【安価】とりあえずランダムに百人勇者

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434 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/17(土) 19:19:42.33 ID:pC+VVO0H0
ブルマ娘「しょうがあるまい、打ち明けよう」

二代幽霊「打ち明けるって、何を?」

ブルマ娘「そら私の霊視と幼馴染の霊の位置よ」

ブルマ娘「そうと決めたら宿にレッツゴー!!」ズダダダダダダ
435 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/17(土) 19:26:42.28 ID:pC+VVO0H0
〜宿〜

ブルマ娘「へい!」ガターン


唐突に勢い良くドアを開けて入ってきたため、魔物ハンターは面食らう


魔物ハンター「!?」

ブルマ娘「ほい、これ」スッ

魔物ハンター「ドリンク?」

ブルマ娘「栄養ドリンクだよ。何が入ってるか知らないけど、そこそこ高級みたい」

魔物ハンター「ふーん」ゴクゴク

魔物ハンター「ぷはぁ」
436 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/17(土) 19:36:24.13 ID:pC+VVO0H0
ブルマ娘「この国の王子って知ってる?」

魔物ハンター「ああ、良い奴だし、結構腕が立つよ」

魔物ハンター「...ちょっと女好きだけどな」

ブルマ娘「やっぱりかー」

魔物ハンター「さては、誰かに王子が恋人募集中だって聞いたろ」

ブルマ娘「うぇっ!?なんで!?」

魔物ハンター「この国の奴らはそうなのさ。あの王子はな、恋人がいると国政に出てくる」

魔物ハンター「しかも超勇ましくてな。国民からの信頼も厚かった」

魔物ハンター「そしたら王子、別な女に浮気して破局したんよ」

魔物ハンター「そっからまた引き籠っちゃって、一回無理矢理引きずりだして国政させたけど...」

ブルマ娘「させたけど?」

魔物ハンター「詳細は省くが、南の油田が爆発しかけたり」

魔物ハンター「自国内視察の時すっ転んで、顔面に傷負ったりだとかしてな」

魔物ハンター「しょうがないから元の王が国政に戻ったんだ」
437 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/17(土) 19:39:58.62 ID:pC+VVO0H0
魔物ハンター「またあの王子が戻ってきて欲しい」

魔物ハンター「そんな願いでみんなこの国に来た女性には王子の話をする」

ブルマ娘「勇ましいって何?そんな大したこと?」

魔物ハンター「いや、実際国内は物凄い勢いで発展してたよ」

ブルマ娘「ふぅん」
438 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/17(土) 19:49:54.93 ID:pC+VVO0H0
ブルマ娘「あとなんかお偉いさんが勇者探してるって」

魔物ハンター「そうなの?」

ブルマ娘「うん、連れていけばお金貰えるらしいからどうぞ連行してくれてもいいよ」

魔物ハンター「考えとく」

ブルマ娘「でも今すぐという訳にはいかないと思う」

ブルマ娘「大切な話が一つ、あるんだ」

魔物ハンター「...ん。なんだ。言ってみろ」


魔物ハンターの力の抜けた表情に緊張感が戻る
439 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/17(土) 19:55:17.98 ID:pC+VVO0H0
ブルマ娘「...貴方の幼馴染は、生きているよ」

魔物ハンター「...」

ブルマ娘「私ね、いままで死んでいった勇者の霊が見えるの」

ブルマ娘「そしてその勇者さんに聞いた。幼馴染の霊は何処にいるか、ってね」

ブルマ娘「そしたら、その幼馴染はまだ生きてて黒龍と一緒に城の地下に居るって」

ブルマ娘「ねぇ___」

魔物ハンター「知ってるよ」

ブルマ娘「え」
440 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/17(土) 19:57:37.92 ID:pC+VVO0H0
魔物ハンター「『俺の幼馴染』は死んださ」

魔物ハンター「そこに居るのは只の『兵器』」

魔物ハンター「そうか、まだ話していなかったか」

魔物ハンター「あいつが死んだ経緯」

魔物ハンター「教えてあげよう」
441 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/17(土) 20:03:36.08 ID:pC+VVO0H0
魔物ハンター「数年前の話だ」

魔物ハンター「ある日、この近くの砂漠に大量の砂人間が出現した」

魔物ハンター「とにかく異質だった。尋常じゃない量の砂人間が恨み節を呟きながら一斉に国を襲撃した」

魔物ハンター「あまりの事に軍の部隊は壊滅した」

魔物ハンター「しかし、日が沈むと砂人間達は何かに怯えるように退散した」

魔物ハンター「軍の部隊が壊滅したのは、意表を突かれたからではない」

魔物ハンター「砂人間達が強かったんだ。奇跡的に一体砂人間を捕らえた」

魔物ハンター「急ぎ、ソイツを解剖した」
442 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/19(月) 21:41:12.22 ID:onBOoelG0
魔物ハンター「ソイツを解剖したときのレポートを持ってる」

魔物ハンター「公式なやつじゃなく、解剖に携わった個人のレポートだがな」


〜レポート〜


まず、表面を削ってみる事とする

硬い。

どうにか大さじ一杯くらいの表面を削れた

成分を分析してみよう



おかしい。


異物や人体に影響を及ぼさない細菌が大量に付着している

だが、何よりおかしいのがもう一つの要素

   人間の、体液である

なぜか、この砂人間は表面に多量の人間の体液を染み込ませている
443 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/22(木) 19:51:10.22 ID:FJ/5qF9Y0
成分の分析が終わった

もう用は無いので破壊しよう


(魔導ハンマー使用につき、メンテナンスを後で行う)


勢い良く弾けとんだ


中には、シワシワにふやけて破れた人間が入っていた

...これが正体か
444 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/24(土) 17:30:27.64 ID:P3SuRtFe0
魔物ハンター「こんなとこだ」

ブルマ娘「おぞましいね。なんでそんな状態なの?」

魔物ハンター「さあね。王様の知り合いの冒険者もこんな屍呪術は無いと」

魔物ハンター「それはそれとして、そんな奴らが国を明日にでも襲いに来る」

魔物ハンター「皆怯えたさ。その時に幼馴染が王様に伝えたのさ」

ブルマ娘「何を?」

魔物ハンター「『私の家系の秘術を使えば、破魔のバリアを張れます!!』」

魔物ハンター「しかしこの秘術、流石にノーリスクという訳にもいかない」
445 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/24(土) 17:59:45.72 ID:P3SuRtFe0
魔物ハンター「と言っても、そのリスクが何なのかは俺にも分からない」

魔物ハンター「あいつが俺に教えてくれたんだが『大切なもの』を何か一つ失うそうだ」

魔物ハンター「止めたかったが...止められる訳がないだろう?」

魔物ハンター「結局あいつは今も閉じ籠ったまま」

魔物ハンター「だが...止めるべきだったんだ、きっとな」

魔物ハンター「閉じ籠っちまうような状態になる前に俺があの得体の知れない化物を倒せば良かった」

魔物ハンター「だから俺があいつに顔を合わせる資格は無い。死んだ事にでもしないとやっていけないさ」
446 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/24(土) 18:11:06.34 ID:P3SuRtFe0
魔物ハンター「...理解できたか」

ブルマ娘「...」プルプル

魔物ハンター「?」

ブルマ娘「ナメてんのかこの野郎!!」ガシッ


ブルマ娘はおもむろに魔物ハンターの胸ぐらを掴む


ブルマ娘「そんな事!行ってみなきゃ分からないだろうし!あなたが全ての悲しみを代表する権利もない!!」

ブルマ娘「それに!あなたの仕事はあの黒龍を倒すことでしょう!?」

魔物ハンター「...」

魔物ハンター「はぁ、行けば良いんだな?」

ブルマ娘「ええ」

魔物ハンター「じゃあ行くよ。明日の朝にな」
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 00:34:10.69 ID:0q0qsbxBo
熱い展開だ
448 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/25(日) 17:27:21.40 ID:CpT4/FZQ0
〜翌朝〜

魔物ハンター「...」

ブルマ娘(寝息もたててない...いや、聞こえないのかな?)

ブルマ娘「起きなさい」ツンツン

魔物ハンター「んぐ」


ブルマ娘は魔物ハンターの顔をつつく

そして、魔物ハンターの意識が少しずつ覚醒していく


魔物ハンター「くそ...結局あんま寝れてない」

ブルマ娘「何?今更びびってるの?」

魔物ハンター「かもな」
449 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/25(日) 17:37:45.43 ID:CpT4/FZQ0
ブルマ娘「そんな弱気じゃあ、それこそ幼馴染に見せる顔がないよ」

魔物ハンター「...そうだな、じゃあ行くか」


〜王宮〜

魔物ハンター「王様からの依頼だ、黒龍を狩りに来た」

衛兵「はっ!!しかし、昨日黒龍は少々地下迷宮内で暴れていまして」

ブルマ娘「それは幽霊の仕業だよ」

魔物ハンター「幽霊?ああ、そんな事を言っていたな。構わん、通してくれ」

衛兵「只今!!」ガガガガガガガ


王宮の扉はかなり大きく、開けにくそうだ

だが衛兵はその扉を押し開ける。このおっさん、なかなかどうして強いのではなかろうか
450 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/25(日) 17:45:44.29 ID:CpT4/FZQ0
〜地下迷宮〜

ブルマ娘「折角王宮にまで来たのに、王様には会わないの?」

魔物ハンター「会う必要はないだろう」

ブルマ娘「それもそうだね。じゃあ、幽霊に先導してもらおう」

幽霊トリオ「じゃんじゃじゃーん」

二代幽霊「...これ、本当に必要?」

ブルマ娘「よし、先導頼んだ!!」

二代幽霊「無視!?」

初代幽霊「まっかせなさーい!!」

三代幽霊「そういえば、幾つか興味深い物を迷宮で見つけました」

ブルマ娘「えっ、なになに!?」

魔物ハンター(やべえ、あいつ虚空と話している様にしか見えねぇ。前情報無かったら攻撃してたかも)
451 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/25(日) 17:46:59.81 ID:CpT4/FZQ0
下1、2>>幾つかの『興味深い物』
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 21:21:27.22 ID:ck6jmROOo
幼なじみの首飾り(魔翌力のような物を感じる)
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 21:24:38.41 ID:Yr9RJ0Pd0
古い日記
454 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/27(火) 19:58:38.95 ID:bJ8/F5C50
三代幽霊「とにかく、進めば分かりますよ」

ブルマ娘「ふーん」

二代幽霊「はいコレ」スッ


二代幽霊は初代幽霊にバスガイドの旗を渡す


初代幽霊「では、出発いたしまーす」

ブルマ娘「レッツゴー!」

魔物ハンター「なんか進みだした」
455 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/02/27(火) 20:13:42.88 ID:bJ8/F5C50
魔物ハンター「...このネックレスは」

三代幽霊「なんだか魔力がこもっているようですので」

ブルマ娘「なんか魔力があるんだって」

魔物ハンター「このネックレスは、あいつの、幼馴染の物だ」

魔物ハンター「あいつはこれを大層気に入っていた」

魔物ハンター「もしあいつが心を閉ざしているなら...これを使えるかもしれないな」
456 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/04(日) 08:58:48.98 ID:/iG5W3Gl0
魔物ハンター「魔障が濃くなってきたな...」

ブルマ娘「魔障って何?このくっさい空気?」

魔物ハンター「そうだ」

魔物ハンター「強い魔物は強い魔障を放つ」

魔物ハンター「弱い魔物も微弱だが、魔障を放っている」
457 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/04(日) 09:08:25.16 ID:/iG5W3Gl0
魔物ハンター「これは...」


魔物ハンターは古い日記を拾った

古くなっているので、少々黄ばんでいる


ブルマ娘「見せて見せて」

ブルマ娘「ふーむ」ペラペラ

ブルマ娘「...1ページしかないじゃん内容」

魔物ハンター「それはきっと月初めのやつだからだな」

魔物ハンター「あいつは月初めに日記を別のノートにするんだ」

魔物ハンター「とりあえず読むわ」
458 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/04(日) 09:12:22.59 ID:/iG5W3Gl0
下1>>日記の内容
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 09:27:36.40 ID:RSppxNtc0
化物についての考察
460 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/04(日) 17:00:50.59 ID:/iG5W3Gl0
〜日記〜

今日はきっと、忘れてはならない日になるだろう

砂の人形が街を襲ったのだ

奴らは何者なのか?

単なる魔導兵器でない事は分かる。一体一体が、押し潰されそうなくらいの怨念を持っていたからだ

おそらく、体に纏っているのも砂ではないだろう。強度が異常だし、砂質が乾いていない

砂漠では乾いていない砂などほぼ無いからである

奴らは、何に囚われているのだろう

ここからは、私の推測になる。
461 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/11(日) 09:55:51.09 ID:ZE134HL/0
奴らは、報われていない

慈悲もなく酷い仕打ちをうけ、救いを求めたのだろう

それでも報われない

もっと酷い目にあったかも知れないけど

それほどなければ破壊行為を行えない筈だ
462 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/18(日) 16:37:53.94 ID:EcppwbGy0
私は救いたい

その為に考えよう。考える時間がほしい

ただ考えるだけではいけない

失う事を知らなければ救済など出来ない

願わくば、破壊が救済でない事だ
463 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/18(日) 16:44:23.79 ID:EcppwbGy0
魔物ハンター「...」

ブルマ娘「幼馴染だけあって、似た所あるね」

ブルマ娘「残念な事に、悪い部分の話だけど」

魔物ハンター「なぁ、本当に幼馴染を連れ出すのは正解なのか?」

ブルマ娘「正解?うーん...哲学は哲学者にさせとけば良いんじゃない?」

魔物ハンター「...そうだな」
464 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/18(日) 16:51:21.98 ID:EcppwbGy0
暫く歩くと、開けた部屋に出た

荘厳な雰囲気ではあるものの、魔障があって感じ取れない

奥には大きな扉がある。四メートルはあろうかというレベルだ


ブルマ娘「ふむ、この先には」

魔物ハンター「ああ、居るだろうな。幼馴染」


一歩踏み出し扉との距離を詰めようとした瞬間

空間に穴が空き、黒龍が現れた


黒龍「ィィィィィィィィン!!!!」

魔物ハンター「だろうな」

ブルマ娘「!?」
465 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/18(日) 16:56:31.70 ID:EcppwbGy0
黒龍の特徴とは、異質であることだった

不自然な程黒く

『そこにいてはならない』という決定的な違和感がある


ブルマ娘「本当にこんなのに勝てるの?」

魔物ハンター「対策ぐらいあるさ。秘密兵器を使う!!」

ブルマ娘「最初から秘密兵器を出すの!?それ秘密なの!?」

魔物ハンター「知るかッ!!」ゴソゴソ


魔物ハンターはバッグに手を突っ込み何かを探している
466 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/18(日) 16:57:13.48 ID:EcppwbGy0
下1>>秘密兵器の正体
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/20(火) 21:37:54.31 ID:+hcWIChx0
超古代の戦闘機械
468 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/21(水) 22:19:19.51 ID:5GS6JYKS0
魔物ハンター「戦闘機械だ!!」ベシィ


しかし、それはどうみても固そうな縫いぐるみだった


ブルマ娘「間違えてないよね!?」

魔物ハンター「ああ、超古代に造られた伝説の機械さ」

黒龍「ン"ヴヴヴヴヴ!!!」ゴッ


爆発的な火力の火炎球だ


魔物ハンター「俺達を守れ!機械よ!!」
469 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/23(金) 20:57:36.85 ID:IpXt+2GZ0
戦闘機械「チュイー!チュチュン!!」


ラジオのチューニング音の様な音だ

そしてその瞬間、遺跡が歪み、遺跡の壁がせり出した

せり出した壁に阻まれ火炎球は標的に届くことは無かった


魔物ハンター「くくく、これぞ完全防衛!」
470 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/23(金) 21:17:23.19 ID:IpXt+2GZ0
魔物ハンター「安全が暫く確保された所で、質問です」

魔物ハンター「お前の能力で黒龍を従えるか、このまま殺すか」

ブルマ娘「黒龍に執着とか無いの?」

魔物ハンター「無い!!」

ブルマ娘「うーん...じゃあ」
471 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/23(金) 21:20:09.17 ID:IpXt+2GZ0
下1>>黒龍を従えるか、殺すか
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 21:44:26.02 ID:0/kr36GZO
従える
473 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/24(土) 17:57:41.19 ID:ralSimOu0
ブルマ娘「便利そうだし、従えたいな」

魔物ハンター「任せろ。だがとにかく弱らせるのが先決だ」

ブルマ娘「どうやって?」

魔物ハンター「普通龍を弱らせる時どうする?」

ブルマ娘「剣で攻撃するとか」
474 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/24(土) 18:16:58.15 ID:ralSimOu0
魔物ハンター「普通そうだろうな!しかし、こいつらに関しては違う!!」

魔物ハンター「精々もがけよ黒龍...!」

魔物ハンター「発射!!」

戦闘機械「ガーッ...ザザザザッ...!」ゴゴゴゴゴ


戦闘機械は光線を発射しようとしている


黒龍「ン"ン"ン"ン"ン"ン"ン"ン"ン"...」


黒龍は壁をどかそうともがいている


戦闘機械「ガチリッ!シュウウウウ!」シュイイイイイイイイン!!


極彩色の光線が放たれる

あまりの眩しさに壁をも光が貫通し、周りが見えない
475 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/29(木) 18:14:05.42 ID:wr/IXqDH0
再び目を開けると、黒龍が横たわっていた

ブルマ娘はただ驚いている

魔物ハンターは威力よりも、破壊されない遺跡の壁に驚いている


ブルマ娘「ぁ....え?」

魔物ハンター「ほら、早くアイツに触れろ。黒龍の心は遠くからでは抉じ開けられん」
476 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/30(金) 09:03:06.02 ID:SlLh7Wzy0
ブルマ娘は黒龍に右手を触れる

今までに感じた事のない感覚だ

制服感と被制服感の入り交じる異様な感覚

気付いた頃に、右手は黒く変色して、動かなくなってしまった


ブルマ娘「....!?」

魔物ハンター「それが代償だろう」

ブルマ娘「代償...?」

魔物ハンター「ああ、お前も選択した事だが、いずれにせよ代償無しでは突破出来ない戦いだった」

ブルマ娘「...ッ!!何であんたそんな他人事みたいに___」ガシ


またも胸ぐらを掴もうとした時の事だ。ブルマ娘は違和感に気付く
477 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/30(金) 21:42:09.79 ID:SlLh7Wzy0
ブルマ娘「...」

魔物ハンター「おい、どうした?」

ブルマ娘「あなた、まさか...」


ブルマ娘は、魔物ハンターの胸部が異様な程硬くなっていると気付く


魔物ハンター「俺がここまで言ったのに、何も代償を払っていないと思うかい?」

ブルマ娘「成る程。異様に高性能な人形を使役できる訳だ」

魔物ハンター「はは、悲しいね。寝る前にもうストレッチできない」
478 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/30(金) 21:50:07.36 ID:SlLh7Wzy0
ブルマ娘「幼馴染は、そんなあんたを見て喜ぶ?」

魔物ハンター「...いいんだ、唯一の方法を取ったまで」

ブルマ娘「そ...そんな...」

魔物ハンター「さあ、行こうじゃないか。この先にいるはずだ」


魔物ハンターは扉に手をかけ、進もうとする

果たして、彼の幼馴染は何を失ったのか?

彼は幼馴染みを救い出してどうするつもりなのか?

真実が今、暴かれようとしている___
479 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/03/30(金) 21:54:36.98 ID:SlLh7Wzy0
下1>>魔物ハンターの幼馴染が秘術で失った『大切なもの』
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/30(金) 22:03:29.78 ID:6edFQVRI0
魔物ハンターとの記憶とか?
安価下で
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 15:17:54.15 ID:iycDIAvJ0
記憶
482 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 08:29:19.51 ID:G05/acPb0
〜座敷牢〜

幼馴染はそこに居た

確かにブルマ娘に似ている

服装こそ普通な雰囲気だが


魔物ハンター「...」ギィィィィィィ

ブルマ娘「...」

魔物ハンター「よう」

幼馴染「...誰です?」

魔物ハンター「ふふっ」


魔物ハンターは哀しげに笑う
483 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 08:45:24.38 ID:G05/acPb0
幼馴染「ごめんなさい、記憶が無くて...」

幼馴染「でも、ここから出てはならない、とは覚えている」

幼馴染「私が死んだら術が反転して滅ぶと」

幼馴染「しかし、術とは?滅ぶとは?思い出せないのです」

魔物ハンター「そうか...」

魔物ハンター「俺は黒龍を殺した」

幼馴染「!!」

幼馴染「私の友達が...」
484 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 08:53:02.56 ID:G05/acPb0
ブルマ娘「なんでそれを話すの?」

魔物ハンター「...じゃあな」

魔物ハンター「やはり、介入すべきではなかった...!」


バゴォォォォン!!!

突然壁が崩れ、土煙が舞う


魔物ハンター「くっ!何だ!?」

幼馴染「!?」
485 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 08:57:38.97 ID:G05/acPb0
ブルマ娘は土煙の中、幼馴染に向かって行く鎌のような影が見える

ブルマ娘「黒龍っ!!」


その刹那、黒龍が扉を突き破って現れ幼馴染をすくい上げる

そしてブルマ娘の元へ運ぶ


幼馴染「えっ!?黒龍!?」
486 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 09:10:30.71 ID:G05/acPb0
土煙が晴れ、視界が確保される

先程まで幼馴染が居た場所には、魔界参謀が居た


魔物ハンター「すまんな!!幼馴染、お前に嘘をついた!」

ブルマ娘「なんなのあいつ...!」

魔界参謀「私は魔界参謀。以後、お見知りおきを...」

魔界参謀「と、言いたい所ですが」

魔界参謀「今ここで死んでいただきます!」ギロッ
487 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 09:20:31.56 ID:G05/acPb0
魔界参謀は大きな鎌を振りかぶり、近づいてくる


その場に居た全員は、直感的に攻撃を避けなければならないと意識する


魔物ハンター「人形っ!!奴に光線を放て!」


人形が現れ、光線を放つ


魔界参謀「ほほう!?」


魔界参謀は身を翻して光線を回避する
488 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 19:37:34.22 ID:G05/acPb0
魔界参謀「なかなかの威力です。しかし...」

魔界参謀「貴方には少々身に余る力のようですね」


魔界参謀はそのままの勢いで回転し、再び魔物ハンターに対して鎌を振りかぶる


魔物ハンター「くっ!」


魔物ハンターが回避の姿勢に入ったその時

魔界参謀の手から鎌が離れ、勢い良く幼馴染の方に飛んでいく


ブルマ娘「ちぃ、黒龍!」


黒龍は炎で鎌を消し炭にし、灰塵も残らなかった


魔界参謀「警戒力もそこそこですか、実に結構です」

魔界参謀「幸運な事に、優秀な兵と国を潰せるのでね!」ギュウン


虚空に穴が空き、鎌が出てくる

それを手に持ち、再び攻撃を仕掛けようとする
489 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 19:45:42.67 ID:G05/acPb0
魔界参謀「...」ピタッ

魔物ハンター「..?」

魔界参謀「そうです、良いことを教えてあげましょう」

魔界参謀「先代の勇者を殺したのは私です」

魔界参謀「さらに、砂人形を使いこの国を襲わせたのも私ですよ」

魔物ハンター「何だと...!?」

魔界参謀「そんな憎しみの籠った目で睨まないで下さいよ。私、慈悲深いんです」

ブルマ娘「趣味の悪い嘘をつかないでよ」
490 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 19:55:36.33 ID:G05/acPb0
魔界参謀「奴らの魂はね、『現実世界』と呼ばれる異世界から盗んだんだ」

魔界参謀「最高だった。あそこは苦しみ、憎しみに満ちている」

魔界参謀「とりあえず砂人形を作って魂を突っ込んでみたさ」

魔界参謀「奴らの深い哀しみは、奇跡を起こした」

魔界参謀「忌々しい勇者の伝承には、希望が奇跡を起こすとあったが、絶望もまた然りと言う事だね」

魔界参謀「魔力が溢れだして、目から水を流したんだよ。直ぐ様読心術で心を見た」

魔界参謀「命ある歓び、生きる苦しみの知識が混じって激情になっていたね」

魔界参謀「どんな生き方をしたらこうなれるのか!?...失礼、取り乱した」

魔界参謀「生前出来なかった暴力を楽しませてやったさ」

魔界参謀「...今度旅行に行くことにするよ」
491 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 20:02:29.06 ID:G05/acPb0
魔界参謀「お喋りはここまで、死んでもらう」ブオンッ


魔界参謀は再び鎌を振りかざす


魔物ハンター「人形っ!」ビーーーーム

魔界参謀「おっと危ない」ヒラリ

魔物ハンター「隙有り!!」チャキ


魔物ハンターはナイフを持ち突き刺そうとする


魔界参謀「っ!」ギュウン


二本目の鎌で防ぎ、一本目の鎌で攻撃を試みている


ブルマ娘(黒龍...は流石に魔物ハンターが巻き込まれるか)

ブルマ娘「はあっ!」ピュイン


ブルマ娘は鞭で攻撃し、魔界参謀を止めようとする
492 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/01(日) 21:16:14.30 ID:G05/acPb0
魔界参謀「ぬっ!」スッ


魔界参謀は鞭を鎌で防ぐ


魔物ハンター「くそっ!防ぎ切られたか!」

魔物ハンター(人形は片手間で動かせない...)

魔界参謀「ふん、私にはまだ口がある!魔法が使えるという事さ」

ブルマ娘「いいや、まだ手はある...やれー!!」
493 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 19:51:40.06 ID:TPSwiwPw0
魔界参謀「血迷ったか...」

魔界参謀「爆裂___」

幼馴染「退魔波!!」バシゥゥン


幼馴染が唱えたその時、光弾が魔界参謀に向けて飛んでいく


魔界参謀「くそっ、小癪な!」


魔界参謀が足を踏ん張り、耐えようとする


魔物ハンター「そうはさせない」ゲシッ


魔物ハンターは足払いを決め、バランスを崩した

バランスを失った魔界参謀に光弾が直撃し、勢い良く吹き飛び、壁にめり込む
494 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 19:57:42.86 ID:TPSwiwPw0
ブルマ娘「黒龍、止めを!」

黒龍「ヴォォォォォチヂィィィ!!!」ズドォン


まるで衝撃波のような炎ブレスが炸裂する

魔界参謀は跡形も残らず消えた


勝利!!!
495 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:12:19.94 ID:TPSwiwPw0
ブルマ娘「...あいつが戦闘タイプだったら死んでたよ私達」

魔物ハンター「そうだな」

幼馴染「あの...」

魔物ハンター「?」

幼馴染「私は...これからどうしたら良いのでしょう?」

ブルマ娘「うーん、黒龍はもう私の物だし」

幼馴染「じゃあここに__」

ブルマ娘「私は勇者だからそういう訳にもいかない」

ブルマ娘「後は、分かるね?」
496 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:22:25.85 ID:TPSwiwPw0
魔物ハンター「...ちっ」

魔物ハンター「幼馴染」

幼馴染「はっ、はい!」

魔物ハンター「俺がお前を守ってやる」

幼馴染「...良いんですか?」

魔物ハンター「ああ、今度こそな」

幼馴染「今度こそ?」

魔物ハンター「その話はまた後でしてやろう」

ブルマ娘「じゃあ私はここらでお暇させて戴きますよっ、お幸せに〜」ピシュン


ブルマ娘は何処かに行ってしまった


魔物ハンター「あっ、おま...」
497 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:37:01.29 ID:TPSwiwPw0
〜国の外・上空〜

ブルマ娘「うわぁ、高いねぇ」


ブルマ娘は飛ぶ黒龍に跨がっていた


ブルマ娘「お偉いさんに会っても良かったけどねぇ、黒龍以上のブツは手に入らないと思うしねぇ」

黒龍「ググッ」


黒龍が微笑んだように感じる

そんな黒龍からは、出会った当初のような不吉は感じなかった


ブルマ娘「さぁ、目的地を目指そう。次は山を貫通するトンネルだね」

ブルマ娘「ごーごー!!」

黒龍「ヴィィィィィィン!!」ゴウッ
498 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:54:17.77 ID:TPSwiwPw0
〜トンネル〜

ブルマ娘「この山を黒龍クンで越えるのはキツそうだし、トンネルを通ろう」

ブルマ娘「もう夜だし、寝ようかな」

ブルマ娘「...?バッグが重いぞ?」


不審に思ったブルマ娘がバッグを開けると、例の寝袋が入っていた


ブルマ娘「ふふっ、はははっ、これはありがたいなぁ」
499 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:57:32.92 ID:TPSwiwPw0
〜翌朝〜

ブルマ娘「んんっ、良く寝た」

ブルマ娘「さあ、トンネルに行こうか」

黒龍「ギィ!」

ブルマ娘(ここは確か半日で抜けられる程の長さ...)


そして、ブルマ娘と黒龍はトンネルに入っていった...

トンネルの中は暗く、吸い込まれそうな程だ
500 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/02(月) 21:58:41.17 ID:TPSwiwPw0
下1>>トンネルの中でのイベント
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 22:01:21.59 ID:A0zdrxxDO
子供が泣いている
502 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 19:54:28.84 ID:vGxQAywx0
〜トンネル内部〜

ブルマ娘「不気味なトンネルだね」


何故かそこそこトンネルは広く、黒龍も入れるサイズだ

明かりなどなく、方向感覚が重要だと感じる

これ程長いトンネルだと、音も良く反響する


ブルマ娘「何か聞こえる...」

ブルマ娘「これは...子供の泣き声だ!急ごう!」

黒龍「ヴ」ズドンズドン
503 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 20:04:38.81 ID:vGxQAywx0
子供「うぇぇん...」

ブルマ娘「あ、居た」

子供「!」ヒック


トンネル内は暗く、子供の性別は分からない

トンネル内の湿度が異常な為、灯を点ける道具があったとして使い物にならないだろう


ブルマ娘(今すぐ事情を聞きたいけど、落ち着くまでは難しい)

ブルマ娘「よし、落ち着くまで一緒にいてあげるよ」
504 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 21:32:51.91 ID:vGxQAywx0
〜暫くして〜

子供「スー、ハー、スー、ハー」

ブルマ娘「大丈夫?」


頷いたように見える


ブルマ娘「...まだ喋れないのかな」

ブルマ娘「黒龍クン。この子を預かっていて。一旦進みましょう」
505 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 21:37:38.68 ID:vGxQAywx0
大分進んだ。そろそろトンネルも終わりなのではと思いつつ歩いていると

魔の気配を感じる


ブルマ娘「...」

ブルマ娘(脇道の無いトンネルで敵を欺くのは難しい)

ブルマ娘(子供を預かってくれている以上戦闘は私メインでやらなきゃならない)


ブルマ娘は鞭を構える(オカルト染みた湿気により威力減少)
506 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 21:43:38.69 ID:vGxQAywx0
蛇人間が二体現れた

ブルマ娘(目が光っている...)


蛇人間は二人ともブルマ娘の方に向き直った


ブルマ娘(こちらを知覚している...!)

ブルマ娘「ならば先手を取るべき!」ブオン


ブルマ娘は鞭を振り上げ戦闘を開始する
507 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 21:44:44.90 ID:vGxQAywx0
下1>>コンマ75以下で勝利
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 21:46:10.30 ID:EHpYuqve0
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 21:46:17.53 ID:gla+R7JK0
510 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 22:14:00.42 ID:vGxQAywx0
蛇人間A「シャゥッ!」ノノスッ


這いずる様に滑らかな動きでブルマ娘に接近する


ブルマ娘「せいやっ」ベシィ

蛇人間A「カヒュイ」グラッ


効果は薄そうだ


ブルマ娘「ならば...」フワッ

ブルマ娘「こうです!!」ベシベシベシベシベシ


ブルマ娘は出鱈目に鞭を四方八方打ち付ける


蛇人間A「?????」

蛇人間B「!?!?」
511 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 22:19:40.81 ID:vGxQAywx0
蛇人間は熱探知で生き物を把握している

その為、炎属性の鞭で打たれた地面とそれ以外が区別できなくなっている


ブルマ娘(やはり!)


ブルマ娘は蛇人間Bの後ろに回り込み、鞭で首を締めた

そこからは早く、同様の事を蛇人間Aにも行った


勝利!!
512 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 22:23:41.87 ID:vGxQAywx0
〜トンネル外〜

遂にトンネルを抜けた

それまでの砂漠とは打って変わって、そこは凍りつくような銀世界だった


ブルマ娘「うっ、眩しい...はっ、あの子は!?」クルッ

ブルマ娘は振り向き、子供の姿を確認する
513 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/03(火) 22:25:01.57 ID:vGxQAywx0
下1>>トンネルで見つけた子供の姿(性別、外見など)
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/04(水) 02:31:16.79 ID:Omoz0zpG0
性別:女
外見:犬の耳と尻尾がある。髪は茶髪でシュートカット
515 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/04(水) 19:21:33.05 ID:ETeZLGO80
ショートカットですかね?


犬耳少女「...ッ」


その少女には犬耳と尻尾が付いている

髪は短く切られており、茶髪だ

その事から保護者からはぐれてしまったものと推測できる

今は外の光に目が慣れておらず、目を押さえているようだ


ブルマ娘「あらかわいい」

犬耳少女「...ん」

ブルマ娘「君のお母さんは何処に?」
516 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/04(水) 19:30:17.97 ID:ETeZLGO80
犬耳少女「...分かんない」


俯きながら応える


ブルマ娘「ま、とりあえず進もうか」

犬耳少女「...うん」

ブルマ娘「じゃあ黒龍に乗って行くから」ガシッ

犬耳少女「はい...え?」


ブルマ娘は犬耳少女を担いで黒龍に乗る


犬耳少女「え?え?」
517 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/04(水) 19:43:23.72 ID:ETeZLGO80
ブルマ娘「れっつごー!!」

黒龍「ブルルァ」バサバサバサ

犬耳少女「わわわわ」

ブルマ娘「最寄りの町を目指せー!」


黒龍は飛び立つ

犬耳少女はひどく慌てているようだが
518 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/04(水) 19:54:30.40 ID:ETeZLGO80
〜雪原の町〜

ブルマ娘「ここらへんで降りよう」

黒龍「カルレラヤカルヤ」トサッ


黒龍は人目を避ける為町の隣の林に降りる


ブルマ娘「んーっ、爽快!」

犬耳少女「こ...怖かった...」
519 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/04(水) 21:17:59.86 ID:ETeZLGO80
下1>>町での行動
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 21:30:17.62 ID:ZXMJsTKe0
腹ごしらえ
521 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/05(木) 21:08:42.54 ID:mm5YkpuF0
ブルマ娘「とりあえず腹ごしらえだね」

ブルマ娘「何か食べたいものはある?」

犬耳少女「...ううん、特に」

ブルマ娘「そう?じゃあ適当な飯屋探しますかね」
522 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/05(木) 21:17:30.67 ID:mm5YkpuF0
ブルマ娘「し、しまった!」

ブルマ娘「金が無いッ!!」

ブルマ娘「黒龍クン。この少女を守っていて」


ブルマ娘はそう言い残し、森の中へと消えていった
523 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/05(木) 21:27:20.71 ID:mm5YkpuF0
〜日が暮れた頃〜

ブルマ娘は森から帰ってきた

その肩には、猪の死骸が担がれている


ブルマ娘「黒龍クン。こいつに火を放ってくれ」

黒龍「イナーャシ!」ボ


猪は綺麗に焼けた


ブルマ娘「後は私が調理をしよう」
524 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/05(木) 21:37:33.57 ID:mm5YkpuF0
下1>>コンマで猪料理の美味しさ

1〜25...まじゅい

26〜50...普通

51〜75...旨い

75〜99...すごい旨い

00...???
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/05(木) 21:40:02.41 ID:tJdjLQAy0
いよっ
526 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/06(金) 19:49:39.86 ID:4n+1IPN80
犬耳少女「...」モグモグ

ブルマ娘「どーよ」

犬耳少女「ふt...暖かみがあります...」

ブルマ娘「そう?嬉しいねぇ」

ブルマ娘「ご飯食べたら寝るよ」

犬耳少女「はい」
527 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/06(金) 19:56:14.04 ID:4n+1IPN80
〜翌日〜

ブルマ娘「さて、町に出なければ」

犬耳少女「私も、ですか?」

ブルマ娘「...ん、その方がいいかな」

ブルマ娘「服装はそのまんまでも良い。ちょっとくらい汚れてる方が同情を買える」
528 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/06(金) 20:02:28.89 ID:4n+1IPN80
〜美術店〜

ブルマ娘「この絵、いくらで買い取ってくれます?」

ブルマ娘(正直価値があるようには思えないけど)


『子供の落書きのような絵』を提示する


美術商「ん〜?これは...」


美術商は顎に手を当てながら値踏みしている
529 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/06(金) 20:05:24.28 ID:4n+1IPN80
下1>>絵の値段
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/06(金) 20:11:04.36 ID:hsa+AEcT0
半年は生活できる金額
531 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/08(日) 21:42:48.29 ID:71jMuO840
美術商「...!」

美術商「こいつは凄い!金では買えないレベルだ...」

美術商「こいつを譲ってくれ!手持ちの金は全てやる!」ガサーッ


美術商は勢い良くアタッシュケースを地面にスライディングさせて渡す


ブルマ娘「えっ、ええ!?」

三代幽霊(おそらくあれは理解してはならない絵)

三代幽霊(私達に絵を見る目がある者がいなくて良かった)

三代幽霊(彼が黒魔術の境地に踏み込む前にここを去るべきです)

三代幽霊(どうせ喰われますよ。自滅します)
532 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/08(日) 21:49:34.83 ID:71jMuO840
ブルマ娘「うーん、重いぞこのアタッシュケース」

犬耳少女「どのくらい入っているのでしょう?」

ブルマ娘「開けたいけど人前で開けたらヤバい量入っていると思うんだよね」

ブルマ娘「そうだ!」

ブルマ娘「トイレの個室で見よう!」


ブルマ娘は公衆トイレを指差す

嬉しそうに騒ぎながら公衆トイレを指差すブルマ姿の女性という凄まじい状況だ
533 : ◆7M0syXftfg [saga]:2018/04/08(日) 21:58:24.46 ID:71jMuO840
〜公衆トイレ・個室〜

ブルマ娘「ご開帳」ガパ


中には、たくさんの札束が


犬耳少女「!?」

犬耳少女「これがあれば...半年は暮らせますね...」

ブルマ娘「うん、逆にコメントしづらい。じゃあ装備でも買いに行こう」
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