【ダンガンロンパV3】王馬「ロボット差別王にオレはなる!!V3 」

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183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/22(木) 22:13:56.43 ID:0anETeks0

鉄屑ほんと好き
184 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:11:39.95 ID:K/8gybisO
>>183
鉄屑「わーい、オイラ好きって言われちゃった!嬉しいなぁ」

王馬「良かったねー」

鉄屑「うん!」

最原(元はモノタロウって名前だったのに、いつのまにか鉄屑って名前が定着したな…)

最原(まぁロボットだし名前なんてどうだっていいのかもな)


6章の反論ショーダウンの鉄屑が地味に好きです
では更新再開
185 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:12:16.50 ID:K/8gybisO
王馬「なるほどね…」

東条「だから、今春川さんたちがどうしているか分からないわ」

東条「どこかに避難したか…もしかしたら襲われている可能性だってある」

王馬「そっか…」



――王馬たちが入間の研究教室にいる頃春川たちは…

春川「……」タタタ

百田「ハルマキ!…ったく勝手に一人で飛び出んな!」

春川「ごめん…」

赤松「…春川さん、何が起きているの?」

春川「…」

春川(…外の様子を話した)

最原「そんなことが…でもなんで王馬くんが襲われているんだ?」

春川「どうせあいつのことだから、またなにかやらかしたんでしょ」

赤松「だ、大丈夫かな…!助けに行った方が…」

茶柱「ダメです!危険ですよ!」

春川「うん、茶柱の言う通り。あんたが行っても、足を引っ張るだけ」

赤松「でも…!」

春川「他にやること、あるんじゃないの」

赤松「へ…?」
186 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:14:29.33 ID:K/8gybisO
百田「そうか。他のやつらを探すことだな?」

春川「そう」

最原「外の音は聞いているかもしれないけど、状況を把握しきれてないかもしれないからね…」

夢野「ここにいないのは…入間、白銀、真宮寺、天海、アンジー、キーボか…」

春川「…だけど今動くのは危険だよ」

百田「…じっとしてろってのか?」

春川「もう少し話し合った方がいいと思う。もし行くなら誰がどこに行くか決めないと。はぐれたら元も子もない」

百田「…………」

最原「…エグイサルが王馬くんを襲う…相当の理由がないと…」ブツブツ

ゴン太「モノクマがどう動くかも分からないもんね…でも、ゴン太、モノクマにも立ち向かってみせるよ!」

最原「モノクマ…そうか、モノクマが原因かもしれないよ!」

赤松「どういうこと?」

最原「推測に過ぎないんだけど、モノクマになにかあったんじゃないかな。例えば壊れちゃったとか。余程のことがない限りエグイサルが動くことはないと思うんだよね」

夢野「…王馬のやつがモノクマをぶっ壊した逆恨みか…確かにやつならやりそうじゃのぅ」

最原「…でも、今はとにかくここにいないみんな探しに行かないと…」

百田「…ハルマキ、オレはやっぱり行くぜ。エグイサルは外にいるんだろ?校舎内を探すんだったら問題ねーはずだ」

春川「だったら、私も一緒に…」
187 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:18:03.85 ID:K/8gybisO
百田「いや、オメーはここにいてくれ。冷静に判断してくれるやつが必要だろ」

春川「………分かった」

赤松「私も行くよ!」

ゴン太「ゴン太も…!」

最原「待って、僕が一緒に行くよ」

百田「終一!」

赤松「でも…」

最原「僕と百田くんを信じて、きっと大丈夫だから」

赤松「……」

百田「そうだ、終一はいざというときはやる男だぜ?それにオメーらはここにいた方がいい」

百田「万が一…ないとは思うが、あったらいけねーからな。リーダーは助手の安全を一番に考えねーとな」

茶柱「転子はあなたの助手ではありませんがね!」

赤松「……分かった。信じてるからね。…ふたりとも気を付けてね」

百田「あぁ!…ハルマキ、オレたちは地下から順番に探そうと思う」

春川「分かった、私もあとで絶対行くから。…いざとなったら大声で呼んで」

百田「ま、そうならねーことを祈ってるぜ」スタスタ

最原「行ってくるね」スタスタ

赤松「いってらっしゃい……最原くん、百田くん」

茶柱「お気をつけて…!」

夢野「ずっこけたりせぬようにな!」
188 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:21:07.95 ID:K/8gybisO
茶柱「大丈夫、ですよね。きっと…アンジーさんたち、何か起こってるから寄宿舎に帰ってこないわけじゃないですよね」

夢野「そうじゃ、きっとアンジーは創作中に違いないぞ。他の者は…音を聞いて身を潜めておるだけじゃ!」

ゴン太「ゴン太…心配になってきちゃったよ…」

春川「……」

春川「…私、外見張っとく」タタタ

ゴン太「あ…ゴン太も行くよ。女性をひとりにはできないからね」



入間「なぁ…外でキーボと星が、エグイサルとヤりあってるんだろ?あいつらは大丈夫なのか?」

ドゴォンッ

入間「ひぅぅ!?」

王馬「…うん、早くなんとかしないとね。ね、入間ちゃん、ここにエレクトハンマーない?」

入間「あ?あれはテメーにやっただろ?」

王馬「えー何個も作ってないのー?入間ちゃんのことだから護身用に作ってるもんだと思ったけど」

入間「ギクゥ…実は…ひとつだけ、オレ様用にあるけど…」

王馬「やっぱりねー!」

東条「入間さん…私も援護に回りたいから貸してくれるとありがたいのだけれど」

入間「ちっ、わぁったよ……ほらよ」ポイッ
189 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:23:51.44 ID:K/8gybisO
東条「じゃあ、先に私は行くわ」タタタ

王馬「オレは部屋にエレクトハンマーがあるからそれを回収できたらいいんだけど…」

入間「オレ様はー……」

王馬「あのスイッチの解析、よろしくねー!」タタタ

入間「ええっ、オレ様をひとりにするなよぉっ…!」ビクビク

王馬(と、東条ちゃんの後を追って勢いよく外に飛び出すと)

エグイサルグリーン「」プシュー

モノダム「アワワワワワ」

王馬「……もうぶっ壊してるじゃん」

東条「私が外に出たとき、ちょうどエグイサルがとどめをさされていたわ…」

東条「星君とキーボ君は他のエグイサルを壊しに行ったわ。あっち、ほら見えるでしょ?」

王馬(確かに階段の前でドンパチやってるのが見えるな)

東条「私はモノダムをどうするかあなたに聞こうと思って…どうする?」

モノダム「」ガクガク

王馬「捕虜だね」

モノダム「!!!」

東条「そう。壊さなくてよかったわ」
190 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:24:48.43 ID:K/8gybisO
モノダム「」プルプル

王馬「グルグル巻きにして…っと。いーい、モノダム。なんかしたらこれですぐぶっ壊すからね?」

王馬「…お前も死にたくないだろ?お前のお父ちゃんみたいにさ…」

モノダム「」コクンコクン

王馬「…じゃ、行こう、オレは多分役にたてないと思うけど…」

東条「…安心して、あなたは私が必ず守るわ」タタタ

王馬(こんなこと言ってる場合じゃないけど男としては守られるのって悲しいなぁ…)



ドゴォン!!

ゴン太「やっぱりゴン太も行った方が…」

春川「気持ちは分かるけど、東条たちを信じよう」

ゴン太「…うん」

春川「安心しなって。東条も星も人間離れしてるんだから」

春川「いざってときに私たちがいないと、ここにいるあいつらも不安でしょ」

ゴン太「…うん、でもここにいないみんなのことも気になって…百田君たちも」

春川「…大丈夫。ただで死ぬようなやつらじゃない」
191 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:25:25.99 ID:K/8gybisO
春川「それにあっちは…なんだっけ。鉄屑?もいたし…エグイサルに乗ってさ」

ゴン太「鉄屑君も?じゃあ大丈夫なのかな…キーボ君もいるみたいだしね」

春川「え、キーボも?」

ゴン太「うん、さっきから飛んでるでしょ?」

春川「あぁちらちら見えるけど…あれキーボだったんだ?」

ゴン太「うん。キーボ君ってお空飛べたんだね…」

春川「…確かに」

ドゴォン!! チュドォンッ!!

ゴン太「……」ソワソワ



王馬「おーい、星ちゃーん!キーボー!!」

ドゴォンッ ドゴォンッ!!

王馬「!?」

エグイサルイエロー『キュウ』バタン

エグイサルブルー『ヘルイェー!!』ドシンドシン

星「おい、キーボ!こっち頼むっ!」シュンッ

キーボ「分かりました!」

ドゴォンッ

エグイサルブルー『うわあああ!!』
192 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:26:22.27 ID:K/8gybisO
エグイサルレッド『よしあと一体!』

エグイサルピンク『モノタロウぅ、止めてよぉ…なんでアタイたちを攻撃するのよぉ…』

ドゴォンッ

エグイサルピンク『きゃああああ!問答無用ねぇっ!!』

キーボ「とどめです!」

チュドオオオン!!!

エグイサルピンク『』ドゴォンッ

星「…よう王馬、東条。こっちは片付いたぞ。ん?…なんだそりゃあ?」

東条「エレクトハンマーよ。…必要なかったみたいだけれど。…私は春川さんたちの様子を見てくるわ」タッタッタ



ゴン太「…大丈夫かなぁ…」ソワソワ

春川「……」

ゴン太「…でもなんか静かになったね」

バタバタバタ…

春川「?」

東条「春川さん!獄原君!」

ゴン太「東条さん!」

東条「こっちに被害は…」

春川「ないよ」
193 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:27:19.86 ID:K/8gybisO
東条「…さっき、いる人だけ起こしたと言っていたわね、もしかして全員揃っているわけではないの?」

ゴン太「うん、だから百田君と最原君が他のみんなを探しに行ったんだ」

春川「…あんたがここに来たってことはもうエグイサルは全部ぶっ壊したってことでしょ?だったらもう…」

ドゴォンッ!!   

ゴン太「…え?」

チュドォンッ!!

東条「…ッ!」タタタ

ゴン太「東条さん!?」

春川「あんたはそこにいて!」タタタ



王馬「平気?怪我は…」

星「なぁに、かすり傷さ。まだまだ動ける」

王馬「…よくかすり傷で済んだね…」

キーボ「王馬クンこそ傷は平気なんですか!?」

王馬「ん、とりあえず応急措置はしてもらったから今んとこ平気」

キーボ「よかった…」ホッ
194 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:28:25.24 ID:K/8gybisO
ドシィンッ

エグイサルレッド『とーちゃん!オイラ頑張ったよ!』

王馬「うん、えらいえらい」

エグイサルレッド『やったー!とーちゃんに褒められたー!』

王馬「お前はかわんないな…」

キーボ「えっとこのあとどうしましょう?エグイサルはみな殲滅しましたが」

王馬「そうだなぁ」フム

王馬(とりあえず入間ちゃんのスイッチの解析を待つかな?…モノクマが持ってたからには重要なもの…か、ホントにただのガラクタの場合もありそうだけど)

『ぐす…しんじ…たの…に』

王馬「…?」クルッ

エグイサルピンク『許さないわ!あなたがモノタロウをタブらかしたのね!!』チャカッ

王馬「…ッ!」

王馬(まだ動けたのか!こんな至近距離から狙われたら…!!)

星「まずい、よけ……ッ!」

キーボ「王馬クンッ!!」

エグイサルピンク『最大威力で…木っ端微塵にしてやるわぁ!』ビュオオオオン

ドゴォンッ!!
195 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/23(金) 21:29:12.64 ID:K/8gybisO
今日はここまでにします
くますみー
196 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:08:42.97 ID:dsiwKzZ3O


――外で星やキーボがエグイサルと戦っている頃、百田たちは校舎で寄宿舎にいないメンバーを探そうとしていた

百田「さぁてと、まずは地下から探すんだよな」

最原「うん、そうだね」

百田「っと、図書室とゲームルームがあるな。どっちから行く?ま、どっちから調べてもあんま変わんねーだろうがな」

最原「ビデオを見ている人がいるかもしれないし…AVルームの方から探そうか」

百田「おう分かったぜ」



最原「…ゲームルームにはいないか」

ガチャ

百田「んで、AVルームにも誰もいねーっと」

百田「うし、次は図書室だな」スタスタ

ガチャ

百田「図書室にもいねーみたいだな」

最原「うん、そうだ……ん?」

…レカ…
197 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:13:10.83 ID:dsiwKzZ3O
最原「いや、ちょっと待って」

百田「ん?どうした?」

最原「なにか聞こえない?」

「……か…」

百田「な、なんだ!?まさか…幽霊かぁッ!?」

最原「それは違うと思うよ…こっちからか?」スタスタスタ

「…れか……すけ」

百田「おい、終一…どこ行ってんだよ!?呪われちまうぞ!?」ヒィィッ

最原「…なんでここだけ本の量が多いんだ?」ジー

百田「お、おい…なんで動いてねーか、この本の山」ビクビク

最原「……もしかして本に埋まってる!?」バッ

百田「死体がか!?」

最原「それは桜の下」ガサゴソ

ゴソゴソ…ガサッ!!

最原「ん?」

バサァッ!! …ウッ…

百田「手がァーっ!!?出て、手が…!あぁ……」フラァ
198 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:16:35.25 ID:dsiwKzZ3O
最原「やっぱり埋まってるんだ!」ガサゴソガサゴソ

「…ぷはぁ!」バザァ

百田「うわああああぁぁぁ!!出たぁ!!」ヒィィッ

最原「…百田くん、幽霊じゃないよ?」

「ひでーっすよ…人を幽霊扱いなんて…」ホコリ パッパッ

百田「て、テメーは…天海!?」

天海「ふぅ…上からバサバサーって本が落ちてきて埋まってしまったんすよ」

天海「ほんと参っちゃうっすよね」

最原「いろんな意味でよく無事だったね…」

天海「キミ達が来てくれて助かったす……」

天海「けど、キミたちはどうしてここに来たんすか?こんな夜遅くに」

最原(なんだ?急に天海君が疑うような目付きに…)

百田「あぁ、それがな…」

最原(天海くんにこれまでの事情を話した)



天海「…なるほど。そんなことがあったんすか。全然気付かなかったっすよ」

最原「…天海くん。今度は僕が聞く番だよ。キミはどうしてここにいたの?……本を探していただけ?」

天海「…はは、参ったっすね。さっき俺が探るような聞き方したから、お返しっすか?」
199 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:20:56.69 ID:dsiwKzZ3O
最原「………」ジッ

天海「俺はここに本を…本を探しにきただけっす」

最原「…そっか」

百田「…天海、オメーなにか怖がってねーか?」

最原「…?」

天海「…どういう意味っすか」

百田「なーんか、そういう気がしただけだ。オレの気のせいかもしれねーけどよ」

天海「……」

百田「オレはオメーが何を言っても信じるからな。それだけは忘れんな」

天海「百田君……」

百田「うっし、じゃあ他のやつら探しに行こうぜ!」

最原「そうだね。天海くんも一緒に行こう」

天海「分かったっす」



天海「…王馬君たちは大丈夫なんすかね」

最原「星くんや東条さんもいるし、聞いた話だと鉄屑も協力しているみたいだから大丈夫…と信じたいね」

百田「大丈夫だ、殺しても死ななそうなやつらだしな。特に王馬のヤローなんかはよ」

天海「…そうっすね」

200 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:24:03.87 ID:dsiwKzZ3O


エグイサルピンク『最大威力で…木っ端微塵にしてやるわぁ!』ビュオオオオン

王馬(……!)

エグイサルレッド『とーちゃん!!』

ドゴォンッ!!

エグイサルレッド『……………』プシュー…

王馬「鉄屑………」

エグイサルピンク『なんで…なんで庇ったのよぉっ!』

キーボ「もう…動かないでください!」

チュドォンッ!! 

エグイサルピンク『きゃああ!』ドガァンッ

王馬「鉄屑……鉄屑!!」ガラガラ

王馬(ボロボロの鉄屑になったエグイサルの中から必死に鉄屑を探す)ゴソゴソ

星「くそっ…俺が油断していたばかりに…!」ゴソゴソ

「とー……ちゃ…」

王馬「鉄屑!?…あ」ゴソ

王馬(そこには頭だけになった鉄屑が転がっていた…)

鉄屑「とーちゃん…大丈夫?無事?」

王馬「無事だよ、お前のおかげで…」

キーボ「鉄屑…!」
201 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:26:48.01 ID:dsiwKzZ3O
鉄屑「よか……った」スッ

王馬(鉄屑は静かに目を閉じた…)

星「…」

キーボ「…」グスン

王馬「ロボットで、よかったね。後で入間ちゃんに直させるよ」

鉄屑「…スースー」

星「…寝てるだけ、なのか?」

キーボ「…へ?」

王馬「うん、エネルギーを消耗しすぎたみたい」

キーボ「ぼ、ボクの涙を返してください!」

王馬「お前泣かないだろ!」

キーボ「そうでした…」シュン

東条「みんな!…よかった、無事で…」タタタ

春川「今の爆音は?」タタタ

王馬「…ちょっといろいろあって。鉄屑が身代わりになってくれた。あとで修理でしてもらうよ」

春川「…修理して大丈夫なの?そいつモノクマーズなんでしょ?」

王馬「まぁオレのいいなりだし平気でしょ。ヤバそうだったら入間ちゃんにその辺なんとかしてもらうよ」
202 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:29:50.90 ID:dsiwKzZ3O
王馬「ところで…みんなは無事?」

東条「それが…全員ではないのよ。校舎内かどこかにいるみたい」

春川「百田と最原が校舎の方を探しに行ったよ」

星「とりあえず、人数確認した方がいいな。寄宿舎に集まるか」

キーボ「あ、ボク入間さんを呼んできます」ビューン

王馬「やっと集合できそうだね」



キーボ「入間さん!入間さん!」

入間「ひう!なんだ、キーボかよ…おどかすんじゃねーよ!」

キーボ「す、すいません…」

入間「…テメー無事だったのか?」

キーボ「え?えぇ、まぁ…」

入間「ま、そんな大層な武装しておいてぶっ壊れちまったら間抜けだもんな!」ホッ

キーボ「…そ、そうですね」

入間「エグイサルはもう全部やっつけたんだろ?」

キーボ「はい!中にいたモノクマーズも全部縛り上げました」

入間「甘ぇな…全部ぶっ壊しちまえばいいのによ」
203 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:33:07.70 ID:dsiwKzZ3O
キーボ「まぁ一応です。……今は寄宿舎に集まろうとしているところです。外は安全ですし、行きましょう」

入間「あー…待て。このスイッチの解析がまだ終わりそうにないんだよ」チャカチャカ

キーボ「スイッチ…ですか?」

入間「ああ。なんでもモノクマが落としたっつーんだが……」

入間「今んとこ分かったのはこのスイッチを押すと、なにかしらの機械が作動するみてーってことだけだ」

キーボ「なにかしらの機械とは?」

入間「多分エレベーターか、なんかだろうよ」

入間「で、そいつが起動すると…聞いて驚け!自動的に何かが開く仕組みになってるんだ!」

キーボ「えっと…何が開くんですか?」

入間「ケッ、わかんねーのかよ、なんかの扉だよ!と・び・ら!」

キーボ「扉…まさか、出口ですか!?」

入間「ああ。こんだけ厳重なんだ。その可能性はたけーだろ」チャカチャカ

キーボ「…モノクマが持っている時点であまり厳重ではない気もしますが」

入間「んなことオレ様が知るかよ!調べた結果そうなってんだから仕方ねーだろ!」

入間「そんで今は、作動する機械と扉がどこにあるかを調べているところだ。このモノクマパッドのマップデータを使ってな」チャカチャカ

キーボ「どうして今すぐ押さないんですか?押せばどこにあるか分かるんじゃないですか?」

入間「どこで起動するかわかんねーんだぞ。もし他のバカ共がそれに巻き込まれでもして責任を取れとか言われたらめんどくせーだろ」

入間「…それにまだ、何が起動するか分かっただけで、他に何が起こるか分かったわけじゃねー爆破でもされたら困る」

キーボ「さすがですね、入間さん!………ん?」バチ…

入間「やっぱりオレ様たちが今まで行ったところに出口はねーみたいだな…。ま、当然か」チャカチャカ
204 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:36:32.52 ID:dsiwKzZ3O
訂正 

>>203
入間「そんで今は、作動する機械と扉がどこにあるかを調べているところだ。このモノクマパッドのマップデータを使ってな」チャカチャカ

入間「そんで今は、作動する機械と扉がどこにあるかを調べているところだ。このモノパッドのマップデータを使ってな」チャカチャカ
205 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:41:48.52 ID:dsiwKzZ3O
キーボ「…ッ?ぁ…え、えぇ、そうですね。どうしてマップのデータを…使用するんですか……?」バチ

入間「あ?特に理由はねーよ…マップで表示された方が分かりやすいだろーが」

キーボ「…そう、です…か」バチッ

入間「ケケッ、せっかくだしテメーにも分かるように仕組みを説明してやるか!」

入間「まずマップのデータである卵子にだな…」

キーボ「………ッ!?さっきから…ボク……どう…」バチバ…

入間「このスイッチがいっぱい出す精子を受精させて、マップに出口の場所を表示させようとしてんだよ!わぁったか?」チャカチャカ

キーボ「……はぁ、はぁ…………グッ!?……ァ…」バチバチ

入間「ま、テメーは子作りなんてしねーからわかんねーか!」チャカチャカ

キーボ「……………………」バチバチ

入間「…?おい、キーボ…どうした、なんで無視すんだよ」クルッ

入間「…?おい、テメー…」

キーボ「………………ボ、クは…」バチバチ



ゴン太「あ!王馬君…良かった無事…じゃない!?その包帯は!?大丈夫なの!?」

王馬「んー?星ちゃんと殴りあっちゃってさ」スタスタ 
ゴン太「な、殴りあいはダメだよ!」

春川「嘘に決まってんじゃん…」

ガラ

夢野「んあ!?…お主、怪我しておるのか!?…平気なのか!?」

王馬「あは、まあいろいろあってね」

王馬(今まで起こったことを話した…)
206 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:43:07.37 ID:dsiwKzZ3O
赤松「じゃあ…もうモノクマはいないってこと!?良かった…だったらこんなところ早く出ようよ!」

春川「どうやって?出口がどこにあるかも分からないのに?」

赤松「そ、そうだった…」

王馬「出口を知ってるかもしれないモノクマもオレが壊しちゃったしねー」

夢野「んあ…ではどうするんじゃ!?いつまでもこんなところにはおれんぞ!」

赤松「み、みんなで頑張って出口を探そうよ!私達ならできるよ、きっと!」

王馬「うーん、その心配はないかもよ」

茶柱「どうしてですか?」

王馬「モノクマに脅して聞けばいいじゃん」

東条「モノクマは壊れたんじゃなかったのかしら?」

王馬「モノクマが言ってたんだよね」

モノクマ《うぷぷ…ボクはあいつさえいれば、あいつが言えば、何度でも復活できるんだよー!』ミシ…

王馬「って」

茶柱「で、でも今のところモノクマは現れていませんよね?」

星「まだ作られてねーだけかもしれねーがな」

王馬「オレが壊したから、スペアがあったら、怒ってオレんとこにすぐ来そうもんだけど…来ないってことは、その可能性が高そうだね」

夢野「だったら、アンジーたちが無事であると確認したらもう寝ても大丈夫じゃな」

夢野「ふわぁ…安心したらトイレに行きたくなってきたわい」

夢野「…アンジーたちを探さねばならんし校舎内のトイレを使おうかのぅ」

茶柱「でしたら転子がお供しましょう!では行って参ります!」

王馬「あ!ちょっとま…あーあ、行っちゃった」

王馬(スペア…来ないよね、安心のはず…だよね)
207 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:44:36.08 ID:dsiwKzZ3O


スタスタ…

最原「…せっかく1階に戻ったんだから外の様子少し見る?」

百田「…そうだな…そういや、音聞こえねーな。さっきまで、ドンパチ聞こえたのによ」

天海「…決着がついたんすかね?」

最原(まさかなにかあったんじゃ…)

最原(…やっぱり、赤松さんたちを寄宿舎に残したのは失敗だったかな。校舎の方が安心だっただろうか…)

最原(…でも、下手に動くと危険だし…春川さんやゴン太くん。茶柱さんもいるし向こうの方が安全だよな)

最原(でも…)

天海「最原君、一度寄宿舎に戻りましょう」

最原「え?」

天海「心配なんでしょう?赤松さんたちのこと」

最原「…うん、ごめん。まだ天海くんしか見つけてないのに」

百田「大丈夫だ、終一。とりあえず天海が無事だったことの報告だ!」

最原「……うん」
208 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:50:08.55 ID:dsiwKzZ3O
天海「じゃあ行−−−−−−」

「きゃうわああああああ!?」

「きゃあああああ!?」

最原「!?」

百田「なんだ!?」

天海「あっちから聞こえたっす!」

タタタタ!! 

ガシャッ!! …ドシッ …バタッ

百田「音が聞こえるな、2階からか!?」

最原「…ん?」

女子トイレ「」キィ〜…

最原(女子トイレの扉が…飽きっぱなし?)

最原(いやそんなこと今はどうでもいい…!)

百田「おい、終い……」クルッ

百田「ッ!?……後ろ!あぶねぇっ!!」
209 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:55:59.88 ID:dsiwKzZ3O
最原「…え!?」クルッ

モノクマ「がおーッ!!」ドーン!!

最原「………ッ!?」

モノクマ「うおりゃっ」ザシュッ!

最原「うわぁっ!?」ズッコケル

モノクマ「お?」カラブリ

百田「大丈夫か終一!?こっちだ早く!」

最原「う、うん!でもさっきの悲鳴は…」

天海「とりあえず逃げるっすよ!モノクマがあっちに行くことが一番最悪っす!」

最原「……ッ」コクン

百田「食堂に入るぞ!」

バタバタ…ガチャバタン!! 

天海「入ってくるっすかね…?」

ドンッドンッ ズシャッ!! 

最原「壊してでも入るつもりなのか……」

百田「クソッ、こうなりゃ力ずくでぶっ壊すか…!」
210 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 21:59:42.89 ID:dsiwKzZ3O
天海「じゃあ俺はフライパンで殴るっす」スッ

最原(いつの間に…あとで東条さんに怒られそうとか言ってる場合じゃないな)

百田「オレはイスで…!」

最原「えっと僕は…」

百田「終一、オメーは横から扉を開けてくれ。で、あいつが飛び込んできたところを…」

天海「俺たちがゴチンとやるっす」グッ

最原「………分かった」

最原(正直かなり不安だし、テラスから逃げることもできるっちゃできる…)

最原(だけどもしも、他のみんなが…赤松さんが危険な目に遭ったら…)

最原(それなら僕が怪我をする方が断然ましだ!!)

最原「じゃあ3、2、1で開けるよ」

百田「3、2、1だな。せいとか言わないんだな」

最原「…言わないよ。じゃあ行くよ3…」

天海「……」スッ

最原「2…」

百田「…」スッ

最原「1ッ!」ガチャ!!
211 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 22:01:44.00 ID:dsiwKzZ3O
モノクマ「がおーっ!!」バッ!!

百田「うおおおおッ!!」ガキィンッ!!

モノクマ「うわー」ズシャッ

天海「とどめ!」ガコォンッ!!

モノクマ「うぼぁ」バキィッ!!

百田「やったか!?」

モノクマ「」チーン

最原「動かない…みたいだね」

最原(でもなんでモノクマが…いやそれよりも今は…)

天海「さっきの悲鳴が聞こえたところに戻りましょう!」

百田「あぁそうだな!」

最原(考えるのはあと…だな)

タタタタ…
212 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/24(土) 22:04:34.96 ID:dsiwKzZ3O
今日はここまでにします、くますみー
213 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:43:47.00 ID:0jSefMvpO
−−数分前、夢野と茶柱は他の仲間を探しに校舎内に向かっていた

夢野「う〜漏れる、漏れる…」タタタ

茶柱「大丈夫です!トイレはすぐそこですよ!」

夢野「着いた!」

茶柱「はい!転子は外で待っていますね」

夢野「うむ」

ガチャバタン

夢野(ふ〜やれやれ、漏れるかと思ったわい)

ガチャ

夢野(…ふぅ)ペタン

……ガチャ

夢野「ん?転子、入ってきたのかー?」

シーン

夢野(……んあ?おかしいのぅ、確かに音が聞こえたんじゃが)

「ゆ、夢野さん?夢野さんなの?」

夢野「んあああああ!?」

茶柱「どうしました、夢野さん!!…って」ガチャ
214 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:46:00.74 ID:0jSefMvpO
白銀「あ、あはは…わたしだよ」

茶柱「白銀さん!?ここにいたんですね!」

夢野「んあ!?そこに白銀がいるのか!?」

白銀「うん、わたしもトイレにいたんだ。地味に驚かせちゃったみたいだね、ごめん」

夢野「んあ…全くあと少し早かったらチビったではすまんかったぞ」ガラガラジョー

茶柱「しかしどうして白銀さんがここに?」

白銀「…研究教室でコスプレの衣装作ってて、寄宿舎に戻ろうとしたら外で銃声が聞こえてね…。怖くなって咄嗟にトイレに隠れちゃったんだよ」

夢野「…それで今までここにおったというわけか。じゃが安心せい!もう脅威は去ったぞ!」

茶柱「かくかくしかじかというわけです」

白銀「え?そうなの?………そっか、よかったぁ」

茶柱「これでとりあえず安心ですね!他の人も探しに行きましょう」

白銀「……うん、そうだね」

夢野「最原たちと合流できればいいんじゃがのぅ」

茶柱「そうですね。まずは1階を探してみましょうか?」

白銀「うーん、最原君たちはもう1階を探し終わっちゃったかもしれないから2階はどう?」
215 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:47:44.44 ID:0jSefMvpO
夢野「ううむ、それもそうじゃのぅ。では2階に行くとするか」
ガチャバタン

茶柱「アンジーさんや入間さんも無事だといいのですが」

白銀「相変わらず男子に厳しいね…」

コツコツコツ…

夢野「2階には誰かいるかのぅ。アンジーや真宮寺じゃったら4階におりそうじゃが」

茶柱「研究教室ですね!では早速…」

ガチャ…

夢野「んあ?」

白銀「どうしたの?」

夢野「いや…今どこかの扉が開くような音が聞こえた気がしたんじゃが」

タタタ…

茶柱「…すいません。転子には聞こえませんでした」

白銀「わたしも……なんか別の音なら地味に聞こえるけど」
216 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:49:36.90 ID:0jSefMvpO
タタタタタタ

夢野「…なんか近づいておらんか?」

茶柱「誰か走ってるんでしょうか…」

「……」コツコツ…

白銀「階段から…聞こえる…?だ、誰かいるの…?」

「…ぷぷ、うぷぷ…」

茶柱「こ、この声は………!?」

モノクマ「ガオオーッ!!」タタタタ

茶柱「きゃうわああああああ!?」

白銀「きゃあああああ!?」

夢野(もも、モノクマが、爪を構えて……こっちに………)

夢野「あ…あ…」ブルブル

モノクマ「ガオオ!!」タタタタ

茶柱「……ッは!早く!早く、逃げましょう!」

白銀「でもどこに…?」ガクガク
217 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:53:41.42 ID:0jSefMvpO
夢野「…ぁ、あぁ…」ブルブル

茶柱「…!夢野さん、すいません!」ガシッ

夢野「…………んあッ!?」ブルブル

茶柱「とりあえず室内へ!あそこの教室に…!」

モノクマ「うおりゃあッ!」

茶柱「………なッ!?」

茶柱(いつの間にかこんなに接近していたなんて…!夢野さんはなんとしても転子が守ります!!)ギュウウ

夢野「て、てん…!」ギュウ

白銀「茶柱さんッ!」ドンッ

モノクマ「うぷぷ!!」ザクッ

白銀「きゃっ……」ズシャッ

白銀「あ、う……うぅ」

茶柱「ぁ…白銀さん…!?この…ッ!」ゲシッ

モノクマ「うわー」ドテッ

茶柱「夢野さんはそこで座っていてください。必ず転子があれを壊します…!」ソッ

夢野「て、転子?」ペタン
218 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:56:30.75 ID:0jSefMvpO
モノクマ「うぷぷ!」キラーン

白銀「う、うぅ…」

茶柱「……成敗します!」タタタタ

モノクマ「うおりゃあ!」シュッ

茶柱「遅いです!」シュッ

茶柱(モノクマの攻撃を避け、後ろに回り…!)

茶柱「キエエエエエイ!!」

モノクマ「わぁー」ドテーン

茶柱(モノクマを投げ飛ばす!)

茶柱(そして怯んだところを…!)

茶柱「このッ!このッ!!」ゲシッゲシッバキッグシャァッ

茶柱(徹底的に壊します…!女子を傷つけた罰はなによりも重いのです!!)バキャァッ

モノクマ「」プシュー
219 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:01:13.57 ID:0jSefMvpO
訂正
>>215
茶柱「アンジーさんや入間さんも無事だといいのですが」

茶柱「アンジーさん、無事だといいのですが」

この時点で入間の無事を知っているのにおかしなことになってました
220 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:02:05.79 ID:0jSefMvpO
茶柱「…壊れましたか?」ツンツン

白銀「ちゃ、茶柱さん…さすがだね」

茶柱「白銀さん無事で−−−」ガバッ

茶柱「うわ!?」

夢野「…」ガシッ

茶柱「ゆ、夢野さん?」

夢野「ううぅ…転子ぉ〜無事で、無事でなによりじゃ…!!」グスグス

茶柱「夢野さん…」ギュッ

白銀「あらあら…ここが百合フィールドかな…っいつつちょ」

夢野「んあ!すまぬ、白銀!怪我をしていたのだったな!」

茶柱「…は!すいません、転子、白銀さんをお守りすることができませんでした…」シュン

白銀「い、いいんだよ。わたしが好きで庇ったんだから。それに左腕かすっただけだし」

夢野「待っておれ…今、ウチの魔法で−−−」

「おーい!」

茶柱「…はっ!?誰ですか!」バッ

天海「俺たちっすよ!」タタタ
221 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:06:32.93 ID:0jSefMvpO
百田「おい、白銀怪我してるじゃねーか!」

白銀「…まぁ地味な怪我だから」

百田「地味だろーと怪我は怪我だ!立てるか?」

白銀「さすがに立てるよ、ありがとう百田君」

最原「この残骸…もしかして、キミたちもモノクマに襲われたの?」

夢野「そうじゃ…それを転子が素手で倒してくれたのじゃ」

最原「す、素手で……」

茶柱「そんなことより早く手当てをしないと!」

百田「そうだ、モノクマがウロウロしているのが分かった以上早く、他のやつらを見つけねーとな」

最原「今見つかってないのは、入間さん、キーボくん、真宮寺くん、アンジーさんだね」

茶柱「あ、入間さんとキーボさんは外の方にいるみたいですよ!」

天海「とりあえずそっちで何があったか教えてほしいっす」

白銀「あー…と地味に手当てもお願いしていいかな?」

茶柱「そうですね!モノクマにも注意しないと…」

茶柱(救急セットのある倉庫に向かいがてら最原さんたちが、校舎に行ったあとのことを説明しました)

茶柱(白銀さんは天海さんに手当てしてもらいました。…本当は嫌なのですが転子はこういうことに慣れていないので上手く手当てができなかったんです……)ショボン

白銀「…ありがとう、天海君」

天海「とりあえず最低限のことしかやってないんで後で東条さんに見てもらってくださいね」
222 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:08:04.33 ID:0jSefMvpO
百田「…エグイサルは全部ぶっ壊れたんだな」ホッ

最原「…でもモノクマが現れるようになったのか…」

夢野「…うむ」ブルブル

最原(夢野さん、震えているな…それもそうだよな。今まで危険なんて一切ない生活を送ってきたんだから)

茶柱「…転子はアンジーさんが心配です。今すぐ探しに行きたいのですが」

百田「だったらオレも行くぜ」

茶柱「…は?なぜ男死が?」

百田「いや…真宮寺のやつも捜さねーといけねーだろ」

茶柱「あぁ…別に忘れていたわけではありませんよ」

天海「待ってください」

白銀「どうしたの?」

天海「危険っすよ、いくらなんでも。さっきはお互い3対1で済んだっすけど今度もし集団で襲ってきたらどうするんすか?」

百田「それは…」

茶柱「全部転子が凪ぎ払います!」

夢野「ダメじゃ!転子にもしものことがあったらウチは…」
223 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:11:03.56 ID:0jSefMvpO
茶柱「夢野さん…ですが、転子はアンジーさんが危ない目にあっているかもしれないと思うと、ここでじっとしていられないのです」

茶柱「彼女の言動はおかしいところが多いですがそれでも仲間です」

茶柱「…もう誰にも傷ついてほしくないんです……もちろん、真宮寺さんも男死ですがそれは同じです」

天海「茶柱さん……」

白銀「わ、わたしもじっとしてられないよ!わたしも…!」

夢野「お主は怪我をしておるじゃろ!」

百田「わぁったよ…だが、白銀と夢野はここにいろ」

百田も女子を危険な目には会わせたくねーからな…本当はテメーもなんだぞ、茶柱」

茶柱「転子はあなたより強いのでお構い無く」キッパリ

百田「ぐっ…」

百田(否定できねー…こいつ素手で倒したもんな…それに対してオレはイスで、しかも天海と一緒に倒したしな…)

夢野「…転子」

茶柱「そろそろ行きましょう。大丈夫ですよ、夢野さん」ニコリ

最原「…待って、やっぱり僕も行く」

茶柱「悪いことは言いません。貧弱男死はじっとしていた方が身のためです」

最原「……」グサッ

最原(もう既に悪いこと言っているよな…)胸を痛めるポーズ
224 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:13:26.45 ID:0jSefMvpO
最原「……僕がここにいても役に立たないよ。もしモノクマが来てもここなら倒せる道具がいっぱいあるし、隠れられる」ゴソゴソ

天海「だったら俺が行くっすよ」

最原「…天海くんはここにいた方がいいよ。僕より頼りがいがあるでしょ?」ゴソゴソ

夢野「うむ」

最原(即答…)グサッ

白銀「…なんかごめん」

最原(こっちもなんかごめん)

最原「それに僕なんかでも、いないよりはいた方がいいかもしれないよ。一応…これも持っていくし」ジャーン

百田「さっきから用意していたのはこれか…」

茶柱「ええと…砲丸に、砲丸を入れる鞄ですか。…そもそも投げることはできるんですか?」

最原「あはは…一応男子だから」

最原(……いざとなったら囮になるし)

百田「終一、囮になるとか考えんじゃねーぞ?」

最原「え?」

百田「もっと自分を大事にしろよ。いいな?」

茶柱「そうですよ。あなたみたいな男死でも……死なれたら困るんです」

最原「…分かったよ」
225 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:16:22.78 ID:0jSefMvpO
天海「じゃあ…行くんすね?」

百田「ああ」

茶柱「天海さん」

茶柱「夢野さんと白銀さんのこと、よろしくお願いします」

天海「分かりました」

夢野「またあとでの!…絶対じゃぞ!」

白銀「気を付けて…!」

最原「うん、じゃあ行ってきます」

百田「…よし、なんにもいねーぞ」キョロキョロ

茶柱「一気に行きましょう!」

ガチャ…バタン タッタッタ…

夢野「んあ…」

白銀「大丈夫、絶対大丈夫だよ」

天海「とりあえずいざってときのために隠れるスペースでも探しましょうか?」

天海「あと、何か護身用の武器を…」

白銀「うーん、模擬刀とかないかなぁ…」

夢野「そういえば真宮寺の研究教室にそんなのあった気がするのぅ」シミジミ

白銀「あ、そうだバリケードとかどう?定番だよね!」

天海「なんの定番か知らないっすけどいいかもしれないっすね」
226 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:17:41.16 ID:0jSefMvpO
今日はここまで。くますみー
227 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:11:27.12 ID:1vhA0z6WO
――外でいろいろ起こっている頃アンジーは…

−4階−

アンジー「あぁっ!んんっ…ぁ…いいよぉ…神さま……んっ」ヌリヌリ

アンジー「ぁ……ん?……ありゃ、神さま寝ちゃった?」

アンジー「うーん、もう寄宿舎に戻ろっかなー」テクテク

テクテク フッ…

「………」

アンジー「およ?誰ー?」

真宮寺「僕だヨ…」ヌッ

アンジー「なんだ是清かー」

真宮寺「研究教室で創作中かい?」

アンジー「そだよ。でも神さまがもう寝ちゃったからアンジーも寝るんだー」

真宮寺「僕も寄宿舎に戻るところだヨ」

アンジー「そっかー!じゃあ一緒に戻ろ?」
228 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:12:00.67 ID:1vhA0z6WO
テクテク コツコツコツ…

ドゴォンッ!!

真宮寺「おや…?」

アンジー「すごい音だったねー神さまのくしゃみかな」

真宮寺「いや、どちらかと言うと、爆撃音のような感じだったヨ」

ドゴォンッ!!

真宮寺「また聞こえたネ…外かな?」

アンジー「あ、そこの窓から見てみよ!」
タッタッタ

アンジー「んーエグイサルっぽいのが見えるねー」ジー

真宮寺「…誰かを襲っているのかもしれないネ」

アンジー「誰かを?なんでかなー?」

真宮寺「さァ…」

アンジー「うーん…神さま、どうしたらいいですか…」

真宮寺「神さまは寝てるんじゃなかったのかい?」
229 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:12:39.98 ID:1vhA0z6WO
アンジー「なるなるー!祈るんだねー」

真宮寺「…起きたんだネ」

アンジー「よーし、戻るぞー!」

真宮寺「え?そっちは4階だヨ?」

アンジー「え?だって外に出たら危ないでしょ?」タッタッタ

真宮寺「………」フム

真宮寺(心配だし僕も行こうかな)

真宮寺(機会があったら…いや、今殺ったらすぐにバレてしまうカ。みんな起きているだろうし…)



真宮寺「やァ、失礼するヨ。僕も一緒にいていいかな?」

アンジー「ん?是清も一緒に祈るの?だったらいいよー、一緒にお祈りしよー」

真宮寺(しないけどネ)
230 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:13:09.64 ID:1vhA0z6WO


アンジー「…」

真宮寺「…」ジィ…



アンジー「神さま……えっと誰か分かんないけど安らかに逝けますように」

真宮寺(勝手に誰かを殺しちゃってるヨ…)



アンジー「………ぐー」

真宮寺(…寝てない?)



アンジー「……むにゃむにゃ」バタン

真宮寺「………」スタスタ

アンジー「……んぅ〜……」

真宮寺「…………」ジー

アンジー「……ん」

真宮寺(……やっぱり今は止めておこう)
231 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:13:48.48 ID:1vhA0z6WO
タッタッタ…

真宮寺「…ン?」

ガオー…タッタッタ…ガチャ…タッタッタ…ガチャ!!

タッタッタタッタッタ

真宮寺(何か近づいて…)

ガチャッ!!!

モノクマ「がおー」

真宮寺「……!」

アンジー「…んー…」ゴロン

真宮寺(夜長さん、少し借りるヨ)スッ

モノクマ「がおー!!」バッ

真宮寺「……おっと…」ブンッ

モノクマ「がお?」バキィ

真宮寺「………動きが単調過ぎるネ」ブンッ バキィ

モノクマ「が…あ」ピクピク

モノクマ「」プシュー
232 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:14:14.41 ID:1vhA0z6WO
真宮寺「ふゥ…全くなんなんだろうネ、僕はまだなにもしてないんだけどなァ」

アンジー「んぅ〜……う?」

真宮寺「あ、起きたかい?」

アンジー「それモノクマ…?是清、モノクマなんて作れたんだー…?」ムニャムニャ

真宮寺「…違うヨ、夜長さん。突然モノクマがやって来て襲いかかってきたんだヨ」

アンジー「…………」ポケー

アンジー「あれま!それはビックリだねー」

真宮寺「…で、モノクマを破壊するのにキミの彫刻刀を借りたヨ。ごめんネ、勝手に使っちゃって」スッ

アンジー「んー別にいいよー神さまと是清がアンジーを守ってくれたからねー」スチャッ

真宮寺「神さまも…カ。さて、これからどうしようカ」

アンジー「鍵を掛けて引きこもろー!」

真宮寺「…そうだネ、ここは鍵を掛けることができるし下手に動くよりはましかな」

アンジー「はい、戸締まりオッケー!にゃははー神っちゃてるね」ガチャ ガチャ
233 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:15:26.45 ID:1vhA0z6WO
真宮寺「………」フム

真宮寺「夜長さん、僕とこんな密室で怖くないのかい?ほら、僕ってこんな見た目でしョ?よく怖がられるんだよネ」

アンジー「ん?別に怖くないよーアンジーは中々いいセンスだと思うぞー?」

真宮寺「ンー服のセンスの問題じゃないと思うんだけど…ま、いいカ」



ドンドンドン!!!カリカリカリ…

アンジー「…はぁ、うるさいねー」

真宮寺「そうだネ」

真宮寺(さっきからモノクマが来て入ろうとしている…が、鍵を掛けているから入れないみたいだ)

真宮寺(それでも、無理矢理入ろうとしているみたいだネ。ま、無駄なんだけどネ)

アンジー「これじゃゆっくり寝られないなー」ゴロン

アンジー「寝れない、寝れな…………」

真宮寺「…夜長さん?」

アンジー「すぅ…」スヤァ

真宮寺「ぐっすり寝てるネ」

真宮寺(しばらくこのままここで過ごすことになりそうだネ…)

234 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:16:53.98 ID:1vhA0z6WO
今日はここまでにします。くますみー
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 21:26:33.50 ID:X4Ij4TrS0
アンジーの身に2つの危険が迫る...
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/02(金) 03:25:46.33 ID:AsApB0Eh0
塩強いな
237 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:07:14.78 ID:kg0xUT1PO
>>235
ア、アンジーには神さまがついてるから…(汗)

>>236
塩だからネ(謎理論)
正直、真宮寺と転子はちょっと強くしすぎたかもしれないです…

遅くなりましたが更新再開です
238 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:08:18.98 ID:kg0xUT1PO


春川「…そういえば入間はまだなの?」

ゴン太「あれ、キーボ君もいないよね?」

星「キーボは入間のところに行ったはずだが…」

王馬「仕方ないな、ちょっと見てく−−−−」

「誰かああああ!!」

「「!?」」

赤松「今の…入間さんの声…!?」

タタタ! バンッ!!

入間「………はぁ、はぁ…」

ゴン太「入間さん!?」

入間「はぁはぁ…だ、誰か…あいつを…あいつを止めてくれ!」ゼェゼェ

ゴン太「落ち着いて、入間さん!あいつって誰!?エグイサル!?」

入間「違う…ちげーんだよぉ…あいつだ…」

王馬(………まさか)

入間「……キーボ…だよ」


―――数分前

キーボ「……………………」バチバチ

入間「…?おい、キーボ…どうした、なんで無視すんだよ」クルッ

キーボ「…う、うぅ…」ガクッ

入間「…?おい、キーボ?」
239 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:10:01.53 ID:kg0xUT1PO
キーボ「………………ボ、クは…う、うぅ…あ」バチバチ

入間「大丈夫か?エグイサルとヤりあってどっかヤられちまったのか?」

キーボ「………ぁ」バチッ

入間「…おい、聞いてんのか?」

キーボ「…………」

キーボ「……データ消去開始」

入間「……………は?」

キーボ「データ消去率5%」

入間「…ロ、ロボットでも冗談とか、言えんだな……」ブルブル

キーボ「データ消去率10%」

入間「……は?ま、まさか…ハッキングか…!?」

入間「……クソッ!」カチャカチャ ブチッ

キーボ「データ消去率15%」ブチッ

入間「これで、なんとか…!」カタカタカタタターン

キーボ「データしょうky……グッ!?」ガガッ

入間「戻ったか!?」

キーボ「い…るま、さ……ん?」ガガガ

入間「クソッ、一体どっからハッキングしてやがる…!」カタカタカタ

キーボ「だ…めです、も……まにあい……ませ………」バチッバチッ
240 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:13:02.82 ID:kg0xUT1PO
入間「……はっ、オレ様は天才なんだ、間に合うに決まってんだろ…!それに、こんな貴重なロボット…手放せるかッ!」カタカタカタッターン

キーボ「………う」

入間「どうだ!?これで少しは楽になったろ!?安心しろすぐにオレ様が戻してや―――」

キーボ「…入間さん。やっぱりボクは……消されて、しま…うよ…うです」

入間「んなことさせねーって言ってんだろッ!!」カタカタカタ

キーボ「なにかの…ウイ…ルスが…ボクの中に……」ガガガッ

入間「は、ウイルスだと!?」

キーボ「そうなったら、ボクはあなたを襲…て…しま……う………」バチッ

入間「うるせー!」カタカタ

キーボ「だ、から……にげ…てく……い」バチッ

入間「嫌に決まってんだろ……!誰がテメーの言うことなんざ聞くもんか!」カタカタカタ

キーボ「だったら…こわ…し………」バチッ

キーボ「……ぁ……」ブチンッ

入間「…キーボ?おい、キーボ!?…クソッ!」ガチャンッ!!

入間「なんで………1回、データ消去が開始されちまったらもうダメなのか……?オレ様には…なんにもできねーっていうのかよ…!」バンッ

キーボ「データ消去率50%」ガガガ

入間(あいつ…ウイルスって…。襲うって…言ってたな…このままじゃ…オレ様は……)
241 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:15:11.63 ID:kg0xUT1PO
入間(逃げる……いや、こいつは今武装してる……だったら)

入間「………壊せって、言ったよな…キーボ。そうだよ。今は無防備だし…所詮、ロボット……ただのロボットだ、そうだ…」スゥッ

入間「………」ブルブル



キーボ『入間さん!今日はボクに食事の機能を付けてくださりありがとうございます!』

入間『メンテナンスのついでだし、いろいろいじってみたかったから別に構わねーよ。オメーのデータもいろいろとれたしな…ふふ、やっぱりキーボ最高だよぉ…』フヘヘ

キーボ『そ、そうですか……。あの、これからもメンテナンスをお願いしてもいいですか?』

入間『なんだ?オレ様のテクにはまっちまったか!?』

キーボ『は、はい……ボクの人生の中で一番気持ちいいメンテナンスえした…』テレ

入間『え…そ、そんな反応するの?……わぁったよ、いつでも来いよ』

キーボ『いいんですか!?ありがとうございます、入間さん!』ギュッ

入間『!?きゅ、急に手を握るな!壊すぞ!』

キーボ『えぇっ!?』



入間「……」



入間『なぁ、キーボ』カチャカチャ

キーボ『なんですか?』
242 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:15:49.75 ID:kg0xUT1PO
入間『お前ってち●こ付いてねーんだよな?』

キーボ『…ななな、なんですか急に!?ハレンチです!』マッカッカー

入間『なぁ、オレ様が付けてやろうか?』キラーン

キーボ『え、えと…その手に持っているは…』

入間『オレ様特製のロボ用ち●こだ』

キーボ『!?』

入間『でかさはこんなもんで十分だろ。…ああ、安心しろ。女をイカせるだけじゃねー…テメーもイケるようにしてやっからよ!』

キーボ『!?』

入間『だが、さすがのオレ様での精液は作れねーからなぁ…水でいいか?』

キーボ『そそそ、そんなのボクには必要ありません!!』

入間『あぁ!?オレ様がわざわざこれを作ってやったってのにいらねーのかよ!?』

キーボ『そもそも頼んでませんよ!お断りです!』

入間『チッ』

キーボ『チッってなんですかチッって!…というか、入間さん』ガシッ

入間『ふえっ!?』

キーボ『女性がその…ち、…卑猥な言葉を連呼するのはいかがなものかと思います』

入間『テメーはち●こも言えねーのかよ…』

キーボ『ぐぐ…そんな卑猥な言葉は学習してないんです!じゃなくて!』

キーボ『入間さんは素敵な女性なんですから、そういうことは言わない方がいいと思いますよ?』

入間『はん、そいつは無理な話だな。ほんとの自分を隠してまで生きるなんてやってらんねーよ。ま、ロボットにはわかんねーだろうがな』

キーボ『…そういうものですか。人間というのはやはり難しいですね…』

キーボ『………ふむ』
243 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:17:41.84 ID:kg0xUT1PO
入間『どうした?ショートしたか?』

キーボ『いえ…確かに、入間さんはそのままでいいかもしれませんね』

入間『な、なんだよ急に…』

キーボ『考えてみたんです。下ネタを言わない、暴言を吐かない入間さんを』

入間『……なんかそれはそれでイラっとくるな』

キーボ『そのような入間さんを想像した結果、やはりボクは普段の入間さんが好きだと再認識しました』

入間『……へっ?』

キーボ『なぜでしょうね…一般的な理想像とは遠いのに普段の入間さんの方がいいと思ったんです』

入間『…テメーはMか?』

キーボ『M…とはなんでしょう?それよりこう思うのはおかしいことなのでしょうか?』

入間『…ケッ、んなもん知るかよ。…ただ』

キーボ『?』

入間『あり……サンキュー。ちょっと嬉しかったぜ…』

キーボ『なぜ嬉しいんですか?』キョトン

入間『だあーー!ムカつくヤローだな!今日はもうメンテナンスしてやんねー!!』

キーボ『ええ、なんでですか!!?…人間って難しいです…』ショボン



入間「……」

入間「…………」

キーボ「………」ガガガ

入間「…無理だ。そんなの」

キーボ「………」ウィーン

入間「無理に決まってんだろ…」

キーボ「………」ガガッ

キーボ「続いて殲滅モードをインストール……」ウィーン

入間「無理に決まってんだろうがあッ!ちくしょおッ!!」
244 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:18:46.76 ID:kg0xUT1PO
キーボ「…」

キーボ「インストール完了」

入間「…ッ!?」

キーボ「…」

キーボ「殲滅対象者発見。直ちに排除します」ウィーン

入間「や…だ」ブルブル

入間(なんで…なんで急にこんなことに、昨日まで平和だったのにさっきまでキーボ普通だったのになんでなんでなんでなんで)

キーボ「……」スチャッ

入間(なん…で…死にたくない…)

キーボ「……っ!?」

パァンッ!

入間「………ッう」

入間「………え…?痛くない?」パチッ

キーボ「…ぐぅ……にげ…って言ったの……に…」

入間「…キーボ?おいキーボ!!」

キーボ「あと…60秒で……も、う…」

入間「そんな…」

キーボ「だからにげて……くだ…さ」
245 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:20:33.39 ID:kg0xUT1PO
入間「そんなの―――」

キーボ「にげて!!」

入間「………!!」

入間「……」クルッタッタッタ…

キーボ「………」ニコ

…タタタタ

入間「…れか」タタタ

入間「誰かああああ!!」タタタ



入間「…ってわけ……だ」ブルブル

王馬「…………」

赤松「そんな…なんで、キーボくんが…」

春川「…何かに操作されてるの?」

星「…理由は後回しだ、今はあいつを止めねーと」

春川「どうやったら止まるかも分からないのに?」

赤松「それは…」
246 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:26:30.86 ID:kg0xUT1PO
星「…俺が行く。最悪あいつを…」

ゴン太「だ、だめだよ!だめだよ、そんなの…」

王馬「だったらオレも行く」

東条「王馬君…」

入間「…テメーなんかじゃすぐ殺られちまうぞ。今のあいつは武装してんだぞ」

王馬「でも行く。だってあいつが武装したのは…きっとオレがきっかけだったから」

王馬「…オレのせいで、今こんなことになったかもしれないから。オレが責任取らないとね、これでも悪の総統だしさ」

王馬「…」タッタッタ

赤松「王馬くん、どこ行くの!?え…2階?」

入間「かっこつけときながらなんで部屋に逃げてんだ、あいつ!」

王馬「違うっての!」タタタ ガチャ

王馬「エレクトハンマー、エレクトハンマー…あった」ガチャ タタタ

ゴン太「えっと、そのハンマーは?」

王馬「ん?対ロボット兵器だよ!」
247 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:30:35.40 ID:kg0xUT1PO
赤松「こ、壊しちゃうの!?」

王馬「…大丈夫、大丈夫!だってロボだし!」

赤松「そういう問題じゃ…」

星「そうならねーようにするさ。じゃあ行くぞ。俺はこいつを持っていく」

王馬「ラケットか…うん」

ゴン太「待って!ゴン太も行くよ。キーボ君は仲間なんだ!絶対に元に戻してみせるよ!」フンッ!

王馬「よし」ガラッ

モノクマ「あ!みっけ!がおーっ!」タタタタ

ピシャッ

王馬「…」

星「…なんで閉めた?」

王馬「…モノクマがいる、多分スペア」

東条「なんですって?だったら校舎内にいるみんなは…!」

ゴン太「と、とりあえずモノクマを壊さなきゃ!」タタタ

赤松「あ、ゴン太くん!?」
248 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:34:51.99 ID:kg0xUT1PO
ガラッ! タタタタッ!!

モノクマ「がおー!!」

ゴン太「ふんっ!」バキイッ

モノクマ「」プシュー

入間「い、一撃かよ…」

モノクマ「「「見つけたぞー!」」」タタター

東条「…!今度は3体、校舎から来てるわ!」

星「まだいやがるのか!」

キーボ「…」ビューン

赤松「…?」

赤松「あ……!?あっち!…あれ!キーボくんがこっちに来てるよ!何かを探しているみたいだけど…」

東条「…私がモノクマを迎え撃つわ、私にはハンマーがあるから平気よ。だからあなたたちはキーボ君を!」

ゴン太「で、でも…!」

春川「私もモノクマ壊しに行く。安心しなよ、あれくらいすぐ壊せる」

王馬「分かった!」

入間「オ、オレ様は隠れてるぞ!?」

キーボ「…………」キョロキョロ

キーボ「…!」

王馬「あ、こっち見た。おーい」ブンブン

入間「なんで手ぇ振ってんだよ!?」

キーボ「殲滅対象者7名発見。直ちに排除します」ブイーン

赤松「…!」
249 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:36:47.65 ID:kg0xUT1PO
赤松「わ、私だって…!」

春川「あんたは入間と一緒に隠れてなって!いても足手まといだよ」タタタ

赤松「…うぅ…」

入間「行くぞ、バカ松!」グイッ

赤松「ま、待って。王馬くん、キーボくんのことなんだけど」

王馬「え、なに?」

星「…先に行ってるぞ!」タタタ

赤松「キーボくんね、うなじのところにボタンがあるの。それを押したら緊急停止するの」

王馬「…そんなボタンあったの?全然知らなかったよ」

赤松「……私にはなんにもできないからせめてこれだけは伝えようと思って。…気を付けてね、王馬くん」

王馬「うん、ありがとう赤松ちゃん!」タタタ

モノクマ「がおー!」

東条「王馬君たちの方へは行かせないわよ!」バッ

入間「ひぃ!は、早く逃げるぞ赤松!!」グイグイ

赤松「うん。…ごめんね、みんな」タタタ

250 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:37:39.53 ID:kg0xUT1PO
今日はここまでにします。くますみー
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 02:20:28.59 ID:30D+q91m0
キーボ…
252 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:42:08.30 ID:er0Wd1f3O
――王馬達に危機が迫っている頃、最原達はというとアンジー、真宮寺のふたりを探していた…


百田「とりあえず2階を片っ端から探すか…!」

最原「あ、ちょっと待って。少し話ながら探してもいいかな?」

茶柱「別にいいですけど」

最原(2階を捜索しながら僕の気になっていることを話そう)

最原「実は…トイレが気になるんだ」

茶柱「……はぁ?」

最原「茶柱さん、さっきキミは女子トイレで白銀さんを見つけたと言ったね」

茶柱「そうですが…それがなにか?」

最原「……トイレから出たあと、扉は閉めた?」

茶柱「ええ。転子ではなく夢野さんですが、確かに閉まっているところは見ましたよ」

最原「……」

百田「それがどうしたんだよ?」

最原「僕たちが茶柱さんたちの悲鳴を聞いて2階に向かおうとしたとき、女子トイレの扉が開いていたんだ」

茶柱「状況的に誰かが使った…というわけではないですよね?寄宿舎にもトイレはありますし」

百田「そうだな…。じゃあなんだ?まさか…勝手に開いたのか…!?」ガクブル
253 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:43:07.29 ID:er0Wd1f3O
最原「いや、多分それは違うと思うよ。…話を戻すと、そのことに気付いて、トイレの先で僕が立ち止まっていたら…」

最原「突然モノクマが現れたんだ」

百田「あ、ああ、そういやそうだったな。あんときは危なかったぜ」

最原「百田くん、モノクマが現れる瞬間は見た?」

百田「…あ?いや、現れる瞬間は見てねーな。いつにまにか、終一の後ろにいた…ってもしかして」

茶柱「まさか、女子トイレから現れたんですか!?」

最原「…あくまで推測だけどね」

最原「開いていた扉……突然背後から襲ってきたモノクマ……きっと最初に扉を開けたモノクマが茶柱さんたちを襲ったんだ」

茶柱「なな、なんて最低なクマなんですか…!」

百田「いや、待て。おかしくねーか!?なんでモノクマが女子トイレから出てくるんだよ、あそこにモノクマ製造機でもあるってか!?あんな狭いところにか!?」

最原「それは分からない…だからあとで調べてみないと。モノクマが出てきたのかどうかを確かめる意味でもね」

最原「モノクマが現れる元をなんとかしないと、ずっと現れ続ける可能性だってあるでしょ?」

百田「確かに無限に湧き続けられたら、こっちの体力が持たねーもんな…」

茶柱「女子トイレを調べるんですか!?そんなの転子が許しません!」

最原「…だよね。だから茶柱さんとか東条さんに―――」

茶柱「………といいたいところですが、あなたは真面目に話しているんですよね?真剣にこの状況をなんとかしたいと思っているんですよね?」

最原「当たり前だよ」

茶柱「…でしたら今回は特別に許可を出します。あなたが調べないと分からないことあるかもしれませんし」

最原「…ありがとう。…2階は誰もいなかったね」

百田「次は3階だな。…すれ違いになてねーといいんだが」
254 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:46:02.55 ID:er0Wd1f3O


―倉庫―

天海「…っし、バリケードはこんなもんでいいっすかね?」

夢野「うむ、これならモノクマも入ってこれぬじゃろう」

白銀「はぁ…なんていうかゾンビが襲ってくるような恐怖を味あわされてる気分だよ…」

白銀「っていうか忘れかけてたけど、ここ地味に学校だし…わたしたち高校生だし…これなんてがっこうぐらし?」

夢野「何を言っておるんじゃ」

天海「…はは、だったら銃でも探すっすかね?」

夢野「あったとしても撃てんじゃろ…」

白銀「もしかしてハワイで親父に教わってたり!?」キラキラ

天海「はい?」



百田「3階もいなかったな…っつーことは次は」

最原「4階、だね」

百田「…………………」

茶柱「…百田さん?」

百田「…ん?別に怖い訳じゃねーぞ?夜の校舎なんて別になんでもねーだろ」ブルブル

茶柱「…………」

最原(怖いんだな…)
255 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:51:04.86 ID:er0Wd1f3O
最原「…行こう」

百田「…ここは視界がわりーな…回りに気を付けろ」

ギシッ

百田「うおおおお!?」

茶柱「床が軋んだだけじゃないですか…」

最原「…いや、待って」

ギシッ…ギシッ…ドンドンドン

百田「ひいい!?なんか叩く音が聞こえるぞ!!」

茶柱「…まさか、モノクマですか!?」

最原「アンジーさんか真宮寺くんが隠れているのかもしれない!」

百田「…そうか、アンジーの研究教室だな!?」

茶柱「アンジーさんの研究教室は鍵をかけることができますもんね!」

最原「…何体いるか分からないけどそっと行こう…」

ギシギシ…ドンドンドンドン!!!

茶柱「研究教室はあの曲がり角の先ですが…段々音が大きくなっていますね、やはりあそこに…」ゴクリ
256 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:51:41.13 ID:er0Wd1f3O
百田「よしオレが様子を見てく――」

茶柱「転子が見てきますね」ソロ〜

百田「…………」

最原(百田くん…どんまい)

茶柱「………」

茶柱「……」ソロ〜

最原「…あ、戻ってきた」

茶柱「モノクマは入り口前に3体います。ですが入り口はふたつあるので裏口の方にいる可能性もあります」ボソボソ

百田「そうか、厄介だな…一気に突撃して破壊するか?今はオレ達に気づいてねーみたいだし」

最原「…そうだね。行くなら早く行かないと。後ろから挟み撃ちでもされたら終わりだからね」

茶柱「では行きましょう!転子が奇襲をかけますので援護をお願いします!」

百田「おう!」椅子装備

最原「うん」砲丸装備

最原(…百田くん、椅子なのか)

茶柱「では行きますよ!」タタタ
257 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:53:47.17 ID:er0Wd1f3O
モノクマ「およっ?みーつけた!!がおー!」タタタ

茶柱「キエエエエエイ!」バキィッ

モノクマ「あーん」ドゴォンッ

茶柱「1体撃破です!」

モノクマ「がおー!」

百田「へっ!茶柱の背中はオレが守るぜ!」ブンッ!!バキ

モノクマ「…がおー!」ミシッ

百田「うげぇっ!まだ動くのか!?」

最原「…えいっ!」ブンッ!!バキィッ

モノクマ「あーん」ドゴォンッ

百田「お、よくやったな終一!たまには手柄を譲ってやらねーとな!」

最原「あ、ありがとう…?」

茶柱「男死!無駄話が多すぎです!」

最原「あ…ごめん」

茶柱「その間にこちらはもう1体撃破しましたよ!」フンス

モノクマ「」プシュー
258 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:56:06.12 ID:er0Wd1f3O
百田「…さすがだな」

茶柱「アンジーさーん!もう大丈夫ですよー!」ドンドン

タタタ…

茶柱「ん?」

モノクマ「みつけたぞ〜がおおおー!」タタタ

最原「ッ!まだいたのか!」

百田「茶柱!危ねぇっ!!」

茶柱「お茶の子です!」バキィッ

モノクマ「」プシュー

百田「…まじでオレら必要だったか?」

最原(…茶柱さんってあんなに強かったんだな…)

茶柱「アンジーさーん!転子ですよー!」ドンドンドン

ガチャ…

真宮寺「やァ」

茶柱「」

ガチャバタンッ!!!

最原「ちょ、茶柱さん!?」
259 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 22:00:34.83 ID:er0Wd1f3O
茶柱「…アンジーさんはここにはいないようですね、では5階へ行きましょうか」スタスタ

百田「アンジーはいなくても真宮寺がいただろーが!」

茶柱「勝手にアンジーさんの研究教室に閉じ籠っていた男死のことなど知りません!」

ガチャ

真宮寺「ククク…まさか閉められるとは思ってもいなかったヨ」

茶柱「キエエエエイ!男死に用などありません!転子はアンジーさんを探さねば――」

アンジー「じゃあアンジーならいいのかー?」ヒョイ

茶柱「へっ!?」

最原「アンジーさん!ふたりで隠れてたんだね!」

百田「ふたりとも無事で良かったぜ!つーことは…これで全員無事ってことが分かったってことだな!」

茶柱「…密室に…男女が…ふたり?」プルプル

茶柱「真宮寺さん…まさかとは思いますが。アンジーさんに何か変なことはしていませんよね…?」プルプル

真宮寺「まさか」

アンジー「寝ていただけだよー?」

茶柱「ねてっ…!?だ、男死ッ!覚悟!」ボキッボキッ

アンジー「転子なんで怒ってるのー?」

真宮寺「おやおや…」

最原(なんでそんなに冷静なんだ、真宮寺くん…!)

最原(キミの命は今、危険にさらされているんだぞ!?)
260 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 22:04:20.55 ID:er0Wd1f3O
最原「待って、茶柱さん!今はとにかくみんなと集まろう!」アワアワ

百田「そうだ、早く安心させてやらねーとな!」アワアワ

茶柱「…くっ…分かりましたよっ!」プンスコ

真宮寺「ククク…友人のためにここまでやってきて、モノクマ倒すなんて…茶柱さんは素晴らしいネ…!

茶柱「…キエエエエエイ!」

最原「なんで僕なの!?」ドッテーン

真宮寺「おっと…僕はただキミを褒めただけだヨ?」

百田「オメーは黙ってろ…茶柱も落ち着け…!」

茶柱「ふー…ふー…はぁ」

最原「い、いってて…」

茶柱「…アンジーさん、本当に大丈夫なんですよね?」

アンジー「うん!むしろ是清はアンジーを助けてくれたよ?」

茶柱「…じゃあ…いいです。夢野さんを安心させるためにも早く戻りましょう」スタスタ

アンジー「もっちもちー!」タッタッタ

百田「終一、大丈夫か…?」

最原「大丈夫じゃない…かも。…なんで僕なの…?」

真宮寺「…なんかごめんネ。最原君」

最原「……」

最原(理不尽だ…そう思いながらさっさと先に進む、彼女達を追いかけた…)


261 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 22:05:24.12 ID:er0Wd1f3O
今日はここまで
書き溜めがなくなってきて地味にピンチです。くますみー…
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 22:08:28.31 ID:G7YhzbuO0
続き楽しみにしてます!無理はしないでくださいね
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 09:59:53.23 ID:zuBJqGH30
理不尽に転子に投げられる最原見てかごのこの時にキーボが「最原クンは酷い人ですね」って言った場面思い出したwww
264 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:27:17.60 ID:sQCp7TauO
>>260 訂正
真宮寺「ククク…友人のためにここまでやってきて、モノクマを倒すなんて…茶柱さんは素晴らしいネ…!

真宮寺「ククク…友人のためにここまでやってきて、モノクマを倒すなんて…茶柱さんは素晴らしいネ…!」

>>262 
ありがとうございます!無理のない範囲で頑張ります。

>>263
実はその場面意識しました。あのやりとりかなり好きです。キーボが歌う酷い音程のかごのこも聞いてみたかったです

更新しようと思ったらカメムシが突然ぶーんて出てきてちびりかけた(夢野並感)
ロボのキーボはカメムシの臭いを感じることはないでしょうし羨ましい限りです。
では更新再開
265 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:28:28.30 ID:sQCp7TauO


キーボ「…」ウィーン ガシャッ!

ドゴォンッ!!!

王馬「…くそっ!」ゴロッ

ゴン太「大丈夫、王馬君!?」

王馬「ん、なんとか」

星「くらえ…ッ!」パコンッ!

キーボ「…」ビューン シュッ

星「ちっ、空中を動き回って当てられねーな……せめて攻撃してくるあの手だけでも壊せりゃいいんだがな」

ゴン太「だったらゴン太がジャンプして…!」ピョンッ!

キーボ「……」ビュンッ

ゴン太「うわぁっ!?避けられた…!?」ドテッ

星「あぶねーぞ!気を付けろ」

ゴン太「うん…ごめんね」

王馬「………敵に回すと厄介なロボだな…」

キーボ「…」ビュンッ ビュンッ

王馬「くそ、ロボの癖にビュンビュン虫みたいに飛び回りやがって!」チッ

ゴン太「虫さんはあんな飛び方しないよ!」

王馬「はいはい…」

キーボ「…」ビューン ドゴォン
266 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:29:15.79 ID:sQCp7TauO
王馬(…とりあえず動き回って厄介な…翼の部分を壊そう。あれを壊せば少しは有利になるはずだ)

王馬「星ちゃん、ゴン太!とりあえ翼を壊してみない?」

星「そうしたいのは山々だが動き回ってどうにも…」

ゴン太「…どうしよう、無理矢理もいでみる!?」

キーボ「…」ビュンッ ウィーン スチャッ

ゴン太「…!ま、またゴン太達を狙って…!」

王馬「……」

王馬(飛んでいるキーボに見下ろされる形にはなるけど、位置的にはキーボの前に星ちゃんとオレが、うしろにはゴン太がいる)

王馬(そしてキーボは今星ちゃんとオレに向かって攻撃をしようと、その手についているキーボガンを向けている……ん?)

ゴン太「一か八か!…えいっ!」ジャンプ!

星「ゴン太!」

ゴン太「あ、あとちょっとで届――」

キーボ「…………ッ!?」クルッ ビュンッ

ゴン太「うわっ!」ドテッ

星「大丈夫か、ゴン太!」

ゴン太「う、うん…」

王馬(ゴン太がキーボの真後ろにくるまで、キーボはゴン太の存在に気づかなかった…)

王馬(…もしかして視界に入らなかったら気付かないのかな。ロボットだけど後ろに目がついてる、なんてことはさすがにないか)
267 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:29:53.07 ID:sQCp7TauO
王馬(でもそれならなんとか隙をついて攻撃できるかもしれない…でも一旦隠れてその機会を狙った方がいいか)

王馬「…ふたりとも。あの大階段の下まで下りて、建物内に隠れてみよう」

ゴン太「隠れるの?えっと…あの変なモノクマの銅像があるところ?」

王馬「うん」

星「分かった。走るぞ」

王馬「よし、ゴン太!オレを担げ!」

ゴン太「分かった!」ヒョイ

星「…あんたそれでいいのか」

王馬「にしし、一応怪我人なんでね!…よし、ダッシュ!」ビシ!

タタタ!!

キーボ「…」ブイーン

王馬「追ってきてるな…それなら!くらえ、煙玉!」ポチ ボンッ

モクモクモク…

キーボ「…!?」

王馬(やっぱりキーボの目はそんなに高性能じゃなかったな。煙のせいでオレ達を見失ったみたいだ)

星「よく煙玉なんて持ってたな…」

王馬「にしし、悪の総統必須アイテムだよ!今のうちに!」

タタタタ…バタン!

ゴン太「ふぅ、なんとか着いたね…」ヨッコラセ

王馬「ありがと、ゴン太」

星「でもどうして隠れたりしたんだ?」

王馬「あれ、見て」ソロリ ガチャ…

キーボ「…」ウロウロウロ

ゴン太「…?キーボ君、中まで入ってこないね。…もしかしてゴン太達が視界から見えなくなったから、追ってこないのかな?」

王馬「その通り!でも声で見つかっちゃうかもしれないから小声でね!」ボソボソ

ゴン太「分かった!!」超小声

星「…だからここに逃げたのか。下手したら東条たちのところに行くかもしれねーから」

王馬「そういうこと。…そうだ。さっき赤松ちゃんから聞いたんだけど、キーボのうなじにはキーボの活動を止めるスイッチがついてるらしいよー」

星「じゃあそいつを押せば、あいつを壊さずにすむな」

ゴン太「だけど、キーボ君は飛び回ってるから難しそうだね…」

王馬「うん。で、作戦なんだけどさ……」


268 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:30:24.01 ID:sQCp7TauO
赤松「みんな大丈夫かな…」

入間「ケッ…バカは死なねーだろ」

赤松「もうっこんなときくらい…ん?なにこれ?」スッ

鉄屑「」

入間「鉄屑だろ?」

赤松「鉄屑?…あ、元モノタロウか!」

入間「暇だし、スイッチの解析のついでにこいつも修理してやっか」カチャカチャ

赤松「スイッチ?」

入間「あぁ、これはだな――」カクカクシカジカ



赤松「…じゃあそれを押したら出口が見つかるかもしれないんだね!」グイグイ

赤松「みんなで出れるかもしれないんだね!!」グイグイ キラキラ

入間「そ、そんなに近寄るなよぉ……」

赤松「それにしてもちょっと入間さんのこと見直しちゃった」

入間「はぁっ!?オレ様は見直される覚えなんてねーぞ!オレ様で抜かれる覚えはあるんだけどね…?」モジモジ

赤松「何言ってるの…?」
269 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:30:52.63 ID:sQCp7TauO
赤松「そうじゃなくてさ、入間さんが安易にスイッチを押さないで危険物がないかちゃんとチェックしてくれてるってことを見直したんだよ」

入間「はぁ?言っただろーが!下手になんか起こったら、めんどくせーのはオレ様だって!テメーはそんなことこ覚えらんねーんだな!」

赤松「むぅ……覚えてるよ!バカにしないでくれる?」

入間「ケッ、バカ松なんかに付き合ってらんねーぜ!オレ様は部屋であんなことやそんなことやっとくからな!入ってくんなよ、ぜってー入ってくんなよ!?」

タタタ…ガチャバタンッ!!

赤松「…行っちゃった」

赤松「…はぁ、入間さんの才能はすごいんだからもうちょっとその性格をなんとかすればいいのになぁ…」ヤレヤレ

ガチャ!!!

赤松「!?」

入間「…………」

赤松「い、入間さん?忘れ物でもした?」

入間「……はい…て…」

赤松「肺…?手…?」

入間「テメーも入ってこいよぉっ!!…あたし、ひとりじゃ不安なんだよぉ…」グスグス

赤松「え、えぇ……」

赤松(…なんだかんだで不安でいっぱいなんだね、入間さんも…)

赤松「はいはい分かったよ…」スタスタ



東条「…ふんっ!」バキッ

モノクマ「あーん」ベキッ

春川「あのさ…さっきから思ってたんだけど、こいつら弱くない?」バキッ

モノクマ「ぐえー」ベキッ

東条「そうね、だけど戦闘に慣れていない人では破壊に苦労すると思うわ」バキッ

モノクマ「いやー」

春川「…ま、それもそうか。…よし、これでおしま――」

モノクマ「「「「「がおー!」」」」」タッタッタ
270 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:32:48.27 ID:sQCp7TauO
春川「………」

東条「…増えたわね」

春川「はぁ…5体か」

東条「春川さん、貴方ナイフひとつで平気かしら?私だけエレクトハンマーを使うというのも…」

春川「ん…大丈夫。あいつらの左目、あれ狙ったら一発で壊れるんだよ」

東条「あら、そんな弱点があったの?気付かなかったわ」

春川「さっき気づいた。…来るよ」

……バキッバキッバキッ!!!グシャァ…

東条「これでおしまいかしら」

春川「さすがに5体はちょっと大変だったね」フゥ

東条「えぇ、ちょこまかと動いて狙いが定めにくかったわ…けれど、動きがそもそも遅いからそんなに問題なかったわ」

春川「同感。あいつら動き遅すぎ」

春川「…………」ジッ…

東条「春川さん?」

東条(校舎の方をじっと見ているけれど……)

春川「…百田たち、大丈夫かな。モノクマに襲われてないかな…」

東条(…あぁ、心配なのね。私もそうだもの。……でも)

東条「…探しに行くのは――」

春川「分かってる。赤松たちが寄宿舎いるし、一人で動くのも危険だよね」

春川「それに…あいつなら、あいつらなら…大丈夫」

東条「…信じているのね」

春川「……まぁね」リボンイジイジ

東条「…ふふ」

東条(…なんだか微笑ましいわ。子供を持ったらこんな気持ちになるのかしらね)
271 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:36:05.12 ID:sQCp7TauO
東条「…それにしても、モノクマは全て校舎から出てきたわね」

春川「校舎にスペアを作る機械があるってこと?」

東条「………」フーム

春川「もしそうなら一体どこで作られてるんだか…何体いるか分かんないし、自動で作られているなら大本をぶっ壊した方が早いよね」

東条「そうね…だけど、自動で作られていたら、もっと大勢でやってくるんじゃないかしら?」

東条「どのくらいの時間でモノクマが作られるか私には分からないから、あくまで推測だけれどね」

春川「それもそうか…ま、数に限りがあるなら全部ぶっ壊せばいいだけの話だよね」

東条「…頼もしいわね」



王馬「うん。で、作戦なんだけどさ……」

王馬「まずキーボがこっちに気づかないうちに、背後から星ちゃんがボールでキーボの羽の部分を壊す。…できそう?」

星「当てるのは問題ねーが…テニスボールじゃ、ちと強度が足りねぇかもしれねーな」

ゴン太「あ、じゃあこの変なモノクマ銅像の手のところを使ったら?」

王馬「…確かに良さそうだけどさ。それをどうやってちぎるのさ?まさか素手でー…とか言わないよね?」

ゴン太「ゴン太に任せて!」フンッ

王馬「え」

ボキィッ!!!

星「……」アゼン

ゴン太「もう一個も!」フンッ!

ボキィッ!!!
272 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:41:43.11 ID:sQCp7TauO
王馬「……わぁ、すごーい、ゴン太…」パチパチ

ゴン太「ホント?ゴン太、あんまり役に立ててないから嬉しいよ!」

星「十分役に立ってるさ…で、こいつでキーボを撃ち落としてそのあとうなじのスイッチを押すんだな」

ゴン太「じゃあゴン太はキーボ君は暴れないように抑えるよ!」

王馬「うん、任せた。…あ、そうだ。スイッチ押したらキーボガンも壊しとこうか…これで」スッ

ゴン太「エレクトハンマーだね」

王馬「うん。よし、作戦会議は大雑把だけどおしまいだよ。じゃあ…まずはよろしく。星ちゃん」

星「任せろ。後ろを向いた隙に…」ガチャ

星「……」ゴゴゴ

ゴン太「星君…ものすごく集中してるね」超小声

キーボ「……」クルッ キョロキョロ

星「今だッ!」シュッ バコォンッ!!!

バキィッ!!

キーボ「…!?」

星「まだまだ俺の腕も鈍ってねぇみてーだな」フッ

キーボ「………くっ」ヒューン ガシャンッ!!!

王馬「よし!行くぞ、ゴン太!」タタタ

ゴン太「うん!!」

キーボ「……!」ウィー…

ゴン太「キーボ君!じっとして…!」ハガイジメ

キーボ「…ッ!ッ!!」ジタバタ

王馬「………」ジッ

星「王馬、早く―――」

王馬「キーボ」

キーボ「…ッ!…ッ!!!」ジタバタ
273 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:46:52.77 ID:sQCp7TauO
王馬「……ロボの癖に、魚みたいにじたばたするんだね」↑1

キーボ「…ッ!?」ガーン…

星「お、おい、王馬…?」

王馬「あれ、ロボットのくせに驚くんだ?」↑1

キーボ「ロボット差別を感知!ロボット差別を感知ッ!!」ジタバタジタバタ

ゴン太「ちょっと暴れないで、キーボ君!王馬君、早く止めてよ!」

王馬「止めるけどその前にこいつに言いたいことがあるんだよ」

ゴン太「……大事なこと、なんだね?」

王馬「…」コクン

ゴン太「分かった。だったらゴン太、頑張ってキーボ君を抑えておくよ。キーボ君あんまり力ないし」

キーボ「……………」

王馬「ありがとゴン太。…ねぇ、キーボ。お前はロボットであることを受け入れてそれでも人間になりたい、人間に近付きたいって思ったんでしょ?」

王馬「……人間の真似したロボットの癖にさぁッ!!」↑1

キーボ「ロボットさべ……ッ!?」

キーボ「……グッ…!」ショート

キーボ「…………」ピタッ

星「動きが止まった?」

王馬「それなのにこんな風にオレらを襲ってさ、ロボットがそんなことして許されるはずないんだよ」

キーボ「……オ…ウマク…」

星「…キーボ!?おい、しっかりしろ!」
274 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:51:32.62 ID:sQCp7TauO
王馬「…でもね、もっと許されないのは…キーボをこんな風にしたやつだ。オレは絶対にそいつを許さない」

星「………」

キーボ「王…まク、ボ…ク、ハ…」

王馬「…またいつかロボット差別してやるからさ、早く元のキーボに戻ってよね。お前がいないとつまんないしさ」

キーボ「…ロボ…ト差べツは、しな……イ…で、くだ…サ…」

ゴン太「キーボ君…しっかり…!」グスッ

キーボ「……すミ、ま…………アト、の……こ…ハ」

王馬「うん、あとのことはオレ達に任せてゆっくり緊急停止しときなよ」

キーボ「………」ニコ…

王馬「うなじ…あった、これだね」ポチッ

キーボ「ッ……」シュー…

星「止まった…のか?」

ゴン太「もう攻撃してこないの?」

キーボ「………」

王馬「…この危ないロボットパンチだかキーボガンを破壊してと」バキィッ

ゴン太「あわわ…キーボ君の腕が…」

キーボ「……」

王馬「人間と違って、もいでも平気だし大丈夫大丈夫」

ゴン太「そっか!」

王馬「…あ、アンテナも破壊しとこう、これのせいでハッキングされたのかもしれないし」バキィッ

ゴン太「……最後、いつものキーボ君だったよね?」
275 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:57:16.16 ID:sQCp7TauO
星「ああ。あのときロボット差別に反応して、元に戻ったように見えた…狙ってやったのか?」

王馬「ううん、全然?まさかホントにロボット差別に反応してくれるとは思わなかったよ」

星「まさか無計画とはな…やれやれだぜ」

王馬「いやぁ、危なかったねー!一歩間違えれば、オレ死んじゃってたかも!」

ゴン太「いきなり王馬君がロボット差別するからゴン太びっくりしちゃったよ…」

ゴン太「でも、キーボ君はもう大丈夫なんだよね…?」

星「…根本的に解決したわけじゃねーんだろ?またいつ暴走するか分からねー…入間に直してもらえるといいんだが」

ゴン太「そ、そっか…」シュン

王馬(入間ちゃんの話では…データを消去されたって…でも、あのときは確かに…)



キーボ『王…まク、ボ…ク、ハ…』

キーボ『…ロボ…ト差べツは、しな……イ…で、くだ…サ…』

キーボ『……すミ、ま…………アト、の……こ…ハ』

キーボ『………』ニコ…



王馬(いつものキーボだった。もしかしたら奇跡………はないな。奇跡なんてありえない)

王馬(…まさか、データは完全に消去されてない、とか?…だけど…消されたのは間違いない、はず)チラ

キーボ「……」

王馬「……」

星「…っと、そろそろ戻らねーとな。東条や春川もモノクマ共と戦ってるだろうしな」

ゴン太「そうだね!じゃあ、キーボ君はゴン太が担ぐよ!」ヨッコラセ

王馬「あ、あのキーボを軽々と…」

276 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:02:23.47 ID:sQCp7TauO
今日はここまでにします

久々にロボット差別をしたくなり、ちょっとした番外編的なものを書いたので投下します
本編には無関係です
277 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:06:50.68 ID:sQCp7TauO
ロボット差別王〜番外編〜


王馬「え、真宮寺ちゃんが花粉症になったって?」

キーボ「ええ。ですよね、真宮寺クン?」

真宮寺「……」コクン

王馬「へえ…」ニヤニヤ

真宮寺(キーボ君…なぜ僕が花粉症だということを、よりにもよって王馬君にバラしたいんだい?キミは本当に空気が読めないんだネ)鼻水ズズズ

王馬「ねーねー真宮寺ちゃん!」

真宮寺(ククク……やはり人間とロボットは思考回路が違うのかなァ。今まで人間観察しか行ってなかったから実に興味深いヨ……)目ゴシゴシ

王馬「そのマスクじゃ、息苦しくない?鼻水垂れて口まで伝って気持ち悪くならない?っていうか垂れるまでもなく、鼻に密着してるから鼻水がマスクに染みない??」

キーボ「失礼ですよ、王馬クン…」

王馬「えー?だって気になるんだもーん!」

真宮寺(まァだからといって、キーボ君を観察しようとは思わないけど。だってロボットだし。…やっぱり観察するなた人間だよネ。人間の方が…いい、よ………へ、へ……)

真宮寺「くしゅんっ!」ベチョッ

真宮寺「………」ベトォ……

王馬「あーあ!今のくしゃみで間違いなく、マスクに鼻水と涎がベチョッてくっついたね!」ビシィッ!

真宮寺「…………………」

王馬「つまり今、真宮寺ちゃんの口回りはすっげー汚いってことだ!うわーよく平気でいられるね真宮寺ちゃん!」ビシィッ!

真宮寺「……………………………」ゴゴゴ

王馬「まぁ、ロボットのキー坊は鼻水も涎もくしゃみも出ないから関係ないだろうけどねー!」

キーボ「!?」

王馬「あ、そもそもロボは花粉症にならないか……ごめんね?」

キーボ「結局ロボット差別ですか!?」プンスコ
278 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:08:38.11 ID:sQCp7TauO
真宮寺「王馬君、キーボ君」ゴゴゴゴゴゴ

王馬「ん?」

キーボ「はい?」

真宮寺「……神経を抜き取るヨ?」

キーボ「なんでボクもなんですか!?」

王馬「そりゃキー坊が、真宮寺ちゃんが花粉症だっていう事実をオレに伝えたからだよ。伝えなきゃ、オレが真宮寺ちゃんをからかうことだってなかったのにさ〜」

キーボ「そ、そうなんですか……すいません、真宮寺クン。キミの気持ちも考えず彼に伝えてしまって…」

真宮寺「いや、もういいんだヨ」

王馬「え、許したってこと?じゃあオレだけ神経抜かれんの?ひどいよー!」

真宮寺「いや、許したわけではないヨ」

キーボ「へっ?」

真宮寺「だって…そもそもキーボ君には神経がないじゃないカ」

キーボ「」

王馬「あははははは!そりゃそーだ!」ゲラゲラ

真宮寺「…」ズズズ

キーボ「まさか真宮寺クンまでロボット差別するなんて……ロボット差別が段々伝染してきているような気がします…キミのせいですよ王馬クン…」ズーン

王馬「あっはっはっはっは!」ゲラゲラ


王馬はしばらく笑っていたが、真宮寺に神経を抜き取られそうになったので、すたこらさっさと逃げたとさ

王馬に逃げられた真宮寺はキーボ内の回路かコードを抜こうかと思ったが壊れたら面倒なので止めたとさ

そんな扱いをされたキーボはしばらく落ち込んでいたが、ロボット差別を撲滅しようとよりいっそう強く決心したとさ

―完―
279 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:11:55.03 ID:sQCp7TauO
番外編おしまい。楽しんでいただけましたら幸いです
実際、真宮寺が花粉症になったら面白いと思います
それではくますみー
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 09:18:23.51 ID:MSJm/Tb90
才囚学園に花粉が飛んでるかは置いといて
キーボは花粉が詰まっても入間ちゃんにメンテしてもらえるから羨ましいよね
281 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:02:14.07 ID:oicMLrqwO
>>280
入間ちゃんが花粉症だったら大変なことになりますね…キーボはロボットだからなんともないけど
(花粉がついたキーボってザラザラしたり若干黄ばんでいたりするのだろうか…)

では更新再開です
282 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:02:52.88 ID:oicMLrqwO
王馬(キーボを連れて寄宿舎に戻った)

王馬(東条ちゃん達はもうモノクマを殲滅させたようで寄宿舎の前でオレ達を待っていたようだ)

東条「…よかった、無事で」

星「そっちもご苦労さん」

王馬「でもなんか残骸多くない?」

春川「あぁ、あれから増えちゃってさ、あいつら」

ゴン太「えぇっ!大丈夫だった!?怪我はない!?」

東条「大丈夫、平気よ」

ゴン太「そっか…ごめんね、ゴン太は紳士なのに女性に戦わせちゃって…」

春川「慣れてる」

東条「私もよ」

ゴン太「…そっか」

王馬(確かに慣れてそうだ…)

赤松「…あ!みんな無事なんだね!よかった……あ、キーボくんは…」

王馬「……」

入間「…キーボ……」ソッ

キーボ「…………」

入間「…くそっ、すぐに直してやるからな…」

ゴン太「直せる…?」

入間「ぶっ楽勝に決まってんだろ!…早速今から…!」

春川「あのさ…」
283 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:04:29.18 ID:oicMLrqwO
入間「あぁ?なんだよ、まな板女!」

春川「こんなときに…自分勝手で悪いんだけどさ……百田たちを探しに行って、いい?大丈夫だって分かってるけどやっぱり――」

王馬「うん、それに賛成だね!」

春川「…王馬、あんたどういう風の吹き回し?」

王馬「ひどいなー。…オレも心配なんだよ、夢野ちゃん達がね。だから一緒に行く」

春川「……」

赤松「私も行きたい…けど、反対するよね」

春川「王馬はともかくあんたはピアニスト、でしょ。大人しく鍵盤叩いてなよ」

赤松「…うん」ションボリ

赤松「でも…春川さんと王馬くんのふたり…って大丈夫なの?その、いろんな意味で」

王馬「大丈夫、大丈夫!オレ達大親友だもん!」

春川「…………」ギロ

赤松「すごく心配なんだけど…」

星「…だったら、俺も行くぜ。それなら安心だろ?」

王馬「星ちゃん!さっすがオレの大親友!」

春川「……赤松、これでいいでしょ?」

赤松「…うん。みんな仲良くするんだよ?」

春川「それは無理」

東条「決まったかしら?…こっちのことは任せて頂戴、必ず守ってみせるわ」

ゴン太「ゴン太は紳士なんだ!たとえ何が来ても絶対にみんなを守るよ!」

入間「…オレ様はスイッチの解析に鉄屑にキーボの修理に忙しすぎてぶっ倒れそうだが、やることはやっといてやるよ」

赤松「…私に何かできることない?入間さん」

入間「あぁ?テメーなんかにできることなんかねーよ!……まぁ?強いて言うなら…部品がどっかいかねーように見といてくれ」プイ

赤松「うん分かった!…みんな気を付けてね、春川さん…最原くんのこと、お願いしてもいいかな?」

春川「…」コクン

赤松「ありがとう、春川さん!」

王馬「…よし、行こう」ガチャ タッタッタ

モノクマ「がおー!」

王馬「またモノクマかよ!?一体何体いるわけー?」
284 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:06:45.93 ID:oicMLrqwO
星「…ちっ」

東条「ここは私達に任せて頂戴!」ブンッ

モノクマ「」ゴシャァッ

ゴン太「ここはゴン太が守るんだ!」

春川「あいつらに任せて…行こう」

星「…真正面から突破するのは厳しそうだな」

王馬「うーん…あ、そうだ!テラスから回って入ろうよ、モノクマがいないかもだし」

春川「…そだね」

星「いねーといいがな。…あっちは…よし何もいねーみてーだ、行けるぞ」

王馬「じゃ、今のうちに…!」

タタタ…ガチャ…

王馬「食堂の中は大丈夫みたいだね…なんかゴチャってしてるけど…ん?なんか声聞こえない?食堂の外からさ」タタタ

春川「本当だ…もしかしてあいつら近くに?」タタタ

星「全員無事だといいんだがな…」タタタ

ガチャッ!!
285 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:08:40.74 ID:oicMLrqwO
――数分前、最原達はアンジー、真宮寺を発見したあと、天海達が隠れている倉庫へ向かっていた

―倉庫―

コンコン

「…誰っすか?」

最原「僕だよ」

天海「最原君っすか。ちょっと待ってください、バリケード作ったんすよ」

百田「バリケードなんて作ってたのか」

白銀「バリケードはゾンビ物で基本だからね!」フンス

百田「ゾンビなんてここにはいねーぞ!?」ビクビク

真宮寺「…ゾンビは置いといて…まァ、効果的ではあるよネ。相手がモノクマであろうとなんだろうとサ」

天海「よ…っと。これでよし」ガラ

夢野「…転子?大丈夫か?怪我などしとらんじゃろうな?」ヒョコ

茶柱「夢野さん!えぇ、転子は無事ですよ!アンジーさんもこの通り、ご無事ですよ!」

アンジー「やっはー秘密子!」

夢野「おお、アンジー!みな無事でなによりじゃ!」

白銀「よかった…!本当に!」

百田「茶柱のやつ、結局素手でモノクマぶっ壊したんだよな…」

最原「彼女のネオ合気道は僕たちの想像以上に強いものだったんだね…」シミジミ

天海「とりあえず一旦中に入ってくださ――」

ガチャッ!!
286 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:13:50.75 ID:oicMLrqwO
最原「…ッ!?」クルッ

「わぁっ!!」

最原「え!?…ってキミ達は…!」

アンジー「あれま!これはびっくりだねー」

王馬「やっほー驚いた?やっぱりいたんだねー。元気にしてるー?」

春川「…百田!…みんな!無事だったんだね…」ホッ

百田「ハルマキに星に王馬!テメーらなんでここに!?」

王馬「春川ちゃんが百田ちゃんを心配して――」ゴチンッ

王馬「って〜〜!?いきなり叩かないでよ、春川ちゃん!」プンプン

春川「…」

最原「と、とにかく……キミ達も無事だったんだね…本当に良かった」

夢野「王馬……」

王馬「ごめんね、夢野ちゃん。モノクマなんかがいるって分かってたら危険な目に合わせなかったのに」

夢野「ウチは平気じゃ。いざとなったら必殺の魔法をぶちかませばよいのじゃからな」

王馬「…茶柱ちゃん、キミが守ってくれたのかな。…ありがとうね」

茶柱「…当然です。転子の使命は女子を守ることなのですから」

白銀「……」

天海「これで全員無事ってことがわかったんすかね?」

真宮寺「そうだネ……とりあえず全員集まった方がいいのかな?」
287 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:15:14.45 ID:oicMLrqwO
短いですが今日はここまでにします。くますみー
288 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:21:52.84 ID:gKPHsaEnO
更新再開します
289 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:22:35.78 ID:gKPHsaEnO
春川「…うん、そうだね。外でもいろいろあったしさ…」

アンジー「アンジーはさっきから何がなんだか訳がわからないよー。だから説明がほしいなー誰か説明してくれないかなー」ブンブン

王馬(…これまでに起こったことを簡単に説明した)

百田「キーボが…!?くそ…」

王馬「…とにかくさー今は戻らない?」

春川「うん、そうだね。あいつらも待ってるし…」

最原「あ…ちょっといいかな?」

茶柱「…もしかして、先程の件のことですか?」

夢野「んあ?なんの話じゃ?」

百田「モノクマがどっから湧いてるかっつー話だ」

春川「…どこかに製造する機械でもあるの?」

最原「おそらくね…」

白銀「なるほど!永遠に湧かれても困るし大本を断つんだね!」

天海「……あれ?そういえば、さっきからあんまり襲ってこないっすね。もしかして、モノクマは何体いるか決まってるんじゃないんすか?」

星「確かにさっき見たときも、数が減っていたような…」

アンジー「主は言いました…今すぐ調べるべきでげす、と」

夢野「そうじゃな…今は春川や星もいるしおそらく平気じゃろ。護衛魔法はウチに任せるがよい」フンス

茶柱「転子もいますよ!」グイグイ

夢野「んあーグイグイ来るでない…」

白銀「ちょっと不安だけど…行くしかないよね…」

王馬「そうと決まれば早速レッツゴー!だね」


290 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:23:44.89 ID:gKPHsaEnO
―女子トイレ前―

天海「ドアが開いてるっすね」

最原「……」観察

最原「…!やっぱりモノクマはこの中からやって来たんだ!」タタタ

真宮寺「証拠でもあったのかい?」

最原「これを見て」ピシッ

王馬「扉の内側にモノクマの爪痕か…これでもかってくらいハッキリと痕がついてるね」

最原「扉の外側に同じような痕はないね…やっぱり中から…。あのさ、茶柱さん…中に入っても…って、え!?」

茶柱「がるるる…仕方が…!ありま…!せんね…ッ!!」ジリジリ

最原「さっきは納得してくれたのに、なんでそんなに威嚇してるのさ!?」

茶柱「頭では分かっているのですが、転子は自分の体が押さえられません!」ムググ

最原「なんとかして!」

茶柱「難しいです…最原さん、今すぐ性転換できませんか!?」

最原「無理に決まってるだろ!」

茶柱「……ふーっ、ふーっ…ならば、転子が頑張って体を押さえてますので、どうぞご自由に調べてください」ニコ

最原「なんか怖いな……えっとお邪魔します」スタスタ

百田「……終一、後は任せたぜ」グッ

最原(…なんだか複雑な気分だ)

アンジー「にゃははー!転子の覇気はすごいねー!」

王馬「最原ちゃん、残念だったね。調べ終わったあと、理不尽に投げ飛ばされる光景が目に浮かぶよ」

星「おい…いつモノクマが襲ってくるかわからねー。調べるなら早い方がいいぞ」

白銀「確かに、ここまで静かだと地味に気味が悪いよね…」

夢野「これではおちおちトイレにも行けんのぅ」
291 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:25:22.12 ID:gKPHsaEnO
百田「だったらオレも特攻するか!その方があんぜ――グフッ」ドスッ

春川「どさくさに紛れて入ろうとしないで」

百田「いてーよ……」

王馬「たはー!百田ちゃんまでもが変態だったとはねー!これにはオレもビックリだよ!」

夢野(よく言うわい…)

百田「うるせー!調査が目的だ!やましい気持ちなんて一切ねーよ!」

最原「…」スタスタ

最原「……ん、用具入れが開いてる…?」

最原「……え?なにこれ」

白銀「珍百景!?」

茶柱「どうかしましたか!?…はえっ!?なんですかこれは!?」

アンジー「なになにー?見えないよー」ピョン

王馬「見ーせーてー!」ピョン

白銀「王馬君、地味に入っちゃってるし!」

王馬「いいから、いいから!」ピョンピョン

最原「……」フム

王馬「あ、見えた!へー隠し通路なんてあったんだー!」

春川「隠し通路…?」

真宮寺「へェ…それは驚きだネ」

天海「………!まさか…」ボソ

白銀「……」
292 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:28:52.29 ID:gKPHsaEnO
夢野「して、その先は何があるんじゃ?」

最原「…地下へと続く通路が見えるよ。モノクマの姿は…今は見えないね」

春川「ふーん…じゃああいつらに数に限りがあるってのは間違ってないのかもしれないね」

春川「こんな場所を私達が見つけたって知ったら、あいつら黙ってなさそうだし」

夢野「も、もしやその先は出口に繋がっておるのではないか!?」

アンジー「ってことはーモノクマは外からやって来たの?」

春川「…行けば分かる。なんなら今行く?」

真宮寺「そうだネ…だけどまずはこの情報や今までの情報を全員で共有した方がいいんじゃないかな?」

白銀「でもその間に閉ざされちゃったりしたら…」

天海「………………」

春川「…やっぱ行くだけ行ってみようよ」

百田「ああ、目の前にあるチャンスをみすみす逃すわけにはいかねーぜ」

百田「行かないで後悔するより行って後悔する方がましだ」

星「だがこの人数でゾロゾロ行くのは危険じゃねーか?」

最原「…そうだね、11人もいるとかえって危険かもしれない…」

王馬「んじゃ、さっさと行きたいチームと帰りたいチーム決めようよ。あ、オレは行くよ。だってつまらなくなさそうだしねー!」

春川「私は当然行くよ」

百田「助手が行くのにリーダーが行かねーわけには行かねーぜ!」

最原「僕も行くよ。きちんと自分の目で見届けたいからね」

アンジー「アンジーは戻るねー。小吉達が行けば問題ないって神さまも言ってるしねー」

白銀「わたしは怖いから寄宿舎に戻ってるよ…それに地味に役に立たないだろうしね」

真宮寺「…僕も観察させてもらいところだけど…今は状況を把握したいし戻ろうかな」
293 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:31:08.83 ID:gKPHsaEnO
夢野「ウチも戻るとするかのぅ…これ以上人数が増えても困るじゃろ?」

王馬「まぁ半々くらいがちょうどいいだろうね」

夢野「じゃあ戻る。…王馬、気を付けるんじゃぞ」

王馬「分かってるって!オレは100万回殺しても死なない男だよ?」

茶柱「では、転子も夢野さん達にお供します。女子のみなさんは安心してください!」

天海「……」

最原「…天海くんはどうするの?さっきから何か考えているようだけど」

天海「……俺も行くっす。確めたいことがあるんで」

星「俺はどうするかな…そっちの戦力は大丈夫か?」

春川「…今のとこモノクマの気配は感じないし、こっちは大丈夫。ナイフあるしね」スッ

王馬「オレもエレクトハンマーがまだギリ使えそうだから大丈夫かなー」スッ

星「そうか。最原と百田と天海は?」

最原「砲丸」スッ

白銀「……」

百田「食堂の椅子」グッ 

茶柱「……」

天海「えーっと……頭脳?」

星「…………」

アンジー「モノクマ相手に頭脳戦するのかー?」

真宮寺「なんか段々頼りなくなって……いや、なんでもないヨ」

白銀「ほぼ言っちゃってるよね…」
294 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:33:36.97 ID:gKPHsaEnO
王馬「まぁこっちは大丈夫だって。戦力だってこんだけ話しているのにあいつらぜーんぜん来ないでしょ?安全、安全!」

星「…じゃあ、俺も寄宿舎に戻るか。無理すんなよ?」グッ 

王馬「任せといて」グッ

アンジー「じゃあアンジー達はもどろー!」タッタッタ

百田「あいつは全く自分のペースを崩さねーな…」

真宮寺「…ひとりで行くと危ないヨ」スタスタ

茶柱「くれぐれも女子トイレ内を物色しないように!夢野さん、行きましょう」スタスタ

夢野「んあ…じゃあまた後でのぅ」スタスタ

王馬(こうして夢野ちゃん達は寄宿舎に戻っていった)

春川「…行くよ」

王馬(顔を見合わせて静かにうなずき、春川ちゃんを先頭に通路へ足を踏み入れた)

春川「…」コツ…

王馬(何が起こるか分からない通路を進んでいく…)コツ…

百田「…」ゴクリ

王馬(もしかしたらモノクマやエグイサルより、もっとヤバイやつがいるかもしれない…)コツ…

最原「…」コツ…

王馬(もしかしたら首謀者が向こう側から突然やって来てオレ達を皆殺しにするかもしれない)コツ…

天海「…………」コツ…

王馬(地下へと進んでいるからか、少しひんやりした空気。一歩進むごとに増す緊張感)コツ…

王馬(そんな中オレは)

王馬「…………にしし」

王馬(こんな状況がつまらなくないと、心の底から感じていた)

295 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:34:48.24 ID:gKPHsaEnO
今日はここまでにします、くますみー
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 11:45:14.83 ID:ETcz5yrF0
いよいよだな…
297 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:49:51.66 ID:1hCPiQWWO
>>296
いよいよ…ですが、その前に星視点です

では更新再開です
298 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:50:39.49 ID:1hCPiQWWO
――王馬達が隠し通路を進んでいる間、星達は寄宿舎で待つ東条達の元へ向かっていた。


星「東条、ゴン太!」タッタッタ

東条「…星君、それにみんな!」

ゴン太「みんな無事だったんだね!よかったぁ…」タッタッタ

茶柱「あ…白銀さんが怪我を負っているんです!手当てはしてもらったのですが…一応見てもらえますか?」

東条「大変だわ、さぁ寄宿舎に入って。急いで傷の具合をみましょう」

白銀「ありがとう…」

ガチャ

東条「赤松さん、入間さん。負傷者もいるけれど、みんな無事だったわ」

赤松「本当!?あぁ、よかった…!」

入間「ケケッ、悪運だけはいいんだな!」

赤松「なんだかんだ寂しかったくせに。さっきまでだって部屋にこもって作業してたのに結局部屋の外で作業してたじゃん」

入間「んなことねーよ!キーボやら鉄屑やら増えすぎて場所がなくなっただけだっつーの!」

夢野「んあ?なぜキーボがそのような姿になっておるんじゃ?」

赤松「話せば長くなるよ…」

東条「傷の手当てをしながら説明するわ」

白銀「地味に器用だね…って東条さんだから当然か。朝飯前だよね」


299 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:51:05.99 ID:1hCPiQWWO


星(とりあえず全員でおおまかに情報を共有した)

星(詳しいこと、気になることはこれから話し合う。まずはキーボについてだ)

星(突然キーボが俺達を襲うようになったことについて簡単に説明した)

アンジー「はえーまさか、キーボがメッカメカになってたなんてねー」

真宮寺「改造…ねェ。どうりで最近、あまり姿を見かけなかったわけだヨ」

茶柱「ですが、なぜ突然襲ってくるようになったのでしょう?」

入間「ハッキング、かもしれねーな」

ゴン太「はっきんぐ?」

入間「あいつの体を隅々まで調べてみたらよ。今はぶっ壊されちまってたが、キーボのアンテナがなにかを受信した形跡が残ってたんだ」

赤松「そんなことまで分かるの?こ
こ、研究教室でもないのに」

入間「オレ様の部屋にいろいろ常備してっからな!あんなものやこんなものまで…」エヘヘ

夢野「一体何を…いや、聞かぬ方がよいな」

ゴン太「ええと、その…はっきんぐでキーボ君が悪いものを受信したってこと?そのせいでゴン太達を襲っちゃったの?」

入間「ん〜…まぁ、そういうことだな。頭の悪いデカチンも少しは理解できるようになったみたいだな!」

ゴン太「ありがとう!」

白銀「お礼を言うところじゃないからね…!」

東条「…だけどどこからハッキングされたの?」
300 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:51:39.54 ID:1hCPiQWWO
白銀「…ここにそんなことができる人はいるとは思えないし…あ、入間さんなら可能なのかな?」

入間「はぁぁ!?なんでオレ様がキーボをハッキングして、キーボに襲われなきゃいけねーんだ!意味わかんねーのはテメーの眼鏡だけにしとけ!この眼鏡ブス!」

白銀「眼鏡ブスはさすがにひどいよ…眼鏡とったら、わたし化けるんだからね?」

星「…まぁ、普通はそんな自殺行為はしねーな」

赤松「入間さん、ある意味普通じゃないけどね……」

白銀「…そうだよね。ごめん、入間さん。となると、一帯どこからハッキングされたんだろう…」

入間「くわしいことは研究教室で調べてみねーとわかんねーよ。現時点ではな」

真宮寺「…そのキーボ君のことだけど。モノクマが急に王馬君の元を訪れたり、エグイサルが王馬君を襲ったりモノクマが大量に現れて僕たちを襲ってきたりしたことと関係があるのかな?」

アンジー「襲われてばっかだねー。でもその答えはもう神さまが出してるよ?」

白銀「え、神さまが?なんて言ってるの?」

アンジー「盛り上げたかったんだろうって言ってるぞー!」

白銀「………………」

茶柱「へ?盛り上げる…?誰がですか?」

アンジー「アンジー達をここに閉じ込めてる人だよ」

アンジー「だってモノクマは言ってたよね?これは恋愛バラエティだって。視聴率とりたいとかそんなこと。だから盛り上げるためにこんなことしたんだよ」

真宮寺「フム…確かに有り得そうではあるネ。ここ最近、運動会以外は目立ってイベントとかもなかったしサ」

赤松「…視聴率をとりたいから、盛り上げるために襲ったの!?イベントとして!?」

赤松「私達は見世物じゃないんだよ!?…最低だよ!」

白銀「で、でもこれを見ている人にとっては見世物…なのかな…許せないけどさ…」

赤松「そんなことって…!」
301 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:53:01.63 ID:1hCPiQWWO
星「赤松、落ち着け。まだそう決まったわけじゃねーだろ。気持ちは分かるが冷静にならねーと見えなくなるものだってあるんだぜ」

赤松「………」

赤松「…そうだね。ごめん」

東条「…なぜ一連の事件が起きたのかは分からないわ。手がかりが少ない以上ここで議論しても仕方のないことよ」

ゴン太「そうだよね…ここまでいろんなことが起こっている以上偶然ではないんだろうけど…」

赤松「…………」

夢野「そういえば、先程スイッチがどうとか言っておったがあれはどうなったんじゃ?」

入間「ああ、あれか…あれはまだ解析途中だ」

東条「けれどさっきから、ずっと解析を行っていたわよね?」

入間「あのなぁ、こちとらキーボやら鉄屑の修理で忙しいんだよ!」

東条「…そうね、ごめんなさい。だったら、そろそろ休憩を取った方がいいんじゃないかしら?」

入間「あ?今何時だ?」

星「…朝の6時だ」

入間「いつの間にそんな時間になってたんだよ!」ガーン

茶柱「転子はまだ動けますよ!」フンス

入間「あのなぁ…こっちはテメーみてーな脳まで筋肉じゃねーんだぞ…」ヤレヤレ

入間「しかも、一睡もしてねーんだよ!おまけに2徹だ、2徹!ふざけんな!」

ゴン太「お、落ち着いて入間さん!肌が荒れちゃうよ!」

白銀「問題はそこじゃないと思うけど…」
302 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:54:18.09 ID:1hCPiQWWO
真宮寺「通りでいつもより暴言が多いと思ったヨ」

赤松「いつも通りじゃない?」

真宮寺「…………」

真宮寺「あァ、それもそうだネ」

入間「どいつもこいつもーッ!!」ムッキー!!

東条「入間さん」ガシッ

入間「…ふぇ?」

東条「寝ましょう。私が子守唄を歌ってあげるから」ヨッコイショ

入間「あ、あぁん!無理矢理(部屋に)入れちゃうの…!?」ズルズル

ガチャ パタン…

赤松「東条さんに連れてかれちゃった…」

白銀「わたしも地味に眠くなってきちゃった…」フワァ

東条「だったら一旦休息を取ることをオススメするわ」ガチャ

茶柱「寝かしつけるの早いですね!?」

東条「隠し通路を調べているという王馬君達には悪いけれど…今はモノクマ達もやって来なくなったし、取れるときに休息を取っておくべきだと思うわ」

東条「そうね…10時頃になったらまた集まりましょう。寝る人は遠慮なく寝て頂戴。時間になったら私が起こしにいくから」

赤松「本格的にお母さんみたいになってきたよ…!」

白銀「だったらお言葉に甘えて…おやすみなさ〜い…」スタスタ
303 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:54:48.93 ID:1hCPiQWWO
夢野「ではウチも寝るとするかのぅ…」フワァ

茶柱「で、でしたら転子も共に…!」ハァハァ

夢野「お主さっきまだ動けると言っておったではないか」スタスタ ガチャバタン

茶柱「ぬがあああ!数分前の転子!恨みますよぉ…!!」

赤松「どっちみちダメだったんじゃないかな…」

真宮寺「じゃあ僕も少し休憩してこようかな…」

星(残ったのは東条、赤松、夜長、茶柱、ゴン太か)

星「あんたは眠くないのか?」

アンジー「ん?アンジーは避難してるときにぐっすり寝たから平気なのだー!」

茶柱「よく眠れましたね…モノクマが襲ってくるかもしれないというのに」

東条「赤松さんは大丈夫なの?」

赤松「…うん。大丈夫だよ!寝ることも忘れてピアノ弾いてたこともあるくらいだし!」

東条「そう…時間はわりとあるのだからいつでも休んでね」

ゴン太「そういう東条さんは大丈夫なの?」

東条「ええ。ちょっと外を見てくるわ、じっとしていると落ち着かないし」

ゴン太「あ、だったらゴン太がやるよ!ゴン太は紳士なんだよ?東条さんは女性なんだから休憩して!」タッタッタ

東条「ちょっと待っ……行ってしまったわ」

星「ゴン太らしいじゃねーか。あいつの言葉に甘えて今は休憩をしたらどうだ?」
304 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:55:36.68 ID:1hCPiQWWO
東条「休憩…?そんな言葉は私の辞書にないわ」コンワク

星「じゃあ追加しろ」

東条「…………」

アンジー「……」グー

アンジー「アンジー、お腹空いてきたかもー…」グゥ

茶柱「モノクマとの戦闘でけっこう体力使いましたしね…」グー

東条「…軽食を作りに行きましょうか?モノクマもいないようだし…」

茶柱「ですが、もしものことがあったら…」

東条「私なら平気よ。それに少し働きたい気分なの」

茶柱「ですが…!」

赤松「あ…ちょっと待って!私にいい考えがあるんだ!」

東条「いい考え?」

赤松「うん。えっと、茶柱さんちょっと手伝ってくれない?私の部屋に来てほしいんだ」タッタッタ

茶柱「もちろんです!」タッタッタ

東条「…私が手伝いたかったわ…」ウズウズ

星(うずうずしてるな…)



赤松「ん…しょ…っと!」ドサッ

赤松「はい、まずは飲み物だよ!飲みたい人は遠慮なく飲んで」

星(赤松が重そうに段ボールを抱えてきた)

星「飲み物?」ノゾキコミ

星(…と覗きこんでみると)

星「大量のウーロン茶だと…?それに他の飲み物もたくさん…なんでこんなもんが部屋に?」
305 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:57:20.72 ID:1hCPiQWWO
赤松「ガチャだよ」

星「…は?」

赤松「ガチャ」キリッ

星「…そ、そうか…」

星(ガチャやりすぎだろ)

アンジー「じゃあアンジーは不死の酒フリーにしよーっと!」プシュ
茶柱「え?それってお酒では…」

アンジー「んぐ、んぐ…ぷはぁ!」

茶柱「なんのためらいもなく飲んじゃいましたね!?」

赤松「ノンアルコールだから平気だよ」

アンジー「…にゃはは〜れんこも飲もうよ〜?」フラフラ

茶柱「思いっきり酔っぱらってますが!?」

赤松「え!?」

東条「…おかしいわね」

赤松「うーん…場酔いってやつかな?飲ませるんじゃなかった…」

アンジー「にゃはは〜転子ぉ〜」ギュウ

茶柱「はう!?て、転子には夢野さんが…!」ギュウギュウ

赤松「えーっと、食べ物の方も見てほしいんだけど…」

東条「どれど…!?」ギュ

アンジー「斬美〜」ギュウ

東条「夜長さん…離れてくれないかしら……」

アンジー「んぅ〜?聞こえないなぁ〜にゃはは〜」フラー
306 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:59:43.91 ID:1hCPiQWWO
赤松「アンジーさんが男性だったらセクハラで訴えられてるよ!?」

茶柱「そういう問題じゃないと思いますが…」

星「…ゴン太にも何か渡してくる」ゴソゴソ タタタ ガチャ

茶柱「あっ、星さん、絡まれる前に逃げましたね!?」

ゴン太「あれ、星君。どうしたの?」

星「赤松が飲み物やらなんやら大量に持ってたんだ。どれかいるか?」

ゴン太「わぁ、ありがとう!ええっと…」

ゴン太「あ、ごめん!ゴン太、ここにある飲み物全部苦手なんだ…」ショボン

ゴン太「ごめんね…喉が乾いたらあそこの水道で水を飲むよ」

星「…そうか。まぁだれにだって好き嫌いはあるさ。食べ物はどうだ?」

ゴン太「…あ!うさぎりんごだ!」

星「好きなのか?」

ゴン太「うん!虫さんがね!」

星「…あんたの食いたいもんはねーのか?」

ゴン太「え?ゴン太の……うーん…なんだか変わったものばかりだね…」

星「…確かにそうだな」

ゴン太「じゃあ…この水切りヨーグルトもらおうかな…あと、うさぎりんごもたくさんもらうね」

ゴン太「りんご美味しいなぁ」ムッシャムッシャ

星「…よかったな」

星(…虫さんが好きなんじゃなかったんのかよ、という突っ込みは野暮か?)
307 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 22:04:03.13 ID:1hCPiQWWO
ゴン太「後で赤松さんにお礼を言わないと…星君もありがとうね」ムシャァ

星「ああ、外の見張り頼んだぞ」

ゴン太「うん!」

星(…と中に戻ると)

アンジー「にゃはは〜おーい転子ぉ!もういっぱぁ〜い」ニヘラ

茶柱「もうこれ以上は駄目ですってば!っていうかこれ、ほんとにノンアルですよね!?」

アンジー「いいからぁ〜」ギュウ

茶柱「はうあ!?」

赤松「茶柱さ〜ん、私にもついでぇ〜」ムギュ

茶柱「あうぅ……んっ!?なんで赤松さんまで酔ってるんですか!?」ゴーン

東条「……………星君。これ、本当にノンアルコールなのかしら…」ゴクゴク

星「そう書いてあるが…ってあんたも飲んでるのか。平気なのか?」

東条「ええ。……平気よ。それより掃除しないと…」シャカシャカ

星(そう言いながら東条は歯磨きを始めた)

星(なぜ歯磨き?どこからそのセットは取り出した?掃除……確かに歯の掃除はしているな、うん)グルグル

星(…じゃねーよ!……あんたも酔ってるだろ。これってノンアルじゃなかったのか?もしくはあんたら、疲れてるのか?)グルグル

アンジー「転子〜…いい胸してるなー!」モミ

茶柱「きゃう!?あああ、アンジーさんセクハラです!!」カァァ

赤松「ぐへへ〜お嬢ちゃん、スカートめくっちゃうぞ〜」ペラ

茶柱「はぅあ!?赤松さん、セクハラ親父ですか!?」ガーン

東条「掃除、掃除…」シャカシャカ

星「……」

星(ここが地獄か)ズーン

308 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 22:05:00.72 ID:1hCPiQWWO
今日はここまでにします、くますみー
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 12:09:10.65 ID:267XQAOv0
地獄というより天国じゃね?と思ったけどそういえば星さんにエロ本見せた時も渋い顔されたな…
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 19:08:44.89 ID:6JhgiN2ho
ノンアルコールって言っても実際は0.5%くらい入ってたりするし
疲れてると酔いやすくなる。だからおかしくないな
311 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:46:47.05 ID:BXuZnDamO
>>306 訂正
星(…虫さんが好きなんじゃなかったんのかよ、という突っ込みは野暮か?)

星(…虫さんが好きなんじゃなかったのかよ、という突っ込みは野暮か?)


>>309
軽い気持ちでえっちな本を読もうかを選択して後悔した思い出…

>>310
そうです!だからおかしくないです!!(ごり押し)

では更新再開です
312 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:47:13.97 ID:BXuZnDamO


王馬「…………にしし」

百田「…なに笑ってんだよ、テメーはよ」

王馬「え?ワクワクするなぁって」

百田「ワクワクだと…?」

王馬「先に何があるか分からない。何が出るか分からない。ね、ワクワクするでしょ?」

王馬「それにほら…ここ、幽霊とか出そうじゃん…?」

最原「そうかなぁ…どっかっていうとゾンビ…あ」

百田「ゆゆ、幽霊だとぉ!?ゾンビだとぉ!?」バッ

春川「なっ…!?」ギュウ

百田「こ、こんなところにいるわけねーだろ!!」

春川「………ッ!」プルプル

最原「ちょっと、百田くん!何度過ちを繰り返すの!?」

王馬(何回も春川ちゃんに抱きついてるのか…)

天海「…転んだりしたら危ないっすよ?」

春川「ふざっ、けないで!」ドゴォッ

百田「ごふっ…!」

春川「はーっ、はーっ…!」カァァ

王馬「ねぇ早く行こうよ」

天海「王馬君のせいっすよね?」

王馬「え、なんのこと?」

最原「ホントやめてよ…」
313 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:47:48.84 ID:BXuZnDamO
王馬「オレは空気を和ませようとしただけだよ?むしろ褒め称えてよね!」

春川「…」バシッ

王馬「なんで叩くのさ!」ヒリヒリ

春川「叩いてって言ったからだけど…」

王馬「称えてって言ったんだけど!ひどい聞き間違いだよ!」

天海「こらこら兄弟喧嘩は止めるっす」

春川「は?誰がこんなやつと兄弟だって?殺されたいの?」ギロ

最原「火に油を注いでどうするんだよ…」

春川「…早く行こうよ」スタスタ

百田「おいひとりで行くな、ハルマキ!」

コツコツ…

王馬(長い通路の先…そこは)

王馬「扉?」

百田「出口か!?」

天海「……………」

最原「開きそう?」

春川「うん、多分ね。よっ…っと」

ゴゴゴゴゴ

王馬(扉の先に足を踏み入れる。そこは…)
314 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:48:15.69 ID:BXuZnDamO
最原「…なんだ、この悪趣味な部屋は…」ボソ

王馬(悪趣味。その言葉が確かにピッタリくるかもしれない)

王馬(派手な壁、飾り、ソファ。全然オレの趣味じゃないよ。まぁオレの趣味なんて関係ないだろうけど)

春川「…こんな部屋があったなんてね」

百田「出口じゃねーみてーだな」ガッカリ

王馬「あーあ、ガッカリだよね…」

百田「…そうだな。だが、調べてみればきっと何か手がかりを見つけることができるはずだ!」

王馬「時々、百田ちゃんのその呑気さが羨ましくなるよ」

百田「誰が呑気だって!?」

王馬(怒鳴ってくる百田ちゃんを無視してその辺を物色しようと思ったが)

春川「……」ジー

王馬「やっぱそれ気になるよねー」

王馬(赤い布が被せられた”それ”はこの部屋において異常なほどの存在感を放っていた)

王馬「モノクマ製造機ってどこにあるのかなー?怪しいところにありそうだよねー?」

百田「もしかしてこれがそうなのか…?」

最原「いかにも…って感じだね」

春川「布、取るよ?」バサッ

王馬「もう取ってんじゃん…って」

マザーモノクマ「きゃーー!!春川さんのエッチー!!」
315 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:49:31.07 ID:BXuZnDamO
百田「モノクマだと!?いや…頭だけ…なのか?」

春川「……」スゥ

最原「待って!まだ壊さないで!」アセアセ

春川「分かってる。こいつを脅すだけ」

マザーモノクマ「怖いよー」ウエーン

王馬「…で、お前はなんなの?」

マザーモノクマ「なんなの?今、なんなのとおっしゃいましたね!?」

マザーモノクマ「よくぞ聞いてくれました!ボクはすべてのモノクマの祖となる存在なのです!そしてマザーモノクマという特別な名前が与えられているのだー!」

百田「…ってことはやっぱり、テメーがスペアを作ってたんだな!?」

マザーモノクマ「うん、そうだよ!ほら、背後に素晴らしい機械が見えるでしょ?」

マザーモノクマ「これでモノクマの型を作って、ボクの思考をコピーするんだよ」

天海「…なんでそんなにあっさり情報を教えるんすか?」

マザーモノクマ「んー?あえて言うなら…盛り上げるため、かな

春川「…私達をここに連れてきた目的は?」

マザーモノクマ「最初に言ったでしょ?恋愛バラエティうんぬんだよ」

春川「それは変わらない…か。じゃあ誰が連れてきたわけ?」

マザーモノクマ「さぁねー!そもそもそんな人いるのかな〜?」

春川「…ちっ」
316 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:50:05.77 ID:BXuZnDamO
王馬「その辺のことは意地でも教えないつもりみたいだね。じゃあ代わりに今夜起こったことについて聞かせてもらおうか」

王馬「じゃないと問答無用でぶっ壊すよ。…春川ちゃんが!」

春川「は?あんたの言うことなんて聞くわけないじゃん」

王馬「え!?そんな!前世で交わしたかもしれない血の契り的ななにかを忘れたっていうの!?」

百田「テメーも覚えてねーじゃねーか…っていうか、嘘だろーが」

王馬「嘘じゃないって!」

百田「いや嘘だろ!」

王馬「ホントだって!」

春川「そんなことしてる場合じゃないでしょ…」

マザーモノクマ「こらこら喧嘩しない、しない!」

マザーモノクマ「分かったよ、答えてあげる!」

最原「…ずいぶんあっさり答えるんだな?」

マザーモノクマ「まぁそれくらいなら別に問題ないしね!ノープロブレムなのだー!」

最原「…じゃあまず僕から聞こうか。大量のモノクマを製造して外に出るよう命令を下したのはお前か?」

マザーモノクマ「イエス!」

春川「じゃあそいつらを私達を襲わせたのもあんた?」

マザーモノクマ「Yes!」
317 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:50:43.62 ID:BXuZnDamO
百田「ちっ…!とんでもねーことしやがる…怪我人だって出たんだぞ!?」

百田「なんでこんなことしやがった!?」

マザーモノクマ「うぷぷ…盛り上げるために決まってんじゃーん!」

天海「……一体誰が盛り上げようとしてるんすか?俺としてはそこが一番気になるんすけどね」

マザーモノクマ「あのさぁ、ゆとり世代じゃないんだから自分で考えようよ」ヤレヤレ

王馬「分かった!じゃあ考えてみるね!うーん、誰だろうな〜」

王馬「…あ、関係ないけどオレの部屋に来てぶっ壊されたことも覚えてんの?」

マザーモノクマ「あぁ、あれね。もちろん覚えているよ。うぷぷ、あのときは痛かったんだよ?」

マザーモノクマ「まぁ、大量に出産したときの痛みに比べれば、かわいいもんだったけどね!」

春川「大量に出産?…やっぱりモノクマの数は限られてたんだね」

マザーモノクマ「うん、まぁね。とりあえず20体くらいで産むのやめたんだ」

マザーモノクマ「子育ての費用もバカにならないし、大学までちゃんと行かせてあげたいからね」

春川「バカらしい…全部ぶっ壊したっていうのにさ」

王馬「……でもさ、いつものモノクマと今回の大量のモノクマってなんか、普段のモノクマと違う感じしたんだよね」

天海「違う…?」

王馬「なんていうか……そう、知能がない感じ?だって、がおーとかそんなことしか言ってなかったでしょ?」

最原「…確かにそうだね。攻撃に特化しただけのロボットって感じだった」

百田「オレらを見ただけで襲ってきやがったもんな…」

マザーモノクマ「うぷぷ…実は…」

マザーモノクマ「………」
318 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:53:35.19 ID:BXuZnDamO
春川「言いたいことあるならさっさと言いなよ」

マザーモノクマ「…うっうっ…実は…我が子にもっと強くなってほしかったんだ…!」

天海「強く…っすか?」

マザーモノクマ「…だって長男は王馬クンにあっさり壊されちゃったでしょ?」

マザーモノクマ「だからボクは…次に産まれてくる子達はもっと元気に育ってほしいと願ったんだよ」

春川「そんな前置きいらないよ、壊されたいの?」

マザーモノクマ「せっかちだなぁ……ボクはね、愛を込めたんだ、とびっきりの愛をね」

春川「……はぁ?」

百田「愛だと?わけわかんねーこと言ってんじゃねーよ」

王馬「っていうか、ロボに愛なんてあるわけないじゃん」

マザーモノクマ「むかー!あるに決まってるでしょ!ボクは愛を込めたの!」

最原「ロボットであるモノクマに愛なんてないだろうし…隠語?」

王馬「じゃあ適当に言っていこう!えーと、水!」

マザーモノクマ「ぶっぶー!」

天海「電気っすかね?」

マザーモノクマ「ぶっぶー!!」

王馬「ヒントちょーだい!」

最原「なんでクイズみたいになってるんだよ…」
319 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:55:50.05 ID:BXuZnDamO
マザーモノクマ「えーヒントー?いいよ!」

百田「あっさりヒント出すのかよ」

マザーモノクマ「キミ達、スマホ持ってる?…ほら、なんとかバスターとか入れてない?」

百田「…おい、まさかよ。コンピュータウイルス…なんてこたぁねーよな?」

マザーモノクマ「うぷぷ、正解!ピンポンピンポーン!」

王馬(ウイルス…?なんか聞き覚えがあるような…どこで聞いたんだっけ)

王馬(………!)

王馬(そうだ。入間ちゃんがキーボのことを話しているときに、言っていたんだ…!)


キーボ『なにかの…ウイ…ルスが…ボクの中に……』ガガガッ


王馬(もしかして…キーボも?)

春川「コンピュータウイルス、か…」

百田「…オレも感染したことあるぜ。オレんときはパソコンの画面がおかしくなっちまったんだよな」シミジミ

王馬「へー、なんで感染したの?」

百田「…あ?そ、そりゃまぁ……」

百田「…」

王馬「んーどうしたの?言えないの?」

百田「べ、別になんだっていいだろーが!オメーには関係ねーよ」

王馬「にしし!オレには分かるよー。エッチなサイト見たんでしょー!」
320 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:57:48.38 ID:BXuZnDamO
百田「!?」

春川「ッ!?」

最原「…………」

天海「……」

王馬「あらら図星だった?百田ちゃんってば見た目通りムッツリだなぁ」

百田「みみみっ、見てねーよ!オレがそんなの見るわけねーだろーが!」

春川「………………」ジロ

百田「ハルマキもそんな目で見んじゃねーよ!オレのこと疑ってんのか!?」

春川「………別に、あんただって男だもんね」プイッ

百田「思いっきり疑ってるじゃねーか………まぁいい。…よくねーけどな」

百田「で…マザーモノクマは今回大量に作ったモノクマ共にウイルスを感染させた…ってことでいいんだよな?」

春川「でも、そんなウイルスなんて本当にあるわけ?」

春川「そいつが嘘ついてる可能性だってあるよね?」

天海「その可能性はあるっすけど…エグイサルとかモノクマがいるくらいっすからそんなウイルスが作られてもおかしくないかもしれないっすよ?」

春川「まぁ……そうか。ここでは今までの常識が通用しない時もあるもんね」

王馬「ホント参っちゃうよね、ウイルスなんてさぁ」

王馬「オレ達は人間だったからいいけど…人間じゃなかったらどうなってたか分かったもんじゃないよ」

王馬「…ねーモノクマー?」

マザーモノクマ「……んー?どういうことかな?」
321 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:00:57.71 ID:BXuZnDamO
王馬「あはは、やだなー。しらばっくれないでよ、ロボットの癖に」

春川「あんた、さっきから何が言いたいの?」

王馬「あぁ、オレ思ったんだよねー。モノクマにウイルスが効くなら他にも効きそうなやつがいるんじゃないかってさ」

王馬「キーボとか……さ」

マザーモノクマ「……」

春川「もしかして…キーボがおかしくなったのは、こいつが原因なわけ?」

百田「おい、どうなんだモノクマ!」

王馬「沈黙は肯定とみなすよー?」

マザーモノクマ「……」

百田「…入間が調べたら、原因だって分かるかもしれないし、ここで黙ってても仕方ないと思うぞ?」

王馬「あはは、そうだね!入間ちゃんってほんっと便利だねー!」

最原「そういう言い方はどうかと思うけど……その通りだよ」

百田「…さっさと吐いちまった方が楽になるぜ?」

王馬「ロボットだから楽とか感じないだろうけどねー」

百田「だーっ!いちいちうっせーな、テメーはよ!」

春川「…壊されたくなかったら、答えなよ」スッ

マザーモノクマ「あーはいはい分かったよ。入間さんが調べるまでもないよ。だって同じウイルスが検出されるだろうしね」
322 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:03:25.40 ID:BXuZnDamO
天海「それはキミがキーボ君にウイルスを送り込んだ…ってことでいいんすね?」

マザーモノクマ「愛だって!…まぁキーボクンはボクの子供でもなんでもない赤の他ロボなんだけど、愛は平等だから…ね?」

天海「…」

百田「くそっ、ムカつくヤローだぜ…!」

天海「…………だけど、どうしてこんなに情報を…」ブツブツ

天海「…なんかきな臭いっすね」ブツブツ

王馬「……」

王馬(……他に聞き出す情報を…あ)

王馬(…そうだ。ちょっとモノクマのスペアでも作らせてみようかな、ホントかどうか分かんないし)

王馬「ねぇねぇ、モノクマ!試しにスペア1個作ってみてよ」

百田「なんで作らんすんだよ?また襲いかかってきたらどーすんだ?」

王馬「オレとしては、いろいろ確認したいんだよね。製造できるのかとかウイルスのこととかさ」

最原「そうだね…嘘を言ってる可能性もあるし一応、確認はしておきたいな」

マザーモノクマ「…」

最原「…作らないのか?」

マザーモノクマ「愛もないのに産めるわけないじゃない!」

王馬「は?ロボに愛とかあると思ってんの?いいから産めよ」

マザーモノクマ「…」
323 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:04:58.27 ID:BXuZnDamO
春川「さっさと産んでみなよ。すぐにぶっ壊すけどね」

マザーモノクマ「…」

天海「……産んでください」

マザーモノクマ「…」

最原「どうしたんだ?産めって言ってるんだ、聞こえないのか?」

マザーモノクマ「あぁんもう、しつこいなぁ!産んだ後の事とか考えてるの!?無責任に産めだなんて言わないでよっ!」

百田「いいから産めっつってんだろーが!」

マザーモノクマ「嫌でーす!」

春川「ちっ…」

最原「…………」フム

王馬(結局その後も何回も産むように言ったけど、マザーモノクマはモノクマを産まなかった…)



マザーモノクマ「そんなに産ませたいの……?でも、あなたたちには屈しないわ!」ゼーゼー

王馬「はぁ、ダメみたいだね。諦めようか」

最原「…えっと他に聞くことはあるかな?」

春川「…あるけど、どうせこいつが答えないことだろうから私はもういいよ」ハァ

天海「俺としても聞きたいことはあるっすけど…才能のこととか。ま、どうせ答えないでしょうね」

百田「おいオメーら――−」

王馬「みんなそんなに簡単に諦めたらダメだよ!」

百田「!?」

王馬「せっかくここまで来たんだからもう少し頑張ろうよ!」
324 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:07:11.66 ID:BXuZnDamO
春川「…悪いけどあんたに励ましの言葉を言われても、嘘臭くにしか感じないよ」

王馬「あはは、ひどいなー。オレだって傷付くときくらいあるんだからね?」

春川「……」

百田「…だが、そいつの言う通りだ。せっかくこいつを追い詰めたんだから聞けることは徹底的に聞かねーとな」

最原「…そうだね。僕達にできることをやろう」

春川「……ん」コクン

王馬「あーあ、みんな百田ちゃんの言うことには聞くんだね。全く、オレも嫌われたもんだよ」

天海「なんだかんだ、そんなことはないと思うっすよ」

王馬「うーん…天海ちゃんに言われてもなんか嬉しくないなぁ…」

天海「なんで……」ガーン

王馬「いやなんかもう、いろいろと?…いや、そんなことより」

王馬「モノクマ!他の質問にも答えてくれない?」

マザーモノクマ「…えー?」

王馬「…オレらのおかげで今日すっごい盛り上がったでしょ?ちょっとはサービスしてくれてもいいんじゃないのー?」

百田「このままじゃフェアじゃねーだろ。勝手に襲ってきたりしてよ」

マザーモノクマ「んー……」

最原「王馬くんがモノクマを壊してエグイサルが襲いかかってきことをぬきにしても、大量のモノクマを僕達に襲わせたことは納得がいかないぞ」

マザーモノクマ「うーーーーーん……」
325 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:09:26.66 ID:BXuZnDamO
天海「そんなことした理由が”盛り上げたいから”って主張したいなら、俺達は別にそれでもいいんすよ?」

春川「だけどそれに釣り合うくらいの情報はくれたっていいんじゃない?確かにあんたの製造の仕方とかは分かったけどさ…これだけじゃ、まだ足りないよ」

王馬「こっちは怪我人出てるし、キーボだって直るか分かんないくらいの被害は出てるんだよ?」

マザーモノクマ「…ん”ん”〜〜」

王馬「それにさ…情報を提供して、またオレ達が動く方が喜ぶんじゃないの?…視聴者とやらはさ」

マザーモノクマ「……」

マザーモノクマ「はぁ、なんでこんなときだけ息がぴったりなんだか……ま、いっか」

マザーモノクマ「はいはい分かったよ。教えられることは教えてあげる」

王馬「わーいありがと!」

マザーモノクマ「これで盛り上がるっていうならね。それに生徒の情熱に答えてあげるのが先生の役割だしさ」

天海「……ホントっすかね?」ボソ

マザーモノクマ「ん?天海クン、なんか言った?」

天海「や、別に何も言ってねーっすよ」

王馬「じゃあ早速聞くけど、ここって出口どこにあるの?ああ、この部屋からじゃなくてこの学園からってことね」

マザーモノクマ「ざーんねん!そんなの教えられるわけないじゃん!」

春川「さすがに答えないか…」

マザーモノクマ「答えは与えないよ。でもヒントはもう与えてあるでしょ?」

王馬「ヒント…もしかして、あのスイッチのこと?」
326 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:11:57.72 ID:BXuZnDamO
マザーモノクマ「そうそう、それ。オマエラああいうの好きでしょ?先生に質問するだけじゃなくて自分でも考えてみなよ」

王馬「うん分かったよ!」

王馬(まぁスイッチの解析は全部入間ちゃんにやらせてるけどね!)

最原「…僕もお前に聞きたいことがある。お前が答えるかどうかは分からないけどな…」

マザーモノクマ「うんうん。何かな?とりあえずレッツ質問!カモン!」

最原「………」

最原「首謀者は…いるのか?」

マザーモノクマ「首謀…者?うーん、コロシアイでもないのにそんなの探して意味があるの?」

天海「意味ならあるっすよ。だってそいつがキミを介してモノクマで俺達を襲わせた可能性が高いんすから」

天海「今までの質問だって全部キミがやったって言ってたっすけど、キミだってロボットなんすから、その裏にはキミに指示を与えた必ず首謀者がいるはずっす」

天海「まさか全部自分で考えて行動…なんて言わないっすよね」

王馬「そいつがキーボみたいに高性能なロボットならその可能性もあるかもしれないけど……ま、首謀者はいるだろうね」

マザーモノクマ「…………」

マザーモノクマ「…ま、いっか。最後だし?こっちもこき使われてちょっとイライラしてたし?ヒントくらいならあげるよ」

百田「また盛り上げるため…ってやつか?はん、皮肉なもんだな。オレらがやることなすこと全部テメーにとっちゃあ好都合ってわけだ」

マザーモノクマ「うぷぷ…まぁいいじゃん、いいじゃん。ウィンウィンな関係ってやつだよ、よく聞くでしょ?」

百田「ちっ…どこがだよ」

マザーモノクマ「うぷぷ…!オマエラが探している人物はー…」

最原「…」ゴクリ

マザーモノクマ「頻繁にこの部屋を訪れているよ!」
327 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 22:21:05.58 ID:BXuZnDamO
今日はここまでにします

この辺のくだりでは、マザーモノクマとか隠し部屋等、細かいところを作者が完全に把握しきれていない場合があります……すいません
なるべくそうならないように、チェックしたいと思います。くますみー
328 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 22:59:45.61 ID:O7sAYSqqO
最原「!」

春川「頻繁に…?ってことはやっぱり首謀者はいるんだ。それが聞けただけで十分だよ」

春川「そいつをどうにかすればこんなふざけたところでの生活も終わるんでしょ?」ギロ

マザーモノクマ「やーん!そんなに睨まないでよー」

最原「………」

最原「頻繁に…ってことはずっとここにいるわけじゃないんだな?」

マザーモノクマ「うぷぷ……まぁ言葉通りに受け取ってよ」

王馬(頻繁…)

王馬「……。…ねぇ、先生!もう1個質問するよ」

王馬「…さっきの話をちょいと蒸し返すようになって悪いんだけど、出口の場所は教えなくていいから、出口がひとつかどうかだけ教えてくれない?」

マザーモノクマ「えーそれはちょっとなぁ…」

王馬「残念だなぁ。二度と産めない体になっちゃうね…」スッ

マザーモノクマ「止めて!お腹の子には手を出さないで!」

王馬「じゃあ答えてくれるんだね?」

マザーモノクマ「…………」

最原(モノクマがロボットだから大丈夫だけど言葉だけ聞くと完全にアウトだな…)

マザーモノクマ「あぁんもう…特別だよ?」

マザーモノクマ「出口はひとつ…だよ」

王馬「…にしし、ありがと」
329 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:00:14.98 ID:O7sAYSqqO
百田「つーことは…出口はあるってことだな!」

百田「もうこいつが、オレらの卒業を許すのを待たなくていいってことだなっ!!」

百田「…ぜってー見つけてやる!んで、こんなところからはおさらばだ!」

春川「…………………」

春川「うん…そうだね」

王馬「ま、オレが聞いたのはそれを確かめるだけじゃないけどね」

春川「…どういうこと?」

天海「……」

最原「入間さんが今、スイッチの解析中なんだよね?出口の場所とその出現方法によっては首謀者の手がかりになるかもしれないんだ」

百田「それがどうしたんだ?」

最原「…ごめん、今はまだ推測だから話せない。…僕の予想が当たらないことを願っているけど」

王馬「…ま、覚悟はしといた方がいいかもねー」

百田「…?」

百田「ま、とりあえず聞ける情報は聞けたな」

春川「逆にペラペラ話しすぎて気味が悪いくらいだよ」

天海「…そうっすね。そこんとこもちょっと気になるっすけど…どうせ盛り上げるの一点張りでしょうね」

王馬「……」
330 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:01:29.56 ID:O7sAYSqqO
王馬「あ、モノクマさぁ」

マザーモノクマ「なに?」

王馬「オレが首謀者なのになんでモノクマ産んでくれなかったの?」

春川「え?」

百田「…はっ!?」

マザーモノクマ「…は?なに言ってるの?」

王馬「だーかーらー!首謀者はオレなのに!どうしてモノクマを1体も産んでくれないのさ!」プンスコ

百田「ちょ、ちょっと待て!テメーが首謀者ってどういうことだ!?」

王馬「どうしたもこうしたもないよ。オレが大量のモノクマをけしかけてキミらを襲わせたってことだよ」

百田「なにバカなこと言ってんだ!こんなときまで嘘つくんじゃねーよ!」

王馬「オレが嘘つくわけないでしょ!キミはオレの何を見てたっていうの!?」

春川「あんたが嘘つきってところなら散々見てきたけど?」ギロ

マザーモノクマ「第一、キミにモノクマを産めるわけないじゃない!」

マザーモノクマ「だってボクには声紋認証が組み込まれていて、本人の声でしか産めないんだから!」

王馬「へーそうなんだ!それは知らなかったなー」キラキラ

マザーモノクマ「え?…はっ、言ってしまった!!」

百田「…はぁっ!?」
331 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:02:22.84 ID:O7sAYSqqO
最原「キミが首謀者っていうのはやっぱり嘘なんだね」
王馬「うん、そうだよ!モノクマがオレの部屋に来たときに…」

モノクマ《うぷぷ…ボクはあいつさえいれば、あいつが言えば、何度でも復活できるんだよー!』ミシ…

王馬「って言ってたからちょっと嘘ついてみたんだ!そしたらまんまと喋ってくれたね!」

王馬「…ま、わざと話に乗って、うっかり喋ったのかもしれないけどさー。ねーモノクマー?」

天海「…そうかもしれませんね」

マザーモノクマ「うぷぷ…いやぁ参った参った…」

マザーモノクマ「まぁ聞いてくれたら答えたんだけどね?」

王馬「えーじゃあ余計な芝居しちゃったなー」

王馬「ま、いいや!というわけで、百田ちゃん、見事騙されてくれてありがとう!」ニコニコ

百田「ふざけんな!テメー、ついていい嘘と悪い嘘があるぞ!」

王馬「ごめんって!」

春川「……」ベシッ

王馬「…〜っ!!痛いよ、春川ちゃん…」

春川「…ふん」

王馬「……でもこれで確実な証拠を掴むことができるようになったね!」

王馬「こいつは首謀者の声じゃないとモノクマを産めない。ってことは、首謀者を特定する材料になるわけだ」
332 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:04:02.36 ID:O7sAYSqqO
春川「…そういえば、さっき私達全員こいつに産めって言ったよね?」

最原「ってことは、この5人の中に首謀者はいないんだね」ホッ

百田「ん?なんでオレらの中に首謀者がいるって考えてんだ?首謀者はどっかに隠れている第三者だろ?」

王馬「全くおめでたい頭だねー。まぁ別にいいけどさ」

百田「何が言いてーんだよ…」

天海「俺達の中に…16人の中に、首謀者がいるかもしれないってことっすよ」

百田「…は?」

春川「私達の中に…?なんでそうなるわけ?」

王馬「さっきマザーモノクマが言ってたでしょ。首謀者は”頻繁に”この部屋を訪れているって」

最原「つまり…ずっとこの部屋にいるってわけじゃないんだ。だったらなぜ首謀者はずっとこの部屋にいないんだろう」

百田「それは…定期的に出口を通して外に出ているからじゃねーか?」

最原「それだと僕たちに見つかってしまう可能性もあるよね。この部屋にいる方がずっと安全だよ」

春川「人目につきにくい夜に活動している可能性は?」

王馬「わりと夜ふらふら動いてるやつもいるし、そもそも隠し部屋の外に出ること自体がリスクの高いことだよね?」

百田「出口がここにあるかもしれねーじゃねーか」

天海「確かにそうっすね。入間さんがスイッチの解析を終わらせたらハッキリするっす」

百田「だったらオレ達の中に首謀者なんて……!」

天海「でも、もっとハッキリさせる方法があるっす」

百田「…?なんだよ、その方法って」
333 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:06:00.83 ID:O7sAYSqqO
天海「みんなに、マザーモノクマに産めって言ってもらうんすよ」

百田「…首謀者だったら、モノクマを産むってか?」

百田「……仲間を疑えって言うのかよ…!オレは、オレ達の中に首謀者がいるなんて信じねーぞ!」

最原「………」

王馬「でもさー首謀者がオレ達の中にいたまま外に出るのは危険でしょ?だったらハッキリさせた方がみんなのためだよ」

百田「だがっ…!!」

王馬「ところでさー、百田ちゃんは首謀者のことをどう思う?」

百田「どうって…そりゃムカついてるぜ。閉じ込めやがったりモノクマでオレらを殺そうとしやがったりしたしな」

王馬「やっぱり百田ちゃんもオレと同じ気持ちなんだね!嬉しいな〜実は、オレもこんなことした首謀者がムカつくんだよねー!」

百田「だからどうしたってんだよ…」

王馬「にししし………」

春川「…なんで笑ってるわけ?」

王馬「いや、なんとなく?なんかオレがすっかり悪者みたいな感じになってきたからおかしくってさ。ホントに悪いのは首謀者なのにね?」

最原「……」

王馬「……キーボのことは話したよね?」

百田「ウイルスに感染してテメーらを襲ったんだろ?」

王馬「あとは?」

百田「あとは…データを消されちまったって…言ってたな」

王馬「キーボがそんな風になったのは首謀者のせいだとしたら?ウイルスに感染するのはロボットだから仕方ないとしてデータまで消す必要なんてないよね?」

王馬「それなのにキーボのデータは消された。これって殺されたようなもんだよね」

王馬「キーボ自体は直っても、オレ達との記録はもう戻らないかもしれないんだからさー」

百田「…ッ」
334 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:07:27.55 ID:O7sAYSqqO
王馬「それにモノクマのことだってそうだよ。たまたま無事だっただけでもしかしたら誰か殺されていた可能性だってある」

王馬「ねぇ……百田ちゃん。それでもキミは首謀者を許せるの?もし首謀者が見つかったらどうするの?」

百田「……」

百田「…………」

王馬「答えてよ、百田ちゃん。オレはキミの答えが聞いてみたいなー」

春川「答える必要なんてない」

王馬「あ、部外者は黙っててくれる?今オレはキミとじゃなくて百田ちゃんと話してるんだ。それに首謀者の処遇を決めるのも大事でしょ?」

春川「……ッ!」ブチッ

天海「春川さん、落ち着くっす…」

王馬「百田ちゃん、返答はまだー?」

百田「…」

王馬「あらら、まだ考え中みたいだね。じゃあ他の人に聞いとこうかな、はい最原ちゃん!」

最原「僕…?僕は……第三者だったら許せない…けど」

最原「僕達16人の中にいるとしたら………まだちょっと分からないよ…」

最原(僕は本当に…真実を暴いていいんだろうか……そのせいで、また誰かが…)

最原「………」

王馬「自分で首謀者の話題をモノクマに振っておきながらそんな答え?ま、いっか次、春川ちゃん!」

春川「答える義理なんてない」

王馬「ひどいな〜首謀者を半殺しにする、くらい言ってくれると思ったのに。んじゃ次天海ちゃん」

天海「首謀者が見つかったらどうするか…っすか。俺だけじゃ決められねーっすね。みんなで意見を出し合って決めるっす」

王馬「へー思ったより平和主義なんだね、天海ちゃんは!」

天海「思ったよりは余計っす」
335 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:09:21.28 ID:O7sAYSqqO
王馬「……で、百田ちゃんは答え出た?」

百田「ああ。待たせてわりーな」

王馬「にしし、じゃ聞かせてもらおうか」

百田「オレ達の…16人の中に、首謀者なんているわけねー」

王馬「え?まだ言うんだー。まぁその可能性だって一応あるんだけどさー?」

百田「オメーがどう言おうと、オレはそう信じてる。…オメーらも、外にいるあいつらも信じてるぜ」

最原「百田くん……」

王馬「ふーん。でもさ、そうやって信じてて裏切られたらどうすんの?」

百田「そんときは……信じたオレが悪かったと思えばいい」

王馬「んでんで?そのあとどうすんの?泣き寝入りでもすんの?」

百田「……」

春川「あんたいい加減に…!」バッ

百田「大丈夫だ、ハルマキ」

春川「……!」

百田「オレが泣き寝入りなんてするわけねーだろ?」

百田「…もし、もしもだ。オレ達の中に首謀者がいたとしたら…」

百田「…オレが、オレがそいつを一発殴って目ぇ覚まさせてやる!」

王馬「……………」

王馬「……は?」
336 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:11:34.14 ID:O7sAYSqqO
百田「目ぇ覚まさせて!反省させてやるッ!!」

王馬「……」

王馬「…………」

百田「なんか言ったらどうだ」

王馬「なんか」

百田「そういう意味じゃねーよ!」

王馬「にしし!嘘だって!たうんうん!やっぱキミはつまらなくないよ!」

百田「はっ、テメーに褒められても嬉しくもなんともねーな」

王馬「あはは、ひどいなー」

最原「…話は終わったかな?」

王馬「ん?ま、一応ね」

最原「だったらそろそろ部屋の中を調べない?」

王馬「………」

百田「そういやそーだな…マザーモノクマの話を聞いただけで終わりじゃなかったな」

天海「…春川さんなんてもうその辺あさり始めたっすよ」

王馬「え?」

春川「…」ゴソゴソ

王馬「あらら…じゃあオレも負けないように調べないとねー!よーし負けないぞー!!」フンス

百田「オレも調べるか…っと王馬。テメーよー…」

王馬「…なに?」

百田「オメーって…ホントピュアなやつだな!もうちっと素直になったらどうだ?…なんてな!」スタスタ

王馬「は?オレがピュア?何言って……」

王馬「…言いたいことだけ言ってさっさと行っちゃったよ。オレがピュアなんてありえないよねー最原ちゃん?」ハァ
337 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:13:17.55 ID:O7sAYSqqO
最原「さぁ…案外当たっているかもしれないよ?」スタスタ

王馬「最原ちゃんならまともなこと言ってくれるかと思ったのに、何言ってるわけー?」ヤレヤレ

天海「はは…じゃあそろそろ真面目に調べましょうか」

王馬「はぁ…そーだね」

王馬(こうしてオレ達は隠し部屋の中を調べ始めた)

天海「俺は通路の方を確認してくるっす。位置とか確認したいんで」スタスタ

百田「あ、おい!…ったく一人で行きやがって」

最原「まぁ一本道だし大丈夫だと思うよ」

王馬(天海ちゃんは通路を調べに行ったみたいだ…とりあえず先に調べ始めていた春川ちゃんに話を聞いてみるか)スタスタ

春川「ん?…王馬か。やっと話終わったんだね」

春川「……」ジッ

王馬「やだな、いくらオレの顔がかわいいからってそんなに見つめられると照れるよ」

春川「やっぱあんたってクソヤローだね」

王馬「クソヤローって…ひどくない?」

春川「だってそうでしょ」

王馬(クソヤローとかピュアとか…なんか散々だな、オレの評価。ま、しかたないか)

王馬「…それより何か見つけた?」

春川「ゴミ箱調べようと思ってさ、なんか入ってるかもしれないし」ゴソゴソ

春川「よし、ゴミ袋取り出せた。…けっこう重いな」
338 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:17:06.46 ID:O7sAYSqqO
王馬「うわ、すっげー溜まってるじゃん…」

最原「どうしたの?…ゴミ袋?」

春川「ああ、最原か。あんたゴミ漁るの得意でしょ、手伝ってよ」

最原「な、なんで得意ってことになってるんだよ……いくら探偵だからってそんなことは」

王馬「生ゴミを漁ろうか」

最原「…!!」ギクゥッ

王馬「一緒に調べよっか?」ニコニコ

最原「…うん」

春川「とりあえずどっかにゴミ出そうか」

王馬「…そうだね。あ、じゃあそこの机に出そうよ」

春川「うん」

春川(春川ちゃん、最原ちゃんと一緒に机の上にゴミを出した」

最原「…なんだこれ?」

春川「…意味分かんない」ハァ

王馬(机の上に出されたゴミは…)

王馬(ほぼ全てが、白い紙をグシャグシャと丸めたもので…野球ボールを一回り大きくしたくらいの大きさだね。2、30個くらいはあるな)

王馬(そして他のゴミはというと…)

最原「ロボビタンC?」

王馬(有名な栄養ドリンクの空ビンが20本だった)

王馬(…ゴミはそれだけだった)
339 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:19:44.40 ID:O7sAYSqqO
最原「……」ガサガサ

王馬(突然最原ちゃんはグシャグシャ丸められた白い紙のゴミを手に取ると、それを開き始めた)

春川「…なにしてるの?」

最原「いや、もしかしたらこの紙に何か書かれていないかな…って」ガシャガシャ

王馬「なるほど。木の葉を隠すなら森の中ってことだね!」

最原「それはなんか違うと思う……なんにも書いてないな」ガシャ…

春川「ふーん…じゃあ地道にやっていくか」

王馬「面白そうだからオレも手伝うよ」

王馬(数はそれほど多くないから数分でその作業は終わった)

春川「…で、成果なしと」

最原「あはは…ごめんね。どうやら予想は外れちゃったみたいだ」

王馬「………」

王馬(ホントに何もないのかな?)

王馬(そう思ってゴミ箱をよく観察してみた)

王馬(ゴミ箱はゴミを入れる部分と…さっき春川ちゃんがゴミ袋を取り出すために外した、上の蓋の部分とに分けられている)

王馬(蓋か…)

王馬(何気なく蓋をもちあげて裏の部分を見てみると)ヒョイ

王馬「…!」
340 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:23:53.82 ID:O7sAYSqqO
王馬「最原ちゃん、春川ちゃんこれ見て!」

最原「え?……裏にビニール袋が貼り付けられてる…?」

春川「…これが本当に隠したかった物なの?」

王馬「さぁ…フェイクのフェイクかもね」ベリベリ

王馬「えーっと中身はーっと……あらら」ゴソゴソ

春川「…またグシャグシャになった紙じゃん。今度はさっきより少ないけど」

王馬「…はー残念!全部開いてもなんにもなし、と!」ポイー

最原「…僕たちをおちょくってるのか…?」

王馬「本当に隠したい物はどこか別の場所にあるのかもねー」

最原「そもそも隠したい物なんてあるのかとすら思ってきたよ……」

春川「そうだね…」

王馬(その後もゴミ箱をくわしく調べたり、紙に何か書かれたりなんだりしてないか調べたが成果は得られなかった)

王馬(いつまでもゴミ箱を調べているわけにもいかないな……)

最原「そろそろ他のところも調べようか?」

春川「…そうだね。いつまでもゴミ箱なんか調べてるわけにはいかないし」

百田「よぉ、そっちは随分熱心に調べてたみたいだが、なんか見つかったか?」スタスタ

王馬「残念だけど、文字通りゴミしか見つからなかったよ」ヤレヤレ

最原「ごめんね…」

百田「気にすんなって!そんなこともあるだろ」
341 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:29:28.31 ID:O7sAYSqqO
王馬(他のところをもう一度調べるのも面倒だし百田ちゃんに話を聞くか)

王馬「百田ちゃんは何か見つけたの?」

百田「見つけたっちゃ見つけたが…これなんだけどよ」

春川「これって粘着テープクリーナー?」

王馬「コロコロだね」

春川「…どっちもいいじゃん」

百田「ああ…だが残りがほとんどねーんだよな。こんなんじゃ掃除してもすぐなくなっちまうぜ」

王馬「へー。じゃあもう捨てちゃおうよ」

百田「いや、まだ使えるだろ」

最原「………」

最原「…」バッ

春川「最原…あんたいきなりどうしたの?」

王馬(突然最原ちゃんが床を調べ始めた……)

王馬「なに?埃でも探してるの?最原ちゃんの大好物だもんね、埃」

最原「そんなわけないだろ………うーん、ないな」

王馬「埃が?今度、東条ちゃんに頼んで集めてもらっとくよ」

最原「余計なことしなくていいよ…じゃなくて、埃もだけど……髪の毛がないんだよ」

春川「髪の毛?」

百田「この粘着テープクリーナーで髪の毛やゴミを取ったかもしれねーてことか?」

最原「掃除機を使った可能性もあるけど…なんか引っ掛かってさ。一応調べようと思って」ゴソゴソ

春川「…私も手伝うよ」ゴソゴソ
342 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:30:23.59 ID:O7sAYSqqO
最原「ありがとう、春川さん」

王馬「んじゃ、オレは他んとこ――」ガシッ

百田「オメーも手伝え」ニカッ

王馬「………えー」

王馬(オレも手伝うことになった…全く……服が汚れたじゃんか…嘘だけど)

最原「うーん…僕達の靴に付いていたと考えられる砂粒しか見つからないな…」

王馬「っていうかそもそも首謀者が目出し帽を被ってたり、ハゲだったりロボットだったりしたら髪の毛落ちないかもよ?」

最原「そうだね…うーん、粘着テープが見つかれば確実なんだけどな…」

王馬「そう簡単にはいかないよねー、あー疲れちゃった。ちょっと休憩ー」ボフッ

春川「……百田は私達がゴミ箱を調べている間に隅々まで探したんでしょ?粘着テープのゴミはなかったんだよね?」

百田「ああ、だが見つけられたのは粘着テープクリーナーだけだ」

春川「だったら首謀者が私達の行けないところに捨てたのかもね…」

最原「まだ探していないところか……ん?」キョロキョロ

王馬「はー、ねっむ……今何時なんだろ…」ゴロゴロ

最原「…ソファ」ボソ

王馬「…ん?」

春川「え?」
343 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:33:35.65 ID:O7sAYSqqO
最原「ソファの中に、ないかな」

百田「おいおいさすがにそれは…」

最原「…昔、推理小説で読んだんだ」

最原「詳細は省くけど、探偵も女の子が座っていた椅子の中に犯人が潜んでいた…って。粘着テープは人間の体よりも何倍も小さい。隠すのは簡単なはず…だよ」

百田「…マジか。まぁ調べないよりは調べた方がいいか…」

王馬「そーだね。じゃあ早速破こうか、春川ちゃんよろしく〜」グッ

春川「あんたに指図されるとムカつくけど……分かったよ」ビリ

王馬「ちょ、オレまだ座ってるんですけど!」ピョン

春川「…スポンジ、すごく出てくるんだけど」モフモフ

百田「ここまでくりゃ、あとは掻き出すだけだ!」ザクサク

王馬「スポンジまみれじゃん!」

最原「あ…空洞がある!…何かあるな」

王馬「……袋だ。中身は…」ガサゴソ

王馬「…?……破片?」

最原「破片?…粘着テープじゃないのか…」ガッカリ

王馬「あ、これよく見たらPSVitaの破片だ!間違いないよ!オレは筋金入りのゲーマーだからね、嘘だけど!」

百田「はぁ?嘘くせーな…」

王馬「あ、PSVitaの破片ってのはホントだよ。一応使ったことあるし」

百田「そうかよ。だが、なんでまたPSVitaなんかの破片がこんなかに……この小さい破片はなんだ?チップみてーだが」ゴソゴソ
344 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:35:48.63 ID:O7sAYSqqO
王馬「あー…何かのゲームソフトだね。これも粉砕されて何のソフトかは分かんないけどさ」

王馬「…あーあ、遊べると思ったのになー。ガッカリだよ」

春川「遊んでる場合じゃないでしょ」ゴソゴソ

春川「…あ、こっちにもまだ袋あるじゃん。もっと探しなよ、そんなゲームなんか見てる暇あったらさ」ゴソゴソ

天海「おーい、そっちはどうっすか?」タッタッタ

最原「あっ天海くん!実はかくかくしかじかなんだよ」

王馬「かくかくしかじかって便利だな〜」

天海「そうなんすか…すみませんがこっちは成果なしっす…」

春川「まぁこっちもこれしか成果ないし……っていうかこれも成果と言えるかどうか分かんないよ。ゲームの破片だけだしさ」

春川「それにこっちは…ほら見てみなよ。もう一個の袋の中にあったもの……意味不明なんだけど」

王馬「なになに?」

天海「また粉々になった何かっすね…」

春川「これは無事だけどね」スッ

百田「これは…ポータブルブルーレイDVDプレーヤー…か?」

春川「これで再生して、見てたってとこかな。肝心の中身は分かんないけどね」

天海「じゃあ、粉々になっていたのはDVDかもしれないっすね」

最原「だけど、これ以上は何も見つけられそうにないな…スポンジ全部出したけど何もないし」

王馬「はーあ、こっちのソファは、はずれだね」

天海「もうひとつのソファも調べるっすかね…」

ビリッ!ビリブチッ!!

王馬「あ、奥にまたビニール袋があるよ。うーん届かないな…」グググ…
345 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:38:30.13 ID:O7sAYSqqO
百田「ったく、どこから入れてんだか…」

最原「背もたれと座る部分の境目の隙間からじゃないかな…あの隙間けっこう手とか入るし」

王馬「オレもそう思うなー…あとちょっと…」グググ…

春川「ふーん…ソファってどういう構造してるわけ?」

王馬「構造は知らないけど…オレ、小さい頃によくソファの隙間から色ペンとかを入れてたんだよね〜」グググ

百田「テメーはなにしてんだよ…」

天海「無邪気っすね〜」ニコニコ

最原「え…そう?普通に迷惑じゃない?」

春川「だからなに?小さい頃からクソヤローだったってだけの話じゃん」

王馬「……。んで、そのソファを動かしたら、なんか中からガラガラ聞こえた時があったから…」グググ

王馬「このビニール袋をこの中に入れた奴も、同じようにしたんじゃないのって話をしたかっただけだよ!それだけ!」グググ

春川「へぇそう。それよりビニール袋はまだとれないの?」

王馬「いくらなんでも冷たすぎでしょ…ま、キミにどう思われようがどうでもいいけどさ……っと、やっと取れたよ」

王馬「んーと、中身は……」

王馬「…おーっと、粘着テープだよ!」

百田「粘着テープクリーナーのか!?」

王馬「うん、さすがに嘘つかないよ。あ、くっついてるんだけどめんどくさいから百田ちゃん剥がしてね。オレはビニール袋取るのに疲れたからさ」ヒョイ

百田「なんでオレなんだよ!…くそ、引っ付いて剥がしにくいな…」グイグイ
346 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:42:18.23 ID:O7sAYSqqO
王馬「力仕事は脳筋の百田ちゃんか春川ちゃんがピッタリでしょ?」

春川「………」

王馬「あはは、睨まないでよー。忘れかけてたけど、オレも一応怪我人だからね。あー痛いなー」

春川「…」イラァ

天海「殺意が隠しきれてないっすよ」ドウドウ

百田「くそっ、あとちょ…っと!」ベリィッ!

百田「うっしゃ剥がれた!……」

百田「…………ッ!?」

王馬「見せて見せてー……へぇ、これは……」

王馬(みんなの視線が百田ちゃんの手の中にある粘着テープに集まった)

春川「………え?これ…って」

王馬(そして時が止まった……ような気がする)

最原「…そんな………」

王馬(みんな瞬時にこの粘着テープにくっついている、”あるもの”が持つ意味の重大さに気付いたのだろう)

天海「……………」

王馬(それについて指摘するのが躊躇われたのか知らないけど、みんな黙っていた。真実を知るのが怖かったのかな?)

マザーモノクマ「うぷぷぷぷ…」

王馬(オレが話を切り出してもよかったんだけど、なんとなくオレが非難の的になりそうだったので黙っていた)
347 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:43:31.51 ID:O7sAYSqqO
王馬(…そしてそんな感じで、しばらくたった頃。ようやく……)

百田「………髪の毛…だ、髪の毛が……くっついてる」ポツリ

王馬(百田ちゃんが呆然と呟いた)

最原「……」

王馬(そう、この粘着テープには髪の毛が数本付着していた。長さはうねったり、曲がったりしてるから分かりづらいけど、かなり長いだろう……そして、色もハッキリ分かる)

春川「……」

王馬(該当する人物は一人だけ)

王馬(ま、何はともあれ百田ちゃんがボソッと呟いてくれたので、オレもそれに乗っかることにしよう)

王馬(いつまでも、このまま現実から目をそらしても仕方ないもんね!)

王馬「うん……かなり長いねー、しかも髪の毛の色までハッキリ分かるよ。えーとこの長さで、この色は……」

王馬「うーん…誰だったっけな〜?なーんか見覚えあるな〜?」

最原「……ッ」

王馬「えーと、首謀者はオレ達16人の中にいる可能性が高いんだよね。んでこんな髪の毛をしてるのは〜…」

王馬「あー!思い出した!…一致するのはひとりだけだね。そして、オレ達の知っている人物だ」

百田「……嘘、だろ…?」

王馬「みんなもホントは気付いてるんでしょ?黙ってるだけでしょ?それとも心に嘘ついてるのかな?」

春川「……」

王馬「ねぇ…嘘は嫌いなんでしょ。だったらさ…さっさとこの現実を受け入れようよ」

天海「………首謀者は…」

天海「首謀者は……白銀さん……?」
348 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:45:03.16 ID:O7sAYSqqO
春川「待って」

王馬「ん?」

春川「…嘘の、可能性はないの?」

王馬(静まり返った隠し部屋で春川ちゃんが不意に呟いた)

春川「誰かが……白銀の髪の毛を採取してここに隠したって可能性だってあるよね?」

王馬「へー珍しいね、あの春川ちゃんが擁護するなんて。情でも沸いちゃった?」

春川「あんたは黙ってて…!」

百田「そ、そうだ!白銀が首謀者なわけねーだろ!な、終一!?」

最原「白銀さんは女子だ。女子トイレからここに訪れるのは難しいことじゃないよ」

百田「だからって、まだ白銀が首謀者って決まったわけじゃねーだろ!?」

百田「ハルマキも言っただろ!これが嘘の証拠かもしれねーって!」

最原「……そ、それは…」

最原「……」
349 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:48:12.80 ID:O7sAYSqqO
王馬「あのさー!」

百田「…なんだよっ!?」

王馬「議論はあとでしようよ?」

百田「……はぁっ!?」

天海「…………そう、っすね」

天海「さっきも同じようなことを言ったと思うっすけど、ここで議論しても答えは出ないと思うっす」

百田「……くそ」

天海「…それより確実な証拠を取ればいい。それだけの話ですよね?」

最原「…マザーモノクマの、声紋認証システムだね…」

王馬「白銀ちゃんが首謀者なのか」

王馬「それとも他の誰かが首謀者なのか」

王馬「はたまた第三者が首謀者なのか……が分かるんだね!」

王馬「そしてそれは確実な証拠となって首謀者を追い詰めることになるんだよ…」ニヤ

王馬「ま、今んとこ一番怪しいのは白銀ちゃんだけどねー」

百田「くそッ…!」

百田「……だが。オレは……オレは信じるぞ、最後までな…」

王馬(………)
350 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:49:32.02 ID:O7sAYSqqO


百田『オメーがどう言おうと、オレはそう信じてる。…オメーらも、あいつらも信じてるぜ』

最原『百田くん……』

王馬『ふーん。でもさ、そうやって信じてて裏切られたらどうすんの?』

百田『そんときは……信じたオレが悪かったと思えばいい』



百田『…もし、もしもだ。オレ達の中に首謀者がいたとしたら…』

百田『…オレが、オレがそいつを一発殴って目ぇ覚まさせてやる!』



王馬(なんて言ってたけど、キミはその場面に直面したらどうするんだろうね?)

王馬(キミがどんな風に行動するのか楽しみにしてるよ、百田ちゃん)

王馬「にしし…」

百田「なに笑ってんだよ」

王馬「にしし…いや、別に?うん、好きにすればいいよ!」

百田「…ああ。好きにするぜ」

天海「じゃあ…一旦この話は置いておきましょう」

王馬(その言葉にみんなが頷いた)
351 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/15(木) 23:50:52.96 ID:O7sAYSqqO
今日はここまでにします。くますみー
352 : ◆OGojCRdZkUAa [saga]:2018/03/16(金) 21:19:19.01 ID:vRzpyLX/O


星(ノンアルコールであるはずの不死の酒フリーで酔った赤松、東条、
夜長)

星(俺と茶柱はなんとかそいつらを鎮めていようとしていた…)

星(ちなみに途中でゴン太が騒動を聞き付けて寄宿舎の中に戻ってきたが…)

ゴン太「な、なんだか騒がしいけど大丈夫…?」ガチャ

星「ゴ、ゴン太…」

東条「……」ズーン

ゴン太「東条さん大丈夫!?お腹痛いの!?」

東条「メイドの身なのに酔ってしまうなんて………私はメイド失格ね」ズーン

ゴン太「そんなことないよ!東条さんは立派なメイドさんだよ!」アタフタ

東条「これ…ノンアルコールなのに…?」ズーン

ゴン太「え、えっと…」

星「…そっとしておいてやろう」ポン

ゴン太「う、うん…」

赤松「茶柱さん、スカートめくらせて?」キリッ

ゴン太「!?」

茶柱「真顔で言っても駄目です」

アンジー「転子〜……アンジーとドロドロに溶けちゃおう?」サワサワ

ゴン太「!?!?」目隠し
353 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:20:18.20 ID:vRzpyLX/O
星「ゴン太…わりぃが外出といてくれないか?」

ゴン太「う、うん…」タッタッター

星(…ゴン太の目には毒かもしれないので外に避難させた)

茶柱「嫌ですよ!というかなんで急に転子にアプローチするようになったんですか!!」

アンジー「ん〜…目が合ったから?」

茶柱「そんな理由ですか!?」ゴーン

茶柱「と、とにかく!赤松さんもアンジーさんも寝てください!」グイグイ

赤松「分かったよ〜…今度スカートめくらせてね?」スタスタ

茶柱「嫌です」

アンジー「んぅ〜…」スタスタ

茶柱「…あの、ふたりともスタスタ歩いてますけど本当に酔ってるんですよね…?」ジトー

赤松「…」ガチャ

アンジー「…」スタスタ スゥー…

茶柱「いやいやいやいや」ガシッ

赤松「…ん?なに?」

茶柱「なに?じゃありませんよ!アンジーさんが赤松さんの部屋に、思いっきり入ろうとしてますけど!?気づいていますか!?」

アンジー「気のせいだって神さまが言ってるよー?」

赤松「……らしいよ?」ポケー

茶柱「あ、眠たくて気付いてないんですね。とりあえず、赤松さんは寝ましょうね、はい、おやすみなさーい…」グイグイ

赤松「ん、おやすみ〜…」ガチャバタン

バターンッ!! ウッ…

茶柱「……………」
354 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:21:09.98 ID:vRzpyLX/O
星(赤松のやつ…部屋に入って即、ぶっ倒れたのか…?鼻とか大丈夫か?)

アンジー「じゃあアンジーは楓とドロドロに…」スタス…

茶柱「え、もう心変わりしちゃったんですか……?」

アンジー「あれ、転子。やっぱりアンジーが良かったのー?」ニヤー

茶柱「そ、そういうわけではありませんが…」アタフタ

アンジー「神さまの前で嘘ついちゃダメだよ〜素直になろーよ……ね?」スリスリナデナデ

茶柱「きゃうわ!?」ゾワワー

星「…」

星(……俺はどうすればいいんだ)

茶柱「え、え、…うぅ〜……」

東条「……………」ズーン

アンジー「アンジーと一緒に…神っちゃ………」コックリコックリ

アンジー「お…う……くー…くー…」コテン

茶柱「あぅあ………う?」

星「…寝たようだな」

茶柱「み、みたいですね…。ふぅ、危なかったです……」

星(……なにがだ?)

茶柱「このままアンジーさんも寝かせてきます、えっと東条さんは…」アンジーダッコ

アンジー「んぅ…」クークー

東条「………」ズーン
355 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:21:36.44 ID:vRzpyLX/O
茶柱「…星さんなら信用できますし、東条さんのことお願いしますね」スタスタ

星「ああ」

星(しかしあの茶柱が許可を出すとはな……明日はっていうか今日は大嵐か…?)

東条「…………」ウトウト

星「おい、東条…」

東条「…なにかしら」ウトウト

星「あんたちょっと疲れてんだろ。少しは休め。休まねーとできることもできなくなっちまうぞ?」

東条「…ふふ」

星「…?」

東条「…星君も王気遣ってくれるのね。…王馬君みたいに」

星「…王馬が、か?」ピクッ

東条「ええ。以前、メイドとして働いてばかりの私を気遣ってか、私を映画に誘ってくれたの」ウトウト

東条「…彼の気持ちが本当かどうかは分からなかったけれど…嬉しかったわ」ウトウト

星「……」

東条「王馬君…大丈夫かしら。他のみんなだって。やらなければならないことだってたくさんあるし…私はこんなところで休んでいる場合じゃないわ…」

東条「それなのに、ノンアルコールのお酒で酔って、しかも迷惑をかけてしまうなんて…メイド失格ね」

星「…」
356 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:22:02.10 ID:vRzpyLX/O
星「…こんなとき、俺は王馬や赤松や百田じゃねーから…あんたを励ます言葉は言えねー」

東条「……」

星「…だが、俺にも言えることくらいはある……」

東条「………?」ウトウト

星「…誰だって間違えたり失敗することくらいある。俺だってそうだ、間違って後悔して…このザマだ」

星「俺はもう間違いだらけで戻れねーところまで来ちまった。…そんな俺にしてみれば、あんたの失敗はまだ可愛いもんだぜ」

星「失敗してもあんたはまだ前に進めるんだ。あんたには未来がある」

東条「……」

星「だから…そう簡単にメイド失格だなんて言うな。あんたは立派なメイドだ」

東条「………」

東条「……ありがとう。弱音を吐いてごめんなさいね」

星「たまには弱音くらい吐け。それに…俺はあんたが弱音を吐くことのできる人間でありたい」

星「運動会のときも言ったろ…あんたは俺の”大切な人”だって」

東条「…!」

星「あんたには別の”大切な人”がいるかもしれねーがよ…」

星「…弱音くらい、いつでも吐いていいんだぞ」

東条「…星君。あなたも、みんなも私にとっては大切な人よ。…だけど」コックリ…コックリ…

東条「ありがとうね………」ニコ

東条「……」スースー

星「…寝たか」

星「やれやれ、俺としたことがつい喋りすぎちまったな…俺も酔っちまってたのかもな」

東条「……」スースー

星「さて、どうしたもんかね」
357 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:22:50.40 ID:vRzpyLX/O
茶柱「転子がお連れしますよ」スタスタ

星「…!あんたいつから…」

茶柱「あなたが東条さんに休めと言った辺りからです」

星「…ほぼ全部じゃねーか。あんた、戻ってくるの早いな」

茶柱「星さんのことを信用していますが、一応です。男死はどんなきっかけで狼に化けるか分かりませんからね」

星「……」

茶柱「…東条さんもあなたも、もう少し素直になればいいのに」

星「ふっ、酒が入れば少しは素直になるかもな」

茶柱「未成年のうちは飲酒禁止です」

星「分かってるさ」

茶柱「…あなたも少し疲れているんじゃありませんか?」

星「…そう、見えるか?」

茶柱「えぇ」

星「参ったな…テニスをしなくなってから、思ったよりも体力が落ちているみたいだ」

茶柱「でしたらあなたも休憩をするべきでしょう」

茶柱「転子が外を見張っていますから、あなたとゴン太さんは休んでいてください」

星「だが…」

茶柱「勘違いしないでください!転子だってずっと見張っているつもりはありませんよ!交代交代に決まっています!」

星「…わりぃな」
358 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:23:36.44 ID:vRzpyLX/O
茶柱「女子を守るためです!決して男死と和解したわけではないので、そこのところはよくわきまえてください」

星「…ああ」

茶柱「はっ!うっかりしてました!東条さんをお部屋までお連れしなければ!」

茶柱「女子をこんな固い床の上で寝かせるわけにはいきませんからね!」

星「あぁ、ゆっくり寝かせてやってくれ」

茶柱「もちろんです」ヨッコラセ スタスタ

星「俺はっと…」スタスタ ガチャ

ゴン太「あ、星君どうしたの?」

星「交代交代で見張るってことになってな。あんたは休んでろ」

ゴン太「ゴン太は平気だよ!」フンス

茶柱「心は平気でも身体は疲れているものです!」ババッ

星(来るの早いな…)

茶柱「さぁふたりと早く休んでください!さぁさぁ!」

星「…だとよ」

ゴン太「分かったよ…茶柱さん、何かあったらすぐにゴン太を呼んでね?」

茶柱「そんなことはないと思いますが……分かりました」

星「…頼んだぞ」

ゴン太「じゃあゴン太はちょっと寝るね…」スースー

星(もう寝てるぜ…しかも床で)

星「…」

星(俺も少し仮眠をとるか)

星(そうして壁に寄りかかり、ゆっくり瞼を閉じた…)
359 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/16(金) 21:24:25.28 ID:vRzpyLX/O
今日はここまでにします、くますみー
360 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 22:56:36.24 ID:7Kma0/8cO


天海「この部屋で調べないといけないところが、あともう一ヶ所あるはずっすよね?」

王馬(首謀者の話は一旦置いておくことにしたあと、天海ちゃんがそう切り出した)

天海「少なくとも俺はまだ調べてないところがあるっす」

王馬「どこどこー?」

天海「あれっす」ビシッ!

最原「…ドアだね」

春川「百田、あんた調べてないの?」

百田「あ?オレはだな、粘着テープクリーナーの他になにか物はないかと探してて…」

百田「……」

王馬「つまり調べてないんだね」

百田「…すまん」

春川「いいよ、一緒に調べよう」

王馬「でも調べた瞬間ボンッ!とかならない?…てわけで最原ちゃん、よろしく」

最原「え?僕?…なんでいっつも僕なんだ…」スタスタ

天海「と言いながらやってくれるのが最原君のいいところっすよ。俺も行くから安心してください」

最原「…そう言われるとますます不安なんだけど…本当に爆発とかしないよな?」観察…

王馬「まぁ大丈夫じゃない?ほらオレがベタベタ触ってもなんともないしさー」ベタベタ

最原「そうだね…っておい!」
361 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 22:59:28.91 ID:7Kma0/8cO
王馬「ん?」

最原「キミも調べてるじゃないか!」

春川「最原、そんなやつの言うこと気にしてたらあんたの胃がもたないよ」

最原「…それもそうだね」

百田「…これ、どこに繋がってるんだろうな?やっぱ外か?」

王馬「そうだといいねー」ベタベタ

天海「……」

天海「開けてみればハッキリするっすよ。だってこれ鍵とかなんにもついてないっすから」

春川「ほんとだ…じゃあ私達にも開けられるってことだよね?」

天海「はい。…じゃあ俺が開けるっすよ、いいっすね?」

王馬「どうぞどうぞどうぞ!」

最原「……」

天海「……」ガララ

王馬「あれ?ただの壁?」

百田「なんだよ…」ガッカリ

天海「いえ、きっとフェイクっす。本当はこの奥の壁が…」

王馬(そう呟くと天海ちゃんは、壁に体重をかけた)

天海「よ……っと」グググ

ゴゴゴゴ…

王馬(するとゆっくりと壁は動き始め……)

百田「…動いた!?」
362 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 23:00:54.53 ID:7Kma0/8cO
天海「………」グググ

王馬(天海ちゃんがさらに体重をかけると、その壁は扉のように奥へ開いていった)

ゴゴゴゴゴ…

春川「…え?ここって…」

天海「…………やっぱり、そうだったんすか」

最原「図書室…」

王馬「へーまさか図書室と繋がっていたなんてねー」スタスタ

王馬(早速、扉の向こうへと足を踏み入れた。といっても、ただの見慣れた図書室だけど)

最原「…この本棚は隠し扉になっていたんだね…天海くんが最初に開いた扉を隠すための」スタスタ

王馬「だからこの本棚の周辺だけ本が全然積まれてなかったんだねー」

ゴゴゴゴゴ…

王馬「ん?」

最原「あっ、本棚が閉まっていってる!」

王馬「へー勝手に閉まるんだ」

天海「おっと…俺が押さえておくっすよ」

百田「わりぃな」

春川「…隠し部屋の方から図書室に出るには、鍵は必要ないみたいだけど」

春川「図書室から隠し部屋に入るためには鍵…ここはカードが必要なんだね」

王馬(扉の横にあるカードリーダーに目を向けながら春川ちゃんが呟いた)
363 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 23:02:11.44 ID:7Kma0/8cO
天海「今は開いてるっすけど…本棚が閉まったらそこの扉も閉まっちゃうかもしれませんね」

王馬「…で、そのカードを持ってるのは首謀者ってわけだね。首謀者以外に考えられないだろうし」

最原「…でもなんで図書室なんかと繋がっているんだろう」

王馬「それは考えても仕方ないよ。どーせ意味わかんない理由でしょ」

最原「…そうなのかな」

王馬「それよりー、オレが気になるのは…天海ちゃんだよ」

天海「……」

百田「は?なんでだよ」

春川「…それは、私もちょっと気になってた。あんたの様子、さっきからなんか変だよ」

王馬「特に女子トイレで隠し通路を見つけたあたりからねー」

最原「…もしかして、僕と百田くんが図書室でキミを見つけたのも、関係ある?」

王馬「少なくとも、天海ちゃんは隠し扉のことを知っていた。そうでしょ?さっき扉が開いたときやっぱりって言ってたし」

天海「…………俺は」

百田「天海」

百田「さっきも、オメーをここで見つけたときも言ったがよ」

百田「オレはオメーを信じてる。オメーが何を言っても信じるぜ」

天海「…百田君」

百田「だから、怖がるな。恐れるな。なんでも言ってみろ!オレがどーんと受け止めてやるからよ!」

春川「…百田はしつこいよ。ここで言っといた方が身のためだと思うけど?」

天海「春川さん…」
364 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 23:12:07.02 ID:7Kma0/8cO
最原「…それに、保険をかけるわけじゃないけど…僕達は首謀者じゃないことは確かだ」

最原「僕も百田くんと同じだしね。…僕はキミを信じてるからさ、キミも僕達を…自分自身を信じてほしい」

天海「最原君…」

王馬「にしし!天海ちゃん!」

王馬「そろそろ、自分と他人との壁、取っ払ってもいいんじゃない?」

王馬「オレは別にいいけどさ、百田ちゃんが自爆してでもその壁ぶっ壊そうとしてるし、自分で壊した方が早いんじゃないかなー?」

天海「王馬君…」

百田「自爆なんでするわけねーだろ!するならダイナマイトだ!」

王馬「いや。それも意味不明なんだけど」

春川「そもそも壁なんて目に見えないんだけど…こいつが勝手に作ってるだけじゃん」

最原「それは春川さんもだったけどね」

春川「……」プイ

天海「…みんな…ありがとうございます」

天海「俺…みんなのことも自分のことも信じて、ちゃんと言うっす」

天海「俺の知ってる真実を……!」

百田「おうっ!」
365 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/17(土) 23:12:39.61 ID:7Kma0/8cO
今日はここまでにします。くますみー
366 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:06:28.23 ID:Y+1xjtaZO
王馬「………」

王馬「で、どこで話そっか?天海ちゃんが本棚を押さえたまま?面白い絵面だからオレはそれで構わないけど」

天海「さすがにこのままはちょっと…だけど手を離したら隠し扉閉まっちゃうっすよね」

春川「…隠し部屋の中でいいんじゃない?見張ったままの方がいいだろうし…」

春川「…それにほら、もしかしたら首謀者がやって来るかもしれないしさ」

最原「だったらそっちで話そうか」

天海「そうっすね」

王馬「あーあ、ソファがあったらゆっくり座れたんだけどなー。全く誰がビリビリに破ったんだか」スタスタ

百田「オレらだろーが…」

ゴゴゴゴゴ…

ガチャン!

王馬(本棚はゆっくりしまっていき、その後手前の扉も閉まった)

天海「じゃあまず…どっから話しましょうか」

王馬「天海ちゃんの才能とか?」

天海「それは本当に思い出せないんすよ」

天海「俺の家族のこととか、どんな思い出があるとかそういうことは思い出せるんすけど…」

最原「それは僕も少し聞いたことがあるね」

春川「じゃあ、自分の才能のことだけピンポイントで思い出せないってこと?」
367 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:07:46.81 ID:Y+1xjtaZO
天海「はい。…そのことと関係あるのが…これかもしれません」スッ

王馬(そう言うと、天海ちゃんはどこからか何かを取りだし、机の上に置いた)

王馬「モノパッド?」

百田「これがどうしたんだ?オレらのと一緒だろ?」

天海「いえ…これはモノパッドじゃないんすよ」ススッ

王馬(天海ちゃんが、真っ黒な画面のパッドをタッチすると、パッドが起動し画面に文字が浮かび上がった)


■■■特典


最原「…特典?しかもこの黒塗りっぽくなってるのはなんだろう」

天海「分かんないっす…最初から黒塗りみたくなってたんすよ」

王馬「文字化けって感じでもなさそうだね。まるで誰かが意図的にこの部分を読めなくしたって感じだよ」

春川「…あんたはこれをいつから持っていたの?」

天海「最初から…俺がこの学園で目覚めたときからっす。みんなはモノパッドだけ持っていたんでしょうけど、俺はモノパッドと、なんとか特典…と書かれたふたつのパッドを持っていたんすよ」

天海「当然、みんなもふたつ持ってるのかと思ってたら、モノパッドしか持っていないみたいだし…」

天海「俺はほら、自分の才能も思い出せないからもう…いろいろと混乱しちゃったんすよ」

天海「打ち明ければよかったんすけど、最初の頃は、みんなも自分すらも信用できなくて…結局ここまでずるずる引きずってしまったんす…」

天海「本当に…すいません」ペコリ

百田「天海、よく話してくれたな!だが、もう安心しろ。オレ達がついてるぞ!」ガシッ

百田「オメーはもう一人で悩まなくていいんだ!」グッ

最原「キミの才能だっていつか思い出せるよ。…僕も手伝う、やくそくするよ」

天海「…ッ。ありがとう…ございます」
368 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:08:30.63 ID:Y+1xjtaZO
王馬「で、肝心の中身はー?まさか、なんたら特典って表示されるだけじゃないよね?」

天海「もちろんっす。…えっとまずこれを見てください」ススッ

天海(と、天海ちゃんが再びタッチすると)

春川「これって…学園の地図?」

天海「はい。みんなと同じものっす」

百田「だが特にオレ達のと違いは……。………!?これは…」ススッ

最原「隠し部屋が地図に載ってる…。そうか、それで天海くんは隠し扉の存在も知ってたんだね」

天海「そういうことっす」

王馬「でもさーなんで何回も図書室なんかに行ってたの?多分…だけど、何回も図書室に行ってたよね?」

王馬「たまたまかもだけど、前にオレが図書室に行ったとき、天海ちゃんいたし」

天海「…はい、何回も行ってました。なんとか、扉を開けられないか、悩みに悩んでたんす」

天海「…意味、なかったすけどね。だって、カードがないと入れないし、そんなカードは当然だけどどこにも見当たらないし…」

最原「…」ススッ

春川「どうしたの?」

最原「天海くん、このモノパッドには女子トイレに繋がっている隠し通路は載っていないんだね」ジッ…

天海「…そうっす。だからあの隠し通路を発見したとき驚いたと同時にこう思ったんす。…もしかして、ここに繋がっているんじゃないかって」

天海「通路は地下へと向かっていたし、図書室も地下だったから…。…まぁ出口であってほしかったすけどね」

王馬「天海ちゃんの特典にも載ってない…まさに正真正銘の隠し通路だったってわけね」

春川「それで…地図以外にはなにか載ってないわけ?」

天海「まだあるっす。これが一番、謎なんすけど…」ススッ

王馬(そう言って天海ちゃんがパッドにタッチすると…文章が浮かび上がった)

王馬(文章…といってもそれはほぼ読めないくらい、さっきのなんとか特典と同じように黒塗りされていたんだけどね)

百田「これもか…」

王馬(その文章とは…)
369 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:11:40.96 ID:Y+1xjtaZO



■■■■■を終わらせるヒント

この学園の中に、■■■■■を■■だ■■■が■■■■■。

■■■■■チャンスは、■■■■■■■■■■■となるタイミングだ。

その時、■■■■■■■■■■■にある■■■■へと■■■。

このヒントが真実である■■■■■■■■■■■■■。

キミが■■■■■■■■■■”■■■■■■”についてだ。

この情報は信じられる人間とだけ共有しろ。

その■■■■キミの■■■■■■。

天海蘭太郎より


370 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:12:34.13 ID:Y+1xjtaZO
春川「…全然読めないね」

最原「最初からこうだったの?」

天海「…」コクン

王馬「なーんか雑な隠し方な気がするけど…ま、このくらいの方が逆に天海ちゃんの不安を煽ってよかったのかもしれないね」

王馬「中途半端に文章が残ってるところとかあるしさ」

天海「…この情報は信じられる人間とだけ共有しろ、か。文章の黒塗りがないなら未だしも、こんな状態で信じられるわけないっすよ」

王馬「っていうか、一番気になるところって天海蘭太郎よりってところだよね」

最原「キミが書いた記憶は当然ないんだよね?」

天海「はい。ほんとに俺が書いたすら怪しいっすけどね」

春川「もし本当だとしたら、過去からのメッセージってことになるけど…」

百田「どうして過去の天海がこんなことしたのか謎だし、パッドを用意したのはモノクマっぽいからさらに謎だな…」

天海「…だから俺は俺が信用できなかった。もしかしたら、俺は記憶を失っているだけでここにみんなを誘拐した張本人なのかもしれない」

天海「とんでもない大悪党なのかもしれない…毎日そう思ってました」

王馬「ま、とりあえず天海ちゃんは首謀者じゃないんだからちょっとは肩の力抜きなよ!」

天海「…」

天海「そうっすね」

春川「…結局、このパッドに載っていることはこれだけなの?」

天海「はい。…なんかあんまり役に立つようなことは載ってなかったんすけど、これだけっす……」

天海「だけど、みんなに伝えることで少し心が軽くなった…本当にありがとうございます」ペコリ

百田「気にすんなって!」
371 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:13:59.16 ID:Y+1xjtaZO
王馬「そう言えば、天海ちゃんはこのことを他のみんなにも言うの?」

天海「伝えるっす。首謀者がいるかしれないけど…信じるって決めたんで」

王馬「ふーん…なんかさ、みんなよく出会って1か月ちょいの他人を信じられるよね」

王馬「誰かが首謀者だったりなんだりするかもしれないのにさ…オレにはそれこそ信じられないよ」

天海「…だけど、俺は今度こそみんなを信じようって決めました」

天海「信じて裏切られる可能性だってあるけど…誰も信じないよりはずっとましっす」

王馬「ふーん。成長したもんだね、天海ちゃんも」

百田「王馬、オメーはそうだろうな……まぁオメーの言うことも分からなくはねー」

百田「…だがな、信じねーとできねーことだってあるんだよ」

百田「オメーだって夢野を信じたから夢野と恋人になったんだろ?…だったら、そんなこと言うんじゃねーよ」

王馬「…………」

王馬「そうだね。確かに、ここでみんなと過ごすうちに、段々と信じていたかもしれない。みんなのことを」

王馬「…首謀者がいるかもしれないって思い始めるまでは、ね」

最原「…」

王馬「それからはオレはずっと、みんなを疑い続けてきたよ」

王馬「中には疑うのがほーんのちょびっと嫌な人もいたけどさ、そんなことで妥協するオレじゃないんだよねー」

王馬「でもさー…それは探偵の最原ちゃんも一緒なんじゃないの?」

王馬「今だってそうだ。ずっとそのことについて考えているんじゃないの?」

王馬「誰かが……あの人が、オレ達を裏切り続けていたんじゃないか…って、疑っているんじゃないの?」

最原「それは−−」
372 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:17:50.88 ID:Y+1xjtaZO
春川「ちょっと」

王馬「ん?なに?」

春川「また余計なことペラペラ言って私達を惑わせるつもり?」

王馬「えー別にいいじゃん!ただ気になったから聞いてみただけだよ?惑わせるつもりなんてないよー?」

王馬「ほら、意見交換も大事でしょ?キミ達が信じあってるなら恐れず自分の意見も言わないとね!」

春川「…」

春川「もうあんたはどうせ変わんないだろうから、とやかくは言わないけどさ」

春川「……私達の団結を壊すのだけは…それだけは止めて」

王馬「にしし…団結、ねぇ」

春川「…なに、私がそういうこと言ったら変?そんなの分かってるよ」プイ

王馬「そんなことないよ?春川ちゃんも成長したなぁ〜って思っただけ」

百田「当たり前だ。オレの助手で成長しねーやつなんているわけねーよ!ハルマキはもっと自信を持てよ、な?」

春川「うん」

王馬「まぁ安心してよ!みんなの団結を壊す気はないからさ!」ニコニコ

春川「……最原。ごめん、遮って。もう黙ってるから」

最原「…え、あぁ…うん」

王馬「で、なんの話していたっけ?オレって忘れっぽいんだよねー」

最原「僕が誰かを疑っているって話だよ」

王馬「ああそう、それそれ。で、どうなの?」

最原「…………」

最原「そうだね、疑っているよ」

百田「終一……!」

王馬「やっぱりね」
373 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:23:22.95 ID:Y+1xjtaZO
最原「…でもね」

王馬「ん?」

最原「でも信じる」

王馬「それって矛盾してない?」

最原「そうかもしれないね……でも、完全に矛盾しているわけじゃないって僕は思うんだ」

最原「きっと僕は、信じたいから疑うんだ」

天海「…信じたいから…疑う」

最原「うまく言えないんだけど…その人を信じたい気持ちがないと、疑ってもこんなに悲しい気持ちにならないと思う」

最原「だから僕は…疑うけど、信じる。疑っているけどそれ以上に信じたい気持ちが強いから」

最原「疑うだけじゃ…真実は見えないから」

王馬「……」

王馬「そっか」

王馬「それが最原ちゃんの意見、か。中々つまらなくなかったよ、うん」

最原「なんで上から目線なんだよ……」

最原「…でもさ、本当はみんなを信じたいのは、キミも一緒なんじゃないの?」

王馬「…は?」

最原「みんなを信じているからこそ、こうして一々つっかかって場を乱してくるんじゃないの?みんなの気持ちを確かめたくてさ」

春川「それ…意味分かんないんだけど。こいつがやってること普通に迷惑だし」

王馬「そうだよ、オレってすっげー迷惑じゃん!」

百田「自分で言うかよ…」

最原「でも王馬くんが煽ると大体みんな感情的になって、反論するでしょ?感情的ってことは本当の気持ちに近い…すなわち嘘じゃないってこと」

王馬「……なにそれ」
374 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:27:31.42 ID:Y+1xjtaZO
最原「…かなーと思ったんだけど」

天海「確かにそうかもしれませんね。…ここまでくるとただの手のかかる弟みたいですし」

百田「言われてるぞ、王馬」

王馬「……はは」

王馬「あははは!それはないよ!最原ちゃんも思ったより大したことないねー!」

王馬「ホントさ…オレが本当はいいやつ〜みたいに捉えようとしているなら止めた方がいいよ」

王馬「本当のオレなんか他人に分かるわけないよ。自分だってどれが本当の自分なのか分からないんだからさ」

王馬「こうであってほしいっていう勝手な妄想を、押し付けるのは止めてよねー」

最原「…そうだね。まぁこれは僕の推測でどう思おうと勝手だし、好きにするよ」

王馬「はいはいどーぞー」ヤレヤレ

春川「…私は最原がなんと言おうとあんたがクソヤローって認識は覆らないから」

王馬「はいはい」

天海「じゃあ俺は弟として…」

王馬「はいはいって言うと思った?気持ち悪いからそれは止めてねー」

百田「だったら、オレがオメーの兄貴になろうか?天海」

天海「うーん。それも悪くない……?」

王馬「えぇ……なんでもありなわけ?」

天海「いやいや、あくまで妹か弟かなんで!すいません!」ブルブル

春川「………」

百田「そ、そうか…」
375 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/22(木) 21:28:48.19 ID:Y+1xjtaZO
ここまでにします、くますみー
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/24(土) 17:37:00.63 ID:eclrrekk0
信じる事と疑う事は結構重要なテーマだったもんね…
377 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 22:45:19.56 ID:RcPqEKT5O
>>376
そうですね。でもどちらか一方を捨てたら真実が見えないこともあるんですよね、難しいテーマっす…

では更新再開です
378 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 22:46:03.22 ID:RcPqEKT5O
王馬「………そういえばさ、急に話は変わるんだけど」

百田「どうした」

王馬「いや、今まで特に気にしてなかったんだけど…首謀者がオレ達のこと監視してる可能性ってあるよね…」

春川「…今さらって感じもするけど」

最原「強烈な出来事が多すぎて失念していた…」

天海「監視してるかどうかは分かりませんが、バラエティ…とか言っていたはずだからどこかにカメラがあるはずっすよね」

王馬「そんな隠しカメラ、見つけたことある人いる?いないよねー!」

王馬「だってそんなの見つけたら、絶対報告するもんね!」

百田「そうだな…確かに見たことねーな」

春川「バラエティ…とか言うわりに、カメラマンとかもいないしね」

最原「バラエティであることが本当だとしたら、放送していないわけはないよね」

王馬「そうだね。だって、誰にも見られていないバラエティなんて、ロケットパンチを打てないロボットと同じくらい意味ないしねー」

春川「どこかにカメラがあることは間違いない。でも誰も見つけたことはない……か」

天海「じゃあ、見えないくらい小さいカメラがあちこちあるのかもしれませんね」

王馬「なるほど、確かにあり得そうだね。ねーその辺どーなのさ?モノクマー」

マザーモノクマ「これは企業秘密なんだよね。残念!」

最原「…散々情報を流していたのにだんまりか?」

マザーモノクマ「だってオマエラ目に見えるものしか信じないでしょ?」

春川「それって…天海の言う通り、目に見えないくらい小さいカメラがあるってこと?」

マザーモノクマ「さぁどうでしょう?」

王馬「どちらにせよ、見つけられない時点でどうしようもないよねー」

春川「目に見えないくらい小さいなら見つけようがないしね…壊しようもないよ」

百田「どっかにカメラがあると思うと気味が悪ぃが…しかたねーか」

最原「……」
379 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 22:50:13.70 ID:RcPqEKT5O
最原「…これからどうする?もう少し話し合ってみる?」

天海「…俺は話し合いたいっす。いろんな意見が聞けると思うんで」

百田「だったら、外にいるやつらとも話し合った方がいいんじゃねーか?」

王馬「ダメだよ、百田ちゃん。話し合いにならないやつだっているでしょ?一々突っかかってきたりするやつとかさ」

春川「あんたもたいして変わんないけどね」

王馬「こんな風にさ!」

春川「…………………」

最原「そんな人いな…………いるか」

王馬「入間ちゃんとかねー!…それにあんまり人が多いと収集つかなくなりそうだし」

百田「あんま納得できねーが…まぁいいか」

王馬「んで、結局天海ちゃんに関しては謎だらけだよねー」

王馬「なんで才能を思い出せないのか謎。天海ちゃんだけに与えられたパッドもなんか中途半端で謎」

王馬「いやー参った、参った!こりゃどうしたもんかねー」

天海「…」

最原「心配しないで、天海くん。どんな才能だろうとキミはキミ、でしょ?」

天海「…そうっすね」

百田「なーんかヒントがあればなー…天海、もうちっとこれいじってもいいか?」

天海「どうぞ好きにしてください」

百田「おう。…秘密のパスワードとか入れたりしたらなんか起こんねーかな…」ポチポチ

春川「それだったらパスワード入れる場所もあるんじゃないの?」
380 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 22:51:36.33 ID:RcPqEKT5O
百田「それも隠してるとかどうだ?」ポチポチ

春川「…そうだとしたら面倒だね」

王馬(春川ちゃんと百田ちゃんは天海ちゃんのパッドを調べ始めた)

最原「じゃあ僕たちは…少し話し合いをしてみようか。話してみたら何か分かるかもしれないし」

天海「そうっすね、王馬君もいるし斬新な発想が出てくるかもしれないっす」

王馬「えーオレも話さなきゃいけないの?うーん…じゃあ天海ちゃんの才能は”超高校級のシスコン”でいいよ。もしくは”変態”」

天海「……………」

最原「やっぱり僕らだけで話そう」

王馬「えー仲間外れはひどいよー!」プンプン

王馬(その後話し合ったけど、どれもこれも可能性ばかりで、あまりいい結果は得られなかった)

王馬(それもそうだよね。この学園にはあまりにも手がかりが少なすぎるし)

王馬(でも何か少しでもヒントがあれば……)

王馬「…んー………。あ!研究教室はどうなの?天海ちゃん」

王馬「オレ、興味ないから行ったことないんだけど、どんな感じ?大体、その才能の特徴を表しているよね」

天海「それが…実は……」

王馬「え、なに?なんかヤバイもんでもあるの?妹の写真が壁一面に貼られているとか」

天海「違うっすよ。…いまだに改装中の札があって……入れないんす」ズーン

王馬「改装…って。そんなのありなわけ!?」

最原「…何かを隠しているようにしか思えないよね。天海くんの記憶、パッド、研究教室といいさ」
381 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 22:57:29.63 ID:RcPqEKT5O
天海「…俺の存在はイレギュラーなんすかね。本当は、俺はここにいたらいけないんじゃ…」

王馬「イレギュラー……か」

王馬(もしかしたらイレギュラーなのは天海ちゃんじゃなくて………このバラエティの企画自体……だったりしてね)

最原「それはないんじゃないかな。だって僕たちは男女8人ずつで16人……………いや、違う」ハッ

王馬「そうだよ。男7人、女8人、ロボ1体なんだよ!」ビシッ

天海「………」

最原「そうなると本当のイレギュラーは……キーボくん!?」ヒラメイタァ!

最原「…なわけないか。いや、イレギュラーには違いないんだけど…ロボットだし」

天海「フォローになってないっすよ…!…やっぱ、俺はイレギュラーなんじゃ…」

百田「なーに言ってんだ、天海……いや、蘭太郎!」ガシッ

天海「…へ?」

百田「蘭太郎。今日からオメーはオレの助手だ!」

天海「………」

天海「ええっ!?」

王馬(あ、これめんどくさいやつだ。絶対めんどくさいやつ始まった)

百田「オメーは、少しずつ治っていってるみたいだが才能の記憶がないせいで、あんまり自分に自信がねーみてーだな」

天海「自信と言われると微妙っすけど……まぁ、信じたい気持ちが強いっすけど、それ以上に不安な気持ちが多いから当たらずとも遠からずって感じっすね」

百田「だったらオレの助手になるといい!ほら、見ろ。終一とハルマキを」

百田「オレの助手はいろいろなメソッドに基づいたあれやこれなトレーニングで、体力的にも精神的にもこんなに立派な助手になったぞ!」エッヘン

王馬「なんの宣伝?胡散臭いにも程があるよ」ハァ

天海「……」ジー

最原「え、えっと…」

春川「なにじろじろ見てるの…」

天海「確かに…悪くない…」ボソ

王馬「え、何が?」
382 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 23:02:30.91 ID:RcPqEKT5O
百田「そうだ!オメーは自信がねーんだったら、自信がつきすぎて有り余るくらいの自信を身につければいい!オレ達と一緒にな!」

王馬(ごり押しかよ)

天海「百田君…いや、リーダー!」キラキラ

王馬「えぇ…?」

春川「…私達のトレーニングは厳しいよ?」

王馬「春川ちゃん…?」

天海「平気っす!体力には自信あるんで!」

最原「これからよろしく」ガシッ

王馬(この助手達、なんで急にノリノリになってんの…?)

天海「よろしくお願いします!最原君と春川さんの方が先輩だから…先輩って呼んだ方がいいっすかね?」

百田「お、いいかもな!」

王馬「急展開過ぎてついていけませーん!あとオレ、ツッコミ担当じゃないんだけどー!」

最原「それは…なんか恥ずかしいからいいよ」

天海「先輩も悪くないっすよ?ね、最原先輩、ハルマキ先輩」

春川「……ハルマキって言うな」ムスー

最原「やっぱ止めて…」

百田「悪くねーと思うがな!」

王馬「うわー…疎外感半端なーい…で?いつまで続くの、この茶番は」

天海「茶番じゃないっす。俺はリーダーのおかげで、自分に足りないものが分かったんす」

天海「それは……兄貴っす!」

王馬「……オレ、もう帰っていいかな」

春川「…奇遇だね。私もそう思ってた」

王馬(さっきまでノリノリだったくせに何言ってるの…)
383 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/29(木) 23:04:47.74 ID:RcPqEKT5O
ここまでにします
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/31(土) 20:41:46.10 ID:PWaPO63Q0
数ヶ月後そこには才囚学園のメンバー全員を助手にした百田の姿がっ!ww
385 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 21:49:21.13 ID:teDvhe6LO
>>384
やり遂げちまえば可能に変わりそうですね!

更新再開です
386 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 21:50:44.40 ID:teDvhe6LO
王馬「変なのー。春川ちゃんはあっち側だと思ってたんだけど、違ったんだね」

春川「さすがにああいうのは疲れる」ハァ

春川「あんたさ、どうせ自分もお兄ちゃんがほしいとかそういうのでしょ」

天海「ハルマキ先輩…それは違うっすよ!!」ビシィ!

春川「ちょっと…先輩もハルマキも止めてよ…」ジロ

天海「俺は”兄”を極めたいんす!」ギュ…!!

王馬「…………」

春川「…」

最原「???」

百田「…そうか…」ウンウン

天海「それに、さっきのリーダーの言葉に救われたんです…」

王馬(それだけ言っておけば、まだましだったのにね)

百田「そうかそうか!」ニッコニッコ

王馬(そのまま百田ちゃんと天海ちゃんは肩を組んだ…)

春川「………」ジー

王馬(春川ちゃん羨ましそうだな…あ、そうだ)

王馬「ねーねー百田ちゃん!なんで最原ちゃんと天海ちゃんは下の名前で呼ぶのに春川ちゃんはあだ名なの?」

百田「あ?」

春川「…!?」
387 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 21:54:52.48 ID:teDvhe6LO
最原「一応女性だからじゃないの?」

春川「一応ってなに…?」グググ

最原「あたたたた!?ごめ、ごめん!耳引っ張らないで…!」

百田「んーなんでだろうな……そうだな、気付いたらこうなってた!」アハハ

春川「…………」

百田「でもまぁ…統一した方がいいかもな、平等に」

春川「えっ」

王馬「…」ニヤニヤ

最原(大丈夫かな…いろんな意味で)

王馬「…じゃあさーちょっと助手点呼してみてよ!」ニヤァ

百田「おう!じゃあ…助手1号、終一!」

最原「あ…はい!」

王馬(1号…?)

百田「次。助手2号…」

春川「……」ドキドキ

王馬(絶対普通にハルマキって言っちゃうパターンだ!絶対そうだ!!)フンス

百田「魔姫!」

春川「……ハ、ハイ」カァァ

王馬(普通に呼んじゃったー…つまんねー)

百田「助手3号、蘭太郎!」

天海「はい!」ピシッ

百田「よし、点呼終了だ!」

王馬(すっげー普通に終わっちゃったよ)
388 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 22:02:04.13 ID:teDvhe6LO
王馬(しばらくそんな茶番が続いた…)



最原「…ふわ」アクビ

王馬「眠くなってきちゃったねー、今何時?」

百田「…ちょっと待てよ……」スッ

百田「うおっ…もう8時だぜ」

春川「…え、もうそんな時間?」

天海「結局、一睡もしてないっすね」

王馬「オレもだよ!全くどっかのロボットのせいでさ!」ジロー

マザーモノクマ「んー?」

最原「……なんかそう思ったら、急に、眠く…」フラー

春川「しっかりしなって。探偵なんだからさ」

百田「そうだぞ。あんパンと牛乳持って張り込んだりするんだろ?」

最原「探偵にどんなイメージ持ってるの…?」

天海「じゃあそろそろ戻りましょうかね?…話し合いも終わったことですし」

王馬(終盤は意味のない茶番だったけどね!)

王馬「でも誰かここ見張ってないとねー、少なくともふたりくらい」

春川「じゃあ私が残る。…慣れてるから平気」

百田「魔姫が残るっつーならオレも残るぜ」

王馬(あ、そのままなんだ)チラ

春川「………」カァ

王馬「春川ちゃんはオレのファインプレーに感謝してほしいよね!」ウィンク

春川「………意味分かんない」

百田「何の話だ?あいつ魔姫になんかしたのか?」

春川「な、なんでもない」

王馬(急に名前よく呼ぶようになったな…)

王馬(それにしても…男女がふたりで見張りか…)

王馬「男と女、密室。何も起きないはずがなく…」

百田「あ?」
389 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 22:04:20.73 ID:teDvhe6LO
春川「…ば、バカじゃないのッ!」ゴチン!

王馬「いって……!拳は止めてよ!血が吹き出ちゃうじゃんか!」ジーン…

天海「なんかこうして見ると、王馬君とハルマキ先輩って姉弟みたいっすね。兄弟喧嘩はだめっすよ?」

春川「誰がこいつと兄弟だ!っていうか先輩は止めて…!」

王馬「悪いけどオレもお断り〜」

百田「…や、そもそも密室じゃねーし…何も起こんねーだろ?意味分かんねーよ」

春川「…………」

最原(春川さん、何とも言えない顔をしてるな…)

天海「じゃあ、ここは任せていいっすか?リーダー、ハルマキ先輩」

春川「…ん。いや、だから先輩は止めてって」コクン

百田「おう!…あ、だけど後で飯かなんか持ってきてくれると嬉しいぜ!」

最原「分かった、持ってくるよ。…みんなも連れてきた方がいいのかな?」

天海「そうっすね…。だけど、まずはしっかり休息を取ることが大事っす。判断力が鈍って大事なことが見えなくなったら困りますからね」

最原「判断力……うん、そうだね」

王馬「オレは睡眠もとりたいし、早く戻ろ〜ってかどっから戻る?図書室?」

天海「女子トイレから戻るのはさすがに気が引けるっすね……」

春川「入るときは?本棚、開けといた方がいい?」

百田「だが、押さえとかねーと動き出すんじゃねーか?」

春川「うーん……」
390 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 22:10:19.96 ID:teDvhe6LO
最原「まぁ、また女子トイレから入ればいいし…」

春川「………あんた、それでいいわけ?」ジトー

最原「…え、何が?」

王馬「さらっととんでもないこと言うよねー、最原ちゃんは!」

最原「…何がダメなんだろう」ウーム

百田「さぁ…?」

春川「女子トイレに入るのに、なんの罪悪感も抵抗もないわけ…?」ボソ

天海「まぁまぁ…とにかく、一旦戻るっす。女子のみなさんには申し訳ないっすけど、また女子トイレから入らせてもらうっす」

春川「まぁあんたは最原と違って、下心とかなさそうだもんね、安心できるよ」

最原「僕は安心できないの!?」ガーン

春川「……冗談だよ」

最原「…ほっ」

春川「多分」

最原「多分…!?」ガーン

最原「っていうか女子に先に行ってもらって、図書室の扉を開けてもらえばいいんじゃないかな?」

天海「あぁ、それもそうっすね」

春川「私としてはそっちの方がいいよ」

王馬「ねーもうどっちでもいいでしょ?オレはもう戻るよー」スタスタ 

天海「よろしくお願いします、リーダー」イチレイ

百田「おう!」
391 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 22:12:03.64 ID:teDvhe6LO
最原「何かあったらすぐに戻ってね」

春川「大丈夫だよ、私がいるし」

王馬「わぁお、頼りになるぅ〜!」ニッコニコ

春川「…」ギロ

王馬「わー怖い!さっさとでよーっと!」タタタ

王馬「よいしょ…っと」グググ

ゴゴゴゴゴ

王馬(こうしてオレと最原ちゃんと天海ちゃんは隠し部屋から図書室に出た)

王馬「ぷはぁー!久々のシャバの空気だぜ!」

最原「ここ室内だけど…」

王馬「当たり前じゃん。なに言ってるの?」

最原「……………」

ゴゴゴゴゴ

王馬(後ろを振り返ると、本棚が閉まっていっていた)

王馬「…さ、戻ろ」



王馬「ぷはぁー!今度の今度こそシャバの空気だー!」

王馬(外に出ると辺りはすっかり明るくなっていた…)
392 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/04/07(土) 22:16:37.60 ID:teDvhe6LO
今日はここまでにします
3月中に終わらなかった挙げ句更新遅くて申し訳ないです…

―おまけ 助手のロボ―


王馬「助手ってロボでもなれるの?」

キーボ「王馬クン!?それはロボット差別ですか!?」

夢野「んあー…助手のロボなど、いざというときに自爆する役目しかないじゃろう…」

キーボ「自爆なんてしませんよ!?…ロボットでも助手にくらいなれます!!」

最原「それは違うぞ!!」パリーン

キーボ「え…っと、最原クン?」

王馬「へー、それってなにか根拠はあるの?」

最原「王馬くん、G○○gleで『助手 意味』で調べてみて」ピシッ

夢野「隠しきれておらんぞ…」

王馬「分かったよ!……こ、これは!?」ポチットナ!

最原「…一番最初に出てきた意味はなんだった?」

王馬「仕事の手助けをする……”人”……!?」

最初「…そう、キーボくんは人じゃない。つまり助手にはなれないんだ!」ビシィ

キーボ「…ボ、ボクは普通のロボットではありません!ほら人のような指!腕!その他もろもろ!!」

王馬「ポンコツのキー坊に仕事の手助けなんてできるはずないよ!運動能力が高いわけでも知能がずば抜けて高いってわけでもないのにさ!」

キーボ「うっ…うぅっ…」ズーン…

夢野「…ここまで、じゃな」

最原「そうだね…じゃあ僕達は百田くんのところへ行くから、キミは部屋で充電しておくといいよ」スタスタスタ

夢野「うむ…それがお主にとっても幸せなことじゃろう」スタスタスタ

王馬「ロボに幸せとか感じないでしょ」スタスタスタ

キーボ「ひどい…あんまりです…」グスグス…



……

………

キーボ「…という夢を見たんです」

王馬「え…ロボが夢を…?」

おまけ ―完―
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 08:01:25.88 ID:pLbtxyZx0
おまけ脳内再生余裕でワロタ
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 00:13:29.17 ID:p/f8Om1+O
まだ?
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/10(日) 10:31:31.46 ID:2KVk6Q8w0
続き気になるなー
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/13(水) 21:56:04.85 ID:9eXeLQwao
1も色々忙しいだろうから、ゆっくり無理しない程度に更新してほしい
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/02(月) 23:52:47.52 ID:mqzdw6USO
リアルでなんかあったとかじゃなきゃいいんだけど
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 12:43:35.28 ID:I0XlQde2O
可能なら生存報告だけでもしてほしい
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 07:56:47.59 ID:g2JIe7Sx0
あげ
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 07:57:59.75 ID:g2JIe7Sx0
【ダンガンロンパV3】キーボ「王馬君差別王にボクはなる!!V3 」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 17:09:56.82 ID:RkLRm+CDo
保守
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 19:56:42.50 ID:Gio7XtkW0
はじめしゃちょー(hajime)
@hajimesyacho
はじめしゃちょーです。気軽にフォローしてください。UUUM 所属。AB型。今年は肉が食べれません。リプは動画に使われるかもしれません許してください!畑を経営しています。
富山→静岡(よく東京)youtube.com/user/0214mex?f…
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 19:57:25.98 ID:Gio7XtkW0
ミライアカリ(Mirai Akari)?
@MiraiAkari_prj
ハロー、ミライアカリだよっ!( ????? )ゞ ピロリン??Vtuber?ご感想などはこちらっ info@akari-mir.ai?公式サイト:(link: https://akari-mir.ai) akari-mir.ai?ファンアート:#アカリギャラリー?チャンネル登録よろしくね??ヨメミちゃん:@APP_Yomemi
Japanyoutube.com/subscription_c…
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 19:57:58.08 ID:Gio7XtkW0
HIKAKIN?ヒカキン
@hikakin
YouTuber(ユーチューバー)やってます。UUUM株式会社最高顧問&ファウンダー。平成元年生まれ。YouTube歴13年。再生回数計85億回、チャンネル登録者計1200万人突破。 目指せ100億再生!インスタグラムもフォロー是非→(link: https://www.instagram.com/hikakin/) instagram.com/hikakin/
Tokyoyoutube.com/user/hikakintv
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:00:38.61 ID:Gio7XtkW0
ナンキダイ@キミガシネ後編公開中
@nannkizum
漫画家です!「まじめ系クズの日常」(link: http://seiga.nicovideo.jp/comic/9221) seiga.nicovideo.jp/comic/9221 年内は、キミガシネ―多数決デスゲーム―の製作に力を入れます!(link: https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm3584) game.nicovideo.jp/atsumaru/games…
magazine-r.co
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:01:28.12 ID:Gio7XtkW0
スタジオわさび(嘘つきゲーム、狼ゲーム、イブプロ開発者)
@StudioWasabi_
公式情報は #スタジオわさび公式 でチェック? ピリッとした刺激的なゲームを開発します!情報のみの発信は@StudioWasabi_i←こちら!【住所】〒890-0055 鹿児島県 鹿児島市 上荒田町32‐4 さつきビル2F
日本 お問合わせはホームページから『よくある質問』をご確認後studio-wasabi.info
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:03:04.10 ID:Gio7XtkW0
最終兵器俺達 フジ
@fuji_saiore
『最終兵器俺達』のフジです。YouTube【フジ工房】でゲームやったり何か作ったり。 『ゲーム実況者わくわくバンド』ベースやらせて貰ってます。最俺→saiore.renrakusaki@gmail.com フジ宛→merygeromucc@yahoo.co.jp ニコ→(link: http://bit.ly/ZEF0n0) bit.ly/ZEF0n0
bit.ly/157ehSz
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:04:05.82 ID:Gio7XtkW0
レトルト
@retokani
いろんなゲームを実況中、ひぃひぃ。 youtubeでも活動中⇒(link: https://www.youtube.com/user/retokani) youtube.com/user/retokani インスタ⇒(link: http://urx.blue/Fuaz) urx.blue/Fuaz 連絡先(なかなか返信できません)⇒retoruto64@yahoo.co.jp
東京ch.nicovideo.jp/retort
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:25:40.93 ID:Gio7XtkW0
レトルト
@retokani
いろんなゲームを実況中、ひぃひぃ。 youtubeでも活動中⇒(link: https://www.youtube.com/user/retokani) youtube.com/user/retokani インスタ⇒(link: http://urx.blue/Fuaz) urx.blue/Fuaz 連絡先(なかなか返信できません)⇒retoruto64@yahoo.co.jp
東京ch.nicovideo.jp/retort
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 20:26:47.88 ID:Gio7XtkW0
今週バレ

エンデヴァーとホークスの前に現れた荼毘。
あれ(ハイエンド)如きでボロボロになるなんてこの先不安だと2人を煽るものの、逆にホークスに煽り返され、荼毘プッツン。
炎で攻撃しようとした瞬間、肩を叩かれ、振り向くとなぜかホークスが。
ホークス曰く、一枚だけなら自分の分身に変幻できるらしい。
荼毘は腹パン食らって気絶、後に御用。
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/09(木) 05:34:51.84 ID:lIkB6nCm0
ガラ
@garatori
気が多い壁打ちアカウント。性癖に正直。※投稿画像の使用NG
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/09(木) 05:36:23.39 ID:lIkB6nCm0
キヨ
@kiyo_saiore
最俺です。サッカーと女優さんが大好きです 【YouTubeもやってまする→(link: http://goo.gl/zcqUED) goo.gl/zcqUED】【インスタ→(link: http://instagram.com/kiyo_yuusya) instagram.com/kiyo_yuusya】【 何かありましたら→saiorenraku@yahoo.co.jp】
スペイン(北海道)ch.nicovideo.jp/kiyo-saiore
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/09(木) 05:37:24.93 ID:lIkB6nCm0
こーすけ【最終兵器俺達】
@kosuke_saiore
Fortniteどハマり中。動画投稿者。ゲーム実況、企画、司会等、色々な事を楽しくみなさんにお届けしたいです!??Youtube(毎日動画投稿中)→(link: https://goo.gl/mWWvLy) goo.gl/mWWvLy ??連絡先→saiore.kosuke@gmail.com ??HP→(link: http://lkupro.jimdo.com/link/) lkupro.jimdo.com/link/
hey guys I'm japanese ......m.youtube.com/user/suketubes…
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/10(金) 18:07:48.63 ID:iUAkr8ul0
本日のまいにち魔法少女です。ナンバーは71。おっ後半だなACESだなと思いつつ確認したらパトリシアさんでした。最近ナンバーを見るだけでどのシリーズの魔法少女なのかパッとわかるようになってきました。日々無駄な技能だけが磨かれていきます。

 パトリシアさん。魔法少女育成計画ACESとらのあな購入特典短編こと「パトリシア撃退作戦」に言及しつつがんばります。
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/17(水) 22:28:24.31 ID:1PFhmS5a0
速報復活したぞ完結までもうちょいだ頑張れ作者氏
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/26(金) 06:08:41.89 ID:Gowdixwg0
あげ
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/23(水) 22:42:30.88 ID:tQ8LNwJHo
ほしゅ
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 23:26:25.54 ID:M4XCkHUoO
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 01:38:04.60 ID:OKzj4XV9O
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/05(火) 01:05:19.02 ID:gzwsB+iYo
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/01/07(日) 10:23:48.88 ID:JD6DwEu70
作者死亡?
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