【ダンガンロンパV3】王馬「ロボット差別王にオレはなる!!V3 」

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216 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:49:36.90 ID:0jSefMvpO
タタタタタタ

夢野「…なんか近づいておらんか?」

茶柱「誰か走ってるんでしょうか…」

「……」コツコツ…

白銀「階段から…聞こえる…?だ、誰かいるの…?」

「…ぷぷ、うぷぷ…」

茶柱「こ、この声は………!?」

モノクマ「ガオオーッ!!」タタタタ

茶柱「きゃうわああああああ!?」

白銀「きゃあああああ!?」

夢野(もも、モノクマが、爪を構えて……こっちに………)

夢野「あ…あ…」ブルブル

モノクマ「ガオオ!!」タタタタ

茶柱「……ッは!早く!早く、逃げましょう!」

白銀「でもどこに…?」ガクガク
217 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:53:41.42 ID:0jSefMvpO
夢野「…ぁ、あぁ…」ブルブル

茶柱「…!夢野さん、すいません!」ガシッ

夢野「…………んあッ!?」ブルブル

茶柱「とりあえず室内へ!あそこの教室に…!」

モノクマ「うおりゃあッ!」

茶柱「………なッ!?」

茶柱(いつの間にかこんなに接近していたなんて…!夢野さんはなんとしても転子が守ります!!)ギュウウ

夢野「て、てん…!」ギュウ

白銀「茶柱さんッ!」ドンッ

モノクマ「うぷぷ!!」ザクッ

白銀「きゃっ……」ズシャッ

白銀「あ、う……うぅ」

茶柱「ぁ…白銀さん…!?この…ッ!」ゲシッ

モノクマ「うわー」ドテッ

茶柱「夢野さんはそこで座っていてください。必ず転子があれを壊します…!」ソッ

夢野「て、転子?」ペタン
218 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 18:56:30.75 ID:0jSefMvpO
モノクマ「うぷぷ!」キラーン

白銀「う、うぅ…」

茶柱「……成敗します!」タタタタ

モノクマ「うおりゃあ!」シュッ

茶柱「遅いです!」シュッ

茶柱(モノクマの攻撃を避け、後ろに回り…!)

茶柱「キエエエエエイ!!」

モノクマ「わぁー」ドテーン

茶柱(モノクマを投げ飛ばす!)

茶柱(そして怯んだところを…!)

茶柱「このッ!このッ!!」ゲシッゲシッバキッグシャァッ

茶柱(徹底的に壊します…!女子を傷つけた罰はなによりも重いのです!!)バキャァッ

モノクマ「」プシュー
219 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:01:13.57 ID:0jSefMvpO
訂正
>>215
茶柱「アンジーさんや入間さんも無事だといいのですが」

茶柱「アンジーさん、無事だといいのですが」

この時点で入間の無事を知っているのにおかしなことになってました
220 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:02:05.79 ID:0jSefMvpO
茶柱「…壊れましたか?」ツンツン

白銀「ちゃ、茶柱さん…さすがだね」

茶柱「白銀さん無事で−−−」ガバッ

茶柱「うわ!?」

夢野「…」ガシッ

茶柱「ゆ、夢野さん?」

夢野「ううぅ…転子ぉ〜無事で、無事でなによりじゃ…!!」グスグス

茶柱「夢野さん…」ギュッ

白銀「あらあら…ここが百合フィールドかな…っいつつちょ」

夢野「んあ!すまぬ、白銀!怪我をしていたのだったな!」

茶柱「…は!すいません、転子、白銀さんをお守りすることができませんでした…」シュン

白銀「い、いいんだよ。わたしが好きで庇ったんだから。それに左腕かすっただけだし」

夢野「待っておれ…今、ウチの魔法で−−−」

「おーい!」

茶柱「…はっ!?誰ですか!」バッ

天海「俺たちっすよ!」タタタ
221 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:06:32.93 ID:0jSefMvpO
百田「おい、白銀怪我してるじゃねーか!」

白銀「…まぁ地味な怪我だから」

百田「地味だろーと怪我は怪我だ!立てるか?」

白銀「さすがに立てるよ、ありがとう百田君」

最原「この残骸…もしかして、キミたちもモノクマに襲われたの?」

夢野「そうじゃ…それを転子が素手で倒してくれたのじゃ」

最原「す、素手で……」

茶柱「そんなことより早く手当てをしないと!」

百田「そうだ、モノクマがウロウロしているのが分かった以上早く、他のやつらを見つけねーとな」

最原「今見つかってないのは、入間さん、キーボくん、真宮寺くん、アンジーさんだね」

茶柱「あ、入間さんとキーボさんは外の方にいるみたいですよ!」

天海「とりあえずそっちで何があったか教えてほしいっす」

白銀「あー…と地味に手当てもお願いしていいかな?」

茶柱「そうですね!モノクマにも注意しないと…」

茶柱(救急セットのある倉庫に向かいがてら最原さんたちが、校舎に行ったあとのことを説明しました)

茶柱(白銀さんは天海さんに手当てしてもらいました。…本当は嫌なのですが転子はこういうことに慣れていないので上手く手当てができなかったんです……)ショボン

白銀「…ありがとう、天海君」

天海「とりあえず最低限のことしかやってないんで後で東条さんに見てもらってくださいね」
222 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:08:04.33 ID:0jSefMvpO
百田「…エグイサルは全部ぶっ壊れたんだな」ホッ

最原「…でもモノクマが現れるようになったのか…」

夢野「…うむ」ブルブル

最原(夢野さん、震えているな…それもそうだよな。今まで危険なんて一切ない生活を送ってきたんだから)

茶柱「…転子はアンジーさんが心配です。今すぐ探しに行きたいのですが」

百田「だったらオレも行くぜ」

茶柱「…は?なぜ男死が?」

百田「いや…真宮寺のやつも捜さねーといけねーだろ」

茶柱「あぁ…別に忘れていたわけではありませんよ」

天海「待ってください」

白銀「どうしたの?」

天海「危険っすよ、いくらなんでも。さっきはお互い3対1で済んだっすけど今度もし集団で襲ってきたらどうするんすか?」

百田「それは…」

茶柱「全部転子が凪ぎ払います!」

夢野「ダメじゃ!転子にもしものことがあったらウチは…」
223 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:11:03.56 ID:0jSefMvpO
茶柱「夢野さん…ですが、転子はアンジーさんが危ない目にあっているかもしれないと思うと、ここでじっとしていられないのです」

茶柱「彼女の言動はおかしいところが多いですがそれでも仲間です」

茶柱「…もう誰にも傷ついてほしくないんです……もちろん、真宮寺さんも男死ですがそれは同じです」

天海「茶柱さん……」

白銀「わ、わたしもじっとしてられないよ!わたしも…!」

夢野「お主は怪我をしておるじゃろ!」

百田「わぁったよ…だが、白銀と夢野はここにいろ」

百田も女子を危険な目には会わせたくねーからな…本当はテメーもなんだぞ、茶柱」

茶柱「転子はあなたより強いのでお構い無く」キッパリ

百田「ぐっ…」

百田(否定できねー…こいつ素手で倒したもんな…それに対してオレはイスで、しかも天海と一緒に倒したしな…)

夢野「…転子」

茶柱「そろそろ行きましょう。大丈夫ですよ、夢野さん」ニコリ

最原「…待って、やっぱり僕も行く」

茶柱「悪いことは言いません。貧弱男死はじっとしていた方が身のためです」

最原「……」グサッ

最原(もう既に悪いこと言っているよな…)胸を痛めるポーズ
224 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:13:26.45 ID:0jSefMvpO
最原「……僕がここにいても役に立たないよ。もしモノクマが来てもここなら倒せる道具がいっぱいあるし、隠れられる」ゴソゴソ

天海「だったら俺が行くっすよ」

最原「…天海くんはここにいた方がいいよ。僕より頼りがいがあるでしょ?」ゴソゴソ

夢野「うむ」

最原(即答…)グサッ

白銀「…なんかごめん」

最原(こっちもなんかごめん)

最原「それに僕なんかでも、いないよりはいた方がいいかもしれないよ。一応…これも持っていくし」ジャーン

百田「さっきから用意していたのはこれか…」

茶柱「ええと…砲丸に、砲丸を入れる鞄ですか。…そもそも投げることはできるんですか?」

最原「あはは…一応男子だから」

最原(……いざとなったら囮になるし)

百田「終一、囮になるとか考えんじゃねーぞ?」

最原「え?」

百田「もっと自分を大事にしろよ。いいな?」

茶柱「そうですよ。あなたみたいな男死でも……死なれたら困るんです」

最原「…分かったよ」
225 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:16:22.78 ID:0jSefMvpO
天海「じゃあ…行くんすね?」

百田「ああ」

茶柱「天海さん」

茶柱「夢野さんと白銀さんのこと、よろしくお願いします」

天海「分かりました」

夢野「またあとでの!…絶対じゃぞ!」

白銀「気を付けて…!」

最原「うん、じゃあ行ってきます」

百田「…よし、なんにもいねーぞ」キョロキョロ

茶柱「一気に行きましょう!」

ガチャ…バタン タッタッタ…

夢野「んあ…」

白銀「大丈夫、絶対大丈夫だよ」

天海「とりあえずいざってときのために隠れるスペースでも探しましょうか?」

天海「あと、何か護身用の武器を…」

白銀「うーん、模擬刀とかないかなぁ…」

夢野「そういえば真宮寺の研究教室にそんなのあった気がするのぅ」シミジミ

白銀「あ、そうだバリケードとかどう?定番だよね!」

天海「なんの定番か知らないっすけどいいかもしれないっすね」
226 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/25(日) 19:17:41.16 ID:0jSefMvpO
今日はここまで。くますみー
227 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:11:27.12 ID:1vhA0z6WO
――外でいろいろ起こっている頃アンジーは…

−4階−

アンジー「あぁっ!んんっ…ぁ…いいよぉ…神さま……んっ」ヌリヌリ

アンジー「ぁ……ん?……ありゃ、神さま寝ちゃった?」

アンジー「うーん、もう寄宿舎に戻ろっかなー」テクテク

テクテク フッ…

「………」

アンジー「およ?誰ー?」

真宮寺「僕だヨ…」ヌッ

アンジー「なんだ是清かー」

真宮寺「研究教室で創作中かい?」

アンジー「そだよ。でも神さまがもう寝ちゃったからアンジーも寝るんだー」

真宮寺「僕も寄宿舎に戻るところだヨ」

アンジー「そっかー!じゃあ一緒に戻ろ?」
228 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:12:00.67 ID:1vhA0z6WO
テクテク コツコツコツ…

ドゴォンッ!!

真宮寺「おや…?」

アンジー「すごい音だったねー神さまのくしゃみかな」

真宮寺「いや、どちらかと言うと、爆撃音のような感じだったヨ」

ドゴォンッ!!

真宮寺「また聞こえたネ…外かな?」

アンジー「あ、そこの窓から見てみよ!」
タッタッタ

アンジー「んーエグイサルっぽいのが見えるねー」ジー

真宮寺「…誰かを襲っているのかもしれないネ」

アンジー「誰かを?なんでかなー?」

真宮寺「さァ…」

アンジー「うーん…神さま、どうしたらいいですか…」

真宮寺「神さまは寝てるんじゃなかったのかい?」
229 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:12:39.98 ID:1vhA0z6WO
アンジー「なるなるー!祈るんだねー」

真宮寺「…起きたんだネ」

アンジー「よーし、戻るぞー!」

真宮寺「え?そっちは4階だヨ?」

アンジー「え?だって外に出たら危ないでしょ?」タッタッタ

真宮寺「………」フム

真宮寺(心配だし僕も行こうかな)

真宮寺(機会があったら…いや、今殺ったらすぐにバレてしまうカ。みんな起きているだろうし…)



真宮寺「やァ、失礼するヨ。僕も一緒にいていいかな?」

アンジー「ん?是清も一緒に祈るの?だったらいいよー、一緒にお祈りしよー」

真宮寺(しないけどネ)
230 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:13:09.64 ID:1vhA0z6WO


アンジー「…」

真宮寺「…」ジィ…



アンジー「神さま……えっと誰か分かんないけど安らかに逝けますように」

真宮寺(勝手に誰かを殺しちゃってるヨ…)



アンジー「………ぐー」

真宮寺(…寝てない?)



アンジー「……むにゃむにゃ」バタン

真宮寺「………」スタスタ

アンジー「……んぅ〜……」

真宮寺「…………」ジー

アンジー「……ん」

真宮寺(……やっぱり今は止めておこう)
231 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:13:48.48 ID:1vhA0z6WO
タッタッタ…

真宮寺「…ン?」

ガオー…タッタッタ…ガチャ…タッタッタ…ガチャ!!

タッタッタタッタッタ

真宮寺(何か近づいて…)

ガチャッ!!!

モノクマ「がおー」

真宮寺「……!」

アンジー「…んー…」ゴロン

真宮寺(夜長さん、少し借りるヨ)スッ

モノクマ「がおー!!」バッ

真宮寺「……おっと…」ブンッ

モノクマ「がお?」バキィ

真宮寺「………動きが単調過ぎるネ」ブンッ バキィ

モノクマ「が…あ」ピクピク

モノクマ「」プシュー
232 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:14:14.41 ID:1vhA0z6WO
真宮寺「ふゥ…全くなんなんだろうネ、僕はまだなにもしてないんだけどなァ」

アンジー「んぅ〜……う?」

真宮寺「あ、起きたかい?」

アンジー「それモノクマ…?是清、モノクマなんて作れたんだー…?」ムニャムニャ

真宮寺「…違うヨ、夜長さん。突然モノクマがやって来て襲いかかってきたんだヨ」

アンジー「…………」ポケー

アンジー「あれま!それはビックリだねー」

真宮寺「…で、モノクマを破壊するのにキミの彫刻刀を借りたヨ。ごめんネ、勝手に使っちゃって」スッ

アンジー「んー別にいいよー神さまと是清がアンジーを守ってくれたからねー」スチャッ

真宮寺「神さまも…カ。さて、これからどうしようカ」

アンジー「鍵を掛けて引きこもろー!」

真宮寺「…そうだネ、ここは鍵を掛けることができるし下手に動くよりはましかな」

アンジー「はい、戸締まりオッケー!にゃははー神っちゃてるね」ガチャ ガチャ
233 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:15:26.45 ID:1vhA0z6WO
真宮寺「………」フム

真宮寺「夜長さん、僕とこんな密室で怖くないのかい?ほら、僕ってこんな見た目でしョ?よく怖がられるんだよネ」

アンジー「ん?別に怖くないよーアンジーは中々いいセンスだと思うぞー?」

真宮寺「ンー服のセンスの問題じゃないと思うんだけど…ま、いいカ」



ドンドンドン!!!カリカリカリ…

アンジー「…はぁ、うるさいねー」

真宮寺「そうだネ」

真宮寺(さっきからモノクマが来て入ろうとしている…が、鍵を掛けているから入れないみたいだ)

真宮寺(それでも、無理矢理入ろうとしているみたいだネ。ま、無駄なんだけどネ)

アンジー「これじゃゆっくり寝られないなー」ゴロン

アンジー「寝れない、寝れな…………」

真宮寺「…夜長さん?」

アンジー「すぅ…」スヤァ

真宮寺「ぐっすり寝てるネ」

真宮寺(しばらくこのままここで過ごすことになりそうだネ…)

234 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/02/26(月) 21:16:53.98 ID:1vhA0z6WO
今日はここまでにします。くますみー
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/27(火) 21:26:33.50 ID:X4Ij4TrS0
アンジーの身に2つの危険が迫る...
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/02(金) 03:25:46.33 ID:AsApB0Eh0
塩強いな
237 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:07:14.78 ID:kg0xUT1PO
>>235
ア、アンジーには神さまがついてるから…(汗)

>>236
塩だからネ(謎理論)
正直、真宮寺と転子はちょっと強くしすぎたかもしれないです…

遅くなりましたが更新再開です
238 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:08:18.98 ID:kg0xUT1PO


春川「…そういえば入間はまだなの?」

ゴン太「あれ、キーボ君もいないよね?」

星「キーボは入間のところに行ったはずだが…」

王馬「仕方ないな、ちょっと見てく−−−−」

「誰かああああ!!」

「「!?」」

赤松「今の…入間さんの声…!?」

タタタ! バンッ!!

入間「………はぁ、はぁ…」

ゴン太「入間さん!?」

入間「はぁはぁ…だ、誰か…あいつを…あいつを止めてくれ!」ゼェゼェ

ゴン太「落ち着いて、入間さん!あいつって誰!?エグイサル!?」

入間「違う…ちげーんだよぉ…あいつだ…」

王馬(………まさか)

入間「……キーボ…だよ」


―――数分前

キーボ「……………………」バチバチ

入間「…?おい、キーボ…どうした、なんで無視すんだよ」クルッ

キーボ「…う、うぅ…」ガクッ

入間「…?おい、キーボ?」
239 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:10:01.53 ID:kg0xUT1PO
キーボ「………………ボ、クは…う、うぅ…あ」バチバチ

入間「大丈夫か?エグイサルとヤりあってどっかヤられちまったのか?」

キーボ「………ぁ」バチッ

入間「…おい、聞いてんのか?」

キーボ「…………」

キーボ「……データ消去開始」

入間「……………は?」

キーボ「データ消去率5%」

入間「…ロ、ロボットでも冗談とか、言えんだな……」ブルブル

キーボ「データ消去率10%」

入間「……は?ま、まさか…ハッキングか…!?」

入間「……クソッ!」カチャカチャ ブチッ

キーボ「データ消去率15%」ブチッ

入間「これで、なんとか…!」カタカタカタタターン

キーボ「データしょうky……グッ!?」ガガッ

入間「戻ったか!?」

キーボ「い…るま、さ……ん?」ガガガ

入間「クソッ、一体どっからハッキングしてやがる…!」カタカタカタ

キーボ「だ…めです、も……まにあい……ませ………」バチッバチッ
240 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:13:02.82 ID:kg0xUT1PO
入間「……はっ、オレ様は天才なんだ、間に合うに決まってんだろ…!それに、こんな貴重なロボット…手放せるかッ!」カタカタカタッターン

キーボ「………う」

入間「どうだ!?これで少しは楽になったろ!?安心しろすぐにオレ様が戻してや―――」

キーボ「…入間さん。やっぱりボクは……消されて、しま…うよ…うです」

入間「んなことさせねーって言ってんだろッ!!」カタカタカタ

キーボ「なにかの…ウイ…ルスが…ボクの中に……」ガガガッ

入間「は、ウイルスだと!?」

キーボ「そうなったら、ボクはあなたを襲…て…しま……う………」バチッ

入間「うるせー!」カタカタ

キーボ「だ、から……にげ…てく……い」バチッ

入間「嫌に決まってんだろ……!誰がテメーの言うことなんざ聞くもんか!」カタカタカタ

キーボ「だったら…こわ…し………」バチッ

キーボ「……ぁ……」ブチンッ

入間「…キーボ?おい、キーボ!?…クソッ!」ガチャンッ!!

入間「なんで………1回、データ消去が開始されちまったらもうダメなのか……?オレ様には…なんにもできねーっていうのかよ…!」バンッ

キーボ「データ消去率50%」ガガガ

入間(あいつ…ウイルスって…。襲うって…言ってたな…このままじゃ…オレ様は……)
241 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:15:11.63 ID:kg0xUT1PO
入間(逃げる……いや、こいつは今武装してる……だったら)

入間「………壊せって、言ったよな…キーボ。そうだよ。今は無防備だし…所詮、ロボット……ただのロボットだ、そうだ…」スゥッ

入間「………」ブルブル



キーボ『入間さん!今日はボクに食事の機能を付けてくださりありがとうございます!』

入間『メンテナンスのついでだし、いろいろいじってみたかったから別に構わねーよ。オメーのデータもいろいろとれたしな…ふふ、やっぱりキーボ最高だよぉ…』フヘヘ

キーボ『そ、そうですか……。あの、これからもメンテナンスをお願いしてもいいですか?』

入間『なんだ?オレ様のテクにはまっちまったか!?』

キーボ『は、はい……ボクの人生の中で一番気持ちいいメンテナンスえした…』テレ

入間『え…そ、そんな反応するの?……わぁったよ、いつでも来いよ』

キーボ『いいんですか!?ありがとうございます、入間さん!』ギュッ

入間『!?きゅ、急に手を握るな!壊すぞ!』

キーボ『えぇっ!?』



入間「……」



入間『なぁ、キーボ』カチャカチャ

キーボ『なんですか?』
242 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:15:49.75 ID:kg0xUT1PO
入間『お前ってち●こ付いてねーんだよな?』

キーボ『…ななな、なんですか急に!?ハレンチです!』マッカッカー

入間『なぁ、オレ様が付けてやろうか?』キラーン

キーボ『え、えと…その手に持っているは…』

入間『オレ様特製のロボ用ち●こだ』

キーボ『!?』

入間『でかさはこんなもんで十分だろ。…ああ、安心しろ。女をイカせるだけじゃねー…テメーもイケるようにしてやっからよ!』

キーボ『!?』

入間『だが、さすがのオレ様での精液は作れねーからなぁ…水でいいか?』

キーボ『そそそ、そんなのボクには必要ありません!!』

入間『あぁ!?オレ様がわざわざこれを作ってやったってのにいらねーのかよ!?』

キーボ『そもそも頼んでませんよ!お断りです!』

入間『チッ』

キーボ『チッってなんですかチッって!…というか、入間さん』ガシッ

入間『ふえっ!?』

キーボ『女性がその…ち、…卑猥な言葉を連呼するのはいかがなものかと思います』

入間『テメーはち●こも言えねーのかよ…』

キーボ『ぐぐ…そんな卑猥な言葉は学習してないんです!じゃなくて!』

キーボ『入間さんは素敵な女性なんですから、そういうことは言わない方がいいと思いますよ?』

入間『はん、そいつは無理な話だな。ほんとの自分を隠してまで生きるなんてやってらんねーよ。ま、ロボットにはわかんねーだろうがな』

キーボ『…そういうものですか。人間というのはやはり難しいですね…』

キーボ『………ふむ』
243 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:17:41.84 ID:kg0xUT1PO
入間『どうした?ショートしたか?』

キーボ『いえ…確かに、入間さんはそのままでいいかもしれませんね』

入間『な、なんだよ急に…』

キーボ『考えてみたんです。下ネタを言わない、暴言を吐かない入間さんを』

入間『……なんかそれはそれでイラっとくるな』

キーボ『そのような入間さんを想像した結果、やはりボクは普段の入間さんが好きだと再認識しました』

入間『……へっ?』

キーボ『なぜでしょうね…一般的な理想像とは遠いのに普段の入間さんの方がいいと思ったんです』

入間『…テメーはMか?』

キーボ『M…とはなんでしょう?それよりこう思うのはおかしいことなのでしょうか?』

入間『…ケッ、んなもん知るかよ。…ただ』

キーボ『?』

入間『あり……サンキュー。ちょっと嬉しかったぜ…』

キーボ『なぜ嬉しいんですか?』キョトン

入間『だあーー!ムカつくヤローだな!今日はもうメンテナンスしてやんねー!!』

キーボ『ええ、なんでですか!!?…人間って難しいです…』ショボン



入間「……」

入間「…………」

キーボ「………」ガガガ

入間「…無理だ。そんなの」

キーボ「………」ウィーン

入間「無理に決まってんだろ…」

キーボ「………」ガガッ

キーボ「続いて殲滅モードをインストール……」ウィーン

入間「無理に決まってんだろうがあッ!ちくしょおッ!!」
244 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:18:46.76 ID:kg0xUT1PO
キーボ「…」

キーボ「インストール完了」

入間「…ッ!?」

キーボ「…」

キーボ「殲滅対象者発見。直ちに排除します」ウィーン

入間「や…だ」ブルブル

入間(なんで…なんで急にこんなことに、昨日まで平和だったのにさっきまでキーボ普通だったのになんでなんでなんでなんで)

キーボ「……」スチャッ

入間(なん…で…死にたくない…)

キーボ「……っ!?」

パァンッ!

入間「………ッう」

入間「………え…?痛くない?」パチッ

キーボ「…ぐぅ……にげ…って言ったの……に…」

入間「…キーボ?おいキーボ!!」

キーボ「あと…60秒で……も、う…」

入間「そんな…」

キーボ「だからにげて……くだ…さ」
245 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:20:33.39 ID:kg0xUT1PO
入間「そんなの―――」

キーボ「にげて!!」

入間「………!!」

入間「……」クルッタッタッタ…

キーボ「………」ニコ

…タタタタ

入間「…れか」タタタ

入間「誰かああああ!!」タタタ



入間「…ってわけ……だ」ブルブル

王馬「…………」

赤松「そんな…なんで、キーボくんが…」

春川「…何かに操作されてるの?」

星「…理由は後回しだ、今はあいつを止めねーと」

春川「どうやったら止まるかも分からないのに?」

赤松「それは…」
246 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:26:30.86 ID:kg0xUT1PO
星「…俺が行く。最悪あいつを…」

ゴン太「だ、だめだよ!だめだよ、そんなの…」

王馬「だったらオレも行く」

東条「王馬君…」

入間「…テメーなんかじゃすぐ殺られちまうぞ。今のあいつは武装してんだぞ」

王馬「でも行く。だってあいつが武装したのは…きっとオレがきっかけだったから」

王馬「…オレのせいで、今こんなことになったかもしれないから。オレが責任取らないとね、これでも悪の総統だしさ」

王馬「…」タッタッタ

赤松「王馬くん、どこ行くの!?え…2階?」

入間「かっこつけときながらなんで部屋に逃げてんだ、あいつ!」

王馬「違うっての!」タタタ ガチャ

王馬「エレクトハンマー、エレクトハンマー…あった」ガチャ タタタ

ゴン太「えっと、そのハンマーは?」

王馬「ん?対ロボット兵器だよ!」
247 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:30:35.40 ID:kg0xUT1PO
赤松「こ、壊しちゃうの!?」

王馬「…大丈夫、大丈夫!だってロボだし!」

赤松「そういう問題じゃ…」

星「そうならねーようにするさ。じゃあ行くぞ。俺はこいつを持っていく」

王馬「ラケットか…うん」

ゴン太「待って!ゴン太も行くよ。キーボ君は仲間なんだ!絶対に元に戻してみせるよ!」フンッ!

王馬「よし」ガラッ

モノクマ「あ!みっけ!がおーっ!」タタタタ

ピシャッ

王馬「…」

星「…なんで閉めた?」

王馬「…モノクマがいる、多分スペア」

東条「なんですって?だったら校舎内にいるみんなは…!」

ゴン太「と、とりあえずモノクマを壊さなきゃ!」タタタ

赤松「あ、ゴン太くん!?」
248 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:34:51.99 ID:kg0xUT1PO
ガラッ! タタタタッ!!

モノクマ「がおー!!」

ゴン太「ふんっ!」バキイッ

モノクマ「」プシュー

入間「い、一撃かよ…」

モノクマ「「「見つけたぞー!」」」タタター

東条「…!今度は3体、校舎から来てるわ!」

星「まだいやがるのか!」

キーボ「…」ビューン

赤松「…?」

赤松「あ……!?あっち!…あれ!キーボくんがこっちに来てるよ!何かを探しているみたいだけど…」

東条「…私がモノクマを迎え撃つわ、私にはハンマーがあるから平気よ。だからあなたたちはキーボ君を!」

ゴン太「で、でも…!」

春川「私もモノクマ壊しに行く。安心しなよ、あれくらいすぐ壊せる」

王馬「分かった!」

入間「オ、オレ様は隠れてるぞ!?」

キーボ「…………」キョロキョロ

キーボ「…!」

王馬「あ、こっち見た。おーい」ブンブン

入間「なんで手ぇ振ってんだよ!?」

キーボ「殲滅対象者7名発見。直ちに排除します」ブイーン

赤松「…!」
249 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:36:47.65 ID:kg0xUT1PO
赤松「わ、私だって…!」

春川「あんたは入間と一緒に隠れてなって!いても足手まといだよ」タタタ

赤松「…うぅ…」

入間「行くぞ、バカ松!」グイッ

赤松「ま、待って。王馬くん、キーボくんのことなんだけど」

王馬「え、なに?」

星「…先に行ってるぞ!」タタタ

赤松「キーボくんね、うなじのところにボタンがあるの。それを押したら緊急停止するの」

王馬「…そんなボタンあったの?全然知らなかったよ」

赤松「……私にはなんにもできないからせめてこれだけは伝えようと思って。…気を付けてね、王馬くん」

王馬「うん、ありがとう赤松ちゃん!」タタタ

モノクマ「がおー!」

東条「王馬君たちの方へは行かせないわよ!」バッ

入間「ひぃ!は、早く逃げるぞ赤松!!」グイグイ

赤松「うん。…ごめんね、みんな」タタタ

250 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/03(土) 21:37:39.53 ID:kg0xUT1PO
今日はここまでにします。くますみー
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 02:20:28.59 ID:30D+q91m0
キーボ…
252 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:42:08.30 ID:er0Wd1f3O
――王馬達に危機が迫っている頃、最原達はというとアンジー、真宮寺のふたりを探していた…


百田「とりあえず2階を片っ端から探すか…!」

最原「あ、ちょっと待って。少し話ながら探してもいいかな?」

茶柱「別にいいですけど」

最原(2階を捜索しながら僕の気になっていることを話そう)

最原「実は…トイレが気になるんだ」

茶柱「……はぁ?」

最原「茶柱さん、さっきキミは女子トイレで白銀さんを見つけたと言ったね」

茶柱「そうですが…それがなにか?」

最原「……トイレから出たあと、扉は閉めた?」

茶柱「ええ。転子ではなく夢野さんですが、確かに閉まっているところは見ましたよ」

最原「……」

百田「それがどうしたんだよ?」

最原「僕たちが茶柱さんたちの悲鳴を聞いて2階に向かおうとしたとき、女子トイレの扉が開いていたんだ」

茶柱「状況的に誰かが使った…というわけではないですよね?寄宿舎にもトイレはありますし」

百田「そうだな…。じゃあなんだ?まさか…勝手に開いたのか…!?」ガクブル
253 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:43:07.29 ID:er0Wd1f3O
最原「いや、多分それは違うと思うよ。…話を戻すと、そのことに気付いて、トイレの先で僕が立ち止まっていたら…」

最原「突然モノクマが現れたんだ」

百田「あ、ああ、そういやそうだったな。あんときは危なかったぜ」

最原「百田くん、モノクマが現れる瞬間は見た?」

百田「…あ?いや、現れる瞬間は見てねーな。いつにまにか、終一の後ろにいた…ってもしかして」

茶柱「まさか、女子トイレから現れたんですか!?」

最原「…あくまで推測だけどね」

最原「開いていた扉……突然背後から襲ってきたモノクマ……きっと最初に扉を開けたモノクマが茶柱さんたちを襲ったんだ」

茶柱「なな、なんて最低なクマなんですか…!」

百田「いや、待て。おかしくねーか!?なんでモノクマが女子トイレから出てくるんだよ、あそこにモノクマ製造機でもあるってか!?あんな狭いところにか!?」

最原「それは分からない…だからあとで調べてみないと。モノクマが出てきたのかどうかを確かめる意味でもね」

最原「モノクマが現れる元をなんとかしないと、ずっと現れ続ける可能性だってあるでしょ?」

百田「確かに無限に湧き続けられたら、こっちの体力が持たねーもんな…」

茶柱「女子トイレを調べるんですか!?そんなの転子が許しません!」

最原「…だよね。だから茶柱さんとか東条さんに―――」

茶柱「………といいたいところですが、あなたは真面目に話しているんですよね?真剣にこの状況をなんとかしたいと思っているんですよね?」

最原「当たり前だよ」

茶柱「…でしたら今回は特別に許可を出します。あなたが調べないと分からないことあるかもしれませんし」

最原「…ありがとう。…2階は誰もいなかったね」

百田「次は3階だな。…すれ違いになてねーといいんだが」
254 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:46:02.55 ID:er0Wd1f3O


―倉庫―

天海「…っし、バリケードはこんなもんでいいっすかね?」

夢野「うむ、これならモノクマも入ってこれぬじゃろう」

白銀「はぁ…なんていうかゾンビが襲ってくるような恐怖を味あわされてる気分だよ…」

白銀「っていうか忘れかけてたけど、ここ地味に学校だし…わたしたち高校生だし…これなんてがっこうぐらし?」

夢野「何を言っておるんじゃ」

天海「…はは、だったら銃でも探すっすかね?」

夢野「あったとしても撃てんじゃろ…」

白銀「もしかしてハワイで親父に教わってたり!?」キラキラ

天海「はい?」



百田「3階もいなかったな…っつーことは次は」

最原「4階、だね」

百田「…………………」

茶柱「…百田さん?」

百田「…ん?別に怖い訳じゃねーぞ?夜の校舎なんて別になんでもねーだろ」ブルブル

茶柱「…………」

最原(怖いんだな…)
255 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:51:04.86 ID:er0Wd1f3O
最原「…行こう」

百田「…ここは視界がわりーな…回りに気を付けろ」

ギシッ

百田「うおおおお!?」

茶柱「床が軋んだだけじゃないですか…」

最原「…いや、待って」

ギシッ…ギシッ…ドンドンドン

百田「ひいい!?なんか叩く音が聞こえるぞ!!」

茶柱「…まさか、モノクマですか!?」

最原「アンジーさんか真宮寺くんが隠れているのかもしれない!」

百田「…そうか、アンジーの研究教室だな!?」

茶柱「アンジーさんの研究教室は鍵をかけることができますもんね!」

最原「…何体いるか分からないけどそっと行こう…」

ギシギシ…ドンドンドンドン!!!

茶柱「研究教室はあの曲がり角の先ですが…段々音が大きくなっていますね、やはりあそこに…」ゴクリ
256 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:51:41.13 ID:er0Wd1f3O
百田「よしオレが様子を見てく――」

茶柱「転子が見てきますね」ソロ〜

百田「…………」

最原(百田くん…どんまい)

茶柱「………」

茶柱「……」ソロ〜

最原「…あ、戻ってきた」

茶柱「モノクマは入り口前に3体います。ですが入り口はふたつあるので裏口の方にいる可能性もあります」ボソボソ

百田「そうか、厄介だな…一気に突撃して破壊するか?今はオレ達に気づいてねーみたいだし」

最原「…そうだね。行くなら早く行かないと。後ろから挟み撃ちでもされたら終わりだからね」

茶柱「では行きましょう!転子が奇襲をかけますので援護をお願いします!」

百田「おう!」椅子装備

最原「うん」砲丸装備

最原(…百田くん、椅子なのか)

茶柱「では行きますよ!」タタタ
257 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:53:47.17 ID:er0Wd1f3O
モノクマ「およっ?みーつけた!!がおー!」タタタ

茶柱「キエエエエエイ!」バキィッ

モノクマ「あーん」ドゴォンッ

茶柱「1体撃破です!」

モノクマ「がおー!」

百田「へっ!茶柱の背中はオレが守るぜ!」ブンッ!!バキ

モノクマ「…がおー!」ミシッ

百田「うげぇっ!まだ動くのか!?」

最原「…えいっ!」ブンッ!!バキィッ

モノクマ「あーん」ドゴォンッ

百田「お、よくやったな終一!たまには手柄を譲ってやらねーとな!」

最原「あ、ありがとう…?」

茶柱「男死!無駄話が多すぎです!」

最原「あ…ごめん」

茶柱「その間にこちらはもう1体撃破しましたよ!」フンス

モノクマ「」プシュー
258 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 21:56:06.12 ID:er0Wd1f3O
百田「…さすがだな」

茶柱「アンジーさーん!もう大丈夫ですよー!」ドンドン

タタタ…

茶柱「ん?」

モノクマ「みつけたぞ〜がおおおー!」タタタ

最原「ッ!まだいたのか!」

百田「茶柱!危ねぇっ!!」

茶柱「お茶の子です!」バキィッ

モノクマ「」プシュー

百田「…まじでオレら必要だったか?」

最原(…茶柱さんってあんなに強かったんだな…)

茶柱「アンジーさーん!転子ですよー!」ドンドンドン

ガチャ…

真宮寺「やァ」

茶柱「」

ガチャバタンッ!!!

最原「ちょ、茶柱さん!?」
259 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 22:00:34.83 ID:er0Wd1f3O
茶柱「…アンジーさんはここにはいないようですね、では5階へ行きましょうか」スタスタ

百田「アンジーはいなくても真宮寺がいただろーが!」

茶柱「勝手にアンジーさんの研究教室に閉じ籠っていた男死のことなど知りません!」

ガチャ

真宮寺「ククク…まさか閉められるとは思ってもいなかったヨ」

茶柱「キエエエエイ!男死に用などありません!転子はアンジーさんを探さねば――」

アンジー「じゃあアンジーならいいのかー?」ヒョイ

茶柱「へっ!?」

最原「アンジーさん!ふたりで隠れてたんだね!」

百田「ふたりとも無事で良かったぜ!つーことは…これで全員無事ってことが分かったってことだな!」

茶柱「…密室に…男女が…ふたり?」プルプル

茶柱「真宮寺さん…まさかとは思いますが。アンジーさんに何か変なことはしていませんよね…?」プルプル

真宮寺「まさか」

アンジー「寝ていただけだよー?」

茶柱「ねてっ…!?だ、男死ッ!覚悟!」ボキッボキッ

アンジー「転子なんで怒ってるのー?」

真宮寺「おやおや…」

最原(なんでそんなに冷静なんだ、真宮寺くん…!)

最原(キミの命は今、危険にさらされているんだぞ!?)
260 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 22:04:20.55 ID:er0Wd1f3O
最原「待って、茶柱さん!今はとにかくみんなと集まろう!」アワアワ

百田「そうだ、早く安心させてやらねーとな!」アワアワ

茶柱「…くっ…分かりましたよっ!」プンスコ

真宮寺「ククク…友人のためにここまでやってきて、モノクマ倒すなんて…茶柱さんは素晴らしいネ…!

茶柱「…キエエエエエイ!」

最原「なんで僕なの!?」ドッテーン

真宮寺「おっと…僕はただキミを褒めただけだヨ?」

百田「オメーは黙ってろ…茶柱も落ち着け…!」

茶柱「ふー…ふー…はぁ」

最原「い、いってて…」

茶柱「…アンジーさん、本当に大丈夫なんですよね?」

アンジー「うん!むしろ是清はアンジーを助けてくれたよ?」

茶柱「…じゃあ…いいです。夢野さんを安心させるためにも早く戻りましょう」スタスタ

アンジー「もっちもちー!」タッタッタ

百田「終一、大丈夫か…?」

最原「大丈夫じゃない…かも。…なんで僕なの…?」

真宮寺「…なんかごめんネ。最原君」

最原「……」

最原(理不尽だ…そう思いながらさっさと先に進む、彼女達を追いかけた…)


261 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/04(日) 22:05:24.12 ID:er0Wd1f3O
今日はここまで
書き溜めがなくなってきて地味にピンチです。くますみー…
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/03/04(日) 22:08:28.31 ID:G7YhzbuO0
続き楽しみにしてます!無理はしないでくださいね
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 09:59:53.23 ID:zuBJqGH30
理不尽に転子に投げられる最原見てかごのこの時にキーボが「最原クンは酷い人ですね」って言った場面思い出したwww
264 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:27:17.60 ID:sQCp7TauO
>>260 訂正
真宮寺「ククク…友人のためにここまでやってきて、モノクマを倒すなんて…茶柱さんは素晴らしいネ…!

真宮寺「ククク…友人のためにここまでやってきて、モノクマを倒すなんて…茶柱さんは素晴らしいネ…!」

>>262 
ありがとうございます!無理のない範囲で頑張ります。

>>263
実はその場面意識しました。あのやりとりかなり好きです。キーボが歌う酷い音程のかごのこも聞いてみたかったです

更新しようと思ったらカメムシが突然ぶーんて出てきてちびりかけた(夢野並感)
ロボのキーボはカメムシの臭いを感じることはないでしょうし羨ましい限りです。
では更新再開
265 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:28:28.30 ID:sQCp7TauO


キーボ「…」ウィーン ガシャッ!

ドゴォンッ!!!

王馬「…くそっ!」ゴロッ

ゴン太「大丈夫、王馬君!?」

王馬「ん、なんとか」

星「くらえ…ッ!」パコンッ!

キーボ「…」ビューン シュッ

星「ちっ、空中を動き回って当てられねーな……せめて攻撃してくるあの手だけでも壊せりゃいいんだがな」

ゴン太「だったらゴン太がジャンプして…!」ピョンッ!

キーボ「……」ビュンッ

ゴン太「うわぁっ!?避けられた…!?」ドテッ

星「あぶねーぞ!気を付けろ」

ゴン太「うん…ごめんね」

王馬「………敵に回すと厄介なロボだな…」

キーボ「…」ビュンッ ビュンッ

王馬「くそ、ロボの癖にビュンビュン虫みたいに飛び回りやがって!」チッ

ゴン太「虫さんはあんな飛び方しないよ!」

王馬「はいはい…」

キーボ「…」ビューン ドゴォン
266 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:29:15.79 ID:sQCp7TauO
王馬(…とりあえず動き回って厄介な…翼の部分を壊そう。あれを壊せば少しは有利になるはずだ)

王馬「星ちゃん、ゴン太!とりあえ翼を壊してみない?」

星「そうしたいのは山々だが動き回ってどうにも…」

ゴン太「…どうしよう、無理矢理もいでみる!?」

キーボ「…」ビュンッ ウィーン スチャッ

ゴン太「…!ま、またゴン太達を狙って…!」

王馬「……」

王馬(飛んでいるキーボに見下ろされる形にはなるけど、位置的にはキーボの前に星ちゃんとオレが、うしろにはゴン太がいる)

王馬(そしてキーボは今星ちゃんとオレに向かって攻撃をしようと、その手についているキーボガンを向けている……ん?)

ゴン太「一か八か!…えいっ!」ジャンプ!

星「ゴン太!」

ゴン太「あ、あとちょっとで届――」

キーボ「…………ッ!?」クルッ ビュンッ

ゴン太「うわっ!」ドテッ

星「大丈夫か、ゴン太!」

ゴン太「う、うん…」

王馬(ゴン太がキーボの真後ろにくるまで、キーボはゴン太の存在に気づかなかった…)

王馬(…もしかして視界に入らなかったら気付かないのかな。ロボットだけど後ろに目がついてる、なんてことはさすがにないか)
267 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:29:53.07 ID:sQCp7TauO
王馬(でもそれならなんとか隙をついて攻撃できるかもしれない…でも一旦隠れてその機会を狙った方がいいか)

王馬「…ふたりとも。あの大階段の下まで下りて、建物内に隠れてみよう」

ゴン太「隠れるの?えっと…あの変なモノクマの銅像があるところ?」

王馬「うん」

星「分かった。走るぞ」

王馬「よし、ゴン太!オレを担げ!」

ゴン太「分かった!」ヒョイ

星「…あんたそれでいいのか」

王馬「にしし、一応怪我人なんでね!…よし、ダッシュ!」ビシ!

タタタ!!

キーボ「…」ブイーン

王馬「追ってきてるな…それなら!くらえ、煙玉!」ポチ ボンッ

モクモクモク…

キーボ「…!?」

王馬(やっぱりキーボの目はそんなに高性能じゃなかったな。煙のせいでオレ達を見失ったみたいだ)

星「よく煙玉なんて持ってたな…」

王馬「にしし、悪の総統必須アイテムだよ!今のうちに!」

タタタタ…バタン!

ゴン太「ふぅ、なんとか着いたね…」ヨッコラセ

王馬「ありがと、ゴン太」

星「でもどうして隠れたりしたんだ?」

王馬「あれ、見て」ソロリ ガチャ…

キーボ「…」ウロウロウロ

ゴン太「…?キーボ君、中まで入ってこないね。…もしかしてゴン太達が視界から見えなくなったから、追ってこないのかな?」

王馬「その通り!でも声で見つかっちゃうかもしれないから小声でね!」ボソボソ

ゴン太「分かった!!」超小声

星「…だからここに逃げたのか。下手したら東条たちのところに行くかもしれねーから」

王馬「そういうこと。…そうだ。さっき赤松ちゃんから聞いたんだけど、キーボのうなじにはキーボの活動を止めるスイッチがついてるらしいよー」

星「じゃあそいつを押せば、あいつを壊さずにすむな」

ゴン太「だけど、キーボ君は飛び回ってるから難しそうだね…」

王馬「うん。で、作戦なんだけどさ……」


268 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:30:24.01 ID:sQCp7TauO
赤松「みんな大丈夫かな…」

入間「ケッ…バカは死なねーだろ」

赤松「もうっこんなときくらい…ん?なにこれ?」スッ

鉄屑「」

入間「鉄屑だろ?」

赤松「鉄屑?…あ、元モノタロウか!」

入間「暇だし、スイッチの解析のついでにこいつも修理してやっか」カチャカチャ

赤松「スイッチ?」

入間「あぁ、これはだな――」カクカクシカジカ



赤松「…じゃあそれを押したら出口が見つかるかもしれないんだね!」グイグイ

赤松「みんなで出れるかもしれないんだね!!」グイグイ キラキラ

入間「そ、そんなに近寄るなよぉ……」

赤松「それにしてもちょっと入間さんのこと見直しちゃった」

入間「はぁっ!?オレ様は見直される覚えなんてねーぞ!オレ様で抜かれる覚えはあるんだけどね…?」モジモジ

赤松「何言ってるの…?」
269 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:30:52.63 ID:sQCp7TauO
赤松「そうじゃなくてさ、入間さんが安易にスイッチを押さないで危険物がないかちゃんとチェックしてくれてるってことを見直したんだよ」

入間「はぁ?言っただろーが!下手になんか起こったら、めんどくせーのはオレ様だって!テメーはそんなことこ覚えらんねーんだな!」

赤松「むぅ……覚えてるよ!バカにしないでくれる?」

入間「ケッ、バカ松なんかに付き合ってらんねーぜ!オレ様は部屋であんなことやそんなことやっとくからな!入ってくんなよ、ぜってー入ってくんなよ!?」

タタタ…ガチャバタンッ!!

赤松「…行っちゃった」

赤松「…はぁ、入間さんの才能はすごいんだからもうちょっとその性格をなんとかすればいいのになぁ…」ヤレヤレ

ガチャ!!!

赤松「!?」

入間「…………」

赤松「い、入間さん?忘れ物でもした?」

入間「……はい…て…」

赤松「肺…?手…?」

入間「テメーも入ってこいよぉっ!!…あたし、ひとりじゃ不安なんだよぉ…」グスグス

赤松「え、えぇ……」

赤松(…なんだかんだで不安でいっぱいなんだね、入間さんも…)

赤松「はいはい分かったよ…」スタスタ



東条「…ふんっ!」バキッ

モノクマ「あーん」ベキッ

春川「あのさ…さっきから思ってたんだけど、こいつら弱くない?」バキッ

モノクマ「ぐえー」ベキッ

東条「そうね、だけど戦闘に慣れていない人では破壊に苦労すると思うわ」バキッ

モノクマ「いやー」

春川「…ま、それもそうか。…よし、これでおしま――」

モノクマ「「「「「がおー!」」」」」タッタッタ
270 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:32:48.27 ID:sQCp7TauO
春川「………」

東条「…増えたわね」

春川「はぁ…5体か」

東条「春川さん、貴方ナイフひとつで平気かしら?私だけエレクトハンマーを使うというのも…」

春川「ん…大丈夫。あいつらの左目、あれ狙ったら一発で壊れるんだよ」

東条「あら、そんな弱点があったの?気付かなかったわ」

春川「さっき気づいた。…来るよ」

……バキッバキッバキッ!!!グシャァ…

東条「これでおしまいかしら」

春川「さすがに5体はちょっと大変だったね」フゥ

東条「えぇ、ちょこまかと動いて狙いが定めにくかったわ…けれど、動きがそもそも遅いからそんなに問題なかったわ」

春川「同感。あいつら動き遅すぎ」

春川「…………」ジッ…

東条「春川さん?」

東条(校舎の方をじっと見ているけれど……)

春川「…百田たち、大丈夫かな。モノクマに襲われてないかな…」

東条(…あぁ、心配なのね。私もそうだもの。……でも)

東条「…探しに行くのは――」

春川「分かってる。赤松たちが寄宿舎いるし、一人で動くのも危険だよね」

春川「それに…あいつなら、あいつらなら…大丈夫」

東条「…信じているのね」

春川「……まぁね」リボンイジイジ

東条「…ふふ」

東条(…なんだか微笑ましいわ。子供を持ったらこんな気持ちになるのかしらね)
271 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:36:05.12 ID:sQCp7TauO
東条「…それにしても、モノクマは全て校舎から出てきたわね」

春川「校舎にスペアを作る機械があるってこと?」

東条「………」フーム

春川「もしそうなら一体どこで作られてるんだか…何体いるか分かんないし、自動で作られているなら大本をぶっ壊した方が早いよね」

東条「そうね…だけど、自動で作られていたら、もっと大勢でやってくるんじゃないかしら?」

東条「どのくらいの時間でモノクマが作られるか私には分からないから、あくまで推測だけれどね」

春川「それもそうか…ま、数に限りがあるなら全部ぶっ壊せばいいだけの話だよね」

東条「…頼もしいわね」



王馬「うん。で、作戦なんだけどさ……」

王馬「まずキーボがこっちに気づかないうちに、背後から星ちゃんがボールでキーボの羽の部分を壊す。…できそう?」

星「当てるのは問題ねーが…テニスボールじゃ、ちと強度が足りねぇかもしれねーな」

ゴン太「あ、じゃあこの変なモノクマ銅像の手のところを使ったら?」

王馬「…確かに良さそうだけどさ。それをどうやってちぎるのさ?まさか素手でー…とか言わないよね?」

ゴン太「ゴン太に任せて!」フンッ

王馬「え」

ボキィッ!!!

星「……」アゼン

ゴン太「もう一個も!」フンッ!

ボキィッ!!!
272 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:41:43.11 ID:sQCp7TauO
王馬「……わぁ、すごーい、ゴン太…」パチパチ

ゴン太「ホント?ゴン太、あんまり役に立ててないから嬉しいよ!」

星「十分役に立ってるさ…で、こいつでキーボを撃ち落としてそのあとうなじのスイッチを押すんだな」

ゴン太「じゃあゴン太はキーボ君は暴れないように抑えるよ!」

王馬「うん、任せた。…あ、そうだ。スイッチ押したらキーボガンも壊しとこうか…これで」スッ

ゴン太「エレクトハンマーだね」

王馬「うん。よし、作戦会議は大雑把だけどおしまいだよ。じゃあ…まずはよろしく。星ちゃん」

星「任せろ。後ろを向いた隙に…」ガチャ

星「……」ゴゴゴ

ゴン太「星君…ものすごく集中してるね」超小声

キーボ「……」クルッ キョロキョロ

星「今だッ!」シュッ バコォンッ!!!

バキィッ!!

キーボ「…!?」

星「まだまだ俺の腕も鈍ってねぇみてーだな」フッ

キーボ「………くっ」ヒューン ガシャンッ!!!

王馬「よし!行くぞ、ゴン太!」タタタ

ゴン太「うん!!」

キーボ「……!」ウィー…

ゴン太「キーボ君!じっとして…!」ハガイジメ

キーボ「…ッ!ッ!!」ジタバタ

王馬「………」ジッ

星「王馬、早く―――」

王馬「キーボ」

キーボ「…ッ!…ッ!!!」ジタバタ
273 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:46:52.77 ID:sQCp7TauO
王馬「……ロボの癖に、魚みたいにじたばたするんだね」↑1

キーボ「…ッ!?」ガーン…

星「お、おい、王馬…?」

王馬「あれ、ロボットのくせに驚くんだ?」↑1

キーボ「ロボット差別を感知!ロボット差別を感知ッ!!」ジタバタジタバタ

ゴン太「ちょっと暴れないで、キーボ君!王馬君、早く止めてよ!」

王馬「止めるけどその前にこいつに言いたいことがあるんだよ」

ゴン太「……大事なこと、なんだね?」

王馬「…」コクン

ゴン太「分かった。だったらゴン太、頑張ってキーボ君を抑えておくよ。キーボ君あんまり力ないし」

キーボ「……………」

王馬「ありがとゴン太。…ねぇ、キーボ。お前はロボットであることを受け入れてそれでも人間になりたい、人間に近付きたいって思ったんでしょ?」

王馬「……人間の真似したロボットの癖にさぁッ!!」↑1

キーボ「ロボットさべ……ッ!?」

キーボ「……グッ…!」ショート

キーボ「…………」ピタッ

星「動きが止まった?」

王馬「それなのにこんな風にオレらを襲ってさ、ロボットがそんなことして許されるはずないんだよ」

キーボ「……オ…ウマク…」

星「…キーボ!?おい、しっかりしろ!」
274 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:51:32.62 ID:sQCp7TauO
王馬「…でもね、もっと許されないのは…キーボをこんな風にしたやつだ。オレは絶対にそいつを許さない」

星「………」

キーボ「王…まク、ボ…ク、ハ…」

王馬「…またいつかロボット差別してやるからさ、早く元のキーボに戻ってよね。お前がいないとつまんないしさ」

キーボ「…ロボ…ト差べツは、しな……イ…で、くだ…サ…」

ゴン太「キーボ君…しっかり…!」グスッ

キーボ「……すミ、ま…………アト、の……こ…ハ」

王馬「うん、あとのことはオレ達に任せてゆっくり緊急停止しときなよ」

キーボ「………」ニコ…

王馬「うなじ…あった、これだね」ポチッ

キーボ「ッ……」シュー…

星「止まった…のか?」

ゴン太「もう攻撃してこないの?」

キーボ「………」

王馬「…この危ないロボットパンチだかキーボガンを破壊してと」バキィッ

ゴン太「あわわ…キーボ君の腕が…」

キーボ「……」

王馬「人間と違って、もいでも平気だし大丈夫大丈夫」

ゴン太「そっか!」

王馬「…あ、アンテナも破壊しとこう、これのせいでハッキングされたのかもしれないし」バキィッ

ゴン太「……最後、いつものキーボ君だったよね?」
275 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 22:57:16.16 ID:sQCp7TauO
星「ああ。あのときロボット差別に反応して、元に戻ったように見えた…狙ってやったのか?」

王馬「ううん、全然?まさかホントにロボット差別に反応してくれるとは思わなかったよ」

星「まさか無計画とはな…やれやれだぜ」

王馬「いやぁ、危なかったねー!一歩間違えれば、オレ死んじゃってたかも!」

ゴン太「いきなり王馬君がロボット差別するからゴン太びっくりしちゃったよ…」

ゴン太「でも、キーボ君はもう大丈夫なんだよね…?」

星「…根本的に解決したわけじゃねーんだろ?またいつ暴走するか分からねー…入間に直してもらえるといいんだが」

ゴン太「そ、そっか…」シュン

王馬(入間ちゃんの話では…データを消去されたって…でも、あのときは確かに…)



キーボ『王…まク、ボ…ク、ハ…』

キーボ『…ロボ…ト差べツは、しな……イ…で、くだ…サ…』

キーボ『……すミ、ま…………アト、の……こ…ハ』

キーボ『………』ニコ…



王馬(いつものキーボだった。もしかしたら奇跡………はないな。奇跡なんてありえない)

王馬(…まさか、データは完全に消去されてない、とか?…だけど…消されたのは間違いない、はず)チラ

キーボ「……」

王馬「……」

星「…っと、そろそろ戻らねーとな。東条や春川もモノクマ共と戦ってるだろうしな」

ゴン太「そうだね!じゃあ、キーボ君はゴン太が担ぐよ!」ヨッコラセ

王馬「あ、あのキーボを軽々と…」

276 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:02:23.47 ID:sQCp7TauO
今日はここまでにします

久々にロボット差別をしたくなり、ちょっとした番外編的なものを書いたので投下します
本編には無関係です
277 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:06:50.68 ID:sQCp7TauO
ロボット差別王〜番外編〜


王馬「え、真宮寺ちゃんが花粉症になったって?」

キーボ「ええ。ですよね、真宮寺クン?」

真宮寺「……」コクン

王馬「へえ…」ニヤニヤ

真宮寺(キーボ君…なぜ僕が花粉症だということを、よりにもよって王馬君にバラしたいんだい?キミは本当に空気が読めないんだネ)鼻水ズズズ

王馬「ねーねー真宮寺ちゃん!」

真宮寺(ククク……やはり人間とロボットは思考回路が違うのかなァ。今まで人間観察しか行ってなかったから実に興味深いヨ……)目ゴシゴシ

王馬「そのマスクじゃ、息苦しくない?鼻水垂れて口まで伝って気持ち悪くならない?っていうか垂れるまでもなく、鼻に密着してるから鼻水がマスクに染みない??」

キーボ「失礼ですよ、王馬クン…」

王馬「えー?だって気になるんだもーん!」

真宮寺(まァだからといって、キーボ君を観察しようとは思わないけど。だってロボットだし。…やっぱり観察するなた人間だよネ。人間の方が…いい、よ………へ、へ……)

真宮寺「くしゅんっ!」ベチョッ

真宮寺「………」ベトォ……

王馬「あーあ!今のくしゃみで間違いなく、マスクに鼻水と涎がベチョッてくっついたね!」ビシィッ!

真宮寺「…………………」

王馬「つまり今、真宮寺ちゃんの口回りはすっげー汚いってことだ!うわーよく平気でいられるね真宮寺ちゃん!」ビシィッ!

真宮寺「……………………………」ゴゴゴ

王馬「まぁ、ロボットのキー坊は鼻水も涎もくしゃみも出ないから関係ないだろうけどねー!」

キーボ「!?」

王馬「あ、そもそもロボは花粉症にならないか……ごめんね?」

キーボ「結局ロボット差別ですか!?」プンスコ
278 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:08:38.11 ID:sQCp7TauO
真宮寺「王馬君、キーボ君」ゴゴゴゴゴゴ

王馬「ん?」

キーボ「はい?」

真宮寺「……神経を抜き取るヨ?」

キーボ「なんでボクもなんですか!?」

王馬「そりゃキー坊が、真宮寺ちゃんが花粉症だっていう事実をオレに伝えたからだよ。伝えなきゃ、オレが真宮寺ちゃんをからかうことだってなかったのにさ〜」

キーボ「そ、そうなんですか……すいません、真宮寺クン。キミの気持ちも考えず彼に伝えてしまって…」

真宮寺「いや、もういいんだヨ」

王馬「え、許したってこと?じゃあオレだけ神経抜かれんの?ひどいよー!」

真宮寺「いや、許したわけではないヨ」

キーボ「へっ?」

真宮寺「だって…そもそもキーボ君には神経がないじゃないカ」

キーボ「」

王馬「あははははは!そりゃそーだ!」ゲラゲラ

真宮寺「…」ズズズ

キーボ「まさか真宮寺クンまでロボット差別するなんて……ロボット差別が段々伝染してきているような気がします…キミのせいですよ王馬クン…」ズーン

王馬「あっはっはっはっは!」ゲラゲラ


王馬はしばらく笑っていたが、真宮寺に神経を抜き取られそうになったので、すたこらさっさと逃げたとさ

王馬に逃げられた真宮寺はキーボ内の回路かコードを抜こうかと思ったが壊れたら面倒なので止めたとさ

そんな扱いをされたキーボはしばらく落ち込んでいたが、ロボット差別を撲滅しようとよりいっそう強く決心したとさ

―完―
279 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/08(木) 23:11:55.03 ID:sQCp7TauO
番外編おしまい。楽しんでいただけましたら幸いです
実際、真宮寺が花粉症になったら面白いと思います
それではくますみー
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/09(金) 09:18:23.51 ID:MSJm/Tb90
才囚学園に花粉が飛んでるかは置いといて
キーボは花粉が詰まっても入間ちゃんにメンテしてもらえるから羨ましいよね
281 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:02:14.07 ID:oicMLrqwO
>>280
入間ちゃんが花粉症だったら大変なことになりますね…キーボはロボットだからなんともないけど
(花粉がついたキーボってザラザラしたり若干黄ばんでいたりするのだろうか…)

では更新再開です
282 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:02:52.88 ID:oicMLrqwO
王馬(キーボを連れて寄宿舎に戻った)

王馬(東条ちゃん達はもうモノクマを殲滅させたようで寄宿舎の前でオレ達を待っていたようだ)

東条「…よかった、無事で」

星「そっちもご苦労さん」

王馬「でもなんか残骸多くない?」

春川「あぁ、あれから増えちゃってさ、あいつら」

ゴン太「えぇっ!大丈夫だった!?怪我はない!?」

東条「大丈夫、平気よ」

ゴン太「そっか…ごめんね、ゴン太は紳士なのに女性に戦わせちゃって…」

春川「慣れてる」

東条「私もよ」

ゴン太「…そっか」

王馬(確かに慣れてそうだ…)

赤松「…あ!みんな無事なんだね!よかった……あ、キーボくんは…」

王馬「……」

入間「…キーボ……」ソッ

キーボ「…………」

入間「…くそっ、すぐに直してやるからな…」

ゴン太「直せる…?」

入間「ぶっ楽勝に決まってんだろ!…早速今から…!」

春川「あのさ…」
283 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:04:29.18 ID:oicMLrqwO
入間「あぁ?なんだよ、まな板女!」

春川「こんなときに…自分勝手で悪いんだけどさ……百田たちを探しに行って、いい?大丈夫だって分かってるけどやっぱり――」

王馬「うん、それに賛成だね!」

春川「…王馬、あんたどういう風の吹き回し?」

王馬「ひどいなー。…オレも心配なんだよ、夢野ちゃん達がね。だから一緒に行く」

春川「……」

赤松「私も行きたい…けど、反対するよね」

春川「王馬はともかくあんたはピアニスト、でしょ。大人しく鍵盤叩いてなよ」

赤松「…うん」ションボリ

赤松「でも…春川さんと王馬くんのふたり…って大丈夫なの?その、いろんな意味で」

王馬「大丈夫、大丈夫!オレ達大親友だもん!」

春川「…………」ギロ

赤松「すごく心配なんだけど…」

星「…だったら、俺も行くぜ。それなら安心だろ?」

王馬「星ちゃん!さっすがオレの大親友!」

春川「……赤松、これでいいでしょ?」

赤松「…うん。みんな仲良くするんだよ?」

春川「それは無理」

東条「決まったかしら?…こっちのことは任せて頂戴、必ず守ってみせるわ」

ゴン太「ゴン太は紳士なんだ!たとえ何が来ても絶対にみんなを守るよ!」

入間「…オレ様はスイッチの解析に鉄屑にキーボの修理に忙しすぎてぶっ倒れそうだが、やることはやっといてやるよ」

赤松「…私に何かできることない?入間さん」

入間「あぁ?テメーなんかにできることなんかねーよ!……まぁ?強いて言うなら…部品がどっかいかねーように見といてくれ」プイ

赤松「うん分かった!…みんな気を付けてね、春川さん…最原くんのこと、お願いしてもいいかな?」

春川「…」コクン

赤松「ありがとう、春川さん!」

王馬「…よし、行こう」ガチャ タッタッタ

モノクマ「がおー!」

王馬「またモノクマかよ!?一体何体いるわけー?」
284 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:06:45.93 ID:oicMLrqwO
星「…ちっ」

東条「ここは私達に任せて頂戴!」ブンッ

モノクマ「」ゴシャァッ

ゴン太「ここはゴン太が守るんだ!」

春川「あいつらに任せて…行こう」

星「…真正面から突破するのは厳しそうだな」

王馬「うーん…あ、そうだ!テラスから回って入ろうよ、モノクマがいないかもだし」

春川「…そだね」

星「いねーといいがな。…あっちは…よし何もいねーみてーだ、行けるぞ」

王馬「じゃ、今のうちに…!」

タタタ…ガチャ…

王馬「食堂の中は大丈夫みたいだね…なんかゴチャってしてるけど…ん?なんか声聞こえない?食堂の外からさ」タタタ

春川「本当だ…もしかしてあいつら近くに?」タタタ

星「全員無事だといいんだがな…」タタタ

ガチャッ!!
285 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:08:40.74 ID:oicMLrqwO
――数分前、最原達はアンジー、真宮寺を発見したあと、天海達が隠れている倉庫へ向かっていた

―倉庫―

コンコン

「…誰っすか?」

最原「僕だよ」

天海「最原君っすか。ちょっと待ってください、バリケード作ったんすよ」

百田「バリケードなんて作ってたのか」

白銀「バリケードはゾンビ物で基本だからね!」フンス

百田「ゾンビなんてここにはいねーぞ!?」ビクビク

真宮寺「…ゾンビは置いといて…まァ、効果的ではあるよネ。相手がモノクマであろうとなんだろうとサ」

天海「よ…っと。これでよし」ガラ

夢野「…転子?大丈夫か?怪我などしとらんじゃろうな?」ヒョコ

茶柱「夢野さん!えぇ、転子は無事ですよ!アンジーさんもこの通り、ご無事ですよ!」

アンジー「やっはー秘密子!」

夢野「おお、アンジー!みな無事でなによりじゃ!」

白銀「よかった…!本当に!」

百田「茶柱のやつ、結局素手でモノクマぶっ壊したんだよな…」

最原「彼女のネオ合気道は僕たちの想像以上に強いものだったんだね…」シミジミ

天海「とりあえず一旦中に入ってくださ――」

ガチャッ!!
286 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:13:50.75 ID:oicMLrqwO
最原「…ッ!?」クルッ

「わぁっ!!」

最原「え!?…ってキミ達は…!」

アンジー「あれま!これはびっくりだねー」

王馬「やっほー驚いた?やっぱりいたんだねー。元気にしてるー?」

春川「…百田!…みんな!無事だったんだね…」ホッ

百田「ハルマキに星に王馬!テメーらなんでここに!?」

王馬「春川ちゃんが百田ちゃんを心配して――」ゴチンッ

王馬「って〜〜!?いきなり叩かないでよ、春川ちゃん!」プンプン

春川「…」

最原「と、とにかく……キミ達も無事だったんだね…本当に良かった」

夢野「王馬……」

王馬「ごめんね、夢野ちゃん。モノクマなんかがいるって分かってたら危険な目に合わせなかったのに」

夢野「ウチは平気じゃ。いざとなったら必殺の魔法をぶちかませばよいのじゃからな」

王馬「…茶柱ちゃん、キミが守ってくれたのかな。…ありがとうね」

茶柱「…当然です。転子の使命は女子を守ることなのですから」

白銀「……」

天海「これで全員無事ってことがわかったんすかね?」

真宮寺「そうだネ……とりあえず全員集まった方がいいのかな?」
287 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/09(金) 23:15:14.45 ID:oicMLrqwO
短いですが今日はここまでにします。くますみー
288 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:21:52.84 ID:gKPHsaEnO
更新再開します
289 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:22:35.78 ID:gKPHsaEnO
春川「…うん、そうだね。外でもいろいろあったしさ…」

アンジー「アンジーはさっきから何がなんだか訳がわからないよー。だから説明がほしいなー誰か説明してくれないかなー」ブンブン

王馬(…これまでに起こったことを簡単に説明した)

百田「キーボが…!?くそ…」

王馬「…とにかくさー今は戻らない?」

春川「うん、そうだね。あいつらも待ってるし…」

最原「あ…ちょっといいかな?」

茶柱「…もしかして、先程の件のことですか?」

夢野「んあ?なんの話じゃ?」

百田「モノクマがどっから湧いてるかっつー話だ」

春川「…どこかに製造する機械でもあるの?」

最原「おそらくね…」

白銀「なるほど!永遠に湧かれても困るし大本を断つんだね!」

天海「……あれ?そういえば、さっきからあんまり襲ってこないっすね。もしかして、モノクマは何体いるか決まってるんじゃないんすか?」

星「確かにさっき見たときも、数が減っていたような…」

アンジー「主は言いました…今すぐ調べるべきでげす、と」

夢野「そうじゃな…今は春川や星もいるしおそらく平気じゃろ。護衛魔法はウチに任せるがよい」フンス

茶柱「転子もいますよ!」グイグイ

夢野「んあーグイグイ来るでない…」

白銀「ちょっと不安だけど…行くしかないよね…」

王馬「そうと決まれば早速レッツゴー!だね」


290 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:23:44.89 ID:gKPHsaEnO
―女子トイレ前―

天海「ドアが開いてるっすね」

最原「……」観察

最原「…!やっぱりモノクマはこの中からやって来たんだ!」タタタ

真宮寺「証拠でもあったのかい?」

最原「これを見て」ピシッ

王馬「扉の内側にモノクマの爪痕か…これでもかってくらいハッキリと痕がついてるね」

最原「扉の外側に同じような痕はないね…やっぱり中から…。あのさ、茶柱さん…中に入っても…って、え!?」

茶柱「がるるる…仕方が…!ありま…!せんね…ッ!!」ジリジリ

最原「さっきは納得してくれたのに、なんでそんなに威嚇してるのさ!?」

茶柱「頭では分かっているのですが、転子は自分の体が押さえられません!」ムググ

最原「なんとかして!」

茶柱「難しいです…最原さん、今すぐ性転換できませんか!?」

最原「無理に決まってるだろ!」

茶柱「……ふーっ、ふーっ…ならば、転子が頑張って体を押さえてますので、どうぞご自由に調べてください」ニコ

最原「なんか怖いな……えっとお邪魔します」スタスタ

百田「……終一、後は任せたぜ」グッ

最原(…なんだか複雑な気分だ)

アンジー「にゃははー!転子の覇気はすごいねー!」

王馬「最原ちゃん、残念だったね。調べ終わったあと、理不尽に投げ飛ばされる光景が目に浮かぶよ」

星「おい…いつモノクマが襲ってくるかわからねー。調べるなら早い方がいいぞ」

白銀「確かに、ここまで静かだと地味に気味が悪いよね…」

夢野「これではおちおちトイレにも行けんのぅ」
291 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:25:22.12 ID:gKPHsaEnO
百田「だったらオレも特攻するか!その方があんぜ――グフッ」ドスッ

春川「どさくさに紛れて入ろうとしないで」

百田「いてーよ……」

王馬「たはー!百田ちゃんまでもが変態だったとはねー!これにはオレもビックリだよ!」

夢野(よく言うわい…)

百田「うるせー!調査が目的だ!やましい気持ちなんて一切ねーよ!」

最原「…」スタスタ

最原「……ん、用具入れが開いてる…?」

最原「……え?なにこれ」

白銀「珍百景!?」

茶柱「どうかしましたか!?…はえっ!?なんですかこれは!?」

アンジー「なになにー?見えないよー」ピョン

王馬「見ーせーてー!」ピョン

白銀「王馬君、地味に入っちゃってるし!」

王馬「いいから、いいから!」ピョンピョン

最原「……」フム

王馬「あ、見えた!へー隠し通路なんてあったんだー!」

春川「隠し通路…?」

真宮寺「へェ…それは驚きだネ」

天海「………!まさか…」ボソ

白銀「……」
292 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:28:52.29 ID:gKPHsaEnO
夢野「して、その先は何があるんじゃ?」

最原「…地下へと続く通路が見えるよ。モノクマの姿は…今は見えないね」

春川「ふーん…じゃああいつらに数に限りがあるってのは間違ってないのかもしれないね」

春川「こんな場所を私達が見つけたって知ったら、あいつら黙ってなさそうだし」

夢野「も、もしやその先は出口に繋がっておるのではないか!?」

アンジー「ってことはーモノクマは外からやって来たの?」

春川「…行けば分かる。なんなら今行く?」

真宮寺「そうだネ…だけどまずはこの情報や今までの情報を全員で共有した方がいいんじゃないかな?」

白銀「でもその間に閉ざされちゃったりしたら…」

天海「………………」

春川「…やっぱ行くだけ行ってみようよ」

百田「ああ、目の前にあるチャンスをみすみす逃すわけにはいかねーぜ」

百田「行かないで後悔するより行って後悔する方がましだ」

星「だがこの人数でゾロゾロ行くのは危険じゃねーか?」

最原「…そうだね、11人もいるとかえって危険かもしれない…」

王馬「んじゃ、さっさと行きたいチームと帰りたいチーム決めようよ。あ、オレは行くよ。だってつまらなくなさそうだしねー!」

春川「私は当然行くよ」

百田「助手が行くのにリーダーが行かねーわけには行かねーぜ!」

最原「僕も行くよ。きちんと自分の目で見届けたいからね」

アンジー「アンジーは戻るねー。小吉達が行けば問題ないって神さまも言ってるしねー」

白銀「わたしは怖いから寄宿舎に戻ってるよ…それに地味に役に立たないだろうしね」

真宮寺「…僕も観察させてもらいところだけど…今は状況を把握したいし戻ろうかな」
293 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:31:08.83 ID:gKPHsaEnO
夢野「ウチも戻るとするかのぅ…これ以上人数が増えても困るじゃろ?」

王馬「まぁ半々くらいがちょうどいいだろうね」

夢野「じゃあ戻る。…王馬、気を付けるんじゃぞ」

王馬「分かってるって!オレは100万回殺しても死なない男だよ?」

茶柱「では、転子も夢野さん達にお供します。女子のみなさんは安心してください!」

天海「……」

最原「…天海くんはどうするの?さっきから何か考えているようだけど」

天海「……俺も行くっす。確めたいことがあるんで」

星「俺はどうするかな…そっちの戦力は大丈夫か?」

春川「…今のとこモノクマの気配は感じないし、こっちは大丈夫。ナイフあるしね」スッ

王馬「オレもエレクトハンマーがまだギリ使えそうだから大丈夫かなー」スッ

星「そうか。最原と百田と天海は?」

最原「砲丸」スッ

白銀「……」

百田「食堂の椅子」グッ 

茶柱「……」

天海「えーっと……頭脳?」

星「…………」

アンジー「モノクマ相手に頭脳戦するのかー?」

真宮寺「なんか段々頼りなくなって……いや、なんでもないヨ」

白銀「ほぼ言っちゃってるよね…」
294 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:33:36.97 ID:gKPHsaEnO
王馬「まぁこっちは大丈夫だって。戦力だってこんだけ話しているのにあいつらぜーんぜん来ないでしょ?安全、安全!」

星「…じゃあ、俺も寄宿舎に戻るか。無理すんなよ?」グッ 

王馬「任せといて」グッ

アンジー「じゃあアンジー達はもどろー!」タッタッタ

百田「あいつは全く自分のペースを崩さねーな…」

真宮寺「…ひとりで行くと危ないヨ」スタスタ

茶柱「くれぐれも女子トイレ内を物色しないように!夢野さん、行きましょう」スタスタ

夢野「んあ…じゃあまた後でのぅ」スタスタ

王馬(こうして夢野ちゃん達は寄宿舎に戻っていった)

春川「…行くよ」

王馬(顔を見合わせて静かにうなずき、春川ちゃんを先頭に通路へ足を踏み入れた)

春川「…」コツ…

王馬(何が起こるか分からない通路を進んでいく…)コツ…

百田「…」ゴクリ

王馬(もしかしたらモノクマやエグイサルより、もっとヤバイやつがいるかもしれない…)コツ…

最原「…」コツ…

王馬(もしかしたら首謀者が向こう側から突然やって来てオレ達を皆殺しにするかもしれない)コツ…

天海「…………」コツ…

王馬(地下へと進んでいるからか、少しひんやりした空気。一歩進むごとに増す緊張感)コツ…

王馬(そんな中オレは)

王馬「…………にしし」

王馬(こんな状況がつまらなくないと、心の底から感じていた)

295 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/10(土) 22:34:48.24 ID:gKPHsaEnO
今日はここまでにします、くますみー
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/11(日) 11:45:14.83 ID:ETcz5yrF0
いよいよだな…
297 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:49:51.66 ID:1hCPiQWWO
>>296
いよいよ…ですが、その前に星視点です

では更新再開です
298 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:50:39.49 ID:1hCPiQWWO
――王馬達が隠し通路を進んでいる間、星達は寄宿舎で待つ東条達の元へ向かっていた。


星「東条、ゴン太!」タッタッタ

東条「…星君、それにみんな!」

ゴン太「みんな無事だったんだね!よかったぁ…」タッタッタ

茶柱「あ…白銀さんが怪我を負っているんです!手当てはしてもらったのですが…一応見てもらえますか?」

東条「大変だわ、さぁ寄宿舎に入って。急いで傷の具合をみましょう」

白銀「ありがとう…」

ガチャ

東条「赤松さん、入間さん。負傷者もいるけれど、みんな無事だったわ」

赤松「本当!?あぁ、よかった…!」

入間「ケケッ、悪運だけはいいんだな!」

赤松「なんだかんだ寂しかったくせに。さっきまでだって部屋にこもって作業してたのに結局部屋の外で作業してたじゃん」

入間「んなことねーよ!キーボやら鉄屑やら増えすぎて場所がなくなっただけだっつーの!」

夢野「んあ?なぜキーボがそのような姿になっておるんじゃ?」

赤松「話せば長くなるよ…」

東条「傷の手当てをしながら説明するわ」

白銀「地味に器用だね…って東条さんだから当然か。朝飯前だよね」


299 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:51:05.99 ID:1hCPiQWWO


星(とりあえず全員でおおまかに情報を共有した)

星(詳しいこと、気になることはこれから話し合う。まずはキーボについてだ)

星(突然キーボが俺達を襲うようになったことについて簡単に説明した)

アンジー「はえーまさか、キーボがメッカメカになってたなんてねー」

真宮寺「改造…ねェ。どうりで最近、あまり姿を見かけなかったわけだヨ」

茶柱「ですが、なぜ突然襲ってくるようになったのでしょう?」

入間「ハッキング、かもしれねーな」

ゴン太「はっきんぐ?」

入間「あいつの体を隅々まで調べてみたらよ。今はぶっ壊されちまってたが、キーボのアンテナがなにかを受信した形跡が残ってたんだ」

赤松「そんなことまで分かるの?こ
こ、研究教室でもないのに」

入間「オレ様の部屋にいろいろ常備してっからな!あんなものやこんなものまで…」エヘヘ

夢野「一体何を…いや、聞かぬ方がよいな」

ゴン太「ええと、その…はっきんぐでキーボ君が悪いものを受信したってこと?そのせいでゴン太達を襲っちゃったの?」

入間「ん〜…まぁ、そういうことだな。頭の悪いデカチンも少しは理解できるようになったみたいだな!」

ゴン太「ありがとう!」

白銀「お礼を言うところじゃないからね…!」

東条「…だけどどこからハッキングされたの?」
300 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:51:39.54 ID:1hCPiQWWO
白銀「…ここにそんなことができる人はいるとは思えないし…あ、入間さんなら可能なのかな?」

入間「はぁぁ!?なんでオレ様がキーボをハッキングして、キーボに襲われなきゃいけねーんだ!意味わかんねーのはテメーの眼鏡だけにしとけ!この眼鏡ブス!」

白銀「眼鏡ブスはさすがにひどいよ…眼鏡とったら、わたし化けるんだからね?」

星「…まぁ、普通はそんな自殺行為はしねーな」

赤松「入間さん、ある意味普通じゃないけどね……」

白銀「…そうだよね。ごめん、入間さん。となると、一帯どこからハッキングされたんだろう…」

入間「くわしいことは研究教室で調べてみねーとわかんねーよ。現時点ではな」

真宮寺「…そのキーボ君のことだけど。モノクマが急に王馬君の元を訪れたり、エグイサルが王馬君を襲ったりモノクマが大量に現れて僕たちを襲ってきたりしたことと関係があるのかな?」

アンジー「襲われてばっかだねー。でもその答えはもう神さまが出してるよ?」

白銀「え、神さまが?なんて言ってるの?」

アンジー「盛り上げたかったんだろうって言ってるぞー!」

白銀「………………」

茶柱「へ?盛り上げる…?誰がですか?」

アンジー「アンジー達をここに閉じ込めてる人だよ」

アンジー「だってモノクマは言ってたよね?これは恋愛バラエティだって。視聴率とりたいとかそんなこと。だから盛り上げるためにこんなことしたんだよ」

真宮寺「フム…確かに有り得そうではあるネ。ここ最近、運動会以外は目立ってイベントとかもなかったしサ」

赤松「…視聴率をとりたいから、盛り上げるために襲ったの!?イベントとして!?」

赤松「私達は見世物じゃないんだよ!?…最低だよ!」

白銀「で、でもこれを見ている人にとっては見世物…なのかな…許せないけどさ…」

赤松「そんなことって…!」
301 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:53:01.63 ID:1hCPiQWWO
星「赤松、落ち着け。まだそう決まったわけじゃねーだろ。気持ちは分かるが冷静にならねーと見えなくなるものだってあるんだぜ」

赤松「………」

赤松「…そうだね。ごめん」

東条「…なぜ一連の事件が起きたのかは分からないわ。手がかりが少ない以上ここで議論しても仕方のないことよ」

ゴン太「そうだよね…ここまでいろんなことが起こっている以上偶然ではないんだろうけど…」

赤松「…………」

夢野「そういえば、先程スイッチがどうとか言っておったがあれはどうなったんじゃ?」

入間「ああ、あれか…あれはまだ解析途中だ」

東条「けれどさっきから、ずっと解析を行っていたわよね?」

入間「あのなぁ、こちとらキーボやら鉄屑の修理で忙しいんだよ!」

東条「…そうね、ごめんなさい。だったら、そろそろ休憩を取った方がいいんじゃないかしら?」

入間「あ?今何時だ?」

星「…朝の6時だ」

入間「いつの間にそんな時間になってたんだよ!」ガーン

茶柱「転子はまだ動けますよ!」フンス

入間「あのなぁ…こっちはテメーみてーな脳まで筋肉じゃねーんだぞ…」ヤレヤレ

入間「しかも、一睡もしてねーんだよ!おまけに2徹だ、2徹!ふざけんな!」

ゴン太「お、落ち着いて入間さん!肌が荒れちゃうよ!」

白銀「問題はそこじゃないと思うけど…」
302 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:54:18.09 ID:1hCPiQWWO
真宮寺「通りでいつもより暴言が多いと思ったヨ」

赤松「いつも通りじゃない?」

真宮寺「…………」

真宮寺「あァ、それもそうだネ」

入間「どいつもこいつもーッ!!」ムッキー!!

東条「入間さん」ガシッ

入間「…ふぇ?」

東条「寝ましょう。私が子守唄を歌ってあげるから」ヨッコイショ

入間「あ、あぁん!無理矢理(部屋に)入れちゃうの…!?」ズルズル

ガチャ パタン…

赤松「東条さんに連れてかれちゃった…」

白銀「わたしも地味に眠くなってきちゃった…」フワァ

東条「だったら一旦休息を取ることをオススメするわ」ガチャ

茶柱「寝かしつけるの早いですね!?」

東条「隠し通路を調べているという王馬君達には悪いけれど…今はモノクマ達もやって来なくなったし、取れるときに休息を取っておくべきだと思うわ」

東条「そうね…10時頃になったらまた集まりましょう。寝る人は遠慮なく寝て頂戴。時間になったら私が起こしにいくから」

赤松「本格的にお母さんみたいになってきたよ…!」

白銀「だったらお言葉に甘えて…おやすみなさ〜い…」スタスタ
303 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:54:48.93 ID:1hCPiQWWO
夢野「ではウチも寝るとするかのぅ…」フワァ

茶柱「で、でしたら転子も共に…!」ハァハァ

夢野「お主さっきまだ動けると言っておったではないか」スタスタ ガチャバタン

茶柱「ぬがあああ!数分前の転子!恨みますよぉ…!!」

赤松「どっちみちダメだったんじゃないかな…」

真宮寺「じゃあ僕も少し休憩してこようかな…」

星(残ったのは東条、赤松、夜長、茶柱、ゴン太か)

星「あんたは眠くないのか?」

アンジー「ん?アンジーは避難してるときにぐっすり寝たから平気なのだー!」

茶柱「よく眠れましたね…モノクマが襲ってくるかもしれないというのに」

東条「赤松さんは大丈夫なの?」

赤松「…うん。大丈夫だよ!寝ることも忘れてピアノ弾いてたこともあるくらいだし!」

東条「そう…時間はわりとあるのだからいつでも休んでね」

ゴン太「そういう東条さんは大丈夫なの?」

東条「ええ。ちょっと外を見てくるわ、じっとしていると落ち着かないし」

ゴン太「あ、だったらゴン太がやるよ!ゴン太は紳士なんだよ?東条さんは女性なんだから休憩して!」タッタッタ

東条「ちょっと待っ……行ってしまったわ」

星「ゴン太らしいじゃねーか。あいつの言葉に甘えて今は休憩をしたらどうだ?」
304 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:55:36.68 ID:1hCPiQWWO
東条「休憩…?そんな言葉は私の辞書にないわ」コンワク

星「じゃあ追加しろ」

東条「…………」

アンジー「……」グー

アンジー「アンジー、お腹空いてきたかもー…」グゥ

茶柱「モノクマとの戦闘でけっこう体力使いましたしね…」グー

東条「…軽食を作りに行きましょうか?モノクマもいないようだし…」

茶柱「ですが、もしものことがあったら…」

東条「私なら平気よ。それに少し働きたい気分なの」

茶柱「ですが…!」

赤松「あ…ちょっと待って!私にいい考えがあるんだ!」

東条「いい考え?」

赤松「うん。えっと、茶柱さんちょっと手伝ってくれない?私の部屋に来てほしいんだ」タッタッタ

茶柱「もちろんです!」タッタッタ

東条「…私が手伝いたかったわ…」ウズウズ

星(うずうずしてるな…)



赤松「ん…しょ…っと!」ドサッ

赤松「はい、まずは飲み物だよ!飲みたい人は遠慮なく飲んで」

星(赤松が重そうに段ボールを抱えてきた)

星「飲み物?」ノゾキコミ

星(…と覗きこんでみると)

星「大量のウーロン茶だと…?それに他の飲み物もたくさん…なんでこんなもんが部屋に?」
305 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:57:20.72 ID:1hCPiQWWO
赤松「ガチャだよ」

星「…は?」

赤松「ガチャ」キリッ

星「…そ、そうか…」

星(ガチャやりすぎだろ)

アンジー「じゃあアンジーは不死の酒フリーにしよーっと!」プシュ
茶柱「え?それってお酒では…」

アンジー「んぐ、んぐ…ぷはぁ!」

茶柱「なんのためらいもなく飲んじゃいましたね!?」

赤松「ノンアルコールだから平気だよ」

アンジー「…にゃはは〜れんこも飲もうよ〜?」フラフラ

茶柱「思いっきり酔っぱらってますが!?」

赤松「え!?」

東条「…おかしいわね」

赤松「うーん…場酔いってやつかな?飲ませるんじゃなかった…」

アンジー「にゃはは〜転子ぉ〜」ギュウ

茶柱「はう!?て、転子には夢野さんが…!」ギュウギュウ

赤松「えーっと、食べ物の方も見てほしいんだけど…」

東条「どれど…!?」ギュ

アンジー「斬美〜」ギュウ

東条「夜長さん…離れてくれないかしら……」

アンジー「んぅ〜?聞こえないなぁ〜にゃはは〜」フラー
306 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 21:59:43.91 ID:1hCPiQWWO
赤松「アンジーさんが男性だったらセクハラで訴えられてるよ!?」

茶柱「そういう問題じゃないと思いますが…」

星「…ゴン太にも何か渡してくる」ゴソゴソ タタタ ガチャ

茶柱「あっ、星さん、絡まれる前に逃げましたね!?」

ゴン太「あれ、星君。どうしたの?」

星「赤松が飲み物やらなんやら大量に持ってたんだ。どれかいるか?」

ゴン太「わぁ、ありがとう!ええっと…」

ゴン太「あ、ごめん!ゴン太、ここにある飲み物全部苦手なんだ…」ショボン

ゴン太「ごめんね…喉が乾いたらあそこの水道で水を飲むよ」

星「…そうか。まぁだれにだって好き嫌いはあるさ。食べ物はどうだ?」

ゴン太「…あ!うさぎりんごだ!」

星「好きなのか?」

ゴン太「うん!虫さんがね!」

星「…あんたの食いたいもんはねーのか?」

ゴン太「え?ゴン太の……うーん…なんだか変わったものばかりだね…」

星「…確かにそうだな」

ゴン太「じゃあ…この水切りヨーグルトもらおうかな…あと、うさぎりんごもたくさんもらうね」

ゴン太「りんご美味しいなぁ」ムッシャムッシャ

星「…よかったな」

星(…虫さんが好きなんじゃなかったんのかよ、という突っ込みは野暮か?)
307 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 22:04:03.13 ID:1hCPiQWWO
ゴン太「後で赤松さんにお礼を言わないと…星君もありがとうね」ムシャァ

星「ああ、外の見張り頼んだぞ」

ゴン太「うん!」

星(…と中に戻ると)

アンジー「にゃはは〜おーい転子ぉ!もういっぱぁ〜い」ニヘラ

茶柱「もうこれ以上は駄目ですってば!っていうかこれ、ほんとにノンアルですよね!?」

アンジー「いいからぁ〜」ギュウ

茶柱「はうあ!?」

赤松「茶柱さ〜ん、私にもついでぇ〜」ムギュ

茶柱「あうぅ……んっ!?なんで赤松さんまで酔ってるんですか!?」ゴーン

東条「……………星君。これ、本当にノンアルコールなのかしら…」ゴクゴク

星「そう書いてあるが…ってあんたも飲んでるのか。平気なのか?」

東条「ええ。……平気よ。それより掃除しないと…」シャカシャカ

星(そう言いながら東条は歯磨きを始めた)

星(なぜ歯磨き?どこからそのセットは取り出した?掃除……確かに歯の掃除はしているな、うん)グルグル

星(…じゃねーよ!……あんたも酔ってるだろ。これってノンアルじゃなかったのか?もしくはあんたら、疲れてるのか?)グルグル

アンジー「転子〜…いい胸してるなー!」モミ

茶柱「きゃう!?あああ、アンジーさんセクハラです!!」カァァ

赤松「ぐへへ〜お嬢ちゃん、スカートめくっちゃうぞ〜」ペラ

茶柱「はぅあ!?赤松さん、セクハラ親父ですか!?」ガーン

東条「掃除、掃除…」シャカシャカ

星「……」

星(ここが地獄か)ズーン

308 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/11(日) 22:05:00.72 ID:1hCPiQWWO
今日はここまでにします、くますみー
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 12:09:10.65 ID:267XQAOv0
地獄というより天国じゃね?と思ったけどそういえば星さんにエロ本見せた時も渋い顔されたな…
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/12(月) 19:08:44.89 ID:6JhgiN2ho
ノンアルコールって言っても実際は0.5%くらい入ってたりするし
疲れてると酔いやすくなる。だからおかしくないな
311 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:46:47.05 ID:BXuZnDamO
>>306 訂正
星(…虫さんが好きなんじゃなかったんのかよ、という突っ込みは野暮か?)

星(…虫さんが好きなんじゃなかったのかよ、という突っ込みは野暮か?)


>>309
軽い気持ちでえっちな本を読もうかを選択して後悔した思い出…

>>310
そうです!だからおかしくないです!!(ごり押し)

では更新再開です
312 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:47:13.97 ID:BXuZnDamO


王馬「…………にしし」

百田「…なに笑ってんだよ、テメーはよ」

王馬「え?ワクワクするなぁって」

百田「ワクワクだと…?」

王馬「先に何があるか分からない。何が出るか分からない。ね、ワクワクするでしょ?」

王馬「それにほら…ここ、幽霊とか出そうじゃん…?」

最原「そうかなぁ…どっかっていうとゾンビ…あ」

百田「ゆゆ、幽霊だとぉ!?ゾンビだとぉ!?」バッ

春川「なっ…!?」ギュウ

百田「こ、こんなところにいるわけねーだろ!!」

春川「………ッ!」プルプル

最原「ちょっと、百田くん!何度過ちを繰り返すの!?」

王馬(何回も春川ちゃんに抱きついてるのか…)

天海「…転んだりしたら危ないっすよ?」

春川「ふざっ、けないで!」ドゴォッ

百田「ごふっ…!」

春川「はーっ、はーっ…!」カァァ

王馬「ねぇ早く行こうよ」

天海「王馬君のせいっすよね?」

王馬「え、なんのこと?」

最原「ホントやめてよ…」
313 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:47:48.84 ID:BXuZnDamO
王馬「オレは空気を和ませようとしただけだよ?むしろ褒め称えてよね!」

春川「…」バシッ

王馬「なんで叩くのさ!」ヒリヒリ

春川「叩いてって言ったからだけど…」

王馬「称えてって言ったんだけど!ひどい聞き間違いだよ!」

天海「こらこら兄弟喧嘩は止めるっす」

春川「は?誰がこんなやつと兄弟だって?殺されたいの?」ギロ

最原「火に油を注いでどうするんだよ…」

春川「…早く行こうよ」スタスタ

百田「おいひとりで行くな、ハルマキ!」

コツコツ…

王馬(長い通路の先…そこは)

王馬「扉?」

百田「出口か!?」

天海「……………」

最原「開きそう?」

春川「うん、多分ね。よっ…っと」

ゴゴゴゴゴ

王馬(扉の先に足を踏み入れる。そこは…)
314 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:48:15.69 ID:BXuZnDamO
最原「…なんだ、この悪趣味な部屋は…」ボソ

王馬(悪趣味。その言葉が確かにピッタリくるかもしれない)

王馬(派手な壁、飾り、ソファ。全然オレの趣味じゃないよ。まぁオレの趣味なんて関係ないだろうけど)

春川「…こんな部屋があったなんてね」

百田「出口じゃねーみてーだな」ガッカリ

王馬「あーあ、ガッカリだよね…」

百田「…そうだな。だが、調べてみればきっと何か手がかりを見つけることができるはずだ!」

王馬「時々、百田ちゃんのその呑気さが羨ましくなるよ」

百田「誰が呑気だって!?」

王馬(怒鳴ってくる百田ちゃんを無視してその辺を物色しようと思ったが)

春川「……」ジー

王馬「やっぱそれ気になるよねー」

王馬(赤い布が被せられた”それ”はこの部屋において異常なほどの存在感を放っていた)

王馬「モノクマ製造機ってどこにあるのかなー?怪しいところにありそうだよねー?」

百田「もしかしてこれがそうなのか…?」

最原「いかにも…って感じだね」

春川「布、取るよ?」バサッ

王馬「もう取ってんじゃん…って」

マザーモノクマ「きゃーー!!春川さんのエッチー!!」
315 : ◆hq9TfeeMlAP9 [saga]:2018/03/13(火) 21:49:31.07 ID:BXuZnDamO
百田「モノクマだと!?いや…頭だけ…なのか?」

春川「……」スゥ

最原「待って!まだ壊さないで!」アセアセ

春川「分かってる。こいつを脅すだけ」

マザーモノクマ「怖いよー」ウエーン

王馬「…で、お前はなんなの?」

マザーモノクマ「なんなの?今、なんなのとおっしゃいましたね!?」

マザーモノクマ「よくぞ聞いてくれました!ボクはすべてのモノクマの祖となる存在なのです!そしてマザーモノクマという特別な名前が与えられているのだー!」

百田「…ってことはやっぱり、テメーがスペアを作ってたんだな!?」

マザーモノクマ「うん、そうだよ!ほら、背後に素晴らしい機械が見えるでしょ?」

マザーモノクマ「これでモノクマの型を作って、ボクの思考をコピーするんだよ」

天海「…なんでそんなにあっさり情報を教えるんすか?」

マザーモノクマ「んー?あえて言うなら…盛り上げるため、かな

春川「…私達をここに連れてきた目的は?」

マザーモノクマ「最初に言ったでしょ?恋愛バラエティうんぬんだよ」

春川「それは変わらない…か。じゃあ誰が連れてきたわけ?」

マザーモノクマ「さぁねー!そもそもそんな人いるのかな〜?」

春川「…ちっ」
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