうね…。なるべくゴマや海藻を食べるようにしているわね」

女子D「なんか好きなドラマとかアニメとか映画とかある?」

ほむら「ええ、アンパンm…、いえ、コマンドーとか、ダイ・ハードとか、激しいアクション系も好きなんだけど、
    やっぱりディズニーとか、可愛い感じのアニメも好きね」


ガヤガヤ―――…

仁美「不思議な雰囲気の人ですよね、暁美さん」

さやか「…ねえ、まどか…。あの子知り合い?あたしもなんだけど、何かさっき思いっきりガン飛ばされてなかった?」

まどか「さやかちゃんも?いや、私は、えっと…」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 02:10:58.83 ID:l03nHjNY0
ほむら(…いつもならここで保健室へ案内させて、忠告するのだけれど…、
    おそらく今回も放課後にあの改装中の建物で遭遇するはず。
    いつもと違うパターンで行きましょう)ジッ


まどか「ひぃっ…!?」

さやか「ま、また睨まれた…」


ほむら(…あっ、いけない…。先ほどもだけれど、つい睨んでしまったわ)

ほむら「ごめんなさい、何だか緊張しすぎたみたいで、ちょっと…。少し、席を外させてもらうわね」

女子「あ、いいよいいよー」「ちょっと緊張させちゃったかなー?」


まどか「あっ、さやかちゃん…!((((;゚Д゚))))」ユサユサ…、ガクガクブルブル

さやか「うひっ、こっち来た…!((((;゚Д゚))))」ガクガクブルブル

仁美「お二方、そんなに震えなくても…」

ほむら「あ、あの…、鹿目、まどかさん、美樹、さやかさん…。
    さ、先ほどは、その…、ごめんなさい」

まどさや「…へ?」

ほむら「ふ、二人がその…、親戚に似ているので、つい、本人だったかな、と思ってしまって…。
    つい、見つめてしまったんです」

まどか「な、なーんだぁ…。別に気にしなくてもいいんだけどな」

さやか「そ、そういうことだったんだね!
    いやー、ということはその親戚の人もかなりの美人さんということになりますなー!」アッハッハ――

ほむら「ふふっ、では失礼しますね」ソソクサ…


仁美「…案外、怖い人ではありませんね」

さやか「うん。なんていうか、なんか、こー…」ウーン…

まどか「素朴な人、だったね!」

さやか「そう、それだ!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 02:34:03.95 ID:l03nHjNY0
―――――放課後 改装中の建物

ほむら「そういえば、私の色はばいきんまんに似ているわね…。
    嫌いではないしむしろ好きなんだけど、何だか複雑な気持ちね…」ダァン!ダァン!――…

QB「はぁ…はぁ…!」タッタッタッ―…

ほむら「まあ、ばいきんまんよりも悪い奴が目の前で逃げているわけなのだけれど」ダァン!ダァン!――…

QB「こ、このままでは…!」タッタッタッ―…


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 02:51:34.22 ID:l03nHjNY0
―――――CD屋

QB<助けて…助けて…!>

まどか「! だ、だれ?誰なの?」オロオロ…、ダッ!

さやか「ちょ、ちょっと、まどか!?どこいくのさ!?」ダッ

まどか「わからない…。でも何だか、助けを求める声が…!」タッタッタッ…

さやか「なんだそれ!?」タッタッタッ…


ほむら「しつこいやつね…、それっ!!」ズガァン!

QB「きゅぶべっ!!」ヒュー…

ほむら「やった!!」

QB「」ズンッ!!

まどか「ひゃあ!な、何か飛んできた?」

ほむら「」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 03:12:58.71 ID:l03nHjNY0
ほむら(くっ…、遅かった…。時間を止めてでも始末していれば……)

まどか「ほむら…ちゃん?何してるの……?」

ほむら「鹿目さん、そいつから離れて」

まどか「だ、ダメだよ!この子怪我してるよ!」

ほむら「あなたには関係ない」

まどか「ねえほむらちゃん、どうしてこんなことするの?訳を話してよ!」

ほむら「話しても混乱するだけよ」

まどか(何がどうなってるの?わけわかんないよ、こんなの!)

さやか「まどか、こっち!」プシュゥウウウウウウウウウウウウウウウ―――…!!!

ほむら「キャッ!?」

まどか「さやかちゃん!」ギュッ、タッタッタッ―…

ほむら「くっ…、待ちなs――」

さやか「そぉい!!」ブンッ!!

ほむら「ほむっ!?」キキーッ…

さやか「まどか、こっち!」タッタッタッ―…

まどか「う、うん!」タッタッタッ―…

消火器『』バァン!!ミクモク…

ほむら「くっ…」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/24(日) 03:31:34.58 ID:l03nHjNY0
使い魔「んkdjfgんvhkじゃdcんvldksj」「mはlzxcff不mlxvンzvmlづk」ワラワラ――…

ほむら「…使い魔の数がいつもよりも多い。とりあえず、急ぎましょうか…」タッタッタッ――…


さやか「何よあいつ、今度はコスプレで通り魔かよ!つーか何それ、ぬいぐるみじゃないよね?生き物?」タッタッタッ―…

まどか「わかんない。わかんないけど…この子、助けなきゃ」タッタッタッ―…

ズズズズズズズズズズズ―――――・・・

さやか「あれ?非常口は?どこよここ」

まどか「変だよ、ここ。どんどん道が変わっていく…!」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 20:20:00.49 ID:OG2V2UYZo
あいーん
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 21:51:31.69 ID:Gowb+7Y2O
おもろー
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 00:12:32.56 ID:ECi0GolK0
使い魔「qsふぁんjq」「vhんかdじ;」「ヴぉdにあし」「xcvんkj;zmj」ワラワラ

さやか「あーもう、どうなってんのさ!」

まどか「やだっ。何かいる」

使い魔「Das sind mir unbekannte Blumen.(見たことのない花だ。)
    Ja, sie sind mir auch unbekannt.(見たことのない花だねぇ。)
    Schneiden wir sie ab?(チョン切ってしまおうか。)
    Ja, schneiden wir sie ab.(チョン切ってしまおうね。)」ワラワラ…、ゾロゾロ…

さやか「冗談だよね?私、悪い夢でも見てるんだよね?ねえ、まどか!」

使い魔「Die Rosen schenken wir unserer Königin.(薔薇は僕らの女王様へ。)
    Und die schlechten Blumen steigen auf die Guillotine. (悪いお花はギロチン送り。)
    Ja, schneide sie ab! (ヤァ!チョンと切れ。)
    Ja, schneide sie heraus!(ヤァ!切り落とせ。)」ワラワラ…、ゾロゾロ…


使い魔「」「」「」「」パシュン!パシュン!
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 00:26:00.79 ID:ECi0GolK0
さやか「あ、あれ?」

まどか「これは?」

マミ「危なかったわね。でももう大丈夫」スタッ…

まどか「キュゥべえ?」

さやか「この、ぬいぐるみみたいなやつですか?」

マミ「そうよ。その子は私の大切な友達なの」

まどか「私、呼ばれたんです。頭の中に、直接この子の声が」

マミ「ふぅん…なるほどね」

マミ「その制服、あなたたちも見滝原の生徒みたいね。2年生?」

まどか「は、はい」

さやか「あ、あなたは?」

マミ「そうそう、自己紹介しないとね」

マミ「でも、その前に」

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 00:32:40.23 ID:ECi0GolK0
マミ「ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら」シュイン!(変身)


さやか「へ、変身した!?」

まどか「さっきのほむらちゃんみたいだ…!」


マミ「フッ!」タッ…、シュイィィン…

リボン→マスケット銃『』ジャキンッジャキンッジャキンッジャキンッジャキンッ―――――…

使い魔「ういあhsdfjnkuchbkidj」「zdgkxふぃzdンjxfklヴィンdvlzxジュkzンdkvj」ワラワラ…

マミ「ハッ!」ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ―――――…!!!!


まどか「す…すごい」

ビュワァァアアアアア――…

さやか「も、戻った!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 00:46:13.26 ID:ECi0GolK0
ほむら「…」スッ…

さやか「あっ…、転校生…!!」

まどか「ほ、ほむらちゃん!」ギュッ…

マミ「魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐに追いかけなさい」チラッ

QB「…」←傷だらけ

マミ「…今回はあなたに譲ってあげる」キッ

ほむら(…この世界のマミ…さんは、よほどインキュベーターに依存してるようね…)…クッ…

ほむら「私が用があるのは…」チラッ

まどか「ひぃっ…!」ギュッ…

さやか「くっ…!」右手サッ

マミ「飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの」キッ

ほむら「うっ…」タジッ

ほむら(…駄目だわ。これじゃあ、何を言っても神経を逆撫でさせてしまう…)

マミ「…お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」

ほむら(ここは大人しく、バイバイキンとさせてもらおうかしら)

ほむら「…そうね、失せさせてもらうわ」ダッ、タッタッタッ…
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 00:58:54.80 ID:ECi0GolK0
まどか「あ…、…待ってよほむらちゃん!」

まどか「さやかちゃん、この子お願い!」サシダシ、ダッ

QB「…」ワタサレ

さやか「え?ちょ、まどか!?」ウケトリ

まどか(聞かないと…、話し合わないと…!!)ハァ、ハァ、タッタッタッ…

さやか「おーい、まどかぁー!?はぁ……」

マミ「……何がどうなってるのかしら?」

さやか「…あ、申し忘れてました。あたしは美樹さやかです。
    それと、さっきのピンクの髪が友達の鹿目まどか、黒髪の感じの悪い奴が転校生の暁美ほむら。
    見滝原中学の2年生です」

マミ「あら、ご丁寧にありがとう。
   それから、これからよろしくお願いするわね、美樹さん」ニコッ

さやか(うわ、すっごい美人…。転校生なんかの比じゃないや…)ゴクッ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 01:09:20.51 ID:ECi0GolK0
―――――路地裏

ほむら(どうすれば…、いいのかしら…)ウツムキ…

まどか「いた…、ほむらちゃん!」タッタッタッ…

ほむら「ま、まどか!?何故ここに…?」

まどか「ほむらちゃんが…、急に走ってっちゃったから…、追いかけてきたの…」ハァ、ハァ――…

まどか「何だか、ほむらちゃんと話し合わないと…、
    話を聞かないといけないって…、そう、思ったの…」ハァ、ハァ――…

ほむら「まどか…、ありがとう…」

まどか「うぇ、うぇへへ…」ハァ、ハァ、…ハァアアアア…(深呼吸

ほむら「これでよかったら、飲んで」スッ(や〜いお茶

まどか「あ、ありがとう!」スッ、ゴクッゴクッ――…、プァアッ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 01:30:00.67 ID:ECi0GolK0
まどか(やっぱり、ほむらちゃんは優しい人なんだ。でも、何であんな…?)

まどか「…ねぇ、ほむらちゃん」

ほむら「何かしら?」

まどか「ほむらちゃんはどうして、あのぬいぐるみ…みたいなのをを襲ってたの…?」

ほむら「…あいつは、私の敵だから、かしらね」

まどか「それにあの変な世界とか、綿菓子みたいなのも、一体何?」

ほむら「…ここで一気に話しても、貴女はきっと混乱してしまうわ」

ほむら「明日の昼休み、美樹さやかと巴マミも連れて屋上へ来てくれるかしら?
    そこで説明するわ」

まどか「明日の昼休みだね、わかったよ」

ほむら「それじゃあ、今日は失礼するわ。あなたも遅くなる前に家に帰りなさい」

まどか「うん、ほむらちゃん、また明日!」フリフリ――…、タッタッタッ――…

ほむら「えぇ、…また明日」フリフリ――…


ほむら「…見えなくなったわね」

ほむら回想『まどか「うん、ほむらちゃん、また明日!」フリフリ――…、タッタッタッ――…

      一周目まどか「さよなら。ほむらちゃん。元気でね」

      x周目まどか「ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。嬉しい…、な」』

ほむら(…今度こそ、あの悪夢の夜を超えて、明日の光を…、この目に)グッ…!
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 01:43:05.14 ID:ECi0GolK0
――翌日――

キーンコーンカーンコーン

さやか「ふぃー、やっとお昼かぁー」

まどか「あの…、さやかちゃん、私、ほむらちゃんに呼ばれてて、
    それで、さやかちゃんやマミさんもお昼一緒に食べようって―――」

さやか「はぁ!?転校生とお昼ぅ!?」クワッ

まどか「え?あ、いや、その…」オロオロ…

さやか「絶っっっ対に嫌だよあたし!絶対なんか企んでるに決まってる!!」

まどか「そ、それは、そんな…」アタフタ…

マミ「(あら、いいじゃない)}

まどさや「!?」

QB「(この程度の距離なら、テレパシーの圏内だよ)」

マミ「(それより、暁美さんと昼食会…、ですって?面白そうじゃない。
    彼女の腹の内を探りたいと、美樹さんと話してた時からずっと思っていたわ)」

さやか「(あー、マミさん、キュゥべえのこと可愛がっていましたもんねぇ)」

まどか「(そ、そうなんですか…)」

さやか「(…マミさんも行くなら、あたしも行きます。まどかのことも心配だし)」

まどか「(あ、ありがとうさやかちゃん、マミさん!!)」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:04:57.12 ID:ECi0GolK0
――――屋上

ほむら「…良かった、来てくれたのね、3人とも…」

マミ「言っておくけれど、貴女がキュゥべえを痛めつけてくれたことを許すつもりはないわ」

さやか「やっぱり、あいつは素朴な奴なんかじゃないよ。
    放課後じゃ動物虐待してたのに、いまはああして優等生ぶってるよ」ブツブツ…

まどか「そんなこと、ないと思うんだけどなぁ…」

ほむら「まあ、立ち食いは行儀が悪いわ。座って、私の話を聞いて」スッ

マミまどさや「…」スッ

ほむら「巴先輩、あの、昨日は申し訳ありm」

マミ「早く要件を話していただけないかしら?」

ほむまどさや(こわい)

ほむら「美樹さんもまどかも魔法少女のことは、大まかにも知っているかしら?」

さやか「おい、なにさりげなくまどかを呼び捨てにしているんだよ」

まどか「あ、あ、えっと、き、昨日!昨日のお昼休みに委員会があって、その時ほむらちゃんが薬を
    もらいに行く時に鹿目さん呼びじゃなくて、名前で呼んでって頼んだんだよ!」アタフタ…

ほむら(…まあ、その時は何も変なことは言ってもなければしてもいないのだけれど…)
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:28:42.26 ID:ECi0GolK0
さやか「…はあ、もう何でもいいから、早く話してよ」

マミ「美樹さんが話を止めたのだけれど…、言う通りでもあるわ。早く話して」

ほむら「…私は、貴方たちと敵対する気はない。
    もっと言えば、本当は貴方たちと仲良くなりたいの」

マミさや「えっ」

まどか「ほむらちゃん…、やっぱり…」ホッ

ほむら「それから、キュゥべえを襲ったのは、私のやろうとすることを邪魔してきたから」

マミ「…どういうことかしら」

ほむら「…実は、私は違う時間軸の未来からやってきたの」

さやか「はぁッ!?」

まどか「えっ…?」

マミ「…続けて」

ほむら「私は、あんな地獄のような悪夢の惨劇を繰り返したくなかったから、
    キュゥべえを狙ってたの。その惨劇の原因がキュゥべえだから」

マミさやまど「…」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:51:16.94 ID:ECi0GolK0
マミ「その悪夢の惨劇とやらを、教えてもらえないかしら」

ほむら「…キュゥべえは、願いを叶えた魔法少女のソウルジェムを汚れさせ切った後、
    その時に生まれたエネルギーを、回収して宇宙の維持を――」

さやか「あのさあ、キュウべえがそんな嘘ついて、一体何の得があるわけ?」

ほむら「…え?」

マミ「ハア…、もうあなたに付き合うことはできないわ」スクッ

まどか「マ、マミさん、さやかちゃん、待って!」

ほむら「…嘘だと思うなら、キュゥべえに聞いて」

マミ「…キュゥべえ、来て」

QB「何だい、マミ?」

マミ「正直に答えて、キュゥべえ。魔法少女は、ソウルジェムが汚れきった後、魔女になるの?」

QB「いいや?その時は、ただ魔力が使えなくなって、動けなくなってしまうだけだよ?」キョトン

ほむら「!?―――嘘を―――」

QB「待ってくれ、暁美ほむら。確かに僕らに感情はないし、嘘もつけない。それに、仮に君が本当に
  別の時間軸の未来から来たとして、その時間軸の魔法少女のシステムと、この時間軸の魔法少女の
  システムが同じとは限らないだろう?」アタフタ…

マミ「貴方、感情がなかったの…?そんな…」

QB「…まあ、なんだかマミといると心臓のあたりが温かくなるのを感じるんだけどね」プイッ

マミ「キュゥべえ…!」キラキラ…

まどさや「ア、アハハ…」

ほむら(…まさか、本当に何も知らない?いや、しかし、でも…)オロオロ…
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 02:53:53.81 ID:ECi0GolK0
――――????

???「…馬鹿な奴め…」ククク・・・

???「まさか、こんな展開になるとは思ってもみなかったろうなあ…」フヒ…フヒヒヒヒヒ…!
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 03:08:52.24 ID:ECi0GolK0
――――屋上

ほむら「…ごめんなさい、無駄な時間を食わせたわね」

マミ「ハア…、暁美さん、約束して。もう私たちにかかわらないって」

さやか「あんたみたいな電波ちゃん、もうこの目で見たくないんだよね」

まどか「ま、待ってよ3人とも!ほむらちゃんだって、嘘をついているようには―――」

ほむら「いえ、いいのよ、まどか。でも、これも言っておくわ。
    私の魔法は、『時間停止』と『時間遡行』の2つ。時間停止は読んで字の如く。自分と、私が触れている物以外の時を止める。
    そして、時間遡行は、盾の砂が落ちきったとき、ひっくり返すことによって1ヶ月時を遡る」

まどさや「えっ…!」

マミ「成程…、昨日のあの動きは、確かに超スピードや瞬間移動ともいえるほど速かったわね。
   でも、時を止めて動いた、というのは目から鱗が落ちたわ。
   …で?それをわざわざ何故教えたの?」

ほむら「何故、私が自分の魔法を、致命的なことを貴方達に話したか。
    その真意をわかってもらいたいわ」

マミまどさや「…」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 19:03:21.73 ID:ECi0GolK0
アンパンマンはやっぱ「マーチ」か「たいそう」の方が好きだな
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 02:32:08.40 ID:pyRqxtIco
自演失敗しとるやん
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