曜「会いたいよ……千歌ちゃん」

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/14(木) 02:21:31.86 ID:A4F9xBffO
               
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         /"::::::::::::::::::::::"`ヽ    
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      l::::::::l::/ l::::::lヽl ll::i:lノ l:::レl:::::l  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
     l:l:::::l:::::::::::::/    ヽ::ノ::ノリ:::::l   
     l/´ ヽ ̄ヽ    `///ヽ::::l  
    /´ ´ ` ヽ`:::><:///ヽヽ:l
    l´    / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´  
    l    l    ̄ ̄ ̄△ ̄´     l  
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/14(木) 02:21:42.21 ID:tADIEEFqO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/14(木) 02:21:50.34 ID:sjQvZABRO
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496555035/

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496555035/
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/14(木) 02:21:59.16 ID:Lh5nREQ/O
勝ち負けのある遊び?
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/14(木) 02:22:08.96 ID:YJtgI6sZO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 11:09:09.86 ID:MvR0C/QG0
ラブライブ板でやってろ
迷惑かけんな
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/14(木) 11:39:39.65 ID:PHV4Kn7p0
別にここでやっても何の問題もない
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 12:07:48.07 ID:fz+fwHSuO
ラブライブ板でできないから来たんだよなぁ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 12:22:34.20 ID:fmpyJt1QO
>>109
ラ板でってのは荒らしに言ってんじゃね
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 12:29:09.25 ID:IBpM/Gpb0
つまらないよ
112 :続けて欲しいです。 :2017/12/14(木) 19:04:16.93 ID:a0aYiZ5D0
続けてくれ!
113 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/14(木) 22:10:47.68 ID:VPakXgRYO
〜〜〜
喫茶店



ダイヤ「……それで、なんですの。話とは」

梨子「お聞きしたいことがあるんです」

ダイヤ「それならば、以前話したはずでしょう」

ダイヤ「私は千歌さんの相談に乗っているだけで、それ以外には何も知らないと……」



梨子「――千歌さんは今、どこにいるんですか?」



ダイヤ「……はい?」

梨子「千歌さんに会わせてください」ペコッ

ダイヤ「会わせて……と言われましても」


梨子「ルビィちゃんから聞いてますよね、千歌ちゃんが行方不明になったと」

梨子「千歌ちゃんは、スマートフォンすら持っていかなかったんです」

梨子「私たちは連絡も取れず、あれから2年近く会っていない」



梨子「……知っていたはずですよね」

ダイヤ「何をですの?」

梨子「私たちが、千歌ちゃんと連絡が取れなかったことをです」


梨子「どうしてこの一年間、千歌ちゃんのことを私たちに隠していたんですか」


ダイヤ「……口止めされていたからですわ。千歌さんに」


梨子「そんな……どうして?」


ダイヤ「今となっては、隠す意味もないことですから言いますが」

ダイヤ「千歌さんにとって私は……唯一の相談相手だったのですわ」


梨子「――なんで?」

ダイヤ「……」


梨子「なんで、曜ちゃんじゃないの……?」

梨子「なんで、私じゃダメだったの……?」


ダイヤ「分かってあげてください……千歌さんは、貴方達に嫌われたくはなかったのです」

ダイヤ「お金の問題というのは、本当にデリケートですわ」

ダイヤ「一度こじれれば、どんなに信頼し合っていた親友同士でも、容易に破綻してしまう」
114 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/14(木) 22:14:50.22 ID:VPakXgRYO
梨子「……ならどうして、ダイヤさんなんですか」


ダイヤ「私であれば、仮に嫌われたとしても……最悪《仕方ない》で済ませられるでしょう?」


梨子「……え?」


ダイヤ「千歌さんから聞いたことではありません」

ダイヤ「でも……千歌さんにとって、曜さんや梨子さんは、特別な人」

ダイヤ「絶対に、自分の嫌な部分を見せたくは無かったのだと……思います」


ダイヤ「私は、たとえ嫌いな相手だろうが避けたりなどしませんし」

ダイヤ「持ち掛けられた相談は、真剣に解決策を模索いたします」

ダイヤ「そういう付き合いを、昔からさせられてきましたから」


ダイヤ「まあだからといって、この一年で千歌さんを嫌いになったつもりは毛頭ありませんが」


梨子「……」


ダイヤ「それで、千歌さんと会わせてくれ……と」

ダイヤ「なぜ、私が千歌さんの居場所を知っていると思うんですの?」



梨子「前回、お金の相談をされたと言ってましたよね?」

ダイヤ「……」

梨子「できる限り安い物件を紹介したとも」

梨子「なら、千歌ちゃんが今住んでいる場所もわかるはずです」


ダイヤ「……知ってどうするおつもりですか?」

梨子「千歌ちゃんに会うんです」

ダイヤ「会ってどうするおつもりですか?」

梨子「それは……話をするに決まってるじゃないですか」
115 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/14(木) 22:15:56.67 ID:VPakXgRYO

ダイヤ「……はぁ。梨子さん……前回お話したはずです」

ダイヤ「会わない方が、幸せかもしれない……と」


梨子「……もう、遅いんですよ」

ダイヤ「……え?」



梨子「もう……何もかも手遅れなんですっ!!」ガタッ



ダイヤ「梨子……さん」

梨子「ハァ……ハァ……」


梨子「……取り乱しました、ごめんなさい」スッ


ダイヤ「手遅れ……とは、どういう意味ですの?」


梨子「もう、会ってるんです」

梨子「千歌ちゃんと曜ちゃんは、もう会ってるんですよ」


ダイヤ「曜さんが……」


梨子「何度会ったのかまではわかりませんが……」

梨子「曜ちゃんの目には……千歌ちゃんしか映っていない」


ダイヤ「……」


梨子「お願いです、ダイヤさん」


梨子「千歌ちゃんに……会わせてください」
116 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/14(木) 22:20:01.39 ID:VPakXgRYO
〜〜〜


梨子(ここが……千歌ちゃんの職場?)


ダイヤ『今の時間なら、千歌さんは働いているはずです』

ダイヤ『一応、アパートの住所も教えておきますが……』

ダイヤ『極力、そちらには行かないことをお勧めしますわ』


梨子(ここ……編集部だよね)

梨子(女性向け雑誌○○……新刊発売)


梨子(千歌ちゃんがここで働いてるって……嘘でしょ?)



梨子「……あの、すいません」

事務「はい」

梨子「えっと……こちらで、千歌ちゃ……高海さんが働いているとお聞きして」

事務「どんな御用でしょうか」

梨子「あの……その……私、彼女の友人で……」

事務「……申し訳ございません。社員、または事前連絡の無い方は――」


上司「――あら、かわいい子じゃない」


事務「お疲れ様です」ペコッ


上司「いいのよ、そんなにかしこまらなくて。大して年も変わらないんだし」

上司「それで……こちらの美人さんは?」

梨子「びっ、美人……///」


事務「いえ……その、高海さんにお会いしたいと」

上司「高海さん……ああ、あのとっても元気な子ね」

事務「元気というか……うるさいだけというか……」

上司「いいのよ、ムードメーカーも必要だわ」

上司「それで、お友達さん……だったわね」


上司「……あなた、もしかして」ジー


梨子「……え?」


事務「あの……お知り合いですか?」

上司「……ううん」


上司「――いいわよ。私が案内するわ」


事務「えっ? よろしいんですか!?」

上司「構わないわ。アポ取ってないとはいえ、友達に会いに来たと言っているんだし」

上司「悪い事するような子にもみえないしね」

事務「……分かりました。お好きにどうぞ」
117 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/14(木) 22:24:29.27 ID:VPakXgRYO
――――――

――――

――



上司「……悪いわね、手間取らせちゃって」

梨子「いえ、寧ろ……ありがとうございます」

梨子「突然来てしまって、本当なら入れるはずなかったんですから」


上司「……ところで、お名前を聞いてもいいかしら?」

梨子「あ、はい。桜内梨子です」


上司「――フフッ」


梨子「え……何か変……ですか?」

上司「いえ、ごめんなさい」クスクス



上司「引かれあうもの……なんだなって」



ガチャッ



上司「ここよ、彼女のデスクがある部屋」

梨子「あ、はい……」


社員「あっ、えりち! もう〜、どこ行ってたん?」

上司「ごめんなさい。ちょっと、この子を案内してたのよ」

社員「この子……? あ、べっぴんさんやん」


梨子(も、もう……二人して!///)
118 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/14(木) 22:26:42.81 ID:VPakXgRYO

上司「――桜内さん、あそこよ」


梨子「え……あ」



千歌「……スー……スー……」


梨子「あれ……寝てる?」


上司「あらら……そうみたいね」

社員「寝る子は育つっていうからな。女の子はたっぷり寝なきゃいけないんよ」

上司「睡眠時間は家で取って欲しいものね……調度いいわ、桜内さん」

上司「ついでに、起こしてあげてちょうだい?」ニコッ


梨子「は、はい……わかりました」



梨子「あの……おーい、千歌ちゃーん」


千歌「……うーん……なぁにぃ……?」

梨子「起きて―、千歌ちゃーん……」アセアセ

千歌「ううん……もう、よーちゃーん……これ以上食べられないってー……」エヘヘ

梨子「一体どんな夢見てるのよ……」


千歌「う……ん……りこ……ちゃん」


梨子「――!」


千歌「……うへぇ……変な顔……」フフッ


梨子「……」カチーン



社員「……うわー、あれは怒るな」

上司「え?」



梨子「――千歌ちゃんっ!!」
119 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/14(木) 22:28:59.09 ID:VPakXgRYO
〜〜〜
1Fホール



千歌「もう……耳引っ張ることないじゃん」

梨子「千歌ちゃんが悪いんです」ツーン

千歌「ひどいよ梨子ちゃん……折角の再会なのに」

梨子「その再会シーンで、親友の顔を笑うなんて最低よね?」

千歌「だから、悪気はなかったんだってー! ただの夢じゃん!」

梨子「そもそも職場で寝る方がどうかしてるのよ!」


事務「……ゴホン」


千歌「あ……すいませーん……」

梨子「場所……変えよっか」

千歌「うん、そうだね」



――――――

――――

――



梨子「……どうする? どこか喫茶店にでも入る?」

千歌「おぉ……梨子ちゃんの口から喫茶店って言葉が出てくるなんて」

梨子「もう、バカにしてるの?」クスッ

千歌「だって梨子ちゃん東京に住んでたのに、東京のことあんまり知らなかったじゃん」

梨子「それは、ピアノばっかやってたからだって言ったでしょ!?」プンプン

梨子「……でも、ここ数週間で東京のこと……いっぱい知れたよ?」

千歌「東京に帰って来てたんだ?」

梨子「うん……曜ちゃんと、一緒に歩いた」

千歌「……そっか、曜ちゃんと」
120 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/14(木) 22:31:21.83 ID:VPakXgRYO

千歌「……このまま、歩こっか」

梨子「え、うん……別にいいけど、寒くない?」

千歌「またすぐに仕事に戻らなきゃだし……長々とは話せないからね」

梨子「そんな……千歌ちゃんともっと話したいのに」シュン…



千歌「――私は、話したくないな……」



梨子「え……千歌……ちゃん?」


千歌「あ……違うんだよ、別に梨子ちゃんが嫌ってわけじゃないんだ」

千歌「ただ、梨子ちゃんと話してると……昔のこと、色々と思い出して」

千歌「それで……悲しくなっちゃうから」


梨子「千歌ちゃん……」


千歌「……梨子ちゃんは、最近どう?」

梨子「え?」

千歌「ピアノの方は順調?」

梨子「……うん。まあ、それなりに」

千歌「そっかー、それならよかったよ」


梨子「……」

千歌「……」


梨子「……あのね、千歌ちゃん」

千歌「ん?」


梨子「曜ちゃんと……会ったでしょ?」

千歌「……」


梨子「あの……それでね?」


千歌「……なさい」


梨子「……え?」


千歌「ごめんなさい……ごめんなさい……」


梨子(なに? どうしたの……?)


千歌「私……曜ちゃんや梨子ちゃんに会う資格なんてないのに……!」

梨子「千歌ちゃん……? 一体……」
121 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/14(木) 22:33:09.59 ID:VPakXgRYO
曜『千歌ちゃんが……ちかちゃんがぁ……』

曜『りこちゃん……私……どうすればいいの……?』


梨子「――っ」


千歌「うぅ……ごめんなさい……」ポロポロ



梨子(今の千歌ちゃんは……まるで、小さい子が悪い事して、怒られて)

梨子(それで、泣きじゃくってるみたいな感じ……)


梨子(だったら……)



梨子「……大丈夫よ」ギュー


千歌「ふぇ……りこちゃん……?」


梨子「あなたは何も悪くないわ」

千歌「う……ぅ……」グスッ


千歌「……嫌いにならない?」

梨子「うん、当たり前よ。千歌ちゃんのこと嫌いになるなんて、あり得ないわ」ナデナデ

千歌「うぅ……りこちゃん……」


千歌「りこちゃん……!」ギューッ



――――――

――――

――



千歌「……私ね」

梨子「ん?」


千歌「私……ずっと逃げてた」


梨子「逃げて……?」

千歌「うん……誰かに嫌われることから、ずっと逃げてたんだ」

千歌「でも……りこちゃんのおかげで、変われる気がする」

千歌「ありがとね、梨子ちゃん。今日来てくれて」ニコッ


梨子(ああ……久しぶりに見た)

梨子(あの頃の、笑顔)


千歌「――ばいばい、梨子ちゃん」

梨子「あ……」


千歌「また、会えるといいね」

梨子「ええ……きっと会えるわ」



梨子「……いっちゃった」
122 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/14(木) 22:41:08.87 ID:VPakXgRYO
今日はここまで
プロットは完成したので近日中に完結予定です
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/15(金) 01:22:57.08 ID:TrvBzSPSO
なんで共学にしたんだよ死ね
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 01:31:13.48 ID:uOlgbY6p0
つづき気になる〜
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 10:13:53.93 ID:C04tVKd+0
まーたラブライブ板のSS雑談スレで愚痴溢してるよ
したらばでもpixivにでも移転すれば?
126 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/15(金) 12:47:21.12 ID:RNa9oOQ5O
〜〜〜
喫茶店



ダイヤ「……それで、なんですの。話とは」

梨子「お聞きしたいことがあるんです」

ダイヤ「それならば、以前話したはずでしょう」

ダイヤ「私は千歌さんの相談に乗っているだけで、それ以外には何も知らないと……」



梨子「――千歌ちゃんは今、どこにいるんですか?」



ダイヤ「……はい?」

梨子「千歌ちゃんに会わせてください」ペコッ

ダイヤ「会わせて……と言われましても」


梨子「ルビィちゃんから聞いてますよね、千歌ちゃんが行方不明になったと」

梨子「千歌ちゃんは、スマートフォンすら持っていかなかったんです」

梨子「私たちは連絡も取れず、あれから2年近く会っていない」



梨子「……知っていたはずですよね」

ダイヤ「何をですの?」

梨子「私たちが、千歌ちゃんと連絡が取れなかったことをです」


梨子「どうしてこの一年間、千歌ちゃんのことを私たちに隠していたんですか」


ダイヤ「……口止めされていたからですわ。千歌さんに」


梨子「そんな……どうして?」


ダイヤ「今となっては、隠す意味もないことですから言いますが」

ダイヤ「千歌さんにとって私は……唯一の相談相手だったのですわ」


梨子「――なんで?」

ダイヤ「……」


梨子「なんで、曜ちゃんじゃないの……?」

梨子「なんで、私じゃダメだったの……?」


ダイヤ「分かってあげてください……千歌さんは、貴方達に嫌われたくはなかったのです」

ダイヤ「お金の問題というのは、本当にデリケートですわ」

ダイヤ「一度こじれれば、どんなに信頼し合っていた親友同士でも、容易に破綻してしまう」
127 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/15(金) 12:48:18.33 ID:RNa9oOQ5O
>>113訂正です
千歌さんと千歌ちゃんを混同してました
128 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/15(金) 23:17:52.24 ID:Q/I672qDO
――――――

――――

――



梨子「……はぁ」

梨子(結局……何も聞けなかったわね)


梨子(ああ、なんかモヤモヤする)


ガヤガヤ…


梨子(ここ……ゲームセンターか)

梨子(そういえば、まだ入ったことなかったな)

梨子(こういうところって、ストレス発散になるっていうし……)


梨子「ちょっとだけ、入ってみようかな」



〜〜〜
SE〇A



梨子(想像以上にうるさいわね……ここ)

梨子(大体やり方知ってるの、クレーンゲームくらいしかないし)

梨子(他のゲームは、どうやるのかも全然わかんないよ)


梨子(うぅ……やっぱり出ようかな)



オー…ガヤガヤ…



梨子(あれ……あそこ、人が集まってる)

梨子(誰かがプレイしてて……他の人はそれを見てるのね)
129 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/15(金) 23:20:18.34 ID:Q/I672qDO

客A「おお、流石堕天使ヨハネ様!」

客B「マジパネェっす! 一生ついていきます!」


善子「フッフッフ……トーゼンよ! 私を誰だと思っているの?」

善子「私こそ! 天が地上に遣わした……」



梨子「……善子ちゃん?」



善子「なっ……誰よ! 今、そっちの名前で呼んだの!」


客A「そっちの名前……?」

客B「なんのことっすか?」


梨子「あのー……善子ちゃん、なにやってるのかな?」


善子「え……! リリー、どうしてここにっ……!?」

梨子「フッ……あなたの魔力を察知して、この場所へ辿り着いたってわけよ!」

善子「なんですって……仕方ないわね」

善子「ウェルカム・トゥ・ヘル・ゾーン……こうして相見えたからには、生かしてはおけないわ!」

梨子「上等っ……かかってきなさい! 返り討ちに……」



ザワザワ…



客A「その方は……ヨハネ様のお知り合いで?」

客B「ぐふふ、やべえメッチャタイプ」



梨子「あっ……///」カァァァァァ


梨子「ちょっと、善子ちゃん……!」コソコソ

善子「な……なによ」

梨子「ここ、出るわよ!」

善子「ハァ? あ、ちょ……待ちなさいよ!」
130 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/15(金) 23:21:46.11 ID:Q/I672qDO
――――――

――――

――


梨子「ハァ……ハァ……ここまでくれば……ひとまず……」

善子「ゼェ……ゼェ……」

梨子「……善子ちゃん? 最近運動してる?」

善子「うっ……うるさいわね! 余計なお世話よ!」

梨子「さっきは少し暗かったから気付かなかったけど……少しふとっ――」

善子「だああああああああきーこーえーなーいーっ!!」


善子「……それで、どうしてここにいるのよ、あなた」

梨子「ああ、たまたま通りかかってね」

善子「たまたまって、海外に行ってたんじゃ……」

梨子「先々週くらいだったかな、帰国してたんだ」


善子「ちょ……なんでもっと早く言わないのよ!」

梨子「えっ……ええ!?」

善子「折角日本に帰ってきたんだから、顔くらい見せなさいよね!」


梨子「あ……うん、そうだよね」

梨子「ゴメン、善子ちゃん。次からはちゃんと連絡するから」ニコッ


善子「フン……」プイッ


梨子「……あれ? ヨハネじゃないの?」

善子「え? ――あっ、ヨハネよっ!」

梨子「忘れてたのね……一体どんな心境の変化かと」

善子「わわわ私はっ、堕天使ヨハネなんだからね!!」

梨子「はいはい、わかってますよー」

善子「流さないでよっ!」


グゥー…


梨子「あ……」

善子「なによ……燃費悪いのは相変わらずなの?」

梨子「うぅ……///」

善子「丁度いいわ。どっかファミレスにでも入りましょう」
131 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/15(金) 23:23:22.20 ID:Q/I672qDO
〜〜〜
サイ〇リア



善子「……リリー」ズズッ

梨子「ん? なに、善子ちゃん」モグモグ

善子「ヨハネヨ……あなた、今どこに住んでるの?」

梨子「曜ちゃんの家に泊めてもらってる」

善子「そう……なら安心ね」

梨子「もう二週間以上泊めてもらってて……流石に悪いなーって思ってるんだけど」

善子「二週間って……曜さんのとこ、普通のアパートでしょ?」

梨子「うん、1Kの一人暮らし用」

善子「それって迷惑じゃない? よかったら……」

梨子「私も心配したんだけど……いいからずっといてくれって、曜ちゃんが」

善子「……ふーん」


梨子「――あ、すいません。カルボナーラひとつ」


善子「まだ食べるの?」モグモグ

梨子「私が全部払うよ」

善子「いや、流石に自分の分くらい払えるし」

梨子「遠慮しないの。ここは先輩におごらせなさい」

善子「先輩って……いつの話よ」



――――――

――――

――




梨子「ふぅ、おなかいっぱい」

善子「……中身は全然変わってないみたいで、安心したわ」

梨子「え?」

善子「……ううん、こっちの話」

梨子「私、そんなに変わってないかな?」


善子「おっちょこちょいなところとか、すぐお腹すかせるところとか」

善子「――あと、私に合わせてくれるところとか」


梨子「……本当にお腹すいてただけよ」
132 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/15(金) 23:24:56.93 ID:Q/I672qDO

善子「フン。まあ、太らないようにせいぜい気をつけなさい」

梨子「……善子ちゃんは、少しダイエットしなきゃね」

善子「なっ……くぅ、リリーのがたくさん食べてるはずなのに……!」


梨子「私はいいんです、週に3回ジムに通ってるので」

善子「はっ、はあ!? ジム!?」

善子「……屈強な悪魔たちの集会に、この女は足を運んでいるというの……!!」

梨子「いやいや、そんな危ないところじゃないから」

梨子「よかったら、善子ちゃんも行ってみる? 日本にいる間なら、少しは案内できるわよ」

善子「ま、また今度ね!」アセアセ

梨子「ったく……相変わらずインドアなんだから」


善子「――じゃあ、この辺で」

梨子「うん、そうね」

善子「……あの」


善子「何かあったら、その……」

善子「上級リトルデーモンの貴方ならば、特別にこのヨハネの結界内部へ招待してもいいわよ?」


梨子「――」


梨子「……フフッ、ありがとう。ヨハネちゃん」

善子「う……もう! 知らないっ!///」パタパタ


梨子「あ……」


善子「……っ」クルッ

善子「連絡! しなさいよね!」


梨子「……うん!」

善子「絶対だからね! しなかったら呪うから!」

梨子「呪うって、なんか怖いよ!」


善子「……約束よ」

梨子「うん、約束」
133 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/15(金) 23:27:03.73 ID:Q/I672qDO
――――――

――――

――



善子「……」テクテク

善子「約束……か」



バタッ



善子「え……なに?」


男「うぅ……」


善子「あいつ、また……」



善子「――ちょっと、また飲んでるわけ?」

男「う……ん……」

善子「アンタ、鞄の中身バラまいてるわよ?」

男「……放っといてくれ」

善子「放っておいてほしかったら、こんな道路のド真ん中に倒れてんじゃないわよ」

男「……」


善子「……ったく」ヒョイッ

善子「……ん?」


善子(これ……メモ帳よね)

善子(色々書き込まれてる……仕事のことかしら)


善子「……」チラッ


男「……」シーン


善子(こいつ、どんな仕事してるんだろう)

善子(……ちょっと覗いちゃっても、バレないわよね?)



パラ…パラ…



善子「……え?」

善子「なに……なんなのよ、これ」


男「……」


善子「何してるのよ、一体……」
134 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/15(金) 23:28:37.17 ID:Q/I672qDO

男「……うーん」


善子「あっ……」サッ


男「……君、この間の」


善子「……ええ」

善子(やば……咄嗟にポケットに隠しちゃった)


男「ああ……鞄の中身、拾ってくれたのか」

善子「あ、うん。一応ね……」


善子(気付かれては……ないわね)


男「……いった」ズキズキ

善子「昨日も飲んだんでしょ。ちょっとそこに座ってなさいよ」

善子「水……買ってくるから」



――――――

――――

――



男「君さ……どうして僕に構うんだ?」

善子「なんでかしらね……特に理由はないわ」


善子「ただ……アンタ、昔の誰かさんに似てるのよ」

男「……彼氏さんかい?」

善子「まさか。彼氏なんて、生まれてこのかた……ゴホン」

善子「部活動の……先輩。アンタ、その人に雰囲気がよく似てるわ」

男「へえ、随分と頼りない先輩だね」

善子「そうね。全部自分で抱え込んで、抱えきれずに潰れてしまう」

善子「そのくせ、変に気配りできるんだから……危なっかしくて、放っておけないったらないわ」

善子「……それでも、私を救ってくれた恩人だから」

男「救った?」

善子「捨てるはずだった大切なものを……捨てなくてもいいって、好きなままでもいいんだって」

善子「燻っていた私の背中を、押してくれた人だから」

善子「だから……感謝してる」


善子「――なんて、本人の前では絶対言ってあげないけどね」


男「……感謝の気持ちは、ちゃんと伝えるべきだよ」

善子「は?」


男「いつまでも伝えずにいると、後悔ばかりが募って……やがて破綻する」


善子「……アンタ、何かあったの?」

男「……別に」
135 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/15(金) 23:31:08.36 ID:Q/I672qDO

善子「学校、辞めたんでしょ? そのあと……」


男「……やっぱり君、津島さんだったか。どうにも似すぎているなと思ったんだ」

善子「悪かったわね……途中から顔出さなくなっちゃって」

男「別に、気にしてないよ。文芸部だから、幽霊部員なんて結構いるし」


善子「……アンタ、彼女がいるのよね?」

男「……」

善子「その彼女って、もしかして……」


善子「……やっぱいい。ゴメン、詮索しすぎ――」


男「――いないよ」


善子「……え?」

男「彼女なんていないし……できたこともない」


善子「……あっそ」

善子「まあいいわ。アンタのことなんて興味ないし」


男「君には感謝してるよ」

善子「……?」

男「前回と、今回も……倒れてる僕に構ってくれて」


善子「――っ」ズキッ


男「さてと……今日はやめておこうかな」

善子「なにを?」

男「パチンコだよ。今日は帰ることにした」


善子「あの……最後に聞いてもいい?」

男「ああ」


善子「アンタ……一人暮らし、なのよね?」


男「……みたいなものだよ」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 23:53:21.02 ID:TrvBzSPSO
16:名無しNIPPER[sage]
2017/11/28(火) 00:06:30.77 ID:bSBZzfUho
書き手に主体性のない、『どこかでみたキャラクター像』でしか動けてない登場アイドルたちのお話ですねぇ……
もうちょっとオリジナリティとか考えて書いてください。 ま、がんばれ

17:名無しNIPPER[sage]
2017/11/28(火) 00:10:16.21 ID:GaPauJ86o
>>16
これコピペ?
コピペじゃないんだとしたらすごく寒いな
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/15(金) 23:54:06.20 ID:TrvBzSPSO
千歌「もしも、曜ちゃんと友達じゃ無かったら」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/19(日) 04:38:23.98 ID:iqfaJBGMO
取り敢えず冷静になった俺から過去の俺に対して言わせてくれ。
>>1
曜ちゃんが苛めとか舐めとんのか?
千歌ちゃんが苛められるのはありっていう奴おるから仕方ないけどさぁ、だからってssに書くなよ!!
曜ちゃんが可哀想やろが!!
後、最後の方で良い感じにしたとか思ってて草生えるんだが。
ss書く時はちゃんと周りのこと考えろや!
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/15(金) 23:54:34.64 ID:TrvBzSPSO
千歌「もしも、曜ちゃんと友達じゃ無かったら」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/19(日) 04:38:23.98 ID:iqfaJBGMO
取り敢えず冷静になった俺から過去の俺に対して言わせてくれ。
>>1
曜ちゃんが苛めとか舐めとんのか?
千歌ちゃんが苛められるのはありっていう奴おるから仕方ないけどさぁ、だからってssに書くなよ!!
曜ちゃんが可哀想やろが!!
後、最後の方で良い感じにしたとか思ってて草生えるんだが。
ss書く時はちゃんと周りのこと考えろや!
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/15(金) 23:55:02.51 ID:TrvBzSPSO
千歌「もしも、曜ちゃんと友達じゃ無かったら」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/19(日) 04:38:23.98 ID:iqfaJBGMO
取り敢えず冷静になった俺から過去の俺に対して言わせてくれ。
>>1
曜ちゃんが苛めとか舐めとんのか?
千歌ちゃんが苛められるのはありっていう奴おるから仕方ないけどさぁ、だからってssに書くなよ!!
曜ちゃんが可哀想やろが!!
後、最後の方で良い感じにしたとか思ってて草生えるんだが。
ss書く時はちゃんと周りのこと考えろや!
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/15(金) 23:55:28.50 ID:TrvBzSPSO
千歌「もしも、曜ちゃんと友達じゃ無かったら」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/19(日) 04:38:23.98 ID:iqfaJBGMO
取り敢えず冷静になった俺から過去の俺に対して言わせてくれ。
>>1
曜ちゃんが苛めとか舐めとんのか?
千歌ちゃんが苛められるのはありっていう奴おるから仕方ないけどさぁ、だからってssに書くなよ!!
曜ちゃんが可哀想やろが!!
後、最後の方で良い感じにしたとか思ってて草生えるんだが。
ss書く時はちゃんと周りのこと考えろや!
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/15(金) 23:55:54.97 ID:TrvBzSPSO
千歌「もしも、曜ちゃんと友達じゃ無かったら」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/19(日) 04:38:23.98 ID:iqfaJBGMO
取り敢えず冷静になった俺から過去の俺に対して言わせてくれ。
>>1
曜ちゃんが苛めとか舐めとんのか?
千歌ちゃんが苛められるのはありっていう奴おるから仕方ないけどさぁ、だからってssに書くなよ!!
曜ちゃんが可哀想やろが!!
後、最後の方で良い感じにしたとか思ってて草生えるんだが。
ss書く時はちゃんと周りのこと考えろや!
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 23:56:22.62 ID:TrvBzSPSO
千歌「もしも、曜ちゃんと友達じゃ無かったら」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/19(日) 04:38:23.98 ID:iqfaJBGMO
取り敢えず冷静になった俺から過去の俺に対して言わせてくれ。
>>1
曜ちゃんが苛めとか舐めとんのか?
千歌ちゃんが苛められるのはありっていう奴おるから仕方ないけどさぁ、だからってssに書くなよ!!
曜ちゃんが可哀想やろが!!
後、最後の方で良い感じにしたとか思ってて草生えるんだが。
ss書く時はちゃんと周りのこと考えろや!
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/15(金) 23:56:49.62 ID:TrvBzSPSO
千歌「もしも、曜ちゃんと友達じゃ無かったら」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/19(日) 04:38:23.98 ID:iqfaJBGMO
取り敢えず冷静になった俺から過去の俺に対して言わせてくれ。
>>1
曜ちゃんが苛めとか舐めとんのか?
千歌ちゃんが苛められるのはありっていう奴おるから仕方ないけどさぁ、だからってssに書くなよ!!
曜ちゃんが可哀想やろが!!
後、最後の方で良い感じにしたとか思ってて草生えるんだが。
ss書く時はちゃんと周りのこと考えろや!
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 23:57:20.98 ID:TrvBzSPSO
千歌「もしも、曜ちゃんと友達じゃ無かったら」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/19(日) 04:38:23.98 ID:iqfaJBGMO
取り敢えず冷静になった俺から過去の俺に対して言わせてくれ。
>>1
曜ちゃんが苛めとか舐めとんのか?
千歌ちゃんが苛められるのはありっていう奴おるから仕方ないけどさぁ、だからってssに書くなよ!!
曜ちゃんが可哀想やろが!!
後、最後の方で良い感じにしたとか思ってて草生えるんだが。
ss書く時はちゃんと周りのこと考えろや!
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 23:57:48.22 ID:TrvBzSPSO
千歌「もしも、曜ちゃんと友達じゃ無かったら」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/19(日) 04:38:23.98 ID:iqfaJBGMO
取り敢えず冷静になった俺から過去の俺に対して言わせてくれ。
>>1
曜ちゃんが苛めとか舐めとんのか?
千歌ちゃんが苛められるのはありっていう奴おるから仕方ないけどさぁ、だからってssに書くなよ!!
曜ちゃんが可哀想やろが!!
後、最後の方で良い感じにしたとか思ってて草生えるんだが。
ss書く時はちゃんと周りのこと考えろや!
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/15(金) 23:58:14.35 ID:TrvBzSPSO
千歌「もしも、曜ちゃんと友達じゃ無かったら」
12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/11/19(日) 04:38:23.98 ID:iqfaJBGMO
取り敢えず冷静になった俺から過去の俺に対して言わせてくれ。
>>1
曜ちゃんが苛めとか舐めとんのか?
千歌ちゃんが苛められるのはありっていう奴おるから仕方ないけどさぁ、だからってssに書くなよ!!
曜ちゃんが可哀想やろが!!
後、最後の方で良い感じにしたとか思ってて草生えるんだが。
ss書く時はちゃんと周りのこと考えろや!
147 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:05:05.43 ID:lHb1Hq6uO
〜〜〜
翌日 ファミレス



善子「……悪いわね。昨日の今日で呼び出しちゃって」

梨子「ううん、別にいいの。曜ちゃん今日もバイトらしくて、私一人だったから」


善子「曜さんとは……付き合ってるの?」


梨子「えっ……ふえぇっ!!///」


善子「だって、同棲してるんでしょ? そういう関係なのかなって」


梨子「な、ないない!! だって私……フラれた、みたいなもんだし」


善子「フラれた?」

梨子「あっ……」


善子「なによ、告白でもしたわけ?」

梨子「うぅ……その……」


梨子「一緒に……ヨーロッパに行かないかって」


善子「言ったの?」

梨子「はぃ……言いました」


善子「それで、返事は?」

梨子「……行かないって。泣きながら断られちゃった」


善子「ふーん……」

梨子「仕方ないというか、当たり前というか」

梨子「そもそも今の曜ちゃんがヨーロッパになんて、無理な話だって分かってたし」


梨子「っていうか、そんなつもりで誘ったわけじゃありません!」

善子「なにそれ? 遠距離がイヤだから着いてきて……なんて、まるで恋人じゃない」

梨子「だーかーらー! 違います!」

梨子「単に、その……曜ちゃんと一緒に住んでるあの空間を、失いたくなかっただけ」


梨子「本当に他意はないから! わかった!?」


善子「はーい……わかりましたよーっと」



梨子「もう……それで、今日はどうしたの?」


善子「ああ、やっと本題ね」

梨子「え?」

善子「だって、貴方が急に惚気話始めるから」

梨子「のろっ……そんなんじゃないよぅ!///」


善子「はいはい……」ゴソゴソ
148 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:06:33.42 ID:lHb1Hq6uO

梨子「……善子ちゃん?」

善子「ヨハネヨ……これ、どう思う?」

梨子「何これ、手帳がどうかしたの?」

善子「とりあえず、中を見て」

梨子「う、うん……」


梨子「えーっと……特に変わったところはないみたいだけど」

梨子「これ、善子ちゃんの手帳?」

善子「だからヨハ……はあ」

善子「私のものじゃないわ。見て欲しいのは、後ろのメモ欄よ」


梨子「メモ欄……」パラパラ


梨子「――え?」


善子「……」


梨子「なに……これ」

善子「……見れば分かるでしょ」


梨子「誰なの……?」

梨子「これ、誰が書いたのっ!?」ガタッ


善子「ちょ……! 落ち着きなさいよっ!」


梨子「ハァ……ハァ……そうね」

梨子「最近の私、動揺してばっか」スッ


梨子「その……どうしたの、これ」

梨子「見た感じ……っていうか、一目瞭然だけど」

梨子「犯行の計画……よね?」


善子「そうね。しかも、曜さんをターゲットにした」


梨子「曜ちゃんのバイト先から始まって、人通りの少ない道をわざと選んで」

梨子「途中コンビニに寄って……そのコンビニの監視カメラのことまで調べてある」

梨子「お金を受け取って、マックに寄って……携帯の着信BGMを鳴らして、その場を去る……一つ一つ、事細かに」


梨子「それだけじゃない……曜ちゃんの個人情報まで……!」
149 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:08:49.67 ID:lHb1Hq6uO

善子「これ、ある人の持ち物なの」

梨子「……誰なの、その人」



善子「一個上の、文芸部部長」



梨子「文芸部……?」

善子「知らない? 卒業間際に学校を辞めたって聞いたけど」

梨子「それって――」


善子「確か……佐原、とかいったかしら」


梨子「さ……はら……?」


善子「何? 知ってるの?」

梨子「知ってるもなにも……」


梨子「――その人、私の同級生よ」
150 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:10:23.55 ID:lHb1Hq6uO
――――――

――――

――



〜〜〜
二週間前 喫茶店



梨子「急に呼び出してごめんなさい、ダイヤさん」

梨子「身近にいて、頼れる知り合いって考えて……咄嗟にダイヤさんが思い浮かんだんです」


ダイヤ「いえ、いいのです。お久しぶりですわね、梨子さん」

梨子「はい、二年ぶりですね」

ダイヤ「これでも心配していましたのよ? 向こうで何か、困り事はありませんの?」

梨子「大丈夫です。今のところ、なんとか」

ダイヤ「そうですか……」


梨子「その……曜ちゃんの件ですが」


ダイヤ「その後、曜さんのご様子は?」

梨子「……正直、見ていられません。時折ボーっとしていたり、寝ている時にうなされたり」

ダイヤ「なら、一刻も早く解決したいものですわね」

梨子「本当にごめんなさい……ダイヤさんは無関係なのに」


ダイヤ「構いませんわ」

ダイヤ「曜さんが詐欺に遭ったとなれば、見過ごすわけにはいきませんものね」


梨子「とはいったものの、一体私たちに何ができるのか……」


ダイヤ「疑問を一つ一つ処理していきましょう」

ダイヤ「まずは……なぜ曜さんが狙われたのか」


梨子「それは、ラインで伝えた通り、きっと無差別の……」

ダイヤ「それでは納得できませんわね」

梨子「え?」

ダイヤ「梨子さんの話では、曜さんはAqoursの復活を餌にされたと」

ダイヤ「ならば……少なくとも犯人は、Aqoursを知っている人物」
151 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:27:11.54 ID:lHb1Hq6uO

梨子「それは、あまりにも当然すぎるというか……多すぎて絞り切れませんよ」

梨子「だってAqoursは、ラブライブの舞台で優勝して……地上波でも放送されたくらいなんですから」


ダイヤ「――本当にそうでしょうか?」


ダイヤ「まず、状況を整理しましょう」



犯行は、辺りが暗く人通りの少ない時間帯に行われた

曜さんはバイトの帰り道で、とある男に話しかけられた

曜さんが言うには、日本人で間違いないとのこと

出会いがしらに犯人が放った言葉は――


『あの……渡辺曜さんですよね? Aqoursのメンバーの!』



梨子「曜ちゃんは、時間も時間だし……相当警戒したみたいです」

梨子「でも、相手がAqoursのことをあまりにも真剣に熱く話すものだから……」


ダイヤ「かつて、μ'sに憧れていた千歌さんの姿を重ねてしまった」



すっかり警戒心を解いてしまった曜さんは、男が芸能プロダクションのマネージャーであることを告げられる



梨子「あの……やっぱり、犯人を絞るのには無理があるんじゃ?」

ダイヤ「そんなことはありませんわよ」


ダイヤ「梨子さん。Aqoursがラブライブで優勝して、一躍有名になったのは……いつの話ですの?」

梨子「え? そんなの、ダイヤさんも知って……」

ダイヤ「……」ジー

梨子「うぅ……3年前、ですけど」

ダイヤ「そう。あれからもう3年も経っているのですわ」


ダイヤ「ですから、犯人がただのファンである可能性は低いのです」

梨子「え……どういうことですか?」


ダイヤ「一般的なアイドルの場合、グループを解散、または離脱したとしても、他の場で活躍することが多い」

ダイヤ「したがって……解散に伴い多数のファンが離れてしまうことはあれ、0になることはまずない」


ダイヤ「ですがAqoursの場合、あれから誰一人として表舞台に立ってはいません」

ダイヤ「唯一梨子さんはピアノのコンサートに出演されていますが、それは海外での話」

ダイヤ「あのμ'sがそうだったように……そろそろ、ほとぼりが冷めてもおかしくない時期なのですわ」
152 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:33:22.86 ID:lHb1Hq6uO

梨子「確かに、全スクールアイドルの憧れや目標ではあっても……」

梨子「一般の人にとっては、既に過ぎ去ったブームでしかなかった」

ダイヤ「無論、スクールアイドルそのものの規模は、当時に比べてずっと大きくはなっていましたが」


ダイヤ「何が言いたいかというと、Aqoursの場合……ファンがついていく事自体、不可能だということです」

梨子「つまり……私たちは、既に忘れ去られてしまった?」

ダイヤ「忘れられたというと、語弊が生じるかもしれません」


ダイヤ「ただ、メディアでAqoursを知っただけの人物が犯人である可能性は、限りなく低いのではないかと」


梨子「なら犯人は、知り合いということですか?」

ダイヤ「必ずしもそうとは言い切れません」

ダイヤ「もしかすると梨子さんの言う通り、その手のプロに狙われた可能性もあります」


ダイヤ「ですがとりあえずは、知り合いであるという可能性を追ってみましょう」

ダイヤ「それに……その線を強くする根拠がもう一つ」

梨子「え……?」

ダイヤ「少なくとも……暗い中で、曜さんの顔を瞬時に判別できるほどには、曜さんを見慣れているということです」


ダイヤ「しかも、曜さんのバイト先を知っている人物」

ダイヤ「曜さんのバイトの帰り道に、犯人は声をかけてきたのですよね」

ダイヤ「犯人は、曜さんのバイトが終わるまでずっと待っていたはず」

ダイヤ「そこまで知っているとは、余程親密な関係なのでしょうか」

ダイヤ「大学の同期ということもあり得ますわね」


梨子「曜ちゃんは、大学の友人にAqoursのことは話していないって言ってました」

梨子「バイトの最中に知り合いに鉢合わせるのは苦手だからって、どこで働いてるかも言ってないみたいですし」

梨子「実際、私も曜ちゃんのバイト先は知りません」

梨子「まあ……先日お酒を飲んだ時、先輩に看板娘って言われてるって愚痴をこぼしてましたし」

梨子「やっぱり曜ちゃん、オーラが強いっていうか……何をするにも目立つんです」

梨子「もしかすると、気づいている人もいるかもしれません」


ダイヤ「なるほど……とにかく、仮に犯人が曜さんの通う大学の関係者であったならば、私はお手上げですわ」

ダイヤ「ただ、高校のことであれば、いくらでも調査は可能です」

梨子「えっ……本当ですか!?」

ダイヤ「はい。黒澤家の権力と、それに……鞠莉さんにもご相談して、可能な限り調べつくしましょう」

梨子「ダイヤさん……本当に、ありがとうございます」ペコッ

ダイヤ「頭をあげてください……これくらい、どうってことありませんわ」

梨子「私も、同級生とか……できる限りのことは調べてみます!」

153 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:34:24.70 ID:lHb1Hq6uO

ダイヤ「……佐原」

梨子「え?」


ダイヤ「いえ……高校といえば、以前お母様がおっしゃっていたことが」

ダイヤ「なんでも、滞納していた学費が限界を超え、卒業間際になって辞めてしまった方がいらっしゃると」


梨子「それ……私、知ってます」

ダイヤ「知っている……?」


梨子「同級生だったんです」

梨子「でも……正直、クラスではあまり目立たない方で」

梨子「あまり記憶がはっきりしていないんですけど……ただ、千歌ちゃんが積極的に話しかけていました」


ダイヤ「……千歌さんが?」

梨子「はい。クラスみんなと友達になりたいんだーって」

ダイヤ「千歌さんらしいですわね」


梨子「それに千歌ちゃんと佐原君、よく話していたんです……なんでも千歌ちゃんが、彼を放っておけないからって」

梨子「そのうち曜ちゃんが嫉妬しはじめて、曜ちゃんの方から千歌ちゃんに話しかけることが増えていったんですけどね」


ダイヤ「曜さんが……」


ダイヤ「――その件、少し気になりますわね」

梨子「え……?」

ダイヤ「いえ、こちらの話です」
154 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:36:30.58 ID:lHb1Hq6uO

ダイヤ「では、私はこれで」

梨子「あ、はい。今日はありがとうございました」

ダイヤ「お気になさらず。お互い、分かった事は逐一報告し合いましょう」

梨子「はい。どうか、よろしくお願いします……!」


梨子「……ダイヤさんは、すごいですね」


ダイヤ「はい?」


梨子「頼りになって、しっかりしてて、細かい事にも気配りができる」

梨子「私とは……大違い」


ダイヤ「……梨子さん?」


梨子「こんな……曜ちゃんが大変な時なのに」

梨子「私には、何の力もないっ……!」


ダイヤ「……」


梨子「私、曜ちゃんを泣かせた犯人が憎いんです……!」

梨子「いますぐ捕まえて、曜ちゃんにお金をきっちり返させて」

梨子「それで……全身全霊で謝らせたい」


梨子「それなのに……私ひとりじゃ、どうすることもできないんです……」


ダイヤ「梨子さん……」

ダイヤ「そんなことありませんわよ?」


梨子「……え?」


ダイヤ「梨子さんは、曜さんの力になってあげることができる」

ダイヤ「だって、今曜さんの傍にいてあげられるのは……」

ダイヤ「梨子さん……貴方でしょう?」


梨子「――っ」


ダイヤ「曜さんを……頼みましたわよ?」


梨子「はい……頑張ります」
155 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:37:46.78 ID:lHb1Hq6uO

梨子「本当なら……千歌ちゃんがいたらよかったんですけどね」


ダイヤ「千歌さん……?」


梨子「千歌ちゃんならきっと、私にはできないことも簡単にできる」

梨子「曜ちゃんの一番の力になってあげられるのは、きっと千歌ちゃんなんです」


ダイヤ「それは……」


梨子「千歌ちゃん……どこにいるんだろうなあ」


ダイヤ「……!」ズキッ


ダイヤ「あ……の……」


梨子「はい……?」


ダイヤ「私……千歌さんに会っているんですの」


梨子「――えっ?」

梨子「ど、どういうことですかっ!?」


ダイヤ「……はっ」


梨子「あの、ダイヤさん!」


ダイヤ「えっと……その……」

ダイヤ「千歌さんの、ご相談に乗っているのですわ」


梨子「相……談……?」


ダイヤ「ええ、その……お金のこととか……安い物件をご紹介したり……」

ダイヤ「ただ、それ以外のことは何も知らなくて……」


梨子「なんっ……で……!」


ダイヤ「……梨子さん、これだけは言っておきます」


ダイヤ「――今の千歌さんには……会わない方が、幸せかもしれませんわ」


梨子「……え?」


ダイヤ「ごめんなさい、これ以上は……」

ダイヤ「お金はここに置いておきます。では……」パタパタ


梨子「あっ……ダイヤ……さん……」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 22:38:49.96 ID:7DuGpPQA0
移転しないの?
157 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:39:49.44 ID:lHb1Hq6uO
――

――――

――――――



〜〜〜
現在 某マック



曜「ありがとうございましたー!」


スタッフ「曜ちゃん、お昼休みに入っていいよ」

曜「あ、はい。じゃあ、お言葉に甘えて……」


曜(……今日も、千歌ちゃん来ないのかなあ)

曜(なんて……来るわけないんだけどね)

曜(ただ、以前千歌ちゃんがここを訪れた時から……そのうちまた、ひょっこり顔を出すんじゃないかって)

曜(どこか、期待してる私がいる)

曜(そんなわけ……ないのに)


曜「はあ……」


スタッフ「曜ちゃん? なんか辛い事でもあった?」

曜「あ、いえ。そういうわけじゃないんですけどね」

スタッフ「いいんだよ? 遠慮せずに言っちゃっても」

曜「あう……南さんの声でそういうこと言われると、ついつい甘えたくなっちゃいますよ」

スタッフ「フフッ♪ 私、声優目指してるからね」

曜「えー、勿体ないなあ……」

曜「私の誕生日プレゼントの時に南さんが作ってくれたバック、よくできててすごいなーって思ったのに」

スタッフ「そんなことないよー。曜ちゃんが作ってくれたマフラーの方が、ずっと可愛いよ?」

曜「い、いやあ……それほどでも……」


スタッフ「そんな何でもできる曜ちゃんが悩み事……私、聞いてみたいなあ?」

曜「いやいや、本当になんでもないんですよ、なんでも……」アハハ
158 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 22:41:52.00 ID:lHb1Hq6uO

スタッフ「そうかなあ。私、てっきり同棲してる人と何かあったのかと……」

曜「――っ!」ブブッ

曜「ちょ……南さん!?」

スタッフ「うん? どうしたの曜ちゃん、そんなに慌てて」

曜「私、同棲してるなんて言いましたっけ!?」

スタッフ「ううん、言ってないよ? でもその慌てっぷりからすると、本当だったみたいだね♪」

曜「うっ……うぅ……///」

スタッフ「いや、だってねぇ……最近の曜ちゃん、やけに嬉しそうにお家に帰るから」

スタッフ「もしかして、素敵な人でも見つけたのかな? って♪」

曜「えぇっ!? 私、そんなウキウキで家に帰ってますか?」

スタッフ「うん、毎日ルンルンしながら帰ってるよ♪」

曜「ルンルンって……」


スタッフ「悩み事って、そのことじゃないの?」

曜「あ……えと……」

曜「はい……そうなんです」


スタッフ「わあ! やっぱり♡」

曜「最近、ちょっとうまくいってなくて」

スタッフ「なんだぁ……そんなの、キスすれば解決だよ?」

曜「ええっ!? きっ……キスって……!///」カァァァァァ

スタッフ「大丈夫! 曜ちゃんの想いは、きっと伝わるはず!」ウンウン

曜「う、うぅ……///」


プルルル…


曜「あれ……電話だ」

スタッフ「いいよ、出て」

曜「すいません、失礼します……って、あれ? 知らない番号……」

スタッフ「大丈夫?」

曜「あ、はい……とりあえず出てみますね」


プッ


曜「……もしもし?」



『……高海です』



曜「――え?」
159 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 23:14:37.23 ID:lHb1Hq6uO

千歌『えと……あの……よーちゃんだよね?』

曜「あ……うん。そう……だよ?」


千歌『ホッ……よかった。チカ、おっちょこちょいだからさ』

千歌『よーちゃんの電話番号、書き間違えてたらどうしようって』

千歌『ずっと……心配だった』


曜「電話番号?」


千歌『うん。ほら、私……スマホ置いてったじゃない?』

千歌『だから、みんなと連絡取れないなーって思ってたんだけど』

千歌『でも……なんでだろう。よーちゃんの連絡先だけは、メモして持ってたんだ』


曜「そっか……」


スタッフ「おーい……曜ちゃん?」コソコソ


曜「あっ……ごめんなさい、場所変えますね」

スタッフ「ううん、別にここで電話しててもいいよ?」

曜「いえ、そういうわけにはいきませんよ」

スタッフ「……彼氏さん?」

曜「うえっ!? ちっ、違いますよ!!」

曜「もう、南さんったら……!」パタパタ


バタン…


スタッフ「……フフッ、かわいいなあ」
160 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 23:16:28.26 ID:lHb1Hq6uO
――――――

――――

――



千歌『あの……よーちゃん。迷惑だった……かな?』

曜「そんなことないよ。ちょっと場所変えただけ」

千歌『バイト中だった?』

曜「うん。でも、昼休みだから」

千歌『そうなんだ……でも、安心してね? あんまり長くは話さないから』

曜「そんな……私、いつまででも話したいよ」

千歌『チカも、ホントはずっと話してたいよ?』


千歌『あのね、よーちゃん……今度、会えないかな?』

曜「え?」

千歌『よーちゃんが暇な時でいいんだ。だから……ね?』

曜「うん……うんっ! 会いたい! 会いたいよっ!!」


千歌『よーちゃん……フフッ、よかった』

千歌『今週の日曜日、〇△駅の東口でいいかな?』


曜「うん、わかった! 予定空けとくよ!」

千歌『ホントに大丈夫? バイトとか、大学の予定とか……』

曜「もう、大丈夫だって! 心配しないでよ」

千歌『そっか……嬉しいな』
161 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2017/12/17(日) 23:17:27.57 ID:lHb1Hq6uO

千歌『じゃあ……切るね?』

曜「え、もう?」シュン…

千歌『うん。あんまり長々と話すと、よーちゃんに悪いから』

曜「そんなことないのに……」

千歌『えへへ……実は、チカもこっそりお仕事抜け出してたり』

曜「え? 千歌ちゃん、仕事してるの?」

千歌『うん。とってもいい職場だよ?』

曜「そっか……頑張れ、千歌ちゃん」

千歌『ありがとう』


千歌『じゃあ、また週末に』

曜「うん……またね」


プッ


曜「ふぅ……」



曜「…………」



曜「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」ダダダッ



曜「ヤバイヤバイヤバイッッッ!!」



曜「千歌ちゃんに……会えるんだ!」
162 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/17(日) 23:27:27.13 ID:lHb1Hq6uO
今日はここまで
埋められない限りはここで続けます
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 01:28:34.76 ID:O6h3P+81o
佐原でもう鼻がとんがってる人にしか見えなくなったわ
164 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/18(月) 19:19:02.62 ID:umxFtawJO
建て直すのでこのスレは落とします
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/19(火) 09:18:12.41 ID:hgC0WFk70
どこに建て直すの?
続ききになるので教えていただきたい
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 10:30:12.41 ID:WoY4wN3G0
こっちでやります、移転しますと忙しいなぁ
167 : ◆PChhdNeYjM [sage]:2017/12/19(火) 11:34:01.21 ID:ZeUobb+/O
>>165
したらばに建てる予定です
168 : ◆PChhdNeYjM [sage]:2017/12/19(火) 11:59:49.04 ID:ZeUobb+/O
プロットを見直して一部書き直しますが年内に完結させるつもりです
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/19(火) 14:38:59.57 ID:hgC0WFk70
ありがとう、待ってます
170 : ◆PChhdNeYjM [sage]:2017/12/19(火) 16:55:35.42 ID:1hpLlIxwO
>>166
同じssを繰り返し投稿するのは手間がかかりますし本当ならやりたくないんですけどね
ここで更新していると貴方のような荒らしが湧きますから
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 20:58:10.75 ID:Td4EWZGSO
いったい誰と戦っているんだ
172 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:22:25.37 ID:cke+wNK7O
〜〜〜
曜のアパート



曜「ただいまー」

梨子「あっ、おかえり」コトコト

曜「スンスン……いい匂い。梨子ちゃん、夕飯作ってくれてるんだね」

梨子「うん、大したものじゃないんだけどね」

曜「そんなことないよ、すっごく嬉しい」

梨子「今日はシチューにしてみました」

曜「わぁぁぁ……久しぶりに食べるかも」

梨子「ルーを使わずに、小麦粉から作ってみたんだ」

曜「うそ、すごい本格的だねー」

梨子「一応、丁寧に作ったつもりだから……」

曜「楽しみ!」エヘヘ

梨子「もう食べれるけど、どうする?」

曜「ホント? 実はすっごくお腹すいててさー……あ、盛り付けは私がやるね」

梨子「曜ちゃんは着替えてきて? 大丈夫だから」

曜「あ、うん……じゃあ、お言葉に甘えて!」
173 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:25:21.42 ID:cke+wNK7O
―――




「「いただきまーす」」


曜「あっつ……ハムハム……」

梨子「もう、よーちゃん。落ち着いて食べなさい」

曜「ふぁーい……うん、美味しい!」

梨子「そっか、よかった」


梨子「……あのね、曜ちゃん」

曜「ん? なに、梨子ちゃん」

梨子「今週の日曜日なんだけど……」

曜「うん、どうかしたの?」

曜(日曜……千歌ちゃんとの約束の日だ)


梨子「実は、オペラシティのコンサートで、ピアノを弾くことになったの」

曜「え? 梨子ちゃんが?」

梨子「うん……なんでも、急にキャンセルが入っちゃったらしくて……その代役、みたいな」

曜「でも、どうしてまた……」

梨子「コーチに言われたの。長く日本にいるんだし、折角だから弾いて来いって」

曜「そっか……梨子ちゃんはすごいね」

梨子「そんなこと……その、それでね? そのコンサート、無料で鑑賞できるの」

曜「梨子ちゃんの演奏を?」

梨子「うん、それで……よかったら曜ちゃん、聴きに……来てくれないかな?」

曜「私で……いいの?」

梨子「曜ちゃんがいいの」

曜「えーっと……その……」

梨子「ダメ……かな?」

曜「ううん! ダメじゃないんだよ、ただ……あの……バイト! バイトが入っててさ!」

梨子「バイト……」

曜「本当は行きたいんだけどさ、その日埋まってて……ごめん!」


梨子「――そっか。じゃあ仕方ないね」
174 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:26:51.77 ID:cke+wNK7O
―――




曜「……じゃあ、電気消すね?」

梨子「うん」


曜(あーもう……なんであんな断り方しちゃったかな)

曜(別に、嘘つく必要なんてなかった。っていうか、千歌ちゃんと一緒に行ったってよかったはずで……)

曜(なんだか、モヤモヤするなぁ)


曜「……起きてる? 梨子ちゃん」

梨子「スー……」

曜「寝ちゃってる……か」


曜「……実はね。日曜日にバイトが入ってるって、嘘なんだ」

曜「梨子ちゃんのコンサートに行きたいって気持ちは本当だよ。それは信じて欲しい」

曜「あのね……今日、千歌ちゃんから電話が来たんだ」

曜「日曜日、会えないかって……私、何も考えないで即OKしちゃったよ」

曜「考えてみれば、おかしな話だよね。私たちから離れていったのは千歌ちゃんなのに、その千歌ちゃんが『会いたい』だなんて」

曜「また、裏切られるかもって……わかってたのに」

曜「私……やっぱり、行かない方がいいのかな?」

曜「行っても、また拒絶されて……傷つくだけなのかな?」

曜「梨子ちゃんの傍にいた方が……幸せ、なのかな?」


曜「――なんてね。色々変なこと言っちゃったよね」

曜「っていうか、寝てる梨子ちゃんにこんな事言っても、仕方ないのにね」


曜(あー……何やってんだろ、私)


梨子「……曜ちゃん」

曜「え?」

梨子「……」スッ

曜「梨子ちゃ……起きてたの?」

梨子「今、目が覚めたんだ」

曜「聞いて……た?」

梨子「うん、少し」


曜「ゴメン、梨子ちゃん。私……」


梨子「行ってあげて」

曜「……え?」

梨子「行ってあげて、曜ちゃん。千歌ちゃんの所へ」

曜「で、でも……」

梨子「私は大丈夫。コンサートなら、海外で嫌というほど経験してきたもん」

曜「……梨子ちゃん」

梨子「私は、心配いらないから……ね」


梨子「行ってらっしゃい、曜ちゃん」
175 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:27:51.32 ID:cke+wNK7O
〜〜〜
〇△駅東口


曜「……」ソワソワ

曜(ヤバい……時間聞くの忘れてた)


曜(10時……か)

曜(はぁぁぁ……2時間待っても来なかったらどうしよう)


曜「……あれ?」


曜(あそこでウロウロしてるの……千歌ちゃんだよね?)


曜「……!」パタパタ


曜「おーい、千歌ちゃん!」

千歌「……あ! よーちゃん!」

曜「えへへ……千歌ちゃんだ」

千歌「うん、よーちゃん」

曜「ごめん。私、時間とか聞いてなかったよね。その……どれくらい待った?」

千歌「私も、実は今来たところだったんだ」

曜「そっか! よかった……1時間とか待たせてたらどうしようって……」

千歌「ごめんね。千歌も、ついさっき時間言い忘れてたって気付いてさ」

千歌「おっちょこちょいなところは相変わらず……アハハ」

曜「でも……こうして会えた」

千歌「うん……」


曜「――じゃあ、どこに行こうか?」
176 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:29:42.01 ID:cke+wNK7O
〜〜〜
マック


千歌「すごいね、どこもかしこもクリスマス仕様だよ」

曜「そうだね〜……みんなカップルばっかだった」

千歌「恋愛かー、したことないんだよなあ」

曜「……なんかごめんね? せっかくのクリスマスだってのに、マックなんかでさ。色々あって、ちょっと今お財布が寂しくて……」

千歌「ううん、いいんだよ。よーちゃんとお話しできるってだけで、すっごく嬉しいよ!」ニコッ

曜「……うん、私もうれしい!」


千歌「……最近どう? 大学とか、バイトとか」

曜「順調だよ。最近はね」

千歌「そっか……あのさ、チカが内浦から出て行った後、なんか変わった事とかあったかな」

曜「変わった事? うーん……あれから1ヵ月くらいで、私も東京にきたからなー」

曜「まあ変わった事と言えば……ルビィちゃんが実家を継ぐためにお稽古を再開したことかな」

千歌「え? ルビィちゃんが?」

曜「そうそう、髪なんかも伸ばしてね。今は静岡の大学で、経済とか勉強してるみたい。内浦復興のために頑張るんだって」

千歌「へえー……あのルビィちゃんが」

曜「花丸ちゃんも、ルビィちゃんと同じ大学に進学したんだよ」

千歌「うわー、羨ましいなあ」

曜「でも善子ちゃんは、どうしてもやりたいことがあるからって、東京の専門学校を選んだんだ。年末に帰って善子ちゃんと会った時は強がってたんだけど……ホントは寂しそうだったな」

千歌「ふーん……」

曜「それでね――」
177 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:32:05.55 ID:cke+wNK7O
―――




曜「……ねえ、千歌ちゃん」

千歌「ん? なあに?」

曜「あのね……お昼なんだけど」

千歌「うん」

曜「ご飯食べる前に、行きたい所があるんだ」

千歌「行きたい所?」

曜「うん。ここからそんなに離れてないから……行ってもいいかな?」

千歌「もちろんだよ。全然大丈夫」

曜「お昼ちょっと過ぎちゃうけど、1時間くらいって言ってたからさ」


―――




千歌「あの……よーちゃん?」

曜「ん?」

千歌「いいのかな……私たちが入っても」

曜「うん。だって無料だし」

千歌「ええ……でもぉ……」

曜「ほら、ここだよ」


千歌「わあ……本格的だね」

曜「ここの席に座ってと……あ、始まるよ」

千歌「う、うん……でも、珍しいね。よーちゃんがコンサートなんて」

曜「まあ、普段は全然来ないんだけど……今日は特別。だって……」


パチパチ…


千歌「――え?」

曜「ドレス姿は初めて見たよ……綺麗だな」

千歌「梨子……ちゃん?」


―――


梨子「……!」

梨子(曜ちゃん……来てくれたんだね)

梨子(その隣にいるのは、まさか……)


梨子「……」ニコッ


梨子(なんだか今日は、気持ちよく弾ける気がする)
178 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:34:02.04 ID:cke+wNK7O
―――




曜「いやあ、すごかったね」

千歌「うん……私、泣いちゃった」

曜「私も、少しウルってきたよ」

千歌「えっと……梨子ちゃん待ってた方が」

曜「うん……あ、ラインきた」

曜「『ゴメン、ちょっと用事があるからまだ帰れない』……だって」

千歌「そっか……残念」

曜「こればっかりは仕方ないよ。先にご飯食べてよっか。何か食べたいものある?」

千歌「うーん……軽めでいいかな」

曜「そうだね。近くのカフェにでも寄って行こうか……後で、行きたい所もあるし」


―――




千歌「あのカフェって穴場なの?」

曜「どうして?」

千歌「お昼なのにあんまり混んでなかったし、お値段も手頃だし」

曜「言われてみればそうかも……でも、夜はすっごく混むんだよ」

千歌「へー……なんでだろ」

曜「なんでだろうね?」

千歌「……フフッ」

曜「へ?」

千歌「よーちゃんと2人でカフェ行ったの、もしかしたら初めてじゃない?」

曜「んー……そう、かも?」

千歌「高1の時に2人で東京来た時は、あんまりご飯食べてる暇も無かったし」

曜「そっかー。じゃあ、初めての思い出だね」

千歌「よーちゃんとの思い出……えへへ」


曜「千歌ちゃん。今、ちょっと動けたりする?」

千歌「うん? まあ、そんなに食べてないから、動けるっちゃ動けるけど」

曜「連れまわしてばっかで悪いんだけどさ……着いてきてほしいな」
179 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:34:43.75 ID:cke+wNK7O
―――




千歌「東京にも、観光目的じゃない市民プールってあるんだね」

曜「そりゃそうだよ。って言っても、私も東京に来るまで知らなかったんだけどね」

千歌「私も東京に2年近くいるけど……」

曜「施設が多すぎるからねー。ここ、200円で泳げるんだよ」

千歌「じゃあ、私は上で見学してるよ。久しぶりによーちゃんの泳ぎ姿が見れるんだね……楽しみ」エヘヘ


曜「じつは……千歌ちゃんの分の水着、持って来てて」

千歌「へ?」

曜「いやっ……その……私ので良かったら……」

千歌「……」ポケー

千歌「ふ……フフッ……じゃあ、よーちゃんの水着借りるね!」クスクス

曜「う、うぅ……///」


―――




曜「一応サイズは高校から変わってないから、大丈夫だとは思うけど……」

千歌「ちょっと……きついかも?」

曜「うそ……」

千歌「まあ、ちゃんと着れるから大丈夫だよ」


曜(千歌ちゃん、どこまで成長するんだろう……)
180 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:39:34.00 ID:cke+wNK7O
―――



曜「ちゃんと準備運動するんだよ?」

千歌「分かってるって……もー、心配性だなあ」

曜「だって、千歌ちゃんが泳ぐときっていつも危なっかしいから」

千歌「大丈夫だって。子どもの時とは違うよ」


曜「よっと……」ジャブッ

千歌「んー……久しぶりに泳ぐなあ」

曜「大丈夫?」

千歌「平気平気。……って、まさか見てるつもり?」

曜「だって心配……」

千歌「何それ。よーちゃん、恋人みたい」クスクス

曜「……へ?」

千歌「……あ」

曜「……恋……人?」

千歌「っ……///」カァァァァァ

千歌「おっ、泳いでくる……」


ジャバジャバ…


曜「……」ポケー

曜(フォーム……結構綺麗)
181 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:40:13.73 ID:cke+wNK7O
―――




曜「ふー……結構泳いだな」


曜「あ、千歌ちゃーん」


ジャブジャブ


千歌「……プハッ」

千歌「ふぅー……すっごい疲れた」

曜「そう?」

千歌「水泳って、こんなに疲れるものだったっけ?」

曜「んー、私はそうでもないけど」

千歌「うぅ……流石よーちゃん」

曜「そろそろ、あがろっか?」


バシャバシャ


千歌「……あれ?」

曜「あの子……ヤバい、溺れてる!」

千歌「監視員さんっ!」

曜「――っ!」バシャバシャ

千歌「よーちゃんっ!?」


曜「くっ……」

曜(足が攣ったのか、パニックになってる!)

曜(マズい、暴れてて……巻き込まれ……!)


ジャブンッ


曜「ブクブク……!」


ガンッ


曜「――ガボッ」


曜(肘が……お腹に……)

曜(やば……水面が遠のいていく……)


グイッ


千歌「よーちゃん!」

曜「カハッ……げほっ、げほっ!」

千歌「よーちゃん! 大丈夫!?」

曜「ごめん……千歌ちゃん」

千歌「ホッ……」


曜「……ありがとう」
182 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:41:02.62 ID:cke+wNK7O
―――




曜「はあ……すっごい怒られた」

千歌「当然だよ。無茶するから」

曜「咄嗟に体が動いたっていうか……」

千歌「……よーちゃんはすごいね」

曜「そんなことないよ。結局千歌ちゃんに助けられちゃってるし、それに……千歌ちゃんがいなかったらどうなってたか」

千歌「監視員さん、女の子の方に気を取られてたしね」

曜「はぁ……かっこ悪いなあ」

千歌「うん、すっごくかっこ悪い」

曜「……そこは否定してよ」

千歌「だって事実だもん」

曜「うぅ……千歌ちゃんがいじめる」


千歌「……でも、やっぱりかっこよかったよ」ボソッ


曜「ん? なんか言った?」

千歌「ううん、なんでも。それより、安心したらお腹すいちゃった」

曜「……近くに学生向けのラーメン屋があるんだけど、どうかな」

千歌「ラーメン屋?」

曜「うん」

千歌「……クリスマスなのに?」

曜「う……うん」


千歌「……プッ」


曜「も、もう〜……笑わないでよ」

千歌「クスクス……私たちらしいなーって、思って」

曜「え?」


千歌「よし! よーちゃんの行きつけのラーメン屋までいっくぞ〜! ヨーソロー!」

曜「わわ、よ……よーそろー!」
183 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:41:48.45 ID:cke+wNK7O
―――




千歌「まさか、こんな場所に展望台があるなんて……」

曜「ね、私も調べるまでは知らなかったよ」

千歌「綺麗……本当に無料でいいのかな」

曜「……ねね、千歌ちゃん」

千歌「ん?」

曜「周りの人、カップルばっかだよ」

千歌「ホントだ……ちょっと羨ましいかも」


曜「……手、繋いでみる?」

千歌「……曜ちゃん?」

曜「今だけの、レンタル彼氏……みたいな。女だけど」

千歌「レンタル……」

曜「い、今だけっ! ダメ……かな?」

千歌「……ううん、ダメじゃない」


ギュ…


千歌「……よーちゃんの手、あったかい」

曜「千歌ちゃんの手は、ちょっと冷たいな」

千歌「ムッ……ねえ、よーちゃん知ってる?」

曜「なにを?」

千歌「手が冷たい人は、心があったかいの」

曜「うん」

千歌「それでね? 手があったかい人は、心が冷たいんだって」

曜「へー……え?」

曜「あのー、千歌ちゃん? それって暗に、私のこと冷たいって言ってる?」

千歌「フンだ。よーちゃんは、デリカシーってものを知った方がいいよ」

曜「で、でりかしー? 私、なんか気に障るようなこと言ったかなー……」
184 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:42:57.29 ID:cke+wNK7O
千歌「……ねえ。あそこ、東京タワーだよ」

曜「あ、ほんとだ」

千歌「うーん……」

曜「なに探してるの?」

千歌「スカイツリー、どっかにないかなーって」

曜「それなら、東京タワーのずっと左だよ」

千歌「えー? 見えないよ……あ、もしかしてあれ?」

曜「そうそう、奥に見えるやつ」

千歌「なんか小さい……」

曜「仕方ないよ、東京タワーよりずっとここから離れてるんだし」


千歌「いつか、あそこに行ってみたいね」

曜「うん……」

千歌「また、よーちゃんと一緒に行けたらいいな」

曜「うん……でも、その前にお金貯めなきゃだね」

千歌「お金……」

曜「スカイツリーの展望台に行くには、結構お金かかるんだよ」

千歌「そっか……そうだよね」

曜「いくらだったかなー、確か……」

千歌「お金……戻ってくるといいね」

曜「え? あ……うん。そうだね」


曜(戻って……? あれ、私……お金盗まれたこと、千歌ちゃんに言ったっけ?)
185 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2017/12/23(土) 01:43:57.11 ID:cke+wNK7O
―――




千歌「今日はありがとう」

曜「うん。こちらこそ、色々連れまわしてごめんね?」

千歌「ううん、素敵な1日だった」

曜「そっか。ならよかった」

千歌「今度は、チカがリードできたらいいな」

曜「リード?」

千歌「今日は、チカがよーちゃんにリードされっぱなしだったから」

曜「あー……まあ、私の行きたい場所に行ってただけなんだけどね」


千歌「今度は、いつ会えるのかな?」

曜「ああ、私なら、結構いつでも……」


千歌「――私、ちゃんと終わらせないと」


曜「え?」

千歌「よーちゃんのお金のことも、しっかり話し合うから……だから……もう少しだけ、待っててくれるかな?」

曜「え、え? ちょ……千歌ちゃん、何言って……」

千歌「ごめんね……よーちゃん。ずっと黙ってて」

曜「黙ってるって、何を? だって、千歌ちゃんがあのことに関係あるわけ……」


千歌「――彼なの」


曜「彼……?」

千歌「あの人なの。よーちゃんからお金を奪ったのは……佐原君なの」

曜「お金……奪った……?」

千歌「私、気づいてたのに……あの人がよーちゃんからお金奪ったんだって、わかってたのに……なのに、怖くて……嫌われたくなくて……何もできなかった……」ポロポロ


曜「どう……いう……」


千歌「ごめんなさい……ごめんなさい……」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:57:22.30 ID:UQdR6YcdO
    / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ            
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   |_l il>レl_|_レlレ_lレ_|     
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187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:57:30.88 ID:GsdVwJq0O
問題に登場していないキャラは正解に不可欠な役割を果たしている?
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:57:41.93 ID:lYQhLzUMO
果南「キュートっていうより、なんかクールっていうか」

鞠莉「どことなくダイヤっぽい感じ?」

果南「そうそう、なんか今にも怒り出しそう」

ダイヤ(わたくしはそんなに怒りませんわよ!)シャー

果南「っていうかもう怒ってる?」

ルビィ「朝お姉ちゃんを呼びに行ったらこの子が部屋にいたの」

鞠莉「ダイヤがいなくて代わりにこの娘が部屋に――」

鞠莉「もしかしてこの娘がダイヤなんじゃ」

ダイヤ(っ! 鞠莉さん、その通りですわ!)
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:57:52.98 ID:dOysNLmiO
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|_l il>レl_|_レlレ_lレ_| _人__  \     ̄| |         //      1^.-^ノ|b|r''´ ̄`ヽ
| iC.| | ∧   ∧ ||  `Y´    \    | |   _. イ.../       r''´ ̄`ヽ l 、f!!!i_i!!」
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/     ̄ヽ   ハ       /    リ<l 、f!!!i_i!!」>           〉 とノ  )^(_)
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// `\ ゞ/ /  `ヽ .}\|:::::::::l   ./"::::::::::::::::::::::::::::"\     lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/  
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|:::::::::r〜〜‐、ヽ    l:::::lへ/. /::::::::::´l::::::i::::/i::::::l::::ノリ::::l:::i::ヽ\ ヽ:::::/ ,ヽ▽_/'l:/`ヽ::l
|:::::::::)jjjjjjjjjjjヽヽ   l:::::l/   l::::::::l::/ l::::::lヽl ll::i:lノ l:::レl:::::::l  \ /:/ / ./:ヽ   / /::::l
|:::::::::|,,    ||   l:/    ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l   \__l,___,l_l,⊂|/::::::::l
!::::  ヽiiiiiiiiiiii//    /     ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l    .\/_l_l_l_l_ヽ_ヽ:::/l:::l
ヽ   'ヽ〜〜   /       ll::::::l            l::::::ll      \___l__/   
 ヽ、_・ ,,,_  ./        l:l:::::l """  __ """ l:::::ll       .\:::::/
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:58:02.14 ID:xYDGIIoOO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:58:11.42 ID:832HR7fsO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:58:21.39 ID:GKvYiE4xO
ダイヤ「…は?」

果南「…つまり、その場に曜を置いて、逃げ出して来たってこと?」

鞠莉「…」ダラダラ

ダイヤ「で、自分では対処できそうにないから私たちを呼び出した、と」

果南「鞠莉、なに考えてんの?」

鞠莉「…」ダラダラダラ

果南「ええー…」

ダイヤ「はぁ…」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:58:30.15 ID:6xZeqgS5O
スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:58:38.63 ID:NfKU7qfBO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:58:47.50 ID:nB3dTFaSO
                _____
               /:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             /:::::/l_/l__l_l/l_l_l::::l::::::::::l
それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
              l:/:ヽヽ___/ ̄/::/\
  ⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ  /  `:ヽヽ /_/::/   ヽ
     くメ) _ノ  | (ヽ | ""'▽ """  /   `>
       (/  |  | /==|   :∧    { _____}
          |  |/  /|   l l    `|===|
          |  ト  / | `, l l 、   | ̄ ̄|
          ヽ__/ ./   l l  `、  |   |
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:58:55.86 ID:c9A39O1AO
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496555035/

ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ

ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル

ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)


果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」

果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」

ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク

ルビィ「…………」ビク...


鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン

ルビィ「はい……」スッ...


果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」

ダイヤ「……わかりました」スタスタ

穂乃果「ベイスターズファイトだよ っ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496555035/
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:59:04.82 ID:Q2Las/7SO
               
           ____      
         /"::::::::::::::::::::::"`ヽ    
       /::: :::::::´´::::::::``::::::::ヽ    
    .  /::: ::::::::´`:::::::´ `::::::´`::::ヽ 
     /::::::::::´l::::::i::::/i::::::l::::ノリ::::l:::i::ヽ  
      l::::::::l::/ l::::::lヽl ll::i:lノ l:::レl:::::l  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
     l:l:::::l:::::::::::::/    ヽ::ノ::ノリ:::::l   
     l/´ ヽ ̄ヽ    `///ヽ::::l  
    /´ ´ ` ヽ`:::><:///ヽヽ:l
    l´    / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´  
    l    l    ̄ ̄ ̄△ ̄´     l  
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:59:13.67 ID:saW156dWO
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg

初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。

再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:59:24.17 ID:UdTGb+wxO
ダイヤ「…は?」

果南「…つまり、その場に曜を置いて、逃げ出して来たってこと?」

鞠莉「…」ダラダラ

ダイヤ「で、自分では対処できそうにないから私たちを呼び出した、と」

果南「鞠莉、なに考えてんの?」

鞠莉「…」ダラダラダラ

果南「ええー…」

ダイヤ「はぁ…」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:59:35.24 ID:JGbmy1/HO
 包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。

「んん〜! 甘い! うまい!」

「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」

 二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。

「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」

「え?」

 二人の顔が固まります。

「で、でもこの先って……」

「谷だよねー?」

「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」

「はぁ!?」

「え!」

 ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。

「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」

「いいえ、違います」

「じゃあ無理だよ!」

「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」

「飛び越せなかったら?」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:59:44.88 ID:5Wx/6z5jO

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 03:59:52.59 ID:Qo1BC0AQO
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:00:00.85 ID:3102faJeO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:00:09.00 ID:NrJCY8/lO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 04:00:13.76 ID:4+BgXB890
移転すると言ったくせに未練がましくまだ書いてるんかい
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:00:18.96 ID:f3bLValRO
スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:00:29.30 ID:au47Y2WoO
                _____
               /:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             /:::::/l_/l__l_l/l_l_l::::l::::::::::l
それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
              l:/:ヽヽ___/ ̄/::/\
  ⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ  /  `:ヽヽ /_/::/   ヽ
     くメ) _ノ  | (ヽ | ""'▽ """  /   `>
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          |  ト  / | `, l l 、   | ̄ ̄|
          ヽ__/ ./   l l  `、  |   |
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:00:41.75 ID:J2EeAofFO
    / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ            
   /         ヽ         
   |_l il>レl_|_レlレ_lレ_|     
   | iC.| | ∧   ∧ ||
   |  | |   _   ||   このスレにティッシュ置いていきますわ
   |  |/ヽ ・   ノ.||  
   |  /      \        
   |/         \
   /         ::::i  ヽ
  |   |       :::;;l  |
 ̄_|,..i'"':, ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |\`、: i'、
  .\\`_',..-i スッ...
   .\|_,..-┘
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:00:51.27 ID:Aqsvu9WZO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:00:59.98 ID:x0nQri9kO
Aqoursの好感度スレまとめ

善子 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/

曜 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/

ルビィ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/

千歌 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/

花丸 → http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/

梨子→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/

果南→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/

鞠莉→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:01:07.96 ID:T0V75gzSO
               
           ____      
         /"::::::::::::::::::::::"`ヽ    
       /::: :::::::´´::::::::``::::::::ヽ    
    .  /::: ::::::::´`:::::::´ `::::::´`::::ヽ 
     /::::::::::´l::::::i::::/i::::::l::::ノリ::::l:::i::ヽ  
      l::::::::l::/ l::::::lヽl ll::i:lノ l:::レl:::::l  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
     l:l:::::l:::::::::::::/    ヽ::ノ::ノリ:::::l   
     l/´ ヽ ̄ヽ    `///ヽ::::l  
    /´ ´ ` ヽ`:::><:///ヽヽ:l
    l´    / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´  
    l    l    ̄ ̄ ̄△ ̄´     l  
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:01:16.13 ID:YSN+tRygO
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg

初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。

再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:01:24.82 ID:evPNG1DkO

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:01:34.21 ID:zskyM7RLO
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:01:42.68 ID:OZe+7RfAO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:01:52.02 ID:YpcYYyQVO
スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:02:01.80 ID:2KJ03g0aO
                _____
               /:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             /:::::/l_/l__l_l/l_l_l::::l::::::::::l
それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
              l:/:ヽヽ___/ ̄/::/\
  ⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ  /  `:ヽヽ /_/::/   ヽ
     くメ) _ノ  | (ヽ | ""'▽ """  /   `>
       (/  |  | /==|   :∧    { _____}
          |  |/  /|   l l    `|===|
          |  ト  / | `, l l 、   | ̄ ̄|
          ヽ__/ ./   l l  `、  |   |
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:02:10.16 ID:t9+kGtQBO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:02:18.28 ID:aF8mZOVpO
Aqoursの好感度スレまとめ

善子 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/

曜 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/

ルビィ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/

千歌 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/

花丸 → http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/

梨子→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/

果南→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/

鞠莉→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:02:29.58 ID:Chl6nOM1O
 包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。

「んん〜! 甘い! うまい!」

「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」

 二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。

「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」

「え?」

 二人の顔が固まります。

「で、でもこの先って……」

「谷だよねー?」

「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」

「はぁ!?」

「え!」

 ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。

「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」

「いいえ、違います」

「じゃあ無理だよ!」

「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」

「飛び越せなかったら?」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:02:38.61 ID:Sj7Ih43/O
               
           ____      
         /"::::::::::::::::::::::"`ヽ    
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      l::::::::l::/ l::::::lヽl ll::i:lノ l:::レl:::::l  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
     l:l:::::l:::::::::::::/    ヽ::ノ::ノリ:::::l   
     l/´ ヽ ̄ヽ    `///ヽ::::l  
    /´ ´ ` ヽ`:::><:///ヽヽ:l
    l´    / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´  
    l    l    ̄ ̄ ̄△ ̄´     l  
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:02:48.71 ID:tCCCUOkHO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:02:58.73 ID:ryJ0l15xO

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:03:06.98 ID:nzXso9qwO
問題に登場していないキャラは正解に不可欠な役割を果たしている?
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:03:17.89 ID:IFDNyvTzO
(数分後)

曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」

曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」

真姫「…うん」コネコネ

曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg

曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」

曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」

曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg

真姫「ふむふむ」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:03:25.69 ID:8Z/yKxmQO
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg

初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。

再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:03:34.08 ID:9wtRWygnO
                _____
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.              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
              l:/:ヽヽ___/ ̄/::/\
  ⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ  /  `:ヽヽ /_/::/   ヽ
     くメ) _ノ  | (ヽ | ""'▽ """  /   `>
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228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:03:42.26 ID:2bZRs/sSO
               
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     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
     l:l:::::l:::::::::::::/    ヽ::ノ::ノリ:::::l   
     l/´ ヽ ̄ヽ    `///ヽ::::l  
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    l´    / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´  
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229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:03:52.42 ID:0T4ROsAjO
スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:04:00.53 ID:kcG9Wle7O

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:04:10.16 ID:ivRRsxKbO
Aqoursの好感度スレまとめ

善子 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/

曜 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/

ルビィ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/

千歌 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/

花丸 → http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/

梨子→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/

果南→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/

鞠莉→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:04:18.71 ID:mQAefSQBO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:04:28.30 ID:nBeAwyqbO
梨子 「お隣、旅館なんだ。後で挨拶しに行かないと」


海風を背中に感じながら、新居の中へと足を踏み入れる。私はこの地で、上手くやっていけるだろうか。

新居の中でも、ひぐらしのなく声は煩く響き続けていた

ーーーーーー
ーーーー
ーー
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:04:36.15 ID:bsq97HW+O
 包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。

「んん〜! 甘い! うまい!」

「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」

 二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。

「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」

「え?」

 二人の顔が固まります。

「で、でもこの先って……」

「谷だよねー?」

「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」

「はぁ!?」

「え!」

 ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。

「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」

「いいえ、違います」

「じゃあ無理だよ!」

「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」

「飛び越せなかったら?」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:04:48.03 ID:gah+woltO
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg

初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。

再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
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http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:04:57.59 ID:0PHt4SuoO
                _____
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それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
              l:/:ヽヽ___/ ̄/::/\
  ⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ  /  `:ヽヽ /_/::/   ヽ
     くメ) _ノ  | (ヽ | ""'▽ """  /   `>
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237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:05:10.87 ID:rfb3qnodO
               
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     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
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238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:05:20.07 ID:hQ/dH/L/O
スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:05:31.98 ID:waj1YIRbO
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg

初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。

再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:05:41.58 ID:fK+0N0X/O
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:05:52.86 ID:jVKmnRy/O
Aqoursの好感度スレまとめ

善子 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/

曜 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/

ルビィ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/

千歌 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/

花丸 → http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/

梨子→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/

果南→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/

鞠莉→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:06:01.65 ID:xw1Jt/p2O
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:06:09.64 ID:3zFg7d42O

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:06:19.26 ID:QUg8JoVDO
                _____
               /:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
              l:/:ヽヽ___/ ̄/::/\
  ⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ  /  `:ヽヽ /_/::/   ヽ
     くメ) _ノ  | (ヽ | ""'▽ """  /   `>
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          ヽ__/ ./   l l  `、  |   |
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:06:28.51 ID:HUwCL14HO
 包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。

「んん〜! 甘い! うまい!」

「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」

 二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。

「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」

「え?」

 二人の顔が固まります。

「で、でもこの先って……」

「谷だよねー?」

「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」

「はぁ!?」

「え!」

 ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。

「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」

「いいえ、違います」

「じゃあ無理だよ!」

「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」

「飛び越せなかったら?」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:06:39.70 ID:xW2RMPJlO
               
           ____      
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     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
     l:l:::::l:::::::::::::/    ヽ::ノ::ノリ:::::l   
     l/´ ヽ ̄ヽ    `///ヽ::::l  
    /´ ´ ` ヽ`:::><:///ヽヽ:l
    l´    / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´  
    l    l    ̄ ̄ ̄△ ̄´     l  
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:06:49.11 ID:fC7v+gAnO
スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:06:57.49 ID:LHM1KjFbO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:07:08.62 ID:v8mdXaCBO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:07:18.73 ID:PoRZvLrlO
Aqoursの好感度スレまとめ

善子 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/

曜 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/

ルビィ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/

千歌 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/

花丸 → http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/

梨子→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/

果南→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/

鞠莉→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:07:28.27 ID:6AbOYoncO

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:07:36.77 ID:xlf4MFMhO
                _____
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それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
              l:/:ヽヽ___/ ̄/::/\
  ⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ  /  `:ヽヽ /_/::/   ヽ
     くメ) _ノ  | (ヽ | ""'▽ """  /   `>
       (/  |  | /==|   :∧    { _____}
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          ヽ__/ ./   l l  `、  |   |
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:07:44.98 ID:ElhZbJf/O
               
           ____      
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       /::: :::::::´´::::::::``::::::::ヽ    
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      l::::::::l::/ l::::::lヽl ll::i:lノ l:::レl:::::l  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
     l:l:::::l:::::::::::::/    ヽ::ノ::ノリ:::::l   
     l/´ ヽ ̄ヽ    `///ヽ::::l  
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    l´    / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´  
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254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:07:54.40 ID:SPvK/xNyO
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg

初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。

再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:08:02.20 ID:lFFuYQUjO
スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:08:11.41 ID:cDF2j9SyO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:08:23.43 ID:ZF+qo90UO

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:08:32.38 ID:zKrDbBuYO
                _____
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それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
              l:/:ヽヽ___/ ̄/::/\
  ⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ  /  `:ヽヽ /_/::/   ヽ
     くメ) _ノ  | (ヽ | ""'▽ """  /   `>
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259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:08:43.40 ID:c6+OsxCMO
               
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     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
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260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:09:03.51 ID:aAOSaLQtO
 包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。

「んん〜! 甘い! うまい!」

「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」

 二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。

「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」

「え?」

 二人の顔が固まります。

「で、でもこの先って……」

「谷だよねー?」

「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」

「はぁ!?」

「え!」

 ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。

「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」

「いいえ、違います」

「じゃあ無理だよ!」

「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」

「飛び越せなかったら?」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:09:14.41 ID:1iwpSTZxO
Aqoursの好感度スレまとめ

善子 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/

曜 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/

ルビィ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/

千歌 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/

花丸 → http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/

梨子→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/

果南→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/

鞠莉→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:09:27.16 ID:4uuN8/2yO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:09:36.58 ID:IebnTI1oO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:09:45.52 ID:T3Oyubs/O

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:09:53.40 ID:FPj13CTJO
スレ汚し失礼します

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>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
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投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:10:01.42 ID:PkVovWGiO
               
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     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
     l:l:::::l:::::::::::::/    ヽ::ノ::ノリ:::::l   
     l/´ ヽ ̄ヽ    `///ヽ::::l  
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267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:10:09.60 ID:NmZeioT5O
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それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
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          ヽ__/ ./   l l  `、  |   |
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:10:18.66 ID:6a0mvx31O
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg

初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。

再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:10:26.81 ID:QCZWySGbO
Aqoursの好感度スレまとめ

善子 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/

曜 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/

ルビィ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/

千歌 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/

花丸 → http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/

梨子→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/

果南→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/

鞠莉→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:10:34.50 ID:0YvJ9AoIO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:10:42.98 ID:gjRXrDyeO
スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:10:50.91 ID:oEO1qQiqO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:10:59.59 ID:LHouNmC2O
               
           ____      
         /"::::::::::::::::::::::"`ヽ    
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     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
     l:l:::::l:::::::::::::/    ヽ::ノ::ノリ:::::l   
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    l´    / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´  
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274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:11:08.11 ID:Rx83jKWfO

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:11:16.12 ID:HqB2v3WhO
 包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。

「んん〜! 甘い! うまい!」

「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」

 二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。

「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」

「え?」

 二人の顔が固まります。

「で、でもこの先って……」

「谷だよねー?」

「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」

「はぁ!?」

「え!」

 ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。

「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」

「いいえ、違います」

「じゃあ無理だよ!」

「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」

「飛び越せなかったら?」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:11:25.05 ID:2wvJxtntO
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg

初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。

再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:11:33.10 ID:wKX0AoFuO
Aqoursの好感度スレまとめ

善子 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/

曜 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/

ルビィ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/

千歌 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/

花丸 → http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/

梨子→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/

果南→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/

鞠莉→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:11:42.50 ID:PehSc02VO
??「あの、すみません…」

曜「ん?どうしました?」

曜 (わぁ…綺麗な人だなぁ…こういうような人のこと大和撫子って言うんだっけ)

??「少し道に迷ってしまいまして…宜しければ道案内をお願いしたいのですが…」

曜「大丈夫ですよ?
どこに行きたいんですか?」

??「○○旅館というところで予約をしたのでそちらに向かいたいのですが…ご存じですか?」

曜「○○旅館ですか?分かりますよ!
こっちです!」

??「ありがとうございます、助かります」ペコリ
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:11:52.09 ID:Q7eDBgqzO
                _____
               /:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             /:::::/l_/l__l_l/l_l_l::::l::::::::::l
それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
              l:/:ヽヽ___/ ̄/::/\
  ⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ  /  `:ヽヽ /_/::/   ヽ
     くメ) _ノ  | (ヽ | ""'▽ """  /   `>
       (/  |  | /==|   :∧    { _____}
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          |  ト  / | `, l l 、   | ̄ ̄|
          ヽ__/ ./   l l  `、  |   |
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:12:01.39 ID:KuSUUQOIO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:12:10.05 ID:gNxF1xw3O
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」

曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」

梨子「あ、どうも」ペコリ

曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ

梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」

曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」

梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」

曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」

梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」

曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:12:19.12 ID:nHM0PfC+O
スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:12:29.32 ID:C+eQnlBnO
         \|::::::l:::::::::::l / ̄ ̄`ヽ ` ´  / ̄ ̄`ヽ l:::::::::::|l:::::::::::: | /
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             .\:::|                      |l:::::::::::|l/
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/         ヽ      \     r‐-‐z         |l::/    |_!!i_! !i 、l  
|_l il>レl_|_レlレ_lレ_| _人__  \     ̄| |         //      1^.-^ノ|b|r''´ ̄`ヽ
| iC.| | ∧   ∧ ||  `Y´    \    | |   _. イ.../       r''´ ̄`ヽ l 、f!!!i_i!!」
|  | |   _   ||        ∩ \ュ.. _∪‐ ´  | /        l 、f!!!i_i!!」 |c1^.-^ノ| ))
|  |/ヽ ・   ノ.||       / |   \∧∧∧∧/         .|c1^.-^ノ| ( つ  )
| ____l ̄ ̄ヽ 、       /  ̄ ̄j<r''´ ̄`ヽ >          | ( つ  ヽ  とノ 
/     ̄ヽ   ハ       /    リ<l 、f!!!i_i!!」>           〉 とノ  )^(_)
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// `\ ゞ/ /  `ヽ .}\|:::::::::l   ./"::::::::::::::::::::::::::::"\     lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/  
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l:::::::::∠~        .l:::::::l::::::::://::: ::::::::´`:::::::´ `::::::´`::::ヽ\  l:lヽ ___・________,,l:::l_/:::l
|:::::::::r〜〜‐、ヽ    l:::::lへ/. /::::::::::´l::::::i::::/i::::::l::::ノリ::::l:::i::ヽ\ ヽ:::::/ ,ヽ▽_/'l:/`ヽ::l
|:::::::::)jjjjjjjjjjjヽヽ   l:::::l/   l::::::::l::/ l::::::lヽl ll::i:lノ l:::レl:::::::l  \ /:/ / ./:ヽ   / /::::l
|:::::::::|,,    ||   l:/    ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l   \__l,___,l_l,⊂|/::::::::l
!::::  ヽiiiiiiiiiiii//    /     ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l    .\/_l_l_l_l_ヽ_ヽ:::/l:::l
ヽ   'ヽ〜〜   /       ll::::::l            l::::::ll      \___l__/   
 ヽ、_・ ,,,_  ./        l:l:::::l """  __ """ l:::::ll       .\:::::/
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:12:36.89 ID:d6hEnQwOO
    / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ            
   /         ヽ         
   |_l il>レl_|_レlレ_lレ_|     
   | iC.| | ∧   ∧ ||
   |  | |   _   ||   このスレにティッシュ置いていきますわ
   |  |/ヽ ・   ノ.||  
   |  /      \        
   |/         \
   /         ::::i  ヽ
  |   |       :::;;l  |
 ̄_|,..i'"':, ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |\`、: i'、
  .\\`_',..-i スッ...
   .\|_,..-┘
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:12:47.63 ID:DCK0dIs7O

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:12:55.52 ID:2QWWR/EmO
 包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。

「んん〜! 甘い! うまい!」

「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」

 二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。

「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」

「え?」

 二人の顔が固まります。

「で、でもこの先って……」

「谷だよねー?」

「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」

「はぁ!?」

「え!」

 ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。

「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」

「いいえ、違います」

「じゃあ無理だよ!」

「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」

「飛び越せなかったら?」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:13:05.46 ID:aF8mZOVpO
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg

初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。

再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:13:14.62 ID:MnI7O9EJO
               
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     ll\l    ̄    ̄    ̄ l/l:l  | 久々に笑わせていただきましたわ
      ll/l / ̄\   / ̄ヽ l\l:l  | こういうスレが沢山立ってた
     ll::::::l            l::::::ll < のが昔のラ板なんですのね今の新参は  
     l:l:::::l """  __ """ l:::::ll  | .昔のラ板を知らないから困りますわね  
     l:l:::::lヽ    ・ ━     ノl::::l   \_________________
     l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l    
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289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:13:23.15 ID:f0jL4mu8O
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それっておかしく   lヽ/ ∧   ∧ l<l::::::/ 
   ありません?  l/l "" _ """l::::lヽ:::l
.だってここは     l:lヽ ___・  ____,,l::::l_/:::l
.   内浦ですのよ? l:l::::::::/   ヽ::::l:/::::::::l
              l:/:ヽヽ___/ ̄/::/\
  ⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ  /  `:ヽヽ /_/::/   ヽ
     くメ) _ノ  | (ヽ | ""'▽ """  /   `>
       (/  |  | /==|   :∧    { _____}
          |  |/  /|   l l    `|===|
          |  ト  / | `, l l 、   | ̄ ̄|
          ヽ__/ ./   l l  `、  |   |
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:13:30.92 ID:HW6i6SOsO
Aqoursの好感度スレまとめ

善子 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/

曜 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/

ルビィ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/

千歌 →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/

花丸 → http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/

梨子→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/

果南→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/

鞠莉→ http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:15:35.78 ID:aCyImvP8O
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」

曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」

真姫「このために深めのフライパンを使うのね」

曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」

曜「煮立ったら弱火だよ」

曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」

曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1

真姫「20分…。暇ね」

曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:15:48.45 ID:B/92zYTlO
スレ汚し失礼します

★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。


投票日:2017年3月12日


詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 04:15:57.49 ID:eNuvHP7gO

一年教室

花丸「はーい!最後に皆さんにお知らせがありまーす!」

花丸「このクラスになんと転校生が来ます!」

オー! ドンナコ-?

花丸「それは来てからのお楽しみ…ずら!」ニコッ

花丸「じゃ、今日はおしまい!」

オツカレサマデシタ-!

善子「梨子さんが言ってたのこれか…」

果南「転校生…か、なんかトラウマ」ニガワライ

善子「ふふ、トラウマってマリーさん?」

果南「うっ」
294 : ◆PChhdNeYjM [sage]:2017/12/23(土) 09:20:28.05 ID:zEFP4LciO
>>205
更新する度度湧くらしいし折角だからスレを埋めさせようかと
残しておくのも気分悪いんで
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/23(土) 09:36:27.59 ID:dVBviSWn0
変なやつに粘着されてて可哀想だな
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 09:57:13.29 ID:rb8hJqiXO
>>294
続き楽しみにしているので、荒らしに負けずに頑張って!
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 01:12:07.34 ID:6LfTtKbIO
多分この荒らし作者側の奴だよ
自分の書くのより面白そうだと潰しに掛かる
前もR板の方で見たぞ
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 16:53:02.57 ID:SSyMz6QfO
いやただの埋め茸でしょ
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 20:01:40.99 ID:OSNY+4iBO
SS製作者総合スレ94
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513346213/81

81 名前:◆PChhdNeYjM [sage] :2017/12/23(土) 09:15:37.18 ID:zEFP4LciO
更新する度荒らし湧くってどうなってんだマジで


製作者スレにまで迷惑かけるなよ
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 06:12:13.17 ID:zeS2eughO
したらばはわざわざ悲劇の主人公ぶって管理人に聞かなくてもスレ建て自由だぞ
後これは読めないうちに入らんっての
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/02(火) 23:01:47.98 ID:BuAl4m2P0
年内には間に合わなかったか
302 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2018/01/04(木) 12:05:09.64 ID:sGk7Q0VmO
曜「ちょっと……ちょっと待ってよ」

千歌「よーちゃん……」

曜「千歌ちゃんが……あれに関わってるって? そんなの……そんなの嘘だよ……ねえ、嘘だって言ってよ!」


曜(――思い出したくなかった)


千歌「……ううん、嘘じゃない。佐原君が曜ちゃんのお金を見せびらかして、私に言ったの。『君の大好きな友達は、随分と騙されやすいんだね』って」

曜「……は?」

千歌「私の鞄が漁られたんだって気が付いて、よーちゃんの写真とかが部屋に散らばってて」


曜(――考えたくなかった)


千歌「きっと……嫉妬したんだ。私が、あの人のこと好きじゃないってわかったから。チカの自惚れかもしれないけど……多分そう」

曜「嫉妬って、私……佐原君に、何もした覚えないんだけど」


曜(――聞きたくなかった)


千歌「よーちゃんは知らないかもしれないけど、高校の時からそうだったんだよ。私、佐原君のこと色々と手伝ってたし……間接的に」

曜「間接的にって……え? ごめん、ちょっと今……」フラッ

千歌「よーちゃん!?」


曜「やばい……今、過去最高に混乱してる」フラフラ

千歌「よーちゃん、待って!」



曜「来ないで」



千歌「――っ!」



曜「ごめん、もう……何も考えたくないよ」
303 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2018/01/04(木) 12:06:14.93 ID:sGk7Q0VmO
―――




曜(あー……なんであんな別れ方しちゃったかな)

曜(千歌ちゃん、すごい顔してた)


曜(けど、仕方ないじゃん。親友から裏切られたような気分になったら、誰だってこうなるよ)

曜(きっと私、期待してたんだ。千歌ちゃんが、あの頃と少しも変わってないって)

曜(たった数度のやりとりで、千歌ちゃんの何もかもを知った気になって、勝手に失望して。その結果が今の私)



曜「私……何を信じればいいんだろう」
304 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2018/01/04(木) 12:06:51.18 ID:sGk7Q0VmO
〜〜〜
数時間前 喫茶店


梨子「来てくれてありがとうございます。報告したいことがあって」

ダイヤ「いえ、構いません。私も、報告しなければならないことがありましたので」

梨子「そうですか。じゃあ、私から」ゴソゴソ

梨子「これを」スッ

ダイヤ「手帳……」

梨子「中を見てください。それは――」


―――




ダイヤ「――なるほど。元文芸部部長……佐原誠が、犯人である可能性が高いと」

梨子「どう思いますか?」

ダイヤ「ふむ……まず間違いないでしょうね」

梨子「どうしてです?」

ダイヤ「実は私も、お母様にお聞きしたり、ルビィに協力を仰いだり、自ら調べたりしたのですが……丁度、彼についてわかったことがいくつか」

梨子「どうして、そんなピンポイントで?」

ダイヤ「前回お話しした時、彼の苗字が出てきましたので、気になってはいましたの。なにせ黒澤家と佐原家は、かつて共に漁業を営んでいたものですから」

梨子「まさか……ということは、佐原家も網元の?」

ダイヤ「黒澤家が管理する側なのに対して、佐原家は現場を指揮する側。つまり佐原家は、代々伝わる漁師の家系なのですわ」

梨子「じゃあ、彼のお父さんが」

ダイヤ「血を引き継いでいるのはお母様の方です。お父様は、東京から越してきたのだと。お母様の代には、既に漁師としての仕事を続けることはできなくなっていたのですわ」

梨子「え? でも、今でも内浦では漁業が盛んですよね」

ダイヤ「理由は簡単。黒澤家が、佐原家との関係を断ち切ったからです」
305 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2018/01/04(木) 12:07:19.44 ID:sGk7Q0VmO
ダイヤ「私のお爺様の代のことです。それまでは、佐原家は代々漁業を営み、内浦でも指折りの実力者でした。ですが、佐原家のやり方は少々乱暴で……一歩間違えば、黒澤家はもちろん、内浦の漁業活動全体に影響を及ぼしかねないものでした」

梨子「それは一体……」


ダイヤ「交付金の不正受給ですわ」


ダイヤ「漁業協同組合の者と内通し、交付金の額を水増ししていたのです」

ダイヤ「佐原家は、漁場での生産力向上のためであるからと主張し、事実そのお金に着手した形跡はありませんでしたが……当然、不正など許されるはずもありません」

ダイヤ「関わった組合員と共に、佐原家には一定期間の業務停止の処分が下り……佐原家は実質、漁場から追放されたのです」


梨子「でも、一定期間だったんですよね。それが終わったら、また始めればいいんじゃ……」

ダイヤ「残念ながら、ことはそう簡単ではないのです。一度信用を失った者が再び信用を取り戻すには、どれだけの時間や労力が必要か計り知れません。彼らが海に戻ることは、二度とありませんでした」


ダイヤ「その代のご主人のお孫さんが、佐原誠ですわ」

梨子「今、佐原君のお父さんやお母さんは?」

ダイヤ「……十年も前に離婚なさったとのことです。お父様はご結婚なさった後、内浦へ越してきたのはいいものの、仕事が中々見つからず四苦八苦していたと。そんな矢先にお母様は、ギャンブルにのめり込んでいったそうですわ」

梨子「ギャンブル……」

ダイヤ「詳しい事情は分かりかねますが、離婚して以来お母様はシングルマザーとして佐原誠を育てていた。しかし、ギャンブルへの依存はますます加速し……」

梨子「それで……学費を滞納してしまったんですね」

ダイヤ「一概にそうとは言い切れませんが、恐らくは」

梨子「そんなの、全然知らなかった」
306 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2018/01/04(木) 12:07:58.96 ID:sGk7Q0VmO
ダイヤ「ところで……千歌さんは今、私の住むマンションにいます」

梨子「へ? どういう……」

ダイヤ「今千歌さんが借りているアパートは、元々は私がご紹介したものですわ」

ダイヤ「何やら、そのお部屋に不満があるということで……」




千歌『ねーダイヤさーん! あのアパートボロい!クサい!あと寒い!』

千歌『ダイヤさんのお家に入れて? おねがーい……』ウルウル




梨子「えぇ……」

ダイヤ「私も、紹介した者として無下にすることもできず……ほぼ毎週、週末になると私の部屋に泊まっていきますわ。それがもう1年も続いています」

ダイヤ「私も面倒になって、千歌さんの分の布団を購入してしまいました」




千歌『わーい! フカフカのお布団……えへへ』ギュー

千歌『ダイヤさん、ありがとう!』ニコニコ

ダイヤ『べ、別に……ソファーで寝て体を痛めでもしたらいけませんので。当然のことですわよ……』ポリポリ




梨子「ダイヤさん……千歌ちゃんのこと甘やかしすぎ」

ダイヤ「え、そうですか?」キョトン

梨子「はぁ……ルビィちゃんがあんなに頼もしく育ったのは、寧ろ奇跡だったのね」
307 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2018/01/04(木) 12:08:42.16 ID:sGk7Q0VmO
ダイヤ「コホン。ですが千歌さんも、本当にアパートが気に入らないからという理由だけで私の家に来ているわけではないと思うのです」

梨子「まあ、確かに。千歌ちゃんはそんなに図々しい人じゃ……そんなこともないかな?」

ダイヤ「考えてみてください。ただ住む場所を変えたいだけなら、別の賃貸を探すか、もしくはお母様とご一緒に暮らせばよいのです」

梨子「あ……」

ダイヤ「千歌さんのお母様は、東京に住んでいらっしゃるのですから。それができないということは、何か後ろめたい理由があるのかもしれません。例えば……同居人と顔を合わせたくないとか」

梨子「同居人?」

ダイヤ「以前、千歌さんのお買い物に付き合ったことがあるのですが。日用品や食材の量が、一人暮らしのそれではありませんでした。ですから、アパートにもう1人、誰かが住んでいるのではないかと」

梨子「まさか、それが佐原君なんでしょうか」

ダイヤ「断言はできませんが、先程梨子さんからお聞きしたお話も合わせると、辻褄が合うかと思います」

梨子「なるほど……」
308 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2018/01/04(木) 12:09:36.62 ID:sGk7Q0VmO
ダイヤ「――それで、梨子さんはどうしたいのですか?」

梨子「え?」

ダイヤ「曜さんのお金を奪った犯人の目星はついている。その人物の背景も分かっている。住居にも当たりがついている」

ダイヤ「いえ……そもそも、善子さんからその手帳を受け取った時点で、私の知る梨子さんならば、犯人を捕まえるために尽力しているはず」

梨子「だっ……だから、こうやって……」

ダイヤ「私に報告する必要が、果たしてあったでしょうか? 善子さんのバイト先に出没するのであれば、再び現れるのを待つだけでいい。犯人を捕まえるだけなら、実に簡単ではありませんか」

梨子「それ……は……」

ダイヤ「一体、何があなたの足を止めるのです?」

梨子「……何もありませんよ」


ダイヤ「曜さんですか?」

梨子「――っ」


ダイヤ「なるほど。この件には千歌さんが関わっている可能性が高い。なにせ、曲がりなりにも千歌さんは犯人の同居人なのですから」

ダイヤ「その上、千歌さんと曜さんは既に会っている。しかも、事件が起きた直後に……そう、あまりにもタイミングが良すぎるのですわ」

ダイヤ「この事件を解決するということは、曜さんと千歌さんを引き合わせることとなるかもしれない」


ダイヤ「まさか、それが嫌なのですか?」


梨子「……ダイヤさんには関係のないことです」
309 : ◆PChhdNeYjM [sage saga]:2018/01/04(木) 12:10:38.54 ID:sGk7Q0VmO
ダイヤ「梨子さんの考えていることは、私にはわかりませんわ。ですが……曜さんの件を、このまま野放しにするわけにはいきません」

梨子「……」

ダイヤ「私は私にできることをします。梨子さんは、梨子さんにできることをしてください」

梨子「……はい」カサカサ

ダイヤ「その紙は……以前私が渡した?」

梨子「千歌ちゃんのアパートの住所です。まだ見てなくて…………え?」

ダイヤ「どうかしましたか?」

梨子「この住所……曜ちゃんのアパートの、すぐ近くですよ」

ダイヤ「まさか、たまたま近くに住んでいたとでも?」

梨子「間違いありません。こんな近くにいたんだ……」


ダイヤ「全く……鞠莉さんといい果南さんといい、余りにも偶然が重なりすぎていますわね」

梨子「鞠莉さんと果南さんが、どうかしたんですか?」

ダイヤ「今回の件で、お2人にご相談したのですわ」

ダイヤ「鞠莉さんは、イタリアの大学で経営学を学んでいるのですが……その延長で、カジノへ足を運ぶこともあると」

ダイヤ「どうやらそこで、サハラと名乗る女性と接触したらしいのです」

梨子「まさか……」

ダイヤ「ええ、間違いないでしょう。なにせ、過去に一度膨大な借金を抱えた上に、出身は沼津とおっしゃったそうですから」

梨子「果南さんは?」

ダイヤ「留学先のダイビングスクールで、果南さんのダイビングショップの常連客である男性と出会い、よく話す仲になったそうです」

ダイヤ「彼の旧姓は、佐原というそうですわ」


梨子「そんな偶然が……」


ダイヤ「私も驚きましたわよ。一体、どんな力が働いているのかと……」

ダイヤ「まさに、奇跡としか言いようがありませんわね」
310 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 14:56:20.11 ID:sGk7Q0VmO
―――




梨子「ただいま……あれ、曜ちゃんの靴がある」


ガチャ


梨子「曜ちゃん、電気くらい…………曜ちゃん?」



曜「おかえり、梨子ちゃん」ニコッ



梨子「寒いわね……暖房もつけてないなんて」

曜「うん」

梨子「体、冷えるわよ」

曜「うん」

梨子「……なにかあった?」

曜「……」



曜「梨子ちゃん。私ね、お酒買ってきたんだ」

梨子「お酒?」

曜「う冷蔵庫に入ってるから、一緒に飲も」

梨子「いいけど……曜ちゃんがお酒買ってくるなんて、私がここに来てから初めてじゃない」

曜「そうかも。ちょっと、そんな気分なんだ」
311 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 15:00:04.28 ID:sGk7Q0VmO
―――




曜「はぁ……ぽかぽかする」

梨子「暖房付けたからでしょ」

曜「あったかいなあ、梨子ちゃんの体」

梨子「くっつかないでよぉ……恥ずかしいじゃない」カァァァァァ

曜「やだ」ギュー

梨子「もぅ……」ゴクゴク


曜「梨子ちゃん……何かあったでしょ」

梨子「まあ、ちょっとね」プハッ

曜「言わないの?」

梨子「曜ちゃんが言わないんだもん」

曜「……そっか」


曜「梨子ちゃん。私、決めたよ」

梨子「なにを?」



曜「――梨子ちゃんと一緒に、ヨーロッパに行く」



梨子「……え?」


梨子「またそんなこと言って」

曜「梨子ちゃん、私本気だよ?」


梨子「……どうして?」


曜「なんかもう、なにも考えたくないなって。楽になりたい」

梨子「私といると、楽?」

曜「うん。安心する」




曜「だって梨子ちゃんは、ずっと私の傍にいてくれるから」




曜「梨子ちゃんはきっと……私を裏切らないから」
312 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 17:07:17.25 ID:sGk7Q0VmO
―――




曜「スー……スー……」


梨子「おやすみ、曜ちゃん……」



『曜さんの件を、このまま野放しにするわけにはいきません』

『梨子さんは、梨子さんにできることをしてください』

『仮に警察へ行ったとして、この手帳だけでは証拠としては不十分ですが』

『善子さんも交えて、犯人の背景をお伝えすれば……あるいは、重要参考人として警察の方々に対処してもらうことは可能かと思います』



梨子「そんなの……わかってる」



梨子(考えてみれば、すごく簡単な話)

梨子(曜ちゃんに、千歌ちゃんの居場所を教えてあげればいい。それだけで、何もかも全部解決するんだから)


梨子(そうしない理由は、そうできない理由は……)


梨子(結局、私の望みは一つだけ。この生活を続けたいんだ)

梨子(どんな形でもいい……ずっと傍にいてほしい。寄り添ってほしい)


梨子(もう、一人になんてなりたくないの)
313 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 17:08:07.53 ID:sGk7Q0VmO
――――――

――――

――
2年前



千歌「みんなおっはよー!」

A子「おはよー高海さん、今日も元気だね」

B子「今日1限から体育だし、めんどー」

千歌「大丈夫、みんなでドッジボールやるんだもん。きっと楽しいよ!」


曜「おっはヨーソロー!」

A子「おっ、ヨーソロー!」

B子「内浦のヒーロー様の登場ですねー」ケイレイ

曜「もー、そんなんじゃないってー」


梨子「おはよう」

千歌「おはようお寝坊さん!」

梨子「もう! 千歌ちゃんが異常に早いだけでしょ?」プンプン

曜「千歌ちゃん、三年生に上がって更に元気になったよねー」


A子「もうすっかりクラスの中心だよね」

B子「さっすが内浦、体育会系というか」


キーンコーンカーンコーン
314 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 17:08:48.71 ID:sGk7Q0VmO
―――




千歌「……あれ、あの人」


佐原「……」ガラッ


梨子「今来るなんて、ちょっと遅刻気味ね」

曜「ふーん……去年までのあたしみたいな感じ?」

千歌「……」




千歌「ねえねえ君、名前は?」

佐原「……は?」


梨子「ちょっ、千歌ちゃん!」

千歌「ふぇ? なあに、梨子ちゃん」

梨子「なにって、プレイ中……」

千歌「ねね、君も一緒にやろ? ドッジボール!」


佐原「……えっと」


曜「いっくよ〜、それっ!」

千歌「あたあっ!」ポカッ

曜「えっへへ、よそ見してるから悪いんだよー!」

千歌「もう、仕方ないなー」トボトボ




千歌「えへへ、当たっちゃったのだ」

佐原「……」


千歌「ねえ、名前は? 今年来たばっかだから、あんまわかんなくて……あっ、私は高海千歌。ご存知の通り、君のクラスメイトです!」


佐原「……佐原です」

千歌「佐原……うん、覚えた! よろしくね、佐原君!」

佐原「……」コクッ



梨子「千歌ちゃん、ボールそっちいったわよ!」

千歌「あ、うん! わかったー!」パタパタ



佐原「たか……み……」
315 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 17:10:06.94 ID:sGk7Q0VmO
―――


図書室



ガヤガヤ…



佐原「……」ペラッ


千歌「これ借りまーす……あれ、佐原君だ。図書委員だったんだね」


佐原「どうも」


千歌「ねえ、部活は何入ってるの?」

佐原「……文芸部」

千歌「文芸部? そっか、じゃあまるちゃんたちの先輩だ!」

佐原「……誰?」

千歌「私の可愛い後輩だよ。2年生に3人いるんだけど、多分3人とも君の後輩になるから」

佐原「今、文芸部は人が少ないんだ。入部してくれるなら歓迎するよ」

千歌「ちなみに、文芸部の部長さんは? 挨拶しておきたいなー……なんて、流石にそれはおせっかいか」

佐原「……僕」

千歌「へ?」

佐原「文芸部の部長は、僕だよ」

千歌「へえー! すごいじゃん!」

佐原「何も凄くなんてない。3年生でまともに部室に通ってるのは僕だけ……って、聞いてる?」

千歌「部長さん! 私の大切な後輩を、どうかよろしくお願いします!」ペコッ


佐原「……はぁ」
316 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 17:10:57.38 ID:sGk7Q0VmO
―――





千歌「ねえ……佐原君って、バイトしてるよね」

佐原「なんで」

千歌「この間、商店街のファミレスで見かけた。覚えてないかな、よーちゃんとりこちゃんとお邪魔したんだけど」

佐原「覚えてない。多分僕、キッチンにいたから」

千歌「あれー、おっかしいな。よーちゃんもりこちゃんも覚えてないっていうし……」

佐原「……もしかしたら、人手不足で一度ホールに出たかもしれない」

千歌「ホント!? ほら、私の目は節穴じゃなかったんだよ!」エッヘン


千歌「でもさ、大変じゃない? 部長もやって、バイトもしてって。私なんて、内浦で部活やってた時は家の仕事とか全然だったし」

佐原「部活なら、国木田さんや黒澤さんが手伝ってくれるから」

千歌「そっか、なら安心だ」


佐原「……ウチ、母子家庭なんだ。だからってお金に困ってるわけじゃない。バイトするのは小遣いのため」

千歌「ふーん、えらいね。私、最近は毎日家の手伝いしてるけどさあ、これが結構大変で……」


曜「千歌ちゃーん、まだー?」

千歌「あ、今行くよ! ……じゃあね、佐原君」バイバイ


佐原「……」
317 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 17:43:49.96 ID:sGk7Q0VmO
―――




A子「ねえ聞いた?」

B子「うん、佐原君の……」

千歌「なになに、何の話?」

A子「あーなんかね。佐原……だったかな、あそこに座ってる男子」

千歌「うん、佐原君が?」

B子「学費滞納してるらしいんだよねー」

千歌「学費……」



〜〜〜
図書館


千歌「ぶちょー! これ返しまーす!」

佐原「君、普通に返せないの?」

千歌「毎日を楽しみたいのだ!」

佐原「……はぁ」

千歌「それはなんのため息かな?」

佐原「別に。鬱陶しいだけ」

千歌「あ、ひっどーい」

佐原「……で、今回もなんか借りるの?」

千歌「うん。なにかおすすめがあったら教えて欲しいな」

佐原「それじゃあ、昨日国木田さんが読んだあの本がいいと思うよ」

千歌「えぇー、まるちゃんの本ってなんか難しくてさー」
318 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 17:44:36.15 ID:sGk7Q0VmO
―――


佐原「はい、これね。返却期限は2週間です」

千歌「……ねえ」

佐原「なに?」

千歌「何か、困ってる事があったら言って欲しいな」

佐原「なんで」

千歌「だって私達、クラスメイトじゃん」

佐原「……他人だよ」

千歌「そんなことない」

佐原「クラスメイトで、他人だ」

千歌「友達だよ」

佐原「しつこいな。高海さんって、前の学校でもそうだったの?」

千歌「うーん、あんま自覚ないけど。梨子ちゃんをスクールアイドルに誘った時は、確かにウンザリされてたかも」

佐原「その時の彼女が、今の僕だよ」

千歌「悩みがあるなら言って欲しいな」

佐原「僕の話、聞いてた?」

千歌「うん」ニシシ

佐原「……折り紙付きらしいね」


曜「千歌ちゃーん……」

千歌「あっ、ごめんごめん。またね」
319 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 17:45:28.99 ID:sGk7Q0VmO
―――




梨子「千歌ちゃんが?」

曜「うん。最近付き合い悪いなーって」

梨子「そんなこと……寧ろ、今までが良すぎたんじゃないかしら。ほら、内浦の学生ってここと違って少なかったでしょ」

曜「むぅ……」

梨子「千歌ちゃんって、自覚ないだろうけど……人を惹きつけやすいのよね」

曜「わかる」

梨子「よーちゃんもそういうところあるよ?」

曜「それはわからない」


―――




佐原「ウチの母親、ギャンブル依存症なんだ」

千歌「酷い……」

佐原「だから僕が自分で稼がないとダメってこと」

千歌「だからアルバイトしてるんだね」

佐原「でないとご飯も食べられない。家賃は……多分、払ってはいると思う」

千歌「そんな状況、全然想像できないや……」



千歌「あのさ。全部一人で抱え込んじゃ駄目だよ」

佐原「今までずっとそうしてきたんだ」

千歌「一人で抱えきれなくなった時、誰かが隣にいてくれないと……」

佐原「こんなくだらないことに他人を巻き込みたくない。僕は運が悪かった。それだけのことだよ」

千歌「そんなこと……」

佐原「決めたんだ、あんな親みたいには絶対ならない。一人で生きていくってさ」
320 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 17:46:31.99 ID:sGk7Q0VmO
―――




佐原「僕、明日から学校に来ない」

千歌「……え?」

佐原「学校辞めるんだ。手続きも終わってる」

千歌「嘘……だって、来月卒業なのに……」

佐原「学費の滞納はとっくに限界を超えてる。卒業なんてできるわけがないんだよ」

千歌「そんな……あんまりだよ」

佐原「分かってたことだよ。もう家も無くなったしね」

千歌「家も……?」

佐原「追い出されたんだ。どうやら、家賃も払っていなかったらしい」

千歌「そんな……どうすれば……」

佐原「これからどうすればいいかなんて、こっちが聞きたいくらいだよ」


佐原「まあ、そんなわけだから。国木田さんたちによろしく」
321 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 17:47:41.45 ID:sGk7Q0VmO
千歌(あの時の私は……どうしてたかな)

千歌(そうだ。私には……梨子ちゃんや、曜ちゃんがいた。だから乗り越えられた)

千歌(でも……この人には、誰もいない)

千歌(立ち塞がる壁も、比べ物にならない)



千歌(彼は、昔の私そっくりで。全部一人で抱え込もうとして、結局その重さに潰れてしまう)

千歌(そっか……私、放っておけないんだ)




千歌「私が支えるよ」

佐原「……は?」

千歌「君一人でやっていけるとは思えない」

佐原「ちょっと、何言って……」

千歌「私は大丈夫。どうせ卒業したら、旅館を継ぐって決まってるんだ。それが少し延びるだけだよ」

佐原「ふざけないでくれよ……何も知らないくせに、支えるだって? よくもそんな軽口を叩けるね」

千歌「私、本気だよ。言ったじゃん、私たちは他人なんかじゃない」


千歌「――"友達"は、支え合わなきゃね」



千歌(なんでだろう……よーちゃんの顔が、頭から離れないや)


千歌(ごめんね、よーちゃん)

千歌(でも、大丈夫だよね)


千歌(私がいなくたってよーちゃんには、ルビィちゃん、まるちゃん、善子ちゃん……そして、りこちゃんがいる)

千歌(だから……大丈夫だよね)
322 : ◆PChhdNeYjM [saga sage]:2018/01/04(木) 20:37:13.67 ID:ndPsZ5w1O
―――




ボフッ


千歌「やめて」

佐原「高海さん……」

千歌「ごめん佐原君。私、君をそういう対象としては見れない」

佐原「じゃあ、どうして一緒に住むなんて言ったんだよ」

千歌「何か、勘違いさせちゃったなら……謝る」

佐原「……優しいね、高海さんは」

千歌「一緒に住もうって言ったのは、あくまでお金を節約するためで……そういう意味じゃないから」



―――





千歌「ただいま……佐原君? どこに行くの、こんな時間に」

佐原「仕事だよ、夜の土木工事。今までよりもずっと給料がいいんだ」

千歌「辞めなよ、体こわしちゃう」

佐原「これで良いんだ。君の傍にいる必要もないしね」

千歌「それは……」


佐原「高海さん、この際だから言っておくよ。もう、内浦に帰ったほうがいい」


ガチャッ


千歌「……今更、帰れるわけないじゃん」
323 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:49:55.07 ID:cFFVzDNrO
―――




千歌「いらっしゃいませー……ありがとうございましたー」


千歌(……いい加減、ちゃんとした仕事見つけないとなあ)


ダイヤ「――あら? もしかして、千歌さん?」

千歌「え……ダイヤさん、どうしてここに?」

ダイヤ「お久しぶりですわね。私はたまたまこの商店街に用事があって、通りかかったところですわ」

千歌「そうだったんだ……久しぶりです」

ダイヤ「ところで、千歌さんはこちらで働いていらっしゃるのですか?」

千歌「はい、ここでバイトさせてもらってます」

ダイヤ「そうですか。頑張ってくださいね」ニコッ


千歌(そっか。ダイヤさん、何も知らないんだ)


千歌「あのっ、ダイヤさん!」

ダイヤ「……はい?」

千歌「私、もうすぐシフト終わるんですけど……この後時間ってありますか?」
324 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:50:23.72 ID:cFFVzDNrO
―――


喫茶店


ダイヤ「それで、相談とは何ですの?」

千歌「はい……その、私今、フリーターやってて」

ダイヤ「意外ですわね。千歌さんなら、進学するかご実家のお仕事をなさるかの二択だと思っていましたのに」

千歌「アハハ……ちょっと、色々あって」

ダイヤ「さぞかし大変でしょう。一人暮らしとなると、何かと面倒が増えますし」

千歌「ええ、お金のやりくりとかも大変で……そのことなんですけど」

ダイヤ「何でも言ってごらんなさい。できる範囲であればお手伝いいたしますわ」

千歌「ちょっと、心機一転したいなーって思ってて。新しい仕事と、手ごろな賃貸を探してるんです」

ダイヤ「千歌さんは、現在はどこにお住まいで?」

千歌「○○区の、安いアパートに」

ダイヤ「お母様とご一緒に暮らしてはいないのですか? 確か、東京にお住まいだとお聞きしておりましたが」

千歌「あー……はい、別々です」

ダイヤ「なるほど……」

千歌「こんなこと、ダイヤさんに言うのも変ですよね。忘れてください」アハハ

ダイヤ「……千歌さんのことですから、また無茶なことをしているのでしょう。詳しくは聞きません」

千歌「はい……」
325 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:50:58.56 ID:cFFVzDNrO
ダイヤ「とは言ったものの、お仕事に関してはお力を添えるのは難しそうですわね」

千歌「いえ、いいんですよ。元々自分で見つけるべきものですし……あれ? 今、お仕事に関してはって」

ダイヤ「黒澤家繋がりで、東京にいくつか不動産を保有している者がいるのですわ。中には破格の賃貸もあるでしょうし、ご紹介できるのであれば……」

千歌「うっわ、流石黒澤家」

ダイヤ「なんですの。嫌ならお断りしても構いませんわよ?」

千歌「いえいえ! なにとぞよろしくお願いします」ペコッ


千歌「あの……ダイヤさん。スマホの連絡先、交換してもらってもいいですか?」

ダイヤ「はい?」

千歌「えっと、新しく契約したんですよ。それで、えっと……」

ダイヤ「……まさか、家出でもしてきたんですの?」

千歌「ギクッ」

ダイヤ「はぁ、呆れた。一体何があったというのです」

千歌「すみません……」

ダイヤ「まあいいです。先程言ったでしょう、深くは聞かないと。しかし……千歌さんが私の手を必要としてくれるのであれば、いつでも御貸し致しますわ」

千歌「……ありがとうございます!」
326 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:51:26.34 ID:cFFVzDNrO
―――




千歌「へえー……なんか、とても趣のあるアパートですね」

ダイヤ「素直に古いと言ってくださいな」

千歌「アハハ。その、安く借りれるだけでうれしいですよ」

ダイヤ「ご不満があれば、何でも言ってくださいとのことです。まあ、この分では不満だらけでしょうが」

千歌「いいんです、助かりました。あとは仕事かぁ……」


ダイヤ「――雑誌や本の編集プロダクションはどうでしょうか」


千歌「へ? 私が?」

ダイヤ「……いえ、すみません。無責任なことを言ってしまいました。忘れてくださいな」

千歌「編集……か」
327 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:52:32.24 ID:cFFVzDNrO
―――




上司「なんで進学しなかったの?」

千歌「一刻も早く自立したいと考えたからです」

上司「どうしてウチを選んだのかしら?」

千歌「御社の雑誌を拝見し――」


〜〜〜


上司「――うん、採用」

社員「はやっ! まだ面接半分も時間残ってるやん!」

上司「いいでしょう別に。新人は若いに越したことはないわ……それに」

社員「それに?」

上司「この子、すごいのよ? Aqoursの歌の歌詞は、ほとんどこの子が書いたんだから」

社員「うっそ……海未ちゃんみたいやな」

上司「きっとすぐに慣れるわ。今回の新人には、ちょうど文書作成の部署に入ってもらおうと思ってたの」

社員「なるほどなあ。適任ってことやんね」
328 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:53:09.30 ID:cFFVzDNrO
上司「ところであなた」

千歌「はっ、はい!」

上司「最終学歴の書類、まだ提出されてないみたいだけれど。今手元にあるかしら?」

千歌「いえ……その……」

上司「ないのね。なら早めに用意しておくこと」

社員「ちょっとエリチ。あの様子、なんか事情あるんやない?」コソコソ

上司「……ねえ。用意できるの、できないの?」

千歌「すみません。今、両親に連絡できないというか、なんというか……」

上司「まあ、いいわ。とにかく、早めに書類を揃えること」

千歌「……はい」

社員「採用でいいん?」ボソッ

上司「期限は一週間。それまでに用意できなかったら、採用の話はなしよ」

千歌「――っ」


上司「貴方の事情は知らないけれど。ご両親、心配してるんじゃないかしら?」

千歌「そう……ですね」

上司「色々と厳しいことは言ったけれど。私は、貴方が入社してくれるのを待ってるわ」

千歌「……はい! ありがとうございます!」
329 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:54:03.20 ID:cFFVzDNrO
―――




プルルル……ガチャッ…


千歌「あっ、あの、もしもし……」

美渡『はい、十千万です……あれ、この声って』


千歌「高海……千歌、です」

美渡『千歌? 今、千歌って言った?』

千歌「……うん。私だよ、美渡姉」

美渡『あんたっ……どれだけ心配かけたかわかってんの!?』

千歌「うぅ……ごめんなさい」

美渡『――よかった……無事でよかった』グスッ

千歌「美渡姉……?」

美渡『あ、志満姉……うん、あの馬鹿だよ』


志満『……もしもし、千歌ちゃん?』

千歌「うん。ごめんね、遅くなって」

志満『帰ってこれる?』

千歌「……ごめん」

志満『そう……それで、どうしたの?』

千歌「あのね。東京で、新しい仕事見つけたんだ。その、書類送って欲しくて」

志満『……嫌だって言ったら?』

千歌「え?」

志満『書類を送らなかったら、千歌ちゃん帰ってくる?』

千歌「――っ」


千歌「帰らない」


志満『……そう』
330 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:55:00.25 ID:cFFVzDNrO
美渡『ちょっと千歌、志満姉に何言ったの』

千歌「就職に必要な書類送ってくれなくても、帰らないよって」

美渡『……はあ。ほんっと馬鹿チカだよね』

千歌「うん」

美渡『いいよ。あたしが送っとくから、好きなようにやんな』

千歌「え……いいの?」

美渡『まあ、あんたの気持ちも分からなくはないから。ただ、近いうちに必ず帰ってくること!』

千歌「うん、わかった」



美渡『約束だかんね』

千歌「……うん」グスッ
331 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:55:47.16 ID:cFFVzDNrO
―――





千歌「ごめん佐原君。私、ここ出て行くよ」

佐原「……ああ」

千歌「もうここには来ない、これで終わり」

佐原「なんとなくそんな気はしてたよ。最近の高海さん、なんだかせわしなかったからね」

千歌「……元気でね、佐原君」

佐原「高海さんも、元気で。さよなら」
332 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:56:19.26 ID:cFFVzDNrO
―――




千歌「せんぱーい。何見てるんです?」

上司「ああ、高海さん。ちょっと、マックのサイトをね」

千歌「……あれ、よーちゃんだ」

社員「ん? ちかっちの知り合い?」


千歌「――っ」


社員「どうしたん?」

千歌「……あ、いえ。その呼び方、昔の先輩を思い出して」

社員「ウチみたいにナイスバディやったん?」クスクス

千歌「ええ、それはもう負けないくらい」

上司「へえ、希と張る子がいるなんてね。あ、もしかして。あの金髪の子?」

千歌「そうです! 鞠莉ちゃん凄いんですよ! こう、バストが…………コホン。さっきの話ですけど。私の知り合いというか、幼馴染なんです」

上司「へえー、可愛い子じゃない」

社員「人を惹きつけるというか、存在感のある子やな」

千歌「はい……そうですね」
333 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:56:57.41 ID:cFFVzDNrO
―――




千歌(はぁ……疲れた)トボトボ


千歌「――え? 嘘……」


曜「うぅ……飲み過ぎた……」フラフラ


千歌(どうして……よーちゃんがここにいるの?)


曜「大体、サークルの先輩飲み過ぎだって……あたしがあんなに飲めるわけないっつーの……」フラッ


バタンッ


千歌「よ−ちゃん!!」パタパタ


ダキッ


曜「……あれぇ? どうして千歌ちゃんがいるの?」

千歌「――っ、それは……」

曜「あそっかぁ、これ夢なんだ」

千歌「……うん、そうだよ」

曜「えへへ……千歌ちゃん」ギュー


千歌「……」キュンッ



千歌(――ああ、好きだなあ)
334 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:57:26.65 ID:cFFVzDNrO
千歌「よーちゃん、家はこの辺?」

曜「うん、このへんー……あそこだよ、あそこー」

千歌「え? だってあそこ、私のアパートのすぐ近く……」


千歌(今まで会わなかったのが奇跡なくらい。これから気をつけなきゃ)


曜「千歌ちゃーん、おんぶして?」

千歌「ええっ!?」カァァァ

曜「おんぶー」エヘヘ

千歌「も、もぅ……仕方ないなぁ……///」


グイッ


千歌(よーちゃん、すっごく軽い)


曜「……ねえ、千歌ちゃん」

千歌「ん?」

曜「なんで、私たちの前からいなくなったの?」

千歌「……」

曜「ねえ、なんで……」ギュー


千歌「……ごめんね」


曜「私の事、嫌いになった?」

千歌「――っ、そんなわけないよ!」


千歌「好きだよ……今でも、ずっと好き」

曜「グスッ……うん」



曜「私も好きだよ、千歌ちゃん」
335 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:58:14.19 ID:cFFVzDNrO
―――




千歌(佐原君……ちゃんとやってるかな)


千歌「あっ、すいません大家さん、お久しぶりです」

大家「あらあら、いらっしゃい。今日はどうしたんだい」

千歌「いえ、その……彼、元気でやってるかなって」


大家「……あの部屋の住人なら、もう住んでないよ」

千歌「え?」

大家「家賃を3月も滞納してね。悪いけど、出て行ってもらったんだ。探してるなら、彼の実家にでも行ったらどうだい。あれからもう、一週間も経ってるからね」
336 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:58:43.27 ID:cFFVzDNrO
―――




ザー…



佐原「……」グゥ…


老人「アンタ、見たところ相当若いね。こんな雨降りに、ここにいていい人間じゃない。悪いことは言わん、家に帰んな」

佐原「……帰る家なんて無いんですよ」

老人「そりゃ、大した苦労人だ」


佐原「……クソが」



ザー…



佐原(……雨が止んだ?)

佐原(いや、まだ降ってる。誰かが傘を……)




千歌「見つけた」
337 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/05(金) 17:59:14.77 ID:cFFVzDNrO
佐原「……高海さん?」


千歌「なにしてんの、ホームレス?」

佐原「もう放っておいてくれ」

千歌「……ほんと馬鹿だよね」




千歌「ほら、帰ろ?」

佐原「――え?」




千歌「私たちの家に」
338 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/06(土) 23:30:01.15 ID:6upMnZmNO
―――




ピンポーン


ダイヤ『……はい』

千歌「高海です」

ダイヤ『千歌さん? どうしたのです』

千歌「遊びに来たよ、ダイヤさん!」ニコッ


〜〜〜


千歌「ふぁぁぁ……ソファーふかふか……」

ダイヤ「全く、連絡も無しに突然来て。私がいなかったらどうするつもりでしたの?」

千歌「ダイヤさん細かい。もっと柔軟に生きようよ、硬度下げてさ」

ダイヤ「誰が硬度10ですか」

千歌「そこまでは言ってないよ」


ダイヤ「……それで、どうしたんですの」

千歌「言ったじゃん、遊びに来たよって。お酒買ってきたんだ」エヘヘ

ダイヤ「私、ビールはあまり飲まないのですが……」

千歌「そうなの? でも大丈夫、甘いお酒も買ってきてるから」

ダイヤ「はぁ、仕方ないですわね。お付き合い致しますわ」

千歌「今夜は寝かさないよー♪」
339 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/06(土) 23:30:31.18 ID:6upMnZmNO
―――




ピンポーン


千歌「来ちゃった♪」

ダイヤ『……またですの』

千歌「いいじゃん、どうせ暇でしょ?」

ダイヤ『暇じゃありませんわよ。まだ来月までのレポートが……』

千歌「全然余裕じゃん。ねえ、ダメ?」

ダイヤ『あのですね、千歌さん。レポートというのは一朝一夕で終わるものでは……』

千歌「だってぇ、アパートがさぁ」

ダイヤ『アパート? 何かあったんですの?』

千歌「ボロいし、臭いし、あと寒いし……ねえお願い、ダイヤさんの部屋に入れて?」ウルウル

ダイヤ『……仕方ないですわね』

千歌「やりー♪」
340 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/06(土) 23:31:36.93 ID:6upMnZmNO
―――




千歌「ええ!? どうしたのこれ!!」

ダイヤ「貴方があまりにもウチに押しかけるものですから、買っておいたのですわ。毎回私の布団の中に入られても困りますし」

千歌「えへへ、お布団ふかふか……気持ちいい」ギュー

ダイヤ「喜んでもらえたのならなによりですわ。まあ、ソファーで寝て体を痛めるのも困りますから」

千歌「ありがと、ダイヤさん!」ニコニコ

ダイヤ「いえ……あの……どういたしまして……///」


〜〜〜


ダイヤ「コーヒーですわ。ミルクと砂糖は入れておきました」

千歌「おお、流石ダイヤさん♪」

ダイヤ「もう覚えましたわよ」


千歌「……ねえ、ダイヤさん」

ダイヤ「はい?」

千歌「ギャンブルにハマるって、どんな感覚なのかな」

ダイヤ「なんです、藪から棒に」

千歌「……あ、いえ。何でもないです、忘れてください」



ダイヤ「他人から見て、余り見栄えのよろしいものではありませんわね。本人もそれは分かっているはず」

千歌「そう……ですよね」ズズッ

ダイヤ「ですが、一度甘い蜜を吸ってしまえば、その感覚は忘れられないものです。丁度、コーヒーに砂糖を入れすぎてしまう千歌さんのように」

千歌「……ダイヤさん、これ砂糖入れた?」

ダイヤ「勿論、角砂糖を一つ」

千歌「それじゃ少ないよ」

ダイヤ「いつも入れすぎなのですわ。それくらいが正常です」

千歌「ぶー……」



ダイヤ「一度依存してしまえば、簡単にやめられるものではないでしょうね」

千歌「分かってても、やめられない……か」
341 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/06(土) 23:32:54.15 ID:6upMnZmNO
―――




千歌「ねえ、そのお金どうしたの」

佐原「賭けに勝ったのさ」

千歌「賭けって……またギャンブル?」

佐原「それよりもずっと可能性の高い勝負だよ」

千歌「何それ、意味わかんないし」


佐原「ところで。君の友達、相当騙されやすい性格してるよね」

千歌「……は?」

佐原「あんな子をいつまでも好きでいるなんて、もしかして高海さんは馬鹿なのかな。同姓だよ? 狂っているとしか思えない」

千歌「好き? 何言って……」


佐原「正直言って、高校の時から目障りだったんだよね。いつも高海さんの傍にいて、何でも知った風な顔で、高海さんと同じ高さに立って……その上幼馴染だって?」

佐原「君のバッグから彼女の写真がわんさか出てきた時は、はらわたが煮えくり返ったね。また僕の前に立ち塞がるのか……ってさ」


千歌「――まさか……!」

佐原「いやあ、実に簡単だったよ。あんな近くに住んでいたなんて……」ククク



パシン



佐原「……痛いな」


千歌「ハァ…ハァ……」

佐原「なにすんだよ」

千歌「佐原君……君さ……やっていいことと悪いことが……!」
342 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/06(土) 23:33:37.03 ID:6upMnZmNO
佐原「……いいかい高海さん」グイッ

千歌「っ……!」


佐原「僕みたいな底辺に生まれた人間はさ……他人から奪うことでしか生きられないんだ」

千歌「どういう……」

佐原「そのままの意味だよ。親の援助はなく、最低限の教育すら放棄され、挙句周囲の人間からも見捨てられている。こんな出来損ないの人間がいっぱしの生活を送るには、奪うしかないのさ」

千歌「――そんなことない! ここに私がいる! 私が……」


佐原「君に何ができる」

千歌「え……」


佐原「どうせ高海さんは……僕に同情しただけだろう」



千歌「それは……」



佐原「高海さんは明るくて優しい。故に誰からも好かれている。困っている人に手を差し伸べる勇気もある」

佐原「普通の人は、同情するだけで行動には移さない。いや、移せないんだ。良いか悪いかはともかく、それってすごい事だと思うよ」


佐原「――でもね」


佐原「同情だけじゃ、人は救えない。優しさだけじゃ、人は救えない」


千歌「あ……ぁ……」


佐原「君が今まで僕にしてくれたことは、悪いけど全部無駄だったのさ」
343 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 14:55:18.21 ID:yhyXGDgnO
―――





千歌「よーちゃん……よーちゃん……」ブツブツ


千歌(よーちゃん、アパートにいるのかな)



ガチャッ



千歌「――!」



曜「おっでかけ♪ おっでかけ♪」

梨子「もう、はしゃがないの」

曜「だって、梨子ちゃんとお出かけなんて! テンション上がっちゃうよねー!」

梨子「曜ちゃんったらー」ウフフ



千歌(なんで梨子ちゃんが……)

千歌(そっか、遊びに来てるんだ。お互いの住んでる所とか、2人なら知り合っててもおかしくないよね)


曜「……うん?」


千歌「――っ」サササッ
344 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 14:55:50.64 ID:yhyXGDgnO
梨子「曜ちゃん、どうしたの?」

曜「いや……あそこに誰かいたような」

梨子「気のせいじゃない? 私は何も見えなかったけど」

曜「……そうだね。じゃ、早く行こ? 全速前進ヨーソロー!」



千歌(よーちゃん、きっと困ってる。きっと悲しんでる)

千歌(謝らなきゃ……お金返さなきゃ……)



『――こんな出来損ないの人間がいっぱしの生活を送るには、奪うしかないのさ』



千歌「あ……」



『――同情だけじゃ、人は救えない。優しさだけじゃ、人は救えない』



千歌「う……ぅ……」


千歌(どうして動けないの。どうしてこんな簡単なことができないの。どうして……)
345 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 14:56:33.00 ID:yhyXGDgnO
―――


喫茶店前



千歌(はぁ……なんでついてきちゃったんだろ)

千歌(よーちゃんとりこちゃん、楽しそうだなあ)



千歌「……え?」


千歌(まさか、目が合った?)


ガチャッ


曜「千歌ちゃん!!」



千歌「やばっ……」パタパタ



千歌(私はよーちゃんに会えない。会っちゃいけないんだよ)

千歌(佐原君があんなことをしたのは、元をたどれば全部私のせいなんだから)



曜「千歌ちゃん……待って!」


千歌「――曜……ちゃん……」

千歌「……!」ダッ


千歌(ダメ、来ないで)

千歌(よーちゃんに会う資格なんか、これっぽっちもない)
346 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 14:57:01.11 ID:yhyXGDgnO
曜「何でっ……どうして逃げるの!? 千歌ちゃんっ!!」


千歌「ハァッ…ハァッ…」


千歌(ヤバい、追いつかれる)

千歌(よーちゃんにかけっこで勝てた事なんて、一度もなかったんだ)



曜「はっ……はっ……捕まえた!!」ガシッ

千歌「うっ……離して!」

曜「千歌ちゃん! 私だよ……曜だよ? 覚えてないなんて言わせないから!」


千歌「お願い……やめて……」


曜「千歌ちゃん、顔隠さないでよ……折角久しぶりに会えたのにさ」

千歌「ごめん……なさい……ごめんなさい……」


千歌(こんな顔、見られたくない)


曜「どうして謝るの? ……ねえ、こっち向いてよ!」グイッ


千歌「――っ」ポロポロ


曜「え……千歌……ちゃん?」

曜「どうして……泣いてるの?」


スルッ


千歌(よーちゃん、今まで見た事ないくらい酷い顔してる)


千歌「……」ゴシゴシ

千歌「……!」ダッ


曜「あ……千歌ちゃん……」




千歌(私、最低だ……ごめんね、よーちゃん)
347 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 14:58:07.31 ID:yhyXGDgnO
―――




ピンポーン



ダイヤ『どうぞ』


〜〜〜


ダイヤ「今回はちゃんと連絡してくれましたね。千歌さんの成長が嬉しいですわ」

千歌「うん」



ダイヤ「千歌さん?」

千歌「えへへ」

ダイヤ「どうかしたんですの」

千歌「なんでもない」

ダイヤ「なにかあったでしょう。様子が変ですわよ」

千歌「そんなこと……ないよ」

ダイヤ「言ってごらんなさい。私は、貴方の味方ですわ」


千歌「うぅ……うっ……」グスッ


千歌「ダイヤさん……ダイヤさんっ……!」ギュッ

ダイヤ「……」ナデナデ


千歌「私、よーちゃんに酷い事を……!」
348 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:00:34.84 ID:yhyXGDgnO
〜〜〜



千歌「ごめんね、ダイヤさん。何も話せなくて」

ダイヤ「いえ。謝らないでください」

千歌「うん……最近の私、謝ってばっかりだね」

ダイヤ「何か私にしてほしいことはありますか」

千歌「できればこれからも、色々相談に乗ってほしいな」

ダイヤ「私が力になれるのであれば、喜んで」


千歌「……うん」ニコッ


ダイヤ(この子、こんな風に笑う子だったかしら)



ダイヤ「一度崩れた友人関係を修復するのは、年を経れば減るほど難しいものになっていきます」

千歌「うん、わかってる」

ダイヤ「たった一度のいざこざで、以降二度と会わなくなる、なんてことも珍しくありませんわ。ですが……千歌さんと曜さんは、その程度の関係ではないでしょう」


ダイヤ「千歌さんの意思次第で、必ず乗り越えられるはずです」


千歌「そう……だよね」

ダイヤ「ええ。そうですわ」


千歌「私頑張るよ。ありがとう、ダイヤさん」
349 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:31:57.57 ID:yhyXGDgnO
―――




千歌「お金返して」

佐原「……なに」

千歌「お金。よーちゃんから盗ったお金、返してよ」

佐原「何言ってんの? 君のものじゃないよ」

千歌「なら自首してよ」

佐原「やっぱり高海さんは馬鹿だね。するわけないだろ」

千歌「どうせ捕まる」

佐原「足は一切残してない。捕まえられるわけないね」

千歌「通報するよ?」

佐原「してみなよ。馬鹿にされるだけだ」

千歌「ギリッ……」

佐原「そんな顔初めてみたな。やっぱり好きな人が絡むと、流石の高海さんも黙っちゃいられないか」

千歌「そんな人だとは思わなかった」

佐原「残念だったね、君の思うような人間じゃなくて。僕を助けた事、後悔してるかい?」

千歌「……」

佐原「正直に言いなよ。人間なんてそんなもんさ」

千歌「……違うもん」
350 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:33:29.77 ID:yhyXGDgnO
―――


某マック



千歌(多分、ここであってるよね。よーちゃんのバイト先)

千歌「……」ウロウロ

千歌(――いた!)


千歌(どうしよう、バイト中だ。当たり前だけど)

千歌(お金は、私が返す。今は無理だけど……近いうちに、必ず)

千歌(全部話して、よーちゃんに謝るんだ、そのためにここに来たんだから)



千歌「はー……息白い」

千歌(寒いなあ。よーちゃん、バイトいつ終わるんだろ)

千歌「……」ウロウロ


ウィーン


千歌(やばっ!)
351 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:34:24.61 ID:yhyXGDgnO
曜「いらっしゃいませー!」


千歌(どうしよう……入らないわけにはいかないよね)

千歌「う……ぅ……」トコトコ


曜「お持ち帰り……です……か……」


千歌「あの……その……」

曜「なん……で……?」

千歌「えっと……お持ち帰りで」

曜「え……?」

千歌「おっ……お持ち帰りで!」

曜「えっと……何を……ですか?」

千歌「それは、その……曜ちゃ――って、ちがくて!!」

曜「へ……私?」

千歌「――っ///」カァァァァァ


千歌(私の馬鹿〜〜〜〜〜〜〜〜!! 何言ってんの!!///)
352 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:35:18.07 ID:yhyXGDgnO
千歌「あの……じゅ、ジュースで……お願いします」

曜「……」ボー

千歌「えっと……曜ちゃん?」

曜「はっ……う、うん……じゃなかった! 分かりました!」

曜「ドリンク……ですよね? こちらのメニューからお願いします……」

千歌「えっと……その……」


千歌(ヤバい、テンパり過ぎだよ。どうしよう、なに頼めば……)


千歌「あの……うぅ……」

曜「みかんジュース……は、ないからさ」


千歌(……へ? みかんジュース?)


曜「この……オレンジジュースとかどうかな?」

千歌「……!」パアッ

千歌「うん……それにする!」


曜「うっ……」


千歌(よーちゃんの助け舟だ……助かったぁ)


曜「あ……ありがとうございましたー!」


千歌「ぅ……」チラッ


千歌(今、話すことはできないんだよね。やっぱ外で待ってよう……寒いけど)


ウィーン
353 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:36:04.62 ID:yhyXGDgnO
千歌(寒い……あったかいのにすればよかったかな。でもそれどころじゃなかったし)

千歌(家帰ってから飲もう)




曜「……千歌ちゃん、見つけた」


千歌「あ……曜……ちゃん」


曜「隣……いいかな?」

千歌「……うん」


曜「よっと……」スッ

千歌「あの……よーちゃん」

曜「ん?」

千歌「ごめんね……突然、よーちゃんのバイト先来ちゃって……」

千歌「びっくりさせちゃったよね……迷惑、だったかな?」

曜「ううん、そんなことないよ」

曜「千歌ちゃんが来てくれて……すっごく嬉しい」


千歌(よかった……怒ってないみたい。本当、来てよかった)
354 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:36:35.80 ID:yhyXGDgnO
千歌「あのね……チカ、よーちゃんに……どうしても言っておかなきゃならないことがあって」

曜「千歌ちゃん?」


千歌(――言わなきゃ)


千歌「それでねっ……チカ……チカね……!」





千歌(言ったら……嫌われるよね)





曜「千歌ちゃん!」

千歌「……っ!」ビクッ


曜「あ……その……はぁ……」

曜「あのね、千歌ちゃん」


千歌「うん……」

曜「どうしたの?今日の千歌ちゃん……なんか変だよ、まるで……」


曜「何かを怖がってるみたいな――」
355 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:37:11.23 ID:yhyXGDgnO
千歌「……そう……かも。私、きっと怖いんだよ」

曜「え? 怖いって……何が?」


千歌「チカね……ホントは、よーちゃんに会う資格なんて……これっぽっちもないんだ」

千歌「チカは、よーちゃんに会っちゃいけないんだよ」

曜「なんで……? 勝手に決めつけないでよ……」

千歌「ううん、決めつけてなんかないよ。当然だよ」

千歌「だってチカは……曜ちゃんを裏切ったから」

曜「裏切った? ごめん、話が全然見えない……」

千歌「あの……ね」


千歌「……ダメだ。今日は……言えない」

曜「は? ここまで言っておいて、今更言えないって……意味わかんないよ!」

千歌「ごめん……ごめんなさい……」

曜「まっ、また――」


千歌(臆病な私で、ごめんなさい)
356 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:37:46.91 ID:yhyXGDgnO
曜「……いいよ、話さなくても」

千歌「……え?」

曜「私ね、千歌ちゃんが会いに来てくれたってだけで……すっごく嬉しい」

千歌「ほん……と?」

曜「うん、ほんと。心の底から思ってるよ」

曜「だって私……ずっと、千歌ちゃんに会いたかったから」

曜「あの時から、ずっとそればっか考えてたから」

曜「自分でも呆れるくらい……千歌ちゃんのことしか、考えてなかったんだよ?」



千歌(嘘……よーちゃんが……)キュンッ



千歌「……うぅ……よーちゃん」グスッ

曜「もう……泣かないで?」



千歌「ごめんね……チカ、最低だから」

曜「……え?」


千歌(よーちゃんはこんなに優しいのに)

千歌(私はこんなにも酷くて、ズルくて、醜くて。だから――)


千歌「私は……私が嫌いです」

曜「千歌ちゃん……」
357 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:38:45.88 ID:yhyXGDgnO
千歌「――今日は、もう帰るね」

曜「え……」


千歌(これ以上いても、多分話せそうにないしね)


千歌「チカもね……ほんのちょっと話せただけだけど、すっごく嬉しかったよ」

千歌「バイバイ……よーちゃん」



千歌(今度は……いつ、会えるのかな?)



曜「――千歌ちゃん!」



千歌(……え?)



曜「好き……大好きだよ!」

曜「あの頃から、ずっと……大好きだから!」
358 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/07(日) 15:40:04.50 ID:yhyXGDgnO
千歌「よーちゃん……」

千歌「うっ……うぅ……」ポロポロ

千歌「……!」ダッ


千歌(――よーちゃん!)


ギューッ


曜「え……なに……!?」



千歌(ごめんね、急に抱き着いて。びっくりしてるよね)

千歌(でも、一つだけ伝えたいことがあるんだ)

千歌(だから……これだけは言わせて?)



曜「千歌ちゃん……なの?」



千歌「……すき……だよ」


曜「……え?」


千歌「大好きだよ……曜ちゃん」


スッ


曜「え……まっ……」

曜「千歌ちゃん……待って!」



千歌「――っ」パタパタ
359 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:11:50.51 ID:vlpX5WjlO
――

――――

――――――


チュンチュン…


千歌「う……ん」

千歌「……朝?」


コトコト


千歌(いい匂い)


ダイヤ「――あら、起きたんですの」

千歌「はい……おはようございます、ダイヤさん」

ダイヤ「おはようございます」

千歌「朝食作ってるんですか」

ダイヤ「ええ。もう少し待っていてくださいね」


千歌「ダイヤさん、志満姉みたい」

ダイヤ「そんなに優しい女性に見えますか?」

千歌「うん、見えるよ」

ダイヤ「フフッ、ありがとう」
360 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:13:44.37 ID:vlpX5WjlO
〜〜〜


千歌「ねえ、ダイヤさん」

ダイヤ「はい」

千歌「私……今日、全部終わらせてこようと思う」

ダイヤ「そうですか」

千歌「……わかるの?」

ダイヤ「何が……とは、もう言いません」


ダイヤ「梨子さんから、お話は伺っておりますわ」

千歌「りこちゃんから?」


千歌(そっか……りこちゃん、よーちゃんから色々聞いてるんだ)


ダイヤ「千歌さんなりに、何かと思う事もあったでしょう」

千歌「……うん」

ダイヤ「千歌さんが、終わらせると決意したのなら。私は応援致しますわ」


千歌「ありがとう、ダイヤさん」
361 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:14:16.43 ID:vlpX5WjlO
〜〜〜



千歌「今までありがとうございました」ペコッ


ダイヤ「なんです、改まって」

千歌「ご迷惑をおかけしました」

ダイヤ「いいのです。好きでやったことですから」

千歌「本当に、お世話になりました」

ダイヤ「ええ」



千歌「さよなら、ダイヤさん」



ダイヤ「――それは違いますわ」

千歌「……え?」


ダイヤ「さよならは、私たちの挨拶としてふさわしくありません」

千歌「……そうだね。そうだった」



千歌「行ってきます」

ダイヤ「ええ、行ってらっしゃい」
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 00:14:46.29 ID:vlpX5WjlO
―――





佐原「もう来ないと思ってたよ」

千歌「私もそのつもりだった」



千歌「今日で、本当に終わり。何もかも……終わらせるから」

佐原「この部屋を引き払うのかい?」

千歌「そのために片付けるの。夕方に引っ越しの業者さんが来るよ」


佐原「……まあ当然か。あんなことをしでかした僕とは、一刻も早く縁を切りたいよね」

千歌「このアパートに住んでいていいよ。私は実家に帰る予定だから」

佐原「君、今の仕事はどうするつもりなんだ?」

千歌「有給消化したら退職するよ」

佐原「じゃあ、面倒事は粗方済ましてきたわけか」ガタッ


千歌「……どこに行くの?」

佐原「外に。僕がいたら邪魔だろう」

千歌「……」


ガチャッ
363 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:15:43.49 ID:vlpX5WjlO
―――


パチンコ店



善子「あいつ……今日も来てる」

善子(自分の手帳が盗まれたこと、気付いてないのかしら)



佐原「……」スタスタ

善子「あんた……」


佐原「一万円、両替お願いします」

善子「今日は故障してないはずだけど」

佐原「早く」

善子「……」ガチャッ


善子「アンタさ……最近何かヤバいことしてるでしょ」

佐原「ヤバいこと?」

善子「なんていうか、勘よ。そんな雰囲気纏ってる」

佐原「何言ってるんだ」

善子「フフッ、私にはわかるのよ。この邪気眼を持ってすれば……って、アンタには通じないか……」

佐原「……やっぱりそうか」ククッ
364 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:16:12.40 ID:vlpX5WjlO
グイッ


善子「――っ!」

善子(やば……なんでこいつ、ナイフなんか持ってきてんのよ……!)


善子「……なんのつもり、それ」

佐原「君なら分かるだろう。返してもらうためにきたんだ」

善子「言ってることの意味が……」

佐原「あの日、家に帰ってすぐに気づいたよ」

善子「……!」

佐原「ダメじゃないか。人の物を勝手に盗んじゃ」

善子「アンタにだけは言われたくない」

佐原「ククク……そりゃそうだ」


佐原「さあ、早く持ってくるんだ。事務室にあるなら僕も着いていくけど?」


善子「……ないわよ」

佐原「状況わかってる?」

善子「無いって言ってんでしょ。知り合いに渡したの」

佐原「……」
365 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:16:39.02 ID:vlpX5WjlO
先輩「――アンタ、なにしてんの?」

佐原「君は」

善子「矢澤先輩……」

先輩「あたしの大切な後輩に、なんてもん突きつけてくれてんのよ」

佐原「ねえ、人質って知ってる?」グイッ

善子「きゃっ……!」

先輩「警察呼ぶわよ! ナンバーは既に押してる……あとはコールするだけなんだから……!」

佐原「かけた瞬間この子は殺す」

善子「あ……ぁ……」ガクガク

先輩「くっ……」ギリッ


佐原「……大切な人を傷つけられた時の顔ってのは、どうしてこうも恐ろしいんだろうね」

先輩「私の大事な後輩に、手出しなんてさせない」

善子「いいから……逃げて」

先輩「善子は黙ってなさい」
366 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:17:28.51 ID:vlpX5WjlO
ザッ…ザッ…


佐原「僕が店から出るまで動くなよ」

善子「う……ぅ……」グスッ

先輩(なんでこんな時に限って他に客がいないのよ……!)



善子「……アンタ、どうするつもりなの?」

佐原「は?」

善子「手帳返してもらいに来たんでしょ。こんなことしたって、意味なんかない」

佐原「関係ないんだよ。警察を呼ばれたら、元も子もない」


善子「……私がもう呼んでるって言ったら?」

佐原「どういうこと?」

善子「私のケータイ、ガラケーなの。ポケットの中で操作するのは簡単よ。先輩に気を取られて、私のことはお留守になってたみたいね」

佐原「……そんなハッタリが通じると思うかい?」

善子「もうすぐ来るはずよ。交番、ここから近いでしょ」

佐原「……」
367 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:17:54.60 ID:vlpX5WjlO
スルッ


佐原「――くそっ!」ダッ


ウィーン


善子「う……ぅ……」ヘナヘナ


先輩「善子っ!」

善子「先輩……矢澤せんぱーい……!」ウルウル

先輩「バカ、私のことはにこにーって呼びなさい」

善子「そんな恥ずかしい呼び方、できるわけないですよ……」グスッ


先輩「怪我はないわね? 心配かけんじゃないわよ、ったく」
368 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:18:31.71 ID:vlpX5WjlO
―――




ガチャッ



千歌「……あれ、佐原君?」

佐原「出して」

千歌「え?」

佐原「早く出せっ!」

千歌「待って、何のこと言ってるのか……」


佐原「早くっ!!」グイッ


千歌「――!」

千歌「なにそれ……なんでナイフなんか……」

佐原「津島さんから手帳を受け取ったのは君だろう」

千歌「津島……善子ちゃんのこと? 違うよ……私、善子ちゃんのことなんて何も……」

佐原「君以外に誰がいるっ!? この辺に住む人で、津島さんとやり取りするような人間なんて……!」


千歌(ダメだ、ヒステリー起こしてる。話なんて通じない)

千歌(一体何があったの? 善子ちゃんと何の関係があるの?)

千歌(警察……ダメ、スマホは今手元にない)


千歌「誰か助けて……よーちゃん……助けて……!」
369 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:19:26.87 ID:vlpX5WjlO
―――


数時間前



曜「梨子ちゃん、明日はクリスマスイブだよ」ニコッ

梨子「そうね」

曜「久々の三連休だからさ! 今日は梨子ちゃんとゆっくりしてたいんだ」

梨子「私も、今日は曜ちゃんとくつろぎたいよ」

梨子(できることなら……ね)


曜「えへへ……梨子ちゃん」ギュー

梨子「曜ちゃん……」ナデナデ



梨子(でもそれは、もう叶わない)



梨子「あのね、曜ちゃん」

曜「ん? なに、梨子ちゃん」
370 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:20:26.22 ID:vlpX5WjlO
梨子(この先に進めば……多分もう、戻れない)

梨子(わかってる。それが正しいんだ)

梨子(なのに……なのに……)


曜「梨子ちゃん……どうして泣いてるの?」

梨子「うっ……うぅ……」ポロポロ


曜「梨子ちゃん?」


梨子「――何かあったら、いつでも連絡してほしいな」

曜「え?」

梨子「そして……辛くなったら、また私を頼ってね? これだけは、守って欲しい」

曜「ちょ……何言ってんの、梨子ちゃん。まるで、この部屋から出て行くみたいな……梨子ちゃん、飛行機の日まであと4日もあるじゃん」


梨子「私、内浦に帰ろうと思う」


曜「え……待って、いきなりすぎるよ。帰る時は一緒に帰ろうって約束したよね。しかも私、梨子ちゃんとヨーロッパに行くって……」

梨子「うん。でも曜ちゃんは……ヨーロッパには行かないの」

曜「は?」

梨子「曜ちゃんにはまだ、やることがあるでしょう」

曜「やることって……」



梨子「――千歌ちゃんに、会いに行こう」

曜「千歌……ちゃん?」
371 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:21:02.84 ID:vlpX5WjlO
―――




曜「ここが……千歌ちゃんのアパート?」

梨子「うん。驚いた?」

曜「嘘でしょ、こんなに近い所に住んでるなんて……」

梨子「私も、初めて聞いた時は驚いたわ」


曜「千歌ちゃんに……」


梨子「さあ、曜ちゃん」


曜「嫌だ……会いたくないよ」

梨子「どうして?」

曜「怖いんだ、私。裏切られるんじゃないかって、傷つくんじゃないかって」



梨子「……ねえ、曜ちゃん」

梨子「千歌ちゃんは、なんて言ってた?」

曜「え?」

梨子「確かに千歌ちゃんは、私たちに何の相談もせずに姿を消した」

梨子「でもそれって……私たちを、信じてるからじゃないかな」

曜「信じてる……?」

梨子「それくらいで、私たちは駄目になったりしないって。私たちの関係が、なかった事にはならないって」

曜「それは……」
372 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:21:29.93 ID:vlpX5WjlO
梨子「ねえ曜ちゃん。もう一度、千歌ちゃんを信じてあげて」

梨子「自分の気持ちに、素直になってあげて」

梨子「千歌ちゃんの気もちに……答えてあげて?」


曜「ふっ……ぅ……うん……」ヒグッ


梨子(だって……貴方が本当に好きなのは……心の底から愛しているのは)



曜「……」ゴシゴシ



曜「……千歌ちゃん!」



梨子(――そうでしょう?)



梨子(たった数週間……ほんの少しの間だったけど)

梨子(貴方と過ごした時間は、私にとって……あの頃に負けないくらい、キラキラとした宝物だった)


梨子「ありがとう、曜ちゃん……私、本当に幸せだったよ」ポロポロ
373 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:22:18.71 ID:vlpX5WjlO
曜「……あれ」

梨子「……ふぇ?」グスッ

梨子「どうしたの、曜ちゃん」ゴシゴシ



曜「あの人……ほら、こっちに向かってくる」

梨子「本当だ。このアパートの人かな」


曜「――っ!」グイッ

梨子「えっ……ちょ、曜ちゃん!?」


曜「ヤバい……あの人、ナイフ持ってる!」

梨子「うそっ……!?」



佐原「フーッ…フーッ…」


ガチャッ


梨子「こっちには目も留めないで…………え?」

曜「どうしたの、梨子ちゃん」

梨子「あそこ……千歌ちゃんの……!」

曜「――そんなっ!」


曜「千歌ちゃん!!」ダッ


梨子「待って曜ちゃん! 警察に任せた方がいいよ!」グイッ

曜「離してっ、千歌ちゃんが……今から警察を呼んでたんじゃ間に合わない!」

梨子「怪我じゃ済まないかもしれない……相手は刃物を持ってるのよ!?」

曜「それでもっ!!」


曜「千歌ちゃんを……助けなきゃいけないから」


梨子「あ……」スルッ


ガチャッ
374 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:23:02.87 ID:vlpX5WjlO
―――





曜(鍵は開いてる……)


「早く出せっ!」

「待って、何のこと言ってるのか……」

「早くっ!!」


曜「この声……千歌ちゃんだ!」



佐原「津島さんから手帳を受け取ったのは君だろう」

千歌「津島……善子ちゃんのこと? 違うよ……私、善子ちゃんのことなんて何も……」

佐原「君以外に誰がいるっ!? この辺に住む人で、津島さんとやり取りするような人間なんて……!」



曜(手帳? 善子ちゃん? 何の話……)


千歌「誰か助けて……よーちゃん……助けて……!」


曜「――っ!」ダッ
375 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:24:10.22 ID:vlpX5WjlO
佐原「なっ……なんだ君は!」

曜「ああああああっ!!」ガッ


佐原「くっ……」


曜(よし、押さえつけた! あとはナイフを……)


佐原「どけっ!」ドゴッ


曜「うっ……かはっ……」

曜(ヤバい、みぞ殴られた)

曜「う……ぅ……」ガクッ


千歌「――よーちゃん!! 危ないっ!!」

佐原「邪魔しやがって!」ブンッ



梨子「えいっ!」



曜「……え?」

佐原「ぐあっ……離せよ! なんなんだ、次から次へと……!」グイッ

梨子「きゃあっ!」



バタンッ
376 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:25:47.59 ID:vlpX5WjlO
曜「梨子ちゃん……!」

曜(ダメだ、まだ力が……)


千歌「りこちゃん!」パタパタ

千歌「梨子ちゃん……血が……!」

梨子「いっつ……大丈夫よ、壁に頭ぶつけたけど、かすり傷だから」


曜(梨子ちゃん……ありがとう、助けてくれて)


千歌「ひどい……ひどいよ。佐原君、暴力だけは絶対にしない人だと思ってたのに……!」キッ

曜「さは……ら……?」


『あの人なの……よーちゃんからお金を奪ったのは、佐原君なの』


曜「――っ」



佐原「なんだよ……そんな目で……」


曜「ハアッ…ハアッ…」

曜(よし、動ける……力も入る!)


佐原「そんな目で…………僕を見るなあああああああああああああああ!!!」ブンッ
377 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:28:02.58 ID:vlpX5WjlO
曜「――っ!!」


パシッ


男「ぐっ、腕離せよっ……!」グイッ…グイッ…

男「その顔……そうか、君はあの時の……」

男「クソッ……女のくせに、なんでこんなに力が……!」


曜「……私はいいよ。何をされても」

曜「昔からバカやってた分……傷つくのも、悲しいのも、笑って誤魔化せる」

曜「色々と適当だからさ……お金を取られたことも、もう一度Aqoursが……なんて騙されたことも、全部私がマヌケだったんだって自分を納得させられる」

曜「だから……君にされたことは、もう怒ってないんだ」



曜「でも……でもね」ギュウウウッ



曜「――どんな理由があろうと!! 私は千歌ちゃんを傷つける奴は許さないっっっ!!!」
378 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:29:19.94 ID:vlpX5WjlO
千歌「よーちゃん……」ポロポロ


男「いたっ……痛いっ! 離してくれ……!」


ポロッ…カランッ…


曜(ナイフを落としたっ……!)


ガッ…カラカラ…


曜「ナイフは向こうに蹴り飛ばしたよ。もう観念して」

男「くうっ……」



曜「こんなボロいアパートに、二人は住んでたんだね」


千歌「あの……違うんだよ、よーちゃん」

曜「何が違うの? だってそういうことじゃん……この男は、このアパートに合鍵を使って入った。その部屋に、こうして千歌ちゃんの私物がたくさんある」


曜「そんなの……ひとつしかないじゃん」
379 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:36:48.07 ID:vlpX5WjlO
男「……違う」

曜「は?」

男「高海さんは実質、僕と同棲なんてしてない」

曜「この期に及んで何を……!」


梨子「曜ちゃん……聞いてあげて?」

曜「梨子ちゃん……?」


男「最初の1ヵ月くらいだよ。まともに2人で暮らしていたのは」

男「そのうち高海さんの方から離れていった。それで確信したよ」

男「この人は、僕に同情していただけだったんだ……って」

男「僕は実質中卒で、そんな人間がすぐに就ける仕事と言えば、夜の土方くらいしかなかった」

男「対して高海さんは、しっかり高校を卒業している。家族と時折連絡も取っていたらしい」

男「まともな経歴さえあれば、ちゃんとした仕事にありつける。段々と顔を合わせる頻度も少なくなっていったよ」

男「僕と高海さんは、何もしていないんだ……何一つ」
380 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:56:56.48 ID:vlpX5WjlO
プルルルルル……


千歌「電話……?」


ダイヤ『もしもし、千歌さんですか?』

千歌「ダイヤさん……」

ダイヤ『千歌さん。彼は、傍にいらっしゃいますか?』

千歌「うん、いるよ」

ダイヤ『代わってください』

千歌「わかった」


千歌「はい」スッ

佐原「……誰?」


ダイヤ『失礼いたします。私、黒澤ダイヤと申しますわ』

佐原「くろさわ……まさか!」

ダイヤ『ええ。貴方の思い浮かべる黒澤家で、間違いないかと』


佐原「……フン。今更なんだっていうんだ」

佐原「黒澤家が佐原家を見限った理由は知ってる。しかも、二世代も昔の話だ。直接アンタには関係ない。それなのに……今更何の用?」

ダイヤ『貴方のご両親と連絡がつきましたの』

佐原「……は?」

ダイヤ『都合がよろしければ、内浦へ足を運んでくださいな』

佐原「いや、ちょっと待ってくれ。意味がわからない」

ダイヤ『話はそれだけですわ。では――』
381 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:58:00.56 ID:vlpX5WjlO
梨子「待ってください」

ダイヤ『あら? 梨子さんもいるのですか?』


梨子「今から内浦になんて無理よ。だって、もう警察を呼んでいるもの」

佐原「……」

梨子「私の傷と、貴方の包丁。現行犯逮捕は確定よ。それに……」スッ

佐原「それは……!」

梨子「この手帳を使って詐欺罪で起訴するつもりだしね。貴方が内浦に帰るのは当分先になりそうよ」

佐原「……そんな物が証拠になるとでも?」

梨子「確かにこの手帳は証拠能力は薄いかもしれない。でも貴方の身元が割れた以上、重要参考人として捜査してもらうことはできるわ」

曜「梨子ちゃん……?」

千歌「ねぇ……なんか梨子ちゃんが怖いんだけど」コソコソ

曜「乱暴にされたこと怒ってるのかな」ボソボソ

梨子「そこ、聞こえてるわよ?」ニコッ

ようちか「ひいっ……」


佐原「なら、僕はここから逃げるしかないね」

曜「……逃げられるとでも思ってるの」 
382 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 00:58:57.59 ID:vlpX5WjlO
千歌「あのね、佐原君」

佐原「……高海さん」


千歌「私、思い知ったんだよ」

千歌「嫌われることから逃げ続けても、何にもならない。何にも解決しない」


千歌「だから私は、一歩踏み出すことにしたんだ」


千歌「確かに私たちは間違ったことをしたよ」

千歌「私は、大切な幼馴染みを傷つけた。貴方は、決して許されないことをした」

千歌「でも……そこで立ち止ってたら、何もできない。何も始まらない」

千歌「何もしなかったら、いつまでも0のままなんだよ」


千歌「だからさ、やり直そうよ」


千歌「進む方向が間違っていたなら、最初に戻って、また1から歩き出せばいい」



千歌「こんなことはもう、終わりにしようよ」
383 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:31:48.28 ID:vlpX5WjlO
―――


新幹線車内


梨子「……」ムスッ

曜「もう、梨子ちゃーん……機嫌なおしてよぉ」アセアセ

千歌「ど……どうしたの? 梨子ちゃん」


曜「いや、その……梨子ちゃん、最初は一人で内浦に帰る予定で」

梨子「曜ちゃん? 言ったらどうなるか分かるわよね?」

曜「はっ、はい……了解であります」ケイレイ


梨子「あんな感動的なやり取りのあとに……これ?」

曜「うぅ……不可抗力だよ、許してぇ……」


千歌「結局、みんな一緒に帰ることになったね」アハハ

ダイヤ「私は、今回の件で内浦に一度帰ることになったのですが……どうして善子さんもいらっしゃるのですか」

善子「ヨハネヨ……だって、リリーが帰るって言うんだもの」

梨子「あら。リトルデーモンがいないと、ヨハネ様は寂しいのかしら?」

善子「そこ、からかってんじゃないわよ!」

ダイヤ「鞠莉さんも、今夜辺り内浦へ到着する予定とのことです」

千歌「流石にフットワーク軽いね、鞠莉ちゃん」
384 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:33:03.54 ID:vlpX5WjlO
―――




佐原父「君が渡辺さんだね」

曜「あ、はい……ってちょ……!」

佐原父「本当に申し訳なかった」

曜「やめてくだいよ、土下座なんて……顔を上げてください」


佐原父「この封筒に、35万全額入っている。君が盗まれた金額で間違いないかい?」

曜「ええ。あの、受け取っていいんですか?」

佐原父「もしも足りないというのなら、いくらだって用意する」

曜「いや……やめてください。このお金だけで、十分ですから」


佐原父「のちに裁判が始まると思う。そうなったらまた、君たちに迷惑をかけるかもしれない」

曜「いえ、そんな……」

梨子「あの、佐原さん」

佐原父「なんだい」

梨子「貴方は、その……失礼ですが、離婚されていますよね」

佐原父「ああ」

梨子「どうして彼……誠君の罪を、貴方が?」

佐原父「あんな女に育てられていても、俺の子供だからな」

梨子「そうですか……」
385 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:33:30.31 ID:vlpX5WjlO
佐原父「君たちにとって、誠は犯罪者でしかない。そして俺は、君たち被害者から憎まれるべき立場の人間だ。こうしてまともに話せているのが奇跡的なくらいに」

千歌「いえ、気にしないでください」

佐原父「一歩間違えたら、取り返しのつかないことになっていたかもしれない……改めて、本当に申し訳なかった」ペコッ


佐原父「だが……君たちは、あいつの同級生だったと聞いている」

佐原父「もしも、あの馬鹿にまだ救いようがあると思うのなら……ぜひ協力してほしい」


千歌「それは……」チラッ

曜「いいかな、千歌ちゃん、梨子ちゃん」

千歌「……うん」

梨子「ええ」



曜「元クラスメイトとして、ちゃんと罪を償ってほしいという気持ちは、私たちにもありますから」

曜「是非、協力させてください」


佐原父「――ありがとう。心から感謝します」


曜「ところで……このお金、本当にいいんですか?」

佐原父「ああ、受け取ってくれ」

曜「でも……」

佐原父「俺は、誠が出直してきて……俺に金を返しに来るのを、待つことにしたんだ」


曜「……そうですか。わかりました」
386 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:35:52.65 ID:vlpX5WjlO
―――




千歌「いい人だったね」

梨子「うん。なんか、男らしい人だった」

曜「あの人の下で暮らしていたら……佐原君、あんな風にはならなかったのかな」



果南「おーい」

千歌「あっ、果南ちゃん!」パタパタ

果南「えいっ」ハグ

千歌「わっ……もう、果南ちゃんったら」

果南「千歌、少し背が大きくなった?」

千歌「どうだろ、ヒール履いてるからじゃない?」

曜「ううん、確かにちょっと伸びてるよ」

千歌「……そっか」


善子「リリー、連れてきたわよ」

花丸「久しぶりずら〜」

ルビィ「みなさん、お久しぶりです」


梨子「ありがとう、善子ちゃん。花丸ちゃんとルビィちゃんも、久しぶりね」

曜「わああ、ルビィちゃんすっごく大人っぽくなったね!」

ルビィ「えへへ、そうかなー」

善子「中身は何も変わってないわよ」

花丸「それは善子ちゃんもずら」

善子「うるさいわよずら丸!」ニャー


ダイヤ「鞠莉さんはあと1時間ほどで到着するそうですわ。こうして皆さんが揃うのは、私たちの卒業以来初めてではありませんか?」
387 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:36:39.08 ID:vlpX5WjlO
千歌「折角みんな集まったんだからさ! 今から沼津に遊びに行こうよ!」

果南「残念だけど、私は仕事に戻らなきゃ」

千歌「えー!? そんなー!!」

果南「文句言わない。大人になったんでしょ?」

千歌「ぶー……」


ダイヤ「私も、家の者に挨拶をしませんと」

ルビィ「そうだね、お姉ちゃん」


千歌「えぇー……ダイヤさんとルビィちゃんもぉ」

花丸「まると善子ちゃんは大丈夫だよ」

善子「だから、善子じゃ……もういいわよ」

花丸「あれ、ヨハネは?」

善子「いいっつってんじゃない。しつこいわよ」

花丸「へぇー……明日は雨ずらね」

善子「ずら丸っ! からかうんじゃないっ!」


ルビィ「う……うゅ……」


ダイヤ「……ルビィ、行きたいのでしょう」

ルビィ「あ……お姉ちゃん」

ダイヤ「いいんですのよ? 私についてこなくても」

ルビィ「……ううん。私も行かないとね」

ルビィ「だって、ルビィは黒澤家の後継だから」


ダイヤ「……立派になりましたわね」
388 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:37:08.52 ID:vlpX5WjlO
花丸「じゃあ、ルビィちゃん。またあとでね!」

善子「がんばルビィよ?」


ルビィ「あ……ありがと、花丸ちゃん! 善子ちゃん!」フフッ


千歌「ふぇぇ……みんなで沼津行きたかった」

曜「仕方ないよ。また夜に会えるから……ね?」

千歌「うぅ……わかった。じゃあ夜にたくさん食べるために、昼は精一杯楽しむぞー!」オーッ

曜「ヨーソロー! 了解でありますっ!」ケイレイッ



梨子「はしゃいでるなぁ……2人とも」クスクス



果南「梨子ちゃんは行かないの?」

梨子「あ、いや……私も行くけど、ただ……」

果南「ただ?」


梨子「えっと……大したことじゃないんだけどね。ちょっと考え事してたんだ」


果南「なあに? 言ってみなよ」
389 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:38:28.32 ID:vlpX5WjlO
梨子「……正直、わからないの」

梨子「これから私は、どうすればいいのか」

梨子「どの方向に進めばいいのか」


梨子「実は私、ピアノで行き詰まってたんだ」

梨子「コーチに何を言われたわけでもないんだけど、最近なんだか……気持ちよくピアノが弾けなくて」

梨子「この間東京のコンサートで弾いた時は、ちゃんと弾けたの。曜ちゃんや千歌ちゃんがいてくれたおかげかどうかはわからないけど……でも、それで納得した」

梨子「結局、私の願いは一つだけ。誰でもいい、どんな形でもいい……ずっと傍にいてほしかった。寄り添ってほしかった」


梨子「だから、千歌ちゃんと曜ちゃんが羨ましい」

梨子「あんなことがあったのに……離れ離れになったのに……」

梨子「それでもまた、こうして巡り会えたから」

梨子「きっと、これからも……あの頃みたいに、2人一緒に歩いて行くんだろうなって思って」

梨子「でも私は、向こうに帰ったらまた一人ぼっちで」

梨子「それがなんだか、すっごく寂しいの」
390 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:39:06.07 ID:vlpX5WjlO
果南「――ずっと一緒にいたからね。あの2人」


梨子「え?」


果南「千歌と曜は、特別な幼馴染みだから」


梨子「そう……ですね」


果南「私と鞠莉、ダイヤの関係とは、またちょっと違う」

果南「友達以上……恋人以上? みたいな」


梨子「恋人以上ですか」フフッ


果南「だってそうじゃない? 多分お互い、代えられるような人は見つけられないよ」

梨子「そうかも……しれませんね」


果南「……でもね」

果南「梨子ちゃんが心配する必要はないと思うよ?」


梨子「……え?」



果南「……じゃあ私、もう行くから」

梨子「あっ、はい」

果南「元気でね、梨子ちゃん」

梨子「うん……果南さんも」
391 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:39:59.57 ID:vlpX5WjlO
梨子(違う。曜ちゃんと千歌ちゃんは、簡単に言葉で説明できるような関係じゃない)

梨子(あの2人の繋がりは、友情だとか、恋愛だとか……そんな上辺だけで語れるようなものじゃない)

梨子(何もかも垣根を超えた……お互いを理解し合って、受け入れて、分かち合って)

梨子(その先にある、他の人には見えない何か)


梨子(きっとそれは私にも見えなくて、届かない)

梨子(欲しくてたまらなくて、手に入れようと足掻いて……そして、とうとう叶わなかったもの)


梨子(羨ましいなあ)


梨子(私は、千歌ちゃんになりたかったのかな?)

梨子(それとも、曜ちゃんに憧れていたのかな?)


梨子(ううん……きっと、どちらも違う)


梨子(――私は、あの中に入りたかったんだ)
392 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:40:34.19 ID:vlpX5WjlO
千歌「――梨子ちゃん」


梨子「……千歌ちゃん?」


千歌「おいで?」

梨子「……え?」


曜「梨子ちゃん、一緒に行こう?」

梨子「あ……その……」


梨子「いいの……かな? 私が、一緒にいても……いいのかな?」


千歌「もう、何言ってるの? 梨子ちゃん」

曜「そんなの、当然だよ!」


千歌「だって私たち、約束したでしょ?」

曜「みんなでお願いしたじゃん?」




『――ずっと一緒にいられますように』
393 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:41:08.89 ID:vlpX5WjlO
梨子「あ……」




千歌「ほら、早く早く〜!」

曜「急がないと、置いて行っちゃうよ〜!」



梨子「――っ」



梨子「……フフッ」


梨子「待ってよ〜、2人とも〜!」
394 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:43:32.61 ID:vlpX5WjlO
……ねえ、梨子ちゃん、千歌ちゃん。

私ね、思うんだ。


――神様が、願いを叶えてくれたんじゃないかって。


だってさ……すっごい偶然だよね。

千歌ちゃんが駆け落ちした相手が、私を詐欺の標的にして。


梨子ちゃんが、本当にたまたまだけど、そんなタイミングで私の家を訪れて。

実は犯人は、善子ちゃんに出会ってて。

ルビィちゃんと花丸ちゃんにとっては、文芸部の先輩で。

彼のお父さんは果南ちゃんのダイビングショップに通いつめてて、仲良くなってて。

鞠莉さんは、そのお母さんと知り合いで。

ダイヤさんは、千歌ちゃんの相談相手になっていた。


本当に不思議だけど……今回、Aqoursのみんなが関わってるんだよ。


神様が叶えてくれたのかな。

あの時、みんなでしたお願いを。
395 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:44:00.41 ID:vlpX5WjlO
千歌「……」


曜「……千歌ちゃん?」



千歌「………………ように」



梨子「千歌ちゃーん、みんな待ってるよ?」



千歌「あ、うん!」パタパタ






――見つかりますように。


私たちだけの輝きが、見つかりますように。
396 : ◆PChhdNeYjM [saga]:2018/01/08(月) 01:44:26.71 ID:vlpX5WjlO
END
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 10:46:52.55 ID:4uwsL27z0
おつ
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 22:43:28.46 ID:RKQXSd4bO
寝そべり珍道中 佐世保からの来訪者

http://q2.upup.be/f/r/RwbbH0sigS.jpg

果南「また八戸に来たよ」
海未「今回はこれから岩手の龍泉洞に…」
果南「…のはずだったんだけど、家主さんがたまたま八戸港に停泊する護衛艦を見つけちゃったんだよね…」
海未「予定を変更して、お昼からの一般公開に参加します」

http://q2.upup.be/f/r/a0mvDMf6p6.jpg

海未「この艦は佐世保の護衛艦すずつき。漢字では涼月と表記します」
果南「この名前を貰った艦としては二代目なんだって」

http://q2.upup.be/f/r/NLjDN5BzTD.jpg

海未「先代の涼月は最後の戦いでの佐世保帰還、特に自分達の命と引き換えに艦を救った三人の乗員のエピソードが有名です」
果南「今は北九州市にある軍艦防波堤の一部になっているよ」

http://q2.upup.be/f/r/t4BGawxswZ.jpg

果南「艦橋です。最近の軍艦らしく出っ張りを少なくして、レーダーに写りにくいように工夫されています」
海未「横から見ると何となくモアイ像の頭に似ているね」

http://q2.upup.be/f/r/jv2AXfMdsm.jpg

果南「搭載しているヘリだよ。最大で2機積めるけど、普段積んでいるのは1機だけなんだって」
海未「ヘリの中も公開していて、私達も操縦席に座らせてもらいました」

http://q2.upup.be/f/r/19PTcv2PJE.jpg

果南「見学の後はおすすめされた八食センターで遅めの昼食だよ」
海未「馬刺とホヤの刺身を…って随分なキワモノですね…」
果南「新鮮なホヤは独特の鉄臭い味がほとんどしなくて案外食べやすいんだよ」
海未「そうなのですか…次の機会に試してみましょうか」
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 22:43:41.25 ID:I6A7pJGFO
ダイヤ「…は?」

果南「…つまり、その場に曜を置いて、逃げ出して来たってこと?」

鞠莉「…」ダラダラ

ダイヤ「で、自分では対処できそうにないから私たちを呼び出した、と」

果南「鞠莉、なに考えてんの?」

鞠莉「…」ダラダラダラ

果南「ええー…」

ダイヤ「はぁ…」
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/14(日) 10:27:20.48 ID:aQUYeKGSO

170: ◆PChhdNeYjM[sage]
2017/12/19(火) 16:55:35.42 ID:1hpLlIxwO
>>166
同じssを繰り返し投稿するのは手間がかかりますし本当ならやりたくないんですけどね
ここで更新していると貴方のような荒らしが湧きますから
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513119160/
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 04:23:46.26 ID:JNzFfv3tO
周り全てが敵に見えてしまう
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/15(月) 07:44:52.64 ID:GiI5rJRaO
速報は最早廃墟同然だな
アンチと基地外しかいねえ
354.15 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
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