【艦これ】こちら耳かきで安眠の、艦娘です。

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20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 03:11:38.99 ID:tVZ0ZDFD0
大鳳お願いします
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 07:35:31.90 ID:4fZljbhqO
神通さんを是非
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 09:29:26.30 ID:Q+83QsTYo
五十鈴をお願い
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 09:49:09.32 ID:6Lp53GgmO
磯風
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:19:30.19 ID:4uQxv9qM0
【阿武隈】
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:20:18.55 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「あ、いました!」

阿武隈「....ダメじゃないですか!お仕事中に抜け出して、こんな所でサボってちゃ.....。みんな探してましたよ?」

阿武隈「神通さんなんか、おかんむりで、後で思いっきり怒らないとって言ってましたからね...?あの人阿武隈なんかよりもずっと怖いんですから」

阿武隈「隣に、こい?....ダ、ダメ!ダメなんですよぉ!ほら、はやく執務室に戻って、尋問受けてください!」

阿武隈「.....なんで毛布用意してるんですか?それに、わざわざ縁側に座って、外眺めているんですか...」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 12:20:50.61 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「はぁ....用意周到ですね。最近は雨続きで寒いですから、合理的って言えば、合理的ですけど。でも!ダメなものはダメなんです!!ほらはやく....」

阿武隈「耳がかゆい....?わたしの話、聞いてました?.....まぁ雨の日は耳はかゆくなりますけど....」

阿武隈「あ!だから寝っ転がらないでください!!.....30分だけって、もぉ....わたし、どうなっても知らないですからね」

阿武隈「.....」

阿武隈「阿武隈は帰らないの、ですか?.....うーん....。帰っても、いいですけど、どうせサボるなら2人の方がいいじゃないですか....?」

阿武隈「どうせ暇だったら耳かきしてくれって....。もう!人をいいように使ってぇ!」

阿武隈「....時間の使い方が勿体無い?....それも、そうですよね。たしかに、非効率的ですから、時間を提督に費やすのも、悪くはないですね.....」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:21:36.92 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「でも綿棒も耳かき棒も今は持ってないですし.....。あっ!でも代わりになるのがたしか.....」

阿武隈「.....道具も揃ってるなら、わかりました。右左、15分ずつです。それじゃ横、失礼します.....」

阿武隈「提督は、上むいたままでいいですよ。....へ?なんで膝枕じゃない、ですか....?」

阿武隈「.....だってスパッツの上に乗せたくないじゃないですか.....。スパッツ、雨の日蒸れるんですよ....?だったらこうして一緒に寝っ転がる方が、効率的なんです....」

阿武隈「ふわぁぁ....。眠く、なりますねぇ。雨の音聞きながら、こうして転がってると....。提督毛布、少しください....。窓側は寒いです.....」

阿武隈「.....それじゃ、耳かき、しますね。って言っても、擬似的な耳かき棒、なんですけど....」

阿武隈「擬似的な耳かき棒は、ポケットティッシュを細く丸めた、こよりです。これなら、かゆいところにまで、こよりが届きますよ」

阿武隈「それじゃ、サボリ魔の右耳に向けて、こより魚雷発射....」

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:22:46.52 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「.....今のは忘れてください。思い出すと痛いから....」

阿武隈「......」

阿武隈「かゆいのは、奥の方ですよね。.....これ、いいんですよ?かゆくなったら、いつでもかけますから、ポケットティッシュは常備しておいた方が、合理的ですよ。鼻もかめますし....」

阿武隈「......」

阿武隈「たぶん提督の耳の中で、ごりごりって鳴ってると思います....。.....わたしがこよりで耳をかいてるときの顔って、こんな顔なのかな.....」

阿武隈「間抜け面、ですよぉ?提督」

阿武隈「......」

阿武隈「なんで、そんなこと知ってるのか、ですか.....?」

阿武隈「.......」

阿武隈「雨の日、でもそうでもない日でも、わたし達艦娘って、水に縁があるじゃないですか....。ほら、出撃しちゃえばもう水の上、です」

阿武隈「.....こよりエピソードに、特別な出来事なんて、何もないですよ。まぁそうですね.....。それは、夏の日です」

阿武隈「......」

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:23:55.88 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「夏の日って、太陽がさんさんと照りつけて、日焼け止めべったり塗らないと、日焼けで大変なんですよね.....。海の上ですから、反射した太陽の光に挟まれて、オーブントースターにでも、いるみたいなんですよ.....」

阿武隈「それに、びっしょりとかいた汗でべとべとになって、髪の毛も軋んで、もういいことなんて何もないんですよ.....?」

阿武隈「そして、そんな夏の日の訓練終わりって、もう最悪で、あぁどうにでもなれ〜って自暴自棄になるんです

阿武隈「髪型なんて、知ったことか....!わたしはこの汗と潮で軋んだ髪をどうにかしたいんだ.....!って」

阿武隈「夏はだから嫌いなんです..... 」

阿武隈「.......」

阿武隈「訓練が終わると、だいたい暇そうにしてる大和さんが、ラムネを持ってきてくれるんです.....。バケツいっぱいに氷水と、ラムネを入れて。おつかれさまです〜って言いながら....」

阿武隈「みんな疲れてますから、甘くてしゅわしゅわした飲み物、それにきんきんに冷えてる....。そんなの用意されたら、疲れなんて吹っ飛んで、大和さんに飛びかかるんです。はやく頂戴、って。まるで鳥の雛、みたい....」

阿武隈「受けっとったラムネは、綺麗ですよね。炭酸が弾けてて、気泡が宝石みたいに輝いてる。それもたくさん....。そして上のビー玉を押し込んで、炭酸を喉に流し込む.....」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:24:27.49 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「急ぎすぎてて、飲み口から弾けちゃう人もいますよ.....。それを慌てて口に頬張ったり....」

阿武隈「.....夏は嫌いですけど、この時だけは好きです。.....はやく夏にならないかなぁ.....」

阿武隈「......」

阿武隈「飲み終わったら、みんな倒れちゃうんです。コンクリートは熱せられて、熱いのに。わたしもなんですけどね....」

阿武隈「そうしてると、大和さんが面白そうに、してくるんですよ。なんだと思います....?」

阿武隈「......」

阿武隈「大和さん、けっこう子供っぽいですよね.....。バケツの水、わたしにかけてきたんですよ。それも面白そうに」

阿武隈「それを見ていた駆逐艦の子たちが、真似してわたしにかけてくるんです。......北上さんの気持ちが少しだけわかる気がします....」

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 12:25:14.30 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「そんなことされたら、わたしおこですよ。もうぐちゃぐちゃな髪型でも、この後お風呂に入るからオールOKだとしても、おこはおこです.....。でもそんなこと気にしないで、水、かけてくるんです」

阿武隈「わたしも負けじと、水をかけるんです。そうしてると、バケツの水って大して入ってないじゃないですか。もう空になったなぁ....ってわたしが思ってると、ホースを引っ張ってきた大和さんがいて.....」

阿武隈「てんやわんやですよ。てんやわんや.....」

阿武隈「......雨、少し止みましたね.....」

阿武隈「.......」

阿武隈「もう、みんなびたびたになって、どうにでもなったわたしは、大和さんからホースを借りて、頭に思いっきり水をかけるんです」

阿武隈「.......」

阿武隈「髪の毛から水を絞って、さぁお風呂に行こうって思った時、わたしの耳の中が変だったんですよ。そう、耳に水がっ!って....」

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:26:18.54 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「耳に水が入ったら、提督はどうします?やっぱり、入った耳の方を下に向けて、ジャンプですか?わたしもそうしたんですよ。でも、中々取れないじゃないですか....」

阿武隈「.....あっ、また雨が降ってきた....」

阿武隈「......」

阿武隈「この季節の雨って、春時雨って言うらしいですよ。....雨が好きな人の名前が入ってますよね.....」

阿武隈「.....耳を澄ましたら、雨音に混じって聞こえてきそうですね。雨が好きな人たちの声が....」

阿武隈「.......」

阿武隈「それで、わたしがジャンプしてたら、それよりも、もっといい方法がありますよって、大和さんが言うんです」

阿武隈「なんですか、それって言うと。提督は、もうわかりましたよね。こよりです。こよりを渡されて、これで耳の水をとるんですって....」

阿武隈「そうしたら、あっという間に耳の水がとれたんです。その時に、わたし気がついちゃったんです。じゅわーって、耳の中に音が広がったんですよ。それが気持ちよくて、わたしはもうこよりの虜です....」

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:27:16.15 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「......提督も、体験してみます?ほら、雨の中に行って、耳を空に向ければ......。じょーだんですよ。ふふ.....」

阿武隈「......」

阿武隈「右耳はこんな感じですね」

阿武隈「それじゃ最後に耳に、ふーします」

阿武隈「......いきますよ〜」

阿武隈「.....ふーー.....」

阿武隈「.....耳元で囁かれると、ぞわぞわしませんか....?えへへ、やっぱり、しますよね....」

阿武隈「ふーー」

阿武隈「......不意打ちです。こういうのは、得意ですからね」

阿武隈「はい、片耳、おしまいです。反対に.... 」

阿武隈「......移動するのめんどくさいです。提督う伏せに、って、あたし的には、OKだけど、それじゃ提督息苦しいですね」

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:27:44.69 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「.....回転しましょう。わたしも回って提督も回れば、向きが変わって万事よしです」

阿武隈「......寒いですから、せーのでいきましょう」

阿武隈「じゃあ、せーーの!!」

阿武隈「とりゃー!!」

阿武隈「.....どうですか、わたしの作戦、効果的でしたよね?向きも変わってて」

阿武隈「よくやった阿武隈って.....。えへへ、褒めても何もでないですよ〜」

阿武隈「んふふ。それじゃ、続きしましょう!」

阿武隈「.....それじゃ、ゆっくりいれますね」

阿武隈「.......」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 12:29:02.27 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「.....阿武隈のあー、っはどっう書くのっ?こーかいて、こーかいて、こーかっくの....」

阿武隈「阿武隈のぶー、っはどっう書くのっ?こーかいて、こーかいて、こーかっくの....」

阿武隈「阿武隈のまー、っはどっう書くのっ?こーかいて、こーかいて、こーかっくの....」

阿武隈「......」

阿武隈「.....尻文字ならぬ、耳かき文字.....」

阿武隈「......」

阿武隈「なんで、わたしってスパッツ履いてると思います?提督」

阿武隈「.....正解者には、スパッツでの膝枕が景品です....」

阿武隈「.....スパッツが好きだから.....?ぶー。ハズレです。ハズレ賞は、何もありません.....」

阿武隈「......」

阿武隈「正解は、スパッツの方が、楽だからです」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:29:56.76 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「何が楽、ですか?.....ほら、汗とかかくと、服ってびしょびしょになるじゃないですか。それに、冷えると居心地悪くて。わたし的には、それがOKじゃなかったんですよ」

阿武隈「....みんなすごいよなぁ。わたしはイヤだったから、スパッツに逃げたのに.....」

阿武隈「実は、由良さんも、大鳳さんも同じ理由だったりして。脱げば一瞬、それに出撃中は楽。.....みんなスパッツにすればいいのに....」

阿武隈「.....意外、ですか?案外ズボラだなって....」

阿武隈「......」

阿武隈「なんで、提督がここにいるって、わたしが思ったのか、気になりません?ほら今だって、みんなまだ提督を探しているのに、誰も来てない....」

阿武隈「なのに、わたしがいる。不思議、ですよね、思えば。.....ここで阿武隈クイズです。正解者には.....今日ずっとここで阿武隈とサボれるチャンスが贈呈されます」

阿武隈「.....なんでだと思います?提督?」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 12:31:27.08 ID:4uQxv9qM0

阿武隈「....ぴんぽーん。正解です。わたしも、ここでサボる人だからです」

阿武隈「ここなら、誰にも見つからない。提督も、それを知っててここにいるんですよね。離れで、縁側があって、部屋は小さい。とびっきりの穴場です」

阿武隈「......」

阿武隈「わたしたち、後で神通さんに怒られますね.....。まぁいっかぁ....赤信号、みんなで渡れば怖くない、ですね。赤信号、見たことないですけど」

阿武隈「......提督、今日は、もうこのままここでサボっちゃいましょう。どうせ誰にも見つからないですし」

阿武隈「休息をとる、だいじです。阿武隈らしくない?......わたしだって、たまには、いいんですよ」

阿武隈「それに髪型崩れたし、直すのは、今日はめんどくさいです。わたし癖っ毛ですから、雨の日は億劫なんです」

阿武隈「これで、髪型直しに時間がかかる理由がわかりました?癖っ毛が直毛にするのは、大変なんです」

阿武隈「......提督と、わたしがやる気ないのは、ぜんぶこの雨のせいです。だから悪くない、なら、もうサボっちゃいましょう.....」

阿武隈「それじゃ、眠る前に、左耳にふー、します」

阿武隈「......」

阿武隈「.....ふーー.....」

阿武隈「......」

阿武隈「.....提督、お昼寝しましょっか.....」

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38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:35:15.36 ID:4uQxv9qM0
昼寝用です。阿武隈さんはあまりイメージしたことないので、チャレンジ精神でやってみました。あとやってほしい艦娘の方と、季節を入れてもらえれば、それに応じて作るので、今からですみません。どんどんどうぞ。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:37:47.62 ID:k1ts8o8r0

リクエストは羽黒、季節は春でお願いします
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 12:38:11.62 ID:4uQxv9qM0
それと基本一日一人って考えてます。暇な時は昼もやりますし、基本は夜です。
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 16:17:13.69 ID:SvWdXQ27o
龍田さんを…
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 16:56:48.82 ID:nXe5Pi+E0
霞か曙
気の強い子が見てみたい
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 19:17:42.31 ID:4uQxv9qM0
【神通】
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:19:52.52 ID:4uQxv9qM0

神通「帰ってきましたか.....。提督、そこに正座してください」

神通「なんで、ですか....。それは、自身の心中に問いてください。そうすれば、きっとわかりますよ」

神通「.......謝るなら、最初からやらなければいいことじゃないですか....はぁ、いいですよ、もう。過ぎたことですし。お風呂、沸いてますよ、あとご飯もできてます。どちらから.....」

神通「私、ですか....?別に構いませんけど、私は何をすればいいのでしょう....?ご飯もお風呂も全て終えてますし、何か問題があるなら、片付けます.....」

神通「冗談が通じてない....?ごめんなさい、私そういうのは言ってもらわないとわからなくて.....。やっぱりいい?.....提督の考えることは、私には、よくわかりません.....」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:23:09.95 ID:4uQxv9qM0

神通「ご夕飯ですね。了解しました。今日は、ハンバーグを作ってみました。テレビで作りかたをやっていたので、たまにはと思い。さっ、早く上がってください.....」

神通「え?どんな作りかた、ですか?.....なんでも、よくこね過ぎないのがいいと、言っていましたね。それと弱火でじっくり火入れするのが良いとも.....」

神通「ぜんぶ逆、ですか?こねてこねるのがいい、あと強火で一気に、ですか....。すみません、やはりテレビはあてにしない方が良かったです....。すみません....」

神通「でも今更作り直せませんし、今日のところは、ご勘弁を....。さっ、提督は座っていてください。私はごはんを装いますから」

神通「.....エプロン姿、似合ってる。ですか.....」

神通「........」

神通「ご飯は多め、少なめ、どちらが.....。普通、ですね、わかりました」

46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 19:23:58.22 ID:4uQxv9qM0

神通「......ふーんふふーん♪」

神通「.....提督、どうぞ。いつも少し残す癖がありますから、今回は少なめです」

神通「では、いただきます」

神通「.....ハンバーグは、どうですか?いつもより、おいしいですか。それは良かったです.....」

神通「やはり、テレビのレシピはあてになりますね。これからはこうやって作りましょう.....」

神通「提督、おいしいからって早食いはダメです.....。よく噛んで食べてください」

神通「ご飯のおかわり、ですか?量は.....。はい、普通ですね」

神通「.....ふーふふーん♪」

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:25:42.60 ID:4uQxv9qM0

神通「.....提督、どうぞ。おかわりするのは構いませんが、提督はおかわりすると、少しだけ残す癖がありますから、少なめです」

神通「.....提督、今日はどこでサボっていたのですか?.....いえ、怒っているわけではなくて、単純に興味を持って....」

神通「言えない....。なるほど、人には言えないこと、ですか。なら結構です」

神通「.......」

神通「.....離れの小屋でサボっていたのですか。はぁ、あそこは物置き部屋だったのに、いつの間に改築したのですか....。まぁ、今回は見逃します。たまには、休息をとるのは必要なこと、休息をとるのも、仕事のうちですから、その間は、この神通が頑張ります。ですから、提督は気にしないで休憩を.....」

神通「.....いえ、怒ってないですよ?声が恐い?.....ごめんなさい、つい自然と....。気をつけます.....」


48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:27:16.23 ID:4uQxv9qM0

神通「....それで一人であの離れにいたと.....。阿武隈さんと、一緒に、ですか.....」

神通「......おかわり?.....自分で装いに行ってください。あと私の分もお願いします。少なめで。たまには運動したらどうですか」

神通「.....怒ってる?さぁどうでしょうか。怒っていると思うなら、それ相応の対応というものがありますよね。いえ、別に強要はしていません。ただ誠意は言葉で示す前に、行動が先だと、私は思います」

神通「.......」

神通「はい、ありがとうございます」

神通「.....ふふ。冗談ですよ。そんなに怯えないでもいいじゃないですか。たまには、私だって冗談の一つはつきます。.....笑えないからやめて、ですか。.....さじ加減が難しいですね」

神通「まぁ提督にあれこれ言ってもしょうがないですから、事の真相は阿武隈さんにきっちりと聞きます。......わかってます。そんなに怒りませんってば.....」


49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:28:31.19 ID:4uQxv9qM0

神通「.....ご馳走さまです」

神通「.....皿洗い、提督がしてくださるのですか?.....なら、お願いします」

神通「私は、そうですね。少しだけ、準備を....。なんの準備、ですか?さぁ、内緒です」

神通「.....提督、やはり私も手伝います。なぜ、ですか?いいえ、ただなんとなくです。イヤ、ですか.....?ふふ、冗談です。イヤと言っても手伝う所存です」

神通「......これくらいのさじ加減の冗談は、大丈夫ですか?.....なら良かったです」

神通「さ、テキパキと進めましょう。後がつっかえてます。私は皿を洗います。提督は洗い流してください」

神通「......提督はエプロンしないのですか?....忘れていた、ですか。なら着た方がよろしいですよ」

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:29:27.95 ID:4uQxv9qM0

神通「......蝶結びができない.....?....ぷっ!!あはは!!ご、ごめんなさい!ちょっとだけ....。ダメ!あはは!!」

神通「そんな笑わなくてもって言われても!ごめんなさい!!ついツボに入ってしまって!!」

神通「深呼吸、深呼吸.....。ふー.....。はい、これで大丈夫です。提督、後ろ向いてください。私が結んでさしあげます」

神通「......ぷっ!」

神通「いえ、笑ってないですよ。気のせいです。さっ早く始めましょう」

神通「.......」

神通「.......」

神通「......何も喋らない、ですか?いえ、私は集中していたので、特には感じませんでした。.....なにか、すみません」

神通「......」

神通「.......」

神通「.......蝶結びができない、ですか」

神通「いえ、何も」

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 19:47:56.83 ID:4uQxv9qM0

神通「......」

神通「......おしまいです。提督、後はよろしくお願いします。神通は色々と準備が.....」

神通「.......」

神通「.....蝶結びができないなら、靴はどうやって結んでいるのかしら....」

神通「.......」

神通「......提督?終わりましたか....。なら、こちらにどうぞ....」

神通「......いえ、隣に座るのではなくて、太ももに頭を乗せてください」

神通「.....なんで、ですか?いえ、これから提督に耳かきを....。もう、阿武隈さんにしてもらった....」

神通「明日、問いただすことが増えましたね....」

神通「.....提督、正座してください。えぇ早く」

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:48:50.77 ID:4uQxv9qM0

神通「提督がもう耳かきを終えているなら、私がしてもらいます。耳かきを」

神通「だから、早く正座してください」

神通「......失礼します」

神通「.....太もも、硬いですね。私のなんかよりも....右側からお願いします.....」

神通「竹耳かきがテーブル上にあるのが見えますか....?そう、それです。優しく、ゆっくり入れてくださいね....」

神通「.....人に耳かきするのは初めて、ですか.....。私は那珂ちゃんや川内姉さんにしたことがありますけど、提督はそういったことは....。ありませんか。男同士だったり、兄妹でとかもない」

神通「....不安になってきました。.....大丈夫、ですか。なら、提督を信用します」


53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:49:59.12 ID:4uQxv9qM0

神通「好きにやってみてください。髪の毛が邪魔だったら、避けてもらって....」

神通「.....そう。そんな感じです。あまり、奥の方は突かないでくださいね。痛いですから.....」

神通「......私の耳の中ってどうですか?やはり、汚かったり.....?そんなことない?なら、良かったです.....」

神通「.....耳の中って自分では見えないですから、少し不安になって。.....言うではないですか、耳かきはしない方がいいって。綿棒も入れない方がいいって.....」

神通「.......」

神通「体は洗えます。頭も、爪の先も。歯だって磨けます。毎日綺麗にしてるから、汚れていないという、保証が付くではないですか.....」

神通「それなのに、耳だけはできない。それでは、神通は不安なんです。やっていないなら、できないのも同然なんですから」

神通「考えすぎ、ですか?いえ、考えないと、私は気が済まないので.....すみません」

神通「......」


54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:50:32.91 ID:4uQxv9qM0

神通「女子がお化粧するのと似てますね。見えるところは、せめて良くしておきたい。人から見えるところは、綺麗に保ちたい.....」

神通「......」

神通「耳かきは、する方であって、される方ではなかったのですけど.....癖になりますね、これ....」

神通「何度も何度も、くるわけです.....」

神通「......人の温もりに、直に触れているから、でしょうか....。提督の体温が、妙に心地いいです.....」

神通「.....私って、冷え性ですから。女の人は大体が体温は低いだそうですけど。男の人は、違うみたいですね」

神通「.....暑いと冷たいのが欲しくなる、ですか。.....なら、丁度よかったです....」

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:51:38.73 ID:4uQxv9qM0

神通「......」

神通「.....そろそろ、反対にしていただいても、いいですか?すみません」

神通「あ、最後に.....。耳に、息を吹きかけてもらっても、いいですか.....?いつも、私はするんです。だから、されてみたいなぁ....と」

神通「いえ、別に無理にとは言いません。耳は加齢臭の原因だったり、しますし....」

神通「.......」

神通「.....吐息が、熱いです。.....なんだか、すごく緊張、します....」

神通「......」

神通「.....んっ.....」

神通「......」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 19:52:32.92 ID:4uQxv9qM0

神通「......ごめんなさい。もう一回だけ、いいですか.....?」

神通「.......」

神通「.....んぁ....」

神通「........」

神通「提督、あの、もしよろしかったら....。いえ、なんでもないです.....」

神通「....いえ!本当に、なんでもないです....」

神通「言わないと、次に進まない.....?」

神通「......」

神通「.....頭なでてください」

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 19:53:08.61 ID:4uQxv9qM0

神通「.......」

神通「......なんだか、心を掌握されたみたいです」

神通「.....牙を抜かれた虎、ですか?虎、というのは、私のことですか.....?みなさん私を鬼だ虎だなんて言いますけど、心外です.....」

神通「.....そろそろ反対に。はい、お願いします....」

神通「.....不思議な光景です。人のお腹がこんな近くにあるなんて、中々ないですから」

神通「.....触っても、いいですか?太ってるからダメ?....提督は太ってないですよ」

神通「やられっぱなしは、私的に癪なんです。触ります」

神通「......」

神通「.....なんだか想像通りで、面白みがないですね」

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:54:35.94 ID:4uQxv9qM0

神通「.....だからって、私の頭を撫でるのは.....」

神通「......」

神通「.....その、頭撫でながら、耳かきできますか.....?」

神通「.....やってみる。.....信用してますね、提督」

神通「......」

神通「.....ダメになりそうです。自堕落に....。だから、その、やめてもらっても.....」

神通「.....ダメですか。なら、仕方ない、ですね.....」

神通「.....提督、明日、桜を見に行きませんか?えぇ、明日です」

神通「.....OKですか。なら、明日は、書類は午前中に仕上げましょう。会議関係は、阿武隈さんに丸投げして、二人で、たまには.....」

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:56:05.87 ID:4uQxv9qM0

神通「......でも、雨が降った後ですね。もしかしたら、雨で桜が全部落ちてたり.....。それはない?それも、そうですね.....」

神通「......」

神通「落ちた桜の花弁は、どうやって消えていくのでしょう。春風にのって、どこか遠くに行くとしても、私たちが見れなくなるだけで、無くなってはいない.....」

神通「.....なら、土に還る。でも、誰もその瞬間を見たことはないですよね.....」

神通「地面に落ちた桜たちを見て、神通は思うのです、いつも。実は、消えてなくなるのは、風に乗って、どこか一つの島に集まっているのではないかと.....」

神通「そこでは、桜の妖精がいつも春の心地の中、やってきた桜吹雪を迎えていて、お祭りをしている....。そんな所に、行ってみたいなと、思うのです。たぶん一面ピンクで、明るくて、楽しい所だと、思います」

神通「......メルヘンチック、ですか?ふふ、意外ですか?これが乙女心ですよ」

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:57:05.42 ID:4uQxv9qM0

神通「......」

神通「普段は、こんなこと話さないのですけど、なぜでしょう。ついつい口が滑ってしまいました」

神通「なんで話さないのか、ですか。.....それは、恥ずかしいからです。鬼の神通が、そんなメルヘンチックなことを考えているなんて知られたら、笑わられてしまいます。.....鬼の神通は、心外ですけど」

神通「今日は、そうですね。そんな日です。ついつい、喋りたくなってしまった、そんな日です。提督に、心を掌握されたせいですよ」

神通「.......」

神通「また、耳に.....。はい、お願いします....」

神通「.....その、手を握って.....。はい、ありがとうございます.....」

神通「.....あと、頭を撫でながら.....。すみません....」

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 19:58:11.10 ID:4uQxv9qM0

神通「.....注文が多い、ですか....。言わないと、伝わらない、から、です.....」

神通「.....はい、お願いします.....」

神通「.......」

神通「.......」

神通「......もう一回」

神通「......」

神通「.......」

神通「.....その、ありがとうございます....。なんだか、明日はすごく頑張れそうな気がします」

神通「.....少し、眠ってもいいですか?このままで....。10分だけでいいので。そのあと...お風呂に入りましょう.....」

神通「えっと、私が眠っている間はその.....」

神通「....はい、お願いします......」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/21(水) 19:59:52.64 ID:4uQxv9qM0
続きからです。また明日更新します。新妻神通さんの雰囲気が出てたら大成功です。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 20:06:50.37 ID:NQuQ3ZPI0

とても素晴らしい
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 20:15:34.05 ID:41HmHWL/o
おつ
あぶぅ生きろ
すばらしい
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/21(水) 21:03:07.08 ID:4uQxv9qM0
あと次回から季節ごっちゃにします。いつまでも春のままだとネタがつきるので.....。リクエストには艦娘の方と、季節を乗せてもらえればこっちでがんばります。
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 21:29:51.03 ID:Hv+fL+deo
乙乙
阿武隈とても良かったありがとう……
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 00:53:43.29 ID:zWV2jr8q0
白露で名前の元ネタ的に 秋で
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 07:57:12.85 ID:DlEr+peo0
>>39ですがリクエストが羽黒のままで季節を春から冬に変更することはできますか?
出来るなら改めて、羽黒・季節冬でリクエストします
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 10:10:08.99 ID:9ojiIUl/O
舞風で夏をお願いします
舞風は柑橘系のいい匂いがしそう
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 11:43:42.57 ID:hRioiO2H0
【五月雨】
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:44:10.26 ID:hRioiO2H0

五月雨「........」

五月雨「.....あっ、提督.....。静かに入ってきて、どうしたんですか。脅かそうと思った....?ダメですよ!そんなことしたら!......それで、急にどうしたんですか、五月雨の部屋になんか来て....?」

五月雨「.....部屋の明かり、ですか?.....今日は十五夜ですから、明かりを落として、お月見をしていたんです」

五月雨「......そうだ、提督もご一緒にどうですか?.....お団子は、ないですけど、代わりに座布団がありますよ?」

五月雨「.....はい!わかりました。さ、どうぞ」

五月雨「.......」

五月雨「何もないのは、ダメですね。一人だと気にならなかったですけど。......そうだ!お茶入れてきますね!ちょっと待っててください!」

五月雨「よいしょ......」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:44:41.34 ID:hRioiO2H0

五月雨「........」

五月雨「.....ティファール、ティファール♪どっこいった、あっちにいった.....♪こっちに.....おっっとと!!.....セーフ.....」

五月雨「......提督、お湯が沸くまでお話し、しませんか?」

五月雨「......へ?何も落としてないですよ。はい!落としそうになっただけですから、落としてないです。いいですか?何も、落としてないです!」

五月雨「......」

五月雨「今日は、お月さますっごく丸いですね.....。十五夜だから?......それもそうですけど、今日は一段と、丸いです」

五月雨「......それで今日は、どうして五月雨の部屋にきたんですか?......元気がなさそうだから。.....あはは、そう、見えますか.....」

五月雨「....そうなんです。また、失敗しちゃって....。今回は、その.....。実は、月見だんご、本当は作ろうとしたんですよ。それで、漫画みたいなんですけど、砂糖と塩を間違えて.....。作り直そうとしたんですけど、もう材料がなくなっちゃいまして.....。はい.....」


73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:45:09.64 ID:hRioiO2H0

五月雨「......本当ですよ?.....それより、前、ですか.....。提督は、ひどいですね.....」

五月雨「言わないよう、忘れるようにしてたのに、どうして、蒸し返すんですか.....」

五月雨「言えば楽になるって....。そんな無責任なこと、言わないでください.....」

五月雨「........」

五月雨「.......誤射、したんです。.....今日は、戦況がむちゃくちゃだったから仕方ないって、みんなは言ってくれたんですけど、誤射は、誤射です。たまたま外れてくれましたけど、それがもし、当たっていたら。それが原因で、その......」

五月雨「はぁ......」

五月雨「......お月さまのうさぎって、本当に羨ましいです。あんなに高い所にいて、お餅をついていれば、みんなに愛でてもらえる。.....でも私と入れ替わっても、やっぱりドジですから、ミスしてる姿で、みんなに笑われるんですよね.....」

五月雨「......らしくない、ですか。たまには、そんな雰囲気の日だってあります。提督にだって、しょげちゃう時はありますよね?.....今日は、そんな日、なんです」

74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/22(木) 11:45:51.48 ID:hRioiO2H0

五月雨「........」

五月雨「......へ?耳かきしてほしい?それは、急ですね.....。別にいいですけど。......やっぱりやめましょう!」

五月雨「なんでって言われても、今日の私はついてないですし、失敗したら、鼓膜破るのは確定ですよ.....?」

五月雨「そんな怖いこと言わないでって言うなら、やっぱりやめときましょう。.....それでも?.....提督は、バカなんですか.....」

五月雨「的のブイだと思えって....。もちろん当てれますよ!ちゃんと訓練してるんですから!.....なら大丈夫って、もう.....」

五月雨「どうなっても、知らないですからね。最善は、もちろん尽くしますけど」

五月雨「じゃあ少し待っていてくださいね」

五月雨「.......」

五月雨「.......はい、用意しました。....耳かき棒はやめてくれって。.....それもそうですね。綿棒にします」

五月雨「.......」

五月雨「はい、綿棒です!......これなら、奥に突っ込みすぎても、鼓膜まではいかないですね」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:46:17.81 ID:hRioiO2H0

五月雨「.....お月さまが綺麗ですから、座ったままで、しますね。提督が十五夜を楽しむように、私も、十五夜を楽しみたいんです」

五月雨「それじゃ、左から.....。失礼します」

五月雨「......」

五月雨「........」

五月雨「........」

五月雨「......喋らないのかって、そんな余裕私にはないですよ!......ほら、鼓膜破らないよう、痛くならないようにって、気をつけてて、震えているんですから.....」

五月雨「提督が、何か喋っていてください」

五月雨「.......」

五月雨「......好きな食べ物ですか?やっぱり、白いご飯が好きです。あったかいのが特に.....」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:46:55.42 ID:hRioiO2H0

五月雨「......」

五月雨「.....休みの日は、ですか?.....特に何もしてないですけど、そうですね.....。午後まで眠っていることが多いです。そのあと、朝昼ご飯を食べて、また昼寝です....」

五月雨「.......」

五月雨「......今日のパンツの色ですか?緑です」

五月雨「あっ!!ちょっと動かないでください!!ほんとに鼓膜破れちゃったらどうするんですか!!」

五月雨「ほんとに緑かって.....。嘘ですよ...。冗談です、冗談。......ほんとの色?なんで言うと思ったんですか?」

五月雨「再開しますから、止まってください.....」

五月雨「.......」

五月雨「.......提督は、私をよくからかいますよね。なんでですか.....?」

五月雨「面白いからですか。失礼しちゃいます....」

五月雨「.......」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:47:22.61 ID:hRioiO2H0

五月雨「......提督は、どうして、最初に私を選んだんですか.....?」

五月雨「吹雪ちゃん、電ちゃん、叢雲ちゃん、漣ちゃん。私以外にも、いましたよね。今ではみんなもう仲間ですけど、どうして、私を選んだんですか.....?」

五月雨「.....なんとなく。ですか。なら、きっと後悔した、はずですよね」

五月雨「後悔はしてない....。ほんと、ですか」

五月雨「........」

五月雨「思えば、色んなこと失敗しました、私は。小さなことから大きなこと。....その度、思うんです。次は絶対ミスしないようにしないと。って。でもやっぱり、できない」

五月雨「だからって、いつまでも沈んだ気持ちでいると、みんなにも移っちゃって、士気が下がるから、明るく、もっと頑張らないとって、思うんです。自分でもわかってるんですよ、考えすぎだ。もっと力を抜いてリラックスしてみろっていうのは」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 11:47:55.92 ID:hRioiO2H0

五月雨「.......」

五月雨「ふー、しますね」

五月雨「......ふーー......」

五月雨「.......」

五月雨「反対、行きますね。提督はそのままで」

五月雨「.......」

五月雨「.......私って、本当に必要なのかな」

五月雨「........」

五月雨「........」

五月雨「.......あっ!!ごめんなさい!!痛かったですか!?ぁあ!!血が......!えっと絆創膏!いや消毒薬!!えっとえっと!」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 11:48:24.23 ID:hRioiO2H0

五月雨「.....提督耳失礼します!」

五月雨「.......」

五月雨「......消毒薬も絆創膏もないですから、舐めるので、少し我慢してください」

五月雨「.......血の味がします。美味しくはないですね.....」

五月雨「.......」

五月雨「........」

五月雨「.....なんで、わた、しは.....こんなに、ダメ、なん、ですか......」

五月雨「いつも.....いつも.....」

五月雨「.....うっ...」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:49:16.53 ID:hRioiO2H0

五月雨「なんで、泣いてるってッ!だって、私だっ、て、失敗したくて!してるわけじゃ、ないからです!なんで、ですか.....。なんで.....なんで、いつも、私はぁ......」

五月雨「みんな私なんかより!強くて、かっこよくって、いつも私は取り残されて!だから!がんばっていろんなこと、するのに!いつもっ、へたっぴなのはっっ、私だけ!」

五月雨「こんなのだったら、私なんか必要ないじゃないですか.....」

五月雨「......えっ!ちょっと提督!!いきなり持ち上げないでください!軽いなって!そういう問題じゃない......です」

五月雨「.......」

五月雨「......私を膝の上に乗せて、どうするんですか....。一緒に月を見る.....。もう見てるじゃいですか」

五月雨「.......」

五月雨「......一緒にいてほしい、ですか.....。でも、私迷惑しかかけない存在です。いてもいなくても変わらないなら、いない方が.....」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:49:48.85 ID:hRioiO2H0

五月雨「いた!なんで頭叩くんですか!!」

五月雨「そんなことない?......そんなわけないです」

五月雨「できたこともある?.....それって、なんですか.....?」

五月雨「同じミスは繰り返さないじゃないかって.....。でも、今日は誤射をしました」

五月雨「艦娘では初めてだろって。......デリカシーがなさすぎです。......でも、本当のことだろ、ですか.....」

五月雨「........」

五月雨「.......」

五月雨「.......提督私と結婚してください」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:50:17.96 ID:hRioiO2H0

五月雨「.....そうすれば、私も、自分に自信がつきそうです。提督の後押しがあるっていう自信は、私以外誰にもない、それは、強みになると、思うんです.....」

五月雨「........」

五月雨「......だめ、ですか?」

五月雨「.......」

五月雨「好きな人が、いる......。ですか......」

五月雨「.......」

五月雨「じょ、冗談ですよ!提督がからかうようように、私だって提督をからかいます!もー鵜呑みにしたらダメですよ!だいたい私提督なんかよりもちっちゃいですから、不釣り合いもいいとこです!!」

五月雨「.....」

五月雨「.......だから忘れてください」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:50:43.03 ID:hRioiO2H0

五月雨「......提督、手で月を隠さないでください。見えないです」

五月雨「マジック、ですか?はい、よく見ておきます。月を手元に持ってくる、はぁ.....」

五月雨「.....カウントダウン、ですか。わかりました。じゃあ、3、2、1......ゼロ」

五月雨「.........」

五月雨「......感想はって.....。その、だって.....」

五月雨「だって、提督が持っているのは......」

五月雨「指輪じゃ、ない、ですか......」

五月雨「......また、私をからかってるんですか?からかってる.....。さすがに私も怒りますよ!!」

五月雨「.....好きな人は、私.....。いやだって提督さっき他に好きな人がって!.....他になんて言ってない?そもそもからかっているのは、そのこと.....」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:51:39.89 ID:hRioiO2H0

五月雨「.......」

五月雨「提督ビンタしてもいいですか?」

五月雨「いいよって、じゃあ遠慮はしません!えいっ!!って掴まないでください!!」

五月雨「はーなーしーて、くださーい!!......だからって指輪をはめて、手を離さないでください......」

五月雨「.......」

五月雨「........なんで、一度断ったんですか。そういうのは男が言わないとダメだから、って!私はどんな気持ちだったのか考えてください!!」

五月雨「........」

五月雨「向かい合って、いいですか.....。わかりました」

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/22(木) 11:52:11.96 ID:hRioiO2H0

五月雨「.......」

五月雨「.....目を合わせろって、無理です......」

五月雨「.....自信がついたんだろって言われても、恥ずかしいのは、違います.....」

五月雨「.....んぁ.....」

五月雨「......5秒だけなら、大丈夫です。だから、はやくお願いします.....」

五月雨「.......」

五月雨「........」

五月雨「......提督......」

ぱちッ!

五月雨「あっ!ティファールの沸いた音」

五月雨「.......あはは!!お茶、いれますね」

五月雨「よいしょ......」

五月雨「........」

五月雨「熱いと思うので、火傷しないように気をつけてください!提督!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:55:03.14 ID:hRioiO2H0
耳かき要素少なめ、眠れなさそうなやつです。夜に更新できないのと、眠れなさそうなやつなので今の時間帯です。あと参考程度に他の耳かきのお話を覗いたら、五月雨さんのリクエストした人とおそらく同じ人がいたので、報われてください。
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 11:56:58.04 ID:hRioiO2H0
>>68
まかしんしゃい。でも次のお話は気が強い子を考えていますので、も少し後になると思います。とびっきりダメになりそうなのを考えときます。
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 14:02:01.34 ID:YgIlXDmqO
イムヤオナシャス
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 16:54:10.45 ID:Ij2dyxUB0
これは良スレ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/22(木) 23:47:30.27 ID:wChjTmm5o
神風ちゃんお願いします
季節はお任せで
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 01:19:03.13 ID:CUlWi4fZ0
夕雲さんでオナシャス
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 09:17:56.00 ID:Qe4Rz4E8O
朝潮ちゃああああああああああああん
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/23(金) 18:39:17.18 ID:fTvevwMw0
【霞】
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:39:50.00 ID:fTvevwMw0

霞「......ねぇ自販機の前で突っ立ってないで、さっさと選んでよ。寒いんだから」

霞「.....なんでそんなに驚くのよ。....なに?なんで消灯時間過ぎに外を徘徊してるのかって?......それは、その、別にいいじゃない!」

霞「なにがダメなのよ!ていうか、責任転換してる自分だって、消灯時間過ぎに歩き回ってるじゃないの!......ったく、ほんとクズね」

霞「ごめんって.....。.....まぁいいわよ、お互い深夜徘徊してるわけだし、私にも非があるわ。それに、誰かさんと違って私は、叱ったりする立場の人間じゃないし。関係ないわ」

霞「......で、いつまでそこでもじもじしてるつもり?.....はぁ?どれにしようか迷ってる?なんで迷うのよ.....。ったく、見せなさい」

霞「......はぁ!?なんでまだ全部冷たいやつしかないのよ!......せっかく夏から空気が澄んできたっていうのに.....。これじゃ計画が台無し.....」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/23(金) 18:40:57.70 ID:fTvevwMw0

霞「お先にどうぞ.....?別、先に選んでいいわよ。はぁ?レディーファースト?なに都合のいいこと言ってるのよバカ。さっさと選びなさい」

霞「じゃあ私が選んでって.....。なんで私が.....」

霞「.....そんな必死に言うことなの?いい年こいたおっさんが頭下げて.....。はぁ、わかったわよ、じゃあ......」

霞「ゼロカロリーのコーラ。ついでにトクホ付きよ。.......なに不満そうな顔してるのよ!人に選ばせておいてそれはないわよね!?」

霞「夜中にコーラはない?.....うるさいわね、じゃあ次はあんた、選びなさい」

霞「......」

霞「ブラックの缶コーヒー......」

霞「まさか、嫌がらせのつもり?.....そんなつもりはない?だったらわざわざ選ばなくても」

霞「......飲めないなら買い替える?なに言ってるの!飲めるに決まってるでしょ!!」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:42:15.27 ID:fTvevwMw0

霞「.......」

霞「......なに見てるのよクズ、むこう向いてなさい」

霞「.......まっず」

霞「.......」

霞「.......」

霞「......なんでついてくるのよ!!ほんっとありえない!!後ろ振り返ったらびっくりしたじゃない!」

霞「.....ただでさえ陰が薄いんだから、しゃんとしなさいな。それじゃ幽霊よ」

霞「ごめんなさいって、そのすぐ謝る癖、やめたら?見ててイライラするわ。......またごめんって言った.....。直す気あるの?」

霞「ぁあ!もう!ほんっと、黙って!!喋らない!謝らない!あとすぐめそめそしない!!」

霞「......っとに、だから謝らないでって何回言えばいいのよ.....。はぁ、はいはい、もういいですよ、司令官。わかりましたから」

霞「で、司令官はどうしたいつもりだったのですか?.....寮まで送ってく.....?はいはい、わかりました、お願いします」

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/23(金) 18:42:47.86 ID:fTvevwMw0

霞「......私の後ろ歩いてないで、こっちにきなさいな。それじゃほんとにストーカーよ。.....いいのって、私がいいって言ってるのよ、早くきなさい」

霞「ったく、ほんとにのろまね。しかもクズ。言いたいことがあるならはっきり言えばいいじゃない。私なんかより、立場上なんだから」

霞「......それじゃ練習。今から私が寮に着くまで、三つ守ること。たった三つなんだから、それくらいできないと、ほんとに呆れるわよ」

霞「.....怒らないから。大体いつも怒ってないし。じゃあ一つ目、はきはき喋る。小さくて聞こえない時があるからよ」

霞「二つ目、私から一メートル以内離れない。のそのそ歩かれるとイライラするのよ」

霞「そして三つ目、この缶コーヒー飲みなさい。味が好みじゃないわ。......あと謝るの禁止。謝るようなことしなければいいのよ」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:43:28.26 ID:fTvevwMw0

霞「四つある?うるさいわね!ほら!さっさと約束事を守る!飲みなさい!......ったく、ほんとセンスのかけらもないんだから」

霞「......おいしい?そう、ならよかったわ」

霞「......」

霞「なんで歩き回ってたって?.....別になんでもいいじゃない。知ってどうするの?」

霞「それより、なんであんたこそ歩き回ってるのかしら。司令官とあろう人が、規則を破って深夜徘徊なんて、幻滅ものよ」

霞「ストップ。......今なんて言おうとした?約束事、守りなさい」

霞「.......」

霞「少し肌寒くなってきたから散歩?......そう」

霞「.......」

霞「それで、深夜徘徊ねぇ。.....私は」

霞「.....無理に話さなくていいって....。あんた、ほんと間が悪いわね。さっき断ったからって.....はぁ、理由話されたらこっちだって話すわよ。当然でしょ」

霞「はいやり直し。聞き直しなさい」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:45:36.50 ID:fTvevwMw0

霞「......私は、あったかい飲み物買って、そこらへんぶらぶら歩き回ろうと思ってたのよ。....まぁ私と似たようなこと考えてたのは癪だけど、そういうことよ」

霞「で、お互い自販機の前で思い悩む。.....なんでまだあったかい飲み物がないのよ」

霞「.....ねぇあれ今週中になんとかしといてよ。同じ不満持った人、多分たくさんいるから」

霞「.....そっ、じゃあ期待してるわ。約束したなら、ちゃんと守りなさいな」

霞「.......」

霞「.......ねぇ寒い。上着、貸して」

霞「......ありがと」

霞「.......」

霞「まだ寒いから下かして.....」

霞「......ちょっと、なんで本当に脱ごうとしてるのよ。ストーカーの次は露出狂にでもなるつもりなの?はぁ......」

霞「じゃあなんでそんなこと言ったって.....。あんた、私がやれって言ったらなんでもする気なの?そしたら犬じゃない。......ほんとバカね」

霞「.......」

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:46:19.21 ID:fTvevwMw0

霞「.....あは!あははっ!!ご、ごめん!ほんとに笑えてきた!!ほんっと犬みたいね!!あはは!!!」

霞「なんでそんなに笑うのかって!?それは、あんたがみじめでバカだからよ!!あはは!!笑いすぎてお腹いたい!!」

霞「ねぇお手!!ぷっ!!ほんとにするのね!!」

霞「.....あーーおもしろかった!ねぇそれくらいいつも生き生きしてた方がいいわよ。.....気持ち悪くないのか?当たり前よ、気持ち悪いわ。でもいつもなよなよしてるより、いっそその方が清々しいわ」

霞「......あっ、もうついたわね。......司令官、ありがと。今日は楽しかったわよ。明日も、それくらいしっかりしなさい。命令よ。わかった?」

霞「ん。よし、いいこ、いいこ。......じゃあまた明日」

霞「.......」

霞「.......」

霞「.......まった!!司令官!!何って.....その、あれよ。.....で、出入り口、鍵が閉まってて.....」

霞「なっ!!なんで笑うのよ!このクズ!クズ司令官!!笑うな!!黙って!!.....もうだから笑わないでって!!」

101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:47:09.98 ID:fTvevwMw0

霞「蹴り飛ばすわよ!!......ったく、ほんとクズね。人の不幸笑うなんて」

霞「......どうするって、それはその.....外で野宿するしか....」

霞「司令官の部屋に?......イヤよ、下心丸見えでキモいわ。そんなことするくらいだったら、ほんとに野宿するわ」

霞「じゃあ俺もって、バカじゃないの?部屋に戻れるのに戻らないなんて、頭おかしいじゃない」

霞「はぁ?1メートル以内から離れるなって言ったからって。.....別に、律儀に守らなくていいわよ。もう終わったじゃない、だからさっさと帰りなさい」

霞「.....霞が寮に戻れてないから終わってない。.....ムカつくわね、上手いこと言ってやったみたいな顔して」

霞「......」

霞「ねぇ、ほんとに守らなくていいのよ。私は、艦娘だから簡単に風邪引かないけど、司令官は人間でしょ。風邪ひいて明日の業務に支障がでたらどうするの?」

霞「それでも......。イヤなら、司令官の部屋にって.....。それもイヤ。じゃあ残るって、ぁあ!!もう!!!めんどくさいわね!」

霞「わかったわよ!!行くわ!行くわよ!!はいこれでいいでしょ!!」

霞「でも条件追加!!いい!?変なことは絶対、しない!返事は!?」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:47:58.52 ID:fTvevwMw0

霞「はぁ.....。ほんとついてないわ、今日は」

霞「.....ほら!そうと決まったらさっさとしなさい!!ほら!私から離れない!歩く!」

霞「最悪.....。最悪、最悪最悪!!ああ!もうほんっと最悪!!」

霞「うるさいって、あんたねぇ!.....っとに、自販機は冷たいのしかないし、ブラックコーヒー買うし、変態だし露出狂だし犬だし、どうかしてるわよ.....」

霞「.......」

霞「.......私より先に入りなさい。なんでって、私が先に入ったら、私が先に部屋につくじゃない。その間に、あんた私の靴の匂い嗅ぎそうだからよ。返事!」

霞「.....ほらさっさと入る!ぼさっとしない!」

霞「......」

霞「何私が靴脱いでるの見てるのよ。後ろ向け!ほらはやく!.....振り返ったら蹴り飛ばすわ」

霞「ったく、歩きなさい。ちんたらするな」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:48:32.58 ID:fTvevwMw0

霞「.......早く入りなさい!私?私はまだ入らないわよ」

霞「いい?入る前に、廊下で1分まってあげるわ。.....なんでって、私が見たくないもの、あんたが見せたくないものがあるでしょ」

霞「どうせ一致してるから、片付ける猶予を与えるわ。その代わり、私が見つけたら.....わかってるわね。いい?3、2、1。スタート」

霞「.......」

霞「.......」

霞「.......終わった?あと1分?ったく、のろまね。待ってあげるから、はやく終わりなさい」

霞「.......」

霞「........」

霞「5ー」

霞「4ー」

霞「3ー」

霞「2ー」

霞「1ー」

霞「ぜーーーーーーろ!!」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:49:00.30 ID:fTvevwMw0

霞「はい終了!いい?見せたら殴る、見つけたら蹴る、意図的に置いてあったら[ピーーー]わよ」

霞「お邪魔します......。よし、何もないわね。ベットの下は、まぁ、見ないであげるわ」

霞「.....それにしても、意外に、綺麗にしてるのね。私は、もっと汚い部屋に住んでるのかと思ってたわ。.....缶とかビンとか色々散乱してる、男の部屋よ」

霞「まぁ、片付ける猶予を与えたし、それくらいはしてもらわないと」

霞「それじゃ、私は寝るから、布団を用意しなさい。.....はぁ?一緒に寝ないのかって?当たり前じゃない、なんで一緒に寝ないといけないの?」

霞「いいから、さっさと用意しなさい。......ベット一つしかない.....って、ねぇ、もう!私を部屋に誘ったなら変えの布団があると思うでしょ普通!?」

霞「一緒に寝るもんだと思ってたってねぇ!常識的に考えてありえないでしょ!」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/23(金) 18:49:30.90 ID:fTvevwMw0

霞「はい終了!いい?見せたら殴る、見つけたら蹴る、意図的に置いてあったら殺すわよ」

霞「お邪魔します......。よし、何もないわね。ベットの下は、まぁ、見ないであげるわ」

霞「.....それにしても、意外に、綺麗にしてるのね。私は、もっと汚い部屋に住んでるのかと思ってたわ。.....缶とかビンとか色々散乱してる、男の部屋よ」

霞「まぁ、片付ける猶予を与えたし、それくらいはしてもらわないと」

霞「それじゃ、私は寝るから、布団を用意しなさい。.....はぁ?一緒に寝ないのかって?当たり前じゃない、なんで一緒に寝ないといけないの?」

霞「いいから、さっさと用意しなさい。......ベット一つしかない.....って、ねぇ、もう!私を部屋に誘ったなら変えの布団があると思うでしょ普通!?」

霞「一緒に寝るもんだと思ってたってねぇ!常識的に考えてありえないでしょ!」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:50:22.58 ID:fTvevwMw0
>>104
ぴーってなったのでやり直しました。これじゃまったく美しくないので。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/23(金) 18:52:17.61 ID:fTvevwMw0

霞「....なら私は雑魚寝でいいわよ。....ベット使っていいって、ここは、あんたの家でしょ?宿主が雑魚寝なんてさせらんないわよ」

霞「じゃあ自分も雑魚寝って、それじゃベットの意味ないじゃない。じゃあ使えって、ねぇ.....」

霞「あぁ!どうしたいのかまるでわからない!言いたいことがあるならはっきりしなさい!」

霞「一緒に寝ろって.....だから、それはイヤだって。なんでってそれは、あんた絶対手だすからよ」

霞「我慢できなくなって襲うつもりだから、イヤなのよ。下心丸見え」

霞「しないって言うけど、確証は?クズの司令官なんて信用しろって言う方が無理よ」

霞「......今も言いつけ守ってるから?1メートル以内から離れてないし、はきはき喋ってる.....。缶コーヒーも飲んだし変なことはしてない」

霞「......絶対、変なことしない?絶対できる.....」

霞「じゃあ指切りしなさい!いい?」

霞「ゆーびきーりげーんまーん、うーそつーいたーら。......うそついたら、あんた海に引っ張ってって、生きたまま深海棲艦の餌にするわ。ゆっびきっっ!!......離しなさい。.....った!」

霞「......ほんとだから、覚悟しなさいな」

霞「......じゃあ、あんた先に入りなさい。理由は.....別にないわ」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:52:46.60 ID:fTvevwMw0

霞「........」

霞「.......何こっち向いてるのよ。壁側に向きなさい。......餌にされたいの?」

霞「......じゃあ電気は、これね。消すわ」

霞「......入るわよ」

霞「......いい?朝起きて、こっち向いてたらダメだから」

霞「じゃあ、おやすみなさい」

霞「ん。おやすみ」

霞「......」

霞「........」

霞「.........こっち側布団足りないから、よこしなさい......。いや、それはダメね、風邪ひいちゃう」

霞「あんた私の背中から離れすぎよ、だから余計に隙間ができて寒いのよバカ。くっつきなさい」

霞「.....そう、初めからそうしておけばいいのよバカ」


109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/23(金) 18:54:42.91 ID:fTvevwMw0

霞「.......」

霞「......ねぇ枕足りない。なんで背中合わせるついでで合わせないの?非効率じゃない」

霞「......」

霞「.......」

霞「.......ねぇ」

霞「.......ねぇってば」

霞「ねぇってば!寝てた!?何私より先に寝てるよのクズ!!......うるさいって.....ごめんなさい.....」

霞「......眠れないんだけど。知らないって、そんなこと言わないでよ.....」

霞「.......」

霞「.....何か話してよ。黙ってれば寝れるって言われても、眠れないからお願いしてるのよ」

霞「......ごめんなさい、静かにするわ.....」

110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:55:08.62 ID:fTvevwMw0

霞「.......」

霞「......」

霞「.......なに?こっち向いていいって?......いいけど、そのかわり、少しだけ私の相手しなさい。それが条件よ」

霞「.....ならいいわよ」

霞「.......」

霞「......近いわ、もっとあっちに行きなさい。.....そうすると隙間ができて寒い、それも、そうね」

霞「.......何、話してくれるの?何もない?.....嘘ついたわけ?」

霞「じゃあ、本読んであげるって、私、赤ちゃんじゃないのよ」

霞「なら、なんかしとけって、この暗闇で何すればいいのよ」

霞「....ちょっと待ってろ?」

霞「.......」

霞「.......あんた、アロマキャンドルなんて持ってるの?似合わないわよ.....」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:55:38.19 ID:fTvevwMw0

霞「.......それで、何すればいいのよ。......あっ、じゃあしりとり、めんどくさい?なら、じゃんけん.....それもめんどくさい.....」

霞「.......」

霞「ごめんなさい。やっぱり、静かにしてるわ。そうしたら、寝れるから」

霞「おやすみなさい、司令官.....」

霞「.......」

霞「........耳かきしてほしい?......なんで耳かきよ?」

霞「単調な作業してれば落ち着く....。それも、そうね。でも司令官は眠れないじゃない。.....リラックスするから寝れる。そういうものなの?」

霞「......まぁいいわよ。どうせ眠れないし、司令官で暇つぶしするわ。耳かく物は?アロマキャンドルの隣?......綿棒ならいいわね」

霞「よいしょ.....」

霞「........」

霞「.......膝枕じゃないのかって?当たり前よ。なんで膝枕しなくちゃいけないのよ、バカ。枕で我慢しなさいな」

霞「......いい?特別サービスだから。ほんっとは、イヤだけど、仕方なくだから。そこは間違えちゃダメよ」

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/23(金) 18:56:39.85 ID:fTvevwMw0

霞「......じゃあ突っ込むわ。でも明かりがロウソクの火だけだから、すごく奥までは入れないわよ。鼓膜傷つけたら大変だからよ」

霞「じゃあ右耳から......」

霞「........」

霞「.......どう、気持ちいい?そう、なら良かったじゃない」

霞「.......」

霞「.......」

霞「......耳の穴って、真っ暗ね。それに、部屋もほとんど暗闇だし、なんだかブラックホールに見えるわ」

霞「......ねぇ耳の穴にロウソクの垂らしていい?.....あはは、嘘よ。何信じてるのよ」

霞「........」

霞「......私ってさ、そんなに冗談言うような人に見えない?......見えない。そう......」

霞「......いつも怒ってるからそう見える?別に、いつも怒ってなんかないわよ。思ったことを言ってるだけ」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:57:59.51 ID:fTvevwMw0

霞「言わないと、気がつかないじゃない。ほらあんただってそうよ。私が言わなきゃ、ダメダメなんだから」

霞「そんなことない?せっかちすぎだ?」

霞「.......」

霞「じゃあさ、あんたの悪い所はよくわかってるけど、私の悪いところって何よ。言っていいのかって?......言われなきゃわからないじゃない」

霞「怒らないから、言ってみなさい」

霞「......傲慢。......口が悪い。......うるさい、いじっぱり。......そのくせ寂しがりや?」

霞「私が寂しがりや?何バカなこと言ってるのよ。そんなわけないじゃない。じゃあ例えばどのへんよ?」

霞「.......」

霞「.......言葉で言いにくいって、それじゃ合ってないじゃない。はぁ?それでもあってるって、何それ」

霞「じゃあ次は私があんたの悪い所言うわ。知ってるからいい?イヤよ腹いせで言うの」

霞「動きが遅い、おどおどしてる、はっきり言わない、喋らない。あとキモい、変態、犬、露出狂予備軍、クズ。......私なんかよりたくさんあるじゃない」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 18:58:35.82 ID:fTvevwMw0

霞「.........」

霞「じゃあ逆にいい所はって、イヤよ。なんで言わないといけないの?」

霞「.....ったく、ほんと、キモいわ」

霞「.......」

霞「.......」

霞「......反対にするわ。向き変えなさい。......吹き飛ばさないのかって?そうねしてあげる」

霞「ふーー」

霞「........」

霞「.........」

霞「もう一回?いいわよ」

霞「.......ふー......」

霞「.........」

霞「..........」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/23(金) 19:00:20.62 ID:fTvevwMw0

霞「舐めてほしい?いいわよ.....。いや、なんでよ」

霞「.....耳に息ふきかけてくれたから?.....ちっ、ぼーとしてたせいよ。次はしないわ」

霞「ほら、反対にして」

霞「.......」

霞「......」

霞「何考えてたって?......何も考えないわよ。嘘じゃないわよ、ほんとだって......」

霞「.......」

霞「......ふぁ......」

霞「......だんだん眠くなってきたわ.....。効果覿面ね.....。単調だから、すぐ眠くなるわ......」

霞「.......」

霞「......大丈夫よ。まちがって、綿棒入れすぎないわ.....。安心しなさいな.....」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/23(金) 19:08:36.03 ID:fTvevwMw0

霞「......」

霞「.......」

霞「.......ねぇ司令官。私のいい所言ってみて」

霞「.....なんでって、いいこと言われて、イヤになることないじゃない。うとうと微睡んでて、気持ちいいのよ」

霞「.......じゃあ代わりに司令官のいい所?.....イヤ。どうしてもって......。それでも、イヤ」

霞「私のいい所5個で、一つ?交換条件ね......。まぁいいわよ、私なんか、いい所5個もないし」

霞「ほら、言ってみなさいな.....」

霞「世話焼き.....。恥ずかしがりや......それは長所なの?繋がるから静かに.....わかったわ。恥ずかしがりやで、世話焼きだから、ついつい言い過ぎるところがかわいい......。ふーん」

霞「いちいちバカなことに付き合ってくれる.....?何よそれ、バカなのは司令官じゃない。.....かわいい、ねぇ」

霞「.......」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 19:10:24.45 ID:fTvevwMw0

霞「まぁ合格。......司令官のいいところ?.....そうね、優しい」

霞「.....それだけって、それだけよ。もっと言ってほしいなら、私の長所言いなさい」

霞「.....」

霞「......褒められると、調子乗るところがかわいい。......押しに弱いところがかわいい。.......本音を言う時がかわいい。......ふーん」

霞「.....五個言った?.....数えてなかったわ。まぁいっか、司令官のいいところ。......私に付き合ってくれること。......さっき言った?.....そう、なら。私が調子に乗っても、許してくれるところ」

霞「.......」

霞「.......ふぁ〜〜ぁあ......」

霞「......もう五個言ったの?.....早いわね。それだけ私のいいところが多い?......ありがと」

霞「......」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 19:16:45.20 ID:fTvevwMw0

霞「私を否定しないこと.....」

霞「........」

霞「.......」

霞「.....実は甘えたがりなとこ....?......怖がりなとこ......?言いすぎたら、心配してくれるとこ.....。よく気を遣ってくれるとこ......。.....言い出しにくいことを言ってくれる、とこ....」

霞「ありがと......」

霞「.......」

霞「..........」

霞「......私を、受け入れてくれる、とこ.......」

霞「........」

霞「........」

霞「........」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/23(金) 19:20:08.45 ID:fTvevwMw0
反抗期の娘さんみたいでした。できるだけわがままを叶えてあげで、叱るときは叱る。そうすれば仲が深まるのではないかと思いました。とても疲れましたが、霞さんはお気に入りになりました。またがんばります。
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