ハルヒ「キョンTUEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!」 キョン「驚愕、だな」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 18:48:26.67 ID:KVzOjeOV0
19時半より投下しますー

>>108 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114
ありがとうございます! 楽しんでいただければ幸いです
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 18:59:08.65 ID:NUPT/BHUo
期待
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 19:23:29.04 ID:KVzOjeOV0
とうかー
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 19:27:34.23 ID:KVzOjeOV0

β


古泉「―――……」

古泉「……っ」パチ


目覚メタカ? 随分疲弊シテイルヨウダナ


古泉「……」ズキズキ


マァ、無理モナイ。アレダケ能力ヲ使用シ続ケタノハ今マデニ無イダロウ?


古泉「……」ピクッ


一刻一刻ト、オ前ノ限界ハ近ヅイテイルノダ
ソノ無駄ナ足掻キニヨッテ


古泉「……あなたも飽きない人だ」

古泉「何時までも僕を監視し続けるつもりですか? 僕のこの身が朽ちるという時まで」


ソノ通リダ


古泉「でしたら、少しは口を閉じることを覚えた方がいい。あぁ、閉じる口があるのかは存じませんが」

古泉「あなたの声を聞くたび、否が応でも体が熱されるのでね。早く僕に消えてほしいのであればそれは逆効果ですよ」


ハハハ。ドウシタ? 懇願カ? 頼ムカラ黙ッテクレト?


古泉「……」


何故オ前ノ言ウコトニ従ワネバナラナイ? オ前ガ―――


古泉「(…………集中)」スゥ
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 19:32:06.74 ID:KVzOjeOV0

古泉「(闇雲に能力を使ったところで何の解決にもならないことは分かった)」

古泉「(漸く頭も冷えてきた頃合い……思考の時間だ)」

古泉「(長門さんは、朝比奈さんは……彼は無事でしょうか?)」

古泉「(そして……涼宮さんは……)」

古泉「(…………ここは佐々木さんによって飛ばされた空間)」

古泉「(もしかするとこの閉鎖空間自体彼女か作り出した可能性が……?)」

古泉「(……いや、寧ろそれならば僕の能力すら封じるような空間に―――)」


無駄ダ


古泉「っっ!!?」


集中シヨウガ必ズオ前二声ハ届ク
死神ノ足音ノヨウニナ


古泉「…………」


イクラ思考ヲ張リ巡ラセヨウトモ
行キツク先二脱出ノ答エハナイ


古泉「……その割に、随分と必死に邪魔をしてくるんですね」

古泉「まるで何かを考えさせないようにしているかのようだ」


ハハハ。ソノ希望的観測ガ間違イダッタト知ル時ノオ前ノ顔ガ楽シミダ


古泉「鏡でご自分の顔を見なさった方がさぞ愉快ですよ」

古泉「(……)」

古泉「『……さて』」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 19:39:27.96 ID:KVzOjeOV0












朝比奈「あなた……お名前は?」

みくる「……みくる。朝比奈みくる」












朝比奈「(……やっぱり!!)」ズーン!

みくる「……?」シクシク

朝比奈「(まさか自分自身に話しかけちゃうなんて重大な禁則事項……いや!)」

朝比奈「既定事項! きっと既定事項ですからぁ!」

みくる「きてい、じこう??」

朝比奈「あっ! いえいえ! なんでもないのよ」

みくる「……グスッ」

朝比奈「ほ、ほら! もう泣かないで、そこのベンチに座りましょう?」

みくる「……」シクシク

朝比奈「(ど、どうしよう……わたしってこんなよく泣く子でしたっけ?)」

朝比奈「…………!」

朝比奈「みくるちゃん! 見て!」

みくる「……?」

朝比奈「愛の戦うウェイトレス!!」ババッ!!

朝比奈「SOSだいだい!!! 参上!!!」ババンッッ!!

みくる「…………」

朝比奈「(あ、あれーっ!? わ、笑わない!!? 鶴屋さんは爆笑してたのに!?)」

朝比奈「(戦隊ものは子供受けの鉄板って涼宮さんが言ってたのにぃ……)」

みくる「…………」

朝比奈「…………」プルプル

みくる「…………あのね」

朝比奈「! うんうん!」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 19:45:14.63 ID:KVzOjeOV0

みくる「いっつもね、わたしがお話するとね、みんなに笑われちゃうの」

朝比奈「……うん」

みくる「わたしね、おっちょこちょいとかドジなのは自分でもよく分かってるの」

みくる「でもきっとね、大人になるころにはそういうのもなおってると思うの」

朝比奈「………………………………うん」

みくる「だからね。わたしね、そんな完ぺきな大人になったらね、やりたいことがあるの」

朝比奈「うん」

みくる「でも……で、でもね」ヒック

朝比奈「! み、みくるちゃん!?」ビクッ

みくる「み、みくるがぇ、お話するとね、み、みんながぁ……」ウルウル

朝比奈「ストップ! ストップ! みくるちゃん! まって、まって!!」

みくる「う、ぅ……うぅー……!」

朝比奈「あわわわわ……!」バッ!

朝比奈「あ、愛の戦うウェイトレス!! SOSだいだい!!! 参上!!!」ババンッ!

みくる「…………」

朝比奈「(よかった……泣くのはストップしてくれたのはいいけど……)」

みくる「…………」

朝比奈「(なんでこれやると真顔になるのかなぁ……?)」

みくる「……」スッ

朝比奈「ぼ、防犯ブザー!? こ、この時代で!? って、ダメダメ!! 不審者じゃないですからやめてぇー!」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 19:50:29.09 ID:KVzOjeOV0

みくる「……グスッ」

朝比奈「(……やっぱり、間違いないわよね)」

朝比奈「(あぁ……だとしたらやっぱりこれは既定事項だったのかも……)」

みくる「……ヒクッ」

朝比奈「大丈夫?」

朝比奈「(子どもの頃は泣いてばかりだったなぁ……あれ? 今もそんなに変わらない気が……)」

朝比奈「(その度に誰かに慰められて……そういえば今日は慰めてくれた友達が見当たらないなぁ)」

朝比奈「(だから、ここでどんな話をしたかなんて覚えてない、けど……)」

みくる「……」ゴシゴシ

朝比奈「……えっと、お友達に……からかわれたりした、のかな?」

みくる「……なんで、分かるのぉ?」

朝比奈「えへへ、なんとなくそう思ったの」

みくる「お姉ちゃん……ちょうのうりょくしゃ?」

朝比奈「えーっと、それは別の人かなぁ」

みくる「?」

朝比奈「あ、なんでもないです! えっと……どうして、からかわれたか聞いてもいい?」

みくる「…………」

朝比奈「……言いたくないことかも知れないけど、誰かに話すと楽になるかも知れないよ?」

みくる「……だって」

朝比奈「笑わないよ」

みくる「!? なんで言おうとしたことが分かるの?」

朝比奈「あはは、なんでかなぁ。なんでだろう」

朝比奈「(子供の頃は、言う度に笑われて泣いてたからなぁ……)」

朝比奈「(……あれ? 佐々木さんがわたしをここに連れてきたのって―――)」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 19:55:10.79 ID:KVzOjeOV0

ギィイイィィイイイィイイィイン!!!


長門「…………」ズザザッ!!

周防「―――無様ね」フワッ

長門「…………」バッ!!

周防「……無駄―――」パリンッ!

長門「…………」

周防「終わり―――かしら? あっけないわね―――」

周防「ところで―――何故、インターフェースがここにいるの?」

長門「…………」

周防「あなたの役割は―――観測―――のはず」

周防「なにが起きようと―――ただ傍観するのみ」

長門「……あなたが決めることではない」バッ!

周防「―――疑問なのよ……あなたのような―――インターフェースが何故そんなことをするのか」ヒラリ

周防「この星の環境が? 情報が? 人間が? 何がそうさせたの?」

周防「それとも、あなた自身のエゴ?」

長門「…………」

周防「ああ……もしかしてあなた……自分は不変であると思ってるの? あはは」

周防「自分自身の行動になんの疑問も持たないなんて、それしか考えられないわよね」

周防「あ、はは、ははは! 愉快、だわ! 壊そうと思ってたのに、とっくに壊れてるなんて!」

長門「…………なにも知らないあなたが」シュッ!!

周防「は、はは―――それじゃ―――」クルッ!
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 19:57:27.93 ID:KVzOjeOV0












長門「わたしを語――――――」

周防「潰れなさい―――」












ドンッッッッッッッッッ!!!!!





125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/07(水) 19:58:34.60 ID:KVzOjeOV0
ここまでー
あんまり進まなくてごめんなさい。
書きたいものが増えると寄り道ばかりになってしまいます
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 20:06:07.45 ID:lwuHo2/Ho
乙です
みくる(小)がおもろい
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 21:07:52.93 ID:SusJHpst0
乙です
毎度楽しませていただいてます
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 21:58:14.70 ID:mVSKWE1u0
みくる(小)でもたぶん(大)
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 22:00:48.92 ID:wNijQl15O
乙乙
朝比奈さん(小)=朝比奈さん(大)...?
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 05:40:23.14 ID:OtT0E03cO
なるほど…朝比奈(小)でも(一部が)(大)なんですね
ちょっと朝比奈(小)を探しに逝ってくる
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 19:12:07.71 ID:EVmYslxV0
とうかしまー
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 19:16:24.27 ID:EVmYslxV0

β


佐々木「……キョン」トントントン

キョン「どうした我が親友」

佐々木「キミには玉ねぎを切ってもらうようお願いしたはずだが……」

キョン「おう。されたはずだ」

佐々木「何故切った玉ねぎが見当たらないんだい?」

キョン「そればっかりは俺にはどうしようも……」

佐々木「まったく、力を失ったかと思えば……また奇跡的なドジを起こすものだねキミは」ゴソゴソ

キョン「ドジ、ってわけじゃ……ホントにどっかいっちまって……まぁ、また切り直せばいいんだろ?」

佐々木「切ったものがこちらに」スッ

キョン「料理番組かよ! ていうかオレが切った玉ねぎ隠したのお前じゃねえだろうな!」

佐々木「さあ手を休めている場合じゃないよ。次はニンジンの処理を頼もうかな」

キョン「無限神刀流の餌食にしてくれる……」チャキ

佐々木「居合術の練習台にニンジンを選ぶのはどうかと思うよ」

キョン「というより佐々木よ、わざわざオレに手伝わせないでお前がチョチョイとふにゃあっと作ればいいんじゃ?」

佐々木「ふわっとした表現だね。キョン、料理は手間暇さ。時間をかけた分だけおいしくなるんだ」

佐々木「それに、こうして台所に二人して立つなんて昔を思い出さないかい?」

キョン「記憶の捏造をするんじゃねえ。そもそもお前が料理してるトコすら見たことねえよ」

佐々木「くつくつ。さすがは親友、よく見てるじゃないか」

キョン「今さらお前にメシマズ設定なぞいらんぞ」

佐々木「それはできてからのお楽しみ。おっと、キョンそこのドドリア取ってくれるかい?」

キョン「何に使う気ですかこのドドリアさんを!!? 作ってんのカレーだよな!!?」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 19:22:10.17 ID:EVmYslxV0

佐々木「召し上がれ」

キョン「……死なない?」

佐々木「おもしろいジョークだねキョン。それに、その時はその時さ」

キョン「どの時だよ。恐ろしいことサラッと言うんじゃねえ」

佐々木「さあさ」

キョン「……いただきます」パクッ

キョン「っ、こ、これはぁぁあああああああ!!!!?!?」ビビビ!!

佐々木・キョン「「普通だ」」

佐々木「ってキミは言うだろうね」

キョン「はいはい。顔にかいてあるってんだろ」パクパク

佐々木「顔には『おいしい』って書いてあるけど、キミならそう言うと思ってた」

キョン「……ったく」

佐々木「それじゃ僕も、いただきます」パクッ

キョン「モグモグ……オホン、あー佐々木。最近学校はどうなんだ? うん?」

佐々木「どうしたい急に? 年頃の娘を持つ父親のようなこと言って」

キョン「別に。母さん、お茶」

佐々木「誰に言ってるんだい、それ」

佐々木「学校か。楽しいよ、彼女たちのおかげでね」

キョン「普段は何してるんだ? 不思議探索か?」

佐々木「もちろんそれもやってるけど、最近は有希さんが古本巡りに嵌ってね、みんなで―――」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 19:27:13.48 ID:EVmYslxV0

佐々木「―――それで見事、みくるさんが有希さんを下して初代北高スピリチュアルガールに就任したってわけさ」

キョン「…………えっと、なんの話だっけ?」

佐々木「キミが聞いたんじゃないか。普段学校でなにしてるのかと」

キョン「いや、そうなんだけど。いつのまにスピリチュアルガールトーナメント始まってた??」

キョン「ていうかスピリチュアルガールてなに?」

佐々木「さ、この話はこれくらいにして……真面目な話の続きをしようか。二人共食べ終えたところだし」

キョン「めっちゃ気になるところで話切られた……」

佐々木「ちなみに三位は国木田くんだ」

キョン「ガールの定義!!!!」ガーン!

佐々木「全てを覆す仮定があると言ったね?」

キョン「おぉう……急にシリアス……切り替えの早さが尋常じゃねえな」

佐々木「長い話にはならないよ。コーヒーでいいかい?」

キョン「あぁ、キャラメル巻きアートニンニクマシマシで頼む」

佐々木「ホントに出したら飲み干せるんだね??」

キョン「アメリカンで頼む」

佐々木「はい」パチンッ!

キョン「えぇ……手間暇は?」

佐々木「どうせインスタントさ。そこまで味を求めてるわけじゃないしね」

キョン「まぁいいけどよ……で、真面目な話の続きは?」ズズ

佐々木「あぁ。まぁ、長い話でもないし、仮定の話なんだけど……」

佐々木「あのさ――――――」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 19:32:31.91 ID:EVmYslxV0

佐々木「――――――以上。僕の仮定は終わりさ」

キョン「……………………」

佐々木「どう反応していいか分からないって顔してるね」

キョン「……誰が見てもそうなんだろうな、今のオレは」

佐々木「相づちもそこそこに聞いてくれてたけど、この仮定を聞いてキミはどう思う?」

キョン「……どう、か」

キョン「もちろん、ありえねえ話じゃねえさ。可能性という話なら」

キョン「実際、似たような話をしたことがあるはずだ。室町ぐらいだったか?」

キョン「だが、再度その話を話すにあたってお前は根拠を提示してきた」

キョン「その根拠ってのが……まぁ、どうにも、事実であってもおかしくはないぐらいのもんだ」

佐々木「そう思うかい?」

キョン「まあな。ただこの仮定が真実だったとして、それをどうすればいいのかは分からねえ」

佐々木「どうする必要もないよ。キミはキミのしたいようにすればいい」

キョン「今この状況じゃなんにもできないがな」

佐々木「……その通りだ。だから本当は今ここで僕が話す必要もなかった」

佐々木「でも生憎、間の悪い人間みたいでね、今キミに伝えておきたかった」

キョン「ん。分かったよ。覚えておく」

佐々木「さ、キョンお風呂が沸いてるよ。お先にどうぞ」

キョン「えっ!? 一緒に入るんじゃないのか!!?」ガタッ

佐々木「水着でいいなら……いいよ?」

キョン「冗談だよ」ケッ

佐々木「くつくつ。もちろんさ」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 19:37:43.88 ID:EVmYslxV0

キョン「ふぅー……はぁ」

キョン「ひっさしぶりの風呂の感じがする……やっぱいいもんだなぁ」

キョン「……ばばんばばんばんばん♪」


アイヤイヤサッサ!


キョン「…………佐々木?」ザバァ!

キョン「……まさかまさか」チャプ

キョン「………………」

キョン「(分かってる……分かってるさ)」

キョン「(ここでオレが何をどう焦ろうと、向こうの世界に手早く帰れることにはならねえ)」

キョン「(ゆっくり、時間をかけてでも、絶対に、正確に、元の、世界に……)」

キョン「…………」ブクブク

佐々木「死んじゃうよ?」

キョン「ブッハァアッ!!? さ、佐々木!!?」キョロキョロ

キョン「……幻覚? いやあいつなら多分マジできてたんだろう……悪趣味なやつだ」

キョン「(……大丈夫、大丈夫だ……あいつらを信じろ)」

キョン「(向こうの世界でも、こっちの世界でも頼りになるやつらだ。信じろ)」

キョン「ふぅ……」ジャバジャバ

キョン「…………いい湯だ」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 19:41:22.51 ID:EVmYslxV0

キョン「…………」ボー

佐々木「随分疲れてるようだね?」

キョン「佐々木……風呂上がったのか」

佐々木「背中を流してもらおうと待ってたのに、来ないじゃないか」

キョン「悪いな。久しぶりに……結構疲れてる、みたいだ」ウツラウツラ

佐々木「早く休むといい。キミが体を壊しては元も子もない」

キョン「ああ……そうする」

佐々木「それと明日の学校だけどキミも来た方がいい。部室で資料を読み込んで……」

キョン「…………」

佐々木「キョン?」

キョン「……んあ? 大丈夫、大丈夫……」

佐々木「寝室はもとのキミの部屋を使うと……」

キョン「…………zzz」スピー

佐々木「……やれやれ。手のかかる親友だ」

キョン「…………」スピー

佐々木「……」ナデ

キョン「…………んん」

佐々木「……」

キョン「……ぐぅ」スピー

佐々木「……おやすみなさい。キョン」パチン
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/11(日) 19:41:59.29 ID:EVmYslxV0
ここまでー
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 20:41:41.27 ID:pUhkEy5wo

やっぱり佐々木さん可愛い
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 22:12:31.08 ID:fT5Cv92aO
や佐々木N1!

……ところでスピリチュアルガールの話がすごい気になるのですが……
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 16:22:43.10 ID:fTIXx7x30

毎回気になるところで…
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/13(火) 15:40:28.55 ID:7Xzw+WELO

スピリチュアルガールェ...
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/15(木) 10:44:44.76 ID:3kHexMUL0
もしかして今回が完結編?
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/16(金) 10:25:41.21 ID:flpsDJor0
>>143
もしかしなくてもかな
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/17(土) 13:03:37.85 ID:IGwazIYC0
>>143
神のみぞ知る、というわけで……

今日中に投下しますー
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 14:26:56.13 ID:leeY/gDF0
うおっしゃ
舞ってる
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 16:01:03.44 ID:zYi2gZ53o
待ってるよー
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/17(土) 20:14:39.94 ID:IGwazIYC0
短いけどとーかー
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 20:16:29.18 ID:leeY/gDF0
待ってた!
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/17(土) 20:18:50.11 ID:IGwazIYC0

α

部室


ヤスミ「こんな感じで……どうでしょうか!?」

朝比奈「……」ボー

ヤスミ「朝比奈先輩?」

朝比奈「あっ、ご、ごめんなさい! ボーっとしちゃって……うん。大分お茶汲みが上手になりましたね!」

ヤスミ「本当ですか!? うれしいっ! では先輩方に振舞わせていただきますっ!」タタタッ!

ヤスミ「どうぞ!」コト

長門「……」ペラ

ヤスミ「失礼します!」コト

古泉「おや、どうも」ニコッ

ヤスミ「はい! 先輩っ!」コト

キョン「なぁヤスミン」

ヤスミ「スヤァ……ってなんでですか! 誰がヤスミンですか!?」

朝比奈「(ヤスミン……かわいい)」キュン

キョン「ちょいと前にお前に言いかけたことなんだが―――」

ヤスミ「あーっと!! それにしても団長がいらっしゃらないですね! そうだ! 今の内に試験のウォーミングアップしてきますね!」ババッ!

ヤスミ「ではっ! 少し失礼しますねっっ!! すぐに戻ってきますので!!」ドビューン!

朝比奈・長門・古泉「「「……」」」

キョン「……なんっったる」

キョン「分かりやすい反応。あいつ、どうしても自分の口から何かを話す気はないらしい」

長門「彼女から自身が涼宮ハルヒの無意識であると語られることは不可能」

キョン「分かってるよ。そりゃヤスミだって自覚してねえんだろうからな」

古泉「だとすれば、彼女自身は『渡橋ヤスミ』という存在をどう認識しているのか……ですか」

キョン「頭ん中覗ければ楽なんだがなぁ」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/17(土) 20:24:00.83 ID:IGwazIYC0

キョン「あいつ、ハルヒと一緒に戻ってくる気だな」ズズ

朝比奈「涼宮さんの前で話すわけにもいきませんしね」

古泉「そういえば、涼宮さんは掃除当番ですか?」

キョン「いや、進路の件で担任に呼び出されてたよ。説教されるに値するモンを書いてたんだろうよ」

朝比奈「進路……進路かぁ」

古泉「ちなみに、朝比奈さんは進学希望でしたよね?」

朝比奈「はい、一応ですけど。いつまでこの時空間にいれるのかは分からないから……」

キョン「受験勉強かぁ……嫌だなぁ」

長門「あなたには似つかわしくない言葉」ペラ

古泉「長門さんの仰る通りですよ。全知であるあなたがそのようなことでお悩みになるとは……」

キョン「これでも普段は一学生の気分で過ごしてるんだよ。今のは全学生の気持ちの総意だ」

古泉「左様ですか」

キョン「左様だ」


ダダダダダダダダダダダダッッ!!!


古泉「おや、この足音は」

長門「南西、距離30、二人」ペラッ


バタンッ!!


ハルヒ・ヤスミ「「ゴォォォオオオオオオオル!!!」」

キョン「はいよーいドン!! さあ走って走って回れ右!!」ピッピッ!

ハルヒ「ちょ、今ゴールし、お、追い出そうとすんなっ!」

ヤスミ「同着! 同着でしたよね!? 第三十次試験は引き分けですかっ!!?」

キョン「ビデオ判定にうつる。その間競技者は競技のやり直しを」

ハルヒ「ビデオ判定の意味は!!?!?」ガーン!
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/17(土) 20:30:24.71 ID:IGwazIYC0

ハルヒ「あたし考えました!!」

キョン「おぉーついにか」パチパチ

ヤスミ「おぉー」パチパチ

ハルヒ「まだなんも言ってないでしょうに!! ようやく頭使い始めたみたいな拍手やめなさい!」

ハルヒ「たった今ヤスミちゃんの第三十次試験が終了したじゃない? あ、結果は合格よ」

ヤスミ「やったー!」ピョン!

ハルヒ「というわけで! ここのところ入団試験でストップしてた不思議探索をやろうと思うの!」

キョン「どういうわけだよ」

ハルヒ「察しが悪いわねぇ。第三十次試験を突破したということは不思議探索同行の許可がでるってことじゃないの!」

古泉「つまり、此度の不思議探索はヤスミさんを交えての不思議探索ということでしょうか」

ハルヒ「その通りよ古泉くん!! 5ポイントあげる!」

古泉「恐れ入ります」

ヤスミ「不思議探索ですか!? すごい! 楽しそうですっ! フフ!」

キョン「そんな楽しいもんじゃないぞ。ただ徒に貴重な時間をしょ―――」

ヤスミ「あっ! もしかしてそれも試験の内だったりするのではっ!?」

ハルヒ「! いーいことに気が付いたわねっ! ヤスミちゃん、ズバリその通りよ!!」

キョン「今思いついた顔してる」

ハルヒ「不思議探索はSOS団のメイン活動といっても過言じゃないものだからね! しっかり研修してちょうだい!」

ハルヒ「言わば試験外試験みたいなものだから、心して挑むように!! オーケー!?」

ヤスミ「承知しました!! 全身全霊を持って挑む所存です!!」

ハルヒ「みんなも!! 今度の不思議探索こそ! SOS団史上最大の不思議を見つけるつもりで挑むのよっ!!」

キョン「異世界人でも見つけろってか」

古泉「ご冗談を」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/17(土) 20:35:30.48 ID:IGwazIYC0

ハルヒ「久しぶりだからねー! どこ回ろうかしら? みくるちゃん行きたいとこある!?」

朝比奈「えーっと、そうですね……あっ、そろそろ新しいお茶に挑戦しようと思ってて……」

長門「固体の?」

朝比奈「液体ですよ!? そういう新しさじゃないですよぅ!」


ワイワイ


古泉「久しぶりですね。あんなにやっていた不思議探索も」

キョン「このぐらいのペースで十分だろ。なにが見つかるでもなし」

古泉「ええ、仰る通りです。あなたの言う通り、何も見つかってはいません」

キョン「佐々木か? そりゃまたご苦労なことだが、多分見つかりっこないぜ?」

古泉「ご心配なく。これが『機関』の仕事ですので」

キョン「そうかい。もし俺が見つけたら教えてやるよ」

古泉「むしろ大本命です」

キョン「他力本願がモットーの組織だっけ??」

古泉「冗談ですよ。しかし、あなたが見つけられなければ僕たちにも見つけることはできないでしょう」

古泉「それでも、暗躍こそが『機関』の存在意義ですから」

古泉「日々、影ながら尽力させていただきますよ」

キョン「分かってるよ。ま、一先ずは佐々木よかこっちだろ。なぁ―――」クルッ

ハルヒ「そうね! じゃ午前はみんなで回って……それでいいかしら―――」クルッ






キョン・ハルヒ「「ヤスミ(ちゃん!)」」






ハルヒ「あれ? ヤスミちゃんは? もう帰っちゃった?」

朝比奈「えっ? いつの間に……?」

長門「…………」

古泉「誰も気づきませんでしたね。あなたも?」

キョン「……ああ。ったく先輩に挨拶もなしに帰るとはな」

キョン「どこ行ったんだか……―――」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/17(土) 20:40:57.20 ID:IGwazIYC0

藤原「…………」

橘「っ……!!」ゴクリ

佐々木「おやおや……」

















ヤスミ「こんにちはっ! フフ!」

















佐々木「……『誰』かな? キミは」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/17(土) 20:41:29.07 ID:IGwazIYC0
ここまでー
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 20:42:26.98 ID:CF9xuctVo
乙です
佐々木が「誰」だと?続き気になる
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 20:47:16.34 ID:leeY/gDF0
乙です
めっちゃ気になる…
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/17(土) 22:08:49.39 ID:uwBtWKG0O
くそう!ここの>>1は本当にいいところで切るのが得意だな乙
すっごい、いい場面で切るから毎回十時間しか寝れねぇよ
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 02:18:36.25 ID:J7ah7qvU0
>>158 熟睡してんじゃねーか!!
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 10:31:22.71 ID:WzeCLejT0
来週また来てくれるかな
めちゃくちゃ楽しみ
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 13:14:34.05 ID:4BBTlzXcO

これは佐々木の力をもってしてもやはり頭の中を覗けないと言
うことを表しているのかあるいは...
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 21:50:50.69 ID:BTiabEGm0
随分ここも静かになった
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 21:04:30.17 ID:k6apvfE40
十時までには投下しますー
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 21:41:13.46 ID:k6apvfE40
とうかー
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 21:46:58.36 ID:k6apvfE40

β


キョン「……zzz」

佐々木「おはようキョン。朝だよ」ガチャ

キョン「…………zzz」

佐々木「さあ起きて顔を洗って朝ごはんを食べよう。健康的な生活は朝食からだよ」

キョン「………………zzz」

佐々木「はて、気のせいかどんどん睡眠が深くなっているような?」

キョン「……………………zzz」

佐々木「これは困った。こういう時どうすればキミは起きるんだったかな? ああ、そうだ確か―――」ピコーン

キョン「グッモーニン佐々木!! 目玉焼きか卵焼きかで激論する準備は出来てるか!?」シュバッ!

佐々木「おはようキョン。自主的に目覚めてくれて助かるよ。朝食は目玉焼きにトーストだけど」

キョン「ならば醤油、ソース、ケチャップ、マスタード、わさびからしにマヨネーズ……何派閥かについて―――」

佐々木「全部かけておいたからよく味わってくれたまえ。先に降りてるよ」

キョン「おぉ…………ふぁー」

キョン「…………さて、二度寝二度―――」ノソノソ

佐々木「ちなみに」シュン!

キョン「」ビクッ

佐々木「仏の顔も三度までと言うけれど、生憎、僕は神でもなければ仏でもない」ギッ

佐々木「怒るのは疲れるからあまりしないが……さてキョン」

佐々木「一緒に朝ごはんを食べようか」ニコッ

キョン「……い、いぇすマム」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 21:52:20.44 ID:k6apvfE40

キョン「いただきます」モグ

佐々木「召し上がれ」

キョン「……朝食は4年に1度派なんだがなぁ」

佐々木「世界規模のお祭りかな? 健康のためにも毎日食べた方がいいよ」

キョン「んー」モグモグ

佐々木「キョン。言った通り、僕たちはいつも通り学校に行かなきゃならない。緊急事態で悪いけど」

キョン「ああ、行くべきだろう。こっちの世界だって生活はあるんだし」

キョン「それに俺のは緊急であって緊急じゃない。時間に縛られてないんだから急ぐこともない」

佐々木「ホントは急ぎたいんだけどね。まぁキミの言う通り、僕たちは一応学生で学業が本業だからね」

キョン「……」ジィ

佐々木「もちろん僕だってそうさ。その何か言いたげな目はなにかな?」

キョン「……イイエナンデモ」

佐々木「で、キミはそのまま文芸部室に向かってほしい。鍵は開けておくから」

キョン「んで、お前らが調べてくれた元の世界への戻り方的資料を呼んでおけばいいんだろ」

佐々木「何かしらのヒントになる可能性が少しでもあると思う」

キョン「ああ、そうさせてもらう」

佐々木「ハルヒさんと一樹くんも学校が終われば来てくれるから」

キョン「はいよ。部室で待っておくさ。ごちそうさま」カタッ

佐々木「はい、お粗末様」

キョン「さって、学校に……大変だ佐々木、俺の制服がねぇ!!」

佐々木「はい」パチン!

キョン「お、おおぅ……」パッ

キョン「……もう少し、こう、能力の情緒とかさぁ」

佐々木「着せ○えカメラ〜」

キョン「やめい!!」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 21:57:48.15 ID:k6apvfE40

佐々木「待つんだキョン」

キョン「ん? どうした? 学校へ行くんだろ?」

佐々木「そうだけど、いくら制服を着ているとはいえキミが僕と歩くのはまずい」

佐々木「僕のクラスメイトからすればキミはクラスどころか学校にさえ在籍しない生徒なんだからね」

佐々木「もし鉢合わせてしまってはいけないだろう?」

キョン「あー、そりゃ確かに」

佐々木「だから―――」

キョン「んじゃ佐々木、先に行ってくれ。10分したら俺も出るよ。そうすりゃ俺らは知り合いだとばれないだろ」

キョン「俺が一人で制服着て歩いてても怪しむやつなんていないだろうしな」

佐々木「………………」

キョン「部室の鍵は開けてくれてるみたいだから俺はそのまま部室に……佐々木?」

佐々木「…………というわけで、僕と並んで登校するのは非常にまずいわけだ」

キョン「ああ、分かったって。だから先に歩いてってくれよ。なんなら俺が先に行くか?」

佐々木「……その方法も悪くはないけど」

キョン「あん?」

佐々木「もっといい方法がある。手を出してくれキョン」

キョン「? ほらよ」スッ

佐々木「……では、行くとしようか」ギュッ

キョン「あ、お前まさか―――」

佐々木「ご名答―――」シュン!
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 22:02:09.19 ID:k6apvfE40

キョン「っと」パッ

佐々木「こうすれば、誰の目に触れることなく部室に着ける」パッ

キョン「いや、そうだし楽で合理的で効率的だけどさぁ……あれ? 何の文句もないぞ?」アレレ

キョン「別に俺は歩いていってもよかったんだぜ? 可能性としちゃ低いがなにかしらのヒントでも目に付くかもだしな」

佐々木「それは……すまなかった。配慮に欠けていたね」

佐々木「明日からはそうしよう。それじゃ僕は教室へ行くよ。あと―――」


佐々木「キミはもう少し心情というものを―――」
ハルヒ「おっはよぉおぉおおおぉおぉおおお!!」バタンッ!


佐々木「……」

キョン「…………はい?」

ハルヒ「あ! やっぱりいたわね!! ふふん予想通りよ!!」

ハルヒ「そうだキョン! あんたミラに変なコトしてないでしょうね!! してたら……あとで教えなさい!!」グルル!

キョン「ええと……」チラ

佐々木「……ハルヒさん? 部活の時間はまだだし、あなたの学校はここじゃないはずだよ?」

ハルヒ「学校? 勉強? そんなものより大事なことが今目の前にあんでしょうが!!」

キョン「おれ?」

ハルヒ「癪だけどね!! あたしの中の優先順位は学校なんかよりコイツなの!」

佐々木「だから学校にも行かず、いち早く部室に来たと?」

ハルヒ「ピンポーン! それ正解!」

佐々木「まったく……まぁ、それじゃあキョン」

佐々木「頼んだよ」バタン

キョン「…………ハッ! まさかあいつこうなることを知ってて直接部室に俺を……ッ!?」

ハルヒ「さー! 始めるわよ手掛かり探し!!」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 22:08:05.98 ID:k6apvfE40

キョン「昨日も言ったじゃねえか。別にそんな焦んなくたっていいって。大体お前は―――」ガミガミ

ハルヒ「うるさいうるさい! あたしが決めたことに口出すなっ!! あたしはあたしのしたいことをするの!」ギャーギャー!

キョン「……はぁー。それで、お前はどうやって忍び込んだんだよ」

ハルヒ「どうやってって……そりゃ秘密の抜け穴使ってきたわよ? え? あんたもしかして知らないの!?」

キョン「どこの魔法魔術学校だよ。北高生も知らないことなんでお前が知ってんだよ」

ハルヒ「校内探検してたら偶然108個の抜け穴見つけたのよ」

キョン「それもう欠陥学校じゃねえか。どうなってんだ一体」

ハルヒ「もう! グダグダ喋ってる時間が勿体ないわ!! なんのために学校サボったと思ってんのよ!」

キョン「本当になんのために……分かった分かった。じゃ、取り掛かろうぜ。資料ってのはどいつだ?」

ハルヒ「ミラ! お願い!」


パッ!


キョン「おおぅ、どこからともなく机に紙の山が出現した……というかこんなことに能力使ってんのか」

ハルヒ「有効活用しなくちゃ! 団員は団長の手足となって働きなさい!」

キョン「佐々木が聞きゃなんていうか…………おい、ハルヒ」ピラッ

ハルヒ「何よ? なにか手掛かりになるような情報があったの?」

キョン「この紙の山……お前の個人情報―――」

ハルヒ「ミラ!! 覚えてなさいっっ!!! あんたも見んなっ!!」ババッ!

佐々木「(奥の棚の上から4段目までが全部そうだよ)」

キョン・ハルヒ「「(こいつ……直接脳内にッ!!?)」」

佐々木「(キミたち、なにを今更)」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 22:15:05.95 ID:k6apvfE40

キョン「ジョン・タイターにトンネル効果、サン・ジェルマン伯爵ね……」ペラペラ

ハルヒ「オカルト研究会なんて言ったらぶっ飛ばすから」

キョン「分かってるよ。しかしまぁ、よく集めたもんだ」

ハルヒ「まあね。とは言っても正直あんまり役に立つとは思えないけど」

キョン「読んでみんことには分からんさ。何しろこっちの世界は元の世界とは……お?」

ハルヒ「なになに!? なんか変なのあった!?」

キョン「いや、多分そんな変なもんでもないぞ。ほら」

ハルヒ「『激録!! 鶴屋房右衛門の秘密に迫る』……ああ、これ鶴屋さんの先祖の人ね。これがどうかした?」

キョン「いんや、なんでも」

キョン「(房右衛門は佐々木の子だが……鶴屋さんがいるってことはそういうことなんだろうな)」

ハルヒ「あれだけの豪邸を建てるだけの富を残した人だかんね。きっと常人とは違う何かを持ってたに違いないわ!」

キョン「いやぁ、むしろあいつは極端に運が良かっただけというか、なんというか……」

ハルヒ「これはっ!? キョン! 『異世界転生!! 世界の歩き方!!』」

キョン「ラノベじゃねーか。それをどう活かせというんだ」

ハルヒ「ミラもあんたもそんな感じの設定じゃない」

キョン「おっす、俺はキョン。至って普通の高校生に見えるがその実なんと、奇妙奇天烈な力を持つ―――」

ハルヒ「バカなことやってないで役に立ちそうな情報探しなさいよ」

キョン「この野郎」

ハルヒ「…………」ペラペラ

キョン「…………」ペラッ

ハルヒ「…………似てた!!?」バッ!!

キョン「あ? なにがだよ?」

ハルヒ「有希の真似ー!! どう? どう?」

キョン「バカなことやってんのは誰なんだよ。集中してくれ」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 22:18:23.23 ID:k6apvfE40













            「今度こそ―――永遠にさよなら。僕の親友」











172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 22:23:01.31 ID:k6apvfE40

佐々木「…………ん」

橘「あ、はい。ここで大丈夫です。えっ? は、はい。彼女は眠ってるだけですので……あと領収書を……」

藤原「おい。おい」

佐々木「……ついたのかい?」

藤原「本当に眠っていたのか? 気が緩んでるんじゃないのか?」

佐々木「すまないね、ついうとうとと。慣れないものだ、『力』の無い体というのも」ノビー

橘「九曜さんは……」

佐々木「まだのようだね。その内ひょっこり顔を出すだろう」

藤原「……」

佐々木「さて」

ハルヒ「…………」スー

佐々木「眠り姫をお城へと運び込むとしよう」

藤原「……ああ」

佐々木「じゃあ橘さん。案内をよろしく頼むよ」

橘「はい。じゃあ、お二人共手を……」

佐々木「……」

佐々木「(キョン。今キミはどこにいるのかな?)」

佐々木「(急がなければキミの望まぬバッドエンドまではもうすぐだよ)」

橘「行きます」ズッ

藤原「む……」ズズッ

佐々木「(……さあ、キョン―――)」


















佐々木「(―――僕の期待を超えられるかい)」

















173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 22:24:53.72 ID:k6apvfE40
ここまでー
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/28(水) 22:25:22.51 ID:TtQoXwQa0
久しぶりでも面白い!
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/28(水) 22:41:08.98 ID:J1qvtqeyo
乙です
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/29(木) 01:49:33.56 ID:R+dORQRqO
なぜこうも毎回いいタイミングで切るのか乙
焦らしプレイがだんだん上手くなってきてる>>1だこと…
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/02(月) 16:56:28.00 ID:cWFYA6CUO
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/02(月) 22:13:54.81 ID:Eyty2v7i0
ageちゃうわ
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 11:50:50.24 ID:ON8BiOM+O
良いところでおわっちまうなぁ、続きを、
むしろ続編外伝なんかも書いてほしい
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 15:38:45.11 ID:1YBVOFuP0
>>179
オリジナルだろうけど面白そうだね
書いてくれたら嬉しいね
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 22:24:39.31 ID:lgTxNocn0
そろそろ来て欲しいw
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/13(金) 22:25:48.65 ID:lgTxNocn0
楽しみにしてるから
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 18:53:24.78 ID:CvHLz2B+0
>>182
ありがとうございます!

というわけで、19時半より投下しますー
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 18:54:42.78 ID:mQr4IYC0O
やったぜ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 19:25:53.39 ID:CvHLz2B+0
とうかー
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 19:30:55.72 ID:CvHLz2B+0

α

pipipipipipipipipipipipipipipi


キョン「ん」パチ

キョン「目覚まし通りに目が覚めるとは……我ながら驚きだ」

キョン「さてさて、と……」ノビー

キョン「不思議探索か、やれやれ」












キョン「っと」シュン!

キョン「おやまぁ珍しい。集合時間2時間前だってのに誰も来ちゃいねえぞ」

キョン「…………ん? なんか言ってることがおかしい気が―――」

ヤスミ「先輩っ!! おはようございますっ!!」ヒョコ!

キョン「……ヤスミ。俺の背後に立つな、命の保証はないぞ」

ヤスミ「フフ。ビックリするかと思って! 先輩、随分来るのがお早いんですね!」

キョン「SOS団の悪しき風習さ。直にぞろぞろ集まってくる」

キョン「それに、お前だってもう来てるじゃないか」

ヤスミ「あたしは今日という日が楽しみで楽しみで!! つい早く来ちゃいました!!」

キョン「つい、ってレベルじゃねえと思うが……ふぅ」ドサッ

ヤスミ「おとなりいいですか!?」

キョン「勝ってにしろ」

ヤスミ「失礼しますっ!」ストンッ!

キョン「…………」

ヤスミ「いやあ、それにしてもいい天気ですね先輩っ! こんなに雲がない日なんて珍しいっ!」

キョン「ヤスミ」

ヤスミ「はいっ! なんでしょう先輩っ!!」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 19:35:28.91 ID:CvHLz2B+0












キョン「お前は誰だ?」

ヤスミ「……あたしはわたぁしですよ、先輩っ!」












キョン「そうじゃなくてだな……」

ヤスミ「あっ! 古泉先輩っ! おはようございます!!」シュバッ!

古泉「やあ、どうも。お二人共随分早―――」

キョン「間が悪ぃ」ドンッ!

古泉「空気砲ッッッッ!!?!?」ドゴォォォオ!!

キョン「安心しろ…………安心しろ」

古泉「そ、こは……峰打ちだ。とかじゃ、ないん……ですかね……いや、十分、ダメージを負いましたが……」カハッ!

キョン「根拠のない安心もたまにゃ必要さ」

古泉「今じゃないですよね……」

朝比奈「おはようござ、古泉くんが!!??!? ボロボロ!!」

長門「見慣れたもの」スッ

朝比奈「それも……そうですけど……」

古泉「………………」

キョン「男はァ、泣きたい時こそ〜笑うもンだァ〜〜!!」デデン!

ヤスミ「わあっ! ナイス歌声!!」イヨッ!

古泉「……笑うしかないですね」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 19:40:42.13 ID:CvHLz2B+0

キョン「治れったら治れ!!」パアァ

古泉「……本当に治るのはありがたいのですが、釈然としない治療法ですね」

キョン「文句言うな。爪剥ぐぞ」

古泉「悪魔ですか」

ハルヒ「みんなおっはよー!! 集合時間1時間半前! うん、みんな揃ってるわね!!」

朝比奈「(もう涼宮さんは、わたしたちより早く来ようという気はなくしてしまったみたいです。十分早いですが)」シミジミ

ハルヒ「じゃ言った通り、今日は午前はみんなで回りましょう! 午後はくじ引きで!!」

キョン「結局どこ回るんだ? どこでもいいのか、了解」

ハルヒ「どこでも―――そう、そうよ」

ヤスミ「面白い会話ですね!」

朝比奈「そ、そうかなぁ……?」

ハルヒ「そんじゃ行くわよー! ついてきなさいっ!!」オー!

ヤスミ「おーっ!」

キョン「空の旅をお求めの方はこちらでーす。ビーフオアチキンでーす」

ヤスミ「わあぁ!!」タタタッ!

長門「……」スタスタ

ハルヒ「そこ! 団体行動を乱すな!! 有希! 食べ物につられない!! なにが空の旅よ!!! まったく!! みんな!!」

ハルヒ「結局、雲の上には乗れるのか乗れないのか確かめるわよ!!」オー!

ヤスミ「おーっ!」

キョン「じゃねえよ。誘惑に流されてんのはお前も同じじゃねえか」

朝比奈「?? 普通に乗れますよね??」

古泉「……えーっと。この時代では無理かと……」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 19:45:03.69 ID:CvHLz2B+0

ハルヒ「ついたわよっ!」

朝比奈「ここって……」

古泉「懐かしいですね。野球場ですか」

ハルヒ「そっ! かつてSOS団が野球というスポーツ生み出し、世界に広めた場所よ!!」フフン!

ヤスミ「なっ!!!??!?!? まっ!!?!?!?」ガーン!

朝比奈「えっ!!!?!?!?? ええっ!!?!!?」ガガーン!

キョン「約二名ほど信じてるから、得意顔で大ウソつくな」

ハルヒ「惜しくも優勝を逃しちゃったのは心残りだけどねー!」

キョン「古泉、誰のせいで負けたんだっけ? 誰がホームラン打ったのにアウトになって初戦で負けたんだっけ??」

古泉「……さあ、あまり昔のことは覚えてませんので」シラッ

キョン「さっき懐かしいとかほざいてたじゃねえか」

ハルヒ「もっかいぐらいホームランかっ飛ばしたいわねー!!」

キョン「コイツはコイツでいい記憶だけ覚えてやがる」

ヤスミ「あたし、やきゅうやったことないから是非やってみたいですっ!」

ハルヒ「決まりね!! 今年もエントリーして今年こそ優勝するわよ!!」

古泉「では、練習できるグランド押さえておきましょうかね」

ハルヒ・キョン「「専用グラウンド持ってる野球好きの?」」

ヤスミ「???」

古泉「んっふ」

ハルヒ「あはははっ! 別荘持ってる知り合いがいるくらいだもんね!! 今更よね!」

キョン・キョン「「慣れって怖いなぁ」」

長門「同意」ペラ
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 19:50:56.07 ID:CvHLz2B+0

ハルヒ「ここよ!!」

ヤスミ「池!?」

古泉「池です」

朝比奈「池ですね」

長門「池」

キョン「池だァ!」

ヤスミ「ここが何か?」

ハルヒ「ふっふっふ、ここはね……SOS団が制作した世界的に大ヒットした映画のロケ地の一つなのよ!!!」

ヤスミ「えぇぇぇえええぇぇぇええぇぇええぇぇええええ!!?!?」

キョン「狭い世界だな」

ハルヒ「あの有名シーン、『ミクルビーム』が出たのもここなのよ!!!」

ヤスミ「あの『ミクルビーム』がここで!!?!?」

キョン「絶対知らないだろヤスミ。あの、とか言ってんじゃねえ」

ハルヒ「懐かしついでにみくるちゃん、撃っちゃいなさい」ニコッ

朝比奈「えぇぇぇえええぇぇぇええぇぇええぇぇええええ!!?!?」

キョン「ヤスミとまったく同じリアクションをなさってるじゃねえか。無茶ぶりは止せ」

ハルヒ「無茶じゃないわよ。ねーみくるちゃん。はい、いくわよ3.2.1!」

朝比奈「えっ、わっ、あっ、み、『ミクルビーム』!!」カッ!

古泉「えっ、何でこっち見―――」



ドォオオォオオオオオオォオオオオオオオオオオオオオオオン!!!



ヤスミ「わあっ!! すごい!!! すごすぎますっ!!」パチパチ!

ハルヒ「さっすがみくるちゃん!! 主演女優なだけあるわ!!」

朝比奈「ふええぇええぇええっ!! 何で!? 何で出るの!!?!?」ビエェエン!!

キョン「儚い命が今散ったがな」

古泉「か、勝手に散らさないでください……ありがとうございます長門さん」ケホッ

長門「平気」ホーホゥフフォー!!

古泉「マジカルステッキ……悪い魔法使いユキ様様ですね」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 19:55:02.99 ID:CvHLz2B+0

ハルヒ「あれ!!」

朝比奈「鶴屋さん、あっ、鶴屋山……」

ヤスミ「大きい山ですよねー。こんな大きな山持ってる人って一体どんな人なんだろう……」

ハルヒ「なんと! この山はSOS団の名誉顧問である鶴ちゃんのお家のものなのよ!!!」

ヤスミ「っ!!?!!? っ、で、ですがこれ以上はもう驚きませんよっ!!」グッ!

ハルヒ「で、さっきからずっと横にある壁。この内側が全部鶴ちゃんの家」

ヤスミ「ひいぃいいぃいぃいぃいいぃぃいぃぃいい!!!!」ガタガタ!

キョン「どういうリアクションだよ、まあ無理もないが」

古泉「まさに大豪邸ですからね」

ハルヒ「で、ここが入口。つーるーちゃん! あーそーぼ!!」

朝比奈「あはは、まさかそれで鶴屋さんが出てくるわけ……」

鶴屋「呼んだ?」ニョロ

朝比奈「キュウ……」パタン

古泉「朝比奈さーん!!!」ガシッ!

ハルヒ「鶴ちゃん!! 一緒に遊びましょ!! 不思議探索中なのよ!!」

鶴屋「やっ、ハルにゃん! むむむっ、そうしたいのはやまやまなんだけど、これからちょいと行くとこあってねぇ、ん?」

ヤスミ「どうも! あたし、ヤスミと申します! 鶴屋先輩っ!」

ハルヒ「紹介するわ! この子が噂の、SOS団新入団員候補のヤスミちゃんよ!」

鶴屋「ほほう! この子がハルにゃんの遺志を継ぐものだねっ! うんうん! いい目をしているっさ!」

ヤスミ「ありがとうございます!」

鶴屋「これで未来のSOS団も安定ですなぁ!」ハッハッハ!

ハルヒ「いやいや! 鶴屋家ほどじゃございませんよ!」ホッホッホ!

キョン「あたりまえだろが」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 20:00:11.25 ID:CvHLz2B+0

ハルヒ「っと、もうこんな時間ね。そろそろお昼にしましょうか!」

キョン「おいおいハルヒ。ツッコミが遅れたが、こりゃなんだ? 到底不思議探しとは言えんぞ」

ハルヒ「はぁ〜……ったくあんたは察しの悪い。古泉くん、説明したげて」

古泉「おそらく涼宮さんはヤスミさんにSOS団に縁のある場を案内し、SOS団の歴史を知ってもらおうとしたのではありませんか?」

ハルヒ「それよ! まさにそう!! 古泉くん、さすがよ!」

古泉「光栄です」

ヤスミ「なるほどです! ご配慮いただき、ありがとうございます!」

キョン「わざわざ実際に回らんでも……腹減った。早く飯を食おうぜ」

長門「こっち」スタスタ

ハルヒ「有希の歩き出しが早いっ!! いいお店知ってるの? あたしの気分的にはあっさりより―――」

古泉「長門さんおすすめともなると期待できますね」

朝比奈「まってくださぁーい!」

キョン「大食いチャレンジ専門店とかじゃねえだろうな」

ヤスミ「頑張ります!」フンス!

キョン「いらんやる気を出すな」

ヤスミ「あっ、そうだ! 先輩先輩っ!」

キョン「なんだ後輩」

ヤスミ「ヤスミですっ! 午後は確かペアで行動するんでしたよね?」

キョン「そうなのか? いつもは2人組3人組だが、今日は6人だからそうなるのかもな」

ヤスミ「だったら! もし、くじ引きであたしと一緒になったら―――!」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 20:04:17.65 ID:CvHLz2B+0


















キョン「違う」

ヤスミ「それってデートですよね!!?」

















ヤスミ「否定が早い!!」ガーン!

キョン「嫌な予感しかしねえからだよ。ったく」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/14(土) 20:06:52.46 ID:CvHLz2B+0
ここまでー!
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 20:10:27.88 ID:BKMfiiqnO
くっさすが>>1だ。いいところで切ってくれる乙
おかげで最近眠りが浅く一時間二時間毎に起きてしまう。
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 20:25:08.28 ID:QxjwDtKco
乙です
治ったら治れwww
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 21:00:29.17 ID:TCTTuQ3x0
あぁ面白え
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/14(土) 22:50:44.53 ID:SHHnteBi0
久々に板覗いたらこのシリーズも驚愕まで来てて驚いた。
>>1これからも頑張って下さい!
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 23:04:13.60 ID:VIyK2bi20
>>198
うるせぇsageろks
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/15(日) 19:12:24.03 ID:pfhvxYoC0
谷川仕事しろ
冨樫仕事しろ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 20:23:46.88 ID:sLeLPkZnO
>>200
sageろ
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 22:58:04.13 ID:stpcQqHp0
荒らしにかまうなよ
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/18(水) 19:50:34.76 ID:BhpYDFwxO
ぶっちゃけストーリー楽しんでるやついない説
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 20:11:35.20 ID:S1uwZ79oo
それはありえない
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 20:45:48.11 ID:9XswRFbV0
>>203
ぶっちゃけ俺は楽しんでる
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/18(水) 22:04:58.82 ID:ufFE1omfO
>>203
じゃあ何を楽しみにするの?
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 08:28:48.41 ID:kEXwtiiF0
もうストーリーごちゃごちゃしててわけわかんないから古泉がひどい目にあうの楽しみにしてるよ
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 08:58:37.18 ID:d617rD1Vo
そんなごちゃごちゃしてないだろ
大筋は原作と同じだし
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 10:11:16.66 ID:xEXpTjG8O
可愛い朝倉さん期待乙
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 19:03:02.80 ID:mT0PIiNNO
キョンにいじられて若干涙目になってるハルヒ想像するのが楽しいから見てる。
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/04/19(木) 20:26:59.26 ID:P33gouYVO
誰かαβのストーリーの流れ、伏線、見所教えてくれよ
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 20:56:50.63 ID:LXKwIuygo
ageんなカス
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/19(木) 22:27:05.62 ID:mHjF+z+rO
>>211
そこに携帯あるじゃろ?
Googleがあるじゃろ?
あとはわかるな?
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/22(日) 15:12:41.91 ID:vWr+1daw0
四時ごろ投下―
309.58 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)