【ガヴドロ】ヴィーネ「また仕送りが減ってる……こうなったら……」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 16:03:29.71 ID:mcdpoiVw0


ヴィーネ「しかし、悪いことって何があるのかしら?」ウーン

ヴィーネ「人殺しとかしたくないし……万引きとか? いや、お店の人に迷惑掛かるわね」

ヴィーネ「できれば、被害を最小限に抑えるのがいいよね」

ヴィーネ「うーん……どうしましょうか」


ヴィーネ(そこから私が一晩中考えて、導き出した答えとしては……)

ヴィーネ「そうだ! ガヴ達になにか悪いことしてみましょう!」

ヴィーネ(こんな結論となってしまいました。今、思えばこの時の私はどうかしてたと思います)

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 16:04:02.07 ID:mcdpoiVw0


ヴィーネ「取りあえず、明日実践してみましょう!」

ヴィーネ「今日は夜遅いから寝ましょうか。悪事は明日考えましょう」パチッ 照明オフ

ヴィーネ「お休みなさい」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「……Zzz」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 16:05:21.67 ID:mcdpoiVw0


―翌日 学校―


ヴィーネ「さて……誰に何をしようかしら……」スタスタ

ヴィーネ(なるべく、皆が傷つかないことがいいわね……)

ヴィーネ(いくら仕送りを増やしたいといっても、友達を失いたくないしね)


ヴィーネ「……」トコトコ

ヴィーネ「……ん? あれは……」




サターニャ「私は〜恐怖の〜大悪魔〜♪」フンフン


ヴィーネ「……」

ヴィーネ「最初はサターニャで決まりね!」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 16:06:14.60 ID:mcdpoiVw0


ヴィーネ「サターニャ!」タッタッタッ

サターニャ「あら、ヴィネットじゃない! おはよう!」ニコッ

ヴィーネ「おはよう、サターニャ」


ヴィーネ(サターニャには何をしようかしら……)ウーン

ヴィーネ(……)

ヴィーネ(悪口を言ってみましょうか。ただ、フォローを入れながら極力相手を傷つけないようにしましょう)

ヴィーネ(慎重に言葉を選びましょう)


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 16:07:14.93 ID:mcdpoiVw0


ヴィーネ「ねえ、サターニャ」

サターニャ「? どうしたのよ、ヴィネット。真剣な顔して……?」

ヴィーネ「…………サターニャってお馬鹿よね」

サターニャ「な!? 何言ってんのよ! 失礼ね!」


ヴィーネ(予想通りの反応ね……でも、ここは鬼にして!)

ヴィーネ「うるさいわね! お馬鹿サターニャ!!」

サターニャ「ぐう……よくも言ったわね……!」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 16:08:28.89 ID:mcdpoiVw0


ヴィーネ「大体、何よその蝙蝠の髪飾りは! 可愛いと思ってんの?」

サターニャ「こ、これは……お母さまが誕生日に買ってくれたもので……」グスッ

ヴィーネ「似合っていて可愛いわよ! このお馬鹿!」

サターニャ「!! また、馬鹿って言った! 馬鹿っていう方が馬鹿よ!」

ヴィーネ「うっさい! アホーニャ!」

サターニャ「……今日のヴィネットどうしたのよ? 何かあったら相談しなさいよ」

ヴィーネ(やめて! その優しさが辛い!)

ヴィーネ「あんたには関係ないわよ!」

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 16:09:33.68 ID:mcdpoiVw0


サターニャ「大いに関係あるわ! だって、ヴィネットは私の友達だからね!」

ヴィーネ「!!」

ヴィーネ「……ありがとう」ボソッ

サターニャ「? なんか言った?」

ヴィーネ「ううん、ただの独り言よ」

ヴィーネ(もう悪口は十分言ったからいいよね。これ以上ここに居たら、サターニャの優しさで心が痛むわ……)


ヴィーネ「と、とにかく! これ以上ここに居たくないわ! じゃあね、サターニャ!」タッタッタッ

サターニャ「ちょっと!? ヴィネット!」

サタ―ニャ「……」

サターニャ「……私と一緒には居たくないのかしら」グスッ

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/26(火) 16:10:17.99 ID:mcdpoiVw0


―その日の夜―


ヴィーネ「はあ……今日は疲れたわ。サターニャとあの後、話しにくかった……」

ヴィーネ「ガヴ達からも何があったのかと心配されたし……」

ヴィーネ「サターニャには明日謝りましょう」

ヴィーネ「今、気になるのは……仕送りは上がっているかしら?」ペラッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「少し上がっているわ!」パアア


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/26(火) 16:15:00.02 ID:vK5hPe7LO
久々のガヴドロSSテンション上がる!!
話も今の所面白いし大いに期待ですよ
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 17:40:04.85 ID:nIOKLwKPo
これはエレ速に乗るやろなぁ
エレ速潰れろ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 20:28:09.01 ID:Fs+i2q7sO
売春に手を染めるかと思った
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 01:18:44.61 ID:Mmsz9+vD0


―次の日の学校―


ヴィーネ「うーん……サターニャにどうやって謝ろうかしら?」スタスタ

ヴィーネ「ガヴとは時々喧嘩するけど……サターニャとは喧嘩したことあまりないわね」スタスタ

ラフィエル「あら、ヴィーネさん。おはようございます」ペコッ

ヴィーネ「ラフィ、おはよう」クルッ


ヴィーネ「ねえ、ラフィ……サターニャはまだ学校に来てないよね?」

ラフィエル「サターニャさんですか……少し、待ってください」センリガンハツドウ

ヴィーネ「?」

ラフィエル「……まだ家に居ますね。サターニャさんを起こしに行けば良かったですね」ムウ…

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 01:19:31.36 ID:Mmsz9+vD0


ヴィーネ「ああ、千里眼ね。ほんとに便利な能力ね……もしかしてずっとサターニャを見てるの?」

ラフィエル「いえ、千里眼の使い過ぎは体力を消耗しますので、週に5日ぐらいですかね。昨日はまったく使ってないですし」

ヴィーネ「そうなんだ(それでも多いわよ!)」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(ちょうど二人っきりね……仕送りのためにラフィエルに悪いことしましょう!)

ヴィーネ(ただ、悪口はやめましょう……心が痛むし、ラフィに敵いそうにないしね)

ヴィーネ(うーん、何があるかしら…………そうだ!)ピコーン


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 01:20:09.76 ID:Mmsz9+vD0


ヴィーネ(ラフィには嘘をついてみましょう! そうと決まれば)

ヴィーネ「ねえ、ラフィ。私、実はね……」

ラフィエル「どうしたんですかヴィーネさん?」

ヴィーネ「実は……私はサキュバスだったのよ!」

ラフィエル「……」

ラフィエル「そうなんですか!!」プクク

ヴィーネ(ぐっ……流石にこれは信じてないわね。まあ、私はただの悪魔なんだけど)

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 01:21:08.26 ID:Mmsz9+vD0


ヴィーネ「えーと……あっ、ガヴがネトゲを止めたんだって!」

ラフィエル「そうなんですか。では、ガヴちゃんに聞いてみますねー」ニコニコ

ヴィーネ「じ、実はただの冗談よ!」アセアセ

ラフィエル「はい、知ってますよー」ニコニコ

ヴィーネ(えーとっ、他には……)

ヴィーネ「た、タプちゃんの趣味はガヴの盗撮らしいわよ!」

ラフィエル「そんなことしたら天界に強制送還ですが……いいのですか?」

ヴィーネ「やっぱり今のなしで」


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 01:22:14.12 ID:Mmsz9+vD0


ラフィエル「うふふ……分かっていますよ」

ラフィエル「ヴィーネさんは嘘をつけませんからね」ニコニコ

ヴィーネ「むっ!」カチン

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「そういえばさ。昨日、サターニャに……」

ラフィエル「はい、なんでしょうか?」ニコニコ


ヴィーネ「彼氏ができたわよ」

ラフィエル「………………え?」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 01:25:22.48 ID:Mmsz9+vD0


ヴィーネ「偶々、放課後にサターニャが、男の人から告白されているところを見てね」

ラフィエル「う、嘘ですよね。それも嘘ですよね!?」

ヴィーネ「残念ながら本当よ。そしたらサターニャはOKしたわ」

ヴィーネ「その後、二人は恋人つなぎでサターニャの家に行って……」

ラフィエル「えっ……えっ……」オロオロ

ヴィーネ「そして……サターニャの家の前に着くと,お互いを見つめあい……」

ラフィエル「はっ……はっ……はっ……」ブルブル

ヴィーネ「サターニャが目を閉じ……男性の顔がゆっくりと近づいていって……お互いの唇が重なった」

ラフィエル「……うっぷ」

ヴィーネ「数秒間のキスを終えた二人は……仲良くサターニャの家に入っていったわ」

ヴィーネ「そこからは私も知らない」

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 01:28:17.75 ID:Mmsz9+vD0


ラフィエル「あはは……あはははははははは……!!」


ラフィエル「あははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!」


ラフィエル「はー……」

ラフィエル「……」

ラフィエル「……やるべきことが見つかりました」

ラフィエル「私の……私だけの……サターニャさん。今すぐに確かめないと!」

ラフィエル「待っていてください愛しのサターニャさん! あなたのラフィエルが必ず……必ず魔の手から救い出します!!」シュン


ヴィーネ「まあ、これも嘘なんだけどね……って、あれラフィ? どこに行ったの?」キョロキョロ




20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 01:29:09.11 ID:Mmsz9+vD0


ガヴリール「ふぁぁぁ……ヴィーネ、おはよう」テクテク

ヴィーネ「あ、ガヴおはよう」


ヴィーネ(その日、サターニャとラフィは学校に来ませんでした)




―夜―

ヴィーネ「……」ペラッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「仕送りが大幅に増えてる!?!?!?」


21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 01:33:01.21 ID:Mmsz9+vD0
こんな感じで各キャラごとに進めていきます
次はタプリスです

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 01:53:54.16 ID:N/5Oul4G0
いいね
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/27(水) 02:18:16.84 ID:3uZlao+m0
普通に好きなタイプのSS
最近数が少ないのもあるけど色物系ガヴドロSSばっかな印象だったから本当にありがたい
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 18:24:40.51 ID:2CJ+JpPJ0
面白い!
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:05:45.87 ID:SEXhyB++0


―次の日 教室―


ヴィーネ「うーん、なんで仕送り額があんなに増えていたのかしら……」

ヴィーネ「もしかして悪魔として認められたとか!……なんてね」


ガヴリール「おはようヴィーネ」テクテク

ヴィーネ「おはようガヴ」

ガヴリール「あれ? 今日もサターニャ来てないのか」

ヴィーネ「ほんとね……何かあったのかしら? 風邪ひいたとか?」

ガヴリール「ははは……ないない! あの馬鹿が風邪ひくとかありえないよ」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:06:59.61 ID:SEXhyB++0


ヴィーネ「そうは言っても心配ね……今日サターニャの家に行ってみようかしら。ガヴも行く?」

ガヴリール「すまんが今日はバイトだから無理だ。それとサターニャの家に行くなら、ラフィエルの家を見に行ってくれ」

ヴィーネ「ガヴも心配なのね」

ガヴリール「別に……そんなつもりじゃないし」プイッ

ヴィーネ「任せて。サターニャの家に行った後にラフィの家に行くつもりだから」

ガヴリール「うん、任せたよヴィーネ」

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:07:45.03 ID:SEXhyB++0


―放課後―


ヴィーネ「さてと……ガヴもバイトに行ったし、私もサターニャの家に行きますか」ガタッ

ヴィーネ「もしかしたら、体調が悪いのかも知れないから、何か買っていきましょう」スタスタ

ヴィーネ「それと悪口を言ったことも謝らないとね」スタスタ

ヴィーネ「……」スタスタ

ヴィーネ「……ん? あれは……?」


黒奈「……」ボー

ヴィーネ「後輩の黒奈ちゃんね! 何してるのかしら? 声を掛けてみましょう!」スタスタ


28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:08:51.69 ID:SEXhyB++0


ヴィーネ「おーい! 黒奈ちゃーん!」


黒奈「?」クルッ

黒奈「月乃瀬先輩……こんにちは」ペコッ

ヴィーネ「黒奈ちゃんは今何しているの?」

黒奈「千咲を……待っています」

ヴィーネ「タプちゃんを待っているのね。仲良くなって良かったわ!」

黒奈「はい……」コクッ

ヴィーネ(タプちゃんも黒奈ちゃんと友達になってよかった……)

ヴィーネ(……)

ヴィーネ(そうだ! タプちゃんにも何かしましょう!)


29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:09:49.90 ID:SEXhyB++0


ヴィーネ(いくら仕送りが上がってもまた、下がるかもしれないしね)

ヴィーネ(とはいっても……タプちゃんにはどんなことをしましょうか……可愛い後輩だから変なことはしたくないわ……)ウーン

黒奈「月乃瀬先輩……どうしたんですか……?」

ヴィーネ「!」ピコーン

ヴィーネ(良いこと思いついたわ! これなら多分問題ないと思う! そのためにも……)

ヴィーネ「ねえ、黒奈ちゃん……ちょっと、協力してくれるかしら……?」

黒奈「……? なんですか?」


30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:10:46.83 ID:SEXhyB++0


タプリス「うぅ……遅くなってしまいました……まさか、お手伝いがあんなに時間かかるとは思わなかったです」タッタッタッ

タプリス「流石に黒奈さんは帰っていますよね……?」タッタッタッ


黒奈「――――――」

ヴィーネ「――――――」


タプリス「!! 良かったです! まだ、居てくれました!」スタスタ

タプリス「しかし、月乃瀬先輩と黒奈さんの組み合わせは珍しいですね……何を話しているのでしょうか?」

タプリス「……少しだけ聞いてみましょう!」ワクワク

タプリス「そーと、近づいて……」ソローリ


31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:11:53.04 ID:SEXhyB++0


ヴィーネ「黒奈ちゃん最近どうかしら?」

黒奈「はい……順調に事は進んでいます……」

タプリス(? 何を話しているのでしょうか?)ヒョコッ

ヴィーネ「ふふ……それは良かったわ。魔界からの指令も大変よね」

黒奈「そう……ですね」

タプリス(魔界からの指令? い、一体どういうことでしょうか)

ヴィーネ「まあ、順調に進んでいるのならいいわ」

ヴィーネ「舞天高校の全生徒傀儡化計画がね」

タプリス(……)

タプリス(ええええええええええ!?!?!?)

タプリス(傀儡化計画とはなんですか!?)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:13:26.53 ID:SEXhyB++0


ヴィーネ「舞天高校を手中に収める……最高に悪魔的行為ね!」

タプリス(ま、まさか月乃瀬先輩がこのようなことを……!)

ヴィーネ「そのためにはガヴリールとラフィエルを、我が物にすることが優先事項……」

ヴィーネ「ラフィエルのほうは同胞サタニキアによって、攻略一歩手前の所まできているわ」

黒奈「月乃瀬先輩のほうは……どうですか?」

ヴィーネ「これを見なさい」ペラッ ガヴの寝顔の写真

黒奈「これは……無様な格好ですね」ニヤァ

ヴィーネ「すでにガヴリールは首輪を繋げられたも同然よ!」

タプリス(く、首輪!? も、もしかしてあの写真は……!)


33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:14:26.73 ID:SEXhyB++0


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ヴィーネ『ガヴリール、今日も良いプレゼントを持ってきたわよ』

ガヴリール『ヴィーネ……もうやめてください。元の優しいヴィーネに戻ってください』グスッ

ヴィーネ『何を言ってるのかしら? これが本当の私よ』クスッ

ヴィーネ『とりあえず、これを付けなさい』

ガヴリール『はい……って、えっ……///』

ガヴリール『こ、これは……首輪ですか///』

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:15:15.58 ID:SEXhyB++0


ヴィーネ『そうよ。私のペットとしての証よ』

ガヴリール『うう……恥ずかしいです///』

ヴィーネ『あなたに拒否権はないわ。早くつけないと……』

ガヴリール『!! わ、分かりました! だから……乱暴なことは止めてください……』カチャカチャ

ヴィーネ『ふふ……似合っているわよ』ナデナデ

ガヴリール『うう……///』

ヴィーネ『ついでに写真も撮っておきましょう』パシャパシャ

ガヴリール『ヴィ、ヴィーネ! 写真は撮らないで……!』

ヴィーネ『ヴィーネ? 呼び方が間違っているわよガヴ? 言い直しなさい』

ガヴリール『……ご主人様///』カアア

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:16:27.17 ID:SEXhyB++0


タプリス(〜〜〜〜〜〜っ!!)

タプリス(なんて……なんて……羨ましい!!)

タプリス(あっ、間違えました)

タプリス(にくらしい!!)

タプリス(どうにかして天真先輩達を助けないと……!)

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:17:32.43 ID:SEXhyB++0


ヴィーネ「そして、魔界から新たな指令が下されたわ」

タプリス(ん?)

ヴィーネ「千咲=タプリス=シュガーベルの篭絡よ」


タプリス(えええええええええ!?!?!?)

タプリス(ついに……私も悪魔の餌食に……!)


ヴィーネ「これは黒奈ちゃんに任せたわ。やってくれるよね?」

タプリス(!)

37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:18:47.19 ID:SEXhyB++0


黒奈「……」

黒奈「……ません」

ヴィーネ「? ごめんなさい、聞こえなかったからもう一回言ってもらえるかしら?」

黒奈「それは……できません」

タプリス(!!)

ヴィーネ「あら……それはどうして?」

黒奈「千咲とは……下界で初めての……友達だからです」

タプリス(……)

タプリス(黒奈さん……あなたのこと誤解していました)

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:20:09.20 ID:SEXhyB++0


ヴィーネ「ふーん……私の命令が聞けないんだ……」

ヴィーネ「そんな子は……お仕置きしないとね!」三叉槍シュン

黒奈「うぅ……」ブルブル


タプリス「!」ダッ

タプリス「だ、駄目です!! 黒奈さんを傷つけないでください!」バッ

黒奈「千咲……?」

ヴィーネ「あら、タプちゃん……ここに居るっていうことは、さっきの話聞いていたのね。まあ、いいわ」

ヴィーネ「先に黒奈ちゃんを始末しましょう!」ジャキッ

タプリス「!!」

タプリス「ぐっ……逃げますよ! 黒奈さん!」ガシッ

黒奈「!!……うん」


39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:21:09.53 ID:SEXhyB++0


タプリス「つ、月乃瀬先輩の悪魔! 変態! サキュバス!」タッタッタッ


ヴィーネ「さ、サキュバス!? なんで!?」ガーン

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「行っちゃった……」

ヴィーネ「まあ、黒奈ちゃんが居るから、タプちゃんに伝えてくれるでしょう」

ヴィーネ「さっきの話は全部ドッキリだってこと」


40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/28(木) 02:25:30.55 ID:SEXhyB++0
サターニャの家に行くのはまた後日
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 02:32:13.31 ID:bT8dymqxo
はよ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 02:34:48.46 ID:1CBbm4kc0
ほう、ほう
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 04:02:13.52 ID:kJCrbN5lo
良い!!!
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 07:27:57.25 ID:7NC93c3aO
まぁあの体つきはサキュバスと言われても仕方ない
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 12:17:50.41 ID:RfKsQw8S0
なるほどね
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:19:08.58 ID:rmKxydro0


〜回想〜


ヴィーネ「黒奈ちゃんに協力してほしいことは、タプちゃんを“怖がらせる“ことよ」

黒奈「怖がらせる……ですか」

ヴィーネ「そうよ。そのために芝居を打ってみようと思うの。要はドッキリね」

黒奈「……面白そうですね」ニヤァ…

黒奈「それで……どんなドッキリをするんですか……?」

ヴィーネ「そうね……魔界からの指令で学校を掌握するために、悪魔が天使をひれ伏せさせる……っていう設定でどう?」

黒奈「……設定が凝っていますね」

ヴィーネ「まあ、こういうのは楽しまないとね///」

黒奈「では……千咲がこの教室に来たら……始めましょう」

ヴィーネ「ええ、よろしくね♪ 黒奈ちゃん」


〜回想終わり〜

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:19:49.01 ID:rmKxydro0


ヴィーネ(途中からアドリブが多かったけど……十分怖がらせること出来たかしら……?)

ヴィーネ(それより、タプちゃんに嫌われてないよね……)オロオロ

ヴィーネ(まあ……そのへんのフォローは黒奈ちゃんに任せましょう)

ヴィーネ(しかし……)

ヴィーネ(黒奈ちゃんは案外ノリがいいわね)


48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:21:13.54 ID:rmKxydro0


―タプリスside―


タプリス「はあ……ここまで来れば追っては来ないでしょう……」ゼーハー

黒奈「千咲……」

タプリス「黒奈さんは安心してください。私が必ず守りますから!」

黒奈「うん……それより……」 



     ドッキリ大成功!!



タプリス「しかし……天使のような月乃瀬先輩が、あのようなことをするとは……はっ!? まさか!」

タプリス「月乃瀬先輩は誰かに操られてる!?」

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:22:30.28 ID:rmKxydro0


黒奈「千咲」



    ドッキリ大成功!!



タプリス「そうです! それしか考えられません!! しかし、一体誰がそのようなことを……」

黒奈「千咲……こっち見て……」

タプリス「なんですか! 今、情報を整理しているところ……です……」



    ドッキリ大成功!!



タプリス「……」

タプリス「ほええええええええ!?!?」

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:24:01.49 ID:rmKxydro0


タプリス「い、一体どこからドッキリなんですか!?」

黒奈「最初から……」

タプリス「」

黒奈「千咲……?」

タプリス「良かった……本当に良かった」グスッ

黒奈「!! 千咲……泣かないで……」オロオロ

タプリス「月乃瀬先輩や胡桃沢先輩と敵対関係にならなくてよかった……」

黒奈「……ごめんなさい」ペコッ



51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:24:44.73 ID:rmKxydro0


タプリス「もう……今回だけですよ?」エヘヘ

黒奈「うん……それと……」

黒奈「さっきは助けてくれてありがとう……」

タプリス「!! まあ、黒奈さんもドッキリとはいえ私を庇ってくれましたから! これでお相子です!」

黒奈「分かった……」

タプリス「では、帰りましょうか」ギュッ

黒奈「!!……うん」ギュッ

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:26:00.63 ID:rmKxydro0


―ヴィーネside―


ヴィーネ「さて、サターニャの家に行きましょう」

ヴィーネ「ちょっと遅くなったから、サターニャの家に行って、必要あれば買い出しに行きましょう」スタスタ


サタニキア邸


ヴィーネ「サターニャ、居るのー?」ピンポーン


………………ガチャッ

サターニャ「こんな時間に誰よ……ってヴィネット!」

ヴィーネ「あっ、サターニャ! なんで学校来なかったのよ! 心配してたわよ!」

サターニャ「ごめんなさい……大事な用があったのよ。明日には行くわ」

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:26:46.91 ID:rmKxydro0


ヴィーネ「そう……それなら良かった。そういえば、ラフィも学校に来なかったのよ。何か知ってる」

サタ―ニャ「ラフィ!?」

ヴィーネ(ん? ラフィ?)

ヴィーネ「ラフィについて何か知ってるの?」

サターニャ「いや……知らないわね///」

ヴィーネ「そっか……体調とか悪くないよね?」

サターニャ「大丈夫よ……ありがとね」

ヴィーネ「それなら良かったわ。じゃあ、明日ちゃんと登校するのよ?」

サターニャ「分かったわ。またね、ヴィネット」

ヴィーネ「また明日。サターニャ」


54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:27:50.05 ID:rmKxydro0


ヴィーネ「サターニャは問題なさそうね……」

ヴィーネ「次はラフィの家に行きましょう」ピロロロロ

ヴィーネ「ん? メッセージ? ラフィからね」カチカチ



『ヴィーネさん。お手間をかけさせてすみません』

『明日は学校に登校しますので心配しないでください』

『ではまた明日学校でお会いしましょう!』



ヴィーネ「……問題なさそうね。ラフィの家には寄らなくていいか」

ヴィーネ「まあ、休んだ理由は明日聞けばいいか」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「そういえば、サターニャって“ラフィエル”って呼んでたよね」

ヴィーネ「うーん…………ま、いっか」スタスタ


55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:28:27.38 ID:rmKxydro0


―その日の夜―


ヴィーネ「さーて、タプちゃんを『怖がらせる』という悪魔的行為を行ったから、仕送りが増えていると思うわ!」ペラッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「むしろ昨日より減ってる!?!?」ガーン


56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 17:29:59.33 ID:rmKxydro0
次は試食部かハニエル
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 17:34:25.29 ID:lzGUns3pO
今日の回も良かった
ただ良いSSなだけに長編特有の後半書き手が飽きてオチが微妙になるパターンにだけはなって欲しくない
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 17:48:29.73 ID:2/3KY4VPO
>>57
読者様オッスオッス
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 18:14:59.32 ID:cn/1meClo
きーも(笑)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 18:53:29.98 ID:NuhMNZiQo
ハニエルすら毒牙にかけるというのか…!
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 16:34:21.23 ID:/5hQhdLZ0
いいね
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:11:24.59 ID:uUJdUXtXo
まさに悪魔
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:27:35.77 ID:GLsmt84i0
一応、オチと話の展開はすでに考えているので問題ないかと思います
多分
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:31:48.85 ID:GLsmt84i0


―次の日 教室―


ヴィーネ「うーん……なんで仕送り額が減っていたのかしら……」

ヴィーネ「成功したと思ったのに……」


サターニャ「ヴィネット!! おはよう!」スタスタ

ヴィーネ「おはよう、サターニャ」

ヴィーネ「そうだ……サターニャ。二日前にあなたに悪口言ってごめんなさい!」ペコッ

サターニャ「? 何の話よ?」

ヴィーネ「えーとっ……私があなたに悪口言って……傷つけてしまったのを……その……」

サターニャ「……ああ、あれね。別に気にしてないわ」

ヴィーネ「ほ、ほんとに?」

サターニャ「何か理由があったのでしょう? 長い付き合いだから分かるわよ!」

サターニャ「だから、何も聞かないわ!」

ヴィーネ「サターニャ……ありがとう……!」


65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:32:43.48 ID:GLsmt84i0


ガヴリール「おーす……ってサターニャ。なんで学校休んでたんだ? サボりか?」スタスタ

サターニャ「フフーン! 我が宿敵に教えることはないわ!」ドヤァ

ガヴリール「あっそ」イラッ

ヴィーネ「私も気になっていたけど……なんで2日間学校に来なかったの?」

サターニャ「えっ!?」

サターニャ「それは……その……」アタフタ

ラフィエル「うふふ……サターニャさんと私はそれぞれ、天界と魔界から呼び出しに応じてたんですよ」ヒョコッ

66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:33:25.45 ID:GLsmt84i0


サターニャ「ラフィ!? そ、そうよ! ちょっと、野暮用で魔界に行ってたの!」

ガヴリール「私は天界からそんな通知来てないぞ?」

ヴィーネ「私もよ。なんで呼び出されたの?」

サターニャ「そ、それは……」

ラフィエル「すみません。守秘義務なので言えないですね」

サターニャ「そーよ! しゅひ義務だから言えないわ!」

ヴィーネ「そう……」


67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:33:58.69 ID:GLsmt84i0


ガヴリール「なあ、ヴィーネ」ヒソヒソ

ヴィーネ「どうしたの? ガヴ」ヒソヒソ

ガヴリール「こいつらこんなに仲良かった?」ヒソヒソ

ヴィーネ「確かに……サターニャは“ラフィエル”って呼んでたしね」ヒソヒソ

ガヴリール「多分、この二日間でお互いの仲が、進展することがあったんだろうな」ヒソヒソ

ヴィーネ「そうでしょうね」ヒソヒソ

ヴィーネ(まあ、仲良しなのはいいことだけどね)


68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:35:13.25 ID:GLsmt84i0


―放課後 校舎―


ヴィーネ「もう放課後ね……今日は悪いこと出来なかったわ」スタスタ

ヴィーネ「仕送り額を上げる為に、誰かに悪いことしないと……! このままでは生活できないわ」スタスタ

ヴィーネ「ただ、同じ人にするのも気が引けるのよね……」スタスタ

ヴィーネ「誰かいないかしら……?」スタスタ

ヴィーネ「ガヴは今日もバイトだし…………ん? あれは……?」ピタッ



まち子「よいしょっと。ふー、これで荷物整理は終わりかしら。早く、部室に行きましょうか」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(委員長がいたわ! 周りに誰もいないし、これはチャンスね!)


69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:38:05.69 ID:GLsmt84i0


ヴィーネ(さて……委員長にはどんなことをしましょうか)ウーン

ヴィーネ(なるべく、穏便に済ませたいわね)

ヴィーネ(……ここは魔界『悪事大百科』を使いましょう)ボン!

ヴィーネ(適当にページを捲って、そこに書かれていることを実行しよう)パラパラ

ヴィーネ(ここだ!)ピタッ



『悪事その58 悪魔的性的嫌がらせ(デビルズセクシャルハラスメント)』



ヴィーネ「」

ヴィーネ「変なページ引いちゃった……」ズーン


70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:39:14.44 ID:GLsmt84i0


まち子「さてと……行きますか。今日は何を作るのかしら?」

ヴィーネ(委員長が行っちゃう! こうなったらもうヤケよ!)

ヴィーネ(この項目に書かれてあることをするわ!)ジー ペラペラ

ヴィーネ(…………よし! 作戦開始!)バタン



ヴィーネ「委員長―」タッタッタッ

まち子「? あら、月乃瀬さん。学校にまだ居たのね」クルッ

ヴィーネ「ええ……少し用があってね」

まち子「用事って……私に?」

ヴィーネ「そうよ」

まち子「どんな用事なの? 月乃瀬さ――」ドン!


71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:40:42.97 ID:GLsmt84i0


ヴィーネ「委員長……いや、まち子」ズイッ

まち子「!?」

まち子(壁ドンされてる!? それと……顔が近い///)

ヴィーネ「まち子って……可愛いわね」サラッ

まち子(でも……嫌な気分ではないわね///)ドキドキ

ヴィーネ「もっとあなたの顔を見せてよ」アゴクイ

まち子「ちょっと/// 月乃瀬さんどうしたのよ///(直視できない///)」

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:43:53.54 ID:GLsmt84i0


ヴィーネ「私はいつも通りよ」クスッ

まち子(いつもの月乃瀬さんはただの変な人よ! 今の月乃瀬さんはサキュバスよ!)


ヴィーネ「それよりも……この後予定はある?」

まち子「えっ……予定って……?」ドキドキ

ヴィーネ「私と……」

ヴィーネ「楽しいことしない?」ボソッ

まち子「〜〜〜っ!」ゾクゾク

まち子「それって……つまり、月乃瀬さんとその……///」モジモジ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:45:20.34 ID:GLsmt84i0


ヴィーネ「ふふ……遠慮はしなくていいわよ?」

ヴィーネ(こんな感じ? 悪魔的セクハラっぽいかな?)

まち子「うぅ……///」プイッ


上野「……」ドキドキ

田中「……」ドキドキ


まち子「」


74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:46:08.44 ID:GLsmt84i0


ヴィーネ「まち子……目を逸らさないで」

まち子「いや、その月乃瀬さん……あそこの曲がり角……」

ヴィーネ「? どうしたの?」チラッ


上野「月乃瀬さん大胆ね///」キャー!

田中「まち子を迎えに行ったら……すごい場面に出くわしたね///」キマシタワー!


ヴィーネ「……」

ヴィーネ(!?!?!?!?!?!?!?)


75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:46:27.19 ID:5EHfq9qco
天才淫魔覚醒
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:47:00.66 ID:GLsmt84i0


上野・田中「「あっ……」」


ヴィーネ「」

まち子「……///」

上野・田中「「あはは……///」」


ヴィーネ「」ハッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「……二人共引っかかったわね!」

まち子「!?」

上野「えっ!? どういうこと月乃瀬さん!」

ヴィーネ「二人を驚かすために委員長と協力して、芝居を打ったのよ!」ヤケクソ


77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:48:13.12 ID:GLsmt84i0



上野・田中・まち子「「「な、なんだってーー!!」」」



田中「あれ? なんでまち子も驚いてるの?」

まち子「!! えーとっ……なんとなくよ!」

上野「そっか、なんとなくか」

田中「なんとなくなら仕方がないね!」

ヴィーネ「そ、そういうことで委員長手伝ってくれてありがとう!」

まち子「う、うん! 面白かったわ!」

ヴィーネ「それじゃあ、また明日ね!」ピューン

上野「あ! 月乃瀬さん今度部室に来てねー! 皆で料理勝負しましょう!」

ヴィーネ「分かったわー!」タッタッタッ


78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:49:02.54 ID:GLsmt84i0


上野「行っちゃったね……」

田中「月乃瀬さんって意外とお茶目なんだね。気が合いそう!」

まち子「……」ボー

上野「じゃあ、部室に行きましょうか」スタスタ

田中「? まち子どうしたの? 行こうよ」

まち子「えっ!? ああ、そうね」

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:50:40.66 ID:GLsmt84i0


まち子「……」

まち子(はあ……なんかどっと疲れたわね)

まち子(月乃瀬さんの発言は本音だったのかしら? 本音だったら私は……///)

まち子(まあ……考えても仕方ないか)

まち子(しかし……)

まち子(月乃瀬さん綺麗だったな///)カアア


80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:52:02.49 ID:GLsmt84i0


―その日の夜―


ヴィーネ「はあ……今日は恥ずかしかったわ。うまく、誤魔化せたからいいけど」

ヴィーネ「よく考えたら、あれってセクハラじゃないよね……///」バタバタ

ヴィーネ「委員長と明日からどんな顔して会えばいいのよ!」

ヴィーネ「はあ……」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「そういえば……仕送り額はどうなったのかしら」

ヴィーネ「見るのは怖いけど……確かめましょう」ペラッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ちょっとだけ増えてる!!」パアア


81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:53:25.45 ID:GLsmt84i0
次はハニエルをする予定です
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 01:24:16.10 ID:FmEwgFWro
仕送りって毎日来るのか…
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:32:19.86 ID:D7TdAFlxO
人を落とすと増えるのかなるほど
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 00:08:47.41 ID:arEFig+R0
そういや最近新刊出てたな
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:46:07.30 ID:+I/X/2qe0


ー翌日 学校―


ヴィーネ「うーん、なんで仕送り額が増えてたのかしら? あれで増えるなら、タプちゃんの時はもっと増えてもよかったと思うけど」

ヴィーネ「そもそも、増減の基準が分からないわね。何をしたらいいのか見当もつかない……ん?」


まち子「あっ……月乃瀬さん……お、おはよう」

ヴィーネ「委員長……おはよう。あの……昨日のことは……」

まち子「分かっているわ。何か理由があったのでしょ?」

ヴィーネ「うん……まあ……そうね」

まち子「安心して。月乃瀬さんは変な人だけど、意味もなくあんなことをする人じゃないのは知っているから」

ヴィーネ「!! ありがとう委員長!……えっ? 変な人?」

まち子「それと、上野と田中が料理部に、遊びに来て欲しいって言ってたわよ」

ヴィーネ「……ええ! 必ず行くわ!」


86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:47:28.57 ID:+I/X/2qe0


ガヴリール「……」ジー

ヴィーネ「……? あら、ガヴおはよう」

まち子「おはよう天真さん」

ガヴリール「おはよう……二人共随分仲がいいな」


ヴィーネ「色々あったのよ……色々ね」

まち子「そうね……」

ガヴリール「ふーん……まあ、いいや。まち子、ヴィーネを借りていくぞ」ガシッ スタスタ

まち子「ええ、いいわよ」

ヴィーネ「ど、どうしたの? ガヴ」スタスタ


87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:48:20.33 ID:+I/X/2qe0


まち子「……」

まち子(今日は月乃瀬さんを見ても何ともないわね……昨日のあの感情は何だったのかしら……?)

まち子(朝起きたら、あの感情がすっぽりと抜け落ちていた。まるで昨日の出来事が何もなかったかのように)

まち子「……」

まち子(まあ、考えても仕方ないか)




88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:49:21.90 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ「この先、屋上だけど……そんなに大事な話なの?」スタスタ

ガヴリール「大事な話だな……他の人には聞かれたくないし、誰も居ないところがいい」スタスタ

ヴィーネ「?(いつもより真剣ね)」


―屋上―


ガヴリール「よし……ここでいいか」

ヴィーネ「それで、どんな用事なの?」


ガヴリール「ヴィーネ!」ガシッ

ヴィーネ「な、なによガヴ(えっ…………これってまさか!)」

ガヴリール「明後日の日曜日、私の妹の面倒を見てほしい!」

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:51:07.75 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ「えっーと/// 少し考えさせて……へっ? 妹の面倒?」

ガウリール「そうだ! 明後日に妹のハニエルが下界に遊びに来るんだ!」

ヴィーネ「別にいいけど…………その日、ガヴは何をしているの?」

ガヴリール「バイトだ」

ヴィーネ「……最近、バイトによく入っているわね。何か欲しいものあるの?」

ガヴリール「……買いたいものがあるんだ。今は言えないけど」

ヴィーネ「そう…………分かった! ハニエルちゃんの面倒は私が見るわ!」

ガヴリール「……! ありがとうヴィーネ!」


90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:52:44.04 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ「それにしても、ゼルエルさんはよく許してくれたわね」

ガヴリール「……姉さんには理由を言ってくれたら納得してくれた」

ガヴリール「それにヴィーネなら任せてもいいって」

ヴィーネ「そうなんだ……」

ヴィーネ(そこまで買いたいものは大事な物なのかしら?)ウーン

ガヴリール「じゃあ、日曜日の午前中にハニエル連れて、ヴィーネの家に行くから……ハニエルを頼んだ!」

ヴィーネ「分かったわ」



91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:54:18.80 ID:+I/X/2qe0


―日曜日 ヴィーネの家の前―


ハニエル「……」モジモジ

ガヴリール「どうしたハニエル? 緊張してんのか?」

ハニエル「うん……ガヴおねえちゃんのお友達でも、悪魔の人と会うのは初めてだから……」

ガヴリール「あーそれなら心配すんな。ヴィーネはどっちかというと天使寄りだから」

ガヴリール「じゃあ、チャイム鳴らすぞ」スッ

ハニエル「うん……」ドキドキ



――ピンポーン



スタスタスタスタ  ガチャ


92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:55:56.31 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ「いらっしゃい! ガヴとハニエルちゃん!」

ガヴリール「おっす、ヴィーネ」

ハニエル「こ、こんにちは……」オドオド

ヴィーネ「あなたがハニエルちゃんね! 私は月乃瀬=ヴィネット=エイプリルです。今日はよろしくね!」ニコッ


ハニエル「……! よろしくねヴィーネお姉ちゃん!」

ガヴリール「な? 言ったとおりだろ?」

ハニエル「うん! 天使みたいな人だね!」

ヴィーネ「て、天使……」ガーン

ガヴリール「おー、良かったなハニエル」

ハニエル「うん!」

ヴィーネ「天使……」ズーン


93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:56:48.98 ID:+I/X/2qe0


ガヴリール「……それじゃあ、ヴィーネ。ハニエルをお願いします」ペコッ

ヴィーネ「分かったわ!」

ハニエル「ガヴお姉ちゃん! お仕事頑張ってね!」

ガヴリール「ああ、適度に頑張ってくるわ。それと、ヴィーネお姉ちゃんの言うことをちゃんと聞くんだぞ」ナデナデ

ハニエル「うん!」

ガヴリール「夕方にはバイト終わるから、終わった後ヴィーネの家に行くわ」スタスタ

ヴィーネ「分かったわ。いってらっしゃいガヴ」ヒラヒラ

ガヴリール「おう」スタスタ


94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:58:37.70 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ「行ったわね……」

ヴィーネ「ねえ、ハニエルちゃん……ガヴは天界でもあんな感じなの?」

ハニエル「そうだよ! ガヴお姉ちゃんはとっても優しいんだよ!」

ヴィーネ「ええ、知っているわ……そんなガヴだから世話を焼きたくなるのよ」

ハニエル「!!」

ハニエル「えへへ……嬉しいな」


ヴィーネ「さてと……ハニエルちゃん、何して遊びましょうか?」

ハニエル「うーん…………天界ではできないことがいいな!」

ヴィーネ「そっか……では町に出かけましょうか」

ハニエル「はい! 今日はお世話になります!」ペコッ

ヴィーネ「ええ! お姉ちゃんに任せてね!」ナデナデ


95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:59:38.25 ID:+I/X/2qe0


―商店街―


ヴィーネ「さて……どこに行こうかしら?」トコトコ

ハニエル「ねえ、ヴィーネお姉ちゃん」トコトコ

ヴィーネ「なあに? ハニエルちゃん」

ハニエル「ヴィーネお姉ちゃんは、ガヴお姉ちゃんみたいに働かなくていいの?」

ヴィーネ「そうね……一応、仕送りがあるからそれを充てにしているわ」

ハニエル「そうなんだ……ヴィーネお姉ちゃんは良いことしているの?」

ヴィーネ「あー、私は悪魔だから悪いことすれば、仕送り増えるわね」

ハニエル「!! そうだよね……ヴィーネお姉ちゃんは悪魔だったよね……」

96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 02:00:57.71 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ(あ、あれ……怖がらせたかしら……?)

ハニエル「ヴィーネお姉ちゃんは……」

ヴィーネ「うん?」

ハニエル「ハニエルにひどいことするつもりなの?」ウルウル

ヴィーネ「なんでそうなるの!?」

ハニエル「ひっ! だ、だって……ハニエルにひどいことすればお給料が増えるんでしょ……?」ビクビク

ヴィーネ(成程……そういうことね)

ヴィーネ「心配しないで……ハニエルちゃんに酷いことしないわ!」ナデナデ

ヴィーネ(ハニエルちゃんに悪事を働けば、ゼルエルさんから消されそうだしね)ブルッ

ハニエル「……うん! 分かったよ!」

ヴィーネ(納得してくれて良かった)ホッ

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 02:03:07.32 ID:+I/X/2qe0


ハニエル「じゃあ……悪魔さんはどうやってお給料をもらっているの?」

ヴィーネ「そうね……基本的に貰える額は固定なのよ」

ヴィーネ「そこから、悪事を働くごとに増えていったり、減ったりするわ」

ヴィーネ「悪事をしたその日に上がったかどうかは、通帳を見ればわかるようになっているのよ。

だから、一日単位でも貰える額が分かるようになっているわ」

ハニエル「……」

ハニエル「うーん……分からない!」

ヴィーネ「そ、そうよね! 説明不足でごめんなさい!」

ハニエル「!! ヴィーネお姉ちゃんが謝る必要はないよ!」

ヴィーネ「……ありがとうハニエルちゃん」

ハニエル「えへへ……あっ! あそこのお店に行ってみたいな!」ビシッ

ヴィーネ「分かったわ!……ん? あの店は」


98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 02:03:50.07 ID:+I/X/2qe0



エンジェル喫茶



ヴィーネ(あの店はガヴが働いている喫茶店ね……! ハニエルちゃん連れてきていいのかしら?)

ハニエル「わーい!」トテトテ カランカラーン

ヴィーネ(あぁ……! ハニエルちゃん入って行っちゃった……)

ヴィーネ(こうなったら……行くしかないわね!)カランカラーン
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 02:11:42.37 ID:+I/X/2qe0
次回はハニエルと喫茶店
最後にガヴリール
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 09:42:11.51 ID:bBDlWXBbo
めっちゃ下がってそう
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 00:50:01.34 ID:ZFM2z4iS0


―エンジェル喫茶−


カランカラーン

ハニエル「わあ……!」キョロキョロ

ガヴリール「へい、らっしゃい……なんだハニエルか」

ハニエル「あっ! ガヴお姉ちゃん!」

ヴィーネ「ごめんね、仕事中に来ちゃって……」カランカラーン

ガヴリール「まあ、いいさ。今日も客居ないから、適当なとこに座っていいよ」

ヴィーネ「そうね。ハニエルちゃんこっちに座ろうか」スタスタ

ハニエル「うん!」テクテク


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