提督「元帥が視察に来た」

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142 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:39:52.22 ID:iGGH9QdY0
――――深夜 重巡寮

衣笠「古鷹!本当にそうなの?!」

古鷹「・・・・・・」

プリンツ「ずっとこのままなんだ・・一言もしゃべらずに・・」

武蔵「幸いにも出撃はできるのだが、精神面が不安定でな・・」

ビスマルク「時々行動ができなくて、砲撃を喰らうことも多いのよ・・」

衣笠「・・・・ねぇ!私の名前言ってみてよ!ほら!き、ぬ、が、さって!」

古鷹「・・・・・・・」

衣笠「・・・・本当に・・・喋れなくなったの・・?そんなぁ・・」ポロポロ

青葉「こんなことって・・・あるんですか・・?」

加古「・・・・・」ガタッ

鈴谷「加古?どこにいくの?」

加古「・・・・ちょっと歩いてくる」
143 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:41:34.20 ID:iGGH9QdY0
――――廊下

加古「・・・・・・・」

-----

"加古!いつまでも寝てないで起きてよ!もうお昼なんだよ!"

"聞いてよ!提督ったらまた駆逐艦の娘と遊んで・・"

"えへへ・・提督に指輪貰っちゃった。嬉しいな・・//"

-----

ドンッ

加古「・・・・ちくしょう・・声も聞けないだなんて・・・」

加古「くそっ・・・くそぅ・・・!」ポロポロ


榛名「加古さん・・?大丈夫ですか?」

加古「・・・榛名か?」
144 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:46:23.54 ID:iGGH9QdY0
江風「ちっくしょー・・・提督の部屋に入ったのは良いけどあの箱以外情報は何にもなかったか・・」

嵐「元帥が捨ててしまったかもしれねぇな・・・」

江風「くそっ!何か見つかると思ったのによ・・」

嵐「いったん帰ろう・・おい、江風隠れろ!」

江風「うわっと・・なんだよ」

嵐「あれ見てみろよ・・・」

江風「ンー?・・・榛名さんと加古さんだ。何話してンだ?」


榛名「・・・・・・・」

加古「・・・・おい、今なんて言った!?」
145 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:48:06.95 ID:iGGH9QdY0
榛名「古鷹さんを・・・解体するみたいなんです・・」

加古「ちょっと・・・冗談はやめてくれよ・・嘘だよね?」

榛名「・・・・本当です。元帥が近日中に行うと言っていました・・」

榛名「まともに話すこともできず、戦闘も満足にできないのなら不要だと・・」

加古「マジかよ・・・」

榛名「あの・・加古さん・・すみません・・・」

加古「榛名が謝らなくてもいいよ。今日はもう寝るわ、おやすみ」スタスタ

榛名「・・・・・・」


江風「おい、聞いたかよ」ヒソヒソ

嵐「ああ・・やべぇことになったな」ヒソヒソ

江風「・・なぁ、少し話しねぇか?」

嵐「え?ああ・・」
146 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:51:57.91 ID:iGGH9QdY0
護衛B「わかった、ありがとう」

護衛C「おい、どうした?何かあったのか?」

護衛B「うん、元秘書が元帥について教えてくれたんだ。もちろん悪事の事も」

護衛D「そうか!これで元帥を・・・だが、上手くいくのだろうか?」

護衛A「やってみなきゃわかんねーだろ!・・・あの提督が協力してくれたおかげでもあるしな」

護衛B「僕たちは元帥の資料を漁ることはできないからね・・けどこれで・・」

護衛A「ああ・・終わらすことができるな」

護衛C「あと少しの辛抱だな・・」

護衛B「早朝に来る予定だから、その時間帯で合流しよう」

護衛D「よし、計画を再確認するぞ」
147 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:53:26.53 ID:iGGH9QdY0
―――――数時間前 ???

提督「さてと・・そろそろ来る頃かな?」

???「―――――」

提督「やぁ、急に呼び出しちゃってごめんね」

???「―――――」

提督「うん、ちゃんと準備はしてあるよ」スッ

???「―――――」

提督「これで全部だよ、じゃあ後はよろしくね」

???「―――――」コクッ


提督「・・・・・さて、これで一段落は終えたかな・・」
148 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/09(金) 00:54:49.47 ID:iGGH9QdY0
今日はここまでです
また日曜日に投下予定です
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/09(金) 07:12:32.24 ID:pWDSYez1o
おつ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 18:23:42.92 ID:Am6J+5ro0
しかしこの手の糞提督って何がしたいんやろな
実力主義でそれを押し付ける癖に自分にはひたすら甘いクズの極み。足立がまともに見えるレベル
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 20:32:44.61 ID:Am6J+5ro0
提督じゃなくて元帥や…
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/10(土) 20:59:12.01 ID:s3y2uhpNO
元はバリバリの仕事人間だったけど定年して急にやることなくなったおじさんとかに偶にこういう人いるよ
153 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:08:41.02 ID:EOMKgtQd0
―――――翌日 早朝 駆逐寮

江風「・・・・準備はいいか?」

嵐「ああ、こうなった以上俺たちが元帥を止めないとな」

江風「・・・・ちなみに誰かにばらしたりとかはしてないだろうな?」

嵐「んなことするかよ、お前はどうなんだ?」

江風「してないに決まってンだろ?」

嵐「へっ!やっぱそうだよな!」

江風「・・・・みんなには申し訳ないけど、巻き込みたくねぇからな」

嵐「そうだな・・・よし!じゃあ行こうぜ!」


天霧「どこに行くつもりなんだ?」
154 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:13:52.51 ID:EOMKgtQd0
江風「あ、天霧!?」

天霧「やれやれ・・どうせそんなことだろうと思ったよ」

嵐「いつから気づいてたんだよ?」

天霧「昨日、夜二人でコソコソしてただろう?その時に聞かせてもらったよ」

江風「盗み聞きかよ・・・」

天霧「というわけで、あたしも仲間に入るぜ」

江風「天霧・・お前・・」

天霧「二人より三人の方が良いだろ?あの元帥の鼻を折ってやろうぜ!」

嵐「・・・・おう!」


松風「やれやれ・・・君もそういうタイプなのかい?」
155 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:16:57.09 ID:EOMKgtQd0
江風「げぇ!松風!?」

松風「何で僕にはそんな嫌な顔をするんだい?」

江風「何でって・・お前に知られると厄介なことになりそうだからだよ」

松風「・・・・君、僕の事疑ってるの?」

嵐「止めようとしても無駄だぜ。俺たちは決めたんだ」

天霧「元帥の好きにはさせないってね」

松風「天霧もおバカさんの仲間入りしたのかな・・?」

天霧「あぁ?!」

江風「うっせぇ!馬鹿は二人だけで十分だ!」

松風「二人・・?やれやれ・・三人の間違いじゃないのかい?」
156 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:25:25.55 ID:EOMKgtQd0
嵐「え?」

松風「今日限り、僕もおバカさんになるよ。・・・僕だって止めたいさ」

江風「おまえ・・へへっ!頼もしい奴が仲間になったみたいだな!」

天霧「おっと訂正、馬鹿は三人じゃなくて四人。そうだろ?松風」

松風「あはは、それは違うと思うね」

天霧「違うって・・?」

皐月「ボクもおバカさんだからだよ」

初月「姉さんたちが知ったら驚くだろうな」

磯風「ふっ、たまには阿呆になるのも悪くないな」

長波「仲間外れは良くねぇぞ」

時雨「江風、何で相談してくれなかったんだい?」
157 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:34:40.26 ID:EOMKgtQd0
江風「みんな・・・もしかして聞いてた?」

時雨「あれだけ大きな声出してたら聞いちゃうよ」

嵐「江風お前・・・」

江風「ま、まぁ仲間はたくさんいた方が安心するしな!」ニシシ

春雨「・・・・やっぱりみなさん、行く気なんですね」

江風「春雨の姉貴・・悪ぃ、けどここで止めねぇとまた元帥の好き勝手にされちまうからな」

時雨「春雨、僕たちに何かあったら後は頼むね」

春雨「・・・・わかりました」

時津風「ねぇ・・だったら時津風も連れてってよ・・」

初霜「時津風さん!寝てないと駄目ですよ!」
158 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:43:06.50 ID:EOMKgtQd0
江風「時津風・・お前ばっかり苦労させて江風達は情けねぇんだ」

嵐「だから・・・今度はお前の代わりに俺たちが元帥に立ち向かう番だ!」

時津風「・・・・・ほんとに大丈夫?」

江風「任せとけって!策はちゃんとあるさ!」

磯風「ほう、その時に見せて貰おうか」

初月「そろそろ行かないと、遠征の時間になってしまうぞ」

江風「ああ・・・行ってくるぜ!姉貴!時津風!」

江風「よし!みんな!行くぜ!」

一同「おー!」


時津風「・・・・」

春雨「時津風さん、部屋に戻って準備を始めましょう」

時津風「・・・うん」
159 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/11(日) 23:54:39.29 ID:EOMKgtQd0
護衛A「朝だな・・・俺たちは例のポイントに行かねーとな」

護衛B「そうだね」

ブーブー

護衛B「あっ・・・ごめん。ちょっと待ってて」

護衛B「・・・・・なんだって!?提督がいない?!」

情報屋A「"はい・・・朝、迎えに来たらいなくて・・・情報を保存していた機器もないんすよ・・"」

情報屋B「"でもでもーバックアップはとってあったよー"」

護衛D「まさか・・・先に一人で向かったのではないか?!」

護衛A「おいおい!マジかよ!くそっ!俺は探しに行ってくる!」

護衛B「僕も行くよ!君たちは元帥の所に行ってくれ!」

護衛C「おう!・・・早く見つけてくれよ!」

護衛A「よし!提督がここに来てるか探しに行くぞ!」
160 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:00:16.13 ID:kcj0ZbmM0
初月「それで、策と言うのは何だ?」

江風「これさ」チャプン

天霧「・・・水風船?」

松風「全く・・・こんなもので立ち向かうなんて無謀じゃないか」

嵐「これはな・・・特殊な水風船だ!」

時雨「確か、夕立の気を静める時に使ったものだよね」

江風「そうさ、これを元帥に当てて怯んだところで元帥を抑える」

江風「その隙に電撃を流すスイッチを奪うんだ」

江風「そうすりゃ、元帥も電撃を流すこともできなくなるからこっちは反撃もできるってことだ」

皐月「もしかして、それを二人でやるつもりだったのかい?」

嵐「ああ、そうだけど・・・」
161 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:03:35.66 ID:kcj0ZbmM0
松風「・・・やっぱり無茶がありすぎる。よくそんな考え思いつけるよね・・」

江風「へっ!バカはこれ位しか考えられないのさ!」

長波「あのなぁ・・」

オーイ

長波「衣笠さんじゃん?どうしたの?」

衣笠「ごめん・・!加古見なかった?!」

磯風「いや・・・見てないが・・」

時雨「どうしたんだい?」

衣笠「それが・・・朝早くからどこにもいなくて・・」

ナンダキサマハ!

江風「この声・・・元帥か?!もしかして・・!」
162 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:05:24.96 ID:kcj0ZbmM0
―――――執務室

榛名「か・・加古さん!どうして!?」

加古「古鷹を・・・解体なんてさせないよ!」

元帥「解体・・?ふんっ、どこで知ったか分からんが不要な兵を切り捨てるのは普通だろ?」

元帥「それの何が悪い?」

加古「てめぇ・・・!」ギリッ

衣笠「加古!古鷹を解体ってどういうこと?!」

江風「加古さん!」

加古「あんたら・・どうして来た?!」

江風「こっちももう我慢の限界だ!古鷹さんを解体なンてさせねぇ!」
163 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:10:01.51 ID:kcj0ZbmM0
元帥「ほうほう・・・君も知ったのか・・・だがこれは決定事項だ」

元帥「止めようとしても無駄だぞ」

江風「ふざけんな!絶対止めて―――」

加古「江風、あんた達は手を出すな。これはあたしが食い止める。いいね?」

江風「か、加古さん・・」

加古「・・・・覚悟しな!元帥!」

元帥「おっと、こちらにはこれがあるということを忘れたのか?」ピッ

加古「うあああああああああああああああああ!」ビリビリ

衣笠「加古!」

加古「ぐっ・・・手を・・出すんじゃないよ・・」

江風(なんだよ・・・どうすりゃいいんだ・・?)
164 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:12:31.80 ID:kcj0ZbmM0
―――――港

護衛A「おい!見つかったか!?」

護衛B「いや!見つからない!」

護衛A「くそ!また一通り探しに行ってくる!」

ドンッ

???「わわっ・・・ちょっと!気を付けてくださいよ!」

護衛A「ああ・・悪ぃ!急いでるんだ!」

護衛B「電話・・?もしもし!」

護衛C「"おい!見つかったか!?"」

護衛B「いや、まだなんだ!」

護衛C「"急げ!こっちはこっちで大変だ!駆逐艦の奴らが元帥に反乱を起こしに行ったらしい!"」

護衛B「何だって?!くそっ!」

護衛B「一体どこにいるんだ・・?提督!」
165 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:15:23.87 ID:kcj0ZbmM0
―――――鎮守府 執務室

護衛C「元帥!無事ですか?!」

護衛D「こ、これは・・・」

元帥「おお、ちょうどいいところに来た!早くこいつを抑えてくれ!」

護衛C「は、はい!」

加古「・・・・・・」フー

護衛C(もしかして・・電撃を喰らい続けてたのか・・・?)

護衛D(体ももうボロボロではないか・・これはもう気力だけで立ってるだけだ・・)

加古「・・・・」ジリ

元帥「ひっ!ば、化物め・・・!は、早く抑えんか!」

加古「・・・古鷹は・・・あたしが・・」

加古「まも・・・る・・」バタッ
166 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:17:57.96 ID:kcj0ZbmM0
衣笠「か、加古!しっかりして!」

元帥「ようやく倒れおったか・・。おい!そこの重巡と駆逐艦共を抑えろ!」

江風「ちくしょう!まだ諦めちゃいねぇ――」

護衛D(まずい!)

ターン

江風「・・・・え?水風船が・・」

護衛D「・・・・貴様等のすることはすべてお見通しだ」

嵐「おい!どういうことだよ!」

護衛D「・・・すまないが余計な真似をするのはここまでにしてもらおう」チャキ

護衛C「というわけだ・・・許してくれよな」チャキ

磯風「元帥の前では護衛の役割を果たすのか・・・!」

元帥「どうやら君たちの企みも潰えたようだな。残念だったなぁ!」

江風「くっ・・・!」
167 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:21:19.08 ID:kcj0ZbmM0
元帥「これで逆らう者もいなくなった・・・では手始めにそこの倒れている重巡を撃ち殺せ」

衣笠「そうはさせない・・・!撃たせはしない!」キッ

護衛C「なっ・・・」

長波「駄目だ衣笠さん!そんなことしたら・・!」

護衛C「お・・おい・・」

元帥「ええい!何を躊躇っている!その艦娘ごと撃て!」

天霧「もう・・・終わりなのか・・?」

皐月「嫌だ・・・嫌だよぉ!」

江風「ちくしょう・・・・また何にもできなかった・・・!」

江風「あいつに合わす顔なんてねぇ・・!」ポロポロ

時雨「江風・・・」

護衛D(くそっ・・・まだ見つからないのか!?)
168 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:26:16.20 ID:kcj0ZbmM0
元帥「早く撃たんか!さもないと反逆と見なして罰を与えるぞ!」

護衛C「・・・・・・!」チャキ

衣笠「撃てるものなら撃ってみなさいな!」

護衛C(くそ・・・くそおおおおおおおお!)ググッ

護衛D(計画は失敗か・・!!)

松風「万事休すってことかい・・・!」

江風「どうしたらいいんだよ・・・・!くっそおおおおおおお!」



バンッ

???「すいませーん ラーメンを お持ちしましたー」タッタッタッ

バシャッ

時雨(・・・え?)
169 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:30:45.49 ID:kcj0ZbmM0
元帥「ぐふっ!な、何だこれは!あ、熱い!熱い!」

???「特製の叉焼麺です お支払いはここの提督さんでよろしくお願いしますね」

元帥「き、貴様!一体何のつもりだ!?」

???「出前しただけですよ。・・・昔は提督業をやっていましたけどね」

時雨(・・・・この声、どっかで聞いたことある・・)

時雨(いや、僕は知ってるはずだ。僕だけじゃない、みんなもだ)

時雨(そして思い出した瞬間、一斉に声を張り上げると同時に心に光が差した)


「「「「提督!!」」」
「「「司令!!」」」
「「「司令官!!」」」

提督「Yes,I am!」フフン
170 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/12(月) 00:33:46.95 ID:kcj0ZbmM0
今日はここまでです

話には居ませんが 神風のバレンタイングラ可愛いですよね
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/12(月) 01:01:23.70 ID:aILFKxfDO

この提督ノリノリである
172 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:04:53.21 ID:zVFOv23d0
衣笠「・・・・・え?」

榛名「て、提督?!」

護衛C「なっ・・・お、お前!何で先に来てるんだよ!?」

護衛D「勝手なことを!」

提督「ごめんごめん・・」

護衛B「何やら騒がしいけど・・・えぇっ?!」

護衛A「おい、どうした?何を驚いて・・・うおっ!」

提督「やぁ、護衛さん達」

護衛A「やぁ じゃねーよ!というよりお前その恰好・・・あっ!」

提督「走るときは前を見て走ってよ?」

護衛B「まさか、変装して来たの・・?!」

提督「どうかな?似合ってる?」
173 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:07:25.34 ID:zVFOv23d0
元帥「貴様!何故生きている!それよりもお前達!殺したはずじゃないのか?!」

護衛B「・・・少し計画が狂ってしまったけど・・いいか」

護衛B「僕たちは今ここであなたの護衛役を辞めることにする!」

元帥「何っ!?どういうことだ!?」

護衛A「・・・全く、どういうことだじゃねぇよ」

護衛A「辞めるって言ってんだよ!分かんねぇのか!」

護衛C「へっ!分かんねぇなら分からせてやるだけだ!」

護衛D「ふん、こんな奴のために俺の腕はあるんじゃない・・貴様みたいな悪党を成敗するためだ!」

元帥「なっ・・・!貴様等・・・!そんなことをすればどうなるか分かってるのか!?」

護衛A「知るか!!けど、お前のやり方にはもううんざりなんだよ!」

提督「どうします?元帥殿?1対5で一気に不利になりましたね」
174 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:10:57.42 ID:zVFOv23d0
元帥「・・はっ!君が帰ってきたところで状況が変わるとでも思うのか?」スッ

提督「そのスイッチは・・・」

元帥「このスイッチは今までの奴とは違う、強力なものだ」

元帥「一瞬であの世に行けるぐらいのな・・・」ニヤリ

初月「そんなものも持ってただなんて・・!」

元帥「それに複数人にも電撃を流せることができる。大人しくすればこの事はなかったことにしてやろう」

元帥「下手な真似をすれば・・艦娘全員をあの世に送ってやる・・・!」

護衛C「散々電撃を流して痛めたくせに・・・!」

元帥「おっと、君たちもだよ。反抗すれば分かっているな?」

護衛B「くそっ・・・」



明石「みなさん!目を閉じてください!」ヒュッ パシュン
175 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:12:54.73 ID:zVFOv23d0
元帥「がっ・・・!ま、眩しい!」

明石「どう?!この"明石特製の電波妨害爆弾"は?!」

護衛B「完成したんだね!」

提督「それよりも・・・すっごい眩しかったけど・・」

明石「え?!て、提督?!」

提督「明石、その爆弾の効果は?」

明石「は、はい!この爆弾は広範囲にあるすべての電子機器を機能停止することができるんです!」

明石「それに・・!この通り!」カチャン

元帥「なっ・・!このスイッチも起動しないのか!」カチカチ

明石「みなさん!早く腕輪を外してください!」

江風「おー!外れたぜ!」

ヨッシャー コンナモノ! ステチャエ!
176 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:18:56.10 ID:zVFOv23d0
明石「誰か!伝声管でみんなに伝えて!」

時雨「わかった!」

時雨「"みんな!良い知らせだよ!明石さんのおかげで腕輪が外せるようになったんだ!急いで外して!」

----戦艦寮

武蔵「む!外れたぞ!」

ビスマルク「これで心置きなく元帥に立ち向かえるわね!」

リシュシュー「私たちをこき使ったことを後悔させてあげるわ!」

----空母寮

飛龍「やった!外れた!今から元帥の所に行ってくる!」

瑞鶴「覚悟しなさい・・!元帥!」

翔鶴「ちょ、ちょっと待ったほうが・・・」

----重巡寮 古鷹型の部屋

羽黒「古鷹さん!腕輪が外れましたよ!」

古鷹「・・・・・・」
177 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:20:36.89 ID:zVFOv23d0
提督「"あーあー、聞こえる?みんな!久しぶり!"」

古鷹「・・・・・!」

提督「"腕輪が外れて、反乱を起こそうとする気満々の娘もいるけど・・"」

提督「"その場で待機してほしいんだ。僕たちが元帥を止める"」

提督「"だから今は大人しくしててね"」

提督「"それじゃあみんなよろしく"」

羽黒「古鷹さん・・・!司令官さんが・・・司令官さんが・・・!」

古鷹「・・・・・」コクッ


提督「・・・これでよし。待機してねって言ってもここにいる艦娘達は言う事聞かないだろうな・・」
178 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:21:42.81 ID:zVFOv23d0
嵐「さぁどうする?元帥よぉ?」

天霧「あんな腕輪、重りにもならなかったし邪魔なだけだったな・・」

初月「久々の戦闘か、腕がなまってないと良いが・・」

松風「砲撃戦じゃないんだし、関係ないでしょ」

皐月「ボ、ボクは怖くないぞ!」

長波「やられたらやり返す・・・倍返しってことか」

磯風「いや、百倍返しだな」

元帥「くっ・・・来るなっ・・!」

江風「どうした・・・さっきまでの威勢は・・覚悟はできてるんだろうな?!」

江風「来ないなら・・・こっちから行くぜ!」ダッ

護衛D「待て!奴にはまだ・・!」
179 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:22:59.64 ID:zVFOv23d0
元帥「う、うあああああああああ!」ブンブン

提督「軍刀?!江風!」

江風「のわっ!」ザシュ

時雨「江風!大丈夫?!」

江風「こんなもん・・軽い切り傷だって・・・」

元帥「来い!」

衣笠「い、嫌!離して!」

元帥「動くなぁ!下手な真似をしたらこいつの首を飛ばす!」

提督「次は人質ですか・・・!」

護衛A「てめぇ・・・!」
180 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:26:12.65 ID:zVFOv23d0
ガシッ

元帥「何だ?」

加古「これ以上・・・仲間を傷つけてみなよ・・・」

加古「あたしは・・許さないよ・・!」ギロッ

元帥「ひっ・・ば、化物か貴様は・・」

提督(怯んだ!このチャンスを逃すわけにはいかない!)ヒュッ

元帥「がぁっ!き、貴様!」カチャン

護衛C「な、投げナイフ・・・!」

提督「護身用に持っておいてよかったよ」

衣笠「離してよ!この!」ドンッ

護衛B「今だ!刀は預からせてもらうよ!」
181 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:27:45.56 ID:zVFOv23d0
元帥「まだだ・・!まだ終わるわけには!」チャキ

時津風「いい加減降参しろー!」ドゴッ

時雨「時津風?!」

元帥「ぐおっ・・・き、貴様ぁあああ!」

時津風「護衛さん!これ!」ヒュッ

護衛A「おう!・・・わっとと・・・」

護衛D「どうだ?飼い犬に噛まれた気分は・・・次は貴様が罪を受け入れる番だ!」

護衛C「今まで艦娘に酷い目に合わせた事は許さねぇぞ!」

護衛A「さっさと降参しやがれ!」

護衛B「お前の野望もここまでだ!元帥!」
182 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/17(土) 16:28:29.43 ID:zVFOv23d0
一旦ここまでです
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 17:50:03.39 ID:OLk1ifFWO
幽閉電気攻めプレイとかするのかな?(謎の期待)
184 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:27:54.00 ID:fd9e6k8A0
元帥「降参・・・?くく、誰がするか!?私は元帥だぞ!逆らったことを本営に知らせればお前たちなんぞ死刑にもできる!」

元帥「貴様等なんぞに!するものかああああ!!」ダッ

皐月「逃がさないよ!」ガシッ

元帥「離せ!小娘が!!」ブンブン

皐月「うわぁ!」ドテッ

元帥「はははっ!愚か者め!」バンッ

女憲兵「・・・・・」

元帥「おお!見ろ!神は私についてくれているのだ!さぁ!こいつらを全員ひっ捕らえて―――」

女憲兵「元帥を発見しました!」

憲兵長「全員!"元帥"をひっ捕らえぇい!」
185 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:30:10.53 ID:fd9e6k8A0
女憲兵「はぁ!」ヒュッ

元帥「な、何をする!?ぐわっ!」ドタン

憲兵長「元帥さんよぉ・・・お体の調子はどうですかな?」

元帥「な、何の真似だ貴様等!?あいつらを早く捕まえんか!」

憲兵長「そこの提督が教えてくれたんじゃ。"お前さんの提督だった父親を殺害した"事ものぉ!」

元帥「な・・・!」

護衛B「え?!もしかして・・・」

提督「勝手なことだけど・・・悪事が分かり次第、情報を憲兵さんに渡すつもりだったんだ」

護衛C「・・・・ははっ!嬉しい誤算だぜ!」
186 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:32:50.80 ID:fd9e6k8A0
提督「さてと・・元帥殿、私がいない間指揮を執ってくれてありがとうございました」

提督「けど、あなたのやり方ではやはり任せられないので今すぐ離任していただいてもよろしいでしょうか?」

提督「と言っても、悪事もはっきりしたわけですし強制的にされると思いますが」

元帥「あぁ・・・ああ・・・!」

提督「改めて元帥殿、お疲れ様でした・・。いや違ったか」

提督「今までご苦労様でした "元帥だった人"」

元帥「こんなことは・・・こんなことは・・・・!」

憲兵長「よし!連行しろ!」

元帥「は、離せ!私を誰だと思っているのだ!元帥だぞ!」

提督「やれやれ・・こんな時でもそれを言うんだね・・」
187 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:35:33.67 ID:fd9e6k8A0
元帥「お、おい!護衛ども!金ならいくらでも出す!さっさと助けんか!」

護衛A「おい、何か聞こえたか?」

護衛C「空耳じゃねーのか?」

護衛D「遠くで負け犬が吠えているのだろう」

護衛B「護衛って何のことだろうね?」

元帥「と、恍ける気か!は、早く助けんか!何をしている!?」

「・・・・・・・」

元帥「や、やめろ・・・・!貴様等!そんな目で私を見るな!兵器の癖に!」

元帥「くそ・・・くそぉおおおおおおおおおおおおおお・・・・!!」
188 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:37:41.71 ID:fd9e6k8A0
護衛A「・・・行っちまったな」

護衛C「これで・・終わったんだな」

提督「うわっ!何この椅子!?すっごい高級な物じゃないか!」

提督「こんなのに座ってられないよ!昔あった椅子は捨てられたのかな?」

榛名「は、はい・・・」

提督「そんなぁ・・・また発注しないといけないのか」

提督「ま、立ちながらラーメンでも食べようかな」

提督「それじゃ、いただきま―――」


「「「「この野郎!!」」」」ドカッ

提督「いてっ!あ、あっつぅ!ら、ラーメンが!」
189 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:41:25.82 ID:fd9e6k8A0
嵐「何暢気にラーメン食べてやがんだ!」ボカッ

江風「生きているンなら一つや二つ連絡よこしてもいいだろうが!」ボカッ

提督「そ、そんなことしたら君たちが・・」

皐月「司令官がいない間本当に大変だったんだよ!」ポロポロ

長波「勝手にいなくなりやがってこの野郎!」ゲシッ

天霧「これでも喰らいな!」ギリギリ

提督「あぁああ!痛い痛い痛い!ギブギブ!」

時津風「しれええええええええの馬鹿あああああああ!!!」ドゴッ

提督「うぐっ・・一番来たね・・これ・・」

時津風「おかえり・・・おかえり・・・・!」ギュッ

提督「・・・・ただいま」
190 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:48:56.06 ID:fd9e6k8A0
初月「提督がやられてるぞ」フフッ

松風「終わり良ければすべて良し・・か」

時雨「・・・そうだね」グスッ

護衛C「あーあ、揉みくちゃにされてやんの」

護衛D「だが、満更でもなさそうだな」

護衛B「・・・良かった・・・本当に良かった」

護衛A「今は泣きたいだけ泣け、もう終わったんだよ」

護衛B「・・・・うん」
191 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:49:43.78 ID:fd9e6k8A0
江風「あ!そうだ!提督大変だ!」

衣笠「古鷹が・・・古鷹が!」

提督「知ってる。指輪を捨てられて、喋ることもできなくなったんだよね」

皐月「早く古鷹さんに会いに行ってあげて!」

提督「そうしたいけど・・・今は無理なんだ」

嵐「どうしてだよ!?」

憲兵長「今から軍法会議に向かわんといかんからな、提督も同行せんといかんからのぉ」

憲兵長「それと・・・お前さんたち4人もな」

護衛B「・・・・・罪は償います」

憲兵長「そうか・・・では向かうとするか」
192 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:54:19.55 ID:fd9e6k8A0
提督「ああ!ちょっと待って!・・・指示だけ出してもいいかな?」

憲兵長「構わんぞ。手短にな」

提督「ありがとう。じゃあ榛名、今後についてだけど・・・」

榛名「は、はい!」

----数分後

榛名「みなさんお集まりですね」

榛名「今日をもって元帥が離任されましたので、今日は榛名が提督の役目を担います」

榛名「今後の予定ですが、ゆっくり体を休めてください。また、怪我をしてる艦娘は治療を受けてください」

榛名「それでは各自、行動をお願いします」
193 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:57:07.32 ID:fd9e6k8A0
―――――工廠

江風「いててっ!」

時雨「もう・・勝手に飛び込むとかするからだよ」

江風「だって・・軍刀持ってるとか思ってなかったし・・」

時雨「はい、これでおしまい。さ、皆のところに戻ろう」

江風「ン。・・・提督また戻ってくるかな?」

時雨「戻ってくるはずだよ。きっと・・」
194 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 10:59:41.29 ID:fd9e6k8A0
―――――駆逐寮 ラウンジ

江風「帰って来たぜー!・・・ってみんな寝てンじゃん!」

江風「あれほど遠征ぶっ続けたらまぁそうなるか・・姉貴、江風達も・・って寝てるし!」

江風「・・・あー、だめだ眠気が・・・少し寝ようかな・・」ゴロン

―――――
かわかぜ・・かわかぜ・・・

江風「ンー・・・誰だ?呼んでる奴は・・?」ムクッ

嵐「ようやく起きたか、さ、早く執務室に行こうぜ」

磯風「知らせがあるらしい 先に行くぞ」

江風「知らせって・・・何だろうな?行ってみるか」
195 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 11:01:30.93 ID:fd9e6k8A0
途中離脱するのでいったんここまでです

>>193の場所は工廠ではなく医務室です 申し訳ないっす
196 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 23:13:29.31 ID:fd9e6k8A0
――――執務室

女憲兵「みなさん!ご報告します!元帥は間違いなく称号を剥奪されるでしょう!」

嵐「おっしゃあ!ざまぁねぇな!」

時津風「ねぇ!しれぇは?!しれぇは!?」

女憲兵「軍法会議の事もあって日数を要しますが、再着任することはできるので心配ありません!」

女憲兵「それと皆さんお疲れのようなので、私たちが食事を支給いたしますので召し上がってください!」

江風「よっしゃー!飯だー!」

嵐「これはごちそうに違いねぇな!」
197 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 23:26:58.46 ID:fd9e6k8A0
―――――中庭

嵐「食事って・・・カレーかよ。もっと豪華なものだと思ってた・・」

女憲兵「す、すみません・・大勢に支給するとなるとこれが一番手っ取り早いので・・」

陽炎「文句言わないの、食べれるだけありがたいと思いなさい」

江風「・・・けどさぁ、カレーでも今となったらごちそうに見えてくるよな」キヒヒ

嵐「へへっ、そうだな」

時雨「それじゃ、いただきます」

一同「いただきまーす!」
198 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 23:41:36.83 ID:fd9e6k8A0
―――――古鷹型の部屋

加古「・・・ねぇ、もしかして怒ってる?」

古鷹「・・・・・・・」

加古「やっぱそうだよね。・・・ごめん、心配かけちゃって」

加古「けどこれで、元帥もいなくなって着任することも無くなったわけだし」

加古「提督も戻ってきそうなんだって」

古鷹「・・・・・・・」

加古(・・・・やっぱ駄目か)

コンコン ガチャ

衣笠「二人とも、起きてる?」

加古「ああ、どうしたの?」

青葉「憲兵の人たちが食事を支給しに来てくれたので持ってきました!」

加古「おお!カレーじゃん!」
199 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 23:45:36.53 ID:fd9e6k8A0
衣笠「はい、古鷹の分もあるよ!」

古鷹「・・・・・・」コクッ

衣笠「・・・・あの時の時間が長く感じたよね。けどそれも今日でおしまい」

衣笠「提督も戻ってくるし、また前みたいな鎮守府になるね」

古鷹「・・・・・・」

加古「そうだねぇ、あたしも提督の事殴りたいなぁ」

加古「"大切な人を悲しませやがって!"ってね」

加古「本当に・・・長かった日々だったね・・」

古鷹「・・・・・・」
200 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 23:49:00.58 ID:fd9e6k8A0
青葉「あ、あれ・・?加古さん、泣いてますよ!どうしたんですか急に泣き出して・・・」

加古「ち、違うよ!か、カレーが辛かったから泣いてるんだよ!そういう青葉もじゃん!」グスッ

青葉「アハハ・・・これは貴重な顔ですよ!撮らないといけませんねぇ・・・!」グスッ

加古「だからやめろってぇ!」

衣笠「古鷹・・・・提督が生きてたんだよ・・・・良かったね・・」

衣笠「提督とまた・・・過ごせるね・・」グスッ

古鷹「・・・・・・」ポロポロ
201 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/18(日) 23:51:34.93 ID:fd9e6k8A0
今日はここまでです
カレーにチーズは欠かせません
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/19(月) 08:55:07.36 ID:/jl0hC5po
納豆キムチだろ
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/19(月) 16:11:39.83 ID:1+rEhW2/O
白カレー以外に辛くて泣いた
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/19(月) 18:38:57.21 ID:F4K/bLXT0
比叡カレーこそ至高
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/19(月) 19:36:24.37 ID:/CPy3/pG0
おい、死ぬ気かw
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/19(月) 19:37:59.16 ID:/CPy3/pG0
おい、死ぬ気かw
207 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/26(月) 23:52:21.51 ID:hcplAv5y0
提督(あの日から数日に及ぶ、軍法会議が行われた)

提督(元帥が犯した父親の暗殺、及び捏造、更には裏の関係者からの資金調達までもが元秘書によって暴露された)

提督(称号は剥奪となり、宣告されたときに元帥は膝から落ちて泡を吹いていた)

提督(死刑までとはいかなかったけど、終身刑となり最終的には警備員に連れられながら法廷から出て行った)

提督(僕の方は着任するためにまた手続きをしないといけないという事になったのでまだ鎮守府に再着任できない)

提督(そして 今日を持って元帥による鎮守府乗っ取り計画は終わりを告げた)

----数日後 鎮守府 白露型の部屋

江風「ふわぁ・・・良く寝た・・」

江風「ひっさびさに夜更かししちまったよ・・・今日はたしか・・掃除の日だったな」

江風「・・・・行くしかねぇか」ハァ
208 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/26(月) 23:57:28.13 ID:hcplAv5y0
―――――執務室

榛名「今日は鎮守府全体の掃除を行い、次の作戦に向けての会議を開きたいと思います」

大淀「了解いたしました、それでは・・・」

コンコン

榛名「はい、どうぞ」

ガチャ

榛名「あっ・・!あなたは・・!」

―――――中庭

江風「あー疲れた・・・鎮守府全体を掃除だなんて一日かかるんじゃねーの?」

時雨「でもあと少しだよ、この調子なら夕方までには終わりそうだね」

江風「夕方かよ・・ふぁあ・・眠い・・」


提督「やれやれ、まるで加古みたいだね」
209 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/27(火) 00:02:21.39 ID:YfJbiunL0
江風「うっせ!眠いもんはねむ・・って、提督!」

提督「ただいま、掃除頑張ってる?」

江風「そんなことより、もう着任できるのか?!」

提督「うん、今日からまたよろしくね」

時雨「時津風が知ったら飛びつくだろうね」

時津風「もういるんだけどなー」ヒョコ

江風「もう提督に張り付いているのかよ!?」

榛名「提督を見つけた途端、すぐに飛びついて来ました」

時津風「えへへー」

提督「掃除が終わったらみんなと話がしたいから集まってくれるかな?」

江風「ン。了解」
210 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/27(火) 00:06:29.11 ID:YfJbiunL0
―――――数時間後 執務室

提督「・・・という訳でまたよろしくね」

提督「それじゃあ、解散」


榛名「あの・・提督・・」

提督「・・・・いなかったね、やっぱり」

コンコン ガチャ

加古「失礼するよ」

提督「やぁ、・・・その顔は何か言いたそうな顔だね」

加古「うーん、そうだねぇ・・あたしは言葉よりこっちかな」

提督「え?」

ドスッ
211 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/27(火) 00:16:39.02 ID:YfJbiunL0
提督「うぐっ・・・」

加古「これでよしっ!・・・・古鷹を悲しませやがって・・!」

提督「・・・・そのことについては謝罪するよ・・・もちろん本人にもね」

衣笠「はい、次は衣笠さんのお願いよ」

衣笠「私からは・・・古鷹に会いに行ってあげて・・」

提督「わかった、古鷹は今・・」

バン

青葉「た、大変です!」

加古「青葉じゃん、どうしたの?」

青葉「そ、それが古鷹さんがいなくなったので探したんですけどどこにもいなくて・・」
212 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/27(火) 00:20:53.09 ID:YfJbiunL0
衣笠「どこにもいないって・・どういうこと?」

提督「・・・ねぇ青葉、探したのは鎮守府内だけかな?」

青葉「あ、はい。ずっと部屋に閉じこもってたのでもしかしたらと・・」

提督「そっか。榛名、ちょっと外に行ってくるね」

榛名「心当たりがあるのですか?」

提督「うん、もしかしたら"あそこ"にいるのかもしれない」

加古「古鷹は今喋れなくて難しいかもしれないけど・・・頼んだよ」

提督「よし、それじゃあ行ってくるよ」バタン

青葉「・・・・後つけます?」

衣笠「こういうのは提督に任せましょ。さ、私たちは部屋に戻ろ」
213 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/27(火) 00:28:36.78 ID:YfJbiunL0
―――――鎮守府 広場

古鷹「・・・・・・」

提督「やっぱりここにいたんだね」

古鷹「・・・・・・」

提督「数年前、僕がこの木の下で指輪を渡したんだっけ」

古鷹「・・・・・・」

提督「青葉が捜しても見つからないっていうからここに来てみたら・・正解だったよ」

古鷹「・・・・・・」スッ

提督「・・・・指輪、捨てられたんだね」

古鷹「・・・・・・」ダッ

提督「待って!」
214 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/27(火) 00:32:18.08 ID:YfJbiunL0
提督「指輪を捨てられて辛い思いをしたのは僕だってそうだ」

提督「けどここに帰ってきて今君と会えて僕はほっとしている」

提督「・・・・指輪を無くしたって、喋れなくなったってもそんなことはどうでもいい」

提督「"君が無事で良かった"」

古鷹「・・・・・!」

提督「また戻って来れて、君と会えて本当に嬉しかった」

提督「それに、勝手にいなくなった僕が言うのもあれなんだけど・・」

提督「もう一度、僕のそばにいてもらえませんか?」

古鷹「・・・・・・」ポロポロ

提督「・・・・ダメ・・かな?」

古鷹「・・・・・!!」ギュッ

提督(本当に・・無事でよかった・・)
215 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/27(火) 00:35:36.44 ID:YfJbiunL0
提督「・・・・落ち着いた?」

古鷹「・・・・・」コクッ

提督「じゃあ鎮守府に帰ろう、みんなが待ってるよ」

古鷹「・・・・・」クイッ

提督「? どうしたのふるた――」


提督「あ・・・・」

古鷹「・・・・・"おかえりなさい 提督"」

提督「・・・・・・ただいま」
216 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/27(火) 00:37:29.94 ID:YfJbiunL0
今日はここまでです
今後はイベントと並行して進めていきます
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 01:23:17.54 ID:W27EcZpd0
キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!
218 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/28(水) 00:27:05.86 ID:fuI9z0W20
―――――執務室

衣笠「あ!古鷹!どこ行ってたの?!」

青葉「急にいなくなって心配したんですよ!」

古鷹「・・・・ごめんね。心配かけちゃって」

加古「ふ・・古鷹!喋れるようになったんだね!」

提督「僕も吃驚したよ・・・いろんな意味で」

江風「あ?!いろンな意味ってどういうことだよ!?」

時津風「怪しいなー怪しいなー!」ジー

榛名「けど、古鷹さんが喋れるようになったのは良かったです」

古鷹「榛名さん、急に秘書艦を任せてすみませんでした」

榛名「いえいえ、榛名は大丈夫です」
219 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/28(水) 00:31:21.49 ID:fuI9z0W20
古鷹「・・・私は、指輪をあの元帥に捨てられてから毎日のように夢を見ていました」

古鷹「提督から見放されて解体される夢を・・」

提督「・・・・・・」

衣笠「毎日そんな夢を見てただなんて・・・」

古鷹「提督が帰って来て声を聞いた時も、恐怖のあまり震えてしまうこともありました」

古鷹「もしかしたら正夢になるんじゃないかと・・」

加古「古鷹・・・」

古鷹「でも、提督にもう一度側にいてほしいと言われた時は本当に嬉しかった・・」

古鷹「だから・・もう一度提督のそばにいてもよろしいでしょうか?」

江風「当たり前じゃないっすか!それでこそ古鷹さんだ!」
220 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/28(水) 00:39:25.22 ID:fuI9z0W20
プリンツ「でも!提督も提督だよ!勝手にいなくなったりとかして、大変だったんだよ!」

熊野「大切な人を悲しませるだなんて、男性として情けないと思わなくて?」

提督「・・・それについては本当に申し訳ないと思う」

アイオワ「まぁ良いじゃない!Admiralが帰って来たんだし、Partyでもしましょ!」

武蔵「おい・・明日からまた遠征等が始まるんだぞ」

提督「いや、明日は軽めにしよう。まだ確認することがあるからね」

ビスマルク「よし!決まりね!私たちは準備に取り掛かるわよ!」

プリンツ「はい!あ!古鷹は提督のそばにいてね!」

江風「よーし!もうひと頑張りだ!」


提督「・・・さて、次の作戦に向けて確認事項でも見ようかな」

古鷹「榛名さん、現在の状況について引継ぎをしてもらってもよろしいでしょうか?」

榛名「はい、まず遠征についてですが・・」
221 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/28(水) 00:44:06.25 ID:fuI9z0W20
――――夜 旧館

ワイワイ

提督「みんな楽しそうだね」

古鷹「そうですね」

提督「・・・・この場でもう一度君に謝ろうと思う」

提督「本当に悲しい思いをさせて、ごめん」

古鷹「・・・・私はもう大丈夫です。また、提督の側にいれるだなんて・・」

古鷹「それだけでも私は幸せです」

提督「・・・・ありがとう」


時津風「あー!しれーこんなとこにいたんだ!」
222 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/28(水) 00:49:44.30 ID:fuI9z0W20
提督「やぁ時津風、どうしたの?」

時津風「みんな探してたよー、早く戻ろう戻ろうー!」

提督「うん、あと少ししたら戻るから先に行っておいで」

時津風「絶対だよー!」タタタ

古鷹「・・・時津風さんが一番辛い思いをされてたんです」

提督「護衛さんから聞いたよ、監禁もされたんだよね」

提督「それに気力もほとんどなかったとか・・」

古鷹「でも、また元気になって良かったです」

提督「・・・そうだね」
223 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/28(水) 01:02:08.76 ID:fuI9z0W20
提督「それじゃあ、そろそろ戻ろうか」

古鷹「提督、羽目を外して飲み過ぎてはいけませんよ?」

提督「分かってるよ、ほどほどにするし」

提督「また明日から提督業が始まるんだね」

古鷹「・・・提督」

提督「ん?どうしたの?」

チュッ

古鷹「これで二回目です」フフッ

提督「・・・・急は困るよほんとに」

古鷹「また、一緒に頑張りましょうね」

提督「うん、よろしくね」
224 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/02/28(水) 01:02:52.13 ID:fuI9z0W20
今日はここまでです
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/28(水) 03:41:21.58 ID:Zxv9pyCB0
数年前にケッコンしててキスもしてなかったのか
226 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/04(日) 08:23:07.79 ID:cryOsUGH0
――――数日後

提督「さて、今日は・・」

コンコン

提督「開いてるよ」

ガチャ

大淀「失礼いたします。提督にお会いしたい人が来ていまして・・」

提督「あれ・・・これってデジャヴ・・?」

大淀「いえ、憲兵長です」

提督「・・・そっか、入ってもいいよ」

大淀「了解いたしました。どうぞお入りください」


憲兵長「おう!久しぶりじゃな!」

提督「軍法会議以来だね」
227 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/04(日) 08:31:31.46 ID:cryOsUGH0
憲兵長「む・・・。はっはっは!おまえさんはやっぱその恰好が似合うのぉ!」

女憲兵「相変わらず軍服はそういう着方をするんですね」

古鷹「これがいつもの提督ですから」

女憲兵「あっ!これはこれは!お疲れ様です!」

提督「それで、今日はどんなご用件で?」

憲兵長「うむ、今日は話があって来た」

提督「立ちながらもあれなんだし、座って貰っても良いよ」

憲兵長「すまんな。それと・・お前さんに会わせたい人がいる」

提督「会わせたい人?」

憲兵長「おい、入っていいぞ」
228 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/04(日) 08:43:57.93 ID:cryOsUGH0
護衛A「おう!久しぶりだな!」

提督「護衛さん達!それにその恰好は・・」

護衛B「あれから護衛を辞めた後、憲兵をやってみないかって憲兵長に言われたんだ」

護衛B「とは言ってもまだ見習いだけどね」

護衛C「いきなり鍛錬とか言い出して訓練させられたのはきつかったぜ・・」

護衛C「まぁ・・前よりかはいいけどな」

護衛D「ふふふ・・ようやく俺の腕の見せ所が来たようだな」

古鷹「皆さんのおかげでまたいつもの鎮守府に戻りました。本当にありがとうございます!」

護衛B「あっ!喋れるようになったんだね!」

護衛A「そんな大したことはしてねぇよ」
229 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/04(日) 08:49:53.01 ID:cryOsUGH0
古鷹「憲兵の制服、みなさんお似合いですよ」ニコッ

護衛A「お、おう・・」

護衛B「に、似合ってるかな・・」

護衛C「その・・何て言うかよ・・」

護衛D「あ、ありがとう・・」

提督(皆照れてる・・)

憲兵長「こいつらはワシの下に就く。鎮守府に来たときはよろしくな」

提督「うん、よろしく。・・それで話とは?」

憲兵長「おお、そうじゃった。では話すとしよう」
230 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/04(日) 08:52:32.06 ID:cryOsUGH0
一旦ここまでです
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 19:36:58.36 ID:rU2gcMn0o
おつ
232 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/06(火) 23:06:47.36 ID:+cr/0FO+0
提督「元帥が自殺?」

憲兵長「おう、今朝看守が発見してな」

憲兵長「その前日には"悪かった、許してくれ"など、呟いてたそうだ」

憲兵長「恐らく、死んだ者に恨まれた夢とか見たんじゃろ」

女憲兵「因果応報です!親を殺した事と艦娘を粗末に扱った報いは受けて当然です!」

古鷹「でも、どうして元帥は提督だった親を殺害したのでしょうか・・?」

提督「・・・・方針が気に食わなかったらしいよ」

護衛B「え?どういうこと?」

提督「あの父親は出撃や遠征も過酷なほどしてなかったんだよ」
233 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/06(火) 23:09:21.98 ID:+cr/0FO+0
提督「元帥は父親の下で執務の手伝いをしていたらしく、その父親を見てた元帥は何度か反抗していたらしいよ」

提督「でも父親は"無理に出撃させない"、"艦娘も一人の人間だ"という事で元帥を説得してたけど」

提督「しびれを切らした元帥は毒殺を実行し、自殺扱いと捏造して鎮守府を乗っ取った・・・」

提督「それからそこにいた艦娘達は元帥の下で過酷な出撃や遠征を行い、最終的には反抗したものの解体されて鎮守府は廃墟となった」

提督「これらのことを秘書さんから聞いたよ」

憲兵長「なるほどのう・・鎮守府にいた艦娘が全員行方不明になったというのも元帥の仕業っちゅうことか・・」

女憲兵「何たる卑劣・・・!捏造までするとは!」

護衛A「俺たちが就く前にそんなことがあったんだな・・」

護衛D「邪道が・・」
234 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/06(火) 23:13:21.50 ID:+cr/0FO+0
護衛C「・・・いなくなったのは清々するけどよ、俺達はあいつに助けられたこともあるんだよな」

古鷹「助けられた・・?」

護衛B「僕たちは元々傭兵だったんだけど、部隊が解散してから途方に暮れているところを元帥が護衛として雇ってくれたんだ」

護衛B「どこにも居場所がなかった僕たちを・・」

提督「拾ってくれた恩・・という訳だね」

護衛B「あの時は普通の提督だと思ってたけど・・あんなことをしていただなんて思わなかったよ」

護衛C「・・・くそっ!あの野郎に情があるなんてまだまだだな・・憲兵長!帰ったら鍛錬頼む!」

憲兵長「よぉし!一から精神を鍛えてやる!まずはここから走って帰るぞ!」

護衛A「い、いや!流石にそれは無茶があるだろ!」

女憲兵「こうなってしまった以上 付き合うしかないですよ」
235 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/06(火) 23:20:23.48 ID:+cr/0FO+0
提督「みんな、怪我には気を付けてね」

護衛D「ああ、提督と秘書艦もな」

古鷹「ありがとうございます。みなさんも頑張ってくださいね」

護衛A「おう!また来る時があったらよろしくな!」

護衛B「それに・・ありがとう・・君が居なかったら・・」

提督「それはお互い様だよ」

護衛B「・・・本当にありがとう!」ビシッ

提督「協力してくれて、感謝する!」ビシッ

憲兵長「よし!行くぞぉ!」オー


古鷹「相変わらず元気ですね」フフッ

提督「まぁそれがあの人の取り柄なんだけどね。さて・・資料でも読もうかな」
236 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/06(火) 23:32:39.63 ID:+cr/0FO+0
―――――数時間後

提督「・・・読み終わった・・結構量多くない?」

古鷹「大規模作戦の資料ですからね・・はい、コーヒーです」

提督「ありがとう・・やっぱりコーヒーはブラックだよねー」

古鷹「また明日から作戦に向けての艦隊の編成も考えないといけませんね」

提督「疲れそうだなぁ・・ねぇ古鷹、一つお願いしていいかな?」

古鷹「良いですよ、何でしょうか?」


古鷹「はい、どうぞ」ポンポン

提督「お邪魔します・・・うーん、やっぱり古鷹の膝枕が一番落ち着くね」

古鷹「そ、そうでしょうか//」
237 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/06(火) 23:44:21.74 ID:+cr/0FO+0
提督「・・・ここを離れてからずっとみんなの事を考えてた」

提督「みんな無事なのだろうか、酷い目に合ってないだろうか」

提督「最悪、元帥に反抗して解体とかされてしまったのだろうか・・・」

提督「毎晩そのことを考えてて、不安と恐怖で夜も眠れなかった」

古鷹「提督・・・」

提督「・・・ごめん、この話をしてしまって・・今はみんな元気で本当に良かったよ」

提督「それと、君に渡したいものがあるんだ」

古鷹「渡したいもの・・・ですか?」

提督「ちょっと待ってて」
238 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/06(火) 23:56:45.07 ID:+cr/0FO+0
提督「これだよ」

古鷹「これって・・まさか」

提督「新しい指輪だよ。帰ってきたら渡そうと思ってたけど・・」

提督「また悲しむかなって思って置いておいたんだ。もし辛いのなら受け取らなくても・・」

古鷹「・・・いえ、嬉しいです。ありがとうございます!」

提督「良かった・・・僕は嬉しいよ」

古鷹「今度は絶対無くしたりしません!大事にします!」

提督「頼りにしてるよ、古鷹。これからまたよろしくお願いします」

古鷹「こちらこそ よろしくお願いします」
239 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2018/03/07(水) 00:00:28.76 ID:yp3EMNq40
以上でこの話は終わりです

ハガレンとかの漫画で軍とか見ると上層部が真っ黒だったりっていうこと多いですよね
ほとんどが死亡してますけど
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 00:09:30.23 ID:9mDeecCeo
完結乙です
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 00:17:50.43 ID:jGJSkF080
おつおつ
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